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特表2023-525923電池パックケース、電池パック及び電気自動車
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-19
(54)【発明の名称】電池パックケース、電池パック及び電気自動車
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/258 20210101AFI20230612BHJP
   H01M 50/244 20210101ALI20230612BHJP
   H01M 50/242 20210101ALI20230612BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20230612BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20230612BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20230612BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20230612BHJP
   H01M 10/6556 20140101ALI20230612BHJP
【FI】
H01M50/258
H01M50/244 Z
H01M50/242
H01M10/613
H01M50/204 401H
H01M50/249
H01M10/625
H01M10/6556
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022571135
(86)(22)【出願日】2020-11-11
(85)【翻訳文提出日】2023-01-17
(86)【国際出願番号】 CN2020128117
(87)【国際公開番号】W WO2021232705
(87)【国際公開日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】202010444233.6
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】王▲暁▼▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】彭青波
(72)【発明者】
【氏名】▲魯▼志佩
(72)【発明者】
【氏名】朱建▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】朱燕
【テーマコード(参考)】
5H031
5H040
【Fターム(参考)】
5H031AA09
5H031KK01
5H040AA03
5H040AA14
5H040AS07
5H040AT06
5H040AY05
5H040CC20
5H040NN01
(57)【要約】
本開示は、電池パックケース、電池パック及び電気自動車を提供し、ケースは、複数の接続されたサブケースを含むケース本体を含み、少なくとも1つのサブケース内に少なくとも1つの補強板が設置され、サブケースは、第1方向に沿って対向して設置された上板及び底板を含み、第1方向がケースの高さ方向であり、補強板は、上板と底板との間に位置し、少なくとも1つの補強板は、上板及び底板に接続され、少なくとも1つの補強板は、対応するサブケースの内部を複数の収容キャビティに仕切り、ケースには、外部支持体に接続固定されるための取付部が設置される。本開示の電池パックケースは、高い構造強度及び高い空間利用率を有し、かつ構造が簡単で、組立効率が高く、汎用性が高い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース本体を含む電池パックケースであって、前記ケース本体は、複数の接続されたサブケースを含み、少なくとも1つの前記サブケース内に少なくとも1つの補強板が設置され、
前記サブケースは、第1方向に沿って対向して設置された上板及び底板を含み、前記第1方向が前記ケースの高さ方向であり、前記補強板は、前記上板と前記底板との間に位置し、少なくとも1つの前記補強板は、前記上板及び前記底板に接続され、少なくとも1つの前記補強板は、対応する前記サブケースの内部を複数の収容キャビティに仕切り、
前記ケースには、外部支持体に接続固定するための取付部が設置される、電池パックケース。
【請求項2】
第2方向に沿って前記ケース本体の反対側に位置する第1側部梁及び第2側部梁をさらに含み、前記第2方向が前記ケースの幅方向又は前記ケースの長さ方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項3】
複数の前記サブケースは、前記第2方向に沿って順に配列され、複数の前記サブケースのうちの前記第2方向の両端に位置するサブケースは、端部サブケースであり、2つの前記端部サブケースのうちの一方は、前記第1側部梁に接続され、他方は、前記第2側部梁に接続される、請求項2に記載の電池パックケース。
【請求項4】
前記第1側部梁に接続された端部サブケースは、前記第1側部梁と一体成形されるか、又は、前記第2側部梁に接続された端部サブケースは、前記第2側部梁と一体成形され、或いは、前記第1側部梁に接続された端部サブケースは、前記第1側部梁と一体成形され、かつ前記第2側部梁に接続された端部サブケースは、前記第2側部梁と一体成形される、請求項3に記載の電池パックケース。
【請求項5】
前記第1側部梁及び第2側部梁の少なくとも1つは、キャビティを内部に有し、前記キャビティ内に仕切り板が設置され、前記仕切り板は、前記キャビティを複数のサブキャビティに仕切る、請求項2に記載の電池パックケース。
【請求項6】
前記ケース本体は、接続板をさらに含み、前記接続板は、2つの隣接する前記サブケースの間を接続する、請求項1~5のいずれか一項に記載の電池パックケース。
【請求項7】
前記接続板は、キャビティを内部に有し、前記キャビティ内に仕切り板が設置され、前記仕切り板は、前記キャビティを複数のサブキャビティに仕切る、請求項6に記載の電池パックケース。
【請求項8】
前記サブケース内に複数の補強板が設置され、複数の前記補強板は、第2方向に沿って間隔を隔てて分布し、各前記補強板の長さが第3方向に沿って延在し、各前記補強板は、前記上板及び前記底板に接続され、
前記第2方向が前記ケースの幅方向であり、前記第3方向が前記ケースの長さ方向であり、又は、前記第2方向が前記ケースの長さ方向であり、前記第3方向が前記ケースの幅方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項9】
前記上板及び底板の少なくとも1つは、前記補強板と一体成形される、請求項8に記載の電池パックケース。
【請求項10】
前記収容キャビティの第3方向に沿った長さは、500mmよりも大きく、前記第3方向は、前記ケースの長さ方向又は前記ケースの幅方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項11】
前記サブケースは、第3方向に沿って反対側に位置する第1端及び第2端を有し、前記サブケースの第1端及び第2端の少なくとも1つに開口が形成され、前記ケースは、前記開口を封止する端板をさらに含み、各開口は、少なくとも1つの前記端板に対応し、前記第3方向が前記ケースの長さ方向又は前記ケースの幅方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項12】
前記ケース本体の前記第3方向に沿った同一端に位置する複数の端板は、一体成形部品である、請求項11に記載の電池パックケース。
【請求項13】
前記ケースに接着剤注入孔が形成され、各収容キャビティは、少なくとも1つの前記接着剤注入孔に対応して連通する、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項14】
前記ケースに前記接着剤注入孔を封止する防爆弁が設置される、請求項13に記載の電池パックケース。
【請求項15】
前記防爆弁は、脆弱領域を有し、前記防爆弁は、前記ケースに密封接続されたカバーと、前記カバーに設置された突起部と、を含み、前記突起部は、前記ケースから離れる側に突出し、前記突起部の外周壁に前記脆弱領域が形成される、請求項14に記載の電池パックケース。
【請求項16】
前記底板には、外部に連通する流路が設置される、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項17】
前記底板に放熱フィンが設置される、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項18】
第2方向に沿って前記ケース本体の両側に配置された第1側部梁及び第2側部梁をさらに含み、
各サブケース内に複数の補強板が設置され、複数の前記補強板は、第2方向に沿って間隔を隔てて配置され、各前記補強板の長さが第3方向に沿って延在し、各前記補強板は、前記上板及び前記底板に接続され、前記上板及び前記底板の少なくとも1つは、前記補強板と一体成形され、
前記サブケースは、第3方向に沿って反対側に位置する第1端及び第2端を有し、前記サブケースの第1端及び第2端にいずれも開口が形成され、前記ケースは、前記開口を閉塞する端板をさらに含み、各前記開口は、少なくとも1つの前記端板に対応し、
前記第2方向が前記ケースの幅方向であり、前記第3方向が前記ケースの長さ方向であり、又は、前記第2方向が前記ケースの長さ方向であり、前記第3方向が前記ケースの幅方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか一項に記載の電池パックケースを含む、電池パック。
【請求項20】
車体と、請求項19に記載の電池パックと、を含む電気自動車であって、前記電池パックは、前記取付部により前記車体に固定されている、電気自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2020年5月22日に提出された中国特許出願第202010444233.6号に基づくものであり、かつその優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本開示に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、電池の分野に関し、具体的には、電池パックケース、電池パック及び電気自動車に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、電池パックケースは、トレイと、トレイに接続された上部カバーと、を含み、トレイは、通常、複数の側部梁及び底板で溶接されてなる。また、トレイは、主な荷重部材として、十分な構造強度を有することを保証するために、一般的にトレイの内部にいくつかの横方向補強梁と縦方向補強梁が溶接される。このように、トレイの部品が多く、構造が複雑で、空間利用率が低いことを招く。また、従来の電池パックケースは、構造が単一で、汎用性が低く、電池パックの標準化、モジュール化、量産製造に不利である。
【発明の概要】
【0004】
本開示の第1態様は、電池パックケースを提供し、前記ケースは、複数の接続されたサブケースを含むケース本体を含み、少なくとも1つの前記サブケース内に少なくとも1つの補強板が設置され、
前記サブケースは、第1方向に沿って対向して設置された上板及び底板を含み、前記第1方向が前記ケースの高さ方向であり、前記補強板は、前記上板と前記底板との間に位置し、少なくとも1つの前記補強板は、前記上板及び前記底板に接続され、少なくとも1つの前記補強板は、対応する前記サブケースの内部を複数の収容キャビティに仕切り、
前記ケースには、外部支持体に接続固定されるための取付部が設置される。
【0005】
本開示の第2態様は、上記電池パックケースを含む電池パックを提供する。
【0006】
本開示の第3態様は、車体と、前記取付部により前記車体に固定された上記電池パックと、を含む電気自動車を提供する。
【0007】
本開示の有益な効果は、以下のとおりである。本開示における電池パックケースは、複数の接続されたサブケースを含み、実際の必要に応じてサブケースの数を選択することができ、このように電池パックの設計上の柔軟性及び汎用性を向上させることができ、それにより電池パックの標準化、モジュール化、及び量産製造に有利である。また、本開示において、補強板は、上板と底板との間に位置し、上板及び底板に接続され、このような設計により、補強板、上板及び底板の三者は、「工」字形構造を構成し、このような構造は、高い強度及び剛性を有し、それにより電池パックケースは、良い耐荷重性、耐衝撃性及び耐圧壊性などの性能を有することができる。そして、本開示の電池パックケースは、構造が簡単で、製造コストが低く、空間利用率が高い。また、このような電池パックを車両に取り付ける場合、該電池パックの構造強度は、車両の構造強度の一部となるため、車両の構造強度を向上させることができ、電気自動車の軽量化の設計要求の実現に有利であるとともに、車両の設計及び製造コストを低減する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施例に係る電池パックの概略構成図である。
図2】本開示の一実施例に係る電池パックケースの概略構成図である。
図3図2におけるA部の部分拡大図である。
図4】本開示の一実施例に係る電池パックケースの分解図である。
図5】本開示の一実施例に係る電池パックケースの分解図である。
図6】本開示の一実施例に係る他の電池パックケースの分解図である。
図7】本開示の一実施例に係る防爆弁の概略構成図である。
図8】本開示の一実施例に係るサブケースの概略構成図である。
図9図8におけるB部の部分拡大図である。
図10】本開示の一実施例に係る他のサブケースの概略構成図である。
図11図10におけるC部の部分拡大図である。
図12】本開示の一実施例に係る電気自動車の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明は、本開示の好ましい実施形態であり、なお、当業者であれば、本開示の原理から逸脱しない前提でいくつかの改良と修飾を行うこともでき、これらの改良と修飾も本開示の保護範囲に含まれる。
【0010】
なお、本開示の説明において、用語「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本開示を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有するとともに、特定の方位で構成されて動作しなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本開示を限定するものであると理解してはならない。
【0011】
また、用語「第1」、「第2」は、説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆し、或いは示された技術的特徴の数を示唆するものとして理解してはならない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、1つ以上の該特徴を明示的又は暗示的に含んでもよい。本開示の説明において、「複数」とは、明確で具体的な限定がない限り、2つ以上を意味する。
【0012】
本開示において、別に明確な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などは、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、着脱可能な接続、一体的な接続であってもよく、機械的な接続、電気的な接続であってもよく、直接的な連結、中間媒体を介した間接的な連結であってもよく、2つの部品の内部の連通、又は2つの部品の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、上記用語の本開示における具体的な意味を具体的な状況に基づいて理解することができる。
【0013】
図1図4に示すように、本開示の第1実施例は、電池パックケース100を提供し、ケース100は、複数の接続されたサブケース101を含むケース本体115を含み、少なくとも1つのサブケース101内に少なくとも1つの補強板200が設置され、サブケース101は、第1方向に沿って対向して設置された上板102及び底板103を含み、第1方向がケース100の高さ方向であり、補強板200は、上板102と底板103との間に位置し、少なくとも1つの補強板200は、上板102及び底板103に接続され、少なくとも1つの補強板200は、対応するサブケース101の内部を複数の収容キャビティ300に仕切り、ケース100には、外部支持体に接続固定するための取付部104が設置される。第1方向は、図におけるX方向である。
【0014】
本開示における電池パック10のケース100は、複数の接続されたサブケース101を含み、実際の必要に応じてサブケース101の数を選択することができ、このように電池パック10の設計上の柔軟性及び汎用性を向上させることができ、それにより電池パック10の標準化、モジュール化、及び量産製造に有利である。また、本開示において、補強板200は、上板102と底板103との間に位置し、上板102及び底板103に接続され、このような設計により、補強板200、上板102及び底板103の三者は、「工」字形構造を構成し、このような構造は、高い強度及び剛性を有し、それにより電池パック10のケース100は、良い耐荷重性、耐衝撃性及び耐圧壊性などの性能を有することができる。そして、本開示の電池パック10のケースは、構造が簡単で、製造コストが低く、空間利用率が高い。また、このような電池パック10を車両に取り付ける場合、該電池パック10の構造強度は、車両の構造強度の一部となるため、車両の構造強度を向上させることができ、電気自動車の軽量化の設計要求の実現に有利であるとともに、車両の設計及び製造コストを低減する。
【0015】
なお、本開示の電池パック10のケース100に取付部104が設置され、電池パック10のケース100は、それに設置された取付部104により外部支持体との着脱可能又は着脱不能な接続固定を実現する。通常、電池パック10のケース100が外部支持体に接続固定される必要があるため、該ケースの耐衝撃性、耐圧壊性などの性能に対して特別な要求があるので、該ケースが電池モジュール又は単電池のケース100に相当すると簡単に考えてはならない。一般的に、電池パック10は、電池管理システム(BMS)、電池コネクタ、電池サンプラー及び電池熱管理システムのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0016】
また、補強板200が上板102及び底板103に接続されることについて、補強板200が上板102及び底板103と一体成形され、或いは、補強板200、上板102及び底板103がそれぞれ単独で製造されてから、直接接続方式又は間接接続方式で接続されることを理解されたい。これに対して、本開示は、具体的に限定しない。直接接続としては、補強板200は、一端が底板103に接続され、反対側に位置する他端が上板102に接続されることであってもよい。間接接続としては、補強板200は、一端が中間板により底板103に接続され、反対側に位置する他端が中間板により上板102に接続されることであってもよい。
【0017】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの補強板200は、上板102と底板103に接合される。上板102、底板103及び補強板200の三者は、一体成形され、或いは、上板102と底板103のうちの一方は、補強板200と一体成形され、他方は、補強板200に溶接され、或いは、補強板200は、一端が底板103に溶接され、反対側に位置する他端が上板102に溶接され、或いは、補強板200は、一端が底板103に溶接されてから、反対側に位置する他端が上板102に溶接されることを理解されたい。
【0018】
一実施例では、図1及び図2に示すように、ケース100は、第2方向に沿ってケース本体115の両側に配置された第1側部梁106及び第2側部梁107をさらに含み、第2方向がケース100の幅方向又はケース100の長さ方向である。第2方向は、図におけるY方向である。
【0019】
一実施例では、図4に示すように、複数のサブケース101は、第2方向に沿って順に配列され、複数のサブケース101のうちの第2方向の両端に位置するサブケース101は、端部サブケースであり、2つの端部サブケースのうちの一方は、第1側部梁106に接続され、他方は、第2側部梁107に接続される。図4において、Y方向に沿った第1サブケース101と最後のサブケース101は、それぞれ端部サブケースである。
【0020】
本開示のいくつかの実施例では、第1側部梁106に接続された端部サブケースは、第1側部梁106と一体成形され、第2側部梁107に接続された端部サブケースは、第2側部梁107と一体成形される。このように、加工プロセスを簡略化し、コストを低減するだけでなく、それが十分な構造強度を有することを保証することができる。
【0021】
いくつかの実施例では、第1側部梁106に接続された端部サブケースの上板102と底板103のうちの少なくとも1つは、第1側部梁106と一体成形され、第2側部梁107に接続された端部サブケースの上板102と底板103のうちの少なくとも1つは、第2側部梁107と一体成形される。例えば、一体型アルミ型材で押出成形される。
【0022】
しかしながら、他の実施例では、第1側部梁106に接続された端部サブケースは、第1側部梁106と一体成形され、第2側部梁107に接続された端部サブケースは、直接方式又は間接方式で第2側部梁107と接続される。或いは、第2側部梁107に接続された端部サブケースは、第2側部梁107と一体成形され、第1側部梁106に接続された端部サブケースは、直接方式又は間接方式で第1側部梁106と接続される。
【0023】
一実施例では、図2図4に示すように、第1側部梁106及び第2側部梁107は、キャビティを内部に有し、キャビティ内に仕切り板108が設置され、仕切り板108は、キャビティを複数のサブキャビティに仕切る。このように設置すると、第1側部梁106及び第2側部梁107が一定の構造強度を有することを保証することができ、それにより電池パック10の耐衝撃性及び耐圧壊性の強度を向上させることに有利である。しかしながら、他の実施例では、第1側部梁106又は第2側部梁107は、キャビティを内部に有する。
【0024】
一実施例では、図2図4に示すように、ケース100は、2つの隣接するサブケース101の間に接続された接続板109をさらに含む。本開示は、該接続方式を具体的に限定せず、ボルト接続、リベット接合などのような着脱可能な接続であってもよく、或いは、溶接、接着などのような着脱不能な接続であってもよい。
【0025】
一実施例では、図3に示すように、接続板109は、キャビティを内部に有し、キャビティ内に仕切り板108が設置され、仕切り板108は、キャビティを複数のサブキャビティに仕切る。このように設置すると、接続板109の構造強度を向上させることができ、2つのサブケース101の接続の信頼性をさらに向上させることができる。
【0026】
一実施例では、図2及び図3に示すように、サブケース101内に複数の補強板200が設置され、複数の補強板200は、第2方向に沿って間隔を隔てて分布し、各補強板200の長さが第3方向に沿って延在し、各補強板200は、上板102及び底板103に接続され、第1方向、第2方向、第3方向が異なる。本実施例では、各サブケース101内にいずれも複数の補強板200が設置される。当然のことながら、他の実施例では、実際の必要に応じて一部のサブケース101内に複数の補強板200が設置されてもよい。
【0027】
本開示において、第1方向は、ケース100の高さ方向であり、第2方向は、ケース100の幅方向であり、第3方向は、ケース100の長さ方向であり、或いは、第2方向は、ケース100の長さ方向であり、第3方向は、ケース100の幅方向である。第1方向は、図におけるX方向であり、第2方向は、図におけるY方向であり、第3方向は、図におけるZ方向である。
【0028】
しかしながら、他の実施例では、第1方向、第2方向及び第3方向のうちの任意の2つの方向は、他の夾角、例えば、80°又は85°をなすように設定されてもよく、これに対して、本開示は、具体的に限定しない。
【0029】
なお、補強板200が上板102及び底板103に接続されることについて、補強板200が上板102及び底板103と一体成形され、或いは、補強板200、上板102及び底板103がそれぞれ単独で製造されてから、直接接続方式又は間接接続方式で接続されることを理解されたい。これに対して、本開示は、具体的に限定しない。
【0030】
いくつかの実施例では、上板102及び底板103の少なくとも1つは、補強板200と一体成形される。このように設置すると、加工プロセスが簡単であり、製造コストの低減に有利であるだけでなく、ケース100の耐荷重性、耐衝撃性及び耐圧壊性などの性能の要求を満たすように、ケース100が十分な構造強度及び剛性を有することを保証することができる。
【0031】
具体的には、上板102、底板103及び補強板200は、一体成形により製造される。例えば、一体型アルミ型材で押出成形される。他の実施例では、底板103は、補強板200と一体成形されてから、上板102は、補強板200に溶接される。或いは、上板102は、補強板200と一体成形されてから、底板103は、補強板200に溶接される。
【0032】
各補強板200が上板102及び底板103に接続される場合、各補強板200、上板102及び底板103は、「工」字形構造を構成し、このように電池パック10のケース100全体は、ハニカム状構造を呈し、このような構造は、高い強度及び剛性を有するため、ケース100の耐荷重性、耐衝撃性及び耐圧壊性などの性能の要求を満たすことができることを理解されたい。そして、ケース100は、構造が簡単で、空間利用率が高い。このような電池パック10を車両に取り付ける場合、該電池パック10の構造強度は、車両の構造強度の一部となるため、車両の構造強度を向上させることができ、電気自動車の軽量化の設計要求の実現に有利であるとともに、車両の設計及び製造コストを低減する。
【0033】
更なる実施例では、第1側部梁106と第2側部梁107には、外部支持体に接続固定されるための取付部104が設置される。
【0034】
当然のことながら、他の実施例では、取付部104は、上板102又は底板103に設置されてもよい。
【0035】
一実施例では、図1及び図2に示すように、取付部104は、第1側部梁106及び第2側部梁107に設置された取付孔105である。取付孔105は、電池パック10を外部支持体に接続固定するように、締め具(例えば、ボルト又はリベット)が貫通するためのものである。
【0036】
いくつかの実施例では、第1側部梁106に設置された取付孔105は、第1方向に沿って第1側部梁106を貫通し、第2側部梁107に設置された取付孔105は、第1方向に沿って第2側部梁107を貫通する。しかしながら、取付孔105の軸方向は、第1方向と夾角、例えば、5°又は10°をなすように設定されてもよい。
【0037】
本開示のいくつかの実施例では、取付孔105は、複数設置され、第1側部梁106に設置された取付孔105は、第1側部梁106の長さ方向に沿って順に配列される。第1側部梁106の長さ方向は、第3方向に平行である。
【0038】
同様に、第2側部梁107に設置された取付孔105は、第2側部梁107の長さ方向に沿って順に配列される。第2側部梁107の長さ方向は、第3方向に平行である。
【0039】
当然のことながら、他の実施例では、取付部104は、第1側部梁106と第2側部梁107に設置されたアイボルトである。アイボルトは、電池パック10を外部支持体に接続固定するように、外部支持体に固定接続される。
【0040】
しかしながら、他の実施例では、取付部104は、第1側部梁106と第2側部梁107に設置された取付ブロックであり、取付ブロックは、溶接により外部支持体に固定されてもよい。当然のことながら、取付ブロックは、接着又は係着により外部支持体に固定されてもよい。
【0041】
一実施例では、収容キャビティ300の第3方向に沿った長さは、500mmよりも大きく、本開示のいくつかの実施例では、収容キャビティ300の第3方向に沿った長さは、500mm~2500mmである。このように設計すると、電池パック10が大きな容量と高い空間利用率の要求を満たすように、より多くの電池又は電極体群を収容することができる。
【0042】
本開示のいくつかの実施例では、収容キャビティ300の第3方向に沿った長さは、1000mm~2000mmである。
【0043】
本開示のいくつかの実施例では、収容キャビティ300の第3方向に沿った長さは、1300mm~2200mmである。
【0044】
いくつかの実施例では、図2図5及び図6に示すように、サブケース101は、第3方向に沿って反対側に位置する第1端及び第2端を有し、サブケース101の第1端及び第2端の少なくとも1つに開口110が形成され、ケース100は、開口110を閉塞する端板111をさらに含み、各開口110は、少なくとも1つの端板111に対応する。このように設置すると、交換するか又は点検する場合に、サブケース101の開口110に対応する端板111を取り外すだけでよく、それにより操作を簡略化することができる。
【0045】
端板111がサブケース101の開口110を閉塞する方式は、具体的に限定されず、例えば、端板111とサブケース101を溶接することによりサブケース101の開口110を閉塞するか、又は、端板111とサブケース101を接着することによりサブケース101の開口110を閉塞するか、又は、端板111とサブケース101をリベット接合するか又は螺着し、端板111とサブケース101との間にガスケットを設置することにより、サブケース101の開口110を閉塞する。
【0046】
本実施例では、各サブケース101の第1端及び第2端にいずれも開口110が形成され、各開口110は、それぞれ1つの端板111に対応する。当然のことながら、他の実施例では、各開口110は、複数の端板111に対応してもよく、即ち複数の端板111は、サブケース101の1つの開口110を閉塞する。
【0047】
本開示のいくつかの実施例では、図2及び図5に示すように、ケース本体115の第3方向に沿った同一端に位置する複数の端板111は、一体成形部品である。即ち、ケース本体115の第1端に位置する複数の端板111は、一体成形部品であり、或いは、ケース本体115の第2端に位置する複数の端板111は、一体成形部品であり、或いは、ケース本体115の第1端に位置する複数の端板111とケース本体115の第2端に位置する複数の端板111は、いずれも一体成形部品である。このように設置すると、端板111の加工を簡略化することができ、コストの低減に有利である。
【0048】
いくつかの実施例では、電池パックケース100は、封止されたケース100であり、収容キャビティ300内の気圧は、ケース100外の気圧よりも低い。このように設置すると、真空引き操作により、収容キャビティ300内の気圧をケース100外の気圧より低くし、このようにケース100内の水蒸気などの物質の量を低減し、水蒸気の長期作用によるケース100内の電極体群、電池などの部品への劣化、破損などの影響を回避することができ、それにより電池パック10の耐用年数を延長することに有利である。また、封止されたケース100は、二重封止の効果を果たすこともできる。
【0049】
一実施例では、収容キャビティ300内の圧力は、-40Kpa~-70Kpaである。このように設置すると、ケース100内の水蒸気、酸素ガスなどの物質の量を低減し、水蒸気、酸素ガスによるケース100内部の電極体群及び各部品への長時間の劣化作用を回避し、ケース100内部の電極体群又は各部品の耐用年数を延長することに有利である。
【0050】
一実施例では、ケース100には、収容キャビティ300に連通する排気孔が形成される。排気孔によりケース100内部に対して真空引き操作を行うことができ、このようにケース100内の水蒸気などの物質の量を低減し、水蒸気の長期作用によるケース100内の電池又は電極体群などの部品への劣化、破損などの影響を回避することができ、それにより電池パック10の耐用年数を延長することに有利である。
【0051】
いくつかの実施例では、ケース100に接着剤注入孔112(図2に示すように)が設置され、各収容キャビティ300は、少なくとも1つの接着剤注入孔112に対応して連通し、接着剤注入孔112は、収容キャビティ300内に設置された電極体群又は電池をケース100に固定接続するように、対応する収容キャビティ300内に接着剤を充填して、電池パック10の構造強度をさらに向上させる。本実施例では、接着剤注入孔112は、サブケース101の上板102に設置される。当然のことながら、他の実施例では、接着剤注入孔112は、サブケース101の底板103に設置されてもよい。
【0052】
いくつかの実施例では、図1及び図2に示すように、ケース100に防爆弁400が設置され、防爆弁400は、接着剤注入孔112を封止する。このように、防爆弁400は、接着剤注入孔112を封止する封止カバーとして機能するだけでなく、安全防爆の役割を果たすことができる。
【0053】
いくつかの実施例では、図7に示すように、防爆弁400は、脆弱領域403を有し、ケース100に密封接続されたカバー402と、カバー402に設置された突起部401と、を含み、突起部401は、ケース100から離れる側に突出し、突起部401の外周壁に脆弱領域403が形成される。このように、電池パック10内の電極体群が異常動作して過剰なガスが発生する場合、気圧は、防爆弁400の脆弱領域403を破断させ、それにより電池パック10に安全上の事故が発生することを回避することができる。
【0054】
なお、脆弱領域403は、凹溝又は切込みであってもよい。或いは、脆弱領域403の厚さは、防爆弁400の他の部分の厚さよりも低い。
【0055】
本開示のいくつかの実施例では、接着剤注入孔112は、上板102に設置され、カバー402は、上板102に密封接続される。該密封接続方式は、具体的に限定されず、例えば、溶接又は接着の方式で密封接続を実現することができる。
【0056】
いくつかの実施例では、防爆弁400は、カバー402と、カバー402に設置された突起部401と、を含み、カバー402の縁部は、接着剤注入孔112の内壁に接続され、突起部401は、カバー402から電極体群から離れる側に突出する。
【0057】
いくつかの実施例では、図8及び図9に示すように、底板103に放熱フィン113が設置される。本開示のいくつかの実施例では、放熱フィン113は、底板103と一体成形される。例えば、アルミ型材で一体に押圧して底板103に放熱フィン113が形成される。このように設置すると、加工プロセスを簡略化することができ、コストの低減に有利である。
【0058】
いくつかの実施例では、図10及び図11に示すように、底板103に流路114が設置される。本開示のいくつかの実施例では、流路114は、底板103に一体的に形成される。例えば、アルミ型材で一体に押出して底板103に流路114が形成される。このように設置すると、加工プロセスを簡略化することができ、コストの低減に有利である。
【0059】
他の態様では、本開示は、上記電池パックケース100を含む電池パック10をさらに提供する。本開示に係る電池パック10は、上記電池パックケース100を用いるため、電池パック10の設計上の柔軟性及び汎用性を向上させることができ、それにより電池パック10の標準化、モジュール化、及び量産製造に有利である。上記電池パックケース100は、良い耐荷重性、耐衝撃性及び耐圧壊性を有し、それにより電池パック10は、高い構造強度を有する。
【0060】
更なる態様では、本開示は、車体と、取付部104により車体に固定された上記電池パック10と、を含む電気自動車500(図12を参照)をさらに提供する。本開示に係る電気自動車500では、このような電池パック10を車両に取り付ける場合、該電池パック10の構造強度は、車両の構造強度の一部となるため、車両の構造強度を向上させることができ、電気自動車全体の軽量化の設計要求の実現に役立つとともに、車両全体の設計及び製造コストを低減する。また、本開示の電池パック10の高さは、比較的低く、このように、車両の高さ方向における空間を過度に占有しない。
【0061】
上述した実施例は、単に本開示のいくつかの実施形態を示し、その説明が具体的で詳細であるが、本開示の特許範囲を限定するものと理解すべきではない。なお、当業者にとっては、本開示の構想から逸脱しない前提で、さらにいくつかの変形及び改善を行うことができ、これらは、いずれも本開示の保護範囲に属する。したがって、本開示の特許の保護範囲は、添付された特許請求の範囲を基準とすべきである。
【符号の説明】
【0062】
10 電池パック
100 ケース
101 サブケース
102 上板
103 底板
104 取付部
105 取付孔
106 第1側部梁
107 第2側部梁
108 仕切り板
109 接続板
110 開口
111 端板
112 接着剤注入孔
113 放熱フィン
114 流路
115 ケース本体
200 補強板
300 収容キャビティ
400 防爆弁
401 突起部
402 カバー
403 脆弱領域
500 電気自動車
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-01-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース本体を含む電池パックケースであって、前記ケース本体は、複数の接続されたサブケースを含み、少なくとも1つの前記サブケース内に少なくとも1つの補強板が設置され、
前記サブケースは、第1方向に沿って対向して設置された上板及び底板を含み、前記第1方向が前記ケースの高さ方向であり、前記補強板は、前記上板と前記底板との間に位置し、少なくとも1つの前記補強板は、前記上板及び前記底板に接続され、少なくとも1つの前記補強板は、対応する前記サブケースの内部を複数の収容キャビティに仕切り、
前記ケースには、外部支持体に接続固定するための取付部が設置される、電池パックケース。
【請求項2】
第2方向に沿って前記ケース本体の反対側に位置する第1側部梁及び第2側部梁をさらに含み、前記第2方向が前記ケースの幅方向又は前記ケースの長さ方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項3】
複数の前記サブケースは、前記第2方向に沿って順に配列され、複数の前記サブケースのうちの前記第2方向の両端に位置するサブケースは、端部サブケースであり、2つの前記端部サブケースのうちの一方は、前記第1側部梁に接続され、他方は、前記第2側部梁に接続される、請求項2に記載の電池パックケース。
【請求項4】
前記第1側部梁に接続された端部サブケースは、前記第1側部梁と一体成形されるか、又は、前記第2側部梁に接続された端部サブケースは、前記第2側部梁と一体成形され、或いは、前記第1側部梁に接続された端部サブケースは、前記第1側部梁と一体成形され、かつ前記第2側部梁に接続された端部サブケースは、前記第2側部梁と一体成形される、請求項3に記載の電池パックケース。
【請求項5】
前記第1側部梁及び第2側部梁の少なくとも1つは、キャビティを内部に有し、前記キャビティ内に仕切り板が設置され、前記仕切り板は、前記キャビティを複数のサブキャビティに仕切る、請求項2に記載の電池パックケース。
【請求項6】
前記ケース本体は、接続板をさらに含み、前記接続板は、2つの隣接する前記サブケースの間を接続する、請求項1~5のいずれか一項に記載の電池パックケース。
【請求項7】
前記サブケース内に複数の補強板が設置され、複数の前記補強板は、第2方向に沿って間隔を隔てて分布し、各前記補強板の長さが第3方向に沿って延在し、各前記補強板は、前記上板及び前記底板に接続され、
前記第2方向が前記ケースの幅方向であり、前記第3方向が前記ケースの長さ方向であり、又は、前記第2方向が前記ケースの長さ方向であり、前記第3方向が前記ケースの幅方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項8】
前記収容キャビティの第3方向に沿った長さは、500mmよりも大きく、前記第3方向は、前記ケースの長さ方向又は前記ケースの幅方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項9】
前記サブケースは、第3方向に沿って反対側に位置する第1端及び第2端を有し、前記サブケースの第1端及び第2端の少なくとも1つに開口が形成され、前記ケースは、前記開口を封止する端板をさらに含み、各開口は、少なくとも1つの前記端板に対応し、前記第3方向が前記ケースの長さ方向又は前記ケースの幅方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項10】
前記ケースに接着剤注入孔が形成され、各収容キャビティは、少なくとも1つの前記接着剤注入孔に対応して連通する、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項11】
前記底板には、外部に連通する流路が設置される、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項12】
前記底板に放熱フィンが設置される、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項13】
第2方向に沿って前記ケース本体の両側に配置された第1側部梁及び第2側部梁をさらに含み、
各サブケース内に複数の補強板が設置され、複数の前記補強板は、第2方向に沿って間隔を隔てて配置され、各前記補強板の長さが第3方向に沿って延在し、各前記補強板は、前記上板及び前記底板に接続され、前記上板及び前記底板の少なくとも1つは、前記補強板と一体成形され、
前記サブケースは、第3方向に沿って反対側に位置する第1端及び第2端を有し、前記サブケースの第1端及び第2端にいずれも開口が形成され、前記ケースは、前記開口を閉塞する端板をさらに含み、各前記開口は、少なくとも1つの前記端板に対応し、
前記第2方向が前記ケースの幅方向であり、前記第3方向が前記ケースの長さ方向であり、又は、前記第2方向が前記ケースの長さ方向であり、前記第3方向が前記ケースの幅方向である、請求項1に記載の電池パックケース。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の電池パックケースを含む、電池パック。
【請求項15】
車体と、請求項14に記載の電池パックと、を含む電気自動車であって、前記電池パックは、前記取付部により前記車体に固定されている、電気自動車。
【国際調査報告】