(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-22
(54)【発明の名称】供給ライン用の改良継手
(51)【国際特許分類】
A61J 15/00 20060101AFI20230615BHJP
A61M 39/10 20060101ALI20230615BHJP
【FI】
A61J15/00 A
A61M39/10 120
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022569134
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(85)【翻訳文提出日】2023-01-06
(86)【国際出願番号】 FR2021050867
(87)【国際公開番号】W WO2021234274
(87)【国際公開日】2021-11-25
(32)【優先日】2020-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】305043652
【氏名又は名称】ヴィゴン
【氏名又は名称原語表記】VYGON
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】クセガル,ジャン-ルイ
(72)【発明者】
【氏名】ギロン,サムエル
【テーマコード(参考)】
4C047
4C066
【Fターム(参考)】
4C047NN13
4C066AA05
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD01
4C066DD02
4C066JJ03
4C066JJ05
(57)【要約】
本発明は、経腸栄養ラインのための継手(10)に関しており、これは、継手を相補的継手(11)に接続するように構成された装着手段(3)と、軸線と同軸のテーパ状先端(4)と、先端の周りに延在して先端と同軸であるフランジ(5)とを具備し、先端から延在するフランジが、相補的継手を受容するように構成された環状空間(7)を先端とともに包囲し、装着手段は環状空間に配設され、環状空間は、装着手段を具備する第1部分(70)と、装着手段を備えない第2部分(8)とを具備し、第2部分は軸線上の軸方向長さを有し、先端は、第1部分と第2部分との間の境界面Iに所定直径を有し、所定直径と軸方向長さの比は1.0以上かつ2.0以下である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
経腸栄養ラインのための連結器(10)であって、
連結器(10)を相補的連結器(11)に接続するように構成された固定手段(3)と、
軸線(A)と同軸であるテーパ状先端(4)と、
前記先端(4)の周りに延在して前記先端(4)と同軸であるフランジ(5)と、
を具備し、
前記フランジ(5)が、前記先端(4)から距離を置いて延在して、前記相補的連結器(11)を受容するように構成された環状空間(7)を前記先端とともに包囲し、前記固定手段(3)が前記環状空間(7)に配設され、
前記環状空間(7)が、前記固定手段(3)を具備する第1部分(70)と、固定手段が欠如した第2部分(8)とを具備し、前記第2部分(8)が前記軸線(A)上の軸方向長さ(E)を有して、前記先端(4)が前記第1部分(70)と前記第2部分(8)との間の境界面I(I)において所定直径(D1)を有し、
前記所定直径(D1)と前記軸方向長さ(E)との比が1.0以上かつ2.0以下であることを連結器(10)が特徴とする、
連結器。
【請求項2】
前記環状空間(7)を外側から包囲する内表面(50)を前記フランジ(5)が具備し、前記固定手段(3)が前記フランジ(5)の前記内表面(50)から延出する、請求項1に記載の連結器(10)。
【請求項3】
前記先端(4)の内表面が自由端部(E1)での直径(DC)を有し、前記先端(4)の前記内表面の前記直径(DC)と前記軸方向長さ(E)との比が1.0以上かつ3.3以下である、請求項1または2に記載の連結器(10)。
【請求項4】
前記先端(4)の前記内表面の前記直径(DC)と前記軸方向長さ(E)との比が2.0以上かつ3.0以下である、請求項3に記載の連結器(10)。
【請求項5】
前記連結器(10)が、自由端部(E1)と、連結端部(E2)と、前記自由端部(E1)と前記連結端部(E2)との間における前記軸線(A)上の軸方向全長(LR)とを有し、前記連結器の前記軸方向全長(LR)と前記第2部分(8)の前記軸方向長さ(E)との比が3以上かつ6以下である、請求項1から4のいずれか一つに記載の連結器(10)。
【請求項6】
前記第2部分(8)の前記軸方向長さ(E)が、1.8ミリメートル以上かつ4.0ミリメートル以下、好ましくは2.0ミリメートル以上かつ3.7ミリメートル以下である、請求項1から5のいずれか一つに記載の連結器(10)。
【請求項7】
前記環状空間(7)の底部での前記先端(4)の径方向厚さ(LE)が、0.7ミリメートル以上かつ1.2ミリメートル以下、好ましくは0.75ミリメートル以上かつ0.90ミリメートル以下である、請求項1から6のいずれか一つに記載の連結器(10)。
【請求項8】
前記先端(4)が5%と9%の間から成る、例えば6%又は8%に等しいテーパを有する、請求項1から7のいずれか一つに記載の連結器(10)。
【請求項9】
更に、径方向外向きに延出して固定リングを軸方向に制止するように構成された突出縁部(90)を連結端部(EZ)に具備し、前記突出縁部(9)は好ましくは環状である、請求項1から8のいずれか一つに記載の連結器(10)。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一つに記載の連結器(10)を具備するとともに相補的連結器(11)を具備して、前記固定手段(3)の相補的固定手段(13)を具備する先端(16)を前記相補的連結器(11)が有し、前記相補的固定手段(13)が前記先端(16)から径方向に延出する、経腸栄養ラインのための接続アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具の分野で液体伝送接続を行うための連結器の分野に関する。本発明は特に、経腸栄養の分野に用途が見られる。
【背景技術】
【0002】
経腸栄養ライン、すなわち胃又は腸で生体に食物を直接的に提供することを可能にするラインは、概して、経腸栄養チューブに接続される栄養物容器を具備する。
【0003】
容器連結端部に配置される雄型連結器を有する周知の栄養物容器と、チューブを連結するために一端部に配置された雌型連結器を有する経腸栄養チューブとが設けられる。容器及びチューブのそれぞれの連結器は、互いに直接的に固定されて、ねじ結合により固定位置に係止される。
【0004】
本出願人の名による特許文献1は、具体的には経腸栄養ラインに専用の雄型連結器及び雌型連結器の幾つかの例を記載している。雌型連結器は、雄型連結器のテーパ状先端が密閉状態で挿入され得る入口ダクトを有する。雄型連結器は、テーパ状先端と外方シェルとの間に延在する溝部をその一部に有する。入口ダクトを包囲する雌型連結器のヘッドが溝部へ挿入され得る。雄型及び雌型連結器の各々は、雄型及び雌型連結器を係止するように相補的なねじ山の形態の固定手段を具備する。
【0005】
更に、連結器の各々は、注入ライン連結器あるいはカテーテル連結器に誤って接続されることのないような寸法及び設計を持つ。それゆえ、上述の文献で提示される連結器は、経腸栄養には不適切な製品で経腸栄養チューブへの供給を行う、あるいは更に悪いことに、経腸栄養のための製品でカテーテルへの供給を行うリスクを制限する。
【0006】
しかしながら、雄型連結器である時には特に、この連結器が或る時間にわたって相補的な連結器に接続されると連結器の応力を受けて化学的耐性が損なわれる傾向があることを出願人は発見した。
【0007】
とりわけ、一組の雄型/雌型連結器の雄型テーパ状先端が、相補的な雌型連結器と嵌合/脱嵌合する時に破損しやすいことが使用時に明白となる。ユーザが勢いよく連結器を接続した場合には、雄型テーパ状先端の基部に亀裂が発生し得る。
【0008】
しかしながら、栄養ラインの組立及び分解は、機械的亀裂のリスクを伴わずに病院で非常に素早く実行可能でなければならず、それゆえ、当該技術の雄型及び雌型連結器ではこれが可能ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記を考慮すると、本発明の目的の一つは当該技術の欠点を克服することである。
【0011】
より具体的に記すと、本発明の目的の一つは、相補的な連結器と組み立てられた時に外部負荷に耐える連結器、特に経腸栄養ラインのための連結器を提案することである。
【0012】
本発明の別の目的は、国際公開第2005/055919号に記載の寸法要件を満たしながら、相補的な連結器との組立/分解中に破損しない連結器、特に経腸栄養ラインのための連結器を提案することである。
【0013】
また別の目的は、重大な欠陥の発生リスクを制限しながら生産することが簡単であるとともに、相補的な連結器への接続が簡単である連結器、特に経腸栄養ラインのための連結器を提案することである。
【0014】
また別の目的によれば、所望の連結器は総質量が制限されなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0015】
これらの要求を満たすために、本発明は、第一の態様によれば、経腸栄養ラインのための連結器に関しており、この連結器は、
連結器を相補的な連結器に接続するように構成された固定手段と、
軸線と同軸であるテーパ状先端と、
先端の周りに延在して先端と同軸であるフランジと、
を具備し、
フランジは、先端から距離を置いて延在し、相補的な連結器を受容するように構成された環状空間を先端とともに包囲して、固定手段は環状空間に配設され、
環状空間は、固定手段を具備する第1部分と、固定手段が欠如した第2部分とを具備し、第2部分は軸線上に軸方向長さを有し、先端は、第1部分と第2部分との間の境界面Iに所定直径を有し、
所定直径と軸方向長さの比は、1.0以上かつ2.0以下である。
【0016】
上に規定された連結器は、以下の特性を単独で、あるいは技術的に可能な組み合わせのいずれか一つとして、限定ではなく任意で有する。
フランジは、環状空間を外側から包囲する内表面を具備し、固定手段はフランジの内表面から延出する。
先端の内表面が自由端部での直径を有し、先端の内表面の直径と軸方向長さの比が1.0以上かつ3.3以下である。
先端の内表面の直径と軸方向長さの比は2.0以上かつ3.0以下である。
連結器は、自由端部と、連結端部と、自由端部と連結端部との間における軸線上の軸方向全長とを有し、連結器の軸方向全長と第2部分の軸方向長さの比が3以上かつ6以下である。
第2部分の軸方向長さが、1.8ミリメートル以上かつ4.0ミリメートル以下、好ましくは2.0ミリメートル以上かつ3.7ミリメートル以下である。
環状空間の底部での先端の径方向厚さは、0.7ミリメートル以上かつ1.2ミリメートル以下、好ましくは0.75ミリメートル以上かつ0.90ミリメートル以下である。
先端は、5%と9%の間から成る、例えば6%又は8%に等しいテーパを有する。
連結器は更に、径方向外向きに延出して固定リングを軸方向に制止するように構成された突出エッジを連結端部に具備し、突出エッジは好ましくは環状である。
【0017】
第二の態様によれば、本発明は、上に規定された連結器を具備するとともに相補的な連結器を具備する経腸栄養ラインのための接続アセンブリに関しており、
相補的な連結器は、固定手段の相補的な固定手段を具備する先端を有して、相補的な固定手段は先端から径方向に延出する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の他の特性、目的、及び利点は、純粋に例示的であって限定的ではなく添付図面に関連して読まれるべき以下の記載から明白になるだろう。
【
図1a】一つの例示的実施形態による経腸栄養ラインの雄型連結器の斜視図である。
【
図1b】
図1aの雄型連結器の長手断面図であって、切断面は雄型連結器の把持フィンを通っている。
【
図2a】一つの例示的実施形態による経腸栄養ラインの雌型連結器の斜視図である。
【
図2b】
図2aの雌型連結器の長手断面図であって、切断面は雌型連結器の把持フィンを通っている。
【
図3】接続された
図1bの雄型連結器と
図2bの雌型連結器とを具備する接続アセンブリの長手断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の詳細な記載は経腸栄養ラインの例に関する。これは経鼻胃チューブ、経口胃チューブ等を包含する栄養ラインであり得る。しかしながら、同じ利点を伴って、他の種類の栄養又は注入ラインに、あるいは医療分野の他の液体伝送接続に本発明が統合され得ることが理解されるだろう。
【0020】
この記載の残り全体において、「自由」は、相補的な連結器への連結器の接続側に設置される部位又は端部(例えば先端)を示し、一方で「連結」は、連結器が栄養ライン(バッグ、リザーバ等)に固定される側に設置される部位又は端部を示す。一般的に、本出願において、雄型連結器の自由端部はその遠位端部に対応し、連結端部はその近位端部に対応する。
【0021】
加えて、連結器の軸線Aは、連結器10の対称軸線に実質的に対応して、連結器10の要素(先端、フランジ等)が周りに配設される軸線Aを指す。軸方向は軸線Aの方向に対応し、径方向は、この軸線Aに垂直であってこれを通る方向である。更に、周方向は、軸線Aに垂直であってこれを通らない方向に対応する。他に明記されなければ、要素の内方(又は内側)の部位又は面が同じ要素の外方(又は外側)の部位又は面より軸線Aに近くなるように、内方(又は内側)と外方(又は外側)はそれぞれ径方向について使用される。
【0022】
添付図全てにおいて、そして以下の記載全体で、類似の要素には同一の英数字参照符号が付けられる。
【0023】
経腸栄養ライン
例えば病院での使用のための経腸栄養ラインは、第2連結器11に接続されるように構成された第1連結器10を具備する少なくとも一つの接続アセンブリを具備する。
【0024】
第1連結器10は、第2連結器11の入口ダクト160に嵌合するように構成された好ましくはテーパ形状の先端4を具備する。以下において、第1連結器は雄型連結器10と記され、第2連結器は雌型連結器11と記され、雄型連結器10の先端4は、雌型連結器11の入口ダクト160へ少なくとも部分的に進入するように構成されている。
【0025】
例を挙げると、雄型連結器10は栄養物容器の連結端部に配設され得る。栄養物容器は、例えば、バッグ、フラスコ、ボトル、注射器、又は経腸栄養供給ホースを包含する。経腸栄養ライン内を循環することが想定される栄養物は、例えば、早産新生児用に調整されたミルクを包含する。
【0026】
雌型連結器11は、経腸栄養チューブの連結端部に一部が配設され得る。栄養チューブは栄養物を患者に送達する。これは例えば経鼻胃チューブ又は経口胃チューブである。
【0027】
経腸栄養ラインは、一つ又は幾つかのバッグ、リザーバ、注射器、あるいは他の液体送達又は液体回収機器、伸展具等も含み得ることが理解されるだろう。幾つかの雄型連結器/雌型連結器の合体は、経腸栄養ラインを取り付けるために行われ得る。
【0028】
雄型連結器10と雌型連結器11とは、好ましくは成形により、例えばポリマー材料で製作される。
【0029】
連結器
図1a及び
図1bは、それぞれ斜視図と、雄型連結器10の軸線A上での長手断面図での一例示的実施形態による経腸栄養ラインの雄型連結器10を図示している。
【0030】
雄型連結器10は、雄型連結器10の自由端部E1を具備するヘッド2と、連結端部E2を具備するボデー9とを具備する。ヘッド2とボデー9とは軸線Aと同軸である。ボデー9は、雄型連結器10の連結端部E2までヘッド2に連続して軸線A上に延在している。
【0031】
ヘッド2は特に、軸線A上に延在するテーパ状先端4とともに、先端4と結合されたフランジ5を具備する。フランジ5は先端4と同軸であって、少なくとも部分的に先端4の周りに延在している。先端4は、雄型連結器10のボデー9から連結端部E2の方向に延出する。
【0032】
先端4は円錐台形状を有する。先端4の円錐台の長底辺は連結端部E2に向かって設置され、先端4の円錐台の短底辺は自由端部E1に向かって設置される。適切な場合に、先端4は、5%と9%の間から成る、例えば6%又は8%程度のテーパを有する。
【0033】
ここで更に、先端4は軸線A上に雄型ダクト40を画定すると有利である。雄型ダクト40は、自由端部E1の側とともに連結端部E2の側で開口している、すなわち、雄型連結器10の連結端部E2と自由端部E1との間での液体連通を可能にする。雄型連結器10が相補的な雌型連結器11に接続された時に、雄型ダクト40はこうして、液体、例えば患者用に調整されたミルクの通過を可能にする。
【0034】
好ましくは、
図1bに見られるように、テーパ状先端4が連結器の自由端部E1において軸線A上でフランジ5の環状エッジよりも突出するように、テーパ状先端4の自由端部はフランジの自由端部から距離を置いて延在する。フランジ5は、先端4の径方向外側においてこれから距離を置いて先端4の周りに延在する。こうして先端4及びフランジ5は環状空間7をその間に画定する。環状空間7は雄型連結器10の自由端部E1で開口し、相補的な雌型連結器11のヘッドを受容するように構成されている。
【0035】
特に、フランジ5は、先端4に面する内表面50と外表面52とを有する。環状空間7は、内表面50と先端4とに包囲されている。
【0036】
一実施形態において、フランジ5の外表面52は、洗浄を容易にして無菌化のリスクを制限するために、平滑である、すなわち凹凸又は突部を含まない。
【0037】
この例において、外面52は、好ましくは卵形状を持つ凸状である。製造の簡易性を維持しながら接触時に患者を傷つけるリスクを生じないようにするにはこの外側形状が最適であったことが分かっている。皮膚が非常に敏感である新生児、特に早産新生児向けである経腸栄養ラインに雄型連結器10が使用される場合に、これは特に関連性がある。
【0038】
環状空間7は、自由端部E1の側に設置された第1部分70と、軸線A上で第1部分70に連続して連結端部E2の方向に、フランジ5の基部に隣接して延在する第2部分8とを具備する。
【0039】
固定手段3は環状空間7に配設される。固定手段3は、連結器10を相補的な雌型連結器11に接続するように構成されている。
【0040】
一実施形態において、固定手段3は、環状空間7へ径方向に延出するねじ山を具備する。雄型連結器10のねじ山3は、雄型連結器10を雌型連結器11に挿入及び係止することにより固定を可能にするために雌型連結器11の相補的なねじ山と協働するように構成されている。雄型連結器10のねじ山は例えば二重ねじ山を包含し、各ねじ山は一周にわたって延在する。
【0041】
代替あるいは組み合わせとして、固定手段3はバヨネット係止手段を含み得る。ここで、係止手段は雌型係止手段であって、フランジ5の内表面50に形成されて雌型連結器11の同数の雄型突起と協働するのに適応した一つ又は幾つかの曲げ溝を具備する。
【0042】
図1a及び1bの例で、ねじ山は、環状空間7の第1部分70においてフランジ5の内表面50から径方向内向きに延出する。ゆえに、ねじ山は先端4の外表面に面している。
【0043】
環状空間7の第2部分8を包囲するフランジ5の内表面50と先端4の外面には、好ましくは固定手段が欠如している。図に示されている例で、第2部分8は、軸線A上で先端4の周りに延在する長手環状凹部の形態である。非限定的に、第2部分8でのフランジ5の内表面50と先端4の外面とは概ねテーパ状であり、環状空間7の第1部分70でのテーパよりもテーパが小さい。
【0044】
フランジ5の(自由端部に設置された)環状エッジと第2部分8との境界面Iとの間における軸線A上での第1部分70の長さは、相補的な雌型連結器11のヘッドを収納するように構成されている。一実施形態において、相補的な雌型連結器11を接続する時に、雌型連結器11のいかなる部位も第2部分8には収容されない。ねじ山3を具備する連結器10のケースで、境界面Iはねじ山の底部、すなわちねじ山3の連結端部に設置されている。
【0045】
第2部分8は軸線A上に延在して、第2部分8との境界面Iに設置された第1部分70の連結側の端部と(凹部の底部に対応する)第2部分8の連結側の端部との間に、1.8ミリメートルと4.0ミリメートルの間、好ましくは2.0ミリメートルと3.7ミリメートルの間から成る軸方向長さEを有する。更に、D1は、第1部分70と第2部分8との間の境界面Iで測定された先端4の外径を指す。先端4の外径D1と第2部分8の軸方向長さEの比は、1.0以上かつ2.0以下である。一実施形態において、D1とEの比は、1.1以上かつ1.8以下、好ましくは1.2以上かつ1.3以下である。
【0046】
先端4の外径D1は、例えば、(包摂的に)3.5ミリメートルと4.0ミリメートルの間から成る。
【0047】
例えば、長さEが少なくとも外径D1の半分に等しい長手凹部の形態である第2部分8の構成は、幾つかの利点を有する。
【0048】
第2部分8の寸法設定は、広い表面にわたる応力の吸収と、雄型連結器10の製造中におけるシュリンクマークの回避とを可能にする。これは更に、先端4の内径を一定にして、第2部分8における先端4の厚さLE(フランジ7との連結半径を持つ境界面における内表面と環状空間7の底部の外面との間での先端4の径方向寸法‐
図1b参照)を増加させることを可能にする。こうして、応力下での化学的耐性が時間とともに低下して先端の基部を破損しがちである先行技術の雄型連結器と対照的に、雄型連結器10と相補的な雌型連結器11との組立又は分解中における先端4の亀裂のリスクが低下する。
【0049】
DCは、先端4の自由端部で測定された先端4の内表面の直径を指す(
図1b参照)。一実施形態において、先端4の内径DCと厚さLEの比は、(包摂的に)1.0と3.3の間、好ましくは2.0と3.0の間から成る。
【0050】
例えば、(包摂的に)1.2ミリメートルと2.3ミリメートルの間、好ましくは(包摂的に)2.1ミリメートルと2.2ミリメートルの間から成る先端4の内径について、第2部分8の円錐形の基部で測定された先端4の厚さLEは、(包摂的に)0.7ミリメートルと1.2ミリメートルの間、好ましくは(包摂的に)0.75ミリメートルと0.90ミリメートルの間である。一般的に、2.2ミリメートルに等しい内径DCについて、先端4の厚さLEは0.86ミリメートルに等しい。
【0051】
更に、先端4とフランジ5との間における環状空間の第2部分8の寸法設定により、雄型連結器10を相補的な雌型連結器11とともに組み立てる時に径方向間隙が生じる。こうしてフランジ5ばかりでなく先端4も当該技術の連結器のフランジ及び先端よりも高い径方向可撓性を有し、これは連結器10,11の組立を容易にするとともに使用時に連結器が受ける径方向応力を制限する。
【0052】
最後に、環状空間7の第2部分8のこのような寸法設定は、雄型連結器10の製造中の重大な欠陥を制限すること、特に、連結器を構成する材料を冷却する時にシュリンクマークの回避を可能にする。
【0053】
こうして先端4及び環状空間7のこの寸法設定は、雄型連結器10の耐性、とりわけ応力下でのその耐性を著しく向上させることと、相補的な雌型連結器11との組立中の径方向間隙を改良することとを可能にする。雄型連結器10のヘッド2及び/又はボデー9は更に、連結器10の質量を過度に増加させることなく、軸線A上での長さを先行技術の雄型連結器よりも大きくすることができる。
【0054】
ここで、連結端部E2と自由端部E1との間での雄型連結器10の軸方向全長LRは、好ましくは(包摂的に)10ミリメートルと20ミリメートルの間、例えば15ミリメートル程度である。連結器の軸方向全長LRは好ましくは、軸線A上での第2部分8の軸方向長さEよりも3倍と6倍の間で大きい。
【0055】
最後に、雄型連結器10の最大外径D3は好ましくは(包摂的に)5ミリメートルと7ミリメートルの間から成る。この最大直径D3は、ここでは雄型連結器10のヘッド2で達成される。
【0056】
雄型連結器10の操作を容易にするように、雄型連結器10が一つ又は幾つかの把持フィン6を有すると有利である。
【0057】
フィン6は、雄型連結器10のヘッド2から径方向外向きに延出する。
【0058】
この例において、フィン6は、側面でフランジ5の外表面52から延出し、ボデー9まで軸方向に延在する。
【0059】
一実施形態において、雄型連結器10の洗浄を容易にするとともに無菌化のリスクを制限する一方でオペレータによる良好な把持を保証するために、雄型連結器10のフィン6の数は2と4の間から成る。図に示された例示的実施形態において、雄型連結器10は4個のフィンを具備する。
【0060】
フィンは好ましくは軸線Aを中心として周方向に均一に分散されている。フィン6の数が偶数である時にフィン6はペアで対向している。好ましくは、全ての把持フィン6が形状において同一である。
【0061】
雄型連結器10のヘッド2に設けられた把持フィン6により、雄型連結器10は、相補的な雌型連結器11と嵌合していてもしていなくても保持及び操作が簡単である。特に、フィン6は自動組立機による雄型連結器10の操作を容易にする。雄型連結器10は自動組立機の把持部で簡単に保持され得る。
【0062】
把持フィン6の存在により、雄型連結器10の重心が更に安定化する。組立機の分配器による雄型連結器10の選択が容易になる。
【0063】
把持フィン6の別の利点は、自動組立機による組立中に連結器の回転の確認を容易にすることである。確認は近接センサで行われ得る。
【0064】
この例で、各フィン6は、フランジ5の外表面52から径方向に延出する実質的に平行な二つの対向側面を具備する。二つの側面は、軸方向エッジ61により径方向外側端部で、また径方向エッジ60により連結側の端部で接続されている。フィンの厚さ(側面の間の周方向寸法)は、例えば1ミリメートル程度に減少されている。
【0065】
ここでは卵形状を有するヘッド2の外表面52は、最大直径のエリアZを具備する。ここでこのエリアZは、フランジ5の自由環状エッジの近傍に設置されている。一実施形態において、各フィン6はこのエリアZから軸方向に延出し、径方向エッジ60で軸線Aに接近してボデー9に結合されるまで、軸線Aに対して一定の距離を維持する。言い換えると、フィン6の軸方向エッジ61はその径方向エッジ60まで軸線Aから実質的に一定の距離で延在する。
【0066】
一実施形態において、軸方向エッジ61と径方向エッジ60との間の接合部は丸みを帯びている。この接合部の曲率半径は、例えば(包摂的に)0.5ミリメートルと2.0ミリメートルの間から成る。こうして、フィンは鋭角を有さず、ゆえに雄型連結器10との接触時に患者の皮膚又は粘膜を傷つけるリスクを回避する。
【0067】
フィン6、特にエッジの間の丸い接合部は、雄型連結器10の成形中に直接的に生産される。
【0068】
患者を傷つけるリスクを更に制限するために、フィン6の径方向延在範囲が制限される。より具体的に記すと、軸線Aに対して径方向の軸線上における二つの対向フィンの軸方向エッジの間の最大径方向寸法であるDAに注目することにより、径方向寸法DAはヘッド2の最大直径D3までせいぜい0.1ミリメートル以内に等しい。言い換えると、フィン6はヘッド2の他所よりも最大で0.1ミリメートル突き出て、接触の際の患者の皮膚又は粘膜の擦過を回避する。
図1bの配向で、径方向寸法DAは垂直方向に延在している。
【0069】
一実施形態において、径方向寸法DAと最大直径D3とは等しい。このように、オペレータによるフィン6の良好な把持を保証しながら、患者を傷つけるリスクが制限される。
【0070】
外表面52の固着エリアと径方向エッジ60との間の各把持フィン6の軸方向長さLAは、好ましくは連結器の軸方向全長LRの30%と80%の間、好ましくは40%と70%の間から成る。軸方向全長LRが連結端部E2と自由端部E1との間において軸線A上で測定されることを思い出していただきたい。こうして把持フィン6がヘッド2から径方向に突き出して、人による、あるいは自動組立機による良好な把持を可能にするのに充分な表面積の側面を有する。
【0071】
最後に、連結端部E2に設置された雄型連結器10のボデー9に関して、このボデー9は概ね円筒形の形状を有し得る。この円筒体の直径はフランジ5の最大直径D3より小さい。適切な場合に、ボデー9の外表面は回転円筒体である。
【0072】
ボデー9は、栄養物容器、チューブ材、伸展具等を備える雄型連結器10の固定部を形成する。
【0073】
ボデー9は好ましくは、突出縁部90を連結端部E2に含む。縁部90はボデー9の側面から突出している。
【0074】
縁部90は固定リングを軸方向に制止するように構成されている。特に、縁部90は一つのタブキャップ端部と嵌合するのに使用され得る。タブキャップは、栄養物ラインを再閉する閉塞先端を他端部に有し得る。
【0075】
ここで、縁部90は、フランジ5に面する径方向平面を具備し、固定リングの嵌合を容易にするために連結側で面取りされている。固定リングは、その取り付けの後で、縁部90の径方向平面との当接状態になる。
【0076】
好ましくは、縁部90は環状であって、ボデー9の全周にわたって連続している。代替的に、縁部90が非連続的であって、ボデー9の周りに周方向に延在する一つ又は幾つかの角度セクタを具備してもよい。
【0077】
一実施形態では、固定リングの固定を可能にするように、フィン6は縁部90から距離を置いて延在する。
【0078】
雌型連結器
図2a及び
図2bは、それぞれ斜視図と雌型連結器11の延在軸線上での長手断面図での一つの例示的実施形態による経腸栄養ラインの雌型連結器11を図示している。雌型連結器11は雄型連結器10を受容するように構成されており、雌型連結器11の延在軸線は軸線Aと同軸である。
【0079】
この例において、雌型連結器11は更に、雄型連結器10に部分的に収容されるように構成されている。より具体的に記すと、雌型連結器11の第1ヘッド部分16は、接続された時に雄型連結器10の先端4とフランジ5とにより画定される環状空間7に部分的に収容されるように構成されている。
【0080】
上に記載された雄型連結器10と同様に、雌型連結器11は、雌型連結器11の自由端部E1を具備するヘッドと、連結端部E2を具備するボデー19とを具備する。ヘッドとボデー19とは軸線Aと同軸であって、両方が軸線A上に延在する。
【0081】
雌型連結器11のヘッドは、自由端部E1に配置される先端16と、雌型連結器11の自由端部E1の方向に先端16に連続して設置されるフランジ17とを含む。先端16は、フランジ17の外径D’3より小さい外径を有する。
【0082】
ヘッドの先端16は固定手段13を具備する。
【0083】
この例で、固定手段13は、先端16の外表面から径方向に延出して、雄型連結器10の固定手段3のねじ山と協働するように構成されたねじ山を具備する。代替又は組み合わせとして、雌型連結器11の固定手段はバヨネット係止手段あるいは他の密閉及び固定状態での固定手段を含み得る。例えば、係止手段が雄型係止手段であって、先端16の外表面から延出して雄型連結器10の同数の雌型曲げ溝と協働するのに適応した一つ又は幾つかの雄型突起を具備し得る。
【0084】
この例で、先端16は二重ねじ山を有し、
図2bに見られるように各ねじ山は一周にわたって延在する。
【0085】
ヘッドの先端16の外径が、境界面Iにおける雄型連結器10のフランジ5の内面50の内径より確実に小さいと有利である。
【0086】
先端16は雌型連結器11の入口ダクト160を画定する。入口ダクト160は、雄型連結器10の先端4の形状に対して相補的な形状を有する。
【0087】
この例で、先端16はこうして、雄型連結器10の先端4を受容するように構成された円錐台の形状を有する。適切な場合に、先端16は、一般的に5%と9%の間、例えば6%又は8%程度から成る、雄型先端4のテーパに等しいテーパを有する。
【0088】
先端16は、環状空間7の第1部分70の内側に延在する先端4の一部を受容するように構成されている。ゆえに先端16の内径D’1は先端4の外径D1より大きい。更に、雄型連結器10の先端4が入口ダクト160へ挿入された時に、先端4とフランジ5とにより画定される環状空間7に先端16自体が収容される。
【0089】
雌型連結器11の先端16と雄型連結器10のヘッド2との間の形状の相補性が、
図3に図示されている。この図は、接続された雄型連結器10及び雌型連結器11により形成される接続アセンブリを長手断面図で表す。「接続された」により、雄型連結器10の固定手段3が雌型連結器11の固定手段13と少なくとも部分的に嵌合しているので二つの連結器10,11が互いに接続されていることが意味されている。
【0090】
図3に見られるように、先端16は、環状空間7の第2部分70へ延出するような形状を持つが、しかしながら長手凹部の形態である第2部分8には到達しない。
【0091】
図2a及び2bに戻ると、フランジ17はここでは自由側に(
図2bの配向によれば左に)、先端16から径方向外向きに延出する平坦側面を有する。
【0092】
D’3は、フランジ17の平坦側面の最大外径を指す。直径D’3は先端16の外径D’2より大きい。
【0093】
自由側において、フランジ17は外側表面170を具備する。ここでフランジ17の外側表面170は卵形状を有する。一実施形態において、外側表面170は、雄型連結器10と雌型連結器11とが接続された時にフランジ5の外表面52に連続して延在するように構成されており、こうして突出表面を縮小し、それゆえ患者を傷つけるリスクを制限する。適切な場合に、連結器10,11が接続されると、雌型連結器のフランジ17の平坦側面は雄型連結器10のフランジ5の環状エッジとの当接状態になる。
【0094】
最後に、雌型連結器11の自由側に設置されたボデー19に関して、これは好ましくは円筒形状であって、ヘッドの外側表面170の外径D’3より小さい外径を有する。
【0095】
ボデー19は連続ダクト15を画定する。雄型連結器10の一部と協働するように必ずしも設けられるわけではないこの連続ダクト15は、軸線A上で先端16に連続して設置される。こうして、自由端部E1と連結端部E2との間において雌型連結器11の内側で液体が循環できる。連続ダクトは円筒形であり得る。
【0096】
適切な場合に、入口ダクト160と連続ダクト15との間の境界面で径方向縮径が行われる。
【0097】
図示された例示的実施形態において、雌型連結器11のボデー19の周囲は、固定リングの軸方向制止のために設けられてボデーの側面よりも突出する縁部をここでは備えていない。しかしながらこれは限定的ではなく、例えばタブキャップと協働するようにこのような突出縁部が適切な場合には追加可能である。
【0098】
雄型10について記載された特性の全てが雌型連結器11に準用されることが注目されるだろう。とりわけ、雌型連結器11は一つ又は幾つかの把持フィン6を具備し得る。
【0099】
各フィン6は、雌型連結器11のヘッドから径方向に、フランジ17からボデー19まで延在する。
【0100】
雄型連結器のフィン6と同様に、連結器が患者にとって非外傷性であるようにフィン6の径方向延在範囲が制限される。こうして、二つの対向フィン6の間の最大径方向寸法DAはせいぜい、外側表面170の最大直径D’3(ここでは平坦側面でのフランジ17の直径に対応)に等しい(1ミリメートル以内である)。言い換えると、フィン6はヘッドの他所よりも最大で0.1ミリメートル突き出でおり、接触の際に患者の皮膚又は粘膜の擦過を回避する。
【0101】
一実施形態において、最大直径D’3は、(包摂的に)4.5ミリメートルと6.5ミリメートルの間から成る。
【0102】
この例において、フィン6の径方向寸法DAはフランジ17の最大直径より小さいので、フィン6の軸方向エッジはフランジ17の外側表面170よりも径方向に後退している。
【0103】
好ましくは、全ての把持フィン6は形状において同一である。ここで、各フィン6は雄型連結器のフィンの形状と類似した形状を有し、二つの対向側面は、ヘッドから径方向に延出して、丸い接合部により連結された軸方向エッジ61と径方向エッジ60とによりともに接続されている。
【0104】
フィン6は、固定手段13から軸方向に距離を置いて配置されている。
図2a及び2bの雌型連結器11の例では、フランジ17の平坦側面が固定手段13とフィン6とを分離する。
【0105】
把持フィン6により、雌型連結器11は、連結器が相補的な連結器と嵌合していてもいなくても、人による、あるいは自動組立機による保持及び操作が簡単である。
【0106】
図1a及び1bの雄型連結器10を参照して上に提示された任意の特性は、雌型連結器11の把持フィンについても有効である。
【0107】
とりわけ、
把持フィンの数は2と4の間から成る。
フィンは軸線Aを中心として周方向に均一に分散されている。
フランジ17の外側表面170上の固着エリアから径方向エッジ60まで、各把持フィンの軸方向長さLAは、連結端部E2と自由端部E1との間での雌型連結器11の軸方向全長L’Rの30%と80%の間、好ましくは40%と70%の間から成る。
【0108】
雌型連結器11の全長L’Rは、例えば、(包摂的に)10ミリメートルと20ミリメートルの間、例えば15ミリメートルから成る。
【0109】
各把持フィン6の軸方向エッジ61と径方向エッジ60との間の接合部の曲率半径Rは、患者の皮膚及び粘膜にとって連結器が非外傷性であり続けることを常に保証するように、好ましくは(包摂的に)0.5ミリメートルと2.0ミリメートルの間から成る。
【0110】
上に記載された雄型連結器10と雌型連結器11とにより形成される接続アセンブリでは、組立及び分解を簡単にする把持フィン6による高い使用簡易性と、組立及び分解中に雄型連結器のテーパ状先端での機械的亀裂のリスクが著しく制限されることによる高い信頼性とが組み合わされている。
【0111】
更に、製造品質制御を保証しながら多数の連結器10,11が製造され得る。把持フィン6は自動組立機による連結器10,11の移送を容易にし、雄型連結器10の環状空間について上に記載された形状は、雄型連結器10のヘッドでのシュリンクマークの回避を可能にする。
【産業上の利用可能性】
【0112】
それゆえ、上に記載された経腸栄養ライン連結器は、当該技術の連結器よりも病院での大量使用に適している。
【符号の説明】
【0113】
2 ヘッド
3 固定手段、ねじ山
4 先端
5 フランジ
6 フィン
7 環状空間
8 環状空間の第2部分
9 ボデー
10 第1連結器
11 第2連結器
13 相補的な固定手段
15 連続ダクト
16 先端
17 フランジ
19 ボデー
40 雄型ダクト
50 フランジの内表面
52 フランジの外表面
60 径方向エッジ
61 軸方向エッジ
70 環状空間の第1部分
90 突出縁部
160 入口ダクト
170 外側表面
A 軸線
DA 径方向寸法
DC 直径
D1 外径
D’1 内径
D’2 外径
D3 最大外径
D’3 外径
E 軸方向長さ
E1 自由端部
E2 連結端部
I 境界面
LA 軸方向長さ
LE 径方向厚さ
LR 軸方向全長
L’R 軸方向全長
Z エリア
【国際調査報告】