(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-14
(54)【発明の名称】医療デバイス構成要素および/またはそれらの嵌合を検出するためのデバイス、システム、および方法
(51)【国際特許分類】
A61B 90/90 20160101AFI20230607BHJP
G06K 19/067 20060101ALI20230607BHJP
G06K 7/08 20060101ALI20230607BHJP
【FI】
A61B90/90
G06K19/067 020
G06K7/08 060
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022567452
(86)(22)【出願日】2021-05-06
(85)【翻訳文提出日】2023-01-10
(86)【国際出願番号】 US2021031031
(87)【国際公開番号】W WO2021226309
(87)【国際公開日】2021-11-11
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノエル タイタス
(57)【要約】
医療デバイス構成要素および/またはそれらの嵌合を検出するための医療デバイスアセンブリが提供される。医療デバイスアセンブリは、第1の共振周波数スペクトルを有し得る少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素を含み得る。第2の医療デバイス構成要素は、第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有し得る少なくとも1つの第2の共振構造体を有し得る。第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1の共振構造体および第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し得、第3の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。システムおよび方法も開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素であって、前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルを有する、第1の医療デバイス構成要素と、
少なくとも1つの第2の共振構造体を有する第2の医療デバイス構成要素であって、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、前記第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有する、第2の医療デバイス構成要素と
を備え、
前記第1の医療デバイス構成要素を前記第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、前記少なくとも1つの第1の共振構造体および前記少なくとも1つの第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し、前記第3の共振周波数スペクトルは、前記第1の共振周波数スペクトルおよび前記第2の共振周波数スペクトルとは異なる、医療デバイスアセンブリ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を備え、前記第1の共振周波数スペクトルは、前記第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を備え、前記第2の共振周波数スペクトルは、前記第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含む請求項1に記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の医療デバイス構成要素を前記第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、前記第1のスパイラル共振器および前記第2のスパイラル共振器が結合されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し、前記第3の共振周波数スペクトルは、前記共振回路の前記第3の固有周波数を含む請求項2に記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のスパイラル共振器は、前記第1の医療デバイス構成要素の少なくとも1つの第1のアンテナ要素の第1の金属ストリップに隣接する第1のスパイラル形状の金属導体を備え、前記第1のスパイラル形状の金属導体は、第1のインダクタンス、第1の静電容量、および第1の抵抗値を有し、前記第2のスパイラル共振器は、前記第2の医療デバイス構成要素の少なくとも1つの第2のアンテナ要素の第2の金属ストリップに隣接する第2のスパイラル形状の金属導体を備え、前記第2のスパイラル形状の金属導体は、第2のインダクタンス、第2の静電容量、および第2の抵抗値を有し、前記第1のインダクタンス、前記第1の静電容量、または前記第1の抵抗値のうちの少なくとも1つは、それぞれ、前記第2のインダクタンス、前記第2の静電容量、または前記第2の抵抗値のうちの少なくとも1つとは異なる請求項2に記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の医療デバイス構成要素は、雄型ルアー継手を備え、前記第2の医療デバイス構成要素は、対応する雌型ルアー継手を備え、前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、前記雄型ルアー継手とともに配設され、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、前記雌型ルアー継手とともに配設される請求項1に記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を備え、前記複数の第1の共振構造体の各々は、前記第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され、前記複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含む請求項1に記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の医療デバイス構成要素は、第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素を備え、前記第1の受信アンテナ要素および前記第1の送信アンテナ要素は交差偏波であり、前記第2の医療デバイス構成要素は、第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素を備え、前記第2の受信アンテナ要素および前記第2の送信アンテナ要素は交差偏波である請求項1に記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項8】
多周波数電磁信号を用いて前記第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、前記第1の共振周波数スペクトルに対応する前記多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰電磁信号を形成し、
前記多周波数電磁信号を用いて前記第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、前記第2の共振周波数スペクトルに対応する前記多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて、第2の減衰電磁信号を形成し、
前記多周波数電磁信号を用いて前記第2の医療デバイス構成要素と嵌合した前記第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記第3の共振周波数スペクトルに対応する前記多周波数電磁信号の少なくとも1つの第3の周波数成分が減衰されて、第3の減衰電磁信号を形成する請求項1に記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項9】
前記多周波数電磁信号は、第1の発生器によって生成され、前記第1の減衰電磁信号、前記第2の減衰電磁信号、または前記第3の減衰電磁信号のうちの少なくとも1つは、第1のリーダーによって検出される請求項8に記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項10】
医療デバイスアセンブリであって、
少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素であって、前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルを有する、第1の医療デバイス構成要素と、
少なくとも1つの第2の共振構造体を有する第2の医療デバイス構成要素であって、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、前記第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有する、第2の医療デバイス構成要素と
を備え、
前記第1の医療デバイス構成要素を前記第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、前記少なくとも1つの第1の共振構造体および前記少なくとも1つの第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し、前記第3の共振周波数スペクトルは、前記第1の共振周波数スペクトルおよび前記第2の共振周波数スペクトルとは異なる、医療デバイスアセンブリと、
問合せ信号を前記医療デバイスアセンブリに送信するように構成された少なくとも1つの発生器と、
前記医療デバイスアセンブリから少なくとも1つの反射信号を受信するように構成された少なくとも1つのリーダーと
を備える、システム。
【請求項11】
前記問合せ信号は、多周波数電磁信号を含む請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記問合せ信号は、均一な振幅および均一な位相の連続波多周波数電磁信号を含む請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記多周波数電磁信号を用いて前記第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、前記第1の共振周波数スペクトルに対応する前記多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰電磁信号を形成し、
前記多周波数電磁信号を用いて前記第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、前記第2の共振周波数スペクトルに対応する前記多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて、第2の減衰電磁信号を形成し、
前記多周波数電磁信号を用いて前記第2の医療デバイス構成要素と嵌合した前記第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記第3の共振周波数スペクトルに対応する前記多周波数電磁信号の少なくとも1つの第3の周波数成分が減衰されて、第3の減衰電磁信号を形成し、
前記少なくとも1つの反射信号は、前記第1の減衰電磁信号、前記第2の減衰電磁信号、または前記第3の減衰電磁信号のうちの少なくとも1つを含む請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記問合せ信号を用いて前記第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記少なくとも1つのリーダーは、前記第1の共振周波数スペクトルに対応する前記少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、または周波数減衰のうちの少なくとも1つによって前記第1の共振周波数スペクトルを検出し、
前記問合せ信号を用いて前記第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記少なくとも1つのリーダーは、前記第2の共振周波数スペクトルに対応する前記少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、または周波数減衰のうちの少なくとも1つによって前記第2の共振周波数スペクトルを検出し、
前記問合せ信号を用いて前記第2の医療デバイス構成要素と嵌合した前記第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、前記少なくとも1つのリーダーは、前記第3の共振周波数スペクトルに対応する前記少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、または周波数減衰のうちの少なくとも1つによって前記第3の共振周波数スペクトルを検出する請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つのリーダーは、第1のネットワークを介して前記反射信号に関連付けられた反射信号データを通信するための第1の通信インターフェースをさらに備え、
前記システムは、前記第1のネットワークを介して前記少なくとも1つのリーダーの前記第1の通信インターフェースと通信するように構成された第2の通信インターフェースを有する少なくとも1つのサーバをさらに備え、
前記少なくとも1つのサーバは、前記第1のネットワークを介して前記反射信号データを受信するように構成され、前記少なくとも1つのサーバは、前記反射信号データをデータベースに記憶するように構成される請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つのリーダーは、複数のリーダーを含み、前記複数のリーダーの各リーダーは、少なくとも1つのサイト内の位置にあり、前記複数のリーダーの各リーダーの前記位置は、前記複数のリーダーのうちのすべての他のリーダーの前記位置とは異なる請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記医療デバイスアセンブリの位置は、前記複数のリーダーのうちのどのリーダーが前記医療デバイスアセンブリを検出するかに基づいて決定される請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を備え、前記第1の共振周波数スペクトルは、前記第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を備え、前記第2の共振周波数スペクトルは、前記第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含む請求項10に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1の医療デバイス構成要素を前記第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、前記第1のスパイラル共振器および前記第2のスパイラル共振器が結合されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し、前記第3の共振周波数スペクトルは、前記共振回路の第3の固有周波数を含む請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1の医療デバイス構成要素は、雄型ルアー継手を備え、前記第2の医療デバイス構成要素は、対応する雌型ルアー継手を備え、前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、前記雄型ルアー継手とともに配設され、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、前記雌型ルアー継手とともに配設される請求項10に記載のシステム。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を備え、前記複数の第1の共振構造体の各々は、前記第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され、前記複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含む請求項10に記載のシステム。
【請求項22】
前記第1の医療デバイス構成要素は、少なくとも1つの第1のアンテナ要素を備え、前記第2の医療デバイス構成要素は、少なくとも1つの第2のアンテナ要素を備え、前記発生器は、少なくとも1つの第3のアンテナ要素を備え、前記リーダーは、少なくとも1つの第4のアンテナ要素を備え、前記発生器は、前記少なくとも1つの第3のアンテナ要素を用いて前記問合せ信号を送信するように構成され、前記リーダーは、前記少なくとも1つの第4のアンテナ要素を用いて前記反射信号を受信するように構成され、前記問合せ信号は、前記少なくとも1つの第1のアンテナ要素または前記少なくとも1つの第2のアンテナ要素のうちの少なくとも1つによって受信され、前記反射信号は、前記少なくとも1つの第1のアンテナ要素または前記少なくとも1つの第2のアンテナ要素のうちの少なくとも1つによって送信される請求項10に記載のシステム。
【請求項23】
医療デバイス構成要素の嵌合を検出するための方法であって、
少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素を提供するステップであって、前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルを有する、ステップと、
少なくとも1つの第2の共振構造体を有する第2の医療デバイス構成要素を提供するステップであって、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、前記第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有する、ステップと、
前記第1の医療デバイス構成要素を前記第2の医療デバイス構成要素に嵌合させて医療デバイスアセンブリを形成するステップであって、嵌合すると、前記少なくとも1つの第1の共振構造体および前記少なくとも1つの第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し、前記第3の共振周波数スペクトルは、前記第1の共振周波数スペクトルおよび前記第2の共振周波数スペクトルとは異なる、ステップと、
問合せ信号を用いて前記医療デバイスアセンブリに問い合わせるステップと、
前記医療デバイスアセンブリから反射信号を検出するステップであって、前記反射信号は前記第3の共振周波数スペクトルに対応する、ステップと
を含む方法。
【請求項24】
前記問合せ信号は、多周波数電磁信号を含む請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記問合せ信号を用いて前記医療デバイスアセンブリに問い合わせると、前記第3の共振周波数スペクトルに対応する前記問合せ信号の少なくとも1つの周波数成分が減衰されて前記反射信号を形成する請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記反射信号を検出するステップは、前記反射信号を受信することと、前記第3の共振周波数スペクトルに対応する前記反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、または周波数減衰のうちの少なくとも1つを検出することとを含む請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記反射信号に関連付けられた反射信号データをデータベースに記憶するステップをさらに含む請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記反射信号を検出するステップは、リーダーを用いて前記反射信号を検出することを含み、前記リーダーは、複数のリーダーのうちの1つであり、前記複数のリーダーの各リーダーは、少なくとも1つのサイト内の位置にあり、
前記リーダーの前記位置に基づいて前記医療デバイスアセンブリの位置を決定するステップをさらに含む請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を備え、前記第1の共振周波数スペクトルは、前記第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を備え、前記第2の共振周波数スペクトルは、前記第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み、前記第1の医療デバイス構成要素を前記第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、前記第1のスパイラル共振器および前記第2のスパイラル共振器が結合されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し、前記第3の共振周波数スペクトルは、前記共振回路の前記第3の固有周波数を含む請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の医療デバイス構成要素は、雄型ルアー継手を備え、前記第2の医療デバイス構成要素は、対応する雌型ルアー継手を備え、前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、前記雄型ルアー継手とともに配設され、前記少なくとも1つの第2の共振構造体は、前記雌型ルアー継手とともに配設される請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つの第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を備え、前記複数の第1の共振構造体の各々は、前記第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され、前記複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含む請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の主題は、一般に、医療デバイス構成要素を検出するためのデバイス、システム、および方法に関し、いくつかの特定の実施形態または態様では、医療デバイス構成要素の嵌合を検出するためのデバイス、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照によりすべて本明細書に組み込まれている、「Device, System, and Method for Detection of Medical Device Components and/or Mating Thereof」という名称の2020年5月7日に出願した米国特許仮出願第63/021,496号明細書の優先権を主張するものである。
【0003】
製品を識別するための特定の技法は、機械可読光学ラベル(例えば、バーコード、クイックレスポンス(QR)コードなど)を含み得る。例えば、光学ラベルは、(例えば、ステッカーを製品および/またはパッケージに貼り付けること、製品および/またはパッケージに直接印刷することなどによって)製品および/またはそのパッケージに固定するのが比較的安価であり得る。しかしながら、そのような光学ラベルのリーダーは、比較的複雑な光学システムを使用すること、動作のための(例えば、リーダーと光学ラベルとの間の)見通し線を必要とすること、手動で位置合わせおよび/またはトリガされる必要性、自動化において使用するのが困難であることなどがあり得る。
【0004】
製品を識別するための他の技法は、無線周波数識別(RFID)タグを含み得る。例えば、そのようなRFIDタグは、特定用途向け集積回路(ASIC)およびアンテナを含むことがある。アンテナは、無線通信を介したデータの送信および/または受信を可能にし得、これは、動作のための見通し線が必要とされない場合がある。ASICは、RFIDタグ上にデータを記憶すること、RFIDタグからデータを読み取ること、および/またはRFIDタグにデータを書き込むことを可能にし得る。しかしながら、そのようなRFIDタグは、比較的高価であることがあり、これは、ASICを生産するためのコストおよび/または時間に少なくとも部分的に起因し得る。加えて、見通し線なしで動作する能力は、自動化のために好ましい場合があるが、RFIDタグのコストの増加(例えば、光学ラベルと比較した)は、(例えば、安価な医療デバイス構成要素および/または使い捨ての医療デバイス構成要素などの、安価な製品および/または使い捨ての製品の製造、識別、追跡などには)適さない場合がある。
【0005】
加えて、特定の技法(例えば、光学ラベル、RFIDタグなど)が個々の製品を識別するために使用され得るが、そのような技法は、製品の嵌合(例えば、医療デバイス構成要素の嵌合)を検出することが不可能であり得る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】R. Fletcher, Low-Cost Electromagnetic Tagging: Design and Implementation, Massachusetts Institute of Technology (2002)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、本開示の主題の目的は、医療デバイス構成要素および/またはそれらの嵌合を検出するためのデバイス、システム、および方法を提供することである。
【0008】
非限定的な実施形態または態様によれば、医療デバイス構成要素および/またはそれらの嵌合を検出するための医療デバイスアセンブリが提供される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素および/またはそれらの嵌合を検出するための医療デバイスアセンブリは、少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素を含み得る。第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルを有し得る。第2の医療デバイス構成要素は、少なくとも1つの第2の共振構造体を有し得る。第2の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有し得る。第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1の共振構造体および第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し得る。第3の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。
【0009】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を含み得る。追加または代替として、第1の共振周波数スペクトルは、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を含み得る。追加または代替として、第2の共振周波数スペクトルは、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1のスパイラル共振器および第2のスパイラル共振器が結合されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、共振回路の第3の固有周波数を含み得る。
【0010】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のスパイラル共振器は、第1の医療デバイス構成要素の少なくとも1つの第1のアンテナ要素の第1の金属ストリップに隣接する第1のスパイラル形状の金属導体を含み得る。追加または代替として、第1のスパイラル形状の金属導体は、第1のインダクタンス、第1の静電容量、第1の抵抗値、それらの任意の組合せなどを有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2のスパイラル共振器は、第2の医療デバイス構成要素の少なくとも1つの第2のアンテナ要素の第2の金属ストリップに隣接する第2のスパイラル形状の金属導体を含み得る。追加または代替として、第2のスパイラル形状の金属導体は、第2のインダクタンス、第2の静電容量、第2の抵抗値、それらの任意の組合せなどを有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のインダクタンス、第1の静電容量、および/または第1の抵抗値のうちの少なくとも1つは、それぞれ、第2のインダクタンス、第2の静電容量、および/または第2の抵抗値のうちの少なくとも1つとは異なり得る。
【0011】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素が、雄型ルアー継手を含み得、および/または、第2の医療デバイス構成要素が、対応する雌型ルアー継手を含み得る。追加または代替として、第1の共振構造体は、雄型ルアー継手とともに配設され得、第2の共振構造体は、雌型ルアー継手とともに配設され得る。
【0012】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を含み得る。追加または代替として、複数の第1の共振構造体の各々は、第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含み得る。
【0013】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素は、第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素を含み得る。追加または代替として、第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素は、交差偏波であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素は、第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素を含み得る。追加または代替として、第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素は、交差偏波であり得る。
【0014】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、多周波数電磁信号を用いて第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰された電磁信号(以下、第1の減衰電磁信号)を形成し得る。追加または代替として、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、第2の共振構造体は、第2の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて、第2の減衰された電磁信号(以下、第2の減衰電磁信号)を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素と嵌合した第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、第3の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第3の周波数成分が減衰されて、第3の減衰された電磁信号(以下、第3の減衰電磁信号)を形成し得る。
【0015】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、多周波数電磁信号が、第1の発生器によって生成され得る。追加または代替として、第1の減衰電磁信号、第2の減衰電磁信号、および/または第3の減衰電磁信号のうちの少なくとも1つが、第1のリーダーによって検出され得る。
【0016】
非限定的な実施形態または態様によれば、医療デバイス構成要素および/またはそれらの嵌合を検出するためのシステムが提供される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素および/またはそれらの嵌合を検出するためのシステムは、第1の医療デバイス構成要素および第2の医療デバイス構成要素を含み得る医療デバイスアセンブリを含み得る。第1の医療デバイス構成要素は、第1の共振周波数スペクトルを有し得る少なくとも1つの第1の共振構造体を有し得る。第2の医療デバイス構成要素は、第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有し得る少なくとも1つの第2の共振構造体を有し得る。第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1の共振構造体および第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し得、第3の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。少なくとも1つの発生器は、医療デバイスアセンブリに問合せ信号を送信し得る。少なくとも1つのリーダーは、医療デバイスアセンブリから少なくとも1つの反射信号を受信し得る。
【0017】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号は、多周波数電磁信号を含み得る。追加または代替として、問合せ信号は、均一な振幅および位相の連続波多周波数電磁信号を含み得る。
【0018】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、多周波数電磁信号を用いて第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰された電磁信号(以下、第1の減衰電磁信号)を形成し得る。追加または代替として、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、第2の共振構造体は、第2の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて、第2の減衰された電磁信号(以下、第2の減衰電磁信号)を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素と嵌合した第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、第3の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第3の周波数成分が減衰されて、第3の減衰された電磁信号(以下、第3の減衰電磁信号)を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、反射信号は、第1の減衰電磁信号、第2の減衰電磁信号、および/または第3の減衰電磁信号のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0019】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、リーダーは、第1の共振周波数スペクトルに対応する反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって第1の共振周波数スペクトルを検出し得る。追加または代替として、問合せ信号を用いて第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、リーダーは、第2の共振周波数スペクトルに対応する反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって第2の共振周波数スペクトルを検出し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて第2の医療デバイス構成要素と嵌合した第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、リーダーは、第3の共振周波数スペクトルに対応する少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって第3の共振周波数スペクトルを検出し得る。
【0020】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダーは、第1のネットワークを介して反射信号に関連付けられた反射信号データを通信するための第1の通信インターフェースを含み得る。追加または代替として、少なくとも1つのサーバは、第1のネットワークを介して少なくとも1つのリーダーの第1の通信インターフェースと通信するように構成された第2の通信インターフェースを有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、サーバは、第1のネットワークを介して反射信号データを受信し得る。追加または代替として、サーバは、反射信号データをデータベースに記憶し得る。
【0021】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのリーダーは、複数のリーダーを含み得る。追加または代替として、各リーダーは、少なくとも1つのサイト内の位置にあり得、各リーダーの位置は、複数のリーダーのうちのすべての他のリーダーの位置とは異なり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイスアセンブリの位置は、複数のリーダーのうちのどのリーダーが医療デバイスアセンブリを検出するかに基づいて決定され得る。
【0022】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を含み得る。追加または代替として、第1の共振周波数スペクトルは、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を含み得る。追加または代替として、第2の共振周波数スペクトルは、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1のスパイラル共振器および第2のスパイラル共振器が結合されて、第3の固有周波数を有する共振回路を形成し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、共振回路の第3の固有周波数を含み得る。
【0023】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素は、雄型ルアー継手を含み得、第2の医療デバイス構成要素は、対応する雌型ルアー継手を含み得る。追加または代替として、第1の共振構造体は、雄型ルアー継手とともに配設され得、第2の共振構造体は、雌型ルアー継手とともに配設され得る。
【0024】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を含み得る。追加または代替として、複数の第1の共振構造体の各々は、第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含み得る。
【0025】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素は、少なくとも1つの第1のアンテナ要素を含み得る。追加または代替として、第2の医療デバイス構成要素は、少なくとも1つの第2のアンテナ要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発生器は、少なくとも1つの第3のアンテナ要素を含み得る。追加または代替として、リーダーは、少なくとも1つの第4のアンテナ要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発生器は、第3のアンテナ要素を用いて問合せ信号を送信し得、リーダーは、第4のアンテナ要素を用いて反射信号を受信し得る。追加または代替として、問合せ信号は、第1のアンテナ要素、第2のアンテナ要素、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって受信され得る。追加または代替として、反射信号は、第1のアンテナ要素、第2のアンテナ要素、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって送信され得る。
【0026】
非限定的な実施形態または態様によれば、医療デバイス構成要素の嵌合を検出するための方法が提供される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素の嵌合を検出するための方法は、少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素を提供することを含み得る。第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルを有し得る。少なくとも1つの第2の共振構造体を有する第2の医療デバイス構成要素が提供され得る。第2の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有し得る。第1の医療デバイス構成要素は、第2の医療デバイス構成要素に嵌合して、医療デバイスアセンブリを形成し得る。嵌合すると、第1の共振構造体および第2の共振構造体は、第3の共振周波数スペクトルを有するように組み合わされ得る。第3の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。医療デバイスアセンブリは、問合せ信号を用いて問い合わされ得る。追加または代替として、医療デバイスアセンブリからの反射信号が検出され得る。反射信号は、第3の共振周波数スペクトルに対応し得る。
【0027】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号は、多周波数電磁信号を含み得る。
【0028】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて医療デバイスアセンブリに問い合わせると、第3の共振周波数スペクトルに対応する問合せ信号の少なくとも1つの周波数成分が減衰されて反射信号を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、反射信号を検出することは、反射信号を受信することと、第3の共振周波数スペクトルに対応する反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つを検出することとを含み得る。
【0029】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、反射信号に関連付けられた反射信号データは、データベースに記憶され得る。
【0030】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、反射信号を検出することは、リーダーを用いて反射信号を検出することを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダーは、複数のリーダーのうちの1つであり得る。追加または代替として、複数のリーダーの各リーダーは、少なくとも1つのエリア内の位置にあり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイスアセンブリの位置は、リーダーの位置に基づいて決定され得る。
【0031】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を含み得る。追加または代替として、第1の共振周波数スペクトルは、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を含み得る。追加または代替として、第2の共振周波数スペクトルは、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1のスパイラル共振器および第2のスパイラル共振器が結合されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、共振回路の第3の固有周波数を含み得る。
【0032】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素は、雄型ルアー継手を含み得る。追加または代替として、第2の医療デバイス構成要素は、対応する雌型ルアー継手を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体は、雄型ルアー継手とともに配設され得る。追加または代替として、第2の共振構造体は、雌型ルアー継手とともに配設され得る。
【0033】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を含み得る。追加または代替として、複数の第1の共振構造体の各々は、第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含み得る。
【0034】
さらなる実施形態または態様が、以下の番号付けされた条項に記載される。
【0035】
条項1:少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素であって、少なくとも1つの第1の共振構造体は第1の共振周波数スペクトルを有する、第1の医療デバイス構成要素と、少なくとも1つの第2の共振構造体を有する第2の医療デバイス構成要素であって、少なくとも1つの第2の共振構造体は第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有する、第2の医療デバイス構成要素とを備え、第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、少なくとも1つの第1の共振構造体および少なくとも1つの第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し、第3の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なる、医療デバイスアセンブリ。
【0036】
条項2:少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を備え、第1の共振周波数スペクトルは、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み、少なくとも1つの第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を備え、第2の共振周波数スペクトルは、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含む条項1に記載の医療デバイスアセンブリ。
【0037】
条項3.第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1のスパイラル共振器および第2のスパイラル共振器が結合されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し、第3の共振周波数スペクトルは、共振回路の第3の固有周波数を含む条項1または2に記載の医療デバイスアセンブリ。
【0038】
条項4.第1のスパイラル共振器は、第1の医療デバイス構成要素の少なくとも1つの第1のアンテナ要素の第1の金属ストリップに隣接する第1のスパイラル形状の金属導体を備え、第1のスパイラル形状の金属導体は、第1のインダクタンス、第1の静電容量、および第1の抵抗値を有し、第2のスパイラル共振器は、第2の医療デバイス構成要素の少なくとも1つの第2のアンテナ要素の第2の金属ストリップに隣接する第2のスパイラル形状の金属導体を備え、第2のスパイラル形状の金属導体は、第2のインダクタンス、第2の静電容量、および第2の抵抗値を有し、第1のインダクタンス、第1の静電容量、または第1の抵抗値のうちの少なくとも1つは、それぞれ、第2のインダクタンス、第2の静電容量、または第2の抵抗値のうちの少なくとも1つとは異なる条項1乃至3のいずれか一項に記載の医療デバイスアセンブリ。
【0039】
条項5.第1の医療デバイス構成要素は、雄型ルアー継手を備え、第2の医療デバイス構成要素は、対応する雌型ルアー継手を備え、少なくとも1つの第1の共振構造体は、雄型ルアー継手とともに配設され、少なくとも1つの第2の共振構造体は、雌型ルアー継手とともに配設される条項1乃至4のいずれか一項に記載の医療デバイスアセンブリ。
【0040】
条項6.少なくとも1つの第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を備え、複数の第1の共振構造体の各々は、第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され、複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含む条項1乃至5のいずれか一項に記載の医療デバイスアセンブリ。
【0041】
条項7.第1の医療デバイス構成要素は、第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素を備え、第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素は交差偏波であり、第2の医療デバイス構成要素は、第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素を備え、第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素は交差偏波である条項1乃至6のいずれか一項に記載の医療デバイスアセンブリ。
【0042】
条項8.多周波数電磁信号を用いて第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰電磁信号を形成し、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、少なくとも1つの第2の共振構造体は、第2の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて、第2の減衰電磁信号を形成し、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素と嵌合した第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、第3の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第3の周波数成分が減衰されて、第3の減衰電磁信号を形成する条項1乃至7のいずれか一項に記載の医療デバイスアセンブリ。
【0043】
条項9.多周波数電磁信号は、第1の発生器によって生成され、第1の減衰電磁信号、第2の減衰電磁信号、または第3の減衰電磁信号のうちの少なくとも1つは、第1のリーダーによって検出される条項1乃至8のいずれか一項に記載の医療デバイスアセンブリ。
【0044】
条項10.医療デバイスアセンブリであって、少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素であって、少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルを有する、第1の医療デバイス構成要素と、少なくとも1つの第2の共振構造体を有する第2の医療デバイス構成要素であって、少なくとも1つの第2の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有する、第2の医療デバイス構成要素とを備え、第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、少なくとも1つの第1の共振構造体および少なくとも1つの第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し、第3の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なる、医療デバイスアセンブリと、問合せ信号を医療デバイスアセンブリに送信するように構成された少なくとも1つの発生器と、医療デバイスアセンブリから少なくとも1つの反射信号を受信するように構成された少なくとも1つのリーダーとを備える、システム。
【0045】
条項11.問合せ信号は、多周波数電磁信号を含む条項10に記載のシステム。
【0046】
条項12.問合せ信号は、均一な振幅および位相の連続波多周波数電磁信号を含む条項10または11に記載のシステム。
【0047】
条項13.多周波数電磁信号を用いて第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰電磁信号を形成し、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、少なくとも1つの第2の共振構造体は、第2の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて、第2の減衰電磁信号を形成し、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素と嵌合した第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、第3の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第3の周波数成分が減衰されて第3の減衰電磁信号を形成し、少なくとも1つの反射信号は、第1の減衰電磁信号、第2の減衰電磁信号、または第3の減衰電磁信号のうちの少なくとも1つを含む条項10乃至12のいずれか一項に記載のシステム。
【0048】
条項14.問合せ信号を用いて第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、少なくとも1つのリーダーは、第1の共振周波数スペクトルに対応する少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、または周波数減衰のうちの少なくとも1つによって第1の共振周波数スペクトルを検出し、問合せ信号を用いて第2の医療デバイス構成要素に問い合わせると、少なくとも1つのリーダーは、第2の共振周波数スペクトルに対応する少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、または周波数減衰のうちの少なくとも1つによって第2の共振周波数スペクトルを検出し、問合せ信号を用いて第2の医療デバイス構成要素と嵌合した第1の医療デバイス構成要素に問い合わせると、少なくとも1つのリーダーは、第3の共振周波数スペクトルに対応する少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、または周波数減衰のうちの少なくとも1つによって第3の共振周波数スペクトルを検出する条項10乃至13のいずれか一項に記載のシステム。
【0049】
条項15.少なくとも1つのリーダーは、第1のネットワークを介して反射信号に関連付けられた反射信号データを通信するための第1の通信インターフェースをさらに備え、上記システムは、第1のネットワークを介して少なくとも1つのリーダーの第1の通信インターフェースと通信するように構成された第2の通信インターフェースを有する少なくとも1つのサーバをさらに備え、少なくとも1つのサーバは、第1のネットワークを介して反射信号データを受信するように構成され、少なくとも1つのサーバは、反射信号データをデータベースに記憶するように構成される条項10乃至14のいずれか一項に記載のシステム。
【0050】
条項16.少なくとも1つのリーダーは、複数のリーダーを含み、複数のリーダーの各リーダーは、少なくとも1つのサイト内の位置にあり、複数のリーダーの各リーダーの位置は、複数のリーダーのうちのすべての他のリーダーの位置とは異なる条項10乃至15のいずれか一項に記載のシステム。
【0051】
条項17.医療デバイスアセンブリの位置は、複数のリーダーのうちのどのリーダーが医療デバイスアセンブリを検出するかに基づいて決定される条項10乃至16のいずれか一項に記載のシステム。
【0052】
条項18.少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を備え、第1の共振周波数スペクトルは、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み、少なくとも1つの第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を備え、第2の共振周波数スペクトルは、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含む条項10乃至17のいずれか一項に記載のシステム。
【0053】
条項19.第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1のスパイラル共振器および第2のスパイラル共振器が結合されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し、第3の共振周波数スペクトルは、共振回路の第3の固有周波数を含む条項10乃至18のいずれか一項に記載のシステム。
【0054】
条項20.第1の医療デバイス構成要素は、雄型ルアー継手を備え、第2の医療デバイス構成要素は、対応する雌型ルアー継手を備え、少なくとも1つの第1の共振構造体は、雄型ルアー継手とともに配設され、少なくとも1つの第2の共振構造体は、雌型ルアー継手とともに配設される条項10乃至19のいずれか一項に記載のシステム。
【0055】
条項21.少なくとも1つの第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を備え、複数の第1の共振構造体の各々は、第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され、複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含む条項10乃至20のいずれか一項に記載のシステム。
【0056】
条項22.第1の医療デバイス構成要素は、少なくとも1つの第1のアンテナ要素を備え、第2の医療デバイス構成要素は、少なくとも1つの第2のアンテナ要素を備え、発生器は、少なくとも1つの第3のアンテナ要素を備え、リーダーは、少なくとも1つの第4のアンテナ要素を備え、発生器は、少なくとも1つの第3のアンテナ要素を用いて問合せ信号を送信するように構成され、リーダーは、少なくとも1つの第4のアンテナ要素を用いて反射信号を受信するように構成され、問合せ信号は、少なくとも1つの第1のアンテナ要素または少なくとも1つの第2のアンテナ要素のうちの少なくとも1つによって受信され、反射信号は、少なくとも1つの第1のアンテナ要素または少なくとも1つの第2のアンテナ要素のうちの少なくとも1つによって送信される条項10乃至21のいずれか一項に記載のシステム。
【0057】
条項23.医療デバイス構成要素の嵌合を検出するための方法であって、少なくとも1つの第1の共振構造体を有する第1の医療デバイス構成要素を提供するステップであって、少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルを有する、ステップと、少なくとも1つの第2の共振構造体を有する第2の医療デバイス構成要素を提供するステップであって、少なくとも1つの第2の共振構造体は、第1の共振周波数スペクトルとは異なる第2の共振周波数スペクトルを有する、ステップと、第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させて医療デバイスアセンブリを形成するステップであって、嵌合すると、少なくとも1つの第1の共振構造体および少なくとも1つの第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトルを有し、第3の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なる、ステップと、問合せ信号を用いて医療デバイスアセンブリに問い合わせるステップと、医療デバイスアセンブリから第3の共振周波数スペクトルに対応する反射信号を検出するステップとを含む、方法。
【0058】
条項24.問合せ信号は、多周波数電磁信号を含む条項23に記載の方法。
【0059】
条項25.問合せ信号を用いて医療デバイスアセンブリに問い合わせると、第3の共振周波数スペクトルに対応する問合せ信号の少なくとも1つの周波数成分が減衰されて反射信号を形成する条項23または24に記載の方法。
【0060】
条項26.反射信号を検出するステップは、反射信号を受信することと、第3の共振周波数スペクトルに対応する反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、または周波数減衰のうちの少なくとも1つを検出することとを含む条項23乃至25のいずれか一項に記載の方法。
【0061】
条項27.反射信号に関連付けられた反射信号データをデータベースに記憶するステップをさらに含む条項23乃至26のいずれか一項に記載の方法。
【0062】
条項28.反射信号を検出するステップは、リーダーを用いて反射信号を検出することを含み、リーダーは、複数のリーダーのうちの1つであり、複数のリーダーの各リーダーは、少なくとも1つのサイト内の位置にあり、リーダーの位置に基づいて医療デバイスアセンブリの位置を決定するステップをさらに含む条項23乃至27のいずれか一項に記載の方法。
【0063】
条項29.少なくとも1つの第1の共振構造体は、第1のスパイラル共振器を備え、第1の共振周波数スペクトルは、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み、少なくとも1つの第2の共振構造体は、第2のスパイラル共振器を備え、第2の共振周波数スペクトルは、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み、第1の医療デバイス構成要素を第2の医療デバイス構成要素に嵌合させると、第1のスパイラル共振器および第2のスパイラル共振器が結合されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し、第3の共振周波数スペクトルは、共振回路の第3の固有周波数を含む条項23乃至28のいずれか一項に記載の方法。
【0064】
条項30.第1の医療デバイス構成要素は、雄型ルアー継手を備え、第2の医療デバイス構成要素は、対応する雌型ルアー継手を備え、少なくとも1つの第1の共振構造体は、雄型ルアー継手とともに配設され、少なくとも1つの第2の共振構造体は、雌型ルアー継手とともに配設される条項23乃至29のいずれか一項に記載の方法。
【0065】
条項31.少なくとも1つの第1の共振構造体は、複数の第1の共振構造体を備え、複数の第1の共振構造体の各々は、第1の医療デバイス構成要素上の別個のスケールマーキングに配置され、複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含む条項23乃至30のいずれか一項に記載の方法。
【0066】
本開示の主題のこれらおよび他の特徴および特性、ならびに構造体の関連要素の動作方法および機能、ならびに部品の組合せおよび製造の経済性は、添付の図面を参照して以下の説明および添付の特許請求の範囲を検討するとより明らかになり、添付の図面のすべては、本明細書の一部を形成し、同様の参照番号は、様々な図において対応する部品を示す。しかしながら、図面は、例示および説明のみを目的とし、開示される主題の限定の定義として意図されないことを明確に理解されたい。本明細書および特許請求の範囲において使用される、「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」の単数形は、コンテキストが別段に明確に示さない限り、複数の指示対象を含む。
【図面の簡単な説明】
【0067】
開示される主題のさらなる利点および詳細は、添付の図に示される例示的な実施形態または態様を参照して以下でより詳細に説明される。
【0068】
【
図1A】本明細書で説明されるデバイス、システム、および/または方法が本開示の主題の原理に従って実装され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図1B】本明細書で説明されるデバイス、システム、および/または方法が本開示の主題の原理に従って実装され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2A】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2B】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2C】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2D】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図3A】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の周波数スペクトルの非限定的な実施形態または態様のグラフである。
【
図3B】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の周波数スペクトルの非限定的な実施形態または態様のグラフである。
【
図3C】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の周波数スペクトルの非限定的な実施形態または態様のグラフである。
【
図3D】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の周波数スペクトルの非限定的な実施形態または態様のグラフである。
【
図4A】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図4B】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図4C】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図4D】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図5】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図6A】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図6B】本開示の主題の原理による、
図1および
図6Aの1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の周波数スペクトルの非限定的な実施形態または態様のグラフである。
【
図6C】本開示の主題の原理による、
図1および
図6Aの1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の周波数スペクトルの非限定的な実施形態または態様のグラフである。
【
図7】本開示の主題の原理による、
図1の1つもしくは複数のシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスの実装の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図8】本開示の主題の原理による、医療デバイス構成要素の嵌合を検出するためのプロセスの非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図9】
図1の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本開示は、別段に明示的に指定されている場合を除いて、様々な代替の変形形態およびステップシーケンスを想定し得ることを理解されたい。添付の図面に示され、以下の明細書で説明される特定のデバイスおよびプロセスは、例示にすぎず、非限定的な実施形態または態様であることも理解されたい。したがって、本明細書で開示される実施形態または態様に関連する特定の寸法および他の物理的特性は、限定と見なされるべきではない。
【0070】
以下の説明の目的で、「端部」、「上部」、「下部」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「横方向」、「長手方向」という用語、およびそれらの派生語は、図面における向きであるように、開示される主題に関連するものとする。しかしながら、開示される主題は、別段に明示的に指定されている場合を除いて、様々な代替の変形形態およびステップシーケンスを想定し得ることを理解されたい。添付の図面に示され、以下の明細書で説明される特定のデバイスおよびプロセスは、開示される主題の例示的な実施形態または態様にすぎないことも理解されたい。したがって、本明細書で開示される実施形態または態様に関連する特定の寸法および他の物理的特性は、別段に示されない限り、限定と見なされるべきではない。
【0071】
本明細書で使用される態様、構成要素、要素、構造、動作、ステップ、機能、命令などは、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「1つの(a)」および「1つの(an)」は、1つまたは複数の項目を含むことが意図され、「1つまたは複数」および「少なくとも1つ」と同じ意味で使用され得る。さらに、本明細書で使用される「セット」という用語は、1つまたは複数の項目(例えば、関連する項目、関連しない項目、関連する項目と関連しない項目との組合せなど)を含むことが意図され、「1つまたは複数」または「少なくとも1つ」と同じ意味で使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つの」という用語または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有すること(having)」などの用語は、オープンエンドの用語であることが意図される。さらに、「に基づいて」という語句は、別段に明記されない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味することが意図される。
【0072】
本明細書で使用される「通信」および「通信する」という用語は、情報(例えば、データ、信号、メッセージ、命令、コマンドなど)の受信、受け取り、送信、転送、提供などを指すことがある。1つのユニット(例えば、デバイス、システム、デバイスまたはシステムの構成要素、それらの組合せなど)が別のユニットと通信することは、1つのユニットが、他のユニットから情報を直接または間接的に受信し、および/または他のユニットに情報を送信することが可能であることを意味する。これは、本質的に有線および/またはワイヤレスである直接または間接の接続(例えば、直接通信接続、間接通信接続など)を指すことがある。加えて、2つのユニットは、送信される情報が、第1のユニットと第2のユニットとの間で修正、処理、中継、および/またはルーティングされ得る場合でも、互いに通信し得る。例えば、第1のユニットが情報を受動的に受信し、第2のユニットに情報を能動的に送信しない場合でも、第1のユニットは、第2のユニットと通信し得る。別の例として、少なくとも1つの中間ユニット(例えば、第1のユニットと第2のユニットとの間に位置する第3のユニット)が、第1のユニットから受信された情報を処理し、処理された情報を第2のユニットに通信する場合、第1のユニットは、第2のユニットと通信し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、メッセージは、データを含むネットワークパケット(例えば、データパケットなど)を指すことがある。多くの他の構成が可能であることが諒解されよう。
【0073】
本明細書で使用される「サーバ」という用語は、インターネットまたはプライベートネットワークなどのネットワークを介してクライアントデバイスおよび/または他のコンピューティングデバイスと通信し、いくつかの例では、他のサーバおよび/またはクライアントデバイス間の通信を容易にする、プロセッサ、記憶デバイス、および/または同様のコンピュータ構成要素などの1つまたは複数のコンピューティングデバイスを指すことがある。様々な他の構成が可能であることが諒解されよう。加えて、本明細書で使用される「サーバ」または「プロセッサ」への言及は、前のステップまたは機能を実行するものとして列挙される、前に列挙されたサーバおよび/もしくはプロセッサ、異なるサーバおよび/もしくはプロセッサ、ならびに/またはサーバおよび/もしくはプロセッサの組合せを指すことがある。例えば、本明細書および特許請求の範囲で使用されるように、第1のステップまたは機能を実行するものとして列挙される第1のサーバおよび/または第1のプロセッサは、第2のステップまたは機能を実行するものとして列挙される同じまたは異なるサーバおよび/またはプロセッサを指すことがある。
【0074】
いくつかの非限定的な実施形態または態様が、しきい値に関して本明細書で説明される。本明細書で使用されるように、しきい値を満たすことは、値がしきい値よりも大きいこと、しきい値よりも多いこと、しきい値よりも高いこと、しきい値以上であること、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも少ないこと、しきい値よりも低いこと、しきい値以下であること、しきい値に等しいことなどを指すことがある。
【0075】
開示される主題の非限定的な実施形態または態様は、限定されないが、医療デバイス構成要素の嵌合の検出を含む、医療デバイス構成要素を検出するためのデバイス、システム、および方法を対象とする。例えば、開示される主題の非限定的な実施形態または態様は、少なくとも1つの第1の共振構造体(第1の共振周波数スペクトルを有する)を有する第1の医療デバイス構成要素と、少なくとも1つの第2の共振構造体(第2の共振周波数スペクトルを有する)を有する第2の医療デバイス構成要素とを提供し、第1および第2の医療デバイス構成要素が嵌合すると、第1および第2の共振構造体が組み合わさって第3の共振周波数スペクトル(第1および第2の共振周波数スペクトルとは異なる)を有する。そのような実施形態または態様は、個々の医療デバイス構成要素および/またはそれらの嵌合した組合せをワイヤレスで(例えば、無線通信などを介して)検出(例えば、識別など)することを可能にする技法およびシステムを提供し、これは、有利にも、動作のための見通し線を必要とし得ない。例えば、見通し線を必要とし得ないので、そのような医療デバイスは、臨床医によって任意の方法で(例えば、リーダーなどに対して任意の向きで)扱われ、さらに検出され得る。追加または代替として、そのような実施形態または態様は、医療デバイス構成要素上に形成される、および/またはそれに固定される複雑な回路(例えば、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、メモリ、プロセッサなど)なしで、そのようなワイヤレス検出(例えば、識別など)を可能にする技法およびシステムを提供し、これにより、(例えば、無線周波数識別(RFID)タグなどと比較して)開示される主題の生産および/または使用に関連付けられた時間、リソースの量、異なるリソースの数、費用などを低減(例えば、減少など)させ得、(例えば、損傷、劣化などがされる複雑な回路が存在しないので)信頼性などを向上させ得る。追加または代替として、そのような実施形態または態様は、医療デバイス構成要素上に形成される、および/またはそれに固定される電源なしに、そのようなワイヤレス検出(例えば、識別など)を可能にする技法およびシステムを提供し、これにより、生産および/または使用のためのコストおよび/または複雑さを低減させ得る。追加または代替として、そのような実施形態または態様は、(例えば、ワイヤレス動作、動作のための見通し線および/または位置合わせの必要性の低減(例えば、排除、減少など)、生産および/または使用のための時間および/または費用の低減などによる)自動化により適した技法およびシステムを提供する。追加または代替として、そのような実施形態または態様は、2つ以上の医療デバイス構成要素の嵌合(例えば、適切な接続、位置合わせなど)の検出を可能にする技法およびシステムを提供する。したがって、本技法およびシステムは、例えば、医療デバイス構成要素(例えば、シリンジおよび血管アクセスデバイス)の接続および/または開放を追跡(例えば、検出、記録など)することによって、コンプライアンスの追跡に有用であり得る。例えば、接続および/または開放は、規則(例えば、ガイドライン、規定された治療プロトコルなど)と比較され、それとのコンプライアンスを決定し得る。追加または代替として、そのような実施形態または態様は、(例えば、施設の異なる(例えば、既知の)位置に位置する複数のリーダーであって、各リーダーは、近くの(例えば、リーダーの動作範囲内などの)医療デバイス構成要素を検出し得る複数のリーダーを利用して)、施設内の各医療デバイス構成要素の位置特定および/または追跡を可能にする技法およびシステムを提供する。追加または代替として、そのような実施形態または態様は、在庫管理および/または物流を可能にする技法およびシステムを提供する(例えば、施設内の医療デバイス構成要素の各タイプの数および/またはその位置が所与の時間に決定され得るので、医療デバイス構成要素の少なくとも1つのタイプの在庫が、必要に応じて(例えば、その在庫に関連付けられたしきい値を満たすことなどに基づいて)補充および/または再配送され得る)。追加または代替として、そのような実施形態または態様は、偽造防止を可能にする技法およびシステムを提供する(例えば、偽の医療デバイス構成要素は、共振構造体および/または共振周波数スペクトルを欠く、および/または誤った共振構造体および/または共振周波数スペクトルを有し得る)。
【0076】
例示の目的で、以下の説明では、本開示の主題は、医療デバイス構成要素を検出するための、例えば、医療デバイス構成要素の嵌合の検出のためのデバイス、システム、および方法に関して説明されるが、当業者は、開示される主題が例示的な実施形態または態様に限定されないことを認識するであろう。例えば、本明細書で説明されるデバイス、システム、および方法は、製品を使用するのに適した任意の設定、例えば、製造、出荷、在庫管理、小売り、食品製造などにおいて、そのような製品を識別すること、および/または(例えば、製品および/または製品の構成要素の)嵌合を検出することなどの多種多様な設定とともに使用され得る。
【0077】
次に
図1Aおよび
図1Bを参照すると、
図1Aおよび
図1Bは、本明細書で説明されるデバイス、システム、および/または方法が実装され得る環境100の非限定的な実施形態または態様の図である。
図1A~
図1Bに示すように、環境100は、医療デバイスアセンブリ102、第1の医療デバイス構成要素102a、第1の共振構造体104a、第1の金属ストリップ106a、第1のアンテナ要素108a、第1の嵌合要素110a、第2の医療デバイス構成要素102b、第2の共振構造体104b、第2の金属ストリップ106b、第2のアンテナ要素108b、第2の嵌合要素110b、問合せ信号112、第1の反射信号114a、第2の反射信号114b、リーダーデバイス120、発生器122、リーダー124、サーバ130、および/または通信ネットワーク140を含み得る。
【0078】
医療デバイスアセンブリ102は、第1の医療デバイス構成要素102a、第2の医療デバイス構成要素102b、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0079】
第1の医療デバイス構成要素102aは、医療目的で使用されるように構成された少なくとも1つのデバイスおよび/またはその構成要素を含み得る。例えば、第1の医療デバイス構成要素102aは、少なくとも1つのデバイス(例えば、器具、装置、用具、機械、仕掛け、インプラント、それらの任意の組合せなど)および/またはその構成要素を含むことがあり、これは、疾患もしくは他の状態の診断において、ならびに/または疾患および/もしくは他の状態の(例えば、ヒト、他の動物などにおける)治癒、緩和、処置、および/もしくは予防において使用するために構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素102aは、シリンジを含み得る。
【0080】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素102aは、第1のアンテナ要素108aを含み得る。追加または代替として、第1のアンテナ要素108aは、共振周波数スペクトルを有し得る。例えば、第1のアンテナ要素108aは、少なくとも1つの第1の共振構造体104aを含み得、各第1の共振構造体104aは、共振周波数スペクトル(例えば、第1の共振周波数スペクトル)を有し得る。追加または代替として、第1のアンテナ要素108aは、第1の金属ストリップ106aを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体104aは、少なくとも1つのスパイラル共振器(例えば、第1のスパイラル共振器)を含み得る。追加または代替として、第1の共振周波数スペクトルは、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のスパイラル共振器は、(例えば、第1の医療デバイス構成要素102aの第1のアンテナ要素108aの)第1の金属ストリップ106aに隣接する第1のスパイラル形状の金属導体を含み(例えば、第1のスパイラル形状の金属導体から形成されるなど)得る。追加または代替として、第1のスパイラル形状の金属導体は、第1のインダクタンス、第1の静電容量、および/または第1の抵抗値を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の固有周波数は、第1のインダクタンス、第1の静電容量、および/または第1の抵抗値に基づき得る。追加または代替として、第1の固有周波数、第1のインダクタンス、第1の静電容量、および/または第1の抵抗値は、(例えば、
図2Aおよび
図2Bに関して以下でさらに説明するように)第1のスパイラル共振器の幾何学的特性および/または材料特性に基づき得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体104aは、少なくとも1つの第1の金属リボン(例えば、アモルファス金属リボン)を含み得る。追加または代替として、第1の共振周波数スペクトルは、第1の金属リボン(例えば、アモルファス金属リボン)の第1の固有周波数(例えば、共振周波数など)を含み得る。例えば、第1の金属リボン(例えば、アモルファス金属リボン)の第1の固有周波数f(例えば、共振周波数など)は、数式f≒(1/2πl)√(Y/ρ)に基づいて決定され得、ここで、lは長さ、Yはヤング率、ρは密度を表し得る。
【0081】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112を用いて第1の医療デバイス構成要素102aに問い合わせると、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)は、少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて第1の減衰電磁信号(例えば、第1の反射信号114a)を形成し得る。例えば、問合せ信号112は、多周波数電磁信号を含み得、多周波数電磁信号を用いて第1の医療デバイス構成要素102aに問い合わせると、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)は、(例えば、
図3Aおよび
図3Bに関して以下でさらに説明するように)第1の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて第1の減衰電磁信号を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112は、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)にエネルギーを与え得る。追加または代替として、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)は、電源から独立して(例えば、電源などを伴わずに)動作し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のアンテナ要素108aは、第1の減衰電磁信号を送信(例えば、再送信、後方散乱など)し得る。
【0082】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の金属ストリップ106a(例えば、その少なくとも一部)は、第1の医療デバイス構成要素102aの周りの円周方向に配設され得る。追加または代替として、第1の金属ストリップ106a(例えば、その少なくとも一部)は、第1の医療デバイス構成要素102aに沿って長手方向(例えば、軸方向、第1の医療デバイス構成要素102aの軸に平行など)に配設され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の金属ストリップ106aの少なくとも一部は、(例えば、第1の医療デバイス構成要素102aを第2の医療デバイス構成要素102bに嵌合させると、第1の金属ストリップ106aが第2の金属ストリップ106bと電気的に接触および/または電磁的に結合し得るように)医療デバイスの端部(例えば、遠位端など)に配設され得る。
【0083】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つの第1の共振構造体104aは、複数の第1の共振構造体104aを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の第1の共振構造体104a(および/またはそのサブセット)は、第1の医療デバイス構成要素102aの周りの円周方向に配設され得る。追加または代替として、複数の第1の共振構造体104a(および/またはそのサブセット)の各々は、第1の医療デバイス構成要素102aに沿って長手方向(例えば、軸方向、第1の医療デバイス構成要素102aの軸に平行など)に配設され得る。例えば、各第1の共振構造体104a(および/またはそのサブセットの各々)は、(例えば、
図6Aに関して以下でさらに説明するように)第1の医療デバイス構成要素102a上の別個のスケールマーキングに配設され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の第1の共振構造体の各々は、導電性インクを含み(例えば、導電性インクから形成されるなど)得る。
【0084】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、各第1の共振構造体104a(および/またはそのサブセット)は、温度感受性材料、湿度感受性材料、感光性材料、ガス感受性材料、それらの任意の組合せなどを含み(例えば、これらから形成されるなど)得る。例えば、そのような第1の共振構造体104aの第1の固有周波数は、それぞれ、温度、湿度、光、ガスの存在、それらの任意の組合せなどに基づいて変化(例えば、周波数の増加、周波数の減少など)し得る。追加または代替として、そのような第1の共振構造体104aは、識別に加えて、および/またはその代わりに、温度、湿度、光、ガスの存在、それらの任意の組合せなどの検知のために使用され得る。
【0085】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素102a(例えば、その第1のアンテナ要素108a)は、(例えば、
図7に関して以下でさらに説明するように)第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素を含み得る。例えば、第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素の各々は、円盤状の金属導体を含み得る。追加または代替として、第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素は、第1の金属ストリップ106aの反対の端部に取り付けられ得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の受信アンテナ要素および第1の送信アンテナ要素は、(例えば、受信信号(例えば、問合せ信号112)と反射信号(例えば、第1の反射信号114a)との間の干渉などを低減するために)交差偏波であり得る。例えば、第1の受信アンテナ要素は、第1の送信アンテナ要素に直交するように配設され得る(例えば、第1の受信アンテナ要素(例えば、その表面)は、第1の平面内(例えば、実質的に平面内、主に平面内など)に配設され得、第1の送信アンテナ要素(例えば、その表面)は、第1の平面に直交する第2の平面内(例えば、実質的に平面内、主に平面内など)に配設され得る)。
【0086】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素102a(例えば、その第1のアンテナ要素108a)は、第1の受信/送信アンテナ要素を含み得る。例えば、第1の受信/送信アンテナ要素は、円盤状の金属導体を含み得る。
【0087】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のアンテナ要素108aの少なくとも一部(例えば、第1の共振構造体104a、第1の金属ストリップ106a、それらの任意の組合せなど)は、第1の医療デバイス構成要素102a上に形成(例えば、印刷など)され得る。追加または代替として、第1のアンテナ要素108aの少なくとも一部(例えば、第1の共振構造体104a、第1の金属ストリップ106a、それらの任意の組合せなど)は、第1の医療デバイス構成要素102aに固定され(例えば、その上に搭載される、それに接着される、それに付けられる接着性のタグとともに含まれるなど)得る。
【0088】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素102aは、第1の嵌合要素110aを含み得る。例えば、第1の嵌合要素110aは、第1の医療デバイス構成要素102aを第2の医療デバイス構成要素102b(例えば、その第2の嵌合要素110b)と嵌合させるために使用されるように構成された任意の要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の嵌合要素110aは、ルアー継手(例えば、雄型ルアー継手、雌型ルアー継手など)を含み得る。例えば、第1の嵌合要素110aは、雄型ルアー継手を含み得、第2の嵌合要素110bは、対応する雌型ルアー継手を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104aおよび/または第1の金属ストリップ106a)は、第1の嵌合要素110a(例えば、雄型ルアー継手など)とともに配設され得る。例えば、第1のアンテナ要素108aの少なくとも一部(例えば、第1の共振構造体104aおよび/または第1の金属ストリップ106aの少なくとも一部)は、第1の嵌合要素110aを取り囲む、および/または第1の嵌合要素110aに近接して配設され得る。追加または代替として、第1のアンテナ要素108aの少なくとも一部(例えば、第1の共振構造体104aおよび/または第1の金属ストリップ106aの少なくとも一部)は、第1の医療デバイス構成要素102a(例えば、その第1の嵌合要素110a)を第2の医療デバイス構成要素102b(例えば、その第2の嵌合要素110b)に嵌合させると、第1のアンテナ要素108a(例えば、第1の共振構造体104aおよび/または第1の金属ストリップ106a)が、第2のアンテナ要素108b(例えば、第2の共振構造体104bおよび/または第2の金属ストリップ106b)と電気的に接触および/または電磁的に結合し得るように、第1の嵌合要素110aに十分に近接して配設され得る。
【0089】
第2の医療デバイス構成要素102bは、医療目的で使用されるように構成された少なくとも1つのデバイスおよび/またはその構成要素を含み得る。例えば、第2の医療デバイス構成要素102bは、少なくとも1つのデバイス(例えば、器具、装置、用具、機械、仕掛け、インプラント、それらの任意の組合せなど)および/またはその構成要素を含むことがあり、これは、疾患もしくは他の状態の診断において、ならびに/または疾患および/もしくは他の状態の(例えば、ヒト、他の動物などにおける)治癒、緩和、処置、および/もしくは予防において使用するために構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素102bは、血管アクセスデバイス(例えば、静脈内(IV)ライン、カテーテル、針、カニューレなど)を含み得る。
【0090】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素102bは、第2のアンテナ要素108bを含み得る。追加または代替として、第2のアンテナ要素108bは、共振周波数スペクトルを有し得る。例えば、第2のアンテナ要素108bは、少なくとも1つの第2の共振構造体104bを含み得、各第2の共振構造体104bは、共振周波数スペクトル(例えば、第2の共振周波数スペクトル)を有し得る。追加または代替として、第2のアンテナ要素108bは、第2の金属ストリップ106bを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振構造体104bは、少なくとも1つのスパイラル共振器(例えば、第2のスパイラル共振器)を含み得る。追加または代替として、第2の共振周波数スペクトルは、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2のスパイラル共振器は、(例えば、第2の医療デバイス構成要素102bの第2のアンテナ要素108bの)第2の金属ストリップ106bに隣接する第2のスパイラル形状の金属導体を含み(例えば、第2のスパイラル形状の金属導体から形成されるなど)得る。追加または代替として、第2のスパイラル形状の金属導体は、第2のインダクタンス、第2の静電容量、および/または第2の抵抗値を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の固有周波数は、第2のインダクタンス、第2の静電容量、および/または第2の抵抗値に基づき得る。追加または代替として、第2の固有周波数、第2のインダクタンス、第2の静電容量、および/または第2の抵抗値は、(例えば、
図2Aおよび
図2Bに関して以下でさらに説明するように)第2のスパイラル共振器の幾何学的特性および/または材料特性に基づき得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルと同じであり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルとは異なり得る。追加または代替として、第1のインダクタンス、第1の静電容量、第1の抵抗値、および/またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つは、それぞれ、第2のインダクタンス、第2の静電容量、第2の抵抗値、および/またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つとは異なり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振構造体104bは、少なくとも1つの第2の金属リボン(例えば、アモルファス金属リボン)を含み得る。追加または代替として、第2の共振周波数スペクトルは、第2の金属リボン(例えば、アモルファス金属リボン)の第2の固有周波数(例えば、共振周波数など)を含み得る。例えば、第2の金属リボン(例えば、アモルファス金属リボン)の第2の固有周波数f(例えば、共振周波数など)は、数式f≒(1/2πl)√(Y/ρ)に基づいて決定され得、ここで、lは長さを、Yはヤング率を、ρは密度を表し得る。
【0091】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112を用いて第2の医療デバイス構成要素102bに問い合わせると、第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b)は、少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて第2の減衰電磁信号(例えば、第2の反射信号114b)を形成し得る。例えば、問合せ信号112は、多周波数電磁信号を含み得、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素102bに問い合わせると、第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b)は、(例えば、
図3Aおよび
図3Cに関して以下でさらに説明するように)第2の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて第2の減衰電磁信号を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112は、第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b)にエネルギーを与え得る。追加または代替として、第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b)は、電源から独立して(例えば、電源などを伴わずに)動作し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2のアンテナ要素108bは、第2の減衰電磁信号を送信(例えば、再送信、後方散乱など)し得る。
【0092】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の金属ストリップ106b(例えば、その少なくとも一部)は、第2の医療デバイス構成要素102aの周りの円周方向に配設され得る。追加または代替として、第2の金属ストリップ106b(例えば、その少なくとも一部)は、第2の医療デバイス構成要素102bに沿って長手方向(例えば、軸方向、第2の医療デバイス構成要素102bの軸に平行など)に配設され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の金属ストリップ106bの少なくとも一部は、(例えば、第1の医療デバイス構成要素102aを第2の医療デバイス構成要素102bに嵌合させると、第1の金属ストリップ106aが第2の金属ストリップ106bと電気的に接触および/または電磁的に結合し得るように)医療デバイスの端部(例えば、遠位端など)に配設され得る。
【0093】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つの第2の共振構造体104bは、複数の第2の共振構造体104bを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の第2の共振構造体104b(および/またはそのサブセット)は、第2の医療デバイス構成要素102bの周りの円周方向に配設され得る。追加または代替として、複数の第2の共振構造体104b(および/またはそのサブセット)の各々は、第2の医療デバイス構成要素102bに沿って長手方向(例えば、軸方向、第2の医療デバイス構成要素102bの軸に平行など)に配設され得る。例えば、各第2の共振構造体104b(および/またはそのサブセットの各々)は、(例えば、
図6Aに関して以下でさらに説明するように)第2の医療デバイス構成要素102b上の別個のスケールマーキングに配設され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の第2の共振構造体104bの各々は、導電性インクを含み(例えば、導電性インクから形成されるなど)得る。
【0094】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、各第2の共振構造体104b(および/またはそのサブセット)は、温度感受性材料、湿度感受性材料、感光性材料、ガス感受性材料、それらの任意の組合せなどを含み(例えば、これらから形成されるなど)得る。例えば、そのような第2の共振構造体104bの第2の固有周波数は、それぞれ、温度、湿度、光、ガスの存在、それらの任意の組合せなどに基づいて変化(例えば、周波数の増加、周波数の減少など)し得る。追加または代替として、そのような第2の共振構造体104bは、識別に加えて、および/またはその代わりに、温度、湿度、光、ガスの存在、それらの任意の組合せなどの検知のために使用され得る。
【0095】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素102b(例えば、その第2のアンテナ要素108b)は、(例えば、
図7に関して以下でさらに説明するように)第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素を含み得る。例えば、第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素の各々は、円盤状の金属導体を含み得る。追加または代替として、第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素は、第2の金属ストリップ106bの反対の端部に取り付けられ得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の受信アンテナ要素および第2の送信アンテナ要素は、(例えば、受信信号(例えば、問合せ信号112)と反射信号(例えば、第2の反射信号114b)との間の干渉などを低減するために)交差偏波であり得る。例えば、第2の受信アンテナ要素は、第2の送信アンテナ要素に直交するように配設され得る(例えば、第2の受信アンテナ要素(例えば、その表面)は、第2の平面内(例えば、実質的に平面内、主に平面内など)に配設され得、第2の送信アンテナ要素(例えば、その表面)は、第2の平面に直交する第2の平面内(例えば、実質的に平面内、主に平面内など)に配設され得る)。
【0096】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素102b(例えば、その第2のアンテナ要素108b)は、第2の受信/送信アンテナ要素を含み得る。例えば、第2の受信/送信アンテナ要素は、円盤状の金属導体を含み得る。
【0097】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2のアンテナ要素108bの少なくとも一部(例えば、第2の共振構造体104b、第2の金属ストリップ106b、それらの任意の組合せなど)は、第2の医療デバイス構成要素102b上に形成(例えば、印刷など)され得る。追加または代替として、第2のアンテナ要素108bの少なくとも一部(例えば、第2の共振構造体104b、第2の金属ストリップ106b、それらの任意の組合せなど)は、第2の医療デバイス構成要素102bに固定され(例えば、その上に搭載される、それに接着される、それに付けられる接着性のタグとともに含まれるなど)得る。
【0098】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素102bは、第2の嵌合要素110bを含み得る。例えば、第2の嵌合要素110bは、第2の医療デバイス構成要素102bを第1の医療デバイス構成要素102a(例えば、その第1の嵌合要素110a)と嵌合させるために使用されるように構成された任意の要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の嵌合要素110bは、ルアー継手(例えば、雄型ルアー継手、雌型ルアー継手など)を含み得る。例えば、第2の嵌合要素110bは、雌型ルアー継手を含み得、第1の嵌合要素110aは、対応する雄型ルアー継手を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104bおよび/または第2の金属ストリップ106b)は、第2の嵌合要素110b(例えば、雌型ルアー継手など)とともに配設され得る。例えば、第2のアンテナ要素108bの少なくとも一部(例えば、第2の共振構造体104bおよび/または第2の金属ストリップ106bの少なくとも一部)は、第2の嵌合要素110bを取り囲む、および/または第2の嵌合要素110bに近接して配設され得る。追加または代替として、第2のアンテナ要素108bの少なくとも一部(例えば、第2の共振構造体104bおよび/または第2の金属ストリップ106bの少なくとも一部)は、第2の医療デバイス構成要素102b(例えば、その第2の嵌合要素110b)を第1の医療デバイス構成要素102a(例えば、その第1の嵌合要素110a)に嵌合させると、第2のアンテナ要素108b(例えば、第2の共振構造体104bおよび/または第2の金属ストリップ106b)が、第1のアンテナ要素108a(例えば、第1の共振構造体104aおよび/または第1の金属ストリップ106a)と電気的に接触および/または電磁的に結合し得るように、第2の嵌合要素110bに十分に近接して配設され得る。
【0099】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素102a(例えば、その第1の嵌合要素110a)を第2の医療デバイス構成要素102b(例えば、その第2の嵌合要素110b)に嵌合させると、(例えば、
図1Bに示すように)第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)および第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b)が結合して第3の共振周波数スペクトルを有し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素102a(例えば、その第1の嵌合要素110a)を第2の医療デバイス構成要素102b(例えば、その第2の嵌合要素110b)に嵌合させると、そのアンテナ要素(例えば、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104aおよび/または第1の金属ストリップ106a)および第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104bおよび/または第1の金属ストリップ106b))は、(例えば、本明細書で説明するように、電気的接触、電磁的結合などにより)複合アンテナ要素として機能し得る。例えば、第1の医療デバイス構成要素102a(例えば、その第1の嵌合要素110a)を第2の医療デバイス構成要素102b(例えば、その第2の嵌合要素110b)に嵌合させると、第1の共振構造体104a(例えば、第1のスパイラル共振器)および第2の共振構造体104b(例えば、第2のスパイラル共振器)は、結合(例えば、電磁的結合など)されて第3の固有周波数を有する共振回路を形成し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、共振回路の第3の固有周波数を含み得る。
【0100】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112を用いて嵌合した医療デバイス構成要素(例えば、嵌合時の第1の医療デバイス構成要素102aおよび第2の医療デバイス構成要素102b)に問い合わせると、そのアンテナ要素(例えば、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)および第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b))は、少なくとも1つの第3の周波数成分を減衰させて第3の減衰電磁信号(例えば、第3の反射信号114c)を形成し得る。例えば、問合せ信号112は、多周波数電磁信号を含み得、多周波数電磁信号を用いて嵌合した医療デバイス構成要素に問い合わせると、そのアンテナ要素(例えば、その第1の共振構造体104aおよび第2の共振構造体104b)は、(例えば、
図3Aおよび
図3Dに関して以下でさらに説明するように)第3の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第3の周波数成分を減衰させて第3の減衰電磁信号を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112は、アンテナ要素(例えば、第1のアンテナ要素108a、第2のアンテナ要素108bなど)にエネルギーを与え得る。追加または代替として、アンテナ要素は、電源から独立して(例えば、電源などを伴わずに)動作し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、アンテナ要素のうちの少なくとも1つ(例えば、第1のアンテナ要素108a、第2のアンテナ要素108bなど)は、第3の減衰電磁信号を送信(例えば、再送信、後方散乱など)し得る。
【0101】
リーダーデバイス120は、(例えば、ネットワーク140を介して)サーバ130などから情報を受信し、および/またはサーバ130などに情報を通信することが可能な1つまたは複数のデバイスを含み得る。追加または代替として、各リーダーデバイス120は、(例えば、ネットワーク140、別のネットワーク(例えば、アドホックネットワーク、ローカルネットワーク、プライベートネットワーク、仮想プライベートネットワークなど)、および/または任意の他の好適な通信技法を介して)他のリーダーデバイス120から情報を受信し、および/または他のリーダーデバイス102に情報を通信することが可能なデバイスを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダーデバイス120は、短距離ワイヤレス通信接続(例えば、近距離無線通信(NFC)通信接続、RFID通信接続、Bluetooth(登録商標)通信接続、Zigbee(登録商標)通信接続など)を介して(例えば、別のリーダーデバイス120から)情報を受信すること、および/または短距離ワイヤレス通信接続を介して(例えば、別のリーダーデバイス120に)情報を通信することが可能であってもなくてもよい。
【0102】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、各リーダーデバイス120は、発生器122、リーダー124、および/またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含み得る。追加または代替として、発生器122、リーダー124、および/またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つは、リーダーデバイス120とは別であり得、リーダーデバイス120は、(例えば、ネットワーク140、別のネットワーク(例えば、アドホックネットワーク、ローカルネットワーク、プライベートネットワーク、仮想プライベートネットワークなど)、および/または任意の他の好適な通信技法を介して)発生器122および/またはリーダー124から情報を受信し、および/またはそれらに情報を通信することが可能なデバイスを含み得る。
【0103】
発生器122は、少なくとも1つの送信機(例えば、信号発生器、無線周波数(RF)送信機、マイクロ波送信機、アナログ送信機、デジタル送信機、それらの任意の組合せなどの、電磁波を生成および/または送信するように構成された少なくとも1つのデバイスおよび/または回路)を含み得る。追加または代替として、発生器122は、交流電流(例えば、RF交流電流、マイクロ波交流電流など)を生成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダーデバイス120および/または発生器122は、少なくとも1つのアンテナ(例えば、アンテナ要素、ダイポールアンテナなど)を含み得る。追加または代替として、発生器122は、交流電流をアンテナに印加し得、アンテナは、交流電流によって励起され、それによって、電磁波(例えば、電波、マイクロ波など)を送信し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発生器122は、(例えば、ネットワーク140を介して)リーダーデバイス120、サーバ130などから情報を受信し、および/またはそれらに情報を通信することが可能な1つまたは複数のデバイスを含み得る。
【0104】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発生器122は、問合せ信号112を(例えば、医療デバイスアセンブリ102に)送信し得る。例えば、問合せ信号112は、本明細書で説明するように、多周波数電磁信号を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112は、均一な振幅および位相の連続波多周波数電磁信号を含み得る。
【0105】
リーダー124は、少なくとも1つの受信機(例えば、電磁波を受信するように構成された少なくとも1つのデバイスおよび/または回路)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダーデバイス120および/またはリーダー124は、少なくとも1つのアンテナ(例えば、アンテナ要素、ダイポールアンテナなど)を含み得る。追加または代替として、アンテナは、電磁波を受信し(例えば、傍受などを行い)、それによって交流電流を生成し得る。追加または代替として、そのような交流電流は、(例えば、アンテナによって)受信機に印加され得、受信機は、そこから情報を抽出し得る。例えば、受信機は、どの周波数成分が受信信号(例えば、受信された電磁波など)に存在するかを決定し得る。
【0106】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダー124は、医療デバイスアセンブリ102から少なくとも1つの反射信号(例えば、第1の反射信号114a、第2の反射信号114b、第3の反射信号114c、それらの任意の組合せなど)を受信し得る。例えば、問合せ信号112(例えば、多周波数電磁信号)を用いて医療デバイスアセンブリ102に問い合わせると、リーダー124は、(例えば、医療デバイスアセンブリ102から)少なくとも1つの反射信号(例えば、第1の反射信号114a、第2の反射信号114b、第3の反射信号114c、それらの任意の組合せなど)を受信し得、反射信号は、本明細書で説明するように、減衰電磁信号(例えば、第1の医療デバイス構成要素102a、第2の医療デバイス構成要素102a、および/または嵌合した医療デバイス構成要素にそれぞれ関連付けられた第1、第2、および/または第3の減衰電磁信号)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、各反射信号(例えば、第1の反射信号114a、第2の反射信号114b、第3の反射信号114c、それらの任意の組合せなど)は、後方散乱信号、再送信信号、それらの任意の組合せなどを含み得る。
【0107】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダー124は、反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって、それぞれの共振周波数スペクトル(例えば、第1の医療デバイス構成要素102a、第2の医療デバイス構成要素102a、および/または嵌合した医療デバイス構成要素にそれぞれ関連付けられた第1、第2、および/または第3の共振周波数スペクトル)を検出し得る。例えば、問合せ信号112を用いて第1の医療デバイス構成要素102aに問い合わせると、リーダー124は、第1の共振周波数スペクトルに対応する少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって第1の共振周波数スペクトルを検出し得る。追加または代替として、問合せ信号112を用いて第2の医療デバイス構成要素102bに問い合わせると、リーダー124は、第2の共振周波数スペクトルに対応する少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって第2の共振周波数スペクトルを検出し得る。追加または代替として、問合せ信号112を用いて嵌合した医療デバイス構成要素(例えば、第2の医療デバイス構成要素102bと嵌合した第1の医療デバイス構成要素102a)に問い合わせると、リーダー124は、第3の共振周波数スペクトルに対応する少なくとも1つの反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つによって第3の共振周波数スペクトルを検出し得る。
【0108】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダー124および/またはリーダーデバイス120は、反射信号に関連付けられた反射信号データを(例えば、ネットワーク140などを介してサーバ130に)通信し得る。例えば、リーダー124および/またはリーダーデバイス120は、そのような通信のための通信インターフェースを含み得る。
【0109】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのリーダー124は、複数のリーダーを含み得る。追加または代替として、各リーダー124は、少なくとも1つのサイト(例えば、少なくとも1つの施設、少なくとも1つの建物など)内の位置(例えば、既知の位置、事前決定された位置、選択可能な位置、事前選択された位置、任意のそれらの組合せなど)に配設され得る。例えば、各リーダー124の位置は、すべての他のリーダー124の位置とは異なり得る(例えば、各リーダー124は、サイト内の異なる位置にあり得る)。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイスアセンブリ102の位置は、複数のリーダー124のうちのどのリーダー124が医療デバイスアセンブリ102を検出するかに基づいて(例えば、リーダー124、リーダーデバイス120、サーバ130などによって)決定され得る(例えば、それぞれのリーダー124は、既知の位置を有し得、医療デバイスアセンブリ102の位置は、医療デバイスアセンブリ102を検出したそれぞれのリーダー124に近接している(例えば、その動作範囲内にある)と決定され得る)。
【0110】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発生器122および/またはリーダー124は、単一のデバイス(例えば、リーダーデバイス120など)に含まれ得る。追加または代替として、発生器122および/またはリーダー124は、単一のアンテナ(例えば、リーダーデバイス120のアンテナなど)を共有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、発生器122および/またはリーダー124は、別のデバイスであり得る。
【0111】
サーバ130は、(例えば、ネットワーク140を介して)リーダーデバイス120、発生器122、リーダー124などから情報を受信し、および/またはそれらに情報を通信することが可能な1つまたは複数のデバイスを含み得る。例えば、サーバ130は、サーバ、サーバのグループなどの1つまたは複数のコンピューティングデバイスを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、サーバ130は、本明細書で説明するように、施設に関連付けられ得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、サーバ130は、サーバ130に対してローカルまたはリモートにあり得るデータ記憶デバイスと通信し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、サーバ130は、データ記憶デバイスから情報を受信し、データ記憶デバイスに情報を記憶し、データ記憶デバイスに情報を通信し、またはデータ記憶デバイスに記憶された情報を検索することが可能であり得る。
【0112】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、サーバ130は、(例えば、ネットワーク140などを介してリーダー124、リーダーデバイス120などの)第1の通信インターフェースと通信するように構成された第2の通信インターフェースを含み得る。追加または代替として、サーバ130は、第1のネットワークを介して反射信号データを受信するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のサーバは、反射信号データを(例えば、データベース、データ記憶デバイス、メモリ、それらの任意の組合せなどに)記憶するように構成される。
【0113】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素の各タイプ(例えば、本明細書で説明する、第1の医療デバイス構成要素102a、第2の医療デバイス構成要素102bなど)は、一意の識別子(例えば、在庫保管単位(SKU)など)を有し得る。追加または代替として、各一意の識別子は、それぞれの共振周波数スペクトル(例えば、本明細書で説明する、第1の共振周波数スペクトル、第2の共振周波数スペクトルなど)に関連付けられ得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素の各嵌合した組合せ(例えば、本明細書で説明する、第2の医療デバイス構成要素102bと嵌合した第1の医療デバイス構成要素102aなど)は、それぞれの共振周波数スペクトル(例えば、本明細書で説明する、第3の共振周波数スペクトルなど)を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素の各タイプおよび/または医療デバイス構成要素の各嵌合した組合せは、そのそれぞれの共振周波数スペクトルに基づいて一意に識別され得る。例えば、サーバ130は、医療デバイス構成要素の各タイプ(例えば、その一意の識別子)および/または医療デバイス構成要素の各嵌合した組合せの、そのそれぞれの共振周波数スペクトル(事前決定、事前選択などが行われ得る)へのマッピング(例えば、データベース、表など)を記憶し得る。
【0114】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、一意のそれぞれの共振周波数スペクトルは、少なくとも1つの規則に基づいて、医療デバイス構成要素の各々の個々のタイプ(例えば、本明細書で説明される、第1の医療デバイス構成要素102a、第2の医療デバイス構成要素102bなど)に、および/または医療デバイス構成要素の各嵌合した組合せに割り当てられ得る。例えば、第1の規則は、医療デバイス構成要素の2つの異なるタイプが同じ共振周波数スペクトルに割り当てられ得ない(例えば、∀ 1≦i,j≦N,if i≠j,then Fi≠Fj、ここで、Nは医療デバイス構成要素の可能なタイプの総数、iは医療デバイス構成要素の第1のタイプに関する数、Fiは医療デバイス構成要素の第1のタイプの共振周波数スペクトル、jは医療デバイス構成要素の第2のタイプに関する数、Fjは医療デバイス構成要素の第2のタイプの共振周波数スペクトルを表し得る)ことを含み得る。追加または代替として、第2の規則は、医療デバイス構成要素の2つのタイプ(例えば、同一または異なるタイプの医療デバイス構成要素)は、嵌合する(例えば、物理的接続、電気的接続、電磁的結合などが行われる)とき、医療デバイス構成要素の任意の他の2つのタイプのそれぞれの共振周波数スペクトルを有し得ない(例えば、∀ 1≦i,j,k,l≦N,if i≠k and/orj≠l,thenΦ(Si,Sj)≠Φ(Sk,Sl),ここで、iは医療デバイス構成要素の第1のタイプに関する数、jは医療デバイス構成要素の第2のタイプに関する数、kは医療デバイス構成要素の第3のタイプに関する数、lは医療デバイス構成要素の第4のタイプに関する数を表し、Siは医療デバイス構成要素の第1のタイプに関する少なくとも1つの共振構造体の特性(例えば、幾何学的特性、材料特性など)を、Sjは医療デバイス構成要素の第2のタイプに関する少なくとも1つの共振構造体の特性(例えば、幾何学的特性、材料特性など)を、Skは医療デバイス構成要素の第3のタイプに関する少なくとも1つの共振構造体の特性(例えば、幾何学的特性、材料特性など)を、Slは医療デバイス構成要素の第4のタイプに関する少なくとも1つの共振構造体の特性(例えば、幾何学的特性、材料特性など)を表し、Φは医療デバイス構成要素の2つのタイプの嵌合した組合せに関する2つの共振構造体の共振周波数スペクトルを表し得る)ことを含み得る。追加または代替として、第3の規則は、医療デバイス構成要素の1つのタイプが、医療デバイス構成要素の任意の2つのタイプの嵌合した組合せのそれぞれの共振周波数スペクトルを有し得ない(例えば、∀ 1≦i,j,k≦N,Fi≠Φ(Sj,Sk)、ここで、iは医療デバイス構成要素の第1のタイプに関する数、jは医療デバイス構成要素の第2のタイプに関する数、kは医療デバイス構成要素の第3のタイプに関する数、Fiは医療デバイス構成要素の第1のタイプの共振周波数スペクトル、Sjは医療デバイス構成要素の第2のタイプに関する少なくとも1つの共振構造体の特性(例えば、幾何学的特性、材料特性など)、Skは医療デバイス構成要素の第3のタイプに関する少なくとも1つの共振構造体の特性(例えば、幾何学的特性、材料特性など)、Φは医療デバイス構成要素の2つのタイプの嵌合した組合せに関する2つの共振構造体の共振周波数スペクトルを表し得る)ことを含み得る。
【0115】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、サーバ130は、在庫管理を実行および/または支援し得る。例えば、しきい値(例えば、最小数など)は、サイトにおける医療デバイス構成要素の各タイプの総数について選択(例えば、事前決定、事前選択、動的な選択などが行われる)され得る。追加または代替として、医療デバイス構成要素の各タイプが、そのそれぞれの共振周波数スペクトルに基づいて一意に識別され得るので、サーバ130は、(例えば、サイト内の複数のリーダー124から受信した反射信号データに基づいて)サイト内の医療デバイス構成要素の各タイプの数を決定し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素のそれぞれのタイプの総数がしきい値を満たす場合(例えば、最小数未満であるなど)、サーバ130は、医療デバイス構成要素のそれぞれのタイプの在庫が補充される必要があり得ると決定し得る。例えば、サーバ130は、医療デバイス構成要素のそれぞれのタイプの在庫が補充される必要があり得ることを示す通知(例えば、電子メール、テキストメッセージなど)を通信し得る。追加または代替として、サーバ130は、(例えば、電子商取引などを介して)医療デバイス構成要素のそれぞれのタイプの追加の在庫を自動的に注文し得る。追加または代替として、サーバ130は、医療機関内で実施されるような任意の好適な補充アプローチ(例えば、倉庫、薬局、および/または、医療デバイスが利用され得る治療エリアサイトなどの間を走るようにカートに要求することなど)を開始し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのローカルしきい値(例えば、最小数など)が、サイト内のそれぞれの位置における医療デバイス構成要素の各タイプの数について選択され(例えば、事前決定、事前選択、動的な選択などが行われる)得る。追加または代替として、医療デバイス構成要素の各タイプが、そのそれぞれの共振周波数スペクトルに基づいて一意に識別され得るので、サーバ130は、(例えば、サイト内の複数のリーダー124から受信した反射信号データに基づいて)サイト内のそれぞれの位置における医療デバイス構成要素の各タイプの数を決定し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、それぞれの位置における医療デバイス構成要素のそれぞれのタイプの数がしきい値を満たす場合(例えば、最小数未満であるなど)、サーバ130は、医療デバイス構成要素のそれぞれのタイプの在庫が、サイト内の他の位置から補充および/または再配送される必要があり得ると決定し得る。例えば、サーバ130は、本明細書で説明するように、通知を通信し、および/または自動的に追加の在庫を注文し得る。
【0116】
例示の目的で、医療デバイス構成要素(例えば、第1の医療デバイス構成要素102a、シリンジなど)が(例えば、サイトの薬局などにおいて)薬剤を充填され、次いで別の位置(例えば、サイトの手術室など)に輸送された場合、医療デバイス構成要素は、少なくとも1つのリーダー124(例えば、医療デバイス構成要素が移動し得る経路に沿って配設され得る1つもしくは複数のリーダー124のうちのいずれか、および/または、目的位置に配設され得る1つもしくは複数のリーダー124のうちのいずれか)によって、輸送中および/または目的位置で検出され得る。したがって、医療デバイス構成要素の位置は、本明細書に説明するように決定および/または記憶され得る。例えば、医療デバイス構成要素を最も最近検出したそれぞれのリーダー124の位置が、既知であり(例えば、事前選択、事前決定などが行われる)得る。追加または代替として、医療デバイス構成要素が目的位置に到達すると、それは、目的位置(例えば、手術室など)内またはその近傍に配設された少なくとも1つのリーダー124によって検出され得る。追加または代替として、薬剤を充填された医療デバイス構成要素が、例えば、患者に薬剤を配送するために、第2の医療デバイス構成要素(例えば、第2の医療デバイス構成要素102b、カテーテルなど)に接続されることが意図される場合、薬剤を充填された医療デバイス構成要素と第2の医療デバイス構成要素との間の嵌合は、本明細書で説明するように検出され得る。追加または代替として、薬剤を充填された医療デバイス構成要素と第2の医療デバイス構成要素との嵌合に関連付けられた共振周波数スペクトルを検出した後、少なくとも1つのリーダー124は、(例えば、目的位置またはその近傍において)後に(例えば、予め決定され選択された(例えば、事前決定、事前選択、動的な選択などが行われた)期間内などに)医療デバイス構成要素に関連付けられた第1の共振周波数スペクトルおよび第2の医療デバイス構成要素に関連付けられた第2の共振周波数スペクトルを検出する(例えば、これらの医療デバイス構成要素間の嵌合に関連付けられた共振周波数スペクトルを検出しなくなる)場合、そのような医療デバイス構成要素間の開放が決定(例えば、検出、推測、想定など)され得る。
【0117】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、サーバ130(ならびに/またはリーダーデバイス120および/もしくはリーダー124)は、コンプライアンスの決定を実行および/または支援し得る。例えば、第1の医療デバイス構成要素102aと第2の医療デバイス構成要素102bとの嵌合が、第3の周波数スペクトルを検出することに基づいて検出され得る(ならびに/または、第1の医療デバイス構成要素102aと第2の医療デバイス構成要素102bとの間の嵌合がないことが、第3の周波数スペクトルを検出することなく第1の周波数スペクトルおよび/もしくは第2の周波数スペクトルのうちの少なくとも1つを検出することに基づいて検出され得る)ので、医療デバイス構成要素の接続および/または開放が決定(例えば、検出、監視、記録、記憶など)され得る。例えば、反射信号データに基づいて、サーバ130(ならびに/またはリーダーデバイス120、および/もしくはリーダー124)は、第1の医療デバイス構成要素102aおよび第2の医療デバイス構成要素102bが嵌合したかどうかを決定し得、および/または、反射信号データを時間データ(例えば、タイムスタンプ、日時データなど)とともに記憶し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素102aと第2の医療デバイス構成要素102bとの嵌合の決定(および/または嵌合がないこと)は、ガイドラインおよび/または規定された治療プロトコルと比較されて、それらとのコンプライアンスを決定し得る(例えば、ガイドラインおよび/または規定された治療プロトコルが、所定時間(例えば、生理食塩水を入れたシリンジを接続することによってIVラインを洗浄するための時間量、そのような流体の容器(例えば、バッグ)をIVラインに接続することによってIVラインを通して流体が注入されるための時間量など)にわたって2つの構成要素間の接続を要求する場合、医療デバイス構成要素間の嵌合または嵌合がないことに関連付けられたタイムスタンプは、ガイドラインおよび/または規定された治療プロトコルの時間期間と比較され得る)。例えば、そのようなガイドラインおよび/または規定された治療プロトコルは、データベース(例えば、サーバ130に対してローカルまたは遠隔)に記憶され得る。
【0118】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)、第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b)、リーダーデバイス120、発生器122、リーダー124などの動作周波数は、任意の好適な周波数範囲を含み得る。例えば、動作周波数は、超広帯域(UWB)、3~10GHzの範囲内などにあり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)、第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b)、リーダーデバイス120、発生器122、リーダー124などの動作範囲(例えば、距離など)は、任意の好適な距離を含み得る。例えば、動作範囲(例えば、距離など)は、5m未満、1m未満、0.7m未満などであり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の共振構造体104a)、第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の共振構造体104b)、リーダーデバイス120、発生器122、リーダー124などの動作温度範囲は、任意の好適な温度範囲を含み得る。例えば、動作温度範囲は、-20℃から80℃などを含み得る。
【0119】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、RFIDタグ(例えば、集積回路(IC)、ASICなどを含むRFIDタグ)に加えて、本明細書で説明する共振構造体(例えば、少なくとも1つの第1の共振構造体104aを含む第1のアンテナ要素108a、少なくとも1つの第2の共振構造体104bを含む第2のアンテナ要素108bなど)が使用され得る。例えば、本明細書で説明する共振構造体(例えば、少なくとも1つの第1の共振構造体104aを含む第1のアンテナ要素108a、少なくとも1つの第2の共振構造体104bを含む第2のアンテナ要素108bなど)は、医療デバイス構成要素の嵌合を検出するために使用され得るが、少なくとも1つのRFIDタグは、各個々の医療デバイス構成要素などを識別するために使用され得る。
【0120】
ネットワーク140は、1つまたは複数の有線および/またはワイヤレスネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク140は、セルラーネットワーク(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、第4世代(4G)ネットワーク、第5世代(5G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上移動体通信網(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク(例えば、施設に関連付けられたプライベートネットワーク)、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、コンピュータネットワーク、クラウドコンピューティングネットワークなど、および/またはこれらもしくは他のタイプのネットワークの組合せを含み得る。
【0121】
図1に示すシステム、デバイス、および/またはネットワークの数および構成が、例として提供される。追加のシステム、デバイス、および/もしくはネットワーク、より少ないシステム、デバイス、および/もしくはネットワーク、異なるシステム、デバイス、および/もしくはネットワーク、ならびに/または
図1に示すものとは別に構成されたシステム、デバイス、および/もしくはネットワークが存在し得る。さらに、
図1に示す2つ以上のシステムまたはデバイスは、単一のシステムもしくはデバイス内に実装されることがあり、または、
図1に示す単一のシステムもしくはデバイスは、複数の分散したシステムもしくはデバイスとして実装され得る。追加または代替として、環境100のシステムのセット(例えば、1つまたは複数のシステム)またはデバイスのセット(例えば、1つまたは複数のデバイス)は、環境100のシステムの別のセットまたはデバイスの別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0122】
次に
図2A~
図2Dを参照すると、
図2A~
図2Dは、
図1に示す環境100に関する非限定的な実施形態または態様の例示的な実装形態200の図である。
図2Aおよび
図2Bに示すように、実装形態200は、スパイラル共振器204、マイクロストリップ206、基板216、および/または接地面218を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204は、第1の共振構造体104aおよび/または第2の共振構造体104bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、マイクロストリップ206は、第1の金属ストリップ106aおよび/または第2の金属ストリップ106bと同じまたは同様であり得る。
【0123】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204、マイクロストリップ206、および/または接地面218は、導電性材料(例えば、導体、金属材料、導電性インク、金属リボン(例えば、アモルファス金属リボン)など)を含み(例えば、導電性材料で形成されるなど)得る。例えば、スパイラル共振器204、マイクロストリップ206、および/または接地面218の各々は、同じ導電性材料を含み(例えば、同じ導電性材料から形成されるなど)得る。追加または代替として、スパイラル共振器204、マイクロストリップ206、および/または接地面218のうちの少なくとも1つは、他のものとは異なる導電性材料を含み(例えば、他のものとは異なる導電性材料から形成されるなど)得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204、マイクロストリップ206、および/または接地面218のうちの少なくとも1つは、アルミニウム、銅、金、銀、酸化アルミニウム、導電性インク、透明な導電性材料などを含み(例えば、それらから形成されるなど)得る。
【0124】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、基板216は、それぞれの医療デバイス構成要素(例えば、第1の医療デバイス構成要素102a、第2の医療デバイス構成要素102bなど)(の少なくとも一部)の材料を含み(例えば、その材料から形成されるなど)得る。追加または代替として、基板216は、(例えば、それぞれの医療デバイス構成要素に固定される)タグを含み(例えば、そのタグから形成されるなど)得る。例えば、タグは、誘電体材料(例えば、プラスチック、可撓性ポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、紙、透明な誘電体材料など)を含み(例えば、それらから形成されるなど)得る。
【0125】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204は、マイクロストリップ206に隣接するスパイラル形状の導電性材料を含み(例えば、その導電性材料から形成されるなど)得る。追加または代替として、スパイラル共振器204は、インダクタンス(L)、第1の静電容量(C)、および/または抵抗値(R)を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204の固有周波数は、インダクタンス、静電容量、および/または抵抗値に基づき得る。追加または代替として、固有周波数、インダクタンス、静電容量、および/または抵抗値は、スパイラル共振器204、マイクロストリップ206、基板216、および/または接地面218の幾何学的特性および/または材料特性に基づき得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204は、厚さ、全長、全幅、(スパイラル共振器204の)導電性材料の幅、(例えば、導電性材料の隣接するターンを分離する)第1のギャップの距離、ターン数などを含む幾何学的特性を有し得る。追加または代替として、スパイラル共振器204(例えば、その導電性材料)は、抵抗率、導電率、密度、ヤング率などを含む材料特性を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、マイクロストリップ206は、厚さ、幅などを含む幾何学的特性を有し得る。追加または代替として、マイクロストリップ206(例えば、その導電性材料)は、抵抗率、導電率、密度、ヤング率などを含む材料特性を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、基板216は、厚さなどを含む幾何学的特性を有し得る。追加または代替として、基板216は、誘電率などを含む材料特性を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接地面218(例えば、その導電性材料)は、抵抗率、導電率、密度、ヤング率などを含む材料特性を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204の固有周波数、インダクタンス、静電容量、および/または抵抗値は、スパイラル共振器204、マイクロストリップ206、基板216、および/または接地面218の幾何学的特性および/または材料特性の調整(例えば、選択、修正など)に基づいて調整(例えば、選択、修正など)され得る。
【0126】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204の固有周波数、インダクタンス、静電容量、および/または抵抗値は、例えば、開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、非特許文献1に記載されているように、スパイラル共振器204、マイクロストリップ206、基板216、および/または接地面218の幾何学的特性および/または材料特性に基づいて決定され得る。
【0127】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器(例えば、スパイラル共振器204)の固有周波数は、共振(例えば、固有周波数(および/または、固有周波数の周りの狭い周波数帯域)における振幅応答によって特徴付けられる周波数依存の刺激応答)に基づき得る。例えば、そのような振幅応答は、スパイラル共振器(例えば、スパイラル共振器204)が固有周波数(例えば、共振周波数など)でエネルギーを蓄積することができ得ることを示し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、単位サイクル当たりの総蓄積エネルギーと消費エネルギーとの比は、品質係数Qと呼ばれ得、これは、以下の数式に基づいて決定され得る。
【0128】
【0129】
ここで、Wmaxは最大蓄積エネルギー、Pはスパイラル共振器(例えば、スパイラル共振器204)によって消費される時間平均電力、ω0は固有周波数(例えば、共振周波数など)、wEは電気蓄積エネルギー、wMは磁気蓄積エネルギー、
【0130】
【0131】
は、最大電気蓄積エネルギー、
【0132】
【0133】
は、最大磁気蓄積エネルギーを表し得る。
【0134】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器(例えば、スパイラル共振器204)の抵抗値は、スパイラル共振器の材料の抵抗率(例えば、バルク抵抗率など)、スパイラル共振器の材料の断面積(例えば、材料の幅と材料の厚さとの積など)、およびスパイラル共振器の材料の長さなどに基づき得る。例えば、抵抗値Rは、以下の数式に基づいて決定され得る。
【0135】
【0136】
ここで、ρはバルク抵抗率、lはスパイラル共振器の材料の長さ、Aはスパイラル共振器の材料の断面積を表し得る。
【0137】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器(例えば、スパイラル共振器204)のインダクタンスは、スパイラル共振器の長さ、スパイラル共振器の幅、スパイラル共振器の厚さ、スパイラル共振器のターン数、スパイラル共振器の材料の透磁率、スパイラル共振器の材料の断面などに基づき得る。例えば、インダクタンスLは、以下の数式に基づいて決定(例えば、推定など)され得る。
【0138】
【0139】
ここで、tはスパイラル共振器の厚さ、wはスパイラル共振器の導体の幅、a0はスパイラル共振器の全長、aavgはスパイラル共振器のターンの平均長さ、b0はスパイラル共振器の全幅、bavgはスパイラル共振器のターンの平均幅、Nはスパイラル共振器のターン数、gはスパイラル共振器のターン間のギャップ(例えば、第1のギャップ)の距離、μ0は透磁率、pはスパイラル共振器の材料の幾何学的断面に基づく定数(例えば、pは1.8にほぼ等しい場合がある)を表し得る。
【0140】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器(例えば、スパイラル共振器204)の静電容量は、スパイラル共振器の長さ、スパイラル共振器の幅、基板(例えば、基板216)の厚さ、スパイラル共振器のターン数、基板の誘電率などに基づき得る。例えば、静電容量Cは、以下の数式に基づいて決定(例えば、推定など)され得る。
【0141】
【0142】
ここで、εは基板の誘電率、tεはスパイラル共振器の厚さ、aavgはスパイラル共振器のターンの平均長さ、bavgはスパイラル共振器のターンの平均幅、Nはスパイラル共振器のターン数を表し得る。
【0143】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器(例えば、スパイラル共振器204)の固有周波数(例えば、共振周波数など)は、スパイラル共振器のインダクタンスおよび静電容量に基づき得る。例えば、固有周波数(例えば、共振周波数など)ω0は、以下の数式に基づいて決定され得る。
【0144】
【0145】
ここで、Lはインダクタンス、Cは静電容量を表し得る。
【0146】
図2Cを参照すると、回路200aは、直列共振を有する実装形態200に関連付けられた等価回路を含み得る。
図2Cに示すように、回路200aは、インダクタンスL、静電容量C、および/または抵抗値Rを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、抵抗値Rは、インダクタンスLおよび静電容量Cと直列であるものとしてモデル化され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、インダクタンスL、静電容量C、および/または抵抗値Rは、本明細書で説明するように決定され得る。例えば、インダクタンスL、静電容量C、および/または抵抗値Rのうちの少なくとも1つは、上記の数式に基づいて決定(例えば、推定など)され得る。
【0147】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204などの動作周波数(例えば、固有周波数など)は、任意の好適な周波数範囲を含み得る。例えば、動作周波数は、超広帯域(UWB)、3~10GHzの範囲内などにあり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204などの動作範囲(例えば、距離など)は、任意の好適な距離を含み得る。例えば、動作範囲(例えば、距離など)は、5m未満、1m未満、0.7m未満などであり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スパイラル共振器204などの動作温度範囲は、任意の好適な温度範囲を含み得る。例えば、動作温度範囲は、-20℃から80℃などを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、共振器204などの重量は、5g未満であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、共振器204などの幅(b0)および長さ(a0)は、任意の好適な幅および長さを含み得る。例えば、幅および長さは、幅10mm×長さ10mmから幅16cm×長さ16cm、幅25mm×長さ70mmから幅88mm×長さ65mm、幅2cm×長さ4cmから幅16cm×長さ16cmなどの範囲にあり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、各スパイラル共振器204のコストは1セント未満であり得る。
【0148】
図2Dを参照すると、回路200bは、並列共振を有する実装形態200に関連付けられた等価回路を含み得る。
図2Dに示すように、回路200bは、インダクタンスL、静電容量C、および/または抵抗値Rを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、抵抗値Rは、インダクタンスLおよび静電容量Cと並列であるものとしてモデル化され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、インダクタンスL、静電容量C、および/または抵抗値Rは、本明細書で説明するように決定され得る。例えば、インダクタンスL、静電容量C、および/または抵抗値Rのうちの少なくとも1つは、上記の数式に基づいて決定(例えば、推定など)され得る。
【0149】
次に
図3A~
図3Dを参照すると、
図3A~
図3Dは、
図1に示す環境100に関連する非限定的な実施形態または態様の実装形態の例示的な周波数スペクトルのグラフである。
図3A~
図3Dに示すように、グラフは、周波数(f)に関連付けられた水平軸と、振幅(A)に関連付けられた垂直軸とを有し得る。
【0150】
図3Aを参照すると、問合せ信号312は、本明細書で説明するように、多周波数電磁信号を含み得る。例えば、問合せ信号312は、周波数の範囲にわたって均一な振幅および位相の連続波多周波数電磁信号を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号312は、問合せ信号112と同じまたは同様であり得る。
【0151】
図3Bを参照すると、第1の反射信号314aは、本明細書で説明するように、第1の減衰電磁信号を含み得る。例えば、第1の反射信号314aは、本明細書で説明するように、(例えば、第1の医療デバイス構成要素102aおよび/またはその第1の共振構造体104aに関連付けられた)第1の共振周波数スペクトルに対応する振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つを含み得る。例示の目的で、
図3Bに示すように、第1の反射信号314aは、(例えば、第1の共振構造体104aなどに関連付けられた)第1の固有周波数f
1の周りの振幅減衰を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の反射信号314aは、第1の反射信号114aと同じまたは同様であり得る。
【0152】
図3Cを参照すると、第2の反射信号314bは、本明細書で説明するように、第2の減衰電磁信号を含み得る。例えば、第2の反射信号314bは、本明細書で説明するように、(例えば、第2の医療デバイス構成要素102bおよび/またはその第2の共振構造体104bに関連付けられた)第2の共振周波数スペクトルに対応する振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つを含み得る。例示の目的で、
図3Cに示すように、第2の反射信号314bは、(例えば、第2の共振構造体104bなどに関連付けられた)第2の固有周波数f
2の周りの振幅減衰を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の反射信号314bは、第2の反射信号114bと同じまたは同様であり得る。
【0153】
図3Dを参照すると、第3の反射信号314cは、本明細書で説明するように、第3の減衰電磁信号を含み得る。例えば、第3の反射信号314cは、本明細書で説明するように、(例えば、第1の医療デバイス構成要素102aおよび第2の医療デバイス構成要素102bなどの嵌合した組合せに関連付けられた)第3の共振周波数スペクトルに対応する振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つを含み得る。例示の目的で、
図3Dに示すように、第3の反射信号314cは、(例えば、第1の共振構造体104aおよび第2の共振構造体104bなどの電磁的に結合した組合せに関連付けられた)第3の固有周波数f
3の周りの振幅減衰を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第3の反射信号314cは、第3の反射信号114cと同じまたは同様であり得る。
【0154】
次に
図4A~
図4Dを参照すると、
図4A~
図4Dは、
図1に示す環境100に関する非限定的な実施形態または態様の例示的な実装形態400の図である。
図4A~
図4Dに示すように、実装形態400は、医療デバイスアセンブリ402、第1の医療デバイス構成要素402a、第1の共振構造体404a、第1の金属ストリップ406a、第1のアンテナ要素408a、第1の嵌合要素410a、第2の医療デバイス構成要素402b、第2の共振構造体404b、第2の金属ストリップ406b、第2のアンテナ要素408b、および/または第2の嵌合要素410bを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイスアセンブリ402は、医療デバイスアセンブリ102と同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素402aは、第1の医療デバイス構成要素102aと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体404aは、第1の共振構造体104aと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の金属ストリップ406aは、第1の金属ストリップ106aと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のアンテナ要素408aは、第1のアンテナ要素108aと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の嵌合要素410aは、第1の嵌合要素110aと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素402bは、第2の医療デバイス構成要素102bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振構造体404bは、第2の共振構造体104bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の金属ストリップ406bは、第2の金属ストリップ406bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2のアンテナ要素408bは、第2のアンテナ要素408bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の嵌合要素410bは、第2の嵌合要素110bと同じまたは同様であり得る。
【0155】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素402aは、本明細書で説明するように、シリンジを含み得る。追加または代替として、第2の医療デバイス構成要素402bは、本明細書で説明するように、血管アクセスデバイス(例えば、IVライン、カテーテルなど)を含み得る。
【0156】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素402aは、本明細書で説明するように、第1のアンテナ要素408aを含み得る。追加または代替として、第1のアンテナ要素408aは、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトルを有し得る。例えば、第1のアンテナ要素408aは、少なくとも1つの第1の共振構造体404aを含み得、各第1の共振構造体404aは、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトル(例えば、第1の共振周波数スペクトル)を有し得る。追加または代替として、第1のアンテナ要素408aは、本明細書で説明するように、第1の金属ストリップ406aを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体404aは、本明細書で説明するように、少なくとも1つのスパイラル共振器(例えば、第1のスパイラル共振器)を含み得る。追加または代替として、第1の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み得る。
【0157】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて第1の医療デバイス構成要素402aに問い合わせると、第1のアンテナ要素408a(例えば、その第1の共振構造体404a)は、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰電磁信号(例えば、第1の反射信号)を形成し得る。例えば、問合せ信号は、多周波数電磁信号を含み得、多周波数電磁信号を用いて第1の医療デバイス構成要素402aに問い合わせると、第1のアンテナ要素408a(例えば、その第1の共振構造体404a)は、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて第1の減衰電磁信号を形成し得る。
【0158】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素402aは、本明細書で説明するように、第1の嵌合要素410aを含み得る。例えば、第1の嵌合要素410aは、本明細書で説明するように、雄型ルアー継手を含み得る。
【0159】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素402bは、本明細書で説明するように、第2のアンテナ要素408bを含み得る。追加または代替として、第2のアンテナ要素408bは、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトルを有し得る。例えば、第2のアンテナ要素408bは、少なくとも1つの第2の共振構造体404bを含み得、各第2の共振構造体404bは、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトル(例えば、第2の共振周波数スペクトル)を有し得る。追加または代替として、第2のアンテナ要素408bは、本明細書で説明するように、第2の金属ストリップ406bを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振構造体404bは、本明細書で説明するように、少なくとも1つのスパイラル共振器(例えば、第2のスパイラル共振器)を含み得る。追加または代替として、第2の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み得る。
【0160】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて第2の医療デバイス構成要素402bに問い合わせると、第2のアンテナ要素408b(例えば、その第2の共振構造体404b)は、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて、第2の減衰電磁信号(例えば、第2の反射信号)を形成し得る。例えば、問合せ信号は、多周波数電磁信号を含み得、多周波数電磁信号を用いて第2の医療デバイス構成要素402bに問い合わせると、第2のアンテナ要素408b(例えば、その第2の共振構造体404b)は、本明細書で説明するように、第2の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて第2の減衰電磁信号を形成し得る。
【0161】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の医療デバイス構成要素402bは、本明細書で説明するように、第2の嵌合要素410bを含み得る。例えば、第2の嵌合要素410bは、本明細書で説明するように、雌型ルアー継手を含み得る。
【0162】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の医療デバイス構成要素402a(例えば、その第1の嵌合要素410a)を第2の医療デバイス構成要素402b(例えば、その第2の嵌合要素410b)に嵌合させると、本明細書で説明するように、第1のアンテナ要素408a(例えば、その第1の共振構造体404a)および第2のアンテナ要素408b(例えば、その第2の共振構造体404b)が結合して第3の共振周波数スペクトルを有し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。
【0163】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて嵌合した医療デバイス構成要素(例えば、嵌合時の第1の医療デバイス構成要素402および医療デバイス構成要素402b)に問い合わせると、そのアンテナ要素(例えば、第1のアンテナ要素408a(例えば、その第1の共振構造体404a)および第2のアンテナ要素408b(例えば、その第2の共振構造体404b))は、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第3の周波数成分を減衰させて第3の減衰電磁信号(例えば、第3の反射信号)を形成し得る。
【0164】
次に
図5を参照すると、
図5は、
図1に示す環境100に関する非限定的な実施形態または態様の例示的な実装形態500の図である。
図5に示すように、実装形態500は、医療デバイス構成要素502、共振構造体504、金属ストリップ506、アンテナ要素508、嵌合要素510、タグ550、および/またはタグ共振構造体554を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素502は、第1の医療デバイス構成要素102aおよび/または第2の医療デバイス構成要素102bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、共振構造体504は、第1の共振構造体104aおよび/または第2の共振構造体104bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、金属ストリップ506は、第1の金属ストリップ106aおよび/または第2の金属ストリップ106bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、アンテナ要素508は、第1のアンテナ要素108aおよび/または第2のアンテナ要素108bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、嵌合要素510は、第1の嵌合要素110aおよび/または第2の嵌合要素110bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ共振構造体554は各々、第1の共振構造体104aおよび/または第2の共振構造体104bと同じまたは同様であり得る。
【0165】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素502は、本明細書で説明するように、シリンジを含み得る。
【0166】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素502は、少なくとも1つのアンテナ要素、例えば、アンテナ要素508、タグ550(および/またはそのタグ共振構造体)、それらの任意の組合せなどを含み得る。
【0167】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、アンテナ要素508は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトルを有し得る。例えば、アンテナ要素508は、少なくとも1つの共振構造体504を含み得、各共振構造体504は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトル(例えば、第1の共振周波数スペクトル)を有し得る。追加または代替として、アンテナ要素508は、本明細書で説明するように、金属ストリップ506を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、共振構造体504は、本明細書で説明するように、少なくとも1つのスパイラル共振器(例えば、第1のスパイラル共振器)を含み得る。追加または代替として、第1の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み得る。
【0168】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ550は、共振周波数スペクトルを有し得る。追加または代替として、タグ550は、少なくとも1つのタグ共振構造体554を含み得、各タグ共振構造体554は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトル(例えば、第2の共振周波数スペクトル)を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ共振構造体554は、本明細書で説明するように、少なくとも1つのスパイラル共振器(例えば、第2のスパイラル共振器)を含み得る。追加または代替として、第2の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み得る。
【0169】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素502は、アンテナ要素508に加えてタグ550を含み得る。追加または代替として、医療デバイス構成要素502は、アンテナ要素508の代わりに(例えば、アンテナ要素508を有しない、アンテナ要素508から独立しているなど)、タグ550を含み得る。
【0170】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて医療デバイス構成要素502に問い合わせると、アンテナ要素508(例えば、その共振構造体504)は、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰電磁信号(例えば、第1の反射信号)を形成し得る。例えば、問合せ信号は、多周波数電磁信号を含み得、多周波数電磁信号を用いた医療デバイス構成要素502に問い合わせると、アンテナ要素508(例えば、その共振構造体504)は、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて第1の減衰電磁信号を形成し得る。
【0171】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて医療デバイス構成要素502に問い合わせると、タグ550(例えば、そのタグ共振構造体554)は、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて第2の減衰電磁信号(例えば、第2の反射信号)を形成し得る。例えば、問合せ信号は、多周波数電磁信号を含み得、多周波数電磁信号を用いて医療デバイス構成要素502に問い合わせると、タグ550(例えば、そのタグ共振構造体554)は、本明細書で説明するように、第2の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて第2の減衰電磁信号を形成し得る。
【0172】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素502は、本明細書で説明するように、嵌合要素510を含み得る。例えば、嵌合要素510は、本明細書で説明するように、雄型ルアー継手、雌型ルアー継手、それらの任意の組合せなどを含み得る。
【0173】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素502(例えば、その嵌合要素510)を第2の医療デバイス構成要素(例えば、その第2の嵌合要素)に嵌合させると、本明細書で説明するように、アンテナ要素508(例えば、その共振構造体504)は、第2の医療デバイス構成要素の第2のアンテナ要素(例えば、その第2の共振構造体)に結合して第3の共振周波数スペクトルを有し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて嵌合した医療デバイス構成要素に問い合わせると、本明細書で説明するように、そのアンテナ要素は、少なくとも1つの第3の周波数成分を減衰させて第3の減衰電磁信号(例えば、第3の反射信号)を形成し得る。
【0174】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ550は、本明細書で説明するように、基板を含み得る。追加または代替として、(例えば、タグ550の)基板は、誘電体材料(例えば、プラスチック、可撓性ポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、紙など)を含み(例えば、それらから形成されるなど)得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ550は、本明細書で説明するように、医療デバイス構成要素502に固定され得る。
【0175】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのタグ共振構造体554は、本明細書で説明するように、複数のタグ共振構造体554を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数のタグ共振構造体554(および/またはそのサブセット)は、本明細書で説明するように、医療デバイス構成要素502の周りの円周方向に配設され得る。追加または代替として、複数のタグ共振構造体554(および/またはそのサブセット)の各々は、本明細書で説明するように、医療デバイス構成要素502に沿って長手方向(例えば、軸方向、医療デバイス構成要素502の軸に平行など)に配設され得る。
【0176】
次に
図6Aを参照すると、
図6Aは、
図1に示す環境100に関する非限定的な実施形態または態様の例示的な実装形態600の図である。
図6Aに示すように、実装形態600は、医療デバイス構成要素602、共振構造体604、金属ストリップ606、アンテナ要素608、スケールマーキング共振構造体664、長手方向の金属ストリップ666、および/または長手方向のアンテナ要素668を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素602は、第1の医療デバイス構成要素102aおよび/または第2の医療デバイス構成要素102bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、共振構造体604は、第1の共振構造体104aおよび/または第2の共振構造体104bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、金属ストリップ606は、第1の金属ストリップ106aおよび/または第2の金属ストリップ106bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、アンテナ要素608は、第1のアンテナ要素108aおよび/または第2のアンテナ要素108bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スケールマーキング共振構造体664は、第1の共振構造体104aおよび/または第2の共振構造体104bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、長手方向の金属ストリップ666は、第1の金属ストリップ106aおよび/または第2の金属ストリップ106bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、長手方向のアンテナ要素668は、第1のアンテナ要素108aおよび/または第2のアンテナ要素108bと同じまたは同様であり得る。
【0177】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素602は、本明細書で説明するように、シリンジを含み得る。
【0178】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素602は、少なくとも1つのアンテナ要素、例えば、アンテナ要素608、長手方向のアンテナ要素668、それらの任意の組合せなどを含み得る。
【0179】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、アンテナ要素608は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトルを有し得る。例えば、アンテナ要素608は、少なくとも1つの共振構造体604を含み得、各共振構造体604は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトル(例えば、第1の共振周波数スペクトル)を有し得る。追加または代替として、アンテナ要素608は、本明細書で説明するように、金属ストリップ606を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、共振構造体604は、本明細書で説明するように、少なくとも1つのスパイラル共振器(例えば、第1のスパイラル共振器)を含み得る。追加または代替として、第1の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1のスパイラル共振器の第1の固有周波数を含み得る。
【0180】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、長手方向のアンテナ要素668は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトルを有し得る。追加または代替として、長手方向のアンテナ要素668は、少なくとも1つのスケールマーキング共振構造体664を含み得、各スケールマーキング共振構造体664は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトル(例えば、第2の共振周波数スペクトル)を有し得る。追加または代替として、長手方向のアンテナ要素668は、本明細書で説明するように、長手方向の金属ストリップ666を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スケールマーキング共振構造体664は、本明細書で説明するように、少なくとも1つのスパイラル共振器(例えば、第2のスパイラル共振器)を含み得る。追加または代替として、第2の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第2のスパイラル共振器の第2の固有周波数を含み得る。
【0181】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、長手方向の金属ストリップ666(例えば、その少なくとも一部)は、本明細書で説明するように、医療デバイス構成要素602に沿って長手方向(例えば、軸方向、医療デバイス構成要素602の軸に平行など)に配設され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのスケールマーキング共振構造体664は、本明細書で説明するように、複数のスケールマーキング共振構造体664を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数のスケールマーキング共振構造体664(および/またはそのサブセット)は、本明細書で説明するように、医療デバイス構成要素602に沿って長手方向(例えば、軸方向、医療デバイス構成要素602の軸に平行など)に配設され得る。例えば、各スケールマーキング共振構造体664(および/またはそのサブセットの各々)は、本明細書で説明するように、医療デバイス構成要素602上の別個のスケールマーキングに配設され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数のスケールマーキング共振構造体664の各々は、本明細書で説明するように、導電性インクを含み(例えば、導電性インクから形成されるなど)得る。
【0182】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素602は、アンテナ要素608に加えて長手方向のアンテナ要素668を含み得る。追加または代替として、医療デバイス構成要素602は、アンテナ要素608の代わりに(例えば、アンテナ要素608を有しない、アンテナ要素608から独立しているなど)、長手方向のアンテナ要素668を含み得る。
【0183】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて医療デバイス構成要素602に問い合わせると、アンテナ要素608(例えば、その共振構造体604)は、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて、第1の減衰電磁信号(例えば、第1の反射信号)を形成し得る。例えば、問合せ信号は、多周波数電磁信号を含み得、多周波数電磁信号を用いて医療デバイス構成要素602に問い合わせると、アンテナ要素608(例えば、その共振構造体604)は、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第1の周波数成分を減衰させて第1の減衰電磁信号を形成し得る。
【0184】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて医療デバイス構成要素602に問い合わせると、長手方向のアンテナ要素668(例えば、そのスケールマーキング共振構造体664)は、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて第2の減衰電磁信号(例えば、第2の反射信号)を形成し得る。例えば、問合せ信号は、多周波数電磁信号を含むことがあり、多周波数電磁信号を用いて医療デバイス構成要素602に問い合わせると、長手方向のアンテナ要素668(例えば、そのスケールマーキング共振構造体664)は、本明細書で説明するように、第2の共振周波数スペクトルに対応する多周波数電磁信号の少なくとも1つの第2の周波数成分を減衰させて第2の減衰電磁信号を形成し得る。
【0185】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素602(例えば、その嵌合要素610)を第2の医療デバイス構成要素(例えば、その第2の嵌合要素)に嵌合させると、本明細書で説明するように、アンテナ要素608(例えば、その共振構造体604)は、第2の医療デバイス構成要素の第2のアンテナ要素(例えば、その第2の共振構造体)に結合して第3の共振周波数スペクトルを有し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いて嵌合した医療デバイス構成要素に問い合わせると、本明細書で説明するように、そのアンテナ要素は、少なくとも1つの第3の周波数成分を減衰させて第3の減衰電磁信号(例えば、第3の反射信号)を形成し得る。
【0186】
次に
図6Bおよび
図6Cを参照すると、
図6Bおよび
図6Cは、
図6Aに示す実装形態600に関連する非限定的な実施形態または態様の実装形態の例示的な周波数スペクトルのグラフである。
図6Bおよび
図6Cに示すように、グラフは、周波数(f)に関連付けられた水平軸と、振幅(A)に関連付けられた垂直軸とを有し得る。
【0187】
図6Bを参照すると、問合せ信号612は、本明細書で説明するように、多周波数電磁信号を含み得る。例えば、問合せ信号612は、周波数の範囲にわたって均一な振幅および位相の連続波多周波数電磁信号を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号612は、問合せ信号112と同じまたは同様であり得る。
【0188】
図6Cを参照すると、第2の反射信号614は、本明細書で説明するように、長手方向のアンテナ要素668からの第2の減衰電磁信号を含み得る。例えば、第2の反射信号614は、本明細書で説明するように、(例えば、長手方向のアンテナ要素668および/またはそのスケールマーキング共振構造体664に関連付けられた)第2の共振周波数スペクトルに対応する振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つを含み得る。例示の目的で、
図6Cに示すように、第2の反射信号614は、複数のスケールマーキング共振構造体664の各々の固有周波数の周りの振幅減衰を含み得る。例えば、第2の反射信号614は、(例えば、第1のスケールマーキング共振構造体664などに関連付けられた)第1の固有周波数f
1の周りの第1の振幅減衰、(例えば、第2のスケールマーキング共振構造体664などに関連付けられた)第2の固有周波数f
2の周りの第2の振幅減衰、(例えば、第nのスケールマーキング共振構造体664などに関連付けられた)第nの固有周波数f
nの周りの第nの振幅減衰、それらの任意の組合せなどを含み得る。
【0189】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素の各タイプ(例えば、本明細書で説明する、第1の医療デバイス構成要素102a、第2の医療デバイス構成要素102bなど)は、一意の識別子(例えば、在庫保管単位(SKU)など)を有し得る。追加または代替として、N個の可能なスケールマーキング共振構造体664の各々は、一意の固有周波数を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイス構成要素の各それぞれのタイプは、最大n個のスケールマーキング共振構造体664(例えば、nはN以下であり得る)の一意のサブセットに基づいて一意に識別され得る。例えば、N個の可能なスケールマーキング共振構造体664の各々は、1ビットに関連付けられることがあり、それぞれのサブセットがN個の可能なスケールマーキング共振構造体664のそれぞれの1つを含む場合(例えば、第2の反射信号614がN個の可能なスケールマーキング共振構造体664のそれぞれの1つの固有周波数を含む場合)、N個の可能なスケールマーキング共振構造体664のそれぞれの1つの存在は、第1の論理値(例えば、1、0など)に関連付けられ得る。追加または代替として、それぞれのサブセットがN個の可能なスケールマーキング共振構造体664のそれぞれの1つを含まない場合(例えば、第2の反射信号614がN個の可能なスケールマーキング共振構造体664のそれぞれの1つの固有周波数を含まない場合)、N個の可能なスケールマーキング共振構造体664のそれぞれの1つの不在は、第2の論理値(例えば、それぞれ0、1など)に関連付けられ得る。したがって、各一意の固有周波数は、論理ビット(例えば、ビットは、1(存在する)、0(存在しない)などであり得る)と同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、最大n個のスケールマーキング共振構造体664のサブセットの各可能な配列は、複数のビットを含む数に関連付けられ得、各ビットは、1(例えば、それぞれの固有周波数が存在する)または0(それぞれの固有周波数が存在しない)などに関連付けら得る。追加または代替として、最大n個のスケールマーキング共振構造体664のサブセットの各可能な配列(例えば、それに関連付けられた複数のビットを含む数など)は、医療デバイス構成要素の複数のタイプのための一意の識別子のそれぞれの1つに関連付けられ得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、マッピング(例えば、データベース、表など)が(例えば、サーバ130などによって)記憶され得、マッピングは、医療デバイス構成要素の各タイプ(例えば、その一意の識別子)を、最大n個のスケールマーキング共振構造体664のサブセットのそれぞれの可能な配列(例えば、それに関連付けられた複数のビットを含む数など)にマッピングし得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、可能なビットの総数は、最大35ビットであり得る。追加または代替として、単位当たりのビット密度は、(例えば、共振構造体664の幾何学的特性、共振構造体664の材料特性、共振構造体664の動作周波数などに基づいて)最大5.88ビット/cm2、最大5.22ビット/cm2、最大4.17ビット/cm2、最大3.56ビット/cm2、最大3ビット/cm2、最大2.86ビット/cm2、最大2.37ビット/cm2、最大2.11ビット/cm2、最大1.25ビット/cm2、最大1.14ビット/cm2、最大0.77ビット/cm2、最大0.61ビット/cm2、最大0.2ビット/cm2、最大0.1ビット/cm2などを含み得る。
【0190】
次に
図7を参照すると、
図7は、
図1に示す環境100に関する非限定的な実施形態または態様の例示的な実装形態700の図である。
図7に示すように、実装形態700は、タグ750、タグ共振構造体754、タグ金属ストリップ756、第1のタグアンテナ要素758a、および/または第2のタグアンテナ要素758bを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ750は、医療デバイス構成要素(例えば、第1の医療デバイス構成要素102aおよび/または第2の医療デバイス構成要素102b)に固定され得る。追加または代替として、タグ750は、タグ550と同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ共振構造体754は、第1の共振構造体104aおよび/または第2の共振構造体104bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ金属ストリップ756は、第1の金属ストリップ106aおよび/または第2の金属ストリップ106bと同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のタグアンテナ要素758aは、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の送信アンテナ要素)および/または第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の送信アンテナ要素)と同じまたは同様であり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2のタグアンテナ要素758bは、第1のアンテナ要素108a(例えば、その第1の受信アンテナ要素)および/または第2のアンテナ要素108b(例えば、その第2の受信アンテナ要素)と同じまたは同様であり得る。
【0191】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ750は、共振周波数スペクトルを有し得る。追加または代替として、タグ750は、少なくとも1つのタグ共振構造体754を含み得、各タグ共振構造体754は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトルを有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、各タグ共振構造体754は、本明細書で説明するように、少なくとも1つのスパイラル共振器を含み得る。追加または代替として、共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、スパイラル共振器の固有周波数を含み得る。
【0192】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号を用いてタグ750に問い合わせると、タグ750(例えば、そのタグ共振構造体554)は、本明細書で説明するように、少なくとも1つの周波数成分を減衰させて減衰電磁信号(例えば、反射信号)を形成し得る。例えば、問合せ信号は、多周波電磁信号を含むことがあり、多周波電磁信号を用いてタグ750に問い合わせると、タグ750(例えば、そのタグ共振構造体754)は、本明細書で説明するように、共振周波数スペクトルに対応する多周波電磁信号の少なくとも1つの周波数成分を減衰させて第2の減衰電磁信号を形成し得る。
【0193】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ750は、本明細書で説明するように、基板を含み得る。追加または代替として、(例えば、タグ750の)基板は、誘電体材料(例えば、プラスチック、可撓性ポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、紙など)を含み(例えば、それらから形成されるなど)得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ750は、本明細書で説明するように、医療デバイス構成要素に固定され得る。
【0194】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのタグ共振構造体754は、本明細書で説明するように、複数のタグ共振構造体754を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数のタグ共振構造体754(および/またはそのサブセット)は、本明細書で説明するように、(例えば、タグ750が医療デバイス構成要素などに固定されるとき)医療デバイス構成要素に沿って長手方向(例えば、軸方向、医療デバイス構成要素の軸に平行など)に配設され得る。
【0195】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、タグ750は、第1のタグアンテナ要素758a(例えば、受信アンテナ要素)および/または第2のタグアンテナ要素758b(例えば、送信アンテナ要素)などを含み得る。例えば、第1のタグアンテナ要素758a(例えば、受信アンテナ要素)および/または第2のタグアンテナ要素758b(例えば、送信アンテナ要素)の各々は、円盤状の金属導体を含み得る。追加または代替として、第1のタグアンテナ要素758a(例えば、受信アンテナ要素)および/または第2のタグアンテナ要素758b(例えば、送信アンテナ要素)は、タグ金属ストリップ756の両端部に取り付けられ得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のタグアンテナ要素758a(例えば、受信アンテナ要素)および第2のタグアンテナ要素758b(例えば、送信アンテナ要素)は、交差偏波であり得る。例えば、第1のタグアンテナ要素758a(例えば、受信アンテナ要素)および第2のタグアンテナ要素758b(例えば、送信アンテナ要素)は、タグ750が医療デバイス構成要素に固定された(例えば、円筒形の医療デバイス構成要素の周りなどに巻き付けられた)とき、第1のタグアンテナ要素758a(例えば、受信アンテナ要素)が第2のタグアンテナ要素758b(例えば、送信アンテナ要素)に直交するように向けられ得るように、タグ750上に配置(例えば、配設など)され得る。例えば、第1のタグアンテナ要素758a(例えば、その表面)は、第1の平面内(例えば、実質的に平面内、主に平面内など)に配設され得、第2のタグアンテナ要素758b(例えば、その表面)は、第1の平面に直交する第2の平面内(例えば、実質的に平面内、主に平面内など)に配設され得る。
【0196】
次に
図8を参照すると、
図8は、医療デバイス構成要素の嵌合を検出するためのプロセス800の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップのうちの1つまたは複数は、リーダーデバイス120(例えば、発生器122、リーダー124などの、リーダーデバイス120の1つまたは複数のデバイス)によって(例えば、完全に、部分的になど)実行され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップのうちの1つまたは複数は、医療デバイスアセンブリ102(例えば、第1の医療デバイス構成要素102a、第2の医療デバイス構成要素102bなどの医療デバイスアセンブリ102の1つまたは複数の構成要素)、サーバ130(例えば、サーバ130の1つまたは複数のデバイス)などの、リーダーデバイス120とは別個の、またはリーダーデバイス120を含む、別のシステム、別のデバイス、システムの別のグループ、またはデバイスの別のグループによって(例えば、完全に、部分的になど)実行され得る。
【0197】
図8に示すように、ステップ802において、プロセス800は、第1の医療デバイス構成要素を提供することを含み得る。例えば、第1の医療デバイス構成要素102aが提供され得る。追加または代替として、第1の医療デバイス構成要素102aは、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第1の共振構造体104aを有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体104aは、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルを有し得る。
【0198】
図8に示すように、ステップ804において、プロセス800は、第2の医療デバイス構成要素を提供することを含み得る。例えば、第2の医療デバイス構成要素102bが提供され得る。追加または代替として、第2の医療デバイス構成要素102bは、本明細書で説明するように、少なくとも1つの第2の共振構造体104bを有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振構造体104bは、第2の共振周波数スペクトルを有し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルと同じであり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第2の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルとは異なり得る。
【0199】
図8に示すように、ステップ806において、プロセス800は、第1の医療デバイス構成要素および第2の医療デバイス構成要素を嵌合することを含み得る。例えば、本明細書で説明するように、第1の医療デバイス構成要素102aおよび第2の医療デバイス構成要素102bが嵌合して、医療デバイスアセンブリ(例えば、医療デバイスアセンブリ102)を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1の共振構造体104aおよび第2の共振構造体104bは、嵌合すると、本明細書で説明するように、組み合わさって(例えば、電磁結合などして)、第3の共振周波数スペクトルを有し得る。追加または代替として、第3の共振周波数スペクトルは、本明細書で説明するように、第1の共振周波数スペクトルおよび第2の共振周波数スペクトルとは異なり得る。
【0200】
図8に示すように、ステップ808において、プロセス800は、問合せ信号を用いて医療デバイスアセンブリに問い合わせることを含み得る。例えば、リーダーデバイス120および/または発生器122は、本明細書で説明するように、問合せ信号112を用いて医療デバイスアセンブリ102に問い合わせ得る。例えば、リーダーデバイス120および/または発生器122は、本明細書で説明するように、(例えば、医療デバイスアセンブリ102に)問合せ信号112を送信し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112は、本明細書で説明するように、多周波数電磁信号を含み得る。
【0201】
図8に示すように、ステップ810において、プロセス800は、反射信号を検出することを含み得る。例えば、リーダーデバイス120および/またはリーダー124は、本明細書で説明するように、医療デバイスアセンブリ102からの反射信号(例えば、第3の反射信号114c)を検出し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、反射信号(例えば、第3の反射信号114c)は、本明細書で説明するように、第3の共振周波数スペクトルに対応し得る。
【0202】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、問合せ信号112を用いて医療デバイスアセンブリ102に問い合わせると、本明細書で説明するように、第3の共振周波数スペクトルに対応する問合せ信号112の少なくとも1つの周波数成分が減衰されて、反射信号(例えば、第3の反射信号114c)を形成し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、本明細書で説明するように、反射信号(例えば、第3の反射信号114c)を検出することは、反射信号を受信することと、第3の共振周波数スペクトルに対応する反射信号における振幅減衰、位相ジャンプ、周波数減衰、それらの任意の組合せなどのうちの少なくとも1つを検出することとを含み得る。
【0203】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダーデバイス120および/またはリーダー124は、本明細書で説明するように、医療デバイスアセンブリ102からの反射信号(例えば、第1の反射信号114aおよび/または第2の反射信号114b)を検出し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、反射信号(例えば、第1の反射信号114aおよび/または第2の反射信号114b)は、本明細書で説明するように、第1および/または第2の共振周波数スペクトルに対応し得る。追加または代替として、反射信号(例えば、第1の反射信号114aおよび/または第2の反射信号114b)を検出すると、リーダーデバイス120、リーダー124、および/またはサーバ130は、第1の医療デバイス構成要素102aおよび第2の医療デバイス構成要素102bが嵌合していない(例えば、正しく嵌合しなかった、医療デバイス構成要素が嵌合しなくなるように開放されたなど)と決定し得る。
【0204】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、反射信号に関連付けられた反射信号データが記憶され得る。例えば、リーダーデバイス120および/またはリーダー124は、反射信号に関連付けられた反射信号データを記憶し得る。追加または代替として、リーダーデバイス120および/またはリーダー124は、反射信号データをサーバ130に通信し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、サーバ130は、本明細書で説明するように、反射信号に関連付けられた反射信号データをデータベースに記憶し得る。
【0205】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、反射信号を検出することは、本明細書で説明するように、複数のリーダーデバイス120および/またはリーダー124のうちの1つを用いて反射信号を検出することを含み得る。追加または代替として、各リーダーデバイス120および/またはリーダー124は、本明細書で説明するように、少なくとも1つのサイト内の位置に配設され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療デバイスアセンブリ102の位置は、複数のリーダーデバイス120および/またはリーダー124のうちの1つの位置に基づいて決定され得る。
【0206】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンプライアンス(例えば、第1の医療デバイス構成要素102aおよび第2の医療デバイス構成要素102bの嵌合のコンプライアンス)は、本明細書で説明するように決定(例えば、検出、監視など)され得る。
【0207】
次に
図9を参照すると、
図9は、デバイス900の例示的な構成要素の図である。デバイス900は、リーダーデバイス120、発生器122、リーダー124、サーバ130、および/またはネットワーク140のうちの1つまたは複数のデバイスに対応し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リーダーデバイス120、発生器122、リーダー124、サーバ130、および/またはネットワーク140は、少なくとも1つのデバイス900および/またはデバイス900の少なくとも1つの構成要素を含み得る。
図9に示すように、デバイス900は、バス902、プロセッサ904、メモリ906、記憶構成要素908、入力構成要素910、出力構成要素912、および通信インターフェース914を含み得る。
【0208】
バス902は、デバイス900の構成要素間の通信を可能にする構成要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ904は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。例えば、プロセッサ904は、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、加速処理装置(APU)など)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/または任意の処理構成要素(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)などを含み得、これらは、機能を実行するようにプログラムされ得る。メモリ906は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ならびに/または、プロセッサ904による使用のための情報および/もしくは命令を記憶する動的または静的な記憶デバイスの別のタイプ(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、光メモリなど)を含み得る。
【0209】
記憶構成要素908は、デバイス900の動作および使用に関連する情報および/またはソフトウェアを記憶し得る。例えば、記憶構成要素908は、対応するドライブとともに、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ソリッドステートディスクなど)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/またはコンピュータ可読媒体の別のタイプを含み得る。
【0210】
入力構成要素910は、デバイス900がユーザ入力などを介して情報を受け取ることを可能にする構成要素(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、マイクロフォン、カメラなど)を含み得る。追加または代替として、入力構成要素910は、電磁放射線を受信するためのアンテナ、情報を感知するためのセンサー(例えば、全地球測位システム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータなど)などを含み得る。出力構成要素912は、デバイス900からの出力情報を提供する構成要素(例えば、電磁放射線を送信するためのアンテナ、ディスプレイ、スピーカー、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)など)を含み得る。
【0211】
通信インターフェース914は、デバイス900が、有線接続、ワイヤレス接続、または有線接続とワイヤレス接続との組合せなどを介して他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバのような構成要素(例えば、トランシーバ、分離している受信機および送信機など)を含み得る。通信インターフェース914は、デバイス900が、別のデバイスから情報を受信すること、および/または別のデバイスに情報を提供することを可能にし得る。例えば、通信インターフェース914は、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fi(登録商標)インターフェース、Bluetooth(登録商標)インターフェース、Zigbee(登録商標)インターフェース、セルラーネットワークインターフェースなどを含み得る。
【0212】
デバイス900は、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実行し得る。デバイス900は、メモリ906および/または記憶構成要素908などのコンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令を実行するプロセッサ904に基づいて、これらのプロセスを実行し得る。コンピュータ可読媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体)は、本明細書では非一時的メモリデバイスとして定義される。非一時的メモリデバイスは、単一の物理記憶デバイスの内部に位置するメモリ空間、または複数の物理記憶デバイスにわたって分散したメモリ空間を含む。
【0213】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、または通信インターフェース914を介して別のデバイスから、メモリ906および/または記憶構成要素908に読み込まれ得る。メモリ906および/または記憶構成要素908に記憶されたソフトウェア命令は、実行されると、プロセッサ904に、本明細書で説明する1つまたは複数のプロセスを実行させ得る。追加または代替として、ハードワイヤード回路が、本明細書で説明する1つまたは複数のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組み合わせて使用され得る。したがって、本明細書で説明する実施形態または態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとの任意の特定の組合せに限定されない。
【0214】
図9に示す構成要素の数および構成は、例として提供される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイス900は、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または
図9に示すものとは異なるように構成された構成要素を含み得る。追加または代替として、デバイス900の構成要素のセット(例えば、1つまたは複数の構成要素)は、デバイス900の構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0215】
開示された主題は、最も実用的で好ましい実施形態または態様であると現在考えられているものに基づいて、例示の目的で詳細に説明されてきたが、そのような詳細は、単にその目的のためであり、開示された主題は、開示された実施形態または態様に限定されず、逆に、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内にある修正形態および均等な構成を包含することが意図されていることを理解されたい。例えば、本開示の主題は、可能な範囲で、任意の実施形態または態様の1つまたは複数の特徴が、任意の他の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせられ得ることを企図することを理解されたい。
【国際調査報告】