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特表2023-526781情報伝送方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-23
(54)【発明の名称】情報伝送方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 69/322 20220101AFI20230616BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20230616BHJP
   H04L 41/0246 20220101ALI20230616BHJP
【FI】
H04L69/322
H04W28/06 110
H04L41/0246
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022566227
(86)(22)【出願日】2021-04-20
(85)【翻訳文提出日】2022-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2021088470
(87)【国際公開番号】W WO2021218710
(87)【国際公開日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】202010366510.6
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011243284.9
(32)【優先日】2020-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲徳▼朝
(72)【発明者】
【氏名】蔡 ▲謙▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】李 允▲博▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲ハン▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
(57)【要約】
本出願は、情報伝送方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体を開示する。前記方法は、光ネットワークにおけるOAM(Operation Administration And Maintenance)情報を取得することと、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させることと、前記OAMフレームを発信することと、を含み、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。本出願の当該技術的手段により、OAM情報に対して可変固定長フレームを採用して伝送することを実現でき、このように、メッセージのエンコードとデコードに寄与し、処理しやすく、時間の消費を低減するだけでなく、さらに、メッセージ内容に基づいて拡張することに寄与し、拡張可能性を確保し、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を良好に解決する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機器に適用される情報伝送方法であって、
光ネットワークにおけるOAM(Operation Administration And Maintenance)情報を取得することと、
取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させることと、
前記OAMフレームを発信することと、を含み、
前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、情報伝送方法。
【請求項2】
前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
Nが1である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化することの前に、
前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定することと、
OAM情報を前記第1フィールドに充填することと、をさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
Nが1より大きい正の整数である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化することの前に、
前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定することと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断することと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定することと、をさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記Nの値を決定することは、
前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定することと、
前記数値範囲の最大値を決定することと、
前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出することと、
算出した比の値をNの値とすることと、を含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させることは、
取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させることと、
Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させることと、
N個のデータフレームによって、OAMフレームを形成させることと、を含む
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記OAMフレームを発信することは、
サービス信号をキャリア信号とすることと、
前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得ることと、
前記変調処理後の信号を発信することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
受信機器に適用される情報伝送方法であって、
OAMフレームを受信することを含み、
前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、情報伝送方法。
【請求項11】
前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記方法は、
N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得ること、をさらに含む
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
送信機器に適用される情報伝送装置であって、
光ネットワークにおけるOAM情報を取得するように構成される第1取得モジュールと、
取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させるように構成される第1処理モジュールであって、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、第1処理モジュールと、
前記OAMフレームを発信するように構成される第1送信モジュールと、を含む、情報伝送装置。
【請求項15】
前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
Nが1である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定するように構成される第1決定モジュールと、
OAM情報を前記第1フィールドに充填するように構成される第2処理モジュールと、をさらに含む
請求項15に記載の装置。
【請求項18】
Nが1より大きい正の整数である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定するように構成される第2決定モジュールと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断するように構成される第1判断モジュールと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定するように構成される第3決定モジュールと、をさらに含む
請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記Nの値を決定することは、
前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定することと、
前記数値範囲の最大値を決定することと、
前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出することと、
算出した比の値をNの値とすることと、を含む
請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1処理モジュールは、具体的に、
取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させ、Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させ、N個のデータフレームによって、OAMフレームを形成させるように構成される
請求項18又は19に記載の装置。
【請求項21】
Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む
請求項14に記載の装置。
【請求項22】
前記OAMフレームを発信することは、
サービス信号をキャリア信号とすることと、
前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得ることと、
前記変調処理後の信号を発信することと、を含む
請求項14に記載の装置。
【請求項23】
受信機器に適用される情報伝送装置であって、
OAMフレームを受信するように構成される第1受信モジュールを含み、
前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、情報伝送装置。
【請求項24】
前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる
請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記装置は、
N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得るように構成される第3処理モジュール、をさらに含む
請求項23に記載の装置。
【請求項27】
送信機器である通信機器であって、
前記通信機器は、プロセッサ及び送受信機を含み、
前記プロセッサは、光ネットワークにおけるOAM情報を取得し、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させるように構成され、
前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化せず、
前記通信機器は、前記送受信機により前記OAMフレームを発信する、通信機器。
【請求項28】
受信機器である通信機器であって、
前記通信機器は、プロセッサ及び送受信機を含み、
前記プロセッサは、前記送受信機によりOAMフレームを受信するように構成され、
前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、通信機器。
【請求項29】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む通信機器であって、
前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、請求項1~9のうちのいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現させ、又は、
前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、請求項10~13のうちのいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現させる、通信機器。
【請求項30】
プログラムが記憶された可読記憶媒体であって、
当該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1~9のうちのいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現させ、又は、
当該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項10~13のうちのいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現させる、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、出願日が2020年04月30日、出願番号が202010366510.6である中国特許出願、及び出願日が2020年11月09日、出願番号が202011243284.9である中国特許出願に基づいて提案され、当該中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該中国特許出願の全内容がここで参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に関し、特に情報伝送方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
通信システムにおいて、各種類のデータフレームの長さが異なり、異なるデータフレーム同士の長さに大きな差があり、そのため、通信プロトコルにおいて、特に相互接続の場合、フレーム長の定義は相互接続の実現に対して重要な現実的意味を持つ。
【0004】
現在、運用、管理及び保守(OAM:Operation Administration and Maintenance)情報は、主にフレーミング方式によりOAMフレームを形成させ、フレーミングした後に受信側のフレームアラインメント機能により認識して解析している。具体的に、既存のOAMフレーミング態様は、主に以下の2種類がある。
【0005】
第1のOAMフレーミング態様は、OAM可変長フレームについてのものであり、搬送されるメッセージ内容による柔軟な拡張長さに基づき、OAM可変長フレームのフォーマットが柔軟であるが、フレームアラインメント処理が複雑で、フレーム確定時間が長いものである。
【0006】
第2のOAMフレーミング態様は、OAM固定長フレームについてのものであり、フレーム確定時間が短いが、メッセージ内容が固定長であり、拡張性能が悪く、メッセージ内容が多い場合に1つのフレームに搬送され得なくなるものである。
【0007】
以上により、現在のOAM情報伝送手段には、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪い等の問題が存在することが分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本出願は、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を解決するために、情報伝送方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的課題を解決するために、本出願の実施例は、送信機器に適用される情報伝送方法を提供し、前記方法は、
光ネットワークにおけるOAM(Operation Administration And Maintenance)情報を取得することと、
取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させることと、
前記OAMフレームを発信することと、を含み、
前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0010】
選択可能に、前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
選択可能に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0011】
選択可能に、Nが1である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化することの前に、前記方法は、
前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定することと、
OAM情報を前記第1フィールドに充填することと、をさらに含む。
【0012】
選択可能に、Nが1より大きい正の整数である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化することの前に、前記方法は、
前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定することと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断することと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定することと、をさらに含む。
【0013】
選択可能に、前記Nの値を決定することは、
前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定することと、
前記数値範囲の最大値を決定することと、
前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出することと、
算出した比の値をNの値とすることと、を含む。
【0014】
選択可能に、前記取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させることは、
取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させることと、
Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させることと、
N個のデータフレームによって、OAMフレームを形成させることと、を含む。
【0015】
選択可能に、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む。
【0016】
選択可能に、前記OAMフレームを発信することは、
サービス信号をキャリア信号とすることと、
前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得ることと、
前記変調処理後の信号を発信することと、を含む。
【0017】
本出願の実施例は、さらに、受信機器に適用される情報伝送方法を提供し、前記方法は、
OAMフレームを受信することを含み、
前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0018】
選択可能に、前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
【0019】
選択可能に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0020】
選択可能に、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記方法は、
N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得ること、をさらに含む。
【0021】
本出願の実施例は、さらに、送信機器に適用される情報伝送装置を提供し、前記装置は、
光ネットワークにおけるOAM情報を取得するように構成される第1取得モジュールと、
取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させるように構成される第1処理モジュールであって、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、第1処理モジュールと、
前記OAMフレームを発信するように構成される第1送信モジュールと、を含む。
【0022】
選択可能に、前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
選択可能に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0023】
選択可能に、前記装置は、
Nが1である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定するように構成される第1決定モジュールと、
OAM情報を前記第1フィールドに充填するように構成される第2処理モジュールと、をさらに含む。
【0024】
選択可能に、前記装置は、
Nが1より大きい正の整数である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定するように構成される第2決定モジュールと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断するように構成される第1判断モジュールと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定するように構成される第3決定モジュールと、をさらに含む。
【0025】
選択可能に、前記Nの値を決定することは、
前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定することと、
前記数値範囲の最大値を決定することと、
前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出することと、
算出した比の値をNの値とすることと、を含む。
【0026】
選択可能に、前記第1処理モジュールは、具体的に、
取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させ、Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させ、N個のデータフレームによって、OAMフレームを形成させるように構成される。
【0027】
選択可能に、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む。
【0028】
選択可能に、前記OAMフレームを発信することは、
サービス信号をキャリア信号とすることと、
前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得ることと、
前記変調処理後の信号を発信することと、を含む。
【0029】
本出願の実施例は、さらに、受信機器に適用される情報伝送装置を提供し、前記装置は、
OAMフレームを受信するように構成される第1受信モジュールを含み、
前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0030】
選択可能に、前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
選択可能に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0031】
選択可能に、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記装置は、
N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得るように構成される第3処理モジュール、をさらに含む。
【0032】
本出願の実施例は、さらに、送信機器である通信機器を提供し、前記通信機器は、プロセッサ及び送受信機を含み、
前記プロセッサは、光ネットワークにおけるOAM情報を取得し、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させるように構成され、
前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化せず、
前記通信機器は、前記送受信機により前記OAMフレームを発信する。
【0033】
選択可能に、前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
選択可能に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0034】
選択可能に、前記プロセッサは、さらに、
Nが1である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定し、
OAM情報を前記第1フィールドに充填するように構成される。
【0035】
選択可能に、前記プロセッサは、さらに、
Nが1より大きい正の整数である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定し、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断し、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定するように構成される。
【0036】
選択可能に、前記プロセッサは、具体的に、
前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定し、
前記数値範囲の最大値を決定し、
前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出し、
算出した比の値をNの値とするように構成される。
【0037】
選択可能に、前記プロセッサは、具体的に、
取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させ、Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させ、N個のデータフレームによって、OAMフレームを形成させるように構成される。
【0038】
選択可能に、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む。
【0039】
選択可能に、前記プロセッサは、具体的に、
サービス信号をキャリア信号とし、
前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得て、
前記送受信機により前記変調処理後の信号を発信するように構成される。
【0040】
本出願の実施例は、さらに、受信機器である通信機器を提供し、前記通信機器は、プロセッサ及び送受信機を含み、
前記プロセッサは、前記送受信機によりOAMフレームを受信するように構成され、
ここで、前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0041】
選択可能に、前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
選択可能に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0042】
選択可能に、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記プロセッサは、さらに、
N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得るように構成される。
【0043】
本出願の実施例は、さらに、メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む通信機器を提供し、前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、上記送信機器側の情報伝送方法を実現させ、又は、
前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、上記受信機器側の情報伝送方法を実現させる。
【0044】
本出願の実施例は、さらに、プログラムが記憶された可読記憶媒体を提供し、当該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記送信機器側の情報伝送方法を実現させ、又は、
当該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記受信機器側の情報伝送方法を実現させる。
【発明の効果】
【0045】
本出願の上記技術的手段は、以下の有益な効果を有する。
上記手段では、前記情報伝送方法は、光ネットワークにおけるOAM情報を取得する工程と、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させる工程てあって、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない工程と、前記OAMフレームを発信する工程とにより、OAM情報に対して可変固定長フレームを採用して伝送することを実現でき、このように、メッセージのエンコードとデコードに寄与し、処理しやすく、時間の消費を低減するだけでなく、さらに、メッセージ内容に基づいて拡張することに寄与し、拡張可能性を確保し、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を良好に解決する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】関連技術に係る光ネットワークアーキテクチャの模式図である。
図2】本出願の実施例に係る情報伝送方法を実現するフローチャートその1である。
図3】本出願の実施例に係るOAM情報をカプセル化してOAMフレームを形成させることを実現するフローチャートその1である。
図4】本出願の実施例に係るNの値を決定することを実現するフローチャートである。
図5】本出願の実施例に係るOAM情報をカプセル化してOAMフレームを形成させることを実現するフローチャートその2である。
図6】本出願の実施例に係る情報伝送方法を実現するフローチャートその2である。
図7】本出願の実施例に係るOAMフレームを解析することを実現するフローチャートである。
図8】本出願の実施例に係る情報伝送装置の構成構造図その1である。
図9】本出願の実施例に係る情報伝送装置の構成構造図その2である。
図10】本出願の実施例に係る情報伝送システムの構成構造図である。
図11】本出願の実施例に係る通信機器の構成構造図その1である。
図12】本出願の実施例に係る通信機器の構成構造図その2である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本出願が解決しようとする技術的課題、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら詳しく説明する。
【0048】
本出願の実施例の技術的手段を説明する前に、まず関連技術を説明する。
図1は関連技術に係る光ネットワークアーキテクチャの模式図であり、図1に示すように、光ネットワークアーキテクチャは、送信機器及び受信機器を含み、送信機器と受信機器のいずれにも、光モジュールが設置されており、送信機器の光モジュールと受信機器の光モジュールは、共同でOAM機能を実現することができる。OAM機能は、運用(Operation)、管理(Administration)、保守(Maintenance)の3つの機能を含む。運用機能は、ネットワークとサービスについての日常の分析、予測、計画及び設定作業を完成させるために用いられ、管理機能は、ネットワークのリソース、性能、アラーム、安全及びサービスに対して監視するために用いられ、保守機能は、ネットワーク及びそのサービスに対するテスト及び障害管理等のような行われる日常の操作活動に用いられる。送信機器の光モジュールと受信機器の光モジュールは、以下の方式によりOAM機能を実現することができ、即ち、ネットワークの性能を監視して保守情報を生成し、保守情報に基づいてネットワークの安定性を評価し、定期的な照会の方式によりネットワーク障害を検出し、様々な保守及びアラーム情報を生成し、他のエンティティにスケジューリングし、又はそれに切り替え、障害エンティティをバイパスすることにより、ネットワークの正常な作動を確保し、障害情報を管理エンティティに伝達する。
【0049】
関連技術において、送信機器は、受信機器にOAM情報を送信して、受信機器が光ネットワークのリソース、性能、アラーム、安全及びサービスに対して監視等を行うために用いられる。一般的に、受信機器は、フレームアラインメント機能により送信機器から送信されたOAM情報を取得することができ、実際の応用する際に、OAM情報が変化すると、受信機器は、フレームアラインメント機能により当該OAM情報を受信することができない可能性があり、それにより、受信機器が完全なOAM情報を取得することができないようにする。
【0050】
関連技術において、送信機器は、OAM情報をOAMフレームにカプセル化し、OAMフレームを受信機器に送信して、受信機器がフレームアラインメント機能によりOAMフレームを解析するために用いられる。送信機器は、OAM情報をOAM可変長フレームにカプセル化する態様と、OAM情報をOAM固定長フレームにカプセル化する態様と、のうちの1つを採用してOAM情報をOAMフレームにカプセル化し得る。上記2種のフレーミング態様では、OAM情報をOAM可変長フレームにカプセル化し、即ち、搬送されるメッセージ内容に応じてフレームの長さを柔軟に拡張し、OAM可変長フレームのフォーマットが柔軟であるが、受信機器がOAM可変長フレームに対してフレームアラインメント処理行う過程が複雑であり、フレーム確定時間が長いという欠陥と、OAM情報をOAM固定長フレームにカプセル化し、受信機器がOAM固定長フレームに対してフレームアラインメント処理を行う時間が短いが、メッセージ内容が固定長であり、拡張性能が悪く、より多くのメッセージ内容を搬送することができないという欠陥と、が存在する。
【0051】
以上に基づいて、本出願は、既存のOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性能が悪いという問題に対し、送信機器に適用される情報伝送方法を提供し、図2に示すように、前記方法は、ステップ201~203を含む。
【0052】
ステップ201において、光ネットワークにおけるOAM情報を取得する。
【0053】
ステップ202において、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させ、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0054】
ステップ203において、前記OAMフレームを発信する。
【0055】
ここで、ステップ201において、光ネットワークは、送信機器及び受信機器を含んでもよく、送信機器は、リモート機器と呼ばれてもよく、具体的に、室外のパッシブ機器、例えば、アンテナ機器であってもよく、受信機器は、ローカル機器と呼ばれてもよく、具体的に、室内のアクティブ機器、例えば、室内の基地局であってもよい。送信機器と受信機器のいずれにも、光モジュールが設置されてもよく、送信機器は、自体の光モジュールにより光ネットワークにおけるOAM情報を取得することができる。
【0056】
ここで、ステップ202において、光ネットワークの動作初期に、送信機器における光モジュールが安定して動作し、生成するOAM情報が比較的少ないため、Nの値は、比較的小さいものであり、動作の周期が長くなり、外部環境が変化し、機器が徐々に劣化することにつれて、生成するOAM情報が増加するため、Nの値は、比較的大きいものである。
【0057】
ここで、ステップ203において、送信機器は、OAMフレームを光ネットワークにおける受信機器に送信してもよく、受信機器は、フレームアラインメント機能によって、受信したOAMフレームを解析することにより、完全なOAM情報を得る。
【0058】
本出願の実施例による前記情報伝送方法は、光ネットワークにおけるOAM情報を取得する工程と、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させる工程てあって、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない工程と、前記OAMフレームを発信する工程とにより、OAM情報に対して可変固定長フレームを採用して伝送することを実現でき、このように、メッセージのエンコードとデコードに寄与し、処理しやすく、時間の消費を低減するだけでなく、さらに、メッセージ内容に基づいて拡張することに寄与し、拡張可能性を確保し、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を良好に解決する。
【0059】
実際の応用する際に、送信機器の光モジュールが取得したOAM情報が比較的少ない場合、単一のデータフレームを用いてOAM情報を搬送することができ、即ち、N=1である。N=1の場合、1つ選択可能な可変固定長フレームのフォーマットは、表1を参照し得る。
【0060】
【表1】
【0061】
フレームの内容の具体な定義は、以下のとおりである。
1、フレームヘッドフラグは、0x7E7E7E7Eであり、フレームの開始をマークする。
2、フレームテイルフラグは、0x7Eであり、フレームの終了ををマークする。
3、モジュールIDは、0x1~0x18であり、フレームに対応する管理チャネルをマークする。
4、フレーム長は、OAM情報の長さであり、即ち、OAM情報を充填するメッセージ内容のフィールドの長さであり、メッセージ内容のフィールド長さは、OAM情報の変化に従って変化してもよく、Xbytesを占有する。
5、チェックコードは、各フレームのモジュールID、メッセージタイプ、メッセージID、メッセージ長さ及びメッセージ内容をチェックするために用いられ、即ち、固定長フレームにおける充填フィールド以外の情報をチェックするものである。
6、各フレーム内のアイドルバイトに対し、予め定義された充填コード(即ち、充填フィールド)を採用し、その長さはY bytesである。メッセージ内容フィールドがOAM情報の長さに従って変化可能である一方、データフレーム全体の長さが変わらないため、充填フィールドは、実際にOAM情報を補完することにより、データフレーム全体の長さを確保するためのものであり、即ち、充填フィールドも、可変のものであると理解できる。当該フィールドは、充填のみに用いられるものであるため、チェックの際にして、それをチェックしない。
【0062】
送信機器の光モジュールが取得したOAM情報が比較的多い場合、受信機器が完全なOAM情報を取得できることを確保するために、OAM情報を搬送するために用いられるデータフレームの数を決定する必要がある。また、Nが複数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれも、N個のデータフレームの順番を表すフィールドを含んでもよい。順番を表すフィールドでよい。
【0063】
これに基づき、1つの実施例において、前記取得したOAM情報をカプセル化することの前に、前記方法は、
前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定することと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断することと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定することと、をさらに含む。
【0064】
ここで、前記OAM情報の情報量の大きさがプリセット閾値より小さい場合、単一のデータフレームを用いてOAM情報を搬送し、前記OAM情報の情報量の大きさがプリセット閾値以上である場合、フレーム長がLであるN個のデータフレームを用いてOAM情報を搬送する。
【0065】
表2は、OAM情報に含まれる内容であり、表2に示すように、OAM情報は、バージョン情報、メーカー情報、光モジュール情報、アラーム情報、デジタル診断機能情報、パイロットトーン変調パラメータ、半導体冷却パラメータ、ループバック及び拡張情報等を含む。送信機器の作動の周期が長くなり、外部環境が変化し、及び機器が徐々に劣化することにつれて、生成する異常情報、例えば、アラーム情報が増加することで、OAM情報の増加につながる。
【0066】
【表2】
【0067】
1つの例において、図3に示すように、OAM情報をカプセル化してOAMフレームを形成させる過程を説明し、ステップ301~303を含む。
【0068】
ステップ301において、取得したOAM情報に対応する情報量の大きさを決定する。
ステップ302において、前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断し、前記情報量の大きさがプリセット閾値以上である場合、ステップ303を実行する。
【0069】
ここで、実際の応用する際に、データフレームにおいて、OAM情報に加えて、他の情報も搬送することができ、従って、仮に単一のデータフレームのフレーム長Lが64バイトであり、当該データフレームが10バイトの他の情報を搬送する必要がある場合、プリセット閾値を64-10=54として設置することができる。
【0070】
ステップ303において、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させる。
前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、NとLはいずれも1より大きい正の整数であり、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化せず、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む。
【0071】
ここで、前記情報量の大きさがプリセット閾値より小さい場合、フレーム長がLである単一のデータフレームを用いてOAM情報を搬送する。
【0072】
ここで、OAM情報の情報量の大きさがプリセット閾値以上である場合、フレーム長がLであるN個のデータフレームを用いてOAM情報を搬送することは、以下の利点を有する。
【0073】
OAM情報の情報量の大きさに基づいてOAMフレームの総フレーム長を決定することができ、具体的に、OAM情報の情報量の大きさがプリセット閾値より小さい場合、単一のデータフレームを用いてOAM情報を搬送し、OAM情報の情報量の大きさがプリセット閾値以上である場合、フレーム長がLであるN個のデータフレームを用いてOAM情報を搬送する。OAM情報の情報量の大きさが異なると、OAMフレームの全長が異なり、特に相互接続の場面で、OAM情報の情報量の大きさに基づいてOAMフレームの総フレーム長を決定することは、相互接続の実現に対して重要な現実的意味を持つ。
【0074】
実際の応用する際に、OAM情報の情報量の大きさがプリセット閾値以上である場合、フレーム長がLであるN個のデータフレームを用いてOAM情報を搬送し、ここで、Nの値はOAM情報の情報量の大きさに基づいて決定し得る。
【0075】
これに基づき、1つの実施例において、前記Nの値を決定することは、
前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定することと、
前記数値範囲の最大値を決定することと、
前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出することと、
算出した比の値をNの値とすることと、を含む。
【0076】
1つの例において、図4に示すように、Nの値を決定する過程を説明し、ステップ401~ステップ403を含む。
【0077】
ステップ401において、前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定し、前記数値範囲の最大値を決定する。
【0078】
実際の応用する際に、データフレームにおいてOAM情報に加えて、他の情報も搬送することができ、従って、仮に単一のデータフレームが10バイトの他の情報を搬送する必要がある場合、前記OAM情報の情報量の大きさにマッチングする数値範囲は、(0、M]であってもよく、Mは、正の整数である。
【0079】
ステップ402において、前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出する。
【0080】
仮にMが108であり、単一のフレームのフレーム長Lが64である場合、M/L=108/64=1.68となる。
【0081】
ステップ403において、算出した比の値をNの値とする。
【0082】
ここで、仮に算出した比の値が整数でない場合、比の値の整数部分に1を加えた結果をNの値とする。仮に比の値が1.68である場合、Nの値は2となる。
【0083】
ここで、OAM情報の情報量の大きさに基づいてNの値を決定することは、以下の利点を有する。
【0084】
Nの値は、固定したものでなく、搬送されるOAM情報量が比較的大きい場合比較的大きいNの値を用い、搬送されるOAM情報量が比較的小さい場合、比較的小さいNの値を用い、このように、OAMフレームがより多くのOAM情報を搬送できることを確保できる。また、異なるメーカーが提供した送信機器に対し、必要なOAM情報を搬送する場合、同一のNの値を用いてOAM情報をカプセル化することができ、異なるメーカーの送信機器間の相互接続を実現できることを容易にし、そして、必要なOAM情報に加えてメーカーに関連する他の私的情報も搬送する必要がある場合、Nの値を大きくしてOAM情報をカプセル化することができ、このように、異なるメーカーの情報伝送の需要を満たすだけでなく、異なるメーカーの送信機器間の相互接続の実現に影響を与えない。
【0085】
実際の応用する際に、OAM情報の情報量の大きさがプリセット閾値以上である場合、フレーム長がLであるN個のデータフレームを用いてOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させる。
【0086】
これに基づき、1つの実施例において、前記取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させることは、
取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させることと、
Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させることと、
N個のデータフレームによってOAMを形成することと、を含む。
【0087】
ここで、第1フィールドの役割は、変化するOAM情報を搬送することであるため、第1フィールドも、可変のものである。第2フィールドの役割は、Nの値を受信機器に通知して、受信機器が受信したOAMフレームに対して正確なフレームアラインメントを行うために用いられ、それによって、完全なOAM情報を取得することである。
【0088】
ここで、取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールド、即ち、メッセージ内容フィールドを形成させ、Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールド、即ち、Nの値フィールドを形成させる。実際の応用する際に、第2フィールドは、OAMフレームの総フレーム長、即ち、N×Lの値フィールドであってもよい。
【0089】
実際の応用する際に、OAMフレームは搬送されるOAM情報、Nの値を含む以外、他の情報、例えば、チェックコードフィールド等をさらに搬送する必要がある。
【0090】
これに基づき、1つの実施例において、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、第3フィールドをさらに含み、ここで、前記第3フィールドは、各データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチャックすることを表す。
【0091】
ここで、第3フィールドは、チェックコードフィールドであってもよく、N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれるチェックコードフィールドにより、充填フィールドをチャックする必要がなく、OAM情報に関連する内容をチャックすることは、チェックする内容を低減し、チャックの効率を向上させることができる。
【0092】
ここで、N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる充填フィールドを決定する過程は、以下の2つの状況を含んでもよい。
【0093】
第1の状況は、N個のデータフレームにおける順番が最後であるデータフレームの充填フィールドにおいて充填する。
【0094】
仮にNが2であり、Lが64であり、各データフレームにおけるOAM情報以外の他の情報を搬送するために占有するバイト数が10であり、OAM情報の情報量の大きさが100バイトである場合、第1データフレームにおいて充填フィールドは、0バイトを占有し、第1データフレームにおいてメッセージ内容フィールドは、64-10=54バイトを占有し、第2データフレームにおいてメッセージ内容フィールドは、100-54=46バイトを占有し、第2データフレームにおいて充填フィールドは、64-10-46=8バイトを占有する。
【0095】
第2の状況は、N個のデータフレームのうちの各データフレームの充填フィールドにおいて、充填する。
【0096】
仮定Nが2であり、Lが64であり、各データフレームにおけるOAM情報以外の他の情報を搬送するために占有するバイト数が10であり、OAM情報の情報量の大きさが100バイトである場合、第1データフレームにおいてメッセージ内容フィールドは、100/2=50バイトを占有し、第1データフレームにおいて充填フィールドは、64-10-50=4バイトを占有し、第2データフレームにおいてメッセージ内容フィールドは、100/2=50バイトを占有し、第2データフレームにおいて充填フィールドは、64-10-50=4バイトを占有する。
充填フィールドも、可変のものであることが分かる。
【0097】
1つの例において、図5に示すように、OAM情報をカプセル化してOAMフレームを形成させる過程を説明し、ステップ501~ステップ503を含む。
【0098】
ステップ501において、OAM情報の情報量の大きさがプリセット閾値以上である場合、Nの値を決定する。
【0099】
ステップ502において、取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させ、Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させる。
【0100】
Nが2であり、Lが64バイトであると仮定する。表3は、フレーム長がLである2つのデータフレームの構造を示し、表3に示すように、2つのデータフレームは、いずれも、以下のフィールド、即ち、フレームヘッドフラグ、モジュールID、メッセージタイプ、メッセージID、Nの値、チェックコード、メッセージ内容、充填、フレームテイルフラグを含む。ここで、第1フィールド、即ちメッセージ内容フィールドは、OAM情報の情報量の大きさを表し、第2フィールド、即ちNの値フィールドは、OAM情報の情報量の大きさに基づいて決定されたものであり、フレームヘッドフラグフィールドは、N個のデータフレームの順番を表し、例えば、1つ目のデータフレームのフレームヘッドフラグは、1であって4バイトを占有し、2つ目のデータフレームのフレームヘッドフラグは、2であって4バイトを占有し、チャックフィールドは、充填フィールド以外の他のフィールド、例えば、フレームヘッドフラグ、モジュールID、メッセージタイプをチャックするために用いられ、全てのフィールドをチャックする必要がない。
【0101】
【表3】
【0102】
ステップ503において、N個のデータフレームによってOAMフレームを形成させる。
【0103】
ここで、N個のデータフレームは、N個のデータフレームの順番にしたがってフレーム組み合わせを行い、OAMフレームを得てもよい。
【0104】
ここで、OAMフレームは、フレーム長がLであるN個のデータフレームによって構成され、N個のデータフレームのフレーム構造は、以下の利点を有する。
【0105】
N個のデータフレームの各データフレームのフレーム長は、固定したものであり、そして、各データフレームは、いずれも、N個のデータフレームの順番を指示するためのフィールド、及びNの値を指示するためのフィールドを含み、このように、受信機器がこの2つのフィールドに基づいて正確にフレームアラインメントすることを容易にすることができ、関連技術におけるフレーム長を変更してより多くのOAM情報を搬送する方式に比べれば、関連技術におけるフレーム長が固定していないことによる、受信機器が固定周期にしたがってフレームアラインメントを行うことに失敗するという問題の発生を回避することができる。また、チャックフィールドは、全ての内容をチャックする必要がなく、それによって、関連技術におけるフレーム長が固定していないことによる、受信機器が全ての内容をチャックしなければならないという問題の発生を回避することができ、チャック正確率の向上に寄与する。実際の応用する際に、送信機器は、OAM情報の情報量の大きさに基づいてNの値の増大又は減少を実現することができ、各データフレームは、いずれもNの値を指示するフィールドを含むため、受信機器の光モジュールに通知して送受信機器間のNの値の対等を実現することができる。
【0106】
実際の応用する際に、一般的に、送信機器は、受信機器にサービス信号を送信することができ、従って、サービス信号によりOAMフレームを受信機器に送信することができる。
【0107】
これに基づき、1つの実施例において、前記OAMフレームを発信することは、
サービス信号をキャリア信号とすることと、
前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得ることと、
前記変調処理後の信号を発信することと、を含む。
【0108】
ここで、実際の応用する際に、送信機器の光モジュールは、内部のプローブにより、電圧、温度、バイアス電流等のOAM情報を読み出してデータ記憶ユニットに記憶し、データ記憶ユニットに記憶されたOAM情報をカプセル化してOAMフレームを形成させ、パイロットトーン変調方式により、OAMフレームを、出力されるべきサービス信号に対応するサブリキャリア信号上に変調し、サービス信号と共に受信機器に伝送する。ここで、パイロットトーン変調方式とは、サービス信号をキャリア信号とし、OAMフレームをキャリア信号のピークツーピーク値に変調すること意味し、サブリキャリアとは、サービス信号が複数回変調に使用され、1回目の変調に使用されるサービス信号をサブリキャリア信号と言うこと、を意味する。
【0109】
本実施例において、送信機器は、OAMフレームを他の受信機器に発信することができ、他の機器から送信されたOAMフレームを受信することもできる。
【0110】
フロントホール制御システムにおける光モジュールは、ポート情報、アラーム情報(例えば、電圧、電流、パワー、LOS等)等の当該ポートに関連する情報を収集し、光モジュールは、これらの情報をOpenWDM OAM Messageにカプセル化し、変調により光路に送信する。
【0111】
OAMのリンクエンコード過程は、以下のとおりである。
1、メッセージタイプに基づいて、リンク層メッセージエンコードを行い、メッセージID、メッセージタイプ、メッセージ長さ及びメッセージ内容を得る。
2、メッセージエンコードをOAMリンク層メッセージフレームフォーマットに充填する。
3、リンク層フレームフォーマットのアイドル位置にアイドル内容を充填する。
4、有効なメッセージ内容、モジュールID、メッセージタイプ、メッセージID、メッセージ長さ及びメッセージ内容に基づいて、チェックコードを算出してOAMメッセージフレームフォーマットを充填する。
5、メッセージのフレームヘッド及びフレームテイルをカプセル化し、64バイトの固定長メッセージを形成して、物理層に送信して伝送する。
【0112】
OAMのリンクデコード過程は、以下のとおりである。
1、物理層が解析してリンク層フレームデータを得る。
2、フレームヘッド及びフレームテイルに基づいてフレーム確定を行い、64バイトの固定長フレームを取る。
3、フレームフォーマット定義に基づいて、モジュールID、メッセージタイプ、メッセージID、メッセージ長さ及びメッセージ内容を得る。
4、有効なメッセージ内容、モジュールID、メッセージタイプ、メッセージID、メッセージ長さ及びメッセージ内容に基づいて、チェックコードを算出してフレームにおけるチェックコードとマッチングのチャックを行う。
5、チャックにパスすると、OAMプロトコル層に送信して、プロトコル処理を行う。
【0113】
本出願の実施例の技術的手段を採用すれば、OAM情報量の大きさが変化する場合、フレーム長が固定したN個のデータフレームによってOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを得て、OAMフレームを発信することにより、受信機器は、OAMフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドに基づいて正確的なフレームアラインメントを行うことができ、それにより、完全なOAM情報を取得する。
【0114】
本出願の実施例は、さらに、情報伝送方法を提供し、図6に示すように、前記方法は、ステップ601を含む。
【0115】
ステップ601において、OAMフレームを受信する。
【0116】
ここで、前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0117】
ここで、光ネットワークは、送信機器及び受信機器を含んでもよく、送信機器は、リモート機器と呼ばれてもよく、具体的に、室外のパッシブ機器、例えば、アンテナ機器であってもよく、受信機器は、ローカル機器と呼ばれてもよく、具体的に、室内のアクティブ機器、例えば、室内の基地局のアクティブ機器であってもよい。送信機器と受信機器のいずれにも、光モジュールが設置されてもよく、送信機器は、自体の光モジュールにより光ネットワークにおけるOAM情報を取得することができる。
【0118】
本出願の実施例による前記情報伝送方法は、OAMフレームを受信し、前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しないことにより、OAM情報に対して可変固定長フレームを採用して伝送することをサポートして実現でき、このように、メッセージのエンコードとデコードに寄与し、処理しやすく、時間の消費を低減するだけでなく、さらに、メッセージ内容に基づいて拡張することに寄与し、拡張可能性を確保し、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を良好に解決する。
【0119】
ここで、前記データフレームには、可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
【0120】
具体的に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0121】
実際の応用する際に、受信機器は、フレームアラインメント機能によってOAMフレームを解析することにより、完全なOAM情報を取得することができる。
【0122】
これに基づき、1つの実施例において、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記方法は、
N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得ることをさらに含む。
【0123】
ここで、受信機器は、OAMフレームのうちの各データフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得ることにより、取得したOAM情報によって送信機器の光モジュールのリアルタイム作動状態情報を取得する。送信機器は、取得した送信機器の光モジュールの作動状態情報をローカルリソース管理システムに記憶することができ、リソース管理システムによって送信機器の光モジュールの電圧、温度、バイアス電流等の長期動作データを記録して、送信機器の光モジュールの動作傾向を分析し、オペレーションスタッフが送信機器の光モジュールの寿命を管理及び予測するために用いられ、又は、オペレーションスタッフが障害位置がモジュール内にあるか回線にあるか、ローカル光モジュールにあるか送信機器の光モジュールにあるかを迅速に位置決めするために用いられ、障害に対して迅速に位置決めすることにより、システムの障害修復時間を低減する。
【0124】
なお、ここで、受信機器は、同期回路によりフレームアラインメントを実現することができ、同期回路が生成したアラインメントフレーム信号と、受信したOAMフレーム信号とは、正確な同相状態にあり、同期回路により、受信したOAMフレーム信号におけるフレームアラインメント信号、即ち、N個のデータフレームの順番を表すフィールドをキャッチし、キャッチしたフレームアラインメント信号の位相を基準として受信機器の時間システムを校正し、それにより、OAMフレームのうちの各フレーム信号を正確に分離することになる。ここで、キャッチ過程の実現は、フレーム長、フレームアラインメントのコードパターン、フレームアラインメント信号を確認する照合方法等の要素に関連する。
【0125】
1つの例において、図7に示すように、OAMフレームを解析する過程を説明し、ステップ701及びステップ702を含む。
【0126】
ステップ701において、OAMフレームを受信する。
【0127】
ステップ702において、N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得る。
【0128】
ここで、OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行うとき、次のフレームに含まれるN個のデータフレームの順番を表すフィールドの値とNの値とが等しくない場合、引き続き次のフレームを読み出し、次のフレームに含まれるN個のデータフレームの順番を表すフィールドの値とNの値とが等しい場合、次のフレームに対する読み出しを終了させる。
【0129】
ここで、OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行うことは、以下の利点を有する。
【0130】
送信機器が送信したOAMフレームは、固定フレーム長がLであるN個のデータフレームを含むため、OAM情報の情報量の大きさが大きくなる場合、受信機器がOAMフレームに対してフレームアラインメントを行う周期は、固定したものであり、このように、各データフレームを正確に位置決めすることを確保し、それによって、完全なOAM情報を得ることができる。
【0131】
本出願の実施例による技術的手段を採用すれば、OAM情報量の大きさが変化する場合、受信機器は、送信機器が送信したOAMフレームを受信し、OAMフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドに基づいて正確なフレームアラインメントを行い、それによって、完全なOAM情報を取得する。
【0132】
本出願の実施例は、さらに、送信機器に適用される情報伝送装置を提供し、図8に示すように、前記装置は、
光ネットワークにおけるOAM情報を取得するように構成される第1取得モジュール81と、
取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させるように構成される第1処理モジュール82であって、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、第1処理モジュール82と、
前記OAMフレームを発信するように構成される第1送信モジュール83と、を含む。
【0133】
本出願の実施例による前記情報伝送装置は、光ネットワークにおけるOAM情報を取得する工程と、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させる工程てあって、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない工程と、前記OAMフレームを発信する工程とにより、OAM情報に対して可変固定長フレームを採用して伝送することを実現でき、このように、メッセージのエンコードとデコードに寄与し、処理しやすく、時間の消費を低減するだけでなく、さらに、メッセージ内容に基づいて拡張することに寄与し、拡張可能性を確保し、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を良好に解決する。
【0134】
ここで、前記データフレームには、可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
【0135】
具体的に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0136】
さらに、前記装置は、さらに、
Nが1である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定するように構成される第1決定モジュールと、
OAM情報を前記第1フィールドに充填するように構成される第2処理モジュールと、を含む。
【0137】
さらに、前記装置は、さらに、
Nが1より大きい正の整数である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定するように構成される第2決定モジュールと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断するように構成される第1判断モジュールと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定するように構成される第3決定モジュールと、を含む。
【0138】
本出願の実施例において、前記Nの値を決定することは、前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定することと、前記数値範囲の最大値を決定することと、前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出することと、算出した比の値をNの値とすることと、を含む。
【0139】
さらに、前記第1処理モジュール82は、具体的に、取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させ、Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させ、N個のデータフレームによってOAMフレームを形成させるように構成される。
【0140】
ここで、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む。
【0141】
具体的に、前記OAMフレームを発信することは、サービス信号をキャリア信号とすることと、前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得ることと、前記変調処理後の信号を発信することと、を含む。
【0142】
実際の応用する際に、前記第1取得モジュール81は、情報伝送装置における通信インターフェースによって実現され得、前記第1処理モジュール82、第1送信モジュール83は、情報伝送装置におけるプロセッサと通信インターフェースとの結合によって実現され得る。
【0143】
本出願の実施例は、さらに、受信機器に適用される情報伝送装置を提供し、図9に示すように、前記装置は、
OAMフレームを受信するように構成される第1受信モジュール91を含み、
前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0144】
本出願の実施例による前記情報伝送装置は、OAMフレームを受信し、前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しないことにより、OAM情報に対して可変固定長フレームを採用して伝送することをサポートして実現でき、このように、メッセージのエンコードとデコードに寄与し、処理しやすく、時間の消費を低減するだけでなく、さらに、メッセージ内容に基づいて拡張することに寄与し、拡張可能性を確保し、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を良好に解決する。
【0145】
ここで、前記データフレームには、可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
【0146】
具体的に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0147】
本出願の実施例において、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記装置は、さらに、N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得るように構成される第3処理モジュールを含む。
【0148】
実際の応用する際に、前記第1受信モジュール91は、情報伝送装置における通信インターフェースによって実現され得、前記第3処理モジュールは、情報伝送装置におけるプロセッサと通信インターフェースとの結合によって実現され得る。
【0149】
なお、上記実施例による情報伝送装置は、情報伝送を行うとき、上記各プログラムモジュールの分割のみを例として説明し、実際の応用する際に、必要に応じて上記処理を割り当てて異なるプログラムモジュールで完了し、つまり、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割することにより、以上に説明した処理の全部又は一部を完了し得る。また、上記実施例による情報伝送装置は、情報伝送方法の実施例と同じ構想に属し、その具体的な実現過程の詳細は、方法の実施例を参照すればよく、ここでは、説明を省略する。
【0150】
本出願の実施例の方法を実現させるために、本出願の実施例は、情報伝送システムを提供し、図10に示すように、送信機器101及び受信機器102を含む。
【0151】
送信機器101は、光ネットワークにおけるOAM情報を取得し、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させ、前記OAMフレームを発信するように構成される。
【0152】
ここで、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0153】
受信機器102は、OAMフレームを受信するように構成される。
【0154】
なお、送信機器101及び受信機器102の具体的な処理過程は、すでに上記で詳しく説明されており、ここでは、説明を省略する。
【0155】
本出願の実施例は、さらに、送信機器である通信機器を提供し、図11に示すように、前記通信機器は、プロセッサ111及び送受信機112を含み、
前記プロセッサ111は、光ネットワークにおけるOAM情報を取得し、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させるように構成され、
前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化せず、
前記通信機器は、前記送受信機112により前記OAMフレームを発信する。
【0156】
本出願の実施例による前記通信機器は、光ネットワークにおけるOAM情報を取得する工程と、取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させる工程てあって、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない工程と、前記OAMフレームを発信する工程とにより、OAM情報に対して可変固定長フレームを採用して伝送することを実現でき、このように、メッセージのエンコードとデコードに寄与し、処理しやすく、時間の消費を低減するだけでなく、さらに、メッセージ内容に基づいて拡張することに寄与し、拡張可能性を確保し、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を良好に解決する。
【0157】
ここで、前記データフレームには、可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
【0158】
具体的に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0159】
さらに、前記プロセッサは、さらに、Nが1である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定し、OAM情報を前記第1フィールドに充填するように構成される。
【0160】
さらに、前記プロセッサは、さらに、Nが1より大きい正の整数である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化する前に、前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定し、前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断し、前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定するように構成される。
【0161】
本出願の実施例において、前記プロセッサは、具体的に、前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定し、前記数値範囲の最大値を決定し、前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出し、算出した比の値をNの値とするように構成される。
【0162】
ここで、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む。
【0163】
具体的に、前記プロセッサは、具体的に、サービス信号をキャリア信号とし、前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得て、前記送受信機により前記変調処理後の信号を発信するように構成される。
【0164】
ここで、上記送信機器側の情報伝送方法の前記実現実施例は、いずれも当該通信機器の実施例に適用され得、対応する同一の技術効果を奏することもできる。
【0165】
本出願の実施例は、さらに、受信機器である通信機器を提供し、図12に示すように、前記通信機器は、プロセッサ121及び送受信機122を含み、
前記プロセッサ121は、前記送受信機122によりOAMフレームを受信するように構成され、
ここで、前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない。
【0166】
本出願の実施例による前記通信機器は、OAMフレームを受信し、前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しないことにより、OAM情報に対して可変固定長フレームを採用して伝送することをサポートして実現でき、このように、メッセージのエンコードとデコードに寄与し、処理しやすく、時間の消費を低減するだけでなく、さらに、メッセージ内容に基づいて拡張することに寄与し、拡張可能性を確保し、従来技術におけるOAM情報伝送手段に存在する、処理が複雑で、時間の消費が多く、拡張性が悪いという問題を良好に解決する。
【0167】
ここで、前記データフレームには、可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる。
【0168】
具体的に、前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる。
【0169】
本出願の実施例において、Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記プロセッサは、さらに、N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得るように構成される。
【0170】
ここで、上記受信機器側の情報伝送方法の前記実施例は、いずれも、当該通信機器の実施例に適用され得、同一の技術的効果を奏することもできる。
【0171】
本出願の実施例は、さらに、メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む通信機器を提供し、前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、上記送信機器側の情報伝送方法を実現させ、又は、前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、上記受信機器側の情報伝送方法を実現させる。
【0172】
ここで、上記送信機器側又は受信機器側の情報伝送方法の前記実現実施例のいずれも、当該通信機器の実施例に適用され、同一の技術的効果を奏する。
【0173】
本出願の実施例は、さらに、プログラムが記憶された可読記憶媒体を提供し、当該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記送信機器側の情報伝送方法のステップを実現させ、又は、当該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記受信機器側の情報伝送方法のステップを実現させる。
【0174】
ここで、上記送信機器側又は受信機器側の情報伝送方法の前記実現実施例は、いずれも、当該可読記憶媒体の実施例に適用され得、同一の技術的効果を奏することができる。
【0175】
可読記憶媒体は、FRAM(登録商標)、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash Memory、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROM等のメモリであってもよい。
なお、「第1」、「第2」などの用語は、必ず特定の順番又は順番の前後を記述するために用いられるのではなく、類似の対象を分割するために用いられる。
【0176】
また、本出願の実施例に記載の技術的手段同士は、衝突しない場合、任意に組み合わせることができる。
【0177】
なお、本明細書に記載した多くの機能部品は、その実現方式の独立性をより強調するために、いずれも、モジュールとして呼ばれる。
【0178】
本開示の実施例において、モジュールは、各種類のタイプのプロセッサによって実行されるように、ソフトウェアによって実現され得る。例を挙げれば、1つのラベル付けされる実行可能なコードモジュールは、コンピュータ命令の1つ又は複数の物理又はロジックブロックを含み、例えば、対象、プロセス又は関数として構築される。それにかかわらず、ラベル付けされるモジュールの実行可能なコードは、物理的に一緒に位置する必要がなく、異なるビットに記憶される異なる命令を含み、これらの命令がロジック的に結合する場合、モジュールを構成して当該モジュールの所定の目的を実現させる。
【0179】
実際に、実行可能なコードモジュールは、1つ又は複数の命令であってもよく、異なるコードセグメント、異なるプログラムに位置してもよく、複数の記憶機器を跨いで位置してもよい。同様に、オペレーティングデータは、モジュール内で認識可能であり、あらゆる適切な形式で実現可能であり、あらゆる適切なタイプのデータ構造に組織されることもできる。前記オペレーティングデータは、単一のデータセットとして収集されてもよく、又は異なる位置に分布し(異なる記憶機器にあることを含む)、少なくとも一部が電子信号のみとしてシステム又はネットワークに存在する。
【0180】
モジュールがソフトウェアによって実現可能である場合、既存のハードウェアプロセスのレベルを考慮し、ソフトウェアで実現可能なモジュールは、コストを考慮しない場合、当業者が対応するハードウェア回路を構築して対応する機能を実現させることができる。前記ハードウェア回路は、通常の超大規模集積(VLSL)回路、ゲートアレイ、又は、ロジックチップやトランジスタといった既存の半導体や他の分離部品を含む。モジュールは、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジック機器等のようなプログラマブルハードウェア機器で実現されることができる。
【0181】
以上に記載した構成は、本出願の好ましい実施形態であり、当業者にとっては、本出願に記載の原理から逸脱することなく、いくつかの改良及び修飾を行うこともでき、これらの改良及び修飾は、本開示の保護範囲と見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2022-10-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機器に適用される情報伝送方法であって、
光ネットワークにおけるOAM(Operation Administration And Maintenance)情報を取得することと、
取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させることと、
前記OAMフレームを発信することと、を含み、
前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、情報伝送方法。
【請求項2】
前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
Nが1である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化することの前に、
前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定することと、
OAM情報を前記第1フィールドに充填することと、をさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
Nが1より大きい正の整数である場合、前記取得したOAM情報をカプセル化することの前に、
前記OAM情報に対応する情報量の大きさを決定することと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であるか否かを判断することと、
前記情報量の大きさがプリセット閾値以上であると決定する場合、Nの値を決定することと、をさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記Nの値を決定することは、
前記OAM情報量の大きさにマッチングする数値範囲を決定することと、
前記数値範囲の最大値を決定することと、
前記最大値とフレーム長Lとの比の値を算出することと、
算出した比の値をNの値とすることと、を含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させることは、
取得したOAM情報によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第1フィールドを形成させることと、
Nの値によって、N個のデータフレームのうちの各データフレームの第2フィールドを形成させることと、
N個のデータフレームによって、OAMフレームを形成させることと、を含む
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記OAMフレームを発信することは、
サービス信号をキャリア信号とすることと、
前記キャリア信号によって、前記OAMフレームに対応する信号に対して変調処理を行い、変調処理後の信号を得ることと、
前記変調処理後の信号を発信することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
受信機器に適用される情報伝送方法であって、
OAMフレームを受信することを含み、
前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、情報伝送方法。
【請求項11】
前記データフレームには、
可変のOAM情報を搬送するための可変の第1フィールド、
Nの値又はOAM情報の長さを表すための第2フィールド、
チェックコードを搬送するための第3フィールド、及び
前記データフレームのアイドル部分を充填するための可変の第4フィールド、が含まれる
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第3フィールドに搬送されるチェックコードは、前記データフレームにおけるOAM情報に関連する内容をチェックするために用いられる
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
Nが1より大きい正の整数である場合、N個のデータフレームのうちの各データフレームは、いずれもN個のデータフレームの順番を表すフィールドを含み、前記方法は、
N個のデータフレームのうちの各データフレームに含まれる、N個のデータフレームの順番を表すフィールドによって、前記OAMフレームに対してフレームアラインメントの認識を行い、各データフレームに含まれるOAM情報を得ること、をさらに含む
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
送信機器に適用される情報伝送装置であって、
光ネットワークにおけるOAM情報を取得するように構成される第1取得モジュールと、
取得したOAM情報をカプセル化し、OAMフレームを形成させるように構成される第1処理モジュールであって、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、第1処理モジュールと、
前記OAMフレームを発信するように構成される第1送信モジュールと、を含む、情報伝送装置。
【請求項15】
受信機器に適用される情報伝送装置であって、
OAMフレームを受信するように構成される第1受信モジュールを含み、
前記OAMフレームは、光ネットワークにおけるOAM情報をカプセル化して形成したものであり、前記OAMフレームは、フレーム長がLであるデータフレームをN個含み、Nは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化し、Lは、OAM情報量の大きさの変化に伴って変化しない、情報伝送装置。
【国際調査報告】