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特表2023-528029店舗フロアからの夜間のG2P保管のバッチ選別補充を伴う高密度のマイクロ・フルフィルメント・センター「HD-MFC」およびその動作方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-03
(54)【発明の名称】店舗フロアからの夜間のG2P保管のバッチ選別補充を伴う高密度のマイクロ・フルフィルメント・センター「HD-MFC」およびその動作方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230626BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573386
(86)(22)【出願日】2021-05-27
(85)【翻訳文提出日】2023-01-20
(86)【国際出願番号】 US2021034584
(87)【国際公開番号】W WO2021243059
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】63/030,662
(32)【優先日】2020-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/060,994
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/067,759
(32)【優先日】2020-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517420902
【氏名又は名称】アラート イノヴェイション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジー. ラート ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ジェイ. フォスナイト
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
マイクロ・フルフィルメント・センターは、商品の店舗内の選別および商品のオンライン注文の両方を含む、商品に対する注文を履行する。注文は、ピッカー・トゥ・グッズ(P2G)モデルおよび自動化されたグッズ・トゥ・ピッカー(G2P)モデルの両方を使用して履行される。例では、商品は、P2Gモデルの役目も果たす店舗の棚から自動G2Pシステムに補充される。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品を格納するための保管エリアおよび移動ロボットを含んでおり、受信された商品の注文を履行するための自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリア内の容器によって前記セルフサービス・エリアに補充されるとともに、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアへ、商品によって前記G2Pエリアに補充される、店舗。
【請求項2】
第2のしきい値を上回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアおよび前記G2Pエリアの両方において、容器によって補充される、請求項1に記載の店舗。
【請求項3】
前記セルフサービス・エリアからの商品を用いた前記G2Pエリアの補充が、容器からの商品を用いて前記G2Pエリアに補充することよりも高い密度に運搬箱が満たされることを可能にする、請求項1に記載の店舗。
【請求項4】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアへ、第1のしきい値を下回る販売の速度を有する前記商品を前記補充することが、高速な商品および前記第1のしきい値を下回る低速な商品の両方を使用して前記G2Pエリアが効率的に動作することを可能にする、請求項1に記載の店舗。
【請求項5】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される前記商品が、運搬箱の1/3~1/6を占める副運搬箱内で転送される、請求項1に記載の店舗。
【請求項6】
前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する前記商品が、前記店舗での受け取り時に、容器から前記セルフサービス・エリアに降ろされる、請求項1に記載の店舗。
【請求項7】
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の棚の位置、前記棚から選別される各商品の望ましい数、および前記商品が配置される区画のサイズを定義する補充トリップ・アルゴリズムを実装するためのソフトウェア命令を実行するプロセッサを備えているコンピューティング・システムをさらに備える、請求項1に記載の店舗。
【請求項8】
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の前記棚の位置、前記棚から選別される各商品の前記望ましい数、および前記商品が配置される前記区画の前記サイズを表示するためのディスプレイをさらに備える、請求項7に記載の店舗。
【請求項9】
前記G2Pエリアを補充するために前記商品が前記セルフサービス・エリアの前記棚から選別されるときに、前記商品の識別情報、棚から選別される各商品の前記数、および前記商品が配置される前記区画をスキャンするためのスキャナをさらに備える、請求項8に記載の店舗。
【請求項10】
前記第1のしきい値が前記第2のしきい値と同じである、請求項1に記載の店舗。
【請求項11】
前記商品が非冷凍のパッケージ化された商品である、請求項1に記載の店舗。
【請求項12】
店舗内の商品を補充する方法であって、
(a)第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、前記店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内で前記容器によって補充するステップと、
(b)第2のしきい値を下回る販売の速度を有する商品を、前記セルフサービス・エリア内で前記容器によって前記セルフサービス・エリアに補充するステップと、
(c)前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品を、個別商品を使用して前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充するステップと、を含む、方法。
【請求項13】
前記第1のしきい値を上回る販売の前記速度を有する商品を、前記店舗の前記セルフサービス・エリア内で前記容器によって補充するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記G2Pエリアに補充することによって、および前記セルフサービス・エリア内の顧客の買い物によって、前記セルフサービス・エリア内の棚から商品が減らされる、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ステップ(c)が、前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品が、前記G2Pエリアに格納された運搬箱内で高密度でパッケージ化されることを可能にする、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の前記棚の位置、前記棚から選別される各商品の前記望ましい数、および前記商品が配置される前記区画の前記サイズを定義する補充トリップ・アルゴリズムを実施するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記セルフサービス・エリアが顧客に対して閉じられているときに前記補充トリップ・アルゴリズムが実施される、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内の商品を補充する方法であって、
(a)第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、前記店舗の前記G2Pエリア内で前記容器によって補充するステップと、
(b)前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品を、個別商品を使用して前記店舗のセルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充するステップと、を含む、方法。
【請求項19】
前記店舗の前記セルフサービス・エリアからの取り出しのために、前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品のリストを生成するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記G2Pエリアを補充するために使用される前記個別商品を受け取るために、事前に定義された数の副運搬箱を使用してコンテナを構成するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含む自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアであって、前記保管エリアが静的保管エリアおよび一時的保管エリアを有する、自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品が、前記容器によって前記G2Pエリアの前記静的保管エリアに補充され、
非当日注文用の、前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアの前記一時的保管エリアに補充され、
非当日注文用の商品が、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記一時的保管エリアの両方から選別され、当日注文用の商品が、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記セルフサービス・エリアから選別される、店舗。
【請求項22】
前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアからも補充される、請求項21に記載の店舗。
【請求項23】
第1のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品が、顧客注文に応答するのではなく、定期的に、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアに補充される、請求項21に記載の店舗。
【請求項24】
第1のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品が、前記店舗が顧客に対して閉じられているとき、または混雑していない時間帯に、前記静的保管エリアに補充される、請求項23に記載の店舗。
【請求項25】
非当日注文用の商品が、1つまたは複数の顧客注文に応答して、前記セルフサービス・エリアから前記一時的保管エリアに補充される、請求項21に記載の店舗。
【請求項26】
非当日注文用の商品が、前記店舗が顧客に対して閉じられているとき、または混雑していない時間帯に、前記セルフサービス・エリアから前記一時的保管エリアに補充される、請求項25に記載の店舗。
【請求項27】
非当日注文を履行するために前記G2Pエリア内で使用可能な商品が、前記セルフサービス・エリア内で使用可能な前記SKUのすべてを含む、請求項25に記載の店舗。
【請求項28】
非当日注文を履行するために前記G2Pエリア内で使用可能な商品が、非当日注文に応答して、必要に応じて補充される、請求項25に記載の店舗。
【請求項29】
当日注文を履行することと、非当日注文を履行するために前記G2Pエリアに補充することと、のために、前記セルフサービス・エリアから在庫が選別される、請求項21に記載の店舗。
【請求項30】
非当日注文を履行するための在庫が、前記G2Pエリアから完全に選別される、請求項21に記載の店舗。
【請求項31】
前記一時的保管エリアと対比した前記静的保管エリア内の保管の量がアルゴリズムによって決定され、定期的に変化する、請求項21に記載の店舗。
【請求項32】
非当日注文が取り消された場合に、前記一時的保管エリア内の在庫を前記セルフサービス・エリアに転送するために逆選別が実行される、請求項21に記載の店舗。
【請求項33】
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品を含むコンテナを格納するとともに商品を含むコンテナを取り出すための保管エリアを使用して構成された自動保管および取り出しシステムと、を備え、
前記自動保管および取り出しシステムが、非当日注文を履行するように構成され、
商品が前記容器によって前記セルフサービス・エリアに補充され、
非当日注文用の商品の注文が、注文に対して夜間に前記セルフサービス・エリアから選別されて、前記自動保管および取り出しシステムの前記保管エリア内の前記コンテナに格納され、
前記非当日注文用の商品の前記注文が、前記自動保管および取り出しシステムから履行される、店舗。
【請求項34】
前記保管エリアを補充する代わりに、注文を履行するために、非当日注文用が前記セルフサービス・エリアから選別される、請求項33に記載の店舗。
【請求項35】
非当日注文用の商品に対する注文が、前記保管エリア内の前記コンテナに格納された後に、顧客への配達の前に、前記注文のさらなる仕分けが実行されない、請求項33に記載の店舗。
【請求項36】
顧客が顧客の商品を選択するセルフサービス・エリアを含む店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内の商品を補充する方法であって、
(a)商品を前記容器によって前記セルフサービス・エリアに補充するステップと、
(b)非当日注文用の注文に対する商品を、夜間に前記セルフサービス・エリアから選別するステップと、
(c)前記ステップ(b)で選別された商品を、前記G2Pエリアの保管エリア内のコンテナに格納するステップと、
(d)前記非当日注文用の商品の前記注文を、前記G2Pの前記保管エリアから履行するステップと、を含む、方法。
【請求項37】
前記保管エリアが静的保管エリアおよび一時的保管エリアを備え、前記方法が、第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、前記容器によって前記G2Pエリア内の前記静的保管エリアに補充するステップをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
非当日注文用の、前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品を、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアの前記一時的保管エリアに補充するステップをさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
非当日注文用の商品を、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記一時的保管エリアの両方から選別するステップをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
当日注文用の商品を、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記セルフサービス・エリアのうちの少なくとも1つから選別するステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
商品を提供する店舗であって、
店舗内の買い物客によって選別されたセルフサービス注文を履行するために商品をバッファリングすることと、オンライン注文を履行するために商品をバッファリングすることと、を実行するように構成された棚を備えているセルフサービス・エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含んでいる自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
1つまたは複数の同じSKU商品のバッチが、複数のオンライン注文に応答して前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充され、
前記G2Pエリア内で、前記セルフサービス・エリアから補充された前記1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチから個別のオンライン注文が選別される、店舗。
【請求項42】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、非当日オンライン注文に応答して補充される、請求項41に記載の店舗。
【請求項43】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに補充される、請求項42に記載の店舗。
【請求項44】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に補充される、請求項42に記載の店舗。
【請求項45】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、当日オンライン注文に応答して補充される持続的商品である、請求項42に記載の店舗。
【請求項46】
前記個別のオンライン注文を履行するために、前記セルフサービス・エリアから直接商品が選別される、請求項41に記載の店舗。
【請求項47】
前記セルフサービス・エリアが開いているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから買い物客によって選別され、前記セルフサービス・エリアが開いているときに、オンライン注文を履行するために、商品が前記G2Pエリアから選別され、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送される、請求項41に記載の店舗。
【請求項48】
商品を提供する店舗であって、
セルフサービス・エリアを備えているサイト補充エリアであって、前記サイト補充エリアが、オンライン注文を履行するための商品を含む、前記店舗で受け取られたすべての商品をバッファリングするように構成され、前記セルフサービス・エリアが、店舗内の買い物客によって選別されたセルフサービス注文を履行するための商品をバッファリングするように構成される、サイト補充エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含んでいる自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
1つまたは複数の同じSKU商品のバッチが、複数のオンライン注文に応答して前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充され、
前記G2Pエリア内で、前記サイト補充エリアから補充された前記1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチから個別のオンライン注文が選別される、店舗。
【請求項49】
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアへの1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチの補充が、前記店舗の前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに発生する、請求項14に記載の店舗。
【請求項50】
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、非当日オンライン注文に応答して補充される、請求項1に記載の店舗。
【請求項51】
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に補充される、請求項50に記載の店舗。
【請求項52】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、当日オンライン注文に応答して補充される持続的商品である、請求項50に記載の店舗。
【請求項53】
前記個別のオンライン注文を履行するために、前記サイト補充エリアから直接商品が選別される、請求項48に記載の店舗。
【請求項54】
前記セルフサービス・エリアが開いているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから買い物客によって選別され、前記セルフサービス・エリアが開いているときに、オンライン注文を履行するために、商品が前記G2Pエリアから選別され、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送される、請求項1に記載の店舗。
【請求項55】
店舗内の商品を提供する方法であって、
(a)前記店舗での商品に対する需要に基づいて、前記店舗で受け取られた商品を補充するステップと、
(b)前記ステップ(a)で補充された商品をセルフサービス・エリアに格納するステップであって、前記セルフサービス・エリアが、店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するための商品をバッファリングするため、およびオンライン注文を履行するための商品をバッファリングするために提供される、前記格納するステップと、
(c)オンライン注文の自動履行のために、商品を前記セルフサービス・エリアから自動棚グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアに転送するステップと、
(d)前記G2Pエリア内でオンライン注文を履行するために、前記ステップ(c)で前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送された商品から商品を選別するステップと、を含む、方法。
【請求項56】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、非当日オンライン注文の自動履行のために商品を転送するステップを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、注文が受信されている商品のバッチを転送するステップを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、非当日オンライン注文の自動履行のために商品を転送するステップを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、当日オンライン注文の自動履行のために持続的商品を転送するステップを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に、または前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに行われる、請求項55に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、「High Density Micro Fulfillment Center “HD-MFC” With Nightly G2P Storage Batch Pick Replenishment from Store Floor and Method of Operating Same」と題された、2020年8月19日出願の米国仮特許出願第63/067,759号の優先権を主張し、その出願は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、「Micro-Fulfillment Center and Method of Operating a Micro-Fulfillment Center」と題された、2020年5月27日出願の米国仮特許出願第63/030,662号の優先権を主張し、その出願は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
本出願は、「Micro-Fulfillment Center with Nightly Replenishment and Order Fill of Transient Inventory and Method of Operating Same」と題された、2020年8月4日出願の米国仮特許出願第63/060,994号の優先権を主張し、その出願は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0004】
今日、スーパーマーケット経営者が直面している最も解決困難な問題は、オンライン食料品サービスに対する成長市場の需要を利益になるように満たす方法を見つけることである。それらの食料品の価格は、顧客が自分自身の注文を選別することによって無料の労働を小売業者に提供するセルフサービス小売店モデルに基づいている。しかしながら、電子商取引モデルは、小売業者が注文を選別し、顧客に転送することを必要とする。さらに、それらの食料品は、この高度に価格主導の取引のカテゴリにおける激しい競争圧力によって、これらの追加費用を埋め合わせるために値上げすることが制約される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
小売業者の既存のセルフサービス店舗からオンライン注文を履行することは、この目的のために別の施設を建てることを上回る多くの説得力のある利点を有する。しかしながら、それは複数の困難な問題ももたらし、主要な1つの問題は、注文の選別および処理に関連する人件費である。小売業者は、一般に、ピッカー・トゥ・グッズ(P2G:picker-to-goods)選別のルート選別のバージョンを使用し、追加の人件費は、格納すること、取り出すこと、および完了した注文を店舗から選別している顧客または配達ドライバーに分配することにおいて発生する。これらの人件費は非常に高く、小売業者がこのモデルを使用してオンライン・サービスから利益を実現することは、現在は事実上不可能である。
【0006】
店舗内の選別に伴う2つ目の大きな問題は、セルフサービス店舗がかなり混沌とした環境であり、小売業者が、通常は店舗の各々において販売される40,000個くらいのすべての製品の手持在庫に関する正確な情報を維持することを非常に困難にし、そのため、在庫切れが珍しくないということである。セルフサービス店舗は、製品が在庫切れであることを発見した顧客が、代替製品を購入するか、またはそのときに購入を諦めるかを自分自身で決定するため、比較的不正確な在庫データを使用して正常に営業することができる。しかし、オンライン注文では、この決定が小売業者によって行われなければならず、代用品および在庫切れが、オンライン食料品に伴う顧客の不満の最大の原因になるということが知られている。店舗内の履行に伴う3つ目の重要な問題は、大きい複数の注文のカートが通路を塞ぎ、自分自身の注文を選別している(したがって、ピッカーが選別するオンライン注文よりも高い、小売業者にとっての利益幅に貢献している)顧客の体験を悪化させるということである。したがって、顧客が、非常に迷惑を受けるため、異なる小売業者の店舗での買い物に切り替えるという著しい危険がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
店舗内の履行のこれらの課題を克服するために、小売業者は、店舗内で展開されるか、または店舗に取り付けられる自動化技術を現在実験しており、この自動化技術は、グッズ・トゥ・ピッカー(G2P:goods-to-picker)注文選別プロセスを実行し、このプロセスでは、選別される製品が、通常は、システム内の運搬箱または他のコンテナに格納され、注文されたSKUを含んでいる製品運搬箱が選別ワークステーションを介して運ばれ、選別ワークステーションでは、固定された人間(またはロボット)のピッカーが、注文された個別商品を製品運搬箱から注文コンテナに移す。この技術の解決策は、前述のP2G選別に関連する3つの大きな問題すべてに対処する。固定されたG2Pピッカーは、移動するP2Gピッカーよりもはるかに多くの1時間当たりの個別商品を選別することができるため、選別の人件費が飛躍的に削減され得る(ロボットのピッカーがこの作業に使用されれば、人件費がさらに削減されるであろう)。加えて、自動化システムは、格納し、取り出し、完了した注文を分配することができ、それによって、これらの追加の処理作業に関連する人件費を減らすか、または取り除く。さらに、在庫が自動G2Pシステムに格納された場合、在庫が店舗内の棚にある場合よりも手持在庫に関する情報が非常に多くなるため、代用品および在庫切れが大幅に低減し、それによって、顧客満足度が向上する。最後に、自動G2Pシステムにおける選別は、店舗フロアからピッカーを除去し、それによって、セルフサービスの顧客に対する迷惑の原因を取り除く。
【0008】
しかし、小売業者は、自動G2Pシステムを店舗内に設置することに関連する、2つの密接に関連する問題を解決しなければならない。G2Pシステムが、セルフサービス店舗とは別の、オンライン注文を履行することにおいて選別在庫として使用される、それ自身の在庫の貯蔵所を必要とするため、物理的空間が1つ目の問題である。さらに、オンラインの顧客に、店舗内にあるすべての製品を提供することが、顧客にオンライン食料品を採用させることにおいて重要な要因になるということが示されており、そのため、これらの小さいシステムに収まることができる商品のみを含むように、オンラインの顧客が利用できる品ぞろえを制限することは、競争的に次善の解決策である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本技術の実施形態従う店舗のブロック図である。
【0010】
図2A】本技術の実施形態に従う、在庫の店舗全体の補充および減少を示すフローチャート図である。
図2B】本技術の実施形態に従う、在庫の店舗全体の補充および減少を示すフローチャート図である。
図2C】本技術の実施形態に従う、在庫の店舗全体の補充および減少を示すフローチャート図である。
【0011】
図2D】自動保管を使用する手動の注文選別、および選別された注文の分配を利用する方法を示すフローチャート図である。
【0012】
図2E】セルフサービス店舗内の例示的なHD-MFC保管管理および在庫補充システムを示すフローチャート図である。
【0013】
図3A】本技術のさまざまな実施形態に従う、在庫の補充注文選別を示すフローチャート図である。
図3B】本技術のさまざまな実施形態に従う、在庫の補充注文選別を示すフローチャート図である。
【0014】
図4】本技術の実施形態に従う、例示的な店舗サイト形式を示すブロック図である。
【0015】
図5】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図6】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図7A】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図7B】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図7C】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図8A】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図8B】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図8C】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図8D】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図9】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図10A】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図10B】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図11】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図12】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図13A】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図13B】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図13C】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図14A】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図14B】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
図15】他の出願から本出願に組み込まれた資料である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本技術の実施形態を、概して、マイクロ・フルフィルメント・センター及びより具体的にはマイクロ・フルフィルメント・センターの補充動作方法に関連する図面を参照して説明する。
【0017】
本実施形態は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではないことが理解される。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完全かつ完璧であり、本発明を当業者に完全に伝えるように提供される。実際に、実施形態は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲及び概念に含まれる、これらの実施形態の代替形態、変形形態、及び均等物を包含することが意図される。さらに、以下の詳細な説明では、本実施形態の理解を提供するために、具体的な詳細が説明される。
【0018】
「頂部」及び「底部」、「上部」及び「下部」、「垂直」及び「水平」の用語は、本明細書で使用されているように、例示及び説明のためのみに使用され、参照されている項目が位置及び向きで交換可能である限り、実施形態の説明を限定することを意味していない。また、本明細書で使用されているように、「実質的に」及び/又は「約」の用語は、特定の寸法又はパラメータが、所与の用途に対して許容可能な製造公差内で変化してもよいことを意味する。1つの非限定的な実施形態では、許容可能な製造公差は、±2.5%である。
【0019】
開示される店舗形式、オペレーティング・システム、および方法は、例えば、2017年11月2日に公開された米国特許出願公開第US2017/0313514A1号「Order Fulfillment System」において開示されているように、ロボット選別システムおよびロボット工学と連動して使用されてよく、この米国特許出願公開は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。同様に、開示される店舗形式、オペレーティング・システム、および方法は、例えば、2018年5月17日に公開された米国特許出願公開第US2018/0134492A1号「Automated-Service Retail System and Method」において開示されているように、小売店形式と連動して展開されたロボット選別システムおよびロボット工学と連動して使用されてよく、この米国特許出願公開は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。さらに、本明細書において開示される店舗形式、オペレーティング・システム、および方法は、例えば、2018年5月31日に公開された米国特許出願公開第US2018/0150793A1号「Automated Retail Supply Chain and Inventory Management System」、2018年7月12日に公開された米国特許出願公開第US2018/0194556A1号「Interchangeable Automated Mobile Robots with a Plurality of Operating Modes Configuring a Plurality of Different Robot Task capabilities」、2018年8月30日に公開された米国特許出願公開第US2018/0247257A1号「Inventory Management System and Method」、および2018年11月29日に公開された米国特許出願公開第US2018/0341908A1号「Fully Automated Self Service Store」において開示されているように、完全に、または部分的に自動化されたサプライ・チェーン・システムのさまざまな要素と連動して使用されてよく、これらの米国特許出願公開はすべて、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0020】
開示される店舗形式、オペレーティング・システム、および方法は、前述の例において利用されてよく、さらに、非限定的な例として、図1に要約されているような応用において利用されてよい。図1は、本開示の一部の実施形態例が実装され得るセルフサービス店舗116内の例示的な在庫補充管理システム110を示すブロック図である。例示的な在庫補充管理システム110は、セルフサービス店舗116内で実装され、在庫管理コンピューティング・デバイス120と、販売フロア・エリア130と、受け取りエリア140と、在庫保管および待ち行列エリア150と、グッズ・トゥ・ピッカー(G2P)システム160と、データベースと、ネットワーク(図示されていない)と、を含んでよい。セルフサービス小売店116は、小売店の注文を「セルフサービス」モデルで履行するように構成される。顧客は、販売フロア・エリア130から商品を選択し、この商品の代金を支払い、それによって、「セルフサービス」モデルで顧客の各注文を履行する。セルフサービス小売店116は、小売店の注文を「電子商取引」モデルで履行するようにさらに構成される。このモデルでは、顧客は、コンピュータ、携帯電話、または他のデバイスに基づいてよいソフトウェア・アプリケーションから商品を選択する。このソフトウェア・アプリケーションは、顧客が、G2Pシステム160内から選択された在庫から単独で、または販売フロア・エリア130から選択された在庫と組み合わせて、セルフサービス小売店116によって履行される注文の商品を、アプリケーションから選択することを可能にする。商品が顧客によって(販売フロアから)選別されて注文にまとめられる代わりに、「電子商取引」モデルで注文を構成する商品は、通常、従業員(または代理人あるいは自動化)によって販売フロア・エリア130またはG2Pシステム160から選別されて注文にまとめられ、顧客に配達される。顧客は、注文がまとめられた後に、注文の配達を取得するか、または受け取る。
【0021】
G2Pシステムまたはエリア160は、資材管理システム(MCS:material control system)162、コンテナ保管164、コンテナ輸送166、商品選別モジュール168、充填モジュール172、コンテナ導入モジュール174、および分配モジュール176を含む。1つの例では、G2Pシステム160は、例えば、電子商取引モデルを介して受信された注文の自動履行のための注文履行システムであってよい。G2Pシステムの実施形態は、例えば、選別在庫を保持する複数のレベルのラック構造を含んでよい。G2Pシステムはワークステーションをさらに含み、ワークステーションでは、人間またはロボットのピッカーが、個別商品を注文コンテナに輸送するために、個別商品の容器またはコンテナを受け取る。移動車両または移動ロボットがさらに提供され、これらは、ラック構造内の保管場所とワークステーションの間で商品のコンテナの移動を処理することを含む、G2Pシステム内のさまざまな転送機能および輸送機能を実行する自律車両である。G2Pシステムは、コンピュータ、ソフトウェア、および通信コンポーネントを備えている集中型制御システムをさらに含んでよく、集中型制御システムは、システム全体の動作を管理する。G2Pシステムは、1つまたは複数の入出力インターフェイスを含んでもよく、入出力インターフェイスでは、選別在庫を補充するために、容器または個別商品がシステムに導入され、完了した注文がシステムから放出され、最終的に顧客に配達される。G2P内で商品を輸送するために使用されるコンテナは、本明細書では運搬箱と呼ばれてよい。そのような運搬箱は、副運搬箱を含んでよく、副運搬箱は、運搬箱内の異なるSKUの商品を分離するための、運搬箱内のより小さい運搬箱、仕切り、または区画である。G2Pシステムが、前述のコンポーネントに加えて、または前述のコンポーネントの代わりに、さまざまな他のコンポーネントを含んでよいということが理解される。
【0022】
在庫管理コンピューティング・デバイス120は、小売店116に位置するローカル・サーバまたはコンピュータ端末であってよい。在庫管理コンピューティング・デバイス120は、集中型制御システムであってよく、または在庫管理コンピューティング・デバイス120は、集中型制御システムと連動して機能してよい。在庫管理コンピューティング・デバイス120は、プロセッサ121およびメモリ124を含んでよい。
【0023】
例示的な在庫補充管理システム110は、セルフサービス小売店116の在庫全体における製品の各々に関する製品情報を格納するデータベースを維持してよい。製品情報は、製品名、製品コード、場所コード(例えば、ゾーン、通路、棚、ビンなど)、冷凍状態または冷蔵状態、販売フロアに陳列される製品の数、カテゴリ、売り場、分配される優先順位、分配される製品の数、分配される時間、スケジュールされた選別時間、在庫状態、および製品供給者を含んでよい。製品の各々の製品コードは、メモリ124に格納されたサイト・データ・アプリケーション126を含んでいるデータベースに保存される製品情報に関連付けられた、統一商品コード(UPC:Universal Product Code)のコード、クイック・レスポンス(QR:Quick Response)コード、または他の標準的なコードであることができる。製品は、セルフサービス小売店116に配達され、受け取りエリアで降ろされ、製品は、荷台の上で容器にパッケージ化されて受け取られてよい。荷台の各々は、パッケージ化された共通の容器を含んでよく、または代替として、パッケージ化された混合の容器を含んでよい。受け取られた製品に関連付けられたデータは、スキャンされて読み取られることが可能であり、製品がセルフサービス小売店116によって受け取られるときに、データベース内にスキャンされた後に、製品に関するさまざまな情報がデータベースから取り出されてよい。例えば、製品の場所コードは、ゾーン、通路、棚、ビンなどの、販売フロア130内で製品が陳列される場所であってよい。同様に、製品の場所コードは、G2Pシステム160内で製品が格納される場所などであってもよい。製品の在庫状態は、「在庫切れ」、「少ない在庫」、または「標準的な在庫」として示されてよい。冷凍製品または冷蔵製品は、販売フロア130またはG2Pシステム160に分配されるより高い荷下ろしの優先順位を有してよい。製品情報は、寸法、重さ、形状、色などの製品仕様をさらに含んでよい。データベースは、セルフサービス小売店116内で販売されたか、またはセルフサービス小売店116から履行された各製品に関連付けられた、スケジュールされた選別時間、保留中の顧客注文、過去の販売データ、現在および季節の速度、または他の属性などの、他の製品情報を格納してよい。
【0024】
在庫補充アプリケーション128は、メモリ124に格納され、在庫管理コンピューティング・デバイス120のプロセッサ121によって実行される、ソフトウェア・モジュールまたはアプリケーションであってよい。在庫補充アプリケーション128は、下でさらに詳細に説明されるように、セルフサービス小売店116の販売フロア130またはG2Pシステム160に分配される各製品の優先順位、時間、および数を決定するために、受け取りエリアで受け取られ、在庫保管および待ち行列エリア150でステージングされた製品にランクを付けて順位付けするように構成されてよい。さらに、在庫補充アプリケーション128は、下でさらに詳細に説明されるように、セルフサービス小売店116のG2Pシステム160を補充するためにやはり分配される各製品の優先順位、時間、および数を決定するために、販売フロア130にすでに分配された製品にランクを付けて順位付けするように構成されてよい。在庫補充アプリケーション128は、製品の販売パターンを取得するために、販売された製品の過去の販売データを分析するように構成されてよい。さらに、在庫補充アプリケーション128は、補充のためにどの製品が必要とされるかを、製品補充の数および時間とともに決定してよい。特定の製品の販売パターンは、販売量、速度または販売速度、他の販売情報、またはそのような販売情報のうちの2つ以上の組み合わせを含んでよい。製品の販売パターンは、時刻、週の時間、月の時間、および年の時間などの、タイミング情報に関連付けられてよい。例えば、一部の製品は、平日と比較して、週末にわたってより高い販売量を有することがある。休日が、特定の製品の販売パターンに影響を与えることがある。在庫補充アプリケーション128は、製品の各々の販売パターンおよび製品情報に基づいて、セルフサービス小売店116の販売フロア130またはG2Pシステムあるいは他の場所に分配される各製品の優先順位、時間、および数を決定するために、製品にランクを付けるように構成されてよい。在庫補充モジュール128は、順序付けられる製品の販売パターンおよび現在の在庫状態に基づいて、移動される製品の順序を決定してよい。代替として、在庫補充アプリケーション128は、説明されるように、または他の方法で、さらに構成されてよい。
【0025】
ここで図2Aを参照すると、本開示の一部の実施形態例が実装され得るセルフサービス店舗116内の例示的な在庫補充管理システム110を示すフロー図210が示されている。上部216は、店舗の在庫の補充を表しており、一方、下部218は、店舗の在庫の減少を表している。実際には、在庫の補充および減少は、時間とともに連続的に発生するか、またはより一般的には、並列に発生してよい。代替として、在庫の補充および減少は、時間とともに連続的かつ並列に発生してよい。
【0026】
店舗の補充在庫が、受け取りエリア140で受け取られ(220)、在庫保管および待ち行列エリア150で待ち行列に入れられてよい(222)。在庫補充アプリケーション128は、在庫を、主に容器の形態で、店舗フロア130またはG2Pシステム160のどちらかに転送する(226)。店舗フロア130に転送された在庫は、(1)セルフサービス注文を履行するために必要とされる在庫、(2)フロアに転送された在庫であってG2Pシステムを補充するために必要とされる在庫、および(3)店舗によって履行された電子商取引注文のうちのフロアで選別された部分を構成するために必要とされる在庫の合計を構成する。販売フロア130に転送された在庫であってG2Pシステムを補充するために必要とされる在庫(226)は、通常、電子商取引注文に必要とされる、より低い速度(より低い販売速度、例:1日当たりの単位またはSKU)の在庫で構成される。これに対して、G2Pシステム160に転送された(226)G2Pシステムを補充するために必要とされる在庫は、通常、電子商取引注文に必要とされる、より高い速度(より高い販売速度、例:1日当たりの単位またはSKU)の在庫で構成される。販売フロア130に転送された(226)補充在庫およびG2Pシステム160に転送された(226)補充在庫は、相互に排他的であってよく、すなわち、例えば、G2Pシステム160に転送された(226)SKUと異なるSKUが販売フロア130に転送され(226)、販売フロア130に転送された(226)SKUの速度は低く、セルフサービス注文および電子商取引注文の両方の需要を満たすのに十分である。同様に、販売フロア130に転送された(226)補充在庫およびG2Pシステム160に転送された(226)補充在庫は、共通であってよく、すなわち、例えば、同じSKUの容器が販売フロア130およびG2Pシステム160の両方に転送され(226)、販売フロア130およびG2Pシステム160の両方に転送された(226)SKUの速度は、セルフサービス注文および電子商取引注文の需要に個別に基づいて、より多い数を両方の場所に蓄えることが保証されるように、高い。
【0027】
店舗フロア130に転送された(226)在庫は、補充トリップを定義すること(228)、それらのトリップに基づいて在庫の容器を収集すること(232)、および店舗フロアの棚に蓄えて店舗フロアを補充すること(234)によって補充される。G2Pシステム160に転送された(226)在庫は、在庫を格納する補充コンテナまたは運搬箱を定義すること(238)と、在庫で満たされるそれらのコンテナまたは運搬箱(238)に基づいて在庫の容器を収集すること(232)と、外部のパッケージ化の容器を取り去り、充填部172での充填プロセスによって在庫の内容を運搬箱に積み込み、運搬箱をG2Pシステム160のコンテナ保管構造164に導入すること(174)によって、在庫をG2Pシステムに充填すること(246)とによって、補充される。G2Pシステムの補充を完了するために、販売フロア130に転送された在庫であって(226)G2Pシステムを補充するために必要とされる在庫は、図3に関して説明されるように、P2Gの補充を完了するために(310)、G2Pシステムにさらに逆向きに転送される(248)必要がある。
【0028】
注文の履行は、セルフサービス・モデルおよび電子商取引モデルという2つのモデルで発生する。「セルフサービス」モデルでは、顧客は、注文を構成する商品を販売フロア・エリア130から選択または選別し(252)、この商品の代金を支払い、それによって、「セルフサービス」モデルで顧客の各注文を履行する(254)。「電子商取引」モデルでは、顧客は、コンピュータ、携帯電話、または他のデバイスに基づいてよいソフトウェア・アプリケーションから商品を選択する。このソフトウェア・アプリケーションは、顧客が、G2Pシステム160内から選別された(260)在庫から単独で、または販売フロア・エリア130から選別された(262)在庫と組み合わせて、セルフサービス小売店116によって履行される注文の商品を、アプリケーションから選択することを可能にする。商品が顧客によって(販売フロアから)選別されて注文にまとめられる代わりに、「電子商取引」モデルで注文を構成する商品は、通常、従業員(または代理人あるいは自動化)によって販売フロア・エリア130またはG2Pシステム160から選別されて注文に組み合わせられ(264)、顧客に配達される。顧客は、注文がまとめられた後に、注文の配達を取得するか、または受け取り、電子商取引注文を履行する(268)。
【0029】
スーパーマーケット内のほぼすべてのパッケージ化された商品のSKUは、容器(すなわち、小売業者の流通センターに発送するために供給者の工場で個別商品がパッケージ化された元のコンテナ)によって補充される。店舗ごとの1日当たりの補充トランザクションの数、およびしたがって、補充の人件費を最小限に抑えるために、各容器内の個別商品の数は、SKUの大部分に関して、供給の週数を表す。この比較的過剰な在庫は、補充の人件費を節約するが、すべての容器の数に安全バッファを加えた数を格納するのに十分な棚の空間を必要とする。G2P選別システムを補充する、最もコストの低い方法は、この既存のインフラストラクチャを活用し、やはり容器によって補充することであるが、この方法は、基本的に、中心店舗の棚において見られるのと同等の、G2P保管構造における運搬箱内の個別商品の量を必要とする。
【0030】
特定の数の運搬箱内に格納され得るSKUの数を最大化するために、個別の運搬箱の内部の量は、分割パネル(仕切り)または内部のコンテナ(副運搬箱)を使用することによって、別々の区画にさらに分割され、各SKUが別々の区画に格納される複数のSKUの運搬箱を作成することができる。平均区画サイズが小さいほど、製品運搬箱ごとのSKUの平均数として測定される「SKU密度」(SKUの総数を保管における製品運搬箱の総数で割った値)が大きくなる。
【0031】
標準的な店舗のパッケージ化された商品の品ぞろえ全体を容器によって補充することは、運搬箱ごとに約2SKU密度をもたらし、すなわち、平均サイズの容器内の個別商品は、運搬箱の全体積の2分の1である区画に収まる。速度が高いSKUの容器は、通常、速度が低いSKUよりも多い製品を格納するため、それらのSKUの密度は平均値より低くなり、一方、速度が低いSKUの密度は平均値より高くなる。例として、この平均密度は、1つの例では、37,000SKUがおおよそ18,500個の製品運搬箱を必要とし、少数の店舗が、そのような大きいシステムを収容することができることを意味する。
【0032】
問題の解決における第1のステップは、顧客注文を満たすために店舗内で手動で選別される(P2G)SKUの選択にある。上で提示されたSKU速度の戦略の説明に基づいて、これを行うための1つの戦略は「すべてか無」の手法であり、この手法によって、店舗がゾーンに分割され、各ゾーン内のSKUのすべての顧客注文ラインが、すべてP2Gによって選別されるか、またはすべてG2Pによって選別され、このようにするのは、選別からカートまでのすべてのルートの選別密度を維持し、自動化によって選別することから仮定される節約が完全に実現されることを保証するためである。明らかに、すべて手動による選別に最適な候補になる従来のスーパーマーケットの2つの部分が存在し、それらは、店舗の周辺部に沿っていることがある「生鮮市場」、および中心店舗内にあることがある冷凍庫通路である。
【0033】
生鮮市場は、農産物、肉、魚介類、花などの製品を含む。40,000SKUの品ぞろえを含む店舗では、これらの生鮮品は、3,000SKUのみを表すことがあるが、通常、オンラインで注文される個別商品の20%~25%を占める。これらの製品を店舗フロアから手動で選別することには、実際に、G2Pシステムにおいて選別することを上回る3つの特徴がある。1つの特徴は、パッケージ化された商品とは異なり、同じ製品の個別商品が互いに著しく異なるという事実から来る。例えば、あるステーキは、霜降りにおいて別のステーキと同一ではなく、農産物の商品は、成熟度および傷において異なる可能性がある。生鮮品での顧客満足度を維持するために、ピッカーは、高品質な個別商品を選択することにおいて判断力を発揮することができ、この時間のかかる選択プロセスが店舗フロアで実行されることは、オペレータの追加の時間が機械のスループットを制限することになるG2P選別ステーションで実行されるよりも、コスト効率が高い。さらに、これらの製品の多くが、値段を付けるために選択された数の重さを量る必要がある、「重量無差別」の商品である。やはり、G2Pワークステーションでこのプロセスを実行することは、システムのスループットを低下させ、したがって、フロアで重さを量るよりも費用がかかることになる。最後に、これらの製品が非常に傷みやすいこと、および他の製品への汚染の可能性が、これらの製品をG2Pシステムから遠ざけ、店舗の従業員が容易にアクセスして見ることができる店舗フロアに置いておくということを候補にする。ここで、店舗の周辺部に沿った生鮮市場の場所は、注文ピッカーにとって、パッケージ化された商品で満たされた迷路のような中心店舗の通路内よりも、移動距離が非常に短いということ、およびこれらのSKUの速度が高いということを前提として、選別密度がはるかに高くなるため、生鮮市場では、注文ライン/各選別ごとに割り当てられる移動コストが他のゾーンより低くなるということを意味する。
【0034】
すべて手動によるP2G選別を実行するための2つ目の最も論理的なゾーンは、中心店舗内の冷凍庫通路である。米国の標準的なスーパーマーケットでは、冷凍のSKUは、すべてのパッケージ化された商品のSKUの約10%、および販売されたパッケージ化された個別商品の12%~15%を占める。生鮮市場と同様に、冷凍庫通路は、限られた移動距離にわたって広がる比較的高いP2G選別密度を有するため、注文ライン/個別商品当たりのコストが、このゾーン内では、中心店舗のどの他の区域よりも低くなる。さらに、冷凍のSKUは、非冷凍のSKUより大きくなる傾向があり、これによってG2Pシステム内のSKU密度が低下し、冷凍設備および空気循環に必要とされる追加の空間が、システム内の製品保管に使用できる総容積空間をさらに減らす可能性がある。
【0035】
例示的な店舗内の合計40,000SKUのうちのおおよそ33,000を含む、非冷凍のパッケージ化された商品(NFPG:non-frozen packaged goods)のすべてが、中心店舗の他の部分全体に分散される。各通路内で実現される可能性のある労力の節約を決定し、その指標を使用して、通路のどのセットをG2P選別専用またはP2G選別専用にするかを決定することができるが、十分な労力の節約を達成して投資を正当化するように、十分な製品を小さいシステム内に収めることは、まだ困難である。しかし、G2Pシステム内のNFPG SKUに対するすべての注文ラインを選別することを可能にする、小さい自動化されたG2P個別商品選別システムをセルフサービス店舗に統合するための別の手法が存在する。この手法を、「SKU密度」戦略と呼ぶことができる。開示された実施形態の特徴は、G2Pシステム内の特定の電子商取引注文を履行するために必要とされる個別商品のサブセットを選別することに適用され得るが、開示された実施形態は、代替として、注文全体または完全な注文をG2Pシステムから選別すること、あるいは個別商品の任意の組み合わせをG2Pシステムから選別することに適用されてよい。
【0036】
このシステムおよび方法は、最高速度のSKUの小さいサブセットを除いて、容器によってG2Pシステムを補充することを放棄し、SKUの残りの大部分は、個別商品によって補充される。例として、システムに格納するためのNFPG SKUのサブセットを選択する代わりに、開示された方法は、個別商品による補充を選択して、G2Pシステムの容器補充をほとんど放棄し、すなわち、G2Pシステム内のSKUの大部分の補充数が、容器の数より少ない。高速なSKUの小さいサブセットのみ(例えば、1日当たり2分の1より多い容器をオンラインの顧客に販売するSKUのみ)が、容器によって補充されるためにG2Pシステム160に転送(226)され、残りのSKUのすべてが、個別商品によって(店舗フロア130からのG2P補充310によって)補充される。補充数における削減は、SKUを複数のSKUの運搬箱内のより小さい区画に格納することを可能にするため、SKU密度が大幅に増やされ、同じ数の運搬箱がはるかに多くのSKUを保持できるようになる。33,000NFPG SKUを含む例示的な店舗に戻り、最高速度の1,000SKUのみが、容器によって補充され、運搬箱全体に加えて、2分の1の運搬箱の区画および3分の1の運搬箱の区画に積み込まれてよく、1つの運搬箱につきおおよそ1SKUの平均密度を達成し、したがって、G2Pシステム内のおおよそ1,000個の運搬箱を必要とする。他の32,000SKUは、1つの運搬箱につき5SKUの平均密度を得るために、4分の1の運搬箱の区画および6分の1の運搬箱の区画を使用して、個別商品によって補充される。次に、これらの32,000SKUは、G2Pシステム内の追加の6,400個の運搬箱のみを必要とする。したがって、この「SKU密度」戦略での、33,000SKUのNFPGの品ぞろえ全体を保持するために必要とされる組み合わせられた合計7,400個の製品運搬箱は、1つの運搬箱につき1SKUのSKU密度でのSKU速度戦略の下での5,000個の最高速度のSKUに必要とされる運搬箱よりも、約2,400個だけ多い運搬箱の位置である。この運搬箱の数は、依然としてほとんどの店舗に収まるほど十分に小さい、追加の保管能力の量である。
【0037】
個別商品による補充が、容器による補充よりも本質的に労働集約的であるため、この手法は直観に反していることがあり、容器を発送するように設計された流通センターから個別商品によってG2Pシステムを補充することは、非実用的であり、高い費用がかかる。幸い、システムを補充するために選別され得る、容易に手が届く別の非常に実用的な個別商品の供給源、すなわち店舗の棚が存在する。G2Pの自動化を店舗に統合するこの方法における重要な革新技術は、はるかに高い労働効率で顧客注文を満たすことの代わりに、店舗の棚から個別商品を手動で選別してG2Pを補充することである。長期間にわたって、同じSKUに対する顧客注文のために選別された数と同じ数の個別商品が、これらの補充注文のために選別されるが、選別の方法およびタイミングならびに結果として得られる効率は、著しく異なる。
【0038】
ここで図2Bおよび2Cを参照すると、本開示の一部の実施形態例が実装され得るセルフサービス店舗内の例示的な在庫補充管理システムを示すフロー図が示されている。高密度のマイクロ・フルフィルメント・センター(MFC:Micro Fulfillment Center)モデルでは、MFCの在庫を補充するための夜間のバッチ選別が、「仮想在庫」の概念を可能にする。未来の(予想される)注文を履行するために使用される「固定」または「静的」在庫を保持するための保管能力の割り当てに加えて、保管能力の一部が、短い時間枠の後に特定の既知の注文(例えば、非当日注文)を履行するための「一時的」または「動的」在庫を保持するためにも割り当てられる。G2Pシステムでは、静的保管は、持続的在庫(通常の充填サイクルで容器によって補充される高い速度の在庫、および/または通常のバッチ選別補充サイクルで、店舗フロアから副容器レベルで補充される低い速度の在庫)に対応し、一方、一時的保管は、動的在庫(例えば夜間または混雑していない時間帯に特定の注文のみを満たすために、G2Pシステムに入力された、非当日注文によって決定される在庫)に対応する。本技術に従って、店舗は、(a)G2Pの静的保管からの選別および(b)フロアからの直接の選別を組み合わせることによって、当日注文を履行し、一方、店舗は、例えば夜間に、フロアから選別されたもの(b)を(当日注文であるかのように)受け取り、(b)をG2Pシステムの一時的保管に導入し、翌日(または履行される必要が生じるたびに)に、G2Pシステムから注文全体(a)+(b)を選別することによって、非当日注文を履行する。
【0039】
運搬箱の数、ならびに副運搬箱の数およびサイズに関してG2Pシステムにおいて割り当てられる保管能力の特定の構成は、アルゴリズムによって決定され、日ごとに変化することができる。当日の選別または配達のために小売業者が顧客に提供する製品品ぞろえは、MFC内の静的在庫でのSKUのみを含むことに加えて、店舗フロアからの注文に応じて選別されて組み合わされるSKUを含む。しかし、翌日以降の選別または配達のために顧客に提供される製品品ぞろえは、店舗内およびG2Pシステムの静的在庫保管内の運搬可能な製品のすべてを含んでよく、この組み合わせは、説明されるように、完全にG2Pシステムから選別され得る。毎晩、店舗の従業員は、バッチ選別プロセスを実行し、店舗フロアから選別された個別商品を使用して、静的在庫内のSKUの大部分を補充する(複数の最高速度のSKUは、このバッチ選別プロセスによってではなく、容器によって補充される)。この品ぞろえに含まれる各SKUは、持続的在庫を有するが、副運搬箱のサイズおよび補充数は、補充トランザクションごとに変化することができる。一般に、システムは、補充トランザクションを最小限に抑えるために、SKUごとに、指定されたサイズの副運搬箱に収まる最大数の個別商品を補充しようとする。動的在庫を有する品ぞろえに含まれ、したがって持続的在庫を有さないSKUは、静的在庫を補充するために個別商品を収集する店舗内の通過と同じ通過でバッチ選別され得るように、後で(例えば、翌日)の選別または配達のために行われた既知の注文を満たすために必要とされるときにのみ補充される。ハイブリッド手法も可能であり、それによって、特定のSKUのため、ただし、当日の選別/配達のために注文されると期待される個別商品の数のみのために、静的在庫が保持され、すべての夜間の注文が、即時の履行のための動的在庫に補充される。この文脈において、「バッチ選別」は「注文選別」と対比される。図2Bおよび2Cに関して下でさらに詳細に説明されるように、注文の特定のセットを履行するためにすべての個別商品が選別され得る場合に、バッチ選別が利用されてよく、バッチ選別では、個別商品が製品シーケンス内で選別されて、副運搬箱(例:単一のsku/副運搬箱、ただし、注文のセットを履行するために、副運搬箱ごとに複数の個別商品を含む)を含んでいる共通のコンテナまたは運搬箱に集約され/入れられてよく、これらのバッチ選別された運搬箱は、次に、在庫としてG2Pシステムに導入され、G2Pシステム内の「二次仕分け」の対象になり、その後、特定の注文を選別するための「注文選別」シーケンスが発生し、特定の注文がG2Pシステム内の在庫から選別され、注文運搬箱内に配置される。さらに、この文脈では、静的または持続的保管および在庫は、格納されて、未来の未知の注文を待っており、残り少なくなったときに、例えば、高速のskuの場合はG2Pシステム内の容器によって補充され(図2Bの160を参照)、低速のskuの場合は、図2Aで説明されたように、フロアからG2Pシステムへの副容器によって補充される(図2Bの520も参照)在庫のことを指してよい。静的または持続的保管および在庫の共通の要素は、提供され、未来の未知の注文を待っているということである。対照的に、この文脈では、一時的または動的保管および在庫は、既存の注文または未来の既知の注文に応答して格納された在庫のことを指してよく、その性質上、注文に対する反応として、例えば翌日注文または非当日注文のためにバッチ選別され(図2Bの520を参照)、特定の注文を履行するために実施されるその後の注文選別(図2Bの522を参照)動作のためにG2Pシステムに導入される在庫として、G2Pシステム内で補充される。ここで、既定の在庫レベルで静的または持続的在庫を補充するため(図2Bの310を参照)、または代替として、注文の特定のセットを満たすための在庫レベルで一時的または動的在庫を補充するために(図2Bの520を参照)、バッチ選別が利用されてよい。非限定的な例として、その後の注文選別の二次仕分けの例を伴う一時的または動的在庫のバッチ選別補充では、下でさらに詳細に説明されるように、n個の翌日注文がm個のsku xyzを必要とする場合、翌日の注文選別動作のためのG2Pシステムの動的在庫を補充するために、n×m個のsku xyzが夜間にバッチ選別され(520)、翌日の間に、n回の注文選別動作が発生して、n×m個のskuを、xyz skuを格納している製品運搬箱から減らし、n個の注文を履行するために、xyz skuを注文運搬箱に転送する。説明されるように、G2Pシステムは、翌日注文の結果として、電子商取引の配達を提供し、G2Pの静的/持続的在庫に含まれないフロア上のskuのすべてをG2Pシステム内で維持することなく、G2Pシステム内に格納されることが可能である、店舗全体の在庫全体(フロア+G2Pの静的/持続的)を反映する「仮想在庫」を含んでよい。その結果、セルフサービス店舗のフロアで維持されているような多様なG2Pの静的/持続的在庫をG2Pシステム内で維持することなく、G2Pシステムを介して、はるかに高い速度のskuが提供され得る。
【0040】
ここで図2Bを参照すると、本開示の一部の実施形態例が実装され得るセルフサービス店舗内の例示的な在庫補充管理システムを示すフロー図210’が示されている。フロー図210’は、フロー図210に類似する特徴を有するが、下で詳細に説明されるように、一時的補充のためにG2Pシステム内の保管能力を割り当て、非当日注文のために、G2Pの注文に基づく補充を店舗フロアから選別する概念を追加する。フロー図210と同様に、上部216は、店舗の在庫の補充を表しており、一方、下部218は、店舗の在庫の減少を表している。実際には、在庫の補充および減少は、時間とともに連続的に発生するか、またはより一般的には、並列に発生してよい。代替として、在庫の補充および減少は、時間とともに連続的かつ並列に発生してよい。
【0041】
店舗の補充在庫が、受け取りエリア140で受け取られ(220)、在庫保管および待ち行列エリア150で待ち行列に入れられてよい(222)。在庫補充アプリケーション128は、在庫を、主に容器の形態で、店舗フロア130またはG2Pシステム160のどちらかに転送する(226)。店舗フロア130に転送された在庫は、(1)セルフサービス注文を履行するために必要とされる在庫、(2)フロアに転送された在庫であってG2Pシステムを補充するために必要とされる、より低い速度の持続的在庫、および(3)店舗によって履行された電子商取引注文のうちのフロアに基づく部分を構成するために必要とされる在庫の合計を構成する。説明されるように、店舗によって履行された電子商取引注文のうちのフロアに基づく部分を構成するために必要とされる在庫は、当日注文を履行するために、フロアから直接選別されるか、または代替として、G2Pシステムによって非当日注文を履行するための注文に基づくG2Pの動的在庫のために、G2Pシステムに転送されてよい。販売フロア130に転送された(226)在庫であってG2Pシステムの持続的在庫を補充するために必要とされる在庫は、通常、電子商取引注文に必要とされる、より低い速度(より低い販売速度、例:1日当たりの単位またはSKU)の在庫で構成される。これに対して、G2Pシステム160に転送された(226)在庫であってG2Pシステムを補充するために必要とされる在庫は、通常、電子商取引注文に必要とされる、より高い速度(より高い販売速度、例:1日当たりの単位またはSKU)の在庫で構成される。販売フロア130に転送された(226)補充在庫およびG2Pシステム160に転送された(226)補充在庫は、相互に排他的であってよく、すなわち、例えば、G2Pシステム160に転送された(226)SKUと異なるSKUが販売フロア130に転送され(226)、販売フロア130に転送された(226)SKUの速度は低く、セルフサービス注文および電子商取引注文の両方の需要を満たすのに十分である。同様に、販売フロア130に転送された(226)補充在庫およびG2Pシステム160に転送された(226)補充在庫は、共通であってよく、すなわち、例えば、同じSKUの容器が販売フロア130およびG2Pシステム160の両方に転送され(226)、販売フロア130およびG2Pシステム160の両方に転送された(226)SKUの速度は、セルフサービス注文および電子商取引注文の需要に個別に基づいて、より多い数を両方の場所に蓄えることが保証されるように、高い。
【0042】
店舗フロア130に転送された(226)在庫は、補充トリップを定義すること(228)、それらのトリップに基づいて在庫の容器を収集すること(232)、および店舗フロアの棚に蓄えて店舗フロアを補充すること(234)によって補充される。最初にG2Pシステム160に転送された(226)在庫は、G2Pシステム内の静的保管に向かうことになっている。ここで、G2Pシステム内の保管能力が、静的な一時的能力に基づいて割り当てられ(506)、定義された静的コンテナ(508)および定義された一時的コンテナ(510)に割り当てられ、定義されたコンテナは、コンテナの各割り当てを反映する。より高い速度の持続的在庫が、静的補充コンテナに割り当てられる。G2Pシステム160に転送された(226)より高い速度の持続的在庫は、在庫を格納する静的補充コンテナまたは運搬箱を定義すること(508)と、在庫で満たされるそれらのコンテナまたは運搬箱(508)に基づいて在庫の容器を収集すること(242)と、外部のパッケージ化の容器を取り去り、充填部172での充填プロセスによって在庫の内容を運搬箱に積み込み、運搬箱をG2Pシステム160のコンテナ保管構造164に導入すること(174)によって、在庫をG2Pシステムに充填すること(246)とによって、補充される。G2Pシステムの静的補充を完了するために、販売フロア130に転送された(226)在庫であってG2Pシステムを補充するために必要とされる低速度の持続的在庫は、図3に関して説明されるように、G2Pの補充を完了するために(310)、G2Pシステムにさらに逆向きに転送される(248)必要がある。
【0043】
注文の履行は、セルフサービス・モデル、当日電子商取引モデル、および非当日電子商取引モデルという3つのモデルで発生する。
【0044】
「セルフサービス」モデルでは、顧客は、注文を構成する商品を販売フロア・エリア130から選択または選別し(252)、この商品の代金を支払い、それによって、「セルフサービス」モデルで顧客の各注文を履行する(254)。
【0045】
当日「電子商取引」モデルでは、顧客は、コンピュータ、携帯電話、または他のデバイスに基づいてよいソフトウェア・アプリケーションから商品を選択する。このソフトウェア・アプリケーションは、顧客が、G2Pシステム160内から選別された(260)在庫から単独で、または販売フロア・エリア130から選別された(262)在庫と組み合わせて、セルフサービス小売店116によって履行される注文の商品を、アプリケーションから選択することを可能にする。商品が顧客によって(販売フロアから)選別されて注文にまとめられる代わりに、当日「電子商取引」モデルで注文を構成する商品は、通常、従業員(または代理人あるいは自動化)によって販売フロア・エリア130またはG2Pシステム160から選別されて注文に組み合わせられ(264)、顧客に配達される。顧客は、注文がまとめられた後に、注文の配達を取得するか、または受け取り、電子商取引注文を履行する(268)。
【0046】
非当日「電子商取引」モデルでは、顧客は、コンピュータ、携帯電話、または他のデバイスに基づいてよいソフトウェア・アプリケーションから商品を選択する。このソフトウェア・アプリケーションは、顧客が、G2Pシステム160内から選別された(260)在庫から単独で、または販売フロア・エリア130から選別された(262)在庫と組み合わせて、セルフサービス小売店116によって履行される注文の商品を、アプリケーションから選択することを可能にする。商品が顧客によって(販売フロアから)選別されて注文にまとめられる代わりに、非当日「電子商取引」モデルで注文を構成する商品は、最終的にG2Pシステムから選別されてよく、G2Pシステムは、非当日「電子商取引」注文を満たすために、特に店舗フロアから選別された一時的在庫と組み合わせた、静的在庫(より高い速度の持続的G2P在庫+店舗フロアから転送されたより低い速度の持続的G2P在庫)の組み合わせを利用し、例えば、一時的G2P補充のために店舗フロアから選別される在庫は、夜間または混雑していない時間帯に選別されてよい。ここで、店舗フロアの在庫130は、店舗フロアから選別されたG2P注文に基づく一時的在庫を補充するために(520)、翌日注文(518)用に転送されてよい(514)。セルフサービスまたは当日電子商取引注文を履行する(516)ために必要とされるフロアに基づく在庫は、説明されたように、選別(252、262)のためにフロアに留まるということに注意する。次に、非当日「電子商取引」注文は、注文がG2Pシステムからまとめられた後に非当日電子商取引注文を履行する(524)ために、現在G2Pシステム内にある持続的な静的在庫および一時的な動的在庫の組み合わせから在庫を取り出して、G2Pシステムから完全に選別され得る(522)。
【0047】
ここで図2Cを参照すると、電子商取引注文の履行に関して説明された、当日電子商取引モデルおよび非当日電子商取引モデルという2つのモデルをさらに示すフロー図610が示されている。注文または注文のストリームが、履行場所またはフルフィルメント・センターによって受信されてよい(612)。通常、在庫は、商品の使用可能性を決定するために確認される(614)。在庫が使用可能でない場合(618)、使用可能でない商品は、代用品が許可されるかどうかを決定する(620)ために、注文に対して確認される。代用品が許可されない場合(622)、補充トランザクションがトリガーされてよく(624)、注文が、欠落している商品なしで進むか、または欠落している商品を保留することを維持してよい。代用品が許可される場合(626)、代用品が在庫に関して同様に確認され、すべての商品が在庫内にあるか、または別の方法で使用可能である状態で(630)、注文が履行に進んでよい。当日集荷のために、特定の注文がふるい分けられる(632)。注文が当日集荷である場合(634)、電子商取引注文のフロア部分が選別され(636)、電子商取引注文の静的G2P部分が選別されて、これら2つが組み合わされ(640)、電子商取引注文が履行される(642)。注文が非当日集荷である場合(650)、電子商取引注文のフロア部分が選別され(652)、一時的G2P保管が、電子商取引注文のフロア部分を使用して補充される(654)。この時点で、電子商取引注文全体(フロアに基づく部分+G2Pに基づく部分)がG2Pシステム内の静的な一時的保管内で保持される。履行に先立って、電子商取引注文全体がG2Pシステム内の静的な一時的保管から選別され(656)、履行される(658)。代替の態様では、G2Pシステムから選別される商品に加えて、特定の電子商取引注文は、フロアから選別されたか、または別の方法で選別された商品(例えば、G2Pシステム内に収まらない商品または後で注文に追加され、時間が足りない商品)で補完されて組み合わせられてよい。代替の態様では、特定の顧客が特定の注文を取得しないか、または取り消し、一時的保管内の在庫が過剰になった場合、「逆選別」が想定されてよく、G2Pシステムの一時的在庫内の関連する在庫が、G2Pシステムからフロアに逆向きに転送されてよい。この説明の文脈において、「当日」は、注文に基づく補充520およびその後の選別522を許さない期間に等しくてよい。そのため、当日または翌日に発生するかどうかにかかわらず、「当日」は、例えば、数時間または別の時間より少ない時間に等しくてよく、「翌日」または「非当日」は、例えば、数時間または別の時間より多い時間に等しくてよい。
【0048】
ここで図2Dを参照すると、例示的な注文履行システムの流れを示すフロー図700が示されている。この方法は、注文が選別されて自動化に導入されるシステムとして説明され、この方法は、単独で、または前に説明された方法と組み合わせて利用されてよい。ここでは、注文選別がフロアですでに実行されており、したがって、これらの注文の場合、これらの注文の履行に先立つ別の選別動作は必要とされない(一方、HD-MFCでは、フロアに基づくバッチ選別または補充動作の後に、別の選別能力を有するG2PシステムまたはAS/RSによって、別の注文選別動作が実行される)。ここで、自動化であってもなくてよく、選別動作を組み込まない保管能力が、注文を履行するために利用されてよい。代替として、説明されたようにG2Pシステムが利用されてよいが、この方法の場合のG2Pシステム内では、選別自動化(例:選別ワークステーション)を注文のこのサブセットに利用しない。代替の態様では、さまざまな履行モデルとともに特定のG2Pシステムを活用するために、図2A~Dに示された方法が組み合わせられてよい。
【0049】
例として、図2Dに関して説明されるように、注文をASRS/G2Pシステムに積み込み、その後、ASRS/G2Pが顧客と直接インターフェイスをとることは、在庫をG2Pシステムに積み込み、G2Pシステムが顧客に分配される注文を作成することを採用するモデルとは異なるが、このモデルを補完する可能性があるモデルであり、これらは、2つの異なるが補完する可能性があるモデルである。最初に、図2Dに関して開示される。特定のG2Pシステムの第2の使用は、HD-MFCモデルにとって中核的である。図2Bおよび2Cの選別シーケンスは、個別商品をバッチ選別し(520)、それに続いて二次仕分けを行う(522)シーケンスを示しており、この二次仕分けプロセスを実行するために、商品から人への個別商品選別システムが使用されている。対照的に、図2Dで開示される方法は、フロアに基づく注文選別、およびそれに続く、その後の履行を待つためのASRS内の保管を利用する。
【0050】
図2Dに示された方法700は、下で説明されるように、商品の最大で100%までが店舗フロアの在庫から来るモデルを示している。AS/RSは、Alphabot(3Dシャトル)、2Dシャトル、1Dシャトル、またはパターノスター・ストッカー、あるいは他の適切なASRSシステムであることもできる。ここでは、店舗レベルで店舗の在庫から選別し、顧客への直接の分配のために、AS/ARに積み込むことによって注文が履行される。顧客への直接の分配のためのAS/RSは、2017年11月2日に公開された米国特許出願公開第US2017/0313514A1号「Order Fulfillment System」において開示されているようなものであってよく、この米国特許出願公開は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。代替として、任意のAS/RSシステムが、例えば、事前に選別された注文を構成する個別商品を保持することができるコンテナを格納するために利用されてよい。図2Dの方法では、注文を形成する雑貨が選別され、完了した注文の分配のためにASRSに積み込まれる。注文を選別するために、夜間または混雑していない時間帯の選別スケジュールが利用されてよく、AS/RSとの間での運搬箱またはコンテナの自動化された積み込みおよび荷下ろしのために、ラックに基づくバッチ選別カートが、単独で、または例えばおそらく容器としてのバッチ選別と組み合わせて、注文選別を実行するために利用されてよい。荷下ろしは、内部の店舗から満たされた同じAS/RSから直接駐車場に向かう分配であってもよい。顧客への直接の分配のためのラックおよびハードウェアは、2018年7月12日に公開された米国特許出願公開第US2018/0194556A1号「Interchangeable Automated Mobile Robots with a Plurality of Operating Modes Configuring a Plurality of Different Robot Task Capabilities」において開示されているようなものであってよく、この米国特許出願公開は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0051】
図2Dに示された方法700では、顧客注文は、顧客注文が取得される前の日の、例えば午後10時、既定の時間、または別の時間の前に受信される(712)。例えば図2Cに関して説明されたように、在庫が確認され(718)、注文ラインが完了されており、注文が既知であり、ピッカーのための最適化されたルートが定義されてよい。選別シーケンス720は、下で図3に関して説明される通りであってよいが、補充在庫とは対照的に、注文を履行するために、注文ラインが定義され、補充在庫とは対照的に、選別された注文を格納するために、コンテナも提供される。注文の選別は、特定の選択された選別時間間隔にわたってよく(722)、選別時間間隔は、季節、週の時間、または別の時間によって変化してよく、例えば、選別時間間隔は、ピッカーが店舗の棚の在庫から商品を手動で選別する(724)、午後10時と午前4時の間である。ここで、この選別期間は、このバッチ選別期間の前後の店舗の補充に対応するように調整され得る。夜間のバッチ選別は、すべての注文が既知であり、ピッカーのための最適化されたルートが定義され得るため、バッチ・ピッカーが非常に効率的に選別できるということを含む特徴を有する。さらに、ピッカーは、選別するべきより多くの注文を有するため、非常に効率的な選別ルートが定義され得る。さらに、混雑していない時間帯での選別であるため、店舗の顧客が選別動作を妨げない(ここでは、小売店の顧客が存在することもあれば、存在しないこともある)。この特徴は、ピッカーおよび選別カートが顧客の往来を妨げないようにするために、夜間または混雑していない時間帯に選別することによって、買い物の顧客満足体験も改善する。追加の特徴が提供され、この特徴では、バッチまたは注文選別の夜間の選別または混雑していない時間帯での選別が、特定のピッカーがより高い選別速度を実現すること、したがって、より高いコスト効率を実現することを可能にし、例えば、バッチまたは注文選別の夜間の選別は、日中の1時間当たり80~100個の個別商品の注文の選別とは対照的に、1時間当たり250個以上の個別商品を提供することが期待され得る。特定のバッチ選別の完了時に、バッチ・ピッカーは、選別された注文をAS/RSに積み込み(730)、AS/RSは、移動ロボットに基づくシステムまたは他の適切なASRSであってよい。1つの態様では、顧客注文を満杯に格納している運搬箱の直接の荷下ろし、および次のバッチ選別の実行のための空の運搬箱の再積み込みを可能にするために、バッチ選別に使用されるカートまたはラックが、Alphabot構造に取り付けられてよい。そのようなシステムは、2020年4月21日に出願された米国特許仮出願第63/013,504号「Transport Rack Cartridge」において説明されており、この米国特許仮出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。AS/RS保管は、室温ゾーン、冷蔵温度ゾーン、および冷凍温度ゾーンを含んでよい。代替として、AS/RS保管は、例えば、2020年3月26日に出願された米国特許出願第16/831,468号「Tote Handling for Chilled or Frozen Goods」において開示されているように、すべて室温のゾーンを含み、受動的に冷却される運搬箱(冷蔵および冷凍)を格納してよく、この米国特許出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。注文が履行される準備ができた場合、注文がASRSから分配され(734)、その後、履行され得る(738)。開示された実施形態では、例として、AS/RSは、完全に統合された注文を顧客に直接提示する能力を有してよく、それによって、注文を手動で顧客に分配することに関連する人件費を大幅に取り除く。代替の態様では、任意の適切な方法によって、顧客に対して注文が履行されてよい。
【0052】
ここで図2Eを参照すると、本開示の一部の実施形態例(特に、下で説明される「HD-MFC」方法)が実装され得るセルフサービス店舗116内の例示的な保管管理および在庫補充管理システムを示すフロー図740が示されている。前置きとして、図2Aに示された方法によって、ただしブロック310を取り除いて(すなわち、G2P補充部分310なしで)「参照MFCシステムの動作方法」が特徴付けられてよい。ここで、G2Pシステム内のボットが、G2Pシステムに収まる「運搬可能な」パッケージ化された商品の品ぞろえと同じ量を260で選別する。生鮮品および残りのパッケージ化された商品は、フロアから手動で選別される(262)。店舗での容器補充を使用して(フロアは、容器またはブレイクパックによってDCから補充されてよく、G2Pは、容器またはブレイクパックによってDCから補充されてよい(246))、G2Pシステムは、非限定的な例として、15,000~20,000SKUをサポートすることができる。代替として、DCからの副運搬箱の補充を使用して、G2Pシステムは、その数の2倍を収容することができ、食料品のパッケージ化された商品のほぼ完全な品ぞろえを包含することができる。前述の「参照MFCシステムの動作方法」とは対照的に、この動作方法は、開示されたように、「高速な」方法と呼ばれ得るものに進化し、それによって、例えば、注文された個別商品の80%を対象にする最高速度のSKUを選別するために、G2P自動化システムが使用され、フロアから手動で注文されるために、より遅い速度で移動するSKUが引き続き選別される。説明されたこの手法は、高速マイクロ・フルフィルメント戦略または「HV-MFC(High Velocity Micro Fulfillment Strategy)」方法と呼ばれてよい。下でさらに詳細に説明されるように、「高密度の」動作方法(高密度マイクロ・フルフィルメント・センターまたは「HD-MFC(High Density Micro Fulfillment Center)」)と呼ばれる得る代替の方法が改良される。この方法は、例として、集荷および配達の一部として、大きい「GM」(General Merchandise:雑貨)の品ぞろえを食料品と統合するという目的を促進しながら、店舗内でその品ぞろえが提供される場合に適用されてよい。
【0053】
HD-MFC方法は、例示的なグッズ・トゥ・ピッカー自動化システムを提供するG2Pシステム(または個別商品の選別を使用する適切なASRSシステム)を利用してよく、(Alphabot G2Pシステムの例における)そのようなシステムは、単一障害点を伴わずに動作することができ、3次元作業空間内のすべての保管およびワークステーションへの完全にロボットによる完全にランダムなアクセスを含む。Alphabot G2Pシステムは、垂直空間の効率的使用によって、小型で空間効率が良くなるように設計され、SKU密度を最大化する製品保管アーキテクチャを含む。この動作方法の設計は、店舗内のオンライン注文の履行の運営費を削減するために、この能力の最良の使用方法に対処する。HD-MFCは、図1に示されているような統合された「店舗内」G2Pシステム、または図4に示されているような現場での、またはローカルなG2Pシステム、あるいは別の方法でのG2Pシステムを含む店舗形式とともに使用されてよい。下で詳細に説明されるように、HD-MFCは、次の特徴によってHV-MFCと比較されてよい。
1.HD-MFCは、より小さい空間要求およびより低い資本コストを必要とする(店舗内MFCにとって重要な特徴である)。
2.HD-MFCの人件費は、同等以下である。
3.HD-MFCは、MFCの補充を簡略化し、一方、HV-MFCは、補充の複雑さがより高度である。
4.HD-MFCは、セルフサービスの顧客をいら立たせる店舗内の注文選別をより効果的に取り除く。
5.HD-MFCは、より高速な注文完了時間を可能にし、顧客満足体験を改善する。
6.HD-MFCは、注文のより高密度の選別、注文ごとのより少ない注文運搬箱、およびより低い分配コストおよび配達コストを可能にする。
7.HD-MFCは、代用品および在庫切れを減らすことにおいて、より効果的であることができる。
8.HD-MFCは、コスト効率良く、雑貨の品ぞろえを食料品のP&Dと統合し、より手ごろなコストで、より高いサービス・レベルを実現する。
【0054】
ここで図2Eを参照すると、本開示の一部の実施形態例が実装され得るセルフサービス店舗116内の例示的な保管管理および在庫補充管理システムを示すフロー図740が示されている。簡単にするために、図2Eに関して説明されるHD-MFCの実施形態の方法が示されるが、他の実施形態に関して開示された特徴を組み合わせてよい。上部216は、店舗の在庫の補充を表しており、一方、下部218は、店舗の在庫の減少を表している。実際には、在庫の補充および減少は、時間とともに連続的に発生するか、またはより一般的には、並列に発生してよい。代替として、在庫の補充および減少は、時間とともに連続的かつ並列に発生してよい。HD-MFCモデルでは、店舗または施設に対する顧客の需要として、サイト補充全体が定義される(748)。ここで、店舗の需要に基づいて、店舗が適切に補充された場合、例えば、店舗の棚に基づくか、またはG2Pの運搬箱および副運搬箱に基づく、保管のさまざまな分類が存在する店舗形式内のG2Pシステムが適切に補充される。店舗の補充在庫が、受け取りエリア140で受け取られ(750)、在庫保管および待ち行列エリア150で待ち行列に入れられてよい(752)。在庫補充アプリケーション128は、在庫を、主に容器の形態で、主に店舗フロアに送る。店舗フロアに送られた在庫は、棚または他の保管に転送されてよく、店舗フロアの保管(棚)は、G2Pシステムおよびセルフサービス・フロアの両方のためのバッファ保管と同じである。「バッファ保管」が店舗フロアの棚として説明されるが、棚および/またはバッファ保管は、セルフサービスの顧客によってアクセス可能な店舗フロアに含まれても含まれなくてもよい任意の適切な保管を含んでよい。店舗フロアに送られた在庫は、補充トリップを定義すること(754)、それらのトリップに基づいて在庫の容器を収集すること(756)、および店舗フロアの棚に蓄えて店舗フロアを補充すること(758)によって補充される。G2Pシステムを補充するために、G2Pシステムを補充するために必要とされる在庫は、図3Aおよび3Bに関して下で説明されるように、P2Gの補充を完了するために(764)、販売フロアから取り出され(760)、G2Pシステムに転送される。
【0055】
ここで図3Aを参照すると、以下のステップを含んでいるP2Gの補充注文の選別プロセス310が示されている。例えば毎日などの間隔で、G2P自動化において、ソフトウェアが、補充注文ラインのリストを生成し(320)、各注文ラインは、補充されるSKUの識別情報、SKUが位置している店舗内の棚の位置、棚から選別される個別商品の望ましい数、および個別商品が配置される区画のサイズ(例えば、運搬箱の1/4または運搬箱の1/6のどちらか、ただし、例えば運搬箱の1/3などの他のサイズであることができる)を指定する。次に、この選別リストが、SKUの棚の場所に基づいてソートされて(324)、トリップにさらに分割され(326)、各トリップは、指定された経路上でカートを押し、一連の場所で選別リスト上の注文ラインを選別するために、ピッカーを必要とする。トリップの数および各トリップの経路は、注文ラインの数、個別商品が配置される定義された区画サイズの混合(330)、およびトリップごとにカートに積み込まれ得る運搬箱(コンテナ)の数(328)に依存する。その後、トリップごとにカートが設定および構成される(332)。ほとんど例外なく、すべてのトリップでのすべてのカートに、カートが運ぶことができる最大数の運搬箱が積み込まれるが、運搬箱の1/4の区画および運搬箱の1/6の区画を含む運搬箱の混合が、トリップごとの要件に応じて変わる。これらの運搬箱は、通常、空の区画をこれらの補充運搬箱に統合する断片化解消プロセスの後に、G2Pシステムから出てくる。各運搬箱および運搬箱内の各区画は、一意の識別子を含む何らかの形態の印(例えば、バーコード)を含み、印のすべてが、運搬箱と区画の間の関連付け/構成とともにシステム内に登録される。理想的には、各カートは、トリップ上で満たされる運搬箱のすべてを保持する保管アレイ、および人間工学的に最適な高さで2つの運搬箱を保持する受け取り棚を含むように構成され、1つの運搬箱が運搬箱の1/4の区画を使用して構成され、もう1つの運搬箱が運搬箱の1/6の区画を使用して構成される。次に、ピッカーは、指定された経路に沿ってカートを押し、場所で並べ替えられた選別リスト上のすべてのSKUの場所に連続的に停止し、すべてのSKUの指定された数までの個別商品を、受け取り棚上の2つの運搬箱のうちの1つ内の指定されたサイズの区画に移すことによって、各トリップを実行する(334)(要求された個別商品が、実際に、棚の上で選別に使用可能であるということを条件とする)。受け取り運搬箱の正しいサイズの任意の区画が使用されることが可能であり、受け取り運搬箱が満たされた後に、受け取り運搬箱がカートの保管区域に戻され、同じサイズの区画を含む交換品が、次に満たされるために受け取り棚に配置されるということに注意する。カートに取り付けられた(またはピッカーによって装着された)計算デバイスは、選別ごとに必要な情報(SKU識別情報、棚の場所、個別商品の数、および選別された個別商品を入れる区画のサイズ)をピッカーに提供し、ピッカーは、バーコード・スキャナを使用して、選別された個別商品の上および個別商品が入れられる区画の上に存在するGTINバーコードを両方ともスキャンする(非常に有利なスキャナ構成は、常にピッカーの両手の完全な使用を可能にする指装着型「リング」スキャナである)。トリップが完了した後に、ピッカーは、満たされた運搬箱でいっぱいであるカートを押して、G2P選別システム160に接続された導入ステーション174に配達し(336)、未来の顧客注文を満たすためにG2P選別ステーションで選別されるための個別商品を供給する準備ができた製品運搬箱として運搬箱保管164に配置されるように、運搬箱をカートからG2Pシステムに移す。これらの運搬箱がG2Pシステムに導入される手順は、システムに固有である。この補充のすべては、通常営業の間、または代替として、店舗の顧客にとってのフロアのより良い流れ、および混雑全体の少なさを考慮して、混雑していない時間帯に実行され得る。
【0056】
表面上は、このプロセス・モデルは、商品が接触される回数を最小限に抑えるマテリアル・ハンドリング・システム設計の共通ルールに違反しているように見える。容器補充を使用するP2GおよびG2Pの両方の選別では、各商品は、2回しか接触されず、1回は、商品が棚の上に置かれるか、または運搬箱に積み込まれる補充時であり、もう1回は、商品が顧客注文に対して選別されるときである。開示されたモデルは、前述したように補充注文に対して選別されたすべての個別商品が、3回接触され、1回は、棚の上に配置されるときであり、もう1回は、補充注文に対して棚から選別されるときであり、最後に、G2P選別ステーションで顧客注文に対して選別されるときである。ここで、容器より少ない店舗の補充は、通常、個別商品が2回接触されることを必要とし、1回は、流通センターで、店舗への発送のために個別商品が発送容器から取り除かれるときであり、もう1回は、商品が店舗内の棚に配置されるときである。これに対して、容器より少ない補充の開示された形態では、両方の接触が店舗内で発生する。
【0057】
この設計は、容器補充に伴う大きい品ぞろえを妨げる空間制約を解決し、かつ余分な接触があっても、中心店舗のSKUのP2Gの顧客注文の選別よりも労働効率がはるかに良いため、経済的に意味がある。さらに、G2Pシステム内の高速なSKUのみを選別するモデルとは異なり、この設計は、実際に、自動化への投資に対する魅力的な利益を実現する。高速なSKU(低密度の運搬箱に格納される可能性がある)および低速なSKU(高密度の運搬箱に格納される可能性がある)は、両方とも効率的に格納され、G2Pの選別場所から選別されてよい。
【0058】
この設計が店舗でオンライン注文を経済的に履行するという中心的問題を解決する1つの理由は、前述したように、顧客注文のP2G選別が複数の注文ゾーンの選別を使用する場合でも、顧客注文のP2G選別と比較してはるかに高い、補充注文のP2G選別を使用して達成可能な労働効率である。この効率の差は、2つの選別の適用間の複数の重要な違いに起因する。従来はP2Gモデルの棚から選別された(低速である可能性がある)商品に対する注文が、ここでは、G2P選別側から履行されてよく、それによって、注文の履行の効率を向上させる。
【0059】
1つの違いは、注文を取得するための顧客の予想される到着または配達車両の出発の前に完了されるように、すべての顧客注文の選別の時間が決められなければならないということである。カートに収まることができる限定された数の運搬箱、および顧客または車両への転送を待っている満たされた注文運搬箱を格納するために使用できる相対的に制限された空間を前提として、より効率的に選別するために注文を一緒にまとめる小さい能力が存在する。その結果、完了期限によって必要とされる通りに注文の異なるセットの注文ラインを選別するために、毎日店舗の同じ部分を通る複数のトリップにピッカーを送ることが必要になる。これは、補充選別と同様に、特定のルート上で選別されることを必要とするすべての注文ラインが単一の通過で選別され得る場合よりも、多くのトリップごとのより少ない注文ラインおよび選別するための非常に長い合計移動距離をもたらす。さらに、顧客注文の選別は、セルフサービスの顧客も店舗のそれらのゾーン内で買い物をしている日中の時間の間に発生する必要があり、このことがピッカーの速度を低下させ、顧客が存在しない場合に当てはまるであろう、移動されるそれらの長い距離を巡回するために、かなり多くの移動時間を必要とする。対照的に、補充選別は、注文の期限に全く縛られないため、すべての補充注文ラインが、店舗を通る単一の通過で、バッチで選別されることが可能であり、その結果、最小の合計移動距離および最大の注文ラインの密度が得られる。さらに、補充選別は、顧客が買い物をしていない夜間に発生することができる。その結果、補充ピッカーがこの最小の距離を移動できる速度は、日中に顧客注文を選別するときよりもはるかに速い。これらの両方の理由のため、補充注文の選別の場合の選別される注文ラインごとの合計移動時間は、顧客注文の選別の場合の合計移動時間よりはるかに少ない。
【0060】
これらの2つの適用間の別の違いは、注文ラインごとに選別される個別商品の平均数に関するものである。個別の顧客注文では、ほとんどの注文ラインが単一の個別商品に対するものであり、通常、平均値は、1つの注文ラインにつき約1.2個または1.3個の個別商品である。対照的に、補充注文では、補充頻度を最小限に抑えるために、通常、すべての注文ラインが、(特定の制限内で)指定されたサイズの副運搬箱に収まることができる数と同じ数の個別商品を要求し、通常、平均値は、1つの注文ラインにつき少なくとも3個の個別商品である。この違いが、2つの方法で、選別される個別商品ごとの人件費を減らす。第一に、顧客注文および補充注文の両方で、時間をかけて、NFPG SKUのこのセットの同じ数の個別商品が手動で選別される必要があるため、その選別に必要な注文ラインの数は、個別商品の総数を注文ラインごとの個別商品の平均数で割った値に等しくなる。したがって、上記の値に基づいて、顧客注文の選別は、補充注文の選別の2.5倍の注文ラインの数を必要とする(3/1.2=2.5)。第二に、前述したように、注文ライン内の2番目以降の個別商品は、1番目の個別商品よりはるかに低い増分コストを有する。顧客注文の選別では、選別される個別商品の約23%(0.3/1.3=0.23)のみが、これらの最低コストの個別商品であり、一方、補充注文に対して選別される個別商品の67%(2/3=0.67)が、最低コストの個別商品である。さらに、棚から除去されるより多くの個別商品が存在するとしても、注文ラインがいずれかの特定の運搬箱に配置される必要がなく、特定のサイズの区画に配置されるだけであるため、補充選別では、それらの個別商品を注文運搬箱に入れることにかかる時間はかなり少ない。したがって、ピッカーは、連続的な注文ラインからの個別商品を、受け取り棚の上の運搬箱に続けて配置し、運搬箱が満たされた後に、その運搬箱を交換することができる。対照的に、顧客注文の選別では、すべての注文ラインからの個別商品が、特定の注文運搬箱に配置されなければならないため、ピッカーは、最初にその運搬箱(通常は注文ラインごとに異なる)にアクセスし、次に、個別商品をその運搬箱内の袋のうちの1つに配置しなければならない。これは、はるかに時間のかかるプロセスである。
【0061】
これらの2つの選別の適用間の別の違いは、顧客注文の選別の場合の選別カートを設定して取り扱うことに関連する「オーバーヘッド」人件費が、補充注文の選別の場合よりも著しく大きいということである。これの1つの理由は、選別が、ピッカーによって迷惑を受けるか、またはピッカーを妨げる顧客が通路にいない夜間に発生するため、補充注文カートのサイズおよび運搬能力が大幅に大きくなることができるということである。さらに重要なことに、すべての補充注文運搬箱が、顧客注文運搬箱の何倍もの個別商品を受け取るため、単一のトリップでカートに積み込まれ得る個別商品の総数は、運搬箱の数におけるカートの運搬箱運搬能力と、各注文運搬箱によって受け取られる個別商品の平均数との積になる。補充注文の選別の場合、これらの両方の要因が顧客注文の選別の場合より著しく大きいため、顧客注文の選別が、特定の数の個別商品を収集するために設定されて店舗フロアとの間で移動される何倍もの多くのカートを必要とするように、違いが悪化する。
【0062】
上記の理由のため、G2Pシステムを補充するために個別商品を選別する人件費が、顧客注文を満たすためにそれらの同じ個別商品を選別する場合よりもはるかに低くなるため、G2Pシステム内のこれらの個別商品のすべての選別の追加の(非常に低い)人件費を再度含めても、これらのNFPG SKUに対するオンライン注文を選別するための合計人件費が、完全にP2Gの顧客注文の選別と比較して大幅に削減される。当然ながら、生鮮品および冷凍のパッケージ化された商品は、依然としてP2G選別を使用して選別されるが、上で説明されたように、これらの製品は、店舗内のこれらの製品の局在する集中のため、開始するための最低のP2G選別コストを有し、そのためNFPG SKUの選別のコストが、オンライン注文の選別の高いコストの最大の要因になる。
【0063】
G2Pシステム内でこれらのNFPG製品のすべてを選別することが、SKU速度戦略と比較して、次のような4つの他の非常に重要な利点を提供するということにも注意するべきである。
・自動システムは、パッケージ化された商品の90%を表すNFPG SKUに関する非常に多くの正確な手持在庫データを含むため、SKU密度戦略では、SKU速度戦略よりも少ない在庫切れおよび少ない代用品が多く存在する。
・P2Gの個別商品選別の大部分を、顧客が買い物をしている日中ではなく夜間に実行することによって、このモデルは、顧客に対する迷惑の原因としてのこのプロセスを除去する。
・追加の注文統合の労働がないSKU速度手法に固有の大部分のNFPG SKUの複数注文のP2Gゾーンの選別と比較して、顧客注文ごとの注文運搬箱の数が大幅に減らされる。この削減は、注文の分配に関連する人件費および配達に関連する輸送コストの両方における削減を推進する。
・生鮮品および冷凍品を除くすべての注文ラインを選別する自動システムでは、選別または配達を素早く(例えば、1時間以内に)行う準備ができている注文を含むサービス・レベルを達成することが、はるかに実現可能になる。
【0064】
説明されたようなG2Pシステムからの選別およびG2Pシステムへの補充は、次のような利点を提供するということに、さらに注意するべきである。(1)より高いSKU選択密度およびSKU密度がG2Pシステムから提供され得る、改善された空間効率。(2)G2P補充のために、オペレータがフロアへのトリップごとにフロアからはるかに多くの個別商品を選別できる、改善された労働効率。例として、注文を履行するためにフロアから選別することは、1つの注文ラインにつき1.2~1.3個の個別商品をもたらすことができ、一方、それと比較して、補充するためにフロアから選別することは、1つの注文ラインにつき2個より多い個別商品をもたらし、ここでは、オペレータのステップごとのより多い数の効果的な個別商品が、改善された労働効率をもたらす。(3)フロアからのG2P補充が、混雑していない買い物の時間帯に実行されることが可能であり、その結果、セルフサービスの顧客満足体験が改善される。(4)この適用は、上流の「ブレイク・パック」の必要性を相殺し、「ブレイク・パック」は、上流の流通センターで、例えば低速のSKUの副容器の数での店舗への発送のために、容器を破ることである。および(5)冗長な袋詰め、保管、分配、および洗浄を伴う冗長な注文運搬箱の除去。ならびに(6)G2Pシステムが手動の選別より高速であり、注文履行サイクルの時間が短縮されることが可能であり、顧客が買い物をしている間の「店舗内」の履行および「同じ時間」の配達を可能にする。
【0065】
ここで図3Bを参照すると、G2P保管に転送された(762)在庫は、両方とも店舗フロアからバッチ選別によって補充された当日の持続的在庫+翌日注文に基づく在庫から成る。注文の履行は、セルフサービス・モデルおよび電子商取引モデルという2つのモデルで発生する。「セルフサービス」モデルでは、顧客は、注文を構成する商品を販売フロア・エリアから選択または選別し(252)、この商品の代金を支払い、それによって、「セルフサービス」モデルで顧客の各注文を履行する(254)。「電子商取引」モデルでは、顧客は、コンピュータ、携帯電話、または他のデバイスに基づいてよいソフトウェア・アプリケーションから商品を選択する。このソフトウェア・アプリケーションは、顧客が、主にG2Pシステム内から選別された(766、768)在庫からセルフサービス小売店116によって履行される注文の商品を、アプリケーションから選択することを可能にする。当日注文に対して選別され(766)、翌日注文に対して選別され(768)、これらを履行するために使用可能なSKUの選択は、説明されたように変化する。顧客は、G2Pシステムによって注文がまとめられた後に、電子商取引注文を履行する(770、772)ための注文の配達を取得するか、または受け取る。
【0066】
HD-MFC方法では、例えば、オンラインで販売するためのG2Pマシン(762)に供給するために、店舗自体のサプライ・チェーンがフロアの棚(760)から利用される。電子商取引に伴う重要な問題の1つは、利益になるようにオンラインで販売することである。HD-MFC方法では、個別商品を選別するために必要とされる労働は、フロアから個別に注文を選別するのとは対照的に、注文に基づくバッチ選別を利用してG2Pシステムの保管を履行し、利益になるほど十分効率的に行われる。HD-MFC方法では、古典的意味では在庫が使用されず、在庫の割り当てとは対照的に、保管能力が割り当てられる。容器の2つの別々の補充ストリームによるサイト補充とは対照的に、店舗サイトにとって同じに見えるように、要求が行われる(748)。1つの違いは、持続的在庫がはるかに少ないか、または存在しない、MFC内の小規模のG2Pシステムのバッチ選別補充(762、764)であり、この方法は、翌日注文に必要とされるもののみを、(代用品の対象になる)在庫の当日の使用可能性の特定のレベルで、静的G2P在庫に入れる。ここで、定期的に(例えば、毎日)、システムは、翌日のための静的在庫を割り当てるため、および翌日注文を履行するための注文に基づく在庫の再割り当てのためにも、G2Pシステム内の運搬箱および副運搬箱を再割り当てする(762)。簡単に言うと、HD-MFC方法は、店舗が製品を顧客に販売できるようするために、店舗内の、または店舗に近接する小さいG2Pマシンを提供し、販売で利益を上げることができるようにする。ここで、店舗フロアは、G2Pシステムを満たす(762、764)ピッカーを含み、G2Pシステムが注文を履行する(770、772)、手動の履行システムを提供する。ここで、HD-MFC方法は、現実世界の店舗を拡張し、オンラインで利益になるように販売できるように、G2Pシステムと組み合わせて現実世界の店舗を適応させる。ここで、セルフサービス店舗は、翌日(768)のためのG2Pシステムの各レベルの補充(764)のために、夜間の流通センターになることと同じである。店舗は、日中はセルフサービス店舗として営業し(252)、G2Pシステムを使用して、当日の電子商取引注文を、より少ない製品構成を含むG2P保管から選別する(766)ことに加えて、翌日注文を、非常に多い製品構成を含むG2P保管から選別する(768)。ここで、2つの異なる選択がG2Pシステムから使用可能であり、それらは、当日のための選択、および翌日のための基本的に店舗全体の選択である。ここで、G2Pシステムからの当日の即時の履行(770)のために、持続的G2P保管が使用可能である。さらに、持続的G2P保管に加えて、夜間のバッチ選別によってフロアからG2Pシステムに流れるフロア全体の在庫が、G2Pシステムからの翌日の即時の履行(772)に使用可能である。ここで、棚に基づくフロア保管が、G2Pシステムおよびセルフサービス・フロアの両方のためのバッファ保管として機能する。電子商取引注文のすべてまたは大部分がG2Pシステムによって履行されるが、例えば、生鮮品、冷凍品、およびかさばる商品を選別する、一部の当日のフロアに基づく選別(774)が提供されてよく、かさばる商品は、かさばるが運搬可能であり、これらの商品の注文運搬箱は、注文が履行されるまでG2Pシステムの冷蔵保管または冷凍保管に格納されてよい。ここで、G2P選別在庫は、独立したG2P履行システムとは異なって管理される。HD-MFC方法では、Alphabotまたは任意の適切なG2Pシステムが、実際に、マシンを作り出すマシン(すなわち、店舗全体を統合されたマシンに変えるG2Pシステム)である。MFCのG2Pは、店舗がその機能を拡張することを可能にする。常に存在していた、顧客が「P」である純粋に手動のP2Gセルフサービス・フルフィルメント・センターに加えて、g2Pシステムのマシンを含む店舗は、オンライン注文のための自動フルフィルメント・センターとしても機能する。
【0067】
HD-MFCでは、この方法の主要な最適化の目標は、完全な食料品の品ぞろえを依然として基本的にサポートしながら、G2Pシステム(販売フロアに行く展開を伴うさらに重要な特徴)のサイズを最小限に抑えることである。この目標は、運搬箱/副運搬箱保管アーキテクチャを活用して、マシン内のSKU密度を最大化することによって実現される。例として、単一の店舗の需要の場合、ほとんどの運搬箱は6または8SKUを格納し、一部の運搬箱は2、3、または4SKUを格納し、少数の運搬箱のみが単一SKUの運搬箱である。1SKUは、通常、1つの副運搬箱のみに格納され、1SKUの複数の場所の事例は、1日未満の間続くのが理想的である。
【0068】
副運搬箱の大部分は、低速のSKUの比較的少ない個別商品を格納するため、この方法は、例えば、G2Pシステムを補充する(778)ために提供され得る少数の最高速度のSKUを除いて、多くの場合、容器による補充を除外してよい。容器補充は、大きいセルフサービス店舗内の安価な補充労働で大きい製品の品ぞろえを可能にするという点で非常に効果的であるが、低速のSKUのための多数の低売上高の保管空間を必要とする。したがって容器補充は、根本的に、特にオンライン注文が総量のうちの小さい割合を占める場合を前提として、G2P保管を最小限に抑えるという目標に反する。既存の容器補充の物流を活用してG2Pマシンを補充することは、非常に魅力的かつ直感的であるが、この手法は、G2P内のSKUの数に不釣り合いな省力化を実現するための高速動作モデルに向かう推進力になり、在庫回転率およびG2P自動化の投資に対するROIを推進するために需要を集約する集中型(ハブアンドスポーク)履行モデルに向かう推進力にもなる。これらの戦略は、分散された履行を伴う高密度のHD-MFCの動作方法と比較して、両方とも準最適である。
【0069】
HD-MFCの動作方法は、夜間のP2Gバッチ選別プロセスの間に、主に店舗の棚から手動で選別された(762)個別商品によって、G2Pシステムを補充する(764)。この手法は、販売される個別商品の大部分の追加の接触のため、直観に反しているように見えるが、目的は、接触の数ではなく総人件費を最小限に抑えることである。手動の1回の接触の注文選別プロセスと比較して、補充バッチ選別は、4つの例示的な違いに起因して、労働効率がはるかに良く、したがって、その追加の接触のコストは非常に低くなる。
【0070】
バッチ選別の選別密度は、注文選別に必要とされる複数の波と比較して、丸1日のすべての補充の個別商品が店舗を通る単一の通過で選別され得るため、注文選別の場合よりもはるかに高くなる。
【0071】
注文ラインごとの個別商品の数は、かなり(おそらく2倍~2.5倍)多い。
【0072】
ピッカーは、通路内に顧客がいない状態で、非常に速く移動することができる。
【0073】
顧客に迷惑をかけるリスクを伴わずに、より大きいカートが使用されることが可能であり、カートの変更および関連する固定オーバーヘッド人件費が少なくなる(さらに、AlphaRack選別カートを使用することによって、カートの設定および運搬箱の導入に関連するこの固定オーバーヘッドの一部が、効果的に取り除かれる)。
【0074】
当日の履行770と翌日の履行772の間の差異は、最小量の在庫がシステムに格納されること、したがってG2Pシステムができるだけ小さくなることを可能にするため、このHD-MFC方法の有効性の一因になる。既知の翌日注文のために選別された個別商品の保管場所を毎日売りさばくにとによって、この有効性が実現される。夜間に満たされ(762)、翌日の間に空にされる、毎日循環する運搬箱/副運搬箱のプールが存在する。既知の翌日注文に必要とされる個別商品のすべてが夜間にバッチ選別され、その後、注文ごとの取得または発送の期限の前に、G2Pマシンにおいて注文に対して選別されることが可能であるため、Alphabot G2Pシステムが持続的在庫内で維持する必要がある個別商品は、対象のサービス・レベルで、まだ知られていない当日注文を履行するために必要であると見なされる個別商品のみである。実質的に、バッチ選別は、G2PシステムとしてのAlphabotを仕分けマシンとして使用して、注文に対する二次仕分けによって実行される。当然ながら、使用可能な保管の量に応じて、システムは、この最小量の在庫よりも多くの在庫を常に格納することができ、特定の移動速度で必要とされる補充トランザクションの数を減らし、選別されるときの補充注文ラインごとの個別商品の平均数も増やすことによって、補充コストを削減する。
【0075】
さらに、例えば、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第US2020/0039746号において開示されているように、自動充填が適用され、例えば、その全体が両方とも参照によって本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第2018/01570793号および米国特許出願公開第2018/0247257号において開示されているように、MFCを補充するために、DCで選別準備ができた複数SKUの運搬箱のアセンブリが適用された場合、個別商品による補充の総コストが、容器による店舗の棚の補充の現在のコストより少なくなる。
【0076】
当日注文も満たすように、持続的在庫から最も良く完全に除外され得る、生鮮品、かさばる商品、および(例えば、空間が最小限に抑えられる必要がある場合は)冷凍品などのSKUの特定のカテゴリが存在してよい。
【0077】
HD-MFC方法は、店舗内で十分な手持在庫を維持し、セルフサービスおよびオンラインの要求の両方をサポートするために、店舗の能力に大きく依存するため、すでに整っている店舗補充プロセスの実行における高品質を保証することに取り組む価値がある。例えば、各店舗に、例えば、Bossa Novaタイプのロボットまたは同等のものによって提供されているような手持在庫チェック・ロボットを含むHD-MFCを備え、そのほぼリアルタイムの在庫データを本発明の夜間補充計画にリンクすることは、非常に賢明であるように思われる。
【0078】
HD-MFC方法は、HV-MFC方法と比較して利点を有し得る。高密度な方法のモデルの可能性のある省力化を高速な方法のモデルと比較することにおいて、HVモデルで高速なSKUの選別を自動化することからの省力化のずれが存在するということが認識され得る。このずれは、これらの選別ルートから高速なSKUが除去された後のP2G選別密度における極めて大きい減少から生じる。例として、低速の商品の手動による選別の個別商品当たりのコストは、SKUをすべて選別することによるコストよりはるかに高い。この増加が計算に含まれた場合、個別商品のすべてまたは多くへのHD-MFCの二回の接触は、高速モデルにおけるすべての個別商品への1回の接触と少なくとも同等の、おそらくはそれより大きい人件費の節約をもたらす可能性が高い。G2Pシステムへの充填は、バッチ選別のために棚を補充することより少ない労働を必要とするが、その差はわずかであり、一時的であり、下で説明されるHD-MFCモデルの非常に重要な追加の利点を上回るには不十分である。
【0079】
上記の分析は、食料品に適用されてよい。GM SKUが、オンラインで注文され得る品ぞろえに含まれる場合、バッチ選別と注文選別の間の違いは、HDの解決策に有利に働く。例えば、HD-MFCのサイズにおける比較的小さい増加は、当日注文を履行するために、GM製品の十分な品ぞろえを持続的在庫に含めることを可能にする。対照的に、非常に少ないGM SKUが(もしあれば)、HVモデルにおいてG2Pで選別されるための速度しきい値を超える。さらに、注文に応じてこれらのSKUを選別することは、補充のためのバッチ選別より著しく大きい労働を必要とする。
【0080】
可能性があるより低い選別/補充の人件費だけでなく、HD-MFC方法は、HV方法と比較して、次の4つ主要な特徴を有する。
【0081】
第1に、サイズが著しく小さいシステムと同等の省力化が達成されることが可能であるため、特に、小売店の床面積のコストがこの計算に含まれる場合に、資本支出がより低くなる。
【0082】
HD方法は、店舗内で買い物をしている顧客と同時に個別商品を選別する店舗の従業員の大部分を取り除き、それによって、セルフサービスの顧客の間での不満の大きな原因を取り除く。ここで、オンライン注文の比率が店舗の総売上高のしきい値を超える場合、セルフサービスの収益が低下する。HV-MFCモデルは、注文に対してフロアから選別される低速の商品をまだ必要とするため、注文ピッカーを除去することにおいて全く効果的でない。さらに、ピッカーの数は、需要とともに増え続け、スポーク店舗のための低速のSKUの選別がハブ店舗で実行されている場合(これは、私が考えている計画である)、問題がさらに悪化する。例えば、HV-MFCモデルは、セルフサービスの顧客満足体験に対するこの影響に起因して、店舗の売上高の大きい損失を受けず、HDからのROIより低いHVからのROIを引き起こす。
【0083】
HDモデルでは、製品運搬箱から注文運搬箱へのすべての個別商品(かさばる個別商品を除く)の転送がG2P選別ステーションで発生するため、注文運搬箱の選別密度が増やされることが可能であり、現在の指標と比較して、1注文当たりの注文運搬箱の数が大幅に減らされ、一方、HV-MHCモデルは、1注文当たりの注文運搬箱の数を十分に増やし得る。この違いは、より低い保管/分配コストをもたらし、特に、HD-MFCモデルで、スポーク店舗または顧客の住居にトラックで運ばれる注文のより低い輸送コストをもたらす。同じ注文のために、複数の運搬箱の内容を組み合わせるための別の注文統合プロセスは、HV-MHCモデルでの輸送コストを制限するために必要であるということを証明し得る。
【0084】
HD-MFCモデルは、複数の理由のために、より単純に動作可能である。
【0085】
手動の個別商品の選別の非常に大きい部分が、顧客の取得または車両発送のスケジュールから完全に分離されるため、顧客に対するサービスレベル・コミットメントを満たすことが容易になり、スケジュール変動に対処する付随コストが減らされる。
【0086】
HV-MFCモデルは、多大な補充の複雑さを生み出す。HV-MFCモデルは、個別商品の80%を一貫して選別するためにG2Pシステム内にある必要がある品ぞろえ(および品ぞろえの変化)を継続的に監視することを必要とする。これは、大きな課題となり、管理するための追加の人件費を確実に招く。比較すると、HD-MFCモデルにおける品ぞろえは、はるかに安定しており、基本的に店舗の本来の品ぞろえの大部分を反映し、主要な変化は、SKUの速度の変化に基づく副運搬箱の割り当てにある。
【0087】
HD-MFCモデルでは、店舗からの要求信号が、少数の最高速度のSKUのみを除く、オンラインの量の大部分を含むため、補充の課題が最小限に抑えられる。G2Pを正常に補充するための特定の店舗の継続する複雑さを前提として、HVモデルは、目標の80%の適用範囲を達成するほど十分に正しく機能させることが困難であるということを証明することができる。
【0088】
HD-MFC方法のモデルの全体的な簡潔さは、改善された金融モデルにおいて反映されており、例えば、その全体が両方とも参照によって本明細書に組み込まれている、米国特許出願公開第2018/0150793号および米国特許出願公開第2018/0247257号において開示されているような、副運搬箱、例えば、その全体が両方とも参照によって本明細書に組み込まれている、米国特許出願公開第2019/0047787号および米国特許出願公開第2020/0156871号において開示されているような、自動デフラグ、ならびに例えば、両方の方法に関して前に組み込まれた参照に加えて、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている、米国特許出願第63/013,504号において開示されているような、AlphaRackの使用を実施することが、金融モデルを改善する。
高密度の動作モデルの方法。HD-MFCは以下を特徴とする。
1.目的:構造のサイズを最小限に抑え、すなわち保管アレイ内の運搬箱数を最小限に抑える
2.個別商品数を最小限に抑え、運搬箱ごとの副運搬箱数を最大化することによって、SKU密度を最大化する
3.少数の最高速度のSKUを除いて、容器による補充を放棄する
4.夜間のバッチ選別プロセスの間に、店舗から個別商品によって補充する
5.バッチ選別による補充は、注文選別よりもはるかに労働効率が良い
a.多くの通過に対する店舗を通る1回の通過
b.経路に買い物客がいない状態で、ピッカーがより速く移動する
c.注文ラインごとにより多くの個別商品を選別する
d.より大きいカート、より少ないトリップを使用することができる
6.効率も改善する:自動デフラグ
7.将来、上流のDCで充填が自動化され、副運搬箱によってMFCが補充され得る
8.当日注文と翌日注文の間の差異
a.当日注文に必要とされる最小限の「静的」(持続的)在庫
b.「仮想」在庫の概念:補充選別とともに、翌日注文を満たす個別商品がバッチ選別され得る
9.新鮮品、冷凍品、かさばる商品に対する特殊な考慮
a.生鮮品:夜間にバッチ選別される翌日注文ライン(仮想在庫)、注文に応じて選別される当日注文ライン
b.注文に応じて選別される、かさばる(ただし「運搬可能な」)商品(「スターター」運搬箱)
c.冷凍品は、空間制約に依存する
I.通常は、注文運搬箱のみのために、MFC内の冷凍保管を使用して、注文に応じて選別される
II.静的在庫内で維持され、他のパッケージ化された商品のように空間許可として扱われ得る
HV-MFCに対するHD-MFCの特徴
1.より縮小可能である
a.より小さい設置面積および資本コスト
b.MFCのサイズは、省力化に最小限の影響を与える
2.同じまたはより低い運用コスト
3.ほぼすべての店舗内の個別商品の選別および顧客に対する迷惑を取り除く
4.より高速な当日注文完了時間を可能にし、顧客満足体験を改善する
5.特に発注フロント・エンドと結び付いている場合に、在庫切れおよび代用品を減らす
HD動作モデル(図4)含む「独立の」MFCの特徴:
1.高さが、より大きいシステム、より小さい設置面積を可能にする
2.統合されたポータルが、資本支出を減らし、配達時間を改善する
3.より速い設置時間
4.店舗内で必要とされる作業、営業に対する混乱を最小限に抑える
5.自動リモート分配への拡張
【0089】
ここで図3Bを参照すると、補充バッチ選別に関するフロー図800が示されている。フロー図800は、注文管理808、Alphabot G2Pシステム(MFc)810、選別関連付けアプリケーション812、および店舗の従業員814などの構造および機能に関して説明されるが、任意の適切な構造または機能がプロセスを実行することができる。例えば、Alphabot G2Pシステム(MFC)810は、バッチ選別のために、副運搬箱を含む事前に構成された運搬箱がG2Pシステムから除去される前に、選別カートに関して、デフラグおよび運搬箱、副運搬箱の構成を実行してよい。さらなる例として、店舗の従業員を利用する代わりに、ロボット選別が適用されてよい。さらなる例として、個別の運搬箱をG2Pシステムとの間で導入するのとは対照的に、選別カートが事前に構成され、カート全体がG2Pシステムとインターフェイスをとるように、副運搬箱を含む事前に構成された運搬箱を含む事前に構成されたラックが、G2Pシステムおよび店舗の従業員とインターフェイスをとってよい。これらの例は、単に、例示的であるよう意図されており、さらなる例が当業者によって本開示から提供されてよい。注文管理508は、G2P非注文(例えば、当日の割り当て)の予測を含んでもよい、翌日注文を投入する(516)。Alphabot G2Pシステム(MFC)510は、注文を受信し(518)、翌日注文+当日注文の割り当ての選別リストを生成し(520)、SKUごとに、選別リストおよび望ましい運搬箱、副運搬箱の種類を提供する(522)。選別関連付けアプリケーション512は、選別歩行(524)を生成する。店舗の従業員514は、運搬箱および副運搬箱を含む選別カートを構成し(526)、店舗の棚から商品をバッチ選別し(528)、運搬箱をG2Pシステムに導入する(530)。選別関連付けアプリケーション512は、SKU-運搬箱-副運搬箱間の関連付けを提供する(532)。Alphabot G2Pシステム(MFC)510は、空の運搬箱の配達および満たされた製品運搬箱の集荷を提供し(534)、G2Pシステム内の在庫を更新し(536)、一方、店舗の従業員514は、空の運搬箱を取り出し(538)、G2Pシステムに対して満たされた運搬箱を導入する。選別関連付けアプリケーション512は、すべての選別歩行が完了したかどうかを判定する(540)。「はい」である場合、バッチ補充選別シーケンスが完了し(542)、「いいえ」である場合、店舗の棚からの商品のさらなるバッチ選別のために、カートがさらに構成される(526)。
【0090】
補充の一般的なルールおよび仮定が適用されてよい。例えば、容器のしきい値数を超える毎日の平均販売量を有するSKUは、充填プロセスを介して容器によって補充されてよい。さらなる例として、容器のしきい値数を下回る毎日の平均販売量を有するSKUは、補充選別プロセスまたは副容器充填プロセスを介して個別商品によって補充されてよい。さらなる例として、SKUによる補充の種類および数に関する参照補充計算が提供されてよい。さらなる例として、翌日注文は、Alphabot G2Pシステムに同時に、または分配スケジュールに基づいてバッチで、投入されてよい。さらなる例として、注文がAlphabotに投入された後に、顧客によって注文が変更されなくてよい。これらの例は、単に、例示的であるよう意図されており、さらなる例が当業者によって本開示から提供されてよい。
【0091】
補充選別のルールおよび仮定が適用されてよい。例えば、注文選別が開始できる前に補充選別が完了してよい。さらなる例として、Alphabot G2Pは、SKU別のすべての補充数から成る選別リストを提供してよい。さらなる例として、当日注文の割り当ては、高いサービス・レベルを達成するために、1日当たりの平均数量にバッファを加えた値と同等であってよい。さらなる例として、Alphabot G2Pは、SKU別に望ましい運搬箱/副運搬箱の種類を提供してよい。さらなる例として、選別関連付けアプリケーションは、店舗の棚割りに基づいて選別歩行を生成してよい。さらなる例として、選別関連付けアプリケーションは、選別歩行の完了を追跡してよい。さらなる例として、従業員は、選別カートを構成するためにAlphabot G2Pから空の運搬箱を取り出してよい。さらなる例として、Alpharackは、説明されたように、より高い運搬箱導入速度を可能にし、労働をさらに減らすために、G2Pの取り外し可能な部分として使用されてよい。これらの例は、単に、例示的であるよう意図されており、さらなる例が当業者によって本開示から提供されてよい。
【0092】
ここで図4を参照すると、開示された方法を活用する例示的な店舗サイト形式410が示されている。サイト形式410は、特定のサイト416上に存在し、サイト416は、在庫管理コンピューティング・デバイス420によって管理された在庫を含んでよく、ホスト店舗418は、受け取りエリア422、保管エリア424、および販売フロア428を備えている。ホスト店舗418は、駐車場426に沿って位置してよく、G2Pシステム430が駐車場426内に展開されている。システム430は、ホスト店舗418の注文に役立つようにサイズ設定されてよい。システム430は、約10,000~12,000個の運搬箱の位置にあるが、高いSKU密度のために、ホスト店舗418の非冷凍のパッケージ化された商品の品ぞろえのほぼすべてを蓄えるように適切にサイズ設定されてよい。
【0093】
サイト410の動作モデルは、注文量のしきい値を設定し、このしきい値未満では、サイトは、完全に手動の履行を実行し、注文量がこのしきい値に達した後に、システム430を設置する。このしきい値は、最初は、1日当たり約200個の注文であってよい。代替として、1日当たり500個の注文が、現在の比較的多い単一店舗の量であるが、需要が増え続けることが予想される。
【0094】
G2Pシステム430を店舗418内に配置することは、1つの選択肢であってよいが、サイト410は、システム430を、店舗418の側面(例えば、店舗の食料品側)に近い駐車場426のエリアに設置されるスタンドアロン・マシンとして構築するように構成される。ここで、すべての店舗が店舗の内部に個別商品選別システム用の部屋を含んでいるわけではないが、すべての店舗は駐車場を有している。顧客アクセス・ポータル432が、両側の構造の長さに広がってよく、各ポータルの真正面に駐車スペースがある。一方の端の、店舗とリモート自動分配ユニットの間に、トラック・フェリー輸送用の注文運搬箱を積み込むためのトラック・ドック434がある。この駐車場展開戦略は、次の複数の特徴を有する。
【0095】
マシンが高くなり得る:通常は約35フィートの高さであるが、より多くの保管および/またはスループットを必要とする非常に忙しい店舗の場合は、45フィートになってよい。垂直方向に拡張することは、より多くの通路を追加することによって水平方向に拡張するよりもはるかに低い増分コストで、デッキ接続の層を追加することによって、より多くのスループットを与える。垂直方向に拡張することは、設置面積も最小限に抑え、駐車場に置くことを非常に実現可能にする。標準的な設置面積は、おそらく約130フィートの長さ×30フィートの幅になり、合計4,000平方フィートになる。スループットおよび保管の要件を満たすためにさまざまな高さおよび通路の長さに変更され得る1つの基本的な3通路のトポロジーが存在し得る。
【0096】
顧客の取得ポータル432を選別システムに直接取り付けることによって、サービス・レベルを最大化し、すなわち、配達待ち時間を最小化する。例えば、130フィートの長さは、少なくとも20個のポータルをサポートする。これによって、1つの注文につき10分の滞留時間でも、理論的に、1時間当たり最大120個の注文のスループットを生み出す。より顧客に優しいドライブスルーの選択肢が提供されてもよい。
【0097】
システム430は、はるかに大きい大きさによって、駐車スペースに対する減らされた需要による比較的少数のずれだけ駐車スペースの提供を減らす一般的な人間の占有のために設計された建物ではなく、マシンとして分類されてよい。
【0098】
システム430は、既存の店舗内におけるよりも、はるかに素早く、小売業者とって低い総コストで、駐車場内に建てられ得る。この設計は、リモート自動分配(RAD:remote automated dispense)アプリケーションにも容易に適応されることが可能であり、任意のRADが任意の店舗からいつでも供給され得る。後者の特徴は、店舗およびRADのネットワーク全体にわたってワークロードのバランスを調整することに役立つということを証明し得る。
【0099】
室温および冷蔵のパッケージ化された商品に対する顧客注文ラインは、室温のワークステーションでG2Pシステム430によって選別されてよい。任意選択的に、事前にパッケージ化された生鮮品(バーコード化された価格が付けられている)の選別が提供されてよく、それらがサポートされ得るが、一部の商品は、店舗で選別されてよく、例えば、冷凍品は店舗内で選別するためのコストが最も低いSKUであるため、店舗での冷凍品の選別が提供されてよい。ここで、冷凍の製品および通常は生鮮製品(およびそれらの製品のみ)が、店舗内で顧客注文に応じて選別されてよい。冷凍のSKUの顧客注文は、冷蔵運搬箱内に選別された後に、顧客の到着を待っている冷蔵保管に配置されるため、または室温保管にさえ配置されるために、Alphabotシステムに導入(434)されてよい。
【0100】
ボット走行レール434は、ボットが、店舗内の静的ワークステーション(SWS:static workstations)438の単一の通路を通って、到着する満たされた顧客注文運搬箱および補充注文運搬箱を受け取り、空箱を従業員に配達することができるように、システム430および店舗418を接続してよい。これらのワークステーションは、2020年1月14日に出願された米国特許出願第16/642,119号「SYSTEM HAVING WORKSTATION WITH TOTE RETENTION AND RELEASE MECHANISM」において説明されているようなものであってよく、この米国特許出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0101】
SWS438は、運搬箱の転送の半分が、ピッカーに分配される空の注文運搬箱であり、一方、他の半分が、導入される満たされた顧客注文運搬箱/補充注文運搬箱であるため、運搬箱の壁のような二重のレベルであってよい(二重のレベルのSWSの代わりに、これらの2つの機能が通路の両側で実行されてよい)。この通路は、冷凍および冷蔵(または場合によっては、冷凍および室温)という2つのゾーンを含んでよい。冷凍区域は、冷蔵運搬箱が積み込まれる場所である。冷蔵(または室温)ゾーンは、容器によって補充されている最高速度の冷蔵または室温のSKUのための、制限された量の充填が実行される場所である。補充選別在庫の大部分は、補充選別によって満たされた複数のSKUの運搬箱内で、システムに導入される。AlphaRackの導入およびこれらの選別カートの設計について考えなければならない。
【0102】
2020年3月5日に公開された米国特許出願公開第US2020/071076号「Tote Handling for Chilled or Frozen Goods」および2019年2月14日に公開された米国特許出願公開第US2019/0047787号「UNIVERSAL GRIPPER FOR TOTE AND SUB-TOTE TRANSPORT」において開示されているように、システム430内でデカルト・ロボットを使用する冷蔵運搬箱の取り扱いおよび自動運搬箱断片化解消が提供されてよく、これらの米国特許出願公開は、その全体が両方とも参照によって本明細書に組み込まれている。
【0103】
【0104】
組み込まれた資料
【0105】
前述したように、本技術は、注文の履行および自動化に基づく技術との関連において使用されてよく、その少なくとも一部が、参照によってすでに組み込まれている公開された出願において開示されており、その少なくとも一部が以下に示される。
【0106】
米国特許出願公開第2017/0313514号は、図5および6に示されているように、ワークステーション、デッキ、および保管場所を含んでいるシステムを開示する。図5は、ワークステーション5500の例示的な構成を示しており、少なくとも3つのワークステーション5500が各保管レベルに配置されており、一方、他の態様では、任意の適切な数のワークステーションが各保管レベルに配置されてよい。異なるレベルのワークステーション5500は、上下に積み重ねられるか、または互い違いの配置で積み重ねられるなど、垂直方向に互いにずれていてよい。1つの態様では、各ワークステーション5500は、2つの通行デッキ5550A、5550Bに連通可能に接続され、一方、他の態様では、各ワークステーション5500は、任意の適切な数の通行デッキに連通可能に接続されてよい。1つの態様では、通行デッキ5550A、5550Bは、各保管レベルに対応してよく、一方、他の態様では、通行デッキ5550A、5550Bは、共通の保管レベルに対応してよい(例えば、各保管/選別レベルに関連付けられた2つ以上の通行デッキが存在する)。別の態様では、通行デッキ(または通路)上に位置しているか、または別の方法で通行デッキに接続された(または通行デッキ内に配置された)塔が存在してよく、この塔は、ボット5100(図6)が、保管構造の任意の望ましい/既定のレベルへ、積み重ねられた通行デッキ5550A、5550B(または通路)間を横断し得るように、異なる保管レベルの通行デッキ5550A、5550B(または通路)のうちの1つまたは複数を、別の塔を含む移動ループとの間で、連通可能に接続する。ワークステーション5500は、1つまたは複数の個別商品を、ボット5100のうちの1つの上の運搬箱(例えば、P運搬箱)から、ボット5100のうちの別の1つの上の運搬箱(例えば、O運搬箱)内の「配置」場所に輸送するピッカー5520を収容するように構成される。ワークステーション5500は、複数の高度に配列されてよく、人間またはロボットのピッカーが、製品運搬箱(P運搬箱)から個別商品を除去し、それらの個別商品を、システム構成に応じて、前述の方法に実質的に類似する方法で、注文運搬箱(O運搬箱)または移動ロボットのどちらかに配置する。各通行デッキ上のボット5100がワークステーション5500にアクセスできるように、ワークステーション5500は、各通行デッキ・レベルに配置される。図5に示された例示的な態様では、6つの通行デッキ・レベルが示されており、2つのレベルが、それぞれ共通のワークステーション5500に接続されている。しかし、他の態様では、任意の適切な数の通行デッキ・レベルが、共通のワークステーション5500に接続されてよい。
【0107】
図6は、ワークステーション5500を示している。搬送レーン5501、5502、5503、5504の各々は、各通行デッキ5550A、5550Bと連通している各入り口および/または出口5500Eを含んでいる。図54Aからわかるように、搬送レーン5501、5504は、通行デッキ5550Bと連通している入り口/出口5500Eを含んでおり、一方、搬送レーン5502、5503は、通行デッキ5550Aと連通している入り口/出口5500Eを含んでいる。搬送レーン5501~5504は、レールWRRを含んでいる。図6からもわかるように、昇降塔5190TWA~5190TWDは、搬送レーンの積み重ねを互いに接続する。一例として、ボット5100が搬送レーン5503、5504間を横断できるように、昇降塔5190TWA、5190TWBは、搬送レーン5503、5504を接続する。ボット5100が搬送レーン5501、5502間を横断できるように、昇降塔5190TWC、5190TWDは、搬送レーン5501、5502を接続する。
【0108】
1つの態様では、各PボットおよびOボットによってP運搬箱およびO運搬箱がピッカー5520に提示されるときに、P運搬箱およびO運搬箱の角度が決められ、選別ステーション5530に隣接する塔5190TWQ、5190TWCによって定義された選別/配置位置から個別商品を選別および配置するために、ピッカー5520がP運搬箱およびO運搬箱を見てアクセスできるように、搬送レーン5501~5504および塔5190TWQ~5190TWDのうちの1つまたは複数は、通行デッキ5550A、5550B、およびオペレータ・プラットフォーム5510と相対的に角度が決められてよい(例えば、傾けられるか、または傾斜してよい)。他の態様では、搬送レーン5501~5504および塔5190TWA~5190TWDは、任意の適切な空間的向きで運搬箱をピッカー5520に提示するために、選別ステーション5530および/または通行デッキ550A、5550Bとの任意の空間的関係を有してよい。
【0109】
1つの態様では、搬送レーン5501~5504、昇降塔5190TWA~5190TWD、および選別ステーション5530は、独立した製品ボット(Pボット)および注文ボット(Oボット)の経路および位置とともに、対称構造を有する。この態様では、左右対称な配置が存在するように、横方向の(方向5599での)対称性が存在してよい。例えば、左右対称な配置は、P運搬箱を運ぶPボットがワークステーション5500の右側に配置され、一方、O運搬箱を運ぶOボットがワークステーション5500の左側に配置されるようなものであってよい。他の態様では、PボットおよびP運搬箱は、ワークステーション5500の左側にあってよく、一方、OボットおよびO運搬箱は、ワークステーション5500の右側にあってよい。
【0110】
1つの態様では、PボットおよびOボットの両方のために、ボットの流れの入り口および出口専用の搬送レーンが存在する。例えば、選別ステーション5530へのボットの流れは、ボットが下側搬送レーンから上側搬送レーンに移動するか、または他の態様では、上側搬送レーンから下側搬送レーンに移動するようなものであってよい。例えば、ボットが下側搬送レーンから上側搬送レーンに移動する場合、Pボットが1つまたは複数の上側搬送レーン5502を使用してワークステーションから出る場合に個別商品が選別され得るように、選別される個別商品を運んでいるPボットは、1つまたは複数の下側/下部搬送レーン5501に入り、塔5190TWCを1つまたは複数の上側搬送レーン5502に向かって横断する。同様に、例えば、Oボットが1つまたは複数の上側搬送レーン5503を使用してワークステーションから出る場合に個別商品が配置され得るように、個別商品が配置されるO運搬箱を運んでいるOボットは、1つまたは複数の下側/下部搬送レーン5504に入り、塔5190TWAを1つまたは複数の上側搬送レーン5503に向かって横断する。他の態様では、ボットが共通の搬送レーン5501~5504に入り、出る場合などに、互いに通り過ぎるボットのルートを決めるために、塔2190TWA~5190TWDが採用されている場合、ボットがワークステーションに入る時間は、ボットが上側搬送レーン5502、5503および下側搬送レーン5501、5504の両方から入り、出ることができるように決められてよい。前述の例では、P運搬箱を運んでいるPボットの流れおよびO運搬箱を運んでいるOボットの流れは、両方とも下側搬送レーンから上側搬送レーンへの矢印5598の方向、または両方とも上側搬送レーンから下側搬送レーンへの矢印5597の方向など、概して両方とも共通の方向である。しかし、他の態様では、PボットおよびOボットのうちの1つまたは複数の流れは、上側搬送レーンから下側搬送レーンへの矢印5597の方向であってよい。例えば、PボットおよびP運搬箱の流れは方向5598であってよく、一方、OボットおよびO運搬箱の流れは方向5597であってよく、逆もまた同様である。
【0111】
1つの態様では、ワークステーション5500の両側(例えば、製品側および注文側)は、流れ方向専用の昇降塔を含む。例えば、ワークステーション5500の製品側の昇降塔5190TWCは、ボットの上向きの流れ専用であってよく、一方、ワークステーション5500の製品側の昇降塔5190TWDは、ボットの下向きの流れ専用であってよく、逆もまた同様である。同様に、ワークステーション5500の注文側の昇降塔5190TWAは、ボットの上向きの流れ専用であってよく、一方、ワークステーション5500の注文側の昇降塔5190TWBは、ボットの下向きの流れ専用であってよく、逆もまた同様である。ワークステーション5500の注文側または製品側それぞれでの塔5190TWA~5190TWDごとのボットの専用の流れは、例えば、前述の方法に実質的に類似する方法で、ワークステーション5500の注文側および製品側それぞれで、搬送レーン5501~5504のレベル間の方向5597、5598のうちの1つまたは複数での上下の流れのループを生成する。前述したように、ワークステーションの両側で、2つの搬送レーンのみが上下に積み重ねられて示されているが、他の態様では、ワークステーションの両側は、2つの搬送レーンより多いか、または少ないなどの、上下に積み重ねられた任意の適切な数の搬送レーンを含んでよい。ワークステーション5500の製品側および/または注文側で、上下に積み重ねられた3つ以上の搬送レーンが提供される場合、塔5190TWA~5190TWDは、ボットが、搬送レーンの積み重ねの一番上の搬送レーン5502と一番下の搬送レーン5501の間に配置された中間の搬送レーンから塔に入る/塔から出ることができるようにする、中間の入り口および出口を含んでよい。
【0112】
図7Aは、米国特許出願公開第US2018/0134492号を参照し、店舗300の代表的な概念的内部レイアウト、および店舗300のエリアの各々が互いにどのように関連しているかを示している。特に、図7Aは、買い物区域302、自動履行区域304、配達履行区域308、および受け取り区域310を示している。図7Aに表された異なるエリアは、単一面内に表されているが、これらのエリアは、店舗300の複数のフロアに分割され得る。店舗300の営業中に、すべてのトランザクションが、これらのエリアのうちの1つまたは複数を介して発生する。本発明の実施形態例に従って、顧客は、入り口306を利用して、店舗300の買い物区域に入り(402)、買い物区域から出る(404)。店舗300の買い物区域302の内部に入った後に、顧客は、本明細書において詳細に説明されたように、自動注文履行によって履行される商品を注文することができ、店舗の代替不可能品履行区域内で非代替品の買い物をすることができる。
【0113】
自動注文履行によって履行される顧客注文は、本明細書において詳細に説明されたように、自動履行区域304内の自動システムによって処理される。自動注文履行が完了したときに、本明細書において詳細に説明されたように、自動選別された商品が配達履行区域308に提供される(406)。同様に、顧客が買い物区域302内で代替不可能品の選別を完了したときに、本明細書において詳細に説明されたように、顧客は商品を配達履行区域308に提供する(408)。例えば、顧客は、窓を通じて、商品を含む運搬箱またはかごを配達履行区域308に配置することができる。本明細書において詳細に説明されたように、配達履行区域308で、自動履行区域304から提供された(406)商品および買い物区域302から提供された(408)商品が、顧客への配達(410)のために単一の注文に組み合わせられる。
【0114】
図7Aを続けると、店舗300は、さまざまな供給者および/または製造業者から商品を受け取るための受け取り区域310を含むことができる。受け取り区域310は、顧客によって見られない店舗の「バック・エンド」内に含まれ得る。商品が受け取り区域310に配達されたときに、商品は、買い物区域302内の保管のための代替不可能品、または自動履行区域304内の保管のための代替可能品として識別される。代替不可能品は、代替不可能品の履行を提供する方法で、買い物区域に転送され(414)、格納される。同様に、代替可能品は、自動注文履行に適した方法で転送され(416)、格納される(例えば、運搬箱に格納され、保管ラックに配置される)。
【0115】
図7Bは、図7Aに関して説明されたような店舗300の内部構造のさらに詳細な図を示している。特に、図7Bは、買い物区域302の詳細な図、配達履行区域308、自動履行区域304の平面図、およびこれらの区域が互いにどのように関連しているかを示している。買い物区域302は、図7Bに示されているように、入り口点および出口点306、模擬市場600、および自動履行区域304への開口部408を含んでいる。模擬市場600は、注文画面602の壁、複数の物理的棚604および台の展示ケース606、ならびに複数の買い物端末およびチェックアウト・キオスク619を含んでいる。当業者によって理解されるであろうように、模擬市場600は、図7A~7Cに示された要素の任意の組み合わせを含むことができる。さらに、図7Bは、店舗300の配達履行区域308を示している。配達履行区域308は、顧客による受け取りのために商品の完了した注文が配達される、複数の転送ステーション611を含んでいる。
【0116】
図7Cは、自動履行区域304のさらに詳細な図、配達履行区域308、買い物区域302の基本的な図、およびこれらの区域が互いにどのように関連しているかを示している。自動履行区域304は、ロボットによってアクセス可能な在庫の運搬箱を保持するように構成され、自動注文履行のために、ロボットが在庫の運搬箱を引き抜き、運搬箱を選別ワークステーション614にいるピッカーに配達することを可能にするようにさらに構成された、保管ラック・システム613を含んでいる。本発明の実施形態例に従って、配達履行区域308は統合区域を含んでおり、統合区域内で、自動履行区域304からの商品および買い物区域302からの商品が組み合わせられ、転送ステーション611での顧客への配達のために、注文運搬箱に統合される。当業者によって理解されるであろうように、この統合は、自動履行区域304と同じ物理的空間内または別の物理的空間内で発生することができる。
【0117】
本発明の実施形態例に従って、自動サービス・モデル100の店舗300は、入り口ロビーを含む「フロント・エンド」、代替不可能品の買い物区域302、および関連する作業エリアを含んでいる。当業者によって理解されるであろうように、フロント・エンドは、必ずしも店舗300の正面または店舗の300の1階に位置する必要はない。買い物区域302内の床面積の大部分が、顧客の視点からの店舗300の中心になることができる代替不可能品市場(農産物、生鮮品、および他の代替不可能品)および関連する作業空間に当てられる。買い物区域302は、農産物、肉、魚介類、多くのチーズ(主にランダムな重さ)、惣菜、花、パン屋、および加工食品などの「代替不可能」品を含んでいる。通常、代替不可能品は、「ランダムな金額」(価格バーコード付きの代替可能品)、ランダムな重さ(商品の重さによって価格設定される包まれていない商品、特に農産物)、およびランダムな数(個別商品の数に基づいて価格設定される包まれていない商品)を含むが、これらに限定されない、3つの異なる価格設定方法を使用して、展示備品または台606から販売される。これらの代替不可能品は、個人の好みおよび嗜好に従って注文された製品をカスタマイズするためのより多くの機会を顧客に提供するサービス・カウンタで販売されることも可能である。
【0118】
本発明の実施形態例に従って、店舗300の買い物区域302は、外観において従来のセルフサービス食料品店内の周辺部の売り場に類似しており、顧客の利便性を改善し、小売業者の運営費を削減するために、自動サービス・モデルに関連する技術の強化を伴う。買い物区域302に対する技術的改良は、顧客が商品の買い物をし、それらの商品のための資金を交換する方法に主に関連する。1つのそのような技術的改良は、自動サービス・モデルと組み合わせて利用される買い物端末の実装である。買い物端末は、注文のための資金の交換を含む、買い物の間に行われる注文の商品を選択、スキャン、入力、および/または格納するために顧客によって主要なインターフェイスとして利用されるデバイスである。特に、買い物端末は、(自動注文履行によって選別される)代替可能品および代替不可能品の履行内の代替不可能品の両方を注文するために利用され得る。
【0119】
当業者によって理解されるであろうように、買い物端末は、買い物リストに追加される特定の商品を(例えば、スキャン、写真などによって)識別するように構成された任意のデバイスであることができる。例えば、買い物端末は、携帯スキャン・デバイスまたは買い物区域302内に位置する1つまたは複数の固定タッチ・スクリーンであることができる。
【0120】
図8A、8B、8C、および8Dは、米国特許出願公開第US2018/0150793号および第US2018/0194556号を参照し、自動履行区域204内の自動システムによって代替可能品に対する顧客注文が履行される本発明の実施形態例を示している。自動履行の注文が完了したときに、自動移動ロボット122およびピッカー1234によって選別された代替可能品を格納している運搬箱1232が、(例えば、経路408を介して)配達履行区域208に提供される。同様に、顧客が買い物区域202内で代替不可能品の選別を完了したときに、顧客は商品を(例えば、経路410を介して)配達履行区域208に提供する。本発明の実施形態例に従って、配達履行区域208は統合区域240を含んでおり、統合区域240内で、自動履行区域204からの商品および買い物区域202からの商品が組み合わせられ、1つまたは複数の転送ステーション1242での顧客への配達のために、注文運搬箱1232に統合される。
【0121】
配達履行区域208の統合区域240で、自動履行区域204から提供された代替可能品および買い物区域202から提供された代替不可能な「生鮮品」が、転送ステーション1242にいる顧客への配達のために単一の注文に組み合わせられる。特に、統合区域240は、自動履行区域204から選別された個別商品を買い物区域202から選別された個別商品と組み合わせるマージ・モジュールを含み、この組み合わせが、商品を降ろす1つまたは複数の転送ステーション1242に置かれる。両方の区域202、204からの組み合わせられた個別商品が一塊の配達物(例えば、商品の1つまたは複数の運搬箱1232)を形成し、自動移動ロボット122は、完成した一塊の配達物を転送ステーション1242に転送し、転送ステーション1242は、一塊の配達物を受け取り、顧客が一塊の配達物を入手するために到着するまで、一塊の配達物を指定され場所に格納する。
【0122】
本発明の実施形態例に従って、統合中に、複数の自動移動ロボット122が、商品の運搬箱1232を個々の区域202、204から取り出し、それらの運搬箱1232を統合区域240のマージ・モジュールに転送する仕事を課される。商品の数に基づいて、複数の自動移動ロボット122または1つまたは複数の新しい自動移動ロボット122のうちの1つまたは複数が、一塊の配達物を取り出し、この塊を適切な転送ステーション1242に転送することができる。図8Aに関連しているような作業の各々が、各特定の作業を実行する自動移動ロボット122の各々に提供されるさまざまな作業要求を含む配達動作モード(例えば、商品を買い物区域202から配達する、商品を自動履行区域204から配達する、完成した一塊の配達物を転送ステーション1242に配達するなど)内で実行される。当業者によって理解されるであろうように、この統合は、自動履行区域204、配達セクション208と同じ物理的空間内、または別の物理的空間内で発生することができる。
【0123】
図8Bは、配達履行区域208、ならびに自動履行区域204および買い物区域202に対する配達履行区域208の概念的関係の例示的な図を示している。本発明の実施形態例に従って、配達履行区域208は、顧客が自身の注文を取得するように構成された複数の転送ステーション1242を含む。転送ステーション1242は、さまざまな方法で顧客または顧客車両に直接商品を配達するために構成される。
【0124】
本発明の実施形態例に従って、自動店舗300の補充区域206は、さまざまな供給者および/または製造業者から商品の発送を受け取るように構成される。補充区域206は、通常は顧客によって見られない店舗の「バック・エンド」内に含まれる。図8Cは、補充区域206、ならびに自動店舗300の他の区域に対する補充区域206の関係の例示的な図を示している。特に、図8Cは、(例えば、トラックを介して)商品の容器を受け取るドッキング・エリアを含む、補充区域206を示している。本発明の実施形態例に従って、商品の容器は、容器のパレット1250として、または商品が中に格納された運搬箱1232の可搬式ラックとして受け取られ得る。運搬箱1232の可搬式ラック1252は、自動店舗300とともに実装するように設計された流通センターから受け取られ得る。最初に、発送方法にかかわらず、商品が補充区域206に配達されたときに、商品は、買い物区域202内の保管のための代替不可能品、または自動履行区域204内の保管のための代替可能品として識別される。代替可能品または代替不可能品の決定に基づいて、受け取られた商品は、指定されたエリアに適宜割り当てられる。特に、代替不可能品は(例えば、経路406を介して)買い物区域202に転送され、代替可能品は(例えば、経路404を介して)転送され、自動注文履行に適した方法で格納される(例えば、運搬箱1232に格納され、保管ラック1230に配置される)。
【0125】
当業者によって理解されるであろうように、商品が容器のパレット1250によって受け取られるか運搬箱の可搬式ラック1252によって受け取られるかに応じて、商品は、異なる方法論によって自動履行区域204の在庫内に受け取られる。本発明の実施形態例に従って、補充区域206は、図8Dに示されているように、商品を自動履行区域204に補充するように構成された充填ステーション1254を含む。充填ステーション1254は、製造業者、供給者から受け取られた商品、および顧客からの返品を補充するのに利用されてよい。充填プロセスは、容器のパレット1250からの製品および/または顧客の返品を、自動履行区域204の保管ラック1230内に格納される運搬箱1232内へ転送することを含む。
【0126】
動作の際、自動移動ロボット122は、自動店舗300全体のさまざまな動作を支援および/または実施するように構成される。さまざまな動作はそれぞれ、(例えば、集中コントローラを介して)自動移動ロボット122を1つまたは複数の動作モードに割り当てることによって実施される。動作モードは、補充モード、断片化解消モード、注文履行モード、および配達モードを含むが、これらに限定されない。補充モードは、個別商品を受け取り、個別商品を指定された保管運搬箱および/または保管ラック1230内の保管場所に置くことを含み、断片化解消モードは、運搬箱1232を組織化し、運搬箱1232内に格納された副運搬箱を統合することを含み、注文履行モードは、注文運搬箱を保管ラック1230から取り出し、注文運搬箱を配達区域208に配達することを含み、配達モードは、配達物塊を受け取り、配達物塊を取得商品の転送ステーション1242の指定された場所に輸送することを含む。本発明の実施形態例に従って、異なる動作モードはそれぞれ、同じ設計の自動移動ロボット122によって実行される。換言すれば、単一の自動移動ロボット122が、修正することなく、動作モードのそれぞれによって必要とされる作業を実施することが可能である。
【0127】
本発明の実施形態例に従って、運搬箱1232は交換可能であり、自動移動ロボット122のために異なる識別子を用いて指定される。つまり、運搬箱1232は構造的に同じであるため、運搬箱1232に関連する指定に基づいて運搬箱1232が利用され得る作業において交換可能である。運搬箱1232は、それらの能力、ならびにそれらが利用されている動作モードに基づいて指定される。特に、交換可能な運搬箱1232は、空の(例えば、商品が中に含まれていない)ときは空の保管運搬箱として指定され、個別商品(例えば、在庫)を格納しているときは保管運搬箱1232または製品運搬箱1232として指定され、顧客注文に対する個別商品を格納しているときは注文運搬箱として指定され、またはそれらの組み合わせである。動作の際、システム100は指定を提供し、指定は、自動移動ロボット122が、どの運搬箱1232がどの動作モードに対して利用されるべきかを識別するのを支援する。例えば、自動移動ロボット122が、動作モードの一部として、運搬箱1232を取り出し空にするように指示される場合、自動移動ロボット122は、空の運搬箱1232として指定された運搬箱1232の場所を知るかまたはその場所を指示される。
【0128】
本発明の実施形態例に従って、集中コントローラは、すべての自動移動ロボット122、運搬箱1232、システムにおけるそれぞれの指定(例えば、動作モードまたは運搬箱の指定)、および各運搬箱1232内に含まれる各副運搬箱内の個別商品の場所を識別し追跡することができる。自動移動ロボット122および運搬箱1232のすべてに対する場所の識別は、自動移動ロボット122を異なる動作モードに割り当てるとき、集中コントローラによってさらに利用され得る。特に、集中コントローラは、特定の区域内に位置する自動移動ロボット122のすべてを識別し、それらの自動移動ロボット122に、その区域内で特定の動作モードを実施するように指示することができる。集中コントローラは、すべての必要な店舗300の動作が最も少ない数の自動移動ロボット122で完了することを保証するため、自動移動ロボット122を水平装荷することを試みる。
【0129】
集中コントローラが動作モードを1つまたは複数の自動移動ロボット122に割り当てたい場合、集中コントローラは、作業要求を1つまたは複数の自動移動ロボット122に送信して、動作モードに従ってどの作業を実施するかを指示する。特に、作業コマンドは、宛先、および宛先での運搬箱の選別または配置に関する命令を含む。さらに、作業要求は、動作モードの間に利用する1つまたは複数の運搬箱1232、および1つまたは複数の運搬箱1232に対する発送元/宛先の場所を指定することを含み得る。当業者によって理解されるであろうように、本発明は、集中コントローラを介して、命令、要求などを提供することに関して説明されるが、制御要素の一部またはすべては、自動移動ロボット122自体の中に格納されたロジックを含むシステム全体に分配されてよい。
【0130】
本発明の実施形態例に従って、補充モードは、保管ラック1230を通って自分で進み、部分的に満たされたまたは空の運搬箱1232を充填ステーションへ配達し、補充のための商品を含む運搬箱1232(例えば、保管運搬箱または製品運搬箱)を受け取り、ならびに/あるいは補充された商品の運搬箱1232を保管ラック1230内の保管場所へ輸送する、自動移動ロボット122を含む。当業者によって理解されるであろうように、運搬箱1232は交換可能であり、動作モード内で交換可能に利用され得るので、製品運搬箱が、注文履行のために、製品を補充し、保管し、ワークステーションに配達するのに利用され得る。特定の運搬箱指定は、少なくとも部分的に運搬箱の内容に基づいて、運搬箱がその時に実施している機能に関する。補充モードで動作しているとき、自動移動ロボット122は、補充のために商品の運搬箱1232を受け取るのにどこを横断するか、保管ラック1230内の商品の補充された運搬箱1232を置くのにどこを横断するかに関する、複数の作業要求を受け取る。当業者によって理解されるであろうように、作業要求は、補充のための新しい運搬箱1232それぞれに対してこれらのステップを繰り返す。
【0131】
さらに、補充区域206で商品が提供される方法に応じて、自動移動ロボット122は、さまざまな作業要求による影響を受ける異なる方法で、同じ動作モードを実行してよい。例えば、移動ロボット122は、容器の荷台1250から生じる商品を受け取るときに、運搬箱1232の移動ラック1252から生じる商品を受け取るときとは異なる補充区域206/自動履行区域204内の区域を横断するように指示される。図8Cは、補充のために運搬箱1232を受け取るための最初の場所が、発送方法に基づいてどのように変わるかを示している。特に、商品が容器の荷台1250を介して受け取られる場合、自動化されたプロセスによるか、または人間のオペレータによって、容器の荷台1250が降ろされ、充填ステーション1254に運ばれる。
【0132】
図9は、米国特許出願公開第US2018/0247257号を参照し、本技術の態様に従ってステップを実施するための例示的なシステム10を示している。図9に見られるように、下でさらに詳細に説明されるように、荷台に積載された商品の容器12が、1つまたは複数の地域流通センター(RDC:regional distribution center)14で受け取られ、地域流通センターは、荷台に積載された商品の混合の容器16を市場流通センター(MDC:market distribution center)18に供給し、市場流通センターは、類似する個別商品をさまざまなサイズの副運搬箱24に充填して格納し、混合の各副運搬箱20、22を格納している運搬箱を市場26に供給する。代替として、市場流通センターなしで、流通センターから直接、運搬箱での店舗または市場への発送が行われてよく、または地域流通センターおよび市場流通センターの機能が結合されてよい。市場流通センターは、自動充填を提供するための十分な規模を可能にすることに加えて、個別商品を運搬箱および副運搬箱で、局所的な、例えば大都市圏に輸送するコストも抑える。地域流通センターと市場流通センターの間で、荷台上の高密度に充填された容器での個別商品のさらに効率的な発送が維持され得る。市場流通センターは、次の迅速な補充配達で市場に配達されるように顧客が注文し得る、市場で定期的に格納されない、商品の大きい選択を格納する能力をさらに提供する。
【0133】
図10Aおよび10Bは、米国特許出願公開第US2018/0341908号を参照し、自動セルフサービス小売店1100の一部を示している。店舗1100は、運搬箱1106を含んでいる複数の通路1104を含む買い物客アクセス可能エリア1102を含んでおり、買い物客1110は、運搬箱1106から、ショッピング・カートに配置するための個別商品を選択できる。通路1104は、運搬箱1106内の個別商品を説明する平面パネル・モニタ1112を含んでよい。平面パネル・モニタは、ディスプレイまたは対話型タッチ・スクリーンなどの他の入力端末であってよく、平面パネル・モニタの下の運搬箱内の商品の価格および商品に関する情報を提供する。
【0134】
店舗1100は、買い物客アクセス可能エリア1102の上に位置付けられた商品保管および補充エリア1122をさらに含んでよい。商品保管および補充エリア1122は、買い物客アクセス可能エリア1102内の補充運搬箱1106のために、運搬箱1106を保管ラック1128に格納する。次に、保管ラックがレールに接続され、このレールに沿って移動ロボット1124が移動する。例えば、買い物客アクセス可能エリア1102内の運搬箱が空である場合に、運搬箱1106が、移動ロボット1124によって買い物客アクセス可能エリア1102に自動的に配達される。それと同時に、運搬箱の上の平面パネル・モニタ上の商品情報が更新される。ロボット1124は、空の運搬箱1106を、同じ商品または異なる商品で補充してよい。中央の資材管理システム(MCS)1114は、移動ロボットを制御し、運搬箱の上の情報も更新する。MCS114は、買い物客アクセス可能エリア1102内の運搬箱1106がいつ何で補充されるかを制御してよい。MCSは、下で説明されるように、買い物客1110によって運搬箱1106から除去された商品を追跡してもよい。
【0135】
図10Aおよび図10Bは、商品保管および補充エリア1122の下に位置付けられた単一の買い物客アクセス可能エリア1102を示している。しかし、さらなる実施形態では、商品保管および補充エリア1122が、買い物客アクセス可能エリア1102の下、またはそれと同じレベルにあってよい。さらに、さらなる実施形態では、商品保管および補充エリア1122に格納された運搬箱からそれぞれ補充される、複数レベルの買い物客アクセス可能エリア1102があってよい。
【0136】
図10Aおよび図10Bは、在庫が買い物客アクセス可能レベル1102の運搬箱1106内で維持される、システムを示している。しかし、さらなる実施形態では、買い物客アクセス可能レベル1102は在庫を格納しなくてよい。代わりに、買い物客アクセス可能レベルは、ステーション(買い物客ステーション)および表示画面1112を含んでよい。この実施形態では、買い物客は、自身の所望する商品を表示画面から選択することができ、それらの商品を含む運搬箱は移動ロボット1124によってユーザへ運ばれる。買い物客が自身の所望する商品を運搬箱1106から選別すると、運搬箱1106は移動ロボット1124によって運び去られ、さらなる運搬箱が、買い物客が選択した商品とともに買い物客1110に運ばれてよい。買い物客が選択した商品は、複数の異なるロボットによって保持された運搬箱でユーザに運ばれてよく、ロボットの移動はMCS 1114によって調整される。
【0137】
米国特許出願第17/236,082号(米国仮特許出願第63/013,504号の優先権を主張する)を参照すると、図11は、保管構造からの幅方向の挿入および抽出、ならびに発送トラックの箱からの幅方向および長さ方向両方の挿入および抽出を利用する、例示的なシステム2250の上面図を示している。システム2250は、保管構造2256、ドック・ステージング・エリア2258、およびトラック2260、2262を有する。保管構造2256は、ボット2150が通路に沿ってサポート・レール上を、または通路から通路へ(レベル間を)垂直に横断することを可能にするレールおよびバーチカルを有してよい、ラック2264を有する。保管構造2256は、ボットが通路間を水平に移動することを可能にする走行デッキ2266を有する。折り畳み式ラック2100は、幅方向でラック構造2264から取り除かれている、またはそれに挿入されているところが示されている。一方、折り畳み式ラック2100は、2つのラックまたはより多数のラックで構成されてよく、その場合、単一の折り畳み式ラックの形で組み合わされ、2つを超える運搬箱が図示されるように折り畳まれる構造をサポートする。折り畳み式ラック2100は、幅方向でトラック2260から、また長さ方向でトラック2262から取り除かれている、またはそれに挿入されているところが示されている。一方、長さ方向および幅方向のラックの組み合わせは、折り畳み可能な、折り畳まれ、または開いた/折り畳まれていない構成で提供されてよい。自動電動ロボット(AMR)2206は、ラック2100を保管構造に、また保管構造から輸送するのに利用されてよく、自動電動ロボット(AMR)2206は、自律的に働く自動ロボットであってよい。一方、自動電動ロボット(AMR)2206は、人間が操作する動力アシスト輸送駆動部、および自動運転車両、自動フォークトラック、または宛先から宛先へラック2100を輸送するように適合された他の適切な駆動部であってよい。一方、ラック2100は手動で輸送されてよく、その場合は自動電動ロボット(AMR)2206が提供されないであろう。図示される実施形態では、ラック2100は折り畳まれ、幅方向でトラック2260に、また長さ方向でトラック22622に挿入される。一方、ラック2100は部分的に折り畳まれてもよく、例えば、ボット2150は図示されるように輸送されることが意図される。図示される実施形態では、ラック2100は、幅方向で短絡されるか、またはラック構造2256へ/から直接線形的に移動させられ、次いで図示されるように長さ方向で、またはトラック2262、2260から/へ幅方向で輸送されてよい。
【0138】
米国特許出願第16/831,468号を参照すると、図12は、注文履行システム810の概略平面図を示している。注文履行システム810は、マルチレベル運搬箱保管および取り出し構造820と、注文履行システム内の1つまたは複数の運搬箱を選別、輸送、および配置するように構成された、室温および冷蔵環境822、824で働くことが可能な室温および冷蔵自律ロボット車両またはロボットと、自律移動ロボットのうち1つのロボット上にある運搬箱から、例えば選別されるべき複数の共通の個別商品を収容した製品運搬箱から、配置場所へ、例えば、ワークステーションの自律移動ロボットのうち別のロボット上にあってよい、完全もしくは部分的に履行された注文を反映した異なる個別商品の組み合わせを有する注文運搬箱へ、1つまたは複数の個別商品を輸送する、ピッカー(人間、自動、またはその他)を収容するように構成された室温826および冷蔵828のワークステーションと、保管および取り出し構造820とワークステーション826、828との間で自律ロボット822、824をサポート、ステージング、およびバッファするように構成された、室温および冷蔵通行デッキ830、832と、履行された注文を含む運搬箱が注文履行装置から排出される、分配ステーション834と、装置を補充するように構成された充填または入力インターフェイス(図示されていない)と、を有する。ここで、室温の静的ワークステーション826は室温保管838と同位置に配置されてよく、冷蔵の静的ワークステーション828は冷蔵保管840と同位置に配置されてよい。さらに、室温および/または冷蔵保管は、1つまたは複数の通路全体を占有してよい。運搬箱保管および取り出し構造820は、図示されるように隣接して配置されるかまたは別の方法で配置されてよい、室温保管および取り出し構造838と冷蔵保管および取り出し構造840と、を有してよく、例えば、冷蔵保管は室温保管の場所の下の高度に配置されてよく、その場合、冷凍の場所は最も低い高度レベルにあり、冷蔵保管が次の高度レベルに、室温が次の高度レベルにあるか、あるいは別の形であってよい。一方、冷蔵および室温保管は任意の好適に適切な方法で配置されてよい。さらに、後方中二階842が室温保管および取り出し838と冷蔵保管および取り出し840とに提供されて、ロボットがシステムから室温へ取り除かれること、例えば、冷蔵から室温へバギングまたは隔離されて、ロボット上またはロボット内での凝縮を防ぐことを可能にしてよい。一方、ホット・ボックス転移が提供されてよい。冷蔵運搬箱保管および取り出し構造840は、冷蔵保管エリア846および冷凍保管エリア848を有してよく、冷蔵保管エリアおよび冷凍保管エリアは、例えばそれぞれ1.1℃(34°F)および-17.8℃(0°F)まで、独立して冷蔵され絶縁されてよい。一方、冷蔵保管エリア846および冷凍保管エリア848は、広範囲の冷蔵および冷凍商品を満足させるのに十分な、異なる温度レベルまたは温度勾配によってさらに分けられてよい。冷蔵通行デッキ832は、室温通行デッキ830から分けられ絶縁されてよい。同様に、冷蔵ワークステーション828の内部はピッカーから隔離されてよく、ピッカーは、室温環境において製品運搬箱から個別商品を選別し、冷蔵ワークステーションの冷蔵された内部にある注文運搬箱へ配置してよい。自律ロボット822は、記載されるように冷蔵通行デッキと室温デッキとの間で自由に移動してよく、その場合、それら2つは絶縁によって、および/または下で説明されるように2つのエリアを隔離する適切なドアもしくはディバイダによって分離される。
【0139】
自律ロボット車両またはロボット822、824は、完全にまたは実質的に同一であって、特定のロボット・タイプに分離されてよい。ロボットが、混雑する期間の間、運搬箱を次の運搬箱取得場所の近くに配置することを可能にするため、ロボットは、冷蔵保管または取り出しエリアにおいて長い持続時間に晒されてよい。そのため、ロボットは、Aボット822およびCボット824に分けられるべきであってよく、Aボットは、室温保管および取り出しエリア内に主に配置される室温ボットであり、Cボットは、冷蔵保管および取り出しエリア内に主に配置される冷蔵ボットである。MCS(資材管理システム)が提供されてよく、AボットおよびCボットの透かしを専用ソフトで管理する。例として、MCSは、待機中のAボットが、保管および取り出システムの後方の室温塔に格納されるか、または別の形であってよいように構成されてよい。同様に、MCSは、待機中のCボットが、保管および取り出システムの後方の室温塔に格納されるか、または別の形であってよいように構成されてよい。図示される実施形態では、保管および取り出しシステムは、上で説明したような室温、冷蔵、および冷凍の3つの温度ゾーンに適応してよい。同様に、運搬箱は、同一または実質的に類似していてよいが、タイプに分けられてよく、例えば、製品上の凝縮を回避するため、運搬箱は冷蔵運搬箱および室温運搬箱に分けられてよい。
【表1】
【0140】
記載したように、ロボットは、Aボット822およびCボット824に分けられるべきであってよく、Aボットは、室温保管および取り出しエリア内に主に配置される室温ボットであり、Cボットは、冷蔵保管および取り出しエリア内に主に配置される冷蔵ボットであり、「主に」とは、ロボットがロボット車両時間のすべてではないが大部分を費やすことを意味する。例として、Aボット822は、冷凍および冷蔵保管ゾーンに突入して、注文運搬箱を分配のために取り出してよい。同様に、Cボット824は、製品運搬箱の取り出しおよび保管のために冷凍に突入してよい。さらなる選択肢として、Cボット824は、ゾーン転移ポイント(貫通インターロック)の近くのO運搬箱を配達してAボットが冷蔵または冷凍ゾーンにある持続時間を制限してよい。ボット温度は、ゾーン間ボット転移(*)のために監視されてよい。ここで、MCSは、ボット上の内部および外部温度センサならびに湿度センサからのフィードバックに基づいて、ボットを追跡し管理してよい。例えば、MCSは、各温度ゾーンのボット・フィードバックから露点(DP)を計算してよい。1つの態様では、ボット・センサは重要な表面が露点の上であることを示してよい。露点に近づいたとき、MCSはボットを方向付けて室温に戻るように指示する。ここで、MCSは、例えば、急速移動に対する最小入口温度(例えば、+10C)、急速移動をキャンセルするための移動中止温度オフセット(例えば、+5C)、より高い温度ゾーンに入る最小出口温度(例えば、DPの上+2C)、ボットのタイプまたは別の任意の適切な構成可能な属性の関数としての所与のゾーン内の許容可能な(最小または最大)滞留時間などの設定可能な属性に基づいた以下の例示的な規則によって、転移を管理してよい。
【0141】
凝縮の軽減はロボットのために必要なことがある。例えば、室温から冷蔵に進む場合、特別なプロセスは何も必要としないことがある。しかし、冷蔵から室温に進む場合、例えばホット・ボックス850内でボットを加熱することによって、凝縮を軽減する必要性があることがある。ここで、ホット・ボックス850は、ホット・プレート、「ガレージ・ベイ」内の外部ヒータ、あるいは塔またはその他の中の運動モータであってよい。同様に、凝縮の軽減は運搬箱のために必要なことがある。例えば、室温から冷蔵へと運搬箱のタイプの間で転移する場合、特別なプロセスは何も必要としないことがある。しかし、冷蔵から室温へと運搬箱のタイプの間で転移する場合、例えば、使用可能になる前にある持続時間にわたって運搬箱を置いておくことにより、運搬箱を室温または室温近くまで加熱するのを可能にすることによって、凝縮を軽減する必要性があることがある。
【0142】
引き続き米国特許出願第16/831,468号を参照すると、図13A図13B、および図13Cは運搬箱850の図を示している。「運搬箱」という用語が本明細書で使用されるが、運搬箱850は、下で説明するように、異なる温度で輸送され格納されるべき商品を含む、商品を輸送し格納するための、さまざまな入れ物、キャニスタ、または他のコンテナのいずれかであってよい。運搬箱850は、下でさらに詳細に説明されるように、運搬箱筐体852、運搬箱蓋854、および絶縁された内部を有する。蓋854は、図示されるように、筐体852に対してヒンジ856によってヒンジ付けされてよい。代替の態様では、蓋854はヒンジ付けされるか、またはヒンジを有さなくてよい。蓋854および筐体852は、さらに詳細に説明されるように、室温からの熱損失が最小限に抑えられ得るように、また外部の凝縮が最小限に抑えられ得るように絶縁されてよい。絶縁は、真空の筐体または別の方法による従来のものであってよい。例として、絶縁は、さらに詳細に説明されるように、従来のプラスチック製運搬箱を絶縁し、冷凍されたまたは受動的なライナーをさらに受け入れる、絶縁されたインサートとして提供されてよい。RFID温度センサ858が運搬箱上に提供されてよい。図示される実施形態では、RFIDセンサ858は運搬箱850の対向端部に示されており、RFID読み取り機を有するボットが、運搬箱識別のためおよび/または他の目的のために、例えば、運搬箱850内または外部の温度を読み取るため(その場合、RFIDセンサ858は、ボット上のRFID読み取り機によって使用可能になる受動温度センサであってよい)、RFIDセンサを読み取ってよい。そのような受動温度センサは、回路およびRFIDアンテナに接続されたサーミスタまたは他の温度センサによって、温度を感知してよい。そのようなセンサは、Mason City,IA所在のMetalcraftなどのRFID供給者から市販されている。代替の態様では、1つもしくは複数の受動RFIDタグおよび/またはセンサが、例えば、運搬箱アセンブリ内または外部の温度、識別、湿度、湿分検出、またはその他のために提供されてよい。タブ864は、人間によって、またはさらに詳細に説明されるように自動方式で、蓋を開ける目的のために蓋854の一部として提供される。タブ864は、蓋854と同じ材料で形成されてよく、あるいはカム、または他の能動もしくは受動メカニズムと相互作用して蓋854を開く、ローラであってよい。2つのタブ864が示されているが、より多数または少数が提供されてよい。
【0143】
図13Bは、運搬箱850の断面図を示している。図13Cは、図13Bに示されるような運搬箱850の左上角の部分断面図を示している。運搬箱850は、絶縁壁パネル870、絶縁床パネル872、および絶縁蓋パネル874をさらに有する。絶縁パネルは、運搬箱850内の内容が絶縁パネルまたは絶縁によって完全にまたは実質的に取り囲まれるように、運搬箱850の2つの対向端部にも提供されてよい。パネル870、872は別個のパネルとして示されているが、絶縁のために一体構造が提供されてよく、その場合は別個のパネルが提供される必要はない。パネル870は均一な厚さで示されているが、代替の実施形態では、厚さは、例えば上から下まで変化してよい。パネル870、872は同じ厚さで示されているが、パネル870、872は異なる厚さのものであってよい。同様に、パネル870、872、および874はすべて、異なる厚さまたは同じ厚さのものであってよい。ガスケット878は、絶縁パネル870の上部部分に結合または締結されて示されており、ガスケット878は、蓋854の周囲を絶縁された筐体に対して実質的にまたは完全に封止して、蓋854が閉じられたときの熱の漏れを防いでいる。ガスケット878は、圧縮、磁力、またはその他によって蓋854を封止する、EPDM、ネオプレン、または他の適切な材料で作られた、冷蔵庫タイプまたは他の適切なタイプのガスケットであってよい。磁力の場合、シールまたはガスケット878と相互作用する、金属インサート(図示なし)が蓋854に提供されてよい。代替の態様では、ガスケット878は、蓋854に結合または別の方法で締結され、パネル870を封止してよい。運搬箱850は、本明細書では単にインサート882とも呼ばれる、熱インサート882をさらに備える。インサート882は、インサート882内にキャビティ884を有する。キャビティ884を有するインサート882は、パネル870それぞれに提供され、インサート882およびキャビティ884が運搬箱850の内部を実質的に取り囲むように、パネル870それぞれを被覆する。インサート882は、例えば運搬箱850内の個別商品による、損傷からパネル872を保護する床886を有して示されている。ギャップ888(図13C)は、インサート882の外表面と絶縁パネル870、872のない表面との間に提供されてよい。このギャップは、任意の適切なサイズであってよく、インサート882内に含まれる相変化材料が再生されるとき、冷やされた空気が相変化材料を取り囲むインサート882の表面に触れて、インサート882内の相変化材料を再生するのにかかる時間量を最小限に抑えるように、インサート882の外表面および内表面の周りの空気の循環を促進するために提供される。インサート882は、任意の適切な材料、例えばアルミニウム、PVC、またはポリプロピレンから作られてよい。インサート882内のキャビティ884は、運搬箱850内の所与の設定温度点または範囲を維持するため、相変化材料などの適切な材料890で充填されてよい。相変化材料は、-17.8~-15.0℃(0~5°F)の冷凍保管温度ウィンドウに対して、-17.2℃(1°F)の相転移温度を有するように調整されてよい。同様に、相変化材料は、1.1~4.4°C(34~40°F)の冷蔵保管温度ウィンドウに対して、1.7℃(35°F)の相転移温度を有するように調整されてよい。一方、任意の適切な相転移温度および保管温度ウィンドウが提供されてよい。代替の態様では、インサート882は相変化材料を含まなくてよく、代わりに、運搬箱850内の温度を維持するのに十分な熱容量を有する適切な材料で全体的に、または部分的に作られてよい。インサート882は、相変化材料などの適切な材料890との組み合わせで、中でも特に、次の特徴を有する。
1.相変化材料が個別商品と絶縁との間に位置付けられることにより、個別商品が相変化材料の温度に直接晒されるので、相転移温度は、運搬箱内のセットポイント温度に等しく設定されてよい。
2.運搬箱850内の均一な温度を維持するため、均一な媒体を提供する。
3.材料890の効率的な再生を容易にするため、大きい表面積を提供する。
4.簡単に洗浄され消毒される、取り外し可能なライナーまたはインサートを提供する。
5.絶縁、例えば真空の絶縁パネル870を、運搬箱850内の内容による損傷から保護する。
【0144】
上のポイント1に関して、相転移材料を実質的にすべての絶縁パネルに置くことによって、個別商品は、すべてのそのようなパネル上のインサートの相転移温度のみに晒される。室温までの任意の勾配は、インサートの外部で(絶縁パネル全体にわたって)隔離される。これは、相転移温度のセットポイントとしての使用を可能にする。従来、絶縁パネル全体にわたって運搬箱に入る熱は「相転移」バリアに当たらず、したがって個別商品の温度はこれらの内部勾配に晒される。材料890は運搬箱850の内壁を取り囲んで示されているが、代替の態様では、材料890は、例えばさらに説明されるように、内部の他のエリアも取り囲むかまたは被覆してよい。
【0145】
米国特許出願公開第2020/0039746号を参照すると、図14Aは、自動充填ワークステーション910の平面図を示している。図14Bは、自動充填ステーション910の側面図を示している。充填されるべき容器918のパレット916が処理のために位置付けられる、2つの位置912、914がある。一度に1つのパレットのみが処理されてよく、それにより、第2のパレットが処理されている間に空のパレットが満杯のパレットと交換されることが可能である。パレットは、一度にSKU1つずつ、ワークステーションによって処理されるべき容器918の層を供給し、例えば同じSKUである場合、複数層の容器を処理のために組み合わせることができ、所与のSKUからの個別商品をすべて積み込むことは、別のSKUからの任意の個別商品が積み込まれる前に完了されてよい。
【0146】
パレット・リフト920は、容器の最上層が容器個片化テーブル922上へ転送されて処理されるように、入力されたパレットを上昇させるために提供されてよい。個片化テーブルは、単一ファイルの容器を2つのコンベヤ924、926上に供給し、コンベヤはそれぞれ、容器を容器取り去り機械928、930内へ供給し、その機械が容器パッケージ化材料を各容器から取り除く。パッケージ化材料が取り除かれると、収容された個別商品は次に、グループ単位で操作され、運搬箱および副運搬箱内へばら積みされることができる。第一に、個別商品は、複数の容器から同じSKUの個別商品52を集積する、集積テーブル932上へ移動する。集積テーブルの対向端部において、個別商品のセットは一度に1つ、積み込みステージング・テーブル934上へ移動される。そこで、副運搬箱の壁の構成を反映するディバイダ/マニピュレータ926を使用して、積み込みオーガナイザによって副運搬箱のグルーピングへと分離される。ディバイダ936は、集積された個別商品の側面から選択的に移動可能および位置付け可能である、複数のディバイダを含んでよく、一部は上からガントリ上で垂直および水平に移動可能であってよく、個別商品が置かれるかもしくは中に積み込まれるべき運搬箱および/または副運搬箱の壁に一致するように、ディバイダの任意の適切なパターンを選択的に形成する。
【0147】
上りのボットは塔970へ移動して、より低いレベルに下降して空の運搬箱を運搬箱ハンドラ940上に置く。積み込みステージング・テーブルの直下には、運搬箱ハンドラ940によって支持され、個別商品の積み荷と正確に位置合わせされた、積み込まれるべき運搬箱938があり、即ち、副運搬箱954は個別商品のグルーピングのちょうど下に位置付けられる。運搬箱ハンドラ940は、位置および速度が適切に制御され得る、任意の適切な垂直インデクサであってよい。運搬箱ハンドラ940はまた、>1gを超える必要があるイベントまたはその他において、運搬箱を積極的に把持してよい。個別商品の積み荷が適切に組織化されると、ステージング・テーブル934の表面942が非常に高速で(1gよりもはるかに早く)急速に消えるとともに、隣接するハウジング944内へと完全に後退する。ここで、ステージング・テーブルは単一のテーブルであるか、または図示されるように分割されてよい。さらに、ステージング・テーブル934は、単純に横方向に非常に早く移動されるか、下向きの角度で高速で移動されるか、あるいは下に下げられ、次にもしくは同時に横方向に移動されて場所を空けてよい。一方、ステージング・テーブル934は、水平または垂直にヒンジ付けされてよく、あるいは下ろす個別商品のために場所を空けてよい。一方、マルチ・ピース・アイリスが使用されてよい。ステージング・テーブルが垂直にまたは別の形で移動される場合、個別商品からの急速な分離による吸引を防ぐため、さらに穴開けされてよい。ステージング・テーブル934は、油圧、電気、または任意の適切な作動を含むアクチュエータによって移動されてよい。
【0148】
運搬箱ハンドラ940は、上り運搬箱コンベヤ948および下り運搬箱コンベヤ950(例えば、上りおよび下りの移動ロボット)の間でそれらと位置合わせされた停止部に運搬箱を至らせ、転送メカニズムがそれらのコンベヤを運搬箱ハンドラとインターフェイスをとらせる。運搬箱が個別商品の別の層を第2の積み荷で受け取る場合、ステージング・テーブルの直下の受け取り位置に戻り、プロセスは繰り返される。あるいは、充填された運搬箱は下りコンベヤ上へ転送され、空の運搬箱は運搬箱ハンドラ上へ転送され、運搬箱ハンドラは積み込まれる受け取り位置に戻る。個別商品の次の積み込みの組織化は、個別商品の前のセットの荷下ろしと時間的に重複するので、受け取る運搬箱38’が積み込み位置にくるとすぐに積み込みサイクルを開始させることができる。
【0149】
米国特許出願公開第2019/0047787号に関して、図15は、デカルト・ロボット3150に取り付けられたユニバーサル・グリッパ3110を示している。ロボット3150は、ロボット3150上の1対のモータ3154によって、1対のレール3152に沿って駆動される。例えば、各レール3152は、1つの貫通シャフト・サーボ・モータ3154によって駆動される、歯付きのタイミング・ベルト・ドライブを含んでよい。貫通シャフトは、2つの側が均等に駆動されることを保証するため、2つの並列ドライブに取り付けられる。
【0150】
ロボット3150は、グリッパ3110のハブ3118内に固着してグリッパ3110を並進および/または回転させる、シャフト3158をさらに含む。図15は、副運搬箱3102(副運搬箱3102a)を1つの運搬箱から別の運搬箱へ転送する、ロボット3150およびグリッパ3110の斜視図である。デカルト・ロボットおよびグリッパは、運搬箱全体の間で副運搬箱の保管内転送を可能にするのに、保管ラッキング内に装着されてよい。これは、保管をデフラグメントするのに、即ち、空の副運搬箱を運搬箱全体の中でともに組み合わせ、それによってシステム内の保管密度を増加させるのに使用される。
【0151】
図15は、完全に持ち上げられた位置にあるグリッパ3110を示している。タイン長さに応じて、グリッパは、副運搬箱を保持していないとき、全高位置まで持ち上げられる必要はない。図面は、転送される位置にある第2の6分の1の副運搬箱3102aも示している。反対側にあるグリッパ・タインの第2の対は、この反対側の副運搬箱の上部外側フランジにあるスロットを貫通する。しかし、タインの第2の対は離れて駆動され、それによって、反対側の副運搬箱を上げることなくタインの第2の対が上げられることが可能になる。運搬箱全体の両側にある6分の1、または2分の1の副運搬箱がともに上げられることが望ましい場合、リフティング・タブを両方の副運搬箱の上部外側フランジの下に位置付けるため、すべてのタインが離れて駆動される。
【0152】
上記の詳細な説明は、例示及び説明の目的で提示されている。これは、網羅的であること、又は記載事項を開示される形態に厳密に限定することを意図していない。上記の教示の観点から多くの変更及び変形が可能である。記載された実施形態は、特許請求の範囲のシステムの原理及びその主な適用を最良に説明するために選択され、それによって、他の当業者が、特許請求の範囲のシステムを、様々な実施形態で、及び意図される特定の使用に適した様々な変更を伴って、最大限に利用することを可能にする。例えば、G2PシステムにおいてNFPG製品の全てを単に選別するだけでなく、製品の全て又は一部がG2Pシステムにおいて選別されてもよい。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品を格納するための保管エリアおよび移動ロボットを含んでおり、受信された商品の注文を履行するための自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリア内の容器によって前記セルフサービス・エリアに補充されるとともに、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアへ、商品によって前記G2Pエリアに補充される、店舗。
【請求項2】
第2のしきい値を上回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアおよび前記G2Pエリアの両方において、容器によって補充される、請求項1に記載の店舗。
【請求項3】
前記セルフサービス・エリアからの商品を用いた前記G2Pエリアの補充が、容器からの商品を用いて前記G2Pエリアに補充することよりも高い密度に運搬箱が満たされることを可能にする、請求項1又は2に記載の店舗。
【請求項4】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアへ、第1のしきい値を下回る販売の速度を有する前記商品を前記補充することが、高速な商品および前記第1のしきい値を下回る低速な商品の両方を使用して前記G2Pエリアが効率的に動作することを可能にする、請求項1~3のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項5】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される前記商品が、運搬箱の1/3~1/6を占める副運搬箱内で転送される、請求項1~4のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項6】
前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する前記商品が、前記店舗での受け取り時に、容器から前記セルフサービス・エリアに降ろされる、請求項1~5のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項7】
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の棚の位置、前記棚から選別される各商品の望ましい数、および前記商品が配置される区画のサイズを定義する補充トリップ・アルゴリズムを実装するためのソフトウェア命令を実行するプロセッサを備えているコンピューティング・システムをさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項8】
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の前記棚の位置、前記棚から選別される各商品の前記望ましい数、および前記商品が配置される前記区画の前記サイズを表示するためのディスプレイをさらに備える、請求項7に記載の店舗。
【請求項9】
前記G2Pエリアを補充するために前記商品が前記セルフサービス・エリアの前記棚から選別されるときに、前記商品の識別情報、棚から選別される各商品の前記数、および前記商品が配置される前記区画をスキャンするためのスキャナをさらに備える、請求項8に記載の店舗。
【請求項10】
前記第1のしきい値が前記第2のしきい値と同じである、請求項に記載の店舗。
【請求項11】
前記商品が非冷凍のパッケージ化された商品である、請求項1~10のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項12】
店舗内の商品を補充する方法であって、
(a)第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、前記店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内で容器によって補充するステップと、
(b)第2のしきい値を下回る販売の速度を有する商品を、前記セルフサービス・エリア内で容器によって前記セルフサービス・エリアに補充するステップと、
(c)前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品を、個別商品を使用して前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充するステップと、を含む、方法。
【請求項13】
前記第1のしきい値を上回る販売の前記速度を有する商品を、前記店舗の前記セルフサービス・エリア内で前記容器によって補充するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記G2Pエリアに補充することによって、および前記セルフサービス・エリア内の顧客の買い物によって、前記セルフサービス・エリア内の棚から商品が減らされる、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記ステップ(c)が、前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品が、前記G2Pエリアに格納された運搬箱内で高密度でパッケージ化されることを可能にする、請求項12~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の棚の位置、前記棚から選別される各商品の望ましい数、および前記商品が配置される区のサイズを定義する補充トリップ・アルゴリズムを実施するステップをさらに含む、請求項12~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記セルフサービス・エリアが顧客に対して閉じられているときに前記補充トリップ・アルゴリズムが実施される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内の商品を補充する方法であって、
(a)第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、前記店舗の前記G2Pエリア内で容器によって補充するステップと、
(b)第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品を、個別商品を使用して前記店舗のセルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充するステップと、を含む、方法。
【請求項19】
前記店舗の前記セルフサービス・エリアからの取り出しのために、前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品のリストを生成するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記G2Pエリアを補充するために使用される前記個別商品を受け取るために、事前に定義された数の副運搬箱を使用してコンテナを構成するステップをさらに含む、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含む自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアであって、前記保管エリアが静的保管エリアおよび一時的保管エリアを有する、自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品が、容器によって前記G2Pエリアの前記静的保管エリアに補充され、
非当日注文用の、前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアの前記一時的保管エリアに補充され、
非当日注文用の商品が、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記一時的保管エリアの両方から選別され、当日注文用の商品が、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記セルフサービス・エリアから選別される、店舗。
【請求項22】
前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアからも補充される、請求項21に記載の店舗。
【請求項23】
第1のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品が、顧客注文に応答するのではなく、定期的に、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアに補充される、請求項21又は22に記載の店舗。
【請求項24】
第1のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品が、前記店舗が顧客に対して閉じられているとき、または混雑していない時間帯に、前記静的保管エリアに補充される、請求項23に記載の店舗。
【請求項25】
非当日注文用の商品が、1つまたは複数の顧客注文に応答して、前記セルフサービス・エリアから前記一時的保管エリアに補充される、請求項21~24のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項26】
非当日注文用の商品が、前記店舗が顧客に対して閉じられているとき、または混雑していない時間帯に、前記セルフサービス・エリアから前記一時的保管エリアに補充される、請求項25に記載の店舗。
【請求項27】
非当日注文を履行するために前記G2Pエリア内で使用可能な商品が、前記セルフサービス・エリア内で使用可能なSKUのすべてを含む、請求項25又は26に記載の店舗。
【請求項28】
非当日注文を履行するために前記G2Pエリア内で使用可能な商品が、非当日注文に応答して、必要に応じて補充される、請求項25~27のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項29】
当日注文を履行することと、非当日注文を履行するために前記G2Pエリアに補充することと、のために、前記セルフサービス・エリアから在庫が選別される、請求項21~28のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項30】
非当日注文を履行するための在庫が、前記G2Pエリアから完全に選別される、請求項21~29のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項31】
前記一時的保管エリアと対比した前記静的保管エリア内の保管の量がアルゴリズムによって決定され、定期的に変化する、請求項21~30のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項32】
非当日注文が取り消された場合に、前記一時的保管エリア内の在庫を前記セルフサービス・エリアに転送するために逆選別が実行される、請求項21~31のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項33】
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品を含むコンテナを格納するとともに商品を含むコンテナを取り出すための保管エリアを使用して構成された自動保管および取り出しシステムと、を備え、
前記自動保管および取り出しシステムが、非当日注文を履行するように構成され、
商品が容器によって前記セルフサービス・エリアに補充され、
非当日注文用の商品の注文が、注文に対して夜間に前記セルフサービス・エリアから選別されて、前記自動保管および取り出しシステムの前記保管エリア内の前記コンテナに格納され、
前記非当日注文用の商品の前記注文が、前記自動保管および取り出しシステムから履行される、店舗。
【請求項34】
前記保管エリアを補充する代わりに、注文を履行するために、非当日注文用が前記セルフサービス・エリアから選別される、請求項33に記載の店舗。
【請求項35】
非当日注文用の商品に対する注文が、前記保管エリア内の前記コンテナに格納された後に、顧客への配達の前に、前記注文のさらなる仕分けが実行されない、請求項33に記載の店舗。
【請求項36】
顧客が顧客の商品を選択するセルフサービス・エリアを含む店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内の商品を補充する方法であって、
(a)商品を容器によって前記セルフサービス・エリアに補充するステップと、
(b)非当日注文用の注文に対する商品を、夜間に前記セルフサービス・エリアから選別するステップと、
(c)前記ステップ(b)で選別された商品を、前記G2Pエリアの保管エリア内のコンテナに格納するステップと、
(d)前記非当日注文用の商品の前記注文を、前記G2Pの前記保管エリアから履行するステップと、を含む、方法。
【請求項37】
前記保管エリアが静的保管エリアおよび一時的保管エリアを備え、前記方法が、第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、容器によって前記G2Pエリア内の前記静的保管エリアに補充するステップをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
非当日注文用の、前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品を、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアの前記一時的保管エリアに補充するステップをさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
非当日注文用の商品を、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記一時的保管エリアの両方から選別するステップをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
当日注文用の商品を、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記セルフサービス・エリアのうちの少なくとも1つから選別するステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
商品を提供する店舗であって、
店舗内の買い物客によって選別されたセルフサービス注文を履行するために商品をバッファリングすることと、オンライン注文を履行するために商品をバッファリングすることと、を実行するように構成された棚を備えているセルフサービス・エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含んでいる自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
1つまたは複数の同じSKU商品のバッチが、複数のオンライン注文に応答して前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充され、
前記G2Pエリア内で、前記セルフサービス・エリアから補充された前記1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチから個別のオンライン注文が選別される、店舗。
【請求項42】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、非当日オンライン注文に応答して補充される、請求項41に記載の店舗。
【請求項43】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに補充される、請求項42に記載の店舗。
【請求項44】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に補充される、請求項42に記載の店舗。
【請求項45】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、当日オンライン注文に応答して補充される持続的商品である、請求項42に記載の店舗。
【請求項46】
前記個別のオンライン注文を履行するために、前記セルフサービス・エリアから直接商品が選別される、請求項41~45のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項47】
前記セルフサービス・エリアが開いているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから買い物客によって選別され、前記セルフサービス・エリアが開いているときに、オンライン注文を履行するために、商品が前記G2Pエリアから選別され、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送される、請求項41又は42に記載の店舗。
【請求項48】
商品を提供する店舗であって、
セルフサービス・エリアを備えているサイト補充エリアであって、前記サイト補充エリアが、オンライン注文を履行するための商品を含む、前記店舗で受け取られたすべての商品をバッファリングするように構成され、前記セルフサービス・エリアが、店舗内の買い物客によって選別されたセルフサービス注文を履行するための商品をバッファリングするように構成される、サイト補充エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含んでいる自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
1つまたは複数の同じSKU商品のバッチが、複数のオンライン注文に応答して前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充され、
前記G2Pエリア内で、前記サイト補充エリアから補充された前記1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチから個別のオンライン注文が選別される、店舗。
【請求項49】
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアへの1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチの補充が、前記店舗の前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに発生する、請求項48に記載の店舗。
【請求項50】
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、非当日オンライン注文に応答して補充される、請求項48に記載の店舗。
【請求項51】
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に補充される、請求項50に記載の店舗。
【請求項52】
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、当日オンライン注文に応答して補充される持続的商品である、請求項50に記載の店舗。
【請求項53】
前記個別のオンライン注文を履行するために、前記サイト補充エリアから直接商品が選別される、請求項48~52のいずれか一項に記載の店舗。
【請求項54】
前記セルフサービス・エリアが開いているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから買い物客によって選別され、前記セルフサービス・エリアが開いているときに、オンライン注文を履行するために、商品が前記G2Pエリアから選別され、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送される、請求項48に記載の店舗。
【請求項55】
店舗内の商品を提供する方法であって、
(a)前記店舗での商品に対する需要に基づいて、前記店舗で受け取られた商品を補充するステップと、
(b)前記ステップ(a)で補充された商品をセルフサービス・エリアに格納するステップであって、前記セルフサービス・エリアが、店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するための商品をバッファリングするため、およびオンライン注文を履行するための商品をバッファリングするために提供される、前記格納するステップと、
(c)オンライン注文の自動履行のために、商品を前記セルフサービス・エリアから自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアに転送するステップと、
(d)前記G2Pエリア内でオンライン注文を履行するために、前記ステップ(c)で前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送された商品から商品を選別するステップと、を含む、方法。
【請求項56】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、非当日オンライン注文の自動履行のために商品を転送するステップを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、注文が受信されている商品のバッチを転送するステップを含む、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項58】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、当日オンライン注文の自動履行のために持続的商品を転送するステップを含む、請求項55~57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に、または前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに行われる、請求項55~58のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0152
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0152】
上記の詳細な説明は、例示及び説明の目的で提示されている。これは、網羅的であること、又は記載事項を開示される形態に厳密に限定することを意図していない。上記の教示の観点から多くの変更及び変形が可能である。記載された実施形態は、特許請求の範囲のシステムの原理及びその主な適用を最良に説明するために選択され、それによって、他の当業者が、特許請求の範囲のシステムを、様々な実施形態で、及び意図される特定の使用に適した様々な変更を伴って、最大限に利用することを可能にする。例えば、G2PシステムにおいてNFPG製品の全てを単に選別するだけでなく、製品の全て又は一部がG2Pシステムにおいて選別されてもよい。
以下の項目は、国際出願時の請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品を格納するための保管エリアおよび移動ロボットを含んでおり、受信された商品の注文を履行するための自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリア内の容器によって前記セルフサービス・エリアに補充されるとともに、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアへ、商品によって前記G2Pエリアに補充される、店舗。
(項目2)
第2のしきい値を上回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアおよび前記G2Pエリアの両方において、容器によって補充される、項目1に記載の店舗。
(項目3)
前記セルフサービス・エリアからの商品を用いた前記G2Pエリアの補充が、容器からの商品を用いて前記G2Pエリアに補充することよりも高い密度に運搬箱が満たされることを可能にする、項目1に記載の店舗。
(項目4)
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアへ、第1のしきい値を下回る販売の速度を有する前記商品を前記補充することが、高速な商品および前記第1のしきい値を下回る低速な商品の両方を使用して前記G2Pエリアが効率的に動作することを可能にする、項目1に記載の店舗。
(項目5)
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される前記商品が、運搬箱の1/3~1/6を占める副運搬箱内で転送される、項目1に記載の店舗。
(項目6)
前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する前記商品が、前記店舗での受け取り時に、容器から前記セルフサービス・エリアに降ろされる、項目1に記載の店舗。
(項目7)
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の棚の位置、前記棚から選別される各商品の望ましい数、および前記商品が配置される区画のサイズを定義する補充トリップ・アルゴリズムを実装するためのソフトウェア命令を実行するプロセッサを備えているコンピューティング・システムをさらに備える、項目1に記載の店舗。
(項目8)
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の前記棚の位置、前記棚から選別される各商品の前記望ましい数、および前記商品が配置される前記区画の前記サイズを表示するためのディスプレイをさらに備える、項目7に記載の店舗。
(項目9)
前記G2Pエリアを補充するために前記商品が前記セルフサービス・エリアの前記棚から選別されるときに、前記商品の識別情報、棚から選別される各商品の前記数、および前記商品が配置される前記区画をスキャンするためのスキャナをさらに備える、項目8に記載の店舗。
(項目10)
前記第1のしきい値が前記第2のしきい値と同じである、項目1に記載の店舗。
(項目11)
前記商品が非冷凍のパッケージ化された商品である、項目1に記載の店舗。
(項目12)
店舗内の商品を補充する方法であって、
(a)第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、前記店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内で前記容器によって補充するステップと、
(b)第2のしきい値を下回る販売の速度を有する商品を、前記セルフサービス・エリア内で前記容器によって前記セルフサービス・エリアに補充するステップと、
(c)前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品を、個別商品を使用して前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充するステップと、を含む、方法。
(項目13)
前記第1のしきい値を上回る販売の前記速度を有する商品を、前記店舗の前記セルフサービス・エリア内で前記容器によって補充するステップをさらに含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記G2Pエリアに補充することによって、および前記セルフサービス・エリア内の顧客の買い物によって、前記セルフサービス・エリア内の棚から商品が減らされる、項目12に記載の方法。
(項目15)
前記ステップ(c)が、前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品が、前記G2Pエリアに格納された運搬箱内で高密度でパッケージ化されることを可能にする、項目12に記載の方法。
(項目16)
補充される前記商品の識別情報、前記商品が位置している前記店舗内の前記棚の位置、前記棚から選別される各商品の前記望ましい数、および前記商品が配置される前記区画の前記サイズを定義する補充トリップ・アルゴリズムを実施するステップをさらに含む、項目12に記載の方法。
(項目17)
前記セルフサービス・エリアが顧客に対して閉じられているときに前記補充トリップ・アルゴリズムが実施される、項目12に記載の方法。
(項目18)
店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内の商品を補充する方法であって、
(a)第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、前記店舗の前記G2Pエリア内で前記容器によって補充するステップと、
(b)前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品を、個別商品を使用して前記店舗のセルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充するステップと、を含む、方法。
(項目19)
前記店舗の前記セルフサービス・エリアからの取り出しのために、前記第2のしきい値を下回る販売の前記速度を有する前記商品のリストを生成するステップをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記G2Pエリアを補充するために使用される前記個別商品を受け取るために、事前に定義された数の副運搬箱を使用してコンテナを構成するステップをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目21)
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含む自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアであって、前記保管エリアが静的保管エリアおよび一時的保管エリアを有する、自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品が、前記容器によって前記G2Pエリアの前記静的保管エリアに補充され、
非当日注文用の、前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアの前記一時的保管エリアに補充され、
非当日注文用の商品が、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記一時的保管エリアの両方から選別され、当日注文用の商品が、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記セルフサービス・エリアから選別される、店舗。
(項目22)
前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品が、前記セルフサービス・エリアからも補充される、項目21に記載の店舗。
(項目23)
第1のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品が、顧客注文に応答するのではなく、定期的に、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアに補充される、項目21に記載の店舗。
(項目24)
第1のしきい値を下回る販売の前記速度を有する商品が、前記店舗が顧客に対して閉じられているとき、または混雑していない時間帯に、前記静的保管エリアに補充される、項目23に記載の店舗。
(項目25)
非当日注文用の商品が、1つまたは複数の顧客注文に応答して、前記セルフサービス・エリアから前記一時的保管エリアに補充される、項目21に記載の店舗。
(項目26)
非当日注文用の商品が、前記店舗が顧客に対して閉じられているとき、または混雑していない時間帯に、前記セルフサービス・エリアから前記一時的保管エリアに補充される、項目25に記載の店舗。
(項目27)
非当日注文を履行するために前記G2Pエリア内で使用可能な商品が、前記セルフサービス・エリア内で使用可能な前記SKUのすべてを含む、項目25に記載の店舗。
(項目28)
非当日注文を履行するために前記G2Pエリア内で使用可能な商品が、非当日注文に応答して、必要に応じて補充される、項目25に記載の店舗。
(項目29)
当日注文を履行することと、非当日注文を履行するために前記G2Pエリアに補充することと、のために、前記セルフサービス・エリアから在庫が選別される、項目21に記載の店舗。
(項目30)
非当日注文を履行するための在庫が、前記G2Pエリアから完全に選別される、項目21に記載の店舗。
(項目31)
前記一時的保管エリアと対比した前記静的保管エリア内の保管の量がアルゴリズムによって決定され、定期的に変化する、項目21に記載の店舗。
(項目32)
非当日注文が取り消された場合に、前記一時的保管エリア内の在庫を前記セルフサービス・エリアに転送するために逆選別が実行される、項目21に記載の店舗。
(項目33)
商品の注文を履行するための店舗であって、
店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するように構成された商品の棚を含んでいるセルフサービス・エリアと、
商品を含むコンテナを格納するとともに商品を含むコンテナを取り出すための保管エリアを使用して構成された自動保管および取り出しシステムと、を備え、
前記自動保管および取り出しシステムが、非当日注文を履行するように構成され、
商品が前記容器によって前記セルフサービス・エリアに補充され、
非当日注文用の商品の注文が、注文に対して夜間に前記セルフサービス・エリアから選別されて、前記自動保管および取り出しシステムの前記保管エリア内の前記コンテナに格納され、
前記非当日注文用の商品の前記注文が、前記自動保管および取り出しシステムから履行される、店舗。
(項目34)
前記保管エリアを補充する代わりに、注文を履行するために、非当日注文用が前記セルフサービス・エリアから選別される、項目33に記載の店舗。
(項目35)
非当日注文用の商品に対する注文が、前記保管エリア内の前記コンテナに格納された後に、顧客への配達の前に、前記注文のさらなる仕分けが実行されない、項目33に記載の店舗。
(項目36)
顧客が顧客の商品を選択するセルフサービス・エリアを含む店舗の自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリア内の商品を補充する方法であって、
(a)商品を前記容器によって前記セルフサービス・エリアに補充するステップと、
(b)非当日注文用の注文に対する商品を、夜間に前記セルフサービス・エリアから選別するステップと、
(c)前記ステップ(b)で選別された商品を、前記G2Pエリアの保管エリア内のコンテナに格納するステップと、
(d)前記非当日注文用の商品の前記注文を、前記G2Pの前記保管エリアから履行するステップと、を含む、方法。
(項目37)
前記保管エリアが静的保管エリアおよび一時的保管エリアを備え、前記方法が、第1のしきい値を上回る販売の速度を有する商品を、前記容器によって前記G2Pエリア内の前記静的保管エリアに補充するステップをさらに含む、項目36に記載の方法。
(項目38)
非当日注文用の、前記第1のしきい値を下回る販売の速度を有する商品を、前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアの前記一時的保管エリアに補充するステップをさらに含む、項目37に記載の方法。
(項目39)
非当日注文用の商品を、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記一時的保管エリアの両方から選別するステップをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
当日注文用の商品を、前記G2Pエリアの前記静的保管エリアおよび前記セルフサービス・エリアのうちの少なくとも1つから選別するステップをさらに含む、項目39に記載の方法。
(項目41)
商品を提供する店舗であって、
店舗内の買い物客によって選別されたセルフサービス注文を履行するために商品をバッファリングすることと、オンライン注文を履行するために商品をバッファリングすることと、を実行するように構成された棚を備えているセルフサービス・エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含んでいる自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
1つまたは複数の同じSKU商品のバッチが、複数のオンライン注文に応答して前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充され、
前記G2Pエリア内で、前記セルフサービス・エリアから補充された前記1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチから個別のオンライン注文が選別される、店舗。
(項目42)
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、非当日オンライン注文に応答して補充される、請求項41に記載の店舗。
(項目43)
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに補充される、項目42に記載の店舗。
(項目44)
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に補充される、項目42に記載の店舗。
(項目45)
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、当日オンライン注文に応答して補充される持続的商品である、項目42に記載の店舗。
(項目46)
前記個別のオンライン注文を履行するために、前記セルフサービス・エリアから直接商品が選別される、項目41に記載の店舗。
(項目47)
前記セルフサービス・エリアが開いているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから買い物客によって選別され、前記セルフサービス・エリアが開いているときに、オンライン注文を履行するために、商品が前記G2Pエリアから選別され、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送される、項目41に記載の店舗。
(項目48)
商品を提供する店舗であって、
セルフサービス・エリアを備えているサイト補充エリアであって、前記サイト補充エリアが、オンライン注文を履行するための商品を含む、前記店舗で受け取られたすべての商品をバッファリングするように構成され、前記セルフサービス・エリアが、店舗内の買い物客によって選別されたセルフサービス注文を履行するための商品をバッファリングするように構成される、サイト補充エリアと、
商品の受信された注文を履行するために、商品を格納するための保管エリアと1つまたは複数の選別ステーションで構成された自動保管および取り出しシステムを含んでいる自動グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアと、を備え、
1つまたは複数の同じSKU商品のバッチが、複数のオンライン注文に応答して前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充され、
前記G2Pエリア内で、前記サイト補充エリアから補充された前記1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチから個別のオンライン注文が選別される、店舗。
(項目49)
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアへの1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチの補充が、前記店舗の前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに発生する、項目14に記載の店舗。
(項目50)
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、非当日オンライン注文に応答して補充される、項目1に記載の店舗。
(項目51)
前記サイト補充エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に補充される、項目50に記載の店舗。
(項目52)
前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに補充される1つまたは複数の同じSKU商品の前記バッチが、当日オンライン注文に応答して補充される持続的商品である、項目50に記載の店舗。
(項目53)
前記個別のオンライン注文を履行するために、前記サイト補充エリアから直接商品が選別される、項目48に記載の店舗。
(項目54)
前記セルフサービス・エリアが開いているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから買い物客によって選別され、前記セルフサービス・エリアが開いているときに、オンライン注文を履行するために、商品が前記G2Pエリアから選別され、前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに、商品が前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送される、項目1に記載の店舗。
(項目55)
店舗内の商品を提供する方法であって、
(a)前記店舗での商品に対する需要に基づいて、前記店舗で受け取られた商品を補充するステップと、
(b)前記ステップ(a)で補充された商品をセルフサービス・エリアに格納するステップであって、前記セルフサービス・エリアが、店舗内の買い物客によるセルフサービス注文を履行するための商品をバッファリングするため、およびオンライン注文を履行するための商品をバッファリングするために提供される、前記格納するステップと、
(c)オンライン注文の自動履行のために、商品を前記セルフサービス・エリアから自動棚グッズ・トゥ・パーソン(G2P)エリアに転送するステップと、
(d)前記G2Pエリア内でオンライン注文を履行するために、前記ステップ(c)で前記セルフサービス・エリアから前記G2Pエリアに転送された商品から商品を選別するステップと、を含む、方法。
(項目56)
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、非当日オンライン注文の自動履行のために商品を転送するステップを含む、項目55に記載の方法。
(項目57)
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、注文が受信されている商品のバッチを転送するステップを含む、項目55に記載の方法。
(項目58)
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、非当日オンライン注文の自動履行のために商品を転送するステップを含む、項目55に記載の方法。
(項目59)
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、当日オンライン注文の自動履行のために持続的商品を転送するステップを含む、項目55に記載の方法。
(項目60)
商品を前記セルフサービス・エリアから前記(G2P)エリアに転送する前記ステップ(c)が、前記セルフサービス・エリアの混雑していない時間帯に、または前記セルフサービス・エリアが閉じられているときに行われる、項目55に記載の方法。
【国際調査報告】