IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ レンソン サンプロテクション-スクリーンズの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-13
(54)【発明の名称】テラスキャノピー
(51)【国際特許分類】
   E04F 10/08 20060101AFI20230606BHJP
   E05D 15/06 20060101ALI20230606BHJP
   E04B 1/00 20060101ALI20230606BHJP
   E04H 6/02 20060101ALI20230606BHJP
   E04H 1/12 20060101ALI20230606BHJP
【FI】
E04F10/08
E05D15/06 125Z
E04B1/00 501Z
E04H6/02 D
E04H1/12 306Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022563167
(86)(22)【出願日】2021-04-21
(85)【翻訳文提出日】2022-11-08
(86)【国際出願番号】 IB2021053275
(87)【国際公開番号】W WO2021214673
(87)【国際公開日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】2020/5265
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522061947
【氏名又は名称】レンソン サンプロテクション-スクリーンズ
【氏名又は名称原語表記】RENSON SUNPROTECTION-SCREENS
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デ フレーネ,ヨースト
(72)【発明者】
【氏名】レミエグレ,クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】デ メウレメースター,レンナート
(72)【発明者】
【氏名】ブラバント,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】デ ライケ,トマス
【テーマコード(参考)】
2E034
2E105
【Fターム(参考)】
2E034AA01
2E034AA05
2E105AA01
2E105BB05
2E105CC03
2E105DD13
2E105DD24
2E105FF02
2E105FF12
2E105FF14
2E105FF22
2E105FF45
2E105GG23
(57)【要約】
梁を備えたテラスキャノピーである。梁は、上面、下面、内面および外面を有するとともに、その断面において、スクリーンキャビティ(25)と、スクリーンキャビティの下方に位置してその下側が開放している梁の下面のU字形空間(30)とを備える。U字形空間は、第1のプロファイルと、第1のプロファイルとは異なる第2のプロファイルとを保持するように構成されるとともに、このU字形空間には、第1のプロファイルを保持するように共に構成された第1及び第2の接続手段が設けられ、又は、第2のプロファイルを保持するように共に構成された第1の接続手段および接続壁部が設けられている。U字形空間の下側を開放したままにして接続手段を設けることによって、他のプロファイルを梁に組み込むことが可能である。
【選択図】図3E
【特許請求の範囲】
【請求項1】
梁(3;5)を備えたテラスキャノピー(1)であって、
前記梁は、上面、下面、内面および外面を有するとともに、その断面において、
- スクリーンロールを保持するように構成されたスクリーンキャビティ(25)と、
- 前記スクリーンキャビティの下方に位置すると共に、上壁(210;310)、外側側壁(209;309)および内側側壁(212;312)によって形成される、前記梁の下面にあるU字形空間(30)であって、その下側が開放している、U字形空間(30)と、
を備えてなる、テラスキャノピー(1)において、
前記U字形空間は、第1のプロファイル(19;19a)と、前記第1のプロファイルとは異なる第2のプロファイル(21a;21b;21c)とを保持するように構成されており、当該U字形空間には、
- 前記第1のプロファイル(19;19a)を保持すべく共に構成された第1の接続手段(316;216)及び第2の接続手段(318;218)が設けられている、
又は、
- 前記第2のプロファイル(21a;21b;21c)を保持すべく共に構成された前記第1の接続手段(316;216)及び接続壁部が設けられており、前記接続壁部が前記第2のプロファイルの壁に対して取り付けられるように構成されている、
ことを特徴とするテラスキャノピー(1)。
【請求項2】
前記第1の接続手段は、前記U字形空間の内側側壁又は外側側壁に、特に、その外側に面する側面又は内側に面する側面に設けられ、より詳細には、その下端に設けられ、好ましくはフックによって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項3】
前記第2の接続手段は、前記U字形空間の外側側壁又は内側側壁に、特に、その内側又は外側に面する側面に設けられ、とりわけ、その上端に設けられ、好ましくはフックによって形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項4】
前記接続壁部は、前記U字形空間の内側側壁又は外側側壁に設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項5】
前記U字形空間(30)の内側側壁又は外側側壁(209;309)は、異なる平面内に位置する少なくとも2つの壁部(209a,209b;309a,309b)を有し、前記接続壁部が前記壁部のうちの1つによって形成されていることを特徴とする、請求項4に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項6】
前記第1の接続手段及び前記第2の接続手段は、前記U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの一方にそれぞれ位置し、及び/又は、
前記接続壁部は、前記U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの一方の一部を形成し、前記第1の接続手段は、前記U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの他方に位置していることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項7】
前記梁が前記第1のプロファイルを備え、前記第1のプロファイルが前記U字形空間(30)を閉鎖する閉鎖プロファイル(19;19a)であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項8】
前記閉鎖プロファイルには第1の相補的接続手段及び第2の相補的接続手段が設けられ、前記閉鎖プロファイルは、前記第1の相補的接続手段を前記第1の接続手段と接続することによって及び前記第2の相補的接続手段を前記第2の接続手段と接続することによって前記U字形空間に接続されることを特徴とする、請求項7に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項9】
前記梁が前記第2のプロファイルを備え、前記第2のプロファイルは、前記U字形空間内に位置するとともに壁パネル(6b;6c)を案内及び/又は保持するように構成される壁プロファイル(21a;21c)であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項10】
前記壁プロファイルが第1の相補的接続手段と相補的接続壁部とを備え、前記壁プロファイルは、前記第1の相補的接続手段を前記第1の接続手段に接続することによって及び前記相補的接続壁部を取り付け手段により前記接続壁部に接続することによって前記U字形空間に接続されることを特徴とする、請求項9に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項11】
前記キャビティの内側側壁又は外側側壁には、第3の接続手段(317;217)、特にフックが、特にそれぞれの前記内側側壁又は前記外側側壁の内側に面する側面に、より具体的には、その下端部に設けられていることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項12】
前記U字形空間(30)が前記スクリーンキャビティ(25)の直下に位置していることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項13】
前記梁は、少なくとも部分的に前記スクリーンキャビティ(25)の下方に位置するとともに当該テラスキャノピー(1)に入り込む降水を前記梁の前端部に排出するように構成された樋部(11;13)を備えることを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項14】
前記樋部(13)には、
- 当該テラスキャノピーに入り込む降水を排出するために設けられた実質的に外側の樋(28)であって、直立内側側壁(214)と、底部(213)と、前記内側側壁(212)と実質的に一直線になる中間壁(211)とによって形成される、実質的に外側の樋(28)と、
- 前記底部(213)から下方に延在する前記内側側壁(212)と、
- 二つの接続手段(216,215)であって、前記二つの接続手段のうちの第1の接続手段(215)が、前記底部(213)と前記直立内側側壁(214)との間の移行部の近くに位置して、特に、ピン接続要素を備え、前記二つの接続手段のうちの第2の接続手段(216)が、分岐部(212)の端部に位置して、特にフックを備える、二つの接続手段(216,215)と、
が設けられており、
前記梁は、好ましくは、前記二つの接続手段(215,216)によって前記樋部(13)に接続される仕上げプロファイルを更に備え、前記仕上げプロファイルは、より好ましくは、
- 壁パネル(6b;6c)を案内及び/又は保持するように構成される壁プロファイル(21)、
- 好ましくは実質的にL字形である閉鎖プロファイル(19b)、及び
- 照明ホルダプロファイル(10)、
のうちの一つを備える、請求項13に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項15】
前記U字形空間(30)が前記チャネル部(11;13)の実質的に下方に位置し、
好ましくは、前記U字形空間(30)が前記樋部と一体的に形成されていることを特徴とする、請求項13又は14に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項16】
前記梁がベース部(12)を備え、当該ベース部は、その断面において、
- 直立内側側壁(100)であって、好ましくは、その上端において第1の上側接続手段(102)、特に雌ピン接続要素を備え、且つ、その底部において、前記樋部に接続される、直立内側側壁(100)と、
- 前記直立内側側壁(100)から前記梁の外側に向かって延在する水平壁(101)と、
を備え、
前記ベース部の前記直立内側側壁及び前記水平壁と、前記内側キャビティの上壁とが前記スクリーンキャビティを画定する、
ことを特徴とする、請求項1~15のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[技術分野]
【0002】
本発明は、テラスキャノピーに関する。
【背景技術】
【0003】
[従来の技術]
【0004】
テラスキャノピーは、通常、屋外領域(アウトドア領域)を遮る又は取り除くように設置される。例えば、そのようなスクリーン器具は、屋外テラスなどを日光、降水、及び/又は風から遮るために、或いは逆に、日光が一時的に入り込むことができるように、家、レストラン、店舗などの近くに設置されることが多い。これらのテラスキャノピーは、例えば、オーニング(awning)、ペルゴラ(pergola)、ベランダ、カーポート、パビリオンなどの形態で実装され得る。
【0005】
そのようなテラスキャノピーは、一般に、柱によって少なくとも部分的に支持される屋根フレームを備える。例外的に、屋根フレームは、他の屋根構造によって支持されてもよい。屋根フレームは、一般に、屋根インフィルを取り付けることができる1つ以上のフレームへと構成される幾つかの梁から構築される。梁自体は、多くの場合、複数の個々のプロファイルの構成体である。そのような屋根フレームは、一般に、4つ(又はそれ以上)の柱によって支持され、柱間に壁インフィルが設けられる場合がある。同様に、屋根フレームが既に存在する構造の壁などの他の構造によって支持される場合には、より少ない柱を使用することができる。
【0006】
屋根インフィルは、固定式又は可動式の屋根、例えば格納式屋根であってもよい。格納式屋根の屋根インフィルは、例えば、転動可能な布又はスクリーン、それらの軸の周りで回転するスラット、又は、互いに摺動することができるセグメントから成ってもよい。セグメントは、部分的にPC又はPMMAなどの(積層)ガラス又はプラスチックから形成されるパネルであってもよい。材料の選択に応じて、屋根の光透過性及び堅牢性を所望の用途に合わせて調整することができる。また、壁インフィルは固定式又は可動式であってもよい。例は、転動可能な布又はスクリーン、或いは、移動可能な、すなわち、摺動可能もしくは折り畳み可能なパネルである。
【0007】
そのようなテラスキャノピーに伴う既知の問題は、テラスキャノピーの構成可能性に十分なバリエーションをもたらすのに必要とされ得るカスタマイズの量及び/又は標準構成要素の数である。
【0008】
特許文献1(BE 2014/0015)は、前述の問題を少なくとも部分的に解決することを目的とするテラスキャノピーを開示する。特許文献1は、テラスキャノピーのための梁を開示しており、この梁には、テラスキャノピーに入る降水を梁の前端に排出する目的で内部キャビティが設けられる。キャビティの上方には、下方に展開され得るスクリーンロールを配置できる空間が設けられ、この場合、スクリーンがキャビティと外側(梁のフロントカバーによって形成される)との間に位置する。
【0009】
実際には、特許文献1に開示される梁と共に、他のタイプの壁インフィル、特に摺動パネル壁を使用することも可能である。この目的のために、スクリーンキャビティが底側で閉じられ、更なる壁プロファイルが梁の下面に取り付けられる。
【0010】
しかしながら、更なる壁プロファイルを取り付けることによって、梁の全体のサイズが増大し、これは、とりわけ、ヘッドルーム、風荷重、及び、美観の想定し得る変化などの理由で望ましくない。更に、梁と壁プロファイルとの間に継ぎ目を見ることができ、これは視覚的に望ましくない。
【0011】
要約すると、実際には、特許文献1に開示される梁は、テラスキャノピーと共通する異なるタイプの側壁インフィルの組み込みの可能性を依然として殆ど与えないことが分かっている。
【0012】
また、特許文献2(IT201800001632 A1)は、側壁インフィルを保持するようになっている梁を備えるテラスキャノピーを開示する。この目的のために、梁の下面には、壁部を案内するための幾つかのU字形チャンバが設けられる。外部樋を含む梁の下面全体が一体的に製造される。したがって、異なるタイプの側壁インフィルを使用する可能性はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】ベルギー特許出願第2014/0015号
【特許文献2】イタリア特許出願第201800001632号(A1)
【発明の概要】
【0014】
本発明の目的は、テラスキャノピーと共通のタイプの側壁インフィルのより多くの組み込みを可能にするテラスキャノピー用の梁を提供することである。
【0015】
この目的は、梁を備え、該梁が、上面、下面、内面、及び、外面を有するとともに、その断面において、スクリーンロールを保持するように構成されるスクリーンキャビティと、スクリーンキャビティの下方に位置するとともに、上壁、外側側壁、及び、内側側壁によって形成される、梁の下面のU字形空間であって、その下側が開放している、U字形空間とを備えるテラスキャノピーにおいて、U字形空間が、第1のプロファイルと、第1のプロファイルとは異なる第2のプロファイルとを保持するように構成され、U字形空間には、第1のプロファイルを保持するために共に構成された第1の接続手段及び第2の接続手段が設けられ、又は、第1の接続手段と第2のプロファイルを保持するように共に構成された接続壁部とが設けられ、接続壁部が第2のプロファイルの壁に対して取り付けられるように構成される、テラスキャノピーによって達成される。
【0016】
ベルギー特許出願第2014/0015号に開示されるテラスキャノピーにおける樋の下方に(限られた)空間が設けられるが、この空間は、この空間が機能性を有しない又は限られた機能性しか有さないように、樋プロファイルの形態によって完全に閉鎖される。ここでの限られた機能は、梁の下方に更なる壁プロファイルを固定するための1つ以上のボルトを受けるために空間を使用できることを意味する。
【0017】
本発明は、その同じ空間の下側を開放したままにすることによって及び必要な接続手段を設けることによってこれを改善する。これにより、他のプロファイル、例えば壁プロファイルをその空間に導入することができる。これは、機能の変動(バリエーション)に利益をもたらす。
【0018】
既に前述したように、梁の下面に更なる壁プロファイルを取り付けることによって、ベルギー特許出願第2014/0015号に開示された梁で同様の機能が可能である。
【0019】
本発明は、内部樋の下方の開放空間が、梁の外面に視覚的に視認可能な継ぎ目を示すことなく更なる壁プロファイルを梁に組み込むことができるようにするという点でこれを改善する。
【0020】
第1のプロファイル又は第2のプロファイルを取り付けるための幾つかの接続部の使用も有利である。一般に、強度及び相互位置決めのために、とりわけ、2つのプロファイルのそれぞれの接続ごとに2つの別個の接続部が使用されるべきである。実際には、2つのプロファイルに関して1つの接続部のみが使用される場合、特に風荷重及び/又は降水量に起因して、相互位置決めにおいてより多くの隙間が存在し、それが発散的な位置決めを引き起こす場合がある。
【0021】
更に、比較的軽いプロファイル(例えば、閉鎖プロファイル)の接続のために第1の2つの接続手段(例えば、フック、スロット、ピンなど)を使用できる一方で、比較的重いプロファイル(例えば、壁プロファイル)の接続のために第1の接続手段及び接続壁部を使用することができる。更に、壁間取り付け具(すなわち、接続壁部を介して)では、第1の接続手段が、U字形空間に対する第2のプロファイルの正確な位置決めに既に役立つ。
【0022】
本発明の一実施形態において、第1の接続手段は、U字形空間の内側側壁又は外側側壁に、特に、その外側に面する又は内側に面する側面にそれぞれ、より詳細には、その下端に設けられ、好ましくはフックによって形成される。
【0023】
本発明の一実施形態において、第2の接続手段は、U字形空間の外側側壁又は内側側壁に、特に、その内側に面する又は外側に面する側面にそれぞれ、より詳細には、その下端に設けられ、好ましくはフックによって形成される。
【0024】
本発明の一実施形態において、接続壁部は、U字状空間の内側側壁又は外側側壁に設けられる。好ましくは、U字形空間の内側側壁又は外側側壁は、異なる平面内に位置する少なくとも2つの壁部を有し、接続壁部は、壁部の1つによって形成される。
【0025】
これらの異なる実施形態は、U字形空間の柔軟な設計を提供し、接続部(すなわち、接続手段及び接続壁部の両方)をU字形空間内の異なる位置に配置できるようにする。これにより、所望の用途に応じてU字形空間を最適に設計することができる。また、異なる平面内の壁部は、別個の接続部が互いに悪影響を及ぼし、例えば互いを妨げることを回避する。これは、別個の接続部が異なる壁部と係合できるからである。
【0026】
本発明の一実施形態において、第1の接続手段及び第2の接続手段はそれぞれ、U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの異なる側壁にあり、及び/又は、接続壁部は、U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの一方の一部を形成し、第1の接続手段は、U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの他方に位置する。このようにして、第1のプロファイル及び第2のプロファイルの両方がU字形空間の対向する脚部に取り付けられ、それにより、接続の安定性が高まる。
【0027】
本発明の一実施形態では、梁が第1のプロファイルを備え、第1のプロファイルはU字形空間を閉鎖する閉鎖プロファイルである。閉鎖プロファイルには第1の相補的接続手段及び第2の相補的接続手段が設けられ、閉鎖プロファイルは、第1の相補的接続手段を第1の接続手段と接続することによって及び第2の相補的接続手段を第2の接続手段と接続することによってU字形空間に接続される。壁インフィルが必要ない場合、U字形開放空間は、梁の内部構造が視界から隠されるように閉鎖され得る。
【0028】
本発明の別の実施形態では、梁が第2のプロファイルを備え、第2のプロファイルは、U字形空間内に位置して壁パネルを案内及び/又は保持するように構成される壁プロファイルである。好ましくは、壁プロファイルが第1の相補的接続手段と相補的接続壁部とを備え、壁プロファイルは、第1の相補的接続手段を第1の接続手段に接続することによって及び相補的接続壁部を接続手段により接続壁部に接続することによってU字形空間に接続される。壁プロファイルを組み込むことにより、テラスキャノピーに壁インフィル、特に可動壁インフィルを設けることができる。
【0029】
本発明の有利な実施形態において、壁プロファイルは、少なくとも1つの壁部を案内するように構成されるレールを備える。レールを梁に組み込むことにより、壁部が開放している場合にテラスキャノピーの下方の滑らかな通過にとっての障害物を形成できないように壁部の下面でガイドする必要がもはやない。
【0030】
本発明の一実施形態において、キャビティの内側側壁又は外側側壁には、特にそれぞれの内側側壁又は外側側壁の内側に面する側面に、とりわけ、その下端部に、第3の接続手段、特にフックが設けられる。これは、梁の機能性が向上するようにU字形空間におけるプロファイルを接続する可能性を更に高める。
【0031】
本発明の一実施形態において、梁は、少なくとも部分的にスクリーンキャビティの下方に位置してテラスキャノピーに入り込む降水を梁の端面に排出するように構成される樋部を備え、U字形空間が樋部の一部を形成する。樋部は一体に形成されることが好ましい。樋部は、テラスキャノピーからの所望の排水を行なう。U字形空間を一体的に形成することにより、樋部とU字形空間との間に目に見える継ぎ目が存在することが回避される。
【0032】
本発明の一実施形態では、梁がベース部材を備え、該ベース部材は、その断面において、第1の上側接続手段、特に雌ピン接続要素を上端に備え、底部で樋部と接続される直立内側側壁と、直立内側側壁から梁の外側に向かって延在する水平壁とを備え、ベース部の直立内側側壁及び水平壁と内側キャビティの上壁とがスクリーンキャビティを画定する。
【0033】
ベルギー特許出願第2014/0015号に開示されるテラスキャノピーでは、その梁のベース部が、水平壁の端部に隣り合う第1の取り付け手段と、第1の取り付け手段の位置から延びる直立壁の端部付近の第2の取り付け手段とを備え、それにより、取り付け手段間に特定の中程度の距離が存在する。このことは、フロントカバーなどの更なるプロファイルを配置した後の2つの取り付け手段間の空間が、梁の機能性の変動(バリエーション)に寄与できないことを意味する。
【0034】
したがって、ベルギー特許出願第2014/0015号の梁におけるただ1つの接続手段とは対照的に、水平壁の端部の近くに2つの接続手段を設けることが有利である。特に、2つの接続手段は、ベルギー特許出願第2014/0015号の場合のように、ベース部の他の位置に接続部を設ける必要なく、複数の機能的に異なる接続プロファイルを水平壁の端部と接続できるようにする。そのため、ベース部における空間のロスが少ない。
【0035】
本発明の一実施形態において、ベース部及び樋部は、別個のプロファイルとして形成され、ベースプロファイルのその底部における直立内側側壁には、少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの接続手段が設けられ、樋プロファイルには、ベースプロファイルを樋プロファイルに接続するための少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの対応する接続手段が設けられる。別個のプロファイルの使用は、梁が製造し易いという利点を有する。ベース部及びチャネル部が組み込まれる1つのプロファイルを製造するための押出プロセスは、特にそのようなプロファイルのかなりの高さを考慮して、技術的に実現することが困難であることが分かってきた。
【0036】
本発明の一実施形態では、樋部が内側樋を備え、U字形空間の上壁が内側樋の下壁と同じである。言い換えると、空間は、梁の全高が規定されるように内側樋の真下に位置する。
【0037】
本発明の一実施形態において、樋部には、テラスキャノピーに入り込む降水を排水するために設けられた実質的に外部の樋であって、直立内側側壁と、底部と、内側側壁と実質的に一直線になっている中間壁とによって形成される、実質的に外部の樋と、底部から下方に延在する内側側壁と、2つの接続手段であって、2つの接続手段のうちの第1の接続手段が、底部と直立内側側壁との間の移行部の近くに位置して、特にピン接続要素を備え、2つの接続手段のうちの第2の接続手段が分岐部の端部に位置して、特にフックを備える、2つの接続手段とが設けられる。外部樋を設けることにより、テラスキャノピーに入り込む降水をキャビティに排出することができる。加えて、2つの接続手段は、外部樋の下方の空間を機能的に使用できるようにする。これは、この空間内で、複数の機能的に異なるプロファイルを設けることができるからである。
【0038】
本発明の有利な実施形態において、梁は、2つの接続手段によって樋部に接続される仕上げプロファイルを備える。仕上げプロファイルは、好ましくは、少なくとも1つの壁部分を案内するように構成されるレールを備える壁プロファイル、好ましくは実質的にL字形である閉鎖プロファイル、及び、照明ホルダプロファイルのうちの1つによって形成され得る。壁プロファイルを組み込むことにより、テラスキャノピーに壁インフィル、特に可動壁インフィルを設けることができる。レールを梁に組み込むことにより、壁部が開放している場合にテラスキャノピーの下方の滑らかな通過にとっての障害物を形成できないように壁部の下面で案内する必要がもはやない。閉鎖プロファイルは、外部樋の下方に機能性が望まれない場合に梁の内部構造を視界から隠すのに役立つ。照明ホルダプロファイルは、テラスキャノピーのための照明を梁に組み込むことができるようにする。
【0039】
本発明の一実施形態では、U字形空間がスクリーンキャビティの真下に位置する。これにより、梁の全高が規定される。そのような実施形態では、好ましくは、U字形空間に沿って樋(部)が設けられ、この樋は、テラスキャノピーに入り込む降水を梁の前端部に排出するように構成される。
【0040】
以下の説明及び添付図面を参照して、以下に本発明について更に詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本発明に従うテラスキャノピーの概略図を示す。
図2A-2J】異なる壁インフィルを伴うテラスキャノピーの別の実施形態を示す。
図3A-3K】異なる壁インフィル機能を伴う別の実施形態の外部ピボット梁を貫く断面を示す。
図4】基本的な実施形態のテンション梁を貫く断面を示す。
図5】一実施形態の中央ピボット梁を貫く断面を示す。
図6A-6C】外部ピボット梁及び/又はテンション梁の構築に使用される個々のプロファイルを示す。
図7】本発明に従う別の外部ピボット梁の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、特定の実施形態を使用するとともに特定の図面を参照して本発明を説明するが、本発明は、それらに限定されず、特許請求の範囲によってのみ規定される。ここに提示される図面は、単なる概略図に過ぎず、限定的なものではない。図面では、特定の構成要素の寸法が拡大して示される場合があり、したがって、このことは、対象の構成要素が単なる例示目的のために原寸に比例していないことを意味する。寸法及び相対寸法は、本発明の実際の実用的な実施形態と必ずしも一致しない。
【0043】
更に、明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、同様の要素間を区別するために使用され、必ずしも連続的又は時系列的な順序を示すものではない。対象の用語は、適切な状況において置き換え可能であり、また、本発明の実施形態は、本明細書に記載又は例示された順序以外の順序で動作し得る。
【0044】
特許請求の範囲において使用される「備える(comprising)」という用語及び派生する用語は、その後に記載される手段に限定されると解釈されるべきではなく、この用語は、他の要素又はステップを排除しない。この用語は、1つ以上の更なる特性、整数、ステップ、もしくは構成要素、又はそれらの群の存在又は追加を排除することなく、言及された特性、整数、ステップ、又は構成要素の仕様として解釈されるべきである。したがって、「手段A及びBを備える装置」などの表現の範囲は、構成要素A及びBのみから成る装置に限定されない。一方、意図されることは、本発明の目的のために唯一の関連する構成要素がA及びBであるということである。
【0045】
図3図4、及び図6を参照すると、梁の向きに対するそれぞれの言及は、テラスキャノピーに装着されるときの位置に関連して解釈される。このようにして、4つの向き、すなわち、上方、下方、外側及び内側が存在する。ここで、「上方」とは、上面(空、例えば開放した空)へと方向付けられる又は方向付けられることになる梁の部分を指し、「下方」とは、地面(土壌、例えばテラス床)へと方向付けられる又は方向付けられることになる梁の部分を指し、「外側」とは、屋根から離れた方に、すなわち、屋根インフィルから離れた方に(すなわち、図3図4、及び図6の左側)向けけられる又は向けられることになる梁の部分を指し、「内側」とは、屋根の内側、すなわち、屋根インフィルへと(すなわち、図3図4、及び図6の右側)向けられる又は向けられることになる梁の部分を指す。
【0046】
「実質的に」という用語は、開示された発明において機能するために変化が適用可能である限り、特定の状態の+/-10%以下、好ましくは+/-5%以下、より好ましくは+/-1%以下、より好ましくは+/-0.1%以下の変化を含む。「実質的にA」という用語は、「A」も含むことが意図されていることを理解すべきである。
【0047】
図1は、地面、例えばテラス又は庭園のためのテラスキャノピー1を示す。テラスキャノピーは、異なる梁3、4、5を支持する複数の柱2を備える。柱及び梁は、共にフレームを形成し、このフレームには、後述するように壁インフィル6及び/又は屋根カバー7を取り付けることができる。テラスキャノピー1は、3つのタイプの梁3、4、5、すなわち、
- テラスキャノピー1の外側で、外部ピボット梁3として機能する梁3、
- テラスキャノピー1の中央で、中央ピボット梁4として機能する梁4、及び
- テンション梁5として機能する梁5、
を備える。
梁3、4、5は、図1に示すように柱2のみに載置される代わりに、他の構造、例えば壁又はファサードに取り付けられてもよいことも分かる。このようにして、テラスキャノピー1は、一般に、屋外空間及び屋内空間を遮るために使用することができる。
【0048】
図2A図2Jは、代替的な壁インフィル6を有するテラスキャノピー1を示す。図示のテラスキャノピー1は、屋根フレームとも呼ばれるフレームを支持する4つの支持柱2が設けられているという共通点を有する。フレームは、2つの外部ピボット梁3から形成され、屋根カバー7の間に2つのテンション梁5が設けられている。
【0049】
図示の実施形態では、屋根カバー7は、それらの前端部でピボット梁3に回転可能に取り付けられる(複数の)スラットによって形成される。スラットは、開位置と閉位置との間で回転可能である。開位置では、スラットの間に中間空間があり、この中間空間を通って、例えば空気を下にある空間に導入することができ又はこの下にある空間から空気が出ることができる。閉位置では、スラットは、閉じた屋根を形成し、それによって、下にある空間を、例えば、雨、雹または雪などの風及び/又は降水から遮ることができる。降水の排出のために、スラットは、一般に、両方のピボット梁3の一方に向かって傾斜して配置される。
【0050】
スラットは、一般に剛性材料で製造される。これは、例えば、アルミニウムであり得る。アルミニウムは、堅牢で軽量であると同時に、悪天候に耐えることができ、メンテナンスを殆ど必要としないため、材料として多くの利点を有する。しかしながら、他の材料も適切であり、それらの利点又は欠点は当業者に知られていると想定される。スラットは、押出、切断、セッティング、鋳造、溶接などを含む材料に応じた様々な技術を使用して製造することができる。適切な製造技術は、当業者に既知であると想定される。好ましくは、スラットは押出プロセスによって製造される。任意選択で、例えばポリカーボネート、ガラス、木材などのフィラー要素を使用して、例えばスラットの異なる外観を得るために、中空スラットを少なくとも部分的に充填することができる。
【0051】
更に、一実施形態では、光の入射、放射熱、及び換気に関する制御オプションを更に高めるために、スラットは、任意選択的で、それらの開位置において、テラスキャノピー1内に摺動可能に設けられてもよい。
【0052】
より一般的には、屋根カバー7は固定式又は可動式である。可動屋根カバーは、例えば、傾斜可能及び/又は摺動可能なスラット(前述のような)及び/又はロールイン/ロールアウトスクリーン及び/又は摺動可能なパネルを備える。可動屋根カバー7の個々の要素は、それらの閉位置において、例えば雨、雹又は雪などの風及び/又は降水から下にある空間を遮ることができる実質的に水密な屋根を形成する。この屋根カバー7は、一般に、ピボット梁3、4に排水され、そこから直接又はテンション梁5を介して支柱2に排水される。スラット及び/又はパネルを摺動及び/又は回転させることによって、及び/又はスクリーンを回転させることによって、屋根カバー7は、光、輻射熱、換気、降水などの屋根カバー7の下方の空間への入射を所望に応じて決定することができるように、少なくとも部分的に開閉することができる。
【0053】
壁インフィル(wall infill)6は、一般に、支柱2間のテラスキャノピー1の下方の開口を遮るように意図されている。壁インフィル6は、固定式又は可動式とすることができる。可動側壁は、例えば、互いに摺動可能に配置されるロールイン/ロールアウトスクリーン及び/又は壁要素などを備える。固定側壁は、プラスチック、ガラス、金属、織物、木材などの様々な材料で製造することができる。異なる壁インフィル6の組み合わせも可能である。
【0054】
図2Aは、ロールイン/ロールアウトスクリーン6aの形態の壁インフィルを示す。スクリーン6aは、2つの隣り合う柱2間で延在し、外部ピボット梁3から繰り出すことができる。スクリーン6aは、主に、ウインドスクリーン及び/又はサンスクリーンとして機能する。
【0055】
図2Bは、摺動壁パネル6bの形態の壁インフィルを示す。図示の実施形態では、3つのパネル6bが壁の両側に設けられる。パネル6bは、この目的のために外部ピボット梁3に設けられたレール内で対(すなわち、両側に1つずつ)を成して摺動可能である。地上には、壁パネル6b用のガイド99も設けられるが、このガイド99は任意である。図2Cは、壁パネル6bが閉位置にある図2Bのテラスキャノピー1を示す。壁パネル6bは透明であり、好ましくはガラス製である。当然ながら、不透明な壁パネル6bも可能である。それらの機能は主に風及び水保護であるが、それらの材料に応じて、太陽保護も可能である。図2A図2Cの壁インフィルの組み合わせを図2Dに示す。そこには、一方ではロールイン/ロールアウトスクリーン6aを備え、他方では摺動可能な壁パネル6b(この場合は両側に4つのパネル6b)を備える二重壁インフィルが設けられる。
【0056】
別のタイプの壁インフィルを図2E及び図2Fに示す。壁インフィルは、折り畳み可能な壁パネル6cを備える。壁パネル6cは、支柱2に向かって折り畳み可能である。図2Fは、壁パネル6cが閉じた位置にある図2Eのテラスキャノピー1を示す。柱2間の壁全体を覆うためには、更なる壁パネル6cが必要である。壁パネル6cは透明であり、好ましくはガラス製である。また、不透明な壁パネル6cも可能である。それらの機能は主に風及び水保護であるが、それらの材料に応じて、太陽保護も可能である。同じタイプの壁インフィル、すなわち折り畳み可能な壁パネル6cも図2Gに示される。しかしながら、この場合、パネル6cは外部ピボット梁3の下方に位置し、一方、図2E及び図2Fの実施形態では、パネル6cは、閉じた状態で、外部ピボット梁3をほぼ完全に覆う。
【0057】
図2H図2Jは、固定壁インフィル6dを示す。固定壁インフィル6dの特徴的な機能は、固定壁インフィル6dを柱2の外側で途切れなく連続させることができることである。言い換えれば、図2Hのように、柱2を視界から隠すことができる。また、固定壁インフィル6dは、図2Iのように完全に透明であってもよく、又は図2Jのように部分的に透明であってもよい。固定壁インフィルの機能は、タイプに依存し、一般に、風、水及び太陽保護を含む。
【0058】
梁3、4、5の異なる変形例(バリエーション)を、図3図6を参照して説明する。梁3、4、5は、後述するように、1つ以上のプロファイルから構成される。プロファイルは、一般に、剛性材料で製造される。これは、例えば、アルミニウムであり得る。アルミニウムは、堅牢で軽量であると同時に、悪天候に耐えることができ、メンテナンスを殆ど必要としないため、プロファイル材料として多くの利点を有する。しかしながら、他の材料も適切であり、それらの利点又は欠点は当業者に知られていると想定される。プロファイルは、押出、切断、セッティング、鋳造、溶接などを含む材料に応じた様々な技術を使用して製造することができ、押出が好ましい技術である。適切な製造技術は、当業者に既知であると想定される。
【0059】
テラスキャノピー1の梁3、4、5は、図3図6から明らかなように中空である。梁3,4,5は、複数のプロファイル10,11、・・・、24から構成されている。以下、梁の異なるプロファイル及びそれらの相互接続について簡単に説明する。梁の構成及びプロファイルの相互接続の両方について幾つかの変形形態が考えられること、並びにプロファイルの特定の形態が異なり得ることは言うまでもない。更に、異なるプロファイルの機能性を同じ一体的に製造されたプロファイルに組み合わせることも可能であり、例えば、ベースプロファイル12を、一体的に形成されたコアプロファイルとして中間又は外部樋プロファイル11、13と共に形成することが可能である。
【0060】
それは、一般に、同じ配置及び機能性を有するが、例えば図3A及び図4のベースプロファイル12及び12´´など、1つ以上のアクセントマークを使用することによって同じ参照番号を伴う異なる形態を有するプロファイルを示すことを意図している。それは、一般に、文字、例えば図3A及び図3Cの仕上げプロファイル14、14aの使用による同じ参照番号による梁の機能の変更の結果として、同じ配置を有するが変更された形態を有するプロファイルを示すことを意図している。
【0061】
梁3、4、5を形成するために、プロファイル10、11、・・・、24は特定の方法で相互接続される。一般に、ピン接続及び/又はフック接続が使用される。ピン接続では、一般に、弾性要素(図示せず)が、雄要素(例えばピン)が係合するところの雌要素(例えばスロット要素)に存在する。したがって、ピン接続は、一般に、弾性的に連結する雄及び雌要素を含み、この目的のために更なる弾性要素が設けられてもよいが、これは必ずしも当てはまらない。また、弾性は、雄要素及び雌要素の形態から生じ得る。フック接続は、一般に、互いに引っ掛かるような形態を有する2つの要素を含む。弾性要素はなく、要素を正しい方向に互いに離れるように移動させることによって接続が分離される。
【0062】
更に、一般に、2つのプロファイルの相互接続ごとに、2つの別個の接続が使用される。これは、接続の強度を向上させるが、プロファイルの正しい相互位置決めに主に寄与する。実際には、2つのプロファイルに対して1つの接続部のみが使用される場合、特に風荷重及び/又は降水荷重に起因して、相互位置決めにおいてより多くの隙間が存在し、それ(隙間の存在)が発散的な位置決め(標準とは異なる位置決め)を生じさせる可能性がある。
【0063】
外部ピボット梁3の第1の形態が図3Aに示される。ピボット梁3は、壁インフィル6を備えないようになっている。ピボット梁3は、相互接続されたベースプロファイル12及び二重樋プロファイル13を備える。ベースプロファイル12及び二重樋プロファイル13は、それ自体も図6A及び図6Bに示される。
【0064】
ベースプロファイル12(図6A参照)は、その水平壁101がベースプロファイルの外側まで延在する直立壁100を備える。直立壁100の底部には、第1の下側接続手段103、特にフック手段が設けられる。また、直立壁100は、第2の下側接続手段105で終端する下分岐部104を有する。下側接続手段103,105は、ベースプロファイル12を二重樋プロファイル13に取り付ける役割を果たす。
【0065】
二重樋プロファイル13(図6B参照)は、上側水平壁200によって上側に形成される中央キャビティ27を有する。壁200は、その内側が、第1の上側接続手段203、特にフック手段で終端する直立分岐部202で終端する。水平壁200の上面には、第2上側接続手段205として機能する上側分岐201が設けられる。ベースプロファイル12及び二重樋プロファイル13は、一方では、フック手段103,203を互いに引っ掛けることによって相互接続され(すなわち、フック接続部51)、他方では、例えばそれらをリベット留めすることによって、壁105,205を互いに直接接続する(接続部53)。或いは、これらのプロファイルは、単一のコアプロファイルとして一体的に製造されてもよい。ここでの欠点は、かなりの高さを考慮すると、そのようなプロファイルは押出プロセスによって製造することが容易ではないことである。
【0066】
図6Aは、ベースプロファイル12の直立壁100がその上側に屈曲部106を備えることを更に示しており、この屈曲部を通して、第1の上側接続手段102、特に雌ピン接続手段がベースプロファイル12の外側に更に設けられている。図3Aに示されるように、第1の上側接続手段102は、カバープロファイル15を接続するために使用される。カバープロファイル15は、その端部で2つの直立壁401,402に合流する水平壁400を備え、したがって実質的にU字形であり、浸透水を回避又は少なくとも低減するのに有利である。水平壁400の下面には、2つの接続手段403,404、特にピンが設けられる。ピン403は、カバープロファイル15をベースプロファイル12に接続するための第1の上側接続手段102と共に使用される。屈曲部106に起因して、ベースプロファイル12の直立壁100及びカバープロファイル15の直立壁401は、同じ平面内にある。
【0067】
カバープロファイル15は、外部ピボット梁3内の技術的空間26を閉鎖する役割を果たす。この技術的空間(テクニカルスペース)26は、屋根カバー7のスラットを傾けるための駆動手段、及び/又は例えば照明などのためのケーブル配線を収容するのに役立つことができる。言い換えれば、屋根カバー7のスラットは、直立壁100の一部を形成し且つ水平壁101と屈曲部106との間に延びる壁部100a(図6A参照)に取り付けられている。特に、スラットは、これらを通って部分的に配置され、技術空間26内の取り付け機構(図示せず)に固定して取り付けられる。この取り付け機構の存在はまた、水平壁101が異なる高さにあり、屈曲部107によって接続される2つの壁部101a、101bを備える理由の一部でもある。壁部101aのより低い配置は、取り付け機構のための十分な空間を残し、一方、壁部101bのより高い配置は、スクリーンキャビティ25内にロールイン/ロールアウトスクリーンを配置するために必要な空間を可能にする。
【0068】
水平壁の端部付近には、複数の接続手段が設けられており、その機能については後述する。接続手段は、第1の接続手段108、特に2つのフックによって形成されるフック手段と、第2の接続手段109、特にスロットとを備える。これらの接続手段は、スクリーンキャビティ25を遮るためのフロントカバー14の取り付けに役立つ。このフロントカバー14は、一般に、外部ピボット梁3の外面を形成する。
【0069】
フロントカバー14は、接続プロファイル16によってベースプロファイルに取り付けられる。接続プロファイル16は、4つの壁411,412,413,414間に形成された中空チャンバを備える。壁414は、接続プロファイル16の上面を形成し、第1の接続手段35、特に第1の接続手段108に対応する2つのフックによって形成されたフック手段を備える。上壁414から、特に弾性的に変形可能な分岐部415が、外部ピボット梁3の内側に向かって延びる。分岐部415の端部は、ベースプロファイル12の切り欠き110に係合する。下壁412上に、接続プロファイル16は、第2の接続手段416、特に雌ピン接続手段を備える。第2の接続手段416は、対応する第2の接続手段36、特にピンを受ける役割を果たす。この第2の接続手段36は、フロントカバー14の内側に設けられる。ベースプロファイル12へのフロントカバー14の更なる取り付けは、この目的のために意図されたベースプロファイル12のスロット109にフロントカバー14の端部37を配置することによって、特に回動動作によって形成される。
【0070】
それ自体、前述したフロントカバー14のベースプロファイル12への取り付けで十分である。しかしながら、フロントカバー14が下方に延びる比較的長い距離を考慮すると、更なる支持プロファイル17及び/又はフィラープロファイル18を使用することが好ましい。支持プロファイル17は、第1の接続手段421、特に雌ピン接続手段で終端する水平壁420を備える。対応する接続手段39、特にピンは、フロントカバー14の内側に設けられる。水平壁420の他端部には、特に弾性的に変形可能な直立壁422及び分岐部423が設けられる。直立壁422は、二重樋プロファイル13の内部キャビティ27に対する、すなわち、外側直立壁206に対する当接部として機能する。直立壁422の端部は、二重樋プロファイル13の切り欠き207、特にキャビティ27の外側側壁206の切り欠き207に係合する。同様に、分岐部423の端部は、内部キャビティ27の角部付近の開口208に係合する。
【0071】
フィラープロファイル18は、平坦な下面430及び直立側壁431,432を有する略U字形である。直立側壁432、特にその端部は、二重樋プロファイル13の外側直立分岐部209の壁部209aに固定的に接続されるようになっている。一例では、リベットがこの接続に使用される。残りの直立側壁431は自由であり、フロントカバー14の下面のための当接部として機能する。必要に応じて、直立側壁431をフロントカバー14に固定して取り付けることもできる。なお、最後に、直立側壁432には、接続手段433、特にピンが設けられており、その機能については後述する。
【0072】
図示の実施形態では、フロントカバー14には、補強リブ41及びスロット42が更に設けられる。補強リブ41は、フロントカバー14の剛性に寄与し、特に比較的長い長さを架橋する場合に、より高い負荷で必要な抵抗を得るのに有用である。スロット42の機能は、図3Bを参照して以下に説明される。
【0073】
フロントカバー14は、幾つかの接続部を切断することによって着脱可能であることは明らかである。これにより、スクリーンキャビティ25は、必要に応じて修正、調整、及び/又は修理を行うことができるようにアクセス可能である。同様に、カバープロファイル15は、屋根インフィル7を形成することができるスラットの駆動など、技術的空間26内の要素の修正、調整、及び/又は修理のために取り外し可能である。
【0074】
図6Aは、水平壁101が外側直立壁111に合流することを更に示し、外側直立壁111は、その下側に下側接続手段112、特にフック手段を備え、その上側に第2の上側接続手段113、特に雌ピン接続手段を備える。図3Aに示すように、第2の上側接続手段113は、ピン404を介してカバープロファイル15を接続するために使用される。また、直立壁111の外側には、空間32に導入する必要がある1つ以上の構成要素のための接続手段及び/又は容器として機能することができる分岐部114が設けられる。フロントカバー14とカバープロファイル15、特にその外側側壁402との間に開口33が設けられている。
【0075】
図6Bは、図3Aに示す外部ピボット梁3の二重樋プロファイル13に関する更なる詳細を示す。二重樋プロファイル13は、キャビティ27を共に囲む上側水平壁200と、外側直立壁206と、下側水平壁210と、直立中間壁211とを備える。二重樋プロファイル13の更なる壁は、実質的に外側側壁206の延在である下側外側分岐部209、実質的に下側水平壁210の延在部である水平分岐部213、実質的に中間壁211の延在部である下側内側分岐部212、及び、分岐部213の端部から上方に延びて分岐部213及び中間部211と共に空間28を画定する直立内側側壁214である。また、二重樋プロファイル13の壁209,212,213は幾つかの空間も形成する。例えば、外部樋28の下方であって、ブランチ212の隣に位置して空間29が存在する。更に、分岐209,212間に位置する空間30もある。これらの空間29、30の目的は、図3D図3Gを参照して以下に説明される。しかしながら、図3Aの外部ピボット梁3では、これらの空間は機能を有さず、閉鎖プロファイル19を設けることによって視界から隠すことができる。
【0076】
外部ピボット梁3は、テラスキャノピー1の外側に配置されるようになっており、テラスキャノピーに入り込む降水の排出を行なうべきである。特に、この降水は、例えば、このピボット梁3に降水を排出する傾斜屋根7によって収集され得る。屋根インフィル7は降水をピボット梁3に排出し、ピボット梁3で降水が外部樋28に収集される。外部樋28とキャビティ27との間には、外部樋28からの降水がキャビティ27に迂回されるように、1つ以上の開口、例えば一連の穿孔が設けられた中間壁211が存在する。それが、外部樋28の底部も好ましくはキャビティ27に向かって傾斜している理由である。キャビティ27は、1つ以上の隣り合うピボット梁3から柱2への降水の通過のための内部樋として機能し、柱に沿ってこの降水がテラスキャノピー1を出ることができる。
【0077】
更に、二重樋プロファイル13は、
下側内側接続手段216(特にフック手段)の内側接続手段215(特に雌ピン接続手段)、及び、内側樋27のすぐ下の接続手段218(特にフック手段)を更に備える。ここで、下側内側接続手段216は、下側最外接続手段217(特にフック手段)の分岐部212の端部を形成し、下側最外接続手段217は、分岐部209の端部を形成する。
下側外側接続手段217の機能は、図3Gを参照して説明され、接続手段215,216及び218の機能は、以下に説明される。
【0078】
閉鎖プロファイル19は、下壁440及び2つの直立壁441,443を有する実質的にU字形である。下壁440の上面には、閉鎖プロファイル19を二重樋プロファイル13に取り付けるために下側内側接続手段216と協働するように設けられた接続手段445、特にフック手段が設けられる。直立内壁443には、その上側に、閉鎖プロファイル19を二重樋プロファイル13に取り付けるために内側接続手段215と協働するように設けられた接続手段444、特にピンが設けられている。更に、直立外壁441には、その上側に、閉鎖プロファイル19を二重樋プロファイル13に取り付けるために接続手段218と協働するように設けられた接続手段442、特にフック手段が設けられる。次いで、下側外側接続手段446は、それらの相互接続のためにフィラープロファイル18上の接続手段433と協働するように設けられる。
【0079】
更に、外部ピボット梁3には、梁をテラスキャノピー1の柱に接続するために、ねじ又はボルトを用いてヘッドボードをこの梁3の端部にねじ止めするためのねじチャネル115,116,117,208,219,220が更に設けられる。分岐部104の下側にはねじチャネル115が設けられ、ねじチャネル116が壁部101aの下側に設けられ、ねじチャネル117が技術的空間26内で第2の上側接続手段113に隣接して設けられ、ねじチャネル208が内部樋27の上側外隅に設けられ、ねじチャネル219,220が内部樋27の両側の下方に設けられる。勿論、より多くの又はより少ないねじチャネルも可能であり、及び/又はその配置は異なっていてもよい。
【0080】
外部ピボット梁3を形成する異なるプロファイルを相互接続するためのより少ない又はより多い接続手段を用いて他の方法が可能であることを理解すべきである。例えば、接着剤、ボルト、リベットなどによる更なる接続も、これらを実質的に恒久的に相互接続するために、特定のプロファイル間に設けられてもよい。リベットは、例えば、壁105,205又は壁209b、441又は壁209a、432を接続するために使用することができる。
【0081】
既に前述したように、外部ピボット梁3(図3A)は、図3B以降の外部ピボット梁とは異なり、壁インフィルを使用しないように意図されている。また、このことは、この外部ピボット梁3がテラスキャノピー1内でほぼ完全に見えることを直ちに意味する。したがって、可視表面が滑らかな仕上げを有することが有利である。例としては、フロントカバー14とカバー壁402との共平面性、ベースプロファイル12の直立壁100とカバー壁401との共平面性、フィラープロファイル18と閉鎖プロファイル19との共平面性、目に見えるプロファイル面間の開口の唯一の散発的な存在等が挙げられる。
【0082】
図3Bは、第2のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0083】
図3Bのピボット梁は、側壁(図2A参照)として機能してスクリーンキャビティ25内に配置されるロールイン/ロールアウトスクリーン6aを保持するように設計される。図3Aのピボット梁との主な違いは、支持プロファイル17及びフィラープロファイル18がないことである。すなわち、これらはスクリーン6aの正常な動作を妨げる。スロット42は、スクリーン6aが転がされるときにスクリーン6aの当接部として機能するホルダ(図示せず)をその中に配置するために設けられる。或いは、スロット42自体がそのようなスクリーンローラ当接部として機能してもよい。壁43(フロントカバー14の内側で内側に延びる)及び壁221(内側樋27の外側で外側へと延びる)は、スクリーン6aのための当接部としても機能することができる。
【0084】
図3Cは、第3のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】
図3Cのピボット梁は、固定壁と協働するように設計される(図2H図2Jを参照)。図3Aのピボット梁との主な違いは、フロントカバー14a及びフィラー要素18aの形態、及び接続プロファイル16上の代替としてのドリッププロファイル24の存在である。
【0086】
ドリッププロファイル24は、その上面に、第1の接続手段35、特にベースプロファイル12の第1の接続手段108に対応する2つのフックによって形成されたフック手段、を備える略水平壁450を有する。また、ドリッププロファイル24は、第2接続手段453、特に弾性的に直立した壁454の端部としてのフックも有する。この第2の接続手段453は、対応する接続手段118(図6A参照)、特に下側接続手段112の下側のフックとベースプロファイル12上で係合する。接続手段35,108,118,453は共に、ドリッププロファイル24のベースプロファイル12への取り付けを確保する。
【0087】
ドリッププロファイル24は、その外側に面する側面において、水平壁450から下方に延びる直立壁452で仕上げられている。特に、この直立壁452は、カバー壁402と実質的に同じ平面内に位置する。スロット451が水平壁450の下面に設けられ、スロット451は、ベースプロファイル12のスロット109と同じ機能、すなわち、フロントカバー14a、特にその端部37aのための取り付け具と同じ機能を有する。カバープロファイル15の外側側壁402とドリッププロファイル24の直立壁452との間にも開口33が存在する。
【0088】
フロントカバー14aは、この実施形態では、カバー壁402と同じ平面内には位置しないが、外部ピボット梁3の内側により近い方に位置する実質的に平坦な外面を有する。特に、図3Bにおいてd2として示されるフロントカバー14aの外面とベースプロファイル12の直立壁100との間の距離は、以前よりも小さい。これにより、固定壁6dを、カバー壁402と実質的に同じ平面内にあるように配置することが可能になる。特に、固定壁6dは、フロントカバー14aの外面とドリッププロファイル24の直立壁452との間に配置され、その上面は実質的に水平壁450の下面に対向している。また、このことは、ドリッププロファイル24、特に壁452の更なる機能、すなわち、固定壁6dの上面での降水の発生を防止することも直ちに明らかにし、降水は固定壁6dで損傷、変色などを引き起こす可能性がある。
【0089】
ここでも、フロントカバー14aの内側には、フロントカバー14と比較して変形された形状であるが、同じ機能を有する補強材41aが設けられる。また、外部ピボット梁3の下面にはフィラープロファイル18aも設けられる。フィラープロファイル18aの形態は、図3Aに示すフィラープロファイル18と比較すると変更されるが、機能は、変更されておらず、すなわち、フロントカバー14aと二重樋プロファイル13との間の空間を閉鎖する。したがって、更なる詳細は含まれない。
【0090】
固定壁6dが透明でない実施形態では、フロントカバー14aを外部ピボット梁3に取り付ける必要がないことを理解すべきである。結局、このような実施形態では、フロントカバー14aは見えない。しかしながら、フィラープロファイル18aは、テラスキャノピー1の内側から見て、ピボット梁3がピボット梁3と固定壁6dとの間に目に見える開口を殆ど伴わずに仕上げられるように、固定壁6dと密接に嵌合するように僅かに広く作られなければならない。
【0091】
図3Dは、第4のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。変更された形態がより詳細に明らかにされないように、機能を変更することなく、ベースプロファイル12´、二重樋プロファイル13´、フロントカバー14´、カバープロファイル15´、接続プロファイル16´及び支持プロファイル17´の形態に変更が加えられている。しかしながら、ベースプロファイル12内の2つのフック(図6A参照)によって形成される接続手段108は、ここでは1つのフック108´a及び1つの当接部108´bによって形成されることに留意すべきである。
【0092】
図3Dのピボット梁は、可動壁6b、6c(図2B図2C及び図2Gを参照)と協働するように設計される。図3Aのピボット梁との主な違いは、外部樋28の下の空間29に壁プロファイル21が存在することである。これはまた、閉鎖プロファイル19aの形態を変更する。
【0093】
この実施形態では、閉鎖プロファイル19aは、内部樋27の下の空間30を閉鎖するようにのみ機能する。閉鎖プロファイル19aは、水平壁440aを備え、水平壁440aは、その外側に面する側で、直立壁441とは異なり、フィラープロファイル18と樋プロファイル13´の下側外側分岐部209との間に位置する直立壁441aに合流する。特に、直立壁441aの上端部は、例えばリベットなどによって壁部209b(図6B参照)に接続される。接続手段446は、図3Aのピボット梁と同一であり、これ以上説明しない。水平壁440aの内側に面する端部には、閉鎖プロファイル19aを二重樋プロファイル13´に取り付けるために下側内側接続手段216と協働する接続手段445a、特にフック手段が設けられる。
【0094】
既に説明したように、図3Dの外部ピボット梁は、可動壁6b、6cと協働する役割を果たす。壁プロファイル21には、水平な上壁463に接続された2つの直立壁461,462によって形成されたガイドチャンバ460が設けられる。直立壁461,462は一緒になってレール464を形成し、該レールには1つ以上のローラ(図示せず)を移動可能に装着することができる。壁プロファイル21は、ガイドチャンバ460上に開口する開口469を内部に有する下壁465を更に備える。ローラ及び/又は壁の一部は、開口469を通って延びる。下側水平壁465の外側に面する端部には、壁プロファイル21を二重樋形材13´に取り付けるために下側内側接続手段216と協働するように設けられる接続手段468、特にフック手段が設けられる。下壁465の内側に面する側で、下壁465は、接続手段467(閉鎖プロファイル19の接続手段444に対応する)、特に壁プロファイル21を二重樋プロファイル13´に取り付けるために内側接続手段215と協働するように設けられたピン、を上端に備える直立壁466に合流する。壁プロファイル21の寸法安定性を高めるために、ガイドチャンバ460の上壁463は、内側側壁466に対して延在する。
【0095】
図3Dの外部ピボット梁にただ1つのレール464が存在することを考慮すると、これは、2つのタイプの可動壁6b、6cのみが可能であることを意味する。特に、外部ピボット梁3の長手方向に摺動可能な1つの可動パネル6bのみを有する側壁を設けることが可能である。言い換えれば、これは、図2B及び図2Cのように、そこに示されている6つのパネル(テラスキャノピー1の両側に3つ)の代わりに1つ又は2つのパネルのみを有する側壁6bを形成する。或いは、図2Gに示すように、折り畳み可能な側壁6cが想定し得る。
【0096】
図3Eは、第5のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0097】
図3Eのピボット梁は、可動壁6b、6c(図2B及び図2Cを参照)と協働するように設計される。図3Aのピボット梁との主な違いは、内部樋27の下方の空間30に壁プロファイル21が存在することである。また、これは、閉鎖プロファイル19bの形態も変更している。
【0098】
閉鎖プロファイル19bは、このとき、外部樋28の下方の空間29を閉鎖するように機能するにすぎない。閉鎖プロファイル19bは、その内側に面する側で図3Aのピボット梁と同一のピン444が設けられる直立壁443に合流する水平壁440bを備え、そのため、更なる説明は不要である。水平壁440bは、その外側に面する端部に、閉鎖プロファイル19bを二重樋プロファイル13に取り付けるために下側内側接続手段216と協働するように設けられた接続手段445b、特にフック手段を備える。
【0099】
既に説明したように、図3Eの外部ピボット梁は、可動壁6bと協働する役割を果たす。壁プロファイル21aには、図3Dを参照して説明した壁プロファイル21のガイドチャンバ460と同じ方法で形成された2つのガイドチャンバ460が設けられる。したがって、レール464を形成して水平壁463に接続される内側直立壁及び外側直立壁461,462がある。補強のために、別個のガイド室460の水平壁463を接続する水平壁部分463aも設けられる。下壁465aには、対応して、ガイド室460ごとに1つずつ、2つの開口469が設けられる。
【0100】
接続手段468aが、下側水平壁465aの内側に面する端部に設けられ、特に、壁プロファイル21aを二重樋プロファイル13に取り付けるために下側内側接続手段216と協働するように設けられるフック手段が設けられる。下壁21aの外側に面する端部には、フィラープロファイル18と樋プロファイル13の下側外側分岐部209との間に位置する直立壁470が設けられる。特に、直立壁470の上端部は、例えばリベットなどによって壁部209b(図6B参照)に接続される。図3Aのピボット梁と同様に接続手段446と同様であり且つそれらの相互接続のためにフィラープロファイル18上の接続手段433と協働するように機能する接続手段471も設けられる。
【0101】
壁プロファイル21aにおける2つのレール464の存在を考慮して、例えばローラ(図示せず)を使用することによって、ピボット梁3の長手方向に摺動可能な1つ又は2つの可動パネル6bを各レールに設けることが可能である。異なるレール内のパネル6bは、互いに沿って通過することができる。言い換えれば、これは、そこに示されている6つのパネル(テラスキャノピー1の両側に3つ)の代わりに2つ又は4つのパネルのみを有する図2B及び図2Cのような側壁6bを形成する。必要に応じて、レール464の一方の摺動パネル6bと、他方のレールの折り畳みパネル6cとの組み合わせを作ることもできる。
【0102】
図3Fは、第6のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0103】
図3Fのピボット梁は、可動壁6b、6c(図2B及び図2Cを参照)と協働するように設計される。図3Eのピボット梁との主な違いは、通常はフィラープロファイル18が存在する第3のレール464の存在である。壁プロファイル21bには、図3D及び図3Eを参照して説明した壁プロファイル21、21aのガイドチャンバ460と同じ方法で形成された3つのガイドチャンバ460が設けられる。したがって、下壁465bには、それに対応して3つの開口469が設けられる。二重樋プロファイル13とのその内側における壁プロファイル21bの接続は、壁プロファイル21aと同一であり、より詳細には説明しない。壁プロファイル21bの二重樋プロファイル13との接続は、その外側に面する側において、最も外側に延在するガイドチャンバ460の水平壁463から上方に延在する直立壁472によって形成される。この直立壁472は、(内側樋27の外側で外側に延びる)壁221と協働する上側接続手段473、特にフック手段で終わる。フロントカバー14の下端部は、壁プロファイル465bの水平壁21bの外端部に当接する。
【0104】
壁プロファイル21bにおける3つのレール464の存在を考慮して、例えばローラ(図示せず)を使用することによって、ピボット梁3の長手方向に摺動可能な1つ又は2つの可動パネル6bを各レールに設けることが可能である。異なるレール内のパネル6bは、互いに沿って通過することができる。言い換えれば、これは、図2B及び図2Cのような側壁6bを形成する。必要に応じて、レール464のうちの2つの摺動パネル6bと、他のレールの折り畳みパネル6cとの組み合わせも可能である。
【0105】
図3Gは、第7のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0106】
図3Gのピボット梁は、可動壁6b(図2D参照)と協働するように設計される。図3Eのピボット梁との主な違いは、壁プロファイル21aに対する壁プロファイル21cの形態である。壁プロファイル21cは、水平上壁463cを備え、そこから5つの直立壁461cが下方に延びて4つのガイドチャンバ460cを形成する。底部で、最も内側に面する直立壁461cには、下側内側接続手段216と協働して壁プロファイル21cを二重樋プロファイル13に取り付けるために設けられた接続手段468c、特にフック手段を備える水平分岐部465cが設けられる。外側直立壁461cへの取り付けは、この壁を壁部209b(図6B参照)に、例えばリベットなどによって固定的に接続することによって形成される。更に、図3Aのピボット梁と同様に接続手段446と同様であり且つそれらの相互接続のためにフィラープロファイル18上の接続手段433と協働するように機能する接続手段471cも設けられる。
【0107】
壁プロファイル21cは、一般に、壁プロファイル21、21a及び21bと比較してより薄い摺動可能な壁パネル6b用に意図されている。特に、壁プロファイル21cは、図2Dに示すように、最大4つ(又は8つ)のパネル6bが互いに沿って摺動することができるガラス壁パネル用である。壁パネル6bの重量が小さいため(それらの比較的薄い厚さを考慮して)、より弱いレール464cを使用することが可能であり、それによって壁プロファイル21cは、より多くの壁パネル6cをピボット梁3の横方向に設けることができるようにコンパクトである。また、このコンパクトな壁プロファイル21cは、図2Dに示すテラスキャノピーに到達するために、他の形態の壁インフィル、例えばスクリーン6aが存在できるようにする。更に、ガラス壁パネル6bでは、レール460c内のガイドをよりコンパクトに又は完全に省略することができるように、通常、ローラが地面ガイド99上のパネルの下側に設けられる。
【0108】
図3Hは、第8のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0109】
図3Hのピボット梁は、可動壁6b、6cと協働するように設計される(図2E及び図2Fを参照)。図3Aのピボット梁との主な違いは、フロントカバー14a´に対して外側に位置される壁プロファイル20の存在であり、したがって、これも修正された形態、特に、図3Cを参照して説明した固定壁インフィルを有するフロントカバー14aと同じ形態を有し、そのため、ここでは更なる説明は含まれない。しかしながら、フロントカバー14a´は、図3Cに示すピボット梁3のフロントカバー14aと比較して、ベースプロファイル12の直立壁100から異なる距離を隔てて位置することに留意すべきである。カバープロファイル15aの形態も変更される。特に、水平壁400aは、ピン403,404間の距離がより大きくなり且つ外側直立壁402がベースプロファイル12の直立壁100からより大きい距離を隔てるように、より長い長さを有する。このより長い長さは、仕上げの品質に悪影響を及ぼすことなく壁プロファイル20をピボット梁3の形態に組み込むことができるようにする。
【0110】
壁プロファイル20は、壁プロファイル21、21a及び21bのものと同一のガイドチャンバ480を含む。したがって、ガイドチャンバ480は、内側及び外側直立壁481,482と、直立壁481,482を接続する上側水平壁483と、内部に開口496を有する下側壁485とによって制限される。直立壁481,482は共にレール484を形成し、該レールには1つ以上のローラ(図示せず)を移動可能に配置することができる。ローラ及び/又は壁の一部は、開口496を通って延びる。
【0111】
下壁485は、その内側に面する端部に、フロントカバー14a´を壁プロファイル20に取り付けるためのフロントカバー14a´の端部37aを受けるためのスロット490を有する。このスロット490は、特に、下壁485の下面から出発して下方に延在する分岐部499によって形成される。下壁485の内側端部において、下壁485は、壁486の下部がその上部に対してより内側に位置するように、中央付近に屈曲部497を有する直立壁486に合流する。直立壁486、特にその下部には、その内側に第1の内側接続手段487、特にフック手段が設けられる。第1の内側接続手段487は、壁プロファイル20をベースプロファイル12に接続するために下側接続手段112(図6A参照)と協働するように機能する。屈曲部497は、壁486の上部がより外側に位置されて分岐部114に当接することを可能にする。直立壁486の上端で、直立壁486は上側水平壁488に合流する。また、ガイドチャンバ480の上壁483は、支持部材495によってこの上壁488に接続される。水平壁488の内側端部には、壁プロファイル20をベースプロファイル12に接続するために第2の上側接続手段113を覆う第2の内側接続手段489、特にフック手段が設けられている。
【0112】
また、ガイドチャンバ480の外壁482は、上側に上側接続手段491、特に雌ピン接続手段が設けられる上方直立分岐部492を有する。図3Hに示されるように、上側接続手段491は、ピン404を介してカバープロファイル15aを接続するために使用される。接続壁494は、壁プロファイル20の強度及び支持能力のために、水平壁488と直立分岐部492との間に設けられる。直立分岐部492の外側にも分岐部493が設けられる。下壁485には、その外側に面する側に、カバープロファイル15aの外側側壁402と同じ平面内に位置する直立仕上げ壁498が設けられる。壁402,498間には、開口33aが設けられる。
【0113】
図3Hの外部ピボット梁にただ1つのレール484が存在することを考慮すると、これは、2つのタイプの可動壁6b、6cのみが可能であることを意味する。このレール484の目的は、図2E及び図2Fに示すように、折り畳み可能な側壁を保持することである。しかしながら、図3Dを参照して既に説明したように、単一のレール484を使用して、1つ又は2つの摺動側壁パネルを保持することもできる。必要に応じて、壁プロファイル20には、幾つかの壁パネルを案内するための幾つかの相互に平行なチャンバを設けることもできることを更に理解するべきである。
【0114】
図3Iは、第9のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0115】
図3Iに示すピボット梁は、組み合わされた機能、すなわち図3C及び図3Hに示すピボット梁の機能を有する。言い換えれば、外部ピボット梁3は、側壁インフィル6として、固定壁6dを有する部分と、可動、特に折り畳み可能な側壁6cを有する部分との両方を有する。例えば、テラスキャノピー1の一辺には固定壁6dが設けられ、他辺には折り畳み可能な側壁6cが存在する。
【0116】
図3Iのピボット梁のフロントカバー14a及びドリッププロファイル24は、図3Cを参照して説明したものと同一であり、カバー部15aは、図3Hのピボット梁について説明したものと同一である。したがって、ここでは更なる説明は含まれない。更に、壁プロファイル20aは、図3Hを参照して説明したものと実質的に同一である。唯一の違いは、フロントカバー14aの取り付け部として機能する分岐部499がないことである。ここで、この分岐部499は、フロントカバー14aがドリッププロファイル24によって保持されるとともに固定壁6dを配置するのに十分な空間があるようにベースプロファイル12の直立壁100に近いため、必要ではない。
【0117】
図3Jは、第10のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は側壁6を形成するようになっている。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0118】
図3Jに示すピボット梁は、組み合わされた機能、すなわち図3C及び図3Eに示すピボット梁の機能を有する。言い換えれば、外部ピボット梁3は、側壁インフィル6として、固定壁6dを有する部分と、可動、特に摺動可能な側壁6bを有する部分との両方を有する。例えば、テラスキャノピー1の側面の一方側には固定壁6dが設けられ、同じ側面の他方側には、特に2つの壁パネルによって形成された摺動可能な側壁6bがある。
【0119】
図3Jに示すピボット梁の構築に関連する全てのプロファイルは、図3C及び/又は図3Eを参照して既に説明されている。したがって、ここでは更なる説明は含まれない。
【0120】
図3Kは、第11のタイプの外部ピボット梁を示し、ピボット梁は照明を保持する役割を果たす。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0121】
図3Kのピボット梁は、壁プロファイル21が照明ホルダプロファイル10に置き換えられているという違いを除いて、図3Dに示されているものと実質的に同じである。照明ホルダプロファイル10は、照明(図示せず)、例えば、1つ以上のランプ、LED照明などを設置することができる2つの空間500,501を含む。空間500は、テラスキャノピー1の下の空間を照明するために使用することができ、空間501は、ピボット梁3の下の領域を照明できるようにする。空間500は、実質的にU字形であり、直立した中央壁502、上壁503、及び下壁504を備える。上壁503の端部には、照明ホルダプロファイル10を二重樋プロファイル13´に取り付けるために内側接続手段215と協働するように設けられた接続手段506(閉鎖プロファイル19の接続手段444に対応する)、特にピン、を有する直立内側分岐部505が設けられる。空間501は、実質的にU字形であり、直立中央壁502、上壁507、及び外側側壁508を含む。外側側壁508には、その下端部に、照明ホルダプロファイル10を二重樋プロファイル13´に取り付けるために下側内側接続手段216と協働するように設けられた接続手段509、特にフック手段、が設けられる。空間500,501には、とりわけ照明を取り付けることができる更なる取り付け壁510,511も設けられる。光の質を最適化するために、空間500,501内にディフューザ及び/又は他の要素を配置することも可能である。更に、空間500,501の一方のみが存在することも可能であることを理解すべきである。
【0122】
また、更に他の梁を得るために未だ示されていないプロファイルの組み合わせが想定し得ることも理解すべきである。例えば、図3Hに係る更なる壁プロファイル20を有する図3E図3Fのいずれかに係る梁である。これにより、テラスキャノピー1の同じ壁上に幾つかの異なるタイプのパネル壁インフィル、例えば、梁の下の摺動壁及び梁の外側の折り畳み壁を有することが可能になる。
【0123】
図7は、外部ピボット梁3の別の形態の概略図を示す。同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。図7の外部ピボット梁と図3A図3Kのうちの1つとの間の主な違いは、内部樋27が存在しないことである。結果として、U字形空間30は、スクリーンキャビティ25の真下に位置する。外部ピボット梁3のU字形空間30は、図6B及び図6Cに示されているものと実質的に同一であることを理解すべきである。したがって、U字形空間30には、幾つかの接続手段218,216,217、幾つかの接続壁部209a,209b、及びねじチャネル219,220が設けられる。それらの機能は、図の実施形態に示されるものと同一である、それについては図3A図3Kを参照されたい。したがって、U字形空間30内に異なるプロファイル19、19a、21a、21b、21cを収容することが可能である。
【0124】
また、図7に示される外部ピボット梁3は、ベースプロファイル12及び外部樋プロファイル13も備える。図示の実施形態では、外部樋プロファイルは、直立側壁212,214及び底部213と一体的に形成されたU字形プロファイルである。直立側壁212は、上端がベースプロファイル12に取り付けられ、U字形空間30の内側側壁212も形成する。U字形空間30の壁209,210は、ベースプロファイル12の一体部分である。プロファイル間の他の分割も想定し得ることを理解すべきである。
【0125】
図4は、テンション梁5の形態を示す。図示されているテンション梁5は、壁インフィル6を備えないようになっている。図示のテンション梁5は、相互接続されたベースプロファイル12´´及び単一の樋プロファイル11を備える。単一の樋プロファイル11もそれ自体図6Cに示される。図示されていない実施形態において、テンション梁は、図3B図3C図3E図3F図3G図3H図3I及び/又は図3Jに示されているプロファイルを使用することによって、壁インフィルを受ける及び/又は保持するのに適しており且つ壁インフィルを受ける及び/又は保持するようになっていることを理解すべきである。
【0126】
図示のテンション梁5は、図3Aに示されているピボット梁とほぼ同じであるが、異なるタイプの樋プロファイル、すなわち二重樋プロファイル13の代わりに単一の樋プロファイル11を有する。テンション梁5のプロファイル12´´、14´´、16´´、18´´は、僅かに異なる形態を有するが、前述のプロファイル12、14、16、18、12´、14´、16´、18´と置き換え可能であることを理解すべきである。前述した外部ピボット梁3のプロファイル12、14、16、18、12´、14´、16´、18´のうちの1つ以上を、図4のテンション梁5に示されている同じプロファイルのその修正形態で置き換えることも可能である。幾つかの変形例を簡単に説明する。切り欠き110はベースプロファイル12´´に設けられず、この機能は、水平壁101´´に対して下方に突出するフック108´´によって引き継がれる。接続プロファイル16´´上の分岐部415´´はそれに応じて変更される。フィラープロファイル18´´の内側直立壁432´´は、より短く、樋プロファイル上ではなく閉鎖プロファイル19aの直立外側側壁441aに直接接続される。スロット42´´の形態は変更される。
【0127】
図6Cには単一の樋プロファイル11がより詳細に示される。二重樋プロファイル13との多くの類似性を考慮して、同じ番号を使用するが、最初の数字「2」を数字「3」で置き換えることを決定した。具体的に言えば、樋プロファイル11,13の上端及び外側の形態は同一であるため、要素300~312及び317~321の更なる説明は不要である。
【0128】
したがって、二重樋プロファイル13と比較した単一の樋プロファイル11の変更は、このプロファイルの内側に位置して、ここでは外部樋28は存在しない。したがって、中間壁311と平行な更なる直立壁部322が配置される(明確にするために、単一の樋プロファイルの実施形態では、開口が設けられない)。このようにして、直立壁302,312,322は共に、単一の樋プロファイル11の内側直立壁323を形成する。これはまた、テラスキャノピー1の下に位置する人に見られる、外部から見える壁でもある。更に、下側内側接続手段316、特にフック手段もまた、接続手段216と実質的に同一であるが、フックは、壁323の仕上げが途切れないように外側にのみ延びるという点が異なる。
【0129】
テンション梁5の一実施形態のみが示されるが、外部ピボット梁3とテンション梁5との間の唯一の違いは、樋プロファイル11、13の形状であることが理解される。したがって、本発明は、図3A図3C及び図3E図3Jに示す外部ピボット梁と同じ機能を有する複数のテンション梁にも関し、二重樋プロファイル13は、図6Cの単一の樋プロファイル11と交換可能である。
【0130】
図5は、中央ピボット梁4を示す。中央ピボット梁4は、テラスキャノピー1の中央に配置されているので、側壁を梁4の下方に位置可能とすることを意図するものではなく、これは、多数のプロファイルの形態を変更する。当然ながら、中央ピボット梁4の下方に壁インフィルが存在し得ることを排除することはできない。
【0131】
中央ピボット梁4は、限られた数のプロファイル、すなわちベースプロファイル22、樋プロファイル23、カバープロファイル15b及び2つの閉鎖プロファイル19bから構成される。ベースプロファイル22は、対称的な構造を有し、接続部58、59によって樋プロファイル23に接続される。接続部58、59は異なる形態を有し、接続部58はフック接続として示される。しかしながら、これらの接続部は互いに同一であり得る。ベースプロファイル22は、その上面において、ピン接続部57によってカバープロファイル15bにより封止される。樋プロファイル23は、中間壁56によって分離された2つの外部樋28及び中央樋27を備える。外部樋28の下方の下面で仕上げるために、図3Eを参照して説明したものと同一の2つの閉鎖プロファイル19bが使用される。特に、取付具は、ピン444と協働する外部樋28の下方の接続手段55(特に雌ピン接続手段)と、分岐部53の端部を形成しフック445bと協働する下側接続手段54(特にフック手段)とを使用する。更に、中央ピボット梁4には、ねじ又はボルトによってヘッドボードをこの梁4の端部にねじ込むためのねじチャネル50も設けられる。
【0132】
仕上げプロファイル19bは、図3Kを参照して説明したLEDホルダプロファイル10に置き換えることもできることを理解すべきである。必要に応じて、仕上げプロファイル19bを、図3Dを参照して説明した壁プロファイル21と置き換えることも可能である。任意選択で、内部樋27の下方の空間30はまた、壁プロファイルに使用されてもよい。
【0133】
本発明の特定の態様を特定の実施形態に関して説明してきたが、これらの態様が特許請求の範囲によって規定される範囲において他の形態で実施されてもよいことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0134】
1 テラスキャノピー
3 梁
12 ベースプロファイル
13 樋部
19 閉鎖プロファイル
21 壁プロファイル
25 スクリーンキャビティ
30 U字形空間
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図2J
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図3K
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
梁(3;5)を備えたテラスキャノピー(1)であって、
前記梁は、上面、下面、内面および外面を有するとともに、その断面において、
- スクリーンロールを保持するように構成されたスクリーンキャビティ(25)と、
- 前記スクリーンキャビティの下方に位置すると共に、上壁(210;310)、外側側壁(209;309)および内側側壁(212;312)によって形成される、前記梁の下面にあるU字形空間(30)であって、その下側が開放している、U字形空間(30)と、を備えてなり、
前記U字形空間には、第1の接続手段(316;216)、第2の接続手段(318;218)および接続壁部が設けられている、テラスキャノピー(1)において、
前記梁は、前記U字形空間内に位置するとともに壁パネル(6b;6c)を案内及び/又は保持するように構成された壁プロファイル(21a;21c)を備え、当該壁プロファイルは、前記第1の接続手段、及び、当該壁プロファイルの壁に対して取り付けられる前記接続壁部によって前記U字形空間に保持され、
前記壁プロファイルは、除去可能であり且つ、閉鎖プロファイル(19;19a)で置換可能であると共に、逆もまた同様であり、
前記閉鎖プロファイルは、前記U字形空間(30)を閉鎖するように、且つ、前記第1の接続手段および前記第2の接続手段によって前記U字形空間に保持されるように構成されている、
ことを特徴とするテラスキャノピー(1)。
【請求項2】
前記第1の接続手段は、前記U字形空間の内側側壁又は外側側壁に、特に、その外側に面する側面又は内側に面する側面に設けられ、より詳細には、その下端に設けられ、好ましくはフックによって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項3】
前記第2の接続手段は、前記U字形空間の外側側壁又は内側側壁に、特に、その内側又は外側に面する側面に設けられ、とりわけ、その上端に設けられ、好ましくはフックによって形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項4】
前記接続壁部は、前記U字形空間の内側側壁又は外側側壁に設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項5】
前記U字形空間(30)の内側側壁又は外側側壁(209;309)は、異なる平面内に位置する少なくとも2つの壁部(209a,209b;309a,309b)を有し、前記接続壁部が前記壁部のうちの1つによって形成されていることを特徴とする、請求項4に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項6】
前記第1の接続手段及び前記第2の接続手段は、前記U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの一方にそれぞれ位置し、及び/又は、
前記接続壁部は、前記U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの一方の一部を形成し、前記第1の接続手段は、前記U字形空間の内側側壁及び外側側壁のうちの他方に位置していることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項7】
前記閉鎖プロファイルには第1の相補的接続手段及び第2の相補的接続手段が設けられ、前記閉鎖プロファイルは、前記第1の相補的接続手段を前記第1の接続手段と接続することによって及び前記第2の相補的接続手段を前記第2の接続手段と接続することによって前記U字形空間に接続されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項8】
前記壁プロファイルが第1の相補的接続手段と相補的接続壁部とを備え、前記壁プロファイルは、前記第1の相補的接続手段を前記第1の接続手段に接続することによって及び前記相補的接続壁部を取り付け手段により前記接続壁部に接続することによって前記U字形空間に接続されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項9】
前記キャビティの内側側壁又は外側側壁には、第3の接続手段(317;217)、特にフックが、特にそれぞれの前記内側側壁又は前記外側側壁の内側に面する側面に、より具体的には、その下端部に設けられていることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項10】
前記U字形空間(30)が前記スクリーンキャビティ(25)の直下に位置していることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項11】
前記梁は、少なくとも部分的に前記スクリーンキャビティ(25)の下方に位置するとともに当該テラスキャノピー(1)に入り込む降水を前記梁の前端部に排出するように構成された樋部(11;13)を備えることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項12】
前記樋部(13)には、
- 当該テラスキャノピーに入り込む降水を排出するために設けられた実質的に外側の樋(28)であって、直立内側側壁(214)と、底部(213)と、前記内側側壁(212)と実質的に一直線になる中間壁(211)とによって形成される、実質的に外側の樋(28)と、
- 前記底部(213)から下方に延在する前記内側側壁(212)と、
- 二つの接続手段(216,215)であって、前記二つの接続手段のうちの第1の接続手段(215)が、前記底部(213)と前記直立内側側壁(214)との間の移行部の近くに位置して、特に、ピン接続要素を備え、前記二つの接続手段のうちの第2の接続手段(216)が、分岐部(212)の端部に位置して、特にフックを備える、二つの接続手段(216,215)と、
が設けられており、
前記梁は、好ましくは、前記二つの接続手段(215,216)によって前記樋部(13)に接続される仕上げプロファイルを更に備え、前記仕上げプロファイルは、より好ましくは、
- 壁パネル(6b;6c)を案内及び/又は保持するように構成される壁プロファイル(21)、
- 好ましくは実質的にL字形である閉鎖プロファイル(19b)、及び
- 照明ホルダプロファイル(10)、
のうちの一つを備える、請求項11に記載のテラスキャノピー(1)。
【請求項13】
前記U字形空間(30)が前記チャネル部(11;13)の実質的に下方に位置し、
好ましくは、前記U字形空間(30)が前記樋部と一体的に形成されていることを特徴とする、請求項11又は12に記載のテラスキャノピー(1)。
【国際調査報告】