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2023-526496透過部を有する導光板及びディスプレイモジュール、並びにこれを備えたゲーム機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-21
(54)【発明の名称】透過部を有する導光板及びディスプレイモジュール、並びにこれを備えたゲーム機
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230614BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20230614BHJP
【FI】
F21S2/00 414
G02F1/13357
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022571141
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(85)【翻訳文提出日】2022-12-15
(86)【国際出願番号】 KR2021005345
(87)【国際公開番号】W WO2021235720
(87)【国際公開日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0061925
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515268940
【氏名又は名称】トビス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TOVIS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】(Songdo-dong)92,Gaetbeol-ro Yeonsu-gu Incheon 406-840,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】オ、チャン ミン
【テーマコード(参考)】
2H391
3K244
【Fターム(参考)】
2H391AA15
2H391AA18
2H391AA31
2H391AB04
2H391AB23
2H391AC13
2H391AC53
2H391AC54
2H391CA15
2H391EA02
2H391EA13
3K244AA01
3K244BA08
3K244CA02
3K244CA03
3K244EA34
(57)【要約】
複数の切断領域(cutting area)を含む導光板において、前記切断された領域の内側面のうちの少なくとも一つに、光に反応する所定の部材を付着することで、前記複数の切断領域の間の明るさ低下問題を解決することができる利点がある。特に、前記複数の切断領域のそれぞれの内側面に光の明るさ低下を防止するための第1部材または光の明るさ低下を防止しながら過度に反射される光を相殺させるための第2部材のうちのいずれか一つを選択して付着することで、前記導光板が光源から発生した光を前面部に均一に伝達するようにする利点がある。また、少なくとも一つの切断領域を含む導光板において、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が透過する内側面のうちの少なくとも一つに、前記光が透過する過程で発生するホットスポット(hot spot)を除去するための処理(例えば、エッチング(etching)処理またはディフーザーシート(diffuser sheet)付着)を行うことで、ディスプレイ状態をきれいに維持することができる利点がある。また、ディスプレイの後面に位置するリールが透過されて見える切断領域が相対的に暗くなる問題を解決することで、使用者がゲームに集中することができるようにする利点がある。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透過部を有する導光板であって、
前記透過部を具現するための少なくとも一つの切断領域を含み、
前記切断領域の内側面のうちの少なくとも一つに、光に反応する所定の部材が付着されている
ことを特徴とする導光板。
【請求項2】
一列に配列された複数の切断領域を含み、
前記切断領域のそれぞれの内側面のうち他の切断領域に隣接した第1内側面に、光の明るさ低下を防止するための第1部材が付着され、
前記第1部材は、光を反射させる色相の素材が両面に塗布されたテープ、シートまたはフィルムのうちのいずれか一つの形態を有する
請求項1に記載の導光板。
【請求項3】
前記切断領域のそれぞれの内側面のうち他の切断領域に隣接しない第2内側面に、光に反応する第2部材が付着され、
前記第2部材は、前記切断領域に向かう一面には光を反射させる色相の素材が塗布され、他面には光を相殺させる色相の素材が塗布されたテープ、シートまたはフィルムのうちのいずれか一つの形態を有する
請求項2に記載の導光板。
【請求項4】
前記切断領域のそれぞれの内側面のうちの少なくとも一つに、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が前記切断領域のそれぞれの内側面を透過するときに発生するホットスポット(hot-spot)を除去するための拡散シートが付着されている
請求項1に記載の導光板。
【請求項5】
前記切断領域のそれぞれの内側面のうちの少なくとも一つに、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が前記切断領域のそれぞれの内側面を透過するときに発生するホットスポット(hot-spot)を除去するためのエッチング(etching)処理が施されている
請求項1に記載の導光板。
【請求項6】
映像を表示するディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネルに付着され、光を振動方向によって選択的に透過させ、前記ディスプレイパネルの後方が透過されて見えるように切断された少なくとも一つの第1切断領域を含む偏光部と、
前記ディスプレイパネルに光を提供し、後方が透過されて見えるように前記第1切断領域に対応する部分が切断された第2切断領域を含むバックライトユニットとを含むディスプレイモジュールであって、
前記バックライトユニットは、前記第1及び第2切断領域に対応する少なくとも一つの第3切断領域を含み、前記第3切断領域の内側面のうちの少なくとも一つに光に反応する所定の部材が付着された導光板を含む
ことを特徴とするディスプレイモジュール。
【請求項7】
前記導光板は、一列に配列された複数の第3切断領域を含み、
前記第3切断領域のそれぞれの内側面のうち他の第3切断領域に隣接した第1内側面に、光の明るさ低下を防止するための第1部材が付着され、
前記第1部材は、光を反射させる色相が両面に塗布されたテープ、シートまたはフィルムのうちのいずれか一つの形態を有する
請求項6に記載のディスプレイモジュール。
【請求項8】
前記導光板は、前記第3切断領域のそれぞれの内側面のうち他の第3切断領域に隣接しない第2内側面に、光に反応する第2部材が付着され、
前記第2部材は、前記切断領域に向かう一面には光を反射させる色相の素材が塗布され、他面には光を相殺させる色相の素材が塗布されたテープ、シートまたはフィルムのうちのいずれか一つの形態を有する
請求項7に記載のディスプレイモジュール。
【請求項9】
前記導光板は、前記切断領域のそれぞれの内側面のうちの少なくとも一つに、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が前記第3切断領域のそれぞれの内側面を透過するときに発生するホットスポット(hot spot)を除去するための拡散シートが付着されている
請求項6に記載のディスプレイモジュール。
【請求項10】
前記導光板は、前記切断領域のそれぞれの内側面のうちの少なくとも一つに、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が前記第3切断領域のそれぞれの内側面を透過するときに発生するホットスポット(hot-spot)を除去するためのエッチング(etching)処理が施されている
請求項6に記載のディスプレイモジュール。
【請求項11】
映像を表示するディスプレイパネル、前記ディスプレイパネルに付着され、光を振動方向によって選択的に透過させ、前記ディスプレイパネルの後方が透過されて見えるように切断された少なくとも一つの第1切断領域を含む偏光部、及び前記ディスプレイパネルに光を提供し、後方が透過されて見えるように前記第1切断領域に対応する部分が切断された第2切断領域を含むバックライトユニットを含むディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュールの後方に配置され、前記偏光部の第1切断領域を通して実物形状のゲームを提供する実物ゲームユニットとを含むゲーム機であって、
前記バックライトユニットは、前記第1及び第2切断領域に対応する少なくとも一つの第3切断領域を含み、光に反応する所定部材が前記第3切断領域の内側面のうちの少なくとも一つに付着された導光板を含む
ことを特徴とするゲーム機。
【請求項12】
前記導光板は、一列に配列された複数の第3切断領域を含み、
前記第3切断領域のそれぞれの内側面のうち他の第3切断領域に隣接した第1内側面に、光の明るさ低下を防止するための第1部材が付着され、
前記第1部材は、光を反射させる色相が両面に塗布されたテープ、シートまたはフィルムのうちのいずれか一つの形態を有する
請求項11に記載のゲーム機。
【請求項13】
前記導光板は、前記第3切断領域のそれぞれの内側面のうち他の第3切断領域に隣接しない第2内側面に、光に反応する第2部材が付着され、
前記第2部材は、前記切断領域に向かう一面には光を反射させる色相の素材が塗布され、他面には光を相殺させる色相の素材が塗布されたテープ、シートまたはフィルムのうちのいずれか一つの形態を有する
請求項12に記載のゲーム機。
【請求項14】
前記導光板は、前記切断領域のそれぞれの内側面のうちの少なくとも一つに、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が前記第3切断領域のそれぞれの内側面を透過するときに発生するホットスポット(hot spot)を除去するための拡散シートが付着された
請求項11に記載のゲーム機。
【請求項15】
前記導光板は、前記切断領域のそれぞれの内側面のうちの少なくとも一つに、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が前記第3切断領域のそれぞれの内側面を透過するときに発生するホットスポット(hot-spot)を除去するためのエッチング(etching)処理が施されている
請求項11に記載のゲーム機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は映像を表示するディスプレイモジュール及びこれを備えたゲーム機に関するものであり、より詳しくは、後面に配置された事物が前面で見えるようにするために切断された領域(いわゆる、透過部)を含むディスプレイモジュール及びこれを備えたゲーム機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ディスプレイモジュールは映像を表示するための装置であり、ディスプレイモジュールは後方が透過されて見えないので、活用度が高くなかった。
【0003】
したがって、最近には液晶駆動によって表示されるデジタル映像と、液晶パネルの反対側に位置する実際の事物とを一画面に同時に表示するディスプレイ装置に対する研究開発が活発に遂行されている。
その一例として、画面の一部領域を切断(cutting)することで、後面に配置された事物が前面で見えるようにするディスプレイが開発されている。
【0004】
この場合、ディスプレイパネル(display panel)の後面に配置されたバックライトユニット(Back Light Unit、BLU)の一部領域を切断しなければならないが、この過程で、光源の光を前面に伝達するための導光板(Light Guide Panel、LGP)も一緒に切断されなければならない。よって、導光板の切断された領域では光の伝達経路が遮断されることで、前面部に光が均一に伝達されない問題があった。すなわち、前記切断領域及びその周辺の明るさが他の領域に比べて低下する問題があった。特に、複数の切断領域を含む場合、その切断領域の間の明るさが他の領域に比べてもっと低下する問題があった。さらに、このようなディスプレイを用いたゲーム機(例えば、リールゲーム機など)の場合、ディスプレイの後面に位置するリールが前記切断領域を通して透過して見えるが、前記明るさの低下によってリール透過領域が相対的に暗くなる問題があり、よって、使用者がゲームに集中しにくい問題があった。
【0005】
このような問題を解決するために、従来においては導光板にパターンを形成する技術が開発された。ところで、このような従来の技術は、高価の装備を必要とし、複雑な処理手順を経なければならない問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、複数の切断領域(cutting area)を含む導光板において、前記切断された領域の内側面のうちの少なくとも一つに、光に反応する所定の部材を付着することで、前記切断領域及びその周辺の明るさが低下する問題を解決することができる透過部を有する導光板及びディスプレイモジュール、並びにこれを備えたゲーム機を提供しようとする。
【0007】
また、本発明は、複数の切断領域を含む導光板において、前記複数の切断領域のそれぞれの内側面に光の明るさ低下を防止するための第1部材または光の明るさ低下を防止しながら過度に反射される光を相殺させるための第2部材のうちのいずれか一つを選択して付着することで、光源から発生した光を前面部に均一に伝達することができる透過部を有する導光板及びディスプレイモジュール、並びにこれを備えたゲーム機を提供しようとする。
【0008】
また、本発明は、少なくとも一つの切断領域を含む導光板において、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が透過する内側面のうちの少なくとも一つに、前記光が透過する過程で発生するホットスポット(hot spot)を除去するための処理(例えば、エッチング(etching)処理または拡散シート(diffuser sheet)付着)を行うことで、画面状態をきれいに維持することができる、透過部を有する導光板及びディスプレイモジュール、並びにこれを備えたゲーム機を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明が提供する導光板は、透過部を有する導光板であって、前記透過部を具現するための少なくとも一つの切断領域を含み、前記切断領域の内側面のうちの少なくとも一つに、光に反応する所定の部材が付着されている。
【0010】
好ましくは、前記導光板は、一列に配列された複数の切断領域を含み、前記切断領域のそれぞれの内側面のうち他の切断領域に隣接した第1内側面に、光の明るさ低下を防止するための第1部材が付着され、前記第1部材は、光を反射させる色相の素材が両面に塗布されたテープ、シートまたはフィルムのうちのいずれか一つの形態を有することができる。
【0011】
好ましくは、前記導光板は、前記切断領域のそれぞれの内側面のうち他の切断領域に隣接しない第2内側面に、光に反応する第2部材が付着され、前記第2部材は、前記切断領域に向かう一面には光を反射させる色相の素材が塗布され、他面には光を相殺させる色相の素材が塗布されたテープ、シートまたはフィルムのうちのいずれか一つの形態を有することができる。
【0012】
好ましくは、前記導光板は、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が透過する内側面のうちの少なくとも一つに、前記光が透過する過程で発生するホットスポット(hot-spot)を除去するための拡散シートが付着されることができる。
【0013】
好ましくは、前記導光板は、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が透過する内側面のうちの少なくとも一つに、前記光が透過する過程で発生するホットスポット(hot-spot)を除去するためのエッチング(etching)処理が施されることができる。
【0014】
一方、前記目的を達成するために、本発明が提供するディスプレイモジュールは、映像を表示するディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルに付着され、光を振動方向によって選択的に透過させ、前記ディスプレイパネルの後方が透過されて見えるように切断された少なくとも一つの第1切断領域を含む偏光部と、前記ディスプレイパネルに光を提供し、後方が透過されて見えるように前記第1切断領域に対応する部分が切断された第2切断領域を含むバックライトユニットとを含むディスプレイモジュールであって、前記バックライトユニットは、前記第1及び第2切断領域に対応する少なくとも一つの第3切断領域を含み、前記第3切断領域の内側面のうちの少なくとも一つに光に反応する所定の部材が付着された導光板を含む。
【0015】
また、前記目的を達成するために、本発明が提供するゲーム機は、映像を表示するディスプレイパネル、前記ディスプレイパネルに付着され、光を振動方向によって選択的に透過させ、前記ディスプレイパネルの後方が透過されて見えるように切断された少なくとも一つの第1切断領域を含む偏光部、及び前記ディスプレイパネルに光を提供し、後方が透過されて見えるように前記第1切断領域に対応する部分が切断された第2切断領域を含むバックライトユニットを含むディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュールの後方に配置され、前記偏光部の第1切断領域を通して実物形状のゲームを提供する実物ゲームユニットとを含むゲーム機であって、前記バックライトユニットは、前記第1及び第2切断領域に対応する少なくとも一つの第3切断領域を含み、光に反応する所定部材が前記第3切断領域の内側面のうちの少なくとも一つに付着された導光板を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、複数の切断領域(cutting area)を含む導光板において、前記切断された領域の内側面のうちの少なくとも一つに、光に反応する所定の部材を付着することで、前記切断領域及びその周辺の明るさが低下する問題を解決することができる利点がある。
【0017】
特に、本発明は、前記複数の切断領域のそれぞれの内側面に光の明るさ低下を防止するための第1部材または光の明るさ低下を防止しながら過度に反射される光を相殺させるための第2部材のうちのいずれか一つを選択して付着することで、前記導光板が光源から発生した光を前面部に均一に伝達することができるようにする利点がある。
【0018】
また、本発明は、少なくとも一つの切断領域を含む導光板において、前記導光板の外側に備えられた発光部から伝達された光が透過する内側面のうちの少なくとも一つに、前記光が透過する過程で発生するホットスポット(hot spot)を除去するための処理(例えば、エッチング(etching)処理または拡散シート(diffuser sheet)付着)を行うことで、ディスプレイ状態をきれいに維持することができる利点がある。このように、本発明は、低い費用及び簡便な方法で、導光板を通しての光の伝達状態を均一にすることで、ゲーム機などに使われるディスプレイモジュールの動作性能を改善することができる利点がある。
【0019】
また、本発明は、少なくとも一つの切断領域を含む導光板が適用されたゲーム機(例えば、リールゲーム機など)において、ディスプレイの後面に位置するリールが透過されて見える切断領域が相対的に暗くなる問題を解決することで、使用者がゲームに集中することができるようにする利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施例によるディスプレイモジュールを示す斜視図である。
図2】本発明の一実施例によるディスプレイモジュールを示す分解斜視図である。
図3】本発明の第1実施例による導光板を示す斜視図である。
図4】本発明の第2実施例による導光板を示す斜視図である。
図5a】本発明の第1及び第2実施例による導光板を備えたディスプレイモジュールの使用例を説明するための図である。
図5b】本発明の第1及び第2実施例による導光板を備えたディスプレイモジュールの使用例を説明するための図である。
図5c】本発明の第1及び第2実施例による導光板を備えたディスプレイモジュールの使用例を説明するための図である。
図6】本発明の第3実施例による導光板を示す斜視図である。
図7a】本発明の第3実施例による導光板を備えたディスプレイモジュールの使用例を説明するための図である。
図7b】本発明の第3実施例による導光板を備えたディスプレイモジュールの使用例を説明するための図である。
図8】本発明の実施例による透過部を有するディスプレイモジュールを備えたゲーム機を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、添付図面を参照して本発明の実施例について説明するにあたり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は様々な相異なる形態に具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。一方、図面では、本発明を明確に説明するために、説明に関係ない部分は省略し、明細書全般にわたって類似の部分に対しては類似の図面符号を付けた。また、詳細な説明を省略しても当該技術分野の当業者が容易に理解することができる部分の説明は省略した。
明細書及び特許請求の範囲全般にわたって、ある部分がある構成要素を含むというとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0022】
図1は本発明が適用された透過部を有するディスプレイモジュールを示す斜視図である。図1を参照すると、本発明が適用されたディスプレイモジュール100は、ディスプレイパネル110を含むことができる。
【0023】
ディスプレイパネル110はLCDパネルまたはOLEDパネルによって具現されることができ、図1はディスプレイパネル110がLCDパネルによって具現された例を示している。
【0024】
ディスプレイパネル110は、第1基板、第2基板、及び液晶層を含むことができる。
前記第1基板と前記第2基板との間には液晶層が位置することができる。
ここで、前記第1基板がカラーフィルター基板であれば、前記第2基板はTFT基板であり得る。
【0025】
ディスプレイパネル110は平面形態を有することができるが、ディスプレイパネル110は、平面部111と平面部111との間に連続するように曲がっている曲面部113を含むことができる。
【0026】
図1の例では、ディスプレイパネル110の上部が平らな平面部111であり、下部は平面部111の下端から連続して曲面に形成された曲面部113を有するように形成したが、平面部111の両側に曲面部113を有するか、または一対の平面部111の間に曲面部113を有するなど、多様な形状に形成されることができる。
【0027】
また、図1の例では、ディスプレイパネル110の前面部に偏光部130を含み、偏光部130の下部(すなわち、ディスプレイパネル110の曲面部113)には偏光透過部135を含むことで、後面が透過されて見えるように構成された。すなわち、偏光部130は予め設定された方向に振動する光のみを透過させるが、偏光透過部135はすべての光が透過することができるように偏光部130の一部を貫通する形態に形成することで、ディスプレイパネル110の後方が見えるように構成した。
【0028】
図2は本発明の一実施例によるディスプレイモジュールを示す分解斜視図である。図2を参照すると、本発明の一実施例によるディスプレイモジュール100は、ディスプレイパネル110を中心に前面部及び後面部にそれぞれの装置が付着される。すなわち、ディスプレイパネル110の前面部には図1で説明したような偏光部130が付着され、ディスプレイパネル110の後面部にはバックライトユニット150が付着される。
バックライトユニット150は、光源、拡散板151、導光板153、及びバックカバー155を含むことができる。
【0029】
バックカバー155は、光源、導光板153、及び拡散板151を収容することができ、前面が開口した形状に形成されることができる。また、バックカバー155はディスプレイパネル110に対応する大きさに形成されることで、ディスプレイパネル110を一緒に収容することもでき、バックカバー155には、光源の光をディスプレイパネル110が位置する方向に反射させる反射板が設置されることもできる。
【0030】
光源は複数のLEDが回路基板に実装されることで構成されることができ、バックカバー155の後方に設けられ、バックライトユニット150の前方に位置するディスプレイパネル110に向けて光源の光を提供するか、またはバックカバー155の周囲に設けられ、以降に説明する導光板153を通してディスプレイパネル110に光源の光を提供することができる。
【0031】
バックカバー155の周囲に光源が設けられた場合、導光板153は光源から発生した光の経路をディスプレイパネル110が位置する方向に変更することができる。
【0032】
導光板153は板状に形成されることができ、光源から提供される光の経路をディスプレイパネル110が位置する方向に変更する導光パターンが形成されることができる。
【0033】
拡散板151は光源から提供される光を拡散させてディスプレイパネル110に提供することができる。このために、拡散板151は、導光板153を通して提供される光を拡散させてディスプレイパネル110に提供する。
【0034】
一方、ディスプレイパネル110の後方が見えるようにするために、バックライトユニット150を構成する拡散板151、導光板153、及びバックカバー155のそれぞれは複数の切断領域(バックライト透過部159)を含み、前記複数の切断領域は偏光部130に形成された偏光透過部135に対応する位置に形成される。
【0035】
ここで、導光板153は、前記複数の切断領域(バックライト透過部159)による光の遮断問題を解決し、光源から提供される光をディスプレイパネル110に均一に伝達するために、光に反応する所定の部材をさらに含むことができる。すなわち、導光板153に形成された前記複数の切断領域(バックライト透過部159)の内側面に、光に反応する所定の部材を付着することができる。このように、導光板153に前記所定の部材を付着した例が図3及び図4に例示されている。
【0036】
図3及び図4は本発明の第1及び第2実施例による導光板を示す斜視図である。図3を参照すると、本発明の第1実施例による導光板200は一列に配列された3個のバックライト透過部210、220、230を含み、これらのそれぞれの内側面には光に反応する所定の部材211が付着されている。
【0037】
図3の例のように、導光板200に2個以上のバックライト透過部210、220、230が形成された場合、光源から導光板200に照射される光がバックライト透過部210、220、230によって遮断され、よって、バックライト透過部210、220、230のそれぞれの透過領域及びバックライト透過部210、220、230の間の領域a1が他の領域に比べて明るさが低下する問題が発生するが、所定の部材211はこのような問題を解決するためのものである。
【0038】
このために、所定の部材211は反射部材(reflector)であり、テープ(tape)、シート(sheet)またはフィルム(film)の形態を有するように具現され、3個のバックライト透過部210、220、230のそれぞれの内側面のうちの少なくとも一つに付着されることができる。ここで、所定の部材211の両面には光を反射させる色相のコーティング液が塗布されることができる。例えば、所定の部材211の両面に白色のコーティング液が塗布されることができる。
【0039】
より好ましくは、白色のコーティング液が両面に塗布された反射部材(white reflector)211を3個のバックライト透過部210、220、230のそれぞれの左/右内側面の両面に付着することで、バックライト透過部210、220、230のそれぞれの透過領域及びバックライト透過部210、220、230の間の領域a1が他の領域に比べて明るさが低下する問題を解決することができる。
【0040】
ところが、図3の例のように、白色のコーティング液が両面に塗布された反射部材(white reflector)211を3個のバックライト透過部210、220、230のそれぞれの左/右内側面の両面に付着する場合、左/右側の発光部に隣接したバックライト透過部210、230の外側領域a2が過度に明るくなる問題が発生することがある。
【0041】
このような問題を解決するために、左/右側の発光部に隣接したバックライト透過部210、230の外側領域a2に隣接した内側面には反射部材(white reflector)211を付着しないか、または他の属性を有する部材を付着することができる。
【0042】
図4は前記問題を解決するための本発明の第2実施例を例示した図である。図4を参照すると、本発明の第2実施例による導光板300は一列に配列された3個のバックライト透過部310、320、330を含み、これらのそれぞれの内側面には光に反応する第1及び第2部材311、312が選択的に付着されている。
【0043】
第1及び第2部材311、312は光に対する反応属性が互いに異なる部材であり、第1部材311は両面が共に光を反射させる属性を有し、第2部材312は、一面は光を反射させ、他面は反射される光を相殺させる属性を有する。このために、第1部材311は光を反射させる色相(例えば、白色)のコーティング液が両面に塗布された第1反射部材であり、第2部材312は一面には光を反射させる色相(例えば、白色)のコーティング液が塗布され、他面には光を相殺させる色相(例えば、灰色)のコーティング液が塗布された第2反射部材であり得る。また、第1部材311及び第2部材312は灰色のテープ(tape)、シート(sheet)またはフィルム(film)の形態を有するように具現されることができる。
【0044】
第1部材311は、バックライト透過部310、320、330のそれぞれの透過領域及びバックライト透過部310、320、330の間の領域a1が他の領域に比べて明るさが低下する問題を解決するために、光を反射させて、第2部材312は、左/右側の発光部に隣接したバックライト透過部310、330の外側領域a2が過度に明るくなる問題を解決するために、前記バックライト透過部310、330のそれぞれの透過領域に光を反射させ、前記外側領域a2に反射される光を相殺させる。
【0045】
このために、第1部材311はバックライト透過部310、320、330のそれぞれの内側面のうちバックライト透過部310、320、330の間の領域a1に隣接した内側面に付着され、第2部材312はバックライト透過部310、330の外側領域a2に隣接した内側面に付着されることができる。ここで、第2部材312は、光を反射させる色相(例えば、白色)のコーティング液が塗布された一面がバックライト透過部310、330のそれぞれの透過領域に向かい、光を相殺させる色相(例えば、灰色)のコーティング液が塗布された他面が前記外側領域a2に向かうように付着される。
【0046】
図5a~図5cは本発明の第1及び第2実施例による導光板を備えたディスプレイモジュールの使用例を説明するための図であり、本発明の第1及び第2実施例による導光板が適用されたディスプレイモジュールの後方にリールゲーム機が位置する場合、前記リールゲーム機の動作状態を表示する例を従来の場合と比較して説明している。
【0047】
図5aは透過部を有する従来の導光板を備えたディスプレイモジュール100’の使用例を示す。図5aを参照すると、3個の透過部110’、120’、130’を備えた従来のディスプレイモジュール100’の場合、前記透過部110’、120’、130’の間の領域a1’が他の領域より暗いことが分かる。
【0048】
図5bはこのような問題点を解決するためのディスプレイモジュールの使用例を示す図であり、図3に例示した導光板が適用されたディスプレイモジュール200’の使用例を示す。図3及び図5bを参照すると、本発明の第1実施例のように、導光板200に形成されたバックライト透過部210、220、230の内側面のうちの少なくとも一つに所定の部材211を付着するに際して、バックライト透過部210、220、230のそれぞれの左/右内側面の両面に所定の部材211を付着した場合、ディスプレイモジュール200’の後方に位置するリールゲーム機の動作状態を表示するための表示領域210’、220’、230’及び表示領域210’、220’、230’の周辺の領域a1’、a2’が他の領域と比較して暗くないことが分かる。このように、本発明の第1実施例は、導光板200の一部を切断することによって発生する切断領域周辺の画面の明るさ低下の問題を解消することができる。
【0049】
しかし、この場合、前記表示領域210’、220’、230’の左/右側領域a2’(すなわち、表示領域210’の左側及び表示領域230’の右側)が過度に明るくなる問題が発生することが分かる。
【0050】
図5cはこのように過度に明るくなる領域が発生する問題点を解決するためのディスプレイモジュールの使用例を示す図であり、図4に例示した導光板が適用されたディスプレイモジュール300’の使用例を示す。図4及び図5cを参照すると、本発明の第2実施例のように、導光板300に形成されたバックライト透過部310、320、330のそれぞれの内側面に、光に対する反応属性が互いに異なる第1及び第2部材311、312を選択的に付着するに際して、バックライト透過部310、320、330の間の領域a1には両面が共に光を反射させる属性を有する第1部材311を付着し、左/右側の発光部に隣接したバックライト透過部310、330の外側領域a2には、一面は光を反射させ、他面は反射される光を相殺させる属性を有する第2部材312を付着した場合、ディスプレイモジュール300’の後方に位置するリールゲーム機の動作状態を表示するための表示領域310’、320’、330’の左/右側領域a2’(すなわち、表示領域310’の左側及び表示領域330’の右側)の明るさが他の領域と類似していることが分かる。このように、本発明の第2実施例は、本発明の第1実施例を適用するときに発生し得る問題、すなわち特定の領域が過度に明るくなる問題を解消することができる。
【0051】
図6は本発明の第3実施例による導光板を示す斜視図である。図6を参照すると、本発明の第3実施例による導光板400は一列に配置された3個のバックライト透過部410、420、430を含み、これらのそれぞれの内側面には光に対する反応属性が互いに異なる第1~第3部材411~413が選択的に付着されている。
【0052】
第1部材411はバックライト透過部410、420、430のそれぞれの透過領域及びバックライト透過部410、420、430の間の領域a1が他の領域に比べて明るさが低下する問題を解決するために光を反射させ、第2部材312は左/右側の発光部に隣接したバックライト透過部410、430の外側領域a2が過度に明るくなる問題を解決するために前記バックライト透過部410、430のそれぞれの透過領域に光を反射させ、前記外側領域a2に反射される光を相殺させる。また、第3部材413は、導光板の外側(特に、下部)に備えられた発光部から伝達された光が透過する過程で光が透過する隣接領域a3で発生するホットスポット(hot spot)を除去するために光を拡散させる。
ここで、第3部材413は光を拡散させるディヒューザーシート(diffuser sheet)によって具現することができる。
【0053】
一方、図6は、第3部材413がバックライト透過部410、420、430の内側面のうちの下面に付着された例を示しているが、第3部材413の付着位置が図6に例示した内容に限定されない。すなわち、第3部材413は前記ホットスポット(hot spot)が発生する位置に隣接した内側面に付着されるものであり、前記ホットスポット(hot spot)がバックライト透過部410、420、430の上部で発生する場合、第3部材413はバックライト透過部410、420、430の上部に付着されることができる。
【0054】
もしくは、前記ホットスポット(hot spot)を除去するために、前記ホットスポット(hot spot)が発生する位置に隣接した内側面に別途の部材を付着せず、当該面をエッチング(etching)処理することで、同じ効果を得ることもできる。
【0055】
図7a及び図7bは本発明の第3実施例による導光板を備えたディスプレイモジュールの使用例を説明するための図であり、本発明の第3実施例による導光板が適用されたディスプレイモジュールの後方にリールゲーム機が位置する場合、前記リールゲーム機の動作状態を表示する例を従来の場合と比較して説明している。
【0056】
図7aは透過部を有する従来の導光板を備えたディスプレイモジュール100’の使用例を示す。特に、図7aは従来の導光板の下部に位置する発光部から光が入射する場合、ディスプレイモジュール100’に含まれた透過部110’、120’、130’の下部a3にホットスポット(hot spot)が発生した例を示す。
【0057】
図7bは前記ホットスポット(hot spot)が除去されたディスプレイモジュールの使用例を示す図であり、図6に例示した導光板が適用されたディスプレイモジュール400’の使用例を示す。図6及び図7bを参照すると、図6の本発明の第3実施例のように、導光板400のバックライト透過部410、420、430の内側面のうちの下面に第3部材413を付着するか、または前記下面にエッチング(etchinbg)処理を実施することで、前記ホットスポット(hot spot)を除去することができることが分かる。
【0058】
図8は本発明の実施例による透過部を有するディスプレイモジュールを備えたゲーム機を示す概略斜視図である。図8を参照すると、本発明の実施例によるゲーム機500は、透過部を含むディスプレイモジュール510と、ゲームを実行する実物ゲームユニット520とを含む。
実物ゲームユニット520は機械的な作動によって動いてゲームを遂行することができる。
【0059】
図8の例で、実物ゲームユニット520がリールゲーム機のリールユニットの場合を示しているが、実物ゲームユニット520はゲームを実行する多様な形態に具現することができるであろう。
【0060】
図面に例示したリールユニット520は、複数の回転リールの周囲に数字または図形などを印刷し、複数の回転リールを任意に停止させたとき、正面から見える数字または図形などによって点数を算定する方式でゲームを遂行することができる。
【0061】
実物ゲームユニット520は多数の透過部511を含むディスプレイモジュール510の後方に位置し、ゲーマーがディスプレイモジュール510を見るとき、透過部511を通して透過して見える。したがって、ゲーマーは、ディスプレイモジュール510に表示される映像及び透過部511を通して透過して見える実物ゲームユニット520によってゲームを遂行することができる。
本発明の実施例による透過部511を有するディスプレイモジュール510を備えたゲーム機500は操作器具を含むことができる。
この操作器具は、ゲーマーが直接的な操作によって操作信号を発生してゲームを遂行することができる。
【0062】
操作器具はボタンまたはジョイスティックによって具現されることができ、透過部を有するディスプレイモジュール510に重なってタッチ信号を発生するタッチパネルによっても具現されることができる。
【0063】
この場合、ゲーマーは、ディスプレイモジュール510に表示される映像及び透過部511を通して透過して見える実物ゲームユニット520を見て操作器具を操作することでゲームを遂行することができる。
【0064】
したがって、本発明のゲーム機500によってゲーマーはより現実感あるゲームを楽しむことができるようになる。また、本発明は、透過部511の表示領域及び透過部511の周辺領域の明るさが低下する問題を解決することで、使用者がゲームに集中することができるようにする。
【0065】
以上では本発明の実施例を説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、本発明の実施例から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって容易に変更されて均等なものと認められる範囲のすべての変更及び修正を含む。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図6
図7a
図7b
図8
【国際調査報告】