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特表2023-528203現実世界の活動のパラレルリアリティゲームとのリンキング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-04
(54)【発明の名称】現実世界の活動のパラレルリアリティゲームとのリンキング
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/216 20140101AFI20230627BHJP
   G06Q 30/00 20230101ALI20230627BHJP
   A63F 13/61 20140101ALI20230627BHJP
   A63F 13/5378 20140101ALI20230627BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20230627BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20230627BHJP
【FI】
A63F13/216
G06Q30/00
A63F13/61
A63F13/5378
A63F13/35
A63F13/65
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568680
(86)(22)【出願日】2021-05-11
(85)【翻訳文提出日】2023-01-11
(86)【国際出願番号】 IB2021053973
(87)【国際公開番号】W WO2021229412
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】16/872,206
(32)【優先日】2020-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】519087723
【氏名又は名称】ナイアンティック, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】NIANTIC,INC.
【住所又は居所原語表記】One Ferry Building,Suite 200 San Francisco,CA 94111 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユエンジエン カーラ リー
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン デ レオン
(72)【発明者】
【氏名】ガン リウ
(72)【発明者】
【氏名】マヤ ラムジー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー グラント ストースキー
(72)【発明者】
【氏名】サロ オルファーリ
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル カサデヴァル ピーノ
(72)【発明者】
【氏名】ヘイリー リールマン
(72)【発明者】
【氏名】マルヤム サボール
(72)【発明者】
【氏名】ローラ メー ワーナー
(72)【発明者】
【氏名】ルーカス カザンスキー
(72)【発明者】
【氏名】エリカ リン コバルコスキー
(72)【発明者】
【氏名】キュー ヤング チャン
(72)【発明者】
【氏名】白石 淳二
(72)【発明者】
【氏名】中島 真由子
(72)【発明者】
【氏名】村井 説人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ブイ.ハンケ
(72)【発明者】
【氏名】ビクラム グローバー
(72)【発明者】
【氏名】ロレン シャーマン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
現実世界の活動をロケーションベースのパラレルリアリティ体験とリンクさせるためのシステムおよび方法が提供される。特に、パラレルリアリティ体験をホストするゲームサーバーは、ユーザーのクライアントデバイスから位置データを受信し、クライアントデバイスが地理的な領域に関連付けられた現実世界のランドマークにあるかどうかを決定する。クライアントデバイスが現実世界のランドマークにあると決定することに応答して、ゲームサーバーは、クライアントデバイスに、地理的な領域内における現実世界に進むユーザーに動機を与えるコンテンツを提示させる。ゲームサーバーは、センサーデータに基づいて、クライアントデバイスが現実世界のロケーションの近接の範囲内にあるかどうかを決定する。クライアントデバイスが現実世界のロケーションの近接の範囲内にあると決定することに応答して、ゲームサーバーは、クライアントデバイスに、現実世界のロケーションに対応する仮想世界のロケーションに仮想要素を表示させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラレルリアリティ体験における表示用の仮想要素を提供するための命令を含む非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体であって、前記パラレルリアリティ体験は、ユーザーが現実世界において異なったロケーションに動くことによって仮想世界を進行することが可能であるような、前記現実世界の地理の少なくとも一部とパラレルである前記地理を含む前記仮想世界を有し、前記命令は、コンピューターによって実行されると、前記コンピューターに、
前記パラレルリアリティ体験のユーザーのクライアントデバイスから位置データを受信することと、
前記クライアントデバイスが、地理的な領域に関連付けられた現実世界のランドマークからしきい値距離内にあるかどうかを決定することと、
前記クライアントデバイスが前記しきい値距離内にあると決定することに応答して、前記クライアントデバイスに、前記現実世界のランドマークへ進む前記ユーザーに動機を与えるコンテンツを提示させることと、
前記クライアントデバイスが前記現実世界のランドマークにあるかどうかを決定することと、
前記クライアントデバイスが前記現実世界のランドマークにあると決定することに応答して、前記クライアントデバイスに、前記地理的な領域内の前記現実世界におけるロケーションに進む前記ユーザーに動機を与えるコンテンツを提示させることと、
前記クライアントデバイスからのセンサーデータに基づいて、前記クライアントデバイスが前記現実世界における前記ロケーションの近接の範囲内にあるかどうかを決定することと、
前記クライアントデバイスが前記現実世界における前記ロケーションの近接の範囲内にあると決定することに応答して、前記クライアントデバイスに、前記現実世界における前記ロケーションに対応する前記仮想世界におけるロケーションに前記仮想要素を表示させることと
を含む動作を行わせることを特徴とする非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項2】
前記現実世界のランドマークに進む前記ユーザーに動機を与える前記コンテンツは、前記現実世界のランドマークに前記ユーザーを導く仮想アイテムであることを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項3】
前記仮想アイテムは、前記クライアントデバイスの現在のロケーションから前記地理的な領域までの推奨ルートを横断することによって、前記現実世界のランドマークに前記ユーザーを導くことを特徴とする請求項2に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項4】
前記動作は、
前記クライアントデバイスから第2のセンサーデータを受信することと、
前記第2のセンサーデータに基づいて、前記ユーザーの輸送機関のモードを決定することと、
前記輸送機関のモードに基づいて前記しきい値距離を決定することと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項5】
前記現実世界のランドマークに進む前記ユーザーに動機を与える前記コンテンツは、前記仮想要素が前記現実世界のランドマークにおいて利用可能であることを示す通知を含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項6】
前記仮想要素は、前記現実世界における前記ロケーションに対応する前記仮想世界における前記ロケーションに位置した仮想体験にリンクされ、前記クライアントデバイスに前記仮想要素を表示させることは、
サーバーによって、前記クライアントデバイスに、前記仮想体験に対するオブジェクティブを示すデータを送信することと、
前記ユーザーが前記オブジェクティブを達成したと決定することに応答して、前記クライアントデバイスに、前記仮想世界における前記仮想要素を表示させることと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項7】
前記現実世界における前記ロケーションは、現実世界の物体に対応し、前記クライアントデバイスに前記仮想要素を表示させることは、
前記クライアントデバイスに、前記現実世界の物体とインタラクションするように前記ユーザーを促すことをさせることと、
前記ユーザーが前記現実世界の物体とインタラクションしたと決定することに応答して、前記クライアントデバイスに、前記仮想世界における前記仮想要素を表示させることと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項8】
前記現実世界における前記ロケーションに進む前記ユーザーに動機を与える前記コンテンツは、前記仮想要素が前記現実世界における前記ロケーションにあることを示す通知を含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項9】
前記現実世界における前記ロケーションに進む前記ユーザーに動機を与える前記コンテンツは、前記クライアントデバイスの現在のロケーションから前記現実世界における前記ロケーションまでの推奨進路を横断する仮想キャラクタを含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項10】
前記パラレルリアリティ体験は、パラレルリアリティゲームであることを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項11】
前記現実世界における前記ロケーションは、前記現実世界における商業活動に関連付けられ、前記仮想要素は、前記商業活動に対する仮想クーポンであることを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項12】
前記現実世界における前記ロケーションは、前記現実世界における商業活動に関連付けられ、前記動作は、
前記クライアントデバイスに、前記ロケーションまでのルートを表示させることであって、前記ルートは、前記クライアントデバイスに関連付けられた買い物リストに基づいて決定される、こと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項13】
前記動作は、
第2のクライアントデバイスから、第2のユーザーが前記買い物リストからのアイテムを取って来たという表示を受信することと、
前記買い物リストを更新して前記アイテムを取り除くことと、
前記クライアントデバイスに、前記ロケーションへの第2のルートを表示させることであって、前記第2のルートは、前記更新された買い物リストに基づく、ことと
をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項14】
前記クライアントデバイスが前記現実世界のランドマークにあるかどうかを決定することは、
前記クライアントデバイスに対するロケーションデータを受信することと、
前記クライアントデバイスが前記地理的な領域内にあることまたは前記地理的な領域の予め決められた距離内にあることを示す前記ロケーションデータに応答して、前記クライアントデバイスが前記現実世界のランドマークにあることを決定することと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項15】
前記ロケーションは、建造物であり、前記動作は、
前記クライアントデバイスに命令を送って、屋内測位システムを用いて前記クライアントデバイスの位置をトラッキングすること
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項16】
前記屋内測位システムは、ビジュアルポジショニングシステムを含み、前記動作は、
前記クライアントデバイスによって捉えた画像データを受信することと、
前記ロケーションのマップデータと前記画像データを比較することによって、前記建造物内の前記クライアントデバイスの位置を決定することと、
前記クライアントデバイスに、前記位置から前記ロケーションまでのルートを示すルート情報を表示させることと
をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項17】
前記センサーデータは、前記クライアントデバイスのカメラによって捉えた1つまたは複数の画像を含み、前記ユーザーが前記現実世界における前記ロケーションの近接の範囲内にいるかどうかを決定することは、
前記1つまたは複数の画像から現在の画像データを生成することと、
前記現実世界における前記ロケーションの以前に捉えた画像から導出された格納された画像データと前記現在の画像データを比較することと、
前記現在の画像データと前記格納された画像データとの間の一致を識別することに応答して、前記ユーザーが前記現実世界における前記ロケーションの近接の範囲内にいると決定することと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項18】
前記現実世界における前記ロケーションは、現実世界の物体に関連付けられ、前記センサーデータは、前記クライアントデバイスのカメラによって捉えた1つまたは複数の画像を含み、前記ユーザーが前記現実世界における前記ロケーションの近接の範囲内にいるかどうかを決定することは、
前記1つまたは複数の画像を分析して、前記現実世界の物体が描かれているかどうかを決定することと、
前記1つまたは複数の画像のうちの少なくとも1つが前記現実世界の物体を描いていることに応答して、前記ユーザーが前記現実世界における前記ロケーションの近接の範囲内にいると決定することと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項19】
パラレルリアリティ体験における表示用の仮想要素を提供するための方法であって、前記パラレルリアリティ体験は、ユーザーが現実世界において異なったロケーションに動くことによって仮想世界を進行することが可能であるような、前記現実世界の地理の少なくとも一部とパラレルである前記地理を含む前記仮想世界を有し、前記方法は、
前記パラレルリアリティ体験のユーザーのクライアントデバイスから位置データを受信することと、
前記クライアントデバイスが、地理的な領域に関連付けられた現実世界のランドマークからしきい値距離内にあるかどうかを決定することと、
前記クライアントデバイスが前記しきい値距離内にあると決定することに応答して、前記クライアントデバイスに、前記現実世界のランドマークへ進む前記ユーザーに動機を与えるコンテンツを提示させることと、
前記クライアントデバイスが現実世界のランドマークにあるかどうかを決定することと、
前記クライアントデバイスが前記現実世界のランドマークにあると決定することに応答して、前記クライアントデバイスに、前記地理的な領域内の前記現実世界におけるロケーションに進む前記ユーザーに動機を与えるコンテンツを提示させることと、
前記クライアントデバイスからのセンサーデータに基づいて、前記クライアントデバイスが前記現実世界における前記ロケーションの近接の範囲内にあるかどうかを決定することと、
前記クライアントデバイスが前記現実世界における前記ロケーションの近接の範囲内にあると決定することに応答して、前記クライアントデバイスに、前記現実世界における前記ロケーションに対応する前記仮想世界におけるロケーションに前記仮想要素を表示させることと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項20】
パラレルリアリティ体験における仮想要素を提供するコンピューター実装方法であって、前記パラレルリアリティ体験は、ユーザーが現実世界において異なったロケーションに動くことによって仮想世界を進行することが可能であるような、前記現実世界の地理の少なくとも一部とパラレルである前記地理を含む前記仮想世界を有し、前記コンピューター実装方法は、
サーバーによって、前記パラレルリアリティ体験のユーザーのクライアントデバイスに、仮想要素が前記現実世界におけるロケーションの現実世界の物体とリンクされていることを示すデータを送信することと、
前記ユーザーが前記現実世界の物体とインタラクションすることに応答して、前記サーバーによって、前記現実世界における前記ロケーションに対応する前記仮想世界におけるロケーションに前記仮想要素を含むようにデータを修正することと、
前記サーバーによって、前記クライアントデバイスに、前記仮想世界の前記仮想要素についての前記修正されたデータを提供することと
を備えることを特徴とするコンピューター実装方法。
【請求項21】
前記仮想要素は、前記インタラクションに対する仮想リワードであることを特徴とする請求項20に記載のコンピューター実装方法。
【請求項22】
前記仮想世界における前記ロケーションに前記現実世界の物体に関する情報を含むように前記データを修正すること
をさらに備えることを特徴とする請求項20に記載のコンピューター実装方法。
【請求項23】
前記サーバーによって、前記クライアントデバイスに、前記パラレルリアリティ体験に対するオブジェクティブとして前記現実世界の物体と対話するように前記ユーザーに促すメッセージを送信することと
をさらに備えることを特徴とする請求項20に記載のコンピューター実装方法。
【請求項24】
パラレルリアリティ体験における表示用の仮想要素を提供するための命令を含む非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体であって、前記パラレルリアリティ体験は、ユーザーが現実世界において異なったロケーションに動くことによって仮想世界を進行することが可能であるような、前記現実世界の地理の少なくとも一部とパラレルである前記地理を含む前記仮想世界を有し、前記命令は、コンピューターによって実行されると、前記コンピューターに、
サーバーによって、前記パラレルリアリティ体験のユーザーのクライアントデバイスに、仮想要素が前記現実世界におけるロケーションの現実世界の物体とリンクされていることを示すデータを送信することと、
前記ユーザーが、前記現実世界において指定されたやり方にて前記現実世界の物体とインタラクションすることによって、前記仮想世界における前記仮想要素へのアクセスを獲得することが可能であることを示す表示を前記クライアントデバイスに表示させることと、
前記クライアントデバイスによって生成されたセンサーデータに基づいて、前記ユーザーが前記指定されたやり方にて前記現実世界の物体とインタラクションしたことを決定することと、
前記ユーザーが前記指定されたやり方にて前記現実世界の物体とインタラクションしたと決定することに応答して、前記現実世界における前記ロケーションに対応する前記仮想世界におけるロケーションに前記仮想要素を前記クライアントデバイスに表示させることと
を含む動作を行わせることを特徴とする非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項25】
前記仮想要素は、前記指定されたやり方にて前記現実世界の物体との前記インタラクションに対する仮想リワードであることを特徴とする請求項24に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項26】
前記仮想要素はブランドと関連付けられ、前記現実世界の物体も前記ブランドと関連付けられることを特徴とする請求項24に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【請求項27】
前記仮想要素は、前記現実世界の物体に関する情報を含むことを特徴とする請求項24に記載の非一時的なコンピューター読取り可能記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ロケーションベースゲーミングに関し、より詳細には、たとえば商業活動(commercial activity)および/またはデータ収集活動などの現実世界の活動をロケーションベースのパラレルリアリティゲームとリンクさせるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
優先権主張
本出願は、参照によって組み入れられる、2020年5月11日に提出された米国の仮出願でない特許出願第16/872,206号の利益を主張する。
【0003】
仮想世界においてインタラクションする多くのプレイヤーに共有仮想環境を提供する、コンピュータベースゲーミングシステムおよび/または電子ゲーミングシステムが知られている。インターネットに対する有用性および接続性が増加して、世界中からの多くのプレイヤーが、仮想環境においてインタラクションし、種々のゲームオブジェクティブ(game objective)を成し遂げることが可能である。通常、上記のゲーミングシステムは、現実世界とパラレルである仮想世界の地理を有さない。ロケーションベースゲーム(location-based game)は、現実世界を地理として用いる。いくつかのロケーションベースゲームは、現実世界の地理とパラレルであるマップに仮想ロケーションを加える。しかしながら、通常、上記のゲームは、現実世界のオブジェクティブ(objective:目標)に焦点を合わせられる。通常、今述べたゲームは、現実世界とパラレルである仮想世界、および、多くのプレイヤーが、現実世界を進行し現実世界において行動を行うことによって、パラレルな仮想世界においてインタラクションし種々のゲームオブジェクティブを成し遂げることが可能である仮想ゲーム環境として作動する仮想世界を含まない。
【0004】
現実世界の少なくとも一部とパラレルである共有仮想世界を提供するパラレルリアリティゲームは、プレイヤーのコミュニティを引き寄せることが可能であるいろいろなインタラクションをホストすることが可能である。現実世界の少なくとも一部とパラレルである地理を有する仮想世界を提供することは、プレイヤーに、現実世界を進行することによって仮想世界を進行することを可能にする。仮想環境における仮想要素を現実世界における現実世界の物体、ロケーション、および行動とリンクさせることは、プレイヤーがふつうは無視するだろう現実世界における特徴に進むように、および気づくようにプレイヤーに勧めることが可能である。仮想世界において、現実世界において対をなす現実世界の物体および/またはロケーションと同一のロケーションに仮想要素を提供することは、仮想要素が現実世界の隠れた一部であるという感覚を増大させる。
【0005】
パラレルリアリティゲームは、たとえば、仮想世界における他のプレイヤーとの社会的なインタラクションを通じて、および仮想世界における種々のゲームオブジェクティブを通じてなど、仮想世界におけるインタラクションをプレイヤーに勧めるゲーム特徴を含むことが可能である。いくらかのゲーム特徴が提供されて、パラレルな仮想世界を現実世界と、より密接にリンクさせることが可能である。
【発明の概要】
【0006】
本発明の態様の側面および利点は、一つには後に続く説明において述べられるだろう、または説明から明らかであり得る、または態様の実践を通じて習得されることがある。
【0007】
本開示の1つの例示的な側面は、たとえばパラレルリアリティゲームなどのパラレルリアリティ体験(parallel reality experience)を提供するコンピューター実装方法に向けられている。パラレルリアリティ体験は、ユーザーが、現実世界において異なる地理的なロケーションへ移動することによって、仮想世界を進行することが可能であるような、現実世界の地理の少なくとも一部とパラレルである地理を含む仮想世界を有する。方法は、パラレルリアリティ体験のユーザーのクライアントデバイスから位置データを受信することと、クライアントデバイスが地理的な領域に関連付けられた現実世界のランドマークにあるかどうかを決定することとを含む。方法は、クライアントデバイスが現実世界のランドマークにあるならば、クライアントデバイスに、現実世界のロケーションへ進むユーザーに動機を与えるコンテンツを提示させることを含む。現実世界のロケーションは、現実世界のランドマークの地理的な領域内である。方法は、クライアントデバイスが、現実世界のロケーションの近接の範囲内にあるかどうかをセンサーデータに基づいて決定することと、クライアントデバイスが現実世界のロケーションの近接の範囲内にあるならば、クライアントデバイスに、現実世界のロケーションに対応する仮想世界のロケーションに仮想要素を表示させることとをさらに含む。
【0008】
本開示の他の例示的な実装は、現実世界の活動をロケーションベースのパラレルリアリティゲームとリンクさせるためのシステム、装置、非一時的なコンピューター読取り可能媒体、デバイス、およびユーザーインターフェースに向けられる。
【0009】
種々の態様についての今述べたこと、ならびに他の特徴、側面、および利点は、後に続く説明および添付の特許請求の範囲に関して、よりよく理解されるだろう。本明細書に組み入れられ本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の態様を例示し、説明とともに、関係する原理を説明する助けになる。
【0010】
当業者に向けられた態様の詳細な議論は、明細書に述べられ、添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の例示的な態様に係るロケーションベースゲームを実装するための例示的なコンピューターベースシステムを示す図である。
図2】現実世界とパラレルである地理を有する仮想世界の表現を示す図である。
図3】本開示の例示的な態様に係るロケーションベースゲームの例示的なゲームインターフェースを示す図である。
図4】本開示の例示的な態様に係るロケーションベースのパラレルリアリティゲームと現実世界の活動をリンクさせるための例示的な方法のサーバークライアントフロー図である。
図5】本開示の例示的な態様に係るロケーションベースのパラレルリアリティゲームと商業活動をリンクさせるための例示的な方法のフロー図である。
図6】本開示の例示的な態様に係るロケーションベースのパラレルリアリティゲームとデータ収集活動をリンクさせるための例示的な方法のフロー図である。
図7】本開示の例示的な態様に係るパラレルリアリティ体験に仮想要素を提供するための例示的な方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1つまたは複数の例が図面において例示されている本発明の態様への詳細な参照をただちにするだろう。各例は、態様の説明として提供され、本発明の限定ではない。実際、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、態様に対して種々の修正および変形がされることが可能であることは、当業者には明らかであろう。例として、一態様の部分として例示されるまたは説明される特徴は、別の態様とともに用いられて、よりさらなる態様をもたらすことが可能である。ゆえに、本開示の側面が上記の修正および変形を範囲に含むことが意図される。
【0013】
概要
一般に、本開示は、たとえば現実世界の商業活動および/または現実世界のデータ収集活動などの現実世界の活動を、ロケーションベースのパラレルリアリティゲームとリンクさせるためのコンピューターベースシステムおよび方法に向けられる。特に、パラレルリアリティゲームをホストするゲームサーバーは、パラレルリアリティゲームに関連付けられたゲームデータベースに格納されるゲームデータを修正して、更新して、または追加して、パラレルリアリティゲームに、いくらかのゲーム特徴を含むことが可能である。ゲーム特徴は、現実世界における商業活動および/またはデータ収集活動とリンクさせることが可能である。例として、ゲーム特徴は、仮想世界におけるゲーム特徴に関連付けられたプレイヤーの行動が、現実世界における商業活動および/またはデータ収集活動を導くまたは勧めるような、現実世界における活動とリンクすることが可能である。本開示の側面に係るロケーションベースのパラレルリアリティゲームを現実世界の活動とリンクさせることは、現実世界の活動に関連付けられた仮想ゲームの特徴についての効率的な改善された選択を提供して、ゲームにおけるパラレルな仮想世界と現実世界との間のリンクをさらに強化するという技術的効果を有することが可能である。
【0014】
より詳細には、ゲームサーバーは、現実世界の地理の少なくとも一部とパラレルである地理を有する仮想環境を含むプレイヤーゲーミング領域を有するロケーションベースのパラレルリアリティゲームをホストすることが可能である。プレイヤーは、現実世界において地理座標の範囲を進行することによって、仮想世界において仮想空間を定義する座標の範囲を進行することが可能である。特に、プレイヤーの位置は、例として、プレイヤーのモバイルデバイスに関連付けられた測位システム(例えば、GPSシステム)を用いて、監視されるまたはトラッキングされることが可能である。プレイヤーの位置情報は、ネットワークを介してパラレルリアリティゲームをホストするゲームサーバーに提供されることが可能であり、パラレルリアリティゲームをホストするゲームサーバーによって用いられて、仮想世界におけるプレイヤーのロケーションを更新することが可能である。結果として、プレイヤーが現実世界における座標の範囲の中のあちこちに連続して動く時に、さらにプレイヤーは、パラレルな仮想世界の座標の範囲の中のあちこちにも連続して動く。
【0015】
仮想世界は、現実世界のランドマーク/ロケーションとリンクされる1つまたは複数の仮想要素を含むことが可能である。例として、仮想世界は、現実世界におけるランドマーク、博物館、美術品、図書館、または関心のある他の領域に関連付けられた種々の仮想要素を含むことが可能である。現実世界のランドマーク/ロケーションとリンクされる仮想要素は、仮想世界が、プレイヤーがパラレルリアリティゲームをプレイすることによってインタラクションすることが可能である、現実世界の隠れた次元であるという錯覚を与えることが可能である。例として、プレイヤーが現実世界における地理座標を進行する時に、プレイヤーは、パラレルな仮想世界に提供される仮想要素を発見し、インタラクションすることが可能である。種々のゲームオブジェクティブは、ロケーションベースゲームの一部として今述べた仮想要素とインタラクションすることを、プレイヤーが要求されることが可能である。
【0016】
ロケーションベースのパラレルリアリティゲームは、必然的に、現実世界とパラレルな仮想世界との間のリンクを含む。現実世界とパラレルな仮想世界との間のリンクを改善するために、いくらかのゲーム特徴は、たとえば、現実世界の商業活動および/またはデータ収集活動などの現実世界の活動とリンクさせられて、パラレルリアリティゲームにおけるユーザー体験を改善させる、仮想世界の行動が現実世界の行動に与える影響および現実世界の行動が仮想世界の行動に与える影響を強化することが可能である。
【0017】
本開示の1つの例示的な態様によれば、現実世界における商業活動とリンクしたゲーム特徴は、パラレルリアリティゲームをプレイしている間のプレイヤーの行動が現実世界における商業活動を勧めるまたは動機を与えることが可能であるような、パラレルリアリティゲームに含まれることが可能である。スポンサー、広告主、企業、および他のエンティティは、パラレルリアリティゲームに含まれることになるいくらかのゲーム特徴に、パラレルリアリティゲームのプレイヤーに対する企業または他のエンティティの露出を増やすよう要求することが可能である。
【0018】
例として、スポンサー、企業、または他のエンティティは、ネットワークを介して、パラレルリアリティゲームをホストするゲームサーバーにリクエスト(request)を提供し、現実世界における商業活動とリンクされたいくらかのゲーム特徴をパラレルリアリティゲームに追加することを要求することが可能である。ゲームサーバーは、要求を分析し、要求されたゲーム特徴をゲームに追加するかどうかを決定することが可能である。ゲームサーバーが特定のゲーム特徴をパラレルリアリティゲームに追加すると決定すれば、ゲームサーバーは、ゲームデータを修正して、更新して、またはパラレルリアリティゲームに関連付けられたゲームデータベースに追加して、ゲーム特徴を含むことが可能である。次に、ゲームサーバーは、リクエストされたゲーム特徴を有するパラレルリアリティゲームへのアクセスを、パラレルリアリティゲームの複数のプレイヤーにホストするまたは提供することが可能である。
【0019】
一例として、エンティティは、現実世界におけるエンティティに関連付けられた商業活動のロケーションに対応する仮想世界のロケーションに仮想要素または他のゲーム特徴が設けられることを要求することによって、現実世界のロケーションに顧客を引き寄せることが可能である。今述べた仮想要素またはゲーム特徴は、訪れてパラレルリアリティゲーム内のいくらかのゲームオブジェクティブまたは成果を達成するのに利益になるまたは必要であることになるように、仮想世界内に設計されることが可能である。結果として、スポンサーまたは他のエンティティは、パラレルリアリティゲーム内の特定のロケーションに設けられることになるいくらかの仮想要素を要求し手配することによって、現実世界のロケーションに顧客を引き寄せることが可能である。
【0020】
別の例として、顧客に対する知名度を上げることを望む企業または他のエンティティは、現実世界の商品またはサービスの購入にリンクさせることになるゲーム特徴を手配することが可能である。例として、現実世界における特定のアイテムまたはサービスの購入は、強化されたパワー、隠されたゲーム特徴もしくはゲームオブジェクティブ、または仮想世界において価値のある他のアイテム/イベントとリンクさせることが可能である。今述べたことは、パラレルリアリティゲームのプレイヤーに、企業または他のエンティティを訪れ、商品またはサービスを購入し、体験について友人または他のパラレルリアリティゲームのプレイヤーと話す動機を与える。
【0021】
さらに別の例として、パラレルリアリティゲームは、仮想世界内のいくらかの成果に届く、またはいくらかのゲームオブジェクティブを完了するパラレルリアリティゲームのプレイヤーに、現実世界において有用なクーポン、商品引換券、または有用な他のリワード(reward)を配布するように構成されるリワードモジュールを含むことが可能である。例として、企業または他のエンティティは、いくらかのゲームタスクまたはゲームオブジェクティブの完了によってプレイヤーに配布されることになる、企業に関連付けられたクーポン、割引、商品引換券、または他のリワードを手配することが可能である。今述べたことは、現実世界における商業活動を、パラレルな仮想世界におけるプレイヤーの行動に基づくクーポン、割引、商品引換券、または他のリワードを用いて促進することが可能である。
【0022】
さらにまた別の例として、スポンサーまたは他のエンティティは、仮想世界におけるいくらかの仮想アイテム、仮想ロケーション、または他の仮想要素についてのタギングまたはブランディングを手配することが可能である。今述べたブランディングされた要素は、ゲームのプレイヤーに対して、スポンサーまたは他のエンティティの知名度を上げることが可能である。ブランディングされた要素が、ロケーションベースゲーム内において価値がある、または強力であるならば、ブランディングされたブランド要素のうわさは、ゲームのプレイヤーの間でバイラルに拡散し、スポンサーまたは他のエンティティに対する知名度を上げることが可能である。
【0023】
本開示の別の例示的な態様によれば、パラレルリアリティゲームは、現実世界におけるデータ収集活動とリンクするゲーム特徴を含むことが可能である。ゲーム特徴は、データ収集活動と直接的にリンクさせる、またはデータ収集活動と間接的にリンクさせることが可能である。データ収集活動を行った結果として、プレイヤーによって収集されたデータは、写真、録音、テキスト情報、または他の適切なデータ(例えば、WiFiホットスポットのロケーション、Bluetooth接続など)のかたちにおいてであることが可能である。収集された情報は、データを分析しデータを用いて、現実世界に関連付けられたデータを改善することが可能であるゲームサーバーに送られることが可能である。次に、改善されたデータは、たとえば、検索エンジン、エンサイクロペディア、地理情報システム(例えば、マップサービス、仮想地球儀サービスなど)、および他のプラットフォームなど、種々のプラットフォームによるアクセスを利用可能の状態にさせることが可能である。
【0024】
データ収集活動と直接的にリンクされた例示的なゲーム特徴は、現実世界についての情報を獲得することと、ゲームオブジェクティブの完了のための条件として今述べた情報を提供することとを含む、仮想世界におけるゲームオブジェクティブまたはタスクを含むことが可能である。例えば、仮想要素に関連付けられたゲームオブジェクティブは、仮想要素のロケーションに対応するロケーションにおいて、現実世界に設けられた特定のランドマーク、美術品、店先、または他の特徴の写真を撮ることを、プレイヤーが要求されることが可能である。ゲームオブジェクティブを完了することと引き換えに、プレイヤーは、たとえば、仮想世界における使用に適した仮想リワード(virtual reward)、または現実世界における使用に適したリワードなど、適切なリワードを受信することが可能である。例として、リワードは、仮想アイテム/エネルギー/通貨、または仮想要素のかたちにおいてであることが可能である。さらにリワードは、ゲーム特徴とインタラクションしない他のプレイヤーに利用可能ではないことがあるゲームプレイの何らかの要素(例えば、隠されたタスク/アイテム、パワーアップ、強化されたパワー)を可能にすることを含むことも可能である。
【0025】
データ収集活動と間接的にリンクされた例示的なゲーム特徴は、仮想要素とインタラクションすることを行うプレイヤーの行動が現実世界についての情報を間接的に明らかにするような、仮想要素を仮想世界における特定のロケーションに配置することを含むことが可能である。例として、仮想物体は、公園、ハイキングエリア、または他の場所に対応するロケーションに、仮想世界において設けられることが可能である。仮想物体に進行する仮想世界におけるプレイヤーの移動をトラッキングすることによって、さらにゲームシステムは、現実世界において対応する移動もトラッキングし、エリアにおいて横断可能な進路のロケーションの表示を提供することが可能である。
【0026】
複数のプレイヤーがデータ収集活動にリンクされたゲーム特徴とインタラクションする時に、現実世界と関連付けられた収集したデータの正確度および範囲は、改善されることが可能である。例えば、複数の人が美術品または他の特徴のピクチャを撮るならば、写真は、異なった角度から撮られそうである。今述べた異なったピクチャは、まとめられて、たった一枚の写真によって可能ではないだろう美術品または他の特徴の三次元ビューおよび/またはパノラマビュー(例えば街路レベルの画像)を得ることが可能である。さらに、データ収集行動の時の現実世界におけるプレイヤーのロケーションがわかっていることによって、位置データは、収集したデータと関連付けられて、収集したデータをさらに質的に向上させることが可能である。
【0027】
プレイヤーのロケーションは、クライアントデバイスによって生成された位置データ(例えば、GPSデータ)を用いてトラッキングされることがある。位置データに基づいて、プレイヤーは、現実世界のランドマークへ進む、現実世界のロケーションへ進む、および/または現実世界のロケーションでの仮想体験に参加することを促されることがある。例えば、コーヒーショップの近くのプレイヤーは、仮想クーポンが利用可能であることを通知され、コーヒーショップに行くプレイヤーに、ボーナス仮想アイテムを有するまたはゲームにおける仮想体験を有するリワードを与えることが可能である。別の例として、食料雑貨店にいるプレイヤーは、特定の通路に導かれ、特定の製品をつまみ上げるように、ないしは他の方法により特定の製品とインタラクションするように促されることがある。プレイヤーがそうする(例えば、プレイヤーのクライアントデバイスのカメラによって捉えられた画像によって決定されている)ならば、プレイヤーは、製品についての追加の情報、および/またはゲーム内の仮想リワードを提供されることがある。ゆえに、たとえば食料雑貨類の買い物などの毎日のタスクは、パラレルリアリティゲームにおいてインタラクティブな体験になることが可能である。
【0028】
例示的なロケーションベースのパラレルリアリティゲーミングシステム
本開示の例示的な態様に係る例示的なコンピューター実装のロケーションベースゲーミングシステム(location-based gaming system)がただちに述べられるだろう。本主題は、パラレルリアリティゲームに関して述べられるだろう。パラレルリアリティゲームは、現実世界におけるプレイヤーの移動および行動が仮想世界における行動に影響を与え、また与えられるような、現実世界の地理の少なくとも一部とパラレルである仮想世界の地理を有するロケーションベースゲームである。当業者は、本明細書に提供される開示を用いて、本開示の主題が、他のゲーミングシステムに等しく適用可能であることを理解すべきだろう。さらに、コンピューターベースシステムに固有の柔軟性が、システムの2つのコンポーネント間および3つ以上のコンポーネント間のタスクおよび機能性のバラエティに富む可能な構成、組み合わせ、および分割を考慮することを認めるだろう。例として、本開示の側面に従うシステムおよび方法は、単一のコンピューティングデバイスを用いて、または複数のコンピューティングデバイスにわたって実装されることが可能である。
【0029】
図1は、本開示の態様にしたがって構成された例示的なコンピューター実装のロケーションベースゲーミングシステム100を示す図である。ロケーションベースゲーミングシステム100は、現実世界とパラレルである地理を有する仮想世界における複数のプレイヤーのインタラクションに対して提供する。特に、現実世界における地理的な領域は、仮想世界において対応する領域に直接的にリンクされるまたはマッピングされることが可能である。プレイヤーは、現実世界における種々の地理的なロケーションに対して移動することによって、仮想世界の中のあちこちに移動することが可能である。例として、システム100は、現実世界におけるプレイヤーの位置をトラッキングし、現実世界におけるプレイヤーの現在位置に基づいて、仮想世界におけるプレイヤーの位置を更新することが可能である。
【0030】
図2は、本開示の例示的な態様に係るロケーションベースゲームのすべてのプレイヤーに対してゲームボードとして作動することが可能である、現実世界200とパラレルである仮想世界210の概念図を描く。例示されている仮想世界210は、現実世界200の地理とパラレルである地理を含むことが可能である。特に、現実世界200における地理的な領域または空間を定義する座標の範囲は、仮想世界210における仮想空間を定義する座標の対応する範囲にマッピングされる。現実世界200における座標の範囲は、町、街区、都市、キャンパス、現場、国、大陸、地球全体、または他の地理的な領域と関連付けられることが可能である。地理座標の範囲の中の各地理座標は、仮想世界の中の仮想空間における対応する座標にマッピングされる。
【0031】
仮想世界210におけるプレイヤーの位置は、現実世界200におけるプレイヤーの位置に対応する。例として、現実世界200において位置212に位置されるプレイヤーAは、仮想世界210において対応する位置222を有する。同様に、現実世界において位置214に位置されるプレイヤーBは、仮想世界において対応する位置224を有する。プレイヤーが現実世界における地理座標の範囲の中のあちこちに動く時に、さらにプレイヤーは、仮想世界210における仮想空間を定義する座標の範囲の中のあちこちにも動く。特に、プレイヤーが持って行くモバイルデバイスに関連付けられた測位システム(例えば、GPSシステム)が用いられて、プレイヤーが現実世界における地理座標の範囲を進行する時に、プレイヤーの位置をトラッキングすることが可能である。現実世界200におけるプレイヤーの位置に関連付けられたデータは、仮想世界210における仮想空間を定義する座標の対応する範囲においてプレイヤーの位置を更新するのに用いられる。このようにして、プレイヤーは、現実世界200における特定の離散的なロケーションにチェックインすることなく、または現実世界200における特定の離散的なロケーションにてロケーション情報を周期的に更新することなく、現実世界200における地理座標の対応する範囲の間を単に進むことによって、仮想世界210における仮想空間を定義する座標の範囲において連続的なトラッキングを進行することが可能である。
【0032】
ロケーションベースゲームは、仮想世界において種々の仮想ロケーションに散在する種々の仮想要素および/または仮想物体へ進むことをおよび/またはこれらとインタラクションすることを、プレイヤーに要求する複数のゲームオブジェクティブを含むことが可能である。プレイヤーは、今述べた仮想的なロケーションへ、現実世界において仮想要素または仮想物体の対応するロケーションに進むことによって、進むことが可能である。例として、測位システムは、プレイヤーが連続して現実世界を進行する時に、さらにプレイヤーが連続してパラレルな仮想世界も進行するよう、プレイヤーの位置を連続してトラッキングすることが可能である。次に、プレイヤーは、特定のロケーションにて種々の仮想要素および/または仮想物体とインタラクションして、1つまたは複数のゲームオブジェクティブを達成する、または成し遂げることが可能である。
【0033】
例えば、図2を参照して、ゲームオブジェクティブは、仮想世界210における種々の仮想ロケーションに設けられた仮想要素230を捕らえることまたは仮想要素230の所有権を主張することを、プレイヤーが要求されることが可能である。今述べた仮想要素230は、現実世界200におけるランドマーク、地理的なロケーション、または物体240にリンクさせることが可能である。現実世界のランドマークまたは物体240は、芸術作品、モニュメント、建物、企業、図書館、博物館、または他の適切な現実世界のランドマークもしくは物体であることが可能である。今述べた仮想要素230を捕らえるために、プレイヤーは、現実世界において、仮想要素230にリンクされたランドマークまたは地理的なロケーション240へ進まなければならず、仮想世界210において、仮想要素230とのあらゆる必要なインタラクションを行わなければならない。例えば、図2のプレイヤーAは、特定のランドマーク240にリンクされた仮想要素230とインタラクションするために、またはそれらを捕らえるために、現実世界200において、ランドマーク240へ進まなければならないだろう。仮想要素230とのインタラクションは、たとえば、仮想要素230に関連付けられたランドマークまたは物体240について、写真を撮る、および/または他の情報を照合する、取得する、または捕らえるなど、現実世界における行動を必要とすることが可能である。
【0034】
ゲームオブジェクティブは、プレイヤーが、ロケーションベースゲームにてプレイヤーによって収集された1つまたは複数の仮想アイテムを用いることを必要とすることが可能である。例として、プレイヤーは、ゲームオブジェクティブを完了するために有用であることが可能である仮想アイテム(例えば、武器または他のアイテム)を捜し求めて、仮想世界を進まなければならないことがある。今述べた仮想アイテムは、現実世界において異なるロケーションへ進むことによって、または仮想世界か現実世界かのいずれかにおいて種々の行動を完了することによって、見つけられるまたは収集されることが可能である。図2に示される例では、プレイヤーは、仮想アイテム232を用いて、1つまたは複数の仮想要素230を捕らえる。特に、プレイヤーは、仮想要素230に最も近い仮想世界210におけるロケーションに仮想アイテム232を配置につかせることが可能である。仮想要素230に最も近い1つまたは複数の仮想アイテム232を配置につかせることは、特定のプレイヤーに対して、または特定のプレイヤーのチームおよび/またはファクションに対して、仮想要素230の捕獲に帰着することが可能である。
【0035】
1つの特定の実装では、プレイヤーは、ロケーションベースゲームの一部として、仮想エネルギーを蓄えなければならないことがある。図2に描かれている仮想エネルギー250は、仮想世界210において、異なるロケーションに散在させることが可能である。プレイヤーは、実際の世界200において、仮想エネルギー250の対応するロケーションに進むことによって、仮想エネルギー250を収集することが可能である。仮想エネルギー250は、仮想アイテムにパワーを供給するのに、および/またはゲームにおける種々のゲームオブジェクティブを成し遂げるのに、用いられることが可能である。すべての仮想エネルギー250を失ったプレイヤーは、ゲームから切断されることが可能である。
【0036】
本開示の側面によれば、ロケーションベースゲームは、ゲームにおけるあらゆる参加者が同一の仮想世界を共有する大規模マルチプレイヤーロケーションベースゲームであることが可能である。プレイヤーは、別個のチームまたはファクションに区分されることが可能であり、たとえば、仮想要素を捕らえる、または仮想要素の所有権を主張するなど、1つまたは複数のゲームオブジェクティブを達成するためにいっしょに働くことが可能である。このようにして、ロケーションベースゲームは、本質的に、ゲーム内のプレイヤー間の協力を勧めるソーシャルゲームであることが可能である。プレイヤーは、対抗するチームから、ロケーションベースゲームの間、お互いに抵抗して働くことが可能である。プレイヤーは、仮想アイテムを用いて、対抗するチームのプレイヤーを攻撃する、または対抗するチームのプレイヤーの進行を妨げることが可能である。
【0037】
ロケーションベースゲームは、ロケーションベースゲーム内のゲームプレイを強化し勧める種々の特徴を有することが可能である。例として、プレイヤーは、ゲームじゅうくまなく用いられることが可能である仮想通貨または他の仮想リワードを蓄積することが可能である。プレイヤーは、ゲーム内の1つまたは複数のゲームオブジェクティブを完了し、ゲーム内の経験を得る時に、種々のレベルを通して前進することが可能である。プレイヤーは、ゲームの中に提供される1つまたは複数の通信インターフェースを介して、お互い通信することが可能である。さらにプレイヤーは、ゲーム内のゲームオブジェクティブを完了するのに用いられることが可能である強化された「パワー」またはバーチャルアイテムを取得することも可能である。当業者は、本明細書に提供される開示を用いて、種々の他のゲーム特徴が、本開示の範囲から逸脱することなく、ロケーションベースゲームによって含まれることが可能であることを理解すべきである。
【0038】
戻って図1を参照して、コンピューター実装のロケーションベースゲーミングシステム100が、より詳細に述べられるだろう。システム100は、クライアントサーバーアーキテクチャを含むことが可能であり、ゲームサーバー110が、ネットワーク130を介して1つまたは複数のクライアント120と通信する。1つのクライアント120が図1に例示されるが、あらゆる数のクライアント120が、ネットワーク130を介してゲームサーバー110に接続されることが可能である。サーバー110は、すべてのプレイヤーに対してロケーションベースゲームの側面を制御し、ロケーションベースゲームにおける各プレイヤーの入力を受信し処理するユニバーサルゲーミングモジュール112をホストすることが可能である。クライアント側では、各クライアント120は、システム100へのインターフェースをユーザーに提供するために、ゲーミングアプリケーションとして動作するゲーミングモジュール125を含むことが可能である。ゲームサーバー110は、クライアント120のゲーミングモジュール125による使用のために、ネットワーク130を介してクライアント120にゲームデータを送信して、ゲームサーバー110から離れたロケーションのプレイヤーにゲームのローカルバージョンを提供する。サーバー110は、ネットワーク130を介して通信を提供するためのネットワークインターフェースを含むことが可能である。ネットワークインターフェースは、例えば、トランスミッター、レシーバー、ポート、コントローラー、アンテナ、または他の適切なコンポーネントを含む、1つまたは複数のネットワークとインターフェースするためのどんな適切なコンポーネントでも含むことが可能である。
【0039】
用語「モジュール」が、望ましい機能性を提供するのに利用されるコンピューターロジックを意味することは理解されるだろう。ゆえに、モジュールは、汎用プロセッサーを制御するハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアに実装されることが可能である。一態様では、モジュールは、ストレージデバイスに格納され、メモリーへロードされ、プロセッサーによって実行されるプログラムコードファイルである、または、例えばコンピューター実行可能な命令、たとえばRAMハードディスクまたは光学もしくは磁気媒体などの有形のコンピューター読取り可能記録媒体に格納されるコンピュータープログラム製品から提供されることが可能である。
【0040】
ゲームサーバー110は、いずれかのコンピューティングデバイスであることが可能であり、1つまたは複数のプロセッサーと1つまたは複数のコンピューター読取り可能媒体とを含むことが可能である。コンピューター読取り可能媒体は、プロセッサーに、動作を行わせる命令を格納することが可能である。ゲームサーバー110は、ゲームデータベース115を含むことが可能である、またはゲームデータベース115と通信をしていることが可能である。ゲームデータベース115は、ネットワーク130を介してクライアント(複数可)120に供されるまたは提供されることになるロケーションベースゲームに用いられるゲームデータを格納する。
【0041】
ゲームデータベース115に格納されるゲームデータは、(1)ロケーションベースゲームにおける仮想世界に関連付けられたデータ(例えば、ディスプレイデバイスに仮想世界をレンダリングするのに用いられるイメージデータ、仮想世界におけるロケーションの地理座標など)、(2)ロケーションベースゲームのプレイヤーに関連付けられたデータ(例えば、プレイヤー情報、プレイヤー体験レベル、プレイヤー通貨、仮想世界/現実世界における現在のプレイヤー位置、プレイヤーエネルギーレベル、プレイヤープリファレンス、チーム情報、ファクション情報)、(3)ゲームオブジェクティブに関連付けられたデータ(例えば、現在のゲームオブジェクティブ、ゲームオブジェクティブの状態、過去のゲームオブジェクティブ、将来のゲームオブジェクティブ、望ましいゲームオブジェクティブに関連付けられたデータなど)、(4)仮想世界における仮想要素関連のデータ(例えば、仮想要素の位置、仮想要素のタイプ、仮想要素に関連付けられたゲームオブジェクティブ、仮想要素に対して対応する実際の世界の位置情報、仮想要素の挙動、仮想要素の関連性など)、(5)仮想世界の要素にリンクした現実世界の物体、ランドマーク、位置に関連付けられたデータ(例えば、現実世界の物体/ランドマークのロケーション、現実世界の物体/ランドマークの説明、現実世界の物体にリンクした仮想要素の関連性など)、(6)ゲーム状態(例えば、プレイヤーの現在の数、ゲームオブジェクティブの現在の状態、プレイヤーリーダーボードなど)、(7)プレイヤーの行動/入力に関連付けられたデータ(例えば、現在のプレイヤー位置、過去のプレイヤー位置、プレイヤー移動、プレイヤー入力、プレイヤー問い合わせ、プレイヤー通信など)、および(8)ロケーションベースゲームの実装の間、用いられる、関係する、または取得される他のデータを含むことが可能である。ゲームデータベース115に格納されたゲームデータは、オフラインかリアルタイムにかのいずれかでシステム管理者によって、および/または、たとえばネットワーク130を介して1つまたは複数のクライアント120からなど、システム100のユーザー/プレイヤーから受信されるデータによって、入力されることが可能である。
【0042】
ゲームサーバー110は、1つまたは複数のクライアント120から(例として、リモートプロシージャコール(RPC)を介して)ゲームデータに対するリクエストを受信し、ネットワーク130を介してそれらのリクエストに応答するように構成されることが可能である。例として、ゲームサーバー110は、ゲームデータを1つまたは複数のデータファイルにエンコードし、データファイルをクライアント120に提供することが可能である。さらに、ゲームサーバー110は、ネットワーク130を介して1つまたは複数のクライアント120からゲームデータ(例えば、プレイヤーの位置、プレイヤーの行動、プレイヤーの入力など)を受信するように構成されることが可能である。例として、クライアントデバイス120は、ゲームサーバー110が、ゲームに対して変化した周囲のどんな状況でもおよびすべての状況を反映するために、ゲームデータベース115においてゲームデータを更新するのに用いるプレイヤー入力および他の更新を、ゲームサーバー110に周期的に送るように構成されることが可能である。
【0043】
例示されているゲームサーバー110は、ユニバーサルゲームモジュール112を含むことが可能である。ユニバーサルゲームモジュール112は、すべてのプレイヤーに対してロケーションベースゲームをホストし、すべてのプレイヤーに対してロケーションベースゲームの現在の状態に対する権威あるソースとして作動する。ユニバーサルゲームモジュール112は、クライアントデバイス120からのゲームデータ(例えば、プレイヤーの入力、プレイヤーの位置、プレイヤーの行動、ランドマーク情報など)を受信し、受信したゲームデータを、ロケーションベースゲームのすべてのプレイヤーに対して、全ロケーションベースゲームに組み入れる。さらにユニバーサルゲームモジュール112は、ネットワーク130を介して、クライアント120へのゲームデータの配信を管理することも可能である。
【0044】
以下により詳細に述べられるだろうゲームサーバー110は、商業ゲーム特徴モジュール(commercial game feature module)114をさらに含むことが可能である。商業ゲーム特徴モジュール114は、ユニバーサルゲームモジュール112から分離される、またはユニバーサルゲームモジュール112の一部であることが可能である。商業ゲーム特徴モジュール114は、現実世界における商業活動とリンクされる、パラレルリアリティゲーム内の種々のゲーム特徴についての含有を管理することが可能である。例として、商業ゲーム特徴モジュール114は、ネットワーク130を介して(ネットワークインターフェースを介して)スポンサー/広告主140、企業150、または他のエンティティからリクエストを受信して、パラレルリアリティゲームにおいて商業活動とリンクしたゲーム特徴を含むことが可能である。次に、商業ゲーム特徴モジュール114は、パラレルリアリティゲームにおける今述べたゲーム特徴の含有を手配することが可能である。
【0045】
ゲームサーバー110は、データ収集モジュール116をさらに含むことが可能である。データ収集モジュール116は、ユニバーサルゲームモジュール112から分離される、またはユニバーサルゲームモジュール112の一部であることが可能である。データ収集モジュール116は、現実世界におけるデータ収集活動とリンクされる、パラレルリアリティゲーム内の種々のゲーム特徴についての含有を管理することが可能である。例として、データ収集モジュール116は、ゲームデータベース115に格納されたゲームデータを変更して、パラレルリアリティゲームにおけるデータ収集活動とリンクしたゲーム特徴を含むことが可能である。さらにデータ収集モジュール116は、データ収集活動に応じて、プレイヤーによって収集されたデータを分析し、種々のプラットフォームによるアクセスのためにデータを提供することが可能である。
【0046】
他のモジュールは、ゲームサーバー110ともに用いられることが可能である。どんな数のモジュールでも、本書に説明されるサーバー側の機能性を実行するのに、プログラミングされるないしは他の方法により構成されることが可能である。さらに、サーバー側の種々のコンポーネントは、再配置されることが可能である。例として、ゲームデータベース115は、ゲームサーバー110に統合されることが可能である。他の構成は、本開示に照らして明らかだろうし、本開示は、どんな特定の構成にも限定されることを意図しない。
【0047】
クライアント120は、ゲームシステム100とインターフェースするプレイヤーによって用いられることが可能である、いずれかのポータブルコンピューティングデバイスであることが可能である。例として、クライアント120は、ワイヤレスデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルゲーミングデバイス、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ナビゲーションシステム、ハンドヘルドGPSシステム、ウェアラブルコンピューティングデバイス、1つまたは複数のプロセッサーを有するディスプレイ、または他のそのようなデバイスであることが可能である。手短に言えば、クライアント120は、プレイヤーに、ゲームシステム100とインタラクションすることを可能にするゲーミングモジュール125を実行することが可能である、あらゆるコンピューターデバイスまたはシステムであることが可能である。
【0048】
クライアント120は、1つまたは複数のプロセッサーと、1つまたは複数のコンピューター読取り可能媒体とを含むことが可能である。コンピューター読取り可能媒体は、プロセッサーに、動作を行わせる命令を格納することが可能である。クライアント120は、たとえば、ディスプレイ画面、タッチスクリーン、タッチパッド、データ入力キー、スピーカー、および/または音声認識に適したマイクなど、プレイヤーからの情報を提供するおよび受信するための種々の入力/出力デバイスを含むことが可能である。クライアント120は、ネットワーク130を介して通信を提供するためのネットワークインターフェースをさらに含むことが可能である。ネットワークインターフェースは、例えば、トランスミッター、レシーバー、ポート、コントローラー、アンテナ、または他の適切なコンポーネントを含む、1つまたは複数のネットワークとインターフェースするためのどんな適切なコンポーネントでも含むことが可能である。
【0049】
クライアント120によって実行されるゲーミングモジュール125は、プレイヤーとロケーションベースゲームとの間のインターフェースを提供する。ゲーミングモジュール125は、ゲームに関連付けられた仮想世界を表示する(例えば、仮想世界のイメージをレンダリングする)クライアント120に関連付けられたディスプレイデバイスにユーザーインターフェースを提示し、ユーザーに、仮想世界において、インタラクションし、種々のゲームオブジェクティブを行うことを可能にすることが可能である。さらにゲーミングモジュール125は、プレイヤーに、ディスプレイ画面を見ることを必要とすることなく、ゲームとインタラクションすることを可能にする種々の他の出力を制御することも可能である。例として、ゲーミングモジュール125は、プレイヤーに、ディスプレイ画面を見ることなく、ゲームをプレイすることが可能である種々の音声、振動、または他の通知を制御することが可能である。ゲーミングモジュール125は、ゲームサーバー110から受信したゲームデータにアクセスして、ゲームの正確な表現をユーザーに提供することが可能である。ゲーミングモジュール125は、プレイヤーの入力を受信し処理し、ネットワーク130を介してゲームサーバー110に更新を提供することが可能である。
【0050】
ゲーミングシステム100がロケーションベースゲームに対してであるので、好ましくは、クライアント120は、たとえば、スマートフォンまたは他のポータブルデバイスなど、プレイヤーが容易に持って行くないしは他のやり方により運ぶことが可能であるポータブルコンピューティングデバイスである。プレイヤーは、実際の世界において、単に、クライアント120を持っていくことまたは運ぶことによって、仮想世界とインタラクションすることが可能である。クライアント120は、ゲームプレイの間、プレイヤーの位置を監視する測位デバイス128を含むことが可能である。測位デバイス128は、クライアント120の位置を監視するためのあらゆるデバイスまたは回路であることが可能である。例えば、測位デバイス128は、衛星ナビゲーション測位システム(例えば、GPSシステム、ガリレオ測位システム、グローバルナビゲーション衛星システム(GLObal Navigation satellite system:GLONASS)、BeiDou衛星ナビゲーションおよび測位システム)、慣性ナビゲーションシステム、デッドレコニングシステム、IPアドレスに基づいて、三角測量および/またはセルラータワーもしくはWiFiホットスポットへの接近を用いることによって、Bluetoothビーコン、カメラベースの視覚的な測位技術、および/または位置を決定する他の適切な技法を用いて、実際のまたは相対的な位置を決定することが可能である。
【0051】
プレイヤーが現実世界においてクライアント120を持ってあちこちに動く時に、測位デバイス128は、プレイヤーの位置をトラッキングし、プレイヤーの位置情報をゲーミングモジュール125に提供する。ゲーミングモジュール125は、現実世界におけるプレイヤーの実際の位置に基づいて、ゲームに関連付けられた仮想世界におけるプレイヤーの位置を更新する。特に、仮想世界におけるプレイヤーのロケーションは、現実世界におけるプレイヤーのロケーションと対応させることが可能である。ゲーミングモジュール125は、ユニバーサルゲームモジュール112がゲームの至る所におけるすべてのプレイヤーの位置についてのトラッキングを保持するよう、ネットワーク130を介してプレイヤーの位置情報をゲームサーバー110に提供することが可能である。プレイヤーに関連付けられたロケーション情報は、プレイヤーのロケーション情報がアクセスされることが、およびロケーション情報がゲームという状況ではどのように利用されるか(例えば、仮想世界におけるプレイヤーの位置を更新すること)がプレイヤーに通知された後、許可が与えられる場合のみ利用されることは、理解されるべきである。さらに、プレイヤーに関連付けられたどんなロケーション情報でも、プレイヤーのプライバシーを保護するやり方により格納され管理されるだろう。
【0052】
ネットワーク130は、いずれかのタイプの通信ネットワーク、たとえば、ローカルエリアネットワーク(例えばイントラネット)、ワイドエリアネットワーク(例えばインターネット)、またはそれらのいくつかの組み合わせなどであることが可能である。さらにネットワークは、クライアント120とゲームサーバー110との間の直接接続を含むことも可能である。一般に、ゲームサーバー110とクライアント120との間の通信は、いろいろの通信プロトコル(例えば、TCP/IP、HTTP、SMTP、FTP)、エンコーディングまたはフォーマット(例えば、HTML、XML、JSON)、および/または保護スキーム(例えば、VPN、セキュアHTTP、SSL)を用いて、ワイヤードおよび/またはワイヤレス接続のどのタイプでも用いて、ネットワークインターフェースを介して行うことが可能である。
【0053】
本明細書に述べられる技術は、サーバー、データベース、ソフトウェアアプリケーション、および他のコンピューターベースシステムに、とられる作動および上記システムへの送信情報および上記システムからの送信情報も同様に、言及する。当業者であれば、コンピューターベースシステムに固有の柔軟性が、2つのコンポーネント間および3つ以上のコンポーネント間のタスクおよび機能性のバラエティに富む可能な構成、組み合わせ、および分割を考慮することを認めるだろう。例として、本明細書に述べられるサーバー処理は、単一のサーバー、または協働して働く複数のサーバーを用いて実装されることがある。データベースおよびアプリケーションは、単一のシステムに実装されることがある、または複数のシステムにわたって分散されることがある。分散されたコンポーネントは、順次にまたは並列に動作することがある。
【0054】
さらに、本明細書で述べられるシステムおよび方法がユーザーについての個人情報にアクセスおよび分析する、または、たとえばロケーション情報など、個人情報の使用がなされるという状況では、ユーザーは、プログラムまたは特徴が情報を収集するかどうかを制御し、システムまたは他のアプリケーションからコンテンツを、受信するかどうかおよび/またはどのように受信するかを制御する機会を提供されることがある。ユーザーが、どの情報が収集され、どのように情報が用いられるかについての意味のある通知を提供されるまで、収集されるまたは用いられる上記の情報はない。情報は、ユーザーが、ユーザーによっていつでも取り消せるまたは修正されることが可能である同意を提供しない限り、収集されないまたは用いられない。ゆえに、ユーザーは、アプリケーションまたはシステムによって、情報が、ユーザーについてどのように収集され用いられるかに対する制御を有することが可能である。さらに、ある情報またはデータは、個人の識別が可能な情報が取り除かれるように、格納されるまたは用いられる前に1つまたは複数のやり方により扱われることが可能である。例えば、ユーザーの身元は、ユーザーに対して決定されることが可能である個人的に識別可能な情報がないように、扱われることがある。
【0055】
例示的なゲームインターフェース
図3は、プレイヤーとゲーミングシステム100との間のインターフェースの一部としてクライアント120のディスプレイに提示されることが可能であるゲームインターフェース300の1つの特定の態様を描く。ゲームインターフェース300は、仮想世界210と、たとえば、仮想世界210における、プレイヤーの位置222、ならびに仮想要素230、仮想アイテム232、および仮想エネルギー250のロケーションなど、ゲームの種々の他の側面とを表示するのに用いられることが可能である表示ウィンドウ310を含む。さらにユーザーインターフェース300は、他の情報を、たとえば、ゲームデータ情報、ゲーム通信、プレイヤー情報、およびゲームに関連付けられた他の情報などを表示することも可能である。例えば、ユーザーインターフェースは、たとえば、プレイヤー名、経験レベル および他の情報など、プレイヤー情報315を表示することが可能である。ユーザーインターフェース300は、種々のゲーム設定、およびゲームに関連付けられた他の情報にアクセスするためのメニュー320を含むことが可能である。ユーザーインターフェース300は、ゲームシステムとプレイヤーとの間の、およびロケーションベースゲームの1人または複数のプレイヤーとの間の通信を可能にする通信インターフェース330も含むことが可能である。
【0056】
本開示の側面によれば、プレイヤーは、現実世界においてあちこちにクライアントデバイスを単に持って行くことによって、ロケーションベースゲームとインタラクションすることが可能である。例として、プレイヤーは、単に、スマートフォンのロケーションベースゲームに関連付けられたアプリケーションにアクセスし、スマートフォンを持って現実世界の中のあちこちに動くことによって、ロケーションベースゲームをプレイすることが可能である。この点については、プレイヤーは、ロケーションベースゲームをプレイするために、ディスプレイ画面の仮想世界の視覚表現を連続して見る必要はない。結果として、ユーザーインターフェース300は、ユーザーに、ゲームとインタラクションすることを可能にする複数の非視覚的な要素を含むことが可能である。例として、ゲームインターフェースは、プレイヤーがゲームの中の仮想要素または仮想物体に近づくとき、または重要なイベントがロケーションベースゲームに生じるとき、プレイヤーに可聴通知を提供することが可能である。プレイヤーは、音声制御340により、今述べた可聴通知を制御することが可能である。別々のタイプの可聴通知は、仮想要素または仮想イベントのタイプによって決まり、ユーザーに提供されることが可能である。可聴通知は、仮想要素または仮想物体へのプレイヤーの接近によって決まる頻度または音量において、増えるまたは減ることが可能である。他の非視覚的な通知または信号は、たとえば振動通知または他の適切な通知もしくは信号など、ユーザーに提供されることが可能である。
【0057】
当業者であれば、本明細書に提供される開示を用いて、多数のゲームインターフェース構成および基本的機能性が、本開示を考慮して明らかになることを分かるべきだろう。本開示は、どの1つの特定の構成をとっても限定されることを意図しない。
【0058】
例示的なサーバークライアントフロー図
図4は、本開示の例示的な態様に係るパラレルリアリティゲームと現実世界の活動をリンクさせるための例示的な方法(400)のクライアントサーバーフロー図を描く。例示的な方法(400)は、たとえば図1のシステム100のクライアントサーバー配置など、あらゆる適切なコンピューティングシステムを用いて実装されることが可能である。さらに、図4は、例示および議論の目的ために特定の順序において行われるステップを描くが、本明細書に述べられる方法は、どんな特定の順序または配置にも限定されない。本明細書に提供される開示を用いて、当業者は、本明細書に開示される方法の種々のステップが、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の方法により省略される、再配置される、組み合わせられる、および/または適合させられることが可能であることを理解するだろう。
【0059】
(402)にて、サーバーは、複数のクライアントデバイスに対してパラレルリアリティゲームをホストする。例として、ゲームサーバー110は、ネットワーク130を介して、複数のクライアントデバイス120に対してパラレルリアリティゲームをホストすることが可能である。プレイヤーは、1つまたは複数のクライアントデバイス120によって、ネットワーク130を介してゲームサーバー110と通信することにより、パラレルリアリティゲームにアクセスすることが可能である。このようにして、ゲームサーバー110は、パラレルリアリティゲームのイベントの権威あるソースとして作動する。
【0060】
(404)にて、サーバーは、ゲームにおいて現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴を含む、ロケーションベースゲームに関連付けられたゲームデータを修正することが可能である。例として、ゲームサーバー110は、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴がパラレルリアリティゲームにおいて含まれるような、ゲームデータを修正する、更新する、またはゲームデータベース115に追加することが可能である。現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴は、パラレルリアリティゲームの全ゲームオブジェクティブに直接関係のない現実世界における活動を含む、現実世界におけるプレイヤーによる活動に動機を与えるまたは活動を勧めるように設計されたあらゆるゲーム特徴であることが可能である。特定の態様では、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴は、現実世界における商業活動にリンクされたゲーム特徴、または現実世界におけるデータ収集活動にリンクされたゲーム特徴であることが可能である。たとえば現実世界における商業活動および/または現実世界におけるデータ収集活動など、現実世界の活動とリンクされる例示的なゲーム特徴は、以下に、より詳細に述べられるだろう。
【0061】
(406)にて、サーバーは、1つまたは複数のクライアントデバイスに、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴を含むパラレルリアリティゲームを供する。例として、ゲームサーバー110は、ネットワーク130を介して1つまたは複数のクライアントデバイス120に、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴を含むパラレルリアリティゲームを供する。(408)にて、たとえばクライアントデバイス120などのクライアントデバイスは、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴に関連付けられたデータを含むサーバーからのゲームデータを受信する。次に、クライアントデバイスは、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴を含むパラレルリアリティゲームをプレイヤーに提示する(410)。例として、クライアントデバイス120は、仮想世界の視覚的表現を表示することが可能である。仮想世界は、たとえば現実世界におけるプレイヤーの活動を勧めるまたは活動に動機を与える、仮想世界の特定のロケーションに設けられた仮想要素などのゲーム特徴を含むことが可能である。
【0062】
(412)にて、クライアントデバイスは、ゲーム特徴とのプレイヤーのインタラクションに関連付けられたデータを受信することを含む。例として、クライアントデバイス120は、パラレルリアリティゲームにおけるゲーム特徴に導かれたプレイヤーの行動の結果としてデータを受信することが可能である。プレイヤーのインタラクションに関連付けられたデータは、プレイヤーが、特定の仮想要素のロケーションに進行し、仮想要素とインタラクションすることに関連付けられたデータを含むことが可能である。別の例として、プレイヤーのインタラクションに関連付けられたデータは、プレイヤーがゲームオブジェクティブまたはタスクを完了する行動を行うことに関連付けられたデータを含むことが可能である。別の例として、プレイヤーのインタラクションに関連付けられたデータは、プレイヤーが、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴の一部としてプレイヤーに提供されるパワーアップまたは他の強化されたパワーを用いることに関連付けられたデータを含むことが可能である。(414)にて、クライアントデバイスは、ゲーム特徴とのプレイヤーのインタラクションに関連付けられたデータをサーバーに提供する。
【0063】
ゲーム特徴とのプレイヤーのインタラクションに関連付けられたデータは、サーバーにおいて受信することが可能である(416)。例として、ゲームサーバー110は、ネットワーク130を介してクライアントデバイス120から、ゲーム特徴とのプレイヤーのインタラクションに関連付けられたデータを受信することが可能である。次に、サーバーは、プレイヤーのインタラクションに関連付けられたデータに基づいて、パラレルリアリティゲームにおける1つまたは複数のゲーム要素を修正することが可能である(418)。例として、ゲームサーバー110は、プレイヤーに関連付けられたゲームデータベース115に格納されたゲームデータを更新して、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴とのプレイヤーのインタラクションを記録することが可能である。さらに、サーバーは、ゲームデータを更新して、現実世界の活動にリンクされたゲーム特徴とインタラクションするために、たとえばパラレルリアリティゲームにおける使用に適した仮想リワードなどのリワードを提供することが可能である。仮想リワードは、仮想アイテム、仮想エネルギー、仮想通貨、パワーアップ、強化されたパワー、体験ポイント、またはあらゆる他の適切なリワードを含むことが可能である。
【0064】
商業活動のパラレルリアリティゲームとのリンキング
図5は、本開示の例示的な態様に係るパラレルリアリティゲームと商業活動をリンクさせるための例示的な方法(500)のフロー図を描く。例示的な方法(500)は、たとえば図1のゲームサーバー110など、あらゆる適切なコンピューティングデバイス(複数可)を用いて実装されることが可能である。さらに、図5は、例示および議論の目的ために特定の順序において行われるステップを描くが、本明細書に述べられる方法は、どんな特定の順序または配置にも限定されない。本明細書に提供される開示を用いて、当業者は、本明細書に開示される方法の種々のステップが、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の方法により省略される、再配置される、組み合わせられる、および/または適合させられることが可能であることを理解するだろう。
【0065】
(502)にて、方法は、パラレルリアリティゲームに含まれることになる商業活動にリンクされたゲーム特徴に対するリクエストを受信することを含む。リクエストは、現実世界における商業活動とリンクされるパラレルリアリティゲームに含まれることになるゲーム特徴、たとえば、現実世界における商業活動を増加させる、または動機を与えるのに用いられることが可能であるあらゆるゲーム特徴などに対してであることが可能である。例として、ゲーム特徴は、仮想世界における仮想要素のロケーションであることが可能である。特に、ゲーム特徴は、現実世界における商業活動のロケーションに対応するロケーションに仮想世界における仮想要素を設けて、商業活動のロケーションに潜在的な顧客を引き寄せることを含むことが可能である。あるいは、ゲーム特徴は、現実世界における物体またはサービスの購入とリンクさせることが可能である、または、現実世界の商取引における使用に適したプレイヤーへのリワードを提供することを含むことが可能である。
【0066】
本開示の一側面によれば、リクエストは、ネットワークを介してリモートコンピューティングデバイスから受信されることが可能である。例として、図1に示されているスポンサー/広告主140、企業150または他のエンティティは、ネットワーク130を介してゲームサーバー110にリクエストデータを提供することが可能である。リクエストデータは、ゲームに含まれることになる特定のまたは一般的なゲーム特徴に対するリクエストを含むことが可能である。リクエストデータは、たとえばゲームサーバー110によってまたはゲームサーバー110と通信状態の他のコンピューティングデバイスによってホストされているウェブアプリケーションなど、適切なユーザーインターフェースを用いて、ゲームサーバーに提出することが可能である。リクエストは、オークションの一部である、または特徴に対するリクエストを提出するための他の適切なフォーマットであることが可能である。
【0067】
さらに、リクエストは、パラレルリアリティゲームに関連付けられたマネージャー、オペレーター、または他の個人に提供されることも可能である。例として、スポンサー、広告主、企業、または他のエンティティは、自ら、電話を介して、電子メールによって、または他の通信インターフェースを通じて、パラレルリアリティゲームに関連付けられた個人と直にインターフェースすることが可能である。次に、パラレルリアリティゲームに関連付けられた個人は、リクエストをフォーマットし、リクエストデータを、処理および分析のために、たとえばパラレルリアリティゲームに関連付けられたゲームサーバー110などのゲームサーバーに提供することが可能である。
【0068】
商業活動にリンクされたゲーム特徴に対するリクエストが受信されると、リクエストは、分析されて、図5の(504)に示されている商業活動にリンクされたゲーム特徴を識別することが可能である。例えば、リクエストは、分析されて、リクエストに含まれるゲーム特徴の数およびタイプを識別することが可能である。リクエストされたゲーム特徴は、分析されて、特定の特徴が、ゲームの特定のステージまたはフェーズの間、パラレルリアリティゲームへの追加に適しているかどうかを決定することも可能である。
【0069】
例えば、図1を参照して、ゲームサーバー110に関連付けられた商業ゲーム特徴モジュール114は、リクエストデータを分析して、ゲームに含まれることになる適切なゲーム特徴を識別することが可能である。商業ゲーム特徴モジュール114は、予め決められた基準にアクセスし、リクエストデータを比較して、リクエストデータが予め決められた基準に合うかどうかを決定することが可能である。予め決められた基準は、リクエストされたゲーム特徴またはリクエストされたデータ自体のフォーマット、コンテンツ、または他の属性に向けられることが可能である。
【0070】
特定の実装では、商業ゲーム特徴モジュール114は、受信したすべてのリクエストデータを周期的に分析し、どの特定の特徴をパラレルリアリティゲームの特定のステージまたはフェーズに含むかを選択することが可能である。例として、商業ゲーム特徴モジュール114は、パラレルリアリティゲームに含まれる商業活動にリンクされたゲーム特徴の数に制限を強制することが可能である。このようにして、商業ゲーム特徴モジュール114は、パラレルリアリティゲームにおいてリクエストされたゲーム特徴の包含を管理して、あらゆるリクエストされたゲーム特徴が、パラレルリアリティゲームの全テーマ、オブジェクティブ、または他の属性に干渉するのを防ぐことが可能である。
【0071】
図5の(506)にて、方法は、リクエストされたゲーム特徴を含むゲームデータを修正すること、更新すること、または追加することを含むことが可能である。例として、商業ゲーム特徴モジュール114は、いくらかのリクエストされたゲーム特徴がパラレルリアリティゲームに含まれるような、ゲームデータベース115に格納されたゲームデータを管理することが可能である。ゲームデータを更新することは、例として、仮想世界に指定されたロケーションに仮想要素を設けること、特定のプレイヤーに仮想アイテムおよび/または強化されたパワーを提供すること、仮想世界における仮想要素とタグまたはブランドを関連付けること、および/または、仮想世界においていくらかの成果に達する、または特定のゲームオブジェクティブを完了するプレイヤーに現実世界における商取引に適したリワードを分配するリワードエンジンを実装することを含むことが可能である。
【0072】
(508)にて、リクエストされたゲーム特徴を有するパラレルリアリティゲームへのアクセスは、パラレルリアリティゲームのプレイヤーに提供される。例として、ゲームサーバー110は、ネットワーク130を介して1つまたは複数のクライアント120に、リクエストされたゲーム特徴を有するパラレルリアリティゲームをホストする、またはアクセスを提供することが可能である。リクエストされたゲーム特徴は、パラレルリアリティゲームのすべてのプレイヤーに、またはパラレルリアリティゲームの選択されたプレイヤーに、提供されることが可能である。
【0073】
一実装では、ゲーム特徴は、現実世界においてゲーム特徴にリンクされた商業活動のロケーションの周囲の予め定義された半径内にいるプレイヤーによってのみアクセスされることが可能である。例として、ゲームサーバー110は、クライアント120からネットワーク130を介して位置情報を受信することによって、パラレルリアリティゲームのプレイヤーの位置を連続的に監視することが可能である。今述べた位置情報に基づいて、ゲームサーバー110は、商業活動の予め定義された半径内のプレイヤーを識別することが可能である。予め定義された半径は、あらゆる大きさに設定されることが可能である。ゲームサーバー110は、予め定義された半径内のプレイヤーのみにゲーム特徴へのアクセスを提供することが可能である。
【0074】
(510)にて、方法は、ゲーム特徴に関連付けられたプレイヤーのインタラクションを受信することを含むことが可能である。プレイヤーのインタラクションは、商業活動のロケーションに対応する仮想世界に設けられた仮想要素との適切なインタラクション、商業活動を通じて取得された強化されたパワーまたは仮想アイテムの使用、または他の適切なインタラクションを含むことが可能である。ゲーム特徴とのプレイヤーのインタラクションは、例として、ゲームサーバー110によって監視されトラッキングされることが可能である。今述べた情報は、ゲーム特徴を要求するスポンサーまたは他のエンティティに周期的に提供されて、スポンサーまたは他のエンティティに、商業活動を勧めるときのゲーム特徴の価値または効果をトラッキングすることを可能にすることが可能である。
【0075】
商業活動にリンクされる例示的なゲーム特徴
現実世界における商業活動にリンクされた例示的なゲーム特徴が、ただちに詳細に述べられるだろう。例示的なゲームの特徴が例示および議論の目的のために述べられるだろうが、本明細書に提供される開示を使用する当業者は、本開示の範囲が、現実世界における商業活動を勧める、増加させる、または強化するのに用いられることが可能であるパラレルリアリティゲームのあらゆるゲーム特徴を含むことを理解すべきである。
【0076】
現実世界における商業活動にリンクされた1つの例示的なゲーム特徴は、現実世界における商業活動のロケーションに対応するロケーションに仮想世界における仮想要素を設けることを含む。仮想要素は、たとえば、ゲームオブジェクティブに関連付けられた仮想要素、パラレルリアリティゲームに用いられる仮想アイテム、パラレルリアリティゲームの一部として収集されることが可能である仮想エネルギー、または他の適切な仮想要素など、パラレルリアリティゲームに関連付けられたあらゆる仮想要素であることが可能である。1つまたは複数のゲームオブジェクティブは、プレイヤーに仮想要素とのインタラクションを勧める仮想要素に関連付けられることが可能である。仮想要素とインタラクションするために、パラレルリアリティゲームのプレイヤーは、現実世界において、仮想要素に対応するロケーションに進まなければならないだろう。結果として、現実世界における商業活動のロケーションに対応する仮想世界のロケーションに仮想要素を設けることは、現実世界における商業活動のロケーションに進むプレイヤーに動機を与えることが可能である。今述べたことは、企業の露出を増加させ、現実世界における特定の企業または他のエンティティの商業活動を勧めることが可能である。
【0077】
例えば、図1を参照して、スポンサー/広告主140、企業150、または他のエンティティは、たとえば、スポンサー/広告主140、企業150、または他のエンティティに関連付けられた小売りのロケーションまたは他の販売地点のロケーションなど、商業活動のロケーションに対応するロケーションに仮想世界における仮想要素を設けるリクエストに関連付けられたゲームサーバー110にネットワーク130を介してリクエストデータを提供することが可能である。商業ゲーム特徴モジュール114は、要求を分析し、ゲームデータベース115に格納されたゲームデータを更新して、現実世界における商業活動のロケーションに対応するロケーションに、仮想世界において仮想要素を含むことが可能である。さらに商業ゲーム特徴モジュール114は、クライアント120からネットワーク130を介して提供される位置情報に基づいて、現実世界における商業活動の予め定義された半径内のプレイヤーを識別することが可能である。次に、ゲームサーバー110は、リクエストされたゲーム特徴を有するパラレルリアリティゲームへのアクセスを、識別したプレイヤーに提供することが可能である。ゲーム特徴へのアクセスを有するプレイヤーは、仮想世界における仮想要素とインタラクションするために、現実世界における商業活動のロケーションに進むことを勧められるまたは動機を与えられるであろう。
【0078】
現実世界における商業活動にリンクされた別の例示的なゲーム特徴は、ゲーム特徴、ゲームオブジェクティブ、または仮想アイテムを、アイテムまたはサービスの現実世界の購入とリンクさせることが含むことが可能である。特に、現実世界のアイテム/サービスの購入は、強化されたパワー、隠されたまたはロックされたゲーム要素へのアクセス、仮想アイテム、仮想エネルギーおよび/または他のゲーム特徴をプレイヤーに提供することが可能である。今述べたことは、プレイヤーに、現実世界における企業または他のエンティティへ進み、ゲームの機能とリンクしたアイテムまたはサービスを購入し、友人の間におよびパラレルリアリティゲームの他のプレイヤーの間にアイテムまたはサービスについてのうわさ拡散させることに動機を与えることが可能である。
【0079】
例えば、図1を参照して、スポンサー/広告主140、企業150または他のエンティティは、リクエストデータをゲームサーバー110にネットワーク130を介して送り、スポンサー/広告主140、企業150または他のエンティティに関連付けられたアイテムまたはサービスの現実世界の購入が、仮想空間における仮想アイテム、強化されたパワー、または他のエンハンスメント(enhancement)へのアクセスをトリガーすることを要求することが可能である。商業ゲーム特徴モジュール114は、要求を分析し、ゲームデータベース115に格納されたゲームデータを更新することが可能である。強化されたパワー仮想アイテム、またはエンハンスメントを取得するまたはアンロックするために、プレイヤーは、強化されたパワーまたはアイテムにリンクされた製品またはサービスを購入しなければならないだろう。プレイヤーが購入を行った後、ゲームサーバー110は、購入について通知されることが可能である。
【0080】
一実装では、プレイヤーは、アイテムまたはサービスの購入に関連付けられたコードを、パラレルリアリティゲームに関連付けられたユーザーインターフェースに入力することが可能である。コードは、ネットワーク130を介してゲームサーバー110に送信されることが可能であり、ゲームサーバー110がプレイヤーに対してエンハンスメントをアンロックするのに用いられる。さらに、または選択において、スポンサー/広告主140、企業150または他のエンティティは、購入についてゲームサーバー110に通知することが可能である。
【0081】
ゲームサーバー110が購入について通知されると、ゲームサーバー110は、ゲームデータベース115に格納されたゲームデータを修正して、プレイヤーが、現実世界の購入を、強化されたパワー、仮想アイテム、隠された領域へのアクセス、または価値のある他のゲーム特徴とみることを、プレイヤーに提供することが可能である。このようにして、プレイヤーは、仮想世界において前進するために、現実世界における商業活動に参加することを勧められる。
【0082】
現実世界における商業活動にリンクされた別の例示的なゲーム特徴は、パラレルリアリティゲーム内のいくらかの成果またはゲームオブジェクティブに対して、パラレルリアリティゲームのプレイヤーに、現実世界における商取引に適したリワードを出すことを含む。例として、ゲームサーバー110は、パラレルリアリティゲームにおけるプレイヤーの進行および/または成果をトラッキングするリワードモジュールを実装することが可能である。いくらかの目標の成果、またはいくらかのゲームオブジェクティブの完遂によって、リワードモジュールは、現実世界の商取引における使用に適したリワードをプレイヤーに提供することが可能である。
【0083】
例えば、図1を参照して、スポンサー/広告主140、企業150、または他のエンティティは、リクエストデータを、ネットワーク130を介してゲームサーバーに提供し、予め決められたゲームオブジェクティブまたは成果を達成するプレイヤーにクーポンまたは商品引換券をリワードモジュールが配布することを要求することが可能である。リワードモジュールは、パラレルリアリティゲームにおけるプレイヤーの進行を監視し、ゲームオブジェクティブまたは他の成果を完了するとクーポンまたは商品引換券をプレイヤーに提供することが可能である。クーポンまたは他の商品引換券は、現実の商取引の一部としてプレイヤーによって用いられることが可能である。クーポンまたは他の商品引換券は、仮想世界に起こる作動に基づいて、プレイヤーと企業または他のエンティティとの両方に、価値のある現実世界のアイテムを提供する。結果として、仮想世界と現実世界との間のリンクは、仮想世界における行動が現実世界におけるリワードを導き商業活動の増加を導くよう、強化される。
【0084】
現実世界における商業活動にリンクされた別の例示的なゲーム特徴は、現実世界における企業または他のエンティティに関連付けられたブランド/広告による、仮想世界における仮想要素および/または仮想ロケーションのタギングまたはブランディングを含むことが可能である。例えば、企業または他のエンティティは、仮想世界における仮想要素または仮想ロケーションに関連して表示されることになるいくらかのブランドまたは広告の代金を払うまたは手配をすることが可能である。
【0085】
例えば、図1を参照して、スポンサー/広告主140、企業150、または他のエンティティは、リクエストデータを、ネットワーク130を介してゲームサーバーに提供しスポンサー/広告主140、企業、150、または他のエンティティに関連付けられたロゴまたは他のしるしにより、仮想世界内の特定の仮想アイテムがタギングされるまたはブランディングされることを要求することが可能である。商業ゲーム特徴モジュール114は、要求を分析し、いくらかの仮想要素が仮想世界においてタギングされるまたはブランディングされるようなゲームデータを更新することが可能である。プレイヤーが現実世界を進むことによって仮想世界を進行する時に、プレイヤーは、現実世界において、通常、ブランディングまたはアドバタイジングが利用可能ではないまたは目に見えないことがあるロケーションに、仮想世界においてタギングされたまたはブランディングされた仮想アイテムに関連付けられたブランディングおよび/またはアドバタイジングにさらされる。結果として、パラレルリアリティゲームのプレイヤーに対する企業または他のエンティティの露出が増加され、現実世界における商業活動が増加されることを導くことが可能である。
【0086】
データ収集活動のパラレルリアリティゲームとのリンキング
現実世界における情報は、絶えず変化している。現実世界に関連付けられたデータの収集は、多くの適用を有する。例として、現実世界について更新されたデータは、現実世界のロケーション、物体、特徴、および他の情報について、オンラインまたは他のプラットフォームにて利用可能なデータを強化するまたは質的に向上させるのに用いられることが可能である。現実世界とパラレルである仮想世界を有するパラレルリアリティゲームが、用いられて、変化する現実世界について情報を蓄えるのに役立つことが可能である。
【0087】
図6は、本開示の例示的な態様に係るパラレルリアリティゲームと現実世界におけるデータ収集活動をリンクさせるための例示的な方法(600)のフロー図を描く。例示的な方法(600)は、たとえば図1のゲームサーバー110など、あらゆる適切なコンピューティングデバイス(複数可)を用いて実装されることが可能である。さらに、図6は、例示および議論の目的ために特定の順序において行われるステップを描くが、本明細書に述べられる方法は、どんな特定の順序または配置にも限定されない。本明細書に提供される開示を用いて、当業者は、本明細書に開示される方法の種々のステップが、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の方法により省略される、再配置される、組み合わせられる、および/または適合させられることが可能であることを理解するだろう。
【0088】
(602)にて、方法は、複数のクライアントデバイスに対してパラレルリアリティゲームをホストすることを含む。例として、ゲームサーバー110は、ネットワーク130を介して、複数のクライアントデバイス120に対してパラレルリアリティゲームをホストすることが可能である。プレイヤーは、1つまたは複数のクライアントデバイス120によって、ネットワーク130を介してゲームサーバー110と通信することにより、パラレルリアリティゲームにアクセスすることが可能である。(604)にて、方法は、現実世界におけるデータ収集活動にリンクされたゲーム特徴を含む、パラレルリアリティゲームに関連付けられたゲームデータを修正することを含む。例として、データ収集モジュール116は、データ収集活動にリンクされたいくらかのゲーム特徴がパラレルリアリティゲームに含まれるような、ゲームデータベース115に格納されたゲームデータを管理することが可能である。現実世界におけるデータ収集活動にリンクされたゲーム特徴は、現実世界の物体、特徴、または現実世界に関連付けられた他の情報についてのデータの収集に、直接的におよび/または間接的に、導くことが可能であるあらゆるゲーム特徴であることが可能である。
【0089】
データ収集活動と直接的にリンクされた例示的なゲーム特徴は、現実世界についての情報を獲得することと、ゲームオブジェクティブの完了のための条件として今述べた情報を提供することとを含む、仮想世界におけるゲームオブジェクティブまたはタスクを含むことが可能である。例えば、仮想要素に関連付けられたゲームオブジェクティブは、仮想要素のロケーションに対応する現実世界のロケーションにおいて、現実世界に設けられた特定のランドマーク、美術品、店先、または他の特徴のフォトを撮ることを、プレイヤーが要求されることが可能である。ゲームオブジェクティブを完了することと引き換えに、プレイヤーは、たとえば、仮想世界における使用に適した仮想リワード(virtual reward)、または現実世界における使用に適したリワードなど、適切なリワードを受信することが可能である。例として、リワードは、仮想アイテム/エネルギー/通貨、または仮想要素のかたちにおいてであることが可能である。さらに仮想リワードは、ゲーム特徴とインタラクションしない他のプレイヤーに利用可能ではないことがあるゲームプレイの何らかの要素(例えば、隠されたタスク/アイテム、パワーアップなど)を可能にすることを含むことも可能である。
【0090】
データ収集活動と間接的にリンクされた例示的なゲーム特徴は、仮想要素とインタラクションすることを行うプレイヤーの行動が現実世界についての情報を間接的に明らかにするような、仮想要素を仮想世界における特定のロケーションに配置することを含むことが可能である。例として、人は、公園またはハイキングエリアに仮想要素を配置することが可能だろう。次に、ゲームシステムは、パラレルリアリティゲームの一部としての公園またはハイキングエリアにおけるプレイヤーの移動をトラッキングして、プレイヤーに、仮想世界を進行することを可能にすることが可能だろう。プレイヤーが仮想世界を進行する時に、現実世界におけるプレイヤーの対応する移動をトラッキングすることによって、エリアにおいて横断可能な進路のロケーションについての情報は、収集されることが可能である。さらに、特定のエリアにおけるプレイヤーの移動の割合および/またはプレイヤーの高度は、監視されて、現実世界におけるエリアに関連付けられた地形情報を推論することが可能である。
【0091】
(606)にて、方法は、ゲーム特徴を含むパラレルリアリティゲームを、パラレルリアリティゲームのプレイヤーによって用いられる1つまたは複数のクライアントデバイスに供することを含む。例として、ゲームサーバー110は、ゲーム特徴に関連付けられたゲームデータをクライアントデバイス120にネットワーク130を介して提供することが可能である。(608)にて、方法は、現実世界におけるデータ収集活動に応じて、プレイヤーによって収集されたデータを受信することを含む。例として、ゲームサーバー110は、パラレルリアリティゲーム内のゲームオブジェクト(game object)またはタスクに応じて、現実世界の物体に関連付けられた収集されたデータを受信することが可能である。収集されるデータは、写真、録音、文字情報、またはプレイヤーによって収集される他の情報、たとえば、WiFiホットスポットまたはBluetooth接続のロケーションなどを含むことが可能である。
【0092】
1つの特定の実装によれば、収集されるデータは、プレイヤーがゲーム特徴とインタラクションする時に、ゲームサーバー110によってトラッキングされたプレイヤーに関連付けられた位置情報であることが可能である。例として、データ収集活動にリンクされたゲーム特徴は、仮想世界における特定のロケーションでの仮想要素の配置を含むことが可能である。ゲームサーバー110は、ユーザーが現実世界を進行して仮想世界における仮想要素の対応するロケーションに進む時に、現実世界におけるユーザーの位置を監視することが可能である。今述べた位置情報は、たとえば、現実世界における横断可能な進路のロケーション、地形情報、現実世界における特定の物体のロケーション、および他の情報など、現実世界の特徴を推論するのに用いられることが可能である。
【0093】
データを受信した後、方法は、収集したデータに基づいて、現実世界に関連付けられたデータを修正すること(例えば、更新すること、質的に向上させること、追加すること、または他の適切な修正)を含むことが可能である(610)。例えば、データ収集活動に応じてプレイヤーによって収集されたデータは、たとえば、オンライン検索エンジン、エンサイクロペディア、地理情報システム(例えばマップ情報システム、仮想地球儀情報システム)など、種々のプラットフォームによる後のアクセスのために、現実世界の物体、特徴、ロケーションについての情報を更新するのに用いられることが可能である。
【0094】
複数のプレイヤーが、現実世界におけるデータ収集活動にリンクしたゲーム特徴とインタラクションする時に、収集されたデータの正確度は、上げられることが可能である。例えば、複数のプレイヤーが複数の異なった角度から美術品を撮影するならば、写真は、美術品の三次元ビューおよび/またはパノラマビューを生成するのに用いられることが可能である。
【0095】
さらに、データ収集行動の時の現実世界におけるプレイヤーのロケーションがわかっていることによって、位置データは、収集したデータと関連付けられて、収集したデータをさらに質的に向上させることが可能である。例えば、N人のプレイヤーが経度X、緯度Yを有する地理的位置にて美術品の写真を提供し、1人のプレイヤーが経度Z、緯度Wの異なった地理的位置にて美術品の写真を提供するならば、例としてゲームサーバー110または他のコンピューティングデバイスによって、美術品の実際のロケーションがX、Yに近くZ、Wに近くないことは、決定されることが可能である。
【0096】
修正された現実世界データの1つの例示的な適用は、たとえばゲームデータベース115に格納されたデータなど、パラレルリアリティゲームに関連付けられたデータを更新することを含む。特に、仮想特徴にリンクした現実世界の物体に関連付けられたゲームデータベースにおけるデータは、データ収集活動に応じて収集されたデータに基づいて質的に向上されることが可能である。このようにして、パラレルリアリティゲームは、パラレルリアリティゲームにおいてゲーム特徴にリンクしたデータ収集活動によって識別されている現実世界の状況が変わることに、より密接に適合されることが可能である。現実世界に関連付けられたゲームデータを質的に向上させるための方法を提供することによって、現実世界と仮想世界との間のリンクが改善されることが可能であり、強化されたパラレルリアリティをパラレルリアリティゲームに提供することが可能である。
【0097】
本主題が特定の例示的な態様および方法に関して詳細に説明されているが、当業者が、前述の理解に達するとすぐに、上記の態様に対する変更、変形、および均等を容易に作り出すことがあることは理解されるであろう。したがって、本開示の範囲は、限定としてではなく例としてであり、主題の開示は、当業者に容易に明らかだろう本主題に対する上記の修正、変形および/または追加の包含を妨げない。
【0098】
仮想要素の現実世界へのリンキング
ゲームサーバー110は、仮想世界におけるロケーションに仮想要素を配置して、対応する現実世界のロケーションを訪れるユーザーに動機を与えることが可能である。例えば、ゲームサーバー110は、商業活動に関連付けられた現実世界のロケーション(例えば、小売りのロケーション)に対応する仮想世界のロケーションに魅力的な仮想要素を配置することがある。ユーザーに、今述べた仮想要素の存在への注意を喚起することによって、ゲームサーバー110は、現実世界のロケーションに行くユーザーに動機を与えることがある。ユーザーが現実世界のロケーションにいると、ゲームサーバーは、現実世界のロケーションに到着するための仮想要素によりユーザーにリワードを与えることがある。あるいは、ゲームサーバーは、ユーザーが仮想要素を得ることがある仮想体験を(例えば、拡張現実または仮想現実の環境において1つまたは複数のタスクを完了することによって)始めることがある。ゲームサーバーは、ユーザーが現実世界を横断する時に、今述べた仮想要素または仮想体験にユーザーが出会うことがあるよう、商業活動に関連付けられた他の現実世界のロケーションへ、他の仮想要素および/または仮想体験をリンクさせることを継続することがある。
【0099】
図7は、本開示の例示的な態様に係るパラレルリアリティ体験に仮想要素を提供するための例示的な方法(700)のフロー図を描く。例示的な方法(700)は、たとえば図1のゲームサーバー110など、あらゆる適切なコンピューティングデバイス(複数可)を用いて実装されることが可能である。さらに、図7は、例示および議論の目的ために特定の順序において行われるステップを描くが、本明細書に述べられる方法は、どんな特定の順序または配置にも限定されない。本明細書に提供される開示を用いて、当業者は、本明細書に開示される方法の種々のステップが、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の方法により省略される、再配置される、組み合わせられる、および/または適合させられることが可能であることを理解するだろう。例えば、図7は、複数のユーザーによってプレイされるパラレルリアリティゲームに関してほとんど説明されるが、同一の方法が他のパラレルリアリティ体験に適用されることが可能である。
【0100】
(701)にて、方法は、ユーザーがクライアントデバイス120を介して携わるパラレルリアリティ体験をホストすることを含む。例として、ゲームサーバー110は、ネットワーク130を介してクライアントデバイス120を用いてアクセスするユーザーに対して、たとえばパラレルリアリティゲームなどのパラレルリアリティ体験をホストすることが可能である。(702)にて、方法は、パラレルリアリティ体験のユーザーのクライアントデバイス120から位置データを受信することを含む。ゲームサーバー110は、ユーザーが現実世界のあちこちに動く時に、クライアントデバイス120の位置を監視することがある。
【0101】
(703)にて、方法は、クライアントデバイス120から受信された位置データ(例えば、GPSデータ)が現実世界のランドマークからのしきい値距離内にあることを示すならば、クライアントデバイス120に、現実世界のランドマークへ進むユーザーに動機を与えさせることを含む。現実世界のランドマークは、たとえば、食料雑貨店、スポーツ用品店、レストラン、ます。他の商業属性など、現実世界における商業活動に関連付けられたロケーションであり得る。クライアントデバイス120は、ユーザーを現実世界のランドマークに向ける仮想アイテムを表示することによって、ユーザーに動機を与えることがある。
【0102】
一態様では、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120から受信したロケーションデータおよび/または他のセンサーデータから決定される、ユーザーが用いている輸送機関のモード(例えば、歩いている、自転車に乗っている、または公共輸送機関に乗っている)に基づいて、しきい値距離を決定することがある。例えば、ユーザーの通行の速さが毎秒2m未満であるならば、サーバー110は、ユーザーが徒歩であると決定することがある。別の例として、クライアントデバイス120が現実世界のランドマークに導く公共交通機関ルートのための鉄道の駅に近いならば、サーバー110は、公共交通機関が利用可能であると決定することがある(ゆえに、しきい値距離は、徒歩が唯一の選択肢である場合よりも大きいことがある)。さらに、またはあるいは、ユーザーに利用可能な輸送機関のモードまたは複数のモードは、ユーザーの好みから決定されることがある。
【0103】
一態様では、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120が現実世界のランドマークのしきい値距離内にあると決定するならば、クライアントデバイス120に、現実世界のランドマークにおいて利用可能な仮想要素および/または仮想体験があることを示す通知を表示させる。あるいは、ゲームサーバー110は、たとえば、現実世界のランドマークを頻繁に訪れるユーザー、または現実世界のランドマークにおける商業活動と類似したタイプの商業活動を伴う現実世界のランドマークを頻繁に訪れるユーザーなど、複数のターゲットユーザーのクライアントデバイス120に仮想アイテムを表示させることがある。その上さらに、ゲームサーバー110は、現実世界のランドマークのしきい値距離内にある複数のクライアントデバイス120に、仮想世界における知らせ、たとえば、目に見えるロケーションでの仮想掲示板、空にかぶせられたテキスト、または同類のものを表示させることがある。
【0104】
別の態様では、サーバー110は、1つまたは複数のクライアントデバイス120に、仮想世界内にまたは仮想世界のマップにインジケータを表示させ、現実世界のランドマークに対応する仮想ロケーションを示す。例えば、ユーザーは、現実世界にかぶせられた(例えば、ユーザーのクライアントデバイス120の1つまたは複数のカメラから生成されるビデオフィードに重ね合わされた)仮想アイテム(例えば、テニスボール、風船、またはARキャラクタ)を見ることがある。仮想アイテムのロケーションは、時間にわたって変わることがあり、仮想アイテムまたは仮想体験に対応する現実世界のランドマークに向かって動く。ゆえに、ユーザーが仮想アイテムを追いかけるならば、ユーザーを現実世界のランドマークに導く(例えば、ユーザーは、弾むテニスボールを仮想テニスのゲーム用のスポーツ用具店まで追いかけ、スポーツ用具店でのテニス用具の割引用のクーポンを受け取ることがあるだろう)。現実世界のランドマークまでユーザーを誘導する仮想アイテムは、直接的なルートを取ることがある(例えば、風船の場合、それは建物、川、および他の障害物の上を浮かぶことがあり、ユーザーに、目的地を解明し、そこへ横断可能なルートを識別することを勧める)。あるいは、サーバー110またはクライアントデバイス120は、現実世界のランドマークへの推奨ルートを(例えば、横断可能なルートを示すマップデータベースに基づいて)決定することがあり、仮想アイテムは、追いかけるユーザーに対して適切な速さで(例えば、ユーザーの決定した輸送のモードに基づいて)推奨ルートを進むことがある。例えば、ユーザーが歩いているならば、ARキャラクタは、ユーザーを手招きして、それらを追いかけ、歩道、横断歩道、および他の歩行者に安全なルートを忠実に守る推奨ルートに沿って前進することがある。
【0105】
(704)にて、方法は、クライアントデバイス120が地理的な領域に関連付けられた現実世界のランドマークにあるかどうかを決定することを含む。ゲームサーバー110は、位置データが、クライアントデバイス120が現実世界のランドマークに関連付けられた地理的な領域内にある、または現実世界のランドマークもしくは地理的な領域から予め決められた距離(すなわち、100メートル)内にあることを示すならば、クライアントデバイス120を、現実世界のランドマーク「にある」とみなすことがある。地理的な領域は、現実世界のランドマークの建物または建造物の内部、現実世界のランドマークの周囲の駐車場、または現実世界のランドマークに対応するあらゆる他の土地(すなわち、庭、小道、および道路)に対応することがある。
【0106】
(705)にて、方法は、クライアントデバイス120に、クライアントデバイスが現実世界のランドマークにあるならば、地理的な領域内の現実世界のロケーションへ進むユーザーに動機を与えるコンテンツを提示させることを含む。現実世界のロケーションは、地理的な領域内の特定のロケーション、または地理的な領域内の現実世界の物体のロケーションであり得る。例えば、現実世界のロケーションは、食料雑貨店におけるシリアルの箱、テーマパークにおけるジェットコースター、博物館における展示物、企業の前にある看板、および同類のものに対応することがある。いくつかの態様では、コンテンツは、ユーザーが現実世界のロケーションに特定の現実世界の物体を見つける、または現実世界のロケーションに仮想世界の特定の仮想要素を見つけることが可能であることを示す通知であり得る。他の態様では、通知は、ユーザーが現実世界のロケーションに仮想世界における特定の仮想体験(すなわち、奇襲、戦闘、会合など)を見つけるだろうということを示すことがあり、現実世界のロケーションへユーザーを導く仮想アイテムと結合されることがある。例えば、コンテンツは、現実世界の物体または仮想体験を有する現実世界のロケーションへユーザーを導く仮想キャラクタを含むことがある。仮想体験は、たとえば、パラレルリアリティゲームの状況では、仮想エネルギー、仮想通貨、パワーアップ、強化されたパワー、または体験ポイントなどの仮想リワードを受け取ることを完了するユーザーに対するオブジェクティブを含むことがある。さらなる態様では、通知は、仮想要素または仮想体験が現実世界のロケーションにおいて利用可能である1つまたは複数の時間期間を示すことがある。さらに、またはあるいは、ゲームサーバー110は、パラレルリアリティゲームの外部のユーザーに表示するための仮想要素または仮想体験について情報を提供することがある(例えば、ソーシャルメディアシステムに投稿を作成すること、電子メールまたはインスタントメッセージを送ること、プッシュ通知を生成すること、または同類のものによって)。今述べたことは、ユーザーの注意を引きつけ、ユーザーに、ある時間にまたは時間のセットに現実のロケーションに進む動機を与えることがある。
【0107】
現実世界のロケーションが建物または建造物の内部である態様では、ゲームサーバー110は、ユーザーが現実世界のランドマーク(または建物または建造物に対応する現実世界のランドマークの地理的な領域の部分)にいると、屋内測位システムを用いてクライアントデバイスの位置をトラッキングするようにユーザーのクライアントデバイスに指示することがある。屋内測位システムは、Bluetooth、WiFi接続、光周波数変調、現実世界のランドマークを示すマップデータ、および/またはビジュアルポジショニングシステム(visual positioning system)によって支援されることがある。ビジュアルポジショニングシステムは、クライアントデバイス120の1つまたは複数のカメラから捉えられた画像データを用いて、現実世界のランドマークの内部におけるユーザーの位置を決定することがある。例として、ビジュアルポジショニングシステムは、ゲームデータベース115に格納されることがある現実世界のランドマークを示すマップデータと、画像データを比較することがある。今述べたマップデータは、現実世界のランドマークの内部のビジュアルマップ(visual map)を含むことがあり、いくつかの態様では、他のユーザーのクライアントデバイス120から、または現実世界のランドマークにおける商業活動の管理者に関連付けられたクライアントデバイス120から蓄えられた以前の画像データから取得されることがある。さらに、ゲームサーバー110は、マップデータによるルーティングアルゴリズムを用いて、ユーザーが現実世界のロケーションに到着することを行うことが可能である現実世界のランドマーク内の種々の進路を決定し、クライアントデバイスの位置とルーティングアルゴリズムとに基づいてユーザーを誘導することがある。
【0108】
(706)にて、方法は、クライアントデバイス120(および暗にユーザー)が現実世界のロケーションへの近接の範囲内にあるかどうかを決定することを含む。いくつかの態様では、ゲームサーバー120は、位置データが、クライアントデバイス120が現実世界のロケーションからのしきい値の距離内にあること、たとえば現実世界のロケーションから10メートル以内にあるなどを示すならば、クライアントデバイス120を、現実世界のロケーションに対して「近接の範囲内にある」とみなすことがある。他の態様では、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120から受信したデータのセンサーフィンガープリンティングを用いて、クライアントデバイス120が現実世界のロケーションに対して近接の範囲内にあるかどうかを決定することがある。さらなる態様では、「近接の範囲内」は、ユーザーが、現実世界のロケーションの周りに障害物が与えられた現実世界のロケーションにアクセスすることができることに言及することがある。例えば、クライアントデバイス120は、現実世界のロケーションにアクセスするユーザーの能力を障害物が遮断する(すなわち、壁がユーザーと現実世界のロケーションとの間にある)ロケーションにあるとき、ロケーションに対して近接の範囲内とみなされないことがある。ゲームサーバー110は、現実世界のロケーション(または特定の現実世界の物体)を描いている画像データに基づいて、クライアントデバイス120を、現実世界のロケーションに対して「近接の範囲内」とみなすことがある。例えば、現実世界のロケーションは、食料雑貨店の通路における特定ブランドのシリアルのロケーションに対応することがある。クライアントデバイス120は、次の通路に位置したとき、または食料雑貨店の別のフロアにおける特定ブランドのシリアルの上に位置したとき、通路における特定ブランドのシリアルの近くであり得る。しかしながら、今述べたロケーションから、クライアントデバイス120は、現実世界のロケーションに対して近接の範囲内になく、画像データが特定ブランドのシリアルを描いているとき、現実世界のロケーションに対して近接の範囲内にある。
【0109】
ゲームサーバー110は、画像データに基づいて、ユーザーが現実世界のロケーションに対して近接の範囲内にあるかどうかを決定することがある(706)。ゲームサーバー110は、機械学習モデルを用いて、クライアントデバイス120から受信した画像データを、現実世界のロケーションの以前に捉えた基準画像のセットと、または現実世界のロケーションのコンピューターモデルと一致させることがある。例えば、現実世界のロケーションが食料雑貨店における特定の通路に対応するならば、ゲームサーバー110は、画像データとマップデータとの組み合わせを機械学習モデルに入力し、ユーザーが正しい通路にいることを確認することがある。あるいは、ゲームサーバー110は、画像データに、機械学習分類器、または別のかたちの画像認識を用いて、現実世界の物体(例えば、通路における特定ブランドのシリアルの箱)が画像データに描かれているかどうかを決定することがあり、クライアントデバイス120が現実世界のロケーションに対して近接の範囲内であることを示す。いくつかの態様では、ゲームサーバー110は、決定を行うときに、画像データにおける透明度、ビューの角度、テクスチャ/パターンの欠如、3Dジオメトリ、および部分的なオクルージョンを考慮に入れることがある(706)。
【0110】
(707)にて、方法は、クライアントデバイス120が現実世界のロケーションに対して近接の範囲内であるならば、クライアントデバイス120に、現実世界のロケーションに対応する仮想ロケーションに仮想要素を表示させることを含む。例として、食料雑貨店の通路において、ユーザーが食料雑貨店の通路に到着していると、仮想クーポンは、特定ブランドのシリアルの箱のすぐそばに仮想世界において現れることがある。いくつかの態様では、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120に仮想ロケーションでの仮想体験を含ませ、ユーザーが仮想体験のオブジェクティブを満たした後、ゲームサーバー110は、クライアントデバイスに仮想要素を表示させることがある。仮想体験のオブジェクティブの例は、仮想世界においてゲームに勝つこと、現実世界の物体とインタラクションすること、または現実世界において行動を行うことを含む。例えば、食料雑貨店において、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120に、ブランドのシリアルのすぐそばにゲームをプレイしたい仮想キャラクタを表示させることがある。ユーザーが仮想キャラクタとともにゲームをプレイするならば、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120に、ユーザーに対するリワードとして仮想クーポンを表示させる。さらに、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120に、仮想ロケーションにおいて、現実世界のロケーションについての情報、現実世界の物体についての情報、および/または仮想要素についての情報を表示させることがある。上記の情報は、仮想要素についてのまたは現実世界の物体についての説明またはユーザーレビューを含むことがある。
【0111】
例示的な方法(700)の1つの例示的な適用は、1名または複数名のユーザーに対して日常体験を増大させることである。日常体験は、たとえば、家事をすること、走り使いをすること、および働くことなど、ユーザーが有する毎日の体験であり得る。例えば、買い物体験の間、ゲームサーバー110は、1つまたは複数のクライアントデバイス120に、ユーザーに小売りのロケーションに行く動機を与えさせ、仮想要素または仮想体験を用いて小売りのロケーションでの特定の製品にユーザーの注意を引きつけさせることがある。さらに、方法(700)は、小売りのロケーションでのユーザーからの買い物リストと統合されて、ユーザーの買い物リストのアイテムを見つけるために小売りのロケーションを通る旅にユーザーを誘導することによって、ユーザーの買い物体験を仮想的に変換することがある。例えば、小売りのロケーションの仮想世界は、カーニバルのように見えることがあり、ユーザーは、仮想世界においてカーニバルゲームをプレイして、小売りのロケーションにおいて買い物をするときに買い物リストのアイテムに対して仮想クーポンを勝ち取ることが可能である。いくつかの態様では、ゲームサーバー110は、複数のユーザーが一緒に体験する仮想体験を作成することがある。例えば、一緒に買い物リストの買い物をするユーザーに対して、ゲームサーバー110は、各ユーザーのクライアントデバイス120に、小売りのロケーションの至る所の各ユーザーを異なるアイテムに導いて、一緒に買い物リストのすべてを見つけることを可能にさせることがある。
【0112】
方法(700)の別の例示的な適用では、ゲームサーバー110は、1つまたは複数のクライアントデバイス120に、現実世界のロケーションにおける新しい従業員を、現実世界のロケーションを通るスカベンジャーハント(scavenger hunt)に導いて、現実世界のロケーションにおいて働く他のユーザーに会わせることをさせることによって、人事イベントを増大させることがある。ゲームサーバー110は、ユーザーが現実世界のロケーションをあちこちに動く時に、ユーザーのクライアントデバイス120からの画像データに顔認識を用いて、ユーザーがどのユーザーに出会うかを監視することがある。さらに、別の例示的な適用では、ゲームサーバー110は、たとえば、博物館、テーマパーク、または歴史的なランドマークなどの観光ロケーションでの経験を増大させることがある。例えば、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120に、ユーザーを、博物館のギフトショップに適用されることが可能である仮想リワードを得ている間、博物館を通る教育の旅に導いて、展示物について学ばせることが可能である。
【0113】
本主題が特定の例示的な態様および方法に関して詳細に説明されているが、当業者が、前述の理解に達するとすぐに、上記の態様に対する変更、変形、および均等を容易に作り出すことがあることは理解されるであろう。したがって、本開示の範囲は、限定としてではなく例としてであり、主題の開示は、当業者に容易に明らかだろう本主題に対する上記の修正、変形および/または追加の包含を妨げない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
ゲームデータベース115に格納されるゲームデータは、(1)ロケーションベースゲームにおける仮想世界に関連付けられたデータ(例えば、ディスプレイデバイスに仮想世界をレンダリングするのに用いられるイメージデータ、仮想世界におけるロケーションの地理座標など)、(2)ロケーションベースゲームのプレイヤーに関連付けられたデータ(例えば、プレイヤー情報、プレイヤー体験レベル、プレイヤー通貨、仮想世界/現実世界における現在のプレイヤー位置、プレイヤーエネルギーレベル、プレイヤープリファレンス、チーム情報、ファクション情報)、(3)ゲームオブジェクティブに関連付けられたデータ(例えば、現在のゲームオブジェクティブ、ゲームオブジェクティブの状態、過去のゲームオブジェクティブ、将来のゲームオブジェクティブ、望ましいゲームオブジェクティブに関連付けられたデータなど)、(4)仮想世界における仮想要素関連付けられたデータ(例えば、仮想要素の位置、仮想要素のタイプ、仮想要素に関連付けられたゲームオブジェクティブ、仮想要素に対して対応する実際の世界の位置情報、仮想要素の挙動、仮想要素の関連性など)、(5)仮想世界の要素にリンクした現実世界の物体、ランドマーク、位置に関連付けられたデータ(例えば、現実世界の物体/ランドマークのロケーション、現実世界の物体/ランドマークの説明、現実世界の物体にリンクした仮想要素の関連性など)、(6)ゲーム状態(例えば、プレイヤーの現在の数、ゲームオブジェクティブの現在の状態、プレイヤーリーダーボードなど)、(7)プレイヤーの行動/入力に関連付けられたデータ(例えば、現在のプレイヤー位置、過去のプレイヤー位置、プレイヤー移動、プレイヤー入力、プレイヤー問い合わせ、プレイヤー通信など)、および(8)ロケーションベースゲームの実装の間、用いられる、関係する、または取得される他のデータを含むことが可能である。ゲームデータベース115に格納されたゲームデータは、オフラインかリアルタイムにかのいずれかでシステム管理者によって、および/または、たとえばネットワーク130を介して1つまたは複数のクライアント120からなど、システム100のユーザー/プレイヤーから受信されるデータによって、入力されることが可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
例えば、図1を参照して、スポンサー/広告主140、企業150または他のエンティティは、リクエストデータをゲームサーバー110にネットワーク130を介して送り、スポンサー/広告主140、企業150または他のエンティティに関連付けられたアイテムまたはサービスの現実世界の購入が、仮想空間における仮想アイテム、強化されたパワー、または他のエンハンスメント(enhancement)へのアクセスをトリガーすることを要求することが可能である。商業ゲーム特徴モジュール114は、要求を分析し、ゲームデータベース115に格納されたゲームデータを更新することが可能である。強化されたパワー仮想アイテム、またはエンハンスメントを取得するまたはアンロックするために、プレイヤーは、強化されたパワーまたはアイテムにリンクされた製品またはサービスを購入しなければならないだろう。プレイヤーが購入を行った後、ゲームサーバー110は、購入について通知されることが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0108】
(706)にて、方法は、クライアントデバイス120(および暗にユーザー)が現実世界のロケーションへの近接の範囲内にあるかどうかを決定することを含む。いくつかの態様では、ゲームサーバー110は、位置データが、クライアントデバイス120が現実世界のロケーションからのしきい値の距離内にあること、たとえば現実世界のロケーションから10メートル以内にあるなどを示すならば、クライアントデバイス120を、現実世界のロケーションに対して「近接の範囲内にある」とみなすことがある。他の態様では、ゲームサーバー110は、クライアントデバイス120から受信したデータのセンサーフィンガープリンティングを用いて、クライアントデバイス120が現実世界のロケーションに対して近接の範囲内にあるかどうかを決定することがある。さらなる態様では、「近接の範囲内」は、ユーザーが、現実世界のロケーションの周りに障害物が与えられた現実世界のロケーションにアクセスすることができることに言及することがある。例えば、クライアントデバイス120は、現実世界のロケーションにアクセスするユーザーの能力を障害物が遮断する(すなわち、壁がユーザーと現実世界のロケーションとの間にある)ロケーションにあるとき、ロケーションに対して近接の範囲内とみなされないことがある。ゲームサーバー110は、現実世界のロケーション(または特定の現実世界の物体)を描いている画像データに基づいて、クライアントデバイス120を、現実世界のロケーションに対して「近接の範囲内」とみなすことがある。例えば、現実世界のロケーションは、食料雑貨店の通路における特定ブランドのシリアルのロケーションに対応することがある。クライアントデバイス120は、次の通路に位置したとき、または食料雑貨店の別のフロアにおける特定ブランドのシリアルの上に位置したとき、通路における特定ブランドのシリアルの近くであり得る。しかしながら、今述べたロケーションから、クライアントデバイス120は、現実世界のロケーションに対して近接の範囲内になく、画像データが特定ブランドのシリアルを描いているとき、現実世界のロケーションに対して近接の範囲内にある。
【国際調査報告】