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特表2023-527020パックのグループをストラップ固定するための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-26
(54)【発明の名称】パックのグループをストラップ固定するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 19/02 20060101AFI20230619BHJP
   B65B 17/00 20060101ALI20230619BHJP
【FI】
B65B19/02
B65B17/00 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022572603
(86)(22)【出願日】2021-05-21
(85)【翻訳文提出日】2023-01-11
(86)【国際出願番号】 EP2021063682
(87)【国際公開番号】W WO2021239625
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】102020114037.1
(32)【優先日】2020-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504265684
【氏名又は名称】フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト)
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】ケスター・ヨハン
【テーマコード(参考)】
3E043
【Fターム(参考)】
3E043AA10
3E043BA11
3E043CA09
3E043DA03
3E043DA04
3E043DB05
3E043EA20
3E043FA01
(57)【要約】
本発明は、包装材料ストリップ(12)によって、特にタバコ産業の製品のためのパック(11)のグループ(10)をストラップ固定するための方法であって、パック(11)が、直方体状のグループ(10)に編成され、次いで、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)によってストラップ固定されるものに関する。本発明は、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、片側に、好ましくは連続する、接着剤から成る層を備えていること、及び、パック(11)のグループ(10)が、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)によって完全にストラップ固定され、接着剤から成る層が、直接的にグループ(10)のパック(11)に着設されること、を特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材料ストリップ(12)によって、特にタバコ産業の製品のためのパック(11)のグループ(10)をストラップ固定するための方法であって、パック(11)が、直方体状のグループ(10)に編成され、次いで、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)によってストラップ固定されるものにおいて、
少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、片側に、好ましくは連続する、接着剤から成る層を備えていること、及び、パック(11)のグループ(10)が、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)によって完全にストラップ固定され、接着剤から成る層が、直接的にグループ(10)のパック(11)に着設されること、を特徴とする方法。
【請求項2】
パック(11)の直方体状のグループ(10)が、グループ(10)の第1の端面でもって、搬送方向(28)に、提供された少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)に対して移動され、そこで、接着剤から成る層に着設されること、及び、次いで、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、グループ(10)の搬送方向(28)の搬送の係属中に、グループ(10)の大きい側面に対して配置され、次いで、グループ(10)の第1の端面に対向する第2の端面の領域内を着設され、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)の終端(33)が、グループ(10)に着設され、グループ(10)の完全なストラップ固定を形成すること、を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)の終端(33)が、順々にかつ好ましくは重なり合う又は隣接するように第2の端面内に折り曲げられること、を特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、配置機構、特に吸引ドラム(15)を経て移動されること、及び、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、負圧によって配置機構の少なくとも1つの着設面に保持され、接着剤から成る層が、着設面とは反対方向に向いていること、を特徴とする請求項1又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、配置機構の周面に保持されること、を特徴とする請求項4又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
配置機構として、回転駆動される吸引ドラム(15)が使用され、パック(10)のグループが、吸引ドラム(15)を経て、特に吸引ドラム(15)の2つの吸引ロール(22)の間を経て搬送され、これら吸引ロールは、互いに平行にかつ間隔を置いて配置され、それぞれ少なくとも1つの着設面を備えること、を特徴とする請求項5又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
配置機構もしくは吸引ドラム(15)が、配置機構もしくは吸引ドラム(15)を経るパック(10)のグループ(10)の搬送を可能にするために少なくとも1つの開口(25)を備えること、及び、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、パック(10)のグループ(10)の第1の端面に着設されるように開口(25)の領域に位置決めされていること、を特徴とする請求項4、6又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)の両終端(33)の着設が、折り曲げ機構(31,32)によって行なわれ、これら折り曲げ機構は、配置機構、特に吸引ドラム(15)の内側に配置されているが、パック(11)のグループ(10)は、配置機構、特に吸引ドラム(15)を経て移動されること、を特徴とする請求項3又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つの包装材料ストリップの終端は、包装材料ストリップの終端がパック(11)のグループ(10)に着設される前に、吸引空気によって保持されること、を特徴とする請求項8又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)の終端(33)の着設中に、パック(11)の次のグループ(10)用の少なくとも1つの新しい包装材料ストリップ(12)が供給されること、を特徴とする請求項8、9又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
配置機構、特に吸引ドラム(15)の上流に、マウスピース(16)が配置され、このマウスピースを経て、パック(11)のグループ(10)は、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)がグループ(10)に着設される前に移動されること、を特徴とする請求項1又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
パック(11)のグループ(10)が、プッシャベルト(13)によって配置機構の領域内を搬送方向(28)に搬送され、パック(11)のグループ(10)が、プッシャベルト(13)の連続するプッシャ(14)の間に挟まれるように保持されること、を特徴とする請求項1又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
2つの平行な包装材料ストリップ(12)が、ストラップ固定具としてパック(11)のグループ(10)に取り付けられ、両包装材料ストリップ(12)が、配置機構もしくは吸引ドラム(15)によって同時に供給され、次いで取り付けられること、を特徴とする請求項4、6又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
特に先行する請求項のいずれか1項又は複数項に記載の方法を実行するための、包装材料ストリップ(12)によって、特にタバコ産業の製品のためのパック(11)のグループ(10)をストラップ固定するための装置であって、パック(11)が、直方体状のグループ(10)に編成され、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)によってストラップ固定されるものにおいて、
少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、片側に、好ましくは連続する、接着剤から成る層を備えていること、及び、装置は、パック(11)のグループ(10)を、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)によって完全にストラップ固定するために装備され、接着剤から成る層が、直接的にグループ(11)のパック(10)に着設されること、を特徴とする装置。
【請求項15】
配置機構、特に吸引ドラム(15)を備え、この配置機構を経て、パック(11)のグループ(10)が移動可能であり、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、負圧によって配置機構の少なくとも1つの着設面に保持され、接着剤から成る層が、着設面とは反対方向に向いていること、を特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
装置は、好ましくは負圧によって、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)を配置機構の周面に保持するために装備されていること、を特徴とする請求項15又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
配置機構が、回転駆動される吸引ドラム(15)として形成され、パック(11)のグループ(10)が、吸引ドラム(15)を経て、特に吸引ドラム(15)の2つの吸引ロール(22)の間を経て搬送可能であり、これら吸引ロールは、互いに平行にかつ間隔を置いて配置され、少なくとも1つの着設面を備えること、を特徴とする請求項16又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
配置機構もしくは吸引ドラム(15)が、配置機構もしくは吸引ドラム(15)を経るパック(11)のグループ(10)の搬送を可能にするために少なくとも1つの開口(25)を備えること、及び、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)が、パック(11)のグループ(10)の第1の端面に着設されるように開口(25)の領域に位置決めされていること、を特徴とする請求項15、17又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
装置が、パック(11)のグループ(10)に少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)の両終端(33)を着設するための折り曲げ機構(31,32)を備え、これら折り曲げ機構は、配置機構の内側、特に吸引ドラム(15)の内側に配置されていること、を特徴とする請求項15又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
装置は、包装材料ストリップ(12)の終端(33)がパック(11)のグループ(10)に着設される前に、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)の終端を吸引空気によって保持するために装備されていること、を特徴とする請求項19又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
配置機構、特に吸引ドラム(15)の上流にマウスピース(16)が配置され、このマウスピースを経て、パック(11)のグループ(10)は、少なくとも1つの包装材料ストリップ(12)がグループ(10)に着設される前に移動されること、を特徴とする請求項15、17又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
パック(11)のグループ(10)が、プッシャベルト(13)によって配置機構の領域内を搬送方向(28)に搬送可能であり、パック(11)のグループ(10)が、プッシャベルト(13)の連続するプッシャ(14)の間に挟まれるように保持されること、を特徴とする請求項14又は先行する他の請求項のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段部分による、包装材料ストリップによって、特にタバコ産業の製品のためのパックのグループをストラップ固定するための方法であって、パックが、直方体状のグループに編成され、次いで、少なくとも1つの包装材料ストリップによってストラップ固定されるものに関する。
【0002】
更に、本発明は、請求項14の前段部分による相応の装置に関する。
【背景技術】
【0003】
パックのグループをストラップ固定するための方法は、西独国特許出願公開第4411473号明細書から知られている(図1参照)。この場合、2つの包装材料ストリップが、パックのグループの周囲に配置され、グループを維持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】西独国特許出願公開第4411473号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに基づいて、本発明の根底にある課題は、パックのグループのこのようなストラップ固定を簡単かつ安価に形成可能にする方法及び装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため、本発明による方法は、請求項1の特徴を備える。従って、少なくとも1つの包装材料ストリップが、片側に、好ましくは連続する、接着剤から成る層を備えていること、及び、パックのグループが、少なくとも1つの包装材料ストリップによって完全にストラップ固定され、接着剤から成る層が、直接的にグループのパックに着設されること、が企図されている。
【0007】
好ましくは、パックの直方体状のグループが、グループの第1の端面でもって、搬送方向に、提供された少なくとも1つの包装材料ストリップに対して移動され、そこで、接着剤から成る層に着設されること、及び、次いで、少なくとも1つの包装材料ストリップが、グループの搬送方向の搬送の係属中に、グループの大きい側面に対して配置され、次いで、グループの第1の端面に対向する第2の端面の領域内を着設され、少なくとも1つの包装材料ストリップの終端が、グループに着設され、グループのストラップ固定を形成すること、が企図されている。この場合、好ましくは、少なくとも1つの包装材料ストリップの終端は、互いに着設されるので、グループの閉じたストラップ固定が形成される。この場合、包装材料ストリップの終端は、第2の端面に必ずしも接触する必要はない。また、両終端が、互いに隣接するだけであることも考えられる。しかしながら、好ましくは、少なくとも1つの包装材料ストリップの終端が、順々に互いに重なり合うように第2の端面内に折り曲げられること、が企図されている。
【0008】
方法の好ましい発展形によれば、少なくとも1つの包装材料ストリップが、配置機構、特に吸引ドラムを経て移動されること、及び、少なくとも1つの包装材料ストリップが、負圧によって配置機構の少なくとも1つの着設面に保持され、接着剤から成る層が、着設面とは反対方向に向いていること、が企図され得る。
【0009】
好ましくは、少なくとも1つの包装材料ストリップが、配置機構の周面に保持されること、が企図されている。
【0010】
好ましい実施例では、配置機構として、回転駆動される吸引ドラムが使用され、パックのグループが、吸引ドラムを経て、特に吸引ドラムの2つの吸引ロールの間を経て搬送され、これら吸引ロールは、互いに平行にかつ間隔を置いて配置され、少なくとも1つの着設面を備えること、が企図され得る。
【0011】
別の特徴は、配置機構もしくは吸引ドラムが、配置機構もしくは吸引ドラムを経るパックのグループの搬送を可能にするために少なくとも1つの開口を備えること、及び、少なくとも1つの包装材料ストリップが、パックのグループの第1の端面に着設されるように開口の領域に位置決めされていること、であり得る。
【0012】
同様に別の特徴は、少なくとも1つの包装材料ストリップの両終端のグループへの着設が、折り曲げ機構によって行なわれ、これら折り曲げ機構は、配置機構、特に吸引ドラムの内側に配置されているが、パックのグループは、配置機構、特に吸引ドラムを経て移動されること、であり得る。
【0013】
その場合、好ましくは、少なくとも1つの包装材料ストリップの終端は、包装材料ストリップの終端がグループに着設される前に、吸引空気によって保持されること、が企図され得る。
【0014】
好ましくは、少なくとも1つの包装材料ストリップの終端の結合中に、パックの次のグループ用の新しい包装材料ストリップが供給されること、が企図され得る。
【0015】
別の特徴は、配置機構、特に吸引ドラムの上流に、マウスピースが配置され、このマウスピースを経て、パックのグループは、少なくとも1つの包装材料ストリップがグループに着設される前に移動されること、にあり得る。
【0016】
特に、パックのグループが、プッシャベルトによって配置機構の領域内を搬送方向に搬送され、パックのグループが、プッシャベルトの連続するプッシャの間に挟まれるように保持されること、が企図され得る。
【0017】
更に、2つの平行な包装材料ストリップが、ストラップ固定具としてパックのグループに取り付けられ、両包装材料ストリップが、異なるボビンから引き出され、配置機構もしくは吸引ドラムによって同時に供給され、次いで取り付けられること、が考えられる。
【0018】
冒頭で述べた課題を解決するための装置は、請求項14の特徴を備える。従って、少なくとも1つの包装材料ストリップが、片側に、好ましくは連続する、接着剤から成る層を備えていること、及び、装置は、パックのグループを、少なくとも1つの包装材料ストリップによって完全にストラップ固定するために装備され、接着剤から成る層が、直接的にグループのパックに着設されること、が企図されている。
【0019】
装置は、好ましくは、配置機構、特に吸引ドラムを備え、この配置機構を経て、パックのグループが移動可能であり、少なくとも1つの包装材料ストリップが、負圧によって配置機構の少なくとも1つの着設面に保持され、接着剤から成る層が、着設面とは反対方向に向いている。
【0020】
好ましくは、装置は、好ましくは負圧によって、少なくとも1つの包装材料ストリップを配置機構の周面に保持するために装備されていること、が企図され得る。
【0021】
更に、配置機構が、回転駆動される吸引ドラムとして形成され、パックのグループが、吸引ドラムを経て、特に吸引ドラムの2つの吸引ロールの間を経て搬送可能であり、これら吸引ロールは、互いに平行にかつ間隔を置いて配置され、少なくとも1つの着設面を備えること、が企図され得る。
【0022】
特に、配置機構もしくは吸引ドラムが、配置機構もしくは吸引ドラムを経るパックのグループの搬送を可能にするために少なくとも1つの開口を備えること、及び、少なくとも1つの包装材料ストリップが、パックのグループの第1の端面に着設されるように開口の領域に位置決めされていること、が企図され得る。
【0023】
装置の特徴は、装置が、パックのグループに少なくとも1つの包装材料ストリップの両終端を着設するための折り曲げ機構を備え、これら折り曲げ機構は、配置機構の内側、特に吸引ドラムの内側に配置されていること、にあり得る。
【0024】
同様に装置の特徴は、装置は、包装材料ストリップの終端がパックのグループに着設される前に、少なくとも1つの包装材料ストリップの終端を吸引空気によって保持するために装備されていること、にあり得る。
【0025】
更に、装置の特徴として、配置機構、特に吸引ドラムの上流にマウスピースが配置され、このマウスピースを経て、パックのグループは、少なくとも1つの包装材料ストリップがグループに着設される前に移動されること、が企図され得る。
【0026】
最後に、パックのグループが、プッシャベルトによって配置機構の領域内を搬送方向(28)に搬送可能であり、パックのグループが、プッシャベルトの連続するプッシャの間に挟まれるように保持されること、が企図され得る。
【0027】
本発明の好ましい実施例を、以下で図面により説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】2つの包装材料ストリップによって束ねられたパックのグループ
図2】包装材料ストリップによってパックのグループをストラップ固定するための装置の立体的な概略図
図3図3内の矢印IIIによる装置の側面図
図4図3内の切断線IV-IVに沿った装置の垂直断面図
図5図4内の切断線V-Vに沿った装置の垂直断面図
図6】プロセスシーケンスの連続する1つのフェーズにある図5内の領域VI内の装置の細部の拡大図
図7】プロセスシーケンスの連続する1つのフェーズにある図5内の領域VI内の装置の細部の拡大図
図8】プロセスシーケンスの連続する1つのフェーズにある図5内の領域VI内の装置の細部の拡大図
図9図4内の領域IX内の装置の細部の拡大図
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明を、以下でシガレットパックのグループをストラップ固定するための装置により説明する。装置が、他の好ましくは直方体状のパック11のグループ10をストラップ固定するために使用し得ることは言うまでもない。従って、以下では、具体的にシガレットパックを対象とするのではなく、一般にパック11を対象とする。
【0030】
パック11は、この実施例では、直方体状のグループ10内で整列した編成で、即ちそれぞれ6つのパック11を有する2つの層で配置されている。特に異なる数の層及び層ごとに異なる数のパックを有する他の編成も考えられることは、言うまでもない。パック11のグループ10への編成は、従来技術から知られた任意の方法で行なうことができる。
【0031】
グループ10のパック11は、包装材料ストリップ12によって束ねられる。この場合、西独国特許出願公開第4411473号明細書と同様に、2つの包装材料ストリップ12が設けられている。しかしながらまた、より少ない又はより多い数の包装材料ストリップ12の使用も考えられる。また、西独国特許出願公開第4411473号明細書でのようなトレイ形成式の包装材料ストリップを省略し、簡単な2つの包装材料ストリップだけを使用する(そこではヘッドストラッピングストリップという)ことも考えられる。
【0032】
包装材料ストリップ12は、異なる幅を備えることができる。ここでは、相応に、広幅及び狭幅の包装材料ストリップ12が設けられている。しかしながらまた、包装材料ストリップ12が同じ又は実質的に同じ幅を備え得ることも、言うまでもない。
【0033】
包装材料ストリップ12用の材料として、例えばプラスチックのような普通の包装材料又は紙ベースの包装材料が問題となる。
【0034】
パック11の直方体状のグループ10は、選択された編成で搬送方向28に搬送される。このため、この場合、プッシャベルト13がコンベアとして使用される。この場合、パック11のグループ10は、プッシャベルト13のプッシャ14の間にきつく保持もしくは挟まれる。
【0035】
プッシャベルト13は、包装材料ストリップ12用の配置機構として使用される。吸引ドラム15を経て延在する。吸引ドラム15の前に、更に、吸引ドラム15に入る前にグループ1を整列させるマウスピース16が設けられている。次に、吸引ドラム15の領域では、両包装材料ストリップ12が、パック12のグループ10に着設される。
【0036】
包装材料ストリップ12は、まず、連続した材料ウェブとして別個のボビン17から引き出され、経光ローラ18のそれぞれ1つのシステムを介して吸引ドラム15の方向に案内される。ボビン17から巻き出された包装材料ストリップ12用の材料ウェブは、片側に、好ましくは連続する、接着剤から成る層を備えている。偏向ローラ18は、ウェブ張力を均一化するため及び/又は材料貯蔵部としてのダンサシステムを形成する。
【0037】
吸引ドラム15の前に配置されているのは、2つの供給ロール19である。供給ロール19の周囲に、それぞれ更に押圧ロール20とナイフロール21が設けられている。押圧ロール20は、包装材料ストリップ12をそれぞれの供給ロール19に押し付けるために使用される。ナイフロール21は、包装材料ストリップ12用のそれぞれ連続した材料ウェブを分離切断するために使用される。
【0038】
偏向ローラ18は、好ましくはシリコンコーティングされ、かつ、材料ウェブを負圧によってその周囲に保持するために装備することができる。押圧ロール20も、シリコンコーティングもしくはゴム引きされた周囲を備えることができ、かつ、包装材料ストリップ12用の材料ウェブを供給ロール19に押し付けるために使用される。
【0039】
包装材料ストリップ12用の材料ウェブは、接着剤から成るコーティングが供給ロール19の方を向くようにボビン17から引き出され、この供給ロールから、コーティングが外方に向くように吸引ドラム15に引き渡される。
【0040】
包装材料ストリップ12の引渡しは、吸引ドラム15の周囲が包装材料ストリップ用の着設面として負圧を作用されることによって行なわれるので、吸引ドラム15の周囲に対して僅かに間隔を置いて押圧ロール20に沿って搬送される包装材料ストリップ12は、押圧ロール20から引き取られ、回転する吸引ドラム15に引き渡される。吸引ドラムの回転により、包装材料ストリップ12は、パック11のグループ10引き渡すために提供される。
【0041】
図4もしくは9は、パック11のグループ10への包装材料ストリップ12の引渡しを可能にする吸引ドラム15の構造を示す。従って、吸引ドラム15は、互いに間隔を置いて配置された2つの吸引ロール22を備え、これら吸引ロールの周囲には、接着剤から成るコーティングが外方にもしくは供給されたパック11のグループ10の方向に向くように、それぞれ1つの包装材料ストリップ12が保持される。吸引ロール22の吸引チャネル23は、吸引ロールの周囲にまで通じ、このようにして、包装材料ストリップ12への負圧の作用を可能にする。吸引チャネルは、負圧を供給するためのそれぞれの真空供給部24に接続されている。
【0042】
両吸引ロール22内に、パック11のグループ10のための開口25が形成されている。この場合、吸引ロール22の互いに対面するそれぞれの内側の凹部による。開口25は、パック11のグループ10のために寸法設定されている。
【0043】
構造は、パック11のグループ10が、プッシャベルト13による搬送中に両包装材料ストリップ12と交差するように設計されている。このようにして、両包装材料ストリップ12は、まず、搬送方向28で前方に位置するグループの端面に着設され、これにより固定される。
【0044】
更なる搬送中に、パック11のグループ10は、下側が、プッシャベルト13用の中心凹部を備える下ガイド26上に裁置されている。上側が、パック11のグループ10は、上ガイド27に当接する。このようにして、包装材料ストリップは、パック11のグループ10の大きい側面に対して着設され、そこで、パック11と結合される。
【0045】
開口25の領域には、更に、吸引ドラム15と結合されていない、包装材料ストリップ12用の位置不動のガイド壁29が設けられている。ガイド壁29は、包装材料ストリップ12を横から安定させ、包装材料ストリップ12の移動を阻止するために、各包装材料ストリップ12の両側に配置されている。
【0046】
更に、吸引ドラム15内の搬送区間の上下に、吸盤30と、これに続いて折り曲げ機構、即ち上ラップ31及び下ラップ32が設けられている。
【0047】
吸盤30は、負圧によって包装材料ストリップ12の自由端33を保持するために使用される。その後まず、下側の自由端33が、下ラップ32によってグループ10の端面に対して配置され(図7)、次のステップで、上の自由端33が、上ラップ31によってグループ10の端面に対して配置される(図8)。その間に、吸引ドラム15は、更に回転され、次の包装材料ストリップ12が供給される。吸引ドラム15が180°移動されたら、開口25は、反対側にあるので、完成したグループ10は、排出することができる。
【0048】
上ラップ31と下ラップ32は、それぞれフォーク状に形成されているので、これらラップは、それぞれ、両包装材料ストリップ12を吸盤30から剥がし、若干の圧力下で、グループ10の端面内のパック11に着設することができる。フォーク状の構造により、下ラップ31と上ラップ32は、プッシャベルト13の横を案内することができる。
【0049】
吸引ドラム15の駆動は、サーボモータによって行なわれる。サーボモータは、歯付きベルト35を介して吸引ロール22と結合された共通の軸34を駆動する。吸引ロール22の個別駆動も可能であることは、言うまでもない。
【0050】
この場合、グループ10は、その縦方向の広がりに対して平行に搬送方向28に搬送される。当然、横方向搬送も考えられる。同様に、グループは、平らに位置するように搬送する必要はないが、これに関してはまた、他の整向も可能である。グループ10内のパック11の配置も、異なるように選択することができる。
【符号の説明】
【0051】
10 グループ
11 パック
12 包装材料ストリップ
13 プッシャベルト
14 プッシャ
15 吸引ドラム
16 マウスピース
17 ボビン
18 偏向ローラ
19 供給ロール
20 押圧ロール
21 ナイフロール
22 吸引ロール
23 吸引チャネル
24 真空供給部
25 開口
26 下ガイド
27 上ガイド
28 搬送方向
29 ガイド壁
30 吸盤
31 上ラップ
32 下ラップ
33 終端
34 軸
35 歯付きベルト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】