(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-28
(54)【発明の名称】平面型換気建具構造
(51)【国際特許分類】
E06B 3/50 20060101AFI20230621BHJP
E06B 3/44 20060101ALI20230621BHJP
E05C 7/02 20060101ALI20230621BHJP
E05F 11/48 20060101ALI20230621BHJP
E06B 9/52 20060101ALN20230621BHJP
【FI】
E06B3/50
E06B3/44
E05C7/02 Z
E05F11/48 Z
E06B9/52 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022569269
(86)(22)【出願日】2021-03-18
(85)【翻訳文提出日】2022-11-14
(86)【国際出願番号】 CN2021081511
(87)【国際公開番号】W WO2021232917
(87)【国際公開日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】202010424312.0
(32)【優先日】2020-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511024997
【氏名又は名称】清展科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】張 徳佑
【テーマコード(参考)】
2E014
【Fターム(参考)】
2E014AA01
2E014GB01
(57)【要約】
平面型換気建具構造は、枠体(1)と、第1の可動ファン(2)と、第2の可動ファン(3)とを含み、第1の可動ファン(2)及び/又は第2の可動ファン(3)は、枠体(1)の開口(11)内を上下にスライドし、第1の可動ファン(2)又は第2の可動ファン(3)と枠体(1)との間に第1のガイド装置(300)及び第2のガイド装置(400)が設けられ、第1のガイド装置(300)及び第2のガイド装置(400)は、第1の可動ファン(2)又は第2の可動ファン(3)がスライド経路を変換するようにガイドすることができる。該平面型換気建具構造は、屋外の音声、雨水及び空気を遮断し、遮音性及び水密性/気密性を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体と、第1の可動ファンと、第2の可動ファンとを含み、該第1の可動ファン及び/又は該第2の可動ファンは、該枠体の開口内を上下にスライドすることができ、該第1の可動ファン又は該第2の可動ファンと該枠体との間に第1のガイド装置及び第2のガイド装置が設けられ、該第1のガイド装置及び該第2のガイド装置は、該第1の可動ファン又は該第2の可動ファンがスライド経路を変換するようにガイドすることができることを特徴とする、平面型換気建具構造。
【請求項2】
該第1のガイド装置は、少なくとも第1のガイド凸部及び第1のガイド溝を有し、該第2のガイド装置は、第2のガイド凸部及び第2のガイド溝を含み、該第1のガイド凸部及び該第2のガイド凸部は、該第2の可動ファンに設けられることにより、該第2の可動ファンが下向きに移動するとき、該第1のガイド凸部と該第2のガイド凸部は、それぞれ該第1のガイド溝と該第2のガイド溝に入ることができることを特徴とする、請求項1に記載の平面型換気建具構造。
【請求項3】
該第1のガイド溝及び該第2のガイド溝は、いずれも下向きの溝である、請求項2に記載の平面型換気建具構造。
【請求項4】
該枠体の少なくとも1つの側辺に第1のスライド溝及び第2のスライド溝が設けられ、第1の可動ファンと該第2の可動ファンは、それぞれ該第1のスライド溝と該第2のスライド溝内をスライドすることを特徴とする、請求項1に記載の平面型換気建具構造。
【請求項5】
該枠体の該第1のスライド溝の該第2のガイド凸部に対応する側壁の位置に、溝が内向きに凹設されることを特徴とする、請求項4に記載の平面型換気建具構造。
【請求項6】
連動装置をさらに含み、該連動装置は、少なくともプーリ及びケーブルを有し、該ケーブルは、該プーリに掛けられ、その両端が、それぞれ該第1の可動ファンと該第2の可動ファンに設けられることを特徴とする、請求項1に記載の平面型換気建具構造。
【請求項7】
該プーリは、該枠体の該第1のスライド溝内に設けられることを特徴とする、請求項6に記載の平面型換気建具構造。
【請求項8】
該第1の可動ファンと該ケーブルの一端との固定接続部にケーブル張力調整装置が設けられることを特徴とする、請求項6に記載の平面型換気建具構造。
【請求項9】
該ケーブル張力調整装置は、少なくとも本体及び調整台座を有し、該本体は、凹溝を有し、該調整台座は、該凹溝内に収容され、該調整台座にケーブル固着部材及び調整スクリューが設けられ、該ケーブル固着部材は、該ケーブルをその上に固着し、該調整スクリューは、該本体を穿設することを特徴とする、請求項7に記載の平面型換気建具構造。
【請求項10】
該枠体の該第1のスライド溝と該第2のスライド溝との間に第3のスライド溝が設けられ、該第3のスライド溝にスライダが設けられ、該スライダに接続ロッドが設けられ、該接続ロッドの一端は、該第2の可動ファンに接続されることを特徴とする、請求項4に記載の平面型換気建具構造。
【請求項11】
該枠体の内縁には、該第1の可動ファン及び該第2の可動ファンの1つの側面に対して第1の延出部が周設され、該第1の延出部に第1のシール部材が設けられ、該枠体の内縁の、該第1のシール部材からある距離離れた位置に複数の第1のプッシュ部材が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の平面型換気建具構造。
【請求項12】
該第2の可動ファンに少なくとも1つの位置決め装置が設けられ、該位置決め装置は、少なくともベース及び位置決め部材を有し、該ベースの上面にスライドレールが設けられ、該位置決め部材は、該スライドレールに設けられ、該位置決め部材の該第2のスライド溝に近接する一端に位置決め部が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の平面型換気建具構造。
【請求項13】
該第1の可動ファンの該第2の可動ファンに向かう側面に第2の延出部が設けられ、該第2の延出部と該第2の可動ファンとの間に第2のシール部材が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の平面型換気建具構造。
【請求項14】
該第2の可動ファンにさらに少なくとも1つの締付装置が設けられ、該締付装置は、少なくとも作動ロッドと、引手と、該作動ロッドと該引手との間に接続された連動ロッドとを有し、該引手は、該第2の可動ファンの上面の内側に設けられ、該枠体の内縁の該作動ロッドの一端に近接する位置に弾性を有する第2のプッシュ部材が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の平面型換気建具構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建具構造に係り、特に、換気性を有し、かつ遮音及び水密/気密効果を向上させることができる平面型換気建具構造に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の換気建具は、中国台湾特許公告第498924号、第M274437号及び第M250028号などに示すように、構造がいずれも、空気の対流量を増加させ、網戸を迅速に取り付け、容易に取り外して洗浄するなどの所望の効果を有するが、前述の特許文献に開示された構造はいずれも、上下に移動可能な2つの可動ファンを有し、このような換気建具について、開閉状態にかかわらず、2つの可動ファンは、前後に重なり合う状態にあるため、このような換気建具構造は、2つの可動ファンが閉じるとき、常に、遮音性及び水密性/気密性が良くないという問題がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明に係る技術手段は、以下のとおりである。平面型換気建具構造は、枠体と、第1の可動ファンと、第2の可動ファンとを含み、該第1の可動ファン及び/又は該第2の可動ファンは、該枠体の開口内を上下にスライドすることができ、該第1の可動ファン又は該第2の可動ファンと該枠体との間に第1のガイド装置及び第2のガイド装置が設けられ、該第1のガイド装置及び該第2のガイド装置は、該第1の可動ファン又は該第2の可動ファンがスライド経路を変換するようにガイドすることができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0004】
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。本発明の主な目的は、主に、第1の可動ファン及び第2の可動ファンを上下に相対的に重ね合わせる方式で、屋外の音声、雨水及び空気が第1の可動ファン及び第2の可動ファンと枠体との隙間を介して室内に入ることを防止する平面型換気建具構造を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明に係る第1の可動ファン及び第2の可動ファンが枠体に収容されることを示す概略図である。
【
図2】本発明に係る第1の可動ファン及び第2の可動ファンの作動の概略図である。
【
図3】本発明に係るケーブル張力調整装置の概略図である。
【
図4】本発明に係る第2の可動ファンの頂部を外向きに掻き分けることを示す概略図である。
【
図5】本発明に係る第1の可動ファンが第1のプッシュ部材と接触することを示す概略図である。
【
図6】本発明に係る第2の可動ファンが第1のプッシュ部材と接触することを示す概略図である。
【
図7】本発明に係る位置決め装置及び締付装置の斜視図である。
【
図8】本発明に係る位置決め装置及び締付装置の断面図である。
【
図9】本発明に係る位置決め装置及び締付装置が第2の可動ファンの上面に組み立てられることを示す概略図である。
【
図10】本発明に係る締付装置の作動ロッドが第2のプッシュ部材と接触することを示す概略図である。
【
図11】本発明に係る折り畳み式網戸の概略図のその1である。
【
図12】本発明に係る折り畳み式網戸の概略図のその2である。
【
図13】本発明に係るロール式網戸の概略図のその1である。
【
図14】本発明に係るロール式網戸の概略図のその2である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1及び
図2に示すように、本発明の第1の好ましい実施例に係る平面型換気建具構造は、枠体(1)と、第1の可動ファン(2)と、第2の可動ファン(3)と、少なくとも1つの連動装置(4)とを含み、該枠体(1)は、開口(11)を含み、該第1の可動ファン(2)及び該第2の可動ファン(3)は、該枠体(1)の該開口(11)内に収容され、該第1の可動ファン(2)の下面(21)と該第2の可動ファン(3)の上面(31)とは、上下に対向して設けられ、かつ平面状(
図1に示す)を呈し、該連動装置(4)は、該枠体(1)、該第1の可動ファン(2)及び該第2の可動ファン(3)の間に設けられることにより、そのうちの一方のファンが上下に移動するとき、他方のファンが該枠体(1)の該開口(11)内を上下に移動するように連動することができ、これは
図2に示すとおりであり、また、該枠体(1)の少なくとも1つの側辺に第1のスライド溝(12)と、第2のスライド溝(13)と、該第1のスライド溝(12)と該第2のスライド溝(13)との間に設けられた第3のスライド溝(14)とが設けられ、該第1のスライド溝(12)と該第2のスライド溝(13)は、それぞれ該第1の可動ファン(2)と該第2の可動ファン(3)がその内部にスライドするためのものである。
【0007】
さらに
図1~
図3に示すように、該連動装置(4)は、少なくともプーリ(41)及びケーブル(42)を有し、該プーリ(41)は、該枠体(1)の該第1のスライド溝(12)内に設けられ、該ケーブル(42)の両端は、それぞれ該プーリ(41)を迂回して該第1の可動ファン(2)と該第2の可動ファン(3)の該枠体(1)の内縁に対向する側辺に設けられ、本実施例では、該第1の可動ファン(2)と該ケーブル(42)の一端との固定接続部にケーブル張力調整装置(43)が設けられ、該ケーブル張力調整装置(43)は、少なくとも本体(431)及び調整台座(432)を有し、該本体(431)は、凹溝(433)を有し、該調整台座(432)は、該凹溝(433)内に収容され、該調整台座(432)にケーブル固着部材(434)及び調整スクリュー(435)が設けられ、該ケーブル固着部材(434)は、該ケーブル(42)をその上に固着し、該調整スクリュー(435)の一端は、該本体(431)を穿設することにより、使用者が該本体(431)の外部から該ケーブル(42)の張力を直接調整することができる。
【0008】
さらに
図1~
図3に示すように、該第2の可動ファン(3)の該枠体(1)に近接する内縁に第1のガイド装置(300)及び第2のガイド装置(400)が設けられ、該第1のガイド装置(300)は、少なくとも第1のガイド凸部(32)及び第1のガイド溝(331)を有し、該第2のガイド装置(400)は、第2のガイド凸部(44)及び第2のガイド溝(332)を含み、該第1のガイド凸部(32)と該第2のガイド凸部(44)との間に枢着シート(321)が設けられ、該第2のガイド凸部(44)には、該ケーブル(42)の他端が固定され、また該枠体(1)の側辺の、該第2の可動ファン(3)の該第1のガイド凸部(32)に対向する位置に少なくとも1つのガイドブロック(33)が設けられ、該ガイドブロック(33)に該第1のガイド溝(331)及び該第2のガイド溝(332)が設けられ、該第1のガイド溝(331)及び該第2のガイド溝(332)の2つの頂部の溝口は、それぞれ該第2のスライド溝(13)と該第1のスライド溝(12)に連通し、該第1のガイド溝(331)及び該第2のガイド溝(332)は、いずれも該ガイドブロック(33)の頂部から該開口(11)の内側へ曲がる溝であり、該第2の可動ファン(3)の該第1のガイド凸部(32)が該ガイドブロック(33)の該第1のガイド溝(331)内をスライドすることにより、該第2の可動ファン(3)が上向きに移動するとき、該第1の可動ファン(2)に衝突することなく該第1のガイド溝(331)に沿って上向きに傾斜して移動することができ、該第2の可動ファン(3)が下向きに移動するとき、該第2のガイド溝(332)の曲げ作用により、該第2の可動ファン(3)の下向きに移動する速度を緩めて緩衝効果を達成し、また該第2の可動ファン(3)の該第2のガイド凸部(44)は、該ガイドブロック(33)の該第2のガイド溝(332)内をスライドし、該第2のガイド溝(332)の曲げ設置により、同様に、該第2の可動ファン(3)の下向きへの移動を緩める作用を有する。
【0009】
また
図2に示すように、該枠体(1)の該第1のスライド溝(12)には、該第2のガイド凸部(44)に対して上昇するか又は下向きにスライドする側壁の位置に溝(121)が内向きに凹設され、
図2の破線に示すように、該溝(121)の設置により、該第2のガイド凸部(44)のプーリの一部をその内部に制限することができ、さらに第2の可動ファン(3)が該第2のスライド溝(13)をスライドする安定度を増加させ、該第2のスライド溝(13)から外れるか又は滑り出す可能性がなく、また
図4に示すように、該第3のスライド溝(14)にスライダ(141)が設けられ、該スライダ(141)に接続ロッド(142)が設けられ、該接続ロッド(142)の一端は、該第2の可動ファン(3)に接続されるため、前述の構造設置により、該第2の可動ファン(3)の頂部が大きな傾斜開度に掻き分けられるときに落下する可能性がない。
【0010】
図5及び
図6に示すように、該枠体(1)の内縁には、該第1の可動ファン(2)及び該第2の可動ファン(3)の側面に対して第1の延出部(15)が周設され、該第1の延出部(15)に第1のシール部材(16)が設けられ、該枠体(1)の内縁の、該第1のシール部材(16)からある距離離れた位置に複数の第1のプッシュ部材(17)が設けられ、該第1のプッシュ部材(17)に傾斜面(171)が設けられることにより、該第1の可動ファン(2)及び/又は該第2の可動ファン(3)は、該第1のプッシュ部材(17)に当接するとき、該傾斜面(171)に沿ってガイドされて該第1のシール部材(16)にプッシュされて密着することができ、それにより該第1の可動ファン(2)及び該第2の可動ファン(3)と該枠体(1)との間に優れた水密/気密及び遮音効果を有し、さらに
図5及び
図6に示すように、該枠体(1)が門型に実装される場合、該枠体(1)は、外輪枠材(100)をさらに含み、該枠体(1)及び該外輪枠材(100)に少なくとも1つの第3のシールストリップ(101)が設けられることにより、本実施例は、該外輪枠材(100)の設置による水密/気密及び遮音効果の低下の問題が発生することがない。
【0011】
また
図7及び
図8に示すように、該第2の可動ファン(3)の該上面(31)に少なくとも1つの位置決め装置(5)が設けられ、該位置決め装置(5)は、少なくともベース(51)及び位置決め部材(52)を有し、該ベース(51)は、該第2の可動ファン(3)の該上面(31)の、該枠体(1)の該第2のスライド溝(13)に近接する位置に設けられ、該ベース(51)の上面にスライドレール(511)が設けられ、該位置決め部材(52)は、該スライドレール(511)内に設けられかつその上にスライドして作動することができ、該位置決め部材(52)に収容溝(521)が設けられ、該ベース(51)の該収容溝(521)に対向する位置に第1のストッパー(512)及び第2のストッパー(513)が突設され、該第1のストッパー(512)と該収容溝(521)の溝壁との間に弾性部材(522)が設けられ、該第2のストッパー(513)は、該収容溝(521)の他方の溝壁に当接し、該位置決め部材(52)の該枠体(1)の側辺に近接する一端に位置決め部(523)が形成され、該位置決め部材(52)の他端に固定ロッド(524)が設けられ、該固定ロッド(524)に係止孔(525)が設けられ、該ベース(51)の該係止孔(525)に対向する位置に係止凸部(514)が設けられ、前述の構造により、該第2の可動ファン(3)の頂部を小さい開度で傾斜させるとき、該固定ロッド(524)を上向きに動かすことができ、該係止凸部(514)を該係止孔(525)の外部から脱出させ、該位置決め部(523)を弾性部材(522)の弾力作用で該枠体(1)の該第2のスライド溝(13)に当接させ、該位置決め部(523)を該枠体(1)の該第2のスライド溝(13)の溝口と係止することができる。
【0012】
また
図1、
図2、
図7~
図10に示すように、該第1の可動ファン(2)の該第2の可動ファン(3)に向かう側面に第2の延出部(22)が設けられ、該第2の延出部(22)と該第2の可動ファン(3)との間に第2のシール部材(23)が設けられ、該第2の可動ファン(3)の上面(31)にさらに少なくとも1つの締付装置(6)が設けられ、該締付装置(6)は、少なくとも作動ロッド(61)と、引手(62)と、該作動ロッド(61)と該引手(62)との間に接続された連動ロッド(63)とを有し、本実施例では、該引手(62)は、該第2の可動ファン(3)の上面(31)内に設けられ、該連動ロッド(63)は、L字状の構造であり、したがって、前述の構造により、該第2の可動ファン(3)の上面(31)の内側に該引手(62)を動かすとき、該作動ロッド(61)は、該第2の可動ファン(3)の上面(31)に伸び出し及び引き込みの動作を行うことができ、さらに、該枠体(1)の内縁の該作動ロッド(61)の一端に近接する位置に弾性を有する第2のプッシュ部材(18)が設けられ、
図10に示すように、該作動ロッド(61)の一端が該第2のプッシュ部材(18)に接触して当接するとき、該第2のプッシュ部材(18)は、該作動ロッド(61)をプッシュすることができ、
図10における仮想線で示すように、該第2の可動ファン(3)を該第1の可動ファン(2)の該第2の延出部(22)の方向に移動させて、第2のシール部材(23)を第2の可動ファン(3)及び該第1の可動ファン(2)の該第2の延出部(22)により貼り合わせることができ、さらに該第1の可動ファン(2)と第2の可動ファン(3)との間の水密/気密効果を増加させることができ、また本実施例では、該第1のシール部材(16)及び該第2のシール部材(23)は、いずれもゴムストリップであるが、前述に限定されることなく、遮音及び水密/気密効果を達成できるものであれば、いずれも本実施例の適用範囲にある。
【0013】
また
図1及び
図2に示すように、該枠体(1)の1つの側面に糸網(7)及び/又は防犯網(9)が設けられることにより、本実施例は、外部の蚊が室内に入るこを防止したり、部外者が侵入することを防止したりする効果を有する以外に、
図11~
図14に示すように、該糸網(7)及び/又は防犯網(9)はさらに隠し式網戸(8)として設けられてもよく、例えば、折り畳み式網戸(81)又はロール式網戸(82)などであり、使用者は、該隠し式網戸(8)を引っ張って室外の光線及び蚊が室内に入ることを防止することができ、折り畳み式網戸(81)は、少なくとも可動枠(811)及び網戸(812)を有し、該網戸(812)の両側は、それぞれ該可動枠(811)と該枠体(1)の側辺に固定され、或いは、該網戸(812)の一端にさらに固定部材(図示せず)が設けられて、該端が該枠体(1)の側辺に固定されることを容易にし、該ロール式網戸(82)は、少なくともロール(821)、糸網(822)及び可動枠(823)を有し、該ロール(821)は、該枠体(1)の側辺に設けられ、該糸網(822)の両端は、それぞれ該ロール(821)と該可動枠(823)に設けられ、該可動枠(823)の引っ張りにより、該糸網(822)を展開させ、該ロール(821)に収容させることができ、さらに、該枠体(1)の該隠し式網戸(8)の収容箇所に凹溝(102)が設けられ、該凹溝(102)に、折り畳み式網戸(81)又はロール式網戸(82)を完全に隠すことができる。
【0014】
以上の記載は本発明の好ましい実行可能な実施例に過ぎず、本発明の特許範囲を限定するものではなく、したがって、本発明の明細書及び図面の内容を用いてなされた等価の技術的変化は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【国際調査報告】