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特表2023-524697別のシステムにアクセスして隠しフィールドに入力することに基づく娯楽的相互作用
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  • 特表-別のシステムにアクセスして隠しフィールドに入力することに基づく娯楽的相互作用 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-13
(54)【発明の名称】別のシステムにアクセスして隠しフィールドに入力することに基づく娯楽的相互作用
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20230606BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20230606BHJP
   A63G 31/00 20060101ALI20230606BHJP
【FI】
G06F21/31
G06F21/62 345
A63G31/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022566234
(86)(22)【出願日】2021-04-22
(85)【翻訳文提出日】2022-10-28
(86)【国際出願番号】 US2021028652
(87)【国際公開番号】W WO2021221994
(87)【国際公開日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】63/018,134
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/200,579
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】プリージ ニック
(57)【要約】
遊園地における相互作用機能を制御するための相互作用プラットフォームであって、コントロールセンタを含み、コントロールセンタが、ユーザコンピュータシステムからアカウント要求を受け取り、ユーザコンピュータシステムからのユーザ入力に基づいて、前向きデータフィールドの入力を行い、アカウント要求の認証を、ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスを利用して認証データを共有するように構成された別のシステムと協調させ、別のシステムから認証データを受け取り、認証データに基づいてユーザアカウントへのアクセスを提供し、別のシステムによって提供されたユーザデータに基づいて、コントロールセンタの隠しデータフィールドの入力を行う、相互作用プラットフォーム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊園地における相互作用機能を制御するための相互作用プラットフォームであって、コントロールセンタを備え、前記コントロールセンタは、
ユーザコンピュータシステムからアカウント要求を受け取り、
前記ユーザコンピュータシステムからのユーザ入力に基づいて、前向きデータフィールドの入力を行い、
前記アカウント要求の認証を、ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスを利用して認証データを共有するように構成された別のシステムと協調させ、
前記別のシステムから前記認証データを受け取り、前記認証データに基づいてユーザアカウントへのアクセスを提供し、
前記別のシステムによって提供されたユーザデータに基づいて、前記コントロールセンタの隠しデータフィールドの入力を行う、
ように構成される、ことを特徴とする相互作用プラットフォーム。
【請求項2】
前記コントロールセンタは、前記別のシステムから前記認証データ及び前記ユーザデータを並行して受け取るように構成される、
請求項1に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項3】
前記コントロールセンタは、前記認証データに埋め込まれた前記ユーザデータを受け取るように構成される、
請求項1に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項4】
前記コントロールセンタは、前記ユーザデータのタイプに基づいて、前記別のシステムから受け取った前記ユーザデータを制限するように構成される、
請求項1に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項5】
前記コントロールセンタは、前記ユーザデータの機密部分をブロックする一方で前記ユーザデータの些細部分が受け取られることを可能にするように構成され、前記機密部分及び前記些細部分は、前記コントロールセンタ及び前記別のシステムの一方又は両方によって定められる、
請求項4に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項6】
前記コントロールセンタは、前記別のシステムによって提供される、前記コントロールセンタが容認及び/又は拒否する前記ユーザデータの前記タイプを、ユーザ入力を使用して決定するように構成される、
請求項4に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項7】
前記ユーザデータに基づいて前記コントロールセンタによって制御されるように構成された、遊園地環境における1又は2以上のインターフェイス装置を備える、
請求項1に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項8】
前記コントロールセンタは、プログラマブルロジックコントローラを含む、
請求項7に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項9】
前記1又は2以上のインターフェイス装置は、仮想現実メガネ、拡張現実メガネ、ディスプレイ画面、アニメフィギュア、乗り物車両、又はこれらの組み合わせを含む、
請求項7に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項10】
遊園地会場内のゲストを検出し、前記ゲストの存在を示すものを前記コントロールセンタに伝えるように構成されたゲスト識別システムを備える、
請求項1に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項11】
前記コントロールセンタは、前記ゲストの前記存在を前記ゲストデータに関連付け、前記ゲストが前記遊園地会場内に存在している間に、前記ゲストデータに基づいて少なくとも1つのインターフェイス装置を制御するように構成される、
請求項10に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項12】
前記コントロールセンタは、前記認証データ及び前記ユーザデータを暗号化データとして受け取るように構成される、
請求項1に記載の相互作用プラットフォーム。
【請求項13】
遊園地環境における相互作用装置の制御を容易にする隠しデータフィールドの認証及び入力方法であって、
コントロールセンタにおいてユーザコンピュータシステムからアカウント要求を受け取ることと、
前記ユーザコンピュータシステムからのユーザ入力に基づいて、前記コントロールセンタの前向きデータフィールドの入力を行うことと、
前記コントロールセンタが、前記アカウント要求の認証を、ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスを利用して認証データを共有するように構成された別のシステムと協調させることと、
前記コントロールセンタにおいて、前記別のシステムから前記認証データを受け取り、前記認証データに基づいて前記ユーザコンピュータシステムのユーザアカウントへのアクセスを提供することと、
前記別のシステムによって提供されたユーザデータに基づいて、前記コントロールセンタの隠しデータフィールドの入力を行うことと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
前記コントロールセンタにおいて、前記別のシステムによって提供された前記ユーザデータを受け取って復号することを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記前向きデータフィールドに入力するための前記ユーザ入力を取得するために、前記コントロールセンタから前記ユーザコンピュータシステムにグラフィカルユーザインターフェイスを提供することを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記グラフィカルユーザインターフェイスを介して、前記コントロールセンタと前記別のシステムとの間で少なくとも1種類のデータを共有する許可を要求することを含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記隠しデータフィールドのうちの少なくとも1つにおけるデータに基づいて、前記コントロールセンタから1又は2以上の相互作用装置を制御することを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記隠しデータフィールドのうちの前記少なくとも1つにおける前記データは、ユーザの嗜好、ユーザの特性、又はこれらの組み合わせを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
隠しデータフィールドの入力を行い、前記隠しデータフィールドに基づいて遊園地における相互作用的体験を制御するシステムであって、
ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスを利用して認証データを共有するように構成された別のシステムと、
コントロールセンタと、
前記遊園地内に配置された1又は2以上の相互作用装置と、
を備え、前記コントロールセンタは、
ユーザコンピュータシステムからアカウント要求を受け取り、前記ユーザコンピュータシステムからの前記ユーザ入力に基づいて前向きデータフィールドの入力を行い、
前記ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスとの連動に基づいて前記アカウント要求の認証を前記別のシステムと協調させ、
前記別のシステムから前記認証データを受け取り、前記認証データに基づいてユーザアカウントへのアクセスを提供し、
前記別のシステムによって提供されたユーザデータに基づいて、前記コントロールセンタの前記隠しデータフィールドの入力を行う、
ように構成され、前記1又は2以上の相互作用装置は、前記ユーザデータに基づいて前記コントロールセンタによって制御されるように構成される、
ことを特徴とするシステム。
【請求項20】
前記遊園地内に配置され、前記ユーザデータに関連するユーザの検出に基づいて、前記1又は2以上の相互作用装置を制御するように前記コントロールセンタを作動させるよう構成されたユーザ識別システムを備える、
請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2020年4月30日に出願された「別のシステムにアクセスして隠しフィールドに入力することに基づく娯楽的相互作用(ENTERTAINMENT INTERACTION BASED ON ACCESSING A SEPARATE SYSTEM TO POPULATE A HIDDEN FIELD)」という名称の米国仮特許出願第63/018,134号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この文献は全体が全ての目的で引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本明細書に開示する主題は遊園地に関し、具体的には、遊園地内で高度な娯楽及び関心コンポーネント(components of interest)を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
遊園地及び/又はテーマパークは、遊園地のゲスト又は常連客に楽しみを提供する上で役立つ様々な娯楽アトラクション(例えば、レストラン、乗り物及びショー)を含むことができる。例えば、アトラクションは、回転木馬などの伝統的な子供向けの乗り物、及びジェットコースターなどのスリルを求める人向けの伝統的な乗り物を含むことができる。現在では、このようなアトラクション及びその他の遊園地エリアに関心コンポーネント及びスリル要素を追加することが困難であると認識されている。具体的には、ゲストを体験に没頭するように促し、真に摩訶不思議な何かを体験した気分にさせる特徴を盛り込むことが課題である。
【0004】
現在では、常連客が個人的体験を好むことが多いと認識されている。さらに、インターネットを介して技術及び情報を利用しやすくなるにつれて、特殊効果の生成方法及び情報の入手方法に関する常連客の教育水準及び技術的精通度が高まっていることも認識されている。この結果、体験の裏にある技術及び仕組みが容易に分かってしまうため、摩訶不思議に感じる体験を提供することが困難な場合がある。従って、現在では、従来の技術に比べて個人化された、効率的な、驚くような形で関心コンポーネントを含めることが望ましいと認識されている。
【0005】
本節は、以下で説明する本開示の様々な態様に関連し得る技術の様々な態様を読者に紹介するためのものである。本考察は、読者に背景事情を示して本開示の様々な態様のより良い理解を促す上で役立つと考えられる。従って、これらの記載は、先行技術を認めるものとしてではなく、上記の観点から読むべきものであると理解されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、本開示と同一範囲のいくつかの実施形態を要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定するものではなく、むしろ本実施形態の可能な形態の概要を示すものにすぎない。実際に、本実施形態は、以下に示す実施形態に類似することができる、又はそれとは異なることができる様々な形態を含むことができる。
【0007】
ある実施形態では、遊園地における相互作用機能を制御するための相互作用プラットフォームを提供する。相互作用プラットフォームはコントロールセンタを含み、コントロールセンタは、ユーザコンピュータシステムからアカウント要求を受け取り、ユーザコンピュータシステムからのユーザ入力に基づいて、前向きデータフィールドの入力を行い、アカウント要求の認証を、ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスを利用して認証データを共有するように構成された別のシステムと協調させ、別のシステムから認証データを受け取り、認証データに基づいてユーザアカウントへのアクセスを提供し、別のシステムによって提供されたユーザデータに基づいて、コントロールセンタの隠しデータフィールドの入力を行う。
【0008】
ある実施形態では、遊園地環境における相互作用装置の制御を容易にする隠しデータフィールドの認証及び入力方法を提供する。方法は、コントロールセンタにおいてユーザコンピュータシステムからアカウント要求を受け取ることと、ユーザコンピュータシステムからのユーザ入力に基づいて、コントロールセンタの前向きデータフィールドの入力を行うことと、を含む。さらに、方法は、コントロールセンタが、アカウント要求の認証を、ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスを利用して認証データを共有するように構成された別のシステムと協調させることと、コントロールセンタにおいて、別のシステムから認証データを受け取り、認証データに基づいてユーザコンピュータシステムのユーザアカウントへのアクセスを提供することと、別のシステムによって提供されたユーザデータに基づいて、コントロールセンタの隠しデータフィールドの入力を行うことと、を含む。
【0009】
ある実施形態では、隠しデータフィールドの入力を行い、この隠しデータフィールドに基づいて遊園地における相互作用的体験を制御するシステムを提供する。システムは、ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスを利用して認証データを共有する別のシステムを含む。システムは、ユーザコンピュータシステムからアカウント要求を受け取り、ユーザコンピュータシステムからのユーザ入力に基づいて前向きデータフィールドの入力を行い、ログインアプリケーションプログラミングインターフェイスとの連動に基づいてアカウント要求の認証を別のシステムと協調させ、別のシステムから認証データを受け取り、認証データに基づいてユーザアカウントへのアクセスを提供し、別のシステムによって提供されたユーザデータに基づいて、コントロールセンタの隠しデータフィールドの入力を行うコントロールセンタも含む。さらに、システムは、遊園地内に配置され、ユーザデータに基づいてコントロールセンタによって制御されるように構成された1又は2以上の相互作用装置を含む。
【0010】
全体を通じて同じ部分を同じ符号によって示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態による、アカウントに関連する隠しデータに基づいて遊園地におけるアカウントの認証及びユーザインタラクションを提供する相互作用プラットフォーム及び別のシステムの概略図である。
図2】本開示の実施形態による、ユーザ検出システムによって会場内で検出されたユーザに関連する隠しデータに基づいて相互作用プラットフォームによって制御されるように構成された相互作用装置を有する遊園地会場の概略的斜視図である。
図3】本開示の実施形態による、遊園地におけるアカウントの認証及び相互作用を提供する相互作用プラットフォームと別のシステムとの間の相互作用のブロック図である。
図4】本開示の実施形態による、遊園地におけるアカウントの認証及び相互作用を提供するプロセスフローに基づく様々な遷移を有するグラフィカルユーザインターフェイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の1又は2以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では実施の特徴を全て説明していない場合もある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような実施の開発においては、実施によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実施固有の決定を行わなければならないと理解されたい。さらに、このような開発努力は複雑かつ時間の掛かるものとなり得るが、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては設計、製作及び製造という日常的な取り組みであると理解されたい。
【0013】
本開示の様々な実施形態の要素を紹介する場合、「a」、「an」及び「the」といった冠詞は、これらの要素が1つ又は2つ以上存在することを意味するものとする。「備える(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」という用語は、包括的なものとして意図されており、列記する要素以外のさらなる要素が存在し得ることを意味する。また、本開示の「1つの実施形態」又は「ある実施形態」についての言及は、記載する特徴も含むさらなる実施形態の存在を排除するものとして解釈されるように意図するものではないと理解されたい。
【0014】
本実施形態は、遊園地におけるゲスト体験を改善することに関する。遊園地は、乗り物、遊園地施設のモール(例えば、レストラン、土産物店及びショー)、及び遊園地アトラクションの集合体(例えば、観覧車、ダークライド又はその他のアトラクション)などを含むことができる。いくつかの実施形態では、乗り物が、ジェットコースター、ダークライド、又は他の同様の乗り物ベースの体験を含むことができ、従って乗客の乗り物車両が動作中に往来する乗り物経路をさらに含むことができる。なお、本実施形態は、乗客乗り物車両の動作中に乗り物車両上のゲストの体験を強化するために利用することができると理解されたい。同様に、本実施形態は、ゲストが遊園地内の場所間を単純に移動している間であっても、遊園地全体を通じてゲスト体験を強化するために利用することができる。なお、本開示全体を通じて使用するゲストという用語は、開示するシステム及び方法のユーザを参照する。ゲストという用語を頻繁に使用するが、他のタイプのユーザも想定される。例えば、本実施形態は、ゲスト登録のためのシステム及び技術を含み、現在では、ゲスト又は将来的ゲストの代わりに非ゲストユーザがこのような登録システム及び技術を採用できることも想定されている。さらに、本開示のいくつかの態様では、ユーザという用語がゲストという用語と同義であることができる。従って、開示する例は限定的なものではなく、ゲストという用語は、様々なユーザ及びユーザタイプのいずれかを広く表すことができると理解されたい。
【0015】
本実施形態は、遊園地(例えば、テーマパーク)におけるゲスト体験を提供するための相互作用プラットフォーム又は相互作用プラットフォームシステムを提供するシステム及び方法に関する。相互作用プラットフォームは、ゲストに個別にアピールするとともに、ゲストと遊園地特徴(例えば、乗り物、ショー、装飾、アニメフィギュア、相互作用画面)、他のゲスト及び着ぐるみキャラクタ(costumed characters)などとの間の相互作用を高めることができる、ゲーム及び効果などの個人に合わせた体験の提供を容易にすることができる。例えば、相互作用プラットフォームは、電子ゴーグル、電子メガネ又は投影画面などと協調して、遊園地の絶叫マシン(thrill ride)などのアトラクションの一部として特殊な拡張現実(AR)体験、仮想現実(VR)体験又は混合現実(例えば、ARとVRとの組み合わせ)体験を提供することができる。相互作用プラットフォームは、アニメフィギュア、噴水又は衣装要素などのより有形的な娯楽特徴と連動して、相互作用プラットフォームを利用できる特定のゲストに関する個人の嗜好、特徴又はその他の情報に基づく体験を提供することもできる。
【0016】
本実施形態は、ゲストが相互作用プラットフォームに登録することを可能にするポータル(例えば、ウェブサイト又はアプリ)を含むことができる。この登録プロセスを利用して各ゲストに関するデータを取得し、このデータを遊園地環境内で使用してカスタマイズされた娯楽の強化を提供することができる。例えば、登録プロセスは、データフィールドへのゲストアクセスを可能にするとともに、データフィールドに好きな色、生年月日及び身長などのユーザ情報を入力する要求を含むことができる。そして、これらのデータフィールドを利用して、ユーザの好きな色を有する拡張現実レーザービーム、ユーザの身長に基づいてユーザの目を覗き込んでいるかのように調整されたアニメーション、又はユーザの生年月日に言及するカスタマイズされたセリフなどの相互作用を制御することができる。登録プロセスは、より大規模なプロセスの一要素とすることも、或いはチケットの入手、予約の実行、イベントスケジュールの組み立て、又は遊園地に関連する他のこのような行為のためのサブプロセスを含むこともできる。例えば、ゲストは、入園チケットを取得して特定のイベント(例えば、乗り物、レストランの予約、遊園地エリアへの入場、又はショー)をスケジュールするために、モバイル装置(例えば、スマートフォン又はスマートウォッチ)に記憶されたアプリを介してログイン及び登録を行うことができる。この登録プロセスの一部として、ログイン認証情報を必要とすることができる。相互作用プラットフォームは、他のいずれかのアカウントとは別の新たなログイン認証情報(例えば、新たなユーザ識別及びパスワード)を内部生成できることは確かであるが、別のアカウント及び別のシステムとの協調を可能にすることもできる。例えば、相互作用プラットフォームは、確立されたログイン認証情報を既に有している別途確立された第三者アカウントに基づくログインを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザが新たなログイン認証情報を作成して、別途確立された第三者アカウントを使用することができる。例えば、ユーザは、新たなアカウントにユーザ名(例えば、テーマ名(themed name))を提供することができるが、確立された第三者アカウントからのログイン認証情報を依然として使用することもできる。
【0017】
相互作用プラットフォームの実施形態では、ユーザに関する個人情報をデータベースに入力する際に、データフィールドに個人情報を直接入力することができる。しかしながら、部分的に個人化の驚きを通じてゲストを楽しませるように意図された遊園地相互作用の性質に精通しているゲストには、この種の入力は注意が必要である。例えば、ユーザが特定の嗜好(例えば、ユーザの好きな惑星が土星であること)を示し、この嗜好が遊園地内でゲストに提供される特殊効果(例えば、ゲストが土星に旅行するという仰天シミュレーション)に現れた場合、ゲストには嗜好の原因が登録プロセスにあったことが明らかとなり、体験から謎が失われてしまう恐れがある。相互作用には謎と一見魔法のような側面とが望ましいので、本実施形態は直接的な嗜好の入力を制限することができる。例えば、本実施形態では、登録プロセス又はユーザのアカウント管理に関連する他のプロセスの一部として間接的に入力される隠しデータフィールドを組み込むことができる。具体的に言えば、相互作用プラットフォームは、例えばゲストによって提供された限られた情報に基づいて別のデータソースから個人化データを取得することができる。このプロセスは、相互作用システムのログイン認証に関連する第三者データベースからデータをインポートすることを含むことができる。実際には、このようなデータインポートステップをログイン認証と一体化して相互作用の性質をさらに分かりにくくし、遊園地における没入的かつ個人的な特殊効果でゲストを驚かせる可能性を高めることができる。
【0018】
本実施形態によれば、相互作用プラットフォームの集中型ログインプロトコルが、ユーザを効率的に認証してアカウント設定を容易にすることができる。例えば、相互作用プラットフォームが採用するシングルサインオン(single sign-on)手順は、慣れ親しんだログインアイデンティティ及びパスワードを有する別の(例えば、第三者)システム上で以前に確立されたアカウントにリンクすることによって、ユーザが相互作用プラットフォームに関連するウェブサイト又はアプリ上で認証及び/又は新たなアカウントの作成を行えるようにすることができる。この手順は、別のシステムによってサポートされて相互作用プラットフォームがアクセスできる汎用ログインアプリケーションプログラムインターフェイス(API)を使用して行うことができる。数多くのアカウントのログイン認証情報を取り扱う必要がある人物であれば誰でも理解できるように、特定のウェブサイト又はアプリのためにさらに別の認証情報セットを作成しなくて済むことによってパスワード及び識別データの取り扱いが単純になるので、ユーザはこのログイン方法を好むと考えられる。本実施形態は、ユーザが別のシステムを介して認証を選択することを可能にするように機能するウェブ又はアプリツール(例えば、ボタン又は他のタイプの入力)を相互作用プラットフォームを介して提供することによって、このプロセスを容易にすることができる。このインターフェイスツールと呼ぶこともできるウェブ又はアプリツールを選択すると、別のシステムと相互作用プラットフォームとの間のリンクが確立又は開放されて、別のシステムからの認証情報を使用してユーザの真正性を確認することができる。例えば、別のシステムの認証情報を入力するためのプロンプトを含むグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)のウィンドウが開き、認証に成功すると、別のシステムが相互作用プラットフォームに認証を示すものを提供することができる。従って、本実施形態は、ウェブサイト又はアプリがログイン認証情報の受信又は記憶を行う必要なく、別のシステム又は第三者システムの承認に基づいて相互作用プラットフォームのウェブサイト又はアプリのための新たなアカウントを開き、及び/又は認証済みログインを提供することができる。なお、データセキュリティを提供するために、相互作用プラットフォームと別のシステムとの間の通信の一部又は全部は暗号化することができる。従って、これらの機能の各々は、関連するデータを復号するように構成することができる。
【0019】
本実施形態は、汎用ログインAPIを介して認証を行うことに加え、相互作用プラットフォームと別のシステム(例えば、第三者システム)との間の通信を利用して、相互作用プラットフォーム内の隠しデータフィールドに入力すべきユーザデータを取得することもできる。具体的には、相互作用プラットフォーム及び別のシステムによって実行されるログインプロセスの一部として採用される通信プロトコルを使用して、個別化された特殊効果を提供するために採用できるユーザ情報を別のシステムから伝達(例えば、スクレイピング)することができる。いくつかの情報は、相互作用プラットフォームに関連するウェブサイト又はアプリを介して直接取得することができるが、いくつかのデータフィールドは、遊園地における驚きの相互作用の提供を容易にするためにゲストから隠すことができる。例えば、ユーザのニックネームは、顕示されたデータフィールド(例えば、プロンプト入力)を介して相互作用プラットフォームに直接入力できるのに対し、好きな色、好きな架空キャラクタ又はその他の利用可能なデータは別のシステムのデータベースから取得して、相互作用プラットフォームの隠しフィールドに入力するために使用することができる。本実施形態では、この動作が承認を必要とし、様々なレベルの承認を必要とすることもできる。例えば、異なるデータタイプを定義して別の許可を取得することができる。データは、機密(例えば、パスワード及び社会保障番号)、基本(例えば、生年月日、目の色、身長)、及び些細(例えば、好きな惑星、好きな色、ラッキーナンバー)などの3又は4以上のレベル又は階層に分割することができる。ある実施形態によれば、機密データはこのような形で転送されない。さらに、ゲストは、(存在する場合には)転送できる他のデータタイプを選択することもできる。例えば、相互作用プロトコルのアプリ又はウェブサイトは、些細データの転送を許可して基本データの転送を許可しないプロンプトを提供することができる。他の実施形態では、ログインプロセスにおいて別のシステムを使用する許可の一部として、別のシステムとの間の転送及び相互作用のために一般的承認(general approval)が提供される。アクセス許可が確認されると、転送されるデータの可視性を制限する形でデータ転送を実行することができる。従って、このようにしてこれらの隠しデータフィールドのために取得されたデータを遊園地内の相互作用において使用して、ゲストに驚きと喜びを与えることができる。個人化に使用されるデータの出所を隠すことによって没入感及び摩訶不思議な感覚を与え、神秘的感覚を生み出すことができる。
【0020】
図1は、ある実施形態による、認証及びデータ提供サービスのための別のシステム16に結合された、コントロールセンタ12及び相互作用装置14を含む相互作用プラットフォーム10の概略図である。相互作用プラットフォーム10は、相互作用プラットフォーム10に関連して開発又は利用される他のアプリケーション、プロセス、装置及び技術などをサポートするものとして共に使用されるハードウェア18(例えば、1又は2以上のプロセッサ及びメモリ)及びソフトウェアアプリケーション20を含むものと定義することができる。1つの実施形態では、相互作用プラットフォーム10が、遊園地21内に存在できる相互作用装置14を含む。1つの実施形態では、相互作用プラットフォーム10が、ウェブサイト(例えば、登録ウェブサイト)をホストして1又は2以上のネットワーク22を介してアプリケーション(例えば、特殊効果装置を管理するアプリケーション)を実行するコンピュータ及びソフトウェア(例えば、オペレーティングシステム)を含むコントロールセンタ12を単純に含むことができる。なお、相互作用プラットフォーム10は、相互作用プラットフォーム10が相互作用装置14と連動するために使用するネットワーク(例えば、私的かつ安全なネットワーク)とは異なるネットワーク(例えば、公衆ネットワーク)を介して別のシステム16(又は第三者システム16)と連動することができる。相互作用プラットフォーム10と同様に、別のシステム16も独自のハードウェア18及びソフトウェアアプリケーション20を含むことができる。相互作用プラットフォーム10及び別のシステム16のこれらのコンポーネントは参照番号を共有しているが、これらは完全に別の機能とすることができる。
【0021】
相互作用プラットフォーム10(例えば、コントロールセンタ12)及び別のシステム16は、本開示で説明する動作の一部を実行するために、これらの動作を容易にするいくつかのコンポーネントをそれぞれ含むことができる。このことを踏まえて、図1は、本明細書で説明する実施形態による、相互作用プラットフォーム10及び別のシステム16内のコンポーネント例を含む。なお、コントロールセンタ12及び別のシステム16の各々は独自の別個のコンポーネントを含むが、これらのコンポーネントは性質が類似しており、従って同様の参照数字で識別する。具体的には、コントロールセンタ12及び別のシステム16の各々は、それぞれ通信コンポーネント30、プロセッサ32、メモリ34、ストレージ36、入力/出力(I/O)ポート38及びディスプレイ40などを含むことができる。コントロールセンタ12の通信コンポーネント30は、1又は2以上のネットワーク22を用いた通信を容易にすることができる無線又は有線通信コンポーネントとすることができる。例えば、コントロールセンタ12の通信コンポーネント30は、別のシステム16と通信して第三者データベース44からデータを取得し、ゲストのコンピュータシステム46と通信してアカウントを設定し、或いは1又は2以上のネットワーク22を介してアクセスできる他のいずれかの装置と通信するように機能することができる。具体的には、コントロールセンタ12は、別のシステム16と通信して、そこに記憶されている汎用ログインAPI41を利用することができる。
【0022】
なお、プロセッサ32は、コンピュータ実行可能コードを実行できるいずれかのタイプのコンピュータプロセッサ又はマイクロプロセッサとすることができる。さらに、コントロールセンタ12のプロセッサ32は、コントロールセンタ12の一部であって本明細書で説明する処理動作を実行できる複数のプロセッサを表し、又はこれらを含むことができる。メモリ34及びストレージ36は、プロセッサ実行可能コード又はデータなどを記憶するのに役立つことができるいずれかの好適な製造の物品とすることができる。これらの製造の物品は、プロセッサ32が本開示の技術を実行するために使用するプロセッサ実行可能コードを記憶できるコンピュータ可読媒体(例えば、いずれかの好適な形態のメモリ又はストレージ)を表すことができる。メモリ34及びストレージ36は、データ、取得データの分析結果、及び様々なソフトウェアアプリケーションなどを記憶することもできる。なお、非一時的とは、媒体が有形であって信号ではないことを示すものにすぎない。
【0023】
I/Oポート38は、入力装置(例えば、キーボード、レーザースキャナ、マウス、マイク)、センサ、入力/出力(I/O)モジュール、出力装置(例えば、インターフェイス装置14)などの通信機能又は周辺コンポーネントに結合できるインターフェイスとすることができる。ある実施形態では、コントロールセンタ12が、相互作用装置14への通信結合を容易にするI/Oポート38を含む1又は2以上のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)を含むことができる。1又は2以上のPLCは、コントロールセンタ12の一部とすることも、I/Oポート38を介してコントロールセンタ12の中央制御端末又はオペレータステーションに結合することもできる。本実施形態によれば、このような構成は、コントロールセンタ12(例えば、オペレータステーション及び1又は2以上のPLC)から相互作用装置14への自動化制御機能を提供することができる。ある実施形態では、ディスプレイ40を中央制御端末の一部とすることができる。ディスプレイ40は、プロセッサ32によって処理されるソフトウェア又は実行可能コードに関連する可視化を描写するように動作することができる。ディスプレイ40は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどのいずれかの好適なタイプのディスプレイとすることができる。また、1つの実施形態では、ディスプレイ40をタッチ感知式機構(例えば、タッチ画面)と共に提供することができる。
【0024】
なお、相互作用プラットフォーム10に関して上述したコンポーネントは例示的なコンポーネントであり、相互作用プラットフォーム10は、図示のものに比べてさらなる又は少ないコンポーネントを含むこともできる。また、相互作用プラットフォーム10が通信するように構成されるゲストのコンピュータシステム46(例えば、モバイルコンピュータ、モバイル装置又はデスクトップコンピュータ)は、コントロールセンタ12及び別のシステム16の一部として説明したものと同様のコンポーネントを含むことができる。さらに、相互作用プラットフォーム10及び/又は別のシステム16の態様は、クラウドベースのコンピュータシステム又はサーバなどを含み、又はこれらと連動することができる。
【0025】
図1には、ゲストコンピュータシステム46を使用して相互作用プラットフォーム10と通信してアカウントを設定又は管理するゲスト又は他のユーザ52(例えば、予約エージェント)を示す。ユーザ52の一方は、モバイル装置54を使用して相互作用プラットフォームと通信しており、他方のユーザ52は、デスクトップコンピュータ55を使用して相互作用プラットフォームと通信している。しかしながら、ユーザ52は、様々な異なるコンピュータベースの技術のいずれかを使用して相互作用プラットフォーム52と連動することができる。いずれの場合にも、ユーザのコンピュータシステム46上での表示のためにグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)56を提供してアカウント管理を容易にすることができる。以下でさらに詳細に説明するように、GUI56は、アカウント識別(ID)(例えば、ユーザの電子メールアドレス)の入力を容易にし、別のシステム16を介した登録を可能にすることができる。
【0026】
コントロールセンタ12は、数多くのデータフィールド64を有するデータベース62を含むことができる。これらのデータフィールド64の一部は前向きデータフィールド(forward facing data fields)66とすることができ、一部は隠しデータフィールド68とすることができる。例えば、前向きデータフィールド66は、ユーザアカウントを確立する(例えば、電子メールアドレスなどのユーザIDを入力する)ためのデータフィールドを含むことができ、隠しデータフィールド68は、ユーザ嗜好のためのデータフィールドを含むことができる。前向きデータフィールド66は、ゲストコンピュータシステム46を介してコントロールセンタ12に直接入力することができる。例えば、相互作用プラットフォーム10に接続すると、新たな又は既存のユーザ識別を入力するためのプロンプトを有するGUI56をユーザコンピュータシステム46に提供することができる。GUI56を介して電子メールアドレス及び/又は顔認識データなどのユーザ識別が提供されると、前向きデータフィールド66のうちのユーザ識別を記憶するためのフィールドに入力を行うことができる。一方で、隠しデータフィールド68には間接的に入力することができる。具体的に言えば、コントロールセンタ12の隠しデータフィールド68には、別のシステム16内に存在するデータベース73のユーザに対応するデータフィールド72から入力することができる。例えば、別のシステム16を介した認証の選択時、及び相互作用プラットフォーム10と別のシステム16との間の情報共有の承認時に、別のシステム16において利用可能なユーザデータを隠しデータフィールド68内にインポートし、又は別様に入力することができる。この入力は、認証プロセスに関連して行うことができる。例えば、隠しデータフィールド68のためのデータは、認証信用証明(authentication credentials)と並列又は直列に提供することができる。私的相互作用を維持するために、隠しデータフィールド68のためのデータ及び認証データの通信は暗号化することができる。
【0027】
隠しデータフィールド68に関連するユーザデータが入力されると、相互作用プラットフォーム10(例えば、コントロールセンタ12のプロセッサ及びアルゴリズム)は、この関連するユーザデータを使用してゲストの特性及び嗜好などを識別することができる。さらに、相互作用プラットフォーム10は、この個人化データ(例えば、嗜好及び特性)を利用して、個々のゲストに楽しみ及び喜びを与えるように調整された効果を遊園地内で提供することができる。例えば、相互作用プラットフォーム10はゲスト識別システム78を含み、又はゲスト識別システム78と通信することができる。ゲスト識別システム78は、カメラ、信号検出器(例えば、無線周波数識別(RFID)検出器、一体型全地球測位衛星(GPS)検出器)、又は他の何らかのゲスト識別機構(例えば、相互作用装置14のうちの1つに組み込まれた、特定のゲストによる使用を検出するように構成された特徴)を含むことができる。ゲストが相互作用装置14のうちの1つに近い特定の場所に存在し、又は相互作用装置14の特定の装置(例えば、仮想現実ゴーグル)と実際に連動していることが識別されると、相互作用プラットフォーム10は、隠しデータフィールド68に記憶された個人化データに基づいて相互作用装置14(又は複数のこのような装置)を制御することができる。例えば、相互作用装置14は、ドローン82、仮想現実ゴーグル84、アニメフィギュア86、相互作用的ディスプレイ88、又は相互作用的噴水90などを含むことができる。さらに、相互作用装置14の各々は、相互作用プラットフォーム10(例えば、コントロールセンタ12)によって命令される通りに、隠しデータフィールド68からのデータに基づいて個人向けアクションを実行するように設計することができる。例えば、ある実施形態では、ドローン82及び噴水90が、ゲストの好きな色(例えば、ユーザの好きなスポーツチームの色)を大量に取り入れた照明効果を提供することができる。別の例として、アニメフィギュア86は、ゲストの身長を示すデータに基づいて視線方向を調整するように動作することができる。さらに別の例として、仮想現実ゴーグル84及び/又は相互作用的ディスプレイ88は、テーマに関するゲストの嗜好又は架空キャラクタに関するゲストの嗜好に合致する仮想環境及び仮想キャラクタを提供することができる。
【0028】
図2は、本開示の実施形態による、相互作用プラットフォーム10がゲスト102に合わせた特殊効果を提供するように動作している遊園地会場104におけるゲスト102の概略的斜視図である。図示の実施形態では、相互作用プラットフォーム10が、顔認識とRFID検出との組み合わせを使用してゲストが会場104内に存在することを識別している。具体的には、カメラ105がゲスト102の顔の特徴を検出するように動作し、これらの顔の特徴を、コントロールセンタ12に記憶された、前向きデータフィールド66内などのユーザデータ(例えば、会場104への入場時に提供される画像)と比較する。これらの前向きフィールド66に記憶される顔識別データは、登録プロセス中にゲストのコンピュータシステム46上のカメラを介してゲスト102によって提供されたものとすることができる。これに関連して、装着されてゲスト102に関連付けられた(例えば、RFIDタグ108のシリアル番号に基づいてゲストアカウントに関連付けられた)RFIDタグ108がRFID検出器110によって検出されている。カメラ105、RFID検出器110及び/又はRFIDタグ108は、ゲスト識別システム78の特徴とみなすことができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、1つの技術(例えば、顔識別又は信号検出)のみを使用してゲストの位置/存在を識別することもできる。(例えば、前向きデータフィールド66及び/又は隠れデータフィールド68を介して)ゲスト102が識別されてアカウントに関連付けられると、隠れデータフィールド68からのデータを採用して、特殊効果を提供する際にゲスト102の嗜好を利用することができる。例えば、図示の実施形態では、ゲスト102が、中世をテーマにした環境よりもカウボーイをテーマにした環境を好むものとすることができる。従って、図示のように、中世の騎士のアニメフィギュア126の代わりにカウボーイ122のアニメフィギュアをターンテーブル124上に位置付けてゲスト102に見えるようにすることができる。
【0029】
図3は、本開示の実施形態による、ユーザコンピュータシステム46と、相互作用プラットフォーム10(例えば、コントロールセンタ12)と、別のシステム16と、相互作用装置14との間の相互作用プロセス198のブロック図である。図3の例示的な実施形態では、コントロールセンタ12が、ユーザコンピュータシステム46からの通信を介して取得されたユーザからの命令に基づいて別のシステム16との接触を開始する。例えば、ユーザは、GUI56を介してアカウントへのアクセスを要求することにより、(例えば、ネットワークを介して)コントロールセンタ12に通信可能に結合されたユーザコンピュータシステム46を介してコントロールセンタ12と連動しているものとすることができる。具体的には、ユーザは、GUI56を介してアカウントへのアクセスを要求するコンポーネントとして、別のシステム16からのログイン認証情報を使用することを選択することができる。この選択は、要求されたアカウントに関する通信を別のシステム16との間で開始する、GUI56上のソフトボタンなどのウェブアプリ又はツールを作動させることを含むことができる。ユーザがGUI56を介して提供する初期入力200は、アカウント識別子(例えば、電子メールアドレス)と、汎用ログインAPI41の使用を含むことができる、別のシステム16を認証に使用するオプションの選択とを含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザが別のシステム16と連動するまで、ユーザが入力したアカウント識別子を提供しないことができる。例えば、プロセスを開始するために、新たなアカウント又は既存のアカウントへのアクセスの要求に自動生成されたアカウント番号を単純に割り当てることができる。いずれにせよ、ユーザが新たなアカウント又は既存のアカウントへのアクセスを要求している旨を示す初期入力200をコントロールセンタ12が処理した後に、コントロールセンタ12から別のシステム16に初期通信202が提供される。この初期通信202は、別のシステム16からのユーザ認証情報を、コントロールセンタ12のアカウントを開き又はこのアカウントに別様にアクセスするように(例えば、汎用ログインAPI41を使用して)協調させる要求を示すデータを含む。
【0030】
図3の例示的な実施形態では、別のシステム16が、初期通信202を受け取ると、認証要求204においてユーザの認証を要求する。認証要求204は、別のシステム16からコントロールセンタ12を介してユーザコンピュータシステム46に受け渡されるように示しているが、他の実施形態では、直接通信を制定することも、或いは最初にコントロールセンタ12又はGUI56が認証に必要な情報を促し、初期通信202を介して別のシステム16に提供することもできる。図示の実施形態では、ユーザコンピュータシステム46からコントロールセンタ12を介して再び別のシステム16に認証データ(例えば、パスワード)208が提供される。この認証データ208は、他のデータ(例えば、ユーザの些細データ又は基本データ)へのアクセスを可能にする許可を含むこともできるが、このような許可は、初期通信202において提供することもできる。本実施形態によれば、認証データ208の通信は、認証要求204の場合と同様に図示のもの以外の経路(例えば、ユーザコンピュータシステム46と別のシステム16との間の直接的な通信回線)を利用することもできる。
【0031】
別のシステム16が(汎用ログインAPI41を介して)認証データ208を受け取って承認すると、この認証承認データ212をコントロールセンタ12に提供して、認証承認データ212に関連するアカウントを開き、又はアカウントへのアクセスを可能にすることができる。図示の実施形態では、この承認データ212と共に隠しデータ216も提供される。隠しデータ216は、承認データ212と一体化して、埋め込んで、並列に、直列に、或いは承認データ212に関連して別様に提供することができる。さらに、全てのデータ又はデータの一部は暗号化することができる。例えば、承認データ212及び/又は隠しデータ216を暗号化することができる。他の実施形態では、隠しデータ216が承認データ212の後に別の通信で提供される。隠しデータ216は、認証承認データ212に関連するアカウントのユーザに関する、基本データ(例えば、生年月日)又は些細データ(例えば、好きな色)などの特定のデータを含むことができる。提供される隠しデータ216のタイプ又は性質は、(例えば、GUI56を介して示される)ユーザによって承認された通信の性質に依存することができる。例えば、ユーザは、相互作用プラットフォーム10と別のシステム16との間で些細データのみを共有できる旨を示すことができる。このようにして隠しデータ216を転送することによってデータの転送がユーザに気付かれにくくなり、後で相互作用装置14を介してユーザを驚かせることが容易になる。
【0032】
隠しデータ216及び認証承認データ212がコントロールセンタ12に提供されると、コントロールセンタ12は、ユーザのアカウントを開き及び/又はアカウントにアクセスして、このアカウントに隠しデータ216を入力することができる。さらに、この隠しデータ216は特殊効果などのために採用することもできる。具体的には、コントロールセンタ12は、隠しデータ216を利用して相互作用装置14を制御することができる。一例として、再び図1参照すると、コントロールセンタ12は、隠しデータ216内で見つかったユーザの嗜好に対応する仮想現実体験を表示するように仮想現実ゴーグル84を制御することができる。具体的に言えば、例えば仮想お化け屋敷では、ユーザがホラーのジャンルでは狼男を好むことを示したという理由で、コントロールセンタ12は、他の選択肢(例えば、幽霊又はゾンビ)ではなく狼男に対応するイメージを提供するように仮想現実ゴーグルを制御することができる。このような嗜好の獲得を、開示する形で隠しデータ216の送信を介して曖昧にし又は隠すことにより、ユーザの嗜好又は特性を踏まえた体験の提供などを介して遊園地での体験に驚きの要素を追加することができる。驚きの相互作用は、相互作用装置14からユーザに関する情報を提供することを含むこともできる。例えば、占い師に扮したアニメフィギュア86がユーザの生年月日に関連する星座を告げることで、ユーザに驚きと喜びを与えることができる。
【0033】
図4は、本開示の実施形態によるGUI56との相互作用の概略図である。コントロールセンタ12と接触を開始してユーザアカウントを開き又はユーザアカウントにアクセスしたことに応答して、ユーザコンピュータシステム46のディスプレイを介して第1のGUI302を提供することができる。第1のGUI302は、ユーザが識別を提供するためのプロンプト、具体的には電子メールアドレス304のためのプロンプト、及びテーマ名306(例えば、ニックネーム又はユーザ名)のためのプロンプトを含む。さらに、第1のGUI302は、認証目的での別のシステム16の利用を承認するためのプロンプト308又は拒否するためのプロンプト310も提供する。また、開示する相互作用を容易にし又は側面を追加するために、説明したプロンプト及びその他のプロンプトを含めることもできる。プロンプトは、データ入力のための入力部、トグルボタン、ラジオボタン、及びその他のインターフェイスツールなどを含むことができる。
【0034】
ユーザが拒否のためのプロンプト310を選択することによって別のシステム16を認証目的で利用することを拒否した場合には、ユーザが嗜好及び特性を直接入力できるように、ユーザコンピュータシステム46上に個人化GUI312を提供することができる。この結果、相互作用装置14を介して遊園地内で使用するためのユーザに関する所望の情報が得られるが、このデータの取得は隠されたものではなく、従って驚きの提供は制限される。このようなデータは、関連するデータの取得を隠すように意図された、個人化GUI312によって提示される質問から収集することができる。しかしながら、知識のあるユーザは質問の意図に気付くことができる。いくつかの実施形態では、ユーザが、別のシステム16を認証に使用することについては拒否するが、別のシステム16と相互作用プラットフォーム10(例えば、コントロールセンタ12)との間のデータ共有については許可することができる。個人化GUI312に取り組んだ後に、ユーザコンピュータシステム46上にログイン認証情報要求GUI314を提示してユーザの真正性を確認し、ユーザアカウントを開き又はユーザアカウントにアクセスすることができる。
【0035】
ユーザが承認のためのプロンプト308を選択することによって認証目的での別のシステム16の利用を容認した場合には、ユーザコンピュータシステム46を介してアクセス許可GUI318を提供することができる。アクセス許可GUI318は、許可に必要なデータ以外のデータを別のシステム16からインターフェイスプラットフォーム10と共有できるかどうかをユーザが示すことを可能にするアクセス許可プロンプト322を提供することができる。このアクセス許可プロンプト322の提供は、些細データのみを共有できるかどうか、又は追加データを共有できるかどうかなどの、共有できるデータのタイプをさらに促すことを含むことができる。上述したように、このデータ共有を許可することにより、遊園地内での相互作用を介してゲストを驚かす目的でコントロールセンタ12に隠しデータ216を提供することができる。アクセス許可が容認された場合には、直ちにユーザコンピュータシステム46を介してログイン認証情報要求GUI314を提供することができる。アクセス許可が拒否された場合には個人化GUI312を提示し、個人化GUI312の完了時にログイン認証情報要求GUI314を提供することができる。
【0036】
ほんのいくつかの特徴及び実施形態について図示し説明したが、当業者には、特許請求の範囲に記載する主題の新規教示及び利点から実質的に逸脱することなく様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状及び比率の変化、パラメータの値、取り付け方法、材料の使用、色、及び配向などの多くの修正及び変更が浮かぶと考えられる。あらゆるプロセス又は方法ステップの順序又は並びは、別の実施形態に従って変更し又は並び替えることができる。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の実際の趣旨に含まれる全てのこのような修正及び変更を対象とするように意図されていると理解されたい。さらに、例示的な実施形態を簡潔に説明するために、現在検討中の最良の態様に関係しないもの、又は実施可能性に関係しないものなどの実際の実装の全ての特徴を説明していないこともある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような実装の開発では、数多くの実装固有の決定を行うことができると理解されたい。このような開発努力は複雑かつ時間の掛かるものかもしれないが、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては、必要以上の実験を行わない設計、製作及び製造という日常的な取り組みである。
【符号の説明】
【0037】
10 相互作用プラットフォーム
12 コントロールセンタ
14 相互作用装置
16 別のシステム
18 ハードウェア
20 ソフトウェアアプリケーション
21 遊園地
22 ネットワーク
30 通信コンポーネント
32 プロセッサ
34 メモリ
36 ストレージ
38 入力/出力(I/O)ポート
40 ディスプレイ
41 汎用ログインAPI
44 第三者データベース
46 ゲストのコンピュータシステム
52 ユーザ
54 モバイル装置
55 デスクトップコンピュータ
56 グラフィカルユーザインターフェイス
62 データベース
64 データフィールド
66 前向きデータフィールド
68 隠しデータフィールド
72 データフィールド
73 データベース
78 ゲスト識別システム
82 ドローン
84 仮想現実ゴーグル
86 アニメフィギュア
88 相互作用的ディスプレイ
90 相互作用的噴水
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】