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特表2023-525561野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にするシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-16
(54)【発明の名称】野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にするシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230609BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568891
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(85)【翻訳文提出日】2022-12-22
(86)【国際出願番号】 US2021032011
(87)【国際公開番号】W WO2021231584
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】63/023,524
(32)【優先日】2020-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/024,695
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.アンドロイド
2.JAVA
3.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】520446045
【氏名又は名称】センバ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ラビノウィッツ,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】エイラン,マーゴット
(72)【発明者】
【氏名】シーナ,ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】エイラン,オリ
(72)【発明者】
【氏名】レヴ,オメル
(72)【発明者】
【氏名】キャラウェイ,ノア
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にするシステムおよび方法が説明される。遠隔野生生物観覧のためのシステムは、メモリおよびプロセッサを含む。プロセッサは、一組の1つ以上のカメラ付きドローンを制御するように構成される。プロセッサは、ユーザがドローンのうちの1つ以上にログオンし、カメラのうちの1つ以上を用いて1つ以上の野生生物画像を捕捉することを可能にするように構成される。プロセッサは、1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示するように構成される。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔野生生物観覧のためのデータ処理システムであって、
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
一組の1つ以上のカメラ付きドローンを制御し、
ユーザが前記ドローンのうちの1つ以上にログオンし、前記カメラのうちの1つ以上を用いて1つ以上の野生生物画像を捕捉することを可能にし、
前記1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示する
ように構成される、データ処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記ドローンのうち1つ以上および前記カメラのうち1つ以上のうちの少なくとも1つを制御するための前記ユーザからの1つ以上のコマンドを受信し、
前記1つ以上のコマンドに応答して前記カメラのうち1つ以上によって捕捉された野生生物画像データを受信する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、ニューラルネットワーク技術を用いて、前記1つ以上の野生生物画像に基づいて野生生物を識別するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記ユーザが前記ドローンのうち1つ以上に所定の時間ログオンすることを可能にするように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記1つ以上の野生生物画像に基づいて前記ユーザにスコアを割り当てるように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、ジオフェンシング技術を用いて前記ドローンの位置を制御するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記ドローンの電力を監視するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記ドローンの割当て飛行時間を監視するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記ユーザを識別する情報を受信するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、違法行為を防止するために、前記ユーザから、記録された野生生物画像を受信するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記ユーザの位置、他のユーザの位置、および前記1つ以上の野生生物画像が捕捉された位置の少なくとも1つを示すマップを生成するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記1つ以上の野生生物画像に関連する教材を前記ユーザデバイスに表示するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記システムでの時間を予約するユーザからの収益を保護局と分配するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記1つ以上のドローンの位置および状態の少なくとも1つを含むデータを保護局に送信するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記ユーザからのデータに基づいて、エリア内の野生生物の移動パターンを含むマップを生成するように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項16】
前記プロセッサは更に、
所定の時間に飛行を予約する要求を受信し、
保護地の選択を受信し、
前記飛行に対する支払いを受け取り、
前記飛行に関する通知を生成し、前記ユーザに送信する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項17】
前記プロセッサは更に、
前記ユーザデバイス上に、前記遠隔野生生物観覧を提供するためのユーザインタフェースを生成する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項18】
前記プロセッサは更に、
前記ユーザデバイス上に飛行チュートリアル映像を生成する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項19】
前記プロセッサは更に、
前記ユーザが前記ドローンのうちの1つ以上の使用を許可されていることを決定する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項20】
前記プロセッサは更に、
前記ユーザに割り当てられたドローンのジオフェンスエリアに対する位置を示すマップを生成する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項21】
前記プロセッサは更に、
前記ユーザに関連するプロファイルを生成し、
前記プロファイルをメモリに格納する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項22】
前記プロセッサは更に、
飛行統計値を計算し、
前記飛行統計値をメモリに格納する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項23】
前記プロセッサは更に、
飛行に関連するユーザストリームを他のユーザと共有する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項24】
前記プロセッサは更に、
前記1つ以上のドローンから前記ユーザのためのドローンを決定する
ように構成される、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項25】
遠隔野生生物観覧のための装置であって、
1つ以上のカメラと、
前記1つ以上のカメラに結合されたプロセッサであって、前記プロセッサは、
ユーザが前記装置にログオンすることが可能であるという指示を受信し、
前記ユーザのために野生生物画像を捕捉するための1つ以上のコマンドを受信し、
前記1つ以上のコマンドに応答して前記カメラのうちの1つ以上を用いて野生生物画像を捕捉し、
前記1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示するために送信する
ように構成される、プロセッサと、
を備える、装置。
【請求項26】
ハウジングと、
前記ハウジングに結合されたヘリウムバルーンと、
野生生物を保護するために前記ハウジングを取り囲むメッシュと、
前記装置から発する音の弱め合い干渉を生成するために前記プロセッサに結合された1つ以上のスピーカと、
前記プロセッサに結合されたマイクロフォンと、
前記プロセッサに結合されたドッキングポートと、
を更に備える、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
野生生物禁止事項を検出する装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
野生生物に関連するデータを収集し、
前記収集されたデータに基づいて野生生物禁止事項を識別し、
前記野生生物禁止事項に関する通知を生成する
ように構成される、装置。
【請求項28】
前記野生生物に関連する分子を検出するために前記プロセッサに結合された1つ以上のセンサ
を更に備え、前記野生生物禁止事項は、検出された野生生物に関連する分子に基づいて識別される、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記データは、オンライン販売データであり、前記野生生物禁止事項は、前記オンライン販売データに基づいて識別される、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
保護地域内の個々の動物を監視するシステムであって、
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサであって、前記プロセッサは、
動物の選択を受信し、
前記選択された動物に関連するデータをデータベースから検索し、
前記選択された動物の移動を示す1つ以上の経路を含むマップを生成する
ように構成される、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項31】
前記プロセッサは更に、
前記動物の位置および識別子の少なくとも1つを含むデータを警備隊員から収集し、
前記データをデータベースに格納し、
前記データに基づいて前記動物のプロファイルを生成する
ように構成される、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記プロセッサは更に、
前記動物に関連するエリアおよびデータ範囲の少なくとも1つの選択を受信する
ように構成される、請求項30に記載のシステム。
【請求項33】
前記プロセッサは更に、
画像認識技術を用いて、前記動物の捕捉された野生生物画像と、前記動物の格納された野生生物画像とを比較する
ように構成される、請求項30に記載のシステム。
【請求項34】
前記プロセッサは更に、
前記動物がエリア外に移動すると、通知を生成する
ように構成される、請求項30に記載のシステム。
【請求項35】
保護地域境界を監視するシステムであって、
1つ以上のセンサと、
前記1つ以上のセンサに結合され、
前記1つ以上のセンサを用いて野生生物画像を捕捉するために前記保護地域境界を走査し、
前記野生生物画像から違法の境界越えを識別し、
前記違法の境界越えに関する通知を生成する
ように構成されたプロセッサと、
を備える、システム。
【請求項36】
前記プロセッサは、前記1つ以上のセンサに結合された衛星望遠鏡境界保護メカニズムを用いて前記保護地域境界を走査するように構成される、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記1つ以上のセンサは、1つ以上のLiDARセンサを含む、請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
遠隔野生生物観覧のための方法であって、
一組の1つ以上のカメラ付きドローンを制御することと、
ユーザが前記ドローンのうちの1つ以上にログオンし、前記カメラのうちの1つ以上を用いて1つ以上の野生生物画像を捕捉することを可能にすることと、
前記1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示することと、
を備える、方法。
【請求項39】
前記ドローンのうち1つ以上および前記カメラのうち1つ以上のうちの少なくとも1つを制御するための前記ユーザからの1つ以上のコマンドを受信することと、
前記1つ以上のコマンドに応答して前記カメラのうち1つ以上によって捕捉された野生生物画像データを受信することと、
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
ニューラルネットワーク技術を用いて、前記1つ以上の野生生物画像に基づいて野生生物を識別すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記ユーザは、前記ドローンのうち1つ以上に所定の時間ログオンすることが可能である、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記1つ以上の野生生物画像に基づいて前記ユーザにスコアを割り当てることを更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
ジオフェンシング技術を用いて前記ドローンの位置を制御すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
前記ドローンの電力を監視すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
前記ドローンの割当て飛行時間を監視すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
前記ユーザを識別する情報を受信すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項47】
違法行為を防止するために、前記ユーザから、記録された野生生物画像を受信すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
前記ユーザの位置、他のユーザの位置、および前記1つ以上の野生生物画像が捕捉された位置の少なくとも1つを示すマップを生成すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項49】
前記1つ以上の野生生物画像に関連する教材を前記ユーザデバイスに表示すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項50】
前記システムでの時間を予約するユーザからの収益を保護局と分配すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項51】
前記1つ以上のドローンの位置および状態の少なくとも1つを含むデータを保護局に送信すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項52】
前記ユーザからのデータに基づいて、エリア内の野生生物の移動パターンを含むマップを生成すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項53】
所定の時間に飛行を予約する要求を受信することと、
保護地の選択を受信することと、
前記飛行に対する支払いを受け取ることと、
前記飛行に関する通知を生成し、前記ユーザに送信することと、
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項54】
前記ユーザデバイス上に、前記遠隔野生生物観覧を提供するためのユーザインタフェースを生成すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項55】
前記ユーザデバイス上に飛行チュートリアル映像を生成すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項56】
前記ユーザが前記ドローンのうちの1つ以上の使用を許可されていることを決定すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項57】
前記ユーザに割り当てられたドローンのジオフェンスエリアに対する位置を示すマップを生成すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項58】
前記ユーザに関連するプロファイルを生成することと、
前記プロファイルをメモリに格納することと、
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項59】
飛行統計値を計算することと、
前記飛行統計値をメモリに格納することと、
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項60】
飛行に関連するユーザストリームを他のユーザと共有すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項61】
前記1つ以上のドローンから前記ユーザのためのドローンを決定すること
を更に備える、請求項38に記載の方法。
【請求項62】
遠隔野生生物観覧のための方法であって、
ユーザがドローンにログオンすることが可能であるという指示を受信することと、
前記ユーザのために野生生物画像を捕捉するための1つ以上のコマンドを受信することと、
前記1つ以上のコマンドに応答して前記カメラのうちの1つ以上を用いて野生生物画像を捕捉することと、
前記1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示するために送信することと、
を備える、方法。
【請求項63】
前記ドローンは、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたハウジングと、
前記ハウジングに結合されたヘリウムバルーンと、
野生生物を保護するために前記ハウジングを取り囲むメッシュと、
前記ドローンから発する音の弱め合い干渉を生成するために前記プロセッサに結合された1つ以上のスピーカと、
前記プロセッサに結合されたマイクロフォンと、
前記ハウジングに結合されたドッキングポートと、
を備える、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
野生生物禁止事項を検出する方法であって、
野生生物に関連するデータを収集することと、
前記収集されたデータに基づいて野生生物禁止事項を識別することと、
前記野生生物禁止事項に関する通知を生成することと、
を備える、方法。
【請求項65】
1つ以上のセンサを用いて前記野生生物に関連する分子を検出することであって、前記野生生物禁止事項は、検出された野生生物に関連する分子に基づいて識別されること
を更に備える、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記データは、オンライン販売データであり、前記野生生物禁止事項は、前記オンライン販売データに基づいて識別される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
保護地域内の個々の動物を監視する方法であって、
動物の選択を受信することと、
前記選択された動物に関連するデータをデータベースから検索することと、
前記選択された動物の移動を示す1つ以上の経路を含むマップを生成することと、
を備える、方法。
【請求項68】
前記動物の位置および識別子の少なくとも1つを含むデータを警備隊員から収集することと、
前記データをデータベースに格納することと、
前記データに基づいて前記動物のプロファイルを生成することと、
を更に備える、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記動物に関連するエリアおよびデータ範囲の少なくとも1つの選択を受信すること
を更に備える、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
画像認識技術を用いて、前記動物の捕捉された野生生物画像と、前記動物の格納された野生生物画像とを比較すること
を更に備える、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記動物がエリア外に移動すると、通知を生成すること
を更に備える、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
保護地域境界を監視する方法であって、
1つ以上のセンサを用いて野生生物画像を捕捉するために前記保護地域境界を走査することと、
前記野生生物画像から違法の境界越えを識別することと、
前記違法の境界越えに関する通知を生成することと、
を備える、方法。
【請求項73】
前記保護地域境界は、前記1つ以上のセンサに結合された衛星望遠鏡境界保護メカニズムを用いて走査される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記1つ以上のセンサは、1つ以上のLiDARセンサを含む、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
データ処理システムに、
一組の1つ以上のカメラ付きドローンを制御することと、
ユーザが前記ドローンのうちの1つ以上にログオンし、前記カメラのうちの1つ以上を用いて1つ以上の野生生物画像を捕捉することを可能にすることと、
前記1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示することと、
を備える、遠隔野生生物観覧のための方法を行わせる命令を備える非一時的機械可読媒体。
【請求項76】
前記方法は更に、
前記ドローンのうちの1つ以上および前記カメラのうちの1つ以上のうちの少なくとも1つを制御するための前記ユーザからの1つ以上のコマンドを受信することと、
前記1つ以上のコマンドに応答して前記カメラのうちの1つ以上によって捕捉された野生生物画像データを受信することと、
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項77】
前記方法は更に、
ニューラルネットワーク技術を用いて、前記1つ以上の野生生物画像に基づいて野生生物を識別すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項78】
前記ユーザは、前記ドローンのうちの1つ以上に所定の時間ログオンすることが可能である、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項79】
前記方法は更に、
前記1つ以上の野生生物画像に基づいて前記ユーザにスコアを割り当てること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項80】
前記方法は更に、
ジオフェンシング技術を用いて前記ドローンの位置を制御すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項81】
前記方法は更に、ドローンの電力を監視することを備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項82】
前記方法は更に、
前記ドローンの割当て飛行時間を監視すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項83】
前記方法は更に、
前記ユーザを識別する情報を受信すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項84】
前記方法は更に、違法行為を防止するために、前記ユーザから、記録された野生生物画像を受信することを備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項85】
前記方法は更に、
前記ユーザの位置、他のユーザの位置、および前記1つ以上の野生生物画像が捕捉された位置の少なくとも1つを示すマップを生成すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項86】
前記方法は更に、
前記1つ以上の野生生物画像に関連する教材を前記ユーザデバイスに表示すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項87】
前記方法は更に、
前記システムでの時間を予約するユーザからの収益を保護局と分配すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項88】
前記方法は更に、
前記1つ以上のドローンの位置および状態の少なくとも1つを含むデータを保護局に送信すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項89】
前記方法は更に、
前記ユーザからのデータに基づいて、エリア内の野生生物の移動パターンを含むマップを生成すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項90】
前記方法は更に、
所定の時間に飛行を予約する要求を受信することと、
保護地の選択を受信することと、
前記飛行に対する支払いを受け取ることと、前記飛行に関する通知を生成し、
前記ユーザに送信することと、
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項91】
前記方法は更に、
前記ユーザデバイス上に、前記遠隔野生生物観覧を提供するためのユーザインタフェースを生成すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項92】
前記方法は更に、
前記ユーザデバイス上に飛行チュートリアル映像を生成すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項93】
前記方法は更に、
前記ユーザが前記ドローンのうちの1つ以上の使用を許可されていることを決定すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項94】
前記方法は更に、
前記ユーザに割り当てられたドローンのジオフェンスエリアに対する位置を示すマップを生成すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項95】
前記方法は更に、
前記ユーザに関連するプロファイルを生成することと、
前記プロファイルをメモリに格納することと、
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項96】
前記方法は更に、
飛行統計値を計算することと、
前記飛行統計値をメモリに格納することと、
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項97】
前記方法は更に、
飛行に関連するユーザストリームを他のユーザと共有すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項98】
前記方法は更に、
前記1つ以上のドローンから前記ユーザのためのドローンを決定すること
を備える、請求項75に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項99】
データ処理システムに、
ユーザがドローンにログオンすることが可能であるという指示を受信することと、
前記ユーザのために野生生物画像を捕捉するための1つ以上のコマンドを受信することと、
前記1つ以上のコマンドに応答して前記カメラのうちの1つ以上を用いて野生生物画像を捕捉することと、
前記1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示するために送信することと、
を備える、遠隔野生生物観覧のための方法を行わせる命令を備える非一時的機械可読媒体。
【請求項100】
前記ドローンは、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたハウジングと、
前記ハウジングに結合されたヘリウムバルーンと、
野生生物を保護するために前記ハウジングを取り囲むメッシュと、
前記ドローンから発する音の弱め合い干渉を生成するために前記プロセッサに結合された1つ以上のスピーカと、
前記プロセッサに結合されたマイクロフォンと、
前記プロセッサに結合されたドッキングポートと、
を備える、請求項99に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項101】
データ処理システムに、
野生生物に関連するデータを収集することと、
前記収集されたデータに基づいて野生生物禁止事項を識別することと、
前記野生生物禁止事項に関する通知を生成することと、
を備える、野生生物禁止事項を検出する方法を行わせる命令を備える非一時的機械可読媒体。
【請求項102】
1つ以上のセンサを用いて前記野生生物に関連する分子を検出することであって、前記野生生物禁止事項は、検出された野生生物に関連する分子に基づいて識別されること
を更に備える、請求項99に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項103】
前記データは、オンライン販売データであり、前記野生生物禁止事項は、前記オンライン販売データに基づいて識別される、請求項102に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項104】
データ処理システムに、
動物の選択を受信することと、
前記選択された動物に関連するデータをデータベースから検索することと、
前記選択された動物の移動を示す1つ以上の経路を含むマップを生成することと、
を備える、保護地域内の個々の動物を監視する方法を行わせる命令を備える非一時的機械可読媒体。
【請求項105】
前記方法は更に、
前記動物の位置および識別子の少なくとも1つを含むデータを警備隊員から収集することと、
前記データをデータベースに格納することと、
前記データに基づいて前記動物のプロファイルを生成することと、
を備える、請求項104に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項106】
前記方法は更に、
前記動物に関連するエリアおよびデータ範囲の少なくとも1つの選択を受信すること
を備える、請求項104に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項107】
前記方法は更に、
画像認識技術を用いて、前記動物の捕捉された野生生物画像と、前記動物の格納された野生生物画像とを比較すること
を備える、請求項104に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項108】
前記方法は更に、
前記動物がエリア外に移動すると、通知を生成すること
を備える、請求項104に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項109】
データ処理システムに、
1つ以上のセンサを用いて野生生物画像を捕捉するために保護地域境界を走査することと、
前記野生生物画像から違法の境界越えを識別することと、
前記違法の境界越えに関する通知を生成することと、
を備える、前記保護地域境界を監視する方法を行わせる命令を備える非一時的機械可読媒体。
【請求項110】
前記保護地域境界は、前記1つ以上のセンサに結合された衛星望遠鏡境界保護メカニズムを用いて走査される、請求項109に記載の非一時的機械可読媒体。
【請求項111】
前記1つ以上のセンサは、1つ以上のLiDARセンサを含む、請求項109に記載の非一時的機械可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によってその全体が本願に組み込まれる、2020年5月14日に出願された米国仮特許出願第63/024,695号および2020年5月12日に出願された米国仮特許出願第63/023,524号の利益および優先権を主張するものである。
【0002】
本発明の実施形態は、自然保護に関し、より具体的には、野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にすることに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、野生生物の保護とは、健全な野生生物の種および個体数を維持し、自然の生態系を復元、保護、および/または改善するために、野生種およびその生息地を保護する行いを指す。野生生物への主な脅威は、人間による生息地の破壊、劣化、分断、乱獲、密猟、汚染、気候変動を含む。生息地の破壊および分断により、野生生物が利用可能な空間および資源が減少し、人間と衝突する可能性が高まることで、野生生物群が攻撃を受け易くなり得る。地球上の生態系において、絶滅の危機に晒されている種の数は増え続けている。乱獲は、動物および植物が、その回復能力を上回る速度で捕獲される場合に起こる。乱獲は、種の大きさおよび数の減少を招く。
【0004】
野生生物の違法取引のための密猟は、特定の種、特に経済的に価値の高い絶滅危惧種にとって主な脅威である。そのような種は、アフリカゾウ、トラ、およびサイなどの大型哺乳類を含み、それらは、それぞれ牙、皮、および角を取引されている。あまり知られていない密猟対象として、保護されている植物および動物を土産品、食料、皮、ペットなどのために捕獲することも含まれる。密猟者は絶滅危惧種を標的とする傾向があるので、密猟により、既に少ない個体数が更に減少する。野生生物および野生生物の生息地を保護するために、国内および国際的な政府の取組みが行われている。
【0005】
一般に、無人航空機(UAV)、通称ドローンとは、人間のパイロットが搭乗していない航空機である。UAVの飛行は、人間の操作者による遠隔制御の下で、または、たとえば自動操縦アシストや、人間の介入が不可能な完全自律型航空機まで、様々な程度の自律性で行われ得る。
【発明の概要】
【0006】
野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にするシステムおよび方法が説明される。少なくともいくつかの実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのシステムは、メモリおよびプロセッサを備える。プロセッサは、一組の1つ以上のカメラ付きドローンを制御するように構成される。プロセッサは、ユーザがドローンの1つ以上にログオンし、ドローンの1つ以上のカメラを用いて1つ以上の野生生物画像を捕捉することを可能にするように構成される。プロセッサは、1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示するように構成される。
【0007】
プロセッサは更に、ドローンのうちの1つ以上およびカメラの1つ以上の少なくとも1つを制御するためのユーザからの1つ以上のコマンドを受信するように構成され得る。プロセッサは更に、ニューラルネットワーク技術を用いて、1つ以上の野生生物画像に基づいて野生生物を識別するように構成され得る。プロセッサは、ユーザがドローンのうちの1つ以上に所定の時間ログオンすることを可能にするように構成され得る。プロセッサは、1つ以上の野生生物画像に基づいてユーザにスコアを割り当てるように構成され得る。プロセッサは、ジオフェンシング技術を用いてドローンの位置を制御するように構成され得る。プロセッサは、ドローンの電力を監視するように構成され得る。プロセッサは、ドローンの割当て飛行時間を監視するように構成され得る。プロセッサは、ユーザを識別する情報を受信するように構成され得る。プロセッサは、違法行為を防止するために、ユーザから、記録された野生生物画像を受信するように構成され得る。プロセッサは、ユーザの位置、他のユーザの位置、および1つ以上の野生生物画像が捕捉された位置の少なくとも1つを示すマップを生成するように構成され得る。プロセッサは、1つ以上の野生生物画像に関連する教材をユーザデバイスに表示するように構成され得る。プロセッサは、システムでの時間を予約するユーザからの収益を保護局と分配するように構成され得る。プロセッサは、1つ以上のドローンの位置および状態の少なくとも1つを含むデータを保護局に送信するように構成され得る。プロセッサは、ユーザからのデータに基づいて、エリア内の野生生物の移動パターンを含むマップを生成するように構成され得る。プロセッサは、所定の時間に飛行を予約する要求を受信し、飛行に対する支払いを受け取り、飛行に関する通知を生成し、ユーザに送信するように構成され得る。プロセッサは、ユーザデバイス上に、遠隔野生生物観覧を提供するためのユーザインタフェースを生成するように構成され得る。プロセッサは、ユーザデバイス上に飛行チュートリアル映像を生成するように構成され得る。プロセッサは、ユーザがドローンの1つ以上の使用を許可されていることを決定するように構成され得る。プロセッサは、ユーザに割り当てられたドローンのジオフェンスエリアに対する位置を示すマップを生成するように構成され得る。プロセッサは、ユーザに関連するプロファイルを生成し、プロファイルをメモリに格納するように構成され得る。プロセッサは、飛行統計値を計算し、飛行統計値をメモリに格納するように構成され得る。プロセッサは、飛行に関連するユーザストリームを他のユーザと共有するように構成され得る。プロセッサは、1つ以上のドローンからユーザのためのドローンを決定/選択するように構成され得る。
【0008】
少なくともいくつかの実施形態において、遠隔野生生物観覧のための装置は、1つ以上のカメラと、1つ以上のカメラに結合されたプロセッサとを備えてよい。プロセッサは、ユーザが装置にログオンすることが可能であるという指示を受信し、ユーザのために野生生物画像を捕捉するための1つ以上のコマンドを受信し、1つ以上のコマンドに応答してカメラのうちの1つ以上を用いて野生生物画像を捕捉し、1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示するために送信するように構成され得る。装置は、プロセッサに結合されたハウジングを備えてよい。装置は、ハウジングに結合されたヘリウムバルーンを備えてよい。装置は、野生生物を保護するためにハウジングを取り囲むメッシュを備えてよい。装置は、装置から発する音の弱め合い干渉を生成するためにプロセッサに結合された1つ以上のスピーカを備えてよい。装置は、プロセッサに結合されたマイクロフォンを備えてよい。装置は、プロセッサに結合されたドッキングポートを備えてよい。
【0009】
少なくともいくつかの実施形態において、野生生物禁止事項を検出する装置は、メモリと、メモリに結合されたプロセッサとを備えてよい。プロセッサは、野生生物に関連するデータを収集し、収集されたデータに基づいて野生生物禁止事項を識別し、野生生物禁止事項に関する通知を生成するように構成され得る。プロセッサは、野生生物に関連する分子を検出するためにプロセッサに結合された1つ以上のセンサを備えてよい。野生生物禁止事項は、検出された野生生物に関連する分子に基づいて識別され得る。データは、オンライン販売データであってよい。野生生物禁止事項は、オンライン販売データに基づいて識別され得る。
【0010】
少なくともいくつかの実施形態において、保護地域内の個々の動物を監視するシステムは、メモリと、メモリに結合されたプロセッサとを備えてよい。プロセッサは、動物の選択を受信し、選択された動物に関連するデータをデータベースから検索し、選択された動物の移動を示す1つ以上の経路を含むマップを生成するように構成され得る。プロセッサは、動物の位置および識別子の少なくとも1つを含むデータを警備隊員から収集し、データをデータベースに格納し、データに基づいて動物のプロファイルを生成するように構成され得る。プロセッサは、動物に関連するエリアおよびデータ範囲の少なくとも1つの選択を受信するように構成され得る。プロセッサは、画像認識技術を用いて、動物の捕捉された野生生物画像と、動物の格納された野生生物画像とを比較するように構成され得る。プロセッサは、動物がエリア外に移動すると、通知を生成するように構成され得る。
【0011】
保護地域境界を監視するシステムは、1つ以上のセンサと、1つ以上のセンサに結合されたプロセッサとを備えてよい。プロセッサは、1つ以上のセンサを用いて野生生物画像を捕捉するために保護地域境界を走査し、野生生物画像から違法の境界越えを識別し、違法の境界越えに関する通知を生成するように構成され得る。プロセッサは、1つ以上のセンサに結合された衛星望遠鏡境界保護メカニズムを用いて保護地域境界を走査するように構成され得る。1つ以上のセンサは、1つ以上のLiDARセンサを備えてよい。
【0012】
少なくともいくつかの実施形態において、遠隔野生生物観覧のための方法が説明される。一組の1つ以上のカメラ付きドローンが制御される。ユーザは、ドローンのうちの1つ以上にログオンし、カメラのうちの1つ以上を用いて1つ以上の野生生物画像を捕捉することが可能である。1つ以上の野生生物画像は、ユーザデバイスに表示される。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンのうちの1つ以上およびカメラのうちの1つ以上の少なくとも1つを制御するために、ユーザから1つ以上のコマンドが受信され得る。1つ以上のコマンドに応答して、カメラのうちの1つ以上によって捕捉された野生生物画像データが受信され得る。野生生物は、ニューラルネットワーク技術を用いて、1つ以上の野生生物画像に基づいて識別され得る。ユーザは、ドローンのうちの1つ以上に所定の時間ログオンすることが可能にされ得る。1つ以上の野生生物画像に基づいて、ユーザにスコアが割り当てられ得る。ドローンの位置は、ジオフェンシング技術を用いて制御され得る。ドローンの電力が監視され得る。ドローンの割当て飛行時間が監視され得る。ユーザを識別する情報が受信され得る。違法行為を防止するために、ユーザから、記録された野生生物画像が受信され得る。ユーザの位置、他のユーザの位置、および1つ以上の野生生物画像が捕捉された位置の少なくとも1つを示すマップが生成され得る。1つ以上の野生生物画像に関連する教材がユーザデバイスに表示され得る。システムでの時間を予約するユーザからの収益は、保護局と分配され得る。1つ以上のドローンの位置および状態の少なくとも1つを備えるデータが、保護局に送信される。ユーザからのデータに基づいて、エリア内の野生生物の移動パターンを備えるマップが生成され得る。所定の時間に飛行を予約する要求が受信される。保護地の選択が受信され得る。飛行に対する支払いが受け取られ得る。ユーザに送信するための飛行に関する通知が生成される。ユーザデバイス上に遠隔野生生物観覧を提供するためのユーザインタフェースが生成され得る。ユーザデバイス上に飛行チュートリアル映像が生成され得る。ユーザがドローンのうちの1つ以上の使用を許可されていることが決定され得る。ユーザに割り当てられたドローンのジオフェンスエリアに対する位置を示すマップが生成され得る。ユーザに関連するプロファイルが生成され、メモリに格納され得る。1つ以上の飛行統計値が計算され、メモリに格納され得る。飛行に関連するユーザストリームが他のユーザと共有され得る。1つ以上のドローンからユーザのためのドローンが決定/選択される。
【0013】
少なくともいくつかの実施形態において、遠隔野生生物観覧のための方法が提供される。ユーザがドローンにログオンすることが可能であるという指示が受信される。ユーザのために野生生物画像を捕捉するための1つ以上のコマンドが受信される。1つ以上のコマンドに応答して、カメラのうちの1つ以上を用いて野生生物画像が捕捉される。1つ以上の野生生物画像が、ユーザデバイスに表示するために送信される。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、プロセッサと、プロセッサに結合されたハウジングと、ハウジングに結合されたヘリウムバルーンと、野生生物を保護するためにハウジングを取り囲むメッシュと、ドローンから発する音の弱め合い干渉を生成するためにプロセッサに結合された1つ以上のスピーカと、プロセッサに結合されたマイクロフォンと、ハウジングに結合されたドッキングポートとを備えてよい。
【0014】
少なくともいくつかの実施形態において、野生生物禁止事項を検出する方法が提供される。野生生物に関連するデータが検出される。収集されたデータに基づいて野生生物禁止事項が検出される。野生生物禁止事項に関する通知が生成される。1つ以上のセンサを用いて、野生生物に関連する分子が検出され得る。検出された野生生物に関連する分子に基づいて、野生生物禁止事項が識別され得る。データは、オンライン販売データであってよい。オンライン販売データに基づいて、野生生物禁止事項が識別され得る。
【0015】
少なくともいくつかの実施形態において、保護地域内の個々の動物を監視する方法が説明される。動物の選択が受信される。選択された動物に関連するデータがデータベースから検索される。選択された動物の移動を示す1つ以上の経路を備えるマップが生成される。動物の位置および識別子の少なくとも1つを含むデータが警備隊員から収集され得る。収集されたデータは、データベースに格納され得る。収集されたデータに基づいて、動物のプロファイルが生成され得る。動物に関連するエリアおよびデータ範囲の少なくとも1つの選択が受信され得る。画像認識技術を用いて、動物の捕捉された野生生物画像と、動物の格納された野生生物画像とが比較され得る。動物がエリア外に移動すると、通知が生成され得る。
【0016】
少なくともいくつかの実施形態において、保護地域境界を監視する方法が説明される。保護地域境界は、1つ以上のセンサを用いて野生生物画像を捕捉するために走査される。野生生物画像から、違法の境界越えが識別される。違法の境界越えに関する通知が生成される。保護地域境界は、1つ以上のセンサに結合された衛星望遠鏡境界保護メカニズムを用いて走査され得る。1つ以上のセンサは、1つ以上のLiDARセンサを含んでよい。
【0017】
少なくともいくつかの実施形態において、非一時的機械可読媒体は、データ処理システムに、本明細書で説明される遠隔野生生物観覧のための方法を行わせる命令を備える。
【0018】
少なくともいくつかの実施形態において、非一時的機械可読媒体は、データ処理システムに、本明細書で説明される野生生物禁止事項を検出する方法を行わせる命令を備える。
【0019】
少なくともいくつかの実施形態において、非一時的機械可読媒体は、データ処理システムに、本明細書で説明される保護地域内の個々の動物を監視する方法を行わせる命令を備える。
【0020】
少なくともいくつかの実施形態において、非一時的機械可読媒体は、データ処理システムに、本明細書で説明される保護地域境界を監視する方法を行わせる命令を備える。
【0021】
野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にする他のシステム、方法、および機械可読媒体も説明される。
【0022】
本発明の実施形態は、以下の説明、および本発明の実施形態を例示するために使用される添付図面を参照することにより、最も良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1A】1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧のためのシステムを示す図である。
図1B】1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧のためのデータ処理システムを示すブロック図である。
図1C】1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧のためのシステムを示すブロック図である。
図2A】1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧を提供する方法のフローチャートである。
図2B】1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧を提供する方法210のフローチャートである。
図3A】1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧を提供する方法のフローチャートである。
図3B】1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。
図4】1つの実施形態に係る、野生生物禁止事項を検出する方法のフローチャートである。
図5】1つの実施形態に係る、保護地域内の個々の動物を監視する方法のフローチャートである。
図6】1つの実施形態に係る、警備隊員から収集された動物関連データを含むデータ構造の例である。
図7】1つの実施形態に係る、保護地域内の個々の動物を監視する方法のフローチャートである。
図8】1つの実施形態に係る、動物の移動を示すマップを示す図である。
図9】1つの実施形態に係る、保護地域境界を監視する方法のフローチャートである。
図10】1つの実施形態に係る、データ処理システムのブロック図である。
図11】1つの実施形態に係る、スピーカの振幅および位相を決定するためのアクティブノイズキャンセルのシミュレーションのためのセットアップを示す。
図12A】1つの実施形態に係る、球面座標角ファイおよびシータの関数として、補償信号のない、球面上の信号のメッシュプロット振幅を示す。
図12B】1つの実施形態に係る、球面座標角ファイおよびシータの関数として、最適に近い補償信号であるA=3.71およびp=3.14を有する、球面上の信号のメッシュプロット振幅を示す。
図13A】1つの実施形態に係る、補償信号のないx-y平面上の音振幅のメッシュプロットを示す。
図13B】1つの実施形態に係る、補償信号を有するx-y平面上の音振幅のメッシュプロットを示す。
図14A】1つの実施形態に係る、補償信号のないx-z平面上の音振幅のメッシュプロットを示す。
図14B】1つの実施形態に係る、補償信号を有するx-z平面上の音振幅のメッシュプロットを示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にするシステムおよび方法が説明される。
【0025】
少なくとも1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのシステムは、メモリおよびプロセッサを含む。プロセッサは、一組の1つ以上のカメラ付きドローンを制御するように構成される。プロセッサは、カメラのうちの1つ以上を用いて1つ以上の野生生物画像を捕捉するために、ユーザがドローンのうちの1つ以上にログオンすることを可能にするように構成される。プロセッサは、1つ以上の野生生物画像をユーザデバイスに表示するように構成される。プロセッサは、有利には、システムにログオンし、ドローン、カメラ、またはドローンおよびカメラの両方を制御することが可能なユーザによる、オンラインでの動物の観覧を可能にする一組の1つ以上のカメラ付きドローンに結合される。
【0026】
少なくともいくつかの実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのシステムは、人々または人々のグループ、たとえば子供を連れた親が、どこからでもオンラインで制御可能なカメラでの時間を借り、動物を観察、ズームイン、または監視することを可能にする。これは特に、たとえばCOVID19の感染拡大に起因する旅行制限のために保護局が観光を制限している場合に重要である。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのシステムは、インターネット接続を有する人々が、遠隔制御ドローン、または従来のドローンよりも少ない電力と騒音で上空に留まるためにガスバルーンを使用するドローンであるブリンプでの時間を借りて、保護地域で動物を探索することを可能にする。
【0027】
本出願において、「ドローン」および「ブリンプ」、「車両」という用語は、同義的に使用される。遠隔野生生物観覧のためのシステムは、有利な点として、保護局が収入を増やすことを可能にし、世界中で意識を啓蒙し、子供と共に楽しみ知識を得られるものを親に提供する。
【0028】
少なくともいくつかの実施形態において、説明されるシステムおよび方法は、有利な点として、野生生物の破壊および販売を防止し、保護活動から金銭を得ることを可能にする。少なくともいくつかの実施形態において、開示される技術は、人間が介入することなく自動的に行われる。以下の例および実施形態は、野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にすることを扱うが、そのような技術は、遠隔観覧から利益を得る任意の種類の環境に適用され得る。
【0029】
様々な実施形態および態様は、以下に論述する詳細を参照して説明され、添付図面は様々な実施形態を示す。以下の説明および図面は例示的であり、限定的に解釈されてはならない。多数の具体的詳細が、様々な実施形態の完全な理解を提供するために説明される。ただし、特定の例において、実施形態を簡潔に論述するために、周知または従来の詳細は説明されない。
【0030】
本明細書における「1つの実施形態」または「実施形態」への言及は、実施形態と関連して説明される特定の特徴または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味する。本明細書内の様々な箇所における「1つの実施形態において」、「少なくともいくつかの実施形態において」、「実施形態において」という表現の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態(単数または複数)を指すものではない。以下の図に示されるプロセスは、ハードウェア(たとえば回路、専用論理など)、ソフトウェア、またはその両方の組み合わせを備える処理論理によって行われる。以下でプロセスはいくつかの連続的な動作の観点から説明されるが、説明される動作のいくつかは、異なる順序で行われてよいことを認識すべきである。また、いくつかの動作は、連続的にではなく並行して行われてよい。
【0031】
本出願において、「および/または」という用語は一般に、関連する対象物間の結合関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを示す。たとえば、Aおよび/またはBは、Aのみ、Bのみ、またはAおよびBの両方を表し得る。AおよびBの各々は、単数の対象物または複数の対象物を表してよい。
【0032】
図1Aは、1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧のためのシステムを示す図10である。世界中のどこにいる人間(仮想旅行者)11でも、保護地のリストから保護地14を選択し、選択された場所でドローン13を飛行させる時間スロット(たとえば約30分または他の時間スロット)を予約することができる。仮想旅行者11がウェブサイトを介して予約したドローンに接続すると、クラウド12を介して保護地14の通信ハブ15およびドローン13に信号が送信される。仮想旅行者は、飛行時間の所定の一部(たとえば約25分または他の所定の時間)、ドローンに指令し、ドローン13に結合された高品質ズームカメラで映像を記録し、写真を撮影することができる。
【0033】
1つの実施形態において、ドローンによって提供される映像は、映像埋込みを介してウェブブラウザ(たとえばChrome(登録商標)、Firefox(登録商標)、Safari(登録商標)、Edge(登録商標)、または他のウェブブラウザ)に配信されるのに適したフォーマットである。1つの実施形態において、映像は、ウェブブラウザに適した適切なフォーマット、映像符号化、オーディオ符号化、フレームレート、および解像度を有する。1つの実施形態において、ドローンによって提供される映像は、ウェブブラウザに適したフォーマットにコード変換される。飛行時間の残りの部分で、ドローン13は、再充電のために自動的に基地局に戻る。
【0034】
図1Bは、1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧のためのデータ処理システム100を示すブロック図である。データ処理システム100は、自律運転(AD)車両のセットを含む。1つの実施形態において、車両のセットは、たとえばドローン101、ドローン102、ドローン103、ドローン104、およびドローン105などのドローンと、たとえば車、トラック、列車、ボート、宇宙船、または他の任意のAD車両などの他の車両とを含む。
【0035】
図1に示すように、ドローン101は、本明細書で更に詳しく説明するように野生生物を保護し、および/または遠隔野生生物観光を可能にする方法を行うために、メモリ(不図示)、メモリに結合されたプロセッサ120、およびプロセッサ201に結合された1つ以上のカメラ(たとえばカメラ122)を含む。少なくともいくつかの実施形態において、カメラを有するドローンは遠隔制御される。少なくともいくつかの実施形態において、カメラを有するドローンは、ポインティング機能およびズーム機能を有する。少なくともいくつかの実施形態において、カメラを有するドローンは、グローバルポジショニングシステム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、または他の位置特定技術を用いる位置特定能力を有する。少なくともいくつかの実施形態において、カメラを有するドローンは、オンラインでの野生生物(たとえば動物、植物)の観覧および/またはクラウドソース追跡を可能にするために遠隔制御される。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、たとえばカメラ107などの1つ以上のカメラに結合されたセンサ106などの1つ以上のセンサを有する。少なくともいくつかの実施形態において、センサは、光検出および測距(LiDAR)センサ、レーダセンサ、超音波センサ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、他のセンサ、またはその任意の組み合わせである。少なくともいくつかの実施形態において、たとえばセンサ106などの1つ以上のセンサは、図9に関して更に詳しく後述するように、保護境界を監視するために静止衛星受動または能動センサに結合される。
【0036】
少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、ユーザが関心対象の観覧場所にドローンを差し向け、そこで十分な時間を過ごし、ドローンが再充電される場所にドローンを戻すことを可能にする飛行時間を有する。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、15分を超過する飛行時間を有する。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、騒音がその場所にいる動物や人間を阻害する可能性があるため、可能な限り小さな騒音を発する。たとえば、蜂に似たドローンの音は、ゾウなどの動物を攪乱する可能性がある。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンの音は、アクティブ減音スピーカを用いてその場所で低減される。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンの音は、以下で更に詳しく説明するように、ドローン以外の音を聴取したいユーザのためにデジタルでフィルタリングされる。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、衝突回避システムによって管理される。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、自動的にジオフェンスされる。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、たとえば鳥などの野生生物を傷付けることを防ぐために、プロペラを覆うケージを含む。
【0037】
図1Bに示すように、システム100は、保護領域内の通信リンク(たとえば通信リンク118)を介してドローン101~106と接続する通信ハブ108を含む。通信ハブ108は、ネットワークを介してデータ記憶デバイス117に結合される。少なくともいくつかの実施形態において、記憶デバイス117は、コンピュータメモリ、データベース、クラウド、またはその組み合わせである。通信ハブ108は、以下で更に詳しく説明するように、野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にする方法を行うために、メモリ(不図示)と、メモリに結合された1つ以上のプロセッサ(たとえばプロセッサ119)とを含む。少なくともいくつかの実施形態において、ドローン101~106とハブ108との間の通信は、WIFI、IEEE802.11、または他の通信プロトコルを用いて、概ね2.4GHz、5GHzの近似範囲の周波数で、または他の周波数範囲で行われる。少なくともいくつかの実施形態において、通信ハブ108は、5km~10kmの近似範囲、または10km超過の距離にわたるカバレージを実現するために、一般的に802.11プロトコルによって許可される電力よりも大きい(たとえば10ワット超過の)電力で放送する。少なくともいくつかの実施形態において、ドローン101~106とハブ108との間の通信は、1マイルを超える通信リンクを可能にし、約1msのレイテンシで40Mbit/s~1Gbit/sの近似範囲のリンク速度を可能にする、WiMaxまたはIEEE802.16規格を用いて行われる。少なくともいくつかの実施形態において、ドローン101~106とハブ108との間の通信は、セルラ基地局に接続するドローン上の3G、4G、または5Gモデムを用いて行われる。少なくともいくつかの実施形態において、通信ハブ108は、インターネットを介してアプリケーションサーバに通信するために高速低レイテンシ接続を有する。少なくともいくつかの実施形態において、通信ハブ108は、アプリケーションサーバに接続するためのインターネットアクセスが準備されていない地域において、たとえばKa-Kuバンドなどの衛星リンクを使用する。少なくともいくつかの実施形態において、通信リンク(たとえば通信リンク118)は、高品質映像のための低レイテンシおよび十分な帯域幅を有する。
【0038】
図1Bに示すように、システム100は、通信ハブ108および記憶デバイス117に結合されたアプリケーションサーバシステム109を備える。アプリケーションサーバシステム109は、コンピュータネットワーク116を介してユーザデバイス(たとえばユーザデバイス111、ユーザデバイス112、ユーザデバイス113、ユーザデバイス114、およびユーザデバイス115)に結合される。1つの実施形態において、ネットワーク116はインターネットである。1つの実施形態において、ネットワーク116は、ローカルエリアネットワーク(LAN)または他の通信ネットワークである。1つの実施形態において、ネットワーク116は無線ネットワークである。1つの実施形態において、アプリケーションサーバシステム109は、コンピュータネットワーク、たとえばローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、またはインターネットを介して通信ハブ108および記憶デバイス117に結合される。アプリケーションサーバシステム109は、メモリ(不図示)と、以下で更に詳しく説明するように、野生生物を保護し、遠隔野生生物観光を可能にする方法を行うためのアプリケーションを管理する、メモリに結合された1つ以上のプロセッサ(たとえばプロセッサ121)とを含む。
【0039】
いくつかの実施形態において、プロセッサ121は、オンラインユーザがドローンを飛行させることを可能にするように構成される。少なくともいくつかの実施形態において、プロセッサ121は、保護境界の外側および/または特定の高度より上下に出ないようにドローンのジオフェンシングを行うように構成される。少なくともいくつかの実施形態において、プロセッサ121は、ドローンに関する飛行計画および衝突回避を提供するように構成される。少なくともいくつかの実施形態において、プロセッサ121は、ドローンを再充電のために基地局に自動的に戻るように飛行させるように構成される。少なくともいくつかの実施形態において、プロセッサ121は、人々がドローンにログオンし、ドローンでの時間をスケジュールし、ユーザがたとえば密猟などの違法目的にシステムを使用する危険性を低減するために、ユーザのパスポートや運転免許証などの政府の身元保証、住所、および他の情報を収集および検証することを可能にするように構成される。少なくともいくつかの実施形態において、プロセッサ121は、密猟を防止するために、どのユーザが何時に特定の動物の領域内にいたかを追跡し続けるように構成される。少なくともいくつかの実施形態において、プロセッサ121は、保護局と通信し、保護局への支払いを管理し、たとえば電子メールなどの通信をユーザに送信し、および/または他の動作を行うように構成される。
【0040】
図1Bに示すように、システム100は、ユーザデバイス(たとえばユーザデバイス111~115)を含む。ユーザデバイス111は、メモリ(不図示)と、メモリに結合された、以下で更に詳しく説明するように野生生物を保護し遠隔野生生物観光を可能にする方法を行うための1つ以上のプロセッサ(たとえばプロセッサ124)とを含む。ユーザデバイス上のプロセッサに結合されたウェブユーザインタフェース(たとえばウェブユーザインタフェース123)は、ドローンを遠隔制御する機能、カメラを視聴、指示、およびズームする機能、野生生物の写真および/または映像を撮影する機能、発見された種、個体、または種および個体の両方を、保護局における動物のリストと比較する機能、たとえば動物の位置の記録などの研究に貢献する機能、自動画像識別ツールを使用して動物、種、または動物および種の両方を識別する機能、たとえば密猟者などの疑わしい活動を報告する機能、およびオンラインコミュニティへの貢献を可能にする他の機能のうちの1つ以上を行うために用いられ得る。少なくともいくつかの実施形態において、ユーザデバイスは、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラブックコンピュータ、スマートフォン、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ウルトラモバイルPC、モバイルフォン、デスクトップコンピュータ、またはデータを処理する他の任意の電子デバイスであってよい。
【0041】
図1Cは、1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧のためのシステム1100を示すブロック図である。図1Cに示すように、システム1100は、ユーザブラウザ1101で動作するクライアントJavascript(登録商標)1107であるクライアントと、ドローンレジストリ1108に結合された制御システム1102とを備える。1つの実施形態において、ドローンレジストリ1108は、ドローンのレジストリを備えるデータベースを表す。制御システム1102は、たとえばインターネットなどのネットワーク1103を介して、たとえばドローン制御ブリッジ1104などのドローン制御ブリッジに結合される。ドローン制御ブリッジは、たとえばドローンコントローラ1105などのドローンコントローラを介して、たとえばドローン1106などのドローンに結合される。1つの実施形態において、ドローン制御システムは、ユーザがドローンを制御することを可能にする1つ以上のバックエンドアプリケーションサーバに結合されたシステムである。1つの実施形態において、ドローン制御ブリッジは、ドローンコマンドを受け入れ、ドローンを制御するように構成される。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのシステムは、ユーザが飛行をスケジュールまたは予約することを可能にするように構成されたアプリケーションサーバに結合されたプロセッサ(不図示)を備える予約システムを備える。1つの実施形態において、飛行は、エンドユーザ、時間、ドローン、および位置の予約に関連付けられる。1つの実施形態において、ドローンは、以下で更に詳しく説明するように、物理的ドローンハードウェアを備える。1つの実施形態において、エンドユーザとは、プロセッサを用いてドローンを制御する人間を指す。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのシステムは、以下で更に詳しく説明するように、ユーザのための認証サービスを提供するように構成された1つ以上のプロセッサを備える1つ以上の認証システムを備える。
【0042】
図2Aは、1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧を提供する方法200のフローチャートである。1つの実施形態において、方法200は、たとえばアプリケーションサーバシステム109などのアプリケーションサーバシステムで行われる。他の実施形態において、方法200は、たとえば通信ハブ108などの通信ハブで行われる。方法200は、画像を捕捉するために使用される一組の1つ以上のカメラ付きドローンを制御することを含む動作201で開始する。1つの実施形態において、ドローンの位置は、ジオフェンシング技術を用いて制御される。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、以下で更に詳しく説明するように、ジオフェンスエリアに対するドローンの位置を示すマップを生成する。
【0043】
1つの実施形態において、ドローンの電力が監視される。1つの実施形態において、ドローンの不具合、たとえばドローンと他の物体(たとえば他のドローン、木、または他の任意の物体)との衝突、通信の喪失、または他の不具合を決定し、ユーザに通知するためのアラームを生成するために、ドローンの飛行が監視される。
【0044】
動作202において、ユーザから、所定の時間ドローンのうちの1つ以上を使用する要求が受信される。1つの実施形態において、要求は、ユーザを識別する情報を含む。1つの実施形態において、ユーザは、アプリケーションサーバ109、通信ハブ108、またはアプリケーションサーバおよび通信ハブの両方を介して1つ以上のドローンに結合される。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧の要求は、ユーザデバイスに表示されたユーザインタフェースを介してユーザから受信される。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、ユーザインタフェース上に飛行チュートリアル映像を生成する。
【0045】
1つの実施形態において、要求は、所定の日付および/または時刻に飛行を予約する要求を備える。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、ユーザインタフェースを介して、ユーザから保護地の選択を受信する。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、ユーザインタフェースを介して、飛行に対する支払いを受け取る。1つの実施形態において、飛行に対する支払いは、Stripe(登録商標)決済システムを用いて受け取られる。他の実施形態において、飛行に対する支払いは、Paypal(登録商標)決済システム、または他の決済システムを用いて受け取られる。1つの実施形態において、所定の日時の飛行に関する通知(アラート)が生成され、ユーザに送信される。
【0046】
動作203において、ユーザがドローンのうちの1つ以上の使用を許可されているかが決定される。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、1つ以上のユーザ認証技術、たとえばAuth0認証、PssportJS(登録商標)認証、Google(登録商標)へのログイン、他のユーザ認証技術、またはその任意の組み合わせを用いてユーザ認証を行う。ユーザがドローンのうちの1つ以上の使用を許可されていないと決定されると、方法200は動作201に戻る。ユーザがドローンのうちの1つ以上の使用を許可されていると決定されると、動作204において、ユーザは、カメラのうちの1つ以上を用いて1つ以上の野生生物画像を捕捉するためにドローンのうちの1つ以上にログオンすることが可能になる。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、ユーザのために1つ以上のドローンのうちのドローンを決定する。1つの実施形態において、ユーザによって選択された保護地におけるドローンの数およびドローンの種類が決定される。1つの実施形態において、選択された保護地について利用可能な時間枠が決定される。1つの実施形態において、ドローンは、決定されたドローンの数およびドローンの種類および利用可能な時間枠に基づいてユーザに割り当てられる。1つの実施形態において、ユーザは、所定の時間、ドローンのうちの1つ以上にログオンすることが可能になる。1つの実施形態において、ドローンの割当て飛行時間が監視される。
【0047】
動作205において、ドローンのうちの1つ以上およびカメラのうちの1つ以上のうちの少なくとも1つを制御するために、ユーザから1つ以上のコマンドが受信される。動作206において、1つ以上のコマンドに応答して1つ以上のカメラによって捕捉された野生生物画像データが受信される。1つの実施形態において、野生生物は、ニューラルネットワーク技術を用いて、1つ以上の野生生物画像に基づいて識別される。1つの実施形態において、記録された野生生物画像は、違法行為を防止するためにユーザから受信される。動作207において、1つ以上の野生生物画像は、たとえばユーザデバイス111などのユーザデバイス上の野生生物画像データに基づいて表示される。1つの実施形態において、1つ以上の野生生物画像に基づいて、ユーザにスコアが割り当てられる。
【0048】
1つの実施形態において、ドローン制御システムのプロセッサ(たとえばプロセッサ119、プロセッサ120、または他のプロセッサ)は、アプリケーションサーバシステムのプロセッサ(たとえばプロセッサ12)からアクセス可能な永久記憶装置(たとえば記憶デバイス117)に飛行からの生媒体(たとえば画像、映像、または画像および映像の両方)を格納する。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサ(たとえばプロセッサ119、プロセッサ120、プロセッサ121、または他のプロセッサ)は、1つ以上の飛行パラメータを備える飛行後統計値を生成する。1つの実施形態において、飛行パラメータは、飛行高度、飛行速度、飛行距離、飛行時間、他の飛行パラメータ、またはその任意の組み合わせである。1つの実施形態において、個々の飛行に関連する飛行パラメータの値の合計として、総飛行パラメータが計算される。
【0049】
1つの実施形態において、飛行後統計値は、個々の飛行距離、個々の飛行時間、個々の飛行距離の合計(総飛行距離)、個々の飛行時間の合計(総飛行時間)、飛行パラメータの最大値、飛行パラメータの中央値、他の飛行統計値、またはその任意の組み合わせを備える。1つの実施形態において、飛行後統計値は、メモリに格納される。1つの実施形態において、1つ以上の個々の飛行後統計値が追跡される。
【0050】
1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、ユーザに関連するプロファイルを生成し、プロファイルをメモリに格納する。1つの実施形態において、ユーザに関連するプロファイルは、ユーザ情報、飛行情報、メディア情報、またはその任意の組み合わせに関連するデータを備える。1つの実施形態において、ユーザ情報は、ユーザの電子メール、電話番号、氏名、パスワード、アバタ、またはその任意の組み合わせを備える。1つの実施形態において、飛行情報は、飛行回数、移動距離、飛行時間、他の飛行統計値、またはその任意の組み合わせを備える。1つの実施形態において、メディア情報は、写真数、映像数、他のメディア統計値、またはその任意の組み合わせを備える。1つの実施形態において、更新されたユーザ情報が受信され、更新されたユーザ情報に基づいてユーザプロファイルが調整される。1つの実施形態において、更新された飛行情報が受信され、更新された飛行情報に基づいてユーザプロファイルが調整される。1つの実施形態において、更新されたメディア情報が受信され、更新されたメディア情報に基づいてユーザプロファイルが調整される。
【0051】
1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、飛行に関連するユーザストリームを1つ以上の他のユーザに共有する。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、所与の飛行が公開ストリーミングされる共有可能なURLを生成するように構成される。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、公開ストリームページを作成し、またはそのページを様々なソーシャルアプリケーションに共有するように構成される。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、ガイドがユーザのストリームを閲覧し、テキストチャット、音声チャット、または音声チャットおよびテキストチャットの両方を用いてユーザとインタラクトするガイド体験を提供するように構成される。1つの実施形態において、遠隔野生生物観覧システムのプロセッサは、飛行に関する公開レビューを受信するためのユーザインタフェースを生成するように構成される。公開レビューは、たとえば星評価および/またはコメント欄を備えてよい。
【0052】
1つの実施形態において、ユーザの位置、他のユーザの位置、および1つ以上の野生生物画像が捕捉された位置の少なくとも1つを示すマップが生成される。1つの実施形態において、エリア内の野生生物の移動パターンを示すマップが、ユーザからのデータに基づいて生成される。1つの実施形態において、捕捉された1つ以上の野生生物画像に関連する教材がユーザデバイスに表示される。動作208において、割当て時間が所定の時間閾値を超過しているかが決定される。割当て時間が所定の時間閾値を超過していない場合、方法200は、動作205に戻る。割当て時間が所定の時間閾値を超過している場合、方法200は終了する。1つの実施形態において、システム上で時間を予約するユーザから生じる収益は、保護局と分配される。1つの実施形態において、本明細書で更に詳しく説明するように、1つ以上のドローンの位置、1つ以上のドローンの状態、または位置および状態の両方を含むデータが保護局に送信される。
【0053】
図2Bは、1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧を提供する方法210のフローチャートである。動作211において、方法は開始する。動作212において、ユーザからログイン情報が受信される。1つの実施形態において、ログイン情報は、ユーザ識別子(ID)、パスワード、他のユーザログイン情報、またはその任意の組み合わせを備える。動作213において、ログイン情報に基づいて、ユーザが遠隔野生生物観覧のためのシステムへのアクセスを許可されているかが決定される。ユーザがシステムへのアクセスを許可されていないと決定された場合、ユーザがシステムへのログインを試みた回数が所定の数(たとえば3、または他の任意の数)を超過するかが決定される。ユーザの試みの回数が所定の数を超過していない場合、方法210は動作212に戻る。ユーザの試みの回数が所定の数を超過している場合、方法210は終了する。ユーザが許可されていると決定された場合、動作214において、遠隔野生生物観覧のためのシステムへのアクセスが許可される。動作215において、ユーザがシステムから退出する指示が受信されたかが決定される。ユーザがシステムから退出する指示が受信されていないと決定された場合、方法210は、動作214に戻る。ユーザがシステムから退出する指示が受信されたと決定された場合、動作214において方法210は終了する。
【0054】
図3は、1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧を提供する方法300のフローチャートである。1つの実施形態において、方法300は、ドローン装置、たとえばドローン111で行われる。他の実施形態において、方法300は、通信ハブ、たとえば通信ハブ108で行われる。方法300は、ユーザが装置にログオンすることが可能であるというアプリケーションサーバからの指示を受信することを含む動作301で開始する。動作302において、ユーザのための野生生物画像を捕捉する1つ以上のコマンドが受信される。動作303において、1つ以上のコマンドに応答して、カメラのうちの1つ以上を用いて野生生物画像が捕捉される。動作304において、1つ以上の野生生物画像は、ユーザデバイスに表示するために、通信ハブを介してアプリケーションサーバに送信される。実施形態において、遠隔野生生物観覧のための装置は、1つ以上のカメラと、1つ以上のカメラに結合された、方法300を行うように構成されたプロセッサとを含む。実施形態において、遠隔野生生物観覧を提供するための装置は、プロセッサに結合されたハウジングと、ハウジングに結合されたヘリウムバルーンと、野生生物を保護するためにハウジングを包囲するメッシュとを含む。実施形態において、遠隔野生生物観覧を提供するための装置は、以下で更に詳しく説明するように、ハウジングおよびプロセッサに結合された、装置から発する音を弱め合う干渉を生成するための1つ以上のスピーカと、プロセッサに結合されたマイクロフォンと、プロセッサに結合されたドッキングポートとを含む。
【0055】
1つの実施形態において、ユーザは、個々の動物にデジタルにタグ付けし、動物が観察された位置にデジタルにマーク付けすることによって、動物を追跡し続ける。少なくともいくつかの実施形態において、ユーザが撮影する写真は、種や個々の動物の数を維持し、動物の動きを監視し、密猟者を発見し、その他の調査を行うために、画像認識と組み合わせられる。
【0056】
1つの実施形態において、ドローンを再充電のために着陸させるプロセスは、自動化され、または大部分が自動化される。1つの実施形態において、保護地にいる人間が、多数のドローンのためのシステムを維持する。点滅灯、赤外光源、または特定の周波数における他のラジオビーコンは、ドローンを充電ステーションに正確に操舵するために使用される。充電ステーションにおける磁石および/または物理的ガイドファンネルは、バッテリを再充電するためにドローンを自動的にドッキングさせるために使用される。
【0057】
1つの実施形態において、ユーザは、予約時にドローンの特定の時間分の料金を支払い、収益は、システムプロバイダと野生生物保護局とで分配される。
【0058】
1つの実施形態において、遠隔ドローン制御および自然観覧システムは、ゲームのために使用される。ユーザは、1つ以上のドローンにログオンし、割当て時間内にどれだけ多くの異なる種の動物を発見することができるかを見る。1つの実施形態において、1つ以上の自動画像認識技術、たとえばインターネット上で犬および猫の写真を分類するために使用される深層学習ニューラルネットワーク画像認識技術が種の分類に使用される。実施形態において、個々の動物、たとえばゾウは、1つ以上の自動画像認識技術を用いて、個々の動物に固有の識別特徴に基づいて識別される。
【0059】
1つの実施形態において、最初にユーザが画像をレビューし、各画像において固有の種または個々の動物が発見されたか否かを分類する。その後、分類画像バンクは、機械学習画像認識を訓練するためのデータベースとして使用される。ユーザは、認識のために大量の動物または植物種の画像を得ようと試みる。たとえばポイントシステムに基づいて、最も多い数の種を発見し十分に撮影したユーザが勝利する。実施形態において、ユーザは、発見された種を識別しようと試みる。実施形態において、様々な種の動物、鳥、および/または植物に関する教材が、種の識別のためにユーザに提供される。たとえば鳥などの動物の発見および撮影を伴うゲームは、たとえば世界中のバードウォッチャーにスリルを与え得る。1つの実施形態において、ドローンの飛行は、ユーザが鳥や他の動物を追い回すことがないように制限される。
【0060】
1つの実施形態において、ドローンは、衝突の際に動物への害がないように保護メッシュで覆われる。軽量保護メッシュは、現在、50グラム未満であり、約1000ドルの費用がかかる市販のドローンの飛行時間に大きく影響を及ぼすことはない。
【0061】
1つの実施形態において、ドローンは、動物や人間を阻害しないように静音性が高く作られ、および/または特定の動物に音が聞こえないように距離を保つためにジオフェンスで囲まれる。1つの実施形態において、ドローンの騒音は、従来のプロペラよりも低い周波数で動く大きなプロペラを使用することによって低減される。他の実施形態において、ドローンの騒音は、単一の高強度トーンの雑音が存在しないように、異なる周波数で動くプロペラ/ロータを用いて低減される。これは、ドローンの1つのエンジンが異なる比率のギアを動かすこと、または複数のエンジンが異なる周波数で動くことによって実現され得る。エンジンが主な雑音成分である場合、単一の点音源において単一の周波数で単一のエンジンを使用することにより、音を能動的に打ち消すことが容易になり得る。1つの実施形態において、ドローンは、特定の動物を阻害する蜂の羽音の音周波数を避けるように設計される。
【0062】
1つの実施形態において、ドローンは、広い角度範囲で騒音を打ち消すために、プロペラおよび/またはエンジンによって生じる音と弱め合って干渉するように設計される。これは、プロペラおよび/またはエンジンが、騒音を発するエンジンまたはプロペラと音を発するスピーカとの間の距離が小さくなるように十分に遅い周波数で動くことを含む。このようにして、ドローンの周囲の全角度における動物または人間のために弱め合い干渉が実現され得る。たとえば、騒音を発するプロペラがスピーカから10cm離間している場合、音波はこの長さの約10倍、すなわち1mとなり、この場合、ロータの周波数は300m/秒/1m=300Hz以下であり得る。また、ドローンの最も近くにいる生物のために、ドローンの下の円錐で最適に騒音を低減するようにスピーカが配置され得る。さらに、ドローンまたはドローンの一部から発出する騒音を感知し、騒音を打ち消すために騒音と180度位相がずれるように設計された音を発するために、マイクロフォンが使用され得る。
【0063】
1つの実施形態において、ドローンは、ユーザが、たとえば鳥の鳴き声といった動物の音を聞き取ることを可能にする指向性マイクロフォンを含む。1つの実施形態において、デジタル化オーディオ信号に対する信号処理は、ドローンの音をフィルタリングするために使用される。これは、時間領域または周波数領域におけるドローンの典型的な音に関するテンプレートに基づいてよく、または、リアルタイムでドローンによって生じる音を測定する個別のマイクロフォンを含んでよい。
【0064】
1つの実施形態において、ドローンは、発砲音を識別するためのマイクロフォンおよび自動音声認識機能を含む。複数のドローンがこの機能を有し得る。1つの実施形態において、全てのドローンが、たとえばGPSなどの標準化クロックに同期し、自身の位置を有することによって、ドローンは、発泡の位置を三角測量する。このアプローチは、音の受信タイミングと音速との乗算を用いて、位置を測距する。より具体的には、2つの受信機の音源までの距離の差を決定することによって音源までの角度を求め、3つの受信機を用いて音源を三角測量することができる。その後、1つ以上のドローンは、起こり得る密猟行為を検出するために、この位置に向けられ得る。
【0065】
1つの実施形態において、ユーザは、たとえば密猟などの違法行為を防止するために、自身が目撃した不審な行為を中央制御ステーションに報告する。ユーザは、密猟者のパトロールを志願することができ、保護スタッフは、たとえば特定の周波数で信号を生成するビーンなど、自分が密猟者ではないことを示す特定の通知を行うことができる。
1つの実施形態に係る遠隔野生生物観覧のためのプラットフォーム
【0066】
少なくともいくつかの実施形態において、プラットフォームは、ロバストなインターネット接続があれば世界のどこからでもドローンを飛行させ、ドローンカメラを遠隔で制御することを可能にする。少なくともいくつかの実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのプラットフォームは、NatureEye(登録商標)プラットフォームである。
【0067】
遠隔野生生物観覧のためのプラットフォームを使用するステージ、および各ステージに関するプラットフォーム自動化インタラクションおよび機能は、以下の通りであってよい。
【0068】
ステージ1:飛行を予約する
1.ユーザが保護地を選択する。
2.ユーザが飛行時間を選択し、自身のオンラインカレンダー(たとえばGoogle(登録商標)カレンダー、Yahoo(登録商標)カレンダー、Outlook(登録商標)カレンダー、または他の任意のオンラインカレンダー)にリンクされた単一のアポイントメント(たとえば25分のアポイントメント)またはバンドルを予約する。
3.ユーザは、飛行の予約時、アカウント(たとえばNatureEye(登録商標)アカウント)の作成を求められる。
4.オンラインクレジットカード決済システム、たとえばPaypal(登録商標)、GooglePay(登録商標)クレジットカード決済、または他のオンラインクレジットカード決済システムによるクレジットカード決済処理。ギフトカードオプションが提供される。
5.約束の時間に、ユーザは電子メール通知を受け、ウェブサイト(たとえばNatureEye(登録商標)ウェブサイト)または電子メール内のリンクをクリックし、アポイントメントを開始する。
【0069】
ステージ2:ドローンを飛行させる
1.ユーザは、ドローンの制御方法に関する映像(たとえば5分間のチュートリアル)を視聴する。
2.ユーザインタフェース(UI)
デスクトップオプション
1.ユーザは、キーボードの矢印キーまたはWASDキーを用いてドローンの水平移動を制御し、スペースキーを押して上昇し、シフトキーを押して下降することによってドローンの垂直移動を制御し、見たい場所にマウスをドラッグすることによってドローンのジンバルを制御する。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンがジオフェンスに当たると、映像リンク内または映像リンクの横に、これ以上移動できない方向を示す矢印を有するメッセージが表示される。少なくともいくつかの実施形態において、以下で更に詳しく説明するように、ジオフェンスのアウトラインがディスプレイデバイスに表示される。少なくともいくつかの実施形態において、ジオフェンスはおよそ数秒ごとに確認され、ドローンがジオフェンスの付近に接近すると、より頻繁に確認される。少なくともいくつかの実施形態において、ジオフェンスされたエリアに対するドローンの位置を示すマップがディスプレイデバイス上に生成される。
モバイルオプション
2.ユーザは、ジョイスティックの動きによってドローンの水平移動を制御し、上向きおよび下向きの矢印アイコンによってドローンの垂直移動を制御し、画面上でユーザが見たい方向にドラッグすることによってドローンのジンバルを制御する。
3.(制御をテストするための)飛行前テスト。
4.事故を防ぐために、ドローンの衝突検出および回避システムが自動的に有効化され、飛行期間全体にわたりアクティブに保たれる。
5.(たとえば約25分後に)時間切れになると、ユーザが映像素材を見続けることはできるが、ドローンは自動操縦で着陸する。
6.ドローンが着陸すると、ユーザに感謝が示され、映像フィードは終了する。
【0070】
ステージ3:捕捉および共有
1.ユーザは、ドローンのレンズを用いて光学2xまたはデジタル4xでズームインするオプションを有する。
2.UIを用いてユーザは飛行の写真を撮影し映像を記録することが可能である。
3.友人および家族と共有可能なストリームリンクを提供し、そこで彼らはストリーミングされた飛行を視聴することができる。少なくともいくつかの実施形態において、共有は、ソーシャルメディアアプリケーション(たとえばFacebook(登録商標)、Whatsapp(登録商標)、または他のソーシャルメディアアプリケーション)上で可能である。
4.飛行の終了時、ユーザは、自身が撮影した写真および映像を素早くプレビューし、それらをダウンロードおよび共有するオプションも有する。
5.ユーザが保護現場に寄付するための寄付ボタンを提供する。ボタンは、サイト上の保護地の寄付ページにリンクされる。
【0071】
以下に提供される表1は、1つの実施形態に係る遠隔野生生物観覧のためのプラットフォームを構築するためのアクションを列挙する。
【表1】
【0072】
少なくともいくつかの実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのプラットフォームは、以下のモジュールのうちの1つ以上を備えてよい。
1.予約モジュール
【0073】
少なくともいくつかの実施形態において、予約モジュールは、ユーザサインアップモジュール、ユーザログインモジュール、見物する様々な保護局を表すモジュール、およびカレンダースケジュールモジュールを備える。少なくともいくつかの実施形態において、予約モジュールは、HTML/JavaScript(登録商標)ウェブサイト構築ソフトウェアを用いて実装される。
1.1.ユーザサインアップ
少なくともいくつかの実施形態において、HTML/JavaScript(登録商標)言語で書かれたNatureEye(登録商標)ウェブサイト上にサインアップページが表示される。
1.2.ユーザログイン
少なくともいくつかの実施形態において、既製のウェブサイトパッケージを用いてユーザログインが実装される。
1.3.見物する様々な保護局を表すモジュール
少なくともいくつかの実施形態において、保護局は、写真、その場所へのウェブリンク、および映像によって表現される。埋め込まれた映像は、Moving Picture Experts Group(MPEG)フォーマットであり、既製のウェブサイトパッケージを用いて再生される。少なくともいくつかの実施形態において、保護局の説明記事がウェブサイト(たとえばNatureEye(登録商標)ウェブサイト)上に表示される。
1.4.カレンダースケジューラ
利用可能な時間枠を示すカレンダーがNatureEye(登録商標)ウェブサイト上に示される。少なくともいくつかの実施形態において、予約は、既製のウェブサイトパッケージを用いて実施される。
【0074】
少なくともいくつかの実施形態において、Google Calender(登録商標)と統合するためのリンクを有する電子メールがユーザに送信される。
2.通知モジュール
【0075】
少なくともいくつかの実施形態において、ユーザにリマインダ電子メールを送信するために通知モジュールがカレンダースケジューラに結合される。少なくともいくつかの実施形態において、1日に1度、翌日が期限である全ての予約が見直され、特定の時間にアクティブになるドローンフィードへのリンクを有するリマインダ電子メールがユーザに送信される。
3.決済モジュール
【0076】
少なくともいくつかの実施形態において、決済は、GooglePlay(登録商標)プラグイン、Square(登録商標)、または他の決済プラグインを用いて処理される。
4.ユーザインタフェース(UI)
【0077】
図3Bは、1つの実施形態に係る、遠隔野生生物観覧のためのユーザインタフェース(UI)310を示す図である。図3Bに示すように、ユーザインタフェース310は、画像部311およびマップ部312を備える。少なくともいくつかの実施形態において、画像部311は、遠隔野生生物観覧に関連する映像を表示する。少なくともいくつかの実施形態において、画像部311は、遠隔野生生物観覧に関連する1つ以上の静止画像を表示する。少なくともいくつかの実施形態において、画像部311は、1つ以上の静止画像および映像の両方を表示する。画像部311は、図3Bに示すように、方向指示器313、位置/速度指示器314、カメラ方向制御器315、およびカメラズーム制御器316を備える。UI310は、最新のスナップショットまたは映像317、318、319を表すアイコンを表示する。少なくともいくつかの実施形態において、位置/速度指示器314は、ドローン位置緯度、ドローン位置経度、ドローン位置高度、またはドローン速度の少なくとも1つを示す。
【0078】
少なくともいくつかの実施形態において、ユーザが早期にドローンにログオンした場合、開始時間までのカウントダウンを表すインジケータがUI310に表示される。ユーザが飛行を開始すると、ドローンから映像が供給され、画像部311に表示される。ドローンの方向、高度、および速度もUI310上に示される。少なくともいくつかの実施形態において、映像は、DJI(登録商標)アプリケーションから供給される。少なくともいくつかの実施形態において、ユーザへのストリーミングが可能である。少なくともいくつかの実施形態において、ジオフェンスエリアに対するドローンの位置がマップ部312に表示される。少なくともいくつかの実施形態において、マップは、HTML/Jscript(登録商標)を用いて表示される。
5.共有
【0079】
少なくともいくつかの実施形態において、セッションが完了すると、飛行中に撮影された全ての画像/映像を表すアイコンが表示される。アイコンは、クリックすると拡大可能である。画像/映像共有オプションは、クリックすると利用可能である。共有オプションは、Facebook(登録商標)、Whatsapp(登録商標)、テキストメッセージング、電子メール、および他の共有オプションを含む。
6.飛行制御ソフトウェア
【0080】
少なくともいくつかの実施形態において、飛行制御ソフトウェアは、Flightbase(登録商標)アプリケーションを用いて実装される。少なくともいくつかの実施形態において、飛行制御ソフトウェアは、アプリケーションサーバ、クラウド、現場基地局、またはその任意の組み合わせで実行する。少なくともいくつかの実施形態において、Flightbase(登録商標)によって提供されるJAVA/JAVAScript(登録商標)APIは、ウェブサイト機能を有効にするためにアクセスされる。
7.現場基地局
【0081】
少なくともいくつかの実施形態において、現場基地局は、ドローンおよびインターネットの両方との通信を提供する。少なくともいくつかの実施形態において、基地局は、携帯電話および/またはラップトップに取り付けられたDJI(登録商標)遠隔制御デバイスを備える。少なくともいくつかの実施形態において、携帯電話/ラップトップ上のアプリケーションは、DJI(登録商標)基地局ソフトウェアである。DJI(登録商標)遠隔制御器は、長距離ワイファイ(WiFi)を介してドローンに接続する。少なくともいくつかの実施形態において、屋外の高所にある遠隔制御アンテナが基地局に結合される。少なくともいくつかの実施形態において、携帯電話/ラップトップは、現場に存在する場合、wifiまたはイーサネットに接続する。そうでない場合、携帯電話は、4Gを介してインターネットに接続する(少なくともいくつかの実施形態において、低レイテンシの接続をWifiに提供するためにStarLink(登録商標)が使用される)。
【0082】
再び図1Cを参照すると、遠隔野生生物観覧のためのシステムは、以下に示す複数のシステムを備える。
クライアント-ブラウザ(クライアント)で実行するJavascript(登録商標)。
アプリケーションサーバ-遠隔野生生物観覧を提供するためにシステムを管理するアプリケーション論理(アプリケーションサーバ)。
ドローン制御システム-ユーザがドローンを制御することを可能にするシステム。これは、FlytBase(登録商標)機能(ドローン制御システム)であってよい。
ドローン制御ブリッジ-ドローンコマンドを受け入れ、ドローンを制御するためのシステム(ドローン制御ブリッジ)。これは、FlytBase(登録商標)機能であってよい。
予約システム-ユーザが飛行をスケジュールまたは予約することを可能にするシステム(予約システム)。
認証サービス(認証サービス)。
【0083】
認証および本人確認
1.認証
【0084】
実施形態において、エンドユーザは、O Auth2.0およびJSON Web Tokens(JWT)を含む業界標準技術および慣行を用いて認証される。エンドユーザの認証には、3つの主要な構成要素が含まれる。エンドユーザは、ユーザ名およびパスワード認証または外部IDサービスという2つの異なる手段によって認証され得る。
【0085】
実施形態において、認証されていないクライアントは、サインインのためにシステムの認証サービスにリダイレクトされる。ユーザは、ユーザ名およびパスワードで、または外部IDサービス(たとえばGoogle(登録商標)またはFacebook(登録商標)アカウント)でサインインするオプションを提示される。ユーザが外部IDサービスによるサインインを選択した場合、ユーザは、O Auth2.0フローを用いてその外部IDサービスにリダイレクトされる。ユーザがユーザ名およびパスワードによるサインインを選択した場合、ユーザは、保存されたユーザ名と、ソルトおよびハッシュ化パスワードとに対して検証される。実施形態において、パスワードは、bcryptによってソルトおよびハッシュ化され、全てのユーザデータは、最小で128ビットのAES暗号化によって停止時に暗号化される。認証サービスがエンドユーザを十分に認証可能である場合、認証サービスは、クライアントにJWTを返信し、それがクライアントに保存される。実施形態において、JWTは、ユーザを識別するための情報(たとえばそのユーザの安定した一意識別子)を含み、認証サービスによって暗号で署名される。
【0086】
実施形態において、認証されたクライアントがアプリケーションサーバから保護されたリソースにアクセスしようと試みる時、クライアントは、要求と共にJWTを含む。アプリケーションサーバは、認証を要する要求を処理する時、要求がJWTを含むことを確実にする。アプリケーションサーバは、JWTの暗号署名を検証し、それが認証サービスによって政党に生成されたこと、および改ざんされていないことを確実にする。JWTが検証されると、アプリケーションサーバは、一意ユーザ識別子を使用する。
【0087】
実施形態において、アプリケーションサーバが、JWTを含まない、または無効のJWTを含む認証を要する要求を受信した場合、アプリケーションサーバは、要求を拒否し、要求を処理する代わりにエラーコードを返信する。
【0088】
実施形態において、密猟防止対策として、認証サービスは、2要素認証(2FA)を必要とするように構成される。これは、様々なシナリオで2FAを必要とするように構成され得る。2FAが必要とされ得るシナリオは、任意のユーザのアプリケーションへのサインイン時、任意のユーザの新たなIPアドレスまたは地理的領域からの初回サインイン時、ユーザがシステム内で任意の飛行を開始する直前、またはユーザが特定の場所での飛行を開始する直前である。これらのシナリオの各々は、個別に設定可能であり、密猟防止対策に応じて調整され得る。
2.本人確認
【0089】
実施形態において、自然保護区の上で動作中のドローンが外部ユーザによって制御されている状況では、本人確認は、密猟防止対策を支援するための構成要素である。少なくともいくつかの実施形態において、たとえば飛行の予約や飛行の開始など、アプリケーションの特定の構成要素にアクセスするために、本人確認の完了が必要である。ユーザが初回の予約を行う時、時間枠の選択後かつ決済の前、ユーザは、本人確認動作を行うことを求められる。この動作において、ユーザは、政府が発行した識別カード(たとえばパスポートや運転免許証)の画像を提出することを要求される。その後、ユーザは決済に進む。1つの実施形態において、システムは、識別カードが有効であることを検証し、識別カードが許可された国のものであることを検証し、規定の期間、識別情報を格納する。これにより、(密猟などの)有害なイベントが発生した際の遡求が可能である。
【0090】
実施形態において、システムは、ユーザの初回の飛行予約時に身元確認を求める。その後の予約は、身元確認を必要としない場合がある。実施形態において、識別特徴は、場所ごとに設定可能である。これは、全ての場所が密猟の危険性を有するとは限らないためである。
ユーザプロファイル
【0091】
実施形態において、システムのアプリケーションサーバは、ユーザの過去および今後の飛行に関する情報をユーザプロファイルに格納する。実施形態において、ユーザプロファイルは、過去の飛行から保存されたメディア、保存された支払い詳細、本人確認の状態、ならびにシステムが動作のためにユーザに関して必要とする他の任意の情報も含む。
役割
【0092】
実施形態において、遠隔野生生物観覧のためのシステムは、特定のタスクに関してユーザを許可する複数のユーザ役割を提供する。役割の例は、以下の表2に示される。
【表2】
購入および飛行予約システム
【0093】
飛行予約システムには4つの主要構成要素が存在し得る。実施形態において、支払いプロセッサは、ユーザに請求するためにクレジットカードまたは他の決済メカニズムを処理するためのHTPPS要求で公開される外部システムである。実施形態において、ドローン在庫管理システムは、どのドローンがどの場所で利用可能であるかに関する情報を格納するシステムである。ドローン在庫管理システムは、各ドローンに関する飛行予約も格納し、他のシステムが利用可能な飛行予約の利用可能時間のリストを作成することができる。実施形態において、場所にあるドローンに関する利用可能時間のリストは、ドローンが必要とする動作上の休止時間(たとえば、各飛行後の単純なドローンの往復時間のための短い休止時間、数回の飛行後に各ドローンが充電するための長い休止時間、または検査、メンテナンス、および整備ウィンドウのための臨時休止時間)を考慮に入れる。
【0094】
実施形態において、アプリケーションサーバは、個々のユーザの認証および許可を管理し、クライアントおよび支払いプロセッサおよびドローン在庫管理システムの間のインタラクションを容易にする、公衆インターネットを介してクライアントが利用可能なサーバのセットである。
【0095】
実施形態において、クライアントは、ユーザの選択に基づいてアプリケーションサーバとインタラクトする飛行予約ウェブページにユーザが訪れると、ユーザのブラウザ上で実行するJavascript(登録商標)のセットである。
【0096】
実施形態において、クライアントが飛行予約プロセスを開始すると、アプリケーションサーバは、ユーザのアカウントが本人確認プロセスを完了しているかを確認する。エンドユーザが認証されている場合、ユーザは最初に、飛行の予約を希望する場所を選択する。ユーザが場所を選択した後、アプリケーションサーバは、ドローン在庫管理システムからその場所で利用可能なドローンのリストを取得する。上述したように、利用可能リストは、ドローンの動作上の休止時間を考慮に入れる。ユーザが飛行の日時を選択すると、アプリケーションサーバは、ドローン在庫管理システムに、選択された飛行時間のための一時予約を作成するように要求する。
【0097】
実施形態において、飛行時間に関する一時予約の作成後、ユーザは、決済画面を提示される。ユーザが本人確認をまだ完了していない場合、エンドユーザは、本人確認プロセスを完了するように要求される。ユーザは、自身の支払い詳細を入力する。ユーザがクレジットカード決済方法を入力した場合、それらの支払い詳細は、アプリケーションサーバを通過することなくPCI準拠の支払いプロセッサに直接送信される。支払いプロセッサは、支払い詳細を表す支払いトークンを返信する。その後、クライアントは、その支払いトークンをアプリケーションサーバに送信する。その後、アプリケーションサーバは、支払いトークンおよび請求額を支払いプロセッサに送信することによって請求を作成する。支払いプロセッサが請求の作成に成功した場合、アプリケーションサーバは、ドローン在庫管理システムにおける一時予約を永久予約に変換する。アプリケーションサーバは、エンドユーザのために画面上に表示される確認コードをクライアントに返信する。ユーザが一時予約のウィンドウ内で購入を完了しなかった場合、一時予約は解除される。
飛行制御
システム概観
【0098】
ドローン飛行制御システムには4つの主要構成要素が存在し得る。
【0099】
1つの実施形態において、ドローン制御ブリッジは、ドローンの制御をインターネットに橋渡しするハードウェア上で実行するアプリケーションである。ドローン制御ブリッジの目的は、インターネットを介してドローン制御システムから受信したコマンドを、ドローンコントローラ上での制御に変換することである。1つの実施形態において、ドローン制御ブリッジは、インターネット上でドローン制御システムと通信するアンドロイドOSベースのデバイスで動作するソフトウェアを実行するように構成されたマイクロコントローラおよび/またはプロセッサを備える。1つの実施形態において、ドローン制御ブリッジは、USBを介してドローンコントローラと通信するアンドロイドOSベースのデバイスで動作するソフトウェアを実行するように構成されたマイクロコントローラおよび/またはプロセッサを備える。1つの実施形態において、ドローン制御ブリッジは、それ自体と、ドローンの識別子とをドローン制御システムに登録する。1つの実施形態において、ドローンコントローラは、コマンドを受け渡し、テレメトリデータおよび映像ストリーミングデータを受信するためのUSBベースのAPIを提供する。ドローン制御ブリッジは、テレメトリおよび映像データをドローン制御システムにストリーミングし戻す。
【0100】
少なくともいくつかの実施形態において、ドローン制御ブリッジは、ダイレクトケーブル、Wifi、Bluetooth(登録商標)、または他のトランスポートプロトコルを介して、ドローンコントローラ固有のAPIを用いてドローンコントローラと通信する。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンコントローラは、汎用ハードウェア(たとえばアンドロイドまたはiOSベースの電話機)で動作し、ブリッジソフトウェアがドローンコントローラに直接インストールされることが可能であり得る。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンコントローラは、インターネットへのAPIを提供し、それによって、ドローンコントローラと直接接続する必要なく、ドローン制御システムに直接ブリッジされ得る。
【0101】
実施形態において、ドローン制御システムは、たとえばhttpsなどのプロトコルを介して特定のドローンへの制御コマンドの送信を管理するために外部アプリケーションへのインタフェースを提供する。少なくともいくつかの実施形態において、ドローン制御システムは、インターネット上のTCPおよびUDPベースのプロトコルを用いてドローン制御ブリッジと通信する。これらのプロトコルは、ドローン制御システムからドローン制御ブリッジに送信されるコマンドと、ドローン制御ブリッジからドローン制御システムに戻されるテレメトリおよび映像を含むストリーミングデータとの両方を定義する。ドローン制御システムAPIが以下で説明される。
【0102】
実施形態において、アプリケーションサーバは、個々のユーザの認証および許可を管理し、許可されたコマンドをドローン制御システムに配布する、公衆インターネット状でクライアントが利用可能なサーバのシステムである。アプリケーションサーバは、SSLチャネル(HTTPSおよび安全ウェブソケットの両方)を介してドローン制御システムと通信する。
【0103】
実施形態において、クライアントは、アプリケーションサーバとインタラクトし、制御コマンドを発信する飛行制御ウェブページをユーザが訪れると、ユーザのブラウザの上で動作するJavascript(登録商標)のセットである。
ドローン登録
【0104】
実施形態において、ドローンおよび関連するドローン制御ブリッジがオンになり、有効化されると、ドローンコントローラブリッジは、それ自体をドローン制御システムに登録し、ドローンを遠隔で制御するために利用可能にする。1つの実施形態において、ドローン制御システムは、関連するドローンが利用可能であることを付記し、ドローンに制御コマンドを送信するためにどのドローン制御ブリッジを使用する必要があるかを示すために、ドローンレジストリを更新する。
飛行の開始
【0105】
実施形態において、飛行開始時、エンドユーザは、飛行制御ページを訪れる。クライアントは、エンドユーザならびにエンドユーザが制御を希望する飛行を識別する認証済みの要求をアプリケーションサーバに対して行う。アプリケーションサーバは、上述したような認証プロセスを用いて認証が有効であることを確実にすることによって要求を検証する。したがって、エンドユーザは、近い未来に開始するようにスケジュールされた既存の飛行を識別している。要求が検証されると、アプリケーションサーバおよびクライアントは、信頼性が高く安全な二重通信チャネル(「メッセージチャネル」)、たとえば安全ウェブソケット接続を開く。
【0106】
実施形態において、メッセージチャネルが最初に開かれた時、アプリケーションサーバは、クライアントに飛行状態メッセージを送信すべきである。実施形態において、飛行状態メッセージは、飛行の状態(たとえば飛行前、飛行中、飛行後、またはエラー)、および現在の飛行に関する他のメタデータ(たとえば現在の飛行期間、残りの飛行時間、ユーザに提示する必要のある任意の通知)を含む。
【0107】
実施形態において、その後、クライアントは、映像ストリームを取得するために個別の認証済み要求をアプリケーションサーバに対して行う。アプリケーションサーバは、ドローンのカメラからのライブフィードを表示する公衆インターネット上で利用可能な映像ストリームへのURLを生成するドローン制御システム上のコードセットを呼び出す。その後、クライアントは、制御ユーザインタフェースのいずれかの下敷としてブラウザに映像を表示する。実施形態において、映像ストリームのフォーマットはMP4であり、映像ストリームの品質は720pである。
飛行制御
【0108】
実施形態において、飛行が、クライアントがドローンの制御を許可された状態である時、クライアントは、ドローン制御コマンドメッセージを介してドローンの所望の状態をアプリケーションサーバに送信する。クライアントは、制御が許可されたドローン操作の態様に関する設定値(たとえば鉛直速度設定値、前進速度設定値、水平速度設定値、およびヨー角速度設定値)を含む。各設定値は、-1~1の無単位で表される。
【0109】
ドローン制御は、各無単位設定値を解釈し、それを物理単位(たとえば3m/sまたは0.2rad/s)に変換し、設定値全体がドローン全体の安全な状態(地面からの一定距離、ジオフェンスエリア内であることなど)を表すことを確実にする。変換された設定値全体が危険な状態を表す場合、アプリケーションサーバは、システム全体がドローン全体の安全な状態を表すまで設定値を下げる。最後に、アプリケーションサーバシステムは、変換された安全な設定値をドローンに適用するドローン制御システム上のコードセットを呼び出す。実施形態において、ドローン制御システム上のコードセットは、ドローンレジストリおよびドローン制御ブリッジを用いて、実際のドローンにコマンドを配信する。
【0110】
実施形態において、ドローンの安全な操作を確実にするために、クライアントは、高頻度かつ定期的にドローン制御コマンドメッセージを制御システムに送信する(たとえば1秒に1つのメッセージ)。アプリケーションサーバは、ドローン制御コマンドメッセージがクライアントから定期的に受信されることを確認することによって、ドローンがクライアントによって能動的に制御されていることを確認する。クライアントからドローン制御コマンドメッセージを受信することなく特定の期間(たとえば3秒)が経過した場合、アプリケーションサーバは、ドローンの設定値を安全値(たとえば全ての0速度設定値)に自動的に更新する。ドローン制御コマンドメッセージが再びクライアントから受信されると、アプリケーションサーバは、ドローンへのコマンドメッセージの適用を再開する。クライアントからドローン制御コマンドメッセージを受信することなくより長い期間(たとえば1分)が経過した場合、アプリケーションサーバは、ドローンをホーム位置に戻し、飛行を終了するドローン制御システム上のコードセットを自動的に呼び出す。この時点でドローン制御コマンドメッセージが受信された場合、アプリケーションサーバは、メッセージを破棄し、飛行の再開のために新たな接続を確立するようにクライアントに指示する。
【0111】
実施形態において、ドローンの応答可能な操作を保証するために、クライアントは、ユーザが行動を開始または終了する度にアプリケーションサーバに追加のドローン制御コマンドメッセージを送信する。たとえば、エンドユーザが、ドローンが正の前進速度設定値を有するべきであることを示すキーを押下した場合、クライアントは直ちに、更新された前進速度設定値を含むドローン制御コマンドメッセージを送信する。その後、エンドユーザがキーを離すと、クライアントは直ちに、ゼロ前進速度設定値を含むドローン制御コマンドメッセージを送信する。実施形態において、この制御メカニズムは、映像のストリーミングが可能であり、速度設定値の設定による操作が可能な任意の遠隔制御マシン(たとえばボート、潜水機器、潜水艦、クアッドコプタなど)に適用可能である。
ドローンパラメータ、ジオフェンシング、および対象ポイント
【0112】
実施形態において、各ドローンは、特定のパラメータを参照する。これらのパラメータは、場所によって設定可能であってよい。パラメータの例は、以下を含む。
1.利用可能な日時。これは、
a.通常時間枠に関する曜日ごとの時間範囲
b.特定の日付に関して利用可能な追加の時間範囲
c.(a)の通常時間範囲より優先される例外(たとえば祝日、メンテナンスウィンドウ、ガイドの休暇)
を備える。
2.飛行時間。これは、ドローンに許可された飛行時間を示す。実施形態において、飛行時間は、予想されるバッテリ寿命よりも所定の安全マージンの分だけ短い。予約は、この期間に対して提供される。
3.対象ポイント。これは、ポイント(たとえばGPS座標)および各ポイントに関連する説明テキストのセットである。これらのポイントは、特定のドローンに関して飛行中に利用可能な対象ポイントとしてユーザに示される。任意選択的に、各対象ポイントは、各ポイントを説明する十分な詳細およびメディアを提供することができるURLを含む。
4.ジオフェンシング体積。このパラメータは、空間の体積を記述し、この空間の外側ではドローンは許可されない。体積は、グラフ内で結ばれた3次元GPS座標の頂点のセットとして記述される。ドローン制御システムは、飛行中、ドローンが事前定義された体積の外側にあることを許可しない。ユーザがこの体積の外側に飛行しようと試みた場合、ドローンコントローラは、ユーザに表示されるエラーコードを返信し、ドローンは境界で停止する。ジオフェンシングは3次元体積として記述されるので、ドローンを概ね特定の経路に沿うように維持し、ドローンが障害物に衝突することを防ぐために用いられ、および/または、ドローンが過度に低空飛行して野生生物を阻害することを防ぐために用いられ得る。また、ジオフェンシングは設定可能な3次元体積であるため、変動する地形に対応するように最小高さが調整され得る。
5.メディア能力。様々なドローンが様々な記録能力を有してよい。たとえば、いくつかのドローンは4K映像を提供し得るが、他のドローンは、1080p以下を提供し得る。このフィールドは、予想されることをユーザが事前に知るように、ドローンごとのメディア能力をシステムに提供する。
【0113】
ドローン制御休止API
以下は、所々に典型的なコードを含む、ドローン制御休止APIの機能例を備える。
飛行操作情報の取得
【数1】
映像ストリームURLを含む飛行操作状態を取得する。
応答
【表3】
インタフェース飛行操作
【数2】
飛行操作制御の開始
WEBSOCKET - GET /ws/v1/flight/:id/ops
飛行制御セッションを開始する。実施形態において、これは、フロントエンドがローディングを完了し、映像ストリームを表示および実行し、ドローンの制御の準備が整うと、呼び出される。実施形態において、これはウェブソケット接続である。これは、ウェブソケット接続でなくてはならない。
ドローン制御ウェブソケット操作API
【0114】
実施形態において、ウェブソケット接続を介して送信される全てのメッセージは、単一のシリアル化JSONオブジェクトである。各JSONオブジェクトは、以下に定義するメッセージ型を有する。
クライアント→サーバ
ドローン制御
型:ドローン制御
方向:クライアント→サーバ
このメッセージは、任意の時点にドローンに関してクライアントが所望する設定値を伝達する。このメッセージを受信すると、サーバは、最新の更新から変更がある場合、所与の設定値をドローンに適用する。このメッセージは、1秒のハートビートで、ユーザが制御変更を行うと即座に送信され得る。
【数3】
飛行状態要求メッセージ
型:飛行状態要求
方向:クライアント→サーバ
このメッセージは、サーバが更新された飛行状態メッセージを送信することを要求する。このメッセージを受信すると、サーバは、飛行状態メッセージを返送する。
【数4】
写真要求
型:写真撮影
方向:クライアント→サーバ
このメッセージは、サーバがドローンからの写真を撮影することを要求する。
【数5】
映像開始メッセージ
型:映像の開始
方向:クライアント→サーバ
このメッセージは、サーバがドローンからの映像記録を開始することを要求する。
【数6】
映像停止メッセージ
型:映像の停止
方向:クライアント→サーバ
このメッセージは、サーバがドローンからの映像記録を停止することを要求する。
【数7】
サーバ→クライアント
飛行状態
型:飛行状態
方向:サーバ→クライアント
このメッセージは、所与の飛行に関する全体飛行状態を伝達する。これは、現在の飛行に関してクライアントが知る必要のある全てのことを含む。このメッセージは、所与の飛行の開始時に、1分のハートビートで、飛行状態要求メッセージに応答して送信されるべきである。
【数8】
部分的飛行状態
型:部分的飛行状態
方向:サーバ→クライアント
このメッセージは、飛行状態の部分的な更新を伝達する。
【数9】
双方向メッセージ
型:ピン
方向:双方向
このメッセージは、受信器がポンメッセージで応答すべきであることを示す。
【数10】
ポン
型:ポン
方向:双方向
このメッセージは、ピンメッセージに応答して送信されるべきである。これは、適切なRTT推定のために役立ち得る。
【数11】
【0115】
図4は、1つの実施形態に係る、野生生物禁止事項を検出する方法400のフローチャートである。方法400は、野生生物401に関連するデータを収集することを含む動作401で開始する。動作402において、収集されたデータに基づいて、野生生物禁止事項が識別される。1つの実施形態において、1つ以上のセンサを用いて野生生物商品が検出される。野生生物禁止事項は、検出された分子に基づいて識別される。1つの実施形態において、収集されたデータは、オンライン販売データであり、野生生物禁止事項は、オンライン販売データに基づいて識別される。動作403において、以下で更に詳しく説明するように、野生生物禁止事項に関する通知が生成される。
【0116】
1つの実施形態において、1つ以上のセンサは、野生生物禁止事項探知器である。1つの実施形態において、1つ以上のセンサは、たとえばサイの角、象牙、トラの骨、および/または他の野生生物などの野生生物商品の分子を検出するように構成される。1つの実施形態において、野生生物禁止事項探知器は、探知犬の約1000倍高感度である。1つの実施形態において、分子野生生物探知器センサの導電性は、野生生物商品(たとえば象牙、サイの角、トラの骨)の分子組成に基づいて独自に変化する。1つの実施形態において、探知器センサは、薬物および爆発物のために港で使用され得る探知器センサは、分子野生生物禁止事項を感知するために改造される。1つの実施形態において、たとえば米国カリフォルニア州パロアルト所在のAromyx Corporation(登録商標)によって製造されるような、使い捨てバイオチップに人間の嗅覚および味覚受容体を搭載した味覚および嗅覚センサは、野生生物禁止事項を検出するために改造される。1つの実施形態において、1つ以上の野生生物禁止事項探知器センサは、スマートフォンに差し込まれる。
サーフェイスウェブ上の違法URLのIPアドレスの法執行機関への提供
【0117】
少なくともいくつかの実施形態において、野生生物禁止行為に関連する手掛かりが収集され、法執行機関に提供される。少なくともいくつかの実施形態において、罰金または逮捕をもたらした全ての手掛かりについて不正告発料が徴収される。実施形態において、手掛かりの収集は、たとえばE-BayやAmazonなどのウェブサイト上でのオンライン販売を分析し、それらの販売のうち、野生生物商品の違法販売である可能性が高いものを識別するアルゴリズムを実行することを含む。その後、アルゴリズムは、販売商品をホストしているそれらのURLを法執行機関に問い合わせる。
【0118】
サーフェイスウェブ上で禁止された取引が継続する理由の多くは、禁止事項リストを選り分けて識別することが難しいためである。サーフェイスウェブサイトの場合、データは、自動的にダウンロードされ、機械学習によって分析され得る。参照によってその全体が本明細書に組み込まれる研究の1つである、Hernandez-Castro氏他、PeerJ Computer Science、2015年7月、29;1(4):e10(DOI:10.7717/peerj-cs.10)は、リーズ大学の2人の教授によって実施された機械学習オンライン禁止事項識別システムを使用し、販売商品メタデータをマイニングすることによって、93%の精度で、英国E-bayでの象牙の違法販売の自動検出を実現した。
【0119】
1つの実施形態において、システムは、法執行機関による検索が可能な禁止事項データベース、または野生生物禁止事項を販売するURLのウェブ位置/IPアドレスを法執行機関に送信するための場合によっては電子メールと同程度に単純な進行中データフィード機構を含む。これらは、より多くの逮捕者を出すか、より多くの罰金を徴収するために、金銭的なインセンティブを与えられた法執行機関であってよい。1つの実施形態において、システムは、法執行機関によって支払われる不正告発料の徴収を容易にする。米国におけるそのような関連機関の一例は、以下の通りである。
US Fish & Wildlife Service Office of Law Enforcement
5275 Leesburg Pike, MS: OLE
Falls Church, VA 22041
Cell: 703-819-2875
Work:703-358-2520.
買い手を捕捉するためにダークウェブ上で野生生物禁止事項を販売するウェブサイト
【0120】
Conservation Biologyの研究によって示されるように、2016年には、多くの野生生物禁止事項はサーフェイスウェブ上で取引されており、ダークウェブでは比較的少なかった。参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、Harrison氏他、Conserv Biol.2016年8月、30(4):900-4(doi:10.1111/cobi.12707)を参照。しかし、薬物や他の禁止事項によって大きく火が付いた、パスワードで保護されたダークウェブサイトの市場の拡大に伴い、ダークウェブ上での取引が増加しつつある。ダークウェブチャネルを拡散するアプローチは、野生生物禁止事項を販売している複数のダークウェブサイトを立ち上げ、法執行機関に情報を提供することである。多くのダークウェブコマースサイトは、低密度でシンプルなものである。たとえば、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、LaCapria Snopes“Have 3D Printed Rhino Horns Been Developed to Stop Poaching?”2016年7月11日(https://www.snopes.com/3d-printed-rhino-horn-developed/で入手可能)を参照すると、偽造のサイの角を用いて、身分を隠した警察官によって、または関連するところで販売が手配され、捜索令状のために法執行機関に配送先住所を送ることが可能である。
【0121】
図5は、1つの実施形態に係る、保護地域内の個々の動物を監視する方法500のフローチャートである。方法500は、警備隊員から動物に関連するデータを収集することを含む動作501で開始する。1つの実施形態において、データは、動物の位置、動物の識別子、または動物の識別子および位置の両方を備える。動作502において、収集されたデータは、データベースに格納される。動作503において、以下で更に詳しく説明するように、収集されたデータに基づいて動物のプロファイルが生成される。
【0122】
図6は、1つの実施形態に係る、警備隊員から収集した動物に関連するデータを含むデータ構造600の例である。図6に示すように、データ構造600は表によって表される。1つの実施形態において、データ構造は、たとえば記憶デバイス117または他の記憶デバイスなどの記憶デバイスにおいて作成および格納される。図6に示すように、表は、動物を一意に識別する識別子(たとえばID1、ID2、ID3など)を含む動物識別子(ID)列601を含む。表は、動物に関する座標X1、Y1、Z1、X2、Y2、Z2、・・・Xn、Yn、Zn(たとえばGPS座標または他の座標)を示す動物位置列602を含む。表は、動物が観察された日付および/または時間(たとえば02/25/2021 10:00PM、12/31/20 8:30AM、01/25/21 3:00PM)を示す日付/時間列603を含む。表は、動物写真(単数または複数)、固有の動物特徴(たとえば動物の顔、牙、胴体、および尾に関連し得るF1、F2、F3、F4、F5、F6)、足跡(単数または複数)などを含む動物プロファイル列604を含む。表は、動物カテゴリC1、C2、Cn(たとえば繁殖群(単数または複数)、他の動物カテゴリ)を示す動物カテゴリ列605を含む。表は、1つ以上の行(たとえば行606、行607、行608)を含む。行の各々は、動物識別子と、動物識別子に対応する位置、日付/時間、プロファイル、およびカテゴリとを含む。
【0123】
図7は、1つの実施形態に係る、保護地域内の個々の動物を監視する方法700のフローチャートである。動作701において、動物の選択が受信される。実施形態において、選択に基づいて1つ以上の動物IDが決定される。1つの実施形態において、画像認識技術を用いて動物を識別するために、動物の捕捉された野生生物画像が、動物の格納された野生生物画像と比較される。動作702において、選択された動物に関連するデータが、動物IDに基づいてデータベースから検索される。実施形態において、選択された動物IDに対応するデータ(たとえば位置、日付/時間、プロファイル、カテゴリ、またはその任意の組み合わせ)がデータベースから検索される。1つの実施形態において、選択された動物に関連するエリアおよびデータ範囲の少なくとも1つの選択が受信される。動作703において、検索されたデータに基づいて、選択されたエリアおよびデータ範囲内の選択された動物の移動を示す1つ以上の経路を含むマップが生成される。1つの実施形態において、動物がエリア外に移動すると、通知が生成され、ユーザに送信される。
【0124】
図8は、1つの実施形態に係る、動物の移動を示すマップ800を示す図である。マップ800は、動物の位置を位置座標(たとえばx-y座標)801で示す。図8に示すように、動物は、たとえば群れ802、群れ803、および群れ804などの群れに分類される。マップ800は、以下で更に詳しく説明するように、エリア内での動物(たとえば動物805および動物806)の移動を示す経路807、経路808、経路809、経路811、および経路812を含む。
【0125】
たとえば、保護地域内の個々の動物を監視するシステムは、たとえばナミビアのElephant Human Relations Aid(EHRA)などの自然保護団体や、他の自然保護団体のために用いられ得る。システムは、エリア内に何頭の固有動物(たとえばデザートアフリカゾウ、または他の固有動物)がいるか、および個々の動物および群れの移動経路がたとえばGoogle Maps(登録商標)などのマップ上にどのように重なるかを確実に決定するために用いられ得る。1つの実施形態において、システムは、警備隊員およびボランティアによって収集されたGPSタグ付きのデータおよび写真を使用する。他の実施形態において、システムは、動物識別を自動化するために画像認識を含む。たとえばゾウの場合、固有識別特徴は、牙、耳、顔、尾、および足跡を含んでよい。
【0126】
一般に、EHRAは、ナミビアのウグブ川から北におよそ0~100km、海から東に0~100kmの地域で活動する。自然保護団体の目的は、砂漠の環境に適応したゾウの固有種であるデザートアフリカゾウなどの固有動物を保護し、それらがエリア内で自由に動き回り続けることができるようにすることである。この目的を達成するために、EHRAは、エリア内の農民や集落がゾウを捕獲しないように、彼らの家庭および経済的利権を守ろうとしている。エリア内に残っているゾウの数を記録するために、ナミビア政府および保護組織のための報告書が作成されている。最近の政府報告書では、ゾウの数は数百頭であると述べられているが、現在、残っている数は約30頭である。この過大推定の理由の1つは、エリア周囲の複数の保護局が観察したゾウの数を提出し、その結果が集計されたことである。ただし、ゾウは1つのエリアから別のエリアに動き回るため、同じゾウが複数回カウントされる。進行中の保護対策により、ゾウが地域内を自由に動き回りながら、ゾウの数が再び増加する可能性がある。
【0127】
保護地域内の個々の動物を監視するシステムは、以下の機能のうちの1つ以上を提供するために用いられ得る。
1.保護地域内の固有動物の数の正確な推定を可能にする。
2.1つ以上の動物の移動パターンを示すレポートを生成する。
3.多くのエリアで警備隊員による野生生物の追跡を可能にする。
システムは、自然保護団体のウェブサイト(たとえばEHRAウェブサイト)においてオンラインでアクセス可能であってよい。
仕様1
【0128】
1つの実施形態において、データは、各ゾウまたは他の動物の居場所のGPS位置を記録する保護団体(たとえばEHRA)のために働く警備隊員によって生成される。警備隊員は、各動物(たとえばゾウまたは他の動物)の固有マーキングを識別するために学習しており、動物の固有IDを位置情報と共に含めることができる。
【0129】
1つの実施形態において、約10年にわたる警備隊員からのデータがXLSスプレッドシートに記録されている。これらのXLSスプレッドシートは、データベースにインポートされ得る。
【0130】
1つの実施形態において、警備隊員およびボランティアによって記録された新たなデータは、GPXフォーマットでGPSウェイポイントとして格納される。1つの実施形態において、ウェイポイントの記述は、動物IDを含む。動物IDが利用可能でない場合、データは、未分類バケツに格納され得る。1つの実施形態において、ウェイポイントは、写真にも関連付けられる。
【0131】
1つの実施形態において、データベースは、ウェブインタフェースを介して、1つ以上の動物、地域、および日付範囲を選択することによって問合せされる。1つの実施形態において、動物は、繁殖群に配置されるので、繁殖群全体が選択されてもよい。動物の各々が指定された時間枠にわたり移動した場所を示す一連の様々な色の線を示すマップ800が生成され得る。1つの実施形態において、マップ上の線(たとえば経路807)によって表される動物個体805のIDを示すために、色見本が生成される。1つの実施形態において、マップ800は、Google Map(登録商標)、Yahoo(登録商標)マップ、または他のマップ上に生成される。
【0132】
1つの実施形態において、各動物について、動物の固有特徴、たとえば動物の顔、牙、胴体、および尾を描写する写真のセットを含むプロファイルが作成される。1つの実施形態において、動物の足跡の写真もプロファイルに含まれる。1つの実施形態において、プロファイルは、その動物IDに関連付けられた動物の全ての観測例も含む。1つの実施形態において、マップ上の動物の経路(たとえば経路807)を示す各色付き線は、その動物のプロファイルを示すためにクリック可能である。
【0133】
1つの実施形態において、動物は、1頭の単独動物または動物のグループであってよい繁殖群に分類される。1つの実施形態において、この動物のクラスタ化は、編集権限を有するユーザによって作成され、編集可能である。1つの実施形態において、マップ上に描かれた線は、繁殖群にカテゴリ分けされ、各群れは、たとえば実線、破線、一点鎖線、点線、または他のスタイルなど、様々な線スタイルで表される。凡例に付記された線スタイルをクリックすることによって、ユーザは繁殖群に移動し、その群れの全ての動物が列挙される。全ての動物プロファイルは、その動物の繁殖群へのリンクを含む。
【0134】
1つの実施形態において、IDが利用可能ではない動物の居場所のために、マップ上に個別のドットセットが記録される。これらのドットは、たとえば動物IDの追加のために情報を編集することができるようにクリック可能である。
【0135】
1つの実施形態において、データベースは、コンテンツ管理システム、たとえばJoomla(登録商標)、または他のコンテンツ管理システムに実装され得る自然保護団体ウェブサイト上のタブから問合せされる。1つの実施形態において、自然保護団体ウェブサイトは、Joomla(登録商標)に実装されたEHRAである。これには、密猟者による無許可のアクセスを防ぐためにパスワードアクセスが必要である。
【0136】
1つの実施形態において、データベースは、たとえば写真の追加または削除、各居場所に関連するデータの変更、動物の繁殖群へのグループ化、および特定の居場所に関連する動物IDの変更など、特定の動物に関連する全ての情報を含めて、編集権を有するユーザのためのウェブインタフェースを介して手作業で編集可能である。1つの実施形態において、データベースは、2~6か月ごとに保存され、古いバージョンが検索可能である。
仕様2
【0137】
1つの実施形態において、マップ800は、たとえば水場、井戸、および特定の農場などの重要な特定の位置を含むために編集可能である。1つの実施形態において、たとえば植生などの特定の特徴に関して指定され得るマップ上の地域がマップ上に描かれる。1つの実施形態において、繁殖群は、個々の動物系統のグループの互いの近接度を考察するクラスタ化アルゴリズムによって自動的に生成される。
【0138】
1つの実施形態において、撮影された動物の写真は、画像認識機械学習技術を用いて、動物のプロファイル内の写真と自動的に比較される。警備隊員は、可能であれば、居場所を記録する際に動物の写真を撮ることを求められる。これらの写真は、警備隊員によって提供された動物IDが正しいことを検証するために使用される。画像認識は、たとえば各々が固有IDを有する約1500の動物の写真を含むElephants Alive(登録商標)によるデータベースなどのデータベースを用いて試験され得る。1つの実施形態において、画像認識は、異なる照明(影/太陽)、異なる設定(暗い/明るい)、動物の耳の異なる角度などで動作する。1つの実施形態において、画像認識は、動物のマーキングが変更されると、任意の動物に関して再設定可能/再訓練可能である。画像認識機能は、撮影された画像の種類の正確な指定(たとえば顔の正面、または横から見た耳)を含んでよい。
【0139】
1つの実施形態において、システムは、動物が、その動物の予想移動パターンから遠く離れた場所で目撃されると、データベースに入力された自動動物IDまたはデータに基づいて、通知(たとえばフラグ)を提供する。
【0140】
1つの実施形態において、たとえばエリア内の保護局のボランティアは、動物の写真を撮影し、データベースに提出可能な居場所を記録するために、スマートフォンアプリを利用可能である。
【0141】
図9は、1つの実施形態に係る、保護地域境界を監視する方法900のフローチャートである。動作901において、保護地域境界は、1つ以上のセンサを用いて画像を捕捉するために走査される。1つの実施形態において、保護地域境界は、1つ以上のセンサに結合された衛星望遠鏡境界保護メカニズムを用いて走査される。1つの実施形態において、1つ以上のセンサは、1つ以上のLiDARセンサ、レーダセンサ、超音波センサ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、他のセンサ、またはその任意の組み合わせを含む。動作902において、違法の境界越えが画像から識別される。動作903において、以下で更に詳しく説明するように、違法の境界越えに関する通知が生成される。
受動感知
【0142】
1つの実施形態において、保護地域境界を監視するシステムは、エリア境界を違法に越える人間を検出するために衛星望遠鏡に結合された1つ以上のカメラを備える境界保護メカニズムを含む。1つの実施形態において、カメラは、IR画像内の人間を識別するために1画素あたり10cmの解像度を有する赤外線(IR)カメラである。1つの実施形態において、カメラは、耐放射線IRカメラである。カメラ望遠鏡システムは、人間検出のために約1平方kmをカバーする約100MPの写真を撮影する。この解像度は、たとえばCanonのDSLRカメラなど、放射線強化ではないカメラでも利用可能である。100MPは、人間検出のために約1平方kmをカバーする。たとえば南アフリカにあるクルーガー国立公園自然保護区は、モザンビークとの約300kmの国境を有する。1つの実施形態において、0.2秒ごとに写真を撮影することにより、毎分1枚の写真で境界の全区間がカバーされる。受動IRビジュアルは、雲を透かして見ることが容易ではない場合がある。
能動感知
【0143】
他の実施形態において、保護地域境界を監視する能動感知システムは、1つ以上のLiDARセンサを備える。能動感知システムは、受動感知よりも高い電力ペイロードを用いる。一般的に、LiDARセンサは、散乱レーザビームで標的を照射し、戻り時間によって距離を測定する。狭小ビームは、高い解像度で物理的特徴をマッピングする。1つの実施形態において、30cm以上の解像度でエリアの約600メートル四方のインスタントスナップショットをシングルパスにおいて3000メートルで捕捉するために、1つ以上のLiDARセンサが使用される。1つの実施形態において、雲を貫通するように周波数が選択される。LiDARセンサは、木の葉も貫通し得る(たとえばライダデータフィルタリングおよび森林研究(TIFFS)ソフトウェアは、たとえば建物、電線、飛行中の鳥などの非植生データを検出する)。1つの実施形態において、保護地域境界を監視するシステムは、レーザと、レーザに結合され、境界が交差するエリアで訓練された望遠鏡検出システムとを含む。
能動ノイズキャンセリング
【0144】
図11は、1つの実施形態に係る、スピーカ振幅および位相を決定するための能動ノイズキャンセルのシミュレーションのためのドローンセットアップ1120を示す。ドローンをより静かにするための能動ノイズキャンセルのための方法が説明される。1つの実施形態において、能動ノイズキャンセルのための方法は、ドローンの騒音の卓越モードまたは周波数を用いるが、当業者は、卓越モードの高調波に対処するように方法を拡大することもできる。この方法は、ドローンエンジンまたはロータの各々によって生じる音信号を複製することを含む。たとえばプロペラ1121などの4つのプロペラは、正方形の角に2d離間して配置される。この方法は、半径rの球面における平均雑音振幅を最小限にしようとするものであり、この球面の2次元円形輪郭のみが図11においてx-y平面上に示される。デカルト座標x、y、およびzは、図11の左上に示される。
【0145】
1つの実施形態において、ロータの各々の位置に4つのスピーカが配置される。他の実施形態において、たとえば小さな円1122で示される正方形の中心など、4つのロータの位置の近くに単一のスピーカが配置される。以下のシミュレーションによって示すように、能動ノイズキャンセリング技術は、スピーカが音の波長λに対してロータと密接して並置された時、すなわちλ>>dである時に機能する。
【0146】
1つの実施形態において、各スピーカは、オーディオ信号を記録しデジタル化するマイクロフォンと並置される。その後、信号は、入射信号と180度位相がずれるように、または入射信号の反転を生成するように位相調整され、調整された振幅でスピーカから放送される。放送されるオーディオ信号の位相調整は、マイクロフォンの音の入射から、音のデジタル化、信号の処理、およびスピーカからの反転音信号の出力までの任意の処理遅延を考慮に入れる必要がある。
【0147】
他の実施形態において、特定の周波数でエンジン/ロータの各々によって生成された信号は、事前に知られており、スピーカまたは複数のスピーカは、周波数およびロータのピッチまたは角度に基づいて事前に決定されたキャンセル信号を出力する。
【0148】
概念を説明し、シミュレーションによって実施化するために、方法は、スピーカが正方形の中心に位置すること、および各ロータが単一のトーンを出力すること、または支配的なトーンがアドレスであり、第2、第3、またはそれ以上の高調波は存在しないことを前提とする。以下のMATLAB(登録商標)コードは、中央スピーカによって出力されたトーンの最適な振幅および位相を見出すことによってロータの雑音を効果的に打ち消す方法を示す。最初、コードは、半径rの球面における雑音振幅の平均を最小にするための信号の振幅および位相を計算する。次に、コードは、辺の長さが2rである正方形上のx-y平面に生成された雑音の振幅を、最適なキャンセル信号がある場合とない場合とで比較する。次に、コードは、辺の長さが2rである正方形上のx-z平面に生成された雑音の振幅を、最適なキャンセル信号がある場合とない場合とで比較する。
【0149】
ロータ1~4の各々が3次元ベクトルr_1、2_2、r_3、r_4によって示される位置にあると考える。音速がcであり、ロータの周波数がfである場合、音の波長は、λ=c/fで求めることができる。本開示の読了後、当業者には、気圧および湿度を考慮して各位置における音速cを決定することと共に、スピーカから信号を送信し、同期されたクロックによって駆動するマイクロフォンでの信号受信時間を測定することによって、経験的にcを測定することも可能であることにより、どのようにこの方法を調整可能であるかが明らかである。波長λの信号のスカラー波数をk=2π/λとする。全てのロータが互いに
【数12】
の角位相にあり、1に正規化された振幅を有するものとする。球面r上のある点において、全てのロータから発出する音信号は、複素数表記を用いて以下のように記述され得る。
【数13】
その後、音の振幅は以下のように求められ得る。
【数14】
【0150】
この方法は、振幅Aおよび位相pのキャンセル信号を説明し、これは、座標系の原点
【数15】
の正方形の中心にあるスピーカから発出されると仮定される。次に、補償信号は、以下のように記述され得る。
【数16】
また合成信号の振幅は、以下のように記述され得る。
【数17】
この式は、以下のMATLAB(登録商標)シミュレーションの基礎を成し、この方法は、最適な振幅Aおよび位相pを選択することによって、半径Rの球面における信号の平均振幅を最小化する。ただし、次のように考えることで、球面上の合計雑音電力を同様に最適化することができる。
【数18】
【0151】
一例として、ドローンのロータが約6000rpmの速度で回転しており、ロータが約0.3メートル離間している場合、半径約10mの球面上の平均振幅を最小にするために、以下のMATLAB(登録商標)コードを用いて、この方法により、波長λ<<dの場合の4つのロータの累積効果を打ち消すためにA=3.71が求められ、これは4に近い。またこの方法により、信号の反転のために、p=3.14も求められ、これはπに近い。
【0152】
図12Aは、1つの実施形態に係る、補償信号1200がない場合の、球面座標角ファイおよびシータの関数としての、球面上の信号のメッシュプロット振幅を示す。図12Aは、球面上のlog|z(r,t)|のメッシュプロットである。図12Bは、1つの実施形態に係る、A=3.71およびp=3.14の概ね最適な補償信号がある場合(1210)の、球面座標角ファイおよびシータの関数としての、球面上の信号のメッシュプロット振幅を示す。図12Bは、球面上のlog|z(r,t)|のメッシュプロットである。この例におけるパラメータに関して、球面上の平均振幅は、0.3712から0.0187まで減少し、20*log10(0.3712/0.0187)=25.96dBの減少であった。
【0153】
図13Aおよび図13Bは、1つの実施形態に係る、それぞれ概ね最適な補償信号がない場合(1300)およびある場合(1310)の、原点を中心とした辺の長さが20mの正方形上のx-y平面における音振幅のメッシュプロットを示す。この例におけるパラメータに関して、正方形表面上の平均振幅は13.31dB減少した。図13Aは、x-y平面上のlog|z(r,t)|のメッシュプロットである。図13Bは、x-y平面上のlog|z(r,t)|のメッシュプロットである。
【0154】
図14Aおよび図14Bは、1つの実施形態に係る、それぞれ概ね最適な補償信号がある場合(1400)およびない場合(1410)の、原点を中心とした辺の長さが20mの正方形上のx-z平面における音振幅のメッシュプロットを示す。図14Aは、x-z平面上のlog|z(r,t)|のメッシュプロットである。図14Bは、x-z平面上のlog|z(r,t)|のメッシュプロットである。この例におけるパラメータに関して、正方形表面上の平均振幅は24.42dB減少した。
【0155】
本開示の読了後、当業者には、異なるロータが異なるピッチで、異なる振幅の音を生成する場合、この方法がどのように調整され得るかが明らかである。また、本開示の読了後、異なる速度で動くロータについてこの方法がどのように調整され得るかも明らかである。1つの実施形態において、スピーカは、異なる角周波数でロータの各々から到来する信号を打ち消すために、第2、第3、および各支配的なトーンの高い高調波に対処するために、個別のトーン、または個別のマルチトーン信号を出力するように構成される。1つの実施形態において、スピーカによって出力される多数の異なる周波数の異なる信号を有するのではなく、ロータの制御法則は、何らかの安定した飛行状態において、全てのロータが同じ周波数で回転するように設計され得る。この場合、ドローンの動きは、ロータ間で異なる周波数によってではなく、ピッチまたは角度およびロータの均一な周波数変化によって制御され得る。一般に、ドローンを可能な限り緩慢に回転させ、可能な限りスピーカを各騒音源に近付けることが望ましい。本明細書で説明される基本概念を変更することなく、能動ノイズキャンセリングアプローチの多数の変形例が可能である。
シミュレーション用のMATLAB(登録商標)コードの例
【0156】
【数19】
【0157】
図10は、1つの実施形態に係る、データ処理システム1000のブロック図である。データ処理システム処理1000は、図1~9および図11図12A図12B図13A図13B図14A、および図14Bに関して本明細書で説明されるように、野生生物を保護し遠隔野生生物観光を可能にする方法を行うように構成された任意のデータ処理システムを表す。代替実施形態において、データ処理システム1000は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、またはインターネットで他のマシンに接続(たとえばネットワーク化)され得る。データ処理システム1000は、クライアントサーバネットワーク環境におけるサーバまたはクライアントマシンの能力で、またはピアツーピア(または分散型)ネットワーク環境におけるピアマシンとして動作してよい。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、データ処理システム1000に結合される。少なくともいくつかの実施形態において、ドローンは、データ処理システム1000の少なくとも一部を含む。一例において、ドローンは、ネットワークを介して他のマシンまたはドローンに通信してよい。
【0158】
少なくともいくつかの実施形態において、データ処理システム1000は、1つ以上の機械制御システム(不図示)(たとえばモータ、ステアリング制御、ブレーキ制御、スロットル制御など)と、エアバッグシステム(不図示)とを備える。少なくともいくつかの実施形態において、システム1000は、様々な特徴および機能(たとえばドローン運転決定)を行い、ユーザのためにディスプレイデバイスにグラフィックユーザインタフェース(GUI)を提供するためにソフトウェア命令を実行するように構成される。1つの実施形態において、GUIは、入力および出力機能を有するタッチスクリーンである。1つの実施形態において、GUIは、スピーカ(単数または複数)1034および表示システムを介してオーディオ(他の)コンテンツの再生をユーザに提供する。システム1000の1つ以上のプロセッサは、1つ以上のセンサ1032およびカメラ1036からの入力を受信することに少なくとも部分的に基づいてドローンの動作に関する様々な特徴および機能を行う。1つの実施形態において、1つ以上のセンサ1032は、1つ以上のLiDARセンサ、1つ以上のレーダセンサ、1つ以上の超音波センサ、1つ以上のグローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、追加のセンサ、またはその任意の組み合わせを含む。
【0159】
データ処理システム1000は更に、ネットワークインタフェースデバイスを含んでよい。データ処理システム1000は更に、周波数シフトを提供し、受信RF信号をベースバンドに変換し、ベースバンド送信信号をRFに変換する無線周波数(RF)トランシーバを含んでよい。一部の説明において、無線トランシーバまたはRFトランシーバは、たとえば変調/復調、符号化/復号、インタリーブ/デインタリーブ、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、サイクリックプレフィックス添付/除去、および他の信号処理機能などの他の信号処理機能を含むことが理解され得る。
【0160】
少なくともいくつかの実施形態において、データ処理システム1000は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、サーバ、ネットワークルータ、スイッチまたはブリッジ、またはデータ処理システムによって行われる動作を指定する命令のセットを(順次または他の方法で)実行することが可能な任意のマシンであってよい。また、単一のデータ処理システムのみが図示されるが、「データ処理システム」という用語は、本明細書で説明される方法論のいずれか1つ以上をおこなうために命令のセット(または複数のセット)を個々にまたは共同で実行するデータ処理システムの任意の集合を含むと見なされるものとする。
【0161】
プロセッサ1004は、たとえばマイクロプロセッサ、中央処理ユニット、または他の処理デバイスなどの1つ以上の汎用処理デバイスを表す。より具体的には、プロセッサ1004は、複合命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令後(VLIW)マイクロプロセッサ、他の命令セットを実装するプロセッサ、または命令セットの組み合わせを実装するプロセッサであってよい。プロセッサ1004は、たとえば特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサなどの1つ以上の専用処理デバイスであってもよい。プロセッサ1004は、図1~9に関して本明細書で説明される動作を行うための処理論理を制御するように構成される。
【0162】
データ処理システム1000は、複数の構成要素を含んでよい。1つの実施形態において、これらの構成要素は、1つ以上のマザーボードに取り付けられる。代替実施形態において、これらの構成要素は、マザーボードではなく単一のシステム音チップ(SoC)ダイ上に製造される。データ処理システム1000内の構成要素は、集積回路ダイ1002と、少なくとも1つの通信チップ1008とを含むが、これに限定されない。いくつかの実装において、通信チップ1008は、集積回路ダイ1002の一部として製造される。集積回路ダイ1002は、プロセッサ1004と、たとえば埋め込み型DRAM(eDRAM)またはスピントランスファートルクメモリ(STTMまたはSTTM-RAM)などの技術によって提供され得る、キャッシュメモリとして使用されることが多いオンダイメモリ1006とを含んでよい。
【0163】
データ処理システム1000は、マザーボードに物理的および電気的に結合され、またはSoCダイ内に製造されてもよく、そうでなくてもよい他の構成要素を含んでよい。これらの他の構成要素は、揮発性メモリ1010(たとえばDRAM)、不揮発性メモリ1012(たとえばROMまたはフラッシュメモリ)、グラフィック処理ユニット1014(GPU)、デジタル信号プロセッサ1016、暗号プロセッサ1042(ハードウェア内で暗号アルゴリズムを実行する専用プロセッサ)、チップセット1018、アンテナ1022、ディスプレイまたはタッチスクリーンディスプレイ1024、タッチスクリーンコントローラ1026、バッテリ1020または他の電源、電力増幅器(PA)1044、グローバルポジショニングシステム(GPS)デバイス1028、コンパス1030、システムによる消費電力を測定する電力センサ、動きセンサ、位置センサ、または他のセンサを備えてよい1つ以上のセンサ1032、1つ以上のスピーカ1034、1つ以上のカメラ1036、ユーザ入力/出力デバイス1038(たとえばキーボード、マウス、スタイラス、タッチ入力、音声起動デバイス、スピーカのセットなど)、および大容量記憶デバイス1040(たとえばハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)など)を含むが、これに限定されない。1つの実施形態において、1つ以上のセンサ1032は、図1~9に関して上述したようなセンサのセットを備える。
【0164】
通信チップ1008は、データ処理システム1000との間のデータ転送のための無線通信を可能にする。「無線」という用語およびその派生語は、非固体媒体を介した変調電磁放射の使用によってデータを通信し得る回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネルなどを説明するために使用され得る。この用語は、関連するデバイスが配線を含まないことを示すものではないが、いくつかの実施形態では含まない場合もある。通信チップ1008は、Wi-Fi(IEEE802.11群)、WiMAX(IEEE802.16群)、IEEE802.20、ロングタームエボリューション(LTE)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth、その派生物、ならびに3G、4G、5G、およびそれ以上に指定された他の任意の無線プロトコルを含むがこれに限定されない多数の無線規格またはプロトコルのいずれかを実装してよい。データ処理システム1000は、複数の通信チップ1008を含んでよい。たとえば、第1の通信チップ1008は、たとえばWi-FiおよびBluetoothなどの短距離無線通信専用であってよく、第2の通信チップ1008は、たとえばGPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、Ev-DO、他などの長距離無線通信専用であってよい。
【0165】
「プロセッサ」という用語は、レジスタおよび/またはメモリからの電子データを処理し、電子データを、レジスタおよび/またはメモリに格納され得る他の電子データに変換する任意のデバイスやデバイスの一部を指してよい。
【0166】
様々な実施形態において、データ処理システム1000は、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラブックコンピュータ、スマートフォン、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ウルトラモバイルPC、モバイルフォン、デスクトップコンピュータ、サーバ、プリンタ、スキャナ、モニタ、セットトップボックス、娯楽用制御ユニット、デジタルカメラ、ポータブル音楽プレーヤ、またはデジタル映像レコーダであってよい。更なる実装において、データ処理システム1000は、データを処理する他の任意の電子デバイスであってよい。
【0167】
大容量記憶デバイス1040は、本明細書で説明される方法論または機能のいずれか1つ以上を具体化する1つ以上の命令セット(たとえばソフトウェア)が格納された機械アクセス可能記憶媒体(より具体的にはコンピュータ可読記憶媒体)1045を含んでよい。ソフトウェアは、データ処理システム1000による実行中、メモリ1010、メモリ1012、メモリ1006内、および/またはプロセッサ1004内に全体的にまたは少なくとも部分的に存在してもよく、オンダイメモリ1006およびプロセッサ1004も機械可読記憶媒体を構成する。ソフトウェアは更に、ネットワークインタフェースデバイスを介して送信または受信され得る。
【0168】
機械アクセス可能記憶媒体1045は、典型的な実施形態において単一の媒体として示されるが、「機械可読記憶媒体」という用語は、1つ以上の命令セットを格納する単一の媒体または複数の媒体(たとえば集中または分散型データベース、および/または関連するキャッシュおよびサーバ)を含むと見なされるべきである。「機械可読記憶媒体」という用語は、機会によって実行するための命令セットを格納または符号化することが可能であり、機械に、本発明の方法論のいずれか1つ以上を行わせる任意の媒体を含むとも見なされるべきである。したがって「機械可読記憶媒体」という用語は、ソリッドステートメモリ、ならびに光学および磁気媒体を含むが、これに限定されないものと見なされる。
【0169】
以下の例は、更なる実施形態に関する。
【0170】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよい。
【0171】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよく、ユーザは、特定の割当て時間に対して予約および/または支払いし、その後、この割当て時間に対して、アプリケーションサーバによってドローンの制御を付与される。
【0172】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよく、アプリケーションサーバは、個人が、写真撮影または他の手段によって識別する種または個々の生物の数および/または種類に基づいてスコアを付けられるゲームを可能にする。
【0173】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよく、写真撮影または映像録画された種または動物を分類するために、自動画像認識または人間のレビュアーが用いられる。
【0174】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよく、写真撮影または映像録画された種または動物を分類するために人間のレビュアーが用いられ、レビューされたデータは、画像から種または個々の動物を自動的に分類するために深層学習ニューラルネットワークを訓練するために使用される。
【0175】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよく、ドローンは、位置特定機能を含み、特定の境界から出ること、または特定の高度より下または上に行くことができないようにジオフェンスされる。
【0176】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよく、ドローンは、割当て時間または残存電力に関して監視され、自動飛行または第三者による飛行によって再充電のために基地局に戻される。
【0177】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよく、自然観覧アプリケーションは、ヘリウムバルーンがドローンに取り付けられ、効果的に重量を低減し、飛行時間を延長すること、たとえばより大きなプロペラまたは異なる周波数で回転するプロペラを用いるドローンなどによって、ドローンが動物を阻害しないように静音性を高くされること、ドローンが、ドローンから発する音の弱め合い干渉を生成するように設計された音を放送する1つ以上のスピーカを含むこと、ドローンが生物を傷付けないように軽量メッシュなどの保護材料で取り囲まれていること、ドローンが自然環境に溶け込むように緑色や青色などの色で塗装されていること、ドローンが、ユーザが動物の発する音やマイクロフォンが向けられた方向からの音を聞くことを可能にする指向性マイクロフォンを含むこと、ドローンが、発砲音を識別可能なオーディオ認識ソフトウェアと共に各ドローンにマイクロフォンをふくみ、たとえばGPSなどの標準クロックとマイクロフォンとの併用により、複数のドローンが発砲の位置を三角測量することが可能であること、ドローンが、自動障害物回避のための画像処理および飛行制御を備えること、および/または、ドローンおよび/またはドローン充電ステーションが、充電のためにドローンの自動ドッキングを可能にする機器を備えることのうちの1つ以上に従ってドローンが増強されることによって可能になる。
【0178】
野生生物の遠隔観覧のためのシステムは、インターネットを介して遠隔制御される1つ以上のカメラ付きドローン(または飛行船)のセットまたは1つ以上のカメラのセットと、遠隔にいる個人またはグループがドローンおよび/またはカメラにログオンすることを可能にし、ドローンの飛行および/またはカメラの方向およびズームを制御するためのコマンドを発行し、ユーザがカメラに映るものを目視して様々な種の動物や植物を識別することを可能にするウェブユーザインタフェースを有効化するアプリケーションサーバと、ドローンをアプリケーションサーバに接続する50mを超える範囲の無線構成要素を有する通信システムとを備えてよく、自然観覧アプリケーションは、たとえば政府が発行した身分証明書などのユーザの身元情報を収集し、これらの身元を検証して、たとえば密猟などの違法行為のためのシステムの使用を防ぐこと、たとえば動物が射撃されることなどの特定の出来事の領域内でカメラを視聴していた全てのユーザを識別し、それらのユーザに連絡を取ること、ユーザが不審な人間や行為の目撃を記録し、たとえば密猟などの違法行為を防止するために保護局にメッセージを送信することが可能なシステム、ユーザが自身の位置を確認し、および/または特定の種または個々の生物を目撃した位置をマークすることが可能なマップ、目撃され得る種についてユーザが学ぶための教材、システム上で時間を予約するユーザからの収益を、生物が維持および管理されている保護局と分配するプロセス、たとえばワシは5点、スズメは1点など、特定の種が他の種とは異なるスコアでユーザに付与されるシステム、種が目撃された頻度に基づいて種のスコアを計算するためのシステム、進行中のメンテナンスのためにドローンの位置および/または状態に関してアプリケーションサーバが保護局の地上職員と通信するシステム、ユーザが、たとえば特定の動物の移動パターンを作成することによって動物の研究に貢献することを可能にするシステム、不審な人間のいる位置に地上職員が到着し得るまで、ユーザがドローンを制御してたとえば密猟者の可能性などの不審な活動を追跡することを可能にするシステムといった特徴の機能のうちの1つ以上を提供するアプリケーションサーバによって可能になる。
【0179】
上記明細書において、特定の典型的な実施形態が説明された。これらの実施形態には、以下に示す特許請求の範囲に記載された広範な主旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正が加えられ得ることが明らかである。したがって本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮すべきである。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
【国際調査報告】