(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-28
(54)【発明の名称】ネットワークスライス固有の認証と認可
(51)【国際特許分類】
H04W 12/06 20210101AFI20230621BHJP
H04W 12/08 20210101ALI20230621BHJP
H04W 48/02 20090101ALI20230621BHJP
H04W 60/00 20090101ALI20230621BHJP
【FI】
H04W12/06
H04W12/08
H04W48/02
H04W60/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022571876
(86)(22)【出願日】2021-05-24
(85)【翻訳文提出日】2022-11-22
(86)【国際出願番号】 KR2021006457
(87)【国際公開番号】W WO2021235914
(87)【国際公開日】2021-11-25
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2021-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワフタ,マフムード
(72)【発明者】
【氏名】カウラ,リッキー クマール
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD17
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
【課題】ネットワークで認証及び認可を実行するための方法及び装置を提供する。
【解決手段】1つ又はそれ以上の単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含む保留中の(pending)ネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)を受信するステップ、及び受信された保留中のNSSAIを、登録エリア内の少なくとも1つの第2の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)に適用するステップを含み、ここで、前記UEは、UEが登録されている第1の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)に属するトラッキングエリア(TA)の第1のセットを少なくとも含む2つ又はそれ以上のTAを含む登録エリアに割り当てられる、無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)のための方法が開示される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)のための方法であって、
前記方法は、
1つ又はそれ以上の単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含む保留中(pending)のネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)を受信するステップと、
前記受信された保留中のNSSAIを、登録エリア内の少なくとも1つの第2の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)に適用するステップと、を含み、
前記UEは、前記UEが登録された第1のPLMNに属するトラッキングエリア(TA)の第1のセットを少なくとも含む2つ又はそれ以上のTAを含む登録エリアに割り当てられることを特徴とする方法。
【請求項2】
ネットワークスライス固有の認証及び認可(NSSAA)手順の実行に応答して、1つ又はそれ以上のS-NSSAIを含む保留中のNSSAIを受信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2つ又はそれ以上のTAが、前記第1のPLMNに相当する前記少なくとも1つの第2のPLMNに属するTAの少なくとも1つの第2のセットを含む場合、前記受信された保留中のNSSAIを、前記登録エリア内の前記少なくとも1つの第2のPLMNに適用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記受信された保留中のNSSAIは、前記受信された保留中のNSSAI内の前記1つ又はそれ以上のS-NSSAIにサービスを提供する前記少なくとも1つの第2のPLMNのTAに適用可能であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第2のPLMNのそれぞれに対して、前記受信された保留中のNSSAIを格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第2のPLMNのそれぞれに対して、前記受信された保留中のNSSAIを格納するステップは、前記少なくとも1つの第2のPLMNのそれぞれに対して、以前に格納された保留中のNSSAIを、前記受信された保留中のNSSAIと置き換えることを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記受信された保留中のNSSAIは、登録承諾メッセージを含む非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージで受信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のPLMNの前記受信された保留中のNSSAIを格納するステップをさらに含み、前記受信した保留中のNSSAIは、前記第1のPLMNに適用可能であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1つ又はそれ以上のS-NSSAIを含む許可されたNSSAIを受信するステップと、
前記2つ又はそれ以上のTAが、前記第1のPLMNに相当する少なくとも1つの第2のPLMNに属するTAの少なくとも1つの第2のセットを含む場合、前記受信された許可されたNSSAIを、登録エリア内の前記少なくとも1つの第2のPLMNのそれぞれ及び前記第1のPLMNに適用するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のPLMN及び前記少なくとも1つの第2のPLMNのそれぞれに対して、前記受信された許可されたNSSAIを格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記許可されたS-NSSAI内の全てのS-NSSAIにサービスを提供するTAのセットを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記受信されたTAのセットは、前記第1のPLMNの1つ又はそれ以上のTAと、前記少なくとも1つの第2のPLMNの1つ又はそれ以上のTAとを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)のための方法であって、
前記方法は、
第1のメッセージの受信に応答して、バックオフタイマー(back-off timer)を開始するステップと、
プロトコルデータユニット(PDU)セッションを含むデータセッションを確立するか、又はデータセッションに参加する場合、前記UEの認証手順のためのPDUセッション認証コマンドメッセージを含む第2のメッセージを受信するステップと、
前記第2のメッセージの受信に応答して、前記バックオフタイマーを停止するステップと、
前記第2のメッセージの受信に応答して、PDUセッション認証完了メッセージを含む第3のメッセージを送信するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
ネットワークにおけるユーザ機器(UE)のための方法であって、
前記方法は、
前記UEが、許可されたネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)を有していないと決定するステップと、
条件が満たされた場合、前記UEのための手順を実行するステップと、を含み、
前記条件は、事前定義されたタイプのサービス、事前定義されたタイプのデータの送信、又は非アクセス層(non-access stratum)メッセージの送信のうちの少なくとも1つに基づいて決定されることを特徴とする方法。
【請求項15】
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含むネットワークエンティティから、NASメッセージを含むメッセージを受信するステップをさらに含み、
前記メッセージは、
ネットワークスライス固有の認証及び認可(NSSAA手順)中に受信したメッセージ、
登録承諾メッセージ、
NSSAAが実行されることを示すメッセージ、
許可されたNSSAIを含まないメッセージ、又は
保留中のNSSAIを含むメッセージのうちの少なくとも1つとして決定されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークにおいて認証(authentication)及び認可(authorization)を実行するための方法、装置、及びシステムに関する。より詳しくは、本発明は、3GPP(登録商標) 5GでNSSAAを実行するための方法、装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の特定の例は、ネットワークで認証及び認可を実行するための方法、装置、及びシステムを提供する。例えば、本発明の特定の例は、3GPP 5GでNSSAAを実行するための方法、装置、及びシステムを提供する。
【0003】
本明細書で使用される様々な頭字語、略語、及び定義は、本明細書の詳細な説明の最後に定義されている。
【0004】
3GPP 5GSでは、以下のように定義されている(例えば、3GPP標準仕様)。ネットワークスライス(network slice:NS)は、特定のネットワーク機能及びネットワーク特性を提供する論理ネットワークとして定義される。ネットワークスライスインスタンス(network slice instance:NSI)は、配置されたNSを形成する一連のネットワーク機能インスタンス及び必要なリソース(例えば、コンピューティング(compute)、ストレージ、及びネットワーキングリソース)として定義される。ネットワーク機能(network function:NF)は、定義された機能動作及び3GPP定義インタフェースを有する、ネットワーク内の3GPP採用又は3GPP定義プロセッシング機能として定義される。NSは、単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)によって識別される。
【0005】
スライシング(slicing)に適用される登録エリア及び同等のPLMN(equivalent PLMN)の概要
【0006】
AMFは、3GPP標準仕様で説明されているように、登録手順中に登録エリアをUEに割り当てる。これは、その登録エリアでUEにサービスを提供できるトラッキングエリア識別子(tracking area identifier、TAI)のリストから構成され、これらのトラッキングエリアはそれぞれ、地理的エリアをカバーする1つ又はそれ以上のセルで構成される。
【0007】
他のPLMNと同等のサービス機能を有するPLMNは、同等のPLMN(equivalent PLMN)と呼ばれる。これらのPLMNは、UEによって、PLMN選択、及びセル選択/再選択に関して互いに同等であると見なされる。AMFが登録手順中に、TAIのリストをUEに返す場合、このリストは、登録されたPLMNに相当するPLMNのTAIと、登録されたPLMNのTAIから構成され得る。
【0008】
UEがスライスのセットへの登録を要求すると、ネットワークは、許可されたNSSAIをUEに返し、その特定の登録エリアの許可されたNSSAI内のすべてのスライスを提供できるトラッキングエリアのセットを提供する。登録されたPLMNに相当するPLMNが存在する場合、許可されたNSSAI内の全てのスライスを提供できる同等のPLMNのトラッキングエリア識別子もまたUEに送り返される。
図1a及び
図1bは、UEに許可されたS-NSSAIのセットに基づいた登録エリアへのTAIの割り当ての例を提供し、TAIのセットは、登録されたPLMN及び同等のPLMNからのTAIで構成される。
【0009】
図1a及び
図1bの例では、ネットワークが{S-NSSAI-1、S-NSSAI-2、S-NSSAI-3}の許可されたNSSAIを返す場合、返されたTAIリストは、TA#3(registered(登録)PLMN)、TA#6(EPLMN1)、及びTA#9(EPLMN2)である。さらに、UEが、RPLMN内に登録し、許可されたNSSAIを受信すると、この許可されたNSSAIは、RPLMN用に格納され、各EPLMN用に個別に格納される。したがって、上記の例では、許可されたNSSAIは、RPLMN用に格納され、EPLMN1及びEPLMN2用に個別に格納される。
【0010】
これは、表1に示すように、3GPP標準仕様に記載されている。
【0011】
【0012】
上記の説明は、UEが先に進み、明示的に要求することなく、同等のPLMN(equivalent PLMN:ePLMN)で、許可されたNSSAIを直接使用できることを意味する。これは、RRC非アクティブ指示を有する5GMM-コネクテッド(5GMM-CONNECTED)モードのUEが、TAIが既にUEの登録エリアに存在するePLMNを再選択するときに発生する可能性がある。TAIは、既に認可されているため、UEは、登録する必要がなく、サービス要求手順でコネクテッドモードに直接遷移し、その後、UEの許可されたNSSAI(このePLMNに適用可能)にあるスライスのPDUセッションを要求することができる。
【0013】
ネットワークスライス固有の認証と認可(Network slice-specific authentication and authorization:NSSAA)の概要
【0014】
NSSAAは、3GPPのRel-16の一部として導入された。この機能により、ネットワークは、S-NSSAIのセットに対してスライス固有の認証及び認可を実行し、ユーザがこれらのスライスにアクセスできるようになる。この手順は、5GMM認証手順が完了した後、さらに登録手順が完了した後に実行される。この機能の上位レベルの説明は、3GPP標準仕様で見つけることができるが、さらに詳細は、3GPP標準仕様で見つけることができる。以下、NSSAA手順の特定の機能を要約する。
【0015】
NSSAA手順は、アクセスに依存しない。即ち、スライスが正常に認可された場合、NSSAA手順は、両方のアクセスタイプ(即ち、3GPP及び非3GPPアクセスタイプ)に対して認可されたと見なされる。「認可された(authorized)」という用語は、スライス固有の認証/認可が、特定のS-NSSAIに対して成功したことを意味する。しかし、これは、S-NSSAIが、3GPPアクセスを介して、UEの現在のトラッキングエリア(tracking area:TA)で使用できることを意味するものではない。
【0016】
UEがネットワークに登録するときに、UEで利用可能な場合、UEは、登録要求メッセージに要求されたNSSAIを含めることができる。以下、表2に示すように、3GPP標準仕様で規定されているネットワークの動作について説明する。
【0017】
【0018】
進行中のNSSAAにより、UEが許可されたNSSAIを有していない場合、UEは、いくつかの例外を除いて、サービスを受けることができない。例えば、表3に示すように、3GPP標準仕様には、次のように記述されている。
【0019】
【0020】
NSSAAは、表4に示すように、3GPP標準仕様で指定されているように、いつでも再開できる。
【0021】
【0022】
上記から明らかになるように、3GPP標準仕様で定義されている保留中のNSSAIは、登録手順中にサービングPLMNによって提供され、ネットワークスライス固有の認証及び認可手順が保留中であるS-NSSAIを指示する。
【0023】
S-NSSAIの総数:
・許可されたNSSAI(Allowed NSSAI:A-NSSAI)及び拒否されたNSSAIは、8を超えることはできない、及び
・保留中のNSSAI(Pending NSSAI:P-NSSAI)及び構成されたNSSAI(Configured NSSAI:C-NSSAI)は、16を超えることはできない。
【0024】
5GSM 2次認証(5GSM secondary authentication)の概要
【0025】
5GSM 2次認証手順は、3GPP標準仕様で定義されている。UEがPDUセッションを確立するときに、データネットワーク(data network:DN)がUEの上位層を(再)認証及び(再)認可できるようにする。この手順は、非緊急PDUセッションを確立するUE要求PDUセッション手順中又はその後に実行できる。この手順は、SMFによって開始され、IETF RFC 3748で指定されている拡張認証プロトコル(EAP)を使用して、UEを認証するネットワークが関与する。3GPP標準仕様は、5GSM 2次認証に関連するEAPメッセージの交換の詳細な概要を提供する。EAPメッセージの交換は、EAPクライアントとして機能するUEと、EAPサーバとして機能するDN-AAAサーバとの間で発生する。
【0026】
上記の情報は、本発明の理解を助けるためだけの背景情報として提示されている。上記のいずれかが本発明に関する先行技術として適用可能であるか否かについて、決定は行われておらず、いかなる主張もされていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
本発明の目的は、関連技術に関連する問題及び/又は欠点の少なくとも1つ、例えば、本明細書に記載された問題及び/又は欠点の少なくとも1つを、少なくとも部分的に対処、解決、及び/又は軽減することにある。本発明の目的は、関連技術と比較して、少なくとも1つの利点、例えば、本明細書に記載の利点の少なくとも1つを提供することにある。
【0028】
本明細書の詳細な説明及び/又は図面に開示された実施形態又は例は、本発明を理解するのに有用な例として理解されるべきである。
様々な態様、利点、及び顕著な特徴は、図面と共に、本発明の実施形態を開示する以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【0029】
以下の詳細な説明に着手する前に、本明細書全体にわたって使用される特定の単語及び句の定義を示す:「含む(include)」及び「含む(comprise)」という用語、及びそれらの派生語は、限定されない包含を意味する。「又は(or)」という用語は、包括的であり、及び/又は(and/or)を意味する。「~に関連付けられる(associated with)」及び「それに関連付けられる(associated therewith)」という句、及びその派生語は、含む、~に含まれる(be included within)、~と相互接続する(interconnect with)、含む(contain)、~に含まれる(be contained within)、~に/と接続する(connect to or with)、~に/と連結する(couple to or with)、~と通信できる(be communicable with)、~と協力する(cooperate with)、インターリーブする(interleave)、並置する(juxtapose)、~に近接する(be proximate to)、~に/と束縛される(be bound to or with)、~の特性を有する(have a property of)等の意味である。「コントローラ(controller)」という用語は、少なくとも1つの操作を制御する任意のデバイス、システム、又はその一部を意味し、そのようなデバイスは、ハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェア、又は少なくとも2つの同じものを組み合わせて実装することができる。特定のコントローラに関連付けられた機能は、ローカルか、又はリモートかを問わず、集中化又は分散できることに注意すべきである。
【0030】
さらに、以下に説明する様々な機能は、それぞれがコンピュータ可読プログラムコードから構成され、コンピュータ可読媒体に実装される、1つ又はそれ以上のコンピュータプログラムによって実装又はサポートすることができる。「アプリケーション」及び「プログラム」という用語は、1つ又は複数のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、命令のセット、手順、関数、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、又は適切なコンピュータ可読プログラムコードでの実装に適合したその一部を指す。「コンピュータ可読プログラムコード」という語句は、ソースコード、オブジェクトコード、及び実行可能コードを含むあらゆるタイプのコンピュータコードを含む。「コンピュータ可読媒体」という語句には、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(digital video disc:DVD)、又はその他の種類のメモリなど、コンピュータがアクセスできる任意の種類の媒体が含まれる。「非一時的」コンピュータ可読媒体は、有線、無線、光、又は一時的な電気又は他の信号を送信する他の通信リンクを除外する。非一時的なコンピュータ可読媒体は、データを永久的に格納できる媒体、及びデータを格納して後で上書きできる、書き換え可能な光ディスクや消去可能なメモリデバイスなどの媒体を含む。
【0031】
特定の単語及び句の定義は、本明細書全体にわたって提供され、当業者は、ほとんどの場合ではなく、多くの場合、そのような定義が、そのように定義された単語及び句の、以前だけでなく、将来の使用にも適用されることを理解する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0032】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による方法は、無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)のための方法であって、UEは、UEが登録された第1の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)に属するトラッキング領域(TA)の少なくとも第1のセットを含む2つ又はそれ以上のTAを含む登録エリアに割り当てられ、この方法は、ネットワークスライス固有の認証及び認可(NSSAA)手順を実行することに応答して、1つ又はそれ以上の単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含む保留中(pending)のネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)を受信するステップ、及び2つ又はそれ以上のTAが、前記第1のPLMNに相当する少なくとも1つの第2のPLMNに属するTAの少なくとも1つの第2のセットを含む場合、前記受信された保留中のNSSAIを、登録エリア内の少なくとも1つの第2のPLMNに適用するステップを含む。
【0033】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による方法は、無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)のための方法であって、この方法は、第1のメッセージ(例えば、5GSMメッセージ)の受信に応答して、バックオフタイマー(back-off timer)(例えば、T3396、T3584、T3585)を開始するステップと、データセッション(例えば、PDUセッション)を確立するか、又はデータセッションに参加する場合、UEの認証手順のための第2のメッセージ(例えば、PDUセッション認証コマンド(PDU SESSION AUTHENTICATION COMMAND)メッセージ)を受信するステップと、前記第2のメッセージに応答して、前記バックオフタイマーを停止するステップと、前記第2のメッセージに応答して、第3のメッセージ(例えば、PDUセッション認証完了(PDU SESSION AUTHENICATION COMPLETE)メッセージ)を送信するステップと、を含む。
【0034】
上記目的を達成するためになされた本発明のさらに他の態様による方法は、ネットワークにおけるユーザ機器(UE)のための方法であって、この方法は、UEが、許可されたNSSAIを有していないと決定するステップと、条件が満たされた場合、手順を開始又は実行するステップを含み、前記条件は、事前定義されたタイプのサービス、事前定義されたタイプのデータの送信、及び/又はNASメッセージの送信に関連する手順を含む。
【0035】
前記条件は、前記手順がサポートされ、受信され(例えば、AMFエンティティから)、UEが許可されたNSSAIを有していない場合に、事前定義されたデフォルト動作により、手順を開始又は実行されることの指示(例えば、「サポートされた5GC経由の位置サービス(Location services via 5GC supported)」に設定された5GSネットワーク機能サポートIEの5G-LCSビット)、選択的に、UEが許可されたNSSAIを有していない場合に、前記手順が許可され、受信(例えば、AMFエンティティから)されることの指示(例えば、第1の所定の値に設定された5GSネットワーク機能サポートIEの所定のビット)、及び/又は選択的に、UEが許可されたNSSAIを有していない場合、前記手順が許可されない、受信されないことの指示(例えば、第2の所定の値に設定された5GSネットワーク機能サポートIEの所定のビット)をさらに含む。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、ネットワークスライス固有の認証と認可(NSSAA)を実行するための方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1a】許可されたNSSAIに基づく登録エリアへのTAの例示的な割り当てを示す表である。
【
図1b】登録エリアのTAIと許可されたNSSAIとの間の関係を示す図である。
【
図2】バックオフタイマーに関連する問題と、本発明の特定の例による解決策を示す流れ図である。
【
図3】本発明の特定の例で使用され得る例示的なネットワークエンティティのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下で説明する
図1a~
図3、及び本明細書における本発明の原理を説明するために使用される様々な実施形態は、例示のみを目的としており、決して本発明の技術範囲を限定するものと解釈されるべきではない。当業者は、本発明の原理を任意の適切に構成されたシステム又はデバイスで実装できることを理解するであろう。
【0039】
図面を参照して、本発明の例の以下の詳細な説明は、本発明の包括的な理解を助けるために提供される。詳細な説明は、その理解を助けるために様々な特定の詳細を含むが、それらは、単なる例示と見なされるべきである。したがって、当業者は、本発明の技術範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された例の様々な変更及び修正を行うことができることを認識するであろう。
【0040】
同一又は類似の構成要素は、同一又は類似の参照番号によって示されるが、それらは、異なる図面に示されている場合がある。
【0041】
当該技術分野で知られている技術、構造、構成、機能、又はプロセスの詳細な説明は、明確かつ簡潔にするために、及び本発明の要旨を不明瞭にすることを避けるために、省略されてもよい。
【0042】
本明細書で使用される用語及び単語は、書誌的又は標準的な意味に限定されるものではなく、単に本発明の明確かつ一貫した理解を可能にするために使用されるに過ぎない。
【0043】
本明細書では、単語「含む(comprise)」、「含む(include)」、及び「含有する(contain)」、及び上記単語の変形、例えば「含む」(comprising)及び「含む(comprises)」は、「含むが、これらに限定されない(including but not limited to」」ことを意味し、他の機能、要素、コンポーネント、整数、ステップ、プロセス、動作、機能、特性、属性、及び/又はそれらのグループを除外することを意図したものではない(除外しない)。
【0044】
本明細書では、単数形、例えば、「a」、「an」、及び「the」は、文脈上別段の要求がない限り、複数形を含む。例えば、「オブジェクト」への言及は、そのようなオブジェクトの1つ又はそれ以上への言及を含む。
【0045】
本明細書では、「Yに対するX(X for Y)」の一般的な形態の言語(ここで、Yは、任意のアクション、プロセス、動作、機能、アクティビティ、又はステップであり、Xは、そのアクション、プロセス、動作、機能、アクティビティ、又はステップを実行するための何れかの手段である)は、Yを実行するために、特に、Xが適合、構成、又は配置された手段を含むが、必ずしも排他的ではない。
【0046】
本発明の特定の態様、実施形態、又は例に関連して説明又は開示されている特徴、要素、構成要素、整数、ステップ、プロセス、動作、機能、特徴、属性、及び/又はそれらのグループは、別々にそれと互換性のない限り、本明細書に記載される他の任意の態様、実施形態、又は例に適用可能であると理解されるべきである。
【0047】
本発明の特定の例は、ネットワークで認証及び認可を実行するための方法、装置、及びシステムを提供する。次の例は、3GPP 5Gに適用可能であり、3GPP 5Gに関連する用語を使用する。例えば、本発明の特定の例は、3GPP 5GでNSSAAを実行する方法、装置、及びシステムを提供する。しかしながら、当業者は、本明細書に開示される技術が、これらの例又は3GPP 5Gに限定されず、任意の適切なシステム又は規格、例えば、1つ又はそれ以上の既存及び/又は次世代の無線通信システム又は規格に適用できることを理解するであろう。
【0048】
例えば、本明細書で開示される様々なネットワークエンティティの機能性(functionality)及び他の特徴は、他の通信システム又は規格において対応する又は同等のエンティティ又は特徴に適用することができる。対応する又は同等のエンティティ又は特徴は、ネットワーク内で同一又は類似の役割、機能、動作、又は目的を実行するエンティティ又は機能と見なすことができる。例えば、以下の例では、AMFの機能は、アクセス及びモビリティ管理機能を実行する任意の他の適切なタイプのエンティティに適用することができ、以下の例におけるSMFの機能性は、セッション管理機能を実行する任意の他の適切なタイプのエンティティに適用することができる。
【0049】
当業者は、本発明が本明細書に開示された特定の例に限定されないことを理解するであろう。例えば、
本明細書で開示される技術は、3GPP 5Gに限定されない;
本明細書で開示される例では、1つ又はそれ以上のエンティティは、同等な又は対応する機能、プロセス、又は動作を実行する1つ又はそれ以上の代替エンティティに置き換えられる;
本明細書で開示される例では、1つ又はそれ以上のメッセージは、同等な又は対応する情報を通信する1つ又はそれ以上の代替メッセージ、信号、又は他のタイプの情報キャリアに置き換えられる;
1つ又はそれ以上のさらなる要素、エンティティ、及び/又はメッセージが、本明細書に開示される例に追加され得る;
特定の例では、1つ又はそれ以上の必須ではない要素、エンティティ、及び/又はメッセージが省略される場合がある;
一例における特定のエンティティの機能、プロセス、又は動作は、別の例では、2つ又はそれ以上の別個のエンティティに分割できる;
一例における2つ又はそれ以上の別個のエンティティの機能、プロセス、又は動作は、別の例では、単一のエンティティによって実行される場合がある;
一例における特定のメッセージによって運ばれる情報は、別の例では、2つ又はそれ以上の別個のメッセージによって運ばれる場合がある;
一例における2つ又はそれ以上の別個のメッセージによって伝達される情報は、別の例では、単一のメッセージによって伝達される場合がある;
動作が実行される順序は、可能であれば、別の例で変更することができる;及び
ネットワークエンティティ間の情報の送信は、本明細書に開示された例に関連して説明されたメッセージの特定の形式、タイプ、及び/又は順序に限定されない。
【0050】
本発明の特定の例は、1つ又はそれ以上の定義されたネットワーク機能及び/又はそのための方法を実行するように構成された装置/デバイス/ネットワークエンティティの形態で提供され得る。本発明の特定の例は、1つ又はそれ以上のそのような装置/デバイス/ネットワークエンティティ、及び/又はそのための方法を含むシステム(例えば、ネットワーク)の形態で提供することができる。例えば、以下の例では、ネットワークは、UE、AMF、及びSMFを含むことができる。
【0051】
関連技術を考慮すると、少なくとも以下の問題が存在する:
【0052】
1.保留中のNSSAI及び許可されたNSSAIのハンドリング
【0053】
上述のように、登録エリアが同等のPLMNである異なるPLMNに属するTAIを含む場合、UEは、登録されたPLMN及び同等のPLMNのそれぞれについて、受信した許可されたNSSAIを別々に格納する。しかしながら、ネットワークが登録時にNSSAAを実行し、ネットワークが保留中のNSSAIをUEに送り返す場合、UEは、登録されたPLMNだけのために、この保留中のNSSAIを格納するだけでよい。
【0054】
観察1(Observation 1):UEは、RPLMNに対してのみ格納された保留中のNSSAIを持つ(有する)ことができるが、EPLMNに対して格納された保留中のNSSAIを持たない場合がある。
【0055】
許可されたNSSAIがS-NSSAI-1で構成され、UEがS-NSSAI-1でNSSAAをトリガするRPLMNで、モビリティと定期的な登録更新を実行すると、AMFは、保留中のNSSAIを、S-NSSAI-1を含むUEに送り返し、UEは、保留中のNSSAIを格納する。
【0056】
観察2:UEは、許可されていないRPLMNに対して、同時に保留中のNSSAI及び許可されたNSSAIに格納されたS-NSSAI-1を持つことができる。
【0057】
さらに、登録エリアのTAIリストに、登録されたPLMNに相当するPLMNが含まれていた場合、RPLMNは、保留中のNSSAIのみを格納するが、RPLMN及びEPLMNの許可されたNSSAIを格納するため、UE(RRC非アクティブ指示(RRC-inactive indication)のある5GMM-コネクテッドモード)は、EPLMNのセル再選択を実行し、NSSAAを受けているS-NSSAI-1のサービスにアクセスできる。
【0058】
観察3:S-NSSAIがRPLMNのNSSAAを受けている場合、UEは、EPLMN内のS-NSSAIのサービスにアクセスできる。
【0059】
2.5GSM 2次認証(5GSM Secondary Authentication)による5GSMバックオフタイマー(back-off timer)の停止
【0060】
5GSM輻輳制御(congestion control)は、3GPP標準仕様で指定されている。3つのタイプの輻輳制御バックオフタイマーが説明されている。DNNベースの輻輳制御の場合、SMFは、UEにバックオフタイマーT3396の開始を要求することができる。S-NSSAIベースの輻輳制御の場合、SMFは、UEにバックオフタイマーT3585の開始を要求することができる。S-NSSAI及びDNNベースの輻輳制御の場合、SMFは、UEにバックオフタイマーT3584の開始を要求することができる。ネットワークがダウンリンクNASメッセージを送信し、バックオフタイマーが実行されている場合は常に、UEは、バックオフタイマーを停止し、ネットワーク開始メッセージを処理する。
【0061】
1つの問題は、3GPP標準仕様では、UEがPDUセッション認証コマンド(PDU SESSION AUTHENTICATION COMMAND)を受信したときに、バックオフタイマーを停止することについて言及されていないことである。
【0062】
図2の上3分の2は、バックオフ(BO)タイマーに関連する問題を示している。ステップ1において、UEは、メッセージ(例えば、PDUセッション変更要求(PDU session modification request))をSMFに送信する。ステップ2では、SMFは、輻輳を経験する。ステップ3において、SMFは、1つ又はそれ以上のBOタイマー指示を含むメッセージ(例えば、PDUセッション変更拒否(PDU session modification reject))をUEに送信する。ステップ4において、UEは、1つ以上の対応するBOタイマーを開始する。ステップ5に示すように、BOタイマーが実行中の場合、UEは、メッセージを送信できない。ステップ6では、SMFで輻輳がなくなる。ステップ7で、SMFは、PDUセッション認証コマンドメッセージをUEに送信する。ステップ8に示すように、UEは、BOタイマーが実行中であるため、PDUセッション認証コマンドメッセージへの応答を送信できない。したがって、ステップ9において、SMFは、ステップ7のメッセージを再送信する。これにより、ステップ10に示すように、ステップ7~9が複数回繰り返され、不要なシグナリングが発生し、関連する手順が失敗する可能性があるという問題が生じる。
【0063】
3.現在のNSSAA手順が位置サービスをブロックする可能性がある。
【0064】
ネットワークが、登録承諾メッセージ(registration accept message)で許可されたNSSAIをUEに提供しない場合、UEは、サービスが緊急サービスに関連する場合、又はUEが優先度の高いUEである場合などを除き、サービスを取得するための要求、例えば、サービス要求を開始することは想定されていない。サービスを取得するための制限は、SMFを介したスライスへのアクセスに直接関連しているため、この動作が期待される。
【0065】
しかしながら、スライスに関係なく、UEが取得できる特定のサービス、例えば、位置サービスが存在する。したがって、UEは、許可されたNSSAIが利用可能でないときに、そのようなサービスを受けることを許可され得る。この動作は、現在失われているため、UEは、NSSAAに関連しない位置サービスを取得できない。
【0066】
上記の問題を考慮して、本発明の特定の例は、以下の解決策のうちの1つ又はそれ以上を提供する。
【0067】
1.保留中のNSSAI及び許可されたNSSAIのハンドリング
【0068】
本発明の特定の例は、登録エリアがこれらの同等のPLMNからのTAIを含む、同等のPLMNのそれぞれについて、保留中のNSSAIを格納する。
【0069】
本発明の特定の例では、UEが保留中のNSSAIを格納すると、UEは、許可されたNSSAIから、保留中のNSSAI内の任意のS-NSSAIを除去する。
【0070】
本発明の特定の例では、UEは、登録されたPLMNに相当するPLMNに対して、格納された許可されたNSSAIからS-NSSAIを削除する。
【0071】
特定の例では、UEの登録エリアが同等のPLMNのTAIを含む場合、UEは、保留中のNSSAIも同等のPLMNに適用する。
【0072】
特定の例では、登録エリアが同等のPLMNである異なるPLMNに属するTAIを含む場合、同等のPLMNの各々について、UEは、格納された保留中のNSSAI、登録されたPLMNで受信された保留中のNSSAIに置き換えることができる。
【0073】
特定の例では、保留中のNSSAIを含む登録承諾が受信され、登録エリアが同等のPLMNを含む場合、UEは、同等のPLMNの保留中のNSSAIを格納することができる。
【0074】
したがって、特定の例では、UEがネットワークから保留中のNSSAIを受信し、登録されたPLMN(registered PLMN:RPLMN)の保留中のNSSAIを格納するとき、登録エリアが同等のPLMNである異なるPLMNに属するTAIを含む場合、UEは、さらに同等のPLMNごとに、受信された保留中のNSSAIを格納する。UEが同等のPLMNの保留中のNSSAIを格納しない場合(しかし、EPLMNの許可されたNSSAIを格納する場合)、UE(例えば、RRC-非アクティブ指示(RRC‐Inactive Indication)のある5GMM-コネクテッドモードで)は、EPLMNに対してセル再選択を実行し、NSSAAを受けているS-NSSAIのサービスにアクセスできる。
【0075】
2.5GSM二次認証による5GSMバックオフタイマーの停止
【0076】
本発明の特定の例は、UEがPDUセッション認証コマンド(PDU SESSION AUTHENTICATION COMMAND)を受信したときに、UEで実行しているバックオフタイマーT3396、T3584、及びT3485を停止するために、TS 24.501に追加された規範的条件に従って動作する。
【0077】
特定の例では、5GSM 2次認証手順について、UEがPDUセッション認証コマンドを受信すると、UEは、バックオフタイマーが実行中の場合、バックオフタイマーを停止する。
【0078】
図2の下3分の1は、本発明の特定の例による解決策を示す。
図2の下1/3のステップ6~ステップ9は、
図2の中1/3のステップ6~ステップ10を置き換える。ステップ6では、SMFで輻輳がなくなる。ステップ7において、SMFは、メッセージ(例えば、PDUセッション認証コマンドメッセージ)をUEに送信する。ステップ8において、UEは、1つ又はそれ以上のBOタイマーを停止する。したがって、ステップ9において、UEは、メッセージ(例えば、PDUセッション認証完了(PDUセッション認証完了(PDU session authentication complete)メッセージ)をSMFに送信して、関連手順を実行/完了する。
【0079】
3.許可されたNSSAIが利用できない場合、NSSAA中に他のサービスを許可する
【0080】
本発明の特定の例は、たとえ許可されたNSSAIが利用可能でなくても、NSSAA中に位置サービスメッセージ又は他のタイプのコンテナの転送などの他のサービスを許可する。
【0081】
本発明の特定の例は、許可されたNSSAIが利用可能でない場合に、AMFがこれらのサービスを使用できるか否かを制御できるようにする。AMFは、許可されたNSSAIが利用可能でない場合、NSSAA中に特定のサービスを使用できないことを最初に示す場合がある。許可されたNSSAIが利用可能である場合、AMFは、これらのサービスを使用できるようになったことを示すように、UEからの登録手順をトリガすることができる。
【0082】
当業者は、本明細書で開示されるすべての技術に関して、許可されたNSSAIが利用可能でない場合の状況は、選択的に許可されたNSSAIなしで、保留中のNSSAIがUEに送信される場合の状況を含むものとして理解され得ることを認識するであろう。
【0083】
本発明の特定の例は、無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)のための方法を提供し、UEは、UEが登録される第1の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)に属するトラッキングエリア(TA)の第1のセットを少なくとも含む2つ又はそれ以上のTAを含む登録エリアに割り当てられ、この方法は、ネットワークスライス固有の認証及び認可(NSSSAA)手順に応答して、1つ又はそれ以上の単一のNSSAI(S-NSSAI)を含む保留中のネットワークスライス選択支援情報(Network Slice Selection Assistance Information:NSSAI)を受信するステップ、及び2つ又はそれ以上のTAが、第1のPLMNに相当する少なくとも1つの第2のPLMNに属するTAの少なくとも1つの第2のセットを含む場合、受信された保留中のNSSAIは、登録エリア内の少なくとも1つの第2のPLMNに適用可能である。
【0084】
特定の例では、受信された保留中のNSSAIは、受信された保留中のNSSAI内の1つ又はそれ以上のS-NSSAIにサービスを提供することができる少なくとも1つの第2のPLMNのTAに適用可能であり得る。
【0085】
特定の例では、上記方法は、少なくとも1つの第2のPLMNのそれぞれについて、受信された保留中のNSSAIを格納することをさらに含み得る。
【0086】
特定の例では、少なくとも1つの第2のPLMNの各々について、保留中のNSSAIを格納するステップは、少なくとも1つの第2のPLMNの各々について、以前に格納された保留中のNSSAIを、受信された保留中のNSSAIと置き換えるステップを含み得る。
【0087】
特定の例では、保留中のNSSAIは、NASメッセージ(例えば、登録承諾(REGISTRATION ACCEPT)メッセージ)で受信され得る。
【0088】
特定の例では、受信された保留中のNSSAIは、第1のPLMNに適用可能であり得る(例えば、第1のPLMNのために受信された保留中のNSSAIを格納することをさらに含む)。
【0089】
特定の例では、上記方法は、1つ又はそれ以上のS-NSSAIを含む許可されたNSSAIを受信するステップ、及び2つ又はそれ以上のTAが、第1のPLMNに相当する少なくとも1つの第2のPLMNに属するTAの少なくとも1つの第2のセットを含む場合、受信された許可されたNSSAIは、登録エリアで第1のPLMN及び少なくとも1つの第2のPLMNのそれぞれに適用可能である。
【0090】
特定の例では、上記方法は、第1のPLMN及び少なくとも1つの第2のPLMNのそれぞれについて、受信された許可されたNSSAIを格納することをさらに含み得る。
【0091】
特定の例では、上記方法は、許可されたS-NSSAI内の全てのS-NSSAIにサービスを提供できるTAのセットを受信するステップをさらに含み得る。
【0092】
特定の例では、受信されたTAのセットは、第1のPLMNの1つ又はそれ以上のTAと、少なくとも1つの第2のPLMNの1つ又はそれ以上のTAとを含み得る。本発明の特定の例は、無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)のための方法を提供し、この方法は、第1のメッセージ(例えば、5GSMメッセージ)の受信に応答して、バックオフタイマー(例えば、T3396、T3584、T3585)を開始するステップ;データセッション(例えば、PDUセッション)を確立するか、又はデータセッション(例えば、PDUセッション)に参加するときに、UEの認証のための手順の第2のメッセージ(例えば、PDUセッション認証コマンドメッセージ)を受信するステップ;第2のメッセージに応答して、バックオフタイマーを停止するステップ;第2のメッセージに応答して、第3のメッセージ(例えば、PDUセッション認証完了(PDU SESSION AUTHENICATION COMPLETE)メッセージ)を送信するステップを含む。
【0093】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがPDUセッション確立中に、単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)及びデータネットワーク名(Data Network Name:DNN)を提供した場合、UEによって提供された同じ[S-NSSAI、DNN]の組み合わせに対して、タイマーが実行中である場合、タイマー(例えば、T3584)を停止するステップを含み得る。
【0094】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがPDUセッション確立中にS-NSSAIを提供しなかった場合、タイマー(例えば、T3584)がUEによって提供された同じ[no S-NSSAI、DNN]の組み合わせに対して実行中の場合、そのタイマーを停止するステップを含み得る。
【0095】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがPDUセッション確立中にDNNを提供しなかった場合、タイマー(例えば、T3584)がUEによって提供された同じ[S-NSSAI、no DNN]の組み合わせに対して実行中の場合、そのタイマーを停止するステップを含み得る。
【0096】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがPDUセッション確立中にS-NSSAIを提供しなかった場合、UEによって提供された同じ[no S-NSSAI、DNN]の組み合わせに対して、タイマー(例えば、T3584)が実行中の場合、そのタイマーを停止するステップを含み得る。
【0097】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがPDUセッション確立中にデータネットワーク名(DNN)を提供した場合、タイマー(例えば、T3396)がUEによって提供されたDNNに対して実行中である場合、そのタイマーを停止するステップを含み得る。
【0098】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがPDUセッション確立中にDNNを提供しなかった場合、タイマー(例えば、T3396)が実行中の場合、DNNに関連付けられていないタイマー(例えば、T3396)を停止するステップを含み得る。
【0099】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがPDUセッション確立中にS-NSSAIを提供した場合、タイマー(例えば、T3585)がUEによって提供されたS-NSSAIに対して実行中の場合、そのタイマーを停止するステップを含み得る。
【0100】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがPDUセッション確立中にS-NSSAIを提供しなかった場合、タイマー(例えば、T3585)が実行中である場合に、S-NSSAIに関連付けられていないタイマー(例えば、T3585)を停止することを含み得る。
【0101】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがDNNを提供しなかった場合、タイマー(例えば、T3396)が実行中である場合、UEがPDUセッションに関連付けられていると見なすDNNに対応するタイマー(例えば、T3396)を停止するステップを含み得る。
【0102】
特定の例では、UEは、ネットワークエンティティ(例えば、SMFエンティティ)によってメッセージ(例えば、PDUセッション確立承諾(PDU Session Establisment Accept)メッセージ又はPDUセッション変更承諾(PDU Session Modification Accept)メッセージ)で返される値(例えば、DNN値)に基づいて、DNNがPDUセッションに関連付けられていると見なし得る。
【0103】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEが[S-NSSAI、DNN]の組み合わせを提供しなかった場合、タイマー(例えば、T3584)が実行されている場合、UEがPDUセッションに関連付けられていると見なす[S-NSSAI、DNN]の組み合わせに対応する前記タイマー(例えば、T3584)を停止するステップを含み得る。
【0104】
特定の例では、UEは、ネットワークエンティティ(例えば、SMFエンティティ)によってメッセージ(例えば、PDUセッション確立承諾メッセージ又はPDUセッション変更承諾メッセージ)で返される値(例えば、[S-NSSAI、DNN]組み合わせ値)に基づいて、[S-NSSAI、DNN]の組み合わせがPDUセッションに関連付けられていると見なし得る。
【0105】
特定の例では、バックオフタイマーを停止するステップは、UEがS-NSSAIを提供しなかった場合、タイマー(例えば、T3585)が実行されている場合、UEがPDUセッションに関連付けられていると見なすS-NSSAIに対応するタイマー(例えば、T3585)を停止するステップを含み得る。
【0106】
特定の例では、UEは、ネットワークエンティティ(例えば、SMFエンティティ)によってメッセージ(例えば、PDUセッション確立承諾メッセージ又はPDUセッション変更承諾メッセージ)で返される値(例えば、S-NSSAI値)に基づいて、又はVPLMNのターゲット5GSシステムへの移動後のPDUセッションに関連付けられていると見なされる値(例えば、S-NSSAI値)に基づいて、S-NSSAIがPDUセッションに関連付けられていると見し得る。
【0107】
特定の例では、UEの認証のための手順は、5GSM 2次認証を含み得る。
【0108】
特定の例では、バックオフタイマーの停止は、UEの5GSM層に透過的ではない。
【0109】
本発明の特定の例は、ネットワークにおけるユーザ機器(UE)のための方法を提供し、この方法は、UEが許可されたNSSAIを有していないと決定するステップ、及び条件が満たされた場合に手順を開始又は実行するステップを含み、上記条件は、上記手順が、事前定義されたタイプのサービス、事前定義されたタイプのデータの送信、及び/又はNASメッセージの送信に関連することを含む。
【0110】
特定の例では、上記方法は、ネットワークエンティティ(例えば、AMFエンティティ)から、メッセージ(例えば、NASメッセージ)を受信するステップをさらに含むことができ、それは次の1つ又はそれ以上である:上記メッセージは、NSSAA手順中に受信される;上記メッセージは、登録承諾メッセージである;上記メッセージは、NSSAAが実行されることを示す;上記メッセージは、許可されたNSSAIを含まない;及び上記メッセージは、保留中のNSSAIを含む。
【0111】
特定の例では、上記手順を開始又は実行するステップは、サービス要求(Service Request)メッセージ、制御プレーンサービス要求(Control Plane Service Request)メッセージ、又はNASメッセージ(例えば、UL NASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージ)を(例えば、AMFエンティティに)送信するステップを含み得る。
【0112】
特定の例では、上記条件は、上記手順がサポートされ、(例えば、AMFエンティティから)受信され、UEが許可されたNSSAIを有していない場合、事前定義されたデフォルト動作により、上記手順を開始又は実行できるようにすることの指示(例えば、「サポートされた5GCを介した位置サービス」に設定されている5GSネットワーク機能サポートIEの5G-LCSビット)、選択的に、UEが許可されたNSSAIを有していない場合、上記手順が許可され、(例えば、AMFエンティティから)受信されることの指示(例えば、第1の事前決定値に設定された5GSネットワーク機能サポートIEの事前決定ビット)、及び/又は選択的に、UEが許可されたNSSAIを有していない場合、前記手順が許可され、受信されないことの指示(例えば、第2の事前決定値に設定された5GSネットワーク機能サポートIEの事前決定ビット)をさらに含み得る。
【0113】
特定の例では、事前定義されたタイプのサービスは、PDUセッションに関連付けられていないサービスであり得、及び/又は予め定義されたタイプのデータは、PDUセッションに関連付けられていないデータであり得る。
【0114】
特定の例では、事前定義されたタイプのサービスは、位置サービスを含み得る。
【0115】
特定の例では、事前定義されたタイプのデータは、SMS;LPPメッセージ;SORトランスペアレントコンテナ;事前定義されたタイプのコンテナ;又はUEパラメータ更新トランスペアレントコンテナの1つ又はそれ以上を含み得る。
【0116】
特定の例では、上記条件は、上記手順(例えば、UL NASトランスポートメッセージの送信)に関連するメッセージ(例えば、DL NAS トランスポートメッセージ)が、ネットワークエンティティ(例えば、AMFエンティティ)から受信されることをさらに含み得る。
【0117】
特定の例では、上記方法は、ネットワークエンティティ(例えば、AMFエンティティ)から許可されたNSSAIを受信するステップ;ネットワークエンティティ(例えば、AMFエンティティ)から1つ又はそれ以上のメッセージを受信するステップ;及び(例えば、AMFエンティティから)少なくとも第1のメッセージ(例えば、構成更新コマンド(Configuration Update Command))の受信に応答して、上記手順を開始又は実行するための登録手順を実行するステップをさらに含み得る。
【0118】
特定の例では、第1のメッセージは、登録が要求されているという指示を含み得る。
【0119】
特定の例では、1つ又はそれ以上のメッセージは、第2のメッセージ(例えば、登録承諾(Registration Accept)メッセージ)を含み得る。
【0120】
特定の例では、上記メッセージ(例えば、第1のメッセージ又は第2のメッセージ)のうちの少なくとも1つは、手順が許可される、利用可能である、及び/又はサポートされるという指示を含み得る。
【0121】
特定の例では、許可されたNSSAIは、上記メッセージ(例えば、第1のメッセージ又は第2のメッセージ)のうちの少なくとも1つで受信されてもよい。
【0122】
本発明の特定の例は、エンティティ及びユーザ機器(UE)を含むネットワークにおけるネットワークエンティティ(例えば、AMFエンティティ)のための方法を提供し、この方法は、UEが許可されたNSSAIを有していないと決定するステップ;UEが許可されたNSSAIを有していない場合に、特定の手順が許可されているか、利用可能であるか、又はサポートされているか否かを示す第1のメッセージをUEに送信するステップを含み、上記手順は、事前定義されたタイプのサービス、事前定義されたタイプのデータの送信、及び/又はNASメッセージの送信に関連する。
【0123】
特定の例では、第1のメッセージは、UEが許可されたNSSAIを有していない場合、上記手順が許可されない、利用できない、及び/又はサポートされないことを示すことができる。
【0124】
特定の例では、上記方法は、UEが許可されたNSSAIを有することを決定するステップ及び上記手順が許可されている、利用可能である、及び/又はサポートされていることを示す第2のメッセージを含む1つ又はそれ以上のメッセージを送信するステップをさらに含み得る。
【0125】
特定の例では、1つ又はそれ以上のメッセージは、上記手順を開始又は実行するための登録手順を実行するように、UEをトリガするためのメッセージ(例えば、構成更新コマンド(Configuration Update Command)メッセージ)を含み得る。
【0126】
特定の例では、上記方法は、許可されたNSSAIをUEに送信するステップをさらに含み得る。
【0127】
特定の例では、許可されたNSSAIは、第2のメッセージでUEに送信され得る。
【0128】
本発明の特定の例は、本明細書で開示される任意の例、実施形態、及び/又は態様による方法に従って動作するように構成された第1のネットワークエンティティ(例えば、UE、AMFエンティティ、及び/又はSMFエンティティ)を提供する。
【0129】
本発明の特定の例は、本明細書に開示されている任意の例、実施形態、態様、及び/又は上述の例の第1のネットワークエンティティと協働するように構成された第2のネットワークエンティティ(例えば、UE、AMFエンティティ、及び/又はSMFエンティティ)を提供する。
【0130】
本発明の特定の例は、本明細書で開示される任意の例、実施形態、及び/又は態様により、UE及び1つ又はそれ以上のさらなるネットワークエンティティを含むネットワーク(又は無線通信システム)を提供する。
【0131】
本発明の特定の例は、コンピュータプログラムが、コンピュータ又はプロセッサによって実行されるときに、コンピュータ又はプロセッサに、本明細書に開示されている任意の例、実施形態、及び/又は態様による方法を実行させる命令(instruction)を含むコンピュータプログラムを提供する。
【0132】
本発明の特定の例は、上述の例によるコンピュータプログラムを格納したコンピュータ又はプロセッサ可読データキャリアを提供する。
【0133】
本発明の特定の例をより詳細に説明する。
【0134】
1.保留中のNSSAIと許可されたNSSAIのハンドリング
【0135】
上記の観察1で説明した問題に対処するために、本発明の特定の例は、登録エリアがこれらの同等のPLMNからのTAIで構成される同等のPLMNの各々に対して保留中のNSSAIを格納する。上記の観察3で説明した問題に対処するために、本発明の特定の例では、UEは、(また)登録済みと同等のPLMNの格納された許可されたNSSAIからS-NSSAIを削除する。そのような場合、UEが保留中のNSSAIを含む現在のPLMNで登録承諾(REGISTRATION ACCEPT)を受信すると、同等のPLMNの各々に対して、UEは、任意の格納されている保留中のNSSAIを、登録されたPLMNで受信した保留中のNSSAIに置き換えることができ、各アクセスタイプ及びすべてのアクセスタイプについて、存在する場合、保留中のNSSAIに含まれるS-NSSAIを、格納された許可されたNSSAIから削除する。例えば:
【0136】
観察1について、本発明の特定の例は、以下に示すように、3GPP標準仕様に追加された規範的ステートメント1)に従って動作する;及び
【0137】
観察3について、本発明の特定の例は、表5に示すように、3GPP標準仕様に追加された規範的ステートメント2)に従って動作する。
【0138】
【0139】
上記の観察2で説明した問題に対処するために、本発明の特定の例では、UEが保留中のNSSAIを格納する場合、UEは、保留中のNSSAI内の任意のS-NSSAIを許可されたNSSAIから削除する。例えば、本発明の特定の例は、以下の表6に示すように、3GPP標準仕様に追加された規範的ステートメント2)に従って動作する。
【0140】
【0141】
本発明の特定の例は、上に示したように修正されたサブセクションに従って動作する。
【0142】
上記において、当業者は、NSSAI(例えば、保留中のNSSAI又は許可されたNSSAI)が、登録エリア内のPLMNに適用可能である場合、これは、保留中のNSSAIを登録エリアのPLMNに適用すること;又は保留中のNSSAIが、登録エリアのPLMNに適用可能であると見なすことと同等と見なされ得ると理解するであろう。NSSAI(例えば、保留中のNSSAI又は許可されたNSSAI)が、PLMN又は少なくとも2つのPLMNに適用可能である場合、NSSAIは、PLMN又は各PLMNに対して格納され得る。
【0143】
当業者は、保留中のNSSAIが任意の適切なタイプのメッセージで受信され得ることを認識するであろう。例えば、保留中のNSSAIは、登録承諾(REGISTRATION ACCEPT)メッセージに限定されず、任意のNASメッセージで受信されてもよい。
【0144】
2.5GSM 2次認証による5GSMバックオフタイマーの停止
【0145】
上述のPDUセッション認証コマンド(PDU SESSION AUTHENTICAION COMMAND)の受信時に、UEがバックオフタイマーを停止する問題に対処するために、本発明の特定の例は、以下の表7に示すように、3GPP標準仕様に導入された規範的ステートメントに従って動作する。
【0146】
【0147】
本発明の特定の例は、上記の修正されたサブセクションに従って動作する。
【0148】
3.NSSAA中に他のサービス、例えば、位置サービスを許可する
【0149】
本発明の特定の例では、任意のNSSAA手順中に、UEが任意のNASメッセージ、例えば、登録承諾(Registration Accept)メッセージを、選択的に、「ネットワークスライス固有の認証及び認可が実行されることになる」に設定された「実行されるNSSAA」インジケータと共に、また選択的に、許可されたNSSAIなしで、選択的に、保留中のNSSAIと共に受信した場合、UEは、5GSネットワーク機能サポートIE(5GS network feature support IE)の「5G-LCS」ビットが「サポートされた5GC経由の位置サービス(Location services via 5GC supported)」に設定されている場合、位置サービスメッセージを送信するための関連するNAS手順を開始できると決定する。
【0150】
したがって、本発明の特定の例では、NSSAA中に、UEが許可されたNSSAIを有していない場合、UEは、位置サービスメッセージを送信する目的のために、UE開始NASトランスポート手順(UE-initiated NAS transport procedure)を開始することを許可され得る(すなわち、UL NASトランスポートメッセージを送信することを許可され得る)。同様に、本発明の特定の例では、UEは、位置サービスメッセージを送信するために、サービス要求手順を開始することを許可され得る(すなわち、サービス要求メッセージ又は制御プレーンサービス要求(Control Plane Service Request)メッセージを送信することが許可され得る)。
【0151】
上記の技術は、UEが、UL NASトランスポートメッセージで送信できる他のタイプのデータにのみ適用でき、SMS、LPPメッセージ、SORトランスペアレントコンテナ、UEパラメータ更新トランスペアレントコンテナ、又は他の適切なタイプのコンテナなどであるが、これに限定されない。
【0152】
より一般的には、本発明の特定の例では、PDUセッションに関連しない任意のサービス又はデータについて、UEが許可されたNSSAIを有していなくても、UEは、関連データ又はコンテナ(例えば、上記に列挙したような)を送信するために、サービス要求手順を開始すること(例えば、サービス要求メッセージ又は制御プレーンサービス要求メッセージを送信することによって)が許可されてもよい。同様に、本発明の特定の例では、UEが許可されたNSSAIを有していなくても、UEは、関連するデータ又はコンテナ(例えば、上記に列挙いるような)を送信するために、UE開始NASトランスポート手順(例えば、UL NASトランスポートメッセージを送信することによって)を開始することが許可されてもよい。
【0153】
許可されたNSSAIがUEに利用できない場合、ネットワークポリシーに基づいて、他のサービスがスライスに関連していなくても、AMFは、UEが他の任意のサービスを使用することを望まない可能性がある。これを可能にするために、本発明の特定の例は、以下の技術のうちの1つ又はそれ以上を適用することができる。このサービスは、SMS、位置サービスなどのいずれか、又はそのようなサービスの組み合わせであり得る。
【0154】
UEとネットワークとの間で機能の交換又はサポートをネゴシエートできる手段を有していないサービスについては、そのようなサービスが許可されるように、デフォルト動作を固定することができる。あるいは、そのようなサービスが許可されないように、デフォルト動作を固定することができる。あるいは、そのようなサービスは、UEがDL NASトランスポートメッセージで関連するサービス(又はメッセージ)を受信した場合にのみ、UEに許可される場合があり、またUL NASトランスポートメッセージで関連するデータを送信することによって、UEが前記サービスに応答することを許可される場合がある。
【0155】
例えば、UEがUEパラメータ更新トランスペアレントコンテナを含むDL NASトランスポートメッセージを受信した場合、UEパラメータ更新トランスペアレントコンテナなどは、UL NASトランスポートメッセージでUEが送信することを許可する。
【0156】
当業者は、UEパラメータ更新トランスペアレントコンテナが一例としてのみ使用され、本明細書で開示される技術が、NASトランスポート手順を使用して送信される他のタイプのサービス又はコンテナに適用され得ることを理解するであろう。
【0157】
機能又はサポート指示が、UEとネットワークとの間でネゴシエートされた後にのみ使用されるサービス、例えば、SMS、位置サービスの場合、5GSネットワーク機能サポートIE(5GS network feature support IE)で、対応するサービス(又はビット位置)に対してネットワークが指示する内容に基づいて、UEは、これらのサービスを送信できるか否かを判断する(許可されたNSSAIが受信されていない場合でも)。
【0158】
本発明の特定の例では、AMFのポリシーが、UEが許可されたNSSAIを有していないときに、サービスが使用されないようなものである場合、AMFは、サービスが許可されていないか、又は登録承諾メッセージ内の適切なIEの対応するビットでサポートされていないことを示す。例えば、NSSAAのために許可されたNSSAIをUEに提供できないときに、AMFがUEに位置サービスを使用することを望まない場合、AMFは、5GSネットワーク機能サポートIEの「5G-LCS」ビットを「サポートされていない5GC経由の位置サービス(Location services via 5GC not supported)」に設定する。対応するIE(つまり、5GS登録結果IE)内の別のビット(すなわち、「SMS許可」ビット)を適切な値(例えば、「許可されていないNASを介したSMS(SMS over NAS not allowed)」)に設定する必要があることに注意して、SMSなどの他のサービスにも同じ動作及び手法を使用することができる。
【0159】
許可されたNSSAIがUEに利用可能になると、AMFは、構成更新コマンド(configuration update command)メッセージを使用して、5GMM-コネクテッドモード(コネクテッドモードと呼ばれる)でUEからの登録手順をトリガし、許可されたNSSAIが利用可能になったときに、対応するサービスが許可されるようにする。
【0160】
AMFはまた、構成更新指示IEの「RED」ビットで「登録要求」を選択的に示す。AMFは、既存のNASシグナリング接続を使用して、すなわち、NASシグナリング接続を解除せず(又はネットワークが解除するのを待つことなく)、登録手順がUEによって実行され得ることを示す。例えば、AMFは、シグナリング接続維持要求(SCMR)ビットを使用して、SCMRビットを1に設定し、それによって「N1NASシグナリング接続の解除は不要」であることを示す。これに基づいて、UEは、コネクテッドモードで登録手順を実行する、すなわち、現在のNASシグナリング接続を使用して(NASシグナリング接続を解除せずに、又はネットワークによるNASシグナリング接続の解除を待つことなく)実行する。登録要求を送信するとき、UEは、5GMM機能IE(例えば、「5G-LCS」は、「サポートされたLCS通知メカニズム」を示すように設定され得る)、及び/又は、5GS更新タイプIE(例えば、それに応じて「要求されたSMS」を設定することによって、SMSの使用を要求する)で適切なビットを設定することにより、UEが使用する必要のあるすべてのサービス、例えば、SMS、位置サービスなどを要求する。
【0161】
例えば、許可されたNSSAIが利用できなかったときに、AMFがSMSの使用を許可しなかった場合、及び許可されたNSSAIが利用可能であることを前提として、AMFがUEにSMSの使用を許可したい場合、AMFは、構成更新コマンド(Configuration Update Command)メッセージを送信し、「利用可能なNAS経由のSMS(SMS over NAS available)」に設定されたSMS可用性指示(SMS availability indication)と共にSMS指示IEを含み得る。選択的に、AMFは、構成更新コマンドメッセージで許可されたNSSAIをUEに送信するときに、上記のアクションを実行する。AMFは、構成更新指示IEの「RED」ビットで「登録要求(registration requested)」を選択的に示し得る。
【0162】
許可されたNSSAIが利用できず、またAMFが現在そのサービスの使用を許可しようとしているときに、位置サービスメッセージの転送又はトランスポートなどの他のサービスを許可していない場合、位置サービスメッセージの転送又はトランスポートのような別のサービスを、AMFが許可しなかった場合、AMFは、次の1つ又はそれ以上を使用して、構成更新コマンドメッセージをUEに送信する。
【0163】
1.メッセージは、構成更新指示IEの「RED」ビットで「登録要求」を示す。
【0164】
2.このメッセージは、NASシグナリング接続を解除せずに、コネクテッドモードから登録手順をトリガするためにも使用される別のIEを指示する。この目的のために、関連する情報又はビットを含む既存のIE又は新しいIEを使用する。
【0165】
3.選択的に、上記のアクションは、構成更新コマンドメッセージで新しい許可されたNSSAIを送信するときに、AMFによって実行される場合がある(すなわち、上記のアクション又は指示は、新しい許可されたNSSAIを配信する同じメッセージで実行される場合がある)。
【0166】
4.選択的に、AMFは、ネットワークによる特定のサービス(又はデータ型)の使用に関する更新が存在したか否かを、ビットを使用して示し、例えば、更新は、特定のサービス(又はデータ型)が許可されている、又は許可されていないなどを意味する。新しいビットは、各サービス(例えば、位置サービスメッセージ、LPP、UEポリシーコンテナなど)に対して定義されてもよく、この新しいビットは、新しいIE又は既存のIEで定義されてもよい。AMFは、サービス使用に対するネットワークの許可が変更されたか否か(例えば、許可されていないものから許可されているもの、又はその逆)を示すように、対応するビットを設定する。この指示に基づいて、少なくとも1つのビットを介して、選択的に、特定のサービス又はデータタイプに対して、上記で説明したようにビットが使用され、UEは、登録手順を実行(すなわち、登録要求メッセージを送信)して、問題のビットによって表される特定のサービスのUEを要求する。UEは、(再)登録が要求されていることを示すNASメッセージにより、この登録を送信し、ここで、選択的に、(再)登録は、既存のNAS接続を使用して、UEによって実行される、すなわち、UEによる(再)登録の目的で、UEは、接続を解除しない。
【0167】
あるいは、AMFは、構成更新コマンドメッセージを使用して、新しい許可されたNSSAIを提供しないことにより、上記を達成する。AMFは、上記のアクションのいずれかを使用して、最初にコネクテッドモードでUEからの登録手順をトリガし、次に登録承諾メッセージで新しい許可されたNSSAIを提供する。登録承諾メッセージで、AMFは、許可されたNSSAIが利用可能であることを前提として、現在どのサービスをUEに使用することが許可されているかを示す。したがって、関連するIE内の関連するビットは、例えば、SMS又は位置サービスメッセージを現在使用できることを示すように設定される。
【0168】
当業者は、上記の技術が任意の適切な組み合わせで使用され得ることを理解するであろう。
【0169】
図3は、本発明の例で使用され得る例示的なネットワークエンティティのブロック図である。例えば、UE、AMF、SMF、及び/又は任意の他の適切なネットワークエンティティは、
図3に示されるネットワークエンティティの形態で提供される。当業者は、
図3に示されるネットワークエンティティが、例えば、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェアで実行されるソフトウェアインスタンスとして、又は適切なプラットフォームで、例えば、クラウドインフラストラクチャ上でインスタン化された(instantiated)仮想化機能として、実装され得ることを理解するであろう。
【0170】
エンティティ300は、プロセッサ(又はコントローラ)301、送信機303、及び受信機305を含む。受信機305は、1つ又はそれ以上の他のネットワークエンティティから1つ又はそれ以上のメッセージ又は信号を受信するように構成される。送信機303は、1つ又はそれ以上のメッセージ又は信号を、1つ又はそれ以上の他のネットワークエンティティに送信するように構成される。プロセッサ301は、上述のように1つ又はそれ以上の動作及び/又は機能を実行するように構成される。例えば、プロセッサ301は、UE、AMF、及び/又はSMFの動作を実行するように構成され得る。
【0171】
本明細書に記載の技術は、適切に構成された任意の装置及び/又はシステムを使用して実装することができる。そのような装置及び/又はシステムは、本明細書で開示される任意の態様、実施形態、又は例による方法を実行するように構成され得る。このような装置は、1つ又はそれ以上の要素、例えば、受信機、送信機、トランシーバ、プロセッサ、コントローラ、モジュール、ユニットなどのうちの1つ又はそれ以上を含むことができ、各要素は、本明細書に記載の技術を実施するための1つ又はそれ以上の対応するプロセス、動作及び/又は方法を実行するように構成される。例えば、Xの動作/機能は、Xを実行するように構成されたモジュール(又はXモジュール)によって実行され得る。1つ又はそれ以上の要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせの形で実装することができる。
【0172】
本発明の例は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせの形で実装できることを理解されたい。そのようなソフトウェアのいずれも、消去可能又は再書き込み可能か否かに関係なく、揮発性又は不揮発性記憶装置の形態、例えば、ROMなどの記憶装置の形態、又は、例えば、RAM、メモリチップ、デバイス、若しくは集積回路などのメモリの形態で、又は、例えば、CD、DVD、磁気ディスク、若しくは磁気テープなどのような光学的又は磁気的に読み取り可能な媒体上に格納することができる。
【0173】
記憶装置及び記憶媒体は、実行時に本発明の特定の例を実施する命令を含むプログラムを格納するのに適した機械可読記憶装置の実施形態であることが理解されよう。したがって、特定の例は、本明細書で開示される任意の例、実施形態、及び/又は態様による方法、装置、又はシステムを実施するためのコードを含むプログラム、及び/又はそのようなプログラムを格納する機械可読記憶装置を提供する。さらに、そのようなプログラムは、有線又は無線接続を介して伝達される通信信号など、任意の媒体を介して電子的に伝送することができる。
【0174】
本発明は、様々な実施形態で説明されてきたが、様々な変更及び修正が当業者に提案され得る。
【符号の説明】
【0175】
300 エンティティ
301 プロセッサ
303 送信機
305 受信機
【手続補正書】
【提出日】2022-11-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)
による通信のための方法であって、
前記方法は、
AMF(access and mobility management function)に登録要求メッセージを送信するステップと、
前記AMFから、登録エリアに関連する保留中(pending)のネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)を
含む登録承諾メッセージを受信するステップと
、を含み、
前記
登録エリアが同等のPLMN(public land mobile network)である異なるPLMNに属する複数のトラッキングエリア識別子(TAI)を含む場合、前記保留中のNSSAIは、前記登録エリア内の前記同等のPLMNに適用可能であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記
保留中のNSSAI
は、1つ以上の単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含
むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前
記保留中のNSSAIは、前
記保留中のNSSAI内の前記1
つ以上のS-NSSAIにサービスを提供する前記少なくとも1つ
のPLMNの
トラッキングエリア(TA
)に適用可能であることを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記登録エリアが前記同等のPLMNである異なるPLMNに属する前記複数のTAIを含む場合、前記
同等のPLMNのそれぞれに対して、前記保留中のNSSAIを格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記
同等のPLMNのそれぞれに対して、前
記保留中のNSSAIを格納するステップは、
任意の格納された保留中のNSSAIを、前記
登録承諾メッセージ内で受信された
前記保留中のNSSAIと置き換えることを含むことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
第1のPLMNの前記受信された保留中のNSSAIを格納するステップをさらに含み、前記受信した保留中のNSSAIは、前記第1のPLMNに適用可能であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおけるユーザ機器(UE)であって、
前記UEは、
トランシーバと、
前記トランシーバに接続されたプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
AMF(access and mobility management function)に登録要求メッセージを送信し、
前記AMFから、登録エリアに関連する保留中(pending)のネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)を含む登録承諾メッセージを受信するように構成され、
前記登録エリアが同等のPLMN(public land mobile network)である異なるPLMNに属する複数のトラッキングエリア識別子(TAI)を含む場合、前記保留中のNSSAIは、前記登録エリア内の前記同等のPLMNに適用可能であることを特徴とするUE。
【請求項8】
前記保留中のNSSAIは、1つ以上の単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含むことを特徴とする請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記保留中のNSSAIは、前記保留中のNSSAI内の前記1つ以上のS-NSSAIにサービスを提供する前記少なくとも1つのPLMNのトラッキングエリア(TA)に適用可能であることを特徴とする請求項8に記載のUE。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記登録エリアが前記同等のPLMNである異なるPLMNに属する前記複数のTAIを含む場合、前記同等のPLMNのそれぞれに対して前記保留中のNSSAIを格納するようにさらに構成されることを特徴とする請求項7に記載のUE。
【請求項11】
前記同等のPLMNのそれぞれに対して、前記保留中のNSSAIを格納するために前記プロセッサは、
任意の格納された保留中のNSSAIを、前記登録承諾メッセージ内で受信された前記保留中のNSSAIと置き換えるように構成されることを特徴とする請求項10に記載のUE。
【請求項12】
前記プロセッサは、第1のPLMNの前記受信された保留中のNSSAIを格納するように構成され、前記受信した保留中のNSSAIは、前記第1のPLMNに適用可能であることを特徴とする請求項7に記載のUE。
【国際調査報告】