(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-19
(54)【発明の名称】転送失敗の際の緊急呼出の保存
(51)【国際特許分類】
H04W 76/20 20180101AFI20230612BHJP
H04W 76/50 20180101ALI20230612BHJP
H04W 36/14 20090101ALI20230612BHJP
【FI】
H04W76/20
H04W76/50
H04W36/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022570572
(86)(22)【出願日】2020-10-09
(85)【翻訳文提出日】2023-01-16
(86)【国際出願番号】 EP2020078513
(87)【国際公開番号】W WO2021233565
(87)【国際公開日】2021-11-25
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500043574
【氏名又は名称】ブラックベリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BlackBerry Limited
【住所又は居所原語表記】2200 University Avenue East, Waterloo ON N2K 0A7, Canada
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー, ジャン ヘンドリク ルーカス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE24
5K067JJ20
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)における、緊急セッションを第1のネットワークから第2のネットワークに転送するためのシステムおよび方法。本方法は、第1の登録要求メッセージを第2のネットワークに伝送するステップと、登録否認メッセージを第2のネットワークから受信するステップと、UEと第1のネットワークとの間の緊急セッションが継続中であることを検出するステップと、緊急登録要求を備える、第2の登録要求メッセージを、第2のネットワークに伝送するステップと、緊急セッションのための登録承認メッセージを受信するステップとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)において、継続中の緊急セッションを第1のネットワークから第2のネットワークに転送するための方法であって、前記方法は、
第1のアタッチ要求メッセージを前記第2のネットワークに伝送することであって、前記第1のアタッチ要求メッセージは、要求タイプが「ハンドオーバ」に設定されるPDNコネクティビティ要求メッセージを備える、ことと、
アタッチ否認メッセージを前記第2のネットワークから受信することと、
前記UEと前記第1のネットワークとの間の継続中の緊急セッションが継続中であることを検出することと、
前記継続中の緊急セッションの検出に応答して、第2のアタッチ要求メッセージを前記第2のネットワークに伝送することであって、前記第2のアタッチ要求メッセージは、要求タイプが前記継続中の緊急セッションのための「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定されるPDNコネクティビティ要求メッセージを備える、ことと、
アタッチ承認メッセージを受信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第2のアタッチ要求メッセージは、緊急アタッチ要求メッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アタッチ否認メッセージは、進化型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)原因コードを備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のアタッチ要求メッセージを伝送することに先立って、前記方法はさらに、前記EMM原因コードがEPSセッション管理(ESM)失敗を示すことを決定することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のネットワークは、第5世代(5G)ネットワークであり、前記第2のネットワークは、第4世代(4G)ネットワークである、前記請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第1のネットワークは、第5世代システム(5GS)の一部であり、前記第2のネットワークは、EPSの一部である、前記請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記緊急アタッチ要求メッセージは、「EPS緊急アタッチ」に設定されるアタッチタイプを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のアタッチ要求メッセージは、「EPS緊急アタッチ」に設定されないアタッチタイプを備える、前記請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
ユーザ機器(UE)であって、
プロセッサと、
メモリであって、前記メモリは、命令を記憶しており、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記UEに、
第1のアタッチ要求メッセージを第2のネットワークに伝送することであって、前記第1のアタッチ要求メッセージは、要求タイプが「ハンドオーバ」に設定されるPDNコネクティビティ要求メッセージを備える、ことと、
アタッチ否認メッセージを前記第2のネットワークから受信することと、
前記UEと第1のネットワークとの間の継続中の緊急セッションが継続中であることを検出することと、
前記継続中の緊急セッションの検出に応答して、第2のアタッチ要求メッセージを前記第2のネットワークに伝送することであって、前記第2のアタッチ要求メッセージは、要求タイプが前記継続中の緊急セッションのための「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定されるPDNコネクティビティ要求メッセージを備える、ことと、
アタッチ承認メッセージを受信することと
を行わせる、メモリと
を備える、UE。
【請求項10】
前記第2のアタッチ要求メッセージは、緊急アタッチ要求メッセージである、請求項9に記載のUE。
【請求項11】
前記アタッチ否認メッセージは、進化型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)原因コードを備える、請求項9または10に記載のUE。
【請求項12】
前記命令はさらに、前記UEに、前記EMM原因コードがEPSセッション管理(ESM)失敗を示すことを決定させる、請求項11に記載のUE。
【請求項13】
前記第1のネットワークは、第5世代(5G)ネットワークであり、前記第2のネットワークは、第4世代(4G)ネットワークである、請求項9-12のいずれか1項に記載のUE。
【請求項14】
前記第1のネットワークは、第5世代システム(5GS)の一部であり、前記第2のネットワークは、EPSの一部である、請求項9-12のいずれか1項に記載のUE。
【請求項15】
前記緊急アタッチ要求メッセージは、「EPS緊急アタッチ」に設定されるアタッチタイプを備える、請求項10に記載のUE。
【請求項16】
前記第2のアタッチ要求メッセージは、「EPS緊急アタッチ」に設定されないアタッチタイプを備える、請求項9-15のいずれか1項に記載のUE。
【請求項17】
非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、命令を備え、前記命令は、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
第1のアタッチ要求メッセージを第2のネットワークに伝送することであって、前記第1のアタッチ要求メッセージは、要求タイプが「ハンドオーバ」に設定されるPDNコネクティビティ要求メッセージを備える、ことと、
アタッチ否認メッセージを前記第2のネットワークから受信することと、
UEと第1のネットワークとの間の継続中の緊急セッションが継続中であることを検出することと、
前記継続中の緊急セッションの検出に応答して、第2のアタッチ要求メッセージを前記第2のネットワークに伝送することであって、前記第2のアタッチ要求メッセージは、要求タイプが前記継続中の緊急セッションのための「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定されるPDNコネクティビティ要求メッセージを備える、ことと、
アタッチ承認メッセージを受信することと
を行わせる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記第2のアタッチ要求メッセージは、緊急アタッチ要求メッセージである、請求項17に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記アタッチ否認メッセージは、進化型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)原因コードを備える、請求項17または18に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記EMM原因コードがEPSセッション管理(ESM)失敗を示すことを決定させる、請求項19に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
ユーザ機器(UE)において、継続中の緊急セッションを第1のネットワークから第2のネットワークに転送するための方法であって、前記方法は、
第1の登録要求メッセージを前記第2のネットワークに伝送することと、
登録否認メッセージを前記第2のネットワークから受信することと、
前記UEと前記第1のネットワークとの間の継続中の緊急セッションが継続中であることを検出することと、
前記継続中の緊急セッションの検出に応答して、緊急登録要求を備える第2の登録要求メッセージを、前記第2のネットワークに伝送することと、
登録承認メッセージを受信することと
を含む、方法。
【請求項22】
前記第1の登録要求メッセージは、第1のアタッチ要求メッセージであり、前記第2の登録要求メッセージは、第2のアタッチ要求メッセージである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のアタッチ要求メッセージは、接続要求メッセージを備え、前記接続要求メッセージは、緊急ハンドオーバインジケーションを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記登録否認メッセージは、原因コードを備える、請求項21-23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記第2の登録要求メッセージを伝送することに先立って、前記方法はさらに、前記原因コードが、前記UEの国際モバイル機器識別子(IMEI)または恒久的機器識別子(PEI)のうちの1つが承認されないことを示さないことを決定することを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記UEが前記UEの前記IMEIまたは前記PEIのうちの1つが承認されないことを示す前記原因コードを決定すると、状態EMM-DERGISTERED.NO-IMSIまたは状態5GMM-DEREGISTERE.NO-SUPIのうちの1つに入ることをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のネットワークは、第5世代(5G)ネットワークであり、前記第2のネットワークは、第4世代(4G)ネットワークである、請求項21-26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
ユーザ機器(UE)であって、
プロセッサと、
メモリであって、前記メモリは、命令を記憶しており、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記UEに、
第1の登録要求メッセージを第2のネットワークに伝送することと、
登録否認メッセージを前記第2のネットワークから受信することと、
前記UEと第1のネットワークとの間の緊急セッションが継続中であることを検出することと、
前記緊急セッションの検出に応答して、緊急登録要求を備える第2の登録要求メッセージを、前記第2のネットワークに伝送することと、
前記緊急セッションのための登録承認メッセージを受信することと
を行わせる、メモリと
を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項29】
前記第1の登録要求メッセージは、第1のアタッチ要求メッセージであり、前記第2の登録要求メッセージは、第2のアタッチ要求メッセージである、請求項28に記載のUE。
【請求項30】
前記第2のアタッチ要求メッセージは、接続要求メッセージを備え、前記接続要求メッセージは、緊急ハンドオーバインジケーションを備える、請求項29に記載のUE。
【請求項31】
前記登録否認メッセージは、原因コードを備える、請求項28-30のいずれか1項に記載のUE。
【請求項32】
前記命令はさらに、前記UEに、前記原因コードが、前記UEの国際モバイル機器識別子(IMEI)または恒久的機器識別子(PEI)のうちの1つが承認されないことを示さないことを決定させる、請求項31に記載のUE。
【請求項33】
前記命令はさらに、前記UEに、前記UEが、前記UEの前記IMEIまたは前記PEIのうちの1つが承認されないことを示す前記原因コードを決定すると、状態EMM-DERGISTERED.NO-IMSIまたは状態5GMM-DEREGISTERE.NO-SUPIのうちの1つに入らせる、請求項32に記載のUE。
【請求項34】
前記第1のネットワークは、第5世代(5G)ネットワークであり、前記第2のネットワークは、第4世代(4G)ネットワークである、請求項28-33のいずれか1項に記載のUE。
【請求項35】
非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶しており、前記命令は、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
第1の登録要求メッセージを第2のネットワークに伝送することと、
登録否認メッセージを前記第2のネットワークから受信することと、
ユーザ機器(UE)と第1のネットワークとの間の緊急セッションが継続中であることを検出することと、
前記緊急セッションの検出に応答して、緊急登録要求を備える第2の登録要求メッセージを、前記第2のネットワークに伝送することと、
前記緊急セッションのための登録承認メッセージを受信することと
を行わせる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
前記第1の登録要求メッセージは、第1のアタッチ要求メッセージであり、前記第2の登録要求メッセージは、第2のアタッチ要求メッセージである、請求項35に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項37】
前記第2のアタッチ要求メッセージは、接続要求メッセージを備え、前記接続要求メッセージは、緊急ハンドオーバインジケーションを備える、請求項36に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項38】
前記登録否認メッセージは、原因コードを備える、請求項35-37のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項39】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記原因コードが、前記UEの国際モバイル機器識別子(IMEI)または恒久的機器識別子(PEI)のうちの1つが承認されないことを示さないことを決定させる、請求項38に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項40】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記UEが、前記UEの前記IMEIまたは前記PEIのうちの1つが承認されないことを示す前記原因コードを決定すると、状態EMM-DERGISTERED.NO-IMSIまたは状態5GMM-DEREGISTERE.NO-SUPIのうちの1つに入らせる、請求項39に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本明細書で使用されるように、用語「ユーザ機器」(代替として、「UE」)は、ある場合には、携帯電話、携帯情報端末、ハンドヘルド、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータ、およびテキストおよび電子メール機能性を含む、電気通信能力を有する、類似デバイス等のモバイルデバイスまたは無線デバイスを指す場合がある。用語「UE」、「モバイルデバイス」、および「無線デバイス」は、本明細書では、同義的に使用され得る。そのようなUEは、限定ではないが、加入者識別モジュール(SIM)アプリケーション、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)アプリケーション、またはリムーバブルユーザ識別モジュール(R-UIM)アプリケーションを含む、ユニバーサル集積回路カード(UICC)等のデバイスおよびその関連付けられるリムーバブルメモリモジュールを含む場合がある。代替として、そのようなUEは、そのようなモジュールを伴わない、デバイス自体を含む場合がある。他の場合では、用語「UE」は、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワーク家電等、類似能力を有するが、可搬性ではない、デバイスを指す場合がある。用語「UE」はまた、ユーザのための通信セッションが終端し得る、任意のコンポーネントを指し得る。また、用語「ユーザエージェント」、「UA」、「ユーザデバイス」、および「モバイルデバイス」は、本明細書では同義的に使用される場合がある。
【0002】
緊急呼出またはセッションは、特殊タイプの呼出またはセッションである。通常、ネットワーク内において他の呼出より高い優先順位を有し、そのベアラは、他の呼出と異なる特性を有し、例えば、ベアラは、より高い優先順位またはより高いサービスの質(QoS)のうちの1つまたはそれを上回るものを有し得る。さらに、UEは、緊急呼出を要求するために、ネットワークとのサブスクリプションを必要としなくてもよい。例えば、緊急呼出は、UICCが、不在である場合、またはUEが、期限切れまたは無効サブスクリプション等と関連付けられる場合でも、完了されることができる。緊急呼出の中断または妨害は、悲惨な結果をもたらし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
緊急呼出は、単一登録モードで動作する、UEによって確立され得る、すなわち、UEは、任意の所与の時間において、単一ネットワークにのみ登録する(用語「登録」は、用語の使用の文脈に応じて、「アタッチ」に関する同義語と見なされる)。ネットワークは、アクセスネットワークによってサポートされる、第5世代(5G)コアネットワーク、またはより古いネットワーク、例えば、アクセスネットワークによってサポートされる、典型的第4世代(4G)コアネットワークであってもよい。4Gコアネットワークをサポートする、アクセスネットワークの実施例は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、すなわち、進化型パケットコア(EPC)に接続される、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)である。緊急呼出が、1つのネットワーク(例えば、アクセスネットワークによってサポートされる、5Gコアネットワーク)において確立され、2つのネットワーク(例えば、アクセスネットワークによってサポートされる、5Gコアネットワークと、アクセスネットワークによってサポートされる、EPCまたは4Gコアネットワーク)との間のインターワーキングが存在しない場合、ネットワーク間の緊急呼出のハンドオーバは、失敗し得、緊急呼出は、ドロップされ得る。本明細書に説明されるものは、5GコアネットワークとEPCネットワークとの間の緊急呼出をハンドオーバするためのいくつかの技法である。
【0004】
5Gアクセスネットワークは、新規無線(NR)およびE-UTRAを含む、複数のアクセスネットワークのうちの少なくとも1つであることができる。5Gアクセスネットワークは、5Gコアネットワーク(5GC)へのアクセスを提供する。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)もまた、5GCにアクセスするために使用されることができる。UEは、非アクセス層(NAS)プロトコルを使用して、アクセスネットワークを介して、コアネットワークと通信する。NASメッセージのハンドリングのためのEPC内の典型的ネットワーク要素は、モビリティ管理エンティティ(MME)である。NASメッセージのハンドリングのための5GC内の典型的ネットワーク要素は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)またはセッション管理機能(SMF)である。AMFおよびSMFは、5Gコアネットワークノードである。
【0005】
NASプロトコルは、モビリティ(管理)プロトコルと、セッション管理プロトコルとから成る。EPC NASモビリティプロトコルメッセージの実施例は、アタッチメッセージ、例えば、アタッチ要求メッセージである。EPC NASセッション管理プロトコルメッセージの実施例は、パケットデータネットワーク(PDN)接続要求メッセージ、例えば、PDN接続要求メッセージである。5GC NASモビリティプロトコルメッセージの実施例は、登録メッセージ、例えば、登録要求メッセージである。5GC NASセッション管理プロトコルメッセージの実施例は、プロトコルデータユニット(PDU)セッション要求メッセージ、例えば、PDUセッション要求メッセージである。これらのNASメッセージの送信側は、これらのNASメッセージのいずれかに対する応答メッセージを受信し得る。例えば、応答メッセージは、NAS応答メッセージ、例えば、アタッチ否認メッセージ、アタッチ承認メッセージ等である。
【0006】
UEは、あるモードまたは動作モードにあることができる。アイドルモード(概して、接続モードとは対照的に)では、UEは、セッション管理を伴う、およびセッション管理プロトコルを伴う、NASプロシージャを開始することができない。モビリティ管理の、およびモビリティ管理プロトコルを伴う、NASプロシージャが、UEをアイドルモードから接続モードに変更するために必要とされる。
【0007】
EPC NAS登録プロシージャを実施するとき、UEは、アタッチプロシージャ(アタッチ要求メッセージをUEによってネットワークに伝送させる)によって、結合アタッチされる(例えば、EPCおよび回線交換によって提供されるパケット交換サービス)ことを要求する、またはアタッチプロシージャのみを用いて、進化型パケットシステム(EPS)サービスのためにアタッチされることを要求する、またはアタッチプロシージャのみを用いて、緊急ベアラサービスのためにアタッチされることを要求することができる。
【0008】
結合アタッチされるとき、ネットワークまたはMMEは、回線交換(CS)ドメインネットワークノード、例えば、移動交換局(MSC)またはMSCサーバ内でUEを登録している。換言すると、ネットワークは、UEの代わりに、CSドメインネットワークノード内にUEを登録する。UEは、正常に結合登録された後、回線交換フォールバック(CSFB)を介して、CSサービスを取得することができる。UEによってネットワーク伝送される、アタッチ要求メッセージはまた、パケットデータネットワーク(PDN)接続要求メッセージを含むことができる。
【0009】
5GC NAS登録プロシージャを実施するとき、UEは、登録プロシージャ(登録メッセージをUEによってネットワークに伝送させる)によって、登録されることを要求する、または登録プロシージャのみを用いて、緊急ベアラサービスのために登録されることを要求することができる。
【0010】
いくつかの通信環境では、4Gアクセスネットワーク(すなわち、4GコアネットワークEPCに接続される、アクセスネットワーク)は、5Gアクセスネットワーク(すなわち、5Gコアネットワーク5GCに接続される、アクセスネットワーク)より普遍的である。UEは、既存の接続を5Gアクセスネットワークから4Gアクセスネットワーク(例えば、5GCへのアクセスを提供するアクセスネットワークからハンドオーバするとき)またはその逆(例えば、EPCへのアクセスを提供するアクセスネットワークからハンドオーバするとき)に転送する必要があり得る。EPSおよび5GS等のシステムは、コアネットワークと、アクセスネットワークとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示のより完全な理解のために、ここで、同様の参照番号が同様の部分を表す、付随の図面および詳細な説明と関連して検討される、以下の簡潔な説明が参照される。
【0012】
【
図1】
図1は、5GSとEPC/U-TRANとの間のインターワーキングのためのアーキテクチャの実施形態の略図である。
【0013】
【
図2】
図2は、5GCからEPCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存する実施形態のメッセージフロー図である。
【0014】
【
図3】
図3は、EPCから5GCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存する実施形態のメッセージフロー図である。
【0015】
【
図4】
図4は、低減されたメッセージングを伴う、5GCからEPCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存する実施形態のメッセージフロー図である。
【0016】
【
図5】
図5は、低減されたメッセージングを伴う、EPCから5GCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存する実施形態のメッセージフロー図である。
【0017】
【
図6】
図6は、3GPP TS24.301第5.3.11節に対して提案される変更である。
【0018】
【
図7】
図7は、3GPP TS24.301第5.3.15節に対して提案される変更である。
【0019】
【
図8】
図8は、3GPP TS24.301第5.5.1.2.5A節に対して提案される変更である。
【0020】
【
図9】
図9は、3GPP TS24.301第5.5.1.2.5B節に対して提案される変更である。
【0021】
【
図10】
図10は、3GPP TS24.301第5.5.1.2.5B1節に対して提案される変更である。
【0022】
【
図11A】
図11Aおよび11Bは、3GPP TS24.301第5.5.1.2.6節に対して提案される変更である。
【
図11B】
図11Aおよび11Bは、3GPP TS24.301第5.5.1.2.6節に対して提案される変更である。
【0023】
【
図12】
図12は、3GPP TS24.501第5.5.1.2.6節に対して提案される変更である。
【0024】
【
図13】
図13は、3GPP TS24.501第5.5.1.2.6A節に対して提案される変更である。
【0025】
【
図14A】
図14A、14B、および14Cは、3GPP TS24.501第5.5.1.2.7節に対して提案される変更である。
【
図14B】
図14A、14B、および14Cは、3GPP TS24.501第5.5.1.2.7節に対して提案される変更である。
【
図14C】
図14A、14B、および14Cは、3GPP TS24.501第5.5.1.2.7節に対して提案される変更である。
【0026】
【
図15】
図15は、ネットワーク要素の実施形態の略図である。
【0027】
【0028】
【
図17】
図17は、本明細書に開示される1つまたはそれを上回る実施形態を実装するために好適なシステムの実施形態の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
説明
図1は、5GとEPCとの間のインターワーキングのためのアーキテクチャ100の実施形態の略図である。N26インターフェースは、EPCと5Gコアとの間のインターワーキングを有効にするための、MMEと5Gシステム(5GS)AMFとの間のコア間ネットワーク(CN)インターフェースである。ネットワーク内のN26インターフェースのサポートは、インターワーキングのために随意である。
【0030】
コアPDNゲートウェイ(PGW-C)+SMFおよびユーザプレーン機能(UPF)+PDNゲートウェイユーザプレーン(PGW-U)は、5GSとEPCとの間のインターワーキングのために専用であって、これは、随意であって、UEモビリティ管理(MM)コアネットワーク能力およびUEサブスクリプションに基づく。5GSおよびEPCインターワーキングを受けない、UEは、インターワーキングのために専用ではない、エンティティによって、すなわち、PGWまたはSMF/UPFのいずれかによって、サービングされてもよい。
【0031】
NG無線アクセスネットワーク(NG-RAN)とUPF+PGW-Uとの間には、別のUPF(図示せず)も存在することができ、すなわち、UPF+PGW-Uは、必要とされる場合、付加的UPFに向かって、N9インターフェースをサポートすることができる。サービングゲートウェイ(SGW)を描写する、本明細書における図およびプロシージャは、SGWが、モノリシックSGWとして、またはその制御プレーンおよびユーザプレーン機能性に分割される、サービングゲートウェイ(SGW)として展開されるかどうかにかかわらず、何ら仮定を行うものではない。
【0032】
UEが、二重登録されない(例えば、5Gネットワークに登録され、かつ4Gネットワークにアタッチされない)限り、UEは、5GSおよびEPSにおいて、同時に接続モードになることはできない。本理由から、N26インターフェースが、5GSとEPSとの間のインターワーキングを提供し、ネットワーク間のハンドオーバを可能にするために使用されてもよい。
【0033】
限定されたサービス状態における緊急呼出が、例えば、UEが、ネットワークにアクセスするために十分な証明書を有していないときに生じる(例えば、UEは、緊急呼出を要求するために、ネットワークとのサブスクリプションを必要としなくてもよい)。ネットワークはまた、緊急呼出を、UEがそうでなければアクセスすることを可能にされない、セルにハンドオーバするとき、緊急呼出を限定されたサービス状態緊急呼出に変えることができる。ネットワークが、UEによる緊急呼出を限定されたサービス状態UEによる緊急呼出に変えるとき、UEは、接続モードにある。限定されたサービス状態では、サブスクリプションベースのサービスは、許可されない、またはそれ以降許可されない。サブスクリプションベースのサービスは、概して、ショートメッセージサービス(SMS)、非緊急音声呼出、インターネットへのアクセス等の一般的サービスを含む。
【0034】
UEが、EPCとの緊急アタッチプロシージャを実施する(すなわち、アタッチプロシージャが、緊急ベアラサービスのみのためのアタッチ要求メッセージの送信をもたらす)とき、UEは、そのようにアタッチされる間、非緊急サービスを取得することができない。UEは、限定されたサービス状態にある。UEが、EPCとの(非緊急)アタッチプロシージャを実施する(すなわち、アタッチプロシージャが、アタッチ要求メッセージまたはEPSサービスのみのためのアタッチ要求メッセージの送信をもたらす)とき、UEは、非緊急サービスを使用することができる(アタッチ要求が、ネットワークによって承認されると仮定する)。いずれの場合も、送信されるアタッチ要求メッセージは、緊急ベアラサービスのためのPDN接続要求を含むことができる。
【0035】
UEが、5GCとの緊急登録プロシージャを実施する(すなわち、登録プロシージャが、緊急サービスのみのための登録要求メッセージの送信をもたらす)とき、UEは、そのように登録される間、非緊急サービスを使用することができない。UEは、限定されたサービス状態にある。UEが、5GCとの(非緊急)登録プロシージャを実施する(すなわち、登録プロシージャが、登録要求メッセージの送信をもたらす)とき、UEは、非緊急サービスを取得することができる(登録要求が、ネットワークによって承認されると仮定する)。いずれの場合も、UEは、登録要求メッセージを送信することに続いて、または登録要求がネットワークによって承認されることに続いて、緊急サービスのためのPDUセッションを確立するためのPDUセッション要求を送信することができる。
【0036】
UEによって送信されるアタッチ要求または登録要求がネットワークによって否認され得る、多くの理由が存在する。例えば、要求は、ネットワーク障害、ネットワーク過負荷、UEサブスクリプション限界、またはユーザサブスクリプション限界に起因して、否認され得る。他の実施例も、存在する。
【0037】
5GSは(AMFとMMEとの間の)N26インターフェースを介して、またはN26インターフェースを伴わずに(すなわち、PDGとSMFまたはUPFとの間の協調またはそのコロケーションを介して)のいずれかにおいて、EPSとのインターワーキングをサポートする。本明細書で議論される問題は、N26を伴わずに、インターワーキングをサポートする、ネットワークと、単一登録モードで動作する、UEとに関する。
【0038】
二重登録モードにあるが、まだ、並行して、他のシステム内に登録されていない、UEもまた、本明細書で議論される問題によって影響される。
【0039】
二重登録モードにあって、並行して、他のシステム内に登録されている、UEは、本明細書で議論される問題のサブセットによって影響される。
【0040】
5Gアクセスネットワークのあるセルを介して、5GC内に登録されるとき、かつ、可能性として、他の、例えば、非緊急PDUセッションの中でもとりわけ、緊急PDUセッションを有するとき、UEは、4Gアクセスネットワークのあるセルが、より望ましい、またはそのようになったことを決定し得る。UEは、例えば、UEが、EPCとアイドルモードにある間、PDUセッションのいくつかまたは全てによって提供される継続中のコネクティビティを4GアクセスネットワークのセルにサービングするEPCに転送する必要があり得る。
【0041】
緊急PDUセッションによって提供される継続中のコネクティビティを5GCからEPCに転送するために、UEは、アタッチプロシージャを実施し、好ましくは、緊急PDUセッションによって提供されるコネクティビティを表す、PDN接続要求メッセージを、アタッチメッセージ内に含む。しかしながら、いくつかのUEはまた、非緊急PDUセッションによって提供されるコネクティビティを表す、PDN接続要求メッセージを、アタッチメッセージ内に含んでもよい。後者の場合、UEは、緊急PDUセッションによって提供されるコネクティビティを後続独立伝送PDN接続要求メッセージ内で転送する必要があるであろう。UEは、続いて、さらなる(非緊急)PDUセッションを転送するように試みてもよい。
【0042】
4Gネットワークでは、例えば、ネットワーク輻輳または他のリソース不可用性等、種々の理由から、MMEまたはEPCは、アタッチ要求を承認することが不可能である場合がある。いくつかの現在のアプローチでは、アタッチ要求が、否認される場合、継続中の緊急呼出は、緊急PDUセッションによって提供されるコネクティビティを使用して、ネットワークに転送されることができない。その結果、継続中の緊急呼出は、望ましくないことに、または早期に、終了し得る。これは、その緊急呼出が終了されたUEのユーザを危険に曝し得る。
【0043】
4Gアクセスネットワークのあるセルを介して、EPC内にアタッチされるとき、かつ可能性として、他の、例えば、非緊急PDN接続のためのPDN接続の中でもとりわけ、緊急ベアラサービスを有するとき、UEは、5Gアクセスネットワークのあるセルが、より望ましい、またはそのようになったことを決定し得る。UEは、例えば、UEが5GCとのアイドルモードにある間、PDN接続のいくつかまたは全てによって提供される継続中のコネクティビティを5Gアクセスネットワークのセルにサービングする5GCに転送する必要があり得る。
【0044】
緊急ベアラサービスのためのPDN接続によって提供される継続中のコネクティビティをEPCから5GCに転送するために、UEは、登録プロシージャを実施し、続いて、緊急ベアラサービスのためにPDN接続によって提供されるコネクティビティを表す、PDUセッション要求メッセージを伝送する。UEはまた、1つまたはそれを上回る(非緊急)PDN接続によって提供される、コネクティビティを転送しようと試み得る。
【0045】
5Gネットワークでは、例えば、ネットワーク輻輳または他のリソース不可用性等、種々の理由から、AMFまたは5GCは、登録要求を承認することが不可能である場合がある。いくつかの現在のアプローチでは、登録要求が、否認される場合、継続中の緊急呼出は、緊急ベアラサービスのためのPDN接続によって提供されるコネクティビティを使用して、ネットワークに転送されることができない。その結果、継続中の緊急呼出は、望ましくないことに、または早期に、終了し得る。これは、その緊急呼出が終了されたUEのユーザを危険に曝し得る。
【0046】
継続中の緊急呼出を5GからEPCまたはEPCから5GCに転送するための現在のプロシージャは、失敗シナリオを不十分に考慮する。1つのシステムから別のシステムへの「フォールバック」の場合の、すなわち、緊急呼出を確立することに先立って、失敗シナリオをハンドリングするためのソリューションが、存在するが、1つのシステムから別のシステムへの転送の間、継続中の緊急呼出の予期しないおよび望ましくない終了を防止するためのソリューションは、検討されていない。本問題空間のさらに新しい側面は、UEが、コネクティビティ(緊急コネクティビティを含む)を5GCからEPCに転送することを所望するが、UEが、緊急コネクティビティのための要求をEPCに送信されるアタッチ要求に含むことを省略する、シナリオである。
【0047】
第1の実施形態では、UEが、5GCからEPSに転送するための1つまたはそれを上回るPDUセッションを有するとき、UEは、EPCを含む、第1のネットワークとのアタッチプロシージャを実施し、ネットワークが、アタッチプロシージャに起因してUEによって送信されるアタッチ要求メッセージ(すなわち、第1のアタッチ要求メッセージ)を否認し得る。ネットワークがアタッチを否認することに起因して、UEは、アタッチ否認メッセージを受信し得る。ネットワークは、アタッチ否認メッセージを送信し、EPSモビリティ管理(EMM)原因値をアタッチ否認メッセージ内に含む。UEが、1つまたはそれを上回るPDUセッションが緊急PDUセッションを含むことを決定または検出する、またはUEが、アタッチ否認メッセージを受信する場合、またはアタッチ否認メッセージ内の(EMM)原因値に応じて、UEは、第2のネットワークと緊急ベアラサービスのためのアタッチを実施する。緊急ベアラサービスのためのアタッチに起因して、UEによって送信されるアタッチ要求は、緊急PDUセッションのためのデフォルトEPSベアラコンテキストに対応する、デフォルトベアラをアクティブ化することを要求する、PDNコネクティビティ要求メッセージ(すなわち、第1のPDNコネクティビティ要求メッセージ)を含み、PDNコネクティビティ要求の要求タイプは、「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される。ネットワークは、緊急ベアラサービスのためのアタッチに起因して、UEによって送信されるアタッチ要求と、緊急PDUセッションのためのデフォルトEPSベアラコンテキストに対応する、デフォルトベアラをアクティブ化するための含まれる要求を承認し得る。随意に、アタッチプロシージャに起因して、UEによって送信されるアタッチ要求はまた、PDNコネクティビティ要求メッセージを含み、これは、「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、要求タイプを有し得る。第1および第2のネットワークはそれぞれ、地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)の一部である。第2のPLMNは、第1のPLMNまたは第1のPLMNの等価と見なされるPLMNのいずれかであることができる、または第2のPLMNは、第1のPLMNではなく、または等価とも見なされない。PLMNは、そのPLMN識別が等価PLMNリスト内に存在するとき、等価である。UEは、等価PLMNリストとともに構成されてもよい。
【0048】
PLMNは、例えば、5GC+アクセスネットワーク、またはEPC+アクセスネットワーク、または5GC+アクセスネットワークおよびEPC+アクセスネットワークを備えることができる。PLMNオペレータは、1つまたはそれを上回るコアネットワーク+アクセスネットワークを動作させる。
【0049】
第1の実施形態の第1の拡張では、第2のネットワークと緊急ベアラサービスのためのアタッチを実施することは、UEの下位層またはUEのアクセス層(AS)層が、NAS(またはUEのNAS層)に、ネットワークが緊急ベアラサービスを限定されたサービス状態においてサポートすることを示すことを条件とする。代替として、EPCを含む、ネットワークとアタッチプロシージャを実施することは、UEの下位層またはUEのAS層が、NAS(またはUEのNAS層)に、第1のネットワークが緊急ベアラサービスを限定されたサービス状態においてサポートすることを示していることを条件とする。
【0050】
第1の実施形態の第2の拡張では、UEは、第1のネットワークからのアタッチ否認メッセージ内のEMM原因値が、1つまたはそれを上回る所定のEMM原因値と異なる場合、第2のネットワークと緊急ベアラサービスのためのアタッチを実施する。1つまたはそれを上回る所定のEMM原因値は、例えば、#5「IMEIが承認されない」を含む。EMM原因値が、1つまたはそれを上回る所定のEMM原因値と異ならない場合、UEは、1)状態EMM-DEREGISTERED.NO-IMSIに入る、または2)第2のネットワーク(第2のネットワークは、EMM原因値が受信された、第1のネットワークと異なる)上でアタッチを試みることのうちの1つを実施する。第1および第2のネットワークはそれぞれ、地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)の一部である。第2のPLMNは、第1のPLMNまたは第1のPLMNの等価と見なされるPLMNのいずれかであることができる、または第2のPLMNは、第1のPLMNではなく、または等価とも見なされない。PLMNは、そのPLMN識別が等価PLMNリスト内に存在するとき、等価である。UEは、等価PLMNリストとともに構成されてもよい。第1のネットワークは、アタッチプロシージャに起因して、UEによって送信されるアタッチ要求が、第1のPDNコネクティビティ要求を含む場合、EMM原因値を1つまたはそれを上回る所定のEMM原因値のうちの1つに設定してもよい。
【0051】
第1の実施形態の第3の拡張では、共有ネットワーク内で、UEは、共有ネットワークの複数のPLMNのうちの1つに登録するように試みることができる。共有ネットワークでは、UEが、アタッチ否認メッセージを受信するとき、緊急ベアラサービスのためのアタッチを実施することに先立って、UEは、EPCを含む、別のPLMNとアタッチプロシージャを実施し、別のPLMNは、共有ネットワークの複数のPLMNのうちの1つである。別のPLMNは、そこからEMM原因値が受信された、PLMNの等価であってもよい。
【0052】
第1の実施形態の第4の拡張では、UEは、EPCを含む、ネットワークとアタッチプロシージャを実施するとき、電力節約モード(PSM)の使用またはセルラーモノのインターネット(CIoT)最適化の使用を要求しないものとする。PSMまたはCIoT最適化の使用は、緊急呼出に悪影響を及ぼし得る。本悪影響は、UEのユーザを危険に曝し得る。UEは、EPCを含む、ネットワークとアタッチプロシージャを実施し、UEが、1つまたはそれを上回るPDUセッションが緊急PDUセッションを含むことを検出するとき、PSMの使用またはCIoT最適化の使用を要求しないものとする。UEは、EPCを含む、ネットワークとアタッチプロシージャを実施し、アタッチプロシージャに起因して、UEによって送信されるアタッチ要求がPDNコネクティビティ要求メッセージを含むとき、PSMの使用またはCIoT最適化の使用を要求しないものとする。
【0053】
第1の実施形態の第5の拡張では、UEは、それが、EPSセッション管理(ESM)失敗を示す、#19に設定される、EMM原因コードを受信することを検出する。ESM失敗は、第1のアタッチ要求メッセージ内に含まれるPDNコネクティビティ要求メッセージを点検またはハンドリングするとき、ネットワークが、失敗を検出したことを示す。検出に基づいて、最初に、第2のネットワークと緊急ベアラサービスのためのアタッチを実施する(第1の実施形態に説明されるように)代わりに、UEは、EPCを含む、ネットワークと別のアタッチプロシージャを実施する。EPCを含む、ネットワークは、第1のネットワークの等価であってもよい。UEは、別のアタッチプロシージャに起因して、アタッチ要求メッセージを送信し、本アタッチ要求メッセージは、第1のPDNコネクティビティ要求メッセージを含む。
【0054】
別のアタッチプロシージャが失敗する場合、UEは、第1の実施形態に説明されるように、第2のネットワークと緊急ベアラサービスのためのアタッチを実施し、継続してもよい。
【0055】
図2は、5GCからEPCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存する実施形態のメッセージフロー
図200である。UE205と5GC210との間の継続中の緊急PDUセッション220の間、UE205は、EPC215にハンドオーバすることを決定してもよい。UE205は、ステップ230において、アタッチメッセージをEPC215に送信し、ステップ240において、アタッチ否認メッセージをEPC215から受信する。アタッチは、種々の理由から否認され得、例えば、EPC215は、過負荷であり得る。アタッチ否認に応答して、UE205は、継続中の緊急呼出が存在することを決定または検出し得る。継続中の緊急呼出の決定に応答して、UE205は、ステップ250において、緊急セッションを転送する必要があることを示す、第2のアタッチメッセージをサブミットし得る。EPC215は、次いで、ステップ260において、第2のアタッチが容認可能または容認不可能であることを示す、応答で返信し得る(図は、第2のアタッチが容認不可能であることを示すわけではない)。第2のアタッチは、緊急セッションを転送するためのUE205からEPC215へのPDN接続要求を含んでもよい。UE205によるデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージの受信に応じて、継続中の緊急呼出のための緊急セッションの転送は、成功されている。随意に、ステップ270では、第2のアタッチが容認不可能である場合、UE205は、継続中の緊急PDUセッションによって提供されるコネクティビティを転送するための要求を含む、緊急アタッチを伝送してもよい。応答260が受信される場合、ステップ280における、別の随意の伝送は、緊急セッションを転送するためのUE205からEPC215へのPDN接続要求であってもよい。第2のアタッチメッセージは、緊急アタッチメッセージであってもよい。
【0056】
第2の実施形態では、UEが、EPSから5GSに転送するための1つまたはそれを上回るPDN接続を有するとき、UEは、5GCを含む、第1のネットワークと(初期)登録プロシージャを実施し、5GCネットワークが、登録プロシージャに起因して、UEによって送信される登録要求を否認し得る。5GCネットワークは、登録否認メッセージをUEに送信する。5GCネットワークは、5GMM原因値を登録否認メッセージ内に含む。UEは、登録否認メッセージを受信する。UEが、1つまたはそれを上回るPDN接続が緊急ベアラサービスのためのPDN接続を含むことを決定し、UEが、登録否認メッセージを受信する場合、UEは、第2のネットワークと緊急サービスのための登録を実施する。UEは、緊急サービスのための登録要求メッセージを第2のネットワークに送信する。第2のネットワークが、緊急サービスのための登録要求メッセージを承認する場合、第2のネットワークは、登録承認メッセージをUEに送信する。UEが、登録承認メッセージを受信すると、UEは、要求タイプが「既存の緊急PDUセッション」に設定される、PDUセッション要求メッセージを送信することによって、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を転送する。UEが、登録要求を送信するとき、UEは、「保留中の継続要求」に設定される継続要求インジケータを登録要求内に含む。第1および第2のネットワークはそれぞれ、PLMNの一部である。第2のPLMNは、第1のPLMNまたは第1のPLMNの等価と見なされるPLMNのいずれかであることができる、または第2のPLMNは、第1のPLMNではなく、または等価とも見なされない。PLMNは、そのPLMN識別が等価PLMNリスト内に存在するとき、等価である。UEは、等価PLMNリストとともに構成されてもよい。
【0057】
PLMNは、例えば、5GC+アクセスネットワーク、またはEPC+アクセスネットワーク、または5GC+アクセスネットワークおよびEPC+アクセスネットワークを備えることができる。PLMNオペレータは、1つまたはそれを上回るコアネットワーク+アクセスネットワークを動作させる。第2の実施形態の第1の拡張では、第2のネットワークと緊急サービスのための登録を実施することは、UEの下位層またはUEのAS層が、NAS(またはUEのNAS層)に、ネットワークが緊急ベアラサービスを限定されたサービス状態においてサポートすることを示すことを条件とする。代替として、5GCを含む、ネットワークと登録プロシージャを実施することは、1つまたはそれを上回るPDN接続が、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を含む場合、UEの下位層またはUEのAS層が、NAS(またはUEのNAS層)に、第1のネットワークが緊急ベアラサービスを限定されたサービス状態においてサポートすることを示していることを条件とする。
【0058】
第2の実施形態の第2の拡張では、UEは、5GMM原因値が、1つまたはそれを上回る所定の5GMM原因値と異なる場合、第2のネットワークと緊急サービスのための登録を実施する。1つまたはそれを上回る所定の5GMM原因値は、例えば、#5「PEIが承認されない」を含む。5GMM原因値が、1つまたはそれを上回る所定の5GMM原因値と異ならない場合、UEは、1)状態5GMM-DEREGISTERED.NO-SUPIに入る、または2)第3のネットワーク(第3のネットワークは、そこから5GMM原因値が受信された、第1のネットワークと異なる)上で登録を試みることのうちの1つを実施する。第1および第3のネットワークはそれぞれ、地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)の一部である。第3のPLMNは、第1のPLMNの等価と見なされるPLMNであることができる。PLMNは、そのPLMN識別が等価PLMNリスト内に存在するとき、等価である。UEは、等価PLMNリストとともに構成されてもよい。ネットワークは、登録プロシージャに起因して、UEによって送信される登録要求が、UEが緊急セッションを転送する必要があることを示す、インジケーションを含む場合、5GMM原因値を1つまたはそれを上回る所定の5GMM原因値のうちの1つに設定してもよい。UEは、5GS登録タイプを使用して、登録要求が緊急セッションの転送のための登録要求であることを示すことによって、それが緊急セッションを転送する必要があることを示すことができる。
【0059】
第2の実施形態の第3の拡張では、共有ネットワークにおいて、UEは、共有ネットワークの複数のPLMNのうちの1つに登録するように試みることができる。共有ネットワークでは、UEが、登録否認メッセージを受信するとき、緊急ベアラサービスのための登録を実施することに先立って、UEは、5GCを含む、第4のPLMNと登録プロシージャを実施し、第4のPLMNは、共有ネットワークの複数のPLMNのうちの1つである。第4のPLMNは、そこから5GMM原因値のいずれかが、受信された、または登録否認メッセージが、受信された、PLMNの等価であってもよい。
【0060】
第2の実施形態の第4の拡張では、UEは、5GCを含む、ネットワークと登録プロシージャを実施するとき、PSMの使用またはCIoT最適化の使用を要求しないものとする。UEは、5GCを含む、ネットワークと登録プロシージャを実施し、UEが、1つまたはそれを上回るPDUセッションが緊急PDUセッションを含むことを検出するとき、PSMの使用またはCIoT最適化の使用を要求しないものとする。UEは、5GCを含む、ネットワークと登録プロシージャを実施し、登録プロシージャに起因して、UEによって送信される登録要求が、UEが緊急セッションを転送する必要があることを示す、インジケーションを含むとき、PSMの使用またはCIoT最適化の使用を要求しないものとする。
【0061】
図3は、EPCから5GCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存する実施形態のメッセージフロー
図300である。UE305とEPC310との間の緊急ベアラサービスのための継続中のPDN接続320の間、UE305は、5GC315にハンドオーバすることを決定し得る。UE305は、ステップ330において、登録メッセージを5GC315に送信し、ステップ340において、登録否認メッセージを5GC315から受信する。アタッチは、種々の理由から否認され得、例えば、5GC315は、過負荷であり得る。登録否認に応答して、UE305は、ステップ350において、継続中の緊急呼出が存在することを決定し、緊急セッションを転送する必要性に起因して、第2の登録メッセージをサブミットし得る。5GC315は、次いで、ステップ360において、登録が容認可能または容認不可能であることを示す(第2の登録メッセージに対する)応答で返信し得る(図は、第2の登録が容認不可能であることを示すわけではない)。登録が容認可能であることを示す(第2の登録メッセージに対する)応答を受信することに続いて、UE305は、ステップ380において、緊急セッションを転送するためのPDUセッション確立要求をUE305から5GC315に伝送する。PDUセッション確立要求は、緊急セッションが既存の緊急セッションであることのインジケーションを含んでもよい。インジケーションは、既存の緊急セッションが転送されるべきであることを示し得る。随意に、ステップ370では、第2の登録が、容認不可能である場合、UEは、緊急登録を送信してもよい。ステップ380では、UEは、第2の登録が容認不可能である(360)か、または緊急登録(370)が容認可能であるかのいずれかの場合、緊急セッションを転送する。
【0062】
第3の実施形態では、UEが、5GCからEPSに転送するための1つまたはそれを上回るPDUセッションを有し、1つまたはそれを上回るPDUセッションが、緊急PDUセッションを含むとき、UEは、EPCを含む、ネットワークとアタッチプロシージャを実施し、ネットワークは、アタッチプロシージャに起因してUEによって送信される、アタッチ要求メッセージを承認し得る。ネットワークがアタッチを承認することに起因して、UEは、アタッチ承認メッセージを受信し得る。ネットワークは、アタッチ承認メッセージを送信し、アタッチが緊急サービスのためにのみ承認されることのインジケーションを含んでもよい。UEは、アタッチが緊急サービスのためにのみ承認されることのインジケーションを受信するため、UEは、非緊急PDUセッションを転送しないようにする。緊急PDUセッションのためのデフォルトEPSベアラコンテキストに対応する、デフォルトベアラをアクティブ化することを要求する、PDNコネクティビティ要求メッセージが、UEによって送信されるアタッチ要求メッセージ内に含まれない、または異なるPDNコネクティビティ要求メッセージが、UEによって送信されるアタッチ要求メッセージ内に含まれる場合、UEは、緊急PDUセッションのためのデフォルトEPSベアラコンテキストに対応する、デフォルトベアラをアクティブ化することを要求する、独立PDNコネクティビティ要求メッセージを伝送してもよい。独立PDNコネクティビティ要求メッセージは、アタッチが緊急サービスのためにのみ承認されることのインジケーションを受信することに続いて送信される。
【0063】
第3の実施形態の第1の拡張では、PDNコネクティビティ要求メッセージは、UEによって送信されるアタッチ要求内に含まれることができる。代替として、UEは、異なるインジケーションをアタッチ要求内に含み、UEが緊急PDUセッションを転送することを意図することを示してもよい(アタッチ要求を送信することに続いて)。UEは、アタッチ要求を送信することに続いて、緊急PDUセッションを転送してもよい。緊急PDUセッションは、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを使用することによって、転送されることになる。本PDNコネクティビティ要求メッセージは、独立して送信されることになる。ネットワークは、例えば、UEが、アタッチ要求を送信することに続いて、緊急PDUセッションを転送することを意図することを示す、インジケーションの受信に基づいて、アタッチが緊急サービスのためにのみ承認されることのインジケーションをアタッチ承認メッセージ内に含むべきかどうかを決定する。
【0064】
図4は、低減されたメッセージングを伴う、5GCからEPCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存する実施形態のメッセージフロー
図400である。UE405と5GC410との間の継続中の緊急PDUセッション420の間、UE405は、EPC415にハンドオーバすることを決定し得る。UE405は、ステップ430において、緊急セッションを転送する必要があることを示す、アタッチメッセージを、EPC415に送信し得る。EPC415は、ステップ440において、緊急セッションのためのアタッチ承認を示す、応答を送信し得る。随意に、緊急セッションのためのアタッチ承認に応答して、ステップ450において、UE405は、緊急セッションを転送するためのPDN接続要求をEPC415に伝送し得る。
【0065】
第4の実施形態では、UEは、EPSから5GSに転送するための1つまたはそれを上回るPDN接続セッションを有し、1つまたはそれを上回るPDN接続セッションが、緊急ベアラサービスのためのPDN接続セッションを含むとき、UEは、5GCを含む、ネットワークと登録プロシージャを実施し、ネットワークは、登録プロシージャに起因してUEによって送信される、登録メッセージを承認し得る。ネットワークが登録を承認することに起因して、UEは、登録承認メッセージを受信し得る。ネットワークは、登録承認メッセージを送信し、登録が緊急サービスのためにのみ承認されることのインジケーションを含んでもよい。UEは、登録が緊急サービスのためにのみ承認されることのインジケーションを受信するため、UEは、非緊急PDN接続を転送しないようにする。緊急ベアラサービスのためのPDN接続のデフォルトEPSベアラコンテキストに対応する、PDUセッション確立要求メッセージが、登録が緊急サービスのためにのみ承認されることのインジケーションを受信することに続いて、送信される。
【0066】
第4の実施形態の第1の拡張では、UEは、登録要求内に、UEが緊急ベアラサービスのためのPDN接続を転送することを意図することを示す、インジケーションを含んでもよい。UEは、登録要求を送信することに続いて、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を転送する。緊急ベアラサービスのためのPDN接続は、要求タイプが「既存の緊急PDUセッション」に設定される、PDUセッション確立要求メッセージを使用することによって、転送されることになる。ネットワークは、例えば、UEが緊急ベアラサービスのためのPDN接続を転送することを意図することを示す、インジケーションの受信に基づいて、登録が緊急サービスのためにのみ承認されることのインジケーションを登録承認メッセージ内に含むかどうかを決定する。
【0067】
図5は、EPCから5GCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存する実施形態の低減されたメッセージングを伴う、メッセージフロー
図500である。UE505とEPC510との間の緊急ベアラサービスのための継続中のPDN接続520の間、UE505は、5GC515にハンドオーバすることを決定し得る。UE505は、ステップ530において、緊急セッションを転送する必要があることを示す、登録メッセージを送信する。5GC515は、次いで、ステップ540において、登録が緊急セッションのために容認可能であることを示す、応答で返信し得る。ステップ550では、緊急セッションのための登録承認に応答して、UE505は、緊急セッションを転送するためのPDUセッション確立要求を5GC515に伝送してもよい。
【0068】
第5の実施形態では、低減されたメッセージングを伴って、5GCからEPCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存するステップが、以下のように達成される。UEと5GCとの間の継続中の緊急PDUセッションの間、UEは、EPCにハンドオーバすることを決定し得る。UEは、5GCからEPSに転送するための1つまたはそれを上回る付加的PDUセッションを有し得る。UEは、転送されるべき緊急セッションを示す、緊急アタッチメッセージを、EPCに送信してもよい。EPCは、アタッチ承認を示す、応答を送信してもよい。EPCは、メッセージ内に、アタッチが非緊急使用のためにもまた承認されることを示してもよい。EPCは、緊急セッションが転送されるべきであることを示す、受信されたインジケーションに基づいて、アタッチが非緊急使用のために承認されることを示すことを決定してもよい。随意に、UEは、アタッチが非緊急使用のために承認されることを示す、メッセージを受信することに起因して、1つまたはそれを上回る付加的PDUセッションのいずれかを進め、転送してもよい。
【0069】
第6の実施形態では、低減されたメッセージングを伴って、EPCから5GCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存するステップは、以下のように達成される。UEと5GCとの間の緊急ベアラサービスのためのPDN接続の継続中の使用の間、UEは、5GCにハンドオーバすることを決定し得る。UEは、EPSから5GSに転送するための1つまたはそれを上回る付加的PDN接続セッションを有し得る。UEは、緊急登録メッセージを送信し得る。5GCは、登録承認を示す、応答を送信し得る。5GCは、メッセージ内に、登録が非緊急使用のためにもまた承認されることを示してもよい。UEにおいて、登録が非緊急使用のためにもまた承認されることを示す、メッセージを受信することに基づいて、UEは、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を転送することに加え、1つまたはそれを上回る付加的PDN接続セッションのいずれかを進め、転送してもよい。
【0070】
第6の実施形態の拡張では、低減されたメッセージングを伴って、EPCから5GCへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存するステップは、以下のように達成される。UEが、緊急登録メッセージ内に、既存の緊急セッションが転送されるべきである、または緊急セッションが存在することを示し得る。5GCは、既存の緊急セッションが転送されるべき、または緊急セッションが存在することを示す、受信されたインジケーションに基づいて、登録が非緊急使用のためにも承認されることを示すことを決定し得る。
【0071】
第7の実施形態では、UEは、EPCを含む、ネットワークとアタッチプロシージャを実施するとき、1つまたはそれを上回るPDUセッションの中のあるタイプのPDUセッションをEPCに転送することに起因して、PSMの使用またはCIoT最適化の使用を要求しないものとする。PSMまたはCIoT最適化の使用は、緊急呼出に悪影響を及ぼし得る。本悪影響は、UEのユーザを危険に曝し得る。特に、UEは、EPCを含む、ネットワークとアタッチプロシージャを実施し、UEが、1つまたはそれを上回るPDUセッションが緊急PDUセッションを含むことを検出するとき、PSMの使用またはCIoT最適化の使用を要求しないものとする。UEは、EPCを含む、ネットワークとアタッチプロシージャを実施し、アタッチプロシージャに起因して、UEによって送信されるアタッチ要求が、その後に第1のPDNコネクティビティ要求メッセージが続くように意図されるとき、PSMの使用またはCIoT最適化の使用を要求しないものとする。すなわち、第1のPDNコネクティビティ要求メッセージは、独立して送信されることになる。すなわち、アタッチメッセージは、要求タイプ「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含まない。
【0072】
第8の実施形態では、ソースコアネットワークから標的コアネットワークへのハンドオーバの間、緊急呼出を保存するステップは、UEによって、標的ネットワークが既存の緊急セッションのハンドオーバをサポートするかどうかを照合するステップを含む。標的コアネットワークは、EPCまたは5GCのうちの1つを備えてもよい。標的ネットワークがハンドオーバをサポートするかどうかを照合するステップは、標的コアネットワークがEPCである場合、UEが、アタッチプロシージャの間、PDNコネクティビティ要求のための要求タイプフラグ「ハンドオーバ」をサポートすることのインジケーションを送信するステップを含む。標的ネットワークがハンドオーバをサポートするかどうかを照合するステップは、標的コアネットワークが5GCである場合、登録および登録更新の間に実施される照合を含む。UEが、標的コアネットワークがハンドオーバをサポートしないことを決定する場合、UEは、別のPLMNを選択する(その別のPLMNは、等価PLMNである)、またはUEは、別のインターネットプロトコル-コネクティビティアクセスネットワーク(IP-CAN)への緊急呼出の転送を試みる。IP-CANは、IPコネクティビティを提供する、アクセスネットワークである。または、UEは、回線交換ドメインへの緊急呼出の転送を試みる。
【0073】
二重登録モードにあって、並行して、EPCおよび5GSの両方にアタッチまたは登録され、2つのシステムのうちの一方において、アクティブ緊急セッションを検出または確立する、UEは、2つのシステムのうちの他方において、その登録情報を更新する。UEは、2つのシステムのうちの他方へのアクティブ緊急セッションの潜在的転送を予期して、2つのシステムのうちの他方において、その登録情報を更新する。登録情報の更新は、PSMの使用を無効にするステップまたはCIoT最適化の使用を無効にするステップを含む。登録情報の更新は、他のシステムがEPSまたは5GSかどうかに応じて、登録更新または追跡エリア更新のうちの1つを実施するステップを含む。登録更新または追跡エリア更新のうちの1つを実施するステップは、NASメッセージをコアネットワークに送信するステップを含む。登録更新の実施は、登録要求メッセージを5GCに送信するステップを含む。追跡エリア更新の実施は、追跡エリア更新要求メッセージをEPCに送信するステップを含む。
【0074】
上記に説明されるいくつかの実施形態は、ネットワークおよび/またはUEに応じて、組み合わせられてもよい。さらに、あるステップは、緊急呼出をハンドオーバするために要求されない場合、実施形態から省略されてもよい。
【0075】
図6は、3GPP TS24.301第5.3.11節に対して提案される変更600である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0076】
UEは、アタッチまたは追跡エリア更新プロシージャの間、電力節約モード(PSM)の使用を要求し得る。UEは、以下の間、PSMの使用を要求しないものとする。
【0077】
-緊急ベアラサービスのためのアタッチプロシージャ、または
【0078】
-アタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、アタッチプロシージャ
【0079】
a)緊急ベアラサービスのためのPDN接続を開始するため、または
【0080】
b)UEが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、独立PDNコネクティビティ要求メッセージを伝送することを意図する際、要求タイプが「ハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージの伝送のため、
【0081】
-緊急ベアラサービスのためのPDN接続を開始するための追跡エリア更新プロシージャ、
【0082】
-UEが緊急ベアラサービスのための確立されたPDN接続を有するとき、追跡エリア更新プロシージャ、または
【0083】
-RLOSへのアクセスのためのアタッチ。
【0084】
図7は、3GPP TS24.301第5.3.15節に対して提案される変更700である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0085】
NB-S1モードでは、UEは、CIoT EPS最適化の使用を要求するとき、
【0086】
-緊急ベアラサービスのためのアタッチプロシージャを要求しない、
【0087】
-アタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、アタッチプロシージャを要求しない、
【0088】
a)緊急ベアラサービスのためのPDN接続を開始するため、または
【0089】
b)UEが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、独立PDNコネクティビティ要求メッセージを伝送することを意図する際、要求タイプが「ハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージの伝送のため、
【0090】
-音声ドメイン選好およびUEの使用設定を示さない、または
【0091】
-RLOSへのアクセスのためのアタッチを要求しない。
【0092】
図8は、3GPP TS24.301第5.5.1.2.5A節に対して提案される変更800である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0093】
緊急ベアラサービスのためのアタッチ要求が、失敗する、またはアタッチ否認を受信することに起因して否認される場合、UEは、上位層に、ネットワークにアクセスすることの失敗を知らせることを進める。
【0094】
注記。上位層に知らせることは、上位層が、CS緊急呼出の確立(CSドメイン内ですでに試行されていない場合)、非3GPP(登録商標)アクセスへの転送、または他の実装特有機構を要求する結果をもたらし得る。例えば、3GPP TS24.229に規定されたプロシージャは、緊急呼出が別のIP-CANに対して試行または転送される結果をもたらし得る…
【0095】
共有ネットワークでは、アタッチ否認メッセージの受信に応じて、UEは、第5.5.1.2.5項に説明されるようなアクションを実施するものとし、
【0096】
a)上位層に、プロシージャの失敗を知らせる、または
【0097】
b)共有ネットワーク内の別のPLMNに対して、アタッチ要求メッセージが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含まず、またはアタッチ要求メッセージが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含み、その別のPLMNが、等価PLMNである場合、緊急ベアラサービスのためのアタッチを試みるものとする。
【0098】
共有ネットワークでは、緊急ベアラサービスのためのアタッチ要求が、第5.5.1.2.6項における異常な場合a)に起因して、失敗する場合、UEは、第5.5.1.2.6項に説明されるようなアクションを実施するものとし、
【0099】
a)上位層に、ネットワークにアクセスすることの失敗を知らせる、または
【0100】
b)共有ネットワーク内の別のPLMNに対して、アタッチ要求メッセージが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含まず、またはアタッチ要求メッセージが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含み、その別のPLMNが、等価PLMNである場合、緊急ベアラサービスのためのアタッチを試みるものとする。
【0101】
共有ネットワークでは、緊急ベアラサービスのためのアタッチ要求が、第5.5.1.2.6項における異常な場合b)、c)、またはd)に起因して、失敗する場合、UEは、第5.5.1.2.6項に説明されるようなアクションを実施するものとし、
【0102】
a)上位層に、プロシージャの失敗を知らせる、または
【0103】
b)共有ネットワーク内の別のPLMNに対して、アタッチ要求メッセージが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含まず、またはアタッチ要求メッセージが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含み、その別のPLMNが、等価PLMNである場合、緊急ベアラサービスのためのアタッチを試みるものとする。
【0104】
図9は、3GPP TS24.301第5.5.1.2.5B節に対して提案される変更900である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0105】
ネットワークは、要求タイプが「緊急」に設定され、アタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、アタッチ要求を承認することができない場合、UEは、第5.5.1.2.5項に説明されるようなプロシージャを実施するものとする。次いで、UEが、最後のアタッチ要求が試行された、同一の選択されたPLMN内にある場合、UEは、
【0106】
a)上位層に、プロシージャの失敗を知らせる、または
【0107】
b)PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、緊急ベアラサービスのためのEPSアタッチを試みるものとする。
【0108】
ネットワークが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定され、アタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、アタッチ要求を承認することができない場合、UEは、第5.5.1.2.5項に説明されるようなプロシージャを実施するものとする。次いで、UEが、最後のアタッチ要求が試行された、同一の選択されたPLMNまたは等価PLMN内にある場合、UEは、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、緊急ベアラサービスのためのEPSアタッチを試みるものとする。
【0109】
アタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を開始するためのアタッチ要求が、第5.5.1.2.6項における異常な場合a)に起因して、失敗する場合、UEは、第5.5.1.2.6項に説明されるようなアクションを実施し、上位層に、ネットワークにアクセスすることの失敗を知らせるものとする。
【0110】
要求タイプが「緊急」に設定され、アタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、アタッチ要求が、第5.5.1.2.6項における異常な場合b)、c)、またはd)に起因して、失敗する場合、UEは、第5.5.1.2.6項に説明されるようなプロシージャを実施するものとする。次いで、UEが、最後のアタッチ要求が試行された、同一の選択されたPLMN内にある場合、UEは、
【0111】
a)上位層に、プロシージャの失敗を知らせる、または
【0112】
b)PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、緊急ベアラサービスのためのEPSアタッチを試みるものとする。
【0113】
アタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を開始するためのアタッチ要求が、第5.5.1.2.6項における異常な場合b)、c)、d)、またはo)に起因して、失敗する場合、UEは、第5.5.1.2.6項に説明されるようなプロシージャを実施するものとする。次いで、UEが、最後のアタッチ要求が試行された、同一の選択されたPLMNまたは等価PLMN内にある場合、UEは、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、緊急ベアラサービスのためのEPSアタッチを試みるものとする。
【0114】
図10は、3GPP TS24.301第5.5.1.2.5B1節に対して提案される変更1000である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0115】
ネットワークが、要求タイプが「ハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、アタッチ要求を承認することができず、UEがまた、緊急PDUセッションを転送することを意図する場合、UEは、要求タイプが緊急PDUセッションのための「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、緊急ベアラサービスのためのEPSアタッチを試みるものとする。
【0116】
要求タイプが「ハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、アタッチ要求が、第5.5.1.2.6項における異常な場合a)に起因して、失敗し、UEが緊急PDUセッションを転送することを意図する場合、UEは、要求タイプが緊急PDUセッションのための「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、EPSアタッチを試みるものとする。
【0117】
要求タイプが「ハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、アタッチ要求が、第5.5.1.2.6項における異常な場合b)、c)、d)、またはo)に起因して、失敗し、UEが、緊急PDUセッションを転送することを意図する場合であって、
【0118】
-#19「ESM失敗」に設定されるEMM原因が、受信される場合、UEは、要求タイプが緊急PDUセッションのための「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、アタッチ要求メッセージを用いて、EPSアタッチを試みるものとし、
【0119】
そうでなければ、UEは、要求タイプが緊急PDUセッションのための「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含む、アタッチ要求メッセージを用いて、緊急ベアラサービスのためのEPSアタッチを試みるものとする。
【0120】
図11Aおよび11Bは、3GPP TS24.301第5.5.1.2.6節に対して提案される変更1100である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0121】
以下の異常な場合が、識別され得る。
【0122】
a)下位層から受信される「延長待機時間」を伴わない、ネットワークによって否認される、アクセスクラス規制EAB、ACDC、またはNASシグナリング接続確立のために規制される、アクセス。
【0123】
WB-S1モードでは、アクセスが、「発信側シグナリング」のために規制される場合、アタッチプロシージャは、開始されるないものとする。UEは、現在のサービングセル内に留まり、通常のセル再選択プロセスを適用する。アタッチプロシージャは、可能な限り早期に開始される、すなわち、「発信側シグナリング」のためのアクセスが、現在のセル上で許可されるとき、またはUEが、「発信側シグナリング」のためのアクセスが許可されるセルに移動するとき、…
【0124】
b)アタッチ承認またはアタッチ否認メッセージが受信される前に、下位層から受信される「延長待機時間」を伴わない、かつ「延長待機時間CPデータ」を伴わない、NASシグナリング接続の下位層失敗または解放。
【0125】
アタッチプロシージャは、中止されるものとし、UEは、下記に説明されるように進めるものとする。
【0126】
c)T3410タイムアウト。
【0127】
UEは、アタッチプロシージャを中止し、下記に説明されるように進めるものとする。NASシグナリング接続(該当する場合)は、ローカルで解放されるものとする。
【0128】
d)アタッチ否認、第5.5.1.2.5項で取り扱われるもの以外の他のEMM原因値、および第5.5.1.2.5項に従って、異常な場合と見なされる場合のEMM原因値#22、#25、および#31の場合。
【0129】
EMM原因#19「ESM失敗」の受信に応じて、UEが、NASシグナリング低優先順位のために構成されておらず、PDNコネクティビティ否認メッセージ内で受信されたESM原因値が、#54「PDN接続が存在しない」ではない場合、UEは、アタッチ試行カウンタを5に設定してもよい。続いて、UEが、PDNコネクティビティを要求するためのアタッチ要求メッセージを異なるAPNに向かって再伝送する必要がある場合、UEは、起動中である場合、T3411またはT3402を停止し、アタッチ要求メッセージを送信し得る。UEが、要求タイプが「緊急ベアラサービスのハンドオーバ」に設定される、PDNコネクティビティ要求メッセージを含むことによって、緊急ベアラサービスのためのPDN接続の転送を要求ためのEPSアタッチを試みる必要がある場合、UEは、起動中である場合、T3411またはT3402を停止し、アタッチ要求メッセージを送信するものとする。
【0130】
注記3.EMM原因#19「ESM失敗」を受信するとき、協調が、UE内のEMMおよびESMサブ層間で、アタッチ試行カウンタを5に設定すべきかどうかを決定するために要求される。
【0131】
アタッチ要求が、緊急ベアラサービスのためのものではない、またはアタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を開始するためのものではない場合、EMM原因#95、#96、#97、#99、および#111の受信に応じて、UEは、アタッチ試行カウンタを5に設定すべきである。
【0132】
UEは、下記に説明されるように、進めるものとする…
【0133】
o)タイマT3447が、起動中である。
【0134】
UEは、以下ではない限り、アタッチプロシージャを開始しないものとする。
【0135】
UEが、選択されたPLMN内のAC11-15を使用するように構成される、UEである、
【0136】
UEが、緊急ベアラサービスのためのアタッチを試みる、または
【0137】
UEが、PDN接続要求を伴わずに、アタッチを試みる。
【0138】
UEは、現在のサービングセル内に留まり、通常のセル再選択プロセスを適用する。アタッチ要求プロシージャは、依然として必要である場合、タイマT3447が満了すると、開始される。
【0139】
b、c、d、l、la、およびmの場合、タイマT3410は、依然として起動中である場合、停止されるものとする。「延長待機時間」が無視されるときのb、c、d、l、および「延長待機時間CPデータ」が無視されるときのlaの場合、アタッチ要求が、緊急ベアラサービスのためのものではない、またはアタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を開始するためのものではない場合、アタッチ試行カウンタは、5にすでに設定されていない限り、インクリメントされるものとする。
【0140】
アタッチ試行カウンタが、5未満である場合…
【0141】
「延長待機時間」が無視されるときのb、c、d、lおよび「延長待機時間CPデータ」が無視されるときのlaの場合、アタッチ要求が、緊急ベアラサービスのためのものではない、またはアタッチタイプが「EPS緊急アタッチ」に設定されない、緊急ベアラサービスのためのPDN接続を開始するためのものではない場合、タイマT3411が、開始され、状態は、EMM-DEREGISTERED.ATTEMPTING-TO-ATTACHに変更される。タイマT3411が、満了すると、アタッチプロシージャは、ESMサブ層によって依然として要求される場合、再開されるものとする。
【0142】
図12は、3GPP TS24.501第5.5.1.2.6節に対する別の提案される変更1200である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0143】
登録否認メッセージの受信または登録要求失敗に応じて、UEは、以下の追加を伴って、第5.5.1.2.5項に説明されるようなアクションを実施するものとする。
【0144】
UEは、上位層に、プロシージャの失敗を知らせるものとする。
【0145】
注記。これは、上位層が、非3GPP(登録商標)アクセスまたは実装特有機構への転送を要求する結果をもたらし得、例えば、3GPP TS24.229内に規定されたプロシージャは、緊急呼出が別のIP-CANに対して試みられる結果をもたらし得る…
【0146】
共有ネットワークでは、登録否認メッセージの受信に応じて、UEは、第5.5.1.2.5項に説明されるようなアクションを実施するものとし、
【0147】
a)上位層に、プロシージャの失敗を知らせる、または
【0148】
b)共有ネットワーク内でPLMN選択を実施し、選択されたPLMNに対して、登録要求メッセージが、要求タイプが「既存の緊急PDUセッション」に設定される、PDUセッション確立メッセージを送信するためのものではない、または登録要求メッセージが、要求タイプが「既存の緊急PDUセッション」に設定される、PDUセッション確立メッセージを送信するためのものであって、その別のPLMNが、等価PLMNである場合、緊急サービスのための初期登録開始するように試みるものとする。
【0149】
共有ネットワークでは、緊急サービスのための初期登録要求が、異常な場合に起因して、失敗する場合、UEは、第5.5.1.2.7項に説明されるようなアクションを実施するものとし、
【0150】
a)上位層に、プロシージャの失敗を知らせる、または
【0151】
b)共有ネットワーク内の別のPLMNに対して、登録要求メッセージが、要求タイプが「既存の緊急PDUセッション」に設定される、PDUセッション確立メッセージを送信するためのものではなく、または登録要求メッセージが、要求タイプが「既存の緊急PDUセッション」に設定される、PDUセッション確立メッセージを送信するためのものであり、その別のPLMNが、等価PLMNである場合、緊急サービスのための初期登録を試みる。
【0152】
図13は、3GPP TS24.501第5.5.1.2.6A節に対して提案される変更1300である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0153】
ネットワークが、要求タイプが「初期緊急要求」に設定され、5GS登録タイプIEが「初期登録」に設定される、PDUセッション確立メッセージを送信するための初期登録要求を承認することができない場合、UEは、第5.5.1.2.5項に説明されるようなプロシージャを実施するものとする。次いで、UEが、最後の初期登録要求が試行された、同一の選択されたPLMN内にある場合、UEは、
【0154】
a)上位層に、プロシージャの失敗を知らせる、または
【0155】
b)緊急サービスのための初期登録を試みるものとする。
【0156】
ネットワークは、5GS登録タイプIEが「初期登録」に設定される、緊急サービスのためのPDUセッションを開始するための初期登録要求を承認することができず、PDUセッションが、緊急ベアラサービスのための既存のPDN接続のハンドオーバに起因して、確立される必要がある場合、UEは、第5.5.1.2.5項に説明されるようなプロシージャを実施するものとする。次いで、UEが、最後の初期登録要求が試行された、同一の選択されたPLMNまたは等価PLMN内にある場合、UEは、緊急サービスのための初期登録を試みるものとする。
【0157】
5GS登録タイプIEが「初期登録」に設定される、緊急サービスのためのPDUセッションを開始するための初期登録要求が、第5.5.1.2.7項における異常な場合c)、d)、またはe)に起因して、失敗し、PDUセッションが、緊急ベアラサービスのための既存のPDN接続のハンドオーバに起因して、確立される必要がない場合、UEは、第5.5.1.2.7項に説明されるようなアクションを実施するものとする。次いで、UEは、最後の初期登録要求が試行された、同一の選択されたPLMN内にある場合、UEは、
【0158】
a)上位層に、プロシージャの失敗を知らせる、または
【0159】
b)緊急サービスのための初期登録を試みるものとする。
【0160】
5GS登録タイプIEが「初期登録」に設定される、緊急サービスのためのPDUセッションを開始するための初期登録要求が、第5.5.1.2.7項における異常な場合c)、d)、またはe)に起因して、失敗し、PDUセッションが、緊急ベアラサービスのための既存のPDN接続のハンドオーバに起因して、確立される必要がある場合、UEは、第5.5.1.2.7項に説明されるようなプロシージャを実施するものとする。次いで、UEが、最後の初期登録要求が試行された、同一の選択されたPLMNまたは等価PLMN内にある場合、UEは、緊急サービスのための初期登録を試みるものとする。
【0161】
図14A、14B、および14Cは、3GPP TS25.301第5.5.1.2.7節に対して提案される変更1400である。提案される削除は、取消線付きテキストによって示され、提案される追加は、下線付きテキストによって示される。提案される変更は、本明細書に説明される緊急呼出を保存する種々の実施形態を有効にし得る。
【0162】
以下の異常な場合が、識別され得る。
【0163】
a)タイマT3346が、起動中である。
【0164】
UEは、以下ではない限り、初期登録のための登録プロシージャを開始しないものとする。
【0165】
1)UEが、選択されたPLMN内の高優先順位アクセスのために構成される、UEである、
【0166】
2)UEが、緊急サービスのための初期登録のために登録プロシージャを実施する必要がある、
【0167】
3)UEが、「再登録要求」インジケーションを伴う、登録解除要求メッセージを受信する、または
【0168】
4)NB-N1モードにおけるUEが、上位層によって、例外イベントに関連するユーザデータを伝送するように要求される。
【0169】
UEは、例外データ報告、例えば、NAS構成管理オブジェクトまたはUSIMファイルEFNASCONFIGのExceptionDataReportingAllowedリーフを使用することを可能にされ、
【0170】
タイマT3346が、N1NASシグナリング接続が、RRC確立原因が「mo-ExceptionData」に設定されて確立されるとき、開始されなかった。
【0171】
UEは、現在のサービングセル内に留まり、通常のセル再選択プロセスを適用する。
【0172】
注記1.独立タイマT3346が、異常な場合または非成功の場合に起因して、開始されるかどうかにかかわらず、タイマT3346が起動中である間、UEが、初期登録のための登録プロシージャを開始する必要がある場合、異常な場合と見なされる。
【0173】
b)下位層が、アクセス試行が規制されることを示す。
【0174】
UEは、初期登録プロシージャを開始しないものとする。UEは、現在のサービングセル内に留まり、通常のセル再選択プロセスを適用する。アクセス規制インジケーションの受信は、異なるコアネットワークタイプ(EPCまたは5GCN)の選択をトリガしないものとする。
【0175】
初期登録プロシージャは、依然として必要とされる場合、下位層が、それとアクセス試行が関連付けられる、アクセスカテゴリのための規制が緩和されることを示すとき、開始される。
【0176】
ba)下位層が、アクセス規制が、カテゴリ0および2を除く、全てのアクセスカテゴリのために適用可能であって、それとアクセス試行が関連付けられる、アクセスカテゴリが、0および2以外であることを示す。
【0177】
登録要求メッセージが、送信されていない場合、UEは、場合bに関して規定されるように進めるものとする。登録要求メッセージが、送信されている場合、UEは、場合eに関して規定されるように進めるものとし、加えて、初期登録のための登録プロシージャは、依然として必要とされる場合、下位層が、規制が、それとアクセス試行が関連付けられる、アクセスカテゴリのために緩和されることを示すとき、開始される。
【0178】
c)T3510タイムアウト。
【0179】
UEは、初期登録のための登録プロシージャを中止するものとし、NASシグナリング接続は、該当する場合、初期登録要求が、緊急サービスのためのものではない、または要求タイプが「既存の緊急PDUセッション」に設定される、緊急サービスのためのPDUセッションを開始するためのものではない場合、ローカルで解放されるものとする。UEは、下記に説明されるように進めるものとする。
【0180】
d)登録否認メッセージ、第5.5.1.2.5項において取り扱われるもの以外の他の5GMM原因値、および第5.5.1.2.5項に従って異常な場合と見なされる場合の5GMM原因値#11、#22、#31、#72、#73、#74、#75、#76、および#77の場合。
【0181】
登録要求が、緊急サービスのための初期登録要求ではない、または要求タイプが「既存の緊急PDUセッション」に設定される、緊急サービスのためのPDUセッションを開始するための初期登録要求ではない場合、5GMM原因#95、#96、#97、#99、および#111の受信に応じて、UEは、登録試行カウンタを5に設定するべきである。
【0182】
UEは、下記に説明されるように進めるものとする。
【0183】
e)…
【0184】
l)タイマT3447が起動中である。
【0185】
UEは、以下ではない限り、継続要求インジケータが「保留中の継続要求」に設定される、初期登録のための登録プロシージャを開始しないものとする。
【0186】
1)UEが、選択されたPLMN内の高優先順位アクセスのために構成される、UEである、または
【0187】
2)UEが、緊急サービスのための初期登録のための登録プロシージャを実施する必要がある。
【0188】
UEは、現在のサービングセル内に留まり、通常のセル再選択プロセスを適用する。初期登録のための登録プロシージャは、依然として必要である場合、タイマT3447が満了すると、開始される。
【0189】
場合c、d、およびeに関して、UEは、以下のように進めるものとする。
【0190】
タイマT3510は、依然として起動中である場合、停止されるものとする。
【0191】
登録プロシージャが、緊急サービスのための初期登録ではない、登録タイプが「緊急登録」に設定されない、緊急PDUセッションを確立するためのものではない場合、登録試行カウンタは、5にすでに設定されていない限り、インクリメントされるものとする。
【0192】
登録試行カウンタが、5未満である場合、
【0193】
初期登録要求が、緊急サービスのためのものではない場合、タイマT3511が、開始され、状態が、5GMM-DEREGISTERED.ATTEMPTING-REGISTRATIONに変更される。タイマT3511が、満了すると、初期登録のための登録プロシージャは、依然として要求される場合、再開されるものとする。
【0194】
登録試行カウンタが、5に等しい場合、
【0195】
UEは、5G-GUTI、TAIリスト、最後の移動先登録TAI、等価PLMNのリスト(該当する場合)、およびngKSIを削除し、タイマT3502を開始するものとし、5GS更新ステータスを5U2 NOT UPDATEDに設定するものとする。状態は、PLMN選択を実施するために、5GMM-DEREGISTERED.ATTEMPTING-REGISTRATIONまたは随意に5GMM-DEREGISTERED.PLMN-SEARCHに変更される。
【0196】
プロシージャが、3GPP(登録商標)アクセスを介して実施され、UEが、単一登録モードで動作している場合、
【0197】
UEは、加えて、EPSアタッチプロシージャが、失敗し、アタッチ試行カウンタが、5に等しいとき、EMMパラメータEPS更新ステータス、EMM状態、4G-GUTI、TAIリスト、最後の移動先登録TAI、等価PLMNのリスト、および異常な場合の3GPP TS24.301に規定されるようなeKSIをハンドリングするものとし、
【0198】
UEは、E-UTRAN無線アクセス技術を選択し、適切なEMM特有プロシージャを進めるように試みるものとする。加えて、UEは、内第4.9項に規定されるようなN1モード能力を無効にしてもよい。
【0199】
UEが、1つまたはそれを上回る接続を、第1のコアネットワークに接続される、第1のアクセスネットワークから、第2のコアネットワークに接続される、第2のアクセスネットワークに転送するためのプロシージャは、UEが、第2のコアネットワークと第1の登録プロシージャを実施し、登録要求メッセージを送信するステップと、UEが、登録否認メッセージを第2のコアネットワークから受信するステップと、UEが、1つまたはそれを上回る条件に従って、登録否認メッセージを受信することに続いて、第2のコアネットワークと第2の登録プロシージャを実施し、緊急登録要求メッセージまたは別の登録要求メッセージのうちの1つを送信するステップとを含み、1つまたはそれを上回る条件のうちの1つは、1つまたはそれを上回る接続の中の緊急接続を検出することを含む。
【0200】
ある実施形態では、登録は、アタッチを備える。
【0201】
ある実施形態では、アタッチ要求メッセージ、別のアタッチ要求メッセージ、および緊急アタッチ要求メッセージのうちの少なくとも1つは、情報を伴う、接続要求メッセージを備え、情報は、緊急接続に対応する情報を備え、接続要求メッセージは、緊急ハンドオーバインジケーションを備える。
【0202】
ある実施形態では、登録否認メッセージは、原因コードを備え、原因コードは、複数の原因コードのうちの1つに設定されることができ、複数の原因コードのうちの少なくとも1つは、国際モバイル機器識別子(IMEI)および恒久的機器識別子(PEI)のうちの1つが承認されないことを示す。
【0203】
ある実施形態では、1つまたはそれを上回る条件のうちの第2の条件は、原因コードがIMEIおよびPEIのうちの1つが承認されないことを示すように設定されることを検出することを含む。
【0204】
ある実施形態では、原因コードがIMEIおよびPEIのうちの1つが承認されないことを示すように設定されることを検出し、UEが緊急登録プロシージャの一部としてIMEIおよびPEIのうちの1つを提供する必要があるであろうことを決定することに応じて、UEは、緊急アタッチプロシージャを実施する代わりに、状態EMM-DEREGISTERED.NO-IMSIおよび状態5GMM-DEREGISTERED.NO-SUPIのうちの1つに入る。
【0205】
ある実施形態では、1つまたはそれを上回る条件のうちの第3の条件は、タイマが起動中であることを検出することを含む。
【0206】
UEが、1つまたはそれを上回る接続を、第1のコアネットワークに接続される、第1のアクセスネットワークから、第2のコアネットワークに接続される、第2のアクセスネットワークに転送するためのプロシージャは、UEが、第2のコアネットワークと第1の登録プロシージャを実施するステップと、UEが、第1の条件を検出するステップであって、第1の条件は、規制されるアクセスおよび第2のアクセスネットワークによって否認されるNASシグナリング接続確立のうちの1つを含む、ステップと、UEが、第2の条件を検出するステップであって、第2の条件は、1つまたはそれを上回る接続の中に、既存の緊急接続が存在するかどうかを含む、ステップと、UEが、第1および第2の条件に従って、第2のコアネットワークと第2の登録プロシージャを実施し、登録要求メッセージを送信するステップとを含む。
【0207】
第2のコアネットワークが、MMEを備える場合、第2の登録要求メッセージは、既存の緊急接続を転送するための要求を備える。
【0208】
第2のコアネットワークが、AMFを備える場合、第2の登録要求メッセージは、緊急登録を備える。
【0209】
本明細書に説明される種々の方法または動作は、ネットワーク要素によって実装されてもよい。例示的ネットワーク要素が、
図15に関して示される。
図15では、ネットワーク要素3110は、プロセッサ3120と、通信サブシステム3130とを含み、プロセッサ3120および通信サブシステム3130は、前述で説明される方法または動作を実施するように協働する。
【0210】
さらに、本明細書に説明される種々の方法または動作は、通信デバイス(例えば、UE、ネットワークノード、TE等)によって実装されてもよい。通信デバイスの実施例が、
図16に関して下記に説明される。通信デバイス3200は、音声およびデータ通信能力を有する双方向無線通信デバイスを備えてもよい。いくつかの実施形態では、音声通信能力は、随意である。通信デバイス3200は、インターネット上で他のコンピュータシステムと通信する能力を有してもよい。提供される厳密な機能性に応じて、通信デバイス3200は、実施例として、データメッセージングデバイス、双方向ページャ、無線電子メールデバイス、データメッセージング能力を伴う携帯電話、無線インターネットアプライアンス、無線デバイス、スマートフォン、モバイルデバイス、またはデータ通信デバイスと称され得る。
【0211】
通信デバイス3200が双方向通信を有効にされる場合、これは、受信機3212および送信機3214、および1つまたはそれを上回るアンテナ要素3216および3218、局部発振器(LO)3213、およびデジタル信号プロセッサ(DSP)3220等の処理モジュール等の関連付けられるコンポーネントを含む、通信サブシステム3211を組み込んでもよい。通信サブシステム3211の特定の設計は、通信デバイス3200が動作することが意図される通信ネットワーク3219に依存してもよい。
【0212】
ネットワークアクセスもまた、通信ネットワーク3219のタイプに応じて変動してもよい。いくつかのネットワークでは、ネットワークアクセスは、通信デバイス3200の加入者またはユーザと関連付けられる。通信デバイス3200は、ネットワーク上で動作するために、USIMまたはeUICCを使用してもよい。USIM/eUICCインターフェース3244は、典型的には、その中にUSIM/eUICCカードが挿入され得るカードスロットと類似する。USIM/eUICCカードは、メモリを有してもよく、多くのキー構成3251および識別および加入者関連情報等の他の情報3253を保持してもよい。
【0213】
ネットワーク登録またはアクティブ化プロシージャが完了されると、通信デバイス3200は、通信ネットワーク3219を経由して通信信号を送信および受信してもよい。図示されるように、通信ネットワーク3219は、通信デバイス3200と通信する複数の基地局を備えてもよい。
【0214】
アンテナ要素3216によって通信ネットワーク3219を通して受信される信号は、信号増幅、周波数ダウンコンバージョン、フィルタリング、チャネル選択、および同等物等の一般的受信機機能を実施し得る、受信機3212に入力される。受信された信号のアナログ/デジタル(A/D)変換は、復調およびデコーディング等のより複雑な通信機能がDSP3220内で実施されることを可能にする。類似する様式で、伝送される信号が、例えば、DSP3220によって、変調およびエンコーディングを含めて処理され、デジタル/アナログ(D/A)変換、周波数アップコンバージョン、フィルタリング、増幅、およびアンテナ要素3218を介した通信ネットワーク3219を経由する伝送のために送信機3214に入力される。DSP3220は、通信信号を処理するだけではなく、また、受信機および送信機制御を提供することも行う。例えば、受信機3212および送信機3214内の通信信号に適用される利得は、DSP3220において実装される自動利得制御アルゴリズムを通して適応的に制御されてもよい。
【0215】
通信デバイス3200は、概して、本デバイスの全体的動作を制御するプロセッサ3238を含む。データおよび音声通信を含む通信機能は、プロセッサ3238と協働する通信サブシステム3211を通して実施される。プロセッサ3238はまた、ディスプレイ3222、フラッシュメモリ3224、ランダムアクセスメモリ(RAM)3226、補助入力/出力(I/O)サブシステム3228、シリアルポート3230、キーボードまたはキーパッド3232等の1つまたはそれを上回るユーザインターフェース、スピーカ3234、マイクロホン3236、近距離通信サブシステム等の1つまたはそれを上回る他の通信サブシステム3240、および、概して、3242と指定される任意の他のデバイスサブシステム等のさらなるデバイスサブシステムと相互作用する。他の通信サブシステム3240および他のデバイスサブシステム3242は、
図16では、別個のコンポーネントとして描写されるが、他の通信サブシステム3240および他のデバイスサブシステム3242(またはその一部)は、単一コンポーネントとして統合されてもよいことを理解されたい。シリアルポート3230は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートまたは現在公知または将来開発される他のポートを含んでもよい。
【0216】
図示されるサブシステムのうちのいくつかが、通信関連機能を実施する一方、他のサブシステムが、「常駐」またはオンデバイス機能を提供してもよい。とりわけ、例えば、キーボード3232およびディスプレイ3222等のいくつかのサブシステムが、通信ネットワークを経由する伝送のためのテキストメッセージの入力等の通信関連機能および計算機またはタスクリスト等のデバイス常駐機能の両方のために使用されてもよい。
【0217】
プロセッサ3238によって使用されるオペレーティングシステムソフトウェアが、代わりに、読取専用メモリ(ROM)または類似する記憶要素(図示せず)であり得る、フラッシュメモリ3224等の恒久的記憶装置内に記憶されてもよい。オペレーティングシステム、具体的デバイスアプリケーション、またはその一部は、RAM3226等の揮発性メモリに一時的にロードされてもよい。受信された通信信号もまた、RAM3226内に記憶されてもよい。
【0218】
示されるように、フラッシュメモリ3224は、コンピュータプログラム3258およびプログラムデータ記憶装置3250、3252、3254、および3256の両方のための異なるエリアによって構成されてもよい。これらの異なる記憶装置タイプは、各プログラムがフラッシュメモリ3224の一部をそれらの独自のデータ記憶使用のために分配し得ることを示す。プロセッサ3238は、そのオペレーティングシステム機能に加えて、通信デバイス3200上でのソフトウェアアプリケーションの実行を可能にし得る。例えば、少なくともデータおよび音声通信アプリケーションを含む、基本的動作を制御するアプリケーションの所定のセットが、典型的には、製造の間に通信デバイス3200上にインストールされてもよい。他のアプリケーションが、続けて、または動的に、インストールされてもよい。
【0219】
アプリケーションおよびソフトウェアが、任意のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、有形である、または光学(例えば、CD、DVD等)、磁気(例えば、テープ)、または現在公知または将来開発される他のメモリ等の一過性/非一過性媒体内にあってもよい。
【0220】
ソフトウェアアプリケーションが、通信ネットワーク3219、補助I/Oサブシステム3228、シリアルポート3230、他の近距離通信サブシステム3240、または任意の他の好適なデバイスサブシステム3242を通して通信デバイス3200上にロードされ、プロセッサ3238による実行のためにRAM3226または不揮発性記憶装置(図示せず)内にユーザによってインストールされてもよい。アプリケーションインストールにおけるそのような柔軟性は、通信デバイス3200の機能性を増大させ得、強化されたオンデバイス機能、通信関連機能、または両方を提供し得る。例えば、セキュアな通信アプリケーションは、電子商取引機能および他のそのような金融取引が通信デバイス3200を使用して実施されることを可能にし得る。
【0221】
データ通信モードでは、テキストメッセージまたはウェブページダウンロード等の受信された信号が、通信サブシステム3211によって処理され、プロセッサ3238に入力されてもよく、これはさらに、ディスプレイ3222への、または代替として、補助I/Oデバイス3228への出力のために受信された信号を処理してもよい。
【0222】
音声通信に関して、通信デバイス3200の全体的動作は、受信された信号が、典型的には、スピーカ3234に出力され得、伝送のための信号が、マイクロホン3236によって生成され得ることを除いて、類似する。音声メッセージ記録サブシステム等の代替音声またはオーディオI/Oサブシステムもまた、通信デバイス3200上に実装されてもよい。音声またはオーディオ信号出力は、主として、スピーカ3234を通して遂行され得るが、ディスプレイ3222もまた、例えば、起呼側の識別、音声通話の持続時間、または他の音声通話関連情報のインジケーションを提供するために使用されてもよい。
【0223】
シリアルポート3230は、ユーザのデスクトップコンピュータ(図示せず)との同期が望ましくあり得る携帯情報端末(PDA)タイプデバイスにおいて実装されてもよいが、そのようなポートは、随意のデバイスコンポーネントである。そのようなシリアルポート3230は、ユーザが、外部デバイスまたはソフトウェアアプリケーションを通して選好を設定することを可能にしてもよく、無線通信ネットワーク3219以外を通して通信デバイス3200に情報またはソフトウェアダウンロードを提供することによって、通信デバイス3200の能力を拡張してもよい。代替ダウンロードパスが、例えば、直接、したがって、信頼性のある確かな接続を通して通信デバイス3200上に暗号化キーをロードし、それによって、セキュアなデバイス通信を可能にするために使用されてもよい。シリアルポート3230はさらに、モデムとして作用するように本デバイスをコンピュータに接続するために使用されてもよい。
【0224】
近距離通信サブシステム等の他の通信サブシステム3240は、通信デバイス3200と、必ずしも類似するデバイスである必要はない異なるシステムまたはデバイスとの間の通信を提供し得る、さらなる随意のコンポーネントである。例えば、1つまたはそれを上回る他の通信サブシステム3240は、同様に有効にされたシステムおよびデバイスとの通信を提供するために、赤外線デバイスおよび関連付けられる回路およびコンポーネントまたはBluetooth(登録商標)通信モジュールを含んでもよい。他の通信サブシステム3240はさらに、Wi-Fi、WiMAX、近距離無線通信(NFC)、BLUETOOTH(登録商標)、ProSe(近接サービス)(例えば、サイドリンク、PC5、D2D等)および/または無線周波数識別(RFID)等の非セルラー通信を含んでもよい。他の通信サブシステム3240および/または他のデバイスサブシステム3242はまた、タブレットディスプレイ、キーボード、またはプロジェクタ等の補助デバイスと通信するために使用されてもよい。
【0225】
上記に説明される通信デバイス3200および他のコンポーネントは、上記に説明されるアクションに関連する命令を実行することが可能である処理コンポーネントを含み得る。
図17は、本明細書に開示される1つまたはそれを上回る実施形態を実装するために好適な処理コンポーネント3310を含む、システム3300の実施例を図示する。プロセッサ3310(中央プロセッサユニットまたはCPUと称され得る)に加えて、システム3300は、ネットワークコネクティビティデバイス3320と、ランダムアクセスメモリ(RAM)3330と、読取専用メモリ(ROM)3340と、二次記憶装置3350と、入力/出力(I/O)デバイス3360とを含み得る。これらのコンポーネントは、バス3370を介して相互に通信し得る。ある場合には、これらのコンポーネントのうちのいくつかは、存在しない場合がある、または相互にまたは示されない他のコンポーネントと種々の組み合わせで組み合わせられてもよい。これらのコンポーネントは、単一の物理的エンティティ内に、または1つを上回る物理的エンティティ内に位置し得る。プロセッサ3310によって講じられるものとして本明細書に説明される任意のアクションは、プロセッサ3310のみによって、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)3380等、図面に示される、または示されない1つまたはそれを上回るコンポーネントと併せてプロセッサ3310によって講じられ得る。DSP3380は、別個のコンポーネントとして示されるが、DSP3380は、プロセッサ3310に組み込まれ得る。
【0226】
プロセッサ3310は、これがネットワークコネクティビティデバイス3320、RAM3330、ROM3340、または二次記憶装置3350(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または光学ディスク等の種々のディスクベースのシステムを含み得る)からアクセスし得る命令、コード、コンピュータプログラム、またはスクリプトを実行する。1つのみのCPU3310が示されるが、複数のプロセッサが、存在してもよい。したがって、命令は、あるプロセッサによって実行されるものとして議論され得るが、命令は、同時に、連続的に、または1つまたは複数のプロセッサによって別様に実行されてもよい。プロセッサ3310は、1つまたはそれを上回るCPUチップとして実装されてもよい。
【0227】
ネットワークコネクティビティデバイス3320は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイス、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))無線送受信機デバイス、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)無線送受信機デバイス、LTE無線送受信機デバイス、新世代無線送受信機デバイス等の無線送受信機デバイス、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(WiMAX)デバイス、および/またはネットワークに接続するための他の周知のデバイスの形態をとってもよい。これらのネットワークコネクティビティデバイス3320は、プロセッサ3310が、インターネットまたは1つまたはそれを上回る電気通信ネットワークまたはそれからプロセッサ3310が情報を受信し得る、またはそれにプロセッサ3310が情報を出力し得る他のネットワークと通信することを可能にし得る。ネットワークコネクティビティデバイス3320はまた、無線でデータを伝送および/または受信することが可能な1つまたはそれを上回る送受信機コンポーネント3325を含み得る。
【0228】
RAM3330は、揮発性データを記憶し、おそらく、プロセッサ3310によって実行される命令を記憶するために使用され得る。ROM3340は、典型的には、二次記憶装置3350のメモリ容量よりも少ないメモリ容量を有する、不揮発性メモリデバイスである。ROM3340は、命令およびおそらく命令の実行の間に読み取られるデータを記憶するために使用され得る。RAM3330およびROM3340の両方へのアクセスは、典型的には、二次記憶装置3350へのアクセスよりも速い。二次記憶装置3350は、典型的には、1つまたはそれを上回るディスクドライブまたはテープドライブから成り、データの不揮発性記憶のために、またはRAM3330が全ての作業データを保持するために十分に大きくない場合、オーバーフローデータ記憶デバイスとして使用され得る。二次記憶装置3350は、そのようなプログラムが実行のために選択されるとき、RAM3330にロードされるプログラムを記憶するために使用されてもよい。
【0229】
I/Oデバイス3360は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カードリーダ、紙テープリーダ、プリンタ、ビデオモニタ、または他の周知の入力/出力デバイスを含んでもよい。また、送受信機コンポーネント3325は、ネットワークコネクティビティデバイス3320のコンポーネントであることの代わりに、またはそれに加えてI/Oデバイス3360のコンポーネントであると見なされ得る。
【0230】
以下、すなわち、3GPP TS.24.301および3GPP TS24.501は、あらゆる目的のために、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0231】
いくつかの実施形態が、本開示に提供されているが、開示されるシステムおよび方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの他の具体的形態において具現化され得ることを理解されたい。本実施例は、制限的ではなく、例証的と見なされるものであり、その意図は、本明細書に与えられる詳細に限定されるものではない。例えば、種々の要素またはコンポーネントが、別のシステムにおいて組み合わせられる、または統合されてもよい、またはある特徴が、省略される、または実装されない場合がある。
【0232】
また、離散または別個のものとして種々の実施形態に説明および例証される技法、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技法、または方法と組み合わせられる、または統合されてもよい。相互に結合される、または直接結合される、または通信するものとして示される、または議論される他のアイテムは、電気的に、機械的に、または別様にかかわらず、あるインターフェース、デバイス、または中間コンポーネントを通して間接的に結合される、または通信してもよい。変更、代用、および改変の他の実施例が、当業者によって確認可能であり、本明細書に開示される精神および範囲から逸脱することなく行われ得る。
【国際調査報告】