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▶ レンソン サンプロテクション-スクリーンズ エンフェーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-03
(54)【発明の名称】オーニング装置
(51)【国際特許分類】
   E04F 10/02 20060101AFI20230626BHJP
   H01R 13/631 20060101ALI20230626BHJP
【FI】
E04F10/02
H01R13/631
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022555746
(86)(22)【出願日】2021-05-11
(85)【翻訳文提出日】2022-09-14
(86)【国際出願番号】 IB2021054008
(87)【国際公開番号】W WO2021245482
(87)【国際公開日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】BE2020/5400
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522365018
【氏名又は名称】レンソン サンプロテクション-スクリーンズ エンフェー
【氏名又は名称原語表記】RENSON SUNPROTECTION-SCREENS NV
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】メインスター,ジョン ペーター
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンホーテ,スティーブン リタ アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】ソロマニウック,マキシム グスタフ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンシュテラント,ペーター マルク
【テーマコード(参考)】
2E105
5E021
【Fターム(参考)】
2E105AA00
2E105DD04
2E105DD24
5E021FA05
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB02
5E021FB07
5E021FB13
5E021FC31
5E021HA01
(57)【要約】
巻き取りオーニングと、巻き取りオーニングを回転させるための電動モータであって、1以上のワイヤによって電源供給される電動モータと、1以上のワイヤを備える電源ケーブルと、モータのワイヤに電源ケーブルのワイヤを結合するための電気的結合であって、ともに電気的及び機械的に結合可能な雄部品及び雌部品を備える電気的結合と、を備えるオーニング装置であって、雄部品は少なくとも1つの接点ピンを備え、かつ、雌部品は少なくとも1つの接点ソケットを備える、オーニング装置であって、雄部品はプリント回路基板(PCB)を備え、プリント回路基板上で、少なくとも1つの接点ピンがプリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体は、モータ及び電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雌部品はプリント回路基板(PCB)を備え、プリント回路基板上で、少なくとも1つの接点ソケットがプリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体がモータ及び電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合される。雄部品は、プリント回路基板を封入するハウジングを備える、及び/又は、雌部品は、プリント回路基板を封入するハウジングを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き取りオーニングと、前記巻き取りオーニングを回転させるための電動モータであって、1以上のワイヤによって電源供給される電動モータと、1以上のワイヤを備える電源ケーブルと、前記モータの前記ワイヤに前記電源ケーブルの前記ワイヤを結合するための電気的結合であって、ともに電気的及び機械的に結合可能な雄部品及び雌部品を備える電気的結合と、を備え、前記雄部品は少なくとも1つの接点ピンを備え、かつ、前記雌部品は少なくとも1つの接点ソケットを備える、オーニング装置であって、前記雄部品はプリント回路基板(PCB)を備え、前記プリント回路基板上で、前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に前記少なくとも1つの接点ピンが電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が前記モータ及び前記電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、前記雌部品はプリント回路基板(PCB)を備え、前記プリント回路基板上で、前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に前記少なくとも1つの接点ソケットが電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が前記モータ及び前記電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、前記雄部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備える、及び/又は、前記雌部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備えることを特徴とする、オーニング装置。
【請求項2】
前記雄部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備える、請求項1に記載のオーニング装置。
【請求項3】
前記雌部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備える、請求項1又は2に記載のオーニング装置。
【請求項4】
前記ハウジングの各々は、前記ハウジングの外側を部分的又は完全に提供し、かつ、前記プリント回路基板を囲むシェルを備え、前記シェル内の前記プリント回路基板は、前記シェルを充填するポリマー容積によって封入される、請求項3に記載のオーニング装置。
【請求項5】
前記雄部品及び前記雌部品は、少なくとも1つのハウジング、必要に応じて両方のハウジングを結合方向に結合するのに適しており、かつ、前記オーニング装置は、前記雄部品及び前記雌部品の前記結合方向の結合の間に前記雄部品及び前記雌部品の移動を誘導するステアリング要素を備える、請求項2~4のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項6】
前記雄部品は、前記結合方向に1以上の突出部を有しており、かつ、前記雌部品は、前記結合方向に前記突出部に対応する1以上の凹部を有している;及び/又は、
前記雌部品は、前記結合方向に1以上の突出部を有しており、かつ、前記雄部品は、前記結合方向に前記突出部に対応する1以上の凹部を有している、請求項5に記載のオーニング装置。
【請求項7】
前記雄部品の1以上の接点ピンが前記雌部品の対応の接点ソケットと電気的に接触することができる前に、前記部品の一方の前記ステアリング要素の少なくとも1つが他方の前記部品の対応の前記ステアリング要素に前記結合方向に接触する、請求項5又は6に記載のオーニング装置。
【請求項8】
前記モータの前記ワイヤの1つ及び前記電源ケーブルの前記ワイヤの1つは接地導体である、請求項1~7のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項9】
前記雄部品及び前記雌部品は前記結合方向での結合に適しており、かつ、前記結合方向での結合の間、前記雄部品の1以上の他方の接点ピンが前記雌部品の対応の前記接点ソケットと電気的に接触することができる前に、前記電源ケーブルの前記接地導体に結合された前記接点ピン又は前記接点ソケットは、前記モータの前記接地導体に結合された対応の前記接点ソケット又は前記接点ピンに接触する、請求項8に記載のオーニング装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの接点ピンが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれており、前記ピンとこの壁との間に接触はない、請求項1~9のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの接点ソケットが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれており、前記ソケットの軸線に沿って前記ソケットとこの壁との間に接触がある、請求項1~10のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの接点ピンが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれており、前記ピンとこの壁との間には接触がなく、及び、前記少なくとも1つの接点ソケットが電気絶縁ソケット壁によって軸線方向に囲まれており、前記ソケットの軸線に沿って前記ソケットとこのソケット壁との間に接触があり、かつ、前記ソケット壁が前記接点ピンと前記接点ピンを囲む前記壁との間に嵌合する、請求項1~11のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項13】
前記接点ピンの周囲の前記壁と前記ソケット壁との間に水密に接触するためのシールリングが設けられる、請求項12に記載のオーニング装置。
【請求項14】
前記電源ケーブルはM1ワイヤを備え、前記雄部品又は前記雌部品はN1接点ピン又は接点ソケットを備え、N1≧M1かつM1≧2である、請求項1~13のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項15】
前記モータはM2ワイヤを備え、前記雄部品又は前記雌部品はN2接点ピン又は接点ソケットを備え、N2≧M2かつM2≧2である、請求項1~14のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項16】
M1=M2かつN1>M1又はN2>M2である、請求項15に記載のオーニング装置。
【請求項17】
前記ワイヤは、グリップレットによって前記印刷導体に結合される、請求項1~16のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項18】
前記雄部品は前記電源ケーブルの前記ワイヤに結合され、かつ、前記雌部品は前記モータの前記ワイヤに結合される、請求項1~17のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項19】
前記雌部品は前記電源ケーブルの前記ワイヤに結合され、かつ、前記雄部品は前記モータの前記ワイヤに結合される、請求項1~17のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項20】
オーニング設備を装着するための方法であって、前記方法は、請求項1~19のいずれか1項に記載のオーニング設備を提供するステップを含み、前記オーニング設備は装置ハウジングを備え、前記方法は、前記モータ及び前記巻き取りオーニングを前記装置ハウジング内に挿入するステップを含み、この挿入の間、前記結合の前記雄部品及び前記雌部品の結合が達成される、方法。
【請求項21】
請求項1~19のいずれか1項に記載のオーニング装置を製造する方法であって、前記方法はステップA及び/又はBを含み、ステップAは:
A1:プリント回路基板(PCB)を提供するステップであって、前記プリント回路基板上で、少なくとも1つの接点ピンが前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が前記モータ及び前記電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合される、ステップ;
A2:前記プリント回路基板を第1シェル内に導入するステップ;
A3:前記プリント回路基板を含む前記シェルにポリマーを充填するステップ;
A4:任意選択的に閉鎖部品で前記シェルを閉鎖するステップ;であり
ステップBは:
B1:プリント回路基板(PCB)を提供するステップであって、少なくとも1つの接点ソケットが前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が前記モータ及び前記電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合される、ステップ;
B2:前記プリント回路基板を第1シェル内に導入するステップ;
B3:前記プリント回路基板を含む前記シェルにポリマーを充填するステップ;
B4:任意選択的に閉鎖部品で前記シェルを閉鎖するステップ;である、方法。
【請求項22】
ステップA及びBが実行される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
請求項21又は22に記載の方法によって得られたオーニング装置。
【請求項24】
巻き取りオーニングと、前記巻き取りオーニングを回転させるための電動モータであって、1以上のワイヤによって電源供給される電動モータと、1以上のワイヤを備える電源ケーブルと、前記モータの前記ワイヤに前記電源ケーブルの前記ワイヤを結合するための電気的結合であって、ともに電気的及び機械的に結合可能な雄部品及び雌部品を備える電気的結合と、を備えるオーニング装置であって、
前記雄部品はプリント回路基板(PCB)を備え、前記プリント回路基板上で、少なくとも1つの電気コネクタが前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体は、前記モータ及び前記電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雄部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備え、かつ、少なくとも1つの結合可能な電気コネクタを提供する;及び/又は、
前記雌部品はプリント回路基板(PCB)を備え、前記プリント回路基板上で、少なくとも1つの電気コネクタが前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体は、前記モータ及び前記電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雌部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備え、かつ、少なくとも1つの結合可能な電気コネクタを提供することを特徴とする、オーニング装置。
【請求項25】
前記雄部品はプリント回路基板(PCB)を備え、前記プリント回路基板上で、少なくとも1つの電気コネクタが前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が、前記モータ及び前記電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雄部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備え、かつ、少なくとも1つの結合可能な電気コネクタを提供する;かつ、
前記雌部品はプリント回路基板(PCB)を備え、前記プリント回路基板上で、少なくとも1つの電気コネクタが前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が、前記モータ及び前記電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雌部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備え、かつ、少なくとも1つの結合可能な電気コネクタを提供する、請求項24に記載のオーニング装置。
【請求項26】
前記シェル内の前記雄部品及び/又は前記雌部品の前記プリント回路基板は、前記シェルを充填するポリマー容積によって封入される、請求項24又は25に記載のオーニング装置。
【請求項27】
前記雄部品の前記少なくとも1つの電気コネクタは接点ピンである、請求項24~26のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項28】
前記雌部品の前記少なくとも1つの電気コネクタは接点ソケットである、請求項24~26のいずれか1項に記載のオーニング装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[01] 本発明は、オーニング装置に関し、より具体的には、巻き取りオーニングを有するオーニング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[02] 巻き取りオーニングを備えるオーニング装置は現在、電気的に動作可能であることが多く、オーニングは、電動モータによる駆動によって巻き取られる又は展開される。電動モータは、オーニングを支持するスチールシャフトに装着されることが多い。
【0003】
[03] こうしたオーニング装置を装着することは容易ではない。支持体及び同様のものを含み、かつ、同軸に装着されたモータ(キャンバスパケットとして知られるアセンブリ)とともに、巻き取られた状態では、オーニングは、壁、例えばファサードから吊り下げられたハウジング内に挿入されなければならない。さらに、モータは電源に接続されていなければならず、電源は、ネットワーク電圧交流電流又は太陽光発電によって生成された低電圧直流電流のいずれであり得る。モータは、しばしば、キャンバスパケットの挿入の間、電源に接続されている他の(雄又は雌)部品に接続されなければならない結合部品の雄部品又は雌部品を備えている。このようなキャンバスパケットは約80kgまでの重量を有し得るので、慎重な取り扱いは簡単ではない。
【0004】
[04] また、これらのオーニング装置の耐用年数の間、コネクタが操作されなければならない。例えば、キャンバスを交換しなければならない場合、又は、モータが故障している場合、しばしばキャンバスパケット全体がハウジングから取り外されなければならず、雄接続部品及び雌接続部品が切り離される。
【0005】
[05] 適切なコネクタの一例が欧州特許第2354430B1号明細書に示されている。これらのコネクタの欠点は接続ピンの脆弱性であり、接続ピンは、キャンバスパケットがハウジング内に挿入される前に施工現場で部品の操作中に破損し得る、又は、キャンバスパケットがハウジング内に挿入されている間に曲がる。
【発明の概要】
【0006】
[06] 本発明の目的は、巻き取りオーニングを有するオーニング装置を提供することであり、当該装置には、この動作中にコネクタを同時結合した状態で、キャンバスパケットの挿入の間に発生する力に抵抗することができるコネクタが取り付けられている。本発明のさらなる目的は、現場での取り扱いのために壊れにくいコネクタを提供することである。
【0007】
[07] 第1態様によれば、オーニング設備が提供される。第1態様に係るオーニング装置は、巻き取りオーニングと、巻き取りオーニングを回転させるための電動モータであって、1以上のワイヤによって電源供給される電動モータと、1以上のワイヤを備える電源ケーブルと、モータのワイヤに電源ケーブルのワイヤを結合するための電気的結合であって、ともに電気的及び機械的に結合可能な雄部品及び雌部品を備える電気的結合と、を備え、雄部品は少なくとも1つの接点ピンを備え、かつ、雌部品は少なくとも1つの接点ソケットを備え、雄部品はプリント回路基板(PCB)を備え、プリント回路基板上で、プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に少なくとも1つの接点ピンが電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体がモータ及び電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雌部品はプリント回路基板(PCB)を備え、プリント回路基板上で、プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に少なくとも1つの接点ソケットが電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体がモータ及び電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合されることを特徴とする。雄部品は、プリント回路基板を封入するハウジングを備える、及び/又は、雌部品は、プリント回路基板を封入するハウジングを備える。
【0008】
[08] ワイヤは、導電性ワイヤ又はコア、典型的には銅ワイヤ又はコアであり、必要に応じて、例えば、24V又は48Vの低電圧直流電流、又は、3~4A及び230Vの交流電流をモータから及びモータに伝導させる。
【0009】
[09] プリント回路基板は基板上に印刷導体を備えている。基板は、典型的には、エポキシ、例えば、ガラス繊維織物(例えば、布)強化エポキシから形成され、かつ、1.0~2.0mmの範囲の厚さ、例えば1.6mmの厚さを有している。
【0010】
[10] 印刷導体は導電体である。高電圧交流電流用のプリント回路基板の使用は、高い要求を課し、及び好ましくは、適切な寸法を必要とする。十分な電流を伝導させることができるように、高電圧交流電流による高電流の場合には必ず、導体は、1平方フィートあたり0.5オンス以上3オンス以下、例えば1平方フィートあたり1オンス以上2オンス以下の表面積あたりの重量を有している。断面は、好ましくは、1平方フィートあたり2オンスの表面積重量を有する導体に対して必ず、0.106mm以上である。
【0011】
[11] 印刷導体は、導電性材料、典型的には金属から、及び好ましくは銅又は銅合金から形成される。印刷導体は、場合によっては、はんだ、ニッケル又は金で被覆されていてもよく、若しくは、腐食を防止するためにベンズイミダゾールチオールで処理されてもよい。場合によっては、印刷導体は、「コンフォーマルコーティング」を受けて、腐食、電流漏洩、及び/又は、凝縮による寿命の低下を防止する。これは、シリコーンゴム、ポリウレタン、アクリル又はエポキシの浸漬、噴霧又は真空蒸着によって行われてもよい。
【0012】
[12] オーニング装置は、典型的には、回転可能なオーニング及びモータを収容するための装置ハウジングをさらに備えている。
【0013】
[13] ある実施形態によれば、雄部品は、プリント回路基板を囲むハウジングを備えてもよい。
【0014】
[14] ある実施形態によれば、雌部品は、プリント回路基板を囲むハウジングを備えてもよい。
【0015】
[15] また、接点ピン及び接点ソケットは、雄部品と雌部品との間の結合を形成するためにアクセス可能なままである。
【0016】
[16] 雌コネクタのハウジングは接点ソケットを越えて突出してもよい。雄コネクタのハウジングは接点ピンを越えて突出してもよい。
【0017】
[17] ある実施形態によれば、ハウジングの各々は、ハウジングの外側を部分的又は完全に提供し、かつ、プリント回路基板を囲むシェルを備えてもよく、シェル内のプリント回路基板は、シェルを充填するポリマー容積によって封入される。
【0018】
[18] したがって、プリント回路基板はポリマーで完全に覆われている。このようにして、プリント回路基板はポリマー内に埋め込まれている。
【0019】
[19] シェルは、各ハウジングに、外壁の少なくとも一部、及び好ましくは、すべての外壁を提供する。様々な部分から構成されてもよいこのシェルは、例えば、シェルの全体又は部分の射出成形によって、非常に精密な寸法で製造され得る。したがって、電気部品、例えばこのシェルに収容されたプリント回路基板は、壁に囲まれ、その厚さは非常に正確に保証され得る。したがって、ハウジングの外壁とシェル内に存在する部品の各々との間の最小距離が保証され得る。シェルの最小厚さは、好ましくは0.5~2mmである。壁の両側の間に31kV/mmの破壊電圧を有するシェルが設けられることが好ましい。EN60355に従って測定される場合、絶縁は、1250Vの基礎絶縁に適合しなければならない。
【0020】
[20] プリント回路基板がシェルの内側の所望の位置に位置決めされている間にポリマー容積がシェル内に注入又は流し込まれてもよい。このようにして、プリント回路基板上の電気部品のいずれもポリマー容積の外側、すなわち、ハウジングの外側に位置しないように、プリント回路基板が完全に包み込まれて囲まれてもよい。ポリマー容積は、プリント回路基板の全表面積にわたってプリント回路基板に接触する。また、接点ピン及び接点ソケットは、互いに電気的接触を形成することができるように互いにアクセス可能なままである。
【0021】
[21] シェルに適したポリマーは、電気部品を収容するのに適したすべてのポリマー、例えば熱可塑性樹脂及びエラストマーなどの押出成形に適合したポリマーである。好ましくは、壁の厚さ及びポリマーは、少なくとも600V/mm、好ましくは、30kV/mmより大きいなどの10kV/mmより大きい破壊電圧を達成するように選択される。典型的に適切なポリマーは、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PES)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)などのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)及び類似又は混合ポリマーであり、場合によっては、軟化剤、難燃剤、充填剤及び同様のもので補充される。より好ましくは、PA又はPVCが使用される。
【0022】
[22] ポリマー容積に適したポリマーは、電気部品の接触に適したすべてのポリマー、好ましくは熱可塑性樹脂及びエラストマーなどの射出成形可能なポリマーである。例えば、これらのポリマーは、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PES)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)などのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)及び類似又は混合ポリマーであり、場合によっては、軟化剤、難燃剤、充填剤及び同様のもので補充される。より好ましくは、PA又はPVCが使用され、好ましくは射出成形によって適用される。
【0023】
[23] シェルに使用されるポリマー及びポリマー容積のためのポリマーは、相補的でなければならず、かつ、互いに付着しなければならない。
【0024】
[24] 他の実施形態によれば、雄部品及び/又は雌部品は、シェルのみから構成されるハウジングを備えてもよい。シェルは、閉鎖システムによって、例えばクリックシステムによって互いに結合して付着する様々な部分から構成されてもよい。プリント回路基板は、シェルの様々な部分の装着及び取り付け後に、例えばクリック閉鎖後に、シェルによって完全に囲まれる。
【0025】
[25] シェル又はシェル部分は、好ましくはポリマー、より具体的には射出成形されたポリマーから形成される。したがって、電気部品、例えば、このシェルに収容されたプリント回路基板は、壁に囲まれており、その厚さは非常に正確に保証され得る。したがって、ハウジングの外壁とシェル内に存在する部品の各々との間の最小距離が保証され得る。シェルの最小厚さは、好ましくは0.5~2mmである。壁の両側の間に31kV/mmの破壊電圧を有するシェルが設けられることが好ましい。EN60355に従って測定される場合、絶縁は、1250Vの基礎絶縁に適合しなければならない。
【0026】
[26] 適切なポリマーは、電気部品の接触に適したすべてのポリマー、好ましくは熱可塑性樹脂及びエラストマーなどの射出成形可能なポリマーである。例えば、これらのポリマーは、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PES)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)などのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)及び類似又は混合ポリマーであり、場合によっては、軟化剤、難燃剤、充填剤及び同様のもので補充される。より好ましくは、PA又はPVCが使用され、好ましくは射出成形によって適用される。
【0027】
[27] さらに他の実施形態によれば、雄部品及び/又は雌部品は、確定的なハウジングの形態のポリマーでこれを囲んで成形することによってプリント回路基板の全周に形成されたハウジングを備えてもよい。プリント回路基板及び関連の要素はダイにクランプされ、接点ピン及び/又は接点ソケットは、後で電気的接触を可能にするために自由なままであり、かつ、このダイは射出成形によってポリマーで充填される。あり得るポリマーは上述したものである。好ましくはPA及びPVCが使用される。したがって、プリント回路基板はハウジング内に完全に埋め込まれ、接点ピン及び/又は接点ソケットだけが自由なままである。ハウジングの最小厚さは、好ましくは0.5~2mmである。
【0028】
[28] さらに他の実施形態によれば、雄部品及び/又は雌部品は、部分的にシェルから構成され、かつ、確定的なハウジングの形態のポリマーでプリント回路基板を囲んで成形することによって部分的に形成されるハウジングを備えてもよい。あり得るポリマーは上述したものである。好ましくはPA及びPVCが使用される。ハウジングの最小厚さは、好ましくは0.5~2mmである。
【0029】
[29] ある実施形態によれば、雄部品及び雌部品は、少なくとも1つのハウジング、必要に応じて両方のハウジングを結合方向に結合するのに適していてもよく、かつ、雄部品及び雌部品の結合方向の結合の間に雄部品及び雌部品の移動を誘導するステアリング要素を備えている。
【0030】
[30] ステアリング要素は、雄部品と雌部品との相対移動を特定してもよく、その結果、雄部品の接点ピンと雌部品のそれぞれの関連の接点ソケットとが、結合の間に互いに正確に配向される。
【0031】
[31] 雄部品は、結合の間に雌部品のハウジングの開口部に挿入され得る突出要素をハウジング上に有してもよい。代替的に、雌部品は、結合の間に雄部品のハウジングの開口部に挿入され得る突出要素をハウジング上に有してもよい。突出要素は、結合の間、ハウジングから、移動方向すなわち結合方向に突出している。開口部は、移動を誘導するために円錐形であってもよい。
【0032】
[32] ある実施形態によれば、
雄部品は、結合方向に1以上の突出部を有してもよく、かつ、雌部品は、結合方向に突出部に対応する1以上の凹部を有してもよい;及び/又は、
雌部品は、結合方向に1以上の突出部を有してもよく、かつ、雄部品は、結合方向に突出部に対応する1以上の凹部を有してもよい。
【0033】
[33] ステアリング要素がハウジング又は複数のハウジングの一体部分を形成することが指摘されなければならない。ステアリング要素は、多くの形態、例えば、他の部品ハウジングのより薄いゾーン上を摺動する部品の1つのハウジングの突出部の形態をとってもよい。例えば、溝又は同様のもの内に嵌合する突出部、リブ又は同様のもの、若しくは、互いに交わる円錐面によって、ステアリング要素は、互いに向かって正確に2つの部品を移動させ、誘導及びアシストし又は案内する。ステアリング要素は、互いに対して2つの部品を中心に配置してもよい。ここでの目的は、電気的結合の開始前に、雄部品と雌部品との電気的結合を互いに対して正確に位置決めすることである。したがって、ステアリング要素は、まず、雄部品と雌部品との間に電気的接触が行われる前に、互いに接触して誘導することが重要である。
【0034】
[34] ある実施形態によれば、部品の一方のステアリング要素の少なくとも1つは、雄部品の1以上の接点ピンが雌部品の対応の接点ソケットと電気的に接触することができる前に、他方の部品の対応のステアリング要素に結合方向に接触してもよい。
【0035】
[35] 言い換えれば、部品の一方のステアリング要素の少なくとも1つは、この部品の接点ピン又は接点ソケットの最遠点よりも、部品のハウジングから結合方向にさらに突出している。このことは、電気的結合のための部品を誘導又は案内することにより、対応の接点ソケット内への接点ピンの挿入が最小の可能な寸法偏差で円滑に行われ、これによって、接点ピン及び接点ソケットの耐用年数を延ばすことができ、かつ、接点ピンの屈曲を低減又は防止し得ることを保証するので、有利である。
【0036】
[36] ある実施形態によれば、モータのワイヤの1つ及び電源ケーブルのワイヤの1つは接地導体であってもよい。
【0037】
[37] ある実施形態によれば、雄部品及び雌部品は、結合方向での結合に適していてもよく、かつ、結合方向での結合の間、雄部品の1以上の他方の接点ピンが雌部品の対応の接点ソケットと電気的に接触することができる前に、電源ケーブルの接地導体に結合された接点ピン又は接点ソケットが、モータの接地導体に結合された対応の接点ソケット又は接点ピンに接触する。
【0038】
[38] 接地を最初に接続することは、短絡などを回避するため、かつ、結合の安全性を確保するためにしばしば重要である。
【0039】
[39] 接地導体に結合された接点ピン及び接点ソケットは、通電ワイヤに結合された接点ピン及び接点ソケットよりも強固に設計されてもよい。これらは、例えば、より厚く設計されてもよい。接地に結合された接点ピン及び/又は接地に結合された接点ソケットは、例えば、より長く設計されてもよく、及び/又は、プリント回路基板の上方にさらに突出する位置に配置されてもよい。いずれの場合も、このことが、これらの接点ピン及び接点ソケットが、他方の接点ピン及び接点ソケットが電気的に結合される前に最初に接触することを保証する。
【0040】
[40] 部品の結合の間に様々な部分が接触する順序は、部品の最初の誘導が確保される順序であり、その後、接地導体の電気的結合と、及びその後、通電導体の結合のみであることが有利である。
【0041】
[41] したがって、好ましい実施形態によれば、オーニング装置が提供され、
モータのワイヤの1つ及び電源ケーブルのワイヤの1つが接地導体であり、雄部品及び雌部品が結合方向での結合に適しており、かつ、結合方向での結合の間、雄部品の1以上の他方の接点ピンが雌部品の対応の接点ソケットに電気的に接触することができる前に、電源ケーブルの接地導体に結合された接点ピンが、他方の部品の接地導体に結合された対応の接点ソケットに接触し、
雄部品は、プリント回路基板を囲むハウジングを備え、かつ、雌部品は、プリント回路基板を囲むハウジングを備え、両方のハウジングに適用可能な少なくとも1つのハウジングが、雄部品及び雌部品の結合方向での結合の間に雄部品及び雌部品の移動を誘導するステアリング要素を含み、雄部品の1以上の接点ピンが雌部品の対応の接点ソケットに電気的に接触することができる前に、部品の一方のステアリング要素の少なくとも1つが他方の部品の対応のステアリング要素に結合方向に接触する。
【0042】
[42] ある実施形態によれば、少なくとも1つの接点ピンが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれてもよく、ピンとこの壁との間に接触はない。
【0043】
[43] 絶縁壁の最小厚さは、好ましくは0.5~2mmである。
【0044】
[44] ある実施形態によれば、少なくとも1つの接点ソケットが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれてもよく、ソケットの軸線に沿ってソケットとこの壁との間に接触がある。
【0045】
[45] 絶縁壁の最小厚さは、好ましくは0.5~2mmである。
【0046】
[46] ある実施形態によれば、少なくとも1つの接点ピンが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれてもよく、ピンとこの壁との間には接触がなく、及び、少なくとも1つの接点ソケットが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれてもよく、かつ、ソケットの軸線に沿ってソケットとこのソケット壁との間に接触があり、かつ、ソケット壁が接点ピンと接点ピンを囲む壁との間に嵌合する。
【0047】
[47] 電気絶縁壁及びソケット壁は、ハウジングのシェルと同一の材料から形成されてもよく、及び好ましくは、部品ハウジングの部分、例えば、部品ハウジングのシェルの部分を形成してもよい。PA及びPVCが好ましい。
【0048】
[48] 壁及び/又はソケット壁の材料は、少なくとも600V/mmの破壊電圧、好ましくは10kV/mmより大きい、例えば30kV/mmより大きい破壊電圧が得られた場合に電気的に絶縁される。
【0049】
[49] 壁及び/又はソケット壁の最小厚さは、好ましくは0.5~2mmの範囲にある。好ましくは、壁は、接点ピンを軸線方向にわずかにさらに越えて接点ピンに沿って軸線方向に突出する。また好ましくは、ソケット壁は、接点ソケットを軸線方向にわずかにさらに越えて接点ソケットに沿って軸線方向に突出する。
【0050】
[50] 雄部品及び雌部品の結合の間、これらの壁は、雄部品及び雌部品上のステアリング要素としても部分的に機能する。
【0051】
[51] これらの壁の径方向セクションの周縁は、接点ピン又は接点ソケットの径方向セクションの形状と同一である必要はない。これらの壁の径方向セクションの周縁は、円形、楕円形、長方形、正方形などであってもよい。
【0052】
[52] ある実施形態によれば、接点ピンの周囲の壁とソケット壁との間に水密に接触するためのシールリングが設けられてもよい。
【0053】
[53] ある実施形態によれば、このシールリングは、接点ピンの周囲の壁の底部に設けられてもよい。この底部を囲む1つのシールリングが十分であり得る。
【0054】
[54] ある実施形態によれば、このシールリングは、ソケット壁の頂部に設けられてもよい。この頂部上にある1つのシールリングが、おそらく、リングを保持するためのホルダを頂部が備えている場合には、十分であり得る。
【0055】
[55] ある実施形態によれば、電源ケーブルはM1ワイヤを備えてもよく、雄部品又は雌部品はN1接点ピン又は接点ソケットを備え、N1≧M1かつM1≧2である。
【0056】
[56] ある実施形態によれば、モータはM2ワイヤを備えてもよく、雄部品又は雌部品はN2接点ピン又は接点ソケットを備え、N2≧M2かつM2≧2である。
【0057】
[57] ある実施形態によれば、M1=M2及びN1>M1又はN2>M2であることが可能である。
【0058】
[58] 一実施形態では、M1=M2≧3、N1及びN2は両方とも3より大きく、例えば、M1=M2=N1=N2=4である。
【0059】
[59] ある実施形態では、電源ケーブルに結合された雄部品又は雌部品は、回転するオーニングに対して左又は右に装着されたモータに結合された雌部品又は雄部品に適合可能なように構成されている。オーニング装置は、しばしば、2つのバージョンで設計され、モータは、巻き取られたオーニングの左側又は右側のいずれかに位置決めされてもよい。同じモータを使用する場合、雄コネクタ又は雌コネクタがモータに結合されているかどうかに依存して、接点ピン又は接点ソケットが、左手又は右手の設置に応じて鏡像で位置決めされてもよい。電源ケーブル上に同じ部品(雄又は雌)を使用する可能性の両方の状況を提供するため、接点ピン及び接点ソケットは、電源ケーブルに結合された部品上に対称的に構成されなければならない。したがって、例えば、電源ケーブルのMワイヤの場合、単一のワイヤが、同じ雄部品又は雌部品内で互いの鏡像として両方とも一体化される2つの接点ピン又は接点ソケットに電気的に結合されてもよい。
【0060】
[60] 他の実施形態では、接地導体に結合された接点ピン及び接点ソケットは、中央に配列され、及びしたがって、複製される必要はない一方、電流を伝導する他方の接点ピン又は接点ソケットが複製されて対称的に配列される。
【0061】
[61] 接点ピン及び接点ソケットのサイズは限定されないが、ピンの長さ及びソケットの深さは8~15mmであることが好ましい。接点ピンの断面積、及びしたがって、接点ソケットの断面積は、好ましくは2.4mm~5mmである。円形断面を有する接点ピン及び接点ソケットの場合、これは、断面の直径は、好ましくは1mm以上2mm以下で変動することを意味している。好ましくは、必ずしもそうである必要はないが、ピン及びソケットの断面が円筒形である。断面は、例えば、矩形、多角形又は楕円形であってもよい。相対的に小さい寸法にもかかわらず、ピン及びソケットは、キャンバスパケットの装着の間に相対的に大きい力を受けるので、強固でなければならない。
【0062】
[62] 接点ピン及び接点ソケットも、導電性であり、及び好ましくは、場合によっては硬質金コーティングを有する銅又は銅合金から形成され、硬質金コーティングは、銅に塗布されたニッケル緩衝層上に数10ミクロン、例えば50μmの金のコーティングである。
【0063】
[63] ある実施形態によれば、ワイヤは、グリップレット(griplet)によって印刷導体に結合されてもよい。グリップレットは、例えば、場合によってはニッケル又はニッケル-錫コーティングを有する銅から形成されてもよい。
【0064】
[64] 代替の実施形態では、ワイヤは印刷導体にはんだ付けされてもよく、圧着接点が使用されてもよく、又は、ワイヤは、任意の既知の技術を使用して印刷導体に結合されてもよい。
【0065】
[65] 使用されるグリップレット又は他の接続部品は、好ましくは、プリント回路基板を含むポリマー容積内に埋め込まれる。
【0066】
[66] ある実施形態によれば、雄部品は電源ケーブルのワイヤに結合されてもよく、雌部品はモータのワイヤに結合されてもよい。
【0067】
[67] ある実施形態によれば、雌部品は電源ケーブルのワイヤに結合されてもよく、雄部品はモータのワイヤに結合されてもよい。
【0068】
[68] 第2態様によれば、本発明の第1態様に係るオーニング設備を装着するための方法が提供される。本発明の第1態様に係るオーニング設備の装着方法は、本発明の第1態様に係るこのオーニング設備を提供するステップを含み、オーニング設備は装置ハウジングを備える。方法は、モータ及び巻き取りオーニングを装置ハウジング内に挿入するステップを含み、この挿入の間、結合の雄部品及び雌部品の結合が達成される。
【0069】
[69] モータ及び巻き取りオーニング(全体としてキャンバスパケットとして知られている)は、前部から装置ハウジング内に挿入されてもよく、装置ハウジング自体は、場合によっては、オーニング設備が取り付けられるべき壁に装着される。電源ケーブルに取り付けられた部品は、ハウジング内に既に存在して、ハウジングの取付部品に支持されてもよい。したがって、キャンバスパケットの挿入の間、同時に、雄部品及び雌部品の結合が達成される。挿入後、及びしたがって、モータへの電源ケーブルの結合後、ハウジングは閉鎖部品で閉鎖される。
【0070】
[70] 第3態様によれば、オーニング装置を製造する方法が提供される。本発明の第1態様に係るオーニング装置を製造する方法は、ステップA及び/又はBを含み、ステップAは:
A1:プリント回路基板(PCB)を提供するステップであって、プリント回路基板上で、少なくとも1つの接点ピンがプリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体がモータ及び電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合される、ステップ;
A2:プリント回路基板を第1シェル内に導入するステップ;
A3:プリント回路基板を含むシェルにポリマーを充填するステップ;
A4:任意選択的に閉鎖部品でシェルを閉鎖するステップ;であり
ステップBは:
B1:プリント回路基板(PCB)を提供するステップであって、プリント回路基板上で、少なくとも1つの接点ソケットがプリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体がモータ及び電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合される、ステップ;
B2:プリント回路基板を第1シェル内に導入するステップ;
B3:プリント回路基板を含むシェルにポリマーを充填するステップ;
B4:任意選択的に閉鎖部品でシェルを閉鎖するステップ;である。
【0071】
[71] ある実施形態によれば、ステップA及びBが実行されてもよい。
【0072】
[72] シェルは、一部品から形成されてもよく、例えば、シェルは容積部周りで閉じられることができ、容積部は、プリント回路基板を収容し得、かつ、容積部には、接点ピン又は接点ソケットのためにシェル開口部が設けられる。もしくは、シェルは、容積部を囲む少なくとも1つの部分と、シェルを閉鎖するための閉鎖部品と、から構成されてもよい。もしくは、シェルは、ともに容積部を封入するいくつかの部分から構成されてもよい。好ましくは、シェル又はシェルの部分は射出成形品である。
【0073】
[73] プリント回路基板は、ポリマーの導入の間に補助することによって所定の位置に保持されてもよく、若しくは、シェルは、プリント回路基板がクランプされる又はプリント回路基板が載る支持面及び/又はクランプ面を有してもよい。
【0074】
[74] シェルは、ワイヤ又は電源ケーブル全体のための入口を備えてもよく、当該入口を通じてワイヤは、容積部内のプリント回路基板へのアクセスを得る。
【0075】
[75] プリント回路基板を備えるシェルには、射出成形によりポリマーが充填されてもよい。
【0076】
[76] 第4態様によれば、オーニング設備も提供される。本発明の第3態様に係る方法によってオーニング装置が得られてもよい。
【0077】
[77] このオーニング装置は、巻き取りオーニングと、巻き取りオーニングを回転させるための電動モータであって、1以上のワイヤによって電源供給される電動モータと、1以上のワイヤを備える電源ケーブルと、モータのワイヤに電源ケーブルのワイヤを結合するための電気的結合であって、ともに電気的及び機械的に結合可能な雄部品及び雌部品を備える電気的結合と、を備え、
雄部品はプリント回路基板(PCB)を備え、プリント回路基板上で、少なくとも1つの電気コネクタがプリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体は、モータ及び電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雄部品は、プリント回路基板を封入するハウジングを備え、かつ、少なくとも1つの結合可能な電気コネクタを提供する;及び/又は、
雌部品はプリント回路基板(PCB)を備え、プリント回路基板上で、少なくとも1つの電気コネクタがプリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体は、モータ及び電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雌部品は、プリント回路基板を封入するハウジングを備え、かつ、少なくとも1つの結合可能な電気コネクタを提供することを特徴とする。
【0078】
[78] ある実施形態によれば、
雄部品はプリント回路基板(PCB)を備え、プリント回路基板上で、少なくとも1つの電気コネクタがプリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が、モータ及び電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雄部品は、プリント回路基板を封入するハウジングを備え、かつ、少なくとも1つの結合可能な電気コネクタを提供する;かつ、
雌部品はプリント回路基板(PCB)を備え、プリント回路基板上で、少なくとも1つの電気コネクタがプリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が、モータ及び電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、雌部品は、プリント回路基板を封入するハウジングを備え、かつ、少なくとも1つの結合可能な電気コネクタを提供する。
【0079】
[79] ある実施形態によれば、シェル内の雄部品及び/又は雌部品のプリント回路基板は、シェルを充填するポリマー容積によって封入されてもよい。
【0080】
[80] ある実施形態によれば、雄部品の少なくとも1つの電気コネクタは接点ピンであってもよい。
【0081】
[81] ある実施形態によれば、雌部品の少なくとも1つの電気コネクタは接点ソケットであってもよい。
【0082】
[82] 本発明の一態様の実施形態の特徴及び/又は要素は、技術的に不適合でない限り、他の態様の特徴及び/又は要素と組み合わせられてもよい。
【0083】
[83] 独立請求項及び従属請求項は、本発明の実施形態の特定の及び好ましい特徴を示している。従属請求項の特徴は、独立請求項及び従属請求項の特徴と組み合わせられてもよく、又は、当業者には明らかである任意の適切な方法で、上述の及び/又は以下の特徴と組み合わせられてもよい。
【0084】
[84] 本発明の上述した及びその他の特徴、特性及び利点について、場合によっては図面と組み合わせて、以下の例示的な実施形態を参照して説明する。
【0085】
[85] これらの例示的な実施形態は、本発明の範囲を制限することを意図することなく明確化として説明される。以下の説明中の参照符号は図面を参照する。異なる図面における同じ参照符号は、同一又は同等の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0086】
[86] 本発明の特徴をより詳細に説明することを目的として、いくつかの好ましい実施形態が、添付の図面を参照して非限定的な例によって以下に説明される。
【0087】
図1】[87] 図1は、本発明に係るオーニング装置を概略的に示している。
図2】[88] 図2は、本発明に係るオーニング装置の部分を形成する雄部品の部分を概略的に示している。
図3】[88] 図3は、本発明に係るオーニング装置の部分を形成する雌部品の部分を概略的に示している。
図4】[89] 図4は、本発明に係るオーニング装置の部分を形成する雄部品及び雌部品を概略的に示している。
図5】[90] 図5a及び5bは、本発明のある実施形態に係る、接地導体が雄部品及び雌部品の結合の間に最初に電気的に接触する方法を概略的に示している。
図6】[91] 図6は、本発明に係るオーニング装置の部分を形成する雌部品のハウジングの部分を概略的に示している。
図7】[92] 図7は、本発明に係るオーニング装置の部分を形成する対称的に構成された雌部品を概略的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0088】
[93] 以下、特定の実施形態を参照して本発明を説明する。
【0089】
[94] 本発明に係る実施形態及び/又は実施形態を得るための材料を論じるが、本発明の機能的範囲及び/又は精神から逸脱することなく、様々な変更又は修正がなされ得ることが明らかである。本発明は、上述した実施形態に決して限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変形例に従って実現されてもよい。
【0090】
[95] 本発明に係るオーニング装置100は、図1に示されており、かつ、巻き取りオーニング101と、巻き取りオーニングを回転させるための電動モータ102と、を備えている。モータ102は、4本のワイヤ103によって電源供給され、そのうちの1本が接地導体である。オーニング装置100は、4本のワイヤ105を備える電源ケーブル104をさらに備えており、そのうちの1本が接地導体である。モータ102のワイヤ103に電源ケーブル104のワイヤ105を結合するため、雄部品210及び雌部品220を備える電気的結合200が設けられ、そのうちの2つはともに電気的かつ機械的に結合されてもよい。この実施形態では、雄コネクタ210が既に装着部品110に接続されており、装着部品110は、今度は、巻き取りオーニング101及び電動モータ102を備えるキャンバスパケットが、符号111で示される方向に挿入される前に、既にオーニング装置のハウジングに取り付けられている。
【0091】
[96] 雄部品210の部分の上面及び底面が図2に示されている。雄部品は、プリント回路基板213(PCB)を備え、プリント回路基板213上では、接点ピン212a~212dである電気コネクタがプリント回路基板213上の印刷導体214に電気的に結合されている。これらの印刷導体は、電源ケーブル104のワイヤに電気的に結合されている。これは、ニッケルで被覆された銅グリップレット216を使用して達成される。本実施形態の雄部品210は4つの接点ピン212a~212dを備えている。接点ピン212aは、中性を伝導するワイヤに結合され、接点ピン212b及び212cは各々、交流位相を伝えるワイヤに結合されている。接点ピン212dは、接地に結合された接点ピン218であり、かつ、他の接点ピンよりもわずかに長い。中心において、雄部品は、ハウジングを接地するのに役立つ接地フィン227を有している。
【0092】
[97] 図3の雌部品220は、プリント回路基板223(PCB)を備え、プリント回路基板223上では、接点ソケット222a~222dである電気コネクタが、プリント回路基板223上の印刷導体224に電気的に結合されている。印刷導体は、モータ102のワイヤ103に電気的に結合されている。これは、グリップレット216と同一のグリップレット226を使用して達成される。雌部品220は、4つの接点ソケット222a~222dを備えている。接点ソケット222dは、接地に結合された接点ソケット228であり、かつ、他の接点ソケットよりもわずかに長い。接点ソケット222aは、中性を伝導するワイヤに結合され、接点ソケット222b及び222cは各々、交流位相を伝えるワイヤに結合されている。
【0093】
[98] プリント回路基板213及び223は、約35~58mmの長さを有し、約12~15mmの幅を有し、厚さ1.6mmであり、かつ、ガラス繊維織物強化エポキシから形成される。導体214及び224は、好ましくは、1~2オンス/平方フィートの表面積の重量を有し、かつ、場合によっては硬質金コーティングを有する銅から形成される。接地ワイヤに結合された導体は、好ましくは、2オンス/平方フィートの表面積の重量を有している。導体の断面積は、2オンス/平方フィートの表面積の重量の場合、好ましくは0.106mm以上である。
【0094】
[99] 接点ピンは、好ましくは硬質金コーティングを有する銅から形成され、かつ、0.28インチの長さを有する接地導体に結合されている点を除いて、約0.22インチの長さを有している。接点ピンの直径は0.05インチである。接点ソケットは、好ましくは硬質金コーティングを有する銅から形成され、かつ、0.25インチの長さと、0.05インチのピンを受け入れるのに適した開口径を有している。
【0095】
[100] 接地に接続された接点ピンと接地に接続された接点ソケットとは、部品210~220の結合時により長いので、この接点ピン及び接点ソケットは、3つの他の接点ピン及び接点ソケットが接触する前に最初に接触する。
【0096】
[101] 雄部品210及び雌部品220はそれらのハウジングとともに図4に示されている。
【0097】
[102] プリント回路基板は、それぞれのハウジング230又は250によって完全に封入されている。
【0098】
[103] ハウジング230において、4つの接点ピンが、電気絶縁壁233によって軸線方向に囲まれており、接点ピン212とこの壁223との間に接触はない。接点ピン212は、軸線方向に壁233の外側に突出しておらず、かつ、開放ゾーン234が、壁233と接点ピン212との間に残存している。接点ピンを保護するとともに、この壁233は、第2の機能、すなわち、結合移動の2次的な案内を有している。
【0099】
[104] 雌部品220の接点ソケット222は、電気的に絶縁されたソケット壁255によって軸線方向に囲まれており、接触は軸線方向にソケット壁255全体に沿ってなされる。頂部のソケット壁255は、本実施形態に示されるように、接点ソケット222と同じ高さである、又は、接点ソケット222のわずかに上方に突出している。ソケット壁255は、接点ピン212と接点ピンを囲む壁233との間に嵌合する。ソケット壁255は、開放ゾーン234内に嵌合し、及びしたがって、摺動する。ソケット壁255は、雄部品及び雌部品の結合の間の案内機能を有している。ソケット壁はわずかに円錐形であり、かつ、ソケット壁255及び開放ゾーン234が結合の間に互いに正確に対向しない場合、ソケット壁255の円錐壁は、進入するソケット222を正しい位置に誘導する。
【0100】
[105] 各接点ソケット222の底部には、この接点ソケットを囲むソケット壁255の周りに、結合された接点ピン及び接点ソケットの水密シールのためのシールリング256が設けられている。このリング256は、頂部の壁233に設けられた小さな凹部235にも嵌合する。
【0101】
[106] 別の実施形態(図示せず)では、雌部品は、雄部品との結合の間に、雄部品のハウジングの2つの開口部内に摺動する2つの案内ピンを有している。これらのピン及び開口部は、とりわけ、雄部品及び雌部品の結合方向での結合の間、雄部品及び雌部品の移動を誘導するステアリング要素である。
【0102】
[107] 雌部品のハウジングは、ハウジング全体の剛性を増大させる補強ゾーンを備えてもよい。
【0103】
[108] 雄部品210及び雌部品220の間の結合の詳細が図5a及び図5bに示されている。詳細には、接地に電気的に結合された接点ピン218と、導電又は通電ワイヤ若しくは中性に電気的に結合された接点ピン212(接点ピン212a、212b又は212cである)と、が示されている。雄部品210及び雌部品220を結合方向500に結合する間、接触ピン218は最初に、対応の接点ソケット222に接触する。これは図5aに示されている。そのときのみ、図5bに示すように、他の接点ピン212が、それらの対応の接点ソケット222に接触する。
【0104】
[109] 図6は、雌部品220のハウジングの製造方法を詳細に示している。キャリア部品261とカバー又は閉鎖部品262とから構成されるシェル260が設けられている。
【0105】
[110] シェルは、PA又はPVCから形成され、かつ、最小壁厚が0.5~2mmである。
【0106】
[111] 電源ケーブルに接続され、かつ、接点ソケットを備えるプリント回路基板は、キャリア部品261内に位置決めされている。キャリア部品261内のプリント回路基板の上方及び下方の開放容積はポリマー容積で充填され、ポリマーは好ましくはPA又はPVCである。このポリマーは鋳造中に溶融される。ポリマーで充填後、閉鎖部品262が装着され、接点ソケットは直立部分263内に案内され、かつ、ポリマー容積は冷却して硬化することができる。
【0107】
[112] 図6にキャリア部品271を示す雄部材210も同様に製造される。
【0108】
[113] 図7は、左右両側に装着されることができるオーニング装置に装着するのに適した代替部品を示している。
【0109】
[114] この実施形態では、雌部品1220が、再びグリップレット1226で電源ケーブル104のワイヤに結合され、かつ、この雌部品は接地フィン1227を有している。6つの接点ソケット1222がPCB1223上に接続されている。接点ソケット1222dは接地ワイヤに結合されている。2つの接点ソケット1222aは、電源ケーブルの中性線に接続されている。4つのピンのみを備える雄部品の左右両側の接続時、いずれの場合にも、2つのソケット1222a又は1222dの一方と接触することによって、接地ピン及び中性ピンが接地ソケット1222d及び中性ソケット1222aに接続される。残りの2つの接点ソケット1222b及び1222cは各々、電源ケーブルの導通ワイヤのうちの1つに電気的に結合される。両方の装着オプションでは、左又は右のいずれかで、導通接点ソケットの1つが、1つの接点ピンに接触し、及びしたがって、電流を伝達することができる。
【0110】
[115] 特定の実施形態によって本発明が例示されたが、本発明が上で例示の実施形態の詳細に限定されるものではないこと、かつ、本発明の適用領域から逸脱することなく本発明に様々な変更及び修正が実行されてもよいことが当業者には明らかである。したがって、本実施形態は、すべての点において例示的かつ非限定的であり、本発明の適用領域は、上の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって記載され、及びしたがって、特許請求の範囲の意味及び範囲内にある任意の変更が本明細書に組み込まれる。言い換えると、本発明の適用範囲は、基礎となる基本原理の適用領域内にあるすべての変更、変形又は均等物、及び、本願で特許請求される必須の属性をカバーすると考えられる。さらに、この特許出願の読み手は、「備えている」又は「備える」の用語が他の要素又はステップを除外しないこと、「a(n)」の用語が複数を除外しないこと、及び、コンピュータシステム、プロセッサ又は他の集積ユニットなどの単一の要素が、特許請求の範囲に記載されている様々な補助手段の機能を実行することができること、を理解する。特許請求の範囲における任意の参照は、それぞれの請求項の限定として解釈されることはできない。本説明又は特許請求の範囲で使用される場合、「第1」、「第2」、「第3」、「a」、「b」、「c」などの用語は、類似の要素又はステップを区別するために使用され、かつ、必ずしも連続的又は時系列を示すものではない。同様に、「上側」、「下側」、「上」、「下」などの用語は、説明のために使用され、かつ、必ずしも相対的な位置を示すものではない。これらの用語は、適切な状況下で交換可能であること、かつ、本発明の実施形態が、上に説明した又は例示したものとは異なる順序又は向きで本発明に従って機能することができることを理解されたい。

図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き取りオーニングと、前記巻き取りオーニングを回転させるための電動モータであって、1以上のワイヤによって電源供給される電動モータと、1以上のワイヤを備える電源ケーブルと、前記モータの前記ワイヤに前記電源ケーブルの前記ワイヤを結合するための電気的結合であって、ともに電気的及び機械的に結合可能な雄部品及び雌部品を備える電気的結合と、を備え、前記雄部品は少なくとも1つの接点ピンを備え、かつ、前記雌部品は少なくとも1つの接点ソケットを備える、オーニング装置であって、前記雄部品はプリント回路基板(PCB)を備え、前記プリント回路基板上で、前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に前記少なくとも1つの接点ピンが電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が前記モータ及び前記電源ケーブルの第1の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、前記雌部品はプリント回路基板(PCB)を備え、前記プリント回路基板上で、前記プリント回路基板上の少なくとも1つの印刷導体に前記少なくとも1つの接点ソケットが電気的に結合され、少なくとも1つの印刷導体が前記モータ及び前記電源ケーブルの他方の少なくとも1つのワイヤに電気的に結合され、前記雄部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備える、及び/又は、前記雌部品は、前記プリント回路基板を封入するハウジングを備え、前記雄部品及び前記雌部品は、両方の前記ハウジングを結合方向に結合するのに適しており、かつ、前記オーニング装置は、前記雄部品及び前記雌部品の前記結合方向の結合の間に前記雄部品及び前記雌部品の移動を誘導するステアリング要素を備えることを特徴とする、オーニング装置。
【請求項2】
前記ハウジングの各々は、前記ハウジングの外側を部分的又は完全に提供し、かつ、前記プリント回路基板を囲むシェルを備え、前記シェル内の前記プリント回路基板は、前記シェルを充填するポリマー容積によって封入される、請求項に記載のオーニング装置。
【請求項3】
前記雄部品は、前記結合方向に1以上の突出部を有しており、かつ、前記雌部品は、前記結合方向に前記突出部に対応する1以上の凹部を有している;及び/又は、
前記雌部品は、前記結合方向に1以上の突出部を有しており、かつ、前記雄部品は、前記結合方向に前記突出部に対応する1以上の凹部を有している、請求項1又は2に記載のオーニング装置。
【請求項4】
前記雄部品の1以上の接点ピンが前記雌部品の対応の接点ソケットと電気的に接触することができる前に、前記部品の一方の前記ステアリング要素の少なくとも1つが他方の前記部品の対応の前記ステアリング要素に前記結合方向に接触する、請求項1~3のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項5】
前記モータの前記ワイヤの1つ及び前記電源ケーブルの前記ワイヤの1つは接地導体である、請求項1~のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項6】
前記雄部品及び前記雌部品は前記結合方向での結合に適しており、かつ、前記結合方向での結合の間、前記雄部品の1以上の他方の接点ピンが前記雌部品の対応の前記接点ソケットと電気的に接触することができる前に、前記電源ケーブルの前記接地導体に結合された前記接点ピン又は前記接点ソケットは、前記モータの前記接地導体に結合された対応の前記接点ソケット又は前記接点ピンに接触する、請求項に記載のオーニング装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの接点ピンが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれており、前記ピンとこの壁との間に接触はない、請求項1~のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの接点ソケットが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれており、前記ソケットの軸線に沿って前記ソケットとこの壁との間に接触がある、請求項1~のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの接点ピンが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれており、前記ピンとこの壁との間には接触がなく、及び、前記少なくとも1つの接点ソケットが電気絶縁ソケット壁によって軸線方向に囲まれており、前記ソケットの軸線に沿って前記ソケットとこのソケット壁との間に接触があり、かつ、前記ソケット壁が前記接点ピンと前記接点ピンを囲む前記壁との間に嵌合する、請求項1~のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの接点ピンが電気絶縁壁によって軸線方向に囲まれており、前記ピンとこの壁との間には接触がなく、及び、前記少なくとも1つの接点ソケットが電気絶縁ソケット壁によって軸線方向に囲まれており、前記ソケットの前記軸線に沿ってソケットとこのソケット壁との間に接触があり、かつ、前記ソケット壁が前記接点ピンと前記接点ピンを囲む前記壁との間に嵌合し、及び、前記接点ピンの周囲の前記壁と前記ソケット壁との間に水密に接触するためのシールリングが設けられる、請求項1~9のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項11】
前記電源ケーブルはM1ワイヤを備え、前記雄部品又は前記雌部品はN1接点ピン又は接点ソケットを備え、N1≧M1かつM1≧2である、請求項1~10のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項12】
前記モータはM2ワイヤを備え、前記雄部品又は前記雌部品はN2接点ピン又は接点ソケットを備え、N2≧M2かつM2≧2である、請求項1~11のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【請求項13】
M1=M2かつN1>M1又はN2>M2である、請求項12に記載のオーニング装置。
【請求項14】
前記ワイヤは、グリップレットによって前記印刷導体に結合される、請求項1~13のいずれか1項に記載のオーニング装置。
【国際調査報告】