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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-19
(54)【発明の名称】リファイナのためのブレード要素
(51)【国際特許分類】
   D21D 1/30 20060101AFI20230612BHJP
【FI】
D21D1/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568481
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(85)【翻訳文提出日】2022-11-09
(86)【国際出願番号】 FI2021050354
(87)【国際公開番号】W WO2021229153
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】20205482
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515183610
【氏名又は名称】バルメット テクノロジーズ オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ロイヤス,マルコ
(72)【発明者】
【氏名】ルオラ,ヴィッレ
【テーマコード(参考)】
4L055
【Fターム(参考)】
4L055BB03
4L055CA16
4L055CB14
4L055EA15
4L055FA22
4L055FA23
4L055FA30
(57)【要約】
繊維材料を精錬するリファイナ(1)のためのブレード要素(4,8)および繊維材料を精錬するためのリファイナ(1)。ブレード要素(4,8)は、精錬されるべき繊維材料の給送に向かって方向付けられるべき第1の端縁(18)および精錬された繊維材料の排出に向かって方向付けられるべき第2の端縁(19)と、ブレードバー(16)と、それらの間のブレード溝(17)とを含む、精錬表面(5,9)とを含む。精錬表面(5,9)は、ブレード要素(4,8)の精錬表面(5,9)に沿って延在し且つ精錬表面(5,9)に沿う繊維材料の流れを均等化するために多数のブレードバー(16)および多数のブレード溝(17)と交差する、少なくとも1つの等化ポケット(23)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維材料を精錬するリファイナのためのブレード要素であって、
精錬されるべき前記繊維材料の給送に向かって方向付けられるべき第1の端縁および精錬された繊維材料の排出に向かって方向付けられるべき第2の端縁と、
ブレードバーと、該ブレードバーの間のブレード溝とを含む、精錬表面と、を含み、
前記精錬表面は、当該ブレード要素の前記精錬表面に沿って延在し、前記精錬表面に沿う前記繊維材料の流れを均等化するために多数のブレードバーおよび多数のブレード溝と交差する、少なくとも1つの等化ポケットを含み、該等化ポケットは、ブレードバーからの第1の端で開始し、1つ以上のブレードバーおよび/またはそれらの全てと交差するその/それらの隣接するブレード溝に亘って延在し、別のブレードバーへの第2の端で終端し、
前記等化ポケットの長手方向が、前記ブレードバーの方向から、前記ブレードセグメントの長手方向から、並びに前記ブレードセグメントの前記長手方向に対する法線方向から逸脱するように配置されることを特徴とする、
ブレード要素。
【請求項2】
前記精錬表面は、少なくとも2つの連続的に且つ実質的に対応して方向付けられる等化ポケットの少なくとも1つのシリーズを含み、前記等化ポケットの各シリーズは、前記精錬表面の少なくとも一部分に亘って延在するように構成され、前記等化ポケットの各シリーズにおける前記少なくとも2つの連続的に配置される等化ポケットの端が、少なくとも1つのブレードバーによって互いに分離されることを特徴とする、請求項1に記載のブレード要素。
【請求項3】
前記少なくとも2つの等化ポケットの前記シリーズは、当該ブレード要素の長手方向に対する法線方向から逸脱する角度で、前記精錬表面に配置されることを特徴とする、請求項2に記載のブレード要素。
【請求項4】
当該ブレード要素は、当該ブレード要素を前記リファイナ内に装着するための特別な意図された向きを有し、その向きで、前記ブレードバーおよび前記ブレード溝は、当該ブレード要素の前記第2の端縁に向かう前記繊維材料の前記流れを促進する角度で、前記リファイナのロータの意図される回転方向に対して配置されることを特徴とする、請求項1~3のうちのいずれか1項に記載のブレード要素。
【請求項5】
前記等化ポケットは、第1の端と、第2の端とを有し、
前記等化ポケットの容積は、前記等化ポケットの前記第1の端から前記等化ポケットの前記第2の端に向かって減少するように構成されることを特徴とする、
請求項1~4のうちのいずれか1項に記載のブレード要素。
【請求項6】
前記等化ポケットの幅および深さのうちの少なくとも1つは、前記等化ポケットの前記容積を前記等化ポケットの前記第1の端から前記等化ポケットの前記第2の端に向かって減少させるために、前記等化ポケットの前記第1の端から前記等化ポケットの前記第2の端に向かって減少するように構成されることを特徴とする、請求項5に記載のブレード要素。
【請求項7】
前記等化ポケットの前記幅および前記深さのうちの少なくとも1つは、前記等化ポケットの前記第1の端から前記等化ポケットの前記第2の端に向かって動的に減少するように構成されることを特徴とする、請求項5または6に記載のブレード要素。
【請求項8】
前記等化ポケットは、前記等化ポケットの前記第1の端が、前記等化ポケットの前記第2の端よりも当該ブレード要素の前記第1の端縁により近いように、当該ブレード要素の前記第1の端縁および前記第2の端縁に対してある角度で配置されることを特徴とする、請求項5~7のうちのいずれか1項に記載のブレード要素。
【請求項9】
当該ブレード要素の前記第2の端縁により近いままである少なくとも1つの等化ポケットの容積が、当該ブレード要素の前記第1の端縁により近いままである少なくとも1つの他の等化ポケットの容積よりも小さいように構成されることを特徴とする、請求項1~8のうちのいずれか1項に記載のブレード要素。
【請求項10】
前記等化ポケットは、第1の端と、第2の端とを有し、
少なくとも部分的に当該ブレード要素の前記第2の端縁に向かって前記少なくとも1つの等化ポケットから延びる前記ブレード溝の幅が、前記等化ポケットの前記第1の端から前記等化ポケットの前記第2の端に向かう方向において増大するように構成されることを特徴とする、
請求項1~9のうちのいずれか1項に記載のブレード要素。
【請求項11】
当該ブレード要素は、前記リファイナの精錬要素の完全な精錬表面の一部分を提供するように意図されたブレードセグメントであることを特徴とする、請求項1~10のうちのいずれか1項に記載のブレード要素。
【請求項12】
繊維材料を精錬するためのリファイナであって、請求項1~11のうちのいずれか1項に記載の少なくとも1つのブレード要素を含むことを特徴とする、リファイナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維材料を精錬するリファイナ(精錬機)に関し、特に、繊維材料を精錬するリファイナのためのブレード要素に関する。
【0002】
機械的パルプを製造するために或いは任意の低稠度(low consistency)精錬において使用されるリファイナのような、繊維材料を精錬するリファイナは、典型的には、互いに対向し且つ互いに対して回転する2つの精錬要素を含む、すなわち、一方または両方は回転している。精錬要素は、ブレードバーと、それらの間のブレード溝とを備える、精錬表面を含み、ブレードバーは、精錬されるべき材料を離解して精錬することを意図しており、ブレード溝は、精錬されるべき材料を精錬表面に沿って前方に運ぶことを意図している。精錬要素の精錬表面は、典型的には、それぞれの精錬要素の本体に締結された幾つかのブレードセグメントで形成される。よって、精錬要素の完全な精錬表面は、精錬要素において互いに隣接して締結された幾つかのブレードセグメントの精錬表面で形成される。
【0003】
リグノセルロース材料からパルプを製造する全てのプロセスは、望ましくない品質問題として破片(shives)を生成する。破片とは、調理または機械的処理中に木材を繊維に不完全に分離することによって生成される粒子または繊維の束または木片である。破片は、生成されるパルプの品質を損なうだけでなく、リファイナのような幾つかの処理デバイスの動作も悪化させる。
【背景技術】
【0004】
化学‐熱機械パルプ(CTMP:chemi-thermomechanical pulp)の製造では、低稠度精錬、すなわち、LC精錬の用途が増加している。低稠度において、精錬されるべき材料の稠度(コンシステンシー)は6%未満であり、典型的には、1%~4%の間である。パルプの粒子サイズ分布が非常に広いときに高品質のパルプを製造する問題は、低稠度精錬において、特に破片制御に関して顕著である。破片は、精錬表面を妨げる傾向があり、それによって、精錬された材料の品質およびリファイナの能力(capacity)を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、繊維材料を精錬するリファイナのための新規なブレード要素、および繊維材料を再精錬する新規なリファイナを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、独立項の構成によって特徴付けられる。
【0007】
本発明は、ブレード要素の精錬表面に沿って延在し、精錬表面に沿う繊維材料の流れを均一化する多数のブレードバーおよび多数のブレード溝と交差する、少なくとも1つの均等化ポケット(equalizing pocket)の着想に基づいている。
【0008】
均等化ポケットでは、精錬表面上で精錬される繊維状材料の流れの少なくとも一部分が中断され、精錬表面上でさらに進行する前に均等化する或いは均衡することを可能にする。
【0009】
本発明の幾つかの実施形態は、従属項において開示されている。
【0010】
以下において、本発明は、添付の図面を参照して好適な実施形態によってより詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】円錐リファイナの概略的な側断面図である。
【0012】
図2図1のリファイナにおいて使用されるように適用可能なブレード要素の概略的な平面頂面図である。
【0013】
図3図2のブレード要素の詳細の概略的な平面頂面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
明瞭性の故に、図面は、本発明の幾つかの実施形態を簡略化された方法で示す。同様の参照符号は、図中の同様の符号を示す。
【0015】
図1は、円錐リファイナ1の側断面図を概略的に示しており、リファイナ1は、リグノセルロースを含む木材材料、または、例えば、紙または板紙を製造するために使用されるのに適した別の繊維材料のような、繊維材料を精錬するために使用されることがある。図1に示すリファイナ1は、円錐タイプであるが、ディスクリファイナ、円錐ディスクリファイナ、および円筒リファイナを、ここでの例と同様に使用することができる。一般に、リファイナは、少なくとも1つが回転している少なくとも2つの実質的に対向して位置付けられる精錬要素と、各々の2つの実質的に対向して位置付けられる精錬要素の間に形成される精錬チャンバとを含む。以下では、1つだけの回転可能な精錬要素を備えるリファイナが記載される。
【0016】
図1のリファイナ1は、フレーム2と、静止的な固定された精錬要素3、すなわち、フレーム2で支持されるステータ3(固定子)とを含む。フレーム2は、ステータ3がリファイナ1のフレーム2に締結される別個の本体を備えない限り、ステータ3のための本体を提供する。
【0017】
ステータ3は、ブレードバーと、それらの間のブレード溝とを含む、1つ以上のステータブレード要素4を含む。各々の1つ以上のステータブレード要素4におけるブレードバー及びブレード溝は、それぞれのブレード要素4の精錬表面5を形成する。ステータ3の完全な精錬表面は、ステータ3の全周に亘って延在する単一のステータブレード要素4の精錬表面5で形成されるか、或いはステータ3の全周に亘って延在する完全な精錬表面5が提供されるようにブレードセグメントの形状を有し且つステータ3内で互いに締結される2つ以上のブレード要素4の精錬表面5で形成されるかのいずれかである。後者の場合、各ステータブレードセグメント4の精錬表面5は、ステータ3の精錬表面の一部のみを提供する。明瞭性のために、本明細書では、各々の1つ以上のステータブレード要素4の精錬表面およびステータ3の完全な精錬表面の両方を同じ参照符号5で示す。加えて、同じ参照符号4を用いて、ステータ3のためのセグメント状のブレード要素およびステータ3の全周に亘って延在する単一のブレード要素を示すことがある。
【0018】
リファイナ1は、リファイナ1の回転可能な精錬要素6、すなわち、ロータ6(回転子)をさらに含む。ロータ6は、ハブ7を含む。ロータ6は、ハブ7に支持される1つ以上のロータブレード要素8をさらに含み、各々の1つ以上のロータブレード要素8は、ブレードバーと、それらの間のブレード溝とを含む。各々の1つ以上のロータブレード要素8におけるブレードバー及びブレード溝は、それぞれのブレード要素8の精錬表面9を形成する。ロータ6の完全な精錬表面は、ロータ6の全周に亘って延在する単一のロータブレード要素8の精錬表面9で形成されるか、或いはロータ6の全周に亘って延在する完全な精錬表面9が提供されるようにブレードセグメントの形状を有し且つロータ6内で互いに締結される2つ以上のブレード要素8の精錬表面9で形成されるかのいずれかである。後者の場合、各ロータブレードセグメント8の精錬表面9は、ロータ6の精錬表面の一部分みを提供する。明瞭性のために、本明細書では、各々の1つ以上のロータブレード要素8の精錬表面およびロータ6の完全な精錬表面の両方を、同じ参照符号9で示す。加えて、同じ参照符号8を以下で使用して、ロータ6のためのセグメント状のブレード要素およびロータ6の全周に亘って延在する単一のブレード要素を示すことがある。
【0019】
ロータ6のハブ7は、ロータ6が、例えば、矢印RDの方向おいて、ステータ3に対して回転させられることができるように、シャフト11によって駆動モータ10に接続され、よって、矢印RDは、ロータ6の意図される回転方向5を示している。
【0020】
リファイナ1は、明瞭性のために図1に示していない装填デバイス(loading device)を含んでもよい。装填デバイスは、ステータ3とロータ6との間の精錬ギャップ12、すなわち、精錬チャンバ12のサイズを調整するために矢印Aによって概略的に示すように、シャフト11に取り付けられたロータ6を前後に移動させるために使用されることができ、繊維材料は、実際に精錬される。異なる適用可能な装填デバイスの構造および動作は、一般に、精錬の当業者に知られており、従って、本明細書ではより詳細には開示されない。
【0021】
精錬されるべき繊維材料は、矢印Fによって示す方法において、給送チャネル13を介してリファイナ1に給送される。リファイナ1に給送された繊維材料は、より小さい直径を有する精錬チャンバ12の第1の端12’または給送端12’を通じて精錬チャンバ2に進む。精錬チャンバ12において、繊維材料は、材料に含まれる水が蒸発する間に離解され且つ精錬される。既に精錬された繊維材料は、精錬チャンバ12から、より大きい直径を有する精錬チャンバ12の第2の端12”または排出端12”を通じて、排出チャンバ14内に流れ去り、精錬された材料は、矢印Dによって概略的に示すように、精錬チャンバ1から排出チャンネル15を介して除去される。
【0022】
円錐リファイナに加えて、本明細書に記載する解決策のブレード要素は、ディスクリファイナおよび円筒リファイナならびに円錐部分およびディスク部分の両方を含むリファイナにも適用可能であることが強調される。
【0023】
図2は、ステータ3又はロータ6の精錬表面5、9の一部分を形成するために使用されるように適用可能なブレードセグメント4、8の形態を有し、それにより、必要な数の図2のブレードセグメント4、8をステータ3又はロータ6の周囲の周りに隣接して配置することによって、完全な精錬表面5、9が提供される、ブレード要素4、8の概略的な平面頂面図である。以下に開示するブレード要素の実施形態は、適切な程度、ステータ3またはロータ6の全周35に亘って延在する単一のブレード要素にも適用可能である。図3は、図2のブレード要素の詳細の概略的な平面頂面図である。
【0024】
ブレードセグメント8は、その前面22に、ブレードバー16とそれらの間のブレード溝17とを備える精錬表面5、9を含み、ブレードバー16およびブレード溝17は、セグメント4、8の前面22に沿って延在する。ブレードバー16およびブレード溝17は、長手方向と、その長手方向に実質的に交差する幅方向又は横方向とを有する。ブレードバー16は、精錬されるべき材料を離解し且つ精錬することが意図されており、ブレード溝17は、精錬表面5、9に沿って材料を前方に運ぶことが意図されている。
【0025】
ブレードセグメント4、8は、精錬チャンバ12の第1の端12’に向かって、すなわち、より小さい直径を有する精錬要素3、6の端に向かって方向付けられる内端縁18または第1の端縁18または給送端縁18を含む。精錬されるべき繊維材料は、第1の端縁18を越えて精錬表面5、9に給送または供給される。
【0026】
ブレードセグメント4、8は、精錬チャンバ12の第2の端12”に向かって、すなわち、より大きい直径を有する精錬要素3、6の端に向かって方向付けられる外端縁19または第2の端縁19または排出端縁19を更に含む。精錬された繊維材料は、精錬表面5、9から第2の端縁19を越えて排出される。
【0027】
円錐リファイナおよび円筒リファイナにおいて、ブレードセグメント4、8の内端縁18は、ブレードセグメント4、8の軸方向内端18を提供し、ブレードセグメント4、8の外端縁19は、ブレードセグメント4、8の軸方向外端19を提供し、軸方向内端18から軸方向外端19に向かう方向は、ブレードセグメント4、8の軸方向を提供する。ディスクリファイナにおいて、ブレードセグメントの内端縁は、ブレードセグメントの半径方向内端であり、ブレードセグメントの外端縁は、ブレードセグメントの半径方向外端であり、よって、半径方向内端から半径方向外端に向かう方向は、ブレードセグメントの半径方向を提供する。換言すれば、ブレードセグメント4、8は、図2に示されるように、内端縁18と外端縁19との間に延在する長手方向を有し、概略的に示す矢印LDは、ブレードセグメント4、8の内端縁18から外端縁19まで延びる。ブレードセグメント4、8がリファイナ内に取り付けられるとき、ブレードセグメント4、8の長手方向LDまたはその投影は、円筒リファイナおよび円錐リファイナの場合には、リファイナの軸方向に対して実質的に平行であり、ディスクリファイナの場合には、リファイナの半径方向に対して実質的に平行である。よって、円錐リファイナおよび円筒リファイナに意図されるブレードセグメント4、8について、ブレードセグメント4、8の長手方向LDは、ブレードセグメント4、8の上述の軸方向に対応し、ディスクリファイナに意図されるブレードセグメント4、8について、ブレードセグメント4、8の長手方向LDは、ブレードセグメント4、8の上述の半径方向に対応する。
【0028】
ブレードセグメント4、8は、ブレードセグメント4、8の内端縁18からブレードセグメント4、8の外端縁19まで延びる第1の側縁20又は先導(leading)側縁20をさらに含む。第1の側縁20は、ロータ6の回転中に最初にカウンタブレードセグメントの縁(エッジ)に接触するブレードセグメント4、8の縁である。よって、ロータ6では、それはロータ6の意図される回転方向RDに向かって方向付けられるべきブレードセグメント8の側縁を提供し、ステータ3では、それはロータ6の意図される回転方向RDに対して反対方向に方向付けられるべきブレードセグメント4の側縁を提供する。
【0029】
ブレードセグメント4、8は、第1の側縁20に対向し、ブレードセグメント4、8の内端縁18からブレードセグメント4、8の外端縁19まで延びる、第2の側縁21または後端(trailing)側縁21を更に含む。よって、第2の側縁21は、次に、ロータ6の回転中にカウンタブレードセグメントの縁に最後に接触するブレードセグメント4、8の縁である。従って、ロータ6では、ブレードセグメント8の側縁が、ロータ6の意図された回転方向RDに対して反対方向に向けられるように提供され、ステータ3では、ロータ6の意図された回転方向RDに向かって方向付けられるように提供される。図2の実施形態において、第1の側縁20および第2の側縁21は、まっすぐであるが、それらは、同様に湾曲することもできる。ブレードセグメント4、8の長手方向LDに対して垂直に第1の側縁20と第2の側縁21との間に延びるブレードセグメント4、8の方向は、ブレードセグメント4、8の円周方向CDである。よって、ブレードセグメント4、8の円周方向CDは、ブレードセグメント4、8の長手方向LDに対して法線Nを形成する。
【0030】
内端縁18及び外端縁19は、第1の側縁20及び第2の側縁21と共に、ブレードセグメント4、8の周囲を画定する。
【0031】
ブレードセグメント4、8の精錬表面5、9は、さらに、多数の均等化ポケット23、すなわち、ブレードセグメント4、8の精錬表面5、9に沿って延在する少なくとも1つの均等化ポケット23または1つ以上の均等化ポケット23を含む。均等化ポケット23は、精錬表面5、9に沿う繊維材料の流れが精錬表面5、9に沿って再び前進する前に均等化または均衡することが可能にされる、精錬表面5、9の部分である。等化ポケット23は、第1の端23’と、第2の端23”とを有し、よって、等化ポケット23は、第1の端23’と第2の端23”との間の方向に長手方向又は伸長方向を有し、等化ポケット23の長手方向は、参照符号23lで示される線によって図2に概略的に示されている。等化ポケット23は、ブレードバー16から第1の端23’で始まり、1つ以上のブレードバー16とそれらの全てと交差するその/それらの隣接するブレード溝17を越えて延び、別のブレードバー16への第2の端23”で終端する。等化ポケット23の始点又は終点は、隣接するブレードセグメント4、8上に位置してよい。
【0032】
等化ポケット23は、その長手方向231に沿って、多数のブレードバー16および多数のブレード溝17と、すなわち、少なくとも1つのブレードバー16または1つ以上のブレードバー16および多数のブレードバー16を取り囲み且つ/或いは多数のブレードバー16に残るそれぞれのブレード溝17と交差するように配置される。従って、その最小において、均等化ポケット23は、1つのブレードバー16と交差するように配置され、それによって、均等化ポケット23は、単一のブレードバー16およびブレードバー16の両側のブレード溝17を越えて延びるように配置される。しかしながら、典型的には、等化ポケット23は、少なくとも2つのブレードバー16と交差するように配置され、それによって、等化ポケット23は、少なくとも2つのブレードバー16および少なくとも2つのブレードバー16の間のブレード溝17ならびに等化ポケット23の伸長方向23lにおける最外側のブレードバー16を取り囲むブレード溝17を越えて延びるように配置される。図2の実施形態において、等化ポケット23は、ブレードセグメント4、8の精錬表面5、9における各等化ポケット23の位置に依存して、4~7個のブレードバー16を越えて延在するように配置される。しかしながら、ポケット23と交差するブレードバー16の数は、少なくとも1つのポケット23がブレードセグメント4、8の側縁20、21の間に形成されるような方法において、1つのブレードバー16から任意の数までであることができる。
【0033】
少なくとも1つの等化ポケット23の効果は、少なくとも1つのブレードバー16およびそれぞれのブレード溝17のさもなければ実質的に連続した経路又は走行に意図的なまたは目的のある破断を提供することであり、それによって、ブレードセグメント4、8の第1の端縁18の方向からブレードセグメント4、8の第2の端縁19に向かう精錬表面5、9上で精錬されるべき繊維材料の流れの少なくとも一部分が中断され、ブレードセグメント4、8の第2の端縁19に向かってさらに進む前に等化ポケット23で等化するか或いは均衡し且つ再び混じることが可能にされる。等化ポケット23の長手方向23lとブレードセグメント4、8の軸方向Aまたは半径方向との間の角度α23lは、0度を越えるが、90度未満であり、好ましくは、10~80度、より好ましくは、30~80度である。よって、等化ポケット23の長手方向231は、ブレードセグメント4、8の軸方向/半径方向Aから、およびブレードセグメント4、8の軸方向/半径方向Aの法線方向Nから逸脱するように配置される。ブレードセグメント4、8の軸方向/半径方向Aおよびブレードセグメント4、8の軸方向/半径方向Aの法線方向Nは、概略的に図2に示されている。
【0034】
図2の実施形態において、各等化ポケット23は、それぞれのブレードバー16およびブレード溝17と約90度の角度で交差するように配置される。従って、図2の実施形態において、等化ポケット23の長手方向231とブレードバー16との間の交差角度は、約90度である。一般に、等化ポケット23の長手方向とブレードバー16との間の交差角度は、90±50度であってよい。この角度範囲の効果は、等化ポケット23の伸長方向が、ブレードバー16およびブレード溝17の方向から、繊維材料の流れの少なくとも一部分が遮断され、ブレードセグメント4、8の第2の端縁19に向かってさらに進む前に等化ポケット23で安定化し、次に、再び混じることを確実にするような程度まで逸脱し、それによって、破片(shives)のより良い処理を可能にすることである。
【0035】
よって、等化ポケット23の長手方向23lは、ブレードバー16の方向から、並びにブレードセグメント4、8の軸方向/半径方向Aおよびその法線Nから逸脱するように配置される。
【0036】
図2のブレードセグメント4、8の精錬表面5、9は、連続的に且つ実質的に対応して方向付けられた等化ポケット23の3つのシリーズ24(series)を全体で含み、等化ポケット23のシリーズ24中の連続的に配置された等化ポケット23の端23’、23”は、単一のブレードバー16によって互いに分離される。連続的に且つ実質的に対応して方向付けられた等化ポケット23の各シリーズ24は、ブレードセグメント4、8の第2の側縁21の方向から、ブレードセグメント4、8の第1の側縁20に向かって、精錬表面5、9の少なくとも一部分に亘って延在するように配置される。
【0037】
一般に、ブレードセグメント4、8の精錬表面5、9は、少なくとも2つの連続的に且つ実質的に対応して方向付けられた等化ポケット23の少なくとも1つのシリーズ24を含んでよく、等化ポケット23の各シリーズ24は、精錬表面5、9の少なくとも一部分に亘って延在するように配置され、少なくとも2つの連続的に配置された等化ポケット23の端23’、23”は、少なくとも1つのブレードバー16によって互いに分離される。ポケットシリーズ24の第1のまたは最後のポケット23である、側縁20、21に最も近いポケット23で、分離ブレードバー16は、隣接するブレードセグメント4、8上にあってよく、通常は隣接するブレードセグメント4、8上に位置する。
【0038】
ブレードセグメント4、8の精錬表面5、9の少なくとも一部分に亘って延在するように配置される等化ポケット23の少なくとも1つのシリーズ24は、精錬表面5、9のランダムな場所に分散された、場合によっては完全に分離した等化ポケット23と比較して、ブレードセグメント4、8の精錬表面5、9のより大きな部分で効果的に生じるように、繊維材料の流れの等化または均衡効果を提供する。
【0039】
ポケット23のシリーズの数は、数個であることができる。図2には、平行な向きの3つのシリーズ24があるが、シリーズの相互の向きは、例えば、外端縁19により近いシリーズ24がより内側に位置するシリーズ24に対してより急勾配の交差角に方向付けられることができるように、非平行であることもできる。
【0040】
等化ポケット23のシリーズ24中の連続的に配置された等化ポケット23の端23’、23”が少なくとも1つのブレードバー16によって互いに分離されるという構成の効果は、次に、等化ポケット23に沿うブレードセグメント4、8の少なくとも部分的に円周方向における繊維材料の流れが、ある時点で中断される、すなわち、ブレードセグメント4、8の少なくとも部分的に円周方向における繊維材料の過剰な流れが許容されず、繊維材料が、それによって、主にブレードセグメント4、8の排出端縁19に向かって再び流れるように強制され、よって、ブレードセグメント4、8の精錬表面5、9の詰まりも防止されることである。よって、2つの連続的な等化ポケット23の間の少なくとも1つのブレードバー16は、2つの連続的な等化ポケット23を等化ポケット23のシリーズ24の長手方向において互いに分離するか、或いはそのそれぞれの端23’、23”で等化ポケット23を終端させる、要素を提供する。
【0041】
さらに、図2の実施形態を参照すると、等化ポケット23のシリーズ24は、ブレードセグメント4、8の軸方向/半径方向Aの法線方向Nから逸脱する角度で精錬表面5、9に配置される。よって、ポケット23は、同じ軸方向/半径方向位置に配置される代わりに、精錬表面の軸方向/半径方向長さに亘ってより均一に分配される。一般に、一実施形態によれば、少なくとも2つの等化ポケットの少なくとも1つのシリーズが、ブレード要素の軸方向/半径方向の法線方向Nから逸脱する角度で精錬表面に配置される。これは幾つかの利点を有する。排出端縁19に向かう材料の流れは妨げられないが、維持されるか或いは改良され、ブレード要素の摩耗もより均一である。さらに、リファイナの動作中に場合によっては現れる圧力変動が回避されることがある。
【0042】
開示のブレードセグメント4、8は、リファイナ1にそれを装着するための特定の意図された向きを有し、その向きで、ブレードバー16およびブレード溝17は、ブレードセグメント4、8の第2の端縁19に向かう繊維材料の流れを促進するような角度で、リファイナ1のロータ6の意図された回転方向RDに対して配置される。同時に、少なくとも1つの等化ポケット23は、ブレードセグメント4、8の第2の端縁19に向かう繊維材料の流れに抵抗するような角度で、リファイナ1のロータ6の意図された回転方向RDに対して配置される。図2の実施形態の実装において、これは、ブレードセグメント4、8の軸方向Aまたは半径方向に対する法線Nとブレードバー16との間の角度α16またはブレードバー16の接線が、前縁20の側で90度よりも大きいように、ブレードバー16およびそれぞれのブレード溝17を配置することによって、行われる。換言すれば、ブレードバー/溝16、17およびポケット23またはポケット23のシリーズ24は、円錐/円筒リファイナの場合には軸方向に等しく、ディスクリファイナの場合には半径方向に等しい、方向Aに対して反対方向に互いに傾く。
【0043】
ブレードバーおよびそれぞれのブレード溝を、ブレード要素の第2の端縁に向かう繊維材料の流れを促進する角度で、リファイナのロータの意図される回転方向RDに対して配置することによって、精錬されるべき繊維材料が、ブレード要素の排出端縁に向かう一般的な流れ方向を有し、それによって、精錬されるべき繊維材料による精錬表面のブロッキングを防止することが確実になる。しかしながら、リファイナのロータの意図された回転方向RDに対する少なくとも1つの等化ポケットを、ブレード要素の排出端縁に向かう繊維材料の流れに抗する角度で配置することによって、そのような効果は、しかしながら、ブレード要素の排出端縁に向かう材料の流れをすぐに中断し、それがブレード要素の排出端縁にさらに進む前に等化するか或いは均衡することを可能にする、繊維材料の流れの少なくとも一部分に曝される。
【0044】
等化ポケット23の一実施形態によれば、等化ポケット23の容積は、等化ポケット23の第1の端23’から等化ポケット23の第2の端23”に向かって減少するように配置される。第1の端23’から第2の端23”に向かって減少する等化ポケット23の容積は、等化ポケット23に入った繊維材料を、等化ポケット23内で等化されるか或いは均衡された後に、等化ポケット23からブレードセグメント4、8の排出端縁19に向かって排出させる。
【0045】
第1の端23’から第2の端23”に向かって減少する等化ポケット23の容積は、等化ポケット23の幅および深さの少なくとも1つを、等化ポケット23の第1の端23’から等化ポケット23の第2の端23”に向かって減少させるように配置することによって、達成されることがある。換言すれば、等化ポケット23の幅および/または深さは、等化ポケット23の第1の端23’からその第2の端23”に向かって減少するように構成されてよい。
【0046】
等化ポケット23の幅は、等化ポケット23の第1の端23’と第2の端23”との間の方向と実質的に交差し、ブレードセグメント4、8の第1の端縁18の方向から当該の等化ポケット23に向かって延びるブレードバー16aの端16a’と当該の等化ポケット23から少なくとも部分的にブレードセグメント4、8の第2の端縁19に向かって延び且つ本明細書で第1に述べたブレードバー16aとは実質的に反対である別のブレードバー16bの端16b’との間の距離として決定されることがある、等化ポケット23の測定値(尺度)を指す(図3)。
【0047】
等化ポケット23の深さは、等化ポケット23の底とブレードバー16の頂面のレベルとの間の垂直距離として決定されることがある。
【0048】
等化ポケット23の一実施形態によれば、等化ポケット23の幅及び深さのうちの少なくとも1つは、等化ポケット23の第1の端23’から等化ポケット23の第2の端23”に向かって動的に減少するように配置される。換言すれば、等化ポケット23の幅および/または深さは、等化ポケット23の第1の端23’から等化ポケット23の第2の端23”に向かって、動的に、すなわち、実質的に連続的な方法において減少するように配置され、それによって、等化ポケット23に入った繊維材料は、繊維材料の流れに望ましくない乱流を生じさせることなく、実質的均一な方法において、等化ポケット23からブレードセグメント4、8の排出端縁19に向かってさらに離れる方向に流れるように強制される。等化ポケット23の幅および/または深さを段階的な減少は、もちろん可能であるが、あまり好ましくない。
【0049】
図2の実施形態を再び参照すると、等化ポケット23は、等化ポケット23の第1の端23’が等化ポケット23の第2の端23”よりもブレードセグメント4、8の第1の端縁18により近いように、ブレードセグメント4、8の第1の端縁18および第2の端縁19に対してある角度で、ブレードセグメント4、8の精錬表面5、9に配置されている。この実施形態は、特に等化ポケット23の第2の端部23”に向かう等化ポケット23の減少する容積と共に、等化ポケット23に入った繊維材料がブレードセグメント4、8の外端縁19に向かう流れを続けるように強制される効果を有する。等化ポケット23のこの種の整列(アライメント)は、等化ポケット23のシリーズ24の整列(アライメント)も導き、等化ポケット23のシリーズ24の一端は、ブレードセグメント4、8の第1の端縁18により近く、等化ポケット23のシリーズ24の他端は、ブレードセグメント4、8の第2の端縁19により近い。よって、等化ポケット23のシリーズ24は、少なくとも部分的にブレードセグメント4、8の第2の端縁19に向かって整列させられるか或いは方向付けられる。
【0050】
さらに、図2の実施形態では、ブレードセグメント4、8の第2の端縁19により近いままである等化ポケット23の容積は、ブレードセグメント4、8の第1の端縁18により近いままである等化ポケット23の容積よりも小さいように配置される。一般に、ブレード要素の一実施形態によれば、ブレード要素の第2の端縁により近くいままである少なくとも1つの等化ポケットの容積は、ブレード要素の第1の端縁により近いままである少なくとも1つの他の等化ポケットの容積よりも小さいように構成される。これは、等化ポケット23に入った繊維材料の滞留時間が、精錬チャンバ12の排出端12”に向かって減少し、精錬チャンバ12の排出端12”に向かう繊維材料の流れは、それによって、精錬チャンバ12の排出端12”の近くでより効果的になるという効果を有する。
【0051】
ブレードセグメント4、8の一実施形態によれば、特に図3を参照すると、ブレードセグメント4、8の第2の端縁19に向かって少なくとも部分的に等化ポケット23から延びるブレード溝17の幅W17は、等化ポケット23の第1の端23”から等化ポケット23の第2の端23”に向かって増加するように配置される。一般的に言えば、等化ポケット23は、第1の端23’と、第2の端23”とを有し、ブレードセグメント4、8の、すなわち、ポケット23と交差するそれらの溝17の、少なくとも部分的に第2の端縁19に向かって少なくとも1つの等化ポケット23から延びるブレード溝17の幅W17は、等化ポケット23の第1の端23’から等化ポケット23の第2の端23”に向かって増加するように配置されると決定されてよい。ブレード溝17の幅W17は、等化ポケット23の第1の端23’にあるブレード溝17が最も狭いものであり、等化ポケット23の第2の端23”にあるブレード溝17が最も広いものであり、等化ポケット23の第2の端23”により近い各ブレード溝17が等化ポケット23の第1の端23’により近いブレード溝17よりも少なくともわずかに広いように、等化ポケット23で実質的に連続的に増加するように配置される。溝17の異なる幅は、材料の流れが等化ポケット23で安定しているときに、異なるサイズの繊維/破片/粒子がそれらのサイズに対応する溝17に再び分配されることを可能にする。溝17をこの順序で、すなわち、第1の端23’から第2の端23”に向かって拡げることは、粒子の円滑な流れを確実にするのに有益である。逆の順序の場合、最も広い溝は、より小さい粒子で満たされ、より大きなサイズの破片は、それらに適合する出口を見出すことができなかった。等化ポケット23の第1の端23’でのブレード溝17の幅W17は、例えば、1~5mmであってよく、等化ポケット23の第2の端23”でのブレード溝17の幅W17は、例えば、5~10mmであってよい。
【0052】
等化ポケット23の第2の端23”に向かって増加するブレード溝17の幅は、等化ポケット23に入ったより大きいサイズの破片も等化ポケット23から出ることができ、それによって、繊維を離解し且つ精錬することができ、精錬表面5、9を妨げないことを確実にする。この実施形態は、特に等化ポケット23第2の端23”に向かって減少する等化ポケット23の容積と共に、パルプの流れが再び混じるように強制され、よって、破片を含む材料が等化ポケット23から出て、ブレード要素4、8の外端縁19に向かって流れるように強制することを効果的に確実にする。
【0053】
技術の進歩に伴い、本発明の概念が様々な方法で実装され得ることが、当業者に明らかであろう。本発明およびその実施形態は、上述の例に限定されるものではないが、特許請求の範囲の範囲内で異なることがある。
図1
図2
図3
【国際調査報告】