(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-27
(54)【発明の名称】作業用脚立横安定装置
(51)【国際特許分類】
E06C 7/42 20060101AFI20230620BHJP
E06C 1/18 20060101ALI20230620BHJP
【FI】
E06C7/42
E06C1/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022571218
(86)(22)【出願日】2020-06-09
(85)【翻訳文提出日】2022-11-18
(86)【国際出願番号】 CN2020095125
(87)【国際公開番号】W WO2021248312
(87)【国際公開日】2021-12-16
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515049327
【氏名又は名称】施昌邑
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】施 昌邑
【テーマコード(参考)】
2E044
【Fターム(参考)】
2E044BA05
2E044CB03
2E044CC01
2E044EB02
2E044EE11
(57)【要約】
本発明は、作業用脚立の横安定装置を提供し、前記作業用脚立が支持脚を有していて、前記支持脚に、ブラケット収納溝が設置されていて、 前記支持脚の底側に、横安定装置が固定されていて、前記横安定装置に、スクリューソケットが設置されていて、前記スクリューソケットに、前記ブラケット収納溝に対応するスクリュー溝が設置されていて、前記スクリュー溝に回転揺動軸が挿入されていて、前記揺動回転軸に第一回転スプリング及び揺動回転ブラケットが入れられ、前記揺動回転ブラケットにつめ車が固定されていて、前記つめ車の周辺にラチェットが分布していて、 前記第一回転スプリングに、スクリューソケットとつめ車が位置決めされていて、前記つめ車の上方に、ラチェット揺動部品が重ね継がれていて、 前記ラチェット揺動部品に、前記ラチェットと嵌め合うラチェット爪が設置されていて、前記スクリュー溝に、前記ラチェット揺動部品に枢着されている部品軸が挿入されていて、前記部品軸に、第二回転スプリングが入れられていて、前記第二回転スプリングが、スクリューソケットと前記ラチェット揺動部品に位置決めされて、前記ラチェット爪が前記ラチェットと嵌め合うようにする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次のように、前記作業用脚立が左右側にそれぞれ一つの開放閉鎖部を有し、且つ、前記開放閉鎖部が、前後の外側にそれぞれ一つの支持脚を有し、少なくとも一つの支持脚に、外側から内側へ凹むブラケット収納溝が設置されていて、少なくとも一つの支持脚の底側に、一つの横安定装置が固定されていて、前記横安定装置に、一つのスクリューソケットが設置されていて、前記スクリューソケットに、前記ブラケット収納溝に対応する一対のスクリュー溝が設置されていて、前記スクリュー溝の内側に一つの部品通し穴が設置されていて、前記スクリュー溝に一つの回転揺動軸が挿入されていて、前記揺動回転軸に一つの第一回転スプリングが入れられ、且つ、一つの揺動回転ブラケットが枢着されていて、前記揺動回転ブラケットに一つのつめ車が固定されていて、前記つめ車の周辺にラチェットが分布していて、前記第一回転スプリングに、スクリューソケットに位置決めされている第一位置決め端子及び、つめ車に位置決めされて、前記揺動回転ブラケットが上へ回転して前記ブラケット収納溝に回転して収納されるようにする第一リセット端子が設置されていて、前記つめ車の上方に、一つのラチェット揺動部品が重ね継がれていて、前記ラチェット揺動部品の片側に、前記ラチェットと嵌め合うラチェット爪が設置されていて、前記ラチェット揺動部品の反対側に、前記部品通し穴を通り抜ける外れ圧着部が設置されていて、前記スクリュー溝に、前記ラチェット揺動部品に枢着されている部品軸が挿入されていて、前記部品軸に、第二回転スプリングが入れられていて、前記第二回転スプリングに、前記スクリューソケットに位置決めされている第二位置決め端子及び、ラチェット揺動部品を位置決めし、且つ、前記ラチェット爪が下へ回転して前記ラチェットと嵌め合うようにする第二リセット端子が設置されていることを特徴とする作業用脚立横安定装置。
【請求項2】
前記揺動回転ブラケットの下端に揺動回転軸が枢着されていて、前記揺動回転ブラケットの上端にまた滑り止めブロック溝が設置されていて、前記滑り止めブロック溝に別途滑り止めブロックが枢着されていて、且つ、前記滑り止めブロックに、横方向へ突出する滑り止め凸部が増設されていることを特徴とする請求項1に記載の作業用脚立横安定装置。
【請求項3】
前記揺動回転ブラケットの下端に揺動回転軸が枢着されていて、且つ、前記揺動回転ブラケットの上端に、前記ブラケット収納溝から伸び出る足踏み凸体が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の作業用脚立横安定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安定装置に係り、特に使用上において作業用脚立を一層安定化する作業用脚立横安定装置に係る。
【背景技術】
【0002】
図1は作業用脚立10を示す。前記作業用脚立10は、使用時に、 左右側の二つの脚立平面101で支持機能を果たし、且つ、脚立平面101によって、作業人員がこれを踏んで高所施工を実施できるようにする。 但し、脚立平面101の幅が小さく、且つ、作業用脚立10が殆ど重量の極めて軽いアルミニウム合金材質製であるので、作業用脚立10の使用上の安定性効果が低い。
【0003】
従って、業者は、しばしば作業用脚立10の適用範囲を制限する。その上、防護人員が傍で前記作業用脚立10の安定性に協力してからこそ、始めて安全性を確保することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した既存の問題点を解決するため、作業用脚立横安定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題点を解決でき、上記目的を達成するために、本発明の作業用脚立横安定装置は、前記作業用脚立が左右側にそれぞれ一つの開放閉鎖部を有し、且つ、前記開放閉鎖部が、前後の外側にそれぞれ一つの支持脚を有し、少なくとも一つの支持脚に、外側から内側へ凹むブラケット収納溝が設置されていて、少なくとも一つの支持脚の底側に、一つの横安定装置が固定されていて、前記横安定装置に、一つのスクリューソケットが設置されていて、前記スクリューソケットに、前記ブラケット収納溝に対応する一対のスクリュー溝が設置されていて、前記スクリュー溝の内側に一つの部品通し穴が設置されていて、前記スクリュー溝に一つの回転揺動軸が挿入されていて、前記揺動回転軸に一つの第一回転スプリングが入れられ、且つ、一つの揺動回転ブラケットが枢着されていて、前記揺動回転ブラケットに一つのつめ車が固定されていて、前記つめ車の周辺にラチェットが分布していて、前記第一回転スプリングに、スクリューソケットに位置決めされている第一位置決め端子及び、つめ車に位置決めされて、前記揺動回転ブラケットが上へ回転して前記ブラケット収納溝に回転して収納されるようにする第一リセット端子が設置されていて、前記つめ車の上方に、一つのラチェット揺動部品が重ね継がれていて、前記ラチェット揺動部品の片側に、前記ラチェットと嵌め合うラチェット爪が設置されていて、前記ラチェット揺動部品の反対側に、前記部品通し穴を通り抜ける外れ圧着部が設置されていて、前記スクリュー溝に、前記ラチェット揺動部品に枢着されている部品軸が挿入されていて、前記部品軸に、第二回転スプリングが入れられていて、前記第二回転スプリングに、前記スクリューソケットに位置決めされている第二位置決め端子及び、ラチェット揺動部品を位置決めし、且つ、前記ラチェット爪が下へ回転して前記ラチェットと嵌め合うようにする第二リセット端子が設置されている。
【0006】
前記揺動回転ブラケットの下端に揺動回転軸が枢着されていて、前記揺動回転ブラケットの上端にまた滑り止めブロック溝が設置されていて、前記滑り止めブロック溝に別途滑り止めブロックが枢着されていて、且つ、前記滑り止めブロックに、横方向へ突出する滑り止め凸部が増設されていることが好ましい。
【0007】
前記揺動回転ブラケットの下端に揺動回転軸が枢着されていて、且つ、前記揺動回転ブラケットの上端に、前記ブラケット収納溝から伸び出る足踏み凸体が設置されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
前記支持脚の底側に、横安定装置が固定されていて、前記横安定装置に第一回転スプリングが設置されていて、且つ、つめ車が前記ラチェット揺動部品と組み合わせて、前記揺動回転ブラケットが未使用の時に、上へ回転して前記ブラケット収納溝に回転して収納されるようにするという実質的な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】
図2は本発明における作業用脚立の側面組み合わせの模式図である。
【
図3】
図3は本発明における作業用脚立の立体分解図である。
【
図4】
図4は本発明における横安定装置組み合わせの模式図である。
【
図5】
図5は本発明における作業用脚立の立体展開図と操作模式図である。
【
図6】
図6は本発明における横安定装置の下方向回転操作の模式図である。
【
図7】
図7は本発明における外れ圧着部操作の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図2~
図5で示すように、本発明は、作業用脚立1の横安定装置2を提供し、その中で、前記作業用脚立1の左右側にそれぞれ一つの開放閉鎖部11を有し、且つ、前記開放閉鎖部11が、前後の外側にそれぞれ一つの支持脚13を有し、少なくとも一つの支持脚13又は四つの支持脚13に、外側から内側へ凹むブラケット収納溝131が設置されていて、少なくとも一つの支持脚13又は四つの支持脚13の底側に、一つの横安定装置2が固定されていて、前記横安定装置2に、一つのスクリューソケット21が設置されていて、前記スクリューソケット21に、前記ブラケット収納溝131に対応するスクリュー溝22が設置されていて、前記スクリュー溝22の内側に一つの部品通し穴23が設置されていて、前記スクリュー溝22に一つの回転揺動軸3が挿入されていて、前記揺動回転軸3に一つの第一回転スプリング4が入れられ、且つ、一つの揺動回転ブラケット5が枢着されていて、前記揺動回転ブラケット5に一つのつめ車51が固定されていて、前記つめ車51の周辺にラチェット52が分布していて、前記第一回転スプリング4に、前記スクリューソケット21に位置決めされている第一位置決め端子41及び、前記つめ車51に位置決めされて、前記揺動回転ブラケット5が上へ回転して前記ブラケット収納溝131に回転して収納されるようにする第一リセット端子42が設置されていて、前記つめ車51の上方に、一つのラチェット揺動部品6が重ね継がれていて、前記ラチェット揺動部品6の片側に、前記ラチェット52と嵌め合うラチェット爪61が設置されていて、前記ラチェット揺動部品6の反対側に、前記部品通し穴23を通り抜ける外れ圧着部62が設置されていて、前記スクリュー溝22に、前記ラチェット揺動部品6に枢着されている部品軸7が挿入されていて、前記部品軸7に、第二回転スプリング8が入れられていて、前記第二回転スプリング8に、前記スクリューソケット21に位置決めされている第二位置決め端子81及び、前記ラチェット揺動部品6を位置決めし、且つ、前記ラチェット爪61が下へ回転して前記ラチェット52と嵌め合うようにする第二リセット端子82が設置されている。
【0011】
図2~
図4で示すように、前記揺動回転ブラケット5の下端に前記揺動回転軸3が枢着されていて、且つ、前記揺動回転ブラケット5の上端にまた滑り止めブロック溝53が設置されていて、前記滑り止めブロック溝53に別途滑り止めブロック54が枢着されていて、且つ、前記滑り止めブロック54に、横方向へ突出する滑り止め凸部55が増設されている。 更に、前記揺動回転ブラケット5の上端に、前記ブラケット収納溝131から伸び出る足踏み凸体56が設置されている。
【0012】
図5~
図7で示すように、本発明における支持脚13の底側に、前記横安定装置2が固定されていて、前記横安定装置2に第一回転スプリング4が設置されていて、且つ、前記つめ車51がラチェット揺動部品6と組み合わせて、前記揺動回転ブラケット5が未使用の時に、上へ回転して前記ブラケット収納溝131に回転して収納されて位置決めされるようにする。作業用脚立1を使用して、支持範囲を拡大する必要がある時、前記足踏み凸体56を手で回転するか、又は足で踏むすることによって、前記揺動回転ブラケット5が下へ回転するようにするだけでよい。これと同時に、前記つめ車51が前記揺動回転ブラケット5に従って回転し、前記ラチェット52の圧着力により、前記ラチェット爪61を超して前記揺動回転ブラケット5の利用可能な支持角度に到着した後、ロックして位置決めする。 前記揺動回転ブラケット5は、地面物体の状況と組み合わせて平らに回転し、且つ、前記滑り止め凸部55を通じて地面を押さえることができる。 その上、前記揺動回転ブラケット5は、地面物体の状況と組み合わせて適切な角度まで回転し、且つ、前記滑り止め凸部55を通じて地面を押さえることができる。これと反対して、前記揺動回転ブラケット5を閉鎖する時に、前記外れ圧着部62を押さえて前記ラチェット爪61を上へ移させることによって、前記ラチェット52に対する嵌め合いを解除すると同時に、前記第一回転スプリング4により、前記揺動回転ブラケット5が上へ回転して前記ブラケット収納溝131に回転して収納されるようにするだけでよい。
【0013】
以上述べたところを総合すれば、本発明における支持脚13の底側に、横安定装置2が固定されていて、第一回転スプリング4により、未使用時に、揺動回転ブラケット5が上へ回転して前記ブラケット収納溝131に回転して収納されるようにする。その上前記つめ車51がラチェット揺動部品6と組み合わせて、前記揺動回転ブラケット5をブラケット収納溝131に位置決めされるようにする。もう一方で、作業用脚立1を使用して、支持範囲を拡大する必要がある時、前記足踏み凸体56を回転することによって、揺動回転ブラケット5が適当な位置まで回転するようにするだけでよい。これと同時に、揺動回転ブラケット5は、つめ車51のラチェット52の圧着力を通じて、前記ラチェット爪61を超して前記揺動回転ブラケット5の利用可能な支持角度に到着した後、ロックして位置決めすることができる。これと反対して、前記揺動回転ブラケット5を閉鎖する時に、前記外れ圧着部62を押さえてラチェット爪61を上へ移させることによって、ラチェット52に対する嵌め合いを解除するだけでよい。
【0014】
上述したのは本発明に関する具体的な説明であり、それを以って特許請求範囲を制限してはならないとし、本発明の要旨を逸脱せず行なわれた実施や変更を行なって、それと同じ効果を得ても、全て本発明の請求範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0015】
1 作業用脚立
11 開放閉鎖部
13 支持脚
131 ブラケット収納溝
2 横安定装置
21 スクリューソケット
22 スクリュー溝
23 部品通し穴
3 回転揺動軸
4 第一回転スプリング
41 第一位置決め端子
42 第一リセット端子
5 揺動回転ブラケット
51 つめ車
52 ラチェット
53 滑り止めブロック溝
54 滑り止めブロック
55 滑り止め凸部
56 足踏み凸体
6 ラチェット揺動部品
61 ラチェット爪
62 外れ圧着部
7 部品軸
8 第二回転スプリング
81 第二位置決め端子
82 第二リセット端子
【国際調査報告】