(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-15
(54)【発明の名称】メディア配信管理システム及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 41/044 20220101AFI20230608BHJP
H04N 21/647 20110101ALI20230608BHJP
H04L 41/16 20220101ALI20230608BHJP
H04L 65/60 20220101ALI20230608BHJP
H04L 41/022 20220101ALI20230608BHJP
H04L 61/4511 20220101ALI20230608BHJP
【FI】
H04L41/044
H04N21/647
H04L41/16
H04L65/60
H04L41/022
H04L61/4511
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022567832
(86)(22)【出願日】2021-05-07
(85)【翻訳文提出日】2022-12-23
(86)【国際出願番号】 AU2021050426
(87)【国際公開番号】W WO2021226656
(87)【国際公開日】2021-11-18
(32)【優先日】2020-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522434521
【氏名又は名称】ジーティー システムズ プロプライエタリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GT SYSTEMS PTY LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】サンプソン,キース レット
(72)【発明者】
【氏名】ロルカ,ハイメ
(72)【発明者】
【氏名】ヘンドリー,コリン
(72)【発明者】
【氏名】ホルト,ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】スタントン-ランバート,ケビン ジョン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164GA03
5C164TB12S
5C164TB41P
(57)【要約】
1以上の相互運用可能ピアネットワークのうちの1つのネットワークから形成される統合コンテンツ配信ネットワークシステム(UCDN)。5つの主要なSPAN-AIサブシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドアダプティブルーティング;スケーラブルパブサブ;及び、組み込みセキュリティに基づく統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で階層型AI主導アプローチを使用する、階層型のハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステム(SPAN-AIと呼ばれる)であって;前記5つの主要なSPAN-AIサブシステムのすべてが、ピア、エッジ、コア又はその他のネットワークレベル(階層)でのさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込んだ、関連するシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを用いて、階層型のプラグ接続可能AIフレームワークを介してセキュアに統合及び同時最適化される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の相互運用可能なピアネットワークのうちの1つのネットワークから形成される統合コンテンツ配信ネットワークシステム(UCDN)システム。
【請求項2】
前記ピアネットワークがSPAN-AIネットワークである、請求項1に記載のUCDNシステム。
【請求項3】
5つの主要なSPAN-AIサブシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドアダプティブルーティング;スケーラブルパブサブ;及び、組み込みセキュリティに基づくAI主導ハイブリッドアダプティブルーティングアプローチを使用する、階層型のハイブリッドアダプティブAI主導ネットワーキングテクノロジー(セキュアピアアシストネットワーキング又はSPAN-AIと呼ばれる)を備え;前記5つの主要なSPAN-AIサブシステムのすべてが、ピア、エッジ、コア又はその他のネットワークレベル(階層)でのさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込んだ、関連するシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを用いて、階層型のプラグ接続可能AIフレームワークを介してセキュアに統合及び同時最適化される、請求項1又は2に記載のUCDNシステム。
【請求項4】
前記システムは、iii)各コンテンツ識別子(CID)の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする、統合命名及びディスカバリ(UND)システムを使用する、請求項1に記載のUCDNシステム。
【請求項4】
前記システムは、iii)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前及びコンテンツ識別子(CID)を組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする、統合命名及びディスカバリ(UND)システムを使用する、請求項1に記載のUCDNシステム。
【請求項5】
UNDは、IP DNSも組み合わせて後方互換性を確保する、請求項1又は2に記載のUCDNシステム。
【請求項6】
スマートディスカバリ、構成及び自己組織化サービスを提供する主要なコンポーネント、アンビエントインテリジェントランデブー(AmIランデブーと呼ばれる)を含むAI主導ユニバーサルディスカバリシステムをさらに採用する、請求項1又は2に記載のUCDNシステム。
【請求項7】
前記SPAN-AIシステムは、AI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDシステムと呼ばれる)を介して大規模なルーティングに対応し;前記AI-HARDシステムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成され;前記サブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる、請求項1~4のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項8】
AI HARDはIPルーティングも組み合わせて後方互換性を提供する、請求項5に記載のUCDNシステム。
【請求項9】
SPAN-AI内のAI-HARDインテリジェントエージェントは、ネットワーク状態及びアプリケーション要件に関する予測知識を活用して、サブシステムから最も効率的なルーティングポリシーを適応的に選択する、請求項4に記載のUCDNシステム。
【請求項10】
後方互換性を提供するためにSPAN-AIのスマートディスカバリサービスAmIランデブー及びIP名前ディスカバリすなわちDNSの両方を含む、請求項4に記載のUCDNシステム。
【請求項11】
AI-HARDプロトコル、命名基準、規則及び方法が発行されて、既存及び新規のルータへの組み込みを可能にし、それによって、既存のIPネットワークと新規のSPAN-AIネットワークとの相互運用を可能にする、請求項4~6のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項12】
前記プロトコル、命名基準、規則及び方法はIP命名を含む、請求項9に記載のUCDNシステム。
【請求項13】
前記AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する、請求項4~7のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項14】
前記ストレージ及び配信ネットワークは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンで動作してもよい、請求項11に記載のUCDNシステム。
【請求項15】
前記SPAN-AIシステムは、ディレクトリ更新(名前、ディスカバリ、構成)及びインテリジェンス更新(最適化/制御運用)の制御プレーン配布と;例えば、ソーシャルネットワーク、ビデオ会議などのための協調アプリケーションのためのデータプレーン配布と、をサポートする非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを利用する、請求項1~14のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項16】
SPAN-AIは、AIエージェント、命名サービス、ディスカバリサービス間の通信を含む非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを使用する、請求項1~15のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項17】
IPディスカバリサービスとの相互運用を含む、請求項14に記載のAI主導パブ-サブシステム。
【請求項18】
前記パブ/サブシステムは、ピア/ローカルインテリジェンス;エッジ/スウォームインテリジェンス;コア/グローバルインテリジェンスのための認識及び制御の組み合わせを介した運用、インテリジェントディスカバリ及び構成を改善するため、ピアハートビート及びメッシュ健全性指標及びランキングを用いて拡張された前記AmIランデブーサービスを使用する、請求項1~17のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項19】
AmIランデブーは、AmIランデブークライアントをパブ/サブプロトコル、例えば、Gossipsub、PlumTree、HyParViewなどの既存のパブサブアルゴリズムの進化に組み込む自己修復エージェント用のプラグ接続可能インタフェースを組み込む、請求項10に記載のUCDNシステム。
【請求項20】
前記SPAN-AIシステムは、すべてのレベルで統合されたセキュリティを組み込む、請求項1~19のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項21】
前記SPAN-AIシステムは、機械学習及び認識を使用してセキュリティ脅威を検出及び管理する、請求項1~20のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項22】
コンテンツは、前記システムに発行される前に、PlayReadyなどのDRMシステムを使用して暗号化される、請求項1~21のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項23】
データパケットは前記発行者によって暗号で署名される、請求項1~22のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項24】
命名は自己主権型アイデンティティに根づいており、前記自己主権型アイデンティティは、いかなる中央集権化された機関にも依存しない生涯にわたってポータブルなデジタルアイデンティティとして定義可能である、請求項1~23のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項25】
永続性、グローバル解決可能性、暗号検証可能性及び分散化を提供する分散型識別子を使用する、請求項1~24のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項26】
名前は自己認証的である、請求項1~25のいずれか1項に記載のUCDNシステム
【請求項27】
ハードウェアルートオブトラスト及びセキュアブートに基づいている、請求項1~26のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項28】
ウェブオブトラスト方法を利用する、請求項1~27のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項29】
量子暗号化、すなわち、量子状態乱数ジェネレータに基づく暗号化を利用する、請求項1~28のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項30】
前記システムは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を用いて監視、予測、最適化及び制御サービスを提供するプラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル/その他の)AIエージェントのファミリを介して、前記ルーティング及びパブ/サブシステムの適応的運用を調整する、請求項1~29のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項31】
ユニバーサルネットワークの最適化及び制御におけるオープンで柔軟なイノベーションを可能にするプラグ接続可能なAIエージェントのための方法を提供する、請求項1~30のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項32】
前記AIエージェントは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンと交換可能である、請求項23に記載のUCDNシステム。
【請求項33】
前記SPAN-AIシステムは、リアルタイムの最適化及び制御のためのピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能な、AIモデル及びエージェントのランタイム環境、シミュレーション、テスト及び訓練のクラウドレベルのレプリケーションを可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用する、請求項1~32のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項34】
自己認識型メッシュシミュレータ(SAMSimシステムと呼ばれる)をさらに含み、前記SAMSimシステムは:自動化ソフトウェアエンジニアリングパイプラインにわたってAIモデルをシミュレート及び展開する健全性指標を有するメッシュのビッグデータレイクをホストする分散型クラウドによってサポートされる、請求項1~33のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項35】
5つの主要なSPAN-AIサブシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドアダプティブルーティング;スケーラブルパブサブ;及び、組み込みセキュリティに基づいた、統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で階層型AI主導アプローチを使用する、階層型ハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステム(SPAN-AIと呼ばれる)であって、前記5つの主要なSPAN-AIサブシステムのすべてが、ピア、エッジ又はコア又はその他のネットワークレベル(階層)でのさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込んだ、関連するシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを用いて、階層型のプラグ接続可能AIフレームワークを介してセキュアに統合されて同時最適化される、SPAN-AIシステム。
【請求項36】
前記システムは、iii)各コンテンツ識別子(CID)の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を、不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする統合命名ディスカバリ(UND)システムを使用する、請求項35に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項36】
前記システムは、iii)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前及びコンテンツ識別子(CID)を組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を、不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする統合命名ディスカバリ(UND)システムを使用する、請求項35に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項37】
スマートディスカバリ、構成及び自己組織化サービスを提供する主要なコンポーネント、アンビエントインテリジェントランデブー(AmIランデブーと呼ばれる)を含むAI主導統合ディスカバリシステムをさらに採用する、請求項35又は36に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項38】
前記SPAN-AIシステムは、AI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDシステムと呼ばれる)を介して大規模なルーティングに対応し;前記AI-HARDシステムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成され;前記サブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる、請求項35~37のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項39】
SPAN-AI内のAI-HARDインテリジェントエージェントは、ネットワーク状態及びアプリケーション要件に関する予測知識を活用して、サブシステムから最も効率的なルーティングポリシーを適応的に選択する、請求項38に記載のUCDNシステム。
【請求項40】
AI-HARDプロトコルが発行されて、既存及び新規のルータへの組み込みを可能にし、それによって、すべてのネットワーク間でのルーティング互換性を確保する、請求項38又は39に記載のUCDNシステム。
【請求項41】
前記AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する、請求項38に記載のUCDNシステム。
【請求項42】
前記ストレージ及び配信ネットワークは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンで動作してもよい、請求項41に記載のUCDNシステム。
【請求項43】
前記SPAN-AIシステムは、ディレクトリ更新(名前、ディスカバリ、構成)及びインテリジェンス更新(最適化/制御運用)の制御プレーン配布と;例えば、ビデオ会議、ソーシャルネットワークなどの協調アプリケーションのデータプレーン配布と、をサポートする非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを利用する、請求項35~42のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項44】
前記SPAN-AIは、AIエージェント、命名サービス、ディスカバリサービス間の通信を含む非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを使用する、請求項35~43のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項45】
前記パブ/サブシステムは、ピア/ローカルインテリジェンス;エッジ/スウォームインテリジェンス;及びコア/グローバルインテリジェンスのための認識及び制御の組み合わせを介した運用、インテリジェントディスカバリ及び構成を改善するため、ピアハートビート及びメッシュ健全性指標及びランキングを用いて拡張された前記AmIランデブーサービスを使用する、請求項43に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項46】
AmIランデブーは、AmIランデブークライアントを前記パブ/サブプロトコル、例えば、Gossipsub、PlumTree、HyParViewなどの既存のパブサブアルゴリズムの進化に組み込む自己修復エージェント用のプラグ接続可能インタフェースを組み込む、請求項43に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項47】
前記SPAN-AIシステムは、すべてのレベルで統合されたセキュリティを組み込む、請求項35~46のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項48】
前記SPAN-AIシステムは、機械学習及び認識を使用してセキュリティ脅威を検出及び管理する、請求項35~47のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項49】
コンテンツは、前記システムに発行される前に、PlayReadyなどのDRMシステムを使用して暗号化される、請求項35~48のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項50】
データパケットは前記発行者によって暗号で署名される、請求項35~49のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項51】
命名は自己主権型アイデンティティに根づいており、前記自己主権型アイデンティティは、いかなる中央集権化された機関にも依存しない生涯にわたってポータブルなデジタルアイデンティティとして定義可能である、請求項35~50のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項52】
永続性、グローバル解決可能性、暗号検証可能性及び分散化を提供する分散型識別子を使用する、請求項35~51のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項53】
名前は自己認証的である、請求項35~52のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項54】
ハードウェアルートオブトラスト及びセキュアブートに基づいている、請求項35~53のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項55】
ウェブオブトラスト方法を利用する、請求項35~54のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項56】
量子暗号化、すなわち、量子状態乱数ジェネレータに基づく暗号化を利用する、請求項35~55のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項57】
前記SPAN-AIシステムは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を用いて監視、予測、最適化及び制御サービスを提供するプラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル/その他の)AIエージェントのファミリを介して、前記ルーティング及びパブ/サブシステムの適応的運用を調整する、請求項35~56のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項58】
統合ネットワークの最適化及び制御におけるオープンで柔軟なイノベーションを可能にするプラグ接続可能なAIエージェントのための方法を提供する、請求項35~57のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項59】
前記AIエージェントは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンと交換可能である、請求項57に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項60】
前記SPAN-AIシステムは、リアルタイムの最適化及び制御のためのピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能な、AIモデル及びエージェントのランタイム環境、シミュレーション、テスト及び訓練のクラウドレベルのレプリケーションを可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用する、請求項35~59のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項61】
自己認識型メッシュシミュレータ(SAMSimシステムと呼ばれる)をさらに含み、前記SAMSimシステムは:自動化ソフトウェアエンジニアリングパイプラインにわたってAIモデルをシミュレート及び展開する健全性指標を有するメッシュのビッグデータレイクをホストする分散型クラウドによってサポートされる、請求項35~60のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項62】
統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で階層型AI主導アプローチを使用する階層型ハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステム(SPAN-AIと呼ばれる)であって、前記システムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成されるAI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDと呼ばれる)を介して大規模なルーティングを備え;前記サブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる、階層型ハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステムシステム。
【請求項63】
前記AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する、請求項60に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明は、メディア配信管理システムに関し、より具体的には、(限定されないが)テレビディスプレイユニット、ビデオディスプレイユニットなどを含むデジタルデバイスに、(限定されないが)ストリーミング及びダウンロードされるデジタルコンテンツを含むデジタルコンテンツを配信及び制御するためにインターネット基盤と連動する回線終端装置(NTU)又はインターネット機器を利用する際のそのようなシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 消費者が利用可能な特定の形態のコンテンツ受信及びコンテンツ視聴デバイスがある。これらには、メディア配信会社が提供するテレビ「セットトップボックス」が含まれる。オーストラリアでよく知られているバージョンには、Foxtelセットトップボックス及びOptusセットトップボックスが含まれる。これらのデバイスは、通常はケーブル配置を介して通常配信されるコンテンツの受信及び配信に限定されている。
【0003】
[0003] 通常はストリーミングを介して、テレビディスプレイ装置などに配信するために、通常はインターネット上でデジタルコンテンツを受信する特定の形態の「インターネット機器」も知られている。オーストラリア内で現在使用されているそのようなデバイスの一例は「Apple TV」機器である。
【0004】
[0004] BitTorrentなどのファイル共有サービスの助けを得て、インターネット上でパーソナルコンピュータにデジタルコンテンツをストリーミングすることも知られている。このようなサービス及びそれらのプロトコルは、非常に不安定であり、ストリーミングには適しておらず、再生開始に時間がかかることが多く、かつ、コンテンツ内の指定されたポイントへの「ジャンプ」などの機能には適していない。
【0005】
[0005] デジタルコンテンツを受信及び配信するためのこれら現在のデバイス及びメカニズムの問題は、現在のインターネット基盤が可変のアップロード及びダウンロード速度を有することであり、かつ、特に住居環境の消費者にとって、リアルタイム又はほぼリアルタイムでコンテンツ、特に高解像度及び超高解像度のコンテンツ又は大容量ファイルコンテンツをオンデマンドで確実に受信することが困難であり、場合によっては不可能であり得る。
【0006】
[0006] すべてではないにしても、現在のインターネットビデオ配信システムの多くは、アダプティブビットレート(ABR)テクノロジーを使用して、インターネット経由でビデオ配信オンデマンドの問題を克服している。しかしながら、ABRは、ビットレート及び解像度を低下させ、かつ、ユーザエクスペリエンスを低下させる。
【0007】
[0007] これとは別に、場合によってはさらに、消費者が利用可能なコンテンツの選択は機器の財産的価値によって制限される。
【0008】
[0008] さらに、コンテンツのローカル制御並びにその配信及び表示のための現在のメカニズムは直感的又は「ユーザフレンドリ」ではない。
【0009】
[0009] インターネット、特にTCP/IPプロトコル及びそれらに基づくルーティングプロトコルは、その規模の限界に達している。ビデオは、インターネットに、その発明の時点では予測不可能であった大きな負荷をかけている。
【0010】
[0010] 数十年にもわたるハイパースケールデータセンタへの集中化の後、ネットワークは「エッジ」に戻り始めている。しかしながら、その過程でいくらか微妙で致命的な問題がある。
【0011】
[0011] 世界的なCovid-19のパンデミックが、ネットワークの使用パターン及び負荷を一晩で数十年にわたって変化させた。
【0012】
[0012] 産業オートメーション、マシンビジョン、AR、5G及びその他の将来の用途などの新たに発生した用途は、グローバルネットワーク及びインターネットにさらに多くの負荷をかけることになる。
【0013】
[0013] 世界の通信事業者であるCDN及びISPは、追いつくために急いでいるが、単一のネットワークでこれらの問題を解決することはできない。シームレスな相互運用と予測可能な将来のためのスケーリングとが可能な新しいアプローチが必要である。
【0014】
[0014] 本発明は、上記欠点のいくつかに対処する又は少なくとも改善する、若しくは、有用な代替手段を提供することを目的とする。
【0015】
注記
[0015] 「備える」という用語(及びその文法上の変形)は、本明細書では、「有する」又は「含む」という包括的な意味で使用され、かつ、「のみから構成される」という排他的な意味では使用されない。
【0016】
[0016] 本発明の背景技術における先行技術に関する上記議論は、そこで議論された情報が、引用可能な先行技術又はいずれかの国の当業者の技術常識の一部であることを自認するものではない。
【発明の概要】
【0017】
[0017] したがって、本発明の1つの広範な形態では、1以上の相互運用可能なピアネットワークのうちの1つのネットワークから形成される統合コンテンツ配信ネットワークシステム(UCDN)システムが提供される。
【0018】
[0018] 好ましくは、ピアネットワークはSPAN-AIネットワークである。
【0019】
[0019] 好ましくは、システムは、5つの主要なSPAN-AIサブシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドアダプティブルーティング;スケーラブルパブサブ;及び、組み込みセキュリティに基づくAI主導ハイブリッドアダプティブルーティングアプローチを使用する、階層型のハイブリッドアダプティブAI主導ネットワーキングテクノロジー(セキュアピアアシストネットワーキング又はSPAN-AIと呼ばれる)を備え;前記5つの主要なSPAN-AIサブシステムのすべては、ピア、エッジ、コア又はその他のネットワークレベル(階層)でのさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込んだ、関連するシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを用いて、階層型のプラグ接続可能AIフレームワークを介してセキュアに統合及び同時最適化される。
【0020】
[0020] 好ましくは、システムは、iii)各コンテンツ識別子の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする、統合命名及びディスカバリ(UND)システムを使用する。
【0021】
[0021] 別の好ましい実施形態では、システムは、iii)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前及びコンテンツ識別子を組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする、統合命名及びディスカバリ(UND)システムを使用する。
【0022】
[0022] 好ましくは、UNDは、後方互換性を確保するためにIP DNSも組み合わせる。
【0023】
[0023] 好ましくは、システムは、スマートディスカバリ、構成及び自己組織化サービスを提供する主要なコンポーネント、アンビエントインテリジェントランデブー(AmIランデブーと呼ばれる)を含むAI主導ユニバーサルディスカバリシステムをさらに採用する。
【0024】
[0024] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、AI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDシステムと呼ばれる)を介して大規模なルーティングに対応し;前記AI-HARDシステムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成され;前記サブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる。
【0025】
[0025] 好ましくは、AI HARDはIPルーティングも組み合わせて後方互換性を提供する。
【0026】
[0026] 好ましくは、SPAN-AI内のAI-HARDインテリジェントエージェントは、ネットワーク状態及びアプリケーション要件に関する予測知識を活用して、サブシステムから最も効率的なルーティングポリシーを適応的に選択する。
【0027】
[0027] 好ましくは、システムは、SPAN-AIのスマートディスカバリサービスAmIランデブー及びIP名前ディスカバリすなわちDNSの両方で後方互換性を提供する。
【0028】
[0028] 好ましくは、AI-HARDプロトコル、命名基準、規則及び方法が発行されて、既存及び新規のルータへの組み込みを可能にし、それによって、既存のIPネットワークと新規のSPAN-AIネットワークとの相互運用を可能にする。
【0029】
[0029] 好ましくは、プロトコル、命名基準、規則及び方法はIP命名を含む。
【0030】
[0030] 好ましくは、AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する。
【0031】
[0031] 好ましくは、ストレージ及び配信ネットワークは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンで動作してもよい。
【0032】
[0032] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、ディレクトリ更新(名前、ディスカバリ、構成)及びインテリジェンス更新(最適化/制御運用)の制御プレーン配布と;例えば。ソーシャルネットワーク、ビデオ会議などの協調アプリケーションのデータプレーン配布と、をサポートする非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを利用する。
【0033】
[0033] 好ましくは、SPAN-AIは、AIエージェント、命名サービス、ディスカバリサービス間の通信を含む非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを使用する。
【0034】
[0034] 好ましくは、AI主導パブ-サブシステムは、IPディスカバリサービスとの相互運用を含む。
【0035】
[0035] 好ましくは、パブ/サブシステムは、ピア/ローカルインテリジェンス;エッジ/スウォームインテリジェンス;及び、コア/グローバルインテリジェンスのための認識及び制御の組み合わせを介した運用、インテリジェントディスカバリ及び構成を改善するために、ピアハートビート及びメッシュ健全性指標及びランキングを用いて拡張されたAmIランデブーサービスを使用する。
【0036】
[0036] 好ましくは、AmIランデブーは、AmIランデブークライアントを、パブ/サブプロトコルに組み込む自己修復エージェント用のプラグ接続可能インタフェース、例えば、Gossipsub、PlumTree、HyParViewなどの既存のパブサブアルゴリズムの進化を組み込む。
【0037】
[0037] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、すべてのレベルで統合されたセキュリティを組み込む。
【0038】
[0038] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、機械学習及び認識を使用してセキュリティの脅威を検出及び管理する。
【0039】
[0039] 好ましくは、コンテンツは、システムに発行される前に、PlayReadyなどのDRMシステムを使用して暗号化される。
【0040】
[0040] 好ましくは、データパケットは発行者によって暗号で署名される。
【0041】
[0041] 好ましくは、命名は自己主権型アイデンティティに根づいており、自己主権型アイデンティティは、いかなる中央集権化された機関にも依存しない、生涯にわたってポータブルなデジタルアイデンティティとして定義可能である。
【0042】
[0042] 好ましくは、システムは、永続性、グローバル解決可能性、暗号検証可能性及び分散化を提供する分散型識別子を使用する。
【0043】
[0043] 好ましくは、名前は自己認証的である。
【0044】
[0044] 好ましくは、システムは、ハードウェアルートオブトラスト及びセキュアブートに基づいている。
【0045】
[0045] 好ましくは、システムはウェブオブトラスト方法を利用する。
【0046】
[0046] 好ましくは、システムは、量子暗号化、すなわち、量子状態乱数ジェネレータに基づく暗号化を利用する。
【0047】
[0047] 好ましくは、システムは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を用いて監視、予測、最適化及び制御サービスを提供するプラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル/その他の)AIエージェントのファミリを介して、ルーティング及びパブ/サブシステムの適応運用を調整する。
【0048】
[0048] 好ましくは、システムは、ユニバーサルネットワークの最適化及び制御におけるオープンで柔軟なイノベーションを可能にするプラグ接続可能なAIエージェントのための方法を提供する。
【0049】
[0049] 好ましくは、AIエージェントは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンと交換可能である。
【0050】
[0050] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、リアルタイムの最適化及び制御のためのピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能な、AIモデル及びエージェントのランタイム環境、シミュレーション、テスト及び訓練のクラウドレベルのレプリケーションを可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用する。
【0051】
[0051] 好ましくは、システムは、自己認識型メッシュシミュレータ(SAMSimシステムと呼ばれる)をさらに含み、SAMSimシステムは、自動化ソフトウェアエンジニアリングパイプラインにわたってAIモデルをシミュレート及び展開する健全性指標を有するメッシュのビッグデータレイクをホストする分散型クラウドによってサポートされる。
【0052】
[0052] 本発明の別の広範な形態によれば、5つの主要なSPAN-AIサブシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドアダプティブルーティング;スケーラブルパブ/サブ;及び、組み込みセキュリティ、に基づく統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で階層型のAI主導アプローチを使用する、階層型のハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステム(SPAN-AIと呼ばれる)が提供され;前記5つの主要なSPAN-AIサブシステムのすべては、ピア、エッジ又はコア又はその他のネットワークレベル(階層)でのさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込んだ、関連するシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを用いて、階層型のプラグ接続可能AIフレームワークを介してセキュアに統合及び同時最適化される。
【0053】
[0053] 好ましくは、システムは、iii)各コンテンツ識別子の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDのルーティングを可能にする統合命名及び発見(UND)システムを使用する。
【0054】
[0054] 別の好ましい実施形態では、システムは、iii)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前及びコンテンツ識別子を組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDのルーティングを可能にする統合命名及びディスカバリ(UND)システムを使用する。
【0055】
[0055] 好ましくは、システムは、スマートディスカバリ、構成及び自己組織化サービスを提供する主要なコンポーネントであるアンビエントインテリジェントランデブー(AmIランデブーと呼ばれる)を含むAI主導統合ディスカバリシステムをさらに採用する。
【0056】
[0056] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、AI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDシステムと呼ばれる)を介して大規模なルーティングに対応し;前記AI-HARDシステムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成され;前記サブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる。
【0057】
[0057] 好ましくは、SPAN-AI内のAI-HARDインテリジェントエージェントは、ネットワーク状態及びアプリケーション要件に関する予測知識を活用して、サブシステムから最も効率的なルーティングポリシーを適応的に選択する。
【0058】
[0058] 好ましくは、AI-HARDプロトコルが発行されて、既存のルータと新規のルータとに組み込むことを可能にし、それによって、すべてのネットワーク間のルーティング互換性を確保する。
【0059】
[0059] 好ましくは、AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する。
【0060】
[0060] 好ましくは、ストレージ及び配信ネットワークは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンで動作してもよい。
【0061】
[0061] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、ディレクトリ更新(名前、ディスカバリ、構成)及びインテリジェンス更新(最適化/制御運用)の制御プレーン配布と;例えば、ビデオ会議、ソーシャルネットワークなどのための協調アプリケーションのためのデータプレーン配布と、をサポートする非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを利用する。
【0062】
[0062] 好ましくは、SPAN-AIは、AIエージェント、命名サービス、ディスカバリサービス間の通信を含む非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを使用する。
【0063】
[0063] 好ましくは、パブ/サブシステムは、ピア/ローカルインテリジェンス;エッジ/スウォームインテリジェンス;コア/グローバル及びその他のインテリジェンスのための認識及び制御の組み合わせを介した運用、インテリジェントディスカバリ及び構成を改善するため、ピアハートビート及びメッシュ健全性指標及びランキングを用いて拡張されたAmIランデブーサービスを使用する。
【0064】
[0064] 好ましくは、AmIランデブーは、AmIランデブークライアントをパブ/サブプロトコル、例えば、Gossipsub、PlumTree、HyParViewなどの既存のパブサブアルゴリズムの進化に組み込む自己修復エージェント用のプラグ接続可能インタフェースを組み込む。
【0065】
[0065] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、すべてのレベルで統合されたセキュリティを組み込む。
【0066】
[0066] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、機械学習及び認識を使用してセキュリティ脅威を検出及び管理する。
【0067】
[0067] 好ましくは、コンテンツは、システムに発行される前に、PlayReadyなどのDRMシステムを使用して暗号化される。
【0068】
[0068] 好ましくは、データパケットは発行者によって暗号で署名される。
【0069】
[0069] 好ましくは、命名は自己主権型アイデンティティに根づいており、自己主権型アイデンティティは、いかなる中央集権化された機関にも依存しない生涯にわたってポータブルなデジタルアイデンティティとして定義可能である。
【0070】
[0070] 好ましくは、システムは、永続性、グローバル解決可能性、暗号検証可能性及び分散化を提供する分散型識別子を使用する。
【0071】
[0071] 好ましくは、名前は自己認証的である。
【0072】
[0072] 好ましくは、システムはハードウェアルートオブトラスト及びセキュアブートに基づいている。
【0073】
[0073] 好ましくは、システムはウェブオブトラスト方法を利用する。
【0074】
[0074] 好ましくは、システムは、量子暗号化、すなわち、量子状態乱数ジェネレータに基づく暗号化を利用する。
【0075】
[0075] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を用いて監視、予測、最適化及び制御サービスを提供するプラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル/その他の)AIエージェントのファミリを介して、ルーティング及びパブ/サブシステムの適応運用を調整する。
【0076】
[0076] 好ましくは、システムは、ユニバーサルネットワークの最適化及び制御におけるオープンで柔軟なイノベーションを可能にするプラグ接続可能なAIエージェントのための方法を提供する。
【0077】
[0077] 好ましくは、AIエージェントは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンと交換可能である。
【0078】
[0078] 好ましくは、SPAN-AIシステムは、リアルタイムの最適化及び制御のためのピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能な、AIモデル及びエージェントのランタイム環境、シミュレーション、テスト及び訓練のクラウドレベルのレプリケーションを可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用する。
【0079】
[0079] 好ましくは、システムは自己認識型メッシュシミュレータ(SAMSimシステムと呼ばれる)をさらに含み、前記SAMSimシステムは:自動化ソフトウェアエンジニアリングパイプラインにわたってAIモデルをシミュレート及び展開する健全性指標を有するメッシュのビッグデータレイクをホストする分散型クラウドによってサポートされる。
【0080】
[0080] 本発明の別の広範な形態によれば、統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で階層型AI主導アプローチを使用する、階層型ハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステム(SPAN-AIと呼ばれる)が提供され;前記システムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成される、AI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDシステムと呼ばれる)を介した大規模なルーティングを備え;2つのサブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる。
【0081】
[0081] 好ましくは、AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する。
【0082】
[0082] したがって、本発明の別の広範な形態では、AI主導セキュアピアアシストネットワーキングのためのSPAN-AIが提供され、SPAN-AIは、あらゆる用途及びネットワーク環境向けのグローバルでスケーラブルでセキュアな分散型コンテンツストレージ、計算及び配信を提供するハイブリッドアダプティブネットワーキングテクノロジーである。SPAN-AIは、非グローバル規模の特定の用途にのみ適している既存のテクノロジーの限界を認識し、かつ、AI主導ハイブリッドルーティングアプローチを使用して、統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で、既存のソリューションの最適な機能を改善して適応的に組み合わせる。我々はこれを統合コンテンツ配信ネットワークすなわちUCDNと呼ぶ。SPAN-AIは、5つの主要なシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドルーティング;スケーラブルなパブサブ;及び、組み込みセキュリティに基づいており;すべては、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込んだ、関連するシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを用いて、階層型のプラグ接続可能AIフレームワークを介してセキュアに統合されて同時最適化される。
【0083】
[0083] 好ましくは、SPAN-AIは、iii)各コンテンツ識別子の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を、不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDのルーティングを可能にする統合命名システムを使用する。
【0084】
[0084] 別の好ましい実施形態では、SPAN−AIは、iii)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前プレフィックス及びコンテンツ識別子を組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を、不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDのルーティングを可能にする統合命名システムを使用する。
【0085】
[0085]
【0086】
[0086] 好ましくは、SPAN-AIは、階層型AI認識エージェント及び制御エージェント;ピア/ローカルインテリジェンス;エッジ/スウォームインテリジェンス;コア/グローバルインテリジェンス及びその他のレベルのインテリジェンス、の組み合わせを介してスマートディスカバリ及び自己組織化サービスを提供するように設計されたアンビエントインテリジェントランデブーサービス、AmIランデブーに基づく統合ディスカバリシステムを使用する。AmIランデブーには、ピアハートビートコレクション、メッシュ健全性指標アグリゲーション、ピアランキング、ピアディスカバリ及びメッシュ自己設定サービスが含まれる。
【0087】
[0087] 好ましくは、SPAN-AIは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成され;スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせることを目的とした、AI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARD)を介して大規模なルーティングに対処する。AI-HARDは、階層型AIエージェントを使用して、NRRサブシステム及びNBRサブシステムの統合運用を制御及び最適化する。AI-Hardは、非常に動的なシナリオでのディスカバリ及び自己組織化のためにAmIランデブーを使用することができる。AI-HARDにはストレージ市場及び配信市場が含まれる。
【0088】
[0088] 好ましくは、SPAN-AIは、ディレクトリ更新(名前、ディスカバリ、構成)及びインテリジェンス更新(最適化/制御運用)の制御プレーン配布と;例えば、ビデオ会議、ソーシャルネットワークなどのための協調アプリケーションのデータプレーンの配布と、をサポートする非同期マルチパーティ配布サービスのためのAI主導パブリッシュ/サブスクライブ(パブ-サブ)システムを使用する。SPAN-AIパブサブは、Gossipsub、PlumTree、HyParViewなどの既存のパブサブアルゴリズムの進化形であるパブ/サブプロトコルへの自己修復エージェント用のプラグ接続可能インタフェースを含む、パブサブメッシュディスカバリ及び自己組織化のためにAmIランデブーを使用する。
【0089】
[0089] 好ましくは、SPAN-AIは、すべてのレベルで統合されたセキュリティを組み込む。SPAN-AIは、機械学習及び認識を使用して、セキュリティの脅威を検出及び管理する。コンテンツは、システムに発行される前に、PlayReadyなどの商用DRMシステムを使用して暗号化されることができる。データパケットは発行者によって暗号で署名されることができる。命名は自己主権型アイデンティティに根づいており、自己主権型アイデンティティは、いかなる中央集権化された機関にも依存しない、生涯にわたってポータブルなデジタルアイデンティティとして定義されることができる。命名は、永続性、グローバル解決可能性、暗号検証可能性及び分散化を提供する分散型識別子を使用する。名前は自己認証的であり得る。好ましい実施形態は、ハードウェアルートオブトラスト及びセキュアブートに基づいている。さらに好ましい実施形態はウェブオブトラスト方法を利用してもよい。量子暗号、すなわち、量子状態乱数ジェネレータに基づく暗号化が使用されてもよい。
【0090】
[0090] 好ましくは、SPAN-AIは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を用いて監視、予測、最適化及び制御サービスを提供する、プラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル)AIエージェントのファミリを介して、ルーティング及びパブ/サブシステムの適応運用を調整する。
【0091】
[0091] 好ましくは、SPAN-AIは、統合ネットワークの最適化及び制御におけるオープンで柔軟なイノベーションを可能にするプラグ接続可能なAIエージェントのためのマーケットプレイスを提供する。これは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンに基づいていてもよい。
【0092】
[0092] 好ましくは、SPAN-AIは、リアルタイムの最適化及び制御のためのピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能なAIモデル及びエージェントのランタイム環境のクラウドレベルのレプリケーション、シミュレーション、テスト及び訓練を可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用する。
【0093】
[0093] 好ましくは、SPAN-AIは、シミュレーションパイプライン、自己認識型メッシュシミュレータ(SAMSim)を含み、SAMSimは、自動化ソフトウェアエンジニアリングパイプラインにわたってAIモデルをシミュレート及び展開する健全性指標を有するメッシュのビッグデータレイクをホストする分散型クラウドによってサポートされる。
【0094】
[0094] したがって、本発明の別の広範な形態では、遠隔地からデジタルコンテンツを受信するネットワーク機器が提供され;前記機器は、デジタルコンテンツがダウンロードされ、復号化され、その後に、ユーザによる消費のためのデジタル装置への伝送のために再符号化される復号化及び再符号化手段を含む。
【0095】
[0095] 好ましくは、デジタルコンテンツは、セキュアなHDMI符号化アルゴリズムに従って再符号化される。
【0096】
[0096] 好ましくは、前記ネットワーク機器は、
a.最も必要なパケット
b.最速のダウンロード速度
c.最小レイテンシ
d.デジタルコンテンツのリアルタイム又はほぼリアルタイムの配信を維持するために、次のデジタルビット又はビットのグループが最も容易かつ効率的に取得されることができるネットワークアドレス、のうちの1以上を含む基準に従って前記デジタルコンテンツを受信した。
【0097】
[0097] 本発明のさらに広範な形態では、遠隔地に配置されたネットワーク機器からのリクエストに応じて、アイテムのコピーの少なくとも一部のセキュアな方法論に従った転送に続くためのデジタルコンテンツのアイテムを集約するウェブサーバが提供される。
【0098】
[0098] 好ましくは、前記セキュアな方法論は、以下の基準:
a.最も必要なパケット
b.最速のダウンロード速度
c.最小レイテンシ
d.デジタルコンテンツのリアルタイム又はほぼリアルタイムの配信を維持するために、次のデジタルビット又はビットのグループが最も容易かつ効率的に取得されることができるネットワークアドレス、のうちの1以上に従って前記デジタルコンテンツを形成するデータのパケットを取得及び転送することを含む。
【0099】
[0099] 本発明のさらに広範な形態では、デジタルコンテンツのアイテムを組み立てる方法が提供され;前記方法は、遠隔地に配置されたデジタルコンテンツのオリジンストアからデジタルコンテンツのアイテムの少なくとも第1部分を受信することを含む。
【0100】
[00100] 好ましくは、方法はさらに、以下の基準:
a.最も必要なパケット
b.最速のダウンロード速度
c.最小レイテンシ
d.デジタルコンテンツのリアルタイム又はほぼリアルタイムの配信を維持するために、次のデジタルビット又はビットのグループが最も容易かつ効率的に取得されることができるネットワークアドレス、のうちの1以上に従ってデジタルコンテンツの前記アイテムを形成するデータのパケットを取得して転送することをさらに含む。
【0101】
[00101] 本発明のさらに広範な形態では、デジタルコンテンツの配信のための分散システムが提供され;前記システムは、オリジンストアと通信する少なくとも1つのコンテンツアグリゲータ;複数のネットワーク機器を備え;アグリゲータは、コンテンツのアイテムの形態でデジタルコンテンツを受信し;アグリゲータは、システムによる配布のためにデジタルコンテンツを保護し;オリジンストアは、デジタルコンテンツを前記複数のネットワーク機器に利用可能にし;各ネットワーク機器は、前記ネットワーク機器による前記システムへのリクエストに応じてコンテンツの特定されたアイテムを受信する。
【0102】
[00102] 好ましくは、前記システムはインターネット上で通信する。
【0103】
[00103] 好ましくは、各ネットワーク機器はセキュアなピアアシスト基準に従って動作し;前記セキュアピアアシスト基準は、前記コンテンツのアイテムが前記複数のネットワーク機器の他方に以前にダウンロードされた場合、前記複数のネットワーク機器の前記他方からの前記コンテンツのアイテムの少なくとも一部の受信を可能にする。
【0104】
[00104] 本発明のさらに広範な形態では、デジタルコンテンツの取り込み、収集、キュレーション、管理、発行、検索、販売、配布及び購入の決済を行うためのシステムが提供され;前記システムは、上述した方法に従って動作する。
【0105】
[00105] 好ましくは、決済のステップは、複雑な権利及びリリース時期契約に従って、デジタルコンテンツの特定されたアイテムに対してコンテンツ所有者及び小売業者に支払うことを含む。
【0106】
[00106] 本発明のさらに広範な形態では、それによって上述した方法に従って伝送されたデジタルコンテンツを複数のインターネット小売業者が販売することを可能にする、上述したシステムをシンジケートする方法が提供される。
【0107】
[00107] 以下の図は各々、本発明の特定の態様の表現であり、かつ、包括的であり又はそれら自身で又はともに完結することを意図されていないことが理解される。特に、システム又はブロック図において、任意のシステム又はサブシステムが、接続の変形の有無にかかわらず、機能的、論理的又は物理的に任意の他のシステム又はサブシステムに又はそれらを通じて接続されてもよいことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0108】
[00108] ここで、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0109】
【
図1】[00109] AI主導セキュアピアアシストネットワーキング(SPAN-AI)を組み込んだ統合コンテンツ配信ネットワーク(UCDN)の最適化、管理及び運用のための、広く適用可能で、普遍的に運用可能で、高度にスケーラブルかつ効率的なシステムを形成するためにサブシステムを組み合わせて拡張するシステムのブロック図であり、SPAN-AIは、任意の用途及びネットワーク環境に対して、グローバルでスケーラブルでセキュアな分散型コンテンツストレージ、計算及び配信を提供するハイブリッドアダプティブネットワーキングテクノロジーである。SPAN-AIは、非グローバル規模の特定の用途にのみ適した既存のテクノロジーの限界を認識し、かつ、AI主導アプローチを使用して、統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で既存のソリューションの最適な機能を改善して適応的に組み合わせる。我々は、これを統合コンテンツ配信ネットワークすなわちUCDNと呼ぶ。
【
図1A】[00110]
図1のUCDNシステムのコンテキストで運用可能なAI-HARDを組み込んだSPAN-AIシステムのシステムブロック図である。
【
図1B】[00111] AI、ルーティング又はその他のインタフェースを介して運用する1以上のSPAN-AIネットワークのうちの1つのネットワークであるUCDNの一実施形態のブロック図である。
【
図1C】[00112] TCP/IP又はその他のプロトコルネットワークであり得るレガシーネットワークを組み込んだUCDNのさらなる実施形態である。
【
図2A】[00113] 本発明のさらなる実施形態(SPAN-AI実施形態)として、第1実施形態及び
図1AのSPAN-AIコンポーネントを備えるメディア配信管理システムのブロック図である。
【
図2B】[00114] 名前解決ルーティング(NRR)システムに発行するときの
図2Aのネットワークを通る情報フローのブロック図である。
【
図2C】[001151] 名前ベースルーティング(NBR)システムを介して
図2Aのネットワークを通る情報フローのブロック図である。
【
図3】[00116]
図2Aのシステム及び関連のルーティング方法とともに使用可能なネットワーク機器のブロック図である
【
図3A】[00117]
図1AのSPAN-AI及びAI HARD構成で使用されるルーティングテーブルのブロック図である。
【
図4】[00118]
図3の機器の運用制御モードでインタラクティブに利用されるグラフィック構造を示すビデオ出力ビューである。
【
図5A】[00119]
図3の機器の運用制御のモードでインタラクティブに利用されるさらなるグラフィック構造を示すビデオ出力ビューである。
【
図5B】[00119]
図3の機器の運用制御のモードでインタラクティブに利用されるさらなるグラフィック構造を示すビデオ出力ビューである。
【
図5C】[00119]
図3の機器の運用制御のモードでインタラクティブに利用されるさらなるグラフィック構造を示すビデオ出力ビューである。
【
図5D】[00119]
図3の機器の運用制御のモードでインタラクティブに利用されるさらなるグラフィック構造を示すビデオ出力ビューである。
【
図5E】[00119]
図3の機器の運用制御のモードでインタラクティブに利用されるさらなるグラフィック構造を示すビデオ出力ビューである。
【
図5F】[00119]
図3の機器の運用制御のモードでインタラクティブに利用されるさらなるグラフィック構造を示すビデオ出力ビューである。
【
図6】[00120] 一実装例に係るメディア配信管理システムのブロック図である。
【
図7】[00121]
図6のシステムのアグリゲータのブロック図である。
【
図8】[00122]
図6のシステムのアグリゲータ及びオリジンストアに影響を与えるサービス機能のフローチャートである。
【
図9】[00123]
図6のシステム下でのデジタルコンテンツの配信に全体的又は部分的に貢献し得るデータパケットソース及びデータパケットフローのフロー図である。
【
図10】[00124] シンジケーションのための方法論を含む
図6のシステム全体の概念図である。
【
図11】[00125] ユーザの観点から概念化された
図2Aのシステムの一実施形態のブロック図である。
【
図12】[00126] 本発明のさらなる実施形態に係るプロセッサモジュールのレイアウト図である。
【
図13】[00127]
図12のモジュールのモジュール機能の一部を図式的に示している。
【
図14】[00128]
図12のさらなる実施形態で運用可能なデータ機能のブロック図である。
【
図15】[00129]
図12の実施形態から出力されたメニュー画面のスクリーンショットである。
【
図16】[00130]
図12の実施形態から出力されたメニュー選択画面のスクリーンショットである。
【
図17】[00131]
図12の実施形態の選択画面インタフェースのスクリーンショットである。
【発明を実施するための形態】
【0110】
好ましい第1実施形態
[00132]
図2Aを参照すると、好ましい第1実施形態に係るメディア配信管理システム10のブロック図が示されている(また、さらなる実施形態-SPAN-AI実施形態を定義するSPAN-AIシステムコンポーネントを組み込んでいる。明細書におけるSPAN-AI実施形態の説明をさらに参照されたい)。
【0111】
[00133] この場合、システム10はオリジンストア11(本明細書の一部では「スーパーPoP」と呼ばれることもある)を含む。オリジンストア11は、単一のサーバとして実装されてもよく、又は、それ自体がサーバのネットワークであってもよい。特定の商業的な実装では、サーバは、商業的パートナのコンテンツ配信ネットワークの一部を形成してもよい。オリジンストア11は、ライセンス使用(常にではないが、通常、適切な条件の交渉に従う)のために利用可能なデジタルコンテンツ13を含むさまざまなデータベース12と通信する。オリジンストア11は、通常、コンテンツにデジタル著作権管理(DRM)が適用されていることを意味する「ラップされた」コンテンツとしてデジタルコンテンツ13を受信する。
【0112】
[00134] オリジンストア11は、ネットワーク機器14によって加入者又は購入者がこのコンテンツ13を利用することができるようにする。ネットワーク機器14は、デジタルコンテンツ13の消費現場又はその近くに配置される。
【0113】
[00135] 本発明の実施形態によれば、ネットワーク機器14は、インターネット16を介して通信するときに一般的に利用可能な通信プロトコル15に従って、オリジンストア11からデジタルコンテンツ13を直接受信することができる。最も一般的には、通信はインターネット16を介して行われる見込みであるが、プロトコル15の使用を容易にする他の構造が検討され得る。デジタルコンテンツ13は、以下のセキュリティ技術及び機能のうちの1以上を使用して、取り込みポイントからネットワーク機器14まで保護されてもよい:
-プラットフォームのセキュア環境へのAsperaを介したセキュアな取り込み
-すべてのマスタ資産のストレージ及び処理が、プラットフォームの承認されたセキュア環境内にとどまる
i.プラットフォームセキュアなストレージ内のメザニンストレージ
ii.プラットフォームのセキュアなトランスコードファームでのトランスコード
iii.プラットフォームのセキュアなマイクロソフトPlayReadyサーバでのDRMラップ
iv.プラットフォームからEdgeCastオリジンストア[11]へのDRMラップされたアセットの転送
-別の実施形態は、米国映画協会承認施設上及びその中での個別のセキュアな取り込み、メザニンストレージ、トランスコード及びDRMラッピングを含む。
-プラットフォーム及びマイクロソフトPlayReadyによって管理されるすべての権利及び資格
-スーパーPoP及びセキュアピアアシスト(商標)のEdgeCastネットワークを介した、セキュアなPlayReadyクライアントを用いた、ネットワーク機器ハードウェア信頼可能な実行環境(TEE)への配信
-システムは、ゼロから多層化セキュリティ向けに設計されている
-ネットワーク機器は、TVへのHDMI HDCP接続を保護するためにTEEでDRMトランスコードを保護する
-ネットワーク機器ネットワークアクセスは公開鍵暗号基盤(PKI)セキュリティ及び証明書によって保護される。
【0114】
[00136] アグリゲータデータベース12及びネットワーク機器14にプログラムされた通信構造及びアルゴリズムは、デジタルコンテンツの13の特定されたアイテム17への所定のネットワーク機器14によるアクセス及びアイテム17の使用を許可する初期化シーケンス後に、コンテンツ13が最初にアグリゲータデータベース12から、通常はインターネット16を通じて取得されるようになっている。繰り返しになるが、常にではないものの、許可は、特定されたアイテム17へのアクセスが提供される前に、取引条件の交渉の対象となる。
【0115】
[00137] 特定されたアイテム17の全部又は一部が所定のネットワーク機器14にダウンロードされると、その全部又は一部はその機器によって「再生」されることができる。ほとんどの場合、機器は、セキュアな、例えば、HDMI HDCPデジタルコンテンツを、テレビセットなどの視聴覚ディスプレイ装置18に出力する。他の実施形態では、特定されたアイテム17は、タブレット及び電話及びテレビなどの他のデバイスに無線で又はイーサネット経由でセキュアにストリーミングされることができる。他の場合では、特定されたアイテム17は、機器で再生される、若しくは、無線で又はイーサネット又は他の方法で他のゲーミングプラットフォームなどのゲーム機に「サイドローディング」される、ゲームコンテンツであってもよい。
【0116】
[00138] 本システム10の機能は、別のネットワーク機器14が交渉して、同じ特定されたアイテム17へのアクセスをリクエストする場合、コンテンツ(又はその一部)がオリジンストア11又はすでにその特定されたアイテム17が格納されているネットワーク機器14のいずれかからダウンロードされてもよいことである。
【0117】
[00139] どのソースを使用するかについては、ネットワーク知識及びセキュアなピアアシスト基準19に従って決定され、これには以下のものが含まれる:
a.最も必要なパケット
b.最速のダウンロード速度
c.最小レイテンシ
d.デジタルコンテンツのリアルタイム又はほぼリアルタイムの配信を維持するために、次のデジタルビット又はビットのグループが最も容易かつ効率的に取得されることができるネットワークアドレス。
【0118】
[00140] ルーティング情報は、配信及び/又は集中化されてもよく、かつ、ハッシュテーブル又はその他の効率的なデータベースメカニズムの形式であってもよい。ネットワーク機器14及びルーティングの制御と組み合わせられたこの詳細な知識は、ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)の形態である。
【0119】
[00141] 具体的には、「ネットワーク知識」には、デジタルコンテンツ13を形成するすべてのデータパケットのアドレス情報が含まれ、より具体的には、どの時点においても、特定されたアイテム17の一部を形成するすべてのデータパケットのアドレス情報が含まれる。このデータパケットアドレス情報は、
図3に示されるようにデータベース40に格納されてもよく、各々個々のアドレス、例えばそれぞれのデータパケット24のアドレスAAが、位置、この例では位置loc1にリンクされる。
【0120】
[00142] データベース40は、オリジンストア11に格納されてもよく、又は、オリジンストア11の一部を形成してもよく、又は、別個のサーバであってもよい。他の例では、分散ストレージ構成を提供するために、データベース40は、個々のネットワーク機器14のメモリ21に少なくとも部分的に格納されてもよい。時間が経つにつれて、特定されたアイテム17が(全部又は一部)ダウンロードされ得る広範囲に分散されたかなりの数のソースが利用可能になることが理解される。
【0121】
[00143] どのソースを使用するかについては、それらのネットワークの使用を最適化し、かつ、消費者、電話会社及びISP及びサービスオペレータに対するコストを最小限に抑えるために、電話会社及びISPと連携して決定されてもよい。これは、ネットワークオペレータのドメイン内に留まるセキュアピアアシストトラフィックの「定額制コンテンツ」契約の形態を取ってもよい。
【0122】
[00144] 特定されたアイテムが特定のネットワーク機器14にダウンロード又はストリーミングされることをどのような基準に基づいて許可するかに関して、商業的に異なるモデルが使用され得る。例えば、このモデルは、ペイパービューなどの「従量制」又はレンタル又はダウンロードによる所有に基づいていてもよい。
【0123】
[00145] 代替手段では、モデルはサブスクリプションモデルに基づき得る。
【0124】
[00146] ネットワーク機器14の一例が以下により詳細に説明されるが、上述した機能を提供するようにプログラムされたプロセッサは、スマートフォン又はスマートTV又はゲームコントローラ内に配置されることができる-特定のスタンドアロンの専用ネットワーク機器14に限定される必要はない-ことを理解されたい。
【0125】
[00147] スーパーPoP CDN及びセキュアピアアシスト基準の組み合わせは最適な配信を保証する。ビデオパケットは、利用可能な最適な位置から供給される。ネットワーク機器ノードのネットワークは、最適なネットワークアーキテクチャ:ネットワークの最も遠いエッジ、すなわち、顧客構内でのインテリジェンス及びストレージ、を提供する。これは、ギャップを埋めるマスタスーパーPoPによって強化される。このアーキテクチャにより、階層型ネットワークトラフィック及びネットワーク間ピアリングを最小限に抑えながら、ユーザの接続を最大の帯域幅で駆動することが保証される。ネットワークプロトコル及びパラメータは経験に基づいて最適化されている。
【0126】
[00148] セキュアピアアシスト基準及びそれらに基づくアプリケーションプログラムは、SCTP、TCP/IP、UDP及びビデオパケットレベルでネットワークトラフィックを認識して報告する。各ネットワーク機器14は、メッシュネットワークにおいてインテリジェントノードを形成する。これは、グリッドコンピューティング又は分散型クラウドコンピューティングとして説明されることもある。我々は、分散型及び集中型のルーティング情報及びインテリジェンスをビデオパケットレベルまで組み合わせる。これにより、ソフトウェア定義ネットワークのような性能を有するネットワークの最適な管理が可能になる。
【0127】
[00149] セキュアピアアシスト基準により、インターネット経由でビデオ及びゲーム配信管理のためのエコシステム全体の形成が可能になる。各ネットワーク機器14は、ネットワーク及びビデオパケットレベルで指標及び統計を監視し、トラフィック及びビデオ状態をリアルタイムで報告する。ビデオ資産管理及び配信プラットフォームとスーパーPoP CDNとを組み合わせると、ネットワーク全体の包括的なクオリティオブサービス(QoS)の監視及び制御が提供される。セキュアピアアシスト基準は、インターネット経由のビデオ配信の非常に効率的な方法を提供し、ネットワーク負荷を最小限に抑え、かつ、ネットワーク及び顧客の視聴パフォーマンスを最大化する。セキュアピアアシスト基準は家電製品(CE)アプリに実装されてもよい。
【0128】
[00150] セキュアピアアシスト基準19は、ネットワークの到達範囲を、エッジを超えて顧客の自宅まで直接拡張する。セキュアピアアシスト基準19は、最新のインターネット:交換機からのファイババックホールを使用した適度に高い顧客構内テールスピードを利用するように設計されてもよい。セキュアピアアシスト基準アーキテクチャは、スーパーPoP CDNアーキテクチャと組み合わされたセキュアピアアシスト基準19で各々プログラムされたネットワーク機器ノードのネットワークを使用して、ユーザの接続を最大容量で駆動し、それによって、感じられるほどの中断なく、コンテンツが最高品質で配信されることを保証する。
【0129】
[00151] 好ましい形態では、オリジンストア11に格納されたデジタルコンテンツ13がシンジケートされてもよい。例えば、格納されたデジタルコンテンツ13は、YouTubeがウェブサイト上にポータルを置くように、誰かのウェブサイト上にストアポータルとして供給されてもよい。参加サイトの所有者は、それらの観客に関連するマスタカタログからタイトルのサブカタログを選択してもよい。
【0130】
[00152] アグリゲータデータベース12は、オリジンストア11に配信する前にデジタルコンテンツ13に適切なセキュリティを適用するのをアシストするために、以下の技術を含んでもよい:
-ゼロからの多層のセキュリティのために設計される
-セキュアピアアシストネットワークは、セキュアで隠されて発見されないように設計される
-セキュアピアアシストネットワーク管理システムは、PKI及びセキュアな証明書によって保護される
-セキュアピアアシストは、BitTorrentネットワークには「見えない」ものであり、かつ、そのプロトコルにおいてそのようなネットワークに類似していない
-すべてのセキュアピアアシストプロトコルは、標準的なインターネットプロトコル又はPKIセキュリティ及び検証を有するセキュアプロトコルである
-すべてのデジタルコンテンツ13は、マイクロソフトPlayReady DRMで暗号化され、ネットワーク機器TEE内で保護される
-PlayReady DRMは、その信頼可能な実行環境(TEE)内の機器のハードウェアに実装される
-機器のオペレーティングシステムは、ハードウェアDRMと完全に統合され、かつ、ハードウェアDRMを利用してメディアパイプラインを保護する
-一実施形態では、機器のオペレーティングシステムはマイクロソフトWindowsであってもよい
-PlayReadyキー管理は、ネットワーク機器TEEセキュリティ及びキー管理とは完全に分離され、かつ、ネットワーク機器TEEセキュリティ及びキー管理に対して付加的である
-PlayReady DRM及び復号化はネットワーク機器TEEによって保護される
-キー管理及び保管は、機器上のセキュアなアプリケーション及び環境内で実行される
-一実施形態では、そのセキュアなキー管理システムは、プロセッサアーキテクチャ、命令セット、ライブラリ、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)及び認証サービスによって有効化される革新的なセキュアなエンクレーブ環境を利用してもよい。
【0131】
ユーザインタフェース
[00153]
図3を参照すると、ネットワーク機器14及び例示的な画像ディスプレイ装置18がより詳細に示されている。
【0132】
[00154] この例では、ネットワーク機器14は、メモリ21と通信するプロセッサ又はマイクロプロセッサ20を含む。マイクロプロセッサ20は、好ましくは少なくとも画像ディスプレイ23を含む外部デジタル装置との間で信号を送受信することができる入出力装置22と通信する。プロセッサ又はマイクロプロセッサは、画像処理装置(GPU)を含んでもよく、又は、そのGPUは別個のプロセッサ、システム又はサブシステムであってもよい。
【0133】
[00155] メモリは、プロセッサ20がネットワーク25を介してデジタルコンテンツ13を送受信することを含むさまざまな機能を実行することを可能にするセキュアピアアシスト基準19に対応するコードを含むコードを包含する。ネットワーク25は、インターネット16、ローカルエリアネットワーク26及びワイドエリアネットワーク27を含み、これらはすべて互いに相互通信する。
【0134】
[00156] デジタルコンテンツ13は、通常、その各々がヘッダ24A及びペイロード24Bを備える複数のデータパケット24を備える。
【0135】
[00157] ペイロード24Bは、より具体的には、音声データ、ビデオデータ、ゲームデータ又は他のデータであり得るデジタルデータを備える。
【0136】
[00158] パケット24は、必ずしも、連続した順序で機器14に到達するとは限らないことに留意されたい。通常のシナリオでは、異なるパケットが異なる発信元から到達する-これに関して、
図9及び
図11を参照されたい。
【0137】
[00159] ネットワーク機器14のコア機能は、デジタルコンテンツ13を制御可能に送受信し、かつ、そのデジタルコンテンツ13をローカルでローカル信号27に変換して、音響映像ディスプレイ装置18など(しかしこれに限定されない)の外部デジタルデバイスを駆動する。
【0138】
[00160] ネットワーク機器14のさらなる機能は、ネットワーク機器14によって受信又はネットワーク機器14から送信されたデジタルコンテンツの「購入」及び「再生」をユーザが制御することを可能にすることである。
【0139】
[00161] 好ましい形態では、ユーザエクスペリエンス及びユーザインタフェースは可能な限りシンプルに保たれる。最も単純な形態では、遠隔制御装置を介してカーソルを左又は右に移動させるだけで、ユーザコントロールが実行される。これらのアクションは、非常に単純なメニュー及び画面上のコンテンツの表示を制御する。これらは、同種のもの又は混合されたものであってもよく、すなわち、純粋なメニュー又は純粋なコンテンツ表示又は両方の混合であってもよい。1つの好ましい形態では、ディスプレイは、ユーザエクスペリエンス及び遠隔制御装置を介した制御を反映する円弧又は円である。大規模なコンテンツライブラリなど、表示するアイテムが多数ある場合、表示は、コンテンツの「タイル」の同心の円弧又は円、すなわち、コンテンツタイトルの「表紙」のクリーンなグラフィックイメージであってもよい。別の実施形態では、これらのタイルはグリッド構造であってもよい。
【0140】
[00162] メニューのナビゲーションは、「左」及び「右」ナビゲーションの単純な組み合わせによって実現される。最も単純な場合、アクションアイテムのメニューは、左又は右をクリックすることによって左又は右にナビゲートされてもよい。一例では、メニューは、カーソルボックスなどの選択グラフィックデバイスの下で対応して左右に移動してもよい。別の例では、選択グラフィックデバイスは左又は右に移動してもよい。強調表示されると、メニューアイテムは、1回クリックするだけで選択される。これにより、アクションを発生させてもよく、又は、メニュー構成により深くナビゲートしてもよい。ナビゲーション「アウト」はダブルクリックによるものであってもよい。代替的に、「戻る」又は「キャンセル」などのメニューナビゲーションアイテムがあってもよい。ビデオライブラリなどの多数のオブジェクトをナビゲーションする場合、これらは同心の円弧又はリング又はタイルのグリッドで表示されてもよい。リングは、クリックで「中に」、ダブルクリックで「外に」、左又は右をクリックして左右に、ナビゲートされてもよい。選択されたアイテム、タイル、円弧又はリングは、フォーカス及び/又はサイズを大きくすることによって強調表示されてもよい。現在選択されていないアイテム、タイル、円弧又はリングは、焦点の中心から移動する及び/又はアイテムの「焦点をぼかす」ことによって、若しくは、それらのサイズを縮小することによって、焦点から縮小される。これにより、選択されていないアイテム、タイル、円弧又はリングが、ユーザから「離れて」移動し、かつ、選択されたアイテム、円弧又はリングがユーザに「向かって」移動するという効果が得られてもよい。
【0141】
[00163] より洗練された使用は、速度又は距離に依存するアクションなどの制御メカニズムによってサポートされてもよい。ちょっとしたアクションで、メニュー又はアイテムをゆっくりと短く移動させてもよい。より大きなアクションで、メニュー又はアイテムをより速くより長く移動させてもよい。同様に、アクションの速度も、メニューアクションの規模又は性質を決定してもよい。これは、アクションの距離とは無関係であってもよい、又は、関連してもよい。
【0142】
[00164] 好ましい形態では、ユーザグラフィック表示は、非常に単純で、きれいで、整頓されていて鮮明であり、単純さ及び使いやすさの感覚を提供する。
【0143】
[00165] 例えば、
図5A~
図5Fを参照すると、一連の運用は以下のようであり得る:実質的に垂直に配置された円弧上にあるグラフィック構造28が、
図5Aに示されており、又は、
図5Bに示される実質的に水平に配置された円弧上にあってもよい。ユーザは、カーソル29装置を操作して、グラフィック構造28の選択された1つを取り囲み、例えば「マイムービー」グラフィック構造を指定する。
【0144】
[00166] その後、ユーザは、この例では、一連の映画セレクションを通じてカーソルを移動させて、
図5Dに示されるような「キャプテンアメリカ」の映画セレクションを指定する。
【0145】
[00167] ユーザはいつでも現在のメニューアイテムから「後退」して、
図5Eに示す一連のグラフィック構造28まで1レベル上に移動してもよい。
図5Fは、「キャプテンアメリカ」のグラフィック構造が、カーソル29によって強調表示されて示されていた場合の特定のセレクションの詳細を示している(シンジケート化されたウェブストア41から入手可能なストアコンテキスト内の購入メニューの
図5D-
図6参照)。
【0146】
[00168] 別の形態では、これは、画像ディスプレイ23、この例では音響画像ディスプレイ装置18に表示されるグラフィック構造28に関連する長方形の境界デバイスの形態でカーソル29を制御することによって行われ得る。
【0147】
[00169] 特定の形態では、グラフィック構造28は、円弧又は円形の経路上にあってもよい。
【0148】
[00170] 1つの形態では、これらの制御は、例えば、無線又はインターネット経由でメインネットワーク機器14又はホームネットワークを形成する「サテライト」ネットワーク機器14に接続されたスマートフォン上の遠隔制御アプリケーションで「シミュレーション」されてもよい。
【0149】
[00171] 別の形態では、これらの制御は、TVリモートコントローラ又はゲームコントローラで具現化されてもよい。
【0150】
[00172] 別の形態では、これらの制御は、メインネットワーク機器14又はホームネットワークを形成する「サテライト」ネットワーク機器14に無線で接続されたネットワーク機器14のより小型のバージョン上で複製されてもよい。
【0151】
[00173]
図6及び
図7に例示されるように、これらのUIコンセプトにより、特に音響画像ディスプレイ装置18上で見るためのデジタルコンテンツ13の選択を含む、ネットワーク機器14の運用の合理化された制御を可能にする。重要なことは、UIでの物理的なユーザエクスペリエンスの反映であり、例えば、メニュー及び画像の円弧、メニュー又はタイトルを示す同心円(又は円弧)、メニュー及び画像の融合、一実施形態では円及び円弧の融合である。別の実施形態では、メニュー及び画像が格子状のタイルで表示されてもよい。
【0152】
実装の第1具体例
[00174] 好ましい形態では、ネットワーク機器14は少なくとも以下の機能を含む:
-WiFi又はイーサネットケーブル経由でインターネットに接続する
-HDMI又はWiFiインタフェース経由でテレビに接続する
-テレビ制御のためにUSB又はHDMIに接続する
-WiFi又はイーサネット経由で他のデバイス、例えば、タブレット、PCに接続する
-セキュアピアアシスト基準ネットワーククライアント
-マイクロソフトPlayReadyセキュアクライアント
-信頼可能な実行環境
-映画、テレビ及びゲームの再生
-アプリ経由の又は「ホーム」機器に無線で接続された機器又は機器の小型バージョン経由の、「リモート」機能、例えば、シーク、一時停止、巻き戻し、早送り、スローモーション
-TVコントロール、ゲームコントローラ、キーボード、トラックパッド又はマウス経由のリモート機能
-すべてのコンテンツのストリーミング、ダウンロード、保存(マスストレージオプションあり)
-他のゲームプラットフォーム、タブレット、携帯電話にゲームをサイドローディングする
-HD及びUHD(「4K」)
-サードパーティのコンテンツを含むライブラリを管理する
-コンテンツをセキュアに共有する。コンテンツはDRMで保護され、コンテンツのロックを解除するためのキーを購入するメカニズムが提供される
-指標/統計を記録して管理システムに送信する
-コンテンツの挙動及びパフォーマンスを監視及び管理する
-ネットワークの挙動及びパフォーマンスを監視及び管理する
-メディアハブ
【0153】
[00175] 例示のシステムの全体的なトポロジは、
図6、
図7及び
図8に図示するようなものであり得、かつ、以下のような機能仕様を有している:
【0154】
機能説明
[00176] 本発明のネットワーク機器14の実施形態は、セキュアピアアシストプロトコル19に従って動作するデバイスを備え、デバイスは、テレビ又はコネクティッドデバイス上で高品質の映画、ゲーム及びテレビをダウンロード、保存、ストリーミング、再生及び共有するためのポータブルデバイスである。本実施形態は、セキュアピアアシスト基準19テクノロジー及びコンテンツオリジンストア11及びシンジケート化された小売コンテンツウェブストア41を組み合わせて、最新のハリウッド及びインド映画、テレビ及びゲームをTrue HD及びUHDでテレビに提供する。ネットワーク機器14の実施形態は、今日のOTT及びIP TV配信における重要な問題:ビデオトラフィックの指数関数的成長に対処する。この例では、ネットワーク機器14は、True高解像度及び超高解像度で、何を見たいか、いつそれを見たいか及び誰とどのようにそれを共有したいかを選択することができる新世代のコンテンツ所有者に柔軟性をずっと提供する。
機能:
-GT TVストアから映画及びテレビをダウンロードしてストリーミングするためにWiFi a、b、g、n、ac又はイーサネットケーブル経由でインターネットに接続する
-例えば、テレビ又は他のデバイスに接続するためのBluetoothのオプション
-HDMIv2.0a及びHDCP2.2インタフェース又は規格が進化した際にはそれ以降のバージョン経由でテレビに接続する
-高品質オーディオ、例えば、ドルビー5.1又は7.1をサポートする高品質オーディオサウンドシステムへの、フルHD1080p60、UHD(4K UHDTV 2160p 3840×2160)及びHDCPセキュアHDMI接続又はファイバ経由の接続
-H.264のすべてのコーデックを含む幅広いビデオエンコーディング規格をサポートする
-H.265HEVC及びVP9及びオープンメディアコーデック用アライアンス
-他のデバイス、周辺機器、TVコントロールへの接続用の3X USBインタフェース
-電源用のPSU
-WiFi又はイーサネット経由で他のデバイス、例えば、電話、タブレット、PCに接続する
-遠隔制御及びストアでの最初の購入
-Miracast及びDRM経由のストリーミング
-セキュア環境でのセキュアピアアシストネットワーククライアント
-「リモート」機能、例えば、シーク、一時停止、巻き戻し、早送り、スローモーションを含む映画、テレビ及びゲームを再生する
-マイクロソフトPlayReadyセキュアクライアント
-イーサネット、WiFi又はUSB経由で他のゲームプラットフォーム、タブレット、携帯電話にゲームをサイドローディングする(将来のリリース)
-すべてのコンテンツのストリーミング、ダウンロード及び保存(マスストレージオプションあり)
-HD及びUHD
-サードパーティのコンテンツを含むライブラリを管理する
-コンテンツをセキュアに共有する
-指標/統計を記録して管理システムに送信する コンテンツの挙動及びパフォーマンス ネットワークの挙動及びパフォーマンス
-メディアハブ
-ユニバーサルプラグアンドプレイUPnP
【0155】
モデル
[00177] すべてのモデルは、生産コストを最小限に抑えるために単一のエンクロージャ用に設計される。これは、シンプルで革新的なヒューマンインタフェースを有する審美的形態及び機能性の高いデバイスである。モデルは、スーパーアーリーアダプタ市場だけでなく、メインストリーム市場にもアピールするように設計されている。モデルの使い方は非常に簡単である。
【0156】
[00178] 基本モデル:これは、最小2TBのディスクと及び128GのSSDストレージを有する基本モデルである。それは、セキュアピアアシストネットワークで完全に機能するピアであり、ストア41からの映画及びTVの高品質なダウンロード及びストリーミングを可能にする。それは、ユニットを介して、電話又はタブレットアプリを介して、若しくは、テレビリモコン又はキーボードを介して、トラックパッド又はマウスを介して制御される。
【0157】
[00179] ディスクライブラリを有する基本モデル:これは、映画の保存用に最小2TBの2.5インチディスクドライブを有する基本ユニットである。それは、エンコードサイズに応じて、200~400のHD映画又は100のUHD映画を保存することができる。
【0158】
[00180] SSDライブラリを有するSSDモデル:これは、250G~2TBのSSDハードドライブを有する基本ユニットである。それは、エンコードサイズに応じて、100のUHD映画を保存する。
【0159】
[00181] メディアハブ及びストリーミング:これにより、電話及びタブレットなどのCEデバイスへのデジタルコンテンツのセキュアなストリーミングと、テレビへのユーザコンテンツのストリーミングが可能になる。
【0160】
ネットワーク機器制御アプリ
[00182] ネットワーク機器14は、電話又はタブレット上のアプリによって制御されてもよい。これは、最初はiPhone及びタブレット用のAndroid又はiOSアプリであってもよい。他のアプリケーションが将来的に実装される。それは、すべての表示機能の完全な遠隔制御を提供してもよいだけでなく、ネットワーク機器にアクセス可能なストアを介して直接購入する機能を提供してもよい。
【0161】
[00183] それは、任意選択的に、装備されている場合はUSB又はBluetooth経由で、又は、ネットワーク機器14経由で、TVを遠隔制御してもよい。
【0162】
電源
[00184] 好ましい形態では、システムは可能な限り低電力でなければならない。システムは、AC電源パックから電力を供給されてもよい。システムは、任意選択的に、バッテリ駆動であってもよい。
【0163】
オペレーティングシステム
[00185] システムは、Linuxオペレーティングシステム又はマイクロソフトWindowsオペレーティングシステムのセキュアなリアルタイムバージョンを実行してもよい。
【0164】
アーキテクチャ
[00186] 具体例1のシステムでは、システムアーキテクチャは、ARM TrustZoneを含むARM Cortex A9以降、又は、Secure Guard Extensions(SGX)、Memory Protection Extensions(MPX)、セキュアエンクレーブ及びハードウェアDRMを含むインテルコアアーキテクチャの第6世代以降であってもよい。
【0165】
セキュリティ
[00187] 具体例1のシステムでは、すべてのメディアファイルがDRM暗号化される。好ましいDRMは、映画の場合はマイクロソフトPlayReady、ゲームの場合はUbisoft DRM又はTages Solid Shieldであるが、Adobe Access及びGoogle Widevineを含む他のスタジオ承認DRMが使用されてもよい。システムは、信頼されたアプリケーションがデバイスの耐用年数にわたってフィールドに追加される、堅牢で長期的なソリューションを提供してもよい。システムは、信頼可能な実行環境の仕様に準拠していてもよい。システムは、信頼された起動モードとすべてのI/Oポートの信頼された制御とをサポートしてもよい。
【0166】
[00188] システムは、インテルのSecure Guard Extensions(SGX)、Memory Protection Extensions(MPX)、セキュアエンクレーブ及びハードウェアDRMをサポートしてもよい。
【0167】
[00189] システムは、セキュアな認証及びシーリングをサポートしてもよい。
【0168】
[00190] システムは、デジタル著作権管理(DRM)用のARMアドバンストシステムアーキテクチャ及びベースアーキテクチャプラットフォームをサポートしてもよく、貴重なコンテンツを保持するために使用されるRAMの領域を保護するTrustZoneアドレス空間コントローラ(TZASC)を統合している。
【0169】
[00191] アーキテクチャは、GPU、ビデオエンジン及びディスプレイコントローラなどのメディアアクセラレータの統合をサポートしてもよく、これらはすべて、プロセッサのセキュリティ状態に関する知識を必要とする。
【0170】
[00192] システムは、改ざん防止及びリアルタイムクロックを提供してもよい。
【0171】
[00193] システムは、DRM復号速度を最適化するために、セキュアなハードウェア暗号化アクセラレーションをサポートしてもよい。システムは、デジタル署名されたソフトウェアの高保証起動及び認識をサポートしてもよい。
【0172】
[00194] システムはセキュアJTAG-JTAGをサポートしてもよく、すなわち、秘密鍵のチャレンジ/レスポンスプロトコルが正常に実行されない限り、(デバッグなしレベルでの)使用が制限される。
【0173】
DRM
[00195] 好ましい形態の具体例1のシステムはデジタル著作権管理(DRM)をサポートする。映画及びテレビの場合にマイクロソフトPlayReadyが好ましく、かつ、ゲームには最初はUbisoft DRM又はTages Solid Shieldが好ましい。他のスタジオ承認DRM、例えば、Adobe Access及びGoogle Widevineは代替手段である。
ハードウェア及びO/S
-現在のハードウェア及びO/S仕様
-I/Oポート/アンテナ
-AC電源アダプタ
-3 X USB2.0
-1 X 1000Mbイーサネット
-HDMI2.0aコネクタ
-WiFi a、b、g、n、ac
-HiFiサウンドオプティカル又はHDMI
-マスストレージ
-2.5インチディスクドライブ 2TB最小
-SSD128G-1TB最小
【0174】
[00196]
図14を参照すると、デジタルコンテンツ13のシンジケーションのための概念的なフロー図が示されている。
【0175】
[00197] 要約すると、具体例1のシステムが説明され、このシステムは、好ましくは、
図3を参照して説明されたタイプのネットワーク機器14を介して実装される。
【0176】
[00198] ネットワーク機器でデータパケットを受信するための基準の好ましい形態は、単独で又は組み合わせて、以下の1以上に従って動作する:
a.最も必要なパケット
b.最速ダウンロード速度
c.最小レイテンシ
d.デジタルコンテンツのリアルタイム又はほぼリアルタイムの配信を維持するために、次のデジタルビット又はビットのグループが最も容易かつ効率的に取得可能なネットワークアドレス。
【0177】
[00199] 好ましくは、デジタルコンテンツ、特にデジタルコンテンツの特定のアイテムが、DRMで「ラップ」され、ネットワーク機器に配信され、マイクロソフトPlayReadyインフラストラクチャを利用してネットワーク機器で復号化される。
【0178】
[00200]
図11を参照すると、ユーザの観点から概念化されたシステム10が示されている。
【0179】
[00201] 大まかに言えば、アグリゲータデータベース12、オリジンストア11及びデータパケットアドレスデータベース/ネットワーク管理サーバ40を組み合わせた「スーパーPoP」がこの例にあり、「スーパーPoP」は、分散型ネットワーク機器14と連携して、かつ好ましくは、インターネットを主要な通信チャネルとして使用して、データパケット24(デジタルコンテンツ13の特定されたアイテム17を形成する)の効率的でタイムリーな配信を調整し、それによって、ユーザ42への幅広いデジタルコンテンツのセキュアでタイムリーな配信を可能にする。
【0180】
[00202] システムは、デジタルデータの作成者及び権利所有者にデジタルデータのセキュリティに対する信頼を提供することによって、すべての利害関係者の体験を向上させると同時に、実質的にリアルタイムのストリーミング及びデータダウンロードの両方が幅広いインターネット接続で利用可能であるように制御されてタイムリーな方法ですべて配信される、ユーザ42の選択のために幅広いデジタルコンテンツを提供する。
【0181】
さらなる好ましい実施形態
[00203]
図12、
図13及び
図14を参照すると、インテルブランドのチップセット及びマイクロソフトWindowsブランドのソフトウェアモジュールを使用して実装可能な本発明のさらなる実施形態の基本プラットフォーム及び機能実装が図示されている。
【0182】
[00204] 本発明の少なくともいくつかの実施形態が高度にセキュアな状態で動作することは有利であり、これにより、超高解像度(UHD)映画などの潜在的に価値のあるソフトウェアが、不正アクセスの危険にさらされずに、又は、不正使用の危険にさらされずに処理され得ることが理解される。
【0183】
[00205] 通常のUHD映画は、H.264(通常は画面下の1080ピクセル又はラインで動作するいわゆるHD解像度)及びH.265(画面下の2160ライン又はピクセルで動作するいわゆる4K又はUHD解像度)などのMPEG4規格に従って動作する。このような映画の通常のファイルのサイズは15~20GB程度である。現在のさらに好ましい実施形態では、前の実施形態で説明された「セキュアピアアシスト」構成が、Windows/インテルプラットフォーム上で有効化される。
【0184】
[00206]
図12を参照すると、プロセッサ113及びメモリ114と通信するトラステッドプラットフォームモジュール(TPM)112が少なくとも搭載された回路基板111が図示されている。代替的に、TPMは、プロセッサ113又は関連のシステムモジュールで具現化されてもよい。
【0185】
[00207] トラステッドプラットフォームモジュール112は、一意の識別子115、暗号化及び復号化のための証明書116及びセキュアブートコード117を含む。
【0186】
[00208] トラステッドプラットフォームモジュール112は、この例では、インテルのSecure Guard Extensions(SGX)、Memory Protection Extensions(MPX)、セキュアエンクレーブ及びハードウェアDRMから利用可能なTXTプラットフォームの一部であるハードウェア上にトラステッドコンピューティンググループアーキテクチャを実装する。
【0187】
[00209] TPMがプロセッサ又は関連モジュールに組み込まれている好ましい構成では、プロセッサは、インテルのSecure Guard Extensions(SGX)、Memory Protection Extensions(MPX)、セキュアエンクレーブ及びハードウェアDRMをサポートする。
【0188】
[00210] 好ましい形態では、DRMはマイクロソフトPlayReady環境を利用して実装される。この構成では、UHD 4Kコンテンツは以下の場合かつ以下の場合にのみ再生される:
【0189】
[00211] ハードウェアDRM環境が検出された場合
【0190】
[00212] その環境が信頼可能な実行環境内にある場合、かつ、
【0191】
[00213] すべてのビデオ出力が、好ましい出力プロトコル、特定の好ましい例ではHDCP2.2を使用して実装される場合。
【0192】
[00214] 動作中、トラステッドプラットフォームモジュール112は、プロセッサ113がトラステッド実行状態に入ることを許可する。
【0193】
[00215] プロセッサ113による実行のためにメモリ114にロードされる好ましいオペレーティングシステムは、マイクロソフトWindows10オペレーティングシステム又はそれ以降のバージョンである。
【0194】
[00216]
図13を参照すると、プロセッサ113及びメモリ114は、任意選択的に、インテルアーキテクチャ環境内で仮想マシン118を実行してもよい。仮想マシン118は、高度にセキュアな環境内で動作しながら、Windows10オペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムによる直接ハードウェアアクセスを可能にする。前の実施形態のセキュアピアアシスト構成を利用してメモリ114にダウンロードされた映画ファイル119が処理されてもよく、かつ、ビデオストリームは、好ましくは超高解像度ディスプレイ装置121へのHDMI、ディスプレイポート又はサンダーボルト接続を介してセキュアに出力するために、ハードウェアDRM及びHDCPレベルシフタプロトコルコンバータ(LSPCON)チップ120を介して復号化される。
【0195】
[00217] 代替的に、ビデオストリームは、HDMI経由でセキュアに出力するためにセキュアなGPU120Aにセキュアにルーティングされてもよい。
【0196】
[00218]
図14を参照すると、プラットフォーム111上のデータのフローが図式的に示されている。好ましくはセキュアピアアシストプラットフォーム122の形態で、多くのソースから潜在的にアセンブルされた映画ファイル119は、高度にセキュアな出力ストリーム119Aを提供するハードウェアDRMを利用して、Windows10環境内で動作する任意選択的な仮想マシン118を含むコンポーネントによって処理され、出力ストリーム119Aは、超高解像度ディスプレイ装置121上に表示可能なセキュアなビデオストリーム119Cを出力するために、コンバータチップ120(好ましくは、HDCP2.2LSPCONチップ)によって処理される。
【0197】
[00219] 信頼可能な実行環境及びストリーム119Aは、
図13に図示されるように、独立したセキュリティサポート及び証明サーバ123から提供されるデータ119Bを介して保護される。
【0198】
[00220] 最終結果は、リアルタイムで復号化された超高解像度ディスプレイ装置121への出力ストリーム119Cである一方で、高レベルのセキュリティが維持され、それによって、UHD 4K解像度の映画ファイルなどの超高解像度のビデオファイルを、Movielabs及び米国映画協会の仕様並びに個々のスタジオ及びコンテンツ所有者の高価値コンテンツの仕様に従って実質的にリアルタイムで表示することを可能にする。
【0199】
[00221]
図15は、画面121に出力されたメニュー画面のスクリーンショットであり、これにより、ユーザはディスプレイ121上で見る映画を選択し得る。
【0200】
[00222]
図16は、ユーザがスクロール構成を利用してディスプレイ121上で見る映画を選択し得るメニュー選択画面のスクリーンショットである。
【0201】
[00223]
図17は、セレクタ画面構成のスクリーンショットである。
【0202】
[00224] 特定の形態では、ユーザは、既定の基準に従って選択するためにアイテムをクラスタ化する連想テクノロジーを利用してもよい。このようなシステムの一例は、米国特許出願公開第2014/0330841号に記載されており、その説明、請求の範囲及び図面は、相互参照によって本明細書に組み込まれる。特定の形態では、相関アルゴリズムが、アイテムの有限セットに属するアイテム間に適用され、各アイテムは、関連の視覚的しるしと、前記有限セット内での前記アイテムのディスカバリを容易にするために、前記アイテムの有限セットに属する他のすべてのアイテムに共通する少なくとも属性のセットと、を有している。
【0203】
[00225] 特定の形態では、相関度を定量化するためにスコアリングシステムが使用される。
【0204】
[00226] さらなる好ましい実施形態では、アダプティブビットレートを使用する広範な既存の資産及びリソースを利用するために、セキュアピアアシストが、アダプティブビットレートプロトコルに「挿入」又は統合されてもよい。これは、直接統合によって、又は、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)を介してであってもよい。セキュアピアアシストは、ネットワーク通信を担当し、かつ、メディアサーバ、ビデオエンコーダ、セグメンタ/パッケージャ、デジタル著作権管理システム、キー管理システム、コンテンツ配信ネットワーク、ビデオプレーヤ、ブラウザ、クライアントアプリケーションなどのアダプティブビットレートリソースにインタフェースする。セキュアピアアシストは、ビデオ及びその他のコンテンツパケットのタイムリーな配信を管理する。アダプティブビットレートプロトコルには、最適な単一の固定レートストリームとして表示される。実際には、これにより、利用可能なユーザ帯域幅に応じて、アダプティブビットレートがプログレッシブダウンロード又は最適な固定レートストリーミングに変換される。
【0205】
[00227] さらなる好ましい実施形態では、セキュアピアアシストは、MPEG-DASHとしても知られる、HTTPによる動的アダプティブストリーミング(DASH)と、共通暗号化及び暗号化メディア拡張(EME)と、を用いて統合される。この取り決めの提案された名前は、DSPASH(HTTP経由の動的セキュアピアアシスト)である。この好ましい実施形態は、メディアソース拡張をサポートするHTML5ブラウザに統合される。これにより、標準化された実装が提供され、多数の消費者デバイスにわたって最も効率的な実装が可能になる。
【0206】
[00228] さらなる好ましい実施形態は、緊密に統合されたマイクロソフトWindows10(又はそれ以降)オペレーティングシステムの下でハードウェアにPlayReadyを実装するインテルプロセッサハードウェアプラットフォームの上述した好ましい実施形態で、マイクロソフトPlayReady DRM及びマイクロソフトEdge HTML5ブラウザを使用する。
【0207】
産業上の利用可能性
[00229] ネットワーク機器は、スタンドアロンのハードウェアユニットとして実装されてもよく、又は、上述したセキュアピアアシスト基準でプログラムされた複数のコネクテッドユニットとして実装されてもよい。代替的な形態では、セキュアピアアシスト基準が、スマートフォン、ゲームコントローラ、スマートTVなどの他のデバイスにプログラミングすることができるようにされてもよい。
【0208】
[00230] サーバベースのデバイスが使用されて、アグリゲータ12及びオリジンストア11を実装することができる。
【0209】
メディア配信管理システムのSPAN-AI実施形態及びUCDN実施形態の導入
[00231]
図1Aを参照すると、
図2Aに示されているメディア配信管理システム10のSPAN-AI実施形態のブロック図が示されている。SPAN-AI実施形態は、
図1に示すような、統合コンテンツ配信ネットワーク(UCDN)の最適化、管理及び運用のための、広く適用可能で、普遍的に運用可能で、高度にスケーラブルで効率的なシステムを形成するサブシステムを含み、統合コンテンツ配信ネットワークは、AI主導のセキュアピアアシストネットワーキング(SPAN-AI)を組み込んでおり、SPAN-AIは、グローバルでスケーラブルでセキュアな分散型コンテンツストレージ、計算及び配信をあらゆるアプリケーション及びネットワーク環境に提供するハイブリッドアダプティブネットワーキングテクノロジーである。SPAN-AIは、非グローバル規模の特定のアプリケーションにのみ適している既存のテクノロジーの限界を認識し、かつ、AI主導のハイブリッドルーティングアプローチを使用して、統合されたセキュアなコンテンツアドレス可能なアーキテクチャ下で、既存のソリューションの最適な機能を改善し、適応的に組み合わせる。我々はこれを統合コンテンツ配信ネットワークすなわちUCDNと呼ぶ。
【0210】
[00232] UCDNは、相互運用可能なピアネットワークのグローバルネットワークを作成し、それによって、これまでの「複数のネットワークのうちのネットワーク」アプローチに伴う問題を解消する。UCDNは、あらゆるネットワークが任意の他のネットワークと相互運用することを可能にするオープンスタンダード、インタフェース、プロトコル、メソッドを介してそれを行う。これらには、AI及びルーティング標準、インタフェース、プロトコル、メソッドが含まれるが、これらに限定されない。
【0211】
背景技術
[00233]
図2Aを参照する最初の実施形態は、ピアツーピアストリーミング及びダウンロードのハイブリッドエコシステムを教示しており、半集中型(クラウド)メディア配信管理サーバ及びスーパーPoP(ポイントオブプレゼンス)を、メッシュネットワーク内の分散型[自己組織化]インテリジェントエッジノードと組み合わせ、ノードは、[コンテンツベースの]分散ストレージネットワークを形成し、[集中型及び分散型]ネットワークの知識を利用して、インターネット経由で暗号化されたメディアコンテンツを最適に配信し、ネットワーク全体の包括的なクオリティオブサービス(QoS)監視、制御及び最適化を提供する。そのシステムは、上記ではセキュアピアアシスト(SPA)として参照されたが、現在ではセキュアピアアシストネットワークすなわちSPANとして知られ;AIを組み込んだものがSPAN-AIとして知られ、かつ、ハイブリッドアダプティブルーティング設計を組み込んだものがSPAN-AI-HARDとして知られている。
【0212】
[00234]
図2Aを参照した最初の実施形態は、ルーティング情報が配信される及び/又は集中化されてもよく、かつ、ハッシュテーブル又はその他の効率的なデータベースメカニズムの形態であってもよいことをさらに教示している。ネットワーク機器14及びルーティングの制御と組み合わされたこの詳細な知識はソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)の形態である。
【0213】
[00235] 特に「ネットワーク知識」は、デジタルコンテンツ13を形成するすべてのデータパケットのアドレス情報を含み、より具体的には、どんな場合でも、特定されたアイテム17の一部を形成するすべてのデータパケットのアドレス情報を含むことをさらに教示する。このデータパケットアドレス情報は、
図3に示すようにデータベース40に格納されてもよく、個々の各アドレス、例えば、それぞれのデータパケット24のアドレスAAは、位置、この例ではlociにリンクされる。
【0214】
[00236] データベース40は、オリジンストア11に格納されてもよく、又は、その一部を形成してもよく、若しくは、別個のサーバであってもよい。他の例では、分散ストレージ構成を提供するために、個々のネットワーク機器14のメモリ21にデータベース40が少なくとも部分的に格納されてもよい。時間が経つにつれて、特定されたアイテム17が(全部又は一部)ダウンロードされ得る広範囲に分散されたかなりの数のソースが利用可能になることが理解される。
【0215】
[00237] セキュアピアアシスト基準及びそれらに基づくアプリケーションプログラムは、SCTP、TCP/IP、UDP及びビデオパケットレベルでネットワークトラフィックを認識して報告する。各ネットワーク機器14は、メッシュネットワークにおいてインテリジェントノードを形成する。これは、グリッドコンピューティング又は分散型クラウドコンピューティングとして説明されることもあり得る。分散型及び集中型のルーティング情報及びインテリジェンスをビデオパケットレベルまで組み合わせる。これにより、ソフトウェア定義ネットワークのような機能を有するネットワークの最適な管理が可能になる。
【0216】
[00238] セキュアピアアシスト基準により、インターネット経由のビデオ及びゲーム配信管理のエコシステム全体の形成が可能になる。各ネットワーク機器14は、ネットワーク及びビデオパケットレベルで指標及び統計を監視し、トラフィック及びビデオ状態をリアルタイムで報告する。ビデオ資産管理配信プラットフォームとスーパーPoP CDNとを組み合わせることで、ネットワーク全体の包括的なクオリティオブサービス(QoS)の監視及び制御が提供される。セキュアピアアシスト基準は、ネットワーク負荷を最小限に抑え、かつ、ネットワーク及び顧客の視聴パフォーマンスを最大化する、インターネット経由のビデオ配信の非常に効率的な方法を提供する。セキュアピアアシスト基準は家電製品(CE)アプリに実装されてもよい。
【0217】
[00239] セキュアピアアシスト基準(SPAC)19は、ネットワークの到達範囲をエッジを越えて顧客の自宅まで拡張する。
【0218】
[00240]
図2Aを参照する最初の実施形態は、電気通信ネットワークの管理及び最適化のためのシステムを説明する。好ましい実施形態では、当該システムは、インターネット、電気通信キャリッジネットワーク及びコンテンツ配信ネットワーク(CDN)の管理及び最適化のためのシステムである。SPAN−AI実施形態及びUCDN実施形態は、SPANシステム上に構築され-その構成要素は(SPAN構成要素に加えて)
図2Aに示されている。最終的に、SPAN-AI実施形態とUCDN実施形態とを構成する追加機能は、統合コンテンツ配信ネットワーク(UCDN)の方法を教示し、SPANシステムの分散ストレージネットワークの方法を組み込んで拡張し、それによって、すべてのインターネット、テレコミュニケーションキャリッジネットワークとコンテンツ配信ネットワーク(CDN)とを単一の統合された最適化されたネットワークに統合及び最適化する。好ましい実施形態では、これは、セキュアピアアシストネットワーク(SPAN)機械学習及び人工知能ハイブリッドアダプティブネットワーク設計、すなわちSPAN-AI-HARDの最先端の方法によって行われる。
【0219】
[00241] SPANシステムと組み合わせて、現在の最先端技術を定義する他のイニシアチブ及びプロジェクトがある。これらには、名前付きデータネットワークプロジェクトi、ii;情報セントリックネットワーキングiii、iv及びIPFSvが含まれる。これらの他のイニシアチブは完全なソリューションではない。これらは、UCDN実施形態である一般的でスケーラブルなソリューションのサブシステムを効果的に形成する。各々自身に限界を有しており、特に適用範囲の限界と成長の限界とがある。SPAN-AIとAI HARDとを組み込んだUCDNはこれらの限界を克服する。
【0220】
SPAN-AI実施形態及びUCDN実施形態の概要
[00242] 本発明は、これらのサブシステムを組み合わせて拡張して、AI主導のセキュアピアアシストネットワーキング(SPAN-AI)を組み込んだ統合コンテンツ配信ネットワーク(UCDN)の最適化、管理及び運用のための、広く適用可能で、普遍的に運用可能で、非常にスケーラブルで効率的なシステムを形成し、SPAN-AIは、グローバルでスケーラブルでセキュアな分散型コンテンツストレージ、計算及び配信をあらゆるアプリケーション及びネットワーク環境に提供するハイブリッドアダプティブネットワーキングテクノロジーである。SPAN-AIは、非グローバル規模の特定のアプリケーションにのみ適している既存のテクノロジーの限界を認識し、かつ、AI主導のアプローチを使用して、統合されたセキュアなコンテンツアドレス可能なアーキテクチャ下で、既存のソリューションの最適な機能を改善して適応的に組み合わせる。我々はこれを統合コンテンツ配信ネットワークすなわちUCDNと呼ぶ。
【0221】
[00243] UCDNは、相互運用可能なピアネットワークのグローバルネットワークを作成し、それによって、これまでの「複数のネットワークのうちのネットワーク」アプローチに伴う問題を解消する。UCDNは、あらゆるネットワークが任意の他のネットワークと相互運用することを可能にするオープンスタンダード、インタフェース、プロトコル、メソッドを介してそれを行う。これらには、AI及びルーティングスタンダード、インタフェース、プロトコル、メソッドが含まれるが、これらに限定されない。UCDNは、相互運用可能なピアネットワークのグローバルネットワークを作成し、それによって、「複数のネットワークのうちのネットワーク」アプローチにこれまで関連付けられた問題を解消する。UCDNは、あらゆるネットワークが任意の他のネットワークと相互運用することを可能にするオープンスタンダード、インタフェース、プロトコル、メソッドを介してそれを行う。これらには、AI及びルーティングスタンダード、インタフェース、プロトコル、メソッドが含まれるが、これらに限定されない。
【0222】
[00244] UCDNは、1以上の相互運用可能なピアネットワークのうちの1つのネットワークから形成される。
【0223】
[00245] UCDNネットワークは、SPAN_AIネットワークの形態のピアネットワークを備えてもよい。
【0224】
[00246] これらは、オープンスタンダード、インタフェース、プロトコル又はメソッドの使用によって相互運用可能にされる。好ましい実施形態では、これは、AI、ルーティング又は他のインタフェースを介して相互運用する1以上のSPAN-AIネットワークのうちのネットワークであってもよい(
図1B参照)。
【0225】
[00247] ネットワークへのSPAN-AIエージェントの「インジェクション」(コンテナ化されたマイクロサービス又はアプリケーションの配布)とSPAN-AIインテリジェントハイブリッドアダプティブルーティング(AI-HARD)及びSPAN-AIグローバル最適化AIのネットワークへの組み込みとにより、任意のネットワークがSPAN-AIネットワークに変換されてもよい。
【0226】
[00248] 代替的に、任意のネットワークが相互接続されて、SPAN-AIネットワークの互換性のあるオープンスタンダードインタフェース、プロトコル又はメソッド(API)に接続することによってUCDNを形成し、「レガシー」ネットワークとの互換性及び通信を保持してもよい(
図1C参照)。好ましくは、これらのネットワークはSPAN-AIネットワークに変換される。
【0227】
[00249] SPAN-AIネットワークの最小の実施形態は、グローバル最適化AIを有するAI-HARDインテリジェントハイブリッドアダプティブルーティングを組み込んだ自己組織化ピア及びエージェントのネットワークを備える。他の実施形態は、任意の追加の能力又は機能を含んでもよい。
コアSPAN-AIシステムは:
【0228】
ルーティング
[00250] SPAN-AIのルーティングプロトコルであるAI-HARD(ハイブリッドアダプティブルーティング設計)は、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成され;スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる。また、AI HARDはIPルーティングを組み合わせて後方互換性を提供する。
【0229】
[00251] SPAN-AI内のAI-HARDインテリジェントエージェントは、ネットワーク状態及びアプリケーション要件に関する予測知識を利用して、サブシステムから最も効率的なルーティングポリシーを適応的に選択する。
【0230】
[00252] AI-HARDプロトコルの発行により、既存のルータだけでなく、新規のルータへの組み込みを可能にする。これにより、すべてのネットワーク間でルーティングの互換性が保証される。
【0231】
命名及びディスカバリ
[00253] SPAN-AIの統合命名及びディスカバリシステム(UND)は、iii)各コンテンツ識別子の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)NRRサブシステム及びNBRサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする。また、UNDはIP DNSを組み合わせて後方互換性を確保する。
【0232】
[00254] 別の好ましい実施形態では、SPAN−AIの統合命名及びディスカバリシステム(UND)は、iii)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前プレフィックス及びコンテンツ識別子を組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)NRRサブシステム及びNBRサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする。また、UNDはIP DNSを組み合わせて後方互換性を確保する。
【0233】
[00255] UNDディスカバリには、SPAN-AIのスマートディスカバリサービスAmIランデブーとIP名前ディスカバリすなわちDNSとの両方が含まれる。
【0234】
[00256] UND命名基準及び規則の発行により、既存のIPネットワークと新規のSPAN-AIネットワークとの相互運用が可能になる。規則には、IP命名、例えば、DNSが含まれる。
【0235】
パブリッシュサブスクライブ(パブ-サブ)
[00257] SPAN-AIは、AI主導のパブ-サブシステムを使用して、非同期のマルチパーティ配布サービスを提供する。これには、AIエージェント、命名サービス及びディスカバリサービス間の通信が含まれる。これには、IPディスカバリサービスとの相互運用も含まれる。
【0236】
グローバル最適化AI
[00258] SPAN-AIは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでさまざまな程度の認識及び最適化能力を有する階層型AIエージェントからのデータを「ロールアップ」することによって、グローバルレベルでの最適化を提供する。これにより、グローバルなビューが提供され、グローバルな最適化が可能になる。データ及びプロトコルは、正式な論理オントロジ及びセマンティクスを利用して、SPAN-AIシステムを記述する。
【0237】
[00259] オープンインタフェースを発行すると、他のネットワークのAIがSPAN-AIと通信したり、それらの間で通信したりすることを可能にする。これらのインタフェースは、SPAN-AIセマンティクス及びオントロジを利用する。OpenFlowなどのオープンなソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)スタンダードを利用してもよい。
【0238】
自己組織化スウォームインテリジェンス
[00260] SPAN-AIは、プラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル/その他の)AIエージェントのファミリを介して、ルーティング及びパブ/サブシステムの適応運用を調整し、AIエージェントは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまなレベルの認識及び最適化能力で監視、予測、最適化及び制御サービスを提供する。
【0239】
[00261] これらのエージェントは、分散制御及び機械学習モデルを使用して自己組織化スウォームを形成し、ローカルレベル及びエッジレベルで挙動を最適化し、マスチャーンなどの動的イベントへの適応性及び回復を提供する。
【0240】
[00262] スウォームインテリジェンスにより、他のスウォームがネットワークに参加してその一部になることを可能にする。
【0241】
[00263] AI主導のセキュアピアアシストネットワーキングであるSPAN-AIは、グローバルでスケーラブルでセキュアな分散型コンテンツストレージ、計算及び配信をあらゆるアプリケーション及びネットワーク環境に提供することを目的としたハイブリッドアダプティブネットワーキングテクノロジーである。
【0242】
[00264] SPAN-AIは、非グローバル規模の特定のアプリケーションにのみ適した既存のテクノロジーの限界を認識し、かつ、AI主導アプローチ及びハイブリッドアダプティブルーティングを活用して、統合されたセキュアなコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で既存のソリューションの最適な機能を改善して適応的に組み合わせる。我々はこれを統合コンテンツ配信ネットワークすなわちUCDNと呼ぶ。
【0243】
用語集:
[00265] ピア:全体又は一部が類似又は同等の一般的又は特定の目的を有する任意のハードウェア又はソフトウェア装置。
【0244】
[00266] P2P:ピアツーピア。
【0245】
[00267] エージェント:ピア、エッジ、コア又はその他のネットワークレベルで任意のネットワーク機器(コンピュータ、家電製品、ルータ、スイッチ、サーバなど)に配布される及び/又はネットワーク機器;仮想ネットワークサービス又はアプリケーションで実行される、さまざまな程度の認識、通信、最適化、学習、レポート、自己組織化又はその他の機能を有するソフトウェアアプリケーション。これは、AIエージェント;仮想ピアで実行されるアプリケーション、すなわち、仮想環境で実行されるオペレーティングシステム;ネットワークサービス;等であり得る。
【0246】
[00268] I/F:インタフェース。ソフトウェア又はハードウェアアプリケーションを、通信の目的のために相互に又は人と相互接続する方法。好ましい実施形態では、この方法は、オープンで標準化されており、その場合、インタフェースは、アプリケーションプログラミングインタフェースすなわちAPIとして知られ得る。
【0247】
[00269] ピアネットワーク:全体又は一部が類似又は同等の一般的又は特定の目的を有する任意のネットワーク。
【0248】
[00270] IP:インターネットプロトコル;元の及び現在のインターネットの「細いウエスト」ルーティングプロトコル
【0249】
[00271] TCP:伝送制御プロトコル
【0250】
[00272] SPAN:セキュアピアアシストネットワーキング
【0251】
[00273] AI:人工知能
【0252】
[00274] ML:機械学習
【0253】
[00275] AmI:アンビエントインテリジェント
【0254】
[00276] HARD:ハイブリッドアダプティブルーティング設計
【0255】
[00277] SAMSim:自己認識型メッシュシミュレータ
【0256】
[00278] CID:コンテンツ識別子
【0257】
[00279] IPFS:惑星間ファイルシステム
【0258】
[00280] IPLD:惑星間リンクデータ
【0259】
[00281] IPNS:惑星間ネームシステム
【0260】
[00282] DNS:ドメインネームシステム
【0261】
[00283] DNSLink:DNSテキストレコードを使用してドメイン名をIPFSアドレス又はCIDにリンクさせるプロトコル
【0262】
[00284] NDNS:名前付きデータネットワーキングのためのドメインネームシステム
【0263】
[00285] mDNS:マルチキャストDNS
【0264】
[00286] パブ/サブ:パブリッシュ/サブスクライブ
【0265】
[00287] libp2p:場所に依存しないモジュラーネットワークスタック。IPFSの一部。
【0266】
[00288] NRR:名前解決ベースルーティング
【0267】
[00289] NBR:名前ベースルーティング
【0268】
[00290] NDN:名前付きデータネットワーキング
【0269】
[00291] NBN オーストラリアの名前ベースネットワーキング又は全国ブロードバンドネットワークのいずれか
【0270】
[00292] DHT:分散型ハッシュテーブル
【0271】
[00293] DRM:デジタル著作権管理
【0272】
[00294] VoD:ビデオオンデマンド
【0273】
[00295] ISP:インターネットサービスプロバイダ
【0274】
[00296] CDN:コンテンツ配信ネットワーク
【0275】
[00297] PoP:ポイントオブプレゼンス
【0276】
[00298] FIL:ファイルコイン暗号トークン取引の略称
【0277】
[00299] testlab及びtestground:IPFSテストフレームワーク
【0278】
[00300] PoC:概念実証
【0279】
[00301] MVP:実用最小限の製品
【0280】
[00302] NRT:ほぼリアルタイム又は非リアルタイム
【0281】
[00303] ISO:国際標準化機構
【0282】
[00304] QoS:クオリティオブサービス
【0283】
[00305] テレコムの:電気通信
【0284】
[00306] telco:電気通信会社
【0285】
[00307] ノード:グラフネットワークモデルの頂点;グラフエッジの結合点;
【0286】
[00308] エッジ:ネットワークエッジ(エンドユーザデバイスから1~2ホップ離れた場所);又はグラフ内のノード間の接続;
【0287】
[00309] グラフ:通信ネットワーク、データ編成、計算デバイス、計算又は通信のフローなどを表すために使用される数学的モデル。
【0288】
[00310] UND:統合命名及びディスカバリ/ディレクトリシステム/サービス
【0289】
序論
[00311] AI主導のセキュアピアアシストネットワーキングであるSPAN-AIは、グローバルでスケーラブルでセキュアな分散型コンテンツストレージ、計算及び配信をあらゆるアプリケーション及びネットワーク環境に提供するハイブリッドアダプティブネットワーキングテクノロジーである。
【0290】
[00312] SPAN-AIは、非グローバル規模の特定のアプリケーションにのみ適している既存のテクノロジーの限界を認識する。SPAN-AIは、AI主導のアプローチを使用して、統合されたセキュアなコンテンツアドレス可能なアーキテクチャ下で既存のソリューションの最適な機能を改善して適応的に組み合わせる。我々はこれを統合コンテンツ配信ネットワークすなわちUCDNと呼ぶ。
【0291】
[00313] SPAN-AIは5つの主要なシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドルーティング;スケーラブルなパブサブ;及び、組み込みセキュリティに基づいている;ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込む、関連付けられたシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを有する階層型のプラグ接続可能なAIフレームワークを介して、すべてがセキュアに統合されて同時最適化される。
【0292】
SPAN-AIアーキテクチャ
[00314] SPAN-AIは、iii)各コンテンツ識別子(CID)の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、若しくは、iv)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前をCIDと組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDのルーティングを可能にする、統合命名ディスカバリシステムを使用する。
1.統合命名システム
a.SPAN-AIはコンテンツアドレス可能である
b.コンテンツアイテム又はブロックは、IPFSのように、不変の自己認証コンテンツ識別子(CID)を介して識別される
c.グローバルな分散型命名ディレクトリサービスが使用されて、人間が判読可能な変更可能な名前/リンクを不変のCIDにマッピングする
i.最初は、IPNS及び/又はDNSリンクが使用される
ii.拡張にはNDNSの使用が含まれる
d.その後、CIDは、ハイブリッドアダプティブルーティングシステム(システム3)を介して解決される(CID-プロバイダマッピング及びプロバイダ-リクエスタパス形成)
i.名前解決ベースルーティング、すなわち、(マルチレベル)DHTのクエリ
ii.名前ベースルーティング、すなわち、プレフィックス(例えば、SPAN/<CID>)を有する対象パケットのホップバイホップ転送
e.拡張には、名前-CIDマッピングのための階層名及び名前ベースルーティングが含まれる
f.SPAN-AIインテリジェンスは、分散型命名サービスをホストする場所を決定する(SPAN-AIインテリジェンスのセクションを参照されたい)
g.SPAN-AIパブ/サブシステムが、命名更新のスケーラブルで高速な配布のために使用される(スケーラブルパブ/サブシステムを参照されたい)。
【0293】
[00315] 統合命名システムは、暗号化キー値のペアを用いて、コンフリクトのない複製データ型(CRDT)でJSON更新を使用してもよい。これらは、DHT、マークルツリー、単純なブロックチェーン又はその他の効率的な分散データ構造で構造化されてもよい。
【0294】
[00316] SPAN-AIはAI主導の統合ディスカバリシステムを採用しており、その主要コンポーネントであるアンビエントインテリジェントランデブー(AmIランデブー)は、スマートディスカバリ、構成及び自己組織化サービスを提供する。
2.統合ディスカバリシステム(AmIランデブー)
a.スマートディスカバリ、構成及び自己修復サービスを提供する
i.ノードをブートストラップし、ピアを発見し、DHT及びパブ/サブオーバーレイを維持する
b.ピアレベルの自己修復インテリジェンス及びエッジレベルのスマートディスカバリを組み合わせる(SPAN-AIインテリジェンスセクションのAmIランデブー運用を参照されたい)
c.SPAN-AIインテリジェンスは、分散型AmIランデブーサービスをホストする場所を決定する(SPAN-AIインテリジェンスのセクションを参照)
i.AmIランデブーは、理想的には、エッジレベルの命名及びインテリジェンスサービスとともにホストされる
ii.ピアは、mDNS及びDHTディスカバリを実行した後、初期化時に登録する。
iii.データ分割及びサービス配置は、命名によってガイドされてもよい。
【0295】
[00317] SPAN-AIは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせることを目的とした、2つのサブシステムから構成されるAI主導のハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARD)を介して大規模なルーティングに対処する。AI-HARDにはストレージ市場及び配信市場が含まれる。
3.AI主導のハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARD)
3.1 ストレージセントリックルーティングサブシステム
a.主な目標は、永続的なデータ可用性(すべてのコンテンツに到達可能である必要がある)と、相対的に高速なコンテンツアクセス(1秒未満)と、である
b.以下を組み込んだ新しいパラメータ化されたマルチレベルDHTを介した名前解決ベースルーティング(NRR)
i.ユーザの要求(例えば、コンテンツの人気度、配信期限)及びネットワーク/トポロジ構造(例えば、ホップ距離、レイテンシ、負荷)に関する学習情報が使用されて、複数の制限されたサイズの高速ルックアップレイヤを作成する
ii.トポロジ層
1)各DHTは、トポロジ的に隣接するノードのみを含む
2)地方、地域、国のDHT
iii.トピック層
1)各DHTには、特定のトピックに関連するコンテンツのみが含まれる
iv.異種層
1)各DHTは、隣接しており、かつ、同様の関心を共有するノードを含む
c.アダプティブレプリケーションレベルを有するインテリジェントコンテンツ配置
i.コンテンツは、学習した関心/人気度及びネットワーク接続性/安定性に従って複製される(高いチャーン/不安定性下でのより多くのレプリケーション)
ii.レプリケーションレベルは、「ストレージセントリック」アプリケーションのルックアップ+配信のレイテンシ要件を保証するように最適化される。配信セントリックアプリケーションには、追加のネットワーク内キャッシングが提供される(サブシステム3.2を参照されたい)。
d.マルチレベルDHT構造及び関連パラメータ(レイヤ、参加者ノード、バケットサイズ、同時実行係数)、及び、コンテンツレプリケーションは、AI主導の最適化及び分散制御アルゴリズムに基づいて動的に調整される(SPAN-AIインテリジェンスのAI-HARD運用を参照されたい)
e.マルチレベルDHT及びスマートコンテンツレプリケーションソリューションにより、効率的でスケーラブルで永続的なコンテンツアクセスを提供するために、ローカルで解決されるクエリの数を最大化することを可能にする。
f.スケーラビリティをさらに向上させるためのコンテンツレベル(チャンクレベルではなく)の転送状態
g.共通の統合された名前ディレクトリサービスを介して名前解決ベースのサブシステムと統合される(システム1)
3.2 配信セントリックルーティングサブシステム
a.主な目標は、高速なコンテンツ配信(<100ミリ秒)である
b.高速なルックアップ及び配信(例えば、NDN)のための名前ベースルーティング(NBR)
i.データプレーン認識対称の対象データパケット転送
ii.ネットワーク内キャッシング
iii.ネイティブマルチキャスト及びモビリティサポート
iv.ネットワーク内負荷分散
c.共通の統合名前ディレクトリサービス(システム1)を介してNRRサブシステムと統合される
d.リアルタイム要件を有するアプリケーションにのみ使用(例えば、ビデオストリーミング)
i.より高速でより効率的な(ネットワークレベルではなく)アプリケーションレベル認識コンテンツ配信から利益を得ることができるアプリケーションに留保される
ii.転送状態を大幅に削減する(NRRサブシステムは非リアルタイム要件のアプリを処理する)
iii.チャンクレベルの転送状態を維持して、パスの多様性を活用し、かつ、コンテンツ配信をさらに高速化することを可能にする。
3.3 市場イネーブルメント
a.ストレージセントリック
i.発行者は、ファイルコインなどの市場で適切なストレージ指標(信頼性、複製、分散、永続性など)を選択して支払い得る。
ii.SPAN-AIは、複数のストレージ市場及びテクノロジープラットフォームをサポートし、かつ、それらを統合コンテンツストレージ配信ネットワークに統合する。これには、ブロックチェーンなどのストレージ市場及びプラットフォームが含まれ得る。
b.配信セントリック
i.発行者は、ファイルコインと同様の市場で、適切な配信指標(解像度、ビットレート、遅延など)を選択して支払い得る
ii.配信プロバイダ(電話会社、ISP、CDNなど)は、同じ市場での配信に入札してもよく、又は、最も効率的なパスを選択するためにSPAN-AI及びAI-HARDに依存してもよく、それによって、効率性にインセンティブを与える
iii.消費者は、例えば、いずれかの販売業者と契約を結ぶ場合、どの1以上の販売業者を使用したいかを選択し得る。消費者は、契約するか、かつ、誰と契約するかを自由に選択し、又は、共通の1以上のプールに貢献し、かつ、共通の1以上のプールによって報酬を得うる。
iv.配信の嗜好は、名前リクエスにおいて消費者によって表現されてもよい。例えば:SPAN://ワーナーブラザーズ/バットマン/ディレクターズカット/4K/<マイアドレス>/テルストラ/アカマイ/(実際の名前及び順序は、命名及びルーティングの考慮事項によって異なり得る)
v.発行者はデフォルトの配信パートナを選択してもよい。競合が発生した場合、SPAN-AI及びAI-HARDは、最も効率的なパスを選択し、再び効率性にインセンティブを与える。
vi.消費者又は発行者が配信の嗜好を特定しない場合、SPAN-AI及びAI-HARDが最も効率的なパスを選択する。
vii.消費者又は発行者が選択した1以上の販売業者が、任意のルーティングのケースで最も効率的でない場合、SPAN-AI及びAI-HARDは、最も効率的なパスを選択し、かつ、決定のすべての利害関係者に通知して、彼らが効率を最適化することを可能にする。
viii.配信への支払いは、今日実行されているテレフォニーコール決済と同様の方法で、SPAN-AI及びAI-HARDルーティングシステムによって通知された1以上の決済システムによって計算及び実行される。
ix.誰でもリソースに寄与し、かつ、その寄与に対して報酬を得てもよく、テレコムサービスの自由市場を提供する。SPAN-AIは、ネットワークのセキュリティ及び健全性を監視及び維持する。パフォーマンスの低いリソースは削除される。SPAN-AIは、商用及び電話会社グレードのリソースの両方で動作し、かつ、QoSレベルを満たすように設計されている。QoS指標及びコストによって、使用されるリソースが決定され、その逆も同様である。
【0296】
[00318] SPAN-AIは、制御プレーン配布:ディレクトリ更新(名前、ディスカバリ、構成)及びインテリジェンス更新(最適化/制御運用);データプレーン配布:協働アプリケーション、ライブストリーミングなどをサポートする非同期マルチパーティ配布サービスのためのAI主導のパブ-サブシステムを使用する。
4.スケーラブルなパブ/サブシステム
a.高速でスケーラブルで非同期のマルチパーティ配布サービス
b.制御のためのパブ/サブ
i.名前ディレクトリ更新
ii.ディスカバリ更新(新規のピア、新規のサービス)
iii.構成更新(新しい役割、新しいメンバーシップ)
iv.インテリジェンス更新(最適化/制御コマンド、例えば、リソース割り当て、ストレージ及びルーティングの決定)
c.データのためのパブサブ
i.協働メディアアプリ
ii.ライブストリーミング
d.パブ/サブシステムは、運用の改善のためのAmIランデブーサービスを使用するGossipsub、PlumTree、HyParViewなどの既存のパブサブアルゴリズムの進化形を使用する。
i.AmIランデブースマートディスカバリ及び自己修復により、オーバーレイの程度、ファンアウト及び確率の重みを調整する以外に、ルーティングスキームにほとんど影響を与えることなく、スケーラビリティ及びチャーン回復力が向上する。
ii.自己修復及びスマートディスカバリのための組み込みプラグインは、オーバーレイのピアディスカバリ、アクティブ化及びライフサイクルメンテナンスを強化する。
1)パブ/サブシステムには、スマートディスカバリのためのプラグ接続可能な指標、アクチュエータ及びトリアージが埋め込まれている。
2)周期的なハートビートが、AmIランデブーメッシュの健全性指標を配布する。
【0297】
[00319] SPAN-AIには、すべてのレベルで統合されたセキュリティが組み込まれる。SPAN-AIは、機械学習及び機械認識を使用して、セキュリティの脅威を検出及び管理する。コンテンツは、システムに発行される前に、PlayReadyなどの商用DRMシステムを使用して暗号化可能である。発行者は、データパケットに暗号署名を付けることができる。命名は自己主権型アイデンティティに根づいており、自己主権型アイデンティティは、いかなる中央集権的な機関に依存しない生涯にわたってポータブルなデジタルアイデンティティとして定義可能である。それは、永続性、グローバル解決可能性、暗号検証可能性及び分散化を提供する分散型識別子を使用する。名前は自己認証であり得る。好ましい実施形態は、ハードウェアルートオブトラスト及びセキュアブートに基づいている。さらなる好ましい実施形態は、ウェブオブトラスト方法を利用してもよい。量子暗号、すなわち、量子状態乱数ジェネレータに基づく暗号化が使用されてもよい。
5.包括的なセキュリティアーキテクチャ及び好ましい実施形態
a.セキュリティ脅威を検出及び管理するための機械学習及び機械認識
b.暗号パケット署名
c.暗号化及びDRM
d.ハードウェアルートオブトラスト
e.セキュアブート
f.分散型識別子。これはウェブオブトラスト方法を利用してもよい。
g.主権型アイデンティティ
h.主権型アイデンティティに根づいた命名
i.プレフィックスを有するCIDを使用した自己認証名前。
j.量子暗号
【0298】
SPAN-AI
[00320] SPAN-AIは、プラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル/その他の)AIエージェントのファミリを介してルーティング及びパブ/サブシステムの適応運用を調整し、AIエージェントは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を用いて監視、予測、最適化及び制御サービスを提供する。
【0299】
[00321] SPAN-AIは、AIモデルのランタイム環境、シミュレーション、テスト及び訓練のクラウドレベルレプリケーションを可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用し、AIモデルは、リアルタイムの最適化及び制御のためのピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能である。
【0300】
[00322] SPAN-AIは、プラグ接続可能なAIエージェントのマーケットプレイスを提供して、ユニバーサルネットワークの最適化及び制御におけるオープンで柔軟なイノベーションを可能にする。これは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンに基づいていてもよい。
1.階層型AI
a.ハイブリッドなローカル/グローバルの最適化及び制御
i.迅速なローカルでのリアクティブな自己組織化を、低速でグローバル/階層型でプロアクティブなガイダンス/監督及びバックアップサポートと組み合わせる。
b.階層型インテリジェンス
i.ピアレベルでのローカルインテリジェンス
1)基本的な存続可能な運用及び自己組織化のためのローカル監視及び迅速な反応
2)高速でシンプルなルール(例えば、フィルタ、閾値)
3)制限された機能のノード
ii.エッジレベルでのアンビエント/スウォームインテリジェンス
1)ディスカバリ、ブートストラップ、構成、リソース割り当て、役割割り当て、ストレージ決定、ルーティングヒント、パブ/サブメンバーシップ、命名をサポートするより高レベルのサービス
2)MLモデルの理想的な場所
3)より高い機能、信頼性及び安定性を有するノード
iii.コアレベルのグローバルインテリジェンス
1)グローバルビューによる最適化
2)エッジにプッシュダウンされるMLモデルの訓練
3)AIシミュレーション
4)最高の機能を有するノード(例えば、安定したピア、クラウドノード、ISPコア、CDN PoP)
c.アプリケーション及びネットワーク認識
i.ユーザの消費/生産パターン、アプリケーション要件、ネットワーク状態(オーバーレイメッシュ健全性を含む)及びプロアクティブな最適化に利用可能なリソースに関するグローバルな予測知識
ii.予測不可能な変化に対する反応制御及び回復力のために(ピア/メッシュ/ネットワーク状態の)局所的な状況認識によって補完される
iii.コンテンツリクエスト(例えば、配信期限)のメタデータを活用する
d.目的及び原理
i.ランタイムエージェント/サービスに単一障害点がない(例えば、AmIランデブー)
ii.強化学習におけるデータ駆動型イノベーションのための指標/アクチュエータオントロジ
iii.プラグ接続可能なプログラミングAPIを有するオープンフレームワーク
iv.AIエージェントの再利用及び市場イネーブルメント
v.革新的な開発者によるAIエージェント/コンポーネントの再利用を可能にする。
vi.既存の電話会社、ISP、CDN及びインターネットネットワークとの相互運用性。これは、OpenFlowなどの既存の標準又はSPAN-AIオントロジから進化した新しいAI相互運用性標準を使用してもよい
vii.したがって、インテリジェントネットワークの相互運用可能なメッシュを形成し、単一の統合コンテンツ配信ネットワークとして動作し、単一障害点がない。
2.AI-HARD運用(インテリジェントハイブリッドアダプティブルーティング)
a.AI-HARDは、ネットワークを完全なp2pオーバーレイ、完全なネットワークレベルのメッシュ又はその間のあらゆるものとして適応的に運用することを可能にする。
b.最適化された役割の割り当て及びリソースの割り当て
i.異種エージェント/役割
1)アルゴリズムが以下を決定する
a)サービスの役割:DHTルーティング、名前ベースルーティング、ストレージ、キャッシング、ディスカバリ、監視、情報の調停/決定
b)インテリジェンス機能:リアクティブ/プロアクティブ、ローカル/グローバルビュー、学習/観察、ヒューリスティック/最適化
2)以下に基づいて
a)ネットワークアーキテクチャレベル:ピア、ゲートウェイ、サーバ、スイッチ、ルータ、アプリケーションサーバなど
b)信頼、セキュリティ及び安定性レベル
ii.リソース割り当て
1)アルゴリズムが以下を決定する
a)各エージェント内の各サブシステムへのCPU、メモリ、ディスク、アップロード/ダウンロード帯域幅リソースの割り当て
2)以下に基づいて
a)サービスの役割
b)インテリジェンス機能
c)ネットワークアーキテクチャレベル
d)信頼、セキュリティ及び安定性レベル
3)より安定したエンドポイントノードは、ストレージセントリックサブシステムにより多くのリソースを割り当てる傾向がある
4)安定性の低いネットワーク内ノードは、配信セントリックサブシステムにより多くのリソースを割り当てる傾向がある
5)名前ベースルーティングが配信セントリックアプリケーションに効力を生じるので、DHTのレプリケーションレベルは緩和される
6)DHTは、配信要件が緩いコンテンツを処理するので、名前ベースルーティング転送状態が緩和される
iii.FILタイプのマーケットプレイスを介してリソースへの貢献にインセンティブを付与する(市場イネーブルメントセクションを参照されたい)
iv.ほとんどの場合、エッジ/コアレベルのビュー/機能を有するアンビエント及びグローバルインテリジェンスノードによって提供される
v.自己役割割り当て及びリソース割り当て機能によって補完される
c.最適化された長期配置及び短期キャッシング
i.分散ストレージセントリックサブシステムに長期的に配置するための分散型クラウドネットワークフローアルゴリズム
ii.配信セントリックサブシステムのための確率的ローカルキャッシングポリシー
d.アダプティブ名前解決ルーティング対名前ベースルーティング
i.AIベースの最適化及び自己組織化方法が、アプリケーションがリクエストを2つのサブシステムに分割する方法を決定する
1)配信期限が緩いリクエストと、配信期限が厳しい予測又は事前設定されたリクエストとは、「より遅い」が永続的でスケーラブルなDHTサブシステムで処理可能である
2)配信期限が厳しいリクエストは、高速な名前ベースルーティングサブシステムを介して処理される
3)FILのようなマーケットプレイスを介して、事前に計画されたリクエストにインセンティブを与える(例えば、大規模なリリースの場合-市場イネーブルメントのセクションを参照されたい)
ii.DHTルーティング運用
1)Kademliaタイプのプロトコルであるが、マルチレベルDHTが改善される
2)アダプティブDHTパラメータの最適化(ノード、ブロック、レプリケーション係数、同時実行係数)
3)高チャーン下でのDHT維持及び自己組織化のためのAmIランデブー(AmIランデブー運用を参照されたい)
iii.名前ベースルーティング運用
1)NDNタイプの方法であるが、DHTサブシステムの協働により転送状態を減少させる
3.AmIランデブー運用(インテリジェントディスカバリ及び構成)
a.アンビエントインテリジェンス(AmI)は、以下のための認識及び制御の組み合わせを示す:
i.ピア/ローカルインテリジェンス:パブ/サブピアに組み込まれたアクチュエータが、メッシュの確率重み、程度及びファンアウトを制御する。p2pパブ/サブメッセージングのオブザーバは、近隣のサブスクリプション及びイベントから指標をコンパイルして、健全性(例えば、ホップ数、信頼性、レイテンシ、負荷分散)を推測する。自己修復戦略は、フィルタリングと同じくらい簡単であり得る。
ii.エッジ/スウォームインテリジェンス:ピア及びp2pオーバーレイメッシュのAmI健全性分類の決定(スコアリング、ランキング)は、基本的な強化学習モデルによって導出される。
iii.コア/グローバルインテリジェンス:集約された使用予測及びメッシュ/ネットワーク状態を維持する。ランデブーサーバの配置を決定する。
b.AmIランデブーサービスは、libp2pランデブーなどの最新のランデブーサービスに基づいて構築されており、libp2pランデブーは、周期的なピアの再登録、ディスカバリ、ブートストラップをサポートし、ピアハートビート及びメッシュの健全性指標及びランキングで拡張される。
c.自己修復エージェント用のプラグ接続可能なインタフェースは、AmIランデブークライアントをパブ/サブに組み込む
i.スマートディスカバリのために、プラグ接続可能な指標、アクチュエータ及びトリアージを組み込む
ii.周期的なハートビートは、メッシュ健全性指標を配布し、かつ、AmIランデブー及びSPAN-AIデータレイクへのデルタを変更する
iii.登録及び再登録は、メッシュ全体のスナップショットを交換するために拡張される
d.プラグ接続可能インタフェースは、ランデブーポイントでのスマートディスカバリを統合する
i.AmIランデブーサーバ及びメッセージングは、libp2pランデブーサービス上に構築され、指標収集は、PrometheusのInflUxDBなどの時系列ベースの監視システムで拡張される
ii.メッシュ健全性分類のための強化学習エージェントを統合する
iii.ディスカバリはピアランキングで拡張される
e.追加機能には、ディスカバリレコード、フェデレーション及びキャッシング、アダプティブ制御、指標/アクチュエータの再使用、トピック固有/デバイス固有の指標が含まれる
f.以下をサポートするためにAI-HARDソリューションと統合することによる、シミュレーション及び開発パイプラインのさらなる組み込みインテリジェンス及びアダプティブ制御
i.期限を満たす又はオーバーレイ幅を最適化するためのランデブーバイパスを介したハイブリッドP2Pルーティング
ii.ランデブー及び情報仲介者の役割の割り当て/配置、
iii.DHTトポロジ層、命名強化又はグローバル認識からのヒントによる分割、
iv.プラグインのファミリからプラグインをアクティブ化する粗粒度のアダプティブ制御、DHT及びNDNルーティングのためのスマートディスカバリ/修復
g.さまざまなメッシュタイプ(NBR、DHT-Kademlia)と保証要件指標(セキュリティ、信頼、整合性、効率、信頼性、安定性、レイテンシ)とをサポートする。
【0301】
SPAN-AIシミュレータ
[00323] SPAN-AIは、ランタイム環境のクラウドレベルのレプリケーション、AIモデル及びエージェントのシミュレーション、テスト及び訓練を可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用し、AIモデル及びエージェントは、リアルタイムの最適化及び制御のためにピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能である。
【0302】
[00324] SPAN-AIのシミュレータである自己認識型メッシュシミュレータ(SAMSim)は、以下によってサポートされる:
-健全性指標を有するメッシュのビッグデータレイクをホストする分散型クラウド
-自動化ソフトウェアエンジニアリングパイプライン全体でAIモデルをシミュレート及び展開する
1.シミュレータインテリジェンス
a.テストハーネスは、AmIランデブーサーバの配置のガイド、連合ランデブーサーバとデータレイクとの間のデータ交換のスケジューリング及びサポートを含む、アダプティブスケーラビリティのためにSPAN-AIインテリジェンスを使用する。
b.テストフレームワークは、SAMSim、特にアジャイルコンテナインフラストラクチャのプロトタイプ作成に使用される(例えば、オーケストレーション用のHashiCorp Nomad及びConsul、指標用のPrometheus及びInfluxDB)。
c.AI開発者はメッシュ健全性指標を使用して、シミュレーションのテスト、訓練、サンプリングを行い、かつ、強化学習に報酬を与える。
i.メッシュの健全性指標及びアクチュエータは強化学習の問題を構成する。
ii.指標及びアクチュエータは、データレイクにおけるルール導出及び管理によって改善される。
iii.エージェントは、ルールセット、指標及びアクチュエータから以下のように改善される:
1)抽象シミュレータ用のモックコントロール及びプロトコルプラグイン(例えば、PeerSim、エージェントベースのシミュレーション、TestGroundトポロジシミュレータ、既存のGerbilシミュレータ)
2)アマゾンウェブサービス(AWS)又はデジタルオーシャンクラウド(DO-クラウド)などのクラウドプロバイダに配布される具体的な組み込みシミュレーション(D-P2P-Sim、RealPeer、ProtoSimから借用)のプロトタイププラグイン。
iv.データエンジニアリングツールは、データセットの準備及び品質管理のために統合される。
d.シミュレータ及びパイプラインの機能:
i.ほとんどの場合、テストフレームワークと統合P2Pシミュレータとを統合することから導出される
ii.マルチスレッド、実行制御/ランナ、現実的なスタブ及びネットワークモデル、アジャイルコンテナインフラストラクチャ、指標及び視覚化を含む。
e.追加シミュレータは、ネットワークイベント用のNS3、改良モデル用のRealPeer及びProtoSim、インテリジェントスウォーミング用のPlanetSim、DHTルーティング用のPEERFACTSIM.komを含む。
f.追加のシミュレータ及びパイプライン機能は、カスタマイズ可能なAPI標準、シミュレータの階層化、トポロジグラフのエクスポート形式及び障害シミュレーションを含む。
2.パブ/サブシミュレーション
a.テストフレームワークとサードパーティのp2pシミュレータ(例えば、PeerSim、D-P2P-Sim)から機能を評価及び統合することによってさまざまなトライアルエージェントを設計するための本質的な足場をサポートする
b.エージェントエンジニアリング及び保証環境:
i.最初は、スケーラブルで回復力のあるパブサブメッシュでレイテンシを確保することに重点を置く
ii.以下のシミュレーション及び反復開発をサポートする
1)メッシュオーバーレイの確率をフィルタリング又は制限又は重み付けするためのアクチュエータをトリガする、健全性指標のコンパイル、ブロードキャスト及びゴシップでのスマートディスカバリのためのトリアージ。
2)AmIランデブー登録、ハートビート、スマートディスカバリのメッセージング
3)パブ/サブブートストラップ、サブスクリプション/パブリケーション、グラフト/パージのメッセージング
iii.経験的シミュレーション実験全体でのメッシュ健全性データセット及び健全性指標及び修復アクチュエータの再使用をサポートする。再使用は将来の実施形態で拡張されてもよい。
【0303】
使用中
SPAN-AIの好ましい実施形態及びユースケース
[00325] 特定の実施形態では、SPAN-AI実施形態は、SPAN-AIを使用する分散型オリジンストア、発行及び配信システムを含んでもよく、分散型ビデオオリジンストア及び配信サービスは、以下のステップを含む:
1.ビデオの取り込み:符号化;パッケージ;暗号化;署名
2.統合された名前を割り当てる
3.ストレージ指標を用いて分散ストレージネットワーク(NRR及びDHT)に発行する
4.配信QoS指標を用いてユニバーサルパブ/サブシステムで発行する。
【0304】
[00326] この使用の実施形態により、ユーザは、ユニバーサルパブ/サブシステムを使用してビデオを購読することができる。
【0305】
[00327] この使用の実施形態により、発行者は、リアルタイム(ライブ)ストリーミング用のNBRネットワーク、及び/又は、ほぼ/非リアルタイム配信用のNRRネットワークを使用してビデオを配信することもできる。
【0306】
ゲーム用のSPAN-AI
[00328] SPAN-AIの好ましい実施形態はビデオの配信用であるが、SPAN-AIは、あらゆるタイプのコンテンツのための統合コンテンツ配信ネットワーク(UCDN)として設計されていることを理解されたい。これには:ゲームストリーミング(配信される、又は、「サーバ」から、又は、消費者のデバイスから);分散型ゲーム実行;ソーシャルメディア;ウェブサイト;ブログ;eコマース;例えば、MRI、X線、遠隔診断などの医療アプリケーション;シミュレーション;コマンド及び制御などが含まれるが、これらに限定されない。
i.http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.366.6736&rep=rep1&type=pdf
ii.https://named-data.net/
iii.https://wiki.fd.io/view/Cicn
iv.https://trac.ietf.org/trac/irtf/wiki/icnrg
v.https://ipfs.io/
【手続補正書】
【提出日】2022-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の相互運用可能なピアネットワークのうちの1つのネットワークから形成される統合コンテンツ配信ネットワークシステム(UCDN)システム
であって、前記ピアネットワークがSPAN-AIネットワークであり、5つの主要なSPAN-AIサブシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドアダプティブルーティング(AI-HARD);スケーラブルパブサブ;及び、組み込みセキュリティに基づくAI主導ハイブリッドアダプティブルーティングアプローチを使用する、階層型のハイブリッドアダプティブAI主導ネットワーキングテクノロジー(セキュアピアアシストネットワーキング又はSPAN-AIと呼ばれる)を備え;前記5つの主要なSPAN-AIサブシステムのすべてが、ピア、エッジ、コア又はその他のネットワークレベル(階層)でのさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込んだ、関連するシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを用いて、階層型のプラグ接続可能AIフレームワークを介してセキュアに統合及び同時最適化され、前記UCDNシステムは、iii)各コンテンツ識別子(CID)の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする、統合命名及びディスカバリ(UND)システムを使用し、前記UCDNシステムは、iii)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前及びコンテンツ識別子(CID)を組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする、統合命名及びディスカバリ(UND)システムを使用し、SPAN-AI内のAI-HARDインテリジェントエージェントは、ネットワーク状態及びアプリケーション要件に関する予測知識を活用して、サブシステムから最も効率的なルーティングポリシーを適応的に選択する、UCDNシステム。
【請求項2】
UNDは、IP DNSも組み合わせて後方互換性を確保する、
請求項1に記載のUCDNシステム。
【請求項3】
スマートディスカバリ、構成及び自己組織化サービスを提供する主要なコンポーネント、アンビエントインテリジェントランデブー(AmIランデブーと呼ばれる)を含むAI主導ユニバーサルディスカバリシステムをさらに採用する、請求項1又は2に記載のUCDNシステム。
【請求項4】
前記SPAN-AIシステムは、AI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDシステムと呼ばれる)を介して大規模なルーティングに対応し;前記AI-HARDシステムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成され;前記サブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる、
請求項1~3のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項5】
AI HARDはIPルーティングも組み合わせて後方互換性を提供する、
請求項4に記載のUCDNシステム。
【請求項6】
後方互換性を提供するためにSPAN-AIのスマートディスカバリサービスAmIランデブー及びIP名前ディスカバリすなわちDNSの両方を含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項7】
AI-HARDプロトコル、命名基準、規則及び方法が発行されて、既存及び新規のルータへの組み込みを可能にし、それによって、既存のIPネットワークと新規のSPAN-AIネットワークとの相互運用を可能にする、
請求項1~6のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項8】
前記プロトコル、命名基準、規則及び方法はIP命名を含む、
請求項1~7のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項9】
前記AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する、
請求項1~8のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項10】
前記ストレージ及び配信ネットワークは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンで動作してもよい、
請求項9に記載のUCDNシステム。
【請求項11】
前記SPAN-AIシステムは、ディレクトリ更新(名前、ディスカバリ、構成)及びインテリジェンス更新(最適化/制御運用)の制御プレーン配布と;例えば、ソーシャルネットワーク、ビデオ会議などのための協調アプリケーションのためのデータプレーン配布と、をサポートする非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを利用する、
請求項1~10のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項12】
SPAN-AIは、AIエージェント、命名サービス、ディスカバリサービス間の通信を含む非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを使用する、
請求項1~11のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項13】
IPディスカバリサービスとの相互運用を含む、
請求項1~12のいずれか1項に記載のAI主導パブ-サブシステム。
【請求項14】
前記パブ/サブシステムは、ピア/ローカルインテリジェンス;エッジ/スウォームインテリジェンス;コア/グローバルインテリジェンスのための認識及び制御の組み合わせを介した運用、インテリジェントディスカバリ及び構成を改善するため、ピアハートビート及びメッシュ健全性指標及びランキングを用いて拡張された前記AmIランデブーサービスを使用する、
請求項1~13のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項15】
AmIランデブーは、AmIランデブークライアントをパブ/サブプロトコル、例えば、Gossipsub、PlumTree、HyParViewなどの既存のパブサブアルゴリズムの進化に組み込む自己修復エージェント用のプラグ接続可能インタフェースを組み込む、
請求項14に記載のUCDNシステム。
【請求項16】
前記SPAN-AIシステムは、すべてのレベルで統合されたセキュリティを組み込む、
請求項1~15のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項17】
前記SPAN-AIシステムは、機械学習及び認識を使用してセキュリティ脅威を検出及び管理する、
請求項1~16のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項18】
コンテンツは、前記システムに発行される前に、PlayReadyなどのDRMシステムを使用して暗号化される、
請求項1~17のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項19】
データパケットは前記発行者によって暗号で署名される、
請求項1~18のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項20】
命名は自己主権型アイデンティティに根づいており、前記自己主権型アイデンティティは、いかなる中央集権化された機関にも依存しない生涯にわたってポータブルなデジタルアイデンティティとして定義可能である、
請求項1~19のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項21】
永続性、グローバル解決可能性、暗号検証可能性及び分散化を提供する分散型識別子を使用する、
請求項1~20のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項22】
名前は自己認証的である、
請求項1~21のいずれか1項に記載のUCDNシステム
【請求項23】
ハードウェアルートオブトラスト及びセキュアブートに基づいている、
請求項1~22のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項24】
ウェブオブトラスト方法を利用する、
請求項1~23のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項25】
量子暗号化、すなわち、量子状態乱数ジェネレータに基づく暗号化を利用する、
請求項1~24のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項26】
前記システムは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を用いて監視、予測、最適化及び制御サービスを提供するプラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル/その他の)AIエージェントのファミリを介して、前記ルーティング及びパブ/サブシステムの適応的運用を調整する、
請求項1~25のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項27】
ユニバーサルネットワークの最適化及び制御におけるオープンで柔軟なイノベーションを可能にするプラグ接続可能なAIエージェントのための方法を提供する、
請求項1~26のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項28】
前記AIエージェントは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンと交換可能である、
請求項27に記載のUCDNシステム。
【請求項29】
前記SPAN-AIシステムは、リアルタイムの最適化及び制御のためのピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能な、AIモデル及びエージェントのランタイム環境、シミュレーション、テスト及び訓練のクラウドレベルのレプリケーションを可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用する、
請求項1~28のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項30】
自己認識型メッシュシミュレータ(SAMSimシステムと呼ばれる)をさらに含み、前記SAMSimシステムは:自動化ソフトウェアエンジニアリングパイプラインにわたってAIモデルをシミュレート及び展開する健全性指標を有するメッシュのビッグデータレイクをホストする分散型クラウドによってサポートされる、
請求項1~29のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項31】
5つの主要なSPAN-AIサブシステム:統合命名;統合ディスカバリ;ハイブリッドアダプティブルーティング
(AI-HARD);スケーラブルパブサブ;及び、組み込みセキュリティに基づいた、統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で階層型AI主導アプローチを使用する、階層型ハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステム(SPAN-AI
システムと呼ばれる)であって、前記5つの主要なSPAN-AIサブシステムのすべてが、ピア、エッジ又はコア又はその他のネットワークレベル(階層)でのさまざまな程度の認識及び最適化能力を有するAIエージェントを組み込んだ、関連するシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを用いて、階層型のプラグ接続可能AIフレームワークを介してセキュアに統合されて同時最適化され
、前記SPAN-AIシステムは、iii)各コンテンツ識別子(CID)の先頭に名前プレフィックスを追加することによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を、不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする統合命名ディスカバリ(UND)システムを使用し、前記SPAN-AIシステムは、iii)ルーティング及び/又はストレージを最適化するような方法で名前及びコンテンツ識別子(CID)を組み合わせることによって、i)人間が判読可能な変更可能な名前(例えば、ドメイン名、コンテンツ名)を、不変の自己認証CIDにマッピングし、かつ、ii)名前解決ベースルーティングサブシステム及び名前ベースルーティングサブシステムの両方を通じてCIDをルーティングすることを可能にする統合命名ディスカバリ(UND)システムを使用する、SPAN-AIシステム。
【請求項32】
スマートディスカバリ、構成及び自己組織化サービスを提供する主要なコンポーネント、アンビエントインテリジェントランデブー(AmIランデブーと呼ばれる)を含むAI主導統合ディスカバリシステムをさらに採用する、
請求項31に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項33】
前記SPAN-AIシステムは、AI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDシステムと呼ばれる)を介して大規模なルーティングに対応し;前記AI-HARDシステムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成され;前記サブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる、
請求項31又は32に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項34】
SPAN-AI内のAI-HARDインテリジェントエージェントは、ネットワーク状態及びアプリケーション要件に関する予測知識を活用して、サブシステムから最も効率的なルーティングポリシーを適応的に選択する、
請求項33に記載のUCDNシステム。
【請求項35】
AI-HARDプロトコルが発行されて、既存及び新規のルータへの組み込みを可能にし、それによって、すべてのネットワーク間でのルーティング互換性を確保する、
請求項31~34のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項36】
前記AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する、
請求項31~35のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項37】
前記ストレージ及び配信ネットワークは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンで動作してもよい、
請求項31~36のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項38】
前記SPAN-AIシステムは、ディレクトリ更新(名前、ディスカバリ、構成)及びインテリジェンス更新(最適化/制御運用)の制御プレーン配布と;例えば、ビデオ会議、ソーシャルネットワークなどの協調アプリケーションのデータプレーン配布と、をサポートする非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを利用する、
請求項31~37のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項39】
前記SPAN-AIは、AIエージェント、命名サービス、ディスカバリサービス間の通信を含む非同期マルチパーティ配布サービスのためにAI主導パブ-サブシステムを使用する、
請求項31~38のいずれか1項に記載のUCDNシステム。
【請求項40】
前記パブ/サブシステムは、ピア/ローカルインテリジェンス;エッジ/スウォームインテリジェンス;及びコア/グローバルインテリジェンスのための認識及び制御の組み合わせを介した運用、インテリジェントディスカバリ及び構成を改善するため、ピアハートビート及びメッシュ健全性指標及びランキングを用いて拡張された前記AmIランデブーサービスを使用する、
請求項39に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項41】
AmIランデブーは、AmIランデブークライアントを前記パブ/サブプロトコル、例えば、Gossipsub、PlumTree、HyParViewなどの既存のパブサブアルゴリズムの進化に組み込む自己修復エージェント用のプラグ接続可能インタフェースを組み込む、
請求項40に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項42】
前記SPAN-AIシステムは、すべてのレベルで統合されたセキュリティを組み込む、
請求項31~41のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項43】
前記SPAN-AIシステムは、機械学習及び認識を使用してセキュリティ脅威を検出及び管理する、
請求項31~42のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項44】
コンテンツは、前記システムに発行される前に、PlayReadyなどのDRMシステムを使用して暗号化される、
請求項31~43のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項45】
データパケットは前記発行者によって暗号で署名される、
請求項31~44のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項46】
命名は自己主権型アイデンティティに根づいており、前記自己主権型アイデンティティは、いかなる中央集権化された機関にも依存しない生涯にわたってポータブルなデジタルアイデンティティとして定義可能である、
請求項31~45のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項47】
永続性、グローバル解決可能性、暗号検証可能性及び分散化を提供する分散型識別子を使用する、
請求項31~46のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項48】
名前は自己認証的である、
請求項31~47のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項49】
ハードウェアルートオブトラスト及びセキュアブートに基づいている、
請求項31~48のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項50】
ウェブオブトラスト方法を利用する、
請求項31~49のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項51】
量子暗号化、すなわち、量子状態乱数ジェネレータに基づく暗号化を利用する、
請求項31~50のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項52】
前記SPAN-AIシステムは、ピア、エッジ、コア及びその他のネットワークレベルでのさまざまな程度の認識及び最適化能力を用いて監視、予測、最適化及び制御サービスを提供するプラグ接続可能な階層型(ローカル/エッジ/グローバル/その他の)AIエージェントのファミリを介して、前記ルーティング及びパブ/サブシステムの適応的運用を調整する、
請求項31~51のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項53】
統合ネットワークの最適化及び制御におけるオープンで柔軟なイノベーションを可能にするプラグ接続可能なAIエージェントのための方法を提供する、
請求項31~52のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項54】
前記AIエージェントは、ファイルコイン又はブラストなどの暗号トークンと交換可能である、
請求項53に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項55】
前記SPAN-AIシステムは、リアルタイムの最適化及び制御のためのピア/エッジ/コア/その他のネットワークノードにプラグ接続可能な、AIモデル及びエージェントのランタイム環境、シミュレーション、テスト及び訓練のクラウドレベルのレプリケーションを可能にするシミュレーション、訓練及び開発パイプラインを使用する、
請求項31~54のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項56】
自己認識型メッシュシミュレータ(SAMSimシステムと呼ばれる)をさらに含み、前記SAMSimシステムは:自動化ソフトウェアエンジニアリングパイプラインにわたってAIモデルをシミュレート及び展開する健全性指標を有するメッシュのビッグデータレイクをホストする分散型クラウドによってサポートされる、
請求項31~55のいずれか1項に記載のSPAN-AIシステム。
【請求項57】
統合セキュアコンテンツアドレス可能アーキテクチャ下で階層型AI主導アプローチを使用する階層型ハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステム(SPAN-AIと呼ばれる)であって、前記システムは、2つのサブシステム:ストレージセントリックルーティングサブシステム;及び、配信セントリックルーティングサブシステムから構成されるAI主導ハイブリッドアダプティブルーティング設計(AI-HARDと呼ばれる)を介して大規模なルーティングを備え;前記サブシステムは、スケーラブルで利用可能でアクセス可能な分散ストレージのための名前解決ベースルーティング(NRR)の利益と、高速で信頼性の高いコンテンツ配信のための名前ベースルーティング(NBR)の利点と、を組み合わせる、階層型ハイブリッドアダプティブセキュアピアアシストネットワーキングシステムシステム。
【請求項58】
前記AI-HARDシステムは、複数のストレージ及び配信ネットワークと相互運用する、
請求項57に記載のシステム。
【国際調査報告】