(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-30
(54)【発明の名称】ストレッチフードマシン及びそれを動作させる方法
(51)【国際特許分類】
B65B 9/13 20060101AFI20230623BHJP
【FI】
B65B9/13
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022567666
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(85)【翻訳文提出日】2022-12-20
(86)【国際出願番号】 US2021029566
(87)【国際公開番号】W WO2021231086
(87)【国際公開日】2021-11-18
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】314009641
【氏名又は名称】シグノード インダストリアル グループ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】トニ コンストマン
【テーマコード(参考)】
3E050
【Fターム(参考)】
3E050AA02
3E050AB04
3E050AB08
3E050BA04
3E050BA20
3E050CA01
3E050DE01
3E050FA10
(57)【要約】
本開示の様々な実施形態は、フィルム延伸中のリーフィング装置の側方移動及び巻出し速度を最適化して、リーフィング装置の移動距離及びリーフィング装置を移動させるアクチュエータ上の摩耗を最小限にし、且つ延伸中にフィルムを損傷する可能性を低減するように構成されるストレッチフードマシンを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストレッチフードマシンであって、
マシンフレームと、
前記マシンフレームに対して上方位置と下方位置との間で移動可能な包装キャリッジと、
前記包装キャリッジをその上方位置と下方位置との間で移動させるために、前記包装キャリッジに動作可能に接続される包装キャリッジアクチュエータと、
前記包装キャリッジアクチュエータによって支持され、且つ第1のリーフィングフィンガと、第1のキャリッジと、前記第1のキャリッジによって支持される第1の駆動ローラと、前記第1の駆動ローラに動作可能に接続されて前記第1の駆動ローラを駆動する第1のローラアクチュエータと、前記第1のキャリッジに動作可能に接続されて、前記第1のリーフィングフィンガに対して前記第1のキャリッジを移動させる第1のキャリッジアクチュエータとを含む第1のリーフィング装置と、
前記第1のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ前記第1のリーフィング装置を前記包装キャリッジに対して第1のリーフィング位置と第1の包装位置との間で移動させるように構成される1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータと、
コントローラであって、
前記第1のリーフィング位置と前記第1の包装位置との間の差に少なくとも部分的に基づいて延伸速度を特定することと、
前記延伸速度に少なくとも部分的に基づいて巻出し速度を特定することと、
前記第1のリーフィング装置を前記第1のリーフィング位置に移動させるように前記1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータを制御することと、
チューブ状フィルムのセグメントが前記第1のリーフィング装置の前記第1のリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後、
前記第1のリーフィング装置が第1の指定経路を辿り、且つ前記チューブ状フィルムのセグメントが延伸されるように、前記第1のリーフィング装置を前記延伸速度で前記第1のリーフィング位置から前記第1の包装位置に移動させるように前記1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータを制御することと、
前記第1のリーフィング装置が前記第1のリーフィング位置から前記第1の包装位置に移動して、前記チューブ状フィルムのセグメントの一部を前記第1のリーフィング装置の前記第1のリーフィングフィンガから展開する間、前記第1の駆動ローラを前記巻出し速度で展開方向に駆動するように前記第1のローラアクチュエータを制御することと
を行うように構成されるコントローラと
を含むストレッチフードマシン。
【請求項2】
前記巻出し速度は、前記延伸速度が増加するにつれて増加し、且つ前記延伸速度が減少するにつれて減少する、請求項1に記載のストレッチフードマシン。
【請求項3】
前記第1の指定経路は直線である、請求項1に記載のストレッチフードマシン。
【請求項4】
前記コントローラは、包装される積荷の大きさに少なくとも部分的に基づいて前記第1の包装位置を特定するように更に構成される、請求項1に記載のストレッチフードマシン。
【請求項5】
前記コントローラは、第1の方向における前記積荷からの第1のオフセット距離と、第2の方向における前記積荷からの第2のオフセット距離とを特定することにより、前記第1の包装位置を特定するように更に構成される、請求項4に記載のストレッチフードマシン。
【請求項6】
前記1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータは、
前記第1のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ前記第1のリーフィング装置を前記包装キャリッジに対して前記第1の方向に移動させるように構成される第1方向アクチュエータと、
前記第1のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ前記第1のリーフィング装置を前記包装キャリッジに対して前記第2の方向に移動させるように構成される第2方向アクチュエータと
を含む、請求項5に記載のストレッチフードマシン。
【請求項7】
前記第1及び第2の方向は、垂直である、請求項6に記載のストレッチフードマシン。
【請求項8】
前記第1のリーフィング及び包装位置は、前記第1の方向に第1の距離だけ分離され、且つ前記第2の方向に第2の距離だけ分離され、
前記コントローラは、前記第1のリーフィング装置を前記第1の方向に第1の側方延伸速度で移動させるように前記第1方向アクチュエータを制御し、且つ前記第1のリーフィング装置を前記第2の方向に第2の側方延伸速度で移動させるように前記第2方向アクチュエータを制御することにより、前記第1のリーフィング装置を前記延伸速度で前記第1のリーフィング位置から前記第1の包装位置に移動させるように前記1つ以上のリーフィング装置アクチュエータを制御するように構成される、請求項6に記載のストレッチフードマシン。
【請求項9】
前記第1及び第2の距離が等しい場合、前記延伸速度は、指定延伸速度であり、且つ前記第1及び第2の側方延伸速度は、同じ指定側方延伸速度である、請求項8に記載のストレッチフードマシン。
【請求項10】
前記第1及び第2の距離が異なる場合、前記第1及び第2の側方延伸速度は、異なり、且つ前記延伸速度は、前記指定延伸速度と異なる、請求項9に記載のストレッチフードマシン。
【請求項11】
前記第1の距離が前記第2の距離よりも大きい場合、前記第1の側方延伸速度は、前記指定側方延伸速度であり、且つ前記第2の側方延伸速度は、前記指定側方延伸速度と異なる、請求項10に記載のストレッチフードマシン。
【請求項12】
前記指定側方延伸速度は、オペレータ入力を介して受信される、請求項11に記載のストレッチフードマシン。
【請求項13】
前記第1の距離が前記第2の距離よりも大きい場合、前記第2の側方延伸速度は、前記指定側方延伸速度よりも低い、請求項11に記載のストレッチフードマシン。
【請求項14】
前記コントローラは、前記指定延伸速度、前記延伸速度及び指定巻出し速度に基づいて前記巻出し速度を特定するように構成される、請求項11に記載のストレッチフードマシン。
【請求項15】
前記指定延伸速度及び前記指定巻出し速度は、オペレータ入力に基づいて特定される、請求項14に記載のストレッチフードマシン。
【請求項16】
前記指定延伸速度は、オペレータ入力を介して受信される前記指定側方延伸速度に基づいて特定される、請求項15に記載のストレッチフードマシン。
【請求項17】
前記包装キャリッジアクチュエータによって支持され、且つ第2のリーフィングフィンガと、第2のキャリッジと、前記第2のキャリッジによって支持される第2の駆動ローラと、前記第2の駆動ローラに動作可能に接続されて前記第2の駆動ローラを駆動する第2のローラアクチュエータと、前記第2のキャリッジに動作可能に接続されて、前記第2のリーフィングフィンガに対して前記第2のキャリッジを移動させる第2のキャリッジアクチュエータとを含む第2のリーフィング装置であって、前記1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータは、前記第2のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ前記第2のリーフィング装置を前記包装キャリッジに対して第2のリーフィング位置と第2の包装位置との間で移動させるように構成される、第2のリーフィング装置と、
前記包装キャリッジアクチュエータによって支持され、且つ第3のリーフィングフィンガと、第3のキャリッジと、前記第3のキャリッジによって支持される第3の駆動ローラと、前記第3の駆動ローラに動作可能に接続されて前記第3の駆動ローラを駆動する第3のローラアクチュエータと、前記第3のキャリッジに動作可能に接続されて、前記第3のリーフィングフィンガに対して前記第3のキャリッジを移動させる第3のキャリッジアクチュエータとを含む第3のリーフィング装置と、
前記包装キャリッジアクチュエータによって支持され、且つ第4のリーフィングフィンガと、第4のキャリッジと、前記第4のキャリッジによって支持される第4の駆動ローラと、前記第4の駆動ローラに動作可能に接続されて前記第4の駆動ローラを駆動する第4のローラアクチュエータと、前記第4のキャリッジに動作可能に接続されて、前記第4のリーフィングフィンガに対して前記第4のキャリッジを移動させる第4のキャリッジアクチュエータとを含む第4のリーフィング装置と、
前記第3及び第4のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ前記第3及び第4のリーフィング装置を前記包装キャリッジに対して第3及び第4のリーフィング位置と第3及び第4の包装位置との間でそれぞれ移動させるように構成される1つ以上の第2のリーフィング装置アクチュエータと
を更に含み、前記コントローラは、
前記第2のリーフィング装置を前記第2のリーフィング位置に移動させるように前記第1のリーフィング装置アクチュエータを制御し、且つ前記第3及び第4のリーフィング装置を前記それぞれの第3及び第4のリーフィング位置に移動させるように前記1つ以上の第2のリーフィング装置アクチュエータを制御することと、
前記チューブ状フィルムのセグメントが前記それぞれの第1、第2、第3及び第4のリーフィング装置の前記第1、第2、第3及び第4のリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後、前記第2のリーフィング装置が第2の指定経路を辿るように、前記第2のリーフィング装置を前記延伸速度で前記第2のリーフィング位置から前記第2の包装位置に移動させるように前記1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータを制御し、且つ前記チューブ状フィルムのセグメントが延伸されるように、前記第3及び第4のリーフィング装置がそれぞれ第3及び第4の指定経路を辿るように、前記第3及び第4のリーフィング装置を前記延伸速度で前記第3及び第4のリーフィング位置から前記第3及び第4の包装位置にそれぞれ移動させるように前記1つ以上の第2のリーフィング装置アクチュエータを制御することと、
第2、第3及び第4のリーフィング装置が前記第2、第3及び第4のリーフィング位置から前記それぞれの第2、第3及び第4の包装位置に移動して、前記チューブ状フィルムのセグメントの一部を前記第2、第3及び第4のリーフィング装置の前記第2、第3及び第4のリーフィングフィンガから展開する間、前記それぞれの第2、第3及び第4の駆動ローラを前記巻出し速度で前記展開方向に駆動するように前記第2、第3及び第4のローラアクチュエータを制御することと
を行うように更に構成される、請求項1に記載のストレッチフードマシン。
【請求項18】
前記第1、第2、第3及び第4の指定経路は、それぞれ異なる直線を含む、請求項17に記載のストレッチフードマシン。
【請求項19】
ストレッチフードマシンを動作させる方法であって、
第1のリーフィング装置のための第1のリーフィング位置と、前記第1のリーフィング装置のための第1の包装位置との間の差に少なくとも部分的に基づいて延伸速度を特定することと、
前記延伸速度に少なくとも部分的に基づいて巻出し速度を特定することと、
前記第1のリーフィング装置を前記第1のリーフィング位置に移動させることと、
チューブ状フィルムのセグメントを前記第1のリーフィング装置の第1のリーフィングフィンガ上に畳み込むことと、
前記チューブ状フィルムのセグメントが前記第1のリーフィング装置の前記第1のリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後、
前記第1のリーフィング装置が第1の指定経路を辿り、且つ前記チューブ状フィルムのセグメントが延伸されるように、前記第1のリーフィング装置を前記延伸速度で前記第1のリーフィング位置から前記第1の包装位置に移動させることと、
前記第1のリーフィング装置が前記第1のリーフィング位置から前記第1の包装位置に移動して、前記チューブ状フィルムのセグメントの一部を前記第1のリーフィング装置の前記第1のリーフィングフィンガから展開する間、前記第1のリーフィング装置の第1の駆動ローラを前記巻出し速度で展開方向に駆動することと
を含む方法。
【請求項20】
前記巻出し速度は、前記延伸速度が増加するにつれて増加し、且つ前記延伸速度が減少するにつれて減少する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の指定経路は直線である、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
包装される積荷の大きさに少なくとも部分的に基づいて前記第1の包装位置を特定することを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
第1の方向における前記積荷からの第1のオフセット距離と、第2の方向における前記積荷からの第2のオフセット距離とを特定することにより、前記第1の包装位置を特定することを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のリーフィング及び包装位置は、前記第1の方向に第1の距離だけ分離され、且つ前記第2の方向に第2の距離だけ分離され、前記方法は、前記第1のリーフィング装置を前記第1の方向に第1の側方延伸速度で移動させるように第1方向アクチュエータを制御し、且つ前記第1のリーフィング装置を前記第2の方向に第2の側方延伸速度で移動させるように第2方向アクチュエータを制御することにより、前記第1のリーフィング装置を前記延伸速度で前記第1のリーフィング位置から前記第1の包装位置に移動させることを更に含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1及び第2の距離が等しい場合、前記延伸速度は、指定延伸速度であり、且つ前記第1及び第2の側方延伸速度は、同じ指定側方延伸速度である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1及び第2の距離が異なる場合、前記第1及び第2の側方延伸速度は、異なり、且つ前記延伸速度は、前記指定延伸速度と異なる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の距離が前記第2の距離よりも大きい場合、前記第1の側方延伸速度は、前記指定側方延伸速度であり、且つ前記第2の側方延伸速度は、前記指定側方延伸速度と異なる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記指定側方延伸速度は、オペレータ入力を介して受信される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1の距離が前記第2の距離よりも大きい場合、前記第2の側方延伸速度は、前記指定側方延伸速度よりも低い、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記指定延伸速度、前記延伸速度及び指定巻出し速度に基づいて前記巻出し速度を特定することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
オペレータ入力に基づいて前記指定延伸速度及び前記指定巻出し速度を特定することを更に含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
オペレータ入力を介して受信される前記指定側方延伸速度に基づいて前記指定延伸速度を特定することを更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
第2、第3及び第4のリーフィング装置をそれぞれの第2、第3及び第4のリーフィング位置に移動させることと、
前記チューブ状フィルムのセグメントを前記それぞれの第2、第3及び第4のリーフィング装置の第2、第3及び第4のリーフィングフィンガ上に畳み込むことと、
前記チューブ状フィルムのセグメントが前記それぞれの第1、第2、第3及び第4のリーフィング装置の前記第1、第2、第3及び第4のリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後、前記チューブ状フィルムのセグメントが延伸されるように、前記第2、第3及び第4のリーフィング装置がそれぞれ第2、第3及び第4の指定経路を辿るように、前記第2、第3及び第4のリーフィング装置を前記延伸速度で前記第2、第3及び第4のリーフィング位置からそれぞれの第2、第3及び第4の包装位置に移動させることと、
前記第2、第3及び第4のリーフィング装置が前記第2、第3及び第4のリーフィング位置から前記それぞれの第2、第3及び第4の包装位置に移動して、前記チューブ状フィルムのセグメントの一部を前記第2、第3及び第4のリーフィング装置の前記第2、第3及び第4のリーフィングフィンガから展開する間、前記それぞれの第2、第3及び第4のリーフィング装置の第2、第3及び第4の駆動ローラを前記巻出し速度で前記展開方向に駆動することと
を更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項34】
前記第1、第2、第3及び第4の指定経路は、それぞれ異なる直線を含む、請求項33に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本願は、2020年5月14日出願の米国仮特許出願第63/024,593号明細書に対する優先権及びその利益を主張する、2021年4月20日出願の米国非仮特許出願第17/235,286号明細書に対する優先権及びその利益を主張するものであり、その両方の内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、チューブ状ストレッチフィルムで物品の積荷を包装するためのストレッチフードマシンに関し、より特に、フィルム延伸中のリーフィング装置の側方移動及び巻出し速度を最適化するように構成されるストレッチフードマシンに関する。
【背景技術】
【0003】
ストレッチフードマシンは、物品の積荷をチューブ状プラスチックストレッチフィルムで包装する。これらのストレッチフードマシンは、フィルム供給アセンブリと、フィルム開口アセンブリと、リーフィング及び包装アセンブリとを支持するフレームを含む。リーフィング及び包装アセンブリは、4つのリーフィング装置を支持する包装キャリッジを含む。各リーフィング装置は、駆動ローラ及び垂直に延在するリーフィングフィンガを支持する支持体を含む。モータは、駆動ローラを駆動し、リーフィングフィンガは、自由に回動可能なガイドローラを支持する。駆動ローラは、ガイドローラに向かって及びそれから離間するように移動可能である。
【0004】
物品の積荷を包装するために、フィルム供給アセンブリは、フィルムロールからチューブ状フィルムを引き出し、フィルムを所望の長さに切断してチューブ状フィルムのセグメントを形成し、特定の場合には閉じたチューブ状フィルムのセグメントの上部を熱融着させる。フィルム開口アセンブリは、その周囲が略矩形であるように、チューブ状フィルムのセグメントの底部を開口する。各リーフィング装置は、チューブ状フィルムのセグメントに対して側方内側に(X及びY方向に且つ
図1に示すX-Y平面に略平行に)、それらが挿入構成を形成するそれぞれの挿入位置まで移動する。包装キャリッジは、次いで、リーフィング装置のリーフィングフィンガがチューブ状フィルムのセグメントの4つの角部の付近でその開口底部に入るまで、チューブ状フィルムのセグメントに対して(
図1に示すZ方向において)上昇する。リーフィング装置は、次いで、側方外側に(X及びY方向に且つ
図1に示すX-Y平面に略平行に)、リーフィングフィンガ上にチューブ状フィルムのセグメントを畳み込む準備としてリーフィング構成を形成するそれぞれのリーフィング位置に移動する。リーフィング装置の駆動ローラは、それらのそれぞれのガイドローラに向かって移動して、チューブ状フィルムのセグメントの外面に係合し、チューブ状フィルムのセグメントの内面をガイドローラに押し付け、それによりチューブ状フィルムをローラ間に挟持する。モータは、それらのそれぞれの駆動ローラをリーフィング回転方向に駆動して、リーフィングフィンガ上にチューブ状フィルムのセグメントを畳み込む(又は集める)。
図1は、チューブ状フィルムの未延伸セグメントがリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後の、リーフィング構成におけるリーフィング装置RD
1、RD
2、RD
3及びRD
4を(簡略化して)示す。チューブ状フィルムの未延伸セグメントの周囲は、F
UNSTRETCHEDとして表示されている。
【0005】
リーフィング後、リーフィング装置は、それぞれ側方外側に(X及びY方向に且つ
図1に示すX-Y平面に略平行に)、リーフィング装置が包装構成を形成するそれぞれの包装位置に移動する。フィルムは、弾性であるため、この移動中に延伸する。
図1は、包装構成におけるリーフィング装置RD
1’、RD
2’、RD
3’及びRD
4’をチューブ状フィルムの延伸セグメントと共に示し、その周囲は、F
STRETCHEDとして表示されている。包装構成(従って包装位置)は、リーフィング装置が包装構成に到達すると、チューブ状フィルムのセグメントの周囲が積荷を囲む大きさにされるように、積荷の大きさ及び形状に基づいて特定される。リーフィング装置がそれらの包装位置に移動するにつれて、それらのモータは、それらの駆動ローラをリーフィング回転方向とは反対の展開回転方向に巻出し速度で駆動して、リーフィングフィンガからフィルムの一部(全てではない)を展開させる。延伸中のこの部分的な展開は、リーフィングフィンガに係合するフィルムの一部を過延伸することを防ぎ、これにより包装中にフィルムが損傷する可能性を低減する。
【0006】
リーフィング装置が包装構成に到達した後、包装キャリッジは、積荷に対して(
図1に示すZ方向において)下降する。この下降中、モータは、リーフィング装置の駆動ローラを展開回転方向に展開速度で駆動して、リーフィングフィンガからフィルムの残りを展開させる。これが行われると、フィルムは、その延伸されていない大きさ及び形状に戻ろうとし、積荷上で側方に収縮し、これにより積荷をユニット化し、且つ/又は積荷をパレットに固定する。これにより、包装プロセスが完了し、コンベヤがストレッチフードマシンから積荷を搬送する。
【0007】
これらの公知のストレッチフードマシンの1つは、リーフィング装置をそれらのそれぞれのリーフィング位置と包装位置との間で側方内側及び外側に移動させるために、定流量ポンプによって供給される油圧アクチュエータを含む。上で説明したように、リーフィング後、リーフィング装置は、それらのそれぞれの包装位置に側方外側に移動して、チューブ状フィルムのセグメントを延伸させる。そのために、
図1に示すように、各リーフィング装置は、積荷Lから外側にX方向において距離X1、Y方向において距離Y1移動しなければならない。リーフィング装置のリーフィング位置と包装位置との間の最短経路は、
図1に示す直線経路P
OPTIMALである。
【0008】
油圧アクチュエータに定流量ポンプを用いることは、リーフィング装置が同じ固定速度でX及びY方向に移動することを意味する。距離X1及びY1が同じである場合、リーフィング装置RDは、同時にX及びY方向に移動を開始し、包装位置に到達した後、X及びY方向の移動を同時に停止する。リーフィング装置RDは、経路POPTIMALを辿り、リーフィング位置から直接包装位置まで直線的に移動する。これは、このシナリオにおいて、リーフィング装置RDが2つの位置間の最小距離を移動することを意味する。
【0009】
しかし、距離X1が距離Y1よりも大きい、
図1に示す実施例のように、距離X1とY1とが異なる場合、そのようにならない。これらの例において、リーフィング装置RDは、距離の短い方(ここではY1)を移動するまで、同時にX及びY方向に移動し始める。その時点において、その方向(ここではY方向)への移動を停止し、他の方向(ここではX方向)への移動を継続した後、最終的に包装位置に到達して停止する。これは、このシナリオにおいて、リーフィング装置RDがリーフィング位置から包装位置まで直線経路を辿らず、従って包装位置に到達するように更に移動し、それにより効率が低下し、リーフィング装置を移動させるアクチュエータの摩耗が増加することを意味する。例えば、
図1に示すように、リーフィング装置RDは、それらが第1の距離にわたってX及びY方向に同時に移動する経路P
ACTUALを辿る。その時点において、リーフィング装置RDは、距離Y1を既に移動しているため、Y方向の移動を停止し、X方向に第2の距離を移動し続けて、それらの包装位置に到達する。リーフィング装置がこの2段階経路上を移動する距離は、リーフィング装置が最適な直線経路上を移動したであろう距離よりも長い。
【0010】
別の問題は、巻出し速度が、通常、所定の種類のチューブ状フィルムに対して設定され、積荷の大きさ(従って包装構成)又は他のパラメータが変化しても、ストレッチフードマシンの動作中に変更されないことである。最適ではない巻出し速度(例えば、包装パラメータに対して遅すぎる)は、延伸後にリーフィングフィンガにおいて過度に薄いフィルムをもたらす可能性があり、それにより包装中にフィルムを損傷し、最適状態に及ばない最終製品を提供する可能性が増加する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の様々な実施形態は、フィルム延伸中のリーフィング装置の側方移動及び巻出し速度を最適化して、リーフィング装置移動距離及びリーフィング装置を移動させるアクチュエータ上の摩耗を最小限にし、且つ延伸中にフィルムを損傷する可能性を低減するように構成されるストレッチフードマシンを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】先行技術のストレッチフードマシンのリーフィング装置のリーフィング及び包装位置を、未延伸及び延伸状態におけるチューブ状フィルムのセグメントの周囲と共に示す平面図である。
【
図2】本開示のストレッチフードマシンの一実施形態の斜視図である。
【
図3】
図2のストレッチフードマシンの特定のコンポーネントを示すブロック図である。
【
図4】リーフィングキャリッジがその原点位置にある、
図2のストレッチフードマシンのリーフィング装置の1つの側面図である。
【
図5】フィルム開口装置がチューブ状フィルムのセグメントの底部を開口した後、リーフィング装置のリーフィングフィンガがチューブ状フィルムのセグメントの底部に挿入される前の、
図2のストレッチフードマシンのフィルム開口装置及びリーフィング装置の斜視図である。
【
図7】
図5と同様の斜視図であるが、リーフィング装置のリーフィングフィンガがチューブ状フィルムのセグメントの底部に挿入された後及びリーフィング装置のリーフィングキャリッジがそれらのそれぞれのリーフィング位置に移動した後の図である。
【
図9】
図7に対応する
図3のリーフィング装置の側面図である。
【
図10】
図5と同様の斜視図であるが、リーフィング装置がチューブ状フィルムのセグメントをリーフィングフィンガ上に畳み込んだ後の図である。
【
図12】
図5と同様の斜視図であるが、リーフィングフィンガから積荷上にチューブ状フィルムのセグメントを展開させる準備として、リーフィング装置が積荷の直上まで下降した後の図である。
【
図13】本開示の例示の包装プロセスのフローチャートである。
【
図14A】
図2のストレッチフードマシンのリーフィング装置のリーフィング及び包装位置を、未延伸及び延伸状態におけるチューブ状フィルムのセグメントの周囲と共に示す平面略図である。
【
図14B】
図2のストレッチフードマシンのリーフィング装置のリーフィング及び包装位置を、未延伸及び延伸状態におけるチューブ状フィルムのセグメントの周囲と共に示す平面略図である。
【
図14C】
図2のストレッチフードマシンのリーフィング装置のリーフィング及び包装位置を、未延伸及び延伸状態におけるチューブ状フィルムのセグメントの周囲と共に示す平面略図である。
【
図14D】
図2のストレッチフードマシンのリーフィング装置のリーフィング及び包装位置を、未延伸及び延伸状態におけるチューブ状フィルムのセグメントの周囲と共に示す平面略図である。
【
図14E】
図2のストレッチフードマシンのリーフィング装置のリーフィング及び包装位置を、未延伸及び延伸状態におけるチューブ状フィルムのセグメントの周囲と共に示す平面略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書で説明するシステム、装置及び方法は、種々の形態で具現化され得る一方、図面は、特定の例示的且つ非限定的な実施形態を示し、本明細書は、それらを説明する。図面に示し、本明細書に説明するコンポーネントの全てが必要とされるわけではなく、特定の実装形態は、追加の、異なる又はより少ないコンポーネントを含み得る。コンポーネントの配置及び種類、コンポーネントの形状、大きさ及び材料並びにコンポーネント同士の接続方法における変形形態は、特許請求の範囲の趣旨又は適用範囲から逸脱することなく行われ得る。別段の指示がない限り、本明細書で言及する任意の方向は、対応する図面に示すコンポーネントの向きを反映し、本開示の適用範囲を限定しない。更に、取り付け、接続等の取り付け方法を指す用語は、直接的な取り付け方法に限定することを意図するものではなく、間接的及び動作可能に取り付けられ、接続され、且つ同様の取り付け方法を含むように広く解釈するべきである。本明細書は、全体として受け取られ、本開示の原理に従って且つ当業者によって理解されるように解釈されることを意図する。
【0014】
本開示の様々な実施形態は、フィルム延伸中のリーフィング装置の側方移動及び巻出し速度を最適化して、リーフィング装置移動距離及びリーフィング装置を移動させるアクチュエータ上の摩耗を最小限にし、且つ延伸中にフィルムを損傷する可能性を低減するように構成されるストレッチフードマシンを提供する。
図2~12及び
図14A~14Eは、本開示のストレッチフードマシン10並びにストレッチフードマシン10のアセンブリ及びコンポーネントの一実施形態を示す。ストレッチフードマシン10は、マシンフレーム100と、マシンフレーム100によって支持されるフィルム供給アセンブリ200と、マシンフレーム100によって支持されるフィルム開口アセンブリ300と、マシンフレーム100によって支持されるリーフィング及び包装アセンブリ400と、オペレータインターフェース500と、コントローラ600とを含む。座標系CS(
図2に示す)は、本明細書において、X、Y及びZ方向(本例示的実施形態において互いに垂直である)におけるストレッチフードマシン10の種々のコンポーネントの方向移動のための基準系として用いる。
【0015】
マシンフレーム100は、複数のチューブ状及び/又は中実部材並びに他の要素(個々に表示されていない)から形成され、ストレッチフードマシン10の他のアセンブリ及びコンポーネントを支持するように構成される。マシンフレーム100は、その内部に包装領域を画成し、パレット積荷(パレットP上の積荷L等)が包装のために包装領域に搬送される送り込み領域(表示されず)と、パレット積荷が包装後に包装領域から搬送される送り出し領域(表示されず)とを有する。図示したマシンフレーム100は、単に1つの例示的な構成であり、任意の適切な構成が採用され得る。
【0016】
フィルム供給アセンブリ200は、ストレッチフードマシン10が次いで積荷Lを包装するために用いるチューブ状フィルムFのセグメントを形成するように構成される適切なコンポーネントを含む。更に具体的に言うと、当技術分野において公知であるように、フィルム供給アセンブリ200は、マシンフレーム100に回動可能に取り付けられるチューブ状フィルムのロールRからチューブ状フィルムの長さを引き出し、ロールRからチューブ状フィルムの長さを切断してチューブ状フィルムFのセグメントを形成し、(特定の場合には)チューブ状フィルムのセグメントの上端を(ヒートシール機構等を介して)閉じるのに適したコンポーネントを含む。コントローラ600は、当技術分野において公知であるように、積荷Lの高さに(部分的に)基づいて、チューブ状フィルムFのセグメントの長さを特定する。
【0017】
フィルム開口アセンブリ300は、リーフィング及び包装アセンブリ400によるリーフィングの準備としてチューブ状フィルムFのセグメントの底部を開口して、それが略矩形の外周を形成するように構成される適切なコンポーネントを含む。更に具体的に言うと、当技術分野において公知であるように、フィルム開口アセンブリ300は、4つの吸引ボックスと、チューブ状フィルムFのセグメントに対してX及びY方向の側方内側及び外側に且つX-Y平面に略平行に移動可能である4つの対応する保持装置(表示されず)とを含む。チューブ状フィルムFのセグメントの底部を開口するために、吸引ボックスは、X及びY方向の側方内側に移動し、そのため、チューブ状フィルムFのセグメントの底部の外面に隣接して位置決めされる。真空が生成されて、チューブ状フィルムFのセグメントの底部を吸引ボックス上に引き込み、それにより底部を部分的に開口する。保持装置は、次いで、チューブ状フィルムのセグメントをクランプし、吸引ボックス及び保持装置は、X及びY方向の側方外側に且つX-Y平面に略平行に移動して、リーフィングの準備としてチューブ状フィルムFのセグメントの底部を開口する。この時点において、チューブ状フィルムFのセグメントの底部の周囲は、リーフィングの準備として略矩形の形状を形成する。これは、フィルム開口アセンブリ300の単なる一実施例であり、フィルム開口アセンブリ300の他の実施形態は、他の任意の適切なコンポーネントを含み得る。
【0018】
リーフィング及び包装アセンブリ400は、包装キャリッジ(明確にするために図示せず)と、包装キャリッジアクチュエータ410と、第1、第2、第3及び第4のリーフィング装置420、430、440及び450と、リーフィング装置アクチュエータの第1及び第2のセット420a及び440aとを含む。包装キャリッジは、適切なフレームを含み、上方及び下方位置間でZ方向にマシンフレーム100に対して垂直に移動可能である。任意の適切なアクチュエータ(電気又は油圧モータ等)を含み得る包装キャリッジアクチュエータ410は、包装キャリッジに動作可能に接続されて、包装キャリッジをその上方及び下方位置間で移動させる。
【0019】
図4、9及び11は、第1の支持体421と、第1の支持体421の一端からZ方向に略垂直に延在する第1のリーフィングフィンガ422と、第1のリーフィングフィンガ422に取り付けられる自由に回動可能な第1のガイドローラ422aと、第1の支持体421によって支持される第1のレール423と、第1のレール423に取り付けられ、第1のガイドローラ422aから離間するホーム位置(
図4)及び第1のガイドローラ422aに隣接するリーフィング位置(
図9及び11)間で第1のレール423に沿って移動するように構成される第1のキャリッジ424と、第1のキャリッジ424によって支持される第1の駆動ローラ425と、第1のキャリッジ424によって支持され、第1の駆動ローラ425に動作可能に接続されて、第1の駆動ローラ425を対向するリーフィング及び展開回転方向に回転させる第1のローラアクチュエータ426と、キャリッジ424に動作可能に接続されて、キャリッジ424をそのホーム及びリーフィング位置間で移動させる第1のキャリッジアクチュエータ427とを含む第1のリーフィング装置420を示す。
【0020】
第2のリーフィング装置430は、第1のリーフィング装置420と同様であり、別途示さない。第2のリーフィング装置は、第2の支持体431と、第2の支持体431の一端から略垂直に延在する第2のリーフィングフィンガ432と、第2のリーフィングフィンガ432に取り付けられる自由に回動可能な第2のガイドローラ432aと、第2の支持体431によって支持される第2のレール433と、第2のレール433に取り付けられ、第2のガイドローラ432aから離間したホーム位置及び第2のガイドローラ432aに隣接するリーフィング位置間で第2のレール433に沿って移動するように構成される第2のキャリッジ434と、第2のキャリッジ434によって支持される第2の駆動ローラ435と、第2のキャリッジ434によって支持され、第2の駆動ローラ435に動作可能に接続されて、第2の駆動ローラ435を対向するリーフィング及び展開回転方向に回転させる第2のローラアクチュエータ436と、キャリッジ434に動作可能に接続されて、キャリッジ434をそのホーム及びリーフィング位置間で移動させる第2のキャリッジアクチュエータ437とを含む。
【0021】
第3のリーフィング装置440は、第1のリーフィング装置420と同様であり、別途示さない。第3のリーフィング装置は、第3の支持体441と、第3の支持体441の一端から略垂直に延在する第3のリーフィングフィンガ442と、第3のリーフィングフィンガ442に取り付けられる自由に回動可能な第3のガイドローラ442aと、第3の支持体441によって支持される第3のレール443と、第3のレール443に取り付けられ、第3のガイドローラ442aから離間したホーム位置及び第3のガイドローラ442aに隣接するリーフィング位置間で第3のレール443に沿って移動するように構成される第3のキャリッジ444と、第3のキャリッジ444によって支持される第3の駆動ローラ445と、第3のキャリッジ444によって支持され、第3の駆動ローラ445に動作可能に接続されて、第3の駆動ローラ445を対向するリーフィング及び展開回転方向に回転させる第3のローラアクチュエータ446と、キャリッジ444に動作可能に接続されて、キャリッジ444をそのホーム及びリーフィング位置間で移動させる第3のキャリッジアクチュエータ447とを含む。
【0022】
第4のリーフィング装置450は、第1のリーフィング装置420と同様であり、別途示さない。第4のリーフィング装置は、第4の支持体451と、第4の支持体451の一端から略垂直に延在する第4のリーフィングフィンガ452と、第4のリーフィングフィンガ452に取り付けられる自由に回動可能な第4のガイドローラ452aと、第4の支持体451によって支持される第4のレール453と、第4のレール453に取り付けられ、第4のガイドローラ452aから離間したホーム位置及び第4のガイドローラ452aに隣接するリーフィング位置間で第4のレール453に沿って移動するように構成される第4のキャリッジ454と、第4のキャリッジ454によって支持される第4の駆動ローラ455と、第4のキャリッジ454によって支持され、第4の駆動ローラ455に動作可能に接続されて、第4の駆動ローラ455を対向するリーフィング及び展開回転方向に回転させる第4のローラアクチュエータ456と、キャリッジ454に動作可能に接続されて、キャリッジ454をそのホーム及びリーフィング位置間で移動させる第4のキャリッジアクチュエータ457とを含む。
【0023】
第1、第2、第3及び第4のリーフィング装置420、430、440及び450は、包装キャリッジのフレームに略矩形配置で取り付けられている。リーフィング装置アクチュエータの第1のセット420aは、第1及び第2のリーフィング装置420及び430に動作可能に接続されて、第1及び第2のリーフィング装置420及び430を、X及びY方向の側方内側及び外側に且つ包装キャリッジ(並びに積荷L及びチューブ状フィルムFのセグメント)に対してX-Y平面に略平行に移動させる。リーフィング装置アクチュエータの第2のセット440aは、第3及び第4のリーフィング装置440及び450に動作可能に接続されて、第3及び第4のリーフィング装置440及び450を、X及びY方向の側方内側及び外側に且つ包装キャリッジ(並びに積荷L及びチューブ状フィルムFのセグメント)に対してX-Y平面に略平行に移動させる。
【0024】
リーフィング装置アクチュエータの第1のセット420aは、互いに独立して制御される第1のX-アクチュエータ及び第1のY-アクチュエータを含む。第1のX-アクチュエータは、第1及び第2のリーフィング装置420及び430に動作可能に接続され、第1及び第2のリーフィング装置420及び430を包装キャリッジに対してX方向に移動させるように構成される。第1のY-アクチュエータは、第1及び第2のリーフィング装置420及び430に動作可能に接続され、第1及び第2のリーフィング装置420及び430を包装キャリッジに対してY方向に移動させるように構成される。この例示的な実施形態において、第1のX-及びY-アクチュエータは、別個の可変周波数駆動装置によって制御される電気モータを含むが、アクチュエータは、他の実施形態において任意の適切なアクチュエータ(比例ソレノイドバルブによって制御される油圧モータ等)であり得る。この例示的な実施形態において、第1のX-アクチュエータは、第1及び第2のリーフィング装置を同時に且つ同じ速度でX方向に積荷に向かって及びそれから離間するように移動させる。同様に、第1のY-アクチュエータは、第1及び第2のリーフィング装置を同時に且つ同じ速度でY方向に積荷に向かって及びそれから離間するように移動させる。
【0025】
リーフィング装置アクチュエータの第2のセット440aは、互いに独立して制御される第2のX-アクチュエータ及び第2のY-アクチュエータを含む。第2のX-アクチュエータは、第3及び第4のリーフィング装置440及び450に動作可能に接続され、第3及び第4のリーフィング装置440及び450を包装キャリッジに対してX方向に移動させるように構成される。第2のY-アクチュエータは、第3及び第4のリーフィング装置440及び450に動作可能に接続され、第3及び第4のリーフィング装置440及び450を包装キャリッジに対してY方向に移動させるように構成される。この例示的な実施形態において、第2のX-及びY-アクチュエータは、別個の可変周波数駆動装置によって制御される電気モータを含むが、アクチュエータは、他の実施形態において任意の適切なアクチュエータ(比例ソレノイドバルブによって制御される油圧モータ等)であり得る。この例示的な実施形態において、第2のX-アクチュエータは、第3及び第4のリーフィング装置を同時に且つ同じ速度でX方向に積荷に向かって及びそれから離間するように移動させる。同様に、第2のY-アクチュエータは、第3及び第4のリーフィング装置を同時に且つ同じ速度でY方向に積荷に向かって及びそれから離間するように移動させる。
【0026】
他の実施形態において、ストレッチフードマシンは、個々のリーフィング装置毎に1つ以上のリーフィング装置アクチュエータの別個のセットを含む。これらの実施形態の幾つかにおいて、リーフィング装置アクチュエータの各セットは、上で説明したものと同様の独立して制御されるX-アクチュエータ及びY-アクチュエータを含む。
【0027】
オペレータインターフェース500は、オペレータからの入力を受信し、特定の実施形態では情報をオペレータに出力するように構成される。オペレータインターフェースは、オペレータからの入力を受信するように構成される1つ以上の入力装置を含む。様々な実施形態において、1つ以上の入力装置は、1つ以上のボタン(ハードキー又はソフトキー等)、1つ以上のスイッチ及び/又はタッチパネルを含む。様々な実施形態において、オペレータインターフェース500は、パレット積荷に関する情報、包装動作の状態又はストレッチフードマシン10のパラメータ等の情報をオペレータに表示するように構成される表示装置を含む。オペレータインターフェースは、表示装置の代わりに又はそれに加えて、1つ以上のスピーカ及び/又は1つ以上のライト等の他の出力装置を含み得る。特定の実施形態において、オペレータインターフェース500は、ストレッチフードマシン10の一部として形成され、例えばマシンフレーム100に取り付けられる。他の実施形態において、オペレータインターフェースは、ストレッチフードマシン10から遠隔にある。
【0028】
コントローラ600は、メモリ装置に通信可能に接続される処理装置を含む。処理装置は、これらに限定はしないが、汎用プロセッサ、特殊用途プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、1つ以上のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上の特定用途向け集積回路、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ回路、1つ以上の集積回路及び/又は状態機械等の任意の適切な処理装置を含み得る。メモリ装置は、これらに限定はしないが、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、1つ以上のデジタルレジスタ、キャッシュメモリ、1つ以上の半導体メモリ装置、一体型ハードディスク及び/又はリムーバブルメモリ等の磁気媒体、光磁気媒体及び/又は光媒体等の任意の適切なメモリ装置を含み得る。メモリ装置は、ストレッチフードマシン10の動作を制御するように(以下で説明する包装プロセスを実行するように等)処理装置によって実行可能な命令を格納する。
【0029】
コントローラ600は、フィルム供給アセンブリ200、フィルム開口アセンブリ300、包装キャリッジアクチュエータ410、リーフィング装置アクチュエータの第1及び第2のセット420a及び440a、ローラアクチュエータの第1、第2、第3及び第4のセット426、436、446及び456並びに第1、第2、第3及び第4のキャリッジアクチュエータ427、437、447及び457に通信可能且つ動作可能に接続されて、以下で説明するように、包装プロセス1000を実行するようにこれらのコンポーネントの動作を制御する。コントローラ600は、オペレータインターフェース500に通信可能に接続されて、(1)オペレータインターフェース500によって受信される入力を表す信号をオペレータインターフェース500から受信し、(2)オペレータインターフェース500に信号を送信して、オペレータインターフェース500に情報を出力させる(表示させる等)。
【0030】
図13は、本開示の例示の包装プロセス1000のフローチャートである。包装プロセス1000の各ステップの実施例は、上で説明され、図に示すストレッチフードマシン10のために提供される。
【0031】
包装プロセス1000の開始時、ブロック1002が示すように、積荷がストレッチフードマシンの包装領域に移動される。この例示的な実施形態において、コンベアが積荷Lをストレッチフードマシン10のマシンフレーム100の包装領域に移動させる。ブロック1004が示すように、積荷の大きさが特定される。この例示的な実施形態において、オペレータは、オペレータインターフェース500を用いて、積荷Lの大きさ(ここでは、
図14Aに示すような積荷Lの長さL及び幅W)を入力し、次いでコントローラ600に積荷Lの大きさを送信する。他の実施形態において、ストレッチフードマシンは、積荷を検出し、そうすることでその大きさを特定するように構成される1つ以上のセンサを含む。幾つかの実施形態において、ストレッチフードマシンは、ストレッチフードマシンを含む包装ライン内の別の機械から積荷の大きさを受信する。これらは、幾つかの実施例であり、積荷の大きさは、他の任意の適切な方法で特定され得る。
【0032】
次いで、ブロック1006が示すように、リーフィング装置の包装位置が積荷の大きさに少なくとも部分的に基づいて特定される。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、積荷Lの幅W及び長さLに少なくとも部分的に基づいてリーフィング装置420、430、440及び450の包装位置を特定する。更に具体的に言うと、コントローラ600は、
図14Bに示すように、積荷の適切な角部からのX方向のオフセットX
O及びY方向のオフセットY
Oを用いて、各リーフィング装置の包装位置を設定するように構成される。これらのオフセットX
O及びY
Oは、任意の適切な値であり得、オペレータインターフェース500を介してオペレータから受信されるが、それらは、他の実施形態において、他の任意の適切な方法で特定され得る(積荷の大きさ、フィルムの種類及び/又は他の任意の適切な要因に基づいて、コントローラによって自動的に等)。
【0033】
ブロック1008が示すように、各リーフィング装置がそれらのそれぞれのリーフィング位置からそれらのそれぞれの包装位置まで指定された経路に沿って移動する延伸速度が特定される。リーフィング位置は、フィルムの大きさ(例えば、その非延伸円周)を含む幾つかの要因に基づいて特定される(オペレータによって予め設定される等)。2点間の最短距離は、直線であるため、この例示的な実施形態において、所定のリーフィングフィンガに対するリーフィング位置と包装位置との間の指定経路は、直線であり、これは、余分な不必要な移動を回避することにより、リーフィング装置アクチュエータの効率を最大にし、摩耗を最小にする。他の実施形態において、指定経路は、直線経路ではない。
【0034】
この例示的な実施形態において、
図14Cに示すように、各リーフィング装置420、430、440及び450に対して、距離X
Tは、X方向にそれぞれのリーフィング位置及び包装位置を分離させ、距離Y
Tは、Y方向にそれぞれのリーフィング位置及び包装位置を分離させる。コントローラ600は、リーフィング装置420、430、440及び450がそれぞれのリーフィング位置からそれぞれの包装位置までそれぞれ指定された(直線)経路P
420、P
430、P
440及びP
450を辿るように、リーフィング装置アクチュエータの第1及び第2のセット420a及び440aの独立したX-及びY-アクチュエータを制御する方法を特定する。リーフィング位置と包装位置との間の距離がX及びY方向において同じである場合(即ちX
T=Y
Tである場合)、コントローラは、リーフィング装置が指定された(直線)経路を辿るように、それらをX及びY方向において同じ側方延伸速度で移動させるようにX-及びY-アクチュエータを制御する。しかし、距離が異なる場合、コントローラは、リーフィング装置が指定された(直線)経路を辿ることを確実にするように、リーフィング装置を一方向において他よりも遅く移動させるようにアクチュエータの1つを制御する。
【0035】
この例示的な実施形態において、コントローラが、修正されない限り、各リーフィング装置をX及びY方向のそれぞれに移動させるようにX-及びY-アクチュエータを制御する指定側方延伸速度が存在する。指定側方延伸速度が存在し得るか、オペレータによって入力され得るか、又はオペレータによって選択され得る。XT=YTである場合、コントローラは、リーフィング装置を指定側方延伸速度でX及びY方向の両方に移動させるようにX-及びY-アクチュエータを制御するように構成される。しかし、XT>YT又はXT<YTである場合、コントローラは、リーフィング装置が指定された(直線)経路に沿って移動することを確実にするように、より短い移動方向に対して指定側方延伸速度よりも低い側方延伸速度を用いるように構成される。例えば、XT>YTである場合、コントローラは、リーフィング装置をX方向において指定側方延伸速度で移動させるようにX-アクチュエータを制御し、リーフィング装置をY方向において指定側方延伸速度よりも低い側方延伸速度で移動させるようにY-アクチュエータを制御するように構成される。従って、この例示的な実施形態において、指定側方延伸速度は、リーフィング装置がX又はY方向に移動する可能性がある最大側方延伸速度を表す。他の実施形態において、コントローラは、リーフィング装置を、より短い移動方向において指定側方延伸速度で、より長い移動方向において指定側方延伸速度よりも速い側方延伸速度で移動させるように構成される。従って、これらの実施形態において、指定側方延伸速度は、リーフィング装置がX又はY方向に移動する可能性がある最小側方延伸速度を表す。
【0036】
リーフィング装置が指定された(直線)経路を辿るようにリーフィング装置をX及びY方向に移動させる側方延伸速度をコントローラ600が特定すると、コントローラ600は、リーフィング装置がX及びY方向に移動する側方延伸速度に基づいて、リーフィング装置が指定された(直線)経路に沿って移動する合成速度を特定する。この合成速度がリーフィング装置の延伸速度である。XT=YTである場合、延伸速度は、指定延伸速度である(このシナリオにおいて、リーフィング装置は、X及びY方向において指定側方延伸速度で移動するため)。
【0037】
リーフィング装置の延伸速度が特定された後、ブロック1010が示すように、リーフィング装置の駆動ローラの巻出し速度が延伸速度に少なくとも部分的に基づいて特定される。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、巻出し速度を延伸速度に相関させるルックアップテーブルを用いて、特定の延伸速度が与えられた場合に巻出し速度を計算するアルゴリズムを介して又は他の任意の適切な方法で巻出し速度を特定する。一般に、フィルムがより速く延伸するほど、リーフィングフィンガにおける過剰なフィルムの薄化を回避するように、フィルムをより速く部分的に展開させるべきであるため、延伸速度が増加するにつれて巻出し速度も増加する。
【0038】
この例示的な実施形態において、コントローラ600は、指定巻出し速度、延伸速度及び指定延伸速度に基づいて巻出し速度を特定する。指定巻出し速度は、この例示的な実施形態において最大巻出し速度を表し、存在し得るか、オペレータによって入力され得るか、又は積荷の大きさ、フィルムの大きさ、フィルムの種類等のような任意の様々な要因に基づいてオペレータによって選択され得る。詳細には、この例示的な実施形態において、巻出し速度は、以下の式に従い、指定延伸速度に対する延伸速度の比を指定巻出し速度に乗じたものに等しい。延伸速度が指定延伸速度に等しい場合(即ちこの例示的な実施形態においてX
T=Y
Tである場合)、巻出し速度は、指定巻出し速度に等しい。しかし、延伸速度が指定延伸速度よりも低い場合、巻出し速度は、それに応じて指定巻出し速度よりも低い。
【数1】
【0039】
次いで、ブロック1012が示すように、チューブ状フィルムのセグメントが作成される。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、フィルムロールRからチューブ状フィルムを引き出すようにフィルム供給アセンブリ200を制御し、フィルムを所望の長さに切断してチューブ状フィルムFのセグメントを形成し、閉じたチューブ状フィルムFのセグメントの上部を熱融着させる。次いで、ブロック1014が示すように、チューブ状フィルムのセグメントの底部が開口される。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、チューブ状フィルムFのセグメントの底部を、その周囲が、上で説明したように、略矩形となるように開口するようにフィルム開口アセンブリ300(より特に吸引ボックス及び保持装置)を制御する。
【0040】
次いで、ブロック1016が示すように、リーフィング装置は、それらの挿入位置に移動される。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、それぞれのリーフィング装置420、430、440及び450を、チューブ状フィルムFのセグメントに対して側方内側に(X及びY方向に且つX-Y平面に略平行に)、挿入構成を形成するそれらのそれぞれの挿入位置に移動させるようにリーフィング装置アクチュエータの第1及び第2のセット420a及び440aを制御する。
図5及び6は、それらの挿入位置におけるリーフィング装置420、430、440及び450を示す。挿入位置は、フィルムの大きさ(例えば、その非延伸円周)を含む幾つかの要因に基づいて、(オペレータ等によって)予め設定される。この時点において、リーフィング装置420について
図4に示すように、第1、第2、第3及び第4のリーフィング装置420、430、440及び450の第1、第2、第3及び第4のキャリッジ424、434、444及び454は、それぞれの原点位置にある。次いで、ブロック1018が示すように、リーフィング装置のリーフィングフィンガがチューブ状フィルムのセグメントの開口した底部に受け入れられるように、包装キャリッジを上昇させる。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、それぞれのリーフィング装置420、430、440及び450のリーフィングフィンガ422、432、442及び452がチューブ状フィルムFのセグメントの開口底部内に受け入れられるように、包装キャリッジを上昇させるように包装キャリッジアクチュエータ410を制御する。
【0041】
次いで、ブロック1020が示すように、リーフィング装置は、それらのリーフィング位置に移動される。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、それぞれのリーフィング装置420、430、440及び450を、チューブ状フィルムFのセグメントに対して側方外側に(X及びY方向に且つX-Y平面に略平行に)、チューブ状フィルムFのセグメントを畳み込む準備としてリーフィング構成を形成するそれらのそれぞれのリーフィング位置に移動させるように、リーフィング装置アクチュエータの第1及び第2のセット420a及び440aを制御する。次いで、ブロック1022が示すように、リーフィング装置は、チューブ状フィルムのセグメントをリーフィングフィンガ上に畳み込む。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、それぞれのキャリッジ424、434、444及び454をそれらのそれぞれの原点位置からそれらのそれぞれのリーフィング位置に移動させるように第1、第2、第3及び第4のキャリッジアクチュエータ427、437、447及び457を制御し、それによりリーフィング装置420、430、440及び450の駆動ホイール425、435、445及び455をチューブ状フィルムFのセグメントの内面F
INに接触させ、チューブ状フィルムFのセグメントの外面F
OUTをそれぞれのガイドホイール422a、432a、442a及び452aに対して押し付ける。
図7~9は、リーフィング装置420、430、440及び450を、それらのキャリッジがそれらのそれぞれのリーフィング位置に移動した後のそれらのリーフィング位置において示す。特定の実施形態において、リーフィング装置がリーフィング位置に移動するにつれて、キャリッジは、リーフィング位置に移動する。コントローラ600は、次いで、リーフィング回転方向に第1、第2、第3及び第4の駆動ローラ425、435、445及び455を駆動するように第1、第2、第3及び第4のローラアクチュエータ426、436、446及び456を制御し、リーフィングフィンガ422、432、442及び452上にチューブ状フィルムFのセグメントを畳み込む。
図10及び11は、リーフィング後のリーフィング装置420、430、440及び450を示し、
図14Dは、リーフィング後のリーフィング装置及びチューブ状フィルムFのセグメントの周囲を示す。
【0042】
次いで、ブロック1024が示すように、リーフィング装置は、延伸速度でそれらのそれぞれのリーフィング位置からそれらのそれぞれの包装位置までそれらのそれぞれの指定された(直線)経路に沿って移動する。これが行われると、ブロック1024も示すように、リーフィング装置の駆動ローラは、巻出し速度で駆動されて、リーフィング装置からチューブ状フィルムのセグメントの一部を展開させる。チューブ状フィルムのセグメントは、この移動中に延伸する。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、
図14Eに示すように、それぞれのリーフィング装置420、430、440及び450をそれらのそれぞれのリーフィング位置からそれらのそれぞれの包装位置まで、それらのそれぞれの指定された(直線)経路P
420、P
430、P
440及びP
450に沿って延伸速度で移動させるようにリーフィング装置アクチュエータの第1及び第2のセット420a及び440aを制御する。この移動は、チューブ状フィルムFのセグメントを延伸させる。これが行われると、コントローラ600は、リーフィング回転方向と反対の展開回転方向に且つ巻出し速度で第1、第2、第3及び第4の駆動ローラ425、435、445及び455を駆動するように第1、第2、第3及び第4のローラアクチュエータ426、436、446及び456も制御し、リーフィングフィンガ422、432、442及び452からチューブ状フィルムFのセグメントの一部を展開させる。延伸中のこの部分的な展開は、リーフィングフィンガ又はその付近でのフィルムの過延伸の可能性を低減する。
【0043】
次いで、ブロック1026が示すように、包装キャリッジが下降する一方、リーフィング装置がリーフィング装置からチューブ状フィルムのセグメントの残りを展開させ、これによりチューブ状フィルムのセグメントが積荷上に収縮することを可能にする。この例示的な実施形態において、コントローラ600は、包装キャリッジを下降させるように包装キャリッジアクチュエータ410を制御する一方、第1、第2、第3及び第4の駆動ローラ425、435、445及び455を展開回転方向に展開速度で駆動するように第1、第2、第3及び第4のローラアクチュエータ426、436、446及び456を制御し、リーフィングフィンガ422、432、442及び452からチューブ状フィルムFのセグメントの残りを展開させる。
図12は、チューブ状フィルムFのセグメントを積荷上に展開する直前のリーフィング装置420、430、440及び450を示す。チューブ状フィルムFのセグメントが展開されると、それは、その延伸されていない大きさ及び形状に戻ろうとし、積荷L上で側方に収縮し、これにより積荷をユニット化し、且つ/又は積荷をパレットに固定する。次いで、ブロック1028が示すように、包装された積荷は、ストレッチフードマシンの包装領域から移動し、それにより包装プロセス1000を終了する。この例示的な実施形態において、コンベアは、ストレッチフードマシン10のマシンフレーム100の包装領域から積荷Lを移動させる。
【0044】
本開示のストレッチフードマシン10及び対応する包装プロセス1000は、公知のストレッチフードマシンを上回る複数の利点を提供する。第1に、所定のリーフィング装置を移動させるためにリーフィング装置アクチュエータの各セットにおいて独立して制御されるX-及びY-アクチュエータを用いることにより、リーフィング装置がそのリーフィング位置からその包装位置まで直線経路上を移動できることが保証される。これは、リーフィング装置がリーフィング位置から包装位置まで最短経路をとることを意味し、リーフィング装置が必要以上に移動しないことを確実にし、アクチュエータの摩耗を低減する。第2に、延伸速度に基づいて延伸中の駆動ローラの巻出し速度を特定することにより、その特定の包装プロセスのパラメータに対して巻出し速度を最適化し、リーフィングフィンガにおけるフィルムの最適な延伸を確実にする。
【0045】
上記から、様々な実施形態において、本開示は、ストレッチフードマシンであって、マシンフレームと、マシンフレームに対して上方位置と下方位置との間で移動可能な包装キャリッジと、包装キャリッジをその上方位置と下方位置との間で移動させるために、包装キャリッジに動作可能に接続される包装キャリッジアクチュエータと、包装キャリッジアクチュエータによって支持され、且つ第1のリーフィングフィンガと、第1のキャリッジと、第1のキャリッジによって支持される第1の駆動ローラと、第1の駆動ローラに動作可能に接続されて第1の駆動ローラを駆動する第1のローラアクチュエータと、第1のキャリッジに動作可能に接続されて、第1のリーフィングフィンガに対して第1のキャリッジを移動させる第1のキャリッジアクチュエータとを含む第1のリーフィング装置と、第1のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ第1のリーフィング装置を包装キャリッジに対して第1のリーフィング位置と第1の包装位置との間で移動させるように構成される1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータと、コントローラであって、第1のリーフィング位置と第1の包装位置との間の差に少なくとも部分的に基づいて延伸速度を特定することと、延伸速度に少なくとも部分的に基づいて巻出し速度を特定することと、第1のリーフィング装置を第1のリーフィング位置に移動させるように1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータを制御することと、チューブ状フィルムのセグメントが第1のリーフィング装置の第1のリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後、第1のリーフィング装置が第1の指定経路を辿り、且つチューブ状フィルムのセグメントが延伸されるように、第1のリーフィング装置を延伸速度で第1のリーフィング位置から第1の包装位置に移動させるように1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータを制御することと、第1のリーフィング装置が第1のリーフィング位置から第1の包装位置に移動して、チューブ状フィルムのセグメントの一部を第1のリーフィング装置の第1のリーフィングフィンガから展開する間、第1の駆動ローラを巻出し速度で展開方向に駆動するように第1のローラアクチュエータを制御することとを行うように構成されるコントローラとを含むストレッチフードマシンを提供することが理解されるべきである。
【0046】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、巻出し速度は、延伸速度が増加するにつれて増加し、且つ延伸速度が減少するにつれて減少する。
【0047】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、第1の指定経路は直線である。
【0048】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、コントローラは、包装される積荷の大きさに少なくとも部分的に基づいて第1の包装位置を特定するように更に構成される。
【0049】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、コントローラは、第1の方向における積荷からの第1のオフセット距離と、第2の方向における積荷からの第2のオフセット距離とを特定することにより、第1の包装位置を特定するように更に構成される。
【0050】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータは、第1のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ第1のリーフィング装置を包装キャリッジに対して第1の方向に移動させるように構成される第1方向アクチュエータと、第1のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ第1のリーフィング装置を包装キャリッジに対して第2の方向に移動させるように構成される第2方向アクチュエータとを含む。
【0051】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、第1及び第2の方向は、垂直である。
【0052】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、第1のリーフィング及び包装位置は、第1の方向に第1の距離だけ分離され、且つ第2の方向に第2の距離だけ分離され、コントローラは、第1のリーフィング装置を第1の方向に第1の側方延伸速度で移動させるように第1方向アクチュエータを制御し、且つ第1のリーフィング装置を第2の方向に第2の側方延伸速度で移動させるように第2方向アクチュエータを制御することにより、第1のリーフィング装置を延伸速度で第1のリーフィング位置から第1の包装位置に移動させるように1つ以上のリーフィング装置アクチュエータを制御するように構成される。
【0053】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、第1及び第2の距離が等しい場合、延伸速度は、指定延伸速度であり、且つ第1及び第2の側方延伸速度は、同じ指定側方延伸速度である。
【0054】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、第1及び第2の距離が異なる場合、第1及び第2の側方延伸速度は、異なり、且つ延伸速度は、指定延伸速度と異なる。
【0055】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、第1の距離が第2の距離よりも大きい場合、第1の側方延伸速度は、指定側方延伸速度であり、且つ第2の側方延伸速度は、指定側方延伸速度と異なる。
【0056】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、指定側方延伸速度は、オペレータ入力を介して受信される。
【0057】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、第1の距離が第2の距離よりも大きい場合、第2の側方延伸速度は、指定側方延伸速度よりも低い。
【0058】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、コントローラは、指定延伸速度、延伸速度及び指定巻出し速度に基づいて巻出し速度を特定するように構成される。
【0059】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、指定延伸速度及び指定巻出し速度は、オペレータ入力に基づいて特定される。
【0060】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、指定延伸速度は、オペレータ入力を介して受信される指定側方延伸速度に基づいて特定される。
【0061】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、ストレッチフードマシンは、包装キャリッジアクチュエータによって支持され、且つ第2のリーフィングフィンガと、第2のキャリッジと、第2のキャリッジによって支持される第2の駆動ローラと、第2の駆動ローラに動作可能に接続されて第2の駆動ローラを駆動する第2のローラアクチュエータと、第2のキャリッジに動作可能に接続されて、第2のリーフィングフィンガに対して第2のキャリッジを移動させる第2のキャリッジアクチュエータとを含む第2のリーフィング装置であって、1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータは、第2のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ第2のリーフィング装置を包装キャリッジに対して第2のリーフィング位置と第2の包装位置との間で移動させるように構成される、第2のリーフィング装置と、包装キャリッジアクチュエータによって支持され、且つ第3のリーフィングフィンガと、第3のキャリッジと、第3のキャリッジによって支持される第3の駆動ローラと、第3の駆動ローラに動作可能に接続されて第3の駆動ローラを駆動する第3のローラアクチュエータと、第3のキャリッジに動作可能に接続されて、第3のリーフィングフィンガに対して第3のキャリッジを移動させる第3のキャリッジアクチュエータとを含む第3のリーフィング装置と、包装キャリッジアクチュエータによって支持され、且つ第4のリーフィングフィンガと、第4のキャリッジと、第4のキャリッジによって支持される第4の駆動ローラと、第4の駆動ローラに動作可能に接続されて第4の駆動ローラを駆動する第4のローラアクチュエータと、第4のキャリッジに動作可能に接続されて、第4のリーフィングフィンガに対して第4のキャリッジを移動させる第4のキャリッジアクチュエータとを含む第4のリーフィング装置と、第3及び第4のリーフィング装置に動作可能に接続され、且つ第3及び第4のリーフィング装置を包装キャリッジに対して第3及び第4のリーフィング位置と第3及び第4の包装位置との間でそれぞれ移動させるように構成される1つ以上の第2のリーフィング装置アクチュエータとを更に含み、コントローラは、第2のリーフィング装置を第2のリーフィング位置に移動させるように第1のリーフィング装置アクチュエータを制御し、且つ第3及び第4のリーフィング装置をそれぞれの第3及び第4のリーフィング位置に移動させるように1つ以上の第2のリーフィング装置アクチュエータを制御することと、チューブ状フィルムのセグメントがそれぞれの第1、第2、第3及び第4のリーフィング装置の第1、第2、第3及び第4のリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後、第2のリーフィング装置が第2の指定経路を辿るように、第2のリーフィング装置を延伸速度で第2のリーフィング位置から第2の包装位置に移動させるように1つ以上の第1のリーフィング装置アクチュエータを制御し、且つチューブ状フィルムのセグメントが延伸されるように、第3及び第4のリーフィング装置がそれぞれ第3及び第4の指定経路を辿るように、第3及び第4のリーフィング装置を延伸速度で第3及び第4のリーフィング位置から第3及び第4の包装位置にそれぞれ移動させるように1つ以上の第2のリーフィング装置アクチュエータを制御することと、第2、第3及び第4のリーフィング装置が第2、第3及び第4のリーフィング位置からそれぞれの第2、第3及び第4の包装位置に移動して、チューブ状フィルムのセグメントの一部を第2、第3及び第4のリーフィング装置の第2、第3及び第4のリーフィングフィンガから展開する間、それぞれの第2、第3及び第4の駆動ローラを巻出し速度で展開方向に駆動するように第2、第3及び第4のローラアクチュエータを制御することとを行うように更に構成される。
【0062】
ストレッチフードマシンのかかる様々な実施形態において、第1、第2、第3及び第4の指定経路は、それぞれ異なる直線を含む。
【0063】
上記から、様々な実施形態において、本開示は、ストレッチフードマシンを動作させる方法であって、第1のリーフィング装置のための第1のリーフィング位置と、第1のリーフィング装置のための第1の包装位置との間の差に少なくとも部分的に基づいて延伸速度を特定することと、延伸速度に少なくとも部分的に基づいて巻出し速度を特定することと、第1のリーフィング装置を第1のリーフィング位置に移動させることと、チューブ状フィルムのセグメントを第1のリーフィング装置の第1のリーフィングフィンガ上に畳み込むことと、チューブ状フィルムのセグメントが第1のリーフィング装置の第1のリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後、第1のリーフィング装置が第1の指定経路を辿り、且つチューブ状フィルムのセグメントが延伸されるように、第1のリーフィング装置を延伸速度で第1のリーフィング位置から第1の包装位置に移動させることと、第1のリーフィング装置が第1のリーフィング位置から第1の包装位置に移動して、チューブ状フィルムのセグメントの一部を第1のリーフィング装置の第1のリーフィングフィンガから展開する間、第1のリーフィング装置の第1の駆動ローラを巻出し速度で展開方向に駆動することとを含む方法を提供することが理解されるべきである。
【0064】
方法のかかる様々な実施形態において、巻出し速度は、延伸速度が増加するにつれて増加し、且つ延伸速度が減少するにつれて減少する。
【0065】
方法のかかる様々な実施形態において、第1の指定経路は直線である。
【0066】
方法のかかる様々な実施形態において、方法は、包装される積荷の大きさに少なくとも部分的に基づいて第1の包装位置を特定することを更に含む。
【0067】
方法のかかる様々な実施形態において、方法は、第1の方向における積荷からの第1のオフセット距離と、第2の方向における積荷からの第2のオフセット距離とを特定することにより、第1の包装位置を特定することを更に含む。
【0068】
方法のかかる様々な実施形態において、第1のリーフィング及び包装位置は、第1の方向に第1の距離だけ分離され、且つ第2の方向に第2の距離だけ分離され、方法は、第1のリーフィング装置を第1の方向に第1の側方延伸速度で移動させるように第1方向アクチュエータを制御し、且つ第1のリーフィング装置を第2の方向に第2の側方延伸速度で移動させるように第2方向アクチュエータを制御することにより、第1のリーフィング装置を延伸速度で第1のリーフィング位置から第1の包装位置に移動させることを更に含む。
【0069】
方法のかかる様々な実施形態において、第1及び第2の距離が等しい場合、延伸速度は、指定延伸速度であり、且つ第1及び第2の側方延伸速度は、同じ指定側方延伸速度である。
【0070】
方法のかかる様々な実施形態において、第1及び第2の距離が異なる場合、第1及び第2の側方延伸速度は、異なり、且つ延伸速度は、指定延伸速度と異なる。
【0071】
方法のかかる様々な実施形態において、第1の距離が第2の距離よりも大きい場合、第1の側方延伸速度は、指定側方延伸速度であり、且つ第2の側方延伸速度は、指定側方延伸速度と異なる。
【0072】
方法のかかる様々な実施形態において、指定側方延伸速度は、オペレータ入力を介して受信される。
【0073】
方法のかかる様々な実施形態において、第1の距離が第2の距離よりも大きい場合、第2の側方延伸速度は、指定側方延伸速度よりも低い。
【0074】
方法のかかる様々な実施形態において、方法は、指定延伸速度、延伸速度及び指定巻出し速度に基づいて巻出し速度を特定することを更に含む。
【0075】
方法のかかる様々な実施形態において、方法は、オペレータ入力に基づいて指定延伸速度及び指定巻出し速度を特定することを更に含む。
【0076】
方法のかかる様々な実施形態において、方法は、オペレータ入力を介して受信される指定側方延伸速度に基づいて指定延伸速度を特定することを更に含む。
【0077】
方法のかかる様々な実施形態において、方法は、第2、第3及び第4のリーフィング装置をそれぞれの第2、第3及び第4のリーフィング位置に移動させることと、チューブ状フィルムのセグメントをそれぞれの第2、第3及び第4のリーフィング装置の第2、第3及び第4のリーフィングフィンガ上に畳み込むことと、チューブ状フィルムのセグメントがそれぞれの第1、第2、第3及び第4のリーフィング装置の第1、第2、第3及び第4のリーフィングフィンガ上に畳み込まれた後、チューブ状フィルムのセグメントが延伸されるように、第2、第3及び第4のリーフィング装置がそれぞれ第2、第3及び第4の指定経路を辿るように、第2、第3及び第4のリーフィング装置を延伸速度で第2、第3及び第4のリーフィング位置からそれぞれの第2、第3及び第4の包装位置に移動させることと、第2、第3及び第4のリーフィング装置が第2、第3及び第4のリーフィング位置からそれぞれの第2、第3及び第4の包装位置に移動して、チューブ状フィルムのセグメントの一部を第2、第3及び第4のリーフィング装置の第2、第3及び第4のリーフィングフィンガから展開する間、それぞれの第2、第3及び第4のリーフィング装置の第2、第3及び第4の駆動ローラを巻出し速度で展開方向に駆動することとを更に含む。
【0078】
方法のかかる様々な実施形態において、第1、第2、第3及び第4の指定経路は、それぞれ異なる直線を含む。
【国際調査報告】