IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミッタル サタジットの特許一覧

特表2023-5265163サイズ以上の着用者/ユーザの足で成長することができる改良された伸縮可能な靴
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-21
(54)【発明の名称】3サイズ以上の着用者/ユーザの足で成長することができる改良された伸縮可能な靴
(51)【国際特許分類】
   A43B 3/26 20060101AFI20230614BHJP
   A43B 13/14 20060101ALI20230614BHJP
   A43B 23/02 20060101ALI20230614BHJP
【FI】
A43B3/26
A43B13/14 Z
A43B23/02 101Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022571215
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(85)【翻訳文提出日】2023-01-17
(86)【国際出願番号】 IB2021054250
(87)【国際公開番号】W WO2021234557
(87)【国際公開日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】202021020899
(32)【優先日】2020-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522453038
【氏名又は名称】ミッタル サタジット
【氏名又は名称原語表記】MITTAL SATYAJIT
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ミッタル サタジット
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA01
4F050BA54
4F050HA00
(57)【要約】
3サイズ以上の着用者/ユーザの足で成長できる改良された伸縮可能な靴。着用者/ユーザの足で成長することができる伸縮可能な靴(01)であって、着用者の足に合わせて自動的に調整し、快適に適応することができ、快適性、使用性を高め、陳腐化を遅らせることができる、拡張ソール(16)と、アッパ(18)とを備え、ソール(16)は、ソール(16)の周囲にソール(16)の底面から上方に向かってが成長している複数のフラップ(14)を有し、靴(01)は、フラップ(14)間にある程度及び/または同等及び/またはそれ以上の距離があるソール(16)の異なる位置に配置された複数のカットを含む調整機構を備えており、カットは、靴(01)の長さと幅を効果的に変化させ、靴(01)の内部サイズを変化させて、着用者/ユーザに快適なフィット感を提供する。
【選択図】図2E
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の足に合わせて自動的に調整し、快適に適応することができ、快適性、使用性を高め、陳腐化を遅らせることができる、拡張ソール(16)と、アッパ(18)とを備え、
ソール(16)が、前記ソール(16)の周囲の前記ソール(16)の底面から上方に向かって伸びる複数のフラップ(14)を有し、
靴(01)は、前記フラップ(14)間にある程度及び/または同等及び/またはそれ以上の距離がある前記ソール(16)の異なる位置に配置された複数のカットを含む調整機構を備え、
前記カットは、靴(01)の長さと幅を効果的に変化させ、前記靴(01)の内部サイズを変化させて、着用者/ユーザに快適なフィット感を提供する、前記着用者/ユーザの足と共に成長することができる伸縮可能な靴(01)。
【請求項2】
前記アッパ(18)が、全方向拡張特徴(18A1)を有し、環状舌部(18A2)を有する伸縮可能な環状部(18A)と、
アッパトップライン(18F)と、
前記伸縮可能な環状部(18A)と不可分に縫い合わされ/連結される及び伸縮可能なアッパバンプ(18B)と、
前記伸縮可能なアッパバンプ(18B)と不可分に縫い合わされ/連結される伸縮可能なローワバンプ(18C)と、
前記伸縮可能なローワバンプ(18C)と不可分に縫い合わされ/連結される伸縮可能な厚いかたい編み目パターン(18D)と、を備え、
前記伸縮可能な厚いかたい編み目パターン(18D)が、足(18E)に対する横安定性及び底部安定性に不可分に縫い合わされ/連結され、
前記伸縮可能なローワバンプ(18C)は、前記ユーザが前記伸縮可能な靴(01)を履いているときに、足の汗かきを助ける複数の通気孔(18C1)を備え、
プルストラップ(22)が前記靴(01)の後面の前記アッパ(18)に不可分に取り付けられている、請求項1に記載された伸縮可能な靴(01)。
【請求項3】
前記アッパ(18)が、前記アッパ(18)を包む前記フラップ(14)と不可分である前記ソール(16)の内側に貼り付けられた伸縮可能なメッシュの弾性編み物素材でできている、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項4】
前記ソール(16)が、前記ソール(16)の前後と比較して、前記ソール(16)の左右で異なる深さで伸びることにより、同じ幅を有する前記ソール(16)の上周全体を通っているように構成されるソールトップライン(16A)を有し、
前記ソールトップライン(16A)は、前記ソール(16)の左右の高さと比較して、前記ソール(16)の前後の高さが大きい、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項5】
前記ソール(16)が、前記ソール(16)のトップライン(16A)に向かって先細りの端部(24A)を有する均一な厚さを有する、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項6】
前記ソール(16)は、前記ソール(16)の内側と外側にリブ(25)の形の構造強化材を備える、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項7】
前記ソール(16)は、前記ソール(16)の内張りと前記アッパ(18)との間に貼り付けられるか、または挟み込まれるミッドソール部にエラストマ層/伸縮可能な弾性ミッドソール(710)を備える、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項8】
前記ソール(16)の前記フラップ(14)に設けられた前記カットが、前記フラップ(14)の裂け目や引っかかりを避けるために丸い頂点(110A)が円のように形成された、丸い頂点(110A)を備える逆「Y」字型のカット(110)である、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項9】
前記ソール(16)の前記フラップ(14)に設けられた前記カットが、丸い頂点(110A)を備える「V」字型のカット(27)である、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項10】
前記ソール(16)の前記フラップ(14)に設けられた前記カットが、少なくとも1つの丸い頂点(210A)を有するストレートカット(210)である、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項11】
前記ソール(16)の前記フラップ(14)に設けられた前記カットが、少なくとも4つの丸い頂点(310A)を有するスターカット(310)である、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項12】
前記ソール(16)の前記フラップ(14)に設けられた前記カットが、1つの丸い頂点(410A)を有するウェーブカット(410)である、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項13】
前記ソール(16)の前記フラップ(14)に設けられた前記カットが、1つの丸い頂点(510A)を有するペン先カット(510)である、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項14】
前記ソール(16)の前記フラップ(14)に設けられた前記カットが、前記ソール(16)のトップライン(16A)に少なくとも2つのマイクロカット(610A)と、前記ソール(16)の壁に少なくとも1つのスリット(610)カットと、を備える、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項15】
前記フラップ(14)が前記ソール(16)の前方(14C)、側面14D及び後方(14E)に配置されている、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項16】
前記ソール(16)が柔軟なV字カット(16B)を有する、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項17】
前記アッパ(18)が、伸縮可能な環状部(18A)、弾性のあるバンド(21)、舌部(19)、伸縮可能なバンプ(19A)を備え、それらのそれぞれは、不可分に縫い合わされて連結され、伸縮可能なバンプ(19A)が、足(18E)に対して横安定性と底部安定性を有する伸縮可能な厚いかたい編み目パターン(18D)と不可分に縫い合わされて連結されている、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項18】
プルストラップ(22)が、前面の前記伸縮可能な環状部(18AP)に不可分に取り付けられ、別のプルストラップ(22)が前記靴(01)の後面の前記アッパ(18)に取り付けられる、請求項17に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項19】
前記伸縮可能なバンプ(19A)が、前記ユーザが前記伸縮可能な靴(01)を履いているときに足が汗をかくのを助ける複数の通気孔(18C1)を備える、請求項17に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項20】
前記ソール(16)は、前記フラップ(14)を有するソールグリップ(10)を備えたベースラインを備える、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項21】
前記伸縮可能な靴は、少なくとも3つ以上のサイズにわたって前記着用者の足で成長することができる、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項22】
前記靴(01)が、リヨセル、メリノ羊毛、その他のアッパ用及びラバー用のこのような強い柔軟性のある材料、バイオTPU、その他のソール用のこのような耐久性のある材料などの柔軟ではあるが耐久性のある材料で作られており、長時間の使用による摩耗や裂け目に耐え、快適性と保護を提供する、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項23】
前記靴(01)が、足を上方向、縦方向及び横方向に拡張を提供し、快適なフィット感を提供する、請求項1に記載の伸縮可能な靴(01)。
【請求項24】
前記フラップ(14)は、前記ソール(16)の拡張に関して人間の足の解剖学的構造を考慮して配置された複数のフラップカットによって分離されている、請求項7に記載の伸縮可能な靴。
【請求項25】
伸縮可能な靴(01)を製造するための靴型(44)であって、前記靴型(44)は、
靴型トップ(88)と、
大人と子供の自然な足の形状に密着するその前のワイドトーボックス(42)と、
トゥスプリングがなく、かかとの上げ(86)または下げ(84)がゼロのストレートベースライン(10)と、
ソールのエッジラインを持たない端部フィレットのない靴型(92)であって、前記靴型(44)は、人間の足から着想を得た人間の足の解剖学的構造の輪郭、断面(94B)、(94C)及び曲線を含む、人間の足の解剖学的構造(94D)から参照して設計されたている、端部フィレットのない靴型(92)と、を備える丸みを帯びたプロファイル(90)を有する、靴型(44)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴全般に関する。特に、本発明は、人間、例えば子供が使用する靴に関する。より具体的には、本発明は、人間の足で少なくとも3つ以上のサイズで成長することができる改良された伸縮可能な靴及びそれに関連する方法に関する。1足の靴が複数のサイズに有機的に展開し、使いやすさと製品寿命を向上させる。
【背景技術】
【0002】
足の形は人それぞれである。従来の靴は、平均的なサイズを考慮して作られており、特定のサイズにすべての及び任意のユーザが収まることを目的としている。これにより、そのサイズのほとんどの足の形状に対応できるように、フィッティングが一般的かつ共通になる。
【0003】
靴のサイズは男性用、女性用、子供用と様々である。年齢を重ねるごとに足の大きさが変化し、一定の年齢まで変化する。市販されている既製品の靴は、そのような様々なサイズに対応するために様々なサイズで作られている。これらのサイズは男性用が3.5から15、女性用が5から13.5、子供用が5から13である。従来の靴にもより適合するように、例えば9、9.5、10サイズなどハーフサイズとクォータサイズで売られている。
【0004】
それは、カスタムで完璧なフィット感を提供しない。従来の新しい靴は、壊れてしまうか、ユーザの足がそれに合わせて適応し調整するための時間が与えられることを意味している。
【0005】
靴メーカは、顧客に合わせたオーダメイドの合理的な外観を見つけるために、上記のサイズすべての靴を製造している。これは在庫を増やし、製作費を増加させ、より多くの靴を生み出し、最終的には埋立地に行き着き、製造業者と最終消費者のコスト/価格の増加とは別に環境に有害となる。
【0006】
このようにさまざまなサイズの靴が入手できるにもかかわらず、着用者はしばしば完全に適した靴を見つけることができない。これは、足の長さだけでなく、幅によって靴の許容度が決まる事実による。
【0007】
子供の場合、全体的な成長に伴って足のサイズが大きくなるため、親が完璧に適した靴を見つけるのは難しく、気が遠くなることが多い。そのため、より大きなサイズの靴に頻繁に交換する必要がある。
【0008】
さらに、既存の靴は、靴の中のわずかにオーバサイズの足を考慮して、他の同様の構成要素の中で、レース、ストラップ、ベルト、ジッパなどの留め具の有無にかかわらず、伸縮可能な弾性を持つ場合と持たない場合がある。このような留め具は、1つの領域を緩めることによって、スペースをきつく締める/許容するだけである。それらは、すべての領域で有機的かつ均等に成長したり引き締めたりするわけではない。従来の靴はサイズの変化に対応していない。靴が足まで成長したとき、それらは、単に交換する必要がある。基本的に、足の各靴のサイズには、既存のフットウェア技術に合わせたサイズの靴が必要である。これは、これらの従来の靴に非常に短い使用寿命を与え、それらが成長した後はユーザにとって役に立たなくなる。
【0009】
靴が適切にフィットしていないと、感覚神経に衝撃を与え、特に子供の成長を妨げることがある。さらに、子供の場合、1歳から12歳までに必要な組の数は約15/16であり、繰り返し頻繁に購入することを避けるために、親は長持ちするように大きめのサイズを購入したり、意図したよりも長く着用したりする傾向があり、不快感の面で影響を与え、足の回外や回内を引き起こす。これは生涯続く障害につながる可能性がある。
【0010】
さらに、世界中の多くの親は、この頻繁な子供用の靴の購入についていけない。これにより、年上の兄弟/親戚から古い靴を「引き継ぐ」、くずから靴をやりくりする、全く靴を履かない、という3つの可能性が生まれる。上記のいずれの場合も、特に履物を履かない場合は、子供の足が土壌汚染にさらされ、子供の胃に虫が入って様々な関連疾患や栄養失調を引き起こす。また、土中の鋭利な物に触れることで足に切り傷ができやすくなる。
【0011】
上記の問題に対処するために、従来の靴は「壊れている」必要があり、ユーザの足はその形状とフィット感に適応する。しかし、これはユーザの自然な足の形を損ない、ハンマトゥ、たこ、バニオン、その他の関連する足の変形などの足の問題を引き起こす可能性もある。
【0012】
ストラップを調節できる既存のサンダルの中には、5サイズ伸びると謳っているものもある。このようなサンダルは5サイズ用に手動で調整する必要があり、それらの中の拡張は有機的ではなく、快適なフィット感を提供するように微調整されていない。このようなサンダルには、足、側面、かかとの前後の3つの部分で調節可能なストラップがある。しかし、この調整された成長は、本発明と比較した場合、有機的かつ自動的ではない。さらに、サンダルであるため、その中に隙間や切り込みがあるため、良好なオールラウンドの足の保護を提供しない。これはまた、ユーザの足や全体的な健康に悪影響を及ぼす可能性のある土壌やその他の要素への暴露にもつながる。
【0013】
従来の靴が「足が靴に適合する」に従うのに対し、本発明は「靴が脚に適合する」に働くように、本発明は、上記の問題の全てに適切に対処する。本発明の靴は、全ての年齢層及び両性に数サイズの靴が必要であることが予想される、複数の範囲の足のサイズに対応できるように十分に拡張する。
【0014】
本発明の靴は有機的に拡張するので、他の人とは異なる足を持つ全てのユーザは、自分の足に快適に調整する靴を持つことになる。本発明の靴は、自動的に調整し、着用者の足に快適に適応することができる伸縮可能なソールと、弾性のあるアッパを備えている。したがって、拡張は自動的に行われ、拡大した足のサイズに対応するために手動で操作する必要はない。
【発明の概要】
【0015】
本発明は、人間、すなわち複数の異なるサイズ、特に少なくとも3つ以上のサイズの着用者の足を成長させることができる改良された伸縮可能かつ調整可能な靴に関する。このコンセプトにより、靴は、着用者の足が成長するとき拡張性を持ち、1つの靴で従来の3倍の寿命を持たせることができる。これにより、1足の靴が複数のサイズにわたって有機的に拡張し、向上した使いやすさと製品寿命を提供する。
【0016】
従って、本発明は、一人一人の足とその成長に応じて拡張し適応する靴を提供する。すべてのユーザに合わせて適応及び調整され、最終的には足に最大限の快適性を提供することで、すべてのユーザにカスタムフィットとオーダメイドの経験を提供する。伸縮可能な靴は、数か月ごとに新しい靴を購入する費用を節約する。伸縮可能な靴を使えば、ユーザは、1足の値段で3足から5足の靴が手に入る。
【0017】
したがって、本発明の1つの側面は、着用者の足に合わせて自動的に調整し、快適に適応することができ、快適性、使用性、及び陳腐化の延期をもたらす伸縮可能なソールと、アッパとを備え、ソールは、ソール(16)の周囲のソール底面から上方に伸びる複数のフラップを持ち、靴は、フラップ間の距離がある程度及び/または同等及び/またはそれ以上であるソールの異なる位置に配置される複数のカットを含む調整機構を備え、当該カットが靴の長さと幅を効果的に変化させ、靴の内部サイズを変化させて、着用者/ユーザに快適なフィット感を提供する着用者/ユーザの足と共に成長することができる伸縮可能な靴に関する。
【0018】
アッパが、全方向拡張特徴を有し、環状舌部を有する伸縮可能な環状部と、アッパトップラインと、伸縮可能な環状部と不可分に縫い合わされ/連結される及び伸縮可能なアッパバンプと、伸縮可能なアッパバンプと不可分に縫い合わされ/連結される伸縮可能なローワバンプと、伸縮可能なローワバンプと不可分に縫い合わされ/連結される伸縮可能な厚いかたい編み目パターンと、を備え、伸縮可能な厚いかたい編み目パターンが、足に対する横安定性及び底部安定性に不可分に縫い合わされ/連結され、伸縮可能なローワバンプは、ユーザが伸縮可能な靴を履いているときに、足の汗かきを助ける複数の通気孔を備え、プルストラップが靴の背面の前記アッパに不可分に取り付けられている。
【0019】
アッパはアッパを包むフラップと不可分であるソールの内側に貼り付けられている伸縮可能なメッシュの弾性編み物素材で作られている。
【0020】
ソールが、ソールトップラインがソールの前後と比較して、ソールの左右に異なる深さで伸びるように同じ幅を有するソールの上周全体を通るように構成されたソールトップラインを有し、ソールトップラインは、ソールの左右の高さと比較して、ソールの前後の高さが大きい。ソールは、ソールのトップラインに向かって先細りになった端部を備える均一な厚さを有する。さらに、ソールは、ソールの内側と外側にリブの形状の構造強化材を備える。
【0021】
また、ソールは、ソールの内張りとアッパの間に貼り付けられているか、挟み込まれているソールのミッドソール部にエラストマ層/伸縮可能な弾性ミッドソールを備える。
【0022】
ソールのフラップに設けられたカットは、フラップの裂け目や引っかかりを避けるために、丸みを帯びた頂点が円のような形をしている、丸い頂点を備える逆Y字型のカットである。
【0023】
ソールのフラップに設けられたカットには、丸い頂点を備える「V」字型カット、少なくとも1つの丸い頂点を備えるストレートカット、少なくとも4つの丸い頂点を有するスターカット、1つの丸い頂点を有するウェーブカット、一つの丸い頂点を有するペン先カット、ソールのトップラインにある少なくとも2つのマイクロカット、及びソールの壁にある少なくとも1つのスリットカットなど、他の代替の形状のカットが含まれる。
【0024】
本発明の別の側面は、伸縮可能な靴を製造するための靴型に関するものであり、靴型は、ラストトップと、大人と子供の自然な足の形に密着するラストトップの前のワイドトゥボックスと、トゥスプリングがなく、かかとの上げ下げが0のストレートベースラインと、端部フィレットのないソールのエッジラインがない靴型であって、靴型は、人間の足から着想を得た輪郭、断面、曲線など、人間の足の解剖学的構造を参考にして設計された靴型と、を備える丸いプロファイルを有する。
【0025】
本発明のさらに別の側面は、伸縮可能な靴に関連する製造方法に関する。
【0026】
本発明の第一の目的及び利点は、人間、すなわち着用者の足のために改良された伸縮可能な靴を提供することである。
【0027】
本発明の別の目的及び利点は、少なくとも3つ以上のサイズで着用者の足と共に成長できる伸縮可能な靴を提供することである。
【0028】
本発明の別の目的及び利点は、健康な足の発達を可能にする、容易かつ快適に履ける靴を提供することである。
【0029】
本発明のもう一つの目的と利点は、着用者の足の形状に応じて拡張し自動的に調整されるように設計された靴を提供し、着用者の足の成長に応じて正確なフィット感を提供し、結果として快適性、使用性、及び陳腐化の延期をもたらすことである。
【0030】
本発明のもう一つの目的と利点は、靴の長さを変化させることができ、靴の内部サイズを変化させて快適なフィット感を提供することができる調整機構を備えた誰でも使用できるユニセックス設計を含むが、これに限定されない伸縮可能な靴を提供することである。
【0031】
本発明のさらなる目的と利点は、足の成長に対応し、幼児または子供の足のサイズの違いに対応するための調整機構を備えた一対の靴のそれぞれを備えた0ヶ月から26ヶ月までの幼児及び9歳までの子供用の伸縮可能な靴を提供することである。
【0032】
本発明のもう一つの目的と利点は、柔軟ではあるが耐久性のある素材、例えばリヨセル、メリノ羊毛、その他のアッパやラバー用のこのような強い柔軟性のある素材、バイオTPU、その他のソール用のこのような耐久性のある素材で作られた伸縮可能な靴を提供することであり、長時間の使用による摩耗や裂け目に耐え、快適性と保護を提供する。
【0033】
本発明のもう一つの目的と利点は、着用者が屋内と屋外の両方で地面を感じることができる、伸縮可能な靴のための非滑りソールを提供することである。ソールは足の保護を提供するだけでなく、地面を感じることで足底の神経末端を活性化させ、脳の発達につながる最適な厚さを持つ。
【0034】
本発明のもう一つの目的と利点は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)、具体的には次の項目への主要な貢献に取り組み、これに貢献する伸縮可能な靴を提供することである。(a)SDGs3-健康と福祉;(b)SDG12-責任ある生産と消費;(c)SDG9-産業、イノベーション、消費;そして(d)SDG17-目標のためのパートナーシップ。
【0035】
本発明のさらに別の目的と利点は、足を上方向、縦方向、横方向に拡張を提供して快適なフィット感を与える靴を提供することである。
【0036】
本発明のこれら及びその他の目的は、以下の説明をさらに検討することによって容易に明らかになるであろう。
【0037】
本発明は、例を用いて、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】従来の靴を示す。
図2A】本発明の一実施形態による伸縮可能な靴の上面図を示す。
図2B図2Aの伸縮可能な靴の側面図である。
図2C図2Aの伸縮可能な靴の後面図を示している。
図2D図2Aの伸縮可能な靴の前面図を示している。
図2E図2Aの伸縮可能な靴の概略図である。
図2F図2Aの伸縮可能な靴の構造の分解図を示している。
図3A】本発明の別の実施形態による伸縮可能な靴の側面からの概略図を示す。
図3B】本発明の別の実施形態による伸縮可能な靴の側面からの概略図を示す。
図4A-D】本発明の一実施形態によるソールとそのフラップのそれぞれの上面図、側面図、前面図、断面図を含む正投影図を示す。
図4E図4AからDのソールとそのフラップの概略図を示す。
図4F】本発明の別の実施形態によるソールとそのフラップの概略図を示す。
図5A】本発明の一実施形態によるソールの内側及び外側のリブなどの構造強化材を示す一連の手書き図を示している。
図5B】本発明の一実施形態によるソールの内側及び外側のリブなどの構造強化材を示す一連の手書き図を示している。
図6】本発明によるフラップの開放によるソールの拡張を示す。
図6A】本発明の一実施形態による未拡張状態のソールの幅方向断面を示す。
図6B図6Aに示すように、ソールの幅方向の断面の厚さとプロファイルを示す影付き領域を示す。
図6C図6Aに示すように、それぞれ拡張状態のソールの幅方向断面を示す。
図6D図6Aに示すように、それぞれ拡張状態のソールの幅方向断面を示す。
図6E】本発明の一実施形態による、非拡張状態のソールの縦方向の断面の厚さ及びプロファイルをそれぞれ示すための、縦方向の断面を示す。
図6F】本発明の一実施形態による、非拡張状態のソールの縦方向の断面の厚さ及びプロファイルをそれぞれ示すための、縦方向の影付き領域を示す。
図6G図6Eに示すように、拡張状態でのソールの断面の厚さとプロファイルをそれぞれ示すために、縦方向の影付き領域を示す。
図6H図6Eに示すように、拡張状態でのソールの断面の厚さとプロファイルをそれぞれ示すために、縦方向の影付き領域を示す。
図6I】それぞれ図6に示すように拡張状態のソールの側面図である。
図6J】それぞれ図6に示すように拡張状態のソールの側面図である。
図6K】それぞれ図6に示すように拡張状態のソールの側面図である。
図6L(i)】図6に示すように、少なくとも拡張段階にあるそれぞれソールの上面図を示す。
図6L(ii)】図6に示すように拡張しながら徐々に成長して、最も拡張した段階に達しているソールの上面図を示す。
図6M(i)】図6に示すように、少なくとも拡張段階にあるそれぞれソールの上面図を示す。
図6M(ii)】図6に示すように拡張しながら徐々に成長して、最も拡張した段階に達しているソールの上面図を示す。
図6N(i)】図6に示すように、少なくとも拡張段階にあるそれぞれソールの上面図を示す。
図6N(ii)】図6に示すように拡張しながら徐々に成長して、最も拡張した段階に達しているソールの上面図を示す。
図6O(i)】図6に示すように少なくとも拡張段階にあるソールの概略図を示す。
図6O(ii)】図6に示すように拡張しながら徐々に成長し、最も拡張した段階に達しているソールの概略図である。
図6P(i)】図6に示すように少なくとも拡張段階にあるソールの概略図を示す。
図6P(ii)】図6に示すように拡張しながら徐々に成長し、最も拡張した段階に達しているソールの概略図である。
図6Q(i)】図6に示すように少なくとも拡張段階にあるソールの概略図を示す。
図6Q(ii)】図6に示すように拡張しながら徐々に成長し、最も拡張した段階に達しているソールの概略図である。
図6R(i)-(iii)】図6に示すように、ソールの各段階を、最も拡張していない段階から、拡張された段階及び/または最も拡張されたた段階を比較したものを示す。
図7A】本発明の一実施形態による逆「Y」字型カットで仕切られたソールの上面図のフラップとその詳細を示す。
図7B図7Aの逆「Y」字型カットをより詳細に示す。
図8A】本発明による矢印で示される拡張の可能性と方向を示している、逆「Y」字型カットで仕切られたソールのフラップをより詳細に示す。
図8B】本発明による最も拡張されていない段階から拡張された段階及び/または最も拡張された段階まで逆「Y」字型カットで仕切られたソールのフラップを示す。
図9(1)】本発明による最も拡張されていない段階から拡張された段階及び/または最も拡張された段階への「Y」カット以外の他の及び/または様々な形状のカット頂点を示す。
図9(2)】本発明による最も拡張されていない段階から拡張された段階及び/または最も拡張された段階への「Y」カット以外の他の及び/または様々な形状のカット頂点を示す。
図9(3)】本発明による最も拡張されていない段階から拡張された段階及び/または最も拡張された段階への「Y」カット以外の他の及び/または様々な形状のカット頂点を示す。
図9(4)】本発明による最も拡張されていない段階から拡張された段階及び/または最も拡張された段階への「Y」カット以外の他の及び/または様々な形状のカット頂点を示す。
図9(5)】本発明による最も拡張されていない段階から拡張された段階及び/または最も拡張された段階への「Y」カット以外の他の及び/または様々な形状のカット頂点を示す。
図10】本発明によるソールの拡張に関して、人間の足の解剖学的構造を考慮して配置された複数のフラップカットの配置を示す。
図11A】本発明の一実施形態によるサイズ22型/靴型を収容する伸縮可能な靴を示す。
図11B】本発明の一実施形態によるサイズ24型/靴型を収容する同じ靴(図3に見られるように)を示す。
図12】典型的な前足形状、ヒール形状、トゥスプリング、及びヒールドロップを持つ従来の靴型を描く。
図12A】本発明の伸縮可能な靴に使用された靴型の、右の側面図を示す。
図12B】本発明の伸縮可能な靴に使用された靴型の、概略図を示す。
図12C】本発明の伸縮可能な靴に使用された靴型の、左の側面図を示す。
図12D】本発明の伸縮可能な靴に使用される図12B及びCの靴型の図の底面図を示す。
図12E】本発明の伸縮可能な靴に使用される図12B及びCの靴型の図の右側面図を示す。
図12F】本発明の伸縮可能な靴に使用される図12B及びCの靴型の図の上面図を示す。
図12G】本発明の伸縮可能な靴に使用される図12B及びCの靴型の図の前面図を示す。
図12H】本発明の伸縮可能な靴に使用される図12B及びCの靴型の図の後面図を示す。
図12I】本発明の伸縮可能な靴に使用される図12B及びCの靴型の図の概略図を示す。
図13A-B】図12A~12Iに示すように人間の足の解剖学的構造、形状、特徴、様々な位置で見られるバリエーションを参考に設計されている靴型を図示す。
図13C-D】図12A~12Iに示すように人間の足の解剖学的構造、形状、特徴、様々な位置で見られるバリエーションを参考に設計されている靴型を図示す。
図13E-F】図12A~12Iに示すように人間の足の解剖学的構造、形状、特徴、様々な位置で見られるバリエーションを参考に設計されている靴型を図示す。
図13G-H】図12A~12Iに示すように人間の足の解剖学的構造、形状、特徴、様々な位置で見られるバリエーションを参考に設計されている靴型を図示す。
図13I-K】図12A~12Iに示すように人間の足の解剖学的構造、形状、特徴、様々な位置で見られるバリエーションを参考に設計されている靴型を図示す。
図14A】本発明の一実施形態による布地アッパ構造のためのより厚くてかたい編み目パターンを示すために、ハッチ領域を備える伸縮可能な靴を描き、このパターンは、その頑丈さで足に横安定性と底部安定性を与えることを目的としている。
図14B】薄く、伸縮可能なパターンは足を快適に覆い、また、本発明の別の実施形態による湿気を吸い込み、換気を提供する布地アッパ構造用の以前の図14Aよりも薄く、伸縮可能なパターンを示すための十字のハッチ領域を描き、成長したサイズに対応するため、拡張の間伸縮性に優れている。
図14C】パターンが靴の環状領域に位置し、本発明の別の実施形態による靴の中に足を容易かつ快適に入れることができるように非常に伸縮可能である布地アッパ構造用の非常に薄く、軽く、伸縮可能な編み目パターンを示すために、ハッチ領域を持つ伸縮可能な靴を描く。
図14D】本発明の別の実施形態による異なる編み目パターンを示すために、異なるハッチ領域を備える伸縮可能な靴を描く。
図14E】本発明による靴の製造後に挿入されたインソールを示すために、ハッチされた物体を備える伸縮可能な靴を描く。
図15A-B】年齢に関してマップされた子供の成長パターンを描く。
図16】1歳から9歳までの子供によって従来の靴と本発明の伸縮可能な靴との比較使用例を描く。
【発明を実施するための形態】
【0039】
ここでは、図面を参照して、本発明の具体的な実施形態について説明するが、そのような実施形態は、本発明の原理の応用を表すことができる多数の可能な具体的な実施形態のほんの一例にすぎず、単なる例示にすぎないことを理解すべきである。本発明が関係する当業者にとって自明な様々な変更及び修正は、本発明の精神、範囲及び熟考の範囲内にあるとみなされる。
【0040】
従来の靴は、図1に示すように、伝統的につま先より先に足の成長を考慮したスペースがある。このスペースと従来の靴の全体的な作りは、靴の中に多くの空隙106を作り出す。見てわかるように、空隙106は、前方、後方、側方、上方、及び下方のすべての方向にあることが目に見える。空隙106は、着用者/ユーザがランニングなどの活動を行う際に、足を靴の内部に移動させ、着用者のパフォーマンスを阻害する。紐やストラップなどの留め具を使用しても問題は完全には解決しない。両足の形状が同じではなく、従来の靴は平均的なサイズに合わせて作られているため、各着用者/ユーザの靴には依然として空隙106が存在する。
【0041】
ここで、本発明の一実施形態による伸縮可能な靴01の上面図を示す図2A図2Aの伸縮可能な靴01の側面図を示す図2B図2Aの伸縮可能な靴01の後面図と前面図をそれぞれ示す図2C及び2D、図2Aの伸縮可能な靴01の概略図を示す図2E図2Aの伸縮可能な靴01の構造の分解図を示す図2Fを参照する。
【0042】
図2Aから2Fに見られるように、伸縮可能な靴01は基本的に二つの主要な構成要素、すなわち足の底部を地面から保護するソール16と、足の上部を覆うアッパ18で構成されている。
【0043】
ソール16は、ソール16周の周りのソール16の底面から上方に伸びる複数のフラップ14を考慮して設計されている。これらのフラップ14は、着用者/ユーザの足をすべての側面から包むように構成されている。フラップ14は、フラップ14とフラップカット110の間にある程度及び/または同等及び/またはそれ以上の距離があるように、ソール16の異なる位置に配置された複数のフラップカット110によって分離されている。ソール16は、ソールトップライン16A(図2E)を有し、ソールグリップ10を有するベースラインを備える。
【0044】
アッパ18は、不可分にソール16の内側に貼り付けられた伸縮可能な弾性編み物素材で作られており、フラップ14がアッパ18を包み込んでいる。アッパ18とソール16は、ストローベル構造や冷間セメント構造工程などの既知の手段と方法で一つの靴01として組み立てられる。アッパ18は、全方向に拡張する特徴を持ち、環状舌部18A1(図2B及び2Eに示すように)とアッパトップライン18Fを持つ伸縮可能な環状部18A、伸縮可能な環状部18Aに不可分に縫い付け/接続されている伸縮可能なアッパバンプ18B、伸縮可能なアッパバンプ18Bに不可分に縫い付け/接続されている伸縮可能なローワバンプ18C、伸縮可能なローワバンプ18Cに不可分に縫い付け/接続されている伸縮可能な厚くてかたい編み目パターン18Dを備え、伸縮可能な厚くてかたい編み目パターン18Dが、足18Eに対する横安定性と底部安定性に不可分に縫い付け/接続されていることで、アッパ18がその形になるように編まれ準備されている。伸縮可能なローワバンプ18Cは通気孔18C1を複数備え、ユーザが伸縮可能な靴01を履いているときに足の汗をかきやすくしている。
【0045】
図2B、2C及び2Eに示すように、靴01の後面のアッパ18にはプルストラップ22が不可分に取り付けられている。プルストラップ22は、着用者/ユーザが靴01を履くのを助ける。
【0046】
次に、図2Gに示すようにアッパ18を足型/靴型44の上に置き、ストローベル構造を使用して、靴型44を内側にしてアッパ18の下側に布製の足床を縫い付ける。アッパ18の内側にインソール26が入る。この靴型44が内側にある完成したアッパ18の「靴下」は、成型されたソール36の内側に接着剤とプレスで固められている。この工程を冷間セメント構造という。
【0047】
ソール16とアッパ18は連動して動く。拡張可能な特徴を持つソール16は頑丈な構造で、着用者/ユーザに快適さを提供するように構成されている。ソール16には、伸縮可能な靴01とその着用者/ユーザを保護するように構成されたソールトップライン16A(図2C,2E,2Fに示すように)がある。ソールトップライン16Aは、ソールトップライン16Aがソール16の前後と比較して、ソール16の左右に異なる深さに伸びるように、同じ幅を持つソール16の上周全体を通っている。このように、ソールトップライン16Aは、ソール16の左右の高さに比べて、ソール16の前後の高さが大きくなっている。別の実施形態では、ソールのトップライン16Aは、様々な幅を持つことができ、例えば、伸縮可能な靴01の側面と比較して、前後により大きな幅を持つことができる。大きいサイズの足が伸縮可能な靴01に入ると、ソールの周囲にあるフラップ14が花の花びらのようになって外側に開くことで足を支え、ソール16の表面積を増やす働きをし、アッパ18も伸縮して伸縮可能な靴01の内側に足を収める。編み物アッパ18の伸縮性は、足を靴から取り出した後、伸縮可能な靴01を元の形に戻す。この特徴は、着用者の足に合わせて伸縮可能な靴01をより快適にするだけでなく、複数のサイズの使用価値を可能にして寿命を延ばすことができ、従来の靴に代わる持続可能な選択肢となる。
【0048】
見てわかるように、ソール16のフラップ14には、従来のソールのデザインに加えて、ユニークで新しいデザインの特徴が加えられている。これらのフラップ14は、着用者の足の形状に合わせて、必要に応じてどこでも開く。各フラップ14は、異なる着用者/ユーザの異なる足の形状に応じて異なるレベルで開く。
【0049】
2人で同じ長さの足を持っていても、幅や太さは異なる。従来、同じサイズの靴が両方の人に提供されており、どちらかが正しくフィットしない。左右の足でも形が微妙に異なることがある。本発明の伸縮可能な靴01は、すべての足の個々の寸法及び特徴に適応し、それに応じてフラップ14が開閉する。これにより、ユーザは非常に快適になる。
【0050】
図2Fに見られるように、通気性があり、メッシュの編み物生地である伸縮可能な靴01のアッパ18は、伸縮性があり、肌に優しい。アッパ18は足を全周保護しながらも、伸縮可能な靴01の軽量性を保っている。アッパ18の素材は水分や汗を吸収して外側に蒸発させ、ユーザの足を乾燥させて通気性を保つ。伸縮可能で弾性のアッパ18と伸縮可能なソール16を組み合わせることで、ひも、ストラップ、ジップなどのあらゆる留め具が完全に選択肢になる。
【0051】
さらに、図2Fに示すように、アッパ靴下止めステッチ18Hを有するアッパストローベルボード18Gの上にインソール26が設けられ、これがソール16の内面12によって受けいれられる。ソール16のトップライン16Aには先細りの端部24Aがあり、完成形で図2Eに示すように、伸縮可能な靴01のアッパ18とシームレスに結合している。ソール16のフラップ14は、丸い頂点を備える複数のフレキシブルな逆「Y」字型カット110で仕切られている。フラップ14は、フラップから外側に押し出されてから外側に拡張14Aし、フラップ14の湾曲した壁は、ソール16のフットプリントを大きくする正確な足に合わせて外側に曲がる。しかしながら、カット110は逆Y字型に限定されず、意図した方法でソール16の拡張を達成するために他の任意の形状に構成することができる。これらのカット110は、フラップ14の動きと拡張を強化し、足の形状にさらに微調整することができる。
【0052】
次に図3A及び3Bを参照すると、本発明の別の実施形態による伸縮可能な靴01の側面からの概略図をそれぞれ示す。伸縮可能な靴01は、丸い頂点110Aを持つ逆Yカット110を複数備えるフラップ14を持つソールグリップ10を備えるベースラインを持つソール16を備える。フラップ14はフラップから外側に押し出されてから外側に拡張し、フラップ14の湾曲した壁は、ソール16の線油面積を大きくする正確な足に合わせて外側に曲がる。しかしながら、カット110は逆Y字型に限定されず、意図した方法でソール16の拡張を達成するために他の任意の形状に構成することができる。ソール16にはソールのトップライン16Aと柔軟なVカット16Bもある。ソールのVカット16Bは、ソールの柔軟性を高め、動きながらの足の自然な曲がりを助ける。
【0053】
不可分にソール16の内側に貼り付けられた伸縮可能な弾性編み物素材のアッパ18は、アッパ18を包むフラップ14を備える。アッパ18とソール16を一つの靴01として組み立てる。アッパ18は、アッパ18が伸縮可能な環状部18A、伸縮可能なバンド21、舌部19、伸縮可能なバンプ19Aから構成され、そのそれぞれが不可分に縫い合わされて連結され、伸縮可能なバンプ19Aは、足18Eに対して横安定性と底部安定性を持つ伸縮可能な厚くてかたい編み目パターン18Dと不可分に縫い合わされて連結される。
【0054】
靴01の前面の伸縮可能な環状部18Aにはプルストラップ22が不可分に取り付けられ、後面のアッパ18には別のプルストラップ22が取り付けられる。プルストラップ22は、着用者/ユーザが靴01を履くのを助ける。伸縮可能なバンプ19Aには、複数の通気孔18C1を備え、ユーザが伸縮可能な靴01を履いているときに、足が汗をかくのを助ける。柔軟な逆Y字カット110の拡張性と加工性は、図2A-2Fに関してここで前述した逆Y字カット110の実施形態と同様である。
【0055】
図4Aから図4Fは、本発明の一実施形態によるソール16とそのフラップ14のそれぞれの上面図、側面図、前面図、断面図を含む正投影図を示す。ソールの断面24を描いた図4Dに見られるように、ソール16の厚さは断面24の大部分を通して均一であるが、ソール16の上部のエッジに向かってテーパ24Aが付いている。フラップ14は、フラップ14に作られた複数の柔軟なVカット27によって分離されている。ソール16は、その上に着用者/ユーザの足を受けるためのソール内面12を有する。柔軟なVカット27は、等距離の方法でソール16に配置することも、そのようなVカット27の間の距離を変化させる方法で配置することもできる。このように柔軟なVカット27を持つことで、より大きなサイズの足が伸縮可能な靴01に入ると、ソール16の周囲にあるフラップ14が花の花びらのように作用して外側に開くことで足を支え、ソール16の表面積を大きくすることで、着用者/ユーザが快適に伸縮可能な靴01の内側に足を収めることができる。この柔軟なVカット27を持つソール16の特徴は、着用者の足に合わせて伸縮可能な靴01をより快適にするだけでなく、複数のサイズの使用価値を可能にして寿命を延ばすことができ、従来の靴に代わる持続可能な選択肢となる。
【0056】
ここで図4Fを参照すると、柔軟なVカット27の代わりに、フラップ14が複数の柔軟な逆Yカット110によって分離されているという点で、本発明の別の実施形態によるソール16とそのフラップ14の概略図が示されている。ソール16は、ソールトップライン16Aを有し、その上に着用者/ユーザの足を受けるソール内面12を有する。このように柔軟なYカット110を持つことで、より大きなサイズの足が伸縮可能な靴01に入ると、ソール16の周囲にあるフラップ14が花の花びらのように作用して外側に開くことで、足を支え、ソール16のYカット110の拡張能力を高めることで表面積を増やし、着用者/ユーザが快適に足を伸縮可能な靴01の内側に収めることができる。この柔軟なYカット110を持つソール16の特徴は、着用者の足に合わせて伸縮可能な靴01をより快適にするだけでなく、複数サイズの使用価値を可能にして寿命を延ばし、従来の靴に代わる持続可能なものとする。
【0057】
さらに、本発明のソール16は、図5Aと5Bに示すようにソール16の内側と外側にリブ25のような構造強化材を加えることができる。リブ25は、壁または平面から垂直方向に幅を広げて、ソール16に剛性と強度を追加する薄い突起である。図5Aに示すように、リブ25は、さらに、フラップ14の拡張を支持するためにソール16の内側に破断/切断を備える。同様に、図5Bに示すように、リブ25はフラップ14の拡張を支持するためにソール16の外側に設けられている。リブ25は、その端縁に向かってソール16の壁断面テーパ24AAと滑らかに合流する。リブ25は、ソール16の壁を厚くすることなく、ソール16の強度を高め、ソール16の重量を減らし、より少ない材料を必要とし、製造プロセスの他の欠陥からソール16を確保する。これらのリブ25は、ソール16が非拡張状態の元の形状とアウトソール23を保持するのに役立っている。したがって、リブ25は、ソール16とそのフラップ14の拡張を可能にする追加の十分な支持を提供する。ただし、非拡張状態への保持は必然ではなく、その寸法、ソール16の材料組成、その他のそのような製造要因などの要因に依存する。ソール16のリブ25のような支持は、ソール16の骨格構造のように機能し、フラップ14を上方に保持するのを助け、自由でスムーズな拡張を可能にする。これを考慮して、安定性のためのフラップ14幅に基づいてリブの位置と作業性を変更することができる。
【0058】
図6は、本発明による概略図におけるソール16とそのフラップ14を示す。見てわかるように、フラップ14を持つソール16の拡張位置と非拡張位置の両方が描かれている。ソール16のフラップ14は、丸い頂点を備える複数のフレキシブルな逆「Y」字型カット110で仕切られている。ソール16内に着用者/ユーザの足を受けると、ソール16の壁に外側へ力が働き、元の非拡張位置にあった柔軟な逆Yカット110が、逆Yカットの丸みを帯びた頂点110Aの拡大により拡張し、フラップ14を拡張フラップ14AAに拡張させる。
【0059】
さらに図6図6Aから6Hを参照すると、フラップが開いて拡張14Aすることにより、ソール16のフラップ14が未拡張から拡張状態に拡張していることを示す。見てわかるように、伸縮可能な靴01のソール16は、フラップ14Aの拡張がない図6Bのソール16の段階的な拡張を経て、フラップ14の拡張が最大となる図7Dに至る。フラップ14のこの拡張は、着用者の足のサイズ、または子供の場合にそのサイズがどのように大きくなるかに依存する。図6A-6Hに見られるように、この特定の実施形態におけるソールの断面は、ソール16のトップライン16Aに向かってテーパ24Aを付ける。このテーパ24Aは、図6Eに示すように伸縮可能な靴01のアッパ18に継ぎ目なく接合している。
【0060】
図6、6A-6H、8に示すように、ソール16のフラップ14は、丸い頂点を備える複数の柔軟な逆「Y」字型カット110で仕切られている。フラップ14は、フラップから外側に押し出され外側に拡張し、フラップ14の湾曲した壁は、ソール16の占有面積を大きくする正確な足に合わせて外側に曲がる。ただし、カット110は逆Y字型に限定されず、意図した方法でソール16の拡張を達成するために他の任意の形状に構成することができる。これらのカット110は、フラップ14の動きと拡張を強化し、足の形状にさらに微調整することができる。図6A~6Hでさらに見ることができるように、ソール16の厚さはソール断面24Aのほとんどを通して均一である。ただし、ソール16の柔軟性を高めるために、ソール16の厚さは、ソール16のトップライン16Aの端部に向かって先細りしている。ソール16の外面は、ソールグリップ10を備える。
【0061】
図6Iから6Qまでは、逆「Y」カット110が徐々に拡大し、フラップ14は様々な図でそれらの間の間隙が徐々に増加し始めたことを示している。足が伸縮可能な靴01に入ると、着用者の足によって、フラップ14が動き、ユーザのソールの形状と足の形状に適応する。様々なサイズ/サイズの増加に対応するためのソール16のこの適応は、3サイズまで可能である。フラップ14は元の非拡張状態から外側に押し出され、フラップ14の湾曲した壁は、ソール16の占有面積を大きくする正確な足に合わせて外側に曲がる。また、子供の場合、ソール16は成長に合わせて毎日少しずつ拡張する。ソール16は、3サイズまでこの成長に対応できる柔軟性があり、子供の足の形、成長、健康を制限するものではない。カット110Aの丸みを帯びた頂点は、ソール16に沿ってカットが裂けるのを防ぐのに役立つ。
【0062】
段階的で安定したソール16の形状とフラップ14の拡張は、図6Rで見ることができ、ステップ1ではフラップの拡張はないか最小限であり、ステップ2では中サイズまたは最大2サイズの拡張があり、ステップ3ではソール16のフルサイズまたは最大3サイズの拡張がある。
【0063】
図7A、7B、8A及び8Bに示すように、逆Yカット110は、カット110Aの丸い頂点により、個々のフラップ14を元の未拡張状態から拡張状態にスムーズに展開することができる。逆Yカット110はまた、個々のフラップ14の三次元的な動きを可能にし、よりフィット感と快適性を提供する。実際には、左右それぞれの足の構造や形状に応じて、各フラップ14の動きや広がり、広がり具合を決めるのは着用者の足である。このように、逆Yカット110を備えるフラップ14を持つソール16の配置は、常に着用者にオーダメイドのフィット感を与える。切り口の頂点は、フラップ14の裂け目や引っかかりを避けるために、丸みを帯び110A、円のような形になっている。このデザイン特徴により、ソール16の長寿命化と使いやすさを実現している。
【0064】
図8Bを参照すると、ソール16は、ソールのミッドソール部にエラストマ層710を備える。この伸縮可能な弾性ミッドソール710は、ソール16の内張りとアッパ18の間に貼り付けられているか、挟み込まれている。ソール16が拡張し、逆Y字型のカット110が開くと、逆Y字型のカットギャップ710Aに弾性ミッドソールが伸び、ソール16とアッパ18の間に保護層が形成される。伸縮可能な弾性のあるミッドソール710は、伸縮可能な靴01にさらなる強度と完全な保護を提供するようにも配慮されている。このエラストマ層710は、非パンチャ化が可能で、記憶を持ち、ユーザの足の形状を保持するなど、他の様々な材料特性を持つことができる。
【0065】
インナソール16とアッパ18の間のエラストマ中間層710は、上述の「Y」カットの他の実施形態のいずれとも組み合わせることができ、図9.1から図9.5に限定されない。
【0066】
エラストマ中間層710に関して使用される貼り付け技術の一つは以下の通りである:(i)接着剤がソール16とフラップ14カット110の内面に貼られ、フラップ14カット110の同じマークがアッパ18に配置する。その後、ソール16とアッパ18の間にエラストマ層710が貼り付けられる。拡張「Y」カットライン/領域110Aは、エラストマ710用の接着剤なしで確実に残される。これにより、拡張可能なYカット領域110Aを自由に拡張できる。(ii)エラストマ層710のさらに別の接合方法は、ソール16、ミッドソールエラストマ710、アッパ18を取って「Y」カット110の輪郭を縫い付けることである。このような結合配置により、拡大されたミッドソールエラストマ710Aの領域が「Y」カット拡張110Aと共に自由に移動できるようになる。
【0067】
上で説明したこの概念とその作業性は、逆「Y」カット110以外の任意の形状カット頂点、たとえば図9.1、9.2、9.3、9.4及び9.5に示す代替カットに適用できる。このような様々な形状のカットのそれぞれは、着用者/ユーザの足のサイズに応じて、ソール16の段階的な拡張を効果的に支援し、快適な使用体験を提供する。図9.1には、単一の丸い頂点210Aを持つストレートカット210と、四つの丸い頂点310Aを持つ「スター」カット310の別のバリエーションがある。図9.5は、元の未拡張状態から拡張状態への四つの丸い頂点を持つ「スター」カットの拡張特徴を詳細に示している。図9.2ソール16は、拡張されていない元の状態から拡張状態への単一の丸い頂点410Aを持つ「ウェイブ」カット410を備える。図9.3には、単一の丸い頂点510Aを持つ「ペン先」カット510がある。
【0068】
図9.4を参照すると、ソール16のトップライン16Aにある二つのマイクロカット610Aと、ソール16の壁にあるスリット610のカットを描く。このスリット610はトップライン16Aのマイクロカット610Aの助けを借りて拡張し、伸縮可能な靴01のソール16を拡張する。
【0069】
ここで図10を参照すると、ソール16の拡張に関して人間の足の解剖学的構造を考慮して、複数のフラップカット位置14Bが配置されていることがわかる。フラップ14は、ソール16の前方14C、側面14D、後方14Eに配置されている。フロントフラップ14Cは足の前部の拡張を助け、サイドフラップ14Dは足の平らに広がった領域と幅の拡張を助け、より広い足に対応する。バックフラップ14Eは、障害物のない自然な形状でかかとが成長することを確実にする。フラップ14は、着用者の足に支障なく支持された成長をもたらすように配置され、設計されている。伸縮可能な靴01は、足の自然な無制限な成長を助け、増幅するように設計されている。拡大された場合のソール16は、カットの間隙が増加している場合でも、十分な保護を提供するはずである。したがって、カットの位置は足のカーブによって決まる。複数のフラップ14カット110(例えば図6A~6Rのように)は、保護を損なうことなく成長したサイズの足に対応するために配置されている。
【0070】
フラップカット位置14Bは、ソール16と靴01の適切な拡張のために不可欠である。カット110(例えば図6A~6Rに示すように)は最小幅で、ソールトップライン16Aまで延びている。この実施形態では、フラップ14の数は限定されず、10枚から14枚である。フラップカット110の数は、異なる靴や他の靴で異なる場合がある。フラップ14は、フィレット、面取り、または端部に保護支持を持つことができる。
【0071】
図11A及び11bは、本発明の一実施形態による、それぞれサイズ22及びサイズ24の自然な足の形状靴型44を収容する伸縮可能な靴01を示す。ミントグリーンの部分がアッパ18、ブラックの部分が伸縮可能な特徴を有するフラップ14を持つソール16となっている。フラップ14は、複数の柔軟なV字カット27を有する。靴01のアッパ18には、ユーザの足を通す口元の縫い合わせ21Bを通って作られる環状部18AAがある。靴01のアッパ18の後面には、アッパ18の前部分にヒールカウンタ21Aとバンプ19AAがある。柔軟なV形カット27の拡張性と加工性は、ここで説明したカットの実施形態と同様である。引き伸ばされたアッパ18とフラップ14を備える拡張されたソール16は、より大きなサイズの足型/靴型44に対応するために開いていることがわかる。
【0072】
図12を参照すると、従来の靴型は典型的な前足形状、かかと形状、トゥスプリング、及びヒールドロップを持つように描かれている。しかし、このような従来の靴型は、実際には自然な足のプロファイルに一致する自然な足の形状ではないという欠点がある。このような欠点は着用者/ユーザに不快感を与える。
【0073】
次に図12A~12Iを参照して、本発明の伸縮可能な靴01に使用される靴型44(図3Bに示すように)は、様々な位置に図示されている。靴型は人間の足のような形をした機械的な形態である。これは足の形をした型/靴型44であり、靴01の最終的な製造形態を定義している。靴型44という名前は、端部/最後に発生する脱ラスティングとして知られる靴製造の一般的な操作に由来している。この操作で靴01から足型/靴型44を外し、靴01が完成する。
【0074】
したがって、靴型44は靴屋によって靴01の製造と修理の際に使用される。靴型44は通常対になっており、硬材、鋳鉄、高密度プラスチックなどのさまざまな材料で作られている。靴型44は、デザインされた正確な仕事に応じて、多くのスタイルとサイズがある。靴型44はほぼ人間の足の形に作られているが、正確な形状は作られる履物の種類に合わせて作られている。例えば、フォーマルな靴の靴型44は、見た目の美しさを考慮してつま先のボックスが狭く設計されている。
【0075】
歴史的には、靴型44は典型的に硬材と鋳鉄で作られていた。これは、これらの材料が(革のような)濡れた材料と接触し、それらの上で靴を伸ばしたり成形したりする機械的ストレスにさらされてもその形状を保持するためである。今日、木製の靴型は、特にヨーロッパや北米では、オーダメイドの靴作りにのみ使用されるのが一般的である。
【0076】
現代の靴型に使用される素材は、ソールを底にするときにプルオーバマシンによって加えられるような大量生産機械の力に耐えるのに十分な強度があるように選択され、また、ソールを追加する前に一時的に靴の部品を一緒に保持するために使用されるタック(「ラスティングタック」として知られる)を保持することもできなければならない。硬材はこれらの基準を満たしているが、現代の靴型、特に中国などの大量生産工場で使用されているものは、高密度ポリエチレンプラスチック(HMW-HDPE)で作られていることが多く、修理を必要とする前に多くのタックホールを可能にしている。このようなプラスチックには、消耗したときにリサイクルして再生できるという利点もある。
【0077】
図12A~12Iに見られるように、本発明に必要な靴型44(図3Bに示すように)は、足の快適性と健康を第一の焦点として維持する目的で特別に設計されている。図12Aから図12Iの靴型44は、靴型のトップ88と、最も共通で一般的な靴の靴型が、図12に示されているように、狭い前方、すなわち狭いトゥボックスで形成されているという点で異なる広いトゥボックス82が前方にある。広いトゥボックス82は、大人も子供も自然な足の形に密着するように与えられる。広い面積が邪魔されない成長を可能にする。靴型44が靴01全体の形状、サイズ、フィット感、外観を支配するため、これを「靴型のレベル」で組み込むことが重要である。さらに、図12A~12Iの靴型44はストレートベースライン10で、トゥスプリングがなく、かかとの上げ86または下げ84がゼロである。本発明の靴型44は、ソールエッジラインを持たないが、図12Gと12Hに示すように靴型92にフィレットされた端部はない。靴型44は、ファッションの美的スタイルではなく、可能な限り人間の足の解剖学的構造に似た靴を製造するように設計されている。この発明の靴型44のデザインは、現代の靴の美学よりも、足の快適さ、健康、機能性を優先しており、たとえば、幅の狭いものではなく幅の広いトゥボックス82、ゼロドロップ、つま先の上がりがない、かかとの高さがないなどである。靴型44は、図12Dに示すように、丸みのあるプロファイル90を持っている。
【0078】
図12Iに示されている靴型44は、図13AからKに示されている人間の足の解剖学的構造94D、形状、特徴及びそれらに見られるバリエーションを参照して設計されている。靴型44は、人間の足をイメージした輪郭、断面94B、94C、曲線が描かれている。靴型の底部/ソールは丸みを帯び90、従来の靴型とは異なり明確なエッジラインがない。したがって、本発明の靴型44は、自然な足の形状と、人間の足94Dのソールに似ている。本発明の靴型44は、靴01が作られているユーザの年齢層によっても変化する。
【0079】
図14Aを参照すると、ソール16、環状部18AA及び本発明の一実施形態による布地アッパ18構造用のより厚くてかたい編み目パターン18Dを示すためのハッチ領域と不可分に取り付けられている伸縮可能なアッパバンプ18Bを持つ伸縮可能な靴01が描かれている。このパターン18Dは、その頑丈さで足に横安定性と底部安定性を与えることを目的としている。
【0080】
図14Bは、ソール16、環状部18AA、及び布地アッパ18構造用の以前の図14Aよりも薄く、伸縮可能なパターンを示すクロスハッチ領域であって、薄く、伸縮可能なパターンは、足を快適に覆い、また、本発明の別の実施形態による湿気を吸い込み、換気を提供する薄く、伸縮可能なパターンの伸縮可能なアッパバンプ18Bを持つ伸縮可能な靴01を示しており、を示す。大きくなったサイズに対応するため、拡張の間、伸縮性に優れている。
【0081】
図14Cは、ソール16、環状部18AA、及び布地アッパ18構造用の非常に薄く、軽く、伸縮可能な編み目パターンを示すハッチ領域を持つ伸縮可能なアッパバンプ18Bを持つ伸縮可能な靴01を示しており、このパターンは靴01の環状部領域に位置し、本発明の別の実施形態による靴の中に足を簡単かつ快適に入れることができるように高い伸縮性がある。
【0082】
図14Dは、ソール16、環状部18AA及び本発明の別の実施形態による布地アッパ18構造のためのより厚くてかたい編み目パターン18Dを示すハッチ領域を持つ伸縮可能なアッパバンプ18Bを持つ異なる編み目パターンを示すために異なるハッチ領域を持つ伸縮可能な靴01を示している。
【0083】
図14Eは、テーパ24Aを備えるソール16、環状部18AA、及び本発明による布地アッパ18構造用のより厚くてかたい編み目パターン18Dを示すハッチ領域と不可分に取り付けられる伸縮可能なアッパバンプ18Bを持つ靴01を製造した後に挿入された断面24によって示される幅を持つインソール26を示すためにハッチされたオブジェクトを持つ伸縮可能な靴01を示す。
【0084】
例えば、本発明の上記の目的を説明するために、年齢に関してマップされた子供の成長パターンを以下の表に示す。
【表1】
表1
【表2】
表2
【0085】
図15A及びBを参照して、及び上記の表1と表2から、ソール16の拡張研究102は、成長の大部分が前の足指領域で発生し、幅と長さの成長が比例していなかったことを示していることがわかる。これにより、発明者は102Aでサイズをグループ化し、本発明の異なるシリーズの伸縮可能な靴01を作成することができた。この研究に基づいて、ユーザの足のサイズ、シリーズ、及び実際の長さをマッピングするためのカスタムフットスケールも作成され、本発明の伸縮可能な靴01に使用される。
【0086】
ソール16とアッパ18の独特な構造とデザインがユーザの足を抱きしめ、完璧な形状フィット感を提供する。伸縮可能な靴01のソール16とアッパ18の適応性は、差し込んだどの形状の足にも手袋のようにフィットする。例えば、9、9.5、10といったサイズのフィートと、これらのサイズの間のすべてのサイズは、適応できるデザインを備える伸縮可能な靴01の1サイズだけで、完璧なフィット感で対応できる。伸縮可能な靴は、従来の靴のようにその逆ではなく、一足一足に適応する。
【0087】
したがって、図16を参照すると、本発明の伸縮可能な靴01は、拡張するにつれて、従来の複数の靴のペアを、それらの仕事をする1つのペアだけに置き換える。通常の靴のほとんどは、主にプラスチックやプラスチックのような材料で作られている。これらの石油由来プラスチック(ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)及びエチレン酢酸ビニル(EVA)は、カーボン消費量が大きい。さらに、世界の使用済み靴の5%しかリサイクルされておらず、95%が最終的に埋立地に捨てられている。ほとんどのスニーカに使用されているプラスチック/石油由来の物質は分解せず、何百年も埋立地に残っている。例えば、図16に示すように、1-9年間の子供には従来の靴が15足必要になる。一方、1歳から9歳の間に同じ子供が必要とするのは、本発明の伸縮可能な靴01の5足のみである。これにより、この発明は持続可能で環境に良いものとなり、その結果、製造される靴の数が減少し、結果としてカーボン消費量が大幅に減少する。伸縮可能な靴01とそのパッケージは、環境に配慮した素材で作られている。また、地球上のユーザのお金と資源も節約できる。したがって、本発明の伸縮可能な靴01では、最終的に埋め立てられる靴の数が少なくなる。環境に優しい伸縮可能な靴01は、より持続可能で、使用可能で、お金に見合う価値がある。
【0088】
本発明は、乳児の子供のための例を示すことによって使用するための伸縮可能な靴01に焦点を当てているが、本発明の原理は、24ヶ月以上の子供または成人が着用するスリッパ/サンダルに組み込むこともできる。「子供用スリッパ/サンダル」という用語を「ベビーシューズ」という用語に置き換えることができるため、本発明の独特な特徴のすべてが子供用の拡張可能なスリッパにも組み込まれることが理解されよう。
【0089】
上述の実施形態は、本発明の概念の様々な設計上の特徴を示している。本発明の伸縮可能な靴01は、男性用、女性用、または子供用の靴において、任意の数のスタイルで作ることができると理解される。靴01は、描かれるように紐を通すか、滑り止めをすることができる。本発明の概念は、描かれるような例示的な靴01に限定されるものではなく、様々なサイズの足に対応するために必要な長さ、幅及び高さに関して、2つ以上の靴サイズによる伸長されていないリラックスバージョンから拡張することを可能にする様々な構成要素に関連するため、靴01の独特な構造を定義する目的のためにのみ提供される。
【0090】
ここでは、説明中の非限定的な実施形態を参照しながら、本明細書での実施形態とその様々な特徴及び利点の詳細について説明する。本明細書での実施形態が不必要に不明瞭にならないように、よく知られた構成要素及び処理技術の説明は省略する。本明細書での開示は、単に本明細書での実施形態が実践される方法の理解を容易にし、当業者が本明細書での実施形態をさらに実践できるようにすることを意図している。
【0091】
上記の特定の実施形態の説明は、本明細書での実施形態の一般的な性質を十分に明らかにするので、他の者は、現在の知識を適用することによって、一般的な概念から逸脱することなく、そのような特定の実施形態を容易に変更及び/または様々な用途に適応させることができ、したがって、そのような適応及び変更は、開示された実施形態の同等の意味及び範囲内で理解されるべきであり、またそのように意図されている。本明細書で使用されている用語は、説明のためのものであり、限定のものではないことを理解する必要がある。したがって、本明細書の実施形態は好ましい実施形態の観点から説明されているが、当業者は、本明細書に記載されている実施形態の精神及び範囲内で修正を加えて実施できることを認識するであろう。
【符号の説明】
【0092】
01 伸縮可能な靴
10 ソールグリップ/ベースライン
12 ソール内面
14 フラップ
14A 拡張前のフラップ
14AA 拡張されたフラップ
14B フラップカット位置
14C フロントフラップ
14D サイドフラップ2
14E バックフラップ
16 ソール
16A ソールトップライン
16B ソールの柔軟なVカット
18 アッパ
18A 伸縮可能な環状部
18AA 環状部
18A1 全方向拡張部
18A2 環状舌部
18B 伸縮可能なアッパバンプ
18C 伸縮可能なローワバンプ
18C1 通気孔
18D 伸縮可能な厚くかたい編み目パターン
18E 足に対する横安定性と底部安定性
18F アッパトップライン
18G アッパストローベルボード
18H アッパ靴下綴じステッチ
19 舌部
19A 伸縮可能なバンプ
19AA バンプ
21 弾性バンド
21A ヒールカウンタ
21B ステッチ
22 プルストラップ
23 アウトソール
24 ソール断面
24A ソール断面テーパ/テーパ
24AA 断面テーパ
25 リブ
26 インソール
27 柔軟なVカットフラップ
44 自然な足の形の靴型
82 ワイドトゥボックス
84 ゼロドロップストレートソール
86 ゼロスタックヒール
88 靴型トップ
90 丸いプロファイル
92 端部フィレットのない靴型/ソール
94A ボール周り断面
94B 甲断面
94C ヒール断面
94D 人間の足の解剖学的構造/自然な足の形状/人間の足のソール
102 サイズ19~34の子供の足のプロファイル
102A 足の測定スケール
104A 1歳から9歳までの従来の靴
104B 1歳から9歳までの本発明の靴
106 従来の靴の空隙
110 逆Yカット
210 ストレートカット
210a ストレートカットの丸い頂点
310 スターカット
310A スターカットの丸い頂点
410 ウェーブカット
410A ウェーブカットの丸い頂点
510 ペン先カット
510A ペン先カットの丸い頂点
610 スリットカット
610A マイクロカット
710 弾性ミッドソール/エラストマ層
710A 弾性ミッドソール伸張部
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図4A-D】
図4E
図4F
図5A
図5B
図6
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図6J
図6K
図6L(i)】
図6L(ii)】
図6M(i)】
図6M(ii)】
図6N(i)】
図6N(ii)】
図6O(i)】
図6O(ii)】
図6P(i)】
図6P(ii)】
図6Q(i)】
図6Q(ii)】
図6R(i)-(iii)】
図7A
図7B
図8A
図8B
図9(1)】
図9(2)】
図9(3)】
図9(4)】
図9(5)】
図10
図11A
図11B
図12
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図12G
図12H
図12I
図13A-B】
図13C-D】
図13E-F】
図13G-H】
図13I-K】
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図15A-B】
図16
【国際調査報告】