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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-28
(54)【発明の名称】容器保持機能部を有するキャリア
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/58 20060101AFI20230621BHJP
   B65D 21/028 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
B65D71/58
B65D21/028
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573489
(86)(22)【出願日】2021-05-26
(85)【翻訳文提出日】2023-01-11
(86)【国際出願番号】 US2021034224
(87)【国際公開番号】W WO2021242843
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】63/031,764
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ガンガー,グレッグ
【テーマコード(参考)】
3E006
3E067
【Fターム(参考)】
3E006BA03
3E006CA03
3E006GA09
3E067AA23
3E067AB26
3E067AC03
3E067AC11
3E067BA20A
3E067BC02A
3E067DA08
3E067EC04
3E067EE11
3E067FA01
3E067FA06
3E067FC03
(57)【要約】
少なくとも1つの容器を保持するためのキャリアは、キャリアの内部の周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルを含み、該複数のパネルは、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルと、フロントパネルとバックパネルとの間に延在する少なくとも1つのハンドルパネルとを含む。キャリアはさらに、キャリアの内部で少なくとも1つの容器を安定させるための容器保持機能部を含み、該容器保持機能部は、フロントパネル及びバックパネルのうちの少なくとも一方の上側部分に形成された少なくとも1つの容器保持カットを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの容器を保持するためのキャリアであって、前記キャリアは、
前記キャリアの内部の周りに少なくとも部分的に延在する複数のパネルを備え、前記複数のパネルは、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルと、前記フロントパネルと前記バックパネルとの間に延在する少なくとも1つのハンドルパネルとを含み、
前記キャリアは、前記キャリアの内部で前記少なくとも1つの容器を安定させるための容器保持機能部を備え、前記容器保持機能部は、前記フロントパネル及び前記バックパネルの少なくとも一方の上側部分に形成された少なくとも1つの容器保持カットを含む、キャリア。
【請求項2】
前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分は、前記少なくとも1つの容器保持カットにおいて、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の残りの部分に対して移動可能である、請求項1に記載のキャリア。
【請求項3】
前記フロントパネルおよび前記バックパネルの少なくとも一方の前記上側部分が、前記少なくとも1つの容器保持カットにおいて、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記残りの部分に対して移動されるとき、前記少なくとも1つの容器保持カットは、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分の突出部分に隣接するノッチを形成する、請求項2に記載のキャリア。
【請求項4】
前記ノッチ及び、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分の前記突出部分は、前記キャリア内の前記少なくとも1つの容器に係合するように構成されている、請求項3に記載のキャリア。
【請求項5】
前記少なくとも1つの容器保持カットは、前記フロントパネルの上側部分に形成された容器保持カットであり、前記容器保持機能部は、前記バックパネルの上側部分に形成された容器保持カットをさらに備える、請求項4に記載のキャリア。
【請求項6】
前記複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能に接続され、前記キャリアの内部に延在する複数の容器保持フラップを前記容器保持機能部がさらに備える、請求項1に記載のキャリア。
【請求項7】
前記複数の容器保持フラップは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップと、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップと、前記少なくとも1つのサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップとを含む、請求項6に記載のキャリア。
【請求項8】
前記少なくとも1つのサイドパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップ及び前記バックパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップの一方と交差するように配置される、請求項7に記載のキャリア。
【請求項9】
前記少なくとも1つのサイドパネルは、第1のサイドパネルであり、前記複数のパネルは、第2のサイドパネルをさらに含み、前記少なくとも1つのサイドパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップは、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップであり、前記複数の容器保持フラップは、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップをさらに含む、請求項8に記載のキャリア。
【請求項10】
前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップは、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップに折り曲げ可能に接続される、請求項9に記載のキャリア。
【請求項11】
前記容器保持フラップの隣接する容器保持フラップは、互いに対して移動可能である、請求項10に記載のキャリア。
【請求項12】
前記少なくとも1つのハンドルパネルは、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの一方に折り曲げ可能に接続される、請求項3に記載のキャリア。
【請求項13】
前記少なくとも1つのハンドルパネルは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された第1のハンドルパネルであり、前記複数のパネルは、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続された第2のハンドルパネルをさらに含み、前記第1のハンドルパネルは、前記第2のハンドルパネルと少なくとも部分的に対面接触している、請求項12に記載のキャリア。
【請求項14】
前記少なくとも1つのサイドパネルは、第1のサイドパネルであり、前記複数のパネルは、第2のサイドパネルをさらに備え、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの一方は、そこから突出する固定タブを備え、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの他方は、別のキャリアの固定タブを少なくとも部分的に受容するために構成されるスロットに隣接する、請求項3に記載のキャリア。
【請求項15】
少なくとも1つの容器を保持するためのキャリアを形成するためのブランクであって、
前記ブランクから形成された前記キャリアの内部の周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルであって、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルと、少なくとも1つのハンドルパネルとを備える、複数のパネルと、
前記ブランクから形成された前記キャリアの内部に前記少なくとも1つの容器を安定させるための容器保持機能部であって、前記フロントパネル及び前記バックパネルの前記少なくとも一方の上側部分に形成された少なくとも1つの容器保持カットを含む容器保持機能部と、を備えるブランク。
【請求項16】
前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分は、前記少なくとも1つの容器保持カットにおいて、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの少なくとも一方の残りの部分に対して移動可能である、請求項15に記載のブランク。
【請求項17】
前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分が、前記少なくとも1つの容器保持カットにおいて、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の残りの部分に対して移動されるとき、前記少なくとも1つの容器保持カットは、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分の突出部分に隣接するノッチを形成する、請求項16に記載のブランク。
【請求項18】
前記ノッチ及び、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分の前記突出部分は、前記ブランクから形成された前記キャリア内の少なくとも1つの容器に係合するように構成されている、請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
前記少なくとも1つの容器保持カットは、前記フロントパネルの上側部分に形成された容器保持カットであり、前記容器保持機能部は、前記バックパネルの上側部分に形成された容器保持カットをさらに備える、請求項18に記載のブランク。
【請求項20】
前記容器保持機能部は、前記ブランクから形成された前記キャリアの内部に延在するようにされた、前記複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能に接続された複数の容器保持フラップをさらに備える、請求項15に記載のブランク。
【請求項21】
前記複数の容器保持フラップは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップと、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップと、前記少なくとも1つのサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップとを含む、請求項20に記載のブランク。
【請求項22】
前記少なくとも1つのサイドパネルは、第1のサイドパネルであり、前記複数のパネルは、第2のサイドパネルをさらに含み、前記少なくとも1つのサイドパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップは、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップであり、前記複数の容器保持フラップは、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップをさらに含む、請求項21に記載のブランク。
【請求項23】
前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップは、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップに折り曲げ可能に接続される、請求項22に記載のブランク。
【請求項24】
前記容器保持フラップの隣接する容器保持フラップは、互いに対して移動可能である、請求項23に記載のブランク。
【請求項25】
前記少なくとも1つのハンドルパネルは、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの一方に折り曲げ可能に接続される、請求項17に記載のブランク。
【請求項26】
前記少なくとも1つのハンドルパネルは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された第1のハンドルパネルであり、前記複数のパネルは、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続された第2のハンドルパネルをさらに備え、前記第1のハンドルパネルは、前記キャリアが前記ブランクから形成されるときに、前記第2のハンドルパネルと少なくとも部分的に面対面で接触するように配置される、請求項25に記載のブランク。
【請求項27】
前記少なくとも1つのサイドパネルは、第1のサイドパネルであり、前記複数のパネルは、第2のサイドパネルをさらに備え、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの一方は、そこから突出する固定タブを備え、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの他方は、別のキャリアの固定タブを少なくとも部分的に受容するために構成されるスロットに隣接する、請求項17に記載のブランク。
【請求項28】
少なくとも1つの容器を保持するためのキャリアを形成する方法であって、
フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルと、少なくとも1つのハンドルパネルと、を備える複数のパネルと、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの少なくとも一方の上側部分に形成された少なくとも1つの容器保持カットを備える容器保持機能部と、を備えるブランクを得ることと、
前記ハンドルパネルが前記フロントパネルと前記バックパネルとの間に延在するように前記複数のパネルを少なくとも部分的にキャリアの内部の周りに折り曲げること、とを含む方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの容器保持カットにおいて、前記フロントパネルおよび前記バックパネルのうちの前記少なくとも一方の前記上側部分を前記フロントパネルおよび前記バックパネルのうちの前記少なくとも一方の残りの部分に対して移動させることをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分が、前記少なくとも1つの容器保持カットにおいて前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の残りの部分に対して移動されるとき、前記少なくとも1つの容器保持カットは、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの前記少なくとも一方の前記上側部分の突出部分に隣接するノッチを形成する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記キャリア内の前記少なくとも1つの容器を、前記フロントパネルおよび前記バックパネルのうちの前記少なくとも一方の前記上側部分の前記突出部分及び前記ノッチと係合させることさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つの容器保持カットは、前記フロントパネルの上側部分に形成された容器保持カットであり、前記容器保持機能部は、前記バックパネルの上側部分に形成された容器保持カットをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記容器保持機能部は、前記複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能に接続された複数の容器保持フラップをさらに備え、前記方法は、前記複数の容器保持フラップが前記キャリアの内部に延在するように、前記複数の容器保持フラップを折り曲げることをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記複数の容器保持フラップは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップと、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップと、前記少なくとも1つのサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップと、を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つのサイドパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップ及び前記バックパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップの一方と交差するように配置される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つのサイドパネルは、第1のサイドパネルであり、前記複数のパネルは、第2のサイドパネルをさらに含み、前記少なくとも1つのサイドパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップは、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップであり、前記複数の容器保持フラップは、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された容器保持フラップをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップは、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続された前記容器保持フラップに折り曲げ可能に接続される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記容器保持フラップの隣接する容器保持フラップは、互いに対して移動可能である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記少なくとも1つのハンドルパネルは、前記フロントパネルおよび前記バックパネルの一方に折り曲げ可能に接続される、請求項30に記載の方法。
【請求項40】
前記少なくとも1つのハンドルパネルは、前記フロントパネルに折り曲げ可能に接続された第1のハンドルパネルであり、前記複数のパネルは、前記バックパネルに折り曲げ可能に接続された第2のハンドルパネルをさらに含み、前記方法は、前記第1のハンドルパネルを前記第2のハンドルパネルと少なくとも部分的に対面接触するように位置決めすることをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記少なくとも1つのサイドパネルは、第1のサイドパネルであり、前記複数のパネルは、第2のサイドパネルをさらに備え、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの一方は、そこから突出する固定タブを備え、前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルの他方は、別のキャリアの固定タブを少なくとも部分的に受容するために構成されるスロットに隣接する、請求項30に記載の方法。
【請求項42】
前記スロット内に別のキャリアの前記固定タブを受容することさらに含む、請求項41に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年5月29日に出願された米国仮特許出願第63/031,764号の利益を主張する。
【0002】
引用による補充
2020年5月29日に出願された米国特許仮出願63/031、764の開示は、あたかもその全体が本明細書に提示されているかのように、あらゆる目的のために引用により本明細書に補充される。
【0003】
本開示は、概して、その中に物品を保持するためのキャリアに関する。特に、本開示は、キャリア内に配置された容器を安定化するための容器保持機能部を有する中央パネル又はパーティションを有するキャリアに係るものである。
【発明の概要】
【0004】
一態様によれば、本開示は、概して、少なくとも1つの容器を保持するためのキャリアに関し、キャリアは、キャリアの内部の周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルを備え、複数のパネルは、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルと、フロントパネルとバックパネルとの間に延在する少なくとも1つのハンドルパネルとを備える。キャリアは、キャリアの内部で少なくとも1つの容器を安定させるための容器保持機能部をさらに備え、容器保持機能部は、フロントパネルおよびバックパネルの少なくとも一方の上側部分に形成された少なくとも1つの容器保持カット(切り込み)を備える。
【0005】
別の態様によれば、本開示は、概して、少なくとも1つの容器を保持するためのキャリアを形成するためのブランクに関し、ブランクは、ブランクから形成されたキャリアの内部の周囲に少なくとも部分的に延在する複数のパネルを含み、複数のパネルは、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルと、少なくとも1つのハンドルパネルとを含む。ブランクは、ブランクから形成されたキャリアの内部に少なくとも1つの容器を安定させるための容器保持機能部をさらに含み、容器保持機能部は、フロントパネルおよびバックパネルの少なくとも一方の上側部分に形成された少なくとも1つの容器保持カットを含む。
【0006】
別の態様によれば、本開示は、概して、少なくとも1つの容器を保持するためのキャリアを形成する方法であって、フロントパネル、バックパネル、少なくとも1つのサイドパネル、および少なくとも1つのハンドルパネルを備える複数のパネルと、フロントパネル及びバックパネルの少なくとも一方の上側部分に形成された少なくとも1つの容器保持カットを備える容器保持機能部と、を備えるブランクを得るステップを含む方法に係る。本方法は、ハンドルパネルがフロントパネルとバックパネルとの間に延在するように、複数のパネルを少なくとも部分的に容器の内部の周囲に折り曲げることをさらに含む。
【0007】
当業者は、以下に列挙される図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことにより、種々の追加的な実施形態の上記の利点ならびに他の利点および利益を理解するであろう。上記で論じた態様が、個々に、および様々な組合せでの両方で提供されることは、本開示の範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の例示的な実施形態によるキャリアを形成するためのブランクの外面の平面図である。
図2】本開示の例示的な実施形態による、図1のブランクから形成されたキャリアの斜視図である。
図3】容器保持機能部が作動された状態の図2のキャリアの斜視図である。
図4】容器保持機能部が作動された状態の図2のキャリアの別の斜視図である。
図5】本開示の例示的な実施形態による、図2のキャリアの構成を有する一対のキャリアから形成されたパッケージの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
慣例によれば、以下で論じられる図面の様々な特徴は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。図面における様々な特徴および要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大または縮小され得る。
【0010】
対応する部分は、図面全体にわたって対応する参照番号によって指定され得る。本開示は、概して、ジャー、ボトル、缶などの容器を保持し、陳列するためのキャリア、パッケージ、構造物、スリーブ、カートンなどに関する。容器は、例えば、食品および飲料製品を包装するために使用することができる。容器は、特定の食品または飲料品を包装するための組成物に適した材料から作製することができ、材料は、ガラスや、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH及びナイロン等のプラスチックや、アルミニウムおよび/または他の金属またはその任意の組み合わせを含み、これらに限定されるものではない。
【0011】
本開示によるキャリアは、多数の異なる形状の容器を収容することができる。本開示の範囲を限定する目的ではなく例示の目的で、以下の詳細な説明は、少なくとも部分的にキャリアの実施形態内に配置された飲料容器(例えば、板紙および/またはポリマーカップ)を説明する。本明細書において、「下部」、「底部」、「上部」、「頂部」、「フロント」および「バック」という用語は、完全に起立したキャリアに関して定められた向きを示す。
【0012】
本明細書で説明されるように、キャリアは、複数の重ね合わせ部分、パネル、および/または端部フラップによって形成されることができる。そのような部分、パネル、および/または端部フラップは、本開示から逸脱することなく、互いに対する相対的な用語で、例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」などで、連続的または非連続的な参照で指定することができる。
【0013】
図1は、本開示の1つの例示的な実施形態によるカートンまたはキャリア105(図2)を形成するために得られ、使用され得る、全体的に103で示されるブランクの外側面101の平面図である。
【0014】
本明細書で説明されるように、ブランク103/キャリア105は、例えば、容器の望ましくない傾転および/またはその中の飲料内容物の流出を、阻止し、回避し、最小限にし、および/または防止するように、キャリア105内に支持される1つ以上の容器に係合および安定化するための容器保持機能部を含むことができる。
【0015】
図1に示すように、ブランク103は、長手方向軸L1および横方向軸L2を有する。ブランク103は、それぞれの横方向折り線127、129において第1のサイドパネル123及び第2のサイドパネル125に折り曲げ可能に接続されたフロントパネル121を含む。バックパネル131は、横方向折り線133において第1のサイドパネル123に折り曲げ可能に接続される。
【0016】
フロントパネル121は、図示のように、第1の又は下側部分135と、下側部分135から上方に延在する第2の又は上側部分137とを含むことができる。同様に、バックパネル131は、第1の部分すなわち下側部分139と、下側部分139から上方に延在する第2の部分すなわち上側部分141とを含むことができる。
【0017】
図示の実施形態では、第2のサイドパネル125は、そこから突出する固定タブ126を画定することができ、これは、本明細書で更に説明するように、横方向折り線133を中断するカット又はスロット134に対応する構成を有することができる。
【0018】
ブランク103はまた、横方向折り線145でフロントパネル121の上側部分137に折り曲げ可能に接続され、かつ長手方向カット146でフロントパネル121の下側部分135から分離される第1のハンドルパネル143を含むことができる。示されるように、カット146は、折り線145と交差する湾曲部分または遷移する他の領域を有することができる。ハンドル補強フラップ147は、少なくとも部分的に湾曲した切り込み149によって画定することができ、長手方向折り線151においてハンドルパネル143に折り曲げ可能に接続することができる。
【0019】
同様に、第2のハンドルパネル153は、横方向折り線155でバックパネル131の上側部分141に折り曲げ可能に接続することができ、かつ折り線155と交差する湾曲部分又は遷移する他の領域を有することができる長手方向カット156でバックパネル131の下側部分139から分離することができる。ハンドル補強フラップ157は、カット159によって画定され、長手方向折り線161においてハンドルパネル153に折り曲げ可能に接続され得る。
【0020】
本明細書に記載されるように、ハンドルパネル143、153およびハンドル補強フラップ147、157は、キャリア105のハンドル109 (図2) を形成するためのハンドル機構であり得る。
【0021】
さらに図1を参照すると、ブランク103は、複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能に接続された複数の端部フラップを含むことができる。示されるように、フロント底端部フラップ163は、長手方向折り線165のそれぞれの部分においてフロントパネル121に折り曲げ可能に接続することができ、第1のサイド底端部フラップ167は、折り線165のそれぞれの部分において第1のサイドパネル123に折り曲げ可能に接続することができる。第2のサイド底端部フラップ171は、折り線165のそれぞれの部分において第2のサイドパネル125に折り曲げ可能に接続することができ、バック底端部フラップ173は、折り線165のそれぞれの部分においてバックパネル131に折り曲げ可能に接続することができる。
【0022】
フロント底端部フラップ163は、折り線165のそれぞれの部分においてフロントパネル121に折り曲げ可能に接続された基部175と、斜めの折り線179において基部175に折り曲げ可能に接続された遠位部177とを含むことができる。端部フラップ163の基部175は、それに沿った肩部/ノッチ181または他の凹部部分を画定することができる。
【0023】
同様に、バック底端部フラップ173は、折り線165のそれぞれの部分においてバックパネル131に折り曲げ可能に接続された基部部分175と、斜めの折り線179において基部部分175に折り曲げ可能に接続された遠位部分177と、基部部分175に沿って形成された肩部/ノッチ181とを含むことができる。
【0024】
引き続き図1を参照すると、取り付けフラップ183は、横方向折り線185のそれぞれの部分においてバックパネル131の自由縁部に折り曲げ可能に接続することができ、取り付けフラップ186は、折り線185のそれぞれの部分において容器保持フラップ209に折り曲げ可能に接続することができる。
【0025】
本明細書で説明されるように、ブランク103/キャリア105は、キャリア105内に支持される1つ以上の容器を係合/安定化するための容器保持機能部を含むことができる。示されるように、容器保持カット187は、フロントパネル121の上側部分137に形成され得、上側部分137の自由縁から垂直方向カットセクション191の終点まで延在する第1の長手方向カットセクション189を含み得、垂直方向カットセクション191は、湾曲カットセクション195と交差する第2の長手方向カットセクション193の終点まで延在する。これに関して、容器保持カット187は、本明細書でさらに説明するように、フロントパネル121の上側部分137がフロントパネル121の残りの部分から少なくとも部分的に分離されるときに、フロントパネル121の上側部分137の突出部分198に隣接する肩部またはノッチ196を形成する。容器保持カット187は、本開示から逸脱することなく異なる構成を有し得ることが理解されるであろう。
【0026】
引き続き図1を参照すると、ブランク103の容器保持機能部は、斜めの折り線199でフロントパネル121に折り曲げ可能に接続された容器保持フラップ197を含むことができる。容器保持フラップ201はまた、斜めの折り線199及び横方向の折り線127と交差する斜めの折り線203において第1のサイドパネル123に折り曲げ可能に接続され得る。図示のように、容器保持フラップ197は、折り線127の部分で容器保持フラップ201に折り曲げ可能に接続することができる。
【0027】
容器保持フラップ205はまた、斜めの折り線207で第2のサイドパネル125に折り曲げ可能に接続することができ、容器保持フラップ209は、斜めの折り線211でバックパネル131に折り曲げ可能に接続することができる。
【0028】
パネル、フラップ、折り線、切り込み、または他の構成のいずれも、本開示から逸脱することなく、ブランク103から別様に成形、配置、および/または省略することができる。ブランク103は、本開示から逸脱することなく、例えば、異なる数または配置の容器を収容するように、異なるサイズおよび/または形状にすることができる。
【0029】
図2を参照すると、本開示の例示的な一実施形態による、ブランク103から形成されたキャリア105が示されている。一実施形態では、ブランク103は、外面101を支持面上で下向きにし、ブランク103の内面を上向きにして配置することができる。
【0030】
底端部フラップ163、167、171、173は、パネル121、123、125、131のそれぞれの部分と少なくとも部分的に面接触するように折り線165のそれぞれの部分で上方に折り曲げることができる。底端部フラップ163の遠位部分177は、折り線179で折り曲げられて、底端部フラップ163の基部部分175と少なくとも部分的に対面接触することができる。同様に、底端部フラップ173の遠位部分177は、折り線179で折り曲げられて、底端部フラップ173の基部部分175と少なくとも部分的に対面接触することができる。
【0031】
その後、バックパネル131は、第1のサイドパネル123及びフロントパネル121のそれぞれの部分と少なくとも部分的に面対面で接触するように折り線133で折り曲げられることができ、それにより、取付フラップ183、186は、フロントパネル121と少なくとも部分的に面対面で接触するように位置決めされる。そのような折り曲げ中、ハンドルパネル153はまた、ハンドル補強フラップ147、157が整合するように、ハンドルパネル143の一部と部分的に対面接触するように担持されることができる。加えて、第2のサイドパネル125は、折り線129で折り曲げられて、取り付けフラップ183、186と少なくとも部分的に面接触することができる。
【0032】
ブランク103のパネル、フラップ、および他の構成の前述の配置は、接着剤などの粘着性のもので維持することができる。これに関して、キャリア105の折り曲げられた/折りたためられた構成を提供することができる。
【0033】
キャリア105は、第1のサイドパネル123および第2のサイドパネル125が平行に離間した関係で配置され、パネル121、123、125、131がキャリア105の内部107の周りに少なくとも部分的に延在するように、フロントパネル121およびバックパネル131を平行に離間した関係で配置することによってさらに起立させることができる。
【0034】
パネル121、123、125、131のそのような移動により、重なり合うハンドルパネル143、153は、それぞれの切り込み146、156においてそれぞれのフロントパネル121およびバックパネル131から分離され、それぞれの折り線145、155においてそれぞれの上側部分137、141に対して折り曲げられる。これに関して、重なり合うハンドルパネル143、153は、フロントパネル121とバックパネル131との間に延在することができ、ハンドル補強フラップ147、157は、キャリア105のハンドル109が提供されるように、例えば垂直方向に位置合わせされる。
【0035】
加えて、パネル121、123、125、131の前述の移動は、底端部フラップ163、167、171、173を折り線165のそれぞれの部分で下向きに折り曲げ、キャリア105の閉鎖底部を形成することができる。端部フラップ163、167、171、173は、端部フラップ163の遠位部分177が端部フラップ171と少なくとも部分的に向かい合って接触し、端部フラップ173の遠位部分177が端部フラップ167と少なくとも部分的に向かい合って接触した状態で、少なくとも部分的に重なり合う配置で位置決めすることができる。そして、各端部フラップ163、173の切欠き181は、少なくとも部分的に縁部同士で、又は面同士で、関わりあって係合する。
【0036】
図3及び図4に示すように、容器Cは、キャリア105の内部107に少なくとも部分的に挿入することができ、その上部は、フロントパネル121からバックパネル131まで延在するハンドルパネル143、153によって少なくとも部分的に分離された状態で維持される。キャリア105は、2つの並んだ容器Cを収容するものとして示されているが、異なる数および/または配置の容器を設けることができることを理解されたい。
【0037】
容器Cは、図示のように、カップまたは本体部分Bと、本体部分Bと係合する蓋部分または蓋Tとを有する飲料容器とすることができる。一実施形態では、本体部分Bは、1つ以上の飲料を受容するための内部を画定するように、底部および少なくとも1つの側壁を有する板紙構築物であることができ、蓋Tは、本体部分Bのロール状の縁または上縁に機械的に係合する、ポリマー部材であることができる。容器Cは、高温もしくは温かい流体物(例えば、茶、コーヒー、ホットチョコレート、サイダーなど)、または低温の流体物(ソフトドリンク、アイスドリンク、アイスクリーム、菓子飲料など)を保持するために提供することができる。
【0038】
示されるように、キャリア105の内部107への容器Cの挿入は、容器保持フラップ197、201、205、209をそれぞれの折り線199、203、207、211においてキャリア105の内部107に向かって下方に折り曲げることができる。一実施形態では、容器保持フラップ197、201、205、209の1つ以上は、例えば、キャリア105の組み立て時および/またはキャリア105内への容器Cの挿入前に、手動でまたは機械部品によって折り曲げることができる。
【0039】
図示のように、容器保持フラップ197、201、205、209は、それぞれのパネル121、123、125、131から離れるように延在して、それぞれの容器Cの本体部分Bをそのそれぞれの縁部または表面部分に係合するように位置決めすることができる。これに関して、容器保持フラップ197、201、205、209は、キャリア105の内部107内での容器Cの移動が、制限され、最小化され、抑制され、また防止されるように容器Cに係合するように設けることができ、キャリア105の移動/運搬中に容器Cを安定させて、容器Cの望ましくない転倒および/または容器C内に保持された飲料内容物の流出を回避することができる。
【0040】
さらに、容器保持フラップ197、201、205、209は、それぞれのパネル121、123、125、131に対して移動可能であるので、所定のサイズの内部107を有するキャリア105を提供することができ、容器保持フラップ197、201、205、209は、異なるサイズの容器Cの存在下で移動して、様々な異なる容器Cを収容し安定させるように、少なくとも部分的に再構成可能であり得る。
【0041】
前述の構成では、隣接する容器保持フラップは、例えば、容器保持フラップ205が容器保持フラップ209に隣接し、容器保持フラップ197が容器保持フラップ201に隣接する状態で、互いに近接して交差/当接/位置するように配置することができる。上記の説明によれば、このような隣接する容器保持フラップも互いに対して移動可能である。
【0042】
示されるように、それぞれのフロントパネル121及びバックパネル131の上側部分137、141は、それぞれの切り込み187によって画定されるその縁部がそれぞれの容器Cの蓋Tに係合するように位置決めされるように、それぞれのフロントパネル121およびバックパネル131の残りの部分に対して分離可能/移動可能である。例えば、それぞれの上側部分137、141の突出部分198がそれぞれの蓋Tの凹部内に延在するようにして、それぞれの上側部分137、141のノッチ196が、それぞれの蓋Tの隆起したリムまたは他の突起に、当接/係合することができるように、それぞれのフロントパネル121およびバックパネル131の上側部分137、141は、撓んだり、屈曲したり、ねじれたり、湾曲したりすることができる。これに関して、蓋Tまたは容器Cの他の部分は、それぞれの切り込み187によって画定されるそれぞれのパネル121、131の縁部の上にカム作用することができる。
【0043】
それぞれのカット187の幾何学的形状、例えば、それぞれのカットセクション189、191、193、195の交差部は、それぞれのフロントパネル121およびバックパネル131のそれぞれの上側部分137、141がそれぞれの蓋Tの構成に係合することができるそれぞれの切り込み187に沿って可変の幾何学的形状の縁部を提供することができる。一実施形態では、それぞれの上側部分137、141の一方または両方は、それぞれの蓋Tの突出した周縁リム部分に係合することができる。別の実施形態では、上側部分137、141は、蓋の存在なしに、容器の本体部分、例えば容器のリムまたは上縁に直接係合するように構成することができる。
【0044】
使用中、ユーザまたは顧客は、キャリア105を持ち上げるおよび/または運ぶために、ハンドル109においてキャリア105を把持することができる。一実施形態では、ユーザ/顧客は、ハンドル補強フラップ147、157をそれぞれのカット149、159でそれぞれのハンドルパネル143、153から分離し、ハンドル補強フラップ147、157をそれぞれの折り曲げ線151、161で折り曲げて、例えば、ユーザ/オペレータが1つまたは複数の指を挿入してハンドル109を把持することができるハンドル開口部を提供することができる。加えて、ハンドル補強フラップ147、157は、キャリア105の持ち上げ/運搬中にハンドル109の引き裂きに対する追加の強度および抵抗を提供するために、ハンドルパネル143、153と重なり合うことができる追加の材料層を提供することができる。
【0045】
前述のことを考慮して、キャリア105内に支持された1つ以上の容器Cに係合しそれを安定させるために、即ち、容器の望ましくない傾斜及び/又は容器内の飲料内容物の流出を最小限にし、阻止し、及び/又は防止するために、ブランク103/キャリア105には容器保持機能部、例えば、1つ以上の切り込み187/関連する構成及び/または容器保持フラップ197、201、205、209を設けることができる。
【0046】
さらに図5を参照すると、複数のキャリア105が提供され、互いに取り付けられてパッケージ213を形成することができる。一実施形態では、第1のキャリアの固定タブ126は、第2のキャリア105のスロット134に少なくとも部分的に挿入されてキャリア105を取り付け、結合し、パッケージ213を提供することができる。これに関して、固定タブ126には、キャリア105の望ましくない係合解除を回避するための確実な結合を提供する幾何学形状、例えば、フック、鉤、ノッチ、突起等を設けることができる。第1のキャリア105の固定タブ126が第2のキャリア105のスロット134に入るためのクリアランスは、容器保持フラップ201、209が容器Cと係合することによる、第2のキャリア105内のパネル123、131からの容器Cの間隔によって提供され得る。
【0047】
この点に関して、複数のキャリア105は、パッケージ213として連結することができ、一実施形態では、ユーザ/オペレータによってキャリア105の1つまたは両方のそれぞれのハンドル109の係合によって共に運搬することができる。パッケージ213は、2つのキャリア105を含むものとして示されているが、2つより多いキャリア105を上述の方法で結合して、異なる構成のパッケージを提供できることが理解されよう。
【0048】
本開示の種々の実施形態の特徴のいずれも、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の他の実施形態の他の特徴と組み合わせたり、置き換えたり、または別様に構成することができる。さらに、本開示から逸脱することなく、ブランクに関連して図示および説明されるパネル、フラップ、および/または他の特徴は、別様に成形、配列、および/または構成され得る。
【0049】
本開示によるキャリアは、例えば、コーティングされた板紙およびこれに類する材料のブランクから形成され得る。例えば、ブランクの内側および/または外側は、粘土コーティングでコーティングすることができる。粘土コーティングは、次いで、製品、広告、価格コード設定、および他の情報または画像が印刷されてもよい。次いで、ブランクは、ブランク上に印刷された任意の情報を保護するために、ワニスでコーティングされてもよい。ブランクはまた、ブランクの片側または両側に、例えば防湿層でコーティングされてもよい。上述の実施形態によれば、ブランクは、通常の紙よりも重くかつ剛性であるキャリパの板紙で構成されてもよい。ブランクはまた、厚紙、硬紙、またはキャリアが少なくとも概して本明細書に記載されるように機能することを可能にするのに好適な特性を有する任意の他の材料等の他の材料から構築することもできる。ブランクはまた、選択されたパネルまたはパネルセクションにおいて、1つ以上のシート状材料で積層またはコーティングすることもできる。
【0050】
本開示の上述の実施形態によれば、折り線は、必ずしも直線である必要はないが、それに沿った折り曲げを容易にする任意の実質的に直線の弱化の形態であり得る。より具体的には、但し本開示の範囲を狭める目的ではなく、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分を生成する、鈍いスコアリングナイフ等で形成された線等のスコア線や、所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する切断部や、および/または所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する、および/または材料を完全に貫通する一連の切断部や、これらの特徴の様々な組み合わせを含む。
【0051】
例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料の中に部分的に延在するスリットや、および/または所望の弱化線に沿って材料の中に部分的に延在する、および/または完全に貫通する一連の離間したスリットや、またはこれらの特徴の種々の組み合わせを含む。より具体的な例として、引き裂き線の1つのタイプは、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態であり、引き裂き線を横切る材料を典型的に一時的に接続するために、隣接するスリット間にニック(例えば、材料のいくらかブリッジ様の小片)が画定されるように、隣接するスリットは、わずかに離間している。ニックは、引き裂き線に沿って引き裂き中に破壊される。ニックは、典型的には、比較的小さい割合の引き裂き線であり、代替として、ニックは、引き裂き線が連続切断線であるように、引き裂き線から省略される。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続スリットなどで置き換えることは、本開示の範囲内である。例えば、切断線は、本開示から逸脱することなく、連続スリットであってもよく、またはスリットよりも幅が広くてもよい。
【0052】
上記の実施形態は、キャリアの実施形態の組み立て中に接着剤によって互いに接着された1つ以上のパネル、フラップ、または構成を有するものとして説明され得る。用語「接着剤」は、キャリアパネルを適所に固定するために通常使用されるあらゆる態様の粘着性のものを包含することが意図される。
【0053】
本開示の前述の説明は、種々の実施形態を例示し説明している。本開示の範囲から逸脱することなく上記の構成に様々な変更を加えることができるので、上記の説明に含まれ、また添付の図面に示されるすべての事項は、限定的な意味ではなく例示的なものとして解釈されるべきであることが意図される。さらに、本開示の範囲は、特許請求の範囲内にある上述の実施形態の様々な修正、組み合わせ、変更などを包含する。加えて、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを示し、説明するが、本開示は、様々な他の組み合わせ、修正、および環境で使用することができ、本明細書で表された本発明の概念の範囲内で、上記の教示に相応して、および/または関連技術の技能もしくは知識の範囲内で変更または修正を行うことができる。さらに、各実施形態のある特徴および特性は、選択的に交換され、本開示の他の例示されたおよび例示されていない実施形態に適用されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】