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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-19
(54)【発明の名称】仕分け装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/46 20060101AFI20230612BHJP
【FI】
B65G47/46 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022569201
(86)(22)【出願日】2021-05-08
(85)【翻訳文提出日】2022-11-14
(86)【国際出願番号】 CN2021092253
(87)【国際公開番号】W WO2021238613
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】202010462376.X
(32)【優先日】2020-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100167793
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 学
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ジャ
【テーマコード(参考)】
3F015
【Fターム(参考)】
3F015AA06
3F015FA02
3F015GA01
(57)【要約】
仕分け装置が開示されている。当該装置は少なくとも1組の仕分けユニット(100)を含み、当該仕分けユニットは、両端が固定されるタイミングベルト(110)と、タイミングベルト(110)と平行に設置されるトロリー軌道(120)と、駆動モジュールおよび車輪を含む分配トロリー(130)とを備え、当該駆動モジュールは駆動モータとタイミングプーリ(142)を駆動し、駆動モータはタイミングプーリ(142)をタイミングベルト(110)と協働しながらタイミングベルト(110)に沿って移動するように駆動し、分配トロリー(130)の車輪は、トロリー軌道(120)を走行する。当該仕分け装置は分配トロリー(130)を設置することによって、仕分け対象物品を1つずつ仕分けし、かつ両端が固定されたタイミングベルト(110)とトロリー軌道(120)を用いて、分配トロリー(130)を、その走行方向を正確に案内するとともに効率的に伝動し、仕分け対象物品の正確かつ効率的な仕分けが達成され、手作業を減らすと同時に仕分け精度と倉庫プロセスの効率を高めることができる。
【選択図】図1A

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1組の仕分けユニットを備える仕分け装置であって、
前記仕分けユニットは、
両端が固定されるタイミングベルトと、
前記タイミングベルトと平行に設置されるトロリー軌道と、
駆動モジュールおよびガイドモジュールを含む分配トロリーであって、前記駆動モジュールは駆動モータとタイミングプーリを含み、前記駆動モータは、前記タイミングプーリを前記タイミングベルトと協働しながら前記タイミングベルトに沿って移動するように駆動し、前記分配トロリーのガイドモジュールは前記トロリー軌道に対応して分配トロリーの移動方向をガイドするように構成される、分配トロリーと、
を備える仕分け装置。
【請求項2】
前記トロリー軌道は、横断面がC形のC型軌道を含む請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項3】
前記仕分けユニットは、
前記分配トロリーが前記仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送した時、前記仕分け対象物品を仕分けするように構成される仕分けモジュール、
をさらに備える請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項4】
前記仕分けモジュールは、
前記分配トロリーが前記仕分け対象物品を前記予め設定された指定位置に搬送したか否かを検出するように構成されるセンサと、
前記分配トロリーが前記仕分け対象物品を前記予め設定された指定位置に搬送したと前記センサにより検出された場合、前記仕分け対象物品をバスケットに仕分けするように構成される仕分け部材と、
を備える請求項3に記載の仕分け装置。
【請求項5】
前記センサは、前記タイミングベルトの下方に設置されている感圧センサである請求項4に記載の仕分け装置。
【請求項6】
前記バスケットを複数含むバスケット保管棚をさらに備える請求項4に記載の仕分け装置。
【請求項7】
前記バスケットの集品状態を表示するように構成されるインジケータが前記バスケットの開口位置に設けられ、
前記状態は、未集品、集品完了、集品異常を含む、
請求項4~6のいずれか1項に記載の仕分け装置。
【請求項8】
前記分配トロリーの予め設定された開始位置に対応して設けられ、前記仕分け対象物品を積載するように構成される仮置き部、
をさらに備える請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項9】
前記仕分け対象物品を載置するように構成される物品供給部と、
前記仕分け対象物品を前記物品供給部から前記仮置き部に搬送するように構成されるリフトと、
をさらに備える請求項8に記載の仕分け装置。
【請求項10】
前記分配トロリーは、
前記タイミングプーリの左右両側にそれぞれ設けられ、前記タイミングベルトの前記タイミングプーリと協働していない側に位置し、前記タイミングベルトを張架するように構成される2つのテンションプーリをさらに備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項11】
前記分配トロリーは、
絶縁コンダクターレールから電力を引き出して前記駆動モータに給電するように構成される集電装置をさらに備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項12】
前記仕分けユニットは、
前記分配トロリーが前記予め設定された開始位置にあるか否かを検出するように構成される検出モジュールをさらに備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項13】
前記検出モジュールは、
前記分配トロリーの予め設定された開始位置に対応して設けられるインサイチュ検出板と、
前記分配トロリーの前記インサイチュ検出板に対応する位置に設けられる車体近接スイッチと、
を備える請求項11に記載の仕分け装置。
【請求項14】
前記仕分けユニットは、
前記タイミングベルトの両端に設けられ、前記タイミングベルトを張架するように構成されるテンションモジュールを備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項15】
前記テンションモジュールは、ラチェットホイール部材を備える、
請求項13に記載の仕分け装置。
【請求項16】
1組以上の前記仕分けユニットを上から下へと平行に設置するように構成されるトロリー軌道台をさらに備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2020年5月27日に提出された、出願番号が202010462376.Xで、発明の名称が「仕分け装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該特許出願の全文を引用により本出願に組み込む。
【0002】
本出願は、物流の技術分野、具体的に小包仕分けの技術分野、特に仕分け装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ここ数年来、物流自動化業界の発展は迅速で、様々な仕分けと搬送装置が次々と現れ、現在市場の主要な仕分け装置は主に中小物に対して、直線仕分け機とループ仕分け機の2種類に分けられている。
【0004】
ループ仕分け機および直線仕分け機は、大量の中小物を搬送・仕分けする際に、無端ベルトまたは直線ベルトで搬送する。ループ仕分け機および直線仕分け機を設置する場合、大きな設置面積と使用資源を必要とする。
【発明の概要】
【0005】
本出願の目的は、仕分け装置を提案することにある。
【0006】
本出願の実施形態は、仕分け装置であって、少なくとも1組の仕分けユニットを備え、前記仕分けユニットは、両端が固定されるタイミングベルトと、タイミングベルトと平行に設置されるトロリー軌道と、駆動モジュールおよびガイドモジュールを含む分配トロリーであって、当該駆動モジュールは駆動モータとタイミングプーリを含み、当該駆動モータは当該タイミングプーリを当該タイミングベルトと協働しながら当該タイミングベルトに沿って移動するように駆動し、前記分配トロリーのガイドモジュールは当該トロリー軌道に対応して分配トロリーの移動方向をガイドするように構成される分配トロリーと、を備える仕分け装置を提供する。
【0007】
いくつかの実施形態では、トロリー軌道は、横断面がC形のC型軌道を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、仕分けユニットは、当該分配トロリーが仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送した時、当該仕分け対象物品を仕分けするように構成される仕分けモジュールをさらに備える。
【0009】
いくつかの実施形態では、仕分けモジュールは、分配トロリーが仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送したか否かを検出するように構成されるセンサと、分配トロリーが仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送したとセンサにより検出された場合、仕分け対象物品をバスケットに仕分けするように構成される仕分け部材と、を備える。
【0010】
いくつかの実施形態では、センサは、タイミングベルトの下方に設置されている感圧センサである。
【0011】
いくつかの実施形態では、バスケット保管棚は、バスケットを複数含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、バスケットの開口位置には、バスケットの集品状態を表示するように構成されるインジケータが設けられ、当該集品状態は、未集品、集品完了、集品異常を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、仕分け装置は、分配トロリーの予め設定された開始位置に対応して設けられ、仕分け対象物品を積載するように構成される仮置き部をさらに備える。
【0014】
いくつかの実施形態では、仕分け装置は、仕分け対象物品を載置するように構成される物品供給部と、仕分け対象物品を物品供給部から仮置き部に搬送するように構成されるリフトと、をさらに備える。
【0015】
いくつかの実施形態では、分配トロリーは、タイミングプーリの左右両側にそれぞれ設けられ、タイミングベルトのタイミングプーリと協働していない側に位置し、タイミングベルトを張架するように構成される2つのテンションプーリをさらに備える。
【0016】
いくつかの実施形態では、分配トロリーは、絶縁コンダクターレールから電力を引き出して駆動モータに給電するように構成される集電装置をさらに備える。
【0017】
いくつかの実施形態では、仕分けユニットは、分配トロリーが予め設定された開始位置にあるか否かを検出するように構成される検出モジュールをさらに備える。
【0018】
いくつかの実施形態では、検出モジュールは、分配トロリーの予め設定された開始位置に対応して設けられるインサイチュ検出板(in-situ detection board)と、分配トロリーのインサイチュ検出板に対応する位置に設けられる車体近接スイッチとを備える。
【0019】
いくつかの実施形態では、仕分けユニットは、タイミングベルトの両端に設けられ、タイミングベルトを張架するように構成されるテンションモジュールを備える。
【0020】
いくつかの実施形態では、テンションモジュールは、ラチェットホイール部材を備える。
【0021】
いくつかの実施形態では、仕分け装置は、1組以上の仕分けユニットを上から下へと平行に設置するように構成されるトロリー軌道台をさらに備える。
【0022】
本出願の実施形態に係る仕分け装置は、両端が固定されたタイミングベルトと平行にトロリー軌道が設置された少なくとも1組の仕分けユニットを備え、トロリー軌道は、分配トロリーのガイドモジュールと噛み合って分配トロリーの進行方向を案内することができ、駆動モータがタイミングプーリをタイミングベルトと協働しながらタイミングベルトに沿って移動するようにする動力方式で、分配トロリーを駆動する。本出願の実施形態に係る仕分け装置は、背景技術では無端ベルトまたは直線ベルトによって物品を搬送し、物品を識別、仕分けする効率が低いのに比べて、固定のタイミングベルトに合わせた駆動プーリおよびトロリー軌道を設置することによって、分配トロリーの走行方向を案内し、分配トロリーの正確かつ迅速な移動を実現し、これによって分配トロリーに積載された仕分け対象物品が迅速かつ正確に仕分けされることを実現し、人力資源を節約すると同時に仕分け精度と倉庫プロセスの効率を向上させることができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、設置面積を節約するために、複数の仕分けユニットを垂直に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本出願の他の特徴、目的および利点は、以下の図面を参照してなされる非限定的な実施形態に係る詳細な説明を読むことにより、より明らかになる。
図1A】本出願に係る仕分け装置の一実施形態を示す構造の概略図である。
図1B図1Aに示す仕分け装置の構造の概略図の側面図である。
図2】本出願に係る仕分け装置におけるバスケット保管棚の構造の概略図である。
図3】本出願に係る仕分け装置のもう一つの実施形態の構造の概略図である。
図4】本出願に係る仕分け装置の実施形態に記載された検出モジュールを含む構造の一部を示す概略図である。
図5】本出願に係る仕分け装置の実施形態に記載されたタイミングベルトの1つの固定端の一部を示す概略図である。
図6】本出願に係る仕分け装置のもう一つの実施形態の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面および実施形態を参照しながら本出願をより詳細に説明する。ここで述べている具体的な実施形態は関連発明を説明するためのものにすぎず、当該発明を限定するものではないことを理解すべきである。なお、説明の便宜上、図面には発明に関連する部分のみが示されている。
【0026】
なお、本出願の実施形態および実施形態における特徴は、矛盾を生じない限り、相互に組み合わせることができる。以下、図面および実施形態を参照しながら本出願を詳細に説明する。
【0027】
図1Aは、本出願に係る仕分け装置の一実施形態を示す構造の概略図であり、図1Bは、図1Aに示す仕分け装置の構造の概略図の左側面図である。当該仕分け装置は、少なくとも1組の仕分けユニット100を備え、仕分けユニット100は、両端が固定されるタイミングベルト110と、タイミングベルト110と平行に設置されるトロリー軌道120と、駆動モジュール140およびガイドモジュール131を含む分配トロリー130であって、駆動モジュール140は駆動モータ141とタイミングプーリ142を含み、駆動モータ141はタイミングプーリ142をタイミングベルト110と協働しながらタイミングベルト110に沿って移動するように駆動し、分配トロリー130のガイドモジュール142はトロリー軌道120に対応して分配トロリー130の移動方向をガイドするように構成される分配トロリー130と、を備える。
【0028】
本実施形態では、仕分け装置は、1組または複数組の仕分けユニットが設けられていてもよく、仕分けユニットは、本出願の目的を達成するための最小ユニットである。1組の仕分けユニット100を例にとると、両端が固定されたタイミングベルト110と、トロリー軌道120と、分配トロリー130とを備えている。このうち、トロリー軌道120は、タイミングベルトに固設されており、分配トロリー130は、さらに、駆動モジュール140と、ガイドモジュール131とをさらに備えている。
【0029】
具体的には、タイミングベルト110は、ワイヤロープまたはガラス繊維を強力層とし、ポリウレタンまたはクロロプレンゴムで被覆された帯状物であるのが一般的であり、タイミングベルト110は、従来技術または将来の技術における材質および形状であってもよいことは勿論である。本出願は、これに対して特に限定しない。
【0030】
タイミングベルト110は、タイミングプーリ142と協働して伝動目的を達成する。協働方式は、従来技術または将来の技術で採用する方式、例えば、噛合い、係合、および摩擦力で協働を実現するその他の接続方式を選択することができ、協働方式に応じて、協働方式に対応するタイミングベルト110を選択し、例えば、噛合い協働方式を選択する場合には、例えば、歯状、係合スロット等の接続構造が片側表面に設けられたタイミングベルト、例えば、台形歯タイミングベルト、円弧歯タイミングベルト等の従来技術または将来の技術における他のタイミングベルトを選択することができ、係合方式を選択する場合には、片側にスロット構造または突出構造が設けられたタイミングベルトを選択することができる。本出願は、これに対して特に限定しない。
【0031】
オプションとして、外周に歯状構造を有するタイミングプーリ142を選択し、歯状構造を有するタイミングベルト110と噛み合うことで、タイミングプーリ142の回転時に、タイミングプーリ142の歯状構造とタイミングベルト110の歯状構造との噛み合いにより、タイミングプーリがタイミングベルト110に沿って移動するようにし、これにより、分配トロリー130がタイミングベルト110に沿って移動するようにすることができる。このような伝動構造は比較的簡単で、正確性が高い。
【0032】
タイミングベルト110の両端は、従来技術または将来の技術における方式でタイミングベルト110の両端を固定してもよく、例えば、タイミングベルト固定板、タイミングベルトバックル、タイミングベルト固定プーリなどの手段を設ける方式でタイミングベルト110を固定してもよく、タイミングベルトの両端は、同一または異なる手段で固定されてもよい。本出願は、これに対して特に限定しない。オプションとして、タイミングベルトの両端に対して同じ手段で固定することで、タイミングベルトの固定手段を固定、修理することに便利である。
【0033】
図1Aには、タイミングベルトとタイミングプーリとがバックルで係合する協働方式が例示されている。タイミングベルト110の両端の固定方式は、説明の便宜上、以下、タイミングベルト110の一端111を用いて説明する。タイミングベルト110の固定手段は、タイミングバックルであり、タイミングバックルとタイミングベルト110とは、従来技術または将来の技術における係合接続方式で接続されている。本出願は、これに対して特に限定しない。タイミングベルトの他端は、同様にして固定してもよいし、別の方法で固定してもよく、その説明は省略する。このようにタイミングベルト110を設けることにより、タイミングベルトの安定性を高め、タイミングベルトの固定、修理の利便性を高め、タイミングベルトの固定のためのコストを低減することができる。
【0034】
具体的には、トロリー軌道120は、タイミングベルト110と平行に設置され、ガイドモジュール131と噛み合って、分配トロリー130の移動方向を案内するように構成されており、トロリー軌道120は、必要に応じて一組又は複数組とすることができ、ガイドモジュール131の設置状況に対応して設ければよい。本出願は、これに対して特に限定しない。トロリー軌道120は、通常のレールであってもよいし、ガイド部材が設けられたレールであってもよい。トロリー軌道にガイド部材が設けられている場合には、ガイド部材がガイドモジュールと協働して、ガイドモジュールの軌道上での水平変位および垂直変位を規制することができる。例えば、トロリー軌道の外側に遮蔽部を設けてもよく、それによって、ガイドモジュールが、トロリー軌道の遮蔽部の案内により移動する。
【0035】
具体的には、分配トロリー130は、従来技術または将来の技術において物品を搬送するトロリーとして構成されてもよい。例えば、分配トロリーは、フラットトロリーまたは上方が開放した箱型トロリーなどであってもよい。本出願は、これに対して特に限定しない。
【0036】
分配トロリー130の外側には、ガイドモジュールが設けられていてもよく、ガイドモジュール131は、従来技術または将来の技術における分配トロリーの走行方向を案内可能な手段(例えば、懸架アーム、車輪など)であってもよい。ガイドモジュール131は、単独で設置してもよいし、ペアで設置してもよく、また、分配トロリーと固設される。本出願はこれに限定されるものではない。オプションとして、ガイドモジュール131としてペアとなる車輪を用いてもよく、この場合には、分配トロリーがトロリー軌道に沿って走行する際の安定性が高い。
【0037】
説明の便宜上、本実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、ガイドモジュール131として独立して設けられたペアとなる車輪を採用し、車輪の車軸と分配トロリーとを連結している。車輪の形状及び寸法は、車輪がトロリー軌道120に沿って移動できるようにトロリー軌道120に適合させる必要がある。
【0038】
例示的な実施形態として、ガイドモジュール131として、単一またはペアとなる懸架アームを使用してもよく、懸架アームは前記分配トロリー130に固設され、懸架アームの先端は分配トロリー130に固設され、他端は、従来技術または将来の技術における軌道と係合する手段を用い、軌道に沿って移動可能にする。
【0039】
図1のトロリー軌道120を例にとると、懸架アームの先端は、懸架アームとT字状、Y字状、またはこれらの変形形状をなすように、一字状またはV字状に形成されていてもよく、ガイドモジュール131として懸架アームを用いる場合には、トロリー軌道120の断面をC字状に形成し、懸架アームの先端の一字状またはV字状部分を当該トロリー軌道120に嵌め込むことにより、分配トロリー130のガイドモジュール131がトロリー軌道120に案内されて移動するようにしてもよい。懸架アームの先端は、トロリー軌道120に対応する「工」字状のデザインを採用してもよく、その結果、懸架アームの「工」字の両側の切欠きは、トロリー軌道120のC字状に突出する両端部をそれぞれ収容し、それによって、分配トロリー130は、トロリー軌道120およびガイドモジュール131によって移動が制限される。
【0040】
本実施形態では、駆動モジュール140は、分配トロリー130に設けられ、分配トロリー130を移動させるように構成されており、駆動モジュール140は、駆動モータ141と、タイミングプーリ142とを備えている。駆動モータは、従来技術または将来の技術で一般的に用いられている、トロリーを駆動するための動力源(例えば、通常の直流モータおよび通常の交流モータ)であってもよい。本出願は、これに対して特に限定しない。なお、タイミングプーリ142の軸は、駆動モータ141の動力により回転駆動される。
【0041】
分配トロリー130は、駆動モータ141に給電するように構成される駆動モータ電源134をさらに備えることが理解され得る。駆動モータ電源は、従来技術または将来の技術において駆動モータ141と協働して駆動モータ141に電力を供給することができる電源であるが、これに限定されるものではない。
【0042】
本出願の実施形態に係る仕分け装置は、少なくとも1組の仕分けユニットを備え、仕分けユニットには、トロリー軌道は、両端が固定されたタイミングベルトと平行に設置され、分配トロリーのガイドモジュールがトロリー軌道と噛み合って、分配トロリーの走行方向を案内することができ、同時に、タイミングベルトに沿ってタイミングプーリを移動させるために、駆動モータを用いてタイミングプーリを回転させる。本実施形態の仕分け装置は、分配トロリーをタイミングベルトに沿って正確に効率的に移動させることができ、より高い搬送効率が得られ、かつ、分配トロリーが仕分け対象物品を独立に搬送する形式により、仕分け対象物品を独立に仕分けすることができ、人力を節約しながら物品仕分けの精度と倉庫プロセスの効率を向上させることができる。
【0043】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、仕分けユニット100は、少なくとも1つの仕分けモジュール150をさらに備えていてもよく、仕分けモジュール150は、分配トロリーが仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送した時、仕分け対象物品を仕分けするように構成されている。
【0044】
このうち、仕分けモジュール150は、センサ151と、仕分け部材152とを備えてもよく、センサ151は、分配トロリーが仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送したか否かを検出するように構成され、仕分け部材152は、分配トロリー152が仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送したとセンサ151により検出された場合、仕分け対象物品を指定位置に仕分けするように構成されている。
【0045】
具体的には、センサ151は、従来技術または将来の技術におけるセンサであってもよい。本出願は、これに対して特に限定しない。例えば、感光センサ、感圧センサ等である。
【0046】
具体的には、仕分け部材152は、従来技術のものであってもよいし、将来開発される技術のものであってもよい。本出願は、これに対して特に限定しない。例えば、ロボット、分配トロリーのダンプモジュール等である。
【0047】
本実施形態の仕分け装置は、仕分けユニットに仕分けモジュールを設けてもよく、すなわち、センサと仕分け部材を設けて、分配トロリーの稼働状態の検出を実現し、搬送トロリーが予め設定された指定位置に到着した時、搬送トロリーに積載された物品を仕分けして、仕分け対象物品の自動仕分けの設計を実現し、人件費を節約して、仕分け効率を向上させることができる。
【0048】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、センサは感圧センサであり、感圧センサ151はタイミングベルト110の下方に設けられている。
【0049】
具体的には、トロリーの走行軌跡をタイミングベルト110に対応させて、タイミングベルト110上での予め設定された指定位置を特定し、予め設定された指定位置に対応するタイミングベルト110上での位置を特定した後、その位置の下方、すなわちタイミングベルトの下方にセンサ151を設けてもよい。オプションとして、感圧センサを当該位置に設定しておき、当該位置までに分配トロリーを走行させたときのタイミングベルトの重量変化を利用して分配トロリーが予め設定された指定位置まで走行したか否かを検出する。本実施形態の仕分け装置によれば、省スペース化に加えて、分配トロリーの稼働状態をより良好に検出することができる。
【0050】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、図2に示すように、仕分け装置は、複数のバスケット210を含むバスケット保管棚200をさらに備える。
【0051】
具体的には、仕分け装置は、1つ以上のバスケット210を含むバスケット保管棚200をさらに備える。バスケット210は、仕分けが完了した物品を積載するように構成されている。ここで、バスケット210の数は、ユーザの要望に応じて設定されてもよい。バスケット210とバスケット保管棚とは、従来技術または将来の技術における設置方式で一体的に設置されてもよいし、バスケットがバスケット保管棚と別体にバスケット保管棚から着脱可能に設置されてもよい。本出願は、これに対して特に限定しない。
【0052】
オプションとして、バスケット210は、バスケット保管棚200と別体に設けられており、バスケット210がバスケット保管棚と別体にしてバスケット保管棚から着脱可能である場合には、バスケット保管棚200のいずれかのバスケット210の交換作業を行うことができる。
【0053】
オプションとして、バスケット保管棚200は、移動可能なバスケット保管棚として設けられていてもよく、これにより、バスケット保管棚210が満杯になったときに、手動または自動化などの従来技術に存在する方法で交換、移動することができる。
【0054】
オプションとして、バスケット保管棚200は同様に複数組設けられてもよく、後続の梱包のために集荷完了後に交換されてもよい。
【0055】
本実施形態の仕分け装置は、バスケットを含むバスケット保管棚を設けることで、省スペースとなり、より多くの物品を収納することができる。
【0056】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、図2に示すように、バスケット210の開口位置にインジケータ220が設けられ、インジケータ220は、バスケット210の集品状態を表示するように構成され、集品状態は、未集品、集品完了、集品異常が含まれるが、これらに限定されない。
【0057】
具体的には、インジケータ220は、従来技術又は将来開発される技術におけるインジケータ(例えば、三色ランプ、ディスプレイなど)であってもよい。インジケータ220は、バスケット210と1対1に対応して設けられている。具体的な例示では、インジケータ220として三色ランプが使用され、三色ランプは、異なる色の光でバスケット210の集品状態を示すように構成される。集品状態は、未集品、集品完了、集品異常が含まれるが、これらに限定されない。
【0058】
本実施形態の仕分け装置は、バスケットの開口にインジケータを設置して、バスケットの集品状態をより良く理解することができ、後続のバスケットの調整作業に便利で、バスケットの使用効率を高めることができる。
【0059】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、図3に示すように、仕分け装置は、仮置き部310をさらに備える。仮置き部310は、分配トロリー130の予め設定された開始位置に対応しており、仕分け対象物品を積載するように構成されている。
【0060】
具体的には、仮置き部310は、仕分け対象物品を収容する物体又は場所であり、設置位置が、分配トロリー130の予め設定された開始位置に対応する。
【0061】
本実施形態の仕分け装置は、仮置き部により仕分け対象物品を予め格納することで、仕分けプロセスの連続性を確保し、仕分け効率を向上させることができる。
【0062】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、図3に示すように、仕分け装置は物品供給部320とリフト330とをさらに備え、物品供給部320は、リフト330に仕分け対象物品を積載するように構成され、リフト330は仕分け対象物品を物品供給部320から仮置き部310までに搬送するように構成される。
【0063】
具体的には、物品供給部320は、リフト330に仕分け対象物品を供給するように構成され、その後、仕分け対象物品は、物品供給部320から仮置き部310までリフト330によって巻き上げられる。リフト33は、従来技術のリフトまたは将来の技術のリフトであってもよく、例えば、連続式リフトまたはバケット式リフトなどであってもよい。
【0064】
オプションとして、リフト330には、複数の搬送ユニットが設けられており、物品供給部32から仮置き部310への仕分け対象物品の連続的な巻上が可能となっている。
【0065】
オプションとして、リフト330に複数の搬送ユニットが設けられ、複数の搬送ユニット間の距離は、上下に間隔をあけて設置された2つの隣接する仮置き部間の距離と等しくすることにより、仕分け対象物品を異なる仮置き部310に連続的に搬送することができ、搬送効率を向上させることができる。
【0066】
本実施形態の仕分け装置は、仕分け対象物品の搬送フローで、物品供給部と仮置き部とをリフトを介して接続することで、仮置き部すなわち仕分けユニットに仕分け対象物品を供給することができる。
【0067】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、分配トロリー130には、タイミングプーリ142の左右両側でタイミングベルト110のタイミングプーリ142と噛み合っていない側に、タイミングベルト110を張架するテンションプーリ132およびテンションプーリ133がさらに設けられている。
【0068】
具体的には、図1Aに示すように、分配トロリー130には、タイミングプーリ142とタイミングベルト110との噛み合い位置に対応してテンションプーリ132、133が設けられており、テンションプーリ132とテンションプーリ133とは、従来技術または将来開発される技術における摩擦ユニット、ねじりばね、軸受、プーリおよびいくつかの部材からなるテンションプーリを採用することができ、タイミングプーリ142の左右両側であって、タイミングベルト110のタイミングプーリ142と噛み合っていない側にそれぞれ設けられ、タイミングベルト110を張架するように構成されることで、タイミングベルト110とタイミングプーリ142との噛み合いをより良好にする。
【0069】
本実施形態の仕分け装置は、分配トロリーの稼働時に、タイミングベルトを張架する方式でタイミングベルトとタイミングプーリの協働効果を高め、分配トロリーの移動の安定性を高め、分配トロリーの伝動効率を高め、分配トロリーの稼働速度を高めることができる。
【0070】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、図1Bに示すように、分配トロリーに絶縁コンダクターレール(Isolated conductor rail)と駆動モータ141にそれぞれ接続された集電装置(current-collector)134が設けられ、絶縁コンダクターレールから電力を引き出して駆動モータ141に給電できるようにしている。駆動モータの電源として絶縁コンダクターレールの集電装置を選択することにより、集電装置は体積が小さく、重量が軽いため、分配トロリーの設計によく適応でき、駆動モータにいっそうよく駆動エネルギーを提供し、駆動モータの稼働の安定性を確保する。
【0071】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、仕分けユニットは、分配トロリー130が予め設定された開始位置にあるか否かを検出するように構成される検出モジュールをさらに備える。
【0072】
具体的には、検出モジュール400は、従来技術や将来の技術で常用されている物体の位置を検出するためのモジュールであってもよく、感光センサ、感圧センサ等のモジュールを用いて目的を達成してもよいし、複数のモジュールを組み合わせた設置方式を用いて目的を達成してもよい。本出願は、これに対して特に限定しない。検出モジュール400は、分配トロリーが予め設定された開始位置にあるときに信号を発する。
【0073】
本実施形態の仕分け装置は、検出モジュールを設置する方式で、分配トロリーが予め設定された開始位置にあるか否かの検出を実現し、分配トロリーが開始位置にあることを検出した時、分配トロリーに仕分け対象物品を提供し、自動仕分けプロセスを実現する。
【0074】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、検出モジュールは、分配トロリー130の予め設定された開始位置に対応して設けられるインサイチュ検出板410と、分配トロリー130にインサイチュ検出板に対応して設けられる車体近接スイッチ420とを備える。
【0075】
具体的には、分配トロリー130の予め設定された開始位置に対応してインサイチュ検出板を設置し、分配トロリー130にインサイチュ検出板に対応する車体近接スイッチ420を設置し、インサイチュ検出板と車体近接スイッチ420とが互いに協働して、分配トロリーが予め設定された開始位置にあるか否かを検出する。
【0076】
オプションとして、図4に示すように、インサイチュ検出板410をトロリー軌道120上に設置し、分配トロリー130が予め設定された開始位置に近づいたとき、車体近接スイッチ420がインサイチュ検出板410に近づき、分配トロリー130が予め設定された開始位置にあるとき、車体近接スイッチ420がインサイチュ検出板410に当てて、分配トロリー130が予め設定された開始位置にあることを示す。
【0077】
本実施形態の仕分け装置は、インサイチュ検出板と車体近接スイッチのセット方式を採用して、分配トロリーが予め設定された開始位置にあるか否かの正確な検出を実現し、かつ構造が簡単で、分配トロリーが開始位置にあることを検出した時、分配トロリーに仕分け対象物品を提供し、分配トロリーの使用効率と仕分けの効率を提供する。
【0078】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、テンションモジュールは、タイミングベルト110の両端に設けられ、タイミングベルト110を張架するように構成される。
【0079】
具体的には、仕分けユニット内のタイミングベルト110は、テンションモジュールをさらに備え、テンションモジュールは、従来技術または将来の技術で一般的に使用されるテンションモジュールであり、通常、表面にタイミングベルトと噛み合う構造があり、例えば、タイミングベルトの表面に歯状構造が設置されている場合、テンションモジュールの外面には対応する歯状構造が設置され、テンションモジュールとタイミングベルトの協働を実現し、テンションモジュールを回転させることで張架を実現する。
【0080】
オプションとして、タイミングベルト110が固定される位置に、タイミングベルト110と噛み合う2つのテンションプーリを設けることで、タイミングベルトの張架を行ってもよい。
【0081】
本実施形態の仕分け装置は、テンションモジュールを用いてタイミングベルトの両端に設けることで、構造が比較的簡単で、タイミングベルトを迅速に張架することができ、タイミングベルトの伝動効率を向上させ、分配トロリーの稼働効率を向上させ、仕分け効率を向上させた。
【0082】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、テンションモジュールは、ラチェットホイール部材を備える。
【0083】
具体的には、図5に示すように、タイミングベルト110の一端111を例にとると、テンションモジュール113はラチェットホイール部材を固定端111に設け、ラチェットホイール部材とタイミングベルト110との協働により、タイミングベルト110をラチェットホイール部材の調整により張架することが実現される。
【0084】
本実施形態の仕分け装置は、ラチェットホイール部材をテンションモジュールとしてタイミングベルトを張架することにより、タイミングベルトの伝動効率を向上させることができ、分配トロリーの稼働効率を向上させ、仕分け効率を向上させることができる。
【0085】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、仕分け装置は、1つまたは複数の仕分けユニット100を上から下へと平行に設置するように構成されるトロリー軌道台400をさらに備える。
【0086】
具体的には、図6に示すように、トロリー軌道台400は、従来技術または将来の技術で一般的に見られる枠状の構造であり、1つ以上の仕分けユニットを上から下へと平行に設置するように仕分けユニット100の大きさに合わせるようにする。図6に、トロリー軌道台400に上から下へ設置された互いに平行な複数の仕分けユニット100を例示している。
【0087】
具体的な例示では、軌道台の長さが10メートル以下で、この形式で設置する場合、占用スペースが小さく、構造が簡単で、仕分けフローが短く、本出願の目的をよりよく達成することができる。
【0088】
本実施形態の仕分け装置は、トロリー軌道台400内に複数の仕分けユニット100を設けて、複数の仕分けユニットの同時稼働を実現することができ、省スペースだけでなく、仕分け効率も大幅に向上された。
【0089】
以上の記載は、本出願の好ましい実施形態、および適用される技術的原理に関する説明に過ぎない。当業者であれば、本出願に係る発明の範囲が、上記の技術的特徴の特定の組み合わせからなる技術案に限定されるものではなく、上記の本出願の趣旨を逸脱しない範囲で、上記の技術的特徴またはそれらの同等の特徴の任意の組み合わせからなる他の技術案も含むべきであることを理解すべきである。例えば、上記の特徴と、本出願に開示された類似の機能を持っている技術的特徴(これらに限定されていない)とを互いに置き換えてなる技術案が挙げられる。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-11-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1組の仕分けユニットを備える仕分け装置であって、
前記仕分けユニットは、
両端が固定されるタイミングベルトと、
前記タイミングベルトと平行に設置されるトロリー軌道と、
駆動モジュールおよびガイドモジュールを含む分配トロリーであって、前記駆動モジュールは駆動モータとタイミングプーリを含み、前記駆動モータは、前記タイミングプーリを前記タイミングベルトと協働しながら前記タイミングベルトに沿って移動するように駆動し、前記分配トロリーのガイドモジュールは前記トロリー軌道に対応して分配トロリーの移動方向をガイドするように構成される、分配トロリーと、
を備える仕分け装置。
【請求項2】
前記トロリー軌道は、横断面がC形のC型軌道を含む請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項3】
前記仕分けユニットは、
前記分配トロリーが前記仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送した時、前記仕分け対象物品を仕分けするように構成される仕分けモジュール、
をさらに備える請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項4】
前記仕分けモジュールは、
前記分配トロリーが前記仕分け対象物品を前記予め設定された指定位置に搬送したか否かを検出するように構成されるセンサと、
前記分配トロリーが前記仕分け対象物品を前記予め設定された指定位置に搬送したと前記センサにより検出された場合、前記仕分け対象物品をバスケットに仕分けするように構成される仕分け部材と、
を備える請求項3に記載の仕分け装置。
【請求項5】
前記センサは、前記タイミングベルトの下方に設置されている感圧センサである請求項4に記載の仕分け装置。
【請求項6】
前記バスケットを複数含むバスケット保管棚をさらに備える請求項4に記載の仕分け装置。
【請求項7】
前記バスケットの集品状態を表示するように構成されるインジケータが前記バスケットの開口位置に設けられ、
前記集品状態は、未集品、集品完了、集品異常を含む、
請求項4~6のいずれか1項に記載の仕分け装置。
【請求項8】
前記分配トロリーの予め設定された開始位置に対応して設けられ、前記仕分け対象物品を積載するように構成される仮置き部、
をさらに備える請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項9】
前記仕分け対象物品を載置するように構成される物品供給部と、
前記仕分け対象物品を前記物品供給部から前記仮置き部に搬送するように構成されるリフトと、
をさらに備える請求項8に記載の仕分け装置。
【請求項10】
前記分配トロリーは、
前記タイミングプーリの左右両側にそれぞれ設けられ、前記タイミングベルトの前記タイミングプーリと協働していない側に位置し、前記タイミングベルトを張架するように構成される2つのテンションプーリをさらに備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項11】
前記分配トロリーは、
絶縁コンダクターレールから電力を引き出して前記駆動モータに給電するように構成される集電装置をさらに備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項12】
前記仕分けユニットは、
前記分配トロリーが予め設定された開始位置にあるか否かを検出するように構成される検出モジュールをさらに備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項13】
前記検出モジュールは、
前記分配トロリーの予め設定された開始位置に対応して設けられるインサイチュ検出板と、
前記分配トロリーの前記インサイチュ検出板に対応する位置に設けられる物体近接スイッチと、
を備える請求項12に記載の仕分け装置。
【請求項14】
前記仕分けユニットは、
前記タイミングベルトの両端に設けられ、前記タイミングベルトを張架するように構成されるテンションモジュールを備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【請求項15】
前記テンションモジュールは、ラチェットホイール部材を備える、
請求項14に記載の仕分け装置。
【請求項16】
1組以上の前記仕分けユニットを上から下へと平行に設置するように構成されるトロリー軌道台をさらに備える、
請求項1に記載の仕分け装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
図1Aは、本出願に係る仕分け装置の一実施形態を示す構造の概略図であり、図1Bは、図1Aに示す仕分け装置の構造の概略図の左側面図である。当該仕分け装置は、少なくとも1組の仕分けユニット100を備え、仕分けユニット100は、両端が固定されるタイミングベルト110と、タイミングベルト110と平行に設置されるトロリー軌道120と、駆動モジュールおよびガイドモジュール131を含む分配トロリー130であって、駆動モジュールは駆動モータ141とタイミングプーリ142を含み、駆動モータ141はタイミングプーリ142をタイミングベルト110と協働しながらタイミングベルト110に沿って移動するように駆動し、分配トロリー130のガイドモジュール142はトロリー軌道120に対応して分配トロリー130の移動方向をガイドするように構成される分配トロリー130と、を備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
本実施形態では、仕分け装置は、1組または複数組の仕分けユニットが設けられていてもよく、仕分けユニットは、本出願の目的を達成するための最小ユニットである。1組の仕分けユニット100を例にとると、両端が固定されたタイミングベルト110と、トロリー軌道120と、分配トロリー130とを備えている。このうち、トロリー軌道120は、タイミングベルトに固設されており、分配トロリー130は、さらに、駆動モジュールと、ガイドモジュール131とをさらに備えている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
本実施形態では、駆動モジュールは、分配トロリー130に設けられ、分配トロリー130を移動させるように構成されており、駆動モジュールは、駆動モータ141と、タイミングプーリ142とを備えている。駆動モータは、従来技術または将来の技術で一般的に用いられている、トロリーを駆動するための動力源(例えば、通常の直流モータおよび通常の交流モータ)であってもよい。本出願は、これに対して特に限定しない。なお、タイミングプーリ142の軸は、駆動モータ141の動力により回転駆動される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
このうち、仕分けモジュール150は、センサ151と、仕分け部材152とを備えてもよく、センサ151は、分配トロリーが仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送したか否かを検出するように構成され、仕分け部材152は、分配トロリー130が仕分け対象物品を予め設定された指定位置に搬送したとセンサ151により検出された場合、仕分け対象物品を指定位置に仕分けするように構成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
本実施形態の仕分け装置は、仕分けユニットに仕分けモジュールを設けてもよく、すなわち、センサと仕分け部材を設けて、分配トロリーの稼働状態の検出を実現し、分配トロリーが予め設定された指定位置に到着した時、分配トロリーに積載された物品を仕分けして、仕分け対象物品の自動仕分けの設計を実現し、人件費を節約して、仕分け効率を向上させることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
具体的には、物品供給部320は、リフト330に仕分け対象物品を供給するように構成され、その後、仕分け対象物品は、物品供給部320から仮置き部310までリフト330によって巻き上げられる。リフト330は、従来技術のリフトまたは将来の技術のリフトであってもよく、例えば、連続式リフトまたはバケット式リフトなどであってもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
オプションとして、リフト330には、複数の搬送ユニットが設けられており、物品供給部320から仮置き部310への仕分け対象物品の連続的な巻上が可能となっている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
本実施形態の仕分け装置は、インサイチュ検出板と物体近接スイッチのセット方式を採用して、分配トロリーが予め設定された開始位置にあるか否かの正確な検出を実現し、かつ構造が簡単で、分配トロリーが開始位置にあることを検出した時、分配トロリーに仕分け対象物品を提供し、分配トロリーの使用効率と仕分けの効率が向上する。
【国際調査報告】