(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-19
(54)【発明の名称】一体型の折り畳み蓋付きカップ
(51)【国際特許分類】
B65D 3/20 20060101AFI20230612BHJP
【FI】
B65D3/20 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022569194
(86)(22)【出願日】2021-05-06
(85)【翻訳文提出日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 US2021031042
(87)【国際公開番号】W WO2022060420
(87)【国際公開日】2022-03-24
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522442216
【氏名又は名称】ソフィ ペーパー プロダクツ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】リーズ ブランドン
(72)【発明者】
【氏名】リーズ ジョーダン
(57)【要約】
本発明は、上部、中央部、及び底部を備える、一体型の蓋付きカップを提供する。カップの上部は、開口部を画定し、上部から延在しており、かつ1つ以上の折り目(108)によって上部から区切られた複数の一体型蓋セクション(102A、102B、102C、102D)に取り付けられている。複数の一体型蓋セクション(102A、102B、102C、102D)は、上部によって画定された開口部の上で内側に折り畳まれて、開口部を覆い、少なくとも部分的に密封し得る。中央部は、少なくとも互いに固定された2つの端部の間に延在する側壁(110)を画定する。底部は、中央部から延在し、基部を画定する。複数の一体型蓋セクション(102A、102B、102C、102D)は、噛み合って蓋を画定し得る。蓋は、カップの内容物を飲む又は注ぐための穴又は注ぎ口(302)を備えて構成され得る。基部、側壁、及び蓋は、円錐台形の形状を画定し得る。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体型の折り畳み蓋付きカップであって、
1つ以上の材料を含む本体であって、前記本体が、1つ以上の折り目を備え、前記本体が、前記1つ以上の折り目に沿って曲げられたときに、前記本体が、
側壁を画定する中央部であって、前記側壁が、第1の端部と第2の端部との間に延在し、前記側壁の前記第1の端部が、前記側壁の前記第2の端部に取り付けられている、中央部と、
基部を画定する、前記中央部から延在する円形底部であって、前記円形底部が、前記側壁から第1の方向に延在し、かつ底縁に取り付くように構成された、円形底部と、
開口部を画定する上部と、
前記上部から延在し、かつそれぞれの折り目によって前記上部から区切られた、複数の一体型蓋セクションであって、前記複数の一体型蓋セクションが、タブを画定する少なくとも1つの一体型蓋セクション、及びスリットを画定する少なくとも1つの一体型蓋セクションを備える、複数の一体型蓋セクションと、を備え、前記スリットが、前記スリットを通して前記タブを受容するように構成されており、前記複数の一体型蓋セクションが、少なくとも前記スリット内に受容された前記タブによって噛み合うように構成されており、前記噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションが、前記開口部を少なくとも部分的に覆うように構成された蓋カバーを画定する、複数の一体型蓋セクションと、を備える、本体を備える、一体型の折り畳み蓋付きカップ。
【請求項2】
前記側壁及び前記基部が、前記本体によって少なくとも部分的に囲まれた水密保持キャビティを画定し、前記上部の前記開口部が、少なくとも液体が前記上部の前記開口部を通って受容されて、前記水密保持キャビティ内に保持されるように構成されている、請求項1に記載のカップ。
【請求項3】
前記噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションが、前記蓋カバーから延在し、かつ前記蓋カバーを通って突き出る注ぎ口を画定し、前記注ぎ口が、前記水密保持キャビティ内に保持された少なくとも前記液体を前記注ぎ口を通して搬送するように構成されている、請求項2に記載のカップ。
【請求項4】
前記注ぎ口が、飲用開口部を画定し、前記飲用開口部が、ストロー、マドラー、又は器具のうちの1つ以上を受容するように構成されており、前記注ぎ口が、前記噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションと前記側壁との間の接合部に位置決めされており、前記注ぎ口が、卵形断面、円形断面、円錐台形、円錐形、円筒形、又は放物形のうちの1つ以上を画定する、請求項3に記載のカップ。
【請求項5】
飲用開口部が、蓋カバーを画定する前記噛み合わせられた複数の一体型蓋セクション内に位置決めされており、前記飲用開口部が、ストロー、マドラー、又は器具のうちの1つ以上を受容するように構成されており、前記飲用開口部が、卵形断面、円形断面、円錐台形、円錐形、円筒形、又は放物形のうちの1つ以上を画定する、請求項2に記載のカップ。
【請求項6】
前記側壁の前記第1の端部が、前記側壁の前記第2の端部に、前記側壁の前記第1の端部の第1の部分が前記側壁の前記第2の端部の第2の部分に重なり、前記重なった第1の部分と第2の部分の間に接着剤を用いることによって取り付けられている、請求項1に記載のカップ。
【請求項7】
前記側壁の前記第1の端部が、前記側壁の前記第2の端部に、前記側壁の前記第1の端部の第1の縁部を前記側壁の前記第2の端部の第2の縁部に当接させて、前記側壁の前記第1の端部の前記第1の縁部を前記側壁の前記第2の端部の前記第2の縁部に取り付けることによって取り付けられている、請求項1に記載のカップ。
【請求項8】
前記基部が、前記側壁の第3の端部と関連付けられた前記底縁に接着剤によって取り付けられている、請求項1に記載のカップ。
【請求項9】
前記1つ以上の折り目が、ミシン目線、クリース線、隆起線、実線スコア線、又は破線スコア線のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のカップ。
【請求項10】
前記複数の一体型蓋セクションが、前記側壁の1つ以上の連続した延長部として、第4の端部上の前記側壁から上方に延在する、請求項1に記載のカップ。
【請求項11】
前記少なくとも1つのタブが、前記複数の一体型蓋セクションの第1の一体型蓋セクションから上方に延在し、前記少なくとも1つのスリットが、前記複数の一体型蓋セクションの第2の一体型蓋セクションの切欠き部を含む、請求項1に記載のカップ。
【請求項12】
前記1つ以上の材料が、封止剤で少なくとも部分的にコーティングされており、前記封止剤が、天然コーティング、合成コーティング、プラスチックフリーコーティング、ポリ乳酸、ワックス、樹脂、エポキシ、又は石油系コーティングのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のカップ。
【請求項13】
前記側壁及び前記基部が、前記本体によって少なくとも部分的に囲まれた水密保持キャビティを画定し、前記封止剤が、前記水密保持キャビティの内側に塗布されており、前記封止剤が、前記蓋カバーの内側に塗布されている、請求項12に記載のカップ。
【請求項14】
前記封止剤が、前記蓋カバーの外側に更に塗布されている、請求項13に記載のカップ。
【請求項15】
少なくとも前記側壁が、断熱材を含み、前記断熱材が、前記1つ以上の材料の複数の層を含み、前記1つ以上の材料の前記複数の層が、前記1つ以上の材料の前記複数の層の間に少なくとも空間を備えて構成されている、請求項1に記載のカップ。
【請求項16】
前記1つ以上の材料の前記複数の層の間の前記空間が、空気、発泡体、又はプラスチックのうちの1つ以上で充填されている、請求項15に記載のカップ。
【請求項17】
前記中央部、前記底部、又は前記上部のうちの1つ以上が、グラフィカルデザインプリントを備え、前記グラフィカルデザインプリントが、画像、ロゴ、テキスト、数字、又は幾何学的形状のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のカップ。
【請求項18】
前記グラフィカルデザインプリントが、前記本体に沿った前記1つ以上の折り目の場所を示しており、前記グラフィカルデザインプリントが、前記複数の一体型蓋セクションを折り畳む方向及び順序を示している、請求項17に記載のカップ。
【請求項19】
少なくとも前記中央部が、円錐台形、円錐形、円筒形、又は放物形のうちの1つ以上を画定する、請求項1に記載のカップ。
【請求項20】
前記中央部が、前記側壁の少なくとも外面に垂直な1つ以上の直径を画定し、前記1つ以上の直径が、複数のカップホルダにフィットするように構成されている、請求項19に記載のカップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な一実施形態は、概して、折り畳み可能な容器に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨てカップは、ファーストフードサービスのレストランから学校のカフェテリアまで、外食産業全体で広く使用されている。そのようなカップは、熱い又は冷たい飲料のいずれかを包有するように構成された紙又はプラスチック材料で作られている。従来の使い捨てカップは、巻き上げられた縁の上の所定の位置にスナップすることによって、カップの頂部に適合する別個のプラスチックの蓋を受け入れるように構成されている。蓋は、直接飲むための、例えば、コーヒーカップの蓋の穴、又は別個のストローを受け入れるための、例えば、ソーダファウンテンのカップの蓋の穴を備えて構成される場合がある。フードサービス施設は、使い捨てカップ、蓋、及びストローを個別に収納して、従業員又はエンドユーザに分配して組み立てるための個別の備品を備えていることが多い。加えて、フードサービス施設は、食品用に従来の非水密紙容器を利用している。従来のプラスチック容器、又は紙容器を伴うプラスチックの蓋は、漏れやすい食品を包有するために利用されている。
【発明の概要】
【0003】
本開示の実施形態は、一体型の折り畳み蓋付きカップを対象とする。発明者らは、従来の使い捨てカップに関連する問題を識別しており、これらの識別された問題を克服するために一体型の蓋及びカップを提案する。従来の使い捨てカップは、蓋上の嵌合面の周りに構成されたタブによってカップの巻き上げられた縁を把持することにより、従来のカップの開口部の上にスナップする、少なくとも別個のプラスチック蓋を必要とする。これらのタブは、カップに正確にフィットしない場合があり、緩んだ蓋とカップとの接触面を作成し、漏れ又はこぼれにつながる。従来の使い捨てカップの蓋に関連する別の問題は、ユーザが蓋を取り外そうとした場合、それらが割れる又は破損する可能性があることである。例えば、ユーザがカップを再補充するために、又は氷を追加するために蓋を取り外す場合、蓋が引き裂かれる、曲がる、又は別様に破損することがあり、新しい蓋が必要となる。本開示の観点から、そのような従来のプラスチック製の使い捨て蓋は、不必要にゴミの生産及び廃棄物を増加させることが理解されるであろう。更に、使い捨てカップが熱い飲料を包有する場合、緩んだ又は破損した蓋は、負傷、例えば、ユーザが蓋から飲もうとしたときに、皮膚に火傷を引き起こすことがある。従来の使い捨てカップ、蓋、及びストローもまた、外食産業及びその卸売業者に追加の物流上の負担をもたらす。例えば、従来の使い捨てカップ、蓋、及びストローは、別々の施設で生産されることが多く、供給販売店又はレストランに直接、個別に出荷する必要がある。更に、レストランは、提供されるカップサイズごとにカップ、蓋、及びストローの数量を個別に在庫確認し追跡するために、追加の従業員の勤務時間を割り当てる必要がある。
【0004】
同じ前述の制限は、更なる制限に悩まされている従来のテイクアウト用フード容器にも関連する。例えば、従来のテイクアウト用フード容器は、折り畳み紙タイプのものであり、折り畳まれた底に起因し水密ではないもの、又はカップ及び蓋の組み合わせ(例えば、紙及び/又はプラスチックのスープ又は飲料のカップと蓋との組み合わせ)のいずれかである。更に、折り畳み紙タイプの従来のテイクアウト用フード容器(例えば、中華料理のテイクアウト容器など)は、多くの場合、正方形又は長方形の断面の幾何学形状のみに限定され、カップホルダなど(例えば、断熱スリーブ、クージーなど)には適していない。加えて、このような従来の折り畳み紙タイプの容器は、消費者が容易にアクセスできるように組み立てられ、かつ積み重ねることができない。例えば、伝統的なソーダファウンテンのカップは、多くの場合、消費者又はフードサービスの従業員用に、カップに簡単にアクセスしてソーダファウンテンでそれを満たすためにソーダファウンテンの隣に積み重ねられている(例えば、一連のカップが互いに重なって挿入されている)。従来の折り畳み紙タイプの容器は、満たされていないときにつぶれる傾向があり、したがって、消費者又はフードサービスの従業員が従来の折り畳み紙タイプの容器を分離しに行くときに、結合及び引き裂きをせずに、容易に互いに積み重ねることができない。したがって、従来の折り畳み紙タイプの容器は、注文ごとに組み立てる必要があるため、従来の折り畳み紙タイプの容器は、フードサービス施設に追加の時間及び人手の負担をもたらす。更に、フード注文が複数のフードタイプを含む場合、従来の折り畳み紙タイプと従来のカップ及び蓋の容器との組み合わせ(例えば、ライス及びスープを含む注文)を使用する必要がある。本開示の観点から、フードサービス施設は、複数の従来の容器タイプを保管、組み立て、追跡、及び並べ替えるために追加のリソースを確約しなければならないことが理解されるであろう。
【0005】
本開示は、一体型の蓋付きカップを提供することによって、従来の折り畳み紙タイプの容器、並びに従来のカップ及び蓋の容器に関連する少なくとも前述の問題を解決することを提案する。一体型の蓋は、いくつかの実施形態では、蓋の一部が、液体をそこを通して消費するように構成されて、別個のストローの必要性を更に取り除くように構成され得る。
【0006】
例示的な一実施形態は、予め構成された形状(すなわち、半加工品)に切断された、紙などの連続した材料片を折り畳むことによって組み立てられる、一体型の蓋付きの高性能化された一体型カップを含む。そのような実施形態では、高性能化された一体型カップは、基部、側壁、一体型蓋セクション、タブ及びスリット、折り目、又は接着剤のうちの1つ以上を備える。いくつかの実施形態では、基部は、例えば、接着剤(例えば、エポキシなど)によって側壁の底部に取り付けられた別個の材料片であってもよい。いくつかの実施形態では、基部は、高性能化された一体型カップの側壁及び一体型の蓋の構成要素と同じ材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、一体型の蓋付きカップは、エンドユーザ(すなわち、消費者)に到達する前に、少なくとも部分的に組み立てられてもよい。例えば、カップは、開口した頂部を備える実質的に認識可能なカップ形状を維持するために、基部及び側壁が一緒に折り畳まれ、かつ接着剤によって取り付けられた状態で、レストランに出荷されてもよい。そのような実施形態では、一体型蓋セクションは、側壁の少なくとも上方部分から上方に延在し得、側壁と一体型蓋セクションとの間の移行領域において、1つ以上の折り目が構成されている。1つ以上の折り目は、別個の蓋構成要素を必要とせずに、カップの開口部の上に一体型蓋セクションの折り畳みを提供して、カップの開口部の上に実質的にカバー(すなわち、蓋)を形成するように構成されている。いくつかの実施形態では、一体型の蓋の少なくとも一部は、飲むために構成された穴を形成してもよい。そのような実施形態では、一体型の蓋の少なくとも一部は、ストローを受容するように、直接飲むように、又はカップの内容物を流出させるように構成された注ぎ口を画定するために突出してもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、高性能化された一体型カップの半加工品を作製するために使用される連続した材料片は、限定されないが、紙、プラスチック、発泡体、織物など、又はこれらの組み合わせを含む1つ以上の材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の材料は、材料内への流体の吸収をブロックするために封止剤で少なくとも部分的に処理されてもよく、それによって、高性能化された一体型カップからの漏れを防止する。いくつかの実施形態では、カップの側壁及び基部の内側のみが、封止剤で処理されてもよい。他の実施形態では、高性能化された一体型カップの全ての露出した表面が、封止剤で処理されてもよい。更に他の実施形態では、封止剤を利用しなくてもよい。封止剤は、天然コーティング、合成コーティング、プラスチックフリーコーティング、ポリ乳酸(PLA)、ワックス(例えば、パラフィンワックス、蜜蝋など)、樹脂、エポキシ、石油系コーティング(例えば、ポリエチレンなど)など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、プラスチックフリーコーティングは、飲料が最大6時間浸透させずに完全に包有されるように塗布され得ることが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、高性能化された一体化されたカップ半加工品を製造するために使用される紙材料は、単一の紙、(例えば、接着剤、積層プロセスなどによって)互いに重ね合わせて取り付けられた複数の紙、1つ以上のカーボード(carboard)シートなど、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。例えば、一例では、高性能化された一体型カップは、冷たい飲料製品(例えば、アイスティー)用として意図されており、材料は、紙材料への液体吸収を防止するためにPLAでコーティングされた単一の紙を含んでもよい。高性能化された一体型カップが熱い飲料製品(例えば、コーヒー)用として意図されている代替的な一例では、材料は、ワックスコーティングで処理された段ボールを含んでもよい。いくつかの実施形態では、段ボール材料は、少なくとも2つの表面間に1つ以上のチャネルを備えるように構成されてもよく、チャネル内の空間は、高性能化された一体型カップの側壁を断熱するように構成されてもよい。本開示の観点から、ワックス及びPLAベースの封止剤が、高性能化された一体型カップの生分解性を改善するために利用され得ることが理解されるであろう。
【0008】
他の実施形態では、高性能化された一体型カップの半加工品を生産するために使用されるプラスチック材料は、熱可塑性物質、熱硬化物、ポリエチレンテレフタレート(PETE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、シリコーン、ポリ乳酸(PLA)など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上のシートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、高性能化された一体型カップは、消費者によって繰り返し洗浄され、再利用されてもよい。例えば、高性能化された一体型カップは、シリコーン材料などを利用した射出成形によって生産されてもよい。そのような例示的な実施形態では、高性能化された一体型カップの一体型の蓋は、1つ以上の折り目に沿って実質的な劣化が蓄積されることなく、繰り返し開閉され得る。本開示の観点から、少なくともそのようなプラスチックの実施形態では、1つ以上の折り目が、複数回の再利用のために構成されたリビングヒンジとして機能するように構成されていることが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、プラスチック材料は、少なくとも2つの表面間に1つ以上のチャネルを備えるように構成されてもよく、チャネル内の空間は、高性能化された一体型カップの側壁を断熱するように構成されてもよい。
【0009】
本開示の観点から、材料は、色、熱特性、耐化学性など、又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない、それらの物理的特性の1つ以上に基づいて選択及び/又は構成され得ることが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、材料の厚さは、材料を通る熱伝達を比例的に増加又は減少させるように増加又は減少され得る。例えば、材料の厚さを増加させて、高性能化された一体型カップを、材料を通る熱伝達から断熱させてもよい。いくつかの実施形態では、高性能化された一体型カップの半加工品は、1つ以上の厚さを有してもよい。例えば、半加工品の側壁部分は、第1の厚さで構成されてもよく、一方、一体型蓋セクションは、第2の厚さを有してもよく、基部セクションは、第3の厚さを有してもよい。
【0010】
本開示の一態様によれば、一体型の折り畳み蓋付きカップが提供される。実施形態では、一体型の折り畳み蓋付きカップは、1つ以上の材料を含む本体を備え得る。本体は、1つ以上の折り目を備え得、1つ以上の折り目に沿って本体、又はその一部が、曲げられたときに、本体は、中央部、円形底部、上部、及び/又は複数の一体型蓋セクションを備え得る。実施形態では、中央部は、側壁を画定し得る。側壁は、それ自体の上にループされて、例えば、1つ以上の円形断面を画定する、単一の連続した表面として構成され得る。側壁は、第1の端部と第2の端部との間に延在するように構成され得、側壁の第1の端部は、例えば、機械的及び/又は化学的手段によって側壁の第2の端部に取り付けられ得る。実施形態では、円形底部は、基部を画定する中央部から延在する。
【0011】
円形底部は、側壁から第1の方向に延在するように構成され得、かつ底縁に取り付けられ得る。実施形態では、上部は、少なくとも中央部によって画定された1つ以上のキャビティへのアクセスを可能にするように構成された開口部を画定し得る。実施形態では、複数の一体型蓋セクションは、カップの上部から延在する。複数の一体型蓋セクションの個別のセクションは、それぞれの折り目によって上部から区切られ得る。複数の一体型蓋セクションは、少なくともタブを画定し得る少なくとも1つの一体型蓋セクションと、少なくともスリットを画定する少なくとも1つの一体型蓋セクションと、を備え得る。実施形態では、スリットは、スリットを通してタブを受容するように構成され得る。実施形態では、複数の一体型蓋セクションは、少なくともタブがスリット内に受容されることによって噛み合うように構成され得る。噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションは、開口部を少なくとも部分的に覆うように構成され得る蓋カバーを画定し得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、側壁及び基部は、本体によって少なくとも部分的に囲まれた水密保持キャビティを画定する。いくつかの実施形態では、側壁、基部、並びに側壁及び/又は基部に取り付けられた1つ以上の仕切りは、本体によって少なくとも部分的に囲まれた複数の水密保持キャビティを画定する。いくつかの実施形態では、1つ以上の仕切りは、1つ以上の機械的及び/又は化学的手段によって側壁及び/又は基部に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、機械的取り付け手段は、ラップシーム、カウンターサンクラップシーム、外側ラップシーム、スタンディングシーム、フラットロックシーム、溝付きフラットロックシーム、ラップボトムシーム、インサートボトムシーム、シングルボトムシーム、圧着など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、化学的取り付け手段は、反応性接着剤、非反応性接着剤、天然接着剤、合成接着剤、ポリウレタン樹脂、熱硬化性エポキシ、シアノアクリレート、感圧接着剤など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、1つ以上の仕切りは、カップの本体と同じ1つ以上の材料(例えば、紙、ダンボール、封止剤など)を含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の仕切りは、カップの本体とは異なる1つ以上の材料(例えば、紙、ダンボール、封止剤など)を含み得る。例えば、カップの本体は、ワックスベースの封止剤コーティングを有する段ボール材料を含み得、1つ以上の仕切りは、ポリ乳酸ベースの封止剤を有する紙材料の単一のシートを含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の仕切りは、水密保持キャビティを、一連の同心円を画定する複数の水密保持キャビティに分割し得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の仕切りは、水密保持キャビティを、一連のポリゴン(例えば、半円形、正方形、長方形、半円など、又はこれらの組み合わせ)を画定する複数の水密保持キャビティに分割し得る。
【0014】
本開示の観点から、複数の水密保持キャビティを画定する1つ以上の仕切りが、カップの複数の内容物を分離するために使用され得ることが理解されるであろう。例えば、カップは、2つの水密保持キャビティに分割されてもよく、各キャビティは、少なくともストローを受け入れるように構成された少なくともそれぞれの注ぎ口を介してアクセス可能であり、各キャビティは、異なる飲料(例えば、コーラ、ジンジャーエール、水など)で少なくとも部分的に満たされ得る。追加の例では、第1のキャビティは飲料を保持し得、一方、第2のキャビティは氷を保持し得る(例えば、氷が内側キャビティ内にあると同時に、飲料が外側キャビティ内にあるように、円形の同心構成で)。本開示の観点から、飲料と氷とを分離することによって、氷が時間とともに溶けても飲料が薄まらなくなり、従来の飲料及び/又はフード容器を改善することが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、注ぎ口は、カップから液体を注ぐように構成され得る。例えば、本開示の実施形態は、テーブルが清掃され、次の客のために準備されるときに、衛生目的のために交換されるミルク差し又はウォーターピッチャーなどの使い捨てのレストラン用銀器として構成され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、上部の開口部は、水密保持キャビティ内に保持される、少なくとも液体物質、及び/又は固体物質を開口部を通して受容するように構成されている。いくつかの実施形態では、上部の開口部は、水密保持キャビティ内に保持される、飲料、食品など、又は組み合わせのうちの1つ以上を開口部を通して受容するように構成されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションは、蓋カバーから延在し、かつ蓋カバーを通って突き出る注ぎ口を画定し、注ぎ口は、水密保持キャビティ内に保持された少なくとも液体を注ぎ口を通して搬送するように構成されている。いくつかの実施形態では、注ぎ口は、飲用開口部を画定し、飲用開口部は、ストロー、マドラー、又は器具(例えば、スプーン、フォークなど)のうちの1つ以上を受容するように構成され得る。いくつかの実施形態では、注ぎ口は、噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションと側壁との間の接合部に位置決めされている。いくつかの実施形態では、注ぎ口は、噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションによって画定された表面に垂直に延在するように位置決めされている。いくつかの実施形態では、注ぎ口は、1つ以上の水密保持キャビティ内に保持された内容物にアクセスするように構成され得る複数の注ぎ口である。いくつかの実施形態では、注ぎ口は、卵形断面、円形断面、長方形断面、正方形断面、円錐台形、円錐形、円筒形、又は放物形のうちの1つ以上を画定する。
【0017】
いくつかの実施形態では、注ぎ口は、開口部なしの円錐形又は類似の形状を含み得る。そのような実施形態では、注ぎ口は、注ぎ口の1つ以上の表面の周りの円周を画定する1つ以上の折り目(例えば、注ぎ口の外面の周りの1つ以上の円周リング)を更に備え得る。そのような実施形態では、注ぎ口の1つ以上の表面の周りの円周を画定する1つ以上の折り目は、注ぎ口の開口部を形成するように曲げられ、折り畳まれ、かつ/又は引き裂かれるように構成され得る。例えば、円錐形状の注ぎ口は、消費者がカップから飲むことを可能にするように引き裂かれ得る、円錐形状の先端と基部との間の途中にミシン目を有するように構成され得る。ある例では、ミシン目は、円錐形状の円周の周りの部分的な長さのみを画定し、円錐形状の注ぎ口の先端部は、注ぎ口の開口部へのアクセスを提供するために折り畳まれ得る。本開示の観点から、そのような実施形態では、カップは、ファーストフードの従業員などによって満たされ得、次いで注ぎ口は、消費者によって後で開かれ得、したがって、意図的又は非意図的な汚染(例えば、空気中の浮遊ウイルス、細菌など)のリスクを低減することが理解されるであろう。実際には、これは、ストローがファーストフードの従業員によってカップ中に開けられて設置されるか、又は密封されてカップから分離されたままである、従来のカップ、蓋、及びストローシステムよりも改善されていることを示している。
【0018】
いくつかの実施形態では、側壁の第1の端部は、接着剤などによって側壁の第2の端部に取り付けられている。いくつかの実施形態では、側壁の第1の端部は、1つ以上の機械的及び/又は化学的手段によって側壁の第2の端部に取り付けられている。いくつかの実施形態では、機械的取り付け手段は、ラップシーム、カウンターサンクラップシーム、外側ラップシーム、スタンディングシーム、フラットロックシーム、溝付きフラットロックシーム、ラップボトムシーム、インサートボトムシーム、シングルボトムシーム、圧着など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、化学的取り付け手段は、反応性接着剤、非反応性接着剤、天然接着剤、合成接着剤、ポリウレタン樹脂、熱硬化性エポキシ、シアノアクリレート、感圧接着剤(例えば、テープなど)など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、側壁の第1の端部は、側壁の第2の端部に、側壁の第1の端部の第1の部分が側壁の第2の端部の第2の部分に重なることによって取り付けられている。いくつかの実施形態では、側壁の第1の端部は、側壁の第2の端部に、側壁の第1の端部の第1の縁部を側壁の第2の端部の第2の縁部に当接させることによって取り付けられている。いくつかの実施形態では、1つ以上の材料(例えば、紙、ワックス封止剤、追加の封止剤層など、又はこれらの組み合わせ)のストリップは、側壁の第1の端部の、側壁の第2の端部への取り付けによって画定されるシームを少なくとも部分的に覆うように構成され得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、基部は、接着剤など(例えば、1つ以上の機械的及び/又は化学的手段)によって、側壁の第3の端部と関連付けられた底縁に取り付けられている。いくつかの実施形態では、基部は、卵形断面、円形断面、長方形断面、正方形断面、円錐台形、円錐形、円筒形、放物形など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を画定する。
【0020】
いくつかの実施形態では、1つ以上の折り目は、ミシン目線、クリース線、隆起線、実線スコア線、又は破線スコア線のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の折り目は、カップの1つ以上の部分(例えば、上部、注ぎ口、側壁など)に埋め込まれた1つ以上の材料(例えば、織物、紙、アルミニウムなど、又はこれらの組み合わせ)のストリングを含み得る。そのような実施形態では、ストリングは、(例えば、カップの1つ以上の部分から外方に突き出る端部によって)引っ張られるように構成されており、ストリングが引っ張られると、ストリングは、少なくとも部分的に、カップの1つ以上の部分を通る線を引き裂くように更に構成されている。例えば、噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションは、噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションの外面に埋め込まれたストリングによって少なくとも部分的に引き裂かれて開口し、それによって噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションと側壁との間の接合部に注ぎ口を形成し得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、複数の一体型蓋セクションは、側壁の1つ以上の連続した延長部として、第4の端部上の側壁から上方に延在する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのタブは、複数の一体型蓋セクションの第1の一体型蓋セクションから上方に延在し、少なくとも1つのスリットは、複数の一体型蓋セクションの第2の一体型蓋セクションの切欠き部を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の材料は、紙、プラスチック、金属、又は織物材料のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の材料は、封止剤で少なくとも部分的にコーティングされている。いくつかの実施形態では、封止剤は、ポリ乳酸、ワックス、樹脂など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、カップの1つ以上の部分(例えば、側壁、複数の一体型蓋セクション、基部など)は、断熱材を備える。いくつかの実施形態では、断熱材は、1つ以上の材料の複数の層を含み、1つ以上の材料の複数の層は、1つ以上の材料の複数の層の間に少なくとも空間を備えて構成されている。いくつかの実施形態では、断熱材は、ポリスチレン断熱材、合成繊維、天然繊維(例えば、綿など)、コルク、波形材料(例えば、紙、段ボール、繊維板など)、空気など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む断熱材料を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の材料の複数の層の間の空間は、空気、発泡体、プラスチック、真空など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上で充填されている。本開示の観点から、飲料を冷却する、又は氷を生産するための冷蔵システムは、エネルギー集約型であり、したがって、カップを1つ以上の断熱方法で構成することによって、追加の氷/冷却の必要性が低減され、したがって、全体的なエネルギー消費を低減することが理解されるであろう。
【0023】
いくつかの実施形態では、中央部、底部、又は上部などのうちの1つ以上を含むが、これらに限定されないカップの一部は、グラフィカルデザインプリントを備え得る。いくつかの実施形態では、グラフィカルデザインプリントは、画像、ロゴ、テキスト、数字、幾何学的形状、他の審美的特徴(例えば、色など)など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、グラフィカルデザインプリントは、インク、材料の焦げた又は焼かれた部分(例えば、レーザ刻印機などによる)、プラスチックオーバーレイ(例えば、ビニルステッカー、下層材料に付着されたポリ乳酸など)など、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、グラフィカルデザインプリントは、本体に沿った1つ以上の折り目の場所を示す。いくつかの実施形態では、グラフィカルデザインプリントは、複数の一体型蓋セクションを折り畳む方向及び/又は順序を示す。いくつかの実施形態では、少なくとも中央部は、円錐台形、円錐形、円筒形、又は放物形のうちの1つ以上を画定する。
【0024】
いくつかの実施形態では、少なくとも中央部は、側壁の少なくとも外面に垂直な1つ以上の直径を画定し、1つ以上の直径は、複数のカップホルダにフィットするように構成されている。いくつかの実施形態では、少なくとも中央部は、一連の減少する外側壁径によって画定された段階的な輪郭を有するように構成されている。例えば、中央部の下半分は、第1の直径を画定し得、中央部の上半分は、第2の直径を画定し得、第1の直径は、第2の直径未満である。いくつかの実施形態では、側壁径のうちの1つ以上は、1つ以上の異なるタイプのカップホルダ、カップスリーブ、カップクージーなど、又はこれらの組み合わせにフィットするように構成され得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、注ぎ口は、一体型ストロー(例えば、複数の一体型蓋セクションのうちの1つ以上の個別のセクションに機械的又は化学的に取り付けられた紙又はプラスチックストローなど)を備えて構成され得る。いくつかの実施形態では、一体型ストローは、複数の一体型蓋セクションのうちの1つ以上の個別のセクションを折り畳むことによって構成され得る。いくつかの実施形態では、一体型ストローは、側壁、基部、並びに側壁及び/又は基部に取り付けられた1つ以上の仕切りの一部として構成され得る。例えば、(例えば、機械的又は化学的手段によって)側壁に取り付けられた円形の仕切りは、カップの上部(例えば、注ぎ口を通る複数の一体型蓋セクションの上方の所定の距離など)から側壁を下って、カップの基部の上方の所定の距離まで延在し得る。本開示の観点から、一体型ストローは、フードサービス施設における個別に包装されたストローの別個の供給の必要性を否定し、したがって、施設の運用コストを低減すると同時に、追加のストロー及びストローの袋(例えば、紙又はプラスチックの衛生スリーブ内のプラスチックストロー)から環境への影響を低減することが理解されるであろう。
【0026】
いくつかの実施形態では、1つ以上の折り畳みハンドルは、機械的及び/又は化学的手段を介して側壁の外面に取り付けられるように構成され得る。例えば、一対の折り畳み一体型ハンドルは、少なくとも部分的に側壁の外側に接着され得、1つ以上の折り目に沿って側壁から離れるように曲げられて、カップを手で運ぶ、又は把持するための少なくとも1つのハンドルを生成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、側壁は、1つ以上の突出したタブを備えて構成され得、機械的及び/又は化学的手段によって側壁の外側に固定され、1つ以上のキャリングハンドルに関連付けられた1つ以上のタブを受容するための1つ以上のスリットを備えて構成され得る。そのような実施形態では、1つ以上のキャリングハンドルは、1つ以上の材料を含み得、キャリーハンドルの第1の端部によって側壁など(例えば、複数の一体型蓋セクションのうちの1つ以上の一体型蓋セクション)に取り付けられ得、キャリーハンドルの第2の端部は、スリットなどを含む1つ以上の突出したタブと噛み合うためのタブを有するように構成されている(例えば、複数の一体型蓋セクションのうちの1つ以上の一体型蓋セクション)。
【0027】
いくつかの実施形態では、ハンドル、キャリングハンドルなど、又はこれらの組み合わせは、カップの1つ以上の部分に取り付けるように構成された感圧接着剤を備えて構成され得る。例えば、キャリーハンドルは、第1の端部に感圧接着剤の第1のピース(例えば、テープなど)、及び第2の端部に感圧接着剤の第2のピースを備えて構成され得、フードサービスの従業員又は消費者によって、カップの側壁又は一体型の蓋に取り付けられ得る。本開示の観点から、感圧接着剤を備えて構成されたいくつかの例示的なハンドルなどは、カップのいくつかの実施形態から分離されてもよく(例えば、消費者によって利用されても利用されなくてもよい任意選択の周辺特徴)、カップの初期の組み立ての間にカップに取り付けられてもよいことが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、1つ以上のハンドルは、複数の一体型蓋セクション内に一体化されて、第1の一体型蓋セクションから延在し、(例えば、タブ及びスリット構成などを介して)第2の一体型蓋セクションと噛み合うことによって折り畳まれてハンドルを画定し得る。
【0028】
様々な他の態様もまた、以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲において説明される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
このように、一般的な用語で本開示の実施形態を説明してきて、次に添付の図面を参照するが、これらの図面は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。
【0030】
【
図1】いくつかの実施形態による、例示的な斜視図を示す。
【
図2】いくつかの実施形態による、例示的な正面立面図を示す。
【
図3】いくつかの実施形態による、例示的な背面立面図を示す。
【
図4】いくつかの実施形態による、例示的な右側面立面図を示す。
【
図5】いくつかの実施形態による、例示的な左側面立面図を示す。
【
図6】いくつかの実施形態による、例示的な見下ろし平面図を示す。
【
図7】いくつかの実施形態による、例示的な見上げ平面図を示す。
【
図8】いくつかの実施形態による、部分的に折り畳まれた複数の一体型蓋セクションの一例を示す。
【
図9】いくつかの実施形態による、部分的に折り畳まれた複数の一体型蓋セクションの別の例を示す。
【
図10】いくつかの実施形態による、完全に折り畳まれた複数の一体型蓋セクションを示す。
【
図11A】いくつかの実施形態による、例示的な折り畳み手順を示す。
【
図11B】いくつかの実施形態による、例示的な折り畳み手順を示す。
【
図11C】いくつかの実施形態による、例示的な折り畳み手順を示す。
【
図11D】いくつかの実施形態による、例示的な折り畳み手順を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、本発明のいくつかの実施形態が、添付の図面を参照して以下により完全に説明され、添付の図面において、本発明のいくつかの実施形態が示されるが、これらは全てではない。実際、本発明の様々な実施形態を、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用され得る法的要件を満たすように提供される。「又は」という用語は、別段の指示がない限り、代替的及び結合的な意味の両方で本明細書において使用される。「例示的な(illustrative)」、及び「例示的な(exemplary)」などという用語は、品質レベルを示さない例として使用される。本明細書で使用される場合、「沿って」という用語、及び同様に利用される用語は、縁又は他の参照場所の近く又はその上を意味するが、必ずしも縁又は他の参照場所の直接上であることを必要としない。加えて、「取り付け面」という用語、及び同様に利用される用語は、少なくとも1つの第2の構成要素が取り付けられ、接続され、又は一体化される第1の構成要素本体の一部を意味する。本明細書で使用される「拡張可能」という用語、及び同様に利用される用語は、2つ以上の構成の間で遷移可能な1つ以上の構成要素を指し、方向性を示唆しない(例えば、「拡張可能」は、収縮、拡張、又は他の動きを含み得る)。更に、用語「角度」、「角度付き」、「屈曲角度」、及び同様に利用される用語は、0~180度の角度を指す。同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指す。したがって、あらゆるそのような用語の使用は、本発明の実施形態の趣旨及び範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0032】
図1は、高性能化された一体型カップのいくつかの例示的な実施形態による例示的な斜視図を示している。
図1によって図示するように、例示的な高性能化された一体型カップは、側壁110の上部から延在する全開の複数の一体型蓋セクション102を備えて示されている。複数の一体型蓋セクション102は、スリット104を備えて構成された第1の一体型蓋セクション102A、タブ106を備えて構成された第2の一体型蓋セクション102B、第3の一体型蓋セクション102C、及び第4の一体型蓋セクション102Dを備える。スリット104は、複数の一体型蓋セクション102の折り畳み及び噛み合わせ中にタブ106を受容するように構成されている。第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dは、シーム103に沿って(例えば、接着剤によって)取り付けられている。シーム103は、側壁110の第1の端部110A及び側壁110の第2の端部110Bの結束によって画定されており、側壁110並びに一体型蓋セクション102C及び102Dの長さに下方に延在する。
【0033】
側壁110及び複数の一体型蓋セクション102は、それらの間に折り目108を有するように構成されている。折り目108は、複数の一体型蓋セクション102の折り畳み及び噛み合わせ中に複数の一体型蓋セクション102の折り畳みを容易にするように構成されている。折り目108の配置は、複数の一体型蓋セクション102の噛み合わせ特徴(例えば、スリット104及びタブ106)が、一緒に折り畳まれたときに正確に整列することを確実にするように構成されている。例示的な高性能化された一体型カップは、側壁110の底部によって少なくとも部分的に画定された円形底縁110Cを備えて示されている。
図1に示すように、例示的な高性能化された一体型カップは、円形底縁110Cから側壁110の長さに沿って、少なくとも折り目108まで増加する円形の断面によって画定された、拡大する直径を有する円錐台形の形状を画定する。全開の複数の一体型蓋セクション102は、少なくとも側壁110によって画定されたカップの本体によって少なくとも部分的に囲まれた水密保持キャビティへのアクセス性を提供する開口部を画定する。
図1に示された実施形態では、一体型蓋セクションから延在するタブとして、タブを画定する一体型蓋セクション102Bを図示しているが、いくつかの実施形態によれば、一体型蓋セクションは、それ自体がタブを画定してもよく、それにより、一体型蓋セクションは、タブを画定する一体型蓋セクションを受容するように構成された別の一体型蓋セクション中のスリットと係合するように十分に延在する。
【0034】
図2は、円錐台形状の高性能化された一体型カップ本体のいくつかの実施形態による例示的な正面立面図を示している。例示的な高性能化された一体型カップは、側壁110の上部から延在する全開の複数の一体型蓋セクション102を備えて示されている。
図2によって示されるように、高性能化された一体型カップ本体の円錐台形の輪郭は、複数の開口した一体型蓋セクション102を備える上部から下方に側壁110を通って側壁の円形底縁110Cで最小の円形の直径に達するまで、連続的に先細になることが示されている。
【0035】
図3は、高性能化された一体型カップ本体のいくつかの実施形態、例えば、
図1~2に示す円錐台形状の実施形態による例示的な背面立面図を示している。
図3は、スリット104を備えて構成された第1の一体型蓋セクション102Aとタブ106を備えて構成された第2の一体型蓋セクション102Bとの間に位置する切欠き302を示している。複数の一体型蓋セクション102は、全開した構成で図示されているが、しかしながら、複数の一体型蓋セクション102が完全に噛み合っているとき、又は少なくとも部分的に閉鎖されているとき、位置次に切欠き302は、一体型蓋セクション102を噛合わせることによって形成された一体型蓋内に、開口部、及び/又は注ぎ口を画定するように構成されている。いくつかの実施形態では、切欠き302は、高性能化された一体型カップ本体の一部に少なくとも切欠き302を通して取り付けられたストロー(図示せず)を備えて構成されてもよい。いくつかの実施形態では、切欠き302は、切欠き302を少なくとも部分的に覆うように構成された材料片(図示せず)(例えば、側壁110の延長部、又は一体型蓋セクション102Aなど)を備えて構成されてもよい。そのような実施形態では、切欠き302は、少なくとも部分的に、切欠き302の1つ以上の縁の周りに構成された1つ以上の折り目(図示せず)(例えば、ミシン目など)によって画定されてもよい。そのような実施形態では、ユーザは、切欠き302の1つ以上の縁の周りに構成された1つ以上の折り目(図示せず)(例えば、ミシン目など)に沿って、材料片(図示せず)を引き裂き、かつ/又は折り畳む場合がある。
【0036】
次に、
図4~5は、相対的な位置決めの観点から説明され、したがって、
図4~5に関して説明する本発明の実施形態の趣旨及び範囲、又はあらゆる特徴を限定するためとして
図4~5の文脈から解釈、使用、又は抜粋されるべきではない。
【0037】
図4は、高性能化された一体型カップ本体のいくつかの実施形態による例示的な右側面立面図を示している。
図4は、タブ106を備えて構成された第2の一体型蓋セクション102Bに対して相対的に右側に位置する切欠き302の側面像を示している。第4の一体型蓋セクション102Dは、第2の一体型蓋セクション102Bに対して相対的に左側に位置する。
【0038】
図5は、高性能化された一体型カップ本体のいくつかの実施形態による例示的な左側面立面図を示している。
図5は、スリット104を備えて構成された第1の一体型蓋セクション102Aに対して相対的に左側に位置する切欠き302の側面像を示している。タブ106は、第1の一体型蓋セクション102Aに対して相対的に背後に、かつその上方に延在するように図示されている。第3の一体型蓋セクション102Cは、第1の一体型蓋セクション102Aに対して相対的に右側に位置する。
【0039】
図6は、いくつかの例示的な実施形態による例示的な見下ろし平面図を示している。図示するように、側壁110の内部表面は、円形基部112から全開の複数の一体型蓋セクション102まで延在する単一の連続した表面を画定する。円形基部112は、基部シーム112Aの周りの側壁110に取り付けられている。基部シーム112Aは、円形基部112の周りの円周を画定する。加えて、基部シーム112Aは、機械的及び/又は化学的手段によって、円形基部112を側壁110に取り付けてもよい。例えば、基部シーム112Aの外側(図示せず)は、基部シーム112Aと側壁110の縁との間のエポキシによって、かつ更にエポキシを押し進めて各それぞれの縁材料を少なくとも部分的に貫通するように2つの縁を一緒に機械的に圧着することによって、側壁110の縁(例えば、円形底縁110C)に接合されている円形基部112の縁によって画定されてもよい。
【0040】
図6によって示すように、少なくとも側壁110及び円形基部112は、保持キャビティを画定する。いくつかの実施形態では、少なくとも側壁110及び円形基部112を封止剤で処理して、カップの内部に水密保持キャビティを画定してもよい。いくつかの実施形態では、基部シーム112Aは、少なくとも側壁110及び円形基部112を処理するために使用される封止剤で処理されて、円形基部112の円周の周りに水密のシームを生成してもよい。いくつかの実施形態では、側壁110、円形基部112、及び1つ以上の仕切り(図示せず)は、囲まれた高性能化された一体型カップ本体の内部に複数の水密保持キャビティを画定してもよい。更に、
図6は、第3の一体型蓋セクション102Cと第4の一体型蓋セクション102Dとの間のシーム103を示している。
図6によって図示する例示的な実施形態によれば、シーム103は、側壁110の重なった縁によって画定され、かつ第3の一体型蓋セクション102Cと第4の一体型蓋セクション102Dとの重なった縁によって切れ目なく延在する、ラップシームであることが示されている。シーム103は、基部112と、第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dの頂部上縁との間の長さを延在するように図示されている。
【0041】
図7は、いくつかの例示的な実施形態、例えば、
図6に示す例示的な高性能化された一体型カップによる例示的な見上げ平面図を示している。
図7は、側壁110、円形基部112、及び複数の開口した一体型蓋セクション102の外部表面を示している。図示するように、シーム103は、側壁110の第1の端部110A及び側壁110の第2の端部110Bの重なった縁によって画定されている。シーム103は、側壁110の長さまで、円形基部112から一体型蓋セクション102C及び102Dの頂部まで延在する。
【0042】
図8は、いくつかの実施形態による、部分的に折り畳まれた複数の一体型蓋セクションの一例を示している。第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dは、折り畳まれた位置で示されている。第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dは、カップ本体の上部によって画定される開口部の中心に向かって内側に折り畳まれている。図示するように、第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dは、折り目108に沿って側壁110に対して実質的に90度の角度で曲げられている。
図8は、第1の一体型蓋セクション102A及び第2の一体型蓋セクション102Bが依然として上方に延在したそれらのそれぞれの開位置にあり、側壁110と実質的に平行であることを示している。
【0043】
図8は更に、マグの描写の上方に3つの蒸気ラインを有するコーヒーマグのロゴを含む第1のグラフィカルデザインプリント802を示している。加えて、第1のグラフィカルデザインプリント802の下方に「熱い!」と綴る側壁110上に印刷された複数のテキストベースの文字を示す第2のグラフィカルデザインプリント804が示されている。いくつかの実施形態では、グラフィカルデザインプリント802及び804は、高性能化された一体型カップがまだ平坦な材料形態(すなわち、半加工品)である間、側壁110上にインクで印刷されても、他の手段によって付与されてもよい。
【0044】
図9は、いくつかの実施形態による、部分的に折り畳まれた複数の一体型蓋セクションの別の例を示している。
図8に示す実施形態と同様に、
図9は、折り畳まれた位置にある第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dを示している。加えて、スリット104を備えて構成された第1の一体型蓋セクション102Aは、折り畳まれた位置に示されている。図示するように、スリット104を備えて構成された第1の一体型蓋セクション102Aは、折り目108に沿って側壁110に対して実質的に90度の角度で曲げられている。スリット104を備えて構成された第1の一体型蓋セクション102Aは、折り畳まれた位置の第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dに重なるように示されている。タブ106を備えて構成された第2の一体型蓋セクション102Bは、依然としてその個別の開位置にある。図示するように、タブ106を備えて構成された第2の一体型蓋セクション102Bは、上方に延在し、側壁110と実質的に平行である。
【0045】
図9は、三角形のロゴによって囲まれた雪の結晶のロゴを有する三角形のロゴを含む第1のグラフィカルデザインプリント902を更に示している。加えて、第1のグラフィカルデザインプリント902の下方に「冷凍」と綴った側壁110上に印刷された複数のテキストベースの文字を示す第2のグラフィカルデザインプリント904が示されている。いくつかの実施形態では、グラフィカルデザインプリント902及び904は、高性能化された一体型カップが消費者によって使用されるために少なくとも部分的に組み立てられている間に側壁110に接着剤で付与されるビニルデカール(すなわち、ステッカーなど)であってもよい。例えば、フードサービス施設は、例えば、カップの内容物の温度を示すグラフィカルデザインプリントのロールを事前印刷してもよく、フードサービスの従業員は、カップを消費者に提示する前に適切なグラフィカルデザインプリントを付与してもよい。
【0046】
図10は、いくつかの実施形態による、完全に折り畳まれた複数の一体型蓋セクションを示している。
図8~9に示す実施形態と同様に、
図10は、それらのそれぞれの折り畳まれた位置にある第1の一体型蓋セクション102A、第3の一体型蓋セクション102C、及び第4の一体型蓋セクション102Dを示している。更に、
図10は、タブ106を備えて構成され、タブ106が第1の一体型蓋セクション102Aの少なくともスリット104と噛み合った状態の折り畳まれた位置にある、第2の一体型蓋セクション102Bを示している。図示するように、タブ106を備えて構成された第2の一体型蓋セクション102Bは、折り目108に沿って側壁110に対して実質的に90度の角度で曲がっている。複数の噛み合わせられた一体型蓋セクション102及び切欠き302は、カップ本体の一体化された蓋中に飲用開口部を画定する。
図10は、カップ本体の側壁110に取り付けられたハンドル1002の例示的な実施形態を更に示している。いくつかの実施形態では、ハンドル1002は、複数の噛み合わせられた一体型蓋セクション102の上に延在するように構成されたキャリーハンドル(図示せず)として構成されてもよい。
【0047】
図11A、11B、11C、及び11Dは、いくつかの実施形態による例示的な折り畳み手順を示している。
図11Aによって図示するように、例示的な高性能化された一体型カップ1102は、側壁の上部から延在する全開にされた複数の一体型蓋セクションを備えて示されている。
図11Bによって図示するように、ステップ1104は、第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dを、それらのそれぞれの折り目に沿って下方に、カップ本体によって画定された内部キャビティの上に折り畳むことによって生じる。
図11Cに示すステップ1106は、少なくとも第1の一体型蓋セクション102Aが、その個別の折り目に沿って下方に、カップ本体によって画定された内部キャビティの上に折り畳まれていることを含む。第1の一体型蓋セクション102Aは、第3の一体型蓋セクション102C及び第4の一体型蓋セクション102Dに重なっている。
図11Dは、その個別の折り目に沿って下方に、カップ本体によって画定された内部キャビティの上に折り畳まれている、少なくとも第2の一体型蓋セクション102Bを含むステップ1108を示している。第2の一体型蓋セクション102Bは更に、その個別の折り畳まれた位置にあるときに、一体型蓋セクション102A、102C、及び102Dと重なる。ステップ1110は更に、
図11Dにおいて、少なくとも第2の一体型蓋セクション102Bのタブ106の、第1の一体型蓋セクション102Aのスリット104への挿入を含むように示されている。
【0048】
いくつかの実施形態では、全開にされた複数の一体型蓋セクションは、少なくとも
図11A、11B、11C、及び11Dに関して説明するように、複数の一体型蓋セクションが内側に曲げられて噛み合う前に、カップ本体の内部キャビティへのアクセスを容易にするために最初に外側に曲げられてもよい(例えば、食品、飲料などを挿入するために)。いくつかの実施形態では、噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションは、平坦、凸状、又は凹状の形状を画定し得る。例えば、噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションは、カップ本体の底(すなわち、円形基部)に向かって内側に曲げられて、凹状の蓋を画定してもよい。追加の例として、噛み合わせられた複数の一体型蓋セクションは、カップ本体の底(すなわち、円形基部)から外向きに曲げられて、凸状の蓋を画定してもよい。いくつかの実施形態では、複数の一体型蓋セクションは、水密の蓋を提供するための機械的又は化学的手段のうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、1つ以上の一体型蓋セクションは、複数の一体型蓋セクションが互いに噛み合っているときに、別の1つ以上の一体型蓋セクションに取り付けるように構成された、それらのそれぞれの外部表面のうちの少なくとも1つ上に、圧力活性化化学接着剤などを備えて構成されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、複数の一体型蓋セクションの内部表面は、複数の噛み合わせられた一体型蓋セクションによって画定されたシームを通る漏れを防止するために、追加の封止剤材料で処理されてもよい。
【0049】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、食品及び飲料容器(例えば、飲むためのカップ)、並びに他の特定の容器に関するが、当業者は、本明細書の教示が広範囲の追加の収納、保管、及び輸送用途にも適用され得ることを理解するであろう。いくつかのそのような追加の用途には、オンライン購入に対する配送容器、ファーストフード配送及び/又はテイクアウトのための配送容器、商業的又は個人的な発送容器(例えば、郵便物の箱など)、家電及び電子機器のための小売パッケージ、保管庫(例えば、衣類用の入れ物、トートボックス、おもちゃ箱など)、ペット用途(例えば、ペットキャリア、ケンネル、金魚キャリアなど)、ごみ入れ(例えば、ゴミ箱、リサイクルビン、ゴミ収集箱、灰皿など)、建設用途(例えば、コンクリート成形型、鋳型、型枠、機器保管庫、工具箱など)、製造用途(例えば、ねじ、ナット、ボルトなどのための金属類の包装)、玩具用途(例えば、ファーストフードのおもちゃ又はアーケードクローマシンの賞品などのための包装)など、又はこれらの組み合わせが含まれる。
【0050】
本明細書に記載される実施形態は、少なくとも前述の用途に対応するようにスケーラブルであり得る。本明細書に記載される実施形態の様々な構成要素は、本開示の教示と併せて特定のアプリケーションを実装するのに便利である、かつ/又は必要であると当業者が見出すときに、追加、除去、修正、及び/又は複製することができる。いくつかの実施形態では、専門的な特徴、特性、材料、構成要素、及び/又は機器は、特定のアプリケーションを実装するのに便利である、かつ/又は必要であると当業者が見出すときに、本開示の教示と併せて適用され得る。
【0051】
更に、本明細書に記載される本開示の多くの修正及び他の実施形態は、前述の説明及び関連する図面に提示される教示の利益を得ることによって、本開示が関連する当業者に思い浮かぶであろう。したがって、本開示は開示される特定の実施形態に限定されるべきではなく、修正及び他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。更に、前述の説明及び関連する図面は、要素及び/又は機能の特定の例示的な組み合わせの文脈において例示的な実施形態を説明するが、要素及び/又は機能の異なる組み合わせは、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替的な実施形態によって提供され得ることを理解されたい。これに関して、例えば、添付の特許請求の範囲のいくつかに記載され得るように、これらの上記で明示的に記載されているものとは異なる要素及び/又は機能の組み合わせもまた企図される。特定の用語が本明細書で採用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定の目的では使用されていない。
【国際調査報告】