(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-15
(54)【発明の名称】消耗品包装アセンブリ
(51)【国際特許分類】
B41J 2/175 20060101AFI20230608BHJP
B65D 25/02 20060101ALI20230608BHJP
【FI】
B41J2/175 163
B41J2/175 165
B65D25/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022567618
(86)(22)【出願日】2021-04-30
(85)【翻訳文提出日】2022-11-07
(86)【国際出願番号】 CN2021091609
(87)【国際公開番号】W WO2021223685
(87)【国際公開日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】202020737137.6
(32)【優先日】2020-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021476167.2
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512246042
【氏名又は名称】珠海納思達企業管理有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100210251
【氏名又は名称】大古場 ゆう子
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲偉▼健
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲華▼峰
【テーマコード(参考)】
2C056
3E062
【Fターム(参考)】
2C056KC07
2C056KC30
3E062AA01
3E062AB20
3E062AC05
3E062ED01
(57)【要約】
消耗品包装アセンブリであって、消耗品容器(30)及び外装部(20)を含み、消耗品容器はチップ(330)を含み、外装部は、消耗品容器を収容する収容部を含み、外装部には第1貫通孔(21)及び第2貫通孔(22)が設けられ、第1貫通孔は、チップの少なくとも一部を露出させるために用いられ、第2貫通孔は、収容部の少なくとも一部を露出させて、消耗品容器を位置決めする。外装部を取り外すことなく消耗品容器におけるチップを操作することにより、外装部の廃棄を回避し、製造又はリワーク工程を減少させ、コストを低減し、効率を向上させる。第2貫通孔は、チップ装置の少なくとも一部を収容部の内部に挿入させることができ、チップ装置は、第2貫通孔を介して消耗品容器を位置決めすることができ、消耗品容器の外装部内における位置が一定でないことによってチップを正確に操作できないことが回避される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消耗品包装アセンブリであって、
前記消耗品包装アセンブリは、消耗品容器及び外装部を含み、前記消耗品容器は、チップを含み、前記外装部は、前記消耗品容器を収容する収容部を含み、
前記外装部には、第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられ、前記第1貫通孔は、前記チップの少なくとも一部を露出させるために用いられ、前記第2貫通孔は、前記収容部の少なくとも一部を露出させて、前記消耗品容器を位置決めするために用いられる、ことを特徴とする消耗品包装アセンブリ。
【請求項2】
前記第2貫通孔は、前記消耗品容器を位置決めするように、チップを操作するチップ装置の少なくとも一部が前記収容部の内部に挿入されるために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項3】
前記消耗品包装アセンブリの幅方向に沿って、前記外包装部に第1面及び第2面が設けられ、前記第1面と前記第2面が対向して設けられ、
前記チップは、前記第1面に対応し、前記チップは、前記第1面に平行であり、かつ前記第2面に対して前記第1面に近接して設けられ、前記第1貫通孔は、前記第1面に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項4】
前記消耗品包装アセンブリの幅方向に沿って、前記第1面と前記第2面のうちの少なくとも一方には、前記第2貫通孔が設けられる、ことを特徴とする請求項3に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項5】
前記消耗品包装アセンブリの長さ方向に沿って、前記外装部には、さらに第3面及び第4面が設けられ、前記第3面と前記第4面が対向して設けられ、
前記第3面と前記第4面のうちの少なくとも一方には、前記第2貫通孔が設けられる、ことを特徴とする請求項3に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項6】
前記消耗品包装アセンブリの長さ方向に沿って、前記外包装部には、第3面及び第4面が設けられ、前記第3面と前記第4面が対向して設けられ、
前記第1面と前記第2面のうちの少なくとも一方には、前記第2貫通孔が設けられ、前記第3面と前記第4面のうちの少なくとも一方には、前記第2貫通孔が設けられる、ことを特徴とする請求項3に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項7】
前記第2貫通孔は、複数設けられる、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項8】
前記消耗品包装アセンブリは、さらにブラケットを含み、前記ブラケットは、前記収容部に設けられ、前記ブラケットは、前記消耗品容器を積載するために用いられる、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項9】
前記第2貫通孔は、前記ブラケットの一部を露出させて、前記消耗品容器と前記ブラケットの組合体を位置決めする、ことを特徴とする請求項8に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項10】
前記ブラケットには、位置決め孔が設けられ、前記位置決め孔は、前記第2貫通孔と幅方向又は長さ方向に沿って揃えられる、ことを特徴とする請求項8に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項11】
前記消耗品包装アセンブリが、さらに保護部材を含み、
前記保護部材は、前記第1貫通孔の少なくとも一部を覆い、前記収容部と外部との連通を遮断するために用いられ、
前記保護部材は、前記第1貫通孔を遮蔽又は開放することができる、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項12】
前記保護部材は、上蓋及び下蓋を含み、前記上蓋は、前記下蓋に回動可能に接続され、前記下蓋は、前記外装部に接続され、かつ前記第1貫通孔にカバーされ、前記下蓋には第3貫通孔が設けられ、前記第3貫通孔は、前記第1貫通孔に連通し、
前記上蓋は、前記外装部に接続され、かつ前記外装部に対して移動可能であり、
前記上蓋が移動する過程において、前記第1貫通孔を遮蔽又は開放することができる、ことを特徴とする請求項11に記載の消耗品包装アセンブリ。
【請求項13】
前記上蓋と前記下蓋のうちの一方には、第1係止部が設けられ、他方には、第1係合部が設けられ、
前記第1係止部は、前記第1係合部と係合するか又は係合を解除することができ、かつ前記第1係止部が前記第1係合部と係合する場合、前記上蓋は、前記第3貫通孔を閉塞する、ことを特徴とする請求項12に記載の消耗品包装アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2020年5月8日に中国特許庁へ提出した、出願番号が202020737137.6であり、出願名称が「消耗品包装アセンブリ」である中国特許出願、および、2020年7月23日に中国特許庁へ提出した、出願番号が202021476167.2であり、出願名称が「消耗品包装アセンブリ」である中国特許出願の優先権を要求し、それらの内容が全て本願に援用される。
【技術分野】
【0002】
本願は、印刷技術分野に関し、特に消耗品包装アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
プリンタは、生産や生活に不可欠な装置であり、消耗品容器は、プリンタにおける消耗品であり、消耗品容器が使用済みである場合、新たな消耗品容器を交換する必要がある。市販の消耗品容器は、いずれも外装部を備えて一緒に販売され、消耗品包装アセンブリと呼ばれる。チップとは、消耗品容器に情報を記憶し、プリンタとデータ伝送を行う装置である。プリンタの電子システムがアップグレードしたり、消耗品を点検する必要があったり、チップに記憶された検証情報(チップに記憶されたシリアル番号情報)を交換する必要があったりする場合にチップ内に記憶された情報をリセット、書き換え又は検出する必要があるとき、消耗品を製造する企業は、既に包装された消耗品包装アセンブリにおいて、外装部を取り外して、消耗品容器を取り出す必要があり、次に消耗品容器におけるチップを操作する。操作が完了した後、消耗品容器を新たな外装部に入れて、新たな消耗品包装アセンブリを形成する必要がある。
【0004】
この技術案は、外装部の廃棄や工程の増加をもたらし、コストが上昇し、製造効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、消耗品包装アセンブリを提供し、外装部の使用率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例は、消耗品包装アセンブリを提供し、前記消耗品包装アセンブリは、消耗品容器及び外装部を含み、前記消耗品容器は、チップを含み、前記外装部は、前記消耗品容器を収容する収容部を含み、
前記外装部には、第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられ、前記第1貫通孔は、前記チップの少なくとも一部を露出させるために用いられ、前記第2貫通孔は、前記収容部の少なくとも一部を露出させて、前記消耗品容器を位置決めするために用いられる。
【0007】
可能な設計において、前記第2貫通孔は、前記消耗品容器を位置決めするように、チップを操作するチップ装置の少なくとも一部が前記収容部の内部に挿入されるために用いられる。
【0008】
可能な設計において、前記消耗品包装アセンブリの幅方向に沿って、前記外装部には第1面と第2面が設けられ、前記第1面と前記第2面が対向して設けられ、
前記チップは前記第1面に対応し、前記チップは、前記第1面に平行であり、かつ前記第2面に対して前記第1面に近接して設けられ、前記第1貫通孔は、前記第1面に設けられる。
【0009】
可能な設計において、前記消耗品包装アセンブリの幅方向に沿って、前記第1面と前記第2面のうちの少なくとも一方には、前記第2貫通孔が設けられる。
【0010】
可能な設計において、前記消耗品包装アセンブリの長さ方向に沿って、前記外装部にはさらに第3面及び第4面が設けられ、前記第3面と前記第4面が対向して設けられ、
前記第3面と前記第4面のうちの少なくとも一方には、前記第2貫通孔が設けられる。
【0011】
可能な設計において、前記消耗品包装アセンブリの長さ方向に沿って、前記外装部には第3面及び第4面が設けられ、前記第3面と前記第4面が対向して設けられ、
前記第1面と前記第2面のうちの少なくとも一方には、前記第2貫通孔が設けられ、前記第3面と前記第4面のうちの少なくとも一方には、前記第2貫通孔が設けられる。
【0012】
可能な設計において、前記第2貫通孔は、複数設けられる。
【0013】
可能な設計において、前記消耗品包装アセンブリは、さらにブラケットを含み、前記ブラケットは、前記収容部に設けられ、前記ブラケットは、前記消耗品容器を積載するために用いられる。
【0014】
可能な設計において、前記第2貫通孔は、前記ブラケットの一部を露出させて、前記消耗品容器と前記ブラケットの組合体を位置決めする。
【0015】
可能な設計において、前記ブラケットには位置決め孔が設けられ、前記位置決め孔は、前記第2貫通孔と幅方向又は長さ方向に沿って揃えられる。
【0016】
可能な設計において、前記消耗品包装アセンブリは、さらに保護部材を含み、前記保護部材は、前記第1貫通孔の少なくとも一部を覆い、前記収容部と外部との連通を遮断するために用いられ、
ここで、前記保護部材は、前記第1貫通孔を遮蔽又は開放することができる。
【0017】
可能な設計において、前記保護部材は、上蓋及び下蓋を含み、前記上蓋は、前記下蓋に回動可能に接続され、前記下蓋は、前記外包装部に接続され、かつ前記第1貫通孔にカバーされ、前記下蓋には第3貫通孔が設けられ、前記第3貫通孔は、前記第1貫通孔に連通し、
前記上蓋は、前記外装部に接続され、かつ前記外装部に対して移動可能であり、
前記上蓋が移動する過程において、前記第1貫通孔を遮蔽又は開放することができる。
【0018】
可能な設計において、前記上蓋と前記下蓋のうちの一方には、第1係止部が設けられ、他方には、第1係合部が設けられ、
前記第1係止部は、前記第1係合部と係止又は係止解除することができ、かつ、前記第1係止部が前記第1係合部と係止する場合、前記上蓋は、前記第3貫通孔を閉塞する。
【発明の効果】
【0019】
本願の実施例において、消耗品包装アセンブリの外装部には第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられ、第1貫通孔は、チップの少なくとも一部を露出させることができ、それにより外装部を取り外すことなく、消耗品容器におけるチップを操作可能であり、外装部の廃棄を減少させ、外装部の製造又は外装部の再加工のリワーク工程を減少させ、コストを低減し、効率を向上させることができる。第2貫通孔は、収容部の少なくとも一部を露出させ、チップ装置は、第2貫通孔により消耗品容器を位置決めすることができ、これにより消耗品容器の外装部内での位置が一定でないことによってチップを正確に操作できないという状況が回避される。
【0020】
以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、単に例示的なものであり、本願を限定するものではないと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本願に適合する実施例を示し、かつ明細書と共に本願の原理を解釈するために用いられる。
【
図4】実施例1の消耗品包装アセンブリの模式図である。
【
図5】実施例1の消耗品包装アセンブリ及びチップ装置の模式図である。
【
図6】実施例2のブラケットペーパーカードの模式図である。
【
図8】実施例2のブラケット及び消耗品容器の模式図である。
【
図10】実施例3の消耗品包装アセンブリの模式図である。
【
図11】実施例4の消耗品容器及びブラケットの模式図である。
【
図13】実施例4の消耗品包装アセンブリの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本願の技術案をよりよく理解するために、以下に図面を参照しながら本願の実施例を詳細に説明する。
【0023】
明らかなように、説明される実施例は、本願の一部の実施例に過ぎす、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者は、創造的労力をかけない前提で得られる他の実施例の全ては、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0024】
本願の実施例において使用される用語は、特定の実施例を説明することだけの目的に用いられるものであり、本願を限定することを意図するものではない。本願の実施例及び添付の特許請求の範囲に使用される単数の形式の「1種」、「前記」及び「当該」は、文脈上別に解すべき場合を除き、複数の形式も含む趣旨である。
【0025】
理解されるように、本明細書で使用される用語「及び/又は」は、関連対象を記述する関連関係だけであり、3種類の関係が存在してもよいことを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、A及びBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合という3種類の状況を示すことができる。また、本明細書における文字「/」は、一般的に、前後関連対象が「又は」の関係にあることを示す。
【0026】
なお、本願の実施例に記述された「上」、「下」、「左」、「右」などの方位語は、図面に示された角度で記述されるものであり、本願の実施例を限定するものではないと理解されるべきである。また、文脈において、理解されるように、一つの素子が他の素子「上」又は「下」に接続されることを言及する場合、それは、他の素子「上」又は「下」に直接接続されるだけでなく、中間素子を介して他の素子「上」又は「下」に間接的に接続されてもよい。
【0027】
実施例1
【0028】
図1は、実施例1の消耗品容器の模式図である。
図1に示されるのは、複数の消耗品容器である。各消耗品容器30の構造は一致し、
図1に示されるように、消耗品容器30は、略直方体形状を呈し、6つの面を有し、それぞれが底面30f、頂面30e、第1側面30a、第2側面30b、第3側面30c、第4側面30dである。消耗品容器30は、ユーザがそれをプリンタに取り付けた後に、プリンタの印刷動作のために印刷原材料を提供することができる。
【0029】
消耗品容器30には、本体310と、固定部材320と、チップ330と、供給口340とが設けられている。
【0030】
消耗品容器30は、インクカートリッジであってもよく、トナーカートリッジであってもよく、インクリボンであってもよい。印刷原料は、インク、トナーなどであってもよい。本体310内に印刷原材料が貯蔵され、必要な場合に供給口340を介してプリンタに印刷原材料を提供する。固定部材320は、消耗品容器30をプリンタに固定するために用いられる。固定部材320には、さらに第2係止部321を有する。第2係止部321は、プリンタにおける第2係合部とマッチングして、消耗品30をプリンタに固定する。消耗品容器30がプリンタに取り付けられるとき、チップ330とプリンタとの間に電気信号の伝送を行う。チップ330には、印刷原材料の種別情報、消耗品容器30内の印刷原材料の貯蔵量情報、消耗品型番情報等が記憶されている。チップ330には、さらに端子331が設けられている。具体的には、チップ330上の端子331は、プリンタに当接し、それにより電気信号の伝送を行うことができる
【0031】
図1に示されるように、供給口340は、消耗品容器30の底面30fに設けられ、チップ330及び固定部材320は、第1側面30aに設けられる。ここで、固定部材320は、支点を中心として回転するハンドルであってもよく、固定部材320は、平行に移動する留め具であってもよく、固定部材320は、弾性作用を有する弾性部材であってもよい。
【0032】
図2、
図3は、実施例1の外装部の模式図である。外装部20内に収容部を有し、消耗品容器30を収容することができる。外装部20は、1つの消耗品容器30を収容してもよく、複数(2つ、3つ、4つ…)の消耗品容器30を収容してもよい。外装部20は、略立方体又は直方体形状を呈する。外装部20は、第1面20a、第2面20b、第3面20c、第4面20d、第5面20e及び第6面20fを有する。外装部20は、第1貫通孔21と第2貫通孔22とを有する。
図2、
図3に示されるように、外装部20内に収容部を有し、当該収容部は、4つの消耗品容器30を収容することができ、当該4つの消耗品容器30は、同一プリンタに適用される4種類の異なる色(例えば、黒色、赤色、黄色、青色)の消耗品容器であってもよく、4つの全く同じ同製品(例えば、T 1812C)であってもよい。三次元直交座標系XYZを確立すると、第1面20a、第2面20bは、Y軸方向に対向して設けられ、かつ第1面20aが第2面20bに指向する方向を+Y軸方向とし、ここで、Y軸が幅方向であり、第3面20c、第4面20dは、X軸方向に対向して設けられ、かつ第3面20cが第4面20dに指向する方向を+X軸方向とし、ここで、X軸が長さ方向であり、第5面20e、第6面20fは、Z軸方向に対向して設けられ、かつ第5面20eが第6面20fに指向する方向を+Z軸方向とし、ここで、Z軸が高さ方向である。第3面20c、第4面20dは、第1面20a、第2面20bと交差して設けられる。第5面20e、第6面20fは、第1面20a、第2面20b、第3面20c、第4面20dと交差して設けられる。第1貫通孔21は、第1面20aに設けられ、第2貫通孔22は、第3面20c及び第4面20dに設けられる。
【0033】
さらに、第1貫通孔21は、外装部20の第1面20aを貫通する貫通孔である。第2貫通孔22は、第3面20cを貫通する一つ又は複数の第1孔221、第4面20dを貫通する一つ又は複数の第2孔222に分けられ、第1孔221と第2孔222の位置が対向して設けられる。
図2、
図3に示されるように、第1孔221は、3つであり、第2孔222は、3つである。第2貫通孔22は、消耗品容器30を位置決めするように、収容部の一部を露出させることができる。
【0034】
さらに、第2貫通孔22は、第3面20c及び第4面20dのうちの少なくとも一方に設けられる。好ましくは、第2貫通孔22は、第3面20c及び第4面20dに設けられ、具体的には、第1孔221は、第3面20cに設けられ、第2孔222は、第4面20dに設けられる。
【0035】
図4は、実施例1の消耗品包装アセンブリの模式図である。
図5は、実施例1の消耗品包装アセンブリ及びチップ装置の模式図である。消耗品包装アセンブリ100は、チップ330を操作するチップ装置50と協働することができる。消耗品包装アセンブリ100は、消耗品容器30と、外装部20とを含む。ここで、消耗品容器30は、チップ330を含み、外装部20は、消耗品容器30を収容する収容部を含む。収容部は、一つ又は複数の消耗品容器30を収容可能である。チップ装置50は、操作ヘッド51と、位置決めポスト52とを有する。位置決めポスト52は、第1位置決めポスト521と第2位置決めポスト522に分けられる。
【0036】
第2貫通孔22は、消耗品容器30を位置決めするように、チップ330を操作するためのチップ装置50の少なくとも一部が収容部の内部に挿入されるために用いられることができる。
図4及び
図5に示されるように、本実施例において、外装部20の収容部には、4つの消耗品容器30が収容されている。外装部20は、第1貫通孔21と第2貫通孔22とを有する。一つ又は複数の消耗品容器30を外装部20内に装入した後、第1貫通孔21は、チップ330の少なくとも一部を露出させることができ、第2貫通孔22は、チップ装置50の少なくとも一部を収容部の内部に挿入して消耗品容器30を位置決めすることを可能にする。消耗品容器30を外装部20内に装入した後、消耗品容器30の第1側面30aは、外装部20の第1面20aの位置に対応し、チップ330は、第1面20aに対応し、すなわち、消耗品容器30の第1側面30aは、外装部20の第1面20aに最も近接する。さらに、消耗品容器30の第1側面30aは、外装部20の第1面20aと平行でありかつ最も近接する。チップ330は、第1面20aに平行であり、チップ330は、第2面20bに対して第1面20aに近接する。消耗品容器30の第2側面30bは、外装部20の第2面20bの位置に対応し、消耗品容器30の底面30fは、外装部20の第6面20fの位置に対応し、消耗品容器30の頂面30eは、外装部20の第5面20eの位置に対応し、消耗品容器30の第3側面30cは、外装部20の第3面20cの位置に対応し、消耗品容器30の第4側面30dは、外装部20の第4面20dの位置に対応する。第1側面30aに位置するチップ330の少なくとも一部は、第1面20aに位置する第1貫通孔21から露出することができる。さらに、第1貫通孔21は、チップ330を全部露出させることができる。チップ装置50の操作ヘッド51は、第1貫通孔21を介してチップ330と電気的に接続し、さらにチップ330を操作することができる。これにより、外装部20を取り外すことなく消耗品容器30におけるチップを操作することが可能となり、外装部20の廃棄を減少させて、外装部20の製造又はリワーク工程を減少させ、コストを低下させ、効率を向上させることができる。
【0037】
さらに、電気的接続の形式は、2つの導電部材の直接接触であってもよく、2つの導電部材が3つ目の部材によって接続されるものであってもよい。
【0038】
しかしながら、消耗品容器30は、外装部20内で可動であり、消耗品容器30は、一定の可動空間を有するため、チップを操作する過程においてチップ装置50がチップとの電気的接続を正確に行えず、チップ330を正確に操作できないことを引き起こす恐れがある。消耗品容器30の位置がずれると、チップ装置50の操作ヘッド51とチップ330との間の接触がずれてしまい、チップ装置50がチップ330を操作できない状況を引き起こす恐れがある。
【0039】
第2貫通孔22は、そのうちの一つの消耗品容器30の第3側面30cの一部を露出させることができ、それにより、チップ装置50の一部(チップ装置50の位置決めポスト52)を収容部内に深く入り込んで消耗品容器30と接触することができ、それにより、消耗品容器30を固定する。
【0040】
図2~
図5に示されるように、本実施例において、位置決めポスト52は、第1位置決めポスト521と第2位置決めポスト522に分けられる。第2貫通孔22は、第3面20cを貫通する一つ又は複数の第1孔221と、第4面20dを貫通する一つ又は複数の第2孔222とに分けられ、第1孔221と第2孔222の位置が対向して設けられる。第1位置決めポスト521が第1孔221を通過して収容部に挿入されて消耗品容器30の第3側面30cと接触し、第2位置決めポスト522が第2孔222を通過して収容部に挿入されて消耗品容器30の第4側面30dと接触して、消耗品容器30を位置決めすることによって、消耗品容器30のチップ装置に対する位置が唯一に固定される。その後、操作ヘッド51は、第1貫通孔21を通過してチップ330を操作する。
【0041】
第1位置決めポスト521、第2位置決めポスト522の数及び位置は、第1孔221、第2孔222の数及び位置に対応し、第1孔221は、3つであり、第2孔222は、3つであり、第1位置決めポスト521は、3つであり、第2位置決めポスト522は、3つである。
【0042】
チップ装置50は、第2貫通孔22を介して消耗品容器30を位置決めすることができるため、消耗品容器30の外装部20内での位置が一定でないことによりチップを正確に操作できないことが回避される。
【0043】
第1孔221と第2孔222の数及び位置は対応し、第1位置決めポスト521、第2位置決めポスト522の数及び位置は、第1孔221、第2孔222の数及び位置に対応し、このように、第1位置決めポスト521及び第2位置決めポスト522は、消耗品容器30を位置決めするときに、安定して固定することができ、位置決め位置が対応しないことによる消耗品容器30の偏向、歪みの状況が回避される。
【0044】
さらに、接触とは、2つの部材(ここではチップ装置50の位置決めポスト52と消耗品容器30)が直接的に接触してもよく、2つの部材が第3部材を介して間接的に接触してもよい。例えば、4つの消耗品容器30は、プラスチックフィルムで包まれた後、外装部20に装入される。チップ装置50を用いてチップ330を操作する必要がある場合、チップ装置50の位置決めポスト52は、第2貫通孔22を介して消耗品容器30を包むプラスチックフィルムに直接当接することになり、消耗品容器30を位置決めすることもできる。また、4つの消耗品容器30をプラスチック袋内に装入して、第3側面30c、第4側面30dがすべてプラスチック袋によって覆われ、プラスチック袋と消耗品容器の組合体がともに外装部20に装入されるようにしてもよい。チップ装置50を用いてチップ330を操作する必要がある場合、チップ装置50の位置決めポスト52は、第2貫通孔22を介してプラスチック袋に直接当接することになり、消耗品容器30を位置決めすることもできる。同時に、プラスチック袋は、チップ330に対応する開口位置を有し、チップ330と操作ヘッド51との電気的接続を保証することができる。また、他の包装類物質で消耗品容器30を包むか又は被覆してから外装部20に装入してもよい。
【0045】
外装部20は、銅板カード紙、白カード紙又は白板紙などの材料で製造される。さらに、外装部20は、平板状ペーパーカードを折り畳んで形成されてもよい。
【0046】
さらに、第1貫通孔21、第2貫通孔22は、円孔、角孔、楕円孔、異形孔などであってもよい。
【0047】
実施例2
【0048】
図6~
図8は、実施例2に対応する模式図である。
図6は、実施例2のブラケットペーパーカードの模式図である。
図7は、実施例2のブラケットの模式図である。
図8は、実施例2のブラケット及び消耗品容器の模式図である。
【0049】
ブラケット40は、ブラケットペーパーカード40´が折り畳まれたものである。ブラケットペーパーカード40´は、本体41と、第1フラップ42と、第2フラップ43と、第3フラップ44とを有する。第1フラップ42は、第1接着剤箇所420を有し、第2フラップ43は、第2接着剤箇所430を有し、第3フラップ44は、第3接着剤箇所440を有する。第1接着剤箇所420、第2接着剤箇所430及び第3接着剤箇所440には接着剤を塗布するか又は両面テープを張り付けてもよく、その後に
図6に破線で示される位置に応じて折り畳み、第1接着剤箇所420、第2接着剤箇所430及び第3接着剤箇所440が本体41に固定される。折り畳まれた後、第1フラップ42は、第1固定箇所421を形成し、第2フラップ43は、第2固定箇所431を形成し、第3フラップ44は、第3固定箇所441を形成する。第1固定箇所421、第2固定箇所431及び第3固定箇所441は、本体41に対して突起し、三者の間に空間450が形成され、この空間450は、消耗品容器30の少なくとも一部を収容することができる。第1固定箇所421、第2固定箇所431、第3固定箇所441は、消耗品容器30を担持し、消耗品容器30を固定してもよい。消耗品容器30がブラケット40に配置された後、第1固定箇所421、第2固定箇所431、第3固定箇所441は、消耗品容器30に当接することにより、消耗品容器30を固定することができる。
【0050】
本実施例の構造において、複数の消耗品容器30は、ブラケット40に固定的に配置され、製造過程において、ブラケット40は、複数の消耗品容器30の半製品又は完成品を積載して輸送するために用いられ、すなわちブラケット40は、消耗品容器30と共に貯蔵し、転移し、輸送する。製造効率を向上させ、複数の消耗品容器30を指定の方式で配置しやすく、製造過程における利便性を向上させ、自動化製造を実現しやすく、同時に製造過程において消耗品容器30を指定の姿勢で統一的に配置できないことによりチップ330が汚損されることを回避することができる。消耗品容器30をチップ装置から往復着脱する工程が最適化され、製造効率を向上させる。
【0051】
さらに、製造過程において全体の消耗品容器30をブラケット40に取り付けて固定し、修復、修正又は検出するときに全体の消耗品容器に対して修復、修正及び検出を同時に行うので、時間の節約が図られ、効率を向上させる。
【0052】
ブラケット40は、銅板カード紙、白カード紙又は白板紙などの材料で製造される。また、ブラケット40は、ゴム、PP、PS、ABSなどの材料で射出成形やブロー成形されてもよい。ブラケット40は、金属などの材質でプレス又はダイカストなどのプロセスにより製造されてもよい。ブラケット40は、さらにゴムなどの材質で製造されてもよく、この場合、消耗品容器30とブラケット40は、締り嵌めであり、消耗品包装アセンブリ100が輸送や貯蔵過程において緩衝作用を果たすことができる。
【0053】
消耗品容器30をブラケット40に取り付けた後、ともに外装部20に装入して、消耗品包装アセンブリを形成する。
【0054】
さらに、ブラケット40がチップ330を遮蔽せず、外包装部20内に装入された後、チップ330の少なくとも一部も露出し、同様に実施例1に記載された有益な効果を奏することができる。
【0055】
その他は、実施例1と一致する。
【0056】
実施例3
【0057】
図9は、実施例3の外装部20の模式図である。
図10は、実施例3の消耗品包装アセンブリの模式図である。
【0058】
第2貫通孔22は、第1面20a及び第2面20bのうちの少なくとも一方に設けられてもよい。本願の実施例において、第2貫通孔22は、第1面20a及び第2面20bに設けられる。消耗品容器30が外装部20に装入されて消耗品包装アセンブリ100が形成される。
図9及び
図10に示されるように、第2貫通孔22は、第1面20aに形成され、第1面20aにおける第3面20c及び第4面20dに近接する位置に分布する。チップ装置50を用いてチップ330を操作する必要がある場合、チップ装置50の位置決め部は、第2貫通孔22を介して消耗品容器30の第3側面30c、第4側面30dを挟持して消耗品容器30を固定する。さらに、消耗品容器30の第3側面30c、第4側面30dの少なくとも一部が露出し、作業者が第3側面30c、第4側面30dの位置を正確に識別しやすくなる。
【0059】
また、第2貫通孔22は、第1面20a及び第2面20bのうちの少なくとも一方、並びに、第3面20c及び第4面20dのうちの少なくとも一方に設けられる。
【0060】
その他は、第2貫通孔22は、第5面20e及び第6面20fのうちの少なくとも一方に設けられてもよく、チップ装置50を使用してチップ330を操作する必要がある場合、チップ装置50の位置決め部は、第2貫通孔22を介して消耗品容器30の第3側面30c、第4側面30dを挟持して消耗品容器30を固定する。
【0061】
さらに、第2貫通孔22は、第3面20c及び第4面20dのうちの少なくとも一方、並びに第5面20e及び第6面20fのうちの少なくとも一方に設けられてもよい。
【0062】
その他は、実施例1と一致する。
【0063】
実施例4
【0064】
図11は、実施例4の消耗品容器及びブラケットの模式図である。
図12は、実施例4の外装部の模式図である。
図13は、実施例4の消耗品包装アセンブリの模式図である。
【0065】
消耗品包装アセンブリ100は、さらにブラケット60を含む。ブラケット60は、生産過程において消耗品容器30を積載する。ブラケット60は、PP、PS、ABSなどの材料で射出成形される。ブラケット60は、位置決め枠体と、ウィンドウ630と、第1位置決め孔610と、第2位置決め孔620とを有する。位置決め枠体は、消耗品容器30を位置決めすることができる。ウィンドウ630は、チップ330を覆わず、チップ330を露出させることができる。第1位置決め孔610、第2位置決め孔620は、チップ装置50の位置決めポスト52に接合され、第2貫通孔22は、ブラケット60の一部を露出させることにより、消耗品容器30とブラケット60の組合体を位置決めする。具体的には、チップ装置50の位置決めポスト52は、第1位置決め孔610、第2位置決め孔620内に挿入されて、ブラケット60及び消耗品容器30を位置決めする。さらに、ブラケット60は、さらに仕切り壁を有し、消耗品容器30をそれぞれ固定することができる。第2貫通孔22は、ブラケット60における位置決め孔の位置に対応している。
【0066】
第2貫通孔22は、外装部20の同一の面に設けられる2つの孔を含み、それぞれ第1サブ孔225、第2サブ孔226であり、第1サブ孔225は、円孔であり、第2サブ孔226は、楕円孔であり、対応的には、第1位置決め孔610は、円孔であり、第2位置決め孔620は、楕円孔である。第1サブ孔225が円孔であり、第2サブ孔226が楕円孔であり、第1位置決め孔610が円孔であり、第2位置決め孔620が楕円孔であることにより、位置決めポスト52を挿入するときに一定の調整空間を有することができる。第1サブ孔及び第2サブ孔がいずれも円孔であると、位置決めポスト52が第2貫通孔22及び第1位置決め孔610、第2位置決め孔620に挿入されるときに干渉が発生してしまい、位置決めポスト52を第2貫通孔22及び第1位置決め孔610、第2位置決め孔620にスムーズに挿入することができなくなる恐れがある。
【0067】
ブラケット60を位置決めすることにより、製造過程において、製造装置が消耗品容器30に生じた押圧、クランプなどによる圧痕、汚損の状況が回避される。
【0068】
さらに、第2貫通孔22は、複数の孔を含み、少なくとも一つの孔は、楕円孔である。第2貫通孔22の数及び位置は、ブラケット60における位置決め孔に対応する。これによって、位置決めポスト52を第2貫通孔に挿入するときに一定の調整空間を有することができる。
【0069】
一方、ブラケット60に位置決め孔が開設されないと、第2貫通孔22の位置は、ブラケット60の壁面の位置に対応する。チップ装置50を用いてチップ330を操作する必要がある場合、チップ装置50の位置決め部(位置決めポスト52であってもよい)は、第2貫通孔22を介してブラケット60の壁面を位置決めする(挟持するか又は2つの側面により押圧することができる)。さらに、チップ装置50の位置決め部は、ブラケット60における位置決め孔及びブラケット60の壁面と同時に位置決めすることができる。ブラケット60を位置決めすることにより、製造過程において、製造装置が消耗品容器30に生じた押圧、クランプなどによる圧痕、汚損の状況が回避される。
【0070】
その他は、実施例1と一致する。
【0071】
また、外装部20の外側の少なくとも2つの面に封止膜を被覆するように構成されてもよい。
【0072】
消耗品容器30の損傷しやすい部分の周辺に緩衝部材23が配置され、損傷しやすい部分の損傷を回避するために用いられる。
図1に示されるように、本実施例における消耗品30の損傷しやすい部分は、固定部材320であり、固定部材が外部からの衝撃を受けやすいなどの原因で損傷が発生しやすいためである。固定部材320の周辺に緩衝部材23が配置され、固定部材320の損傷を回避するために用いられる。
【0073】
実施例5
【0074】
実施例1~実施例4に基づいて、各実施例における消耗品包装アセンブリ100は、さらに保護部材70を含むことができ、設けられる保護部材70について、外装部20に設けることができ、保護部材70は、第1貫通孔21又は第2貫通孔22の少なくとも一部を覆い、収容部と外部との連通を遮断するために用いられる。さらに、保護部材70は、少なくとも第1貫通孔21又は第2貫通孔22を覆い、収容部と外部との連通を完全に遮断する。
【0075】
具体的には、設けられる保護部材70について、それが内部と外部との連通を制限することを実現するために、設けられる保護部材70は、保護膜構造であってもよく、外装部20及び/又は消耗品容器30に取り外し可能に接続され、当該保護膜は、対応する第1貫通孔21又は第2貫通孔22を封止するように、防水、防塵、空気流通防止を行うことができる。保護膜の封止効果を保証し、かつ使用者の操作を容易にして対応する開口を開放及び封止しやすくするために、保護膜は、接着剤により接続されてもよく、接着剤を採用する材料は、使い捨てものであってもよく、繰り返して使用されるものであってもよい。保護部材70は、第1貫通孔21または第2貫通孔22を遮蔽または開放することができる。チップをリセット又は書き換えする必要がある場合、保護膜を引き裂き、その後に第1貫通孔21又は第2貫通孔22を介してチップを操作し、操作を完了した後、粘性材料で第1貫通孔21又は第2貫通孔22を覆う。保護部材は、自己粘着テープ、貼付タイプのプラスチックフィルムなどであってもよい。
図14は、実施例5の保護部材の模式図である。
【0076】
印刷装置は、消耗品包装アセンブリ100及び保護部材70を含み、消耗品包装アセンブリ100は、外装部20を含み、外装部20には第1貫通孔21が設けられ、第1貫通孔21は、外装部20内に収容されたチップ330の少なくとも一部を露出させるために用いられ、第2貫通孔22は、消耗品容器30/ブラケット60の少なくとも一部を露出させるために用いられる。保護部材70は、外装部20に取り付けられる。ここで、保護部材70は、チップ330の露出部分を遮蔽するように、第1貫通孔21又は第2貫通孔22を遮蔽することができ、或いは、保護部材70は、チップ330をチップ装置50に接続させるように、第1貫通孔21を開放することができる。
【0077】
本願の実施例において、チップ330の少なくとも一部は、第1貫通孔21を介して外装部20に露出し、使用者がチップ330を操作してチップ330内に記憶された情報をリセット、書き換え又は検出することを容易にする。チップ330の露出した部分は、第1貫通孔21を介して常に外部環境と接触するため、塵埃のチップ330への侵入をもたらし、チップ330の使用寿命に影響を与える。上記技術問題を解決するために、本実施例は、第1貫通孔21に保護部材70を取り付け、チップ330を操作する必要がない場合、保護部材70によって第1貫通孔21を遮蔽することにより、チップ330の第1貫通孔21に沿って露出する部分を遮蔽して、塵埃がチップ330に入るリスクを低減させる。保護部材70によってチップ330を保護することにより、チップ330の使用寿命を向上させ、さらに印刷装置の使用寿命を向上させ、印刷装置へのメンテナンス交換を減少させ、コストの削減を図ることができる。
【0078】
そして、チップ330を操作する必要がある場合、保護部材70は、第1貫通孔21を開放することができ、さらにチップ330を操作する。
【0079】
可能な設計において、保護部材70は、上蓋71を含み、上蓋71は、外装部20に接続され、かつ外装部20に対して移動可能であり、上蓋71が移動する過程において、第1貫通孔21を閉塞又は開放することができる。本願の実施例において、上蓋71が第1貫通孔21を閉塞するとき、チップ330の露出部分を遮蔽する。蓋体構造を用いて第1貫通孔21を覆うことにより、チップ330に対する保護性を向上させ、外部部品がチップ330に誤って衝突することによってチップ330を損傷するリスクを減少させることができる。具体的には、上蓋71と外装部20との間は、回動接続にしてもよく、上蓋71が外装部20に対して回動する過程において、第1貫通孔21を閉塞又は開放することができる。
【0080】
さらに、保護部材70は、さらに下蓋72を含み、下蓋72は、外装部20に接続され、第1貫通孔21にカバーされ、下蓋72には第3貫通孔721が設けられ、第3貫通孔721は、第1貫通孔21に連通し、上蓋71は、第3貫通孔721を閉塞又は開放するように、下蓋72に対して移動可能である。本願の実施例において、上蓋71が第3貫通孔721を開放するとき、チップ330の少なくとも一部が第1貫通孔21及び第3貫通孔721に沿って露出することを可能にして、チップ330を操作する。上蓋71は下蓋72にスナップフィットすることにより、第3貫通孔721を閉塞し、さらに第1貫通孔21を閉塞して、チップ330の露出部分を遮蔽することにより、チップ330の露出部分を遮蔽する封止性を向上させる。
【0081】
ここで、当該上蓋71と下蓋72は、回動接続にしてもよく、チップ330を操作する必要がある場合、上蓋71を回動することにより、第3貫通孔721を開放させる。チップ330を操作する必要がなくなる場合、上蓋71を逆方向に回動することにより、第3貫通孔721を閉塞する。或いは、上蓋71と下蓋72は、取り外し可能に接続されてもよく、すなわち、チップ330を操作する必要がない場合、上蓋71は下蓋72にスナップフィットされて、第3貫通孔721を閉塞し、チップ330を操作する必要がある場合、上蓋71を下蓋72から取り外して、第3貫通孔721を開放する。
【0082】
可能な設計において、上蓋71と下蓋72のうち、一方に第1係止部711が設けられ、他方に第1係合部722が設けられ、第1係止部711は、第1係合部722と係合するか又は係合を解除することができ、かつ第1係止部711が第1係合部722と係合する場合、上蓋71が第3貫通孔721を閉塞する。本願の実施例において、上蓋71が下蓋72にスナップフィットされる場合、第1係止部711は、上蓋71と下蓋72をロックするように、第1係合部722と係合することができ、上蓋71と下蓋72との接続信頼性を向上させ、上蓋71が誤って開くリスクを低減させることができ、上蓋71を開放する場合、係止部は、上蓋71と下蓋72とのロックを解除するように、第1係合部722と係合を解除することができる。
ここで、第1係止部711は、突起部であり、第1係合部722は、凹み部である。
【0083】
その他は、実施例1と一致する。
【0084】
実施例6
【0085】
【0086】
本願の実施例において、外装部20の第3面20c又は第4面20dの第2貫通孔22は、複数設けられてもよく、同一面の複数の第2貫通孔22は、互いに接合されて特殊なパターンを形成することができ、例えば、笑顔形状に設計することができ、笑顔の目及び口は第2貫通孔22である。外装部にかわいらしさを付与することにより、外装部の使用頻度を向上させる。
【0087】
同様に、第1貫通孔21は、いくつかの特殊なパターンに設計されてもよい。
【0088】
さらに、外装部20は、さらに装飾部24を含み、第1面20a、第2面20b、第3面20c又は第4面20dに設けられることにより、外装部20のイメージをより生き生きとさせる。
【0089】
第2貫通孔22は、第3面20c又は/及び第4面20dに均一に分布してもよく、第3面20c又は/及び第4面20dに不均一に分布してもよい。
【0090】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者にとって、本願は、様々な修正及び変更を有することが可能である。本願の精神及び原則内で行われるいかなる修正、同等置換、改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】