(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-14
(54)【発明の名称】清掃機構の洗浄制御方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
A47L 11/24 20060101AFI20230607BHJP
A47L 11/10 20060101ALI20230607BHJP
A47L 11/28 20060101ALI20230607BHJP
【FI】
A47L11/24
A47L11/10
A47L11/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568844
(86)(22)【出願日】2021-06-08
(85)【翻訳文提出日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 CN2021098769
(87)【国際公開番号】W WO2021259059
(87)【国際公開日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】202010577982.6
(32)【優先日】2020-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520441349
【氏名又は名称】追▲べき▼創新科技(蘇州)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dreame Innovation Technology (Suzhou) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Bldg. E3, Shangjinwan Headquarters Economic Park, 2288 Wuzhong Ave., Yuexi St., Wuzhong Dist., Suzhou City, Jiangsu Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 生楽
(57)【要約】
本明細書の実施例は清掃機構の洗浄制御方法、装置及び記憶媒体に関して、コンピューター技術分野に属する。
当該方法は、清掃機器の清掃開始時間を取得するステップと、清掃機構の洗浄期間を取得するステップと、清掃開始時間及び洗浄期間に基づいて、清掃機構の洗浄時間を決定するステップと、時間が洗浄時間に達すると、清掃機構を洗浄するように、清掃機器を制御するステップと、を含み、洗浄時間は清掃開始時間の前に位置し、動作が開始する時、清掃機構を洗浄するため、清掃機器の清掃効率が低くなるという問題を解決でき、動作が開始する前、清掃機構に対する洗浄を完成できるため、清掃機器の清掃効率を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃機構の洗浄制御方法であって、前記清掃機構は清掃機器に取り付けられ、前記清掃機器の制御で動作領域を清掃し、前記方法は、
前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップと、
前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップと、
前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定するステップと、
時間が前記洗浄時間に達すると、前記清掃機構を洗浄するように、前記清掃機器を制御するステップと、を含み、前記洗浄時間は前記清掃開始時間の前に位置することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップは、
他の機器から送信された清掃開始時間を受信するステップを含み、前記他の機器は前記清掃機器と通信するように接続し、前記清掃開始時間の受信時間は、前記清掃開始時間の前に位置することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップは、
前記清掃機器の履歴清掃開始時間を取得するステップと、
前記履歴清掃開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を予測するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記履歴清掃開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を予測するステップは、
所定数以上を有する履歴清掃開始時間が同一時間範囲内に位置すると、前記時間範囲内に位置する複数の履歴洗浄開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を決定するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップは、
前記清掃機構の履歴洗浄期間を取得するステップと、
前記履歴洗浄期間に基づいて今回の洗浄期間を予測するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップは、
前記清掃機構の汚れの程度を取得するステップと、
前記汚れの程度に基づいて、今回の洗浄期間を決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記清掃機構の汚れの程度を取得するステップは、
前記清掃機器の前回の動作期間を取得するステップと、
前記動作期間に基づいて前記汚れの程度を決定するステップと、を含み、前記動作期間と前記汚れの程度とは正相関の関係を有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前回の動作の後、前記清掃機構を洗浄したかどうかを決定するステップと、
前記清掃機構を洗浄していない時、前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定するというステップをトリガーして実行するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
清掃機構の洗浄制御装置であって、前記装置はプロセッサ及びメモリを含み、前記メモリにはプログラムが記憶され、前記プログラムは前記プロセッサによってロードされて実行されることで、請求項1~8の何れか1項に記載の清掃機構の洗浄制御方法を実現することを特徴とする装置。
【請求項10】
コンピューター可読記憶媒体であって、前記記憶媒体にはプログラムが記憶され、前記プログラムはプロセッサによって実行されると、請求項1~8の何れか1項に記載の清掃機構の洗浄制御方法を実現することを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施例は清掃機構の洗浄制御方法、装置及び記憶媒体に関して、コンピューター技術分野に属している。
【背景技術】
【0002】
清掃機器(例えば掃除ロボット、床拭きロボットなど)はスマート家電の1つであり、一定の人工知能によって、部屋内で床の清潔動作を自動に完成できる。従来の清掃機器において、機器の底部に雑巾を配置することで、床拭き機能を実現する。雑巾の汚れの程度がひどくなると、後の床の清潔過程で、床に対して二次汚染を引き起こす。従って、清掃機器の動作が開始する前、清掃機構(例えばモップ)を洗浄する。
【0003】
従来の清掃機構の洗浄制御方法は、清掃機器は動作開始の信号を受信した場合、まず、清掃機構を洗浄するステップと、清掃機構に対する洗浄が完成した後、動作領域を清掃するステップと、を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、動作が開始する時、清掃機構を洗浄すると、清掃機器の動作開始時間の遅延を招致して、清掃機器の清掃効率を低減させる。
【0005】
本明細書の実施例は、動作が開始する時、清掃機構を洗浄するため、清掃機器の清掃効率が低くなるという問題を解決できる清掃機構の洗浄制御方法、装置及び記憶媒体を提供する。本明細書の実施例は以下の技術的解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様によれば、清掃機構の洗浄制御方法を提供し、前記清掃機構は清掃機器に取り付けられ、前記清掃機器の制御で動作領域を清掃し、前記方法は、
前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップと、
前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップと、
前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定するステップと、
時間が前記洗浄時間に達すると、前記清掃機構を洗浄するように、前記清掃機器を制御するステップと、を含み、前記洗浄時間は前記清掃開始時間の前に位置する。
【0007】
好ましくは、前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップは、
他の機器から送信された清掃開始時間を受信するステップを含み、前記他の機器は前記清掃機器と通信するように接続し、前記清掃開始時間の受信時間は、前記清掃開始時間の前に位置する。
【0008】
好ましくは、前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップは、
前記清掃機器の履歴清掃開始時間を取得するステップと、
前記履歴清掃開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を予測するステップと、を含む。
【0009】
好ましくは、前記履歴清掃開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を予測するステップは、
所定数以上を有する履歴清掃開始時間が同一時間範囲内に位置すると、前記時間範囲内に位置する複数の履歴洗浄開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を決定するステップを含む。
【0010】
好ましくは、前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップは、
前記清掃機構の履歴洗浄期間を取得するステップと、
前記履歴洗浄期間に基づいて今回の洗浄期間を予測するステップと、を含む。
【0011】
好ましくは、前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップは、
前記清掃機構の汚れの程度を取得するステップと、
前記汚れの程度に基づいて、今回の洗浄期間を決定するステップと、を含む。
【0012】
好ましくは、前記清掃機構の汚れの程度を取得するステップは、
前記清掃機器の前回の動作期間を取得するステップと、
前記動作期間に基づいて前記汚れの程度を決定するステップと、を含み、前記動作期間と前記汚れの程度とは正相関の関係を有する。
【0013】
好ましくは、前記方法は、
前回の動作の後、前記清掃機構を洗浄したかどうかを決定するステップと、
前記清掃機構を洗浄していない時、前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定するというステップをトリガーして実行するステップと、をさらに含む。
【0014】
第2態様によれば、清掃機構の洗浄制御装置を提供し、前記清掃機構は清掃機器に取り付けられ、前記清掃機器の制御で動作領域を清掃し、前記装置は、
前記清掃機器の清掃開始時間を取得する時間取得モジュールと、
前記清掃機構の洗浄期間を取得する期間取得モジュールと、
前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定する時間決定モジュールと、
時間が前記洗浄時間に達すると、前記清掃機構を洗浄するように、前記清掃機器を制御する洗浄制御モジュールと、を含み、前記洗浄時間は前記清掃開始時間の前に位置する。
【0015】
第3態様によれば、清掃機構の洗浄制御装置を提供し、前記装置はプロセッサ及びメモリを含み、前記メモリにはプログラムが記憶され、前記プログラムは前記プロセッサによってロードされて実行されることで、第1態様に記載の清掃機構の洗浄制御方法を実現する。
【0016】
第4態様によれば、コンピューター可読記憶媒体を提供し、前記記憶媒体にはプログラムが記憶され、前記プログラムは前記プロセッサによってロードされて実行されることで、第1態様に記載の清掃機構の洗浄制御方法を実現する。
【発明の効果】
【0017】
本明細書の実施例の有益な効果は以下の通り、即ち、清掃機器の清掃開始時間を取得し、清掃機構の洗浄期間を取得し、清掃開始時間及び洗浄期間に基づいて、清掃機構の洗浄時間を決定し、洗浄時間は清掃開始時間の前に位置し、時間が洗浄時間に達すると、清掃機構を洗浄するように、清掃機器を制御することで、動作が開始する時、清掃機構を洗浄するため、清掃機器の清掃効率が低くなるという問題を解決でき、動作が開始する前、清掃機構に対する洗浄を完成できるため、清掃機器の清掃効率を向上させる。
【0018】
上記の説明は本明細書の実施例の技術的解決策の概論のみであり、本明細書の実施例の技術手段をより明らかに了解して、明細書の内容に基づいて実施できるために、以下、本明細書の好適な実施例を使用して図を結合して詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本明細書の実施例又は従来技術の技術的解決策をより明らかに説明するために、以下、実施例又は従来技術の記載の必要な図を簡単に紹介し、明らかに、以下の記載の図は本明細書に記載のいくつかの実施例のみであり、当業者にとって、進歩性に値する労働をしないことを前提として、これらの図に基づいて他の図を取得できる。
【
図1】本明細書の実施例が提供する清掃機器の構成模式図である。
【
図2】本明細書の実施例が提供する清掃機構の洗浄制御方法のフローチャートである。
【
図3】本明細書の実施例が提供する清掃機構の洗浄制御装置のブロック図である。
【
図4】本明細書の実施例が提供する清掃機構の洗浄制御装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図及び実施例を結合して、本明細書の実施例の具体的な実施形態をさらに詳しく記載する。以下の実施例は本明細書の実施例の範囲を限定するものでなく、本明細書を説明する。
【0021】
図1は本明細書の実施例が提供する清掃機器の構成模式図である。清掃機器は、清掃機能及び自己移動機能を有する機器、例えば掃除ロボット、床拭きロボットなどであり、本実施例は清掃機器の機器タイプを限定していない。
図1に示すように、清掃機器は少なくとも清掃機構110及び制御ユニット120を含む。
【0022】
清掃機構110は清掃機器の制御で動作領域を清掃する。好ましくは、清掃機構110はブラシ、雑巾などであってもよく、本実施例は清掃機構110のタイプを限定していない。
【0023】
制御ユニット120は清掃機器を動作させるように制御し、例えば、清掃機器の動作開始時間、動作終了時間、清掃機構に対する洗浄などを制御する。
【0024】
実施例において、制御ユニット120は、清掃機器の清掃開始時間を取得し、清掃機構の洗浄期間を取得し、清掃開始時間及び洗浄期間に基づいて、清掃機構の洗浄時間を決定し、洗浄時間は清掃開始時間の前に位置し、時間が洗浄時間に達すると、清掃機構を洗浄するように、清掃機器を制御する。
【0025】
また、本実施例において、制御ユニット120が清掃機器に取り付けられることを例として説明し、実際に実現する場合、制御ユニット120は、清掃機器と独立した他の機器に取り付けられてもよい。
【0026】
また、清掃機器はより多くのユニット、例えば、清掃機器を移動させる移動ユニット(例えば、車輪)、移動ユニットを運動させる駆動ユニット(例えば、モーター)、給電ユニット(例えば、パック電池)を含んでもよく、本実施例は清掃機器に含まれるユニットに対して一々列挙していない。
【0027】
図2は本明細書の実施例が提供する清掃機構の洗浄制御方法のフローチャートであり、本実施例において、当該方法を
図1の清掃機器に適用して、各ステップの実行本体が制御ユニット120であることを例として説明する。当該方法は少なくとも以下のいくつかのステップを含み、
ステップ201:清掃機器の清掃開始時間を取得する。
【0028】
好ましくは、清掃機器の清掃開始時間を取得する方式は以下のいくつかの方式のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されず、
第1:他の機器から送信された清掃開始時間を受信する。清掃開始時間の受信時間は清掃開始時間の前に位置する。
【0029】
他の機器は清掃機器と通信するように接続する。他の機器は、機器制御プログラムが取り付けられた端末であってもよく、当該機器制御プログラムによって、ユーザーは清掃機器を制御する。端末は携帯電話、タブレット、ウェアラブル機器などであってもよく、本実施例は端末のタイプを限定していない。
【0030】
第2:清掃機器の履歴清掃開始時間を取得して、履歴清掃開始時間に基づいて清掃開始時間を予測する。
【0031】
1つの例示において、履歴清掃開始時間に基づいて清掃開始時間を予測するステップは、所定数以上を有する履歴清掃開始時間が同一時間範囲内に位置すると、当該時間範囲内に位置する複数の履歴洗浄開始時間に基づいて、清掃開始時間を決定するステップを含む。
【0032】
例えば、時間範囲内に位置する複数の履歴洗浄開始時間の平均値を計算して、清掃開始時間を取得する。
【0033】
また、例えば、各履歴洗浄開始時間の回数割当に対応する重みに基づいて、複数の履歴洗浄開始時間の重み付き平均値を計算して、清掃開始時間を取得する。回数と重みとは正相関の関係を有する。
【0034】
無論、同一時間範囲内の複数の履歴洗浄開始時間に基づいて、清掃開始時間を決定する方式は、他の方式であってもよく、本実施例において、一々列挙していない。
【0035】
所定数は5、10などであってもよく、本実施例は所定数の値を限定していない。
【0036】
時間範囲のスパンは24時間より小さい。例えば、時間範囲のスパンは30分、1時間、10分などであり、本実施例は時間範囲の設定方式を限定していない。
【0037】
別の例示において、清掃機器は前回の清掃開始時間を今回の清掃開始時間に決定する。無論、清掃機器は他の方式で、履歴清掃開始時間に基づいて清掃開始時間を予測してもよく、本実施例において、一々列挙していない。
【0038】
ステップ202:清掃機構の洗浄期間を取得する。
【0039】
清掃機構の洗浄期間を取得するステップは、以下のいくつかの方式を含むが、これらに限定されず、
第1:清掃機構の履歴洗浄期間を取得して、履歴洗浄期間に基づいて今回の洗浄期間を予測する。
【0040】
例えば、各履歴洗浄期間の平均値を今回の洗浄期間に決定する。
【0041】
第2:清掃機構の汚れの程度を取得して、汚れの程度に基づいて今回の洗浄期間を決定する。
【0042】
好ましくは、清掃機構の汚れの程度を取得するステップは、清掃機器の前回の動作期間を取得するステップと、動作期間に基づいて汚れの程度を決定するステップと、を含む。動作期間と汚れの程度とは正相関の関係を有する。又は、清掃機器には汚れ検出センサーが取り付けられ、当該汚れセンサーの検出結果によって清掃機構の汚れの程度を決定する。汚れ検出センサーは画像センサーであってもよい。
【0043】
汚れの程度に基づいて今回の洗浄期間を決定するステップは、汚れの程度と洗浄期間との間のマッピング関係を確立し、当該マッピング関係に基づいて清掃機構の現在の汚れの程度に対応する洗浄期間を決定するステップを含む。
【0044】
好ましくは、ステップ202はステップ201の後に実行されてもよく、又は、ステップ201の前に実行されてもよく、或いは、ステップ201と同時に実行されてもよく、本実施例はステップ201と202との間の実行順序を限定していない。
【0045】
ステップ203:清掃開始時間及び洗浄期間に基づいて、清掃機構の洗浄時間を決定し、洗浄時間は清掃開始時間の前に位置する。
【0046】
好ましくは、洗浄時間は清掃開始時間から洗浄期間を減算することで得られた時間の前に位置し、又は、洗浄時間は清掃開始時間から洗浄期間を減算することで得られた時間である。
【0047】
前回の清掃動作が完成した後、清掃機器は清掃機構を既に清掃した可能性がある。従って、重複清掃という問題を回避するために、実施例において、清掃機器は前回の動作の後、清掃機構を洗浄したかどうかを決定し、清掃機構を洗浄していない時、ステップ203を実行する。
【0048】
ステップ204:時間が洗浄時間に達すると、清掃機構を洗浄するように、清掃機器を制御する。
【0049】
1つの例示において、清掃機器にはタンクが付けられず、この場合、清掃機構を洗浄するように、清掃機器を制御するステップは、清掃機器をタンク位置に移動させるように制御することで、タンク位置での洗浄機器は清掃機構を洗浄するステップを含む。
【0050】
別の例示において、清掃機器にはタンクが付けられ、この場合、清掃機構を洗浄するように、清掃機器を制御するステップは、タンクから水をあげるように揚水機器を制御し、あげられた水を清掃機構に散布して、清掃機構を洗浄する。
【0051】
以上のように、本実施例が提供する清掃機構の洗浄制御方法において、清掃機器の清掃開始時間を取得し、清掃機構の洗浄期間を取得し、清掃開始時間及び洗浄期間に基づいて、清掃機構の洗浄時間を決定し、洗浄時間は清掃開始時間の前に位置し、時間が洗浄時間に達すると、清掃機構を洗浄するように、清掃機器を制御することで、動作が開始する時、清掃機構を洗浄するため、清掃機器の清掃効率が低くなるという問題を解決でき、動作が開始する前、清掃機構に対する洗浄を完成できるため、清掃機器の清掃効率を向上させる。
【0052】
図3は本明細書の実施例が提供する清掃機構の洗浄制御装置のブロック図であり、本実施例は当該装置を
図1の清掃機器に適用することを例として説明する。当該装置は少なくとも、時間取得モジュール310、期間取得モジュール320、時間決定モジュール330及び洗浄制御モジュール340を含む。
【0053】
時間取得モジュール310は、前記清掃機器の清掃開始時間を取得し、
期間取得モジュール320は、前記清掃機構の洗浄期間を取得し、
時間決定モジュール330は、前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定し、前記洗浄時間は前記清掃開始時間の前に位置し、
洗浄制御モジュール340は、時間が前記洗浄時間に達すると、前記清掃機構を洗浄するように、前記清掃機器を制御する。
【0054】
関連細部について、上記方法実施例を参照すればよい。
【0055】
ここで、上記実施例が提供する清掃機構の洗浄制御装置は清掃機構の洗浄制御を行う場合、上記各機能モジュールの区画のみに対して例を上げて説明し、実際応用において、必要に応じて異なる機能モジュールで完成されるように、上記機能を割り当て、即ち、清掃機構の洗浄制御装置の内部構成を異なる機能モジュールに区画することで、以上に記載の全て又は一部の機能を完成する。また、上記実施例が提供する清掃機構の洗浄制御装置は、清掃機構の洗浄制御方法の実施例と同一構想に属して、その具体な実現過程について、方法実施例を参照すればよく、ここで、贅言していない。
【0056】
図4は本明細書の実施例が提供する清掃機構の洗浄制御装置のブロック図であり、当該装置は
図1の清掃機器であってもよい。当該装置は少なくともプロセッサ401及びメモリ402を含む。
【0057】
プロセッサ401は1つ又は複数の処理コア、例えば4コアプロセッサ、8コアプロセッサなどを含んでもよい。プロセッサ401に対してDSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field―Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも1つのハードウエア形態で実現してもよい。プロセッサ401はメインプロセッサ及びコプロセッサを含んでもよく、メインプロセッサは、覚醒状態でのデータを処理するプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)とも呼ばれて、コプロセッサは待機状態でのデータを処理する低消費プロセッサである。いくつかの実施例において、プロセッサ401にはGPU(Graphics Processing Unit、画像プロセッサ)が集積されてもよく、GPUは、ディスプレイに表示される内容のレンダリング及び描画を行う。いくつかの実施例において、プロセッサ401はAI(Artificial Intelligence、人工知能)プロセッサを含んでもよく、当該AIプロセッサは、機械学習に関する計算操作を処理する。
【0058】
メモリ402は1つ又は複数のコンピューター可読記憶媒体を含み、当該コンピューター可読記憶媒体は非一時的であってもよい。メモリ402は高速ランダムアクセスメモリ、及び不揮発性メモリ、例えば1つ又は複数の磁気ディスク記憶機器、フラッシュ記憶機器をさらに含んでもよい。いくつかの実施例において、メモリ402における非一時的コンピューター可読記憶媒体は、少なくとも1つの指令を記憶し、当該少なくとも1つの指令はプロセッサ401によって実行されることで、本明細書の実施例が提供する清掃機構の洗浄制御方法を実現する。
【0059】
いくつかの実施例において、好ましくは、清掃機構の洗浄制御装置は、周辺機器インタフェース及び少なくとも1つの周辺機器をさらに含んでもよい。プロセッサ401、メモリ402及び周辺機器インタフェースの間はバス又は信号線によって接続される。各周辺機器はバス、信号線又は回路基板によって、周辺機器インタフェースに接続される。例示的に、周辺機器は無線周波回路及び電源を含むが、これらに限定されていない。
【0060】
無論、清掃機構の洗浄制御装置はより少なく又はより多くのユニットを含んでもよく、本実施例はこれを限定していない。
【0061】
好ましくは、本明細書の実施例はコンピューター可読記憶媒体をさらに提供し、前記コンピューター可読記憶媒体にはプログラムが記憶され、前記プログラムはプロセッサロードによって実行されることで、上記方法実施例の清掃機構の洗浄制御方法を実現。
【0062】
好ましくは、本明細書の実施例はコンピューター製品をさらに提供し、当該コンピューター製品はコンピューター可読記憶媒体を含み、前記コンピューター可読記憶媒体にはプログラムが記憶され、前記プログラムはプロセッサロードによって実行されることで、上記方法実施例の清掃機構の洗浄制御方法を実現する。
【0063】
以上に記載の実施例の各技術特徴を任意に組み合わせてもよく、記載を簡潔にするために、上記実施例における各技術特徴の全ての可能な組み合わせを全部的に記載していないが、これらの技術特徴の組み合わせには矛盾が存在しないと、何れも本明細書の記載範囲に該当すべきである。
【0064】
以上に記載の実施例は本明細書の実施例のいくつかの実施形態のみを示し、その記載は具体且つ詳細であるが、そのため、発明特許範囲に対する限定として理解されるわけではない。ここで、当業者にとって、本明細書の実施例の構想から逸脱しないことを前提として、いくつかの変更及び改良を行ってもよく、これらは何れも本明細書の実施例の保護範囲に属する。従って、本明細書の実施例の保護範囲は添付の請求項を準とする。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃機構の洗浄制御方法であって、前記清掃機構は清掃機器に取り付けられ、前記清掃機器の制御で動作領域を清掃し、前記方法は、
前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップと、
前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップと、
前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定するステップと、
時間が前記洗浄時間に達すると、前記清掃機構を洗浄するように、前記清掃機器を制御するステップと、を含み、前記洗浄時間は前記清掃開始時間の前に位置することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップは、
他の機器から送信された清掃開始時間を受信するステップを含み、前記他の機器は前記清掃機器と通信するように接続し、前記清掃開始時間の受信時間は、前記清掃開始時間の前に位置することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップは、
前記清掃機器の履歴清掃開始時間を取得するステップと、
前記履歴清掃開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を予測するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記履歴清掃開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を予測するステップは、
所定数以上を有する履歴清掃開始時間が同一時間範囲内に位置すると、前記時間範囲内に位置する複数の履歴洗浄開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を決定するステップ、又は、
前記清掃機器の前回の清掃開始時間を今回の清掃開始時間に決定するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記所定数以上を有する履歴清掃開始時間が同一時間範囲内に位置すると、前記時間範囲内に位置する複数の履歴洗浄開始時間に基づいて、前記清掃開始時間を決定するステップは、時間範囲内に位置する複数の前記履歴洗浄開始時間の平均値を計算して、清掃開始時間を取得するステップを含み、又は、
各前記履歴洗浄開始時間の回数割当に対応する重みに基づいて、複数の前記履歴洗浄開始時間の重み付き平均値を計算して、清掃開始時間を取得し、前記回数と前記重みとは正相関の関係を有するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップは、
前記清掃機構の履歴洗浄期間を取得するステップと、
前記履歴洗浄期間に基づいて今回の洗浄期間を予測するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップは、
前記清掃機構の汚れの程度を取得するステップと、
前記汚れの程度に基づいて、今回の洗浄期間を決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記清掃機構の汚れの程度を取得するステップは、
前記清掃機器の前回の動作期間を取得するステップと、
前記動作期間に基づいて前記汚れの程度を決定するステップと、を含み、前記動作期間と前記汚れの程度とは正相関の関係を有し、
又は、前記清掃機器には汚れ検出センサーが取り付けられ、前記汚れ検出センサーの検出結果によって清掃機構の汚れの程度を決定するステップを含むことを特徴とする請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前回の動作の後、前記清掃機構を洗浄したかどうかを決定するステップと、
前記清掃機構を洗浄していない時、前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定するというステップをトリガーして実行するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
コンピューター可読記憶媒体であって、前記記憶媒体にはプログラムが記憶され、前記プログラムはプロセッサによって実行されると、
清掃機構の洗浄制御方法を実現
し、前記制御方法は、
前記清掃機器の清掃開始時間を取得するステップと、
前記清掃機構の洗浄期間を取得するステップと、
前記清掃開始時間及び前記洗浄期間に基づいて、前記清掃機構の洗浄時間を決定するステップと、
時間が前記洗浄時間に達すると、前記清掃機構を洗浄するように、前記清掃機器を制御するステップと、を含み、
前記洗浄時間は前記清掃開始時間の前に位置することを特徴とする記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
好ましくは、清掃機構の汚れの程度を取得するステップは、清掃機器の前回の動作期間を取得するステップと、動作期間に基づいて汚れの程度を決定するステップと、を含む。動作期間と汚れの程度とは正相関の関係を有する。又は、清掃機器には汚れ検出センサーが取り付けられ、当該汚れ検出センサーの検出結果によって清掃機構の汚れの程度を決定する。汚れ検出センサーは画像センサーであってもよい。
【国際調査報告】