(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-27
(54)【発明の名称】サムホイール作動式デバイス用ホイールロック
(51)【国際特許分類】
A61F 2/966 20130101AFI20230620BHJP
【FI】
A61F2/966
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022570457
(86)(22)【出願日】2021-05-21
(85)【翻訳文提出日】2022-11-18
(86)【国際出願番号】 US2021033531
(87)【国際公開番号】W WO2021237009
(87)【国際公開日】2021-11-25
(32)【優先日】2020-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518346029
【氏名又は名称】ヴェスパー メディカル、 インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】VESPER MEDICAL, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】ロンゴ、マイケル エー.
(72)【発明者】
【氏名】オニール、ティモシー ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】テューレック、クリストファー ジョン
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA56
4C267BB02
4C267BB10
4C267BB11
4C267BB12
4C267BB26
4C267BB40
4C267CC08
4C267CC22
4C267EE01
4C267HH08
4C267HH22
(57)【要約】
回転作動式送達デバイスのサムホイール又はホイールの位置を維持するためのホイールロック又はクリップは、そこから延在するライブヒンジを有する弓形又は湾曲した本体を含み、ヒンジは、そこから延在する係合歯を有するアームに接続されている。歯は、ユーザによる作動のためにタブに動作可能に接続されており、係合歯を、回転作動式デバイスのホイール又はサムホイールのギヤ又はバレルの歯から係合解除し、それによってホイール又はサムホイールの自由な移動を可能にする。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の歯を外周上に有するホイールの運動を低減するためのクリップであって、前記複数の歯は、それらの間に所定の形状及びサイズの溝を有し、前記クリップは、
本体と、
前記本体に接続されており、前記本体から延在するアームであって、前記アームは、屈曲部分及び伸長部分を備え、前記アームは、ヒンジ様特性を有する前記屈曲部分とともに前記本体に接近及び離反するように移動可能である、アームと、
前記アームから延在しており、前記ホイールの前記複数の歯のうちの2つの間にある前記溝のうちの少なくとも1つに受容されるようにサイズ決定されている、係合歯と、
タブであって、前記係合歯に動作可能に接続されており、そのため、前記タブの運動が、前記係合歯を前記ホイールの前記複数の歯から係合解除させる、タブと、を備える、クリップ。
【請求項2】
前記本体に動作可能に接続された少なくとも追加の歯を更に備え、前記追加の歯は、前記複数の歯のそれぞれ1つの歯の間にある前記溝の対応する1つの溝の中に受容されるようにサイズ決定されている、請求項1に記載のクリップ。
【請求項3】
少なくとも2つの前記追加の歯は、前記本体に沿って前記係合歯から離間されている、請求項2に記載のクリップ。
【請求項4】
前記本体から、かつ前記本体に隣接して延在するブリッジを更に備え、前記追加の歯は、前記ブリッジの一部から延在する、請求項2に記載のクリップ。
【請求項5】
前記ブリッジは、リビングヒンジを備える、請求項4に記載のクリップ。
【請求項6】
前記屈曲部分は、リビングヒンジである、請求項1に記載のクリップ。
【請求項7】
前記屈曲部分及び前記実質的に真っ直ぐな部分は、単一の一体的な構造である、請求項1に記載のクリップ。
【請求項8】
前記本体、前記アーム、前記係合歯、及び前記タブは、単一の一体的な構造である、請求項1に記載のクリップ。
【請求項9】
前記本体は、実質的に湾曲している、請求項1に記載のクリップ。
【請求項10】
前記クリップは、形成され、単一の一体的な構造である、請求項1に記載のクリップ。
【請求項11】
キットであって、
ホイール作動式デバイスであって、
複数のギヤ様歯を有するホイールであって、前記ギヤ様歯は、前記ホイールの円周の少なくとも一部分の周りで、それらの間に溝を備える、ホイール、
前記ホイールがその周囲で移動可能である軸、及び
ハウジングであって、前記ホイールは、少なくとも部分的に前記ハウジング内にあり、前記ハウジングの上方に延在する前記ホイールの一部を有する、ハウジング、を備える、ホイール作動式デバイスと、
取り外し可能なホイールロックであって、
本体、
前記本体に接続されており、かつ前記本体から延在するアームであって、前記アームは、屈曲部分及び伸長部分を備え、そのため、アームは、ヒンジ様特性を有する前記屈曲部分とともに前記本体に接近及び離反するように移動可能である、アーム、
前記アームから延在し、かつ前記ホイールの前記ギヤ様歯のうちの2つの間にある前記溝のうちの少なくとも1つに受容される係合歯、並びに
タブであって、前記係合歯に動作可能に接続されており、そのため、前記タブの運動が、前記係合歯を前記ホイールの前記複数の歯から係合解除させる、タブ、を備える、取り外し可能なホイールロックと、を備える、キット。
【請求項12】
前記取り外し可能なホイールロックは、前記本体に動作可能に接続された少なくとも追加の歯を更に備え、前記追加の歯は、前記ホイールの前記複数のギヤ様歯のそれぞれ1つの歯の間にある前記溝の対応する1つの溝に受容されるようにサイズ決定されている、請求項11に記載のキット。
【請求項13】
前記少なくとも2つの追加の歯は、前記本体に沿って前記係合歯から離間されている、請求項12に記載のキット。
【請求項14】
前記取り外し可能なホイールロックは、前記本体から、かつ前記本体に隣接して延在するブリッジを更に備え、前記追加の歯は、前記ブリッジの一部から延在する、請求項12に記載のキット。
【請求項15】
前記取り外し可能なホイールロックの前記ブリッジは、リビングヒンジを更に備える、請求項14に記載のキット。
【請求項16】
前記ホイールロックの前記アームの前記屈曲部分は、リビングヒンジである、請求項11に記載のキット。
【請求項17】
前記取り外し可能なホイールロックの前記屈曲部分及び前記伸長部分は、単一の一体的な構造である、請求項11に記載のキット。
【請求項18】
前記取り外し可能なホイールロックの前記本体、前記アーム、前記係合歯、及び前記タブは、単一の一体的な構造である、請求項11に記載のキット。
【請求項19】
前記取り外し可能なホイールロックの前記本体は、実質的に湾曲している、請求項11に記載のキット。
【請求項20】
前記ホイールロックは、単一の一体的な構造である、請求項1に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ステント送達デバイス、具体的には、片手サムホイール駆動式送達ハンドルに関する。
【背景技術】
【0002】
通路を形成又は維持するために、ステントなどのデバイスが体内に配置されるいくつかの医学的状態及び手順がある。拡張可能な冠動脈、血管及び胆管ステントから、腎臓と膀胱の間の尿の流れを可能にするために使用されるプラスチックステントまで、様々な目的で使用される多種多様なステントがある。
【0003】
自己拡張性ステント、並びにバルーン拡張性ステントは、メイ・ターナー症候群及び深部静脈血栓症を含むがこれらに限定されない、血管系に関する様々な問題を治療するためにも使用することができる。
【0004】
ステントは通常、圧縮された状態で標的部位に送達され、その後、拡張された状態に展開されて血管を支持し、血管を開放位置に維持するのに役立つ。送達システムを使用して、送達システムを使用して疾患のある血管内のステント標的部位に植え込む、又は展開する。
【0005】
ステントは、一般的にカテーテル送達システムを使用して送達される。自己拡張型ステントを送達するための一般的なタイプの送達システムは、プルバック送達システムと呼ばれる。このタイプの送達システムは、同心円状に配置された2つのカテーテル又はシャフトを利用する。ステントは、内側カテーテル又はシャフトの遠位端の周囲で軸方向に運ばれる。ステントは、外側シャフト又はカテーテルによって圧縮された送達位置に保持された送達デバイスの遠位端の送達部位に運ばれる。所望の配置部位に到達すると、外側シャフトが引き戻され、ステントが自己膨張するようにリリースされる。
【0006】
別の態様では、サムホイール作動式送達システムを使用して、ステントをその所望の位置に送達することができる。これらのデバイスは、多くの場合、送達のためにステントにより予め付勢されるが、送達デバイス、特にサムホイール作動式デバイスの不要な作動は、設計された送達システムを使用する能力を損なうようになる。したがって、ステント送達システム上のサムホイールなどの作動部材の不要な作動を防止するための機構が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明は、関連技術の制限及び欠点による1つ以上の問題を排除する、サムホイール作動式デバイスのためのホイールロックを対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的に従い、本明細書で具体化され、広く記載されるように、複数の歯を外周上に有するホイールの運動を低減するためのクリップであって、複数の歯が、それらの間に所定の形状及びサイズの溝を有する、クリップは、本体と、本体に接続されており、本体から延在するアームであって、アームは、屈曲部分及び伸長部分を備え、アームは、ヒンジ様特性を有する屈曲部分とともに本体に接近及び離反するように移動可能である、アームと、アームから延在しており、ホイールの複数の歯のうちの2つの間にある溝のうちの少なくとも1つに受容されるようにサイズ決定されている、係合歯と、タブであって、係合歯と動作可能に接続されており、そのため、タブの運動が係合歯をホイールの複数の歯から係合解除させる、タブと、を備える。
【0009】
本発明の別の態様では、キットが、ホイール作動式デバイスホイールであって、複数のギヤ様歯を有するホイールであって、ギヤ様歯は、ホイールの円周の少なくとも一部の周りで、それらの間に溝を備える、ホイール、ホイールがその周囲で移動可能である軸、及びハウジングであって、ホイールは、少なくとも部分的にハウジング内にあり、ハウジングの上方に延在するホイールの一部を有する、ハウジング、を備える、ホイール作動式デバイスと、取り外し可能なホイールロックであって、本体、本体に接続されており、かつ本体から延在するアームであって、アームは、屈曲部分及び伸長部分を備え、そのため、アームは、ヒンジ様特性を有する屈曲部分とともに本体に接近及び離反するように移動可能である、アーム、アームから延在し、かつホイールのギヤ様歯のうちの2つの間にある溝のうちの少なくとも1つに受容される、係合歯、並びにタブであって、係合歯に動作可能に接続されており、そのため、タブの運動が係合歯をホイールの複数の歯から係合解除させる、タブ、を備える、取り外し可能なホイールロックと、を備える。
【0010】
追加の利点は一部、続く説明に記載され、一部、説明から明白であるか、又は本発明の実施により学ぶことができる。本発明の利点は、添付の特許請求の範囲に特に指摘される要素及び組み合わせにより実現され、達せられるであろう。前述の概要及び以下の発明を実施するための形態の両方は、単に例示的及び説明的であり、特許請求される本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0011】
回転ハンドルステント送達システム及び方法の更なる実施形態、特徴、及び利点、並びに回転ハンドルステント送達システム及び方法の様々な実施形態の構造及び動作は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明される。
【0012】
前述の概要及び以下の発明を実施するための形態の両方は、単に例示的及び説明的であり、特許請求される発明を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図は、サムホイール作動式デバイスのためのホイールロックを図示する。説明とともに、図面は、本明細書に記載される回転ハンドルステント送達システム及び方法の原理を説明する役割を更に果たし、それにより、当業者が回転ハンドルステント送達システム及び方法を製作及び使用することを可能にする。
【0014】
ここで、添付の図面を参照するが、必ずしも縮尺通りに描画されるとは限らない。特許又は出願書類には、カラーで作成された少なくとも1つの図面が含まれている。本特許又は特許出願公開書類の写し及びカラー図面は、請求及び必要な料金の支払いに応じて、事務所によって提供される。
【0015】
【
図1A】例示的な送達ハンドルの様々な実施形態を示す。
【
図1B】例示的な送達ハンドルの様々な実施形態を示す。
【
図1C】例示的な送達ハンドルの様々な実施形態を示す。
【
図2】
図1の例示的なステント送達ハンドルの上面図である。
【
図3A】ホイール/サムホイール作動式システム又はデバイスとともに使用するための、本明細書に記載の原理による例示的なホイールロック又はロックタブを示す。
【
図3B】ロックすべきホイールのための例示的なホイールロック又はクリップの側面図を示す。
【
図4A】非係合状態のホイールロック/クリップの斜視図である。
【
図4B】非係合状態にある
図4Aのホイールロック/クリップの側面図である。
【
図4C】非係合状態にある
図4Aのホイールロック/クリップの正面図である。
【
図6A】例示的なサムホイール作動式ステント送達デバイス上に位置する、ここに記述した原理によるホイールロック/クリップを示す。
【
図6B】例示的なサムホイール作動式ステント送達デバイス上に位置する、ここに記述した原理によるホイールロック/クリップを示す。
【
図6C】例示的なサムホイール作動式ステント送達デバイス上に位置する、ここに記述した原理によるホイールロック/クリップを示す。
【
図7】例示的なサムホイール作動式送達システムと係合したホイールロック/クリップの大まかな図である。
【
図8】例示的なサムホイール作動式送達システムと係合した別の大まかなホイールロック/クリップの図である。
【
図9】例示的な送達ハンドルの特徴の分解図を示す。
【
図10】組み立てられた例示的な送達ハンドルの断面図である。
【
図11】例示的なサムホイール及びタイミングベルトの動きを示す断面図である。
【
図12A】サムホイールの移動時のタイミングベルトリンク及び外側シースの動きを示す例示的な送達デバイスの断面図である。
【
図12B】サムホイールの移動時のタイミングベルトリンク及び外側シースの動きを示す例示的な送達デバイスの断面図である。
【
図12C】サムホイールの移動時のタイミングベルトリンク及び外側シースの動きを示す例示的な送達デバイスの断面図である。
【
図13】送達カテーテルデバイスを含む例示的な送達デバイスの斜視図を示す。
【
図14】例示的なサムホイールアセンブリの詳細を示す断面図である。
【
図18】タイミングベルトを備えた例示的なサムホイール/バレルアセンブリを示す。
【
図20】モジュール式サムホイールアセンブリの例を示す。
【
図21】タイミングベルト歯を有する例示的なタイミングベルトを示す。
【
図22】タイミングベルト歯を有する例示的なタイミングベルトを示す。
【
図23A】
図22に示すポジドライブベルトとともに使用され得る例示的なアイドラーを示す。
【
図23B】
図22に示すポジドライブベルトとともに使用され得る例示的なアイドラーを示す。
【
図24】タイミングベルトを備えた例示的なサムホイール/バレルアセンブリを示す。
【
図25】送達アセンブリで使用され得るポジドライブベルトの代替的なタイプを示す。
【
図26】送達アセンブリにおいて使用され得るポジドライブベルトの代替的なタイプを示す。
【
図27】ポジドライブベルトとともに使用するための例示的なタイミングベルトリンクを示す。
【
図28】
図27のタイミングベルトリンクの第1の部分の例示的な実施形態を示す。
【
図29】
図27のタイミングベルトリンクの第2の部分の例示的な実施形態を示す。
【
図30】ホイール作動式送達デバイスで使用され得る例示的なポジドライブベルトのコード構造を示す写真である。
【
図31】ホイール作動式送達デバイスで使用され得る例示的なポジドライブベルトのコード構造を示す写真である。
【
図32】ホイール作動式送達デバイスで使用され得る例示的なポジドライブベルトのコード構造を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで、添付の図を参照して、サムホイール作動式デバイスのためのホイールロックの実施形態を詳細に参照する。本明細書で開示される様々な実施形態は、ステント又は他の医療デバイスを疾患のある血管内の標的部位に移植又は展開するために拡張可能なステント又は他の医療デバイスを送達するためのデバイス及び関連する方法を示す。例示的なサムホイール作動式送達デバイスは、米国特許第10,441,449号及び同第10,449,073号に記載されており、これらは、本明細書に完全に記載されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。サムホイール作動式デバイスのためのホイールロックは、米国特許第10,441,449号及び第10,449,073号のステント送達デバイスを参照して記載されているが、本明細書に記載されるようなホイールロックは、ステント送達デバイスを含むが、これらに限定されない、任意のホイール/サムホイール作動式デバイスとともに使用され得る。
【0017】
図1A、1B、及び1Cは、ステント送達ハンドルの様々な実施形態を示す。図示されるように、ハンドル10は、ハウジング14及びサムホイール/サムホイールアセンブリ18を含み、カテーテル22がそこから延在している。
図2は、
図1の送達ハンドルの例示的な実施形態の上面図である。
図2に示される実施形態では、送達ハンドル10は、2つのサムホイール118a及び118b(例えば、デュアルディスクサムホイールアセンブリ)、並びに内側バレル66を有するサムホイールアセンブリを有する。図示されるように、ハンドル210は、ハウジング14及びサムホイール/サムホイールアセンブリ218を含み、カテーテル222がそこから延在している。サムホイールアセンブリは、サムホイールの一方又は両方と連続する内側バレルを有する単一のユニットを含み得るか、又は別個の部品であり得る。サムホイールアセンブリは、1つのサムホイールのみを有し得る。
図2の例示された実施形態におけるサムホイールアセンブリ218は、2つのサムホイール、118a及び118b、並びに内側バレル66を含む。
図2に見ることができるように、内側バレル66は、スカラップ状又は歯状表面を含む。歯状表面は、本明細書の様々な実施形態において見ることができるように、デバイスを駆動するためにサムホイールの動きを伝達するためのタイミングベルト又は他の機構と係合するように設計又はピッチ化され得る。例えば、内側バレルは、ドライブベルト又はねじに対応するピッチを有するバレル歯を有し得、これは、サムホイールが作動されるときに、ドライブベルト又はねじの移動を引き起こし、バレル歯は、隣接する歯の間に溝又は凹部を有する。しかしながら、本明細書に記載される本発明の範囲は、特定の送達機構に限定されず、本明細書に記載されるように、歯付きサムホイールアセンブリを有する任意のホイール駆動式デバイスに適用され得る。
【0018】
図3Aは、ホイール/サムホイール作動システム又はデバイス(図示せず)とともに使用するための例示的なホイールロック又はロックタブ311を示す。
図3Bは、ロックすべきホイール318のための例示的なホイールロック又はクリップ311の側面図を示す。理解されるように、
図3A及び3Bでは、要素は、説明の目的のためにホイール作動式デバイスから分離されて示される。本デバイスは、様々な状況においてホイールの動きを防止することが適切である任意のホイール作動式デバイスと組み合わせて使用され得る。示されるように、例示的なホイールロック311は、引っ張られると、ホイールロック311の少なくとも1つの係合歯319のホイール318からの係合解除を可能にするタブ315を含む。タブ315及び係合歯319に加えて、ホイールロック/クリップ311は、本体323、伸長部分327を有するアーム326、及びU字形又は屈曲部分331を含む。U字形の屈曲部分331は、ヒンジ様挙動を示し、リビングヒンジであり得るが、伸長部分327に外向きの力を与え、実質的に真っ直ぐな部分を本体323から遠ざける別の構造でもあり得る。本体323は、ホイール/ホイールアセンブリ318の湾曲した形状を模倣するように弓形又は湾曲し得る。アーム326は、屈曲部分331を介して本体323から延在している。タブ315は、アーム326に接続されており、タブ315の端部は、本体323の端部を越えて延在し、ユーザがタブ315にアクセスして、タブ315を所望の方向に移動させることを可能にする。図に示されるように、タブ315は、伸長部分327の端部から、屈曲部分331の反対側の端部に延在し得る。係合歯319は、ユーザによるタブ315の移動が、内側バレル66(
図3Bには図示せず)の外周上のバレル歯の相補的なセット(例えば、離間してそれらの間に係合歯319を受容するための歯のセット)から係合歯319を係合解除させるように、伸長部分327の一部分から一方向に延在する。追加の歯335は、ホイールロック/クリップの追加の係合位置をホイール/ホイールアセンブリ318に提供するために、弓形クリップ本体の内側に提供され得る。追加の歯335は、内側バレルの外周上のバレル歯に相補的であり、バレル歯と係合するようにサイズ決定されている。これらの追加の歯335はまた、ホイールロック/クリップが適切な位置で取り外され、取り外しの間のホイール/サムホイールの動きを減少させるのを支援するために、ホイール上の所定の点でのかみ合いを提供する。3つの追加の歯335が
図3Aに示されているが、より多い又はより少ない追加の歯がデバイスに含まれ得るか、又はない場合がある。
図3Aは更に、追加の歯335とクリップ本体323の内面との間の空洞を示す。そのような空洞は、ホイールロック/クリップ311から省略され得る。
図4Aは、非係合状態のホイールロック/クリップ311の斜視図である。
【0019】
このように説明されるように、ホイールロック/クリップ318自体がリビングヒンジとして機能し、これは、内側バレルに適用されるときに張力が掛かり、内側バレルから係合解除するときに弛緩する。
図3Aは、弛緩された状態のホイールロック/クリップ318を示す。
図3Bは、ホイール/ホイールアセンブリ318に適用されるときの張力が掛かったホイールロック/クリップ318を示す。
【0020】
図3Bは、ホイールロック又はクリップ311が係合位置にあるホイールアセンブリ318の側面図である。
図3Bは側面図であるため、内側バレル66は図面では見えない。圧縮状態(例えば、張力状態)において、力は、アーム326(屈曲部分331及び伸長部分327)及び係合歯319により形成され、軸に向かって圧縮的に押圧されるヒンジによって、ホイール318の軸に向かって印加される。したがって、ホイールロック/クリップ311は、張力が保持され、したがって、ホイール/サムホイールを、弓形本体の端部339と送達デバイス10のハウジング14との当接部又は当接部付近によって所定の位置に保持させる。
【0021】
図4Aは、非係合状態のホイールロック/クリップ311の斜視図である。
図4Bは、非係合状態にある
図4Aのホイールロック/クリップ311の側面図である。
図4Cは、非係合状態にある
図4Aのホイールロック/クリップ311の正面図である。図に示されるように、本体323は、それが適用されるホイールに整合するように円弧を有する(プロファイルが実質的に湾曲している)。例えば、本体323の円弧は、それが適用されるホイールと一致する半径方向の中心点343を有し得るが、必須ではない。更に、ホイールに適用されるとき、本体323は、張力をかけている間にその形状を変形するように変形され得る。代替において、弛緩した状態の本体323は、ホイールに整合する円弧を有さない場合があるが、ホイールに適用されるときにホイールに実質的に整合する円弧を有し得る。
【0022】
本体323は、アーム326及び本体323の円弧が結合して、ホイールに装着されたときにエネルギー付与又は付勢されるばねを作り出すように、ばね様挙動を示し得る。したがって、クリップは、収縮スプリングクランプに類似の手法で(係合歯319を介して)ホイールを掴む。オペレータがタブ315を引くことによって、片を除去すると、U字形(屈曲部分331)の場所でばねを巻き付けて、サムホイール318内の嵌合ギヤ歯(図示せず)から係合歯319を解放することによって、ばねを一時的に更に張る。
【0023】
図4Bに示されるように、本体323は、上面347及び下面351を有する。下面351は、ホイールロックが適用されるホイールに整合する円弧を有するべきである。上面は、弧状プロファイルを有する必要はないが、そのような弧状プロファイルが図に示されている。タブ315は、湾曲した又は弧状のプロファイルを有するように示されているが、タブ315は、ユーザが、係合歯319を係合解除するために屈曲部分331及び伸長部分327によって形成されたヒンジによって供給される力を克服するのに十分な力で、タブをホイールから引き離すために把持することができる任意の構成であり得る。タブ315は、平坦又は直線であり得、親指又は指のくぼみを含み得、ユーザによるタブ315の把持を補助するためにテクスチャ状であるか、又は任意の他の構成若しくは形状を有し得る。
図4Bの詳細Aは
図5Aに示され、
図4Bの詳細Bは
図5Bに示される。
【0024】
図5Aは、追加の歯335を図示する。上記で考察されたように、3つの追加の歯335が例示的な目的のために示されている。より多く又はより少ない追加の歯335は、本開示の範囲内で提供され得る。
図5Aに示すように、歯は、断面が三角形であり、2つのストラット355は、45度の角度を形成して、ロックされるホイール(図示せず)に面する歯の側面に頂点を形成する。図示されるように、図示の3つの追加の歯の各々は、内側バレル66上の歯と適切に係合するように同じ角度を有する(
図2を参照)。歯の頂点は、ホイールロック/クリップが適用されるホイール(図示せず)と係合するように、互いに及びホイールと共通の半径方向中心点343を共有する円弧上にある。2つのストラットを含むように示されているが、各追加の歯は、そのようには限定されず、中実又は中空構造であり得、依然として本開示の趣旨及び範囲内である。三角形の断面を有するように本明細書に例示されるが、追加の歯の形状は、歯が、それが適用されるホイール上の相補構造に係合するように形状される限り、そのようには限定されない。
【0025】
図4Bを参照すると、ブレースアーム321は、本体の下面351に隣接し得、ヒンジ331に接続し得る。
図4Bにおいて見ることができるように、追加の歯335は、ブリッジ構造371によって本体323から分離され得る。ブリッジ構造371は、本体323の下面351に隣接するブリッジストラット375を含み得る。ブリッジストラット375は、本体323の下面351から離間し、本体323から延在し、側方ストラット379によってそれに接続し得る。ブリッジ構造371自体は、本体323に向かって圧縮可能なヒンジを形成し得る。側方ストラット379はリビングヒンジであり得、力が追加の歯335に印加されると、ブリッジを本体323に向かって圧縮可能にさせる。一態様では、側方ストラット379は、側方ストラット379がブリッジに接続する点がヒンジ又はリビングヒンジであるように、ブリッジ375に接続し得る。追加の歯335は、追加の歯335に加えられる力が、ブリッジ構造371から形成されるリビングヒンジの変形を引き起こすように、ブリッジ構造371に取り付けられ得るか、又は単に隣接し得る。更に、追加の歯は、本体323から追加の歯アーム383を介して延在し得、それ自体は、追加の歯335に加えられる力が追加の歯アーム383から形成されたリビングヒンジの変形を引き起こすように、本体323に向かって変形可能/圧縮可能であり得る。追加の歯335は、更に、第2の追加の歯ストラット385を介して本体に接続し得、第2の追加の歯ストラット385は、側方ストラット379の少なくとも1つに隣接し得るか、又はそれと同じであり得る。ブリッジ構造371は、側方ストラット379が本体ストラット391をブリッジ375に接続するように、本体323に隣接する本体ストラット391を更に含み得る。
【0026】
図5Bは、本実施形態においてタブ315に関連するときの係合歯319を図示する。係合歯は、2つのストラット359から形成することができ、三角形の断面を有する。2つのストラットを含むように示されているが、係合歯はそのようには限定されず、中実又は中空構造であり得、依然として本開示の趣旨及び範囲内である。タブ315の下端363からアーム327に沿ってわずかにオフセットされていることが示されているが、これはタブ315に対する係合歯319の1つの関係に過ぎない。例えば、係合歯319のストラット359の端部367は、タブ315の下端363に整列し得るか、又はそれに近接し得る。端部367が湾曲しているか、又はそうでなければ、内側バレル66上の歯(図示せず)の対向する頂点の少なくとも一部に当接するように成形されることが企図されるが、必須ではない。また、アーム327は、ホイールロック/クリップ311が、それが適用されるホイールと係合するときに、アーム327の円弧がホイールと共通の半径方向中心点343を共有するように、円弧を有し得る。同様に、それが適用されるホイールと係合するとき、係合歯の頂点は、ホイールロック/クリップ311が適用されるホイール(図示せず)と係合するように、互いに共通の半径方向中心点343を共有する円弧上にある。
【0027】
図6A、6B及び6Cは、本明細書に記載の原理によるホイールロック/クリップ311を例示的なサムホイール作動式ステント送達デバイス上に配置したものを示す。図示されるように、ホイールロック/クリップ311は、サムホイールの後側にタブ315を有するサム作動ホイール(図示せず)に設置される。したがって、図示されていないが、係合歯は、サムホイールの後側に向かって内側バレル66(図示せず)上の歯と係合する。
図6Aをよく見ると、屈曲部分331は、本体323の下面351とサムホイール318(この場合318A)のサム接触面399との間の空間内で見ることができる。
図6Bを見ると、追加の歯のうちの先頭の1つの側面及び追加の歯のうちの後端の1つの側面を形成するストラット355は、本体323の下面351とサムホイール318のサム接触面399との間の空間(この場合318B)において見ることができる。
図7及び8は、ホイールロック/クリップ311が、米国特許第10,449,073号のサムホイール作動式送達システムとどのように相互作用/係合するかの概略図である。ホイールロック/クリップ311は、一旦設置されると、ホイール作動式デバイス10のハウジング14の一部に当接することによって、ホイールの動きを防止する。
【0028】
ホイールロック/クリップは、送達デバイスのホイールに適用され得るが、追加の歯335は、バレル歯の間のそれぞれの溝に当接し、それらの歯をピボットポイントとして使用して、次いで、係合歯319をバレル歯の間の対応する溝と係合する。示されるように、タブ315は、送達ハンドルの背面に面するが、そのような方向は、必須ではない。係合解除するために、ユーザは、タブ315を引っ張り、これは、係合歯319を対応する溝から係合解除させ、追加の歯は、旋回点であり、ホイールロック/クリップ311の内側バレルからの係合解除の最後の点である。
【0029】
ホイールロック/クリップ311は、適切なより高い屈曲係数及び引張特性を提供することができる任意の変形可能な材料で作製することができる。例えば、これに限定されないが、Dupont Zytel(登録商標)PA66などのヘルスケア用途に対して適切なナイロンを使用して、ホイールロック/クリップを形成し得る。Dupont Zytel(登録商標)PA66は、一般にEtO滅菌又はガンマ線の影響を受けない。ナイロンは、耐クリープ特性を提供し、アセタールコポリマー及びABSのような他のいくつかの選択肢よりも高い耐久性特性を提供するが、このような材料は、本設計においてナイロンの代わりに使用され得る。例えば、Covestro Bayblend(登録商標)などの材料を含む医療用グレードのポリカーボネート/ABSブレンドも使用され得る。
【0030】
内側バレル構造への適用に関して説明されるが、本明細書に記載されるホイールロック/クリップは、歯状表面を有する任意のホイールに適用され得る。
【0031】
図9は、出荷のためのサムホイールの回転を最小限に抑えるためにホイールロック/クリップ311を適用することができる例示的な送達ハンドルの特徴の分解図を示す。
図9に示された例示的なデバイスは、2つの部分のハウジング114a及び114bを含み、それぞれの2つの部分114a及び114bは、組み立てのために一緒にスナップ嵌合することができる。サムホイール18は、2つのホイール118a及び118b、軸58、及びベアリング62を備え得る。ホイール118a及び118bは、その内側バレル66上に歯を含み得る。ホイール118bには、
図9に示されるのは1つの内側バレルのみであるが、ホイール118aはまた、歯を有する内側バレルを含み得る。内側バレル66上の歯は、タイミングベルト70上の歯に対応するようにサイズ決定されている。タイミングベルトリンク74は、外側シース34をタイミングベルト70に接続する。ハウジングは、ブッシング78を含み得、これは、別個の構成要素であり得るか、又はハウジング14に一体であり得る。ブッシュは、PEEK又は他の好適な材料で形成され得る。
図9の例示的なハンドルは、タイミングベルトを緊張させ、誘導するための少なくとも1つのアイドラープーリ82を更に含む。また、
図9に示されるのは、
図9のデバイスのアイドラープーリ82に対応するアイドラープーリ軸86である。
図9の例示的な送達ハンドルは、張力器アセンブリ90を更に含み、張力器アセンブリ90は、ねじりばね94、張力器アーム98、張力器プーリ102、張力器アーム軸106、及び張力器プーリ軸112を含む。本明細書に記載されるデバイスでは、タイミングベルトは、ベルトの一側面(外径又は周辺)に歯を有し、内径(内面)は、滑らかであるか、又は実質的に滑らかであるか、又は平坦である。タイミングベルト70の滑らか又は平坦な表面は、アイドラープーリ82及び張力器プーリ102に接触する。
【0032】
図9の例示的なデバイスでは、外側支持シャフト38は、ハンドルハウジング14に固定され、内側コア42及び外側シース34の両方は、外側シャフト38の内径内に入れられる。内側コア42は、金属(例えば、ステンレス鋼)シャフト30とともに、ハンドル本体14に結合されるか、又はハンドル本体14にクランプされる雌ルアー116に近位端で結合される。本発明の一態様では、金属シャフト30は、内側コア42の外径に結合されて、内側コア42がハンドル本体10内で支持されていない近位端で支持/剛性を提供し得る。金属シャフト30の内側コア42上での支持は、ステント展開中の近位非支持内側コア42の潜在的な変形/座屈を軽減する。外側シース34が後方に引き戻されてステントを解放/展開すると、内側コア42が圧縮され、したがって、内側コアの支持されていない近位端が変形する可能性がある。接合された金属シャフト30は、支持されていない近位内側コア42に支持及び柱強度を提供する。金属シャフト30は、内側コア42の外径にわたって、及び外側シース34の内径を通ってスライドするようにサイズ決定され得る。金属シャフト30は、内側コア42の内径に影響を与えないため、ガイドワイヤ(図示せず)は、依然としてアセンブリ全体を通過することができる。支持シャフトのために金属以外の材料を使用することができ、本明細書に記載される発明は、支持シャフト30で使用するための金属に限定されない。
【0033】
外側シース34は、サムホイールの移動によって外側シース34を格納することによってステントを送達するためにタイミングベルトリンク74に連結又は結合され、サムホイールは、次に、内側バレル66及び内側バレル66上の歯を介してタイミングベルト70の歯と係合する。内側コア42/雌ルアー116に連結又は結合される金属シャフト30は、展開中に外側シース34及びタイミングベルトリンク74が近位方向に移動するガイドレールである。
【0034】
図10は、組み立てられた例示的な送達ハンドルの断面図である。
図10に示された例示的なデバイスは、2つの部分ハウジングの1つの部分114bを示し、それぞれの2つの部分は、組み立てのために一緒にスナップ嵌合され得る。溶接、結束、接着、又は他の方法などの他の組み立て方法を使用して、2つの部分を一緒に結合することができる。2つの部分ハウジングの各側面が対称であり、相補的であることが想定されるが、そのような構成は必須ではない。サムホイールアセンブリ18の部品は、射出成形などの成形によって形成され得る。ハウジング14は、一体的であり得る。
【0035】
図10は、2つのホイール118a及び118b、軸58、並びにベアリング62を含み得る、サムホイールアセンブリ18の1つのホイールを図示する。ベアリングは、内側及び外側の溝付きベアリングレースを有するボールベアリングを含み得る。ベアリングは、サムホイールと軸との間の回転摩擦を低減する役割を果たし、摩擦力が許容可能である場合、除去され得る。ベアリング62の代わりに、アセタールブッシュ又は摩擦低減の他の方法が使用され得る。
【0036】
ホイール118a及び118bは、その内側バレル66上に歯を含み得る。ホイール118b上の
図10には1つの内側バレルのみが示されているが、ホイール118aはまた、歯を有する内側バレルを含み得る。内側バレル66上の歯は、タイミングベルト70に対応するようにサイズ決定されている。内側バレルは、射出成形などの成形によって形成され得、歯は、歯が内側バレル66に一体であるように、成形又は他の方法の一部として形成され得る。別の態様では、歯は、内側バレル66から分離可能である。
【0037】
示されるように、タイミングベルトリンク74は、外側シース34をタイミングベルト70に接続する。
図10の例示的なハンドルは、タイミングベルト74を張り誘導するための少なくとも1つのアイドラープーリ82を更に含む。また
図10には、
図10のデバイスのアイドラープーリ82に対応するアイドラープーリ軸86が示されている。
図10の例示的な送達ハンドルは、張力器アセンブリ90を更に含み、張力器アセンブリ90は、ねじりばね94、張力器アーム98、張力器プーリ102、張力器アーム軸106、及び張力器プーリ軸112を含む。
図10の例示的なデバイスでは、外側支持シャフト38はハンドルハウジング14に固定され、内側コア42及び外側シース34の両方が外側シャフト38の内径内に含まれる。内側コア42は、金属(例えば、ステンレス鋼)シャフト30とともに、ハンドル本体14に結合されるか、又はハンドル本体14にクランプされる雌ルアー116に近位端で結合される。
【0038】
図11は、ステントの展開のためのサムホイール18、タイミングベルト70、及びタイミングベルトリンク74の動きを更に示す。
図11に示されるように、外側シース34は、矢印の方向にサムホイールを回転させることによって、タイミングベルト70によってガイドチューブ/内側コア42の上で近位に並進される。タイミングベルト70は、一体成形されたギヤ歯を含み得るデュアルサムホイールアセンブリ18を介してオペレータによって駆動され、ギヤ歯のピッチ及び形状は、タイミングベルトを同期/係合させ、タイミングベルトの移動を引き起こすためのタイミングベルト70の歯に対応し、タイミングベルトリンクは、外側シース34に結合され、その移動を引き起こし、その中に設けられたステントを露出(展開)させる。内側バレル66の直径、タイミングベルト70上の歯の数、及びタイミングベルト70上の歯のピッチ/周波数は、ステント展開中の可変の機械的利点及び可変の並進比を可能にするように、それぞれ調整/変更され得る。加えて、速度が可変の送達は、サムホイールアセンブリ18を所望の速度で作動させることによっても達成され得る。
【0039】
図11に示されるデバイスにおいて、ハンドルの外側のサムホイール18の部分の近位方向(矢印の方向)の回転は、ハンドルの内側のサムホイールの部分に隣接するタイミングベルトの部分の上部を遠位方向(矢印の方向)に移動させる。タイミングベルト70は、タイミングベルトリンク74に隣接するタイミングベルト70の一部分が近位に(矢印の方向に)移動し、タイミングベルトリンク74と係合してタイミングベルトリンク74を近位に移動させ、それによって、それに結合された外側シース34を近位に移動させ、それによって展開のためにステントを露出させるように、アイドラープーリ82の周りに延在する。ステント展開後のカテーテルの再シースのために動きを逆転させることができる。
【0040】
図12A、12B及び12Cは、
図12A、12B及び12Cの文脈においてサムホイール18が反時計回りに移動したときのタイミングベルトリンク74及び外側シース34の動きを示す例示的な送達デバイスの断面図である。本明細書に記載されるサムホイール回転の方向は、提供される断面の文脈で説明されるが、ハンドル14の外部のサムホイールの部分が(近位方向で)後方に回転されることが想定されることを理解されたい。タイミングベルト70の構成は、外側シース34の近位移動(後退)に対応するサムホイールの回転方向を修正するように調整され得る(例えば、サムホイールの上にループされ得る)ことも企図される。
【0041】
図12Aに示されるように、導入位置では、タイミングベルトリンクは、ハンドルハウジングの遠位端にある。サムホイール18が所定の方向、例えば示される断面の状況で反時計回りに作動すると、タイミングベルトリンク/シャトル74は近位方向に移動する。タイミングベルトリンク/シャトル74は、外側シース34に結合されるため、外側シースは、タイミングベルトリンク/シャトルと共に近位方向に移動して、内側コア42(図示せず)に装着されたステント又は他の医療デバイスを露出させる。
図12Bは、部分的に展開された位置(例えば、ステントが部分的に展開される(図示せず))におけるタイミングベルトリンク/シャトルの位置決めを示す。
図12Cに示されるように、サムホイール18がタイミングベルトリンク/シャトル74内で更に回転すると、ステント又は医療デバイスが内側コア42の側面から完全に展開できるように、更に近位側に移動する。ここで説明されるデバイスでは、サムホイール18は、サムホイールの上側(外部部分)が近位方向に回転され、タイミングベルトリンク/シャトル74を近位方向に通過させるように作動される。タイミングベルト70の構成/経路は、サムホイール18の上側(外部部分)の遠位回転が、タイミングベルトリンク/シャトル74を近位に通過させて、外側シース34を内側コア42から後退させて、医療デバイス(図示せず)の展開を可能にするように構成され得ることを理解されたい。
【0042】
図13は、カテーテルデバイスを含む例示的な送達デバイスの斜視図を示す。
図13に示されるように、タイミングベルト70は、アイドラープーリ82及び張力器90の張力器プーリ102の周りに延在する。張力器プーリ102は、張力器アーム98を介してねじりばね94に結合される。張力は、張力器アーム軸106上のねじりばね94によってタイミングベルト上で維持され、これは、張力器アーム98を介して張力器プーリ102をタイミングベルト70と接触させる。アイドラープーリ82の例は、
図23A及び
図23Bに示されている。
【0043】
図14は、例示的なサムホイールアセンブリ18及びタイミングベルトリンク74の詳細を示す断面線図である。
図14に示されるように、2つの部分のサムホイール18の1つの部分118bは、使用しやすさのためにテクスチャ加工され得る外面122を有する。サムホイール部118bはまた、内面又はリム126を含み得る。内側バレル66は、サムホイール部分118bから延びし、その上に複数のバレル歯130を有する。内側バレル66上のバレル歯130は、タイミングベルト(図示せず)に対応するようにサイズ決定されている。図示されていないが、バレル歯130は、標準的な周期性(ピッチ)を有し得るか、又は、サムホイールアセンブリの作動がタイミングベルト(図示せず)の移動を引き起こし得、したがって、第1の周期性のバレル歯がタイミングベルト(図示せず)に係合するときの第1の速度で、及び第2の周期性のバレル歯がタイミングベルト(図示せず)に係合するときの第2の速度で、外側シース34の並進を引き起こし得るように、可変周期性(ピッチ)を有し得る。そのような可変速度は、内側バレル66上のバレル歯130の異なる間隔/周期性/ピッチの代わりに又はそれに加えて、タイミングベルト上の歯の異なる間隔/周期性/ピッチを有することによって付与され得る。
図14は、サムホイールベアリング62及びサムホイール軸58を更に図示する。
【0044】
安全ロック機能(図示せず)は、輸送及び保管中のハンドルの不用意な作動を軽減するように、ハンドル設計に組み込まれ得る。安全ロック機能は、内側バレル上の歯を係合して所定の位置にロックし、回転を防止する取り外し/廃棄又はトグル機能であり得る。安全ロック機能は、タイミングベルトリンクを係合して、その移動を防止する機能でもあり得る。
【0045】
図15は、例示的なサムホイールの一部を示す。サムホイールは、少なくとも
図3に示されるように、2つのホイール部分120a及び120bを含み得る。
図15に示すように、ホイール部分120aの1つは、サムホイール218aの一部(例えば、ユーザがデバイスを作動させるためにサムホイールを回転させることができるように、その一部がハウジングを通って延在する外周)と、バレル266aの一部(例えば、タイミングベルト(図示せず)と係合してタイミングベルトを移動させる部分)とを含む本体222であり得る。ホイール部分120aは、ハウジングを通って延在するサムホイール部分218aと、バレル部分266aとが一体的であり得るように、一体的であり得る(例えば、それらは、単一の成形プロセスで形成され得る)。他のホイール(図示せず)はまた、2つの「ホイール」がともに適合してサムホイール及びバレルアセンブリを形成し得るように、作動のためのサムホイールの一部分及びバレルの一部分の両方を含み得る。言い換えると、他のホイールは、上述のホイールの鏡像であり得る。いくつかの構成では、2つの「ホイール」は同じであり得、その結果、1つの金型のみが使用され得る。また、サムホイールアセンブリは、バレル部分及びサムホイール部分の両方を含む単一のユニットとして形成される可能性がある。
【0046】
図15の例示的なデバイスに示されるように、例示的なホイール部分バレル部分266aは、対応するタイミングベルト(図示せず)のピッチに係合するように実質的に等しく/均等に離間された溝232を含む。タイミングベルトは、対応するバレル266上の溝232と係合するために、ベルトの面に沿って実質的に等しく/均等に離間された複数の歯を含む。
図16は、例示的なベルト歯を示す。
図16に示されるベルトは、2つの歯のみを示すため、例示的なものに過ぎないが、ベルトは、ステントを十分に展開するのに十分なベルトに沿って歯を有するように設計されている。
【0047】
他の例示的なベルト歯を
図17に示す。
図17に示されるように、例示的なベルト歯471は、バレル歯230又は溝232との係合を可能にするために、平坦な頂部、例えば、台形の断面を有する先細形状を有し得る。台形断面が示されているが、歯は、そのようには限定されず、ベルトの移動がバレルの回転によって作動されることを可能にするために、バレル歯と十分に係合し得る任意の断面であり得る。他の可能な形状としては、限定するものではないが、円形、円筒形、菱形、正方形、三角形、又はそれらの任意の変形が挙げられる。
【0048】
いくつかの実施形態では、タイミングベルトは、サムホイールのバレルの上にループされて、タイミングベルトのバレルとのより完全な係合を提供し得る。このデバイスでは、ベルトとバレルとの間で約360度の係合が達成され得るように、より長いタイミングベルトが使用される。
図18は、タイミングベルト570を備えたプロトタイプのサムホイール/バレルアセンブリ522を示し、バレル幅は、タイミングベルト570がバレル566の周りに少なくとも1つのフル回転でループされることを可能にするようにサイズ決定されている。例えば、歯を有するバレル566の円筒形表面は、バレル566の上にループされるタイミングベルト570を2回収容するために、タイミングベルト570の幅の2倍になるようにサイズ決定することができる。したがって、拡大されたバレル566は、タイミングベルトがバレル566の円周のほんの一部でバレル566にのみ係合する場合よりも、サムホイール518a及び518bの2つの部分が更に離間することを有し得る。一態様では、サムホイールの外側円筒縁部は、ユーザの係合のためのより多くの表面積を可能にするために、サムホイールの各部分の外側縁部の上のいくつかの部分をバレルに「オーバーハング」させるように修正され得る。
【0049】
別の態様では、筒は実質的に円筒形であり得、その結果、筒の端部は一組の歯及び/又は溝を有し、筒の他端部は一組の歯及び/又は溝を有する。バレルは、歯及び/又は溝を有する端部の間のコア領域を更に含み得る。そのような歯を有するバレルは、一体的な片であり得るか、又は一緒に取り付けられた2つの部分であり得る。実質的に円筒形のバレルの端部は、その間にベルトの中央部分を受容するのに十分な離間されている。このように記載されるバレルとともに使用するためのタイミングベルトは、例えば、ベルトのピッチ軸に垂直に延在するベルトの反対側に複数の突起を有する。突起は、バレル上の対応する歯及び/又は溝と係合して、バレルから上述のように外側シースに結合されたベルトにトルクを伝達し、ステントの展開を引き起こすように設計されている。バレルは、バレル自体が実質的に円筒形でなくてもよいように、ベルトの一部を受容するための溝をその中に更に備え得る。
【0050】
バレルアセンブリは、ディスクの各々の歯がタイミングベルトの歯と係合することを可能にするのに十分な距離を離して、その円周縁上に適切に離間された歯を有する2つのディスクを配置することによって形成され得る。円筒形のコアは、ディスクの各々の間に延在し得る。円筒形コア及び「ディスク」は、実際には実質的に円筒形である、一体的な片であり得、その結果、円筒の端部は、一組の歯及び/又は溝を有し、円筒の他端部は、それらの間にコア領域を有する一組の歯及び/又は溝を有する。両端の歯及び/又は溝は、実質的に整列し得る。
【0051】
図19は、間に溝を有する2組の歯681を有する例示的なバレル666を示す。円形断面の円周の周りに配置された2組の歯681の間には、歯681の組を互いに離間させる表面668がある。示されるように、表面は滑らかであるが、それに限定されない。更に、表面が示されているが、表面は必須ではない。歯は、周囲上で適切な距離だけ離れた歯及び/又は溝を備える2つのディスクを単に分離して離間され得、おそらく両方のディスクは共通の軸(図示せず)に装着される。上記で詳細に考察されるように、バレルアセンブリ666は、一体的であり得るか、又はサムホイールと一体的であり得る(
図19には図示せず)。
図20に例示されるように、バレル666とのサムホイールアセンブリは、バレル666aの第1の横方向部分及びサムホイール618aの第1の横方向部分が一体的であり、かつバレル666bの第2の横方向部分及びサムホイール618bの第2の横方向部分として備える別の一体的な片と一緒に嵌合し得るように、モジュール式であり得る。横方向部品サムホイールアセンブリはまた、一緒に装着されると、互いに離れた歯のセットの離間を可能にする表面を形成する表面668a及び668bを含み得る。
【0052】
タイミングベルトの歯を有する例示的なタイミングベルトを
図21に示す。このように記載されるバレルとともに使用するためのタイミングベルトは、例えば、ベルトのピッチ軸に垂直に延在するベルトの反対側に複数の突起を有する。
図21に示されるベルトは、3組の歯のみを示すため、例示的なものに過ぎないが、ベルトは、ステントを十分に展開するのに十分なベルトに沿って歯を有するように設計される。
【0053】
例示的なベルト歯を
図22に示す。
図22に示されるように、例示的なベルト歯は、バレル歯との係合を可能にするために、平坦な頂部、例えば、台形断面を有する円筒形状を有し得る。台形断面が示されているが、歯は、そのようには限定されず、ベルトの移動がバレルの回転によって作動されることを可能にするために、バレルの歯と十分に係合し得る任意の断面であり得る。他の可能な形状としては、限定するものではないが、丸みを帯びた、台形の、円筒形の、菱形の、正方形の、三角形の、又はそれらの任意の変形が挙げられる。
【0054】
図23Aは、
図22に示すポジドライブベルトとともに使用され得るアイドラー1182を示す図である。
図23Bは、ポジドライブベルトを備えた
図24Aの例示のアイドラープーリの断面を図示する。
【0055】
図24は、単一のコアポジドライブベルトなどのタイミングベルト970の2つのエッジ上に突起971を有するタイミングベルト970を有する円筒形コア968及びサムホイール部分918を有する例示的なサムホイール/バレルアセンブリ922を示す。円筒形コア968は、2組の歯/溝981の間で見ることができる。
【0056】
図25及び26は、例示的な送達デバイスにおいて使用され得るポジドライブベルト1171の代替的なタイプを図示する。図示のポジドライブベルト1170は、ベルトの各「クロスバー」又は歯1171の間に凹部又は開口部1177があるように「ツインコア」である。本明細書に記載されるサムホイールアセンブリ及びプーリは、送達デバイスの全体的な機能に影響を与えることなく、本明細書に記載される動きを実行するために、ベルトの歯の間の開口部と係合するように適合され得る。
【0057】
再び
図3A及び3Bを参照すると、係合歯319及び追加の歯335の間隔及び形状は、本開示のスパイト及び範囲から逸脱することなく、使用されるドライブベルトのタイプに対して適切にサイズ決定され得る。
【0058】
図27は、例示的な送達ハンドルにおけるポジドライブベルト1070とともに使用するための例示的なタイミングベルトリンク1074を示す。図示されるように、例示的なタイミングベルトリンク1074は、一緒にスナップされ得る2つの部分1074a及び1074bを備える。各部品は、任意の適切なプロセスによって射出成形又は形成され得る。第1の部分1074aは、タイミングベルト1070のタイミングベルト歯1071の上に適合し、外側シース1034の周りにスナップし、外側シース1034に固定されている、又は外側シース1034に一体化されている円筒形の特徴1035を捕捉する。円筒形の特徴1035は、円筒形の特徴1035の移動に伴って外側シース1034が移動することができるように、外側シース1034に一体化され得、そうでなければ外側シース1034に固定され得る。第2の部分1074bは、剛性を提供するために、第1の部分1074aの周りに支持システムを作り出すために、下から外側シース1034上にスナップする。第2の部分1074bは、展開力に耐えるのに必要な強度を提供する。この設計の意図は、ベルト1070に対する外側シース1034の回転を可能にすることである。本設計の一態様によれば、タイミングベルトリンク部分1074a及び1074bと、外側シース1034と、円筒形の特徴1035との間には、外側シース1034がタイミングベルトリンク1074からの著しい干渉なしに自由に回転することを可能にするが、ステント(図示せず)の展開のための外側シース1034の移動を引き起こすためのタイミングベルトリンク1074の直線的な移動を可能にするためのクリアランスがある。そのような動きは、タイミングベルトリンク1074による円筒形の特徴1035の「閉じ込め」によって引き起こされる。したがって、カテーテルの遠位端が固定され、近位端(ハンドル)がカテーテルの軸(図示せず)を中心に360°完全に回転されるとき、システムは機能を維持し得る。
【0059】
図28は、
図27のタイミングベルトリンク1074aの第1の部分1074aの例を示す。第1の部分1074aは、上部本体部分1076と、上部本体部分1076から共通の方向に延在する延長アーム1084と、タイミングベルト1070の歯1071に相補的な係合溝1096とを含む。図示されるように、各延長アーム1084は、上部本体部分1076の角1077から延在するが、設計は、そのようには限定されない。延長アーム1084の遠位端1085は、例えば、粗い干渉又はスナップ嵌合を提供するために、円筒形の外側シース1034の周りに係合するように湾曲し得る。図示されるデバイスでは、4つの延長アーム1084があり、各延長アーム1084は、上部本体部分1076の角1077から延在している。上部本体部分1076は、長い寸法1087及び短い寸法1088を有し、長い寸法1087は、外側シース1034と係合すると、外側シース1034の軸方向に平行であり、短い寸法1088は、外側シース1034と係合すると、外側シース1034の軸方向にほぼ垂直である。示されている例示的なデバイスにおいて、係合溝1096は、上部本体部分1076の長い寸法1087のうちの1つ上の延長アーム1085への間に少なくとも2つの溝1096が存在するように、長い寸法1087に沿って形成される。図示される溝1096はU字形であり、2つのそのような溝1096があるとき、2つの溝1096を形成する上部本体1076の長い寸法1087に沿って上部本体1076の角1077間の位置に上部本体1076から突起1089がある。2つの溝1096が図示されているが、2つ以上の直線的に隣接するベルト歯が係合することができるように、上部本体からのより多くの突起によって、より多くの溝を形成することができる。また、ポジドライブベルトの両側の溝が係合することができるように、上部本体の両方の長いエッジ/寸法から延在する突起があり得る。現在図示されているデバイスでは、上部本体1076の縦断面は、外側シース1034の上に適合するようにU字形であり得る。
【0060】
図示されていないが、延長アームの位置決めは、上部本体の角にあることに限定されない。言い換えると、延長アームが外側シース及びタイミングベルトと係合する溝の周りに適合するのに十分である限り、それらが外側本体から延在する位置は変化し得る。例えば、延長アームは、上部本体の長寸法の中間点から延在し得、一方、突起は、上部本体の角1077又は端部領域から延在し得る。追加の突起は、上部本体から延在して、追加のタイミングベルトの歯が上部本体によって係合されることを可能にし得る。タイミングベルトリンク1074は、第1の部分のみを含み得るが、例えば展開力に耐えるために、アセンブリに追加の強度を提供するための第2の部分を更に含み得る。
【0061】
図29に示されるように、
図27のタイミングベルトリンク1074aの例示的な第2の部分1074bは、外側シース1034の円周を受容するようにサイズ決定された実質的に円形の中心カットアウト1080を有する2つのU字形の端部片1079を有する下部本体部分1075を含み得る。各「U」の端部1083は、外側シース134が「U」形状の端部1079の実質的に円形の中心カットアウト1080内に押し出されることができるように、外側シース134の外径よりも小さい距離で分離される。U字形の端部1079は、「U」の各々の上部1079の間に延在する2つの上部サイドレール1089によって接続され、2つの端部片1079を接続する。
【0062】
したがって、外側シース1034は、延長アーム端部1085が外側シース1034の下部の下に延在する、外側シース1034の上部の上に延在するタイミングリンク1074の第1の部分1074aによって、ドライブベルト1070に結合され得る。タイミングベルトリンク1074の第2の部分1074bは、第1の部分の延長アーム1084の上に位置し、外側シース1034を第2の部分1074bのU字型端部1079の実質的に円形の中心カットアウト1080に挿入することによって、外側シース1034の周りにスナップ嵌合する。外側シース1034は、上部本体1076が外側シース1034上にあるとき、上部本体1076の延長アーム1085の間にあるようにサイズ決定された円筒体1035を更に含み得る。例えば、円筒体1035は、外側シース1034に恒久的に固定され得、したがって、タイミングベルトリンク1074によって係合され、タイミングベルトリンク1074を外側シース1034に対して適切な位置に保持する。
【0063】
図30、31及び32は、例示的な送達デバイスで使用され得る、例示的なポジドライブベルトのコード構造を示す。
【0064】
当業者には、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、本発明において様々な修正及び変形を行うことができることが明らかであろう。したがって、本発明は、それらが添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内である限り、本発明の修正及び変形を包含することが意図される。
【0065】
本発明の様々な実施形態が上述されてきたが、それらは限定ではなく、例としてのみ提示されてきたことを理解されたい。当業者には、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、その中で様々な形態及び詳細の変更を行うことができることが明らかであろう。したがって、本発明の幅及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれかによって制限されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。
【国際調査報告】