(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-27
(54)【発明の名称】容器を覆うためのスリーブを作製する方法、及びスリーブを作製するための装置
(51)【国際特許分類】
B65B 53/00 20060101AFI20230620BHJP
B65D 23/00 20060101ALI20230620BHJP
【FI】
B65B53/00 C
B65D23/00 S
B65D23/00 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022552572
(86)(22)【出願日】2021-03-25
(85)【翻訳文提出日】2022-09-01
(86)【国際出願番号】 IB2021052487
(87)【国際公開番号】W WO2021198861
(87)【国際公開日】2021-10-07
(32)【優先日】2020-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】LU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000238005
【氏名又は名称】株式会社フジシールインターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ピータース ユープ ミハエル ぺトリュス
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062DA07
3E062JA03
3E062JA08
3E062JB05
3E062JC02
3E062KA09
3E062KB02
3E062KB17
(57)【要約】
容器を覆うためのスリーブを可撓性筒状材料のストリップ(36)から作製する方法であって、スリーブが、ストリップの長手方向で測定された、第1の端部から第2の端部までの測定された所与の長さを有する、方法は、ストリップ(36)を穿刺して、第1の端部及び第2の端部から離間している穿刺部を形成することを含む、方法が開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(10)を覆うためのスリーブ(20A)を可撓性筒状材料のストリップ(36)から作製する方法であって、前記スリーブ(20A)が、前記ストリップの長手方向で測定された、第1の端部から第2の端部までの測定された所与の長さを有する、方法において、
前記スリーブ又は前記ストリップ(36)を穿刺して、前記第1の端部及び前記第2の端部から離間している穿刺部(27A)を形成することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記スリーブ(20A)が、前記スリーブ(20A)の前記所与の長さよりも大きい長さを有する前記ストリップ(36)から切断される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
開放デバイス(32)に前記ストリップ(36)を供給することであって、前記ストリップの自由端(33)が最初に供給されて、前記開放デバイスが前記ストリップを受け取る、供給することと、
前記開放デバイスによって、前記ストリップの対向する内周部分を分離することによって、前記ストリップのある領域を開放することと、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記スリーブ(20A)が、前記スリーブの前記所与の長さよりも大きい長さを有する前記ストリップ(36)から、前記開放領域で前記ストリップを切断することによって、切断される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記スリーブ又は前記ストリップを前記穿刺することが、前記スリーブを穿刺することである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ストリップ(236)から前記スリーブ(20B)を前記切断した後、前記スリーブを前記穿刺する前に、前記スリーブを、前記ストリップの残部から離れる方向に移動させる、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記スリーブを前記穿刺することが、前記スリーブの開放領域を穿刺することである、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記スリーブ又は前記ストリップを前記穿刺することが、前記ストリップ(336、436)を穿刺することである、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記ストリップ(336)を前記穿刺した後、前記ストリップから前記スリーブ(20B)を前記切断する前に、前記ストリップを供給方向に移動させる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ストリップ(336)を前記穿刺することが、前記ストリップの前記開放領域を穿刺することである、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記切断することと前記穿刺することとが、少なくとも部分的に同時に実行される、請求項1~5、7、及び8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記穿刺することが、場合により、前記スリーブ又は前記ストリップ(436)の平坦領域上で実行される、請求項1~6、8、及び9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記穿刺部を設けることに加えて、前記スリーブに少なくとも1つのミシン目線(26A、28A)を設けることを含む、
請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのミシン目線が、前記ストリップ(36)の周囲方向に延びる周囲方向ミシン目線(26A)を含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのミシン目線が、前記長手方向に沿って延びる長手方向ミシン目線(28A)を含む、
請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記穿刺部(27A)が、スリット状開口部(27A)を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記穿刺部(27B)が、スリット状開口部によって形成されている中央部分(271B)と、ミシン目によって形成されて前記中央部分から延びている少なくとも1つの端部部分(272B、273B)とを有する、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記穿刺部(27A)が、前記長手方向に延びている、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記穿刺部(27B)が、横方向に延びている、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記穿刺部(27B)が、前記スリーブの周りに最大で部分的に延びている、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記穿刺することが、前記長手方向に対して横方向に穿刺することである、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
容器を覆うためのスリーブ(20A)を可撓性筒状材料のストリップ(36)から作製するための、特に請求項1~21のいずれか一項に記載の方法に従って前記スリーブ(20A)を作製するための、装置であって、前記スリーブが、前記ストリップ(36)の前記長手方向で測定された、第1の端部から第2の端部までの測定された所与の長さを有する、装置において、
前記スリーブ又は前記ストリップを穿刺して、前記スリーブの前記端部から離間している穿刺部(27A)を形成するように構成されている穿刺手段(40)を備えることを特徴とする、装置。
【請求項23】
開放デバイス(32)であって、前記ストリップの自由端(33)が最初に供給され、前記開放デバイスに供給される所与の長さの前記ストリップ(36)を受け取り、前記ストリップの対向する内周部分を分離することによって、前記ストリップのある領域を開放する、開放デバイス(32)を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記開放デバイス(32)が、前記穿刺手段(40)を受け入れるように構成された凹部(44)を含む、
請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記ストリップ(36)から前記スリーブ(20A)を切断するように構成された切断手段(46)を備え、前記ストリップが、前記スリーブ(20A)の前記所与の長さよりも大きい長さを有する、
請求項22~24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
少なくとも1つのミシン目線(26A、28A)を形成するように構成されたミシン目手段(50)を備え、前記少なくとも1つのミシン目線が、前記穿刺部(27A)に加えて存在している、
請求項22~25のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器を覆うためのスリーブを作製する方法、及びスリーブを作製するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ボトルなどの入れ物は、製品名などを表示し、装飾的効果を達成するために、その入れ物上に取り付けられたシュリンクラベルを有し得る。例えば、典型的なボトルは、本体を有してもよく、この本体は、液体などの製品を、本体の内部空間内に保持するように構成されている。その場合、ボトルは、製品を通過させて分注するための開口部と、ボトルの開口部を選択的に閉鎖するために本体とネジ式に結合されるキャップとを有し得る。いくつかの変形例では、キャップは、トリガー及びノズルを備え、ユーザがトリガーを強く握って、キャップのノズルを通してボトル内の製品を分注することを可能にする。更に他の変形例では、キャップは、ノズルを有するプランジャタイプのポンプディスペンサを含み得る。シュリンクラベルは、典型的には、キャップの底部の直下にシュリンクラベルの上端部が位置決めされるようにボトルに適用され、それによりボトルのキャップが露出される。
【0003】
米国特許出願公開第2013/0061559(A1)号は、スリーブ状の箔エンベロープを対象物の周りに配置するためのデバイスを開示している。箔材料は、熱が加えられる結果として収縮し、スリーブ状エンベロープが周りに配置されるボトル又は入れ物の形状に密着するように形成される、いわゆるシュリンク材料で作製されている。
【発明の概要】
【0004】
本発明者らは、ボトルの輸送中に、キャップがボトルに対して緩むことにより、開口部を通してボトルから製品が漏出する恐れがある点を見出した。それゆえ、ボトルに対してキャップが緩むことを防止するために、ボトルに対してキャップを更に固定する、シュリンクラベルを提供することが望ましい場合がある。このことにより、輸送中にボトルから製品が漏出することを防止することができる。
【0005】
換言すれば、ボトルに対してキャップが緩むことを防止するために、ボトルに対してキャップを更に固定する、シュリンクラベルが所望されている。このことにより、輸送中にボトルから製品が漏出することを阻止することができる。ボトルからキャップの一部分上へと上向きに延びる、そのようなシュリンクラベルを提供することが可能である。それにより、シュリンクラベルは、ボトル及びキャップ上に(例えば、熱)収縮して、ボトルに対してキャップを更に固定し、輸送中にボトルに対してキャップが緩むことを防止することができる。しかしながら、この構成には、漏出の阻止に関して改善の余地が依然として残されている。対応する目的は、全般的に、容器を覆うためのスリーブに適用され、シュリンクラベルはスリーブの一種である。
【0006】
本発明の目的は、容器を覆うためのスリーブに、容器の内容物の漏出を特に確実に阻止させるための、方法を実現することである。目的は、各独立請求項の主題によって達成される。有利な更なる発展が、従属請求項において提示される。
【0007】
本発明によれば、容器を覆うためのスリーブを可撓性筒状材料のストリップから作製する方法であって、スリーブが、ストリップの長手方向で測定された、第1の端部から第2の端部までの測定された所与の長さを有する、方法は、スリーブ又はストリップを穿刺して、第1の端部及び第2の端部から離間している穿刺部を形成することを含む。
【0008】
それゆえ、スリーブ又はストリップに穿刺部を作製することによって、その穿刺部を通して容器の突出部を挿入することができる。穿刺部は、双方とも筒状であるストリップ又はスリーブに、すなわち、材料が筒として形成された後に、作製することができる。このことは、例えば、各スリーブに関して、非筒状のストリップを穿刺した後に、筒をその端部で接合して筒を形成することと比較して、より高い生産効率を可能にする。スリーブは、より堅牢である。穿刺部の形状は、突出部の形状に適合するように選択することができる。例えば、穿刺部は、長手方向範囲及び横方向範囲のうちの、一方若しくは双方を有し得る。突出部がトリガーである場合、漏出を引き起こす望ましくない作動を低減することができる。突出部がハンドルである場合、スリーブがハンドルと干渉することを減らすことができる。スリーブ端部から穿刺部を離間させることによって、スリーブ端部を含む各スリーブ端部部分は、穿刺部を作製することによって穿刺されず(穿刺部の長手方向両端部/範囲上に、穿刺部を含まない領域が存在する)、それゆえ、スリーブは、あらゆるキャップの緩みを、より良好に阻止することができ、容器がノズルを有する場合、スリーブは、ノズルからの漏出をより良好に阻止することができる。スリーブがノズルを覆わない場合であっても、突出部としてのノズルは、スリットを通って突出することができるため、スリーブが過度に変形することも、又は破裂することもない。スリーブは、キャップの緩み、及び任意選択的に、キャップ上に設けられている任意のノズルの緩み(例えば、回転及び/又は拡大)を阻止することができる。
【0009】
スリーブは、ある長さの筒状材料をストリップから取り外すことによって作製することができる。それゆえ、ストリップは、スリーブの所与の長さよりも大きい長さを有してもよく、すなわち、可撓性筒状材料のストリップは、そのストリップからいくつかのスリーブが作製される(例えば、取り外される)ように十分に長くてもよい。それゆえ、スリーブを穿刺することは、ストリップから分離された、ある長さの筒状材料を穿刺することを意味すると理解することができる。代替的には、又は更に、上述の長さとは、未だ穿刺されていないスリーブとして理解することができる。代替的には、ストリップは、スリーブと同じ長さを有し得る。
【0010】
前述の穿刺は、自由端から第1の距離で行うことができる。
【0011】
スリーブは、ストリップを切断する前の、より大きい長さなどの、スリーブの所与の長さよりも大きい長さを有する(例えば、穿刺された)ストリップから、切断することができる。それゆえ、複数のスリーブの製造が容易になる。
【0012】
方法は、開放デバイスにストリップを供給することであって、ストリップ(平坦ストリップなど)の自由端が最初に供給されて、開放デバイスがストリップを受け取る、ストリップを供給することを含み得る。それゆえ、ストリップは、供給される前であっても筒状である。
【0013】
方法は、開放デバイスによって、ストリップの対向する内周部分を分離することによって、ストリップのある領域を開放することを含み得る。
【0014】
方法は、ストリップの自由端から第2の距離で、ストリップから自由端部分を切断することを含んでもよく、この第2の距離は、第1の距離よりも大きい。
【0015】
ストリップを切断すること(自由端部分を切断することなど)は、開放領域でストリップを切断することによって行われ得る。
【0016】
前述のスリーブ又はストリップを穿刺することは、スリーブを穿刺すること(開放デバイスによって開放されたスリーブ又は開放されたまま保持されているスリーブを穿刺することなど)であってもよい。それゆえスリーブは、ストリップから切断された後に穿刺される。
【0017】
ストリップからスリーブを切断した後、スリーブを穿刺する前に、スリーブを、(供給方向/長手方向に移動させるなど)ストリップの残部から離れる方向に移動させることができる。
【0018】
前述のスリーブ又はストリップを穿刺することは、ストリップの開放領域を穿刺することなどの、ストリップを穿刺することであってもよい。
【0019】
それゆえ、開放領域を穿刺することによって、より容易かつ正確に、ストリップを壁厚さ方向に穿刺することができる。特に、平坦化されている状態でローラ上に支持されているストリップを穿刺する場合と比較して、偶数の穿刺部、単一の穿刺部、又は奇数の穿刺部を作製することが容易になる。このことは、ストリップの内周から外周へと穿刺することなく、外周から内周へと穿刺することを容易にする。開放デバイスがストリップを受け取る際に、ストリップは、(部分的に)平坦であってもよい、又は(部分的に)開放していてもよい。ストリップの対向する内周部分を分離することによって、ストリップのある領域を開放することは、ストリップの対向する内周部分を更に分離する(及び/又は内周部分間の接触を低減させる)ことによって、ストリップのある領域を更に開放することを含み得る。
【0020】
開放デバイスは、ストリップの開放領域及びスリーブの開放領域の、いずれか又は双方を、開放させたまま保持することができる。
【0021】
開放デバイスは、マンドレルを含み得る。
【0022】
前述のスリーブ又はストリップを穿刺することは、ストリップを穿刺することであってもよく、穿刺した後、ストリップからスリーブを切断する前に、ストリップを供給方向に移動させることができる。
【0023】
(場合により、スリーブ又はストリップの)前述の穿刺することは、ストリップの供給方向において、切断の上流又は下流で実行することができる。
【0024】
前述の切断することと前述の穿刺することとは、少なくとも部分的に同時に実行することができる。切断することは、少なくとも部分的に穿刺する前に、及び/又は、少なくとも部分的に穿刺した後に、実行することができる。これらの間に、供給ステップを介在させることができる。
【0025】
前述のスリーブ又はストリップを穿刺することは、場合により、スリーブ又はストリップの平坦領域上で実行することができる。この方式では、単一の穿刺ステップで2つの穿刺部を形成することが、より容易となる。このことは、T字形状のハンドル/プランジャを有する入れ物などの、2つの突出部を有する入れ物を覆う場合に有用である。それにもかかわらず、穿刺部が、平坦化されている材料の、一方の折り返し縁部のみと一致している場合、単一の穿刺部を形成することが依然として可能である。
【0026】
方法は、穿刺部を作製(提供)することに加えて、(スリーブに)少なくとも1つのミシン目線を形成することを含んでもよく、及び/又は、このミシン目線は穿刺部を構成するものではない。スリーブは、より容易に手で取り外すことができる。ミシン目線は、穿刺部から長手方向及び/又は周囲方向で離間しているなど、穿刺部とは別個であるように設けることができる。
【0027】
少なくとも1つのミシン目線は、ストリップの周囲方向に延び、好ましくは穿刺部よりもスリーブ端部に近接している、周囲方向ミシン目線を含み得る。スリーブの端部部分は、より容易に手で取り外すことができる。
【0028】
少なくとも1つのミシン目線は、長手方向に沿って延びる、長手方向ミシン目線を含み得る。
【0029】
穿刺部は、スリット状開口部によって形成することができる(又は、スリット状開口部を含み得る)。穿刺部がスリットである場合、穿刺によって材料を除去する必要はない。穿刺部は、部分的切り欠きなどの、切り欠きであってもよい。穿刺部は、単一のスリット又は単一の切り欠きであってもよい。
【0030】
穿刺部は、スリット状開口部によって形成されている(又は、スリット状開口部を含む)中央部分を有してもよく、好ましくは、ミシン目によって形成されている(又は、ミシン目を含む)少なくとも1つの端部部分が、中央部分から延びている。
【0031】
穿刺部は、長手方向に延びていてもよい。
【0032】
穿刺部は、横方向に延びていてもよく、横方向とは、長手方向に対して横断する方向であると理解することができる。
【0033】
穿刺部は、スリーブの周りに最大で部分的に延びていてもよい。それゆえ、例えば穿刺部が横方向に延びている場合、穿刺部は、その両端部が出会うほど長くはない。それゆえ、長手方向に対して垂直な方向である横方向における、穿刺部のいずれの範囲も、スリーブの外周よりも小さくてもよい。
【0034】
前述の穿刺することは、長手方向に対して横方向に穿刺することであると理解することができる。それゆえ、穿刺移動は、長手方向に対して横断する方向である。
【0035】
(例えば、長手方向に延びている)穿刺部の少なくとも一部は、長手方向において長手方向ミシン目線と一致し、長手方向ミシン目線から周囲方向に離間し得る。それゆえ、穿刺部付近のスリーブの一部分を、容易に手で取り外すことができる。
【0036】
長手方向ミシン目線は、周囲方向ミシン目線と合流し得る。ユーザが、周囲方向ミシン目線及び長手方向ミシン目線のうちの一方を破断させると、周囲方向ミシン目線及び長手方向ミシン目線のうちの他方を破断させることがより容易になる。
【0037】
周囲方向ミシン目線は、穿刺部と交差しないように設けることができる。スリーブの全周部分の取り外しが容易になる。
【0038】
ミシン目線は、スリーブが容器の周りで収縮する場合であっても、閉じたままである(例えば、開口部を形成しない)ように構成することができる。それゆえ、スリーブの収縮性能及び封止性能が維持される。
【0039】
ミシン目線は、1対以上の平行なミシン目線を含み得る。
【0040】
方法は、穿刺部を有するスリーブを開放デバイスから移送して、任意選択的にそのスリーブを容器上に適合させる一方で、次のスリーブを作製するために任意選択的にストリップを供給する、後続のステップを含み得る。
【0041】
上述の構成のうちのいずれかと組み合わせることが可能な、本発明の一実施形態は、容器を覆うためのスリーブを可撓性筒状材料のストリップから作製する方法であって、スリーブが、ストリップの長手方向で測定された、第1の端部から第2の端部までの測定された所与の長さを有する、方法は、長手方向に対して横方向にスリーブ又はストリップを穿刺して、第1の端部及び第2の端部から離間している、長手方向に延びる穿刺部を形成することを含む、方法である。方法は、開放デバイスにストリップを供給することであって、ストリップの自由端が最初に供給されて、開放デバイスがストリップを受け取る、ストリップを供給することと、好ましくは、開放デバイスによって、ストリップの対向する内周部分を分離することによって、ストリップのある領域を開放することと、ストリップの開放領域を穿刺することによって、ストリップを穿刺することとを含み得る。
【0042】
本発明によれば、容器を覆うためのスリーブを可撓性筒状材料のストリップから作製するための、特に本発明による方法に従ってスリーブを作製するための、装置であって、スリーブが、ストリップの長手方向で測定された、第1の端部から第2の端部までの測定された所与の長さを有する、装置は、スリーブ又はストリップを穿刺して、スリーブの端部から離間している穿刺部を形成するように構成されている、穿刺手段を備える。
【0043】
装置は、開放デバイスであって、ストリップの自由端が最初に供給され、開放デバイスに供給される所与の長さのストリップを受け取り、ストリップの対向する内周部分を分離することによって、ストリップのある領域を開放する、開放デバイスを備え得る。穿刺手段は、ストリップ又はスリーブの開放領域を穿刺するように構成することができる。穿刺手段は、ブレード、又は離間したいくつかのブレードを含み得る。
【0044】
開放デバイスは、穿刺手段を受け入れるように構成された凹部を含み得る。凹部は、開放デバイスに穿刺手段が接触しないように構成することができる。
【0045】
装置は、ストリップからスリーブを切断するように構成された切断手段を備えてもよく、ストリップは、スリーブの所与の長さよりも大きい長さを有する。
【0046】
装置は、少なくとも1つのミシン目線を形成するように構成されたミシン目手段を備えてもよく、少なくとも1つのミシン目線は、穿刺部に加えて存在している(それゆえ、穿刺部を構成するものではない)。ミシン目線は、穿刺部から、長手方向及び/又は周囲方向に離間させることができる。
【0047】
装置は、本方法を実行するように構成することができる。
【0048】
本発明による装置は、以下のように具現化することができる:容器を覆うためのスリーブを作製するための、特に方法に従ってスリーブを作製するための、装置であって、スリーブが、可撓性筒状材料のストリップから作製され、そのストリップの長手方向で測定された、第1の端部から第2の端部までの測定された所与の長さを有する、この装置は、開放デバイスであって、ストリップの自由端が最初に供給され、開放デバイスに供給される所与の長さのストリップを受け取り、ストリップの対向する内周部分を分離することによって、ストリップのある領域を開放するための、開放デバイスを備え、長手方向に対して横方向に、スリーブ又はストリップの開放領域を穿刺して、スリーブの端部から離間している、長手方向に延びる穿刺部を形成するように構成されている、穿刺手段を更に備える。
【図面の簡単な説明】
【0049】
添付されている図を活用し、好ましい実施形態が、以下でより詳細に説明される。
【
図1】本発明の実施形態に従って作製された第1のシュリンクラベルを有する、容器アセンブリの側面図を示す。
【
図3】収縮前の開放構成における、容器アセンブリ用の第1のシュリンクラベルの側面図を示す。
【
図4】本発明の第1の実施形態による方法及び装置によって作製された、収縮前の開放構成における、容器アセンブリ用の第2のシュリンクラベルの側面図を示す。
【
図5】本発明の実施形態による方法及び装置によって作製された第3のシュリンクラベルを有する、別の容器アセンブリの側面図を示す。
【
図6】収縮前の開放構成における、第3のシュリンクラベルの側面図を示す。
【
図7】第2のシュリンクラベルを作製するための、第1の実施形態による装置を概略的に示す。
【
図8】第3のシュリンクラベルを作製するための、本発明の第2の実施形態による装置を概略的に示す。
【
図9】第2の実施形態による装置において使用される、穿刺手段を概略的に示す。
【
図12】第3のシュリンクラベルを作製するための、本発明の第3の実施形態による装置を概略的に示す。
【
図14】第3のシュリンクラベルを作製するための、本発明の第4の実施形態による装置を示す。
【
図15】第4の実施形態による装置の詳細図を示す。
【0050】
同様の特徴又は機能的に等価の特徴は、これらの図において、対応する参照符号を使用して示されている。
【0051】
これらの図面は、決して限定することを意図するものではなく、本発明の様々な実施形態は、必ずしも図面には示されていないものを含めた、様々な他の方式で実施することができる点が想到される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成している添付図面は、本発明のいくつかの態様を示しており、明細書本文と共に、本発明の原理を説明するために役立つものではあるが、本発明は、示されている厳密な配置構成に限定されるものではないものと理解される。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本発明の特定の実施例の以下の説明は、本発明の範囲を限定するために使用されるべきではない。本発明の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本発明を実施するために想到されている、最良の形態(best mode)のうちの1つである以下の説明から、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本発明は、本発明から全く逸脱することなく、他の異なる自明な態様が可能である。したがって、図面及び明細書本文は、本質的に例示的なものであり、制限的なものではないと見なされるべきである。本明細書の教示を組み合わせることが可能な、様々な好適な方式が、本明細書の教示に鑑みて、当業者には容易に明らかとなるであろう。そのような修正形態及び変形形態は、特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。
【0053】
第1のシュリンクラベル
図1及び
図2は、本発明の実施形態に従って作製された第1のシュリンクラベルを有する、容器アセンブリの図を示す。
【0054】
図1及び
図2を参照すると、ボトル10に取り付けられている、シュリンクラベル20が示されている。図示の実施形態では、ボトル10は、製品を保存するための内部空間を画定している本体12を含む。本体12の上端部分は、本体12内の製品へのアクセスを提供するための開口部(図示せず)を有する、ネック部14を含む。ネック部14は、キャップ16とネジ式に結合されている。いくつかの他の変形例では、キャップ16は、スナップ嵌め、摩擦嵌め、一体型ヒンジなどの、他の好適な構成を使用して、ボトル10と結合させることができる。キャップ16は、トリガー18及びノズル19を含み、それにより、ユーザは、トリガー18を強く握って、ボトル10に向かってトリガー18を内向きに枢動させることにより、ノズル19を通して本体12内の製品を分注することができる。
【0055】
ボトル10の周りに位置決めされた、シュリンクラベル20が示されている。シュリンクラベル20は、加熱時に収縮することによってボトル10に対して形成されるように構成されている、任意の好適なプラスチック材料を含み得る。シュリンクラベル10は、第1のミシン目線26によって分離される、下側部分22と上側部分24とを含む。それにより、シュリンクラベル20の下側部分22は、ボトル10の本体12の少なくとも一部分を覆うように、第1のミシン目線26の下方に延びている。下側部分22は、約182mmの長さ及び約184mmの幅を有し得るが、任意の他の好適な寸法を使用することもできる。図示の実施形態では、下側部分22は、ボトル10の底端部分まで延びている。いくつかの他の変形例では、下側部分22は、本体12の一部分のみを覆うように延びている。シュリンクラベル20の上側部分24は、ボトル10のキャップ16の少なくとも一部分を覆うように、第1のミシン目線26の上方に延びている。上側部分24は、約101mmの長さ及び約184mmの幅を有し得るが、任意の他の好適な寸法を使用することもできる。図示の実施形態では、上側部分24は、キャップ16の上端部分まで延びており、それにより上側部分24は、ノズル19を包み込むように構成されている。いくつかの他の変形例では、上側部分24は、キャップ16の一部分のみを覆うように延びている。
【0056】
第1のミシン目線26は、ボトル10のネック部14付近のシュリンクラベル20の周りに、周方向に延びるように位置決めされている。図示の実施形態では、第1のミシン目線26は、ネック部14の直下に位置決めされているが、他の変形例では、第1のミシン目線26は、ネック部14に、又はネック部14の上方に位置決めすることもできる。第1のミシン目線26はまた、シュリンクラベル20の全周にわたって連続的に延びている。いくつかの他の変形例では、第1のミシン目線26は、シュリンクラベル20の一部分のみにわたって延びている。シュリンクラベル10は、第1のミシン目線26からボトル10の頂部部分まで、シュリンクラベル20の上側部分24を通って、第1のミシン目線26に対して横方向に延びる、1つ以上の第2のミシン目線28を更に備える。
図3に示されるように、第2のミシン目線28は、開放構成において、第1のミシン目線26に対して斜めに方向付けられていてもよく、
図1及び
図2に示されるように、ボトル10にシュリンクラベル20が適用された後に、第2のミシン目線28が実質的に垂直に方向付けられる。それにより、第1のミシン目線26及び第2のミシン目線28は、ボトル10の使用前に、シュリンクラベル20の上側部分24をユーザが取り外すことを可能にする。
【0057】
図1及び
図2を参照すると、シュリンクラベル20は、上側部分24を貫通して延びる開口部29を更に備え、ボトル10のトリガー18を、開口部29を通って露出させることを可能とする。
図3を参照すると、シュリンクラベル20は、第1のミシン目線26に対して横方向に、上側部分24に沿って延びる、第3のミシン目線27を有する。図示の実施形態では、第3のミシン目線27は、第3のミシン目線27が第1のミシン目線26の上方に、かつ上側部分24の上端面の下方に位置決めされるように、上側部分24の一部分のみに沿って延びている。第3のミシン目線27は、約55mmの長さを有し、第1のミシン目線26の上方約16mmに、かつシュリンクラベル20の上端面の下方約30mmに位置決めすることができるが、任意の他の好適な寸法を使用することもできる。したがって、第3のミシン目線27の長さは、トリガー18の長さに概ね対応しているが、任意の他の好適な長さを使用することもできる。第3のミシン目線27は、第1のミシン目線26及び第2のミシン目線28よりも第3のミシン目線27が裂け易く構成されるように形成されている。したがって、シュリンクラベル20が加熱され、ボトル10の周りで収縮してボトル10に対して形成される際に、第3のミシン目線27は、第3のミシン目線27に沿って破断して開口部29を形成する。それにより、ボトル10のトリガー18は、開口部29を通って延出することができる。追加的又は代替的に、第3のミシン目線27は、ミシン目の代わりにスリットとして形成することができ、それによりスリットは、シュリンクラベル20がボトル10に適用される際に拡張するように構成されている。第3のミシン目線27に関する更に他の好適な構成が、本明細書の教示に鑑みて、当業者には明らかとなるであろう。
【0058】
第1のシュリンクラベルの使用
図3は、拡張された(すなわち、収縮していない)構成における、上述の容器アセンブリのシュリンクラベル20を示す。ボトルを覆うことにより
図1の容器アセンブリを形成する、シュリンクラベル20の使用が以下で説明される。
【0059】
シュリンクラベル20をボトル10に適用するために、
図3に示されるような開放構成のシュリンクラベル20内部に、ボトル10を位置決めすることができる。例えば、ボトル10の本体12を、シュリンクラベル20の下側部分22と位置合わせすることができ、ボトル10のネック部14を、シュリンクラベル20の第1のミシン目線26付近に位置合わせすることができ、ボトルのキャップ16を、シュリンクラベル20の上側部分24と位置合わせして、トリガー18を第3のミシン目線27に隣接させて位置決めすることができる。次いで、
図1及び
図2に示されるように、シュリンクラベル20が収縮してボトル10に対して形成されるように、熱などのエネルギーをシュリンクラベル20に加えることができる。シュリンクラベル20がボトル10に対して形成される際に、第3のミシン目線27が断裂して開口部29を形成し、トリガー18が開口部29を通って延出することを可能にしつつ、ノズル19を包み込む。それにより、シュリンクラベル20は、ボトル10に対するキャップ16の位置を保持して、キャップ16をボトル10に更に固定する。このことにより、キャップ16がボトル10に対して回転すること及び/又は緩むことが防止され、ボトル10から製品が漏出することを防止する。シュリンクラベル20の開口部29はまた、熱収縮プロセス中にシュリンクラベル20が製品を偶発的に漏出させることを阻止することもできる。例えば、シュリンクラベル20がボトル10に適用される際に、シュリンクラベル20からの圧縮力が、トリガー18を枢動させて、ボトル10から製品を偶発的に漏出させる恐れがある。そのため開口部29は、トリガー18が開口部29を通って延出することを可能にして、シュリンクラベル20がトリガー18を枢動させて製品を偶発的に漏出させることを阻止する。
【0060】
次いで、ユーザは、シュリンクラベル20の上側部分24を下向きに引っ張ることにより、上側部分24を、第1のミシン目線26に至るまで、第2のミシン目線28に沿って破断させることができる。次いで、シュリンクラベル20の上側部分24を、第1のミシン目線26に沿って裂いて、シュリンクラベル20の上側部分24を、ボトル10から取り外すことができる。それにより、キャップ16が露出して、ボトル10から製品を分注することが可能となり得る。シュリンクラベル20に関する更に他の好適な構成が、本明細書の教示に鑑みて、当業者には明らかとなるであろう。例えば、いくつかの変形例では、シュリンクラベル20は、シュリンクラベル20の一部分を取り外すことを支援するための、プルタブを備え得る。
【0061】
第2のシュリンクラベル
本発明の第1の実施形態に従って作製された第2のシュリンクラベルが、
図4に示されており、このシュリンクラベルは、以下の点で第1のシュリンクラベル20とは異なる。第2のシュリンクラベル20Aは、第3のミシン目線27の代わりに、単一のスリット27Aを有する。この場合、開口部29を形成するために、ミシン目線を断裂させる必要はない。シュリンクラベルが収縮する際に(例えば、熱などのエネルギーを加えた時に)、及び/又は、トリガーがスリットを貫通する際に、スリットが広がって、滑らかな側面を有する開口部29を形成する。
【0062】
スリット27A及び上述の第3のミシン目線27は、それぞれが穿刺部の実施例である。穿刺部は、上側部分24の少なくとも一部及び下側部分22の少なくとも一部のうちの、いずれか若しくは双方に沿って延びていてもよい。穿刺部は、少なくとも部分的に長手方向に延びていてもよい。
【0063】
第1のミシン目線26A及び第2のミシン目線28Aは、第1のシュリンクラベル20のミシン目線26及びミシン目線28に対応している。
【0064】
シュリンクラベル20Aは、ボトル10を覆うために、シュリンクラベル20の代わりに使用することができる。
【0065】
第3のシュリンクラベル
図5は、本発明による実施形態に従って作製された第3のシュリンクラベルを有する、別の容器アセンブリの図を示す。
図6は、拡張された(すなわち、収縮していない)構成における、
図5の容器アセンブリ用のシュリンクラベル20Bを示す。
【0066】
図5を参照すると、シュリンクラベル20Bは、製品を保存するための内部空間を画定している本体120を含む、ボトル100に取り付けられて示されている。キャップ160は、ねじ込み、スナップ嵌め、摩擦嵌め、一体型ヒンジなどによって、ボトルの頂部で、ボトルのネック部140の開口部に固定されている。キャップ160は、プランジャ180とノズル19とを有するポンプ機構を含む。ユーザは、プランジャ180を押し下げることにより、ノズル190を通して本体120内の製品を分注することができる。
【0067】
ボトル100の周りに位置決めされた、シュリンクラベル20Bが示されている。シュリンクラベル20Bは、第1のシュリンクラベル20及び第2のシュリンクラベル20Aと同じ材料から作製することができる。シュリンクラベル10は、第1のミシン目線26Bによって分離される、下側部分22Bと上側部分24Bとを含む。それにより、シュリンクラベル20Bの下側部分22Bは、ボトル100の本体120の少なくとも一部分を覆うように、第1のミシン目線26Bの下方に延びている。下側部分22Bは、ボトル100の底端部分まで延びている。いくつかの他の変形例では、下側部分22Bは、本体120の一部分のみを覆うように延びている。シュリンクラベル200の上側部分24Bは、ボトル100のキャップ160の少なくとも一部分を覆うように、第1のミシン目線26Bの上方に延びている。上側部分24Bは、キャップ160の上端部分まで延びている。
【0068】
第1のミシン目線26Bは、ボトル100のネック部140付近のシュリンクラベル20Bの周りに、周方向に延びるように位置決めされている。第1のミシン目線26Bは、ネック部140の直下に位置決めされているが、他の変形例では、第1のミシン目線26Bは、ネック部140に、又はネック部140の上方に位置決めすることもできる。第1のミシン目線26Bはまた、シュリンクラベル20Bの全周にわたって連続的に延びている。いくつかの他の変形例では、第1のミシン目線26Bは、シュリンクラベル20Bの一部分のみにわたって延びている。シュリンクラベル100は、第1のミシン目線26Bからボトル100の頂部部分まで、シュリンクラベル20Bの上側部分24Bを通って、第1のミシン目線26Bに対して横方向に延びる、1つ以上の第2のミシン目線28Bを更に備える。第1のミシン目線26B及び第2のミシン目線28Bは、第1のシュリンクラベル20及び第2のシュリンクラベル20Aの、第1のミシン目線26、26A、及び第2のミシン目線28、28Aに対応している。それらは同様に、ボトル100の使用前に、シュリンクラベル20Bの上側部分24Bをユーザが取り外すことを可能にする。
【0069】
図5及び
図6を参照すると、シュリンクラベル20Bは、上側部分24Bを貫通して延びる開口部29Bを更に備え、ボトル100のノズル190が開口部29Bを通って露出することを可能とする。
図6を参照すると、シュリンクラベル20Bは、上側部分24Bに沿って第1のミシン目線26Bに平行に延びる、穿刺部27Bを有する。穿刺部は、スリット(非ミシン目)として形成されている中央部分271Bと、中央部分271Bの両側の、それぞれのミシン目部分272B、273Bとを含む。中央部分271Bは、ミシン目部分272B、273Bと、直接合流すること及び/又は位置合わせすることができる。穿刺部27Bは、上側部分24Bの一部分のみに沿って延びており、穿刺部27Bは、第1のミシン目線26Bの上方、かつ上側部分24Bの上端面の下方に位置決めされている。それにより、穿刺部27Bの幅は、ノズル190の幅に概ね対応しているが、任意の他の好適な長さを使用することもできる。穿刺部27Bは、第1のミシン目線26B及び第2のミシン目線28Bよりも裂け易いように構成されている。したがって、シュリンクラベル20Bが加熱され、ボトル100の周りで収縮してボトル100に対して形成される際に、穿刺部27Bは、そのミシン目部分272B、272Cで破断して開口部29Bを形成する。それにより、ノズル190は、開口部29Bを通って延びることができる。追加的又は代替的に、穿刺部27Bは、完全にスリットとして形成されてもよい。穿刺部27Bに関する更に他の好適な構成が、本明細書の教示に鑑みて、当業者には明らかとなるであろう。典型的実施例では、穿刺部27Bは、穿刺部27及び穿刺部27Aよりも、シュリンクラベルの一方の端部に近接して位置決めされている。
【0070】
第3のシュリンクラベルの使用
ボトルを覆うことにより
図5の容器アセンブリを形成するための、シュリンクラベル20Bの使用が以下で説明される。
【0071】
シュリンクラベル20Bをボトル100に適用するために、
図6に示されるような開放構成のシュリンクラベル20B内部に、ボトル100を位置決めすることができる。例えば、ボトル100の本体120を、シュリンクラベル20Bの下側部分22Bと位置合わせすることができ、ボトル100のネック部140を、シュリンクラベル20Bの第1のミシン目線26B付近に位置合わせすることができ、ボトルのキャップ160を、シュリンクラベル20Bの上側部分24Bと位置合わせして、ノズル190を穿刺部27Bに隣接させて位置決めすることができる。次いで、熱などのエネルギーをシュリンクラベル20Bに加えることができ、
図5及び
図6に示されるように、シュリンクラベル20Bが収縮してボトル100に対して形成される。シュリンクラベル20Bがボトル100に対して形成される際に、穿刺部27Bのミシン目端部部分272B、273Bが断裂して、中央部分271Bよりも幅広の開口部29Bを形成し、ノズル190が開口部29Bを通って延出することを可能にする。それにより、シュリンクラベル20Bは、ボトル100に対するキャップ160の位置を保持して、キャップ160をボトル100に更に固定するが、これは特に、シュリンクラベル20Bが、ノズル190の上方及び下方に穿刺されていない領域を有しているためである。このことにより、キャップ160がボトル100に対して回転すること及び/又は緩むことが、より確実に阻止され、ボトル100から製品が漏出することを阻止する。シュリンクラベル20Bはまた、不正開封防止シールとしても機能し得る。
【0072】
次いで、ユーザは、シュリンクラベル20Bの上側部分24Bを下向きに引っ張ることにより、上側部分24Bを、第1のミシン目線26Bに至るまで、第2のミシン目線28Bに沿って破断させることができる。次いで、シュリンクラベル20Bの上側部分24Bを、第1のミシン目線26Bに沿って裂いて、シュリンクラベル20Bの上側部分24Bを、ボトル100から取り外すことができる。それにより、キャップ160が露出し、ユーザがキャップ160を捻ることが可能となることにより、最初にバネ仕掛け式プランジャを延伸させることによって、プランジャを作動状態にすることができ、延伸したプランジャを押すことによって、ボトル100から製品を分注することができる。シュリンクラベル20Bに関する更に他の好適な構成が、本明細書の教示に鑑みて、当業者には明らかとなるであろう。例えば、いくつかの変形例では、シュリンクラベル20Bは、シュリンクラベル20Bの一部分を取り外すことを支援するための、プルタブを備え得る。
【0073】
それゆえ、ボトルに適用するためのシュリンクラベルは、下側部分及び上側部分を含み、下側部分は、ボトルの本体の少なくとも一部分に適用されるように構成され、上側部分は、ボトルのキャップの少なくとも一部分に適用されるように構成され、上側部分は、上側部分の一部分に沿って延びているミシン目線などの穿刺部を含み、この穿刺部は、シュリンクラベルがボトルに適用される際に拡張して、開口部を形成するように構成されており、トリガー又はノズルなどの、キャップの突出部は、開口部を通って延出するように位置決めされている。
【0074】
それゆえ、ボトルにシュリンクラベルを適用する方法であって、ボトルが、本体と、トリガー又はノズルなどの突出部を有するキャップとを備え、下側部分と、上側部分であって、上側部分の一部分に沿って延びる穿刺部を有する、上側部分とを含み、この方法は、シュリンクラベルの下側部分が本体の少なくとも一部分と位置合わせされ、シュリンクラベルの上側部分がキャップの少なくとも一部分と位置合わせされ、穿刺部が突出部に隣接して位置決めされるように、シュリンクラベルを本体の周りに位置決めするステップと、シュリンクラベルに熱を加えて、ボトルに対してシュリンクラベルを形成するステップと、穿刺部を拡張して、シュリンクラベルに開口部を形成するステップと、その開口部を通して突出部を位置決めするステップと、を含む。
【0075】
第1のミシン目線26A及び第2のミシン目線28Aのうちの、いずれか又は双方が省略され得る場合でも、以下の利点を依然として達成することができる:開口部を通してトリガーが位置決めされることにより、望ましくないトリガーの作動による漏出が低減し、ノズルがシュリンクラベルによって覆われることにより、漏出が更に低減し、シュリンクラベルがキャップの少なくとも一部と本体の少なくとも一部とに密着して覆う(それらの周りで収縮する)ことにより、キャップの望ましくない緩みが低減し、このことにより漏出が阻止され、シュリンクラベルが、より大きい表面積を有する(有利には、大きいデザイン領域を実装することができる)。複合スリット27Bは、横方向スリットのみ、又は横方向ミシン目のみを含む、穿刺部で置き換えることができる。
【0076】
第1の実施形態-装置
以下では、第1の実施形態による装置が説明される。装置は、第2のシュリンクラベル20Aを作製するためのものである。
図7に概略的に示されるように、装置30は、可撓性筒状材料の連続ストリップ36を受け取るように構成されたマンドレル32を備える。マンドレル32は、本質的に円柱状であり、垂直で静止した長手方向軸を有する。マンドレル32の頂部部分(図示せず)は、可撓性筒状材料のストリップを平坦形態から開放形態に変換することが可能な、当該技術分野において既知の開張要素を有する。マンドレルの下側部分が、
図7に示されており、この下側部分は円形の断面を有する。本実施形態の変形では、マンドレルは、円形、楕円形、多角形、及び板状の断面のうちの、いずれか1つ以上を有し得る。ストリップ36は、予め調製されているロール(図示せず)から、マンドレル32に導入することができる。マンドレルの下側部分は、マンドレルのスリーブショット部から形成することができる。
【0077】
装置30は、ストリップ36を供給するための、当該技術分野において既知の図示されていない送出手段を備える。送出手段は、ストリップ36の壁部の内面及び外面と係合する、1つ以上の第1の対のローラを含み得る。このようにして、ストリップ36を、マンドレルの上端部からマンドレル32上へと供給することができる。送出手段は、第1の対のローラよりも低い、マンドレル32上の位置で、ストリップ36の壁部の内面及び外面と係合する、1つ以上の第2の対のローラを含み得る。このようにして、ストリップ36から切断されたスリーブを、マンドレルの下端部から別の製造ステーションに供給することができる。ローラのうちの1つ以上を、電気モータによって駆動することができる。各対のローラのうちの一方のローラを、マンドレル32に設けられている凹部(図示せず)内に収容することができる。それらのローラのうちのいくつかによって、マンドレル32を支持することができる。
【0078】
装置30は、穿刺機構(図示せず)によって駆動されるスリット形成ブレード40を、穿刺手段として備える。より具体的には、この機構は、ブレード40を、両方向矢印42によって示される径方向において、マンドレルに向かうように、及びマンドレルから離れるように移動させる。本実施形態では、この移動は直線的であるが、他の実施形態では、この移動は、直線運動、円運動、及び楕円運動のうちのいずれか1つ以上を含み得る。例えば、ブレード40は、軸を中心として回転することができ、具体的には、ブレード40は、その回転軸に対して切断プロファイルが偏心している、回転(スピン)ブレードとすることができる。この移動により、ブレード40は、ストリップ36を貫通して、ストリップ36のある領域内にスリットを作製することが可能となる。ブレード40の運動は、電気、空気圧、及び油圧のうちのいずれか1つ以上によって駆動することができる。例えば、ブレード40は、サーボモータなどの電気モータによって駆動することができる。好ましい実施形態では、ブレード40は、往復式空気圧アクチュエータによって駆動される。ブレード40が、シュリンクラベル20Aの壁厚さを一方の側(外側)から穿刺すると共に、マンドレル32(開放デバイス)が、他方の側(内側)からストリップ36を支持する。スリットは、好ましくは、直線状及び/又は長手方向である。スリットは、2mm、5mm、10mm、15mm、20mm、25mm、及び55mmのうちのいずれか以上の長さ(長手方向範囲)を有し得る。
【0079】
本実施形態におけるブレード40は、三角形状のプロファイルを有する。ブレードのプロファイルは、代替的には、鉛直線上に配置されている複数の三角形を含み得る。三角形の頂角は、45度の角度を有し得る。ブレード40は、ストリップ36に所定の長さの連続スリットを作り出すように構成されている。鋸歯状のプロファイルなどの、2つ以上の三角形を設けることによって、所与のスリット長さに関して必要とされるブレード40のストロークを、短く保つことができる。
【0080】
マンドレル32は、その表面上に、ブレード40を受け入れるための凹部44を備える。ブレード40は、凹部44に進入することができ、この凹部は、ブレード40の三角形のプロファイルに対応して成形されている。凹部は、直線又は円形の形状などの他の形状を有してもよく、マンドレル32の周りに少なくとも部分的に、周囲方向に延びていてもよい。凹部44は、貫通穴とすることもできる。凹部は、穿刺手段40がマンドレル32に接触しないように構成することができる。
【0081】
装置30は、ブレード40の上方でストリップ36を周囲方向に切断するように、両方向矢印43によって示される径方向において、マンドレルに向かうように、及びマンドレルから離れるように移動させることが可能な、1つ以上のブレードを含む回転カッター46を、切断手段として備える。当該技術分野において既知の回転カッターを、ここで使用することができる。回転カッター46は、ストリップ36の穿刺中、少なくとも部分的に、周囲方向の切断を実施するように構成することができる。
【0082】
アセンブリ30は、第1のミシン目線及び第2のミシン目線を作製するための、ミシン目形成ブレードを含むミシン目手段50を有する。ミシン目手段50は、各ミシン目線について、それぞれのミシン目形成ブレードを含む場合もある、及び/又は、共通のミシン目形成ブレードを含む場合もある。ミシン目手段50は、ストリップ36の一部分又は諸部をマンドレル32の上流で往復式に穿刺するように構成されており、その往復運動の方向が、両方向矢印52によって示されている。それゆえ、ミシン目手段50は、例えば当該技術分野において周知のミシン目手段を適用することによって、ストリップ36の平坦化されている部分を穿刺するように構成されている。ミシン目手段50は、マンドレルの下流に設けることもできる。
【0083】
第1の実施形態-方法
以下では、第1の実施形態による方法が説明される。
図10A~
図10Eは、上記で説明され
図7に示された装置30を使用して実行される、この方法の手順を表す。
【0084】
ステップA:
図10Aに示されるように、筒状材料のストリップ36が、マンドレル32の頂部部分から、マンドレル32上へと、例えば送出手段の第1の対のローラ(図示せず)によって供給される。
図10Aでの位置は、その前に作製されたシュリンクラベルをストリップ36から切断して取り外すことによって、少なくとも部分的に達成することができる。
【0085】
ステップB:ストリップ36の自由端部分34の自由端33が、マンドレル32の底端部などの、マンドレル32に沿った所定の位置に到達するまで、ストリップ36が(ステップAにおける供給を継続することなどによって)供給される(
図10B)。それゆえ、ストリップのある領域は、マンドレル32によって開放されたまま保持され、かつ/又は支持される、開放領域となる。この時点で、供給が停止される。
【0086】
ステップC:その後続けて、スリット形成ブレード40がストリップ36を貫通して凹部44に進入する、穿刺ステップが実行される(
図10C)。穿刺部27Aの範囲は、ブレード40の範囲に対応して形成することができる。換言すれば、穿刺部27Aの長手方向上側の範囲は、ブレード40の長手方向上側の範囲によって(又は、それに対応して)形成することができ、穿刺部の長手方向下側の範囲は、ブレード40の長手方向下側の範囲によって(又は、それに対応して)形成することができる。それゆえ、ストリップ36は、その自由端33から第1の距離で穿刺される。スリーブの長手方向端部部分は、穿刺部を作製する際に、穿刺されない。第1の距離は、自由端からの、穿刺部の最大長手方向範囲として測定することができる。
【0087】
ストリップ36は、任意選択的に穿刺中に、その周囲にわたって切断される(
図10C)。穿刺の前に切断を開始して任意選択的に完了するように、回転カッター46を構成することができる。この場合、ブレード40は、ストリップ36から既に切断されているシュリンクラベル20Aを穿刺する。それゆえ、ストリップ36は、その自由端33から第2の距離で切断され、この第2の距離は、第1の距離よりも大きい。
【0088】
ステップD:切断後に、回転カッター46が後退する。穿刺後に、ブレード40が後退する(
図10Dを参照)。ストリップ36の端部部分は、シュリンクラベル20Aの端部部分を形成する。自由端33は、シュリンクラベル20Aの開放端部となる。
【0089】
上記を要約すると、スリーブは、所与の長さのストリップの自由端部分を、円柱状マンドレル上に供給することと、自由端部分を、その自由端から第1の距離で、供給方向に対して横方向に穿刺して、穿刺部を形成することと、自由端部分を、その自由端から第2の距離で、ストリップから切断することとによって、筒状材料のストリップから作製され、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。
【0090】
ステップE:その後続けて、シュリンクラベル20Aが、マンドレルの底端部からマンドレル32を離れるように、第2の対のローラによって、
図10Eの実線矢印の方向に送出される(
図10E)。図示されていない送出手段は、シュリンクラベル20Aがマンドレル32から移送されると同時に、又はその直後に、ストリップ36の新たに作製された自由端部分48を、所定の位置へと移送することができる。好ましくは、シュリンクラベル20Aは、マンドレル32から容器(
図10A~
図10Eには示さず)へと移送され、この容器は、更に好ましくはマンドレル32の下に位置決めされている。
【0091】
この方法は、ミシン目手段50によって、第1のミシン目線26及び第2のミシン目線28を形成するために、マンドレルの上流で、ストリップ36の平坦化されている部分にミシン目を形成するステップ(
図10A~
図10Eには示さず)を含む。第1のミシン目線26及び第2のミシン目線28は、各シュリンクラベル20A上に設けられる。
【0092】
穿刺がストリップ36の一部分上で実行され、その部分がマンドレル32上に提供されているため、精度及び再現性が向上する。また、平坦化されている状態でストリップ36が穿刺される場合のような、ストリップ36の壁部をブレード40が2回穿刺することが防止される。穿刺は、マンドレルの軸に平行な平面内で、ブレード40を移動させることによって実行される。それゆえ、穿刺の精度及び再現性を、更に向上させることができる。更に好ましくは、スリットは、筒状材料の長手方向の折り目と、周囲方向において(実質的に)一致している。折り目は、筒状材料が平坦である場合に形成され得る。それゆえ、容器上の突出部の挿入が容易になる。
【0093】
ストリップ36の平坦化されている部分上に、第1のミシン目線及び第2のミシン目線を形成することによって、対の平行なミシン目を形成すること、又は周囲方向ミシン目を形成することが容易になる。
【0094】
有利には、切断と同時に穿刺することによって、処理時間を短くすることができる。図示されていない送出手段、ブレード40、及び回転カッター46は、図示されていない制御ユニットによって時間調整された方式で協働するように構成することができる。
【0095】
マンドレル32が、その軸を鉛直にして配置されている場合、自由端33と、穿刺部27Aの長手方向下側の範囲と、穿刺部27Aの長手方向上側の範囲と、切断の場所とは、その順序で互いに長手方向に離間している。それゆえ、穿刺部27Aは、その全ての側方を、穿刺されていない材料によって取り囲まれている。
【0096】
マンドレル32は、穿刺及び/又は切断中に、静止(例えば、回転式に静止)させることができる。ストリップ36は、穿刺中に、少なくとも回転式に静止するなど、マンドレル32に対して静止させることができる。代替的には、又は更に、穿刺の少なくとも一部と供給の少なくとも一部とを、同時に行うこともできる。
【0097】
方法は、上述のスリット形成ブレード40を、ミシン目形成ブレードで置き換えることによって、第1の実施形態に従って作製されるシュリンクラベルを作製するように適合させることができる。スリーブは、2回以上穿刺されてもよく、及び/又は、2つ以上の穿刺部を有してもよい。
【0098】
方法は、第1のミシン目線26及び/又は第2のミシン目線28をストリップ36にミシン目形成することを省略することによって、修正された上述の第1の実施形態及び第2の実施形態のいずれかのシュリンクラベルを作製するように適合させることができる。
【0099】
第2の実施形態-装置
以下では、
図8及び
図9を活用すると共に、第1の実施形態の装置と比較することによって、本発明の第2の実施形態による装置が説明される。
図8に概略的に示されるように、装置230は、装置30のブレード40が
図9でより詳細に示されるブレード240で置き換えられている点で、第1の実施形態の装置30とは異なる。装置230は、第3のシュリンクラベル20Bを作製するためのものである。
【0100】
ブレード240の刃先は、長手方向に対して横方向に延びている。
図9は、
図8の構成を上方から見た場合の、ブレード240の詳細を示す。ブレードは、スリット形成部分としての中央部分240aと、その中央部分の両側の、それぞれのミシン目部分とを含む。各ミシン目形成部分240b、240cは、中央部分240aに隣接しているミシン目形成ブレードを含む。それゆえ、ブレード240は、複合ブレードとして説明することができる。
【0101】
第2の実施形態による装置230はまた、そのマンドレル232が、
図8で「L」として示されている長さで、第1の実施形態のマンドレル32よりも長いという点でも、及び、以下で説明される第2の実施形態の方法を実行するように構成されているという点でも、第1の実施形態の装置230とは異なる。
【0102】
第2の実施形態-方法
以下では、第2の実施形態による方法が説明される。方法は、第2の実施形態の装置230を使用して、第3のシュリンクラベル20Bを作製するためのものである。
図11A~
図11Hは、装置230を使用して実行される、この方法の段階を表す。
【0103】
ステップA:
図11Aに示されるように、筒状材料のストリップ236が、マンドレル232の頂部部分から、マンドレル232上へと、例えば送出手段の第1の対のローラ(図示せず)によって供給される。ストリップは、筒状材料のロールから提供することができる。ストリップは、マンドレル232の上を通過する際に開放する。
図11Aでの位置は、その前に作製されたシュリンクラベルをストリップ236から切断して取り外すことによって、少なくとも部分的に達成することができる。
【0104】
ステップB:ストリップ236の自由端部分234の自由端233が、マンドレル232の底端部の上方の位置などの、マンドレル232に沿った所定の位置に到達するまで、ストリップ236が(ステップAにおける供給を継続することなどによって)供給される(
図11B)。それゆえ、ストリップのある領域は、マンドレル232によって開放されたまま保持され、かつ/又は支持される、開放領域となる。
【0105】
ステップC:その後続けて、特に穿刺ステップを同時に実行することなく、ストリップ236が、その周囲にわたって切断される、切断ステップが実行される(
図11C)。それゆえ、ストリップ236は、その自由端233から第2の距離で、矢印243の方向に往復運動することが可能な回転カッター(切断手段)246によって切断される。
【0106】
ステップD:切断後に、回転カッター246が後退する(
図11D)。自由端部分234は、シュリンクラベル20Bの端部部分を形成する。自由端233は、シュリンクラベル20Bの開放端部となる。
【0107】
ステップE:その後続けて、
図11Eに示されるように、1本の切断されたストリップが、
図11Fに示される穿刺位置に到達するように、更なる対のローラ(図示せず)によって、
図11Eの矢印の方向に送出(供給)される。それゆえ、1本の切断されたストリップ(穿刺されていないシュリンクラベル20B)は、切断されたストリップの下側自由端部分234の自由端233が、マンドレル232の底端部などの、マンドレル232に沿った所定の位置に到達するまで供給される。それゆえ、1本の切断されたストリップは、マンドレル232によって、開放されたまま保持され、かつ/又は支持される。次いで、供給が停止される。
【0108】
ステップF:その後続けて、ブレード240が矢印242の方向に移動することによって、切断されたストリップを貫通して凹部244に進入する、穿刺ステップが実行される(
図11F)。穿刺部27Bの範囲は、ブレード240の範囲に対応して形成することができる。換言すれば、穿刺部27Bの第1の横方向範囲は、ブレード240の第1の横方向範囲によって(又は、それに対応して)形成することができ、穿刺部の第2の横方向範囲は、ブレード240の第2の横方向範囲によって(又は、それに対応して)形成することができる。それゆえ、1本の切断されたストリップ236は、その自由端233から、第2の距離よりも小さい第1の距離で穿刺される。このようにして、シュリンクラベル20Bが形成される。シュリンクラベル20Bの長手方向端部部分は、穿刺部を作製する際に、穿刺されない。穿刺部27Bは、シュリンクラベル20Bの外周の一部のみを貫通して延びている。
【0109】
上記を要約すると、シュリンクラベル20は、所与の長さのストリップ236の自由端部分234を、円柱状マンドレル232上に供給することと、自由端部分234を、その自由端233から第2の距離で、ストリップ236から切断することと、切断された1本のストリップ236を、マンドレルに沿って送出することと、切断された1本のストリップを、その自由端233から第1の距離で穿刺して、穿刺部27Bを形成することとによって、筒状材料のストリップ236から作製され、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。
【0110】
ステップG:その後続けて、スリット形成ブレード240が後退する(
図11G)。
【0111】
ステップH:その後続けて、シュリンクラベル20Bは、第2の対のローラ(図示せず)などによってマンドレルの底端部からマンドレル232を離れるように、送出手段(図示せず)を使用して、
図11Hの矢印の方向に送出される(
図11H)。送出手段は、シュリンクラベル20Bがマンドレル232から移送されると同時に、又はその直後に、ストリップ236の新たに作製された自由端部分248を、所定の位置へと移送することができる。好ましくは、シュリンクラベル20Bは、マンドレル232から容器(
図11A~
図11Hには示さず)へと移送され、この容器は、更に好ましくはマンドレル232の下に位置決めされている。
【0112】
方法は、矢印252(
図8に示す)の方向に往復運動するミシン目手段250によって、マンドレル232の上流で、ストリップ236の平坦化されている部分にミシン目を形成して、シュリンクラベル20B上に第1のミシン目線26B及び第2のミシン目線28Bを形成するステップ(
図11A~
図11Eには示さず)を含む。
【0113】
第2の実施形態の方法は、例えば、切断ステップと穿刺ステップとの間に、切断されたストリップをマンドレル232に沿って送出する、そのステップ(
図11E)において、第1の実施形態の方法とは異なる。
図8における長さ「L」が、上述の送出する距離に対応し得る。そうすることによって、ブレード240に関する機構を、回転カッター246と干渉するリスクがある、マンドレル232上の高所に配置する必要なく、シュリンクラベル20Bを、その上端部の近くで穿刺することが可能となる。
【0114】
各シュリンクラベル20Bに対して、穿刺ステップの前に切断ステップが実行される場合、このことにより、特に切断ステップにおいて問題につながる恐れのある、張力の不規則性を、穿刺部27Bの存在が引き起こす可能性が低減される。ストリップ又はシュリンクラベルの張力における不規則性は、穿刺ステップが切断ステップと同時に行われない場合であっても、また回転カッターとブレードとが互いに遠く離れている場合であっても、特に横方向の穿刺部の場合に生じ得る。
【0115】
第3の実施形態-装置
以下では、本発明の第3の実施形態による装置が、第1の実施形態の装置と比較することによって説明される。
図12に概略的に示されるように、装置330は、主に以下の点で第1の実施形態の装置30とは異なる:装置330は、第3のシュリンクラベル20Bを作製するためのものであり、第1の実施形態の、長手方向に位置合わせされているブレード40の代わりに、
図9の複合ブレード240に対応する形状及び向きを有するブレード340が設けられている。それゆえ、ブレード340の刃先は、長手方向に対して横方向に延びている。ブレード340は、第1の実施形態及び第2の実施形態の場合のように回転カッターの下方ではなく、回転カッター346の上方に設けられている。
【0116】
第3の実施形態-方法
以下では、第3の実施形態による方法が説明される。方法は、第3のシュリンクラベル20Bを作製するためのものである。
図13A~
図13Eは、装置330を使用して実行される、この方法の段階を表す。方法は、以下のステップを繰り返しサイクルで実行する。
【0117】
ステップA:
図13Aに示されるように、筒状材料のストリップ336が、マンドレル332の頂部部分から、マンドレル332上へと、例えば送出手段の第1の対のローラ(図示せず)によって供給される。ストリップ332は、筒状材料のロールから提供することができる。任意選択的に、
図13Aでの位置は、その前に作製されたシュリンクラベルをストリップから切断して取り外すことによって、少なくとも部分的に達成することができる。
【0118】
ステップB:ストリップ336の自由端部分334の自由端333が、マンドレル332の底端部などの、マンドレル332に沿った所定の位置に到達するまで、ストリップ336が(ステップAにおける供給を継続することなどによって)供給される(
図13B)。それゆえ、ストリップ336のある領域は、マンドレル332によって開放されたまま保持され、かつ/又は支持される、開放領域となる。ストリップ336は、その前の動作サイクルの穿刺ステップで作り出された、穿刺部27Bを有する。
【0119】
ステップC:その後続けて、複合ブレード340が、矢印342(
図12)の方向に往復運動することによって、ストリップ336を貫通して凹部344に進入し、穿刺部27Bを作り出す、穿刺ステップが実行される(
図13C)。穿刺部27Baの範囲は、ブレード340の範囲に対応して形成することができる。換言すれば、穿刺部27Baの一方の横方向範囲は、ブレード340の横方向範囲によって(又は、それに対応して)形成することができ、穿刺部27Baの他方の横方向範囲は、ブレード340の他方の横方向範囲によって(又は、それに対応して)形成することができる。ストリップ336の穿刺されていない部分は、穿刺部27Baの範囲から、周方向に延びている。
【0120】
ストリップ336は、任意選択的に穿刺中に、その周囲にわたって切断される(
図13C)。同じステップの穿刺の前に切断を開始して任意選択的に完了するように、回転カッター346を構成することができる。例えば、ブレード40は、ストリップ336から切断された1本を穿刺する。それゆえ、ストリップ336は、その自由端333から第2の距離で、矢印343(
図12)の方向に往復運動することが可能な回転カッター346によって切断される。ストリップ336は、次のシュリンクラベルに穿刺部27Baを形成するために、切断部の上方で穿刺される。
【0121】
ステップD:回転カッター346が後退する。ブレード340が後退する(
図13Dを参照)。ストリップ336の自由端部分334は、シュリンクラベル20Bの端部部分を形成する。自由端333は、シュリンクラベル20Bの開放端部となる。
【0122】
ステップE:その後続けて、シュリンクラベル20Bは、送出手段の第2の対のローラ(図示せず)などによって、マンドレルの底端部からマンドレル332を離れるように、
図13Eの矢印の方向に送出される(
図13E)。この送出手段は、シュリンクラベル20Bがマンドレル332から移送されると同時に、又はその直後に、ストリップ336の新たに作製された自由端部分348を、所定の位置へと移送することができる。好ましくは、シュリンクラベル20Bは、マンドレル332から容器(
図13A~
図13Eには示さず)へと移送され、この容器は、更に好ましくはマンドレル332の下方に位置決めされている。
【0123】
後続のシュリンクラベル20Bを、残りの筒状材料336のストリップから作製することができる。この場合、その穿刺部27Baは、上述の穿刺ステップ(
図13C)において既に作製されている。
【0124】
方法は、上記のステップを繰り返しサイクルで実行することを含むため、シュリンクラベル20Bは、あるサイクルの切断によって1本に切断され、その前のサイクルの穿刺によって穿刺されている。
【0125】
要約すると、シュリンクラベル20Bは、所与の長さのストリップの自由端部分334を、円柱状マンドレル332上に供給することと、自由端部分334を、ストリップの自由端333から第1の距離で穿刺することと、ストリップ336をマンドレル332に沿って更に供給することと、ストリップの自由端333から第2の距離で自由端部分334を切断することとによって、筒状材料336のストリップから作製され、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。ブレード340は、供給方向に対して、回転カッター346の上流に設けることができる。
【0126】
方法は、矢印352の方向に往復運動するミシン目手段350によって、マンドレル332の上流で、ストリップ336の平坦化されている部分にミシン目を形成して、シュリンクラベル20B上に第1のミシン目線26B及び第2のミシン目線28Bを形成するステップ(
図13A~
図13Eには示さず)を含む。
【0127】
ブレード340が、回転カッター346の上方(上流)に設けられる場合、このことは、回転カッター346の下方(下流)の空間が限られている場合に有利であり得る。ブレード340が、回転カッター346の下流に、特に回転カッター346に近接して配置される構成と比較して、シュリンクラベル20Bの一方の端部(例えば、上端部)のより近くに穿刺部27Bを作製することが、より容易となる。
【0128】
【0129】
第4の実施形態-装置
以下では、第4の実施形態による装置が説明される。装置430は、第3のシュリンクラベル20Bを作製するためのものである。
図14及び
図15に概略的に示されるように、筒状材料のロール453から提供される筒状材料のストリップ436の平坦部分が、ブレード440に供給され、ストリップの自由端部分434が最初に供給される。装置430は、ブレード440への平坦化されているストリップ436の供給を制御する(
図14では、供給方向は下向きである)ように構成されている。
図14の装置430の供給方向に沿って見た図が、
図15に示されている。横方向に延びるブレード440は、スリット形成部分440a及びミシン目形成部分440bを有する。ブレード440は、矢印442の方向にブレードを移動させるように構成された往復機構上に設けられており、それにより、ブレードは、ストリップ436を穿通して、ストリップ436から後退することができる。ストリップ436の反対側の、ブレード440に対する支持部材454は、少なくともストリップが穿通されている間に、そのストリップを支持するために設けられている。支持部材は、ブレード440を受け入れるための凹部(図示せず)を備え得る。
【0130】
第4の実施形態-方法
以下では、
図14及び
図15を参照して、第4の実施形態による方法が説明される。方法は、第4の実施形態の装置430を使用して、第3のシュリンクラベル20Bを作製するためのものである。
【0131】
平坦化されている筒状材料の直線状ストリップ436が、好ましくは筒状材料のロール453から延伸されることによって提供され、ストリップ436の両壁部を単一動作で穿通するブレード440を通過するように(
図14では下向きに)供給される。ブレード440は、ストリップ436の、一方(特に、一方のみ)の折り返し縁部を穿通する。このようにして、1つの(特に、1つのみの)穿刺部27Bが作り出される。それゆえ、幅方向におけるストリップ436の他方の折り返し縁部は、穿刺されないまま残すことができる。ストリップ436の折り返し縁部は、前述の穿刺中に穿刺されず、それゆえ、第1の端部及び第2の端部から離間している2つの別個のスリットを作り出すこともできる。このことは、T字形状のプランジャハンドルを備えるポンプディスペンサの場合などの、ボトルが2つの突出部を有し、各スリットに1つの突出部が挿入される場合に有利であり得る。
【0132】
ストリップ436の供給は、好ましくは、穿刺が実行されているときには停止される。穿刺ステップと供給ステップとを交互に行うことによって、いくつかの均等に離間した穿刺部20Bをストリップ436に形成することができる。
【0133】
後続の図示されていないステップにおいて、ストリップ436が切断されて、シュリンクラベル20Bが形成される。好ましくは、前述の切断は、ストリップ436を、当該技術分野において既知のマンドレルなどの開放手段に供給して、そのストリップを何本かに切断することによって実行され、それぞれ1本に1つの穿刺部27Bが含まれていることにより、いくつかの開放されたシュリンクラベル20Bが作り出される。前述の実施形態のうちの1つの回転カッター46、246、346などの回転カッターを、ここで使用することができ、回転カッター以外のカッターを使用することもできる。
【0134】
方法は、前述の実施形態のミシン目手段50、250、350に対応するミシン目手段によって、穿刺の上流又は下流で、ストリップ436の平坦化されている部分にミシン目を形成して、第1のミシン目線26B及び第2のミシン目線28Bを形成するステップ(
図14及び
図15には示さず)を含む。第1のミシン目線26B及び第2のミシン目線28Bは、各シュリンクラベル20B上に設けられる。ミシン目手段とブレード440とは、共通の機構によって駆動させることができる。
【0135】
直線往復式ブレード440の代わりに、ブレード440を回転ホイールの周囲上に設けることもでき、装置は、回転速度を制御するように構成される。複数のブレード440を、ホイールの周囲上に配置することができる。
【0136】
シュリンクラベルを、上述の使用に従って、容器上に配置することができる。シュリンクラベルは、所定の間隔でストリップを順次切断することによって形成することができる。更には、一連の容器を直線状に配置することができ、各容器は、シュリンクラベルを受け取るための共通の位置に順次搬送される。シュリンクラベルを有する各容器を、熱収縮用のヒータなどの、収縮させるための加工ステーション(図示せず)に搬送することができる。このようにして、シュリンクラベルを作製する方法を実行した後に、シュリンクラベルを使用して容器を覆うことによって、容器アセンブリが作製される。
【0137】
本発明は、マンドレルにおける穿刺に限定されるものではなく、穿刺手段は、可撓性筒状材料が開放している(例えば、平坦化されていない)任意の場所、又は可撓性筒状材料が平坦である任意の場所に提供することができる。いずれの開放も、マンドレルとして、又はマンドレルに加えて遂行される、開放デバイスによって実行することができる。開放デバイスは、板状ガイド、変断面のガイド、又は、ストリップの内側を支持する任意の構造部材などの、ガイドを含み得る。代替的には、又は更に、開放デバイスは、供給方向に位置合わせされており、真空に接続された1つ以上の多孔性の内表面を有する、トンネル又は通路を含み得、それゆえ、開放デバイスによってストリップが受け取られる際に、ストリップの壁部は、低い空気圧によって引き離され、多孔性表面は、静止式又は搬送可能なものとすることができ、この場合にも、開放部分は、ストリップの内周部分を、離れるように移動させることによって形成される。ストリップの開放部分の少なくとも一部を、開放デバイスから離間させることができる。代替的には、又は更に、ストリップを内部圧力で膨張させることもできる。
【0138】
穿刺手段は、円形、楕円形、又は多角形(例えば、正方形又は長方形)の断面を有する、パンチを含み得る。穿刺は、筒状材料の一部分を除去すること、又は、材料のフラップが残るように筒状材料の一部分を部分的に除去することなどによって、穿刺部としての切り欠きを作り出すことができる。穿刺部は、既定の(例えば、非ゼロの)幅を有し得る。穿刺とは、穿刺部を作製することを意味するものと理解することができる。穿刺部を作製することによって、単一のスリットを形成すること、又は複数のスリットを形成することができる。
【0139】
第1の実施形態の方法及び/又は装置は、長手方向に延びるブレード40の代わりに、横方向に延びるブレードを設けることによって、修正することができる。
【0140】
第1の実施形態の方法及び/又は装置は、スリット形成ブレード40の代わりに、
図9の構成に対応する複合ブレードを設けることによって、修正することができる。
【0141】
第2~第4の実施形態の方法及び/又は装置は、横方向に延びるブレード240、340、440の代わりに、長手方向に延びるブレードを設けることによって、修正することができる。
【0142】
第2~第4の実施形態の方法及び/又は装置は、排他的スリット形成ブレードであるスリット形成ブレード、又は、排他的ミシン目形成ブレードであるミシン目形成ブレードを設けることによって、修正することができる。
【0143】
上述の実施形態のうちのいずれかの方法及び/又は装置は、排他的ミシン目形成ブレードであるミシン目形成ブレードを、穿刺手段として設けることによって、修正することができる。
【0144】
上述の実施形態のうちのいずれかの方法及び/又は装置は、第1のミシン目線26、26A、26B、及び/又は第2のミシン目線28、28A、28Bを作製するためにストリップにミシン目を形成することを省略することによって、上述の修正されたシュリンクラベルを作製するように、修正することができる。
【0145】
上述の実施形態のうちのいずれかの方法及び/又は装置は、ストリップ36、236、336の開放部分に、ミシン目手段50、250、350を設けることによって、修正することができる。
【0146】
上述の実施形態のうちのいずれかの方法及び/又は装置では、シュリンクラベル20、20A、20Bは、2回以上穿刺されてもよく、及び/又は、2つ以上の穿刺部27、27A、27Bを有してもよい。
【0147】
第1~第3の実施形態では、カッターは、回転カッターとして設けられている。本発明は、このことに限定されるものではなく、カッターは、フラットカッターなどの、異なるタイプのカッターとして設けることもできる。マンドレル上にはない筒状材料の部分を、カッターが周囲方向に切断することができる。例えば、その部分は、マンドレルの上流又は下流とすることができる。切断手段は、ストリップに周囲方向にミシン目を形成して、次いで、そのミシン目を断裂させることによって、ストリップを切断するように構成することができる。
【0148】
前述の実施形態では、突出部は、トリガー又はノズルとして形成されている。突出部は、代替的に、又は更に、ハンドルを含み得る。例えば、ハンドルがシュリンクラベルによって覆われていない、又は完全には覆われていない場合、そのハンドルは、ユーザによってより容易に把持されることができる。露出している突出部は、他の機能的理由のために、例えば視覚的マークを露出させるために、有利であり得る。
【0149】
それゆえ、容器を覆うためのスリーブは、可撓性筒状材料で作製され、特に上述の方法によって作製され、スリーブは、長手方向で第1の端部から第2の端部までの測定された所与の長さを有し、長手方向に延びる穿刺部を含み得、穿刺部は、第1の端部及び第2の端部から離間している。穿刺領域は、スリット状開口部によって形成することができる。スリーブは、穿刺部に加えて、少なくとも1つのミシン目線を備え得る。
【0150】
それゆえ、長手方向に延びる本体と、長手方向に対して少なくとも部分的に横方向に延びる突出部と、を備える容器を覆うためのスリーブの使用は、穿刺部が突出部と周囲方向に位置合わせされるように、容器の周りにスリーブを位置決めすることと、穿刺部によって形成された開口部に突出部を通して挿入するために容器の少なくとも一部分の周りでスリーブを収縮することとを含む。それゆえ、穿刺部が突出部と位置合わせされているため、突出部は、収縮中に穿刺部から形成された開口部を通って、本体から延出する。本方法に従ってスリーブを作製した後に、そのスリーブを使用することは、スリーブを作製及び使用する方法であると理解することができる。開放デバイス、スリーブ、及び容器は、容器の周りにスリーブを位置決めする際などの、少なくともいくつかのステップの間は、同軸上に存在し得る。それゆえ、スリーブは、開放デバイスから移送されると(本質的に)同時に、容器の周りに容易に位置決めすることができる。
【0151】
それゆえ、容器アセンブリは、容器及びスリーブを備え、容器は、長手方向に延びる本体と、長手方向に対して少なくとも部分的に横方向に延びる突出部とを有し、スリーブは、収縮状態にあって、容器の少なくとも一部分を覆っており、突出部は、穿刺部によって形成された開口部を通って延出している。容器は、本体と、本体に取り付けられているキャップとを含み得、更に好ましくは、収縮状態のスリーブが、本体の少なくとも一部分及びキャップの少なくとも一部分を覆っている。それゆえ、本体からキャップが意図せず分離する(例えば、ねじ込みが外れる)可能性が低い。容器は、任意選択的にキャップの一部として、ノズルを有し得る。収縮の後、ミシン目線は、キャップの少なくとも一部分上に延びていてもよい。キャップ付近のスリーブの取り外しが容易になる。収縮状態のスリーブは、ノズルを覆うことができる。容器アセンブリは、前述の使用によって形成することができる。
【0152】
スリーブとしてのシュリンクラベルは、例えば、医薬品などに関するユーザマニュアルを表示するためのページを含み得る。スリーブは、テキスト又はデザインなどの装飾を示すこともできる。スリーブは、パッケージ機能を有し得る。スリーブは、不正開封防止用途などのために、局所的にのみ収縮させることができる。スリーブは、単層又は多層の(例えば、共押出しされた)構成を有し得る。スリーブは、フルラベルとして、又は部分ラベル、すなわち、容器の上部の一部分及び/又は下部の一部分などの、容器の一部分のみを覆うものとして提供され得る。筒状材料は、金属箔などの金属を含み得る。スリーブは、周囲方向及び/又は長手方向において、均一な厚さを有し得る。筒状材料は、限定するものではないが、円形又は楕円形の断面を有してもよく、筒状材料は、任意の開放デバイス又は容器の形状に多少大きめのサイズで適合可能な、断面形状を有してもよい。用語「筒状(tubular)」とは、内周及び外周を少なくとも有することを意味すると理解される。筒状材料は、箔状及び/又はフィルム状であってもよい。
【0153】
第1のミシン目線が設けられる場合、そのミシン目線は、シュリンクラベルの周囲の少なくとも一部にわたって延びていてもよい。
【0154】
ミシン目線及び穿刺部は、シュリンクラベルの収縮を考慮して、ボトル上の対応する特徴部に隣接するようにサイズ決定することができる。例えば、トリガーは、シュリンクラベルが収縮状態にあるときに、第3のミシン目線に隣接するように配置することができる。
【0155】
穿刺部と、任意の第1のミシン目線及び第2のミシン目線を備える、スリーブの一部分は、スリーブの漏出防止部分であると理解することができる。
【0156】
第1のミシン目線及び第2のミシン目線は、穿刺部に加えて存在しているミシン目線の例である。特に、第1のミシン目線は、周囲方向ミシン目線の一例であり、第2のミシン目線は、長手方向ミシン目線の一例である。周囲方向ミシン目線とは、少なくとも部分的に周囲方向に延びているミシン目線であると理解される。長手方向ミシン目線とは、少なくとも部分的に長手方向に延びているミシン目線であると理解される。第3のミシン目線は、スリーブ端部から離間している穿刺部の一例であり、好ましくは、上側部分の少なくとも一部に沿って、少なくとも部分的に長手方向に延びていてもよい。スリーブが、ミシン目線を有し、そのミシン目線が、スリーブ端部から離間している穿刺部を含む場合、又はそのような穿刺部と合流している場合には、そのミシン目線全体が、スリーブ端部から離間していてもよく、かつ/又は、スリーブ周囲の一部分のみにわたって延びていてもよい点が理解され得る。そのようなミシン目線は、長手方向に延びていてもよい。
【0157】
前述の実施形態では、スリーブは、シュリンクラベルとして形成されている。スリーブは、UV光、赤外放射、熱風、及び蒸気のうちのいずれか1つ以上などによる、エネルギーを加えることによって、拡張状態から収縮状態に向けて変化可能とすることができる。収縮の代わりに、又は収縮に加えて、スリーブは、機械的締結(例えば、タイ又はバンド)によって引き締めることもできる。代替的には、又は更に、スリーブは、湿度変化によって、又は弾性エネルギーを解放することによって収縮し得、例えば、伸縮性スリーブとしてのスリーブを、容器の上に配置しつつ弾性的に拡張させることができ(拡張状態)、その後、弾性張力が解放される(収縮状態)。このことは、拡張可能かつ中空の輸送マンドレルによるもの、又は放射状に分離可能なフィンガ部材によるものなどの、当該技術分野において既知の技術を使用して行うことができる。それゆえ、スリーブは、伸縮性ラベル、シュリンクラベル、及びシュリンクステッカーのうちのいずれか1つ以上などのラベルとすることができる。
【0158】
ボトルは、本体を含む容器の一例であり、キャップを含み得る。容器の他の例としては、入れ物、カップ、ボウル、及びポットが挙げられる。本体は、内部空間を有し得、かつ開口部を有し得る。スリーブが適用されている容器を、容器アセンブリと呼ぶことができる。容器及び容器アセンブリは空であってもよい、又は、液体若しくは粉末などの製品を保持していてもよい。
【0159】
本発明の様々な実施形態が示され、説明されてきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明された方法及びシステムの更なる適応形態を、当業者による適切な修正によって達成することができる。そのような可能な修正形態のいくつかが言及されており、当業者には他の修正形態も明らかとなるであろう。例えば、上記で論じられた実施例、実施形態、幾何学形状、材料、寸法、比率、ステップなどは、例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、請求項の観点から考慮されるべきであって、明細書及び図面において示され、説明されている、構造及び動作の詳細には限定されないものと理解される。
【0160】
本出願は、2020年3月30日に出願されたルクセンブルグ特許出願(ルクセンブルグ特許出願第101715号)に基づき、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0161】
10、100 ボトル(容器)
12、120 本体
14、140 ネック部
16、160 キャップ
18、180 トリガー(突出部)
19、190 ノズル(突出部)
20、20A、20B シュリンクラベル(スリーブ)
22、22A、22B 下側部分
24、24A、24B 上側部分
26、26A、26B 第1のミシン目線
27、27A、27B、27Ba 第3のミシン目線(穿刺部)
271B 中央部分
272B、273B 端部部分
28、28A、28B 第2のミシン目線
29、29A、29B 開口部
30、230、330、430 装置
32、232、332 マンドレル(開放デバイス)
33、233、333 自由端
34、234、334、434 自由端部分
36、236、336、436 筒状材料のストリップ
40、240、340、440 ブレード(穿刺手段)
240a、440a スリット形成部分
240b、240c、440b ミシン目形成部分
42、242、342、442 ブレードの移動を示す矢印
43、243、343 回転カッターの移動を示す矢印
44、244、344 凹部
46、246、346 回転カッター(切断手段)
48、248、348 新たに作製された自由端部分
50、250、350 ミシン目手段
52、252、352 ミシン目手段の移動を示す矢印
453 筒状材料のロール
454 支持部材
【国際調査報告】