IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マコム テクノロジー ソリューションズ ホールディングス, インコーポレイテッドの特許一覧

<>
  • 特表-光変調用の閉ループレーン同期 図1
  • 特表-光変調用の閉ループレーン同期 図2
  • 特表-光変調用の閉ループレーン同期 図3
  • 特表-光変調用の閉ループレーン同期 図4
  • 特表-光変調用の閉ループレーン同期 図5
  • 特表-光変調用の閉ループレーン同期 図6
  • 特表-光変調用の閉ループレーン同期 図7
  • 特表-光変調用の閉ループレーン同期 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-16
(54)【発明の名称】光変調用の閉ループレーン同期
(51)【国際特許分類】
   H04L 7/00 20060101AFI20230609BHJP
【FI】
H04L7/00 370
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022557791
(86)(22)【出願日】2021-05-11
(85)【翻訳文提出日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 US2021031757
(87)【国際公開番号】W WO2021231409
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】63/023,182
(32)【優先日】2020-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518066415
【氏名又は名称】マコム テクノロジー ソリューションズ ホールディングス, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】MACOM TECHNOLOGY SOLUTIONS HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】100 Chelmsford Street, Lowell, MA 01851 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ドッパラプディ, ナガ ラジェシュ
(72)【発明者】
【氏名】イロアガ, エシェル
【テーマコード(参考)】
5K047
【Fターム(参考)】
5K047AA08
5K047BB02
5K047LL04
(57)【要約】
シリアルリンクを介して信号を伝送するためのシステムは、データを伝送媒体上に結合するための複数のレーンと、複数のレーンのうちの2つの間のスキューを検出するように構成されているスキュー検出器と、スキュー検出器によって制御され、複数のレーンのうちの1つの回路へのクロック信号の開始を遅延させるように構成されている可変遅延回路とを備える。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを伝送媒体(105)上に結合するための複数のレーン(110、120、130、140)と、
前記複数のレーンのうちの2つの間のスキューを検出するように構成されているスキュー検出器(151、152、153)と、
前記スキュー検出器によって制御され、前記複数のレーンのうちの1つの回路へのクロック信号の開始を遅延させるように構成されている可変遅延回路(610)と
を備える、シリアルリンクを介して信号を伝送するためのシステム。
【請求項2】
前記可変遅延回路(610)が、前記複数のレーン(110、120、130、140)のうちの1つの回路への前記クロック信号を遅延させて、前記レーン間の前記スキューを調整する(760)ように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のレーン(110、120、130、140)のうちの2つの間の前記スキューを検出するために使用されるテストパターン(800)を前記複数のレーンに供給するように構成されているテストパターン発生器(660)をさらに備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記テストパターンが、異なる数のシンボルに基づく少なくとも2つのテストパターン(820、840)を含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも2つのテストパターンが異なる素数のシンボルを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも2つのテストパターンが、シンボルのスキューの予想サイズよりも大きいシンボル数の最小公倍数を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記スキュー検出器が、任意の対のレーン間に意図しないスキューが検出される場合に、前記複数のレーンをリセットするための共通リセット信号(620)を制御し、前記共通リセット信号をアサートするように構成されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
データを伝送媒体(105)上に結合するための複数のレーン(110、120、130、140)と、
前記複数のレーンのうちの2つの間のスキューを閉ループで調整するように構成されているスキュー調整回路(500、600)と
を備える、シリアルリンクを介して信号を伝送するためのシステム。
【請求項9】
前記スキュー調整回路(500、600)が、レーンの回路へのクロック信号を遅延させる可変遅延回路(610)を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
スキュー検出器(500、570)が、前記スキュー調整回路(500、600)及び前記複数のレーンの共通リセット信号(620)を制御するために使用される、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記スキュー調整回路(500、600)が、2つのレーン間に意図的なスキューを導入する(760)ように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
2つ以上のレーン間のスキューが、すべてのレーン間のスキューを1度に1対ずつ連続して調整する(760)ことによって、互いに対して調整される、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記スキュー調整回路(500、600)が、複数のレーン間に意図的なスキューを導入するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
スキュー検出器(500、570)が、前記スキュー制御回路を制御して、前記スキュー制御回路に、1つのレーンへのクロックの開始を調整させ、複数のレーンの共通リセット信号をアサートさせるために使用される、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
データを光伝送導波路(105)上に結合するための複数のレーン(110、120、130、140)と、
2つの隣り合うレーンの間のスキューを検出するように構成されているスキュー検出器(151、152、153)の出力に応答して、それぞれのレーンのスキューを調整するように構成されている、前記複数のレーンの各々のためのスキュー調整コンポーネント(111、121、131、141)と、
前記スキュー検出器によって制御され、前記複数のレーンのうちの1つの回路へのクロック信号の開始を遅延させるように構成されている可変遅延回路(610)と
を備える、光シリアルリンクを介して信号を伝送するためのシステム。
【請求項16】
前記可変遅延回路(610)が、前記複数のレーン(110、120、130、140)のうちの1つの回路への前記クロック信号を遅延させて、前記レーン間の前記スキューを調整する(760)ように構成されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記2つの隣り合うレーンの間の前記スキューを検出するために使用されるテストパターン(800)を前記複数のレーン(110、120、130、140)に供給するように構成されているテストパターン発生器(660)をさらに備える、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記テストパターンが、異なる数のシンボルに基づく少なくとも2つのテストパターン(820、840)を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記スキュー検出器が、任意の対のレーン間に意図しないスキューが検出される場合に、前記複数のレーンをリセットするための共通リセット信号(620)を制御し、前記共通リセット信号をアサートするように構成されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項20】
前記スキュー検出器(151、152、153)が、前記スキュー調整回路(500、600)及び前記複数のレーンの共通リセット信号(620)を制御するために使用される、請求項15に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0003]本発明の実施形態は、光通信の分野に関する。より詳細には、本発明の実施形態は、光変調用の閉ループレーン同期のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[関連出願]
[0001]本出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれている、2020年5月11日に出願された、Doppalapudi及びIroagaによる「Closed Loop Lane Synchronization for Optical Modulation」という名称の、本出願人の米国特許仮出願第63/023,182号の優先権を主張する。本出願は、2020年3月13日に出願された、Doppalapudi及びEchereによる「Optical Modulation Skew Adjustment Systems and Methods」という名称の、同時係属の本出願人の米国特許出願第16/818,832号の一部継続出願(代理人整理番号MACM-0020-03P01US)であり、これは、同時係属の、2018年9月27に出願された、「Error Detection and Compensation for a Multiplexing Transmitter」という名称の米国特許出願第16/143,493号、及び2019年9月19日に出願された、「Error Detection and Compensation for a Multiplexing Transmitter」という名称の国際出願PCT/US19/51839の一部継続出願であり、これらはすべて全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0003】
[0002]本出願は、米国特許第8,766,681号及び米国特許10,313,099号に関し、これらはすべて全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0004】
[背景技術]
[0004]一般的な通信リンクは、光送信機及び/又は光受信機と共に、PAM-4(4つのレベルを用いるパルス振幅変調)又はQAM(直交振幅変調)送信機及び受信機を含むことができる。QAMは他の無線通信、例えば、RF(無線周波数)通信に適用可能であることを理解されたい。光送信機は、MZI(マッハツェンダ干渉計)光変調器を駆動することが多い。
【0005】
[0005]ドライバ/変調コンポーネントの複数の「レーン」を使用することが有利である。マルチレーンコヒーレントトランシーバは、通常、伝送可能なデータの量を増加させるために使用される。例えば、4レーン同期トランシーバは、単一の出力のみを有するトランシーバの4倍のデータを出力することができる。
【0006】
[0006]動作中、マルチレーンコヒーレントトランシーバは、デジタル信号処理(DSP)装置などから低速デジタル入力信号を受信し、その後、高速クロックを使用して入力信号をシリアル化して、いくつかの高速デジタル信号を形成することができる。高速デジタル信号は、対応するアナログ信号を出力するアナログドライバを駆動する。
【0007】
[0007]マルチレーンコヒーレントトランシーバは、通常、位相同期ループ(PLL)と分周期とを含むクロック発生回路を使用する。PLLは、レーンの各々にファンアウトされる高速クロック信号を発生させ、分周期は、高速クロック信号を分周して、同じくレーンの各々にファンアウトされる低速クロック信号を形成する。
【0008】
[0008]シリアル化された高速データの順序は、分周期をゲート制御する又は有効にするリセット信号によって決定される。リセット信号は、ソフトウェア又はファームウェアにより制御される状態機械によって発生するため、リセット信号は、各レーンにおいて高速クロック信号と同期しない。
【0009】
[0009]しかしながら、集積回路の物理的配置、例えば、信号トレースの長さ及び/又は信号品位に必要なバッファの数が様々であること、並びに、例えば、同様の回路において異なるゲート遅延を生じさせる集積回路のアナログ特性のばらつきにより、異なるレーンの信号間にタイミング差又はスキューが生じることがある。そのようなスキューは、性能を低下させること、及び/又は、送信機の壊滅的な機能不全を生じさせることがある。
【発明の概要】
【0010】
[0010]したがって、光変調用の閉ループレーン同期のためのシステム及び方法が必要である。
【0011】
[0011]本発明の実施形態によれば、シリアルリンクを介して信号を伝送するためのシステムは、データを伝送媒体上に結合するための複数のレーンと、複数のレーンのうちの2つの間のスキューを検出するように構成されているスキュー検出器と、スキュー検出器によって制御され、複数のレーンのうちの1つの回路へのクロック信号の開始を遅延させるように構成されている可変遅延回路とを備える。
【0012】
[0012]本発明の別の実施形態によれば、シリアルリンクを介して信号を伝送するためのシステムは、データを伝送媒体上に結合するための複数のレーンと、複数のレーンのうちの2つの間のスキューを閉ループで調整するように構成されているスキュー調整回路とを備える。
【0013】
[0013]本発明のさらなる実施形態によれば、光シリアルリンクを介して信号を伝送するためのシステムは、データを光伝送導波路上に結合するための複数のレーンと、スキュー検出器の出力に応答してそれぞれのレーンのスキューを調整するように構成されている、複数のレーンの各々のためのスキュー調整コンポーネントとを備える。スキュー検出器は、2つの隣り合うレーンの間のスキューを検出するように構成されている。システムは、スキュー検出器によって制御され、複数のレーンのうちの1つの回路へのクロック信号の開始を遅延させるように構成されている可変遅延回路をさらに備える。
【0014】
[0014]本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本発明の実施形態を示し、説明と共に、本発明の原理を説明する役割を果たす。特記しない限り、図面は縮尺通りに描かれていないことがある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態による、オンチップ光学システムの例示的なブロック図である。
図2】本発明の実施形態による、例示的なオンチップ光ドライバシステムのブロック図である。
図3】本発明の実施形態による、例示的なオンチップ光学デバイスドライバシステムのブロック図である。
図4】本発明の実施形態による、例示的なオンチップ光学デバイスドライバシステムのブロック図である。
図5】本発明の実施形態による、スキュー調整システムの例示的なブロック図である。
図6】本発明の実施形態による、スキュー調整システムの例示的なブロック図である。
図7】本発明の実施形態による、マルチレーン送信機のレーン間のスキューを調整する例示的な方法を示す図である。
図8】本発明の実施形態による、マルチレーン送信機のレーン間のスキューを検出するための例示的な有利なテストデータパターン800を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0023]以下で、添付図面に例を示す本発明の様々な実施形態を詳細に参照する。本発明をこれらの実施形態と共に説明するが、本発明をこれらの実施形態に限定するものではないことを理解されたい。それどころか、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨及び範囲に含まれ得る代替形態、変更、及び均等物を包含するものである。さらに、本発明の以下の詳細な説明において、本発明の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても本発明を実施できることが、当業者には理解されよう。他の場合には、本発明の態様を不必要に曖昧にしないように、周知の方法、手順、構成要素、及び回路については詳細に説明しない。
【0017】
[0024]以下の詳細な説明の一部は、電子デバイス及び/又は回路によって実行される動作の手順、論理ブロック、処理、及び他の記号的表現に関して提示されている。これらの説明及び表現は、電子技術における当業者が他の当業者にその作業の実体を最も効果的に伝えるために使用される手段である。本出願において、手順、方法、論理ブロック、プロセスなどは、所望の結果をもたらす首尾一貫した一連の動作又は命令であると考えられる。動作は、物理量の物理的な操作を必要とするものである。しかしながら、これら及び類似の用語のすべては、適切な物理量と関連付けられるものであり、それらの量に適用される単なる便利なラベルであることに留意すべきである。以下の説明から明らかであるため特に明記しない限り、本出願を通じて、「フィルタリング」、「スライシング」、「改良」、「更新」、「アクセス」などの用語を使用する説明は、例えば、集積回路を含む電子デバイス及び/又は電子回路のアクション及びプロセス(例えば、図7の方法700)を指すことを理解されたい。
【0018】
光変調用の閉ループレーン同期
【0019】
[0025]図1は、本発明の実施形態による、オンチップ光学システム100の例示的なブロック図である。光学システム100は、ドライバ101と導波路105とを含む。ドライバ101は、レーン110~140とスキュー検出器151~153とを含む。レーン110~140は、それぞれのドライバ/変調コンポーネント111~141を含む。ドライバ/変調コンポーネント111~141は、それぞれのスキュー調整コンポーネント112~142を含む。データ入力a~d(Din-a~Din-d)が、それぞれのドライバ/変調コンポーネント111~141に供給される。ドライバ/変調コンポーネント111~141は、それぞれの初期変調ドライバ信号セットPa/Ma~Pd/Mdを発生させ、これらの信号セットは導波路105に送られる。1つのセットからの1つの信号と別のセットからの別の信号とが、それぞれの信号間のスキュー差を検出するスキュー検出器に送られる。オンチップ光学システム100は、スキュー検出器に結合されていないPa信号及びMd信号に結合されたダミー負荷171、172を含むことができる。
【0020】
[0026]一実施形態において、それぞれのレーンの変調ドライバ信号は、互いに180度位相がずれている。1つの例示的な実装形態において、P信号は正信号と考えられ、M信号は負信号と考えられる。一実施形態において、レーン110からのMaとレーン120からのPbとが、レーン110及びレーン120のそれぞれの信号間のスキュー差を検出するスキュー検出器151に供給され、レーン120からのMbとレーン130からのPcとが、レーン120及びレーン130のそれぞれの信号間のスキュー差を検出するスキュー検出器152に供給され、レーン130からのMcとレーン140からのPdとが、レーン130及びレーン140のそれぞれの信号間のスキュー差を検出するスキュー検出器153に供給される。
【0021】
[0027]スキュー調整コンポーネント112~142は、検出されたスキューに従って、それぞれの変調ドライバ信号を自動的に調整する。スキュー調整変調ドライバ信号は、導波路105に供給され、一定の光入力信号を変調して、変調光出力信号を生成する。一実施形態において、スキュー調整電気信号は、発光デバイスを駆動するために使用され、発光デバイスは、光を発して、導波路105の光出力の強度を(例えば、建設的に、破壊的になど)変調する。1つの例示的な実装形態において、スキュー調整変調ドライバ光信号は、導波路移相器に供給されて、導波路105の光信号を変調する(例えば、マッハツェンダ法などと同様)。変調光出力信号は、様々な通信規格(例えば、NRZ、PAM-4、PAM-16、PAN-Nなど)に適合し得る。
【0022】
[0028]スキュー調整コンポーネントは、様々なソースからの指示に基づいてスキューを調整することができる。図2は、本発明の実施形態による、例示的なオンチップ光ドライバシステム200のブロック図である。光ドライバシステム200は、レーン210~230とスキュー検出器271~272とを含む。オンチップ光システム200は、スキュー検出器に結合されていないPa信号及びMc信号に結合されたダミー負荷291、292を含むことができる。レーン210~230は、それぞれのドライバ/変調コンポーネント211~231を含む。ドライバ/変調コンポーネント211~231は、それぞれのスキュー調整コンポーネント212~232を含む。データ入力a~c(Din-a~Din-d)が、それぞれのドライバ/変調コンポーネント211~231に供給される。スキュー検出コンポーネント271、272は、スキュー検出情報をスキュー調整コンポーネント及びオフチップに送ることができる。スキュー調整コンポーネント212、222は、スキュー検出コンポーネント271、272のそれぞれからのスキュー調整コンポーネント信号281、282に基づいて、スキューを調整することができる。スキュー調整コンポーネント212、222は、様々な位置のスキュー較正コンポーネント(例えば、スキュー検出コンポーネント271、272に含まれるもの、ドライバ回路211、222に含まれるものなど)からの指示に基づいて、スキューを調整することができる。スキュー調整コンポーネント212、222、232は、オフチップからの調整命令Adj-a~Adj-cに基づいてスキューを調整することもできる。
【0023】
[0029]図3は、本発明の実施形態による、例示的なオンチップ光学デバイスドライバシステム300のブロック図である。ドライバシステム300は、スキュー検出コンポーネント390とレーン301、302、303とを含む。レーンA301は、シリアライザ310、多重化コンポーネント320、出力ステージ330、及びアナログ比較器決定論理340などのオンチップコンポーネントを含む。一実施形態において、多重化コンポーネント320は高速4:1マルチプレクサである。シリアライザ310は多重化コンポーネント320に通信可能に結合され、多重化コンポーネント320は出力ステージ330に通信可能に結合されている。アナログ比較器決定論理340は、多重化コンポーネント320及び出力ステージ330に通信可能に結合されている。一実施形態において、レーンB302及びレーンC303は、レーンA301と同様の構成を有する。
【0024】
[0030]ドライバシステム300のコンポーネントは、協働して動作し、変調ドライバ信号を供給して電気光学変調器構成を駆動することにより光信号を変調する。シリアライザ310は、並列データ信号を受信し、対応するシリアルデータ信号を送るように構成されている。多重化コンポーネント320は、シリアルデータ信号の同相成分及び直交成分を選択的に出力するように構成されている。出力ステージ330は、光信号を変調する信号を出力するように構成されている。スキュー検出コンポーネント390は、スキューを検出するように構成され、スキュー較正コンポーネントは、第1の出力信号と第2の出力信号との間の直接スキュー調整用に構成されている。1つの例示的な実装形態において、アナログ比較器及び決定論理340は、アナログ比較器、デジタル-アナログコンバータ、及びデジタル有限状態機械(FSM)論理を含む。アナログ比較器及び決定論理340は、直交誤差補正(QEC)経路に含まれ、MUX321の選択制御装置に対してQ-PI323の調整を指示することができる。QEC経路は、一般的に、I-PI322に対するQ-PI323からのクロックの位置ずれにより生じる出力誤差を補正するために使用される。デジタル-アナログコンバータは、アナログ比較器の不整合誤差を排除するように構成されていてもよい。
【0025】
[0031]一実施形態において、多重化コンポーネント320は、マルチプレクサ(MUX)321、第1の位相補間コンポーネント322、第2の位相補間コンポーネント323、及びクロック分周期324を含む。クロック分周期324は、第1の位相補間コンポーネント322からの入力を受信する。第2の位相補間コンポーネント323は、Nビット直交位相補間(Q-PI)コンポーネントであってよい。第1の位相補間コンポーネント322は、Nビット同相補間(I-PI)コンポーネントであってよい。マルチプレクサ321は、第1の位相補間コンポーネント322及び第2の位相補間コンポーネント323に通信可能に結合されている。MUX321は、第1の位相補間コンポーネント322及び第2の位相補間コンポーネント323からの選択制御信号に基づいて、シリアルデータ信号の同相成分及び直交成分を選択的に出力するように構成されている。MUX321、I-PI322、及びQ-PI323は、第1の出力信号及び第2の出力信号の態様に対してスキュー調整を実施する。第2の位相補間コンポーネント323は、直交選択信号をMUX321に送るように構成されている。第1の位相補間コンポーネント322は、同相選択信号をMUX321に送るように構成されている。1つの例示的な実装形態において、第1の位相補間コンポーネント322は、スキュー較正コンポーネント352から、MUX321に送られた同相選択信号のスキュー関連調整に関する指示を受信する。さらに、第2の位相補間コンポーネント322は、QEC経路の340から、第1の位相補間器322のスキュー関連調整後にMUX321に送られた直交選択信号に関する指示を受信する。
【0026】
[0032]一実施形態において、スキュー検出コンポーネント390は、レーンスキュー検出コンポーネント(例えば、350、360など)とダミー負荷370とを含む。レーンスキュー検出コンポーネント350は、レーンA、B間のスキューを検出する。レーンスキュー検出コンポーネント360は、レーンB、C間のスキューを検出する。ダミー負荷370は、スキュー検出器に結合されていないPa信号及びMc信号に結合されている。
【0027】
[0033]レーンスキュー検出コンポーネント350は、スキュー検出器351とスキュー較正コンポーネント352とを含む。スキュー検出器351は、レーンAの第1の出力信号(例えば、Maなど)とレーンBの第2の出力信号(例えば、Pbなど)との間のスキュー差を検出するように構成されている。スキュー較正コンポーネント352は、第1の出力信号と第2の出力信号との間のスキューの調整を指示するように構成されている。1つの例示的な実装形態において、スキュー較正コンポーネント352は、アナログ比較器及び決定論理353を含む。スキュー較正経路は、スキュー検出コンポーネント390から同相補間器(I-PI)322へ流れる。スキュー較正コンポーネント352は、スキュー補正経路に含まれ、MUX321の選択制御装置に対してI-PI322の調整を指示することができる。レーンスキュー検出コンポーネント360は、スキュー検出器351と同様のスキュー検出器と、スキュー較正コンポーネント352と同様のスキュー較正コンポーネントとを含むことができる。
【0028】
[0034]一実施形態において、スキューが調整されるため、第1の出力信号と第2の出力信号との間のスキュー差がゼロになる。1つの例示的な実装形態において、スキューが調整されるため、第1の出力信号と第2の出力信号との間のスキュー差が一定になる。第1の出力信号を第1の変調レーンに関連付けることができ、第2の出力信号を第2の変調レーンに関連付けることができる。一実施形態において、第1の出力信号及び第2の出力信号は差動信号(例えば、約180度の位相ずれなど)であってよい。第1の出力信号を第1の変調レーンの正信号と考えることができ、第2の出力信号を第2の変調レーンの負信号と考えることができる。
【0029】
[0035]図4は、本発明の実施形態による、例示的なオンチップ光学デバイスドライバシステム400のブロック図である。オンチップ光学デバイスドライバシステム400は、オンチップ光学デバイスドライバシステム400のスキュー較正コンポーネント443が、スキュー補正経路調整及びQEC経路調整を選択的に指示するための論理を含むことを除いて、オンチップ光学デバイスドライバシステム300と同様である。1つの例示的な実装形態において、スキュー較正コンポーネント443は、両方のタイプの経路調整を実行する際にハードウェアコンポーネントを利用する。
【0030】
[0036]ドライバシステム400は、スキュー検出コンポーネント490とレーン401、402、403とを含む。レーンA401は、シリアライザ410、多重化コンポーネント420、出力ステージ430、及びアナログ比較器決定論理445などのオンチップコンポーネントを含む。一実施形態において、多重化コンポーネント420は高速4:1マルチプレクサである。シリアライザ410は多重化コンポーネント420に通信可能に結合され、多重化コンポーネント420は出力ステージ430に通信可能に結合されている。アナログ比較器決定論理445は、多重化コンポーネント420に通信可能に結合され、出力ステージ430及びスキュー検出コンポーネント490に選択的に結合されている。一実施形態において、レーンB402及びレーンC403は、レーンA301と同様の構成を有する。
【0031】
[0037]ドライバシステム400のコンポーネントは、協働して動作し、変調ドライバ信号を供給して電気光学変調器構成を駆動することにより光信号を変調する。シリアライザ410は、並列データ信号を受信し、対応するシリアルデータ信号を送るように構成されている。多重化コンポーネント420は、シリアルデータ信号の同相成分及び直交成分を選択的に出力するように構成されている。出力ステージ430は、光信号を変調する信号を出力するように構成されている。スキュー検出コンポーネント490は、第1の出力信号と第2の出力信号との間のスキューを検出するように構成されている。
【0032】
[0038]一実施形態において、多重化コンポーネント420は、マルチプレクサ(MUX)421、第1の位相補間コンポーネント422、第2の位相補間コンポーネント423、及びクロック分周期424を含む。クロック分周期424は、第1の位相補間コンポーネント422からの入力を受信する。第2の位相補間コンポーネント423は、Nビット直交位相補間(Q-PI)コンポーネントであってよい。第1の位相補間コンポーネント422は、Nビット同相補間(I-PI)コンポーネントであってよい。マルチプレクサ421は、第1の位相補間コンポーネント422及び第2の位相補間コンポーネント423に通信可能に結合されている。MUX421は、シリアルデータ信号の同相成分及び直交成分を選択的に出力するように構成されている。第2の位相補間コンポーネント423は、直交選択信号をMUX421に送るように構成されている。第1の位相補間コンポーネント422は、同相選択信号をMUX421に送るように構成されている。1つの例示的な実装形態において、第1の位相補間コンポーネント422及び第2の位相補間コンポーネント423は、スキュー較正コンポーネント443から、MUX421に送られた直交選択信号の直交関連調整及び同相選択信号のスキュー関連調整の両方に関する指示を選択的に受信する。
【0033】
[0039]一実施形態において、スキュー検出コンポーネント490は、レーンスキュー検出コンポーネント(例えば、450、460など)とダミー負荷470とを含む。レーンスキュー検出コンポーネント450は、レーンA、B間のスキューを検出する。レーンスキュー検出コンポーネント460は、レーンB、C間のスキューを検出する。ダミー負荷470は、スキュー検出器に結合されていないPa信号及びMc信号に結合されている。
【0034】
[0040]レーンスキュー検出コンポーネント450は、スキュー検出器451を含む。スキュー検出器451は、レーンAの第1の出力信号(例えば、Maなど)とレーンBの第2の出力信号(例えば、Pbなど)との間のスキュー差を検出するように構成されている。レーンスキュー検出コンポーネント460は、スキュー検出器451と同様のスキュー検出器を含む。
【0035】
[0041]スキュー較正コンポーネント443は、QEC経路とスキュー補正経路との間で共有されている。QEC経路及びスキュー較正経路は、スイッチ411、スキュー較正コンポーネント443、及びスイッチ442によって選択的に形成される。スキュー較正経路は、スキュー検出コンポーネント490から第1の位相補間コンポーネント422へ流れる。QEC経路は、出力ステージ430から第2の位相補間コンポーネント423へ流れる。1つの例示的な実装形態において、スキュー較正コンポーネント443は、アナログ比較器及び決定論理445を含む。1つの例示的な実装形態において、アナログ比較器及び決定論理445は、オフセット較正機構を有するアナログ比較器を含み、ループの不整合を排除するように構成されていてもよい。
【0036】
[0042]図5は、本発明の実施形態による、スキュー調整システム500の例示的なブロック図である。スキュー調整システム500は、スキュー検出器570とアナログ比較器及び決定論理590とを含む。アナログ比較器及び決定論理590は、スキュー較正コンポーネントに含まれる。一実施形態において、スキュー検出器570はスキュー検出器451と同様であり、アナログ比較器及び決定論理590はアナログ比較器及び決定論理445と同様である。
【0037】
[0043]スキュー検出器570は、モード選択コンポーネント580と位相周波数検出器(PFD)550とを含む。モード選択コンポーネント580は、バッファ503、504にそれぞれ結合されたレジスタ501、502を含み、バッファ503、504はMUX511、512にそれぞれ結合され、MUX511、512はMUX513、514にそれぞれ結合されている。MUX513は、521で示すバッファチェーンに結合されている。MUX514は、531で示すバッファチェーンに結合されている。バッファ521、531はPFD550に結合されている。レジスタ501、502は、静電放電(ESD)保護を有効にすることができる。MUX511、512の選択信号は、スキュー検出期間を有効及び無効にするために使用される。MUX513、514の選択信号は、較正モード/検出モード及び正常/オフモードを有効及び無効にするために使用される。MUX513、514を、負荷バランシングを実施するために使用してもよい。バッファチェーンは、同一又は同様の信号がPFD550に送られることを保証する。PFD550は、レジスタ551、552、論理ANDゲート553、レジスタ554、555、及びキャパシタ557を含む。
【0038】
[0044]アナログ比較器及び決定論理590は、アナログ比較器593に結合された可変電流源591、592を含み、アナログ比較器593はデジタルフィルタ594に結合されている。一実施形態において、可変電流源591、592は、デジタル調整されたオフセット電流を供給する。1つの例示的な実装形態において、アナログ比較器及び決定論理590は、QEC経路とスキュー補正経路との間で共有されている(例えば、アナログ比較器及び決定論理445などと同様)。
【0039】
[0045]一実施形態において、電流が印加又は注入される。1つの例示的な実装形態において、電流は電流源(例えば、591、592など)によって導入される。電流の注入は、電圧変化を生じさせることがある。一実施形態において、印加又は注入される電流の値を等しくならないように変化させることによって、スキュー又はオフセットが調整される。
【0040】
[0046]不整合による位相検出器の系統的なオフセットがある場合、このオフセットはスキューオフセットを生じさせることがあり、較正すべきである。一実施形態において、スキュー検出器は、位相検出器のオフセットを補償するオフセット補償スキュー検出器である。1つの例示的な実装形態において、スキュー検出器/位相検出器のオフセットは除去される。従来のスキュー検出器(例えば、同相ロックループなど)とは異なり、オフセット補償スキュー検出器は、位相検出器の不整合に関連する性能上の影響のリスクを低減させる。オフセット補償スキュー検出器は、設計要件を緩和し、設計コストを節約することもできる。1つの例示的な実装形態において、比較器(例えば、353、445)は、フレキシブルなオフセットプログラム可能比較器である。
【0041】
[0047]本発明の実施形態によれば、リセット可変遅延制御信号599が、アナログ比較器593の出力から取り出される。図6において以下でさらに説明するように、可変遅延制御信号599をスキュー調整システム600と共に使用して、リセット信号間の有害なスキューをなくすために、レーンのリセット信号のタイミングを変化させる。
【0042】
[0048]図6は、本発明の実施形態による、スキュー調整システム600の例示的なブロック図である。図6は、マルチレーン送信機の第1のレーンであるレーン1のいくつかの回路を示す。主クロック入力信号640が位相補間器630によって受信されて、クロック信号641を生じさせる。位相補間器630は、クロック640の位相を変化させる能力、例えば、クロック640の立ち上がりエッジの時間位置を変化させる能力を提供する。例えば、クロック641の立ち上がりエッジをクロック640に対して遅延させてもよい。14GHzの特定されたクロックレートは、例示的なものである。
【0043】
[0049]クロック641は、スイッチ607によってゲート制御されてもよく、例えばオフにされてもよい。クロック641は、スイッチ607によって渡されると、マルチプレクサ606及び分周期605を駆動する。
【0044】
[0050]送信バッファ650は、データをレーン1に64ビット幅で提供する。第1のマルチプレクサ601は、分周期603からのクロック信号に基づいて、64のうちの8ビットを選択する。第2のマルチプレクサ604は、クロック信号641を2つに分周する分周期605からのクロック信号に基づいて、8のうちの4ビットを選択する。第3のマルチプレクサ606は、スイッチ607から出力された、ゲート制御された最高速度のクロック信号に基づいて、4のうちの1ビットを選択する。一部の実施形態において、マルチプレクサ606の出力は、導波路105(図1)の一部を駆動する。マルチプレクサ606の出力は、例えば、信号「In1」(図5)としてのスキュー検出器500の入力も駆動する。同様に、レーン2からの対応する信号は、例えば、信号「In2」としてのスキュー検出器500の入力を駆動する。
【0045】
[0051]スイッチ607は、共通リセット信号620によりトリガされる可変遅延要素610を介したD型フリップフロップ608の出力によって制御される。可変遅延要素610は、任意の周知の適切な回路を含むことができる。共通リセット信号620は、すべてのレーンに適用される。共通リセット信号620は、分周期603、605をリセットするように機能する。しかしながら、分周期603、605及びマルチプレクサ602、604、606は、クロック641がスイッチ607によって渡されるまで、アクティブなクロック信号を受信しない。可変遅延要素610は、可変遅延制御信号599(図5)によって制御される。したがって、可変遅延610は、クロック要素の分周期603、605及びマルチプレクサ602、604、606が、アクティブなクロック信号を受信し、実際に動作しているときに制御する。
【0046】
[0052]遅延制御信号599は、レーン1とレーン2(図5)との間で検出されたスキューに特有のものである。特有の遅延制御信号599は、レーン2には供給されないことを理解されたい。レーン2には、例えば、レーン2とレーン3とのスキュー比較に基づいて、同様であるが異なる信号を供給することができる。本発明の実施形態によれば、クロック641が分周期603、605及びマルチプレクサ602、604、606に供給される時間は、クロックがレーン2の対応する要素に供給されるときと比較して、レーン1について異なっていてもよい。この新規の方法により、レーン間のクロックスキューを有利に調整することができる。
【0047】
[0053]図7は、本発明の実施形態による、マルチレーン送信機のレーン間のスキューを調整する例示的な方法700を示す。710で、すべてのレーンに対するリセットライン、例えば、共通リセット信号620(図6)がアサートされる。720で、リセットラインのアサートに応答して、レーン内のクロック信号がゲートオフされる。730で、リセットラインは、すべてのカードにアサートされる。
【0048】
[0054]740で、レーンクロック信号は、規定の遅延に従ってゲートオンされる。第1の通過プロセス700についてデフォルトの遅延があってもよい。750で、スキュー検出回路、例えば、図5のスキュー調整システム500が有効になる。760で、2つのレーン間にスキューが見られる場合、リセット遅延、例えば、可変遅延要素610(図6)によって生じる遅延が調整され、710でフローが継続される。
【0049】
[0055]第2のレーンではなく第1のレーンのリセット遅延を調整すると、第1のレーンのレーン特有のクロック信号が第2のレーンのクロック信号に対してスキューされることを理解されたい。この新規の方法では、レーン間のクロックスキューを有利に調整することができる。
【0050】
[0056]一実施形態において、スキューを調整することは、較正モードを有効にすること、及び第2の出力信号に対して第1の出力信号にオフセット調整プロセスを実行することを含む。
【0051】
[0057]図8は、本発明の実施形態によるマルチレーン送信機のレーン間のスキューを検出するための例示的な有利なテストデータパターン800を示す。本発明の実施形態によれば、テストパターンをテストパターン発生器660(図6)によって発生させ、Txバッファ650(図6)にロードし、2つのレーンを通して伝播させてスキューを判定することができる。
【0052】
[0058]信号805は、主クロック信号、例えば、クロック640(図6)である。例示的なデータフレーム810、811は、レーン0とレーン1との間の4シンボルスキューを示す。テストデータ820は、5つのシンボルの期間と共にクロック信号を示す。テストデータ821は、テストデータ820に対して1シンボルだけオフセットした、5つのシンボルの期間と共にクロック信号を示す。
【0053】
[0059]信号830は、信号810、811によって示される例示的なスキューについての位相周波数検出器の進み出力、例えば、図5の位相周波数検出器(PFD)550のレジスタ551の出力を示す。信号831は、位相周波数検出器の遅れ出力、例えば、図5の位相周波数検出器(PFD)550のレジスタ552を示す。一般に、位相周波数検出器の出力は、調整の大きさ及び方向を可変クロック開始遅延、例えば、図6の可変遅延610に通知する。
【0054】
[0060]図8は、7つのシンボルの期間を含むテストデータ840、841をさらに示す。信号850、851は、信号810、811によって示される例示的なスキューについての位相周波数検出器の進み出力及び遅れ出力を示す。
【0055】
[0061]本発明の実施形態によれば、マルチレーン送信機の複数のレーンを通して複数のテストデータパターンを送ることにより、レーン間の任意の所与のスキューを識別することができる。例えば、5シンボルテストデータ820、821は、20シンボルスキューを識別することはできない。しかしながら、そのような20シンボルスキューは、7シンボルテストデータ840、841によって識別される。同様に、7シンボルテストデータ840、841は、28シンボルスキューを識別できないことがある。5シンボルテストデータ820、821が28シンボルスキューを識別すると有利である。
【0056】
[0062]本発明の実施形態によれば、シンボルテストデータの異なるシンボルサイズは、スキューの最大予想サイズよりも大きい最小公倍数を有する素数に基づいていてもよい。例えば、この例における5及び7のシンボルサイズテストデータは、35(5×7)シンボルスキューまでのすべてのスキューを検出することができる。
【0057】
[0063]本発明による実施形態は、光変調用の閉ループレーン同期のためのシステム及び方法を提供する。
【0058】
[0064]本発明の様々な実施形態がこれにより説明されている。本発明を特定の実施形態において説明したが、本発明はこのような実施形態によって限定されるものと解釈すべきではなく、以下の特許請求の範囲に従って解釈すべきであることを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】