(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-26
(54)【発明の名称】表示方法及び電子装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20230619BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20230619BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20230619BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20230619BHJP
G09G 5/08 20060101ALI20230619BHJP
【FI】
G06F3/0481
G09G5/00 510H
G09G5/37 600
G09G5/00 520H
G09G5/00 530M
G09G5/377 110
G09G5/37 500
G09G5/37 320
G09G5/00 550C
G09G5/08 M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573270
(86)(22)【出願日】2021-04-26
(85)【翻訳文提出日】2022-11-25
(86)【国際出願番号】 IB2021053408
(87)【国際公開番号】W WO2021240262
(87)【国際公開日】2021-12-02
(32)【優先日】2020-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522461620
【氏名又は名称】リン チングチェン
【氏名又は名称原語表記】LIN, Ching Chen
【住所又は居所原語表記】3F., No. 242, Nanxin Street, Ren’ai District Keelung City, 200008, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リン チングチェン
(72)【発明者】
【氏名】チェン ツアンティエン
(72)【発明者】
【氏名】リン チーユー
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C182AB02
5C182AB06
5C182AB08
5C182AB09
5C182AB11
5C182AB33
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC38
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BA65
5C182CB44
5C182CB47
5C182CB55
5C182CB56
5E555AA24
5E555BA05
5E555BA06
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5E555BB06
5E555BC08
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5E555CB14
5E555DB42
5E555DC11
5E555DC35
5E555DC39
5E555DC73
5E555FA00
(57)【要約】
【要約書】
【課題】効率よく便利な表示方式を提供し、電子装置によって提供される読書機能を促進することができる表示方法及び前記方法を使用する電子装置を提供する。
【解決手段】本発明は、電子装置に適用する表示方法を提供する。前記方法は、画面において最後にトリガーされた目標点の目標位置を識別するステップであって、前記目標点は、前記電子装置の入力/出力装置に与えられた入力操作によってトリガーされた、ステップと、識別された所定の分割態様を根拠として、前記目標位置に基づいて前記画面における目標分割線を設定するステップと、識別された所定の遮蔽態様を根拠として、前記目標分割線に基づいて前記画面における目標領域及び前記目標領域以外の1つ又は複数の非目標領域を識別するステップと、前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下させるように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置に適用する表示方法であって、
画面において最後にトリガーされた目標点の目標位置を識別するステップであって、前記画面は、前記電子装置の表示部に表示されている前記電子装置におけるアプリケーションプログラムを実行するインタフェースであり、前記目標点は、前記電子装置の入力/出力装置に与えられた入力操作によってトリガーされた、ステップと、
識別された所定の分割態様を根拠として、前記目標位置に基づいて前記画面における目標分割線を設定するステップと、
識別された所定の遮蔽態様を根拠として、前記目標分割線に基づいて前記画面における目標領域及び前記目標領域以外の1つ又は複数の非目標領域を識別するステップと、
前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下させるように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整するステップと、を含む、
表示方法。
【請求項2】
前記最後にトリガーされた目標点は、
タッチパネルである前記表示部でユーザーによってタッチされたタッチポイントと、
前記電子装置の本体の縁部で前記ユーザーによってタッチされ、又は押された接触点と、
前記表示部に表示されているカーソルと、
前記表示部に表示されている移動可能なインジケータと、の何れかを含み、
前記移動可能なインジケータの位置は、前記ユーザーが前記電子装置の入力装置に対して実行する入力操作によって変更される、
請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
前記所定の分割態様は、
第1分割態様であって、前記所定の分割態様を前記第1分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に基づいて前記画面における複数の内容領域のうち前記目標位置に対応する目標内容領域を識別するステップ、及び前記目標内容領域に対応する前記目標分割線を前記目標内容領域と隣接の内容領域との間の分割線として設定するステップを含む、第1分割態様と、
第2分割態様であって、前記所定の分割態様を前記第2分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に仮想水平線を前記目標分割線として設定するステップを含む、第2分割態様と、
第3分割態様であって、前記所定の分割態様を前記第3分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に仮想垂直線を前記目標分割線として設定するステップを含む、第3分割態様と、の何れかを含む、
請求項1に記載の表示方法。
【請求項4】
前記所定の遮蔽態様は、
第1遮蔽態様であって、前記所定の遮蔽態様を前記第1遮蔽態様として識別することに応じ、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の上方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の下方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含む、第1遮蔽態様と、
第2遮蔽態様であって、前記所定の遮蔽態様を前記第2遮蔽態様として識別することに応じ、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の下方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の上方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含む、第2遮蔽態様と、
第3遮蔽態様であって、前記所定の遮蔽態様を前記第3遮蔽態様として識別することに応じ、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の右方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の左方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含む、第3遮蔽態様と、
第4遮蔽態様であって、前記所定の遮蔽態様を前記第4遮蔽態様として識別することに応じ、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の左方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の右方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含む、第4遮蔽態様と、の何れかを含む、
請求項3に記載の表示方法。
【請求項5】
前記所定の分割態様が前記第1分割態様であり、識別されたトリガーされた前記目標点が前記目標内容領域から前記隣接の内容領域に移動されることに応じ、
古い前記目標分割線を置き換えるように、前記隣接の内容領域が新しい目標内容領域として識別され、前記隣接の内容領域と前記隣接の内容領域に隣接する他の隣接の内容領域との間の分割線が新しい目標分割線として設定され、
識別された新しい目標領域と新しい1つ又は複数の非目標領域は、新しい前記目標分割線に基づいて調整される、
請求項3に記載の表示方法。
【請求項6】
前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下させるように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整するステップは、
前記1つ又は複数の非目標領域の輝度を低下させるステップと、
半透明なカラーブロックにより、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップと、
不透明なカラーブロックにより、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップと、
情報内容により、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップと、の何れかを含む、
請求項1に記載の表示方法。
【請求項7】
プログラムコードを記憶するための記憶装置と、
入力/出力装置と、
前記記憶装置と前記入力/出力装置に接続されているプロセッサと、を含む電子装置であって、
前記プロセッサは、アプリケーションプログラムを実行するとともに、前記入力/出力装置を通じて前記アプリケーションプログラムのインタフェースに対応する画面を表示し、
前記プロセッサは、表示方法を実現するように、前記プログラムコードを実行し、
前記表示方法は、
画面において最後にトリガーされた目標点の目標位置を識別するステップであって、前記目標点は、前記電子装置の入力/出力装置に与えられた入力操作によってトリガーされた、ステップと、
識別された所定の分割態様を根拠として、前記目標位置に基づいて前記画面における目標分割線を設定するステップと、
識別された所定の遮蔽態様を根拠として、前記目標分割線に基づいて前記画面における目標領域及び前記目標領域以外の1つ又は複数の非目標領域を識別するステップと、
前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下するように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整するステップとを含む、
電子装置。
【請求項8】
前記最後にトリガーされた目標点は、
タッチパネルである表示部でユーザーによってタッチされたタッチポイントと、
前記電子装置の本体の縁部で前記ユーザーによってタッチされ、又は押された接触点と、
前記表示部に表示されているカーソルと、
前記表示部に表示されている移動可能なインジケータと、の何れかを含み、
前記移動可能なインジケータの位置は、前記ユーザーが前記電子装置の入力装置に対して実行する入力操作によって変更される、
請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記所定の分割態様は、
第1分割態様であって、前記所定の分割態様を前記第1分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に基づいて前記画面における複数の内容領域のうち前記目標位置に対応する目標内容領域を識別するステップ、及び前記目標内容領域に対応する前記目標分割線を前記目標内容領域と隣接の内容領域との間の分割線として設定するステップを含む、第1分割態様と、
第2分割態様であって、前記所定の分割態様を前記第2分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に仮想水平線を前記目標分割線として設定するステップを含む、第2分割態様と、
第3分割態様であって、前記所定の分割態様を前記第3分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に仮想垂直線を前記目標分割線として設定するステップを含む、第3分割態様と、の何れかを含む、
請求項7に記載の電子装置。
【請求項10】
前記所定の遮蔽態様は、
第1遮蔽態様であって、前記所定の遮蔽態様を前記第1遮蔽態様として識別することに応じ、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の上方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の下方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含む、第1遮蔽態様と、
第2遮蔽態様であって、前記所定の遮蔽態様を前記第2遮蔽態様として識別することに応じ、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の下方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の上方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含む、第2遮蔽態様と、
第3遮蔽態様であって、前記所定の遮蔽態様を前記第3遮蔽態様として識別することに応じ、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の右方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の左方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含む、第3遮蔽態様と、
第4遮蔽態様であって、前記所定の遮蔽態様を前記第4遮蔽態様として識別することに応じ、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の左方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の右方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含む第4遮蔽態様と、の何れかを含む、
請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記所定の分割態様が前記第1分割態様であり、識別されたトリガーされた前記目標点が前記目標内容領域から前記隣接の内容領域に移動されることに応じ、
古い前記目標分割線を置き換えるように、前記隣接の内容領域が新しい目標内容領域として識別され、前記隣接の内容領域と前記隣接の内容領域に隣接する他の隣接の内容領域との間の分割線が新しい目標分割線として設定され、
識別された新しい目標領域と新しい1つ又は複数の非目標領域は、新しい前記目標分割線に基づいて調整される、
請求項9に記載の電子装置。
【請求項12】
前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下させるように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整するステップは、
前記1つ又は複数の非目標領域の輝度を低下させるステップと、
半透明なカラーブロックにより、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップと、
不透明なカラーブロックにより、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップと、
情報内容により、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップと、の何れかを含む、
請求項7に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読書に関する表示方法及び前記表示方法を使用する電子装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
技術の発展に伴い、電子装置を利用して文章を読んで情報を得ることは、普及しつつある。しかし、1つのページにおける文字内容が多すぎる場合、ユーザーは、読んでいる文字に集中することができない。
【0003】
これにより、電子装置によって提供される読書機能を促進するために、効率よく便利な表示方式を如何に提供するかは、当業者が力を入れて開発する目標となる。
【0004】
「先行技術」という部分は、本発明の内容を理解するために、記載されているものであるから、「先行技術」という部分に開示されている内容は、当業者が知り得るものを構成しない周知技術を含む場合がある。「先行技術」という部分に開示されている内容については、必ずしもその内容又は本発明の1つ又は複数の実施例が解決しようとする課題が本発明の出願前に当業者に知り得られ、又は認識されているものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、効率よく便利な表示方式を提供し、電子装置によって提供される読書機能を促進することができる表示方法及び前記方法を使用する電子装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る実施例によれば、電子装置に適用する表示方法が提供され、前記表示方法は、画面において最後にトリガーされた目標点の目標位置を識別するステップであって、前記画面は、前記電子装置の表示部に表示されている前記電子装置におけるアプリケーションプログラムを実行するインタフェースであり、前記目標点は、前記電子装置の入力/出力装置に与えられた入力操作によってトリガーされた、ステップと、識別された所定の分割態様を根拠として、前記目標位置に基づいて前記画面における目標分割線を設定するステップと、識別された所定の遮蔽態様を根拠として、前記目標分割線に基づいて前記画面における目標領域及び前記目標領域以外の1つ又は複数の非目標領域を識別するステップと、前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下させるように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整するステップと、を含む。
【0007】
本発明に係る実施例によれば、記憶装置と、入力/出力装置と、プロセッサとを含む電子装置が提供される。前記記憶装置は、プログラムコードを記憶する。前記プロセッサは、前記記憶装置と前記入力/出力装置に接続されている。前記プロセッサは、アプリケーションプログラムを実行するとともに、前記入力/出力装置を通じて前記アプリケーションプログラムのインタフェースに対応する画面を表示させる。また、前記プロセッサは、表示方法を実現するように、前記プログラムコードをさらに実行する。前記表示方法は、画面において最後にトリガーされた目標点の目標位置を識別するステップと、識別された所定の分割態様を根拠として、前記目標位置に基づいて前記画面における目標分割線を設定するステップと、識別された所定の遮蔽態様を根拠として、前記目標分割線に基づいて前記画面における目標領域及び前記目標領域以外の1つ又は複数の非目標領域を識別するステップと、前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下させるように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
上記によれば、本発明の実施例に係る表示方法及び電子装置は、トリガーされた目標点の目標位置を検知し、対応の目標分割線を設定することにより、電子装置の画面における目標領域及び非目標領域を有効に識別することができる。したがって、前記非目標領域の可読性を低下させるように、対応して前記非目標領域を調整することにより、ユーザーが現在読んでいる内容に集中し、前記電子装置を使用する効率を促進することができるとともに、前記電子装置の機能性を向上させることができる。
【0009】
本発明に係る上述特徴及びメリットをより容易に理解するために、以下には、実施例を用いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例に係る電子装置を示すブロック模式図である。
【
図2】本発明の実施例に係る表示方法を示すフローチャートである。
【
図3A-3B】本発明の実施例に係るトリガーされた目標点を識別する模式図である。
【
図3C】本発明の実施例に係る非目標領域を識別し、非目標領域の可読性を調整する模式図である。
【
図3D-3E】本発明の実施例に係る異なる目標点にしたがって異なる非目標領域の可読性を調整する模式図である。
図3Fは本発明の実施例に係る複数の非目標領域の可読性を調整する模式図である。
【
図4A-4B】本発明の実施例に係る異なる位置におけるトリガーされた目標点を示す模式図である。
【
図5】本発明の他の実施例に係る非目標領域を識別し、非目標領域の可読性を調整する模式図である。
【
図6A】本発明の他の実施例に係る非目標領域を遮蔽する模式図である。
【
図6B】本発明の他の実施例に係る非目標領域を遮蔽する模式図である。
【
図7】本発明の他の実施例に係る特殊な目標領域を遮蔽しない模式図である。
【
図8A】本発明の他の実施例に係る画面における画像を遮蔽しない模式図である。
【
図8B】本発明の他の実施例に係る画面における画像を遮蔽する模式図である。
【
図9A-9C】本発明の実施例に係る目標分割線を設定し、対応して目標領域及び非目標領域を識別する模式図である。
【
図10A-10B】本発明の他の実施例に係る目標分割線を設定し、対応して目標領域及び非目標領域を識別する模式図である。
【
図11A-11B】本発明の実施例に係る画面において目標点に対応するマークを設置する模式図である。
【
図12A-12C】本発明の他の実施例に係る非目標領域を識別し、非目標領域の可読性を調整する模式図である。
【
図13A】
図13Aは本発明の他の実施例に係るトリガーされた目標点を識別する模式図である。
【
図13B】
図13Bは本発明の他の実施例に係るトリガーされた目標点を識別する模式図である。
【
図14】本発明の他の実施例に係る非目標領域を識別し、非目標領域の可読性を調整する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の前記及び他の技術的内容、特徴及び効果は、以下に図面における好ましい実施例を参照する詳細な説明において、明確に示されることができる。以下の実施例において言及している方向に係る用語、例えば、上、下、左、右、前又は後等は、図面に基づく方向である。よって、使用されている方向に係る用語は、説明するために用いられるだけで、本発明を制限するものではない。
【0012】
図1は本発明の実施例に係る電子装置を示すブロック模式図である。
図1を参照し、本実施例において、電子装置10は、プロセッサ110、記憶装置120、及び入力/出力装置130を含む。電子装置10は、例えば、パソコン、ノートパソコン、電子書籍リーダー、電子ホワイトボード、タブレットパソコン、スマートフォン、スマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイ等の適切な電子機器である。
【0013】
本実施例において、記憶装置120は、プロセッサ110の指示にしたがって、長期間記憶している必要があるデータ、例えば、プログラムコード、ソフトウェア、又は電子装置10を制御するためのファームウェアを記録することができる。記憶装置120は、あらゆる形態のハードディスクドライブ(Hard Disk Drive(HDD))、不揮発性メモリ回路モジュール、又は不揮発性メモリストレージデバイス(例えば、ソリッドステートドライブ(SSD))であってもよい。前記プログラムコードは、例えば、本発明に係る表示方法を実施するための読書補助プログラム又は表示プログラムである。前記ソフトウェアは、例えば、電子装置10によって実行され得る各種のアプリケーションプログラム、例えば、ブラウザプログラム、文書閲覧プログラム、電子書籍閲覧プログラム等の適切なアプリケーションプログラムである。
【0014】
プロセッサ110は、電子装置10の全体の動作を管理するために、演算能力を有するハードウェアである。即ち、プロセッサ110は、電子装置10の他のハードウェア要素を管理するための主要なハードウェア要素である。本実施例において、プロセッサ110は、例えば、1つのコア又はマルチコアの中央処理ユニット(Central Processing Unit(CPU))、マイクロプロセッサ(micro-processor)、又はその他のプログラマブル処理ユニット(Microprocessor)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor(DSP))、ブルートゥース(登録商標)低電力マイクロコントローラ(BLE MCU)、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits(ASIC))、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device(PLD))、又はその他類似のデバイスである。本実施例において、プロセッサ110は、前記読書補助プログラム又は前記表示プログラムをアクセスして実行することにより、本発明の実施例に係る表示方法を実現することができる。
【0015】
入力/出力装置130は、ユーザーによる入力操作に基づいて、データを入力したり、音声や画像を出力したりする。実施例において、入力/出力装置130は、例えば、タッチパネルである。他の実施例において、入力/出力装置130は、例えば、入力装置(例えば、マウス又はキーボード)及び出力装置(例えば、表示部)を組み合わせるものである。
【0016】
図2は本発明の実施例に係る表示方法を示すフローチャートである。
図2を参照し、ステップS210において、プロセッサ110は、画面において最後にトリガーされた目標点の目標位置を識別する。例えば、入力/出力装置130がタッチパネルである場合、プロセッサ110は、タッチパネル130により、タッチパネル130に表示されている画面にタッチされた点を、トリガーされた目標点として識別し続けることができる。なお、現在識別されている目標点の全ては、最後にトリガーされた目標点となる。
【0017】
図3A~3Bは本発明の実施例に係るトリガーされた目標点を識別する模式図である。
図3Aを参照し、例えば、電子装置10が、現在、文章閲覧プログラム(アプリケーションプログラム)を実行していると仮定する。入力/出力装置130は、実行されている前記文章閲覧プログラムのインタフェース(例えば、画面IMG)を表示させ、画面IMGに多数行の文字を表示させる。
【0018】
図3Bを参照し、
図3Aの例に続き、さらに、ユーザーは、手20で画面IMGにおける点TP(タッチポイントとも称する)に対して入力操作(例えば、タッチ操作)をすると仮定する。前記タッチポイントTPは、プロセッサ110によって、トリガーされた目標点TPとして識別される。
【0019】
図3Cは、本発明の実施例に係る非目標領域を識別し、非目標領域の可読性を調整する模式図である。
図3Cを参照し、さらに詳しく言えば、プロセッサ110は、入力/出力装置130によるフィードバックに基づいて、画面IMGにおける前記目標点TPの位置TL(目標位置とも称する)を識別することができる。
【0020】
図2に戻り、ステップS220において、プロセッサ110は、識別された所定の分割態様を根拠として、前記目標位置に基づいて前記画面における目標分割線を設定する。具体的に、前記所定の分割態様は、(1)第1分割態様と、(2)第2分割態様と、(3)第3分割態様の何れかを含む。即ち、前記所定の分割態様は、予め、前記3つの分割態様の何れかの1つとして設定されることができる。
【0021】
本実施例において、前記所定の分割態様を前記第1分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に基づいて前記画面における複数の内容領域のうち前記目標位置に対応する目標内容領域を識別するステップ、及び前記目標内容領域に対応する前記目標分割線を前記目標内容領域と隣接の内容領域との間の分割線として設定するステップを含む。詳しくは、
図9A~9Cを参照して説明する。
【0022】
また、前記所定の分割態様を前記第2分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に仮想水平線を前記目標分割線として設定するステップを含む。
【0023】
また、前記所定の分割態様を前記第3分割態様として識別することに応じ、前記目標位置に基づいて前記画面における前記目標分割線を設定するステップは、前記目標位置に仮想垂直線を前記目標分割線として設定するステップを含む。特に、第2分割態様と第3分割態様は、ともに目標位置に水平線/垂直線を目標分割線として直接に設定する。しかし、第1分割態様と、第2/第3分割態様との差異点として、第1分割態様は、目標位置に水平線/垂直線を直接に設定するのではなく、目標位置の所属する目標内容領域に基づいて、さらに目標内容領域の境界を根拠として目標分割線を設定することである。なお、第1分割態様を使用する場合は、生じた目標分割線が文字内容をカバーしていないため、ユーザーの読書体験を向上させることができる。
【0024】
図9A~9Cは本発明の実施例に係る目標分割線を設定し、対応して目標領域及び非目標領域を識別する模式図である。
図9Aを参照し、画面IMG3には、3行の文字内容、例えば、第1行に「jerk of his」、第2行に「up against」、第3行に「line burning」がそれぞれ表示されていると仮定する。この例において、
図9Aに示すように、プロセッサ110は、前記三行の文字内容を内容領域911~913にそれぞれ分けることができる。本実施例において、プロセッサ110は、複数の仮想分割線(例えば、分割線SL2~SL4)をそれぞれ前記複数の内容領域の間に設定することにより、前記複数の内容領域911~913を区分する。
【0025】
図9Bを参照し、
図9Aの例に続き、内容領域911には、トリガーされた目標点TP9(1)又は目標点TP9(2)が出る場合、プロセッサ110は、目標点TP9(1)又は目標点TP9(2)の所属する内容領域911を目標内容領域として識別するとともに、目標内容領域911と下方の隣接の内容領域912を区分するための分割線SL2を目標分割線TSL9.1として設定する(前記下方の隣接の内容領域912における文字内容は、読もうとする文字内容として判定される)。
【0026】
図9Cを参照し、
図9Bの例に続き、内容領域912には、トリガーされた目標点TP9(3)が出る場合、プロセッサ110は、目標点TP9(3)の所属する内容領域912を目標内容領域として識別するとともに、目標内容領域912と下方の隣接の内容領域913を区分するための分割線SL3を目標分割線TSL9.2として設定する(前記下方の隣接の内容領域913における文字内容は、読もうとする文字内容として判定される)。また、別の目標分割線TSL9.2を設定した後、もとの目標分割線TSL9.1は一般的な分割線SL2となる。つまり、前記所定の分割態様が前記第1分割態様であり、識別されたトリガーされた前記目標点が前記目標内容領域(例えば、内容領域911)から前記隣接の内容領域(例えば、内容領域912)に移動されることに応じ、古い前記目標分割線TSL9.1を置き換えるように、前記隣接の内容領域が新しい目標内容領域(例えば、
図9Cにおける内容領域912)として識別され、前記隣接の内容領域と前記隣接の内容領域に隣接する他の隣接の内容領域との間の分割線SL3が新しい目標分割線TSL9.2として識別される。そこで、識別される新しい目標領域TRと新しい1つ又は複数の非目標領域NTRは、新しい前記目標分割線に基づいて調整される(例えば、
図9Cに示すように、遮蔽される非目標領域NTRは、目標分割線TSL9.2に基づいて調整される)。つまり、本実施例に係る表示方法は、ユーザーによってトリガーされた目標点が多数行の文字内容の中で一行ずつ移動する場合に、遮蔽されている非目標領域及び遮蔽されていない目標領域をそれに伴って変化させることで、ユーザーが一行ずつ読書する体験を有するようにすることができる。
【0027】
なお、第2、第3分離態様は、同様に、ユーザーによってトリガーされた目標点が多数行の文字内容の中で一行ずつ移動する場合に、遮蔽されている非目標領域及び遮蔽されていない目標領域を調整することで、ユーザーが一行ずつ読書する体験を有するようにすることもできる。
【0028】
図2に戻り、ステップS230において、プロセッサ110は、識別された所定の遮蔽態様を根拠として、前記目標分割線に基づいて前記画面における目標領域及び前記目標領域以外の1つ又は複数の非目標領域を識別する。次に、ステップS240において、プロセッサ110は、前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下させるように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整する。
【0029】
具体的に、本実施例において、前記所定の分割態様は、(1)第1遮蔽態様と、(2)第2遮蔽態様と、(3)第3遮蔽態様と、(4)第4遮蔽態様と、の何れかを含む。
【0030】
より詳しく言えば、前記所定の遮蔽態様を前記第1遮蔽態様として識別することに応じ、プロセッサ110により、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の上方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の下方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含むことができる。
【0031】
また、前記所定の遮蔽態様を前記第2遮蔽態様として識別することに応じ、プロセッサ110により、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の下方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の上方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含むことができる。
【0032】
また、前記所定の遮蔽態様を前記第3遮蔽態様として識別することに応じ、プロセッサ110により、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の右方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の左方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含むことができる。
【0033】
また、前記所定の遮蔽態様を前記第4遮蔽態様として識別することに応じ、プロセッサ110により、前記目標分割線に基づいて前記画面における前記目標領域及び前記目標領域以外の前記1つ又は複数の非目標領域を識別するステップは、前記画面のうち前記目標分割線の左方の領域を前記目標領域として識別し、前記画面のうち前記目標分割線の右方の領域を前記非目標領域として識別するステップを含むことができる。
【0034】
例えば、
図9Bを参照し、第1遮蔽態様である所定の遮蔽態様に基づいて、目標分割線TSL9.1の上方の領域が目標領域TR(例えば、内容領域911)として識別され、目標分割線TSL9.1の下方の領域が非目標領域NTR(例えば、内容領域912、913)として識別されるとともに、プロセッサ110は、非目標領域NTRを調整(例えば、遮蔽操作を実行する)することにより、非目標領域NTRにおける文字内容の可読性を低下させる。
【0035】
また、例えば、
図9Cを参照し、第1遮蔽態様である所定の遮蔽態様に基づいて、目標分割線TSL9.2の上方の領域が目標領域TR(例えば、内容領域911、912)として識別され、目標分割線TSL9.2の下方の領域が非目標領域NTR(例えば、内容領域913)として識別されるとともに、プロセッサ110は、非目標領域NTRを調整(例えば、遮蔽操作を実行する)することにより、非目標領域NTRにおける文字内容の可読性を低下させる。
【0036】
本実施例において、前記1つ又は複数の非目標領域の可読性を低下させるように、前記画面における前記1つ又は複数の非目標領域を調整するステップは、(1)前記1つ又は複数の非目標領域の輝度を低下させるステップ(例えば、
図3C)と、(2)半透明なカラーブロックにより、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップ(例えば、
図3C)と、(3)不透明なカラーブロックにより、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップ(例えば、
図6A)と、(4)情報内容により、前記1つ又は複数の非目標領域をカバーするステップ(例えば、
図6B)と、の何れかを含む。
【0037】
図6Aは本発明の他の実施例に係る非目標領域を遮蔽する模式図である。例えば、
図6Aを参照し、非目標領域NTRを識別した後、プロセッサ110は、不透明なダークグレーのカラーブロックによって非目標領域NTRをカバーすることで、非目標領域NTRの可読性を低下させることができる。この例において、ユーザーは、非目標領域NTRに表示されていた文字内容が見えなくなる。
【0038】
図6Bは本発明の他の実施例に係る非目標領域を遮蔽する模式図である。例えば、
図6Bを参照し、非目標領域NTRを識別した後、プロセッサ110は、情報内容(Information content)ブロックICによって非目標領域NTRをカバーすることで、非目標領域NTRに表示されていた文字内容の可読性を低下させるとともに、他の情報内容を情報内容ブロックICに表示させることができる。これらの例において、ユーザーは、非目標領域NTRに表示されていた文字内容が見えなくなるが、情報内容が見える。前記情報内容は、(1)画像と、(2)その他の文字と、(3)広告の内容と、(4)その他のアプリケーションプログラムの画面と、の何れかを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0039】
図3Cに戻り、プロセッサ110は、所定の分割態様を第1分割態様として識別し、所定の遮蔽態様を第1遮蔽態様として識別すると仮定する。まず、プロセッサ110は、画面IMGにおける目標点TPの目標位置TLを識別し(ステップS210)、これに応じて、識別された第1分割態様に基づいて目標分割線TSLを設定し(ステップS220)、識別された第1遮蔽態様を根拠として、目標分割線TSLに基づいて識別画面IMGにおける目標領域TR及び非目標領域NTRを識別する(ステップS230)ことができる。次に、矢印A31で示すように、非目標領域NTRを識別した後、プロセッサ110は、さらに非目標領域NTRの可読性を調整する(ステップS240)(例えば、半透明な暗色のカラーブロックによって非目標領域NTRをカバーする)。
【0040】
図3D~3Eは本発明の実施例に係る異なる目標点にしたがって異なる非目標領域の可読性を調整する模式図である。
図3D及び
図3Eを参照し、矢印A32で示すように、ユーザーの手が手の位置20から手の位置21に移動する場合、それに伴い、トリガーされたタッチパネル130に対応する目標点TPが目標点TP1に移動され、目標位置TLが目標位置TL1に変更される。
図3Eを参照し、矢印A33で示すように、目標位置の変化にしたがって、設定される目標分割線TSLが目標分割線TSL1に変更され、識別される目標領域TRが目標領域TR1に変更されるとともに、遮蔽操作が実行される非目標領域NTRが非目標領域NTR1に変更される。つまり、プロセッサ110は、トリガーされた目標点の目標位置を識別し続けるため、遮蔽操作が実行される非目標領域は、目標位置の変化にしたがって変更されると考える。
【0041】
図3Fは本発明の実施例に係る複数の非目標領域の可読性を調整する模式図である。
図3Fを参照し、本実施例において、目標領域の幅は、最大幅Wに限られる。例えば、矢印A34で示すように、目標点が目標位置TLから目標位置TL2に変更される場合、プロセッサ110は、目標分割線TSL2.1から画面IMGの上縁までの幅が最大幅Wを超えると判断するとともに、最大幅Wに基づいて、目標分割線TSL2.1の上に他の目標分割線TSL2.2を設定する。次に、プロセッサ110は、目標分割線TSL2.1と目標分割線TSL2.2との間の領域を目標領域TR2として識別するとともに、目標分割線TSL2.1の下方の領域を非目標領域NTR2.1として識別し、目標分割線TSL2.2の上方の領域を非目標領域NTR2.2として識別する。
【0042】
図4A~4Bは本発明の実施例に係る異なる位置におけるトリガーされた目標点を示す模式図である。なお、上述の実施例において、トリガーされた目標点が画面IMGの右側に位置するが、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、
図4A~4Bを参照し、トリガーされた目標点は、入力/出力装置130に対する入力操作によって、画面IMG中の何れかの箇所に出てもよい。例えば、
図4Aに示すように、手22による入力操作によってトリガーされた目標点TP3は、画面IMGの中段にある。また、例えば、
図4Bに示すように、手23による入力操作によってトリガーされた目標点TP4は、画面IMGの左側にある。
【0043】
図5は本発明の他の実施例に係る非目標領域を識別し、非目標領域の可読性を調整する模式図である。
図5を参照し、例えば、プロセッサ110は、所定の分割態様を第1分割態様として識別し、所定の遮蔽態様を第2遮蔽態様として識別すると仮定する。まず、プロセッサ110は、画面IMGにおける目標点TP5の目標位置TL5を識別し(ステップS210)、これに応じて、識別された第1分割態様に基づいて目標分割線TSL5を設定し(ステップS220)、識別された第2遮蔽態様を根拠として、目標分割線TSL5に基づいて識別画面IMGにおける目標領域TR5及び非目標領域NTR5を識別する(ステップS230)(前記目標分割線TSL5の上方の領域は前記非目標領域である)ことができる。次に、矢印A51に示すように、非目標領域NTRを識別した後、プロセッサ110は、さらに非目標領域NTR5の可読性を調整する(ステップS240)(例えば、半透明な暗色のカラーブロックによって非目標領域NTR5をカバーする)。
【0044】
図7は本発明の他の実施例に係る特殊な目標領域を遮蔽しない模式図である。
図7を参照し、プロセッサ110は、所定の分割態様を第1分割態様として識別し、所定の遮蔽態様を第1遮蔽態様として識別すると仮定する。また、入力/出力装置130によって表示されている画面IMG1は、特殊な目標領域STRを含むと仮定する。前記特殊な目標領域STRは、例えば、アプリケーションプログラムの機能列又は電子装置10の所定の機能インタフェースである。この例において、プロセッサ110は、画面IMGにおける目標点TP7の目標位置TL7を識別し(ステップS210)、これに応じて、識別された第1分割態様に基づいて目標分割線TSL7を設定し(ステップS220)、識別された第1遮蔽態様を根拠として、目標分割線TSL7に基づいて識別画面IMG1における目標領域TR7及び非目標領域NTR7を識別する(ステップS230)(前記目標分割線TSL7の下方の非特殊な目標領域STRの領域は前記非目標領域である)ことができる。即ち、この例において、非目標領域NTR7は、特殊な目標領域STRを含まない。次に、矢印A71で示すように、非目標領域NTRを識別した後、プロセッサ110は、さらに非目標領域NTR7の可読性を調整する(ステップS240)(例えば、半透明な暗色のカラーブロックによって非目標領域NTR7をカバーする)。
【0045】
図8Aは本発明の実施例に係る画面における画像を遮蔽しない模式図である。
図8を参照し、プロセッサ110は、所定の分割態様を第1分割態様として識別し、所定の遮蔽態様を第1遮蔽態様として識別すると仮定する。また、入力/出力装置130によって表示されている画面IMG2には、文字内容のみならず、画像PIC1をさらに含むと仮定する。この例において、プロセッサ110は、画面IMG2における目標点TP8の目標位置TL8を識別し(ステップS210)、これに応じて、識別された第1分割態様に基づいて目標分割線TSL8を設定し(ステップS220)、識別された第1遮蔽態様を根拠として、目標分割線TSL8に基づいて識別画面IMG2における目標領域TR8及び非目標領域NTR8を識別する(ステップS230)(前記目標分割線TSL8の下方に画像PIC1を含まない領域は前記非目標領域である)ことができる。次に、矢印A81で示すように、非目標領域NTR8を識別した後、プロセッサ110は、さらに非目標領域NTR8の可読性を調整する(ステップS240)(例えば、半透明な暗色のカラーブロックによって非目標領域NTR8をカバーする)。なお、この例において、画像PIC1が前記半透明な暗色のカラーブロックによってカバーされないが、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、他の実施例において、画像PIC1がカバーされることもできる。
【0046】
図8Bは本発明の実施例に係る画面における画像を遮蔽する模式図である。
図8Bを参照し、
図8Aに類似し、この例において、プロセッサ110は、画面IMG2における目標点TP8の目標位置TL8を識別し(ステップS210)、これに応じて、識別された第1分割態様に基づいて目標分割線TSL8を設定し(ステップS220)、識別された第1遮蔽態様を根拠として、目標分割線TSL8に基づいて識別画面IMG2における目標領域TR8及び非目標領域NTR8を識別する(ステップS230)(前記目標分割線TSL8の下方の領域は前記非目標領域である)ことができる。次に、矢印A82で示すように、非目標領域NTR8を識別した後、プロセッサ110は、さらに非目標領域NTR8の可読性を調整する(ステップS240)(例えば、半透明な暗色のカラーブロックによって非目標領域NTR8をカバーする)。なお、この実施例において、画像PIC1は、非目標領域NTR8に含まれ、前記半透明な暗色のカラーブロックによってカバーされている。上述実施例において、所定の分割態様は第1分割態様であるが、以下には、
図10A~10Bを用いて、所定の分割態様が第2分割態様である例を説明する。
【0047】
図10A~10Bは本発明の他の実施例に係る目標分割線を設定し、対応して目標領域及び非目標領域を識別する模式図である。
図10Aを参照し、例えば、プロセッサ110は、所定の分割態様を第2分割態様として識別し、所定の遮蔽態様を第1遮蔽態様として識別すると仮定する。また、ユーザーは、手26による入力操作をし、入力/出力装置130により、画面IMGにおける領域R1に目標点TP10をトリガーすると仮定する。
図10Bを参照し、この例において、プロセッサ110は、画面IMGにおける目標点TP10の目標位置TL10を識別することができる(ステップS210)。次に、前記所定の分割態様を前記第2分割態様として識別することに応じ、プロセッサ110は、前記目標位置TL10に基づいて、前記目標位置TL10に仮想水平線を前記目標分割線TSL10として設定する(ステップS220)。
【0048】
そして、プロセッサ110は、識別された第1遮蔽態様を根拠として、目標分割線TSL10に基づいて識別画面IMGにおける目標領域及び非目標領域を識別する(ステップS230)(前記目標分割線TSL10の下方の領域は前記非目標領域である)。次に、非目標領域を識別した後、プロセッサ110は、さらに非目標領域の可読性を調整する(ステップS240)(例えば、半透明な暗色のカラーブロックによって非目標領域をカバーする)。
【0049】
図11A~11Bは本発明の実施例に係る画面において目標点に対応するマークを設置する模式図である。
図11Aを参照し、
図11Aの画面IMG4は、
図9Aの画面IMG3に類似し、例えば、プロセッサ110は、所定の分割態様を第1分割態様として識別し、所定の遮蔽態様を第1遮蔽態様として識別すると仮定する。また、画面IMG4における目標点TP11がトリガーされ、プロセッサ110は、目標点TP11に対応する目標位置TL11を識別し、目標分割線TSL11を設定したと仮定する。
図11Bを参照し、
図11Aの例に続き、プロセッサ110は、さらに目標位置TL11に基づいて目標分割線TSL11にマークMK11を設定する。これにより、ユーザーは、現在、指示/タッチしている目標点TP11の位置をより明確に識別することができる。
【0050】
上述の例において、表示されている画面における多数行の文字内容が水平に並列される形式であるから、プロセッサ110は、第1分割態様又は第2分割態様によって目標分割線を設定するとともに、第1遮蔽態様、第2遮蔽態様によって目標分割線の上方又は下方の非目標領域を遮蔽することができる。しかし、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、他の実施例において、表示されている画面における多数行の文字内容が垂直に並列される形式であることに応じ、プロセッサ110は、第1分割態様(各行の文字内容が1つの内容領域に区分され、目標分割線が目標点の所属する前記目標内容領域と前記目標内容領域の左方又は右方の内容領域との間の分割線である)又は第3分割態様によって目標分割線を設定するとともに、第3遮蔽態様、第4遮蔽態様によって目標分割線の左方又は右方の非目標領域を遮蔽することができる。
【0051】
図12A~12Cは本発明の他の実施例に係る非目標領域を識別し、非目標領域の可読性を調整する模式図である。
図12Aを参照し、例えば、電子装置10の入力/出力装置130によって表示されている画面IMG5には、垂直に配列されている多数行の文字内容を含むと仮定する。また、ユーザーは、入力/出力装置130に対して手27による入力操作をすることにより、目標点TP12をトリガーした。
【0052】
図12Aの例に続き、
図12Bを参照し、例えば、プロセッサ110は、所定の分割態様を第3分割態様として識別し、所定の遮蔽態様を第3遮蔽態様として識別すると仮定する。前記所定の遮蔽態様を前記第3遮蔽態様として識別することに応じ、プロセッサ110により、前記目標分割線TSL12に基づいて前記画面IMG5のうち前記目標分割線TSL12の右方の領域を前記目標領域TR12として識別し、前記画面のうち前記目標分割線TSL12の左方の領域を前記非目標領域NTR12として識別することができる。さらに、プロセッサ110は、非目標領域NTR12に対して遮蔽操作を実行する。
【0053】
一方、
図12Aの例に続き、
図12Cを参照し、例えば、プロセッサ110は、所定の分割態様を第3分割態様として識別し、所定の遮蔽態様を第4遮蔽態様として識別すると仮定する。前記所定の遮蔽態様を前記第4遮蔽態様として識別することに応じ、プロセッサ110により、前記目標分割線TSL12に基づいて前記画面IMG5のうち前記目標分割線TSL12の左方の領域を前記目標領域TR12として識別し、前記画面のうち前記目標分割線TSL12の右方の領域を前記非目標領域NTR12として識別することができる。さらに、プロセッサ110は、非目標領域NTR12に対して遮蔽操作を実行する。
【0054】
上述実施例において、トリガーされた目標点は、タッチパネル130によって検出された(例えば、目標点は、ユーザーがタッチパネル130をタッチすることによってトリガーされた)。しかし、本発明がそれに限定されるものではない。具体的に、トリガーされた目標点は、タッチされた点のみならず、画面においてマウスカーソルに対応する位置の点(例えば、
図13Aに示す)であっても、グリップ操作によってトリガーされた画面に表示されている目標点(例えば、
図13Bに示す)であってもよい。
【0055】
図13Aは本発明の他の実施例に係るトリガーされた目標点を識別する模式図である。
図13Aを参照し、例えば、電子装置30(例えば、パソコン)の表示部330(出力装置)によって表示されている画面IMG6には、多数行の文字内容及びカーソルMC1を有すると仮定する。プロセッサ110は、カーソルMC1の所在位置を目標位置として識別し、これによって目標分割線TSL13.1(第2分割態様と仮定する)を設定することで、目標領域TR13.1及び非目標領域NTR13.1(第1遮蔽態様と仮定する)を識別することにより、非目標領域NTR13.1における文字内容の可読性を低下させるように、非目標領域NTR13.1に対して遮蔽操作を実行する。つまり、本発明の実施例に係る電子装置30を使用することにより、ユーザーは、移動カーソルによって現在読んでいる文字内容(例えば、目標領域における文字内容)を明確に識別するとともに、現在読んでいる文字内容の後に並んでいる、読んでいない文字内容が画面のどの領域にあるかが見えるため、ユーザーの読書体験を向上させることができる。実施例において、プロセッサ110は、特定のボタンが押されることに対応する入力操作を受信することに応じ、初めて現在カーソルMC1の所在目標位置を識別する。
【0056】
図13Bは本発明の他の実施例に係るトリガーされた目標点を識別する模式図である。
図13Bを参照し、例えば、電子装置10(例えば、携帯電話)の表示部130(入力/出力装置)によって表示されている画面IMG7には、多数行の文字内容を有する。プロセッサ110は、電子装置10本体の縁部に設置されている検知器により、ユーザーによる把持操作の圧力が最大となる点を検知し、目標点TP13.2の位置が押されることを識別する。プロセッサ110は、目標点TP13.2の位置に基づいて目標分割線TSL13.2(第2分割態様と仮定する)を設定することで、目標領域TR13.2及び非目標領域NTR13.2(第1遮蔽態様と仮定する)を識別することにより、非目標領域NTR13.2における文字内容の可読性を低下させるように、非目標領域NTR13.2に対して遮蔽操作を実行する。実施例において、前記目標点TP13.2の位置は、縁部に対するスライド操作に応じて検知されることができる。
【0057】
なお、実施例において、プロセッサ110は、文字内容における複数のセンテンスに対応する複数の特殊なマーク(例えば、句点、セミコロン、所定の句読点、又はアプリケーションプログラムによって設定される仮想マーク)によって前記複数のセンテンスごとの内容領域を識別するとともに、複数のセンテンスに対応する複数の内容領域と現在識別されているトリガーされた目標点の目標位置に基づいて目標内容領域を識別することにより、対応の非目標領域を遮蔽することができる。以下、
図14をもって説明する。
【0058】
図14は本発明の他の実施例に係る非目標領域を識別し、非目標領域の可読性を調整する模式図である。
図14を参照し、
図13Aの例に続き、例えば、電子装置30(例えば、パソコン)の表示部330(出力装置)によって表示されている画面IMG6には、多数行の文字内容及びカーソルMC1を有すると仮定する。プロセッサ110は、カーソルMC1の所在位置を目標位置として識別することができる。また、プロセッサ110は、画面IMG6における特殊なマークSM1、SM2(例えば、
図14における句点)を識別することにより、対応の特殊なマークSM1のセンテンスである「He woke with the jerk of his right fist coming up against his face and the line burning out through his right hand」及び対応の内容領域を識別し、対応の特殊なマークM2のセンテンスである「He had no feeling of his left hand but he braked all he could with his right and the line rushed out」及び対応の内容領域を識別することができる。プロセッサ110は、特殊なマークSM1に対応する内容領域を目標内容領域として、前記目標内容領域及び前記目標内容領域の前に並んでいる内容領域/文字内容を目標領域TR14として区分する。また、プロセッサ110は、前記目標内容領域の後に並んでいる全ての内容領域/文字内容を非目標領域NTR14として区分する。そして、プロセッサ110は、非目標領域NTR14に対して遮蔽操作(例えば、半透明な深色カラーブロックによって非目標領域NTR14をカバーする)を実行する。
【0059】
なお、本実施例において、前記目標点は、(1)タッチパネルである前記表示部でユーザーによってタッチされたタッチポイントと、(2)前記電子装置の本体の縁部で前記ユーザーによってタッチされ、又は押された接触点と、(3)前記表示部に表示されているカーソルと、(4)前記表示部に表示されている移動可能なインジケータと、の何れかを含む。そこで、前記移動可能なインジケータの位置は、前記ユーザーが前記電子装置の入力装置に対して実行する入力操作によって変更される。
【0060】
上記によれば、本発明の実施例に係る表示方法及び電子装置は、トリガーされた目標点の目標位置を検知し、対応の目標分割線を設定することにより、電子装置の画面における目標領域及び非目標領域を有効に識別することができる。したがって、前記非目標領域の可読性を低下させるように、対応して前記非目標領域を調整することにより、ユーザーが現在読んでいる内容に集中し、前記電子装置を使用する効率を促進することができるとともに、前記電子装置の機能性を向上させることができる。
【0061】
本発明は、上記のように、実施例によって開示されているが、これは本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲を逸脱しない限り、あらゆる変更及び修正をすることができるから、本発明の保護範囲は、添付している特許請求の範囲に準じる。
【符号の説明】
【0062】
10、30:電子装置
110:プロセッサ
120:記憶装置
130、330:入力/出力装置、表示部
S210、S220、S230、S240:表示方法のステップ
IMG、IMG1~IMG7:画面
TP、TP1~TP13.2:目標点
TR、TR1~TR13.1:目標領域
TL、TL1~TL12:目標位置
NTR、NTR1~NTR13.2:非目標領域
20~27:手
A31~A82:矢印
TSL、TSL1~TSL12:目標分割線
SL1~SL4::分割線
IC:情報内容
STR:特殊な目標領域
PIC1:画像
911~913:内容領域
R1:領域
MK11:マーク
MC1、MC2:カーソル
SM1、SM2:特殊なマーク、句点
【国際調査報告】