(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-15
(54)【発明の名称】飲料を輸送するための断熱ホルダー及び方法
(51)【国際特許分類】
B65D 77/20 20060101AFI20230608BHJP
B65D 81/38 20060101ALI20230608BHJP
【FI】
B65D77/20
B65D81/38 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568505
(86)(22)【出願日】2021-05-10
(85)【翻訳文提出日】2022-12-19
(86)【国際出願番号】 ZA2021050031
(87)【国際公開番号】W WO2021232075
(87)【国際公開日】2021-11-18
(32)【優先日】2020-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ZA
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522436639
【氏名又は名称】ジェンセン、ユージン
(71)【出願人】
【識別番号】522436640
【氏名又は名称】ピーク、ヨハネス、サミュエル
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェンセン、ユージン
(72)【発明者】
【氏名】ピーク、ヨハネス、サミュエル
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA03
3E067AB26
3E067AC04
3E067BA01C
3E067BA07B
3E067BB01B
3E067BB11B
3E067BB14B
3E067BB14C
3E067CA18
3E067EA32
3E067EB27
3E067EE17
3E067FC01
3E067GA11
(57)【要約】
本発明は、温かい又は冷たい飲料を輸送するときに飲料容器内部で温度制御が必要となる短い距離にわたる、要求に応じてすぐ飲める飲料容器中にある飲料の輸送のための断熱輸送容器を提供し、この断熱輸送容器はその中に配置された、又は置かれたカップの断熱ホルダーを含み、この断熱ホルダーは飲料を含むカップの輸送中、温度変化を低減し、こぼれを防ぎ、ホルダーは複数のカップ受け空洞を有する少なくとも1つの部分を持つ1つ又は複数の自立型の弾性変形可能断熱材料部分を含み、このホルダーは飲料の輸送のための輸送容器の内部に置かれるようにサイズ及び寸法が決められる。本発明はさらに、飲料カップのための挿入カバーを提供し、前記挿入カバーは、それが使用されるカップの最上部の直径より大きいか等しい食品グレード材料のシートであり、使用中は、カバー挿入物を形成するためにカップの最上部と密封蓋との間に置かれ、又は挿入されるが、蓋をカップの上に置く前はカバーは密封されず、他の方法でもカップに固定されず、飲料がカップに注がれた後にだけ挿入されることが条件である。本発明は、飲料を輸送する方法に拡張する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温かい又は冷たい飲料を輸送するときに飲料容器内部で温度制御が必要となる短い距離にわたる、要求に応じてすぐ飲める前記飲料容器中の前記飲料の輸送のための断熱輸送容器であって、前記断熱輸送容器はその中に配置された、又は置かれたカップの断熱ホルダーを含み、前記断熱ホルダーは温度変化を低減し、飲料を含むカップの輸送中のこぼれを防ぎ、前記ホルダーは複数のカップ受け空洞を有する少なくとも1つの部分を持つ1つ又は複数の自立型の弾性変形可能断熱材料部分を含み、前記ホルダーは飲料の輸送のための前記輸送容器の内部に置かれるようにサイズ及び寸法が決められる、飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項2】
前記弾性変形可能断熱材料がフォーム及びスポンジから選択される、請求項1に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項3】
前記1つ又は複数の自立型の弾性変形可能断熱材料部分が底部層、中間層、及び上部層の形態である、請求項1又は請求項2に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項4】
前記層が、個別の層か、又は一緒に固定された2つ以上の層から選択される、請求項3に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項5】
前記複数のカップ受け空洞がそれぞれ互いに間隔を空けられ、前記中間層を通って延び、それによりその中に保持される前記カップが互いに干渉しないように維持されることができる、請求項1から4までのいずれか一項に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項6】
前記空洞の直径が、その中に受ける前記カップのうちの最小カップの最大直径よりも小さく、それにより各カップをぴったり収める、請求項1から5までのいずれか一項に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項7】
土台部分、側壁、及び移動可能な蓋を有し、前記土台部分と前記蓋の内部表面との間の高さがその中で輸送されるどのカップの高さよりも高く、各カップの上端は、所定の位置に置かれると各カップの様々な高さとは無関係に前記断熱ホルダーの中間層から突き出る、請求項1から6までのいずれか一項に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項8】
使用中、各カップの上端が前記断熱ホルダーの前記中間層の最上部の上で、同様の高さまで突き出る、請求項7に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項9】
前記断熱輸送容器の蓋の内部表面に隣接する上部スポンジ層を有し、それにより、使用中、上部スポンジ層は、上部スポンジ層と中間スポンジ層との間に蓋及びカップの上部4分の1が位置する空隙を残した状態で、カップのそれぞれの蓋を閉じるようになる、請求項1から8までのいずれか一項に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項10】
閉じたときに前記輸送容器内部の断熱性を向上させるために、前記側壁に、又は前記側壁上に4つのポリスチレン・サイドパネル挿入物を含む、請求項1から9までのいずれか一項に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項11】
輸送中に発生し得る少量のこぼれ又は結露を吸収することの助けとするために、前記容器の前記土台部分に、又は前記容器の前記土台部分上に前記底部スポンジ層が置かれる、請求項9に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項12】
可撓性キャンバス材料で作製された、請求項1から11までのいずれか一項に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項13】
追加のポリスチレン・パネルが、断熱性を改善し、温かい及び冷たい飲料のために同時に前記同じ輸送容器中で使用され得る2つのより小さい「ポケット」又は半分に前記輸送容器を分割するために、前記輸送容器の中央部分に挿入される、請求項10から12までのいずれか一項に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項14】
前記上部スポンジ層が、使用中、前記カップを覆う前記蓋のそれぞれにある小さい穴から蒸気が換気され、又は放出される必要がある場合、蒸気放出穴を有する、請求項3から13までのいずれか一項に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項15】
飲料カップのための挿入カバーであって、前記挿入カバーはそれが使用される前記カップの最上部より直径が大きいか等しい食品グレード材料のシートであり、使用中は、カバー挿入物を形成するために前記カップの最上部と密封蓋との間に置かれ、又は挿入されるが、前記蓋を前記カップの上に置く前は前記カバーは密封されず、他の方法でも前記カップに固定されず、飲料が前記カップに注がれた後にだけ挿入されることが条件である、挿入カバー。
【請求項16】
ワックス紙挿入物、天然繊維/セルロースベース挿入物、複合シート若しくはポリマーフィルムベース挿入物、シリコンベース挿入物、又は金属フィルムから選択される、請求項15に記載の挿入カバー。
【請求項17】
輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法であって、前記方法は、
前記カップへ飲料を注ぐことと、
カップの最上部の縁と前記カップのクリップ留め蓋との間に前記飲料のためのカバー挿入物を置き、前記カバーは食品グレード材料で作製され、前記カバーはそれが使用される前記カップの最上部より直径が大きいか等しい、置くこととを含み、
前記方法では、前記蓋を前記カップの上に置く前は前記カバーは密封されず、他の方法でも前記カップに固定されず、前記飲料が前記カップに注がれた後にだけ所定の位置に置かれ、重力又は前記クリップ留め蓋によって所定の場所に保持される、輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法。
【請求項18】
前記カップを外輸送容器中に置かれた弾性変形可能断熱材料中にぴったり保持することと、前記断熱材料中の前記カップを所定の垂直又は実質的に垂直な位置に維持することとを含む、請求項17に記載の輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法。
【請求項19】
前記方法が、前記輸送容器中の前記弾性変形可能断熱材料で作製された、前記カップを受けるために作製された穴の中に前記カップを挿入することと、その中に位置する弾性変形可能断熱材料の層を有する前記輸送容器の蓋を閉じることとを含み、それにより前記カップを前記弾性変形可能断熱材料中にぴったり保持する、請求項17又は請求項18に記載の輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法。
【請求項20】
中に配置された、又は置かれたカップのための断熱ホルダーであって、前記断熱ホルダーは温度変化を低減し、飲料を含むカップの輸送中のこぼれを防ぎ、前記ホルダーが複数のカップ受け空洞を持つ自立型の弾性変形可能断熱材料部分を含む、カップのための断熱ホルダー。
【請求項21】
前記ホルダーが、複数のカップ受け空洞を持つ自立型の弾性変形可能断熱材料部分を含み、前記上部層が前記蓋及び前記カップを安定にする、請求項20に記載のカップのための断熱ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップのようなすぐ飲めるサイズの容器中にある飲料の輸送に関する。
【背景技術】
【0002】
発明者は、先行技術、たとえば米国特許出願公開第2016/0、278、556号で公知の飲料容器を支えるクッションを承知している。このクッションはまた、ソファー、ベッド、地面などのような「静止した」平坦でない表面上の飲料マグを支持するための、カップ受け空洞を備える。カップを支える挿入物は、横方向のスリーブ内に配置され、容器の土台に対して押しつけられている。空洞内部に置かれたすべてのマグは、容器の土台に対している挿入物の上に置かれることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2016/0、278、556号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者は、温かい又は冷たい飲料を輸送するときに容器内部で温度制御が必要となる短い距離にわたって、カップのようなすぐ飲めるサイズの容器中にある飲料を道路輸送するための装置及び方法が必要であることを特定した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、温かい又は冷たい飲料を輸送するときに容器内部で温度制御が必要となる短い距離にわたる、カップのような、要求に応じてすぐ飲める容器中にある飲料の輸送のための断熱輸送容器が提供され、カップの断熱ホルダーが容器内部に配置され、又は置かれ、この断熱ホルダーは温度変化を低減し、飲料を含むカップの輸送中のこぼれを防ぎ、ホルダーは複数のカップ受け空洞を有する少なくとも1つの部分を持つ1つ又は複数の自立型の弾性変形可能断熱材料部分を含み、このホルダーは飲料の輸送のための容器の内部に置かれるようにサイズ及び寸法が決められる。
【0006】
弾性変形可能断熱材料は、フォーム又はスポンジであり得る。
【0007】
弾性変形可能断熱材料は、ラテックス、メモリフォーム、又は高密度ポリウレタンフォーム、木質複合材、コルクなどを含むスポンジ、フォームのような天然材料であり得る。
【0008】
1つ又は複数の自立型の弾性変形可能断熱材料部分は、底部層、中間層、及び上部層の形態であり得る。
【0009】
これらの層は個別の層であり得、又は2つ以上の層が一緒に固定され得る。
【0010】
複数のカップ受け空洞は互いに間隔を空けられ、中間層を通って延び、それによりその中に保持されたカップが互いに干渉されることなく維持されることが可能となり得る。
【0011】
空洞の直径は、その中で受けるカップのうちの最小カップの最大直径よりも小さく、それにより各カップをぴったり収め得る。
【0012】
断熱容器は、土台部分、側壁、及び移動可能な蓋を有し得、土台部分と蓋の内部表面との間の高さはその中で輸送されるどのカップの高さよりも高く、各カップの上端は、所定の位置に置かれると各カップの様々な高さとは無関係に断熱ホルダーの中間層から突き出る。
【0013】
各カップの上端は、断熱ホルダーの中間層の最上部の上で、同様の高さまで突き出得る。
【0014】
断熱ホルダーのフォーム又はスポンジのより硬質な構造は、様々なサイズのカップのぴったりした収まりの助けとなり、安定性を改善し、それにより自動車、オートバイ、又はスクータのいずれかで輸送中、こぼれを防ぎ、カップ及びその中身を断熱する。
【0015】
断熱ホルダーを収容する断熱容器は、それの蓋の内部表面に隣接する上部スポンジ層を有してよく、それにより、使用中、上部スポンジ層は、蓋を押し下げて蓋の上で変形することでカップ上の蓋を安定させながら、上部スポンジ層と中間スポンジ層との間に蓋及びカップの上部4分の1が位置する空隙を残した状態で、カップのそれぞれの蓋を閉じるようになる。
【0016】
断熱容器は、閉じたときに容器内部の断熱性を向上させるために、側壁に、又は側壁上に4つのポリスチレン・サイドパネル挿入物を含み得る。
【0017】
断熱容器は、輸送中に発生し得る少量のこぼれ又は結露を吸収することの助けとするために、容器の土台部分に、又は容器の土台部分上に置かれた底部スポンジ層を有し得る。
【0018】
断熱ホルダーは、可撓性キャンバス材料で作製され得る。
【0019】
追加のポリスチレン・パネルが、断熱性を改善し、温かい及び冷たい飲料のために同時に同じ容器中で使用され得る2つのより小さい「ポケット」又は半分に容器を分割するために、容器の中央部分に挿入され得る。
【0020】
上部スポンジは、カップを覆う蓋のそれぞれにある小さい穴から蒸気が換気され、又は放出される必要がある場合、蒸気放出穴を有し得る。
【0021】
ホルダーを構成するスポンジ又はフォームは、ポリウレタンフォーム、メモリフォーム、及びラテックスのような典型的なマットレスフォーム材料を含む。
【0022】
本発明の第2の態様によれば、飲料カップのための挿入カバーが提供され、前記挿入カバーはそれが使用されるカップの最上部より直径が大きいか等しい食品グレード材料のシートであり、使用中は、カバー挿入物を形成するためにカップの最上部と密封蓋との間に置かれ、又は挿入されるが、蓋をカップの上に置く前はカバーは密封されず、他の方法でもカップに固定されず、飲料がカップに注がれた後にだけ挿入されることが条件である。
【0023】
挿入カバーは、ワックス紙挿入物、天然繊維/セルロースベース挿入物、複合シート若しくはポリマーフィルムベース挿入物、シリコンベース挿入物、又は金属フィルムであり得る。
【0024】
本発明のさらなる態様によれば、輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法が提供され、前記方法は、
- カップに飲料を注ぐことと、
- カップの最上部の縁とカップのクリップ留め蓋との間に飲料のためのカバー挿入物を置き、このカバーは食品グレード材料で作製され、それが使用されるカップの最上部より直径が大きいか等しい、置くこととを含み、
この方法では、蓋をカップの上に置く前はカバーは密封されず、他の方法でもカップに固定されず、飲料がカップに注がれた後にだけ所定の位置に置かれ、重力又はクリップ留め蓋によって所定の場所に保持される。
【0025】
本方法におけるカップは、通常、紙、板紙、プラスチック、又は要求に応じて飲料を供給するために典型的に使用される他のカップである。
【0026】
カバーは、ワックス紙挿入物、天然繊維/セルロースベース挿入物、複合シート若しくはポリマーフィルムベース挿入物、シリコンベース挿入物、又は金属フィルムであり得る。
【0027】
本発明は、カップ中のコーヒー、お茶、又は冷たい飲料のようなすぐ飲める形態の飲料を輸送する方法に拡張し、前記方法は、前記カップを外容器中に置かれた弾性変形可能断熱材料中にぴったり保持することと、断熱材料中のカップを所定の垂直又は実質的に垂直な位置に維持することとを含む。
【0028】
本方法は、外容器中の弾性変形可能断熱材料で作製されたカップを受けるために作製された穴の中にカップを挿入することと、その中に位置する弾性変形可能断熱材料の層を有する容器の蓋を閉じることとを含み、それにより前記カップを前記弾性変形可能断熱材料中にぴったり保持し得る。
【0029】
次に、図面を参照して、本発明を非限定的な実例としてのみ説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図2】プラスチック容器のための蓋であって、前記蓋がクリップを有する図である。
【
図3】容器を分割するためのパネル挿入物を持つ容器のサイドパネルの図である。
【
図4】カップ受け空洞を持つ中間スポンジ又はフォーム本体の図である。
【
図5】底部スポンジ又はフォーム層の上に置くだけの他の非飲料食品物を輸送するための随意選択で取りはずし可能な中間スポンジ又はフォーム層の図である。
【
図6】中間スポンジ又はフォーム層、及びカップ受け空洞の構成の図である。
【
図8】中間スポンジ又はフォーム層にある係合されたカップの蓋を閉じる上部スポンジ又はフォーム層の図である。
【
図9】上部スポンジ又はフォーム層と中間スポンジ又はフォーム層との間の空隙を示す断熱ホルダーアセンブリの図である。
【
図10】閉じ蓋がクリップ留めされている、アセンブリされた容器の図である。
【
図11】カップの上部、底部、及びワックス紙挿入物の直径の図である。
【
図12】カップの上面を覆って折り込むワックス紙挿入物の図である。
【
図13】底部フォーム層、中間フォーム層中のカップ受け空洞、容器を閉じるためのファスナー、及び上部フォーム層を有する断熱容器の実施例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1はプラスチック容器箱10を示し、
図2はプラスチック容器10の蓋12を示し、前記蓋はクリップ14を有する。
【0032】
図3は、容器を区画20、22に分割するためのポリスチレン・パネル挿入物18を持つ容器16のサイドパネルを示す。
【0033】
図4は、カップ受け空洞26を持つ断熱ホルダー25の中間スポンジ層24を示し、
図5は、底部スポンジ層28の上に置くだけの他の非飲料食品物を輸送するための、随意選択で取りはずし可能な中間スポンジ層が取り外された図を示す。
【0034】
図6では、断熱ホルダーのスポンジ層24が220mm×330mm×100mm高であり、それを通って延びる、直径約65mmのカップを受けるための穴27を有する実施例が示されている。断熱ホルダーは、スポンジで作製されている。
図7は、この実施例における約20mmの底部スポンジ層28を示す。
【0035】
図8では、約50mm厚の上部スポンジ層30が、カップ34の蓋32を閉じ、上から押しつけ、カップ34は、底部スポンジ層28からは間隔が空けられた状態で、中間スポンジ層24の穴27の中に保持されて、係合されている。
【0036】
図9では、蓋12及びクリップ14を持つ容器10がその中に、上部スポンジ層30、中間スポンジ層24、底部スポンジ28、及び上部スポンジ層30とスポンジ本体24との間の空隙36を持つ断熱ホルダー25アセンブリを含む。
【0037】
図10では、蓋12及びクリップ14を持つ容器10が、その中にスポンジ30の中に蒸気放出穴38を持つ上部スポンジ層30、それを通ってカップを保持する穴27を持つ中間スポンジ層24、及び底部スポンジ28を持つ絶縁ホルダー25アセンブリを含む。蓋32を持つ異なるサイズのカップ34が示されており、すなわち、135mmの高いカップ40、110mmの中間のカップ42、及び90mmの小さいカップ44であり、すべてが穴27の約80mmの肩直径を有する(穴27の直径は約65mm)。上部スポンジ層30は、カップ34の蓋32を押し下げ、変形してそれらをしっかり保持する。容器10は、ポリスチレンが挿入されたサイドパネル19を有する。
【0038】
図11及び
図12は、蓋32を持つカップ34を示し、蓋がクリップ留めされる前にワックス紙挿入物50が蓋32とカップ34との間に挿入される。この実施例では、ワックス紙挿入物はそれの丸い部分の直径が110mmであり、それから延びる指タグ52を有する。カップの最上部は直径85mmであり、カップの底部は直径55mmである。
【0039】
図13は、底部フォーム本体64、カップ受け空洞66、容器を閉じるためのファスナー68、及び上部フォーム層70を有する断熱容器62を有する容器60の実施例を示す。
【0040】
本発明の様々な態様によって、温かい又は冷たい飲料の配達が、輸送こぼれを防ぎながら、それらの温度を維持しながら可能になることが本発明の利点である。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料カップのための挿入カバーであって、前記挿入カバーはそれが使用される前記カップの最上部より直径が大きいか等しい食品グレード材料のシートであり、使用中は、カバー挿入物を形成するために前記カップの最上部と密封蓋との間に置かれ、又は挿入されるが、前記蓋を前記カップの上に置く前は前記カバーは密封されず、他の方法でも前記カップに固定されず、飲料が前記カップに注がれた後にだけ挿入されることが条件である
ことを特徴とする、挿入カバー。
【請求項2】
ワックス紙挿入物、天然繊維/セルロースベース挿入物、複合シート若しくはポリマーフィルムベース挿入物、シリコンベース挿入物、又は金属フィルムから選択される、請求項
1に記載の挿入カバー。
【請求項3】
輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法であって、前記方法は、
前記カップへ飲料を注ぐことと、
カップの最上部の縁と前記カップのクリップ留め蓋との間に前記飲料のためのカバー挿入物を置き、前記カバーは食品グレード材料で作製され、前記カバーはそれが使用される前記カップの最上部より直径が大きいか等しい、置くこととを含み、
前記方法では、前記蓋を前記カップの上に置く前は前記カバーは密封されず、他の方法でも前記カップに固定されず、前記飲料が前記カップに注がれた後にだけ所定の位置に置かれ、重力又は前記クリップ留め蓋によって所定の場所に保持される
ことを特徴とする、輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法。
【請求項4】
前記カップを外輸送容器中に置かれた弾性変形可能断熱材料中にぴったり保持することと、前記断熱材料中の前記カップを所定の垂直又は実質的に垂直な位置に維持することとを含む、請求項
3に記載の輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法。
【請求項5】
前記方法が、前記輸送容器中の前記弾性変形可能断熱材料で作製された、前記カップを受けるために作製された穴の中に前記カップを挿入することと、その中に位置する弾性変形可能断熱材料の層を有する前記輸送容器の蓋を閉じることとを含み、それにより前記カップを前記弾性変形可能断熱材料中にぴったり保持する、請求項
3に記載の輸送されているときに使い捨て又は再利用可能なカップからの飲料のこぼれを防ぐ方法。
【請求項6】
温かい又は冷たい飲料を輸送するときに飲料容器内部で温度制御が必要となる短い距離にわたる、要求に応じてすぐ飲める前記飲料容器中の前記飲料の輸送のための断熱輸送容器であって、前記断熱輸送容器はその中に配置された、又は置かれたカップの断熱ホルダーを含み、前記断熱ホルダーは温度変化を低減し、飲料を含むカップの輸送中のこぼれを防ぎ、前記ホルダーは複数のカップ受け空洞を有する少なくとも1つの部分を持つ1つ又は複数の自立型の弾性変形可能断熱材料部分を含み、前記ホルダーは飲料の輸送のための前記輸送容器の内部に置かれるようにサイズ及び寸法が決められる
ことを特徴とする、飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項7】
前記弾性変形可能断熱材料がフォーム及びスポンジから選択される、請求項
6に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項8】
前記1つ又は複数の自立型の弾性変形可能断熱材料部分が底部層、中間層、及び上部層の形態である、請求項
6に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項9】
前記層が、個別の層か、又は一緒に固定された2つ以上の層から選択される、請求項
8に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項10】
前記空洞の直径が、その中に受ける前記カップのうちの最小カップの最大直径よりも小さく、それにより各カップをぴったり収める、請求項
6に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項11】
前記断熱輸送容器の蓋の内部表面に隣接する上部スポンジ層を有し、それにより、使用中、上部スポンジ層は、上部スポンジ層と中間スポンジ層との間に蓋及びカップの上部4分の1が位置する空隙を残した状態で、カップのそれぞれの蓋を閉じるようになる、請求項
8に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項12】
閉じたときに前記輸送容器内部の断熱性を向上させるために、前記側壁に、又は前記側壁上に4つのポリスチレン・サイドパネル挿入物を含む、請求項
8に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項13】
追加のポリスチレン・パネルが、断熱性を改善し、温かい及び冷たい飲料のために同時に前記同じ輸送容器中で使用され得る2つのより小さい「ポケット」又は半分に前記輸送容器を分割するために、前記輸送容器の中央部分に挿入される、請求項
12に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項14】
前記上部スポンジ層が、使用中、前記カップを覆う前記蓋のそれぞれにある小さい穴から蒸気が換気され、又は放出される必要がある場合、蒸気放出穴を有する、請求項
8に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【請求項15】
前記断熱輸送容器は、断熱ホルダー
を含み、前記断熱ホルダーは温度変化を低減し、飲料を含むカップの輸送中のこぼれを防ぎ、前記ホルダーが複数のカップ受け空洞を持つ自立型の弾性変形可能断熱材料部分を含
み、前記ホルダーが、複数のカップ受け空洞を持つ自立型の弾性変形可能断熱材料部分を含み、前記上部層が前記蓋及び前記カップを安定にする、請求項6に記載の飲料の輸送のための断熱輸送容器。
【国際調査報告】