(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-26
(54)【発明の名称】広告情報処理方法ならびに装置、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 45/02 20220101AFI20230619BHJP
H04L 45/484 20220101ALI20230619BHJP
【FI】
H04L45/02
H04L45/484
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568793
(86)(22)【出願日】2020-12-30
(85)【翻訳文提出日】2022-12-19
(86)【国際出願番号】 CN2020141438
(87)【国際公開番号】W WO2021238207
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】202010453838.1
(32)【優先日】2020-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ペイペイ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、グオチ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、エンジャン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジクン
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030KA05
5K030LB05
(57)【要約】
本願は、広告情報処理方法を開示する。方法は、以下を含む:第1のノードは、第2のノードによって送信され且つ第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含む第1の広告情報を第1のIGPプロセスにおいて受信する段階であって、第1の識別子は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す段階。第1のノードは、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定する。第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないとき、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、宛先アドレスと第2の識別子とを含む第2の広告情報を広告することであって、第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示す、広告すること、または、宛先アドレスを含む第3の広告情報の広告を省略することを行う。当該方法において、第1のIGPプロセスにおける第1のフレキシブルアルゴリズムを第2のIGPプロセスにおける第2のフレキシブルアルゴリズムにマッピングすることで、異なるIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが異なるときに、プロセスにわたってインポートされた広告情報が正常に動作できない問題を解決する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告情報処理方法であって、前記方法はネットワークにおける第1のノードに適用され、前記第1のノードは第1の内部ゲートウェイプロトコル(IGP)プロセスと第2のIGPプロセスとを実行し、前記ネットワークはさらに、第2のノードと第3のノードとを備え、前記第2のノードは前記第1のIGPプロセスを実行し、前記第3のノードは前記第2のIGPプロセスを実行し、前記方法は、
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信する段階であって、前記第1の広告情報は、前記第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを有し、前記第1の識別子は、前記第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す、受信する段階と、
前記第1のノードが、前記第1の識別子が、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定する段階と、
前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じ前記フレキシブルアルゴリズムを前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセスにおいて示さないとき、
前記第2のIGPプロセスにおける前記第1のノードが、第2の広告情報を前記第3のノードに広告する段階であって、前記第2の広告情報は、前記宛先アドレスと第2の識別子とを有し、前記第2の識別子は、前記第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示し、前記第2の広告情報は、前記宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成するのに使用される、広告する段階、または
前記第1のノードが、前記第2のIGPプロセスにおいて第3の広告情報を広告することを省略する段階であって、前記第3の広告情報は前記宛先アドレスを有する、省略する段階と
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じ前記フレキシブルアルゴリズムを前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセスにおいて示さないことは、
前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセス内に存在することであって、前記第2のIGPプロセスにおいて前記第1の識別子が示す第3のフレキシブルアルゴリズムは前記第1のフレキシブルアルゴリズムと異なること、または
前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセス内に存在しないこと
を備え、および、または、
前記第2のIGPプロセスにおける前記第1のノードが、第2の広告情報を前記第3のノードに広告する前記段階の前に、前記方法はさらに、
前記第1のノードが、前記第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて前記第2のフレキシブルアルゴリズムを決定する段階であって、前記第2のフレキシブルアルゴリズムは予め設定された条件を満たす、決定する段階を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定された条件は、
前記第2のフレキシブルアルゴリズムと前記第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たすこと、および、前記第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度が第2の閾値を満たすことのうちの一方または両方を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信する前記段階の後、前記方法はさらに、
前記第1のIGPプロセスにおける前記第1のノードが、前記第1の広告情報に基づいて、前記宛先アドレスへのルーティングのための第2のルーティング情報を生成する段階と、
前記第2のIGPプロセスにおける前記第1のノードが、前記第2のルーティング情報に基づいて前記第2の広告情報を生成する段階と
を備え、および/または、
前記方法はさらに、
前記第1の識別子が、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じ前記フレキシブルアルゴリズムを示すとき、前記第2のIGPプロセスにおける前記第1のノードが、第4の広告情報を前記第3のノードに広告する段階であって、前記第4の広告情報は前記宛先アドレスと前記第1の識別子とを有し、前記第4の広告情報は前記宛先アドレスへのルーティングのための第3のルーティング情報を生成するのに使用される、広告する段階を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信する前記段階の後、前記方法はさらに、
前記第1のIGPプロセスにおける前記第1のノードが、前記第1の広告情報に基づいて、前記宛先アドレスへのルーティングのための第4のルーティング情報を生成する段階と、
前記第2のIGPプロセスにおける前記第1のノードが、前記第4のルーティング情報に基づいて前記第4の広告情報を生成する段階と
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法がインターネットプロトコルバージョン6のIPv6データプレーンSRv6ネットワークを介してセグメントルーティングに適用されたとき、前記第1の識別子は、位置情報ロケータのタイプ-長さ-値TLVフィールドに含まれている、または、
前記方法がマルチプロトコルラベルスイッチングMPLSネットワークに適用されるとき、前記第1の識別子は、プレフィックスセグメント識別子prefix-SIDのタイプ-長さ-値TLVフィールドに含まれている、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
広告情報処理装置であって、前記処理装置はネットワークにおける第1のノードであり、前記第1のノードは第1の内部ゲートウェイプロトコル(IGP)プロセスと第2のIGPプロセスとを実行し、前記ネットワークはさらに、第2のノードと第3のノードとを備え、前記第2のノードは前記第1のIGPプロセスを実行し、前記第3のノードは前記第2のIGPプロセスを実行し、前記処理装置は、
前記第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信するように構成された受信モジュールであって、前記第1の広告情報は、前記第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを有し、前記第1の識別子は、前記第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す、受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された前記第1の広告情報内の前記第1の識別子が、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定するように構成された判定モジュールと、
前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じ前記フレキシブルアルゴリズムを前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセスにおいて示さないことを前記判定モジュールが決定するとき、
前記第2のIGPプロセスにおいて、第2の広告情報を前記第3のノードに広告することであって、前記第2の広告情報は前記宛先アドレスと第2の識別子とを有し、前記第2の識別子は、前記第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示し、前記第2の広告情報は、前記宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成するのに使用される、広告すること、または
前記第2のIGPプロセスにおける第3の広告情報の広告を省略することであって、前記第3の広告情報は前記宛先アドレスを有する、省略することと
を行うように構成された広告モジュールと
を備える、処理装置。
【請求項8】
前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じ前記フレキシブルアルゴリズムを前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセスにおいて示さないことは、
前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセス内に存在することであって、前記第2のIGPプロセスにおいて前記第1の識別子が示す第3のフレキシブルアルゴリズムは前記第1のフレキシブルアルゴリズムと異なること、または
前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセス内に存在しないこと
を備える、請求項7に記載の処理装置。
【請求項9】
前記処理装置はさらに、
前記広告モジュールが、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第2の広告情報を前記第3のノードに広告する前に、前記第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて前記第2のフレキシブルアルゴリズムを決定するように構成された決定モジュールであって、前記第2のフレキシブルアルゴリズムは予め設定された条件を満たす、決定モジュールを備える、請求項7または8に記載の処理装置。
【請求項10】
前記予め設定された条件は、前記第2のフレキシブルアルゴリズムと前記第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たすこと、および、前記第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度が第2の閾値を満たすことのうちの一方または両方を備える、請求項9に記載の処理装置。
【請求項11】
前記処理装置はさらに、
前記受信モジュールが、前記第2のノードによって送信された前記第1の広告情報を受信した後、前記第1のIGPプロセスにおいて、前記第1の広告情報に基づいて、前記宛先アドレスへのルーティングのための第2のルーティング情報を生成することと、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第2のルーティング情報に基づいて前記第2の広告情報を生成することとを行うように構成された生成モジュールを備える、および/または、
前記広告モジュールはさらに、前記第1の識別子が、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じ前記フレキシブルアルゴリズムを示すと前記判定モジュールが決定するとき、前記第2のIGPプロセスにおいて、第4の広告情報を前記第3のノードに広告することであって、前記第4の広告情報は前記宛先アドレスと前記第1の識別子とを有し、前記第4の広告情報は前記宛先アドレスへのルーティングのための第3のルーティング情報を生成するのに使用される、広告することを行うように構成されている、請求項7から10のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項12】
前記生成モジュールはさらに、前記受信モジュールが、前記第2のノードによって送信された前記第1の広告情報を受信した後、前記第1のIGPプロセスにおいて、前記第1の広告情報に基づいて、前記宛先アドレスへのルーティングのための第4のルーティング情報を生成することと、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第4のルーティング情報に基づいて前記第4の広告情報を生成することとを行うように構成された、請求項11に記載の処理装置。
【請求項13】
前記処理装置がIPv6データプレーンSRv6ネットワークを介してセグメントルーティングに位置付けられたとき、前記第1の識別子は、位置情報ロケータのタイプ-長さ-値TLVフィールドに含まれている、または、
前記処理装置がマルチプロトコルラベルスイッチングMPLSネットワークに位置付けられたとき、前記第1の識別子は、プレフィックスセグメント識別子prefix-SIDのタイプ-長さ-値TLVフィールドに含まれている、請求項7から12のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項14】
プロセッサとメモリとを備え、
前記メモリは、コンピュータ可読命令またはコンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記プロセッサは、前記コンピュータ可読命令を読み出して、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、ネットワークデバイス。
【請求項15】
コンピュータに、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年5月26日に中国国家知識産権局に出願された「広告情報処理方法ならびに装置、および記憶媒体(ADVERTISEMENT INFORMATION PROCESSING METHOD AND APPARATUS, AND STORAGE MEDIUM)」と題する中国特許出願第202010453838.1に基づく優先権を主張しており、当該出願はその全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、通信技術分野、特に、広告情報処理方法ならびに装置、および記憶媒体に関連する。
【背景技術】
【0003】
フレキシブルアルゴリズム(flexible algorithm、Flex-Algo)機能は、セグメントルーティング-トラフィックエンジニアリング(segment routing-traffic engineering、SR-TE)アーキテクチャの固有のコンポーネントである。Flex-Algoは、通常、経路計算中において、リンクコストスタイル(現在、IGP、TEおよびリンク遅延等を含む)、アルゴリズム優先度、および経路計算に参加するためのリンク制約を含む。Flex-Algoは、最短の制約ベースの経路をIGPに基づいて計算できるように、ポリシーを提供することができる。
【0004】
同じIGPプロセスにおけるノードは、同じFlex-Algoとともに配置される。ノードが異なるIGPプロセスを同時に実行するとき、ノードは、あるIGPプロセスにおけるFlex-Algoを他のIGPプロセスにインポートすることができる。しかしながら、インポートされたFlex-Algoは、他のIGPプロセスにおいて正常に機能しない場合がある。結果として、転送経路パラメータは顧客の実際の要件を満たさず、ネットワーク性能が低下する。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、異なるIGPプロセスにおいて配置されたフレキシブルアルゴリズムが異なるときに、プロセスにわたってインポートされた広告情報が正常に動作できない問題を解決するべく、広告情報処理方法を提供する。
【0006】
前述の目的を実現するべく、本願は以下の技術的解決手段を提供する。
【0007】
本願の第1の態様は広告情報処理方法を提供し、ここで、当該方法はネットワークにおける第1のノードに適用され、第1のノードは第1の内部ゲートウェイプロトコルIGPプロセスと第2のIGPプロセスとを同時に実行し、ネットワークは、第2のノードと第3のノードとをさらに含み、第2のノードは第1のIGPプロセスを実行し、第3のノードは第2のIGPプロセスを実行する。方法は、以下を含む:第1のノードは、第2のノードによって送信され且つ第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含む第1の広告情報を受信し、ここで、第1の識別子は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す段階。第1のノードは、第1のノードによって実行される各IGPプロセスにおけるフレキシブルアルゴリズムの関連情報を取得することができる。第1の広告情報を受信した後、第1のノードは、第1の識別子が第1のIGPプロセスにおいて示す第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを、第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示すかどうかを決定する。第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないと第1のノードが決定するとき、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、宛先アドレスと第2の識別子とを含む第2の広告情報を第3のノードに広告する。第2の識別子は第1の識別子と異なり、第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示す。第2のフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと同じであってもよく、または、第1のフレキシブルアルゴリズムと異なってもよい。第2の広告情報は、宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成するために、第3のノードによって使用される。代替的に、第3のノードは第2の広告情報を別のノードに広告し得、別のノードは、第2の広告情報に基づいて、宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成する。代替的に、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないと第1のノードが決定するとき、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、宛先アドレスを含む第3の広告情報を広告しないことを選択し得る。
【0008】
プロセスにわたって広告情報をインポートするプロセスにおいて、第1のノードはまず、インポートされた広告情報が保持するフレキシブルアルゴリズム識別子が、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおいて同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定し得ることが、前述の第1の態様から分かり得る。そうでない場合、第1のノードは、広告のために広告情報が広告情報にインポートされるIGPプロセスによってサポートされるフレキシブルアルゴリズムの識別子を含んでもよく、または、代替的に、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおける広告情報を広告しないことを選択してもよい。このようにして、2つのIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが異なるときに、プロセスにわたってインポートされた広告情報が正常に動作できない問題は、解決される。
【0009】
第1の態様を参照すると、第1の態様の第1の可能な実装において、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないことは、2つの事例を含む。第1の事例において、第1の識別子は第2のIGPプロセス内に存在するが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示す第3のフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なる。第2の事例において、第1の識別子は第2のIGPプロセス内に存在しない。
【0010】
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実装を参照すると、第1の態様の第2の可能な実装において、第1のノードが第2のIGPプロセスにおいて第3のノードに第2の広告情報を広告する前に、方法はさらに、以下を含む:第1のノードは第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて第2のフレキシブルアルゴリズムを決定し、ここで、第2のフレキシブルアルゴリズムは予め設定された条件を満たす段階。具体的に、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないことを第1のノードが決定するとき、第1のノードは、第1の識別子に基づいて第1のIGPプロセスにおける第1のフレキシブルアルゴリズムを決定して、その後、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムの定義に基づいて、予め設定された条件を満たす第2のフレキシブルアルゴリズムを決定し得る。
【0011】
2つのIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが異なるとき、予め設定された条件を満たし且つ広告情報がインポートされる第2のIGPプロセスにおけるフレキシブルアルゴリズムは、プロセスにわたってインポートされた広告情報が正常に動作できることを保証しながら、顧客の要件を満たすとともにネットワーク性能を保証するべく、インポートされたアルゴリズム識別子が第1のIGPプロセスにおいて示すフレキシブルアルゴリズムに基づいて決定され得ることが、第1の態様の第2の可能な実装から分かり得る。
【0012】
第1の態様の第2の可能な実装を参照すると、第1の態様の第3の可能な実装において、予め設定された条件は、以下のうちの一方または両方を含む:まず、第2のフレキシブルアルゴリズムと第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たすこと。次に、第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度が第2の閾値を満たすこと。類似性が第1の閾値を満たすことは、2つの事例を含む:第2のフレキシブルアルゴリズムおよび第1のフレキシブルアルゴリズムの定義が完全に同じである事例と、部分的に同じである事例。例えば、第1のフレキシブルアルゴリズムは、具体的な定義を含む:経路計算中において、リンクコストスタイルA、アルゴリズム優先度B、および経路計算に参加するためのリンク制約C。定義が同じ事例は、フレキシブルアルゴリズムの定義が、経路計算中において、リンクコストスタイルはAであって、アルゴリズム優先度はBであって、経路計算に参加するためのリンク制約はCであることを満たすということを意味し得る。定義が部分的に同じ事例は、フレキシブルアルゴリズムの定義が経路計算中においてリンクコストスタイルはAであってアルゴリズム優先度はBであることを満たすときに、第1の閾値が満たされたとみなすことを意味し得る。第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度が第2の閾値を満たすことは、第2のIGPプロセスにおいて配置されたフレキシブルアルゴリズムに対して優先順序が設定されていることを意味し得、第1の識別子は第2のIGPプロセス内に存在するが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なることを第1のノードが決定するとき、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しないとき、優先度が第2の閾値を満たす第2のフレキシブルアルゴリズムは、予め設定された優先順序に基づいて選択され得る。予め設定された条件は代替的に、第2のフレキシブルアルゴリズムと第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性は第1の閾値を満たすことと、第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度は第2の閾値を満たすこととの両方を意味し得る。
【0013】
第1の態様、または第1の態様の第1から第3の可能な実装のいずれか1つを参照すると、第1の態様の第4の可能な実装において、第1のノードが、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信した後、方法はさらに、以下を含む:第1のノードが、第1のIGPプロセスにおいて、第1の広告情報に基づいて、宛先アドレスへのルーティングのための第2のルーティング情報を生成する段階、および、第1のノードが、第2のIGPプロセスにおいて、第2のルーティング情報に基づいて第2の広告情報を生成する段階。
【0014】
第1の態様、または第1の態様の第1から第4の可能な実装のいずれか1つを参照すると、第1の態様の第5の可能な実装において、方法はさらに、以下を含む:第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すとき:第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、第4の広告情報を第3のノードに広告する段階であって、ここで第4の広告情報は宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第4の広告情報は宛先アドレスへのルーティングのための第3のルーティング情報を生成するのに使用される、広告する段階。
【0015】
プロセスにわたって広告情報をインポートするプロセスにおいて、第1のノードはまず、インポートされた広告情報が保持するフレキシブルアルゴリズム識別子が、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおいて同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定し得ることが、第1の態様の第5の可能な実装から分かり得る。そうである場合、広告情報は直接インポートおよび広告され得、これにより、2つのIGPプロセスにおいて配置されたフレキシブルアルゴリズムが同じであるシナリオにおいて、プロセスにわたっての広告情報のインポートをサポートする。
【0016】
第1の態様の第5の可能な実装を参照すると、第1の態様の第6の可能な実装において、第1のノードが、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信した後、方法はさらに、以下を含む:第1のノードが、第1のIGPプロセスにおいて、第1の広告情報に基づいて、宛先アドレスへのルーティングのための第4のルーティング情報を生成する段階、および、第1のノードが、第2のIGPプロセスにおいて、第4のルーティング情報に基づいて第4の広告情報を生成する段階。
【0017】
第1の態様、または第1の態様の第1から第6の可能な実装のいずれか1つを参照すると、第1の態様の第7の可能な実装において、方法がIPv6データプレーンSRv6ネットワークを介してセグメントルーティングに適用されたとき、第1の識別子は、位置情報ロケータのタイプ-長さ-値TLVフィールド(type-length-value TLV field)に含まれている。第1の広告情報に含まれた宛先アドレスは、第2のノードによって構成されたロケータを指し得る。ルート広告フェーズにおいて、ロケータを構成した後、第2のノードは、第1のIGPプロセスにおいて別のノードにロケータ情報を広告する必要がある。ロケータは、第1のフレキシブルアルゴリズムの第1の識別子を含む。例えば、第1の識別子は128であって、第1の識別子はロケータTLVフィールドに含まれ得る。
【0018】
第1の態様、または第1の態様の第1から第6の可能な実装のいずれか1つを参照すると、第1の態様の第8の可能な実装において、方法がマルチプロトコルラベルスイッチングMPLSネットワークに適用されたとき、第1の広告情報に含まれた宛先アドレスは、第2のノードによって構成されたprefix-SIDを指し得る。ルート広告フェーズにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムの第1の識別子を含むprefix-SIDを構成した後、第2のノードは、第1のIGPプロセスにおいて別のノードにprefix-SID情報を広告する必要がある。第1の識別子は、prefix-SIDのTLVフィールドに含まれ得る。第2のノードは、prefix-SID情報を、prefix-SID TLVの形式で、第1のIGPプロセスにおいて別のノード(第1のノードを含む)に広告し、別のノードは、第1の広告情報が保持する第1の識別子によって示された第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて、prefix-SIDへのルーティングのためのルーティング情報を計算し得る。
【0019】
本願の第2の態様は、広告情報処理装置を提供する。処理装置は、ネットワークにおける第1のノードである。第1のノードは、第1の内部ゲートウェイプロトコルIGPプロセスと第2のIGPプロセスとを実行する。ネットワークはさらに、第2のノードおよび第3のノードを含み、第2のノードは第1のIGPプロセスを実行し、第3のノードは第2のIGPプロセスを実行する。処理装置は、受信モジュールと、判定モジュールと、広告モジュールとを含む。受信モジュールは、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信するように構成されており、ここで、第1の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第1の識別子は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す。判定モジュールは、受信モジュールによって受信された第1の広告情報内の第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定するように構成されている。広告モジュールは、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないことを判定モジュールが決定するとき、第2のIGPプロセスにおいて、第2の広告情報を第3のノードに広告することであって、ここで、第2の広告情報は宛先アドレスと第2の識別子とを含み、第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示し、第2の広告情報は、宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成するのに使用される、広告すること、または、第2のIGPプロセスにおける第3の広告情報の広告を省略することであって、ここで、第3の広告情報は宛先アドレスを含む、省略することを行うように構成されている。
【0020】
第2の態様を参照すると、第2の態様の第1の可能な実装において、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないことは、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在することであって、ここで、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示す第3のフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なること、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しないことを含む。
【0021】
前述の第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実装を参照すると、第2の態様の第2の可能な実装において、処理装置はさらに、決定モジュールを含む。決定モジュールは、前記広告モジュールが、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第2の広告情報を前記第3のノードに広告する前に、前記第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて前記第2のフレキシブルアルゴリズムを決定することであって、ここで、前記第2のフレキシブルアルゴリズムは予め設定された条件を満たすことを行うように構成されている。
【0022】
第2の態様の第2の可能な実装を参照すると、第2の態様の第3の可能な実装において、予め設定された条件は、以下のうちの一方または両方を含む:第2のフレキシブルアルゴリズムと第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たすこと、および第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度が第2の閾値を満たすこと。
【0023】
第2の態様、または第2の態様の第1から第3の可能な実装のいずれか1つを参照すると、第2の態様の第4の可能な実装において、処理装置はさらに、生成モジュールを含む。生成モジュールは、前記受信モジュールが、前記第2のノードによって送信された前記第1の広告情報を受信した後、前記第1のIGPプロセスにおいて、前記第1の広告情報に基づいて、前記宛先アドレスへのルーティングのための第2のルーティング情報を生成することと、前記第2のIGPプロセスにおいて、前記第2のルーティング情報に基づいて前記第2の広告情報を生成することとを行うように構成されている。
【0024】
第2の態様、または第2の態様の第1から第4の可能な実装のいずれか1つを参照すると、第2の態様の第5の可能な実装において、広告モジュールはさらに、以下を行うように構成されている:第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すと判定モジュールが決定するとき、第2のIGPプロセスにおいて、第4の広告情報を第3のノードに広告することであって、ここで第4の広告情報は宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第4の広告情報は宛先アドレスへのルーティングのための第3のルーティング情報を生成するのに使用される、広告すること。
【0025】
第2の態様の第5の可能な実装を参照すると、第2の態様の第6の可能な実装において、生成モジュールはさらに、受信モジュールが、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信した後、第1のIGPプロセスにおいて、第1の広告情報に基づいて、宛先アドレスへのルーティングのための第4のルーティング情報を生成することと、第2のIGPプロセスにおいて、第4のルーティング情報に基づいて第4の広告情報を生成することとを行うように構成されている。
【0026】
第2の態様、または第2の態様の第1から第6の可能な実装のいずれか1つを参照すると、第2の態様の第7の可能な実装において、処理装置がIPv6データプレーンSRv6ネットワークを介してセグメントルーティングにおいて使用されたとき、第1の識別子は、位置情報ロケータのタイプ-長さ-値TLVフィールド(type-length-value TLV field)に含まれている。
【0027】
第2の態様、または第2の態様の第1から第6の可能な実装のいずれか1つを参照すると、第2の態様の第8の可能な実装において、処理装置がマルチプロトコルラベルスイッチングMPLSネットワークにおいて使用されたとき、第1の識別子は、プレフィックスセグメント識別子prefix-SIDのタイプ-長さ-値TLVフィールドに含まれている。
【0028】
本願の第3の態様は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、コンピュータ可読命令(または、コンピュータプログラムと呼ばれる)を格納するように構成されており、プロセッサは、第1の態様と、第1の態様の任意の実装とにおいて提供された方法を実装するために、コンピュータ可読命令を読み出すように構成されている。
【0029】
いくつかの実装において、ネットワークデバイスはさらに、データを受信および送信するように構成された送受信機を含む。
【0030】
本願の第4の態様は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、不揮発性であり得る。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ可読命令を格納する。コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行されるとき、第1の態様、または第1の態様の任意の可能な実装における方法が実行される。
【0031】
本発明の実施形態においては、広告情報処理方法が使用される。プロセスにわたって広告情報をインポートするプロセスにおいて、第1のノードはまず、インポートされた広告情報が保持するフレキシブルアルゴリズム識別子が、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおいて同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定し得る。そうでない場合、第1のノードは、広告のために広告情報が広告情報にインポートされるIGPプロセスによってサポートされるフレキシブルアルゴリズムの識別子を含んでもよく、または、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおける広告情報を広告しないことを選択してもよい。このようにして、2つのIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが異なるときに、プロセスにわたってインポートされた広告情報が正常に動作できない問題は、解決される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本願の実施形態に係る通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0033】
【
図2】本願の実施形態に係る広告情報処理方法の実施形態の概略図である。
【0034】
【
図3】本願の実施形態に係る広告情報処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0035】
【
図4】本願の実施形態に係るネットワークデバイスの構造の概略図である。
【0036】
【
図5】本願の実施形態に係る広告情報処理装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下では、添付図面を参照して本願の実施形態を説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、一部に過ぎないことが明らかである。新しいアプリケーションシナリオが出現すると、類似の技術的課題に対しても本発明の実施形態において提供された技術的解決手段が適用できることが当業者には認識され得る。
【0038】
本願の明細書、特許請求の範囲、および添付図面において、「第1」、「第2」などの用語は、類似の対象を区別することを意図するものであり、必ずしも、具体的な順番または順序を示すものではない。そのように称されるデータは、本明細書に説明された実施形態が本明細書に図示または説明された順序以外の他の順位で実装されることができるように、適切な状況において交換可能であることが理解されるべきである。さらに、「含む(include)」、「有する(have)」という用語、およびそれらの任意の変形例は、非排他的包含をカバーすることを意味しており、例えば、段階またはモジュールのリストを含むプロセス、方法、システム、製品またはデバイスは、必ずしもそれらの明確にリストされた段階またはモジュールに限定されることはなく、明確にリストされていないまたはそのようなプロセス、方法、システム、製品またはデバイスに固有の他の段階またはモジュールを含み得る。本願における段階の名称または番号は、方法の手順における段階が当該名称または番号によって示された時間/論理的な順序で実行される必要があることを意味するものではない。名称または番号が付けられた手順における段階の実行順序は、同じまたは類似の技術的効果を実現することができる限り、実現すべき技術的目的に基づいて変更することができる。本願におけるモジュールへの分割は、論理的分割である。実際の応用において、別の分割方式が存在し得る。例えば、複数のモジュールが別のシステムに組み合わされもしくは統合されてもよく、または、いくつかの特徴が無視されてもよくもしくは実行されなくてもよい。加えて、表示または論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実装され得る。モジュール間の間接的結合または通信接続は、電気的または他の類似の形式で実装され得る。これについては、本願において限定しない。加えて、別個のコンポーネントとして説明されたモジュールまたはサブモジュールは、物理的に分離されていても分離されていなくてもよく、または、物理モジュールであっても物理モジュールでなくてもよく、または、複数の回路モジュールに分散されても分散されなくてもよい。モジュールの一部または全部は、実際の要件に従って選択され、本願の解決手段の目的を実装し得る。
【0039】
セグメントルーティング(segment routing、SR)は、ソースルーティング転送モードに基づくトンネリング技術である。SRに基づいて、ネットワーク経路はセグメント(segment)に分割され、セグメント識別子(segment ID、SID)はセグメントおよびネットワーク内の転送ノードに割り当てられる。セグメントおよびネットワークノードはセグメントリスト(segment list)内に順次配列され、転送経路を形成する。SRに基づいて、転送経路を識別するセグメントリストは、データパケットとともに伝送するためにデータパケットヘッダにおいてエンコードされる。マルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)に基づくSRは、略してSR-MPLSと呼ばれる。IPv6に基づくSRは、インターネットプロトコルバージョン6セグメントルーティング(IPv6SR)またはIPv6データプレーンを介したセグメントルーティング(segment routing over IPv6 data plane、SRv6)と呼ばれる。
【0040】
具体的に、SR-MPLSネットワークにおいて、SIDはMPLSラベルまたはMPLSラベル内のインデックスにエンコードされ、SR経路はMPLSデータパケット内のMPLSラベルスタックにエンコードされる。プレフィックスセグメント(prefix segment)は、ネットワーク内の宛先アドレスプレフィックス(prefix)を識別するために使用される。プレフィックスセグメントは、内部ゲートウェイプロトコル(interior gateway protocol、IGP)に基づいてネットワーク内の別のノードに伝搬され、グローバルに可視的である。プレフィックスセグメントは、prefix-SIDによって識別される。SRv6ネットワークにおいて、セグメントルーティングヘッダ(segment routing header、SRH)はIPv6パケットに挿入される。SRHは、転送経路上に含まれる必要がある各ノードのIPアドレスを保持するSID listを保持する。トランジットノードは、SID listに基づいて宛先アドレスの更新およびアドレススタックのオフセットを継続して行うことで、ホップバイホップ転送を実装することができる。SID listおよびセグメントリストは同じ意味を有する。SRv6ネットワークにおいて、SIDは128ビットのIPv6アドレスである。SIDは、ロケータ(locator)、機能(function)、および引数(argument)といった3つの部分を含む。ロケータは通常、(ルーティングに関連した)アドレスに使用され、ノードに対応する宛先アドレスを示す。ルート広告フェーズにおいて、ロケータは、IGPプロトコルに基づいてネットワーク内の別のノードに伝搬されることができ、グローバルに可視的である。機能は、SIDに関連した機能(例えば、トポロジまたはサービス)を示す。引数は、任意選択的なものであり、機能に関連したオペレーションを実行するためのパラメータを示す。SRv6およびSR-MPLSの関連する具体的な内容について、理解のために従来技術における関連標準技術文書を参照する場合もある。詳細は本明細書において説明しない。
【0041】
一般的なIGPプロトコルは、ルーティング情報プロトコル(Routing Information Protocol、RIP)、オープン・ショーテスト・パス・ファースト(open shortest path first、OSPF)プロトコル、および中間システム-中間システムルーティングプロトコル(intermediate system to intermediate system、IS-IS)等を含む。従来のIGPにおいて、いくつかのパラメータは、データパケットのルーティングのための最短経路を計算するのに使用される。例えば、OSPFプロトコルにおいて、最短経路の計算には(コスト)COST値が使用される。しかしながら、最短経路が全てのパケットに対して選択されたとき、多くの問題が生じ得る。セグメントルーティング-トラフィックエンジニアリング(segment routing-traffic engineering、SR-TE)は、従来のIGP経路計算に基づく経路計算に対する他の制約を含むことができ、その結果、ネットワーク内のパケットは非最短経路を介して伝送できる。フレキシブルアルゴリズム(flexible algorithm、Flex-Algo)機能は、SR-TEの固有のコンポーネントである。フレキシブルアルゴリズムは、最短の制約ベースの経路がIGPに基づいて計算できるように、ポリシーを提供することができる。インターネット番号割当機関(the Internet Assigned Numbers Authority、IANA)は、異なるIGPアルゴリズムのタイプ値を定義する。アルゴリズム0から127は、米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)による標準化のために予約されている。現在、2つの標準アルゴリズム識別子がコメント要求(request for comments、RFC)8402において定義されている:アルゴリズム0(IGPリンクメトリックに基づくSPFアルゴリズム)およびアルゴリズム1(IGPリンクメトリックに基づく厳密なSPFアルゴリズム)。アルゴリズム128から255は、オペレータによってカスタマイズされ得、すなわち、アルゴリズム128から255はFlex-Algoであり、SR IGPフレキシブルアルゴリズムとも呼ばれる。Flex-Algoは、通常、経路計算中において、リンクコストスタイル(現在、IGP、TEおよびリンク遅延等を含む)、アルゴリズム優先度、および経路計算に参加するためのリンク制約を含む。リンク制約は、Flex-Algoを保持する各ロケータまたはprefix-SIDに対する経路計算中に遵守される必要がある制約を指す。
【0042】
SRv6ネットワークは例として使用される。Flex-Algoシナリオにおけるルート広告フェーズにおいて、SRv6をSRv6ネットワーク内の各ノード上で有効にする必要があり、ロケータを構成する必要がある。各ロケータは1つのFlex-Algoを保持し得る。ロケータを構成した後、ノードは、IGPプロトコルを使用して、ロケータ情報をロケータTLVの形式でSRv6ネットワーク内の別のノードに広告する。別のノードがロケータに含まれたルートを見つける必要があるとき、別のノードは、ロケータ内に保持されているFlex-Algoを使用して、ロケータに含まれたルートへの経路を計算する必要がある。IGPプロセスにおけるロケータ情報は、別のIGPプロセスにインポートされ得る。しかしながら、プロセスにわたってロケータ情報をインポートする現在のプロセスにおいて、2つのIGPプロセスに配置されたFlex-Algoが異なり得るという問題は考慮されておらず、したがって、プロセスにわたってインポートされたロケータ情報は、ロケータ情報がインポートされたIGPプロセスにおいて動作できない。結果として、転送経路パラメータは顧客の実際の要件を満たさず、ネットワーク性能が低下する。前述の事例を回避するために、本願の実施形態は広告情報処理方法を提供して、2つのIGPプロセスに配置されたFlex-Algoが異なるときのロケータ情報またはprefix-SIDのプロセス間インポート問題を解決し、2つのIGPプロセスに配置されたFlex-Algoが異なるときに、ロケータ情報またはprefix-SID情報が、プロセスにわたってインポートされた後も依然として正常に動作できることを保証する。本願はさらに、対応する装置を提供する。以下に、個別に説明を提供する。
【0043】
まず、本願の実施形態におけるネットワークアーキテクチャが説明される。
図1は、本願の実施形態に係るネットワークアーキテクチャの概略図である。
図1に示されたネットワーク10は、セグメントルーティング(segment routing、SR)技術を使用しており、SRv6ネットワークまたはSR-MPLSネットワークであり得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0044】
図1に示されるように、ネットワーク10は複数のノードを含み得、IGPプロトコルプロセス(略してIGPプロセス)は各ノード上で実行される。本願のこの実施形態におけるIGPプロセスは、RIPプロセス、OSPFプロセス、またはIS-ISプロセス等であり得る。
図1は、2つのIGPプロセスを示す。第1のIGPプロセスは、ノード1、ノード2、およびノード3を含む。すなわち、ノード1、ノード2、およびノード3は、第1のIGPプロセスを実行する。第2のIGPプロセスは、ノード1、ノード4、およびノード5を含む。すなわち、ノード1、ノード4、およびノード5は、第2のIGPプロセスを実行する。ネットワーク10はより多くのIGPプロセスをさらに含み得、各IGPプロセスはより多くのノードをさらに含み得、異なる接続関係が存在することが理解されるべきである。
図1に示されたシナリオにおいて、2つのIGPプロセスならびにノード1、ノード2、ノード3、ノード4、およびノード5のみが例として使用されており、これは、本願に対する限定として解釈されるべきでない。例えば、第1のIGPプロセスおよび第2のIGPプロセスに加えて、ノード1は、別のIGPプロセスを実行し得る。第1のIGPプロセスに加えて、ノード2またはノード3は、別のIGPプロセス、例えば、第3のIGPプロセスを実行し得る。ネットワーク10に含まれた第1のIGPプロセスおよび第2のIGPプロセスのみが例として使用されている。第1のIGPプロセスは、RTPプロセス、OSPFプロセス、またはIS-ISプロセスのいずれか1つであり得、第2のIGPプロセスも、RTPプロセス、OSPFプロセス、またはIS-ISプロセスのいずれか1つであり得る。第1のIGPプロセスおよび第2のIGPプロセスは同じIGPプロトコルプロセスであり得、または、異なるIGPプロトコルプロセスであり得る。例えば、第1のIGPプロセスはIS-ISプロセスであり、第2のIGPプロセスはOSPFプロセスである。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0045】
本願のこの実施形態において、1または複数のフレキシブルアルゴリズムが、第1のIGPプロセスおよび第2のIGPプロセスの両方に配置され得る。各フレキシブルアルゴリズムは具体的なアルゴリズムIDに対応し、具体的な定義を含む。第1のIGPプロセスおよび第2のIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムの数は、同じであってもよく、または異なってもよい。同じアルゴリズムIDを有するフレキシブルアルゴリズムが第1のIGPプロセスおよび第2のIGPプロセスに配置されている場合、第1のIGPプロセスにおいてアルゴリズムIDが示すフレキシブルアルゴリズムの定義は、第2のIGPプロセスにおいてアルゴリズムIDが示すフレキシブルアルゴリズムの定義と同じであってもよく、または異なってもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。例えば、アルゴリズムIDが128、129、および130である3つのフレキシブルアルゴリズムが第1のIGPプロセスに配置されており、アルゴリズムIDが128および136である2つのフレキシブルアルゴリズムが第2のIGPプロセスに配置されている。ID128は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す。第1のフレキシブルアルゴリズムは、具体的な定義を含む:経路計算中において、リンクコストスタイルA、アルゴリズム優先度B、および経路計算に参加するためのリンク制約C。第2のIGPプロセスにおいても128が配置されており、128は、第2のIGPプロセスにおいても、第1のフレキシブルアルゴリズムを示し、すなわち、128は、経路計算中において、リンクコストスタイルA、アルゴリズム優先度B、および経路計算に参加するためのリンク制約Cのフレキシブルアルゴリズムとして具体的に定義されている。代替的に、128は、第2のIGPプロセスにおいて、その定義が第1のフレキシブルアルゴリズムの定義と異なる第2のフレキシブルアルゴリズムを示し得る。第2のフレキシブルアルゴリズムは、具体的な定義を含む:経路計算中において、リンクコストスタイルA、アルゴリズム優先度D、および経路計算に参加するためのリンク制約F。
【0046】
前述のネットワーク10に基づいて、本願の実施形態は、
図2に示された広告情報処理方法を提供する。
【0047】
図2は、本願の実施形態に係る通信情報処理方法の実施形態の概略図である。
【0048】
図2を参照すると、本願の実施形態において提供される広告情報処理方法の実施形態は、以下の段階を含み得る。
【0049】
201.第1のノードは、第1のIGPプロセスにおいて、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信する。第1の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第1の識別子は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す。
【0050】
本願のこの実施形態において、第1のノードおよび第2のノードの両方は、第1のIGPプロセスを実行する。第1のノードは、複数のIGPプロセスを同時に実行するノードである。例えば、第1のノードは、
図1におけるノード1であり得、ノード1は、第1のIGPプロセスおよび第2のIGPプロセスの両方を実行する。
【0051】
第1のIGPプロセスにおいて、第2のノードはまず、IGPプロトコルに基づいて、第1の広告情報を第1のノードに送信する。第1の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第1の識別子は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す。
【0052】
任意選択的に、SRv6ネットワークにおいて、本願のこの実施形態における第1の広告情報に含まれた宛先アドレスは、第2のノードによって構成されたロケータを指し得る。ルート広告フェーズにおいて、ロケータを構成した後、第2のノードは、第1のIGPプロセスにおいて別のノードにロケータ情報を広告する必要がある。ロケータは、第1のフレキシブルアルゴリズムの第1の識別子を含む。例えば、第1の識別子は128であって、第1の識別子はロケータTLVフィールドに含まれ得る。第2のノードは、ロケータ情報を、ロケータTLVの形式で、第1のIGPプロセスにおいて別のノード(第1のノードを含む)に広告し、別のノードは、第1の広告情報が保持する第1の識別子によって示された第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて、ロケータへのルーティングのためのルーティング情報を計算し得る。
【0053】
任意選択的に、SR-MPLSネットワークにおいて、本願のこの実施形態における第1の広告情報に含まれた宛先アドレスは、第2のノードによって構成されたprefix-SIDを指し得る。ルート広告フェーズにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムの第1の識別子を保持するprefix-SIDを構成した後、第2のノードは、第1のIGPプロセスにおいて別のノードにprefix-SID情報を広告する必要がある。第1の識別子は、prefix-SIDのTLVフィールドに含まれ得る。第2のノードは、prefix-SID情報を、prefix-SID TLVの形式で、第1のIGPプロセスにおいて別のノード(第1のノードを含む)に広告し、別のノードは、第1の広告情報が保持する第1の識別子によって示された第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて、prefix-SIDへのルーティングのためのルーティング情報を計算し得る。
【0054】
本願のこの実施形態において、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とに加えて、第1の広告情報は、他の情報を含み得ることに留意されたい。第1の広告情報が他の情報をさらに含むかどうか、他の情報の具体的な内容、および第1の広告情報の具体的な形態は、本願のこの実施形態において限定されない。
【0055】
202.第1のノードは、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定する。
【0056】
本願のこの実施形態において、第1のノードは、第1のノードから、第1のノードによって実行される全てのIGPプロセスに配置された全てのフレキシブルアルゴリズムについての情報を取得することができる。本願のこの実施形態において、第2のノードによって送信された第1の広告情報を第1のIGPプロセスにおいて受信した後、第1のノードはまず、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定する。具体的に、本願のこの実施形態において、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかは、以下の2つの事例を含む。
【0057】
事例1:第1の識別子は、第2のIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズム内に存在するが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムは、第1のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示す第1のフレキシブルアルゴリズムと異なる。具体的に、2つのアルゴリズムの定義は異なる。例えば、アルゴリズムIDが「128」であるフレキシブルアルゴリズムが、第1のIGPプロセスおよび第2のIGPプロセスの両方に配置されている。しかしながら、「128」は、第1のIGPプロセスにおける第1のフレキシブルアルゴリズムを示す。第1のフレキシブルアルゴリズムは、以下のように具体的に定義される:経路計算中において、リンクコストスタイルA、アルゴリズム優先度B、および経路計算に参加するためのリンク制約C。第2のIGPプロセスにおいて「128」によって示されたフレキシブルアルゴリズムの定義は、第1のフレキシブルアルゴリズムのそれと異なっており、具体的には以下を含む:経路計算中において、リンクコストスタイルA、アルゴリズム優先度C、および経路計算に参加するためのリンク制約F。
【0058】
事例2:第2のIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムは、第1の識別子を含まない。例えば、アルゴリズムIDが「128」である第1のフレキシブルアルゴリズムは第1のIGPプロセスには配置されているが、アルゴリズムIDが「128」であるフレキシブルアルゴリズムは第2のIGPプロセスには存在しない。
【0059】
本願のこの実施形態において、第2のノードによって送信された第1の広告情報を第1のIGPプロセスにおいて受信した後、第1のノードは、第2のIGPプロセスが前述の2つの事例を満たすかどうかを決定する。具体的に、第1のノードは、第1の識別子が第2のIGPプロセスに存在するかどうかをまず決定し得る。第1の識別子が第2のIGPプロセスに存在しない場合、前述の事例2が満たされる。第1の識別子が第2のIGPプロセスに存在する場合、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムが第1のフレキシブルアルゴリズムと同じであるかどうかがさらに決定される。フレキシブルアルゴリズムが第1のフレキシブルアルゴリズムと同じでない場合、前述の事例1が満たされる。
【0060】
203.第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないとき、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、第2の広告情報を第3のノードに広告する。第2の広告情報は、宛先アドレスと第2の識別子とを含み、第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示し、第2の広告情報は、第2のノードへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成するのに使用される。代替的に、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないとき、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、宛先アドレスを含む第3の広告情報を広告することを省略する。
【0061】
本願のこの実施形態において、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないと第1のノードが決定するとき、すなわち、第2のIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが段階202における事例1または事例2を満たすとき、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、第2の広告情報を第3のノードに広告することを選択し得る。第2の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと、第2の識別子とを含む。第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示す。
【0062】
具体的に、本願のこの実施形態において、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないと第1のノードが決定した後、第1のノードはまず、第2のIGPプロセスに配置された1または複数のフレキシブルアルゴリズムから第2のフレキシブルアルゴリズムを決定し得る。その後、第1のノードは、第2のフレキシブルアルゴリズムの第2の識別子を保持する第2の広告情報を生成し、最後に、第2のIGPプロセスにおいて第2の広告情報を第3のノードに広告する。本願のこの実施形態において、第2の識別子は第1の識別子と異なる識別子であることに留意されたい。第2のフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと同じアルゴリズムであってもよく、または、第1のフレキシブルアルゴリズムと異なるアルゴリズムであってもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。加えて、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在するとき、第2のフレキシブルアルゴリズムは代替的に、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムであり得る。この事例は、本願のこの実施形態において除外されない。第2のフレキシブルアルゴリズムを決定する方式も、本願のこの実施形態において具体的に限定されるものではない。本願のこの実施形態において、第3のノードは、第2のIGPプロセスにおける任意のノードであり得る。第3のノードは、第1のノードによって広告された第2の広告情報に基づき且つ第2の広告情報が保持する第2の識別子によって示された第2のフレキシブルアルゴリズムを使用して、第2のノードへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成し得る。
【0063】
代替的に、本願のこの実施形態において、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないと第1のノードが決定するとき、すなわち、第2のIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが段階202における事例1または事例2を満たすとき、第1のノードは、第2のノードの宛先アドレスを含む第3の広告情報を広告しないことを選択し得る。すなわち、2つの事例において、第1のノードは、第1のIGPプロセスにおける第2のノードの宛先アドレスを第2のIGPプロセスにインポートしないことを選択し得る。
【0064】
本願のこの実施形態において、プロセスにわたって広告情報をインポートするプロセスにおいて、第1のノードはまず、インポートされた広告情報が保持するフレキシブルアルゴリズム識別子が、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおいて同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定し得る。識別子が同じフレキシブルアルゴリズムを示さない場合、第1のノードは、広告のために広告情報が広告情報にインポートされるIGPプロセスによってサポートされるフレキシブルアルゴリズムの識別子を含んでもよく、または、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおける広告情報を広告しないことを選択してもよい。このようにして、2つのIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが異なるときに、プロセスにわたってインポートされた広告情報が正常に動作できない問題は、解決される。
【0065】
図3は、本願の実施形態に係る広告情報処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0066】
図3を参照すると、本願の実施形態において提供される広告情報処理方法の別の実施形態は、以下の段階を含み得る。
【0067】
301.第1のノードは、第1のIGPプロセスにおいて、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信する。第1の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第1の識別子は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す。
【0068】
本願のこの実施形態の理解のためには、
図2における段階201を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0069】
302.第1のノードは、第1のIGPプロセスにおいて、第1の広告情報に基づいて、第1のノードから宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成する。
【0070】
本願のこの実施形態において、第1のノードが、第1のIGPプロセスにおいて、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信した後、第1のノードは、第1のフレキシブルアルゴリズムを使用して、宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を計算および生成する。
【0071】
例えば、SRv6ネットワークにおいて、第1の広告情報内の第2のノードの宛先アドレスが第2のノードによって構成されたロケータであるとき、第1のノードは、ロケータのTLVフィールドに含まれた第1の識別子によって第1のIGPプロセスにおいて示された第1のフレキシブルアルゴリズムを使用して、ロケータへのルーティングのための第1のルーティング情報を計算する。
【0072】
例えば、SR-MPLSネットワークにおいて、第1の広告情報内の第2のノードの宛先アドレスが第2のノードによって構成されたprefix-SIDであるとき、第1のノードは、prefix-SIDのTLVフィールドに含まれた第1の識別子によって第1のIGPプロセスにおいて示された第1のフレキシブルアルゴリズムを使用して、prefix-SIDへのルーティングのための第1のルーティング情報を計算する。
【0073】
303.第1のノードは、第1の識別子が第2のIGPプロセスに存在するかどうかを決定する。
【0074】
本願のこの実施形態、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信した後、第1のノードは、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在するかどうかを決定する。例えば、第1の広告情報に含まれた第1の識別子はアルゴリズムID「128」であり、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信した後、第1のノードは、アルゴリズムIDが「128」であるフレキシブルアルゴリズムが第2のIGPプロセスに存在するかどうかを決定する。
【0075】
本願のこの実施形態の理解のために、
図2における段階202の関連内容を参照することもできる。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0076】
段階302および段階303の順序は本願のこの実施形態において限定されないことに留意されたい。
【0077】
304.第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在する場合、第1のノードは、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定する。
【0078】
本願のこの実施形態において、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在すると第1のノードが決定したとき、第1のノードは、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定する。
【0079】
本願のこの実施形態の理解のためには、
図2における段階202の事例1の関連内容を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0080】
305.第1の識別子は第2のIGPプロセス内に存在するが、第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示すフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なるか、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しない場合、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、第2の広告情報を第3のノードに広告する。第2の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと、第2の識別子とを含む。第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示しており、第2のフレキシブルアルゴリズムは予め設定された条件を満たし、第2の広告情報は、宛先アドレスへのルーティングのための第2のルーティング情報を生成するのに使用される。
【0081】
本願のこの実施形態において、第1の識別子は第2のIGPプロセス内に存在するが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なると第1のノードが決定するとき、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しないとき、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、第2の広告情報を第3のノードに広告することを選択し得る。第2の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと、第2の識別子とを含む。第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示しており、第2のフレキシブルアルゴリズムは、予め設定された条件を満たす。本願のこの実施形態における予め設定された条件は、以下の条件、すなわち、第2のフレキシブルアルゴリズムと第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たすこと、および、第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度が第2の閾値を満たすことのうちの一方または両方を含むことに留意されたい。
【0082】
任意選択的に、本願のこの実施形態において、第2のフレキシブルアルゴリズムが予め設定された条件を満たすことは、第2のフレキシブルアルゴリズムと第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たすことを意味し得る。本願のこの実施形態において、第2のフレキシブルアルゴリズムと第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たすことは、2つの事例を含む:第1のフレキシブルアルゴリズムおよび第2のフレキシブルアルゴリズムの定義が完全に同じである事例、および、第1のフレキシブルアルゴリズムおよび第2のフレキシブルアルゴリズムの定義が部分的に同じである事例。
【0083】
第1の閾値を満たすことが、第2のフレキシブルアルゴリズムおよび第1のフレキシブルアルゴリズムの定義が完全に同じであることを意味する場合、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在すると第1のノードが決定したが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なるとき、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しないとき、第1のノードは、第1のフレキシブルアルゴリズムの定義に基づいて、第2のIGPプロセスに配置された1または複数のフレキシブルアルゴリズムから、第1のフレキシブルアルゴリズムの定義と完全に同じである定義を有する第2のフレキシブルアルゴリズムが存在するかどうかを決定し得る。第2のフレキシブルアルゴリズムが存在すると決定されたとき、第1のノードは、第2のフレキシブルアルゴリズムの第2の識別子を保持する第2の広告情報を生成し、第2のIGPプロセスにおいて第2の広告情報を広告する。
【0084】
第1の閾値を満たすことが、第3のフレキシブルアルゴリズムおよび第1のフレキシブルアルゴリズムの定義が部分的に同じであることを意味する場合、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在すると第1のノードが決定したが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なるとき、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しないとき、第1のノードは、予め設定された条件において指定された第1の閾値を満たす類似性の特定のルールに基づいて、第2のフレキシブルアルゴリズムが存在するかどうかを決定し得る。例えば、第1のフレキシブルアルゴリズムは、具体的な定義を含む:経路計算中において、リンクコストスタイルA、アルゴリズム優先度B、および経路計算に参加するためのリンク制約C。類似性が第1の閾値を満たすことは、フレキシブルアルゴリズムの定義が、経路計算中に、リンクコストスタイルはAでありアルゴリズム優先度はBであることを満たすことを意味する。この事例において、第1のノードは、条件を満たす第2のフレキシブルアルゴリズムが、第2のIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズム内に存在するかどうかを決定し得る。第2のフレキシブルアルゴリズムが存在すると決定されたとき、第1のノードは、第2のフレキシブルアルゴリズムの第2の識別子を保持する第2の広告情報を生成し、第2のIGPプロセスにおいて第2の広告情報を広告する。第1の閾値を満たす類似性に対する別のルールが存在し得ることに留意されたい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0085】
任意選択的に、本願のこの実施形態において、第2のフレキシブルアルゴリズムが予め設定された条件を満たすことは、第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度が第2の閾値を満たすことを意味し得る。例えば、優先順序は、第2のIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムに対して設定されている。第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在すると第1のノードが決定したが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なるとき、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しないとき、第1のノードは、予め設定された優先順序に基づいて、優先度が第2の閾値を満たす第2のフレキシブルアルゴリズムを代替的に選択して、第2のフレキシブルアルゴリズムの第2の識別子を保持する第2の広告情報を生成し、第2のIGPプロセスにおいて第2の広告情報を広告し得る。
【0086】
任意選択的に、本願のこの実施形態において、第2のフレキシブルアルゴリズムが予め設定された条件を満たすことは、第2のフレキシブルアルゴリズムと第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たし、且つ、第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度は第2の閾値を満たすことを代替的に意味し得る。
【0087】
本願のこの実施形態における予め設定された条件は、代替的に、別のルールであり得ることに留意されたい。第2のフレキシブルアルゴリズムは、第1のフレキシブルアルゴリズムとの対応関係を有してもよく、または、第1のフレキシブルアルゴリズムと無関係であってもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。例えば、1または複数のフレキシブルアルゴリズムは、顧客の要件に従って設定されている。第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在すると第1のノードが決定したが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なるとき、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しないとき、第1のノードは、顧客の要件に従って第2のフレキシブルアルゴリズムを決定し、第2のフレキシブルアルゴリズムの第2の識別子を保持する第2の広告情報を生成し、第2のIGPプロセスにおいて第2の広告情報を広告し得る。
【0088】
代替的に、本願のこの実施形態において、第1の識別子は第2のIGPプロセス内に存在するが、第2のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示すフレキシブルアルゴリズムは第1のフレキシブルアルゴリズムと異なると第1のノードが決定する場合、または、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在しない場合、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、第2のノードの宛先アドレスを含む第3の広告情報を広告しないことを選択し得る。
【0089】
本願のこの実施形態の理解のためには、
図2における段階203の関連内容を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0090】
本願のこの実施形態において、第2の広告情報は、段階302において第1のノードによって生成された第1のルーティング情報に基づいて生成され得ることに留意されたい。予め設定された条件を満たす第2のフレキシブルアルゴリズムを決定した後、第1のノードは、第1のノードから宛先アドレスへのルーティングのためであり且つ第1のIGPプロセスにおいて生成された第1のルーティング情報に基づいて、第2のフレキシブルアルゴリズムの第2の識別子を保持する第2の広告情報を生成する。
【0091】
306.第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在し、且つ、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示す場合、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、第4の広告情報を第3のノードに広告する。第4の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第4の広告情報は、第2のノードへのルーティングのための第3のルーティング情報を生成するのに使用される。
【0092】
本願のこの実施形態において、第1の識別子が第2のIGPプロセス内に存在し、且つ、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すと第1のノードが決定したとき、第1のノードは、第2のIGPプロセスにおいて、第4の広告情報を第3のノードに広告し、ここで、第4の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを保持する。第3のノードは、第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて、宛先アドレスへのルーティングのための第3のルーティング情報を計算し得る。
【0093】
本願のこの実施形態において、第4の広告情報は、段階302において第1のノードによって生成された第1のルーティング情報に基づいて生成され得ることに留意されたい。第1のIGPプロセスにおいて第1の識別子が示す第1のフレキシブルアルゴリズムと、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じであり且つ第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示すフレキシブルアルゴリズムとを決定した後、第1のノードは、第1のノードから宛先アドレスへのルーティングのためであり且つ第1のIGPプロセスにおいて生成された第1のルーティング情報に基づいて、第1の識別子を保持する第2の広告情報を生成する。
【0094】
本願のこの実施形態において、プロセスにわたって広告情報をインポートするプロセスにおいて、第1のノードはまず、インポートされた広告情報が保持するフレキシブルアルゴリズム識別子が、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおいて同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定し得る。フレキシブルアルゴリズム識別子が同じフレキシブルアルゴリズムを示す場合、広告情報は、直接インポートおよび広告され得る。フレキシブルアルゴリズム識別子が同じフレキシブルアルゴリズムを示さない場合、第1のノードは、広告のために広告情報が広告情報にインポートされるIGPプロセスによってサポートされるフレキシブルアルゴリズムの識別子を含んでもよく、または、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおける広告情報を広告しないことを選択してもよい。このようにして、2つのIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが異なるときに、プロセスにわたってインポートされた広告情報が正常に動作できない問題は、解決される。
【0095】
前述では、本願の実施形態において提供された広告情報処理方法を具体的に説明している。
以下では、本願の実施形態において提供された広告情報処理装置を説明する。
図4を参照されたい。
【0096】
前述の機能を実装するためには、前述の第1のノードは、様々な機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書に開示された実施形態に説明された例示的なモジュールおよびアルゴリズム段階と組み合わせて、本願がハードウェアによってまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装され得ることを容易に認識するべきである。機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されたハードウェアによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の応用および設計上の制約に応じて決まる。当業者は、異なる方法を使用して、説明された機能を特定の応用ごとに実装してよいが、このような実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0097】
ハードウェア構造の観点で、第1のノードは、物理デバイスによって実装されもしくは複数の物理デバイスによって共同で実装され得、または、第1のノードは、物理デバイスの内部の論理機能モジュールであり得る。これは、本願のこの実施形態において具体的に限定されるものではない。
【0098】
例えば、
図2および
図3における第1のノードは、
図4におけるネットワークデバイス400を使用して実装され得る。ネットワークデバイス400は、ネットワーク内の第1のノードであり得る。第1のノードは、第1の内部ゲートウェイプロトコルIGPプロセスと第2のIGPプロセスとを実行する。ネットワークはさらに、第2のノードおよび第3のノードを含み、第2のノードは第1のIGPプロセスを実行し、第3のノードは第2のIGPプロセスを実行する。ネットワークデバイス400は、プロセッサ410、メモリ420、および送受信機430を含む。送受信機430は、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成されている。
【0099】
プロセッサ410は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、server IC)、または、本願の解決手段のプログラム実行を制御するように構成された1または複数の集積回路であり得る。
【0100】
メモリ420は、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)または静的情報および命令を格納できる別の種類の静的ストレージデバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)または情報および命令を格納できる別の種類の動的ストレージデバイスであり得、または、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)または別のコンパクトディスクストレージデバイス、光ディスクストレージデバイス(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、またはブルーレイディスク等を含む)、磁気ディスク記憶媒体または別の磁気ストレージデバイス、または、期待されるプログラムコードを命令またはデータ構造体の形式で保持または格納するのに使用でき且つコンピュータにアクセスされることができる任意の他の媒体であり得る。しかしながら、メモリ420はそれに限定されない。メモリ420は独立して存在し得、プロセッサ410に接続されている。メモリ420は、代替的に、プロセッサ410に統合されてもよい。
【0101】
メモリ420は、本願の解決手段を実行するためのコンピュータ実行可能命令を格納するように構成されており、プロセッサ410は、実行を制御する。プロセッサ410は、メモリ420に格納されたコンピュータ実行可能命令を実行して、本願の実施形態において提供された広告情報処理方法を実装するように構成されている。
【0102】
具体的に、ネットワークデバイス400が
図2および
図3における第1のノードであるとき、プロセッサ410は、
第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信することであって、ここで、第1の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第1の識別子は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示すことと、第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定することとを行い、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないときには、第2のIGPプロセスにおいて、第2の広告情報を第3のノードに広告することであって、ここで、第2の広告情報は、宛先アドレスと第2の識別子とを含み、第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示し、第2の広告情報は、宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成するのに使用される、広告すること、または、第2のIGPプロセスにおける第3の広告情報の広告を省略することであって、ここで、第3の広告情報は宛先アドレスを含む、省略することとを行うように具体的に構成されている。具体的な実装については、
図2に示された実施形態の段階201から段階203の詳細な説明、ならびに、
図3に示された実施形態の段階301から段階306の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0103】
任意選択的に、本願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーションプログラムコードとも呼ばれ得る。これは、本願のこの実施形態において具体的に限定されるものではない。
【0104】
本願のこの実施形態において、ネットワークデバイスの機能モジュールは、前述の方法例に従って、分割を介して取得され得る。例えば、機能モジュールは、様々な機能に対応する分割を介して取得され得、または、2つまたはより多くの機能が1つの処理モジュールに統合され得る。統合モジュールは、ハードウェアの形式で実装されてもよく、または、ソフトウェア機能モジュールの形式で実装されてもよい。本願のこの実施形態において、モジュールへの分割は一例であり、論理機能への分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が使用され得る。
【0105】
例えば、機能モジュールが統合的に分割されたとき、
図5は、広告情報処理装置500の構造の概略図である。処理装置500は、
図2および
図3の実施形態における第1のノードに対応する。
【0106】
図5を参照すると、本願の実施形態において提供された広告情報処理装置500は、受信モジュール501、判定モジュール502、および広告モジュール503を含み得る。
【0107】
受信モジュール501は、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信するように構成されており、ここで、第1の広告情報は、第2のノードの宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第1の識別子は、第1のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムを示す。具体的な実装については、
図2に示された実施形態の段階201の詳細な説明、ならびに、
図3に示された実施形態の段階301の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0108】
判定モジュール502は、受信モジュール501によって受信された第1の広告情報内の第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定するように構成されている。具体的な実装については、
図2に示された実施形態の段階202の詳細な説明、ならびに、
図3に示された実施形態の段階303および段階304の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0109】
広告モジュール503は、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを第1の識別子が第2のIGPプロセスにおいて示さないことを判定モジュール502が決定するとき、第2のIGPプロセスにおいて、第2の広告情報を第3のノードに広告することであって、ここで、第2の広告情報は第2のノードの宛先アドレスと第2の識別子とを含み、第2の識別子は、第2のIGPプロセスにおいて、第2のフレキシブルアルゴリズムを示し、第2の広告情報は、宛先アドレスへのルーティングのための第1のルーティング情報を生成するのに使用される、広告すること、または、第2のIGPプロセスにおいて、宛先アドレスを含む第3の広告情報を広告することを省略することを行うように構成されている。具体的な実装については、
図2に示された実施形態の段階203の詳細な説明、ならびに、
図3に示された実施形態の段階305の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0110】
本願のこの実施形態において、プロセスにわたって広告情報をインポートするプロセスにおいて、第1のノードはまず、インポートされた広告情報が保持するフレキシブルアルゴリズム識別子が、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおいて同じフレキシブルアルゴリズムを示すかどうかを決定し得る。そうでない場合、第1のノードは、広告のために広告情報が広告情報にインポートされるIGPプロセスによってサポートされるフレキシブルアルゴリズムの識別子を含んでもよく、または、広告情報がインポートされるIGPプロセスにおける広告情報を広告しないことを選択してもよい。このようにして、2つのIGPプロセスに配置されたフレキシブルアルゴリズムが異なるときに、プロセスにわたってインポートされた広告情報が正常に動作できない問題は、解決される。
【0111】
任意選択的に、実施形態において、前記第1のフレキシブルアルゴリズムと同じ前記フレキシブルアルゴリズムを前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセスにおいて示さないことは、前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセス内に存在することであって、前記第2のIGPプロセスにおいて前記第1の識別子が示す第3のフレキシブルアルゴリズムは前記第1のフレキシブルアルゴリズムと異なること、または、前記第1の識別子が前記第2のIGPプロセス内に存在しないことを含む。具体的な実装については、
図2に示された実施形態の段階202の詳細な説明、ならびに、
図3に示された実施形態の段階303および段階304の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0112】
任意選択的に、実施形態において、処理装置500はさらに、決定モジュール504を含む。決定モジュール504は、広告モジュール503が第2のIGPプロセスにおいて第2の広告情報を第3のノードに広告する前に、第1のフレキシブルアルゴリズムに基づいて第2のフレキシブルアルゴリズムを決定することであって、ここで、第2のフレキシブルアルゴリズムは予め設定された条件を満たすことを行うように構成されている。具体的な実装については、
図3に示された実施形態の段階305の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0113】
任意選択的に、実施形態において、前記予め設定された条件は、以下のうちの一方または両方を含む:前記第2のフレキシブルアルゴリズムと前記第1のフレキシブルアルゴリズムとの間の類似性が第1の閾値を満たすこと、および、前記第2のフレキシブルアルゴリズムの優先度が第2の閾値を満たすこと。具体的な実装については、
図3に示された実施形態の段階305の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0114】
任意選択的に、実施形態において、処理装置500はさらに、生成モジュール505を含む。生成モジュール505は、受信モジュール501が、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信した後、第1のIGPプロセスにおいて、第1の広告情報に基づいて、宛先アドレスへのルーティングのための第2のルーティング情報を生成することと、第2のIGPプロセスにおいて、第2のルーティング情報に基づいて第2の広告情報を生成することとを行うように構成されている。具体的な実装については、
図3に示された実施形態の段階302および段階305の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0115】
任意選択的に、実施形態において、広告モジュール503はさらに、以下を行うように構成されている:第1の識別子が、第2のIGPプロセスにおいて、第1のフレキシブルアルゴリズムと同じフレキシブルアルゴリズムを示すと判定モジュール502が決定するとき、第2のIGPプロセスにおいて、第4の広告情報を第3のノードに広告することであって、ここで第4の広告情報は宛先アドレスと第1の識別子とを含み、第4の広告情報は宛先アドレスへのルーティングのための第3のルーティング情報を生成するのに使用される、広告すること。具体的な実装については、
図3に示された実施形態の段階306の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0116】
任意選択的に、実施形態において、生成モジュール505はさらに、受信モジュール501が、第2のノードによって送信された第1の広告情報を受信した後、第1のIGPプロセスにおいて、第1の広告情報に基づいて、宛先アドレスへのルーティングのための第4のルーティング情報を生成することと、第2のIGPプロセスにおいて、第4のルーティング情報に基づいて第4の広告情報を生成することとを行うように構成されている。具体的な実装については、
図3に示された実施形態の段階302および段階306の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0117】
任意選択的に、実施形態において、処理装置500がIPv6データプレーンSRv6ネットワークを介してセグメントルーティングに使用されるとき、第1の識別子は、位置情報ロケータのタイプ-長さ-値TLVフィールドに含まれている。具体的な実装については、
図2に示された実施形態の段階201の詳細な説明、ならびに、
図3に示された実施形態の段階301の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0118】
任意選択的に、実施形態において、処理装置500がマルチプロトコルラベルスイッチングMPLSネットワークにおいて使用されるとき、第1の識別子は、プレフィックスセグメント識別子prefix-SIDのタイプ-長さ-値TLVフィールドに含まれている。具体的な実装については、
図2に示された実施形態の段階201の詳細な説明、ならびに、
図3に示された実施形態の段階301の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0119】
前述の実施形態における判定モジュール502、決定モジュール504、および生成モジュール505は、プロセッサまたはプロセッサ関連の回路コンポーネントによって実装され得、前述の実施形態における受信モジュール501および広告モジュール503は、送受信機または送受信機関連の回路コンポーネントによって実装され得ることが理解されるべきである。
【0120】
加えて、判定モジュール502、決定モジュール504、および生成モジュール505は、ソフトウェア機能ユニットであり得、すなわち、上記のこれらのユニットの運動エネルギーステップは、ソフトウェアを使用して実装され得る。この事例において、これらのソフトウェアユニットは、
図4に示された実施形態のメモリ420に格納されたソフトウェアコードであり得る。メモリ420からソフトウェアコードを読み出すとき、プロセッサ410は、
図4に示された実施形態のプロセッサの機能を実装する。詳細については、
図4のプロセッサ410の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0121】
任意選択的に、本願の実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、前述のデータ処理方法の実装において端末デバイスをサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計において、チップシステムはさらにメモリを含む。メモリは、端末デバイスにとって必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成される。チップシステムはチップを含んでもよく、または、チップおよび別のディスクリートデバイスを含んでもよい。これは、本願のこの実施形態において具体的に限定されるものではない。具体的な実装プロセスについては、
図2に示された実施形態の段階201から段階203の詳細な説明、ならびに、
図3に示された実施形態の段階301から段階306の詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0122】
本願の実施形態において言及されるプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であり得、または、プロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、または別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネント等であり得ることが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、または、このプロセッサは任意の従来プロセッサ等であってもよい。
【0123】
プロセッサが、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または、別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであるとき、メモリ(ストレージモジュール)は、プロセッサに統合されることに留意されたい。
【0124】
本願の実施形態において言及されるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり得、または、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含み得ることが理解され得る。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよく、外部キャッシュとして使用される。例として、限定的な説明ではなく、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ、(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ、(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などの多くの形式のRAMが使用され得る。
【0125】
本明細書において説明されたメモリは、これらのメモリと、別の適切なタイプの任意のメモリとを含むことを目的とするが、それらに限定されないことに留意されたい。
【0126】
前述のプロセスの順序番号は、本願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対する任意の限定として解釈されるべきではない。
【0127】
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装され得る。装置を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、装置の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実装され得る。
【0128】
コンピュータプログラム製品は1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされてコンピュータ上で実行されるとき、本願の実施形態に従っている手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または、1つまたは複数の使用可能な媒体を統合するデータストレージデバイス、例えば、サーバまたはデータセンタなどであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスクSolid State Disk(SSD))等であってよい。
【0129】
本明細書で開示する実施形態で説明する例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズム段階が電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装され得ることを当業者は認識することができる。これらの機能がハードウェアにより実行されるか、ソフトウェアにより実行されるかは、特定の応用および技術的解決手段の設計上の制約条件に応じて決まる。当業者は、異なる方法を使用して、説明された機能を特定の応用ごとに実装してよいが、このような実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0130】
本願において提供されたいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は、別の方式で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は、一例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理機能の分割に過ぎない。実際の実装では、別の分割方式が存在してよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントを組み合わせてもよいし、または別のシステムに統合してもよいし、あるいは、いくつかの機能を無視してもよいし、または実行しなくてもよい。加えて、表示または論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを通して実装され得る。装置間またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電気的形式、機械的形式、または別の形式で実装されてもよい。
【0131】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、且つ、独立した製品として販売または使用されるときは、当該機能がコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は、本質的にまたは部分的に、従来技術に寄与しているか、または、当該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形式で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に格納されており、本願の実施形態において説明された方法の段階の全部または一部を実行するように、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス等であり得る)に指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納できる任意の媒体を含む。
【0132】
前述では、本願の実施形態において提供された広告情報処理方法ならびに装置、および記憶媒体を詳細に説明している。本願の原理および実装は、具体的な例を使用して本明細書に説明されている。前述の実施形態の説明は、本願の方法および核心的思想の理解を助けるために提供されたものに過ぎない。加えて、当業者であれば、本願の概念に基づいて、具体的な実装および適用範囲の観点で、本願に対して変形および修正を行うことができる。したがって、本明細書の内容は、本願に対する限定として解釈されるものではない。
【国際調査報告】