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▶ ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-20
(54)【発明の名称】ハードパック式安全針デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/32 20060101AFI20230613BHJP
   A61M 5/50 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
A61M5/32 500
A61M5/50 530
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568681
(86)(22)【出願日】2021-05-11
(85)【翻訳文提出日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 US2021031768
(87)【国際公開番号】W WO2021231417
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】63/023,481
(32)【優先日】2020-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/077,041
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/315,856
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン エム.ライアン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066FF05
4C066NN02
4C066NN03
4C066NN04
(57)【要約】
ハードパッケージされた安全針デバイスは、そこから延びる針カニューレを有する針ハブと、針カバーおよびキャップを含むハード針エンクロージャとを備える。針カバーは、細長い本体と、ハブの近位部分と干渉嵌合を形成するように構成されたリブ付き表面を有する。キャップは、開いた遠位端、閉じた近位端、および開いた遠位端と閉じた近位端によって画定された空洞を有する本体を含み、キャップの開いた遠位端は針カバーの開いた近位端に隣接する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハードパッケージされた安全針デバイスであって、
遠位部分および近位部分を備えたシリンジに結合するように構成された、針ハブと、
前記針ハブの前記遠位部分から延びる針カニューレと、
針カバーおよびキャップを含むハード針エンクロージャであって、
前記針カバーは、細長い本体、開いた近位端および閉じた遠位端によって画定される空洞、近位部分、中間部分、および遠位部分を有し、
前記近位部分は、前記キャップと嵌合するように構成された表面を有し、前記中間部分は、前記細長い本体から延びるフランジによって画定され、
細長い本体は、近位内面、中間内面、および遠位内面を有する前記空洞の内面をさらに有し、
前記近位内面は、前記針ハブの前記近位部分と干渉嵌合を作成するように構成されたリブ付き表面を含む、
ハード針エンクロージャと、
キャップであって、開いた遠位端、閉じた近位端、および前記開いた遠位端と前記閉じた近位端によって画定される空洞を有する本体を含み、前記キャップの開いた遠位端は前記針カバーの前記開いた近位端に当接する、キャップと、
を備えた、ハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項2】
前記針ハブが、前記針ハブの前記遠位部分から延在する複数の長手方向リブをさらに備えた、請求項1に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項3】
前記針カバーの前記中間内側表面が前記中間表面から延びる複数の突起を含み、前記複数の突起は前記針ハブの前記複数の長手方向リブと組み合うように構成される、請求項2に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項4】
前記複数の長手方向リブのそれぞれが、前記複数の突起のうちの2つの間に入れ子になり、前記針ハブの回転運動を防止する、請求項3に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項5】
取り外し可能な干渉嵌合が、前記針ハブの前記近位部分と前記近位内面の前記リブ付き表面との間に形成される、請求項1に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項6】
前記キャップが、前記キャップの前記空洞の内面から延びる複数の突起をさらに備え、前記複数の突起が前記内面から長手方向に延びる、請求項1に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項7】
前記キャップの前記複数の突起は、前記キャップの前記開いた遠位端に隣接する遠位部分を備え、前記遠位部分は、前記開いた遠位端から内側にテーパーになり、前記テーパーは、前記針カバーの前記近位部分への前記キャップの挿入時に、前記針カバーの前記近位部分との干渉嵌合を作成するように構成される、請求項6に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項8】
前記キャップの前記複数の突起の近位部分は、前記キャップの前記内面からさらに延び、前記針カバーの前記近位部分への前記キャップの挿入時に、前記針ハブの前記近位部分に当接するように構成される、請求項6に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項9】
スリーブであって、開いた近位端、開いた遠位端、および前記針ハブの周りに半径方向に配置された複数の穿孔を備えたスリーブをさらに備え、前記複数の穿孔は、前記キャップから前記針カバーの分離時に壊れるように構成される、請求項1に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項10】
前記スリーブは、前記スリーブと一体的に形成されたタブをさらに備えた、請求項9に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項11】
前記タブがラベルまたは標識を含む、請求項10に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項12】
前記スリーブは、前記針カバーおよび前記キャップにヒートシールされる、請求項9に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項13】
前記スリーブは不正開封防止シールとして構成される、請求項9に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項14】
前記スリーブは、前記キャップおよび前記針カバーの前記近位端を完全に覆う、請求項9に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【請求項15】
前記複数の穿孔は、前記ハード針エンクロージャが組み立てられたときに、前記キャップの前記開いた遠位端および前記針カバーの前記開いた近位端の近くまたは直接上にある、請求項9に記載のハードパッケージされた安全針デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハードパッケージされた安全針デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
医療用として特に有用な清浄品や無菌品は、その無菌性を保持するために包装される。これらの物品の包装は、包装内部に微生物が侵入して内容物を汚染するのを防ぐためのバリアとなることを意図している。ほとんどの場合、包装は、物品が非無菌状態にさらされる時間を最小にするために、シリンジや針を収納したブリスターパック(blisterpack)のように、物品を使用する直前に開封される。針を使用した後、パッケージは針とは別に廃棄される。
【0003】
針デバイスは、人体への様々な流体および溶液の注入および取り出しのために医療業界全体で使用される。体液、特に血液の取り扱いおよび操作に関連する多数の潜在的な危険性のために、針への偶発的な曝露から使用者を保護するために様々なタイプの針デバイスに頻繁に組み込まれるいくつかの既知の安全特徴がある。
【0004】
「従来の」皮下注射針はブリスターパッケージから取り出され、針シールドを取り外し、次にプラスチックハブがルアーロックまたはルアースリップシリンジに取り付けられる。次に、バイアルから薬物が取り出され、注射を介して患者に投与される。次いで、針はそのまま廃棄されるか、または推奨されるキャッピング方法を使用してキャッピングした後に廃棄される。一方、安全針は、追加の構成要素である安全シールドが、針を永久に「包み込む」ように展開され、それによって針にアクセスできなくなる、追加のステップを有する。これにより、針を再利用することができなくなり、汚染された針刺しの損傷から医療従事者を保護することで、医療従事者の安全にも貢献する。
【0005】
この追加ステップは、安全機構を取り付けるためのベースとして機能するユニークなハブ設計、または非常に複雑な安全シールド機構のいずれかによって可能になる。このハブは、従来の針ハブと比較してかさばり、成形が困難である。同様に、安全機構自体も、成形し難くかさばる部品で構成される。針シールドは、使用前に針が損傷しないように、厚い壁のプラスチックで作られる。追加的に、使用前の針を保護する針シールドは、使用後に有用性が見つからず、プラスチックの使用を加えることなく廃棄される。
【0006】
そのような特徴は、その目的において制限される。針シールドは、輸送および保管中に保護し、デバイスの安全機能には何の役割も果たさない。安全シールドは、複雑に成形された部品であり、針ハブと接触し、針ハブへの安全シールドの接続も複雑に成形され、結果として2つの構成要素のコストが高くなる。したがって、材料および成形の複雑さを含む製造コストを削減しながら、針シールドおよび安全シールドの両方の特徴を組み込んだ安全針デバイスを提供する必要がある。さらに、針の無菌性を提供し、ブリスターパックの必要性を排除する、硬い針のエンクロージャまたは硬い針のカバーを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
本開示の第1の態様は、針ハブ、針カニューレ、取り外し可能なカラー、および二つ折り(clamshell)構成の2つの細長い本体を有するツーピースヒンジキャップを備える安全針デバイスに関する。針ハブは、遠位部分および近位部分を備えるシリンジに結合するように構成され、針ハブは、実質的に円筒形状を有する。針カニューレは、針ハブの遠位部分から延びる。取り外し可能なカラーは、実質的に円筒形の本体と、実質的に円筒形の本体を通って延びる開口部と、カラーの外面に配置された2つの取り付け点とを有し、開口部は、針ハブの近位部分を受け入れるようサイズ決定され、構成され、2つの取り付け点は、ツーピースヒンジキャップに取り付けるように構成される。ツーピースヒンジキャップは、クラムシェル構成の2つの細長い本体を有し、2つの細長い本体は、互いに閉じるように構成され、細長い本体のそれぞれは、半円形の断面と、開いた近位端と閉じた遠位端とによって画定される空洞と、開いた近位端から延びるループと、を有し、ループは、カラーの2つの取り付け点と組み合うように構成される。
【0008】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、針ハブの近位部分は遠位方向に先細りになる。1つまたは複数の実施形態では、針ハブは、針ハブの近位部分の外面に含まれる少なくとも1つのねじをさらに備え、少なくとも1つのねじは、標準的なISO-2タイプのルアーフィッティングと係合するように構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、カラーの開口部は、針ハブの近位部分との干渉嵌合を生成するようにサイズ設定され、構成される。
【0009】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、カラーの開口部は、針ハブの近位部分との緩い嵌合を生じさせるようにサイズ決定され、構成される。1つまたは複数の実施形態では、カラーは、針ハブの近位部分の周りを自由に回転する。1つまたは複数の実施形態では、カラーは、干渉嵌合を生じさせる針ハブ内にスナップするように構成され、カラーは、十分な力を加えるときのみ自由に回転し、それによって自由な動きに抵抗するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点は、ツーピースヒンジキャップのループを受け入れるようにサイズ設定されたフックとして構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点は、ツーピースヒンジキャップのループとのスナップ嵌合を生成するようにサイズ決定され、形状にされる。
【0010】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点は、自由移動に抵抗するように構成されたループとの干渉嵌合を生じさせる。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、カラーおよびツーピースヒンジキャップは一体的に形成される。1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点は、支持(living)ヒンジとして構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、支持ヒンジは、残留ばね作用を有するように構成され、支持ヒンジは、その静止位置において開放状態にある。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、支持ヒンジの開放状態は、ツーピースヒンジキャップの移動に抵抗する。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップの細長い本体は、完全閉鎖時に一緒にスナップするように構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップは、自由に移動するように構成され、カラーは、安全針デバイスの開放状態で針ハブの周りを自由に回転するように構成される。
【0011】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップは、回転するように構成され、それによって、使用者は、正しい投与量が計測されることを確実にするために、シリンジのバレルに配置されたマーキングの明確なビューを有する。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップは、シリンジのバレルから離れるように構成され、それによって、使用者は、正しい投与量が計測されることを確実にするために、シリンジのバレルに配置されたマーキングの明確なビューを有する。
【0012】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップのそれぞれは、独立して自由に開閉することができる。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップの1つは、ツーピースヒンジキャップの一方の他方から独立して移動可能である。1つまたは複数の実施形態では、針カニューレは、開放状態で完全に露出している。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップは、カニューレに対して0度から針カニューレに対する少なくともある角度まで移動可能である。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップは、閉鎖状態でそれ自体が閉じられている。1つまたは複数の実施形態では、安全針デバイスは、閉鎖状態でパッケージ化され、供給される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップは、ツーピースヒンジキャップの上に配置された使い捨てプラスチックシールまたはスリーブによって閉じられたままである。
【0013】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップの閉じた遠位端は、ツーピースヒンジキャップの閉鎖時に取り外し不可能にロックされるように構成される。1つまたは複数の実施形態では、安全針デバイスは、閉鎖状態でツーピースヒンジキャップの上に配置されたスリーブをさらに備え、スリーブは、ツーピースヒンジキャップの上で長手方向に移動可能である。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップの閉じた遠位端は、ツーピースヒンジキャップの閉鎖時に取り外し不可能にロックされるように構成され、閉じた遠位端は、最終的な閉鎖状態を画定する。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップは、ツーピースヒンジキャップの閉じた遠位端から一定の距離に配置されたロック機構をさらに備える。
【0014】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、ロック機構は、ツーピースヒンジキャップの一方の縁から突出するフックタブと、ツーピースヒンジキャップの他方の空洞内に配置された対応する開口部とを備える。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、開口部は、フックタブと組み合い、および取り外し可能または取り外し不可能に受け入れるように構成される。
【0015】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、開口部は、閉鎖状態でフックタブと組み合い、取り外し可能に受け入れるように構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、開口部は、閉鎖状態でフックタブと組み合い、取り外し不可能に受け入れるように構成される。1つまたは複数の実施形態では、ロック機構は、ツーピースヒンジキャップの一方の空洞内に配置された開口部と、ツーピースヒンジキャップの他方の端部から突出する対応するフックタブとを備える。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、安全針デバイスは、ツーピースヒンジキャップの細長い本体に配置された押出特徴をさらに備える。
【0016】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、押出特徴は、三角形形状を有し、三角形形状は、針ハブがシリンジのルアーコネクタに接続されるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成された斜辺面(hypotenuse face)を有する。1つまたは複数の実施形態では、斜辺面は、ツーピースヒンジキャップを一緒に押すのを助けるように構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、三角形形状の右面は、ツーピースヒンジキャップを引っ張ることを補助するように構成される。
【0017】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、三角形形状の右面を通って延在する開口部は、開口部と斜辺面との間に縁を形成し、斜辺面は、ツーピースヒンジキャップを引っ張って分離するのを助けるように構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、押出特徴は、ツーピースヒンジキャップの細長い本体から突出するタブとして構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、タブは、ネック、サムプレス(thumbpress)表面、およびバレル係合表面を備え、バレル係合表面は、針ハブがシリンジのルアーコネクタに接続されるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面は、ツーピースヒンジキャップを互いに押し付けることを補助するように構成される。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面の遠位端は、当業者がツーピースヒンジキャップを引っ張って離間することを可能にするように構成される。
【0018】
第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面は、ツーピースヒンジキャップに実質的に平行である。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、バレル係合面は、サムプレス面に対してある角度で延在する。第1の態様の1つまたは複数の実施形態では、バレル係合面は、サムプレス面に対して直角に延在する。1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面は、ネックに配置され、サムプレス面は、ツーピースヒンジキャップに対して実質的に直角であり、バレル係合面は、サムプレス面から直角に延在する。
【0019】
本開示の第2の態様は、針ハブ、針カニューレ、および針カバーおよびキャップを含むハード針エンクロージャを備えるハードパッケージングされた安全針デバイスに関する。針ハブは、遠位部分および近位部分を備えるシリンジに結合するように構成され、針ハブは、実質的に円筒形状を有する。針カニューレは、針ハブの遠位部分から延びる。針カバーは、細長い本体と、開いた近位端と閉じた遠位端とによって画定される空洞と、近位部分と、中間部分と、遠位部分とを有し、近位部分は、キャップと嵌合するように構成された円筒形表面を有し、中間部分は、細長い本体から延びるフランジによって画定され、細長い本体は、近位内面、中間内面、および遠位内面を有する空洞の内面をさらに有し、近位内面は、ハブの近位部分との干渉嵌合を生じるように構成されたリブ付き表面を含む。キャップは、開いた遠位端、閉じた近位端、および開いた遠位端および閉じた近位端によって画定される空洞を有する実質的に円筒形の本体を含み、キャップの開いた遠位端は、針カバーの開いた近位端に接する。
【0020】
第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、針ハブは、針ハブの遠位部分から延びる複数の長手方向リブをさらに備える。1つまたは複数の実施形態では、針カバーの中間内側表面は、中間表面から延びる複数の突起を含み、複数の突起は、針ハブの複数の長手方向リブと組み合うように構成される。第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、複数の長手方向リブのそれぞれは、複数の突起のうちの2つの間に入れ子になり(nest)、針ハブの回転運動を防止する。第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、取り外し可能な干渉嵌合は、針ハブの近位部分と近位内面のリブ表面との間に生じる。
【0021】
第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、キャップは、キャップの空洞の内面から延びる複数の突起をさらに備え、複数の突起は、内面から長手方向に延びる。第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、キャップの複数の突起は、キャップの開いた遠位端に隣接する遠位部分を備え、遠位部分は開いた遠位端から内向きにテーパーし、テーパーは、針カバーの近位部分上にキャップを挿入すると、針カバーの近位部分との干渉嵌合を生じさせるように構成される。第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、キャップの複数の突起の近位部分は、キャップの内面からさらに延在し、キャップが針カバーの近位部分に挿入されると、針ハブの近位部分に当接するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、ハード針エンクロージャは、開口した近位端、開口した遠位端、および円筒形状の周囲に半径方向に配置された複数の穿孔(perforations)を備える円筒形状に形成されたスリーブをさらに備え、複数の穿孔は、針カバーがキャップから分離されると破断するように構成される。
【0022】
第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、スリーブは、スリーブと一体的に形成されたタブをさらに備える。第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、タブは、ラベルまたは標識を含む。1つまたは複数の実施形態では、スリーブは、針カバーキャップにヒートシールされる。第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、スリーブは、不正開封防止(tamper―evident)シールとして構成される。第2の態様の1つまたは複数の実施形態では、スリーブは、キャップおよび針カバーの近位端を完全に覆う。1つまたは複数の実施形態では、複数の穿孔は、ハード針エンクロージャが組み立てられるとき、キャップの開いた遠位端および針カバーの開いた近位端の近くにあるか、またはその上に直接ある。
【0023】
本開示の第3の態様は、針ハブ、針カニューレ、ならびに針カバー、アダプタ、およびキャップを含むハードエンクロージャを備えるハードパッケージングされた安全針デバイスに関する。針ハブは、遠位部分および近位部分を備えるシリンジに結合するように構成され、針ハブは、実質的に円筒形状を有する。針カニューレは、針ハブの遠位部分から延びる。針カバーは、針カニューレおよび針ハブの遠位部分を収容するように構成され、針カバーは、先細りの円筒形の外面を有する。アダプタは、近位部分、遠位部分、および外側円筒形表面を含む実質的に円筒形の本体を有し、遠位部分は、針カバーの先細りの円筒形外面との干渉嵌合および無菌バリアを生成するように構成された先細りの開口部を有し、近位部分は、先細りの開口部と連通する第2の空洞を有する。キャップは、第1の空洞を画定する遠位開口部を含む実質的に円筒形状を有し、キャップは、アダプタの近位部分を受け入れるキャップの第1の空洞によってアダプタと組み合うように構成される。
【0024】
第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、外側円筒形表面は、アダプタとキャップ第1の空洞が接続されるときに、第1の空洞の内側表面との干渉嵌合および無菌バリアを作成または形成する。1つまたは複数の実施形態では、外側円筒形表面は、アダプタとキャップ第1の空洞が接続されるときに、第1の空洞の内側表面とスナップフィットおよび無菌バリアを作成または形成する。第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、外側円筒形表面は、第1の空洞の内面上に接着剤で取り外し可能に接着される。第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、外側円筒形表面は、第1の空洞の内面にねじ込まれる。
【0025】
第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、アダプタのテーパー開口部は、従来の針または市販の針と組み合うように構成される。1つまたは複数の実施形態では、ハード針エンクロージャは、アダプタの外側円筒形表面への遠位接続と、キャップの外側円筒形表面への近位接続とを有するヒンジをさらに備える。第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、ハード針エンクロージャは、ヒンジと反対側のアダプタの外側円筒形表面に対して近位力Fを印加することによって、片手操作で開かれる。第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、近位開口部および遠位開口部は、接着剤によって取り外し可能に結合される。
【0026】
第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、ハード針エンクロージャは、キャップの第1の空洞の遠位壁に配置されたラベルをさらに備える。第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、ラベルは、ハード針エンクロージャが開放または使用されたことを示す。第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、ラベルは、単語、数字または記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、ラベルは、バイオハザード記号を含む。
【0027】
第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、キャップは、内面を有する第2の空洞をさらに備え、キャップの第2の空洞は、アダプタと組み合うように構成される。1つまたは複数の実施形態では、アダプタの円筒形外面は、アダプタとキャップの第1空洞が接続されたときに、第1空洞の内面との干渉嵌合および無菌バリアを作成または形成する。第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、アダプタは、三角形形状を有する突起をさらに備え、突起の右面は、突起の傾斜面の反対側に位置し、アダプタの突起は、アダプタの外面に配置される。
【0028】
第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、キャップは、第1の空洞の内面に配置された保持タブを備え、タブは、キャップの第1の空洞へのアダプタの挿入時に、アダプタの突起と取り外し可能にスナップフィットするように構成される。第3の態様の1つまたは複数の実施形態では、キャップは、第1の空洞の内面に配置されたロック面を含む突起をさらに備え、キャップの突起は、三角形の形状を有し、キャップの突起の右面は、突起の傾斜面の反対側に位置し、キャップの突起は、アダプタの第2の空洞へのアダプタの挿入時に、アダプタの突起と取り外し不可能なスナップフィットを生じさせるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本開示の例示的な第1の実施形態による安全針デバイスの斜視図を図示する。
図2図2は、第1の実施形態の安全針デバイスの針ハブの斜視図を図示する。
図3図3は、第1の実施形態の安全針デバイスのカラーの斜視図を図示する。
図4図4は、第1の実施形態の安全針デバイスのキャップの斜視図を図示する。
図5図5は、閉鎖状態にある第1の実施形態の安全針デバイスの斜視図を図示する。
図6図6は、開放状態にある第1の実施形態の安全針デバイスの斜視図を図示する。
図7図7は、第2の実施形態の安全針デバイスのロック機構の詳細図を示す。
図8図8は、開放状態にある第2の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図9図9は、閉鎖状態にある第2の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図10図10は、第2の実施形態の安全針デバイスの詳細な側面図を図示する。
図11A図11Aは、開放状態にある第2の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図11B図11Bは、開放状態の第2の実施形態の安全針デバイスであって、シリンジバレルに取り付けられた安全針デバイスの側面図を図示する。
図12図12は、開放状態にある第3の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図13図13は、開放状態にある第3の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図14図14は、開放状態にある第3の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図15図15は、開放状態にある第4の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図16図16は、開放状態にある第4の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図17図17は、開放状態にある第4の実施形態の安全針デバイスの側面図を図示する。
図18図18は、本開示の第2の実施形態によるハード針エンクロージャの分解図を図示する。
図19図19は、本開示の第2の実施形態によるハード針エンクロージャの組み立て図を図示する。
図20図20は、本開示の第2の実施形態による、ハード針エンクロージャの針ハブの斜視図を図示する。
図21図21は、本開示の第2の実施形態による、ハード針エンクロージャのハード針カバーの斜視図を図示する。
図22図22は、本開示の第2の実施形態による、ハード針エンクロージャのハード針カバーの断面図を図示する。
図23図23は、本開示の第2の実施形態によるハード針エンクロージャの詳細な側面図を図示する。
図24図24は、本開示の第2の実施形態によるハード針エンクロージャの詳細な断面図を図示する。
図25図25は、本開示の第2の実施形態による、ハード針エンクロージャのキャップの斜視図を図示する。
図26図26は、本開示の第2の実施形態によるハード針エンクロージャのキャップの断面斜視図を図示する。
図27図27は、本開示の第2の実施形態によるハード針エンクロージャの取り外し可能なスリーブの斜視図を図示する。
図28図28は、本開示の第2の実施形態によるハード針エンクロージャの斜視側面図を示す。
図29図29は、本開示の第2の実施形態によるハード針エンクロージャの断面図を示す。
図30図30は、本開示の第3の実施形態によるハード針エンクロージャの断面図を図示する。
図31図31は、本開示の第3の実施形態によるハード針エンクロージャの断面分解図を図示する。
図32図32は、本開示の第4の実施形態によるハード針エンクロージャの断面図を図示する。
図33A図33Aは、本開示の第4の実施形態による、ハード針エンクロージャのアダプタの断面図を図示する。
図33B図33Bは、力Fを加えた、図33Aに示されるハード針エンクロージャのアダプタを図示する。
図34図34は、本開示の第5の実施形態によるハード針エンクロージャの断面図を図示する。
図35図35は、本開示の第6の実施形態によるハード針エンクロージャの分解断面図を図示する。
図36図36は、本開示の第6の実施形態によるハード針エンクロージャの分解断面図を図示する。
図37図37は、本開示の第6の実施形態によるハード針エンクロージャの分解断面図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示の実施形態は、針シールドおよび安全シールド機構の両方の特徴を組み込んだ安全機構を提供し、材料コスト、製造複雑性および廃棄物を低減することを目的とする。
【0031】
本開示の実施形態は、ねじ接続を含む、医療用コネクタに接続するための安全針デバイスに関する。1つまたは複数の実施形態では、安全針は、従来の針ハブと組み合うように構成されたカラーを備え、カラーは、ヒンジ付きキャップのための取り付け点を有し、ヒンジ付きキャップは、ツーピースの部品構成である。さらなる実施形態では、安全針デバイスは、針カニューレおよび針ハブの遠位部分を覆うように構成された取り外し可能なハード針カバーを備える。ハード針エンクロージャは、針カバーと組み合い、針ハブの近位部分を覆うように構成されたキャップをさらに備える。キャップおよび針カバーの少なくとも一部は、キャップおよび針カバーを一緒に保持する取り外し可能なスリーブによって覆われている。さらにさらなる実施形態は、針ハブ、針カバー、アダプタ、およびキャップを備え、アダプタは、従来の針キャップに取り付けるように構成される。本開示の実施形態は、針シールドおよび安全シールド機構の両方の特徴を組み込んだ安全機構を提供し、材料コスト、製造複雑性および廃棄物を低減することを目的とする。
【0032】
本開示の他の実施形態は、ハード針エンクロージャを含むハードパッケージされた針デバイスに関する。1つまたは複数の実施形態では、ブリスター包装用の針は、ハード針エンクロージャが針の無菌包装を提供するため、除去される。
【0033】
本開示のいくつかの例示的な実施形態を説明する前に、本開示は、以下の説明に示される構成またはプロセス工程の詳細に限定されないことを理解されたい。本開示は、他の実施形態であることができ、様々な方法で実施または実行することができる。
【0034】
以下、説明の目的のために、用語「上部の(upper)」、「下部の(lower)」、「右の(right)」、「左の(left)」、「垂直の(vertical)」、(水平の(horizontal)」、「上の(top)」、「下の(bottom)」、「横の(lateral)」、「縦の(longitudinal)」、およびそれらの派生語は、図面において配向されるように、本開示に関するものとする。しかしながら、本開示は、それとは反対に明示的に特定されない限り、代替的な変形を前提としてもよいことは理解されよう。また、添付の図面に示され、および以下の明細書に記載される具体的なデバイスおよびプロセスは、本開示の単なる例示的な実施形態であることも理解されるべきである。そのため、本明細書に開示される実施形態に関連する具体的な寸法、および、他の物理的な特徴は、限定的であるとしてみなされるべきではない。
【0035】
本明細書で使用される場合、「a」、「an」、および「the」の使用は、単数形および複数形を含む。
【0036】
本明細書で使用する場合、「ルアーコネクタ」という用語は、シリンジ、カテーテル、ハブ付き針、IVチューブなどを互いに取り付ける標準的な方法である接続カラーを指す。ルアーコネクタは、単純な圧力/ねじりフィット/摩擦フィットで固定するためにわずかに先細りになった1つ以上のインターロックチューブで構成されています。ルアーコネクタは、オプションでねじ山の外側の周縁を追加することができ、より安全性を高めることができる。ルアーコネクタのオス側は、血管アクセスデバイス(VAD)にあるメス側にインターロックして接続できます。ルアーコネクタは、遠位端、近位端、不規則な形状の外壁、シリンジのバレルのチャンバからVADのハブへの流体連通のためのプロファイルされた中央通路から構成される。また、ルアーコネクタは、VADのハブに、取り外し可能に取り付ける遠位端チャンネルと、シリンジのバレルに取り外し可能に取り付ける近位端チャンネルと、を有する。本明細書で使用される場合、「ルアーコネクタ」という用語は、雄ルアーコネクタまたは雌ルアーコネクタを指す。
【0037】
本明細書では、「医療機器」という用語は、ねじ式又はインターロック式の接続部を有する一般的な医療機器を指し、接続部は対応する嵌合要素を有する。例として、シリンジは、カテーテルやIVラインなどの雄型ルアー接続部などの二次医療機器と解放可能にインターロックする雄型ねじ接続部を有するが、これに限定されない。ねじ接続部は、二次医療機器に取り付けるためのねじ手段を有する突出した壁によって囲まれた流体経路を画定する管腔を含む。
【0038】
関連技術分野の当業者によって容易に理解されるように、「スレッド」、「テーパー」、「タブ」、「壁」、「上部」、「側面」、「底部」などの説明的な用語は、理解を容易にするために本明細書全体にわたって使用されるが、本開示の実施形態の様々な態様を実施するために、組み合わせてまたは個別に使用することができる任意の構成要素を限定することは意図されない。
【0039】
安全針デバイスの第1の実施形態は、従来の針ハブと組み合うように構成された取り外し可能なカラーを備え、カラーは、ヒンジ付きキャップのための取り付け点を有し、ヒンジ付きキャップは、針ハブの針カニューレを覆うように折り畳むツーピースの構成である。1つまたは複数の実施形態では、カラーおよびツーピースヒンジキャップは、従来の針ハブに取り付けられ得、別々にパッケージ化され得るシールドアセンブリとして構成される。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップは、針の使用後に不可逆的に一緒にスナップすることによって再使用防止機構として構成される。1つまたは複数の実施形態では、カラーは、針ハブの周りを自由に回転するように構成され、それによって、使用者がツーピースヒンジキャップを視野外に、または挿入部位から離れるように移動させることを可能にする。さらなる実施形態では、安全針デバイスは、針カニューレおよび針ハブの遠位部分を覆うように構成された取り外し可能なハード針カバーを備える。ハード針エンクロージャは、針カバーと組み合い、針ハブの近位部分を覆うように構成されたキャップをさらに備える。キャップおよび針カバーの少なくとも一部は、キャップおよび針カバーを一緒に保持する取り外し可能なスリーブによって覆われている。さらにさらなる実施形態は、針ハブ、針カバー、アダプタ、およびキャップを備え、アダプタは、従来の針キャップに取り付けるように構成される。本開示の実施形態の例示的な実装では、消毒キャップは、統合されたねじまたはタブ、および医療機器のねじ付きフィッティングとの接合を可能にするあらゆる組み合わせの他の特徴を含む。好ましい実施形態では、消毒キャップは、ルアーフィッティングと接合する。カプラ、継手、ポートおよびアダプタの例示的構成は、市販のルアーロック、ルアースリップポート、ロックポート、ねじ接続、インターロック接続、又は、一般に当該技術分野で知られている他の一般的な医療機器継手を含むことができる。
【0040】
次に、図面を参照すると、同様の参照数字がいくつかの図を通して同一又は対応する部分を示しており、本開示の実施形態が以下のように説明される。
【0041】
図1に示されるように、安全針デバイス100の第1の実施形態は、針ハブ110と組み合うように構成された取り外し可能なカラー130を備え、カラー130は、ツーピースヒンジキャップ(140、142)のための2つの取り付け点(132、134)を有する。ハブ110は、シリンジに結合するように構成される。ツーピースヒンジキャップ(140、142)は、針ハブ110の針カニューレ112条で折り畳み、覆うように構成される。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140,142)は、針カニューレ112の使用後に不可逆的に一緒にスナップすることによって再使用防止機構として構成される。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140,142)は、従来の針ハブに取り付けられ得、別々にパッケージ化され得るシールドアセンブリとして構成される。1つまたは複数の実施形態では、カラー130は、針ハブ110の周りを自由に回転するように構成され、それによって、使用者がツーピースヒンジキャップ(140,142)を視野外に、または挿入部位から離れるように移動させることを可能にする。1つまたは複数の実施形態では、カラー130は、カラー130の除去を防止するために、針ハブ110と取り外し不可能に組み合うように構成される。
【0042】
図2に示されるように、針ハブ110は、遠位部分114および近位部分116を有する円筒形の本体を備える。遠位部分114から、針カニューレ112は遠位方向に延びる。1つまたは複数の実施形態では、遠位部分114は、複数の長手方向リブ115をさらに含む。近位部分116は、実質的に円筒形状を有する。1つまたは複数の実施形態では、近位部分116は遠位方向に先細りになる。近位部分116は、管腔と流体連通する空洞をさらに備え、空洞は、ルアーコネクタのハブを受け入れるように構成される。1つまたは複数の実施形態では、空洞は、空洞とルアーコネクタのハブとの間の緩いフィットを容易にするように構成されることができ、針ハブ110は、近位部分116の外面に含まれる少なくとも1つのねじ118またはタブのセットによって固定される。少なくとも1つのねじ118は、標準的なISO-2タイプのルアーフィッティングと係合するねじパターンを有するようにサイズが決められている。さらなる実施形態では、空洞は、空洞とルアーコネクタのハブとの間の干渉嵌合を容易にするために、ルアースリップフィッティングで構成されることができる。1つまたは複数の実施形態では、干渉嵌合は、空洞をルアーコネクタに取り外し可能に固定する際に、ねじ接続または少なくとも1つのねじ118を必要としないように十分に強固であるように構成されることができる。1つまたは複数の実施形態では、少なくとも1つのねじ118は、傾斜したねじパターンを含むことができる。1つまたは複数の実施形態では、少なくとも1つのねじ118は、らせん状のねじパターンを含むことができる。そのようなコネクタは、概しておよび一般に、医療用途におけるカテーテルおよび他の液密保護コネクタとして使用される。さらなる代替の実施形態は、取り外し不可能または取り外し可能に、ねじ接続、圧入接続、接着接続、またはそれらの組み合わせで組み立てられる。
【0043】
図3に示されるように、取り外し可能なカラー130は、カラー130を通って延びる開口136を有する実質的に円筒形の本体を備える。開口部136は、針ハブ110の近位部分116を受け入れるようにサイズ決定され、構成される。1つまたは複数の実施形態では、開口部136は、針ハブ110の近位部分116との干渉嵌合を生じさせるようにサイズ決定され、構成される。1つまたは複数の実施形態では、開口部136は、針ハブ110の近位部分116との緩い嵌合を生じさせるように寸法決定され、構成される。1つまたは複数の実施形態では、カラー130は、針ハブの近位部分116の周りを自由に回転する。1つまたは複数の実施形態では、カラー130は、針ハブ110にスナップするように構成され、それによって、カラー130は、自由に回転することができるが、長手方向に移動することができず、したがって、針ハブ110から取り外すことができない。1つまたは複数の実施形態では、カラー130は、十分な力が加えられると取り外すことができ、力は、前記デバイス上に通常示される力よりも大きく、それによって、不注意な取り外しを防止する。1つまたは複数の実施形態では、カラー130は、干渉嵌合を生じさせる針ハブ110内にスナップするように構成され、カラー130は、十分な力を加えるときのみ自由に回転し、それによって自由な動きに抵抗する。
【0044】
カラー130は、カラー130の外面に配置された2つの取り付け点(132、134)をさらに備え、2つの取り付け点(132、134)のそれぞれは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)のそれぞれに取り付けるように構成される。1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点(132、134)は、互いに180度離れて配置される。1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点(132、134)は、カラー130の外面から突出し、フックの形態であり、各フックは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)のループ(144、146)を受け入れるように構成されるフックに構成される。2つの取り付け点(132、134)は、ツーピースヒンジキャップ(140、142)のループ(144、146)とのスナップフィットを生じさせるようなサイズおよび形状である。1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点(132、134)は、カラー130の外面から突出し、ループの形態であり、各ループは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)のフックと組み合うように構成される。1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点(132、134)およびループ(144、146)はまた、干渉嵌合を生じさせ、それによって、2つの取り付け点(132、134)は、十分な力を加えたときにのみ自由に回転することができ、それによって自由な動きに抵抗する。
【0045】
1つまたは複数の実施形態では、カラー130およびツーピースヒンジキャップ(140、142)は一体的に形成される。1つまたは複数の実施形態では、カラー130およびツーピースヒンジキャップ(140、142)は一体的に形成され、2つの取り付け点(132、134)は、支持ヒンジとして構成される。1つまたは複数の実施形態では、2つの取り付け点(132、134)は、残留ばね作用を有する支持ヒンジとして構成され、支持ヒンジは、その静止位置において開放状態にある。支持ヒンジの開放状態は、ツーピースヒンジキャップ(140、142)の移動に抵抗し、ツーピースヒンジキャップ(140、142)を挿入部位から離しておく。
【0046】
図4に示されるように、ツーピースヒンジキャップ(140、142)の各ピースは、半円断面を有する細長い本体を備える。2つの細長い本体のそれぞれは、開いた近位端(152、154)および閉じた遠位端(156、158)によって画定される空洞(148、150)を有する。開いた近位端(152、154)から、カラー130の外面に配置された2つの取り付け点(132、134)と組み合うように構成されたループ(144、146)が伸びる。ツーピースヒンジキャップ(140、142)は、細長い本体のそれぞれが互いに閉じるように構成され、針カニューレ112が保護される閉じた空洞を提供する、クラムシェル構成として構成される。1つまたは複数の実施形態では、細長い本体は、完全閉鎖時に一緒にスナップする。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)のそれぞれは、互いに同一である。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)のそれぞれは、同じモールドから製造またはショットされるように構成され、したがって、モールドの簡略化による製造コストを低減する。
【0047】
1つまたは複数の実施形態では、図5に示されるように、安全針デバイス100は、閉鎖状態で包装され、使用者に供給される。1つまたは複数の実施形態では、安全針デバイス100は、無菌性を維持するためにブリスター包装内に包装される。閉鎖状態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)は、それ自体に対して可逆的に閉じられている。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)は、ツーピースヒンジキャップ(140、142)の上に配置された使い捨てプラスチックシールまたはスリーブによって閉じられた状態で保持される。1つまたは複数の実施形態では、使い捨てシールまたはスリーブは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)の上に緩くフィットする。1つまたは複数の実施形態では、使い捨てプラスチックシールまたはスリーブは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)を引き離すと壊れて開くように構成された穿孔または破損点を有する。1つまたは複数の実施形態では、使い捨てプラスチックシールまたはスリーブは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)を離す力の印加時に使い捨てプラスチックシールまたはスリーブを分離するように構成されたプルタブを有する。1つまたは複数の実施形態では、使い捨てプラスチックシールまたはスリーブは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)を離す力を加えると分離するのに十分に弱い接着剤で密封される。
【0048】
図5に示されるように、組み立てられた安全針デバイス100は、開放状態にあり、ツーピースヒンジキャップ(140、142)は、自由に開閉または移動することができ、カラー130は、針ハブ110の周りを自由に回転することができる。開放状態では、針カニューレ112は完全に露出し、患者の皮膚に挿入され得る。ツーピースヒンジキャップ(140、142)およびカラー130の針ハブ110に対して自由な移動により、実践者は、ツーピースヒンジキャップ(140、142)を挿入部位から離れて、または実践者の視野から離れて回転または移動することができる。開放状態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)は、カニューレ112に対して0度から針カニューレ112に対して少なくとも170度まで移動可能である。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140,142)は、カニューレ112に対して0度から針カニューレ112に対して少なくとも150度まで移動可能である。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140,142)は、カニューレ112に対して0度から針カニューレ112に対して少なくとも125度まで移動可能である。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140,142)は、カニューレ112に対して0度から針カニューレ112に対して約170度まで移動可能である。
【0049】
一連の動きを通じて、使用者は、ツーピースヒンジキャップ(140、142)をシリンジのバレルから離して回転または移動させることができ、それによって、使用者は、正しい投与量が計測されることを確実にするために、シリンジのバレルに配置されたマーキングの明確なビューを有する。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)のそれぞれは、独立して自由に開閉することができ、ツーピースヒンジキャップ(140、142)の一方は、ツーピースヒンジキャップ(140、142)の他方から独立して移動可能である。
【0050】
図5および6に示されるように、薬剤の投与時に、使用者は、2つのピースのヒンジキャップ(140、142)をそれ自体に閉じて、安全針デバイス100を最終的な閉鎖状態にし得る。この作用は、医療処置を投与するために使用されるのと同じ手または反対の手で実行され得る。ツーピースヒンジキャップ(140、142)がスナップフィットで閉じているため、ツーピースヒンジキャップ(140、142)への圧力は、ツーピースヒンジキャップ(140、142)を閉じるのに十分である。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)の閉じた遠位端(156、158)は、最終的な閉じた状態でのツーピースヒンジキャップ(140、142)の閉鎖時に取り外し不可能にロックされるように構成され、それによって安全針デバイス100の再使用を防止する。最終的な閉鎖状態にある安全針デバイス100は、次いで、従来のバイオハザード廃棄物慣行に従って処分され得る。
【0051】
代替の実施形態では、スリーブは、閉鎖状態のツーピースヒンジキャップ(140、142)の上に配置され得る。スリーブは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)上で長手方向に上下に移動することができ、その際に、ツーピースヒンジキャップ(140、142)を一緒に押すか、またはツーピースヒンジキャップ(140、142)を引き離すか、または、代替的に、ツーピースヒンジキャップ(140、142)が分離することを可能にする。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)は、残留ばね作用を有する支持ヒンジを有するように成形される。1つまたは複数の実施形態では、スリーブは、ツーピースヒンジキャップ(140、142)をロックする。
【0052】
本開示の第2の実施形態は、図7-9に示され、第2の実施形態は、本明細書に開示される実施形態の要素を組み込む。安全針デバイス200のツーピースヒンジキャップ(240、242)は、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の閉じた遠位端(256、258)からの距離に配置されたロック機構をさらに備える。ロック機構は、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の一方の縁265から突出するフックタブ264と、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の他方の空洞250内に配置された対応する開口部268とを備え、開口部268は、フックタブ264と組み合い、および取り外し可能または取り外し不可能に受け入れるように構成される。1つまたは複数の実施形態では、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の1つは、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の1つの空洞248内に配置された開口部266と、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の他方の縁部257から突出する対応するフックタブ269とをさらに備え、開口部268は、フックタブ269と組み合い、取り外し可能または取り外し不可能に受け入れるように構成される。
【0053】
図9に示されるように、フックタブ264は対応する開口部268内で受容され、フックタブ269は対応する開口部268内で受容され、ツーピースヒンジキャップ(240、242)を一緒に取り外し可能または取り外し不可能にロックする。1つまたは複数の実施形態では、ロック機構は、最終的な閉鎖状態にあるツーピースヒンジキャップ(240、242)の閉鎖時に取り外し不可能にロックし、それによって安全針デバイス200の再使用を防止するように構成される。最終的な閉鎖状態にある安全針デバイス100は、次いで、従来のバイオハザード廃棄物慣行に従って処分され得る。
【0054】
図8-11に示されるように、1つまたは複数の実施形態では、安全針デバイス200のツーピースヒンジキャップ(240、242)のそれぞれは、針ハブ210がシリンジのルアーコネクタに接続され、開放状態にあるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成された押出機構(260、262)をさらに備える。押出特徴(260、262)は、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の細長い本体に配置される。1つまたは複数の実施形態では、押出特徴(260、262)は、三角形の形状を有し、三角形の形状は、針ハブ210が開いた状態でシリンジのルアーコネクタに接続されているときにシリンジのバレル表面に当接するように構成された斜辺面(270、272)と、右面(274、276)とを有し、右面(274、276)は、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の細長い本体の表面と直角にある。1つまたは複数の実施形態では、押出機構(260、262)は、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の操作を補助するためのグリップ機構として構成される。
【0055】
1つまたは複数の実施形態では、図10に示されるように、斜辺面(270、272)は、テクスチャ加工またはハッチ加工された表面273をさらに含む。テクスチャ加工またはハッチ加工された表面273は、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の操作を補助する。1つまたは複数の実施形態では、斜辺面(270、272)は、2つのピースのヒンジキャップ(240、242)を一緒に押すのを補助する。1つまたは複数の実施形態では、右面(274、276)は、右面(274、276)を通って延びる開口部275をさらに含む。開口部275によって形成された縁部277および斜辺面(270、272)は、実践者がツーピースヒンジキャップ(240、242)を離すことを可能にするか、またはそれを補助するように構成される。
【0056】
図11Aに示されるように、安全針デバイス200は、完全に開放された状態にあり、斜辺面(270、272)は、シリンジのバレル表面に当接する。完全に開いた状態では、ツーピースヒンジキャップ(240、242)は、自由に開閉または移動することができ、カラー230は、針ハブ210の周りを自由に回転することができる。完全な開放状態では、ツーピースヒンジキャップ(140、142)は、カニューレ212に対して0度から針カニューレ212に対して少なくとも175度まで移動可能である。一連の動きを通じて、使用者は、ツーピースヒンジキャップ(240、242)をシリンジのバレルから離して回転または移動させることができ、それによって、使用者は、正しい投与量が計測されることを確実にするために、シリンジのバレルに配置されたマーキングの明確なビューを有する。
【0057】
図11Bに示されるように、安全針デバイス200は、完全に開いた状態にあり、シリンジバレル90に取り付けられている。シリンジバレル90は、流体を保持するための空洞を画定する、開いた近位端(図示せず)および遠位端92を有する細長い円筒形の本体91を備える。円筒形本体91は、いくつかの実施形態では、マーキングまたは流体体積インジケータを有する外側円筒形表面94を有する。
【0058】
針ハブ110の近位部分216は、バレル90の遠位端92に配置された細長い先端(図示せず)の上に挿入され、針ハブ110を細長い先端に固定する。完全に開いた状態で、斜辺面(270、272)は、シリンジバレル90の外側円筒面94に当接し、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の可動範囲のためのハードストップを生成する。示されるように、完全に開いた状態のツーピースヒンジキャップ(240、242)は、カニューレ212に対して170度の角度にあり、それによって、斜辺面(270、272)は、シリンジバレル90の外側円筒面94に当接する。示されるように、完全に開いた状態では、針カニューレ212は完全に露出し、遮断されず、使用者が患者の皮膚の挿入部位に挿入される針カニューレ212の完全なビューを有することを可能にする。
【0059】
1つまたは複数の実施形態では、完全に開いた状態で、ツーピースヒンジキャップ(240、242)は、カニューレ212に対して0度から針カニューレ212に対して少なくとも175度まで移動可能である。1つまたは複数の実施形態では、完全に開いた状態で、ツーピースヒンジキャップ(240、242)は、カニューレ212に対して0度から針カニューレ212に対して少なくとも165度まで移動可能である。1つまたは複数の実施形態では、完全に開いた状態で、ツーピースヒンジキャップ(240、242)は、カニューレ212に対して0度から針カニューレ212に対して少なくとも160度まで移動可能である。
【0060】
図12-14に示されるように、第3の実施形態が説明され、第3の実施形態は、本明細書に開示される実施形態の要素を組み込む。安全針デバイス300のツーピースヒンジキャップ(340、342)のそれぞれは、針ハブ310がシリンジのルアーコネクタに接続され、開放状態にあるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成された押出機構(360、362)をさらに備える。押出特徴(360、362)は、ツーピースヒンジキャップ(340、342)の細長い本体に配置される。1つまたは複数の実施形態では、押出機構(360、362)は、ツーピースヒンジキャップ(340、342)の細長い本体から突出するタブとして構成される。タブのそれぞれは、ネック(370、372)、サムプレス面(374、376)、およびバレル係合面(378、380)を有する。バレル係合表面(378.380)は、針ハブ310が開放状態の間にシリンジのルアーコネクタに接続されるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成される。サムプレス面は(374、376)はツーピースヒンジキャップ(340、342)の操作を補助するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面(374、376)は、2つのピースのヒンジキャップ(340、342)を互いに押し付けることを補助するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面(374、376)は、テクスチャ加工またはハッチ加工された表面373をさらに含む。テクスチャ加工またはハッチ加工された表面373は、ツーピースヒンジキャップ(240、242)の操作を補助する。サムプレス面(374,376)の遠位縁部(382、384)はツーピースヒンジキャップ(240、242)の操作を補助するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、遠位縁部(382、384)は、実践者がツーピースヒンジキャップ(340、342)を離すことを可能にするように構成される。
【0061】
図12-14に示されるように、第3の実施形態が説明され、第3の実施形態は、本明細書に開示される実施形態の要素を組み込む。安全針デバイス300のツーピースヒンジキャップ(340、342)のそれぞれは、針ハブ310がシリンジのルアーコネクタに接続され、開放状態にあるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成された押出機構(360、362)をさらに備える。押出特徴(360、362)は、ツーピースヒンジキャップ(340、342)の細長い本体に配置される。1つまたは複数の実施形態では、押出機構(360、362)は、ツーピースヒンジキャップ(340、342)の細長い本体から突出するタブとして構成される。タブのそれぞれは、ネック(370、372)、サムプレス面(374、376)、およびバレル係合面(378、380)を有する。サムプレス面(374、376)は、ネック(370、372)に配置され、サムプレス面(374、376)は、ツーピースヒンジキャップ(340、342)に実質的に平行であり、バレル係合面(378、380)は、サムプレス面(374、376)から角度をもって延在する。バレル係合表面(378.380)は、針ハブ310が開放状態の間にシリンジのルアーコネクタに接続されるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成される。
【0062】
サムプレス面は(374、376)はツーピースヒンジキャップ(340、342)の操作を補助するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面(374、376)は、2つのピースのヒンジキャップ(340、342)を互いに押し付けることを補助するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面(374、376)は、テクスチャ加工またはハッチ加工された表面373をさらに含む。テクスチャ加工またはハッチ加工された表面373は、ツーピースヒンジキャップ(340、342)の操作を補助する。サムプレス面(374,376)の遠位縁部(382、384)はツーピースヒンジキャップ(340、342)の操作を補助するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、遠位縁部(382、384)は、実践者がツーピースヒンジキャップ(340、342)を離すことを可能にするように構成される。
【0063】
図15-17に示されるように、第4の実施形態が説明され、第4の実施形態は、本明細書に開示される実施形態の要素を組み込む。安全針デバイス400のツーピースヒンジキャップ(440、442)のそれぞれは、針ハブ410がシリンジのルアーコネクタに接続され、開放状態にあるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成された押出機構(460、462)をさらに備える。押出特徴(460、462)は、ツーピースヒンジキャップ(440、442)の細長い本体に配置される。1つまたは複数の実施形態では、押出機構(460、462)は、ツーピースヒンジキャップ(440、442)の細長い本体から突出するタブとして構成される。各タブは、ネック(470、472)、サムプレス面(474、476)、およびバレル係合面(478、480)を有する。サムプレス面(474、476)は、ネック(470、472)に配置され、サムプレス面(474、476)は、ツーピースヒンジキャップ(440、442)に対して実質的に直角であり、バレル係合面(478、480)は、サムプレス面(474、476)から直角に延在する。1つまたは複数の実施形態では、バレル係合面(478.480)は、ツーピースヒンジキャップ(440、442)に実質的に平行である。バレル係合表面(478.480)は、針ハブ410が開放状態の間にシリンジのルアーコネクタに接続されるときに、シリンジのバレル表面に当接するように構成される。サムプレス面(474、476)は、ツーピースヒンジキャップ(440、442)の操作を補助するように構成される。
【0064】
1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面は(474、476)であり、2つのピースのヒンジキャップ(440、442)を互いに押し付けることを補助するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面は(474、476)は実践者がツーピースヒンジキャップ(440、442)を離すことを可能にするように構成される。1つまたは複数の実施形態では、サムプレス面(474、476)は、テクスチャ加工またはハッチ加工された表面473をさらに含む。テクスチャ加工またはハッチ加工された表面473は、ツーピースヒンジキャップ(440、442)の操作を補助する。
【0065】
図18および19に示されるように、ハード針エンクロージャ900を含む安全針デバイスの第2の実施形態は、針カニューレ912および針ハブ910の遠位部分914を覆うように構成された取り外し可能なハード針カバー940を備える。ハード針エンクロージャ900は、針カバー940と組み合い、針ハブ910の近位部分916を覆うように構成されたキャップ970をさらに備える。キャップ970および針カバー940の少なくとも一部は、キャップ970および針カバー940を一緒に保持する取り外し可能なスリーブ990によって覆われている。
【0066】
図20に示されるように、針ハブ910は、遠位部分914および近位部分916を有する円筒形の本体を備える。遠位部分914から遠位方向に針カニューレ912を延在し、針カニューレ912は、円筒形本体の長さを延在する管腔内に配置される。1つまたは複数の実施形態では、遠位部分914は、複数の長手方向リブ915をさらに含む。近位部分916は、実質的に円筒形状を有する。1つまたは複数の実施形態では、近位部分916は遠位方向に先細りになる。1つまたは複数の実施形態では、近位部分916は、円錐形状を有する。本開示は、例示的な実施形態に示される円筒形状に限定されない。近位部分916は、管腔と流体連通する空洞をさらに備え、空洞は、ルアーコネクタのハブを受け入れるように構成される。1つまたは複数の実施形態では、空洞は、空洞とルアーコネクタのハブとの間の緩い嵌合を容易にするように構成されることができ、針ハブ910は、近位部分916の外面に含まれる少なくとも1つのねじ918またはタブのセットによって固定される。少なくとも1つのねじ918は、標準的なISO-2タイプのルアーフィッティングと係合するねじパターンを有するようにサイズが決められている。さらなる実施形態では、空洞は、空洞とルアーコネクタのハブとの間の干渉嵌合を容易にするために、ルアースリップフィッティングで構成されることができる。1つまたは複数の実施形態では、干渉嵌合は、空洞をルアーコネクタに取り外し可能に固定する際に、ねじ接続または少なくとも1つのねじ918を必要としないように十分に強固であるように構成されることができる。1つまたは複数の実施形態では、少なくとも1つのねじ918は、傾斜したねじパターンを含むことができる。1つまたは複数の実施形態では、少なくとも1つのねじ918は、らせん状のねじパターンを含むことができる。そのようなコネクタは、概しておよび一般に、医療用途におけるカテーテルおよび他の液密保護コネクタとして使用される。さらなる代替の実施形態は、取り外し不可能または取り外し可能に、ねじ接続、圧入接続、接着接続、またはそれらの組み合わせで組み立てられる。
【0067】
図21に示すように、取り外し可能なハード針カバー940は、開口した近位端944および閉じた遠位端946によって画定される空洞942を有する細長い本体を備え、空洞942は開口した近位端944から閉鎖した遠位端946に延びる。細長い本体は、近位部分950、中間部分952、および遠位部分945をさらに備える。近位部分950は、キャップ970と嵌合するように構成された円筒形表面を有する。中間部分952は、近位部分950に隣接し、取り外し可能なハード針カバー940の細長い本体から延びるフランジ956によって画定される。遠位部分945は、中間部分952に隣接し、遠位部分は、閉じた遠位端946から延びる細長い本体の表面に沿った複数のグリップ部材948を備える。
【0068】
図22に示されるように、空洞942の内面960は、近位内面962、中間内面964、および遠位内面968を備える。近位内面962は、リブ付き表面963を含む。中間内面964は、中間表面964から延びる複数の突起965を含む。複数の突起965は、針ハブ910の複数の長手方向リブ915と組み合うように構成され、複数の長手方向リブ915のそれぞれは、複数の突起965のうちの2つの間に入れ子になり、針ハブ910の回転運動を防止する。遠位部分945は、中間表面964に隣接し、針ハブ910の針カニューレ912を収容するように構成される。
【0069】
図23および24に示されるように、針ハブ910は、取り外し可能なハード針カバー940内に部分的に配置される。針ハブ910の近位部分916は、ハード針カバー940の空洞942の近位内面962内に部分的に配置され、針ハブ910の近位部分916と近位内面962のリブ表面963との間に取り外し可能な干渉嵌合を生じさせる。中間表面964の複数の突起965は、針ハブ910の遠位部分914の複数の長手方向リブ915と組み合う。この構成では、針ハブ910は、複数の長手方向リブ915と組み合う中間表面964の複数の突起965のために回転することができず、針ハブ910は、針ハブ910の近位部分916と近位内面962のリブ表面963との間の干渉嵌合のために、意図せずにハード針カバー940から取り外すことができない。近位内面962のリブ付き表面963は、空気が針ハブ910の周りを流れることを可能にし、それによって大気の変化によって真空を防止するようにさらに構成され、そうでなければ、干渉嵌合を破ることを超えて除去するためにより大きな力を必要とする。
【0070】
図25および26に示されるように、キャップ970は、開いた遠位端972および閉じた近位端974を有する実質的に円筒形の本体を備え、開いた遠位端972および閉じた近位端974は、空洞976を画定する。空洞の内面978から、複数の突起980が延びる。複数の突起980は、内面978から長手方向に延び、開いた遠位端972に隣接する遠位部分982と、近位端974に隣接する近位部分984とを備える。複数の突起980の遠位部分982は、開いた遠位端972から近位部分984まで内向きにテーパーになり、テーパーは、針カバー940の近位部分950の上にキャップ970を挿入すると、針カバー940の近位部分950との干渉嵌合を生じさせるように構成される。複数の突起980の近位部分984は、キャップ970の内面978からさらに延在し、針カバー940の近位部分950の上にキャップ970を挿入すると、針ハブ910の近位部分916に当接するように構成される。
【0071】
図27に示されるように、スリーブ990は、開いた遠位端992および開いた近位端994を備える円筒形状に形成され得る。複数の穿孔996は、円筒形状の周りに半径方向に配置され、複数の穿孔996は、針カバー940がキャップ970から分離されると破断するように構成される。1つまたは複数の実施形態では、スリーブ990は、スリーブ990と一体的に形成されたタブ997をさらに含む。1つまたは複数の実施形態では、タブ997は、ラベルまたは標識を含み得る。1つまたは複数の実施形態では、スリーブ990は、針カバー940およびキャップ970に熱密封または誘導密封される。1つまたは複数の実施形態では、スリーブ990は、不正開封防止シールとして構成される。
【0072】
完全に組み立てられた図28および29に示されるように、スリーブ990は、キャップ970および針カバー940の近位端944の両方を覆う。キャップ970の開いた遠位端972は、針カバー940のフランジ956に当接する。開いた遠位端972は、針カバー940の開いた近位端944を完全に覆う。複数の穿孔996は、キャップ970の開いた遠位端972および針カバー940の開いた近位端944の近くに、またはその上に直接ある。図29に示されるように、キャップ970の複数の突起980の近位部分984は、針ハブ910の移動を制限する。
【0073】
図30および31に示されるように、ハード針エンクロージャ1000を含む安全針デバイスの第3の実施形態は、針ハブ1010、針カバー1020、アダプタ1030、およびキャップ1040を備え、図19は、組み立てられた図を示し、図20は、ハード針エンクロージャ1000の分解図を示す。図30および31は、実質的に円筒形の本体の断面図である。針カバー1020は、針カニューレ1012を覆い、針カニューレ1012は、針ハブ1010の管腔内に配置される。針カバー1020は、アダプタに接続されると、アダプタ1030のテーパー開口部1032との干渉嵌合および無菌バリアを作成または形成するテーパー円筒形外面1022を有する。
【0074】
アダプタ1030は、近位部分1034、遠位部分1036、および外側円筒面1038を有する実質的に円筒形の本体を備える。近位部分1034は、遠位部分1036のテーパー開口部1032と連通する近位空洞1035を有する。テーパー開口部1032は、針カバー1020のテーパー円筒形表面1022との干渉嵌合を生じさせるように構成される。キャップ1040は、遠位空洞1044を画定する遠位開口部1042を有する実質的に円筒形の形状を有する。キャップ1040は、アダプタ1030の近位部分1034を受け入れるキャップ1040の遠位空洞1044を介してアダプタ1030と組み合うように構成される。外側円筒面1038は、2つの部分が接続されるときに、遠位空洞1044の内面1046との干渉嵌合および無菌バリアを作成または形成する。1つまたは複数の実施形態では、外側円筒形表面1038は、2つの部分が接続されるときに、遠位空洞1044の内側表面1046とスナップ嵌合および無菌バリアを作成または形成する。無菌バリアは、外側円筒面1038と内側表面1046との間の嵌合によって提供されるため、ブリスターパックの必要性が排除され、無菌バリアを提供するためにブリスターパックを必要とする従来の針デバイスと比較して、針デバイスのパッケージングのコストが低下する。1つまたは複数の実施形態では、外側円筒形表面1038は、遠位空洞1044の内側表面1046上に接着剤で取り外し可能に接合される。1つまたは複数の実施形態では、外側円筒面1038は、遠位空洞1044の内側表面1046にねじ込まれる。1つまたは複数の実施形態では、キャップ1040は、アダプタ1030の遠位空洞1044内に嵌合する。1つまたは複数の実施形態では、ハード針エンクロージャ1000の内容物に関するマーキングを可能にするために、ステッカーラベルをキャップに配置することができる。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1049は、キャップ1040の遠位端に配置される。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1049は、ハード針エンクロージャ1000が開放または使用されたことを示す。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1049は、単語、数字または記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、ラベルは、バイオハザード記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、図30に示されるように、キャップ1040とアダプタ1030が連結されて、キャップ1040およびアダプタ1030がいつ分離されたかを示す、改ざん防止シール1050が組み込まれる。いくつかの実施形態では、改ざん防止シール1050は、ステッカー、または剥離ラベル、または引き剥がすラベルである。本開示は、示される例示的な実施形態の円筒形状に限定されない。
【0075】
ハード針エンクロージャ1000を含む針デバイスは、出荷され、完全に組み立てられて保管される。動作中、使用者は、まず、キャップ1040をアダプタ1030から取り外し、次いで、針ハブ1010および針カバー1020をアダプタ1030から取り外す。1つまたは複数の実施形態では、アダプタ1030のテーパー開口部1032は、従来の針または市販の針と組み合うように構成される。
【0076】
図32および33に示されるように、ハード針エンクロージャ1100の第4の実施形態は、針ハブ1110、針カバー1120、アダプタ1130、およびキャップ1140を備え、図21は、組み立てられた図を示し、図22は、ハード針エンクロージャ1100の分解図を示す。図32および33は、実質的に円筒形の本体の断面図である。針カバー1120は、針カニューレ1112を覆い、針カニューレ1112は、針ハブ1110の管腔内に配置される。針カバー1120は、2つの部分が接続されるときに、アダプタ1130のテーパー開口部1132との干渉嵌合および無菌バリアを生成または形成するテーパー円筒形表面1122を有する。
【0077】
アダプタ1130は、近位部分1134、遠位部分1136、およびアダプタ1130の外側円筒面1138に配置されたヒンジ1139を有する実質的に円筒形の本体を備える。近位部分1134は、遠位部分1136のテーパー開口部1132と連通する近位空洞1135を有する。テーパー開口部1132は、針カバー1120のテーパー円筒形表面1122との干渉嵌合を生じさせるように構成される。キャップ1140は、遠位空洞1144を画定する遠位開口部1142を有する実質的に円筒形の形状を有する。キャップ1140は、アダプタ1130の近位部分1134を受け入れるキャップ1140の遠位空洞1144を介してアダプタ1130と組み合うように構成される。ヒンジ1139は、アダプタ1130の外側円筒面1138への遠位接続部と、キャップ1140の外側円筒面1150への近位接続部とを有する。
【0078】
外側円筒面1138は、2つの部分が接続されるときに、遠位空洞1144の内面1146との干渉嵌合および無菌バリアを作成または形成する。1つまたは複数の実施形態では、外側円筒形表面1138は、2つの部分が接続されるときに、遠位空洞1144の内側表面1146とスナップフィットおよび無菌バリアを作成または形成する。1つまたは複数の実施形態では、外側円筒形表面1138は、遠位空洞1144の内側表面1146上に接着剤で取り外し可能に接合される。1つまたは複数の実施形態では、外側円筒面1138は、遠位空洞1144の内側表面1146内にねじ込まれる。1つまたは複数の実施形態では、キャップ1140は、アダプタ1130の遠位空洞1144内にフィットする。1つまたは複数の実施形態では、ハード針エンクロージャ1100の内容物に関するマーキングを可能にするために、ステッカーラベルをキャップに配置することができる。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1149は、キャップ1140の遠位端に配置される。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1149は、ハード針エンクロージャ1100が開放または使用されたことを示す。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1149は、単語、数字または記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1149は、バイオハザード記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、図30に示される改ざん防止シール1050と同様の改ざん防止シール(図示せず)が組み込まれ、キャップ1140およびアダプタ1130が連結されて、キャップ1140およびアダプタ1130がいつ分離されたかを示す。いくつかの実施形態では、改ざん防止シールは、ステッカー、または剥離ラベル、または引き剥がすラベルである。本開示は、示される例示的な実施形態の円筒形状に限定されない。
【0079】
ハード針エンクロージャ1100を含む針デバイスは、出荷され、完全に組み立てられて保管される。動作中、使用者は、まず、キャップ1140をアダプタ1130から取り外し、次いで、針ハブ1110および針カバー1120をアダプタ1130から取り外す。図33Aおよび図33Bを参照すると、ハード針エンクロージャは、図33Bに示されるように、ヒンジ1139の反対側のアダプタ1130の外側円筒面1138に対して近位力Fを印加することによって、片手操作で開かれる。1つまたは複数の実施形態では、アダプタ1130のテーパー開口部1132は、従来の針または市販の針と組み合うように構成される。本開示は、示される例示的な実施形態の円筒形状に限定されない。
【0080】
図34に示されるように、ハード針エンクロージャ1200の第5の実施形態は、針ハブ、針カバー、アダプタ1230、およびキャップ1240を備える。図34は、実質的に円筒形の本体の断面図である。針カバーは、針カニューレを覆い、針カニューレは、針ハブの管腔内に配置される。針カバーは、2つの部分が接続されるときに、アダプタ1230のテーパー開口部との干渉嵌合および無菌バリアを生成または形成するテーパー円筒形表面を有する。
【0081】
アダプタ1230は、近位開口部1239および遠位部分1236によって画定される空洞1238を有する近位部分1234を有する実質的に円筒形の本体を備える。キャップ1240は、遠位空洞1244を画定する遠位開口部1232を有する実質的に円筒形の形状を有する。完全に組み立てられ、近位開口部1239および遠位開口部1232は互いに接している。近位開口部1239および遠位開口部1232は、接着剤1242と一緒に取り外し可能に結合される。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1249は、キャップ1240の遠位端に配置される。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1249は、ハード針エンクロージャ1200が開放または使用されたことを示す。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1249は、単語、数字または記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1249は、バイオハザード記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、図30に示される改ざん防止シール1050と同様の改ざん防止シール(図示せず)が組み込まれ、キャップ1240およびアダプタ1230が連結されて、キャップ1240およびアダプタ1230がいつ分離されたかを示す。いくつかの実施形態では、改ざん防止シールは、ステッカー、または剥離ラベル、または引き剥がすラベルである。本開示は、示される例示的な実施形態の円筒形状に限定されない。
【0082】
図35に示されるように、ハード針エンクロージャ1300の第6の実施形態は、針ハブ1310、針カバー1320、アダプタ1330、およびキャップ1340を備え、図24は、ハード針エンクロージャ1300の分解図を示す。図35は、実質的に円筒形の本体の断面図である。針カバー1320は、針カニューレ1312を覆い、針カニューレ1312は、針ハブ1310の管腔内に配置される。針カバー1320は、2つの部分が接続されるときに、アダプタ1330のテーパー開口部1332との干渉嵌合および無菌バリアを生成または形成するテーパー円筒形表面1322を有する。
【0083】
アダプタ1330は、近位部分1334、遠位部分1336、および外面1338を有する実質的に円筒形の本体を備える。近位部分1334は、遠位部分1336のテーパー開口部1332と連通する近位空洞1335を有する。テーパー開口部1332は、針カバー1320のテーパー円筒形表面1322との干渉嵌合を生じさせるように構成される。キャップ1340は、第1の空洞1344を画定する遠位開口部1342を有する実質的に円筒形状を有する。1つまたは複数の実施形態では、第1の空洞1344は、ラベル1349が置かれる遠位壁1365を形成する。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1349は、ハード針エンクロージャ1300が開放または使用されたことを示す。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1349は、単語、数字または記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、ラベルは、バイオハザード記号を含む。
【0084】
キャップ1340は、アダプタ1330の近位部分1334を受け入れるキャップ1340の第1の空洞1344を介してアダプタ1330と組み合うように構成される。外面1338は、2つの部分が接続されるときに、第1の空洞1344の内面1346との干渉嵌合および無菌バリアを作成または形成する。1つまたは複数の実施形態では、外面1338は、2つの部分が接続されるときに、第1の空洞1344の内面1346とスナップ嵌合および無菌バリアを作成または形成する。1つまたは複数の実施形態では、外面1338は、第1の空洞1344の内面1346上に接着剤で取り外し可能に接合される。1つまたは複数の実施形態では、外面1338は、第1の空洞1344の内面1346内にねじ込まれる。1つまたは複数の実施形態では、キャップ1340は、アダプタ1330の第1の空洞1344内に嵌合する。1つまたは複数の実施形態では、ハード針エンクロージャ1300の内容物に関するマーキングを可能にするために、ステッカーラベルをキャップに配置することができる。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1349は、キャップ1340の遠位端に配置される。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1349は、ハード針エンクロージャ1300が開放または使用されたことを示す。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1349は、単語、数字または記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、ラベル1349は、バイオハザード記号を含む。1つまたは複数の実施形態では、図30に示される改ざん防止シール1050と同様の改ざん防止シール(図示せず)が組み込まれ、キャップ1340およびアダプタ1330が連結されて、キャップ1340およびアダプタ1330がいつ分離されたかを示す。いくつかの実施形態では、改ざん防止シールは、ステッカー、または剥離ラベル、または引き剥がすラベルである。
【0085】
キャップは、内面1352を有する第2の空洞1350をさらに備える。第2の空洞1350は、アダプタ1330と組み合うように構成される。アダプタ1330の外面1338は、2つの部分が接続されると、第1の空洞1344の内面1352との干渉嵌合および無菌バリアを作成または形成する。本開示は、示される例示的な実施形態の円筒形状に限定されない。
【0086】
図36-37に示されるように、1つまたは複数の実施形態では、アダプタ1330およびキャップ1340はそれぞれ、互いに取り外し可能または取り外し不可能にスナップするようにそれぞれ構成されたタブを備える。より具体的には、アダプタ1330は、ロック面1339aおよび傾斜面1339bを有するアダプタタブまたはアダプタ突起1339を含む。示される実施形態では、アダプタタブまたはアダプタ突起1339は、三角形の形状を有し、ロック面1339aは、アダプタタブまたはアダプタ突起1339の傾斜面1339bと反対側に位置する、アダプタタブまたはアダプタ突起1339の直角面上にある。図36および37に示されるように、直角面は、アダプタ1330の外面1338に実質的に垂直である。アダプタタブまたはアダプタ突起1339は、アダプタ1330の近位端に位置する単一の連続的特徴であり得るか、またはアダプタ1330の外面1338に配置され、間隔を置いて配置された複数の(例えば、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の)別個のアダプタタブまたはアダプタ突起1339が存在し得る。
【0087】
キャップ1340は、第1の空洞1344の内面1346に配置された保持タブまたは隆起1354を備える。保持タブまたは隆起1354は、キャップ1340の第1の空洞1344にアダプタ1330を挿入すると、アダプタ1330のアダプタタブまたはアダプタ突起1339と取り外し可能または解放可能にスナップ嵌合するように構成される。保持タブまたは隆起は、アダプタタブまたはアダプタ突起1339のロック面1339aおよび傾斜面1339bと摺動可能に係合する第1の傾斜面1354aおよび第2の傾斜面1354bを備える。保持タブまたは隆起1354は、単一の連続的特徴であり得るか、または第1の空洞1344の内面1346に配置され、間隔を置いて配置された複数の(例えば、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の)個別の保持タブまたは隆起が存在し得る。硬い針エンクロージャが新しい針カニューレ1312を梱包するとき、第1の空洞1344は遠位方向に面している。
【0088】
キャップ1340は、第2の空洞1350の内面1352に配置されたロックタブまたはキャップ突起1358をさらに備える。第2の空洞1350のロックタブまたはキャップ突起1358は、三角形の形状を有し、ロックタブまたはキャップ突起1358の直角面上にロック面1358aが存在し、これは、キャップ1340が新たに梱包された針カニューレ1312に取り付けられるときに、ロックタブまたはキャップ突起1358の傾斜面1358bの反対側に位置する。図36および37に示されるように、直角面は、第2の空洞1350の内面1352に実質的に垂直である。第1の空洞1344のロック面1358aは、キャップ1340の第2の空洞1350へのアダプタ1330の挿入時に、アダプタ1330のアダプタタブまたはアダプタ突起1339のロック面1339aと共に、取り外し不可能または不可逆的なスナップフィットを生成するように構成される。ロックタブまたはキャップ突起1358は、単一の連続的特徴であり得るか、または第2の空洞1350の内面1352に配置され、間隔を置いて配置された複数の(例えば、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の)個別のロックタブまたはキャップ突起が存在し得る。図37において、キャップ1340がロック位置にあるとき、第2の空洞1350は遠位方向に面し、第1の空洞1344は近位方向に面している。
【0089】
図36および37に関して示され、説明される実施形態は、例示的なものに過ぎない。本開示の一実施形態によれば、アダプタはアダプタロック機構を備え、アダプタロック機構は、可逆的または解放可能な保持機構と相互作用するアダプタタブまたはアダプタ突起1339として例示され、第1の空洞1344内の保持タブまたは隆起1354、キャップ1340の第2の空洞1354内のロッキングタブまたはキャップ突起1358として例示される。
しかしながら、1つまたは複数の実施形態によれば、アダプタは、第1の空洞1344内のキャップ保持機能と相互作用して、キャップ1340のアダプタ1330への解放可能または可逆的な取り付けおよびキャップ1340の第2の空洞1350内のキャップロック機能を提供する、図36および37に示されるものとは異なるアダプタ保持およびロック機能を含むことができる。したがって、1つまたは複数の実施形態では、アダプタおよび第1の空洞は、解放可能に接続されるように構成され、アダプタおよび第2の空洞は、キャップおよびアダプタがロックされると解放できないロックされた構成で接続されるように構成される。
【0090】
1つまたは複数の実施形態によれば、第1の空洞1344は、第1の標識1349aを内部に備え、人によって視認可能かつ/または触覚的に識別可能であり、第1の標識1349aは、針カニューレ1312を含むハードパッケージされた安全針デバイスが使用され、デバイスを廃棄するべきであることを示す。いくつかの実施形態では、この第1の標識1349aは、バイオハザード記号、「使用済み」または「使用しない」などの単語、または再使用されないで廃棄されるべきである使用済みデバイスを示す他の適切な視覚的または触覚的標識などの記号を含む。キャップ1340が図36に示される構成にあるとき、針カニューレ1312を含むハードパッケージされた安全針デバイスが使用されていないことを示す第1の表示が使用されているとき、第1の表示1349aは目に見えないか、または触覚で識別可能でないことが理解されるであろう。キャップ1340の第2の空洞1350は、ハードパッケージされた安全針デバイスが使用の準備ができていることを示す第2の標識1349bをさらに備える。いくつかの実施形態では、第2の標識1349は、「使用準備完了」などの記号または単語、または針ゲージおよび長さなどのデバイスに関する情報を含む。いくつかの実施形態における記号は、企業ロゴを含み得る。
【0091】
ハードパッケージされた安全針デバイスが使用され、キャップ1340が図36に示される構成から逆にされ、図37に示されるようにキャップ1340がアダプタ上にロックされるようにアダプタ1330上に摺動可能に挿入された後、キャップ1340は、アダプタ1330と摺動可能に係合される位置にある。この位置では、第1のインジケータ1349aは、今、人によって可視および/または触覚的に識別可能である。人は、第1のインジケータ1349aを見たとき、または第1のインジケータ1349aに触れたとき、デバイスが使用されたこと、およびデバイスを再利用せず廃棄すべきことを知らされる。
【0092】
本開示は、その特定の例示的な実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示の実施形態の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細の様々な変更がその中でなされ得ることが、当業者には理解されるであろう。また、キャップの内側および/又は外側ハウジングは、単発成形することができ、又は、他の適切なプロセスによって作製することができる。さらに、上述し、図面に示した本開示の実施形態の例示的な実施の特徴または要素は、本開示の実施形態の精神および範囲から逸脱することなく当業者が容易に理解できるように、個別にまたは任意の組み合わせで実施することができる。
【0093】
さらに、添付の図面は、本開示の特定の例示的な実施形態の非限定的な例をさらに説明し、それに関連する技術の説明を助けるものである。上記の図面などで示される特定のまたは相対的な寸法または測定は例示であり、発明の関連分野の当業者によって理解されるような発明の設計または方法の範囲または内容を限定することを意図したものではない。
【0094】
本明細書全体における「一実施形態」、「ある特定の実施形態」、「1つまたは複数の実施形態」または「ある実施形態」に対する言及は、実施形態に関連して記載されている特定の特色、構造、材料、または特徴が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。すなわち、「1つまたは複数の実施形態において」、「特定の実施形態において」、「1つの実施形態において」または「実施形態において」のような語句の、本明細書全体の様々な場所における出現は、必ずしも、本開示の同一の実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、材料、または特色は、1つまたは複数の実施形態において任意の適当な様式で組み合わされ得る。
【0095】
本開示は特定の実施形態を参照して記載されているが、これらの実施形態は本開示の原理および応用の例示に過ぎないことが理解されるべきである。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変形を本開示の方法および装置に対して行うことができることは、当業者にとって明らかであろう。従って、本開示は、添付の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内である修正および変形を含むことが意図される。
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【国際調査報告】