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特表2023-524584仮想プラントを介した輸送手段のバッテリ再充電
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-12
(54)【発明の名称】仮想プラントを介した輸送手段のバッテリ再充電
(51)【国際特許分類】
   B60L 53/64 20190101AFI20230605BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20230605BHJP
   B60L 53/50 20190101ALI20230605BHJP
   B60L 53/51 20190101ALI20230605BHJP
   B60L 53/52 20190101ALI20230605BHJP
   B60L 53/65 20190101ALI20230605BHJP
   B60L 58/12 20190101ALI20230605BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20230605BHJP
   H02J 7/04 20060101ALI20230605BHJP
   G06Q 10/0832 20230101ALI20230605BHJP
【FI】
B60L53/64
B60L50/60
B60L53/50
B60L53/51
B60L53/52
B60L53/65
B60L58/12
H02J7/00 P
H02J7/04 H
G06Q10/0832
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022567663
(86)(22)【出願日】2021-05-03
(85)【翻訳文提出日】2023-01-06
(86)【国際出願番号】 US2021030515
(87)【国際公開番号】W WO2021225984
(87)【国際公開日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】17/238,997
(32)【優先日】2021-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/020,523
(32)【優先日】2020-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】ノーマン ルー
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
5L049
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503AA06
5G503AA07
5G503BA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503CB09
5G503FA06
5G503GD02
5G503GD03
5G503GD04
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC22
5H125BC12
5H125BC21
5H125BE01
5H125CC04
5H125CD10
5H125DD02
5H125EE27
5H125EE41
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
例示的動作は、複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと、輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立すること、再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定することと、再充電可能バッテリのための充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成することと、輸送手段から、確立された通信チャネルを介して計算システムに対してリクエストを伝送することと、のうちの1つ以上を含む。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送手段に電力供給するように構成された再充電可能バッテリと、
再充電可能バッテリのために充電電力の値を決定し、前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成するように構成されたプロセッサと、
前記輸送手段から、前記複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムに対して前記リクエストを伝送するように構成されたインタフェースと、
を含む、輸送手段。
【請求項2】
前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を決定し、前記再充電可能バッテリを充電するために使用すべき充電電力の値と、前記第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値と、を組み合わせるように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項3】
前記計算システムは、前記複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードを含み、前記プロセッサは、前記第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上をリクエストし、前記利用可能な電源を選択することを前記計算システムに委ねるように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項4】
前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記識別された電源からの充電電力の値が前記リクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶するように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項5】
前記輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含み、前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記複数の再充電可能バッテリの中からの再充電可能バッテリの識別子を前記リクエストの第3のフィールド内に追加するように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項6】
前記輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静止ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワークの内部の可動ブロックチェーンノードを含み、前記プロセッサはさらに、前記再充電可能バッテリにより消費された電力の値、前記電源の識別子および前記ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上の前記輸送手段の識別子を記憶するように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項7】
前記再充電可能バッテリは、充電ステーションに電気的に接続され、前記充電ステーションに対して電気的に接続されている間に前記識別された電源からの充電電力のリクエストされた値を受信するように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項8】
複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立することと、
再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定することと、
前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成することと、
前記輸送手段から、前記確立された通信チャネルを介して計算システムに対して前記リクエストを伝送することと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を決定することと、前記再充電可能バッテリを充電するために使用すべき充電電力の値と、前記第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値とを組合わせることと、をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記計算システムは、前記複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードを含み、前記生成することには、前記第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上を識別するリクエストを生成することおよび前記利用可能な電源を選択することを前記計算システムに委ねることが含まる、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記識別された電源からの充電電力の値が前記リクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含んでおり、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記複数の再充電可能バッテリの中からの再充電可能バッテリの識別子を前記リクエストの第3のフィールド内に追加することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静的ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワークの内部の可動ブロックチェーンノードを含んでおり、前記方法にはさらに、前記再充電可能バッテリにより消費された電力の値、前記電源の識別子および前記ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上の前記輸送手段の識別子を記憶することが含まれている、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
充電ステーションに前記再充電可能バッテリを電気的に接続することと、前記充電ステーションに対して電気的に接続されている間に前記識別された電源からの充電電力のリクエストされた値を受信することと、をさらに含む、請求項8に記載の方法。`
【請求項15】
プロセッサにより読取られた時点で、プロセッサに、
複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと、輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立することと、
再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定することと、
前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成することと、
前記輸送手段から、前記確立された通信チャネルを介して計算システムに対して前記リクエストを伝送することと、
を含む方法を行なわせる命令を含む、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記方法は、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を決定することと、前記再充電可能バッテリを充電するために使用すべき充電電力の値と、前記第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値とを組合わせることと、
をさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記計算システムは、前記複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードを含み、前記生成ことには、前記第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上を識別するリクエストを生成することと、前記利用可能な電源を選択することを前記計算システムに委ねることと、が含まれている、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記方法はさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記識別された電源からの充電電力の値が前記リクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶することをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含んでおり、前記方法はさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記複数の再充電可能バッテリの中からの再充電可能バッテリの識別子を前記リクエストの第3のフィールド内に追加することをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静止ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワークの内部の可動ブロックチェーンノードを含んでおり、前記方法にはさらに、前記再充電可能バッテリにより消費された電力の値、前記電源の識別子および前記ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上の前記輸送手段の識別子を記憶することがさらに含まれている、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
自動車、オートバイ、トラック、飛行機、列車などの車両または輸送手段(transports)は、概して、輸送手段上および/または輸送手段外に位置設定されたスマートホンまたはコンピュータなどのさまざまな計算デバイスにより輸送手段に関係する機能を識別し利用することのできるさまざまな手法で、乗員および/または商品に対し輸送に必要なものを提供している。
【発明の概要】
【0002】
1つの例示的実施形態は、輸送手段に電力供給するように構成された再充電可能バッテリ、再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定することならびに再充電可能バッテリのための充電電力を調達する目的で第1のフィールド内の充電電力の値を識別しかつ第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成することのうちの1つ以上のために構成されたプロセッサ、輸送手段から、複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムに対してリクエストを伝送するように構成されたインタフェース、のうちの1つ以上を含む輸送手段を提供する。
【0003】
別の例示的実施形態は、複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立するステップ、再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定するステップ、再充電可能バッテリのための充電電力を調達する目的で第1のフィールド内の充電電力の値を識別しかつ第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成するステップ、輸送手段から、確立された通信チャネルを介して計算システムに対してリクエストを伝送するステップ、のうちの1つ以上含む方法を提供する。
【0004】
さらなる例示的実施形態は、プロセッサにより読取られた時点で、プロセッサに、複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと、輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立するステップ、再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定するステップ、再充電可能バッテリのための充電電力を調達する目的で第1のフィールド内の充電電力の値を識別しかつ第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成するステップ、輸送手段から、確立された通信チャネルを介して計算システムに対してリクエストを伝送するステップ、のうちの1つ以上を行なわせる命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1A】例示的実施形態に係る、仮想プラントを介して電力をリクエストできる輸送手段および他のノードのネットワークを例示する略図である。
図1B】例示的実施形態に係る、輸送手段が識別された電源からの充電電力をリクエストするプロセスを例示する略図である。
図1C】例示的実施形態に係る再充電電力をリクエストするためのリクエストメッセージを例示する略図である。
図1D】例示的実施形態に係る再充電電力をリクエストするためのリクエストメッセージを例示する略図である。
図1E】例示的実施形態に係る仮想プラントのブロックチェーンネットワークを例示する略図である。
図1F】例示的実施形態に係る、図1Eのブロックチェーンネットワーク内に含まれ得るブロックチェーンピアのアーキテクチャを例示する略図である。
図2A】例示的実施形態に係る、輸送手段ネットワーク図を例示する略図である。
図2B】例示的実施形態に係る別の輸送手段ネットワーク図を例示する略図である。
図2C】例示的実施形態に係る、さらに別の輸送手段ネットワーク図を例示する略図である。
図2D】例示的実施形態に係る、さらなる輸送手段ネットワーク図を例示する略図である。
図2E】例示的実施形態に係る、さらなる輸送手段ネットワーク図をさらに例示する略図である。
図2F】例示的実施形態に係る、1つ以上の要素の電化を描く略図である。
図2G】例示的実施形態に係る、輸送手段ネットワーク内の異なる要素間の相互接続を描く略図である。
図2H】例示的実施形態に係る輸送手段ネットワーク内の異なる要素間の相互接続を描くさらなる略図である。
図2I】例示的実施形態に係る輸送手段ネットワーク内の要素間の相互接続を描くさらなる略図である。
図3】例示的実施形態に係る、輸送手段が電力再充電をリクエストする方法を例示する略図である。
図4】例示的実施形態に係る、機械学習輸送手段ネットワーク例を示す略図である。
図5A】例示的実施形態に係る、車両と結び付けられたデータベーストランザクションを管理するための例示的車両構成を示す略図である。
図5B】例示的実施形態に係る、さまざまな車両の間で行なわれるデータベーストランザクションを管理するための別の例示的車両構成を示す略図である。
図6A】例示的実施形態に係る、ブロックチェーンアーキテクチャ構成を例示する略図である。
図6B】例示的実施形態に係る、別のブロックチェーン構成を例示する略図である。
図6C】例示的実施形態に係る、ブロックチェーントランザクションデータを記憶するためのブロックチェーン構成を例示する略図である。
図6D】例示的実施形態に係る、例示的データブロックを示す略図である。
図7】例示的実施形態の1つ以上を支持する例示的システムを示す略図である。
図8】例示的実施形態に係るセキュリティプロセッサを含むシステムの一例を示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書中の図中で全体的に説明され例示されている当該構成要素を、広範な異なる構成で配設し設計することができる、ということは容易に理解されるものである。したがって、添付図面中に表わされている方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体およびシステムのうちの少なくとも1つのものの実施形態についての以下の詳細な説明は、請求されている出願の範囲を限定するように意図されたものではなく、単に選択された実施形態を代表するものにすぎない。
【0007】
リモートサーバ、他の輸送手段およびローカル計算デバイス(例えばスマートホン、パーソナルコンピュータ、輸送手段埋込み型コンピュータなど)といったいくつかのエンティティと輸送手段の間の通信は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの組合せであり得る1つ以上の「コンポーネント」によって受信され処理され得る。コンポーネントは、これらのエンティティまたは計算デバイスまたはいくつかの他の計算デバイスのいずれかのものの一部であり得る。一例において、ブロックチェーントランザクションに関係するコンセンサスによる決定は、輸送手段に結び付けられた計算デバイスまたはコンポーネントおよび輸送手段の外側のまたは輸送手段から遠隔の場所にあるコンポーネントのうちの1つ以上のものによって行なわれ得る。
【0008】
本明細書全体にわたって説明されている該フィーチャ、構造または特性は、1つ以上の実施形態において、任意の好適な形で組合せ可能である。例えば、本明細書全体にわたる「例示的実施形態」、「いくつかの実施形態」なる言い回しまたは他の類似の言語の使用は、該実施形態に関連して説明されている特定のフィーチャ、構造または特性が少なくとも1つの実施形態内に含まれ得るという事実を意味している。したがって、本明細書全体を通した「例示的実施形態」、「いくつかの実施形態において」、「他の実施形態において」なる言い回しまたは他の類似の言語の出現は、必ずしも全てが同じ群の実施形態を意味するわけではなく、説明されたフィーチャ、構造または特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適な形で組合わされてよい。略図中、描かれている接続が単方向または双方向の矢印であったとしても、要素間のあらゆる接続が単方向および/または双方向の通信を可能にし得る。現在のソリューションにおいて、輸送手段には、自動車、トラック、歩行区域二次電池式電気自動車(BEV)、イーパレット、燃料電池バス、オートバイ、スクータ、自転車、船舶、レクリエーショナルビークル、飛行機および人および/または商品を1つの場所から別の場所まで輸送するために使用可能であるあらゆる物体のうちの1つ以上が含まれ得る。
【0009】
さらに、「メッセージ」なる用語が実施形態の説明において使用されてきたかもしれないが、他のタイプのネットワークデータ、例えばパケット、フレーム、データグラムなども同様に使用可能である。さらに、例示的実施形態においては、いくつかのタイプのメッセージおよびシグナル伝達が描かれているかもしれないが、それらは、一定のタイプのメッセージおよびシグナル伝達に限定されない。
【0010】
例示的実施形態は、複数の利用可能な電源の中の特定の電源に由来する再充電可能バッテリ用の充電電力をリクエストするように構成されている輸送手段に向けられた、方法、システム、コンポーネント、非一時的コンピュータ可読媒体、デバイス、輸送手段、および/またはネットワークを提供する。
【0011】
さまざまな実施形態が、輸送手段(本明細書中では車両または自動車とも呼ばれている)、データ収集システム、データ監視システム、検証システム、認証システムおよび車両データ配信システムのうちの少なくとも1つを含み得る。車両ステータスデータが、無線データネットワーク通信および/または有線通信メッセージなどの通信メッセージの形で受信され得、車両/輸送手段ステータスコンディションを識別し輸送手段のコンディションおよび/または変化に関するフィードバックを提供するべく処理され得る。一例において、現在の車両事象、サービスステーションにおけるサービスストップを認可し、後続する車両レンタルサービスを認可し、車車間通信号を有効化するために、特定の輸送手段/車両に対してユーザプロファイルを適用することができる。
【0012】
通信インフラの内部では、非集中的データベースが分散型記憶システムであり、これには互いに通信し合う多数のノードが含まれる。ブロックチェーンが非集中型データベースの一例であり、これには、信頼できない当事者間の記録を維持する能力を有する追加専用の不変のデータ構造(すなわち分散型台帳)が含まれる。信頼できない当事者は、本明細書においてピア、ノードまたはピアノードと呼ばれる。各ピアは、データベース記録のコピーを維持し、どの1つのピアも、分散型ピア間でコンセンサスに達することなくデータベース記録を修正することができない。例えば、ピアは、コンセンサスプロトコルを実行して、ブロックチェーン記憶エントリを検証し、記憶エントリをブロックにグループ分けし、ブロックを介してハッシュチェーンを構築することができる。このプロセスは、一貫性のために必要に応じて、記憶エントリをオーダリングすることにより、台帳を形成する。パブリックブロックチェーンつまり許可の無いブロックチェーンには、特定のアイデンティティ無しで誰でも参加できる。パブリックブロックチェーンには、暗号通貨が関与し得、プルーフオブワーク(PoW)などのさまざまなプロトコルに基づくコンセンサスが用いられる。反対に、許可されたブロックチェーンデータベースは、共通の最終目標を共有するものの互いに完全に信頼しないまたはできないエンティティ、例えば資金、商品、情報などを交換する事業所などのグループの間でのインタラクションを保証することができる。このソリューションは、許可の有る、および/または許可の無いブロックチェーン環境において機能し得る。
【0013】
スマートコントラクトは、(ブロックチェーンの形であってよい)共有のまたは分散型台帳の改ざん防止特性およびエンドースメントまたはエンドースメントポリシと呼ばれる、メンバーノード間の優先する契約を活用する、信頼できる分散型アプリケーションである。概して、ブロックチェーンエントリは、ブロックチェーンにコミットされる前に「エンドース」され、一方エンドースされないエントリは無視される。典型的なエンドースメントポリシは、スマートコントラクト実行可能コードが、エンドースメントのために必要であるピアノードのセットの形で1エントリのためのエンドーサを特定することを可能にする。クライアントが、エンドースメントポリシ内で特定されたピアに対してエントリを送信すると、エントリは、それを検証するために実行される。検証の後、エントリはオーダリング段階に入り、そこでブロックにグループ化されたエンドース済みエントリのオーダリングされたシーケンスを、そこで生成するためにコンセンサスプロトコルが使用される。
【0014】
ノードは、ブロックチェーンシステムの通信エンティティである。「ノード」は、同じ物理的サーバ上で異なるタイプの多数のモードが実行できるという意味において、論理機能を果たすことができる。ノードは、信頼ドメインにグループ化され、それらをさまざまな形で制御する論理エンティティと結び付けられる。ノードには、エンドーサ(例えばピア)に対してエントリ・インボケーションを提出し、オーダリングサービス(例えばオーダリングノード)にエントリプロポーザルをブロードキャストするクライアントまたは提出クライアントノードなどの異なるタイプが含まれ得る。別のタイプのノードは、ピアノードであり、これは、クライアントが提出したエントリを受信し、エントリをコミットし、ブロックチェーンエントリの台帳の状態およびコピーを維持することができる。ピアは同様に、エンドーサの役目を有し得る。オーダリングサービスノードつまりオーダラは、全てのノードのために通信サービスを実行し、エントリをコミットしブロックチェーンのワールド状態を修正するときのシステム内のピアノードの各々に対するブロードキャストなどの送達保証を実装するノードである。ワールド状態は、初期ブロックチェーンエントリを構成することができ、これには通常、制御およびセットアップ情報が含まれる。
【0015】
台帳は、ブロックチェーンの全ての状態推移のシーケンシングされた改ざん耐性を有する記録である。状態推移は、参加する当事者(例えばクライアントノード、オーダリングノード、エンドーサノード、ピアノードなど)によって提出されたスマートコントラクト実行可能コードインボケーション(すなわちエントリ)の結果もたらされ得る。エントリの結果、アセットキー値ペアのセットが、作成、更新、削除などの1つ以上のオペランドとして台帳にコミットされることになる。台帳は、ブロック内に不変のシーケンシングされた記録を記憶するのに使用されるブロックチェーン(チェーンとも呼ばれる)を含む。台帳は同様に、状態データベースも含んでおり、これはブロックチェーンの現在の状態を維持する。典型的には、1つのチャネルあたり1つの台帳が存在する。各ピアノードは、メンバとなっている各チャネルについて台帳のコピーを維持する。
【0016】
チェーンは、ハッシュリンクされたブロックとして構造化されたエントリログであり、各ブロックはN個のエントリのシーケンスを格納し、ここでNは1以上である。ブロックヘッダは、ブロックのエントリのハッシュ、ならびに先行ブロックのヘッダのハッシュを含む。このようにして、台帳上の全てのエントリをシーケンシングし、共に暗号論的にリンクさせることができる。したがって、ハッシュリンクを破壊せずに台帳データを改ざんすることは不可能である。最近追加されたブロックチェーンブロックのハッシュは、それ以前に到来したチェーン上の全てのエントリを表わし、全てのノードが一貫性ある信頼できる状態にあることを保証することを可能にしている。チェーンは、ピアノードファイルシステム(例えばローカル、付属記憶装置、クラウドなど)に記憶され得、ブロックチェーン作業負荷の追加専用という性質を効率良くサポートしている。
【0017】
不変台帳の現在の状態は、チェーンエントリログ内に含まれている全てのキーについての最新値を表わす。現在の状態は、1つのチャネルが知っている最新のキー値を表わすことから、時としてワールド状態と呼ばれる。スマートコントラクト実行可能コードインボケーションは、台帳の現在の状態データに対してエントリを実行する。これらのスマートコントラクト実行可能コードのインタラクションを効率の良いものにするために、キーの最新値を、状態データベース内に記憶することができる。状態データベースは、単純に、チェーンのエントリログ内へのインデックス付きビューであり得、したがって、いつでもチェーンから再生可能である。状態データベースは、ピアノードのスタートアップ時点で、およびエントリが受諾される前に、自動的に回復され(必要であれば生成され)得る。
【0018】
ブロックチェーンは、中央記憶装置ではなくむしろ、記憶装置内の記録に対する変更をノードが共有しなければならない非集中型で不変のかつセキュアな記憶装置であるという点において、従来のデータベースと異なっている。ブロックチェーンに固有でありかつブロックチェーンの実装を助けるいくつかの特性としては、非限定的に、不変の台帳、スマートコントラクト、セキュリティ、プライバシー、非集中化、コンセンサス、エンドースメント、アクセス性などがある。
【0019】
車両は、一定の間隔でサービスを必要とする可能性があり、サービスのニーズには、サービスを受けることが許可される前に、認証が必要となる可能性がある。同様に、サービスセンタは、車両の現在のルート計画およびサービス要件の相対的レベル(例えば即時、深刻、中程度、深刻ではない、など)に基づいて、最寄のエリア内で車両にサービスを提供し得る。車両のニーズは、1つ以上の車両および/または道路センサまたはカメラを介して監視され、これらは、検知したデータを、車両内および/または車両から離れている中央コントローラコンピュータデバイスに報告する。このデータは、再考およびアクションのため管理サーバに転送される。センサは、輸送手段の内側輸送手段の外側、輸送手段から離れた固定物体上および輸送手段の近傍の別の輸送手段上のうちの1つ以上に位置設定され得る。センサは同様に、輸送手段の速度、輸送手段の制動、輸送手段の加速、燃料レベル、サービスニーズ、輸送手段のギヤシフト、輸送手段のステアリングなどにも結び付けられる。本明細書中に記載のセンサは、輸送手段内および/または輸送手段の近傍にある無線デバイスなどのデバイスであってもよい。同様にセンサの情報は、車両が安全に動作されているか否かおよび乗員がいずれかの予期せぬ車両コンディション、例えば車両のアクセスおよび/または利用期間中などに関与しているか否かなどを識別するために使用され得る。車両の動作の前、最中および/または後で収集された車両の情報は、許可付与コンソーシアムにより決定される不変の台帳に対し生成されコミットされ得る共有/分散型台帳上のトランザクション内で、したがって「非集中」式に、例えばブロックチェーンメンバシップグループを介して、識別され記憶され得る。
【0020】
各々の当事者(例えば、所有者、ユーザ、会社、エージェントなど)は、個人情報の公開を制限したいと考える可能性があり、したがって、ブロックチェーンおよびその不変性は、各々の特定のユーザ車両プロファイルについて許可を管理するために使用可能である。補償を提供し、ユーザプロファイルスコア/評定/レビュを定量化し、車両事象許可を適用し、サービスが必要とされるときを識別し、衝突および/または劣化事象を識別し、安全性懸念事象を識別し、事象に対する当事者を識別し、このような車両事象データに対するアクセスを求めている登録済みエンティティに対する配信を提供するために、スマートコントラクトを使用することができる。同様に、結果を識別し、ブロックチェーンに結び付けられたコンセンサスアプローチに基づいて登録済みの会社および/または個人の間で必要な情報を共有することができる。このようなアプローチは、従来の集中型データベース上では実装不可能であると考えられる。
【0021】
このソリューションのさまざまな駆動システムは、ナビゲーションおよび他の目的のために輸送手段が使用できる地形および道路の地図を作成するために、ソフトウェア、センサアレイ、ならびに機械学習機能、光検知測距(LIDAR)プロジェクタ、レーダ、超音波センサなどを利用することができる。いくつかの実施形態において、LIDARの代りに、自律式車両内で、GPS、地図、カメラ、センサなども使用することができる。
【0022】
本明細書中に記載されている通りに共有され受信されたデータは、データベース内に記憶され得、このデータベースは、単一のデータベース(例えばデータベースサーバー)内で、概して1ヶ所の特定の場所でデータを維持する。この場所は多くの場合、中央コンピュータ、例えばデスクトップ中央処理ユニット(CPU)、サーバCPUまたはメインフレームコンピュータである。集中型データベース上に記憶された情報は、典型的に、多数の異なる点からアクセス可能である。集中型データベースは、その場所が単一であることから、特にセキュリティ目的では、管理、維持および制御が容易である。集中型データベース内では、全てのデータの記憶場所が単一であるということは、所与のデータセットが唯1つの一次レコードを有するということを暗に意味しているため、データの冗長性は最小限に抑えられる。輸送手段関連データおよびトランザクションを記憶するために、ブロックチェーンを使用することができる。
【0023】
近年、電気自動車(ハイブリッドとも呼ばれる)が著しく人気を博してきている。路上を走行する電気自動車が増えるにつれて、より多くの電力が消費される。都市、町などのより大きなエリアについては、電力消費量は、電力不足または停電を導く可能性があり、このことは、電気自動車だけでなく電力網上の全ての人にとっての電気代の上昇といった追加の問題をもたらし得る。電気自動車の運転者は、再充電可能バッテリを充電する必要がある場合、充電ステーションを発見し、充電ステーションに「プラグイン」して、充電ステーションから再充電可能バッテリに電力を取込まなくてはならない。しかしながら、運転者は、このような電力をどこで取込むかについての入力情報を全く有しておらず制御もできない。
【0024】
さまざまな実施形態によると、輸送手段(または他のエージェント)は、再充電電力を特定の電源(または多数の特定電源)から取込ませるようリクエストすることができる。したがって、輸送手段は、輸送手段がどのタイプのエネルギを消費するかを具体的に定義することができる。例えば、輸送手段は、電力を取込むための特定の電源(例えば太陽光プラント(solar plant)、水力プラント(hydro plant)、ウィンドファーム(wind farm)、原子力プラント(wind farm)、石炭プラント(coal-powered electric plant)など)を特定することができる。ここで、輸送手段は、本明細書中仮想プラント(VPP)とも呼んでいるノードを介して、利用可能な電源と通信することができる。いくつかの実施形態において、ノードは、輸送手段が異なる利用可能な電源と直接通信できるようにする輸送手段のコンピュータ内に組込まれ得る。別の例として、ノードは、輸送手段と利用可能な電源の間の仲介として作用する独立型中央ノードであり得る。
【0025】
例示的実施形態の別の態様によると、複数の受電者(例えば輸送手段、住宅、電気器具など)が、利用可能な電源と共にブロックチェーンネットワークを形成し得る。ここで各受電者および各電源は、ブロックチェーンネットワーク内の別個のブロックチェーンノード(またはサブノード)であり得る。各ノードは、ノード/受電者と電源の間のエネルギ支払いプロセスを管理する1つ以上のスマートコントラクトおよびブロックチェーン台帳のコピーを記憶することができる。例示的実施形態の別の態様によると、VPPノードは、それが電力網上の将来のコンディションを識別し、考えられるダウンタイムまたは電力低下をその発生前に減少させるべく軽減アクションを講じることができるようにする解析用ソフトウェアを含むことができる。
【0026】
輸送手段(および住宅、電気器具、事務所などの他のノード)が特定の供給源(sources)からの電力をリクエストできるようにすることによって、電力網(例えば石炭発電機(coal-powered generators)により電力供給される従来の電力網)に対する負担は、追加のクリーンエネルギにより補強または他の形で補足されることになる。その上、クリーンエネルギ源は、輸送手段(または輸送手段の運転者)が選択でき、動的にカスタマイズされた電力取込みが可能となる。いくつかの実施形態において、輸送手段は、特定の1つまたは複数の電源をリクエストすることができる。別の例として、輸送手段は、電力に結び付けられる特定の属性をリクエストすることができる。例えば、輸送手段は、仮想プラントから「最もクリーンな」電力をリクエストし、例えばエミッションテストに基づいて、どの特定のプラントが最もクリーンであるかを決定するのをVPPノードに委ねることができる。
【0027】
図1Aは、例示的実施形態に係る仮想プラントを介して電力をリクエストできる輸送手段および他のノードのネットワーク100Aを例示する。図1Aを参照すると、ネットワーク100Aは、再充電可能バッテリにより稼動するかまたは他の形で再充電可能バッテリに対するニーズを有する複数のノード(例えば、輸送手段、住宅、事務所、電気器具などのアドホックネットワーク)を含み得る。図1Aの例においては、ホームノード112、輸送手段ノード114、および別の輸送手段ノード116が示されているが、住宅、オフィスビル、輸送手段(例えば車両、RV、トラック、船舶など)、電化製品(例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機など)を含め、多くの異なるノードをネットワーク100A内に内含させることが可能である。いくつかの実施形態において、輸送手段ノード(例えば輸送手段ノード116)は、別のノード(例えばホームノード112など)にプラグインし、輸送手段ノード116上の再充電可能バッテリから他のノードへ電力を供給することができる。さまざまな実施形態によると、ノード(例えば輸送手段)のサブセットは、経時的に地理位置情報を変更する動的/移動ノードであり得る。別の例として、第2のノードサブセットは、静止ノード(例えば住宅、電化製品、充電ステーションなど)であってよい。
【0028】
ネットワーク100Aは同様に、太陽光プラント122、石炭プラント124、原子力プラント126およびウィンドファーム128を非限定的に含めた複数の電源を含む。他の電源例としては、非限定的に水力プラント、タービンなどが含まれ得る。いくつかの実施形態において、複数のノード(例えばホームノード112、輸送手段ノード114および116など)は、直接複数の電源122、124、126および128と通信し得る。別の例として、中央ノード120が、複数のノードからのリクエストを受信し、電源122、124、126および/または128に対して特定のノードによる後続する使用のために発電し電力を貯蔵するように命令する中間システム(例えばサーバ、データベース、クラウドプラットフォームなど)であり得る。
【0029】
この例において、中央ノード120は、電源122、124、126および128のいずれかに電力をリクエストし、ノード112、114および116のいずれかからの充電電力についてのリクエストを受信する能力を有する仮想プラント(VPP)を実装する。例えば、複数のノード112、114および116のいずれでも、利用可能な電源122、124、126および128のいずれかからの電力をリクエストすることができる。一例として、ノードは、ノードが消費する電力(例えば充電電力)の量、電力を生成するために使用するべき電源のタイプ、ノードが充電電力を貯蔵し/受取る予定の充電ステーションを識別するリクエストを、中央ノード120に対して伝送することができる。
【0030】
いくつかの実施形態において、各輸送手段(または他のノード)は、独自の電力ニーズについて決定し利用可能な電源からの電力をリクエストする個別のエージェントであり得る。例えば、輸送手段が知っていること(例えば残り時間、必要とされている充電量、回収エネルギなど)に基づいて、ノードは電力をリクエストすることができる。この例において、ノードは、中間ノード(中央ノード120)を介して電源と通信することができる。別の例においては、ノードは、利用可能な電源と直接通信し、グリッド上のどこかでノードのための集合エネルギ貯蔵場所を構築することができる。例えば、ノードは、地理的目的地に翌日旅行するかもしれず、目的の場所での貯蔵のためにエネルギをリクエストする可能性がある。
【0031】
中央ノード120は、予め決定された地理的エリア内およびその周りの多くの異なる輸送手段およびノードからの電力リクエストを受信する可能性がある。ここで、中央ノード120は、この地理的エリアの周りの異なるエネルギニーズを調べ、グリッドに対して負担をかけ得ると考えられる事象(例えば気象関連、交通量の増加など)に起因する追加のエネルギに対するニーズが存在することになる時点を確認することができる。ここで、中央ノード120は、どの程度の電力が必要とされることになるかを予測することのできるアナリティクス(例えば図1Fに関してさらに論述されるようなもの)を含むことができ、このような電力を利用可能な電源にリクエストすることができる。
【0032】
輸送手段が車両である場合、車両は、独自の再充電可能バッテリと同様、車両が結び付けられている1つ以上の2次システムのためにも、エネルギを購入する必要があるかもしれない。例えば、車両は、住宅、事務所、レストラン、別の車両、などに電力を提供/アップロードする可能性がある。したがって、輸送手段は、自らそして1つ以上の2次システムの両方のために追加の電力をリクエストし得る。この例においては、輸送手段は、輸送手段のコンピュータおよび無線ネットワーキングインタフェースを介して行なわれるメッセージ伝達を用いて、2次システム(例えばビル、電化製品など)と通信することができる。中央ノード120は、利用可能な電源と通信するために多数のノード、輸送手段などが使用する共通のバスであり得る。
【0033】
図1Bは、例示的実施形態に係る、識別された電源からの充電電力を輸送手段がリクエストするプロセス100Bを例示する。図1Bを参照すると、輸送手段ノード116は、中央ノード120に充電電力をリクエストする。例えば、輸送手段ノード116のコンピュータが、輸送手段ノード116が望む電力のタイプ、電力の量(例えば40~110AHなど)、充電ステーション130の識別子などを標示するリクエスト140を、有線または無線インタフェースを介して中央ノード120に伝送することができる。ここで、輸送手段のコンピュータは、中央ノード120にリクエストを伝送するようにネットワークインタフェースに命令することができる。別の例として、輸送手段コンピュータは、Bluetooth(登録商標)、有線ネットワーク接続などを介して信号を伝送することができる。
【0034】
この例において、輸送手段ノード116が選択した電力タイプは、太陽光プラント122からの太陽電力である。すなわち、輸送手段ノード116は、中央ノード120に対して、充電電力が太陽光プラント122によって生成され、グリッド上のどこかに備蓄/保持され、輸送手段ノード116の再充電可能バッテリ(図示せず)によって消費されるようリクエストする。同様に、ノードは、電源の組合せ(例えば配電網(electrical grid)124から50%、そして太陽光プラント128から50%など)を選択できるということも認識すべきである。
【0035】
この例において、輸送手段ノード116がリクエストした充電電力は、中央ノード120によって備蓄され得る。例えば、中央ノード120は、太陽光プラント122に、輸送手段ノード116が行なったリクエストを満たすのに充分な電力を生成するよう命令するコマンド、メッセージなどを伝送することができる。さらに、中央ノード120は、電力消費ノードがリクエストした時間/場所で消費されるように、備蓄電力の貯蔵場所(蓄電バンクなど)を識別することができる。例えば、電力消費ノードは、旅行中であり得、将来の場所でかつ将来の時点で電力を備蓄する可能性がある。一例として、中央ノード120は、輸送手段ノード116がバッテリを充電できる準備完了状態となる(例えばプラグインされている)まで、ローカルサイロ内に生成された電力を貯蔵するように太陽光プラント122にリクエストすることができる。別の例として、中央ノード120は、輸送手段ノード116からのリクエストによって識別された充電ステーション130に対して生成された電力を送達するよう、太陽光プラント122に命令することができる。ここで、充電ステーション130は、輸送手段ノード116が存在することになる住宅ステーション、ガス/電気ステーション、事務所、ビルなどであり得る。
【0036】
同様に、VPPソフトウェアは、輸送手段ノード116のコンピュータ上に設置されその上で動作可能であると考えられる、ということも認識すべきである。この例において、輸送手段ノード116は、利用可能な電源のいずれかと直接通信し、再充電可能バッテリを充電するために備蓄すべき電力をリクエストすることができる。同様に、輸送手段ノード116は、ネットワーク上の他のノードと通信できるということも認識すべきである。例えば、輸送手段ノード116は、電力情報、レビュ、リクエストなどを交換するために、他の車両、住宅、電化製品などと通信することができる。この例において、輸送手段ノード116は、ホームノード112と通信する。ここでは、輸送手段ノード116は、ホームノード112において、1つ以上のデバイス、電化製品、蓄電バンクなどに対する充電電力のキャリヤ/サプライヤである。この場合、輸送手段ノード116は、電力を自らに供給し一部をホームノード112に供給するのに充分な電力を中央ノードにリクエストすることができる。ここで、輸送手段116ノードは、ホームノードにプラグインし、輸送手段ノード116の再充電可能バッテリからホームノード112の蓄電バンク、バッテリなどに電力を移送することができる。
【0037】
図1Cおよび1Dは、例示的実施形態に係る、再充電電力をリクエストするためのリクエストメッセージ140aおよび140bの例を示す。図1Cを参照すると、輸送手段ノードは、複数のフィールドとこれらのフィールド内に記憶された値141a、142a、143aおよび144aを含むリクエスト140aを生成する。この例において、第1のフィールドは輸送手段に対応し、輸送手段識別子値141aを有する。第2のフィールドは、充電ステーション識別子値142aを記憶する。第3のフィールドは、輸送手段ノードが消費すべき充電量/値143aを記憶し、第4のフィールドは、輸送手段ノードが消費すべき再充電電力を生成するのにどの電源(単複)を使用すべきかを特定する電源タイプ値144aを記憶する。いくつかの実施形態において、リクエスト140aは、(例えば輸送手段内部、移動体デバイス上などで)VPPアプリケーションのユーザインタフェースを介してユーザがコマンドを入力することによって生成され得る。別の例として、リクエスト140aは、特定の時点、充電電力が予め定義された閾値より低く降下したことの検出などの予め定義されたコンディションに応答して、輸送手段のコンピュータによって自動的に生成され得る。
【0038】
図1Dは、リクエスト140a内に含まれているような等しい値141a、142aおよび143aを伴うメッセージ140bを含んでいる。しかしながら、図1Dの例において、メッセージ140bは、特定の電源タイプを特定せず、その代り利用可能な最もクリーンなエネルギ源を識別する識別子144bを含み、実際の電源の選択を中央ノード120に委ねている。例えば、中央ノード120は、排出量情報などに基づいてウィンドファームが最もクリーンなエネルギ源であることを決定することができる。ここで、中央ノード120は、排出量に基づいて輸送手段ノードのためにウィンドファームを自動的に選択することができる。識別子144bの他の例は、利用可能な最も安価なエネルギ源(例えば最低コストなど)を特定することができる。別の例として、識別子144bは、最も豊富な利用可能なエネルギ源などを特定することができる。
【0039】
図1Eは、例示的実施形態に係る仮想プラントのブロックチェーンネットワーク100Eを例示し、図1Fは、例示的実施形態に係る、図1Eのブロックチェーンネットワーク内に含まれ得るブロックチェーンピアのアーキテクチャ100Fを例示する。図1Eを参照すると、電力を消費するノード(例えば輸送手段、電化製品、住宅、事務所など)は、ブロックチェーンネットワーク上のピアであり得る。同様にして、異なる利用可能な電源も同様に、ブロックチェーンネットワーク上のピアであり得る。ここでピアは各々、ブロックチェーン台帳を共有し管理することができる。例えば、ブロックチェーン台帳にデータが記憶される前に、ピアのいくつかまたは全てがコンセンサスに参加することができる。図1E中、ノード152b、152cおよび152dが、電力消費ノードであり、ノード152a、152e、152fおよび152gが、消費ノードに電力を提供するために利用可能な電源である。ノードの各々は、合流するのに許可が必要な許可の有る(プライベート)ブロックチェーンであり得るブロックチェーン台帳150のコピーを記憶する。別の例としてブロックチェーン台帳150は、公衆が利用できるパブリックブロックチェーンであり得る。
【0040】
電力消費ノードが、電源ノードからの電力をリクエストした場合、リクエストは、ブロックチェーン台帳150のブロックチェーン154(例えば図1F)上のブロック内にトランザクションとして記憶され得る。さらに、電力消費ノードに電力が送達された時点で、消費された電力の量、コスト、時間、送達源の識別子などを含めた送達の詳細も同様に、ブロックチェーン154上に記憶され得る。ブロックチェーン154は、リクエストされた電力および電力消費ノードによって消費された電力のトランザクションログを記憶することができる。ここで、輸送手段ノードの各々は、ブロックチェーン台帳150を管理するため車車間(V2V)通信を介して通信することができる。その間、静止ノードは、ピア・ツー・ピア(P2P)通信などを用いて、輸送手段ノードおよび他の静止ノードと通信することができる。
【0041】
図1Eに示されているブロックチェーンピア152a~152gの各々は、図1Fに示されているブロックチェーンピア152のアーキテクチャを含み得る。この例において、ブロックチェーンピア152は、スマートコントラクト162、アナリティクス164、および記憶装置166(またはメモリ)を含む。記憶装置は、ブロックのハッシュリンクチェーンの形をしたトランザクションログであるブロックチェーン154およびブロックチェーン上の異なるアイテムの最近の(そして最新の)値のみを記憶する状態データベース156を含むブロックチェーン台帳150を含む。この場合、状態データベース156は異なる変数の最後の値を記憶するだけであり得、一方ブロックチェーン154は、変数に対して経時的に発生する全ての変化を追跡する。状態データベースは、各アイテムが一意的識別子(キー)によって表わされるキー値ストアであり得、キーは、このようなアイテムの現在値とペアリングされてキー値ペアを創出する。
【0042】
ブロックチェーンピア152(例えば、ノード152b、152c、152dのいずれか)が、電源ノードの1つ(例えばノード152a、152e、152fおよび152gのいずれか)からの電力をリクエストした場合、リクエストはブロックチェーン154上に記憶され得る。このようなリクエストが受諾される前に、ブロックチェーンピアの大部分は、リクエストをエンドースしリクエストに同意する必要があり得る。ここでピアは、価格、量、供給源などに同意することができる。こうして、不要な消費または1つの電源からの過剰消費が防止される。さらに、電力が電力消費ノードに送達されるかまたは他の形で電力消費ノードのために備蓄される場合、電力の供給源、送達された電力の量、電力の消費者などを識別する追加のトランザクションがブロックチェーン上に記憶され得る。
【0043】
この例において、スマートコントラクト162は支払いを調整することができる。ここで、スマートコントラクト162は、異なるタイプのエネルギを提供する異なるエネルギ源についての価格設定属性を含み得る。同様に、ユーザは、グリッドを介して電力を購入するためのクレジット(例えばグリーンエネルギクレジットなど)を使用することができる。いくつかの実施形態においてスマートコントラクトまたは電力消費ノードは、より良い支払いコンディションについて交渉するために予告通知を送ることができる。
【0044】
アナリティクス164は、特定の地理的エリア内で個別の電力消費者とグリッドのエネルギニーズを全体として予測するために使用され得る。この実施形態において、ピアのいくつかは、移動式(自動車、電話など)であり、一方、他のピアは固定式である(住宅、事務所、電化製品、TV、など)。これにより、アナリティクス164は移動するピア(例えば交通など)からのデータを収集することができるようになり、アナリティクス164は、電力網上でどんな種類の状況が起こっているかを検出することができる。例えばアナリティクス164は、地方の電力会社により電力供給されている特定のエリア内での1つ以上の交通渋滞を識別することができる。交通渋滞により、電気輸送手段にはより多くのバッテリ出力の消費が求められる。ここで、ブロックチェーンピア152は、グリッド上の過負荷を防止するための措置を講じることができる。例えば、ブロックチェーンピア152は、利用可能な電源の1つ以上に、追加のエネルギを生成し備蓄することをリクエストすることができる。
【0045】
別の例として、アナリティクス164は、ウェブサイトなどの気候情報源に接続し、温度が非常に低いか非常に高いかを識別することができる。高温および低温により、再充電可能バッテリはより急速に電力を失なう可能性がある。この例において、ブロックチェーンピア152は、グリッドに厳しい負担がかからないように利用可能な電源が電力を生成するようリクエストするための軽減アクションを講じることができる。
【0046】
別の例として、輸送手段は、家屋または事務所に電力を供給することができる。この場合、電力会社によって提供されている電力を増強するために輸送手段を使用することができると考えられる。アナリティクス164は、予め決定されたエリア内で静的ノードによりどの程度の電力が消費されているかを識別し、移動するノードのために追加電力の生成をリクエストする場合にこの情報を使用することができる。アナリティクス164によって下される全ての決定は、ブロックチェーン154に記録され得る。
【0047】
別の例として、アナリティクス164は、再充電可能バッテリが交換を要する時期を識別することができる。ブロックチェーン154は、バッテリにより消費されるエネルギを追跡することができ、アナリティクス164は、バッテリの交換時期についての正確な時期を決定するための入力として、この情報を使用することができる。ブロックチェーンピア152は、バッテリ交換のリクエストを輸送手段ノードに伝送する前に他のピアからのエンドースメント/コンセンサスをリクエストすることができる。アナリティクス164は、コスト解析または他のアルゴリズムを用いて、最も効率的なバッテリ交換時期がいつであるかを識別することができる。ブロックチェーンピアの各々には、同じアルゴリズムが備えられて、ピアがアナリティクス164を確認/検証できるようにしていてよい。アナリティクス164は、バッテリの交換時期またはバッテリの充電を継続すべき時期を識別するために使用可能である。
【0048】
図2Aは、例示的実施形態に係る、輸送手段ネットワーク図200を例示する。ネットワークは、プロセッサ204を含む輸送手段ノード202、ならびにプロセッサ204’を含む輸送手段ノード202’を含む要素を含む。輸送手段ノード202、202’は、プロセッサ204、204’ならびに、送受信機、送信機、受信機、記憶装置、センサおよび通信を提供する能力を有する他の要素(図示せず)を介して、互いに通信する。輸送手段ノード202、202’間の通信は、プライベートネットワークおよび/またはパブリックネットワーク(図示せず)を介してか、または他の輸送手段ノードおよびプロセッサ、メモリおよびソフトウェアのうちの1つ以上を含む要素を介して、直接行なうことができる。単一の輸送手段ノードおよびプロセッサとして描かれているものの、複数の輸送手段ノードおよびプロセッサが存在していてよい。本明細書中で説明されかつ/または描かれているアプリケーション、フィーチャ、ステップ、ソリューションなどのうちの1つ以上が、これらの要素によって使用および/または提供され得る。
【0049】
図2Bは、例示的実施形態に係る、別の輸送手段ネットワーク図210を例示する。ネットワークは、プロセッサ204を含む輸送手段ノード202、ならびにプロセッサ204’を含む輸送手段ノード202’を含む要素を含む。輸送手段ノード202、202’は、プロセッサ204、204’ならびに、送受信機、送信機、受信機、記憶装置、センサおよび通信を提供する能力を有する他の要素(図示せず)を介して、互いに通信する。輸送手段ノード202、202’間の通信は、プライベートネットワークおよび/またはパブリックネットワーク(図示せず)を介してか、または他の輸送手段ノードおよびプロセッサ、メモリおよびソフトウェアのうちの1つ以上を含む要素を介して、直接行なうことができる。プロセッサ204、204’は、さらに、センサ212、有線デバイス214、無線デバイス216、データベース218、携帯電話220、輸送手段ノード222、コンピュータ224、入出力デバイス(I/O device)226および音声アプリケーション228を含む1つ以上の要素230と通信できる。プロセッサ204、204’はさらに、プロセッサ、メモリおよびソフトウェアのうちの1つ以上を含む要素と通信可能である。
【0050】
単一のノード、プロセッサおよび要素として描かれているものの、複数の輸送手段ノード、プロセッサおよび要素が存在していてよい。情報提供または通信は、プロセッサ204、204’および要素230のいずれかの間で相互に行なわれ得る。例えば携帯電話220は、プロセッサ204に対して情報を提供することができ、このプロセッサは、アクションを講じるよう輸送手段ノード202を開始させ、さらにプロセッサ204’に対しその情報または追加情報を提供することができ、このプロセッサ204’はアクションを講じるよう輸送手段ノード202’を開始させ得、さらに携帯電話220、輸送手段ノード222および/またはコンピュータ224に対してその情報または追加の情報を提供することができる。本明細書中で説明されかつ/または描かれているアプリケーション、フィーチャ、ステップ、ソリューションなどのうちの1つ以上が、これらの要素によって使用および/または提供され得る。
【0051】
いくつかの実施形態において、図2Bに示されているコンピュータ224は、図8の例のシステム800内に示されているようなセキュリティプロセッサ810を含み得る。詳細には、セキュリティプロセッサ810は、ECUと車両のCANバス上の他のデバイスとの間で送られるデータ伝送と同様、異なる車両間で伝送されるデータメッセージのために、認可、認証、暗号処理(暗号化)などを行なうことができる。
【0052】
図8の例において、セキュリティプロセッサ810は、認可モジュール812、認証モジュール814および暗号処理モジュール816を含むことができる。セキュリティプロセッサ810は、輸送手段のコンピュータ内で実装され得、例えばECU/CANネットワーク820、有線および無線デバイス830、例えば無線ネットワークインタフェース、入力ポートなどと通信し得る。セキュリティプロセッサ810は、輸送手段内で(例えばECU/CANネットワーク820を介して)内部的に伝送されるデータフレーム(例えばCANフレームなど)がセキュアであることを保証することができる。同様にして、セキュリティプロセッサ810は、異なる輸送手段間でおよび輸送手段のコンピュータに対して取付けられているかまたはワイヤを介して接続されているデバイスに対して伝送されるメッセージも同様にセキュアになっていることを保証することができる。
【0053】
例えば、認可モジュール812は、輸送手段の異なるユーザについて、パスワード、ユーザ名、PINコード、バイオメトリックスキャンなどを記憶することができる。認可モジュール812は、ユーザ(または技師)が輸送手段のコンピュータなどの一定の設定値にアクセスする許可を有しているか否かを決定することができる。いくつかの実施形態において、認可モジュールは、ネットワークインタフェースと通信して、外部サーバからあらゆる必要な認可情報をダウンロードすることができる。ユーザが輸送手段内部のGUIまたはコンソールを介してかまたは取付けられた/接続されたデバイスを介して輸送手段設定値に変更を加えるかまたは輸送手段の技術的詳細を修正することを望む場合、認可モジュール812は、ユーザに、このような設定値が変更される前に何らかの形で自ら確認することを求めることができる。例えば、認可モジュール812は、ユーザ名、パスワード、PINコード、バイオメトリックスキャン、予め定義された線画またはジュスチャなどを求めることができる。これに応答して、認可モジュール812は、リクエストされている必要な許可(アクセスなど)をユーザが有しているか否かを決定することができる。
【0054】
認証モジュール814は、車両のCANネットワーク上でECU間の内部通信を認証するために使用され得る。一例として、認証モジュール814は、ECU間の通信を認証するための情報を提供し得る。一例として、認証モジュール814は、CANネットワークのECUに対してビットシグネチャアルゴリズムを伝送することができる。ECUは、ビットシグネチャアルゴリズムを用いて、認証ビットをCANフレームのCANフィールド内に挿入することができる。CANネットワーク上の全てのECUは典型的に、各々のCANフレームを受信する。ビットシグネチャアルゴリズムは、ECUの1つにより新しいCANフレームが生成される毎に認証ビットの位置、量などを動的に変更することができる。認証モジュール814は同様に、免除されていて認証ビットを使用する必要のないECUのリスト(安全なリスト)を提供することもできる。認証モジュール814は、ビットシグネチャアルゴリズムなどに対する更新を検索するためリモートサーバと通信することができる。
【0055】
暗号化モジュール816は、他の外部ユーザデバイスおよび輸送手段と通信するために輸送手段が使用すべき非対称キーペアを記憶することができる。例えば、暗号化モジュール816は、通信を暗号化/復号化するために輸送手段が使用すべきプライベートキーを提供することができ、一方、他のデバイスが通信を復号化/暗号化できるようにするために他のユーザデバイスおよび輸送手段に対しては対応するパブリックキーを提供することができる。暗号化モジュール816は、新たなキー、キーに対する更新、新しい輸送手段のキー、ユーザなどのキー、等を受信するためにリモートサーバと通信することができる。暗号化モジュール816は同様に、ローカルプライベート/パブリックキーペアに対するあらゆる更新をリモートサーバに伝送することもできる。
【0056】
図2Cは、例示的実施形態に係る、さらに別の輸送手段ネットワーク図240を例示する。ネットワークは、プロセッサ204および非一時的コンピュータ可読媒体242Cを含む輸送手段ノード202を含む要素を含む。プロセッサ204は、コンピュータ可読媒体242Cおよび要素230(これらは図2Bに描かれていた)に対して通信可能な形で結合されている。
【0057】
図2Cを参照すると、プロセッサ204は、244Cにおいて、複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと、前記輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立するステップ;246Cにおいて、予め決定された期間にわたり再充電可能バッテリを充電するために使用すべき電力の値を推定するステップ;248Cにおいて充電量を調達する目的で第1のフィールド内の充電電力の値を識別しかつ第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成するステップ;そして輸送手段から、確立された通信チャネル250Cを介して計算システムに対してリクエストを伝送するステップ;のうちの1つ以上のステップを行なうことができる。
【0058】
図2Dは、例示的実施形態に係る、さらなる輸送手段ネットワーク図250を例示する。ネットワークは、プロセッサ204および非一時的コンピュータ可読媒体242Dを含む輸送手段ノード202を含む要素を含む。プロセッサ204は、コンピュータ可読媒体242Dおよび要素230(これらは図2Bに描かれていた)に対して通信可能な形で結合されている。
【0059】
図2Dにおいて、受電者204は、244Dにおいて計算システムに対するリクエストの伝達に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を推定するステップおよび、再充電可能バッテリを充電するために使用すべき電力の値と、第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき電力の推定値とを組合わせるステップ:246Dにおいて、第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上を識別するリクエストを生成するステップおよび利用可能な電源を選択することを計算システムに委ねるステップ;248Dにおいて、計算システムに対するリクエストの伝送に先立ち、識別された電源からの電力の値がリクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶するステップ;そして250Dにおいて、計算システムに対するリクエストの伝送に先立ち、リクエストの第3のフィールド内の複数の再充電可能バッテリの中からの1つの再充電可能バッテリの識別子を追加するステップ;のうちの1つ以上を行なうことができる。
【0060】
図2Eは、例示的実施形態に係る、さらなる輸送手段ネットワーク260を例示する。図2Eを参照すると、ネットワーク図260は、ブロックチェーンネットワーク206上で他の輸送手段ノード202’および更新サーバノード203に接続された輸送手段ノード202を含む。輸送手段ノード202および202’は、輸送手段/車両を表わし得る。ブロックチェーンネットワーク206は、ソフトウェア更新検証データを記憶するための台帳208および将来の使用(例えば監査目的での)のための検証の情報源207を有することができる。
【0061】
この例は、1つの輸送手段ノード202のみを詳細に説明しているものの、このようなノードを多数ブロックチェーン206に接続することができる。本出願の範囲から逸脱することなく、輸送手段ノード202は追加のコンポーネントを含み得ること、そして本明細書中に記載のコンポーネントのいくつかを除去しかつ/または修正することができること、を理解すべきである。輸送手段ノード202は、計算デバイスまたはサーバコンピュータなどを有していてよく、半導体ベースのマイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/または別のハードウェアデバイスであり得るプロセッサ204を含むことができる。単一のプロセッサ204が描かれているものの、輸送手段ノード202は、本出願の範囲から逸脱することなく、多数のプロセッサ、多数のコアなどを含むことができる。
【0062】
図2Eにおいて、プロセッサ204は、244Eにおいて、再充電可能バッテリにより消費された電力の値、電源の識別子およびブロックチェーンネットワークの1つのブロックチェーン上の輸送手段の識別子を記憶するステップ;および246Eにおいて、充電ステーションに再充電可能バッテリを電気的に接続し、充電ステーションに対して電気的に接続されている間に識別された電源からのリクエストされた充電値を受信する、ステップのうちの1つ以上を行なう。
【0063】
プロセッサおよび/またはコンピュータ可読媒体は、完全にまたは部分的に、輸送手段ノードの内部または外部に常駐し得る。コンピュータ可読媒体中に記憶されたステップまたはフィーチャは、プロセッサおよび/または要素のうちのいずれかによって、任意の順序で完全にまたは部分的に行なわれ得る。さらに、後になって、1つ以上のステップまたはフィーチャを追加する、削除する、組合せる、行なうことが可能である。
【0064】
図2Fは、1つ以上の要素の電化を描く略図265である。一実施形態において、輸送手段266は、他の輸送手段268、充電ステーション270および配電網272を含む1つ以上の要素に対して、そのバッテリ内に貯蔵された電力を提供することができる。配電網272は、輸送手段268の1つ以上に結合され得る充電ステーション270のうちの1つ以上に結合される。この構成は、輸送手段266から受信した電気/電力の分配を可能にする。輸送手段266は同様に、例えば車車間(V2V)技術、携帯電話上での通信、WiFiなどを介して、他の輸送手段268とインタラクトすることもできる。輸送手段266は同様に、他の輸送手段268、充電ステーション270および/または配電網272と無線でおよび/または有線でインタラクトすることもできる。一実施形態において、輸送手段266は、安全かつ効率的に、配電網272、充電ステーション270または他の輸送手段268に対し経路決定される(または自らルーティングする)。このソリューションの1つ以上の実施形態を用いて、輸送手段266は、本明細書中で説明されかつ/または描かれているようなさまざまな有利な方法で、本明細書中に描かれている要素の1つ以上のものにエネルギを提供することができる。さらに、輸送手段の安全性および効率は、増大する可能性があり、環境は、本明細書中で説明されかつ/または描かれているようにプラスの影響を受け得る。
【0065】
「エネルギ」なる用語は、輸送手段が受け取り、貯蔵し、使用し、共有しかつ/または喪失するあらゆる形態のエネルギを意味するように使用され得る。エネルギは、充電/使用動作中にエンティティから輸送手段に提供される充電の電流源および/または電圧源と併せて言及され得る。エネルギは同様に、化石燃料(例えばハイブリッド輸送手段で使用するためのもの)の形をしてもよく、または非限定的にリチウムベース、ニッケルベース、水素燃料電池、原子(核)エネルギ、核融合ベースのエネルギ源、そして、所与の時点での1つ以上の輸送手段エネルギを増加または減少させるためのエネルギ共有および/または使用動作中にオンザフライで生成されるエネルギを含め、代替的電源を介するものであってもよい。
【0066】
一実施形態において、充電ステーション270は、目的地に到着するのに充分な充電が輸送手段266内に残留するような形で輸送手段266から移転されるエネルギ量を管理する。一実施形態においては、輸送手段268の間のエネルギの移転量を無線で指図するために無線接続が使用され、ここで輸送手段は両方共移動中であり得る。一実施形態において、(自律型であり得る)車両266などのアイドル状態の車両は、エネルギ量を充電ステーション270に提供し、原初の場所(例えばその原初の場所または異なる目的地)に戻るように指図される。一実施形態においては、少なくとも1つの他の輸送手段268から余剰のエネルギを収集し、充電ステーション270において貯蔵された余剰のエネルギを移転するために、可動エネルギ貯蔵ユニット(図示せず)が使用される。一実施形態においては、距離、時間ならびに交通のコンディション、道路のコンディション、環境/気候のコンディション、車両のコンディション(重量など)、車両利用中の乗員のスケジュール、車両を待機している将来の乗員のスケジュールなどの要因により、充電ステーション270に移転すべきエネルギの量が決定される。一実施形態においては、輸送手段268、充電ステーション270および/または配電網272は、エネルギを輸送手段266に提供することができる。
【0067】
一実施形態において、本明細書中で説明され描かれているソリューションは、輸送手段および/またはシステムに対する負荷の効果を決定し、将来のニーズおよび/または優先順に基づいて輸送手段および/またはシステムにエネルギを提供し、かつモジュールを格納する装置と車両の間にインテリジェンスを提供して、装置のプロセッサが車両上のバッテリ内のエネルギストア量に関して車両と無線で通信できるようにするために利用可能である。一実施形態においては、その場所における温度、エネルギコストおよびその場所における電力レベルなどの要因に基づいて、輸送手段から1つの場所に充電を提供するためにも、これらのソリューションを利用することができる。一実施形態においては、ソリューションは同様に、充電の一部分が充電ステーションに移送された後、輸送手段内に残されたエネルギ量を管理するためにも利用可能である。一実施形態においては、このソリューションを使用して、車両に、輸送手段上のバッテリからのエネルギ量を提供するべく通知することもでき、ここで移送すべきエネルギ量は、エネルギを受け取るモジュールまでの輸送手段からの距離に基づくものである。
【0068】
一実施形態において、ソリューションは同様に、余剰のエネルギを有する輸送手段まで移動しかつ貯蔵されたエネルギを配電網内に預託するために、決定された経路を用いる可動エネルギ貯蔵ユニットを使用するためにも利用可能である。一実施形態において、ソリューションは、グリッドに対しエネルギを提供するためのニーズに関する輸送手段の決定の優先順、および輸送手段の現在のニーズの優先順、例えば乗客または到来する乗客または現在の貨物または到来する貨物の優先順を決定するためにも利用可能である。一実施形態において、車両がアイドル状態にあるとき、車両は、エネルギグリッドに余剰のエネルギを放出するために或る場所まで移動しその後以前の場所まで戻る決断を下すということを決定するためにも、該ソリューションを利用することができる。一実施形態においては、該ソリューションは、気候、交通量、道路のコンディション、車のコンディション、および別の輸送手段内の乗員および/または商品などの1つ以上のコンディションに基づいて輸送手段間のエネルギ移送を介して必要なエネルギを別の輸送手段に提供するべく輸送手段が必要とするエネルギの量を決定し、輸送手段に対して別の輸送手段へとルーティングしエネルギを提供するよう命令するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、移動中の1つの車両から移動中の別の車両までエネルギを移送するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、別の輸送手段との出会い場所に到達し、サービスを提供するために輸送手段により費やされるエネルギおよび原初の場所まで戻るために費やされる推定エネルギに基づいて輸送手段によりエネルギを回収するため、提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、充電ステーションに至るまで必要とされる残りの距離を提供し、充電ステーションが輸送手段から回収すべきエネルギ量を決定するためにも利用可能であり、ここで、残充電量は、残りの距離に基づくものである。一実施形態において、該ソリューションは同様に、例えば有線接続を介して充電ステーションにおいてと同時に無線接続を介して別の輸送手段においてと言ったように、2つ以上のポイントによって同時に充電される輸送手段を管理するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段に対するエネルギの送出に対して優先順を適用するためにも利用可能であり、ここで、配電網、住居などの別のエンティティに対して自らの貯蔵された充電の一部分を提供する輸送手段が優先される。さらに、図2Fに関連して説明され描かれているこのソリューションは、このネットワークおよび/またはシステムおよび他のネットワークおよび/またはシステム内で利用可能である。
【0069】
図2Gは、異なる要素275間の相互接続を示す略図である。このソリューションは、全てネットワーク286と通信可能な形で結合されネットワーク286と通信状態にある、さまざまなエンティティと結び付けられた1つ以上の計算デバイス278’、279’、281’、282’、283’、284’、276’、285’、287’および277’上でかつ/またはこれらの計算デバイスによって全面的にまたは部分的に記憶および/または実行され得る。データベース287が、ネットワークに対して通信可能な形で結合され、データの記憶および検索を可能にする。一実施形態において、データベースは、不変の台帳である。さまざまなエンティティの1つ以上は、輸送手段276、1つ以上のサービスプロバイダ279、1つ以上の公共建物281、1つ以上の交通インフラ282、1つ以上の居住施設283、配電網/充電ステーション284、マイクロホン285、および/または別の輸送手段277であり得る。他のエンティティおよび/またはデバイス、例えばスマートホン278、ラップトップ280、および/またはウェアラブルデバイスを使用する1人以上のプライベートユーザも同様に、このソリューションとインタワークすることができる。スマートホン278、ラップトップ280、マイクロホン285および他のデバイスは、接続された計算デバイス278’、279’、281’、282’、283’、284’、276’、285’、287’および277’の1つ以上に接続され得る。1つ以上の公共建物281は、さまざまなエージェンシを含み得る。1つ以上の公共建物281は、計算デバイス281’を利用し得る。1つ以上のサービスプロバイダ279には、ディーラ、レッカー車サービス、事故車修理センタまたは他のリペアショップが含まれ得る。1つ以上のサービスプロバイダ279は、計算装置279’を利用し得る。これらのさまざまなコンピュータデバイスは、例えば有線ネットワーク、無線ネットワーク、ブロックチェーンネットワークなどを介して、互いに直接または通信可能な形で結合され得る。マイクロホン285は、一実施形態において、仮想アシスタントとして利用され得る。一実施形態において、1つ以上の交通インフラ282は、1つ以上の交通信号、1つ以上のカメラ、車両速度センサまたは交通センサを含む1つ以上のセンサ、および/または他の交通インフラを含み得る。1つ以上の交通インフラ282は、計算デバイス282’を利用し得る。
【0070】
一実施形態において、輸送手段277/276は、人員、物品、恒久的にまたは一時的に固定された装置などを輸送する能力を有する。一実施形態において、輸送手段277は、各輸送手段276’および277’と結び付けられたコンピュータを通して、V2V通信を介して輸送手段276と通信することができ、輸送手段、乗用車、車両、自動車などと称され得る。輸送手段276/277は、乗用車、スポーツユーティリティビークル、トラック、バス、バン、または他のモータまたはバッテリ駆動または燃料電池駆動の輸送手段などの、自走式装輪運搬手段であり得る。例えば、輸送手段276/277は、電気自動車、ハイブリッド車、水素燃料電池車、プラグインハイブリッド車または、燃料電池スタック、モータおよび/または発電機を有する他のあらゆるタイプの車両であり得る。他の車両例としては、自転車、スクータ、列車、飛行機または船舶、および輸送能力を有する他のあらゆる形態の運搬手段が含まれる。輸送手段276/277は半自律型または自律型であってよい。例えば、輸送手段276/277は、自己操作式であり得、人間による入力無しで走行し得る。自律型車両は、自律的に運転するべく、1つ以上のセンサおよび/またはナビゲーションユニットを有しこれを使用することができる。
【0071】
一実施形態において、本明細書中で説明され描かれているソリューションは、ブロックチェーンのコンセンサスを介して輸送手段に対するアクセスを決定するために利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、乗員が輸送手段を使用できるようにする前にプロファイル検証を行なうためにも利用可能である。一実施形態において、ソリューションは同様に、ユーザが行なう必要のあるアクション(予め記録されている可能性がある)について輸送手段上でまたは輸送手段から(視覚的に、ただし別の実施形態においては言語ででも、等々)輸送手段に標示させるため、そしてそれが正しいアクションであることを確認するためにも利用可能であり得る。一実施形態において、該ソリューションは同様に、データおよび運転環境に付随するリスクレベルに基づいてデータを分岐させ、分岐したデータの一部分を、乗員に対して安全運転環境の間により低いリスクレベルで配信し、その後、乗員が輸送手段から離れた後に乗員に対してより高いリスクレベルで分岐データの残りの部分を配信する方法を輸送手段が決定する能力を提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、ブロックチェーンおよび/またはスマートコントラクトの使用を通して境界(例えば国/州など)を横断した車両の移送に対処し、新しいエリアの規則を車両に適用するためにも利用可能である。
【0072】
一実施形態において、ソリューションは同様に、輸送手段の動作および輸送手段の乗員の特性に基づいて、輸送手段がコンセンサスに達した時点で境界の外側で輸送手段が動作し続けることを可能にするためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段の利用可能データアップロード/ダウンロード速度、ファイルのサイズおよび輸送手段が走行している速度/方向を解析するため、データアップロード/ダウンロードを完了するのに必要な距離を決定するため、そして実行すべきデータアップロード/ダウンロードのためにセキュアなエリア境界を割当てるためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、例えば出口に接近していることをシステムが決定したときそして輸送手段が一見して出口を出る準備ができていないとき(例えば適正でない車線内にいる、または接近する出口に誘導するのには不適切な速度で走行している場合)に、通常は危険である操作を安全に行ない、対象の輸送手段ならびに他の近接した輸送手段に、対象の輸送手段の安全な退出を可能にするよう命令するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、1つ以上の車両および他の輸送手段が両方共移動中である間に、この1つ以上の車両を用いて別の輸送手段の診断を検証するためにも利用可能である。
【0073】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、1つの場所および時刻における車線の使用を検出して、輸送手段の乗員に情報提供するかまたは輸送手段に車線変更を推奨するかしないかを指図するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、メールを通して情報を送る必要性およびドライバ/乗員がメールを通してまたは本人が直接支払いを行なうことによって応答する必要性を無くするためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段の乗員に対しサービスを提供するためにも利用可能であり、ここで、提供されるサービスは、サブスクリプションに基づいており、許可は乗員のプロファイルに接続された他の輸送手段から取得される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、レンタルされた物品のコンディションの変更を記録するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、損傷を受けた輸送手段の近傍にいる他の輸送手段からのブロックチェーンコンセンサスをシークするためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、保険エンティティサーバーなどのサーバから、輸送手段コンピュータから、事故に関係する可能性のあるメディアを受信するためにも利用可能である。サーバは輸送手段に対する損傷にアクセスするべく1つ以上のメディアファイルにアクセスし、損傷の査定をブロックチェーン上に記憶する。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段に関係する事象に先立つさまざまな時点にわたり多くのデバイスからその事象の重大度を決定するためのコンセンサスを得るためにも利用可能である。
【0074】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段に関係する事故についての映像証拠の欠如に伴う問題を解決するためにも利用可能である。現在のソリューションは、事故の近傍にいた可能性のある他の輸送手段からの該事故に関係する、事故に関与した輸送手段によるメディアのクエリを詳述している。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段および他のデバイス(例えば歩行者の携帯電話、街路灯カメラなど)を使用して、損傷を受けた輸送手段の特定の部分を記録するためにも利用可能である。
【0075】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段が危険なエリアおよび/または事象に向かって進んでいる場合に乗員に警告を発し、輸送手段が乗員または中央コントローラに現在の輸送手段のルート上または近くの潜在的に危険なエリアについて通知することができるようにするためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、高速で走行している輸送手段を検出するためにも利用可能であり、ここで交通への影響を最小限に抑えるようにその輸送手段を減速させることを支援するために少なくとも1つの他の輸送手段が使用される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、危険な運転状況に関与する車両によりメディアが捕捉されている危険な運転状況を識別するためにも利用可能である。危険な運転状況からの距離に基づいてジオフェンスが確立され、確立されたジオフェンス内の少なくとも1つの他の車両によって追加のメディアが捕捉される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段の1人以上の乗員に対して、その輸送手段が道路上の交通規制マーキングに接近しており、次に輸送手段がマーキングを横断した場合、他の近くの輸送手段からの不正運転の標示を受けていることの通知を送るためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、(一部の実施形態において)速度を制限すること、別の車両に近づく能力を制限すること、速度を最大値に制限することそして、一定の時間周期あたりに許容された所与のマイル数のみを可能にすることによって輸送手段の動作を部分的に不能にするためにも利用可能である。
【0076】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段が適正に動作させられていない場合に輸送手段に伴う問題を是正するべくソフトウェアの更新に対する信頼性についてのニーズを克服するためにも利用可能である。ルート上の他の輸送手段の観察を通して、サーバは、輸送手段の安全でないまたは適正でない動作を観察する潜在的に多数の他の輸送手段からデータを受信することになる。解析を通して、これらの観察の結果として、データが、安全でないまたは適正でない動作を示唆した場合にその輸送手段に対し通知が行なわれる可能性がある。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段と、この輸送手段の外部の人間が関与する潜在的に危険な状況との間で、通知を提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段との事故に結び付けられたデバイス、またはこの事故に近接したデバイスのいずれかによってサーバに対してデータを送るためにも利用可能である。事故または未然事故の重大度に基づいて、サーバはデータの送信者に通知を行なう。一実施形態において、該ソリューションは同様に、データの解析に基づいて、輸送手段のドライバまたは乗員のいずれかに対して輸送手段を動作させるための勧告を提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、物理的構造と結び付けられ輸送手段に対する支払い責任を決定するジオフェンスを確立するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、1つの場所において車両を乗り捨てる能力を、その場所における現在の状態および他の車両のナビゲーション目的地を用いて提案される将来の状態の両方を使用して調整するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段のレンタルエンティティなどの場所における車両の乗り捨てを自動的にアレンジする能力を調整するためにも利用可能である。
【0077】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、ユーザの事象に基づいて別の場所へ輸送手段を移動させるためにも利用可能である。より詳細には、システムは、ユーザのデバイスを追跡し、原初の事象または修正された事象の終結時点でユーザの近傍に移動させるよう輸送手段を修正する。一実施形態において、該ソリューションは同様に、エリア内の既存の輸送手段を通してエリア内の利用可能な場所の検証を可能にするためにも利用可能である。1つの場所が空く可能性のあるおおよその時刻も同様に、既存の輸送手段からの確認に基づいて決定される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、1つの駐車スペースが利用可能になり最初の駐車以降の経過時間が事象の平均時間より短かい場合に、より近い駐車スペースに輸送手段を移動させ、さらに、事象が完了した時点で輸送手段の少なくとも1人の乗員に結び付けられたデバイスの場所に応じて最終的駐車スペースまで輸送手段を移動させるためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、混雑する前に駐車を計画するためにも利用可能である。システムは輸送手段とインタラクトして、最高価格未満の価格でいくつかのサービスを提供しかつ/または、輸送手段の優先度に基づいて代替的駐車場所まで輸送手段を案内し、到着前に駐車状況の最適化を増大させる。
【0078】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段についての分割所有権を販売するため、またはカーシェアリングアプリケーションにおける価格設定および利用可能性の決定においても利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、現在利用可能であるものをはるかに超えるディーラ販売の正確かつ時宣を得たレポートを提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、ディーラがブロックチェーン上でアセットをリクエストできるようにするためにも利用可能である。ブロックチェーンを使用することにより、いかなるアセットも、その移動前にコンセンサスが得られる。さらに、プロセスは自動化され、ブロックチェーン上で支払いを開始することができる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、コンセンサスが獲得されアクション(例えば診断)が行なわれる、多数のエンティティ(例えばサービスセンタ)と共に作成される契約をアレンジするためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、デジタルキーを多数のユーザに結び付けるためにも利用可能である。第1のユーザは輸送手段の運転者であり得、第2のユーザは輸送手段に責任を有する当事者である。これらのキーは、キーの近接性がサービスプロバイダの場所に対して検証されるサーバによって認可される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段の目的地で必要とされるサービスを決定するためにも利用可能である。目的地へのルート上のエリア内にあると同時にサービスを行なうために利用可能である、必要なサービスを提供できる1つ以上のサービス拠点が位置特定される。輸送手段のナビゲーションは、決定されたサービス拠点で更新される。サービスの補償価額を含むスマートコントラクトが識別され、ブロックチェーントランザクションが、そのトランザクションのための分散型台帳内に記憶される。
【0079】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段内の乗員にとって有利なものであり得るサービスおよび商品を決定するため、輸送手段の乗員のプロファイルとサービスプロバイダの輸送手段をインターフェーシングするためにも利用可能である。これらのサービスおよび商品は、乗員の履歴および/または選好性によって決定される。このとき、輸送手段は、サービスプロバイダの輸送手段からのオファを受信し、別の実施形態においては、輸送手段と会ってサービス/商品を提供する。一実施形態において、該ソリューションは同様に、一定の範囲内の輸送手段を検出し、その輸送手段に対してサービスオファ(例えばメンテナンスオファ、製品オファなど)を送るためにも利用可能である。システムと輸送手段の間で契約が作成され、この契約を提供するためにシステムによりサービスプロバイダが選択される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、道路管理者として1つ以上の輸送手段を指定するためにも利用可能であり、ここで、道路管理者は交通規制を支援する。道路管理者は、交通の流れを支援するために道路インジケータ(例えばライト、ディスプレイ、サウンド)を発生させることができる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、デバイスにより輸送手段のドライバにアラートを出すためにも利用可能であり、ここでデバイスは、交通信号灯であるか、交差点付近にあり得る。アラートは、1つの事象の発生時、例えば信号灯が青になり輸送手段リストの前方の輸送手段が動かない場合などに送られる。
【0080】
図2Hは、一例290における異なる要素間の相互接続を示す別のブロック図である。輸送手段276が提示され、これはECU295、296およびヘッドユニット(インフォテイメントシステムとも呼ばれる)297を含む。電気制御ユニット(ECU)は、輸送手段内の電気システムまたはサブシステムのうちの1つ以上を制御する自動車エレクトロニクス内の埋込み型システムである。ECUには輸送手段のエンジン、ブレーキシステム、ギヤボックスシステム、ドアロック、ダッシュボード、エアバッグシステム、インフォテイメントシステム、電子ディファレンシャル、およびアクティブサスペンションの管理が含まれるが、これに限定されるわけではない。ECUは、輸送手段のコントローラエリアネットワーク(CAN)バス294に接続される。ECUは同様に、CANバス294を介して、輸送手段コンピュータ298と通信し得る。輸送手段のプロセッサ/センサ(例えば、輸送手段コンピュータ)298は、ネットワーク292(例えばインタネット)を介してサーバ293などの外部要素と通信可能である。各ECU295、296およびヘッドユニット297は、独自のセキュリティポリシーを格納し得る。セキュリティポリシーは、適切なコンテキスト下で実行可能である許可可能なプロセスを定義する。一実施形態において、セキュリティポリシーは、部分的または全面的に輸送手段コンピュータ298内で提供され得る。
【0081】
ECU295、296およびヘッドユニット297は各々、認可されたプロセスおよびこれらのプロセスの実行が許されるコンテキストを定義するカスタムセキュリティ機能要素299を含み得る。プロセスを実行できるか否かの妥当性を決定するためのコンテキストベースの認可により、ECUはセキュアな動作を維持し、輸送手段のコントローラエリアネットワーク(CANバス)などの要素からの無認可アクセスを防止することができる。ECUが無認可であるプロセスに遭遇した場合、そのECUは、プロセスを動作しないように遮断することができる。自動車ECUは、プロセスがその許可された限度内で動作しているか否かを決定するために、例えば、近接性コンテキスト、例えば近傍の物体、接近する物体までの距離、速度および他の移動する物体との関係における軌道、動作上のコンテキスト、例えば輸送手段が移動中であるかまたは駐車中であるかの標示、輸送手段の現在の速度、トランスミッションの状態、ユーザ関連のコンテキスト、例えば無線プロトコルを介して輸送手段に接続されたデバイス、インフォテインメント、クルーズコントロール、パーキングアシスト、ドライビングアシストの使用、場所ベースのコンテキスト、および/または他のコンテキストといった異なるコンテキストを使用することができる。
【0082】
一実施形態において、本明細書中で説明され描かれているソリューションは、(一部の実施形態において)速度を制限すること、別の車両に近づく能力を制限すること、速度を最大値に制限することそして、一定の時間周期あたりに許容された所与のマイル数のみを可能にすることによって輸送手段を部分的に動作不能にするために利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、車両の所有権の交換を容易にするためにブロックチェーンを使用するためにも利用可能であり、この場合、データは、輸送手段との事故に結び付けられるデバイス、または事故に近接したデバイスのいずれかによってサーバに送られる。事故または未然事故の重大度に基づいて、サーバは、データの送信者に通知を行なう。一実施形態において、該ソリューションは同様に、例えば輸送手段が事故に関与した場合などに、その事故に近接している他の輸送手段にクエリを行なうサーバによって、その輸送手段が事故を回避するのを助けるためにも利用可能である。サーバは、他の輸送手段からのデータを得るためにシークを行ない、こうして多数の有利な地点から事故の内容をサーバが理解できるようにする。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段からのサウンドが普通でないことを決定し、サウンドに関係するデータならびに考えられる発生源の場所をサーバに伝送するためにも利用可能であり、この場合、サーバは、考えられる原因を決定し、潜在的に危険な状況を回避することができる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段が事故に関与した場合にシステムを介して、場所の境界を確立するためにも利用可能である。この境界は、事故に付随するデシベルに基づくものである。境界内のデバイスについてのマルチメディアコンテンツが、事故のシナリオをさらに理解するのを支援する目的で得られる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、事故と車両を結び付け、その後事故の場所に近接するデバイスが得たメディアを捕捉するためにも利用可能である。捕捉されたメディアは、メディアセグメントとしてセーブされる。メディアセグメントは、事故のサウンドプロファイルを構築する別の計算デバイスに送られる。このサウンドプロファイルは、事故を取り巻くより多くの詳細を理解するのを支援することになる。
【0083】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、潜在的事象が発生したエリアを記録するため、オーディオ、ビデオ、モーションなどを記録するのにセンサを使用するためにも利用可能であり、例えば、(移動中または駐車中に)輸送手段が別の輸送手段と接触した場合または接触する可能性がある場合、システムは、輸送手段の1つ以上の上、および/または固定したまたは可動な物体上に常駐し得るセンサからデータを捕捉する。一実施形態において、該ソリューションは同様に、センサデータを用いて輸送手段事象中の輸送手段の新しいコンディションを識別し、そのコンディションを輸送手段コンディションプロファイルと比較して、有害な事象に関わろうとしている輸送手段からの重要なデータを安全かつセキュアに捕捉することを可能にすることによって、輸送手段が損傷を受けたことを決定するためにも利用可能である。
【0084】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、1つ以上のセンサを介して輸送手段が、正しくない方向で一方通行道路に接近するかまたはそこを逆送していることを決定した時点で、輸送手段乗員に警告するためにも利用可能である。輸送手段は、現ソリューションのシステムとインタラクトするセンサ/カメラ/地図を有している。システムは、一方通行の通りの地理的場所を知っている。システムは、例えば「一方通行の通りに接近しています」といった形で可聴式に乗員に情報を提供することができる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段が支払いを受けることを可能にし、自律型車両の所有者が、自らの車両のセンサが収集し記憶したデータを収益化できるようにし、車両の所有者が自らのデータを共有してエンティティに将来の車両の性能を改善する追加のデータを提供するためのインセンティブを創出すること、車両の所有者にサービスを提供すること、などのためにも利用可能である。
【0085】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、一定の期間にわたる車両のアクションにしたがって車両のフィーチャを増加または減少させるためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段に対して分割所有権を割当てるためにも利用可能である。1つ以上の輸送手段および輸送手段に近接するデバイスに関係するセンサデータが、輸送手段のコンディションを決定するために使用される。輸送手段の分割所有権は、このコンディションに基づいて決定され、輸送手段の新たな責任が提供される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、交換/取付け用コンポーネントに対してデータを提供するためにも利用可能であり、この場合、データは、交換/取付け用コンポーネントの認可された機能を改変しようと試み、認可された機能が改変されないことに応答して、コンポーネントにより、交換/アップフィッティング用コンポーネントの認可された機能の使用を許可する。
【0086】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、乗員が輸送手段内にいるはずであることそしてその乗員が特定の目的地に到達することを保証する能力を個人に提供するためにも利用可能である。さらに、システムは、ドライバ(非自律型輸送手段の場合)および/または他の乗員が、乗員とインタラクトするように認可されていることを保証する。同様に、乗車、降車および場所が記録される。上述のものは全て、ブロックチェーン上で不変な形で記憶されている。一実施形態において、該ソリューションは同様に、例えばドライバが日中、夜間、雨天時、降雪時などの特定のコンディション下で以前に運転した要領といったような通常の要領でドライバが運転していない場合にアクションを取ることを目的として、運転スタイルおよび他の要素の解析を介してドライバの特性を決定するためにも利用可能である。さらに、輸送手段の属性も同様に考慮される。属性は、天候、ヘッドライトが点灯しているか否か、ナビゲーションが使用されているか否か、HUDが使用されているか否か、再生中のメディアの音量などからなる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、乗員が危険な状況に気づいていない可能性があることを輸送手段の内部のアイテムが示した場合に、輸送手段内の乗客に危険な状況について通知するためにも利用可能である。
【0087】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、車両に固定されているリグ上に較正デバイスを組付けるためにも利用可能であり、この場合、輸送手段上のさまざまなセンサは、実際に検出されているものに比較して較正デバイスが検出すべきものに基づいて、自動的に自己調整することができる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、サービスを必要としている輸送手段が機能不全情報を送りリモート診断機能を可能にした場合に、複数のサービスセンタからのコンセンサスを求めるためにも利用可能であり、この場合、そのデータのための重大度閾値が何であるかについての他のサービスセンタからのコンセンサスが求められる。ひとたびコンセンサスを受信したならば、サービスセンタは、記憶されるべきブロックチェーンに対して機能不全セキュリティレベルを送ることができる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段の外部のセンサデータと輸送手段の独自のセンタデータの差異を決定するためにも利用可能である。輸送手段は、サーバから、問題を是正するためのソフトウェアをリクエストする。一実施形態において、該ソリューションは同様に、事象(例えば衝突)が発生したときに近傍にいるかまたはエリア内にいるかのいずれかである輸送手段のメッセージ伝達を可能にするためにも利用可能である。
【0088】
図2Iを参照すると、接続された輸送手段についての動作環境290Aが例示されている。描かれているように、輸送手段276は、輸送手段の要素292A~299Aを接続するコントローラエリアネットワーク(CAN)バス291Aを含む。他の要素をCANバスに接続することが可能であるが、これらは本明細書において描かれていない。CANバスに接続されている描かれた要素としては、センサセット292A、電気制御ユニット293A、自律型フィーチャまたは先進運転支援システム(ADAS)294Aおよびナビゲーションシステム295Aが含まれる。いくつかの実施形態において、輸送手段276はプロセッサ296A、メモリ297A、通信ユニット298A、および電子ディスプレイ299Aを含む。
【0089】
プロセッサ296Aは、計算を行ないディスプレイユニット299Aに電子表示信号を提供するために、演算論理ユニット、マイクロプロセッサ、汎用コントローラ、および/または類似のプロセッサアレイを含んでいる。プロセッサ296Aは、データ信号を処理し、複雑命令セットコンピュータ(CISC)アーキテクチャ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)アーキテクチャ、または命令セットの組合せを実装するアーキテクチャを含めたさまざまな計算アーキテクチャを含むことができる。輸送手段276は、1つ以上のプロセッサ296Aを含むことができる。このソリューションと共に、互いに通信可能な形で結合された他のプロセッサ、オペレーティングシステム、センサ、ディスプレイ、および物理構成を使用することが可能である。
【0090】
メモリ297Aは、プロセッサ296Aによりアクセスされ実行され得る命令またはデータを記憶する非一時的メモリである。命令および/またはデータは、本明細書中に記載の技術を実施するためのコードを含み得る。メモリ297Aは、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイス、静的ランダムアクセス(SRAM)デバイス、フラッシュメモリまたは他のいくつかのメモリデバイスであり得る。いくつかの実施形態において、メモリ297Aは同様に、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CD-ROMデバイス、DVD-ROMデバイス、DVD-RAMデバイス、DVD-RWデバイス、フラッシュメモリデバイスまたは恒久的に情報を記憶するための他のいくつかの大容量記憶デバイスを含み得る、不揮発性メモリまたは類似の永久記憶デバイスおよび媒体も含むことができる。メモリ297Aの一部分は、バッファまたは仮想ランダムアクセスメモリ(仮想RAM)としての使用向けであり得る。輸送手段276は、現ソリューションから逸脱することなく1つ以上のメモリ297Aを含むことができる。
【0091】
輸送手段276のメモリ297Aは、ナビゲーションルートデータ295A、および自律型フィーチャデータ294Aといったタイプのデータの1つ以上を記憶することができる。いくつかの実施形態において、メモリ297Aは、ナビゲーションアプリケーション295Aが機能を提供するのに必要であり得るデータを記憶する。
【0092】
ナビゲーションシステム295Aは、出発点および終点を含む少なくとも1つのナビゲーションルートを記述することができる。いくつかの実施形態において、輸送手段276のナビゲーションシステム295Aは、ナビゲーションルートについてのリクエストをユーザから受信し、ここでこのリクエストは、出発点と終点を含んでいる。ナビゲーションシステム295Aは、出発点と終点を含むナビゲーションルートに対応するナビゲーションルートデータについて、運転方向を提供するサーバなどの実時間データサーバ293に(ネットワーク292を介して)クエリすることができる。実時間データサーバ293は、無線ネットワーク292を介して輸送手段276にナビゲーションルートデータを伝送し、通信システム298Aは、ナビゲーションデータ295Aを、輸送手段276のメモリ297A内に記憶する。
【0093】
ECU293Aは、ADASシステム294Aを含めた、輸送手段276のシステムの多くの動作を制御する。ECU293Aは、ナビゲーションシステム295Aから受信した命令に応答して、ADASシステム294Aにより制御される旅程の持続期間について、あらゆる安全でないおよび/または未選択の自律型フィーチャを非活動化し得る。このようにして、ナビゲーションシステム295Aは、ADASシステム294Aが活動化または有効化されているかを制御し、こうしてそれらが所与のナビゲーションルートについて活動化され得るようにすることができる。
【0094】
センサセット292Aは、センサデータを生成する任意のセンサを輸送手段276に含み得る。例えば、センサセット292Aは、近距離センサおよび遠距離センサを含み得る。いくつかの実施形態において、輸送手段276のセンサセット292Aは、カメラ、LIDARセンサ、超音波センサ、自動車エンジンセンサ、レーダセンサ、レーザ高度計、マニホルド絶対圧センサ、赤外線検出器、モーション検出器、サーモスタット、サウンド検出器、一酸化炭素センサ、二酸化炭素センサ、酸素センサ、風量センサ、エンジン冷却剤温度センサ、スロットル位置センサ、クランクシャフト位置センサ、バルブタイマ、空燃比計、盲点計、縁石検出器、欠陥検出器、ホール効果センサ、駐車センサ、レーダーガン、速度計、速度センサ、タイヤ空気圧監視センサ、トルクセンサ、トランスミッション液温度センサ、タービン速度センサ(TSS)、可変磁気抵抗センサ、車両速度センサ(VSS)、水センサ、車輪速度センサ、GPSセンサ、マッピング機能、および他のあらゆるタイプの自動車センサといった車両センサのうちの1つ以上を含むことができる。ナビゲーションシステム295Aは、センサデータをメモリ297A内に記憶することができる。
【0095】
通信ユニット298Aは、ネットワーク292または別の通信チャネルへおよびそれらからデータを伝送および受信する。いくつかの実施形態において、通信ユニット298Aは、DSRC送受信機、DSRC受信機および、輸送手段276をDSRC装備デバイスにするために必要な他のハードウェアまたはソフトウェアを含むことができる。
【0096】
輸送手段276は、V2V技術を介して他の輸送手段277とインタラクトすることができる。V2V通信は、一実施形態において、外部の物体に対する相対的距離に対応するレーダ情報を検知するステップ、輸送手段のGPS情報を受信するステップ、検知されたレーダ情報に基づいて他の輸送手段277が位置特定されるエリアとしてエリアを設定するステップ、対象車両のGPS情報が設定されたエリアに位置特定される確率を計算するステップ、および計算された確率に基づいて対象車両のレーダ情報およびGPS情報に対応する輸送手段および/または対象を識別するステップを含む。
【0097】
一実施形態において、本明細書中で説明され描かれているソリューションは、輸送手段がネットワークアクセス無しに1つのエリアに進入しつつあると決定された場合に、緊急時シナリオおよび輸送手段フィーチャを管理するために利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、ネットワーク接続無く輸送手段内のフィーチャ(例えばオーディオ、ビデオ、ナビゲーションなど)を管理し提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段に近接する人物のプロファイルが、輸送手段内の少なくとも1人の乗員のプロファイルのプロファイル属性と整合するとき、それを決定するためにも利用可能である。通信を確立するために、輸送手段から通知が送られる。
【0098】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段内に残っている時間量および行なうべき通信のコンテキストに基づいて音声通信に使用可能であるそれぞれの輸送手段内の乗員の可用性を解析するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、道路妨害の2つの脅威レベルを決定し、閾値を超えるアラートレベルまで妨害が上昇していないことを標示し得るジェスチャを受信し、道路に沿って輸送手段が進むためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段が損傷を受けて使用不能となった場合に輸送手段から機密データを削除するためにも利用可能であるである。
【0099】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、除去すべきカスタマデータが、企業内部のリクエストされた場所の全てから実際に除去されたことを確認し、GDPRコンプライアンスを実証するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、低レベルの自律型車両の自律能力を増強させる目的で、安全性、重要な通知などに関係するデータと引き換えに1つの輸送手段からの考慮事項を別の輸送手段に提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、乗員に結び付けられた第1のバイオメトリックに基づいて輸送手段がデータを受信する能力を提供するためにも利用可能である。その後、輸送手段は、第2のバイオメトリックの確認に基づいて暗号化済みデータを暗号化解除し、ここで第2のバイオメトリックは、第1のバイオメトリックの連続体である。輸送手段は、乗員のみが暗号化解除済みデータを受信できる場合、乗員に対して暗号化解除済みデータを提供し、機密部分が提供されていくにつれて暗号化解除済みデータの機密部分を削除し、バイオメトリックと結び付けられた時間が経過した後に非機密部分を削除する。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段のステアリングに加えられた重量および把持圧力に基づいて個人を検証する能力を輸送手段に提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、存在するものの現在有効化されていない1つのフィーチャを車に提供し、自動車の乗員に対し、その乗員の特性を反映する複数のフィーチャを提示するためにも利用可能である。
【0100】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、1つの実施形態において、少なくとも1人の乗員を反映し支援する目的で輸送手段、特に輸送手段の内部ならびに輸送手段の外部を修正できるようにするためにも利用可能である。別の実施形態においては、乗員の職場および/または自宅環境を再創出することが開示されている。該システムは、ユーザが「仕事モード」または「自宅モード」にあることを決定した場合に、ユーザが輸送手段内にいる間、ユーザの職場/自宅環境を「再創出」するよう試みることができる。輸送手段の内部および外部そして輸送手段を利用するさまざまな乗員に関係する全てのデータが、ブロックチェーン上に記憶され、スマートコントラクトを介して実行される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、近傍の輸送手段との通信を支援するため乗員のジェスチャを検出するためにも利用可能であり、この場合輸送手段は相応して操作を行なうことができる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段がジェスチャ定義データストアを用いて意図されたジェスチャを検出する能力を提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、ユーザの歩容およびジェスチャに基づいて輸送手段がさまざまなアクションをとる能力を提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、さまざまな動作に現在携わっている輸送手段のドライバ(例えばナビゲーションと対話しながら運転中)が、ジェスチャを使うことが許可される前に安全でない動作数を超えないことを保証するためにも利用可能である。
【0101】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段内の各乗員に対して1つのステータスを割り当て、乗員のステータスに基づいて乗員からのジェスチャを検証するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、衝突に関係するサウンドの詳細(どの場所で、どの方向で、上昇または下降、どのデバイスから、タイプ、メーカ、所有者などのデバイスに結び付けられるデータならびに同時期に起こったサウンドの数およびサウンドが発出された回数など)を収集し、かつ衝突に関する詳細を決定するのをデータ解析が支援する場所をシステムに対して提供するためにも利用可能である。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段が安全でないため動作不能であることの決定を提供するためにも利用可能である。輸送手段は、輸送手段を制御するために相互運用する多数のコンポーネントを含み、各コンポーネントは、1つの別個のコンポーネントキーと結び付けられている。輸送手段の機能を減少させるために、輸送手段に対して暗号キーが送られる。暗号キーの受信に応答して、輸送手段は、コンポーネントキーの1つ以上を無効化する。1つ以上のコンポーネントキーを無効化することにより、結果として、所与の速度以上で移動しないよう輸送手段を制限すること、別の輸送手段に対し一定の距離以上近づかないよう輸送手段を制限すること、および閾値距離を超えて走行しないよう輸送手段を制限すること、のうちの1つ以上がもたらされる。
【0102】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、1つの特定の輸送手段(1つの場所を退去しようとしている輸送手段)から別の特定の輸送手段(1つの場所を占有しようとしている輸送手段)に対して標示を提供するためにも利用可能であり、認証および調整を行なうためにブロックチェーンが使用される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、1つの輸送手段についての分割責任を決定するためにも利用可能である。多数の人が単一の輸送手段を所有する場合のように、一定の期間にわたり変化し得る輸送手段の使用は、分割所有権を更新するためにシステムにより用いられる。輸送手段の使用ではなく輸送手段の可用性、および輸送手段のドライバならびの他の人の決定に基づく輸送手段の最小所有権を含めた、他の実施形態が、本出願に含まれることになる。
【0103】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段内で、家族または友人などの閉じたグループの人々とのサブスクリプションをユーザに許可するためにも利用可能である。例えば、ユーザは、メンバーシップの共有を望む可能性があり、その場合、関連するトランザクションがブロックチェーンまたは従来のデータベース内に記憶される。サブスクライブされた資材が、一次サブスクライバでないユーザによってリクエストされた場合、ブロックチェーンノード(すなわち輸送手段)は、サービスをリクエストしている人物が、サブスクライバがプロファイルを共有した認可された人物であることを確認することができる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、人が意図された目的地に到着するのに補足的輸送手段を利用できるようにするためにも利用可能である。補足的輸送手段を決定する上で、機能的関係値(例えばさまざまなパラメータおよび、どのタイプの代替的輸送手段を利用すべきかを決定する上でのこれらのパラメータの重要性を標示する値)が使用される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、事故に遭った乗員が、他の輸送手段にアクセスしてその当初の目的地まで続行できるようにするためにも利用可能である。
【0104】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、第1の輸送手段サブセットに対してソフトウェア/ファームウェアアップロードを伝搬させるためにも利用可能である。この第1の輸送手段セットは、更新をテストし、テストに合格した場合には、この更新はさらなる輸送手段セットへと伝搬させられる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、マスター輸送手段から複数の車両へとソフトウェア/ファームウェアの更新を伝搬させるためにも利用可能であり、ここで、更新は、第1のサブセットから、その後さらに大きなサブセット、という風に、車両ネットワークを通して伝搬させられる。更新の一部分を最初に送信することができ、その後、残りの部分が同じまたは別の車両から送信されてよい。一実施形態において、該ソリューションは同様に、輸送手段のコンピュータについての更新を、輸送手段および輸送手段オペレータ/乗員のデバイスに対し提供するためにも利用可能である。更新は、おそらく、全てのドライバおよび/または全ての乗員によって認可される。ソフトウェア更新は、車両およびデバイス(単数または複数)に対して提供される。ユーザは、車両の近くまで進むこと以外何もする必要がなく、機能は自動的に発生する。ソフトウェア更新が完了したことを標示する通知がデバイスに送られる。一実施形態において、該ソリューションは同様に、OTAソフトウェア更新が有資格技術者によって、そして検証コードの発信元ソフトウェア更新を無線で受信するための手順、ソフトウェア更新内に含まれた情報および検証の結果に関係するステータスの、1つ以上の輸送手段コンポーネントによる生成によって行なわれる、ということを検証するためにも利用可能である。
【0105】
一実施形態において、該ソリューションは同様に、第1のコンポーネント内に位置設定されたソフトウェア更新を第2のコンポーネントによってパースする能力を提供するためにも利用可能である。その後、重要な更新の第1の部分および重要でない更新の第2の部分が確認され、輸送手段内の1つのプロセスに対して、確認済みの第1の部分が割当てられ、一定の期間、1つのプロセスを用いて、確認済みの第1の部分が実行され、この一定の期間に基づいた肯定的結果に応答して、この一定の期間後に他のプロセスを用いて確認済みの第1の部分が実行される。一実施形態において、該ソリューションは同様に、乗員に対して、選抜された複数サービスを提供するためにも利用可能であり、ここでこれらのサービスは、輸送手段の乗員のプロファイルおよび乗員のプロファイルと共有される共有プロファイルに基づくものである。一実施形態において、該ソリューションは同様に、ブロックチェーン内にユーザプロファイルデータを記憶し、自動的に収集されたユーザの購買履歴およびブロックチェーン上のユーザプロファイルから獲得した選好性に基づいて、ユーザに対してオファおよびおすすめ品をインテリジェントに提示するためにも利用可能である。
【0106】
図3は、例示的実施形態に係る、輸送手段が電力再充電をリクエストする方法を例示している。図3を参照すると、302において、該方法は、複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと、輸送手段に電力供給するように構成された再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立するステップを含む。例えば、輸送手段は、無線インタフェースなどの輸送手段のインタフェース、ポート(例えばネットワークにプラグインされるケーブル等を通して)、などを介して通信チャネルを確立することができる。ここで計算システムは、インタネットを介して輸送手段に接続できるリモートサーバなどであり得る。
【0107】
304において、該方法は、予め決定された期間にわたり再充電可能バッテリを充電するために使用すべき電力値を推定するステップを含むことができる。例えば、輸送手段は、輸送手段の履歴上の使用パターン、ユーザ入力などに基づいて将来の一定期間(例えば翌週など)にわたって必要となる電力量を推定することができる。電力量は同様に、電源から輸送手段の再充電可能バッテリに供給されるべき充電量と呼ばれる可能性もある。
【0108】
306において、該方法は、充電量を調達する目的で第1のフィールド内の電力の値を識別しかつ第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成するステップを含むことができ、308において該方法は、確立された通信チャネルを介して計算システムに対してリクエストを伝送するステップを含むことができる。リクエストは輸送手段によって生成され得、輸送手段と結び付けられた充電ステーションに供給/送達されるべき電力のタイプを識別し得る。例えば、リクエストは、ウィンドファーム、太陽光プラント、石炭プラント、水力プラント、原子力プラントなどの中から1つ以上の電源を特定し得る。いくつかの実施形態において、リクエストは、取込むべき電力の多数の供給源を識別し得る(例えば50%は太陽光から、50%は配電網からなど)。
【0109】
いくつかの実施形態において、該方法はさらに、計算システムに対するリクエストの伝達に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき電力の値を推定するステップと、再充電可能バッテリを充電するために使用すべき電力の値を、第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき電力の推定値とを組合わせるステップとをさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、計算システムは、複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードであり得、生成ステップには、第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上を識別するリクエストを生成するステップおよび利用可能な電源を選択することを中央ノードに委ねるステップが含まれていてよい。
【0110】
いくつかの実施形態において、該方法は、計算システムに対するリクエストの伝送に先立ち、識別された電源からの電力の値がリクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶するステップをさらに含んでいてよい。いくつかの実施形態において、輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含み得る。この例では、該方法は、計算システムに対するリクエストの伝送に先立ち、リクエストの第3のフィールド内の複数の再充電可能バッテリの中からの1つの再充電可能バッテリの識別子を追加するステップをさらに含むことができる。
【0111】
いくつかの実施形態において、輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静的ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワーク内部の1つの可動(動的)ブロックチェーンノードを含み得る。この例では、該方法にはさらに、再充電可能バッテリにより消費された電力の値、電源の識別子およびブロックチェーンネットワークの1つのブロックチェーン上の輸送手段の識別子を記憶するステップがさらに含まれ得る。いくつかの実施形態において、該方法は、充電ステーションに再充電可能バッテリを電気的に接続するステップ、および充電ステーションに対して電気的に接続されている間に識別された電源からの充電電力のリクエストされた充電値を受信するステップをさらに含むことができる。
【0112】
図4は、例示的実施形態に係る機械学習輸送手段ネットワーク図400を例示する。ネットワーク400は、機械学習サブシステム406とインタフェースする輸送手段ノード402を含む。輸送手段ノードは1つ以上のセンサ404を含む。
【0113】
機械学習サブシステム406は、1つ以上の訓練データセット内でパターンを発見することにより予測を生成する機械学習訓練システム410によって創出された数学的アーチファクトである学習モデル408を含む。いくつかの実施形態において、機械学習サブシステム406は輸送手段ノード402内に常駐する。他の実施形態において、機械学習サブシステム406は、輸送手段ノード402の外側に常駐する。
【0114】
輸送手段ノード402は、1つ以上のセンサ404から機械学習サブシステム406へとデータを送信する。機械学習サブシステム406は、1つ以上のセンサ404のデータを、学習モデル408に提供し、この学習モデルは1つ以上の予測を戻す。機械学習サブシステム406は、学習モデル408からの予測に基づいて輸送手段ノード402に1つ以上の命令を送る。
【0115】
さらなる実施形態において、輸送手段ノード402は、1つ以上のセンサ404のデータを、機械学習訓練システム410に送ることができる。さらに別の実施形態において、機械学習サブシステム406は、センサ404のデータを、機械学習サブシステム410に送ることができる。本明細書中で説明されかつ/または描かれているアプリケーション、フィーチャ、ステップ、ソリューションなどのうちの1つ以上は、本明細書中で説明されているような機械学習ネットワーク400を利用することができる。
【0116】
図5Aは、例示的実施形態に係る、車両と結び付けられたデータベーストランザクションを管理するための例示的車両構成500を示す。図5Aを参照すると、特定の輸送手段/車両525がトランザクション(例えば車両サービス、ディーラトランザクション、デリバリ/ピックアップ、輸送サービスなど)に携わるにつれて、車両は、トランザクションにしたがって、アセット510を受取りかつ/またはアセット512を放出/移転することができる。輸送手段プロセッサ526が車両525内に常駐し、輸送手段プロセッサ526、データベース530、輸送手段プロセッサ526およびトランザクションモジュール520の間に通信が存在する。トランザクションモジュール520は、アセット、当事者、クレジット、サービス内容説明、日付、時刻、場所、結果、通知、予想外の事象などの情報を記録することができる。トランザクションモジュール520内のこれらのトランザクションは、データベース530内に複製され得る。データベース530は、SQLデータベース、RDBMS、リレーショナルデータベース、非リレーショナルデータベース、ブロックチェーン、分散型台帳のうちの1つであり得、輸送手段に搭載されてもよいし、輸送手段外にあってもよいし、直接および/またはネットワークを通してアクセス可能であってよく、あるいは、輸送手段にアクセス可能であってもよい。
【0117】
図5Bは、例示的実施形態に係る、さまざまな車両間で行なわれるデータベーストランザクションを管理するための例示的車両構成550を示す。車両525は、別の車両508とサービスを共有する必要があるステータスに車両が達したときにサービス呼出しの共有、移送、取得といったさまざまなアクションを行なうために、別の車両508と関わり合うことができる。例えば、車両508は、バッテリ充電を受ける予定であるかもしれず、かつ/またはタイヤに問題があるかもしれず、配達のためのパッケージをピックアップする途中であるかもしれない。車両508内に輸送手段プロセッサ528が常駐しており、輸送手段プロセッサ528、データベース554およびトランザクションモジュール552の間に通信が存在する。車両508は、そのネットワーク内に居てそのブロックチェーンメンバサービスについて動作している別の車両525に通知することができる。輸送手段プロセッサ526は車両525内に常駐し、輸送手段プロセッサ526、データベース530、輸送手段プロセッサ526、およびトランザクションモジュール520の間には通信が存在する。車両525はこのとき、車両508からおよび/またはサーバー(図示せず)からパッケージピックアップを行なうために無線通信リクエストを介して情報を受信することができる。トランザクションは、両方の車両のトランザクションモジュール552および520内にロギングされる。クレジットは、車両508から車両525に移転され、移転されたサービスの記録は、ブロックチェーンが互いに異なることを仮定してデータベース530/554内にロギングされるか、または、全てのメンバが使用する同じブロックチェーン内にロギングされる。データベース554は、SQLデータベース、RDBMS、リレーショナルデータベース、非リレーショナルデータベース、ブロックチェーン、分散型台帳のうちの1つであり得、輸送手段に搭載されてもよいし、輸送手段外にあってもよく、直接および/またはネットワークを通してアクセス可能であってもよい。
【0118】
図6Aは、例示的実施形態に係る、ブロックチェーンアーキテクチャ構成600を例示している。図6Aを参照すると、ブロックチェーンアーキテクチャ600は、ブロックチェーングループ610の一部として、一定のブロックチェーン要素、例えばブロックチェーンメンバーノード群602~606を含み得る。一例示的実施形態において許可の有るブロックチェーンは、全ての当事者がアクセスできる訳ではなく、ブロックチェーンデータに対するアクセス許可を有するメンバだけがアクセスできる。ブロックチェーンノードは、ブロックチェーンエントリ追加および検証プロセス(コンセンサス)といった多くの活動に参加する。ブロックチェーンノードのうち1つ以上は、エンドースメントポリシに基づいてエントリをエンドースすることができ、かつ全てのブロックチェーンノードについてオーダリングサービスを提供することができる。ブロックチェーンノードは、ブロックチェーンアクション(例えば認証)を開始し、ブロックチェーン内に記憶されたブロックチェーン不変台帳への書込みを行なおうとすることができ、この台帳のコピーは同様に、基礎となる物理的インフラストラクチャ上に記憶され得る。
【0119】
ブロックチェーントランザクション620は、トランザクションが受信されメンバのノードが指示したコンセンサスモデルにより承認されるにつれて、コンピュータのメモリ内に記憶される。承認されたトランザクション626は、ブロックチェーンの現在のブロック内に記憶され、現ブロック内のトランザクションのデータコンテンツのハッシュを行なうステップおよび先行ブロックの先行ハッシュを参照するステップを含むコミッタルプロシージャを介してブロックチェーンにコミットされる。ブロックチェーン内には、1つ以上のスマートコントラクト630が存在していてよく、これが、登録済み受信者、車両のフィーチャ、要件、許可、センサ閾値などの、スマートコントラクト実行可能アプリケーションコード632内に含まれたアクションおよびトランザクション契約の条項を定義している。コードは、リクエストを行なうエンティティが車両サービスを受けるために登録されているか否か、これらのエンティティのプロファイルステータスを考慮してこれらのエンティティがどのサービスフィーチャを受ける権利を有しているまたは受けることを求められているか、そして後続する事象においてそれらの行動を監視するべきか否か、を識別するように構成されていてよい。例えば、サービス事象が発生し、ユーザが車両に乗車している場合、センサデータの監視がトリガされ得、車両充電レベルなどの一定のパラメータが、特定の期間、特定の閾値より上または下であるものとして識別され得、このとき、結果は、参考としてそのサービスを識別し記憶できるように管理当事者(すなわち車両所有者、車両のオペレータ、サーバなど)に対してアラートを送ることを求める現ステータスに対する変更であり得る。収集された車両センサデータは、車両のステータスについての情報を収集するために使用されるセンサデータのタイプに基づくものであり得る。センサデータは同様に、走行すべき場所、平均速度、最高速度、加速度、何らかの衝突が存在したか否か、予期したルートが取られたか、次の目的地はどこか、安全措置が講じられているか、車両が充分な充電/燃料を有しているか否かなどといった車両事象データ634のためのベースでもあり得る。このような情報全てが、スマートコントラクト条項630のベースであり得、これらの条項はこのときブロックチェーン内に記憶される。例えば、スマートコントラクト内に記憶されたセンサ閾値は、検出されたサービスが必要であるか否かおよびいつどこでそのサービスを行なうべきかについてのベースとして使用可能である。
【0120】
図6Bは、例示的実施形態に係る、共有台帳構成を例示している。図6Bを参照すると、ブロックチェーン論理例640は、特定のトランザクションのための計算デバイスおよび実行プラットフォームにリンクするAPIまたはプラグインアプリケーションとして、ブロックチェーンアプリケーションインタフェース642を含む。ブロックチェーン構成640は、参加者が求めるカスタマイズされた構成にしたがって作成され得かつ自身の状態を維持し、自らのアセットを制御しかつ外部情報を受信することのできる記憶されたプログラム/アプリケーションコード(例えばスマートコントラクト実行可能コード、スマートコントラクト、など)にアクセスしこれを実行するためにアプリケーションプログラミングインタフェース(APIs)にリンクされている1つ以上のアプリケーションを含むことができる。これは、エントリとして展開され、分散型台帳に対する付加を介して、全てのブロックチェーンノード上にインストールされ得る。
【0121】
スマートコントラクトアプリケーションコード644は、実行された時点でトランザクションの諸コンディションを活動状態にさせるアプリケーションコードを確立することによって、ブロックチェーントランザクションのためのベースを提供する。スマートコントラクト630は、実行された時点で、一定の承認されたトランザクション626を生成させ、これらは次にブロックチェーンプラットフォーム652に転送される。プラットフォームは、セキュリティ/認可658、トランザクションの管理を実行する計算デバイス656および、ブロックチェーン内にトランザクションおよびスマートコントラクトを記憶するメモリとしての記憶装置部分654を含む。
【0122】
ブロックチェーンプラットフォームは、ブロックチェーンデータ、サービス(例えば暗号信頼サービス、仮想実行環境など)、および新しいエントリを受信し記憶しデータエントリへのアクセスを求めている監査人に対するアクセスを提供するために使用され得る基礎となる物理的コンピュータインフラストラクチャというさまざまな層を含むことができる。ブロックチェーンは、プログラムコードを処理し物理的インフラストラクチャを関与させるのに必要な仮想実行環境に対するアクセスを提供するインタフェースを露出させることができる。アセット交換エントリなどのエントリを確認し情報をプライベートに保つために、暗号信頼サービスを使用することができる。
【0123】
図6Aおよび6Bのブロックチェーンアーキテクチャ構成は、ブロックチェーンプラットフォームにより露出された1つ以上のインタフェースおよび提供されたサービスを介して、プログラム/アプリケーションコードを処理し実行することができる。非限定的な例として、リマインダ、更新および/または変更、更新などの対象である他の通知を実行するために、スマートコントラクトを作成することができる。スマートコントラクトは、認可およびアクセス要件および台帳の使用に結び付けられた規則を識別するために使用可能である。例えば、情報には、ブロックチェーン層内に含まれる1つ以上の処理エンティティ(例えば、プロセッサ、仮想機械など)によって処理され得る新規のエントリが含まれ得る。結果には、スマートコントラクト内で定義された基準および/またはピアのコンセンサスに基づいて新規エントリを拒絶または承認する決断が含まれ得る。本明細書中で説明されているデータまたは情報のいずれかを検索するために、物理的インフラストラクチャを利用することができる。
【0124】
スマートコントラクト実行可能コード内で、スマートコントラクトが、高水準アプリケーションおよびプログラミング言語を介して作成され、その後、ブロックチェーン内の一ブロックに書込まれ得る。スマートコントラクトは、ブロックチェーン(例えばブロックチェーンピアの分散型ネットワーク)で登録、記憶および/または複製される実行可能コードを含むことができる。エントリとは、スマートコントラクトに付随するコンディションが満たされたことに応答して行なわれ得るスマートコントラクトコードの実行である。スマートコントラクトの実行は、デジタルブロックチェーン台帳の状態に対する信頼できる修正をトリガし得る。スマートコントラクトの実行によってひき起こされたブロックチェーン台帳に対する修正は、1つ以上のコンセンサスプロトコルを通してブロックチェーンピアの分散型ネットワーク全体を通して自動的に複製され得る。
【0125】
スマートコントラクトは、キー値ペアのフォーマットでブロックチェーンに対しデータを書込むことができる。さらに、スマートコントラクトコードは、ブロックチェーン内に記憶された値を読み取り、それらをアプリケーション演算において使用することができる。スマートコントラクトコードは、さまざまな論理演算の出力をブロックチェーン内に書込むことができる。コードは、仮想機械または他の計算プラットフォーム内で一時的データ構造を作成するために使用可能である。ブロックチェーンに書込まれたデータは、パブリックデータであり得、かつ/または暗号化されてプライベートとして維持され得る。スマートコントラクトにより使用/生成される一時データは、提供された実行環境によってメモリ内に保持され、その後、ブロックチェーンのために必要とされたデータがひとたび識別された時点で削除される。
【0126】
スマートコントラクト実行可能コードは、追加のフィーチャと共に、スマートコントラクトのコード解釈を含み得る。本明細書中で説明されている通り、スマートコントラクト実行可能コードは、計算ネットワーク上で展開されるプログラムコードであり得、ここでそれは、実行され、コンセンサスプロセスの間に共にチェーン検証ソフトによって検証される。スマートコントラクト実行可能コードは、ハッシュを受取り、ブロックチェーンから、先に記憶されたフィーチャ抽出器を使用して作成されたデータテンプレートと結び付けられたハッシュを検索する。ハッシュ識別子のハッシュおよび記憶された識別子テンプレートデータから作成されたハッシュが整合した場合には、スマートコントラクト実行可能コードは、リクエストされたサービスに対し認可キーを送る。スマートコントラクト実行可能コードは、暗号詳細と結び付けられたデータをブロックチェーンに書込むことができる。
【0127】
図6Cは、例示的実施形態に係る、ブロックチェーントランザクションデータを記憶するためのブロックチェーン構成を例示する。図6Cを参照すると、例示的構成660は、分散型台帳(すなわちブロックチェーン)668と情報を共有するサーバ666、車両662およびユーザデバイス664を提供している。サーバは、公知の立証済みユーザプロファイルが立証済みの評定されたプロファイルと共に車両のレンタルを試みている場合にユーザプロファイル評定情報を共有するよう車両サービスプロバイダに問い合わせるサービスプロバイダエンティティを表わし得る。サーバ666は、車両のサービス要件に関係するデータを受信し処理している可能性がある。例えば車両センサデータが燃料/充電、メンテナンスサービスなどのニーズを標示するなど、サービス事象が発生するにつれて、スマートコントラクトを用いて、車両サービス事象を呼び出すのに使用できる規則、閾値、センサ情報収集などを呼び出すことができる。アクセス事象、車両のサービス詳細に対する後続する更新、事象更新など、各トランザクションについてブロックチェーントランザクションデータ670がセーブされる。トランザクションは、当事者、要件(例えば18才という年令、サービス適格候補者、有効な運転免許証など)、補償レベル、その事象中の走行距離、事象にアクセスし車両サービスをホスティングする許可を受けている登録済み受信者、権利/許可、次のサービス事象の詳細をロギングし車両のコンディションステータスを識別するために車両事象の動作中に検索されたセンサデータ、および、サービス事象が完了したか否かおよび車両のコンディションステータスが変化したか否かについての決定を行なうために使用される閾値を含み得る。
【0128】
図6Dは、例示的実施形態に係る、分散型台帳に追加可能なブロックチェーンブロック680、およびブロック構造682A~682nのコンテンツを例示する。図6Dを参照すると、クライアント(図示せず)は、ブロックチェーン上で活動を実行するためにブロックチェーンノードに対してエントリを提出することができる。一例として、クライアントは、ブロックチェーンのためのエントリを提案する目的でデバイス、人またはエンティティなどのリクエスタのために行動するアプリケーションであり得る。複数のブロックチェーンピア(例えばブロックチェーンノード)が、ブロックチェーンネットワークの状態および分散型台帳のコピーを維持し得る。ブロックチェーンネットワーク内には、クライアントによって提案されたエンティティをシミュレートしエンドースするエンドーシングピアおよびエンドースメントを確認しエントリを検証しかつ分散型台帳にエントリをコミットするコミッティングピアを含めたさまざまなタイプのブロックチェーンノード/ピアが存在し得る。この例では、ブロックチェーンノードは、エンドーサノード、コミッタノードまたはその両方の役目を果たし得る。
【0129】
当該システムは、ブロックの形で不変のシーケンシングされた記録およびブロックチェーンの現在の状態を維持する状態データベース(現ワールド状態)を記憶するブロックチェーンを含む。チャネル毎に1つの分散型台帳が存在し得、各ピアが、自らメンバである各チャネルについての分散型台帳の独自のコピーを維持する。このブロックチェーンは、ハッシュリンクされたブロックとして構造化されたエントリログであり、ここで各ブロックはN個のエントリの1シーケンスを格納している。ブロックには、図6Dに示されたものなどのさまざまなコンポーネントが含まれ得る。ブロックのリンキングは、現ブロックのブロックヘッダ内に先行ブロックのヘッダのハッシュを追加することによって生成され得る。このようにして、ブロックチェーン上の全てのエントリがシーケンシングされ共に暗号でリンクされ、ハッシュリンクを破断せずにブロックチェーンデータの改ざんを防止する。さらに、リンクを理由として、ブロックチェーン内の最新ブロックは、それより前に到来した全てのエントリを代表する。このブロックチェーンは、追加専用ブロックチェーンワークロードを支持するピアファイルシステム(ローカルまたは取付け式記憶装置)上に記憶され得る。
【0130】
ブロックチェーンおよび分散型台帳の現在の状態は、状態データベース内に記憶され得る。ここで、現在状態データは、ブロックチェーンのチェーンエントリログ内にそれまで内含された全てのキーについての最新値を表わす。スマートコントラクト実行可能コードインボケーションが、状態データベース内の現状態に対抗するエントリを実行する。これらのスマートコントラクト実行可能コードインタラクションを極めて効率の良いものにするため、全てのキーの最新値は状態データベース内に記憶される。状態データベースは、ブロックチェーンのエントリログ内へのインデックス付きビューを含むことができ、したがって、いつでもチェーンから再生可能である。状態データベースは、エントリが受諾される前に、ピアのスタートアップ時点で自動的に回復(あるいは必要な場合には生成)され得る。
【0131】
エンドーシングノードは、クライアントからのエントリを受信し、シミュレートされた結果に基づいてエントリをエンドースする。エンドーシングノードは、エントリプロポーザルをシミュレートするスマートコントラクトを保持する。1つのエンドーシングノードが1つのエントリをエンドースする場合、そのエンドーシングノードは、シミュレートされたエントリのエンドースメントを標示するエンドーシングノードからクライアントアプリケーションに対する署名入り応答であるエントリエンドースメントを作成する。エントリをエンドースする方法は、スマートコントラクト実行可能コード内で規定され得るエンドースメントポリシに左右される。エンドースメントポリシの一例は、「エンドーシングピアの大部分がエントリをエンドースしなければならない」というものである。異なるチャネルは異なるエンドースメントポリシを有し得る。エンドースされたエントリは、クライアントアプリケーションによってオーダリングサービスへと転送される。
【0132】
オーダリングサービスは、エンドースされたエントリを受諾し、それらをブロックにオーダリングし、ブロックをコミッティングピアに送達する。例えば、オーダリングサービスは、エントリの閾値に達したとき、タイマがタイムアウトしたとき、または別のコンディションのときに新規ブロックを開始することができる。この例では、ブロックチェーンノードは、ブロックチェーン上に記憶するためのデータブロック682Aを受信したコミッティングピアである。オーダリングサービスは、オーダラのクラスタで構成され得る。オーダリングサービスは、エントリ、スマートコントラクトを処理することも共有の台帳を維持することもしない。むしろ、オーダリングサービスは、エンドースされたエントリを受諾することができ、これらのエントリが分散型台帳にコミットされる順序を規定する。ブロックチェーンネットワークのアーキテクチャは、「オーダリング」の特定の実装(例えばSolo、Kafka、BFTなど)が、プラグ着脱可能なコンポーネントとなるように設計され得る。
【0133】
エントリは、一貫した順序で分散型台帳に書込まれる。エントリの順序は、状態データベースに対する更新が、ネットワークに対してコミットされたときに有効であることを保証するために確立される。オーダリングが暗号パズルの解決またはマイニングを通して行なわれる暗号通貨ブロックチェーンシステム(例えばビットコインなど)とは異なり、この例において、分散型台帳の当事者は、ネットワークに最も適合するオーダリングメカニズムを選択することができる。
【0134】
図6Dを参照すると、ブロックチェーンおよび/または分散型台帳上に記憶されているブロック682A(データブロックとも呼ばれる)が、ブロックヘッダ684A~684n、トランザクション固有データ686A~686n、およびブロックメタデータ688A~688nなどの多重データセグメントを含み得る。さまざまな描かれたブロックおよびそれらのコンテンツ、例えばブロック682Aとそのコンテンツは、単に一例にすぎず、例示的実施形態の範囲を限定するように意図されていない、ということを認識すべきである。いくつかの事例において、ブロックヘッダ684Aおよびブロックメタデータ688Aは両方共、エントリデータを記憶するトランザクション固有データ686Aよりも小さくてよいが、これは要件ではない。ブロック682Aは、ブロックデータ690A~690nの内部にN個のエントリ(例えば100、500、1000、2000、3000など)のトランザクション情報を記憶することができる。ブロック682Aは同様に、ブロックヘッダ684A内に、前ブロック(例えばブロックチェーン上)へのリンクを含み得る。詳細には、ブロックヘッダ684Aは、前ブロックのヘッダのハッシュを含み得る。ブロックヘッダ684Aは、同様に、一意的ブロック番号、現ブロック682Aのブロックデータ690Aのハッシュなども含み得る。ブロック682Aのブロック番号は一意的であり、ゼロから始まって漸増的/順次的順序で割当てられる。ブロックチェーンの第1のブロックは、ジェネシスブロックと呼ばれる場合があり、これは、ブロックチェーン、そのメンバ、その中に記憶されたデータなどについての情報を含む。
【0135】
ブロックデータ690Aは、ブロック内に記録される各エントリのエントリ情報を記憶し得る。例えば、エントリデータは、エントリのタイプ、バージョン、タイムスタンプ、分散型台帳のチャネルID、エントリID、エポック、ペイロード可視性、スマートコントラクト実行可能コードパス(展開tx)、スマートコントラクト実行可能コード名、スマートコントラクト実行可能コードバージョン、入力(スマートコントラクト実行可能コードおよび関数)、クライアント(クリエータ)アイデンティティ、例えばパブリックキーおよび証明書、クライアントの署名、エンドーサのアイデンティティ、エンドーサの署名、プロボーザルハッシュ、スマートコントラクト実行可能コード事象、応答ステータス、ネームスペース、読取りセット(エントリにより読取られたキーおよびバージョンのリストなど)、書込みセット(キーおよび値のリストなど)、スタートキー、エンドキー、キーリスト、マーケルツリークエリサマリ、などのうちの1つ以上を含むことができる。N個のエントリの各々について、エントリデータを記憶することができる。
【0136】
いくつかの実施形態において、ブロックデータ690Aは同様に、ブロックチェーン内のブロックのハッシュリンク型チェーンに対して追加情報を追加するトランザクション固有データ686Aを記憶することもできる。したがって、データ686Aは、分散型台帳上のブロックの不変ログ内に記憶可能である。このようなデータ686Aを記憶することのメリットのいくつかは、本明細書中で開示され描かれているさまざまな実施形態中に反映されている。ブロックメタデータ688Aは、多数のメタデータフィールドを(例えばバイトアレイなどとして)記憶し得る。メタデータフィールドは、ブロック作成時の署名、最後の構成ブロックに対するリファレンス、ブロック内部の有効なおよび無効なエントリを識別するエントリフィルタ、ブロックをオーダリングしたオーダリングサービス後も存続する最後のオフセット、などを含み得る。署名、最後の構成ブロックおよびオーダラメタデータは、オーダリングサービスにより追加され得る。その一方で、ブロックのコミッタ(例えばブロックチェーンノード)は、エンドースメントポリシ、読取り/書込みセットの確認などに基づいて有効性/無効性情報を追加することができる。エントリフィルタは、ブロックデータ610A内のエントリの数に等しいサイズのバイトアレイ、およびエントリが有効であったか無効であったかを識別する検証コードを含み得る。
【0137】
ブロックチェーン内の他のブロック682B~682nも、ヘッダ、ファイルおよび値を有する。しかしながら、第1のブロック682Aとは異なり、他のブロック内のヘッダ684A~684nの各々は、直前のブロックのハッシュ値を含む。直前のブロックのハッシュ値は、前ブロックのヘッダのハッシュだけであってよく、あるいは、前ブロック全体のハッシュ値であってもよい。残りのブロックの各々の中に前ブロックのハッシュ値を含み入れることによって、監査可能で不変の保管管理記録を確立するため、矢印692で標示されたように、ブロック毎に、N番目のブロックからジェネシスブロック(および結び付けられた原初のファイル)まで戻るようにトレースを行なうことができる。
【0138】
上述の実施形態は、ハードウェア内、プロセッサにより実行されるコンピュータプログラム内、ファームウェア内、または以上のものの組合せの中で実装され得る。コンピュータプログラムは、記憶媒体などのコンピュータ可読媒体上で具現化されてよい。例えば、コンピュータプログラムは、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(「EPROM」)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(「EEPROM」)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(「CD-ROM」)または当該技術分野において公知のあらゆる他の形態の記憶媒体の中に常駐し得る。
【0139】
例示的記憶媒体は、プロセッサに結合され得、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、それに情報を書込むことができるようになっている。代替的には、記憶媒体はプロセッサと一体化されていてよい。プロセッサと記憶媒体は、特定用途向け集積回路(「ASIC」)内に常駐していてよい。代替的には、プロセッサと記憶媒体は、離散的コンポーネントとして常駐し得る。例えば、図7は、上述のコンポーネントなどのいずれかを表わすかまたはその中に内蔵され得る例示的コンピュータシステムアーキテクチャ700を例示する。
【0140】
図7は、本明細書中で説明されている本出願の実施形態の使用または機能の範囲に関して何らかの限定を示唆するように意図されていない。いずれにせよ、計算ノード700は、実装されかつ/または以上に記載の機能のいずれかを行なう能力を有する。
【0141】
計算ノード700には、コンピュータシステム/サーバ702が存在し、これは、他の多くの汎用または特殊用途向け計算システム環境または構成で動作する。コンピュータシステム/サーバ702と共に使用するために好適であり得る周知の計算システム、環境および/または構成の例としては、非限定的に、パーソナルコンピュータシステム、サーバコンピュータシステム、シンクライアント、シッククライアント、ハンドヘルドまたはラップトップデバイス、マイクロプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラマブル消費者電子機器、ネットワークPC、ミニコンピュータシステム、メインフレームコンピュータシステムおよび、上述のシステムまたはデバイスのいずれかを含む分散型クラウド計算環境、などが含まれる。
【0142】
コンピュータシステム/サーバ702は、コンピュータシステムにより実行されている、プログラムモジュールなどのコンピュータシステム実行可能命令の一般的コンテキストの中で説明され得る。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを行なうかまたは特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、論理、データ構造などを含み得る。コンピュータシステム/サーバ702は、通信ネットワークを通してリンクされているリモート処理デバイスによってタスクが行なわれる分散型クラウド計算環境内で実践され得る。分散型クラウド計算環境においては、プログラムモジュールは、メモリ記憶デバイスを含むローカルおよびリモートコンピュータシステム記憶媒体の中に位置設定され得る。
【0143】
図7に示されているように、クラウド計算ノード700内のコンピュータシステム/サーバ702は、汎用計算デバイスの形で示されている。コンピュータシステム/サーバ702のコンポーネントは、非限定的に、1つ以上のプロセッサまたは処理ユニット704、システムメモリ706および、システムメモリ706を含むさまざまなシステムコンポーネントをプロセッサ704に結合するバスを含み得る。
【0144】
バスは、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィクスポートおよびさまざまなバスアーキテクチャのいずれかを使用するプロセッサまたはローカルバスを含めた、複数のタイプのいずれかのバス構造の1つ以上を表わす。限定としてではなく一例として、このようなアーキテクチャには、Industry Standard Architecture(ISA)バス、Micro Channel Architecture(MCA)バス、Enhanced ISA(EISA)バス、Video Electronics Standards Association(VESA)ローカルバス、およびPeripheral Component Interconnects(PCI)バスが含まれる。
【0145】
コンピュータシステム/サーバ702は、典型的に、さまざまなコンピュータシステム可読媒体を含む。このような媒体は、コンピュータシステム/サーバ702によってアクセス可能である任意の可用な媒体であってよく、それには、揮発性および不揮発性の両方の媒体、リムーバブルおよび非リムーバブルの両方の媒体が含まれる。一実施形態においては、システムメモリ706が、他の図の流れ図を実装する。システムメモリ706は、ランダムアクセスメモリ(RAM)708および/またはキャッシュメモリ710などの揮発性メモリの形をしたコンピュータシステム可読媒体を含むことができる。コンピュータシステム/サーバ702はさらに、他のリムーバブル/非リムーバブル、揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体を含み得る。単なる一例として、非リムーバブル、不揮発性磁気媒体(図示せず、典型的には「ハードドライブ」と呼ばれているもの)から読取りそこに書込むために、メモリ706を提供することができる。図示されていないものの、リムーバブル不揮発性磁気ディスク(例えば「フロッピー(登録商標)ディスク」)から読取りそこに書込むための磁気ディスクドライブ、およびCD-ROM、DVD-ROMまたは他の光媒体などのリムーバブル不揮発性光ディスクから読取るかまたはそこに書込むための光ディスクドライブを具備することができる。このような事例において、各々は、1つ以上のデータ媒体インタフェースによって、バスに接続され得る。以下でさらに描かれ説明されるように、メモリ706は、本出願のさまざまな実施形態の機能を実施するように構成されているプログラムモジュールのセット(例えば少なくとも1つ)を有する少なくとも1つのプログラム製品を含み得る。
【0146】
プログラムモジュールのセット(少なくとも1つ)を有するプログラム/ユーティリティを、限定するものとしてではなく一例として、メモリ706内、ならびにオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、他のプログラムモジュールおよびプログラムデータ内に記憶することができる。オペレーティングシステム、1つ以上のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュールおよびプログラムデータの各々またはそれらのいくつかの組合せは、ネットワーキング環境の実装を含み得る。プログラムモジュールは概して、本明細書中で説明されている本出願のさまざまな実施形態の機能および/または方法を実施する。
【0147】
当業者であれば認識するように、本出願の態様は、システム、方法またはコンピュータプログラム製品として具現化され得る。したがって、本出願の態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組合せた実施形態の形をとることができ、これらは全て概して、本明細書中では「回路」、「モジュール」または「システム」と呼ばれ得る。さらに、本出願の態様は、上にコンピュータ可読プログラムコードを有する1つ以上のコンピュータ可読媒体内で具現化されたコンピュータプログラム製品の形をとることもできる。
【0148】
コンピュータシステム/サーバ702は、同様に、キーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ、音声認識モジュールなどを含み得る入出力デバイス712(例えば入出力アダプタ)、ユーザがコンピュータシステム/サーバ702とインタラクトできるようにする1つ以上のデバイス、および/またはコンピュータシステム/サーバ702が1つ以上の他の計算デバイスと通信できるようにする任意のデバイス(例えばネットワークカード、モデムなど)を介して、1つ以上の外部デバイスと通信することもできる。このような通信は、デバイス712の入出力インタフェースを介して行なうことができる。さらにまた、コンピュータシステム/サーバ702は、ネットワークアダプタを介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)、一般的広域ネットワーク(WAN)および/またはパブリックネットワーク(例えばインタネット)などの1つ以上のネットワークと通信可能である。描かれた通り、デバイス712は、バスを介してコンピュータシステム/サーバ702の他のコンポーネントと通信する。図示されていないものの、他のハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントをコンピュータシステム/サーバ702と併用することができるということを理解すべきである。例としては、非限定的に、マイクロコード、デバイスドライバ、冗長処理ユニット、外部ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブおよびデータアーカイブ記憶システムなどが含まれる。
【0149】
システム、方法および非一時的コンピュータ可読媒体のうちの少なくとも1つの例示的実施形態が、添付図面の中で例示され、以上の詳細な説明において説明されてきたが、該出願は、開示された実施形態に限定されず、以下のクレームによって明記され定義される通りの多くの再配設、修正および置換が可能なものであるということが理解される。例えば、さまざまな図のシステムの能力は、本明細書中に記載のモジュールまたはコンポーネントの1つ以上によって、または分散型アーキテクチャで実行可能であり、送信機、受信機またはその両方のペアを含むことができる。例えば、個別のモジュールによって行なわれる機能の全てまたは一部をこれらのモジュールのうちの1つ以上によって行なうことができる。さらに、本明細書中に記載の機能は、さまざまな時期に、モジュールまたはコンポーネントの内外のさまざまな事象に関連して行なわれ得る。同様に、さまざまなモジュール間で送信される情報は、データネットワーク、インタネット、音声ネットワーク、インタネットプロトコルネットワーク、無線デバイス、有線デバイスのうちの少なくとも1つを介して、および/または複数のプロトコルを介して、モジュール間で送信可能である。同様に、モジュールのいずれかが送信または受信するメッセージは、直接および/または他のモジュールのうちの1つ以上を介して送信または受信され得る。
【0150】
当業者であれば、「システム」は、パーソナルコンピュータ、サーバ、コンソール、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、タブレット計算デバイス、スマートホンまたは他の任意の好適な計算デバイス、あるいはデバイスの組合せとして具現化可能であるということを認識するものである。上述の機能を「システム」により行なわれるものとして提示することは、いかなる形であれ本出願の範囲を限定するように意図されたものでなく、多くの実施形態の一例を提供するように意図されたものである。実際、本明細書中で開示されている方法、システムおよび装置は、計算技術と一貫性を有するローカルでかつ分散した形態で実装され得る。
【0151】
本明細書中で説明されたシステムフィーチャのいくつかは、それらの実装の独立性をより具体的に強調する目的で、モジュールとして提示されてきた。例えば、モジュールは、カスタム超大規模集積(VLSI)回路またはゲートアレイ、オフザシェルフ半導体、例えば論理チップ、トランジスタ、または他の個別コンポーネントを含むハードウェア回路として実装され得る。モジュールは同様に、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、プログラマブル論理デバイス、グラフィクスプロセッシングユニットなどのプログラマブルハードウェアデバイスの形でも実装可能である。
【0152】
モジュールは同様に、さまざまなタイプのプロセッサによる実行のために、ソフトウェアの形で少なくとも部分的に実装されてもよい。例えば、識別された1つの実行可能コードユニットは、例えばオブジェクト、プロシージャまたは関数として組織され得るコンピュータ命令の1つ以上の物理的または論理的ブロックを含み得る。それでも、識別されたモジュールの実行ファイルは、物理的に一緒に位置設定されている必要はなく、論理的に共に結合された時点でモジュールを構成しそのモジュールのための表明された目的を達成する、異なる場所に記憶された異種の命令を含み得る。さらに、モジュールは、例えばハードディスクドライブ、フラッシュデバイス、ランダムアクセスメモリ(RAM)、テープ、またはデータを記憶するために使用される他の任意のこのような媒体であり得るコンピュータ可読媒体上に記憶されてよい。
【0153】
実際、実行可能コードモジュールは、単一の命令または多くの命令であり得ると考えられ、さらには、複数の異なるコードセグメントにわたり、異なるプログラム間で、かつ複数のメモリデバイスを横断して分散させられてよい。同様にして、運用データは、本明細書においてモジュール内で識別され例示され得、任意の好適な形態で具現化され、任意の好適なタイプのデータ構造内で組織され得る。運用データは、単一のデータセットとして収集され得るか、または、異なる記憶デバイス上を含めた異なる場所全体にわたり分散され得、少なくとも部分的に、単にシステムまたはネットワーク上の電子信号として存在し得る。
【0154】
本明細書中で一般的に説明され図中で例示された通りの本出願のコンポーネントが多様な異なる構成で配設され設計され得る、ということは容易に理解できるものである。したがって、実施形態の詳細な説明は、請求されている本発明の範囲を限定するように意図されておらず、単に、本出願の選択された実施形態を代表するものにすぎない。
【0155】
当業者であれば、以上のことが、異なる順序でのステップを用いてかつ/または開示されているものとは異なる構成のハードウェア要素を用いて実践可能である、ということを容易に理解するものである。したがって、本出願はこれらの好ましい実施形態に基づいて説明されてきたものの、当業者には、一定の修正、変形形態および代替的構造が明白であると思われる、ということは明らかである。
【0156】
本出願の好ましい実施形態が説明されてきたものの、説明された実施形態が単なる例示であり、本出願の範囲は、それに対する幅広い等価物および修正(例えばプロトコル、ハードウェアデバイス、ソフトウェアプラットフォームなど)と併せて考慮した場合の添付クレームによってのみ定義されるべきものである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0156
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0156】
本出願の好ましい実施形態が説明されてきたものの、説明された実施形態が単なる例示であり、本出願の範囲は、それに対する幅広い等価物および修正(例えばプロトコル、ハードウェアデバイス、ソフトウェアプラットフォームなど)と併せて考慮した場合の添付クレームによってのみ定義されるべきものである。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
〔態様1〕
輸送手段に電力供給するように構成された再充電可能バッテリと、
再充電可能バッテリのために充電電力の値を決定し、前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成するように構成されたプロセッサと、
前記輸送手段から、前記複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムに対して前記リクエストを伝送するように構成されたインタフェースと、
を含む、輸送手段。
〔態様2〕
前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を決定し、前記再充電可能バッテリを充電するために使用すべき充電電力の値と、前記第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値と、を組み合わせるように構成されている、態様1に記載の輸送手段。
〔態様3〕
前記計算システムは、前記複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードを含み、前記プロセッサは、前記第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上をリクエストし、前記利用可能な電源を選択することを前記計算システムに委ねるように構成されている、態様1に記載の輸送手段。
〔態様4〕
前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記識別された電源からの充電電力の値が前記リクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶するように構成されている、態様1に記載の輸送手段。
〔態様5〕
前記輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含み、前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記複数の再充電可能バッテリの中からの再充電可能バッテリの識別子を前記リクエストの第3のフィールド内に追加するように構成されている、態様1に記載の輸送手段。
〔態様6〕
前記輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静止ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワークの内部の可動ブロックチェーンノードを含み、前記プロセッサはさらに、前記再充電可能バッテリにより消費された電力の値、前記電源の識別子および前記ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上の前記輸送手段の識別子を記憶するように構成されている、態様1に記載の輸送手段。
〔態様7〕
前記再充電可能バッテリは、充電ステーションに電気的に接続され、前記充電ステーションに対して電気的に接続されている間に前記識別された電源からの充電電力のリクエストされた値を受信するように構成されている、態様1に記載の輸送手段。
〔態様8〕
複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立することと、
再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定することと、
前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成することと、
前記輸送手段から、前記確立された通信チャネルを介して計算システムに対して前記リクエストを伝送することと、
を含む、方法。
〔態様9〕
前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を決定することと、前記再充電可能バッテリを充電するために使用すべき充電電力の値と、前記第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値とを組合わせることと、をさらに含む、態様8に記載の方法。
〔態様10〕
前記計算システムは、前記複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードを含み、前記生成することには、前記第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上を識別するリクエストを生成することおよび前記利用可能な電源を選択することを前記計算システムに委ねることが含まる、態様8に記載の方法。
〔態様11〕
前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記識別された電源からの充電電力の値が前記リクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶することをさらに含む、態様8に記載の方法。
〔態様12〕
前記輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含んでおり、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記複数の再充電可能バッテリの中からの再充電可能バッテリの識別子を前記リクエストの第3のフィールド内に追加することをさらに含む、態様8に記載の方法。
〔態様13〕
前記輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静的ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワークの内部の可動ブロックチェーンノードを含んでおり、前記方法にはさらに、前記再充電可能バッテリにより消費された電力の値、前記電源の識別子および前記ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上の前記輸送手段の識別子を記憶することが含まれている、態様8に記載の方法。
〔態様14〕
充電ステーションに前記再充電可能バッテリを電気的に接続することと、前記充電ステーションに対して電気的に接続されている間に前記識別された電源からの充電電力のリクエストされた値を受信することと、をさらに含む、態様8に記載の方法。`
〔態様15〕
プロセッサにより読取られた時点で、プロセッサに、
複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと、輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立することと、
再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定することと、
前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成することと、
前記輸送手段から、前記確立された通信チャネルを介して計算システムに対して前記リクエストを伝送することと、
を含む方法を行なわせる命令を含む、
非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様16〕
前記方法は、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を決定することと、前記再充電可能バッテリを充電するために使用すべき充電電力の値と、前記第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値とを組合わせることと、
をさらに含む、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様17〕
前記計算システムは、前記複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードを含み、前記生成ことには、前記第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上を識別するリクエストを生成することと、前記利用可能な電源を選択することを前記計算システムに委ねることと、が含まれている、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様18〕
前記方法はさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記識別された電源からの充電電力の値が前記リクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶することをさらに含む、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様19〕
前記輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含んでおり、前記方法はさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記複数の再充電可能バッテリの中からの再充電可能バッテリの識別子を前記リクエストの第3のフィールド内に追加することをさらに含む、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様20〕
前記輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静止ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワークの内部の可動ブロックチェーンノードを含んでおり、前記方法にはさらに、前記再充電可能バッテリにより消費された電力の値、前記電源の識別子および前記ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上の前記輸送手段の識別子を記憶することがさらに含まれている、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送手段に電力供給するように構成された再充電可能バッテリと、
再充電可能バッテリのために充電電力の値を決定し、前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成するように構成されたプロセッサと、
前記輸送手段から、前記複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムに対して前記リクエストを伝送するように構成されたインタフェースと、
を含む、輸送手段。
【請求項2】
前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を決定し、前記再充電可能バッテリを充電するために使用すべき充電電力の値と、前記第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値と、を組み合わせるように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項3】
前記計算システムは、前記複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードを含み、前記プロセッサは、前記第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上をリクエストし、前記利用可能な電源を選択することを前記計算システムに委ねるように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項4】
前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記識別された電源からの充電電力の値が前記リクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶するように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項5】
前記輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含み、前記プロセッサはさらに、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記複数の再充電可能バッテリの中からの再充電可能バッテリの識別子を前記リクエストの第3のフィールド内に追加するように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項6】
前記輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静止ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワークの内部の可動ブロックチェーンノードを含み、前記プロセッサはさらに、前記再充電可能バッテリにより消費された電力の値、前記電源の識別子および前記ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上の前記輸送手段の識別子を記憶するように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項7】
前記再充電可能バッテリは、充電ステーションに電気的に接続され、前記充電ステーションに対して電気的に接続されている間に前記識別された電源からの充電電力のリクエストされた値を受信するように構成されている、請求項1に記載の輸送手段。
【請求項8】
複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立することと、
再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定することと、
前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成することと、
前記輸送手段から、前記確立された通信チャネルを介して計算システムに対して前記リクエストを伝送することと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、輸送手段と結び付けられた二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値を決定することと、前記再充電可能バッテリを充電するために使用すべき充電電力の値と、前記第1のフィールド内の二次システムを充電するために使用すべき充電電力の値とを組合わせることと、をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記計算システムは、前記複数の利用可能な電源に接続されている中央ノードを含み、前記生成することには、前記第2のフィールド内で最もクリーンなエネルギ源および最も安価なエネルギ源のうちの1つ以上を識別するリクエストを生成することおよび前記利用可能な電源を選択することを前記計算システムに委ねることが含まる、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記識別された電源からの充電電力の値が前記リクエストの第3のフィールド内で送達される予定である充電ステーションの識別子を記憶することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記輸送手段は複数の再充電可能バッテリを含んでおり、前記計算システムに対する前記リクエストの伝送に先立ち、前記複数の再充電可能バッテリの中からの再充電可能バッテリの識別子を前記リクエストの第3のフィールド内に追加することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記輸送手段は、複数の可動ブロックチェーンノードおよび複数の静的ブロックチェーンノードを含むブロックチェーンネットワークの内部の可動ブロックチェーンノードを含んでおり、前記方法にはさらに、前記再充電可能バッテリにより消費された電力の値、前記電源の識別子および前記ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上の前記輸送手段の識別子を記憶することが含まれている、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
充電ステーションに前記再充電可能バッテリを電気的に接続することと、前記充電ステーションに対して電気的に接続されている間に前記識別された電源からの充電電力のリクエストされた値を受信することと、をさらに含む、請求項8に記載の方法。`
【請求項15】
プロセッサにより読取られた時点で、プロセッサに、
複数の利用可能な電源と結び付けられた計算システムと、輸送手段に電力供給するように構成されている再充電可能バッテリを含む輸送手段との間に通信チャネルを確立することと、
再充電可能バッテリのための充電電力の値を決定することと、
前記再充電可能バッテリのための前記充電電力を調達するために第1のフィールド内の充電電力の値を識別し、第2のフィールド内の電源を複数の利用可能な電源の中から識別するリクエストを生成することと、
前記輸送手段から、前記確立された通信チャネルを介して計算システムに対して前記リクエストを伝送することと、
を含む方法を行なわせる命令を含む、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】