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特表2023-526047SLC26A4関連難聴を治療するための組成物及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-20
(54)【発明の名称】SLC26A4関連難聴を治療するための組成物及び方法
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/864 20060101AFI20230613BHJP
   C12N 15/12 20060101ALI20230613BHJP
   C12N 7/01 20060101ALI20230613BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20230613BHJP
   A01K 67/027 20060101ALI20230613BHJP
   A61K 38/17 20060101ALI20230613BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20230613BHJP
   A61P 27/16 20060101ALI20230613BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230613BHJP
【FI】
C12N15/864 100Z
C12N15/12 ZNA
C12N7/01
C12N5/10
A01K67/027
A61K38/17
A61K48/00
A61P27/16
A61P43/00 105
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568802
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(85)【翻訳文提出日】2022-12-09
(86)【国際出願番号】 US2021031983
(87)【国際公開番号】W WO2021231567
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】63/024,466
(32)【優先日】2020-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519062144
【氏名又は名称】アコーオス インコーポレイテッド
(71)【出願人】
【識別番号】502290266
【氏名又は名称】タイペイ・ベテランズ・ジェネラル・ホスピタル
【氏名又は名称原語表記】Taipei Veterans General Hospital
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】サイモンズ, エマニュエル ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ング, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】チェン, イェン-フ
【テーマコード(参考)】
4B065
4C084
【Fターム(参考)】
4B065AA91X
4B065AA93X
4B065AA93Y
4B065AA95X
4B065AA95Y
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065BD15
4B065BD17
4B065CA24
4B065CA44
4C084AA01
4C084AA02
4C084AA13
4C084BA44
4C084DC50
4C084MA17
4C084MA66
4C084NA14
4C084ZA341
4C084ZA342
4C084ZB211
4C084ZB212
(57)【要約】
本開示は、プロモーターに作動可能に連結されたコード配列を含む構築物であって、コード配列がペンドリンタンパク質をコードする、構築物を提供する。例示的な構築物としては、AAV構築物が挙げられる。また、難聴及び/または聴覚喪失の治療のために、開示された構築物を使用する方法も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロモーターに作動可能に連結されたコード配列を含む構築物であって、前記コード配列が、ペンドリンタンパク質をコードする、前記構築物。
【請求項2】
前記コード配列が、SLC26A4遺伝子である、請求項1に記載の構築物。
【請求項3】
前記SLC26A4遺伝子が、霊長類SLC26A4遺伝子である、請求項2に記載の構築物。
【請求項4】
前記SLC26A4遺伝子が、ヒトSLC26A4遺伝子である、請求項2または3に記載の構築物。
【請求項5】
前記ヒトSLC26A4遺伝子が、配列番号1、配列番号2、または配列番号3に記載の核酸配列を含む、請求項4に記載の構築物。
【請求項6】
前記ヒトSLC26A4遺伝子が、配列番号1に記載の核酸配列を含む、請求項4または5に記載の構築物。
【請求項7】
前記ペンドリンタンパク質が、霊長類ペンドリンタンパク質である、請求項1に記載の構築物。
【請求項8】
前記ペンドリンタンパク質が、ヒトペンドリンタンパク質である、請求項1または7に記載の構築物。
【請求項9】
前記ペンドリンタンパク質が、配列番号6に記載のアミノ酸配列を含む、請求項8に記載の構築物。
【請求項10】
前記プロモーターが、誘導性プロモーター、構成的プロモーター、または組織特異的プロモーターである、請求項1~9のいずれか1項に記載の構築物。
【請求項11】
前記プロモーターが、内耳細胞特異的プロモーターである、請求項1~10のいずれか1項に記載の構築物。
【請求項12】
前記内耳細胞特異的プロモーターが、GJB2プロモーター、GJB6プロモーター、SLC26A4プロモーター、TECTAプロモーター、DFNA5プロモーター、COCHプロモーター、NDPプロモーター、SYN1プロモーター、GFAPプロモーター、PLPプロモーター、TAK1プロモーター、SOX21プロモーター、SOX2プロモーター、FGFR3プロモーター、PROX1プロモーター、GLAST1プロモーター、LGR5プロモーター、HES1プロモーター、HES5プロモーター、NOTCH1プロモーター、JAG1プロモーター、CDKN1Aプロモーター、CDKN1Bプロモーター、SOX10プロモーター、P75プロモーター、CD44プロモーター、HEY2プロモーター、LFNGプロモーター、またはS100bプロモーターである、請求項11に記載の構築物。
【請求項13】
前記プロモーターが、CAGプロモーター、CBAプロモーター、CMVプロモーター、またはCB7プロモーターである、請求項1~10のいずれか1項に記載の構築物。
【請求項14】
前記プロモーターが、配列番号43に記載の核酸配列を含む、請求項13に記載の構築物。
【請求項15】
2つのAAV反転末端反復(ITR)を更に含み、前記2つのAAV ITRが、前記コード配列及びプロモーターに隣接する、請求項1~14のいずれか1項に記載の構築物。
【請求項16】
前記2つのAAV ITRが、AAV2 ITRであるか、またはAAV2 ITRに由来する、請求項15に記載の構築物。
【請求項17】
前記2つのAAV ITRが、
(i)配列番号10に記載の核酸配列を含む5’ITR及び配列番号11に記載の核酸配列を含む3’ITR、または
(ii)配列番号12に記載の核酸配列を含む5’ITR及び配列番号13に記載の核酸配列を含む3’ITRを含む、請求項15に記載の構築物。
【請求項18】
前記構築物が、配列番号39に記載の核酸配列を含む、請求項1に記載の構築物。
【請求項19】
前記構築物が、配列番号40に記載の核酸配列を含む、請求項1に記載の構築物。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか1項に記載の構築物を含む、AAV粒子。
【請求項21】
AAVカプシドを更に含み、前記AAVカプシドが、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV-rh8、AAV-rh10、AAV-rh39、AAV-rh43、もしくはAAV Anc80カプシドであるか、またはそれに由来する、請求項20に記載のAAV粒子。
【請求項22】
前記AAVカプシドが、AAV Anc80カプシドである、請求項21に記載のAAV粒子。
【請求項23】
請求項1~19のいずれか1項に記載の構築物を含む、組成物。
【請求項24】
請求項20~22のいずれか1項に記載のAAV粒子を含む、組成物。
【請求項25】
前記組成物が、薬学的組成物である、請求項23または24に記載の組成物。
【請求項26】
薬学的に許容される担体を更に含む、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
請求項23~26のいずれか1項に記載の組成物を含む、エクスビボ細胞。
【請求項28】
エクスビボ細胞に、
(i)請求項15~19のいずれか1項に記載の構築物と、
(ii)AAV Rep遺伝子、AAV Cap遺伝子、AAV VA遺伝子、AAV E2a遺伝子、及びAAV E4遺伝子を一括して含む、1つ以上のヘルパープラスミドと、をトランスフェクトすることを含む、方法。
【請求項29】
対象の内耳に、請求項25または26に記載の組成物を導入することを含む、方法。
【請求項30】
対象の内耳に、請求項25または26に記載の組成物を導入することを含む、治療方法。
【請求項31】
請求項25または26に記載の組成物が、前記対象の蝸牛に導入される、請求項29または30に記載の方法。
【請求項32】
請求項25または26に記載の組成物が、正円窓膜注入により導入される、請求項29~31に記載の方法。
【請求項33】
前記対象の聴力レベルを測定することを更に含む、請求項29~32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
聴力レベルが、聴性脳幹応答(ABR)試験を実行することによって測定される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記対象の前記聴力レベルを参照聴力レベルと比較することを更に含む、請求項33または34に記載の方法。
【請求項36】
前記参照聴力レベルが、公開されたまたは既往の参照聴力レベルである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記対象の前記聴力レベルが、請求項25または26に記載の組成物が導入された後に測定され、前記参照聴力レベルが、請求項25または26に記載の組成物が導入される前に測定された前記対象の聴力レベルである、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記対象におけるペンドリンタンパク質のレベルを測定することを更に含む、請求項29~37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記ペンドリンタンパク質のレベルが、前記対象の内耳において測定される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ペンドリンタンパク質のレベルが、前記対象の蝸牛において測定される、請求項38または39に記載の方法。
【請求項41】
前記対象における前記ペンドリンタンパク質のレベルを、参照ペンドリンタンパク質レベルと比較することを更に含む、請求項38~40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記参照ペンドリンタンパク質レベルが、公開されたまたは既往のペンドリンタンパク質レベルである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記対象における前記ペンドリンタンパク質のレベルが、請求項25または26に記載の組成物が導入された後に測定され、前記参照ペンドリンタンパク質レベルが、請求項25または26に記載の組成物が導入される前に測定された前記対象のペンドリンタンパク質レベルである、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
難聴に罹患しているか、もしくは難聴のリスクがある対象における難聴の治療のための、請求項1~19のいずれか1項に記載の構築物、請求項20~22のいずれか1項に記載のAAV粒子、または請求項23~27のいずれか1項に記載の組成物の、使用。
【請求項45】
難聴の治療のための医薬の製造における、請求項1~19のいずれか1項に記載の構築物、請求項20~22のいずれか1項に記載のAAV粒子、または請求項23~27のいずれか1項に記載の組成物の、使用。
【請求項46】
医薬として使用するための、請求項1~19のいずれか1項に記載の構築物、請求項20~22のいずれか1項に記載のAAV粒子、または請求項23~27のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項47】
難聴の治療に使用するための、請求項1~19のいずれか1項に記載の構築物、請求項20~22のいずれか1項に記載のAAV粒子、または請求項23~27のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項48】
遺伝子改変マウスであって、そのゲノムが、配列番号57に記載のポリペプチドをコードする改変Slc26a4遺伝子を含み、前記遺伝子改変マウスが、聴覚分析実験での使用に好適なマウス株の遺伝子改変バージョンである、前記遺伝子改変マウス。
【請求項49】
前記聴覚分析実験での使用に好適なマウス株が、CBA/CaJまたはCBA/Jではない、請求項48に記載の遺伝子改変マウス。
【請求項50】
前記聴覚分析実験での使用に好適なマウス株が、FVB、129/Sv-+p+Tyr-c+Mgf-SIJ/J、A/HeJ、AKR/J、BALB/cByJ、BALB/cJ、BDP/J、BXSB/MpJ、C3H/HeJ、C3H/HeOuJ、C3HeB/FeJ、C57BL/10J、C57BL/10SnJ、C57BL/6ByJ、CASA/RK、CAST/Ei、CBA/J、CZECH II/Ei、DBA/2HaSmn、FVB/NJ、HRS/J hrl+、MOLD/Rk、MOLF/Ei、MOLG/Dn、NON/LtJ、NZB/B1NJ、NZO/NIJ、NZW/LacJ、PERA/camEi、PERC/Ei、PL/J、RBA/Dn、RBF/DnJ、RF/J、RHJ/Le hrrh-J/+、RIIIS/J、SEC/1ReJ、SENCARC/PtJ、SF/CamEi、SHR/GnEi、SJL/J、SM/J、SPRET/Ei、ST/bJ、またはSWR/J株である、請求項48に記載の遺伝子改変マウス。
【請求項51】
請求項1~19のいずれか1項に記載の組成物、請求項20~22のいずれか1項に記載のAAV粒子、または請求項23~26のいずれか1項に記載の組成物を、請求項48~50のいずれか1項に記載のマウスの正円窓膜の穿孔を通じて注入することを含む、方法。
【請求項52】
難聴を治療する方法であって、
請求項1~19のいずれか1項に記載の組成物、請求項20~22のいずれか1項に記載のAAV粒子、または請求項23~26のいずれか1項に記載の組成物を対象の内耳に導入することを含む、前記方法。
【請求項53】
前記組成物が、正円窓膜注入により導入される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記難聴が、SLC26A4遺伝子の変異と関連付けられている、請求項52または53に記載の方法。
【請求項55】
前記難聴及び難聴の治療が、任意の治療を受ける前に記録され、治療後のABR及び/または歪成分耳音響放射(DPOAE)測定値と比較されたABR及び/またはDPOAE測定値の関数として特徴付けられる、請求項52~54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
請求項1~19のいずれか1項に記載の構築物を含む組成物、請求項20~22のいずれか1項に記載のAAV粒子を含む組成物、または請求項23~27のいずれか1項に記載の組成物を含む、キット。
【請求項57】
前記組成物が、デバイスに事前に装填される、請求項56に記載のキット。
【請求項58】
前記デバイスが、マイクロカテーテルである、請求項57に記載のキット。
【請求項59】
前記マイクロカテーテルが、外耳道を介して中耳腔に入り、前記マイクロカテーテルの端部をRWMと接触させることができるように成形される、請求項58に記載のキット。
【請求項60】
前記マイクロカテーテルの遠位端が、10~1,000ミクロンの直径を有する少なくとも1つのマイクロニードルから構成される、請求項57または58に記載のキット。
【請求項61】
デバイスを更に含む、請求項56に記載のキット。
【請求項62】
前記デバイスが、図15~18に記載のデバイスまたは本明細書に記載のデバイスである、請求項61に記載のキット。
【請求項63】
前記デバイスが、屈曲部分及び角度のある先端を含むニードルを含む、請求項62に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年5月13日に出願された米国仮出願第63/024,466号の利益を主張し、その内容は、その全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
難聴は、伝音性(外耳道もしくは中耳から生じる)、感音性(内耳もしくは聴神経から生じる)、または混合性であり得る。非症候性聴力喪失のほとんどの形態は、内耳の構造の損傷によって引き起こされる永続的な難聴(感音性難聴)に関連付けられているが、一部の形態は、中耳の変化(伝音性難聴)を伴うことがある。ヒト感音性難聴の大部分は、蝸牛におけるコルチ器官の有毛細胞の異常(有毛細胞機能の低下)が原因である。有毛細胞は、出生時に異常である場合もあれば、個体の生涯中に(例えば、騒音外傷または感染の結果として)損傷される場合もある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、難聴に関連する疾患または状態が、例えば、特定の遺伝子産物の置き換えまたは付加によって治療できるという認識を提供する。本開示は更に、内耳細胞の発達、機能、及び/または維持に関与する遺伝子産物が、有毛細胞と関連する及び/または細胞喪失を支持する疾患または状態の治療に有用であり得ることを提供する。したがって、本開示は、支持細胞及び有毛細胞を含む内耳細胞の発達、機能、及び/または維持に関与する遺伝子産物の発現をもたらす組成物の投与、及び/または難聴、もしくは難聴に関連する疾患または状態の治療におけるそのような組成物の使用を提供する。いくつかの実施形態では、遺伝子産物は、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分によってコードされ得る。いくつかの実施形態では、遺伝子産物は、ペンドリンタンパク質またはその特徴部分であり得る。
【0004】
本開示は更に、AAV粒子が、内耳細胞の発達、機能、及び/または維持に関与する遺伝子産物の発現をもたらす組成物の投与、及び/または難聴、もしくは難聴に関連する疾患または状態の治療に有用であり得ることを示す。本明細書に記載されるように、AAV粒子は、(i)AAVポリヌクレオチド構築物(例えば、組換えAAVポリヌクレオチド構築物)と、(ii)カプシドタンパク質を含むカプシドと、を含む。いくつかの実施形態では、AAVポリヌクレオチド構築物は、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分を含む。
【0005】
本開示は更に、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分を含むポリヌクレオチド構築物を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、構築物は、コード配列に作動可能に結合された調節要素を更に含んでもよい。ある特定の実施形態では、含まれる調節要素は、生理学的に好適なレベルで組織特異的発現を促進する。
【0006】
本開示はまた、ゲノムが改変Slc26a4遺伝子を含む遺伝子改変マウスも提供する。いくつかの実施形態では、遺伝子改変マウスは、配列番号57に記載のポリペプチドをコードする改変Slc26a4遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、遺伝子改変マウスは、聴覚分析実験での使用に好適なマウス株のものである。いくつかの実施形態では、遺伝子改変マウスは、配位分析実験での使用に好適なマウス株のものである。いくつかの実施形態では、遺伝子改変マウスは、CBA/CaJまたはCBA/J株ではない。いくつかの実施形態では、聴覚分析実験での使用に好適な遺伝子改変マウスは、FVB株のものである。いくつかの実施形態では、聴覚分析実験での使用に好適な遺伝子改変マウスは、FVB、129/Sv-+p+Tyr-c+Mgf-SIJ/J、A/HeJ、AKR/J、BALB/cByJ、BALB/cJ、BDP/J、BXSB/MpJ、C3H/HeJ、C3H/HeOuJ、C3HeB/FeJ、C57BL/10J、C57BL/10SnJ、C57BL/6ByJ、CASA/RK、CAST/Ei、CBA/J、CZECH II/Ei、DBA/2HaSmn、FVB/NJ、HRS/J hrl+、MOLD/Rk、MOLF/Ei、MOLG/Dn、NON/LtJ、NZB/B1NJ、NZO/NIJ、NZW/LacJ、PERA/camEi、PERC/Ei、PL/J、RBA/Dn、RBF/DnJ、RF/J、RHJ/Le hrrh-J/+、RIIIS/J、SEC/1ReJ、SENCARC/PtJ、SF/CamEi、SHR/GnEi、SJL/J、SM/J、SPRET/Ei、ST/bJ、またはSWR/J株のものである。いくつかの実施形態では、遺伝子改変マウスは、本明細書に記載のAAV粒子、構築物、または組成物で処置される。
【0007】
本明細書に記載される構築物及び組成物を投与する方法もまた、本明細書において提供される。ある特定の実施形態では、投与は、外科的介入及び治療構築物を含むrAAV粒子の送達を伴う。ある特定の実施形態では、AAV粒子は、正円窓膜を通じた外科的導入によって、それを必要とする対象の内耳に送達され得る。いくつかの実施形態では、介入の目的は、対象における難聴を治療することである。いくつかの実施形態では、介入の有効性は、確立された試験を通じて判定され、測定値は、既知の対照測定値と比較される。
【0008】
定義
本開示の範囲は、本明細書に添付される請求項によって定義され、本明細書に記載される特定の実施形態によって限定されない。本明細書を読む当業者は、そのような記載された実施形態と等価であり得る、またはそうでなければ特許請求の範囲の範囲内であり得る様々な修正を認識するであろう。一般に、本明細書で使用される用語は、別途明確に示されない限り、当該技術分野におけるそれらの理解される意味に従う。特定の用語の明示的な定義を以下に提供する。本明細書を通じて、特定の例におけるこれらの用語及び他の用語の意味は、文脈から当業者に明らかとなるであろう。
【0009】
請求項要素を修正するための特許請求の範囲における「第1の」、「第2の」、「第3の」などの順序を表す用語の使用は、それ自体が、ある請求項要素の他の要素に対するいかなる優先順位(priority)、優先性(precedence)、もしくは順序、または方法の行為が実行される時間的順序を意味するものではなく、請求項要素を区別するために、特定の名称を有する1つの請求項要素を同一の名称を有する別の要素(ただし、順序用語の使用のため)と区別するための標識としてのみ使用される。
【0010】
本明細書で使用される場合、冠詞「a」及び「an」は、反対のことが明確に示されていない限り、複数の指示対象を含むと理解されるべきである。ある群の1つ以上のメンバー間に「または」を含む請求項または説明は、この群のメンバーのうちの1つ、2つ以上、または全てが、反対のことが明確に示されていない限り、またはそうでなければ文脈から明らかでない限り、所与の生成物もしくはプロセスに存在するか、そこで使用されるか、またはそうでなければそれに関連する場合に、満たされるとみなされる。いくつかの実施形態では、ある群の正確に1つのメンバーは、所与の生成物またはプロセスに存在するか、そこで使用されるか、またはそうでなければそれに関連する。いくつかの実施形態では、2つ以上の、または全ての群のメンバーは、所与の生成物もしくはプロセスに存在するか、そこで使用されるか、またはそうでなければそれに関連する。本開示は、列挙された特許請求の範囲のうちの1つ以上からの1つ以上の制限、要素、条項、記述的用語などが、別途示されない限り、または矛盾もしくは不整合が生じることが当業者に明らかでない限り、同じ基本請求項に従属する別の請求項(または関連する任意の他の請求項)に導入される、全ての変形、組み合わせ、及び順列を包含することを理解されたい。要素がリストとして(例えば、マーカッシュ群または同様の形式で)提示される場合、要素の各サブグループも開示され、任意の要素(複数可)を群から除去することができることを理解されたい。一般に、実施形態または態様が、特定の要素、機構などを「含む」と記載される場合、ある特定の実施形態または態様は、そのような要素、特質などを「からなる」、または「本質的になる」ことを理解されたい。単純化のために、本明細書では、これらの実施形態は、全ての事例において多くの語で具体的に説明されてはいない。特定の除外が本明細書に列挙されているか否かにかかわらず、任意の実施形態または態様を、特許請求の範囲から明示的に除外できることもまた理解されるべきである。
【0011】
本明細書全体を通して、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドが一連の文字(例えば、ポリヌクレオチドの場合、それぞれアデノシン、シチジン、グアノシン、及びチミジンを示すA、C、G、及びT)で表される場合はいつでも、そのようなポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、左から右に、5’→3’またはN末端→C末端の順に提示される。
【0012】
投与:本明細書で使用される場合、「投与」という用語は、典型的には、組成物を対象または系に投与して、対象または系への薬剤の送達を達成することを指す。いくつかの実施形態では、薬剤は、組成物であるか、または組成物に含まれる。いくつかの実施形態では、薬剤は、組成物またはその1つ以上の成分の代謝を通じて生成される。当業者は、適切な状況で、対象、例えばヒトへの投与のために利用され得る様々な経路を認識するであろう。例えば、いくつかの実施形態では、投与は、全身性であっても局所的であってもよい。いくつかの実施形態では、全身投与は、静脈内であってもよい。いくつかの実施形態では、投与は、局所的であり得る。局所投与は、例えば、正円窓膜を通じたもしくは鼓室階への注入、内リンパ、外リンパ及び/または管切開(canalostomy)後の内リンパを通じた中央階注入を介した蝸牛外リンパへの送達を伴い得る。いくつかの実施形態では、投与は、単回用量のみを伴ってもよい。いくつかの実施形態では、投与は、固定数の用量の適用を伴ってもよい。いくつかの実施形態では、投与は、間欠的(例えば、時間的に分離された複数の用量)及び/または周期的(例えば、共通の期間によって分離された個々の用量)投薬を伴ってもよい。いくつかの実施形態では、投与は、少なくとも選択された期間の連続投薬(例えば、灌流)を伴ってもよい。
【0013】
対立遺伝子:本明細書で使用される場合、「対立遺伝子」という用語は、特定の多型遺伝子座の2つ以上の既存の遺伝子バリアントのうちの1つを指す。
【0014】
軽快:本明細書で使用される場合、「軽快」という用語は、対象の状態の予防、低減もしくは軽減、または状態の改善を指す。改善は、疾患、障害もしくは状態の完全な回復または完全な予防を含み得るが、それを必要としない。
【0015】
アミノ酸:その最も広い意味で、本明細書で使用される場合、「アミノ酸」という用語は、例えば、1つ以上のペプチド結合の形成を通じて、ポリペプチド鎖に組み込むことができる任意の化合物及び/または物質を指す。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、一般構造、例えば、HN-C(H)(R)-COOHを有する。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、天然に存在するアミノ酸である。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、非天然アミノ酸である。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、D-アミノ酸である。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、L-アミノ酸である。「標準アミノ酸」は、天然に存在するペプチドに一般的に見られる20個の標準L-アミノ酸のいずれかを指す。「非標準アミノ酸」は、合成的に調製されるのか、天然源から得られるのかにかかわらず、標準アミノ酸以外の任意のアミノ酸を指す。いくつかの実施形態では、ポリペプチド中のカルボキシ末端アミノ酸及び/またはアミノ末端アミノ酸を含むアミノ酸は、上に示されるような一般構造と比較して、構造修飾を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、アミノ酸は、一般構造と比較して、(例えば、アミノ基、カルボン酸基、1つ以上のプロトン、及び/またはヒドロキシル基の)メチル化、アミド化、アセチル化、ペグ化、グリコシル化、リン酸化、及び/または置換によって修飾されてもよい。いくつかの実施形態では、そのような修飾は、例えば、修飾アミノ酸を含有するポリペプチドの循環半減期を、他の点では同一の非修飾アミノ酸を含有するポリペプチドと比較して変化させ得る。いくつかの実施形態では、そのような修飾は、他の点では同一の非修飾アミノ酸を含有するポリペプチドと比較して、修飾アミノ酸を含有するポリペプチドの関連する活性を有意に変化させない。
【0016】
およそまたは約:本明細書で使用される場合、「およそ」または「約」という用語は、記載された参照値に類似する値を含む、目的の1つ以上の値に適用されてもよい。いくつかの実施形態では、「およそ」または「約」という用語は、別途記載がない限り、またはそうでなければ文脈から明らかでない限り(そのような数が可能な値の100%を超える場合を除き)、記載された参照値の±10%(より大きいまたは小さい)内に収まる範囲の値を指す。例えば、いくつかの実施形態では、「およそ」または「約」という用語は、参照値の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、またはそれ以下の範囲の値を包含し得る。
【0017】
関連付けられている:本明細書で使用される場合、「関連付けられている」という用語は、一方の存在、レベル、及び/または形態が他方の存在、レベル、及び/または形態と相関している場合、2つの事象または実体が互いに「関連付けられている」と説明する。例えば、特定の実体(例えば、ポリペプチド、遺伝子シグネチャー、代謝産物、微生物など)は、その存在、レベル、及び/または形態が、(例えば、関連する集団全体にわたって)疾患、障害、または状態の発生率及び/または感受性と相関する場合、特定の疾患、障害、または状態に関連付けられているとみなされる。いくつかの実施形態では、2つ以上の実体は、直接的または間接的に相互作用する場合、互いに物理的に「関連付けられている」ため、それらは互いに物理的に近接している及び/または互いに物理的に近接した状態のままである。いくつかの実施形態では、互いに物理的に関連付けられている2つ以上の実体は、互いに共有連結しており、いくつかの実施形態では、互いに物理的に関連付けられている2つ以上の実体は、互いに共有連結していないが、例えば、水素結合、ファンデルワールス相互作用、疎水性相互作用、磁気、及びそれらの組み合わせによって非共有結合的に関連付けられている。
【0018】
生物学的に活性:本明細書で使用される場合、「生物学的に活性」という用語は、目的の薬剤または実体によって達成される観察可能な生物学的効果または結果を指す。例えば、いくつかの実施形態では、特異的結合相互作用は、生物活性である。いくつかの実施形態では、生物学的経路または事象の調節(例えば、誘導、増強、または阻害)は、生物学的活性である。いくつかの実施形態では、生物学的活性の存在または程度は、目的の生物学的経路または事象によって産生される直接的または間接的な生成物の検出を通じて評価される。
【0019】
特徴部分:本明細書で使用される場合、「特徴部分」という用語は、最も広い意味で、物質の存在(または不在)が、その物質の特定の特質、属性、または活性の存在(または不在)と相関する物質の部分を指す。いくつかの実施形態では、物質の特徴部分は、所与の物質、及び特定の特性、属性、または活性を共有する関連物質には見出されるが、特定の特質、属性、または活性を共有しないものには見出されない部分である。いくつかの実施形態では、特徴部分は、無傷の物質と少なくとも1つの機能的特徴を共有する。例えば、いくつかの実施形態では、タンパク質またはポリペプチドの「特徴部分」は、一緒にタンパク質またはポリペプチドの特徴である連続したアミノ酸の伸長、または連続したアミノ酸の伸長の集合を含有する部分である。いくつかの実施形態では、そのような連続した各伸長は、一般に、少なくとも2、5、10、15、20、50、またはそれ以上のアミノ酸を含有する。一般に、物質(例えば、タンパク質、抗体など)の特徴部分は、上記で特定した配列及び/または構造同一性に加えて、関連する無傷の物質と少なくとも1つの機能的特徴を共有する部分である。いくつかの実施形態では、特徴部分は、生物学的に活性であってもよい。
【0020】
特徴的な配列:本明細書で使用される場合、「特徴的な配列」という用語は、ポリペプチドまたは核酸のファミリーの全てのメンバーに見出され、したがって、当業者がファミリーのメンバーを定義するために使用することができる配列である。
【0021】
特徴的な配列要素:本明細書で使用される場合、「特徴的な配列要素」という語句は、ポリマー(例えば、ポリペプチドまたは核酸)の特徴部分を表す、そのポリマーに見出される配列要素を指す。いくつかの実施形態では、特徴的な配列要素の存在は、ポリマーの特定の活性もしくは特性の存在またはレベルと相関する。いくつかの実施形態では、特徴的な配列要素の存在(または不在)は、特定のポリマーを、そのようなポリマーの特定のファミリーまたは群のメンバー(またはメンバーではない)として定義する。特徴的な配列要素は、典型的には、少なくとも2つのモノマー(例えば、アミノ酸またはヌクレオチド)を含む。いくつかの実施形態では、特徴的な配列要素は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45、50、またはそれ以上のモノマー(例えば、連続して連結したモノマー)を含む。いくつかの実施形態では、特徴的な配列要素は、配列要素を共有するポリマー間で長さが異なるまたは異ならない場合がある1つ以上のスペーサー領域によって離間された連続したモノマーの少なくとも第1及び第2の伸長を含む。
【0022】
併用療法:本明細書で使用される場合、「併用療法」という用語は、対象が2つ以上の治療レジメン(例えば、2つ以上の治療剤)に同時に曝露される状況を指す。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤を同時に投与してもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤を順次投与してもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤を重複投薬レジメンで投与してもよい。
【0023】
同等:本明細書で使用される場合、「同等」という用語は、互いに同一ではないが、当業者が、観察される差異または類似性に基づいて合理的に結論が得られ得ることを理解するように、それらの間の比較を可能にするのに十分に類似している、2つ以上の薬剤、実体、状況、一連の条件、対象、集団などを指す。いくつかの実施形態では、薬剤、実体、状況、一連の条件、対象、集団などの同等なセットは、複数の実質的に同一の特質及び1つまたは少数の多様な特質によって特徴付けられる。当業者は、文脈において、同等であるとみなされる2つ以上のそのような薬剤、実体、状況、一連の条件、対象、集団などについて、任意の所与の状況でどの程度の同一性が必要であるかを理解するであろう。例えば、当業者は、薬剤、実体、状況、一連の条件、対象、集団などのセットが、状況(circumstances)、刺激、薬剤、実体、状況(situations)、一連の条件、対象、集団などの異なるセットの下で、またはそれらの異なるセットとともに得られた結果または観察された現象の差異が、変化するそれらの特質の変動によって引き起こされるか、またはその変動を示すという合理的な結論を保証するのに十分な数及び種類の実質的に同一の特質によって特徴付けられる場合に、互いに同等であることを理解するであろう。
【0024】
構築物:本明細書で使用される場合、「構築物」という用語は、少なくとも1つの異種ポリヌクレオチドを担持することが可能なポリヌクレオチドを含む組成物を指す。いくつかの実施形態では、構築物は、プラスミド、トランスポゾン、コスミド、人工染色体(例えば、ヒト人工染色体(HAC)、酵母人工染色体(YAC)、細菌人工染色体(BAC)、またはP1由来人工染色体(PAC))またはウイルス構築物、及び任意のGateway(登録商標)プラスミドであり得る。構築物は、例えば、発現のための十分なシス作用要素を含むことができ、発現のための他の要素は、宿主霊長類細胞によって、またはインビトロ発現系において供給できる。構築物は、適切な制御要素と会合したときに複製することが可能な任意の遺伝子要素(例えば、プラスミド、トランスポゾン、コスミド、人工染色体、またはウイルス構築物など)を含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、「構築物」は、クローニング及び/または発現構築物及び/またはウイルス構築物(例えば、アデノ随伴ウイルス(AAV)構築物、アデノウイルス構築物、レンチウイルス構築物、またはレトロウイルス構築物)を含んでもよい。
【0025】
保存的:本明細書で使用される場合、「保存的」という用語は、同様の化学的特性(例えば、電荷または疎水性)を有する側鎖R基を有する別のアミノ酸残基によるアミノ酸残基の置換を含む、保存的アミノ酸置換を説明する例を指す。一般に、保存的アミノ酸置換は、タンパク質の目的の機能的特性、例えば、受容体が配位子に結合する能力を実質的に変化させないであろう。類似の化学的特性を有する側鎖を有するアミノ酸基の例としては、グリシン(Gly、G)、アラニン(Ala、A)、バリン(Val、V)、ロイシン(Leu、L)、及びイソロイシン(Ile、I)などの脂肪族側鎖;セリン(Ser、S)及びスレオニン(Thr、T)などの脂肪族-ヒドロキシル側鎖;アスパラギン(Asn、N)及びグルタミン(Gln、Q)などのアミド含有側鎖;フェニルアラニン(Phe、F)、チロシン(Tyr、Y)、及びトリプトファン(Trp、W)などの芳香族側鎖;リジン(Lys、K)、アルギニン(Arg、R)、及びヒスチジン(His、H)などの塩基性側鎖;アスパラギン酸(Asp、D)及びグルタミン酸(Glu、E)などの酸性側鎖;ならびにシステイン(Cys、C)及びメチオン(Met、M)などの硫黄含有側鎖が挙げられる。保存的アミノ酸置換基としては、例えば、バリン/ロイシン/イソロイシン(Val/Leu/Ile、V/L/I)、フェニルアラニン/チロシン(Phe/Tyr、F/Y)、リジン/アルギニン(Lys/Arg、K/R)、アラニン/バリン(Ala/Val、A/V)、グルタメート/アスパルテート(Glu/Asp、E/D)、及びアスパラギン/グルタミン(Asn/Gln、N/Q)が挙げられる。いくつかの実施形態では、保存的アミノ酸置換は、例えば、アラニンスキャニング変異誘発で使用されるような、タンパク質中の任意の天然残基のアラニンでの置換であり得る。いくつかの実施形態では、Gonnet,G.H.et al.,1992,Science 256:1443-1445(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に開示されるPAM250対数尤度マトリックスにおいて正の値を有する保存的置換が作製される。いくつかの実施形態では、置換は、中程度の保存的置換であり、置換は、PAM250対数尤度マトリックスにおいて非負の値を有する。当業者であれば、異なる種由来の同じタンパク質間で保存されていないアミノ酸の変化(例えば、置換、付加、欠失など)が、タンパク質の機能に影響を及ぼす可能性が低く、したがって、これらのアミノ酸が変異に対して選択されるべきであることを理解するであろう。これらの変異は、タンパク質の機能の変化をもたらす可能性が高いため、異なる種由来の同じタンパク質間で保存されているアミノ酸は、変更(例えば、欠失、付加、置換など)すべきではない。


【表1】
【0026】
対照:本明細書で使用される場合、「対照」という用語は、結果を比較する基準である「対照」の当該技術分野で理解されている意味を指す。典型的には、対照は、そのような変数について結論を出すために変数を分離することによって、実験における整合性を増強するために使用される。いくつかの実施形態では、対照は、比較対象を提供するための試験反応またはアッセイと同時に実行される反応またはアッセイである。例えば、1つの実験では、「試験」(すなわち、試験される変数)が適用される。第2の実験では、「対照」、すなわち、試験される変数は適用されない。いくつかの実施形態では、対照は、既往対照(例えば、以前に実行された試験もしくはアッセイ、または以前に知られている量もしくは結果)である。いくつかの実施形態では、対照は、印刷されたまたは他の方法で保存された記録であるか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、対照は、陽性対照である。いくつかの実施形態では、対照は、陰性対照である。
【0027】
決定すること、測定すること、評価すること(evaluating)、評価すること(assessing)、アッセイすること、及び分析すること:本明細書で使用される場合、「決定すること」、「測定すること」、「評価すること(evaluating)」、「評価すること(assessing)」、「アッセイすること」、及び「分析すること」という用語は、任意の形態の測定を指すために同義的に使用されてもよく、要素が存在するか否かを決定することを含む。これらの用語は、定量的及び/または定性的決定の両方を含む。アッセイすることは、相対的であっても絶対的であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、「~の存在についてアッセイすること」は、存在するものの量を決定すること、及び/またはそれが存在するか否かを決定することであり得る。
【0028】
操作された(engineered):一般に、本明細書で使用される場合、「操作された(engineered)」という用語は、人間の手によって操作されている(manipulated)態様を指す。例えば、細胞または生物は、その遺伝子情報が改変されるように操作されている場合(例えば、以前に存在しなかった新たな遺伝子材料が、例えば、形質転換、交配、体細胞ハイブリダイゼーション、トランスフェクション、形質導入、もしくは他の機構によって導入されているか、あるいは以前に存在した遺伝子材料が、例えば、置換もしくは欠失変異によって、または交配プロトコルによって改変または除去されている場合)、「操作されている」とみなされる。一般的な慣行であり、当業者に理解されているように、操作されたポリヌクレオチドまたは細胞の子孫は、実際の操作が以前の実体上で実行されたとしても、通常、「操作された」と呼ばれている。
【0029】
賦形剤:本明細書で使用される場合、「賦形剤」という用語は、例えば、所望の一貫性または安定化効果を提供するか、またはそれに寄与するために、薬学的組成物に含まれてもよい非活性(例えば、非治療的)薬剤を指す。いくつかの実施形態では、好適な薬学的賦形剤には、例えば、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモノステアレート、タルク、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレン、グリコール、水、エタノールなどが含まれ得る。
【0030】
発現:本明細書で使用される場合、核酸配列の「発現」という用語は、核酸配列からの任意の遺伝子産物(例えば、転写産物、例えば、mRNA、例えば、ポリペプチドなど)の生成を指す。いくつかの実施形態では、遺伝子産物は、転写産物であり得る。いくつかの実施形態では、遺伝子産物は、ポリペプチドであり得る。いくつかの実施形態では、核酸配列の発現は、以下のうちの1つ以上を伴う:(1)DNA配列からのRNAテンプレートの産生(例えば、転写による);(2)RNA転写産物のプロセシング(例えば、スプライシング、編集、5’キャップ形成、及び/または3’末端形成による);(3)RNAのポリペプチドもしくはタンパク質への翻訳;及び/または(4)ポリペプチドもしくはタンパク質の翻訳後修飾。
【0031】
機能的:本明細書で使用される場合、「機能的」という用語は、それが特徴付けられる特性及び/または活性を示す形態で存在するものを説明する。例えば、いくつかの実施形態では、「機能的」生体分子は、それが特徴付けられる性質及び/または活性を示す形態の生体分子である。いくつかのそのような実施形態では、機能的生体分子は、「非機能的」バージョンが「機能的」分子と同じまたは同等の特性及び/または活性を示さないという点で、非機能的である別の生体分子と比較して特徴付けられる。生体分子は、1つの機能、2つの機能(すなわち、二機能的)、または多くの機能(すなわち、多機能的)を有してもよい。
【0032】
遺伝子:本明細書で使用される場合、「遺伝子」という用語は、遺伝子産物(例えば、RNA産物、例えば、ポリペプチド産物)をコードする染色体中のDNA配列を指す。いくつかの実施形態では、遺伝子は、コード配列(すなわち、特定の産物をコードする配列)を含む。いくつかの実施形態では、遺伝子は、非コード配列を含む。いくつかの特定の実施形態では、遺伝子は、コード(例えば、エクソン)配列と非コード(例えば、イントロン)配列の両方を含んでもよい。いくつかの実施形態では、遺伝子は、例えば、遺伝子発現の1つ以上の態様(例えば、細胞型特異的発現、誘導性発現など)を制御またはそれに影響を与え得る1つ以上の調節配列(例えば、プロモーター、エンハンサーなど)及び/またはイントロン配列を含んでもよい。本明細書で使用される場合、「遺伝子」という用語は、概して、ポリペプチドまたはその断片をコードする核酸の一部分を指す。この用語は、文脈から当業者に明らかであるように、任意選択的に調節配列を包含してもよい。この定義は、「遺伝子」という用語の非タンパク質コード発現単位への適用を除外することを意図せず、むしろ、ほとんどの場合、本文書で使用される用語が、ポリペプチドコード核酸を指すことを明らかにすることを意図する。いくつかの実施形態では、遺伝子は、ポリペプチドをコードし得るが、そのポリペプチドは、機能的でなくてもよく、例えば、遺伝子バリアントは、野生型遺伝子に対して、同じように機能しないか、または全く機能しないポリペプチドをコードしてもよい。いくつかの実施形態では、遺伝子は、いくつかの実施形態では、閾値レベルを超えて毒性であり得る転写産物をコードし得る。いくつかの実施形態では、遺伝子は、ポリペプチドをコードし得るが、そのポリペプチドは、機能的でなくてもよく、及び/または閾値レベルを超えて毒性であってもよい。
【0033】
難聴:本明細書で使用される場合、「難聴」という用語は、生体の耳が部分的または完全に聞こえないことを指して使用され得る。いくつかの実施形態では、難聴は後天性であり得る。いくつかの実施形態では、難聴は遺伝性であり得る。いくつかの実施形態では、難聴は、遺伝的であり得る。いくつかの実施形態では、難聴は、疾患または外傷(例えば、身体外傷、難聴を引き起こす1つ以上の薬剤による処置など)の結果であってもよい。いくつかの実施形態では、難聴は、1つ以上の既知の遺伝的原因及び/または症候群に起因し得る。いくつかの実施形態では、難聴は、未知の病因のものであり得る。いくつかの実施形態では、難聴は、補聴器もしくは他の処置の使用によって軽減される場合も、軽減されない場合もある。
【0034】
異種:本明細書で使用される場合、「異種」という用語は、別の領域及び/または別の分子と比較して、特定の分子の1つ以上の領域に関連して使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、異種ポリペプチドドメインは、ポリペプチドドメインが一緒に(例えば、同じポリペプチド内で)天然には存在しないという事実を指す。例えば、ヒトの手によって生成された融合タンパク質では、1つのポリペプチド由来のポリペプチドドメインは、異なるポリペプチド由来のポリペプチドドメインに融合され得る。そのような融合タンパク質では、2つのポリペプチドドメインは、それらが一緒に天然には存在しないため、互いに対して「異種」であるとみなされるであろう。
【0035】
同一性:本明細書で使用される場合、「同一性」という用語は、ポリマー分子間、例えば、核酸分子(例えば、DNA分子及び/またはRNA分子)間、及び/またはポリペプチド分子間の全体的な関連性を指す。いくつかの実施形態では、ポリマー分子は、それらの配列が少なくとも25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%同一である場合、互いに「実質的に同一」であるとみなされる。2つの核酸またはポリペプチド配列の同一性パーセントの計算は、例えば、最適な比較目的のために2つの配列をアラインメントすることによって実行することができる(例えば、ギャップを、最適なアラインメントのために第1及び第2の配列のうちの一方または両方に導入することができ、同一でない配列は、比較のために無視できる)。いくつかの実施形態では、比較のためにアラインメントした配列の長さは、参照配列の長さの少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または実質的に100%であり、次いで、対応する位置のヌクレオチドを比較する。第1の配列の位置が、第2の配列内の対応する位置と同じ残基(例えば、ヌクレオチドまたはアミノ酸)によって占められている場合、2つの分子(すなわち、第1及び第2の分子)は、その位置で同一である。2つの配列間の同一性パーセントは、ギャップの数、及び2つの配列の最適なアラインメントのために導入される必要がある各ギャップの長さを考慮して、比較される2つの配列が共有する同一の位置の数の関数である。配列の比較及び2つの配列間の同一性パーセントの決定は、数学的アルゴリズムを使用して達成することができる。例えば、2つのヌクレオチド配列間の同一性パーセントは、ALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれているMeyers及びMillerのアルゴリズム(CABIOS,1989,4:11-17(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))を使用して決定することができる。いくつかの実施形態では、ALIGNプログラムで行われる核酸配列比較は、PAM120重量残基表(weight residue table)、ギャップ長ペナルティ12、及びギャップペナルティ4を使用する。
【0036】
改善する、増加する、増強する、阻害する、または低減する:本明細書で使用される場合、「改善する」、「増加する」、「増強する」、「阻害する」、「低減する」、またはそれらの文法的等価物という用語は、ベースラインまたは他の参照測定値に相対的な値を示す。いくつかの実施形態では、値は、ベースラインまたは他の参照測定値との統計的に有意な差である。いくつかの実施形態では、適切な参照測定値は、特定の薬剤もしくは処置の不在下(例えば、その前及び/またはその後)、または適切な同等の参照薬剤の存在下での、(例えば、単一の個体の)特定の系における測定値であり得るか、またはそれを含み得る。いくつかの実施形態では、適切な参照測定値は、関連する薬剤または処置の存在下で、特定の方法で応答することが知られているか、または期待される、同等の系における測定値であり得るか、またはそれを含み得る。いくつかの実施形態では、適切な参照は、負の参照である。いくつかの実施形態では、適切な参照は、正の参照である。
【0037】
核酸:本明細書で使用される場合、「核酸」という用語は、その最も広い意味で、オリゴヌクレオチド鎖に組み込まれるか、または組み込まれることができる任意の化合物及び/または物質を指す。いくつかの実施形態では、核酸は、ホスホジエステル連結を介してオリゴヌクレオチド鎖に組み込まれるか、または組み込まれることができる化合物及び/または物質である。文脈から明らかであるように、いくつかの実施形態では、「核酸」は、個々の核酸残基(例えば、ヌクレオチド及び/またはヌクレオシド)を指す。いくつかの実施形態では、「核酸」は、個々の核酸残基を含むオリゴヌクレオチド鎖を指す。いくつかの実施形態では、「核酸」は、RNAであるか、またはそれを含み、いくつかの実施形態では、「核酸」は、DNAであるか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の天然核酸残基であるか、それを含むか、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の核酸類似体であるか、それを含むか、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、核酸類似体は、ホスホジエステル骨格を利用しない点で核酸と異なる。代替的または追加的に、いくつかの実施形態では、核酸は、ホスホジエステル結合ではなく、1つ以上のホスホロチオエート及び/または5’-N-ホスホラミダイト連結を有する。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の天然ヌクレオシド(例えば、アデノシン、チミジン、グアノシン、シチジン、ウリジン、デオキシアデノシン、デオキシチミジン、デオキシグアノシン、及びデオキシシチジン)であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上のヌクレオシド類似体(例えば、2-アミノアデノシン、2-チオチミジン、イノシン、ピロロ-ピリミジン、3-メチルアデノシン、5-メチルシチジン、C-5プロピニル-シチジン、C-5プロピニル-ウリジン、2-アミノアデノシン、C5-ブロモウリジン、C5-フルオロウリジン、C5-ヨードウリジン、C5-プロピニル-ウリジン、C5-プロピニル-シチジン、C5-メチルシチジン、2-アミノアデノシン、7-デアザアデノシン、7-デアザグアノシン、8-オキソアデノシン、8-オキソグアノシン、0(6)-メチルグアニン、2-チオシチジン、メチル化塩基、インターカレーションされた塩基、及びそれらの組み合わせ)であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、核酸は、天然核酸中の糖類と比較して、1つ以上の修飾糖類(例えば、2’-フルオロリボース、リボース、2’-デオキシリボース、アラビノース、及びヘキソース)を含む。いくつかの実施形態では、核酸は、RNAまたはタンパク質などの機能的遺伝子産物をコードするヌクレオチド配列を有する。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上のイントロンを含む。いくつかの実施形態では、核酸は、天然源からの単離、相補鋳型に基づく重合による酵素合成(インビボまたはインビトロ)、組換え細胞または系での再現、及び化学合成のうちの1つ以上によって調製される。いくつかの実施形態では、核酸は、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、20、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、600、700、800、900、1000、1500、2000、2500、3000、3500、4000、4500、5000残基、またはそれ以上の長さである。いくつかの実施形態では、核酸は、部分的または全体的に一本鎖であり、いくつかの実施形態では、核酸は、部分的または全体的に二本鎖である。いくつかの実施形態では、核酸は、ポリペプチドをコードするか、またはポリペプチドをコードする配列に相補的である、少なくとも1つの要素を含むヌクレオチド配列を有する。いくつかの実施形態では、核酸は、酵素活性を有する。
【0038】
作動可能に連結された:本明細書で使用される場合、記載される成分が、それらの意図された方法で機能することを可能にする関係にある並置を指す。機能的要素に「作動可能に連結された」制御要素は、機能的要素の発現及び/または活性が制御要素と適合する条件下で達成されるような方法で関連付けられる。いくつかの実施形態では、「作動可能に連結された」制御要素は、目的のコード要素と連続している(例えば、共有結合している)。いくつかの実施形態では、制御要素は、目的の機能的要素に対してトランスで、またはそうでなければ、目的の機能的要素で作用する。いくつかの実施形態では、「作動可能に連結された」とは、調節配列と、後者の発現をもたらす異種核酸配列との間の機能的連結を指す。例えば、第1の核酸配列は、第1の核酸配列が第2の核酸配列と機能的関係に置かれるときに、第2の核酸配列と作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、例えば、機能的連結は、転写制御を含んでもよい。例えば、プロモーターがコード配列の転写または発現に影響を及ぼす場合、プロモーターは、コード配列に作動可能に連結される。作動可能に連結されたDNA配列は、互いに連続することができ、例えば、2つのタンパク質コード領域を接合するために必要な場合、同じ読み取りフレーム内にある。
【0039】
薬学的組成物:本明細書で使用される場合、「薬学的組成物」という用語は、活性剤が1つ以上の薬学的に許容される担体とともに製剤化される組成物を指す。いくつかの実施形態では、活性剤は、関連集団に投与されたときに所定の治療効果を達成する統計的に有意な確率を示す治療レジメンにおける投与に適切な単位用量で存在する。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、固体または液体形態での投与のために特別に製剤化され得、固体または液体形態としては、例えば、水性もしくは非水性の溶液または懸濁液である注射用製剤、あるいは外耳道に投与されるように設計された液滴などの、投与などに適合されたものが含まれる。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、特定の臓器または区画(例えば、耳に直接)または全身(例えば、静脈内)のいずれかで、注入により投与するために製剤化され得る。いくつかの実施形態では、製剤は、ドレンチ(水性もしくは非水性溶液または懸濁液)、錠剤、ボーラス、粉末、顆粒、ペースト、カプセル、粉末などであってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、活性剤は、単離された、精製された、または純粋な化合物であってもよく、またはそれを含んでもよい。
【0040】
薬学的に許容される:本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される」という用語は、例えば、本明細書に開示される薬学的組成物を製剤化するために使用される担体、希釈剤、または賦形剤に関して使用されてもよく、担体、希釈剤、または賦形剤が組成物の他の成分と適合性であり、その受容体に有害ではないことを意味する。
【0041】
薬学的に許容される担体:本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」という用語は、1つの器官、または身体の一部から別の器官、または身体の一部への主題化合物の運搬または輸送に関与する、液体または固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、または溶媒封入材料などの薬学的に許容される材料、組成物、またはビヒクルを意味する。各担体は、製剤の他の成分と互換性があり、患者に損傷を与えないという意味で、「許容される」ものでなければならない。薬学的に許容される担体として機能することができる材料のいくつかの例としては、乳糖、グルコース及びスクロースなどの糖類、トウモロコシデンプン及びジャガイモデンプンなどのデンプン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及び酢酸セルロースなどのセルロース及びその誘導体、粉末トラガカント、麦芽、ゼラチン、タルク、ココアバター及び坐剤ワックスなどの賦形剤、ピーナッツ油、綿実油、紅花油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油及び大豆油などの油、プロピレングリコールなどのグリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール及びポリエチレングリコールなどのポリオール、オレイン酸エチル及びラウリン酸エチルなどのエステル、寒天、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムなどの緩衝剤、アルギン酸、パイロジェンフリー水、等張生理食塩水、リンガー溶液、エチルアルコール、pH緩衝液、ポリエステル、ポリカーボネート及び/またはポリ無水物、ならびに薬学的製剤に用いられる他の非毒性の適合物質が挙げられる。
【0042】
ポリアデニル化:本明細書で使用される場合、「ポリアデニル化」とは、ポリアデニリル部分またはその修飾されたバリアントの、メッセンジャーRNA分子への共有結合を指す。真核生物では、大半のメッセンジャーRNA(mRNA)分子が3’末端でポリアデニル化されている。いくつかの実施形態では、3’ポリ(A)テールは、酵素のポリアデニル酸ポリメラーゼの作用を通じてプレmRNAに付加されたアデニンヌクレオチド(例えば、50、60、70、100、200、500、1000、2000、3000、4000、または5000)の長い配列である。高等真核生物では、ポリ(A)テールを、特定の配列、ポリアデニル化シグナルまたは「ポリ(A)配列」を含有する転写産物に付加することができる。ポリ(A)テール及びそれに結合したタンパク質は、エキソヌクレアーゼによる分解からmRNAを保護するのを助ける。ポリアデニル化は、転写終結、核からのmRNAの輸出、及び翻訳に影響を及ぼすことができる。通常、ポリアデニル化は、DNAのRNAへの転写の直後に核内で起こるが、追加的に、細胞質内でも後に起こり得る。転写が終結した後、mRNA鎖は、RNAポリメラーゼと会合したエンドヌクレアーゼ複合体の作用を通じて切断され得る。切断部位は、切断部位の近くに塩基配列AAUAAAが存在することによって特徴付けられ得る。mRNAが切断された後、アデノシン残基を切断部位の遊離3’末端に付加することができる。本明細書で使用される場合、「ポリ(A)配列」は、mRNAのエンドヌクレアーゼ切断、及び切断mRNAの3’末端への一連のアデノシンの付加を引き起こす配列である。
【0043】
ポリペプチド:本明細書で使用される場合、「ポリペプチド」という用語は、典型的には、ペプチド結合によって連結される残基(例えば、アミノ酸)の任意の高分子鎖を指す。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、天然に存在するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、天然には生じないアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、人の手の作用によって設計及び/または産生されるという点で操作されるアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、天然アミノ酸、非天然アミノ酸、もしくはその両方を含み得るか、またはそれらからなってもよい。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、例えば、ポリペプチドのN末端にて、ポリペプチドのC末端にて、もしくはそれらの任意の組み合わせにて、1つ以上のアミノ酸側鎖を修飾するか、またはそれらに結合する1つ以上のペンダント基または他の修飾を含んでもよい。いくつかの実施形態では、かかるペンダント基または修飾は、アセチル化、アミド化、脂質化、メチル化、ペグ化など(それらの組み合わせを含む)であってもよい。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、L-アミノ酸、D-アミノ酸、またはこれらの両方を含有し得、かつ当該技術分野において既知の様々なアミノ酸修飾または類似体のいずれかを含有し得る。いくつかの実施形態では、有用な修飾は、例えば、末端アセチル化、アミド化、メチル化などであり得るか、またはそれらを含み得る。いくつかの実施形態では、タンパク質は、天然アミノ酸、非天然アミノ酸、合成アミノ酸、及びそれらの組み合わせを含み得る。「ペプチド」という用語は、概して、約100アミノ酸未満、約50アミノ酸未満、20アミノ酸未満、または10アミノ酸未満の長さを有するポリペプチドを指すために使用される。いくつかの実施形態では、タンパク質は、抗体、抗体断片、それらの生物学的に活性な部分、及び/またはそれらの特徴部分である。
【0044】
ポリヌクレオチド:本明細書で使用される場合、「ポリヌクレオチド」という用語は、核酸の任意の高分子鎖を指す。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドはRNAであるか、またはRNAを含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドはDNAであるか、またはDNAを含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、1つ以上の天然核酸残基であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、1つ以上の核酸類似体であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド類似体は、ホスホジエステル骨格を利用しない点で核酸と異なる。代替的または追加的に、いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、ホスホジエステル結合ではなく、1つ以上のホスホロチオエート及び/または5’-N-ホスホラミダイト連結を有する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、1つ以上の天然ヌクレオシド(例えば、アデノシン、チミジン、グアノシン、シチジン、ウリジン、デオキシアデノシン、デオキシチミジン、デオキシグアノシン、及びデオキシシチジン)であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、1つ以上のヌクレオシド類似体(例えば、2-アミノアデノシン、2-チオチミジン、イノシン、ピロロ-ピリミジン、3-メチルアデノシン、5-メチルシチジン、C-5プロピニル-シチジン、C-5プロピニル-ウリジン、2-アミノアデノシン、C5-ブロモウリジン、C5-フルオロウリジン、C5-ヨードウリジン、C5-プロピニル-ウリジン、C5-プロピニル-シチジン、C5-メチルシチジン、2-アミノアデノシン、7-デアザアデノシン、7-デアザグアノシン、8-オキソアデノシン、8-オキソグアノシン、0(6)-メチルグアニン、2-チオシチジン、メチル化塩基、インターカレーションされた塩基、及びそれらの組み合わせ)であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、天然核酸中の糖類と比較して、1つ以上の修飾糖類(例えば、2’-フルオロリボース、リボース、2’-デオキシリボース、アラビノース、及びヘキソース)を含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、RNAまたはタンパク質などの機能的遺伝子産物をコードするヌクレオチド配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、1つ以上のイントロンを含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、天然源からの単離、相補鋳型に基づく重合による酵素合成(インビボまたはインビトロ)、組換え細胞または系での再現、及び化学合成のうちの1つ以上によって調製される。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、20、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、600、700、800、900、1000、1500、2000、2500、3000、3500、4000、4500、5000残基、またはそれ以上の長さである。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、部分的または全体的に一本鎖であり、いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、部分的または全体的に二本鎖である。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、ポリペプチドをコードするか、またはポリペプチドをコードする配列の相補物である、少なくとも1つの要素を含むヌクレオチド配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、酵素活性を有する。
【0045】
タンパク質:本明細書で使用される場合、「タンパク質」という用語は、ポリペプチド(すなわち、ペプチド結合によって互いに連結された少なくとも2つのアミノ酸群)を指す。タンパク質は、アミノ酸以外の部分を含んでもよく(例えば、糖タンパク質、プロテオグリカンなどであってもよい)、及び/または他の方法で加工または修飾されてもよい。当業者は、「タンパク質」が、細胞によって産生される完全なポリペプチド鎖(シグナル配列の有無にかかわらず)であることができるか、またはその特徴部分であることができることを理解するであろう。当業者であれば、タンパク質は、例えば1つ以上のジスルフィド結合によって連結された、または他の手段によって会合された、2つ以上のポリペプチド鎖を含むことができることを理解するであろう。
【0046】
組換え:本明細書で使用される場合、「組換え」という用語は、宿主細胞にトランスフェクトされた組換え発現構築物を使用して発現されるポリペプチド、組換え、組み合わせヒトポリペプチドライブラリーから単離されるポリペプチド;ポリペプチド、またはその1つ以上の成分(複数可)、部分(複数可)、要素(複数可)、もしくはドメイン(複数可)の発現をコードする及び/または指示する1つ以上の遺伝子または遺伝子成分についてトランスジェニックであるか、またはそうでなければ1つ以上の遺伝子を発現するように操作された動物(例えば、マウス、ウサギ、ヒツジ、魚など)から単離されたポリペプチド;選択された核酸配列要素を互いにスプライシングまたはライゲーションすること、選択された配列要素を化学的に合成すること、及び/またはそうでなければポリペプチドまたはその1つ以上の成分(複数可)、部分(複数可)、要素(複数可)、もしくはドメイン(複数可)の発現をコードする及び/または指示する核酸を生成することを含む任意の他の手段によって調製、発現、作製または単離されたポリペプチドを指すことを意図される。いくつかの実施形態では、そのような選択された配列要素の1つ以上は、天然に見出される。いくつかの実施形態では、そのような選択された配列要素の1つ以上は、インシリコで設計される。いくつかの実施形態では、1つ以上のかかる選択された配列要素は、既知の配列要素の突然変異誘発(例えば、インビボまたはインビトロ)、例えば、目的の供給源生物(例えば、ヒト、マウスなど)の生殖細胞系などの天然または合成供給源から生じる。
【0047】
参照:本明細書で使用される場合、「参照」という用語は、比較が実行される標準または対照を示す。例えば、いくつかの実施形態では、目的の薬剤、動物、個体、集団、試料、配列または値を、参照または対照の薬剤、動物、個体、集団、試料、配列または値と比較する。いくつかの実施形態では、参照または対照は、目的の試験または決定と実質的に同時に試験及び/または決定される。いくつかの実施形態では、参照または対照は、任意選択的に有形媒体において具現化された既往の参照または対照である。典型的には、当業者によって理解されるように、参照または対照は、評価されるものと同等の条件または状況下で決定されるか、または特徴付けられる。当業者は、特定の可能な参照または対照への依存及び/またはそれに対する比較を正当化するのに十分な類似性が存在するときに理解するであろう。いくつかの実施形態では、参照は、陰性対照参照であり、いくつかの実施形態では、参照は、陽性対照参照である。
【0048】
調節要素:本明細書で使用される場合、「調節要素」または「調節配列」という用語は、1つ以上の特定の遺伝子の発現を何らかの方法で調節するDNAの非コード領域を指す。いくつかの実施形態では、そのような遺伝子は、所与の調節要素に並置されるか、またはその「近傍」に存在する。いくつかの実施形態では、そのような遺伝子は、所与の調節要素からかなり遠くに位置する。いくつかの実施形態では、調節要素は、1つ以上の遺伝子の転写を損なうか、または増強する。いくつかの実施形態では、調節要素は、調節されている遺伝子に対してシスに位置し得る。いくつかの実施形態では、調節要素は、調節されている遺伝子に対してトランスに位置し得る。例えば、いくつかの実施形態では、調節配列は、調節配列に作動可能に連結された遺伝子産物の発現を調節する核酸配列を指す。そのようないくつかの実施形態では、この配列は、エンハンサー配列及び遺伝子産物の発現を調節する他の調節要素であってもよい。
【0049】
試料:本明細書で使用される場合、「試料」という用語は、典型的には、目的の供給源から得られるか、またはそれに由来する材料のアリコートを指す。いくつかの実施形態では、目的の供給源は、生物学的供給源または環境的供給源である。いくつかの実施形態では、目的の供給源は、微生物(例えば、ウイルス)、植物、もしくは動物(例えば、ヒト)などの細胞または生物であり得るか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、目的の供給源は、生体組織もしくは流体であるか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、生体組織または流体は、羊水、房水、腹水、胆汁、骨髄、血液、母乳、脳脊髄液、耳垢、乳び、び汁、精液、内リンパ、滲出液、糞便、胃酸、胃液、リンパ液、粘液、心膜液、外リンパ、腹腔液、胸水、膿、カタル性分泌物、唾液、皮脂、精液、血清、恥垢、痰、滑液、汗、涙、尿、膣分泌物、硝子体液、嘔吐物、及び/またはそれらの組み合わせもしくは成分(複数可)であり得るか、またはそれらを含み得る。いくつかの実施形態では、生体流体は、細胞内流体、細胞外流体、血管内流体(血漿)、間質流体、リンパ液、及び/または経細胞流体であり得るか、またはそれらを含み得る。いくつかの実施形態では、生体流体は、植物滲出液であり得るか、またはそれを含み得る。いくつかの実施形態では、生体組織または試料は、例えば、吸引、生検(例えば、細ニードルまたは組織生検)、スワブ(例えば、経口、鼻、皮膚、または膣スワブ)、掻把、手術、洗浄(washing)もしくは洗浄(lavage)(例えば、気管支肺胞上皮、管、鼻、眼、口腔、子宮、膣、または他の洗浄もしくは洗浄)によって得ることができる。いくつかの実施形態では、生体試料は、個体から得られた細胞であるか、またはそれらを含む。いくつかの実施形態では、試料は、任意の適切な手段によって目的の供給源から直接得られる「一次試料」である。いくつかの実施形態では、文脈から明らかになるように、「試料」という用語は、一次試料を加工することによって(例えば、その1つ以上の成分を除去することによって、及び/またはそれに1つ以上の薬剤を添加することによって)得られる調製物を指す。例えば、半透膜を使用したフィルタリングである。かかる「加工試料」は、例えば、試料から抽出した核酸もしくはタンパク質、または一次試料を、核酸の増幅もしくは逆転写、特定の成分の単離及び/または精製などの1つ以上の技術に通すことによって得られた核酸もしくはタンパク質を含んでもよい。
【0050】
対象:本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、生物、典型的には哺乳動物(例えば、ヒト、いくつかの実施形態では、出生前ヒト形態を含む)を指す。いくつかの実施形態では、対象は、関連する疾患、障害または状態に罹患している。いくつかの実施形態では、対象は、疾患、障害、または状態に感受性である。いくつかの実施形態では、対象は、疾患、障害または状態の1つ以上の症状または特徴を示す。いくつかの実施形態では、対象は、疾患、障害、または状態の任意の症状または特徴を示さない。いくつかの実施形態では、対象は、疾患、障害、または状態に対する感受性またはそのリスクの1つ以上の特質を有する者である。いくつかの実施形態では、対象は、患者である。いくつかの実施形態では、対象は、診断及び/または療法が投与される及び/または投与された個体である。
【0051】
実質的に:本明細書で使用される場合、「実質的に」という用語は、目的の特徴または特性の全もしくはほぼ全程度(extent)または程度(degree)を示す定性的条件を指す。当業者であれば、生物学的及び化学的現象が完了に至ること、及び/または完全の域まで進行すること、または絶対的な結果を達成もしくは回避することが、仮にあったとしてもまれであることを理解するであろう。したがって、「実質的に」という用語は、本明細書において、多くの生物学的及び化学的現象に内在する潜在的な完全性の欠如を捉えるために使用される。
【0052】
治療:本明細書で使用される場合、「治療」(また、「治療する」もしくは「治療すること」)という用語は、特定の疾患、障害、及び/または状態の1つ以上の症状、特質、及び/または原因を部分的もしくは完全に緩和する、軽快する、排除する、逆転させる、軽減する、阻害する、その発症を遅らせる、その重症度を低減する、及び/またはその発生を低減する療法の任意の投与を指す。いくつかの実施形態では、そのような治療は、関連する疾患、障害、及び/または状態の兆候を示さない対象、及び/または疾患、障害、及び/または状態の早期兆候のみを示す対象のものであってもよい。代替的に、または追加的に、そのような治療は、関連する疾患、障害、及び/または状態の1つ以上の確立された兆候を示す対象のものであってもよい。いくつかの実施形態では、治療は、関連する疾患、障害、及び/または状態に罹患していると診断された対象のものであり得る。いくつかの実施形態では、治療は、所与の疾患、障害、及び/または状態の発症リスクの増加と統計的に相関する1つ以上の感受性因子を有することが知られている対象のものであってもよい。
【0053】
バリアント:本明細書で使用される場合、「バリアント」という用語は、別のバージョンとは何らかの形で異なるもの(例えば、遺伝子配列のバージョン)を指す。バリアントであるかどうかを判断するために、典型的には、参照バージョンが選択され、バリアントは、その参照バージョンとは異なる。いくつかの実施形態では、バリアントは、野生型配列と同じまたは異なる(例えば、増加または減少した)レベルの活性または機能性を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、バリアントは、例えば、阻害性核酸(例えば、miRNA)によって分解に抵抗するようにコドン最適化される場合、野生型配列と比較して改善された機能性を有することができる。このような変異体は、本明細書では、機能獲得バリアントと呼ばれる。いくつかの実施形態では、バリアントは、負の結果をもたらす活性または機能性の減少もしくは除去、または活性の変化(例えば、細胞死をもたらす慢性的な脱分極をもたらす電気活性の増加)を有する。このようなバリアントは、本明細書では、機能喪失バリアントと呼ばれる。例えば、いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子配列は、機能的タンパク質をコードし、かつSLC26A4遺伝子を含有するゲノムを有する種のメンバーの大部分に存在する野生型配列である。いくつかのそのような実施形態では、機能獲得バリアントは、野生型SLC26A4遺伝子配列と比較して1つ以上のヌクレオチド差異を含有するSLC26A4の遺伝子配列であってもよい。いくつかの実施形態では、機能獲得バリアントは、対応する野生型(例えば、非コドン最適化)バージョンよりも向上した特性(例えば、分解に対する感受性が低く、例えば、miRNA媒介性分解に対する感受性が低い)を有し得る転写産物またはポリペプチドをコードするコドン最適化配列である。いくつかの実施形態では、機能喪失バリアントは、野生型転写産物及び/またはポリペプチドと比較して、何らかの形で欠陥がある(例えば、機能低下、非機能性)転写産物またはポリペプチドをもたらす1つ以上の変化を有する。例えば、いくつかの実施形態では、SLC26A4配列の変異は、非機能的または別の欠陥があるペンドリンタンパク質をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1】パネル(A)は、簡略化された内因性AAVゲノムを示し、パネル(B)は、SLC26A4遺伝子を発現することができる簡略化された組換えAAV(rAAV)構築物を示す。
図2】例示的なヌクレオチド構築物配列マップを示す。
図3】SLC26A4遺伝子を含む例示的なrAAV構築物を示す。
図4】SLC26A4遺伝子を含む例示的なrAAV構築物を示す。
図5】例示的なrAAV構築物がトランスフェクトされたHEK293FT細胞におけるペンドリンタンパク質の発現を示す。
図6】例示的なrAAV構築物が形質導入されたHEK293FT細胞及び野生型新生児CD1外植片におけるSLC26A4 mRNA発現を示す。
図7】例示的なrAAV構築物が形質導入された野生型新生児CD1外植片の内耳形態を示す。
図8】パネル(A)は、P21日齢のC57BL/6Jマウスの内耳形態を示し、パネル(B)は、例示的なrAAV構築物を含む組成物の片側蝸牛内注入をP3日目に受けたP21日齢のC57BL/6J Slc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスの内耳形態を示す。
図9】パネル(A)は、C57BL/6Jヘテロ接合性Slc26a4tm1Dontuh/+マウスにおける対照聴力レベルを示し、パネル(B)は、例示的なrAAV構築物を含む組成物の片側耳内注入をP0日目に行ったP21日齢のC57BL/6J Slc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスからの聴性脳幹応答(ABR)結果を示し、パネル(C)は、対照及び例示的なrAAV構築物を含む組成物をP0日目またはP3日目に注入された試験マウスからのABRデータのグラフィック表現であり、パネル(D)は、例示的なrAAV構築物を含む組成物の片側蝸牛内注入をP3日目に受けたP21日齢のC57BL/6J Slc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスからの聴性脳幹応答結果を示す。
図10】様々な例示的なプロモーターの力を受けたHEK293T細胞におけるeGFPタンパク質発現を示し、細胞を選別し、トランスフェクションの72時間後に定量した。
図11】対照ホモ接合Slc26a4変異体マウス(Slc26a4L236P/L236P)、対照WTマウス(Slc26a4WT/WT)、及びP2日目に正円窓膜(RWM)注入により、図4に示されるような構築物が提供されたホモ接合Slc26a4L236P/L236PマウスからのABR結果を示す。Y軸には、クリック刺激に応答してdB SPLのABR閾値があり、X軸は、P30~P180の範囲の測定時の年齢を表し、注入された耳は「処置された」として記録され、注入されていない耳は「対側」である。
図12】P2日目(N=4)のRWM注入により、図4に示されるような構築物が提供されたホモ接合Slc26a4L236P/L236P変異体マウスからのABR結果を示す。Y軸には、dB SPLのABR閾値があり、X軸は提供されたノイズ刺激(記載された周波数でのクリック、または純音)を表す。測定はP30に行われ、注入された耳は「処置」として記載され、注入されていない耳は「対側」である。
図13A】P23日目の後半規管(PSCC)開窓によるRWM注入により、図4に示されるような構築物が提供されたホモ接合Slc26a4L236P/L236P変異体マウスからのABR結果を示す。Y軸には、dB SPLのABR閾値があり、X軸は提供されたノイズ刺激(記載された周波数でのクリック、または純音)を表す。注入前の測定はP22に行われ、注入後の測定はP50に行われ、注入された耳は「処置済」として記載され、注入されていない耳は「対側」である。
図13B】P23日目のPSCC開窓によるRWM注入により、図4に示されるような構築物を提供したホモ接合Slc26a4L236P/L236P変異体マウスからのABR結果を示す。Y軸には、dB SPLのABR閾値があり、X軸は提供されたノイズ刺激(記載された周波数でのクリック、または純音)を表す。注入前の測定はP22に行われ、注入後の測定はP50に行われ、注入された耳は「処置済」として記載され、注入されていない耳は「対側」である。
図14A】経時的な(P30~P150)、4群の未処置のホモ接合Slc26a4L236P/L236P変異体マウスからのABR結果を示す。Y軸には、クリック刺激に応答したdB SPLのABR閾値があり、X軸は、経時的な年齢を表す。マウスは、聴力レベルに基づいてグループ化される。旋回などの表現型は、変性聴力または安定したレベルの不良聴力を有するマウスの群で観察された。
図14B】経時的な(P21~P150)、1群の未処置のホモ接合Slc26a4L236P/L236P変異体マウスからのABR結果を示す。Y軸には、dB SPLのABR閾値があり、X軸は提供されたノイズ刺激(記載された周波数でのクリック、または純音)を表す。この群の動物は、時間の経過とともに安定したレベルの重度の聴力不良を有し、旋回行動を示した。
図14C】経時的な(P21~P150)、1群の未処置のホモ接合Slc26a4L236P/L236P変異体マウスからのABR結果を示す。Y軸には、dB SPLのABR閾値があり、X軸は提供されたノイズ刺激(記載された周波数でのクリック、または純音)を表す。この群の動物は、時間の経過とともに安定したレベルの聴力不良を有し、旋回行動を示した。
図14D】経時的な(P30~P150)、1群の未処置のホモ接合Slc26a4L236P/L236P変異体マウスからのABR結果を示す。Y軸には、dB SPLのABR閾値があり、X軸は提供されたノイズ刺激(記載された周波数でのクリック、または純音)を表す。この群の動物は、P60までに聴力が変性して不良となり、この時点で聴力は不良レベルで安定し、動物は旋回行動を示した。
図14E】経時的な(P30~P150)、1群の未処置のホモ接合Slc26a4L236P/L236P変異体マウスからのABR結果を示す。Y軸には、dB SPLのABR閾値があり、X軸は提供されたノイズ刺激(記載された周波数でのクリック、または純音)を表す。この群の動物は、安定した聴力を有し、旋回行動を示さなかった。
図15】本開示の態様に従った、流体を内耳に送達するためのデバイスの斜視図を示す。
図16】本開示の態様による、屈曲ニードルサブアセンブリの側面図を示す。
図17】本開示の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの斜視図を示す。
図18】本開示の態様による、デバイスの遠位端にカップリングされた屈曲ニードルサブアセンブリの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0055】
難聴
一般に、耳は、外耳、中耳、内耳、聴(音)神経、及び聴覚系(耳から脳に移動するときに音を加工する)を含むと説明することができる。耳は、音を検出するだけでなく、バランスを維持するのにも役立つ。したがって、いくつかの実施形態では、内耳の障害は、難聴、耳鳴り、めまい、アンバランス、またはそれらの組み合わせを引き起こす可能性がある。
【0056】
難聴は、遺伝的要因、環境的要因、または遺伝的要因と環境的要因の組み合わせの結果である可能性がある。耳鳴り-聴覚系における幻聴(ベルや鐘の音(ringing)、ブーンという音(buzzing)、鳥や虫の鳴き声のような音(chirping)、ハミング、または鼓動)がある人の約半数は、特定の音の周波数及び音量範囲に対して過敏であるか、許容範囲が狭くなっている(聴覚過敏(hyperacusis)(hyperacousisという綴りもある)としても知られている)。様々な非症候性及び症候群関連性難聴は当業者に既知である(例えば、それぞれDFNB4及びペンドレッド症候群)。聴覚障害または喪失の環境的な原因としては、例えば、特定の薬物、出生前もしくは出生後の特定の感染、及び/または長期間にわたる大きなノイズへの曝露が挙げられ得る。いくつかの実施形態では、難聴は、耳の特定の部分に影響を与える騒音、耳毒性剤、老年難聴、疾患、感染、またはがんから生じ得る。いくつかの実施形態では、虚血性損傷は、病態生理学的機序を介して難聴を引き起こすことができる。いくつかの実施形態では、内因性異常、例えば、蝸牛の解剖学的もしくは生理学的に重要な役割を果たす遺伝子の先天的変異、または支持細胞及び/または有毛細胞の遺伝的もしくは解剖学的変化は、難聴の原因となり得るか、またはその一因となり得る。
【0057】
難聴及び/または聴力喪失は、ヒトの感覚障害の中で最も一般的なものであり、多くの理由で発生する可能性がある。いくつかの実施形態では、対象は、難聴を有するか、または聴力を持たずに生まれ得るが、他の対象は、経時的にゆっくりと聴力を失い得る。約3600万人のアメリカの成人がある程度の難聴を報告しており、60歳以上の3人に1人、85歳以上の人の半数が難聴を経験している。1,000人に約1.5人の子供が最重度難聴を伴って生まれ、1,000人に2~3人の子供が部分難聴を伴って生まれている(Smith et al.,2005,Lancet 365:879-890(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。これらの症例の半分以上は遺伝的根拠に起因する(Di Domenico,et al.,2011,J.Cell.Physiol.226:2494-2499(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。
【0058】
難聴の治療は、現在、軽度~重度の喪失のための聴力増幅と、重度~最重度喪失のための蝸牛移植から構成されている(Kral and O’Donoghue,2010,N.Engl.J.Med.363:1438-1450(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。この分野の最近の研究は、老年難聴、騒音損傷、感染、及び耳毒性を含む、最も一般的な難聴の形態に適用可能な蝸牛有毛細胞の再生に焦点を当てている。聴覚障害の源を修復及び/または緩和することができる、遺伝子治療などの効果的な治療が依然として必要とされている(例えば、WO2018/039375、WO2019/165292、及びPCT出願第US2019/060328号(それらの各々が、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。
【0059】
いくつかの実施形態では、非症候性難聴及び/または聴力喪失は、他の兆候及び症状と関連付けられない。いくつかの実施形態では、症候性難聴及び/または聴力喪失は、身体の他の部分の異常と併せて生じる。遺伝性難聴及び/または聴力喪失の症例の約70パーセント~80パーセントは非症候性であり、残りの症例はしばしば特定の遺伝的症候群によって引き起こされる。非症候性聴力喪失及び/または難聴は、異なる遺伝のパターンを有し得、任意の年齢で生じ得る。非症候性聴力喪失及び/または難聴の型は、一般に、その遺伝パターンに従って命名される。例えば、常染色体優性型はDFNAと呼ばれ、常染色体劣性型はDFNBと呼ばれ、X連鎖型はDFNと呼ばれる。各型とも、最初に記載された順に番号が振られている。例えば、DFNA1は、非症候性聴力喪失聴の常染色体優性型として最初に記載された。遺伝的原因による難聴及び/または聴力喪失症例の75パーセント~80パーセントは、常染色体劣性パターンで遺伝しており、これは、各細胞における遺伝子の両方のコピーが変異を有することを意味する。通常、常染色体劣性難聴及び/または聴力喪失を有する個体の各親は、変異遺伝子の1つのコピーのキャリアであるが、この型の難聴の影響を受けない。非症候性難聴及び/または聴力喪失症例の更に20%~25%は、常染色体優性であり、これは、各細胞における改変された遺伝子の1つのコピーが、聴力喪失及び/または難聴をもたらすのに十分であることを意味する。常染色体優性聴力喪失及び/または難聴を有する人々は、ほとんどの場合、聴力喪失及び/または難聴を有する親から遺伝子の改変されたコピーを受け継ぐ。聴力喪失及び/または難聴の1~2パーセントの症例は、X連鎖遺伝パターンを示し、これは、状態の原因となる変異遺伝子がX染色体(2つの性染色体のうちの1つ)上に位置することを意味する。X連鎖非症候性難聴及び/または聴力喪失を有する男性は、同じ遺伝子変異のコピーを受け継ぐ女性よりも早期に重度の難聴を発症する傾向がある。X連鎖遺伝の特徴として、父親はX連鎖遺伝を息子に渡すことができないことが挙げられる。ミトコンドリアDNAへの変化に起因するミトコンドリア非症候性難聴は、米国では1パーセント未満の症例で発生する。改変されたミトコンドリアDNAは、母親から全ての息子及び娘に受け継がれる。この型の難聴は父親から受け継いだものではない。症候群及び非症候性聴力喪失及び/または難聴の原因は複雑である。研究者は、改変された場合、症候性及び/または非症候性聴力喪失及び/または難聴に関連付けられる30以上の遺伝子を同定したが、これらの遺伝子の一部は完全には特徴付けられていない。同じ遺伝子における異なる変異は、異なる型の聴力喪失及び/または難聴に関連付けることができ、いくつかの遺伝子は、症候性及び非症候性聴力喪失及び/または難聴の両方に関連付けられる。
【0060】
いくつかの実施形態では、聴力喪失及び/または難聴は、伝音性(外耳道もしくは中耳から生じる)、感音性(内耳もしくは聴神経から生じる)、または混合性であり得る。いくつかの実施形態では、非症候性聴力喪失及び/または難聴は、内耳の構造の損傷によって引き起こされる永続的な難聴(感音性聴力喪失)と関連付けられる。いくつかの実施形態では、感音性難聴は、有毛細胞機能の不良に起因し得る。いくつかの実施形態では、感音性経聴覚障害は、脳の第8脳神経(内耳神経)または聴覚部分に関与する。そのようないくつかの実施形態では、脳の聴覚中心のみが影響を受ける。そのような状況では、正常な閾値では音が聞こえ得るが、知覚される音の質が非常に悪く、発話が理解できない皮質性聴力喪失が生じ得る。中耳の変化に起因する難聴は、伝音性難聴と呼ばれる。非症候性聴力喪失及び/または難聴のいくつかの形態は、混合性難聴と呼ばれる、内耳と中耳の両方における変化を伴う。子供が話すことを学ぶ前に存在する難聴及び/または聴力喪失は、言語習得前もしくは先天性難聴及び/または聴力喪失に分類することができる。発話発達後に生じる難聴及び/または聴力喪失は、言語習得後難聴及び/または聴力喪失として分類することができる。症候性または非症候性難聴に関連するほとんどの常染色体劣性遺伝子座は、重度~最重度の言語習得前難聴を引き起こす。
【0061】
当業者に既知のように、有毛細胞は、脊椎動物の耳の聴覚系及び前庭系の両方の感覚受容体である。有毛細胞は環境中の動きを検出し、哺乳動物では、有毛細胞は耳の蝸牛内、コルチ器官内に位置する。哺乳動物の耳には、内部有毛細胞と外部有毛細胞の2種類の有毛細胞があることが知られている。外部有毛細胞は、有毛細胞束の機械的な移動または有毛細胞小体の電気的に駆動される移動のいずれかを通じて、低レベルの音周波数を増幅することができる。内部有毛細胞は、蝸牛液中の振動を、聴覚神経が脳に伝達する電気信号に変換する。いくつかの実施形態では、有毛細胞は、出生時に異常であり得るか、または個体の生涯中に損傷され得る。いくつかの実施形態では、外部有毛細胞は、再生することができる場合がある。いくつかの実施形態では、内部有毛細胞は、病気または怪我の後に再生することができない。いくつかの実施形態では、感音性難聴は、有毛細胞の異常に起因する。
【0062】
当業者に既知のように、有毛細胞は単離されて生じるものではなく、それらの機能は、支持細胞と総称され得る多種多様な細胞によって支持される。支持細胞は、多数の機能を果たし得、ヘンゼン細胞、ダイテルス細胞、ピラー細胞、クラウディウス細胞、内指節細胞、及び境界細胞を含むが、これらに限定されない、多数の細胞型を含む。いくつかの実施形態では、感音性難聴は、支持細胞の異常に起因する。いくつかの実施形態では、支持細胞は、出生時に異常であり得るか、または個体の生涯中に損傷され得る。いくつかの実施形態では、支持細胞は、再生することができる場合がある。いくつかの実施形態では、ある特定の支持細胞は、再生することができる場合がある。
【0063】
溶質輸送体ファミリー26メンバー4(SLC26A4)
SLC26A4遺伝子は、高度に保存され、ペンドリンタンパク質をコードする。ヒトSLC26A4遺伝子は、第7q22染色体上に位置する。この遺伝子は、約57キロ塩基(kb)を包含する21個のエクソンを含有する(NCBI受託番号NG_008489.1)。ヒトSLC26A4遺伝子から発現される完全長野生型ペンドリンタンパク質は、約780アミノ酸長である。
【0064】
ペンドリンは、陰イオン交換タンパク質であり、ナトリウム非依存性の塩化物-ヨウ化物交換体として機能するとともに、ギ酸塩及び炭酸水素塩の交換体として機能する。ペンドリンは、硫酸塩輸送体と相同性を有する。内耳では、ペンドリンは、イオン交換体として、具体的には塩化物及び炭酸水素塩交換体として機能し、そこで、ペンドリンは、内リンパ液のpHを制御するのに役立つと考えられている。適切に機能するペンドリンタンパク質が欠如すると、特定のイオンの不均衡が生じ得る。結果として生じるイオンの不均衡は、内耳内の甲状腺及び構造の発達及び/または機能を妨げる可能性がある。哺乳動物の内耳では、適切に機能するペンドリンが欠如すると、内リンパの酸性化、コルチ器官及び前庭斑における感覚細胞の重度の変性、ならびに耳石及び耳石膜の奇形が生じる。
【0065】
ペンドリンタンパク質は、複雑な三次構造を有し、かつ折り畳みが困難であると考えられている。SLC26A4及び/またはペンドリンの変異の一部は、ミスフォールディング/欠陥輸送及びその後の分解につながると考えられている。いくつかのペンドリンバリアントは、原形質膜に到達し、輸送機能の障害を示すが。
【0066】
SLC26A4タンパク質は、蝸牛、前庭迷路、及び内リンパ嚢及び管の複数の非感覚細胞集団において発現される。現在の理論によって限定されないが、内耳では、ペンドリンは、内リンパ嚢及び管の上皮内で、嚢、尿道、膨大部内の移行細胞の頂端膜上で、及び蝸牛内の多種多様な細胞型(内部及び外部有毛細胞、ダイテルス細、クラウディウス細胞、らせん靭帯、らせん神経節、らせん隆起、外らせん溝細胞)内、ならびに周辺細胞、中間細胞、及び基底細胞内で発現していると考えられている。
【0067】
SLC26A4遺伝子の変異は、難聴及び聴力喪失と関連付けられている(Albert et al.,Eur.J.Hum.Genet.14:773-779,2006、及びQing et al.,Genet.Test Mol.Biomarkers 19(1):52-58,2015(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。SLC26A4遺伝子の変異は、ペンドリンの構造または機能を変化させ、その内因性機能を破壊する。SLC26A4には、難聴に関連付けられた200以上の変異が報告されている。例えば、点変異E29Q、V138F、L236P、G209V、L236P、V239D、V250A、D266N、E303Q、F345S、N392Y、R409H、T410M、T416P、L445W、L597S、D697、K715N、H723R、及びE737Dは、世界中の患者(例えば、少なくとも中国人、台湾人、モンゴル人、トルコ人、パキスタン人、フランス人、スペイン人、チェコ人、イラン人、オランダ人、ドイツ人、イギリス人、及び/または北米の患者)に報告されており、症候性または非症候性の難聴と関連付けられている(Dai et al.,Physiol Genomics 38(3):281-290,2015、及びTsukada et al.,Ann Otol Rhinol Laryngol.2015 May;124 Suppl 1:61S-76S.(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。非症候性感音性難聴または症候性感音性難聴を有する対象において検出されたSLC26A4遺伝子における更なる例示的な変異、及びSLC26A4をコードする核酸を配列決定する方法は、例えば、Albert et al.,Eur.J.Hum.Genet.14:773-779,2006、及びQing et al.,Genet.Test Mol.Biomarkers 19(1):52-58,2015(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))に記載されている。遺伝子における変異の検出方法は、当該技術分野において周知である。かかる技術の非限定的な例としては、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)、PCR、サンガー配列決定、次世代配列決定、サザンブロッティング、及びノーザンブロッティングが挙げられる。
【0068】
SLC26A4遺伝子及びコードされたペンドリンタンパク質の変異は、ペンドレッド症候群と関連している。ペンドレッド症候群は、先天性感音性難聴、蝸牛異常(前庭水管拡大またはモンディーニ奇形)、及び甲状腺肥大(甲状腺腫)を含む常染色体劣性遺伝障害である。先天性難聴症例の約8%がペンドレッド症候群に起因すると推定され、ペンドレッド症候群の罹患率は、米国またはEU5の10万出生児当たり約8~16人であり、約40~80,000人の個体の集団が罹患していることになる。ペンドレッド症候群の大半の人において、内耳の変化によって引き起こされる重度~最重度難聴は、出生前、出生時、または出生直後に明らかである。古典的には、難聴は両側性であり、重度~最重度であり、先天性(または言語習得前)である。しかしながら、難聴は発症が遅く、進行性である可能性があり、進行は幼児期に急速であり得、頭部損傷または感染に関連付けられ得る。
【0069】
SLC26A4遺伝子の変異はまた、前庭水管(EVA)の拡大を伴う常染色体劣性聴力喪失-4(DFNB4)を引き起こすことが知られており、これは難聴の別の先天的原因である。この疾患状態は、非症候性前庭水管拡大症(NSEVA)と呼ばれる場合もある。SLC26A4の特定の変異は、DFNB4を引き起こす可能性が高い一方で、他の変異は、ペンドレッド症候群とより関連している(Azaiez,et al.(December 2007),Hum.Genet.122(5):451-7(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))。DFNB4の患者は、概して、ペンドレッド症候群の追加の甲状腺腫の徴候を欠いている。
【0070】
ペンドレッド症候群と2つの変異体SLC26A4対立遺伝子の存在との間の相関が報告されているが、一方でDFNB4は、変異体SLC26A4対立遺伝子のいずれか1つと関連付けられているか、または更にはそのいずれとも関連付けられていない場合があることが報告されている。まれに、DFNB4は、FOXI1遺伝子の変異、またはSLC26A4遺伝子及び相互作用遺伝子FOXI1もしくはKCNJ10におけるヘテロ接合変異の2遺伝子遺伝を通じても生じ得る。DFNB4難聴を有する個体の場合、聴覚障害の程度及びその発現は異なる場合がある。例えば、DFNB4を有する人々は、正常な聴力で生まれ、幼少期に徐々に聴覚障害になるのが一般的である。DFNB4患者の大部分(約80%)は、聴力の変動を報告している。
【0071】
Slc26A4ノックアウト(KO)に対してホモ接合性である特定のマウスモデルは、胚15日後、出生後第2週までに内リンパ拡張、コルチ器官及び前庭斑における感覚細胞の重度の変性を示したことが報告されており、耳石及び耳石膜の奇形が生じている。マウスでは、ペンドリンの喪失は、内リンパの酸性化と関連付けられている。
【0072】
上述のように、数百のSLC26A4遺伝子変異が同定されており、近年、様々なマウスモデルが、かかる遺伝子変異に関連するDFNB4及びペンドレッド症候群の病因の理解を加速させている(例えば、A.Nishio,et al.,Slc26a4 expression prevents fluctuation of hearing in a mouse model of large vestibular aqueduct syndrome,Neuroscience 329(2016)74e82、T.Ito,et al.,Progressive irreversible hearing loss is caused by stria vascularis degeneration in an Slc26a4-insufficient mouse model of large vestibular aqueduct syndrome,Neuroscience 310(2015)188e197、Y.C.Lu,et al.,Differences in the pathogenicity of the p.H723R mutation of the common deafness-associated SLC26A4 gene in humans and mice,PLoS One 8(6)(2014),e64906、T.Ito,et al.,Slc26a4-insufficiency causes fluctuating hearing loss and stria vascularis dysfunction,Neurobiol.Dis.66(2014)53e65、P.Wangemann,Mouse models for pendrin-associated loss of cochlear and vestibular function,Cell.Physiol.Biochem.32(7)(2013)157e165、及びX.Li,et al.,SLC26A4 targeted to the endolymphatic sac rescues hearing and balance in SLC26A4 mutant mice,PLoS Genet.9(7)(2013),e1003641(これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。
【0073】
いくつかの状況では、異なるSLC26A4変異を有する患者は、異なる臨床表現型と関連付けられている(例えば、H.Azaiez,et al.,Genotype-phenotype correlations for SLC26A4-related deafness,Hum.Genet.122(5)(2007)451e457(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。ヒトと同様に、異なる変異を有するマウスは、異なる表現型を有することが報告されている。例えば、pds-/-マウスは完全に聴力喪失であり、前庭機能不全の兆候も見られ、コルチ器官及び前庭の両方で重度の有毛細胞の変性が生じ、前庭で耳石及び耳石膜の奇形が観察された。p.S408F変異を有するSlc26a4loop/loopマウスは最重度の聴力喪失であり、耳石の異常な前庭挙動及び奇形を呈するが、前庭有毛細胞の形態は正常である。しかしながら、p.H723R変異を有するSlc26a4tm2Dontuh/tm2Dontuhマウスは、正常な音声及び前庭表現型及び内耳形態を示し得る。細胞株研究は、特定のSLC26A4変異がペンドリンの機能を部分的に損なうだけであることを示しており、B.Y.Choi,et al.,Hypo-functional SLC26A4 variants associated with nonsyndromic hearing loss and enlargement of the vestibular aqueduct:genotype-phenotype correlation or coincidental polymorphisms?Hum.Mutat.30(4)(2009)599e608(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)、いくつかの状況では、異なる変異のそれぞれに関連付けられた病理が異なることを示す。加えて、患者は典型的に、中等度~最重度の感音性聴覚障害を呈する(例えば、Y.Yuan,et al.,Molecular epidemiology and functional assessment of novel allelic variants of SLC26A4 in non-syndromic hearing loss patients with enlarged vestibular aqueduct in China,PLoS One 7(11)(2012),e49984(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)が、しかしながら、ほぼ全ての場合において、既存のSlc26a4変異体マウス株(例えば、Slc26a4tm2Dontuh/tm2Dontuh)は、聴覚及び前庭機能の最重度の喪失、ならびに必ずしもヒト表現型を模倣していない重度の内耳奇形を有する。
【0074】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、CRISPR/Cas技術を利用して、Slc26a4L236P/L236Pマウスを作製して、白人における最も一般的なSLC26A4変異を模倣した(例えば、J.S.Yoon,et al.,Heterogeneity in the processing defect of SLC26A4 mutants,J.Med.Genet.45(7)(2008)411e419(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。変異体Slc26a4L236P/L236Pマウスは、疾患兆候のヒトスペクトルを模倣して、可変の表現型プロファイルを有する。いくつかの実施形態では、L236Pマウスは、中等度~最重度の難聴を呈した(例えば、図14Aを参照されたい)。Slc26a4L236P/L236P変異体マウスは、ヒト疾患状態を模倣することができ、ペンドレッド症候群の発症機序及びペンドレッド症候群に関連付けられた症状を緩和するための潜在的な遺伝子治療の有効性を説明するための有用なツールを提供する。いくつかの実施形態では、そのようなモデルで生成された結果は、以前に記載されたマウスモデルと比較して、ヒト疾患状態及び潜在的な治療介入の結果をより正確に模倣し得る。
【0075】
SLC26A4ポリヌクレオチド
とりわけ、本開示は、ポリヌクレオチド、例えば、SLC26A4遺伝子またはその特徴的部分を含むポリヌクレオチド、ならびにそのようなポリヌクレオチドを含む組成物、及びそのようなポリヌクレオチド及び/または組成物を利用する方法を提供する。
【0076】
いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分を含むポリヌクレオチドは、DNAまたはRNAであり得る。いくつかの実施形態では、DNAは、ゲノムDNAまたはcDNAであり得る。いくつかの実施形態では、RNAは、mRNAであり得る。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、SLC26A4遺伝子のエクソン及び/またはイントロンを含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、遺伝子産物は、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分を含むポリヌクレオチドから発現される。いくつかの実施形態では、かかるポリヌクレオチドの発現は、1つ以上の制御要素(例えば、プロモーター、エンハンサー、スプライス部位、ポリアデニル化部位、翻訳開始部位など)を利用することができる。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるポリヌクレオチドは、1つ以上の制御要素を含み得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子は、哺乳動物SLC26A4遺伝子である。いくつかの実施形態では、Slc26a4遺伝子は、マウスSlc26a4遺伝子である。いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子は、霊長類SLC26A4遺伝子である。いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子は、ヒトSLC26A4遺伝子である。例示的なヒトSLC26A4 cDNA配列は、配列番号1または配列番号2の配列であるか、またはそれを含む。例示的なヒトSLC26A4ゲノムDNA配列は、配列番号3に見出すことができる。非翻訳領域を含む例示的なヒトSLC26A4 cDNA配列は、配列番号4または5の配列であるか、またはそれを含む。
例示的なヒトSLC26A4 cDNAコード配列(配列番号1)
ATGGCAGCGCCAGGCGGCAGGTCGGAGCCGCCGCAGCTCCCCGAGTACAGCTGCAGCTACATGGTGTCGCGGCCGGTCTACTCGGAGCTAGCTTTCCAGCAACAGCACGAGCGGCGCCTGCAGGAGCGCAAGACGCTGCGGGAGAGCCTGGCCAAGTGCTGCAGTTGTTCAAGAAAGAGAGCCTTTGGTGTGCTAAAGACTCTTGTGCCCATCTTGGAGTGGCTCCCCAAATACCGAGTCAAGGAATGGCTGCTTAGTGACGTCATTTCGGGAGTTAGTACTGGGCTAGTGGCCACGCTGCAAGGGATGGCATATGCCCTACTAGCTGCAGTTCCTGTCGGATATGGTCTCTACTCTGCTTTTTTCCCTATCCTGACATACTTTATCTTTGGAACATCAAGACATATCTCAGTTGGACCTTTTCCAGTGGTGAGTTTAATGGTGGGATCTGTTGTTCTGAGCATGGCCCCCGACGAACACTTTCTCGTATCCAGCAGCAATGGAACTGTATTAAATACTACTATGATAGACACTGCAGCTAGAGATACAGCTAGAGTCCTGATTGCCAGTGCCCTGACTCTGCTGGTTGGAATTATACAGTTGATATTTGGTGGCTTGCAGATTGGATTCATAGTGAGGTACTTGGCAGATCCTTTGGTTGGTGGCTTCACAACAGCTGCTGCCTTCCAAGTGCTGGTCTCACAGCTAAAGATTGTCCTCAATGTTTCAACCAAAAACTACAATGGAGTTCTCTCTATTATCTATACGCTGGTTGAGATTTTTCAAAATATTGGTGATACCAATCTTGCTGATTTCACTGCTGGATTGCTCACCATTGTCGTCTGTATGGCAGTTAAGGAATTAAATGATCGGTTTAGACACAAAATCCCAGTCCCTATTCCTATAGAAGTAATTGTGACGATAATTGCTACTGCCATTTCATATGGAGCCAACCTGGAAAAAAATTACAATGCTGGCATTGTTAAATCCATCCCAAGGGGGTTTTTGCCTCCTGAACTTCCACCTGTGAGCTTGTTCTCGGAGATGCTGGCTGCATCATTTTCCATCGCTGTGGTGGCTTATGCTATTGCAGTGTCAGTAGGAAAAGTATATGCCACCAAGTATGATTACACCATCGATGGGAACCAGGAATTCATTGCCTTTGGGATCAGCAACATCTTCTCAGGATTCTTCTCTTGTTTTGTGGCCACCACTGCTCTTTCCCGCACGGCCGTCCAGGAGAGCACTGGAGGAAAGACACAGGTTGCTGGCATCATCTCTGCTGCGATTGTGATGATCGCCATTCTTGCCCTGGGGAAGCTTCTGGAACCCTTGCAGAAGTCGGTCTTGGCAGCTGTTGTAATTGCCAACCTGAAAGGGATGTTTATGCAGCTGTGTGACATTCCTCGTCTGTGGAGACAGAATAAGATTGATGCTGTTATCTGGGTGTTTACGTGTATAGTGTCCATCATTCTGGGGCTGGATCTCGGTTTACTAGCTGGCCTTATATTTGGACTGTTGACTGTGGTCCTGAGAGTTCAGTTTCCTTCTTGGAATGGCCTTGGAAGCATCCCTAGCACAGATATCTACAAAAGTACCAAGAATTACAAAAACATTGAAGAACCTCAAGGAGTGAAGATTCTTAGATTTTCCAGTCCTATTTTCTATGGCAATGTCGATGGTTTTAAAAAATGTATCAAGTCCACAGTTGGATTTGATGCCATTAGAGTATATAATAAGAGGCTGAAAGCGCTGAGGAAAATACAGAAACTAATAAAAAGTGGACAATTAAGAGCAACAAAGAATGGCATCATAAGTGATGCTGTTTCAACAAATAATGCTTTTGAGCCTGATGAGGATATTGAAGATCTGGAGGAACTTGATATCCCAACCAAGGAAATAGAGATTCAAGTGGATTGGAACTCTGAGCTTCCAGTCAAAGTGAACGTTCCCAAAGTGCCAATCCATAGCCTTGTGCTTGACTGTGGAGCTATATCTTTCCTGGACGTTGTTGGAGTGAGATCACTGCGGGTGATTGTCAAAGAATTCCAAAGAATTGATGTGAATGTGTATTTTGCATCACTTCAAGATTATGTGATAGAAAAGCTGGAGCAATGCGGGTTCTTTGACGACAACATTAGAAAGGACACATTCTTTTTGACGGTCCATGATGCTATACTCTATCTACAGAACCAAGTGAAATCTCAAGAGGGTCAAGGTTCCATTTTAGAAACGATCACTCTCATTCAGGATTGTAAAGATACCCTTGAATTAATAGAAACAGAGCTGACGGAAGAAGAACTTGATGTCCAGGATGAGGCTATGCGTACACTTGCATCCTAA
例示的なヒトSLC26A4 cDNAコード配列(配列番号2)
ATGGCAGCGCCAGGCGGCAGGTCGGAGCCGCCGCAGCTCCCCGAGTACAGCTGCAGCTACATGGTGTCGCGGCCGGTCTACAGCGAGCTCGCTTTCCAGCAACAGCACGAGCGGCGCCTGCAGGAGCGCAAGACGCTGCGGGAGAGCCTGGCCAAGTGCTGCAGTTGTTCAAGAAAGAGAGCCTTTGGTGTGCTAAAGACTCTTGTGCCCATCTTGGAGTGGCTCCCCAAATACCGAGTCAAGGAATGGCTGCTTAGTGACGTCATTTCGGGAGTTAGTACTGGGCTAGTGGCCACGCTGCAAGGGATGGCATATGCCCTACTAGCTGCAGTTCCTGTCGGATATGGTCTCTACTCTGCTTTTTTCCCTATCCTGACATACTTTATCTTTGGAACATCAAGACATATCTCAGTTGGACCTTTTCCAGTGGTGAGTTTAATGGTGGGATCTGTTGTTCTGAGCATGGCCCCCGACGAACACTTTCTCGTATCCAGCAGCAATGGAACTGTATTAAATACTACTATGATAGACACTGCAGCTAGAGATACAGCTAGAGTCCTGATTGCCAGTGCCCTGACTCTGCTGGTTGGAATTATACAGTTGATATTTGGTGGCTTGCAGATTGGATTCATAGTGAGGTACTTGGCAGATCCTTTGGTTGGTGGCTTCACAACAGCTGCTGCCTTCCAAGTGCTGGTCTCACAGCTAAAGATTGTCCTCAATGTTTCAACCAAAAACTACAATGGAGTTCTCTCTATTATCTATACGCTGGTTGAGATTTTTCAAAATATTGGTGATACCAATCTTGCTGATTTCACTGCTGGATTGCTCACCATTGTCGTCTGTATGGCAGTTAAGGAATTAAATGATCGGTTTAGACACAAAATCCCAGTCCCTATTCCTATAGAAGTAATTGTGACGATAATTGCTACTGCCATTTCATATGGAGCCAACCTGGAAAAAAATTACAATGCTGGCATTGTTAAATCCATCCCAAGGGGGTTTTTGCCTCCTGAACTTCCACCTGTGAGCTTGTTCTCGGAGATGCTGGCTGCATCATTTTCCATCGCTGTGGTGGCTTATGCTATTGCAGTGTCAGTAGGAAAAGTATATGCCACCAAGTATGATTACACCATCGATGGGAACCAGGAATTCATTGCCTTTGGGATCAGCAACATCTTCTCAGGATTCTTCTCTTGTTTTGTGGCCACCACTGCTCTTTCCCGCACGGCCGTCCAGGAGAGCACTGGAGGAAAGACACAGGTTGCTGGCATCATCTCTGCTGCGATTGTGATGATCGCCATTCTTGCCCTGGGGAAGCTTCTGGAACCCTTGCAGAAGTCGGTCTTGGCAGCTGTTGTAATTGCCAACCTGAAAGGGATGTTTATGCAGCTGTGTGACATTCCTCGTCTGTGGAGACAGAATAAGATTGATGCTGTTATCTGGGTGTTTACGTGTATAGTGTCCATCATTCTGGGGCTGGATCTCGGTTTACTAGCTGGCCTTATATTTGGACTGTTGACTGTGGTCCTGAGAGTTCAGTTTCCTTCTTGGAATGGCCTTGGAAGCATCCCTAGCACAGATATCTACAAAAGTACCAAGAATTACAAAAACATTGAAGAACCTCAAGGAGTGAAGATTCTTAGATTTTCCAGTCCTATTTTCTATGGCAATGTCGATGGTTTTAAAAAATGTATCAAGTCCACAGTTGGATTTGATGCCATTAGAGTATATAATAAGAGGCTGAAAGCGCTGAGGAAAATACAGAAACTAATAAAAAGTGGACAATTAAGAGCAACAAAGAATGGCATCATAAGTGATGCTGTTTCAACAAATAATGCTTTTGAGCCTGATGAGGATATTGAAGATCTGGAGGAACTTGATATCCCAACCAAGGAAATAGAGATTCAAGTGGATTGGAACTCTGAGCTTCCAGTCAAAGTGAACGTTCCCAAAGTGCCAATCCATAGCCTTGTGCTTGACTGTGGAGCTATATCTTTCCTGGACGTTGTTGGAGTGAGATCACTGCGGGTGATTGTCAAAGAATTCCAAAGAATTGATGTGAATGTGTATTTTGCATCACTTCAAGATTATGTGATAGAAAAGCTGGAGCAATGCGGGTTCTTTGACGACAACATTAGAAAGGACACATTCTTTTTGACGGTCCATGATGCTATACTCTATCTACAGAACCAAGTGAAATCTCAAGAGGGTCAAGGTTCCATTTTAGAAACGATCACTCTCATTCAGGATTGTAAAGATACCCTTGAATTAATAGAAACAGAGCTGACGGAAGAAGAACTTGATGTCCAGGATGAGGCTATGCGTACACTTGCATCCTGA
例示的なヒトSLC26A4ゲノムDNA配列(配列番号3)
CGAATGAATGGAATACTTAAACATCCAACTCGTGGTAACACAGCACATCAGTGTTTACTTGAAACAATCCTCAAGCTTCCCTTTTCTCCCTCCATTAACAAACCACAGATTTCATGAGATAAGATATGCAAGGATAACTTTAAAAGTGCAATACACTTAAATAATAAGAAATTTGGAAGGATCCTGAAATTATTCTTTGCTTAGAAAACTATGCCATTATTGGCTCGACATAGTGGCACAGGCCTGTAATGCCAGCTACTTCAGGGACTGAGGTGAGACCCCCATCTCTAAAAAAAAGAAAGAAAACATCCAGGCCAAGTGCAGTTGGCTCCTGCCTGTAATGTCATTTTATAATCAGCATTTTGGAAGGCTGAGGTGGTAGGATTATTTGAGCCCAGGAGTTTGAGACCAGCCTGGGTAACAAAGCGAGACCCCATCTCTTGAAAAAAAAAAATCATCATTAAAACAAACATTAAAAGAAACCCACCTGGGTGTGGTGGCTCACACATGTAATCCCAGCACCCTGGGAGGATGAAGCAGGTGGATCTCTTGAGCACAGGAGTTTGAGACCAGCCTGAGCAAGATGGCAAAACCCTGTCTCTACAAAAAATACAAAAATTAGCCGGGTGTGGTGGCACATGCCTATAGTCTCAACTACTTGGGAGGCTGAGGTGGAGAATGGCTTGAGCTTTGGAGGTGAAGGTTGCAGTGAGCTGAGATAGTGTCACTGCACTTCAACCTGGGTGACAGAGCCAGACCCTGTTTAAAACAAACAAACAAACACACACACACACACACACACACAGAAAACCCCTCAAAACCCAAAACTATGCCATCATTTCGTTCTAGCAATTTACTAAACCACATATCAAGTTTGCATTCATATTAAAGAAGAGGCAGATGGGCTCTGCCTGAGAAATTTATTGAGTTATAGTTTTATTGACACTGTAAGTTGTTTAAAATTGAATGGATTGCCACATAATATTTACAAATAATTTCATTTTTTGATGTTTTAATGGTTGGATTCTCTTCTTTTAAAACTAGTTTTTTTTCTACCCAAATATTTCTCAAAATTCCATTGTTAAACAATCAATTGATCAATAATTTAACAAGTCTGGTACCTATTATATTGTCATAATTTGTCAAGGTATTGTGTAGGGAAATAAAGAGACTAGCATTATAATTTTACTTTAATAAAAATGTATACCTATGTCTGCATAGAAAGAATAAATAAAAAAAGAAGCAAAACAGTGATTATCTGGATAATGAGATAAAATGTGATTACTATATTATACATTAATGTAGTTTCCAAATTATTTACTACAGGCACATCTTATTTTTGTAACACCATAAAAGACATATACTATTTATGTCCCTAGGGAGCATATCTTATAACTGGAGAAGAAAATAAAGTAGCATACAGTAAACAAATAGAAAACAATTGAGTGCAAGATAAAAATAACAACAAAAAACCAAGAAAACAATTGAGTGCAAAACTGTATGATTACTGAGAATAAGCCCAATAAGTTGCTCAGAGAAGAAGAGATCAGAAATATAGAAAGAAAGTTCAGTTCAGTTCTCTTTTTGTATAAGTATGACAAAAATTTAGCATTTGCTATCTTGAGAAAATTAACACGCATAATGAAATAAAAGCTCAGGATTAGGCCTGGCTCAAGTGATCCTCCCGCCTCAGCTTCTCAAAGTGTTGGGATTACACTGTGAGCCACAGCGCCCAGCCAACATGTTTGCATTCTTTTGCAATTCTTCTGATTTGAGAACATTTTAAATTGTAAAAAAAAAAAAAAAAAGAAAAAATTTATACCACAATATTCGCTCTCAGACAAAAATAATGTAGCAAGATTGACTGCTCTTAAGTTAAATAAACGAAGGATTCAATTAAATCATTCTTGTAGCACACGTAGTCACTCAAAAGCATAGATACTCTGTCAGGTGTGGTGGTGTGCACCTATAGTCCCAGCTATTCTGGAGACTGGGAGTTCAAGTCCAGCCTGGGCAAAATAGCAAGATCCCATCTCTAAAAAAGAAAAAAAAGGCATAGATACACTATAAATTTATGTAAATATCTATATTTTATTAATTATAGAATTCTATTATAAAACTCATTTTATGAATCACAAAATACGCTATCAATTAAACTATAATATATAGTAGATCATCAATTATAACATGAACCCTGATAAAATGTGAAAAATCTGTATTTTATAATCAGTGAAATAAGATACACATTTTGTGACCATTTGATTAGTGTCTACTGCACCCATAAATATGAGGCCAGGGTATAAGCTTTTGTTCATCATTGTACCCACAGCCAGCACAAATAATTTCCTAATAAATCCTTGAATGAATGAATGAATGAACAGGTGAATGCGTAATCAAACAAGGGAGTTTGTCTTACACTGCAAATGCCTAAATGATAAATAAGAAAATGCCTTTTAAAAAAGTATTAACTGCTAAATAAGTACTGTAAAGTATCAATAATATTGTCTGATATTTATTTTTAAGTGATGCATCTATTTCTTTGGAAAGAAGTCCTGAATATTTTAAAAGTCTGATAAATAAGAACCACCCACCTCTGTGTGAAACAGGAGAAGGTTGCCTTATAAAGCCCAAGTGAGTAATCTAAGGTGTTTAATATCACAATTAAATAGGGTGGAGAGAGCAAGCTGTTATTTCCTCCTACTCTTCTGTTTTTAAAAAGCCAAATTCAAACGGTCTGCCTTTTACCTATGAGAAAAGCAGTTCTATACCCTTATAGAATCCTGTAACAGAGATACCATTTTGTTCTGCCCCAGCTATTTCTGCTATGGAAAAGCATTGAACAGAAAAAAGCAATTATCTTCATCCAGATACATGCAGGACTTATTATATTGTGATTATTGAACCAAACTCTTATATAGAGAGATGCATTTCAAATAAGAATTCTATTAGCCAAGCTAAGTTACTCTTTTGCCTCCTGTTGTTACTCAAGTCTTTTCTCTTCTGTCCTTCTGCCAGCCTTACCCCACTCCTTAATCCTCTGAACCAGCAAACCATTGCCAAGTTCTGATGCAAAGTGGTTTATAGGCCTGACTGGACCAGACTAAAAGTGTTCAAAATAGCAAGCAACAAGGAGCAGAAATCCATATTAGAATGGGATATGGACTATATTTATATTGGTACAGAATGCCTTCAATAAAGAGTTGTGAGTTGTGTAGGTGAGTTGCCATGGAGCTACAAATATGAGTTGATATTCTGAAATCCTAGACAGCCATCTCCAAGGTTAAGAAAAATCCTTATGCACTCACTTGCAAAGATATCCACAGCATGCTCTTAATGGAGAAAAACAAAGCCTTAGATCAAATATGTAAAGTAATTTTTAGTTTTTTGAAAAGGTATGTTTGGGCTATAGATAAATCTGTTCAAAAAACATGAGAGAAGATAATAATGGTTGAAAGGAGACACAGTGCTTGCCCTCAAGAAGTTTTTGTCTAGTGAGGGAGAGAGAACTTGTATGTAAATAAAATTGTGTTACTAAGGTAGATAGTGAGAAGTAACTTAAGAGAGGATCAGATAAGGTATTAAGAGAATACAGAAAAGGGTCTGGATTAATTCTGAACAGCATCAAAGAATGTTCTTGCAAGAGATAGTGTTTTCACCAGATCTTGAAGGTATGGATGAGGGTATACAGAGTGAGTATATTCAGATTCTACTTTAAAACAAATACTTTCCTCTGTTGTAGTGGAGTTGAGCTATACATCCAACAATAATGAAAAAATACACGCATATATACATATATGGAGAGAGATACATATTTTAGTACATGTAGCAATTGATTAATAAATGTACAGTTTAAGTCGCATGCAAAACCTTGGAGTGATAGCAAACTTCATTGTAGGATGTTTAGCAGCATCTCTGGTCTCTACTCACTAGATCCCAATAGCATCTCCCTAGGTGTGACAACCAAAAATGTCTCCAGGCATTGACCTCTGGAGGCAAAAAAAGCCCTTTATTAAGAACCAGTGGTATACATAAGTAAAACATACACAAGAGATTCCTCCCCTCTTCTCTGTATGTGAATAAAAATTGCAAAGTTCATGACCTGGATTTTCCTTTTAGGTTTCTTCTTTAGTGGTTCTTAACTTCATTGGGTGAAGTAAGCCTTTGAAGATCTGTTGAAAGCTGTTGACTCATTCACTTCTCAGGAAAACGCACATGCTGACTACCATTTCAGAGAATTTGCATCAGGGTTCTCTGGGGAGGAGTTCTGAGTTCTGTTTCCAGGAGCTCGTAGAATTGTCATGGTCTGCATATGCAAGGCAGGTGGATTACGGAAGGTTGATGTACAGAGGTCTGTATTTTGGAGCCTCTTCTGTATTTACTTCAGAACACTAACAATCAGGCGAGAATGTTCTGGTTTATCAAACCCTTCCTTCTGCCTTTCATCTTAACCATGCATTAGTTTTAACAAAGTTCATCCCAACAGAAGACAAAACACTGATGAGGTAGGATAGCTCCAGCTCCTCCTCCCTCTCTTCTAGTCTTGATTTCCATGTAGTCCAGTTTATTCCTTCCCTGATTGTCCAGGAGAATGAGAAAAAGAAAAAACAGAGTCTAGTGGGTAAGAAAGGGCCACCTGGACGGCTTGATTTGGATTGTGAAATAAAACACACACACATGCACACGTAGAATAAGTGGCTAAAATCTGAGTAAATCGTGAACTCTCTGTATCCTCCACCCATTGAATACTCCTAAAAGACTTTCTAGAAATTCAAGGACTTATTAATATAGAAACCTGGCCATTGTTCCTCTTCTCCTCCCCATGTGGTATGAGAGCACCTGTGGCAGGCTCCCAGAGACCACGGACCTCTTCCTCTAGGCGGGCTCTGCTCTTCTTTAAGGAGTCCCACAGGGCCTGGCCCGCCCCTGACCTCGCAACCCTTGAGATTAGTAACGGGATGAGTGAGGATCCGGGTGGCCCCTGCGTGGCAGCCAGTAAGAGT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【表2】
非翻訳領域を含む例示的なヒトSLC26A4 cDNA配列(配列番号4)
CTCAGCCTTCCCGGTTCGGGAAAGGGGAAGAATGCAGGAGGGGTAGGATTTCTTTCCTGATAGGATCGGTTGGGAAAGACCGCAGCCTGTGTGTGTCTTTCCCTTCGACCAAGGTGTCTGTTGCTCCGTAAATAAAACGTCCCACTGCCTTCTGAGAGCGCTATAAAGGCAGCGGAAGGGTAGTCCGCGGGGCATTCCGGGCGGGGCGCGAGCAGAGACAGGTCATGGCAGCGCCAGGCGGCAGGTCGGAGCCGCCGCAGCTCCCCGAGTACAGCTGCAGCTACATGGTGTCGCGGCCGGTCTACTCGGAGCTAGCTTTCCAGCAACAGCACGAGCGGCGCCTGCAGGAGCGCAAGACGCTGCGGGAGAGCCTGGCCAAGTGCTGCAGTTGTTCAAGAAAGAGAGCCTTTGGTGTGCTAAAGACTCTTGTGCCCATCTTGGAGTGGCTCCCCAAATACCGAGTCAAGGAATGGCTGCTTAGTGACGTCATTTCGGGAGTTAGTACTGGGCTAGTGGCCACGCTGCAAGGGATGGCATATGCCCTACTAGCTGCAGTTCCTGTCGGATATGGTCTCTACTCTGCTTTTTTCCCTATCCTGACATACTTTATCTTTGGAACATCAAGACATATCTCAGTTGGACCTTTTCCAGTGGTGAGTTTAATGGTGGGATCTGTTGTTCTGAGCATGGCCCCCGACGAACACTTTCTCGTATCCAGCAGCAATGGAACTGTATTAAATACTACTATGATAGACACTGCAGCTAGAGATACAGCTAGAGTCCTGATTGCCAGTGCCCTGACTCTGCTGGTTGGAATTATACAGTTGATATTTGGTGGCTTGCAGATTGGATTCATAGTGAGGTACTTGGCAGATCCTTTGGTTGGTGGCTTCACAACAGCTGCTGCCTTCCAAGTGCTGGTCTCACAGCTAAAGATTGTCCTCAATGTTTCAACCAAAAACTACAATGGAGTTCTCTCTATTATCTATACGCTGGTTGAGATTTTTCAAAATATTGGTGATACCAATCTTGCTGATTTCACTGCTGGATTGCTCACCATTGTCGTCTGTATGGCAGTTAAGGAATTAAATGATCGGTTTAGACACAAAATCCCAGTCCCTATTCCTATAGAAGTAATTGTGACGATAATTGCTACTGCCATTTCATATGGAGCCAACCTGGAAAAAAATTACAATGCTGGCATTGTTAAATCCATCCCAAGGGGGTTTTTGCCTCCTGAACTTCCACCTGTGAGCTTGTTCTCGGAGATGCTGGCTGCATCATTTTCCATCGCTGTGGTGGCTTATGCTATTGCAGTGTCAGTAGGAAAAGTATATGCCACCAAGTATGATTACACCATCGATGGGAACCAGGAATTCATTGCCTTTGGGATCAGCAACATCTTCTCAGGATTCTTCTCTTGTTTTGTGGCCACCACTGCTCTTTCCCGCACGGCCGTCCAGGAGAGCACTGGAGGAAAGACACAGGTTGCTGGCATCATCTCTGCTGCGATTGTGATGATCGCCATTCTTGCCCTGGGGAAGCTTCTGGAACCCTTGCAGAAGTCGGTCTTGGCAGCTGTTGTAATTGCCAACCTGAAAGGGATGTTTATGCAGCTGTGTGACATTCCTCGTCTGTGGAGACAGAATAAGATTGATGCTGTTATCTGGGTGTTTACGTGTATAGTGTCCATCATTCTGGGGCTGGATCTCGGTTTACTAGCTGGCCTTATATTTGGACTGTTGACTGTGGTCCTGAGAGTTCAGTTTCCTTCTTGGAATGGCCTTGGAAGCATCCCTAGCACAGATATCTACAAAAGTACCAAGAATTACAAAAACATTGAAGAACCTCAAGGAGTGAAGATTCTTAGATTTTCCAGTCCTATTTTCTATGGCAATGTCGATGGTTTTAAAAAATGTATCAAGTCCACAGTTGGATTTGATGCCATTAGAGTATATAATAAGAGGCTGAAAGCGCTGAGGAAAATACAGAAACTAATAAAAAGTGGACAATTAAGAGCAACAAAGAATGGCATCATAAGTGATGCTGTTTCAACAAATAATGCTTTTGAGCCTGATGAGGATATTGAAGATCTGGAGGAACTTGATATCCCAACCAAGGAAATAGAGATTCAAGTGGATTGGAACTCTGAGCTTCCAGTCAAAGTGAACGTTCCCAAAGTGCCAATCCATAGCCTTGTGCTTGACTGTGGAGCTATATCTTTCCTGGACGTTGTTGGAGTGAGATCACTGCGGGTGATTGTCAAAGAATTCCAAAGAATTGATGTGAATGTGTATTTTGCATCACTTCAAGATTATGTGATAGAAAAGCTGGAGCAATGCGGGTTCTTTGACGACAACATTAGAAAGGACACATTCTTTTTGACGGTCCATGATGCTATACTCTATCTACAGAACCAAGTGAAATCTCAAGAGGGTCAAGGTTCCATTTTAGAAACGATCACTCTCATTCAGGATTGTAAAGATACCCTTGAATTAATAGAAACAGAGCTGACGGAAGAAGAACTTGATGTCCAGGATGAGGCTATGCGTACACTTGCATCCTAAAAGTGGGTTCGGGAGGTCTCTATGAGCAAGGAATACAAGACAAAACTTCCTCAATGCATTGACTATTTCTTCAGACTCAAAACACTCATTCTTTTTTCTATTAAGCCATTGAAAGAGAAGCACTAAGACTGCTTCTAGGCTTTATTTATAAAATAAACACCTTATCCCTAACATGGGCAAAATGGCTAGAATTATTCAGACGATTTGGCAGCGTCCAGGGTAAGCTGGTGTTATAATACGCTGCTGATCTACATCACAGATTTGCTAATAATGTTCACGTGGGCCCTGGCATATCTCTGTTCAGTTAGAGTGAGTGCTGACCCAACAGCCTCTGTGGTCAAGCGAGTCACGAATGATTAATCATAAAGAAAAATCAGTTTTTGACTGACCTGGATATCCATGAGCTGCACTGATCACCATGTAAGGTCACATTTAGTAAATGCTGAAATAAAATGATTAATGCATTTATCAATAAAAGCCTTTGAAAATACTTTGGATAATAAATTGGAGTTTTAAAAATGCAAATTTGCTTAGTATCTAATAATGAAGTGTTATTACATATAGCCGGAATTGAGGATCTCTTTGATCCTGGAAATGGTTTACCTAAAAGCTACAGAACCAGGCCAATATATTTTGAAATATTGATGCAGACAAATGAAATAATAAAGAGATTTTCATGGTTTATAAAAATCTTTTTTGATATGATAATAATCATGATCACAACTGAGATCAAAAAAATATATGACAGATTATTTTGTTTAAAAATGCAGTTTTAATTATCTTAGTCTATAGAAATGATCATTGCATGGAGGCATGTATAGGTATGATCTGTGTAAAATCTGACATAAAAACAGTGCTATTCTGAGTGAAAATTTTTTTGATGTGCTTACATAACCATGGTGATTAAAATGAGTTTATATTTTTTCTCAAAAATTTTAGCAGTGTGTAAAGTAAGTAATCTTTAACTGAACTCTGACCACTTAAAAAAAAATCTAAAAATTGAACTACCTATAGTAGTCTGTGTTTAAAGTGAATTTTTAAAGACAAAGCATTCTAAATGAACTCAATATAAAAACATTCATTTGGAATGTACATACTGAAAAATACAGGTTTTTTTGACCAAAAGTTTTTATATCTTTTCTTTTTATTTATTTTTTTCCTAAGTGCCAACAATTTTCTAGATATTATATACAACACAGGCTTTGATCTTGGGGACTTTTCCCATATATTTCACACTGGAGTGAATGAAGTTGTACTTCATTTCTAGAGAAAAGTTATACCCAGGTCCCCAATTGAGAATGTCTTGCTTGATTGAAAACGACATCATCCCTTGGTATACTCCAGGGATTGGTTTCAGGACCCCTGCATTTACCAAAATTTGTGCACACTCAAGTCCTGCAGTCACCCCTGCCTAAAGATAGAATGGCTTCTCTGTTTTTCTTCTGAAATACAACCAGAAACAATGTGTCTATTTCTGAAAGAATAGGATTAATGATCATACAAATGGGTTAATCCTGAATTCTGGTTGTAAATCTGGTTACAGCATAACTAGGATTATAATGCTGCCTCATTTTCACAGCACTACTTGCTTATATTGACAACAAATCATCTCGCTAAAGAGTGAATGTAGGCCAGGCGCGGTGGCTCATGCCTGTAATCCCAGCACTTTGGGAGGCCGAGGCGGGTGGATCACGAGGTCAGGAGATCGAGACCATCCTGGCTAACATGGTAAAACCCCGTCTCTACTAAAAATAGAAAAAAAGAAATTAGCCTAGCGTGGTGGCTGGCGGGCGCCTGTAGTCCCAGCTATTTGGGAGGCTAAGGCAGGAGAATGGCGTGAACCCGGGAGGCGGAGCTTGCAGTGAGCCGAGGTCGTGCCACTGCACTCCAGCCTGGGCGACAGAGCAAGACTCCGTCTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGAGTGAATGTAATAGTCTTGCAGAAAATGAATGAATACCTTTGTTCAATAAAGGAAATATGCACTGCTCACTTTTTTGAAGGAAATGCCAAAGTTACGTTTTACAACAAGGCTAGAGTTTGTAAATTCTGGGTTCATTTGTGATGACATAAGTCAGCAAACTGCGGGAATACTGTCTCTTCTATGTATTTTGTGAATAGTAAGCATAATTTTAGTTTTGTATTATCAATGAAAATTTCACTTGAAATTAAAGCTGCCTTTTGTTATATTTTTAACCTATAGGATAAGATTCCAGTATTGTATATGAGTTTTAACAAATTAAAAAATCAAATCATGTACATTTGAAAATATTTGCACACATTTAAAAATAAATGTAAAGTTGTCTTTTAAACTACTCGGATGTGTCCTTTCTGAACAA
非翻訳領域を含む例示的なヒトSLC26A4 cDNA配列(配列番号5)
CTCAGCCTTCCCGGTTCGGGAAAGGGGAAGAATGCAGGAGGGGTAGGATTTCTTTCCTGATAGGATCGGTTGGGAAAGACCGCAGCCTGTGTGTGTCTTTCCCTTCGACCAAGGTGTCTGTTGCTCCGTAAATAAAACGTCCCACTGCCTTCTGAGAGCGCTATAAAGGCAGCGGAAGGGTAGTCCGCGGGGCATTCCGGGCGGGGCGCGAGCAGAGACAGGTCATGGCAGCGCCAGGCGGCAGGTCGGAGCCGCCGCAGCTCCCCGAGTACAGCTGCAGCTACATGGTGTCGCGGCCGGTCTACAGCGAGCTCGCTTTCCAGCAACAGCACGAGCGGCGCCTGCAGGAGCGCAAGACGCTGCGGGAGAGCCTGGCCAAGTGCTGCAGTTGTTCAAGAAAGAGAGCCTTTGGTGTGCTAAAGACTCTTGTGCCCATCTTGGAGTGGCTCCCCAAATACCGAGTCAAGGAATGGCTGCTTAGTGACGTCATTTCGGGAGTTAGTACTGGGCTAGTGGCCACGCTGCAAGGGATGGCATATGCCCTACTAGCTGCAGTTCCTGTCGGATATGGTCTCTACTCTGCTTTTTTCCCTATCCTGACATACTTTATCTTTGGAACATCAAGACATATCTCAGTTGGACCTTTTCCAGTGGTGAGTTTAATGGTGGGATCTGTTGTTCTGAGCATGGCCCCCGACGAACACTTTCTCGTATCCAGCAGCAATGGAACTGTATTAAATACTACTATGATAGACACTGCAGCTAGAGATACAGCTAGAGTCCTGATTGCCAGTGCCCTGACTCTGCTGGTTGGAATTATACAGTTGATATTTGGTGGCTTGCAGATTGGATTCATAGTGAGGTACTTGGCAGATCCTTTGGTTGGTGGCTTCACAACAGCTGCTGCCTTCCAAGTGCTGGTCTCACAGCTAAAGATTGTCCTCAATGTTTCAACCAAAAACTACAATGGAGTTCTCTCTATTATCTATACGCTGGTTGAGATTTTTCAAAATATTGGTGATACCAATCTTGCTGATTTCACTGCTGGATTGCTCACCATTGTCGTCTGTATGGCAGTTAAGGAATTAAATGATCGGTTTAGACACAAAATCCCAGTCCCTATTCCTATAGAAGTAATTGTGACGATAATTGCTACTGCCATTTCATATGGAGCCAACCTGGAAAAAAATTACAATGCTGGCATTGTTAAATCCATCCCAAGGGGGTTTTTGCCTCCTGAACTTCCACCTGTGAGCTTGTTCTCGGAGATGCTGGCTGCATCATTTTCCATCGCTGTGGTGGCTTATGCTATTGCAGTGTCAGTAGGAAAAGTATATGCCACCAAGTATGATTACACCATCGATGGGAACCAGGAATTCATTGCCTTTGGGATCAGCAACATCTTCTCAGGATTCTTCTCTTGTTTTGTGGCCACCACTGCTCTTTCCCGCACGGCCGTCCAGGAGAGCACTGGAGGAAAGACACAGGTTGCTGGCATCATCTCTGCTGCGATTGTGATGATCGCCATTCTTGCCCTGGGGAAGCTTCTGGAACCCTTGCAGAAGTCGGTCTTGGCAGCTGTTGTAATTGCCAACCTGAAAGGGATGTTTATGCAGCTGTGTGACATTCCTCGTCTGTGGAGACAGAATAAGATTGATGCTGTTATCTGGGTGTTTACGTGTATAGTGTCCATCATTCTGGGGCTGGATCTCGGTTTACTAGCTGGCCTTATATTTGGACTGTTGACTGTGGTCCTGAGAGTTCAGTTTCCTTCTTGGAATGGCCTTGGAAGCATCCCTAGCACAGATATCTACAAAAGTACCAAGAATTACAAAAACATTGAAGAACCTCAAGGAGTGAAGATTCTTAGATTTTCCAGTCCTATTTTCTATGGCAATGTCGATGGTTTTAAAAAATGTATCAAGTCCACAGTTGGATTTGATGCCATTAGAGTATATAATAAGAGGCTGAAAGCGCTGAGGAAAATACAGAAACTAATAAAAAGTGGACAATTAAGAGCAACAAAGAATGGCATCATAAGTGATGCTGTTTCAACAAATAATGCTTTTGAGCCTGATGAGGATATTGAAGATCTGGAGGAACTTGATATCCCAACCAAGGAAATAGAGATTCAAGTGGATTGGAACTCTGAGCTTCCAGTCAAAGTGAACGTTCCCAAAGTGCCAATCCATAGCCTTGTGCTTGACTGTGGAGCTATATCTTTCCTGGACGTTGTTGGAGTGAGATCACTGCGGGTGATTGTCAAAGAATTCCAAAGAATTGATGTGAATGTGTATTTTGCATCACTTCAAGATTATGTGATAGAAAAGCTGGAGCAATGCGGGTTCTTTGACGACAACATTAGAAAGGACACATTCTTTTTGACGGTCCATGATGCTATACTCTATCTACAGAACCAAGTGAAATCTCAAGAGGGTCAAGGTTCCATTTTAGAAACGATCACTCTCATTCAGGATTGTAAAGATACCCTTGAATTAATAGAAACAGAGCTGACGGAAGAAGAACTTGATGTCCAGGATGAGGCTATGCGTACACTTGCATCCTGAAAGTGGGTTCGGGAGGTCTCTATGAGCAAGGAATACAAGACAAAACTTCCTCAATGCATTGACTATTTCTTCAGACTCAAAACACTCATTCTTTTTTCTATTAAGCCATTGAAAGAGAAGCACTAAGACTGCTTCTAGGCTTTATTTATAAAATAAACACCTTATCCCTAACATGGGCAAAATGGCTAGAATTATTCAGACGATTTGGCAGCGTCCAGGGTAAGCTGGTGTTATAATACGCTGCTGATCTACATCACAGATTTGCTAATAATGTTCACGTGGGCCCTGGCATATCTCTGTTCAGTTAGAGTGAGTGCTGACCCAACAGCCTCTGTGGTCAAGCGAGTCACGAATGATTAATCATAAAGAAAAATCAGTTTTTGACTGACCTGGATATCCATGAGCTGCACTGATCACCATGTAAGGTCACATTTAGTAAATGCTGAAATAAAATGATTAATGCATTTATCAATAAAAGCCTTTGAAAATACTTTGGATAATAAATTGGAGTTTTAAAAATGCAAATTTGCTTAGTATCTAATAATGAAGTGTTATTACATATAGCCGGAATTGAGGATCTCTTTGATCCTGGAAATGGTTTACCTAAAAGCTACAGAACCAGGCCAATATATTTTGAAATATTGATGCAGACAAATGAAATAATAAAGAGATTTTCATGGTTTATAAAAATCTTTTTTGATATGATAATAATCATGATCACAACTGAGATCAAAAAAATATATGACAGATTATTTTGTTTAAAAATGCAGTTTTAATTATCTTAGTCTATAGAAATGATCATTGCATGGAGGCATGTATAGGTATGATCTGTGTAAAATCTGACATAAAAACAGTGCTATTCTGAGTGAAAATTTTTTTGATGTGCTTACATAACCATGGTGATTAAAATGAGTTTATATTTTTTCTCAAAAATTTTAGCAGTGTGTAAAGTAAGTAATCTTTAACTGAACTCTGACCACTTAAAAAAAAATCTAAAAATTGAACTACCTATAGTAGTCTGTGTTTAAAGTGAATTTTTAAAGACAAAGCATTCTAAATGAACTCAATATAAAAACATTCATTTGGAATGTACATACTGAAAAATACAGGTTTTTTTGACCAAAAGTTTTTATATCTTTTCTTTTTATTTATTTTTTTCCTAAGTGCCAACAATTTTCTAGATATTATATACAACACAGGCTTTGATCTTGGGGACTTTTCCCATATATTTCACACTGGAGTGAATGAAGTTGTACTTCATTTCTAGAGAAAAGTTATACCCAGGTCCCCAATTGAGAATGTCTTGCTTGATTGAAAACGACATCATCCCTTGGTATACTCCAGGGATTGGTTTCAGGACCCCTGCATTTACCAAAATTTGTGCACACTCAAGTCCTGCAGTCACCCCTGCCTAAAGATAGAATGGCTTCTCTGTTTTTCTTCTGAAATACAACCAGAAACAATGTGTCTATTTCTGAAAGAATAGGATTAATGATCATACAAATGGGTTAATCCTGAATTCTGGTTGTAAATCTGGTTACAGCATAACTAGGATTATAATGCTGCCTCATTTTCACAGCACTACTTGCTTATATTGACAACAAATCATCTCGCTAAAGAGTGAATGTAGGCCAGGCGCGGTGGCTCATGCCTGTAATCCCAGCACTTTGGGAGGCCGAGGCGGGTGGATCACGAGGTCAGGAGATCGAGACCATCCTGGCTAACATGGTAAAACCCCGTCTCTACTAAAAATAGAAAAAAAGAAATTAGCCTAGCGTGGTGGCTGGCGGGCGCCTGTAGTCCCAGCTATTTGGGAGGCTAAGGCAGGAGAATGGCGTGAACCCGGGAGGCGGAGCTTGCAGTGAGCCGAGGTCGTGCCACTGCACTCCAGCCTGGGCGACAGAGCAAGACTCCGTCTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGAGTGAATGTAATAGTCTTGCAGAAAATGAATGAATACCTTTGTTCAATAAAGGAAATATGCACTGCTCACTTTTTTGAAGGAAATGCCAAAGTTACGTTTTACAACAAGGCTAGAGTTTGTAAATTCTGGGTTCATTTGTGATGACATAAGTCAGCAAACTGCGGGAATACTGTCTCTTCTATGTATTTTGTGAATAGTAAGCATAATTTTAGTTTTGTATTATCAATGAAAATTTCACTTGAAATTAAAGCTGCCTTTTGTTATATTTTTAACCTATAGGATAAGATTCCAGTATTGTATATGAGTTTTAACAAATTAAAAAATCAAATCATGTACATTTGAAAATATTTGCACACATTTAAAAATAAATGTAAAGTTGTCTTTTAAACTACTCGGATGTGTCCTTTCTGAACAA
【0079】
本開示は、ポリヌクレオチド配列へのある特定の変化が、その発現、または上記ポリヌクレオチドによってコードされるタンパク質に影響を及ぼさないことを認識する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、1つ以上のサイレント変異を有するSLC26A4遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、本開示は、1つ以上のサイレント変異を有するSLC26A4遺伝子、例えば、配列番号1、2、3、4、または5とは異なる配列を有するが、機能的SLC26A4遺伝子と同じアミノ酸配列をコードするSLC26A4遺伝子を含むポリヌクレオチドを提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、配列番号1、2、3、4、または5とは異なる配列を有し、1つ以上の変異を含むアミノ酸配列(例えば、機能的SLC26A4遺伝子から産生されるものと比較して、異なるアミノ酸配列)をコードするSLC26A4遺伝子を含むポリヌクレオチドを提供し、1つ以上の変異は、保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、本開示は、配列番号1、2、3、4、または5とは異なる配列を有し、1つ以上の変異を含むアミノ酸配列(例えば、機能的SLC26A4遺伝子から産生されるものと比較して、異なるアミノ酸配列)をコードするSLC26A4遺伝子を含むポリヌクレオチドを提供し、1つ以上の変異は、SLC26A4遺伝子またはコードされたペンドリンタンパク質の特徴部分内にはない。いくつかの実施形態では、本開示によるポリヌクレオチドは、配列番号1、2、3、4、または5の配列と少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%同一であるSLC26A4遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、本開示によるポリヌクレオチドは、配列番号1、2、3、4、または5の配列と同一であるSLC26A4遺伝子を含む。当技術分野において理解できるように、配列番号1、2、3、4または5は、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒトにおいて増加したまたは最適な発現を達成するように最適化され得る(例えば、コドン最適化され得る)。
【0080】
SLC26A4遺伝子によってコードされるポリペプチド
とりわけ、本開示は、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分によってコードされるポリペプチドを提供する。いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子は、哺乳動物SLC26A4遺伝子である。いくつかの実施形態では、Slc2a4遺伝子は、マウスSlc2a4遺伝子である。いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子は、霊長類SLC26A4遺伝子である。いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子は、ヒトSLC26A4遺伝子である。
【0081】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、ペンドリンタンパク質またはその特徴部分を含む。いくつかの実施形態では、ペンドリンタンパク質またはその特徴部分は、哺乳動物ペンドリンタンパク質またはその特徴部分、例えば、霊長類ペンドリンタンパク質またはその特徴部分である。いくつかの実施形態では、ペンドリンタンパク質またはその特徴部分は、ヒトペンドリンタンパク質またはその特徴部分である。
【0082】
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるポリペプチドは、翻訳後修飾を含む。いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるペンドリンタンパク質またはその特徴部分は、翻訳後修飾を含む。いくつかの実施形態では、翻訳後修飾は、グリコシル化(例えば、N連結グリコシル化、O連結グリコシル化)、リン酸化、アセチル化、アミド化、ヒドロキシル化、メチル化、ユビキチン化、硫酸化、及び/またはそれらの組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。
【0083】
例示的なヒトペンドリンタンパク質配列は、配列番号6の配列であるか、またはそれを含む。C末端フラグタグを有する例示的なヒトペンドリンタンパク質配列は、配列番号7の配列であるか、またはそれを含む。
例示的なヒトペンドリンタンパク質配列(配列番号6)
MAAPGGRSEPPQLPEYSCSYMVSRPVYSELAFQQQHERRLQERKTLRESLAKCCSCSRKRAFGVLKTLVPILEWLPKYRVKEWLLSDVISGVSTGLVATLQGMAYALLAAVPVGYGLYSAFFPILTYFIFGTSRHISVGPFPVVSLMVGSVVLSMAPDEHFLVSSSNGTVLNTTMIDTAARDTARVLIASALTLLVGIIQLIFGGLQIGFIVRYLADPLVGGFTTAAAFQVLVSQLKIVLNVSTKNYNGVLSIIYTLVEIFQNIGDTNLADFTAGLLTIVVCMAVKELNDRFRHKIPVPIPIEVIVTIIATAISYGANLEKNYNAGIVKSIPRGFLPPELPPVSLFSEMLAASFSIAVVAYAIAVSVGKVYATKYDYTIDGNQEFIAFGISNIFSGFFSCFVATTALSRTAVQESTGGKTQVAGIISAAIVMIAILALGKLLEPLQKSVLAAVVIANLKGMFMQLCDIPRLWRQNKIDAVIWVFTCIVSIILGLDLGLLAGLIFGLLTVVLRVQFPSWNGLGSIPSTDIYKSTKNYKNIEEPQGVKILRFSSPIFYGNVDGFKKCIKSTVGFDAIRVYNKRLKALRKIQKLIKSGQLRATKNGIISDAVSTNNAFEPDEDIEDLEELDIPTKEIEIQVDWNSELPVKVNVPKVPIHSLVLDCGAISFLDVVGVRSLRVIVKEFQRIDVNVYFASLQDYVIEKLEQCGFFDDNIRKDTFFLTVHDAILYLQNQVKSQEGQGSILETITLIQDCKDTLELIETELTEEELDVQDEAMRTLAS
C末端フラグタグを有する例示的なヒトペンドリンタンパク質配列(配列番号7)
MAAPGGRSEPPQLPEYSCSYMVSRPVYSELAFQQQHERRLQERKTLRESLAKCCSCSRKRAFGVLKTLVPILEWLPKYRVKEWLLSDVISGVSTGLVATLQGMAYALLAAVPVGYGLYSAFFPILTYFIFGTSRHISVGPFPVVSLMVGSVVLSMAPDEHFLVSSSNGTVLNTTMIDTAARDTARVLIASALTLLVGIIQLIFGGLQIGFIVRYLADPLVGGFTTAAAFQVLVSQLKIVLNVSTKNYNGVLSIIYTLVEIFQNIGDTNLADFTAGLLTIVVCMAVKELNDRFRHKIPVPIPIEVIVTIIATAISYGANLEKNYNAGIVKSIPRGFLPPELPPVSLFSEMLAASFSIAVVAYAIAVSVGKVYATKYDYTIDGNQEFIAFGISNIFSGFFSCFVATTALSRTAVQESTGGKTQVAGIISAAIVMIAILALGKLLEPLQKSVLAAVVIANLKGMFMQLCDIPRLWRQNKIDAVIWVFTCIVSIILGLDLGLLAGLIFGLLTVVLRVQFPSWNGLGSIPSTDIYKSTKNYKNIEEPQGVKILRFSSPIFYGNVDGFKKCIKSTVGFDAIRVYNKRLKALRKIQKLIKSGQLRATKNGIISDAVSTNNAFEPDEDIEDLEELDIPTKEIEIQVDWNSELPVKVNVPKVPIHSLVLDCGAISFLDVVGVRSLRVIVKEFQRIDVNVYFASLQDYVIEKLEQCGFFDDNIRKDTFFLTVHDAILYLQNQVKSQEGQGSILETITLIQDCKDTLELIETELTEEELDVQDEAMRTLASGSRADYKDHDGDYKDHDIDYKDDDDK
例示的なマウスペンドリンタンパク質配列(配列番号56)
MAARGGRSEPPQLAEYSCSYTVSRPVYSELAFQQQRERRLPERRTLRDSLARSCSCSRKRAFGVVKTLLPILDWLPKYRVKEWLLSDIISGVSTGLVGTLQGMAYALLAAVPVQFGLYSAFFPILTYFVFGTSRHISVGPFPVVSLMVGSVVLSMAPDDHFLVPSGNGSALNSTTLDTGTRDAARVLLASTLTLLVGIIQLVFGGLQIGFIVRYLADPLVGGFTTAAAFQVLVSQLKIVLNVSTKNYNGILSIIYTLIEIFQNIGDTNIADFIAGLLTIIVCMAVKELNDRFKHRIPVPIPIEVIVTIIATAISYGANLEKNYNAGIVKSIPSGFLPPVLPSVGLFSDMLAASFSIAVVAYAIAVSVGKVYATKHDYVIDGNQEFIAFGISNVFSGFFSCFVATTALSRTAVQESTGGKTQVAGLISAVIVMVAIVALGRLLEPLQKSVLAAVVIANLKGMFMQVCDVPRLWKQNKTDAVIWVFTCIMSIILGLDLGLLAGLLFALLTVVLRVQFPSWNGLGSVPSTDIYKSITHYKNLEEPEGVKILRFSSPIFYGNVDGFKKCINSTVGFDAIRVYNKRLKALRRIQKLIKKGQLRATKNGIISDIGSSNNAFEPDEDVEEPEELNIPTKEIEIQVDWNSELPVKVNVPKVPIHSLVLDCGAVSFLDVVGVRSLRMIVKEFQRIDVNVYFALLQDDVLEKMEQCGFFDDNIRKDRFFLTVHDAILHLQNQVKSREGQDSLLETVARIRDCKDPLDLMEAEMNAEELDVQDEAMRRLAS
例示的なマウス変異体ペンドリンタンパク質配列(配列番号57)
MAARGGRSEPPQLAEYSCSYTVSRPVYSELAFQQQRERRLPERRTLRDSLARSCSCSRKRAFGVVKTLLPILDWLPKYRVKEWLLSDIISGVSTGLVGTLQGMAYALLAAVPVQFGLYSAFFPILTYFVFGTSRHISVGPFPVVSLMVGSVVLSMAPDDHFLVPSGNGSALNSTTLDTGTRDAARVLLASTLTLLVGIIQLVFGGLQIGFIVRYLADPLVGGFTTAAAFQVLVSQPKIVLNVSTKNYNGILSIIYTLIEIFQNIGDTNIADFIAGLLTIIVCMAVKELNDRFKHRIPVPIPIEVIVTIIATAISYGANLEKNYNAGIVKSIPSGFLPPVLPSVGLFSDMLAASFSIAVVAYAIAVSVGKVYATKHDYVIDGNQEFIAFGISNVFSGFFSCFVATTALSRTAVQESTGGKTQVAGLISAVIVMVAIVALGRLLEPLQKSVLAAVVIANLKGMFMQVCDVPRLWKQNKTDAVIWVFTCIMSIILGLDLGLLAGLLFALLTVVLRVQFPSWNGLGSVPSTDIYKSITHYKNLEEPEGVKILRFSSPIFYGNVDGFKKCINSTVGFDAIRVYNKRLKALRRIQKLIKKGQLRATKNGIISDIGSSNNAFEPDEDVEEPEELNIPTKEIEIQVDWNSELPVKVNVPKVPIHSLVLDCGAVSFLDVVGVRSLRMIVKEFQRIDVNVYFALLQDDVLEKMEQCGFFDDNIRKDRFFLTVHDAILHLQNQVKSREGQDSLLETVARIRDCKDPLDLMEAEMNAEELDVQDEAMRRLAS
【0084】
本開示は、本明細書に記載のポリペプチドのアミノ酸配列における特定の変異(例えば、ペンドリンまたはその特徴部分を含む)が、ポリペプチドの発現、折り畳み、または活性に影響を及ぼさないことを認識する。いくつかの実施形態では、ポリペプチド(例えば、ペンドリンまたはその特徴部分を含む)は、1つ以上の変異を含み、1つ以上の変異は、保存的アミノ酸置換である。いくつかの実施形態では、本開示に従うポリペプチドは、配列番号6の配列と少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%同一であるペンドリンまたはその特徴部分を含む。いくつかの実施形態では、本開示によるポリペプチドは、配列番号6の配列と同一であるペンドリンまたはその特徴部分を含む。いくつかの実施形態では、本開示に従うポリペプチドは、配列番号7の配列と少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%同一であるペンドリンまたはその特徴部分を含む。いくつかの実施形態では、本開示によるポリペプチドは、配列番号7の配列と同一のペンドリンタンパク質またはその特徴部分を含む。
【0085】
構築物
とりわけ、本開示は、本明細書に記載される一部のポリヌクレオチドがポリヌクレオチド構築物であることを提供する。本開示によるポリヌクレオチド構築物には、SLC26A4遺伝子またはその特徴的部分を含むポリヌクレオチドを組み込む、コスミド、プラスミド(例えば、ネイキッドもしくはリポソームに含まれる)及びウイルス構築物(例えば、レンチウイルス、レトロウイルス、アデノウイルス、及びアデノ随伴ウイルス構築物)を含む当該技術分野において既知の全てのものが含まれる。当業者は、本明細書に記載のポリヌクレオチドのうちのいずれかを作製するために好適な構築物、及び細胞を選択することができるであろう。いくつかの実施形態では、構築物は、プラスミド(すなわち、細胞内で自律的に複製することができる環状DNA分子)である。いくつかの実施形態では、構築物は、コスミド(例えば、pWEまたはsCosシリーズ)であり得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、構築物は、ウイルス構築物である。いくつかの実施形態では、ウイルス構築物は、レンチウイルス、レトロウイルス、アデノウイルス、またはアデノ随伴ウイルス構築物である。いくつかの実施形態では、構築物は、アデノ随伴ウイルス(AAV)構築物である(例えば、Asokan et al.,Mol.Ther.20:699-7080,2012(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。いくつかの実施形態では、ウイルス構築物は、アデノウイルス構築物である。いくつかの実施形態では、ウイルス構築物は、アルファウイルスに基づくか、またはそれに由来し得る。アルファウイルスとしては、シンドビス(及びVEEV)ウイルス、オーラウイルス、ババンキウイルス、バーマフォレストウイルス、ベバルウイルス、Cabassouウイルス、チクングニアウイルス、東部ウマ脳炎ウイルス、エヴァグレーズウイルス、フォートモーガンウイルス、ゲタウイルス、ハイランズJウイルス、キジラガッハウイルス、マヤロウイルス、Me Triウイルス、ミドルバーグウイルス、モッソダスペドラスウイルス、ムカンボウイルス、ヌドゥムウイルス、オニョンニョンウイルス、ピクスナウイルス、リオネグロウイルス、ロスリバーウイルス、サケ膵臓病ウイルス、セムリキ森林ウイルス、ミナミゾウアザラシウイルス、Tonateウイルス、Trocaraウイルス、ウナウイルス、ベネベラウマ脳炎ウイルス、西部ウマ脳炎ウイルス、及びワタロアウイルスが挙げられる。概して、そのようなウイルスのゲノムは、宿主細胞の細胞質において翻訳され得る非構造的(例えば、レプリコン)及び構造的タンパク質(例えば、カプシド及びエンベロープ)をコードする。ロスリバーウイルス、シンドビスウイルス、セムリキ森林ウイルス(SFV)、及びベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEEV)は、いずれも、コード配列送達のためのウイルス構築物を開発するために使用されている。偽型ウイルスは、アルファウイルスエンベロープ糖タンパク質及びレトロウイルスカプシドを組み合わせることによって形成され得る。アルファウイルス構築物の例は、米国特許公開第20150050243号、同第20090305344号、及び同第20060177819号に見出すことができ、構築物及びそれらの作製方法は、その全体が各公開物を参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0087】
本明細書において提供される構築物は、異なるサイズであり得る。いくつかの実施形態では、構築物は、プラスミドであり、最大約1kb、最大約2kb、最大約3kb、最大約4kb、最大約5kb、最大約6kb、最大約7kb、最大約8kb、最大約9kb、最大約10kb、最大約11kb、最大約12kb、最大約13kb、最大約14kb、または最大約15kbの全長を含むことができる。いくつかの実施形態では、構築物は、プラスミドであり、約1kb~約2kb、約1kb~約3kb、約1kb~約4kb、約1kb~約5kb、約1kb~約6kb、約1kb~約7kb、約1kb~約8kb、約1kb~約9kb、約1kb~約10kb、約1kb~約11kb、約1kb~約12kb、約1kb~約13kb、約1kb~約14kb、または約1kb~約15kbの範囲の全長を有することができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、構築物は、ウイルス構築物であり、最大10kbの総ヌクレオチド数を有することができる。いくつかの実施形態では、ウイルス構築物は、約1kb~約2kb、1kb~約3kb、約1kb~約4kb、約1kb~約5kb、約1kb~約6kb、約1kb~約7kb、約1kb~約8kb、約1kb~約9kb、約1kb~約10kb、約2kb~約3kb、約2kb~約4kb、約2kb~約5kb、約2kb~約6kb、約2kb~約7kb、約2kb~約8kb、約2kb~約9kb、約2kb~約10kb、約3kb~約4kb、約3kb~約5kb、約3kb~約6kb、約3kb~約7kb、約3kb~約8kb、約3kb~約9kb、約3kb~約10kb、約4kb~約5kb、約4kb~約6kb、約4kb~約7kb、約4kb~約8kb、約4kb~約9kb、約4kb~約10kb、約5kb~約6kb、約5kb~約7kb、約5kb~約8kb、約5kb~約9kb、約5kb~約10kb、約6kb~約7kb、約6kb~約8kb、約6kb~約9kb、約6kb~約10kb、約7kb~約8kb、約7kb~約9kb、約7kb~約10kb、約8kb~約9kb、約8kb~約10kb、または約9kb~約10kbの範囲の総ヌクレオチド数を有することができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、構築物は、レンチウイルス構築物であり、最大8kbの総ヌクレオチド数を有することができる。いくつかの例では、レンチウイルス構築物は、約1kb~約2kb、約1kb~約3kb、約1kb~約4kb、約1kb~約5kb、約1kb~約6kb、約1kb~約7kb、約1kb~約8kb、約2kb~約3kb、約2kb~約4kb、約2kb~約5kb、約2kb~約6kb、約2kb~約7kb、約2kb~約8kb、約3kb~約4kb、約3kb~約5kb、約3kb~約6kb、約3kb~約7kb、約3kb~約8kb、約4kb~約5kb、約4kb~約6kb、約4kb~約7kb、約4kb~約8kb、約5kb~約6kb、約5kb~約7kb、約5kb~約8kb、約6kb~約8kb、約6kb~約7kb、または約7kb~約8kbの総ヌクレオチド数を有することができる。
【0090】
いくつかの実施形態では、構築物は、アデノウイルス構築物であり、最大8kbの総ヌクレオチド数を有することができる。いくつかの実施形態では、アデノウイルス構築物は、約1kb~約2kb、約1kb~約3kb、約1kb~約4kb、約1kb~約5kb、約1kb~約6kb、約1kb~約7kb、約1kb~約8kb、約2kb~約3kb、約2kb~約4kb、約2kb~約5kb、約2kb~約6kb、約2kb~約7kb、約2kb~約8kb、約3kb~約4kb、約3kb~約5kb、約3kb~約6kb、約3kb~約7kb、約3kb~約8kb、約4kb~約5kb、約4kb~約6kb、約4kb~約7kb、約4kb~約8kb、約5kb~約6kb、約5kb~約7kb、約5kb~約8kb、約6kb~約7kb、約6kb~約8kb、または約7kb~約8kbの範囲の総ヌクレオチド数を有することができる。
【0091】
本明細書に記載の構築物のうちのいずれかは、制御配列、例えば、転写開始配列、転写終結配列、プロモーター配列、エンハンサー配列、RNAスプライシング配列、ポリアデニル化(ポリ(A))配列、Kozakコンセンサス配列、及び/または転写前もしくは転写後調節及び/または制御要素を収容し得る追加の非翻訳領域から選択される制御配列を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、プロモーターは、天然プロモーター、構成的プロモーター、誘導性プロモーター、及び/または組織特異的プロモーターであり得る。制御配列の非限定的な例は、本明細書に記載される。
【0092】
AAV粒子
とりわけ、本開示は、本明細書に記載のSLC26A4遺伝子またはその特徴的部分をコードする構築物、及び本明細書に記載のカプシドを含むAAV粒子を提供する。いくつかの実施形態では、AAV粒子は、血清型を有するものとして説明することができ、これは構築物株及びカプシド株の説明である。例えば、いくつかの実施形態では、AAV粒子は、AAV2として説明されてもよく、粒子は、AAV2カプシド及び特徴的なAAV2反転末端反復(ITR)を含む構築物を有する。いくつかの実施形態では、AAV粒子は、偽型として説明されてもよく、カプシド及び構築物は、異なるAAV株に由来し、例えば、AAV2/9は、AAV2 ITR及びAAV9カプシドを利用する構築物を含むAAV粒子を指す。
【0093】
AAV構築物
本開示は、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分を含むポリヌクレオチド構築物を提供する。本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分を含むポリヌクレオチドは、AAV粒子に含まれ得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド構築物は、天然に存在するAAVゲノム構築物に由来するかまたはそれから改変された1つ以上の成分を含む。いくつかの実施形態では、AAV構築物に由来する配列は、AAV1構築物、AAV2構築物、AAV3構築物、AAV4構築物、AAV5構築物、AAV6構築物、AAV7構築物、AAV8構築物、AAV9構築物、AAV2.7m8構築物、AAV8BP2構築物、AAV293構築物、またはAAV Anc80構築物である。本明細書で使用することができる追加の例示的なAAV構築物は、当該技術分野において既知である。例えば、Kanaan et al.,Mol.Ther.Nucleic Acids 8:184-197,2017、Li et al.,Mol.Ther.16(7):1252-1260,2008、Adachi et al.,Nat.Commun.5:3075,2014、Isgrig et al.,Nat.Commun.10(1):427,2019、及びGao et al.,J.Virol.78(12):6381-6388,2004(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
【0095】
いくつかの実施形態では、提供される構築物は、コード配列、例えば、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分、1つ以上の調節配列及び/または対照配列、ならびに任意選択的に5’及び3’AAV由来の反転末端反復(ITR)を含む。5’及び3’AAV由来のITRが利用されるいくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド構築物は、組換えAAV(rAAV)構築物と呼ばれる場合がある。いくつかの実施形態では、提供されるrAAV構築物は、AAV粒子を形成するためにAAVカプシドにパッケージングされる。
【0096】
いくつかの実施形態では、(ポリヌクレオチド構築物に含まれる)AAV由来の配列は、典型的には、シス作用の5’及び3’ITR配列を含む(例えば、B.J.Carter,in“Handbook of Parvoviruses,”ed.,P.Tijsser,CRC Press,pp.155 168,1990(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。典型的なAAV2由来のITR配列は、約145ヌクレオチド長である。いくつかの実施形態では、典型的なITR配列の少なくとも80%(例えば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%)が、本明細書において提供される構築物に組み込まれる。これらのITR配列を修飾する能力は、当業者の範囲内である。(例えば、Sambrook et al.,“Molecular Cloning.A Laboratory Manual”,2d ed.,Cold Spring Harbor Laboratory,New York,1989、及びK.Fisher et al.,J Virol.70:520 532,1996(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)などのテキストを参照されたい。)いくつかの実施形態では、本明細書に記載のコード配列及び/または構築物のいずれかは、5’及び3’AAV ITR配列に隣接する。AAV ITR配列は、現在特定されているAAVタイプを含む、任意の既知のAAVから得られ得る。
【0097】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド構築物は、本開示に従って、かつ当該技術分野に既知のパターンで記載されている(例えば、Asokan et al.,Mol.Ther.20:699-7080,2012(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)は、典型的には、コード配列またはその一部、少なくとも1つ及び/または制御配列、ならびに任意選択的に5’及び3’AAV反転末端反復(ITR)からなる。いくつかの実施形態では、提供される構築物をカプシド内にパッケージングして、AAV粒子を作製することができる。AAV粒子は、選択された標的細胞に送達されてもよい。いくつかの実施形態では、提供される構築物は、目的のポリペプチド、タンパク質、機能的RNA分子(例えば、miRNA、miRNA阻害剤)または他の遺伝子産物をコードする、構築物配列に対して異種の核酸配列(例えば、阻害核酸配列)である追加の任意のコード配列を含む。いくつかの実施形態では、核酸コード配列は、標的組織の細胞におけるコード配列転写、翻訳、及び/または発現を可能にする方法で、成分に作動可能に連結及び/またはそれを制御している。
【0098】
図1のパネル(A)に示すように、非修飾AAV内在性ゲノムは、ITRに隣接する「cap」及び「rep」という2つのオープンリーディングフレームを含む。図1のパネル(B)に示すように、例示的なrAAV構築物は、同様に、コード領域、例えば、コード配列(例えば、SLC26A4遺伝子)に隣接するITRを含む。いくつかの実施形態では、rAAV構築物はまた、本開示によって産生されたプラスミド構築物がトランスフェクトされた細胞または本開示によって産生されたウイルスに感染した細胞におけるその転写、翻訳、及び/または発現を可能にする方法で、コード配列に作動可能に連結される従来の制御要素を含む。いくつかの実施形態では、rAAV構築物は、任意選択的に、プロモーター(図1のパネル(B)に示される)、エンハンサー、非翻訳領域(例えば、5’UTR、3’UTR)、Kozak配列、内部リボソーム進入部位(IRES)、スプライシング部位(例えば、受容部位、供与部位)、ポリアデニル化部位(図1のパネル(B)に示される)、またはそれらの任意の組み合わせを含む。かかる追加の要素は、本明細書において更に説明する。
【0099】
いくつかの実施形態では、構築物は、rAAV構築物である。いくつかの実施形態では、rAAV構築物は、少なくとも500bp、少なくとも1kb、少なくとも1.5kb、少なくとも2kb、少なくとも2.5kb、少なくとも3kb、少なくとも3.5kb、少なくとも4kb、または少なくとも4.5kbを含むことができる。いくつかの実施形態では、AAV構築物は、最大7.5kb、最大7kb、最大6.5kb、最大6kb、最大5.5kb、最大5kb、最大4.5kb、最大4kb、最大3.5kb、最大3kb、または最大2.5kbを含むことができる。いくつかの実施形態では、AAV構築物は、約1kb~約2kb、約1kb~約3kb、約1kb~約4kb、約1kb~約5kb、約2kb~約3kb、約2kb~約4kb、約2kb~約5kb、約3kb~約4kb、約3kb~約5kb、または約4kb~約5kbを含むことができる。
【0100】
本明細書に記載の構築物のうちのいずれかは、調節配列及び/または制御配列、例えば、転写開始配列、転写終結配列、プロモーター配列、エンハンサー配列、RNAスプライシング配列、ポリアデニル化(ポリ(A))配列、Kozakコンセンサス配列、及び/またはそれらの任意の組み合わせの群から選択される制御配列を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、プロモーターは、天然プロモーター、構成的プロモーター、誘導性プロモーター、及び/または組織特異的プロモーターであり得る。制御配列の非限定的な例は、本明細書に記載される。
【0101】
例示的な構築物成分
反転末端反復配列(ITR)
構築物のAAV由来配列は、典型的には、シス作用の5’及び3’ITRを含む(例えば、B.J.Carter,in“Handbook of Parvoviruses,”,ed.,P.Tijsser,CRC Press,pp.155 168,1990(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。一般に、ITRはヘアピンを形成することができる。ヘアピンを形成する能力は、第2のDNA鎖のプライマーゼ非依存的な合成を可能にする、自己プライムするITRの能力に寄与することができる。ITRは、AAV構築物をAAV粒子内で効率的にカプシド化するのを助ける。
【0102】
本開示のrAAV粒子(例えば、AAV2/Anc80粒子)は、コード配列(例えば、SLC26A4遺伝子)及び5’及び3’AAV ITR配列に隣接する関連する要素を含むrAAV構築物を含むことができる。いくつかの実施形態では、ITRは、約145個の核酸であるか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、ITRをコードする配列の全てまたは実質的に全てが使用される。AAV ITR配列は、現在特定されている哺乳動物AAVタイプを含む、任意の既知のAAVから得られ得る。いくつかの実施形態では、ITRは、AAV2 ITRである。
【0103】
本開示で使用される構築物分子の例は、導入遺伝子を含有する「シス作用」構築物であり、選択された導入遺伝子配列及び関連する調節要素は、5’または「左」及び3’または「右」のAAV ITR配列に隣接している。5’及び左という名称は、センス方向で左から右に読まれた構築物全体に対するITR配列の位置を指す。例えば、いくつかの実施形態では、5’または左のITRは、構築物がセンス方向で線形に示されている場合、所与の構築物のプロモーターに最も近いITRである(ポリアデニル化配列とは異なる)。同時に、3’及び右という名称は、センス方向で左から右に読まれた構築物全体に対するITR配列の位置を指す。例えば、いくつかの実施形態では、3’または右のITRは、構築物がセンス方向で線形に示されている場合、所与の構築物のポリアデニル化配列に最も近いITRである(プロモーター配列とは異なる)。本明細書において提供されるITRは、センス鎖に従って、5’から3’の順で示される。したがって、当業者は、センス方向からアンチセンス方向に変換するときに、5’または「左」方向のITRも3’または「右」ITRとして描写することができることを理解するであろう。更に、所与のセンスITR配列(例えば、5’/左AAV ITR)をアンチセンス配列(例えば、3’/右ITR配列)に変換することは、十分に当業者の能力の範囲内である。当業者であれば、5’/左または3’/右のITR、またはそのアンチセンスバージョンのいずれかとして使用するために、所与のITR配列をどのように修飾するかを理解するであろう。
【0104】
例えば、ITR(例えば、5’ITR)は、配列番号10による配列を有することができる。いくつかの実施形態では、ITR(例えば、3’ITR)は、配列番号11による配列を有することができる。いくつかの実施形態では、ITRは、当技術分野で知られているように、1つ以上の修飾、例えば、切断、欠失、置換、または挿入を含む。いくつかの実施形態では、ITRは、145個未満のヌクレオチド、例えば、127、130、134、または141個のヌクレオチドを含む。例えば、いくつかの実施形態では、ITRは、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、120、121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144、または145個のヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、ITR(例えば、5’ITR)は、配列番号12による配列を有することができる。いくつかの実施形態では、ITR(例えば、3’ITR)は、配列番号13による配列を有することができる。
【0105】
5’AAV ITR配列の非限定的な例は、配列番号10である。3’AAV ITR配列の非限定的な例は、配列番号11である。いくつかの実施形態では、本開示のrAAV構築物は、5’AAV ITR及び/または3’AAV ITRを含む。いくつかの実施形態では、5’AAV ITR配列は、配列番号12である。いくつかの実施形態では、3’AAV ITR配列は、配列番号13である。いくつかの実施形態では、5’及び3’AAV ITR(例えば、配列番号10及び11、または12及び13)は、コード配列の一部分、例えば、SLC26A4遺伝子(例えば、配列番号1または2)の全部または一部分に隣接する。これらのITR配列を修飾する能力は、当業者の範囲内である。(例えば、Sambrook et al.“Molecular Cloning.A Laboratory Manual”,2d ed.,Cold Spring Harbor Laboratory,New York(1989)、及びK.Fisher et al.,J Virol.,70:520 532(1996)(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)などのテキストを参照されたい。)いくつかの実施形態では、5’ITR配列は、配列番号10または12で表される5’ITR配列と少なくとも85%、90%、95%、98%または99%同一である。いくつかの実施形態では、3’ITR配列は、配列番号11または13で表される3’ITR配列と少なくとも85%、90%、95%、98%または99%同一である。
例示的な5’AAV ITR(配列番号10)
TTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGCCCGGGCAAAGCCCGGGCGTCGGGCGACCTTTGGTCGCCCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAACTCCATCACTAGGGGTTCCT
例示的な3’AAV ITR(配列番号11)
AGGAACCCCTAGTGATGGAGTTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGGGCGACCAAAGGTCGCCCGACGCCCGGGCTTTGCCCGGGCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAA
例示的な5’AAV ITR(配列番号12)
CTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGCCCGGGCGTCGGGCGACCTTTGGTCGCCCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAACTCCATCACTAGGGGTTCCT
例示的な3’AAV ITR(配列番号13)
AGGAACCCCTAGTGATGGAGTTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGGGCGACCAAAGGTCGCCCGACGCCCGGGCTTTGCCCGGGCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAG
【0106】
プロモーター
いくつかの実施形態では、構築物(例えば、rAAV構築物)は、プロモーターを含む。「プロモーター」という用語は、作動可能に連結された遺伝子(例えば、SLC26A4遺伝子)の転写を促進する及び/または開始することができる酵素/タンパク質によって認識されるDNA配列を指す。例えば、プロモーターは、典型的には、例えば、RNAポリメラーゼ及び/または任意の関連因子が結合し、そこから転写を開始することができるヌクレオチド配列を指す。したがって、いくつかの実施形態では、構築物(例えば、rAAV構築物)は、本明細書に記載の非限定的な例示的プロモーターの1つに作動可能に連結されたプロモーターを含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、誘導性プロモーター、構成的プロモーター、哺乳動物細胞プロモーター、ウイルスプロモーター、キメラプロモーター、人工プロモーター、組織特異的プロモーター、または当技術分野で既知の任意の他のタイプのプロモーターである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、哺乳動物RNAポリメラーゼIIプロモーターなどのRNAポリメラーゼIIプロモーターである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、HIプロモーター、ヒトU6プロモーター、マウスU6プロモーター、またはブタU6プロモーターを含むがこれらに限定されないRNAポリメラーゼIIIプロモーターである。プロモーターは、一般に、内耳細胞内で転写を促進することができるプロモーターである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、蝸牛特異的プロモーターまたは蝸牛指向プロモーターである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、有毛細胞特異的プロモーター、または支持細胞特異的プロモーターである。
【0108】
様々なプロモーターが当該技術分野で既知であり、本明細書で使用することができる。本明細書で使用できるプロモーターの非限定的な例としては、ヒトEF1α、ヒトサイトメガロウイルス(CMV)(米国特許第5,168,062号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))、ヒトユビキチンC(UBC)、マウスホスホグリセリン酸キナーゼ1、ポリオーマアデノウイルス、サルウイルス40(SV40)、β-グロビン、β-アクチン、α-フェトプロテイン、γ-グロビン、β-インターフェロン、γ-グルタミルトランスフェラーゼ、マウス乳房腫瘍ウイルス(MMTV)、ラウス肉腫ウイルス、ラットインスリン、グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ、メタロチオネインII(MT II)、アミラーゼ、カテプシン、MIムスカリン受容体、レトロウイルスLTR(例えば、ヒトT細胞白血病ウイルスHTLV)、AAV ITR、インターロイキン-2、コラゲナーゼ、血小板由来増殖因子、アデノウイルス5 E2、ストロメリシン、マウスMX遺伝子、グルコース調節タンパク質(GRP78及びGRP94)、α-2-マクログロブリン、ビメンチン、MHCクラスI遺伝子H-2b、HSP70、プロリフェリン、腫瘍壊死因子、甲状腺刺激ホルモンα遺伝子、免疫グロブリン軽鎖、T細胞受容体、HLA DQα及びDQ、インターロイキン2受容体、MHCクラスII、MHCクラスII HLA-DRα、筋クレアチンキナーゼ、プレアルブミン(トランスサイレチン)、エラスターゼI、アルブミン遺伝子、c-fos、c-HA-ras、神経細胞接着分子(NCAM)、H2B(TH2B)ヒストン、ラット成長ホルモン、ヒト血清アミロイド(SAA)、トロポニンI(TN I)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ヒト免疫不全ウイルス、ギボンサル白血病ウイルス(GALV)プロモーターが挙げられる。プロモーターの更なる例は、当該技術分野で既知である。例えば、Lodish,Molecular Cell Biology,Freeman and Company,New York 2007(これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい。いくつかの実施形態では、プロモーターは、CMV前初期プロモーターである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、CAGプロモーターまたはCAG/CBAプロモーターである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号14を含むか、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号15を含むか、またはそれからなる。ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号16に例示されるCMV/CBAエンハンサー/プロモーター構築物を含む。ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号17に例示されるCMV/CBAエンハンサー/プロモーター構築物を含む。ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号43に例示されるCAGプロモーターまたはCMV/CBA/SV-40エンハンサー/プロモーター構築物を含む。ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号44に例示されるCAGプロモーターまたはCMV/CBA/SV-40エンハンサー/プロモーター構築物を含む。いくつかの実施形態では、プロモーター配列は、配列番号14または15で表されるプロモーター配列と少なくとも85%、90%、95%、98%または99%同一である。いくつかの実施形態では、エンハンサー-プロモーター配列は、配列番号16、17、43、または44で表されるエンハンサー-プロモーター配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。
【0109】
「構成的」プロモーターという用語は、タンパク質をコードする核酸(例えば、ペンドリンタンパク質)と作動可能に連結された場合に、ほとんどまたは全ての生理学的条件下で細胞において核酸からRNAを転写させるヌクレオチド配列を指す。
【0110】
構成的プロモーターの例には、レトロウイルスのラウス肉腫ウイルス(RSV)LTRプロモーター、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター(例えば、Boshart et al,Cell 41:521-530,1985(その全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)、SV40プロモーター、ジヒドロ葉酸還元酵素プロモーター、ベータ-アクチンプロモーター、ホスホグリセロールキナーゼ(PGK)プロモーター、及びEF1-アルファプロモーター(Invitrogen)が含まれるが、これらに限定されない。
【0111】
誘導性プロモーターは、遺伝子発現の調節を可能にし、外因的に供給される化合物、温度等の環境因子、または特定の生理学的状態(例えば、急性期、細胞の特定の分化状態、または複製細胞においてのみ)の存在によって調節され得る。誘導性プロモーター及び誘導性系は、Invitrogen、Clontech、及びAriadを含むが、これらに限定されない様々な商業的供給源から入手可能である。誘導性プロモーターの更なる例は、当該技術分野で既知である。
【0112】
外因的に供給される化合物によって調節される誘導性プロモーターの例としては、亜鉛誘導性ヒツジメタロチオニン(MT)プロモーター、デキサメタゾン(Dex)誘導性マウス乳房腫瘍ウイルス(MMTV)プロモーター、T7ポリメラーゼプロモーターシステム(WO98/10088(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる));エクジソン昆虫プロモーター(No et al,Proc.Natl.Acad Sci.US.A.93:3346-3351,1996(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))、テトラサイクリン抑制系(Gossen et al,Proc.Natl.Acad Sci.US.A.89:5547-5551,1992(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))、テトラサイクリン誘導性系(Gossen et al,Science 268:1766-1769,1995、またHarvey et al,Curr.Opin.Chem.Biol.2:512-518,1998(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)も参照されたい)、RU486誘導性系(Wang et al,Nat.Biotech.15:239-243,1997、及びWang et al,Gene Ther.4:432-441,1997(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))、及びラパマイシン誘導性システム(Magari et al.J Clin.Invest.100:2865-2872,1997(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)が挙げられる。
【0113】
「組織特異的」プロモーターという用語は、ある特定の細胞型及び/または組織でのみ活性なプロモーターを指す(例えば、特定の遺伝子の転写は、組織特異的プロモーターに結合する転写調節及び/または対照タンパク質を発現する細胞内でのみ起こる)。
【0114】
いくつかの実施形態では、調節配列及び/または制御配列は、組織特異的遺伝子発現能力を付与する。いくつかの場合では、組織特異的調節及び/または対照配列は、組織特異的様式で転写を誘導する組織特異的転写因子に結合する。
【0115】
いくつかの実施形態では、組織特異的プロモーターは、蝸牛特異的プロモーターである。いくつかの実施形態では、組織特異的プロモーターは、蝸牛有毛細胞特異的プロモーターである。蝸牛有毛細胞特異的プロモーターの非限定的な例としては、ATOH1プロモーター、POU4F3プロモーター、LHX3プロモーター、MYO7Aプロモーター、MYO6プロモーター、α9ACHRプロモーター、及びαl0ACHRプロモーターが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、プロモーターは、PRESTINプロモーターまたはONCOMODプロモーターなどの蝸牛有毛細胞特異的プロモーターである。例えば、Zheng et al.,Nature 405:149-155,2000;Tian et al.Dev.Dyn.23 l:199-203,2004;及びRyan et al.,Adv.Otorhinolaryngol.66:99-115,2009を参照されたい。
【0116】
いくつかの実施形態では、組織特異的プロモーターは、耳細胞特異的プロモーターである。いくつかの実施形態では、組織特異的プロモーターは、内耳細胞特異的プロモーターである。内耳非感覚細胞特異的プロモーターの非限定的な例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:GJB2、GJB6、SLC26A4、TECTA、DFNA5、COCH、NDP、SYN1、GFAP、PLP、TAK1、またはSOX21。いくつかの実施形態では、蝸牛非感覚細胞特異的プロモーターは、内耳支持細胞特異的プロモーターであり得る。内耳支持細胞特異的プロモーターの非限定的な例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:SOX2、FGFR3、PROX1、GLAST1、LGR5、HES1、HES5、NOTCH1、JAG1、CDKN1A、CDKN1B、SOX10、P75、CD44、HEY2、LFNG、またはS100b。
【0117】
いくつかの実施形態では、提供されるAAV構築物は、CAG、CBA、CMV、またはCB7プロモーターから選択されるプロモーター配列を含む。本明細書に記載の治療用組成物のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のまたは単独のAAV構築物は、蝸牛及び/または内耳特異的プロモーターから選択される少なくとも1つのプロモーター配列を更に含む。
例示的なCBAプロモーター(配列番号14)
GTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCG
例示的なCBAプロモーター(配列番号15)
GTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCG
例示的なCMV/CBAエンハンサー/プロモーター(配列番号16)
GACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCG
例示的なCMV/CBAエンハンサー/プロモーター(配列番号17)
GACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCG
例示的なCAGエンハンサー/プロモーター(配列番号43)
GACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGTTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTCGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTAAAGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGGCGGTCGGGCTGTAACCCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTGCGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAG
例示的なCAGエンハンサー/プロモーター(配列番号44)
GACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGTTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTCGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTAAAGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGGCGGTCGGGCTGTAACCCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTGCGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAG
【0118】
ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号18に記載の内因性ヒトATOH1エンハンサー-プロモーターである。いくつかの実施形態では、エンハンサー-プロモーター配列は、配列番号18で表されるエンハンサー-プロモーター配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。
例示的なヒトATOH1エンハンサー-プロモーター(配列番号18)
CTATGGAGTTTGCATAACAAACGTTTGGCAGCTCGCTCTCTTACACTCCATTAACAAGCTGTAACATATAGCTGCAGGTTGCTATAATCTCATTAATATTTTGGAAACTTGAATATTGAGTATTTCTGAGTGCTCATTCCCCATATGCCAGCCACTTCTGCCATGCTGACTGGTTCCTTTCTCTCCATTATTAGCAATTAGCTTCTTACCTTCCAAAGTCAGATCCAAGGTATCCAAGATACTAGCAAAGGAATCAACTATGTGTGCAAGTTAAGCATGCTTAATATCACCCAAACAAACAAAGAGGCAGCATTTCTTAAAGTAATGAAGATAGATAAATCGGGTTAGTCCTTTGCGACACTGCTGGTGCTTTCTAGAGTTTTATATATTTTAAGCAGCTTGCTTTATATTCTGTCTTTGCCTCCCACCCCACCAGCACTTTTATTTGTGGAGGGTTTTGGCTCGCCACACTTTGGGAAACTTATTTGATTTCACGGAGAGCTGAAGGAAGATCATTTTTGGCAACAGACAAGTTTAAACACGATTTCTATGGGACATTGCTAACTGGGGCCCCTAAGGAGAAAGGGGAAACTGAGCGGAGAATGGGTTAAATCCTTGGAAGCAGGGGAGAGGCAGGGGAGGAGAGAAGTCGGAGGAGTATAAAGAAAAGGACAGGAACCAAGAAGCGTGGGGGTGGTTTGCCGTAATGTGAGTGTTTCTTAATTAGAGAACGGTTGACAATAGAGGGTCTGGCAGAGGCTCCTGGCCGCGGTGCGGAGCGTCTGGAGCGGAGCACGCGCTGTCAGCTGGTGAGCGCACTCTCCTTTCAGGCAGCTCCCCGGGGAGCTGTGCGGCCACATTTAACACCATCATCACCCCTCCCCGGCCTCCTCAACCTCGGCCTCCTCCTCGTCGACAGCCTTCCTTGGCCCCCACCAGCAGAGCTCACAGTAGCGAGCGTCTCTCGCCGTCTCCCGCACTCGGCCGGGGCCTCTCTCCTCCCCCAGCTGCGCAGCGGGAGCCGCCACTGCCCACTGCACCTCCCAGCAACCAGCCCAGCACGCAAAGAAGCTGCGCAAAGTTAAAGCCAAGCAATGCCAAGGGGAGGGGAAGCTGGAGGCGGGCTTTGAGTGGCTTCTGGGCGCCTGGCGGGTCCAGAATCGCCCAGAGCCGCCCGCGGTCGTGCACATCTGACCCGAGTCAGCTTGGGCACCAGCCGAGAGCCGGCTCCGCACCGCTCCCGCACCCCAGCCGCCGGGGTGGTGACACACACCGGAGTCGAATTACAGCCCTGCAATTAACATATGAATCTGACGAATTTAAAAGAAGGAAAAAAAAAAAAAAACCTGAGCAGGCTTGGGAGTCCTCTGCACACAAGAACTTTTCTCGGGGTGTAAAAACTCTTTGATTGGCTGCTCGCACGCGCCTGCCCGCGCCCTCCATTGGCTGAGAAGACACGCGACCGGCGCGAGGAGGGGGTTGGGAGAGGAGCGGGGGGAGACTGAGTGGCGCGTGCCGCTTTTTAAAGGGGCGCAGCGCCTTCAGCAACCGGAGAAGCATAGTTGCACGCGACCTGGTGTGTGATCTCCGAGTGGGTGGGGGAGGGTCGAGGAGGGAAAAAAAAATAAGACGTTGCAGAAGAGACCCGGAAAGGGCCTTTTTTTTGGTTGAGCTGGTGTCCCAGTGCTGCCTCCGATCCTGAGCCTCCGAGCCTTTGCAGTGCAA
【0119】
ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号45または46に記載される内因性ヒトSLC26A4即時(immediate)プロモーターである。ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号47、48、または50に記載の内因性ヒトSLC26A4エンハンサー-プロモーターである。いくつかの実施形態では、エンハンサー-プロモーター配列は、配列番号45、46、47、48、または50で表されるプロモーターまたはエンハンサー-プロモーター配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号47、48、または50内に含まれるヒトSLC26A4内因性エンハンサー-プロモーター配列である。
例示的なヒトSLC26A4即時プロモーター(配列番号45)
CTGCCTTCTGAGAGCGCTATAAAGGCAGCGGAAGGGTAGTCCGCGGGGCATTCCGGGCGG
例示的なヒトSLC26A4即時プロモーター(配列番号46)
CTCTAGGCGGGCTCTGCTCTTCTTTAAGGAGTCCCACAGGGCCTGGCCCGCCCCTGACCT
例示的なヒトSLC26A4エンハンサー-プロモーター(配列番号47)
TAAAGAGTTGTGAGTTGTGTAGGTGAGTTGCCATGGAGCTACAAATATGAGTTGATATTCTGAAATCCTAGACAGCCATCTCCAAGGTTAAGAAAAATCCTTATGCACTCACTTGCAAAGATATCCACAGCATGCTCTTAATGGAGAAAAACAAAGCCTTAGATCAAATATGTAAAGTAATTTTTAGTTTTTTGAAAAGGTATGTTTGGGCTATAGATAAATCTGTTCAAAAAACATGAGAGAAGATAATAATGGTTGAAAGGAGACACAGTGCTTGCCCTCAAGAAGTTTTTGTCTAGTGAGGGAGAGAGAACTTGTATGTAAATAAAATTGTGTTACTAAGGTAGATAGTGAGAAGTAACTTAAGAGAGGATCAGATAAGGTATTAAGAGAATACAGAAAAGGGTCTGGATTAATTCTGAACAGCATCAAAGAATGTTCTTGCAAGAGATAGTGTTTTCACCAGATCTTGAAGGTATGGATGAGGGTATACAGAGTGAGTATATTCAGATTCTACTTTAAAACAAATACTTTCCTCTGTTGTAGTGGAGTTGAGCTATACATCCAACAATAATGAAAAAATACACGCATATATACATATATGGAGAGAGATACATATTTTAGTACATGTAGCAATTGATTAATAAATGTACAGTTTAAGTCGCATGCAAAACCTTGGAGTGATAGCAAACTTCATTGTAGGATGTTTAGCAGCATCTCTGGTCTCTACTCACTAGATCCCAATAGCATCTCCCTAGGTGTGACAACCAAAAATGTCTCCAGGCATTGACCTCTGGAGGCAAAAAAAGCCCTTTATTAAGAACCAGTGGTATACATAAGTAAAACATACACAAGAGATTCCTCCCCTCTTCTCTGTATGTGAATAAAAATTGCAAAGTTCATGACCTGGATTTTCCTTTTAGGTTTCTTCTTTAGTGGTTCTTAACTTCATTGGGTGAAGTAAGCCTTTGAAGATCTGTTGAAAGCTGTTGACTCATTCACTTCTCAGGAAAACGCACATGCTGACTACCATTTCAGAGAATTTGCATCAGGGTTCTCTGGGGAGGAGTTCTGAGTTCTGTTTCCAGGAGCTCGTAGAATTGTCATGGTCTGCATATGCAAGGCAGGTGGATTACGGAAGGTTGATGTACAGAGGTCTGTATTTTGGAGCCTCTTCTGTATTTACTTCAGAACACTAACAATCAGGCGAGAATGTTCTGGTTTATCAAACCCTTCCTTCTGCCTTTCATCTTAACCATGCATTAGTTTTAACAAAGTTCATCCCAACAGAAGACAAAACACTGATGAGGTAGGATAGCTCCAGCTCCTCCTCCCTCTCTTCTAGTCTTGATTTCCATGTAGTCCAGTTTATTCCTTCCCTGATTGTCCAGGAGAATGAGAAAAAGAAAAAACAGAGTCTAGTGGGTAAGAAAGGGCCACCTGGACGGCTTGATTTGGATTGTGAAATAAAACACACACACATGCACACGTAGAATAAGTGGCTAAAATCTGAGTAAATCGTGAACTCTCTGTATCCTCCACCCATTGAATACTCCTAAAAGACTTTCTAGAAATTCAAGGACTTATTAATATAGAAACCTGGCCATTGTTCCTCTTCTCCTCCCCATGTGGTATGAGAGCACCTGTGGCAGGCTCCCAGAGACCACGGACCTCTTCCTCTAGGCGGGCTCTGCTCTTCTTTAAGGAGTCCCACAGGGCCTGGCCCGCCCCTGACCTCGCAACCCTTGAGATTAGTAACGGGATGAGTGAGGATCCGGGTGGCCCCTGCGTGGCAGCCAGTAAGAGTCTCAGCCTTCCCGGTTCGGGAAAGGGGAAGAATGCAGGAGGGGTAGGATTTCTTTCCTGATAGGATCGGTTGGGAAAGACCGCAGCCTGTGTGTGTCTTTCCCTTCGACCAAGGTGTCTGTTGCTCCGTAAATAAAACGTCCCACTGCCTTCTGAGAGCGCTATAAAGGCAGCGGAAGGGTAGTCCGCGGGGC
例示的なヒトSLC26A4エンハンサー-プロモーター(配列番号48)
GGCTGCTCGGAAAACAGGACGAGGGGAGAGACTTGCTCAATAAGCTGAAAGTTCTGCCCCCGAGAGGGCTGCGACAGCTGCTGGAATGTGCCTGCAGCGTCCGCCTCTTGGGGACCCGCGGAGCGCGCCCTGACGGTTCCACGCCTGGCCCGGGGGTCTGCACCTCTCCTCCAGTGCGCACCTGGAGCTGCGTCCCGGGTCAGGTGCGGGGAGGGAGGGAATCTCAGTGTCCCCTTCCAGCCTTGCAAGCGCCTTTGGCCCCTGCCCCAGCCCCTCGGTTTGGGGGAGATTTCAGAACGCGGACAGCGCCCTGGCTGCGGGCCATAGGGGACTGGGTGGAACTCGGGAAGCCCCCAGAGCAGGGGCTTACTCGCTTCAAGTTTGGGGAACCCCGGGCAGCGGGTGCAGGCCACGAGACCCGAAGGTTCTCAGGTGCCCCCCTGCAGGCTGGCCGTGCGCGCCGTGGGGCGCTTGTCGCGAGCGCCGAGGGCTGCAGGACGCGGACCAGACTCGCGGTGCAGGGGGGCCTGGCTGCAGCTAACAGGTGATCCCGTTCTTTCTGTTCCTCGCTCTTCCCCTCCGATCGTCCTCGCTTACCGCGTGTCCTCCCTCCTCGCTGTCCTCTGGCTCGCAGGTCATGGCAGCGCCAGGCGGCAGGTCGGAGCCGCCGCAGCTCCCCGAGTACAGCTGCAGCTACATGGTGTCGCGGCCGGTCTACAGCGAGCTCGCTTTCCAGCAACAGCACGAGCGGCGCCTGCAGGAGCGCAAGACGCTGCGGGAGAGCCTGGCCAAGTGCTGCAGGTAGCGGCCGCGCGGGCCTGCGTAGAGAGAAGCGGAGCGGGGCGTCCACGCCTTGGGGAGGGAAGGGCGTCCCCAGCGGGCGAGAGTGGGGTGCGGGCGGCGGAGCCCCTGGGCGCCAGCTGCTTCTCCCAGAGGCCCGACTTTCGGTCTCCGGTCCTCCACGCCGCCCTTCTGGTGGGAGGGTGGCTCCATCAGTCTCGGGCCCGAAATGAACTTACCTGGGAAACTCGCCTTTGGGGAGAGTGGGTTCTAGGAGCCCCGTCTCTCTTTTTCCTCTCTGAAGGAAACTTGGAGTGCCTCTTGGGGTACAGTGGGTCCCTGTTGCCTTCTTGGGAGCTTGTTTAAATGAAATGAATAGGGAAACCCAGCTCTTGACCAGGAGGAGTCCTTGAAACACTCAAGCTAAGTAGGCGGGCTACCATTCAGTTAGAGACCAGGATGCAAGCTAGAACCCAGGGGAGCGCGGGGTGTGCCAAGTACTTCATCAGCAGGCTGTGGGACCCCTGGGGAAAGCCACCCTCAGTCTCTAAACCCAAACATGCCGTAACTAGATGTCACAAACATAAAGAAATTAGAGTTTCTAAAACCTTTCATTATAG
例示的なヒトSLC26A4エンハンサー-プロモーター(配列番号50)
CGGAAGGTTGATGTACAGAGGTCTGTATTTTGGAGCCTCTTCTGTATTTACTTCAGAACACTAACAATCAGGCGAGAATGTTCTGGTTTATCAAACCCTTCCTTCTGCCTTTCATCTTAACCATGCATTAGTTTTAACAAAGTTCATCCCAACAGAAGACAAAACACTGATGAGGTAGGATAGCTCCAGCTCCTCCTCCCTCTCTTCTAGTCTTGATTTCCATGTAGTCCAGTTTATTCCTTCCCTGATTGTCCAGGAGAATGAGAAAAAGAAAAAACAGAGTCTAGTGGGTAAGAAAGGGCCACCTGGACGGCTTGATTTGGATTGTGAAATAAAACACACACACATGCACACGTAGAATAAGTGGCTAAAATCTGAGTAAATCGTGAACTCTCTGTATCCTCCACCCATTGAATACTCCTAAAAGACTTTCTAGAAATTCAAGGACTTATTAATATAGAAACCTGGCCATTGTTCCTCTTCTCCTCCCCATGTGGTATGAGAGCACCTGTGGCAGGCTCCCAGAGACCACGGACCTCTTCCTCTAGGCGGGCTCTGCTCTTCTTTAAGGAGTCCCACAGGGCCTGGCCCGCCCCTGACCTCGCAACCCTTGAGATTAGTAACGGGATGAGTGAGGATCCGGGTGGCCCCTGCGTGGCAGCCAGTAAGAGTCTCAGCCTTCCCGGTTCGGGAAAGGGGAAGAATGCAGGAGGGGTAGGATTTCTTTCCTGATAGGATCGGTTGGGAAAGACCGCAGCCTGTGTGTGTCTTTCCCTTCGACCAAGGTGTCTGTTGCTCCGTAAATAAAACGTCCCACTGCCTTCTGAGAGCGCTATAAAGGCAGCGGAAGGGTAGTCCGCGGGGCATTCCGGGCGGGGCGCGAGCAGAGACAGGTGAGTT
【0120】
ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号51に記載のヒトLGR5エンハンサー-プロモーターである。いくつかの実施形態では、エンハンサー-プロモーター配列は、配列番号51で表されるエンハンサー-プロモーター配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号51内に含まれるヒトLGR5内因性エンハンサー-プロモーター配列である。
例示的なヒトLGR5エンハンサー-プロモーター(配列番号51)
AGGGCTATTTGTACCTCAACGAGGGCTTCTCTCCAAGAAAGCCCTGAATCCTTTTCCTCCTTTTTCCTGCAGATTCACTATAGGACACTTTTTGAAGCAAGAGCATGCATTTTCCCCCTGGCGCTCTGCAGCGGTTCTCAGAGCCCAGTGTCACTCACATAGGTGGGACTGCTCTCAGTTCAGAGAGCGCTGGGACACTTAAGATGAAAAGTCCCTGGAAGTTAGCAAACAGCCATCTGTCACTCTGGCATCGATTTACTAAAAGTGACTTCTAGGGTATTCTAAACCACTTTTAAAAAACAAATGAGTCACTTCGACTTCCTCACCCCGCAAGAGATAGGAAGGCAGCAGTGGAGTGCTCGCTCAGGAGCTGTATTTGTTTAGCGATTAGCCTAGAGCTTTGATTTTAGGGCAAAAGCGAGCCAGACAGTGCGGCAGACGTAAGGATCAAAAAGGCCACCTATCATTCGCCGGGGACGCCTGCCTCCTTACCCTGATAACGTAACTATTTCTCTGCATAGGATTTTAGTTTTTGTGTTTTTGTTTTGTTTTATTCTGTTTAATCACTTCAAGTATCTCATCCATTATTTGAAGCGGGCTCGGAGGAAACGTGCCGCATCCTCCAGTCCTTGTGCGTCTGTTTAGGTCTCTCCGAAGCAGGTCCCTCTCGACTCTTAGATCTGGGTCTCCAGCACGCATGAAGGGGTAAGGGTGGGGGGGTCCCCTATTCCGGCGCGCGGCGTTGAGCACTGAATCTTCCAGGCGGAGGCTCAGTGGGAGCGCCGAGAACTCGCCAGTACCGCGCGCTGCCTGCTGCCTGCTGCCTCCCAGCCCAGGACTTGGGAAAGGAGGGAGGGGACAAGTGGAGGGAAAGTGGGGCCGGGCGGGGGGTGCCTGGGAAGCCAGGCTGCGCTGACGTCACTGGGCGCGCAATTCGGGCTGGAGCGCTTTAAAAAACGAGCGTGCAAGCAGAGATGCTGCTCCACACCGCTCAGGCCGCGAGCAGCAGCAAGGCGCACCGCCACTGTCGCCGCTGCAGCCAGGGCTGCTCCGAAGGCCGGCGTGGCGGCAACCGGCACCTCTGTCCCCGCCGCGCTTCTCCTCGCCGCCCACGCCGTGGGGTCAGGAACGCGGCGTCTGGCGCTGCAGACGCCCGCTGAGTTGCAGAAGCCCACGGAGCGGCGCCCGGCGCGCCACGGCCCGTAGCAGTCCGGTGCTGCTCTCCGCCCGCGTCCGGCTCGTGGCCCCCTACTTCGGGCACCGACCGGT
【0121】
ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号52に記載のヒトSYN1エンハンサー-プロモーターである。いくつかの実施形態では、エンハンサー-プロモーター配列は、配列番号52で表されるエンハンサー-プロモーター配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号52内に含まれるヒトSYN1内因性エンハンサー-プロモーター配列である。
例示的なヒトSYN1エンハンサー-プロモーター(配列番号52)
TGCGTATGAGTGCAAGTGGGTTTTAGGACCAGGATGAGGCGGGGTGGGGGTGCCTACCTGACGACCGACCCCGACCCACTGGACAAGCACCCAACCCCCATTCCCCAAATTGCGCATCCCCTATCAGAGAGGGGGAGGGGAAACAGGATGCGGCGAGGCGCGTGCGCACTGCCAGCTTCAGCACCGCGGACAGTGCCTTCGCCCCCGCCTGGCGGCGCGCGCCACCGCCGCCTCAGCACTGAAGGCGCGCTGACGTCACTCGCCGGTCCCCCGCAAACTCCCCTTCCCGGCCACCTTGGTCGCGTCCGCGCCGCCGCCGGCCCAGCCGGACCGCACCACGCGAGGCGCGAGATAGGGGGGCACGGGCGCGACCATCTGCGCTGCGGCGCCGGCGACTCAGCGCTGCCTCAGTCTGCGGTGGGCAGCGGAGGAGTCGTGTCGTGCCTGAGAGCGCAGTCGAGAA
【0122】
ある特定の実施形態では、プロモーターは、配列番号53に記載のヒトGFAPエンハンサー-プロモーターである。いくつかの実施形態では、エンハンサー-プロモーター配列は、配列番号53で表されるエンハンサー-プロモーター配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号53内に含まれるヒトGFAP内因性エンハンサー-プロモーター配列である。
例示的なヒトGFAPエンハンサー-プロモーター(配列番号53)
CCCACCTCCCTCTCTGTGCTGGGACTCACAGAGGGAGACCTCAGGAGGCAGTCTGTCCATCACATGTCCAAATGCAGAGCATACCCTGGGCTGGGCGCAGTGGCGCACAACTGTAATTCCAGCACTTTGGGAGGCTGATGTGGAAGGATCACTTGAGCCCAGAAGTTCTAGACCAGCCTGGGCAACATGGCAAGACCCTATCTCTACAAAAAAAGTTAAAAAATCAGCCACGTGTGGTGACACACACCTGTAGTCCCAGCTATTCAGGAGGCTGAGGTGAGGGGATCACTTAAGGCTGGGAGGTTGAGGCTGCAGTGAGTCGTGGTTGCGCCACTGCACTCCAGCCTGGGCAACAGTGAGACCCTGTCTCAAAAGACAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGAACATATCCTGGTGTGGAGTAGGGGACGCTGCTCTGACAGAGGCTCGGGGGCCTGAGCTGGCTCTGTGAGCTGGGGAGGAGGCAGACAGCCAGGCCTTGTCTGCAAGCAGACCTGGCAGCATTGGGCTGGCCGCCCCCCAGGGCCTCCTCTTCATGCCCAGTGAATGACTCACCTTGGCACAGACACAATGTTCGGGGTGGGCACAGTGCCTGCTTCCCGCCGCACCCCAGCCCCCCTCAAATGCCTTCCGAGAAGCCCATTGAGCAGGGGGCTTGCATTGCACCCCAGCCTGACAGCCTGGCATCTTGGGATAAAAGCAGCACAGCCCCCTAGGGGCTGCCCTTGCTGTGTGGCGCCACCGGCGGTGGAGAACAAGGCTCTATTCAGCCTGTGCCCAGGAAAGGGGATCAGGGGATGCCCAGGCATGGACAGTGGGTGGCAGGGGGGGAGAGGAGGGCTGTCTGCTTCCCAGAAGTCCAAGGACACAAATGGGTGAGGGGACTGGGCAGGGTTCTGACCCTGTGGGACCAGAGTGGAGGGCGTAGATGGACCTGAAGTCTCCAGGGACAACAGGGCCCAGGTCTCAGGCTCCTAGTTGGGCCCAGTGGCTCCAGCGTTTCCAAACCCATCCATCCCCAGAGGTTCTTCCCATCTCTCCAGGCTGATGTGTGGGAACTCGAGGAAATAAATCTCCAGTGGGAGACGGAGGGGTGGCCAGGGAAACGGGGCGCTGCAGGAATAAAGACGAGCCAGCACAGCCAGCTCATGTGTAACGGCTTTGTGGAGCTGTCAAGGCCTGGTCTCTGGGAGAGAGGCACAGGGAGGCCAGACAAGGAAGGGGTGACCTGGAGGGACAGATCCAGGGGCTAAAGTCCTGATAAGGCAAGAGAGTGCCGGCCCCCTCTTGCCCTATCAGGACCTCCACTGCCACATAGAGGCCATGATTGACCCTTAGACAAAGGGCTGGTGTCCAATCCCAGCCCCCAGCCCCAGAACTCCAGGGAATGAATGGGCAGAGAGCAGGAATGTGGGACATCTGTGTTCAAGGGAAGGACTCCAGGAGTCTGCTGGGAATGAGGCCTAGTAGGAAATGAGGTGGCCCTTGAGGGTACAGAACAGGTTCATTCTTCGCCAAATTCCCAGCACCTTGCAGGCACTTACAGCTGAGTGAGATAATGCCTGGGTTATGAAATCAAAAAGTTGGAAAGCAGGTCAGAGGTCATCTGGTACAGCCCTTCCTTCCCTTTTTTTTTTTTTTTTTTGTGAGACAAGGTCTCTCTCTGTTGCCCAGGCTGGAGTGGCGCAAACACAGCTCACTGCAGCCTCAACCTACTGGGCTCAAGCAATCCTCCAGCCTCAGCCTCCCAAAGTGCTGGGATTACAAGCATGAGCCACCCCACTCAGCCCTTTCCTTCCTTTTTAATTGATGCATAATAATTGTAAGTATTCATCATGGTCCAACCAACCCTTTCTTGACCCACCTTCCTAGAGAGAGGGTCCTCTTGCTTCAGCGGTCAGGGCCCCAGACCCATGGTCTGGCTCCAGGTACCACCTGCCTCATGCAGGAGTTGGCGTGCCCAGGAAGCTCTGCCTCTGGGCACAGTGACCTCAGTGGGGTGAGGGGAGCTCTCCCCATAGCTGGGCTGCGGCCCAACCCCACCCCCTCAGGCTATGCCAGGGGGTGTTGCCAGGGGCACCCGGGCATCGCCAGTCTAGCCCACTCCTTCATAAAGCCCTCGCATCCCAGGAGCGAGCAGAGCCAGAGCAGGTTGGAGAGGAGACGCATCACCTCCGCTGCTCGC
【0123】
エンハンサー
場合によっては、構築物には、エンハンサー配列を含めることができる。「エンハンサー」という用語は、目的のタンパク質(例えば、ペンドリンタンパク質)をコードする核酸の転写のレベルを増加させることができるヌクレオチド配列を指す。エンハンサー配列(一般に、長さが50~1500bp)は、一般に、転写関連タンパク質(例えば、転写因子)に追加の結合部位を提供することによって転写のレベルを増加させる。いくつかの実施形態では、エンハンサー配列は、イントロン配列内に見られる。プロモーター配列とは異なり、エンハンサー配列は、(例えば、プロモーターと比較して)転写開始部位からより離れた距離で作用することができる。エンハンサーの非限定的な例には、RSVエンハンサー、CMVエンハンサー、及び/またはSV40エンハンサーが含まれる。いくつかの実施形態では、構築物は、配列番号19によって例示されるCMVエンハンサーを含む。いくつかの実施形態では、エンハンサー配列は、配列番号19で表されるエンハンサー配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。いくつかの実施形態では、SV-40由来エンハンサーは、配列番号20によって例示されるSV-40Tイントロン配列である。いくつかの実施形態では、エンハンサー配列は、配列番号20で表されるエンハンサー配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。
例示的なCMVエンハンサー(配列番号19)
GACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGG
例示的なSV-40合成イントロン(配列番号20)
GGAGTCGCTGCGTTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTCGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTAAAGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGGCGGTCGGGCTGTAACCCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTGCGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAG
【0124】
隣接する非翻訳領域である5’UTR及び3’UTR
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の構築物のいずれかは、5’UTRまたは3’UTRなどの非翻訳領域(UTR)を含むことができる。遺伝子のUTRは転写されるが、翻訳されない。5’UTRは、転写開始部位から開始し、開始コドンまで続くが、開始コドンは含まない。3’UTRは、終止コドンの直後に開始し、転写終結シグナルまで続く。UTRの調節機構及び/または制御機構は、本明細書に記載の構築物、組成物、キット、または方法のうちのいずれかに組み込まれて、ペンドリンタンパク質の発現を増強するか、またはそうでなければ調節することができる。
【0125】
天然5’UTRは、翻訳開始に役割を果たす配列を含む。いくつかの実施形態では、5’UTRは、Kozak配列のように、リボソームが多くの遺伝子の翻訳を開始するプロセスに関与することが一般に知られている配列を含むことができる。Kozak配列は、コンセンサス配列CCR(A/G)CCAUGGを有し、ここで、Rは、開始コドン(AUG)の3塩基上流のプリン(AまたはG)であり、開始コドンの後に別の「G」が続く。5’UTRは、伸長因子結合に関与する二次構造を形成することでも知られている。
【0126】
いくつかの実施形態では、5’UTRは、本明細書に記載の構築物のうちのいずれかに含まれる。以下の遺伝子:アルブミン、血清アミロイドA、アポリポタンパク質A/B/E、トランスフェリン、アルファフェトプロテイン、エリスロポエチン、及び第VIII因子由来のものを含む5’UTRの非限定的な例を使用して、mRNAなどの核酸分子の発現を増強することができる。
【0127】
いくつかの実施形態では、蝸牛内の細胞によって転写されるmRNAからの5’UTRは、本明細書に記載されている構築物、組成物、キット、及び方法のうちのいずれかに含めることができる。いくつかの実施形態では、5’UTRは、内因性SLC26A4遺伝子座に由来し、配列番号21によって例示される内因性配列の全部または一部を含み得る。いくつかの実施形態では、5’UTR配列は、配列番号21で表される5’UTR配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。
【0128】
3’UTRは、目的の遺伝子の終止コドンのすぐ3’に見出される。いくつかの実施形態では、蝸牛内の細胞によって転写されるmRNAからの3’UTRは、本明細書に記載されている構築物、組成物、キット、及び方法のうちのいずれかに含めることができる。いくつかの実施形態では、3’UTRは、内因性SLC26A4遺伝子座に由来し、配列番号22によって例示される内因性配列の全部または一部を含み得る。いくつかの実施形態では、3’UTR配列は、配列番号22で表される3’UTR配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。
【0129】
3’UTRは、アデノシン及びウリジン(RNA形態)またはチミジン(DNA形態)の伸長がそれらに埋め込まれていることで知られている。これらのAUリッチ特性は、特に高い回転率を有する遺伝子に見られる。それらの配列特質及び機能特性に基づいて、AUリッチ要素(ARE)は3つのクラスに分類され得る(Chen et al.,Mal.Cell.Biol.15:5777-5788,1995;Chen et al.,Mal.Cell Biol.15:2010-2018,1995(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる):クラスI AREは、Uリッチ領域内のAUUUAモチーフのいくつかの分散コピーを含む。例えば、c-Myc及びMyoD mRNAは、クラスIのAREを含有する。クラスIIのAREは、2つ以上の重複UUAUUUA(U/A)(U/A)九量体を有する。GM-CSF及びTNF-アルファmRNAは、クラスIIのAREを含有する例である。クラスIIIのAREはあまり定義されてない。これらのUリッチ領域は、AUUUAモチーフを含まず、このクラスの2つのよく研究された例は、c-Jun及びミオゲニンmRNAである。
【0130】
AREに結合する大半のタンパク質がメッセンジャーを不安定にすることで知られている一方で、ELAVファミリーのメンバー、最も顕著には、HuRがmRNAの安定性を増加させることが実証されている。HuRは、3つのクラスの全てのAREに結合する。HuR特異的結合部位を操作して核酸分子の3’UTRに入れることにより、HuR結合、ひいてはインビボでのメッセージの安定化がもたらされるであろう。
【0131】
いくつかの実施形態では、3’UTR AREの導入、除去、または修飾を使用して、ペンドリンタンパク質をコードするmRNAの安定性を調節することができる。他の実施形態では、AREを除去または変異させて、細胞内安定性を増加させ、したがって、ペンドリンタンパク質の翻訳及び産生を増加させることができる。
【0132】
他の実施形態では、非ARE配列が、5’または3’UTRに組み込まれてもよい。いくつかの実施形態では、イントロンまたはイントロン配列の一部が、本明細書において提供される構築物、組成物、キット、及び方法のうちのいずれかにおいて、ポリヌクレオチドの隣接領域に組み込まれてもよい。イントロン配列の組み込みにより、タンパク質産生、ならびにmRNAレベルが増加し得る。
例示的な5’UTR配列(配列番号21)
CTCAGCCTTCCCGGTTCGGGAAAGGGGAAGAATGCAGGAGGGGTAGGATTTCTTTCCTGATAGGATCGGTTGGGAAAGACCGCAGCCTGTGTGTGTCTTTCCCTTCGACCAAGGTGTCTGTTGCTCCGTAAATAAAACGTCCCACTGCCTTCTGAGAGCGCTATAAAGGCAGCGGAAGGGTAGTCCGCGGGGCATTCCGGGCGGGGCGCGAGCAGAGACAGGTC
例示的な3’UTR配列(配列番号22)
AAGTGGGTTCGGGAGGTCTCTATGAGCAAGGAATACAAGACAAAACTTCCTCAATGCATTGACTATTTCTTCAGACTCAAAACACTCATTCTTTTTTCTATTAAGCCATTGAAAGAGAAGCACTAAGACTGCTTCTAGGCTTTATTTATAAAATAAACACCTTATCCCTAACATGGGCAAAATGGCTAGAATTATTCAGACGATTTGGCAGCGTCCAGGGTAAGCTGGTGTTATAATACGCTGCTGATCTACATCACAGATTTGCTAATAATGTTCACGTGGGCCCTGGCATATCTCTGTTCAGTTAGAGTGAGTGCTGACCCAACAGCCTCTGTGGTCAAGCGAGTCACGAATGATTAATCATAAAGAAAAATCAGTTTTTGACTGACCTGGATATCCATGAGCTGCACTGATCACCATGTAAGGTCACATTTAGTAAATGCTGAAATAAAATGATTAATGCATTTATCAATAAAAGCCTTTGAAAATACTTTGGATAATAAATTGGAGTTTTAAAAATGCAAATTTGCTTAGTATCTAATAATGAAGTGTTATTACATATAGCCGGAATTGAGGATCTCTTTGATCCTGGAAATGGTTTACCTAAAAGCTACAGAACCAGGCCAATATATTTTGAAATATTGATGCAGACAAATGAAATAATAAAGAGATTTTCATGGTTTATAAAAATCTTTTTTGATATGATAATAATCATGATCACAACTGAGATCAAAAAAATATATGACAGATTATTTTGTTTAAAAATGCAGTTTTAATTATCTTAGTCTATAGAAATGATCATTGCATGGAGGCATGTATAGGTATGATCTGTGTAAAATCTGACATAAAAACAGTGCTATTCTGAGTGAAAATTTTTTTGATGTGCTTACATAACCATGGTGATTAAAATGAGTTTATATTTTTTCTCAAAAATTTTAGCAGTGTGTAAAGTAAGTAATCTTTAACTGAACTCTGACCACTTAAAAAAAAATCTAAAAATTGAACTACCTATAGTAGTCTGTGTTTAAAGTGAATTTTTAAAGACAAAGCATTCTAAATGAACTCAATATAAAAACATTCATTTGGAATGTACATACTGAAAAATACAGGTTTTTTTGACCAAAAGTTTTTATATCTTTTCTTTTTATTTATTTTTTTCCTAAGTGCCAACAATTTTCTAGATATTATATACAACACAGGCTTTGATCTTGGGGACTTTTCCCATATATTTCACACTGGAGTGAATGAAGTTGTACTTCATTTCTAGAGAAAAGTTATACCCAGGTCCCCAATTGAGAATGTCTTGCTTGATTGAAAACGACATCATCCCTTGGTATACTCCAGGGATTGGTTTCAGGACCCCTGCATTTACCAAAATTTGTGCACACTCAAGTCCTGCAGTCACCCCTGCCTAAAGATAGAATGGCTTCTCTGTTTTTCTTCTGAAATACAACCAGAAACAATGTGTCTATTTCTGAAAGAATAGGATTAATGATCATACAAATGGGTTAATCCTGAATTCTGGTTGTAAATCTGGTTACAGCATAACTAGGATTATAATGCTGCCTCATTTTCACAGCACTACTTGCTTATATTGACAACAAATCATCTCGCTAAAGAGTGAATGTAGGCCAGGCGCGGTGGCTCATGCCTGTAATCCCAGCACTTTGGGAGGCCGAGGCGGGTGGATCACGAGGTCAGGAGATCGAGACCATCCTGGCTAACATGGTAAAACCCCGTCTCTACTAAAAATAGAAAAAAAGAAATTAGCCTAGCGTGGTGGCTGGCGGGCGCCTGTAGTCCCAGCTATTTGGGAGGCTAAGGCAGGAGAATGGCGTGAACCCGGGAGGCGGAGCTTGCAGTGAGCCGAGGTCGTGCCACTGCACTCCAGCCTGGGCGACAGAGCAAGACTCCGTCTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGAGTGAATGTAATAGTCTTGCAGAAAATGAATGAATACCTTTGTTCAATAAAGGAAATATGCACTGCTCACTTTTTTGAAGGAAATGCCAAAGTTACGTTTTACAACAAGGCTAGAGTTTGTAAATTCTGGGTTCATTTGTGATGACATAAGTCAGCAAACTGCGGGAATACTGTCTCTTCTATGTATTTTGTGAATAGTAAGCATAATTTTAGTTTTGTATTATCAATGAAAATTTCACTTGAAATTAAAGCTGCCTTTTGTTATATTTTTAACCTATAGGATAAGATTCCAGTATTGTATATGAGTTTTAACAAATTAAAAAATCAAATCATGTACATTTGAAAATATTTGCACACATTTAAAAATAAATGTAAAGTTGTCTTTTAAACTACTCGGATGTGTCCTTTCTGAACAA
【0133】
配列内リボソーム進入部位(IRES)
いくつかの実施形態では、ペンドリンタンパク質をコードする構築物は、配列内リボソーム進入部位(IRES)を含むことができる。IRESは、IRESが位置する場所からすぐ下流にmRNAを有する任意の位置から翻訳を開始させる複雑な二次構造を形成する(例えば、Pelletier and Sonenberg,Mal.Cell.Biol.8(3):1103-1112,1988を参照されたい)。
【0134】
例えば、口蹄疫ウイルス(FMDV)、脳心筋炎ウイルス(EMCV)、ヒトライノウイルス(HRV)、コオロギ麻痺ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、A型肝炎ウイルス(HAV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、及びポリオウイルス(PV)由来のものを含む、当業者に既知のIRES配列がいくつか存在する。例えば、Alberts,Molecular Biology of the Cell,Garland Science,2002、及びHellen et al.,Genes Dev.15(13):1593-612,2001(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
【0135】
いくつかの実施形態では、ペンドリンタンパク質、またはペンドリンタンパク質のC末端部分をコードする構築物に組み込まれるIRES配列は、口蹄疫ウイルス(FMDV)2A配列である。口蹄疫ウイルス2A配列は、ポリプロテインの切断を媒介することが示されている小さなペプチド(約18アミノ酸長)である(Ryan,MD et al.,EMBO 4:928-933,1994、Mattion et al.,J Virology 70:8124-8127,1996、Furler et al.,Gene Therapy 8:864-873,2001、及びHalpin et al.,Plant Journal 4:453-459,1999(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。2A配列の切断活性は、プラスミド及び遺伝子療法構築物(AAV及びレトロウイルス)を含む人工系において以前に実証されている(Ryan et al.,EMBO 4:928-933,1994、Mattion et al.,J Virology 70:8124-8127,1996、Furler et al.,Gene Therapy 8:864-873,2001、及びHalpin et al.,Plant Journal 4:453-459,1999、de Felipe et al.,Gene Therapy 6:198-208,1999、de Felipe et al.,Human Gene Therapy I I:1921-1931,2000、及びKlump et al.,Gene Therapy 8:811-817,2001(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。
【0136】
IRESは、AAV構築物において利用することができる。いくつかの実施形態では、ペンドリンタンパク質のC末端部分をコードする構築物は、ポリヌクレオチド配列内リボソーム進入部位(IRES)を含むことができる。いくつかの実施形態では、IRESは、2つ以上の構築物を含む組成物の一部であり得る。いくつかの実施形態では、IRESは、単一遺伝子転写産物から2つ以上のポリペプチドを産生するために使用される。
【0137】
スプライス部位
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される構築物のうちのいずれかは、転写中に生じるRNAプロセシング中に機能的である、スプライス供与配列及び/またはスプライス受容配列を含むことができる。いくつかの実施形態では、スプライス部位は、トランススプライシングに関与する。
例示的なスプライス供与イントロン(配列番号41)
GTAAGTATCAAGGTTACAAGACAGGTTTAAGGAGACCAATAGAAACTGGGCTTGTCGAGACAGAGAAGACTCTTGCGTTTCT
例示的なスプライス受容イントロン(配列番号42)
GATAGGCACCTATTGGTCTTACTGACATCCACTTTGCCTTTCTCTCCACAG
【0138】
ポリアデニル化配列
いくつかの実施形態では、本発明で提供する構築物は、ポリアデニル化(ポリ(A))シグナル配列を含むことができる。大半の新生真核生物mRNAは、それらの3’末端、に、一次転写物の切断及びポリ(A)シグナル配列によって駆動される共役ポリアデニル化反応を含む複雑なプロセス中に付加されるポリ(A)テールを有する(例えば、Proudfoot et al.,Cell 108:501-512,2002(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。ポリ(A)テールは、mRNAの安定性及び転移性を付与する(Molecular Biology of the Cell,Third Edition by B.Alberts et al.,Garland Publishing,1994(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))。いくつかの実施形態では、ポリ(A)シグナル配列は、コード配列に対して3’に配置される。
【0139】
本明細書で使用される場合、「ポリアデニル化」とは、ポリアデニリル部分またはその修飾されたバリアントの、メッセンジャーRNA分子への共有結合を指す。真核生物では、大半のメッセンジャーRNA(mRNA)分子が3’末端でポリアデニル化されている。3’ポリ(A)テールは、酵素であるポリアデニル酸ポリメラーゼの作用によってプレmRNAに付加される長い(例えば、50、60、70、100、200、500、1000、2000、3000、4000、または5000)アデニンヌクレオチド配列である。いくつかの実施形態では、ポリ(A)テールは、特定の配列、例えば、ポリ(A)シグナルを含む転写産物に付加される。ポリ(A)テール及び関連タンパク質は、エキソヌクレアーゼによる分解からmRNAを保護するのを助ける。ポリアデニル化はまた、転写終結、核からのmRNAの輸出、及び翻訳においても役割を果たす。ポリアデニル化は、DNAのRNAへの転写の直後に核内で生じるが、後に細胞質内でも生じ得る。転写が終結した後、mRNA鎖は、RNAポリメラーゼと会合したエンドヌクレアーゼ複合体の作用によって切断される。切断部位は、通常、切断部位の近くに塩基配列AAUAAAが存在することによって特徴付けられる。mRNAが切断された後、アデノシン残基が切断部位の遊離3’末端に付加される。
【0140】
本明細書で使用される場合、「ポリ(A)シグナル配列」または「ポリアデニル化シグナル配列」とは、mRNAのエンドヌクレアーゼ切断及び一連のアデノシンの切断されたmRNAの3’末端への付加を誘発する配列である。
【0141】
ウシ成長ホルモン(bGH)(Woychik et al.,Proc.Natl.Acad Sci.US.A.81(13):3944-3948,1984、米国特許第5,122,458号(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))、マウス-β-グロビン、マウス-α-グロビン(Orkin et al.,EMBO J 4(2):453-456,1985、Thein et al.,Blood 71(2):313-319,1988(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))、ヒトコラーゲン、ポリオーマウイルス(Batt et al.,Mal.Cell Biol.15(9):4783-4790,1995(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))、単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ遺伝子(HSV TK)、IgG重鎖遺伝子ポリアデニル化シグナル(US2006/0040354(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))、ヒト成長ホルモン(hGH)(Szymanski et al.,Mal.Therapy 15(7):1340-1347,2007(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)、SV40後期及び初期ポリ(A)部位などのSV40ポリ(A)部位(Schek et al.,Mal.Cell Biol.12(12):5386-5393,1992(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))に由来するものを含む、いくつかのポリ(A)シグナル配列を使用することができる。
【0142】
poly(A)シグナル配列はAATAAAにすることができる。AATAAA配列は、ATTAAA、AGTAAA、CATAAA、TATAAA、GATAAA、ACTAAA、AATATA、AAGAAA、AATAAT、AAAAAA、AATGAA、AATCAA、AACAAA、AATCAA、AATAAC、AATAGA、AATTAA、またはAATAAGを含む、AATAAAと相同性を有し、ポリアデニル化をシグナル伝達することができる他のヘキサヌクレオチド配列で置換され得る(例えば、WO06/12414(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。
【0143】
いくつかの実施形態では、ポリ(A)シグナル配列は、合成ポリアデニル化部位であり得る(例えば、Levitt el al,Genes Dev.3(7):1019-1025,1989(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に基づくPromegaのpCl-neo発現構築物を参照されたい)。いくつかの実施形態では、ポリ(A)シグナル配列は、可溶性ニューロピリン-1(sNRP)のポリアデニル化シグナル(AAATAAAATACGAAATG(配列番号23))である(例えば、WO05/073384(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照のこと)。いくつかの実施形態では、ポリ(A)シグナル配列は、SV40ポリ(A)部位を含むか、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、ポリ(A)シグナルは、配列番号25を含むか、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、ポリ(A)シグナル配列は、bGHpAを含むか、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、ポリ(A)シグナルは、配列番号24を含むか、またはそれからなる。ポリ(A)シグナル配列の更なる例は、当該技術分野で既知である。いくつかの実施形態では、ポリ(A)配列は、配列番号24または25で表されるポリ(A)配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。
例示的なbGHポリ(A)シグナル配列(配列番号24)
CTGTGCCTTCTAGTTGCCAGCCATCTGTTGTTTGCCCCTCCCCCGTGCCTTCCTTGACCCTGGAAGGTGCCACTCCCACTGTCCTTTCCTAATAAAATGAGGAAATTGCATCGCATTGTCTGAGTAGGTGTCATTCTATTCTGGGGGGTGGGGTGGGGCAGGACAGCAAGGGGGAGGATTGGGAAGACAATAGCAGGCATGCTGGGGATGCGGTGGGCTCTATGG
例示的なSV40ポリ(A)シグナル配列(配列番号25)
AACTTGTTTATTGCAGCTTATAATGGTTACAAATAAAGCAATAGCATCACAAATTTCACAAATAAAGCATTTTTTTCACTGCATTCTAGTTGTGGTTTGTCCAAACTCATCAATGTATCTTA
【0144】
追加の配列
いくつかの実施形態では、本開示の構築物は、T2A要素または配列を含んでもよい。いくつかの実施形態では、本開示の構築物は、1つ以上のクローニング部位を含んでもよい。そのようないくつかの実施形態では、クローニング部位は、対象への投与のための製造前に完全に除去されない場合がある。いくつかの実施形態では、クローニング部位は、リンカー配列として、またはKozak部位の一部分としてなどの機能的役割を有し得る。当業者に理解されるように、クローニング部位は、所望の機能を保持しながら、一次配列において著しく変化し得る。いくつかの実施形態では、構築物は、クローニング部位の任意の組み合わせを含有し得、例示的なクローニング部位は、配列番号26~33で表される。
例示的なクローニング部位A(配列番号26)
TTGTCGACGCGGCCGCACGCGT
例示的なクローニング部位B(配列番号27)
CTCCTGGGCAACGTGCTGGTTATTGTGACCGGTCGCTAGCCACC
例示的なクローニング部位C(配列番号28)
TAAGAGCTCGCTGATCAGCCTCGA
例示的なクローニング部位D(配列番号29)
AAGCTTGAATTCAGCTGACGTGCCTCGGACCGTCCTAGG
例示的なクローニング部位E(配列番号30)
GCGGCCGCACGCGT
例示的なクローニング部位F(配列番号31)
CTCCTGGGCAACGTGCTGGTTATTGTGACCGGTGCCACC
例示的なクローニング部位G(配列番号32)
TAAGAGCTCGCTGATCAGCCTCGA
例示的なクローニング部位H(配列番号33)
AAGCTTGAATTCAGCTGACGTGCCTCGGACCGCT
【0145】
不安定化ドメイン
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される構築物のうちのいずれかは、タンパク質発現の時間的制御のための不安定化ドメイン(「不安定化配列」)をコードする配列を任意選択的に含むことができる。不安定化配列の非限定的な例としては、FK506配列、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)配列、または他の例示的な不安定化配列をコードする配列が挙げられる。
【0146】
安定化配位子の不在下で、不安定化配列に作動可能に連結されたタンパク質配列は、ユビキチン化によって分解される。対照的に、安定化配位子の存在下では、タンパク質分解が阻害され、それによって、不安定化配列に作動可能に連結されたタンパク質配列を活性的に発現させることができる。タンパク質発現の安定化のための陽性対照として、タンパク質発現は、酵素、放射線撮影、比色、蛍光、または他の分光法アッセイ、蛍光活性化細胞選別(FACS)アッセイ、免疫学的アッセイ(例えば、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、放射免疫アッセイ(RIA)、及び免疫組織化学)を含む従来の手段によって検出することができる。
【0147】
不安定化配列の更なる例は、当該技術分野において既知である。いくつかの実施形態では、不安定化配列は、FK506結合タンパク質及びラパマイシン結合タンパク質(FKBP12)配列であり、安定化配位子は、Shield-1(Shld1)である(Banaszynski et al.(2012)Cell 126(5):995-1004(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))。いくつかの実施形態では、不安定化配列は、DHFR配列であり、安定化配位子は、トリメトプリム(TMP)である(Iwamoto et al.(2010)Chem Biol 17:981-988(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))。
【0148】
いくつかの実施形態では、不安定化配列は、FKBP12配列であり、対象細胞(例えば、支持蝸牛外部有毛細胞)中のFKBP12遺伝子を担持するAAV構築物の存在は、ウエスタンブロッティングによって検出される。いくつかの実施形態では、不安定化配列は、本明細書に記載されるAAV構築物のうちのいずれかの時間的特異的活性を検証するために使用され得る。
例示的なDHFR不安定化アミノ酸配列(配列番号34)
MISLIAALAVDYVIGMENAMPWNLPADLAWFKRNTLNKPVIMGRHTWESIGRPLPGRKNIILSSQPSTDDRVTWVKSVDEAIAACGDVPEIMVIGGGRVIEQFLPKAQKLYLTHIDAEVEGDTHFPDYEPDDWESVFSEFHDADAQNSHSYCFEILERR
例示的なDHFR不安定化ヌクレオチド配列(配列番号35)
GGTACCATCAGTCTGATTGCGGCGTTAGCGGTAGATTACGTTATCGGCATGGAAAACGCCATGCCGTGGAACCTGCCTGCCGATCTCGCCTGGTTTAAACGCAACACCTTAAATAAACCCGTGATTATGGGCCGCCATACCTGGGAATCAATCGGTCGTCCGTTGCCAGGACGCAAAAATATTATCCTCAGCAGTCAACCGAGTACGGACGATCGCGTAACGTGGGTGAAGTCGGTGGATGAAGCCATCGCGGCGTGTGGTGACGTACCAGAAATCATGGTGATTGGCGGCGGTCGCGTTATTGAACAGTTCTTGCCAAAAGCGCAAAAACTGTATCTGACGCATATCGACGCAGAAGTGGAAGGCGACACCCATTTCCCGGATTACGAGCCGGATGACTGGGAATCGGTATTCAGCGAATTCCACGATGCTGATGCGCAGAACTCTCACAGCTATTGCTTTGAGATTCTGGAGCGGCGATAA
例示的な不安定化ドメイン(配列番号36)
ATCAGTCTGATTGCGGCGTTAGCGGTAGATTACGTTATCGGCATGGAAAACGCCATGCCGTGGAACCTGCCTGCCGATCTCGCCTGGTTTAAACGCAACACCTTAAATAAACCCGTGATTATGGGCCGCCATACCTGGGAATCAATCGGTCGTCCGTTGCCAGGACGCAAAAATATTATCCTCAGCAGTCAACCGAGTACGGACGATCGCGTAACGTGGGTGAAGTCGGTGGATGAAGCCATCGCGGCGTGTGGTGACGTACCAGAAATCATGGTGATTGGCGGCGGTCGCGTTATTGAACAGTTCTTGCCAAAAGCGCAAAAACTGTATCTGACGCATATCGACGCAGAAGTGGAAGGCGACACCCATTTCCCGGATTACGAGCCGGATGACTGGGAATCGGTATTCAGCGAATTCCACGATGCTGATGCGCAGAACTCTCACAGCTATTGCTTTGAGATTCTGGAGCGGCGA
例示的なFKBP12不安定化ペプチドアミノ酸配列(配列番号37)
MGVEKQVIRPGNGPKPAPGQTVTVHCTGFGKDGDLSQKFWSTKDEGQKPFSFQIGKGAVIKGWDEGVIGMQIGEVARLRCSSDYAYGAGGFPAWGIQPNSVLDFEIEVLSVQ
【0149】
レポーター配列または要素
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される構築物は、任意選択的に、レポーターポリペプチド及び/またはタンパク質をコードする配列(「レポーター配列」)を含むことができる。レポーター配列の非限定的な例としては、ベータ-ラクタマーゼ、ベータ-ガラクトシダーゼ(LacZ)、アルカリ性ホスファターゼ、チミジンキナーゼ、緑色蛍光タンパク質(GFP)、赤色蛍光タンパク質、mCherry蛍光タンパク質、黄色蛍光タンパク質、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)、及びルシフェラーゼをコードするDNA配列が挙げられる。レポーター配列の更なる例は、当該技術分野において既知である。レポーター配列は、それらの発現を駆動する制御要素と関連付けられている場合、酵素、放射線写真、比色分析、蛍光、または他の分光学的アッセイ、蛍光活性化細胞選別(FACS)アッセイ、免疫学的アッセイ(例えば、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、放射免疫アッセイ(RIA)、及び免疫組織化学)を含む、従来の手段によって検出可能なシグナルを提供することができる。
【0150】
いくつかの実施形態では、レポーター配列はLacZ遺伝子であり、哺乳動物細胞(例えば、蝸牛有毛細胞)におけるLacZ遺伝子を担持する構築物の存在は、ベータ-ガラクトシダーゼ活性についてのアッセイによって検出される。レポーターが蛍光タンパク質(例えば、緑色蛍光タンパク質)またはルシフェラーゼである場合、哺乳動物細胞(例えば、蝸牛有毛細胞)における蛍光タンパク質またはルシフェラーゼを担持する構築物の存在は、蛍光技法(例えば、蛍光顕微鏡法もしくはFACS)または照度計(例えば、分光光度計もしくはIVIS撮像機器)における光生成によって測定され得る。いくつかの実施形態では、レポーター配列を使用して、本明細書に記載される構築物のうちのいずれかの組織特異的標的化能力及び組織特異的プロモーター調節及び/または制御活性を検証することができる。
【0151】
いくつかの実施形態では、レポーター配列は、FLAGタグ(例えば、3×FLAGタグ)であり、哺乳動物細胞(例えば、内耳細胞、例えば、蝸牛有毛細胞または支持細胞)中のFLAGタグを担持する構築物の存在は、タンパク質結合または検出アッセイ(例えば、ウエスタンブロット、免疫組織化学、ラジオイムノアッセイ(RIA)、質量分析)によって検出される。例示的な3×FLAGタグ配列は、配列番号38として提供される。
例示的な3×FLAGタグ配列(配列番号38)
GGATCCCGGGCTGACTACAAAGACCATGACGGTGATTATAAAGATCATGACATCGACTACAAGGATGACGATGACAAG
【0152】
AAVカプシド
本開示は、AAVカプシドにパッケージングされた1つ以上のポリヌクレオチド構築物を提供する。いくつかの実施形態では、AAVカプシドは、AAV2、3、4、5、6、7、8、9、10、rh8、rh10、rh39、rh43もしくはAnc80血清型のAAVカプシド、もしくはその1つ以上のハイブリッドからのものであるか、またはそれに由来する。いくつかの実施形態では、AAVカプシドは、AAV祖先血清型に由来する。いくつかの実施形態では、AAVカプシドは、祖先(Anc)AAVカプシドである。Ancカプシドは、進化的確率及び進化的モデリングを使用して構築され、可能性の高い祖先配列を決定する構築配列から作製される。このように、Ancカプシド/構築物配列は、天然に存在したことが知られていない。例えば、いくつかの実施形態では、AAVカプシドは、Anc80カプシド(例えば、Anc80L65カプシド)である。いくつかの実施形態では、AAVカプシドは、配列番号8を含むテンプレートヌクレオチドコード配列を使用して作製される。いくつかの実施形態では、カプシドは、配列番号9で表されるポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、カプシドは、配列番号9で表されるポリペプチドに対して少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。
【0153】
本明細書において提供されるように、AAVカプシド及びAAV構築物(例えば、AAV ITRを含む)の任意の組み合わせは、本開示の組換えAAV(rAAV)粒子において使用され得る。例えば、野生型またはバリアントAAV2 ITR及びAnc80カプシド、野生型またはバリアントAAV2 ITR及びAAV6カプシドなど。本開示のいくつかの実施形態では、AAV粒子は、AAV2成分から完全に構成される(例えば、カプシド及びITRは、AAV2血清型である)。いくつかの実施形態では、AAV粒子は、AAV2/6、AAV2/8またはAAV2/9粒子(例えば、AAV2 ITRを有するAAV構築物を有するAAV6、AAV8またはAAV9カプシド)である。本開示のいくつかの実施形態では、AAV粒子は、AAV構築物を、コード配列の一部、例えば、SLC26A4遺伝子またはその特徴部分(例えば、配列番号1、2、3、4、または5)に隣接するAAV 2 ITR(例えば、配列番号10及び11)でカプシド化するAnc80カプシド(例えば、配列番号9のポリペプチドを含む)を含むAAV2/Anc80粒子である。他のAAV粒子は当該技術分野において既知であり、例えば、Sharma et al.Brain Res Bull.2010 Feb 15;81(2-3):273(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている。いくつかの実施形態では、カプシド配列は、それぞれ、配列番号8または9で表されるカプシドヌクレオチドまたはアミノ酸配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。
例示的なAAV Anc80カプシドDNA配列(配列番号8)
ATGGCTGCCGATGGTTATCTTCCAGATTGGCTCGAGGACAACCTCTCTGAGGGCATTCGCGAGTGGTGGGACTTGAAACCTGGAGCCCCGAAACCCAAAGCCAACCAGCAAAAGCAGGACGACGGCCGGGGTCTGGTGCTTCCTGGCTACAAGTACCTCGGACCCTTCAACGGACTCGACAAGGGGGAGCCCGTCAACGCGGCGGACGCAGCGGCCCTCGAGCACGACAAGGCCTACGACCAGCAGCTCAAAGCGGGTGACAATCCGTACCTGCGGTATAACCACGCCGACGCCGAGTTTCAGGAGCGTCTGCAAGAAGATACGTCTTTTGGGGGCAACCTCGGGCGAGCAGTCTTCCAGGCCAAGAAGCGGGTTCTCGAACCTCTCGGTCTGGTTGAGGAAGGCGCTAAGACGGCTCCTGGAAAGAAGAGACCGGTAGAGCAATCACCCCAGGAACCAGACTCCTCTTCGGGCATCGGCAAGAAAGGCCAGCAGCCCGCGAAGAAGAGACTCAACTTTGGGCAGACAGGCGACTCAGAGTCAGTGCCCGACCCTCAACCACTCGGAGAACCCCCCGCAGCCCCCTCTGGTGTGGGATCTAATACAATGGCAGCAGGCGGTGGCGCTCCAATGGCAGACAATAACGAAGGCGCCGACGGAGTGGGTAACGCCTCAGGAAATTGGCATTGCGATTCCACATGGCTGGGCGACAGAGTCATCACCACCAGCACCCGAACCTGGGCCCTCCCCACCTACAACAACCACCTCTACAAGCAAATCTCCAGCCAATCGGGAGCAAGCACCAACGACAACACCTACTTCGGCTACAGCACCCCCTGGGGGTATTTTGACTTTAACAGATTCCACTGCCACTTCTCACCACGTGACTGGCAGCGACTCATCAACAACAACTGGGGATTCCGGCCCAAGAGACTCAACTTCAAGCTCTTCAACATCCAGGTCAAGGAGGTCACGACGAATGATGGCACCACGACCATCGCCAATAACCTTACCAGCACGGTTCAGGTCTTTACGGACTCGGAATACCAGCTCCCGTACGTCCTCGGCTCTGCGCACCAGGGCTGCCTGCCTCCGTTCCCGGCGGACGTCTTCATGATTCCTCAGTACGGGTACCTGACTCTGAACAATGGCAGTCAGGCCGTGGGCCGTTCCTCCTTCTACTGCCTGGAGTACTTTCCTTCTCAAATGCTGAGAACGGGCAACAACTTTGAGTTCAGCTACACGTTTGAGGACGTGCCTTTTCACAGCAGCTACGCGCACAGCCAAAGCCTGGACCGGCTGATGAACCCCCTCATCGACCAGTACCTGTACTACCTGTCTCGGACTCAGACCACGAGTGGTACCGCAGGAAATCGGACGTTGCAATTTTCTCAGGCCGGGCCTAGTAGCATGGCGAATCAGGCCAAAAACTGGCTACCCGGGCCCTGCTACCGGCAGCAACGCGTCTCCAAGACAGCGAATCAAAATAACAACAGCAACTTTGCCTGGACCGGTGCCACCAAGTATCATCTGAATGGCAGAGACTCTCTGGTAAATCCCGGTCCCGCTATGGCAACCCACAAGGACGACGAAGACAAATTTTTTCCGATGAGCGGAGTCTTAATATTTGGGAAACAGGGAGCTGGAAATAGCAACGTGGACCTTGACAACGTTATGATAACCAGTGAGGAAGAAATTAAAACCACCAACCCAGTGGCCACAGAACAGTACGGCACGGTGGCCACTAACCTGCAATCGTCAAACACCGCTCCTGCTACAGGGACCGTCAACAGTCAAGGAGCCTTACCTGGCATGGTCTGGCAGAACCGGGACGTGTACCTGCAGGGTCCTATCTGGGCCAAGATTCCTCACACGGACGGACACTTTCATCCCTCGCCGCTGATGGGAGGCTTTGGACTGAAACACCCGCCTCCTCAGATCCTGATTAAGAATACACCTGTTCCCGCGAATCCTCCAACTACCTTCAGTCCAGCTAAGTTTGCGTCGTTCATCACGCAGTACAGCACCGGACAGGTCAGCGTGGAAATTGAATGGGAGCTGCAGAAAGAAAACAGCAAACGCTGGAACCCAGAGATTCAATACACTTCCAACTACAACAAATCTACAAATGTGGACTTTGCTGTTGACACAAATGGCGTTTATTCTGAGCCTCGCCCCATCGGCACCCGTTACCTCACCCGTAATCTG
例示的なAAV Anc80カプシドアミノ酸配列(配列番号9)
MAADGYLPDWLEDNLSEGIREWWDLKPGAPKPKANQQKQDDGRGLVLPGYKYLGPFNGLDKGEPVNAADAAALEHDKAYDQQLKAGDNPYLRYNHADAEFQERLQEDTSFGGNLGRAVFQAKKRVLEPLGLVEEGAKTAPGKKRPVEQSPQEPDSSSGIGKKGQQPAKKRLNFGQTGDSESVPDPQPLGEPPAAPSGVGSNTMAAGGGAPMADNNEGADGVGNASGNWHCDSTWLGDRVITTSTRTWALPTYNNHLYKQISSQSGASTNDNTYFGYSTPWGYFDFNRFHCHFSPRDWQRLINNNWGFRPKRLNFKLFNIQVKEVTTNDGTTTIANNLTSTVQVFTDSEYQLPYVLGSAHQGCLPPFPADVFMIPQYGYLTLNNGSQAVGRSSFYCLEYFPSQMLRTGNNFEFSYTFEDVPFHSSYAHSQSLDRLMNPLIDQYLYYLSRTQTTSGTAGNRTLQFSQAGPSSMANQAKNWLPGPCYRQQRVSKTANQNNNSNFAWTGATKYHLNGRDSLVNPGPAMATHKDDEDKFFPMSGVLIFGKQGAGNSNVDLDNVMITSEEEIKTTNPVATEQYGTVATNLQSSNTAPATGTVNSQGALPGMVWQNRDVYLQGPIWAKIPHTDGHFHPSPLMGGFGLKHPPPQILIKNTPVPANPPTTFSPAKFASFITQYSTGQVSVEIEWELQKENSKRWNPEIQYTSNYNKSTNVDFAVDTNGVYSEPRPIGTRYLTRNL*
【0154】
組成物
とりわけ、本開示は組成物を提供する。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載の構築物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載される1つ以上の構築物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載の複数の構築物を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の構築物が組成物に含まれる場合、構築物はそれぞれ異なる。
【0155】
いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載のAAV粒子を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載される1つ以上のAAV粒子を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、複数のAAV粒子を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上のAAV粒子が組成物に含まれるとき、AAV粒子はそれぞれ異なる。
【0156】
いくつかの実施形態では、組成物は、ペンドリンタンパク質を含む。いくつかの実施形態では、組成物は細胞を含む。
【0157】
いくつかの実施形態では、組成物は、薬学的組成物であるか、または薬学的組成物を含む。
【0158】
単一AAV構築物組成物
いくつかの実施形態では、本開示は、単一の構築物から構成されるAAV粒子を含む組成物または系を提供する。そのようないくつかの実施形態では、単一の構築物は、SLC26A4遺伝子の機能的(例えば、野生型または他の機能的、例えば、コドン最適化された)コピーをコードするポリヌクレオチドを送達してもよい。いくつかの実施形態では、構築物は、rAAV構築物であるか、またはそれを含む。本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、単一のrAAV構築物は、標的細胞(例えば、内耳細胞)において、全長SLC26A4メッセンジャーRNAまたはその特徴的なタンパク質を発現することができる。いくつかの実施形態では、単一の構築物(例えば、本明細書に記載の構築物のうちのいずれか)は、機能的ペンドリンタンパク質(例えば、機能的ペンドリンタンパク質を生成する任意の構築物)をコードする配列を含むことができる。いくつかの実施形態では、単一の構築物(例えば、本明細書に記載の構築物のうちのいずれか)は、機能的ペンドリンタンパク質(例えば、機能的ペンドリンタンパク質を生成する任意の構築物)及び任意選択的に追加のポリペプチド配列(例えば、調節配列、及び/またはレポーター配列)をコードする配列を含むことができる。
【0159】
いくつかの実施形態では、単一の構築物組成物または系は、本明細書に記載の例示的な構築物成分のうちのいずれかまたはそれらの全てを含み得る。いくつかの実施形態では、例示的な単一構築物は、配列番号39で表される。いくつかの実施形態では、例示的な単一構築物は、配列番号40で表される。いくつかの実施形態では、例示的な単一構築物は、配列番号39または40で表される配列と少なくとも85%、90%、95%、98%、または99%同一である。当業者は、構築物が、コドン最適化、新規であるが機能的に等価の導入(例えば、サイレント変異)、レポーター配列の付加、及び/または他のルーチン修飾を含む追加の修飾を受け得ることを認識するであろう。
【0160】
いくつかの実施形態では、例示的な構築物は、配列番号10によって例示される5’ITR、任意選択的に配列番号26によって例示されるクローニング部位、配列番号19によって例示されるCMVエンハンサー、配列番号14によって例示されるCBAプロモーター、配列番号20によって例示されるキメライントロン、任意選択的に配列番号27によって例示されるクローニング部位、配列番号1によって例示されるSLC26A4コード領域、任意選択的に配列番号28によって例示されるクローニング部位、配列番号24によって例示されるポリ(A)部位、任意選択的に配列番号29によって例示されるクローニング部位、及び配列番号12によって例示される3’ITRを含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、例示的な構築物は、配列番号11によって例示される5’ITR、任意選択的に配列番号30によって例示されるクローニング部位、配列番号19によって例示されるCMVエンハンサー、配列番号15によって例示されるCBAプロモーター、配列番号20によって例示されるキメライントロン、任意選択的に配列番号31によって例示されるクローニング部位、配列番号1によって例示されるSLC26A4コード領域、任意選択的に配列番号38によって例示されるレポーター配列、任意選択的に配列番号32によって例示されるクローニング部位、配列番号24によって例示されるポリ(A)部位、任意選択的に配列番号34によって例示されるクローニング部位、及び配列番号13によって例示される3’ITRを含む。
例示的な単一構築物配列(配列番号39)
TTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGCCCGGGCAAAGCCCGGGCGTCGGGCGACCTTTGGTCGCCCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAACTCCATCACTAGGGGTTCCTTTGTCGACGCGGCCGCACGCGTGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGTTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTCGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTAAAGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGGCGGTCGGGCTGTAACCCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTGCGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAGCTCCTGGGCAACGTGCTGGTTATTGTGACCGGTCGCTAGCCACCATGGCAGCGCCAGGCGGCAGGTCGGAGCCGCCGCAGCTCCCCGAGTACAGCTGCAGCTACATGGTGTCGCGGCCGGTCTACTCGGAGCTAGCTTTCCAGCAACAGCACGAGCGGCGCCTGCAGGAGCGCAAGACGCTGCGGGAGAGCCTGGCCAAGTGCTGCAGTTGTTCAAGAAAGAGAGCCTTTGGTGTGCTAAAGACTCTTGTGCCCATCTTGGAGTGGCTCCCCAAATACCGAGTCAAGGAATGGCTGCTTAGTGACGTCATTTCGGGAGTTAGTACTGGGCTAGTGGCCACGCTGCAAGGGATGGCATATGCCCTACTAGCTGCAGTTCCTGTCGGATATGGTCTCTACTCTGCTTTTTTCCCTATCCTGACATACTTTATCTTTGGAACATCAAGACATATCTCAGTTGGACCTTTTCCAGTGGTGAGTTTAATGGTGGGATCTGTTGTTCTGAGCATGGCCCCCGACGAACACTTTCTCGTATCCAGCAGCAATGGAACTGTATTAAATACTACTATGATAGACACTGCAGCTAGAGATACAGCTAGAGTCCTGATTGCCAGTGCCCTGACTCTGCTGGTTGGAATTATACAGTTGATATTTGGTGGCTTGCAGATTGGATTCATAGTGAGGTACTTGGCAGATCCTTTGGTTGGTGGCTTCACAACAGCTGCTGCCTTCCAAGTGCTGGTCTCACAGCTAAAGATTGTCCTCAATGTTTCAACCAAAAACTACAATGGAGTTCTCTCTATTATCTATACGCTGGTTGAGATTTTTCAAAATATTGGTGATACCAATCTTGCTGATTTCACTGCTGGATTGCTCACCATTGTCGTCTGTATGGCAGTTAAGGAATTAAATGATCGGTTTAGACACAAAATCCCAGTCCCTATTCCTATAGAAGTAATTGTGACGATAATTGCTACTGCCATTTCATATGGAGCCAACCTGGAAAAAAATTACAATGCTGGCATTGTTAAATCCATCCCAAGGGGGTTTTTGCCTCCTGAACTTCCACCTGTGAGCTTGTTCTCGGAGATGCTGGCTGCATCATTTTCCATCGCTGTGGTGGCTTATGCTATTGCAGTGTCAGTAGGAAAAGTATATGCCACCAAGTATGATTACACCATCGATGGGAACCAGGAATTCATTGCCTTTGGGATCAGCAACATCTTCTCAGGATTCTTCTCTTGTTTTGTGGCCACCACTGCTCTTTCCCGCACGGCCGTCCAGGAGAGCACTGGAGGAAAGACACAGGTTGCTGGCATCATCTCTGCTGCGATTGTGATGATCGCCATTCTTGCCCTGGGGAAGCTTCTGGAACCCTTGCAGAAGTCGGTCTTGGCAGCTGTTGTAATTGCCAACCTGAAAGGGATGTTTATGCAGCTGTGTGACATTCCTCGTCTGTGGAGACAGAATAAGATTGATGCTGTTATCTGGGTGTTTACGTGTATAGTGTCCATCATTCTGGGGCTGGATCTCGGTTTACTAGCTGGCCTTATATTTGGACTGTTGACTGTGGTCCTGAGAGTTCAGTTTCCTTCTTGGAATGGCCTTGGAAGCATCCCTAGCACAGATATCTACAAAAGTACCAAGAATTACAAAAACATTGAAGAACCTCAAGGAGTGAAGATTCTTAGATTTTCCAGTCCTATTTTCTATGGCAATGTCGATGGTTTTAAAAAATGTATCAAGTCCACAGTTGGATTTGATGCCATTAGAGTATATAATAAGAGGCTGAAAGCGCTGAGGAAAATACAGAAACTAATAAAAAGTGGACAATTAAGAGCAACAAAGAATGGCATCATAAGTGATGCTGTTTCAACAAATAATGCTTTTGAGCCTGATGAGGATATTGAAGATCTGGAGGAACTTGATATCCCAACCAAGGAAATAGAGATTCAAGTGGATTGGAACTCTGAGCTTCCAGTCAAAGTGAACGTTCCCAAAGTGCCAATCCATAGCCTTGTGCTTGACTGTGGAGCTATATCTTTCCTGGACGTTGTTGGAGTGAGATCACTGCGGGTGATTGTCAAAGAATTCCAAAGAATTGATGTGAATGTGTATTTTGCATCACTTCAAGATTATGTGATAGAAAAGCTGGAGCAATGCGGGTTCTTTGACGACAACATTAGAAAGGACACATTCTTTTTGACGGTCCATGATGCTATACTCTATCTACAGAACCAAGTGAAATCTCAAGAGGGTCAAGGTTCCATTTTAGAAACGATCACTCTCATTCAGGATTGTAAAGATACCCTTGAATTAATAGAAACAGAGCTGACGGAAGAAGAACTTGATGTCCAGGATGAGGCTATGCGTACACTTGCATCCTAAGAGCTCGCTGATCAGCCTCGACTGTGCCTTCTAGTTGCCAGCCATCTGTTGTTTGCCCCTCCCCCGTGCCTTCCTTGACCCTGGAAGGTGCCACTCCCACTGTCCTTTCCTAATAAAATGAGGAAATTGCATCGCATTGTCTGAGTAGGTGTCATTCTATTCTGGGGGGTGGGGTGGGGCAGGACAGCAAGGGGGAGGATTGGGAAGACAATAGCAGGCATGCTGGGGATGCGGTGGGCTCTATGGAAGCTTGAATTCAGCTGACGTGCCTCGGACCGTCCTAGGAGGAACCCCTAGTGATGGAGTTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGGGCGACCAAAGGTCGCCCGACGCCCGGGCTTTGCCCGGGCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAA
FLAGレポーターを有する例示的な単一構築物配列(配列番号40)
CTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGCCCGGGCGTCGGGCGACCTTTGGTCGCCCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAACTCCATCACTAGGGGTTCCTGCGGCCGCACGCGTGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGTTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTCGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTAAAGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGGCGGTCGGGCTGTAACCCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTGCGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAGCTCCTGGGCAACGTGCTGGTTATTGTGACCGGTGCCACCATGGCAGCGCCAGGCGGCAGGTCGGAGCCGCCGCAGCTCCCCGAGTACAGCTGCAGCTACATGGTGTCGCGGCCGGTCTACTCGGAGCTAGCTTTCCAGCAACAGCACGAGCGGCGCCTGCAGGAGCGCAAGACGCTGCGGGAGAGCCTGGCCAAGTGCTGCAGTTGTTCAAGAAAGAGAGCCTTTGGTGTGCTAAAGACTCTTGTGCCCATCTTGGAGTGGCTCCCCAAATACCGAGTCAAGGAATGGCTGCTTAGTGACGTCATTTCGGGAGTTAGTACTGGGCTAGTGGCCACGCTGCAAGGGATGGCATATGCCCTACTAGCTGCAGTTCCTGTCGGATATGGTCTCTACTCTGCTTTTTTCCCTATCCTGACATACTTTATCTTTGGAACATCAAGACATATCTCAGTTGGACCTTTTCCAGTGGTGAGTTTAATGGTGGGATCTGTTGTTCTGAGCATGGCCCCCGACGAACACTTTCTCGTATCCAGCAGCAATGGAACTGTATTAAATACTACTATGATAGACACTGCAGCTAGAGATACAGCTAGAGTCCTGATTGCCAGTGCCCTGACTCTGCTGGTTGGAATTATACAGTTGATATTTGGTGGCTTGCAGATTGGATTCATAGTGAGGTACTTGGCAGATCCTTTGGTTGGTGGCTTCACAACAGCTGCTGCCTTCCAAGTGCTGGTCTCACAGCTAAAGATTGTCCTCAATGTTTCAACCAAAAACTACAATGGAGTTCTCTCTATTATCTATACGCTGGTTGAGATTTTTCAAAATATTGGTGATACCAATCTTGCTGATTTCACTGCTGGATTGCTCACCATTGTCGTCTGTATGGCAGTTAAGGAATTAAATGATCGGTTTAGACACAAAATCCCAGTCCCTATTCCTATAGAAGTAATTGTGACGATAATTGCTACTGCCATTTCATATGGAGCCAACCTGGAAAAAAATTACAATGCTGGCATTGTTAAATCCATCCCAAGGGGGTTTTTGCCTCCTGAACTTCCACCTGTGAGCTTGTTCTCGGAGATGCTGGCTGCATCATTTTCCATCGCTGTGGTGGCTTATGCTATTGCAGTGTCAGTAGGAAAAGTATATGCCACCAAGTATGATTACACCATCGATGGGAACCAGGAATTCATTGCCTTTGGGATCAGCAACATCTTCTCAGGATTCTTCTCTTGTTTTGTGGCCACCACTGCTCTTTCCCGCACGGCCGTCCAGGAGAGCACTGGAGGAAAGACACAGGTTGCTGGCATCATCTCTGCTGCGATTGTGATGATCGCCATTCTTGCCCTGGGGAAGCTTCTGGAACCCTTGCAGAAGTCGGTCTTGGCAGCTGTTGTAATTGCCAACCTGAAAGGGATGTTTATGCAGCTGTGTGACATTCCTCGTCTGTGGAGACAGAATAAGATTGATGCTGTTATCTGGGTGTTTACGTGTATAGTGTCCATCATTCTGGGGCTGGATCTCGGTTTACTAGCTGGCCTTATATTTGGACTGTTGACTGTGGTCCTGAGAGTTCAGTTTCCTTCTTGGAATGGCCTTGGAAGCATCCCTAGCACAGATATCTACAAAAGTACCAAGAATTACAAAAACATTGAAGAACCTCAAGGAGTGAAGATTCTTAGATTTTCCAGTCCTATTTTCTATGGCAATGTCGATGGTTTTAAAAAATGTATCAAGTCCACAGTTGGATTTGATGCCATTAGAGTATATAATAAGAGGCTGAAAGCGCTGAGGAAAATACAGAAACTAATAAAAAGTGGACAATTAAGAGCAACAAAGAATGGCATCATAAGTGATGCTGTTTCAACAAATAATGCTTTTGAGCCTGATGAGGATATTGAAGATCTGGAGGAACTTGATATCCCAACCAAGGAAATAGAGATTCAAGTGGATTGGAACTCTGAGCTTCCAGTCAAAGTGAACGTTCCCAAAGTGCCAATCCATAGCCTTGTGCTTGACTGTGGAGCTATATCTTTCCTGGACGTTGTTGGAGTGAGATCACTGCGGGTGATTGTCAAAGAATTCCAAAGAATTGATGTGAATGTGTATTTTGCATCACTTCAAGATTATGTGATAGAAAAGCTGGAGCAATGCGGGTTCTTTGACGACAACATTAGAAAGGACACATTCTTTTTGACGGTCCATGATGCTATACTCTATCTACAGAACCAAGTGAAATCTCAAGAGGGTCAAGGTTCCATTTTAGAAACGATCACTCTCATTCAGGATTGTAAAGATACCCTTGAATTAATAGAAACAGAGCTGACGGAAGAAGAACTTGATGTCCAGGATGAGGCTATGCGTACACTTGCATCCGGATCCCGGGCTGACTACAAAGACCATGACGGTGATTATAAAGATCATGACATCGACTACAAGGATGACGATGACAAGTAAGAGCTCGCTGATCAGCCTCGACTGTGCCTTCTAGTTGCCAGCCATCTGTTGTTTGCCCCTCCCCCGTGCCTTCCTTGACCCTGGAAGGTGCCACTCCCACTGTCCTTTCCTAATAAAATGAGGAAATTGCATCGCATTGTCTGAGTAGGTGTCATTCTATTCTGGGGGGTGGGGTGGGGCAGGACAGCAAGGGGGAGGATTGGGAAGACAATAGCAGGCATGCTGGGGATGCGGTGGGCTCTATGGAAGCTTGAATTCAGCTGACGTGCCTCGGACCGCTAGGAACCCCTAGTGATGGAGTTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGGGCGACCAAAGGTCGCCCGACGCCCGGGCTTTGCCCGGGCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAG
【0162】
複数のAAV構築物組成物
本開示は、タンパク質(例えば、ペンドリンタンパク質)をコードするいくつかのコード配列が、コード配列を、それぞれ異なる構築物に含まれる複数の部分に分割することによって送達されてもよいことを認識する。いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、少なくとも2つの異なる構築物(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、もしくは6つ)を含む組成物または系である。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの異なる構築物のそれぞれは、コード領域の異なる部分をコードするコード配列(例えば、標的タンパク質、例えば、内耳標的タンパク質、例えば、ペンドリンタンパク質をコードする)を含み、コード部分のそれぞれは、少なくとも10個のアミノ酸(例えば、少なくとも約10個のアミノ酸、少なくとも約20個のアミノ酸、少なくとも約30個のアミノ酸、少なくとも約60個のアミノ酸、少なくとも約70個のアミノ酸、少なくとも約80個のアミノ酸、少なくとも約90個のアミノ酸、少なくとも約100個のアミノ酸、少なくとも約110個のアミノ酸、少なくとも約120個のアミノ酸、少なくとも約130個のアミノ酸、少なくとも約140個のアミノ酸、少なくとも約150個のアミノ酸、少なくとも約160個のアミノ酸、少なくとも約170個のアミノ酸、少なくとも約180個のアミノ酸、少なくとも約190個のアミノ酸、少なくとも約200個のアミノ酸、少なくとも約210個のアミノ酸、少なくとも約220個のアミノ酸、少なくとも約230個のアミノ酸、少なくとも約240個のアミノ酸、少なくとも約250個のアミノ酸、少なくとも約260個のアミノ酸、少なくとも約270個のアミノ酸、少なくとも約280個のアミノ酸、少なくとも約290個のアミノ酸、少なくとも約300個のアミノ酸、少なくとも約310個のアミノ酸、少なくとも約320個のアミノ酸、少なくとも約330個のアミノ酸、少なくとも約340個のアミノ酸、少なくとも約350個のアミノ酸、少なくとも約360個のアミノ酸、少なくとも約370個のアミノ酸、少なくとも約380個のアミノ酸、少なくとも約390個のアミノ酸、少なくとも約400個のアミノ酸、少なくとも約410個のアミノ酸、少なくとも約420個のアミノ酸、少なくとも約430個のアミノ酸、少なくとも約440個のアミノ酸、少なくとも約450個のアミノ酸、少なくとも約460個のアミノ酸、少なくとも約470個のアミノ酸、少なくとも約480個のアミノ酸、少なくとも約490個のアミノ酸、少なくとも約500個のアミノ酸、少なくとも約510個のアミノ酸、少なくとも約520個のアミノ酸、少なくとも約530個のアミノ酸、少なくとも約540個のアミノ酸、少なくとも約550個のアミノ酸、少なくとも約560個のアミノ酸、少なくとも約570個のアミノ酸、少なくとも約580個のアミノ酸、少なくとも約590個のアミノ酸、少なくとも約600個のアミノ酸、少なくとも約610個のアミノ酸、少なくとも約620個のアミノ酸、少なくとも約630個のアミノ酸、少なくとも約640個のアミノ酸、少なくとも約650個のアミノ酸、少なくとも約660個のアミノ酸、少なくとも約670個のアミノ酸、少なくとも約680個のアミノ酸、少なくとも約690個のアミノ酸、少なくとも約700個のアミノ酸、少なくとも約710個のアミノ酸、少なくとも約720個のアミノ酸、少なくとも約730個のアミノ酸、少なくとも約740個のアミノ酸、少なくとも約750アミノ酸、少なくとも約760アミノ酸、少なくとも約770アミノ酸、少なくとも約780個のアミノ酸、少なくとも約790個のアミノ酸、少なくとも約800個のアミノ酸、少なくとも約810個のアミノ酸、または少なくとも約820個のアミノ酸)であって、コードされた部分の各々のアミノ酸配列が、任意選択的に、コードされた部分の異なるアミノ酸配列と部分的に重複してもよく、少なくとも2つの異なる構築物の単一の構築物は、活性標的タンパク質をコードしておらず、少なくとも2つの異なる構築物が、対象細胞(例えば、動物細胞、例えば、霊長類細胞、例えば、ヒト細胞)に導入されると、互いに相同組換えを受け、ここで、組換え核酸が、活性標的タンパク質(例えば、SLC26A4遺伝子によってコードされる遺伝子産物またはその特徴部分)をコードする。いくつかの実施形態では、核酸構築物のうちの1つは、標的タンパク質(例えば、内耳標的タンパク質、例えば、ペンドリンタンパク質)の一部分をコードするコード配列を含むことができ、コード部分は、最大でも約820個のアミノ酸(例えば、最大でも約10個のアミノ酸、最大でも約20個のアミノ酸、最大でも約30個のアミノ酸、最大でも約60個のアミノ酸、最大でも約70個のアミノ酸、最大でも約80個のアミノ酸、最大でも約90個のアミノ酸、最大でも約100個のアミノ酸、最大でも約110個のアミノ酸、最大でも約120個のアミノ酸、最大でも約130個のアミノ酸、最大でも約140個のアミノ酸、最大でも約150個のアミノ酸、最大でも約160個のアミノ酸、最大でも約170個のアミノ酸、最大でも約180個のアミノ酸、最大でも約190個のアミノ酸、最大でも約200個のアミノ酸、最大でも約210個のアミノ酸、最大でも約220個のアミノ酸、最大でも約230個のアミノ酸、最大でも約240個のアミノ酸、最大でも約250個のアミノ酸、最大でも約260個のアミノ酸、最大でも約270個のアミノ酸、最大でも約280個のアミノ酸、最大でも約290個のアミノ酸、最大でも約300個のアミノ酸、最大でも約310個のアミノ酸、最大でも約320個のアミノ酸、最大でも約330個のアミノ酸、最大でも約340個のアミノ酸、最大でも約350個のアミノ酸、最大でも約360個のアミノ酸、最大でも約370個のアミノ酸、最大でも約380個のアミノ酸、最大でも約390個のアミノ酸、最大でも約400個のアミノ酸、最大でも約410個のアミノ酸、最大でも約420個のアミノ酸、最大でも約430個のアミノ酸、最大でも約440個のアミノ酸、最大でも約450個のアミノ酸、最大でも約460個のアミノ酸、最大でも約470個のアミノ酸、最大でも約480個のアミノ酸、最大でも約490個のアミノ酸、最大でも約500個のアミノ酸、最大でも約510個のアミノ酸、最大でも約520個のアミノ酸、最大でも約530個のアミノ酸、最大でも約540個のアミノ酸、最大でも約550個のアミノ酸、最大でも約560個のアミノ酸、最大でも約570個のアミノ酸、最大でも約580個のアミノ酸、最大でも約590個のアミノ酸、最大でも約600個のアミノ酸、最大でも約610個のアミノ酸、最大でも約620個のアミノ酸、最大でも約630個のアミノ酸、最大でも約640個のアミノ酸、最大でも約650個のアミノ酸、最大でも約660個のアミノ酸、最大でも約670個のアミノ酸、最大でも約680個のアミノ酸、最大でも約690個のアミノ酸、最大でも約700個のアミノ酸、最大でも約710個のアミノ酸、最大でも約720個のアミノ酸、最大でも約730個のアミノ酸、最大でも約740個のアミノ酸、最大でも約750個のアミノ酸、最大でも約760個のアミノ酸、最大でも約770個のアミノ酸、最大でも約780個のアミノ酸、最大でも約790個のアミノ酸、最大でも約800個のアミノ酸、最大でも約810個のアミノ酸、または最大でも約820個のアミノ酸)である。
【0163】
いくつかの実施形態では、構築物のうちの少なくとも1つは、標的ゲノムDNAの2つの隣接するエクソン(例えば、内耳標的ゲノムDNA、例えば、SLC26A4ゲノムDNA)にわたるヌクレオチド配列を含み、2つの隣接するエクソンの間に天然に存在するイントロン配列を欠く。
【0164】
いくつかの実施形態では、構築物の各々のコード部分のアミノ酸配列は、部分的であっても、コード部分の異なるアミノ酸配列と重複しない。いくつかの実施形態では、構築物のコード部分のアミノ酸配列は、異なる構築物のコード部分のアミノ酸配列と部分的に重複する。いくつかの実施形態では、各構築物のコード部分のアミノ酸配列は、少なくとも1つの異なる構築物のコード部分のアミノ酸配列と部分的に重複する。いくつかの実施形態では、重複するアミノ酸配列は、約10個のアミノ酸残基~約820個のアミノ酸、またはこの範囲のサブ範囲のうちのいずれか(例えば、約10個のアミノ酸、約20個のアミノ酸、約30個のアミノ酸、約60個のアミノ酸、約70個のアミノ酸、約80個のアミノ酸、約90個のアミノ酸、約100個のアミノ酸、約110個のアミノ酸、約120個のアミノ酸、約130個のアミノ酸、約140個のアミノ酸、約150個のアミノ酸、約160個のアミノ酸、約170個のアミノ酸、約180個のアミノ酸、約190個のアミノ酸、約200個のアミノ酸、約210個のアミノ酸、約220個のアミノ酸、約230個のアミノ酸、約240個のアミノ酸、約250個のアミノ酸、約260個のアミノ酸、約270個のアミノ酸、約280個のアミノ酸、約290個のアミノ酸、約300個のアミノ酸、約310個のアミノ酸、約320個のアミノ酸、約330個のアミノ酸、約340個のアミノ酸、約350個のアミノ酸、約360個のアミノ酸、約370個のアミノ酸、約380個のアミノ酸、約390個のアミノ酸、約400個のアミノ酸、約410個のアミノ酸、約420個のアミノ酸、約430個のアミノ酸、約440個のアミノ酸、約450個のアミノ酸、約460個のアミノ酸、約470個のアミノ酸、約480個のアミノ酸、約490個のアミノ酸、約500個のアミノ酸、約510個のアミノ酸、約520個のアミノ酸、約530個のアミノ酸、約540個のアミノ酸、約550個のアミノ酸、約560個のアミノ酸、約570個のアミノ酸、約580個のアミノ酸、約590個のアミノ酸、約600個のアミノ酸、約610個のアミノ酸、約620個のアミノ酸、約630個のアミノ酸、約640個のアミノ酸、約650個のアミノ酸、約660個のアミノ酸、約670個のアミノ酸、約680個のアミノ酸、約690個のアミノ酸、約700個のアミノ酸、約710個のアミノ酸、約720個のアミノ酸、約730個のアミノ酸、約740個のアミノ酸、約750個のアミノ酸、約760個のアミノ酸、約770個のアミノ酸、約780個のアミノ酸、約790個のアミノ酸、約800個のアミノ酸、約810個のアミノ酸、または約820個のアミノ酸長)である。
【0165】
いくつかの実施例では、所望の遺伝子産物(例えば、治療用遺伝子産物)は、少なくとも2つの異なる構築物によってコードされる。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの異なる構築物のそれぞれは、イントロンの異なるセグメントを含み、イントロンは、標的ゲノムDNA(例えば、内耳細胞標的ゲノムDNA(例えば、SLC26A4ゲノムDNA)(例えば、本明細書に記載の配列番号3における例示的なイントロンのうちのいずれか)に存在するイントロンのヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、異なるイントロンセグメントが重複する。いくつかの実施形態では、異なるイントロンセグメントは、最大でも約12,000ヌクレオチド(例えば、最大でも約100ヌクレオチド、最大でも約200ヌクレオチド、最大でも約300ヌクレオチド、最大でも約600ヌクレオチド、最大でも約700ヌクレオチド、最大でも約800ヌクレオチド、最大でも約900ヌクレオチド、最大でも約1,000ヌクレオチド、最大でも約1,100ヌクレオチド、最大でも約1,200ヌクレオチド、最大でも約1,300ヌクレオチド、最大でも約1,400ヌクレオチド、最大でも約1,500ヌクレオチド、最大でも約1,600ヌクレオチド、最大でも約1,700ヌクレオチド、最大でも約1,800ヌクレオチド、最大でも約1,900ヌクレオチド、最大でも約2,000ヌクレオチド、最大でも約2,100ヌクレオチド、最大でも約2,200ヌクレオチド、最大でも約2,300ヌクレオチド、最大でも約2,400ヌクレオチド、最大でも約2,500ヌクレオチド、最大でも約2,600ヌクレオチド、最大でも約2,700ヌクレオチド、最大でも約2,800ヌクレオチド、最大でも約2,900ヌクレオチド、最大でも約3,000ヌクレオチド、最大でも約3,100ヌクレオチド、最大でも約3,200ヌクレオチド、最大でも約3,300ヌクレオチド、最大でも約3,400ヌクレオチド、最大でも約3,500ヌクレオチド、最大でも約3,600ヌクレオチド、最大でも約3,700ヌクレオチド、最大でも約3,800ヌクレオチド、最大でも約3,900ヌクレオチド、最大でも約4,000ヌクレオチド、最大でも約4,100ヌクレオチド、最大でも約4,200ヌクレオチド、最大でも約4,300ヌクレオチド、最大でも約4,400ヌクレオチド、最大でも約4,500ヌクレオチド、最大でも約4,600ヌクレオチド、最大でも約4,700ヌクレオチド、最大でも約4,800ヌクレオチド、最大でも約4,900ヌクレオチド、最大でも約5,000ヌクレオチド、最大でも約5,100ヌクレオチド、最大でも約5,200ヌクレオチド、最大でも約5,300ヌクレオチド、最大でも約5,400ヌクレオチド、最大でも約5,500ヌクレオチド、最大でも約5,600ヌクレオチド、最大でも約5,700ヌクレオチド、最大でも約5,800ヌクレオチド、最大でも約5,900ヌクレオチド、最大でも約6,000ヌクレオチド、最大でも約6,100ヌクレオチド、最大でも約6,200ヌクレオチド、最大でも約6,300ヌクレオチド、最大でも約6,400ヌクレオチド、最大でも約6,500ヌクレオチド、最大でも約6,600ヌクレオチド、最大でも約6,700ヌクレオチド、最大でも約6,800ヌクレオチド、最大でも約6,900ヌクレオチド、最大でも約7,000ヌクレオチド、最大でも約7,100ヌクレオチド、最大でも約7,200ヌクレオチド、最大でも約7,300ヌクレオチド、最大でも約7,400ヌクレオチド、最大でも約7,500ヌクレオチド、最大でも約7,600ヌクレオチド、最大でも約7,700ヌクレオチド、最大でも約7,800ヌクレオチド、最大でも約7,900ヌクレオチド、最大でも約8,000ヌクレオチド、最大でも約8,100ヌクレオチド、最大でも約8,200ヌクレオチド、最大でも約8,300ヌクレオチド、最大でも約8,400ヌクレオチド、最大でも約8,500ヌクレオチド、最大でも約8,600ヌクレオチド、最大でも約8,700ヌクレオチド、最大でも約8,800ヌクレオチド、最大でも約8,900ヌクレオチド、最大でも約9,000ヌクレオチド、最大でも約9,100ヌクレオチド、最大でも約9,200ヌクレオチド、最大でも約9,300ヌクレオチド、最大でも約9,400ヌクレオチド、最大でも約9,500ヌクレオチド、最大でも約9,600ヌクレオチド、最大でも約9,700ヌクレオチド、最大でも約9,800ヌクレオチド、最大でも約9,900ヌクレオチド、最大でも約10,000ヌクレオチド、最大でも約10,100ヌクレオチド、最大でも約10,200ヌクレオチド、最大でも約10,300ヌクレオチド、最大でも約10,400ヌクレオチド、最大でも約10,500ヌクレオチド、最大でも約10,600ヌクレオチド、最大でも約10,700ヌクレオチド、最大でも約10,800ヌクレオチド、最大でも約10,900ヌクレオチド、最大でも約11,000ヌクレオチド、最大でも約11,100ヌクレオチド、最大でも約11,200ヌクレオチド、最大でも約11,300ヌクレオチド、最大でも約11,400ヌクレオチド、最大でも約11,500ヌクレオチド、最大でも約11,600ヌクレオチド、最大でも約11,700ヌクレオチド、最大でも約11,800ヌクレオチド、最大でも約11,900ヌクレオチド、または最大でも約12,000ヌクレオチド)の分だけ配列が重複する。いくつかの実施形態では、異なる構築物のうちのいずれか2つにおける重複ヌクレオチド配列は、標的遺伝子(例えば、内耳細胞標的遺伝子(例えば、SLC26A4遺伝子)(例えば、本明細書に記載される配列番号3における例示的なエクソンのうちのいずれか1つ以上)のうちの1つ以上のエクソンの一部または全てを含むことができる。
【0166】
いくつかの実施形態では、組成物または系は、2つ、3つ、4つ、または5つの異なる構築物であるか、またはそれを含む。組成物中の異なる構築物の数が2つである組成物では、2つの異なる構築物のうちの第1のものは、タンパク質(例えば、ペンドリンタンパク質)のN末端部分をコードするコード配列を含むことができ、これはリード部分、第1の構築物、または5’部分(例えば、内耳細胞タンパク質のN末端部分、例えば、ペンドリンタンパク質のN末端部分)と呼ばれ得る。いくつかの例では、標的遺伝子のN末端部分は、少なくとも約10個のアミノ酸(例えば、少なくとも約10個のアミノ酸、少なくとも約20個のアミノ酸、少なくとも約30個のアミノ酸、少なくとも約60個のアミノ酸、少なくとも約70個のアミノ酸、少なくとも約80個のアミノ酸、少なくとも約90個のアミノ酸、少なくとも約100個のアミノ酸、少なくとも約110個のアミノ酸、少なくとも約120個のアミノ酸、少なくとも約130個のアミノ酸、少なくとも約140個のアミノ酸、少なくとも約150個のアミノ酸、少なくとも約160個のアミノ酸、少なくとも約170個のアミノ酸、少なくとも約180個のアミノ酸、少なくとも約190個のアミノ酸、少なくとも約200個のアミノ酸、少なくとも約210個のアミノ酸、少なくとも約220個のアミノ酸、少なくとも約230個のアミノ酸、少なくとも約240個のアミノ酸、少なくとも約250個のアミノ酸、少なくとも約260個のアミノ酸、少なくとも約270個のアミノ酸、少なくとも約280個のアミノ酸、少なくとも約290個のアミノ酸、少なくとも約300個のアミノ酸、少なくとも約310個のアミノ酸、少なくとも約320個のアミノ酸、少なくとも約330個のアミノ酸、少なくとも約340個のアミノ酸、少なくとも約350個のアミノ酸、少なくとも約360個のアミノ酸、少なくとも約370個のアミノ酸、少なくとも約380個のアミノ酸、少なくとも約390個のアミノ酸、少なくとも約400個のアミノ酸、少なくとも約410個のアミノ酸、少なくとも約420個のアミノ酸、少なくとも約430個のアミノ酸、少なくとも約440個のアミノ酸、少なくとも約450個のアミノ酸、少なくとも約460個のアミノ酸、少なくとも約470個のアミノ酸、少なくとも約480個のアミノ酸、少なくとも約490個のアミノ酸、少なくとも約500個のアミノ酸、少なくとも約510個のアミノ酸、少なくとも約520個のアミノ酸、少なくとも約530個のアミノ酸、少なくとも約540個のアミノ酸、少なくとも約550個のアミノ酸、少なくとも約560アミノ酸、少なくとも約570個のアミノ酸、少なくとも約580個のアミノ酸、少なくとも約590個のアミノ酸、少なくとも約600個のアミノ酸、少なくとも約610個のアミノ酸、少なくとも約620個のアミノ酸、少なくとも約630個のアミノ酸、少なくとも約640個のアミノ酸、少なくとも約650個のアミノ酸、少なくとも約660個のアミノ酸、少なくとも約670個のアミノ酸、少なくとも約680個のアミノ酸、少なくとも約690個のアミノ酸、少なくとも約700個のアミノ酸、少なくとも約710個のアミノ酸、少なくとも約720個のアミノ酸、少なくとも約730個のアミノ酸、少なくとも約740個のアミノ酸、少なくとも約750個のアミノ酸、少なくとも約760個のアミノ酸、少なくとも約770個のアミノ酸、少なくとも約780個のアミノ酸、少なくとも約790個のアミノ酸、少なくとも約800個のアミノ酸、少なくとも約810個のアミノ酸、または少なくとも約820個のアミノ酸)の長さを有する。いくつかの実施例では、第1の構築物は、プロモーター(例えば、本明細書に記載される、または当該技術分野において既知のプロモーターのうちのいずれか)及びKozak配列(例えば、本明細書に記載される、または当該技術分野において既知の例示的なKozak配列のうちのいずれか)のうちの1つまたは両方を含む。いくつかの実施例では、第1の構築物は、誘導性プロモーター、構成的プロモーター、または組織特異的プロモーターであるプロモーターを含む。いくつかの例では、2つの異なる構築物のうちの第2のものは、タンパク質のC末端部分をコードするコード配列を含み、これは、末端部分、第2の構築物、または3’部分(例えば、内耳細胞標的タンパク質のC末端部分、例えば、ペンドリンタンパク質のC末端部分)と呼ばれ得る。いくつかの例では、標的タンパク質のC末端部分は、少なくとも約10個のアミノ酸(例えば、少なくとも約10個のアミノ酸、少なくとも約20個のアミノ酸、少なくとも約30個のアミノ酸、少なくとも約60個のアミノ酸、少なくとも約70個のアミノ酸、少なくとも約80個のアミノ酸、少なくとも約90個のアミノ酸、少なくとも約100個のアミノ酸、少なくとも約110個のアミノ酸、少なくとも約120個のアミノ酸、少なくとも約130個のアミノ酸、少なくとも約140個のアミノ酸、少なくとも約150個のアミノ酸、少なくとも約160個のアミノ酸、少なくとも約170個のアミノ酸、少なくとも約180個のアミノ酸、少なくとも約190個のアミノ酸、少なくとも約200個のアミノ酸、少なくとも約210個のアミノ酸、少なくとも約220個のアミノ酸、少なくとも約230個のアミノ酸、少なくとも約240個のアミノ酸、少なくとも約250個のアミノ酸、少なくとも約260個のアミノ酸、少なくとも約270個のアミノ酸、少なくとも約280個のアミノ酸、少なくとも約290個のアミノ酸、少なくとも約300個のアミノ酸、少なくとも約310個のアミノ酸、少なくとも約320個のアミノ酸、少なくとも約330個のアミノ酸、少なくとも約340個のアミノ酸、少なくとも約350個のアミノ酸、少なくとも約360個のアミノ酸、少なくとも約370個のアミノ酸、少なくとも約380個のアミノ酸、少なくとも約390個のアミノ酸、少なくとも約400個のアミノ酸、少なくとも約410個のアミノ酸、少なくとも約420個のアミノ酸、少なくとも約430個のアミノ酸、少なくとも約440個のアミノ酸、少なくとも約450個のアミノ酸、少なくとも約460個のアミノ酸、少なくとも約470個のアミノ酸、少なくとも約480個のアミノ酸、少なくとも約490個のアミノ酸、少なくとも約500個のアミノ酸、少なくとも約510個のアミノ酸、少なくとも約520個のアミノ酸、少なくとも約530個のアミノ酸、少なくとも約540個のアミノ酸、少なくとも約550個のアミノ酸、少なくとも約560アミノ酸、少なくとも約570個のアミノ酸、少なくとも約580個のアミノ酸、少なくとも約590個のアミノ酸、少なくとも約600個のアミノ酸、少なくとも約610個のアミノ酸、少なくとも約620個のアミノ酸、少なくとも約630個のアミノ酸、少なくとも約640個のアミノ酸、少なくとも約650個のアミノ酸、少なくとも約660個のアミノ酸、少なくとも約670個のアミノ酸、少なくとも約680個のアミノ酸、少なくとも約690個のアミノ酸、少なくとも約700個のアミノ酸、少なくとも約710個のアミノ酸、少なくとも約720個のアミノ酸、少なくとも約730個のアミノ酸、少なくとも約740個のアミノ酸、少なくとも約750個のアミノ酸、少なくとも約760個のアミノ酸、少なくとも約770個のアミノ酸、少なくとも約780個のアミノ酸、少なくとも約790個のアミノ酸、少なくとも約800個のアミノ酸、少なくとも約810個のアミノ酸、または少なくとも約820個のアミノ酸)の長さを有する。いくつかの実施例では、第2の構築物は、ポリ(A)配列を更に含む。
【0167】
組成物中の異なる構築物の数が2つであるいくつかの例では、2つの構築物のうちの1つによってコードされるN末端部分は、内耳細胞標的タンパク質(例えば、配列番号6または7)のアミノ酸位置1~約アミノ酸位置820、またはこの範囲の任意のサブ範囲(例えば、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸10、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸20、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸30、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸60、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸70、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸80、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸90、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸100、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸110、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸120、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸130、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸140、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸150、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸160、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸170、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸180、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸190、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸200、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸210、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸220、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸230、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸240、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸250、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸260、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸270、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸280、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸290、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸300、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸310、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸320、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸330、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸340、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸350、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸360、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸370、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸380、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸390、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸400、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸410、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸420、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸430、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸440、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸450、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸460、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸470、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸480、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸490、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸500、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸510、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸520、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸530、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸540、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸550、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸560、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸570、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸580、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸590、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸600、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸610、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸620、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸630、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸640、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸650、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸660、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸670、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸680、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸690、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸700、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸710、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸720、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸730、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸740、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸750、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸760、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸770、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸780、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸790、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸800、アミノ酸1~少なくとも約アミノ酸810、もしくはアミノ酸1~少なくとも約アミノ酸820)を含む部分を含み得る。組成物中の異なる構築物の数が2つであるいくつかの例では、前駆内耳細胞標的タンパク質のN末端部分は、内耳細胞標的タンパク質(例えば、配列番号6または7)の、最大でもアミノ酸位置1~アミノ酸位置820、またはこの範囲の任意のサブ範囲(例えば、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸10、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸20、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸30、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸60、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸70、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸80、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸90、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸100、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸110、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸120、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸130、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸140、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸150、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸160、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸170、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸180、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸190、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸200、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸210、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸220、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸230、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸240、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸250、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸260、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸270、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸280、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸290、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸300、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸310、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸320、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸330、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸340、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸350、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸360、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸370、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸380、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸390、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸400、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸410、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸420、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸430、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸440、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸450、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸460、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸470、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸480、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸490、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸500、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸510、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸520、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸530、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸540、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸550、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸560、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸570、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸580、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸590、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸600、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸610、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸620、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸630、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸640、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸650、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸660、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸670、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸680、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸690、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸700、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸710、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸720、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸730、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸740、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸750、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸760、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸770、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸780、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸790、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸800、アミノ酸1~最大でも約アミノ酸810、もしくはアミノ酸1~最大でも約アミノ酸820)を含む部分を含み得る。
【0168】
組成物中の異なる構築物の数が2つであるいくつかの例では、2つの構築物のうちの1つによってコードされるC末端部分は、内耳細胞標的タンパク質(例えば、配列番号6または7)の最後のアミノ酸(例えば、アミノ酸位置820)~約アミノ酸位置1、またはこの範囲の任意のサブ範囲(例えば、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸10、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸20、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸30、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸60、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸70、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸80、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸90、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸100、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸110、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸120、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸130、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸140、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸150、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸160、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸170、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸180、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸190、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸200、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸210、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸220、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸230、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸240、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸250、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸260、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸270、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸280、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸290、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸300、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸310、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸320、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸330、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸340、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸350、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸360、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸370、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸380、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸390、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸400、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸410、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸420、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸430、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸440、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸450、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸460、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸470、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸480、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸490、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸500、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸510、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸520、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸530、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸540、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸550、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸560、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸570、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸580、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸590、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸600、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸610、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸620、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸630、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸640、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸650、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸660、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸670、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸680、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸690、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸700、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸710、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸720、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸730、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸740、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸750、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸760、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸770、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸780、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸790、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸800、アミノ酸820~少なくとも約アミノ酸810、もしくはアミノ酸820~少なくとも約アミノ酸820)を含む部分を含み得る。組成物中の異なる構築物の数が2つであるいくつかの例では、前駆体内耳細胞標的タンパク質のC末端部分は、内耳細胞標的タンパク質(例えば、配列番号6または7)の最後のアミノ酸(例えば、約アミノ酸位置820)~最大でも約アミノ酸位置1、またはこの範囲の任意のサブ範囲(例えば、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸10、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸20、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸30、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸60、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸70、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸80、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸90、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸100、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸110、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸120、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸130、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸140、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸150、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸160、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸170、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸180、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸190、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸200、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸210、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸220、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸230、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸240、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸250、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸260、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸270、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸280、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸290、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸300、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸310、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸320、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸330、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸340、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸350、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸360、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸370、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸380、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸390、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸400、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸410、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸420、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸430、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸440、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸450、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸460、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸470、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸480、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸490、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸500、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸510、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸520、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸530、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸540、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸550、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸560、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸570、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸580、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸590、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸600、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸610、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸620、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸630、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸640、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸650、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸660、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸670、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸680、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸690、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸700、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸710、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸720、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸730、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸740、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸750、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸760、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸770、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸780、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸790、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸800、アミノ酸820~最大でも約アミノ酸810、もしくはアミノ酸820~最大でも約アミノ酸820)を含む部分またはそれらの間の任意の長さの配列を含み得る。
【0169】
いくつかの実施形態では、スプライス部位は、トランススプライシングに関与する。いくつかの実施形態では、スプライス供与部位(Trapani et al.EMBO Mol.Med.6(2):194-211,2014(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))は、N末端構築物のコード配列に従う。C末端構築物では、スプライス受容部位は、SLC26A4のコード配列の直前にサブクローニングされ得る。いくつかの実施形態では、コード配列内で、サイレント変異を導入し、制限消化のための追加の部位を生成することができる。
【0170】
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される構築物のうちのいずれかは、症候性及び/または非症候性難聴に関連付けられた症状の改善のために動物に投与するのに好適な組成物に含まれ得る。
【0171】
薬学的組成物
とりわけ、本開示は、薬学的組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本明細書において提供される組成物は、症候性及び/または非症候性難聴に関連付けられた症状の軽快のために動物に投与するのに好適である。
【0172】
いくつかの実施形態では、本開示の薬学的組成物は、例えば、本明細書に記載されるポリヌクレオチド、例えば、1つ以上の構築物を含み得る。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、本明細書に記載される1つ以上のAAV粒子、例えば、1つ以上のAAV血清型カプシドによってカプシド化された1つ以上のrAAV構築物を含み得る。
【0173】
いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、1つ以上の薬学的または生理学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」という用語は、薬学的投与と適合性のある溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤、抗真菌剤等を含む。補足的活性化合物もまた、本明細書に記載の化合物のうちのいずれかに組み込まれることができる。かかる組成物は、1つ以上の緩衝液(例えば、中性緩衝生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水など)、1つ以上の炭水化物(例えば、グルコース、マンノース、スクロース、及びデキストラン)、マンニトール、1つ以上のタンパク質、ポリペプチド、もしくはアミノ酸(例えば、グリシン)、1つ以上の抗酸化剤、1つ以上のキレート剤(例えば、EDTAもしくはグルタチオン)、及び/または1つ以上の保存料を含み得る。いくつかの実施形態では、製剤は、注射用溶液、注射用ゲル、薬物放出カプセルなどの剤形である。
【0174】
いくつかの実施形態では、本開示の組成物は、静脈内投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、本開示の組成物は、蝸牛内投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、脂質ナノ粒子、高分子ナノ粒子、ミニサークルDNA及び/またはCELiD DNAを含むように製剤化される。
【0175】
いくつかの実施形態では、治療用組成物は、合成外リンパ液を含むように製剤化される。例えば、いくつかの実施形態では、合成外リンパ液は、20~200mMのNaCl、1~5mMのKCl、0.1~10mMのCaCl、1~10mMのグルコース、及び2~50mMのHEPESを含み、約6~約9のpHを有する。いくつかの実施形態では、治療用組成物は、生理学的に好適な溶液を含むように製剤化される。例えば、いくつかの実施形態では、生理学的に適切な溶液は、8.10mMのリン酸二ナトリウム、1.5mMのリン酸一カリウム、2.7mMの塩化カリウム、172mMの塩化ナトリウム、及び0.001%プルロン酸F68の最終濃度に調製されたプルロン酸F68を含む市販の1×PBSを含む。いくつかの実施形態では、代替のプルロン酸が利用される。いくつかの実施形態では、代替のイオン濃度が利用される。
【0176】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の薬学的組成物のうちのいずれかは、哺乳動物細胞(例えば、リポソームまたはカチオン性脂質)への核酸または本明細書に記載の構築物のいずれかの進入を促進する1つ以上の薬剤を更に含み得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の構築物のうちのいずれかは、天然及び/または合成ポリマーを使用して製剤化され得る。本明細書に記載の組成物のうちのいずれかに含まれ得るポリマーの非限定的な例としては、DYNAMIC POLYCONJUGATE(登録商標)(Arrowhead Research Corp.,Pasadena,Calif.)、Mirus Bio(Madison,Wis.)及びRoche Madison(Madison,Wis.)製の製剤、PhaseRXポリマー製剤(例えば、SMARTT POLYMER TECHNOLOGY(登録商標)(PhaseRX,Seattle,Wash.)、DMRI/DOPE、ポロキサマー、Vical(San Diego,Calif.)製のVAXFECTIN(登録商標)アジュバント、キトサン、Calando Pharmaceuticals(Pasadena,Calif.)製のシクロデキストリン、デンドリマー及びポリ(乳酸-コ-グリコール酸)(PLGA)ポリマー、RONDEL(商標)(RNAi/オリゴヌクレオチドナノ粒子送達)ポリマー(Arrowhead Research Corporation,Pasadena,Calif.)、ならびにpH応答性コブロックポリマー(例えば、PhaseRX(Seattle,Wash.)によって製造されたものであるが、これに限定されない)が含まれ得るが、これらに限定されない。これらのポリマーの多くは、哺乳動物細胞へのオリゴヌクレオチドのインビボでの送達における有効性を実証している(例えば、deFougerolles,Human Gene Ther.19:125-132,2008、Rozema et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.104:12982-12887,2007、Rozema et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.104:12982-12887,2007、Hu-Lieskovan et al.,Cancer Res.65:8984-8982,2005、Heidel et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.104:5715-5721,2007(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。
【0177】
いくつかの実施形態では、組成物は、薬学的に許容される担体(例えば、リン酸緩衝生理食塩水、生理食塩水、または静菌水)を含む。溶液は、製剤化されると、剤形と適合した様式で、かつ治療的に有効な量で、投与される。製剤は、例えば、注射用溶液、注射用ゲル、薬物放出カプセルなどの様々な剤形で容易に投与される。
【0178】
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される組成物は、例えば、それらの意図される投与経路と適合するように製剤化され得る。意図される投与経路の非限定的な例は、局所投与(例えば、蝸牛内投与)である。
【0179】
いくつかの実施形態では、提供される組成物は、1つの核酸構築物を含む。いくつかの実施形態では、提供される組成物は、2つ以上の異なる構築物を含む。いくつかの実施形態では、ペンドリンタンパク質及び/またはその機能的特徴部分をコードするコード配列を含む単一の核酸構築物を含む組成物。いくつかの実施形態では、組成物は、ペンドリンタンパク質及び/またはその機能的特徴部分をコードするコード配列を含む単一の核酸構築物を含み、哺乳動物細胞に導入されると、そのコード配列は、哺乳動物細胞のゲノムに組み込まれる。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの異なる構築物、例えば、構築物を含む組成物は、ペンドリンタンパク質の異なる部分をコードするコード配列を含み、構築物は、哺乳動物細胞内の活性ペンドリンタンパク質(例えば、全長ペンドリンタンパク質)をコードする配列を生成するように組み合わせ、それによって、関連付けられた症候性または非症候性の感音性難聴の治療を必要とする対象においてそれを行うことができる。
【0180】
本明細書に記載の組成物のうちのいずれかを含むキットも提供される。いくつかの実施形態では、キットは、固体組成物(例えば、本明細書に記載される少なくとも2つの異なる構築物を含む凍結乾燥組成物)及び凍結乾燥組成物を可溶化するための液体を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載の組成物のうちのいずれかを含む事前に充填されたシリンジを含み得る。
【0181】
いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載の組成物(例えば、水性組成物、例えば、水性医薬組成物として製剤化されたもの)のうちのいずれかを含むバイアルを含む。
【0182】
いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載の方法のうちのいずれかを行うための取扱説明書を含み得る。
【0183】
投薬及び投与量
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物、例えば、本明細書に開示される1つまたは複数のAAVベクターは、単回用量として、または複数回用量として投与される。
【0184】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、単回用量として投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、複数回用量、例えば、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回または10回用量として投与される。
【0185】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物(例えば、本明細書に開示される1つまたは複数のrAAV構築物を含む組成物)は、約0.01mL、約0.02mL、約0.03mL、約0.04mL、約0.05mL、約0.06mL、約0.07mL、約0.08mL、約0.09mL、約1.00mL、約1.10mL、約1.20mL、約1.30mL、約1.40mL、約1.50mL、約1.60mL、約1.70mL、約1.80mL、約1.90mL、または約2.00mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.01mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.02mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.03mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.04mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.05mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.06mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.07mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.08mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約0.09mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.00mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.10mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.20mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.30mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.40mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.50mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.60mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.70mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.80mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約1.90mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、約2.00mLの容量で投与される。
【0186】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物(例えば、本明細書に開示される1つまたは複数のrAAV構築物を含む組成物)は、約0.01~2.00mL、約0.02~1.90mL、約0.03~1.8mL、約0.04~1.70mL、約0.05~1.60mL、約0.06~1.50mL、約0.06~1.40mL、約0.07~1.30mL、約0.08~1.20mL、または約0.09~1.10mLの容量で投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物(例えば、本明細書に開示される1つまたは複数のrAAV構築物を含む組成物)は、約0.01~2.00mL、約0.02~2.00mL、約0.03~2.00mL、約0.04~2.00mL、約0.05~2.00mL、約0.06~2.00mL、約0.07~2.00mL、約0.08~2.00mL、約0.09~2.00mL、約0.01~1.90mL、約0.01~1.80mL、約0.01~1.70mL、約0.01~1.60mL、約0.01~1.50mL、約0.01~1.40mL、約0.01~1.30mL、約0.01~1.20mL、約0.01~1.10mL、約0.01~1.00mL、約0.01~0.09mLの容量で投与される。
【0187】
遺伝子改変細胞
本開示はまた、本明細書に記載の核酸、構築物、または組成物のうちのいずれかを含む細胞(例えば、動物細胞、例えば、哺乳動物細胞、例えば、霊長類細胞、例えば、ヒト細胞)も提供する。いくつかの実施形態では、動物細胞は、ヒト細胞(例えば、ヒト支持細胞またはヒト有毛細胞)である。他の実施形態では、動物細胞は、非ヒト哺乳動物(例えば、サル細胞、ネコ科細胞、イヌ科細胞など)である。本明細書に記載される核酸及び構築物が、任意の動物細胞(例えば、獣医学的介入に好適な任意の動物の支持細胞または有毛細胞)に導入され得ることを当業者は理解するであろう。構築物及び構築物を動物細胞に導入するための方法の非限定的な例が本明細書に記載される。
【0188】
いくつかの実施形態では、動物細胞は、有毛細胞及び/または支持細胞を含む内耳の任意の細胞であり得る。そのような細胞の非限定的な例としては、ヘンゼン細胞、ダイテルス細胞、内リンパ嚢及び管の細胞、小嚢、卵形嚢、及び膨大部内の移行細胞、内部及び外部有毛細胞、らせん靭帯細胞、らせん神経節細胞、らせん隆起細胞、外嚢細胞、周辺細胞、中間細胞、基底細胞、内柱細胞、外柱細胞、クラウディウス細胞、内境界細胞、内指節細胞、または血管条の細胞が挙げられる。
【0189】
いくつかの実施形態では、動物細胞は、蝸牛の特殊化細胞である。いくつかの実施形態では、動物細胞は、有毛細胞である。いくつかの実施形態では、動物細胞は、蝸牛内部有毛細胞または蝸牛外部有毛細胞である。いくつかの実施形態では、動物細胞は、蝸牛内部有毛細胞である。いくつかの実施形態では、動物細胞は、蝸牛外部有毛細胞である。
【0190】
いくつかの実施形態では、動物細胞は、インビトロである。いくつかの実施形態では、動物細胞は、動物、例えば、霊長類及び/またはヒトに内因的に存在する細胞型である。いくつかの実施形態では、動物細胞は、動物から得られ、エクスビボで培養された自己細胞である。
【0191】
遺伝子改変モデル動物
本開示はまた、本明細書に記載の核酸、構築物、または組成物のうちのいずれかを試験するのに好適な動物(例えば、哺乳動物、例えば、げっ歯類、例えば、マウスまたはラット)も提供する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の核酸及び/または構築物は、任意の動物細胞(例えば、獣医学的介入に好適な任意の動物の支持細胞または有毛細胞)に導入され得る。しかしながら、一部の動物は、制御された聴覚分析実験に適している。構築物の導入に好適な動物の非限定的な例及び上記構築物を分析するための方法が本明細書に記載される。
【0192】
いくつかの実施形態では、本開示は、変異体Slc26a4遺伝子を含むように動物を遺伝子改変することを含む、動物の作製方法を提供する。いくつかの実施形態では、内因性Slc26a4遺伝子は、配列番号56と比較したときに、Slc26a4遺伝子によってコードされるポリペプチドがL236P変異を含むように改変される。いくつかの実施形態では、内因性Slc26a4遺伝子は、Slc26a4遺伝子によってコードされるポリペプチドが配列番号57に従って配列を含むかまたはそれからなるように改変される。
【0193】
いくつかの実施形態では、内因性Slc26a4遺伝子は、遺伝子改変動物においてノックアウトされるか、または阻害される。いくつかの実施形態では、変異体Slc26a4遺伝子は、遺伝子改変動物にノックインされるか、または付加される。いくつかの実施形態では、変異体Slc26a4遺伝子は、配列番号56と比較したときに、L236P変異を含むポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、変異体Slc26a4遺伝子は、配列番号57に記載の配列を含むかまたはそれからなるポリペプチドをコードする。
【0194】
いくつかの実施形態では、変異体Slc26a4遺伝子は、Slc26a4遺伝子の内因性遺伝子座に存在する。いくつかの実施形態では、遺伝子改変動物は、変異体Slc26a4遺伝子に対してホモ接合性である。いくつかの実施形態では、遺伝子改変動物は、変異体Slc26a4遺伝子に対してヘテロ接合性である。
【0195】
とりわけ、いくつかの実施形態では、本開示は、遺伝子改変マウスであって、そのゲノムが、1つ以上の既知のヒト疾患遺伝子型を反復する組換えSlc26a4遺伝子を含む、遺伝子改変マウスを提供する。いくつかの実施形態では、変異体Slc26a4遺伝子は、配列番号56と比較したときに、L236P変異を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、変異体Slc26a4遺伝子変異は、配列番号57に記載のポリペプチドをコードする。
【0196】
いくつかの実施形態では、本開示は、聴覚分析実験での使用に好適な遺伝子改変動物を提供する。いくつかの実施形態では、遺伝子改変動物は、遺伝子改変マウスである。いくつかの実施形態では、聴覚分析実験での使用に好適な遺伝子改変マウスは、FVB株である。いくつかの実施形態では、聴覚分析実験での使用に好適な遺伝子改変マウスは、FVB、129/Sv-+p+Tyr-c+Mgf-SIJ/J、A/HeJ、AKR/J、BALB/cByJ、BALB/cJ、BDP/J、BXSB/MpJ、C3H/HeJ、C3H/HeOuJ、C3HeB/FeJ、C57BL/10J、C57BL/10SnJ、C57BL/6ByJ、CASA/RK、CAST/Ei、CBA/J、CZECH II/Ei、DBA/2HaSmn、FVB/NJ、HRS/J hrl+、MOLD/Rk、MOLF/Ei、MOLG/Dn、NON/LtJ、NZB/B1NJ、NZO/NIJ、NZW/LacJ、PERA/camEi、PERC/Ei、PL/J、RBA/Dn、RBF/DnJ、RF/J、RHJ/Le hrrh-J/+、RIIIS/J、SEC/1ReJ、SENCARC/PtJ、SF/CamEi、SHR/GnEi、SJL/J、SM/J、SPRET/Ei、ST/bJ、またはSWR/J株(例えば、Zheng et al., Assessment of hearing in 80 inbred strains of mice by ABR threshold analysis.Hear Res.1999(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるようなもの)のものである。いくつかの実施形態では、遺伝子改変マウスに含まれる変異は、聴覚分析実験に好適なバックグラウンドで作成される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変マウスは、配位分析実験での使用に好適なマウス株のものである。いくつかの実施形態では、遺伝子改変マウスは、CBA/CaJまたはCBA/J株ではない。
【0197】
いくつかの実施形態では、遺伝子改変動物は、本明細書に記載のAAV粒子、構築物、または組成物で処置される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変動物に、本明細書に記載のAAV粒子を注入する。いくつかの実施形態では、遺伝子改変動物に、本明細書に記載の組成物を注入する。いくつかの実施形態では、注入は、電子メールにおける正円窓膜の穿孔を通して実行される。
【0198】
本開示は、本明細書に記載のAAV粒子を評価及び/または特徴付けるための、本明細書に記載の遺伝子改変動物の使用を提供する。
【0199】
本開示は、本明細書に記載の組成物を評価及び/または特徴付けるための、本明細書に記載の遺伝子改変動物の使用を提供する。
【0200】
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される使用は、放出試験の一部であり得る。
【0201】
方法
とりわけ、本開示は、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、本明細書に記載の組成物を、対象の内耳(例えば、蝸牛)に導入することを含む。例えば、いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、霊長類、例えば、ヒト)の内耳(例えば、蝸牛)に、治療有効量の本明細書に記載の任意の組成物を投与することを含む方法が本明細書において提供される。これらの方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、対象は、以前に、欠陥のある内耳細胞標的遺伝子(例えば、遺伝子によってコードされる支持細胞及び/または聴覚細胞標的タンパク質の発現及び/または活性の低下をもたらす変異を有する支持細胞及び/または聴覚細胞標的遺伝子)を有すると特定されている。これらの方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態は、導入または投与ステップの前に、対象が欠陥のある内耳細胞標的遺伝子を有することを決定することを更に含む。これらの方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態は、対象における内耳細胞標的遺伝子の変異を検出することを更に含むことができる。本方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態は、対象を、非症候性または症候性感音性難聴を有するとして特定または診断することを更に含むことができる。
【0202】
いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、霊長類、例えば、ヒト)の内耳における内耳細胞標的遺伝子欠損(例えば、SLC26A4遺伝子の欠損)を修正する方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態では、方法は、対象の内耳に、治療有効量の本明細書に記載の組成物のうちのいずれかを投与することを含み、投与することは、対象の内耳の任意の細胞サブセットにおける内耳細胞標的遺伝子欠損を修復及び/または改善する。いくつかの実施形態では、内耳標的細胞は、感覚細胞、例えば、有毛細胞、及び/または非感覚細胞、例えば、支持細胞、及び/または内耳細胞の全てもしくは任意のサブセットであり得る。
【0203】
本明細書ではまた、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、霊長類、例えば、ヒト)の内耳細胞の任意のサブセットにおける内耳細胞標的タンパク質の発現レベルを増加させる方法であって、対象の内耳に、治療有効量の本明細書に記載の組成物のうちのいずれかを投与することを含み、投与することが、対象の内耳の任意の細胞サブセットにおける内耳細胞標的タンパク質(例えば、ペンドリンタンパク質)の発現レベルの増加をもたらす、方法も提供される。いくつかの実施形態では、内耳標的細胞は、感覚細胞、例えば、有毛細胞、及び/または非感覚細胞、例えば、支持細胞、及び/または内耳細胞の全てもしくは任意のサブセットであり得る。
【0204】
また、欠陥のある内耳細胞標的遺伝子を有すると特定された対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、霊長類、例えば、ヒト)の難聴、例えば、非症候性感音性難聴または症候性感音性難聴の治療方法であって、対象の内耳に、治療有効量の本明細書に記載の組成物のうちのいずれかを投与することを含む、方法も本明細書において提供される。
【0205】
また、本明細書では、内耳障害を有すると特定もしくは診断された対象において、シナプスを回復させる及び/またはらせん神経節神経を保存する方法であって、対象の内耳に、治療有効量の本明細書に記載される組成物のうちのいずれかを投与することを含む、方法も提供される。
【0206】
また、本明細書では、前庭水管のサイズを縮小する、及び/または前庭水管を適切なサイズに復元する方法も提供される。また、本明細書では、内耳障害を有すると特定または診断された対象において、適切な及び/または許容されるレベルまで内リンパ性pHを回復させる方法であって、対象の内耳に、治療有効量の本明細書に記載される組成物のうちのいずれかを投与することを含む、方法も提供される。
【0207】
対象の内耳に、治療有効量の本明細書に記載の組成物のうちのいずれかを投与することを含む、方法も本明細書において提供される。
【0208】
また、本明細書では、難聴(例えば、非症候性感音性難聴または症候性感音性難聴)の治療のための外科的方法も提供する。いくつかの実施形態では、方法は、第1の切開を第1の切開点で対象の蝸牛に導入するステップと、治療有効量の本明細書において提供される組成物のうちのいずれかを蝸牛内投与するステップと、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、第1の切開点で対象に投与される。いくつかの実施形態では、組成物は、第1の切開内にまたはそれを介して対象に投与される。
【0209】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、本明細書に記載の任意の組成物は、蝸牛卵円窓膜内にまたはそれを通じて対象に投与される。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物のうちのいずれかは、蝸牛正円窓膜内にまたはそれを介して対象に投与される。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、組成物は、正円窓膜内に複数の切開を作製することができる医療デバイスを使用して投与される。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、複数のマイクロニードルを含む。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、概ね円形の第1の側面を含む複数のマイクロニードルを含み、各マイクロニードルは、少なくとも約10ミクロンの直径を有する。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、組成物を保持することができる基部及び/または貯蔵部を含む。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、組成物を移送することができる管腔を個別に含む複数の中空マイクロニードルを含む。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、少なくとも部分的真空を発生させるための手段を含む。
【0210】
いくつかの実施形態では、本開示の技術は、難聴を有する対象または難聴のリスクがある対象を治療するために使用される。例えば、いくつかの実施形態では、対象は、SLC26A4の少なくとも1つの病原性バリアントに起因する常染色体劣性難聴を有する。当業者は、SLC26A4における多くの異なる変異が病原性バリアントをもたらし得ることを理解するであろう。そのようないくつかの実施形態では、病原性バリアントは、難聴を引き起こすか、または引き起こすリスクがある。
【0211】
いくつかの実施形態では、難聴を経験する対象は、難聴を引き起こし得る1つ以上の変異が存在し得るかどうか、及びどこに存在し得るかを判定するために評価される。いくつかのそのような実施形態では、(例えば、タンパク質もしくは配列決定分析により)SLC26A4遺伝子産物または機能の状態を評価する。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、対象または動物は哺乳動物であり、いくつかの実施形態では、哺乳動物は家畜動物、農場動物、動物園動物、非ヒト霊長類、またはヒトである。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、動物、対象、または哺乳動物は、成人、ティーンエージャー、少年少女、子供、幼児、乳児、または新生児である。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、動物、対象、または哺乳動物は、1~5、1~10、1~20、1~30、1~40、1~50、1~60、1~70、1~80、1~90、1~100、1~110、2~5、2~10、10~20、20~30、30~40、40~50、50~60、60~70、70~80、80~90、90~100、100~110、10~30、10~40、10~50、10~60、10~70、10~80、10~90、10~100、10~110、20~40、20~50、20~60、20~70、20~80、20~90、20~100、20~110、30~50、30~60、30~70、30~80、30~90、30~100、40~60、40~70、40~80、40~90、40~100、50~70、50~80、50~90、50~100、60~80、60~90、60~100、70~90、70~100、70~110、80~100、80~110、または90~110歳である。本明細書に記載の方法のいずれかのいくつかの実施形態では、対象または哺乳動物は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11ヶ月齢である。
【0212】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、方法は、少なくとも10日、少なくとも15日、少なくとも20日、少なくとも25日、少なくとも30日、少なくとも35日、少なくとも40日、少なくとも45日、少なくとも50日、少なくとも55日、少なくとも60日、少なくとも65日、少なくとも70日、少なくとも75日、少なくとも80日、少なくとも85日、少なくとも100日、少なくとも105日、少なくとも110日、少なくとも115日、少なくとも120日、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月、少なくとも11ヶ月、または少なくとも12ヶ月間、聴力の改善を必要とする対象においてその改善(例えば、本明細書に記載の聴力の改善を判定するための測定基準のうちのいずれか)をもたらす。
【0213】
いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、症候性または非症候性の感音性難聴を有するか、またはそれを発症するリスクがある。いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、SLC26A4遺伝子に変異を有することが以前に特定されている。いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、本明細書に記載されるか、または当該技術分野において、症候性もしくは非症候性感音性難聴に関連付けられていることが知られているSLC26A4遺伝子の変異のうちのいずれかを有する。
【0214】
いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、SLC26A4遺伝子における変異のキャリアであると(例えば、遺伝子検査によって)特定されている。いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、SLC26A4遺伝子に変異を有すると特定され、症候性または非症候性の感音性難聴と診断されている。いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、症候性または非症候性の感音性難聴を有すると特定されている。
【0215】
いくつかの実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、難聴のリスク(例えば、遺伝子変異、例えば、SLC26A4変異のキャリアであるリスク)があると特定されている。いくつかのそのような実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、難聴の特定のリスク因子、または難聴のリスク(例えば、親がキャリアであることが知られている、兄弟姉妹が罹患している、または難聴の症状)を有し得る。いくつかのそのような実施形態では、対象(例えば、動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)は、以前に特定されていない(すなわち、SLC26A4の公開されていないか、または他の方法で知られているバリアントではない)SLC26A4遺伝子(例えば、遺伝子検査によって)における変異のキャリアであると特定されている。いくつかのそのような実施形態では、特定された変異は、新規であってもよく(すなわち、以前に文献に記載されていない)、難聴に罹患しているかまたはそれに感受性のある対象の治療方法は、特定の患者の変異(複数可)に個別化される。
【0216】
いくつかの実施形態では、症候性または非症候性の感音性難聴の成功した処置は、当該技術分野で知られている従来の機能的聴力試験のうちのいずれかを使用して、対象において判定することができる。機能的聴力試験の非限定的な例は、様々なタイプの聴力測定アッセイ(例えば、純音試験、発話試験、中耳の試験、聴性脳幹応答、及び耳音響放射)である。
【0217】
本明細書において提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、本明細書に記載される任意の組成物の2回以上の用量が、対象の蝸牛に導入されるか、または投与される。これらの方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態は、第1の用量の組成物を対象の蝸牛に導入または投与することと、第1の用量の導入または投与後に対象の聴覚機能を評価することと、追加の用量の組成物を、正常範囲内で聴覚機能を有しないと判明した対象の蝸牛に投与することと、を含むことができる(例えば、当該技術分野で知られている聴力のための任意の試験を使用して判定される)。
【0218】
本明細書において提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、組成物は、蝸牛内投与のために製剤化され得る。本明細書に記載される方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、蝸牛内投与または局所投与を介して投与され得る。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、組成物は、医療デバイス(例えば、本明細書に記載の例示的な医療デバイスのうちのいずれか)の使用を通じて投与される。
【0219】
いくつかの実施形態では、蝸牛内投与は、本明細書に記載の方法または当該技術分野で既知の方法のうちのいずれかを使用して実行することができる。例えば、いくつかの実施形態では、以下の外科的技術を使用して、組成物を投与するか、または蝸牛に導入することができる:まず、0度、2.5mmの剛性内視鏡を用いた視覚化を使用し、外耳道を清浄にし、ラウンドナイフを使用して、約5mmの外耳道鼓膜弁の輪郭をはっきりと描画する。その後、外耳道鼓膜弁を持ち上げ、中耳に後方から進入する。鼓索神経を特定して分割し、キュレットを使用して鼓室骨を取り除き、正円窓膜を露出させる。投与または導入された組成物の頂端分布を増強するために、外科用レーザーを使用して卵円窓内に2mmの小さい開窓を作製して、組成物の経正円窓膜注入中の外リンパ置換を可能にすることができる。その後、マイクロインフュージョンデバイスをプライミングし、手術野に至らせる。このデバイスを正円窓に向かって操縦し、先端を正円窓の骨突出部内に設置して、マイクロニードル(複数可)による膜の貫通を可能にする。足踏みペダルを係合連動させて、組成物の測定された一定の注入を可能にする。その後、このデバイスを引き抜き、正円窓及びアブミ骨底をゲルフォームパッチで密封する。
【0220】
本明細書において提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、対象は、症候性または非症候性の感音性難聴を有するか、またはそれを発症するリスクがある。本明細書において提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、対象は、内耳細胞標的遺伝子、支持細胞及び/または有毛細胞で発現され得る遺伝子に変異を有することが以前に特定されている。
【0221】
本明細書において提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、対象は、内耳細胞標的遺伝子における変異のキャリアであると(例えば、遺伝子検査によって)特定されている。本明細書において提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、対象は、内耳細胞標的遺伝子に変異を有すると特定され、難聴(例えば、非症候性感音性難聴または症候性感音性難聴、例えば、ペンドレッド症候群またはDFNB4)と診断されている。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、対象は、難聴(例えば、非症候性感音性難聴または症候性感音性難聴)を有すると特定されている。いくつかの実施形態では、難聴(例えば、非症候性感音性難聴または症候性感音性難聴)の成功した処置は、当該技術分野で知られている従来の機能的聴力試験のうちのいずれかを使用して、対象において判定することができる。機能的聴力試験の非限定的な例は、様々なタイプの聴力測定アッセイ(例えば、純音試験、発話試験、中耳の試験、聴性脳幹応答、及び耳音響放射)を含む。
【0222】
いくつかの実施形態では、対象細胞は、インビトロである。いくつかの実施形態では、対象細胞は、最初に対象から得られ、エクスビボで培養される。いくつかの実施形態では、対象細胞は、以前に、欠陥のある内耳細胞標的遺伝子を有すると判定されている。いくつかの実施形態では、対象細胞は、以前に、欠陥のある有毛細胞標的遺伝子を有すると判定されている。いくつかの実施形態では、対象細胞は、以前に、欠陥のある支持細胞標的遺伝子を有すると判定されている。
【0223】
これらの方法のいくつかの実施形態では、治療後、例えば、本明細書に記載の組成物の1つまたは2つ以上の投与後、活性な内耳細胞標的タンパク質(例えば、ペンドリンタンパク質)の発現が増加する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の活性な内耳標的タンパク質(例えば、ペンドリンタンパク質)の発現の増加は、例えば、本明細書に記載の任意の構築物(複数可)を含む組成物の導入前の内耳細胞標的タンパク質の発現レベルと比較して、対照レベルと相対的である。
【0224】
標的タンパク質(例えば、ペンドリンタンパク質)の発現及び/または活性を検出する方法は、当該技術分野において既知である。いくつかの実施形態では、内耳細胞標的タンパク質の発現レベルは、直接検出することができる(例えば、内耳細胞標的タンパク質または標的mRNAを検出する)。標的RNAまたはタンパク質(例えば、SLC26A4遺伝子産物及び/またはペンドリンタンパク質もしくはその機能的特徴部分)の発現及び/または活性を直接検出するために使用され得る技術の非限定的な例としては、リアルタイムPCR、ウエスタンブロッティング、免疫沈降、免疫組織化学、質量分析、または免疫蛍光が挙げられる。いくつかの実施形態では、内耳細胞標的タンパク質の発現は、間接的に(例えば、機能的聴力試験を通じて)検出され得る。
【0225】
デバイス、投与、及び外科的方法
本明細書では、難聴(例えば、非症候性感音性難聴または症候性感音性難聴)を治療するための治療送達システムが提供される。一態様では、治療用送達系は、i)内耳の正円窓膜への1つまたは複数の切開の作製を必要とする対象の内耳の正円窓膜に1つまたは複数の切開を作製することができる医療デバイス、及びii)組成物(例えば、本明細書に記載の組成物のうちのいずれか)の有効用量を含む。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、複数のマイクロニードルを含む。
【0226】
また、本明細書では、難聴(例えば、非症候性感音性難聴または症候性感音性難聴)の治療のための外科的方法も提供する。いくつかの実施形態では、方法は、第1の切開点で第1の切開を対象の蝸牛に導入するステップと治療有効量の本明細書で提供される組成物のうちのいずれかを蝸牛内に投与するステップ。いくつかの実施形態では、組成物は、第1の切開点で対象に投与される。いくつかの実施形態では、組成物は、第1の切開内にまたは第1の切開を通じて対象に投与される。
【0227】
本明細書に提供される方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物のうちのいずれかは、蝸牛卵円窓膜内にまたはそれを介して対象に投与される。本明細書に提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物のうちのいずれかは、蝸牛正円窓膜内にまたはそれを介して対象に投与される。本明細書に提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、組成物は、正円窓膜内に複数の切開を作製することができる医療デバイスを使用して投与される。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、複数のマイクロニードルを含む。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、概ね円形の第1の態様を含む複数のマイクロニードルを含み、各マイクロニードルは、少なくとも約10ミクロンの直径を有する。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、組成物を保持することができる基部及び/または貯蔵部を含む。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、組成物を移送することができる管腔を個別に含む複数の中空マイクロニードルを含む。いくつかの実施形態では、医療デバイスは、少なくとも部分的真空を発生させるための手段を含む。
【0228】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、蝸牛内投与のための滅菌懸濁液として製剤化される。いくつかの実施形態では、組成物は、1ミリリットル(mL)当たり少なくとも1E11、少なくとも5E11、少なくとも1E12、少なくとも5E12、少なくとも1E13、少なくとも2E13、少なくとも3E13、少なくとも4E13、少なくとも5E13、少なくとも6E13、少なくとも7E13、少なくとも8E13、少なくとも9E13、または少なくとも1E14ベクターゲノム(vg)の量で構築物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、1ミリリットル(mL)当たり、最大でも1E15、最大でも5E14、最大でも1E14、最大でも5E13、最大でも1E13、最大でも9E12、最大でも8E12、最大でも7E12、最大でも6E12、最大でも5E12、最大でも4E12、最大でも3E12、最大でも2E12、または最大でも1E12ベクターゲノム(vg)の量で構築物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、1ミリリットル(mL)当たり1E12~1E13、5E12~5E13、または1E13~2E13ベクターゲノム(vg)の量の構築物を含む。
【0229】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、耳外科手術を実行した経験を持つ委員会認定の外科医によって、制御された無菌条件下で手術室において投与される。いくつかの実施形態では、投与処置は、顕微鏡または内視鏡補助の経外耳道探索的鼓室開放術及びレーザー補助式顕微アブミ骨手術、及びそれに続く本明細書に開示される組成物を含有する溶液0.09mLを送達する正円窓注入である。経外耳道探索的鼓室開放術は、中耳の構造を露出させるために使用される一般的な処置である。経外耳道探索的鼓室開放術は、例えば、耳硬化症の患者のために、レーザー補助式アブミ骨切除術(アブミ骨底板の除去)またはアブミ骨切開術(アブミ骨底板に穴を開ける)を伴うことが多い。いくつかの実施形態では、アブミ骨底板の約0.25mmの通気孔(耳科用レーザーを使用して作製)は、迷路内圧の潜在的な有害な上昇を防止する役割を果たす。
【0230】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるのは、本明細書に開示される組成物を、アブミ骨底板に位置する通気孔を用いて、正円窓膜を通じて内耳の外リンパ液に投与するための、無菌で単回使用の送達デバイスである。いくつかの実施形態では、このカスタムデバイスは、蝸牛内投与経路用に特別に設計されているため、治療剤の安全性と有効性の両方の可能性に関して、入手可能な材料よりも利点がある。いくつかの実施形態では、送達デバイスの設計要素は、注入された流体の滅菌性の維持、内耳に導入された気泡の最小化、制御された流速で小量を正確に送達する能力(標準的なポンプの使用とともに)、正円窓膜の可視化及び外科医による外耳道を通る送達のための許容値、正円窓膜への損傷の最小化、または正円窓膜を超えた蝸牛構造への損傷の最小化、及び/または正円窓膜からの逆流の最小化を含む。
【0231】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法のうちのいずれかは、対象、例えば、哺乳動物、例えば、ヒト、例えば、患者、例えば、DFNB4またはペンドレッド症候群症状を有する患者における安全性及び忍容性を評価するための用量漸増研究を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、本明細書に開示される投薬レジメンで投与される。いくつかの実施形態では、投薬レジメンは、例えば、本明細書に記載されるような、本明細書に開示される組成物の用量の片側蝸牛内投与または両側蝸牛内投与のいずれかを含む。いくつかの実施形態では、投薬レジメンは、蝸牛当たり、少なくとも0.01mL、少なくとも0.02mL、少なくとも0.03mL、少なくとも0.04mL、少なくとも0.05mL、少なくとも0.06mL、少なくとも0.07mL、少なくとも0.08mL、少なくとも0.09mL、少なくとも0.10mL、少なくとも0.11mL、少なくとも0.12mL、少なくとも0.13mL、少なくとも0.14mL、少なくとも0.15mL、少なくとも0.16mL、少なくとも0.17mL、少なくとも0.18mL、少なくとも0.19mL、または少なくとも0.20mLの容量で送達することを含む。いくつかの実施形態では、投薬レジメンは、最大でも0.30mL、最大でも0.25mL、最大でも0.20mL、最大でも0.15mL、最大でも0.14mL、最大でも0.13mL、最大でも0.12mL、最大でも0.11mL、最大でも0.10mL、最大でも0.09mL、最大でも0.08mL、最大でも0.07mL、最大でも0.06mL、または最大でも0.05mLの容量での送達を含む。いくつかの実施形態では、投薬レジメンは、集団に応じて、蝸牛当たり、約0.05mL、約0.06mL、約0.07mL、約0.08mL、約0.09mL、約0.10mL、約0.11mL、約0.12mL、約0.13mL、約0.14mL、または約0.15mLの容量での送達を含む。
【0232】
本明細書において提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、本明細書に記載される任意の組成物の2回以上の用量が、対象の蝸牛に導入されるか、または投与される。これらの方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態は、第1の用量の組成物を対象の蝸牛に導入または投与することと、第1の用量の導入または投与後に対象の聴覚機能を評価することと、追加の用量の組成物を、正常範囲内で聴覚機能を有しないと判明した対象の蝸牛に投与することと、を含むことができる(例えば、当該技術分野で知られている聴力のための任意の試験を使用して判定される)。
【0233】
本明細書において提供される任意の方法のいくつかの実施形態では、組成物は、蝸牛内投与のために製剤化され得る。本明細書に記載される方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、蝸牛内投与または局所投与を介して投与され得る。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、組成物は、医療デバイス(例えば、本明細書に記載の例示的な医療デバイスのうちのいずれか)の使用を通じて投与される。
【0234】
いくつかの実施形態では、対象細胞は、インビトロである。いくつかの実施形態では、対象細胞は、最初に対象から得られ、エクスビボで培養される。いくつかの実施形態では、対象細胞は、そうでなければ健康であるとみなされ、エクスビボで培養され、拡大される。いくつかの実施形態では、対象細胞は、以前に、欠陥のある内耳細胞標的遺伝子を有すると判定されている。いくつかの実施形態では、対象細胞は、以前に、欠陥のある有毛細胞標的遺伝子を有すると判定されている。いくつかの実施形態では、対象細胞は、以前に、欠陥のある支持細胞標的遺伝子を有すると判定されている。
【0235】
いくつかの実施形態では、対象がげっ歯類、例えば、マウスである場合、注入時の動物の年齢に関係なく、堅牢で信頼性の高い形質導入を実証した後半規管の開窓を伴う正円窓膜を通じた送達を含む、Yoshimura et al.,2018に記載の外科的アプローチが使用される(Yoshimura 2018(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。要するに、側頭骨にアクセスするために耳後部切開が行われる。胸鎖乳突筋の一部分が分割され、耳胞を露出させる。直径0.5~0.6mmの耳科用ドリルを使用して、聴疱に小さな穴を開け、その穴を広げてアブミ骨動脈及び正円窓膜を可視化する。耳科用ドリル(直径0.5~0.6mm)を用いて後半規管の開窓を実行して、蝸牛投与中に内耳の通気孔として機能させる。正円窓膜は、ホウケイ酸塩毛細血管ピペット及び10μLのハミルトンシリンジからなるマウス送達デバイスで貫通され、ウイルス粒子を含む1μLの溶液(内耳総体積の約40~50%)は、300nL/分の速度で正円窓膜を通して鼓室階内に送達される。
【0236】
いくつかの実施形態では、対象がNHPであるとき、耳後部切開が行われ、軟組織の解離が骨膜のレベルまで実行される。いくつかの実施形態では、骨膜を切開して持ち上げ、乳様突起骨を露出させる。皮質乳突切除術は、高速切断とダイヤモンドドリルバーとの組み合わせで実行する。次いで、顔面神経窩を開き、適切な正円窓及び卵円窓(OW)の視覚化が可能になる。OW内のアブミ骨底板の開窓を、ローゼンニードルを使用して実行する。他のモデルと同様に、開窓は、内耳に損傷を与えることなくより大きな容積を注入することを可能にする。更に、通気により、rAAV粒子を含む溶液が蝸牛の頂点に向かって流れることを可能にする。rAAV粒子を含む30μLの溶液(内耳総体積の約40~50%)を、正円窓膜を通して、速度30μL/分で送達する。
【0237】
いくつかの実施形態では、対象が哺乳動物、例えば、ヒトである場合、例えば、関連する構造は、出生時でさえも比較的大きいので、外耳道を通る低侵襲アプローチが使用される。いくつかの実施形態では、臨床投与処置は、経外耳道探索的鼓室開放術及びレーザー補助式アブミ骨切除術(アブミ骨底板に小さな通気孔(約0.25mm)を配置するためのリン酸チタニルカリウム[KTP]またはCO2耳科用レーザーを使用)、続いて、本明細書に開示される組成物(例えば、rAAV-SLC26A4粒子)を含む溶液約0.09mL(もしくは90μL、内耳総体積の約40~50%)を、3分の期間内に正円窓膜を通じて送達するための正円窓注入である。いくつかの実施形態では、通気は、迷路内圧の潜在的な有害な上昇を防止する役割を果たす。経外耳道探索的鼓室開放術は、中耳の構造を露出させるために使用される一般的な処置である。経外耳道探索的鼓室開放術は、例えば、耳硬化症の患者のために、レーザー補助式アブミ骨切除術(アブミ骨底板の除去)またはアブミ骨切開術術(アブミ骨底板に穴を開ける)を伴うことが多い。
【0238】
いくつかの実施形態では、本開示は、外耳道を介して中耳及び/または内耳にアクセスするための、最低侵襲的で十分に受け入れられた外科技術を利用する送達アプローチを説明する。処置は、卵円窓における中耳と内耳との間の物理的バリアのうちの1つを開くことと、その後、例えば、図15~18に示すように、本明細書に開示されるデバイスを使用して、正円窓膜を介して、制御された流速でかつ固定された容量で本明細書に開示される組成物を送達することと、を含む。
【0239】
いくつかの実施形態では、哺乳動物(例えば、げっ歯類(例えば、マウス、ラット、ハムスター、またはウサギ)、霊長類(例えば、NHP(例えば、マカク、チンパンジー、サル、もしくは類人猿)、またはヒト)の外科的処置は、蝸牛の長さに沿ってAAVベクター形質導入率を増加させるための通気を含み得る。いくつかの実施形態では、手術中の通気孔の不在は、通気孔を用いて実行された手術後のAAVベクターの蝸牛細胞形質導入率と比較して、より低いAAVベクターの蝸牛細胞形質導入率をもたらし得る。いくつかの実施形態では、通気は、蝸牛全体を通して約75~100%のIHCの形質導入率を促進する。いくつかの実施形態では、通気は、蝸牛の基部で約50~70%、約60~80%、約70~90%、または約80~100%のIHC形質導入率を可能にする。いくつかの実施形態では、通気は、蝸牛の頂点で約50~70%、約60~80%、約70~90%、または約80~100%のIHC形質導入率を可能にする。
【0240】
本明細書に記載の送達デバイスは、手術室の滅菌野に配置されてもよく、チューブの端部は、滅菌野から取り外され、本明細書に開示される組成物(例えば、1つ以上のAAVベクター)を装填され、かつポンプに取り付けられたシリンジに接続されてもよい。空気を除去するためにシステムを適切にプライミングした後、ニードルを可視化(外科用顕微鏡、内視鏡、及び/または遠位先端カメラ)下で中耳を通過させてもよい。ニードル(または微小ニードル)を使用して、RWMを穿刺することができる。ニードルは、ストッパーがRWMに接触するまで挿入することができる。次いで、デバイスは、本明細書に開示される組成物が、選択された期間、制御された流速で内耳に送達される間、その位置に保持され得る。いくつかの実施形態では、流速(または注入速度)は、約30μL/分、または約25μL/分~約35μL/分、または約20μL/分~約40μL/分、または約20μL/分~約70μL/分、または約20μL/分~約90μL/分、または約20μL/分~約100μL/分の速度を含んでもよい。いくつかの実施形態では、流速は、約20μL/分、約30μL/分、約40μL/分、約50μL/分、約60μL/分、約70μL/分、約80μL/分、約90μL/分または約100μL/分である。いくつかの実施形態では、選択された期間(すなわち、本明細書に開示される組成物が流れる期間)は、約3分、または約2.5分~約3.5分、または約2分~約4分、または約1.5分~約4.5分、または約1分~約5分であってもよい。いくつかの実施形態では、内耳に流れる本明細書に開示される組成物の総容量は、約0.09mL、または約0.08mL~約0.10mL、または約0.07mL~約0.11mLであり得る。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物の総容量は、内耳の体積の約40%~約50%に等しい。
【0241】
デリバリーが完了すると、デバイスを取り外すことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるデバイスは、単回使用の使い捨て製品として構成され得る。他の実施形態では、本明細書に記載のデバイスは、例えば、交換可能及び/または滅菌可能なニードルサブアセンブリとともに、多用途の滅菌可能な製品として構成され得る。単回使用デバイスは、投与が完了した後、適切に廃棄され得る(例えば、バイオハザード鋭利物容器内)。
【0242】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、外科的処置によって対象に投与され得る。いくつかの実施形態では、投与、例えば、外科的処置を介して、本明細書に記載の送達デバイスを介して、本明細書に開示される組成物を内耳に注入することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される外科的処置は、経外耳道的鼓室開放を実行することと、本明細書に記載の送達デバイスを介して本明細書に開示される組成物を内耳に注入することと、を含む。
【0243】
いくつかの実施形態では、外科的処置は、経外耳道的鼓室開放を実行することと、レーザー補助式顕微アブミ骨手術を実行することと、本明細書に記載される送達デバイスを介して本明細書に開示される組成物を内耳に注入することと、対象の正円窓及び/または卵円窓の周りにシーラントを適用することと、対象の外耳道鼓膜弁を解剖学的位置に下げることと、を含む。
【0244】
いくつかの実施形態では、外科的処置は、経外耳道的鼓室開放を実行することと、対象の正円窓を準備することと、レーザー補助式顕微アブミ骨手術を実行することと、本明細書に記載される送達デバイスと、内耳への送達のための本明細書に開示される組成物との両方を準備することと、送達デバイスを介して本明細書に開示される組成物を内耳に注入することと、対象の正円窓及び/または卵円窓の周囲にシーラントを適用することと、対象の外耳道鼓膜弁を解剖学的位置に下げることと、を含む。
【0245】
いくつかの実施形態では、レーザー補助式アブミ骨手術を実行することは、KTP耳科用レーザー及び/またはCO2耳科用レーザーを使用することを含む。
【0246】
別の例として、本明細書に開示される組成物は、蝸牛内投与経路に特異的に設計されたデバイス及び/またはシステムを使用して投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のデバイスの設計要素は、注入された流体の無菌性の維持、内耳に導入された気泡の最小化、制御された速度で低容量を正確に送達する能力、外科医による外耳道を通じた送達、正円窓膜(RWM)もしくは内耳への損傷の最小化、例えば、RWMを超えた蝸牛構造への損傷の最小化、及び/またはRWMを通じた注入流体の逆漏出の最小化を含み得る。
【0247】
本明細書において提供されるデバイス、システム、及び方法はまた、例えば本明細書に記載されるように、聴覚障害を含むがこれらに限定されない、本明細書に開示される組成物の内耳への送達から利益を受けるであろう状態及び障害を治療するために、組成物を内耳に安全かつ効率的に送達する可能性を説明する。別の例として、アブミ骨底板に通気孔を配置し、RWMを通して注入することによって、本明細書に開示される組成物は、作用部位で希釈を最小限に抑えて、蝸牛全体に分散される。記載されているデバイスの開発により、外科的投与処置をヒトの外耳道を介して実行することが可能になる。記載されたデバイスは、一定量の流体を蝸牛の外リンパに注入した後、耳から取り出すことができる。対象において、デバイスは、外科的顕微鏡的制御下で、または内視鏡とともに、外耳道を通って前進させてもよい。
【0248】
本明細書に開示される方法のうちのいずれかで使用するための例示的なデバイスを図15~18に記載する。図15は、流体を内耳に送達するための例示的なデバイス10を示している。デバイス10は、ローレットハンドル12と、伸縮式ハイポチューブニードル支持体24にカップリングする遠位ハンドル接着剤14(例えば、Loctite 4014などのエポキシ)と、を含む。ローレットハンドル12(またはハンドル部分)は、グリップを強化するためのローレット機構及び/または溝を含んでもよい。ローレットハンドル12(またはハンドル部分)は、約5mm~約15mmの厚さ、または約5mm~約12mmの厚さ、または約6mm~約10mmの厚さ、または約6mm~約9mmの厚さ、または約7mm~約8mmの厚さであり得る。ローレットハンドル12(またはハンドル部分)は、使用中に流体がデバイス10を通過することができるように中空であり得る。デバイス10はまた、ローレットハンドル12の近位端18における近位ハンドル接着剤16、デバイス10の遠位端20におけるストッパー28(図16に示される)を有するニードルサブアセンブリ26(図16に示される)、及びストレインリリーフ機構22を含んでもよい。ひずみ緩和機構22は、Santoprene材料、Pebax材料、ポリウレタン材料、シリコーン材料、ナイロン材料、及び/または熱可塑性エラストマーから構成され得る。伸縮式ハイポチューブニードル支持体24は、その中に配置された屈曲ニードル38(図16に示される)を取り囲み、支持する。
【0249】
なお、図15を参照すると、ストッパー28は、熱可塑性材料またはプラスチックポリマー(例えば、UV硬化ポリマー)、ならびに他の好適な材料で構成されてもよく、屈曲ニードル38が外耳道のあまりにも奥まで挿入されるのを防ぐために(例えば、側壁または他の内耳構造への屈曲ニードル38の挿入を防ぐために)使用されてもよい。デバイス10はまた、ローレットハンドル12と、伸縮式ハイポチューブニードル支持体24にカップリングされる遠位ハンドル接着剤14との間に配置されたテーパー部分23を含んでもよい。ローレットハンドル12(またはハンドル部分)は、ハンドル部分12の遠位端にテーパー部分23を含んでもよい。デバイス10はまた、デバイス10の近位端16に流体接続されたチューブ36を含んでもよく、デバイスを上流構成要素(例えば、いくつかの実施形態では、制御システム及び/または電源(図示せず)にカップリングされてもよいポンプ、シリンジ、及び/または上流構成要素)に接続する流体入口ラインとして機能してもよい。いくつかの実施形態では、屈曲ニードル38(図16に示される)は、遠位端20から、伸縮式ハイポチューブニードル支持体24を通して、テーパー部分23を通して、ローレットされたハンドル12を通して、及びひずみ緩和機構22を通して延在し、チューブ36に直接流体接続する。他の実施形態では、屈曲ニードル38は、ローレットハンドルの中空の内部と流体接続し(例えば、伸縮式ハイポチューブニードルサポート24を介して)、その後、チューブ36と近位端16で流体接続する。屈曲ニードル38がデバイス10の内部を通って全く延在しない実施形態では、接触領域(例えば、重なり合った入れ子式のハイポチューブ42間)、許容差、及び/またはインターフェース構成要素間のシーラントは、治療用流体がデバイス10から漏出するのを防ぐのに十分でなければならない(これは、比較的低い圧力(例えば、約1パスカル~約50Pa、または約2Pa~約20Pa、または約3Pa~約10Pa)で動作する)。
【0250】
図16は、本開示の実施形態の態様による、屈曲ニードルサブアセンブリ26の側面図を示す。屈曲ニードルサブアセンブリ26は、屈曲部分32を有するニードル38を含む。屈曲ニードルサブアセンブリ26はまた、屈曲部分32にカップリングされたストッパー28を含んでもよい。屈曲部分32は、耳の膜(例えば、RWM)を穿孔するために、デバイス10の遠位端20に角度のある先端34を含む。ニードル38、屈曲部分32、及び角度のある上部34は、流体がそこを流れることができるように中空である。屈曲部分32の(図18に示されるような)角度46は、変化し得る。ストッパー28の幾何学形状は、円筒形、円盤形、環状形、ドーム形、及び/または他の適切な形状であり得る。ストッパー28は、屈曲部分32上の所定の位置に成形され得る。例えば、ストッパー28は、接着剤または圧縮継手を使用して、屈曲部分32の周りに同心円状に配置され得る。接着剤の例としては、紫外線硬化性接着剤(例えば、Dymax 203A-CTH-F-T)、エラストマー接着剤、熱硬化性接着剤(例えば、エポキシもしくはポリウレタン)、またはエマルジョン接着剤(例えば、ポリ酢酸ビニル)が挙げられる。ストッパー28は、角度のある先端34が所望の挿入深さで耳に挿入されるように、屈曲部分32の周りに同心円状に適合する。屈曲ニードル38は、増分形成、及び他の好適な技術を使用して、まっすぐなニードルから形成され得る。
【0251】
図17は、流体を内耳に送達するための例示的なデバイス10の斜視図を示す。チューブ36は、長さが約1300mm(図17の寸法11)~約1600mm、または約1400mm~約1500mm、または約1430mm~約1450mmであり得る。ひずみ解放機構22は、長さが約25mm~約30mmの長さ(図17の寸法15)、または約20mm~約35mmであってもよい。ハンドル12は、長さが約155.4mm(図17の寸法13)、または約150mm~約160mm、または約140mm~約170mmであり得る。伸縮式ハイポチューブニードル支持体24は、2つ以上の入れ子式ハイポチューブ、例えば3つの入れ子式ハイポチューブ42A、42B、及び42C、または4つの入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、及び42Dを有し得る。ハイポチューブ42A、42B、42C及び先端アセンブリ26(図31の寸法17)の全長は、約25mm~約45mm、または約30mm~約40mm、または約35mmであり得る。加えて、伸縮式ハイポチューブニードル支持体24は、長さが約36mm、または約25mm~約45mmであってもよく、または約30mm~約40mmを形成してもよい。3つの入れ子式ハイポチューブ42A、42B、及び42Cは、それぞれ、3.5mm、8.0mm、及び19.8mm、それぞれプラスまたはマイナス約20%の長さを有してもよい。伸縮式ハイポチューブ支持体24の最も内側の入れ子式ハイポチューブ(または最も狭い部分)は、ニードル38の周りに同心円状に配置されてもよい。
【0252】
図18は、本開示の実施形態の態様による、デバイス10の遠位端20に結合された屈曲ニードルサブアセンブリ26の斜視図を示す。図18に示されるように、屈曲ニードルサブアセンブリ26は、屈曲部分32にカップリングされたニードル38を含んでもよい。他の実施形態では、屈曲ニードル38は、単一のニードル(例えば、後に所望の角度46を含むように屈曲されるまっすぐなニードル)であってもよい。ニードル38は、33ゲージのニードルであってもよく、または約32~約34、または約31~35のゲージを含んでもよい。より細かいゲージでは、チューブ36がねじれたり損傷したりしないように注意を払わなければならない。ニードル38をハンドル12に取り付けて、ニードル38を内耳に安全かつ正確に配置することができる。図18に示されるように、屈曲ニードルサブアセンブリ26は、屈曲部分32の周りに配置されたストッパー28を含んでもよい。図18はまた、屈曲部分32が耳の膜(例えば、RWM)を穿孔するための角度のある先端34を含んでもよいことを示す。ストッパー28は、約0.5mm、または約0.4mm~約0.6mm、または約0.3mm~約0.7mmの高さ48を有し得る。屈曲部分32は、約1.45mm、または約1.35mm~約1.55mm、または約1.2mm~約1.7mmの長さ52を有してもよい。他の実施形態では、屈曲部分32は、ストッパー28の遠位端と角度のある先端34の遠位端との間の距離が、約0.5mm~約1.7mm、または約0.6mm~約1.5mm、または約0.7mm~約1.3mm、または約0.8mm~約1.2mmであるように、2.0mmを超える長さを有し得る。図18は、ストッパー28が円筒形、円盤形、及び/またはドーム形である幾何学形状を有してもよいことを示す。当業者は、他の幾何学形状が使用され得ることを理解するであろう。
【0253】
難聴及び回復の評価
いくつかの実施形態では、聴覚機能は、聴性脳幹応答測定値(ABR)を使用して判定される。いくつかの実施形態では、聴力は、歪成分耳音響放射(DPOAE)を測定することによって試験される。そのようないくつかの実施形態では、測定は、対象の一方または両方の耳から取得される。そのようないくつかの実施形態では、記録は、例えば、正常な聴力として定義されるべき難聴対許容可能な聴力範囲を定義するために使用されるそのような応答測定値に関する同じ対象及び/または既知の閾値に関する以前の記録と比較される。いくつかの実施形態では、対象は、任意の治療を受ける前に記録されたABR及び/またはDPOAE測定値を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の1つ以上の技術で処置された対象は、処置前と比較して、処置後のABR及び/またはDPOAE測定値が改善されるであろう。いくつかの実施形態では、ABR及び/またはDPOAE測定は、処置が投与された後、及び処置後の定期的なフォローアップ間隔で行われる。
【0254】
いくつかの実施形態では、聴覚機能は、発話パターン認識を使用して判定されるか、または発話療法士によって判定される。いくつかの実施形態では、聴覚機能は、純音試験によって判定される。いくつかの実施形態では、聴覚機能は、骨伝導試験によって判定される。いくつかの実施形態では、聴覚機能は、聴音反射試験によって判定される。いくつかの実施形態では、聴覚機能は、ティンパノメトリーによって判定される。いくつかの実施形態では、聴覚機能は、当該技術分野で知られている聴覚分析の任意の組み合わせによって決定される。そのようないくつかの実施形態では、測定は、全体的に、及び/または対象の片方もしくは両方の耳から行われる。そのようないくつかの実施形態では、記録及び/または専門的な分析は、例えば、正常な聴力として定義されるべき難聴対許容可能な聴力範囲を定義するために使用されるそのような応答測定値に関する同じ対象及び/または既知の閾値に関する以前の記録/分析と比較される。いくつかの実施形態では、対象は、任意の処置を受ける前に実施される、発話パターン認識、純音試験、骨伝導試験、聴音反射試験及び/またはティンパノメトリー測定及び/または分析を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の1つ以上の技術で処置される対象は、処置前と比較して、処置後の発話パターン認識、純音試験、骨伝導試験、聴音反射試験、及び/またはティンパノメトリー測定の改善を有する。いくつかの実施形態では、発話パターン認識、純音試験、骨伝導試験、聴音反射試験及び/またはティンパノメトリー測定は、処置が施された後、及び処置後の定期的なフォローアップ間隔で行われる。
【0255】
いくつかの実施形態では、処置された耳と対側対照耳の両方における聴覚機能は、本明細書に記載されるように、rAAV遺伝子治療製品による形質導入の関数として著しく変化し得る。いくつかの実施形態では、rAAV粒子は、新生児及び/または成体動物において、処置された耳と対側耳との間で交差し得る。いくつかの実施形態では、このような交差は、げっ歯類蝸牛の開存性(例えば、外リンパ、CSF、及び対側耳の外リンパ間の液体連通)に起因し得る。
【0256】
特徴付け方法
「SLC26A4遺伝子の変異」という用語は、既知のコンセンサス機能的SLC26A4遺伝子における修飾であって、1つ以上のアミノ酸の欠失、1つ以上のアミノ酸置換、及び1つ以上のアミノ酸挿入のうちの1つ以上を有するペンドリンタンパク質の産生を、コンセンサス機能的ペンドリンタンパク質と比較してもたらす、及び/または変異を有さない哺乳動物細胞におけるコードされたペンドリンタンパク質の発現レベルと比較して哺乳動物細胞におけるコードされたペンドリンタンパク質の発現レベルの低下をもたらす、修飾を指す。いくつかの実施形態では、変異は、1個以上のアミノ酸(例えば、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、またはそれ以上のアミノ酸)の欠失を有するペンドリンタンパク質の産生をもたらし得る。いくつかの実施形態では、変異は、SLC26A4遺伝子におけるフレームシフトをもたらし得る。「フレームシフト」という用語は、コード配列の読み取りフレームにおけるシフトをもたらすコード配列における任意の変異を包含することが当該技術分野で既知である。いくつかの実施形態では、フレームシフトは、非機能的タンパク質をもたらすことができる。いくつかの実施形態では、点変異は、ナンセンス変異であり得る(すなわち、遺伝子のエクソンにおける早期停止コドンをもたらす)。ナンセンス変異は、(対応するコンセンサス機能的タンパク質と比較して)機能的であっても機能的でなくてもよい短縮タンパク質の産生をもたらし得る。いくつかの実施形態では、変異は、SLC26A4 mRNAもしくはペンドリンタンパク質、またはmRNA及びタンパク質の両方の発現の喪失(またはレベルの低下)をもたらし得る。いくつかの実施形態では、変異は、コンセンサス機能的ペンドリンタンパク質と比較して1つ以上の生物学的活性(機能)の喪失または減少を有する改変ペンドリンタンパク質の産生をもたらし得る。
【0257】
いくつかの実施形態では、変異は、SLC26A4遺伝子への1つ以上のヌクレオチドの挿入である。いくつかの実施形態では、変異は、ペンドリン遺伝子の調節及び/または制御配列、すなわち、コード配列ではない遺伝子の一部分にある。いくつかの実施形態では、調節及び/または制御配列の変異は、プロモーターまたはエンハンサー領域にあり得、SLC26A4遺伝子の適切な転写を防止または低減し得る。いくつかの実施形態では、変異は、ペンドリンタンパク質またはSLC26A4遺伝子(例えば、FOXI1またはKCNJ10)と相互作用することが知られている既知の異種遺伝子にある。
【0258】
SLC26A4 mRNA及び/またはペンドリンタンパク質の遺伝子型決定及び/または発現もしくは活性の検出方法は、当該技術分野において既知である(例えば、Ito et al.,World J Otorhinolaryngol.2013 May 28;3(2):26-34、及びRoesch et al.,Int J Mol Sci.2018 Jan;19(1):209(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。いくつかの実施形態では、SLC26A4 mRNAまたはペンドリンタンパク質の発現レベルは、直接検出され得る(例えば、ペンドリンタンパク質の検出、SLC26A4 mRNAの検出など)。SLC26A4の発現及び/または活性を直接検出するために使用することができる技術の非限定的な例としては、例えば、リアルタイムPCR、定量的リアルタイムPCR、ウエスタンブロッティング、免疫沈降、免疫組織化学、質量分析、または免疫蛍光が挙げられる。いくつかの実施形態では、SLC26A4及び/またはペンドリンタンパク質の発現は、(例えば、機能的聴力試験、ABR、DPOAEなどを通じて)間接的に検出され得る。
【0259】
いくつかの実施形態では、組織試料(例えば、1つ以上の内耳細胞を含み、例えば、1つ以上の有毛細胞及び/または1つ以上の支持細胞を含む)は、形態学的分析によって評価されて、本明細書に記載の任意の薬剤(例えば、組成物、例えば、構築物及び/または粒子を含む組成物など)の投与の前後に、有毛細胞及び/または支持細胞の形態を決定してもよい。そのようないくつかの実施形態では、標準的な免疫組織化学的または組織学的分析が実行されてもよい。いくつかの実施形態では、細胞がインビトロまたはエクスビボで使用される場合、追加の免疫細胞化学分析または免疫組織化学分析が実行され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のタンパク質または転写産物の1つ以上のアッセイ(例えば、ウエスタンブロット、ELISA、ポリメラーゼ連鎖反応)は、対象またはインビトロ細胞集団からの1つ以上の試料上で実行されてもよい。
【0260】
対象の治療方法
本開示は、とりわけ、本明細書に記載される技術を使用して、SLC26A4遺伝子の変異を特徴とする耳疾患(例えば、DFNB4及び/またはペンドレッド症候群)に罹患しているか、またはそのリスクがある対象における基礎疾患及び/または症状を治療し得ることを提供する。
【0261】
いくつかの実施形態では、方法は、本明細書に記載の構築物(例えば、rAAV構築物)、粒子(例えば、rAAV粒子)、または本明細書に記載の組成物を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、治療方法である。いくつかの実施形態では、対象は、SLC26A4遺伝子の変異を特徴とする耳疾患(例えば、DFNB4及び/またはペンドレッド症候群)に罹患しているか、またはそのリスクがある対象である。
【0262】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の構築物(例えば、rAAV構築物)、粒子(例えば、rAAV粒子)、または本明細書に記載の組成物を対象に投与することは、SLC26A4遺伝子の変異を特徴とする耳疾患(例えば、DFNB4及び/またはペンドレッド症候群)に関連付けられた1つ以上の症状を緩和及び/または軽快し得る。症状には、例えば、感音性聴覚障害、前庭水管の拡大、蝸牛の低形成(例えば、蝸牛の回転数が少なすぎる)、運動失調/協調運動障害、神経性発話障害、及び/またはめまいが含まれ得る。
【0263】
いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の技術(例えば、リアルタイムPCR、定量的リアルタイムPCR、ウエスタンブロッティング、免疫沈降、免疫組織化学、質量分析、または免疫蛍光、遺伝子及び/またはタンパク質の発現の間接的な表現型決定(例えば、機能的聴力試験、ABR、DPOAEなどを通じて)など)で処置する前、処置中、及び/または処置後に、本明細書に記載のように遺伝的及び/または症状的に特徴付けられる。いくつかの実施形態では、SLC26A4遺伝子(例えば、DFNB4及び/またはペンドレッド症候群)の変異によって特徴付けられる耳疾患に罹患しているか、またはそのリスクがある対象は、組織サンプリング(例えば、1つ以上の内耳細胞を含み、例えば、1つ以上の有毛細胞及び/または1つ以上の支持細胞を含む)によって特徴付けられるそれらの関連疾患状態を有し得る。いくつかの実施形態では、組織は、本明細書に記載の任意の技術(例えば、方法論、例えば、組成物、例えば、構築物及び/または粒子を含む組成物など)の投与前、投与中及び/または投与後に、有毛細胞及び/または支持細胞の形態を決定するための形態分析によって評価される。そのようないくつかの実施形態では、標準的な免疫組織化学的または組織学的分析が実行されてもよい。いくつかの実施形態では、細胞がインビトロまたはエクスビボで使用される場合、追加の免疫細胞化学分析または免疫組織化学分析が実行され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のタンパク質または転写産物の1つ以上のアッセイ(例えば、ウエスタンブロット、ELISA、ポリメラーゼ連鎖反応)は、対象またはインビトロ細胞集団からの1つ以上の試料上で実行されてもよい。
【0264】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の構築物(例えば、rAAV構築物)、粒子(例えば、rAAV粒子)、または本明細書に記載の組成物を対象に投与することは、本明細書に記載の技術による処置前に実行された免疫組織化学試験と比較したとき、または対照集団と比較したときに、患者の免疫組織化学評価(例えば、上記のような試験)を改善する。
【0265】
産生方法
AAV系は、一般に、当該技術分野において周知である(例えば、Kelleher and Vos,Biotechniques,17(6):1110-17(1994)、Cotten et al.,P.N.A.S.U.S.A.,89(13):6094-98(1992)、Curiel,Nat Immun,13(2-3):141-64(1994)、Muzyczka,Curr Top Microbiol Immunol,158:97-129(1992)、及びAsokan A,et al.,Mol.Ther.,20(4):699-708(2012)(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。AAV構築物の生成及び使用方法は、例えば、米国特許第5,139,941号、同第4,797,368号及びPCT出願第US2019/060328号(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる))に記載されている。
【0266】
ウイルス構築物を得るための方法は、当該技術分野において既知である。例えば、AAV構築物を産生するために、本方法は、典型的には、AAVカプシドタンパク質またはその断片をコードする核酸配列、機能的rep遺伝子、AAV反転末端反復(ITR)及びコード配列から構成される組換えAAV構築物、及び/または組換えAAV構築物のAAVカプシドタンパク質へのパッケージングを可能にするのに十分なヘルパー機能を含む宿主細胞を培養することを伴う。
【0267】
いくつかの実施形態では、AAV構築物をAAVカプシドに包装するために宿主細胞内で培養される成分は、トランスで宿主細胞に提供され得る。あるいは、任意の1つ以上の成分(例えば、組換えAAV構築物、rep配列、cap配列、及び/またはヘルパー機能)は、当業者に既知の方法を使用して1つ以上のかかる成分を含有するように操作された安定な宿主細胞によって提供され得る。いくつかの実施形態では、そのような安定な宿主細胞は、誘導性プロモーターの制御下でそのような成分(複数可)を含有する。いくつかの実施形態では、そのような成分(複数可)は、構成的プロモーターの制御下にあり得る。いくつかの実施形態では、選択された安定な宿主細胞は、構成的プロモーターの制御下にある選択された成分(複数可)及び1つ以上の誘導性プロモーターの制御下にある他の選択された成分(複数可)を含有してもよい。例えば、HEK293細胞(構成的プロモーターの制御下でE1ヘルパー機能を含有する)に由来するが、誘導性プロモーターの制御下でrep及び/またはcapタンパク質を含有する安定した宿主細胞を生成してもよい。他の安定した宿主細胞は、当業者によって、常套的な方法を使用して生成され得る。
【0268】
本開示のAAVの産生に必要な組換えAAV構築物、rep配列、cap配列、及びヘルパー機能は、任意の適切な遺伝子要素(例えば、構築物)を使用してパッケージング宿主細胞に送達されてもよい。選択された遺伝子要素は、例えば、核酸操作の当業者に当技術分野で知られている任意の好適な方法によって送達され得、遺伝子工学、組換え工学、及び合成技法を含む(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,N.Y.(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。同様に、AAV粒子の生成方法は周知であり、任意の好適な方法を本開示とともに使用することができる(例えば、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、K.Fisher et al.,J.Virol.,70:520-532(1993)及び米国特許第5,478,745号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。
【0269】
いくつかの実施形態では、組換えAAVは、(例えば、米国特許第6,001,650号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているような)トリプルトランスフェクション方法を使用して産生され得る。いくつかの実施形態では、組換えAAVは、AAV粒子、AAVヘルパー機能構築物、及び付属機能構築物にパッケージングされる組換えAAV構築物(コード配列を含む)を宿主細胞にトランスフェクトすることによって産生される。AAVヘルパー機能構築物は、生産的なAAV複製及びカプシド化のためにトランスで機能する「AAVヘルパー機能」配列(すなわち、rep及びcap)をコードする。いくつかの実施形態では、AAVヘルパー機能構築物は、任意の検出可能な野生型AAV粒子(すなわち、機能的rep及びcap遺伝子を含有するAAV粒子)を生成することなく、効率的なAAV構築物産生成をサポートする。本開示での使用に好適な構築物の非限定的な例としては、pHLP19(例えば、米国特許第6,001,650号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)及びpRep6cap6構築物(例えば、米国特許第6,156,303号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)が挙げられる。付属機能構築物は、AAVが複製に依存する非AAV由来のウイルス及び/または細胞機能(すなわち、「付属機能」)のためのヌクレオチド配列をコードする。付属機能には、AAV複製に必要な機能が含まれてもよく、これには、AAV遺伝子転写の活性化、ステージ特異的AAV mRNAスプライシング、AAV DNA複製、cap発現産物の合成、及びAAVカプシドアセンブリに関与する部分が含まれるが、これらに限定されない。ウイルスに基づく付属機能は、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(単純ヘルペスウイルス1型以外)、及びワクシニアウイルスなどの任意の既知のヘルパーウイルスに由来することができる。
【0270】
対象への送達に好適なAAVウイルス構築物を生成及び単離するための更なる方法は、例えば、米国特許第7,790,449号、米国特許第7,282,199号、WO2003/042397、WO2005/033321、WO2006/110689、及び米国特許第7,588,772号(それらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている。1つの系では、プロデューサー細胞株には、ITRに隣接するコード配列をコードする構築物、及びrep及びcapをコードする構築物(複数可)が一過的にトランスフェクトされる。別の系では、rep及びcapを安定して供給するパッケージング細胞株には、ITRに隣接するコード配列をコードする構築物が一過的にトランスフェクトされる。これらの系のそれぞれにおいて、AAV粒子は、ヘルパーアデノウイルスまたはヘルペスウイルスの感染に応答して産生され、AAVは、汚染ウイルスから分離される。他の系は、AAV-ヘルパー機能(すなわち、アデノウイルスE1、E2a、VA、及びE4、またはヘルペスウイルスUL5、UL8、UL52、及びUL29、ならびにヘルペスウイルスポリメラーゼ)を回復するためにヘルパーウイルスへの感染を必要としない。そのような系では、ヘルパー機能は、ヘルパー機能をコードする構築物での細胞の一過性トランスフェクションによって供給されてもよく、または細胞は、ヘルパー機能をコードする遺伝子を安定して含有するように操作されてもよく、その発現は、転写レベルまたは転写後レベルで制御されてもよい。
【0271】
いくつかの実施形態では、精製後のウイルス構築物力価が決定される。いくつかの実施形態では、力価は、定量的PCRを使用して決定される。ある特定の実施形態では、構築物に特異的なTaqManプローブを利用して構築物レベルを決定する。ある特定の実施形態では、TaqManプローブは配列番号49で表され、一方、順方向及び逆方向の増幅プライマーはそれぞれ配列番号54及び55で例示される。
構築物の定量のための例示的なTaqManプローブ(配列番号49)
/56-FAM/TAATTCCAA/ZEN/CCAGCAGAGTCAGGGC/3IABkFQ/
構築物(配列番号54)の定量のための例示的な順方向qPCRプライマー
GATACAGCTAGAGTCCTGATTGC
構築物(配列番号55)の定量のための例示的な逆方向qPCRプライマー
GATCTGCCAAGTACCTCACTATG
【0272】
本明細書に記載されるように、いくつかの実施形態では、本開示のウイルス構築物は、アデノ随伴ウイルス(AAV)構築物である。AAV1、AAV2、AAV3(例えば、AAV3B)、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、及びAAV Anc80、ならびにそれらのバリアントを含む、いくつかのAAV血清型が特徴付けられている。いくつかの実施形態では、AAV粒子は、AAV2/6、AAV2/8、AAV2/9、またはAAV2/Anc80粒子(例えば、AAV6、AAV8、AAV9、もしくはAnc80カプシドを伴う、AAV2 ITRを伴う構築物)である。他のAAV粒子及び構築物は、例えば、Sharma et al.Brain Res Bull.2010 Feb.15;81(2-3):273(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい。一般に、任意のAAV粒子を使用して、本明細書に記載のコード配列を送達し得る。しかしながら、血清型は、例えば、異なる組織に優先的に感染するなど、異なるトロピズムを有する。いくつかの実施形態では、AAV構築物は、自己相補的AAV構築物である。
【0273】
本開示は、とりわけ、AAVに基づく構築物の作製方法を提供する。いくつかの実施形態では、そのような方法は、宿主細胞の使用を含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、哺乳動物細胞である。宿主細胞は、AAVヘルパー構築物、AAVミニ遺伝子プラスミド、付属機能構築物、及び/または組換えAAVの産生に関連付けられた他の転移DNAのレシピエントとして使用され得る。この用語は、トランスフェクトされた元の細胞の子孫を含む。したがって、本明細書で使用される場合、「宿主細胞」は、外因性DNA配列がトランスフェクトされた細胞を指し得る。単一の親細胞の子孫が、天然、偶発的、または意図的な変異により、元の親としての形態、またはゲノムもしくは全DNA補体において完全に同一であるとは限らないことが理解される。
【0274】
対象への送達に好適なAAV粒子を生成及び単離するための更なる方法は、例えば、米国特許第7,790,449号、米国特許第7,282,199号、WO2003/042397、WO2005/033321、WO2006/110689、及び米国特許第7,588,772号(それらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている。1つの系では、プロデューサー細胞株には、ITRに隣接するコード配列をコードする構築物、及びrep及びcapをコードする構築物(複数可)が一過的にトランスフェクトされる。別の系では、rep及びcapを安定して供給するパッケージング細胞株には、ITRに隣接するコード配列をコードする構築物が一過的にトランスフェクトされる。これらの系のそれぞれにおいて、AAV粒子は、ヘルパーアデノウイルスまたはヘルペスウイルスの感染に応答して産生され、AAV粒子は、汚染ウイルスから分離される。他の系は、AAV粒子-ヘルパー機能(すなわち、アデノウイルスE1、E2a、VA、及びE4、またはヘルペスウイルスUL5、UL8、UL52、及びUL29、ならびにヘルペスウイルスポリメラーゼ)を回復するためにヘルパーウイルスへの感染を必要としない。そのような系では、ヘルパー機能は、ヘルパー機能をコードする構築物での細胞の一過性トランスフェクションによって供給されてもよく、または細胞は、ヘルパー機能をコードする遺伝子を安定して含有するように操作されてもよく、その発現は、転写レベルまたは転写後レベルで制御されてもよい。
【0275】
更に別の系では、ITRに隣接するコード配列及びrep/cap遺伝子は、バキュロウイルスに基づく構築物での感染によって昆虫宿主細胞に導入される。かかる産生システムは、当該技術分野において既知である(概して、例えば、Zhang et al.,2009,Human Gene Therapy 20:922-929(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。これら及び他のAAV産生システムの作製及び使用方法は、米国特許第5,139,941号、同第5,741,683号、同第6,057,152号、同第6,204,059号、同第6,268,213号、同第6,491,907号、同第6,660,514号、同第6,951,753号、同第7,094,604号、同第7,172,893号、同第7,201,898号、同第7,229,823号、及び同第7,439,065号(これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)にも記載されている。
【実施例
【0276】
本開示は、以下の実験例を参照して更に詳細に説明される。これらの実施例は、例証目的のためのみに提供されており、別途明記されない限り、限定するようには意図されていない。したがって、本開示は、以下の実施例に限定されると決して解釈されるべきではなく、むしろ、本明細書に提供される教示の結果として明らかになるありとあらゆる変形を包含すると解釈されるべきである。
【0277】
当業者は、前述の説明及び以下の実施例、ならびに当技術分野で既知であるものを使用して、本開示の技術を作製及び利用することができると考えられる。
【0278】
実施例1:ウイルス構築物の構築
本実施例は、本明細書に記載のウイルス構築物の生成の説明を提供する。組換えAAV(rAAV)粒子を、Xiao et al.J Virol.73(5):3994-4003,1999(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)によって使用されるアデノウイルスを使用しない方法を用いたトランスフェクションによって生成した。AAV ITRを有するシスプラスミド、AAV Rep及びCap遺伝子を有するトランスプラスミド、ならびにアデノウイルスゲノムからの必須領域を有するヘルパープラスミドを、HEK293細胞において同時トランスフェクトした。rAAV構築物は、記載されている構築物を使用して、単一の構築物戦略下でヒトペンドリンを発現した。AAV Anc80カプシドを調製して、独自のrAAVペンドリンタンパク質コード構築物をカプセル化した。
【0279】
当業者は、同様の構築物がこの実施例に従って作製され得ることを容易に理解するであろう。例えば、単一、二重、またはマルチ構築物戦略下で哺乳動物、霊長類、またはヒトペンドリンを発現するrAAV構築物を作製することができる。AAV血清型1、2、3、4、5、6、7、8、9、rh8、rhl0、rh39、rh43、及びAnc80をそれぞれ調製して、4組のペンドリン構築物をカプセル化して、(i)コンカテマー化トランスプライシング、(ii)ハイブリッドイントロン相同組換えトランスプライシング戦略、(iii)Pryadkina et al.,Meth.Clin.Devel.2:15009,2015(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に要約されるような、エクソン相同組換え戦略、及び(iv)単一の構築物戦略を試験することができる。
【0280】
実施例2:ウイルス粒子の生成及び精製
本実施例は、ウイルス粒子(例えば、実施例1に記載されているように作製された粒子)の精製の説明を提供する。組換えAAV(rAAV)を、標準的なトリプルトランスフェクションプロトコルを使用して産生し、(例えば、Pryadkina et al.,Mol.Ther.2:15009,2015(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているように、2つの連続する塩化セシウム(CsCl)密度勾配によって)精製した。第2の遠心分離の終わりに、500μLの11画分をCsCl密度勾配チューブから回収し、1×PBS中で透析によって精製した。画分をドットブロットにより分析し、rAAVゲノムを含有するものを決定した。各調製物のウイルスゲノム数(vg)は、AAV構築物ゲノムのITR領域に対応するプライマー及びプローブを使用して、定量的リアルタイムPCRベースの滴定法によって決定した(Bartoli et al.Gene.Ther.13:20-28,2006(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))。当業者は、代替の産生及び/または精製プロセスがこの実施例に従って実施され得ることを容易に理解するであろう。例えば、rAAV粒子は、当該技術分野において既知の様々なカラムクロマトグラフィー法を使用して精製されてもよく、及び/またはウイルスゲノムは、代替プライマーセットを使用して定量されてもよい。
【0281】
実施例3:ウイルス粒子の製剤化
本実施例は、rAAV粒子、及び生理学的に許容される溶液を含む組成物の調製に関する。rAAVを、実施例2に記載されるように産生し、4.4512vg/mLの力価まで精製し、次いで、生理学的に許容される溶液(例えば、8.10mMのリン酸二ナトリウム、1.5mMのリン酸一カリウム、2.7mMの塩化カリウム、172mMの塩化ナトリウム、及び0.001%プルロン酸F68の最終濃度に調製された、プルロン酸F68を含む市販の1×PBS)で6×10、1.3×10、1.8×10、4.5×10、及び1.3×1010vg/mLの希釈で調製した。
【0282】
当業者は、代替の製剤がこの実施例に従って調製され得ることを容易に理解するであろう。例えば、rAAV粒子を代替の力価に精製し、代替の希釈液で調製し、代替の好適な溶液に懸濁してもよい。例えば、rAAVを生成し、定量された力価に精製し、生理学的に許容される溶液(例えば、Chen et al.,J Controlled Rel.110:1-19,2005(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるような、NaOHで滴定してpHを7.5(総Na濃度:130mM)に調整した、NaCl 120mM、KCl 3.5mM、CaCl2 1.5mM、グルコース 5.5mM、HEPES 20mMを含む人工外リンパ)で適宜希釈して調製した。
【0283】
実施例4:デバイスの説明
本実施例は、rAAV粒子(例えば、実施例3に記載されるように製剤化されている)を内耳に送達するのに好適なデバイスに関する。rAAV粒子を含む組成物は、正円窓膜(RWM)を一貫して安全に穿孔するように設計された専用マイクロカテーテルを使用して、対象の蝸牛に送達される。マイクロカテーテルは、送達処置を実行する外科医が外耳道を介して中耳腔に入り、マイクロカテーテルの端部をRWMと接触させることができるように成形される。マイクロカテーテルの遠位端は、約10ミクロン~約1,000ミクロンの直径を有する少なくとも1つのマイクロニードルを含んでもよく、これにより、記載されるようなrAAV粒子構築物(例えば、本開示のrAAV構築物を含む)が、内耳を損傷しない速度(例えば、生理学的に許容可能な速度、例えば、約30μL/分~約90μL/分の速度)で、しかし、外科的修復をせずに治癒するのに十分に小さい速度で、rAAV粒子構築物が鼓室階の蝸牛の外リンパに進入するのに十分な穿孔がRWMに作製される。マイクロカテーテルの残りの部分は、マイクロニードル(複数可)の近位に、定義された力価(例えば、約1×1012~5×1013vg/mL)でrAAV/人工外リンパ配合物を充填する。マイクロカテーテルの近位端は、約30μL~約100μLの正確な低容量注入を可能にするマイクロマニピュレータに接続されている。
【0284】
実施例5:SLC26A4 mRNA及びペンドリンタンパク質産生(抗FLAG抗体)のインビトロ実証。
本実施例は、インビトロまたはエクスビボで成長した哺乳動物細胞内でSLC26A4遺伝子を含む構築物を発現するrAAV粒子(例えば、実施例3に記載されるように製剤化される)の導入及び発現分析に関する。Anc80カプシドによって封入されたrAAV構築物(図4に示す)を含む疑似rAAV粒子またはrAAV粒子を、上記実施例1~3に記載されるように調製し、24ウェル形式で、ウェル当たり6×10または1.8×10vg/細胞の多重感染(MOI)でウェル当たり1.5×10細胞の密度で播種したHEK293FT細胞に形質導入した。細胞を、形質導入から72時間後に、1ウェル当たり100μLのRIPA緩衝液(Thermo Scientific)または350μLのRLT Plus RNA溶解緩衝液(Qiagen)を使用して採取した。タンパク質発現分析のために、30マイクロリットルの試料を、4~12%のBis-Trisタンパク質ゲル中の個々のウェルに充填し、当該技術分野で知られている標準的なウエスタンブロッティング処置を行った。試験抗FLAG抗体及びビンクリンを対照として、蛍光リーダーを使用してバンドパターンを決定した。トランスジェニックペンドリンタンパク質のバンドパターンを決定した(図5)。RNA発現分析のために、RNAをRNeasyミニキット(Qiagen)を使用して抽出した。対照としてのヒトGAPDH TaqManプローブ(Life Technologies)に対して、hSLC26A4特異的増幅プライマー及びTaqManプローブ(配列番号49、54、及び55)を用いた定量的リアルタイムPCRを使用して、相対的mRNA発現レベルを決定した。堅牢かつ用量依存的なSLC26A4 mRNA産生が観察された(図6)。
【0285】
加えて、野生型外植片(エクスビボ)に形質導入されたrAAV構築物からmRNA発現レベルを決定するための実験を行った。Anc80カプシドによってカプシド化されたrAAV構築物(図4に示す)を含む疑似rAAV粒子またはrAAV粒子を調製し、4.5×10vg/蝸牛または1.5×1010vg/蝸牛のMOIで外植片に形質導入した。細胞を、350μLのRLT Plus RNA溶解緩衝液(Qiagen)を使用して形質導入から72時間後に採取し、RNeasyマイクロキット(Qiagen)を使用してRNA試料を調製した。対照としてのマウスGAPDHプローブ(Life Technologies)に対して、ヒトSLC26A4特異的増幅プライマー及びTaqManプローブ(配列番号49、54、及び55)を用いた定量的リアルタイムPCRを使用して、相対的mRNA発現レベルを決定した。堅牢かつ用量依存的なSLC26A4 mRNA産生が観察された(図6)。
【0286】
当業者は、本実施例、例えば、代替的なウイルス力価、MOI、細胞濃度、細胞採取までの時間、細胞採取またはmRNAもしくはタンパク質解析に利用される試薬、AAV血清型、及び/またはSLC26A4遺伝子を含む構築物に対する標準的な修飾が、本実施例の実用的かつ予想される変更であることを容易に理解するであろう。
【0287】
実施例6:野生型新生児蝸牛外植片におけるSLC26A4過剰発現の有毛細胞忍容性の予備的評価。
本実施例は、P2~P3日目の野生型C1マウスからの新生児蝸牛外植片におけるSLC26A4遺伝子(例えば、実施例3に記載されるように製剤化される)を過剰発現するための構築物を含むrAAV粒子の導入及び発現分析に関する。Anc80カプシドによりカプシド化されたrAAV構築物(図4に示すように)を含む疑似rAAV粒子またはrAAV粒子を、上記実施例1~3に記載されるように調製し、4.5×10または1.3×1010vg/蝸牛で新生児蝸牛外植片に形質導入した。外植片を形質導入後72時間増殖させ、次いで4%PFAを使用して固定し、免疫蛍光染色/イメージングまたはRNA抽出のために調製した。定量的PCRを用いて過剰発現を確認した。免疫蛍光染色/イメージングを使用して、有毛細胞毒性の忍容性及び欠如を決定し、Myo7a(Proteus Biosciences)を利用して内耳有毛細胞を描写し、DAPI染色を使用して核位置決めを定義した。SLC26A4過剰発現後、有毛細胞(Myo7)毒性は観察されなかった(図7)。
【0288】
実施例7:高齢マウスにおける外科的方法
実施例7.1-高齢マウスへのrAAV粒子導入方法
本実施例は、老化したマウスの内耳への本明細書に記載の構築物の導入に関する。AAVカプシド及びペンドリンタンパク質またはその特徴的な機能的部分をコードする構築物を含むrAAV粒子を、製剤緩衝液中で調製し(例えば、人工外リンパ、またはプルロン酸F68を含む1×PBS)、次いで、Shu et al.(Human Gene Therapy,doi・10 1089/hum.2016 053,June 2016(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))に記載されるように、マウスの鼓室階に投与する。P15よりも高齢の雄及び雌マウスを、キシラジン(約5~10mg/kg)及びケタミン(約90~120mg/kg)の腹腔内注射を用いて麻酔する。電気加熱パッドを使用して、体温を37℃に維持する。右耳後部領域から切開を行い、鼓室胞と後半規管が露出する。鼓室胞を外科用ニードルで穿孔し、小さな穴を拡張して蝸牛へのアクセスを提供する。鼓室階の蝸牛側壁の骨を歯科用ドリルで薄くし、膜状の側壁をそのまま残す。次いで、後半規管(PSCC)に小さな穴を開ける。管吻合部の開存は、外リンパのゆっくりとした漏出の可視化によって確認される。ガラスマイクロピペットと組み合わせたナノリットマイクロインジェクションシステムを使用して、緩衝液を含有する合計約1μLの構築物(例えば、人工外リンパまたはプルロン酸F68を有する1×PBS中の蝸牛当たり約4.5×10~5×1010vg/で本明細書に記載されるrAAV構築物)を、2nL/秒の速度で鼓室階に送達する。注入後5分間、ガラスマイクロピペットを所定の位置に放置する。内耳開窓術及び注入後、鼓室胞及びPSCCの開口部を小片の脂肪で密封し、筋肉及び皮膚を縫合する。マウスを麻酔から覚醒させ、その疼痛を0.15mg/kgの塩酸ブプレノルフィンで3日間制御する。
【0289】
実施例7.2-高齢マウスへのrAAV粒子の導入
本明細書に記載される(例えば、実施例3に記載される)構築物を含む粒子を含む製剤を、高齢マウス(例えば、高齢Slc26a4L236P/L236P変異体マウス)の内耳に投与した。AAVカプシド及びペンドリンタンパク質またはその特徴的な機能的部分をコードする構築物を含むrAAV粒子を、製剤緩衝液(例えば、人工外リンパ、またはプルロン酸F68を有する1×PBS)中で調製し、次いで、Shu et al.(Human Gene Therapy,doi・10 1089/hum.2016 053,June 2016(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる))に記載されるように、マウスの鼓室階に投与した。P15(例えば、P23)よりも高齢の雄及び雌マウスを、キシラジン(約5~10mg/kg)及びケタミン(約90~120mg/kg)の腹腔内注射を用いて麻酔した。電気加熱パッドを使用して、体温を37℃に維持した。右耳後部領域から切開を行い、鼓室胞と後半規管が露出した。鼓室胞を外科用ニードルで穿孔し、小さな穴を拡張して蝸牛へのアクセスを提供した。鼓室階の蝸牛側壁の骨を歯科用ドリルで薄くし、膜状の側壁をそのまま残した。次いで、後半規管(PSCC)に小さな穴を開けた。管吻合部の開存は、外リンパのゆっくりとした漏出の可視化によって確認された。ガラスマイクロピペットと組み合わせたナノリットルマイクロインジェクションシステムを使用して、緩衝液を含有する合計約1μLの構築物(例えば、人工外リンパまたはプルロン酸F68を有する1×PBS中の蝸牛当たり約4.5×10~5×1010vg/で本明細書に記載されるrAAV構築物)を、2nL/秒の速度で鼓室階に送達した。注入後5分間、ガラスマイクロピペットを所定の位置に放置した。内耳開窓術及び注入後、鼓室胞及びPSCCの開口部を小片の脂肪で密封し、筋肉及び皮膚を縫合した。マウスを麻酔から覚醒させ、その疼痛を0.15mg/kgの塩酸ブプレノルフィンで3日間制御した。
【0290】
実施例8:SLC26A4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスにおけるペンドリンタンパク質のトランスジェニック発現及びイメージング。
本実施例は、マウスにおけるトランスジェニックペンドリンタンパク質のトランスジェニック発現及び分析に関する。P3歳の新生児C57BL/6J野生型またはSlc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuh変異体マウスを、氷上で加温によって麻酔し、本明細書に記載される組成物の導入を準備した(例えば、実施例3を参照されたい)。ビヒクル対照、疑似rAAV粒子、またはAnc80カプシドによってカプシド化されたrAAV構築物(図4に示す)を調製し、正円窓膜(RWM)を通してマウス内耳に導入した。rAAV粒子の導入は、以下のステップによって実行した:A)蝸牛胞を曝露するための耳前切開、B)約10μmの最終ODまでマイクロピペットプラー(カタログ番号P87-Sutter instruments)で引っ張られたガラス製マイクロピペット(カタログ番号4878-WPI)を使用して、rAAV粒子を含有する組成物(ナノリットル2000マイクロマニピュレータ-WPIによって保持されるマイクロピペット)を鼓室階内に手動で送達し、これにより内耳細胞へのアクセスが可能になる、C)本明細書に記載の組成物(例えば、プルロン酸F68を含む1×PBS中、蝸牛当たり約4.5×10~5×1010vg/蝸牛の本明細書に記載されるrAAV構築物)1μLを、0.3μl/分(MICRO4マイクロインジェクションコントローラ-WPIによって制御される)の放出速度で各試験蝸牛に注入した。上記のように、陰性対照としてビヒクルを用いてシャム手術を実行した。追加の介入を行うことなく、マウスを手術から回復させた。P21日目に、免疫蛍光染色/イメージングのためにマウスを採取した。対照またはSlc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuh変異体マウスの蝸牛切片を、核発現のためのDAPI、抗ペンドリン抗体(Santa Cruz Biotechnology)、及び抗FLAG抗体を用いて画像化した(図8)。
【0291】
実施例9:SLC26A4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスにおける、SLC26A4 mRNA及びペンドリンタンパク質のトランスジェニック発現の表現型分析。
本実施例は、内耳においてSLC26A4 mRNA及びペンドリンタンパク質をトランスジェニック発現していたマウスの聴力の表現型分析に関する。P0またはP3齢の新生児C57BL/6J野生型またはSlc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuh変異体マウス(例えば、実施例8に記載されているように、参照されたい)を、氷上温熱療法によって麻酔し、本明細書に記載される組成物の導入のために準備した。疑似rAAV粒子、またはAnc80カプシドによってカプシド化されたrAAV構築物(図4に示す)を調製し、正円窓膜(RWM)を通してマウス内耳に導入した。rAAV粒子の導入は、以下のステップによって実行した:A)蝸牛胞を曝露するための耳前切開、B)約10μmの最終ODまでマイクロピペットプラー(カタログ番号P87-Sutter instruments)で引っ張られたガラス製マイクロピペット(カタログ番号4878-WPI)を使用して、rAAV粒子を含有する組成物(ナノリットル2000マイクロマニピュレータ-WPIによって保持されるマイクロピペット)を鼓室階内に手動で送達し、これにより内耳細胞へのアクセスが可能になった、C)本明細書に記載の組成物(例えば、プルロン酸F68を含む1×PBS中、蝸牛当たり約4.5×10~5×1010vg/蝸牛の本明細書に記載されるrAAV構築物)1μLを、0.3μl/分(MICRO4マイクロインジェクションコントローラ-WPIによって制御される)の放出速度で各試験蝸牛に注入した。上記のように、陰性対照としてビヒクルを用いてシャム手術を実行した。追加の介入を行うことなく、マウスを手術から回復させた。
【0292】
P21日目に、片側組成物注入を受けた変異体Slc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスを、腹腔内に送達されたペントバルビタールナトリウム(35mg/kg)で麻酔した。次いで、グランドし、かつ音響的及び電気的に絶縁された試験室内の頭部ホルダー内にマウスを配置し、維持した。誘発電位検出システム(Smart EP 3.90,Intelligent Hearing Systems,Miami,FL,USA)を使用して、マウスにおける聴性脳幹応答(ABR)の閾値を測定した。クリック音、ならびに様々な強度(10~130dB SPL)での8、16、及び32kHzのトーンバーストを使用して、試験マウスにおいてABRを誘発した。応答信号を、マウスの耳に腹部外側に挿入した皮下ニードル電極で記録した。この実施例は、本明細書に記載の例示的な構築物の導入(例えば、図4に示すように)が難聴を救済することができることを確認し、更なる分析は、正確な投与タイミング枠及びSLC26A4救済が分子的にどのように機能するかを決定するのに役立ち得る。結果は、図9全体に示される。図9のパネル(A)は、刺激に応答する能力を保持した対照ヘテロ接合Slc26a4tm1Dontuh/+マウスからのABRを示す。図9のパネル(B)は、P0日目に本明細書に記載の組成物を片側に注入した、P21日目のC57BL/6J Slc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスからの例示的な記録結果を示し、対照耳と比較したときに、ABR性能の改善が試験耳で観察された。新生児マウスでは、注入された耳から注入されていない耳への交差に起因する、刺激への応答の改善もまた、注入されていない耳で観察された。図9のパネル(C)は、P0日目またはP3日目にそれぞれ片側に注入されたSlc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスと比較して、Slc26a4tm1Dontuh/+マウスで応答を生成するのに必要なABR閾値(dB SPLで測定された特定の周波数で)のグラフ表現を示す。図9のパネル(D)は、P3日目に本明細書に記載の組成物を片側に注入した、P21日目のC57BL/6J Slc26a4tm1Dontuh/tm1Dontuhマウスの例示的な記録結果を示し、ABR性能の改善は観察されず、更なる分析は、投与タイミング枠を決定するために関連し得る。
【0293】
実施例10:SLC26A4変異体マウスにおけるSLC26A4 mRNA及びペンドリンタンパク質のトランスジェニック発現の表現型分析。
実施例10.1-トランスジェニックマウスの表現型分析のための方法
本実施例は、内耳においてSLC26A4 mRNA及びペンドリンタンパク質をトランスジェニック発現しているマウスの聴力の表現型分析に関する(例えば、実施例3に記載されるようなものを参照されたい)。P0、P1、P2、またはP3齢の新生児FVB野生型またはSLC26A4変異体マウス(例えば、ヒトL236P変異を模倣するマウス、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWen et al.,Biochem and Biophys Research Communications,Vol 515,pg 359-365,2019に記載されるような、例えば、CBA/CaJ系統のSlc26a4L236P/L236P+変異マウス)を(例えば、氷上温熱療法によって)麻酔し、本明細書に記載の組成物の導入の準備を行う。ビヒクル対照、疑似rAAV粒子、またはAnc80カプシドによってカプシド化されたrAAV構築物(例えば、図3または図4によって表される)を調製し、正円窓膜(RWM)を通してマウス内耳に導入する(例えば、実施例7を参照されたい)。rAAV粒子の導入は、以下のステップによって実行する:A)蝸牛胞を曝露するための耳前切開、B)約10μmの最終ODまでマイクロピペットプラー(カタログ番号P87-Sutter instruments)で引っ張られたガラス製マイクロピペット(カタログ番号4878-WPI)を使用して、rAAV粒子を含有する組成物(ナノリットル2000マイクロマニピュレータ-WPIによって保持されるマイクロピペット)を鼓室階内に手動で送達し、これにより内耳細胞へのアクセスが可能になる、C)本明細書に記載の組成物(例えば、プルロン酸F68を含む1×PBS中、蝸牛当たり約4.5×10~5×1010vg/蝸牛の本明細書に記載されるrAAV構築物)1μLを、0.3μl/分(MICRO4マイクロインジェクションコントローラ-WPIによって制御される)の放出速度で各試験蝸牛に注入する。上記のように、陰性対照としてビヒクルを用いてシャム手術を実行する。追加の介入を行うことなく、マウスを手術から回復させる。
【0294】
術後の規定日(例えば、P21日目、P28日目、P30日目、P60日目、2ヶ月目、P90日目、P120日目、P150日目、P180日目、6ヶ月目、及び/または12ヶ月目)に、片側組成物注入を受けたSlc26a4変異体マウスを、腹腔内に送達されたペントバルビタールナトリウム(例えば、約35mg/kg)で麻酔する。次いで、グランドし、かつ音響的及び電気的に絶縁された試験室内の頭部ホルダー内にマウスを配置し、維持する。誘発電位検出システム(Smart EP 3.90,Intelligent Hearing Systems,Miami,FL,USA)を使用して、マウスにおける聴性脳幹応答(ABR)の閾値を測定する。クリック音、ならびに様々な強度(10~130dB SPL)での8、16、及び32kHzのトーンバーストを使用して、試験マウスにおいてABRを誘発する。応答信号を、マウスの耳に腹部外側に挿入した皮下ニードル電極で記録する。シャム注入されたマウスは陰性対照として機能し、疑似注入された耳はABR試験の内部対照として機能し、対照耳及び/または動物と比較した場合、ABR性能の改善が試験耳で観察される。
【0295】
FVBバックグラウンドの新生児及び/または成体Slc26a4L236P/L236P変異マウスは、P1日目、P2日目、P23日目、またはP28日目に、後半規管の開窓を伴う、または伴わない正円窓膜注入を通して、図3または図4に示されるようなrAAV粒子の送達を含む、片側または両側手術を受ける。手術の前に、マウスは任意選択的に、上述のように初期ABRの読み取りを受ける。定義された術後の日付(例えば、P21日目、P28日目、P30日目、P60日目、2ヶ月目、P90日目、P120日目、P150日目、P180日目、6ヶ月目、及び/または12ヶ月目)で、マウスを表現型提示のために試験し、例えば、ABRの読み取り値を上述のように測定し、及び/または協調のための代用として働く表現型(例えば、歩行、旋回行動、遊泳など)を測定する。結果は、新生児及び/または生体の遺伝子療法が、処置された及び/または対側の耳における難聴表現型、及び/または協調性表現型の喪失を救済することを示す。
【0296】
実施例10.2-トランスジェニックマウスの表現型分析
内因性遺伝子座におけるL236P変異を含む変異体Slc26a4マウスを、FVB遺伝子バックグラウンドにおけるCRISPR/Cas組み込みを使用して作製した。P2齢の新生児FVB Slc26a4L236P/L236P変異体マウスを、氷上温熱療法によって麻酔し、本明細書に記載される組成物の導入を準備した。変異体マウスに、試験耳の正円窓膜(RWM)を通じて、片側rAAV粒子(図4に示すように)注入を行った(例えば、実施例7を参照)。rAAV粒子の導入は、以下のステップによって実行した:A)蝸牛胞を曝露するための耳前切開を行った、B)ガラス製マイクロピペット(カタログ番号4878-WPI)を約10μmの最終ODまでマイクロピペットプラー(カタログ番号P87-Sutter instruments)で引っ張り、使用して、rAAV粒子を含有する組成物(ナノリットル2000マイクロマニピュレータ-WPIによって保持されるマイクロピペット)を鼓室階内に手動で送達し、これにより内耳細胞へのアクセスが可能になった、C)本明細書に記載の組成物(例えば、プルロン酸F68を含む1×PBS中、約8.2E12vg/mlの本明細書に記載されるrAAV構築物)約1μLを、約0.3μl/分(MICRO4マイクロインジェクションコントローラ-WPIによって制御される)の放出速度で各試験蝸牛に注入した。追加の介入を行うことなく、マウスを手術から回復させた。
【0297】
P2日目(例えば、P30日目、P60日目、P90日目、P120日目、P150日目、及びP180日目)の手術後の規定の日付に、対照Slc26a4L236P/L236P変異体マウス、対照Slc26a4WT/WTマウス、及び片側組成物注入を受けたSlc26a4L236P/L236P変異体マウスを、腹腔内に送達されたペントバルビタールナトリウム(例えば、約35mg/kg)で麻酔した。次いで、グランドし、かつ音響的及び電気的に絶縁された試験室内の頭部ホルダー内にマウスを配置し、維持した。誘発電位検出システム(Smart EP 3.90,Intelligent Hearing Systems,Miami,FL,USA)を使用して、上記マウスにおける聴性脳幹応答(ABR)の閾値を測定した。クリック音を使用して、試験マウスにおいてABRを誘発した。応答信号を、マウスの耳に腹部外側に挿入した皮下ニードル電極で記録した。シャム注入変異体マウス及びWTマウスは、ABR試験の対照として作用し、対照動物と比較した場合、処置耳及び対側耳の両方の試験動物においてABR性能の改善が観察された(図11を参照)。これらの結果は、新生児遺伝子治療が治療された耳と対側耳の両方で難聴表現型を救済したことを示す。
【0298】
Slc26a4L236P/L236P変異体マウス(N=4)の別のコホートは、上述のように、P2日目に片側手術を受けた(例えば、本明細書に記載のrAAV粒子を含む1μLの注射用液を、プルロン酸F68を含む1×PBS中に約8.2E12vg/mlでRWM注入した)。P30日目に、マウスを、腹腔内に送達されたペントバルビタールナトリウム(例えば、約35mg/kg)で麻酔した。次いで、グランドし、かつ音響的及び電気的に絶縁された試験室内の頭部ホルダー内にマウスを配置し、維持した。誘発電位検出システム(Smart EP 3.90,Intelligent Hearing Systems,Miami,FL,USA)を使用して、上記マウスにおける聴性脳幹応答(ABR)の閾値を測定した。クリック音、ならびに様々な強度(10~130dB SPL)での8、16、及び32kHzのトーンバーストを使用して、試験マウスにおいてABRを誘発する。応答信号を、マウスの耳に腹部外側に挿入した皮下ニードル電極で記録した。有効な聴力を示すABR性能は、治療した耳と対側耳の両方で試験動物で観察された(図12を参照)。
【0299】
2匹の成体Slc26a4L236P/L236P変異体マウスは、P23日目に、後半規管の開窓を伴う正円窓膜を通じて、図4に示されるようなrAAV粒子の送達を含む片側手術を受けた(例えば、本明細書に記載されるrAAV粒子を1μL注射用液をプルロン酸F68で含む1×PBS中に約8.2E12vg/mlでRWM注入した)。手術前、P22日目に、マウスを麻酔し、ABR読み取りを上述の通り測定した。手術後、約P49またはP50日目に、マウスを麻酔し、ABR読み取りを上述の通り測定した。図13A及び図13Bに示されるように、rAAV粒子注入の前に、両方のマウスは、注目された周波数でクリックまたは純音に曝露されたときに聴力が低かった。しかしながら、4つの耳のうちの3つは、注入後試験日において改善されたABR性能を示し、Slc26a4L236P/L236P難聴表現型の効果的な聴力及びトランスジェニック救済を示した(マウスの観察は、図13Bに提示される注入後の耳P50が注入プロセスの一部として損傷を受けた可能性があることを示した)。更に、同じマウスを、協調のための代用として遊泳アッセイを使用して、P50日目に試験した。遊泳試験は、前庭異常の評価のために修正されたSHIRPA行動プロトコルに従って実施した。WT及び処置マウスの両方が、4肢全ての方向移動を含む遊泳能を明確に提示したが、変異マウスは水上に留まることができた(データ図示せず)。処置マウスは、対照と比較したときに、改善された遊泳能を示した。これらの結果は、成体の遺伝子治療が処置耳と対側耳の両方の難聴表現型を救済し、協調性を回復させたことを示した。
【0300】
社内で生成されたSlc26a4L236P/L236P変異体マウスは、様々な強度(10~130dB SPL)でクリック音、ならびに8、16、及び32kHzのトーンバーストを伴うABRを使用して測定した場合、重度の先天性難聴(図14B)、先天性難聴(図14C)、変性難聴(図14D)、及び正常な聴力レベル(図14E)の範囲の表現型提示(図14A)を示した。全ての変異体動物は、ある程度の表現型の浸透を有したが、表現型のばらつきを経験した。この現象は、難聴及び前庭異常のためのマウスモデルでは珍しくなく、Wen et al.Biochem and Biophys Research Communications,Vol 515,pg.359-365,2019に記載されている同様のマウスモデルにおいて以前に観察された。この表現型変動性を制御するために、ABRを使用して手術前にマウスを評価し、ベクターとともに投与したのは、明らかな難聴(WTと比較して>20dBの閾値増加)を有するマウスのみであった。聴覚表現型の範囲は、他のDFNB4及び/またはペンドレッド症候群の症状(例えば、旋回行動及び/または遊泳できないことによって表される)の代用として作用することができる追加の行動表現型と相関する。
【0301】
実施例11:ヒト臨床実施例
本実施例は、SLC26A4関連症候性または非症候性の難聴の治療につながり、かつ、それをもたらす一連の事象に関する。患者は、病原性SLC26A4遺伝子を有すると診断される。患者は、全身麻酔下に置かれる。外科医は、外耳道から鼓膜に近づき、外耳道の下端で小さな切開を行い、そこで鼓膜に到達し、弁としての鼓膜を持ち上げて中耳の空間を露出させる。外科用レーザーは、アブミ骨底板に小さな開口部(約2mm)を作製するために使用される。次に、外科医は、適切な力価(例えば、約1×1012~5×1013vg/mL)で生理学的に適切な緩衝液(例えば、人工外リンパ)中で調製された、SLC26A4遺伝子配列を含む少なくとも1つのAAVに基づく構築物の混合物の溶液を充填したマイクロカテーテルで正円窓膜を穿孔する。マイクロカテーテルを、生理学的に許容される容量の混合物(例えば、約50μL~約100μL)を定常的であるが認識可能な速度(例えば、約30μL/分~90μL/分)で注入するマイクロマニピュレータに接続する。輸液の終了時に、外科医はマイクロカテーテルを引き抜き、アブミ骨底板及びRWMの穴をジェルフォームパッチでパッチする。この処置は、患者が麻酔から離脱して回復する前に、鼓膜弁を交換することで終了する。
【0302】
実施例12:SLC26A4変異を検出するための母体血液の非侵襲的な出生前検査
この実施例は、迅速かつ有効な治療的介入を容易にするために、出産前に子孫のSLC26A4遺伝子型を決定するための母体血液の試験に関する。母体血液試料(20~40mL)を、無細胞DNA(cfDNA)チューブに収集する。2,000gの二重遠心分離プロトコルを20分間、続いて3,220gを30分間、第1のスピンの後に上清移送して、各試料から少なくとも7mLの血漿を単離する。cfDNAを、QIAGEN QIAmp循環核酸キットを使用して7~20mLの血漿から単離し、45μLのTE緩衝液で溶出する。純粋な母体ゲノムDNAを、第1の遠心分離後に得られたバフィーコートから単離する。
【0303】
アッセイの熱力学的モデリングを組み合わせて、前述の増幅アプローチ(Stiller et al.2009 Genome Res 19(10):1843-1848(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))とのプローブ-プローブ相互作用の可能性を最小限に抑えたプローブを選択することにより、11,000アッセイの多重化を達成することができる。11,000個の標的特異的アッセイを使用して、母体cfDNA及び母体ゲノムDNA試料を15サイクルにわたって事前増幅し、アリコートを、二段階プライマーを使用して15サイクルの第2のPCR反応に移す。試料を、第3の12サイクルラウンドのPCRにバーコード化タグを付加することによって、配列決定のために調製する。標的は、ペンドレッド症候群またはDFNB4をもたらすことが知られているSLC26A4の200超の変異に対応するSNP、及び/またはSLC26A4の全てのエクソンをカバーする配列を含み、これは、現在知られていないが潜在的な病原性バリアントを検出するためのものである。任意選択的に、FOXI1及び/またはKCNJ10に対応する配列を増幅して、DFNB4またはペンドレッド症候群の可能性のある異種二遺伝子症例を特定する。次いで、Illumina HiSeqシーケンサーを使用して、アンプリコンを配列決定する。ゲノム配列アラインメントは、市販のソフトウェアを使用して実行される。
【0304】
例示的な実施形態
実施形態1.プロモーターに作動可能に連結されたコード配列を含む構築物であって、前記コード配列が、ペンドリンタンパク質をコードする、前記構築物。
【0305】
実施形態2.前記コード配列が、SLC26A4遺伝子である、実施形態1に記載の構築物。
【0306】
実施形態3.前記SLC26A4遺伝子が、霊長類SLC26A4遺伝子である、実施形態2に記載の構築物。
【0307】
実施形態4.前記SLC26A4遺伝子が、ヒトSLC26A4遺伝子である、実施形態2または3に記載の構築物。
【0308】
実施形態5.前記ヒトSLC26A4遺伝子が、配列番号1、配列番号2、または配列番号3に記載の核酸配列を含む、実施形態4に記載の構築物。
【0309】
実施形態6.前記ヒトSLC26A4遺伝子が、配列番号1に記載の核酸配列を含む、実施形態4または5に記載の構築物。
【0310】
実施形態7.前記ペンドリンタンパク質が、霊長類ペンドリンタンパク質である、実施形態1に記載の構築物。
【0311】
実施形態8.前記ペンドリンタンパク質が、ヒトペンドリンタンパク質である、実施形態1または7に記載の構築物。
【0312】
実施形態9.前記ペンドリンタンパク質が、配列番号6に記載のアミノ酸配列を含む、実施形態8に記載の構築物。
【0313】
実施形態10.前記プロモーターが、誘導性プロモーター、構成的プロモーター、または組織特異的プロモーターである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の構築物。
【0314】
実施形態11.前記プロモーターが、内耳細胞特異的プロモーターである、実施形態1~10のいずれか1つに記載の構築物。
【0315】
実施形態12.前記内耳細胞特異的プロモーターが、GJB2プロモーター、GJB6プロモーター、SLC26A4プロモーター、TECTAプロモーター、DFNA5プロモーター、COCHプロモーター、NDPプロモーター、SYN1プロモーター、GFAPプロモーター、PLPプロモーター、TAK1プロモーター、SOX21プロモーター、SOX2プロモーター、FGFR3プロモーター、PROX1プロモーター、GLAST1プロモーター、LGR5プロモーター、HES1プロモーター、HES5プロモーター、NOTCH1プロモーター、JAG1プロモーター、CDKN1Aプロモーター、CDKN1Bプロモーター、SOX10プロモーター、P75プロモーター、CD44プロモーター、HEY2プロモーター、LFNGプロモーター、またはS100bプロモーターである、実施形態11に記載の構築物。
【0316】
実施形態13.前記プロモーターが、CAGプロモーター、CBAプロモーター、CMVプロモーター、またはCB7プロモーターである、実施形態1~10のいずれか1つに記載の構築物。
【0317】
実施形態14.前記プロモーターが、配列番号43に記載の核酸配列を含む、実施形態13に記載の構築物。
【0318】
実施形態15.2つのAAV反転末端反復(ITR)を更に含み、前記2つのAAV ITRが、前記コード配列及びプロモーターに隣接する、実施形態1~14のいずれか1つに記載の構築物。
【0319】
実施形態16.前記2つのAAV ITRが、AAV2 ITRであるか、またはAAV2 ITRに由来する、実施形態15に記載の構築物。
【0320】
実施形態17.前記2つのAAV ITRが、(i)配列番号10に記載の核酸配列を含む5’ITR及び配列番号11に記載の核酸配列を含む3’ITR、または(ii)配列番号12に記載の核酸配列を含む5’ITR及び配列番号13に記載の核酸配列を含む3’ITRを含む、実施形態15に記載の構築物。
【0321】
実施形態18.前記構築物が、配列番号39に記載の核酸配列を含む、実施形態1に記載の構築物。
【0322】
実施形態19.前記構築物が、配列番号40に記載の核酸配列を含む、実施形態1に記載の構築物。
【0323】
実施形態20.実施形態1~19のいずれか1つに記載の構築物を含む、AAV粒子。
【0324】
実施形態21.AAVカプシドを更に含み、前記AAVカプシドが、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV-rh8、AAV-rh10、AAV-rh39、AAV-rh43、もしくはAAV Anc80カプシドであるか、またはそれに由来する、実施形態20に記載のAAV粒子。
【0325】
実施形態22.前記AAVカプシドが、AAV Anc80カプシドである、実施形態21に記載のAAV粒子。
【0326】
実施形態23.実施形態1~19のいずれか1つに記載の構築物を含む、組成物。
【0327】
実施形態24.実施形態20~22のいずれか1つに記載のAAV粒子を含む、組成物。
【0328】
実施形態25.前記組成物が、薬学的組成物である、実施形態23または24に記載の組成物。
【0329】
実施形態26.薬学的に許容される担体を更に含む、実施形態25に記載の組成物。
【0330】
実施形態27.実施形態23~26のいずれか1つに記載の組成物を含む、エクスビボ細胞。
【0331】
実施形態28.エクスビボ細胞に、(i)実施形態15~19のいずれか1つに記載の構築物と、(ii)AAV Rep遺伝子、AAV Cap遺伝子、AAV VA遺伝子、AAV E2a遺伝子、及びAAV E4遺伝子を一括して含む、1つ以上のヘルパープラスミドと、をトランスフェクトすることを含む、方法。
【0332】
実施形態29.対象の内耳に、実施形態25または26に記載の組成物を導入することを含む、方法。
【0333】
実施形態30.対象の内耳に、実施形態25または26に記載の組成物を導入することを含む、治療方法。
【0334】
実施形態31.実施形態25または26に記載の組成物が、前記対象の蝸牛に導入される、実施形態29または30に記載の方法。
【0335】
実施形態32.実施形態25または26に記載の組成物が、正円窓膜注入により導入される、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0336】
実施形態33.前記対象の聴力レベルを測定することを更に含む、実施形態29~32のいずれか1つに記載の方法。
【0337】
実施形態34.聴力レベルが、聴性脳幹応答(ABR)試験を実行することによって測定される、実施形態33に記載の方法。
【0338】
実施形態35.前記対象の前記聴力レベルを参照聴力レベルと比較することを更に含む、実施形態33または34に記載の方法。
【0339】
実施形態36.前記参照聴力レベルが、公開されたまたは既往の参照聴力レベルである、実施形態35に記載の方法。
【0340】
実施形態37.前記対象の前記聴力レベルが、実施形態25または26に記載の組成物が導入された後に測定され、前記参照聴力レベルが、実施形態25または26に記載の組成物が導入される前に測定された前記対象の聴力レベルである、実施形態35に記載の方法。
【0341】
実施形態38.前記対象におけるペンドリンタンパク質のレベルを測定することを更に含む、実施形態29~37のいずれか1つに記載の方法。
【0342】
実施形態39.前記ペンドリンタンパク質のレベルが、前記対象の内耳において測定される、実施形態38に記載の方法。
【0343】
実施形態40.前記ペンドリンタンパク質のレベルが、前記対象の蝸牛において測定される、実施形態38または39に記載の方法。
【0344】
実施形態41.前記対象における前記ペンドリンタンパク質のレベルを、参照ペンドリンタンパク質レベルと比較することを更に含む、実施形態38~40のいずれか1つに記載の方法。
【0345】
実施形態42.前記参照ペンドリンタンパク質レベルが、公開されたまたは既往の参照ペンドリンタンパク質レベルである、実施形態41に記載の方法。
【0346】
実施形態43.前記対象における前記ペンドリンタンパク質のレベルが、実施形態25または26に記載の組成物が導入された後に測定され、前記参照ペンドリンタンパク質レベルが、実施形態25または26に記載の組成物が導入される前に測定された前記対象のペンドリンタンパク質レベルである、実施形態41に記載の方法。
【0347】
実施形態44.難聴に罹患しているか、もしくは難聴のリスクがある対象における難聴の治療のための、実施形態1~19のいずれか1つに記載の構築物、実施形態20~22のいずれか1つに記載のAAV粒子、または実施形態23~27のいずれか1つに記載の組成物の、使用。
【0348】
実施形態45.難聴の治療のための医薬の製造における、実施形態1~19のいずれか1つに記載の構築物、実施形態20~22のいずれか1つに記載のAAV粒子、または実施形態23~27のいずれか1つに記載の組成物の、使用。
【0349】
実施形態46.医薬として使用するための、実施形態1~19のいずれか1つに記載の構築物、実施形態20~22のいずれか1つに記載のAAV粒子、または実施形態23~27のいずれか1つに記載の組成物。
【0350】
実施形態47.難聴の治療に使用するための、実施形態1~19のいずれか1つに記載の構築物、実施形態20~22のいずれか1つに記載のAAV粒子、または実施形態23~27のいずれか1つに記載の組成物。
【0351】
実施形態48.遺伝子改変マウスであって、そのゲノムが、配列番号57に記載のポリペプチドをコードする改変Slc26a4遺伝子を含み、前記遺伝子改変マウスが、聴覚分析実験での使用に好適なマウス株の遺伝子改変バージョンである、前記遺伝子改変マウス。
【0352】
実施形態49.前記聴覚分析実験での使用に好適なマウス株が、CBA/CaJまたはCBA/Jではない、実施形態48に記載の遺伝子改変マウス。
【0353】
実施形態50.前記聴覚分析実験での使用に好適なマウス株が、FVB、129/Sv-+p+Tyr-c+Mgf-SIJ/J、A/HeJ、AKR/J、BALB/cByJ、BALB/cJ、BDP/J、BXSB/MpJ、C3H/HeJ、C3H/HeOuJ、C3HeB/FeJ、C57BL/10J、C57BL/10SnJ、C57BL/6ByJ、CASA/RK、CAST/Ei、CBA/J、CZECH II/Ei、DBA/2HaSmn、FVB/NJ、HRS/J hrl+、MOLD/Rk、MOLF/Ei、MOLG/Dn、NON/LtJ、NZB/B1NJ、NZO/NIJ、NZW/LacJ、PERA/camEi、PERC/Ei、PL/J、RBA/Dn、RBF/DnJ、RF/J、RHJ/Le hrrh-J/+、RIIIS/J、SEC/1ReJ、SENCARC/PtJ、SF/CamEi、SHR/GnEi、SJL/J、SM/J、SPRET/Ei、ST/bJ、またはSWR/J株である、実施形態48に記載の遺伝子改変マウス。
【0354】
実施形態51.実施形態1~19のいずれか1つに記載の組成物、実施形態20~22のいずれか1つに記載のAAV粒子、または実施形態23~26のいずれか1つに記載の組成物を、実施形態48~50のいずれか1つに記載のマウスの正円窓膜の穿孔を通じて注入することを含む、方法。
【0355】
実施形態52.難聴を治療する方法であって、実施形態1~19のいずれか1つに記載の組成物、実施形態20~22のいずれか1つに記載のAAV粒子、または実施形態23~26のいずれか1つに記載の組成物を対象の内耳に導入することを含む、前記方法。
【0356】
実施形態53.前記組成物が、正円窓膜注入により導入される、実施形態52に記載の方法。
【0357】
実施形態54.前記難聴が、SLC26A4遺伝子の変異と関連付けられている、実施形態52または53に記載の方法。
【0358】
実施形態55.前記難聴及び難聴の治療が、任意の治療を受ける前に記録され、治療後のABR及び/または歪成分耳音響放射(DPOAE)測定値と比較されたABR及び/またはDPOAE測定値の関数として特徴付けられる、実施形態52~54のいずれか1つに記載の方法。
【0359】
実施形態56.実施形態1~19のいずれか1つに記載の構築物を含む組成物、実施形態20~22のいずれか1つに記載のAAV粒子を含む組成物、または実施形態23~27のいずれか1つに記載の組成物を含む、キット。
【0360】
実施形態57.前記組成物が、デバイスに事前に装填される、実施形態56に記載のキット。
【0361】
実施形態58.前記デバイスが、マイクロカテーテルである、実施形態57に記載のキット。
【0362】
実施形態59.前記マイクロカテーテルが、外耳道を介して中耳腔に入り、前記マイクロカテーテルの端部をRWMと接触させることができるように成形される、実施形態58に記載のキット。
【0363】
実施形態60.前記マイクロカテーテルの遠位端が、10~1,000ミクロンの直径を有する少なくとも1つのマイクロニードルから構成される、実施形態57または58に記載のキット。
【0364】
実施形態61.デバイスを更に含む、実施形態56に記載のキット。
【0365】
実施形態62.前記デバイスが、図15~18に記載のデバイスまたは本明細書に記載のデバイスである、実施形態61に記載のキット。
【0366】
実施形態63.前記デバイスが、屈曲部分及び角度のある先端を含むニードルを含む、実施形態62に記載のキット。
【0367】
等価物
使用されている単語は、限定ではなく説明の単語であり、変更が、そのより広い態様において本発明の真の範囲及び趣旨から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲の範囲内で行われ得ることを理解されたい。
【0368】
本発明は、記載されたいくつかの実施形態に関してある程度の長さ及びある程度の特異性をもって説明されてきたが、任意のそのような詳細もしくは実施形態または任意の特定の実施形態に限定されるべきではないことが意図されているが、従来技術の観点からそのような特許請求の範囲の最も広範な解釈を提供し、したがって、本発明の意図される範囲を効果的に包含するように、添付の特許請求の範囲を参照して解釈されるべきである。
【0369】
本開示はその詳細な説明と併せて説明されているが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲の範囲によって定義される本開示の範囲を限定するのではなく例証するよう意図されていることを理解されたい。他の態様、利点、及び修正は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。矛盾が生じる場合には、定義を含む本明細書が優先される。加えて、セクションの見出し、材料、方法、及び実施例は例示にすぎず、限定であることは意図されない。
図1
図2
図3
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図5
図6
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図8
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図10
図11
図12
図13A
図13B
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図14B
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図14E
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図16
図17
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【配列表】
2023526047000001.app
【国際調査報告】