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特表2023-527429補助バスケットを備えた変換可能なチャイルドストローラーシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-28
(54)【発明の名称】補助バスケットを備えた変換可能なチャイルドストローラーシステム
(51)【国際特許分類】
   B62B 9/10 20060101AFI20230621BHJP
   B62B 9/12 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
B62B9/10 A
B62B9/12 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573354
(86)(22)【出願日】2021-05-28
(85)【翻訳文提出日】2023-01-12
(86)【国際出願番号】 US2021034820
(87)【国際公開番号】W WO2021243191
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】63/077,938
(32)【優先日】2020-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/126,751
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/031,967
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ジェイ・テイラー
(72)【発明者】
【氏名】コリン・エフ・エッガート-クロウ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・イー・ハントリー
(72)【発明者】
【氏名】ナサニエル・ダブリュー・キーブラー
(72)【発明者】
【氏名】カーティス・ハーテンスタイン
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051AA08
3D051AA11
3D051AA23
3D051BA03
3D051CA02
3D051CG04
3D051DD14
3D051DD15
(57)【要約】
チャイルドストローラーシステムは、ストローラーから第1の子供運搬装置を除去することなく、および、ストローラーにアダプターを追加することなく、1人の子供を運搬するものから2人の子供を運搬するものへ変換することが可能である。両方の子供運搬装置は、ストローラーの上に装着されているときに、ストローラーのシャーシーに対して再位置決めされ得る。自立可能で崩壊可能な補助バスケットが、子供運搬装置のうちの1つの代わりにストローラーの上に装着され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステム(100)であって、前記ストローラーシステムは、
ハンドル(105)、少なくとも1つの前方脚部(130)、および後方脚部(140)を含むストローラーフレーム(105)と;
前記ストローラーフレームを支持するために前記少なくとも1つの前方脚部および前記後方脚部に取り付けられているホイール(135、145)と;
第1の対のシートマウント(125)を含む第1の対のシート調節アッセンブリ(125、400、401)であって、前記第1の対のシート調節アッセンブリは、前記ストローラーフレームに接続されており、第1の方向(211)に沿って前記第1の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第1の対のシート調節アッセンブリ(125、400、401)と;
第2の対のシートマウントを含む第2の対のシート調節アッセンブリ(225、600、601)であって、前記第2の対のシート調節アッセンブリは、前記ストローラーフレームに接続されており、前記第1の方向とは異なる第2の方向(212)に沿って前記第2の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第2の対のシート調節アッセンブリ(225、600、601)と;
前向きの配向および後向きの配向で前記第1の対のシートマウントに装着可能な第1の子供運搬装置(120、310、330)と
を含む、ストローラーシステム(100)。
【請求項2】
前記ストローラーシステムは、
前向きの配向および後向きの配向で前記第2の対のシートマウントに装着可能な第2の子供運搬装置(220、310、330)であって、前記第1の対のシートマウントに前記第1の子供運搬装置を装着した後に、前記第2の子供運搬装置が、前記第1の子供運搬装置を除去することなく、前記第2の対のシートマウントに装着され得、前記第1の対のシート調節アッセンブリおよび前記第2の対のシート調節アッセンブリは、前記ストローラーフレームにそれぞれ固定されており、アダプターの使用なしに前記第1の子供運搬装置および前記第2の子供運搬装置をそれぞれ受け入れるように構成されている、第2の子供運搬装置(220、310、330)をさらに含む、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項3】
前記ハンドルは、トラックを含むチュービングを含み、前記トラックは、前記第1の対のシートマウントがそれに沿って並進する押し出し加工されたチュービングの内側に一体化されている、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項4】
前記ホイールは、2つの前方旋回ホイールおよび2つの後方ホイールを含み;
第1のラインと第2のラインとの間の距離は、22.5インチから24.5インチの間にあり、前記第1のラインは、前記2つの前方旋回ホイールが前方運動のために旋回されるときに、前記2つの前方旋回ホイールのそれぞれの前方車軸を通って走っており、前記第2のラインは、前記2つの後方ホイールのそれぞれの後方車軸を通って走っている、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項5】
前記第1の対のシート調節アッセンブリおよび前記第2の対のシート調節アッセンブリは、前記少なくとも1つの前方脚部から前記ハンドルの一部である把持部分へ上昇する前記ストローラーフレームの2つの本質的に直線的な部分に沿って装着されている、請求項4に記載のストローラーシステム。
【請求項6】
前記ハンドルは、調節可能なハンドル部分および固定された部分を含み、
前記ストローラーシステムは、
前記ハンドルの前記調節可能なハンドル部分を前記ハンドルの前記固定された部分に接続する調節ナックルであって、前記調節可能なハンドル部分は、把持部分を含み、前記調節ナックルは、機械的な高さ調節アクチュエーターおよび機械的な折り畳みアクチュエーターを含み、前記機械的な高さ調節アクチュエーターは、前記ストローラーフレームが広げられたときに前記ホイールがその上に置かれる表面に対して、前記把持部分の高さを変化させるためのものであり、前記機械的な折り畳みアクチュエーターは、前記ストローラーフレームの折り畳みを作動させるためのものであり、また、前記高さ調節アクチュエーターから独立して動作するためのものである、調節ナックルをさらに含む、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項7】
前記高さ調節アクチュエーターは、前記調節ナックルの中へ押し込まれるボタンを含み;
前記折り畳みアクチュエーターは、前記調節ナックルの外部に沿って引っ張られるトリガーを含む、請求項6に記載のストローラーシステム。
【請求項8】
前記折り畳みアクチュエーターの作動は、前記ストローラーフレームが自立構成へと折り畳まれることを可能にし、前記自立構成では、前記少なくとも1つの前方脚部およびハンドルが、互いから15度以内の角度にある、請求項6に記載のストローラーシステム。
【請求項9】
前記調節ナックルは、カバーを含み、前記ストローラーシステムは、前記調節ナックルのための前記カバーの中へ一体化されたカップホルダーマウントをさらに含む、請求項6から8のいずれか一項に記載のストローラーシステム。
【請求項10】
前記ストローラーシステムは、
前記第1の対のシートマウントに取り付けるためのチャイルドシートであって、前記チャイルドシートは、第1の端部および第2の端部を備えたシートフレームを有している、チャイルドシートと;
キャノピーであって、前記キャノピーは、前記シートフレームに取り付けられており、前記シートフレームに沿った2つ以上の位置に並進するように構成されている、キャノピーと
をさらに含む、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項11】
前記チャイルドシートは、前記シートフレームに沿って位置付けされているトラックを含み、前記トラックは、1つまたは複数のディテントを有しており;
前記キャノピーは、前記トラックと係合するための並進可能なマウントを含み、前記並進可能なマウントは、前記1つまたは複数のディテントによって受け入れられるための弾性突出部を含む、請求項10に記載のストローラーシステム。
【請求項12】
前記ストローラーシステムは、
前記第1の対のシートマウントに取り付けるためのチャイルドシートであって、前記チャイルドシートは、シートフレームと、前記シートフレームに取り付けられているシートハブとを有しており、前記シートハブは、第1のプレートと、第2のプレートと、第3のプレートとを含む、チャイルドシートをさらに含み、
前記第1のプレートは、前記シートフレームに固着されており、1つまたは複数のスロットを含み;
前記第2のプレートは、前記第1のプレートに隣接しており、前記第1のプレートに対して並進するように配置されており、前記1つまたは複数のスロットを通って突出する少なくとも1つのピンを担持しており;
前記第3のプレートは、前記第1のプレートに隣接しており、前記1つまたは複数のピンを受け入れるための、ならびに、2つ以上のリクライニング位置への前記チャイルドシートの調節およびロックを提供するための、複数のディテントを含む、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項13】
前記ストローラーシステムは、前記第1の対のシートマウントまたは前記第2の対のシートマウントの中へ前記チャイルドシートをロックするための前記シートハブの中のラッチアクチュエーターをさらに含む、請求項12に記載のストローラーシステム。
【請求項14】
前記第1のプレート、前記第2のプレート、および前記第3のプレートを通る方向に測定される前記シートハブの厚さは、20mm以下である、請求項12または13に記載のストローラーシステム。
【請求項15】
前記第2の対のシート調節アッセンブリは、
前記第2の対のシートマウントがその上を並進する前記少なくとも1つの前方脚部の上に装着されているトラックを含み、
前記第2の対のシートマウントの第1のシートマウントは、前記第2の対のシートマウントに装着されているときの第2の子供運搬装置の前方配向または後方配向を決定するための自動的な方向レバーを含み、前記自動的な方向レバーは、前記第2の対のシートマウントの前記第1のシートマウントを前記トラックのうちの1つに沿って位置決めすることによって活性化される、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項16】
前記第2の対のシート調節アッセンブリは、
前記第2の対のシートマウントがその上を並進する前記少なくとも1つの前方脚部の上に装着されている1対のトラックを含み、
前記第2の対のシートマウントのそれぞれのシートマウントは、前記1対のトラックのそれぞれのトラックの上に直接的に位置付けされている、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項17】
前記第2の対のシートマウントおよび前記1対のトラックのシートマウントおよびそれぞれのトラックの合計厚さは、20mm以下である、請求項16に記載のストローラーシステム。
【請求項18】
前記ストローラーシステムは、アイテムを運搬するための体積を有するバスケットをさらに含み、前記バスケットは、
フレームと;
前記第1の対または第2の対のシートマウントの中へ前記バスケットを装着するために前記フレームに取り付け可能な2つのアダプターと;
前記フレームに接続されているファブリックを含むバスケットシェルと;
前記体積を有する前記バスケットへと前記ファブリックを形成することを支援するスティッフナーと;
前記ファブリックの部分を締結および締結解除するためのリバーシブル締結具と
を含む、請求項1に記載のストローラーシステム。
【請求項19】
前記締結具が締結されているときに、および、前記バスケットが前記体積の大部分を有するときに、前記バスケットシェルは、前記バスケットのベースの上方に前記フレームを支持しており、前記ファブリックは、前記締結具が締結されていないときに、前記フレームに対して崩壊可能である、請求項18に記載のストローラーシステム。
【請求項20】
1人の子供を輸送するものから2人の子供を輸送するものへストローラー(100)を変換する方法であって、前記方法は、
前記ストローラーのフレーム(105)に接続されている第1の対の並進可能なシートマウント(125)に、第1の子供運搬装置(120、310、330)を取り付けられたままにするステップと;
第2の子供運搬装置(220、310、330)を第2の対の並進可能なシートマウント(225)の上に装着するステップであって、前記第1の子供運搬装置および前記第2の子供運搬装置が、前記第1の対の並進可能なシートマウントおよび前記第2の対の並進可能なシートマウントに前向きの配向および後向きの配向でそれぞれ装着され得る、ステップと
を含む、方法。
【請求項21】
前記方法は、
前記第1の対の並進可能なシートマウントに取り付けられている状態で、第1の方向に沿って前記第1の子供運搬装置を並進させるステップと;
前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って前記第2の対の並進可能なシートマウントを並進させるステップと
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の方向は、前記ストローラーのハンドルに沿って走る直線的な方向であり、前記第2の方向は、前記第1の方向とは30度から90度の間で異なっている、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ストローラーは、22.5インチから24.5インチの間の前方から後方へのホイールベースを有している、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の対の並進可能なシートマウントおよび前記第2の対の並進可能なシートマウントは、前記ストローラーの前方ホイールマウントから前記ストローラーのハンドルの把持部分へ上昇する前記ストローラーフレームの2つの直線的な部分に沿って存在している、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記方法は、
前記ストローラーの側部を見たときに前記第2の対のシートマウントが少なくとも部分的に隠される、前記ストローラーの下側部分における保管スペースの中へ少なくとも部分的に前記第2の対のシートマウントを並進させるステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の子供運搬装置は、チャイルドシートのフレームに取り付けられているキャノピーを有するチャイルドシートであり、前記方法は、
前記チャイルドシートの前記フレームに沿って前記キャノピーを並進させるステップ
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステム(100)であって、前記ストローラーは、
ハンドル(110)、少なくとも1つの前方脚部(130)、および2つの後方脚部(140)を含む折り畳み可能なフレーム(105)と;
前記折り畳み可能なフレームを支持するために前記少なくとも1つの前方脚部および前記2つの後方脚部に取り付けられているホイール(135、145)と;
前記ハンドルの調節可能なハンドル部分(112)を前記ハンドルの固定された部分(114)に接続する調節ナックル(115)であって、前記調節可能なハンドル部分は、把持部分(113)を含み、前記調節ナックルは、高さ調節アクチュエーター(730、732、734、736)を含み、前記高さ調節アクチュエーター(730、732、734、736)は、前記折り畳み可能なフレームが広げられたときに前記ホイールがその上に置かれる表面に対して、前記把持部分の高さを変化させるためのものであり、また、前記調節ナックルは、折り畳みアクチュエーター(710、712、714、722、720)を含み、前記折り畳みアクチュエーター(710、712、714、722、720)は、前記折り畳み可能なフレームの折り畳みを作動させるためのものであり、また、前記第1のアクチュエーターから独立して動作するためのものである、調節ナックル(115)と
を含む、ストローラーシステム(100)。
【請求項28】
前記ストローラーシステムは、
第1の対の並進可能なシートマウント(125)であって、前記第1の対の並進可能なシートマウント(125)は、前記折り畳み可能なフレームに接続されており、前記ハンドルに対して第1の方向(211)に沿って並進するように配置されている、第1の対の並進可能なシートマウント(125)と;
第2の対の並進可能なシートマウントであって、前記第2の対の並進可能なシートマウントは、前記折り畳み可能なフレームに接続されており、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って並進するように配置されている、第2の対の並進可能なシートマウントと
をさらに含む、請求項27に記載のストローラーシステム。
【請求項29】
前記第1の対の並進可能なシートマウント、前記第2の対の並進可能なシートマウント、および前記調節ナックルは、前記少なくとも1つの前方脚部から前記把持部分へ上昇する前記ストローラーフレームの2つの直線的な部分に沿って存在している、請求項28に記載のストローラーシステム。
【請求項30】
前記高さ調節アクチュエーターは、前記調節ナックルの中へ押し込み可能なボタンを含み;
前記折り畳みアクチュエーターは、前記調節ナックルの外部に沿って引っ張り可能なトリガーを含む、請求項27に記載のストローラーシステム。
【請求項31】
前記トリガーは、折り畳みトリガーアクチュエーターに接続しており、前記折り畳みトリガーアクチュエーターは、前記調節ナックルの中で回転し、前記トリガーが引っ張られたときに前記折り畳み可能なフレームを折り畳むためにケーブルを引っ張る、請求項30に記載のストローラーシステム。
【請求項32】
前記折り畳みアクチュエーターは、
前記トリガーが引っ張られたときに支点の周りに回転してケーブルを引っ張るケーブルレバーを含む、請求項30に記載のストローラーシステム。
【請求項33】
前記高さ調節アクチュエーターは、
スライドギアの周囲部の周りに形成された歯を有するスライドギアであって、前記スライドギアは、前記ハンドルの前記固定された部分に対して前記調節可能なハンドル部分がその周りに枢動する枢動軸線に対して平行な方向に、前記調節ナックルの中で移動可能であり;
前記スライドギアの上の前記歯と係合する、前記調節ナックルの内部にある形成された歯と
を含む、請求項27に記載のストローラーシステム。
【請求項34】
前記折り畳みアクチュエーターの作動は、前記少なくとも1つの前方脚部および前記ハンドルが互いから15度以内の角度にある構成へと、前記ストローラーフレームが折り畳まれることを可能にする、請求項27に記載のストローラーシステム。
【請求項35】
前記調節ナックルは、カバーをさらに含み、前記ストローラーシステムは、前記調節ナックルのための前記カバーの中へ一体化されたカップホルダーマウントをさらに含む、請求項27に記載のストローラーシステム。
【請求項36】
前記ストローラーシステムは、前記調節ナックルに取り付けられているカップホルダーアッセンブリをさらに含み、前記カップホルダーアッセンブリは、前記調節ナックルに対して回転可能である、請求項27に記載のストローラーシステム。
【請求項37】
ホイール(135、145)によって支持されている折り畳み可能なフレーム(105)を有するストローラー(100)を動作させる方法であって、前記方法は、
前記ストローラーのハンドル(110)の上に位置付けされている調節ナックル(115)における高さ調節アクチュエーター(730、732、734、736)を作動させ、前記折り畳み可能なフレームが広げられたときに前記ホイールがその上に置かれる表面に対して、把持部分(113)の高さを変化させるステップであって、前記把持部分は、前記ハンドルの調節可能なハンドル部分(112)の上に位置付けされている、ステップと;
前記調節ナックルにおける折り畳みアクチュエーター(710、712、714、722、720)を作動させ、前記ストローラーの前記折り畳み可能なフレームを折り畳むステップであって、前記高さ調節アクチュエーターおよび折り畳みアクチュエーターは、互いに独立して動作され得る、ステップと
を含む、方法。
【請求項38】
前記高さ調節アクチュエーターを作動させるステップは、前記調節ナックルの中へボタンを押し込むステップを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記折り畳みアクチュエーターを作動させるステップは、前記調節ナックルの表面に沿ってトリガーを引っ張るステップを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記方法は、
前記ストローラーの前記折り畳み可能なフレームに接続されている第1の対の並進可能なシートマウントに、第1の子供運搬装置を取り付けられたままにするステップと;
前記第1の子供運搬装置を除去することなく、前記折り畳み可能なフレームに接続されている第2の対の並進可能なシートマウントの中へ第2の子供運搬装置を装着するステップであって、前記第1の子供運搬装置および前記第2の子供運搬装置が、前記第1の対の並進可能なシートマウントおよび前記第2の対の並進可能なシートマウントに前向きの配向および後向きの配向でそれぞれ装着され得る、ステップと
をさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記方法は、
前記第1の対の並進可能なシートマウントに取り付けられている状態で、第1の方向に沿って前記第1の子供運搬装置を並進させるステップと;
前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って前記第2の対の並進可能なシートマウントを並進させるステップと
をさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステム(100)であって、前記ストローラーシステムは、
ハンドル(110)、少なくとも1つの前方脚部(130)、および2つの後方脚部(140)を含むストローラーフレーム(105)と;
前記ストローラーフレームを支持するために前記少なくとも1つの前方脚部および2つの後方脚部に取り付けられているホイール(135、145)と;
シートフレーム(910)を有するチャイルドシート(120)と;
前記シートフレームに接続されているシートハブ(920)であって、前記シートハブは、第1のプレート(1160)、ピンキャリア(1162)、および、第2のプレート(1140)を含む、シートハブ(920)と
を含み、
前記第1のプレートは、前記シートフレームに対して、固定された配向を有しており、1つまたは複数のスロット(1165)を含み;
前記ピンキャリアは、前記第1のプレートに隣接しており、前記第1のプレートに対して並進するように配置されており、前記1つまたは複数のスロットを通って突出する少なくとも1つのピン(1166)を担持しており;
前記第2のプレートは、前記ストローラーフレームに対して、固定された配向を有しており、前記1つまたは複数のピンを受け入れるための、ならびに、2つ以上のリクライニング位置への前記チャイルドシートの調節およびロックを提供するための、複数のリクライニングディテント(1146)を有している、ストローラーシステム(100)。
【請求項43】
前記ストローラーシステムは、
第1の対の並進可能なシートマウント(125)であって、前記第1の対の並進可能なシートマウント(125)は、前記ストローラーフレームに接続されており、前記ハンドルに対して並進するように配置されており、前記チャイルドシートは、前記第1の対の並進可能なシートマウントに取り付けられる、第1の対の並進可能なシートマウント(125)と;
第2の対の並進可能なシートマウントであって、前記第2の対の並進可能なシートマウントは、前記ストローラーフレームに接続されており、前記ハンドルに対して並進するように配置されており、前記第2の対の並進可能なシートマウントに装着されている子供運搬装置の位置を調節する、第2の対の並進可能なシートマウントと
をさらに含む、請求項42に記載のストローラーシステム。
【請求項44】
前記第1の対の並進可能なシートマウントは、第1の軸線に沿って並進し、前記第2の対の並進可能なシートマウントは、前記第1の軸線とは異なる配向を有する第2の軸線に沿って並進する、請求項43に記載のストローラーシステム。
【請求項45】
前記シートハブは、20mm以下の厚さを有している、請求項42に記載のストローラーシステム。
【請求項46】
前記第1のプレートは、2つのアームを含み、前記2つのアームは、前記シートフレームを形成するために前記シートハブによって一緒に接合される異なるピースのチュービングの中へ挿入される、請求項42に記載のストローラーシステム。
【請求項47】
前記第1のプレート、前記ピンキャリア、および前記第2のプレートは、金属から形成されている、請求項42に記載のストローラーシステム。
【請求項48】
前記シートハブは、前記第1の対の並進可能なシートマウントの第1の並進可能なシートマウントの中へ挿入するシートハブインサートを含み、前記シートハブインサートは、前記第1の並進可能なシートマウントの中に位置付けされている自動的な方向レバーのためのスペースを提供する凹部を含む、請求項43に記載のストローラーシステム。
【請求項49】
前記チャイルドシートは、
キャノピーであって、前記キャノピーは、前記シートフレームに取り付けられており、前記シートフレームに沿った2つ以上の位置に並進するように構成されている、キャノピーを含む、請求項42に記載のストローラーシステム。
【請求項50】
前記チャイルドシートは、前記シートフレームに沿って位置付けされているトラックを含み、前記トラックは、1つまたは複数のディテントを有しており;
前記キャノピーは、前記トラックと係合するための並進可能なマウントを含み、前記並進可能なマウントは、前記1つまたは複数のディテントによって受け入れられるための弾性突出部を含む、請求項49に記載のストローラーシステム。
【請求項51】
1人または複数人の子供を輸送するためのストローラー(100)であって、前記ストローラーは、
ハンドル(110)、少なくとも1つの前方脚部(130)、および後方脚部(140)を含むストローラーフレーム(105)であって、前記少なくとも1つの前方脚部は、前記後方脚部の前方に延在している、ストローラーフレーム(105)と;
前記ストローラーフレームを支持するために前記少なくとも1つの前方脚部および前記後方脚部に取り付けられているホイール(135、145)と;
第1の対のシートマウント(125)を含む第1の対のシート調節アッセンブリ(125、400、401)であって、前記第1の対のシート調節アッセンブリは、前記ストローラーフレームに接続されており、また、子供運搬装置(120、310、330)が前記第1の対のシートマウントに装着されているときに、第1の方向(211)に沿って前記第1の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第1の対のシート調節アッセンブリ(125、400、401)と;
第2の対のシートマウント(225)を含む第2の対のシート調節アッセンブリ(225、600、601)であって、前記第2の対のシート調節アッセンブリは、前記ストローラーフレームに接続されており、前記第1の方向とは異なる第2の直線的な方向(212)に沿って前記第2の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第2の対のシート調節アッセンブリ(225、600、601)と
を含む、ストローラー(100)。
【請求項52】
前記第1の対のシート調節アッセンブリおよび前記第2の対のシート調節アッセンブリは、前記ハンドルの上に位置付けされている把持部分へ前記少なくとも1つの前方脚部に沿って上昇する前記ストローラーフレームの2つの直線的な部分に沿って存在している、請求項51に記載のストローラー。
【請求項53】
前記第2の対のシートマウントは、前記ストローラーの保管スペースの中へ並進可能であり、前記ストローラーが前記ストローラーの左側または右側から見られるときに、前記第2の対のシートマウントが視界から少なくとも部分的に隠されるようになっている、請求項51に記載のストローラー。
【請求項54】
前記ストローラーは、
前記ハンドルの調節可能なハンドル部分を前記ハンドルの固定された部分に接続する調節ナックルであって、前記調節可能なハンドル部分は、把持部分を含み、前記調節ナックルは、機械的な高さ調節アクチュエーターおよび機械的な折り畳みアクチュエーターを含み、前記機械的な高さ調節アクチュエーターは、前記ストローラーフレームが広げられたときに前記ホイールがその上に置かれる表面に対して、前記把持部分の高さを変化させるためのものであり、前記機械的な折り畳みアクチュエーターは、前記ストローラーフレームの折り畳みを作動させるためのものであり、また、前記高さ調節アクチュエーターから独立して動作するためのものである、調節ナックルをさらに含む、請求項51に記載のストローラー。
【請求項55】
チャイルドストローラー(100)のための保管バスケット(1200)であって、前記保管バスケットは、
フレーム(1210)と;
前記フレームに取り付けられているバスケットシェル(1220)と
を含み、
前記バスケットシェルは、
前記バスケットの側壁部(1222)を形成し、また、ベース(1203)を形成するファブリックと;
保管体積(1205)を有する前記バスケットへと前記ファブリックを形成することを支援する前記ファブリックの中のスティッフナーと;
前記バスケットシェルの部分(1227)を締結および締結解除するためのリバーシブル締結具(1228)と
を含み、
前記バスケットシェルは、前記締結具が締結されたときに、前記バスケットの前記ベースの上方に前記フレームを支持し、前記バスケットは、前記保管体積の大部分を保ち、
前記ファブリックは、前記締結具が締結されていないときに、前記フレームに対して崩壊可能である、保管バスケット(1200)。
【請求項56】
前記保管バスケットは、
前記フレームに沿った1つまたは複数の場所において前記フレームに取り付けるためのアダプターと;
前記チャイルドストローラーのシートマウントの中へ挿入するために前記アダプターに沿って位置付けされているインサートと;
前記アダプターおよび前記保管バスケットを前記シートマウントの中にロックするために前記インサートに沿って位置付けされているラッチと;
ロック位置からアンロック位置へ前記ラッチを移動させるために前記アダプターの上に位置付けされているラッチアクチュエーターと
をさらに含む、請求項55に記載の保管バスケット。
【請求項57】
前記保管バスケットは、
前記フレームに取り付けられている2つのトラックと;
前記トラックに取り付けるための、および、前記チャイルドストローラーの上のシートマウントの中への前記バスケットの装着を提供するためのアダプターと;
前記トラックから前記アダプターを解放するためのツールと
をさらに含む、請求項55に記載の保管バスケット。
【請求項58】
前記アダプターの第1のアダプターは、
前記シートマウントの第1のシートマウントの中へ挿入するために前記第1のアダプターに沿って位置付けされているインサートと;
前記アダプターおよび前記保管バスケットを前記シートマウントの中にロックするために前記インサートに沿って位置付けされているラッチと;
ロック位置からアンロック位置へ前記ラッチを移動させるために前記アダプターの上に位置付けされているラッチアクチュエーターと
を含む、請求項57に記載の保管バスケット。
【請求項59】
前記保管バスケットは、
前記保管バスケットの対向する側部に形成されている2つの手持ち部であって、それぞれの手持ち部は、前記フレームの一部分、および、前記バスケットシェルの中のカットアウトを含む、2つの手持ち部をさらに含む、請求項55に記載の保管バスケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2020年5月29日に出願された「Single to Double Stroller」という標題の米国出願第63/031,967号、2020年9月14日に出願された「Universal Auxiliary Basket for Stroller」という標題の米国出願第63/077,938号、および2020年12月17日に出願された「Single to Double Stroller Improvements」という標題の米国出願第63/126,751号の優先権の利益を主張し、それらの出願は、その全体が参照により本明細書にそれぞれ組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
チャイルドストローラーは、子供を安全かつ容易に輸送するための便利な装置であり、近年、洗練された使い勝手の良いものに進化してきた。たとえば、単一のストローラーは、親および子供の両方にとって使い勝手の良い特徴を有することが可能であり、それは、たとえば、親のための調節可能なハンドル高さ、折り畳み可能なフレーム、乳児用カーシート、バシネット、またはチャイルドシートをストローラーのフレームに取り付けることの間で切り替えるための能力、大きなアンダーキャリッジバスケット、および、子供のためのスナックトレイなどである。子供が家族に加わるとき、1人の子供を運搬するものから2人の子供を運搬するものへ変換することができるストローラーを有することが便利である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
説明されている実装形態は、座らせられたまたはクレードルに乗せられた1人の子供(乳児、幼児、または、幼い子供)を運搬するものから、座らせられたおよび/またはクレードルに乗せられた2人の子供を運搬するものへ容易に変換することができるチャイルドストローラーシステムに関する。第2の子供運搬装置(乳児用カーシート、バシネット、またはチャイルドシート)は、第1の子供運搬装置を除去することなく、ストローラーに追加され得る。両方の子供運搬装置の位置は、ストローラーのフレームに対して調節可能である。また、ストローラーシステムは、補助保管バスケットを含み、補助保管バスケットは、シートマウントが子供運搬装置のために使用されていないときに、シートマウントに装着され得る。補助バスケットは、保管のために使用されていないときに、平坦な形態へと崩壊することが可能であり、ストローラーから取り外されたときに、そのベースの上に立つことが可能である。
【0004】
いくつかの実装形態は、1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステムに関する。ストローラーシステムは、ハンドル、少なくとも1つの前方脚部、および後方脚部を含むストローラーフレームを含むことが可能である。ストローラーシステムは、ストローラーフレームを支持するために少なくとも1つの前方脚部および後方脚部に取り付けられているホイールと;第1の対のシートマウントを含む第1の対のシート調節アッセンブリであって、第1の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームに接続されており、第1の方向に沿って第1の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第1の対のシート調節アッセンブリと;第2の対のシートマウントを含む第2の対のシート調節アッセンブリであって、第2の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームに接続されており、第1の方向とは異なる第2の方向に沿って第2の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第2の対のシート調節アッセンブリとをさらに含むことが可能である。ストローラーシステムは、前向きの配向および後向きの配向で第1の対のシートマウントに装着可能な第1の子供運搬装置をさらに含むことが可能である。
【0005】
いくつかの実装形態は、1人の子供を輸送するものから2人の子供を輸送するものへストローラーを変換する方法に関する。そのような方法は、ストローラーのフレームに接続されている第1の対の並進可能なシートマウントに、第1の子供運搬装置を取り付けられたままにする行為と;第2の子供運搬装置を第2の対の並進可能なシートマウントの上に装着する行為とを含むことが可能である。第1の子供運搬装置および第2の子供運搬装置が、第1の対の並進可能なシートマウントおよび第2の対の並進可能なシートマウントに前向きの配向および後向きの配向でそれぞれ装着され得る。
【0006】
いくつかの実装形態は、1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステムに関する。ストローラーは、ハンドル、少なくとも1つの前方脚部、および2つの後方脚部を含む折り畳み可能なフレームと;折り畳み可能なフレームを支持するために少なくとも1つの前方脚部および2つの後方脚部に取り付けられているホイールとを含むことが可能である。ストローラーシステムは、ハンドルの調節可能なハンドル部分をハンドルの固定された部分に接続する調節ナックルをさらに含むことが可能である。調節可能なハンドル部分は、ストローラーを押すためにユーザーによって把持される把持部分を含むことが可能である。調節ナックルは、高さ調節アクチュエーターを含むことが可能であり、高さ調節アクチュエーターは、折り畳み可能なフレームが広げられたときにホイールがその上に置かれる表面に対して、把持部分の高さを変化させるためのものである。また、調節ナックルは、折り畳みアクチュエーターを含むことが可能であり、折り畳みアクチュエーターは、折り畳み可能なフレームの折り畳みを作動させるためのものであり、また、第1のアクチュエーターから独立して動作するためのものである。
【0007】
いくつかの実装形態は、ホイールによって支持されている折り畳み可能なフレームを有するストローラーを動作させる方法に関する。そのような方法は、ストローラーのハンドルの上に位置付けされている調節ナックルにおける高さ調節アクチュエーターを作動させ、折り畳み可能なフレームが広げられたときにホイールがその上に置かれる表面に対して、把持部分の高さを変化させる行為であって、把持部分は、ハンドルの調節可能なハンドル部分の上に位置付けされている、行為と;調節ナックルにおける折り畳みアクチュエーターを作動させ、ストローラーの折り畳み可能なフレームを折り畳む行為であって、高さ調節アクチュエーターおよび折り畳みアクチュエーターは、互いに独立して動作され得る、行為とを含むことが可能である。
【0008】
いくつかの実装形態は、1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステムに関する。ストローラーシステムは、ハンドル、少なくとも1つの前方脚部、および2つの後方脚部を含むストローラーフレームと;ストローラーフレームを支持するために少なくとも1つの前方脚部および2つの後方脚部に取り付けられているホイールとを含むことが可能である。ストローラーシステムは、シートフレームを含むチャイルドシートと;シートフレームに接続されているシートハブとをさらに含むことが可能である。シートハブは、第1のプレート、ピンキャリア、および、第2のプレートを含むことが可能であり、第1のプレートは、シートフレームに対して、固定された配向を有しており、1つまたは複数のスロットを含み;ピンキャリアは、第1のプレートに隣接しており、第1のプレートに対して並進するように配置されており、1つまたは複数のスロットを通って突出する少なくとも1つのピンを担持しており;第2のプレートは、ストローラーフレームに対して、固定された配向を有しており、1つまたは複数のピンを受け入れるための、ならびに、2つ以上のリクライニング位置へのチャイルドシートの調節およびロックを提供するための、複数のリクライニングディテントを有している。
【0009】
いくつかの実装形態は、1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーに関する。ストローラーは、ハンドル、少なくとも1つの前方脚部、および後方脚部を含むストローラーフレームであって、少なくとも1つの前方脚部は、後方脚部の前方に延在している、ストローラーフレームを含むことが可能である。ストローラーは、ストローラーフレームを支持するために少なくとも1つの前方脚部および後方脚部に取り付けられているホイールと;第1の対のシートマウントを含む第1の対のシート調節アッセンブリとをさらに含むことが可能である。第1の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームに接続され得、また、子供運搬装置が第1の対のシートマウントに装着されているときに、第1の方向に沿って第1の対のシートマウントを並進させるように配置され得る。ストローラーは、第2の対のシートマウントを含む第2の対のシート調節アッセンブリをさらに含むことが可能である。第2の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームに接続され得、第1の方向とは異なる第2の直線的な方向に沿って第2の対のシートマウントを並進させるように配置され得る。
【0010】
いくつかの実装形態は、チャイルドストローラーのための保管バスケットに関する。保管バスケットは、フレームと;フレームに取り付けられているバスケットシェルとを含むことが可能である。バスケットシェルは、バスケットの側壁部を形成し、また、ベースを形成するファブリックと;保管体積を有するバスケットへとファブリックを形成することを支援するファブリックの中のスティッフナーと;バスケットシェルの部分を締結および締結解除するためのリバーシブル締結具とを含むことが可能である。バスケットシェルは、締結具が締結されたときに、バスケットのベースの上方にフレームを支持し、バスケットは、保管体積の大部分を保ち、ファブリックは、締結具が締結されていないときに、フレームに対して崩壊され得る。
【0011】
先述の概念およびより詳細に下記に議論されている追加的な概念のすべての組合せは、(そのような概念が相互に矛盾しないことを条件として)本明細書で開示されている本発明の主題の一部であるとして企図されている。とりわけ、本開示の終わりに出現する特許請求されている主題のすべての組合せは、本明細書で開示されている本発明の主題の一部であるとして企図されている。また、本明細書で明示的に用いられている専門用語は(それは、参照により組み込まれている任意の開示においても出現する可能性がある)、本明細書で開示されている特定の概念と最も一貫する意味を与えられるべきである。
【0012】
図面は、主に例示目的のためのものであり、本明細書で説明されている本発明の主題の範囲を限定するように意図されていないということを、当業者は理解することとなる。図面は、必ずしも正しい縮尺になっているとは限らない。いくつかの場合において、本明細書で開示されている本発明の主題のさまざまな態様は、異なる特徴の理解を促進させるために、図面において誇張または拡大されて示されている可能性がある。図面において、同様の参照文字は、一般的に、同様の特徴を指す(たとえば、機能的に同様のコンポーネントおよび/または構造的に同様のコンポーネント)。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】第1のチャイルドシートが下側位置にある状態のストローラーシステムを示す図である。
図1B】第1のチャイルドシートが上側位置にある状態の図1Aのストローラーシステムを示す図である。
図1C】折り畳まれた構成にあるストローラーシステムを示す図である。
図2A】第2のチャイルドシートが上側位置にある状態の図1Aのストローラーシステムを示す図である。
図2B】第2のチャイルドシートが下側位置にある状態の図1Aのストローラーシステムを示す図である。
図3A】乳児用カーシートが第1のチャイルドシートのためのマウントに装着された状態の図1Aのストローラーシステムを示す図である。
図3B】2つの子供運搬装置がストローラーのフレームの上に装着された状態の図1Aのストローラーシステムを示す図である。
図4A】第1のシート調節アッセンブリの例を示す図である。
図4B図4Aの第1のシート調節アッセンブリの分解図である。
図4C】ラッチングメカニズムの詳細を示す、図4Aの第1のシート調節アッセンブリの一部分の断面図を示す図である。
図4D】ハンドルチュービングの内部にあるトラックの詳細を示す、図4Aの第1のシート調節アッセンブリの一部分の断面図である。
図4E】第1のシート調節アッセンブリの別の例を示す図である。
図4F】ラッチングメカニズムの詳細を示す、図4Eの第1のシート調節アッセンブリの一部分の断面図である。
図4G】シートマウントを含む、図4Aおよび図4Eの第1のシート調節アッセンブリの端部を示す図である。
図5A】乳児用カーシートアダプターの例を示す図である。
図5B図4Gの第1のシートマウントに装着されている図5Aの乳児用カーシートアダプターを示す図である。
図6A】第2のシート調節アッセンブリの例を示す図である。
図6B図6Aの第2のシート調節アッセンブリの部分的な分解図である。
図6C】自動的な方向選択を提供する第2のシート調節アッセンブリの別の例を示す図である。
図6D図6Cの第2のシート調節アッセンブリの分解図である。
図6E】第2のシートマウントの中の第1の位置にある方向レバーの詳細を示す、図6Cの第2のシート調節アッセンブリの断面図である。
図6F】第2のシートマウントの中の第2の位置にある方向レバーを示す、図6Cの第2のシート調節アッセンブリの断面図である。
図6G】ロック位置にあるラッチングメカニズムの詳細を示す、図6Cの第2のシート調節アッセンブリの一部分の断面図である。
図6H】アンロック位置にあるラッチングメカニズムの詳細を示す、図6Cの第2のシート調節アッセンブリの一部分の断面図である。
図7A】2つのアクチュエーターを一体化するストローラーハンドルの上の調節ナックルを示す図である。
図7B図7Aの調節ナックルの分解図である。
図7C図7Aの調節ナックルのさらなる詳細を示す断面図である。
図7D図7Aまたは図7Eの調節ナックルにおいて使用され得るスライドギアの例を示す図である。
図7E】2つのアクチュエーターを一体化する調節ナックルの別の例を示す図である。
図7F図7Eの調節ナックルの分解図である。
図7G図7Eの調節ナックルのさらなる詳細を示す断面図である。
図8図7Aの調節ナックルの近くに装着することができるカップホルダーアッセンブリの例を示す図である。
図9A】チャイルドシートフレームの例を示す図である。
図9B】フットレストを有するレッグパンを含むチャイルドシートフレームの例を示す図である。
図9C図9Bのチャイルドシート実装形態のためのレッグパンのさらなる詳細を示す図である。
図9D】シーティングコンポーネントが図9Bのチャイルドシートフレームに取り付けられた状態のチャイルドシートの例を示す図である。
図9E図9Dの子供運搬装置の断面図である。
図10A】キャノピーが下側位置に位置決めされている状態の、図9Bのチャイルドシートフレームに取り付けられている調節可能なキャノピーの例を示す図である。
図10B図9Bのチャイルドシートフレームに沿って上側位置に位置決めされている図10Aの調節可能なキャノピーの例を示す図である。
図10C】キャノピーハブの例を示す図である。
図10D図10Cのキャノピーハブの一部分の断面を示す図である。
図11A】チャイルドシートフレームをストローラーフレームに取り付けるために使用され得る図9Aのシートハブの一部分の例を示す斜視図である。
図11B】ロックされた構成を図示する、図11Aのシートハブ部分の断面図である。
図11C】アンロックされた構成を図示する、図11Aのシートハブ部分の断面図である。
図11D】ストローラーフレームに対するチャイルドシートフレームの傾斜を変化させるために、図9Aのシートハブにおいて使用され得る回転プレートの例を示す図である。
図11E図9Aのシートハブによって含まれ得るリクライニングアッセンブリの例を部分的な分解図で示す図である。
図11F】アンロックされた構成にある図11Eのリクライニングアッセンブリの断面図である。
図11G図11Eのリクライニングアッセンブリの断面図である。
図11H図11Eのリクライニングアッセンブリにおいて使用され得るTプレートの例を示す図である。
図12A】補助バスケットが第1のチャイルドシートの位置に装着された状態のストローラーシステムの例を示す図である。
図12B図12Aの補助バスケットのさらなる詳細を図示する図である。
図12C図12Aの補助バスケットの分解図である。
図12D図12Bの補助バスケットのためのバスケットフレームへのバスケットシェルの取り付けの例を示す図である。
図12E】バスケットフレームの中にバスケットシェルを支持することを助けるために使用され得るビーディング(beading)を図示する図である。
図12F】崩壊された構成にある図12Bのバスケット本体部を図示する図である。
図12G図12Bの補助バスケットの本体部を形成するために使用され得る、重なり合うおよび締結するフラップを図示する図である。
図13A図12Bの補助バスケットを装着するために使用され得るトラックのさらなる詳細を示す図である。
図13B図12Bの補助バスケットをシートマウントに装着するためのアダプターの例を示す図である。アダプターは、ロックされた構成で示されているラッチアクチュエーターおよびラッチを含む。
図13C】アンロックされた構成にある図13Bのアダプターを示す図である。
図14図12Bの補助バスケットのための装着装置の別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
現在のシングル-ツー-ダブルストローラーは、典型的に、最初に第1のチャイルドシートを除去し、ストローラーに対して調節を行い、第1のチャイルドシートをストローラーの上に追加して戻し、第2のチャイルドシートを追加することによって、ユーザーがシングル子供運搬モードからダブル子供運搬モードへストローラーを再構成することを必要とする。多くのケースでは、アダプター(それは、視覚的に雑然としている可能性がある)が、第2のチャイルドシートを装着する前に、ストローラーに追加されなければならない。そのようなストローラーは、第1のチャイルドシートを除去する必要なしに、ストローラーのフレームの上にすでに存在しているマウントの上に第2のシートを単に追加するという方法を欠いている。忙しい介護者にとって、それぞれの追加的なステップは、ストローラーを使用する利便性を低減させる。
【0015】
図1Aは、第1のチャイルドシートを除去することなく第2のチャイルドシートを追加することによって、1人の子供を運搬するものから2人の子供を運搬するものへ容易に変換することができるストローラーシステム100を(側面立面図で)示している。アダプターは、ストローラーフレームの上の適切な場所にすでにあり、第2のチャイルドシートを装着する前に追加される必要はない。追加的に、ストローラーシステム100は、きれいな審美的な外観を有している。たとえば、シートは、後方シートが前方シートの上方に高くなった状態のスタジアムスタイルのシーティングで配置されている。これは、両方の子供にとって良好な可視性を可能にすることができる。2つのシートは、前方ホイールマウント132からストローラーのハンドル110の把持部分113へ上昇するストローラーフレームの1つまたは複数の部分に沿って装着されている。
【0016】
ストローラーシステム100(「ストローラー」とも称される)は、ストローラーフレーム105を含み、ストローラーフレーム105は、ハンドル110と、少なくとも1つの前方脚部130と、後方脚部140(側面図では、右側の後方脚部のみが見える)とを有している。1つまたは2つの前方ホイール135が、1つまたは2つのホイールマウント132に取り付けられ得、1つまたは2つのホイールマウント132は、1つまたは2つの前方脚部130に接続されている。後方ホイール145は、それぞれの後方脚部140に取り付けられ得、ストローラーフレーム105の左側および右側に後方脚部140が存在することが可能である。説明の目的のために、ストローラーフレームの右側は、図1Aの図示において見ることができる側であり、ストローラーハンドル110の後ろに立って前方ホイール135の方を見るユーザーが右側に見る側である。第1のチャイルドシート120は、第1の対のシートマウント125に取り付けられ得、第1の対のシートマウント125は、ストローラー100の左側および右側に位置付けされている。(異なるシーティング構成を備えた)ストローラーシステムの一部分の斜視図が、図12Aに示されている。
【0017】
前方ホイール135は、ストローラー100の操縦性を改善するために旋回することが可能である。たとえば、前方ホイールが旋回することは、後部ホイールの中心と前方ホイールの旋回軸線の中心との間の距離Dと同じ程度に小さいストローラーのターニング半径を可能にすることができる。いくつかの実装形態によれば、距離Dは、23.5インチから27インチの値を有することが可能である。いくつかのケースでは、距離Dは、25インチから32インチの値を有することが可能であるが、いくつかの実装形態では、Dは、さらに大きくなっていることが可能である。前方から後方へのホイールベース(front-to-back wheel base)(前方ホイールが前方運動のために旋回されているときに、前方ホイールおよび後部ホイールの車軸間で測定される)は、22.5インチから24.5インチの値を有することが可能である。いくつかのケースでは、前方から後方へのホイールベースは、いくつかの実装形態において、23インチから30インチの値、または、さらにそれよりも大きい値を有することが可能である。後方ホイール145の中心線間の横方向分離は、25インチから27インチの間にあることが可能である。前方ホイール135は、後方ホイール145と比較して、同じであるか、より小さいか、または、より大きい横方向分離を有することが可能である。前方ホイール135は、示されているように、後方ホイール145よりも小さい直径を有することが可能である。たとえば、後方ホイール145は、8インチから12インチの全体的な直径を有することが可能であり、一方では、前方ホイールは、6インチから10インチの全体的な直径を有することが可能である。他の実装形態において、前方ホイールおよび後方ホイールは、同じ全体的な直径を有することが可能である。
【0018】
いくつかの実装形態において、前方ホイールは旋回することができないか、または、旋回ロックが、それぞれのホイールマウント132の上に含まれ、その取り付けられている前方ホイール135を、ストローラーシステム100の前方運動のための配向においてロックすることが可能である。ストローラーは、ホイール135、145のうちの1つ、2つ、またはそれ以上のためのブレーキを含むことが可能であり、それは、1つまたは複数のホイールの回転に抵抗および/またはそれを防止することが可能である。いくつかのケースでは、後方ホイール145のうちの一方または両方のためのブレーキは、単一のフットペダル147によって動作され得る。いくつかのケースでは、単一の車軸が、2つの後方ホイール145の間に延在することが可能である。代替的に、それぞれの後方ホイール145は、右側および左側の後方脚部140に別個に取り付ける別個の車軸の上に装着され得る。前方ホイールおよび/または後方ホイールのタイヤは、チューブを有することが可能であり、または、チューブレスであることが可能である。チューブレスタイヤは、ソリッドコア(たとえば、弾性発泡体またはゴムのコア)を含むことが可能である。後者の構造は、加圧空気を必要とせずパンクしないホイールを作製するために使用され得る。
【0019】
いくつかの実装形態において、ストローラーフレーム105は、金属材料から形成され得、ポリマー材料を含むことが可能である。使用され得る金属は、スチール、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、真鍮などを含むことが可能であるが、それに限定されない。ストローラーフレームの部分(たとえば、ハンドル110、前方脚部130、および/または後方脚部140など)は、たとえば、押し出し加工されたアルミニウムチュービングを含むことが可能である。使用され得るポリマーは、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(PA)、およびポリオキシメチレン(POM、アセタールとしても知られる)高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、およびアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)を含むが、それに限定されない。いくつかのケースでは、複合材料(たとえば、繊維強化ポリマー、炭素繊維複合材、ファイバーグラスなど)が、ストローラーフレーム105を構築するために、追加的にまたは代替的に使用され得る。
【0020】
いくつかのケースでは、ストローラーフレーム105は、保管のために折り畳み可能であり、ストローラーシステム100の全体的なサイズ、および、ストローラーシステム100によって占有される体積を低減させる。折り畳みを可能にするために、ハンドル110は、後方脚部140および前方脚部130に枢動可能に接続されている。追加的に、リンク150は、前方脚部130および後方脚部140を枢動方向に接続することが可能である。前方脚部130およびハンドル110は、使用位置においてロックされ得るか、または、折り畳みのためにアンロックされ得る。
【0021】
図1Cに示されているように、ストローラーフレーム105の折り畳みは、ストローラーハンドル110の上の調節ナックル115にまたはその近くに位置付けされているアクチュエーターによって開始され得る。折り畳み作用は、ハンドル110と前方脚部130との間のストローラーの中央領域において(たとえば、後方脚部枢動ジョイント142においてまたはその近くにおいて)起こり得る。いくつかのケースでは、折り畳み作用は、フレームヒンジ127における後方脚部枢動ジョイント142の直ぐ前方において起こることが可能である。折り畳みが起こる場所にかかわらず、折り畳み作用は、後方脚部140に対して平行になるかまたはほぼ平行になる(たとえば、10度以内になる)ように、ハンドル110を低下させることが可能である。追加的に、前方脚部130は、後方脚部140に向けて回転して戻ることが可能であり、後方脚部140に対して平行になるかまたはほぼ平行になる(たとえば、30度以内になる)。いくつかのケースでは、ハンドル110は、ストローラーフレームが折り畳まれたときに、前方脚部130の15度から40度以内にあることが可能である。折り畳まれた構成では、ストローラー100は、後方ホイール145、前方ホイール135、およびストローラー把持部分113の何らかの組合せによって、自立することが可能である。
【0022】
ストローラーハンドル110は、前方脚部130から後方に延在するいくつかの部分を含むことが可能である。ストローラーハンドル110は、固定されたハンドル部分114、調節可能なハンドル部分112、および、ハンドル110の把持部分113を含むことが可能である。固定されたハンドル部分114は、調節ナックル115の前方に延在することが可能であり、ストローラーの左側および右側に位置付けされている押し出し加工されたチュービングを含むことが可能である。いくつかの実装形態において、固定されたハンドル部分114は、ロック可能なフレームヒンジ127に接続することが可能であり、ロック可能なフレームヒンジ127は、前方脚部130に接続し、ストローラーフレーム105を折り畳むために使用され得る。固定されたハンドル部分114を形成するために使用されるチュービングの最大直径は、使用される材料に応じて、1インチから2.5インチであることが可能である。チュービングは、丸形になっていてもよく、または、丸形になっていなくてもよい。
【0023】
調節可能なハンドル部分112は、把持部分113を含むことが可能であり、調節ナックル115の後方に延在することが可能である。いくつかのケースでは、調節可能なハンドル部分112は、単一のピースのチュービングまたは押し出し加工されたチュービングから形成され得、それは、概してU字形状へと曲げられるかまたは形成される(図12Aを参照)。いくつかの実装形態において、調節可能なハンドル部分112は、一緒に接合される複数のピースから形成され得る。高さ調節アクチュエーター(たとえば、調節ナックル115の近くにまたは調節ナックル115に位置付けされている)が、ストローラーのホイールがその上に置かれている表面に対して、把持部分113を上昇または低下させるために使用され得る。たとえば、調節可能なハンドル部分112は、調節ナックル115の周りに枢動することが可能であり、ストローラーのホイールがその上に置かれている表面に対して、2つ以上の異なる高さHにおいて、把持部分113の高さを固定するためにロックすることが可能である。把持部分113は、調節可能なハンドル部分112の一部分の上方に取り付けられているクッション(たとえば、発泡体、ゴム、合成皮革、または他の被覆)を含むことが可能である。
【0024】
前方脚部130は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。いくつかの実装形態において、前方脚部の上側部分は、押し出し加工されたチュービングから形成されており、前方脚部の下側部分は、ポリマーまたは複合材料から形成されている。いくつかのケースでは、前方脚部130の下側部分は、ポリマーシールドによってコーティングされるかまたはカバーされ得る。接合されたフレームまたはユニタリーピースとして形成される場合には、前方脚部は、U字形状(図12Aを参照)を有することが可能であり、ストローラーフレーム105の左側および右側においてハンドル110に接続することが可能である。たとえば、U字形状、三角形形状、または長方形形状の単一の前方脚部130は、ストローラーフレームの左側および右側に位置付けされているフレームヒンジ127に取り付けられ得る。いくつかのケースでは、ストローラーは、1対の前方脚部130と、前方脚部を互いに接合するバーとを含むことが可能である。
【0025】
1つまたは2つの前方ホイールマウント132は、1つまたは2つの前方脚部130に取り付けられ得る。たとえば、単一の前方ホイールは、前方脚部が接合されたフレームまたはユニタリーピースとして形成されるときに、前方脚部130の下側中央に位置付けされ得る。2つの前方ホイールマウントが使用されるときに、それらは、前方脚部が接合されたフレームまたはユニタリーピースとして形成されるときに、前方脚部の左側および右側に取り付けられ得、または、それらは、ストローラーフレームの左側および右側に位置付けされている別個の前方脚部に取り付けられ得る。ホイールマウント132は、金属を含むことが可能であり、金属は、前方脚部130に溶接されており、および/または、たとえば、マシンスクリューによって前方脚部130に締結されている。いくつかのケースでは、前方ホイールマウント132は、ポリマーシールドによってカバーされ得、または、ポリマーもしくは複合材料から部分的に形成され得る。前方ホイール135は、装着アッセンブリ(たとえば、ホイールを保持するためのフォーク状のマウント、および、前方ホイールマウント132の中へ挿入する垂直方向の車軸)にそれぞれ取り付けられており、前方ホイールの旋回を可能にすることができる。
【0026】
いくつかの実装形態において、リンク150(ストローラーのそれぞれの側に1つ)は、ストローラーの前方脚部130と後方脚部140との間に接続することが可能である。リンク150は、ストローラーフレームが広げられた構成と折り畳まれた構成との間で移行されるときに、前方脚部130および後方脚部140の互いに対する移動をガイドすることが可能である。いくつかの例において、リンク150は、後方脚部140の限られた量の枢動を可能にし、後方ホイール145が地形の凸凹に遭遇したときにいくらかのエネルギーを吸収することが可能である。リンク150は、スプリング、ガスシリンダー、流体シリンダー、弾性材料、または、それらの何らかの組合せを含むことが可能であり、それは、エネルギーを吸収し、戻し、および/または消散させる。他の実装形態において、リンク150は、衝撃吸収性であってもよく、または、衝撃吸収性でなくてもよい。たとえば、リンク150は、リジッドのリンクであることが可能である。いくつかのそのような実装形態において、衝撃吸収性のコンポーネント(たとえば、スプリング、ガスシリンダー、流体シリンダー、弾性材料、または、それらの何らかの組合せ)は、前方ホイールマウント132および/または後方脚部140の中に含まれ得る。
【0027】
ストローラーフレーム105が展開のために広げられた構成にあるときに、前方脚部130と後方脚部140との間にかなりの量のスペース170が存在することが可能である。このスペースは、アイテム(衣類、食料品、玩具など)を運搬するために使用され得るアンダーキャリッジバスケット160の少なくとも一部分を収容することが可能である。バスケット160は、ファブリック164を含むことが可能であり、ファブリック164は、ソリッドフレーム162から吊り下がっている。フレーム162は、バスケットのファブリック164によって(少なくとも部分的に)カバーされ得る。いくつかのケースでは、リンク150は、バスケットフレーム162の一部として含まれ得、バスケットファブリック164は、リンクまでおよびリンクの上方に延在することが可能である。いくつかの実装形態において、1つまたは複数のスティッフナー(たとえば、ポリマーパネル、複合パネルなど)が、バスケット160の底部側を形成するために使用され得る。たとえば、スティッフナーは、バスケット160の底部を形成するファブリック164の中へ縫い込まれ得る。
【0028】
第1のチャイルドシート120は、ストローラーフレーム105の左側および右側に位置付けされている2つの調節可能なシートマウント125に取り付けられ得る。それぞれのシートマウント125は、第1のチャイルドシート120に取り付けられている嵌合構造体を受け入れるための受容部を含むことが可能であり、ストローラーフレーム105に対して並進することが可能である。他の例では、それぞれのシートマウント125は、チャイルドシートの受容部の中に受け入れられるバヨネットを含むことが可能である。第1のシートマウント125の受容部は、ストローラーフレーム105に対して回転も旋回もしないことが可能である。その代わりに、第1のシートマウント125は、たとえば、固定されたハンドル部分114を形成するチュービングの中心軸線に対して本質的に平行の第1の直線的な方向に、ストローラーハンドル110に沿って並進して再位置決めされ得る。第1のシートマウント125および第1のチャイルドシート120の並進は、下記にさらに詳細に説明されることとなる。いくつかのケースでは、第1のシートマウント125は、並進しないことも可能であり、ストローラーフレーム105の上に固定され得る。
【0029】
ユーザーの便宜のために、ストローラーシステム100は、ストローラーフレーム105に取り付け可能なカップホルダー116をさらに含むことが可能である。カップホルダーは、飲料を保持するカップ、缶、ボトル、およびマグのうちのいずれか1つを支持することが可能である。カップホルダー116は、調節ナックル115にまたは調節ナックル115の近くに(たとえば、5インチ以内に)位置付けされ得る。いくつかのケースでは、カップホルダー116は、ストローラーフレーム105に対して回転または枢動することが可能であり、ストローラーフレーム105が折り畳まれるときに、および、ハンドル110が後方脚部140に向けて折り畳まれるときに、それが、邪魔にならないように回転または枢動することできるようになっている。カップホルダー116は、たとえば、カップホルダー116の上の摩擦フィッティング、および、ストローラーフレーム105の上の嵌合受容部を使用して、ストローラーフレームに容易に取り付けること、および、ストローラーフレームから容易に取り外すことが可能であるが、他のクイックリリース構造体も使用され得る(たとえば、スナップオン接続、ディテント、および、ディテントの中にフィットする特徴など)。
【0030】
図1Bは、第1のチャイルドシート120がストローラーフレーム105の上の上側位置に移動された状態の、図1Aのストローラーシステム100を示している。第1のチャイルドシートは、下側位置(図1Aの例では、後方脚部枢動ジョイント142の前方)から後方脚部枢動ジョイントの後部へ、および、ストローラーハンドル110のさらに上へ並進されている。第1のチャイルドシートのそのような並進は、とりわけ、第1のチャイルドシートが後方に向いているときに、または、バシネットもしくは乳児用カーシートが第1のシートマウント125の中に装着されているときに、ストローラーのユーザーと第1のチャイルドシートの中の子供との間のより親密なつながりを誘導することが可能である。
【0031】
第1のシートマウント125の再位置決めおよびロックは、シートマウントの後ろにおよびハンドル110のさらに上に位置付けされている第1のシート調節ハンドル118によって制御され得る。第1のシート調節ハンドル118の場所は、いくつかの理由のために有益である。第1に、それらは、第1のチャイルドシート120または子供運搬装置(および、子供)を除去する必要なしに(シートマウント125にすでに取り付けられている場合)、第1のシートマウント125の再位置決めを可能にする。さらに、ハンドル118は、ストローラーのユーザーがストローラーの後ろから手を伸ばすのにより容易である。さらに、ユーザーの手および指は、常に後方脚部枢動ジョイント142の一方の側(後ろ)にあり、枢動ジョイントとの絡まりを回避しており、一方で、第1のシートマウント125は、後方脚部枢動ジョイント142の対向する側へ(図1Aの下側位置から図1Bの上側位置へ移動するときには(または、その逆もまた同様)、枢動ジョイント142の一方の側から他方の側へ)移動することが可能である。
【0032】
図2Aは、第2のチャイルドシート220がストローラーフレーム105の上の第2のシートマウント225に取り付けられた状態の、図1Aのストローラーシステム100を示している。図示を簡単化するために、第1のチャイルドシートが第1のシートマウント125から除去されているが、ストローラーシステム100は、第1のチャイルドシート120および第2のチャイルドシート220の両方を同時に装着させることが可能である。ストローラーシステム100の1つの有利な特徴は、第2のチャイルドシート220(および子供)が第2のシートマウント225に固定されている状態で、第1のチャイルドシート120(および子供)がストローラーフレーム105の上に留まることが可能であるということである。別の言い方をすれば、第1のシートマウント125の中に装着されている第1のチャイルドシート120または第1の子供運搬装置を除去することなく、第2のチャイルドシート220または第2の子供運搬装置は、第2のシートマウント225の中に装着され得、また、除去され得る。その逆もまた同様である。第2のシートマウント225の中に装着されている第2のチャイルドシート220または第2の子供運搬装置を除去することなく、第1のチャイルドシート120または第1の子供運搬装置は、第1のシートマウント125の中に装着され得、また、除去され得る。
【0033】
第2のシートマウント225は、ストローラーフレームにリジッドに固定され得る(たとえば、リベット、スクリュー、ナットおよびボルト、溶接、ピン、キー、または、それらの何らかの組合せを介して取り付けられている)。第2のシートマウント225は、いくつかのケースでは、ストローラーの製造の間にストローラーフレームに取り付けられ得、または、製造の後にユーザーによって取り付けられ、また、除去される。この点において、第2のシートマウント225は、第2のチャイルドシートを装着するために追加されるアダプターではない。その代わりに、それらは、組み立てられたときのストローラーの恒久的なコンポーネントである。いくつかのケースでは、第2のシートマウント225は、ストローラーフレームに除去可能に取り付けられ得、望まれる場合には、ユーザーが第2のシートマウントを容易に除去することができるようになっている。第2のシートマウント225は、ストローラーフレーム105に対して(たとえば、x第1のシートマウント125と同じ方向に沿って、または、第1のシートマウントの並進方向の30度以内に)並進することも可能である。いくつかのケースでは、第2のシートマウントは、第1のシートマウント125がそれに沿って並進する第1の方向とは異なる第2の方向に沿って並進することが可能である。たとえば、第2のシートマウント225は、第1のシートマウント125がそれに沿って並進する第1の方向211または軸線に対して斜めのまたは直交する第2の方向212または軸線に沿って並進することが可能である。第2の方向は、第1の方向とは異なる30度から90度の範囲にある値を有することが可能である。図2Aの図示では、第2のシートマウント225は、第1のシートマウント125がそれに沿って並進する第1の方向211または軸線に対してほぼ直交する第2の方向212または軸線に沿って並進する。
【0034】
コンパクトなサイズを実現するために、第1のシートマウント125および第2のシートマウント225は、ストローラーのハンドル110の前方脚部130から把持部分113へ上昇するストローラーフレームの1つまたは複数の部分に取り付けられ得る。シートマウントが取り付けられるストローラーフレームの部分は、直線的であるかまたは本質的に直線的であることが可能である。また、調節ナックル115は、ストローラーフレームのこれらの同じ部分に沿って装着され得る。これらの部分(前方脚部およびハンドルの一部を含む)は、図2Aにおいて直線的で連続的に示されているが、それらは、10度以内に直線的であることが可能である(たとえば、互いに平行であることの10度以内に、わずかに湾曲している、曲げられている、ばらばらになる(disjoint))。
【0035】
第2のチャイルドシート220を支持するために使用されていないときに、第2のシートマウント225は、前方脚部130と後方脚部140との間においてアンダーキャリッジスペース170の中へ、または、保管のためのストローラーの下側領域における保管スペースの中へ、(少なくとも部分的に)並進することが可能である。いくつかのケースでは、第2のシートマウント225は、前方脚部と後方脚部との間におけるアンダーキャリッジスペースの中へ、または、保管スペースの中へ、完全に並進することが可能であり、図1Aにおいて見られるように、ストローラーの側部を見たときに、第2のシートマウントが、見ることができないかまたは視界から少なくとも部分的に隠されるようになっている。いくつかのケースでは、第2のシートマウントは、バスケット160の中へ、および/または、バスケット160の中にもしくはバスケット160と並んで形成されたファブリックのポケットの中へ並進することが可能である。
【0036】
第1のシートマウント125および第1のチャイルドシート120と同様に、第2のシートマウント225および第2のチャイルドシート220は、ストローラーフレーム105に対して2つ以上の位置において、再位置決めおよびロックされ得る。図2Aは、第2のシートマウント225(および、第2のチャイルドシート220)が上昇位置にある状態のストローラーシステム100を示している。図2Bは、第2のシートマウントおよび第2のチャイルドシートが低下位置にある状態のストローラーシステム100を示している。上昇位置は、第2の子供のためのより良好な可視性を提供することが可能であり、また、第1および第2のチャイルドシートの中の2人の子供の間のより大きな分離および改善された空気循環を提供することが可能である。低下位置は、第1および第2のチャイルドシートの中の2人の子供の間の親密感を増加させ、限られたエリアにおけるより良好な操縦性のためにストローラーシステムの全体的なサイズを低減させ、ストローラーシステムの安定性を増加させることが可能である。
【0037】
他の子供運搬装置またはバスケットが、第1のシートマウント125および第2のシートマウント225の上に装着され得る。図3Aは、第1のチャイルドシート120の代わりに乳児用カーシート310が第1のシートマウント125の上に装着された状態の、図1Aのストローラーシステム100を示している。いくつかのケースでは、乳児用カーシートアダプター320は、それぞれのシートマウント125を乳児用カーシート310の上の装着具に適合させるために使用され得る。乳児用カーシートは、第1のシート調節ハンドル118を使用して、ストローラーハンドル110に沿って並進され得る。
【0038】
図3Bは、2つの子供運搬装置がストローラーのフレームの上に装着された状態の、図1Aのストローラーシステム100を示している。第1のチャイルドシート120が、第1のシートマウント125の中に後方を向いて装着されており、バシネット330が、第2のシートマウント225の中に装着されている。子供運搬装置の別の例は、図3Bに示されているように、子供がその中で横たわるバシネット330である。子供運搬装置およびバスケットのうちのいずれか1つが、第2のシートマウント225の中に装着され得、一方では、子供運搬装置またはバスケットが、第1のシートマウント125の中に装着される。したがって、ストローラーシステムは、子供運搬装置およびバスケットのかなりの数の構成を提供する。
【0039】
図4Aは、第1のシート調節アッセンブリ400の例を示しており、第1のシート調節アッセンブリ400は、第1のシートマウント125を再位置決めおよびロックするために使用され得、シートマウントの中に装着されたときに、チャイルドシートまたは他の子供運搬装置の位置を変更するようになっている。ストローラーフレーム105の左側および右側に位置付けされている2つのシート調節アッセンブリが存在することが可能である。図4Bは、図4Aの第1のシート調節アッセンブリの分解図を示している。
【0040】
いくつかの実装形態によれば、第1のシート調節アッセンブリ400は、第1のシート調節ハンドル118、調節アクチュエーター410、ラッチ412、圧縮スプリング416、およびトラックフォロワー420を含むことが可能である。ハンドル110は、少なくとも1つのトラックを含むことが可能であり、シート調節アッセンブリ400は、トラックと係合するトラックフォロワー420を含むことが可能である。それぞれのトラックは、突出部または凹部を画定することが可能である(すなわち、内部トラックまたは外部トラックであることが可能である)。それぞれのトラックフォロワー420は、(図4Dを参照すると)トラックの突出部または凹部436に係合する突出部434および凹部のうちの別のものを画定することが可能である。トラックおよび/またはトラックフォロワーは、T字形状の、三角形の、円形の断面を有することが可能であり、または、別の形状を有することが可能である。突出部は、拡大された部分および幅の狭くなった部分を有することが可能であり、幅の狭くなった部分は、拡大された部分よりも小さい断面寸法を有している。好適な例では、トラックは、凹部を画定しており、トラックフォロワーは、凹部の中に受け入れられる突出部を画定している。
【0041】
シート調節ハンドル118は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。第1のシートマウント125は、第1のシート調節ハンドル118に接続することが可能であり、または、第1のシート調節ハンドル118と一体的に形成され得、また、ハンドルアーム425によって調節アクチュエーターから分離され得る。ハンドルアームの長さは、2インチから10インチの間にあることが可能である。調節ハンドル118の後方部分は、シース405を含むことが可能であり、シース405は、第1のシート調節アッセンブリ400がその上に装着されているチュービングの周りに部分的にまたは完全に延在している。シート調節ハンドル118および第1のシートマウントは、ストローラーのハンドル110に沿って第1のシート調節アッセンブリ400をガイドすることを助けるトラックフォロワー420に取り付けられ得る。
【0042】
図4Cは、第1のシート調節アッセンブリ400の一部分の断面図を示しており、ラッチングメカニズムの詳細を示している。調節アクチュエーター410は、シート調節ハンドル118の中の開口部を通って突出することが可能である。調節アクチュエーター410の内側表面は、ラッチ412の第1の端部に接触することが可能であり、その端部は、圧縮スプリング416によって調節アクチュエーター410に向けて外向きに付勢されている。ラッチの第1の端部が外向きの位置に付勢されているときに、ラッチの対向するラッチング端部414は、キャッチ437の中へ回転させられ、キャッチ437に係合することが可能である。ラッチ412は、トラックフォロワー420に固定されている車軸422の周りに回転することが可能である。キャッチ437は、ストローラーハンドル110のチュービングの中に形成されたスロットまたは孔部であることが可能である。ストローラーハンドル110の固定されたハンドル部分114に沿った複数の異なる位置において、第1のシートマウント125がロックされ得るように、ストローラーハンドルに沿って位置付けされている複数のキャッチ437が存在することが可能である。
【0043】
調節アクチュエーター410を押圧することは、ラッチ412のラッチング端部414をキャッチ437から外へ回転させることが可能であり、シート調節ハンドル118がストローラーハンドルに沿って並進することを可能にすることができる。いくつかの実装形態において、ラッチのラッチング端部414は、傾斜された表面415を含むことが可能であり、傾斜された表面415は、調節アクチュエーター410を押し下げることなく、第1のシート調節ハンドル118および第1のシートマウント125がストローラーハンドル110の上に引っ張られることを可能にする。シート調節ハンドル118の並進は、トラックに沿ってトラックフォロワー420をスライドさせることが可能である。いくつかの実装形態において、トラックフォロワーの代わりに、トラックまたはストローラーハンドルによってガイドされるローラー軸受またはホイールが使用され得る。
【0044】
図4Dは、図4Aの第1のシート調節アッセンブリ400の一部分の断面図を示しており、ハンドルチュービング430の内部にあるトラック435の詳細を示している。ハンドルチュービング430は、ストローラーの固定されたハンドル部分114の少なくとも一部を形成することが可能である。いくつかの実装形態によれば、ハンドルチュービングは、押し出し加工されたアルミニウムまたはアルミニウム合金チュービングであることが可能であるが、他の材料からおよび他のプロセスによって形成されたチュービングも使用され得る。ハンドルチュービング430は、内部キャビティー432を含むことが可能であり、内部キャビティー432は、ハンドルチュービング430の最も外側の壁部438の中のスペースとして画定されている。図4Dの図示されている例に関して、トラックフォロワー420のためのトラック435は、ハンドルチュービングの内部に形成されている。ハンドルチュービングの内部にトラック435を有することは、ストローラーの外観を改善することが可能である。
【0045】
図4Eは、第1のシート調節アッセンブリ401の別の例を示している。この例では、調節アクチュエーター410は、ストローラーの固定されたハンドル部分114およびシート調節ハンドル118の下側に位置決めされている。そのような場所は、ユーザーにとってより人間工学的に便利である可能性がある。第1のシート調節アッセンブリ401の残りのパーツは、図4Aのシート調節アッセンブリ400のものと同様であることが可能であり、それらの説明は繰り返される必要がない。図4Aに図示されている実装形態と同様に、ハンドルアーム425は、トラックフォロワー420、および、ハンドルチュービング430の中に形成されたトラック435の少なくとも一部分をカバーし、指がトラックに引っ掛かる可能性をさらに低減させるかまたはそれを排除することが可能である。
【0046】
図4Fは、図4Eの第1のシート調節アッセンブリ401の一部分の断面図を示しており、ラッチングメカニズムの詳細を示している。この実装形態に関して、調節アクチュエーターは、ラッチ412の第1の端部411を押し下げる機械的に利点のあるレバーを形成するように構成されている。たとえば、調節アクチュエーター410は、アクチュエーター410のいずれかの側においてアーム417の中に位置付けされているピンの周りに枢動することが可能である。ピン(図示では見ることができない)は、第1のシート調節ハンドル118の中の孔部の中へ延在することが可能である。内部突出部413は、図示に示されているように、ラッチ412の第1の端部411を押し下げ、ラッチング端部414をキャッチ437から外へ回転させることが可能である。てこ式の調節アクチュエーター410は、機械的な利点を提供し、キャッチ437からラッチ412のラッチング端部414を解放するために必要とされる力の量を低減させることが可能である。圧縮スプリングは、ラッチ412およびアクチュエーター410をロック位置へと付勢することが可能である。
【0047】
図4Gは、第1のシート調節アッセンブリ400またはアッセンブリ401の端部に位置付けされ得る第1のシートマウント125のさらなる詳細を示している。第1のシートマウント125は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。第1のシートマウントは、シートマウント受容部442およびキャッチ444を含むことが可能である。図示されている例に関して、受容部442は、キャビティーを含み、嵌合構造体がキャビティーの中へ挿入され得る。嵌合構造体は、第1のチャイルドシート、他の子供運搬装置、またはバスケットに取り付けられ得る。嵌合構造体(たとえば、図6Cに示されているようなインサート)は、解放可能なラッチを含むことが可能であり、解放可能なラッチは、第1の子供運搬装置またはバスケットが装着されるときに、キャッチ444と係合し、取り付けられた子供運搬装置またはバスケットがストローラーフレーム105から事故的に外れることを防止する。
【0048】
他の実装形態において、第1のシートマウント受容部442は、キャビティーを含まなくてもよく、その代わりに、インサート(それは、バヨネットと称され得る)として形成され得る。インサートは、子供運搬装置またはバスケットに取り付けられる嵌合構造体の中のキャビティーの中へ挿入することが可能である。
【0049】
図5Aは、1つまたは2つの乳児用カーシートを受け入れるように第1および/または第2のシートマウント125、225を適合させるために使用され得る乳児用カーシートアダプター500の例を示している。アダプターは、ポリマー、金属、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。アダプター500は、シートマウント構造体510および乳児用カーシート構造体520、ならびに、シートマウント構造体510と乳児用カーシート構造体520とを接続する支持部分515を含むことが可能である。図示されている例に関して、シートマウント構造体510は、アダプターラッチ530を備えたインサートを含み、乳児用カーシート構造体520も、インサートを含む。2つのインサートのそれぞれは、たとえば、第1のシートマウント125および乳児用カーシート310(図3Aを参照)のそれぞれの受容部の上のキャビティーの中へ挿入することが可能である。代替的な実装形態において、シートマウント構造体510および乳児用カーシート構造体520のうちの一方または両方は、インサートとして形成される代わりに、インサートを受け入れるためのキャビティーを含むことが可能である。
【0050】
図5Bは、図4Gの第1のシートマウント125の中に装着されている図5Aの乳児用カーシートアダプター500を示している。アダプターラッチ530は、第1のシートマウント125のキャッチ444と係合され、シートマウントからのアダプターの事故的な解放を防止する。アダプター500の同じ側または反対側にあるアクチュエーターが、ラッチを解放するために使用され得る。アクチュエーターの例が、図11Bおよび図11Cに関連して下記に説明されている。乳児用カーシート310の強度および安定性を高めるために、アダプターは、サポート515を含むことが可能であり、サポート515は、シートマウント125の縁部に沿って延在している。また、サポート515は、(たとえば、ストローラーのユーザーのより近くに乳児用カーシートを移動させるために)乳児用カーシート構造体520がシートマウント構造体510の中心から外れて位置付けされることを可能にすることもできる。いくつかのケースでは、サポート515は、アダプター500の上に装着されたときに、乳児用カーシート装着アッセンブリからのプランジャーを受け入れるための凹部517を含むことが可能である。プランジャーは、乳児用カーシートをアダプター500にロックすることが可能である。いくつかのケースでは、乳児用カーシート構造体520は、シートマウント構造体510の上方において中心を合わせられ得、サポート515が含まれないことも可能である。
【0051】
図6Aは、第2の子供運搬装置またはバスケットをストローラーフレーム105に装着するために使用され得る第2のシート調節アッセンブリ600の例を示している。図6Bは、図6Aの第2のシート調節アッセンブリのトラックフォロワー620およびアーマチュア615を別個に示している。第2のシート調節アッセンブリ600は、第2のシートマウント225、調節アクチュエーター610、アーマチュア615、およびトラックフォロワー620を含むことが可能である。トラックフォロワーは、装着プレート138に取り付けられ得、装着プレート138は、ストローラーの前方脚部130に固着されている。たとえば、装着プレート138は、前方脚部130に溶接されるか、スクリュー止めされるか、またはリベット止めされ得、トラックフォロワーは、装着プレートに溶接されるか、スクリュー止めされるか、またはリベット止めされ得る。トラックフォロワー620は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得、溝部622を含むことが可能であり、溝部622は、アーマチュア615の上のレール612と係合してガイドし、アーマチュアがトラックフォロワーに沿ってスライドすることができるようになっている。他の実装形態において、ローラー軸受またはローラーが、レール612の代わりに使用され、トラックフォロワー620に対してアーマチュア615および第2のシートマウント225を並進させることが可能である。
【0052】
アーマチュア615は、ポリマー、金属、複合材料、または、それらの組合せから形成され得る。いくつかのケースでは、第2のシートマウント225は、アーマチュア615と一体的に形成され得る(たとえば、単一のピースとして成形または鋳造される)。他のケースでは、第2のシートマウントは、(たとえば、溶接、リベット、および/またはスクリューによって)アーマチュア615に取り付けられ得る。アーマチュア615は、レール612間の内側表面において複数のディテントまたはキャッチを含むことが可能であり、それは、トラックフォロワーの上のラッチ624を受け入れ、複数の異なる場所のうちのいずれか1つにおいて、トラックフォロワー620に対してアーマチュアの位置をロックする。場所のうちの1つは、保管場所であることが可能であり、第2のシートマウント225が、ストローラーの前方脚部130と後方脚部140のスペース170の中へ(たとえば、バスケット160の中へ)部分的にまたは完全に後退されるようになっている。
【0053】
ラッチ624は、屈曲片持ち梁の一部であることが可能であり、それは、トラックフォロワーの中への溝部626を備えて形成されており、また、ラッチ624および溝部626の下方のトラックフォロワーの材料を除去することによって形成されている。調節アクチュエーター610は、アーマチュア615の上のディテントもしくはキャッチの中のピンのアレイ、または、ディテントまたはキャッチを横切って走るロッドもしくはバーを上昇させ、ディテントまたはキャッチからラッチ624を排出し、トラックフォロワー620に対するアーマチュア615の並進を可能にすることができる。
【0054】
図6Cおよび図6Dは、第2のチャイルドシートまたは子供運搬装置のための自動的な方向選択を提供する第2のシート調節アッセンブリ601の例を示している。図6Dは、第2のシート調節アッセンブリ601の分解図を示している。また、図6Cの図示は、第2のシートマウント225の中へ挿入する第2のチャイルドシート220の一部分を示している。
【0055】
第2のシート調節アッセンブリ601は、方向レバー640を含むことが可能であり、方向レバー640は、アーマチュア615がトラックフォロワー620に沿って調節されるときに、2つ以上の位置の間で自動的にトグルする。方向レバー640のトグルされた位置は、第2のチャイルドシート220のどの配向が許容されるかを決定することが可能である。1対のシートマウントのうちの1つのシートマウント225の中に1つの方向レバー640のみが存在することが可能であり、または、方向レバーは、1対のうちの両方のシートマウントの中に含まれ得る。いくつかのケースでは、そのような方向レバーによって第2のチャイルドシートおよび/または第1のチャイルドシートの配向を制限することは、ストローラーシステム100の安定性および/またはハンドリングを改善することが可能である。
【0056】
第2のシート調節アッセンブリ601は、第2のシートマウント225、調節アクチュエーター610、圧縮スプリング614、方向レバー640、トーションスプリング642、アーマチュア615、カバー616、およびトラックフォロワー620を含むことが可能である。トラックフォロワーは、装着プレート138に取り付けられ得、装着プレート138は、ストローラーの前方脚部130に固着されている。トラックフォロワー620およびアーマチュア615は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。トラックフォロワー620は、溝部622を含むことが可能であり、溝部622は、アーマチュア615の上のレール612と係合してガイドし、アーマチュアがトラックフォロワーに沿ってスライドすることができるようになっている。他の実装形態において、ローラー軸受またはローラーが、レール612の代わりに使用され、トラックフォロワー620に対してアーマチュア615および第2のシートマウント225を並進させることが可能である。
【0057】
図6Dは、アーマチュア615と一体的に形成された(たとえば、図6Dに示されているように、単一のピースとして成形または鋳造された)第2のシートマウント225を示している。他のケースでは、第2のシートマウントは、(たとえば、溶接、リベット、および/またはスクリューによって)アーマチュア615に取り付けられ得る。シートマウント225は、組み立てられたときにトラックフォロワー620の上方に直接的に位置付けされ得、シートマウント225、アーマチュア615、およびトラックフォロワー620の合計厚さが、20mmを越えないようになっており、スリムなプロファイルを提供する。図6Dの実装形態に関して、トラックフォロワー620は、トラックフォロワー620に対するアーマチュア615の位置をロックするために、調節アクチュエーター610のラッチング突出部611を受け入れるための複数のディテント623を含む。いくつかのケースでは、第2のシートマウント225が、ストローラーの前方脚部130と後方脚部140との間のスペース170の中へ(たとえば、バスケット160の中へ)部分的にまたは完全に後退されるときに、ラッチング突出部611が、トラックフォロワー620の中のディテントと係合しない可能性がある。
【0058】
自動的な方向選択を実現するために、方向レバー640は、第2の子供運搬装置の上の特徴と相互作用することが可能である。たとえば、図6Cを参照すると、第2の子供運搬装置の上のシートハブ920は、1つまたは複数のインサート凹部925を有するシートハブインサート922を含むことが可能である。インサート凹部は、方向レバー640が2つ以上の位置の間でトグルされるときに、方向レバー640を収容することが可能である。図6Cに図示されているケースに関して、インサート凹部925は、2つの位置における方向レバー640を収容するように形状決めされている(示されているようにストローラーの後方に向けて後傾されるか、または、子供運搬装置が適正に配向されていることを条件として前傾される)。図6Cに示されているように後方に傾けられているときに、インサート凹部925は、第2の子供運搬装置が1つの方向にのみ装着されることを可能にする(たとえば、子供は、チャイルドシートの中で後方に向く)。そのような配向は、第2のシートマウント225がトラックフォロワー620に沿った1つまたは複数の後方の場所に位置付けされているときに許容され得る。方向レバー640が前方に傾けられているときに、それは、たとえば、子供が後方に向くように、第2のチャイルドシート220が装着されることを許容しないことができる。その代わりに、第2のチャイルドシート220は、装着されるために180度回転させられなければならず、第2の子供の質量の中心をストローラーシステム100の後方に向けて移動させる。この配向は、ストローラーシステムの安定性および/または操縦性を改善することが可能である。
【0059】
図6Eは、図6Cの第2のシート調節アッセンブリ601の断面図である。この図示は、第2のシートマウント225の中の第1の位置にある(後方に傾けられている)方向レバーの詳細を示している。第2のシートマウントアッセンブリ601が1つまたは複数の後方の位置にあるときに、方向レバー640の足部645は、トラックフォロワー620と係合し、トーションスプリング642に対抗して方向レバー640を後方の位置に回転させることが可能である。第2のシートマウントアッセンブリ601が1つまたは複数の前方の位置にあるときに、方向レバー640の足部645は、トラックフォロワー620との係合を解除することが可能であり、図6Fに図示されているように、トーションスプリング642が方向レバー640を前方の位置に回転させることを可能にする。
【0060】
いくつかのケースでは、方向レバー640は、第3の配向にトグルすることが可能であり、第3の配向は、中立の配向である。図6Fにあるように前方の位置に回転する代わりに、方向レバーは、中立の配向に回転することが可能である。中立の配向は、方向レバー640が第2のシートマウント225の対称軸線に沿って存在している配向であることが可能である(たとえば、第2のシートマウント225の中心において上下方向に真っ直ぐに垂直方向に整合されている)。そのような場合では、インサート凹部は、シートハブインサート922の中心まで延在することが可能であり、または、追加的な凹部が、シートハブインサートの中心に追加され得る。中立の配向は、第2のチャイルドシートが前向きの配向および後向きの配向で装着されることを可能にすることができる。シートハブインサート922の上の任意のラッチングメカニズム(たとえば、図5Bにおけるラッチ530およびキャッチ444)との干渉を回避するために、方向レバー640は、短くされ得るか、または、ラッチングメカニズムから第2のシートマウント225の反対側に位置付けされ得る。
【0061】
図6Gは、図6Cの第2のシート調節アッセンブリ601の一部分の断面図を示しており、ロック位置にある調節アクチュエーター610およびそのラッチング突出部611の詳細を示している。トラックフォロワー620の中のディテント623の上に位置付けされているときに、圧縮スプリング614は、調節アクチュエーター610のラッチング突出部611をディテント623またはキャッチの中へ押し込み、トラックフォロワー620に対するアーマチュア615および第2のシートマウント225の位置をロックすることが可能である。調節アクチュエーター610を押すことは、図6Hに示されているように、調節アクチュエーター610の中に形成された支点613の周りにアクチュエーター610を回転させ、ラッチング突出部611をディテント623から外へアンロックされた配向に上昇させることが可能である。支点613は、アーマチュア615の表面の上で枢動することが可能である。
【0062】
図7Aから図7Cは、調節ナックル115の詳細を示しており、調節ナックル115は、ストローラーフレーム105を折り畳むための第1のアクチュエーターと、調節可能なハンドル部分112および把持部分113の高さを調節するための第2のアクチュエーターとを一体化することが可能である。調節ナックルは、固定されたハンドル部分114に対する調節可能なハンドル部分112のヒンジ接続機能または枢動機能を提供することが可能である。ストローラーは、(たとえば、調節可能なハンドル部分112と固定されたハンドル部分114との間の接合部において)ストローラーフレームの一方の側に位置付けされている1つの調節ナックルを有することが可能である。いくつかのケースでは、ストローラーは、2つの調節ナックルを有することが可能であり、1つは、ストローラーフレームの左側に位置付けされており、1つは、ストローラーフレームの右側に位置付けされている。図7Bは、図7Aの調節ナックルの分解図であり、図7Cは、図7Aの調節ナックルのさらなる詳細を示す断面図である。
【0063】
調節ナックル115は、図7Aに示されているように、折り畳みトリガー712および高さ調節アクチュエーターボタン730を含むことが可能である。折り畳みトリガー712は、ユーザーによって引っ張られ、ストローラーフレーム105の折り畳みを作動させることが可能である。高さ調節アクチュエーターボタン730は、押されるかまたは押し下げられ、固定されたハンドル部分114に対する調節可能なハンドル部分112の枢動(および、高さ調節)を可能にすることができる。調節可能なハンドル部分112の枢動は、ストローラーのハンドル110の把持部分113を上昇および低下させることが可能である(図1Aを参照)。
【0064】
調節ナックル115、高さ調節アクチュエーター、および折り畳みアクチュエーターのコンポーネントが、図7Bに示されている。調節ナックル115のさらなるコンポーネントは、第1のナックルハウジング740、スライドギア732、圧縮スプリング734、第2のナックルハウジング750、およびカバー755を含むことが可能である。折り畳みトリガーアクチュエーター710、第1のナックルハウジング740、スライドギア732、第2のナックルハウジング750、およびカバー755は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの組合せからそれぞれ形成され得る。高さ調節アクチュエーターは、高さ調節ボタン730、スライドギア732、圧縮スプリング734、および、調節ナックルの内部部分に形成された歯736を含むことが可能である。折り畳みアクチュエーターは、折り畳みトリガーアクチュエーター710、折り畳みトリガー712、ケーブルキャッチ714、ローラー722、およびケーブル720を含むことが可能である。
【0065】
スクリューまたはシャフト(図7Bには示されていない)は、折り畳みトリガーアクチュエーター710(折り畳みトリガー712がその上に形成され得る)、第2のナックルハウジング750、スライドギア732、および第1のナックルハウジング740を通って中央に走り、コンポーネントを一緒に保ち、第2のナックルハウジング750に対する第1のナックルハウジング740の回転または枢動を可能にすることができる。第1のナックルハウジングエクステンション742は、第1のナックルハウジング740を調節可能なハンドル部分112に固定することが可能であり、第2のナックルハウジングエクステンション752は、第2のナックルハウジング750を固定されたハンドル部分114に固定することが可能である。
【0066】
第1のナックルハウジング740および第2のナックルハウジング750の内部は、スライドギア732の上の歯と係合する形成された歯736をそれぞれ有することが可能である。スライドギア732は、第1のナックルハウジング740および第2のナックルハウジング750によって形成されたキャビティーの内側で(ストローラーの左側および右側に向けて)移動可能であり得る。圧縮スプリング734は、キャビティーの中に位置付けされており、スライドギア732の歯が第1のナックルハウジング740および第2のナックルハウジング750の両方の形成された歯と係合する位置に、スライドギア732を付勢することが可能であり、それによって、第2のナックルハウジング750および固定されたハンドル部分114に対する第1のナックルハウジング740および調節可能なハンドル部分112の位置をロックする。高さ調節アクチュエーターボタン730が押し下げられるとき、アクチュエーターの上の脚部または他の突出部731は、圧縮スプリング734に対抗してスライドギア732を押し、スライドギアの上の歯を第1のナックルハウジング740の内部の形成された歯736との係合から解放することが可能である。係合された歯のこの解放は、第2のナックルハウジング750および固定されたハンドル部分114に対して、第1のナックルハウジング740および調節可能なハンドル部分112が異なる配向に枢動することを可能にすることができる。高さ調節アクチュエーターボタン730の解放は、第1のナックルハウジング740の内部の形成された歯736とスライドギア732の歯を再係合させ、それによって、調節可能なハンドル部分112の配向をロックすることが可能である。図示されているようなスライドギア732の使用は、調節ナックル115がストローラーフレームに沿ってコンパクトで細くなることを可能にすることができる(たとえば、固定されたハンドル部分114の幅の1.5倍以下)。
【0067】
第2のナックルハウジング750は、ローラー722を含むことが可能であり、ケーブル720は、ローラー722の上を並進することが可能である。ローラー722およびケーブル720の少なくとも一部は、調節ナックル115が組み立てられたときに、カバー755の下に位置付けされ得る。ケーブル720の端部は、折り畳みトリガーアクチュエーター710の上に位置付けされているケーブルキャッチ714に取り付けられ得る。たとえば、ケーブルピン724は、図7Cに示されているように、ケーブルキャッチ714の中へ挿入することが可能である。折り畳みトリガー712が引っ張られるときに、折り畳みトリガーアクチュエーター710は、回転してケーブル720を引っ張ることが可能である。ケーブルは、メカニズムに接続し、フレームヒンジ127をアンロックすることが可能であり、ストローラーフレーム105が折り畳まれることを可能にする。このように、折り畳みトリガー712は、同じ枢動軸線をそれぞれ使用することによって、きれいにおよびコンパクトに調節ナックル115と一体化され得る。
【0068】
図7Dは、図7Aまたは図7Eの調節ナックルにおいて使用され得るスライドギア732の例を示している。スライドギアは、真鍮、アルミニウム、またはステンレス鋼などのような、金属から形成され得るが、他の金属も使用され得る。いくつかの実装形態において、スライドギア732は、追加的にまたは代替的に、ポリマーまたは複合材料から形成され得る。スライドギア732は、その周囲部において、および/または、スライドギアの一方もしくは両方の側壁部733において、歯を含むことが可能である。
【0069】
図7Eは、ハンドル高さ調節およびストローラーフレームの折り畳みのための2つのアクチュエーターを一体化する調節ナックル701の別の例を示している。図示されている例は、カップホルダーマウント810を含み、カップホルダーマウント810は、調節ナックル701と一体化されている。たとえば、カップホルダーマウント810は、同じ材料から、および、調節ナックル701のコンポーネントの一部として形成され得る(鋳造されるか、機械加工されるか、または成形される)。たとえば、カップホルダーマウント810は、図7Aまたは図7Eの実装形態のための第1のナックルハウジング740、第2のナックルハウジング750、またはカバー755の一部として形成され得る。調節ナックルの中への折り畳みアクチュエーターおよび高さ調節アクチュエーターの一体化は、ナックルのより近くに、および、ストローラーフレームの下方に遠くに位置付けされる代わりにユーザーのより近くにあるより便利な場所に、カップホルダーマウント810が位置付けされることを可能にすることができる。カップ、缶、またはボトルを保持するためのカップホルダー820(図8に示されている)は、カップホルダーマウント810にスライドまたはスナップオンすることが可能であり、または、カップホルダーマウント810の上にその他の方法で保たれ得る。
【0070】
図7Fは、図7Eの調節ナックル701の分解図である。図7Bの実装形態に存在する同様のコンポーネントは、同じ参照数字によってラベル付けされており、再度説明されてはいない。この実装形態に関して、カップホルダーマウント810は、単一のピースとしてカバー755とともに一体的に形成されている。カバー755およびカップホルダーマウント810は、第2のナックルハウジング750に取り付けられ得る(たとえば、第2のナックルハウジング750にスナップオンされる)。ケーブルレバー723およびレバーキャッチ715は、調節ナックル701が組み立てられたときにカバー755の内側に位置付けされ得、ケーブル720のためのローラーが使用されないことも可能である。
【0071】
図7Gは、図7Eの調節ナックルのさらなる詳細を示す断面図であり、ケーブルレバー723の動作を示している。折り畳みトリガー712が引っ張られるときに、折り畳みトリガーアクチュエーター710が回転し、レバーキャッチ715が、ケーブルレバー723の端部と係合してそれを引っ張る。この引っ張り作用は、支点725の周りにケーブルレバー723を回転させ、それは、ケーブルレバー723がケーブル720を引っ張ることを引き起こす。ケーブルレバー723の使用は、ローラーおよびその車軸の必要性を排除することが可能であり、より少ない力によって作動され得る。
【0072】
図8は、図7Aの調節ナックルの近くに装着するかまたはそれに取り付けることができるカップホルダーアッセンブリ800の例を示している。いくつかのケースでは、カップホルダーアッセンブリは、ユーザーによってストローラーフレーム105に取り付けられ得る、および、ストローラーフレーム105から取り外され得る、別個のコンポーネントとして形成され得る。カップホルダーアッセンブリ800は、カップホルダーマウント810を含むことが可能であり、カップホルダーマウント810は、ストローラーの固定されたハンドル部分114の一部分の周りに少なくとも部分的に延在することが可能であり、調節ナックル115の少なくとも一部分にわたってさらに延在することが可能である。カップ、缶、またはボトルを保持するためのカップホルダー820は、カップホルダーマウント810に取り付けられ得る。カップホルダーマウント810および/またはカップホルダー820は、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。いくつかのケースでは、カップホルダーマウント810は、固定されたハンドル部分114に沿った方向に対して横断方向に走る軸線815の周りに回転することが可能である。そのような回転は、ストローラーフレームが折り畳まれているときに、カップホルダー820が回転することを可能にすることができ、ストローラーフレームが、折り畳まれたときによりコンパクトなサイズを実現することができるようになっている(たとえば、ストローラーハンドル110が後方脚部140のより近くに折り畳まれ得るように、邪魔にならないように回転する)。
【0073】
図9Aは、ストローラーフレーム105に装着可能な第1のチャイルドシート120および/または第2のチャイルドシートの中に含まれ得るチャイルドシートフレーム910の例を示している。第1および/または第2のチャイルドシートは、消費者に入手可能となるときに、ストローラーフレーム105とともにパッケージングされてもよく、または、そうでなくてもよい。たとえば、1つまたは複数のチャイルドシート、バシネット、バスケット、乳児用カーシートは、別個に購入され、図1Aから図3Bに示されているように、ストローラーシステム100のためのストローラーフレーム105の上に、その後に装着され得る。
【0074】
チャイルドシートフレーム910は、フープへと形成されているチュービングから(少なくとも部分的に)形成され得る。チュービングは、押し出し加工された金属チュービングであることが可能であり、または、複合材料から形成され得る。フープは、2つ以上のピースのチュービングから組み立てられ得る。フレーム910は、フレームに追加の強度を提供するために、また、子供のためのシーティングが取り付けられ得るかまたは支持され得る構造体を提供するために、1つまたは複数のクロスバー930を含むことが可能である。チャイルドシートフレーム910は、シートハブ920(シートハブインサート922および解放アクチュエーター925を有する)と、シートチルトアクチュエーター940とをさらに含むことが可能である。
【0075】
図9Bは、フットレスト952を有するレッグパン950を含むチャイルドシートフレーム910の例を示している。レッグパンおよびフットレストは、ポリマー、複合材料、または、それらの組合せから形成され得、シートフレーム910のチュービングに取り付けられ得る。いくつかのケースでは、レッグパン950およびフットレスト952は、シートフレーム910の下側部分において金属製チュービングを交換することが可能である。他のケースでは、レッグパンおよびフットレストは、シートフレーム910の下側部分において、金属製チュービングの上に延在することが可能である。レッグパンおよびフットレストは、子供の脚および足をより快適に支持するための堅固な耐久性のある構造体を提供することが可能である。
【0076】
図9Cは、図9Bのチャイルドシート実装形態のための例示的なレッグパンのさらなる詳細を示している。レッグパン950は、クロスバー930の上に延在し、レッグパンの後方側にフランジ956を含むことが可能である。フランジ956は、チャイルドシーティングをそれに取り付けるためのアンカー固定孔部957を含むことが可能である。また、レッグパン950は、クロスバー孔部955を含むことが可能であり、ここで、レッグパンが、クロスバー930の上に延在している。クロスバー孔部955は、(たとえば、リベット、スクリュー、スナップ、または、他の締結具によって)レッグパン950をクロスバー930に固定するために使用され得る。また、レッグパン950は、レッグパンの下側部分において、1つまたは複数の締結アンカー954を含むことが可能である。締結アンカー954は、チャイルドシーティングのファブリックに取り付けられているスクリュー、スナップ、または、他の締結具を受け入れることが可能である。
【0077】
図9Dは、チャイルドシーティング915がチャイルドシートフレーム910に取り付けられた状態のチャイルドシート120の例を示している。図9Eは、図9Dのシーティング装置の断面図である。チャイルドシーティングは、ファブリックから(少なくとも部分的に)形成され得る。チャイルドシーティング915は、ユーザーによってシートフレーム910に取り付けられ得、また、シートフレーム910から取り外され得、ファブリックが、たとえば、従来の洗濯機で容易に洗濯され得るようになっている。
【0078】
いくつかのストローラーシートは、取り外し可能なファブリックを有することが可能であるが、典型的に、これらのシートは、スティッフナーを含み、スティッフナーは、従来の洗濯機においてファブリックを選択することおよびファブリックの機械乾燥を妨害するかまたは不可能にする可能性がある。本発明のチャイルドシートは、除去可能なスティッフナーを有しており、従来の洗濯機でのファブリックの洗濯および機械乾燥を可能にする。
【0079】
チャイルドシーティング915は、ファブリックシート裏張り980、バックボード970、ファブリックサイドパネル985、およびシートボード960を含むことが可能である。バックボードおよびシートボードは、硬い材料(たとえば、ポリマー、複合材料、ファイバーボード、もしくはボード複合材料、または、それらの何らかの組合せなど)を含むことが可能である。いくつかのケースでは、シートボード960およびバックボード970は、保護および/またはクッション性のためのファブリックおよび/または発泡体材料によってカバーされ得る。バックボード970は、図9Eに示されているように、チャイルドシーティング915のファブリックによって形成されているシートバックポケット984の中へ挿入することが可能である。シートボード960は、チャイルドシーティング915のファブリックによって形成されているシートボードポケット986の中へ挿入することが可能である。締結具990(たとえば、スナップ、ピン、面ファスナーパッドなど)が、シートボード960および/またはバックボード970をそれらのそれぞれのポケットの中に保つために使用され得る。
【0080】
また、シートフレームポケット982が、チャイルドシーティングのファブリックによって形成され得る。シートフレームポケット982は、シートフレーム910の少なくとも一部分の周りに延在することが可能である。シートフレームポケット982のファブリックをシートフレーム910の周りにおよび/またはシートフレーム910に固定するスナップ、面ファスナーパッド、または他の締結具が存在することが可能である。
【0081】
また、チャイルドシーティング915は、子供がチャイルドシート120から事故的に落下することを防止するための安全ストラップを含むことも可能である。安全ストラップは、肩ストラップ977、腰ストラップ973、および脚間ストラップ962を含むことが可能である。ストラップは、調節可能な長さを有することが可能であり、それらの端部は、チャイルドシーティングファブリックに取り付けられ得る。いくつかのケースでは、ストラップは、チャイルドシーティング915のファブリックの中の開口部(たとえば、ボタン孔部)を通過することが可能であり、シートボード960および/またはバックボード970に取り付けられ得る。安全ストラップは、織物材料(たとえば、ナイロンまたはポリエステルなど)から形成され得る。
【0082】
図10Aは、図9Bのチャイルドシートフレーム910に取り付ける崩壊可能なおよび調節可能なキャノピー122の例を示している。図10Aでは、キャノピー122は、シートハブ920の上方において、フレーム910の上の下側位置に調節されている。キャノピーは、キャノピーハブ1010、回転可能な弓形体1030、固定された弓形体1032、1つまたは複数のスティッフナー1034、およびファブリック1015を含むことが可能である。回転可能な弓形体1030、固定された弓形体1032、および、1つまたは複数のスティッフナー1034は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの組合せから形成され得、可撓性のワイヤー、ストラップ、チューブなどとして形成され得る。回転可能な弓形体1030および固定された弓形体1032は、キャノピーハブ1010に接続し、チャイルドシートフレーム910へのリジッドの接続を提供することが可能である。図10Bは、図9Bのチャイルドシートフレーム910に沿って上側位置に調節されている、図10Aのキャノピー122の例を示している。
【0083】
キャノピーハブ1010は、チャイルドシートフレーム910に沿って並進するように構成され得、ユーザーが、図10Aおよび図10Bに示されているように、フレーム910の上のキャノピー122の場所を2つ以上の異なる位置に調節することができるようになっている。キャノピーの並進は便利である可能性がある。その理由は、それが、異なる身長を有する子供にとって適正にキャノピー122が再位置付けおよび位置決めされることを可能にするからである。また、並進は、子供が成長するにつれて同じチャイルドシートのための高さ調節を可能にすることができる。
【0084】
図10Cは、キャノピー122の並進を可能にすることができ、キャノピーファブリック1015の崩壊をさらに可能にすることができるキャノピーハブ1010の例を示している。シートフレーム910の左側に第1のキャノピーハブ1010が存在することが可能であり、また、シートフレームの右側に第2のキャノピーハブ1010が存在することが可能である。キャノピーハブ1010は、並進マウント1016、枢動ハブ1012、および枢動アーム1014を含むことが可能である。並進マウント、枢動ハブ、および枢動アームは、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。枢動ハブ1012および枢動アーム1014は、並進マウント1016に対して回転することが可能である。固定された弓形体1032は、並進マウント1016に取り付けられ得る。回転可能な弓形体1030は、枢動アーム1014に取り付けられ得る。回転可能な弓形体1030および枢動アーム1014を前方に(たとえば、ストローラーの横方向に走る軸線1011の周りに)回転させることは、キャノピー122を上昇させ、そのファブリック1015をピンと張った条件に展開することが可能である。回転可能な弓形体1030および枢動アーム1014を後方に回転させることは、キャノピー122を後退させ、そのファブリック1015をストローラーの後方に崩壊させることが可能である。図10Cは、崩壊された位置にある回転可能な弓形体1030および枢動アーム1014を示している。ファブリックは、図10Cの図面を簡単化するために示されていない。
【0085】
図10Dは、図10Cのキャノピーハブ1010の一部分の断面を示している。並進可能なマウント1016は、シートフレーム910のチュービングの周りのすべてにまたは部分的に延在することが可能である。トラック1020は、シートフレーム910の上に装着され得、または、シートフレームの一部として形成され得る。トラックは、2つ以上の凹部1022を含むことが可能である。並進可能なマウント1016は、ラッチ1017を含むことが可能であり、ラッチ1017は、突出部1018を有する屈曲フィンガーとして形成され得る。突出部1018は、トラック1020の中の凹部1022と係合し、シートフレーム910に沿った2つ以上の位置においてキャノピーハブ1010およびキャノピー122を保つことが可能である。
【0086】
再び図9Aおよび図1Aを参照すると、チャイルドシートフレーム910およびチャイルドシートまたは他の子供運搬装置は、シートハブ920によってストローラーフレームのシートマウント125、225に固定され得る。図11Aは、シートマウント125の受容部の中へ挿入されるシートハブ920の一部分の例を示す斜視図である。図11Bは、ロックされた構成を図示する、図11Aのシートハブの断面図である。シートハブは、シートハブ本体部1110、シートハブインサート922(図11Aのシートマウント受容部の中へ挿入される)、および解放アクチュエーター925を含むことが可能である。シートハブ920は、ストローラーフレーム105にチャイルドシート120をしっかりと取り付ける機能性、および、ストローラーフレーム105からチャイルドシート120を取り外す機能性、ならびに、ストローラーフレームに対してチャイルドシートを回転させる(チャイルドシートの傾斜を変化させる)機能性を提供することが可能である。
【0087】
いくつかのケースでは、シートハブインサート922は、シートハブ本体部1110の一部として(たとえば、同じ成形または鋳造プロセスにおいて同じ材料から)形成され得る。シートハブインサート922は、ラッチ1130を含むことが可能であり、ラッチ1130は、シートマウント125の受容部の中に形成されたキャッチ444と係合する。圧縮スプリング1134は、シートハブインサート922の中に含まれており、ラッチ1130をロックされた配向に付勢することが可能である。ロックされた配向において、ラッチ1130は、シートハブ920およびチャイルドシート、子供運搬装置、またはバスケットをストローラーフレームに固定し、それがストローラーフレームから事故的に外れることを防止することが可能である。インサート922の細いプロファイルを実現するために、ラッチ1130は、解放アクチュエーター925の一部分の中に形成された傾斜されたガイド1122(たとえば、溝部、リッジ、またはトラック)を使用して後退され得る。解放アクチュエーターは、本体部1120を有することが可能であり、本体部1120は、フィンガー凹部1125を含み、フィンガー凹部1125は、フィンガーがアクチュエーター925の上側部分と係合することを可能にする。シートハブ本体部1110、シートハブインサート920、および解放アクチュエーター本体部1120は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの組合せから形成され得る。
【0088】
図11Cは、アンロックされた構成を図示する、シートハブ920の断面図である。シート解放アクチュエーター925を上向きに引っ張ることによって、傾斜されたガイド1122は、ラッチの上の嵌合構造体と係合し、ラッチ1130を内向きに後退させることが可能である。ラッチ1130の後退は、シートハブインサート922がシートマウント125の受容部から除去されることを可能にする。
【0089】
また、シートハブ920は、回転プレート1140(図11Dおよび図11Fに示されている)およびリクライニングアッセンブリ1150(図11Eおよび図11Fに示されている)を含むことも可能である。回転プレートは、シートハブ本体部1110の回転プレート凹部1112の中へ装着することが可能であり(図11Aを参照)、または、シートハブ本体部1110にその他の方法で取り付けられ得る。凹部の中に装着されている場合には、凹部1112は、形成された歯1114、ピン、突出部、または、他の構造体を含むことが可能であり、それらは、回転プレート1140の中に形成されたプレート装着ディテント1144、孔部、凹部、または、他の嵌合特徴と嵌合し、回転プレート1140がシートハブ本体部1110に対して回転しないようになっている。代替的に、回転プレートは、ピン、スクリュー、またはリベットによって、シートハブ本体部1110の中に固定され得る。回転プレート1140は、強力な耐久性のある材料(たとえば、金属または複合材料など)から形成され得、それが、子供を運搬するときにチャイルドシートを支持して回転させることに関連付けられる負荷応力に耐えることができるようになっている。図11Bに示されているように、強力な耐久性のある回転プレート1140およびシート解放アクチュエーター925およびラッチアッセンブリを使用することによって、シートハブ920は、細くなることが可能である(たとえば、20mmよりも幅広くならない)。
【0090】
回転プレート1140は、複数のリクライニングディテント1146またはスロットを含むことが可能であり、それらは、ストローラーフレームに対するチャイルドシート120のリクライニング配向をロックするために使用される。また、回転プレートは、枢動軸線1142において孔部を含むことが可能であり、スクリュー、シャフト、またはピンが、孔部を通して挿入され得る。枢動軸線1142は、リクライニングアッセンブリ1150がその周りに回転する軸線であることが可能である。いくつかのケースでは、ディテントまたはスロットの対が、枢動軸線1142の直径方向反対側にあり、チャイルドシートの傾斜を固定するために強度の追加を提供することが可能である。
【0091】
図11Eは、シートハブ920の中に含まれ得るリクライニングアッセンブリ1150の例を部分的な分解図で示している。リクライニングアッセンブリは、第1のカバー1152、第2のカバー1154、枢動プレート1160、ピンキャリア1162、および圧縮スプリング1164を含むことが可能である。第1のカバー、第2のカバー、およびピンキャリアは、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの組合せから形成され得る。ピンキャリア1162は、ピンキャリアの中の孔部を通って延在する1つまたは複数のピン1166を担持することが可能である。圧縮スプリング1164は、ピンキャリア1162をロック位置へ付勢するように配置され得る。枢動プレート1160は、強力な耐久性のある材料(たとえば、金属または複合材料など)から形成され得る。
【0092】
第1のカバー1152は、チャイルドシートフレーム910のチュービングの中へ挿入することができる第1の挿入部分1155を含むことが可能である。また、第2のカバー1154は、第2の挿入部分1156を含むことが可能であり、第2の挿入部分1156は、チャイルドシートフレームのチュービングまたはチャイルドシートフレームの上の受容部の中へ挿入することが可能である。枢動プレート1160は、第1のカバー1152と第2のカバー1154との間に挟まれ得、アッセンブリは、第1のカバー、枢動プレート、および第2のカバーの孔部を通って延在するスクリューまたはリベットによって、一緒に保持され得る。枢動プレート1160は、アームを有することが可能であり、アームは、第1および第2の挿入部分に対して平行に走っており、チャイルドシートフレーム910のチュービングの中へ延在しており、シートフレーム910の部分を一緒に接合するときに、強度の追加を提供する。いくつかのケースでは、リクライニングアッセンブリは、スクリュー、リベット、他の締結具、または溶接によって、シートフレーム910に取り付けられ得る。一緒に組み立てられてシートフレーム910に取り付けられると、枢動プレート1160およびリクライニングアッセンブリ1150は、シートフレームに対して、固定された配向を有することが可能である。
【0093】
また、第1のカバー1152は、開口部1158を含むことが可能であり、回転プレート1140およびシートハブ本体部1110の少なくとも一部分が、開口部1158の中へフィットすることが可能である。いくつかの実装形態において、溝部1116または舌部(図11Aを参照)は、回転プレート凹部1112の少なくとも一部の周りに延在することが可能であり、回転プレート凹部1112は、開口部1158の少なくとも一部の周りに延在する舌部1118(図11Gを参照)または溝部と嵌合する。嵌合する舌部および溝部は、シートハブ本体部1110に対するリクライニングアッセンブリ1150の回転をガイドするか、または、ガイドすることを助けることが可能である。
【0094】
図11Fは、第1のカバー1152が除去された状態の、アンロックされた構成における図11Eのリクライニングアッセンブリ1150の別の図を示している。図11Gは、第1のカバー1152が適切な場所にある状態の、図11Eのリクライニングアッセンブリ1150の断面図を示している。図11Hは、枢動プレート1160、ピンキャリア1162、およびピン1166のさらなる詳細を示しており、それらは、図11Eのリクライニングアッセンブリ1150において使用され得る。これらの3つの図示は、どのようにリクライニングアッセンブリ1150およびチャイルドシート120がシートハブ本体部1110およびストローラーフレーム105に対して回転およびロックするかを理解することを補助することが可能である。リクライニングアッセンブリ1150の回転は、シートフレーム910およびチャイルドシート120の傾斜角度を変化させる。
【0095】
シートハブ本体部1110、回転プレート1140、枢動プレート1160、およびリクライニングアッセンブリ1150が、シートハブ920へと組み立てられると、リクライニングアッセンブリの配向は、1つまたは複数のピン1166によって、シートハブ本体部に対してロックされ得、1つまたは複数のピン1166は、枢動プレート1160を通って回転プレート1140の中へ延在する。1つまたは複数のピン1166は、枢動プレート1160の中の開口部1165を通って延在し、回転プレート1140の中の1つまたは複数のリクライニングディテント1146と係合し、回転プレート1140に対して枢動プレート1160をロックすることが可能である。回転プレート1140の中に複数のリクライニングディテント1146が存在することが可能であり、それらは、等しい距離に間隔を離して配置されていてもよく、または、そうでなくてもよい。
【0096】
チャイルドシート120の傾斜を変更するために、ピンキャリア1162は、ピンをリクライニングディテント1146からアンロックされた構成へ移動させるように並進され得、それは、図11Fに図示されている。アンロックされた構成では、枢動プレート1160およびチャイルドシート120は、回転プレート1140およびシートハブ本体部1110の周りに異なる配向へ回転させられ得、それは、ピン1166およびディテント1146によって新しい配向にロックされ得る。
【0097】
いくつかの実装形態において、ピンキャリア1162は、圧縮スプリング1164(図11Gを参照)に対抗してピンキャリア1162を引っ張るケーブルまたはワイヤー(図示せず)によって、リクライニングアッセンブリ1150の中で並進され得る。ケーブルは、リクライニングアッセンブリを通って走ることが可能であり、また、シートフレーム910のチュービングを通って、または、シートフレーム910のチュービングに沿って、シートリクライニングアクチュエーター940(図9A)へ走ることが可能である。シートリクライニングアクチュエーター940を移動させることは、ケーブルに張力をかけることが可能であり、ケーブルがピンキャリア1162を引っ張ることを引き起こす。ワイヤーまたはケーブルは、リクライニングアクチュエーター940から左側および右側シートハブ920の中のピンキャリアへ走ることが可能である。
【0098】
上記に説明されているように、ストローラーシステム100は、1つもしくは2つのチャイルドシート、乳児用カーシート、バシネット、または、上述の子供運搬装置のうちの任意の2つの組合せを収容することが可能である。しかし、ストローラーシステムは、子供運搬装置のみに限定されない。また、ストローラーシステム100は、1つまたは2つの補助バスケット1200を受け入れることも可能であり、その例が、図12Aに示されている。バスケットは、第1のチャイルドシートおよび/または第2のチャイルドシートの位置に、それらの代わりに装着され得る。図12Aでは、チャイルドシート120が、第2のチャイルドシートの位置に装着されており、バスケット1200が、第1のチャイルドシートの位置に装着されている。
【0099】
図12Bは、図12Aの補助バスケット1200のさらなる詳細を図示している。バスケット1200は、フレーム1210を含むことが可能であり、バスケットシェル1220が、フレーム1210に取り付けられ得る。フレーム1210は、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。シェル1220は、ファブリック、ポリマー、複合材料、または、それらの何らかの組合せから形成され得る。バスケットは、ベース1203および側壁部1222を有することが可能であり、それらは、使用のために展開されたときに、バスケットの保管体積1205を画定する。バスケットの保管体積1205は、1立方フィートから5立方フィートの間にあることが可能である。いくつかのケースでは、スティッフナーは、シェルの少なくとも2つの側壁部1222の中で使用され得、バスケット1200が、平坦な表面の上に設置されるときに、および、ストローラーフレーム105から取り外されるときに、そのベース1203の上に自立することができるようになっている。そのような自立機能性は、ストローラーに取り付けられていないときにバスケットをロードおよびアンロードするのに便利である可能性がある。追加的にまたは代替的に、シェル1220は、フレーム1210に対して崩壊可能であり得、バスケット1200が、平坦化された形態で保管され得るようになっている。
【0100】
いくつかのケースでは、バスケット1200は、バスケットの対向する側部に手持ち部1230を含むことが可能である。手持ち部1230は、フレーム1210の一部分、および、バスケットシェル1220の中のカットアウトを含むことが可能である。シートマウントアダプター1240は、フレーム1210に相互交換可能に取り付けられ、フレームから取り外され得る。いくつかの実装形態において、それぞれのシートマウントアダプターは、バスケットフレーム1210に取り付けられているトラック1250に取り付けられ、そこから取り外され得る。トラック1250は、バスケット1200がストローラーフレーム105に対して異なるロック可能な位置へ並進することを可能にすることができる。シートマウントアダプター1240は、市販されるときにバスケット1200とともにパッケージングされ得、または、バスケット1200とは別個に提供され得る。バスケットとともに使用するためのシートマウントアダプターは、異なる設計を有することが可能であり、また、異なるストローラーの上の異なるタイプのシートマウントにバスケットが装着されることを可能にすることができる。
【0101】
図12Cは、図12Aの補助バスケット1200の分解図である。フレーム1210は、カップラー1235によって一緒に接合されているチュービング(たとえば、押し出し加工されたチュービング)の2つ以上のセクション1211、1212として形成され得る。カップラー1235は、バスケットのためのハンドルを形成することが可能であり、また、軟質材料(たとえば、発泡体、布、または模造皮革など)によって(少なくとも部分的に)カバーされ得る。
【0102】
図12Dは、図12Bの補助バスケットのためのバスケットフレーム1210へのバスケットシェル1220の取り付けの例を示している。いくつかのケースでは、バスケットシェルの側壁部1222は、バスケットフレーム1210の中のスロット1215を通って延在することが可能である。バスケットシェル1222の縁部に沿ったビーディング(図示せず)は、スロットの中にシェルを保つことが可能である。いくつかの実装形態において、内部チャネルまたはチューブ壁部1217は、バスケットフレーム1210の一部として形成され、フレームを強化し、バスケット1200の中の重い負荷によるスロット1215の分離に抵抗することが可能である。
【0103】
図12Eは、バスケットフレーム1210の中にバスケットシェル1220を支持することを助けることができるビーディング1226の例を図示している。ビーディングは、繊維状コード(たとえば、ロープなど)から形成され得る。代替的に、ビーディングは、たとえば、ポリマーまたは複合材料から形成されたロッドまたはチューブであることが可能である。ビーディングは、バスケットシェル1220の縁部に沿って形成されたスリーブ1224の中へ挿入することが可能である。
【0104】
図12Fは、崩壊された構成における図12Bのバスケットシェル1220を図示している。バスケットフレーム1210に取り付けられていないものとして示されているが、シェル1220は、バスケットフレーム1210に取り付けられているときに、同じ方式で崩壊することが可能である。いくつかのケースでは、崩壊されたときのバスケット1200は、バスケットフレーム1210の高さの1.1倍よりも高くならないように立つことが可能である(たとえば、シェル1220なしのバスケットフレーム1210よりも10%以上高くない)。崩壊されていないときに、同じシェルは、バスケットがそのベース1203の上に自立するために、および、その保管体積1205の大部分を保つために、十分な強度を提供することが可能である。
【0105】
バスケットシェルを崩壊させるために、および、バスケット1200の自立特徴をさらに保つために、バスケットシェル1220は、バスケットシェル1220の部分を形成するスティッフナーおよびフラップまたはパネルを含むことが可能である。スティッフナーは、シェル1220のフラップもしくはパネルに取り付けられている、ポリマーもしくは複合ボード、ストラップ、ロッド、またはチュービングであることが可能である。図12Gは、補助バスケット1200のシェルを形成するために使用され得る、重なり合うおよび締結するフラップ1227を図示している。いくつかのケースでは、1つまたは複数のスティッフナーを含有するファブリックから形成された1つまたは複数のフラップ1227またはパネルが存在することが可能である。フラップは、フラップの1つまたは複数の縁部に沿って、1つまたは複数の締結具1228を含むことが可能である。締結具の例は、面ファスナー締結具、スナップ、およびジッパーを含む。締結具の一部(たとえば、フックパッド)は、フラップ1227の上にあることが可能であり、締結具の一部は、バスケットシェル1220の隣接する部分の上にあることが可能である。フラップまたはパネルが締結されていないとき、バスケット1200は、崩壊することが可能である。フラップ1227を締結するために、シェルの中のスティッフナーは、強制的に離され、展開された位置になることが可能である。スティッフナーを強制的に離すことは、バスケット1200の補強された側壁部1222を立設することが可能であり、たとえば、バスケットフレーム1210を支持するそのベースの上にバスケットが自立することを可能にする。
【0106】
図13Aは、トラック1250のさらなる詳細を示しており、トラック1250は、図12Bのバスケット1200によって含まれ、シートマウントアダプターをバスケットフレーム1210に固定するために使用され得る。トラック1250は、トラックフォロワーまたは他のトラックを含むことが可能であり、それは、金属、ポリマー、複合材料、または、それらの組合せから形成されている。いくつかのケースでは、トラックは、1つまたは複数の屈曲ラッチ1343を含むことが可能であり、1つまたは複数の屈曲ラッチ1343は、トラックの上に装着されたときに、シートマウントアダプターと係合し、バスケットフレーム1210に対するシートマウントアダプターの位置を保つ。いくつかのケースでは、特定のストローラーおよびシートマウントのための選択されたアダプターは、屈曲ラッチ1343によってトラックにスナップオンすることが可能であり、ツールが、ラッチ1343を押し下げるために、および、アダプターを除去するために必要とされ得る。
【0107】
図13Bは、トラック1250の上に据え付けられたシートマウントアダプター1240の例を示している。シートマウントアダプターの一部分1305は、トラック1250の周りに少なくとも部分的に延在し、シートマウントアダプター1240をトラックの上に保つことが可能である。シートマウントアダプター1240は、シートマウント125の受容部の中へ挿入することができるシートハブインサート922を含むことが可能である。ラッチ1320は、図11Aから図11Cに関連して上記に説明されているように、インサート922の中に含まれており、シートマウントアダプター1240をシートハブ920にロックすることが可能である。また、シートマウントアダプター1240は、ラッチアクチュエーター1310を含むことが可能であり、ラッチアクチュエーター1310は、図13Bに示されているように、アンロックされた構成にラッチ1320を後退させるために偏向され得る。いくつかのケースでは、ラッチアクチュエーターは、ロック位置またはアンロック位置のいずれかに固定され得、ユーザーの好みに応じて、バスケットがストローラーの上のシートマウントにロックしてもよく、または、ロックしなくてもよいようになっている。
【0108】
図14は、図12Bの補助バスケット1200のための装着装置の別の例を示している。また、3つの異なるシートマウントアダプター(第1のシートマウントアダプター1410、第2のシートマウントアダプター1420、および、第3のシートマウントアダプター1430)が、図面に示されており、それらは、異なるストローラーシステムの異なるタイプのシートマウントにバスケット1200が取り付けられることを可能にすることができる。装着装置は、バスケットフレーム1210に取り付けられるバスケットハブ1400を含むことが可能である。いくつかのケースでは、ハブ1400は、バスケットフレームの中のチュービングの少なくとも一部分の周りに延在するフレームスナップもしくはクランプ1402または他の構造体によって、バスケットフレーム1210に取り付けられ得る。スナップ、クランプ、または他の構造体は、バスケットフレーム1210に沿って並進可能であり得、ストローラーフレーム105に対するバスケット1200の位置が、ユーザーによって調節され得るようになっている。それぞれのシートマウントアダプターは、ハブインサート1415を含むことが可能であり、ハブインサート1415は、バスケットハブ1400の中へ挿入してロックすることが可能である。
【0109】
上述のストローラーシステムは、さまざまな構成で実装され、下記に列挙されているさまざまな方法によって動作され得る。
(1) 1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステムであって、ストローラーシステムは、ハンドル、少なくとも1つの前方脚部、および後方脚部を含むストローラーフレームと;ストローラーフレームを支持するために少なくとも1つの前方脚部および後方脚部に取り付けられているホイールと;第1の対のシートマウントを含む第1の対のシート調節アッセンブリであって、第1の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームに接続されており、第1の方向に沿って第1の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第1の対のシート調節アッセンブリと;第2の対のシートマウントを含む第2の対のシート調節アッセンブリであって、第2の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームに接続されており、第1の方向とは異なる第2の方向に沿って第2の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第2の対のシート調節アッセンブリと;前向きの配向および後向きの配向で第1の対のシートマウントに装着可能な第1の子供運搬装置とを含む、ストローラーシステム。
(2) ストローラーシステムは、前向きの配向および後向きの配向で第2の対のシートマウントに装着可能な第2の子供運搬装置であって、第1の対のシートマウントに第1の子供運搬装置を装着した後に、第2の子供運搬装置が、第1の子供運搬装置を除去することなく、第2の対のシートマウントに装着され得、第1の対のシート調節アッセンブリおよび第2の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームにそれぞれ固定されており、アダプターの使用なしに第1の子供運搬装置および第2の子供運搬装置をそれぞれ受け入れるように構成されている、第2の子供運搬装置をさらに含む、構成(1)に記載のストローラーシステム。
(3) ハンドルは、トラックを含むチュービングを含み、トラックは、第1の対のシートマウントがそれに沿って並進する押し出し加工されたチュービングの内側に一体化されている、構成(1)または(2)に記載のストローラーシステム。
(4) ホイールは、2つの前方旋回ホイールおよび2つの後方ホイールを含み;第1のラインと第2のラインとの間の距離は、22.5インチから24.5インチの間にあり、第1のラインは、2つの前方旋回ホイールが前方運動のために旋回されるときに、2つの前方旋回ホイールのそれぞれの前方車軸を通って走っており、第2のラインは、2つの後方ホイールのそれぞれの後方車軸を通って走っている、構成(1)から(3)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(5) 第1の対のシート調節アッセンブリおよび第2の対のシート調節アッセンブリは、少なくとも1つの前方脚部からハンドルの一部である把持部分へ上昇するストローラーフレームの2つの本質的に直線的な部分に沿って装着されている、構成(4)に記載のストローラーシステム。
(6) ハンドルは、調節可能なハンドル部分および固定された部分を含み、ストローラーシステムは、ハンドルの調節可能なハンドル部分をハンドルの固定された部分に接続する調節ナックルであって、調節可能なハンドル部分は、把持部分を含み、調節ナックルは、機械的な高さ調節アクチュエーターおよび機械的な折り畳みアクチュエーターを含み、機械的な高さ調節アクチュエーターは、ストローラーフレームが広げられたときにホイールがその上に置かれる表面に対して、把持部分の高さを変化させるためのものであり、機械的な折り畳みアクチュエーターは、ストローラーフレームの折り畳みを作動させるためのものであり、また、高さ調節アクチュエーターから独立して動作するためのものである、調節ナックルをさらに含む、構成(1)から(5)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(7) 高さ調節アクチュエーターは、調節ナックルの中へ押し込まれるボタンを含み;折り畳みアクチュエーターは、調節ナックルの外部に沿って引っ張られるトリガーを含む、構成(6)に記載のストローラーシステム。
(8) 折り畳みアクチュエーターの作動は、ストローラーフレームが自立構成へと折り畳まれることを可能にし、自立構成では、少なくとも1つの前方脚部およびハンドルが、互いから15度以内の角度にある、構成(6)または(7)に記載のストローラーシステム。
(9) 調節ナックルは、カバーを含み、ストローラーシステムは、調節ナックルのためのカバーの中へ一体化されたカップホルダーマウントをさらに含む、構成(6)から(8)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(10) ストローラーシステムは、第1の対のシートマウントに取り付けるためのチャイルドシートであって、チャイルドシートは、第1の端部および第2の端部を備えたシートフレームを有している、チャイルドシートと;キャノピーであって、キャノピーは、シートフレームに取り付けられており、シートフレームに沿った2つ以上の位置に並進するように構成されている、キャノピーとをさらに含む、構成(1)から(9)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(11) チャイルドシートは、シートフレームに沿って位置付けされているトラックを含み、トラックは、1つまたは複数のディテントを有しており;キャノピーは、トラックと係合するための並進可能なマウントを含み、並進可能なマウントは、1つまたは複数のディテントによって受け入れられるための弾性突出部を含む、構成(10)に記載のストローラーシステム。
(12) ストローラーシステムは、第1の対のシートマウントに取り付けるためのチャイルドシートであって、チャイルドシートは、シートフレームと、シートフレームに取り付けられているシートハブとを有しており、シートハブは、第1のプレートと、第2のプレートと、第3のプレートとを含む、チャイルドシートをさらに含み、第1のプレートは、シートフレームに固着されており、1つまたは複数のスロットを含み;第2のプレートは、第1のプレートに隣接しており、第1のプレートに対して並進するように配置されており、1つまたは複数のスロットを通って突出する少なくとも1つのピンを担持しており;第3のプレートは、第1のプレートに隣接しており、1つまたは複数のピンを受け入れるための、ならびに、2つ以上のリクライニング位置へのチャイルドシートの調節およびロックを提供するための、複数のディテントを含む、構成(1)から(11)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(13) ストローラーシステムは、第1の対のシートマウントまたは第2の対のシートマウントの中へチャイルドシートをロックするためのシートハブの中のラッチアクチュエーターをさらに含む、構成(12)に記載のストローラーシステム。
(14) 第1のプレート、第2のプレート、および第3のプレートを通る方向に測定されるシートハブの厚さは、20mm以下である、構成(12)または(13)に記載のストローラーシステム。
(15) 第2の対のシート調節アッセンブリは、第2の対のシートマウントがその上を並進する少なくとも1つの前方脚部の上に装着されているトラックを含み、第2の対のシートマウントの第1のシートマウントは、第2の対のシートマウントに装着されているときの第2の子供運搬装置の前方配向または後方配向を決定するための自動的な方向レバーを含み、自動的な方向レバーは、第2の対のシートマウントの第1のシートマウントをトラックのうちの1つに沿って位置決めすることによって活性化される、構成(1)から(14)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(16) 第2の対のシート調節アッセンブリは、第2の対のシートマウントがその上を並進する少なくとも1つの前方脚部の上に装着されている1対のトラックを含み、第2の対のシートマウントのそれぞれのシートマウントは、1対のトラックのそれぞれのトラックの上に直接的に位置付けされている、構成(1)から(15)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(17) 第2の対のシートマウントおよび1対のトラックのシートマウントおよびそれぞれのトラックの合計厚さは、20mm以下である、構成(16)に記載のストローラーシステム。
(18) ストローラーシステムは、アイテムを運搬するための体積を有するバスケットをさらに含み、バスケットは、フレームと;第1の対または第2の対のシートマウントの中へバスケットを装着するためにフレームに取り付け可能な2つのアダプターと;フレームに接続されているファブリックを含むバスケットシェルと;体積を有するバスケットへとファブリックを形成することを支援するスティッフナーと;ファブリックの部分を締結および締結解除するためのリバーシブル締結具とを含む、構成(1)から(17)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(19) 締結具が締結されているときに、および、バスケットが体積の大部分を有するときに、バスケットシェルは、バスケットのベースの上方にフレームを支持しており、ファブリックは、締結具が締結されていないときに、フレームに対して崩壊可能である、構成(18)に記載のストローラーシステム。
(20) 1人の子供を輸送するものから2人の子供を輸送するものへストローラーを変換する方法であって、方法は、ストローラーのフレームに接続されている第1の対の並進可能なシートマウントに、第1の子供運搬装置を取り付けられたままにするステップと;第2の子供運搬装置を第2の対の並進可能なシートマウントの上に装着するステップであって、第1の子供運搬装置および第2の子供運搬装置が、第1の対の並進可能なシートマウントおよび第2の対の並進可能なシートマウントに前向きの配向および後向きの配向でそれぞれ装着され得る、ステップとを含む、方法。
(21) 方法は、第1の対の並進可能なシートマウントに取り付けられている状態で、第1の方向に沿って第1の子供運搬装置を並進させるステップと;第1の方向とは異なる第2の方向に沿って第2の対の並進可能なシートマウントを並進させるステップとをさらに含む、(20)に記載の方法。
(22) 第1の方向は、ストローラーのハンドルに沿って走る直線的な方向であり、第2の方向は、第1の方向とは30度から90度の間で異なっている、(21)に記載の方法。
(23) ストローラーは、22.5インチから24.5インチの間の前方から後方へのホイールベースを有している、(20)から(22)のいずれか1つに記載の方法。
(24) 第1の対の並進可能なシートマウントおよび第2の対の並進可能なシートマウントは、ストローラーの前方ホイールマウントからストローラーのハンドルの把持部分へ上昇するストローラーフレームの2つの直線的な部分に沿って存在している、(20)から(23)のいずれか1つに記載の方法。
(25) 方法は、ストローラーの側部を見たときに第2の対のシートマウントが少なくとも部分的に隠される、ストローラーの下側部分における保管スペースの中へ少なくとも部分的に第2の対のシートマウントを並進させるステップをさらに含む、(20)から(24)のいずれか1つに記載の方法。
(26) 第1の子供運搬装置は、チャイルドシートのフレームに取り付けられているキャノピーを有するチャイルドシートであり、方法は、チャイルドシートのフレームに沿ってキャノピーを並進させるステップをさらに含む、(20)から(25)のいずれか1つに記載の方法。
(27) 1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステムであって、ストローラーは、ハンドル、少なくとも1つの前方脚部、および2つの後方脚部を含む折り畳み可能なフレームと;折り畳み可能なフレームを支持するために少なくとも1つの前方脚部および2つの後方脚部に取り付けられているホイールと;ハンドルの調節可能なハンドル部分をハンドルの固定された部分に接続する調節ナックルであって、調節可能なハンドル部分は、把持部分を含み、調節ナックルは、高さ調節アクチュエーターを含み、高さ調節アクチュエーターは、折り畳み可能なフレームが広げられたときにホイールがその上に置かれる表面に対して、把持部分の高さを変化させるためのものであり、また、調節ナックルは、折り畳みアクチュエーターを含み、折り畳みアクチュエーターは、折り畳み可能なフレームの折り畳みを作動させるためのものであり、また、第1のアクチュエーターから独立して動作するためのものである、調節ナックルとを含む、ストローラーシステム。
(28) ストローラーシステムは、第1の対の並進可能なシートマウントであって、第1の対の並進可能なシートマウントは、折り畳み可能なフレームに接続されており、ハンドルに対して第1の方向に沿って並進するように配置されている、第1の対の並進可能なシートマウントと;第2の対の並進可能なシートマウントであって、第2の対の並進可能なシートマウントは、折り畳み可能なフレームに接続されており、第1の方向とは異なる第2の方向に沿って並進するように配置されている、第2の対の並進可能なシートマウントとをさらに含む、構成(27)に記載のストローラーシステム。
(29) 第1の対の並進可能なシートマウント、第2の対の並進可能なシートマウント、および調節ナックルは、少なくとも1つの前方脚部から把持部分へ上昇するストローラーフレームの2つの直線的な部分に沿って存在している、構成(28)に記載のストローラーシステム。
(30) 高さ調節アクチュエーターは、調節ナックルの中へ押し込み可能なボタンを含み;折り畳みアクチュエーターは、調節ナックルの外部に沿って引っ張り可能なトリガーを含む、構成(27)から(29)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(31) トリガーは、折り畳みトリガーアクチュエーターに接続しており、折り畳みトリガーアクチュエーターは、調節ナックルの中で回転し、トリガーが引っ張られたときに折り畳み可能なフレームを折り畳むためにケーブルを引っ張る、構成(30)に記載のストローラーシステム。
(32) 折り畳みアクチュエーターは、トリガーが引っ張られたときに支点の周りに回転してケーブルを引っ張るケーブルレバーを含む、構成(30)または(31)に記載のストローラーシステム。
(33) 高さ調節アクチュエーターは、スライドギアの周囲部の周りに形成された歯を有するスライドギアであって、スライドギアは、ハンドルの固定された部分に対して調節可能なハンドル部分がその周りに枢動する枢動軸線に対して平行な方向に、調節ナックルの中で移動可能であり;スライドギアの上の歯と係合する、調節ナックルの内部にある形成された歯とを含む、構成(27)から(32)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(34) 折り畳みアクチュエーターの作動は、少なくとも1つの前方脚部およびハンドルが互いから15度以内の角度にある構成へと、ストローラーフレームが折り畳まれることを可能にする、構成(27)から(33)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(35) 調節ナックルは、カバーをさらに含み、ストローラーシステムは、調節ナックルのためのカバーの中へ一体化されたカップホルダーマウントをさらに含む、構成(27)から(34)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(36) ストローラーシステムは、調節ナックルに取り付けられているカップホルダーアッセンブリをさらに含み、カップホルダーアッセンブリは、調節ナックルに対して回転可能である、構成(27)から(35)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(37) ホイールによって支持されている折り畳み可能なフレームを有するストローラーを動作させる方法であって、方法は、ストローラーのハンドルの上に位置付けされている調節ナックルにおける高さ調節アクチュエーターを作動させ、折り畳み可能なフレームが広げられたときにホイールがその上に置かれる表面に対して、把持部分の高さを変化させるステップであって、把持部分は、ハンドルの調節可能なハンドル部分の上に位置付けされている、ステップと;調節ナックルにおける折り畳みアクチュエーターを作動させ、ストローラーの折り畳み可能なフレームを折り畳むステップであって、高さ調節アクチュエーターおよび折り畳みアクチュエーターは、互いに独立して動作され得る、ステップとを含む、方法。
(38) 高さ調節アクチュエーターを作動させるステップは、調節ナックルの中へボタンを押し込むステップを含む、(37)に記載の方法。
(39) 折り畳みアクチュエーターを作動させるステップは、調節ナックルの表面に沿ってトリガーを引っ張るステップを含む、(37)または(38)に記載の方法。
(40) 方法は、ストローラーの折り畳み可能なフレームに接続されている第1の対の並進可能なシートマウントに、第1の子供運搬装置を取り付けられたままにするステップと;第1の子供運搬装置を除去することなく、折り畳み可能なフレームに接続されている第2の対の並進可能なシートマウントの中へ第2の子供運搬装置を装着するステップであって、第1の子供運搬装置および第2の子供運搬装置が、第1の対の並進可能なシートマウントおよび第2の対の並進可能なシートマウントに前向きの配向および後向きの配向でそれぞれ装着され得る、ステップとをさらに含む、(37)から(39)のいずれか1つに記載の方法。
(41) 方法は、第1の対の並進可能なシートマウントに取り付けられている状態で、第1の方向に沿って第1の子供運搬装置を並進させるステップと;第1の方向とは異なる第2の方向に沿って第2の対の並進可能なシートマウントを並進させるステップとをさらに含む、(40)に記載の方法。
(42) 1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーシステムであって、ストローラーシステムは、ハンドル、少なくとも1つの前方脚部、および2つの後方脚部を含むストローラーフレームと;ストローラーフレームを支持するために少なくとも1つの前方脚部および2つの後方脚部に取り付けられているホイールと;シートフレームを有するチャイルドシートと;シートフレームに接続されているシートハブであって、シートハブは、第1のプレート、ピンキャリア、および、第2のプレートを含む、シートハブとを含み、第1のプレートは、シートフレームに対して、固定された配向を有しており、1つまたは複数のスロットを含み;ピンキャリアは、第1のプレートに隣接しており、第1のプレートに対して並進するように配置されており、1つまたは複数のスロットを通って突出する少なくとも1つのピンを担持しており;第2のプレートは、ストローラーフレームに対して、固定された配向を有しており、1つまたは複数のピンを受け入れるための、ならびに、2つ以上のリクライニング位置へのチャイルドシートの調節およびロックを提供するための、複数のリクライニングディテントを有している、ストローラーシステム。
(43) ストローラーシステムは、第1の対の並進可能なシートマウントであって、第1の対の並進可能なシートマウントは、ストローラーフレームに接続されており、ハンドルに対して並進するように配置されており、チャイルドシートは、第1の対の並進可能なシートマウントに取り付けられる、第1の対の並進可能なシートマウントと;第2の対の並進可能なシートマウントであって、第2の対の並進可能なシートマウントは、ストローラーフレームに接続されており、ハンドルに対して並進するように配置されており、第2の対の並進可能なシートマウントに装着されている子供運搬装置の位置を調節する、第2の対の並進可能なシートマウントとをさらに含む、構成(42)に記載のストローラーシステム。
(44) 第1の対の並進可能なシートマウントは、第1の軸線に沿って並進し、第2の対の並進可能なシートマウントは、第1の軸線とは異なる配向を有する第2の軸線に沿って並進する、構成(43)に記載のストローラーシステム。
(45) シートハブは、20mm以下の厚さを有している、構成(42)から(44)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(46) 第1のプレートは、2つのアームを含み、2つのアームは、シートフレームを形成するためにシートハブによって一緒に接合される異なるピースのチュービングの中へ挿入される、構成(42)から(45)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(47) 第1のプレート、ピンキャリア、および第2のプレートは、金属から形成されている、構成(42)から(46)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(48) シートハブは、第1の対の並進可能なシートマウントの第1の並進可能なシートマウントの中へ挿入するシートハブインサートを含み、シートハブインサートは、第1の並進可能なシートマウントの中に位置付けされている自動的な方向レバーのためのスペースを提供する凹部を含む、構成(43)に記載のストローラーシステム。
(49) チャイルドシートは、キャノピーであって、キャノピーは、シートフレームに取り付けられており、シートフレームに沿った2つ以上の位置に並進するように構成されている、キャノピーを含む、構成(42)から(48)のいずれか1つに記載のストローラーシステム。
(50) チャイルドシートは、シートフレームに沿って位置付けされているトラックを含み、トラックは、1つまたは複数のディテントを有しており;キャノピーは、トラックと係合するための並進可能なマウントを含み、並進可能なマウントは、1つまたは複数のディテントによって受け入れられるための弾性突出部を含む、構成(49)に記載のストローラーシステム。
(51) 1人または複数人の子供を輸送するためのストローラーであって、ストローラーは、ハンドル、少なくとも1つの前方脚部、および後方脚部を含むストローラーフレームであって、少なくとも1つの前方脚部は、後方脚部の前方に延在している、ストローラーフレームと;ストローラーフレームを支持するために少なくとも1つの前方脚部および後方脚部に取り付けられているホイールと;第1の対のシートマウントを含む第1の対のシート調節アッセンブリであって、第1の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームに接続されており、また、子供運搬装置が第1の対のシートマウントに装着されているときに、第1の方向に沿って第1の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第1の対のシート調節アッセンブリと;第2の対のシートマウントを含む第2の対のシート調節アッセンブリであって、第2の対のシート調節アッセンブリは、ストローラーフレームに接続されており、第1の方向とは異なる第2の直線的な方向に沿って第2の対のシートマウントを並進させるように配置されている、第2の対のシート調節アッセンブリとを含む、ストローラー。
(52) 第1の対のシート調節アッセンブリおよび第2の対のシート調節アッセンブリは、ハンドルの上に位置付けされている把持部分へ少なくとも1つの前方脚部に沿って上昇するストローラーフレームの2つの直線的な部分に沿って存在している、構成(51)に記載のストローラー。
(53) 第2の対のシートマウントは、ストローラーの保管スペースの中へ並進可能であり、ストローラーがストローラーの左側または右側から見られるときに、第2の対のシートマウントが視界から少なくとも部分的に隠されるようになっている、構成(51)または(52)に記載のストローラー。
(54) ストローラーは、ハンドルの調節可能なハンドル部分をハンドルの固定された部分に接続する調節ナックルであって、調節可能なハンドル部分は、把持部分を含み、調節ナックルは、機械的な高さ調節アクチュエーターおよび機械的な折り畳みアクチュエーターを含み、機械的な高さ調節アクチュエーターは、ストローラーフレームが広げられたときにホイールがその上に置かれる表面に対して、把持部分の高さを変化させるためのものであり、機械的な折り畳みアクチュエーターは、ストローラーフレームの折り畳みを作動させるためのものであり、また、高さ調節アクチュエーターから独立して動作するためのものである、調節ナックルをさらに含む、構成(51)から(53)のいずれか1つに記載のストローラー。
(55) チャイルドストローラーのための保管バスケットであって、保管バスケットは、フレームと;フレームに取り付けられているバスケットシェルとを含み、バスケットシェルは、バスケットの側壁部を形成し、また、ベースを形成するファブリックと;保管体積を有するバスケットへとファブリックを形成することを支援するファブリックの中のスティッフナーと;バスケットシェルの部分を締結および締結解除するためのリバーシブル締結具とを含み、バスケットシェルは、締結具が締結されたときに、バスケットのベースの上方にフレームを支持し、バスケットは、保管体積の大部分を保ち、ファブリックは、締結具が締結されていないときに、フレームに対して崩壊可能である、保管バスケット。
(56) 保管バスケットは、フレームに沿った1つまたは複数の場所においてフレームに取り付けるためのアダプターと;チャイルドストローラーのシートマウントの中へ挿入するためにアダプターに沿って位置付けされているインサートと;アダプターおよび保管バスケットをシートマウントの中にロックするためにインサートに沿って位置付けされているラッチと;ロック位置からアンロック位置へラッチを移動させるためにアダプターの上に位置付けされているラッチアクチュエーターとをさらに含む、構成(55)に記載の保管バスケット。
(57) 保管バスケットは、フレームに取り付けられている2つのトラックと;トラックに取り付けるための、および、チャイルドストローラーの上のシートマウントの中へのバスケットの装着を提供するためのアダプターと;トラックからアダプターを解放するためのツールとをさらに含む、構成(55)または(56)に記載の保管バスケット。
(58) アダプターの第1のアダプターは、シートマウントの第1のシートマウントの中へ挿入するために第1のアダプターに沿って位置付けされているインサートと;アダプターおよび保管バスケットをシートマウントの中にロックするためにインサートに沿って位置付けされているラッチと;ロック位置からアンロック位置へラッチを移動させるためにアダプターの上に位置付けされているラッチアクチュエーターとを含む、構成(57)に記載の保管バスケット。
(59) 保管バスケットは、保管バスケットの対向する側部に形成されている2つの手持ち部であって、それぞれの手持ち部は、フレームの一部分、および、バスケットシェルの中のカットアウトを含む、2つの手持ち部をさらに含む、構成(55)から(58)のいずれか1つに記載の保管バスケット。
結論
【0110】
さまざまな本発明の実施形態が本明細書で説明および図示されてきたが、本明細書で説明されている機能を果たすための、ならびに/または、結果および/もしくは利点のうちの1つもしくは複数を取得するための、さまざまな他の手段および/または構造体を当業者は容易に想定することとなり、そのような変形例および/または修正例のそれぞれは、本明細書で説明されている本発明の実施形態の範囲の中にあるものと見なされる。より一般的には、本明細書で説明されているすべてのパラメーター、寸法、材料、および構成は、例示的なものであることを意味しており、実際のパラメーター、寸法、材料、および/または構成は、本発明の教示が使用される特定の用途または応用に依存することとなるということを当業者は容易に理解することとなる。当業者は、ルーチン実験以上のものを使用せずに、本明細書で説明されている特定の本発明の実施形態に対する多くの均等物を、容易に認識するかまたは確認することができることとなる。したがって、先述の実施形態は、単に例として提示されているに過ぎないということ、および、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内において、本発明の実施形態は、具体的に説明および特許請求されているもの以外の方法で実践され得るということが理解されるべきである。本開示の本発明の実施形態は、本明細書で説明されているそれぞれの個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法に向けられている。加えて、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組合せは、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない場合には、本開示の発明範囲の中に含まれる。
【0111】
また、さまざまな発明概念は、1つまたは複数の方法として具現化され得、その一例が提供されてきた。方法の一部として実施される行為は、任意の適切な方式で順序付けられ得る。したがって、さまざまな実施形態が構築され得、そこでは、行為が、図示されているものとは異なる順序で実施され得、それは、例示目的の実施形態においてシーケンシャルな行為として示されているが、いくつかの行為を同時に実施することを含むことが可能である。
【0112】
本明細書で定義および使用されているようなすべての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれた文献における定義、および/または、定義された用語の通常の意味を支配するものと理解されるべきである。
【0113】
本明細書および特許請求の範囲において使用されているような不定冠詞「a」および「an」は、明確に反対の指示がない限り、「少なくとも1つ」を意味するように理解されるべきである。
【0114】
本明細書および特許請求の範囲において使用されているような「および/または」という語句は、そのように結合されたコンポーネント(すなわち、いくつかのケースでは接続的に存在しており、他のケースでは離接的に存在しているコンポーネント)の「いずれかまたは両方」を意味するように理解されるべきである。「および/または」によって列挙されている複数のコンポーネントは、同じ方式で解釈されるべきである(すなわち、そのように結合されたコンポーネントのうちの「1つまたは複数」)。具体的に識別されているそれらのコンポーネントに関係しているか関係していないかにかかわらず、「および/または」節によって具体的に識別されているコンポーネント以外に、他のコンポーネントが、随意的に存在することも可能である。したがって、非限定的な例として、「Aおよび/またはB」への言及は、「含む(comprising)」などのようなオープンエンドの言語とともに使用されるときには、1つの実施形態では、Aのみを指し(随意的に、B以外のコンポーネントを含む);別の実施形態では、Bのみを指し(随意的に、A以外のコンポーネントを含む);さらに別の実施形態では、AおよびBの両方(随意的に、他のコンポーネントを含む)などを指すことが可能である。
【0115】
本明細書および特許請求の範囲において使用されているように、「または」は、上記に定義されているような「および/または」と同じ意味を有するように理解されるべきである。たとえば、リストの中のアイテムを分離するときに、「または」または「および/または」は、包含的なものとして解釈されるべきである(すなわち、複数のコンポーネントまたはコンポーネントのリストのうちの少なくとも1つ(2つ以上も含む)、および、随意的に、追加的な列挙されていないアイテムを含む)。明確に反対を指示する用語のみ(たとえば、「のうちの1つのみ」または「のうちの正確に1つ」、または、特許請求の範囲において使用されるときには、「からなる(consisting of)」など)は、複数のコンポーネントまたはコンポーネントのリストのうちの正確に1つのコンポーネントを含むことを指すこととなる。一般的に、本明細書で使用されているような「または」という用語は、排他性の用語(たとえば、「いずれか」、「のうちの一方」、「のうちの一方のみ」、または「のうちの正確に一方」など)によって先行されるときには、排他的な二者択一の選択肢(すなわち、「一方または他方であるが、その両方ではない」)を示すものとしてのみ解釈されるものとする。「本質的に~からなる(consisting essentially of)」は、特許請求の範囲において使用されるときに、特許法の分野において使用されるようなその通常の意味を有するものとする。
【0116】
本明細書および特許請求の範囲において使用されているように、1つまたは複数のコンポーネントのリストに関する「少なくとも1つ」という語句は、コンポーネントのリストの中のコンポーネントのうちの任意の1つまたは複数から選択される少なくとも1つのコンポーネントを意味するように理解されるべきであるが、必ずしも、コンポーネントのリストの中に具体的に列挙されているそれぞれのコンポーネントおよびすべてのコンポーネントのうちの少なくとも1つを含むとは限らず、コンポーネントのリストの中のコンポーネントの任意の組合せを除外しない。また、この定義は、具体的に識別されているそれらのコンポーネントに関係しているかまたは関係していないかにかかわらず、「少なくとも1つ」という語句が参照するコンポーネントのリストの中に具体的に識別されているコンポーネント以外に、そのコンポーネントが随意的に存在している可能性があるということを可能にする。したがって、非限定的な例として、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」(または、等価的に、「AまたはBのうちの少なくとも1つ」、または、等価的に、「Aおよび/またはBのうちの少なくとも1つ」)は、1つの実施形態では、少なくとも1つのA(随意的に、2つ以上を含む)であって、Bは存在していない(および、随意的に、B以外のコンポーネントを含む)ことを指すことが可能であり;別の実施形態では、少なくとも1つのB(随意的に、2つ以上を含む)であって、Aは存在していない(および、随意的に、A以外のコンポーネントを含む)ことを指すことが可能であり;さらに別の実施形態では、少なくとも1つのA(随意的に、2つ以上を含む)および少なくとも1つのB(随意的に、2つ以上を含む)(および、随意的に、他のコンポーネントを含む)などを指すことが可能である。
【0117】
特許請求の範囲において、および、上記の明細書において、すべての移行句(たとえば、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「担持する(carrying)」、「有する(having)」、「含む(containing)」、「含む(involving)」、「保持する(holding)」、および「から構成される(composed of)」など)は、オープンエンドである(すなわち、「を含むがそれに限定されない」を意味する)ように理解されるべきである。米国特許庁の特許審査便覧の章2111.03に記載されているように、「からなる(consisting of)」および「本質的に~からなる(consisting essentially of)」という移行句のみ、それぞれクローズドまたはセミクローズドの移行句であるものとする。
【符号の説明】
【0118】
100 ストローラーシステム、ストローラー
105 ストローラーフレーム
110 ハンドル
112 調節可能なハンドル部分
113 把持部分
114 固定されたハンドル部分
115 調節ナックル
116 カップホルダー
118 第1のシート調節ハンドル
120 第1のチャイルドシート、第1の子供運搬装置
122 キャノピー
125 第1の対のシートマウント
127 フレームヒンジ
130 前方脚部
132 前方ホイールマウント
135 前方ホイール
138 装着プレート
140 後方脚部
142 後方脚部枢動ジョイント
145 後方ホイール
150 リンク
160 バスケット
162 バスケットフレーム
164 ファブリック
170 アンダーキャリッジスペース
211 第1の方向
212 第2の方向
220 第2のチャイルドシート、第1の子供運搬装置、第2の子供運搬装置
225 第2のシートマウント、第2のシート調節アッセンブリ
310 乳児用カーシート、第1の子供運搬装置、第2の子供運搬装置
320 乳児用カーシートアダプター
330 バシネット、第1の子供運搬装置、第2の子供運搬装置
400 第1のシート調節アッセンブリ
401 第1のシート調節アッセンブリ
405 シース
410 調節アクチュエーター
411 第1の端部
412 ラッチ
413 内部突出部
414 ラッチング端部
415 傾斜された表面
416 圧縮スプリング
417 アーム
420 トラックフォロワー
422 車軸
425 ハンドルアーム
430 ハンドルチュービング
432 内部キャビティー
434 突出部
435 トラック
436 凹部
437 キャッチ
438 ハンドルチュービングの最も外側の壁部
442 シートマウント受容部
444 キャッチ
500 乳児用カーシートアダプター
510 シートマウント構造体
515 サポート、支持部分
517 凹部
520 乳児用カーシート構造体
530 アダプターラッチ
600 第2のシート調節アッセンブリ
601 第2のシート調節アッセンブリ
610 調節アクチュエーター
611 ラッチング突出部
612 レール
613 支点
614 圧縮スプリング
615 アーマチュア
616 カバー
620 トラックフォロワー
622 溝部
623 ディテント
624 ラッチ
626 溝部
640 方向レバー
642 トーションスプリング
645 足部
701 調節ナックル
710 折り畳みトリガーアクチュエーター、折り畳みアクチュエーター
712 折り畳みトリガー、折り畳みアクチュエーター
714 ケーブルキャッチ、折り畳みアクチュエーター
715 レバーキャッチ
720 ケーブル、折り畳みアクチュエーター
722 ローラー、折り畳みアクチュエーター
723 ケーブルレバー
724 ケーブルピン
725 支点
730 高さ調節アクチュエーターボタン、高さ調節アクチュエーター
731 突出部
732 スライドギア、高さ調節アクチュエーター
733 側壁部
734 圧縮スプリング、高さ調節アクチュエーター
736 形成された歯、高さ調節アクチュエーター
740 第1のナックルハウジング
742 第1のナックルハウジングエクステンション
750 第2のナックルハウジング
752 第2のナックルハウジングエクステンション
755 カバー
800 カップホルダーアッセンブリ
810 カップホルダーマウント
815 軸線
820 カップホルダー
910 チャイルドシートフレーム
920 シートハブ
922 シートハブインサート
925 インサート凹部、解放アクチュエーター
930 クロスバー
940 シートリクライニングアクチュエーター
950 レッグパン
952 フットレスト
954 締結アンカー
955 クロスバー孔部
956 フランジ
957 アンカー固定孔部
960 シートボード
962 脚間ストラップ
970 バックボード
973 腰ストラップ
977 肩ストラップ
980 ファブリックシート裏張り
982 シートフレームポケット
984 シートバックポケット
985 ファブリックサイドパネル
986 シートボードポケット
990 締結具
1010 キャノピーハブ
1011 軸線
1012 枢動ハブ
1014 枢動アーム
1015 ファブリック、キャノピーファブリック
1016 並進マウント
1017 ラッチ
1020 トラック
1022 凹部
1030 回転可能な弓形体
1032 固定された弓形体
1034 スティッフナー
1110 シートハブ本体部
1112 回転プレート凹部
1114 形成された歯
1116 溝部
1118 舌部
1120 本体部、解放アクチュエーター本体部
1122 傾斜されたガイド
1125 フィンガー凹部
1130 ラッチ
1134 圧縮スプリング
1140 回転プレート、第2のプレート
1142 枢動軸線
1144 プレート装着ディテント
1146 リクライニングディテント
1150 リクライニングアッセンブリ
1152 第1のカバー
1154 第2のカバー
1155 第1の挿入部分
1156 第2の挿入部分
1158 開口部
1160 枢動プレート、第1のプレート
1162 ピンキャリア
1164 圧縮スプリング
1165 開口部
1166 ピン
1200 補助バスケット、保管バスケット
1203 ベース
1205 保管体積
1210 フレーム、バスケットフレーム
1211 セクション
1212 セクション
1215 スロット
1217 チューブ壁部
1220 シェル、バスケットシェル
1222 側壁部
1224 スリーブ
1226 ビーディング
1227 フラップ
1228 締結具
1230 手持ち部
1235 カップラー
1240 シートマウントアダプター
1250 トラック
1305 シートマウントアダプターの一部分
1310 ラッチアクチュエーター
1320 ラッチ
1343 屈曲ラッチ
1400 バスケットハブ
1402 クランプ
1410 第1のシートマウントアダプター
1415 ハブインサート
1420 第2のシートマウントアダプター
1430 第3のシートマウントアダプター
D 距離
H 高さ
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図11F
図11G
図11H
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図12G
図13A
図13B
図13C
図14
【国際調査報告】