(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-14
(54)【発明の名称】複合フィルム
(51)【国際特許分類】
B32B 27/34 20060101AFI20230607BHJP
B32B 5/18 20060101ALI20230607BHJP
F16L 59/02 20060101ALI20230607BHJP
H01M 10/658 20140101ALI20230607BHJP
【FI】
B32B27/34
B32B5/18
F16L59/02
H01M10/658
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022562533
(86)(22)【出願日】2021-04-12
(85)【翻訳文提出日】2022-12-05
(86)【国際出願番号】 US2021026834
(87)【国際公開番号】W WO2021211428
(87)【国際公開日】2021-10-21
(32)【優先日】2020-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アダム ジュニア、アーサー エル.
(72)【発明者】
【氏名】ワン、フェイ
(72)【発明者】
【氏名】バリーレ、アレッサンドロ
(72)【発明者】
【氏名】リュー、チャ
(72)【発明者】
【氏名】リー、チュアンピン
(72)【発明者】
【氏名】オルフ、ニコラス デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン、レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】マンフレディ、ディノ
【テーマコード(参考)】
3H036
4F100
5H031
【Fターム(参考)】
3H036AA09
3H036AB15
3H036AB18
3H036AC03
4F100AA17A
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5H031EE03
5H031HH03
5H031HH06
5H031HH08
5H031KK02
(57)【要約】
本開示は、第1の多孔質層、及び第1の多孔質層を覆う第1のバリア層を含み得る多層複合材に関する。第1のバリア層は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。多層複合材は、少なくとも約180℃以下の難燃性定格及び約600kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の多孔質層と、
前記第1の多孔質層を覆う第1のバリア層であって、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のバリア層と
を含む、多層複合材であって、
前記多層複合材が約180℃以下の難燃性定格を含み、並びに
前記多層複合材が約600kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、多層複合材。
【請求項2】
前記多層複合材が約150℃以下の難燃性定格を含む、請求項1に記載の多層複合材。
【請求項3】
前記複合材が約400kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、請求項1に記載の多層複合材。
【請求項4】
前記多層複合材が約560kg/m
3以下の密度を含む、請求項1に記載の多層複合材。
【請求項5】
前記多層複合材が少なくとも約140kg/m
3の密度を含む、請求項4に記載の多層複合材。
【請求項6】
前記第1の多孔質層がシリコーン材料を含む、請求項1に記載の多層複合材。
【請求項7】
前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して少なくとも約30重量%及び約99重量%以下のケイ素材料含有量を含む、請求項6に記載の多層複合材。
【請求項8】
前記第1の多孔質層がフィラー材料を含む、請求項1に記載の多層複合材。
【請求項9】
前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して少なくとも約10重量%及び約90重量%以下のフィラー材料含有量を含む、請求項8に記載の多層複合材。
【請求項10】
前記フィラー材料がマイカカオリンを含む、請求項8に記載の多層複合材。
【請求項11】
前記フィラー材料が、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、水酸化マグネシウム(MDH)及び他の金属水酸化物を含む、請求項8に記載の多層複合材。
【請求項12】
第1の多孔質層と、
前記第1の多孔質層を覆う第1のバリア層であって、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のバリア層と
を含む、熱バリア複合材であって、
前記熱バリア複合材が少なくとも約200℃の難燃性定格を含み、並びに
前記熱バリア複合材が50%歪みにて約350kPa以下の圧縮定格を含む、熱バリア複合材。
【請求項13】
前記第1の多孔質層がフィラー材料を含む、請求項12に記載の熱バリア複合材。
【請求項14】
前記フィラー材料が、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、水酸化マグネシウム(MDH)及び他の金属水酸化物を含む、請求項13に記載の熱バリア複合材。
【請求項15】
前記複合材が少なくとも約2.0の厚さ比PL1/BL1を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、請求項12に記載の熱バリア複合材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、多層複合材、特に様々な用途において、例えば電池パックにおいて熱バリアとして使用するための多層複合材に関する。
【背景技術】
【0002】
多層複合フィルムは、様々な用途において高温保護用に、例えば電気自動車の電池パックにおける熱バリア、高温ケーブル保護における熱バリア被覆材、熱溶射収容用の熱バリア容器などとして使用するために設計され得る。しかし、これら及び他の用途では、技術の改善により潜在的な熱増大が上昇し続けている。したがって、そのような高い熱ポテンシャルから保護する改良されたバリア設計が引き続き必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、多層複合材は、第1の多孔質層、及び第1の多孔質層の表面を覆う第1のバリア層を含み得る。第1のバリア層は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。多層複合材は、約180℃以下の難燃性定格及び約600kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。
【0004】
別の態様によれば、電池パック熱バリアは、第1の多孔質層及び第1の多孔質層の表面を覆う第1のバリア層を含み得る多層複合材を含み得る。第1のバリア層は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。熱バリア材料は、約180℃以下の難燃性定格及び約600kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。
【0005】
実施形態は例として示され、添付図面に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本明細書に記載のある実施形態による多層複合材の一例の図を含む。
【
図2】本明細書に記載のある実施形態による多層複合材の別の例の図を含む。
【
図3】本明細書に記載のある実施形態による多層複合材の別の例の図を含む。
【
図4】本明細書に記載のある実施形態による熱バリア複合材の一例の図を含む。
【
図5】本明細書に記載のある実施形態による熱バリア複合材の別の例の図を含む。
【
図6】本明細書に記載のある実施形態による熱バリア複合材の別の例の図を含む。
【発明を実施するための形態】
【0007】
当業者は、図の要素が簡単明瞭のために示され、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを認識している。
【0008】
以下の議論は、特定の教示の実装及び実施形態に焦点を当てる。詳細な説明は、ある実施形態の説明を助けるために提供され、開示又は教示の範囲又は適用性を制限するものとして解釈されるべきでない。本明細書で提供される開示及び教示に基づいて、他の実施形態を使用できることが認識される。
【0009】
「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的包含を含むものとする。例えば、特徴のリストを含む方法、物品又は装置は、それらの特徴だけに必ずしも限定されないが、そのような方法、物品又は装置に明示的に列挙されない又は固有の他の特徴を含み得る。さらに、それとは反対であることを明示的に記述されない限り、「又は」は、包括的論理和(inclusive-or)を示し、排他的論理和(exclusive-or)を示さない。例えば、条件A又はBは、次のいずれか一項によって満足される:Aは真である(又は存在する)及びBは偽である(又は存在しない)、Aは偽である(又は存在しない)及びBは真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)。
【0010】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書で説明される要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは単に便宜のために、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、別途それが意味していることが明確ではない限り、1つ、少なくとも1つ又は単数形を含み、複数形も含み、逆もまた同様であることが読み取られるべきである。例えば、本明細書において単一の項目が説明される場合、1を超える項目が、単一の項目の代わりに使用され得る。同様に、本明細書において1を超える項目が説明される場合、単一の項目は、その1を超える項目に置換され得る。
【0011】
多層複合材
本明細書に記載の実施形態は一般に、第1の多孔質層及び第1の多孔質層を覆う第1のバリア層を含み得る多層複合材に関する。ある実施形態によれば、第1のバリア層は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材は、難燃性及び圧縮における改善された性能の組み合わせを示し得る。例えば、ある実施形態によれば、多層複合材は、約180℃以下の難燃性定格を有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材は、約600kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。
【0012】
例示の目的で、
図1は、本明細書に記載の実施形態による多層複合材100を示す。
図1に示すように、多層複合材100は、第1の多孔質層110及び第1の多孔質層110を覆う第1のバリア層120を含み得る。
【0013】
ある実施形態によれば、多層複合材100は、特定の難燃性定格を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、任意の層又は任意の多層複合材の難燃性定格は、対流火炎試験を使用して試験された多層複合材の非加熱側で達する最高温度として定義され得る。
【0014】
本明細書に記載の実施形態の目的のために、任意の層又は任意の多層複合材の難燃性定格の測定に使用される火炎対流試験は、以下の手順に従う。まず、少量のポリイミドテープを用いて、室温(30℃未満)のアルミニウムブロックに試験試料を貼付する。試料のブロックへの固定に十分なテープのみを使用し、試験を妨げないように、テープを試験試料及びアルミニウムブロックの角に貼付する。次に、試験開始前に、試料-アルミニウム-ブロック試験組立体を26℃未満に冷却する。組立体に空気を吹き付けるためにファンを使用して冷却を加速することができる。点火し、火炎を625℃まで加熱する。火炎温度が650℃に達したら、試料の片側を火炎内に入れる試験フレーム上に、試料組立体を穏やかだが迅速に配置する。試料-アルミニウム-ブロック試験組立体の火炎とは反対側(即ち、低温側)の温度を監視し、90秒経過後の温度を記録する。
【0015】
ある実施形態によれば、多層複合材100は、約180℃以下、例えば約175℃以下、又は約170℃以下、又は約165℃以下、又は約160℃以下、又は約155℃以下、又は約150℃以下、又は約145℃以下、又は約140℃以下、又は約135℃以下、又は約130℃以下、又は約125℃以下、又はさらに約120℃以下の難燃性定格を有し得る。多層複合材100の難燃性定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材100の難燃性定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0016】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、特定の50%歪み圧縮定格を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、50%歪み圧縮定格は、50%歪みでの試料尺度の圧縮定格として定義され、50%歪みでの試料の圧縮力及び圧縮力たわみを測定することによって求められる。圧縮力(FTC)は、試料を所定の歪みに圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮力たわみ(CFD)は、所望の歪み(即ち50%)で保持されたときに試料によって維持されるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度及び10グラムのトリガー力の後に、FTC値及びCFD値の両方を検出及び記録するテクスチャアナライザを使用して測定を行う。
【0017】
ある実施形態によれば、多層複合材100は、約600kPa以下、例えば約575kPa以下、又は約550kPa以下、又は約525kPa以下、又は約500kPa以下、又は約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。多層複合材100の50%歪み圧縮定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材100の50%歪み圧縮定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0018】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、特定の密度を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、任意の層又は任意の多層複合材100の密度は、ASTM D1056に従って求められ得る。ある実施形態によれば、多層複合材100は、約560kg/m3以下、例えば約540kg/m3以下、又は約520kg/m3以下、又は約500kg/m3以下、又は約480kg/m3以下、又は約460kg/m3以下、又は約440kg/m3以下、又は約420kg/m3以下、又は約400kg/m3以下、又は約380kg/m3以下、又は約360kg/m3以下、又は約340kg/m3以下、又は約320kg/m3以下、又はさらに約300kg/m3以下の密度を有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、少なくとも約140kg/m3、例えば少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は少なくとも約240kg/m3、又は少なくとも約260kg/m3、又はさらに少なくとも約280kg/m3の密度を有し得る。多層複合材100の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材100の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0019】
さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層110は特定の材料を含み得る。例えば、第1の多孔質層110は、ケイ素材料を含み得る。
【0020】
さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層110はケイ素材料の特定の含有量を含み得る。例えば、第1の多孔質層110は、第1の多孔質層110の総重量に対して、少なくとも約30重量%、例えば少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約70重量%、又は少なくとも約80重量%、又は少なくとも約90重量%、又はさらに少なくとも約95重量%のケイ素材料含有量を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層110は、約99重量%以下、例えば約98重量%以下、又は約97重量%以下、又はさらに約96重量%以下のケイ素材料含有量を含み得る。第1の多孔質層110のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第1の多孔質層110のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0021】
さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層110は特定のフィラー材料を含み得る。例えば、第1の多孔質層110のフィラー材料は、マイカ、カオリン、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層110のフィラー材料は、金属水酸化物、例えば水酸化マグネシウム(MDH)、金属水酸化物、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層110のフィラー材料は、シリカ、金属シリカート、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層110のフィラー材料は、カーボナート、例えばカルシウムカーボナート、亜鉛ボラート、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層110のフィラー材料は、金属酸化物、例えば酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0022】
なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層110はフィラー材料の特定の含有量を含み得る。例えば、第1の多孔質層110は、第1の多孔質層110の総重量に対して、少なくとも約10重量%、例えば少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約65重量%、又は少なくとも約70重量%、又はさらに少なくとも約75重量%のフィラー材料含有量を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層110は、約95重量%以下、例えば約90重量%以下、又は約85重量%以下、又はさらに約80重量%以下のフィラー材料含有量を含み得る。第1の多孔質層110のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第1の多孔質層110のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0023】
特定の実施形態によれば、第1の多孔質層110は特定の厚さを有し得る。例えば第1の多孔質層110は、少なくとも約1mm、例えば少なくとも約1.3mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約1.7mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.3mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約2.7mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.3mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約3.7mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.3mm、又は少なくとも約4.5mm、又は少なくとも約4.7mm、又は少なくとも約5.0mm、又は少なくとも約5.3mm、又は少なくとも約5.5mm、又は少なくとも約5.7mm、又は少なくとも約6.0mm、又は少なくとも約6.3mm、又は少なくとも約6.5mm、又はさらに少なくとも約7.0mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層110は、約13mm以下、例えば約12.8mm以下、又は約12.5mm以下、又は約12.2mm以下、又は約12.0mm以下、又は約11.8mm以下、又は約11.5mm以下、又は約11.2mm以下、又は約11.0mm以下、又は約10.8mm以下、又は約10.5mm以下、又は約10.2mm以下、又は約10.0mm以下、又は約9.8mm以下、又は約9.5mm以下、又は約9.2mm以下、又は約9.0mm以下、又は約8.8mm以下、又は約8.5mm以下、又は約8.2mm以下、又はさらに約8.0mm以下の厚さを有し得る。第1の多孔質層110の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第1の多孔質層110の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0024】
ある実施形態によれば、第1のバリア層110は、特定の材料を含み得る。例えば、第1のバリア層110は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層110は、特定の材料から本質的になり得る。例えば、第1のバリア層110は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの組み合わせから本質的になり得る。
【0025】
さらに他の実施形態によれば、第1のバリア層120は特定の厚さを有し得る。例えば第1のバリア層120は、少なくとも約0.10mm、例えば少なくとも約0.13mm、又は少なくとも約0.15mm、又は少なくとも約0.17mm、又は少なくとも約0.20mm、又は少なくとも約0.23mm、又は少なくとも約0.25mm、又は少なくとも約0.27mm、又は少なくとも約0.30mm、又は少なくとも約0.33mm、又はさらに少なくとも約0.35mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層120は、約0.55mm以下、例えば約0.52mm以下、又は約0.50mm以下、又は約0.48mm以下、又は約0.45mm以下、又は約0.42mm以下、又はさらに約0.40mm以下の厚さを有し得る。第1のバリア層120の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第1のバリア層120の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0026】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、特定の厚さを有し得る。例えば多層複合材100は、少なくとも約1.0mm、例えば少なくとも約1.03mm、又は少なくとも約1.05mm、又は少なくとも約1.07mm、又は少なくとも約1.10mm、又は少なくとも約1.13mm、又は少なくとも約1.15mm、又は少なくとも約1.17mm、又は少なくとも約1.20mm、又は少なくとも約1.30mm、又は少なくとも約1.40mm、又は少なくとも約1.50mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は少なくとも約5.0mm、又は少なくとも約5.5mm、又はさらに少なくとも約6.0mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、約13mm以下、例えば約12.5mm以下、又は約12.0mm以下、又は約11.5mm以下、又は約11.0mm以下、又は約10.5mm以下、又は約10.0mm以下、又は約9mm以下、又は約8.5mm以下、又はさらに約8.0mm以下の厚さを有し得る。多層複合材100の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材100の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0027】
なお他の実施形態によれば、多層複合材100は、特定の厚さ比PL1/BL1を有し得て、PL1は第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1は第1のバリア層の厚さに等しい。例えば多層複合材100は、少なくとも約2.0、例えば少なくとも約5.0、又は少なくとも約10、又は少なくとも約15、又は少なくとも約20、又は少なくとも約25、又は少なくとも約30、又は少なくとも約35、又は少なくとも約40、又は少なくとも約45、又は少なくとも約50、又は少なくとも約55、又は少なくとも約60、又は少なくとも約65、又はさらに少なくとも約70の厚さ比PL1/BL1を有し得る。なお他の実施形態によれば、多層複合材100は、約99以下、例えば約95以下、又は約90以下、又は約85以下、又は約80以下、又はさらに約75以下の厚さ比PL1/BL1を有し得る。多層複合材100の厚さ比PL1/BL1は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材100の厚さ比PL1/BL1は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0028】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、特定の厚さ比PL1/CFを有し得て、PL1は第1の多孔質層の厚さに等しく、CFは複合材の厚さに等しい。例えば多層複合材100は、少なくとも約0.50、例えば少なくとも約0.52、又は少なくとも約0.54、又は少なくとも約0.56、又は少なくとも約0.58、又は少なくとも約0.60、又は少なくとも約0.62、又は少なくとも約0.64、又は少なくとも約0.66、又は少なくとも約0.68、又は少なくとも約0.70、又は少なくとも約0.72、又は少なくとも約0.74、又は少なくとも約0.76、又は少なくとも約0.78、又はさらに少なくとも約0.80の厚さ比PL1/CFを有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、約0.99以下、又は約0.96以下、又は約0.94以下、又は約0.92以下、又は約0.90以下、又は約0.88以下、又は約0.86以下、又は約0.84以下、又は約0.82以下、又はさらに約0.80以下の厚さ比PL1/CFを有し得る。多層複合材100の厚さ比PL1/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材100の厚さ比PL1/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0029】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、特定の厚さ比BL1/CFを有し得て、BL1は第1のバリア層の厚さに等しく、CFは複合材の厚さに等しい。例えば多層複合材100は、少なくとも約0.01、例えば少なくとも約0.02、又は少なくとも約0.04、又は少なくとも約0.06、又は少なくとも約0.08、又は少なくとも約0.10、又は少なくとも約0.12、又は少なくとも約0.14、又は少なくとも約0.16、又は少なくとも約0.18、又は少なくとも約0.20、又は少なくとも約0.22、又は少なくとも約0.24、又はさらに少なくとも約0.26の厚さ比BL1/CFを有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材100は、約0.4以下、例えば約0.38以下、又は約0.36以下、又は約0.34以下、又は約0.32以下、又は約0.30以下、又はさらに約0.28以下の厚さ比BL1/CFを有し得る。多層複合材100の厚さ比BL1/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材100の厚さ比BL1/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0030】
図2は、本明細書に記載の実施形態による別の多層複合材200を示す。
図2に示すように、多層複合材200は、第1の多孔質層210、第1の多孔質層210を覆う第1のバリア層220、及び第1の多孔質層210の下にある第2のバリア層230を含み得る。
図2に示すように、第1の多孔質層210は、第1のバリア層220と第2のバリア層230との間に位置し得る。
【0031】
図2に示すような多層複合材200及び多層複合材200に関して記載されるすべての構成要素は、
図1の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、
図2に示す多層複合材200、第1の多孔質層210及び第1のバリア層220の特性は、それぞれ
図1に示す多層複合材100、第1の多孔質層110及び第1のバリア層120を参照して本明細書で説明した、対応する特性のいずれをも有し得る。
【0032】
また他の実施形態によれば、多層複合材200は、特定の難燃性定格を有し得る。ある実施形態によれば、多層複合材200は、約180℃以下、例えば約175℃以下、又は約170℃以下、又は約165℃以下、又は約160℃以下、又は約155℃以下、又は約150℃以下、又は約145℃以下、又は約140℃以下、又は約135℃以下、又は約130℃以下、又は約125℃以下、又はさらに約120℃以下の難燃性定格を有し得る。多層複合材200の難燃性定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材200の難燃性定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0033】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材200は、特定の圧縮定格を有し得る。ある実施形態によれば、多層複合材200は、約600kPa以下、例えば約575kPa以下、又は約550kPa以下、又は約525kPa以下、又は約500kPa以下、又は約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。多層複合材200の50%歪み圧縮定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材200の50%歪み圧縮定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0034】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材200は、特定の密度を有し得る。ある実施形態によれば、多層複合材200は、約560kg/m3以下、例えば約540kg/m3以下、又は約520kg/m3以下、又は約500kg/m3以下、又は約480kg/m3以下、又は約460kg/m3以下、又は約440kg/m3以下、又は約420kg/m3以下、又は約400kg/m3以下、又は約380kg/m3以下、又は約360kg/m3以下、又は約340kg/m3以下、又は約320kg/m3以下、又はさらに約300kg/m3以下の密度を有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材200は、少なくとも約140kg/m3、例えば少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は少なくとも約240kg/m3、又は少なくとも約260kg/m3、又はさらに少なくとも約280kg/m3の密度を有し得る。多層複合材200の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材200の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0035】
ある実施形態によれば、第2のバリア層230は、特定の材料を含み得る。例えば、第2のバリア層230は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層230は、特定の材料から本質的になり得る。例えば、第2のバリア層230は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの組み合わせから本質的になり得る。
【0036】
さらに他の実施形態によれば、第2のバリア層230は、特定の厚さを有し得る。例えば第2のバリア層230は、少なくとも約0.10mm、例えば少なくとも約0.13mm、又は少なくとも約0.15mm、又は少なくとも約0.17mm、又は少なくとも約0.20mm、又は少なくとも約0.23mm、又は少なくとも約0.25mm、又は少なくとも約0.27mm、又は少なくとも約0.30mm、又は少なくとも約0.33mm、又はさらに少なくとも約0.35mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層230は、約0.55mm以下、例えば約0.52mm以下、又は約0.50mm以下、又は約0.48mm以下、又は約0.45mm以下、又は約0.42mm以下、又はさらに約0.40mm以下の厚さを有し得る。第2のバリア層230の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第2のバリア層230の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0037】
なお他の実施形態によれば、多層複合材200は、特定の厚さ比PL1/BL2を有し得て、PL1は第1の多孔質層の厚さに等しく、BL2は第2のバリア層の厚さに等しい。例えば多層複合材200は、少なくとも約2.0、例えば少なくとも約5.0、又は少なくとも約10、又は少なくとも約15、又は少なくとも約20、又は少なくとも約25、又は少なくとも約30、又は少なくとも約35、又は少なくとも約40、又は少なくとも約45、又は少なくとも約50、又は少なくとも約55、又は少なくとも約60、又は少なくとも約65、又はさらに少なくとも約70の厚さ比PL1/BL2を有し得る。なお他の実施形態によれば、多層複合材200は、約99以下、例えば約95以下、又は約90以下、又は約85以下、又は約80以下、又はさらに約75以下の厚さ比PL1/BL2を有し得る。多層複合材200の厚さ比PL1/BL2は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材200の厚さ比PL1/BL2は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0038】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材200は、特定の厚さ比BL2/CFを有し得て、BL2は第2のバリア層の厚さに等しく、CFは複合材の厚さに等しい。例えば多層複合材200は、少なくとも約0.01、例えば少なくとも約0.02、又は少なくとも約0.04、又は少なくとも約0.06、又は少なくとも約0.08、又は少なくとも約0.10、又は少なくとも約0.12、又は少なくとも約0.14、又は少なくとも約0.16、又は少なくとも約0.18、又は少なくとも約0.20、又は少なくとも約0.22、又は少なくとも約0.24、又はさらに少なくとも約0.26の厚さ比BL2/CFを有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材200は、約0.4以下、例えば約0.38以下、又は約0.36以下、又は約0.34以下、又は約0.32以下、又は約0.30以下、又はさらに約0.28以下の厚さ比BL2/CFを有し得る。多層複合材200の厚さ比BL2/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材200の厚さ比BL2/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0039】
図3は、本明細書に記載の実施形態による別の多層複合材300を示す。
図3に示すように、多層複合材300は、第1の多孔質層310、第1の多孔質層310を覆う第1のバリア層320、及び第1のバリア層320を覆う第2の多孔質層340を含み得る。
図3に示すように、第1のバリア層320は、第1の多孔質層310と第2の多孔質層340との間に位置し得る。
【0040】
図3に示すような多層複合材300及び多層複合材300に関して記載されるすべての構成要素は、
図1及び/又は
図2の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、
図3に示す多層複合材300、第1の多孔質層310、及び第1のバリア層320の特性は、それぞれ
図1(
図2)に示す多層複合材100(200)、第1の多孔質層110(210)、及び第1のバリア層120(220)を参照して本明細書に記載される対応する特性のいずれかを有し得る。
【0041】
また他の実施形態によれば、多層複合材300は、特定の難燃性定格を有し得る。ある実施形態によれば、多層複合材300は、約180℃以下、例えば約175℃以下、又は約170℃以下、又は約165℃以下、又は約160℃以下、又は約155℃以下、又は約150℃以下、又は約145℃以下、又は約140℃以下、又は約135℃以下、又は約130℃以下、又は約125℃以下、又はさらに約120℃以下の難燃性定格を有し得る。多層複合材300の難燃性定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材300の難燃性定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0042】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材300は、特定の50%歪み圧縮定格を有し得る。ある実施形態によれば、多層複合材300は、約600kPa以下、例えば約575kPa以下、又は約550kPa以下、又は約525kPa以下、又は約500kPa以下、又は約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。多層複合材300の50%歪み圧縮定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材300の50%歪み圧縮定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0043】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材300は、特定の密度を有し得る。ある実施形態によれば、多層複合材300は、約560kg/m3以下、例えば約540kg/m3以下、又は約520kg/m3以下、又は約500kg/m3以下、又は約480kg/m3以下、又は約460kg/m3以下、又は約440kg/m3以下、又は約420kg/m3以下、又は約400kg/m3以下、又は約380kg/m3以下、又は約360kg/m3以下、又は約340kg/m3以下、又は約320kg/m3以下、又はさらに約300kg/m3以下の密度を有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材300は、少なくとも約140kg/m3、例えば少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は少なくとも約240kg/m3、又は少なくとも約260kg/m3、又はさらに少なくとも約280kg/m3の密度を有し得る。多層複合材300の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材300の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0044】
さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層340は特定の材料を含み得る。例えば、第2の多孔質層340は、ケイ素材料を含み得る。
【0045】
さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層340はケイ素材料の特定の含有量を含み得る。例えば、第2の多孔質層340は、第2の多孔質層340の総重量に対して、少なくとも約30重量%、例えば少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約70重量%、又は少なくとも約80重量%、又は少なくとも約90重量%、又はさらに少なくとも約95重量%のケイ素材料含有量を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層340は、約99重量%以下、例えば約98重量%以下、又は約97重量%以下、又はさらに約96重量%以下のケイ素材料含有量を含み得る。第2の多孔質層340のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第2の多孔質層340のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0046】
さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層340は特定のフィラー材料を含み得る。例えば、第2の多孔質層340のフィラー材は、マイカ、カオリン、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層340のフィラー材料は、金属水酸化物、例えば水酸化マグネシウム(MDH)、金属水酸化物、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第2の多孔質層340のフィラー材料は、シリカ、金属シリカート、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第2の多孔質層340のフィラー材料は、カーボナート、例えばカルシウムカーボナート、亜鉛ボラート、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層340のフィラー材料は、金属酸化物、例えば酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0047】
なお他の実施形態によれば、第2の多孔質層340はフィラー材料の特定の含有量を含み得る。例えば、第2の多孔質層340は、第2の多孔質層340の総重量に対して、少なくとも約10重量%、例えば少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約65重量%、又は少なくとも約70重量%、又はさらに少なくとも約75重量%のフィラー材料含有量を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層340は、約95重量%以下、例えば約90重量%以下、又は約85重量%以下、又はさらに約80重量%以下のフィラー材料含有量を含み得る。第2の多孔質層340のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第2の多孔質層340のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0048】
特定の実施形態によれば、第2の多孔質層340は特定の厚さを有し得る。例えば第2の多孔質層340は、少なくとも約1mm、例えば少なくとも約1.3mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約1.7mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.3mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約2.7mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.3mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約3.7mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.3mm、又は少なくとも約4.5mm、又は少なくとも約4.7mm、又は少なくとも約5.0mm、又は少なくとも約5.3mm、又は少なくとも約5.5mm、又は少なくとも約5.7mm、又は少なくとも約6.0mm、又は少なくとも約6.3mm、又は少なくとも約6.5mm、又はさらに少なくとも約7.0mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層340は、約13mm以下、例えば約12.8mm以下、又は約12.5mm以下、又は約12.2mm以下、又は約12.0mm以下、又は約11.8mm以下、又は約11.5mm以下、又は約11.2mm以下、又は約11.0mm以下、又は約10.8mm以下、又は約10.5mm以下、又は約10.2mm以下、又は約10.0mm以下、又は約9.8mm以下、又は約9.5mm以下、又は約9.2mm以下、又は約9.0mm以下、又は約8.8mm以下、又は約8.5mm以下、又は約8.2mm以下、又はさらに約8.0mm以下の厚さを有し得る。第2の多孔質層340の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第2の多孔質層340の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0049】
なお他の実施形態によれば、多層複合材300は、特定の厚さ比PL2/BL1を有し得て、PL2は第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1は第1のバリア層の厚さに等しい。例えば多層複合材300は、少なくとも約2.0、例えば少なくとも約5.0、又は少なくとも約10、又は少なくとも約15、又は少なくとも約20、又は少なくとも約25、又は少なくとも約30、又は少なくとも約35、又は少なくとも約40、又は少なくとも約45、又は少なくとも約50、又は少なくとも約55、又は少なくとも約60、又は少なくとも約65、又はさらに少なくとも約70の厚さ比PL2/BL1を有し得る。なお他の実施形態によれば、多層複合材300は、約99以下、例えば約95以下、又は約90以下、又は約85以下、又は約80以下、又はさらに約75以下の厚さ比PL2/BL1を有し得る。多層複合材300の厚さ比PL2/BL1は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材300の厚さ比PL2/BL1は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0050】
さらに他の実施形態によれば、多層複合材300は、特定の厚さ比PL2/CFを有し得て、PL2は第1の多孔質層の厚さに等しく、CFは複合材の厚さに等しい。例えば多層複合材300は、少なくとも約0.35、例えば少なくとも約0.37、又は少なくとも約0.39、又は少なくとも約0.40、又は少なくとも約0.45、又は少なくとも約0.50、又は少なくとも約0.55、又は少なくとも約0.60、又は少なくとも約0.65、又は少なくとも約0.70、又は少なくとも約0.75、又はさらに少なくとも約0.80の厚さ比PL2/CFを有し得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材300は、約0.99以下、又は約0.96以下、又は約0.94以下、又は約0.92以下、又は約0.90以下、又は約0.88以下、又は約0.86以下、又は約0.84以下、又は約0.82以下、又はさらに約0.80以下の厚さ比PL2/CFを有し得る。多層複合材300の厚さ比PL2/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。多層複合材300の厚さ比PL2/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0051】
ある実施形態によれば、本明細書に記載の多層複合材は、多層複合材の任意の許容され得る形成工程に従って形成され得る。特定の実施形態によれば、多層複合材は、多孔質フォームとバリア層が例えばケイ素接着剤、ゴム接着剤、アクリル接着剤、フェノール性接着剤、ポリウレタン系接着剤又はそれらの任意の組み合わせなどの転写接着剤を使用して積層される積層工程を使用して形成され得る。さらに他の実施形態によれば、多層複合材は、多孔質フォームとコートバリア層を用いた積層工程であって、バリア層上のコーティングが接着剤、例えばケイ素接着剤、ゴム接着剤、アクリル接着剤、フェノール性接着剤、ポリウレタン系接着剤又はそれらの任意の組み合わせである積層工程を使用して形成され得る。なお他の実施形態によれば、多層複合材は、フォームがバリアフィルム上又はバリアフィルム間に直接キャストされる、直接キャスト形成工程を使用して形成され得る。
【0052】
熱バリア複合材
ここで本明細書に記載の追加の実施形態を検討すると、そのような実施形態は、一般に第1の多孔質層、及び第1の多孔質層を覆う第1のバリア層を含み得る熱バリア複合材に関する。ある実施形態によれば、バリア層は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材は、難燃性及び圧縮における改善された性能の組み合わせを示し得る。例えば、ある実施形態によれば、熱バリア複合材は、少なくとも約200℃の難燃性定格を有し得る。なお他の実施形態によれば、熱バリア複合材は、50%歪みにて少なくとも約350kPaの圧縮定格を有し得る。
【0053】
例示の目的で、
図4は、本明細書に記載の実施形態による熱バリア複合材400を示す。
図4に示すように、熱バリア複合材400は、第1の多孔質層410、及び第1の多孔質層410を覆う第1のバリア層420を含み得る。
【0054】
また他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、特定の難燃性定格を有し得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合材400は、約180℃以下、例えば約175℃以下、又は約170℃以下、又は約165℃以下、又は約160℃以下、又は約155℃以下、又は約150℃以下、又は約145℃以下、又は約140℃以下、又は約135℃以下、又は約130℃以下、又は約125℃以下、又はさらに約120℃以下の難燃性定格を有し得る。熱バリア複合材400の難燃性定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材400の難燃性定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0055】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、特定の圧縮定格を有し得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合材400は、約600kPa以下、例えば約575kPa以下、又は約550kPa以下、又は約525kPa以下、又は約500kPa以下、又は約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。熱バリア複合材400の50%歪み圧縮定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材400の50%歪み圧縮定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0056】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、特定の密度を有し得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合材400は、約560kg/m3以下、例えば約540kg/m3以下、又は約520kg/m3以下、又は約500kg/m3以下、又は約480kg/m3以下、又は約460kg/m3以下、又は約440kg/m3以下、又は約420kg/m3以下、又は約400kg/m3以下、又は約380kg/m3以下、又は約360kg/m3以下、又は約340kg/m3以下、又は約320kg/m3以下、又はさらに約300kg/m3以下の密度を有し得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、少なくとも約140kg/m3、例えば少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は少なくとも約240kg/m3、又は少なくとも約260kg/m3、又はさらに少なくとも約280kg/m3の密度を有し得る。熱バリア複合材400の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材400の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0057】
さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層410は特定の材料を含み得る。例えば、第1の多孔質層410は、ケイ素材料を含み得る。
【0058】
さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層410はケイ素材料の特定の含有量を含み得る。例えば、第1の多孔質層410は、第1の多孔質層410の総重量に対して、少なくとも約30重量%、例えば少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約70重量%、又は少なくとも約80重量%、又は少なくとも約90重量%、又はさらに少なくとも約95重量%のケイ素材料含有量を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層410は、約99重量%以下、例えば約98重量%以下、又は約97重量%以下、又はさらに約96重量%以下のケイ素材料含有量を含み得る。第1の多孔質層410のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第1の多孔質層410のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0059】
さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層410は特定のフィラー材料を含み得る。例えば、第1の多孔質層410のフィラー材は、マイカ、カオリン、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層410のフィラー材料は、金属水酸化物、例えば水酸化マグネシウム(MDH)、金属水酸化物、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層410のフィラー材料は、シリカ、金属シリカート、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層410のフィラー材料は、カーボナート、例えばカルシウムカーボナート、亜鉛ボラート、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層410のフィラー材料は、金属酸化物、例えば酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0060】
なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層410はフィラー材料の特定の含有量を含み得る。例えば、第1の多孔質層410は、第1の多孔質層410の総重量に対して、少なくとも約10重量%、例えば少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約65重量%、又は少なくとも約70重量%、又はさらに少なくとも約75重量%のフィラー材料含有量を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の多孔質層410は、約95重量%以下、例えば約90重量%以下、又は約85重量%以下、又はさらに約80重量%以下のフィラー材料含有量を含み得る。第1の多孔質層410のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第1の多孔質層410のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0061】
特定の実施形態によれば、第1の多孔質層410は特定の厚さを有し得る。例えば第1の多孔質層410は、少なくとも約1mm、例えば少なくとも約1.3mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約1.7mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.3mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約2.7mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.3mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約3.7mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.3mm、又は少なくとも約4.5mm、又は少なくとも約4.7mm、又は少なくとも約5.0mm、又は少なくとも約5.3mm、又は少なくとも約5.5mm、又は少なくとも約5.7mm、又は少なくとも約6.0mm、又は少なくとも約6.3mm、又は少なくとも約6.5mm、又はさらに少なくとも約7.0mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の多孔質層410は、約13mm以下、例えば約12.8mm以下、又は約12.5mm以下、又は約12.2mm以下、又は約12.0mm以下、又は約11.8mm以下、又は約11.5mm以下、又は約11.2mm以下、又は約11.0mm以下、又は約10.8mm以下、又は約10.5mm以下、又は約10.2mm以下、又は約10.0mm以下、又は約9.8mm以下、又は約9.5mm以下、又は約9.2mm以下、又は約9.0mm以下、又は約8.8mm以下、又は約8.5mm以下、又は約8.2mm以下、又はさらに約8.0mm以下の厚さを有し得る。第1の多孔質層410の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第1の多孔質層410の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識される。
【0062】
ある実施形態によれば、第1のバリア層110は、特定の材料を含み得る。例えば、第1のバリア層110は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層110は、特定の材料から本質的になり得る。例えば、第1のバリア層110は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの組み合わせから本質的になり得る。
【0063】
さらに他の実施形態によれば、第1のバリア層420は、特定の厚さを有し得る。例えば第1のバリア層420は、少なくとも約0.10mm、例えば少なくとも約0.13mm、又は少なくとも約0.15mm、又は少なくとも約0.17mm、又は少なくとも約0.20mm、又は少なくとも約0.23mm、又は少なくとも約0.25mm、又は少なくとも約0.27mm、又は少なくとも約0.30mm、又は少なくとも約0.33mm、又はさらに少なくとも約0.35mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層420は、約0.55mm以下、例えば約0.52mm以下、又は約0.50mm以下、又は約0.48mm以下、又は約0.45mm以下、又は約0.42mm以下、又はさらに約0.40mm以下の厚さを有し得る。第1のバリア層420の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第1のバリア層420の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0064】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、特定の厚さを有し得る。例えば熱バリア複合材400は、少なくとも約1.0mm、例えば少なくとも約1.03mm、又は少なくとも約1.05mm、又は少なくとも約1.07mm、又は少なくとも約1.10mm、又は少なくとも約1.13mm、又は少なくとも約1.15mm、又は少なくとも約1.17mm、又は少なくとも約1.20mm、又は少なくとも約1.30mm、又は少なくとも約1.40mm、又は少なくとも約1.50mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は少なくとも約5.0mm、又は少なくとも約5.5mm、又はさらに少なくとも約6.0mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、約13mm以下、例えば約12.5mm以下、又は約12.0mm以下、又は約11.5mm以下、又は約11.0mm以下、又は約10.5mm以下、又は約10.0mm以下、又は約9mm以下、又は約8.5mm以下、又はさらに約8.0mm以下の厚さを有し得る。熱バリア複合材400の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材400の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0065】
なお他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、特定の厚さ比PL1/BL1を有し得て、PL1は第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1は第1のバリア層の厚さに等しい。例えば熱バリア複合材400は、少なくとも約2.0、例えば少なくとも約5.0、又は少なくとも約10、又は少なくとも約15、又は少なくとも約20、又は少なくとも約25、又は少なくとも約30、又は少なくとも約35、又は少なくとも約40、又は少なくとも約45、又は少なくとも約50、又は少なくとも約55、又は少なくとも約60、又は少なくとも約65、又はさらに少なくとも約70の厚さ比PL1/BL1を有し得る。なお他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、約99以下、例えば約95以下、又は約90以下、又は約85以下、又は約80以下、又はさらに約75以下の厚さ比PL1/BL1を有し得る。熱バリア複合材400の厚さ比PL1/BL1は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材400の厚さ比PL1/BL1は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0066】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、特定の厚さ比PL1/CFを有し得て、PL1は第1の多孔質層の厚さに等しく、CFは複合材の厚さに等しい。例えば熱バリア複合材400は、少なくとも約0.50、例えば少なくとも約0.52、又は少なくとも約0.54、又は少なくとも約0.56、又は少なくとも約0.58、又は少なくとも約0.60、又は少なくとも約0.62、又は少なくとも約0.64、又は少なくとも約0.66、又は少なくとも約0.68、又は少なくとも約0.70、又は少なくとも約0.72、又は少なくとも約0.74、又は少なくとも約0.76、又は少なくとも約0.78、又はさらに少なくとも約0.80の厚さ比PL1/CFを有し得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、約0.99以下、又は約0.96以下、又は約0.94以下、又は約0.92以下、又は約0.90以下、又は約0.88以下、又は約0.86以下、又は約0.84以下、又は約0.82以下、又はさらに約0.80以下の厚さ比PL1/CFを有し得る。熱バリア複合材400の厚さ比PL1/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材400の厚さ比PL1/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0067】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、特定の厚さ比BL1/CFを有し得て、BL1は第1のバリア層の厚さに等しく、CFは複合材の厚さに等しい。例えば熱バリア複合材400は、少なくとも約0.01、例えば少なくとも約0.02、又は少なくとも約0.04、又は少なくとも約0.06、又は少なくとも約0.08、又は少なくとも約0.10、又は少なくとも約0.12、又は少なくとも約0.14、又は少なくとも約0.16、又は少なくとも約0.18、又は少なくとも約0.20、又は少なくとも約0.22、又は少なくとも約0.24、又はさらに少なくとも約0.26の厚さ比BL1/CFを有し得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材400は、約0.4以下、例えば約0.38以下、又は約0.36以下、又は約0.34以下、又は約0.32以下、又は約0.30以下、又はさらに約0.28以下の厚さ比BL1/CFを有し得る。熱バリア複合材400の厚さ比BL1/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材400の厚さ比BL1/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0068】
図5は、本明細書に記載の実施形態による別の熱バリア複合材500を示す。
図5に示すように、熱バリア複合材500は、第1の多孔質層510、第1の多孔質層510を覆う第1のバリア層520、及び第1の多孔質層510の下にある第2のバリア層530を含み得る。
図5に示すように、第1の多孔質層510は、第1のバリア層520と第2のバリア層530との間に位置し得る。
【0069】
図5に示す熱バリア複合材500及び熱バリア複合材500に関して記載されるすべての構成要素は、
図4の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、
図5に示す熱バリア複合材500、第1の多孔質層510、及び第1のバリア層520の特性は、それぞれ
図4に示す熱バリア複合材400、第1の多孔質層410、及び第1のバリア層420を参照して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
【0070】
また他の実施形態によれば、熱バリア複合材500は、特定の難燃性定格を有し得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合材500は、約180℃以下、例えば約175℃以下、又は約170℃以下、又は約165℃以下、又は約160℃以下、又は約155℃以下、又は約150℃以下、又は約145℃以下、又は約140℃以下、又は約135℃以下、又は約130℃以下、又は約125℃以下、又はさらに約120℃以下の難燃性定格を有し得る。熱バリア複合材500の難燃性定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材500の難燃性定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0071】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材500は、特定の圧縮定格を有し得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合材500は、約600kPa以下、例えば約575kPa以下、又は約550kPa以下、又は約525kPa以下、又は約500kPa以下、又は約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。熱バリア複合材500の50%歪み圧縮定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材500の50%歪み圧縮定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0072】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材500は、特定の密度を有し得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合材500は、約560kg/m3以下、例えば約540kg/m3以下、又は約520kg/m3以下、又は約500kg/m3以下、又は約480kg/m3以下、又は約460kg/m3以下、又は約440kg/m3以下、又は約420kg/m3以下、又は約400kg/m3以下、又は約380kg/m3以下、又は約360kg/m3以下、又は約340kg/m3以下、又は約320kg/m3以下、又はさらに約300kg/m3以下の密度を有し得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材500は、少なくとも約140kg/m3、例えば少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は少なくとも約240kg/m3、又は少なくとも約260kg/m3、又はさらに少なくとも約280kg/m3の密度を有し得る。熱バリア複合材500の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材500の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0073】
ある実施形態によれば、第2のバリア層530は、特定の材料を含み得る。例えば、第2のバリア層530は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層530は、特定の材料から本質的になり得る。例えば、第2のバリア層530は、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの組み合わせから本質的になり得る。
【0074】
さらに他の実施形態によれば、第2のバリア層530は、特定の厚さを有し得る。例えば第2のバリア層530は、少なくとも約0.10mm、例えば少なくとも約0.13mm、又は少なくとも約0.15mm、又は少なくとも約0.17mm、又は少なくとも約0.20mm、又は少なくとも約0.23mm、又は少なくとも約0.25mm、又は少なくとも約0.27mm、又は少なくとも約0.30mm、又は少なくとも約0.33mm、又はさらに少なくとも約0.35mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層530は、約0.55mm以下、例えば約0.52mm以下、又は約0.50mm以下、又は約0.48mm以下、又は約0.45mm以下、又は約0.42mm以下、又はさらに約0.40mm以下の厚さを有し得る。第2のバリア層530の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第2のバリア層530の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0075】
なお他の実施形態によれば、熱バリア複合材500は、特定の厚さ比PL1/BL2を有し得て、PL1は第1の多孔質層の厚さに等しく、BL2は第2のバリア層の厚さに等しい。例えば熱バリア複合材500は、少なくとも約2.0、例えば少なくとも約5.0、又は少なくとも約10、又は少なくとも約15、又は少なくとも約20、又は少なくとも約25、又は少なくとも約30、又は少なくとも約35、又は少なくとも約40、又は少なくとも約45、又は少なくとも約50、又は少なくとも約55、又は少なくとも約60、又は少なくとも約65、又はさらに少なくとも約70の厚さ比PL1/BL2を有し得る。なお他の実施形態によれば、熱バリア複合材500は、約99以下、例えば約95以下、又は約90以下、又は約85以下、又は約80以下、又はさらに約75以下の厚さ比PL1/BL2を有し得る。熱バリア複合材500の厚さ比PL1/BL2は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材500の厚さ比PL1/BL2は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0076】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材500は、特定の厚さ比BL2/CFを有し得て、BL2は第2のバリア層の厚さに等しく、CFは複合材の厚さに等しい。例えば熱バリア複合材500は、少なくとも約0.01、例えば少なくとも約0.02、又は少なくとも約0.04、又は少なくとも約0.06、又は少なくとも約0.08、又は少なくとも約0.10、又は少なくとも約0.12、又は少なくとも約0.14、又は少なくとも約0.16、又は少なくとも約0.18、又は少なくとも約0.20、又は少なくとも約0.22、又は少なくとも約0.24、又はさらに少なくとも約0.26の厚さ比BL2/CFを有し得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材500は、約0.4以下、例えば約0.38以下、又は約0.36以下、又は約0.34以下、又は約0.32以下、又は約0.30以下、又はさらに約0.28以下の厚さ比BL2/CFを有し得る。熱バリア複合材500の厚さ比BL2/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材500の厚さ比BL2/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0077】
図6は、本明細書に記載の実施形態による別の熱バリア複合材600を示す。
図6に示すように、熱バリア複合材600は、第1の多孔質層610、第1の多孔質層610を覆う第1のバリア層620、及び第1のバリア層620を覆う第2の多孔質層640を含み得る。
図6に示すように、第1のバリア層620は、第1の多孔質層610と第2の多孔質層640の間に位置し得る。
【0078】
図6に示す熱バリア複合材600及び熱バリア複合材600に関して記載されるすべての構成要素は、
図4及び/又は
図5の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、
図6に示す熱バリア複合材600、第1の多孔質層610、及び第1のバリア層620の特性は、それぞれ
図4(
図5)に示す熱バリア複合材400(200)、第1の多孔質層410(210)、及び第1のバリア層420(220)を参照して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
【0079】
また他の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、特定の難燃性定格を有し得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合材600は、約180℃以下、例えば約175℃以下、又は約170℃以下、又は約165℃以下、又は約160℃以下、又は約155℃以下、又は約150℃以下、又は約145℃以下、又は約140℃以下、又は約135℃以下、又は約130℃以下、又は約125℃以下、又はさらに約120℃以下の難燃性定格を有し得る。熱バリア複合材600の難燃性定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材600の難燃性定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0080】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、特定の圧縮定格を有し得る。特定の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、約600kPa以下、例えば約575kPa以下、又は約550kPa以下、又は約525kPa以下、又は約500kPa以下、又は約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を有し得る。熱バリア複合材600の50%歪み圧縮定格は、上記の値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材600の50%歪み圧縮定格は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0081】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、特定の密度を有し得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合材600は、約560kg/m3以下、例えば約540kg/m3以下、又は約520kg/m3以下、又は約500kg/m3以下、又は約480kg/m3以下、又は約460kg/m3以下、又は約440kg/m3以下、又は約420kg/m3以下、又は約400kg/m3以下、又は約380kg/m3以下、又は約360kg/m3以下、又は約340kg/m3以下、又は約320kg/m3以下、又はさらに約300kg/m3以下の密度を有し得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、少なくとも約140kg/m3、例えば少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は少なくとも約240kg/m3、又は少なくとも約260kg/m3、又はさらに少なくとも約280kg/m3の密度を有し得る。熱バリア複合材600の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材600の密度は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0082】
さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640は特定の材料を含み得る。例えば、第2の多孔質層640は、ケイ素材料を含み得る。
【0083】
さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640はケイ素材料の特定の含有量を含み得る。例えば、第2の多孔質層640は、第2の多孔質層640の総重量に対して、少なくとも約30重量%、例えば少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約70重量%、又は少なくとも約80重量%、又は少なくとも約90重量%、又はさらに少なくとも約95重量%のケイ素材料含有量を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640は、約99重量%以下、例えば約98重量%以下、又は約97重量%以下、又はさらに約96重量%以下のケイ素材料含有量を含み得る。第2の多孔質層640のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第2の多孔質層640のケイ素材料含有量が上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0084】
さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640は特定のフィラー材料を含み得る。例えば、第2の多孔質層640のフィラー材は、マイカ、カオリン、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640のフィラー材料は、金属水酸化物、例えば水酸化マグネシウム(MDH)、金属水酸化物、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640のフィラー材料は、シリカ、金属シリカート、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640のフィラー材料は、カーボナート、例えばカルシウムカーボナート、亜鉛ボラート、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640のフィラー材料は、金属酸化物、例えば酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0085】
さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640はフィラー材料の特定の含有量を含み得る。例えば、第2の多孔質層640は、第2の多孔質層640の総重量に対して、少なくとも約10重量%、例えば少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約65重量%、又は少なくとも約70重量%、又はさらに少なくとも約75重量%のフィラー材料含有量を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640は、約95重量%以下、例えば約90重量%以下、又は約85重量%以下、又はさらに約80重量%以下のフィラー材料含有量を含み得る。第2の多孔質層640のケイ素材料含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第2の多孔質層640のケイ素材料含有量が上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0086】
特定の実施形態によれば、第2の多孔質層640は特定の厚さを有し得る。例えば第2の多孔質層640は、少なくとも約1mm、例えば少なくとも約1.3mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約1.7mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.3mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約2.7mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.3mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約3.7mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.3mm、又は少なくとも約4.5mm、又は少なくとも約4.7mm、又は少なくとも約5.0mm、又は少なくとも約5.3mm、又は少なくとも約5.5mm、又は少なくとも約5.7mm、又は少なくとも約6.0mm、又は少なくとも約6.3mm、又は少なくとも約6.5mm、又はさらに少なくとも約7.0mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、第2の多孔質層640は、約13mm以下、例えば約12.8mm以下、又は約12.5mm以下、又は約12.2mm以下、又は約12.0mm以下、又は約11.8mm以下、又は約11.5mm以下、又は約11.2mm以下、又は約11.0mm以下、又は約10.8mm以下、又は約10.5mm以下、又は約10.2mm以下、又は約10.0mm以下、又は約9.8mm以下、又は約9.5mm以下、又は約9.2mm以下、又は約9.0mm以下、又は約8.8mm以下、又は約8.5mm以下、又は約8.2mm以下、又はさらに約8.0mm以下の厚さを有し得る。第2の多孔質層640の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。第2の多孔質層640の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0087】
なお他の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、特定の厚さ比PL2/BL1を有し得て、PL2は第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1は第1のバリア層の厚さに等しい。例えば熱バリア複合材600は、少なくとも約2.0、例えば少なくとも約5.0、又は少なくとも約10、又は少なくとも約15、又は少なくとも約20、又は少なくとも約25、又は少なくとも約30、又は少なくとも約35、又は少なくとも約40、又は少なくとも約45、又は少なくとも約50、又は少なくとも約55、又は少なくとも約60、又は少なくとも約65、又はさらに少なくとも約70の厚さ比PL2/BL1を有し得る。なお他の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、約99以下、例えば約95以下、又は約90以下、又は約85以下、又は約80以下、又はさらに約75以下の厚さ比PL2/BL1を有し得る。熱バリア複合材600の厚さ比PL2/BL1は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材600の厚さ比PL2/BL1は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0088】
さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、特定の厚さ比PL2/CFを有し得て、PL2は第1の多孔質層の厚さに等しく、CFは複合材の厚さに等しい。例えば熱バリア複合材600は、少なくとも約0.35、例えば少なくとも約0.37、又は少なくとも約0.39、又は少なくとも約0.40、又は少なくとも約0.45、又は少なくとも約0.50、又は少なくとも約0.55、又は少なくとも約0.60、又は少なくとも約0.65、又は少なくとも約0.70、又は少なくとも約0.75、又はさらに少なくとも約0.80の厚さ比PL2/CFを有し得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材600は、約0.99以下、又は約0.96以下、又は約0.94以下、又は約0.92以下、又は約0.90以下、又は約0.88以下、又は約0.86以下、又は約0.84以下、又は約0.82以下、又はさらに約0.80以下の厚さ比PL2/CFを有し得る。熱バリア複合材600の厚さ比PL2/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが認識されよう。熱バリア複合材600の厚さ比PL2/CFは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに認識されよう。
【0089】
ある実施形態によれば、本明細書に記載の熱バリア複合材は、熱バリア複合材の任意の許容され得る形成工程に従って形成され得る。特定の実施形態によれば、熱バリア複合材は、多孔質フォームとバリア層が例えばケイ素接着剤、ゴム接着剤、アクリル接着剤、フェノール性接着剤、ポリウレタン系接着剤又はそれらの任意の組み合わせなどの転写接着剤を使用して積層される積層工程を使用して形成され得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材は、多孔質フォームとコートバリア層を用いた積層工程であって、バリア層上のコーティングが接着剤、例えばケイ素接着剤、ゴム接着剤、アクリル接着剤、フェノール性接着剤、ポリウレタン系接着剤又はそれらの任意の組み合わせである積層工程を使用して形成され得る。さらに他の実施形態によれば、熱バリア複合材は、フォームがバリアフィルム上又はバリアフィルム間に直接キャストされる、直接キャスト形成工程を使用して形成され得る。
【0090】
多くの各種の態様及び実施形態が可能である。その態様及び実施形態のいくつかは、本明細書に記載されている。本明細書を読んだ後、当業者は、これらの態様及び実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを認識する。実施形態は、以下に挙げる実施形態のうちのいずれか1つ以上に従い得る。
【0091】
実施形態1.第1の多孔質層と、前記第1の多孔質層を覆う第1のバリア層であって、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のバリア層とを含む、多層複合材であって、前記多層複合材が約180℃以下の難燃性定格を含み、前記多層複合材が約600kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、多層複合材。
【0092】
実施形態2.前記多層複合材が約150℃以下の難燃性定格を含む、実施形態1に記載の多層複合材。
【0093】
実施形態3.前記多層複合材が約120℃以下の難燃性定格を含む、実施形態1に記載の多層複合材。
【0094】
実施形態4.前記複合材が約400kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態1に記載の多層複合材。
【0095】
実施形態5.前記複合材が約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態1に記載の多層複合材。
【0096】
実施形態6.前記多層複合材が約560kg/m3以下の密度を含む、実施形態1に記載の多層複合材。
【0097】
実施形態7.前記多層複合材が少なくとも約140kg/m3の密度を含む、実施形態6に記載の多層複合材。
【0098】
実施形態8.前記第1の多孔質層がシリコーン材料を含む、実施形態1に記載の多層複合材。
【0099】
実施形態9.前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して少なくとも約30重量%のケイ素材料含有量を含む、実施形態8に記載の多層複合材。
【0100】
実施形態10.前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して約99重量%以下のケイ素材料含有量を含む、実施形態8に記載の多層複合材。
【0101】
実施形態11.前記第1の多孔質層がフィラー材料を含む、実施形態1に記載の多層複合材。
【0102】
実施形態12.前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して少なくとも約10重量%のフィラー材料含有量を含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0103】
実施形態13.前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して約90重量%以下のフィラー材料含有量を含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0104】
実施形態14.前記フィラー材料がマイカカオリンを含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0105】
実施形態15.前記フィラー材料が、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、水酸化マグネシウム(MDH)及び他の金属水酸化物を含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0106】
実施形態16.前記フィラー材料がシリカを含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0107】
実施形態17.前記フィラー材料が金属シリカートを含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0108】
実施形態18.前記フィラー材料がカルシウムカーボナート及び他のカーボナートを含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0109】
実施形態19.前記フィラー材料が亜鉛ボラートを含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0110】
実施形態20.前記フィラー材料が、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄及び他の金属酸化物を含む、実施形態11に記載の多層複合材。
【0111】
実施形態21.前記複合材が少なくとも約2.0の厚さ比PL1/BL1を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、実施形態1に記載の多層複合材。
【0112】
実施形態22.前記複合材が約99以下の厚さ比PL1/BL1を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、実施形態21に記載の多層複合材。
【0113】
実施形態23.前記複合材が少なくとも約0.66の厚さ比PL1/CFを含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態1に記載の多層複合材。
【0114】
実施形態24.前記複合材が約0.99以下の厚さ比PL1/CFを含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態23に記載の多層複合材。
【0115】
実施形態25.前記複合材が少なくとも約0.01の厚さ比BL1/CFを含み、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態1に記載の多層複合材。
【0116】
実施形態26.前記複合材が約0.34以下の厚さ比BL1/CFを含み、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態25に記載の多層複合材。
【0117】
実施形態27.前記第1の多孔質層が少なくとも約1mmの厚さPL1を有する、実施形態1に記載の多層複合材。
【0118】
実施形態28.前記第1の多孔質層が約13mm以下の厚さPL1を有する、実施形態27に記載の多層複合材。
【0119】
実施形態29.前記第1のバリア層が少なくとも約0.13mmの厚さBL1を有する、実施形態1に記載の多層複合材。
【0120】
実施形態30.前記第1のバリア層が約0.51mm以下の厚さBL1を有する、実施形態29に記載の多層複合材。
【0121】
実施形態31.前記複合材が少なくとも約1.13mmの厚さCFを有する、実施形態1に記載の多層複合材。
【0122】
実施形態32.前記複合材が約13mm以下の厚さCFを有する、実施形態31に記載の多層複合材。
【0123】
実施形態33.前記複合材が第2のバリア層をさらに含み、前記第2のバリア層が、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み、前記第1の多孔質層が、前記第1のバリア層と前記第2のバリア層との間にある、実施形態1に記載の多層複合材。
【0124】
実施形態34.前記多層複合材が約150℃以下の難燃性定格を含む、実施形態33に記載の多層複合材。
【0125】
実施形態35.前記多層複合材が約120℃以下の難燃性定格を含む、実施形態33に記載の多層複合材。
【0126】
実施形態36.前記複合材が約400kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態35に記載の多層複合材。
【0127】
実施形態37.前記複合材が約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態33に記載の多層複合材。
【0128】
実施形態38.前記多層複合材が約560kg/m3以下の密度を含む、実施形態33に記載の多層複合材。
【0129】
実施形態39.前記多層複合材が少なくとも約144kg/m3の密度を含む、実施形態38に記載の多層複合材。
【0130】
実施形態40.前記複合材が少なくとも約2.0の厚さ比PL1/BL2を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL2が前記第2のバリア層の厚さに等しい、実施形態33に記載の多層複合材。
【0131】
実施形態41.前記複合材が約98以下の厚さ比PL1/BL2を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL2が前記第2のバリア層の厚さに等しい、実施形態40に記載の多層複合材。
【0132】
実施形態42.前記複合材が少なくとも約0.1の厚さ比BL2/CFを含み、BL2が前記第2のバリア層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態33に記載の多層複合材。
【0133】
実施形態43.前記複合材が約0.34以下の厚さ比BL2/CFを含み、BL2が前記第2のバリア層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態42に記載の多層複合材。
【0134】
実施形態44.前記第2のバリア層が少なくとも約0.13mmの厚さBL2を有する、実施形態33に記載の多層複合材。
【0135】
実施形態45.前記第2のバリア層が約0.51mm以下の厚さBL2を有する、実施形態44に記載の多層複合材。
【0136】
実施形態46.前記複合材が第2の多孔質層をさらに含み、前記第1のバリア層が前記第1の多孔質層と前記第2の多孔質層との間にある、実施形態1に記載の多層複合材。
【0137】
実施形態47.前記多層複合材が約150℃以下の難燃性定格を含む、実施形態46に記載の多層複合材。
【0138】
実施形態48.前記多層複合材が約120℃以下の難燃性定格を含む、実施形態46に記載の多層複合材。
【0139】
実施形態49.前記複合材が約400kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態48に記載の多層複合材。
【0140】
実施形態50.前記複合材が約300kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態46に記載の多層複合材。
【0141】
実施形態51.前記複合材が約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態50に記載の多層複合材。
【0142】
実施形態52.前記多層複合材が約560kg/m3以下の密度を含む、実施形態46に記載の多層複合材。
【0143】
実施形態53.前記多層複合材が少なくとも約144kg/m3の密度を含む、実施形態52に記載の多層複合材。
【0144】
実施形態54.前記第2の多孔質層がシリコーン材料を含む、実施形態46に記載の多層複合材。
【0145】
実施形態55.前記第2の多孔質層が、前記第2の多孔質層の総重量に対して少なくとも約30重量%のケイ素材料含有量を含む、実施形態54に記載の多層複合材。
【0146】
実施形態56.前記第2の多孔質層が、前記第2の多孔質層の総重量に対して約99重量%以下のケイ素材料含有量を含む、実施形態54に記載の多層複合材。
【0147】
実施形態57.前記第2の多孔質層がフィラー材料を含む、実施形態46に記載の多層複合材。
【0148】
実施形態58.前記第2の多孔質層が、前記第2の多孔質層の総重量に対して少なくとも約10重量%のフィラー材料含有量を含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0149】
実施形態59.前記第2の多孔質層が、前記第2の多孔質層の総重量に対して約90重量%以下のフィラー材料含有量を含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0150】
実施形態60.前記フィラー材料がマイカカオリンを含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0151】
実施形態61.前記フィラー材料が、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、水酸化マグネシウム(MDH)及び他の金属水酸化物を含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0152】
実施形態62.前記フィラー材料がシリカを含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0153】
実施形態63.前記フィラー材料が金属シリカートを含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0154】
実施形態64.前記フィラー材料がカルシウムカーボナート及び他のカーボナートを含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0155】
実施形態65.前記フィラー材料が亜鉛ボラートを含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0156】
実施形態66.前記フィラー材料が、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄及び他の金属酸化物を含む、実施形態57に記載の多層複合材。
【0157】
実施形態67.前記複合材が少なくとも約2.0の厚さ比PL2/BL1を含み、PL2が前記第2の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、実施形態46に記載の多層複合材。
【0158】
実施形態68.前記複合材が約91.3以下の厚さ比PL2/BL1を含み、PL2が前記第2の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、実施形態67に記載の多層複合材。
【0159】
実施形態69.前記複合材が少なくとも約0.39の厚さ比PL2/CFを含み、PL2が前記第2の多孔質層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態46に記載の多層複合材。
【0160】
実施形態70.前記複合材が約0.91以下の厚さ比PL2/CFを含み、PL2が前記第2の多孔質層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態69に記載の多層複合材。
【0161】
実施形態71.前記第2の多孔質層が少なくとも約1.0mmの厚さPL2を有する、実施形態46に記載の多層複合材。
【0162】
実施形態72.前記第2の多孔質層が約11.87mm以下の厚さPL2を有する、実施形態71に記載の多層複合材。
【0163】
実施形態73.第1の多孔質層と、前記第1の多孔質層を覆う第1のバリア層であって、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のバリア層とを含む、熱バリア複合材であって、前記熱バリア複合材が少なくとも約200℃の難燃性定格を含み、前記熱バリア複合材が50%歪みにて約350kPa以下の圧縮定格を含む、熱バリア複合材。
【0164】
実施形態74.前記熱バリア複合材が約150℃以下の難燃性定格を含む、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0165】
実施形態75.前記熱バリア複合材が約120℃以下の難燃性定格を含む、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0166】
実施形態76.前記熱バリア複合材が約400kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態75に記載の熱バリア複合材。
【0167】
実施形態77.前記熱バリア複合材が約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0168】
実施形態78.前記熱バリア複合材が約560kg/m3以下の密度を含む、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0169】
実施形態79.前記熱バリア複合材が少なくとも約140kg/m3の密度を含む、実施形態78に記載の熱バリア複合材。
【0170】
実施形態80.前記第1の多孔質層がシリコーン材料を含む、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0171】
実施形態81.前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して少なくとも約30重量%のケイ素材料含有量を含む、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0172】
実施形態82.前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して約99重量%以下のケイ素材料含有量を含む、実施形態81に記載の熱バリア複合材。
【0173】
実施形態83.前記第1の多孔質層がフィラー材料を含む、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0174】
実施形態84.前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して少なくとも約10重量%のフィラー材料含有量を含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0175】
実施形態85.前記第1の多孔質層が、前記第1の多孔質層の総重量に対して約90重量%以下のフィラー材料含有量を含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0176】
実施形態86.前記フィラー材料がマイカカオリンを含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0177】
実施形態87.前記フィラー材料が、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、水酸化マグネシウム(MDH)及び他の金属水酸化物を含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0178】
実施形態88.前記フィラー材料がシリカを含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0179】
実施形態89.前記フィラー材料が金属シリカートを含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0180】
実施形態90.前記フィラー材料がカルシウムカーボナート及び他のカーボナートを含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0181】
実施形態91.前記フィラー材料が亜鉛ボラートを含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0182】
実施形態92.前記フィラー材料が、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄及び他の金属酸化物を含む、実施形態83に記載の熱バリア複合材。
【0183】
実施形態93.前記複合材が少なくとも約2.0の厚さ比PL1/BL1を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0184】
実施形態94.前記複合材が少なくとも約99以下の厚さ比PL1/BL1を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、実施形態93に記載の熱バリア複合材。
【0185】
実施形態95.前記複合材が少なくとも約0.66の厚さ比PL1/CFを含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0186】
実施形態96.前記複合材が約0.99以下の厚さ比PL1/CFを含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態95に記載の熱バリア複合材。
【0187】
実施形態97.前記複合材が少なくとも約0.01の厚さ比BL1/CFを含み、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0188】
実施形態98.前記複合材が約0.34以下の厚さ比BL1/CFを含み、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態97に記載の熱バリア複合材。
【0189】
実施形態99.前記第1の多孔質層が少なくとも約1mmの厚さPL1を有する、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0190】
実施形態100.前記第1の多孔質層が約13mm以下の厚さPL1を有する、実施形態99に記載の熱バリア複合材。
【0191】
実施形態101.前記第1のバリア層が少なくとも約0.13mmの厚さBL1を有する、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0192】
実施形態102.前記第1のバリア層が約0.51mm以下の厚さBL1を有する、実施形態101に記載の熱バリア複合材。
【0193】
実施形態103.前記複合材が少なくとも約1.13mmの厚さCFを有する、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0194】
実施形態104.前記複合材が約13mm以下の厚さCFを有する、実施形態103に記載の熱バリア複合材。
【0195】
実施形態105.前記複合材が第2のバリア層をさらに含み、前記第2のバリア層が、ポリアラミド材料、ポリイミド材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み、前記第1の多孔質層が、前記第1のバリア層と前記第2のバリア層との間にある、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0196】
実施形態106.前記熱バリア複合材が約150℃以下の難燃性定格を含む、実施形態105に記載の熱バリア複合材。
【0197】
実施形態107.前記熱バリア複合材が約120℃以下の難燃性定格を含む、実施形態105に記載の熱バリア複合材。
【0198】
実施形態108.前記熱バリア複合材が約400kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態107に記載の熱バリア複合材。
【0199】
実施形態109.前記熱バリア複合材が約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態105に記載の熱バリア複合材。
【0200】
実施形態110.前記熱バリア複合材が約560kg/m3以下の密度を含む、実施形態105に記載の熱バリア複合材。
【0201】
実施形態111.前記熱バリア複合材が少なくとも約144kg/m3の密度を含む、実施形態110に記載の熱バリア複合材。
【0202】
実施形態112.前記複合材が少なくとも約2.0の厚さ比PL1/BL2を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL2が前記第2のバリア層の厚さに等しい、実施形態105に記載の熱バリア複合材。
【0203】
実施形態113.前記複合材が約98以下の厚さ比PL1/BL2を含み、PL1が前記第1の多孔質層の厚さに等しく、BL2が前記第2のバリア層の厚さに等しい、実施形態112に記載の熱バリア複合材。
【0204】
実施形態114.前記複合材が少なくとも約0.1の厚さ比BL2/CFを含み、BL2が前記第2のバリア層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態105に記載の熱バリア複合材。
【0205】
実施形態115.前記複合材が約0.34以下の厚さ比BL2/CFを含み、BL2が前記第2のバリア層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態114に記載の熱バリア複合材。
【0206】
実施形態116.前記第2のバリア層が少なくとも約0.13mmの厚さBL2を有する、実施形態105に記載の熱バリア複合材。
【0207】
実施形態117.前記第2のバリア層が約0.51mm以下の厚さBL2を有する、実施形態116に記載の熱バリア複合材。
【0208】
実施形態118.前記複合材が第2の多孔質層をさらに含み、前記第1のバリア層が前記第1の多孔質層と前記第2の多孔質層との間にある、実施形態73に記載の熱バリア複合材。
【0209】
実施形態119.前記熱バリア複合材が約150℃以下の難燃性定格を含む、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0210】
実施形態120.前記熱バリア複合材が約120℃以下の難燃性定格を含む、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0211】
実施形態121.前記熱バリア複合材が約400kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態120に記載の熱バリア複合材。
【0212】
実施形態122.前記熱バリア複合材が約300kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0213】
実施形態123.前記熱バリア複合材が約200kPa以下の50%歪み圧縮定格を含む、実施形態122に記載の熱バリア複合材。
【0214】
実施形態124.前記熱バリア複合材が約560kg/m3以下の密度を含む、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0215】
実施形態125.前記熱バリア複合材が少なくとも約144kg/m3の密度を含む、実施形態124に記載の熱バリア複合材。
【0216】
実施形態126.前記第2の多孔質層がシリコーン材料を含む、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0217】
実施形態127.前記第2の多孔質層が、前記第2の多孔質層の総重量に対して少なくとも約30重量%のケイ素材料含有量を含む、実施形態126に記載の熱バリア複合材。
【0218】
実施形態128.前記第2の多孔質層が、前記第2の多孔質層の総重量に対して約99重量%以下のケイ素材料含有量を含む、実施形態127に記載の熱バリア複合材。
【0219】
実施形態129.前記第2の多孔質層がフィラー材料を含む、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0220】
実施形態130.前記第2の多孔質層が、前記第2の多孔質層の総重量に対して少なくとも約10重量%のフィラー材料含有量を含む、実施形態129に記載の熱バリア複合材。
【0221】
実施形態131.前記第2の多孔質層が、前記第2の多孔質層の総重量に対して約90重量%以下のフィラー材料含有量を含む、実施形態130に記載の熱バリア複合材。
【0222】
実施形態132.前記フィラー材料がマイカカオリンを含む、実施形態129に記載の熱バリア複合材。
【0223】
実施形態133.前記フィラー材料が、アルミナ三水和物(ATH、水和アルミナ)、アルミナ一水和物(ベーマイト)、水酸化マグネシウム(MDH)及び他の金属水酸化物を含む、実施形態129に記載の熱バリア複合材。
【0224】
実施形態134.前記フィラー材料がシリカを含む、実施形態129に記載の熱バリア複合材。
【0225】
実施形態135.前記フィラー材料が金属シリカートを含む、実施形態129に記載の熱バリア複合材。
【0226】
実施形態136.前記フィラー材料がカルシウムカーボナート及び他のカーボナートを含む、実施形態129に記載の熱バリア複合材。
【0227】
実施形態137.前記フィラー材料が亜鉛ボラートを含む、実施形態129に記載の熱バリア複合材。
【0228】
実施形態138.前記フィラー材料が、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄及び他の金属酸化物を含む、実施形態129に記載の熱バリア複合材。
【0229】
実施形態139.前記複合材が少なくとも約2.0の厚さ比PL2/BL1を含み、PL2が前記第2の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0230】
実施形態140.前記複合材が約91.3以下の厚さ比PL2/BL1を含み、PL2が前記第2の多孔質層の厚さに等しく、BL1が前記第1のバリア層の厚さに等しい、実施形態139に記載の熱バリア複合材。
【0231】
実施形態141.前記複合材が少なくとも約0.39の厚さ比PL2/CFを含み、PL2が前記第2の多孔質層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0232】
実施形態142.前記複合材が約0.91以下の厚さ比PL2/CFを含み、PL2が前記第2の多孔質層の厚さに等しく、CFが前記複合材の厚さに等しい、実施形態141に記載の熱バリア複合材。
【0233】
実施形態143.前記第2の多孔質層が少なくとも約1.0mmの厚さPL2を有する、実施形態118に記載の熱バリア複合材。
【0234】
実施形態144.前記第2の多孔質層が約11.87mm以下の厚さPL2を有する、実施形態143に記載の熱バリア複合材。
【0235】
実施形態145.先行実施形態のいずれかに記載の熱バリア複合材を含む電池パック。
【実施例】
【0236】
本明細書に記載の概念は、以下の例にさらに記載されるが、例は特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものではない。
【0237】
例1
本明細書に記載の実施形態に従って、11個の試料複合フィルムS1~S10を形成した。各試料複合材は、少なくとも第1の多孔質層及び第1のバリア層を含んでいた。
【0238】
試料複合材S1~S10それぞれについて、第1の多孔質層及び適用可能な場合は第2の多孔質層を以下の配合から選択した。多孔質(Pours)層オプション1(PLO1)は、アルミニウム三水和物フィラー及び144kg/m3~272kg/m3の密度を有するシリコーンフォームである。多孔質(Pours)層オプション2(PLO2)は、アルミニウム三水和物及び酸化鉄フィラー、並びに144kg/m3~272kg/m3の密度を有するシリコーンフォームである。多孔質(Pours)層オプション3(PLO3)は、アルミニウム三水和物 亜鉛ボラート及び酸化鉄フィラーを有するシリコーンフォームであり、288kg/m3~400kg/m3の密度を有する。多孔質層オプション4(PLO4)は、アルミニウム三水和物及び酸化鉄フィラー、並びに288kg/m3~400kg/m3の密度を有するシリコーンフォームである。多孔質層オプション5(PLO5)は、アルミニウム三水和物、亜鉛ボラート、及び酸化鉄フィラー、並びに288kg/m3~400kg/m3の密度を有するシリコーンフォームである。
【0239】
試料複合材S1~S10それぞれについて、第1のバリア層、及び適用可能な場合は第2のバリア層を以下の配合から選択した。バリア層オプション1(BLO1)は、ポリアラミド層である。バリア層オプション2(BL02)は、ポリイミド層である。
【0240】
試料複合材S1~S5は、PL1/BL1の層構成を有し、PL1は第1の多孔質層であり、BL1は第1のバリア層である。試料S6~S8は、BL2/PL1/BL2の層構成を有し、PL1は第1の多孔質層であり、BL1は第1のバリア層であり、BL2は第2のバリア層である。試料S9、S10は、PL1/BL2/PL2の層構成を有し、PL1が第1の多孔質層であり、BL1が第1のバリア層であり、PL2が第2の多孔質層である。
【0241】
10個すべての試料複合材S1~S10に試験を行って、本明細書で定義する試験に従って測定した難燃性定格、及び本明細書で定義する試験に従って測定した50%歪み圧縮定格を求めた。
【0242】
試料複合材S1~S10の組成及び性能定格(即ち、難燃性定格及び50%歪み圧縮定格)を以下の表1に要約する。
【表1】
【0243】
多孔質層のみを使用し、バリア層を使用せずに、4つの比較試料複合材CS1~CS6を形成した。
【0244】
試料比較複合材CS1~CS4それぞれの多孔質層は、以下の配合から選択した。多孔質層オプション1(PLO1)は、アルミニウム三水和物フィラー及び144kg/m3~272kg/m3の密度を有するシリコーンフォームである。多孔質層オプション2(PLO2)は、アルミニウム三水和物及び酸化鉄フィラー、並びに144kg/m3~272kg/m3の密度を有するシリコーンフォームである。多孔質層オプション3(PLO3)は、アルミニウム三水和物 亜鉛ボラート及び酸化鉄フィラーを有するシリコーンフォームであり、288kg/m3~400kg/m3の密度を有する。多孔質層オプション4(PLO4)は、アルミニウム三水和物及び酸化鉄フィラー、並びに288kg/m3~400kg/m3の密度を有するシリコーンフォームである。多孔質層オプション5(PLO5)は、アルミニウム三水和物、亜鉛ボラート、及び酸化鉄フィラー、並びに288kg/m3~400kg/m3の密度を有するシリコーンフォームである。
【0245】
試料比較複合材CS5及びCS6それぞれに対するバリア層を、以下の配合から選択した。バリア層オプション1(BLO1)は、ポリアラミド層である。バリア層オプション2(BL02)は、ポリイミド層である。
【0246】
比較試料複合材CS1~CS6に試験を行って、本明細書で定義した試験に従って測定した難燃性定格、及び本明細書で定義した試験に従って測定した50%歪み圧縮定格を求めた。
【0247】
比較試料複合材CS1~CS6の組成及び性能定格(即ち、難燃性定格及び50%歪み圧縮定格)を以下の表2に要約する。
【表2】
【0248】
上記の一般的な説明又は例に記載した作業すべてが必要なわけではなく、特定の作業の一部が不要である場合があり、記載した作業に加えて1つ以上の作業が実施され得ることに留意されたい。さらに、作業を示した順序は、必ずしも作業を実施する順序ではない。
【0249】
特定の実施形態に関して、利益、他の利点及び問題の解決策を上述した。ただし、利益、利点、問題の解決策、並びに利益、利点又は解決策を生じさせ得る又はより顕著にし得るいずれの特徴も、特許請求の範囲の一部又は全部の極めて重要な、所要の又は本質的な特徴とみなすべきものではない。
【0250】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図する。明細書及び例示は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの要素及び特徴のすべての徹底的及び包括的説明として機能することを意図しない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、反対に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈に記載の様々な特徴もまた、別個に又は任意の下位組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲内に記載の値への言及は、その範囲内の各値及びすべての値を含む。多数の他の実施形態は、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなり得る。構造的置換、論理的置換、又は別の変更が本開示の範囲から逸脱することなくなされることができるように、他の実施形態が使用され、かつそれから派生してもよい。したがって、本開示は、制限的であるよりも、むしろ例証的であるとみなされるべきである。
【国際調査報告】