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特表2023-525134免許不要帯域におけるFBE動作のためのユーザ機器及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-14
(54)【発明の名称】免許不要帯域におけるFBE動作のためのユーザ機器及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20230607BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20230607BHJP
   H04W 72/542 20230101ALI20230607BHJP
【FI】
H04W48/16
H04W16/14
H04W72/542
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568865
(86)(22)【出願日】2021-05-17
(85)【翻訳文提出日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 CN2021094163
(87)【国際公開番号】W WO2021228263
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】63/025,888
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.W-CDMA
(71)【出願人】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Flat 2623,26/F Tuen Mun Central Square,22 Hoi Wing Road,Tuen Mun,New Territories,The Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ハイハン
(72)【発明者】
【氏名】チン,ホンリー
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ,チャフン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
免許不要帯域におけるフレームベース機器(FBE)動作のためのユーザ機器(UE)及び方法が、提供される。本方法は、基地局(BS)から、BSがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用される固定フレーム期間(FFP)の第1の周期性を示す、第1のパラメータを受信する工程、及びBSから、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す、第2のパラメータを受信する工程を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
免許不要帯域におけるフレームベース機器(FBE)動作のためのユーザ機器(UE)であって、前記UEは、
プロセッサ、及び
前記プロセッサに結合されたメモリであって、前記メモリは、前記プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
基地局(BS)から、前記BSが前記FBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用される固定フレーム期間(FFP)の第1の周期性を示す、第1のパラメータを受信する処理、及び
前記BSから、前記UEが前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するときに使用される前記FFPの第2の周期性を示す、第2のパラメータを受信する処理、
を実行させるコンピュータ実行可能プログラムを記憶する、メモリを含む、UE。
【請求項2】
前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータは、専用無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して受信される、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記コンピュータ実行可能プログラムは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、
前記BSに、1つ又は複数のFFP周期性値を示すUEケイパビリティ情報を、送信する処理を更に実行させ、
前記FFPの前記第2の周期性は、前記UEケイパビリティ情報に基づいて設定される、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記コンピュータ実行可能プログラムは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、
前記BSから、前記UEが前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するとき、使用される前記FFPの第3の周期性を示す、第3のパラメータを受信する処理を更に実行させ、
前記第2のパラメータは、第1の帯域幅部分(BWP)に固有であり、
前記第3のパラメータは、第2のBWPに固有である、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記コンピュータ実行可能プログラムは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、
前記BSから、1つ又は複数のFFPのための前記FBE動作の前記開始デバイスとして前記UEを有効にするためのインディケーションを受信する処理、
FFPの開始直前に前記免許不要帯域のチャネル上でクリアチャネルアセスメント(CCA)を実行する処理、及び
前記チャネルがクリアであると決定した後、前記チャネル上でULグラント及びconfigured grant(CG)の内の少なくとも1つによってスケジュールされた1つ又は複数の上りリンク(UL)送信を実行する処理であって、前記1つ又は複数のUL送信は、前記第2のパラメータに基づいて決定された前記FFPのアイドル期間の前に終了する、処理
を更に実行させる、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記インディケーションは、
CG設定、
スケジューリング要求(SR)設定、及び
時間分割デュプレックス(TDD)設定、
の内の少なくとも1つを含む無線リソース制御(RRC)設定を介して受信される、請求項5に記載のUE。
【請求項7】
前記インディケーションは、ビットマップを含む無線リソース制御(RRC)設定を介して受信され、前記ビットマップの各ビットは、対応するFFPが前記UE又は前記BSによって開始されるか、を示す、請求項5に記載のUE。
【請求項8】
前記インディケーションは、帯域幅部分(BWP)と、前記UEが前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するセルと、の内の少なくとも1つを示す無線リソース制御(RRC)設定を介して受信される、請求項5に記載のUE。
【請求項9】
前記インディケーションは、下りリンク制御情報(DCI)フォーマットを介して受信され、
前記DCIフォーマットは、前記インディケーションを搬送するための特定のフィールドを含む前記ULグラントであり、
前記特定のフィールドは、時間領域リソース割当(TDRA)フィールド及びChannelAccess-CPext-CAPCフィールドの内の1つである、請求項5に記載のUE。
【請求項10】
前記インディケーションは、下りリンク制御情報(DCI)フォーマットを介して受信され、
前記DCIフォーマットは、UEのグループのためのDCIフォーマット2_0であり、
前記DCIフォーマット2_0は、前記FFPの開始時にULシンボルを示すスロットフォーマットインジケータを含む、請求項5に記載のUE。
【請求項11】
免許不要帯域におけるフレームベース機器(FBE)動作のためのユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、前記方法は、
基地局(BS)から、前記BSが前記FBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用される固定フレーム期間(FFP)の第1の周期性を示す、第1のパラメータを受信する工程、及び
前記BSから、前記UEが前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するときに使用される前記FFPの第2の周期性を示す、第2のパラメータを受信する工程、
を含む、方法。
【請求項12】
前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータは、専用無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して受信される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記BSに、1つ又は複数のFFP周期性値を示すUEケイパビリティ情報を送信する工程を更に含み、
前記FFPの前記第2の周期性は、前記UEケイパビリティ情報に基づいて設定される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記BSから、前記UEが前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するとき、使用される前記FFPの第3の周期性を示す、第3のパラメータを受信する工程を更に含み、
前記第2のパラメータは、第1の帯域幅部分(BWP)に固有であり、
前記第3のパラメータは、第2のBWPに固有である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記BSから、1つ又は複数のFFPのための前記FBE動作の前記開始デバイスとして前記UEを有効にするためのインディケーションを受信する工程、
FFPの開始直前に前記免許不要帯域のチャネル上でクリアチャネルアセスメント(CCA)を実行する工程、及び
前記チャネルがクリアであると決定した後、前記チャネル上でULグラント及びconfigured grant(CG)の内の少なくとも1つによってスケジュールされた1つ又は複数の上りリンク(UL)送信を実行する工程であって、前記1つ又は複数のUL送信は、前記第2のパラメータに基づいて決定された前記FFPのアイドル期間の前に終了する、工程
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記インディケーションは、
CG設定、
スケジューリング要求(SR)設定、及び
時間分割デュプレックス(TDD)設定、
の内の少なくとも1つを含む無線リソース制御(RRC)設定を介して受信される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記インディケーションは、ビットマップを含む無線リソース制御(RRC)設定を介して受信され、前記ビットマップの各ビットは、対応するFFPが前記UE又は前記BSによって開始されるか、を示す、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記インディケーションは、帯域幅部分(BWP)と、前記UEが前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するセルと、の内の少なくとも1つを示す無線リソース制御(RRC)設定を介して受信される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記インディケーションは、下りリンク制御情報(DCI)フォーマットを介して受信され、
前記DCIフォーマットは、前記インディケーションを搬送するための特定のフィールドを含む前記ULグラントであり、
前記特定のフィールドは、時間領域リソース割当(TDRA)フィールド及びChannelAccess-CPext-CAPCフィールドの内の1つである、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記インディケーションは、下りリンク制御情報(DCI)フォーマットを介して受信され、
前記DCIフォーマットは、UEのグループのためのDCIフォーマット2_0であり、
前記DCIフォーマット2_0は、前記FFPの開始時にULシンボルを示すスロットフォーマットインジケータを含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本開示は、2020年5月15日に出願された“FBE operation for IIoT in unlicensed band”と題された米国仮特許出願第63/025,888号(「’888仮出願」)の利益及び優先権を主張する。’888仮出願の開示は、全ての目的のために、参照により本開示に完全に組み込まれる。
【0002】
〔分野〕
本開示は、無線通信に関し、具体的には、セルラー無線通信ネットワークにおける免許不要帯域におけるフレームベース機器(FBE)動作に関する。
【背景技術】
【0003】
本開示で使用される略語は、以下を含む、
略称 フルネーム
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
ACK 肯定応答
AS アクセス層
BS 基地局
BW 帯域幅
BWP 帯域幅部分
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
CA キャリアアグリゲーション
CCA クリアチャネルアセスメント
CG Configured Grant
CO チャネル占有率
COT チャネル占有時間
CP サイクリックプレフィックス
CS-RNTI 設定されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子
CSI チャネル状態情報
CSI-RS チャネル状態情報参照信号
DC デュアル接続
DCI 下りリンク制御情報
DG ダイナミックグラント
DL 下りリンク
DMRS 復調参照信号
DRX 間欠受信
E-UTRA 進化型ユニバーサル地上無線アクセス
ETSI ヨーロッパ電気通信規格研究所
FBE フレームベース機器
FFP 固定フレーム期間
FR 周波数範囲
GC-PDCCH グループ共通PDCCH
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HARQ-ACK HARQ肯定応答
ID 識別子
IE 情報要素
IIoT 工業的IoT
LBE ロードベース装置
LBT リッスンビフォートーク
LTE ロングタームエボリューション
MAC 媒体アクセス制御
MAC CE MACコントロールエレメント
MCG マスターセルグループ
MN マスターノード
MSGA メッセージA
MSGB メッセージB
NACK 否定応答
NAS 非アクセス層
NDI 新データインジケータ
NR ニューラジオ
NR-U ニューラジオ免許不要
NW ネットワーク
OFDM 直交周波数多重方式
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PCell プライマリセル
PDCCH 物理下りリンク制御チャネル
PDCP パケットデータ変換プロトコル
PDSCH 物理下りリンク共有チャネル
PDU プロトコルデータユニット
PHY 物理(層)
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PUCCH 物理上りリンク制御チャネル
PUSCH 物理上りリンク共有チャネル
RA ランダムアクセス
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスネットワーク
RAR ランダムアクセスレスポンス
RB リソースブロック
RF 無線周波数
RLAN 無線ローカルエリアネットワーク
RLC 無線リンク制御
RMSI 残存最小システム情報
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RO RACH機会
RRC 無線リソース制御
RS 参照信号
RV 冗長バージョン
SCell セカンダリセル
SCG セカンダリセルグループ
SCS サブキャリア間隔
SDU サービスデータユニット
SIB1 システム情報ブロックタイプ1
SN セカンダリノード
SR スケジューリング要求
SRB シグナリング無線ベアラ
SS 同期信号
SSB 同期信号ブロック
TA タイミングアドバンス
TB トランスポートブロック
TDD 時間分割デュプレックス
TDRA 時間ドメインリソース割り振り
TR 技術報告書
TS 技術仕様書
UCI 上りリンク制御情報
UE ユーザ機器
UL 上りリンク
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
データ速度、遅延性、信頼性、及びモビリティを改善することによって、5G NRといったセルラー無線通信システムのためのワイヤレス通信の様々な態様を改善するために、様々な努力がなされてきた。5G NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼低遅延通信(URLLC)といった様々なユースケースに対応して、ネットワークサービス及びタイプを最適化するための柔軟性及び設定可能性を提供するように設計される。しかしながら、無線アクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、当技術分野における更なる改善の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、セルラー無線通信ネットワークにおける免許不要帯域におけるFBE動作に関する。
【0006】
本開示の一態様に従って、免許不要帯域におけるFBE動作のためのUEが、提供される。UEは、プロセッサ、及びプロセッサに結合されたメモリを含む。メモリは、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、基地局(BS)から、BSがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す第1のパラメータを受信する処理、及びBSから、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す、第2のパラメータを受信する処理を実行させるコンピュータ実行可能プログラムを記憶する。
【0007】
本開示の別の態様に従って、免許不要帯域におけるFBE動作のためにUEによって実行される方法が、提供される。本方法は、BSから、BSがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す、第1のパラメータを受信する工程、及びBSから、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す、第2のパラメータを受信する工程を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の態様は、添付の図面とともに読まれるとき、以下の詳細な開示から最もよく理解される。様々な特徴は、縮尺通りに描かれていない。様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために、任意に増減されてもよい。
図1図1は、本開示の一例としての実施形態に従った、FBE動作のためのCG PUSCHの設定可能な長さに対する制約を示す。
図2図2は、本開示の一例としての実施形態に従った、FFP構造におけるRACH機会を示す。
図3図3は、本開示の一例としての実施形態に従った、免許不要帯域におけるFBE動作のための方法を示す。
図4図4は、本開示の一例としての実施形態に従った、UEケイパビリティに基づいたFFP値を設定する方法を示す。
図5図5は、本開示の一例としての実施形態に従った、FBE動作のためのBWP固有のFFP値を設定するための方法を示す。
図6図6は、本開示の一例としての実施形態に従った、FFPを開始するためにUEによって実行される方法を示す。
図7図7は、本開示の一例としての実施形態に従った、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下は、本開示の実施形態に関連する具体的な情報を含む。図面及びそれらの添付の詳細な開示は、単に実施形態を対象とする。しかしながら、本開示は、これらの実施形態に限定されない。本開示の他の変形例及び実施形態は、当業者に明らかであろう。
【0010】
特に明記しない限り、図面間の同様の又は対応する要素は、同様の又は対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面及び例示は一般に、一定の縮尺ではなく、実際の相対寸法に対応することを意図していない。
【0011】
一貫性の目的及び理解の容易さのために、同様の特徴は、図面において同じ番号によって識別され得る(いくつかの実施例において、図示せず)。しかしながら、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なり得、図面に示されるものに狭く限定されないものとする。
【0012】
「一実施形態において」又は「いくつかの実施形態において」という語句は、それぞれ、同じ又は異なる実施形態の内の1つ又は複数を指し得る。用語「結合された」は、介在する部品を介して直接的又は間接的に接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。用語「含む(comprising)」は、「含むが、必ずしも限定されない」を意味するが、そのように開示された組み合わせ、群、グループ、シリーズ又は同等物におけるオープンエンドされた包含又はメンバーシップを具体的に示す。表現「A、B及びCの内の少なくとも1つ」又は「以下の内の少なくとも1つ:A、B、及びC」は、「Aのみ、又はBのみ、又はCのみ、又はA、B及びCの任意の組合せ」を意味する。
【0013】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトを記述するための関連付け関係のみであり、A及び/又はBが、Aが単独で存在すること、A及びBが同時に存在すること、又はBが単独で存在することを示し得るといった、3つの関係が存在し得ることを表す。文字「/」は一般に、関連するオブジェクトが「又は」の関係にあることを表す。
【0014】
説明及び非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、及び規格といった具体的な詳細は、開示された技術の理解を提供するために記載される。他の実施例において、周知の方法、技術、システム、及びアーキテクチャの詳細な開示は、不必要な細部で本開示を不明瞭にしないように省略される。
【0015】
当業者は、開示される任意のネットワーク機能又はアルゴリズムは、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実施され得ることを直ちに認識するであろう。開示された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せであり得るモジュールに対応し得る。
【0016】
ソフトウェア実施形態は、メモリ又は他のタイプの記憶デバイスといった、コンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含み得る。通信処理能力を有する1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、対応する実行可能命令を用いてプログラムされ、開示されたネットワーク機能又はアルゴリズムを実行することができる。
【0017】
マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、及び/又は1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用することを含み得る。開示された実施形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ、実行されるソフトウェアに向けられるが、ファームウェアとして、又はハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアとの組合せとして実施される代替としての実施形態は、十分に本開示の範囲内である。コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、又はコンピュータ可読命令を記憶することができる任意の他の同等の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0018】
ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスド(LTE-A)システム、LTEアドバンスド Proシステム、又は5G NR無線アクセスネットワーク(RAN)といった、無線通信ネットワークアーキテクチャは、典型的に少なくとも1つの基地局(BS)、少なくとも1つのUE、及びネットワーク内で接続を提供する1つまたは複数の任意のネットワーク要素を含む。UEは、1つ又は複数のBSによって確立されたRANを介して、コアネットワーク(CN)、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク、発展型ユニバーサル地上RAN(E-UTRAN)、5Gコア(5GC)、又はインターネットといったネットワークと通信する。
【0019】
UEは、移動局、移動端末もしくはデバイス、又はユーザ通信無線端末を含み得るが、これらに限定されない。UEは、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、車両、又はワイヤレス通信能力を有するパーソナルデジタルアシスタント(PDA)を含むが、これらに限定されない、携帯無線機器であり得る。UEは、RAN内の1つ又は複数のセルにエアインターフェースを介して信号を受信し、送信するように設定される。
【0020】
BSは、しばしば2Gを示す、マイクロ波アクセスのための世界相互運用性(WiMAX)、GSMエボリューション(EDGE)RANのためのGSM拡張データ速度(EDGE)RAN(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、基本広帯域コード分割多元アクセス(W-CDMA)に基づいたしばしば3Gを示すユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、LTE、LTE-A、5GCに接続されたLTEである進化型LTE(eLTE)、NR(しばしば5Gを示す)、及び/又はLTE-A Proといった、少なくとも無線アクセス技術(RAT)に従って通信サービスを提供するように設定され得る。しかしながら、本開示の範囲は、これらのプロトコルに限定されない。
【0021】
BSは、UMTS内のノードB(NB)、LTE又はLTE-A内の進化型ノードB(eNB)、UMTS内の無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM/GERAN内のBSコントローラ(BSC)、5GCに関連する進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)BS中のng-eNB、5G-RAN内の次世代ノードB(gNB)、又は無線通信を制御し、セル内の無線リソースを管理することが可能な任意の他の装置を含み得るが、これらに限定されない。BSは、無線インターフェースを介して1つ又は複数のUEをサーブすることができる。
【0022】
BSは、RANを形成する複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能である。BSは、セルの動作をサポートする。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。
【0023】
各セル(しばしばサービングセルを示す)は、その無線カバレッジ内の1つ又は複数のUEをサーブするサービスを提供し、その結果、各セルは、DL及び任意でULリソースを、DL及び任意でULパケット送信のためのその無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジューリングする。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ又は複数のUEと通信することができる。
【0024】
セルは、近接サービス(ProSe)又はビーグルトゥエブリシング(V2X)サービスをサポートするためのサイドリンク(SL)リソースを割り当てることができる。各セルは、他のセルと重複したカバレッジエリアを有し得る。
【0025】
マルチRATデュアル接続(MR-DC)の場合において、マスターセルグループ(MCG)又はセカンダリセルグループ(SCG)のプライマリセルは、特別セル(SpCel)と呼ばれ得る。プライマリセル(PCell)は、MCGのSpCellを指し得る。プライマリSCGセル(PSCell)は、SCGのSpCellを指すことができる。MCGは、マスタノード(MN)に関連付けられたサービングセルのグループを指し得、SpCellと、任意で1つ又は複数のセカンダリセル(SCell)とを含む。SCGは、SpCell及び任意で1つ又は複数のSCellを含む、セカンダリノード(SN)に関連付けられたサービングセルのグループを指し得る。
【0026】
以前に開示されたように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、及び低遅延性要件を満たす一方で、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼性低遅延性通信(URLLC)といった様々な次世代(たとえば、5G)通信要件に対応するための柔軟な設定をサポートする。3GPPにおける直交周波数分割多重(OFDM)技術は、NR波形のためのベースラインとしてサーブすることができる。適応サブキャリア間隔、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP)といった、スケーラブルOFDMヌメロロジーも使用され得る。
【0027】
2つの符号化方式、具体的に低密度パリティチェック(LDPC)符号及びポーラ符号は、NRのために考慮される。符号化方式適応は、チャネル条件及び/又はサービスアプリケーションに基づいて設定され得る。
【0028】
少なくともDL送信データ、ガード期間、及びUL送信データは、1つのNRフレームの送信時間間隔(TTI)に含まれなければならない。DL送信データ、ガード期間、及びUL送信データのそれぞれの部分はまた、例えば、NRのネットワークダイナミクスに基づいて設定可能であるべきである。SLリソースは、ProSeサービス又はV2Xサービスを支援するためにNRフレーム内で提供されてもよい。
【0029】
いくつかの選択された用語の実施例は、以下に提供される。
【0030】
フレームベース機器(FBE):フレームベース機器は、動作チャネル(Operating Channel)上の他のRLAN送信の存在を検出するために、リッスンビフォートーク(LBT)ベースのチャネルアクセス機構を実施する。フレームベース機器は、送信/受信構造が固定フレーム期間(FFP)に等しい周期性を有する周期的タイミングを有する機器である。
【0031】
クリアチャネルアセスメント(CCA):チャネル内の他の送信を識別するために機器によって使用される機構である。
【0032】
チャネル占有時間(COT):gNB/UE及びチャネル占有を共有する任意のgNB/UEが、gNB/UEが対応するチャネルアクセス手順を実行した後、チャネル上で送信を実行する総時間である。
【0033】
Configured Grant(CG):BS(例えば、gNB)は、UEへの初期HARQ送信のためにULリソースを割り当て得る。NRにおいて、gNBは、PDCCH上のUE固有RNTI(例えば、C-RNTI)を介してUEにULリソースを動的に割り当て得る。UEは、UL送信のための可能なグラントを見つけるために、PDCCHを周期的に監視する。前述の動的グラント(DG)に加えて、gNBは、configured grants(CG)と呼ばれることがある、UEへのPUSCH上の周期的ULリソースを事前設定することができる。CGの2つのタイプが存在する。
【0034】
Type1:RRCエンティティは、(周期性を含む)設定されたULグラントを直接的に提供することができる。gNBは、DL RRCシグナリングを介してconfigured grant(周期性を含む)を提供することができ、configured grantは、設定が受信され、対応する再設定が終了すると、送信に対して有効である。
【0035】
Type2:RRCエンティティは、設定されたULグラントの周期性を定義することができ、一方で、CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHは、設定されたULグラントをシグナリング及びアクティベート又はディアクティベートすることができる。CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHは、設定されたULグラントがディアクティベートされるまで、RRCエンティティによって定義された周期性に従って、設定されたULグラントが暗黙的に再使用され得ることを示し得る。gNBは、DL RRCシグナリングを介して、configured grant(周期性を含む)を提供することができる。アクティベーションシグナリング及びディアクティベーションシグナリングの両方が物理シグナリングであり得る場合、アクティベーションシグナリングがgNBから受信されると、ディアクティベーションシグナリングがgNBから受信されるまで、configured grantは、有効である(送信のためにUEによって適用され得る)と見なされ得る。より具体的には、シグナリングは、CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCH上で送信される。
【0036】
Rel-16 NRにおいて、NR-Uワークアイテム(WI)の完了後、免許不要帯域内の動作がサポートされる。NR-Uは、ETSI European standard(EN)301 893で規定されるように、ロードベース機器(LBE)動作モード及びフレームベース機器(FBE)動作モードをサポートすることができる。
【0037】
Rel-17 NRにおいて、IIoTといったユースケースのために、制御された環境における免許不要の動作をサポートする必要があり、これは、設備オーナーによってインストールされた免許不要帯域上で動作するデバイスのみを含む環境であり得、他のシステム及び/又は無線アクセス技術からの予期せぬ干渉が散発的にしか起こらない環境であり得る。
【0038】
制御された環境において、チャネル検知のオーバヘッドがより低いため、FBE動作が好ましい。Rel-16 NR-UターゲットLBE動作に導入されたほとんどの特徴から、制御された環境におけるIIoTユースケースのためにFBE動作のための潜在的な拡張に関する調査が必要である。
【0039】
フレームベース機器(FBE)は、固定されたフレーム期間(FFP)に等しい周期性を有する周期的なタイミングを送信/受信構造を有する機器である。2種類のデバイスは、FBE動作のために定義される。1つ又は複数の送信のシーケンスを開始するデバイスは、開始デバイスとして定義され、そうでない場合、デバイスは、応答デバイスとして定義される。FBE動作のための規定は、ETSI EN 301 893に規定されている。
【0040】
1つ又は複数の送信のシーケンスを開始するために、開始デバイスは、FFPの開始時に動作チャネル上で送信を開始する直前に、単一の観測スロットの間、クリアチャネルアセスメント(CCA)検査を実行し得る。動作チャネルがクリアであることが分かった場合、開始デバイスは、すぐに送信を開始してもよい。そうでない場合、次のFFPの間にそのチャネル上で送信がなくてもよい。
【0041】
開始デバイスは、現在のチャネル占有時間(COT)内に現在の動作チャネル上で送信するために、1つ又は複数の関連付けられた応答デバイスに認証をグラントしてもよい。応答デバイスは、応答デバイスがグラントを受信した場合、及びグラントを発行した開始デバイスによる最後の送信の最大16μs後に送信が開始された場合、CCAを実行することなく送信を実行し得る。
【0042】
一方で、応答デバイスは、グラントを発行した開始デバイスによる最後の送信より少なくとも16μs後のグラントされた送信時間の直前に終了する、25μs期間内の単一の観測スロットの間、動作チャネル上でCCAを実行し得る。
【0043】
Rel-16 NR-Uにおいて、gNBは、開始デバイスとして動作する。gNBは、SIB1又は専用RRCシグナリングを介してFFP設定を提供し得る。FFPは、{1ms、2ms、2.5ms、4ms、5ms、10ms}の値に制限され得る。各2つの無線フレーム内のFFPの開始位置は、偶数無線フレームから開始することができ、i*Pによって与えられ、ここで、i={0,1、...,20/P-1}であり、Pは、ミリ秒単位のFFPである。アイドル期間は、所定のSCS=ceil(規定で許容される最小アイドル期間/Ts)であり、ここで、許容される最小アイドル期間=max(FFPの5%、100us)であり、Tsは、所与のSCSのシンボルデュレーションであり、ceil(x)は、x以上の最小整数をxにマップするセイリング関数であり、max(x、y)は、xとyの間の最大値を与える最大関数である。DLシグナル/チャネル(例えば、PDCCH、SSB、PBCH、RMSI、GC-PDCCH、・・・)がFFP内で検出された場合、FFP内のUE送信は、発生し得る。
【0044】
PRACHリソースは、FBE動作が示されるとき、PRACHリソースがFFPのアイドル期間と重複する場合、無効と見なされ得る。
【0045】
TR22.804で特定されるマシンツール及びパッケージングマシンといった、いくつかのIIoTのユースケースでは、スケジューリングサイクルは、1ms未満である。そのようなユースケースのために、1スロット以下の周期性を有するconfigured grant(CG)は、ULデータ送信のために設定され得る。そのようなシナリオのために、FBE動作のためのCG PUSCHの設定可能な長さに対するいくつかの制約は、存在し得る。gNBが開始デバイスであるため、UEは、FFPにおけるCG PUSCH送信の前にDLシグナルを検出する必要があり得る。CG PUSCHがドロップされないことを確実にするために、CG PUSCHは、FFPがスロット境界で開始し、UEがDLシグナルを検出するためにいくつかの処理時間を必要とし得るため、スロットの前に設定されるべきではない。その上、CG PUSCHは、FFPのアイドル期間がスロットの終わりに位置するため、スロットの終わりに設定されるべきではない。
【0046】
図1は、本開示の一例としての実施形態に従った、FBE動作100のためのCG PUSCHの設定可能な長さに対する制約を示す。図1に示す実施例で使用されるパラメータは、1つのスロットが14個のシンボルを含み、SCSが30kHzであり、スロットの前の2シンボルPDCCHがDLシグナル検知のために使用され、UE処理時間がケイパビリティ2のTproc,2で、5.5シンボルであり、アイドル周期が100μsであり、3シンボルを占有し、CG PUSCHが1スロットの周期性を有することを含む。UE処理時間Tproc,2の説明は、TS38.214で規定される。UE処理時間Tproc,2は、UE処理ケイパビリティ1とUE処理ケイパビリティ2とに対応する異なった値でもよい。
【0047】
図1に、第1のスロット及び第2のスロットを含む、2つのスロットが示される。各スロットは、14個のシンボルを含み、各シンボルは、0~13のシンボルインデックスによって識別される。これらのパラメータに基づいて、第1のスロットのシンボル#0及びシンボル#1は、DCI受信のために使用される。次に、UEは、受信したDCIを復号するために、処理時間Tproc,2を必要とする。UE処理時間Tproc,2は、シンボル#2からシンボル#7を占有する。アイドル期間は、第2のスロットにおいて、最後の3つのシンボル、シンボル#11、#12、及び#13を占有する。これらのシンボル(第1のスロットにおけるシンボル#0から#7、第2のスロットにおけるシンボル#11から#13)は、上りリンク送信に利用できない。
【0048】
CG PUSCHは、1スロットの周期性を有するから、各スロットにおける制約は、考慮されなければならない。また、第1のスロットのシンボル#11から#13は、第2のスロットのアイドル時間のためにUL送信に利用可能でなく、第2のスロットのシンボル#0から#7は、第1のスロットのDLシグナル検知及び処理のためにUL送信に利用可能でない。従って、1スロットの周期性を有するCG PUSCHは、シンボル#8、#9、及び#10を含む、各スロット内の3つのシンボルのみで設定され得る。UL送信に利用可能なシンボルの数が少ないことは、CG PUSCHの信頼性及びサポート可能なUEの数を制限する。
【0049】
上述した技術的課題を解決するために、2つのアプローチが開示される。第1のアプローチは、現行のTSにおいて、Tproc,2のタイムラインよりも短いタイムラインを指定することである。第2のアプローチは、UEが開始デバイスとして動作することを可能にすることである。本開示において開示される実施形態は、以下のように要約される。
【0050】
〔実施形態#1:FFP認証のためのDLシグナル〕
DLシグナル検出のためのタイムラインを指定することに加えて、検出されるべきDLシグナルもまた、明確に定義される必要があり得る。そうでない場合、UEが任意のDLシグナルを検出し、FFPにおいて設定されたUL送信を送信することが可能であるかどうかは明らかでないことがあり得る。それは、gNBが、UEが送信することができないかもしれない設定されたULリソースを予約する場合、リソースの浪費をもたらし得る。
【0051】
〔実装形態#2:UEが開始デバイスとして動作することを示すこと〕
UEが開始デバイスとして動作する必要がある場合、gNBは、UEをブロックすることを回避するために、開始デバイスとして動作しなくてもよく、シグナリング方法は、UEを開始デバイスとしてセットすることが必要とされ得る。
【0052】
〔実施形態#3:UEが開始したCOTの共有〕
gNBは、開始デバイスとして動作するようにUEを設定することができ、開始デバイスとして動作するときのUEのFFPの周期性は、SIB1内で示されるgNBのFFPの周期性とは異なり得る。従って、COTの持続時間は、開始UEによって開始されたCOTを共有するgNB及び他のUEに示され得る。
【0053】
〔実施形態#4:非スロットベースの繰り返し〕
タイプB繰り返しを伴うPUSCHの場合、いくつかの送信機会は、FFPのアイドル期間と衝突する場合、送信されないことがある。その上、gNBが開始デバイスとして動作する場合、FFPの前の(例えば、FFPの開始時に開始する)送信機会も送信されないことがある。送信機会のセグメンテーション又はドロップといった、送信機会を処理するための方法が明示される必要があり得る。
【0054】
〔実施形態#5:PRACH送信〕
gNBが開始デバイスとして動作する場合、UEは、FFP内でPRACHを送信する前、FFP内でDLシグナルを検出する必要がある。より短い周期、例えば2ms、を有するFFPの場合、いくつかのRACH機会(RO)がFFPの前にあり(例えば、FFPの開始時に開始する)、UEがRACH機会の前にDLシグナルを検出するために十分な処理時間が存在しないため、UEによって使用することができないことがあり得る。既存のTSに従って、SSB-to-ROマッピングのために、SSBは、FFPの前のROにのみマッピングされることが可能である。その後、ROにマッピングされたSSBを選択したUEは、PRACH送信を行うことができない。
【0055】
図2は、本開示の一例としての実施形態に従った、FFP構造200におけるRACH機会を示す。システムフレームは、10個のサブフレームを含み、各サブフレームは、0~9のサブフレームインデックスによって識別される。各サブフレームは、2個のスロットを含み、各スロットは、14個のシンボルを含む。各スロットは、スロットインデックス(0~19の範囲)によって識別され、各シンボルは、シンボルインデックス(各スロットにおいて0~13の範囲)によって識別される。図2に示される実施例において使用されるパラメータは、SCSが30kHzであり、PRACH設定インデックスがTS 38.211 V15.8.0において指定されるように75であり(サブフレーム#4中の2つのRACHスロットと、全てのシステムフレーム中のサブフレーム#9中の2つのRACHスロット)、FFPの周期は2msであり、SSBの数は、4であり、ssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBは、oneFourthであることを含む。SS/PBCHは、スロット#0及びスロット#10において送信される。Type0-PDCCHは、スロット#4からスロット#6、スロット#14からスロット#16において送信される。
【0056】
これらのパラメータに基づいて、スロット#8の前に2つのDLシンボルのみが存在する場合、サブフレーム#4において10個の有効なROが存在し得る。RO202aがスロット#8の前にある2つのDLシンボルと重なり、RO202bがTS38.213 V15.8.0で指定されているようにNgapシンボル(2つのシンボル)と重なるため、RO202a及びRO202bは、無効なROとみなされる。第1のRACHスロット(スロット#8)において、RO204a、204b、204c、及び204dを含む4つの有効なROが存在する。第2のRACHスロット(スロット#9)において、RO204e、204f、204g、204h、204i、及び204jを含む6つの有効なROが存在する。従って、サブフレーム#4内に10個の有効なROが存在する。サブフレーム#4に加えて、サブフレーム#9もPRACHリソースのために使用される。サブフレーム#9において、全てのROは、アイドル期間(スロット#19のシンボル#10及びシンボル#11に対応する)と重複する最後のROを除いて有効であり得る。従って、サブフレーム#9内に11個の有効なROが存在する。
【0057】
既存のTSに従って、SSB-to-ROマッピングは、第1の有効なROで開始することができ、これは、スロット#8のシンボル#4及びシンボル#5におけるRO204aであり、最後の5個の有効なROは、SSB-to-ROマッピングの別のサイクルに十分な有効なROが存在しないため、マッピングされないことになる。しかしながら、UEは、DLシグナル検出がまだ完了していないことがあるため、第1のRO(RO204a、204b、204c、及び204dを含む)を使用できないことがある。例えば、DLシグナル検出のためにUEが必要とする時間の量が、Tproc,2である場合(ケイパビリティ1)、第1の4個の有効RO(RO204a、204b、204c、及び204dを含む)は、UEによって使用できない。換言すると、第1のSSBを選択したUEは、PRACH送信を行うことができない。
【0058】
開示された実施形態の詳細な説明は、以下に提供される。実施形態の詳細は、実施形態#1から実施形態#5で説明されるが、異なる実施形態における実施/方法/シグナリングの開示された詳細は、論理的に組み合わされ得ることに留意されたい。
【0059】
〔実施形態#1:FFP認証のためのDLシグナル〕
設定されたUL送信の場合、gNBは、FFPの認証のために使用されるDLシグナルを設定することができる。FFPの認証のために使用される設定されたDLシグナルがFFPにおいて検出される場合、UEは、設定されたUL送信を送信することができる。gNBは、DLシグナルの検出のための最小処理時間を設定することができる。UEは、設定されたDLシグナルの終了から設定された最小処理時間内に開始する場合、設定されたUL送信が送信されないと決定することができる。
【0060】
DLシグナルは、以下の少なくとも1つであってよい:
-特定のDCIフォーマットを有するPDCCH候補
-PBCHペイロード
-PDCCHのデモジュレーション参照シグナル、PBCHのデモジュレーション参照シグナル、同期シグナル、及びCSI-RSといった参照シグナル。
【0061】
DLシグナルは、2つのタイプに分類され得る。第1のタイプは、特定のDCIフォーマット及びPBCHペイロードを有するPDCCH候補といった、誤り検出を有するDLシグナルである。第2のタイプは、誤り検出を有さない参照シグナルを含む。FFP認証のために使用されるタイプは、環境、例えばシステムが同じスペクトルを使用する他のシステムに干渉する可能性があるかどうかに依存し得る。システムのシグナルがエリアに十分に含まれる場合、誤り検出を有さないDLシグナルがFFP認証のために使用され得、そうでない場合、誤り検出を有するDLシグナルがFFP認証のために使用され得る。2つのタイプのシグナルの検出の定義は、異なるため、2つのタイプの検出に必要な処理時間は異なるように設定され得る。
【0062】
認証のためのDLシグナルの設定は、以下の代替案に基づき得る。
【0063】
一実施形態において、認証のためのDLシグナルは、関連付けられた設定されたUL送信を用いて設定される。例えば、指定されたサーチスペース内のPDCCH候補がFFPの認証のために使用されることを示すために、configuredGrantConfig IE内にサーチスペースインデックスは、設定される。別の実施例において、サーチスペースインデックス及びDMRSを使用するインディケーションは、示されたサーチスペースのDMRSがFFPの認証のために使用されることを示すために、configuredGrantConfig IEにおいて設定される。
【0064】
一実施形態において、認証のためのDLシグナルは、他のFBE設定を用いて設定される。例えば、示されたサーチスペース内のPDCCH候補がFFPの認証のために使用されることを示すサーチスペースインデックスは、ChannelAccessMode IEにおいて、設定される。別の実施例において、サーチスペースインデックス及びDMRSを使用するインディケーションは、ChannelAccessMode IEにおいて、示されたサーチスペースのDMRSがFFPの認証のために使用されることを示すように設定される。ChannelAccessMode IEは、SIB1又はUE専用RRCシグナルを介して提供され得る。
【0065】
一実施形態において、認証のためのDLシグナルは、他のFBE設定を用いて設定される。DLシグナルの完全な設定は、ChannelAccessMode IEを介してよい。例えば、サーチスペース及びPDCCH候補の数は、FFPの認証のために提供され得る。UEは、DCIフォーマットが検出された後、DCIフォーマットを破棄することができる。
【0066】
一実施形態において、FFPの開始時の時間期間X内にUEに設定された全てのDLシグナルは、FFPの認証のために使用され得、時間期間Xは、ChannelAccessMode IEにおいて設定され得る。
【0067】
一実施形態において、FFPの開始時の期間X内のUEに設定された全てのDL信号は、FFP内の期間Y内のUL送信の認証のために使用され得、期間X及び期間Yは、ChannelAccessMode IE内で設定され得る。一実施形態において、期間Yが期間X、DLシグナルの最小処理時間、及びFFP周期性から導出され得る。FFPにおける期間Y外のUL送信は、無効と見なされ得る。無効なリソースは、RVサイクル、SSBtoROマッピング、UCI多重化、関連付けられたPUSCHリソースが無効である場合の2ステップRACHのPRACHプリアンブルなどのために使用されないことがある。
【0068】
FFPの認証のために2つ以上のDLシグナルが提供されるとき、DLシグナルの選択は、以下の代替案に基づき得る。
【0069】
-UEは、FFPにおいて最も早い終了シンボルを有するDLシグナルを使用する。
【0070】
-UEは、FFP内の最も早い開始シンボルを有する設定されたUL送信に関連付けられたDLシグナルを使用する。
【0071】
-PRACHが送信される場合、UEは、SIB1において提供されるDLシグナルを使用し、そうでない場合、もしあるならば、UEは、専用に設定されたDLシグナルを使用する。
【0072】
一実施形態において、FFPの開始時に期間X内にUEに設定された任意のDLシグナルは、FFPの認証のために選択され得、期間Xは、ChannelAccessMode IEにおいて設定され得る。
【0073】
一実施形態において、FFPの開始時の期間X内にUEに設定された任意のDLシグナルは、FFPの認証のために選択され得、期間Xは、DLシグナルのための最小処理時間と、FFP内の設定されたUL送信とに基づいて導出され得る。
【0074】
最小処理時間は、以下の選択肢に基づいて設定されてもよい。
【0075】
ケース#1-1:UEがpdsch-ProcessingType2又はpdsch-ProcessingType2-Limitedを報告する場合、gNBは、認証のためのDLシグナルのための最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,2に設定することができ、そうでない場合、gNBは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,2に設定することができる。
【0076】
ケース#1-2:PDSCH-ServingCellConfig内のprocessingType2EnabledがTRUEに設定されている場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,2に決定することができ、そうでない場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,2に決定することができる。
【0077】
ケース#1-3:PUSCH-ServingCellConfigにおいてprocessingType2EnabledがTRUEに設定されている場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,2に決定することができ、そうでない場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,2に決定することができる。
【0078】
ケース#1-4:認証のためのDLシグナルのための最小処理時間の明示的な設定が設定される場合、UEは、ケース#1-1に従って最小処理時間を決定することができ、そうでない場合、UEは、ケース#1-2又はケース#1-3に従って最小処理時間を決定することができる。
【0079】
ケース#1-5:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、gNBは、最小処理時間をTproc,dに設定することができ、Tproc,dは、対応するUE処理ケイパビリティのTproc,2よりも小さくてよい。例えば、Tproc,dは、対応するUE処理ケイパビリティのTproc,2/2であってよい。
【0080】
ケース#1-6:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、gNBは、最小処理時間をTproc,dに設定することができ、Tproc,dは、UE処理ケイパビリティ2のTproc,2よりも小さくてよい。例えば、Tproc,dは、対応するUE処理ケイパビリティのTproc,2/2であってよい。
【0081】
ケース#1-7:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、gNBは、最小処理時間をTproc,dに設定することができ、Tproc,dは、UE処理ケイパビリティ2のTproc,2と等しくなり得る。
【0082】
ケース#1-8:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、PDSCH-ServingCellConfig内のprocessingType2EnabledがTRUEであるように設定される場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dであると決定し得、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dは、Tproc,2(UE処理ケイパビリティ2)/2であり得、そうでない場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,dであると決定し得、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,dは、Tproc,2(UE処理ケイパビリティ1)/2であり得る。
【0083】
ケース#1-9:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dであると決定することができ、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dは、Tproc,2(UE処理ケイパビリティ2)/2であり得る。
【0084】
ケース#1-10:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、UEは、最小処理時間をTproc,dであると決定することができ、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dは、Tproc,2と等しくなり得る。
【0085】
UEがPDCCH候補又はFFPのための認証の検出のためのPDCCHのDMRSを用いて設定されるとき、設定されたUL送信が送信される場合、UEは、MACエンティティがDRXアクティブ時間内にあるかどうかにかかわらず、DLシグナルを検出することを試みることができる。
【0086】
一実施形態において、configured grantのPUSCHの場合、送信機会がシンボルSの前に開始し、Sが認証のために使用されるDLシグナルの終了から最小処理時間の持続時間の後に開始する第1のULシンボルである場合、送信機会は、第1の繰り返しに有効な送信機会である(例えば、repK-RVがs2~303であるとき、送信機会の対応するRVがRV0である)場合、送信機会は、RVサイクルのために使用されない(例えば、RV0は、送信機会にマッピングされない)。
【0087】
〔実施形態2:UEが開始デバイスとして動作することを示すこと〕
gNBは、1つ又は複数のFFPのための開始デバイスとしてUEをセットするためにDLシグナリングを送信し得る。DLシグナリングは、RRC設定、DCIインディケーション、及びMAC CEインディケーションの内の少なくとも1つであり得る。一実施形態において、UEは、開始デバイスとして動作する期間は、タイマによって制御され得る。
【0088】
一実施形態において、UEが開始デバイスとして動作するとき、UEは、免許不要帯域のチャネル上でクリアチャネルアセスメント(CCA)を実行し得、UEは、チャネルがクリアであると決定した後、チャネル上で、ULグラント及び/又はconfigured grantによってスケジュールされたUL送信を実行し得る。
【0089】
RRC設定は、以下のパラメータ/IE/設定の内の少なくとも1つを含み得る。
【0090】
-特定のDCIフォーマット内で開始デバイスとしてUEを有効化するためのRRCパラメータ。例えば、UEが特定のDCIフォーマットによってスケジュールされたリソース上で送信を実行するとき、UEは、開始デバイスとして動作し得る。
【0091】
-FFPの開始時に開始する対応するCG PUSCHを使用して開始デバイスとしてUEを有効化するためのconfiguredGrantConfig IEにおけるRRCパラメータ。
【0092】
-FFPの開始時に開始する、configuredGrantConfigList内で設定されたCG PUSCHを使用して、UEを開始デバイスとして有効化するためのconfiguredGrantConfigList IE内のRRCパラメータ。
【0093】
-UEがFFPの開始時に開始するSR設定に対応するPUCCHリソースを有するFFPにおいて開始デバイスとして動作することを可能にする、SR設定(例えば、SchedulingRequestToAddMod又はSchedulingRequestResourceConfig)におけるRRCパラメータ。
【0094】
-DCIフォーマットのTDRA表内の開始デバイスインジケータのための新しい列を追加するためのRRC設定。
【0095】
-対応するFFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを、各ビットが示すビットマップを含む、FBE動作のRRC設定。
【0096】
-各ビットマップ内の各ビットは、FFPがgNBによって開始されるかUEによって開始されるかを示す、設定されたビットマップのセット。一実施形態において、設定されたビットマップのセット間で1つのビットマップを選択するために、動的インディケーション(例えば、DCI)は、UEに送信され得る。
【0097】
-FFP認証(暗示的インディケーション)のために使用されるサーチスペースのモニタリング機会のミューティングのRRC設定。モニタリング機会のミューティングは、UEが開始デバイスとして動作するように命令する、暗黙のインディケーションであり得る。
【0098】
-FFPの前のシンボルをULシンボルとして示す、TDD設定(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon)。
【0099】
-FFPの前のシンボルをULシンボルとして示す、TDD設定(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)。
【0100】
-UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するBWPとして設定された1つ又は複数のUL BWP。例えば、UEは、下りリンクRRCシグナリングを介して複数のUL BWPを用いて設定されてよく、複数の設定されたUL BWPの間の1つ又は複数のUL BWPは、開始デバイス固有BWPとして示される。インディケーションは、BWP-UplinkDedicated IEに含まれてもよいが、これに限定されない。開始デバイス固有BWPが(gNBによって)アクティベートされるとき、UEは、アクティベートされた開始デバイス固有BWP上でPUSCH/PRACH/PUCCH送信のための開始デバイスとして動作し得る。
【0101】
-UEが開始デバイスとして動作するセルとして設定された1つ又は複数のサービングセル。例えば、UEは、下りリンクRRCシグナリングを介して複数のサービングセルで設定され、複数の設定されたサービングセルの間の1つ又は複数のセルが開始デバイス固有セルとして示される。インディケーションは、ServingCellConfig IEに含まれてもよいが、これに限定されない。開始デバイス固有セルが(gNBによって)アクティベートされたとき、UEは、アクティベートされた開始デバイス固有セル上でPUSCH/PRACH/PUCCH送信のための開始デバイスとして動作し得る。
【0102】
DCIインディケーションは、以下のフィールド/インディケーション/情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0103】
-UEを開始デバイスとして示す、ULグラントにおける新しいDCIフィールド。
【0104】
-UEを開始デバイスとして示す、ULグラントにおけるTDRAフィールド。
【0105】
-UEを開始デバイスとして示す、ULグラントにおけるChannelAccess-CPext-CAPCフィールド。
【0106】
-UEを開始デバイスとして示すために使用される、特定のDCIフォーマット。一実施形態において、特定のDCIフォーマットは、UEのグループのために使用され得る。
【0107】
-ビットマップのセットの中のビットマップを示すためのインジケータを含む、DCIフォーマット2_0。ビットマップ中の各ビットは、対応するFFPがgNBによって開始されるか、又はUEによって開始されるかを示し得る。DCIフォーマット2_0は、UEのグループのために使用され得る。
【0108】
-UEが開始デバイスとして動作する持続時間を示す、DCIフォーマット2_0。
【0109】
-FFPの開始のシンボルのために「ULシンボル」を示すスロットフォーマットインディケーションを含む、DCIフォーマット2_0。
【0110】
-複数のFFPのためのスロットフォーマットインディケーションを含む、DCIフォーマット2_0。
【0111】
MAC CEインディケーション
-UEは、アクティベーションMAC CE/DCIを受信すると、開始デバイスとして動作し得る。UEは、ディアクティベーションMAC CE/DCIを受信すると、開始デバイスとしての動作を停止し得る。
【0112】
タイマー
-タイマーは、UEが開始デバイスとして動作する期間を定義するために使用され得る。タイマーは、DCI/MAC CEインディケーションを受信すると、開始され得る。UEは、タイマーの満了時に開始デバイスとして動作することを停止し得る。
【0113】
FFPのための開始デバイスとしてUEをセットするためのDLシグナリングのいくつかの実施形態は、以下で開示される。以下の実施形態の場合、UEは、CCA期間の間にチャネルがクリア/アイドルであることを検知した可能性がある。
【0114】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されたフレキシブルシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、UEがDCIフォーマット2_0をモニターするが、FFPの前のシンボルのためのスロットフォーマットインディケーションのためのDCIフォーマット2_0を検出しないように設定され、UEは、以下である場合、CG PUSCHを送信してもよい、
-RRC構成は、FFPを開始することをUEに示す場合、又は
-DCIフォーマット2_0は、ビットマップのセットから選択されたビットマップを示すインジケータを含み、ビットマップは、各FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示し、UEは、UEによって開始されるべきFFPを示すビットマップを検出したことを示す場合。
【0115】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されたフレキシブルシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、UEがDCIフォーマット2_0をモニターし、FFPの前のシンボルのためにスロットフォーマットインディケーションのためのDCIフォーマット2_0を検出する場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信するように許可される、
-DCIフォーマット2_0が、UEがULシンボルとしてFFPの前にCG PUSCHを送信するように設定されたシンボルを示す場合、
-RRC設定が、FFPを開始することをUEに示す場合、又は
-RRC設定が、任意のFFPを開始することをUEに示す場合、又は
-DCIフォーマット2_0が、ビットマップのセットから選択されたビットマップを示すインジケータを含み、ビットマップは、各FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示し、UEは、UEによって開始されるべきFFPを示すビットマップを検出したことを示す。
【0116】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されたフレキシブルシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、UEがDCIフォーマット2_0を監視し、FFPの前のシンボルのためにスロットフォーマットインディケーションのためのDCIフォーマット2_0を検出する場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい、
-DCIフォーマット2_0は、UEがULシンボルとしてFFPの前にCG PUSCHを送信するように設定されたシンボルを示す場合、及び
-RRCパラメータは、configuredGrantConfigに設定され、FFPの開始時に開始する対応するCG PUSCHの送信のための開始デバイスとしてUEを有効にするように設定される場合。
【0117】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されているULシンボル又はフレキシブルシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、UEがDCIフォーマット2_0を監視するように設定されていない場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい、
-RRC設定は、FFPを開始することをUEに示し、RRC設定は、FFPの開始時に開始する対応するCG PUSCHの送信のための開始デバイスとしてUEを有効にするために設定されたRRCパラメータ、又は各ビットが、FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示すビットマップ、を含み得る場合。
【0118】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及びtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedが、UEに提供されず、且つUEが、DCIフォーマット2_0を監視するように設定されない場合、UEは、以下の場合、FFPの前でCG PUSCHを送信してもよい。
-RRC設定は、FFPを開始することをUEに示し、RRC設定は、FFPの開始時に開始する対応するCG PUSCHの送信のための開始デバイスとしてUEを有効にするために設定されたRRCパラメータ、又は各ビットが、FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示すビットマップ、を含み得る場合。
【0119】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されたULシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、且つUEが、DCIフォーマット2_0を監視するが、FFPの前のシンボルのためにスロットフォーマットインディケーションのためのDCIフォーマット2_0を検出しない場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい。
-RRC設定が、FFPを開始することをUEに示す場合、又は
-RRC設定が、任意のFFPを開始することをUEに示す場合、又は
-DCIフォーマット2_0が、ビットマップのセットから選択されたビットマップを示すインジケータを含まず、ビットマップが、各FFPがgNBによって開始されるかUEによって開始されるかを示す場合。
【0120】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されているULシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、且つUEが、DCIフォーマット2_0を監視し、FFPの前のシンボルのためにスロットフォーマットインディケーションのためにDCIフォーマット2_0を検出するように設定されている場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい。
-RRC設定が、FFPを開始することをUEに示す場合、又は
-RRC設定が、任意のFFPを開始することをUEに示す場合、又は
-DCIフォーマット2_0が、ビットマップのセットから選択されたビットマップを示すインジケータを含み、ビットマップが、各FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示し、且つUEが、UEによって開始されるべきFFPを示すビットマップを検出したことを示す場合。
【0121】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、フレキシブルシンボルとしてFFP中のシンボルのセットを示し、且つUEが、FFPの開始時に開始しないCG PUSCHを送信するように設定され、UEが、DCIフォーマット2_0を監視するが、FFP中のシンボルのセットのためにスロットフォーマットインディケーションのためにDCIフォーマット2_0を検出しないように設定される場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信することを許可される、
-CG PUSCHの開始からTproc,2の前に終了シンボルが終わるDCIフォーマット2_0のためのサーチスペースの監視機会が、存在しない場合。
【0122】
一実施形態において、SIB1が、FFPがUEによって開始されるべきであることを示すRRC設定を含む場合、UEは、FFPの開始時に開始するPRACHプリアンブルを使用して、FFPを開始することができる。
【0123】
一実施形態において、UEがPUSCHに関連付けられたPRACHプリアンブルを使用してFFPを開始した場合、UEは、FFP内のDLシグナルを検出することなく、MsgA-PUSCH-Resource内で設定されたPUSCHを送信することができる。
【0124】
一実施形態において、UEが選択されたRA_TYPEを2-stepRAとしてセットし、FFP内のMSGAのPRACHプリアンブルを送信した場合、UEは、MsgA-PUSCH-Resourceにおいて構成されたリソースが別のFFPの先頭にある場合、MSGAの対応するPUSCHの送信のための別のFFPのための開始デバイスとして動作し得る。
【0125】
一実施形態において、RARは、UEがRARによってスケジュールされたPUSCHを有するFFPにおいて開始デバイスとして動作することを示すインディケーションを含む。
【0126】
一実施形態において、少なくとも1つのSRがSR設定でトリガされ、(iが整数である、FFP#i内の)UEにおいて保留中である場合、UEは、以下の条件の内の1つ又は複数が満たされるとき、後続のFFP(例えば、FFP#i+1)におけるSR設定のための有効なPUCCHリソース上でSR送信を実行し得る、
-ネットワークが、SR設定に対応するPUCCHリソースを含むFFP内の開始デバイスとして動作するようにUEに示した、という条件。
-ネットワークが、UEが対応するSR設定からトリガされたSRを有するときはいつでも、開始デバイスとして動作することをUEに示した、という条件、及び
-UEが、チャネルがクリア/アイドルであることを(FFP#i内のCCAの間に)検知した、という条件。
【0127】
一実施形態において、インディケーションは、RRCシグナリング(例えば、SchedulingRequestResourceConfig)を介して提供され得る。
【0128】
UEのCG PUSCH送信がRBセットのすべてのリソースブロックで実行される場合、第1のそのようなUL送信のために、第1のそのようなUL送信がgNB又はUEによって開始されるチャネル占有内にある場合、UEは、cg-StartingFullBW-InsideCOTによって設定された値のセットから、送信のために適用されるべきサイクリックプレフィックス拡張の持続時間をランダムに決定し得る。一方で、UEは、第1のそのようなUL送信がgNB又はUEによって開始されるチャネル占有内にない場合、送信のために適用されるべき0のサイクリックプレフィックス拡張を決定し得る。
【0129】
UEのCG PUSCH送信が、第1のそのようなUL送信のために、RBセットの全てのリソースブロックよりも少ないリソースブロックで実行される場合、第1のそのようなUL送信がgNB又はUEによって開始されるチャネル占有内にある場合、UEは、cg-StartingPartialBW-InsideCOTによって設定された値のセットから、送信のために適用されるべきサイクリックプレフィックス拡張の持続時間をランダムに決定し得る。一方で、第1のそのようなUL送信がgNB又はUEによって開始されるチャネル占有内にない場合、UEは、送信のために適用されるべき0のサイクリックプレフィックス拡張を決定し得る。
【0130】
UEがチャネル占有時間の同じ開始時間を用いて、隣接gNBが別のFFPを開始することをブロックすることからFFPを開始することを回避するために、gNBは、configuredGrantConfig IEにおいて最大TAを設定し得る。UEが、その現在のTAが最大TAよりも大きいと決定した場合、UEは、CG PUSCH送信によってFFPを開始しない。
【0131】
〔実施形態#3:UE開始COTの共有〕
UEは、ETSI EN 301 893に従って、200ms毎にFFPの周期性を変更することができるため、以下の実施形態は、(FFPを開始するとき)UEによって使用されるFFPの周期性をgNBに示すために使用され得る。
【0132】
一実施形態において、UEがCG PUSCHのためのCOTを開始する場合、UEはCG-UCI内のFFPの周期性を示し得る。一実施形態において、3GPP TS内で特定された周期性の全ての値がUEによって選択され得る。一実施形態において、gNBは、UEによって選択され得る周期性のサブセットを設定することができ、UEは、サブセットから使用される周期性を選択し、選択された周期性の値をgNBに示し得る。周期性のサブセットを示す設定は、ブロードキャスト又は専用RRCシグナリングを介してUEに提供され得る。設定は、LBT BW、UL BWP、セルグループなどに固有であり得る。例えば、設定は、それがUL BWP固有である場合、BWP上りリンクにおいて提供され得る。設定は、それがセル固有である場合、UplinkConfigにおいて提供され得る。
【0133】
一実施形態において、gNBは、UEが開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの周期性を設定し得る。一実施形態において、gNBは、gNBが開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの別の周期性を設定し得る。FFPの周期性を示す設定は、ブロードキャスト又は専用RRCシグナリングを介してUEに提供され得る。設定は、LBT BW、UL BWP、又はセルグループなどに固有であり得る。例えば、設定は、それがUL BWP固有である場合、BWP-Uplinkにおいて提供され得る。設定は、それがセル固有である場合、UplinkConfigにおいて提供され得る。
【0134】
一実施形態において、UEがDG PUSCHのためのCOTを開始する場合、UEは、最後に送信されたCG PUSCHのCG-UCI内で示される値と同じFFPの周期性を使用し得る。一実施形態において、DG PUSCH送信の前にCG PUSCH送信がなかった場合、UEは、gNBがSIB1中でブロードキャストする周期性を使用し得る。
【0135】
一実施形態において、gNBは、(例えば、SIB1を介して)複数の周期性をブロードキャストし得る。各周期性は、それぞれ設定されたUL BWP又はサービスセルのために適用されることができる。UL BWPがアクティベートされるとき、FFP期間は、アクティブベートされたUL BWPに関連付けられた周期性にセットされ得る。
【0136】
一実施形態において、UEがDG PUSCHのためのCOTを開始する場合、UEは、ULグラント内で示されるFFPの周期性を使用し得る。一実施形態において、ULグラント内で示されるFFPの周期性は、UEケイパビリティの一部としてUEによって報告される値から選択され得る。
【0137】
一実施形態において、UEがDG PUSCHのためのCOTを開始する場合、UEは、MAC CE内のFFPの周期性を示し得る。
【0138】
UEによって開始されたCOTを他のUEと共有するために、gNBは、残りのCOTを他のUEと共有するためのDCIフォーマット2_0中のCO持続時間を示し得る。DCIフォーマット2_0は、グループ共通DCIフォーマットであってよい。他のUEの場合、残りのCOTを決定するために、DCIフォーマット2_0内のCO持続時間のインディケーションは、SIB1内で示されるFFPの情報よりも優先され得る。FFPを開始しないUEの場合、DCIフォーマット2_0がCO持続時間インディケーションを提供する場合、UEは、CO持続時間インディケーションに基づいて残りのCOTを決定することができる。DCIフォーマット2_0がCO持続時間インディケーションを提供しない場合、UEは、SIB1内で提供されるFFP設定に基づいて残りのCOTを決定することができる。FFPを開始するUEの場合、残りのCOTは、以前に開示されたようにgNBに示されたFFPの周期性に基づいて決定され得る。
【0139】
一実施形態において、UEは、FFPの認証のためのシグナルを送信することができ、他のUEは、シグナルを検出するように設定され得る。
【0140】
UEによって開始され、gNB及び他のUEと共有されるチャネル占有は、以下を満たすことができる。
【0141】
-UEは、少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検知した直後に、COTの開始時に開始するUL送信バーストを送信することができる。チャネルがビジーであると検出された場合、UEは、現在のCOT中に送信を実行しないことがある。
【0142】
-UEは、UL送信バーストと任意の以前の送信バーストとの間のギャップが16μsより大きい場合、少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるべきチャネルを検出した直後に、COT内でUL送信バーストを送信することができる。
【0143】
-UEは、UL送信バーストとDL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、チャネルを検出することなく、COT内でDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信し得る。
【0144】
-gNBは、COT内のUL送信バーストの後にDL送信バーストを以下のように送信することができる:DL送信バーストとUL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、gNBは、チャネルを検出することなく、チャネル占有時間内にUL送信バーストの後にDL送信バーストを送信することができる。DL送信バーストとUL送信バーストとの間のギャップが16μsを超える場合、gNBは、送信前に少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検出した後、COT内のUL送信バーストの後にDL送信バーストを送信することができる。
【0145】
-gNBは、COT内のDL送信バーストの後に、以下のようにDL送信バーストを送信することができる:gNBは、DL送信バーストと任意の以前のDL送信バーストとの間のギャップが16μsを超える場合、少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検出した直後に、COT内のDL送信バーストを送信することができる。
【0146】
-他のUEは、以下のように、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる:UL送信バーストとDL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、他のUEは、チャネルを検出することなく、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる。UL送信バーストとDL送信バーストとの間のギャップが16μsを超える場合、他のUEは、送信前に少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検出した後、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる。
【0147】
-他のUEは、以下のように、COT内のUL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる:UL送信バーストとUL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、他のUEは、チャネルを検出することなく、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる。UL送信バーストとUL送信バーストとの間のギャップが16μsを超える場合、他のUEは、送信前に少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検出した後、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる。
【0148】
一実施形態において、「UEがUL送信バーストとDL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、チャネルを検出することなく、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができ」は、DL送信バーストの後のCG PUSCH送信のためのcg-StartingFullBW-InsideCOT又はcg-StartingPartialBW-InsideCOT内の候補CP拡張値として「N OFDMシンボル(OS)-16μs-TA」を含むなど、CP拡張によって実現され得、Nは、1以上の正の整数であり得る。
【0149】
〔実施形態#4:非スロットベースの繰り返し〕
gNBが開始デバイスとして動作する場合、gNBは、PUSCH繰り返しに使用されないFFPの前のシンボル(又はスロット)の数を設定することができる。その上、UEは、FFPのアイドル期間と重複するシンボル(又はスロット)はPUSCH繰り返しタイプBのために使用しないと決定し得る。
【0150】
一実施形態において、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないFFPの前のシンボル(又はスロット)の数は、各FFPについて明示的に設定され得る。
【0151】
PUSCH繰り返しに使用されないFFPの前のシンボル(又はスロット)の数は、下りリンクRRCシグナリングを介してgNBによって、BWPごと又はサービングセルごとに事前設定され得ることに留意されたい。
【0152】
一実施形態において、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないFFPの前のシンボルの数は、gNBによって設定されるFFP認証に使用されるDLシグナルと、そのDLシグナルを検出するための対応する最小処理時間とから決定され得る。
【0153】
一実施形態において、ノミナル繰り返しは、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないシンボルの周りにセグメント化され得、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないシンボルは、FFPの前のシンボルと、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって示されるDLシンボルと、TS38.214v16.1.0で指定されるInvalidSymbolPatternによって示される無効シンボルと、FFPのアイドル期間と重複するシンボルとを含み得る。
【0154】
一実施形態において、ノミナル繰り返しは、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないシンボルの周りにセグメント化され得、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないシンボルは、gNBによって明示的に設定されたFFPの前のシンボルの数、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって示されるDLシンボル、TS38.214v16.1.0で指定されるInvalidSymbolPatternによって示される無効シンボル、及びFFPのアイドル期間と重複するシンボルを含み得る。
【0155】
一実施形態において、PUSCH繰り返しに使用されないシンボルと重複する場合、実際の繰り返しは送信されず、実際の繰り返しは、UEがセミスタティックDLシンボル及び無効シンボルの周りのノミナル繰り返しをセグメント化することによって決定される。
【0156】
一実施形態において、実際の繰り返しが、それがDCIフォーマット2_0によって示されるDLシンボル又はフレキシブルシンボルと競合する場合、又はそれがFFP認証のために使用されるDLシグナルの終了からのUE処理時間の持続時間の後ではない場合、送信されない。
【0157】
一実施形態において、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないFFPの前のシンボルの数は、InvalidSymbolPatternによって設定される。
【0158】
一実施形態において、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないFFPの前のシンボルの数は、InvalidSymbolPattern2によって設定される。シンボルがInvalidSymbolPattern 又はInvalidSymbolPattern2 によって無効として設定されている場合、そのシンボルは、無効と見なされる。
【0159】
一実施形態において、UEは、UEがFFPを開始することが示されているFFPのためにInvalidSymbolPattern2を適用しない。FFPを開始することのインディケーションは、実施形態#3に従って、ULグラント又はRRC設定を介してもよい。
【0160】
〔実施形態#5:PRACH送信〕
gNBは、FFP認証のために使用されるDLシグナルと、そのDLシグナルを検出するための対応する最小処理時間とを設定することができる。
【0161】
SSB-to-ROマッピングの場合、ROがFFP認証のために使用されるDLシグナルの終了から設定された最小処理時間内にシンボルと重複する場合、UEは、SSB-to-ROマッピングのためのROを考慮しない。FFPのアイドル期間と重複するROは、SSB-to-ROマッピングにも使用されない。
【0162】
FFP認証のために使用されるDLシグナル及びそのDLシグナルを検出するための対応する最小処理時間の設定は、実施形態#1に基づき得る。
【0163】
一実施形態において、UEは、FFP内のROに関連付けられたタイプ0-PDCCHサーチスペース及びSSBを、FFPの認証のために使用されるDLシグナルと決定し得る。
【0164】
一実施形態において、DLシグナル及び対応する最小処理時間は、競合ベースランダムアクセス(CBRA)のためにSIB1によって提供され得る。
【0165】
一実施形態において、DLシグナル及び対応する最小処理時間は、競合フリーランダムアクセス(CFRA)のための専用RRCシグナリングによって提供され得る。
【0166】
実施形態#1に開示された方法に加えて、最小処理時間の決定のために、UEは、FFP認証に使用されるDLシグナルのSCS設定と、対応するPRACH送信のSCS設定との間の最小SCS設定のSCSを使用し得る。
【0167】
PRACH送信の場合、UEは、DLシグナルがFFPにおいて検出された場合、FFP内のROにおいて送信することができる。
【0168】
一実施形態において、UEが設定された最小処理時間よりも長いDLシグナル検出のための時間を必要とする場合、UEは、DLシグナル検出のためのUE処理時間内にRO上で送信しない。例えば、最小処理時間がUE処理ケイパビリティ2を有するTproc,2として設定されるが、UEは、DLシグナル検出のためにUE処理ケイパビリティ1を有するTproc,2を必要とする。
【0169】
実施形態#2において開示された方法に基づいて、PRACH送信によってFFPを開始することが示される場合、UEは、FFPにおいて第1のRO内で送信することができる。SSB-to-ROマッピングの場合、FFPの前のROのみが使用され得る。
【0170】
一実施態において、gNBは、UEからのPRACH送信によって開始されるべきFFPの設定を、全てのUEに、提供し得る。SSB-to-ROへのマッピングの場合、UEは、UEからのPRACH送信によって開始されるように設定されたFFPの前のROと、gNBによって開始されるように設定又は示されたFFP内のFFP認証のために使用されるDLシグナルの終了からの最小処理時間内に入らないROとを使用することができる。
【0171】
一実施形態において、SSB-to-ROマッピングの場合、gNBは、FFPの前の、SSB-to-ROマッピングに使用されないシンボルの数を、各番号が示す、一連の番号を設定することができる。一連の番号は、連続するFFPに繰り返し適用されてもよい。番号の設定は、FFPの前のDLシグナルの設定に基づいてもよい。
【0172】
一実施形態において、SSB-to-ROへのマッピングの場合、gNBは、無効なシンボルパターンを設定することができる。無効なシンボルパターンは、ビットマップであってもよく、ビットマップの各ビットは、シンボルが有効であるか無効であるかを示してもよい。シンボルの長さは、PRACH送信のSCSに基づき得る。無効なシンボルパターンは、DLシグナル検出のための処理時間及びFFPのアイドル期間を考慮する。
【0173】
1つのシナリオにおいて、複数のUEは、PUSCH及びPRACHによってFFPを開始することを意図する。PRACHを送信するUEがPUSCHを送信するUEによってブロックされることを回避するために、以下の方法が使用され得る。一実施形態において、UEがPRACH送信によってFFPを開始するとき、UEは、少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのチャネルがクリア/アイドルであることを検出した後、COTの開始時に開始するPRACHを送信することができ、検出スロットは、COTの開始時から設定された持続時間の前に終了する。チャネルがビジーであると検出された場合、UEは、現在のCOTの間に送信を実行しないことがある。
【0174】
図3は、本開示の一例としての実施形態に従った、免許不要帯域内のFBE動作のための方法300を示す。アクション302において、UEは、BSから、BSがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す第1のパラメータを受信する。アクション304において、UEは、BSから、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す第2のパラメータを受信する。FFPの第1の周期性は、FFPの第2の周期性とは無関係であり得る。BS開始COTのためのFFPの第1の周期性と、UE開始COTのためのFFPの第2の周期性とを別々に提供することによって、BS(たとえば、gNB)は、BS開始COT及びUE開始COTのための異なるFFP期間を設定する際に柔軟性を有する。従って、BSは、BSが開始デバイスとして動作するか、又はUEが開始デバイスとして動作するかのいずれかの異なるシナリオに対応する適切なFFP値を決定することができる。
【0175】
BSは、アクション302において、ブロードキャスト又は専用RRCシグナリングのいずれかを介して第1のパラメータを提供することができる。BSはまた、アクション304において、ブロードキャスト又は専用RRCシグナリングのいずれかを介して、第2のパラメータを提供し得る。一実施形態において、UEは、専用RRCシグナリングを介して第1のパラメータと第2のパラメータとを受信し得る。
【0176】
図4は、本開示の一例としての実施形態に従って、UEケイパビリティに基づいてFFPを設定するための方法400を示す。アクション410において、UEは、BSに、1つ又は複数のFFP周期値を示すUEケイパビリティ情報を送信する。UEケイパビリティ情報は、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するとき、UEによってサポートされる複数のFFP周期性値を示し得る。アクション402において、UEは、BSから、基地局がFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す第1のパラメータを受信する。アクション404において、UEは、BSから、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す第2のパラメータを受信する。FFPの第2の周期性は、UEケイパビリティ情報に基づいて設定され得る。一実施形態において、FFPの第2の周期性の値は、UEケイパビリティ情報内に示される1つ又は複数のFFP周期性値から選択され得る。BSは、UEによってサポートされる複数のFFP周期値の内の1つを選択し、それに応じて第2のパラメータをUEに提供する。
【0177】
図5は、本開示の一実施例としての実施形態に従った、FBE処理のためのBWP固有のFFPを設定するための方法500を示す。アクション502において、UEは、基地局がFBEアクションの開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す第1のパラメータを、BSから、受信する。アクション504において、UEは、UEがFBE処理の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す第2のパラメータを、BSから、受信し、第2のパラメータは、第1のBWP(例えば、第1のUL BWP)に固有である。アクション506において、UEは、UEがFBE処理の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第3の周期性を示す第3のパラメータを、BSから、受信し、第3のパラメータは、第2のBWP(例えば、第2のUL BWP)に固有である。したがって、UEが異なるBWP上でFBE処理の開始デバイスとして動作するとき、UEは、異なるFFP値を適用し得る。
【0178】
図6は、本開示の一実施例としての実施形態に従った、FFPを開始するためのUEによって実行される方法600を説明するためのものである。アクション602及びアクション604は、それぞれ、図3に示されるアクション302及びアクション304に対応し得る。アクション606において、UEは、1つ又は複数のFFPのためのFBE処理の開始デバイスとしてUEを有効化するためのインディケーションをBSから受信する。アクション608において、UEは、FFPの開始の直前に、免許不要帯域のチャネル上でCCAを実行する。UEは、チャネルがビジーであるか、又はアイドル/クリアであるかを決定するために、チャネルを検知することができる。アクション610において、UEは、チャネルがクリアであると決定した後、チャネル上でULグラント及びCGの内の少なくとも1つによってスケジュールされた1つ又は複数のUL送信を実行する。アクション610におけるスケジュールされたUL送信は、1つ又は複数のDG PUSCHリソース上の1つ又は複数のUL送信、及び/又は1つ又は複数のCG PUSCHリソース上の1つ又は複数のUL送信を含み得る。1つ又は複数のUL送信は、第2のパラメータに基づいて決定されたFFPのアイドル期間の前に終了する。
【0179】
一実施形態において、UEは、アクション606において、RRC設定を介してインディケーションを受信し得る。一実施形態において、RRC設定は、CG設定、SR設定、及びTDD設定の内の少なくとも1つを含み得る。一実施形態において、RRC設定は、ビットマップを含み得、ビットマップの各ビットは、対応するFFPがUEによって開始されるか、又はBSによって開始されるかを示す。一実施形態において、RRC設定は、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するBWP及びセルの内の少なくとも1つを示し得る。
【0180】
一実施形態において、UEは、アクション606において、DCIフォーマットを介してインディケーションを受信し得る。一実施形態において、DCIフォーマットは、インディケーションを搬送するための固有のフィールドを含むULグラントであり得る。一実施形態において、固有のフィールドは、TDRAフィールド及びChannelAccess-CPext-CAPCフィールドの内の1つであり得る。一実施形態において、DCIフォーマットは、UEのグループのためのDCIフォーマット2_0であり得る。DCIフォーマット2_0は、FFPの開始時にULシンボルを示すスロットフォーマットインジケータを含むことができる。
【0181】
図7は、本開示の一例としての実施形態に従った、無線通信のためのノード700を示すブロック図である。図7に示すように、ノード700は、トランシーバ720、プロセッサ728、メモリ734、1つ又は複数のプレゼンテーション部品738、及び少なくとも1つのアンテナ736を含み得る。ノード700はまた、無線周波数(RF)スペクトル帯域モジュール、BS通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、及びシステム通信管理モジュール、入力/出力(I/O)ポート、I/O部品、及び電源(図7には図示せず)を含むことができる。
【0182】
各部品は、1つ又は複数のバス740を介して互いに直接又は間接的に通信し得る。ノード700は、図1図6を参照して開示された様々な機能を実行するUE又はBSであり得る。
【0183】
トランシーバ720は、送信機722(例えば、送信/送信回路)及び受信機724(例えば、受信/受信回路)を有し、時間及び/又は周波数リソースパーティション情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。トランシーバ720は、使用可能な、使用不可能な、柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むがこれらに限定されない、異なるタイプのサブフレーム及びスロットにおいて送信するように設定され得る。トランシーバ720は、データ及び制御チャネルを受信するように設定され得る。
【0184】
ノード700は、様々なコンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体は、ノード700によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、並びに取り外し可能及び取り外し不可能な媒体の両方を含む。
【0185】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、揮発性媒体及び不揮発性媒体の両方、並びにコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又はデータといった、情報を記憶するための任意の方法又は技術において実施される取り外し可能媒体及び取り外し不可能な媒体を含み得る。
【0186】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、伝搬されたデータ信号を含まなくてもよい。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを、搬送波又は他のトランスポート機構といった、変調されたデータ信号において具現化し得、任意の情報配信媒体を含み得る。
【0187】
用語「変調されたデータ信号」は、その特徴の内の1つ又は複数が信号内の情報を符号化するように設定又は変更された信号を意味する。通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続といった、有線媒体と、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体といった、無線媒体とを含み得る。前述した部品のいずれかの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0188】
メモリ734は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含むことができる。メモリ734は、取り外し可能であっても、取り外し不可能であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。例としてのメモリは、固体状態メモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含むことができる。図7に示されるように、メモリ734は、例えば、図1図6に関連して、本明細書に開示される様々な機能をプロセッサ728に実行させるように設定される、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能命令732(例えば、ソフトウエアコード)を記憶し得る。代替的に、命令732は、プロセッサ728によって直接実行可能ではなく、ノード700に(たとえば、コンパイルされ、実行されたとき)本明細書で開示される様々な機能を実行させるように設定され得る。
【0189】
(例えば、処理回路を有する)プロセッサ728は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ728は、メモリを含み得る。プロセッサ728は、メモリ734から受信されたデータ730及び命令732と、トランシーバ720、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介して送信及び受信された情報とを処理し得る。プロセッサ728はまた、コアネットワークへの送信のために、アンテナ736を介してネットワーク通信モジュールへの送信のためにトランシーバ720に送信されるべき情報を処理し得る。
【0190】
1つ又は複数のプレゼンテーション部品738は、人又は別のデバイスにデータインディケーションを提示することができる。プレゼンテーション部品738の実施例は、ディスプレイデバイス、スピーカー、印刷部品、及び振動部品などを含み得る。
【0191】
本開示の観点において、開示された概念を実施するために、それらの概念の範囲から逸脱することなく、様々な技法が使用され得ることが明らかである。更に、いくつかの実施形態を具体的に参照しながら概念を開示してきたが、当業者は、それらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変更が行われ得ることを認識し得る。従って、開示された実施形態は、全ての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。本開示は、開示された特定の実施形態に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能であることも理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-11-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
免許不要帯域におけるフレームベース機器(FBE)動作のためのユーザ機器(700)、UEによって実行される方法であって、前記方法は、
基地局BSから、前記BSが前記FBE動作の開始デバイスとして動作し、前記UE(700)が前記FBE動作の応答デバイスとして動作するときに使用される固定フレーム期間FFPの第1の周期性を示す、第1のパラメータを受信する工程
前記UE(700)が前記FBE動作の前記応答デバイスとして動作するとき、前記第1のパラメータに基づいて決定された第1のアイドル期間における任意の上りリンク、UL、送信を実行しない工程、
前記BSから、前記UE(700)が前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作し、前記BSが前記FBE動作のための前記応答デバイスとして動作するときに使用される前記FFPの第2の周期性を示す、第2のパラメータを受信する工程、及び
前記UE(700)が前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するとき、前記第2のパラメータに基づいて決定された第2のアイドル期間における任意のUL送信を実行しない工程、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータは、専用無線リソース制御RRCシグナリングを介して受信される、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記BSに、1つ又は複数のFFP周期性値を示すUEケイパビリティ情報を送信する工程を更に含み、
前記FFPの前記第2の周期性は、前記UEケイパビリティ情報に基づいて設定される、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記BSから、前記UEが前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するとき、使用される前記FFPの第3の周期性を示す、第3のパラメータを受信する工程を更に含み、
前記第2のパラメータは、第1の帯域幅部分BWPに固有であり、
前記第3のパラメータは、第2のBWPに固有である、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記BSから、1つ又は複数のFFPのための前記FBE動作の前記開始デバイスとして前記UE(700)を有効にするためのインディケーションを受信する工程、
FFPの開始直前に前記免許不要帯域のチャネル上でクリアチャネルアセスメントCCAを実行する工程、及び
前記チャネルがクリアであると決定した後、前記チャネル上でULグラントによってスケジュールされた1つ又は複数のUL送信を実行する工程であって、前記1つ又は複数のUL送信は、前記第2のパラメータに基づいて決定された前記FFPのアイドル期間の前に終了する、工程
を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記BSから、1つ又は複数のFFPのための前記FBE動作の前記開始デバイスとして前記UE(700)を有効にするためのインディケーションを受信する工程、
FFPの開始の直前に前記免許不要帯域のチャネル上で、クリアチャネルアセスメント、CCA、を実行する工程、及び
前記チャネルがクリアであると決定した後に前記チャネル上でconfigured grant(CG)によってスケジュールされた1つ又は複数のUL送信を実行する工程であって、
前記1つ又は複数のUL送信は、前記第2のパラメータに基づいて決定された前記FFPのアイドル期間の前に終了する、工程
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記インディケーションは、
CG設定、
スケジューリング要求SR設定、及び
時間分割デュプレックスTDD設定、
の内の少なくとも1つを含む無線リソース制御RRC設定を介して受信される、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記インディケーションは、ビットマップを含む無線リソース制御RRC設定を介して受信され、前記ビットマップの各ビットは、対応するFFPが前記UE(700)又は前記BSによって開始されるか、を示す、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項9】
前記インディケーションは、帯域幅部分(BWP)と、前記UE(700)が前記FBE動作の前記開始デバイスとして動作するセルと、の内の少なくとも1つを示す無線リソース制御RRC設定を介して受信される、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項10】
前記インディケーションは、下りリンク制御情報DCIフォーマットを介して受信され、
前記DCIフォーマットは、前記インディケーションを搬送するための特定のフィールドを含む前記ULグラントであり、
前記特定のフィールドは、時間領域リソース割当TDRAフィールド及びChannelAccess-CPext-CAPCフィールドの内の1つである、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項11】
前記インディケーションは、下りリンク制御情報DCIフォーマットを介して受信され、
前記DCIフォーマットは、UEのグループのためのDCIフォーマット2_0であり、
前記DCIフォーマット2_0は、前記FFPの開始時にULシンボルを示すスロットフォーマットインジケータを含む、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項12】
免許不要帯域におけるフレームベース機器、FBE、のためのユーザ機器(700)、UEであって、前記UE(700)は、
プロセッサ(728)、及び
前記プロセッサ(728)に結合されたメモリ(734)であって、前記メモリ(734)は、前記プロセッサ(728)によって実行されたとき、前記UE(700)に請求項1~11の何れか一項に記載の前記方法を実行させる、コンピュータ実行可能プログラム(732)を保存する、メモリ
を含む、UE。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔分野〕
本開示は、無線通信に関し、具体的には、セルラー無線通信ネットワークにおける免許不要帯域におけるフレームベース機器(FBE)動作に関する。
【背景技術】
【0002】
本開示で使用される略語は、以下を含む、
略称 フルネーム
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
ACK 肯定応答
AS アクセス層
BS 基地局
BW 帯域幅
BWP 帯域幅部分
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
CA キャリアアグリゲーション
CCA クリアチャネルアセスメント
CG Configured Grant
CO チャネル占有率
COT チャネル占有時間
CP サイクリックプレフィックス
CS-RNTI 設定されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子
CSI チャネル状態情報
CSI-RS チャネル状態情報参照信号
DC デュアル接続
DCI 下りリンク制御情報
DG ダイナミックグラント
DL 下りリンク
DMRS 復調参照信号
DRX 間欠受信
E-UTRA 進化型ユニバーサル地上無線アクセス
ETSI ヨーロッパ電気通信規格研究所
FBE フレームベース機器
FFP 固定フレーム期間
FR 周波数範囲
GC-PDCCH グループ共通PDCCH
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HARQ-ACK HARQ肯定応答
ID 識別子
IE 情報要素
IIoT 工業的IoT
LBE ロードベース装置
LBT リッスンビフォートーク
LTE ロングタームエボリューション
MAC 媒体アクセス制御
MAC CE MACコントロールエレメント
MCG マスターセルグループ
MN マスターノード
MSGA メッセージA
MSGB メッセージB
NACK 否定応答
NAS 非アクセス層
NDI 新データインジケータ
NR ニューラジオ
NR-U ニューラジオ免許不要
NW ネットワーク
OFDM 直交周波数多重方式
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PCell プライマリセル
PDCCH 物理下りリンク制御チャネル
PDCP パケットデータ変換プロトコル
PDSCH 物理下りリンク共有チャネル
PDU プロトコルデータユニット
PHY 物理(層)
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PUCCH 物理上りリンク制御チャネル
PUSCH 物理上りリンク共有チャネル
RA ランダムアクセス
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスネットワーク
RAR ランダムアクセスレスポンス
RB リソースブロック
RF 無線周波数
RLAN 無線ローカルエリアネットワーク
RLC 無線リンク制御
RMSI 残存最小システム情報
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RO RACH機会
RRC 無線リソース制御
RS 参照信号
RV 冗長バージョン
SCell セカンダリセル
SCG セカンダリセルグループ
SCS サブキャリア間隔
SDU サービスデータユニット
SIB1 システム情報ブロックタイプ1
SN セカンダリノード
SR スケジューリング要求
SRB シグナリング無線ベアラ
SS 同期信号
SSB 同期信号ブロック
TA タイミングアドバンス
TB トランスポートブロック
TDD 時間分割デュプレックス
TDRA 時間ドメインリソース割り振り
TR 技術報告書
TS 技術仕様書
UCI 上りリンク制御情報
UE ユーザ機器
UL 上りリンク
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
データ速度、遅延性、信頼性、及びモビリティを改善することによって、5G NRといったセルラー無線通信システムのためのワイヤレス通信の様々な態様を改善するために、様々な努力がなされてきた。5G NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼低遅延通信(URLLC)といった様々なユースケースに対応して、ネットワークサービス及びタイプを最適化するための柔軟性及び設定可能性を提供するように設計される。しかしながら、無線アクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、当技術分野における更なる改善の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、セルラー無線通信ネットワークにおける免許不要帯域におけるFBE動作に関する。
【0005】
本開示の第1の態様において、免許不要帯域におけるFBE動作のためにUEによって実行される方法が、提供される。本方法は、BSから、BSがFBE動作の開始デバイスとして動作し、UEがFBE動作の応答デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す、第1のパラメータを受信する工程、UEがFBE動作の応答デバイスとして動作するとき、第1のパラメータに基づいて決定された第1のアイドル期間における任意のUL送信を実行しない工程、BSから、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作し、BSがFBE動作のための応答デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す、第2のパラメータを受信する工程、及びUEがFBE動作の開始デバイスとして動作するとき、第2のパラメータに基づいて決定された第2のアイドル期間における任意のUL送信を実行しない工程を含む。
【0006】
第1の態様の一実施形態において、第1のパラメータ及び第2のパラメータは、専用RRCシグナリングを介して受信される。
【0007】
第1の態様の一実施形態において、本方法は、BSに、1つ又は複数のFFP周期性値を示すUEケイパビリティ情報を送信する工程を更に含み、FFPの第2の周期性は、UEケイパビリティ情報に基づいて設定される。
【0008】
第1の態様の一実施形態において、本方法は、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するとき、使用されるFFPの第3の周期性を示す、第3のパラメータを受信する工程を更に含み、第2のパラメータは、第1のBWPに固有であり、第3のパラメータは、第2のBWPに固有である。
【0009】
第1の態様の一実施形態において、本方法は、BSから、1つ又は複数のFFPのためのFBE動作の開始デバイスとしてUEを有効にするためのインディケーションを受信する工程、FFPの開始直前に免許不要帯域のチャネル上でCCAを実行する工程、及びチャネルがクリアであると決定した後、チャネル上でULグラントによってスケジュールされた1つ又は複数のUL送信を実行する工程であって、1つ又は複数のUL送信は、第2のパラメータに基づいて決定されたFFPのアイドル期間の前に終了する、工程を更に含む。
【0010】
第1の態様の一実施形態において、本方法は、BSから、1つ又は複数のFFPのためのFBE動作の開始デバイスとしてUEを有効にするためのインディケーションを受信する工程、FFPの開始の直前に免許不要帯域のチャネル上で、CCAを実行する工程、及びチャネルがクリアであると決定した後にチャネル上でCGによってスケジュールされた1つ又は複数のUL送信を実行する工程であって、1つ又は複数のUL送信は、第2のパラメータに基づいて決定されたFFPのアイドル期間の前に終了する、工程を更に含む。
【0011】
第1の態様の一実施形態において、インディケーションは、CG設定、SR設定、及びTDD設定の内の少なくとも1つを含むRRC設定を介して受信される。
【0012】
第1の態様の一実施形態において、インディケーションは、ビットマップを含むRRC設定を介して受信され、ビットマップの各ビットは、対応するFFPがUE又はBSによって開始されるか、を示す。
【0013】
第1の態様の一実施形態において、インディケーションは、BWPと、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するセルと、の内の少なくとも1つを示すRRC設定を介して受信される。
【0014】
第1の態様の一実施形態において、インディケーションは、DCIフォーマットを介して受信され、DCIフォーマットは、インディケーションを搬送するための特定のフィールドを含むULグラントであり、特定のフィールドは、時間領域リソース割当、TDRA、フィールド及びChannelAccess-CPext-CAPCフィールドの内の1つである。
【0015】
第1の態様の一実施形態において、インディケーションは、DCIフォーマットを介して受信され、DCIフォーマットは、UEのグループのためのDCIフォーマット2_0であり、DCIフォーマット2_0は、FFPの開始時にULシンボルを示すスロットフォーマットインジケータを含む。
【0016】
本開示の第2の態様において、免許不要帯域におけるFBE動作のためのUEが、提供される。UEは、プロセッサ及びプロセッサに結合されたメモリを含む。メモリは、プロセッサによって実行されたとき、UEに、BSから、BSがFBE動作のための開始デバイスとして動作し、UEがFBE動作のための応答デバイスとして動作するとき、使用されたFFPの第1の周期性を示す第1のパラメータを受信し、UEがFBE動作のための応答デバイスとして動作するとき、第1のパラメータに基づいて決定された第1のアイドル期間における任意のUL送信を実行せず、BSから、UEがFBE動作のための開始デバイスとして動作し、且つBSがFBE動作のための応答デバイスとして動作するときに使用されたFFPの第2の周期性を示す第2のパラメータを受信し、UEがFBE動作のための開始デバイスとして動作するとき、第2のパラメータに基づいて決定された第2のアイドル期間における任意のUL送信を実行しない、コンピュータ実行可能プログラムを保存する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の態様は、添付の図面とともに読まれるとき、以下の詳細な開示から最もよく理解される。様々な特徴は、縮尺通りに描かれていない。様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために、任意に増減されてもよい。
図1図1は、本開示の一例としての実施形態に従った、FBE動作のためのCG PUSCHの設定可能な長さに対する制約を示す。
図2図2は、本開示の一例としての実施形態に従った、FFP構造におけるRACH機会を示す。
図3図3は、本開示の一例としての実施形態に従った、免許不要帯域におけるFBE動作のための方法を示す。
図4図4は、本開示の一例としての実施形態に従った、UEケイパビリティに基づいたFFP値を設定する方法を示す。
図5図5は、本開示の一例としての実施形態に従った、FBE動作のためのBWP固有のFFP値を設定するための方法を示す。
図6図6は、本開示の一例としての実施形態に従った、FFPを開始するためにUEによって実行される方法を示す。
図7図7は、本開示の一例としての実施形態に従った、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下は、本開示の実施形態に関連する具体的な情報を含む。図面及びそれらの添付の詳細な開示は、単に実施形態を対象とする。しかしながら、本開示は、これらの実施形態に限定されない。本開示の他の変形例及び実施形態は、当業者に明らかであろう。
【0019】
特に明記しない限り、図面間の同様の又は対応する要素は、同様の又は対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面及び例示は一般に、一定の縮尺ではなく、実際の相対寸法に対応することを意図していない。
【0020】
一貫性の目的及び理解の容易さのために、同様の特徴は、図面において同じ番号によって識別され得る(いくつかの実施例において、図示せず)。しかしながら、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なり得、図面に示されるものに狭く限定されないものとする。
【0021】
「一実施形態において」又は「いくつかの実施形態において」という語句は、それぞれ、同じ又は異なる実施形態の内の1つ又は複数を指し得る。用語「結合された」は、介在する部品を介して直接的又は間接的に接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。用語「含む(comprising)」は、「含むが、必ずしも限定されない」を意味するが、そのように開示された組み合わせ、群、グループ、シリーズ又は同等物におけるオープンエンドされた包含又はメンバーシップを具体的に示す。表現「A、B及びCの内の少なくとも1つ」又は「以下の内の少なくとも1つ:A、B、及びC」は、「Aのみ、又はBのみ、又はCのみ、又はA、B及びCの任意の組合せ」を意味する。
【0022】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトを記述するための関連付け関係のみであり、A及び/又はBが、Aが単独で存在すること、A及びBが同時に存在すること、又はBが単独で存在することを示し得るといった、3つの関係が存在し得ることを表す。文字「/」は一般に、関連するオブジェクトが「又は」の関係にあることを表す。
【0023】
説明及び非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、及び規格といった具体的な詳細は、開示された技術の理解を提供するために記載される。他の実施例において、周知の方法、技術、システム、及びアーキテクチャの詳細な開示は、不必要な細部で本開示を不明瞭にしないように省略される。
【0024】
当業者は、開示される任意のネットワーク機能又はアルゴリズムは、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実施され得ることを直ちに認識するであろう。開示された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せであり得るモジュールに対応し得る。
【0025】
ソフトウェア実施形態は、メモリ又は他のタイプの記憶デバイスといった、コンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含み得る。通信処理能力を有する1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、対応する実行可能命令を用いてプログラムされ、開示されたネットワーク機能又はアルゴリズムを実行することができる。
【0026】
マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、及び/又は1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用することを含み得る。開示された実施形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ、実行されるソフトウェアに向けられるが、ファームウェアとして、又はハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアとの組合せとして実施される代替としての実施形態は、十分に本開示の範囲内である。コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、又はコンピュータ可読命令を記憶することができる任意の他の同等の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0027】
ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスド(LTE-A)システム、LTEアドバンスド Proシステム、又は5G NR無線アクセスネットワーク(RAN)といった、無線通信ネットワークアーキテクチャは、典型的に少なくとも1つの基地局(BS)、少なくとも1つのUE、及びネットワーク内で接続を提供する1つまたは複数の任意のネットワーク要素を含む。UEは、1つ又は複数のBSによって確立されたRANを介して、コアネットワーク(CN)、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク、発展型ユニバーサル地上RAN(E-UTRAN)、5Gコア(5GC)、又はインターネットといったネットワークと通信する。
【0028】
UEは、移動局、移動端末もしくはデバイス、又はユーザ通信無線端末を含み得るが、これらに限定されない。UEは、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、車両、又はワイヤレス通信能力を有するパーソナルデジタルアシスタント(PDA)を含むが、これらに限定されない、携帯無線機器であり得る。UEは、RAN内の1つ又は複数のセルにエアインターフェースを介して信号を受信し、送信するように設定される。
【0029】
BSは、しばしば2Gを示す、マイクロ波アクセスのための世界相互運用性(WiMAX)、GSMエボリューション(EDGE)RANのためのGSM拡張データ速度(EDGE)RAN(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、基本広帯域コード分割多元アクセス(W-CDMA)に基づいたしばしば3Gを示すユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、LTE、LTE-A、5GCに接続されたLTEである進化型LTE(eLTE)、NR(しばしば5Gを示す)、及び/又はLTE-A Proといった、少なくとも無線アクセス技術(RAT)に従って通信サービスを提供するように設定され得る。しかしながら、本開示の範囲は、これらのプロトコルに限定されない。
【0030】
BSは、UMTS内のノードB(NB)、LTE又はLTE-A内の進化型ノードB(eNB)、UMTS内の無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM/GERAN内のBSコントローラ(BSC)、5GCに関連する進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)BS中のng-eNB、5G-RAN内の次世代ノードB(gNB)、又は無線通信を制御し、セル内の無線リソースを管理することが可能な任意の他の装置を含み得るが、これらに限定されない。BSは、無線インターフェースを介して1つ又は複数のUEをサーブすることができる。
【0031】
BSは、RANを形成する複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能である。BSは、セルの動作をサポートする。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。
【0032】
各セル(しばしばサービングセルを示す)は、その無線カバレッジ内の1つ又は複数のUEをサーブするサービスを提供し、その結果、各セルは、DL及び任意でULリソースを、DL及び任意でULパケット送信のためのその無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジューリングする。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ又は複数のUEと通信することができる。
【0033】
セルは、近接サービス(ProSe)又はビーグルトゥエブリシング(V2X)サービスをサポートするためのサイドリンク(SL)リソースを割り当てることができる。各セルは、他のセルと重複したカバレッジエリアを有し得る。
【0034】
マルチRATデュアル接続(MR-DC)の場合において、マスターセルグループ(MCG)又はセカンダリセルグループ(SCG)のプライマリセルは、特別セル(SpCel)と呼ばれ得る。プライマリセル(PCell)は、MCGのSpCellを指し得る。プライマリSCGセル(PSCell)は、SCGのSpCellを指すことができる。MCGは、マスタノード(MN)に関連付けられたサービングセルのグループを指し得、SpCellと、任意で1つ又は複数のセカンダリセル(SCell)とを含む。SCGは、SpCell及び任意で1つ又は複数のSCellを含む、セカンダリノード(SN)に関連付けられたサービングセルのグループを指し得る。
【0035】
以前に開示されたように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、及び低遅延性要件を満たす一方で、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼性低遅延性通信(URLLC)といった様々な次世代(たとえば、5G)通信要件に対応するための柔軟な設定をサポートする。3GPPにおける直交周波数分割多重(OFDM)技術は、NR波形のためのベースラインとしてサーブすることができる。適応サブキャリア間隔、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP)といった、スケーラブルOFDMヌメロロジーも使用され得る。
【0036】
2つの符号化方式、具体的に低密度パリティチェック(LDPC)符号及びポーラ符号は、NRのために考慮される。符号化方式適応は、チャネル条件及び/又はサービスアプリケーションに基づいて設定され得る。
【0037】
少なくともDL送信データ、ガード期間、及びUL送信データは、1つのNRフレームの送信時間間隔(TTI)に含まれなければならない。DL送信データ、ガード期間、及びUL送信データのそれぞれの部分はまた、例えば、NRのネットワークダイナミクスに基づいて設定可能であるべきである。SLリソースは、ProSeサービス又はV2Xサービスを支援するためにNRフレーム内で提供されてもよい。
【0038】
いくつかの選択された用語の実施例は、以下に提供される。
【0039】
フレームベース機器(FBE):フレームベース機器は、動作チャネル(Operating Channel)上の他のRLAN送信の存在を検出するために、リッスンビフォートーク(LBT)ベースのチャネルアクセス機構を実施する。フレームベース機器は、送信/受信構造が固定フレーム期間(FFP)に等しい周期性を有する周期的タイミングを有する機器である。
【0040】
クリアチャネルアセスメント(CCA):チャネル内の他の送信を識別するために機器によって使用される機構である。
【0041】
チャネル占有時間(COT):gNB/UE及びチャネル占有を共有する任意のgNB/UEが、gNB/UEが対応するチャネルアクセス手順を実行した後、チャネル上で送信を実行する総時間である。
【0042】
Configured Grant(CG):BS(例えば、gNB)は、UEへの初期HARQ送信のためにULリソースを割り当て得る。NRにおいて、gNBは、PDCCH上のUE固有RNTI(例えば、C-RNTI)を介してUEにULリソースを動的に割り当て得る。UEは、UL送信のための可能なグラントを見つけるために、PDCCHを周期的に監視する。前述の動的グラント(DG)に加えて、gNBは、configured grants(CG)と呼ばれることがある、UEへのPUSCH上の周期的ULリソースを事前設定することができる。CGの2つのタイプが存在する。
【0043】
Type1:RRCエンティティは、(周期性を含む)設定されたULグラントを直接的に提供することができる。gNBは、DL RRCシグナリングを介してconfigured grant(周期性を含む)を提供することができ、configured grantは、設定が受信され、対応する再設定が終了すると、送信に対して有効である。
【0044】
Type2:RRCエンティティは、設定されたULグラントの周期性を定義することができ、一方で、CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHは、設定されたULグラントをシグナリング及びアクティベート又はディアクティベートすることができる。CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHは、設定されたULグラントがディアクティベートされるまで、RRCエンティティによって定義された周期性に従って、設定されたULグラントが暗黙的に再使用され得ることを示し得る。gNBは、DL RRCシグナリングを介して、configured grant(周期性を含む)を提供することができる。アクティベーションシグナリング及びディアクティベーションシグナリングの両方が物理シグナリングであり得る場合、アクティベーションシグナリングがgNBから受信されると、ディアクティベーションシグナリングがgNBから受信されるまで、configured grantは、有効である(送信のためにUEによって適用され得る)と見なされ得る。より具体的には、シグナリングは、CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCH上で送信される。
【0045】
Rel-16 NRにおいて、NR-Uワークアイテム(WI)の完了後、免許不要帯域内の動作がサポートされる。NR-Uは、ETSI European standard(EN)301 893で規定されるように、ロードベース機器(LBE)動作モード及びフレームベース機器(FBE)動作モードをサポートすることができる。
【0046】
Rel-17 NRにおいて、IIoTといったユースケースのために、制御された環境における免許不要の動作をサポートする必要があり、これは、設備オーナーによってインストールされた免許不要帯域上で動作するデバイスのみを含む環境であり得、他のシステム及び/又は無線アクセス技術からの予期せぬ干渉が散発的にしか起こらない環境であり得る。
【0047】
制御された環境において、チャネル検知のオーバヘッドがより低いため、FBE動作が好ましい。Rel-16 NR-UターゲットLBE動作に導入されたほとんどの特徴から、制御された環境におけるIIoTユースケースのためにFBE動作のための潜在的な拡張に関する調査が必要である。
【0048】
フレームベース機器(FBE)は、固定されたフレーム期間(FFP)に等しい周期性を有する周期的なタイミングを送信/受信構造を有する機器である。2種類のデバイスは、FBE動作のために定義される。1つ又は複数の送信のシーケンスを開始するデバイスは、開始デバイスとして定義され、そうでない場合、デバイスは、応答デバイスとして定義される。FBE動作のための規定は、ETSI EN 301 893に規定されている。
【0049】
1つ又は複数の送信のシーケンスを開始するために、開始デバイスは、FFPの開始時に動作チャネル上で送信を開始する直前に、単一の観測スロットの間、クリアチャネルアセスメント(CCA)検査を実行し得る。動作チャネルがクリアであることが分かった場合、開始デバイスは、すぐに送信を開始してもよい。そうでない場合、次のFFPの間にそのチャネル上で送信がなくてもよい。
【0050】
開始デバイスは、現在のチャネル占有時間(COT)内に現在の動作チャネル上で送信するために、1つ又は複数の関連付けられた応答デバイスに認証をグラントしてもよい。応答デバイスは、応答デバイスがグラントを受信した場合、及びグラントを発行した開始デバイスによる最後の送信の最大16μs後に送信が開始された場合、CCAを実行することなく送信を実行し得る。
【0051】
一方で、応答デバイスは、グラントを発行した開始デバイスによる最後の送信より少なくとも16μs後のグラントされた送信時間の直前に終了する、25μs期間内の単一の観測スロットの間、動作チャネル上でCCAを実行し得る。
【0052】
Rel-16 NR-Uにおいて、gNBは、開始デバイスとして動作する。gNBは、SIB1又は専用RRCシグナリングを介してFFP設定を提供し得る。FFPは、{1ms、2ms、2.5ms、4ms、5ms、10ms}の値に制限され得る。各2つの無線フレーム内のFFPの開始位置は、偶数無線フレームから開始することができ、i*Pによって与えられ、ここで、i={0,1、...,20/P-1}であり、Pは、ミリ秒単位のFFPである。アイドル期間は、所定のSCS=ceil(規定で許容される最小アイドル期間/Ts)であり、ここで、許容される最小アイドル期間=max(FFPの5%、100us)であり、Tsは、所与のSCSのシンボルデュレーションであり、ceil(x)は、x以上の最小整数をxにマップするセイリング関数であり、max(x、y)は、xとyの間の最大値を与える最大関数である。DLシグナル/チャネル(例えば、PDCCH、SSB、PBCH、RMSI、GC-PDCCH、・・・)がFFP内で検出された場合、FFP内のUE送信は、発生し得る。
【0053】
PRACHリソースは、FBE動作が示されるとき、PRACHリソースがFFPのアイドル期間と重複する場合、無効と見なされ得る。
【0054】
TR22.804で特定されるマシンツール及びパッケージングマシンといった、いくつかのIIoTのユースケースでは、スケジューリングサイクルは、1ms未満である。そのようなユースケースのために、1スロット以下の周期性を有するconfigured grant(CG)は、ULデータ送信のために設定され得る。そのようなシナリオのために、FBE動作のためのCG PUSCHの設定可能な長さに対するいくつかの制約は、存在し得る。gNBが開始デバイスであるため、UEは、FFPにおけるCG PUSCH送信の前にDLシグナルを検出する必要があり得る。CG PUSCHがドロップされないことを確実にするために、CG PUSCHは、FFPがスロット境界で開始し、UEがDLシグナルを検出するためにいくつかの処理時間を必要とし得るため、スロットの前に設定されるべきではない。その上、CG PUSCHは、FFPのアイドル期間がスロットの終わりに位置するため、スロットの終わりに設定されるべきではない。
【0055】
図1は、本開示の一例としての実施形態に従った、FBE動作100のためのCG PUSCHの設定可能な長さに対する制約を示す。図1に示す実施例で使用されるパラメータは、1つのスロットが14個のシンボルを含み、SCSが30kHzであり、スロットの前の2シンボルPDCCHがDLシグナル検知のために使用され、UE処理時間がケイパビリティ2のTproc,2で、5.5シンボルであり、アイドル周期が100μsであり、3シンボルを占有し、CG PUSCHが1スロットの周期性を有することを含む。UE処理時間Tproc,2の説明は、TS38.214で規定される。UE処理時間Tproc,2は、UE処理ケイパビリティ1とUE処理ケイパビリティ2とに対応する異なった値でもよい。
【0056】
図1に、第1のスロット及び第2のスロットを含む、2つのスロットが示される。各スロットは、14個のシンボルを含み、各シンボルは、0~13のシンボルインデックスによって識別される。これらのパラメータに基づいて、第1のスロットのシンボル#0及びシンボル#1は、DCI受信のために使用される。次に、UEは、受信したDCIを復号するために、処理時間Tproc,2を必要とする。UE処理時間Tproc,2は、シンボル#2からシンボル#7を占有する。アイドル期間は、第2のスロットにおいて、最後の3つのシンボル、シンボル#11、#12、及び#13を占有する。これらのシンボル(第1のスロットにおけるシンボル#0から#7、第2のスロットにおけるシンボル#11から#13)は、上りリンク送信に利用できない。
【0057】
CG PUSCHは、1スロットの周期性を有するから、各スロットにおける制約は、考慮されなければならない。また、第1のスロットのシンボル#11から#13は、第2のスロットのアイドル時間のためにUL送信に利用可能でなく、第2のスロットのシンボル#0から#7は、第1のスロットのDLシグナル検知及び処理のためにUL送信に利用可能でない。従って、1スロットの周期性を有するCG PUSCHは、シンボル#8、#9、及び#10を含む、各スロット内の3つのシンボルのみで設定され得る。UL送信に利用可能なシンボルの数が少ないことは、CG PUSCHの信頼性及びサポート可能なUEの数を制限する。
【0058】
上述した技術的課題を解決するために、2つのアプローチが開示される。第1のアプローチは、現行のTSにおいて、Tproc,2のタイムラインよりも短いタイムラインを指定することである。第2のアプローチは、UEが開始デバイスとして動作することを可能にすることである。本開示において開示される実施形態は、以下のように要約される。
【0059】
〔実施形態#1:FFP認証のためのDLシグナル〕
DLシグナル検出のためのタイムラインを指定することに加えて、検出されるべきDLシグナルもまた、明確に定義される必要があり得る。そうでない場合、UEが任意のDLシグナルを検出し、FFPにおいて設定されたUL送信を送信することが可能であるかどうかは明らかでないことがあり得る。それは、gNBが、UEが送信することができないかもしれない設定されたULリソースを予約する場合、リソースの浪費をもたらし得る。
【0060】
〔実装形態#2:UEが開始デバイスとして動作することを示すこと〕
UEが開始デバイスとして動作する必要がある場合、gNBは、UEをブロックすることを回避するために、開始デバイスとして動作しなくてもよく、シグナリング方法は、UEを開始デバイスとしてセットすることが必要とされ得る。
【0061】
〔実施形態#3:UEが開始したCOTの共有〕
gNBは、開始デバイスとして動作するようにUEを設定することができ、開始デバイスとして動作するときのUEのFFPの周期性は、SIB1内で示されるgNBのFFPの周期性とは異なり得る。従って、COTの持続時間は、開始UEによって開始されたCOTを共有するgNB及び他のUEに示され得る。
【0062】
〔実施形態#4:非スロットベースの繰り返し〕
タイプB繰り返しを伴うPUSCHの場合、いくつかの送信機会は、FFPのアイドル期間と衝突する場合、送信されないことがある。その上、gNBが開始デバイスとして動作する場合、FFPの前の(例えば、FFPの開始時に開始する)送信機会も送信されないことがある。送信機会のセグメンテーション又はドロップといった、送信機会を処理するための方法が明示される必要があり得る。
【0063】
〔実施形態#5:PRACH送信〕
gNBが開始デバイスとして動作する場合、UEは、FFP内でPRACHを送信する前、FFP内でDLシグナルを検出する必要がある。より短い周期、例えば2ms、を有するFFPの場合、いくつかのRACH機会(RO)がFFPの前にあり(例えば、FFPの開始時に開始する)、UEがRACH機会の前にDLシグナルを検出するために十分な処理時間が存在しないため、UEによって使用することができないことがあり得る。既存のTSに従って、SSB-to-ROマッピングのために、SSBは、FFPの前のROにのみマッピングされることが可能である。その後、ROにマッピングされたSSBを選択したUEは、PRACH送信を行うことができない。
【0064】
図2は、本開示の一例としての実施形態に従った、FFP構造200におけるRACH機会を示す。システムフレームは、10個のサブフレームを含み、各サブフレームは、0~9のサブフレームインデックスによって識別される。各サブフレームは、2個のスロットを含み、各スロットは、14個のシンボルを含む。各スロットは、スロットインデックス(0~19の範囲)によって識別され、各シンボルは、シンボルインデックス(各スロットにおいて0~13の範囲)によって識別される。図2に示される実施例において使用されるパラメータは、SCSが30kHzであり、PRACH設定インデックスがTS 38.211 V15.8.0において指定されるように75であり(サブフレーム#4中の2つのRACHスロットと、全てのシステムフレーム中のサブフレーム#9中の2つのRACHスロット)、FFPの周期は2msであり、SSBの数は4であり、ssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBは、oneFourthであることを含む。SS/PBCHは、スロット#0及びスロット#10において送信される。Type0-PDCCHは、スロット#4からスロット#6、スロット#14からスロット#16において送信される。
【0065】
これらのパラメータに基づいて、スロット#8の前に2つのDLシンボルのみが存在する場合、サブフレーム#4において10個の有効なROが存在し得る。RO202aがスロット#8の前にある2つのDLシンボルと重なり、RO202bがTS38.213 V15.8.0で指定されているようにNgapシンボル(2つのシンボル)と重なるため、RO202a及びRO202bは、無効なROとみなされる。第1のRACHスロット(スロット#8)において、RO204a、204b、204c、及び204dを含む4つの有効なROが存在する。第2のRACHスロット(スロット#9)において、RO204e、204f、204g、204h、204i、及び204jを含む6つの有効なROが存在する。従って、サブフレーム#4内に10個の有効なROが存在する。サブフレーム#4に加えて、サブフレーム#9もPRACHリソースのために使用される。サブフレーム#9において、全てのROは、アイドル期間(スロット#19のシンボル#10及びシンボル#11に対応する)と重複する最後のROを除いて有効であり得る。従って、サブフレーム#9内に11個の有効なROが存在する。
【0066】
既存のTSに従って、SSB-to-ROマッピングは、第1の有効なROで開始することができ、これは、スロット#8のシンボル#4及びシンボル#5におけるRO204aであり、最後の5個の有効なROは、SSB-to-ROマッピングの別のサイクルに十分な有効なROが存在しないため、マッピングされないことになる。しかしながら、UEは、DLシグナル検出がまだ完了していないことがあるため、第1のRO(RO204a、204b、204c、及び204dを含む)を使用できないことがある。例えば、DLシグナル検出のためにUEが必要とする時間の量が、Tproc,2である場合(ケイパビリティ1)、第1の4個の有効RO(RO204a、204b、204c、及び204dを含む)は、UEによって使用できない。換言すると、第1のSSBを選択したUEは、PRACH送信を行うことができない。
【0067】
開示された実施形態の詳細な説明は、以下に提供される。実施形態の詳細は、実施形態#1から実施形態#5で説明されるが、異なる実施形態における実施/方法/シグナリングの開示された詳細は、論理的に組み合わされ得ることに留意されたい。
【0068】
〔実施形態#1:FFP認証のためのDLシグナル〕
設定されたUL送信の場合、gNBは、FFPの認証のために使用されるDLシグナルを設定することができる。FFPの認証のために使用される設定されたDLシグナルがFFPにおいて検出される場合、UEは、設定されたUL送信を送信することができる。gNBは、DLシグナルの検出のための最小処理時間を設定することができる。UEは、設定されたDLシグナルの終了から設定された最小処理時間内に開始する場合、設定されたUL送信が送信されないと決定することができる。
【0069】
DLシグナルは、以下の少なくとも1つであってよい:
-特定のDCIフォーマットを有するPDCCH候補
-PBCHペイロード
-PDCCHのデモジュレーション参照シグナル、PBCHのデモジュレーション参照シグナル、同期シグナル、及びCSI-RSといった参照シグナル。
【0070】
DLシグナルは、2つのタイプに分類され得る。第1のタイプは、特定のDCIフォーマット及びPBCHペイロードを有するPDCCH候補といった、誤り検出を有するDLシグナルである。第2のタイプは、誤り検出を有さない参照シグナルを含む。FFP認証のために使用されるタイプは、環境、例えばシステムが同じスペクトルを使用する他のシステムに干渉する可能性があるかどうかに依存し得る。システムのシグナルがエリアに十分に含まれる場合、誤り検出を有さないDLシグナルがFFP認証のために使用され得、そうでない場合、誤り検出を有するDLシグナルがFFP認証のために使用され得る。2つのタイプのシグナルの検出の定義は異なるため、2つのタイプの検出に必要な処理時間は異なるように設定され得る。
【0071】
認証のためのDLシグナルの設定は、以下の代替案に基づき得る。
【0072】
一実施形態において、認証のためのDLシグナルは、関連付けられた設定されたUL送信を用いて設定される。例えば、指定されたサーチスペース内のPDCCH候補がFFPの認証のために使用されることを示すために、configuredGrantConfig IE内にサーチスペースインデックスは、設定される。別の実施例において、サーチスペースインデックス及びDMRSを使用するインディケーションは、示されたサーチスペースのDMRSがFFPの認証のために使用されることを示すために、configuredGrantConfig IEにおいて設定される。
【0073】
一実施形態において、認証のためのDLシグナルは、他のFBE設定を用いて設定される。例えば、示されたサーチスペース内のPDCCH候補がFFPの認証のために使用されることを示すサーチスペースインデックスは、ChannelAccessMode IEにおいて、設定される。別の実施例において、サーチスペースインデックス及びDMRSを使用するインディケーションは、ChannelAccessMode IEにおいて、示されたサーチスペースのDMRSがFFPの認証のために使用されることを示すように設定される。ChannelAccessMode IEは、SIB1又はUE専用RRCシグナルを介して提供され得る。
【0074】
一実施形態において、認証のためのDLシグナルは、他のFBE設定を用いて設定される。DLシグナルの完全な設定は、ChannelAccessMode IEを介してよい。例えば、サーチスペース及びPDCCH候補の数は、FFPの認証のために提供され得る。UEは、DCIフォーマットが検出された後、DCIフォーマットを破棄することができる。
【0075】
一実施形態において、FFPの開始時の期間X内にUEに設定された全てのDLシグナルは、FFPの認証のために使用され得、期間Xは、ChannelAccessMode IEにおいて設定され得る。
【0076】
一実施形態において、FFPの開始時の期間X内のUEに設定された全てのDL信号は、FFP内の期間Y内のUL送信の認証のために使用され得、期間X及び期間Yは、ChannelAccessMode IE内で設定され得る。一実施形態において、期間Yが期間X、DLシグナルの最小処理時間、及びFFP周期性から導出され得る。FFPにおける期間Y外のUL送信は、無効と見なされ得る。無効なリソースは、RVサイクル、SSBtoROマッピング、UCI多重化、関連付けられたPUSCHリソースが無効である場合の2ステップRACHのPRACHプリアンブルなどのために使用されないことがある。
【0077】
FFPの認証のために2つ以上のDLシグナルが提供されるとき、DLシグナルの選択は、以下の代替案に基づき得る。
【0078】
-UEは、FFPにおいて最も早い終了シンボルを有するDLシグナルを使用する。
【0079】
-UEは、FFP内の最も早い開始シンボルを有する設定されたUL送信に関連付けられたDLシグナルを使用する。
【0080】
-PRACHが送信される場合、UEは、SIB1において提供されるDLシグナルを使用し、そうでない場合、もしあるならば、UEは、専用に設定されたDLシグナルを使用する。
【0081】
一実施形態において、FFPの開始時に期間X内にUEに設定された任意のDLシグナルは、FFPの認証のために選択され得、期間Xは、ChannelAccessMode IEにおいて設定され得る。
【0082】
一実施形態において、FFPの開始時の期間X内にUEに設定された任意のDLシグナルは、FFPの認証のために選択され得、期間Xは、DLシグナルのための最小処理時間と、FFP内の設定されたUL送信とに基づいて導出され得る。
【0083】
最小処理時間は、以下の選択肢に基づいて設定されてもよい。
【0084】
ケース#1-1:UEがpdsch-ProcessingType2又はpdsch-ProcessingType2-Limitedを報告する場合、gNBは、認証のためのDLシグナルのための最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,2に設定することができ、そうでない場合、gNBは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,2に設定することができる。
【0085】
ケース#1-2:PDSCH-ServingCellConfig内のprocessingType2EnabledがTRUEに設定されている場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,2に決定することができ、そうでない場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,2に決定することができる。
【0086】
ケース#1-3:PUSCH-ServingCellConfigにおいてprocessingType2EnabledがTRUEに設定されている場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,2に決定することができ、そうでない場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,2に決定することができる。
【0087】
ケース#1-4:認証のためのDLシグナルのための最小処理時間の明示的な設定が設定される場合、UEは、ケース#1-1に従って最小処理時間を決定することができ、そうでない場合、UEは、ケース#1-2又はケース#1-3に従って最小処理時間を決定することができる。
【0088】
ケース#1-5:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、gNBは、最小処理時間をTproc,dに設定することができ、Tproc,dは、対応するUE処理ケイパビリティのTproc,2よりも小さくてよい。例えば、Tproc,dは、対応するUE処理ケイパビリティのTproc,2/2であってよい。
【0089】
ケース#1-6:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、gNBは、最小処理時間をTproc,dに設定することができ、Tproc,dは、UE処理ケイパビリティ2のTproc,2よりも小さくてよい。例えば、Tproc,dは、対応するUE処理ケイパビリティのTproc,2/2であってよい。
【0090】
ケース#1-7:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、gNBは、最小処理時間をTproc,dに設定することができ、Tproc,dは、UE処理ケイパビリティ2のTproc,2と等しくなり得る。
【0091】
ケース#1-8:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、PDSCH-ServingCellConfig内のprocessingType2EnabledがTRUEであるように設定される場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dであると決定し得、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dは、Tproc,2(UE処理ケイパビリティ2)/2であり得、そうでない場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,dであると決定し得、UE処理ケイパビリティ1を有するTproc,dは、Tproc,2(UE処理ケイパビリティ1)/2であり得る。
【0092】
ケース#1-9:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、UEは、最小処理時間を、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dであると決定することができ、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dは、Tproc,2(UE処理ケイパビリティ2)/2であり得る。
【0093】
ケース#1-10:認証のために使用されるDLシグナルが参照シグナルである場合、UEは、最小処理時間をTproc,dであると決定することができ、UE処理ケイパビリティ2を有するTproc,dは、Tproc,2と等しくなり得る。
【0094】
UEがPDCCH候補又はFFPのための認証の検出のためのPDCCHのDMRSを用いて設定されるとき、設定されたUL送信が送信される場合、UEは、MACエンティティがDRXアクティブ時間内にあるかどうかにかかわらず、DLシグナルを検出することを試みることができる。
【0095】
一実施形態において、configured grantのPUSCHの場合、送信機会がシンボルSの前に開始し、Sが認証のために使用されるDLシグナルの終了から最小処理時間の持続時間の後に開始する第1のULシンボルである場合、送信機会は、第1の繰り返しに有効な送信機会である(例えば、repK-RVがs2~303であるとき、送信機会の対応するRVがRV0である)場合、送信機会は、RVサイクルのために使用されない(例えば、RV0は、送信機会にマッピングされない)。
【0096】
〔実施形態2:UEが開始デバイスとして動作することを示すこと〕
gNBは、1つ又は複数のFFPのための開始デバイスとしてUEをセットするためにDLシグナリングを送信し得る。DLシグナリングは、RRC設定、DCIインディケーション、及びMAC CEインディケーションの内の少なくとも1つであり得る。一実施形態において、UEは、開始デバイスとして動作する期間は、タイマによって制御され得る。
【0097】
一実施形態において、UEが開始デバイスとして動作するとき、UEは、免許不要帯域のチャネル上でクリアチャネルアセスメント(CCA)を実行し得、UEは、チャネルがクリアであると決定した後、チャネル上で、ULグラント及び/又はconfigured grantによってスケジュールされたUL送信を実行し得る。
【0098】
RRC設定は、以下のパラメータ/IE/設定の内の少なくとも1つを含み得る。
【0099】
-特定のDCIフォーマット内で開始デバイスとしてUEを有効化するためのRRCパラメータ。例えば、UEが特定のDCIフォーマットによってスケジュールされたリソース上で送信を実行するとき、UEは、開始デバイスとして動作し得る。
【0100】
-FFPの開始時に開始する対応するCG PUSCHを使用して開始デバイスとしてUEを有効化するためのconfiguredGrantConfig IEにおけるRRCパラメータ。
【0101】
-FFPの開始時に開始する、configuredGrantConfigList内で設定されたCG PUSCHを使用して、UEを開始デバイスとして有効化するためのconfiguredGrantConfigList IE内のRRCパラメータ。
【0102】
-UEがFFPの開始時に開始するSR設定に対応するPUCCHリソースを有するFFPにおいて開始デバイスとして動作することを可能にする、SR設定(例えば、SchedulingRequestToAddMod又はSchedulingRequestResourceConfig)におけるRRCパラメータ。
【0103】
-DCIフォーマットのTDRA表内の開始デバイスインジケータのための新しい列を追加するためのRRC設定。
【0104】
-対応するFFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを、各ビットが示すビットマップを含む、FBE動作のRRC設定。
【0105】
-各ビットマップ内の各ビットは、FFPがgNBによって開始されるかUEによって開始されるかを示す、設定されたビットマップのセット。一実施形態において、設定されたビットマップのセット間で1つのビットマップを選択するために、動的インディケーション(例えば、DCI)は、UEに送信され得る。
【0106】
-FFP認証(暗示的インディケーション)のために使用されるサーチスペースのモニタリング機会のミューティングのRRC設定。モニタリング機会のミューティングは、UEが開始デバイスとして動作するように命令する、暗黙のインディケーションであり得る。
【0107】
-FFPの前のシンボルをULシンボルとして示す、TDD設定(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon)。
【0108】
-FFPの前のシンボルをULシンボルとして示す、TDD設定(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)。
【0109】
-UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するBWPとして設定された1つ又は複数のUL BWP。例えば、UEは、下りリンクRRCシグナリングを介して複数のUL BWPを用いて設定されてよく、複数の設定されたUL BWPの間の1つ又は複数のUL BWPは、開始デバイス固有BWPとして示される。インディケーションは、BWP-UplinkDedicated IEに含まれてもよいが、これに限定されない。開始デバイス固有BWPが(gNBによって)アクティベートされるとき、UEは、アクティベートされた開始デバイス固有BWP上でPUSCH/PRACH/PUCCH送信のための開始デバイスとして動作し得る。
【0110】
-UEが開始デバイスとして動作するセルとして設定された1つ又は複数のサービングセル。例えば、UEは、下りリンクRRCシグナリングを介して複数のサービングセルで設定され、複数の設定されたサービングセルの間の1つ又は複数のセルが開始デバイス固有セルとして示される。インディケーションは、ServingCellConfig IEに含まれてもよいが、これに限定されない。開始デバイス固有セルが(gNBによって)アクティベートされたとき、UEは、アクティベートされた開始デバイス固有セル上でPUSCH/PRACH/PUCCH送信のための開始デバイスとして動作し得る。
【0111】
DCIインディケーションは、以下のフィールド/インディケーション/情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0112】
-UEを開始デバイスとして示す、ULグラントにおける新しいDCIフィールド。
【0113】
-UEを開始デバイスとして示す、ULグラントにおけるTDRAフィールド。
【0114】
-UEを開始デバイスとして示す、ULグラントにおけるChannelAccess-CPext-CAPCフィールド。
【0115】
-UEを開始デバイスとして示すために使用される、特定のDCIフォーマット。一実施形態において、特定のDCIフォーマットは、UEのグループのために使用され得る。
【0116】
-ビットマップのセットの中のビットマップを示すためのインジケータを含む、DCIフォーマット2_0。ビットマップ中の各ビットは、対応するFFPがgNBによって開始されるか、又はUEによって開始されるかを示し得る。DCIフォーマット2_0は、UEのグループのために使用され得る。
【0117】
-UEが開始デバイスとして動作する持続時間を示す、DCIフォーマット2_0。
【0118】
-FFPの開始のシンボルのために「ULシンボル」を示すスロットフォーマットインディケーションを含む、DCIフォーマット2_0。
【0119】
-複数のFFPのためのスロットフォーマットインディケーションを含む、DCIフォーマット2_0。
【0120】
MAC CEインディケーション
-UEは、アクティベーションMAC CE/DCIを受信すると、開始デバイスとして動作し得る。UEは、ディアクティベーションMAC CE/DCIを受信すると、開始デバイスとしての動作を停止し得る。
【0121】
タイマー
-タイマーは、UEが開始デバイスとして動作する期間を定義するために使用され得る。タイマーは、DCI/MAC CEインディケーションを受信すると、開始され得る。UEは、タイマーの満了時に開始デバイスとして動作することを停止し得る。
【0122】
FFPのための開始デバイスとしてUEをセットするためのDLシグナリングのいくつかの実施形態は、以下で開示される。以下の実施形態の場合、UEは、CCA期間の間にチャネルがクリア/アイドルであることを検知した可能性がある。
【0123】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されたフレキシブルシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、UEがDCIフォーマット2_0をモニターするが、FFPの前のシンボルのためのスロットフォーマットインディケーションのためのDCIフォーマット2_0を検出しないように設定され、UEは、以下である場合、CG PUSCHを送信してもよい、
-RRC構成は、FFPを開始することをUEに示す場合、又は
-DCIフォーマット2_0は、ビットマップのセットから選択されたビットマップを示すインジケータを含み、ビットマップは、各FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示し、UEは、UEによって開始されるべきFFPを示すビットマップを検出したことを示す場合。
【0124】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されたフレキシブルシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、UEがDCIフォーマット2_0をモニターし、FFPの前のシンボルのためにスロットフォーマットインディケーションのためのDCIフォーマット2_0を検出する場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信するように許可される、
-DCIフォーマット2_0が、UEがULシンボルとしてFFPの前にCG PUSCHを送信するように設定されたシンボルを示す場合、
-RRC設定が、FFPを開始することをUEに示す場合、又は
-RRC設定が、任意のFFPを開始することをUEに示す場合、又は
-DCIフォーマット2_0が、ビットマップのセットから選択されたビットマップを示すインジケータを含み、ビットマップは、各FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示し、UEは、UEによって開始されるべきFFPを示すビットマップを検出したことを示す。
【0125】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されたフレキシブルシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、UEがDCIフォーマット2_0を監視し、FFPの前のシンボルのためにスロットフォーマットインディケーションのためのDCIフォーマット2_0を検出する場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい、
-DCIフォーマット2_0は、UEがULシンボルとしてFFPの前にCG PUSCHを送信するように設定されたシンボルを示す場合、及び
-RRCパラメータは、configuredGrantConfigに設定され、FFPの開始時に開始する対応するCG PUSCHの送信のための開始デバイスとしてUEを有効にするように設定される場合。
【0126】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されているULシンボル又はフレキシブルシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、UEがDCIフォーマット2_0を監視するように設定されていない場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい、
-RRC設定は、FFPを開始することをUEに示し、RRC設定は、FFPの開始時に開始する対応するCG PUSCHの送信のための開始デバイスとしてUEを有効にするために設定されたRRCパラメータ、又は各ビットが、FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示すビットマップ、を含み得る場合。
【0127】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及びtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedが、UEに提供されず、且つUEが、DCIフォーマット2_0を監視するように設定されない場合、UEは、以下の場合、FFPの前でCG PUSCHを送信してもよい。
-RRC設定は、FFPを開始することをUEに示し、RRC設定は、FFPの開始時に開始する対応するCG PUSCHの送信のための開始デバイスとしてUEを有効にするために設定されたRRCパラメータ、又は各ビットが、FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示すビットマップ、を含み得る場合。
【0128】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されたULシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、且つUEが、DCIフォーマット2_0を監視するが、FFPの前のシンボルのためにスロットフォーマットインディケーションのためのDCIフォーマット2_0を検出しない場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい。
-RRC設定が、FFPを開始することをUEに示す場合、又は
-RRC設定が、任意のFFPを開始することをUEに示す場合、又は
-DCIフォーマット2_0が、ビットマップのセットから選択されたビットマップを示すインジケータを含まず、ビットマップが、各FFPがgNBによって開始されるかUEによって開始されるかを示す場合。
【0129】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、UEがCG PUSCHを送信するように設定されているULシンボルとしてFFPの前のシンボルを示し、且つUEが、DCIフォーマット2_0を監視し、FFPの前のシンボルのためにスロットフォーマットインディケーションのためにDCIフォーマット2_0を検出するように設定されている場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい。
-RRC設定が、FFPを開始することをUEに示す場合、又は
-RRC設定が、任意のFFPを開始することをUEに示す場合、又は
-DCIフォーマット2_0が、ビットマップのセットから選択されたビットマップを示すインジケータを含み、ビットマップが、各FFPがgNB又はUEによって開始されるかどうかを示し、且つUEが、UEによって開始されるべきFFPを示すビットマップを検出したことを示す場合。
【0130】
一実施形態において、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicated(設定されている場合)が、フレキシブルシンボルとしてFFP中のシンボルのセットを示し、且つUEが、FFPの開始時に開始しないCG PUSCHを送信するように設定され、UEが、DCIフォーマット2_0を監視するが、FFP中のシンボルのセットのためにスロットフォーマットインディケーションのためにDCIフォーマット2_0を検出しないように設定される場合、UEは、以下の場合、CG PUSCHを送信してもよい。
-CG PUSCHの開始からTproc,2の前に終了シンボルが終わるDCIフォーマット2_0のためのサーチスペースの監視機会が、存在しない場合。
【0131】
一実施形態において、SIB1が、FFPがUEによって開始されるべきであることを示すRRC設定を含む場合、UEは、FFPの開始時に開始するPRACHプリアンブルを使用して、FFPを開始することができる。
【0132】
一実施形態において、UEがPUSCHに関連付けられたPRACHプリアンブルを使用してFFPを開始した場合、UEは、FFP内のDLシグナルを検出することなく、MsgA-PUSCH-Resource内で設定されたPUSCHを送信することができる。
【0133】
一実施形態において、UEが選択されたRA_TYPEを2-stepRAとしてセットし、FFP内のMSGAのPRACHプリアンブルを送信した場合、UEは、MsgA-PUSCH-Resourceにおいて構成されたリソースが別のFFPの先頭にある場合、MSGAの対応するPUSCHの送信のための別のFFPのための開始デバイスとして動作し得る。
【0134】
一実施形態において、RARは、UEがRARによってスケジュールされたPUSCHを有するFFPにおいて開始デバイスとして動作することを示すインディケーションを含む。
【0135】
一実施形態において、少なくとも1つのSRがSR設定でトリガされ、(iが整数である、FFP#i内の)UEにおいて保留中である場合、UEは、以下の条件の内の1つ又は複数が満たされるとき、後続のFFP(例えば、FFP#i+1)におけるSR設定のための有効なPUCCHリソース上でSR送信を実行し得る。
-ネットワークが、SR設定に対応するPUCCHリソースを含むFFP内の開始デバイスとして動作するようにUEに示した、という条件、
-ネットワークが、UEが対応するSR設定からトリガされたSRを有するときはいつでも、開始デバイスとして動作することをUEに示した、という条件、及び
-UEが、チャネルがクリア/アイドルであることを(FFP#i内のCCAの間に)検知した、という条件。
【0136】
一実施形態において、インディケーションは、RRCシグナリング(例えば、SchedulingRequestResourceConfig)を介して提供され得る。
【0137】
UEのCG PUSCH送信がRBセットのすべてのリソースブロックで実行される場合、第1のそのようなUL送信のために、第1のそのようなUL送信がgNB又はUEによって開始されるチャネル占有内にある場合、UEは、cg-StartingFullBW-InsideCOTによって設定された値のセットから、送信のために適用されるべきサイクリックプレフィックス拡張の持続時間をランダムに決定し得る。一方で、UEは、第1のそのようなUL送信がgNB又はUEによって開始されるチャネル占有内にない場合、送信のために適用されるべき0のサイクリックプレフィックス拡張を決定し得る。
【0138】
UEのCG PUSCH送信が、第1のそのようなUL送信のために、RBセットの全てのリソースブロックよりも少ないリソースブロックで実行される場合、第1のそのようなUL送信がgNB又はUEによって開始されるチャネル占有内にある場合、UEは、cg-StartingPartialBW-InsideCOTによって設定された値のセットから、送信のために適用されるべきサイクリックプレフィックス拡張の持続時間をランダムに決定し得る。一方で、第1のそのようなUL送信がgNB又はUEによって開始されるチャネル占有内にない場合、UEは、送信のために適用されるべき0のサイクリックプレフィックス拡張を決定し得る。
【0139】
UEがチャネル占有時間の同じ開始時間を用いて、隣接gNBが別のFFPを開始することをブロックすることからFFPを開始することを回避するために、gNBは、configuredGrantConfig IEにおいて最大TAを設定し得る。UEが、その現在のTAが最大TAよりも大きいと決定した場合、UEは、CG PUSCH送信によってFFPを開始しない。
【0140】
〔実施形態#3:UE開始COTの共有〕
UEは、ETSI EN 301 893に従って、200ms毎にFFPの周期性を変更することができるため、以下の実施形態は、(FFPを開始するとき)UEによって使用されるFFPの周期性をgNBに示すために使用され得る。
【0141】
一実施形態において、UEがCG PUSCHのためのCOTを開始する場合、UEはCG-UCI内のFFPの周期性を示し得る。一実施形態において、3GPP TS内で特定された周期性の全ての値がUEによって選択され得る。一実施形態において、gNBは、UEによって選択され得る周期性のサブセットを設定することができ、UEは、サブセットから使用される周期性を選択し、選択された周期性の値をgNBに示し得る。周期性のサブセットを示す設定は、ブロードキャスト又は専用RRCシグナリングを介してUEに提供され得る。設定は、LBT BW、UL BWP、セルグループなどに固有であり得る。例えば、設定は、それがUL BWP固有である場合、BWP上りリンクにおいて提供され得る。設定は、それがセル固有である場合、UplinkConfigにおいて提供され得る。
【0142】
一実施形態において、gNBは、UEが開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの周期性を設定し得る。一実施形態において、gNBは、gNBが開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの別の周期性を設定し得る。FFPの周期性を示す設定は、ブロードキャスト又は専用RRCシグナリングを介してUEに提供され得る。設定は、LBT BW、UL BWP、又はセルグループなどに固有であり得る。例えば、設定は、それがUL BWP固有である場合、BWP-Uplinkにおいて提供され得る。設定は、それがセル固有である場合、UplinkConfigにおいて提供され得る。
【0143】
一実施形態において、UEがDG PUSCHのためのCOTを開始する場合、UEは、最後に送信されたCG PUSCHのCG-UCI内で示される値と同じFFPの周期性を使用し得る。一実施形態において、DG PUSCH送信の前にCG PUSCH送信がなかった場合、UEは、gNBがSIB1中でブロードキャストする周期性を使用し得る。
【0144】
一実施形態において、gNBは、(例えば、SIB1を介して)複数の周期性をブロードキャストし得る。各周期性は、それぞれ設定されたUL BWP又はサービスセルのために適用されることができる。UL BWPがアクティベートされるとき、FFP期間は、アクティブベートされたUL BWPに関連付けられた周期性にセットされ得る。
【0145】
一実施形態において、UEがDG PUSCHのためのCOTを開始する場合、UEは、ULグラント内で示されるFFPの周期性を使用し得る。一実施形態において、ULグラント内で示されるFFPの周期性は、UEケイパビリティの一部としてUEによって報告される値から選択され得る。
【0146】
一実施形態において、UEがDG PUSCHのためのCOTを開始する場合、UEは、MAC CE内のFFPの周期性を示し得る。
【0147】
UEによって開始されたCOTを他のUEと共有するために、gNBは、残りのCOTを他のUEと共有するためのDCIフォーマット2_0中のCO持続時間を示し得る。DCIフォーマット2_0は、グループ共通DCIフォーマットであってよい。他のUEの場合、残りのCOTを決定するために、DCIフォーマット2_0内のCO持続時間のインディケーションは、SIB1内で示されるFFPの情報よりも優先され得る。FFPを開始しないUEの場合、DCIフォーマット2_0がCO持続時間インディケーションを提供する場合、UEは、CO持続時間インディケーションに基づいて残りのCOTを決定することができる。DCIフォーマット2_0がCO持続時間インディケーションを提供しない場合、UEは、SIB1内で提供されるFFP設定に基づいて残りのCOTを決定することができる。FFPを開始するUEの場合、残りのCOTは、以前に開示されたようにgNBに示されたFFPの周期性に基づいて決定され得る。
【0148】
一実施形態において、UEは、FFPの認証のためのシグナルを送信することができ、他のUEは、シグナルを検出するように設定され得る。
【0149】
UEによって開始され、gNB及び他のUEと共有されるチャネル占有は、以下を満たすことができる。
【0150】
-UEは、少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検知した直後に、COTの開始時に開始するUL送信バーストを送信することができる。チャネルがビジーであると検出された場合、UEは、現在のCOT中に送信を実行しないことがある。
【0151】
-UEは、UL送信バーストと任意の以前の送信バーストとの間のギャップが16μsより大きい場合、少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるべきチャネルを検出した直後に、COT内でUL送信バーストを送信することができる。
【0152】
-UEは、UL送信バーストとDL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、チャネルを検出することなく、COT内でDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信し得る。
【0153】
-gNBは、COT内のUL送信バーストの後にDL送信バーストを以下のように送信することができる:DL送信バーストとUL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、gNBは、チャネルを検出することなく、チャネル占有時間内にUL送信バーストの後にDL送信バーストを送信することができる。DL送信バーストとUL送信バーストとの間のギャップが16μsを超える場合、gNBは、送信前に少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検出した後、COT内のUL送信バーストの後にDL送信バーストを送信することができる。
【0154】
-gNBは、COT内のDL送信バーストの後に、以下のようにDL送信バーストを送信することができる:gNBは、DL送信バーストと任意の以前のDL送信バーストとの間のギャップが16μsを超える場合、少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検出した直後に、COT内のDL送信バーストを送信することができる。
【0155】
-他のUEは、以下のように、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる:UL送信バーストとDL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、他のUEは、チャネルを検出することなく、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる。UL送信バーストとDL送信バーストとの間のギャップが16μsを超える場合、他のUEは、送信前に少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検出した後、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる。
【0156】
-他のUEは、以下のように、COT内のUL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる:UL送信バーストとUL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、他のUEは、チャネルを検出することなく、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる。UL送信バーストとUL送信バーストとの間のギャップが16μsを超える場合、他のUEは、送信前に少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのアイドルであるチャネルを検出した後、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができる。
【0157】
一実施形態において、「UEがUL送信バーストとDL送信バーストとの間のギャップが最大で16μsである場合、チャネルを検出することなく、COT内のDL送信バーストの後にUL送信バーストを送信することができ」は、DL送信バーストの後のCG PUSCH送信のためのcg-StartingFullBW-InsideCOT又はcg-StartingPartialBW-InsideCOT内の候補CP拡張値として「N OFDMシンボル(OS)-16μs-TA」を含むなど、CP拡張によって実現され得、Nは、1以上の正の整数であり得る。
【0158】
〔実施形態#4:非スロットベースの繰り返し〕
gNBが開始デバイスとして動作する場合、gNBは、PUSCH繰り返しに使用されないFFPの前のシンボル(又はスロット)の数を設定することができる。その上、UEは、FFPのアイドル期間と重複するシンボル(又はスロット)はPUSCH繰り返しタイプBのために使用しないと決定し得る。
【0159】
一実施形態において、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないFFPの前のシンボル(又はスロット)の数は、各FFPについて明示的に設定され得る。
【0160】
PUSCH繰り返しに使用されないFFPの前のシンボル(又はスロット)の数は、下りリンクRRCシグナリングを介してgNBによって、BWPごと又はサービングセルごとに事前設定され得ることに留意されたい。
【0161】
一実施形態において、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないFFPの前のシンボルの数は、gNBによって設定されるFFP認証に使用されるDLシグナルと、そのDLシグナルを検出するための対応する最小処理時間とから決定され得る。
【0162】
一実施形態において、ノミナル繰り返しは、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないシンボルの周りにセグメント化され得、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないシンボルは、FFPの前のシンボルと、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって示されるDLシンボルと、TS38.214v16.1.0で指定されるInvalidSymbolPatternによって示される無効シンボルと、FFPのアイドル期間と重複するシンボルとを含み得る。
【0163】
一実施形態において、ノミナル繰り返しは、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないシンボルの周りにセグメント化され得、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないシンボルは、gNBによって明示的に設定されたFFPの前のシンボルの数、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって示されるDLシンボル、TS38.214v16.1.0で指定されるInvalidSymbolPatternによって示される無効シンボル、及びFFPのアイドル期間と重複するシンボルを含み得る。
【0164】
一実施形態において、PUSCH繰り返しに使用されないシンボルと重複する場合、実際の繰り返しは送信されず、実際の繰り返しは、UEがセミスタティックDLシンボル及び無効シンボルの周りのノミナル繰り返しをセグメント化することによって決定される。
【0165】
一実施形態において、実際の繰り返しが、それがDCIフォーマット2_0によって示されるDLシンボル又はフレキシブルシンボルと競合する場合、又はそれがFFP認証のために使用されるDLシグナルの終了からのUE処理時間の持続時間の後ではない場合、送信されない。
【0166】
一実施形態において、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないFFPの前のシンボルの数は、InvalidSymbolPatternによって設定される。
【0167】
一実施形態において、PUSCH繰り返しタイプBに使用されないFFPの前のシンボルの数は、InvalidSymbolPattern2によって設定される。シンボルがInvalidSymbolPattern 又はInvalidSymbolPattern2 によって無効として設定されている場合、そのシンボルは、無効と見なされる。
【0168】
一実施形態において、UEは、UEがFFPを開始することが示されているFFPのためにInvalidSymbolPattern2を適用しない。FFPを開始することのインディケーションは、実施形態#3に従って、ULグラント又はRRC設定を介してもよい。
【0169】
〔実施形態#5:PRACH送信〕
gNBは、FFP認証のために使用されるDLシグナルと、そのDLシグナルを検出するための対応する最小処理時間とを設定することができる。
【0170】
SSB-to-ROマッピングの場合、ROがFFP認証のために使用されるDLシグナルの終了から設定された最小処理時間内にシンボルと重複する場合、UEは、SSB-to-ROマッピングのためのROを考慮しない。FFPのアイドル期間と重複するROは、SSB-to-ROマッピングにも使用されない。
【0171】
FFP認証のために使用されるDLシグナル及びそのDLシグナルを検出するための対応する最小処理時間の設定は、実施形態#1に基づき得る。
【0172】
一実施形態において、UEは、FFP内のROに関連付けられたタイプ0-PDCCHサーチスペース及びSSBを、FFPの認証のために使用されるDLシグナルと決定し得る。
【0173】
一実施形態において、DLシグナル及び対応する最小処理時間は、競合ベースランダムアクセス(CBRA)のためにSIB1によって提供され得る。
【0174】
一実施形態において、DLシグナル及び対応する最小処理時間は、競合フリーランダムアクセス(CFRA)のための専用RRCシグナリングによって提供され得る。
【0175】
実施形態#1に開示された方法に加えて、最小処理時間の決定のために、UEは、FFP認証に使用されるDLシグナルのSCS設定と、対応するPRACH送信のSCS設定との間の最小SCS設定のSCSを使用し得る。
【0176】
PRACH送信の場合、UEは、DLシグナルがFFPにおいて検出された場合、FFP内のROにおいて送信することができる。
【0177】
一実施形態において、UEが設定された最小処理時間よりも長いDLシグナル検出のための時間を必要とする場合、UEは、DLシグナル検出のためのUE処理時間内にRO上で送信しない。例えば、最小処理時間がUE処理ケイパビリティ2を有するTproc,2として設定されるが、UEは、DLシグナル検出のためにUE処理ケイパビリティ1を有するTproc,2を必要とする。
【0178】
実施形態#2において開示された方法に基づいて、PRACH送信によってFFPを開始することが示される場合、UEは、FFPにおいて第1のRO内で送信することができる。SSB-to-ROマッピングの場合、FFPの前のROのみが使用され得る。
【0179】
一実施形態において、gNBは、UEからのPRACH送信によって開始されるべきFFPの設定を、全てのUEに、提供し得る。SSB-to-ROマッピングの場合、UEは、UEからのPRACH送信によって開始されるように設定されたFFPの前のROと、gNBによって開始されるように設定又は示されたFFP内のFFP認証のために使用されるDLシグナルの終了からの最小処理時間内に入らないROとを使用することができる。
【0180】
一実施形態において、SSB-to-ROマッピングの場合、gNBは、FFPの前の、SSB-to-ROマッピングに使用されないシンボルの数を、各番号が示す一連の番号を設定することができる。一連の番号は、連続するFFPに繰り返し適用されてもよい。番号の設定は、FFPの前のDLシグナルの設定に基づいてもよい。
【0181】
一実施形態において、SSB-to-ROマッピングの場合、gNBは、無効なシンボルパターンを設定することができる。無効なシンボルパターンは、ビットマップであってもよく、ビットマップの各ビットは、シンボルが有効であるか無効であるかを示してもよい。シンボルの長さは、PRACH送信のSCSに基づき得る。無効なシンボルパターンは、DLシグナル検出のための処理時間及びFFPのアイドル期間を考慮する。
【0182】
1つのシナリオにおいて、複数のUEは、PUSCH及びPRACHによってFFPを開始することを意図する。PRACHを送信するUEがPUSCHを送信するUEによってブロックされることを回避するために、以下の方法が使用され得る。一実施形態において、UEがPRACH送信によってFFPを開始するとき、UEは、少なくとも検出スロット持続時間T_sl=9μsのためのチャネルがクリア/アイドルであることを検出した後、COTの開始時に開始するPRACHを送信することができ、検出スロットは、COTの開始時から設定された持続時間の前に終了する。チャネルがビジーであると検出された場合、UEは、現在のCOTの間に送信を実行しないことがある。
【0183】
図3は、本開示の一例としての実施形態に従った、免許不要帯域内のFBE動作のための方法300を示す。アクション302において、UEは、BSから、BSがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す第1のパラメータを受信する。アクション304において、UEは、BSから、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す第2のパラメータを受信する。FFPの第1の周期性は、FFPの第2の周期性とは無関係であり得る。BS開始COTのためのFFPの第1の周期性と、UE開始COTのためのFFPの第2の周期性とを別々に提供することによって、BS(たとえば、gNB)は、BS開始COT及びUE開始COTのための異なるFFP期間を設定する際に柔軟性を有する。従って、BSは、BSが開始デバイスとして動作するか、又はUEが開始デバイスとして動作するかのいずれかの異なるシナリオに対応する適切なFFP値を決定することができる。
【0184】
BSは、アクション302において、ブロードキャスト又は専用RRCシグナリングのいずれかを介して第1のパラメータを提供することができる。BSはまた、アクション304において、ブロードキャスト又は専用RRCシグナリングのいずれかを介して、第2のパラメータを提供し得る。一実施形態において、UEは、専用RRCシグナリングを介して第1のパラメータと第2のパラメータとを受信し得る。
【0185】
図4は、本開示の一例としての実施形態に従って、UEケイパビリティに基づいてFFPを設定するための方法400を示す。アクション410において、UEは、BSに、1つ又は複数のFFP周期値を示すUEケイパビリティ情報を送信する。UEケイパビリティ情報は、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するとき、UEによってサポートされる複数のFFP周期性値を示し得る。アクション402において、UEは、BSから、基地局がFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す第1のパラメータを受信する。アクション404において、UEは、BSから、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す第2のパラメータを受信する。FFPの第2の周期性は、UEケイパビリティ情報に基づいて設定され得る。一実施形態において、FFPの第2の周期性の値は、UEケイパビリティ情報内に示される1つ又は複数のFFP周期性値から選択され得る。BSは、UEによってサポートされる複数のFFP周期値の内の1つを選択し、それに応じて第2のパラメータをUEに提供する。
【0186】
図5は、本開示の一実施例としての実施形態に従った、FBE処理のためのBWP固有のFFPを設定するための方法500を示す。アクション502において、UEは、基地局がFBEアクションの開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第1の周期性を示す第1のパラメータを、BSから、受信する。アクション504において、UEは、UEがFBE処理の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第2の周期性を示す第2のパラメータを、BSから、受信し、第2のパラメータは、第1のBWP(例えば、第1のUL BWP)に固有である。アクション506において、UEは、UEがFBE処理の開始デバイスとして動作するときに使用されるFFPの第3の周期性を示す第3のパラメータを、BSから、受信し、第3のパラメータは、第2のBWP(例えば、第2のUL BWP)に固有である。したがって、UEが異なるBWP上でFBE処理の開始デバイスとして動作するとき、UEは、異なるFFP値を適用し得る。
【0187】
図6は、本開示の一実施例としての実施形態に従った、FFPを開始するためのUEによって実行される方法600を説明するためのものである。アクション602及びアクション604は、それぞれ、図3に示されるアクション302及びアクション304に対応し得る。アクション606において、UEは、1つ又は複数のFFPのためのFBE処理の開始デバイスとしてUEを有効化するためのインディケーションをBSから受信する。アクション608において、UEは、FFPの開始の直前に、免許不要帯域のチャネル上でCCAを実行する。UEは、チャネルがビジーであるか、又はアイドル/クリアであるかを決定するために、チャネルを検知することができる。アクション610において、UEは、チャネルがクリアであると決定した後、チャネル上でULグラント及びCGの内の少なくとも1つによってスケジュールされた1つ又は複数のUL送信を実行する。アクション610におけるスケジュールされたUL送信は、1つ又は複数のDG PUSCHリソース上の1つ又は複数のUL送信、及び/又は1つ又は複数のCG PUSCHリソース上の1つ又は複数のUL送信を含み得る。1つ又は複数のUL送信は、第2のパラメータに基づいて決定されたFFPのアイドル期間の前に終了する。
【0188】
一実施形態において、UEは、アクション606において、RRC設定を介してインディケーションを受信し得る。一実施形態において、RRC設定は、CG設定、SR設定、及びTDD設定の内の少なくとも1つを含み得る。一実施形態において、RRC設定は、ビットマップを含み得、ビットマップの各ビットは、対応するFFPがUEによって開始されるか、又はBSによって開始されるかを示す。一実施形態において、RRC設定は、UEがFBE動作の開始デバイスとして動作するBWP及びセルの内の少なくとも1つを示し得る。
【0189】
一実施形態において、UEは、アクション606において、DCIフォーマットを介してインディケーションを受信し得る。一実施形態において、DCIフォーマットは、インディケーションを搬送するための固有のフィールドを含むULグラントであり得る。一実施形態において、固有のフィールドは、TDRAフィールド及びChannelAccess-CPext-CAPCフィールドの内の1つであり得る。一実施形態において、DCIフォーマットは、UEのグループのためのDCIフォーマット2_0であり得る。DCIフォーマット2_0は、FFPの開始時にULシンボルを示すスロットフォーマットインジケータを含むことができる。
【0190】
図7は、本開示の一例としての実施形態に従った、無線通信のためのノード700を示すブロック図である。図7に示すように、ノード700は、トランシーバ720、プロセッサ728、メモリ734、1つ又は複数のプレゼンテーション部品738、及び少なくとも1つのアンテナ736を含み得る。ノード700はまた、無線周波数(RF)スペクトル帯域モジュール、BS通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、及びシステム通信管理モジュール、入力/出力(I/O)ポート、I/O部品、及び電源(図7には図示せず)を含むことができる。
【0191】
各部品は、1つ又は複数のバス740を介して互いに直接又は間接的に通信し得る。ノード700は、図1図6を参照して開示された様々な機能を実行するUE又はBSであり得る。
【0192】
トランシーバ720は、送信機722(例えば、送信/送信回路)及び受信機724(例えば、受信/受信回路)を有し、時間及び/又は周波数リソースパーティション情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。トランシーバ720は、使用可能な、使用不可能な、柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むがこれらに限定されない、異なるタイプのサブフレーム及びスロットにおいて送信するように設定され得る。トランシーバ720は、データ及び制御チャネルを受信するように設定され得る。
【0193】
ノード700は、様々なコンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体は、ノード700によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、並びに取り外し可能及び取り外し不可能な媒体の両方を含む。
【0194】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、揮発性媒体及び不揮発性媒体の両方、並びにコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又はデータといった、情報を記憶するための任意の方法又は技術において実施される取り外し可能媒体及び取り外し不可能な媒体を含み得る。
【0195】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、伝搬されたデータ信号を含まなくてもよい。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを、搬送波又は他のトランスポート機構といった、変調されたデータ信号において具現化し得、任意の情報配信媒体を含み得る。
【0196】
用語「変調されたデータ信号」は、その特徴の内の1つ又は複数が信号内の情報を符号化するように設定又は変更された信号を意味する。通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続といった、有線媒体と、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体といった、無線媒体とを含み得る。前述した部品のいずれかの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0197】
メモリ734は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含むことができる。メモリ734は、取り外し可能であっても、取り外し不可能であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。例としてのメモリは、固体状態メモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含むことができる。図7に示されるように、メモリ734は、例えば、図1図6に関連して、本明細書に開示される様々な機能をプロセッサ728に実行させるように設定される、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能命令732(例えば、ソフトウエアコード)を記憶し得る。代替的に、命令732は、プロセッサ728によって直接実行可能ではなく、ノード700に(たとえば、コンパイルされ、実行されたとき)本明細書で開示される様々な機能を実行させるように設定され得る。
【0198】
(例えば、処理回路を有する)プロセッサ728は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ728は、メモリを含み得る。プロセッサ728は、メモリ734から受信されたデータ730及び命令732と、トランシーバ720、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介して送信及び受信された情報とを処理し得る。プロセッサ728はまた、コアネットワークへの送信のために、アンテナ736を介してネットワーク通信モジュールへの送信のためにトランシーバ720に送信されるべき情報を処理し得る。
【0199】
1つ又は複数のプレゼンテーション部品738は、人又は別のデバイスにデータインディケーションを提示することができる。プレゼンテーション部品738の実施例は、ディスプレイデバイス、スピーカー、印刷部品、及び振動部品などを含み得る。
【0200】
本開示の観点において、開示された概念を実施するために、それらの概念の範囲から逸脱することなく、様々な技法が使用され得ることが明らかである。更に、いくつかの実施形態を具体的に参照しながら概念を開示してきたが、当業者は、それらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変更が行われ得ることを認識し得る。従って、開示された実施形態は、全ての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。本開示は、開示された特定の実施形態に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能であることも理解されたい。
【国際調査報告】