(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-30
(54)【発明の名称】テスト対象モジュールのテスト回路、方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G01R 31/3183 20060101AFI20230623BHJP
G01R 31/28 20060101ALI20230623BHJP
G06F 11/263 20060101ALI20230623BHJP
【FI】
G01R31/3183
G01R31/28 Q
G06F11/263
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022557732
(86)(22)【出願日】2022-03-30
(85)【翻訳文提出日】2022-09-21
(86)【国際出願番号】 CN2022084160
(87)【国際公開番号】W WO2022228014
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】202110487704.6
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522373769
【氏名又は名称】地平▲線▼征程(杭州)人工智能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、イー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ルーヤン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ウェンシン
【テーマコード(参考)】
2G132
5B048
【Fターム(参考)】
2G132AA03
2G132AB02
2G132AD06
2G132AE06
2G132AG04
5B048AA11
5B048CC02
(57)【要約】
【課題】テスト対象モジュールのテスト回路、方法及び装置を開示する。
【解決手段】当該回路は、テストデータ発生モジュールと、機能安全モジュールと、を含み、テストデータ発生モジュールは、複数のテストデータ発生ユニットを含み、各テストデータ発生ユニットは、機能安全モジュールとそれぞれ電気的に接続され、各テストデータ発生ユニットは、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、データ類型と一致するテストデータを生成し、機能安全モジュールは、テスト対象モジュールと電気的に接続され、テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得、テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得、テスト対象モジュールは、テストデータ、第1の処理結果及び第2の処理結果に基づいて、テスト結果を生成する。本開示の実施例は、マルチパスのテストを実現し、それによりマルチパスに対して処理を行うという利用需要に応えることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テストデータ発生モジュールと、機能安全モジュールと、を含み、
前記テストデータ発生モジュールは、それぞれ前記機能安全モジュールに電気的に接続される複数のテストデータ発生ユニットを含み、
各前記テストデータ発生ユニットは、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、前記データ類型と一致するテストデータを生成し、
前記機能安全モジュールは、前記テスト対象モジュールと電気的に接続され、前記テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得、前記テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得、
前記テスト対象モジュールは、前記テストデータ、前記第1の処理結果及び前記第2の処理結果に基づいて、テスト結果を生成する、
ことを特徴とするテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項2】
前記テスト回路は、前記テスト対象モジュールと電気的に接続されるメタデータ発生モジュールをさらに含み、
前記メタデータ発生モジュールは、前記テストデータ発生モジュールにおける1つの前記テストデータ発生ユニットに対応し、
前記メタデータ発生モジュールは、それに対応する前記テストデータ発生ユニットが生成した前記テストデータに対応するメタデータを生成し、
前記テスト対象モジュールは、前記テストデータ、前記第1の処理結果、前記第2の処理結果及び前記メタデータに基づいて、前記テスト結果を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項3】
前記テスト回路は、前記機能安全モジュールと電気的に接続される付加データ発生モジュールをさらに含み、
前記付加データ発生モジュールは、前記テストデータに対応する付加データを生成し、
前記機能安全モジュールは、さらに、前記付加データに対して検査演算処理を行って第3の処理結果を得、前記付加データに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第4の処理結果を得、
前記テスト対象モジュールは、前記テストデータ、前記第1の処理結果、前記第2の処理結果、前記付加データ、前記第3の処理結果及び前記第4の処理結果に基づいて前記テスト結果を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項4】
前記テスト回路は、コンフィギュレーションモジュールと、シーケンス信号発生モジュールと、をさらに含み、
前記コンフィギュレーションモジュールには、各前記テストデータ発生ユニット、前記機能安全モジュール、メタデータ発生モジュール、付加データ発生モジュール、及び前記シーケンス信号発生モジュールのそれぞれのコンフィギュレーション情報が記憶され、
前記シーケンス信号発生モジュールは、各前記テストデータ発生ユニット、前記メタデータ発生モジュール及び前記付加データ発生モジュールのそれぞれのコンフィギュレーション情報に基づいて、各前記テストデータ発生ユニット、前記メタデータ発生モジュール及び前記付加データ発生モジュールのそれぞれのシーケンス信号を生成し、
各前記テストデータ発生ユニット、前記メタデータ発生モジュール及び前記付加データ発生モジュールは、それぞれ、自身の前記シーケンス信号に基づいてデータを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項5】
前記機能安全モジュールは、さらに、前記シーケンス信号に対してフォールトインジェクション処理を行い、
前記テスト対象モジュールは、前記テストデータ、前記第1の処理結果、前記第2の処理結果及びフォールトインジェクション処理を行われた前記シーケンス信号に基づいて、前記テスト結果を生成する、
ことを特徴とする請求項4に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項6】
前記コンフィギュレーションモジュールは、記憶ユニットと、複数のレジスタと、を含み、
各前記レジスタには、前記コンフィギュレーション情報が記憶され、各前記テストデータ発生ユニット、前記機能安全モジュール、前記メタデータ発生モジュール、前記付加データ発生モジュール、前記シーケンス信号発生モジュールは、前記コンフィギュレーションモジュールにおける異なる前記レジスタにそれぞれ対応し、
各前記テストデータ発生ユニット、前記機能安全モジュール、前記メタデータ発生モジュール、前記付加データ発生モジュール及び前記シーケンス信号発生モジュールは、それぞれ、前記コンフィギュレーションモジュールにおける相応の前記レジスタ内の前記コンフィギュレーション情報に基づいて、自身をコンフィギュレーションし、
前記機能安全モジュールは、さらに、前記第1の処理結果を前記記憶ユニットに記憶させる、
ことを特徴とする請求項4に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項7】
前記テスト回路は、データ出力モジュールをさらに含み、
前記データ出力モジュールは、それぞれ、前記機能安全モジュール、前記メタデータ発生モジュール及び前記テスト対象モジュールと電気的に接続され、
前記データ出力モジュールは、現在メタデータを出力しているかを表現する情報、現在付加データを出力しているかを表現する情報、現在前記テストデータを出力しているかを表現する情報、現在出力している前記テストデータに対応する前記シーケンス信号、現在出力している前記テストデータに対応する前記テストデータ発生ユニットを示す情報、前記メタデータ、前記テストデータ、前記付加データ、及び、現在出力している前記テストデータのデータ類型を示す情報のうちの少なくとも1つを前記テスト対象モジュールに出力する、
ことを特徴とする請求項4に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項8】
前記機能安全モジュールは、前記テストデータに対してフォールトインジェクション処理を行い、フォールトインジェクション処理済みの前記テストデータに対して、予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行って前記第2の処理結果を得ること、
あるいは、
前記機能安全モジュールは、前記テストデータに対して、予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行い、得られた検査演算処理結果に対してフォールトインジェクション処理を行って前記第2の処理結果を得ること、
あるいは、
前記機能安全モジュールは、予め設定された検査アルゴリズムのアルゴリズム引数に対してフォールトインジェクション処理を行い、前記テストデータに対して、アルゴリズム引数に対するフォールトインジェクション処理済みの前記予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行って前記第2の処理結果を得る、
ことを特徴とする請求項1に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項9】
異なる前記テストデータ発生ユニットは、異なるゲイン値に対応し、
各前記テストデータ発生ユニットは、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに、相応のゲイン値を与えて、前記データ類型と一致するテストデータを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項10】
異なる前記テストデータ発生ユニットは、異なるゲイン値セットに対応し、
各前記テストデータ発生ユニットに対応するゲイン値は、相応のゲイン値セットから選択され、各前記テストデータ発生ユニットに対応するゲイン値は、予め設定された方式で繰り返して切り替える、
ことを特徴とする請求項9に記載のテスト対象モジュールのテスト回路。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載のテスト対象モジュールのテスト回路に適用されるテスト対象モジュールのテスト方法であって、
前記テスト方法は、
前記テスト回路における各テストデータ発生ユニットを呼び出し、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、前記データ類型と一致するテストデータを生成するステップと、
前記テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得るステップと、
前記テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得るステップと、
前記テストデータ、前記第1の処理結果及び前記第2の処理結果に基づいて、前記テスト対象モジュールのテスト結果を生成するステップと、を含む、
ことを特徴とするテスト対象モジュールのテスト方法。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか1項に記載のテスト対象モジュールのテスト回路に適用されるテスト対象モジュールのテスト装置であって、
前記テスト装置は、
前記テスト回路における各テストデータ発生ユニットを呼び出し、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、前記データ類型と一致するテストデータを生成するための第1の生成モジュールと、
前記第1の生成モジュールが生成した前記テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得るための第1の処理モジュールと、
前記第1の生成モジュールが生成した前記テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得るための第2の処理モジュールと、
前記第1の生成モジュールが生成した前記テストデータ、前記第1の処理モジュールが得た前記第1の処理結果及び前記第2の処理モジュールが得た前記第2の処理結果に基づいて、前記テスト対象モジュールのテスト結果を生成するための第2の生成モジュールと、を含む、
ことを特徴とするテスト対象モジュールのテスト装置。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶され、
前記コンピュータプログラムは、請求項11に記載のテスト対象モジュールのテスト方法を実行する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能なコンピュータプログラム命令を記憶するためのメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、前記メモリから前記コンピュータプログラム命令を読み取り、この命令を実行して、請求項11に記載のテスト対象モジュールのテスト方法を実現する、
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2021年4月30日に中国国家知的財産局に提出された、出願番号が202110487704.6であり、発明名称が「テスト対象モジュールのテスト回路、方法及び装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、テスト技術分野に関し、特に、テスト対象モジュールのテスト回路、方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
多くの場合、モジュールのテストを行う必要があり、例えば、画像処理分野において、画像パス(Image path)、画像信号処理(Image Signal Processing、ISP)ユニットなどのテストをテスト回路で実現する必要がある。
【0004】
なお、技術の継続的な進歩に伴い、画像処理分野では、マルチパスに対して処理を行うという利用需要が存在するが、従来のテスト回路は、シングルパスのテストにしか適用されず、このような利用需要に応えることができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本開示が創作された。本開示の実施例は、テスト対象モジュールのテスト回路、方法及び装置を提供する。具体的には、以下の技術的解決手段を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の一態様によれば、かかるテスト対象モジュールのテスト回路は、テストデータ発生モジュールと、機能安全モジュールと、を含み、
前記テストデータ発生モジュールは、前記機能安全モジュールとそれぞれ電気的に接続される複数のテストデータ発生ユニットを含み、
各前記テストデータ発生ユニットは、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、前記データ類型と一致するテストデータを生成し、
前記機能安全モジュールは、前記テスト対象モジュールと電気的に接続され、前記テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得、前記テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得、
前記テスト対象モジュールは、前記テストデータ、前記第1の処理結果及び前記第2の処理結果に基づいて、テスト結果を生成する。
【0007】
また、本開示の実施例の別の態様によれば、かかるテスト対象モジュールのテスト方法は、上記テスト対象モジュールのテスト回路に適用され、この方法は、
前記テスト回路における各テストデータ発生ユニットを呼び出し、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、前記データ類型と一致するテストデータを生成するステップと、
前記テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得るステップと、
前記テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得るステップと、
前記テストデータ、前記第1の処理結果及び前記第2の処理結果に基づいて、前記テスト対象モジュールのテスト結果を生成するステップと、を含む。
【0008】
また、本開示の実施例のさらに別の態様によれば、かかるテスト対象モジュールのテスト装置は、上記テスト対象モジュールのテスト回路に適用され、この装置は、
前記テスト回路における各テストデータ発生ユニットを呼び出し、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、前記データ類型と一致するテストデータを生成するための第1の生成モジュールと、
前記第1の生成モジュールが生成した前記テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得るための第1の処理モジュールと、
前記第1の生成モジュールが生成した前記テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得るための第2の処理モジュールと、
前記第1の生成モジュールが生成した前記テストデータ、前記第1の処理モジュールが得た前記第1の処理結果及び前記第2の処理モジュールが得た前記第2の処理結果に基づいて、前記テスト対象モジュールのテスト結果を生成するための第2の生成モジュールと、を含む。
【0009】
また、本開示の実施例のさらに別の態様によれば、かかるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラム命令を記憶し、前記コンピュータプログラム命令が実行されると、上記テスト対象モジュールのテスト方法を実現することができる。
【0010】
また、本開示の実施例のさらに別の態様によれば、かかる電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリから前記実行可能な命令を読み取り、前記命令を実行して、上記テスト対象モジュールのテスト方法を実現する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の上記実施例に係るテスト対象モジュールのテスト回路、方法、装置、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及び電子機器によれば、テストデータ発生モジュールにおける各テストデータ発生ユニットは、いずれもデータ発生チャネルとなることができ、各データ発生チャネルは、いずれも相応のテストデータを機能安全モジュールに提供することができ、機能安全モジュールは、これらのテストデータに基づいて機能安全関連処理を行い、テストデータと、処理によって得られた第1の処理結果及び第2の処理結果と、をテスト対象モジュールに提供することにより、これらに基づいてテスト対象モジュールのテストが実現することができる。これから分かるように、本開示の実施例では、複数のテストデータ発生ユニットを設け、複数のテストデータ発生ユニットと機能安全モジュールとを組み合わせて使用することにより、マルチテストを実現することができ、それによりマルチパスに対して処理を行うという利用需要に応えることができる。
本開示の上記及び他の目的、特徴、及び優位性は、図面と結び付けて本開示の実施例をより詳細に説明することから、より明らかになる。図面は、本開示の実施例へのさらなる理解を提供し、明細書の一部として、本開示の実施例とともに本開示を解釈し、本開示を制限するものではない。図面では、同じ参照番号は、通常、同じ部材又はステップを示す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の例示的な一実施例に係るテスト対象モジュールのテスト回路の構造を示す図である。
【
図2】本開示の別の例示的な実施例に係るテスト対象モジュールのテスト回路の構造を示す図である。
【
図3】本開示の例示的な一実施例に係るテスト対象モジュールのテスト方法のフローを示す図である。
【
図4】本開示の例示的な一実施例に係るテスト対象モジュールのテスト装置の構造を示す図である。
【
図5】本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の例示的な実施例を、図面を参照して詳細に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、本開示のすべての実施例ではなく、本開示は、本明細書で説明される例示的な実施例に制限されないことを理解されたい。
【0014】
これらの実施例に記載される部材及びステップの相対的なレイアウト、数式表現及び数値は、別の具体的に説明がない限り、本開示の範囲を制限しないことに留意されたい。
【0015】
本開示の実施例における「第1」、「第2」などの用語は、単に異なるステップ、機器、又はモジュールなどを区別し、いかなる特定の技術的意味も示すものではなく、それらの間の必然的で論理的な順序を示すものでもないことを当業者は理解し得る。
【0016】
本開示の実施例では、「複数」は、2つ又は2つ以上を指してよく、「少なくとも1つ」は、1つ、2つ、又は2つ以上を指してよいことをさらに理解されたい。
【0017】
本開示の実施例で言及されるいずれか1つの部材、データ、又は構造は、明示的に限定されないか、又は文脈からの逆の示唆が与えられない場合、一般的に1つ又は複数と理解され得ることをさらに理解されたい。
【0018】
また、本開示における「及び/又は」という用語は、単に関連対象を説明する関連関係であり、3つの関係が存在し得ることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、AとBとの両方が存在する場合、Bのみが存在する場合という3つの場合を示すことができる。また、本開示において「/」という符号は、一般に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0019】
本開示の各実施例に対する説明は、各実施例の間の相違点に重点を置き、それらの同じ又は類似のものは、互いに参照することができ、簡潔化のために、一々説明しないことをさらに理解されたい。
【0020】
しかも、図面に示される各部分の寸法は、説明の便宜上、実際の比例関係で描かれるものではないことを理解されたい。
【0021】
以下、少なくとも1つの例示的な実施例についての説明は、実際に単なる説明的なものであり、本開示及びその利用、又は使用へのいかなる制限とするものではない。
【0022】
当業者が熟知している技術、方法、及び機器については、詳細に検討しないことがあるが、適切な場合に、前記技術、方法、及び機器は、本明細書の一部と見なされるべきである。
【0023】
以下の図面において、同様の番号及びアルファベットは、類似の項目を示し、したがって、ある項目が一度1つの図面において定義されると、それ以降の図面においてそれをさらに検討する必要がない。
【0024】
本開示の実施例は、多くの他の汎用又は専用のコンピューティングシステム環境又はデプロイとともに動作し得る、端末機器、コンピュータシステム、サーバなどの電子機器に適用され得る。なお、電子機器は、システムオンチップ(System on Chip、SOC)を含み得、SOCは、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、各種の他の類型のプロセッサ、各種のデータ処理パス、メモリなどを含み得、SOCではオペレーティングシステムが動作され得、本開示の実施例は、具体的に、SOC内部に適用され得、例えば車載SOC内部に適用され得る。端末機器、コンピュータシステム、サーバなどの電子機器とともに使用することに適した周知の端末機器、コンピューティングシステム、環境及び/又はデプロイの例としては、自動車チップを含む機器又はシステム、パーソナルコンピュータシステム、サーバコンピュータシステム、シンクライアント、シッククライアント、ハンドヘルド又はラップトップ機器、マイクロプロセッサに基づくシステム、セットトップボックス、プログラム可能な家庭用電化製品、ウェブパーソナルコンピュータ、小型コンピュータシステム、大型コンピュータシステム、及び上記のいかなるシステムを含む分散クラウドコンピューティング技術環境などを含むが、こられに限定されない。
【0025】
ここで、端末機器、コンピュータシステム、サーバなどの電子機器は、コンピュータシステムにより実行可能な命令(例えば、プログラムモジュール)の一般的な文脈で説明され得る。通常、プログラムモジュールは、ルーチン、プログラム、オブジェクトプログラム、コンポーネント、論理、データ構造などを含み得、これらは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ類型を実現する。コンピュータシステム/サーバは、分散クラウドコンピューティング環境において実施され得、分散クラウドコンピューティング環境において、タスクが通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理機器により実行される。分散クラウドコンピューティング環境において、プログラムモジュールは、記憶機器を含むローカル又はリモートコンピューティングシステム記憶媒体上に位置し得る。
【0026】
(出願の概要)
画像処理分野では、常に画像パス、ISPユニットなどのテスト対象モジュールのテストをテスト回路で実現する必要があり、従来のテスト手段では、一般にカラーテストデータストリーム又は静的グレースケールテストデータストリームをシングルパス形態でテスト対象モジュールに出力し、しかしながら、この手段においては、シングルパスのテストのみを実現することができ、マルチパスのテストは実現することができないので、マルチパスに対して処理を行うというユーザの利用需要に応えることができなかった。
【0027】
(例示的なシステム)
上記出願の概要で言及された従来のテスト手段がマルチパスに対して処理を行うというユーザの利用需要に応えることができなかったという問題を解決するために、テスト対象モジュールに対して本開示の実施例に係るテスト対象モジュールのテスト回路を設置することができ、テスト対象モジュールのテスト回路は、テスト対象モジュールと電気的に接続することができ、ハードウェアの初期化が完了した後、テスト対象モジュールのテスト回路が自動的に動作してマルチパスのテストを実現することができ、それによりマルチパスに対して処理を行うというユーザの利用需要に応えることができる。
【0028】
(例示的な回路)
図1は、本開示の例示的な一実施例に係るテスト対象モジュール100のテスト回路の構造を示す図である。
図1に示すように、テスト対象モジュール100のテスト回路は、テストデータ発生モジュール11と、機能安全モジュール12と、を含む。
【0029】
そのうち、テストデータ発生モジュール11は、それぞれ機能安全モジュール12に電気的に接続される複数のテストデータ発生ユニット111を含む。
【0030】
各テストデータ発生ユニット111は、当該テストデータ発生ユニット111がサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、データ類型と一致するテストデータを生成する。
【0031】
機能安全モジュール12は、テスト対象モジュール100と電気的に接続され、テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得、前記テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション(即ち、Fault injection)処理を行って第2の処理結果を得る。
【0032】
テスト対象モジュール100は、テストデータ、第1の処理結果及び第2の処理結果に基づいて、テスト結果を生成する。
【0033】
例えば、テストデータ発生モジュール11におけるテストデータ発生ユニット111の数は、2つ、3つ、4つ、又は4つ以上であることができる。また、異なるテストデータ発生ユニット111がサポートするデータ類型は、同じであってもよく、異なってもよく、例えば、2つ又は2つ以上のテストデータ発生ユニット111がサポートするデータ類型は、いずれもYUVであり、前記YUVは、カラーコーディング形態と理解され得、「Y」は、輝度(Luminance又はLuma)、即ち、グレースケール値を示し、「U」及び「V」は、色度(Chrominance又はChroma)を示し、映像の色彩及び彩度を説明する役割を果たし、画素の色を指定する。また、例えば、あるテストデータ発生ユニット111がサポートするデータ類型は、YUV型であり、他のテストデータ発生ユニット111がサポートするデータ類型は、Raw(未加工を意味する)型であり、及び/又は、異なるテストデータ発生ユニット111に対応する原データは、同じであってもよく、異なってもよい。
【0034】
また、テスト対象モジュール100は、自動車人工知能(Artificial Intelligence、AI)チップにおいてテストが必要である、例えば画像パス、ISPユニット、又は他の後段処理モジュールなどのようなモジュールであることができる。
【0035】
いずれか1つのテストデータ発生ユニット111は、設定されたデータ生成ロジックに従って、自身がサポートするデータ類型と一致する原データを生成し、生成された原データに基づいて、自身がサポートするデータ類型と一致するテストデータを生成することができる。ここで、異なるテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータは異なってよい。
【0036】
なお、本開示の実施例に係るテストデータは、いずれもカメラ露光データをシミュレーションするための画像データである。また、機能安全モジュール12がテスト対象モジュール100と電気的に接続されることは、機能安全モジュール12が、テスト回路の一部としてテスト対象モジュール100と接続され、テストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理などの動作を行うが、テスト対象モジュール100は、テスト回路の構成要素でないと理解することができる。テスト対象モジュール100は、テスト対象部材としてテスト回路と接続することができる。
【0037】
テストデータ発生ユニット111は、テストデータを生成した後、その自身と機能安全モジュール12との電気的な接続により、生成されたテストデータを機能安全モジュール12に提供することができる。それに応じて、機能安全モジュール12は、取得したテストデータに基づいて、機能安全関連処理を行うことができる。例えば、取得したテストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得、取得したテストデータに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得る。
【0038】
選択的に、機能安全モジュール12は、取得したテストデータに対して、予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行って第1の処理結果を得ることができる。例えば、機能安全モジュール12は、取得したテストデータに対して、予め設定された巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)多項式に従ってCRC演算を行って相応のCRC数値を得、得たCRC数値を第1の処理結果とすることができる。
【0039】
また、例えば、機能安全モジュール12は、パリティ(Parity)保護アルゴリズムに従って、取得したテストデータ中の8bit又は16bitデータ毎に1bitの保護ビットを生成し、この1bitの保護ビットを前記第1の処理結果とすることもできる。
【0040】
以下、理解の便宜上、予め設定された検査アルゴリズムがCRCアルゴリズムのみを含む場合を例として説明する。
【0041】
選択的に、機能安全モジュール12は、取得したテストデータに基づいて、検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得るとき、検査演算処理をフォールトインジェクション処理に先立って実行してもよく、フォールトインジェクション処理の後に実行してもよいが、本実施例では、当該処理の実行順序を限定しない。
【0042】
第1の処理結果及び第2の処理結果を得た後、機能安全モジュール12は、自身とテスト対象モジュール100との電気的な接続に基づいて、取得したテストデータと第1の処理結果と第2の処理結果とを一括してテスト対象モジュール100に提供することで、テスト対象モジュール100がこれらに基づいてテスト結果を生成するようにする。ここで、テスト結果は、機能安全モジュール12により提供されたテストデータに対応するテストデータ発生ユニット111を用いてテストを行うときに、テスト対象モジュール100のテストが合格であるかを表現するためのものである。これは、テスト対象モジュール100のシングルパスのテストの実現に相当し、テストデータ発生モジュール11におけるテストデータ発生ユニット111の数が複数であるため、当該複数のテストデータ発生ユニット111に基づいて、テスト対象モジュール100のマルチパスのテストを実現することができる。
【0043】
本開示の実施例に係るテスト対象モジュール100のテスト回路において、テストデータ発生モジュール11における各テストデータ発生ユニット111は、いずれもデータ発生チャネルとして機能することができ、各データ発生チャネルは、相応のテストデータを機能安全モジュール12に提供することができ、それにより機能安全モジュール12は、これに基づいて機能安全関連処理を行い、データ発生チャネルにより提供されたテストデータと、処理して得られた第1の処理結果及び第2の処理結果とをテスト対象モジュール100に提供することで、テスト対象モジュール100のテストを実現することができる。これから分かるように、本実施例では、複数のテストデータ発生ユニット111を設置し、複数のテストデータ発生ユニット111と機能安全モジュール12とを組み合わせて使用することで、マルチテストを実現することができ、それによりマルチパスに対して処理を行うというユーザの利用需要に応えることができる。
【0044】
選択的な一例では、機能安全モジュール12は、テストデータに対してフォールトインジェクション処理を行い、フォールトインジェクション処理済みのテストデータに対して、予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行って第2の処理結果を得る。
【0045】
あるいは、機能安全モジュール12は、テストデータに対して、予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行い、得られた検査演算処理結果に対してフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得る。
【0046】
あるいは、機能安全モジュール12は、予め設定された検査アルゴリズムのアルゴリズム引数に対してフォールトインジェクション処理を行い、テストデータに対して、アルゴリズム引数に対するフォールトインジェクション処理済みの予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行って第2の処理結果を得る。
【0047】
なお、本開示の実施例では、3つの方式により第2の処理結果を得ることができ、以下、これら3つの方式についてそれぞれ例を挙げて説明する。
【0048】
(第1の方式)
機能安全モジュール12は、いずれか1つのテストデータ発生ユニット111からのテストデータを取得した後、取得したテストデータに対して、予め設定されたフォールトインジェクション形態に従ってフォールトインジェクション処理を行うことができる。例えば、取得したテストデータにおける少なくとも1つの文字を他の文字に修正して、フォールトインジェクション処理済みのテストデータを得る。次に、機能安全モジュール12は、フォールトインジェクション処理済みのテストデータに対して、予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行うことができ、例えば、機能安全モジュール12は、フォールトインジェクション処理済みのテストデータに対して、予め設定されたCRC多項式に従ってCRC演算を行って相応のCRC数値を得ることができ、得られたCRC数値を第2の処理結果とすることができる。
【0049】
(第2の方式)
機能安全モジュール12は、いずれか1つのテストデータ発生ユニット111からのテストデータを取得した後、取得したテストデータに対して、予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行うことができる。例えば、機能安全モジュール12は、フォールトインジェクション処済みのテストデータに対して、予め設定されたCRC多項式に従ってCRC演算を行って相応のCRC数値を得ることができ、得られたCRC数値を検査演算処理結果とすることができる。次に、機能安全モジュール12は、得られた検査演算処理結果に対して、予め設定されたフォールトインジェクション形態に従ってフォールトインジェクション処理を行うことができ、例えば、得られた検査演算処理結果における少なくとも1つの文字を他の文字に修正して、フォールトインジェクション処理済みの検査演算処理結果を得ることができ、フォールトインジェクション処理済みの検査演算処理結果を第2の処理結果とすることができる。
【0050】
(第3の方式)
機能安全モジュール12は、いずれか1つのテストデータ発生ユニット111からのテストデータを取得した後、予め設定された検査アルゴリズムのアルゴリズム引数に対してフォールトインジェクション処理を行うことができる。例えば、予め設定された検査アルゴリズムがCRCアルゴリズムである場合、CRCアルゴリズムを用いるとき、一般に、伝送対象データの後に特定ビットの冗長ビットを追加する必要があるため、当該特定ビットの数値をCRCアルゴリズムのアルゴリズム引数とすることができる。そうすると、特定のビットを他のビットに修正して、アルゴリズム引数に対するフォールトインジェクション処理済みの予め設定された検査アルゴリズムを得ることができる。
【0051】
また、例えば、CRCアルゴリズムに係るCRC多項式には、複数の数値が存在することができ、これらの数値をCRCアルゴリズムのアルゴリズム引数とすることもでき、そうすると、これらの数値の少なくとも一部を他の数値に修正することで、アルゴリズム引数に対するフォールトインジェクション処理済みの予め設定された検査アルゴリズムを得ることができる。次に、機能安全モジュール12は、取得したテストデータに対して、アルゴリズム引数に対するフォールトインジェクション処理済みの予め設定された検査アルゴリズムに従って検査演算処理を行うことができ、例えば、機能安全モジュール12は、取得したテストデータに対して、数値の少なくとも一部が修正されたCRC多項式に従ってCRC演算を行って相応のCRC数値を得ることができ、得られたCRC値を第2の処理結果とすることができる。
【0052】
これから分かるように、上記「第1の方式」では、テストデータに対して、まずはフォールトインジェクション処理を実行し、その後に検査演算処理を実行することで、非常に効率よくかつ確実に第2の処理結果を得ることができる。上記「第2の方式」では、テストデータに対して、まずは検査演算処理を実行し、その後にフォールトインジェクション処理を実行することで、非常に効率よくかつ確実に第2の処理結果を得ることができる。上記「第3の方式」では、まずは予め設定された検査アルゴリズムの計算部分にフォールトを導入し、続いてテストデータに対して検査演算処理を実行することで、非常に効率よくかつ確実に第2の処理結果を得ることができる。
【0053】
選択的な一例では、
図2に示すように、この回路は、メタデータ発生モジュール13をさらに含み、メタデータ発生モジュール13は、テスト対象モジュール100と電気的に接続され、メタデータ発生モジュール13は、テストデータ発生モジュール11における1つのテストデータ発生ユニット111に対応する。
【0054】
メタデータ発生モジュール13は、それに対応するテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータに対応するメタデータ(Meta data)を生成し、テスト対象モジュール100は、テストデータ、第1の処理結果、第2の処理結果及びメタデータに基づいて、テスト結果を生成する。
【0055】
なお、メタデータ発生モジュール13がテストデータ発生モジュール11における1つのテストデータ発生ユニット111に対応することは、メタデータ発生モジュール13が生成したメタデータとこのテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータとのシーケンスが同じであることを指し、メタデータ発生モジュール13が生成したメタデータは、このテストデータ発生ユニット111が生成したメタデータに対するものであり、このように、メタデータ発生モジュール13とこのテストデータ発生ユニット111とがバインディングされたとすることができる。
【0056】
選択的に、メタデータのデータビット幅は、実際の状況に応じて、例えば4bitや8bitなどになることができる。また、メタデータの数値は、ランダムな値であってもよく、固定的な仕組みに基づいて生成されてもよい。
【0057】
メタデータ発生モジュール13は、自身とバインディングされたテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータに対応するメタデータ(これは、実のメタデータをシミュレーションするために用いられる)を生成することができ、生成されたメタデータは、当該テストデータが修正されることがあるか否かを示すために用いることができる。
【0058】
また、自身とテスト対象モジュール100との電気的な接続により、生成されたメタデータをテスト対象モジュール100に提供することができる。このように、テスト対象モジュール100は、機能安全モジュール12により提供されるテストデータと、第1の処理結果と、第2の処理結果と、メタデータ発生モジュール13により提供されるメタデータと、を組合わせてテスト結果を生成することができる。
【0059】
具体的には、上記「第3の方式」により第2の処理結果が得られた場合、テスト対象モジュール100は、機能安全モジュール12により提供されるテストデータに対して、予め設定されたCRC多項式に従ってCRC演算を行って、相応のCRC数値を得ることができる。得られたCRC値が機能安全モジュール12により提供される第1の処理結果と同じ、得られたCRC値が機能安全モジュール12により提供される第2の処理結果とは異なり、且つメタデータ発生モジュール13により提供されるメタデータがテストデータが修正されていないことを示す場合、生成されたテスト結果は、メタデータ発生モジュール13とバインディングされたテストデータ発生ユニット111を用いてテストを行うときにテスト対象モジュール100のテストが合格であると表現することができる。そうでない場合、生成されたテストデータは、メタデータ発生モジュール13とバインディングされたテストデータ発生ユニット111を用いてテストを行うときにテスト対象モジュール100のテストが不合格であると表現することができる。
【0060】
本開示の実施例では、メタデータ発生モジュール13の設置により、メタデータ発生モジュール13が生成したメタデータをテスト対象モジュール100に提供することができ、このように、テスト結果を生成するときに、テストデータ、第1の処理結果及び第2の処理結果に加えて、メタデータを参照することができ、即ち、テスト結果を生成するときに参照可能なデータがより豊富になり、テスト結果の正確性及び確実性を向上させるに有利である。
【0061】
選択的な一例では、
図2に示すように、この回路は、機能安全モジュール12と電気的に接続される付加データ発生モジュール14をさらに含む。
【0062】
付加データ発生モジュール14は、テストデータに対応する付加データ(Embed line data)を生成し、機能安全モジュール12は、さらに、付加データに対して検査演算処理を行って第3の処理結果を得、前記付加データに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第4の処理結果を得る。
【0063】
テスト対象モジュール100は、さらに、テストデータ、第1の処理結果、第2の処理結果、付加データ、第3の処理結果及び第4の処理結果に基づいてテスト結果を生成する。
【0064】
なお、上記のメタデータ発生モジュール13とは異なり、付加データ発生モジュール14は、テストデータ発生モジュール11におけるあるテストデータ発生ユニット111にバインディングされずテストデータ発生モジュール11における各テストデータ発生ユニット111に対して、いずれも相応の付加データの生成を行うことができる。ここで、付加データのライン数、各ラインにおける有効ドット数、出現位置などは、いずれも予め設定されることができる。付加データには、タグ(TAG)が追加されることができ、TAGは、付加データにおいてどのデータが有効であり、どのデータが無効であるかを示すために用いられる。また、当該TAGは、パケットヘッダを認識するために用いられることもできる。
【0065】
付加データ発生モジュール14は、いずれか1つのテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータに対応する付加データ(実の付加データをシミュレーションするために用いられる)を生成することができ、生成された付加データには、当該テストデータの歪みの関連情報、当該テストデータ生成時の自動車AIチップの状態情報(例えば、温度情報、電圧情報)などが含まれることができる。また、自身と機能安全モジュール12との間の電気的な接続により、生成された付加データを機能安全モジュール12に提供することができる。
【0066】
また、機能安全モジュール12は、取得した付加データに基づいて、機能安全関連処理を行うことができ、例えば、取得した付加データに対して検査演算処理を行って第3の処理結果を得、取得した付加データに対して検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第4の処理結果を得る。具体的には、第3の処理結果及び第4の処理結果を得る方式は、上記実施例における第1の処理結果及び第2の処理結果を得る方式についての説明を参照すればよく、ここでその説明を省略する。
【0067】
機能安全モジュール12は、第3の処理結果及び第4の処理結果を得た後、自身とテスト対象モジュール100との間の電気的な接続により、取得した付加データと第3の処理結果と第4の処理結果とを一括してテスト対象モジュール100に提供することができる。このように、テスト対象モジュール100は、機能安全モジュール12により提供されるテストデータと、第1の処理結果と、第2の処理結果と、付加データと、第3の処理結果と、第4の処理結果と、を組み合わせてテスト結果を生成することができる。
【0068】
具体的には、上記の「第3の方式」により第2の処理結果が得られ、類似の方式により第4の処理結果が得られる場合、テスト対象モジュール100は、機能安全モジュール12により提供されるテストデータに対して、予め設定されたCRC多項式に従ってCRC演算を行って、相応のCRC値を得ることができ、区別の便宜上、以下、当該CRC値を第1のCRC値と呼ぶ。機能安全モジュール12により提供される付加データに対して、予め設定されたCRC多項式に従ってCRC演算を行って、相応のCRC値を得、区別の便宜上、以下、それを第2のCRC値と呼ぶ。
【0069】
前記第1のCRC数値が機能安全モジュール12により提供される第1の処理結果と同じであり、第1のCRC数値が機能安全モジュール12により提供される第2の処理結果と異なり、前記第2のCRC数値が機能安全モジュール12により提供される第3の処理結果と同じであり、第2のCRC数値が機能安全モジュール12により提供される第4の処理結果と異なると、生成されたテスト結果は、機能安全モジュール12により提供される付加データに対応するテストデータ発生ユニット111を用いてテストするときにテスト対象モジュール100のテストが合格であると表現することができ、そうでない場合、生成されたテストデータは、機能安全モジュール12により提供される付加データに対応するテストデータ発生ユニット111を用いてテストを行うときにテスト対象モジュール100のテストが不合格であると表現することができる。
【0070】
本開示の実施例では、付加データ発生モジュール14の設置により、付加データ発生モジュール14が生成した付加データをテスト対象モジュール100に提供することができ、このように、テスト結果を生成するときに、テストデータ、第1の処理結果及び第2の処理結果に加えて、付加データ、第3の処理結果及び第4の処理結果を参照することができ、即ち、テスト結果を生成する時に参照可能なデータがより豊富になり、このように、テスト結果の正確性及び確実性を向上させることに有利である。
【0071】
選択的な一例では、
図2に示すように、この回路は、コンフィギュレーションモジュール15と、シーケンス信号発生モジュール16と、をさらに含む。当該回路がメタデータ発生モジュール13と付加データ発生モジュール14とをさらに含むと、コンフィギュレーションモジュール15には、テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16のそれぞれのコンフィギュレーション情報が記憶される。
【0072】
そのうち、シーケンス信号発生モジュール16は、各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14のそれぞれのコンフィギュレーション情報に基づいて、各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13、及び付加データ発生モジュール14のそれぞれのシーケンス信号を生成する。
【0073】
各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13、及び付加データ発生モジュール14は、それぞれ、自身のシーケンス信号に基づいてデータを生成する。
【0074】
ここで、コンフィギュレーションモジュール15は、周辺機器用バス(APB Bus)17を介して中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)に電気的に接続されることができ、CPUは、APB Bus17を介してコンフィギュレーションモジュール15に対してコンフィギュレーションを行うことにより、コンフィギュレーションモジュール15にテストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16のそれぞれのコンフィギュレーション情報が記憶されるようにすることができる。
【0075】
本開示の実施例では、コンフィギュレーションモジュール15は、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16とそれぞれ電気的に接続され、これらの電気的な接続により、コンフィギュレーションモジュール15が、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16のそれぞれに相応のコンフィギュレーション情報を提供することにより、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16は、取得した自身のコンフィギュレーション情報に基づいて自身をコンフィギュレーションすることができる。
【0076】
例えば、コンフィグレーション処理により、メタデータ発生モジュール13は、テストデータ発生モジュール11におけるいずれか1つのテストデータ発生ユニット111にバインディングされることができ、付加データ発生モジュール14が生成した付加データのライン数、出現位置(テストデータの先頭でもテストデータの末尾でもよい)などは、予め設定されることができ、付加データと対応するテストデータとのデータフォーマットは、異なってもよく、付加データにTAGを追加するかは、予め設定されることができ、テストデータ発生モジュール11における実際のテストに用いるテストデータ発生ユニット111は、予め選定されることができ、各テストデータ発生ユニット111が生成したテストデータ間での複数ラインの遅延及びその具体的な遅延値は、予め設定されることができる。コンフィグレーションが完了した後、イネーブル信号(Enable信号)によりトリガするだけで、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16を、コンフィグレーションされた情報に応じて自動的に動作させることができる。
【0077】
なお、シーケンス信号発生モジュール16は、各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14のそれぞれのコンフィグレーション情報を参照して、各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14がいつデータの生成を行うかを決定することにより、テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14のそれぞれのシーケンス信号を生成することができる。
【0078】
選択的に、シーケンス信号には、SOF信号、EOF信号、Hsync信号及びDate Enable信号のうちの少なくとも1種以上が含まれる。そのうち、SOF信号は、テストデータの開始を示す信号であり、EOF信号は、テストデータの終了を示す信号であり、Hsync信号は、ライン同期信号であり、Date Enable信号は、ラインデータの有効信号である。
【0079】
また、付加データ発生モジュール14のシーケンス信号は、ラインシーケンス信号を含み得、このラインシーケンス信号は、ラインブランキング(ラインblanking)周期数及び1ラインの有効ドット数を含み得る。各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14のそれぞれのシーケンス信号は、独立的なものであってもよく、異なるテストデータ発生ユニット111のシーケンス信号間はオーバーラップ不可であり(これは、データ間のblanking周期数を制御することで実現することができる)、異なるテストデータ発生ユニット111間のシーケンスは、フレームストラドリング可能である。例えば、あるテストデータ発生ユニット111がテストデータの出力を終了していない場合、他のテストデータ発生ユニット111は、テストデータの出力を開始することができる。
【0080】
また、シーケンス信号発生モジュール16は、各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14とそれぞれ電気的に接続することができ、シーケンス信号発生モジュール16は、これらの電気的な接続により、各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14に相応のシーケンス信号を提供することができ、それにより、各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14は、取得した自身のシーケンス信号に基づいて、相応の時点にデータを生成して出力するようにすることができる。
【0081】
本開示の実施例では、コンフィギュレーションモジュール15の設置により、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16は、いずれもそれぞれのコンフィギュレーション情報を取得することにより、ユニット及びモジュールのそれぞれのコンフィギュレーションが実現することができ、それによりユニット及びモジュールのそれぞれの確実な動作を確保することができる。また、シーケンス信号発生モジュール16の設置により、各テストデータ発生ユニット111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14は、いずれもそれぞれのシーケンス信号を取得することにより、適切な時点でデータを生成して出力することができ、それにより回路全体の確実且つ安定的な動作を確保するに有利である。
【0082】
選択的な一例では、機能安全モジュール12は、さらに、シーケンス信号に対してフォールトインジェクション処理を行い、テスト対象モジュール100は、テストデータ、第1の処理結果、第2の処理結果及びフォールトインジェクション処理を行われたシーケンス信号に基づいて、テスト結果を生成する。
【0083】
本開示の実施例では、各テストデータ発生ユニット111及び付加データ発生モジュール14は、いずれも自身のシーケンス信号を機能安全モジュール12に提供することができる。機能安全モジュール12には、いずれか1つのテストデータ発生ユニット111又は付加データ発生モジュール14からのシーケンス信号を取得した後、取得したシーケンス信号に対してフォールトインジェクション処理を行うことができる。例えば、取得したシーケンス信号中の一部の有効ラインのDate Enable信号を除去(CROP)し、取得したシーケンス信号中のSOF信号やEOF信号などを除去することができる。
【0084】
また、自身とテスト対象モジュール100との間の電気的な接続により、フォールトインジェクション処理済みのシーケンス信号は、テスト対象モジュール100に提供されることができる。このように、テスト対象モジュール100は、機能安全モジュール12により提供されるテストデータ、第1の処理結果、第2の処理結果及びフォールトインジェクション処理済みのシーケンス信号を組合わせてテスト結果を生成することができる。テスト結果を生成するときに参照される情報には、テストデータ、第1の処理結果及び第2の処理結果に加えて、フォールトインジェクション処理済みのシーケンス信号も含まれ、それにより、当該情報は、データフレーム全体又はデータライン全体の欠落を検出するに有利である。選択的に、テスト結果にデータ欠落状況も含まれれば、テスト結果は、より完璧になることができる。
【0085】
選択的な一例では、
図2に示すように、コンフィギュレーションモジュール15は、記憶ユニット151と、複数のレジスタ152と、を含み、各レジスタ152には、コンフィギュレーション情報が記憶され、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14、シーケンス信号発生モジュール16は、コンフィギュレーションモジュール15における異なるレジスタ152にそれぞれ対応する。
【0086】
各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16は、それぞれ、コンフィギュレーションモジュール15における相応のレジスタ152内のコンフィギュレーション情報に基づいて、自身をコンフィギュレーションする。
【0087】
機能安全モジュール12は、さらに、第1の処理結果を記憶ユニット151に記憶させる。
【0088】
ここで、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16のそれぞれと、コンフィギュレーションモジュール15における相応のレジスタ152との対応関係を、予め設定してもよい。
【0089】
選択的に、当該対応関係において、テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16のそれぞれの対応するレジスタ152の数は、同じであってもよく、異なってもよい。
【0090】
本開示の実施例では、コンフィギュレーションモジュール15は、当該対応関係に基づいて、各レジスタ152に記憶されたコンフィギュレーション情報を相応のユニット又はモジュールに提供することができ、このように、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16は、いずれも自身のコンフィギュレーション情報を取得して、自身のコンフィギュレーション情報に基づいて自身のコンフィギュレーションを完了することができ、それにより、各テストデータ発生ユニット111、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、付加データ発生モジュール14及びシーケンス信号発生モジュール16の自動動作を保証することができる。各ユニット及びモジュールのコンフィギュレーション情報が相応のレジスタ152にそれぞれ記憶されるため、コンフィギュレーションモジュール15がユニット及びモジュールにコンフィギュレーション情報を提供する時に、フォールトが生成する可能性を可能な限り低減させることができる。
【0091】
また、機能安全モジュール12は、さらに、コンフィギュレーションモジュール15が第1の処理結果を記憶ユニット151に記憶させるように、第1の処理結果をコンフィギュレーションモジュール15に提供することができ、続いて、CPUは、必要な場合に、記憶ユニット151における第1の処理結果を読み取り、読み取られた第1の処理結果は、テスト対象モジュール100の外部検査に用いられることができる。
【0092】
なお、機能安全モジュール12は、さらに、上記の第3の処理結果を記憶ユニット151に記憶させてもよく、CPUは、必要な場合に、記憶ユニット151における第3の処理結果を読み取り、読み取られた第3の処理結果は、テスト対象モジュール100の外部検査に用いられることができる。
【0093】
選択的な一例では、
図2に示すように、この回路は、データ出力モジュール18をさらに含む。
【0094】
データ出力モジュール18は、それぞれ、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13、テスト対象モジュール100と電気的に接続され、データ出力モジュール18は、現在メタデータを出力しているかを表現する情報、現在付加データを出力しているかを表現する情報、現在テストデータを出力しているかを表現する情報、現在出力しているテストデータに対応するシーケンス信号、現在出力しているテストデータに対応するテストデータ発生ユニット111を示す情報、メタデータ、テストデータ、付加データ、及び、現在出力しているテストデータのデータ類型を示す情報のうちの少なくとも1つをテスト対象モジュール100に出力する。
【0095】
ここで、データ出力モジュール18には、メタデータイネーブルインタフェース(即ち、
図2の右側にMeta Data Enableと表示されているインタフェース)、付加データイネーブルインタフェース(即ち、
図2の右側にEmbed line Data Enableと表示されているインタフェース)、シーケンス信号出力インタフェース(
図2の右側にSOF output、EOF output、Hysnc outputと表示されているインタフェースを含む)、テストデータイネーブルインタフェース(即ち、
図2の右側にData Enableと表示されているインタフェース)、チャネル指示インタフェース(即ち、
図2の右側にVirtual Channe1 Numberと表示されているインタフェース)、メタデータ出力インタフェース(即ち、
図2の右側にMeta Data outputと表示されているインタフェース)、テスト付加データ出力インタフェース(即ち、
図2の右側にPattern Data outputと表示されているインタフェース)、データ類型指示インタフェース(即ち、
図2の右側にYUV Format output、Raw Format outputと表示されているインタフェースを含む)が設けられることができる。
【0096】
そのうち、メタデータイネーブルインタフェースは、現在メタデータを出力しているかを表現する情報を出力するために用いられ、付加データイネーブルインタフェースは、現在付加データを出力しているかを表現する情報を出力するために用いられ、テストデータイネーブルインタフェースは、現在テストデータを出力しているかを表現する情報を出力するために用いられ、シーケンス信号出力インタフェースは、現在出力しているテストデータに対応するシーケンス信号を出力するために用いられ、チャネル指示インタフェースは、現在出力しているテストデータに対応するテストデータ発生ユニット111を示す情報を出力するために用いられ、メタデータ出力インタフェースは、メタデータを出力するために用いられ、テスト付加データ出力インタフェースは、テストデータ及び付加データを出力するために用いられ、データ類型指示インタフェースは、現在出力しているテストデータのデータ類型を示す情報を出力するために用いられる。
【0097】
本開示の実施例では、データ出力モジュール18は、それぞれ、機能安全モジュール12、メタデータ発生モジュール13と電気的に接続され、機能安全モジュール12は、それぞれ、各テストデータ発生モジュール111及び付加データ発生モジュール14と電気的に接続され、各テストデータ発生モジュール111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14のそれぞれが生成したデータ、並びにテストデータ発生モジュール111、メタデータ発生モジュール13及び付加データ発生モジュール14のそれぞれのシーケンス信号は、いずれもデータ出力モジュール18に提供されるため、データ出力モジュール18は、これらに基づいて関連情報、信号及びデータの出力を行うことができ、それにより、テスト対象モジュール100は、データ出力モジュール18が出力した情報、信号及びデータに基づいてテスト結果の生成を行うことができる。
【0098】
具体的には、
図2に示すように、テストデータ発生モジュール11は、上から下への順に、第1のデータ発生チャネル、第2のデータ発生チャネル、第3のデータ発生チャネル、第4のデータ発生チャネルとの4つのテストデータ発生ユニット111を含み得る。選択的に、メタデータ発生モジュール13は、具体的には、第2のデータ発生チャネルであるテストデータ発生ユニット111にバインディングされることができる。
【0099】
現在、第2のデータ発生チャネルであるテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータ、及びメタデータ発生モジュール13が生成したメタデータを出力するとすると、
図2のデータ出力モジュール18に設けられたインタフェースのうち、右側にMeta Data outputと表示されたインタフェースは、メタデータ発生モジュール13が生成したメタデータを出力することができ、右側にPattern Data outputと表示されたインタフェースは、第2のデータ発生チャネルであるテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータを出力することができ、第2のデータ発生チャネルであるテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータがYUVデータである場合、
図2の右側にYUV Format outputと表示されたインタフェースは、「1」を出力し、
図2の右側にRaw Format outputと表示されたインタフェースは、現在出力しているテストデータのデータ類型がYUV類型であり、Raw類型ではないことを示すために、「0」を出力することができる。第2のデータ発生チャネルであるテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータがRawデータである場合、
図2の右側にYUV Format outputと表示されたインタフェースは、「0」を出力することができ、
図2の右側にRaw Format outputと表示されたインタフェースは、現在出力しているテストデータのデータ類型がRaw類型であり、YUV類型ではないことを示すために、「1」を出力することができる。
【0100】
これから分かるように、本開示の実施例では、データ出力モジュール18の設置により、関連情報、信号及びデータをテスト対象モジュール100に効率よく確実に出力することができ、テスト対象モジュール100は、これらに基づいて後処理を行うことができる。
【0101】
選択的な一例では、異なるテストデータ発生ユニット111は、異なるゲイン値に対応する。
【0102】
各テストデータ発生ユニット111は、当該テストデータ発生ユニット111がサポートするデータ類型と一致する原データに、相応のゲイン値を与えて、データ類型と一致するテストデータを生成する。
【0103】
具体的な一実施形態では、異なるテストデータ発生ユニットは、異なるゲイン値セットに対応する。
【0104】
各テストデータ発生ユニット111に対応するゲイン値は、相応のゲイン値セットから選択され、各テストデータ発生ユニット111に対応するゲイン値は、予め設定された方式で繰り返して切り替える。
【0105】
ここで、テストデータ発生ユニット111とゲイン値セットとの間の対応関係を予め設定することができ、異なるテストデータ発生ユニット111に対応するゲイン値セットは、異なることができる。
【0106】
いずれか1つのテストデータ発生ユニット111は、予め設定された対応関係に応じて、自身に対応するゲイン値セットを決定することができ、続いて自身に対応するゲイン値セットから、1つのゲイン値を自身に対応するゲイン値として選択し、自身に対応するゲイン値を原データに与えることで、相応のテストデータを生成することができる。
【0107】
なお、いずれか1つのテストデータ発生ユニット111は、その対応するゲイン値が、予め設定された方式で繰り返して切り替えられることができ、以下、繰り返して切り替える2つの具体的な方式について説明する。
【0108】
(第1の方式)
テストデータ発生ユニット111に対応するゲイン値セットにそれぞれゲイン値1、ゲイン値2、ゲイン値3との3つのゲイン値があり、且つその初期の対応するゲイン値がゲイン値1であるとすると、予め設定された時間(例えば、1秒、2秒、5秒など)が経過した後、その対応するゲイン値をゲイン値2に切り替え、また、予め設定された時間が経過した後、その対応するゲイン値をゲイン値3に切り替え、さらに、予め設定された時間が経過した後、その対応するゲイン値をゲイン値1に切り替えるようにすることができ、このように類推することができるので、その説明を省略する。
【0109】
(第2の方式)
テストデータ発生ユニット111に対応するゲイン値セットにそれぞれゲイン値1、ゲイン値2、ゲイン値3との3つのゲイン値があり、且つその初期の対応するゲイン値がゲイン値1であるとすると、ゲイン値1に従って予め設定された回数(例えば、3回、4回、5回など)のテストデータ生成を行った後、その対応するゲイン値をゲイン値2に切り替え、ゲイン値2に従って予め設定された回数のテストデータ生成を行った後、その対応するゲイン値をゲイン値3に切り替え、ゲイン値3に従って予め設定された回数テストデータ生成を行った後、その対応するゲイン値をゲイン値1に切り替えるようにすることができ、このように類推することができるので、その説明を省略する。
【0110】
このような実施形態では、ゲイン値セットからゲイン値を選択することで、テストデータ発生ユニット111に対応するゲイン値を非常に効率よく確実に決定することができ、ゲイン値を繰り返して切り替えることで、テストデータ発生ユニット111が生成したテストデータの変化を実現することができる。
【0111】
当然ながら、各テストデータ発生ユニット111のために、対応するゲイン値セットをそれぞれ設置することなく、各テストデータ発生ユニット111のために、ゲイン値をそれぞれ設置することができ、各テストデータ発生ユニット111は、それのために設置されたゲイン値を固定的に用いてテストデータの生成を行ってもよい。又は、各テストデータ発生ユニット111は、それのために設置されたゲイン値に対して下位ビットを繰り返して反転させる処理、特定のデータビットをオール0又はオール1にする処理を行ってもよく、各テストデータ発生ユニット111は、それのために設置されたゲイン値の処理結果を用いてテストデータの生成を行ってもよい。
【0112】
これから分かるように、本開示の実施例では、いずれか1つのテストデータ発生ユニット111に原データに相応のゲイン値を与えることで、テストデータの生成を非常に効率よく確実に実現して、生成したテストデータを用いて後処理を行うことができ、また、各テストデータ発生ユニット111に対応する原データが同じであっても、異なるテストデータ発生ユニット111に対応するゲイン値が異なることを保証するだけで、異なるテストデータ発生ユニット111が生成したテストデータが異なることを保証し、それにより長短露光の効果をシミュレーションすることができる。
【0113】
以上、本開示の実施例に係るテスト対象モジュール100のテスト回路を用いることで、マルチパスの露光カメラデータストリームをシミュレーションで生成する(即ち、異なるテストデータ発生ユニット111により異なるテストデータを生成する)ことができるだけでなく、各露光データストリームのシーケンスが独立することができ、さらに、メタデータ及びテストデータをシミュレーションで生成することができる。
【0114】
また、専用の機能安全モジュール12をさらに設計して機能安全関連処理を行い、データストリームにパリティデータ保護ビット(上記のParity保護アルゴリズムに対応する)を追加し、各データ発生チャネルのフレームCRC値(上記のCRCアルゴリズムに対応する)を計算して記憶することができ、さらに、データストリームにフォールトインジェクションを行う方法(上記のフォールトインジェクション処理に対応する)により、感知システムにおける安全メカニズムを検査することで、最終的にマルチパスのテストを実現して、マルチパスに対して処理を行うという利用需要に応えることができる。
【0115】
(例示的な方法)
図3は、本開示の例示的な一実施例に係るテスト対象モジュールのテスト方法のフローを示す図である。
図3に示す方法は、上記の例示的な回路部分のテスト対象モジュールのテスト回路に適用され、
図3に示す方法は、ステップ301と、ステップ302と、ステップ303と、ステップ304と、を含む。
【0116】
具体的には、ステップ301では、回路における各テストデータ発生ユニットを呼び出し、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、データ類型と一致するテストデータを生成する。
【0117】
ステップ302では、テストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得る。
【0118】
ステップ303では、テストデータに基づいて、検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得る。
【0119】
ステップ304では、テストデータ、第1の処理結果及び第2の処理結果に基づいて、テスト対象モジュールのテスト結果を生成する。
【0120】
なお、ステップ301~304の具体的な実施過程は、上記の例示的な回路部分の関連説明を参照すればよく、その説明を省略する。上記の例示的なシステム部分に対応し、本開示の実施例に係るテスト対象モジュールのテスト方法は、マルチパスのテストを実現することができ、それによりマルチパスに対して処理を行うという利用需要に応えることができる。
【0121】
本開示の実施例に係るいずれか1つのテスト対象モジュールのテスト方法は、データ処理能力を有する任意の適切な機器により実行することができ、前記機器は、端末機器及びサーバなどを含むが、これらに限定されない。選択的に、本開示の実施例に係るいずれか1つのテスト対象モジュールのテスト方法は、プロセッサにより実行されることができ、例えば、プロセッサが、メモリに記憶された相応の命令を呼び出すことで、本開示の実施例に言及されるいずれか1つのテスト対象モジュールのテスト方法を実行する。
【0122】
(例示的な装置)
図4は、本開示の例示的な一実施例に係るテスト対象モジュールのテスト装置の構造を示す図である。
図4に示す装置は、上記の例示的な回路部分のテスト対象モジュールのテスト回路に適用され、
図4に示す装置は、第1の生成モジュール401と、第1の処理モジュール402と、第2の処理モジュール403と、第2の生成モジュール403と、を含む。
【0123】
ここで、第1の生成モジュール401は、回路における各テストデータ発生ユニットを呼び出し、当該テストデータ発生ユニットがサポートするデータ類型と一致する原データに基づいて、データ類型と一致するテストデータを生成する。
【0124】
第1の処理モジュール402は、第1の生成モジュール401が生成したテストデータに対して検査演算処理を行って第1の処理結果を得る。
【0125】
第2の処理モジュール403は、第1の生成モジュール401が生成したテストデータに基づいて、検査演算処理及びフォールトインジェクション処理を行って第2の処理結果を得る。
【0126】
第2の生成モジュール404は、第1の生成モジュール401が生成したテストデータ、第1の処理モジュール402が得た第1の処理結果及び第2の処理モジュール403が得た第2の処理結果に基づいて、テスト対象モジュールのテスト結果を生成する。
【0127】
(例示的な電子機器)
以下、
図5を参照して、本開示の実施例に係る電子機器について説明する。当該電子機器は、第1の機器及び第2の機器のいずれか1つ若しくは両方、又はそれらとは別個のスタンドアロン機器であってもよく、当該スタンドアロン機器は、第1の機器及び第2の機器と通信して、それらから収集された入力信号を受信することができる。
【0128】
図5は、本開示の実施例に係る電子機器のブロック図を示す。
【0129】
図5に示すように、電子機器500は、1つ又は複数のプロセッサ501及びメモリ502を含む。
【0130】
そのうち、プロセッサ501は、中央処理装置(CPU)又はデータ処理能力及び/又は命令実行能力を有する他の形態の処理ユニットであってもよく、電子機器500内の他のコンポーネントを制御して所望の機能を実行することができる。
【0131】
メモリ502は、1つ又は複数のコンピュータプログラム製品を含み得、前記コンピュータプログラム製品は、例えば、揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリなどの様々な形態のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み得る。前記揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュ(cache)などを含み得る。前記不揮発性メモリは、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリなどを含み得る。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には1つ又は複数のコンピュータプログラム命令が記憶され得、プロセッサ501は、前記プログラム命令を実行して、上記の本開示の各実施例のテスト対象モジュールのテスト方法及び/又は他の所望の機能を実現することができる。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、例えば、入力信号、信号成分、ノイズ成分などの様々なコンテンツが記憶され得る。
【0132】
一例では、電子機器500は、入力装置503及び出力装置504をさらに含み得、これらのコンポーネントは、バスシステム及び/又は他の形態の接続機構(図示せず)により互いに接続される。例えば、当該入力装置503は、センサ又はセンサアレイであってもよく、又は、当該入力装置503は、収集された入力信号を受信するための通信ネットワーク接続機器であってもよい。
【0133】
また、当該入力装置503は、例えば、キーボードやマウスなどをさらに含み得る。
【0134】
当該出力装置504は、決定された距離情報、方向情報などを含む様々な情報を外部へ出力することができる。当該出力装置504は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタ、通信ネットワーク及びそれらが接続されたリモート出力機器などを含み得る。
【0135】
当然ながら、簡略化のため、
図5では、当該電子機器500における、本開示に関するコンポーネントの一部のみを示し、例えば、バス、入力/出力インタフェースなどのコンポーネントが省略された。それ以外、具体的な利用状況に応じて、電子機器500は、いかなる他の適切なコンポーネントをさらに含み得る。
【0136】
(例示的なコンピュータプログラム製品及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体)
上記の方法及び機器に加えて、本開示の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であることもでき、当該コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されると、プロセッサに、本明細書の上記の「例示的な方法」部分で説明された本開示の様々な実施例に係るテスト対象モジュールのテスト方法のステップを実行させる。
【0137】
ここで、前記コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで本開示の実施例の動作を実行するためのプログラムコードを作成することができ、前記プログラミング言語は、例えば、Java(登録商標)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語を含み、例えば、「C」言語又は類似のプログラミング言語などの一般的な手続き型プログラミング言語をさらに含む。プログラムコードは、下記のように実行されることができ、すなわち、ユーザコンピューティング機器上で全体的に実行される、ユーザ機器上で部分的に実行される、別個のソフトウェアパッケージとして実行される、一部はユーザコンピューティング機器上で実行され、別の一部はリモートコンピューティング機器上で実行される、又は、リモートコンピューティング機器又はサーバ上で全体的に実行される。
【0138】
さらに、本開示の実施例は、さらに、コンピュータプログラム命令が記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり得、コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されると、プロセッサに、本明細書の上記の「例示的な方法」部分で説明される本開示の様々な実施例に係るテスト対象モジュールのテスト方法のステップを実行させる。
【0139】
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、1つ又は複数の読み取り可能な媒体の任意の組み合わせを用いることができる。読み取り可能な記憶媒体は、読み取り可能な信号媒体又は読み取り可能な記憶媒体であってもよい。読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光学、電磁、赤外線、若しくは半導体のシステム、装置、又はデバイス、あるいはこれらの任意の組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ又は複数の導線を有する電気的な接続、ポータブルディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含む。
【0140】
以上、具体的な実施例を参照すながら本開示の基本的原理を説明してきたが、本開示に言及される利点、優位性、効果などは、制限されず、例示されるものに過ぎず、これらの利点、優位性、効果などは、本開示の各実施例が必ず備えられるのではない。また、以上開示された具体的な細部は、制限されず、例示する役割及び理解を容易にする役割を果たすためのものに過ぎず、上記細部は、本開示を必ず上記具体的な詳細により実現されるように制限するものではない。
【0141】
本明細書における各実施例は、いずれも逐次的な形態で説明され、各実施例は、他の実施例との相違点を主に説明し、各実施例間の同じ又は同様の部分は、互いに参照すればよい。システムの実施例には、基本的に方法の実施例に対応するので、説明は比較的簡単であるが、関連内容は、方法の実施例の説明の一部を参照すればよい。
【0142】
本開示に係るデバイス、装置、機器、システムのブロック図は、単なる例示的な例に過ぎず、必ずブロック図に示される形態で接続、レイアウト、配置を行うことを要求又は暗示することを意図しない。当業者が理解できるように、これらのデバイス、装置、機器、システムを任意の形態で接続、レイアウト、配置することができる。例えば、「含む」、「備える」、「有する」などの単語は開放的語彙であり、「含むが限定されない」ことを指し、互いに置き換えて使用され得る。本明細書で使用される「又は」及び「及び」という用語は、「及び/又は」という用語を指し、そのようでないと明記しない限り、互いに置き換えて使用され得る。ここで使用される語彙「例えば」とは、「例えば、…であるが、これに限定されない」という連語を指し、互いに置き換えて使用され得る。
【0143】
本開示の方法及び装置は、多くの形態で実現され得る。例えば、本開示の方法及び装置は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアのいかなる組み合わせで実現され得る。前記方法に使用されるステップの上記順序は、単なる説明のためのものであり、本開示の方法のステップは、特に他の形態で説明しない限り、以上具体的に説明された順序に限定されない。また、いくつかの実施例では、本開示は、記録媒体に記録されたプログラムとして実施されてもよく、これらのプログラムは、本開示に係る方法を実現するための機械読み取り可能な命令を含む。したがって、本開示に係る方法を実行するためのプログラムを記憶する記録媒体も本開示に含まれる。
【0144】
また、本開示の装置、機器、及び方法において、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再度組み合わせされてもよいことに指摘されたい。これらの分解及び/又は再度組み合わせは、本開示の同等な形態とみなされるべきである。
【0145】
開示された態様の上記の説明は、当業者が本開示を作成又は使用することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な修正は、当業者にとって非常に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示された態様に制限されることを意図しておらず、本明細書に開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲に従うものである。
【0146】
上記の説明は、例示及び説明のために提供される。さらに、この説明は、本開示の実施例を本明細書に開示された形態に制限することを意図しない。以上、複数の例示的な態様及び実施例を説明したが、当業者であれば、それらの特定の変形、修正、変更、追加、及びサブコンビネーションを認識できるであろう。
【国際調査報告】