(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-30
(54)【発明の名称】カプセル装置及びその起動方法
(51)【国際特許分類】
A61J 3/07 20060101AFI20230623BHJP
A61B 1/00 20060101ALI20230623BHJP
【FI】
A61J3/07 A
A61B1/00 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574189
(86)(22)【出願日】2021-05-27
(85)【翻訳文提出日】2022-12-20
(86)【国際出願番号】 CN2021096442
(87)【国際公開番号】W WO2021244396
(87)【国際公開日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】202010486164.5
(32)【優先日】2020-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517396261
【氏名又は名称】アンコン メディカル テクノロジーズ (シャンハイ) カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ANKON MEDICAL TECHNOLOGIES (SHANGHAI) CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Floor 1, No. 2218 Jinsui Road, Pilot Free Trade Zone, Shanghai, 200131, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】ドゥァン シァォドン
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ ジェンミン
【テーマコード(参考)】
4C047
4C161
【Fターム(参考)】
4C047AA40
4C047CC16
4C047DD22
4C047DD31
4C161AA01
4C161AA04
4C161DD07
4C161GG28
4C161HH51
(57)【要約】
本発明は、シェル部及びシェル部内に設けられたカプセルコア部を含み、前記カプセルコア部が、電源と、電源に接続される加速度センサと、入力端が電源に接続され制御端が前記加速度センサに接続されるスイッチ部材と、スイッチ部材の第1出力端に接続される制御部と、スイッチ部材の第2出力端に接続される作動システムと、を含み、前記カプセルコア部がワンチップマイクロコンピュータをさらに含み、前記制御部がワンチップマイクロコンピュータ内に統合され、前記スイッチ部材の出力端がワンチップマイクロコンピュータに接続されるカプセル装置を提供する。本発明のスイッチ部材の第1出力端及び第2出力端はそれぞれ制御部及び作動システムに接続され、それにより加速度センサは異なる状態に応じて制御部及び作動システムの通断電を制御することができ、さらに、外部機器の補助を要することなく、加速度センサだけでカプセル装置の作動状態を変えることができ、使用がより便利になる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェル部及び前記シェル部内に設けられたカプセルコア部を含み、前記カプセルコア部が、
電源と、
前記電源に接続される加速度センサと、
入力端が前記電源に接続され制御端が前記加速度センサに接続されるスイッチ部材と、
前記スイッチ部材の第1出力端に接続される制御部と、
前記スイッチ部材の第2出力端に接続される作動システムと、を含み、
前記カプセルコア部がワンチップマイクロコンピュータをさらに含み、前記制御部が前記ワンチップマイクロコンピュータ内に統合され、前記スイッチ部材の出力端が前記ワンチップマイクロコンピュータに接続されることを特徴とする、カプセル装置。
【請求項2】
前記スイッチ部材が第1mosトランジスタ及び第2mosトランジスタを含み、前記第1mosトランジスタの第1出力端が前記ワンチップマイクロコンピュータによって前記制御部に接続され、前記第2mosトランジスタの第2出力端が前記作動システムに接続されることを特徴とする、請求項1に記載のカプセル装置。
【請求項3】
シェル部及び前記シェル部内に設けられたカプセルコア部を含み、前記カプセルコア部が、
電源と、
前記電源に接続される加速度センサと、
入力端が前記電源に接続され制御端が前記加速度センサに接続されるスイッチ部材と、
前記スイッチ部材の第1出力端に接続される制御部と、
前記スイッチ部材の第2出力端に接続される作動システムと、を含み、
前記カプセルコア部がワンチップマイクロコンピュータをさらに含み、前記制御部、前記加速度センサ、前記スイッチ部材のいずれも前記ワンチップマイクロコンピュータ内に統合され、前記スイッチ部材の出力端が前記ワンチップマイクロコンピュータ外部に延在して前記作動システムに接続されることを特徴とする、カプセル装置。
【請求項4】
前記スイッチ部材が第1mosトランジスタ及び第2mosトランジスタを含み、前記第1mosトランジスタの第1出力端が前記制御部に接続され、前記第2mosトランジスタの第2出力端が前記作動システムに接続されることを特徴とする、請求項3に記載のカプセル装置。
【請求項5】
加速度センサにより検出された加速度値を受信するステップと、
検出された前記加速度値が所定値に達しているか否かを判断するステップと、
検出された前記加速度値が前記所定値に達している場合、カプセル装置内部の制御部に給電するように電源を駆動するステップと、
前記カプセル装置の特定の操作を検出し、前記カプセル装置に対して行われたジェスチャ動作を認識するステップと、
前記ジェスチャ動作が所定動作であるか否かを判断するステップと、
前記ジェスチャ動作が前記所定動作である場合、前記カプセル装置内部の作動システムに給電するように前記電源を駆動するステップと、を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のカプセル装置の起動方法。
【請求項6】
「検出された前記加速度値が前記所定値に達している」ステップの前に、
前記加速度センサに通電するように前記電源を制御するステップと、
低速検出モードに入るように前記加速度センサを制御するステップと、
前記加速度センサで第1mosトランジスタをオフにするように制御して前記制御部を断電し、第2mosトランジスタをオフにするように制御して前記作動システムを断電するステップと、を含むことを特徴とする、請求項5に記載の起動方法。
【請求項7】
「検出された前記加速度値が前記所定値に達している」ステップの後に、
高速検出モードに入るように前記加速度センサを制御するステップを含むことを特徴とする、請求項5に記載の起動方法。
【請求項8】
「前記カプセル装置内部の前記制御部に給電するように前記電源を駆動する」ステップは、具体的に、
前記電源が前記制御部に給電するように、前記加速度センサで第1mosトランジスタをオンにするように制御するステップを含むことを特徴とする、請求項5に記載の起動方法。
【請求項9】
「検出された前記加速度値が前記所定値に達している」ステップの後に、
動作認識モードに入るように前記加速度センサを制御するステップを含み、
「前記カプセル装置の特定の操作を検出する」ステップは、具体的に、
前記加速度値を持続的に検出するように前記加速度センサを制御することで前記カプセル装置の特定の操作を判断するステップであることを特徴とする、請求項5に記載の起動方法。
【請求項10】
「前記カプセル装置内部の前記作動システムに給電するように前記電源を駆動する」ステップは、具体的に、
前記作動システムが通電するように、前記加速度センサで第2mosトランジスタをオンにするように制御するステップを含むことを特徴とする、請求項5に記載の起動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、出願日が2020年6月1日で、出願番号が202010486164.5で、発明の名称が「カプセル装置及びその起動方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、嚥下可能デバイスの技術に関し、特にカプセル装置及びその起動方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、カプセル装置は医療行為において広く応用されている。中でも、カプセル内視鏡は患者の体内検査において大きな成果をもたらし、患者の小腸検査において従来の内視鏡技術を上回る明らかな優位性を示しているものであり、従来の内視鏡技術では検査できない腸管領域及び部位を検査可能である。振動カプセルは振動によって人体の結腸壁に作用するものであり、結腸痙攣を効果的に軽減し、結腸運動を促進し、便秘を治療し、排便を促進し、それにより顔面の皮膚を整え、健康を促進するという効果を達成することができる。また、振動カプセルは小腸蠕動を促進し、小腸の食物に対する吸収を低減し、それにより痩身効果を達成することができる。
【0004】
しかし、既存のカプセル装置において、カプセル自体の独立性、シェルの完全性及び密封性により、カプセル装置を起動する方法は通常、非接触スイッチ、例えば光電スイッチ、磁気スイッチ等によるものである。これらのスイッチのいずれも、カプセル装置の外部での指定補助具による補助がなければ、正常に作動できず、且つ環境からの影響を受けやすく、カプセル装置を異常な作動状態に置きやすい。
【0005】
したがって、起動に外部の補助具を要さないカプセル装置及びその起動方法を設計する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
上記問題の1つを解決するために、本発明は、シェル部及び前記シェル部内に設けられたカプセルコア部を含み、前記カプセルコア部が、電源と、前記電源に接続される加速度センサと、入力端が前記電源に接続され制御端が前記加速度センサに接続されるスイッチ部材と、前記スイッチ部材の第1出力端に接続される制御部と、前記スイッチ部材の第2出力端に接続される作動システムと、を含み、前記カプセルコア部がワンチップマイクロコンピュータをさらに含み、前記制御部が前記ワンチップマイクロコンピュータ内に統合され、前記スイッチ部材の出力端が前記ワンチップマイクロコンピュータに接続されるカプセル装置を提供する。
【0007】
本発明のさらなる改良として、前記スイッチ部材が第1mosトランジスタ及び第2mosトランジスタを含み、前記第1mosトランジスタの第1出力端が前記ワンチップマイクロコンピュータによって前記制御部に接続され、前記第2mosトランジスタの第2出力端が前記作動システムに接続される。
【0008】
上記問題の1つを解決するために、本発明は、シェル部及び前記シェル部内に設けられたカプセルコア部を含み、前記カプセルコア部が、電源と、前記電源に接続される加速度センサと、入力端が前記電源に接続され制御端が前記加速度センサに接続されるスイッチ部材と、前記スイッチ部材の第1出力端に接続される制御部と、前記スイッチ部材の第2出力端に接続される作動システムと、を含み、前記カプセルコア部がワンチップマイクロコンピュータをさらに含み、前記制御部、前記加速度センサ、前記スイッチ部材のいずれも前記ワンチップマイクロコンピュータ内に統合され、前記スイッチ部材の出力端が前記ワンチップマイクロコンピュータ外部に延在して前記作動システムに接続されるカプセル装置を提供する。
【0009】
本発明のさらなる改良として、前記スイッチ部材が第1mosトランジスタ及び第2mosトランジスタを含み、前記第1mosトランジスタの第1出力端が前記制御部に接続され、前記第2mosトランジスタの第2出力端が前記作動システムに接続される。
【0010】
上記問題の1つを解決するために、本発明は、加速度センサにより検出された加速度値を受信するステップと、検出された前記加速度値が所定値に達しているか否かを判断するステップと、検出された前記加速度値が前記所定値に達している場合、カプセル装置内部の制御部に給電するように電源を駆動するステップと、前記カプセル装置の特定の操作を検出し、前記カプセル装置に対して行われたジェスチャ動作を認識するステップと、前記ジェスチャ動作が所定動作であるか否かを判断するステップと、前記ジェスチャ動作が前記所定動作である場合、前記カプセル装置内部の作動システムに給電するように前記電源を駆動するステップと、を含む、上記に記載のカプセル装置の起動方法を提供する。
【0011】
本発明のさらなる改良として、「検出された前記加速度値が前記所定値に達している」ステップの前に、前記加速度センサに通電するように前記電源を制御するステップと、低速検出モードに入るように前記加速度センサを制御するステップと、前記加速度センサで第1mosトランジスタをオフにするように制御して前記制御部を断電し、第2mosトランジスタをオフにするように制御して作動システムを断電するステップと、を含む。
【0012】
本発明のさらなる改良として、「検出された前記加速度値が前記所定値に達している」ステップの後に、高速検出モードに入るように前記加速度センサを制御するステップを含む。
【0013】
本発明のさらなる改良として、「前記カプセル装置内部の前記制御部に給電するように前記電源を駆動する」ステップは、具体的に、前記電源が前記制御部に給電するように、前記加速度センサで第1mosトランジスタをオンにするように制御するステップを含む。
【0014】
本発明のさらなる改良として、「検出された前記加速度値が前記所定値に達している」ステップの後に、動作認識モードに入るように前記加速度センサを制御するステップを含み、「前記カプセル装置の特定の操作を検出する」ステップは、具体的に、前記加速度値を持続的に検出するように前記加速度センサを制御することで前記カプセル装置の特定の操作を判断するステップである。
【0015】
本発明のさらなる改良として、「前記カプセル装置内部の前記作動システムに給電するように前記電源を駆動する」ステップは、具体的に、前記作動システムが通電するように、前記加速度センサで第2mosトランジスタをオンにするように制御するステップを含む。
【0016】
従来技術に比べ、本発明のスイッチ部材の第1出力端及び第2出力端はそれぞれ制御部及び作動システムに接続され、それにより加速度センサは異なる状態に応じて制御部及び作動システムの通断電を制御することができ、さらに、外部機器の補助を要することなく、加速度センサだけでカプセル装置の作動状態を変えることができ、使用がより便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明のカプセル装置の起動方法の手順模式図である。
【
図2】本発明の第1の実施例におけるカプセルの部分構造模式図である。
【
図3】本発明の第2の実施例におけるカプセルの部分構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
当業者が本発明における技術的解決手段をよりよく理解できるために、以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0019】
図1から
図3に示すように、本発明はカプセル装置及びその起動方法を提供する。具体的には、
図2に示すように、本発明の第1の実施例では、シェル部及びシェル部内に設けられたカプセルコア部を含み、前記カプセルコア部が、
電源1と、
電源1に接続される加速度センサ2と、
入力端が電源1に接続され制御端が前記加速度センサ2に接続されるスイッチ部材3と、
スイッチ部材3の第1出力端に接続される制御部41と、
スイッチ部材3の第2出力端に接続される作動システム5と、を含み、
前記カプセルコア部がワンチップマイクロコンピュータ4をさらに含み、前記制御部41がワンチップマイクロコンピュータ4内に統合され、前記スイッチ部材3の出力端がワンチップマイクロコンピュータ4に接続されるカプセル装置を提供する。
【0020】
本実施形態において、前記制御部41はワンチップマイクロコンピュータ4内に統合され、前記スイッチ部材3の出力端が制御部41と直接導通するのではなく、電源1がまずスイッチ部材3によってワンチップマイクロコンピュータ4に入り、さらに制御部41と導通している。作動システム5、例えば振動モータ、カメラ等はワンチップマイクロコンピュータ4の外部に設けられる。
【0021】
本発明のスイッチ部材3の第1出力端及び第2出力端はそれぞれ制御部41及び作動システム5に接続され、それにより加速度センサ2は異なる状態に応じて制御部41及び作動システム5の通断電を制御することができ、さらに、外部機器の補助を要することなく、加速度センサ2だけでカプセル装置の作動状態を変えることができ、使用がより便利になる。
【0022】
前記スイッチ部材3は第1mosトランジスタ(metal oxide semiconductor,金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)31及び第2mosトランジスタ32を含み、前記第1mosトランジスタ31の第1出力端がワンチップマイクロコンピュータ4によって制御部41に接続され、前記第2mosトランジスタ32の第2出力端が作動システム5に接続される。前記第1mosトランジスタ31及び第2mosトランジスタ32の両方とも電界効果トランジスタであり、且つ加速度センサ2のスイッチング信号を受信し、第1mosトランジスタ31又は第2mosトランジスタ32をオンオフし、さらに制御部41及び作動システム5のオンオフを左右することができる。
【0023】
さらに、
図3に示すように、本発明の第2の実施例は、シェル部及びシェル部内に設けられたカプセルコア部を含み、前記カプセルコア部が、
電源1と、
電源1に接続される加速度センサ2と、
入力端が電源1に接続され制御端が前記加速度センサ2に接続されるスイッチ部材3と、
スイッチ部材3の第1出力端に接続される制御部41と、
スイッチ部材3の第2出力端に接続される作動システム5と、を含み、
前記カプセルコア部がワンチップマイクロコンピュータ4をさらに含み、前記制御部41、加速度センサ2、スイッチ部材3のいずれもワンチップマイクロコンピュータ4内に統合され、前記スイッチ部材3の出力端がワンチップマイクロコンピュータ4の外部に延在して作動システム5に接続されるカプセル装置をさらに提供する。
【0024】
上記第1の実施形態と異なるのは、前記制御部41、加速度センサ2、スイッチ部材3のいずれもワンチップマイクロコンピュータ4内に統合され、それにより、電源1がまずワンチップマイクロコンピュータ4に入り、さらに加速度センサ2及びスイッチ部材3に接続する必要があるところである。スイッチ部材3は、同様にワンチップマイクロコンピュータ4内に統合された制御部41を通電するように制御でき、作動システム5、例えば振動モータ、カメラ等はワンチップマイクロコンピュータ4の外側に設けられ、スイッチ部材3の出力端はワンチップマイクロコンピュータ4を通過し、作動システム5に通信接続される。
【0025】
同様に、本発明のスイッチ部材3の第1出力端及び第2出力端はそれぞれ制御部41及び作動システム5に接続され、それにより加速度センサ2は異なる状態に応じて制御部41及び作動システム5の通断電を制御することができ、さらに、外部機器の補助を要することなく、加速度センサ2だけでカプセル装置の作動状態を変えることができ、使用がより便利になる。
【0026】
前記スイッチ部材3は第1mosトランジスタ31及び第2mosトランジスタ32を含み、前記第1mosトランジスタ31の第1出力端が制御部41に接続され、第2mosトランジスタ32の第2出力端が作動システム5に接続される。前記第1mosトランジスタ31及び第2mosトランジスタ32の両方とも電界効果トランジスタであり、且つ加速度センサ2のスイッチング信号を受信し、第1mosトランジスタ31又は第2mosトランジスタ32をオンオフし、さらに制御部41及び作動システム5のオンオフを左右することができる。
【0027】
以上のように、本発明は2種類のカプセル装置を提供し、ワンチップマイクロコンピュータ4の異なる設定によってカプセル装置のシェル部内部の構造を配置する。
【0028】
図1に示すように、本発明は、
加速度センサ2により検出された加速度値を受信するステップと、
検出された加速度値が所定値に達しているか否かを判断するステップと、
検出された加速度値が所定値に達している場合、カプセル装置内部の制御部41に給電するように電源1を駆動するステップと、
カプセル装置の特定の操作を検出し、カプセル装置に対して行われたジェスチャ動作を認識するステップと、
ジェスチャ動作が所定動作であるか否かを判断するステップと、
ジェスチャ動作が所定動作である場合、カプセル装置内部の作動システム5に給電するように電源1を駆動するステップと、を含むカプセル装置の起動方法を提供する。
【0029】
即ち、本発明はカプセル装置を作動させるために、概ね2工程に分けて、まず加速度センサ2によって加速度値を検出することで制御部41に電源を投入するように駆動し、さらにジェスチャ動作を認識することで作動システム5に電源を投入するように駆動する。それにより、カプセル装置の起動には外部の補助機器が必要でなくなり、カプセル装置のコストが削減され得る。また、回動、振り回し、揺動等のジェスチャ動作を用いてカプセル装置を起動することで、ユーザとのインタラクティビティが向上し、カプセル装置のインテリジェント化及びユーザフレンドリ化がより一層発現される。また、所定値は固定の加速度値であり、実験によって得られたものであり、約1.0g~3.0gの範囲にある(gは重力加速度)。
【0030】
「検出された加速度値が所定値に達している」ステップの前に、
加速度センサ2に通電するように電源1を制御するステップと、
低速検出モードに入るように加速度センサ2を制御するステップと、
加速度センサ2で第1mosトランジスタ31をオフにするように制御して制御部41を断電し、第2mosトランジスタ32をオフにするように制御して作動システム5を断電するステップと、を含む。
【0031】
即ち、検出された加速度値が所定値に達する前に、加速度センサ2は電源1に接続されて持続的に通電し、それにより加速度値の検出も可能になる。しかし、この場合、加速度センサ2は低速検出モードであり、つまり、該加速度センサ2の検出周波数は第1検出周波数に設定され、且つ該第1検出周波数は低い。この状態において、制御部41及び作動システム5は第1mosトランジスタ31及び第2mosトランジスタ32がオフにされるため断電され、カプセル装置全体は低消費電力の状態にある。
【0032】
一方、加速度センサ2により検出された加速度値が所定値に達すると、加速度センサ2は高速検出モードに入る。高速検出モードにおいて、その検出周波数は第2検出周波数に設定され、第2検出周波数は第1検出周波数より遥かに高く、それによりカプセル装置の特定の操作をより正確に検出し、カプセル装置に対して行われたジェスチャ動作を認識することができる。
【0033】
さらに、「カプセル装置内部の制御部41に給電するように電源1を駆動する」ステップは、具体的に、
電源1が制御部41に給電するように、加速度センサ2で第1mosトランジスタ31をオンにするように制御するステップを含む。
【0034】
前記制御部41が第1mosトランジスタ31に接続され、第1mosトランジスタ31が閉路された時、制御部41が電源1と直接導通し、それにより制御部41が通電する。また、制御部41が通電すると、加速度センサ2と協働し、続いて計算、制御等の操作を行うことができる。
【0035】
さらに、「検出された加速度値が所定値に達している」ステップの後に、
動作認識モードに入るように加速度センサ2を制御するステップを含み、
「カプセル装置の特定の操作を検出する」ステップは、具体的に、
加速度値を持続的に検出するように加速度センサ2を制御することでカプセル装置の特定の操作を判断するステップである。
【0036】
本発明において、動作の検出及び認識も加速度センサ2又は加速度センサ2と制御器41の協働によって実現される。
【0037】
具体的には、加速度センサ2により検出された加速度値が所定値に達した後、加速度センサ2は高速検出モードに入っているだけでなく、動作認識モードにも入っている。加速度センサ2はある時間区間内の加速度値変化を検出することで、カプセル装置の特定の操作を判断し、さらに動作認識アルゴリズムによってカプセル装置に対して行われたジェスチャ動作を認識できる。それにより、認識されたジェスチャ動作と所定動作とを照合し、所定動作であれば、作動システム5に電源を投入するように駆動する。
【0038】
さらに、「カプセル装置内部の作動システム5に給電するように電源1を駆動する」ステップは、具体的に、
作動システム5が通電するように、加速度センサ2で第2mosトランジスタ32をオンにするように制御するステップを含む。
【0039】
よって、以上のように、本発明はカプセル装置の起動方法を提供し、加速度センサ2によって加速度値を検出し及びカプセル装置に対して行われたジェスチャ動作を認識することで、カプセル装置の作動を開始させる。それにより、カプセル装置の外部補助機器を削減し、カプセル装置のコストを削減することができる。
【0040】
なお、本明細書は実施形態に基づいて説明をしたが、各実施形態に1つのみの独立した技術的解決手段が含まれるわけではなく、明細書におけるこのような記載方式は明確化のためのものに過ぎないことを理解すべきであり、当業者であれば、明細書を全体と見なすべきであり、各実施形態における技術的解決手段も適宜組み合わせて、当業者の理解できる他の実施形態を形成することが可能である。
【0041】
上記で記載された一連の詳細な説明は本発明の実行可能な実施形態についての具体的な説明に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではなく、本発明の趣旨から逸脱することなくなされた均等の実施形態又は変更は、いずれも本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【国際調査報告】