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特表2023-527938折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置
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  • 特表-折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-30
(54)【発明の名称】折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置
(51)【国際特許分類】
   F16C 11/04 20060101AFI20230623BHJP
【FI】
F16C11/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515228
(86)(22)【出願日】2021-09-29
(85)【翻訳文提出日】2022-11-22
(86)【国際出願番号】 CN2021121545
(87)【国際公開番号】W WO2022127280
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202023020348.7
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522457081
【氏名又は名称】合肥維信諾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI VISIONOX TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Southwest Cross Of The Weiwu Road and New Bengbu Road,Xinzhan District,Hefei,Anhui 230000,China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】応如波
【テーマコード(参考)】
3J105
【Fターム(参考)】
3J105AA05
3J105AB02
3J105AC01
3J105BA15
3J105BC13
3J105DA41
(57)【要約】
折曲ユニット(100)、ヒンジ(200)およびフレキシブルモジュール折曲装置において、該折曲ユニット(100)は、歯によって噛み合う2つの伝動ブロック(1)を備え、2つの伝動ブロック(1)が連結ブロック(2)にそれぞれ回動可能に連結され、連結ブロック(2)にストップスライダ(3)が摺接され、2つの回動アーム(4)のそれぞれの第1端が対応的に1つの伝動ブロック(1)にそれぞれ回動可能に連結され、第2端がストップスライダ(3)に接続され、回動アーム(4)が第1方向(a)に沿ってストップスライダ(3)に対してスライド可能であるとともに、ストップスライダ(3)に対して回動可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の歯部を有し、前記歯部によって互いに噛み合う2つの伝動ブロックと、
2つの伝動ブロックにそれぞれ回動可能に連結される連結ブロックと、
前記連結ブロックに摺接されるストップスライダと、
第1端が対応的に1つの前記伝動ブロックに回動可能に連結され、第2端が前記ストップスライダに連結される2つの回動アームであって、第1方向に沿って前記ストップスライダに対してスライド可能であり、前記ストップスライダに対して回動可能である2つの回動アームと、を備える、
折曲ユニット。
【請求項2】
前記回動アームは、前記第1方向に垂直な第2方向周りに回動する、
請求項1に記載の折曲ユニット。
【請求項3】
前記伝動ブロックは、
前記歯部に固定接続され、前記回動アームに回動可能に連結される連結アームを更に備える、
請求項1に記載の折曲ユニット。
【請求項4】
前記歯部に、前記第2方向に沿って第2連結孔が貫設され、
前記伝動ブロックと前記連結ブロックとがピン連結される、
請求項3に記載の折曲ユニット。
【請求項5】
前記連結ブロックに、前記第2方向に沿って第1連結孔が設けられ、
第1ピン軸が前記第1連結孔および前記第2連結孔を貫通することにより、前記伝動ブロックと前記連結ブロックとが連結される、
請求項4に記載の折曲ユニット。
【請求項6】
前記ストップスライダに、前記第1方向に沿ってスライド溝が設けられ、
前記回動アームが前記スライド溝に連結される、
請求項4に記載の折曲ユニット。
【請求項7】
前記回動アームは、順次連結されている
前記伝動ブロックに回動可能に連結される回動ヘッドと、
スライド肘と、
常に前記スライド溝に位置する抜け止め端部と、を備える、
請求項6に記載の折曲ユニット。
【請求項8】
前記連結アームと前記回動アームの回動ヘッドとがピン連結される、
請求項7に記載の折曲ユニット。
【請求項9】
前記スライド溝は、円柱状溝および前記円柱状溝のノッチに連通されるバー状溝を備え、
前記抜け止め端部が前記円柱状溝内に位置し、
前記スライド肘が円柱状であり、
前記スライド肘の直径が前記バー状溝のノッチ幅以下である、
請求項7に記載の折曲ユニット。
【請求項10】
前記回動ヘッド、前記スライド肘および前記抜け止め端部が一体成形される、
請求項7に記載の折曲ユニット。
【請求項11】
前記ストップスライダは、T字状であり、前記第1方向に沿って設けられた第1スライド部および第3方向に沿って設けられた第2スライド部を含み、
前記第1スライド部に前記スライド溝が設けられ、
前記第2スライド部が前記第3方向に沿って前記連結ブロックに摺接され、
前記第1方向、前記第2方向および前記第3方向は、それぞれ自ら以外の2つの方向に垂直である、
請求項7に記載の折曲ユニット。
【請求項12】
前記連結ブロックに、前記第3方向に沿ってスライド孔が開設され、
前記第2スライド部が前記スライド孔内にスライド可能に設けられる、
請求項11に記載の折曲ユニット。
【請求項13】
前記スライド溝のノッチは、前記第3方向に沿って前記ストップスライダの頂部を貫通し、
前記ストップスライダが前記第3方向に沿って連結ブロックに対して動くときに、前記スライド肘がノッチにおいて移動する、
請求項11に記載の折曲ユニット。
【請求項14】
前記スライド溝は、円柱状溝と、前記円柱状溝のノッチに連通するバー状溝とを含み、
前記バー状溝は、前記第1方向に沿う中央部が閉鎖され、且つ、前記バー状溝の両端が開放される、
請求項13に記載の折曲ユニット。
【請求項15】
前記スライド溝は、円柱状溝と、前記円柱状溝のノッチに連通するバー状溝とを含み、
前記バー状溝は、前記第1方向に沿って貫通する、
請求項13に記載の折曲ユニット。
【請求項16】
複数本の回転軸と、請求項1から15のいずれか1項に記載の複数の折曲ユニットとを備え、
前記回転軸が第2方向に沿って延在するとともに、両端に1つの前記折曲ユニットの伝動ブロックがそれぞれ固定接続され、
隣接する2本の前記回転軸が1つの前記折曲ユニットにより連動連結される、
ヒンジ。
【請求項17】
請求項16に記載のヒンジを備える、
フレキシブルモジュール折曲装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月15日に中国専利局に提出された出願番号が202023020348.7である中国特許出願に対して優先権を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本願に援用する。
【0002】
本願は、フレキシブルモジュール折り畳み端末の設計の技術分野に関し、例えば、折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、市販されている折り畳み携帯電話機等の折曲デバイスは、主に、単一方向の内折りまたは外折りの携帯電話機であり、ヒンジ軸の設計も、主に内折りまたは外折りの回転軸であり、内折り、外折り(360°の折曲)、およびS字状折りまたは巻き折りを同時に実現することができないため、ヒンジ軸の設計は、折曲デバイスの発展を制約する主なボトルネックとなる。
【0004】
そのため、関連技術に存在する上記状況を改善するための折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置を早急に提出する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、内折り、外折り、およびS字状湾曲等の様々な態様の湾曲を同時に実現することができ、且つ、折曲角度および直径が調整可能であり、フレキシブルモジュールの折曲過程における低応力の要求および異なるシーンでの適用を満たすことができる折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
歯部を有し、前記歯部によって互いに噛み合う2つの伝動ブロックと、
2つの伝動ブロックがそれぞれ回動可能に連結される連結ブロックと、
前記連結ブロックに摺接されるストップスライダと、
第1端が対応的に1つの前記伝動ブロックに回動可能に連結され、第2端が前記ストップスライダに連結される2つの回動アームであって、第1方向に沿って前記ストップスライダに対してスライド可能であり、前記ストップスライダに対して回動可能である2つの回動アームと、を備える、
折曲ユニット。
【0007】
本願は、
複数本の回転軸と、複数の上記折曲ユニットとを備え、前記回転軸が第2方向に沿って延在するとともに、前記回転軸の両端に1つの前記折曲ユニットの伝動ブロックがそれぞれ固定接続され、隣接する2本の前記回転軸が1つの前記折曲ユニットにより連動連結される、
ヒンジを更に提供する。
【0008】
本願は、
上記ヒンジを備える、
フレキシブルモジュール折曲装置を更に提供する。
【発明の効果】
【0009】
本願に係る折曲ユニットは、2つの伝動ブロックを備え、各伝動ブロックは歯部を有し、2つの伝動ブロックは歯部によって噛み合い、2つの伝動ブロックは、連結ブロックにそれぞれ回動可能に連結され、連結ブロックにストップスライダが更に摺接され、2つの回動アームの一端は、それぞれ対応的に1つの伝動ブロックに回動可能に連結され、他端は、ストップスライダに接続され、回動アームは、第1方向に沿ってストップスライダに対してスライド可能であり、第2方向周りにストップスライダに対して回動可能であり、第1方向は第2方向に垂直である。本発明に係るヒンジは、複数本の回転軸および複数の上記折曲ユニットを備え、回転軸は、第2方向に沿って延在し、その両端に1つの折曲ユニットの伝動ブロックがそれぞれ固定接続され、隣接する2本の回転軸は、1つの折曲ユニットにより連動連結される。本発明に係るフレキシブルモジュール折曲装置は上記ヒンジを備える。
【0010】
本願に係る折曲ユニットは、ストップスライダと連結ブロックのスライド係合により第3方向におけるストローク調節を実現し、ストップスライダと回動アームとの係合により第1方向におけるストローク調節および第2方向に垂直な平面内の角度調節を実現し、折曲ユニットの多自由度調節を実現し、伝動ブロックの回動角度の調節を実現し、該折曲ユニットを備えるヒンジの曲げラジアンおよび曲げ直径の調節を実現することができ、これにより、該ヒンジは、内折り、外折り、およびS字状湾曲等の様々な態様の湾曲を同時に行うことができる。ストップスライダおよび回動アームが個別に設計することができることで、各折曲ユニットの曲げラジアンおよび角度を異なるように設計することができ、上下面のラジアンおよび角度も異なるように設計することができる。折曲ユニットは、小型化設計を実現することができ、ヒンジの折曲時に曲面の単位面積の受ける力の状況を改善し、折曲ユニットが小さければ小さいほど、曲面の単位面積の受ける力は小さくなり、それとともに、マルチユニット連動構造のヒンジは、その曲げラジアンおよび直径が調整可能であり、様々な態様の湾曲方式を実現することができるとともに、フレキシブルモジュールの折曲過程で受ける応力を低減することもでき、異なる適用シーンに適用され、フレキシブルモジュールの耐用年数を延長する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本願の実施例に係る折曲ユニットの構造模式図である。
図2】本願の実施例に係る折曲ユニットの伝動ブロックの構造模式図である。
図3】本願の実施例に係る折曲ユニットのストップスライダの構造模式図である。
図4】本願の実施例に係る折曲ユニットの回動アームの構造模式図である。
図5】本願の実施例に係るヒンジの内折りの正面図である。
図6】本願の実施例に係るヒンジの外折りの正面図である。
図7】本願の実施例に係るヒンジのS字状湾曲の正面図である。
図8】本願の実施例に係るヒンジのS字状湾曲の一部の構造の構造模式図である。
図9】本願の実施例に係る折曲ユニットの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の実施例の技術案をより明確にするために、以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術案について明確かつ完全に説明し、明らかに、説明する実施例は、全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例である。通常、ここで、図面で記述されて示された本願の実施例の構成要素は、様々な異なる設定で配置して設計することができる。
【0013】
本実施例は、折曲ユニット100を提供し、ヒンジ200の構成単位とし、該折曲ユニット100は、多自由度調節を実現することができ、即ち、回動角度の調節を実現することができる。図1図4に示すように、該折曲ユニット100は、2つの伝動ブロック1、連結ブロック2、ストップスライダ3および2つの回動アーム4を備え、ここで、各伝動ブロック1は歯部11を有し、2つの伝動ブロック1は、歯部11によって噛み合い、且つ、2つの伝動ブロック1は、連結ブロック2にそれぞれ回動可能に連結され、ストップスライダ3は連結ブロック2に摺接され、各回動アーム4の一端は、対応的に1つの伝動ブロック1に回動可能に連結され、他端は、ストップスライダ3に接続され、回動アーム4は、第1方向aに沿ってストップスライダ3に対してスライド可能であり、第2方向b周りにストップスライダ3に対して回動可能であり、第1方向aは第2方向bに垂直である。本実施例における第1方向aは、各折曲ユニット100におけるストップスライダ3を基準として規定され、第2方向bは紙面に垂直な方向である。前記回動アーム4は、紙面に平行な平面で回動する。
【0014】
ストップスライダ3には、第1方向に沿ってスライド溝31が設けられ、ストップスライダ3はT字状であり、第1方向aに沿って設けられた第1スライド部32および第3方向cに沿って設けられた第2スライド部33を備え、第1スライド部32にスライド溝31が設けられ、回動アーム4はスライド溝31内に接続され、第2スライド部33は、第3方向cに沿って連結ブロック2に摺接される。例えば、連結ブロック2には、第3方向cに沿ってスライド孔が開設され、第2スライド部33はスライド孔内にスライド可能に設けられる。第1方向a、第2方向bおよび第3方向cは、それぞれ自ら以外の2つの方向に垂直である。
【0015】
スライド溝31のノッチは、第3方向cに沿ってストップスライダ3の頂部を貫通し、これにより、回動アーム4は、スライド溝31内で第1方向aに沿ってスライド可能であるとともに、スライド溝31内で第2方向b周りに偏向することができる。例えば、ストップスライダ3の頂部は、第1方向aに沿って完全に貫通するのではなく、その中央部が閉鎖されて両側が開放され、該構造は、ストップスライダ3の構造強度を確保することができる。もちろん、ストップスライダ3の頂部は第1方向aに沿って完全に貫通してもよい。
【0016】
回動アーム4は、順次連結されている回動ヘッド41と、スライド肘42と、抜け止め端部43とを備え、ここで、回動ヘッド41は、伝動ブロック1に回動可能に連結され、抜け止め端部43は、常にスライド溝31内に位置する。抜け止め端部43を常にスライド溝31内に位置させるために、スライド肘42の長さを、折曲ユニット100の曲率が最大に達する際に抜け止め端部43がスライド溝31から外れないことを原則として設定する。
【0017】
本実施例におけるスライド溝31は、円柱状溝および円柱状溝のノッチに連通するバー状溝を含み、バー状溝のノッチはストップスライダ3の頂部を貫通し、抜け止め端部43は球状であり、円柱状溝内に位置し、抜け止め端部43の直径は円柱状溝の直径以下である。抜け止め端部43は、円柱状溝から外れない限り、立方体、直方体または他の形状に設定されてもよい。スライド肘42は円柱状であり、角柱状となってもよく、且つ、回動アーム4がスライド溝31内でスライドして回動可能であるように、スライド肘42の直径はバー状溝のノッチ幅以下である。スライド溝31は、2つの回動アーム4の異なるスライド長さに適応するために、第1方向aに沿って通し溝に構成される。
【0018】
回動ヘッド41は円環状であり、その真ん中の貫通孔は、伝動ブロック1にピン連結することに用いられる。スライド肘42は丸棒状であり、回動ヘッド41の外周に固定接続される。且つ、スライド肘42の直径はスライド溝31の直径よりも小さい。回動ヘッド41、スライド肘42および抜け止め端部43は一体成形され、加工しやすい。
【0019】
本実施例において、伝動ブロック1の歯部11は略矩形体となり、歯部11の対向する2つの端面には、隣接する伝動ブロック1の歯部11と噛み合うための複数の歯がそれぞれ設けられる。歯部11に連結アーム12が固定接続され、連結アーム12は回動アーム4に回動可能に連結される。連結アーム12のヘッドは環状であり、連結アーム12と回動ヘッド41とは第2ピン軸7により接続され、両者の相対的な回動を実現する。または、連結アーム12のヘッドおよび回動ヘッド41の一方が環状に設けられ、他方に前記環状を貫通するピン軸(第2ピン軸7の代わりに)が設けられることで、前記連結アーム12と回動ヘッド41とのピン連結を実現することもできる。
【0020】
伝動ブロック1と連結ブロック2との連結を実現するために、連結ブロック2には、第2方向bに沿って第1連結孔が設けられ、歯部11には、第2方向bに沿って第2連結孔13が貫設され、第1ピン軸5は第1連結孔および第2連結孔13を貫通する。または、連結ブロック2および歯部11の一方に連結孔が設けられ、他方に前記連結孔を貫通するピン軸(第1ピン軸5の代わりに)が設けられることで、連結ブロック2と歯部11とのピン連結を実現することもできる。
【0021】
本実施例は、ヒンジ200を更に提供し、図5図8に示すように、該ヒンジ200は、複数本の回転軸6および複数の上記折曲ユニット100を備え、回転軸6は、第2方向bに沿って延在し、その両端に1つの折曲ユニット100の伝動ブロック1がそれぞれ固定接続され、隣接する2本の回転軸6間は、1つの折曲ユニット100により連動連結される。
【0022】
本実施例は、フレキシブルモジュール折曲装置を更に提供し、該フレキシブルモジュール折曲装置は、上記ヒンジ200を備える。例示的には、該フレキシブルモジュール折曲装置は、携帯電話機、ノートパソコン、ディスプレイ等の表示機能を持つ製品であってもよい。
【0023】
本実施例における折曲ユニット100は、ストップスライダ3と連結ブロック2とのスライド係合により第3方向cにおけるストローク調節を実現し、ストップスライダ3と回動アーム4との係合により第1方向aにおけるストローク調節および第2方向bに垂直な平面内の角度調節を実現し、折曲ユニット100の多自由度調節を実現し、伝動ブロック1の回動角度の調節を実現し、該折曲ユニット100を備えるヒンジ200の曲げラジアンおよび曲げ直径の調節を実現することができ、これにより、該ヒンジ200は、内折り(内巻き)、外折り(外巻き)、およびS字状湾曲等の様々な態様の湾曲を同時に行うことができる。ストップスライダ3および回動アーム4が個別に設計することができることで、各折曲ユニット100の曲げラジアンおよび角度を異なるように設計することができ、上下面のラジアンおよび角度も異なるように設計することができる。折曲ユニット100は、小型化設計を実現することができ、ヒンジ200の折曲時に曲面の単位面積の受ける力の状況を改善し、折曲ユニット100が小さければ小さいほど、曲面の単位面積の受ける力は小さくなり、それとともに、マルチユニット連動構造のヒンジ200は、その曲げラジアンおよび直径が調整可能であり、様々な態様の湾曲方式を実現することができるとともに、フレキシブルモジュールの折曲過程で受ける応力を低減することもでき、異なる適用シーンに適用され、フレキシブルモジュールの耐用年数を延長する。
【0024】
本実施例は、折曲ユニット100を提供し、該折曲ユニット100は、実施例1における折曲ユニット100の構造とほぼ同じであり、区別は、回動アーム4とストップスライダ3との間の連結方式が異なるだけである。
【0025】
図9に示すように、本実施例におけるストップスライダ3と2つの回動アーム4との間は、第2方向b周りに回動可能な連結のみを実現でき、例えば、ピン連結である。該構造は、製造の難易度およびコストを低減する。
【0026】
ストップスライダ3にU字溝が設けられ、回動アーム4の抜け止め端部43は環状であり、2つの回動アーム4の抜け止め端部43はいずれもU字溝内に位置し、且つ、3者間は第2方向bに沿って貫設された第3ピン軸により接続され、回動アーム4とストップスライダ3との相対的な回動を実現する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-11-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月15日に中国専利局に提出された出願番号が202023020348.7である中国特許出願に対して優先権を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本願に援用する。
【0002】
本願は、フレキシブルモジュール折り畳み端末の設計の技術分野に関し、例えば、折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、市販されている折り畳み携帯電話機等の折曲デバイスは、主に、単一方向の内折りまたは外折りの携帯電話機であり、ヒンジ軸の設計も、主に内折りまたは外折りの回転軸であり、内折り、外折り(360°の折曲)、およびS字状折りまたは巻き折りを同時に実現することができないため、ヒンジ軸の設計は、折曲デバイスの発展を制約する主なボトルネックとなる。
【0004】
そのため、関連技術に存在する上記状況を改善するための折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置を早急に提出する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、内折り、外折り、およびS字状湾曲等の様々な態様の湾曲を同時に実現することができ、且つ、折曲角度および直径が調整可能であり、フレキシブルモジュールの折曲過程における低応力の要求および異なるシーンでの適用を満たすことができる折曲ユニット、ヒンジおよびフレキシブルモジュール折曲装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
歯部を有し、前記歯部によって互いに噛み合う2つの伝動ブロックと、
2つの伝動ブロックがそれぞれ回動可能に連結される連結ブロックと、
前記連結ブロックに摺接されるストップスライダと、
第1端が対応的に1つの前記伝動ブロックに回動可能に連結され、第2端が前記ストップスライダに連結される2つの回動アームであって、第1方向に沿って前記ストップスライダに対してスライド可能であり、前記ストップスライダに対して回動可能である2つの回動アームと、を備える、
折曲ユニット。
【0007】
本願は、
複数本の回転軸と、複数の上記折曲ユニットとを備え、前記回転軸が第2方向に沿って延在するとともに、前記回転軸の両端に1つの前記折曲ユニットの伝動ブロックがそれぞれ固定接続され、隣接する2本の前記回転軸が1つの前記折曲ユニットにより連動連結される、
ヒンジを更に提供する。
【0008】
本願は、
上記ヒンジを備える、
フレキシブルモジュール折曲装置を更に提供する。
【発明の効果】
【0009】
願に係る折曲ユニットは、ストップスライダと連結ブロックのスライド係合により第3方向におけるストローク調節を実現し、ストップスライダと回動アームとの係合により第1方向におけるストローク調節および第2方向に垂直な平面内の角度調節を実現し、折曲ユニットの多自由度調節を実現し、伝動ブロックの回動角度の調節を実現し、該折曲ユニットを備えるヒンジの曲げラジアンおよび曲げ直径の調節を実現することができ、これにより、該ヒンジは、内折り、外折り、およびS字状湾曲等の様々な態様の湾曲を同時に行うことができる。ストップスライダおよび回動アームが個別に設計することができることで、各折曲ユニットの曲げラジアンおよび角度を異なるように設計することができ、上下面のラジアンおよび角度も異なるように設計することができる。折曲ユニットは、小型化設計を実現することができ、ヒンジの折曲時に曲面の単位面積の受ける力の状況を改善し、折曲ユニットが小さければ小さいほど、曲面の単位面積の受ける力は小さくなり、それとともに、マルチユニット連動構造のヒンジは、その曲げラジアンおよび直径が調整可能であり、様々な態様の湾曲方式を実現することができるとともに、フレキシブルモジュールの折曲過程で受ける応力を低減することもでき、異なる適用シーンに適用され、フレキシブルモジュールの耐用年数を延長する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願の実施例に係る折曲ユニットの構造模式図である。
図2】本願の実施例に係る折曲ユニットの伝動ブロックの構造模式図である。
図3】本願の実施例に係る折曲ユニットのストップスライダの構造模式図である。
図4】本願の実施例に係る折曲ユニットの回動アームの構造模式図である。
図5】本願の実施例に係るヒンジの内折りの正面図である。
図6】本願の実施例に係るヒンジの外折りの正面図である。
図7】本願の実施例に係るヒンジのS字状湾曲の正面図である。
図8】本願の実施例に係るヒンジのS字状湾曲の一部の構造の構造模式図である。
図9】本願の実施例に係る折曲ユニットの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の実施例の技術案をより明確にするために、以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術案について明確かつ完全に説明し、明らかに、説明する実施例は、全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例である。通常、ここで、図面で記述されて示された本願の実施例の構成要素は、様々な異なる設定で配置して設計することができる。
【0012】
本実施例は、折曲ユニット100を提供し、ヒンジ200の構成単位とし、該折曲ユニット100は、多自由度調節を実現することができ、即ち、回動角度の調節を実現することができる。図1図4に示すように、該折曲ユニット100は、2つの伝動ブロック1、連結ブロック2、ストップスライダ3および2つの回動アーム4を備え、ここで、各伝動ブロック1は歯部11を有し、2つの伝動ブロック1は、歯部11によって噛み合い、且つ、2つの伝動ブロック1は、連結ブロック2にそれぞれ回動可能に連結され、ストップスライダ3は連結ブロック2に摺接され、各回動アーム4の一端は、対応的に1つの伝動ブロック1に回動可能に連結され、他端は、ストップスライダ3に接続され、回動アーム4は、第1方向aに沿ってストップスライダ3に対してスライド可能であり、第2方向b周りにストップスライダ3に対して回動可能であり、第1方向aは第2方向bに垂直である。本実施例における第1方向aは、各折曲ユニット100におけるストップスライダ3を基準として規定される。第1方向aが紙面に平行である場合、第2方向bは紙面に垂直な方向である。前記回動アーム4は、紙面に平行な平面で回動する。
【0013】
ストップスライダ3には、第1方向に沿ってスライド溝31が設けられ、ストップスライダ3はT字状であり、第1方向aに沿って設けられた第1スライド部32および第3方向cに沿って設けられた第2スライド部33を備え、第1スライド部32にスライド溝31が設けられ、回動アーム4はスライド溝31内に接続され、第2スライド部33は、第3方向cに沿って連結ブロック2に摺接される。例えば、連結ブロック2には、第3方向cに沿ってスライド孔21が開設され、第2スライド部33はスライド孔21内にスライド可能に設けられる。第1方向a、第2方向bおよび第3方向cは、それぞれ自ら以外の2つの方向に垂直である。
【0014】
スライド溝31のノッチは、第3方向cに沿ってストップスライダ3の頂部を貫通し、これにより、回動アーム4は、スライド溝31内で第1方向aに沿ってスライド可能であるとともに、スライド溝31内で第2方向b周りに偏向することができる。例えば、ストップスライダ3の頂部は、第1方向aに沿って完全に貫通するのではなく、その中央部が閉鎖されて両側が開放され、該構造は、ストップスライダ3の構造強度を確保することができる。もちろん、ストップスライダ3の頂部は第1方向aに沿って完全に貫通してもよい。
【0015】
回動アーム4は、順次連結されている回動ヘッド41と、スライド肘42と、抜け止め端部43とを備え、ここで、回動ヘッド41は、伝動ブロック1に回動可能に連結され、抜け止め端部43は、常にスライド溝31内に位置する。抜け止め端部43を常にスライド溝31内に位置させるために、スライド肘42の長さを、折曲ユニット100の曲率が最大に達する際に抜け止め端部43がスライド溝31から外れないことを原則として設定する。
【0016】
本実施例におけるスライド溝31は、円柱状溝34および円柱状溝34のノッチに連通するバー状溝35を含み、バー状溝35のノッチはストップスライダ3の頂部を貫通し、抜け止め端部43は球状であり、円柱状溝内に位置し、抜け止め端部43の直径は円柱状溝34の直径以下である。抜け止め端部43は、円柱状溝34から外れない限り、立方体、直方体または他の形状に設定されてもよい。スライド肘42は円柱状であり、角柱状となってもよく、且つ、回動アーム4がスライド溝31内でスライドして回動可能であるように、スライド肘42の直径はバー状溝35のノッチ幅以下である。スライド溝31は、2つの回動アーム4の異なるスライド長さに適応するために、第1方向aに沿って通し溝に構成される。
【0017】
回動ヘッド41は円環状であり、その真ん中の貫通孔は、伝動ブロック1にピン連結することに用いられる。スライド肘42は丸棒状であり、回動ヘッド41の外周に固定接続される。且つ、スライド肘42の直径はスライド溝31の直径よりも小さい。回動ヘッド41、スライド肘42および抜け止め端部43は一体成形され、加工しやすい。
【0018】
本実施例において、伝動ブロック1の歯部11は略矩形体となり、歯部11の対向する2つの端面には、隣接する伝動ブロック1の歯部11と噛み合うための複数の歯がそれぞれ設けられる。歯部11に連結アーム12が固定接続され、連結アーム12は回動アーム4に回動可能に連結される。連結アーム12のヘッドは環状であり、連結アーム12と回動ヘッド41とは第2ピン軸7により接続され、両者の相対的な回動を実現する。または、連結アーム12のヘッドおよび回動ヘッド41の一方が環状に設けられ、他方に前記環状を貫通するピン軸(第2ピン軸7の代わりに)が設けられることで、前記連結アーム12と回動ヘッド41とのピン連結を実現することもできる。
【0019】
伝動ブロック1と連結ブロック2との連結を実現するために、連結ブロック2には、第2方向bに沿って第1連結孔22が設けられ、歯部11には、第2方向bに沿って第2連結孔13が貫設され、第1ピン軸5は第1連結孔22および第2連結孔13を貫通する。または、連結ブロック2および歯部11の一方に連結孔が設けられ、他方に前記連結孔を貫通するピン軸(第1ピン軸5の代わりに)が設けられることで、連結ブロック2と歯部11とのピン連結を実現することもできる。
【0020】
本実施例は、ヒンジ200を更に提供し、図5図8に示すように、該ヒンジ200は、複数本の回転軸6および複数の上記折曲ユニット100を備え、回転軸6は、第2方向bに沿って延在し、その両端に1つの折曲ユニット100の伝動ブロック1がそれぞれ固定接続され、隣接する2本の回転軸6間は、1つの折曲ユニット100により連動連結される。
【0021】
本実施例は、フレキシブルモジュール折曲装置を更に提供し、該フレキシブルモジュール折曲装置は、上記ヒンジ200を備える。例示的には、該フレキシブルモジュール折曲装置は、携帯電話機、ノートパソコン、ディスプレイ等の表示機能を持つ製品であってもよい。
【0022】
本実施例における折曲ユニット100は、ストップスライダ3と連結ブロック2とのスライド係合により第3方向cにおけるストローク調節を実現し、ストップスライダ3と回動アーム4との係合により第1方向aにおけるストローク調節および第2方向bに垂直な平面内の角度調節を実現し、折曲ユニット100の多自由度調節を実現し、伝動ブロック1の回動角度の調節を実現し、該折曲ユニット100を備えるヒンジ200の曲げラジアンおよび曲げ直径の調節を実現することができ、これにより、該ヒンジ200は、内折り(内巻き)、外折り(外巻き)、およびS字状湾曲等の様々な態様の湾曲を同時に行うことができる。ストップスライダ3および回動アーム4が個別に設計することができることで、各折曲ユニット100の曲げラジアンおよび角度を異なるように設計することができ、上下面のラジアンおよび角度も異なるように設計することができる。折曲ユニット100は、小型化設計を実現することができ、ヒンジ200の折曲時に曲面の単位面積の受ける力の状況を改善し、折曲ユニット100が小さければ小さいほど、曲面の単位面積の受ける力は小さくなり、それとともに、マルチユニット連動構造のヒンジ200は、その曲げラジアンおよび直径が調整可能であり、様々な態様の湾曲方式を実現することができるとともに、フレキシブルモジュールの折曲過程で受ける応力を低減することもでき、異なる適用シーンに適用され、フレキシブルモジュールの耐用年数を延長する。
【0023】
本実施例は、折曲ユニット100を提供し、該折曲ユニット100は、実施例1における折曲ユニット100の構造とほぼ同じであり、区別は、回動アーム4とストップスライダ3との間の連結方式が異なるだけである。
【0024】
図9に示すように、本実施例におけるストップスライダ3と2つの回動アーム4との間は、第2方向b周りに回動可能な連結のみを実現でき、例えば、ピン連結である。該構造は、製造の難易度およびコストを低減する。
【0025】
ストップスライダ3にU字溝が設けられ、回動アーム4の抜け止め端部43は環状であり、2つの回動アーム4の抜け止め端部43はいずれもU字溝内に位置し、且つ、3者間は第2方向bに沿って貫設された第3ピン軸により接続され、回動アーム4とストップスライダ3との相対的な回動を実現する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ1つの歯部を有し、前記歯部によって互いに噛み合う2つの伝動ブロックと、
2つの伝動ブロックにそれぞれ回動可能に連結される連結ブロックと、
前記連結ブロックに摺接されるストップスライダと、
第1端が対応的に1つの前記伝動ブロックに回動可能に連結され、第2端が前記ストップスライダに連結される2つの回動アームであって、第1方向に沿って前記ストップスライダに対してスライド可能であり、前記ストップスライダに対して回動可能である2つの回動アームと、を備える、
折曲ユニット。
【請求項2】
前記回動アームは、前記第1方向に垂直な第2方向周りに回動する、
請求項1に記載の折曲ユニット。
【請求項3】
前記伝動ブロックは、
前記歯部に固定接続され、前記回動アームに回動可能に連結される連結アームを更に備える、
請求項1に記載の折曲ユニット。
【請求項4】
前記歯部に、第2方向に沿って第2連結孔が貫設され、
前記連結ブロックに、前記第2方向に沿って第1連結孔が設けられ、
第1ピン軸が前記第1連結孔および前記第2連結孔を貫通することにより、前記伝動ブロックと前記連結ブロックとがピン連結され
前記第2方向が前記第1方向に垂直である、
請求項3に記載の折曲ユニット。
【請求項5】
前記ストップスライダに、前記第1方向に沿ってスライド溝が設けられ、
前記回動アームの第2端が前記スライド溝に連結される、
請求項4に記載の折曲ユニット。
【請求項6】
前記回動アームは、順次連結されている
前記伝動ブロックに回動可能に連結される回動ヘッドと、
スライド肘と、
常に前記スライド溝に位置する抜け止め端部と、を備える、
請求項に記載の折曲ユニット。
【請求項7】
前記連結アームと前記回動アームの回動ヘッドとがピン連結される、
請求項に記載の折曲ユニット。
【請求項8】
前記スライド溝は、円柱状溝および前記円柱状溝のノッチに連通されるバー状溝を備え、
前記抜け止め端部が前記円柱状溝内に位置し、
前記スライド肘が円柱状であり、
前記スライド肘の直径が前記バー状溝のノッチ幅以下である、
請求項に記載の折曲ユニット。
【請求項9】
前記ストップスライダは、T字状であり、前記第1方向に沿って設けられた第1スライド部および第3方向に沿って設けられた第2スライド部を含み、
前記第1スライド部に前記スライド溝が設けられ、
前記第2スライド部が前記第3方向に沿って前記連結ブロックに摺接され、
前記第1方向、前記第2方向および前記第3方向は、それぞれ自ら以外の2つの方向に垂直である、
請求項に記載の折曲ユニット。
【請求項10】
前記連結ブロックに、前記第3方向に沿ってスライド孔が開設され、
前記第2スライド部が前記スライド孔内にスライド可能に設けられる、
請求項に記載の折曲ユニット。
【請求項11】
前記スライド溝のノッチは、前記第3方向に沿って前記ストップスライダの頂部を貫通し、
前記ストップスライダが前記第3方向に沿って連結ブロックに対して動くときに、前記スライド肘がノッチにおいて移動する、
請求項に記載の折曲ユニット。
【請求項12】
前記スライド溝は、円柱状溝と、前記円柱状溝のノッチに連通するバー状溝とを含み、
前記第1方向に沿って、前記バー状溝中央部が閉鎖され、且つ、前記バー状溝の両端が開放され、或いは、前記バー状溝は、前記第1方向に沿って貫通する、
請求項11に記載の折曲ユニット。
【請求項13】
複数本の回転軸と、請求項1~12のいずれか一項に記載の曲ユニットとを備え、
前記回転軸が第2方向に沿って延在するとともに、両端に1つの前記折曲ユニットの伝動ブロックがそれぞれ固定接続され、
隣接する2本の前記回転軸が1つの前記折曲ユニットにより連動連結され
前記第2方向が前記第1方向に垂直である、
ヒンジ。
【請求項14】
請求項13に記載のヒンジを備える、
フレキシブルモジュール折曲装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【国際調査報告】