(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-03
(54)【発明の名称】ブタの避妊組成物、システム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61K 31/11 20060101AFI20230626BHJP
A61P 15/16 20060101ALI20230626BHJP
A61K 47/46 20060101ALI20230626BHJP
A61K 47/02 20060101ALI20230626BHJP
A61K 36/185 20060101ALN20230626BHJP
【FI】
A61K31/11
A61P15/16 171
A61K47/46
A61K47/02
A61K36/185
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517647
(86)(22)【出願日】2021-03-25
(85)【翻訳文提出日】2022-12-21
(86)【国際出願番号】 US2021024248
(87)【国際公開番号】W WO2021247124
(87)【国際公開日】2021-12-09
(32)【優先日】2020-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522468652
【氏名又は名称】コロナ フィード アディティブス エル.エル.シー.
【氏名又は名称原語表記】CORONA FEED ADDITIVES,L.L.C.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100152489
【氏名又は名称】中村 美樹
(72)【発明者】
【氏名】ローパー、ダニエル オーガスト
(72)【発明者】
【氏名】ローパー、ダニエル カール
(72)【発明者】
【氏名】フェイルズ、ブラッドリー ディーン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C076BB01
4C076CC17
4C076DD23
4C076EE57
4C076EE58
4C076FF70
4C088AB13
4C088AC04
4C088BA08
4C088MA52
4C088NA14
4C088ZA86
4C088ZC61
4C206AA01
4C206AA02
4C206CB08
4C206MA03
4C206MA05
4C206MA72
4C206NA14
4C206ZA86
4C206ZC61
(57)【要約】
ブタ用の経口摂取可能な避妊組成物が提供される。例示的な組成物は、0.005~1.4重量%の遊離ゴシポール及び非遊離ゴシポール物質を含む。非遊離ゴシポール物質は、バルク飼料成分、ブタ誘引剤、風味付けされた成分、又はそれらの任意の組み合わせを含む。第2の態様では、アセンブリが提供される。このアセンブリは、ブタ用の経口摂取可能な避妊組成物及びパッケージを含む。第3の態様では、経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達するためのシステムが提供される。このシステムは、組成物及び装置を含む。装置は、ブタが組成物を食べられ、他の動物が組成物を食べられないように構成されている。第4の態様では、経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達する方法が提供される。この方法は、組成物をブタが得られるようにすることを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブタ用の経口摂取可能な避妊組成物であって、
0.005~1.4重量%の遊離ゴシポール;及び
バルク飼料成分、ブタ誘引剤、風味成分、又はそれらの任意の組み合わせを含む非遊離ゴシポール物質
を含む、組成物。
【請求項2】
前記組成物は綿実粕を含み、前記綿実粕は前記組成物の5~60重量%を構成し、前記綿実粕は前記遊離ゴシポールの少なくとも一部を含み、前記綿実粕は前記非遊離ゴシポール物質の少なくとも一部を提供する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物はバルク飼料成分を含み、前記バルク飼料成分はトウモロコシを含み、前記トウモロコシは前記組成物の25~65重量%を構成する、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物は、ブタ誘引剤、風味成分、又はそれらの任意の組み合わせを含み、前記ブタ誘引剤、前記風味成分、又はそれらの任意の組み合わせは、糖蜜、塩、リンゴフレーバー、乾燥サワーコーンマッシュ、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記糖蜜は、前記組成物の0.5~5重量%を構成するか、
前記塩は、前記組成物の0.5~4重量%を構成するか、
前記リンゴフレーバーは、前記組成物の0.05~0.75重量%を構成するか、
前記乾燥サワーコーンマッシュは、前記組成物の0.25~25重量%を構成するか、又は
それらの任意の組み合わせである、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物は、綿実抽出物を含み、前記綿実抽出物は前記ゴシポールの全部又は前記遊離ゴシポールの一部を含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項7】
前記綿実抽出物は、前記組成物の0.005~1.4重量%を構成する、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記綿実抽出物は、油の形態で提供される、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記綿実抽出物は綿実油であり、前記綿実油は前記組成物の0.5~1.4重量%を構成する、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
0.01~0.05重量%の遊離ゴシポールを含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
0.01~0.05重量%の遊離ゴシポールを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
0.02~0.04重量%の遊離ゴシポールを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
0.025~0.79重量%の遊離ゴシポールを含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項14】
前記綿実粕は0.03~0.09重量%の遊離ゴシポールを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
前記組成物は0.5~1.5重量%の綿実油を含み、前記綿実油は0.025~0.79重量%の遊離ゴシポールを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
前記組成物は0.5~1.5重量%の精製綿実油を含み、前記精製綿実油は0.025~0.075重量%の遊離ゴシポールを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
前記組成物は0.5~1.5重量%の粗綿実油を含み、前記粗綿実油は0.29~0.79重量%の遊離ゴシポールを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
請求項1に記載の組成物、及び
前記組成物を少なくとも部分的に封入するパッケージ
を含むアセンブリ。
【請求項19】
前記組成物を給餌器に入れるための書面による提案、推奨、又は説明を含む、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項20】
経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達するためのシステムであって、
請求項1に記載の組成物、及び
ブタが前記組成物を食べることを可能にし、他の動物が前記組成物を食べることを阻止するように構成された装置
を含むシステム。
【請求項21】
前記他の動物が、シカ、ネコ科動物、イヌ科動物、ウサギ、げっ歯類、鳥類、爬虫類、有袋類、アライグマ、アルマジロ、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記装置は前記装置の内部から非有蹄動物を排除するように構成され、前記内部が前記組成物を収容するように構成されている、請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
前記装置が、ブタが前記装置の内部に入り又は到達するのを許容するように構成されており、前記内部は前記組成物を含むように構成されている、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達する方法であって、請求項1に記載の組成物をブタが得られるようにすることを含む方法。
【請求項25】
前記組成物を、ブタ専用送達システムにおいてブタが得られるようにすることを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記方法は、アセンブリを前記ブタが得られるようにすることを含み、前記アセンブリは、
前記組成物、及び
前記組成物を少なくとも部分的に封入するパッケージ
を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記アセンブリを、ブタ専用送達システムにおいてブタが得られるようにすることを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ブタが前記組成物を食べるようにするために、ブタ誘引剤を使用して、前記ブタを前記組成物に誘引することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記ブタが前記組成物を食べた後、前記ブタの繁殖力を低下させることを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記ブタが雄ブタである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記組成物を食べた後、前記ブタが70%未満の精子運動性スコア又は80%未満の精子形態スコアを有する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記組成物を食べた後、前記ブタが70%未満の精子運動性スコア及び80%未満の精子形態スコアを有する、請求項30に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、野生又は野生化ブタの個体数を、受精率の低下によって制御するための組成物、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
野生のブタ、イノシシ(wild hog)の個体数は何年にもわたって増加しており、現在は制御不能になっている。農場、牧場、ビーチ、ゴルフ場などで毎年大きな被害が見られ、その被害は深刻化している。
【0003】
雌ブタは、年に14~24頭の仔ブタを毎年2~3回産むことができるため、農場や牧場にすぐに生息するようになる。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様では、ブタ用の経口摂取可能な避妊組成物が提供される。例示的な組成物は、0.005~1.4重量%の遊離ゴシポール及び非遊離ゴシポール物質を含む。非遊離ゴシポール物質は、バルク飼料成分、ブタ誘引剤、風味成分、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0005】
第2の態様では、アセンブリが提供される。このアセンブリは、ブタ用の経口摂取可能な避妊組成物及びパッケージを含む。
第3の態様では、経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達するためのシステムが提供される。このシステムは、上記組成物及び装置を含む。この装置は、ブタが組成物を食べられるようにし、他の動物が組成物を食べることを阻止するように構成されている。
【0006】
第4の態様では、経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達する方法が提供される。この方法は、組成物をブタが得られるようにすることを含む。
本発明の他の態様、実施形態、及び特徴は、本発明の以下の詳細な説明を添付の図面と併せて考慮すれば明らかになるであろう。添付の図面は概略図であり、一定の縮尺で描かれることを意図したものではない。図面において、様々な図に示されている同一又は実質的に類似の各構成要素は、単一の数字又は表記法によって表されている。明確にするため、すべての図ですべての構成要素にラベルが付けられているわけではない。また、当業者が本発明を理解するのに図示が必要でない場合、本発明の各実施形態のすべての構成要素が示されているわけではない。
【0007】
本発明の特許請求される実施形態の特徴であると考えられる新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。しかし、本発明自体、ならびにその好ましい使用形態、さらなる目的及び利点は、例示的な実施形態の以下の詳細な説明を、添付の図面と併せて参照することにより最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】ブタ用の経口摂取可能な避妊組成物の実施形態の概略図であり、組成物は容器内に配置されている。
【
図2】ブタ用の経口摂取可能な避妊組成物及びパッケージを含むアセンブリの概略図である。
【
図3】経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達するためのシステムの実施形態の概略図であり、このシステムは、経口摂取可能な避妊組成物と、ブタが組成物を食べられるようにし、他の動物が組成物を食べることを阻止するように構成された装置とを含む。
【
図4】経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達するための方法の実施形態を示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願で使用されるブタは、野生か飼育されているかを問わず、イノシシ科の任意のメンバーを指し、一般にブタ(pig、swine、hog)、及びイノシシ(boar)と呼ばれる動物を含む。新規組成物であって、例えばブタの避妊薬として使用できるものが提供される。この組成物は、野生ブタ、家畜ブタ、野生化ブタ、又はそれらの任意の組み合わせの望ましくない繁殖を阻止するのに有用であり得る。例として、この組成物は、農場、牧場、又は所有地の野生化ブタの数を減らすために野生化ブタに与えられる天然飼料の混合物であり得る。好都合なことに、この組成物は、野生化ブタの雄の避妊薬として作用し、野生化雄ブタの生存可能な精子数を減少させ、これにより、雄ブタの生殖能力を低下させる。したがって、仔ブタの出生を減少させることができ、野生化ブタの個体数を時間の経過とともに減少させることができる。
【0010】
ここで
図1を参照すると、ブタ用の経口摂取可能な避妊組成物0102の例が示されている。組成物は容器0104に入っている。
例えば、
図2に示されるように、組成物0102及びパッケージ0202を含むアセンブリ0200も開示される。
【0011】
ここで
図3を参照すると、この図は、経口摂取可能な避妊組成物0102をブタに送達するためのシステム0300の概略図を示している。システム0300は、組成物0102と、ブタがこの組成物を食べることを可能にし、他の動物がこの組成物を食べることを阻止するように構成された装置0302とを含む。図示されるように、組成物は、パッケージ0202を含むアセンブリの一部として提供される。しかしながら、当業者が理解するように、組成物は、組成物を収容するためのパッケージなしで装置0302の内部に提供されてもよいし、組成物は、組成物を収容するパッケージに入って装置0302の内部に提供されてもよい。
【0012】
ここで
図4を参照すると、概略フローチャートは、経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達するための方法0400の実施形態を示している。この方法は、いくつかのステップを含む。第1のステップは、例えばブタ専用送達システムにおいて、ブタが組成物を得られるようにすること0402を含む。いくつかの実施形態では、ブタが組成物を得られるようにすることは、ブタがアセンブリを得られるようにするステップの一部であり、上記アセンブリは上記組成物を含むものである。
【0013】
いくつかの実施形態では、第2のステップは、ブタ誘引剤を使用してブタを組成物に誘引し、ブタに組成物を食べさせること0404を含む。この第2のステップは、第1のステップの前、第1のステップの最中、第1のステップの後、又はそれらの任意の組み合わせにおいて行われ得る。例えば、ブタ誘引剤は、上記組成物の一成分であり得る。
【0014】
図示されるように、第3のステップは、ブタが組成物を食べた後、そのブタの繁殖力を低下させること0406を含むことができる。第3のステップは、第1のステップの後、第2のステップの後、又は両方のステップの後に行われ得る。
【0015】
実験例
2018年の春、テキサス州イーラス郡で30日間の給餌試験が実施され、雄の繁殖能力に対する新規避妊組成物である調合された野生化ブタ飼料の効果が研究された。すべてのブタに、1日1頭当たり1.36kg(3ポンド)の飼料を与えた。避妊組成物は、490kg(1080ポンド)のトウモロコシ(細挽き)、363kg(800ポンド)の綿実粕、45.4kg(100ポンド)の糖蜜、及び9kg(20ポンド)の塩で構成されていた。対照群には市販のブタ用飼料を与えた。処置群は3つあった。処置群には、表1に従って新規避妊薬を与えた。
【0016】
【0017】
実験の結果は表1に報告されており、30日間の試験の間、雄ブタ1、2、3及び4は、新規避妊組成物をそれぞれ5日間、15日間、30日間与えられ、及び全く与えられなかった。各ブタは、それぞれの給餌スケジュールに基づいて、初日から連続して新規避妊組成物を給餌され、その後、指示されたときに市販のブタ用飼料に切り替えられた。実験に使用されたブタはすべて、以前に種雄として使用されていたもので、繁殖可能な年齢と健康状態のものであった。30日間の試験の最後に精液を採取し、動物を屠殺した。各雄ブタから採取された精液について、獣医師が、精液の代表的なサンプルを拡大したものを見て精液の評価を行った。精液研究の結果、新規避妊用飼料を与えられたブタはすべて、精子の運動性スコアが約50%以下、形態スコアが約50%以下であり、生殖能力が低下することが示された。精子の運動性スコア及び形態スコアは、評価された精子の総数に対するパーセンテージに基づいている。ブタの生殖に関する以前の研究では、精子が生存するには運動性スコアが70%以上、形態スコアが80%以上であることが示されている。特に興味深いのは、新規避妊薬を30日間のうち5日間しか投与されなかったブタで、15日間及び30日間投与されたものと同じように生殖能力が低下したことである。すべての群は、個々の給餌スケジュールに基づいて、毎日飼料を容易に摂取した。すべてのブタは、完全な実験の間、個別の横に並んだ半分日影の囲いに入れられていた。これらの結果は、本開示に記載の避妊組成物などの無毒で完全に天然の飼料を給餌することにより、雄の野生化ブタの繁殖能力に悪影響を与えることで、農作物及び財産に対する野生化ブタの損害が将来大幅に減少する可能性があることを後押しするものである。
【0018】
いくつかの実施形態では、避妊薬を含む組成物は、乾燥した保管場所で最大6ヶ月間保存しても安定であるように構成される。いくつかの実施形態では、避妊薬を含む組成物は、直射日光、水、雨、又は流水にさらされずに、少なくとも1、2、3、又は4か月間、野生ブタ専用の給餌器内で安定であるように構成される。一例として、安定な組成物は、1ヶ月の期間中3日間、ブタ1頭当たり1日1.36kg(3ポンド)の避妊薬を摂取した際に雄ブタを不妊にするのに有効であり続け、その日数は任意に連続、非連続、又は連続又は非連続のいずれかである。一例として、ブタが0%から70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、又は30%未満の精子運動性スコア;0%から80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、又は30%未満の精子形態スコア;又はそれらの組み合わせを有する場合、そのブタは不妊とみなすことができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、避妊薬を含む組成物は、低水分含有量、例えば、10~40重量%、10~30重量%、10~20重量%、又は10~15重量%の水分を有する乾燥餌である。
【0020】
いくつかの実施形態では、避妊薬を含む組成物は、ブタが組成物を食べることを可能にし、他の動物が組成物を食べることを阻止するように構成された装置と共に使用することができる。このような装置の例はブタ用給餌器であり、例えば、2018年7月31日に発行され、2016年6月30日に米国特許出願公開第2016/0183494号として公開された米国特許第10,034,454号に記載されている任意のブタ用給餌器であり、これらはすべて参照によりその全体が本明細書に例として組み込まれる。米国特許第10,034,454号に記載されているように、給餌器は、非有蹄動物が食用組成物に到達するのを防止するように構成することができる。したがって、蹄のあるブタは食用組成物に到達できるが、他の動物、例えばクマは、ハウジング内の食用組成物に到達できない。米国特許第10,034,454号に記載されている給餌器はまた、野生ブタ専用送達システムの一例でもある。もちろん、米国特許第10,034,454号に記載の給餌器は単なる一例であり、本開示に記載の方法、組成物及びシステムは、現在利用可能な任意の適切な野生ブタ専用送達システムと共に使用することもできる。例えば、野生ブタ専用送達システムは、そのシステムが使用される地域を管轄する事業体によって承認された任意のシステムであり得る。
【0021】
例示的実施例
本発明の例示的な実施形態には、以下が含まれるが、これらに限定されない:
例1.野生化雄ブタの精子の運動性及び形態を低下させる食物であって、以下を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる食物:(i)請求項又は本出願の追加の実施形態の項目に記載されている任意の組成物、又は(ii)表2に挙げられた成分の一部としての、あるいは、それらの成分のすべて又は選択された任意の成分の組み合わせとのゴシポール、ここで、各成分は、前記食物中に、表2に列挙された濃度範囲と等しいか、又はその範囲内に含まれる濃度又は任意の濃度範囲で存在する。
【0022】
例2.例1の食物であって、雄の野生化ブタによる食物の消費が、(i)食物が置かれた地域で雄の野生化ブタの繁殖力を著しく低下させるか、(ii)食物が置かれた地域で仔ブタの出生を減少させるか、(iii)食物が置かれた地域で時間の経過とともに野生化ブタの個体数を減少させるか、(iii)それらの任意の組み合わせであるように構成されている食物。
【0023】
例3.例1及び2のいずれか1つの食物を送達する方法であって、野生ブタ専用送達システムを介して食物を送達することを含む方法。
例4.野生ブタへのアクセスを許可し、他の動物へのアクセスを拒否するように構成されたシステムを介して食物を送達することを含む、例1及び2のいずれか1つの食物を送達する方法。
【0024】
例1及び2のいずれか1つの食物を送達する方法であって、野生ブタ専用送達システムを介して食物を送達することを含む方法。
【0025】
【0026】
追加の実施形態
以下の項目は、本明細書で開示される組成物、システム、及び方法の実施形態のさらなる説明として提供される。
【0027】
1.ブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ及び雌ブタ)用の経口摂取可能な避妊組成物であって、
ゴシポール(例えば、遊離ゴシポール(消化に利用可能な未結合ゴシポールとしても知られる)、生物学的に活性なゴシポール、生物学的に利用可能なゴシポール、ラセミ体ゴシポール、(+)-ゴシポール、(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせ);と
ゴシポール(例えば、遊離ゴシポール、生物学的に活性なゴシポール、生物学的に利用可能なゴシポール、ラセミ体ゴシポール、(+)-ゴシポール、(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせ)を除いた後の前記組成物の残りを構成する非ゴシポール物質(例えば、非遊離ゴシポール、非生物学的に活性なゴシポール、非生物学的に利用可能なゴシポール、非ラセミ体ゴシポール、非(+)-ゴシポール、非(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせ);
任意選択で、ゴシポール(例えば、遊離ゴシポール、生物学的に活性なゴシポール、生物学的に利用可能なゴシポール、ラセミ体ゴシポール、(+)-ゴシポール、(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせ)は、前記組成物の0.005~1.4重量%、前記組成物の0.04~0.08重量%、前記組成物の0.15~1.4重量%、前記組成物の0.35~1重量%、前記組成物の0.4~0.9重量%、前記組成物の少なくとも0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.2、0.25、0.30、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、又は1.3重量%、前記組成物の0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.30、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、又は1.4重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成すること;
任意選択で、遊離ゴシポールは、前記組成物の0.005~1.4重量%、前記組成物の0.04~0.08重量%、前記組成物の0.15~1.4重量%、前記組成物の0.35~1重量%、前記組成物の0.4~0.9重量%、前記組成物の少なくとも0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.2、0.25、0.30、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、又は1.3重量%、前記組成物の0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.30、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、又は1.4重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成すること;
任意選択で、非ゴシポール物質は、ゴシポールではない綿実粕の一部を含むこと;
任意選択で、非ゴシポール物質は、バルク飼料成分(例えば、綿実粕の非ゴシポール部分ではないバルク飼料成分)を含むこと;
任意選択で、非ゴシポール物質は、有効量のブタ誘引剤を含むこと;
任意選択で、非ゴシポール物質は、有効量の風味成分を含むこと;
任意選択で、非ゴシポール物質は、組成物のためのコーティングを含むこと;及び
任意選択で、組成物の総量(例えば、1食分、1パッケージ又は複数のパッケージ中、送達装置もしくはシステム中、又はそれらの組み合わせ)は、雄の野生化ブタが1食分(例えば、組成物が配置される場所)で食べる少なくとも平均量、1頭のブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ及び雌ブタ)が1食分(例えば、組成物が配置される場所)で食べる平均量の少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、又は90倍、1頭のブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ及び雌ブタ)が1食分(例えば、組成物が配置される場所)で食べる平均量の3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100倍以下であるか、3~5ポンドであるか、3~200ポンドであるか、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、150、200ポンドであるか、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、150、200ポンド以下であるか、又はそれらの任意の組み合わせであること
を含む組成物。
【0028】
2.項目1の組成物であって、前記組成物は、綿実抽出物(例えば、綿実油、粗綿実油、精製綿実油、又はそれらの任意の組み合わせ)を含み;
任意選択で、綿実抽出物はゴシポールの全部又はゴシポールの一部(例えば、遊離ゴシポール、生物学的に活性なゴシポール、生物学的に利用可能なゴシポール、ラセミ体ゴシポール、(+)-ゴシポール、(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせ)を含み;
任意選択で、綿実抽出物(例えば、綿実油、粗綿実油、精製綿実油、又はそれらの任意の組み合わせ)は、前記組成物の少なくとも0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、又は1.5重量%;前記組成物の0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、又は1.5重量%;又はそれらの任意の組み合わせを構成し;
任意選択で、綿実抽出物(例えば、綿実油、粗綿実油、精製綿実油、又はそれらの任意の組み合わせ)は、少なくとも0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.055、0.06、0.065、0.07、0.075、0.1、0.2、0.29、0.3、0.4、0.5、0.54、0.6、0.7、0.75、0.79、又は0.8重量%のゴシポール;0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.055、0.06、0.065、0.07、0.075、0.1、0.2、0.29、0.3、0.4、0.5、0.54、0.55、0.6、0.7、0.75、0.79、又は0.8重量%以下のゴシポール;又はそれらの任意の組み合わせを含み;任意選択で、ゴシポールは、遊離ゴシポール、生物学的に活性なゴシポール、生物学的に利用可能なゴシポール、ラセミ体ゴシポール、(+)-ゴシポール、(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせであり;
任意選択で、綿実油、粗綿実油、精製綿実油、又はそれらの任意の組み合わせは、少なくとも0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.055、0.06、0.065、0.07、0.075、0.1、0.2、0.29、0.3、0.4、0.5、0.54、0.55、0.6、0.7、0.75、0.79、又は0.8重量%のゴシポール;0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.055、0.06、0.065、0.07、0.075、0.1、0.2、0.29、0.3、0.4、0.5、0.54、0.55、0.6、0.75、0.79、又は0.8重量%以下のゴシポール;又はそれらの任意の組み合わせを含み;任意選択で、ゴシポールは、遊離ゴシポール、生物学的に活性なゴシポール、生物学的に利用可能なゴシポール、ラセミ体ゴシポール、(+)-ゴシポール、(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせであり、
任意選択で、綿実抽出物は、前記組成物の0.005~1.4重量%、前記組成物の0.04~0.08重量%、前記組成物の0.15~1.4重量%、前記組成物の0.35~1重量%、前記組成物の0.4~0.9重量%、前記組成物の少なくとも0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.2、0.25、0.30、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、又は1.3重量%、前記組成物の0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.30、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、又は1.4重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する。
【0029】
3.先行する項のいずれかの組成物であって、前記組成物は綿実粕を含み、任意選択で、綿実粕はゴシポールの全部又は一部を含み、非ゴシポール物質はゴシポールではない綿実粕の部分を含み;任意選択で、綿実粕は、(i)前記組成物の5~75重量%(ii)前記組成物の5~60重量%、(iii)前記組成物の15~70重量%、(iv)前記組成物の35~50重量%、(v)前記組成物の40~45重量%、(vi)前記組成物の少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、又は70重量%、(vii)前記組成物の10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、又は75重量%以下;又は(viii)それらの任意の組み合わせを構成し;任意選択で、綿実粕は0.1~0.2重量%のゴシポール(例えば、遊離ゴシポール、生物学的に活性なゴシポール、生物学的に利用可能なゴシポール、ラセミ体ゴシポール、(+)-ゴシポール、(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせ)を含み;任意選択で、綿実粕は、少なくとも0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、又は0.2重量%のゴシポール;0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、又は0.2重量%以下のゴシポール;又はそれらの任意の組み合わせを含み;任意選択で、ゴシポールは、遊離ゴシポール、生物学的に活性なゴシポール、生物学的に利用可能なゴシポール、ラセミ体ゴシポール、(+)-ゴシポール、(-)-ゴシポール、又はそれらの任意の組み合わせである。
【0030】
4.先行する項のいずれかの組成物であって:
前記有効量のブタ誘引剤(例えば、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせ)は、ブタを前記組成物に誘引するか、ブタに前記組成物を食べさせるようにするか、又はそれらの組み合わせとするように構成された前記組成物中の濃度のブタ誘引剤であるか;
前記有効量のブタ誘引剤(例えば、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせ)は、ブタを前記組成物に誘引するため、ブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ及び雌ブタ)に前記組成物を食べさせるようにするため、又はそれらの組み合わせとするために、前記組成物中のゴシポールの存在を十分に隠すように構成された前記組成物中の濃度のブタ誘引剤であるか;
前記有効量の風味成分は、前記組成物に、ブタに望まれる風味を提供するか、ブタに組成物を食べるようにするか、又はそれらの組み合わせとするように構成された前記組成物中の濃度の風味成分であるか;
前記有効量の風味成分は、前記組成物がブタにとって望ましいものであるように、ブタに組成物を食べさせるようにするために、又はそれらの組み合わせとするために、前記組成物中のゴシポールの存在を十分に隠すように構成された前記組成物中の濃度の風味成分であるか;
又はそれらの任意の組み合わせである。
【0031】
5.先行する項のいずれかの組成物であって、前記組成物を摂取すると予想される最小の成ブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ及び雌ブタ)が少なくとも1.36kg(3ポンド)(及び任意選択で最大2.27kg(5ポンド))の前記組成物を食べることができるような嵩密度を有するように構成されている、前記組成物。
【0032】
6.先行する項のいずれかの組成物であって、(i)ブタに食べられた後にそのブタの繁殖力を低下させるため、(ii)ブタに食べられ、前記組成物がブタに食べられた後にそのブタの繁殖力を低下させるため、(iii)ブタを誘引し、ブタに組成物を食べさせるようにし、ブタが前記組成物を食べた後、そのブタの繁殖力を低下させるため、又は(iv)それらの任意の組み合わせであるように構成されている、前記組成物。
【0033】
7.前記ブタが雄ブタであるか、又は前記ブタが雄又は雌のブタである、先行する項のいずれかの組成物。
8.前記ブタが雌ブタであるか、又は前記ブタが雄又は雌のブタである、先行する項のいずれかの組成物。
【0034】
9.先行する項のいずれかの組成物であって、
ブタ誘引剤;
風味成分;
又はそれらの任意の組み合わせ;
を含み、
任意選択で、前記ブタ誘引剤は、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせを含み、
任意選択で、前記風味成分は0.05~25重量%、前記組成物の0.05~0.1重量%、前記組成物の0.1~0.75重量%、前記組成物の0.2~0.5重量%、前記組成物の少なくとも0.05、0.1、0.15、0.2、0.5、1、5、10、15、又は20重量%、前記組成物の0.1、0.15、0.2、0.5、1、5、10、15、20、又は25重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成し;
任意選択で、前記風味成分は、リンゴフレーバー、サワーコーンマッシュフレーバー(例えば、乾燥サワーコーンマッシュ)、キャラメルアップルフレーバー、スイートフレーバー、糖蜜フレーバー、ベリーフレーバー、魚粉フレーバー、コーンフレーバー、ビートフレーバー、コムグルテンフレーバー、クレオソートフレーバー、塩味と甘味のあるフレーバー、ストロベリーフレーバー、チェリーフレーバー、キャラメルフレーバー、ディーゼルフレーバー、ラクトースフレーバー、フェロモン(例えば、雄ブタフェロモン、雌ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせ)、又はそれらの任意の組み合わせを含み;
任意選択で、前記リンゴフレーバーは、前記組成物の0.05~0.75重量%、前記組成物の少なくとも0.05、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、又は0.7重量%、前記組成物の0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、又は0.75重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成し;
任意選択で、前記サワーコーンマッシュフレーバー(例えば、乾燥サワーコーンマッシュ)は、前記組成物の0.25~25重量%、前記組成物の少なくとも0.25、0.5、1、2、3.4、5、10、15、又は20重量%、前記組成物の0.5、1、2、3.4、5、10、15、20、又は25重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する、前記組成物。
【0035】
10.先行する項のいずれかの組成物であって、
少なくとも1つの添加物(例えば、バルク飼料成分、ブタ誘引剤、風味成分、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせの一部として);
任意選択で、前記少なくとも1つの添加物は、炭酸カルシウム、乾燥ホエー、アマニ、アマニ粕、緑茶抽出物、チーズ粕、又はそれらの任意の組み合わせ;
を含み、任意選択で、前記添加剤成分は前記組成物の0.05~5重量%、前記組成物の1~4重量%、前記組成物の2~3重量%、前記組成物の少なくとも0.05、0.1、0.5、1、2、3、又は4重量%、前記組成物の0.1、0.5、1、2、3、4、又は5重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する、前記組成物。
【0036】
11.先行する項のいずれかの組成物であって、前記コーティングは、
デンプン、任意選択でコーンスターチを含み;
任意選択で、前記組成物の他の成分のすべて又は選択された任意の成分がデンプンでコーティングされ;
任意選択で、前記組成物のすべての成分、前記組成物の任意の成分、前記組成物の成分の任意の組み合わせ、又は綿実抽出物に、霧状のデンプン(例えば、コーンスターチ)を噴霧することで、コーティングを有するコーティングされた組成物を提供し、前記コーティングされた組成物を乾燥させて、乾燥したコーティングされた組成物を提供し、乾燥したコーティングされた組成物をより小さな断片(例えば、塊及び/又は顆粒)に破砕することにより、より小さな断片に、コーティングのない組成物と比較してより硬質の構造を与え、それにより、前記組成物が自然環境などの環境にさらされたとき、場合によっては前記組成物が畑に置かれたとき、前記組成物を保護する、前記組成物。
【0037】
12.先行する項のいずれかの組成物であって、
トウモロコシを含み;
任意選択で、前記バルク飼料成分が前記トウモロコシを含み;
任意選択で、前記トウモロコシは、砕いたトウモロコシ、穀粒トウモロコシ、粉砕トウモロコシ、コーンミール、又はそれらの組み合わせを含み;
任意選択で、前記トウモロコシは、前記組成物の5~75重量%、前記組成物の25~65重量%、前記組成物の35~50重量%、前記組成物の45~55重量%、前記組成物の少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、又は70重量%、前記組成物の10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、又は75重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する、前記組成物。
【0038】
13.先行する項のいずれかの組成物であって、
コーングルテンを含み;
任意選択で、前記バルク飼料成分が前記コーングルテンを含み;
任意選択で、前記コーングルテンは、粉末コーングルテン、ペレットコーングルテン、粉砕コーングルテン、コーングルテンミール、ウェットコーングルテン、又はそれらの組み合わせを含み;
任意選択で、前記コーングルテンは、前記組成物の25~65重量%、前記組成物の35~50重量%、前記組成物の45~55重量%、前記組成物の少なくとも25、30、35、40、45、50、55、又は60重量%、前記組成物の30、35、40、45、50、55、60又は65重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する、前記組成物。
【0039】
14.先行する項のいずれかの組成物であって、
ビートパルプを含み;
任意選択で、前記バルク飼料成分が前記ビートパルプを含み;
任意選択で、前記ビートパルプは、ウェットビートパルプ、乾燥ビートパルプ、スライスビートパルプ、ペレットビートパルプ、又はそれらの組み合わせを含み;
任意選択で、前記ビートパルプは、前記組成物の25~65重量%、前記組成物の35~50重量%、前記組成物の45~55重量%、前記組成物の少なくとも25、30、35、40、45、50、55、又は60重量%、前記組成物の30、35、40、45、50、55、60、又は65重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する、前記組成物。
【0040】
15.先行する項のいずれかの組成物であって、
塩を含み;
任意選択で、前記塩は、ブタ誘引剤、風味成分、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせの少なくとも一部を形成し;
任意選択で、前記塩は、前記組成物の0.5~4.0重量%、前記組成物の1.0~3.0重量%、前記組成物の2.0~2.5重量%、前記組成物の少なくとも0.5、1、1.5、2、2.5、3、又は3.5重量%、前記組成物の1、1.5、2、2.5、3、3.5、又は4重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する、前記組成物。
【0041】
16.先行する項のいずれかの組成物であって、
糖蜜を含み;
任意選択で、前記糖蜜は、ブタ誘引剤、風味成分、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせの少なくとも一部を形成し;
任意選択で、前記糖蜜は、前記組成物の0.5~7重量%、前記組成物の0.5~5重量%、前記組成物の2.5~7.0重量%、前記組成物の3.0~6.0重量%、前記組成物の3.5~5.0重量%、前記組成物の少なくとも0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、又は6.5重量%、前記組成物の1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、又は7重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する、前記組成物。
【0042】
17.先行する項のいずれかの組成物であって、
ラクトースを含み;
任意選択で、前記ラクトースは、ブタ誘引剤、風味成分、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせの少なくとも一部を形成し;
任意選択で、前記ラクトースは、粉末ラクトース、顆粒ラクトース、液体ラクトース、又はそれらの組み合わせを含み;
任意選択で、前記ラクトースは、前記組成物の2.0~10重量%、前記組成物の3.5~7.5重量%、前記組成物の4.5~6.0重量%、前記組成物の少なくとも2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、又は9.5重量%、前記組成物の2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、又は10重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせを構成する、前記組成物。
【0043】
18.先行する項のいずれかの組成物であって、前記組成物の成分の1つ又は任意の組み合わせが、粉砕された、ペレット化された、粉末化された、液体、油(例えば、綿実抽出物、綿実油、粗綿実油、精製された綿実油、又はそれらの任意の組み合わせ)、粗びきの、ミール状の、又はそれらの任意の組み合わせの形態で提供される、前記組成物。
【0044】
19.先行する項のいずれかの組成物であって、冷蔵せずに(例えば、25℃、1気圧で)少なくとも1、2、3、4、又は5か月間、任意選択で、直射日光、水、雨、又は流水にさらされずに(指定された条件の保管ユニットに置かれるなど)乾燥した保存条件(例えば、相対湿度50%)で2、3、4、5、又は6か月まで長期間保存した後、避妊効果を保持するように加工又は包装されており;前記避妊効果とは、繁殖可能なブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ又は雌ブタ)を、前記繁殖可能なブタが3日間連続して1日当たり1.36kg(3ポンド)の前記組成物を食べた場合に不妊にできることを意味し、ここで不妊とは、前記組成物を食べた後、そのブタ(例えば、雄ブタ)が70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、又は30%未満の精子運動性スコア、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、又は30%未満の精子形態スコア、又はそれらの組み合わせを有することを意味する、前記組成物。
【0045】
20.先行する項のいずれかの組成物であって、直射日光、水、雨、又は流水にさらされずに、乾燥した保管場所での非冷蔵保管中、1、2、3、4、又は5か月間及び最大6か月間保管安定性があるように加工又は包装されている、前記組成物。
【0046】
21.先行する項のいずれかの組成物であって、飼料が、閉じられたブタ専用給餌器(例えば、野生又は野生化ブタ専用給餌器)内で、直射日光、水、雨、又は流水にさらされずに、1、2、又は3か月間、最大4か月間安定かつ有効である、前記組成物。
【0047】
22.先行する項のいずれかの組成物であって、
前記組成物は、10~40重量%、10~30重量%、10~20重量%、10~15重量%、少なくとも10、15、20、25、30、又は35重量%、15、20、25、30、35、又は40重量%以下、又はそれらの任意の組み合わせの水分含有量を有する乾燥食物であるか;
前記組成物は、10~40重量%の水分、少なくとも10、15、20、25、30、又は35重量%の水分、15、20、25、30、35、又は40重量%以下の水分、又はその任意の組み合わせに等しい水分含有量を有するか;
前記組成物は、60~90重量%の乾物、少なくとも60、65、70、75、80、又は85重量%の乾物、90、85、80、75、70、又は65重量%以下の乾物、又はそれらの任意の組み合わせであるか;
それらの任意の組み合わせである、前記組成物。
【0048】
23.以下を含むアセンブリ:
先行する項のいずれかの組成物;及び
パッケージ(例えば、前記組成物のためのもの);
を含み、任意選択で、前記パッケージは前記組成物を少なくとも部分的に又は完全に封入し;任意選択で、前記パッケージは、前記組成物の質量、体積、又は表面積の少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、又は100%、前記組成物の質量、体積、又は表面積の20、30、40、50、60、70、80、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、又は100%以下、又はそれらの任意の組み合わせを封入する、前記アセンブリ。
【0049】
24.先行する項のいずれかのアセンブリであって、
前記パッケージはプラスチックパッケージであるか;
前記パッケージはポリウィーブ(poly weave)パッケージであるか;
前記パッケージは紙パッケージであるか;
又はそれらの任意の組み合わせである、前記アセンブリ。
【0050】
25.先行する項のいずれかのアセンブリであって、
前記組成物を給餌器(例えば、ブタ専用の給餌器)に入れるための提案(例えば、書面による提案、任意選択でパッケージ又は別のシートに記載されたもの)、推奨(例えば、書面による推奨、任意選択でパッケージ又は別のシートに記載されたもの)、又は説明(例えば、書面による説明、任意選択でパッケージ又は別のシートに記載されたもの)を含む、前記アセンブリ。
【0051】
26.先行する項のいずれかのアセンブリであって、
前記組成物(例えば、パッケージの内部)は、10~40重量%の水分;少なくとも10、15、20、25、30、又は35重量%の水分;15、20、25、30、35、又は40重量%以下の水分;又はそれらの任意の組み合わせに等しい水分含有量を有するか;又は
前記組成物(例えば、パッケージの内部)は、60~90重量%の乾物、少なくとも60、65、70、75、80、又は85重量%の乾物、90、85、80、75、70、又は65重量%以下の乾物、又はそれらの任意の組み合わせであるか;又は
それらの任意の組み合わせである、前記アセンブリ。
【0052】
27.経口摂取可能な避妊組成物をブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ又は雌ブタ)又は複数のブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ及び雌ブタ)に送達するためのシステムであって:
先行する項のいずれかの組成物又は先行する項のいずれかのアセンブリ;及び
ブタが前記組成物を食べることを可能にし、他の動物が前記組成物を食べることを阻止するように構成された装置であって、任意選択で、前記他の動物が、シカ、ネコ科動物、イヌ科動物、ウサギ、げっ歯類、鳥類、爬虫類、有袋類、アライグマ、アルマジロ、又はそれらの任意の組み合わせを含む、装置
を含むシステム。
【0053】
28.先行する項のいずれかのシステムであって、前記装置が、前記組成物のためのブタ専用送達システム(例えば、野生又は野生化ブタ専用送達システム)であるように構成されている、前記システム。
【0054】
29.先行する項のいずれかのシステムであって、任意選択で、前記装置は前記装置の内部から非有蹄動物を排除するように構成され、前記内部が前記組成物を収容するように構成され、任意選択で、前記装置が、ブタが前記装置の内部に入り又は到達するのを許容する(例えば、基本的に他のすべての陸生脊椎動物(向かい合わせの親指を持つ動物及びヒトは含まない)を排除し、ブタのみを許容する)ように構成されており、前記内部は前記組成物を含むように構成されている、前記システム。
【0055】
30.経口摂取可能な避妊組成物をブタに送達する方法であって、
先行する項のいずれかの組成物又はアセンブリを(例えば、ブタ専用送達システムにおいて)ブタが得られるようにすること、及び任意選択で、先行する項のいずれかの装置又はシステムを使用して前記組成物又は前記アセンブリをブタが得られるようにすることを含む方法。
【0056】
31.先行する項のいずれかの方法であって、
ブタが前記組成物を食べることを可能にすることを含む、方法。
32.先行する項のいずれかの方法であって、
ブタ誘引剤、風味成分、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせを使用して、前記組成物にブタを誘引することを含む方法。
【0057】
33.先行する項のいずれかの方法であって、
ブタ誘引剤、風味成分、香り成分、ブタフェロモン、又はそれらの任意の組み合わせを使用して、前記組成物にブタを誘引することを含む方法。
【0058】
ブタに前記組成物を食べるようにするために。
34.先行する項のいずれかの方法であって、
ブタが前記組成物を食べた後、そのブタの繁殖力を低下させる方法。
【0059】
35.前記ブタが野生ブタである、先行する項のいずれかの方法。
36.前記ブタが野生化ブタである、先行する項のいずれかの方法。
37.前記ブタが雄ブタであるか、又は前記ブタが雌ブタ又は雄ブタである、先行する項のいずれかの方法。
【0060】
38.前記ブタが、適正な家畜化されたブタ品種の野生又は野生化ブタである、先行する項のいずれかの方法。
39.前記ブタが、野生化ブタと適正な家畜化されたブタ品種のブタとの間の交雑種である、先行する項のいずれかの方法。
【0061】
40.前記ブタが雌ブタであるか、又は前記ブタが雌ブタ又は雄ブタである、先行する項のいずれかの方法。
41.先行する項のいずれかの方法であって、前記ブタが雄ブタであり、前記避妊組成物を食べた結果、そのブタが0%~70%未満の精子運動性スコア、少なくとも0%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、又は65%の精子運動性スコア、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、又は30%未満の精子運動性スコア、又はそれらの任意の組み合わせ;0%~80%未満の精子形態スコア、少なくとも0%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、又は75%の精子形態スコア、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、又は30%未満の精子形態スコア、又はそれらの任意の組み合わせ;又はそれらの任意の組み合わせを有する、前記方法。
【0062】
42.先行する項のいずれかの方法であって、前記ブタが雄ブタであり、1か月の期間中に3日間、1日当たり1.36kg(3ポンド)の避妊薬を食べた後、前記ブタが:0%~70%未満の精子運動性スコア、少なくとも0%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、又は65%の精子運動性スコア、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、又は30%未満の精子運動性スコア、又はそれらの任意の組み合わせ;0%~80%未満の精子形態スコア、少なくとも0%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、又は75%の精子形態スコア、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、又は30%未満の精子形態スコア、又はそれらの任意の組み合わせ;又はそれらの任意の組み合わせを有し;
任意選択で、前記日は連続しており、任意選択で、前記3日間は連続していない、前記方法。
【0063】
43.前記雄ブタが野生化ブタである、先行する項のいずれかの方法。
44.前記雌ブタが野生化ブタである、先行する項のいずれかの方法。
45.前記避妊組成物を得られるようにするステップが、選択的にブタが前記避妊組成物を食べられるようにする給餌器に前記避妊薬を入れることを含む、先行する項のいずれかの方法。
【0064】
46.前記避妊組成物を得られるようにするステップが、ブタが前記避妊組成物を食べることを可能にし、他の動物が前記避妊組成物を食べることを阻止する装置に前記避妊組成物を入れることを含む、先行する項のいずれかの方法。
【0065】
47.先行する項のいずれかの方法であって、
前記ブタの精子の形態は、生殖不能な程度まで劣化するか;
前記ブタの精子は、卵子に到達して貫通する能力を失うか;
前記ブタの精子は適切に遊泳しないか;
前記ブタは不妊になるか;
前記ブタの繁殖力が低下するか;又は
それらの任意の組み合わせである、前記方法。
【0066】
48.先行する項のいずれかの方法であって、前記装置が、ブタ専用送達システム(例えば、野生又は野生化ブタ専用送達システム)、又は現在利用可能で、前記ブタ専用送達システムが使用される地域を管轄する事業体によって使用が承認されたブタ専用送達システム(例えば、野生又は野生化ブタ専用送達システム)である、前記方法。
【0067】
49.先行する項のいずれかの方法であって、前記組成物が、包装によって、任意選択で前記組成物をプラスチック又はポリウィーブの飼料袋に包装することによって、環境(例えば、周囲条件、雨、太陽、風、又はそれらの任意の組み合わせ)から保護される、前記方法。
【0068】
50.先行する項のいずれかの方法であって、
前記組成物のすべての成分、前記組成物の任意の成分、前記組成物の成分の任意の組み合わせ、又は綿実抽出物にデンプン(例えば、コーンスターチ)を噴霧することで、コーティングを有するコーティングされた組成物を提供すること;
前記コーティングされた組成物を乾燥させて、乾燥したコーティングされた組成物を提供すること;及び
前記乾燥したコーティングされた組成物をより小さな断片(例えば、塊及び/又は顆粒)に破砕すること、任意選択で、それにより前記より小さな断片に、コーティングのない組成物と比較してより硬質の構造を与え、任意選択で、それにより、前記組成物が自然環境などの環境にさらされたとき、場合によっては前記組成物が畑に置かれたとき、前記組成物を保護することを含む、前記方法。
【0069】
ゴシポールを含む特定の組成物を使用して実施形態を説明してきたが、追加の実施形態は、ゴシポールを含む本質的に任意の配合を組成物に提供することによって形成され得る。さらに、いくつかの実施形態では、前記組成物は、ゴシポールを除いて、任意の1つの成分の、別の成分に対して0重量%~100重量%の、又はそこに含まれる実際の値又は範囲の様々な相対比率を含むことができる。例えば、前記相対比率は、前記組成物がブタを誘引し、ブタが前記組成物を食べるようにし、その場に配置した後に避妊効果を保持し、少なくとも1.36kg(3ポンド)の前記組成物がブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ又は雌ブタ)によって連続して3日間、毎日摂取された場合、ブタ(例えば、雄ブタ、雌ブタ、又は雄ブタ又は雌ブタ)の繁殖力の低下又は実質的な不妊を引き起こし、又はそれらの任意の組み合わせであるように構成されるように選択することができる。
【0070】
「含む」という用語又はその活用形を使用して実施形態を説明してきたが、「含む」という用語を「から本質的になる」又は「からなる」及びそれらの活用形に置き換えることによって、追加の実施形態を作成することができる。「含む」又はその活用形を「少なくとも1、2、3、4、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、96、97、98、又は99重量%及び最大100重量%を含む」又はその活用形に置き換えることによって、追加の実施形態を作成することもできる。
【0071】
「実質的に」という用語を使用して実施形態を説明してきたが、「実質的に」という用語が「ほぼ」又は「少なくとも50、60、70、80、90、95、96、97、98、又は99%及び最大100%」に置き換えられた追加の実施形態を形成することができる。
【0072】
上限・下限の第1のセットを有する第1の範囲を使用して実施形態を説明してきたが、第1の範囲を、第1の範囲に含まれる任意の値から選択される上限・下限を有するより狭い範囲に置き換えることによって追加の実施形態を作成することができる。
【0073】
本開示において、「少なくとも~」、「~より大きい」、「~未満」、「~以下」の用語や同様の用語を用いて表向きはオープンエンドの範囲が記載される場合、その範囲にはそのオープンエンドの範囲におけるすべての可能な値が含まれるが、物理的に不可能な値は除外される。例えば、文脈上、範囲に100%までの値しか含めることができない場合、100%を超える値はその範囲に含まれない。別の例として、文脈上、範囲に0%までの値しか含めることができない場合、0%よりも小さい値はその範囲に含まれない。文脈上、範囲に正の値しか含めることができない場合、負の値はその範囲から除外される。
【0074】
任意選択の構成要素を含むものとして本開示に記載される実施形態について、これは、任意選択の構成要素の1つ又は任意の組み合わせを実施形態に含めることができるが、含めることが必須ではないことを意味する。例えば、いくつかの実施形態は、任意選択の構成要素を全く含まなくてもよく、いくつかの実施形態は、任意選択の構成要素を1つだけ含むことができ、いくつかの実施形態は、任意に選択した複数の任意選択の構成要素を含むことができ、いくつかの実施形態は、任意選択の構成要素のすべてを含むことができる。
【0075】
さらに、本発明は、好ましい実施形態を参照して具体的に示され説明されてきたが、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細に様々な変更を加えることができることを理解するであろう。発明者らは、当業者が必要に応じてそのような変形を採用することを予期しており、発明者らは、本明細書に具体的に記載された以外の方法でも本発明が実施されることを意図している。したがって、本発明は、適用される法律に従って認められる、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された発明特定事項のすべての変更及び均等物を含む。さらに、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈と明らかに矛盾しない限り、上記の構成要素の任意の組み合わせが、それらのすべての可能な変形も含めて本発明に包含される。
【国際調査報告】