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特表2023-526183ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナ及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-21
(54)【発明の名称】ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナ及び方法
(51)【国際特許分類】
   B29D 30/16 20060101AFI20230614BHJP
【FI】
B29D30/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022566096
(86)(22)【出願日】2022-01-17
(85)【翻訳文提出日】2022-11-18
(86)【国際出願番号】 NL2022050011
(87)【国際公開番号】W WO2022164309
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】2027461
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519009895
【氏名又は名称】ブイエムアイ・ホラント・ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】VMI Holland B.V.
【住所又は居所原語表記】Gelriaweg 16,8161 RK EPE,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ネイラント、ヘリット・ロイ
(72)【発明者】
【氏名】フェルブルッヘン、トゥーニス・ヨハンネス
(72)【発明者】
【氏名】ファン・ステーニス、ヨヘム・ヨハンネス
(72)【発明者】
【氏名】ミュルデル、ヘリット
【テーマコード(参考)】
4F215
【Fターム(参考)】
4F215AH20
4F215VA12
4F215VD03
4F215VD09
4F215VD11
4F215VD15
4F215VD22
4F215VM06
4F215VP28
(57)【要約】
本発明は、ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナ及び方法に関し、フェストゥーナは、フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、第1のホルダ及び第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、それらの間に蛇行バッファ経路を規定し、フェストゥーナは、各バッファローラを駆動するためのエンドレス駆動要素をさらに備え、フェストゥーナは、エンドレス駆動要素の過剰長さを収集して繰り出すための過剰長さコレクタをさらに備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナであって、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラとバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、フェストゥーナは、バッファローラの第1のセットとバッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するためのエンドレス駆動要素をさらに備え、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量におけるバリエーションの結果として前記エンドレス駆動要素の過剰長さを収集し、繰り出すための過剰長さコレクタをさらに備える、フェストゥーナ。
【請求項2】
前記過剰長さコレクタは、前記バッファ方向において前記バッファ経路の片側のみに位置付けられている、請求項1に記載のフェストゥーナ。
【請求項3】
前記過剰長さコレクタは、前記バッファ方向において、前記バッファローラの第2のセットから離れて面する前記バッファローラの第1のセットの側に位置付けられる、請求項1又は2に記載のフェストゥーナ。
【請求項4】
前記バッファローラの第1のセットは、前記バッファローラの第2のセットの上方に位置付けられ、前記過剰長さコレクタは、前記バッファローラの第1のセットの上方に位置付けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項5】
前記フェストゥーナの前記バッファ容量が最小であるときに、前記過剰長さコレクタは、前記エンドレス駆動要素の前記過剰長さ全体を収集するのに十分なコレクタ容量を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項6】
前記過剰長さコレクタは、コレクタホイールの第1のセットとコレクタホイールの第2のセットとを備え、前記コレクタホイールの第1のセットと前記コレクタホイールの第2のセットは、前記コレクタホイールの第1のセットのコレクタホイールと前記コレクタホイールの第2のセットのコレクタホイールとに沿って交互に伸長する蛇行コレクタ経路をそれらの間に規定し、前記エンドレス駆動要素は、前記コレクタ経路に沿って伸長する、請求項1から5のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項7】
前記蛇行バッファ経路は、前記バッファローラの第1のセットと前記バッファローラの第2のセットの前記バッファローラ間に伸長する複数の第1の線分を備え、前記蛇行コレクタ経路は、前記コレクタホイールの第1のセットと前記コレクタホイールの第2のセットの前記コレクタホイール間に伸長する複数の第2の線分を備え、前記第2の線分の数は、前記第1の線分の数の少なくとも2倍である、請求項6に記載のフェストゥーナ。
【請求項8】
前記過剰長さコレクタは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダが移動する間、前記バッファ方向に静止したままであるように配置されたコレクタフレームを備え、前記コレクタホイールの第1のセットは、前記第1のホルダによって保持され、前記コレクタホイールの第2のセットは、前記コレクタフレームによって保持される、請求項6又は7に記載のフェストゥーナ。
【請求項9】
前記コレクタフレームは、前記バッファ方向における前記第1のホルダの上方に位置付けられる、請求項8に記載のフェストゥーナ。
【請求項10】
前記エンドレス駆動要素はチェーンであり、前記コレクタホイールの第1のセット及び前記コレクタホイールの第2のセットはスプロケットホイールを備える、請求項6から9のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項11】
前記フェストゥーナは、それぞれバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットに同軸に取り付けられ、これらと共に回転可能なバッファホイールの第1のセット及びバッファホイールの第2のセットを備え、前記エンドレス駆動要素は、前記バッファホイールの第1のセット及び前記バッファホイールの第2のセットのそれぞれのバッファホイールをそれぞれ係合することによって、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを個々に駆動するように配置される、請求項1から10のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項12】
前記フェストゥーナは、前記ストリップを前記フェストゥーナの内外にガイドするための中間部材を更に備え、前記中間部材は、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダが移動する間、前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間で前記バッファ方向に静止したままであるように配置される、請求項1から11のうちのいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項13】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、前記中間部材に直接隣接し、かつ前記中間部材の両側にある、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと、互いに向かって前記バッファ方向に移動可能である、請求項12に記載のフェストゥーナ。
【請求項14】
前記フェストゥーナは、地面上に前記フェストゥーナを配置するためのベースを備え、前記中間部材が50センチメートルから180センチメートルの範囲内で前記地面の上方の高さで伸長するように、前記中間部材は前記ベースに対して位置付けられる、請求項12又は13に記載のフェストゥーナ。
【請求項15】
前記バッファ方向は垂直又は実質的に垂直である、請求項1から14のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項16】
前記バッファ方向へ前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに張力を作用させるためのテンショナをさらに備える、請求項1から15のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項17】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに接続された張力バンドをさらに備え、前記張力バンドの少なくとも1つの端は、張力調整部材に結合されている、請求項16に記載のフェストゥーナ。
【請求項18】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに接続された張力バンドをさらに備え、前記張力バンドの少なくとも1つの端は張力付勢部材に結合されている、請求項16に記載のフェストゥーナ。
【請求項19】
ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナであって、前記フェストゥーナは、第1のホルダと第2のホルダとを備え、前記第1のホルダと前記第2のホルダのうちの少なくとも1つは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの他方に向かって及び前記他方から離れてバッファ方向に移動可能であり、前記フェストゥーナは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットをさらに備え、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットは、前記バッファローラの第1のセットのバッファローラ及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記フェストゥーナは、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラを駆動するための複数の駆動部をさらに備える、フェストゥーナ。
【請求項20】
前記複数の駆動部は電気モータである、請求項19に記載のフェストゥーナ。
【請求項21】
前記フェストゥーナは、前記複数の駆動部の各駆動部に動作可能に接続され、前記複数の駆動部の各駆動部を個々に制御するように構成された制御ユニットをさらに備える、請求項19又は20に記載のフェストゥーナ。
【請求項22】
前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナから出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記制御ユニットは、前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、及び/又は前記フェストゥーナ内のそれぞれの駆動部の位置に基づいて、前記複数の駆動部の各駆動部を制御するように構成される、請求項21に記載のフェストゥーナ。
【請求項23】
前記フェストゥーナは、前記バッファ方向への前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間の相対運動を生成するために、前記第1のホルダ及び/又は前記第2のホルダに動作可能に結合されたフェストゥーナモータをさらに備える、請求項19から22のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項24】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、バッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である、請求項19から23のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項25】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さにおける中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かって前記バッファ方向に移動可能である、請求項24に記載のフェストゥーナ。
【請求項26】
ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナであって、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラとバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記フェストゥーナは、互いに向かって及び互いから離れて前記バッファ方向への前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間の反対の移動を駆動するための前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに動作可能に結合されたホルダ駆動部をさらに備え、前記ホルダ駆動部は、前記第2のホルダの移動に不均等な比で前記第1のホルダの移動を駆動するように構成されている、フェストゥーナ。
【請求項27】
前記不均等な比は、少なくとも1.1:1、好ましくは少なくとも1.5:1、最も好ましくは少なくとも2:1である、請求項26に記載のフェストゥーナ。
【請求項28】
前記第1のホルダは、前記バッファ方向において前記第2のホルダの上方に位置付けられる、請求項26又は27に記載のフェストゥーナ。
【請求項29】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さにある中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かって前記バッファ方向に移動可能である、請求項26から28のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項30】
前記ホルダ駆動部は、少なくとも2のリービング係数を有するベルト及び滑車システムを形成するベルト及び複数の滑車を備え、前記第1のホルダは、前記ベルトの単一の部分に結合され、前記第2のホルダは、前記ベルトの少なくとも2つの部分に結合される、請求項26から29のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項31】
前記ホルダ駆動部は、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダをそれぞれ前記バッファ方向に移動させるための第1のモータ及び第2のモータと、前記不均等な比で前記移動を制御するために前記第1のモータ及び前記第2のモータに動作可能に接続された制御ユニットとを備える、請求項26から29のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項32】
請求項1から18のうちのいずれか一項に記載のフェストゥーナを使用するストリップをバッファリングするための方法であって、前記方法は、
-前記バッファ経路に沿って前記フェストゥーナを通してストリップをガイドするステップと、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを前記エンドレス駆動要素で駆動するステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダを前記バッファ方向へ互いに向かって及び/又は互いから離れるように移動させることによって、前記フェストゥーナの前記バッファ容量を変化させるステップと、
-前記バッファ容量を変化させることに応答して、前記過剰長さコレクタを用いて前記エンドレス駆動要素の前記過剰長さを収集及び/又は繰り出すステップとを含む、方法。
【請求項33】
前記フェストゥーナは、前記ストリップを前記フェストゥーナの内外にガイドするための中間部材と、前記フェストゥーナを地面に配置するためのベースとをさらに備え、前記方法は、
-前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間の前記バッファ方向の前記中間部材を、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の前記地面の上方の高さの静止位置に維持するステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダを、前記バッファ方向へ互いに向かって、前記中間部材に直接隣接し、かつ前記中間部材の両側にある第1の投入位置及び第2の投入位置にそれぞれ移動させるステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダがそれぞれ前記第1の投入位置及び前記第2の投入位置にある間に、前記バッファ経路に沿って前記フェストゥーナを通して前記ストリップを手動でガイドするステップとをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法であって、前記フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダを備え、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの少なくとも1つは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの他方に向かって及び前記他方から離れてバッファ方向に移動可能であり、前記フェストゥーナは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットをさらに備え、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットは、前記バッファローラの第1のセットのうちのバッファローラ及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記方法は、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを個々に駆動するステップを含む、方法。
【請求項35】
前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナから出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記方法は、
-前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、及び/又は前記フェストゥーナ内のそれぞれのバッファローラの位置に基づいて、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法であって、前記フェストゥーナは、バッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて移動可能な第1のホルダ及び第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、前記フェストゥーナは、前記バッファローラの第1のセットと前記バッファローラの第2のセットとの間で蛇行バッファ経路に沿って前記ストリップを受け入れるように配置され、前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナを出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記方法は、
-前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、及び/又は前記フェストゥーナ内のそれぞれのバッファローラの位置に基づいて、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するステップと、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの前記バッファローラと直接接触して、前記フェストゥーナを通して前記ストリップの長さをガイドするステップとを含む、方法。
【請求項37】
前記ストリップの長さは、前記バッファローラに対して前記ストリップの長さを支持するための支持層を使用することなく、前記フェストゥーナを通ってガイドされる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法であって、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、それぞれ前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによって保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットは、前記バッファローラの第1のセットのバッファローラ及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記方法は、前記第2のホルダとは反対の前記第1のホルダの移動を不均等な比で駆動するステップを含む、方法。
【請求項39】
前記不均等な比が、少なくとも1.1:1、好ましくは少なくとも1.5:1、最も好ましくは少なくとも2:1である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第1のホルダは、前記バッファ方向において前記第2のホルダの上方に位置付けられる、請求項38又は39に記載の方法。
【請求項41】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の前記地面の上方の高さにおける中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かって前記バッファ方向に移動される、請求項38から40のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリップ、特にタイヤ製造に使用されるストリップをバッファリングするためのフェストゥーナ及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フェストゥーナは、連続入力と不連続出力との間でストリップの長さを一時的に格納、蓄積、又はバッファリングするために使用される。フェストゥーナは、例えば、連続ストリップを押し出すための押出機と、前記連続ストリップをタイヤ用の必要な長さ(cut-to-length)の構成要素に切断するためのカッターとの間に配置されてもよい。フェストゥーナは、フェストゥーナのバッファリング容量を変化させるために互いに向かって及び互いから離れて移動することができる2つのグループのローラを備える。ローラは、ストリップがフェストゥーナを通って運ばれるときに、ストリップと共に受動的に回転する。
【0003】
ストリップは、フェストゥーナ内で発生する力の結果として変形するかもしれない。特に、比較的薄い又は強化されていないストリップがローラ上に供給されるとき、ローラを動作させるために克服しなければならない慣性は、たとえ小さくても、ストリップに引張力を生じさせることがある。この問題を解決するために、フェストゥーナを通るストリップの経路に沿ってストリップを強化する比較的強い材料のライナをストリップに設けることが知られている。ストリップがフェストゥーナを出た後、ストリップとライナは分離され、ライナはスクラップビンに収集される。
【0004】
KR2003-0042666Aは、薄いストリップが材料の変形を引き起こす小さな要因に敏感であることを認めている。これは、ローラを正しい速度で駆動するチェーンの使用を提案しており、その結果、ストリップの引張力をなくすことができ、したがって、外力の結果としてのストリップの変形を阻止することができる。これはさらに、ストリップの経路に沿ってエンドレスループ状に配置され、ストリップとローラとの間の直接接触を防止するためのライナとして作用するねじれベルトを開示している。
【発明の概要】
【0005】
オペレータが新しいストリップをフェストゥーナに手動で供給するとき、オペレータが長い距離にわたってストリップを上下にガイドする必要がないように、2つのグループのローラを互いに向かって移動させることが好都合である。言い換えると、ローラのグループは、フェストゥーナの容量が最小である位置に移動される。KR 2003-0042666 Aによる既知のフェストゥーナの欠点は、フェストゥーナの上端のローラのグループが前記上端に固定され、その結果、下端のローラのグループが上端のローラのグループまでずっと移動されなければならないことである。前記上端の近くでは、ローラのグループは、地面から2メートル又は3メートルの高さになる可能性があり、手動で積み込むために容易に到達することができない。
【0006】
さらに、新しいストリップは、各対のローラ間にねじれを有するねじれたベルトの表面上に注意深く配置されなければならない。これは、特にローラのグループが互いに接近しており、ねじれが比較的急である場合に、困難であることがある。
【0007】
最後に、各ねじれは、ストリップを変形又は損傷させる可能性がある。
【0008】
本発明の目的は、ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナ及び方法を提供することであり、新しいストリップをフェストゥーナに供給する人間工学を改善することができる。
【0009】
第1の態様にしたがうと、ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナを提供し、フェストゥーナは、フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、第1のホルダ及び第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラとバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、フェストゥーナは、バッファローラの第1のセットとバッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するためのエンドレス駆動要素をさらに備え、フェストゥーナは、フェストゥーナのバッファ容量におけるバリエーションの結果としてエンドレス駆動要素の過剰長さを収集し、繰り出すための過剰長さコレクタをさらに備える。
【0010】
駆動要素は、ストリップのバッファ経路に沿って伸長又は移動し、多かれ少なかれストリップと同じように挙動し、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットの各バッファローラが駆動される速度は、それぞれのバッファローラにおけるストリップの速度に等しく又は実質的に等しく保つことができる。したがって、ストリップは、バッファローラの慣性に打ち勝つ必要がなく、過剰な張力がストリップに作用されることなく、フェストゥーナを通って運ばれることができる。したがって、フェストゥーナは、ライナを必要とすることなく、タイヤ製造に使用されるゴムストリップなどの脆弱な又は容易に変形可能なストリップをバッファリングするのに適している。
【0011】
両方のホルダが互いに向かって移動可能であることにより、ストリップをフェストゥーナに手動で投入するためのより人間工学的な投入位置を得ることができる。
【0012】
好ましい実施形態では、過剰長さコレクタは、バッファ方向においてバッファ経路の片側にのみ位置付けられる。駆動要素の過剰長さのかなりの部分、好ましくは駆動要素の過剰長さの全て又は全体が、フェストゥーナの一端のみで収集されることができる。言い換えると、バッファ経路の他方の側及び/又はフェストゥーナの他方の端には、駆動要素の収集についてのフェストゥーナの部品がない。その結果、ストリップをバッファするためにフェストゥーナのより多くの空間を使用することができる。したがって、フェストゥーナの容量を増加させることができる。代替的に、結果として得られるフェストゥーナは、同じ容量を維持しながら、よりコンパクトにすることができる。より具体的には、反対に移動するホルダ間の距離及び/又は前記ホルダの投入位置を改善することができるので、フェストゥーナをより人間工学的に投入することができる。
【0013】
好ましくは、過剰長さコレクタは、バッファ方向において、バッファローラの第2のセットから離れて面するバッファローラの第1のセットの側に位置付けられる。したがって、過剰長さコレクタは、バッファローラの第2のセット及び/又は第2のホルダと干渉しない。
【0014】
追加的に又は代替的に、バッファローラの第1のセットは、バッファローラの第2のセットの上方に位置付けられ、過剰長さコレクタは、バッファローラの第1のセットの上方に位置付けられる。過剰長さコレクタが頭上に位置付けられると、ストリップをバッファするフェストゥーナの部分は、地面のより近くに、すなわち、フェストゥーナがオペレータによって好都合に投入されることができる範囲内に位置付けられることができる。
【0015】
別の実施形態では、過剰長さコレクタは、フェストゥーナのバッファ容量が最小であるときに、エンドレス駆動要素の過剰長さ全体を収集するのに十分な収集容量を有する。したがって、最大バッファ容量から最小バッファ容量までの移動のその全範囲にわたってフェストゥーナを収容するのに十分な長さで、すなわち、エンドレス駆動要素がフェストゥーナのバッファ容量を制限することなく、エンドレス駆動要素を作製することができる。
【0016】
別の実施形態では、過剰長さコレクタは、コレクタホイールの第1のセットのコレクタホイール及びコレクタホイールの第2のセットのコレクタホイールに沿って交互に伸長する蛇行コレクタ経路をそれらの間に規定する、コレクタホイールの第1のセット及びコレクタホイールの第2のセットを備え、エンドレス駆動要素は、コレクタ経路に沿って伸長する。
蛇行コレクタ経路は、バッファ経路がストリップをバッファするために使用されるのと実質的に同じ方法で、エンドレス駆動要素の過剰な長さを一時的に収集し、その後に繰り出すために使用することができる。
【0017】
好ましくは、蛇行バッファ経路は、バッファローラの第1のセットとバッファローラの第2のセットのバッファローラの間に伸長する複数の第1の線分を備え、蛇行コレクタ経路は、コレクタホイールの第1のセットとコレクタホイールの第2のセットのコレクタホイールの間に伸長する複数の第2の線分を備え、第2の線分の数は、第1の線分の数の少なくとも2倍である。したがって、コレクタホイールの第1のセットとコレクタホイールの第2のセットのコレクタホイール間のバッファ方向の一方向のみの相対運動により、コレクタ経路は、バッファ方向における第1のホルダ及び第2のホルダの両方の反対方向の移動の結果としてバッファ経路が減少又は増加されるのと少なくとも同じ量だけ増加又は減少できる。換言すれば、過剰長さコレクタは、第1ホルダの移動と第2ホルダの移動とによって生成される過剰長さを、バッファ経路の片側で同時に収集することができる。第2のラインセグメントの数を第1のラインセグメントの数の2倍よりも多く又は少なく増加又は減少させるとき、ホルダのうちの一方は、フェストゥーナの容量変化に応答して、他方よりもそれぞれ速く又は遅く移動し、それによってそれぞれの投入位置を変化させる。
【0018】
さらなる実施形態では、過剰長さコレクタは、第1のホルダ及び第2のホルダが移動する間、バッファ方向に静止したままであるように配置されるコレクタフレームを備え、コレクタホイールの第1のセットは、第1のホルダによって保持され、コレクタホイールの第2のセットは、コレクタフレームによって保持される。好ましくは、コレクタフレームは、バッファ方向において第1のホルダの上方に位置付けられる。したがって、コレクタホイールの第1のセットとコレクタホイールの第2のセットのコレクタホイール間の相対運動は、コレクタフレームに対して第1のホルダを移動させることによって生成することができる。
【0019】
さらなる実施形態では、エンドレス駆動要素はチェーンであり、コレクタホイールの第1のセット及びコレクタホイールの第2のセットはスプロケットホイールを備える。スプロケットホイールは、チェーンと効果的に係合し、コレクタ経路に沿って過剰長さコレクタを通して前記チェーンをガイドすることができる。
【0020】
別の実施形態では、フェストゥーナは、それぞれバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットに同軸に取り付けられ、それらと共に回転可能であるバッファホイールの第1のセット及びバッファホイールの第2のセットを備え、エンドレス駆動要素は、それぞれバッファホイールの第1のセット及びバッファホイールの第2のセットのそれぞれのバッファホイールを係合することによって、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットの各バッファローラを個々に駆動するように配置される。したがって、各バッファローラは、それぞれのバッファローラの位置における駆動要素の速度に対応する速度で駆動することができる。フェストゥーナの容量が変更されるとき、速度は、バッファ経路に沿ったそれぞれのバッファローラの位置に応じて、各バッファローラに対して異なってもよい。
【0021】
別の実施形態では、フェストゥーナは、ストリップをフェストゥーナの内外にガイドするための中間部材をさらに備え、中間部材は、第1のホルダ及び第2のホルダが移動する間、第1のホルダと第2のホルダとの間でバッファ方向に静止したままであるように配置される。したがって、ストリップは、第1のホルダ及び第2のホルダの移動とは無関係に、一定の高さ又は位置でフェストゥーナに供給され、フェストゥーナから導出されることができる。
【0022】
好ましくは、第1のホルダ及び第2のホルダは、中間部材に直接隣接し、かつ中間部材の両側にある第1の投入位置及び第2の投入位置にそれぞれ互いに向かってバッファ方向に移動可能である。前記投入位置では、オペレータは、第1のホルダ及び第2のホルダ上のバッファローラに手を伸ばすために、フェストゥーナの上まで又は下まで手を伸ばす必要はない。代わりに、バッファローラは、ストリップがバッファ経路を通って人間工学的に及び/又は過度の努力なしにガイドされることができるように、中間部材に近接して好都合に位置づけられることができる。
【0023】
追加的に又は代替的に、フェストゥーナは、地面上に前記フェストゥーナを配置するためのベースを備え、中間部材は、中間部材が50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さで伸長するように、ベースに対して位置付けられる。前記高さにおいて、中間部材と、前記中間部材に隣接するそれぞれの投入位置に位置付けられたホルダとは、ストリップをフェストゥーナ内に手動で投入するための人間工学的高さにある。
【0024】
別の実施形態では、バッファ方向は垂直又は実質的に垂直である。
【0025】
別の実施形態では、フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダに対してバッファ方向に張力を作用させるためのテンショナを更に備える。張力は、エンドレス駆動要素によって前記ホルダに作用される駆動力の影響を軽減するように意図される。前記駆動力は、例えば、エンドレス駆動要素とバッファ/コレクタホイールとの間の摩擦によって、及び/又はエンドレス駆動要素自体の中で生成される運動エネルギーによって引き起こされるかもしれない。そのような駆動力が第1のホルダ及び/又は第2のホルダの質量を超えるとき、それらは、前記ホルダの一方又は両方を予測不可能に移動させるかもしれない。
【0026】
その一実施形態では、フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダに接続された張力バンドを備え、張力バンドの少なくとも1つの端は、張力調整部材に結合される。張力調整部材、特に空気圧シリンダは、張力方向に収縮又は伸長するように制御することができ、それによって、張力バンドの張力を増加又は減少させ、及び/又は第1のホルダ及び第2のホルダが異なる距離にわたって移動されるときの長さの差を補償する。
【0027】
その代替実施形態では、フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダに接続された張力バンドを備え、張力バンドの少なくとも1つの端は、張力付勢部材に結合される。張力付勢部材、特にばねは、張力バンドを張力方向に引っ張るように付勢されることができる。
【0028】
第2の態様にしたがうと、本発明は、ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナを提供し、フェストゥーナは、第1のホルダと第2のホルダとを備え、第1のホルダと第2のホルダのうちの少なくとも1つは、フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、第1のホルダ及び第2のホルダのうちの他方に向かって及び他方から離れてバッファ方向に移動可能であり、フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットをさらに備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラ及びバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、フェストゥーナは、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットのバッファローラを駆動するための複数の駆動部をさらに備える。
【0029】
この実施形態は、各駆動部を異なる速度に具体的に設定及び/又は制御することを可能にし、それによって、各バッファローラを、バッファ経路に沿って移動するストリップとほぼ同じ速度で、又は正確に同じ速度で回転させる。したがって、ストリップとバッファローラとの間の速度差を防止することができる。したがって、ストリップは、バッファローラのいかなる慣性にも打ち勝つ必要がなく、ストリップに生じるいかなる引張力なしでフェストゥーナを通って運ばれることができる。したがって、フェストゥーナは、ライナを必要とすることなく、タイヤ製造に使用されるゴムストリップなどの脆弱な又は容易に変形可能なストリップを運ぶために使用することができる。
【0030】
好ましくは、複数の駆動部は電気モータである。これらの電気モータは、適切な制御ユニットによって容易に制御することができる。
【0031】
追加的に又は代替的に、フェストゥーナは、複数の駆動部の各駆動部に動作可能に接続され、複数の駆動部の各駆動部を個々に制御するように構成された制御ユニットをさらに備える。上述したように、各駆動部を個々に制御することによって、ストリップとバッファローラとの間の速度差を防止することができる。
【0032】
そのさらなる実施形態では、ストリップは、ある入口速度でフェストゥーナに入り、ある出口速度でフェストゥーナから出て、フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、制御ユニットは、入口速度、出口速度、容量変化速度、及び/又はフェストゥーナ内のそれぞれの駆動部の位置に基づいて、複数の駆動部の各駆動部を制御するように構成される。制御ユニットのためのこれらの入力パラメータは、各駆動部のための正確な速度を決定するために効果的に使用することができる。
【0033】
さらなる実施形態では、フェストゥーナは、バッファ方向における第1のホルダと第2のホルダとの間の相対運動を生成するために第1のホルダ及び/又は第2のホルダに動作可能に結合されたフェストゥーナモータをさらに備える。フェストゥーナモータは、バッファローラとストリップとの間の相対速度に容量の変化を一致させるために、駆動部に対応して制御されることができ、及び/又はその逆も同様である。
【0034】
さらなる実施形態では、第1のホルダ及び第2のホルダは、フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、バッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である。両方のホルダが互いに向かって移動可能であることにより、ストリップをフェストゥーナに手動で投入するためのより人間工学的な投入位置を得ることができる。より具体的には、第1のホルダ及び第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さにある中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かってバッファ方向に移動可能である。
【0035】
第3の態様にしたがうと、本発明は、ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナを提供し、フェストゥーナは、フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、第1のホルダ及び2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラとバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、フェストゥーナは、互いに向かって及び互いから離れてバッファ方向への第1のホルダと第2のホルダとの間の反対の移動を駆動するための第1のホルダ及び第2のホルダに動作可能に結合されたホルダ駆動部をさらに備え、ホルダ駆動部は、第2のホルダの移動に不均等な比で第1のホルダの移動を駆動するように構成されている。
【0036】
フェストゥーナのバッファ容量は、フェストゥーナが最大容量であるときに第1のホルダと第2のホルダとの間の距離を増加させることによって増加させることができる。その結果、フェストゥーナの高さが増加する。ホルダは、それぞれの外側位置から、ストリップの便利な手動投入のための中間位置の両側のそれぞれの投入位置に向かって移動させることができる。従来、ホルダは、1:1の比で反対方向に移動され、比較的高いフェストゥーナの場合、地表面に立っている人間のオペレータの人間工学的な高さより上にある半分の距離の中間位置でホルダを合わせる。人間のオペレータのための持ち上げられたプラットフォームを提供すること、又は、投入位置が地表面より上の人間工学的な高さにあるように、フェストゥーナの一部を下げることができるピットを作ることが知られている。場合によっては、ピットを作成する余地がなく、プラットフォームは望ましくない。そのような場合、本発明の第3の態様にしたがうフェストゥーナは、地表面に立っている人間のオペレータの人間工学的な手の届く範囲内にある中心から外れた中間位置に不均等な比で移動させることができるホルダを提供する。
【0037】
好ましくは、不均等な比は、少なくとも1.1:1、好ましくは少なくとも1.5:1、最も好ましくは少なくとも2:1である。比が高いほど、中間位置はより中心からずれている。
【0038】
さらなる実施形態では、第1のホルダは、バッファ方向において第2のホルダの上方に位置付けられる。したがって、第1のホルダは、中間位置に向かって第2のホルダよりも速く又はより長い距離にわたって移動することができる。その結果、中間位置は、バッファ方向においてフェストゥーナの中心の半分の距離の下に位置付けられることができる。
【0039】
さらなる実施形態では、第1のホルダ及び第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲の地面の上方の高さにある中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かってバッファ方向に移動可能である。前記範囲は、地面レベルに立っている人間のオペレータの人間工学的な手の届く範囲内である。
【0040】
一実施形態では、ホルダ駆動部は、少なくとも2のリービング係数(reeving factoer)を有するベルト及び滑車システムを形成するベルト及び複数の滑車を備え、第1のホルダはベルトの単一の部分に結合され、第2のホルダはベルトの少なくとも2つの部分に結合される。ベルト及び滑車システムは、ホルダのうちの1つの他方に対する所望の移動の利点に従ってリービング係数を選び、それぞれのホルダをベルトの部分に接続して移動の利点を伝達することによって、前述の不均等な比を達成するように容易に構成することができる。
【0041】
代替的に、ホルダ駆動部は、第1のホルダ及び第2のホルダをそれぞれバッファ方向に移動させるための第1のモータ及び第2のモータと、第1のモータ及び第2のモータに動作可能に接続されて不均等な比での移動を制御する制御ユニットとを備える。モータは、それぞれのホルダを所望の移動速度で移動させるように個々に制御することができ、それによって上述の不均等な比を得ることができる。
【0042】
第4の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様によるフェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法を提供し、ここにおいて、方法は、
-バッファ経路に沿ってフェストゥーナを通してストリップをガイドするステップと、
-バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットの各バッファローラを前記エンドレス駆動要素で駆動するステップと、
-第1のホルダ及び第2のホルダをバッファ方向に互いに向かって及び/又は互いから離れるように移動させることによって、フェストゥーナのバッファ容量を変化させるステップと、
-バッファ容量の変化に応答して、過剰長さコレクタを用いてエンドレス駆動要素の過剰長さを収集及び/又は繰り出すステップと、を含む。
【0043】
方法は、本発明の第1の態様にしたがうフェストゥーナの実用的なインプリメンテーションに関し、したがって同じ技術的利点を有するので、以下では繰り返さない。
【0044】
好ましくは、フェストゥーナは、ストリップをフェストゥーナの内外にガイドするための中間部材と、前記フェストゥーナを地面上に配置するためのベースとをさらに備え、方法は、
-第1のホルダと第2のホルダとの間のバッファ方向の中間部材を、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さの静止位置に維持するステップと、
-中間部材に直接隣接し、中間部材の両側にある、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かってバッファ方向に第1のホルダ及び第2のホルダを移動させるステップと、
-第1のホルダ及び第2のホルダがそれぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置にある間に、バッファ経路に沿ってフェストゥーナを通してストリップを手動でガイドするステップとを含む。
【0045】
第5の態様にしたがうと、本発明は、フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法を提供し、フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダを備え、第1のホルダ及び第2のホルダのうちの少なくとも1つは、フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、バッファ方向に第1のホルダ及び第2のホルダのうちの他方に向かって及び他方から離れて移動可能であり、フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットをさらに備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラ及びバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、方法は、
-バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットの各バッファローラを個々に駆動するステップを含む。
【0046】
方法は、本発明の第2の態様にしたがうフェストゥーナの実用的なインプリメンテーションに関し、したがって同じ技術的利点を有するので、以下では繰り返さない。
【0047】
好ましくは、ストリップは、入口速度でフェストゥーナに入り、出口速度でフェストゥーナを出て、フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、方法は、
-入口速度、出口速度、容量変化速度、及び/又はフェストゥーナ内のそれぞれのバッファローラの位置に基づいて、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するステップを含む。
【0048】
第6の態様にしたがうと、本発明は、フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法を提供し、フェストゥーナは、バッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、それぞれ第1のホルダ及び第2のホルダによって保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、フェストゥーナは、バッファローラの第1のセットとバッファローラの第2のセットとの間で蛇行するバッファ経路に沿ってストリップを受け入れるように配置され、ストリップは、入口速度でフェストゥーナに入り、出口速度でフェストゥーナを出て、フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、方法は、
-入口速度、出口速度、容量変化速度、及び/又はフェストゥーナ内のそれぞれのバッファローラの位置に基づいて、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するステップと、
-バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットのバッファローラと直接接触して、フェストゥーナを通してストリップの長さをガイドするステップとを含む。
【0049】
好ましくは、ストリップの長さは、バッファローラに対してストリップの長さを支持するための支持層を使用することなく、フェストゥーナを通ってガイドされる。
【0050】
ライナがなければ無駄が減るので、バッファリングプロセスのコストを低減させ、及び/又は耐久性を高めることができる。
【0051】
第7の態様にしたがうと、本発明は、フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法を提供し、フェストゥーナは、フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能な第1のホルダ及び第2のホルダと、それぞれ第1のホルダ及び第2のホルダによって保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラ及びバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、方法は、第2のホルダとは反対の第1のホルダの移動を不均等な比で駆動するステップを含む。
【0052】
方法は、本発明の第3の態様にしたがうフェストゥーナの実用的なインプリメンテーションに関し、したがって同じ技術的利点を有するので、以下では繰り返さない。
【0053】
好ましくは、不均等な比は、少なくとも1.1:1、好ましくは少なくとも1.5:1、最も好ましくは少なくとも2:1である。
【0054】
さらなる実施形態では、第1のホルダは、バッファ方向において第2のホルダの上方に位置付けられる。
【0055】
さらなる実施形態では、第1のホルダ及び第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さにおける中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かってバッファ方向に移動される。
【0056】
本明細書に説明し、示す様々な態様及び特徴は、可能な限り、個々に適用することができる。これらの個々の態様、特に添付の従属請求項に説明する態様及び特徴は、分割特許出願の主題とすることができる。例えば、テンショナを含む実施形態は、過剰長さコレクタ等の特徴から個々に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
本発明は、添付の概略図で示される例示的な実施形態に基づいて説明される。
図1図1は、本発明の第1の例示的な実施形態にしたがうフェストゥーナを備える生産ラインの正面図を示す。
図2A図2Aは、最大容量におけるフェストゥーナの正面図を示す。
図2B図2Bは、最小容量におけるフェストゥーナの正面図を示す。
図3図3は、本発明の第2の例示的な実施形態にしたがう代替フェストゥーナの正面図を示す。
図4図4は、本発明の第3の例示的な実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの正面図を示す。
図5図5は、図4にしたがう更なる代替フェストゥーナの詳細の等角図を示す。
図6図6は、本発明の第4の例示的な実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの正面図を示す。
図7図7は、本発明の第5の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの背面図を示す。
図8図8は、本発明の第6の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの背面図を示す。
図9図9は、本発明の第7の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの背面図を示す。
図10図10は、本発明の第8の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの背面図を示す。
図11図11は、本発明の第9の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの背面図を示す。
図12図12は、本発明の第10の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの背面図を示す。
図13A図13Aは、最小容量の本発明の第11の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの正面図を示す。
図13B図13Bは、最大容量の本発明の第11の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの正面図を示す。
図14図14は、最大容量の本発明の第12の実施形態にしたがう更なる代替フェストゥーナの正面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0058】
図1は、本発明の第1の例示的な実施形態にしたがうフェストゥーナ1と、押出機Eと、カッターCとを備える製造ラインの正面図を示す。押出機Eは、連続ストリップSを押し出すように配置される。フェストゥーナ1は、押出機Eの連続押出プロセスとカッターCにおける不連続切断プロセスとの間でストリップSを一時的に蓄積又はバッファリングするために使用される。ストリップSは最終的にカッターCにおける長さに切断される。必要な長さのストリップSをタイヤ製造において使用できる。この例では、ストリップSは、ブレーカプライの鋭利な縁部がタイヤの他の部分に切り込むのを防止するために、前記鋭利な縁部の周りに巻き付けられるか又は折り畳まれるゴムストリップである。
【0059】
図1に示すように、フェストゥーナ1は、地面、すなわち工場の床にフェストゥーナ1を配置するためのベース10と、前記ベース10から直立する柱又はガイド11とを備える。
フェストゥーナ1は、第1のホルダ21及び第2のホルダ22をさらに備え、これらはバッファ方向Bにおいて、ガイド11に沿って互いに反対に、すなわち互いに向けて及び互いから離れて移動可能である、第1のホルダ21及び第2のホルダ22は、バッファ方向Bに横断方向又は垂直に伸長する棒状の本体を備えることができる。この例示的な実施形態では、バッファ方向Bは、ガイド11に平行又は実質的に平行である。好ましくは、バッファ方向Bは垂直又は実質的に垂直である。
【0060】
フェストゥーナ1には、第1のホルダ21及び第2のホルダ22によってそれぞれ保持された又はこれらに取り付けられたバッファローラの第1のセット41及びバッファローラの第2のセット42が設けられている。好ましくは、バッファローラの第1のセット41のバッファローラは、第1のホルダ21にわたって等間隔で分布される。バッファローラの第1のセット41及びバッファローラの第2のセット42は、それらの間に、蛇行する、すなわち、バッファローラの第1のセット41のバッファローラ及びバッファローラの第2のセット42のバッファローラを交互に移動又は伸長させる、バッファ経路P1を規定する。図1において、バッファ経路P1は、バッファ経路P1の開始及び終了を示す矢印で概略的に示されている。バッファ経路P1は、前記矢印の間に伸長し、ストリップSがフェストゥーナ1を通ることにより移動する経路と一致又は実質的に一致することが明らかであろう。より具体的には、バッファ経路P1は、バッファローラの第1のセット41のバッファローラとバッファローラの第2のセット42のバッファローラ間に伸長する複数の第1の線分L1を含む。第1の線分L1は、それが相互接続する一対のバッファローラに対する従接線である。より具体的には、各第1の線分L1は、バッファローラの第1のセット41及びバッファローラの第2のセット42のうちの一対のバッファローラの間の外側接線として延びる。好ましくは、第1の線分L1は、互いに及び/又はバッファ方向Bに実質的に平行である。
【0061】
フェストゥーナ1は、ストリップSをフェストゥーナ1の内外に、すなわちバッファ経路P1の内外にガイドするための中間部材3をさらに備える。中間部材3は、バッファ方向Bに対して横断方向又は垂直に伸長する棒状の本体を備えてもよい。中間部材3は、中間部材3が地面から50センチメートルから180センチメートル、好ましくは100センチメートルから180センチメートル、より好ましくは120センチメートルから160センチメートルの範囲の高さHで伸長するように、ベース10に対して位置付けられる。あるいは、中間部材3がより高い位置にあるときに人間工学的アクセスのために、プラットフォームを使用してもよい。フェストゥーナ1には、中間部材3によって保持された入口ローラ31及び出口ローラ32は設けられ、ストリップSをバッファ経路P1内に及びバッファ経路P1からそれぞれガイドする。
【0062】
図2Aは、バッファ方向Bにおいて中間部材3から最大に離間された、それぞれ第1の外側位置及び第2の外側位置にある第1のホルダ21及び第2のホルダ22を示す。図2Bは、第1のホルダ21及び第2のホルダ22が、中間部材3に可能な限り近く、中間部材3に直接隣接して、及び/又は中間部材3の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へとバッファ方向Bに互いに向かって移動された後の状況を示す。前記投入位置において、ストリップSは、オペレータにとって人間工学的である高さHでバッファ経路P1に沿って好都合にガイドされることができる。特に、オペレータは、ストリップSをフェストゥーナ1に手動で投入するために、長い距離にわたって上下に手を伸ばす必要がない。
【0063】
図1に示すように、フェストゥーナ1は、バッファローラの第1のセット41及びバッファローラの第2のセット42のバッファローラを駆動するためにバッファ経路P1に沿って少なくとも部分的に伸長するエンドレス駆動要素5を更に備える。言い換えると、駆動要素5はループ状に伸長し、前記ループの少なくとも一部はバッファ経路P1に沿って伸長する。駆動要素5は、一定の又は実質的に一定の長さを有する。フェストゥーナ1には、ストリップSと同じ速度又は実質的に同じ速度で、すなわち、バッファ経路P1の入口及び/若しくは出口でのストリップSの速度に基づいて、並びに/又は押出機Eの押出速度に基づいて、並びに/又は切断機CにおけるストリップSの速度に基づいて、駆動要素5をバッファ経路P1を通して移動させるための1つ以上の駆動部51、52が設けられる。駆動要素5は、ストリップSと同じ方向にバッファ経路P1に沿って走行する。駆動要素5は、その後ループを完了するようにフェストゥーナ1の別のセクションを通ってバッファ経路P1の出発点に戻る。
【0064】
この例示的な実施形態では、エンドレス駆動要素5はチェーンである。代替的に、駆動ベルト、タイミングベルト又はこれらに類するものを使用してもよい。フェストゥーナ1は、駆動要素5によって駆動されるように駆動要素5と係合する複数のバッファホイール71から73、特にスプロケットホイールを備える。複数のバッファホイール71から73の各バッファホイールは、バッファローラの第1のセット41及びバッファローラの第2のセット42のバッファローラのうちのそれぞれ1つ、または入口ローラ31及び出口ローラ32のうちの1つに同軸に取り付けられ、及び/又はそれと共に回転可能である。特に、バッファホイールの第1のセット71は、第1のホルダ21によってバッファローラの第1のセット41と同軸に保持される。バッファホイールの第2のセット72は、第2ホルダ22によってバッファローラの第2のセット42と同軸に保持される。バッファホイールの第3のセット73は、中間部材3によって入口ローラ31及び出口ローラ32と同軸に保持される。
【0065】
複数のバッファホイール71から73が駆動要素5によって回転駆動されるとき、バッファローラ41、42、入口ローラ31及び出口ローラ32も回転する。複数のバッファホイール71から73の直径は、ストリップSがバッファローラ41、42、入口ローラ31及び/又は出口ローラ32上で支持されるのと同じ又は実質的に同じ半径で駆動要素5を支持するように選ばれる。2つの駆動部51、52は、好ましくは2つのホイール、特に2つの被駆動スプロケットホイールによって形成される。
【0066】
ストリップSは、フェストゥーナ1に、すなわち入口ローラ31において、入口速度V1で入り、フェストゥーナ1から、すなわち出口ローラ32において、出口速度V2で出る。フェストゥーナ1のバッファ容量は、第1のホルダ21と第2のホルダ22をバッファ方向に反対に移動することにより変化することができる。容量が変化する速度は、バッファ方向Bに平行な速度矢印V3で概略的に示されている。駆動要素5は、ストリップSのバッファ経路P1に沿って移動し、多かれ少なかれストリップSと同じように挙動するので、バッファローラの第1のセット41及びバッファローラの第2のセット42の各バッファローラが駆動される速度は、それぞれのバッファローラにおけるストリップSの速度に等しいか又は実質的に等しい。言い換えると、駆動要素5は、バッファローラの第1のセット41及びバッファローラの第2のセット42の各バッファローラに、フェストゥーナ1の容量の変化に応答してその回転速度を自動的に変化させる。特に、バッファローラの第1のセット41及びバッファローラの第2のセット42の各バッファローラは、入口速度V1、出口速度V2、容量変化速度V3及び/又はフェストゥーナ1内のそれぞれのバッファローラの位置の変化に応答して、駆動要素5によって正しい速度で自動的に駆動されることができる。
【0067】
図2A及び図2Bは、それぞれ最大容量及び最小容量でのフェストゥーナ1を示す。フェストゥーナ1が最大容量であるときのバッファ経路P1の長さは、フェストゥーナ1が最小容量であるときのバッファ経路P1の長さよりもかなり長いことが理解されるであろう。バッファ経路P1に沿って移動する駆動要素5の長さは、同じ量で変化するが、駆動要素5の全長は同じままである。フェストゥーナ1の最小容量では、駆動要素5のかなりの過剰長さを一時的に収集する必要がある。この目的のために、フェストゥーナ1には、駆動要素5の過剰長さを収集して繰り出す(又は取り出す)ための過剰長さコレクタ6が設けられる。
【0068】
過剰長さコレクタ6は、フェストゥーナ1のバッファ容量が最小であるときにエンドレス駆動要素5の過剰長さ全体を収集するのに十分な収集容量を有する。
【0069】
この例示的な実施形態では、過剰長さコレクタ6は、バッファ方向Bにおいてバッファ経路P1の片側にのみ位置付けられる。この特定の場合では、過剰長さコレクタ6は、バッファ方向Bにおいて、バッファローラの第2のセット42から離れて面するバッファローラの第1のセット41の側に位置付けられる。換言すると、過剰長さコレクタ6は、バッファ経路P1、バッファローラの第1のセット41、及び/又は第1のホルダ21の上方に、すなわちフェストゥーナ1の上端に又はその近くに位置付けられる。これは、過剰長さがフェストゥーナ1の一端でのみ収集されるという技術的利点を有する。結果として得られるフェストゥーナ1は、よりコンパクトであり、及び/又はより人間工学的であることができる。特に、過剰長さコレクタ6がフェストゥーナ1の上部に又はその近くに位置付けられるとき、ストリップSをバッファするフェストゥーナ1の部分は、地面のより近くに位置付けられることができる。好都合なことに、地面上の中間部材3の前述の高さHを得ることができ、その結果、過剰長さコレクタ6の存在にもかかわらず、ストリップSを人間工学的にフェストゥーナ1内に投入することができる。
【0070】
代替的に、コンパクトな高さ及び/又は人間工学的投入が必要とされないとき、過剰長さコレクタは、バッファ方向Bにおいてフェストゥーナ1の両側に分割されて位置付けられてもよい。
【0071】
図1に最もよく示されているように、過剰長さコレクタ6は、コレクタホイールの第1のセット61と、コレクタホイールの第2のセット62とを備え、コレクタホイールの第1のセット61とコレクタホイールの第2のセット62とは、それらの間に蛇行コレクタ経路P2を規定する。言い換えれば、コレクタ経路P2は、コレクタホイールの第1のセット61のホイールとコレクタホイールの第2のセット62のホイールとに沿って交互に移動するか又は延びる。図1では、コレクタ経路P2は、コレクタ経路P2の始点及び終点を示す矢印で概略的に示されている。コレクタ経路P2は、前記矢印の間を伸長し、過剰長さコレクタ6を通る駆動要素5により移動される経路と一致又は実質的に一致することが明らかであろう。より具体的には、コレクタ経路P2は、バッファ経路P1と同様に、コレクタホイールの第1のセット61のコレクタホイールとコレクタホイールの第2のセット62のコレクタホイールとの間に伸長する複数の第2の線分L2を含む。第2の線分L2は、それが相互接続する一対のコレクタホイールに対する従接線である。より具体的には、各第2の線分L2は、コレクタホイールの第1のセット61及びコレクタホイールの第2のセット62の一対のコレクタホイール間の外側接線として伸長する。好ましくは、第2のラインセグメントL2は、互いに及び/又はバッファ方向Bに実質的に平行である。
【0072】
コレクタホイールの第1のセット61及びコレクタホイールの第2のセット62は、好ましくは、チェーンの形態の駆動要素5と係合することができるスプロケットホイールを備える。
【0073】
コレクタホイールの第1のセット61は、第1のホルダ21によって保持されるか、又は第1のホルダ21に取り付けられる。過剰長さコレクタ6は、第1のホルダ21が移動する間、バッファ方向Bに静止したままであるように配置されたコレクタフレーム60をさらに備える。好ましくは、コレクタフレーム60は、フェストゥーナ1の上端又はその近くでガイド11に取り付けられる。コレクタホイールの第2のセット62は、前記コレクタフレーム60に取り付けられる。結果として、第1のホルダ21がバッファ方向Bに移動されるとき、コレクタホイールの第1のセット61は、コレクタホイールの第2のセット62から離れるように、又はそれに向かって移動する。したがって、過剰長さコレクタ6における、すなわちコレクタ経路P2における駆動要素5の長さの増減は、バッファ方向Bにおけるコレクタホイールの第1のセット61とコレクタホイールの第2のセット62との間の相対運動によって規定される。前記相対運動は、バッファ方向Bにおける第1のホルダ21の移動によって生成される。 対照的に、バッファ経路P1における駆動要素5の長さの増減は、バッファ方向Bにおける第1のホルダ21及び第2のホルダ22の反対方向の移動によって規定される。したがって、第1のホルダ21及び第2のホルダ22のそれぞれの反対方向の移動中の第1のホルダ21と第2のホルダ22との間の距離の変化は、第1のホルダ21とコレクタフレーム60との間の距離の変化の2倍である。
【0074】
フェストゥーナ1が最小容量であることから生じる過剰長さの全てを収集するために、コレクタホイールの第1のセット61のコレクタホイールの数は、バッファホイールの第1のセット71のバッファホイールの数の2倍である。あるいは、第2の線分L2の数は、第1の線分L1の数の2倍である。その結果、第1のホルダ21がバッファ方向Bに移動するとき、駆動要素5の長さは、第1の線分L1の数の2倍である第2の線分L2の数にわたって増加又は減少する。これは、フェストゥーナ1が最小容量にあるときに、コレクタ経路P2が、バッファ経路P1に沿って伸長する駆動要素5の長さの減少に等しいか又は実質的に等しい駆動要素5の過剰長さを収集することができ、逆に、フェストゥーナ1が最大容量に向かって移動するときに、コレクタ経路P2が、バッファ経路P1に沿って伸長する駆動要素5の長さの増加に等しいか又は実質的に等しい過剰長さを繰り出すか又は取り出すことができる。言い換えると、第1のホルダ21をバッファ方向Bの一方向に移動させるだけで、第1のホルダ21及び第2のホルダ22の両方をバッファ方向Bに反対方向に移動させた結果としてバッファ経路P1が減少又は増加するのと同じ量だけ、コレクタ経路P2を増加又は減少させることができる。
【0075】
上述したフェストゥーナ1を使用してストリップSをバッファリングする方法を、図1図2A及び図2Bを参照して簡単に説明する。特に、方法は、
-ストリップSをバッファ経路P1に沿ってフェストゥーナ1を通してガイドするステップと、
-前記バッファローラの第1のセット41及び前記バッファローラの第2のセット42の各バッファローラを前記エンドレス駆動要素5で駆動するステップと、
-前記第1のホルダ21及び前記第2のホルダ22を前記バッファ方向Bにおいて互いに向かって及び/又は互いから離れるように移動させることによって、前記フェストゥーナ1の前記バッファ容量を変化させるステップと、
-バッファ容量の変化に応答して、過剰長さコレクタ6を用いて、エンドレス駆動要素5の過剰長さを収集及び/又は繰り出すステップとを含む。
【0076】
バッファ経路P1に沿ってフェストゥーナ1を通るストリップSの初期ガイドのために、第1のホルダ21及び第2のホルダ22は、図2Bに示されるように、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かってバッファ方向Bに移動されることができる。ストリップSは、その後、バッファ経路P1に沿ってフェストゥーナ1を通して手動でガイドされることができ、一方、第1のホルダ21及び第2のホルダ22は、中間部材3に近接した、すなわち中間部材3の真上及び真下の人間工学的な作業高さに好都合に位置づけられる。
【0077】
図3は、第1のホルダ121が中間部材103に対して移動可能である一方で第2のホルダ122が固定されているという点で前述のフェストゥーナ1とは異なる、第2の、本発明の特許請求されていない実施形態にしたがう代替フェストゥーナ101を示す。したがって、バッファ経路P101の長さの増加は、第1のホルダ121の移動によってのみ生成され、コレクタ経路P102がバッファ経路P101と同じ量のラインセグメントを有する修正された過剰長さコレクタ106で補償されることができる。この代替フェストゥーナ101は、前述したフェストゥーナ101よりも容量がかなり小さい。さらに、この実施形態では、オペレータは、中間部材103又はその近くの投入位置にある第1のホルダ121と、フェストゥーナ1の底端の近くに固定された第2のホルダ122との間で上下に手を伸ばさなければならない。
【0078】
図6は、本発明の第4の実施形態にしたがうさらなる代替フェストゥーナ301を示し、バッファローラの第1のセット341及びバッファローラの第2のセット342のバッファローラを個々に駆動するための複数のアクチュエータ又は駆動部351から357、特に電気モータを備えるという点で、これは前述のフェストゥーナ1、101、201とは異なる。複数の駆動部351から357の各駆動部は、ローラの第1のセット341及びローラの第2のセット342のそれぞれのローラを直接駆動するように、第1のホルダ321及び第2のホルダ322のうちの1つによって保持されるか、又はそれに取り付けられる。複数の駆動部351から357の各駆動部は、例えば、ローラの第1のセット341及びローラの第2のセット342のそれぞれのローラに同軸に結合されてもよい。
【0079】
さらなる代替フェストゥーナ301は、バッファ方向Bにおける第1のホルダ321と第2のホルダ322との間の相対運動を生成するために、第1のホルダ321及び第2のホルダ322に動作可能に結合されたフェストゥーナモータ312をさらに備えてもよい。
【0080】
この例示的な実施形態では、第1のホルダ321及び第2のホルダ322の両方は、フェストゥーナ301のバッファ容量を変化させるために、バッファ方向Bにおいて互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である。特に、第1のホルダ321及び第2のホルダ322は、50センチメートルから180センチメートル、好ましくは100センチメートルから180センチメートルの範囲の地面の上方の高さHにある中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かってバッファ方向Bに移動可能である。
【0081】
図6に概略的に示すように、フェストゥーナ301は、複数の駆動部351から357の各駆動部に電子的に及び/又は動作可能に接続された制御ユニット309を更に備える。制御ユニット309は、複数の駆動部351から357の各駆動部を個々に制御するように配置され、プログラムされ、適合され、又は構成される。より具体的には、ストリップSが入口速度V1でさらなる代替フェストゥーナ301に入り、出口速度V2でさらなる代替フェストゥーナ301を出ること、及びさらなる代替フェストゥーナ301のバッファ容量が容量変化速度V3で変化することを考慮して、制御ユニット309は、入口速度V1、出口速度V2、容量変化速度V3及び/又はフェストゥーナ301内のそれぞれの駆動部351から357の位置に基づいて複数の駆動部351から357の各駆動部を制御するように構成される。入口速度V1、出口速度V2、及び容量変化速度V3は、適切なセンサを用いて、すなわち入口ローラ331、出口ローラ332において、及び/又は第1のホルダ321及び第2のホルダ322のうちの少なくとも1つの位置を測定することによって、測定又は検出されてもよい。代替的に、入口速度V1は、上流ステーション、すなわち図1に示すような押出機Eのパラメータから導出することができ、出口速度V2は、下流ステーション、すなわち図1に示すようなカッターC又はアプリケータのパラメータから導出することができる。
【0082】
図7から図12は、それぞれ、本発明の第5の実施形態、第6の実施形態、第7の実施形態、第8の実施形態、第9の実施形態、及び第10の実施形態にしたがうさらなる代替フェストゥーナ401、501、601、701、801、901を示す。さらなる代替フェストゥーナ401、501、601、701、801、901は、第1のホルダ421及び第2のホルダ422を特徴とし、これらのホルダは、前述の実施形態における第1のホルダ及び第2のホルダと同様に、互いに向かって及び互いから離れるようにフレーム、柱又はガイド411に沿ってバッファ方向Bに移動可能である。さらなる代替フェストゥーナ401、501、601、701、801、901はまた、同じバッファローラ、エンドレス駆動要素、バッファホイール、コレクタホイール、及び過剰長さコレクタが設けられる。図7から図12の実施形態は、バッファ方向Bへホルダ421、422に張力を加えること、又は張力を作用させることに焦点を当てているので、フェストゥーナ401、501、601、701、801、901の残りの部分は、簡略化された方法で示されている。しかしながら、図7から図12の実施形態の特徴は、前述の実施形態の各々に適用されてもよい。
【0083】
図7から図12に示されるような各代替フェストゥーナ401、501、601、701、801、901には、テンショナ408、508、608、708、808、908が設けられ、これらのテンショナはそれぞれ、それ自体の方法で、バッファ方向Bへホルダ421、422に張力を加えるか又は作用させる。張力は、エンドレス駆動要素5によって前記ホルダ421、422に作用される駆動力の影響を軽減することが意図される。前記駆動力は、例えば、エンドレス駆動要素5とバッファ/コレクタホイールとの間の摩擦によって、及び/又はエンドレス駆動要素5自体の内部で生成される運動エネルギーによって引き起こされてもよい。そのような駆動力が第1のホルダ421及び/又は第2のホルダ422の質量を超えるとき、それらは、前記ホルダ421、422の一方又は両方を予測不能に移動させてもよい。
【0084】
前記テンショナ408、508、608、708、808、908は、ストリップとの干渉を防止するために、それぞれのフェストゥーナ401、501、601、701、801、901の後側に位置付けられてもよい。
【0085】
図7の代替フェストゥーナ401は、第1のホルダ421及び第2のホルダ421に沿ったいくつかの滑車485によってガイドされ、それに沿って通され、又はそれを通して巻き掛けられる張力要素、特に張力ストリップ、張力チェーン又は張力バンド480を有するテンショナ408を特徴とする。張力バンド480は、2のリービング係数を有する。第1のホルダ421及び第2のホルダ422における滑車485は、それぞれ前記第1のホルダ421及び前記第2のホルダ422に接続される。一端では、張力バンド480は、地面又は工場の床に固定されている。張力バンド480の他端は、張力方向Wに伸縮するように制御可能な張力調整部材488、特に空気圧シリンダに接続され、それにより、張力バンド480の張力を増減させ、及び/又は第1のホルダ421及び第2のホルダ422が異なる距離にわたって移動するときの長さの差を補償する。この例では、張力方向Wは、バッファ方向Bに平行又は実質的に平行である。
【0086】
図8の代替フェストゥーナ501は、テンショナ508が、一端が第1のホルダ421に接続され、他端が第2のホルダ422に接続される一方で、前記張力調整部材588に接続された単一の滑車585に沿って延びることによって張力調整部材588に結合されている張力バンド580を備えるという点で、図7のフェストゥーナ401とは異なる。張力バンド580は、1のリービング係数を有する。この実施形態の張力調整部材588には、より短いストロークを設けることができる。
【0087】
図9の代替フェストゥーナ601は、テンショナ608が、一端が第1のホルダ421に接続され、他端が第2のホルダ422に接続される一方で、前記張力調整部材688に接続された単一の滑車685に沿って延びることによって張力調整部材688に結合されている張力バンド680を備えるという点で、図8のフェストゥーナ501と同様である。しかしながら、張力調整部材688は、バッファ方向Bに対して横断方向又は垂直な代替の張力方向W’に動作する。したがって、張力バンド680は、いくつかの滑車685によって、バッファ方向Bから代替的な張力方向W’に向かって、及び/又は代替的な張力方向W’に偏向される。この実施形態は、張力調整部材688を収容するためにバッファ方向Bにおいてより少ない空間を必要とする。
【0088】
図10の代替フェストゥーナ701は、図8のフェストゥーナ501と同様であるが、構成要素の2セットを有するデュアルテンショナ708を特徴とし、各セットは、張力バンド781、782と、滑車785、786と、張力調整部材788、789とを備える。張力バンド781、782は、代替フェストゥーナ701の歪み又は傾斜を防止するために、離間した位置で第1のホルダ421及び第2のホルダ422に接続されてもよい。
【0089】
図11の代替フェストゥーナ801は、テンショナ808が張力調整部材の代わりに固定取り付け部材888を有することを除いて、図8のフェストゥーナ501と同様である。
固定取り付け部材888は、滑車885を工場の床に対して固定位置に保持するように配置されている。テンショナ808は、したがって、簡略化された構造を有し、これは、例えば、第1のホルダ421及び第2のホルダ422が同一距離にわたって移動され、それぞれがフェストゥーナ501の容量を変化させるときに使用されることができる。その結果、張力バンド880は、一定の長さ及び/又は張力に保つことができる。
【0090】
図12の代替フェストゥーナ901もまた、張力調整部材の代わりに張力付勢部材988を有するテンショナ908を除いて、図8のフェストゥーナ501と同様である。この例ではばねである張力付勢部材988は、滑車985を引っ張り、それによって張力方向Wへ張力バンド980に張力を作用させるように付勢される。
【0091】
図7から12に示される構成に加えて、多数の他の構成が想定され、例えば、ホルダ421、422のうちの1つに水平又は垂直のいずれかで取り付けられるような異なる位置での張力調整を伴う。また、異なるリービング構成、例えば、フレーム411上の1つのバンド終端と、ホルダ421、422のうちの1つの上の他の終端とを伴う、1.5のリービング係数、又は付加的中間偏向滑車を伴う、4のリービング係数が想定される。
【0092】
代替的に、第1のホルダ421及び第2のホルダ422に重量を加えて、上述の張力を加え、駆動力を克服及び/又は補償することができる。
【0093】
前述のフェストゥーナ1、101、201、301、401、501、601、701、801、901は全て、ストリップSとフェストゥーナ1、101、201、301、401、501、601、701、801、901との間の速度差、及びその結果としてストリップSの張力を最小限に低減することができるという同じ利点を共有する。特に、ストリップSに作用される力は、ストリップSが、ライナなしで、すなわち、フェストゥーナ1、101、201、301、401、501、601、701、801、901のローラと直接接触して、フェストゥーナ1、101、201、301、401、501、601、701、801、901を通ってガイドされることができる程度まで、低減又は防止されることができる。これは、ストリップが容易に変形されることができるので、タイヤ製造に使用されるゴムストリップなどの薄い又は熱いストリップに特に関連する。ライナがなければ、無駄が少なくなるので、バッファリングプロセスは、よりコストが低く、より耐久性がある。
【0094】
図13A及び図13Bは、本発明の第11の実施形態にしたがうさらなる代替フェストゥーナ1001を示し、これは、そのホルダ1021、1022が異なる移動率、速度で及び/又は異なる距離にわたってバッファ方向Bに移動できるという点で、本発明の第1の態様にしたがうフェストゥーナ1と同様である。言い換えれば、ホルダ1021、1022のうちの一方は、ホルダ1021、1022のうちの他方よりも速く移動できる。特に、ホルダ1021、1022は、不均等な比で移動させることができる。
【0095】
図13Bに示すように、さらなる代替フェストゥーナ1001は、ベース1010と、バッファ方向Bにおけるホルダ1021、1022のそれぞれの移動M1、M2をガイドするためにベース1011から立ち上がるガイド1011とを備える。各ホルダ1021、1022は、ストリップSのための蛇行バッファ経路P1を規定するために、前述のフェストゥーナ1、101、201、301、401、501、601、701、801、901と同様の方法で一群のバッファローラ1041、1042を保持するように構成される。さらなる代替フェストゥーナ1001は、第1のホルダ1021及び第2のホルダ1022に動作的又は機能的に結合されてそれらの反対方向の移動M1、M2を駆動するホルダ駆動部1012をさらに備える。この例では、ホルダ駆動部1012は、ベルト1013と、ベルト及び滑車システムを形成する複数の滑車1014、1015、1019、1020とを備える。第1のホルダ1021は、第1の結合器1017を介してベルト1013の一部に結合される。第2のホルダ1022は、第2の結合器1018を介してベルト1013の2つ以上の部分に結合される。
【0096】
この例では、複数の滑車1014、1015、1019、1020は、ガイド1011の上端に配置された上部滑車1014と、ガイド1011の下端に、ベース1010又はその近くに配置された下部滑車1015と、ベルト1013が巻き掛けられ、バッファ方向Bに移動可能な移動又は移動可能滑車1019、1020とを備える。移動可能滑車1019、1020は両方とも、第2の結合器1018によって担持されるか、又はそれに接続される。滑車1014、1015、1019、1020のうちの1つ、この特定の例では上部滑車1014は、モータ1016によって駆動されてベルト1013を回転させ、駆動する。ベルト1013は、タイミングベルト又はチェーンであってもよい。
【0097】
示されるようなベルト及び滑車システムは、2のリービング係数を有し、第2のホルダ1022が、ベルト1013の2つの部分に結合され、及び/又はそれによって駆動されることを意味する。したがって、第2のホルダ1022は、ベルト1013の単一の部分に結合され及び/又はそれによって駆動される第1のホルダ1021と比較して2倍遅く移動される。すなわち、第1のホルダ1021を2倍の速度で移動させることができる。したがって、第1のホルダ1021の移動M1と第2のホルダ1022の移動M2との間の不均等な比は、2:1とすることができる。
【0098】
その結果、図13Aに示すように、第1のホルダ1021及び第2のホルダ1022は、地面の上方の人間工学的高さH、特に50センチメートルから180センチメートルの範囲の高さHにある中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かってバッファ方向Bに移動可能である。
【0099】
図14は、ホルダ駆動部2012が、第1のホルダ2021及び第2のホルダ2022をそれぞれバッファ方向Bに移動させるための第1のモータ2016及び第2のモータ2017を備えるという点で、本発明の第11の態様にしたがうさらなる代替フェストゥーナ1001とは異なる、本発明の第12の実施形態にしたがうさらなる代替フェストゥーナ2001を示す。さらなる代替フェストゥーナ2001は、第1のモータ2016及び第2のモータ2017に電子的に、機能的に、及び/又は動作可能に接続されて、前述の不均等な比で移動M1、M2を制御する制御ユニット2009をさらに備える。モータ2016、2017は、リニアモータ、サーボモータ、又はバッファ方向Bにホルダ2021、2022を移動させることができる任意の他のタイプのモータであってもよい。
【0100】
上記の説明は、好ましい実施形態の動作を例示するために含まれ、本発明の範囲を限定することを意図されないことが理解されるべきである。上記の議論から、本発明の範囲によって更に包含されるであろう多くのバリエーションが当業者に明らかとなるであろう。
【0101】
参照番号のリスト
1 フェストゥーナ
10 ベース
11 ガイド
21 第1のホルダ
22 第2のホルダ
3 中間部材
31 入口ローラ
32 出口ローラ
41 バッファローラの第1のセット
42 バッファローラの第2のセット
5 エンドレス駆動要素
51 第1の駆動部
52 第2の駆動部
6 過剰長さコレクタ
60 コレクタフレーム
61 コレクタホイールの第1のセット
62 コレクタホイールの第2のセット
71 バッファホイールの第1のセット
72 バッファホイールの第2のセット
73 バッファホイールの第3のセット
101 代替フェストゥーナ
201 さらなる代替フェストゥーナ
221 第1のホルダ
222 第2のホルダ
203 中間部材
251 第1の駆動要素
252 第2の駆動要素
253 第3の駆動要素
254 第4の駆動要素
255 第5の駆動要素
301 さらなる代替フェストゥーナ
312 フェストゥーナモータ
321 第1のホルダ
322 第2のホルダ
331 入口ローラ
332 出口ローラ
341 バッファローラの第1のセット
342 バッファローラの第2のセット
351-357 駆動部
309 制御ユニット
401 さらなる別のフェストゥーナ
408 テンショナ
480 張力バンド
485 滑車
488 張力調整部材
501 さらなる代替フェストゥーナ
508 テンショナ
580 張力バンド
585 滑車
588 張力調整部材
601 さらなる代替フェストゥーナ
608 テンショナ
680 張力バンド
685 滑車
688 張力調整部材
701 さらなる代替フェストゥーナ
708 テンショナ
782 第1の張力バンド
784 第2の張力バンド
785 第1の滑車
786 第2の滑車
788 第1の張力調整部材
789 第2の張力調整部材
801 さらなる代替フェストゥーナ
808 テンショナ
880 張力バンド
885 滑車
888 取付け部材
901 さらなる代替フェストゥーナ
908 テンショナ
980 張力バンド
985 滑車
988 張力付勢部材
1001 さらなる代替フェストゥーナ
1010 ベース
1011 ガイド
1012 ホルダ駆動部
1013 駆動ベルト
1014 上部滑車
1015 下部滑車
1016 モータ
1017 第1の結合器
1018 第2の結合器
1019 第1の動滑車
1020 第2の動滑車
1021 第1のホルダ
1022 第2のホルダ
1042 バッファローラの第1のセット
1044 バッファローラの第2のセット
2001 さらなる代替フェストゥーナ
2016 第1のモータ
2017 第2のモータ
2021 第1のホルダ
2022 第2のホルダ
2009 制御ユニット
B バッファ方向
C カッター
E 押出機
H 高さ
L1 第1の線分
L2 第2の線分
M1 第1のホルダ移動
M2 第2のホルダ移動
P1 バッファ経路
P2 コレクタ経路
P101 バッファ経路
P102 コレクタ経路
S ストリップ
V1 入口速度
V2 出口速度
V3 容量変化速度
W 張力調整方向
W’ 代替張力調整方向
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-11-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナであって、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラとバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、フェストゥーナは、バッファローラの第1のセットとバッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するためのエンドレス駆動要素をさらに備え、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量におけるバリエーションの結果として前記エンドレス駆動要素の過剰長さを収集し、繰り出すための過剰長さコレクタをさらに備える、フェストゥーナ。
【請求項2】
前記過剰長さコレクタは、前記バッファ方向において前記バッファ経路の片側のみに位置付けられている、請求項1に記載のフェストゥーナ。
【請求項3】
前記過剰長さコレクタは、前記バッファ方向において、前記バッファローラの第2のセットから離れて面する前記バッファローラの第1のセットの側に位置付けられる、請求項に記載のフェストゥーナ。
【請求項4】
前記バッファローラの第1のセットは、前記バッファローラの第2のセットの上方に位置付けられ、前記過剰長さコレクタは、前記バッファローラの第1のセットの上方に位置付けられる、請求項に記載のフェストゥーナ。
【請求項5】
前記フェストゥーナの前記バッファ容量が最小であるときに、前記過剰長さコレクタは、前記エンドレス駆動要素の前記過剰長さ全体を収集するのに十分なコレクタ容量を有する、請求項に記載のフェストゥーナ。
【請求項6】
前記過剰長さコレクタは、コレクタホイールの第1のセットとコレクタホイールの第2のセットとを備え、前記コレクタホイールの第1のセットと前記コレクタホイールの第2のセットは、前記コレクタホイールの第1のセットのコレクタホイールと前記コレクタホイールの第2のセットのコレクタホイールとに沿って交互に伸長する蛇行コレクタ経路をそれらの間に規定し、前記エンドレス駆動要素は、前記コレクタ経路に沿って伸長する、請求項に記載のフェストゥーナ。
【請求項7】
前記蛇行バッファ経路は、前記バッファローラの第1のセットと前記バッファローラの第2のセットの前記バッファローラ間に伸長する複数の第1の線分を備え、前記蛇行コレクタ経路は、前記コレクタホイールの第1のセットと前記コレクタホイールの第2のセットの前記コレクタホイール間に伸長する複数の第2の線分を備え、前記第2の線分の数は、前記第1の線分の数の少なくとも2倍である、請求項6に記載のフェストゥーナ。
【請求項8】
前記過剰長さコレクタは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダが移動する間、前記バッファ方向に静止したままであるように配置されたコレクタフレームを備え、前記コレクタホイールの第1のセットは、前記第1のホルダによって保持され、前記コレクタホイールの第2のセットは、前記コレクタフレームによって保持される、請求項に記載のフェストゥーナ。
【請求項9】
前記フェストゥーナは、それぞれバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットに同軸に取り付けられ、これらと共に回転可能なバッファホイールの第1のセット及びバッファホイールの第2のセットを備え、前記エンドレス駆動要素は、前記バッファホイールの第1のセット及び前記バッファホイールの第2のセットのそれぞれのバッファホイールをそれぞれ係合することによって、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを個々に駆動するように配置される、請求項に記載のフェストゥーナ。
【請求項10】
前記フェストゥーナは、前記ストリップを前記フェストゥーナの内外にガイドするための中間部材を更に備え、前記中間部材は、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダが移動する間、前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間で前記バッファ方向に静止したままであるように配置される、請求項に記載のフェストゥーナ。
【請求項11】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、前記中間部材に直接隣接し、かつ前記中間部材の両側にある、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと、互いに向かって前記バッファ方向に移動可能である、請求項10に記載のフェストゥーナ。
【請求項12】
前記フェストゥーナは、地面上に前記フェストゥーナを配置するためのベースを備え、前記中間部材が50センチメートルから180センチメートルの範囲内で前記地面の上方の高さで伸長するように、前記中間部材は前記ベースに対して位置付けられる、請求項10に記載のフェストゥーナ。
【請求項13】
前記バッファ方向へ前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに張力を作用させるためのテンショナをさらに備える、請求項のフェストゥーナ。
【請求項14】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに接続された張力バンドをさらに備え、前記張力バンドの少なくとも1つの端は、張力調整部材に結合されている、請求項13に記載のフェストゥーナ。
【請求項15】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに接続された張力バンドをさらに備え、前記張力バンドの少なくとも1つの端は張力付勢部材に結合されている、請求項13に記載のフェストゥーナ。
【請求項16】
ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナであって、前記フェストゥーナは、第1のホルダと第2のホルダとを備え、前記第1のホルダと前記第2のホルダのうちの少なくとも1つは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの他方に向かって及び前記他方から離れてバッファ方向に移動可能であり、前記フェストゥーナは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットをさらに備え、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットは、前記バッファローラの第1のセットのバッファローラ及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記フェストゥーナは、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラを駆動するための複数の駆動部をさらに備える、フェストゥーナ。
【請求項17】
前記複数の駆動部は電気モータである、請求項16に記載のフェストゥーナ。
【請求項18】
前記フェストゥーナは、前記複数の駆動部の各駆動部に動作可能に接続され、前記複数の駆動部の各駆動部を個々に制御するように構成された制御ユニットをさらに備える、請求項16に記載のフェストゥーナ。
【請求項19】
前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナから出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記制御ユニットは、前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、及び/又は前記フェストゥーナ内のそれぞれの駆動部の位置に基づいて、前記複数の駆動部の各駆動部を制御するように構成される、請求項18に記載のフェストゥーナ。
【請求項20】
前記フェストゥーナは、前記バッファ方向への前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間の相対運動を生成するために、前記第1のホルダ及び/又は前記第2のホルダに動作可能に結合されたフェストゥーナモータをさらに備える、請求項16に記載のフェストゥーナ。
【請求項21】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、バッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である、請求項16のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
【請求項22】
前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さにある中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かって前記バッファ方向に移動可能である、請求項21に記載のフェストゥーナ。
【請求項23】
請求項に記載のフェストゥーナを使用するストリップをバッファリングするための方法であって、前記方法は、
-前記バッファ経路に沿って前記フェストゥーナを通してストリップをガイドするステップと、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを前記エンドレス駆動要素で駆動するステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダを前記バッファ方向へ互いに向かって又は互いから離れるように移動させることによって、前記フェストゥーナの前記バッファ容量を変化させるステップと、
-前記バッファ容量を変化させることに応答して、前記過剰長さコレクタを用いて前記エンドレス駆動要素の前記過剰長さを収集及び/又は繰り出すステップとを含む、方法。
【請求項24】
前記フェストゥーナは、前記ストリップを前記フェストゥーナの内外にガイドするための中間部材と、前記フェストゥーナを地面に配置するためのベースとをさらに備え、前記方法は、
-前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間の前記バッファ方向の前記中間部材を、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の前記地面の上方の高さの静止位置に維持するステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダを、前記バッファ方向へ互いに向かって、前記中間部材に直接隣接し、かつ前記中間部材の両側にある第1の投入位置及び第2の投入位置にそれぞれ移動させるステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダがそれぞれ前記第1の投入位置及び前記第2の投入位置にある間に、前記バッファ経路に沿って前記フェストゥーナを通して前記ストリップを手動でガイドするステップとをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法であって、前記フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダを備え、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの少なくとも1つは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの他方に向かって及び前記他方から離れてバッファ方向に移動可能であり、前記フェストゥーナは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットをさらに備え、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットは、前記バッファローラの第1のセットのうちのバッファローラ及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記方法は、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを個々に駆動するステップを含む、方法。
【請求項26】
前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナから出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記方法は、
-前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、又は前記フェストゥーナ内のそれぞれのバッファローラの位置に基づいて、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法であって、前記フェストゥーナは、バッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて移動可能な第1のホルダ及び第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、前記フェストゥーナは、前記バッファローラの第1のセットと前記バッファローラの第2のセットとの間で蛇行バッファ経路に沿って前記ストリップを受け入れるように配置され、前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナを出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記方法は、
-前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、又は前記フェストゥーナ内のそれぞれのバッファローラの位置に基づいて、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するステップと、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの前記バッファローラと直接接触して、前記フェストゥーナを通して前記ストリップの長さをガイドするステップとを含む、方法。
【請求項28】
前記ストリップの長さは、前記バッファローラに対して前記ストリップの長さを支持するための支持層を使用することなく、前記フェストゥーナを通ってガイドされる、請求項27に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
上記の説明は、好ましい実施形態の動作を例示するために含まれ、本発明の範囲を限定することを意図されないことが理解されるべきである。上記の議論から、本発明の範囲によって更に包含されるであろう多くのバリエーションが当業者に明らかとなるであろう。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナであって、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラとバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、フェストゥーナは、バッファローラの第1のセットとバッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するためのエンドレス駆動要素をさらに備え、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量におけるバリエーションの結果として前記エンドレス駆動要素の過剰長さを収集し、繰り出すための過剰長さコレクタをさらに備える、フェストゥーナ。
[2] 前記過剰長さコレクタは、前記バッファ方向において前記バッファ経路の片側のみに位置付けられている、[1]に記載のフェストゥーナ。
[3] 前記過剰長さコレクタは、前記バッファ方向において、前記バッファローラの第2のセットから離れて面する前記バッファローラの第1のセットの側に位置付けられる、[1]又は[2]に記載のフェストゥーナ。
[4] 前記バッファローラの第1のセットは、前記バッファローラの第2のセットの上方に位置付けられ、前記過剰長さコレクタは、前記バッファローラの第1のセットの上方に位置付けられる、[1]から[3]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[5] 前記フェストゥーナの前記バッファ容量が最小であるときに、前記過剰長さコレクタは、前記エンドレス駆動要素の前記過剰長さ全体を収集するのに十分なコレクタ容量を有する、[1]から[4]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[6] 前記過剰長さコレクタは、コレクタホイールの第1のセットとコレクタホイールの第2のセットとを備え、前記コレクタホイールの第1のセットと前記コレクタホイールの第2のセットは、前記コレクタホイールの第1のセットのコレクタホイールと前記コレクタホイールの第2のセットのコレクタホイールとに沿って交互に伸長する蛇行コレクタ経路をそれらの間に規定し、前記エンドレス駆動要素は、前記コレクタ経路に沿って伸長する、[1]から[5]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[7] 前記蛇行バッファ経路は、前記バッファローラの第1のセットと前記バッファローラの第2のセットの前記バッファローラ間に伸長する複数の第1の線分を備え、前記蛇行コレクタ経路は、前記コレクタホイールの第1のセットと前記コレクタホイールの第2のセットの前記コレクタホイール間に伸長する複数の第2の線分を備え、前記第2の線分の数は、前記第1の線分の数の少なくとも2倍である、[6]に記載のフェストゥーナ。
[8] 前記過剰長さコレクタは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダが移動する間、前記バッファ方向に静止したままであるように配置されたコレクタフレームを備え、前記コレクタホイールの第1のセットは、前記第1のホルダによって保持され、前記コレクタホイールの第2のセットは、前記コレクタフレームによって保持される、[6]又は[7]に記載のフェストゥーナ。
[9] 前記コレクタフレームは、前記バッファ方向における前記第1のホルダの上方に位置付けられる、[8]に記載のフェストゥーナ。
[10] 前記エンドレス駆動要素はチェーンであり、前記コレクタホイールの第1のセット及び前記コレクタホイールの第2のセットはスプロケットホイールを備える、[6]から[9]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[11] 前記フェストゥーナは、それぞれバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットに同軸に取り付けられ、これらと共に回転可能なバッファホイールの第1のセット及びバッファホイールの第2のセットを備え、前記エンドレス駆動要素は、前記バッファホイールの第1のセット及び前記バッファホイールの第2のセットのそれぞれのバッファホイールをそれぞれ係合することによって、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを個々に駆動するように配置される、[1]から[10]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[12] 前記フェストゥーナは、前記ストリップを前記フェストゥーナの内外にガイドするための中間部材を更に備え、前記中間部材は、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダが移動する間、前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間で前記バッファ方向に静止したままであるように配置される、[1]から[11]のうちのいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[13] 前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、前記中間部材に直接隣接し、かつ前記中間部材の両側にある、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと、互いに向かって前記バッファ方向に移動可能である、[12]に記載のフェストゥーナ。
[14] 前記フェストゥーナは、地面上に前記フェストゥーナを配置するためのベースを備え、前記中間部材が50センチメートルから180センチメートルの範囲内で前記地面の上方の高さで伸長するように、前記中間部材は前記ベースに対して位置付けられる、[12]又は[13]に記載のフェストゥーナ。
[15] 前記バッファ方向は垂直又は実質的に垂直である、[1]から[14]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[16] 前記バッファ方向へ前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに張力を作用させるためのテンショナをさらに備える、[1]から[15]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[17] 前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに接続された張力バンドをさらに備え、前記張力バンドの少なくとも1つの端は、張力調整部材に結合されている、[16]に記載のフェストゥーナ。
[18] 前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに接続された張力バンドをさらに備え、前記張力バンドの少なくとも1つの端は張力付勢部材に結合されている、[16]に記載のフェストゥーナ。
[19] ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナであって、前記フェストゥーナは、第1のホルダと第2のホルダとを備え、前記第1のホルダと前記第2のホルダのうちの少なくとも1つは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの他方に向かって及び前記他方から離れてバッファ方向に移動可能であり、前記フェストゥーナは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットをさらに備え、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットは、前記バッファローラの第1のセットのバッファローラ及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記フェストゥーナは、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラを駆動するための複数の駆動部をさらに備える、フェストゥーナ。
[20] 前記複数の駆動部は電気モータである、[19]に記載のフェストゥーナ。
[21] 前記フェストゥーナは、前記複数の駆動部の各駆動部に動作可能に接続され、前記複数の駆動部の各駆動部を個々に制御するように構成された制御ユニットをさらに備える、[19]又は[20]に記載のフェストゥーナ。
[22] 前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナから出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記制御ユニットは、前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、及び/又は前記フェストゥーナ内のそれぞれの駆動部の位置に基づいて、前記複数の駆動部の各駆動部を制御するように構成される、[21]に記載のフェストゥーナ。
[23] 前記フェストゥーナは、前記バッファ方向への前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間の相対運動を生成するために、前記第1のホルダ及び/又は前記第2のホルダに動作可能に結合されたフェストゥーナモータをさらに備える、[19]から[22]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[24] 前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、バッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である、[19]から[23]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[25] 前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さにおける中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かって前記バッファ方向に移動可能である、[24]に記載のフェストゥーナ。
[26] ストリップをバッファリングするためのフェストゥーナであって、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、バッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットは、バッファローラの第1のセットのバッファローラとバッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記フェストゥーナは、互いに向かって及び互いから離れて前記バッファ方向への前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間の反対の移動を駆動するための前記第1のホルダ及び前記第2のホルダに動作可能に結合されたホルダ駆動部をさらに備え、前記ホルダ駆動部は、前記第2のホルダの移動に不均等な比で前記第1のホルダの移動を駆動するように構成されている、フェストゥーナ。
[27] 前記不均等な比は、少なくとも1.1:1、好ましくは少なくとも1.5:1、最も好ましくは少なくとも2:1である、[26]に記載のフェストゥーナ。
[28] 前記第1のホルダは、前記バッファ方向において前記第2のホルダの上方に位置付けられる、[26]又は[27]に記載のフェストゥーナ。
[29] 前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の地面の上方の高さにある中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かって前記バッファ方向に移動可能である、[26]から[28]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[30] 前記ホルダ駆動部は、少なくとも2のリービング係数を有するベルト及び滑車システムを形成するベルト及び複数の滑車を備え、前記第1のホルダは、前記ベルトの単一の部分に結合され、前記第2のホルダは、前記ベルトの少なくとも2つの部分に結合される、[26]から[29]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[31] 前記ホルダ駆動部は、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダをそれぞれ前記バッファ方向に移動させるための第1のモータ及び第2のモータと、前記不均等な比で前記移動を制御するために前記第1のモータ及び前記第2のモータに動作可能に接続された制御ユニットとを備える、[26]から[29]のいずれか一項に記載のフェストゥーナ。
[32] [1]から[18]のうちのいずれか一項に記載のフェストゥーナを使用するストリップをバッファリングするための方法であって、前記方法は、
-前記バッファ経路に沿って前記フェストゥーナを通してストリップをガイドするステップと、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを前記エンドレス駆動要素で駆動するステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダを前記バッファ方向へ互いに向かって及び/又は互いから離れるように移動させることによって、前記フェストゥーナの前記バッファ容量を変化させるステップと、
-前記バッファ容量を変化させることに応答して、前記過剰長さコレクタを用いて前記エンドレス駆動要素の前記過剰長さを収集及び/又は繰り出すステップとを含む、方法。
[33] 前記フェストゥーナは、前記ストリップを前記フェストゥーナの内外にガイドするための中間部材と、前記フェストゥーナを地面に配置するためのベースとをさらに備え、前記方法は、
-前記第1のホルダと前記第2のホルダとの間の前記バッファ方向の前記中間部材を、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の前記地面の上方の高さの静止位置に維持するステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダを、前記バッファ方向へ互いに向かって、前記中間部材に直接隣接し、かつ前記中間部材の両側にある第1の投入位置及び第2の投入位置にそれぞれ移動させるステップと、
-前記第1のホルダ及び前記第2のホルダがそれぞれ前記第1の投入位置及び前記第2の投入位置にある間に、前記バッファ経路に沿って前記フェストゥーナを通して前記ストリップを手動でガイドするステップとをさらに含む、[32]に記載の方法。
[34] フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法であって、前記フェストゥーナは、第1のホルダ及び第2のホルダを備え、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの少なくとも1つは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるために、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダのうちの他方に向かって及び前記他方から離れてバッファ方向に移動可能であり、前記フェストゥーナは、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットをさらに備え、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットは、前記バッファローラの第1のセットのうちのバッファローラ及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記方法は、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを個々に駆動するステップを含む、方法。
[35] 前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナから出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記方法は、
-前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、及び/又は前記フェストゥーナ内のそれぞれのバッファローラの位置に基づいて、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するステップをさらに含む、[34]に記載の方法。
[36] フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法であって、前記フェストゥーナは、バッファ方向へ互いに向かって及び互いから離れて移動可能な第1のホルダ及び第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによってそれぞれ保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、前記フェストゥーナは、前記バッファローラの第1のセットと前記バッファローラの第2のセットとの間で蛇行バッファ経路に沿って前記ストリップを受け入れるように配置され、前記ストリップは、入口速度で前記フェストゥーナに入り、出口速度で前記フェストゥーナを出て、前記フェストゥーナのバッファ容量は、容量変化速度で変化し、前記方法は、
-前記入口速度、前記出口速度、前記容量変化速度、及び/又は前記フェストゥーナ内のそれぞれのバッファローラの位置に基づいて、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの各バッファローラを駆動するステップと、
-前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットの前記バッファローラと直接接触して、前記フェストゥーナを通して前記ストリップの長さをガイドするステップとを含む、方法。
[37] 前記ストリップの長さは、前記バッファローラに対して前記ストリップの長さを支持するための支持層を使用することなく、前記フェストゥーナを通ってガイドされる、[36]に記載の方法。
[38] フェストゥーナを使用してストリップをバッファリングするための方法であって、前記フェストゥーナは、前記フェストゥーナのバッファ容量を変化させるためにバッファ方向に互いに向かって及び互いから離れて反対に移動可能である第1のホルダ及び第2のホルダと、それぞれ前記第1のホルダ及び前記第2のホルダによって保持されるバッファローラの第1のセット及びバッファローラの第2のセットとを備え、前記バッファローラの第1のセット及び前記バッファローラの第2のセットは、前記バッファローラの第1のセットのバッファローラ及び前記バッファローラの第2のセットのバッファローラに沿って交互に伸長する蛇行バッファ経路をそれらの間に規定し、前記方法は、前記第2のホルダとは反対の前記第1のホルダの移動を不均等な比で駆動するステップを含む、方法。
[39] 前記不均等な比が、少なくとも1.1:1、好ましくは少なくとも1.5:1、最も好ましくは少なくとも2:1である、[38]に記載の方法。
[40] 前記第1のホルダは、前記バッファ方向において前記第2のホルダの上方に位置付けられる、[38]又は[39]に記載の方法。
[41] 前記第1のホルダ及び前記第2のホルダは、50センチメートルから180センチメートルの範囲内の前記地面の上方の高さにおける中間位置の両側で、それぞれ第1の投入位置及び第2の投入位置へと互いに向かって前記バッファ方向に移動される、[38]から[40]のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】