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特表2023-524717薬剤を送達するための自動インジェクターデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-13
(54)【発明の名称】薬剤を送達するための自動インジェクターデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/20 20060101AFI20230606BHJP
   A61M 5/315 20060101ALI20230606BHJP
   A61M 5/32 20060101ALI20230606BHJP
【FI】
A61M5/20 510
A61M5/315 550
A61M5/32 510K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022566347
(86)(22)【出願日】2021-05-14
(85)【翻訳文提出日】2022-12-26
(86)【国際出願番号】 IN2021050463
(87)【国際公開番号】W WO2021229606
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】202041020640
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521073752
【氏名又は名称】バイオコン バイオロジクス リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BIOCON BIOLOGICS LIMITED
【住所又は居所原語表記】Biocon House,Ground Floor,Tower-3,Semicon Park,Electronic City,Phase-ii Hosur Road,Karnataka,Bengaluru 560100 INDIA
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】シャンカルセッティ,ジーヴァン マドゥール
(72)【発明者】
【氏名】ジャンジリ,シャンタン
(72)【発明者】
【氏名】ラオ,アヤヌール ナディグ チェタン
(72)【発明者】
【氏名】タンベ,シュリーハス プラディープ
(72)【発明者】
【氏名】サダシバ,アヌ クマール ハラナハリ
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD12
4C066EE06
4C066FF05
4C066HH02
4C066HH14
4C066HH17
4C066NN05
4C066NN06
4C066NN07
4C066QQ85
4C066QQ92
(57)【要約】
薬剤を送達するための自動インジェクターデバイスが開示される。自動インジェクターデバイスは、シリンジアセンブリから薬剤を放出するように適合されたニードルを有するシリンジアセンブリと、薬剤を保持するように適合されたバレルとを包含する。シリンジアセンブリは、バレルに対して同軸に位置され、バレル内で往復運動してバレルから薬剤を放出するように適合されたプランジャーを包含する。さらに、シリンジアセンブリは、プランジャーと係合してプランジャーをバレルに対してある位置に保持するように適合されたロッキング部材を包含する。バレルに対するプランジャーの位置は、バレルから放出される薬剤の量を変化させるように調節されるようになっている。プランジャーの位置は、プランジャーの長さに沿った複数の位置のうちの1つでロッキング部材をプランジャーと係合させることによって調節される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動インジェクターデバイス(100)であって:
シリンジアセンブリ(206)であって:
シリンジアセンブリ(206)から薬剤を放出するように適合された、ニードル(222);および
薬剤を保持するように、およびニードル(222)へと連結されるように適合され、薬剤の流れがニードル(222)を通じてバレルの外へ向けられる、バレル(224)
を含む、
前記シリンジアセンブリ(206)、
バレル(224)に対して同軸に位置されてバレル(224)内を往復運動して薬剤を放出するように適合された、プランジャー(216);および、
プランジャー(216)に係合するように適合されて、プランジャーをバレル(224)に対してある位置に保持する、ロッキング部材(214)、を含み、
プランジャー(216)のバレル(224)に対する位置は、バレル(224)から放出される薬剤の量を変化させるように調節されるように適合され、プランジャー(216)の位置は、ロッキング部材(214)をプランジャー(216)の長さ(L)に沿った複数の位置の1つでプランジャー(216)に係合することにより調節される、
前記自動インジェクターデバイス。
【請求項2】
第1本体部材(202)および第2本体部材(204)をさらに含み、第1本体部材(202)および第2本体部材(204)はその中に筐体(205)を画定するように相互に連結されるように適合される、請求項1に記載の自動インジェクターデバイス(100)。
【請求項3】
筐体(205)内でシリンジアセンブリ(206)を保持するように適合された、プレフィルドシリンジ(PFS)ホルダー(208)をさらに含む、請求項1または2に記載の自動インジェクターデバイス(100)。
【請求項4】
プランジャー(216)が、プランジャー(216)の長さ(L)に沿って延伸する係合部(402)を包含し、ロッキング部材(214)が、長さ(L)に沿って係合部(402)における複数の位置の1つで係合する、請求項1に記載の自動インジェクターデバイス(100)。
【請求項5】
自動インジェクターデバイス(100)の近位端(102)に位置され、プランジャー(216)とプランジャースプリング(218)とを支持するように適合された、スプリングリリースアーム(220)をさらに含む、請求項1に記載の自動インジェクターデバイス(100)。
【請求項6】
ロッキング部材(214)が、プランジャー(216)の係合部(402)に係合するように適合されたロッキング歯(302)を包含し、ロッキング部材(214)がスプリングリリースアーム(220)をロッキング位置に保持し、スプリングリリースアーム(220)のプランジャー(216)への係合を確実にするように適合された、請求項4または5に記載の自動インジェクターデバイス(100)。
【請求項7】
ロッキング部材(214)を係合位置から解放位置へと動かすように適合された、ニードルガード(210)をさらに含む、請求項1に記載の自動インジェクターデバイス(100)。
【請求項8】
ニードルガード(210)へと連結されるように適合された、ニードルガードスプリング(212)をさらに含み、ニードルガードスプリング(212)が、ニードルガード(210)の弾性的な運動を可能にするように適合された、請求項7に記載の自動インジェクターデバイス(100)。
【請求項9】
係合位置において、ロッキング歯(302)が、自動インジェクターデバイス(100)の遠位端(104)から離れた位置にプランジャー(216)を保持するように係合部(402)に係合し;
解放位置において、ニードルガード(210)が、ロッキング歯(302)を係合部(402)から解放するようにロッキング部材(214)を自動インジェクターデバイス(100)の近位端(102)へ向けて動かす、
請求項6または7に記載の自動インジェクターデバイス(100)。
【請求項10】
プランジャー(216)のヘッド部分とロッキング部材(214)との間に圧縮されるように適合され、プランジャースプリング(218)がバレル(224)内でプランジャー(216)を弾性的に押してバレル(224)から薬剤を放出させるように適合されたプランジャースプリング(218)をさらに含む、
請求項1に記載の自動インジェクターデバイス(100)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、薬の送達デバイス、より具体的には、薬剤を送達するための自動インジェクターデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進歩に伴い、手動注射デバイスや自動インジェクターデバイスなどのさまざまな注射デバイスが、医療、治療、診断、製薬、化粧品などの用途のため薬剤を投与するために採用されている。今日、ユーザーおよび医療専門家は、薬剤を投与するために自動インジェクターデバイスを使用する傾向が強くなっている。このような傾向の顕著な理由の1つは、自動インジェクターデバイスを使用するために必要なトレーニングの量が大幅に減少することである。
【0003】
一般に、自動インジェクターデバイスは、使用者に送達される特定の量の薬剤が充填された、事前に充填されたシリンジまたはカートリッジを包含する。自動インジェクターデバイスに充填される薬剤の量は、薬剤の種類や使用者の病状などの様々なパラメータに依存する。
現在、自動インジェクターデバイスは、特定の量の薬剤を運搬するように構成されることしかし得ず、自動インジェクターデバイスのさまざまなサブコンポーネントの構造的または動作上の特徴を変更することなく、薬剤の量を変更するための準備を提供することができない。
【0004】
したがって、これは、異なる種類および用量の薬剤を投与するための自動インジェクターデバイスの全体的な再利用性を大幅に低下させる可能性がある。さらに、投与される薬剤の種類および用量は、自動インジェクターデバイスの製造に対する設計上の制約として作用する可能性がある。例えば、自動インジェクターデバイスのサブコンポーネントは、薬剤の種類、および自動インジェクターデバイスを通して投与されるそのような薬剤の対応する用量に基づいて製造される必要がある。 これにより、自動インジェクターデバイスの全体的な製造コストが大幅に増加する可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
この概要は、発明の詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化された形式で紹介するために提供される。この概要は、本発明の重要なまたは本質的な発明概念を特定することを意図したものではなく、本発明の範囲を決定することも意図したものではない。
【0006】
本開示の一実施形態では、薬剤を送達するための自動インジェクターデバイスが開示される。自動インジェクターデバイスは、シリンジアセンブリから薬剤を放出するように適合されたニードルを有するシリンジアセンブリを包含する。シリンジアセンブリは、薬剤を保持し、ニードルへと連結するように適合されたバレルを包含する。薬剤の流れは、ニードルを通ってバレルの外に向けられる。シリンジアセンブリは、バレルに対して同軸に位置され、バレル内で往復運動してバレルから薬剤を放出するように適合されたプランジャーを包含する。さらに、シリンジアセンブリは、プランジャーと係合してプランジャーをバレルに対してある位置に保持するように適合されたロッキング部材を包含する。 バレルに対するプランジャーの位置は、バレルから放出される薬剤の量を変化させるように調節されるように適合される。プランジャーの位置は、プランジャーの長さに沿った複数の位置のうちの1つでロッキング部材をプランジャーと係合させることによって調節される。
【0007】
本発明の利点および特徴をさらに明確にするために、添付の図面に示されている特定の実施形態を参照して、本発明のより具体的な説明を行う。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示しており、したがって、その範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解されたい。本発明は、添付の図面を用いてさらに具体的かつ詳細に記載および説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、同様の文字が、図面全体で同様の部分を表している、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、よりよく理解されるであろう:
図1図1は、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイス、および薬剤を送達するための自動インジェクターデバイスの実装に関与するステップを示す;
図2a図2aは、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイスの斜視図を示す;
図2b図2bは、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイスの分解図を示す;
図3a図3aは、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイスの断面図を示す;
図3b図3bは、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイスの断面図を示す;
図4図4は、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイスのプランジャーの斜視図を示す;
図5a-5c】図5a~5cは、本開示の一実施形態による、薬剤を送達するための自動インジェクターデバイスの動作を示す;そして、
図6図6は、本開示の一実施形態による、図5cに示される自動インジェクターデバイスの部分Aの拡大断面図を示す。
【0009】
さらに、当業者は、図面中の要素が単純化のために図示されており、必ずしも一定の縮尺で描かれていない可能性があることを理解するであろう。例えば、フローチャートは、本発明の態様の理解を深めるのを助けるために関与する最も顕著なステップに関して方法を示している。さらに、デバイスの構造に関して、デバイスの1以上の構成要素が従来の記号によって図面に表されている場合があり、図面は、本明細書の説明の恩恵を受ける当業者には容易に明らかとなる詳細で図面を不明瞭にしないように、本発明の実施形態を理解するのに関連する特定の詳細のみを示している場合がある。
【0010】
図面の詳細な説明
本発明の原理の理解を促進する目的で、図面に示された実施形態を参照し、同じものを説明するために特定の言語が使用されるであろう。それにもかかわらず、それによって本発明の範囲を限定する意図はないことが理解されるであろう。例示されたシステムにおけるそのような変更およびさらなる修正、ならびに本発明が関連する当業者に通常想起されるように、そこに例示された本発明の原理のそのようなさらなる適用が企図される。別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で提供されるシステム、方法、および例は、例示のみを目的としており、限定を意図するものではない。
【0011】
本明細書で使用される「一部」という用語は、「なし、または1つ、または1つを超える、またはすべて」と定義される。したがって、「なし」、「1つ」、「複数」、「複数であるが、すべてではない」、または「すべて」という用語は、すべて「一部」の定義に該当する。「いくつかの実施形態」という用語は、実施形態がないこと、または1つの実施形態、またはいくつかの実施形態、またはすべての実施形態を指す場合がある。したがって、「いくつかの実施形態」という用語は、「実施形態がない、または1つの実施形態、または2つ以上の実施形態、またはすべての実施形態」を意味するものとして定義される。
【0012】
本明細書で使用される用語および構造は、いくつかの実施形態およびそれらの特定の特徴および要素を説明し、教示し、明らかにするためのものであり、特許請求の範囲またはそれらの均等物の精神および範囲を限定、制限、または縮小するものではない。
【0013】
より具体的には、「包含する」、「含む」、「有する」、「構成する」、およびそれらの文法上の変形などであるがこれらに限定されない、本明細書で使用される任意の用語は、特に明記しない限り、正確な限定または制限を指定するものではなく、および、言うまでもなく1以上の特徴または要素の追加の可能性を除外するものではなく、さらに、「含まなければならない」または「包含する必要がある」という限定の文言で別段の記載がない限り、挙げられた特徴および要素の1以上の削除の可能性を排除するものと見なされてはならない。
特定の特徴または要素が一度だけ使用されるように限定されていたかどうかにかかわらず、いずれにしても、それはなお、「1以上の特徴」または「1以上の要素」または「少なくとも1つの特徴」または「少なくとも1つの要素」と言及されることがあってよい。さらに、「1以上の」または「少なくとも1つの」特徴または要素という用語の使用は、「1以上ある必要がある…。」または「1以上の要素が必要である。」などの限定的な言葉によって別段の指定がない限り、その特徴または要素のいずれも存在しないことを排除するものではない。
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての用語、特に技術的および/または科学的用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有すると解釈されてよい。
【0014】
本明細書では、いくつかの「実施形態」を参照する。実施形態は、添付の特許請求の範囲に提示された任意の特徴および/または要素の可能な実装の例であることが理解されるべきである。いくつかの実施形態は、添付の請求項の特定の特徴および/または要素が一意性、有用性および非自明性の要件を満たす潜在的な方法の1以上を明らかにする目的で説明されてきた。
【0015】
「第1の実施形態」、「さらなる実施形態」、「代替の実施形態」、「一実施形態」、「実施形態」、「複数の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「他の実施形態」、「さらなる実施形態」、「なおさらなる実施形態」、「追加の実施形態」またはそれらの変形などであるがこれらに限定されない語句および/または用語の使用は、必ずしも同じ実施形態を指すわけではない。別段の指定がない限り、1以上の実施形態に関連して記述される1以上の特定の特徴および/または要素は、1つの実施形態で見出されてもよいし、2つ以上の実施形態で見出だされてもよいし、すべての実施形態で見出だされてもよいし、または、どの実施形態でも見出されなくともよい。
【0016】
1以上の特徴および/または要素が、単一の実施形態のみの文脈で、または代替的に複数の実施形態の文脈で、またはさらに代替的にすべての実施形態の文脈で本明細書に記載されてもよいが、特徴および/または要素は、その代わりに、個別でまたは適切な組み合わせで提供されるか、または全く提供されなくともよい。逆に、別個の実施形態の文脈で記述される任意の特徴および/または要素は、代替的に、単一の実施形態の文脈で共存するものとして実現されてもよい。
【0017】
本明細書に記載された特定のすべての詳細は、いくつかの実施形態の文脈で使用され、したがって、添付の特許請求の範囲に対する限定要因として必ずしも解釈されるべきではない。添付の特許請求の範囲およびそれらの法的同等物は、以下の説明で例示として使用されるもの以外の実施形態の文脈で実現され得る。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に記述する。
【0018】
図1は、本開示の実施形態による、自動インジェクターデバイス100、および薬剤を送達するための自動インジェクターデバイス100の実装に関与するステップを示す。一実施形態では、自動インジェクターデバイス100は、患者に薬剤(交換可能に薬物と呼ばれる)を送達するために使用されてもよい。自動インジェクターデバイス100は、近位端102と遠位端104とを包含してもよい。さらに、自動インジェクターデバイス100は、自動インジェクターデバイス100の遠位端104に取り外し可能に取り付けられたキャップ106を包含してもよい。キャップ106は自動インジェクターデバイス100のニードルを保護し、自動インジェクターデバイス100内の汚染物質の侵入を制限するために提供されてよい。
【0019】
薬のための自動インジェクターデバイス100を実施するために、図1を参照すると、ステップ108で、自動インジェクターデバイス100のキャップ106は、患者に薬剤を送達するために取り外されてよい。続いて、ステップ110で、自動インジェクターデバイス100の遠位端104は、患者に薬剤を送達するために、皮下(サブ・キュー(sub-Q))領域に対応する注射部位上に配置されてもよい。自動インジェクターデバイス100を部位に配置すると、自動インジェクターデバイス100は、注射部位に向かう方向に押され、所定の時間保持されて、部位を通して患者に薬剤を送達してよい。続いて、ステップ112で、自動インジェクターデバイス100は注射部位から取り外され、シャープスコレクター(sharp collector)に廃棄されることができる。
自動インジェクターデバイス100の構造および動作の詳細は、本開示の後続のセクションで詳細に説明される。
【0020】
図2aは、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイスの斜視図を示す。図2bは、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイス100の分解図を示す。図3aおよび3bは、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイス100の断面図を示す。図2a、図2b、および図3aを参照すると、一実施形態では、自動インジェクターデバイス100は、第1本体部材202と第2本体部材204とを包含してもよい。第1本体部材202および第2本体部材204は、自動インジェクターデバイス100の様々なサブコンポーネントを収容するための筐体205を画定するために、相互に連結されるように適合されてもよい。一実施形態では、第1本体部材202および第2本体部材204は、本開示の範囲から逸脱することなく、スナップロックを介して互いと連結されてもよい。
【0021】
さらに、自動インジェクターデバイス100は、シリンジアセンブリ206、プレフィルドシリンジ(PFS)ホルダー208、ニードルガード210、ニードルガードスプリング212、ロッキング部材214、プランジャー216、プランジャースプリング218、およびスプリングリリースアーム220を包含してもよい。一実施形態では、シリンジアセンブリ206は、ニードル222と、ニードル222へと連結されるように適合されたバレル224とを包含してもよいが、これらに限定されない。バレル224は、薬剤を保持するように適合されてよい。バレル224は、前部分と前部分より遠位にある後部分とを包含してもよい。前部分はニードル222に連結されるように適合されてよく、後部分はプランジャー216を可動的に受容するように適合されてもよい。
【0022】
さらに、ニードル222は、シリンジアセンブリ206から薬剤を放出するように適合されてよい。ニードル222は、自動インジェクターデバイス100の動作中に、薬剤の流れがニードル222を通ってバレル224から外に向けられてよいように、バレル224の前部分へと連結されるように適合されてよい。さらに、PFSホルダー208は、自動インジェクターデバイス100の筐体205内にシリンジアセンブリ206を保持するように適合されてよい。
【0023】
一実施形態では、ニードルガード210は、自動インジェクターデバイス100内でシリンジアセンブリ206と共にPFSホルダー208を収容するように適合されてもよい。ニードルガード210は、近位端210-1と遠位端210-2とを包含してもよい。さらに、ニードルガードスプリング212は、ニードルガード210へと連結されるように適合されてもよい。ニードルガードスプリング212は、自動インジェクターデバイス100の動作中に、自動インジェクターデバイス100の軸X-X’に沿った方向へのニードルガード210の弾性的な運動を可能にするために提供されてもよい。
【0024】
さらに、スプリングリリースアーム220は、自動インジェクターデバイス100の近位端102に位置されてもよい。一実施形態では、スプリングリリースアーム220は、第2本体部材204へと連結されるように適合されてもよい。スプリングリリースアーム220は、自動インジェクターデバイス100内でプランジャー216およびプランジャースプリング218を支持するように適合されてもよい。プランジャー216は、バレル224に対して同軸上に位置されてもよい。プランジャー216は、バレル224内で往復運動して薬剤を放出し、薬剤をバレル224内に引き込むように適合されてもよい。プランジャー216は、自動インジェクターデバイス100の軸X-X’に沿って動かされるように適合されてもよい。プランジャー216は、シリンジアセンブリ206から薬剤を放出するために、およびバレル224内に薬剤を引き込むために、シリンジアセンブリ206のバレル224内で往復運動するように、適合されてもよい。
【0025】
さらに、軸X-X’に沿った方向でのバレル224内でのプランジャー216の弾性的な運動を可能にするために、プランジャースプリング218が提供されてもよい。とりわけ、自動インジェクターデバイス100の動作中、プランジャースプリング218は、シリンジアセンブリ206のバレル224から薬剤を放出するために、プランジャー216をバレル224内で弾性的に押すように適合されてもよい。プランジャースプリング218は、プランジャー216のヘッド部分とロッキング部材214との間で圧縮されるように適合されてもよい。
【0026】
図4は、本開示の一実施形態による、自動インジェクターデバイス100のプランジャー216の斜視図を示す。一実施形態では、ロッキング部材214は、プランジャー216と係合して、プランジャーをバレル224に対してある位置に保持するように適合されてもよい。さらに、ロッキング部材214は、スプリングリリースアーム220をロッキング位置に保持して、プランジャー216とのスプリングリリースアーム220の係合を確実にするように適合されてもよい。一実施形態では、ロッキング部材214は、スプリングリリースアーム220の少なくとも一部を取り囲むように適合されて、スプリングリリースアーム220がプランジャー216に対して半径方向外方に屈曲するのを排除し、それによって、プランジャー216のスプリングリリースアーム220への係合を確実にしてもよい。
【0027】
図3a、図3b、および図4を参照すると、プランジャー216は、プランジャー216の長さLに沿って延伸する係合部402を包含してよい。一実施形態では、係合部402は、本開示の範囲から逸脱することなく、螺旋溝および円形溝のうちの1つとして具現化されてよい。ロッキング部材214は、プランジャー216の係合部402と係合して、プランジャー216を自動インジェクターデバイス100内の位置に保持するように適合されてよい。とりわけ、ロッキング部材214は、プランジャー216の長さLに沿った係合部402内の複数の位置のうちの1つで係合してよい。
【0028】
バレル224に対するプランジャー216の位置は、バレル224から放出される薬剤の量を変化させるように調節されるように適合されてもよい。プランジャー216の位置は、プランジャー216の長さLに沿った複数の位置のうちの1つで、ロッキング部材214をプランジャーと係合させることによって調節されてもよい。一実施形態では、ロッキング部材214は、プランジャー216の係合部402と係合するように適合されたロッキング歯302を包含してもよい。ロッキング部材214は、係合位置と解放位置との間で動作可能であってもよい。
【0029】
一実施形態では、ニードルガード210は、ロッキング部材214を係合位置から解放位置に動かすように適合されてもよい。係合位置では、ロッキング歯302は係合部402と係合して、プランジャー216を自動インジェクターデバイス100の遠位端104から離れたある位置に保持してもよい。そのようなある位置では、プランジャースプリング218は、プランジャー216のヘッド部分とロッキング部材214との間で圧縮されてもよい。さらに、解放位置では、ニードルガード210は、ロッキング部材214を自動インジェクターデバイス100の近位端102に向かって移動させてもよい。ロッキング部材214のそのような運動のために、ロッキング歯302は、プランジャー216の係合部402から解放されてもよい。続いて、プランジャースプリング218は、シリンジアセンブリ206から薬剤を放出するように、プランジャー216を自動インジェクターデバイス100の遠位端104に向かってバレル224内で押してよい。
【0030】
前述のように、自動インジェクターデバイス100内のバレル224に対するプランジャー216の位置は、自動インジェクターデバイス100から異なる量の薬剤を送達するために調節可能であってもよい。図3bおよび図4を参照すると、一例では、ロッキング部材214は、プランジャー216の長さLに対して距離X1で係合部402と係合してもよい。そのような場合、プランジャー216は、自動インジェクターデバイス100内のバレル224の前部分210-1に対してある位置P1に保持されてもよい。
【0031】
プランジャー216のそのようなある位置のために、バレル224は、容積V1、すなわち自動インジェクターデバイス100の動作中にニードル222を通して分配するための薬剤の最大容積を保持してよい。別の例では、ロッキング部材214は、プランジャー216の長さLに対して距離X2で係合部402と係合されてもよい。そのような場合、プランジャー216は、自動インジェクターデバイス100内のバレル224の前部分210-1に対してある位置P2に保持されてもよい。プランジャー216のそのようなある位置のために、バレル224は、ニードル222を通して分配するための薬剤の容積V2を保持してもよい。
【0032】
ただし、図示の実施形態では、プランジャー216およびロッキング部材214の動作は、自動インジェクターデバイス100内のプランジャー216の位置P1とP2との関係で説明される。当業者には理解されるように、本開示の範囲から逸脱することなく、プランジャー216は、必要に応じて自動インジェクターデバイス100から送達される薬剤の量を変えるために、ロッキング部材214によって複数の位置でロックされ得る。
【0033】
図5a~5cは、本開示の一実施形態による、薬剤を送達するための自動インジェクターデバイス100の動作を示す。図6は、本開示の一実施形態による、図5cに示される自動インジェクターデバイス100の部分Aの拡大断面図を示す。第1に、自動インジェクターデバイス100を通して患者のサブ・キュー領域に薬剤を送達するために、キャップ106は自動インジェクターデバイス100の遠位端104から取り外されて、シリンジアセンブリ206のニードル222を露出させてもよい。
【0034】
さらに、図5bを参照すると、自動インジェクターデバイス100の遠位端104は、注射部位、すなわち皮膚などに、患者のサブ・キュー領域に対応して配置されてもよい。一実施形態では、注射部位は、本開示の範囲から逸脱することなく、処方箋、薬の種類、および注射される薬剤の量などの様々なパラメータに基づいて選択されてもよい。続いて、ニードルガード210が皮膚に対し押し付けられ、その結果、自動インジェクターデバイス100の近位端102に向かう方向にニードルガード210が運動するように、自動インジェクターデバイス100は皮膚に対し押し付けられてもよい。ニードルガード210のそのような運動のために、ニードル222は、薬剤を送達するために患者のサブ・キュー領域中に挿入されてもよい。さらに、薬剤を注射すると、自動インジェクターデバイス100は皮膚から離れるように動かされてもよく、その結果、自動インジェクターデバイス100のニードル222を覆うニードルガード210の運動をもたらす。これが、自動インジェクターデバイス100を注射部位から引き抜く際に露出されるニードルのせいで起るかもしれない蓋然性のある傷害を実質的に解消する。
【0035】
図5cおよび図6を参照すると、ニードルガード210の運動は、ロッキング部材214を自動インジェクターデバイス100の近位端102に向けて押してもよい。ロッキング部材214のそのような運動は、プランジャー216の係合部402とのロッキング歯302の解放をもたらしてもよい。とりわけ、ロッキング歯302は、係合部402から離れて横方向に動き、それにより、プランジャースプリング218の弾性力の下でのプランジャー216の運動をアンロックしてもよい。続いて、プランジャー216は、プランジャースプリング218の弾性力の下で、バレル224内で自動インジェクターデバイス100の遠位端104に向けて動いてもよい。プランジャー216は、シリンジアセンブリ206のニードル222を通じて患者のサブ・キュー領域に薬剤を送達するために、バレル224内に保持された薬剤を押してもよい。
【0036】
一実施形態では、ゴム栓(図示せず)がプランジャー216に取り付けられ、シリンジアセンブリ206のバレル224内に保持された薬物を放出するためにバレル224内でプランジャー216と共に動かされるように適合されてもよい。ゴム栓は、ゴム栓がバレル224の一端からの薬物の流出を防止するためのシール部材として機能してもよい方法で、バレル224に挿入されるように適合されてもよい。ゴム栓は、プランジャー216と共に動かされて、バレル224の別の端部に位置されたニードル222を通じてバレル224から薬物を放出してもよい。
【0037】
分かるように、本開示の自動インジェクターデバイス100は、自動インジェクターデバイス100を通じて異なる量の薬剤を投与するために、異なる位置でプランジャー216をロックするように適合されたロッキング部材214を包含する。プランジャー216は、プランジャー216の長さLに沿って延伸する係合部402を包含してもよい。ロッキング部材214は、プランジャー216をシリンジアセンブリ206から薬剤を放出するための事前装填位置に保持するように、係合部402と係合してもよい。ロッキング部材214は、自動インジェクターデバイス100を通じて投与される薬剤の量を変化させるために、プランジャー216の長さLに沿った異なる位置で係合部402と係合し得る。
【0038】
したがって、自動インジェクターデバイス100は、自動インジェクターデバイス100のサブコンポーネントに変更を加えることなく、異なる種類および用量の薬剤に再使用され得る。とりわけ、これは、異なる種類および用量の薬剤を投与するための自動インジェクターデバイス100の異なるサブコンポーネントを製造する必要を削減してもよい。さらに、これは、自動インジェクターデバイス100の全体的な製造コストを実質的に削減する。したがって、本開示の自動インジェクターデバイス100は、実装において柔軟性があり、コンパクトで、費用対効果が高く、便利であり、幅広い用途を有する。
【0039】
本明細書に記載の自動インジェクターデバイス100は、抗体、アンチセンス、RNA干渉、遺伝子治療、初代および胚性幹細胞、ワクチン、およびそれらの組み合わせを包含するがこれらに限定されない、薬物および生物学的製剤などのさまざまな治療化合物を送達するために使用されてもよい。例えば、本明細書に記載の実施形態は、以下を包含しうるがこれらに限定されない、既知のモノクローナル抗体と組み合わせて利用することができる:
【0040】
アブシキシマブ(Abciximab)、アビツズマブ(Abituzumab)、アブリルマブ(Abrilumab)、アクトクスマブ(Actoxumab)、アダリムマブ(Adalimumab)、アデカツムマブ(Adecatumumab)、アデュカヌマブ(Aducanumab)、アファセビクマブ(Afasevikumab)、アフェリモマブ(Afelimomab)、アフツズマブ(Afutuzumab)、アラシズマブ・ペゴル(Alacizumab pegol)、ALD518、ALD403、アレムツズマブ(Alemtuzumab)、アリロクマブ(Alirocumab)、アルツモマブ・ペンテテート(Altumomab pentetate)、アマツキシマブ(Amatuximab)、AMG334、アナツモマブ・マフェナトックス(Anatumomab mafenatox)、アネツマブ・ラブタンシン(Anetumab ravtansine)、アニフロルマブ(Anifrolumab)、アンルキンズマブ(Anrukinzumab)、アポリズマブ(Apolizumab)、アルシツモマブ(Arcitumomab)、アスクリンバキュマブ(Ascrinvacumab)、アセリズマブ(Aselizumab)、アテゾリズマブ(Atezolizumab)、アチヌマブ(Atinumab)、アトリズマブ(Atlizumab)、アトロリムマブ(Atorolimumab)、アベルマブ(Avelumab)、バピヌズマブ(Bapineuzumab)、バシリキシマブ(Basiliximab)、バビツキシマブ(Bavituximab)、ベクツモマブ(Bectumomab)、ベゲロマブ(Begelomab)、ベリムマブ(Belimumab)、ベンラリズマブ(Benralizumab)、ベルチリムマブ(Bertilimumab)、ベシレソマブ(Besilesomab)、ベバシズマブ(Bevacizumab)、ベズロトクスマブ(Bezlotoxumab)、ビシロマブ(Biciromab)、ビマグルマブ(Bimagrumab)、ビメキズマブ(Bimekizumab)、ビバツズマブ・メルタンシン(Bivatuzumab mertansine)、ブレセルマブ(Bleselumab)、ブリナツモマブ(Blinatumomab)、ブロンツベットマブ(Blontuvetmab)、ブロソズマブ(Blosozumab)、ボコシズマブ(Bococizumab)、ブラジクマブ(Brazikumab)、ブレンツキシマブ・ベドチン(Brentuximab vedotin)、ブリアキヌマブ(Briakinumab)、ブロダルマブ(Brodalumab)、ブロルシズマブ(Brolucizumab)、ブロンチツズマブ(Brontictuzumab)、ブロスマブ(Burosumab)、カビラリズマブ(Cabiralizumab)、カナキヌマブ(Canakinumab)、カンツズマブメルタンシン(Cantuzumab mertansine)、カンツズマブ・ラブタンシン(Cantuzumab ravtansine)、カプラシズマブ(Caplacizumab)、カプロマブ・ペンデチド(Capromab pendetide)、カシリビマブ(Casirivimab)、カルマブ(Carlumab)、カロツキシマブ(Carotuximab)、カツマキソマブ(Catumaxomab)、cBR96-ドキソルビシン免疫複合体(cBR96-doxorubicin immunoconjugate)、セデリズマブ(Cedelizumab)、セルグツズマブ・アムナロイキン(Cergutuzumab amunaleukin)、セルトリズマブペゴル(Certolizumab pegol)、セツキシマブ(Cetuximab)、シタツズマブボガトックス(Citatuzumab bogatox)、シクツムマブ(Cixutumumab)、クラザキズマブ(Clazakizumab)、クレノリキシマブ(Clenoliximab)、クリバツズマブテトラキセタン(Clivatuzumab tetraxetan)、コドリツズマブ(Codrituzumab)、コルツキシマブ・ラブタンシン(Coltuximab ravtansine)、コナツムマブ(Conatumumab)、コンシズマブ(Concizumab)、CR6261、クレネズマブ(Crenezumab)、クロテドゥマブ(Crotedumab)、
【0041】
ダセツズマブ、(Dacetuzumab)、ダクリズマブ(Daclizumab)、ダロツズマブ(Dalotuzumab)、ダピロリズマブペゴル(Dapirolizumab pegol)、ダラツムマブ(Daratumumab)、デトレクマブ(Dectrekumab)、デミシズマブ(Demcizumab)、デニンツズマブ・マフォドチン(Denintuzumab mafodotin)、デノスマブ(Denosumab)、デパツキシズマブ・マフォドチン(Depatuxizumab mafodotin)、デルロツキシマブ・ビオチン(Derlotuximab biotin)、デツモマブ(Detumomab)、ジヌツキシマブ(Dinutuximab)、ディリダブマブ(Diridavumab)、ドマグロズマブ(Domagrozumab)、ドルリモマブアリトックス(Dorlimomab aritox)、ドロジツマブ(Drozitumab)、デュリゴツマブ(Duligotumab)、デュピルマブ(Dupilumab)、デュルバルマブ(Durvalumab)、デュシギツマブ(Dusigitumab)、エクロメキシマブ(Ecromeximab)、エクリズマブ(Eculizumab)、エドバコマブ(Edobacomab)、エドレコロマブ(Edrecolomab)、エファリズマブ(Efalizumab)、エファングマブ(Efungumab)、エルデルマブ(Eldelumab)、エルゲムツマブ(Elgemtumab)、エロツズマブ(Elotuzumab)、エルシリモマブ(Elsilimomab)、エマツズマブ(Emactuzumab)、エミベツズマブ(Emibetuzumab)、エミシズマブ(Emicizumab)、エナバツズマブ(Enavatuzumab)、エンフォルツマブ・ベドチン(Enfortumab vedotin)、エンリモマブペゴル(Enlimomab pegol)、エノブリツズマブ(Enoblituzumab)、エノキズマブ(Enokizumab)、エノチキュマブ(Enoticumab)、エンシツキシマブ(Ensituximab)、エピツモマブ・シツキセタン(Epitumomab cituxetan)、エプラツズマブ(Epratuzumab)、エレヌマブ(Erenumab)、エルリズマブ(Erlizumab)、エルツマキソマブ(Ertumaxomab)、エタラシズマブ(Etaracizumab)、エトロリズマブ(Etrolizumab)、エビナクマブ(Evinacumab)、エボロクマブ(Evolocumab)、エクスビビルマブ(Exbivirumab)、ファノレソマブ(Fanolesomab)、ファラリモマブ(Faralimomab)、ファルレツズマブ(Farletuzumab)、ファシヌマブ(Fasinumab)、FBTA05、フェルビズマブ(Felvizumab)、フェザキヌマブ(Fezakinumab)、フィバツズマブ(Fibatuzumab)、フィクラツズマブ(Ficlatuzumab)、フィギツムマブ(Figitumumab)、フィリブマブ(Firivumab)、フランボツマブ(Flanvotumab)、フレチクマブ(Fletikumab)、フォントリズマブ(Fontolizumab)、フォラルマブ(Foralumab)、フォラビルマブ(Foravirumab)、フレソリムマブ(Fresolimumab)、フルラヌマブ(Fulranumab)、フツキシマブ(Futuximab)、ガルカネズマブ(Galcanezumab)、ガリキシマブ(Galiximab)、ガニツマブ(Ganitumab)、ガンテネルマブ(Gantenerumab)、ガビリモマブ(Gavilimomab)、ゲムツズマブオゾガマイシン(Gemtuzumab ozogamicin)、ゲボキズマブ(Gevokizumab)、ギレンツキシマブ(Girentuximab)、グレンバツムマブ・ベドチン(Glembatumumab vedotin)、ゴリムマブ(Golimumab)、ゴミリキシマブ(Gomiliximab)、グセルクマブ(Guselkumab)、
【0042】
イバリズマブ、イブリツモマブ・チウキセタン(Ibritumomab tiuxetan)、イクルクマブ(Icrucumab)、イダルシズマブ(Idarucizumab)、イゴボマブ(Igovomab)、IMA-638、IMAB362、イマルマブ(Imalumab)、イムシロマブ(Imciromab)、イムデビマブ(Imdevimab)、イムガツズマブ(Imgatuzumab)、インクラクマブ(Inclacumab)、インダツキシマブ・ラブタンシン(Indatuximab ravtansine)、インダサツマブ・ベドチン(Indusatumab vedotin)、イネビリズマブ(Inebilizumab)、インフリキシマブ(Infliximab)、イノリモマブ(Inolimomab)、イノツズマブオゾガマイシン(Inotuzumab ozogamicin)、インテツムマブ(Intetumumab)、イピリムマブ(Ipilimumab)、イラツムマブ(Iratumumab)、イサツキシマブ(Isatuximab)、イトリズマブ(Itolizumab)、イセキズマブ(Ixekizumab)、ケリキシマブ(Keliximab)、ラベツズマブ(Labetuzumab)、ランブロリズマブ(Lambrolizumab)、ランパリズマブ(Lampalizumab)、ラナデルマブ(Lanadelumab)、ランドグロズマブ(Landogrozumab)、ラプリツキシマブ・エムタンシン(Laprituximab emtansine)、LBR-101/PF0442g7429、レブリキズマブ(Lebrikizumab)、レマレソマブ(Lemalesomab)、レンダリズマブ(Lendalizumab)、レンジルマブ(Lenzilumab)、レルデリムマブ(Lerdelimumab)、レクサツムマブ(Lexatumumab)、リビビルマブ(Libivirumab)、リファスツズマブ・ベドチン(Lifastuzumab vedotin)、リゲリズマブ(Ligelizumab)、リロトマブ・サテトラキセタン(Lilotomab satetraxetan)、リンツズマブ(Lintuzumab)、リリルマブ(Lirilumab)、ロデルシズマブ(Lodelcizumab)、ロキベトマブ(Lokivetmab)、ロルボツズマブメルタンシン(Lorvotuzumab mertansine)、ルカツムマブ(Lucatumumab)、ルリズマブペゴル(Lulizumab pegol)、ルミリキシマブ(Lumiliximab)、ラムレツズマブ(Lumretuzumab)、LY2951742、マパツムマブ(Mapatumumab)、マゲツキシマブ(Margetuximab)、マスリモマブ(Maslimomab)、マツズマブ(Matuzumab)、マブリリムマブ(Mavrilimumab)、メポリズマブ(Mepolizumab)、メテリムマブ(Metelimumab)、ミラツズマブ(Milatuzumab)、ミンレツモマブ(Minretumomab)、ミルベツキシマブ・ソラブタンシン(Mirvetuximab soravtansine)、ミツモマブ(Mitumomab)、モガムリズマブ(Mogamulizumab)、モナリズマブ(Monalizumab)、モロリムマブ(Morolimumab)、モタビズマブ(Motavizumab)、モキセツモマブ・パスドトックス(Moxetumomab pasudotox)、ムロモナブ-CD3(Muromonab-CD3)、ナコロマブ・タフェナトクス(Nacolomab tafenatox)、ナムイルマブ(Namilumab)、ナプツモマブ・エスタフェナトクス(Naptumomab estafenatox)、ナラツキシマブ・エムタンシン(Naratuximab emtansine)、ナルナツマブ(Narnatumab)、ナタリズマブ(Natalizumab)、ナビシキシズマブ(Navicixizumab)、ナビブマブ(Navivumab)、ネバクマブ(Nebacumab)、ネシツムマブ(Necitumumab)、ネモリズマブ(Nemolizumab)、ネレリモマブ(Nerelimomab)、ネスバキュマブ(Nesvacumab)、ニモツズマブ(Nimotuzumab)、ニボルマブ(Nivolumab)、ノフェツモマブ・メルペンタン(Nofetumomab merpentan)、
【0043】
オビルトキサキシマブ、オビヌツズマブ(Obinutuzumab)、オカラツズマブ(Ocaratuzumab)、オクレリズマブ(Ocrelizumab)、オデュリモマブ(Odulimomab)、オファツムマブ(Ofatumumab)、オララツマブ(Olaratumab)、オロキズマブ(Olokizumab)、オマリズマブ(Omalizumab)、オナルツズマブ(Onartuzumab)、オンツキシズマブ(Ontuxizumab)、オピシヌマブ(Opicinumab)、オポルツズマブモナトックス(Oportuzumab monatox)、オレゴボマブ(Oregovomab)、オルチクマブ(Orticumab)、オテリキシズマブ(Otelixizumab)、オトレツズマブ(Otlertuzumab)、オキセルマブ(Oxelumab)、オザネズマブ(Ozanezumab)、オゾラリズマブ(Ozoralizumab)、パギバキシマブ(Pagibaximab)、パリビズマブ(Palivizumab)、パムレブルマブ(Pamrevlumab)、パニツムマブ(Panitumumab)、パンコマブ(Pankomab)、パノバクマブ(Panobacumab)、パルサツズマブ(Parsatuzumab)、パスコリズマブ(Pascolizumab)、パソツキシズマブ(Pasotuxizumab)、パテクリズマブ(Pateclizumab)、パトリツマブ(Patritumab)、ペンブロリズマブ(Pembrolizumab)、ペムツモマブ(Pemtumomab)、ペラキズマブ(Perakizumab)、ペルツズマブ(Pertuzumab)、ペキセリズマブ(Pexelizumab)、ピディリズマブ(Pidilizumab)、ピナツズマブ・ベドチン(Pinatuzumab vedotin)、ピンツモマブ(Pintumomab)、プラクルマブ(Placulumab)、プロザリズマブ(Plozalizumab)、ポガリズマブ(Pogalizumab)、ポラツズマブ・ベドチン(Polatuzumab vedotin)、ポネズマブ(Ponezumab)、プレザリズマブ(Prezalizumab)、プリリキシマブ(Priliximab)、プリトキサキシマブ(Pritoxaximab)、プリツムマブ(Pritumumab)、プロ140(PRO140)、キリズマブ(Quilizumab)、ラコツモマブ(Racotumomab)、ラドレツマブ(Radretumab)、ラフィビルマブ(Rafivirumab)、ラルパンチズマブ(Ralpancizumab)、ラムシルマブ(Ramucirumab)、ラニビズマブ(Ranibizumab)、ラキシバクマブ(Raxibacumab)、リファネズマブ(Refanezumab)、レガビルマブ(Regavirumab)、レリズマブ(Reslizumab)、リロツムマブ(Rilotumumab)、リヌクマブ(Rinucumab)、リサンキズマブ(Risankizumab)、リツキシマブ(Rituximab)、リババズマブペゴル(Rivabazumab pegol)、ロバツムマブ(Robatumumab)、ロルドゥマブ(Roledumab)、ロモソズマブ(Romosozumab)、ロンタリズマブ(Rontalizumab)、ロバルピツズマブテシリン(Rovalpituzumab tesirine)、ロベリズマブ(Rovelizumab)、ルプリズマブ(Ruplizumab)、サシツズマブ・ゴビテカン(Sacituzumab govitecan)、サマリズマブ(Samalizumab)、サペリズマブ(Sapelizumab)、サリルマブ(Sarilumab)、サツモマブ・ペンデチド( Satumomab pendetide)、セクキヌマブ(Secukinumab)、セリバンツマブ(Seribantumab)、セトキサキシマブ(Setoxaximab)、セビルマブ(Sevirumab)、SGN-CD19A(SGN-CD19A)、SGN-CD33A(SGN-CD33A)、シブロツズマブ(Sibrotuzumab)、シファリムマブ(Sifalimumab)、シルツキシマブ(Siltuximab)、シムツズマブ(Simtuzumab)、シプリズマブ(Siplizumab)、シルクマブ(Sirukumab)、ソフィツズマブ・ベドチン(Sofituzumab vedotin)、ソラネズマブ(Solanezumab)、ソリトマブ(Solitomab)、ソネプシズマブ(Sonepcizumab)、ソンツズマブ(Sontuzumab)、スタムルマブ(Stamulumab)、スレソマブ(Sulesomab)、スビズマブ(Suvizumab)、
【0044】
タバルマブ、タカツズマブテトラキセタン(Tacatuzumab tetraxetan)、タドシズマブ(Tadocizumab)、タリズマブ(Talizumab)、タムツベットマブ(Tamtuvetmab)、タネズマブ(Tanezumab)、タプリツモマブ・パプトックス(Taplitumomab paptox)、タレクツマブ(Tarextumab)、テフィバズマブ(Tefibazumab)、テリモマブアリトックス(Telimomab aritox)、テナツモマブ(Tenatumomab)、テネリキシマブ(Teneliximab)、テプリズマブ(Teplizumab)、テプロツムマブ(Teprotumumab)、テシドルマブ(Tesidolumab)、テツロマブ(Tetulomab)、テゼペルマブ(Tezepelumab)、TGN1412(TGN1412)、チシリムマブ(Ticilimumab)、チガツズマブ(Tigatuzumab)、チルドラキズマブ(Tildrakizumab)、チモルマブ(Timolumab)、チソツマブ・ベドチン(Tisotumab vedotin)、TNX-650(TNX-650)、トシリズマブ(Tocilizumab)、トラリズマブ(Toralizumab)、トサトクスマブ(Tosatoxumab)、トシツモマブ(Tositumomab)、トベツマブ(Tovetumab)、トラロキヌマブ(Tralokinumab)、トラスツズマブ(Trastuzumab)、トラスツズマブ・エムタンシン(Trastuzumab emtansine)、TRBS07(TRBS07)、トレガリズマブ(Tregalizumab)、トレメリムマブ(Tremelimumab)、トレボグルマブ(Trevogrumab)、ツコツズマブセルモロイキン(Tucotuzumab celmoleukin)、ツビルマブ(Tuvirumab)、ウブリツキシマブ(Ublituximab)、ウロクプルマブ(Ulocuplumab)、ウレルマブ(Urelumab)、ウルトキサズマブ(Urtoxazumab)、ウステキヌマブ(Ustekinumab)、ウトミルマブ(Utomilumab)、バダスツキシマブ・タリリン(Vadastuximab talirine)、バンドルツズマブ・ベドチン(Vandortuzumab vedotin)、バンティクツマブ(Vantictumab)、バヌシズマブ(Vanucizumab)、バパリキシマブ(Vapaliximab)、バリルマブ(Varlilumab)、バテリズマブ(Vatelizumab)、ベドリズマブ(Vedolizumab)、ベルツズマブ(Veltuzumab)、ベパリモマブ(Vepalimomab)、ベセンクマブ(Vesencumab)、ビシリズマブ(Visilizumab)、ボバリリズマブ(Vobarilizumab)、ボロシキシマブ(Volociximab)、ボルセツズマブ・マフォドチン(Vorsetuzumab mafodotin)、ボツムマブ(Votumumab)、ゼンツズマブ(Xentuzumab)、ザルツムマブ(Zalutumumab)、ザノリムマブ(Zanolimumab)、ザツキシマブ(Zatuximab)、ジラリムマブ(Ziralimumab)、およびゾリモマブ・アリトックス(Zolimomab aritox)、またはその組み合わせ。
【0045】
本主題を説明するために特定の言葉が使用されているが、それによって生じる限定はいずれも意図されるものではない。当業者には明らかなように、本明細書で教示する発明概念を実施するために、方法に対して様々な作業上の変更がなされてもよい。図面および前述の説明は、実施形態の例をもたらす。当業者は、記載された要素のうちの1以上が単一の機能要素へと組み合わせられてもよいことを理解するであろう。代替的に、特定の要素が複数の機能要素へと分割されてもよい。ある実施形態の要素が別の実施形態に追加されてもよい。

図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図4
図5a-5c】
図6
【国際調査報告】