(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-04
(54)【発明の名称】新しい無線UUインターフェース上のブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングのメカニズム
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1273 20230101AFI20230627BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20230627BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20230627BHJP
H04W 72/11 20230101ALI20230627BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20230627BHJP
【FI】
H04W72/1273
H04W4/06
H04W72/232
H04W72/11
H04W28/04 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568952
(86)(22)【出願日】2021-05-14
(85)【翻訳文提出日】2023-01-04
(86)【国際出願番号】 US2021032407
(87)【国際公開番号】W WO2021231835
(87)【国際公開日】2021-11-18
(32)【優先日】2021-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、イーファン
(72)【発明者】
【氏名】スヴェドマン、パトリック
(72)【発明者】
【氏名】アワディン、モハメド、エム.
(72)【発明者】
【氏名】チャン、クオトン
(72)【発明者】
【氏名】アジャクプル、パスカル
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ、アラン
(72)【発明者】
【氏名】パン、カイル
(72)【発明者】
【氏名】チェン、チュオ
(72)【発明者】
【氏名】ヴォゲデス、ジェローム
(72)【発明者】
【氏名】ディ ジロラモ、ロッコ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
(57)【要約】
方法、システム、及び装置は、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングを支援し得る。一例では、グループベースのスケジューリング、UE固有ベースのスケジューリング、又はサブグループベースのスケジューリングを伴う、ブロードキャスト及びグループキャスト送信スケジューリングメカニズムがあり得る。別の例では、ブロードキャスト及びグループキャストのための専用セル、又はユニキャストのためのセルと共有されるブロードキャスト及びグループキャストセルを用いたブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのサービングセル構成があり得る。別の例では、BWP構成、CORESET構成、又は探索空間構成の詳細を有するブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのダウンリンク制御関連構成があり得る。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信と関連付けられたスケジュールを受信することであって、
前記PDSCH送信と関連付けられたスケジュールが、動的スケジューリング又はセミパーシステントスケジューリングを通じて、マルチキャストサービス又はブロードキャストサービスのPDSCH送信を受信するためのものである、受信することと、
前記ユーザ機器によって、前記スケジュールに基づいて送信を監視することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記UEが、動的スケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、前記スケジュールを受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEが、動的スケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、前記スケジュールを受信し、前記グループ共通ダウンリンク制御シグナリングが、グループ共通マルチプルマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記UEが、動的スケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、前記スケジュールを受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記UEが、動的スケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、前記スケジュールを受信し、前記UE固有ダウンリンク制御シグナリングが、動的ユニキャストスケジューリングのためのUE固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記UEが、セミパーシステントスケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記UEが、セミパーシステントスケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化及び非アクティブ化され、前記グループ共通ダウンリンク制御シグナリングが、別のグループ共通マルチプルマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記UEが、セミパーシステントスケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記UEが、セミパーシステントスケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化され、前記UE固有ダウンリンク制御シグナリングが、前記ユニキャストSPSスケジューリングのためのUE固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが、データ処理ユニットにロード可能であり、かつ、前記コンピュータプログラムが前記データ処理ユニットによって実行されるときに、前記データ処理ユニットに、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法ステップを実行させるように適合される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
方法であって、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信と関連付けられたスケジュールをユーザ機器(UE)に送ることであって、
前記PDSCH送信と関連付けられたスケジュールが、動的スケジューリング又はセミパーシステントスケジューリングを通じて、マルチキャストサービス又はブロードキャストサービスのPDSCH送信を受信するためのものである、送ることと、
前記スケジュールに基づいて送信を送ることと、を含む、方法。
【請求項12】
前記UEが、動的スケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、前記スケジュールを受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記UEが、動的スケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、前記スケジュールを受信し、前記グループ共通ダウンリンク制御シグナリングが、グループ共通マルチプルマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記UEが、動的スケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、前記スケジュールを受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記UEが、動的スケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、前記スケジュールを受信し、前記UE固有ダウンリンク制御シグナリングが、動的ユニキャストスケジューリングのためのUE固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記UEが、セミパーシステントスケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記UEが、セミパーシステントスケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化及び非アクティブ化され、前記グループ共通ダウンリンク制御シグナリングが、別のグループ共通マルチプルマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記UEが、セミパーシステントスケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記UEが、セミパーシステントスケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化され、前記UE固有ダウンリンク制御シグナリングが、前記ユニキャストSPSスケジューリングのためのUE固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、内容が参照により本明細書に組み込まれる、2020年5月14日に出願された「Mechanism of Scheduling for Broadcast and Groupcast on New Radio Uu Interface」と題する米国特許仮出願第63/024,720号、及び2021年4月5日に出願された「Mechanism of Scheduling for Broadcast and Groupcast on New Radio Uu Interface」と題する米国特許仮出願第63/170,735号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
LTE MBMS
LTEマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(Multimedia broadcast multicast services、MBMS)は、同じコンテンツが、エリア内に位置するUEに同時に送信される、セルラシステムにおけるブロードキャスト/マルチキャストサービスをサポートする。
【0003】
LTEでは、MBMSサービスエリアは、全てのUEが、同じブロードキャスト/マルチキャストサービスを受けるエリアとして定義される。MBMSサービスエリアは、1つ又は複数のセルを含み得る。
【0004】
ブロードキャスト/マルチキャストサービスのためのLTEでは、2つのタイプのメカニズム:MBSFN(Multicast-Broadcast Single Frequency Network)(マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク)、及びSC-PTM(Single-Cell Point to Multipoint)(単一セルポイントツーマルチポイント)がサポートされる。
【0005】
LTE MBSFN
MBSFNは、Rel-9においてLTEに導入され、それは、MBMSサービスが、例えば、TV放送のために、より大きいエリアにわたって関心対象であるときの使用事例をターゲットにしている。同じMBSFNエリア内の異なるセルは、相互に時間整合され、同一の情報をブロードキャストする。したがって、UEの観点から、複数のセルから受信された送信は、サイクリックプレフィックスが十分に大きい限り、厳しいマルチパス伝搬を受ける1つのセルから受信された単一の送信とみなすことができる。UEは、どのセルが実際に送信に関与しているかを知る必要はない。
【0006】
LTE MBSFNでは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスは、専用MBSFNサブフレームで専用物理チャネルである物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel、PMCH)上で送信される。MBSFNサブフレームは、2つの部分:通常のユニキャストL1/L2制御シグナリングの送信のために使用される制御領域と、マルチキャストチャネルの送信のために使用されるMBSFN領域と、からなる。1つのMBSFNサブフレーム内で、全てのMBSFN送信は、同じMBSFNエリアに対応する。しかしながら、異なるサブフレームにおけるMBSFN送信は、異なるMBSFNエリアに対応し得る。
【0007】
受信されたMBSFN送信のためのコヒーレント復調をサポートするために、MBSFNエリア固有MBSFN基準信号がMBSFNサブフレームで送信される。同じMBSFNエリア内の全てのセルは、同じ時間-周波数ロケーションにおいて、同じ基準-シンボル値を用いてMBSFN基準信号を送信する。MBSFNサブフレームで1つのMBSFN基準信号しか送信されないため、LTE MBSFNではMIMO方式がサポートされていない。
【0008】
LTE SC-PTM
SC-PTMは、単一のセル又はいくつかのセルからなる小さいエリアに関心があるときにMBMSサービスをサポートするために、リリース13においてLTEに導入されている。MBSFNとは異なり、SC-PTM送信は、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)を再使用する。
【0009】
ユニキャスト送信と同様に、SC-PTM送信は、DCIによって動的にスケジュールされる。グループ無線ネットワーク一時識別子(Group Radio Network Temporary Identifier、G-RNTI)は、SC-PTM送信をスケジューリングするDCIをスクランブルするために使用される。異なるMBMSサービスの場合、異なるG-RNTIが、UEが関心のあるSC-PTM送信を受信するために使用される。
【0010】
LTE SC-PTMでは、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)フィードバック及びチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)報告はサポートされていない。その結果、フィードバックに依存しない送信モード1~3のみがサポートされる。
【0011】
a.NR Uuブロードキャスト/グループキャストの使用事例
新しい無線(New Radio、NR)では、Uuブロードキャスト/グループキャストは、ビークルツーエブリシング(vehicle-to-everything、V2X)通信、公衆安全、ビデオ及びオーディオ配信、産業分野におけるモノのインターネット(Industrial Internet of Things、IIoT)、メディアストリーム、様々なタイプのコンテンツ配信など、多くの使用事例において有益であるとみなされている。
【0012】
LTEと比較して、NR Uuブロードキャスト/グループキャストの使用事例は、通常、より小さい通信範囲を有し、多くのシナリオにおいて、より高い信頼性及びより低いレイテンシを必要とする。
【0013】
b.NRダウンリンクスケジューリングメカニズム
NRでは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)フォーマット1_1が、1つのセルにおけるユニキャスト送信のための物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Share Channel、PDSCH)のスケジューリングのために使用される。スケジューリングDCIは、時間及び周波数リソース割り当て、HARQ関連情報、フィードバックリソース割り当てなどの情報を搬送する。
【0014】
UEの場合、DLスケジューリングの送信は、それに知られていないアプリオリ(a priori)である。UEは、gNBからのDCIをブラインド検出する必要がある。ブラインド復号の労力を低減し、したがってその上で消費される電力を節約するために、UEは、gNBによって、帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)、制御リソースセット(Control Resource Set、CORESET)、探索空間情報を用いて構成される。したがって、UEは、構成された時間及び周波数領域内でブラインド復号を実行する必要があるだけであり、スペクトル全体を探索する必要はない。
【0015】
c.NR V2Xグループキャストのためのフィードバックメカニズム
NR V2Xグループキャストシナリオでは、2つのタイプのHARQフィードバックメカニズム、すなわち、ACK/NACKベースのメカニズム及びNACKのみベースのメカニズムがサポートされている。ACK/NACKベースの事例では、UEは、グループキャスト送信の受信が成功したか又は失敗したかに基づいてACK又はNACKを送る。NACKのみベースの事例では、UEは、グループキャスト送信の受信が失敗したときにのみNACKを送る。受信が成功した場合、UEは、フィードバックを送らない。
【0016】
NR V2Xでは、UEは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel、PSFCH)上でHARQフィードバックを送信する。リソースプール内で、UEは、周期的なPSFCH送信機会リソースで構成することができる。UEがリソースプール中で送信を受信し、HARQフィードバックを報告するように指示されている場合、UEは、構成されたPSFCH送信機会リソースのうちの1つの上でHARQフィードバックを送信する。UEは、構成されたPSFCHリソースを含み、かつ送信の受信の最後のスロットの後に最小時間ギャップを有する第1のスロットでフィードバックを送信する。
【0017】
この背景情報は、関連性の可能性があると出願人が考える情報を明らかにするために提供される。先行する情報のいずれかが先行技術を構成することを認めることは必ずしも意図されておらず、またそのように解釈されるべきでもない。
【発明の概要】
【0018】
本明細書では、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングを支援し得る方法、システム、及びデバイスが開示される。一例では、グループベースのスケジューリング、UE固有ベースのスケジューリング、又はサブグループベースのスケジューリングを伴うブロードキャスト及びグループキャスト送信スケジューリングメカニズムがあり得る。一例では、ブロードキャスト及びグループキャストのための専用セル、又はユニキャストのためのセルと共有されるブロードキャスト及びグループキャストセル、を用いたブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのサービングセル構成があり得る。別の例では、BWP構成、CORESET構成、又は探索空間構成の詳細を有するブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのダウンリンク制御関連構成があり得る。例では、NR MBSのためのセミパーシステントスケジューリングがあり得、それは、MBSのためのアクティブ化DCI及び非アクティブ化DCI、MBS SPS PDSCHのためのHARQフィードバック、MBS SPS PDSCHのための再送信、又は、アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIに対する信頼性向上、を含み得る。
【0019】
本概要は、「発明を実施するための形態」において以下に更に説明される、簡略化された形態の一連の概念を導入するために提供される。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。更に、特許請求される主題は、本開示のいずれかの部分に記載された、いずれか又は全ての欠点を解決する制限に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
より詳細な理解は、例示として添付の図面と併せて与えられる、以下の説明から得られ得る。
【
図1】ブロードキャスト又はグループキャスト送信をスケジューリングするグループ共通DCIの一例を示す。
【
図2】ブロードキャスト又はグループキャスト送信をスケジュールする専用DCIの一例を示す。
【
図3】セルがブロードキャスト/グループキャストサービス専用であるように、又はユニキャストサービス専用であるように構成するRRC情報の一例を示す。
【
図4】セルがブロードキャスト/グループキャストサービス専用であるか否かを構成するRRC情報の一例を示す。
【
図5】専用セルがブロードキャスト及びグループキャストサービスのために使用されるときにDCIをブラインド検出する例示的なフローチャートを示す。
【
図6】セルがユニキャストサービス及びブロードキャスト/グループキャストサービスの両方をサポートすることを構成するRRC情報の一例を示す。
【
図7】セルがブロードキャストサービス及びグループキャストサービスと、DCI監視のための共有構成を有するユニキャストサービスとの両方をサポートするときにDCIをブラインド検出する例示的なフローチャートを示す。
【
図8】セルがブロードキャストサービス及びグループキャストサービスと、DCI監視のための専用構成を有するユニキャストサービスとの両方をサポートするときにDCIをブラインド検出する例示的なフローチャートを示す。
【
図9】例示的なgNB開始ブロードキャスト制御情報メッセージ送信を示す。
【
図10】例示的なUE開始グループキャスト制御情報メッセージ送信を示す。
【
図11】ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのダウンリンクBWPを明示的に構成する一例を示す。
【
図12】ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのダウンリンクBWPを明示的に構成する別の例を示す。
【
図13】ブロードキャスト/グループキャスト送信のためのダウンリンク帯域幅部分を構成するために使用される新しい情報要素の一例を示す。
【
図14】ブロードキャスト/グループキャスト送信のためのダウンリンク帯域幅部分IDを構成するために使用される新しい情報要素の一例を示す。
【
図15A】UE固有RRCシグナリングを通じて、構成されたIE BWP-ダウンリンク-グループキャストの一例を示す。
【
図15B】UE固有RRCシグナリングを通じて、構成されたIE BWP-ダウンリンク-グループキャストの
図15Aから続く例を示す。
【
図16】ブロードキャストRRCシグナリングを通じて、構成されたIE BWP-ダウンリンク-グループキャストの一例を示す。
【
図17A】部分的重複を伴うイントラ周波数方式で構成された、ユニキャストのためのBWP及びブロードキャスト/グループキャストのためのBWPの一例を示す。
【
図17B】ユニキャストBWP内のブロードキャスト/グループキャストBWPを用いてイントラ周波数方式で構成された、ユニキャストのためのBWP及びブロードキャスト/グループキャストのためのBWPの一例を示す。
【
図17C】ブロードキャスト/グループキャストBWP内のユニキャストBWPを用いてイントラ周波数方式で構成された、ユニキャストのためのBWP及びブロードキャスト/グループキャストのためのBWPの一例を示す。
【
図18】統合されたBWP内で2つのBWP非アクティビティタイマを用いて動作するUEのフローチャートを示す。
【
図19】ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのCORESETを明示的に構成する一例を示す。
【
図20】ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのCORESETを明示的に構成する別の例を示す。
【
図21】ブロードキャスト及びグループキャストのためのCORESETを構成するために使用される新しい情報要素の一例を示す。
【
図22】ブロードキャスト/グループキャスト送信のためのCORESET IDを構成するために使用される新しいRRCパラメータの一例を示す。
【
図23】UE固有RRCシグナリングを通じて構成されたIE ControlResourceSet-Groupcastの一例を示す。
【
図24】ブロードキャストRRCシグナリングを通じて構成されたIE ControlResourceSet-Groupcastの一例を示す。
【
図25】ブロードキャスト及びグループキャスト送信のための探索空間を明示的に構成する一例を示す。
【
図26】ブロードキャスト及びグループキャスト送信のための探索空間を明示的に構成する別の例を示す。
【
図27】ブロードキャスト及びグループキャストのための探索空間を構成するために使用される新しい情報要素の一例を示す。
【
図28】ブロードキャスト/グループキャスト送信のための探索空間IDを構成するために使用される新しいRRCパラメータの一例を示す。
【
図29】UE固有RRCシグナリングを通じて、構成されたIE SearchSpace-Groupcastの一例を示す。
【
図30】ブロードキャストRRCシグナリングを通じて、構成されたIE SearchSpace-Groupcastの一例を示す。
【
図31】新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスに基づいて生成され得る例示的な表示(例えば、グラフィカルユーザインターフェース)を示す。
【
図32B】RAN及びコアネットワークを含む例示的なシステムを示す。
【
図32C】RAN及びコアネットワークを含む例示的なシステムを示す。
【
図32D】RAN及びコアネットワークを含む例示的なシステムを示す。
【
図32F】WTRUなどの例示的な装置又はデバイスのブロック図である。
【
図32G】例示的なコンピューティングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
NRでは、Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストは、多くの使用事例、例えば、公衆安全、V2Xアプリケーション、IoTアプリケーションなどにとって有益であり得る。NRでは、従来のスケジューリングメカニズムは、グループキャストではなくユニキャストデータ送信をUuインターフェース上でスケジュールするために設計されている。V2Xサイドリンク通信のサポートにおいて、NRは、サイドリンクグループキャストのためのスケジューリングメカニズムをサポートする。しかしながら、そのような設計は、スケジューリングの柔軟性を犠牲にして、予め定義された/予め構成されたリソースプールに依存するサイドリンクインターフェースを介した動作に合わせられる。Uuインターフェースを通じて、ブロードキャスト又はグループキャスト方式でデータを送信することをサポートするために、UEが、ブロードキャスト及びグループキャストサービスを受信するためにgNBからスケジューリング情報を受信して復号することを可能にするための拡張が、スケジューリングメカニズムのために導入される必要がある。
【0022】
NRでは、UE241は、例えば、ユニキャスト送信のスケジューリングをブラインド検出するために、BWP、CORESET、及び探索空間を用いて構成される。ブロードキャスト又はグループキャストをサポートするために、同様の主題が採用される必要がある。現在のNRは、ブロードキャスト又はグループキャストを通じて、データ無線ベアラのデータ(アプリケーションデータ)を送信するためのBWP、CORESET、及び探索空間を未だ定義していない。また、UE241が、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのスケジューリングに対してユニキャストサービスのスケジューリングを受信するときに、異なる挙動を有し得るので、ユニキャストのためにBWP、CORESET、及び探索空間構成を直接再使用することは問題であり得る。加えて、UE241は、ユニキャストサービスと、ブロードキャスト及びグループキャストサービスとの両方で同時に動作し得る。ユニキャスト、グループキャスト、及びブロードキャストのネットワークによる同時スケジューリングに関するUE241の挙動も指定される必要がある。
【0023】
本明細書では、NR Uuブロードキャスト及びグループキャストのための異なるスケジューリングスキームがより詳細に開示される。
【0024】
ブロードキャスト及びグループキャストスケジューリングの概要
NR Uuブロードキャスト及びグループキャストシナリオでは、同じパケットが複数のUEによって受信されることが意図される。これを達成するために、ネットワーク243(例えば、gNB)は、これらのUEへのブロードキャスト又はグループキャスト送信を示すダウンリンク許可を搬送するDCIを送る。
【0025】
グループベースのブロードキャスト及びグループキャストスケジューリング
1つの手法では、ブロードキャスト又はグループキャスト送信をスケジュールするために使用される1つのDCI、例えば、グループ共通DCIが、複数のUEによって受信され得る。この事例では、同じスケジューリング情報がUEによって受信される。また、それらのUEは、受信されたDCIにおいて示される時間及び周波数リソースにおけるブロードキャスト又はグループキャスト送信を検出及び復号することを試み得る。
【0026】
図1は、ブロードキャスト又はグループキャスト送信をスケジューリングするグループ共通DCIの一例を示す。この例では、スケジューリング情報を搬送する同じグループ共通DCIが、ブロードキャスト又はグループキャスト送信を受信するように構成されたUE、例えば、UE241、UE242、...、UE nに送信される。
【0027】
グループ共通DCIが多くのUEによって受信されるので、新しいRNTI、例えば、G-RNTIが、動的スケジューリングのためにグループ共通DCIのCRCをスクランブルするために導入され得る。このセクションにおけるこの手法は、RRC接続状態にあるUE241、RRC非アクティブ状態にあるUE241、及びRRCアイドル状態にあるUE241に適用され得る。更に、本明細書では、別のRNTI、例えば、G-SPS-RNTIが、セミパーシステントスケジューリングのためのグループ共通DCIのCRCをスクランブルするために導入され得ることが開示される。
【0028】
UE固有ベースのブロードキャスト及びグループキャストスケジューリング
別の手法では、専用DCI、例えば、異なるUE固有DCIが、ブロードキャスト又はグループキャスト送信のために使用される同じ時間及び周波数リソースを示すDCIとともに、複数のUEにそれぞれ送信され得る。この事例では、各DCIにおいて搬送される制御/スケジューリング情報は異なり得る。
【0029】
図2は、ブロードキャスト又はグループキャスト送信をスケジュールする専用DCIの一例を示す。この例では、異なるDCIが異なるUEにそれぞれ送信され、例えば、DCI1がUE241に送信され、DCI2がUE242に送信され、...、DCI nがUE nに送信される。DCIは、ブロードキャスト又はグループキャスト送信のための同じ時間及び周波数リソースを示し、例えば、同じグループ共通PDSCHを示す。しかしながら、DCIは、異なるUEがそれらのフィードバック、例えば、HARQフィードバック、CSIフィードバックなどをそれぞれ送るための個々のアップリンクリソースを示し得る。異なるUEは、それらのアップリンクフィードバック送信のための異なる又は同じ/共通のアップリンクチャネルリソースを有し得る。又は、DCIは、異なるUEがそれらのフィードバックをアップリンクで送るための同じアップリンクリソースを示し得る。
【0030】
この例では、スケジューリング情報は、UE固有の方法で送信される。いくつかのシナリオでは、UE241は、ユニキャスト受信とブロードキャスト/グループキャスト受信との両方をサポートし得る。UE241は、C-RNTIでスクランブルされたユニキャスト送信をスケジューリングするDCIと、ブロードキャスト/グループキャスト送信をスケジューリングするDCIとの両方を受信し得る。
【0031】
ある事例では、ブロードキャスト/グループキャスト送信をスケジューリングするDCIは、新しいRNTI、例えば、G-RNTIでスクランブルされ得る。次いで、UE241は、DCIをスクランブルするために使用されるRNTIに基づいて、受信されたDCIがユニキャスト送信をスケジューリングするために使用されるのか、又はブロードキャスト/グループキャスト送信をスケジューリングするために使用されるのかを区別し得る。ネットワーク243(例えば、gNB)がUEにデータを配信するとき、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)及びPDSCH DMRSは、同じG-RNTIでスクランブルされ得る。
【0032】
別の例では、ブロードキャスト/グループキャスト送信をスケジューリングするDCIはまた、C-RNTIを用いてスクランブルされ得る。この事例では、ユニキャスト送信とブロードキャスト/グループキャスト送信との両方をスケジューリングするために、同じDCIフォーマットが使用され得る。UEは依然として同じPDSCHを受信し得るので、本発明者らは、PDSCHに使用されるスクランブリングを開示し、PDSCH DMRSは、UE間で整合され得る。例えば、C-RNTIとは異なるRNTI、例えば、G-RNTIでスクランブルされ得る。そのようなRNTIは、RRC構成を通じて、又はスケジューリングDCIを通じて、UE241にシグナリングされ得る。UE241がブロードキャスト/グループキャスト送信のためのスケジューリングを受信するとき、UE241は、対応するPDSCHを復号するために、このRNTIを使用し得る。
【0033】
いくつかの事例では、UE241は、グループキャストのための上位レイヤパラメータであるPDSCHデータスクランブリングアイデンティティを用いて構成され得る(例えば、GroupCastdataScramblingIdentityPDSCHと呼ばれる)。UEは、コードワードがグループキャスト/ブロードキャストのためにスケジューリングされる場合、例えば、グループキャスト/ブロードキャストのためのRNTIを用いてスケジューリングされる場合、又はDCIコンテンツがグループキャスト若しくはブロードキャストPDSCH送信をスケジューリングすることを示す場合など、PDSCHコードワードのためのスクランブリングの初期化のためにこの識別情報を使用する。更に、UE241は、PDSCH DM-RSのために使用されるスクランブリングの初期化のために使用される上位レイヤパラメータであるスクランブリングID(例えば、GroupCastScramblingID又はスクランブリングID2)を用いて構成することができる。同様に、PDSCHデータスクランブリングアイデンティティに関して、UE241は、PDSCHがグループキャスト/ブロードキャストのためにスケジュールされている場合、DM-RSスクランブリングアイデンティティを使用する。
【0034】
これらの2つの事例を区別するために、1ビットフィールド、例えば、キャストタイプインジケータフィールドが、現在のDCIフォーマット、例えば、DCIフォーマット1_1及びDCIフォーマット1_0に導入され得る。表1は、開示された1ビットキャストタイプインジケータフィールドの例を示す。UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「0」に設定されたDCIによってシグナリングされる場合、DCIは、ユニキャストをスケジューリングするために使用され、UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「1」に設定されたDCIによってシグナリングされる場合、DCIは、ブロードキャスト又はグループキャストをスケジューリングするために使用される。
【0035】
【0036】
上記の例では、UE241がブロードキャスト送信のためのDCIとグループキャスト送信のためのDCIとを区別する必要がない場合があると仮定する。別の事例では、UE241はまた、それらを更に区別し得る。例えば、これは、UE241がグループキャストのためのHARQフィードバックを送り、UE241がブロードキャストのためのHARQフィードバックを送る必要がない場合に適用され得る。
【0037】
一例では、UE241は、明示的なDCIシグナリングに基づいて、それがブロードキャストであるか又はグループキャストであるかを決定し得る。例えば、キャストタイプインジケータフィールドは、2ビットであり得る。表2は、開示された2ビットキャストタイプインジケータフィールドの例を示す。UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「00」に設定されたDCIによってシグナリングされる場合、DCIは、ユニキャストをスケジューリングするために使用される。UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「01」に設定されたDCIによってシグナリングされる場合、DCIは、ブロードキャストをスケジューリングするために使用される。UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「01」に設定されたDCIによってシグナリングされる場合、DCIは、グループキャストをスケジューリングするために使用される。
【0038】
【0039】
別の例では、UE241は、例えば、PUCCHリソースインジケーションフィールドを使用して、DCI中の既存のフィールドを再使用することによって、ブロードキャストのためのDCIとグループキャストのためのDCIとを区別し得る。UE241は、表1に開示されたPUCCHリソースインジケーションフィールド及び1ビットキャストタイプインジケータフィールドに基づいて情報を決定し得る。
【0040】
表3は、PUCCHリソースへのPUCCHリソースインジケーションフィールド値のマッピングが存在する、開示されたPUCCHリソースインジケーションフィールドの一例を示す。PUCCHリソースインジケーションフィールドが3ビットであると仮定すると、UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「1」に設定されたDCIによってシグナリングされ、かつ「PUCCHリソースインジケータフィールド」が「000」に設定されてシグナリングされる場合、UE241は、DCIがブロードキャスト送信をスケジューリングするためのものであると決定し得、PDSCHを復号するために、構成されたブロードキャストスクランブリングID(例えば、データスクランブリングID及びPDSCH DMRSのためのスクランブリングID)を適用し得る。又は、フィールド設定のこの組み合わせは、DCIが、HARQフィードバックが無効化されたグループキャスト送信をスケジューリングするためのものであると決定するために、UE241によって使用され得る。UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「1」に設定されたDCIによってシグナリングされ、かつ「PUCCHリソースインジケータフィールド」が「000」以外の値に設定されてシグナリングされる場合、UE241は、DCIがグループキャスト送信をスケジューリングするためのものであると決定し得、PDSCHを復号するために、構成されたグループキャストスクランブリングIDを適用し得る。
【0041】
【0042】
ブロードキャスト/グループキャスト送信をスケジューリングするDCIが新しいRNTI、例えば、G-RNTIでスクランブルされる事例では、UE241は、表3に開示された主題を使用して、ブロードキャストのためのDCIとグループキャストのためのDCIとを区別し得る。この事例では、UE241は、シグナリングPUCCHリソースインジケーションフィールドのみに基づいて決定し得、gNBは、DCI中でキャストタイプインジケータフィールドをシグナリングする必要がない場合がある。
【0043】
一方、UE241は、例えば、1ビットキャストタイプインジケータフィールドを通じて、表1において開示された主題を使用して、ブロードキャストのためのDCIとグループキャストのためのDCIとを区別し得る。表4は、ブロードキャストのためのDCIとグループキャストのためのDCIとを区別するための開示された1ビットキャストタイプインジケータフィールドの一例を示す。
【0044】
【0045】
ブロードキャストのためのDCIとグループキャストのためのDCIとを区別するための表3及び表4に開示された例示的な主題はまた、本明細書で説明されるようなグループベースのブロードキャスト及びグループキャストスケジューリングに適用され得る。例えば、グループ共通DCIは、エントリ(又はビット)のセットを含むペイロードを有し得、各エントリ又はビットは、HARQフィードバックリソース構成を指す。各リソース構成は、UE241又はUEのサブグループに固有であり得る。UE241に適用されるリソース構成のインデックス又は位置は、RRCシグナリングなどの上位レイヤシグナリングを通じて、UE241に構成され得る。開示された手法は、RRC接続状態にあるUEに適用され得る。
【0046】
1.1.1 サブグループベースのブロードキャスト及びグループキャストスケジューリング
更に、また別の手法では、同じブロードキャスト又はグループキャスト送信を受信するUEは、異なるスケジューリングDCIがそれぞれ異なるサブグループに送信され得るいくつかのサブグループに区分され得る。例えば、UE241、UE242、...、UE nは、k個のサブグループ、例えば、サブグループ1、サブグループ2、...、サブグループkに区分され得る。DCI1は、サブグループ1中のUEに送信され得、DCI2は、サブグループ2中のUEに送信され得、DCI kは、サブグループk中のUEに送信され得る。UEは、以下の基準のうちの1つ以上に基づいて異なるサブグループに区分され得る。1)UEロケーション、2)チャネル状態、3)QCL仮定、又は4)UEカテゴリ。
【0047】
UEロケーション:サービス領域は、複数のゾーンに分割され得、同じゾーン中のUEは、同じサブグループに分割され得る。例えば、各ゾーンは、ゾーンIDを有し得、同じゾーンIDを有するUEは、同じサブグループに分類され得る。又は、UE241は、その座標をgNB(例えば、ネットワーク243)に報告し得、gNBは、報告された座標に基づいて、UEを異なるサブグループに分類し得る。
【0048】
チャネル状態:ブロードキャスト又はグループキャスト送信を受信するUEは、そのチャネル状態、例えば、CSIフィードバック、RSRP測定などを報告し得る。gNBは、報告されたチャネル状態に基づいて、UEを異なるサブグループに分類し得る。
【0049】
QCL(Quasi Co Location)仮定:gNBは、QCL仮定に基づいて、UEを異なるサブグループに分類し得る。例えば、gNBは、同じQCL仮定を有するUE、例えば、同じ好ましいビームを選択するUEを、1つのサブグループに分類し得る。
【0050】
UEカテゴリ:gNBは、UEカテゴリに基づいて、UEを異なるサブグループに分類し得る。例えば、制限された能力を有するUEは、1つのサブグループに区分され得、他の通常のUEは、別のサブグループに区分され得る。
【0051】
マルチキャストブロードキャストサービス(multicast broadcast service、MBS)のための動的スケジューリングに加えてセミパーシステントスケジューリング(semi-persistent scheduling、SPS)をサポートすることは、シグナリングオーバーヘッドが低く、周期的トラフィックに適しているので、有益である。UE241は、RRCシグナリングを通じて、例えば、情報要素MBS-SPS-configを通じて、サービングセルごとにBWPごとに複数のMBS SPS構成を有するgNBによって構成され得る。IE MBS-SPS-configは、以下の情報のうちの1つ以上を搬送し得る。
【0052】
MBS SPS情報の周期性。周期性は、シンボル単位、又はスロット単位、又はms単位などでgNBによって構成され得る。UE241がアクティブ化DCIを検出し、1番目のDL SPS送信のための許可を決定した後、UE241は、1番目のSPS送信の後に、同じSPS構成のための後続のn番目のDL SPS送信がn×周期性のシンボル又はスロット又はmsで送信されることを予想し得る。
【0053】
MBS SPS構成情報のインデックス、例えば、MBS-sps-ConfigIndexであり、これは、サービングセルのBWP内のMBS SPS構成の全てのうちのMBS SPS構成の一意のアイデンティティを構成する。
【0054】
集約係数。UE241は、SPS PDSCH送信のための反復の数を有するgNBによって構成され得る。
【0055】
アクティブ化又は非アクティブ化DCIタイプ情報。UE241は、UE241がアクティブ化及び/又は非アクティブ化DCIを検出するために監視する必要があるDCIタイプ、例えば、グループ共通DCI、若しくはUE固有DCI、又は両方のタイプのDCIを用いて、gNBによって構成され得る。一例では、1つのRRCパラメータが、アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIの両方のためのDCIタイプを構成するために使用され得る。別の例では、別個のRRCパラメータ、例えば、アクティブ化DCIタイプ及び非アクティブ化DCIタイプが、MBS-SPS-config中でそれぞれアクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIのためのDCIタイプを構成するために使用され得る。
【0056】
HARQ有効化/無効化情報。UE241は、例えば、MBS SPS PDCCH、アクティブ化DCI、非アクティブ化DCIなどのうちの1つ以上のために、HARQフィードバックがこのMBS SPS構成に対して有効にされるかどうかを構成するための情報を用いてgNBによって構成され得る。
【0057】
PDSCH情報のためのHARQフィードバックタイプ。UE241は、このMBS SPS構成のためのMBS SPS PDSCHのために使用されるHARQフィードバック、例えば、ACK/NACKベースのもの、又はNACKのみベースのもの、又は両方のオプションを用いて、gNBによって構成され得る。
【0058】
PDCCH情報のためのHARQフィードバックタイプ。UE241は、このMBS SPS構成のためのアクティブ化DCI及び/又は非アクティブ化DCIのために使用される、HARQフィードバック、例えば、グループ内のUEのための共有PUCCHリソース、若しくは各UE241のための専用PUCCHリソース、又は両方のオプションを用いて、gNBによって構成され得る。
【0059】
HARQフィードバックリソースプール情報。UE241は、HARQフィードバックを送るためにUEによって使用され得るPUCCHリソースのセット、例えば、MBS SPS PDCCH、アクティブ化DCI、非アクティブ化DCIなどのうちの1つ以上のためのHARQフィードバックを送るために使用されるPUCCHリソースのセットを用いてgNBによって構成され得る。
【0060】
再送タイプ情報。UE241は、再送信がどのようにスケジュールされるか、例えば、動的にスケジュールされるか、セミパーシステントにスケジュールされるか、又は両方がサポートされるかなどを構成するための情報を用いてgNBによって構成され得る。
【0061】
再送信スケジューリングタイプ情報。UE241は、どのように再送信が動的にスケジュールされるか、例えば、グループ共通DCIによって動的にスケジュールされるか、若しくはUE固有DCIによって動的にスケジュールされるか、又は再送信がグループ共通PDSCHによって搬送されるか、若しくはUE固有PDSCHによって搬送されるかなどを構成するための情報を用いてgNBによって構成され得る。
【0062】
複数のスキームが、1つの情報うちのMBS-SPS-config IEによってサポートされるように構成される場合、例えば、ACK/NACKベースのHARQとNACKのみベースのHARQとの両方がサポートされる場合、一例では、UE241は、どのスキームが使用されるべきかをDCIによって動的に示されるか、又はMAC-CEによって半静的に示され得る。別の例では、UE241は、ある基準に基づいて、例えば、MBSサービスの信頼性要件に基づいて、MBSサービスのレイテンシ要件に基づいてなど、それ自体によって使用されるべきスキームを決定し得る。
【0063】
1.1.2 MBS SPSのためのアクティブ化/非アクティブ化DCI
MBSのためのSPSをサポートするために、例示的な図が
図1、
図2などに示されている、提案されたスケジューリングメカニズム、例えば、グループベースのスケジューリング、UE固有ベースのスケジューリング、サブグループベースのスケジューリングなどを使用して、構成されたSPS構成のうちの1つ以上をアクティブ化又は非アクティブ化するDCIを送信し得る。例えば、UEが進行中のMBS SPS送信に参加することを望むとき、gNBは、UE241のためにそれをアクティブ化するために、UE固有のDCIを送り得る。
【0064】
グループベースのスケジューリングが使用される場合、グループ共通PDCCHは、アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIを送信するために使用され得、ここで、グループ共通DCIの巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)は、上述の開示において提供されるように、グループRNTI、例えば、G-SPS-RNTIによってスクランブルされる。
【0065】
MBS SPSアクティブ化/非アクティブ化のためのグループ共通DCI及びMBS動的スケジューリングのためのグループ共通DCIは、同じDCIフォーマット、例えば、DCIフォーマット1_3を共有し得る。UEは、それをスクランブルするために使用されるRNTI、例えば、G-RNTI及びG-SPS-RNTIを通じて、2つの事例を区別し得る。例えば、グループ共通DCIがG-SPS-RNTIによってスクランブルされる場合、UE241は、それがMBS SPSアクティブ化又は非アクティブ化のために使用されると決定し得る。グループ共通DCIがG-RNTIによってスクランブルされる場合、UE241は、それがMBS動的スケジューリングのために使用されると決定し得る。
【0066】
UE固有ベースのスケジューリングが使用される場合、アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIは、UE固有DCIによって送信され得る。現在のNRでは、ユニキャストSPSは、DCIフォーマット1を使用して、例えば、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、及びDCIフォーマット1_2を使用して、UE固有のDCIによってアクティブ化及び非アクティブ化され、DCIは、CS-RNTIによってスクランブルされる。
【0067】
第1の例では、新しいDCIフォーマット、例えば、DCIフォーマット1_4が導入され得る。UE241がMBS-SPS-config IEを用いて構成される場合、UEは、MBS SPSアクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIを検出するために新しいDCIフォーマットを監視し得、DCIは、ユニキャストSPSのために使用される同じRNTI、例えばCS-RNTIによってスクランブルされ得る。又は、新しいRNTIが、DCI、例えば、G-SPS-RNTIをスクランブルするために導入され得る。
【0068】
第2の例では、既存のDCIフォーマットは、DCIをスクランブルするために導入され得る新しいRNTIとともに再使用され得る。例えば、UE241は、MBS SPSアクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIを検出するために、G-SPS-RNTIでスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、及びDCIフォーマット1_2を監視し得る。
【0069】
第3の例では、同じDCIフォーマット及び同じRNTIが、MBS SPS送信をアクティブ化又は非アクティブ化するDCIのためにも使用され得る。例えば、UE241はまた、MBS SPSアクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIを検出するために、CS-RNTIでスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、及びDCIフォーマット1_2を監視し得る。RNTI及びDCIフォーマットがユニキャストSPS及びMBS SPSによって共有されるので、UE241は、MBS SPS又はユニキャストSPSが、受信されたDCIによってアクティブ化/非アクティブ化されるかどうかを更に区別する必要がある。
【0070】
これらの2つの事例を区別するために、1ビットフィールド、例えば、キャストタイプインジケータフィールドが、表1に開示されているように、アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIによって搬送され得る。UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「0」に設定されたアクティブ化DCI又は非アクティブ化DCIを検出する場合、DCIは、ユニキャストSPSをアクティブ化又は非アクティブ化するために使用され、UE241が、「キャストタイプインジケータフィールド」の値が「1」に設定されたアクティブ化DCI又は非アクティブ化DCIを検出する場合、DCIは、MBS SPSをアクティブ化又は非アクティブ化するために使用される。ブロードキャストサービスのためのSPSとマルチキャストサービスのためのSPSとを更に区別するために、表2に開示されるように、2ビットが、キャストタイプインジケータフィールドのために使用され得る。
【0071】
又は、SPS構成インデックスは、ユニキャストSPS送信とMBS SPS送信との間で分割され得る。例えば、UE241が最大2N個のSPS構成を用いて構成され得ると仮定する。SPS構成インデックス1...Nは、ユニキャストSPSのために割り当てられ得、SPS構成インデックスN+1...2Nは、MBS SPSのために割り当てられ得る。UE241が、アクティブ化又は非アクティブ化されたSPSのSPS構成インデックスnを決定する場合、UE241は、nの値に基づいて、それがユニキャストSPSであるかMBS SPSであるかを決定し得る。
【0072】
NR MBSの場合、MBS SPSのためのアクティブ化及び非アクティブ化DCIを送信するために、1つのタイプのPDCCHのみ、例えば、グループ共通PDCCH、又はUE固有PDCCHがサポートされ得る。次いで、UE241は、それを検出するために、サポートされたPDCCHのみを監視する。又は、グループ共通PDCCHとUE固有PDCCHとの両方がサポートされ得る。両方がサポートされる場合、第1の例では、MBS-SPS-config IEは、例えば、Activation and/or deactivation DCI typeを通じて、UE241が監視する必要があるPDCCHを構成し得る。次いで、UE241は、アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIを検出するために、構成されたタイプのPDCCHを監視する必要があるだけであり得る。
【0073】
第2の例では、UE241は、グループ共通PDCCH及びUE固有PDCCHの両方を監視し得る。UE241は、アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIを検出するために、両方のタイプのPDCCHを監視し得る。又は、UE241は、アクティブ化DCIに対して、1つのタイプのPDCCH、例えば、グループ共通PDCCH又はUE固有PDCCHのみを監視し、非アクティブ化DCIに対して、両方のタイプのPDCCHを監視し得る。又は、UE241は、アクティブ化DCIに対して、両方のタイプのPDCCHを監視し、非アクティブ化DCIに対して、1つのタイプのPDCCH、例えば、グループ共通PDCCH又はUE固有PDCCHのみを監視し得る。
【0074】
アクティブ化及び非アクティブ化のために同じRNTI及びDCIフォーマットが使用されるので、UE241は、これらの2つの事例を区別しなければならない。新しいDCIフォーマットがMBS SPSのために導入される場合の例を表5に示す。1ビットのアクティブ化/非アクティブ化フラグフィールドが、DCIがアクティブ化又は非アクティブ化のために使用されるかどうかを示すために、アクティブ化/非アクティブ化DCIに導入され得、例えば、「1」は、DCIがアクティブ化のために使用されることを示し、「0」は、DCIが非アクティブ化のために使用されることを示す。
【0075】
【0076】
別の例では、同じDCIフォーマットがMBS動的スケジューリングとMBS SPSとによって共有されるので、MBS SPSのためのそのような情報を示すために動的スケジューリングのために使用されるいくつかのフィールドを再使用し得る。例えば、UE241は、冗長バージョンフィールド中の全てのビットが「0」に設定されている場合、DCIがアクティブ化のために使用されると決定し得る。UE241は、冗長バージョンフィールド中の全てのビットが「0」に設定され、変調及びコーディングスキームフィールド中の全てのビットが「1」に設定され、周波数ドメインリソース割り当てフィールド中の全てのビットが「0」に設定されるか、又は「1」に設定される場合、DCIが非アクティブ化のために使用されると決定し得る。
【0077】
周波数範囲内で、例えば、MBS BWP又は共通周波数領域内で、UE241は、複数のMBS SPS構成を用いて構成され得る。DCIがどのMBS SPS構成をアクティブ化又は非アクティブ化しているかを示すために、インジケーションが提供される必要があり得る。表6に示される第1の例では、SPS構成インデックスフィールドが、アクティブ化/非アクティブ化DCI内に導入され得る。8つのMBS SPS構成がgNBによって構成され得ると仮定すると、SPS構成インデックスフィールドは、3ビットを有し得、各コードポイントが1つのMBS SPS構成と関連付けられる。
【0078】
【0079】
第2の例では、いくつかのフィールドが再使用され得る。例えば、DCIフォーマット中のHARQプロセス番号フィールドの値は、MBS-sps-ConfigIndexによって与えられる同じ値をもつMBS SPS構成のためのアクティブ化又は非アクティブ化を示し得る。
【0080】
1つのDCIにおいて、それは、1つのMBS SPS構成をアクティブ化又は非アクティブ化するだけであり得る。又は、別の代替として、共同のアクティブ化又は非アクティブ化が、NR MBS SPSのためにサポートされ得、例えば、1つのDCIが、複数のMBS SPS構成をアクティブ化又は非アクティブ化し得る。第1の例では、DCIは、アクティブ化又は非アクティブ化されるべきSPS構成インデックスを明示的に搬送し得、例えば、gNBがMBS SPS構成1、3、及び7を非アクティブ化することを望む場合、ビットストリング「000010110」は、全ての他のDCIフィールドの後のDCIの最後の部分で搬送され得る。
【0081】
又は、第2の例では、ビットマップは、周波数範囲のために構成されたSPS構成の総数又は最大数に等しい長さを有するDCI中で示され得る。例えば、gNBが最大8つのMBS SPS構成を構成することができると仮定すると、ビットマップは、8ビットを有し、各ビットは1つのSPS構成と関連付けられる。DCI内のビットマップのビットが「1」に設定されている場合、UE241は、対応するSPS構成がアクティブ化又は非アクティブ化されるべきであると決定し得る。ビットが「0」に設定されている場合、UE241は、このビットを無視する。
【0082】
又は、第3の例では、MBS SPS構成インデックスの組み合わせのリストがgNBによって事前構成され得、各組み合わせは1つのインデックス又は複数のインデックスを含み得る。アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIは、構成された組み合わせのうちの1つを示すためのフィールドを含み得る。UE241がDCIを受信すると、示された組み合わせ中の全てのMBS SPS構成が同時にアクティブ化又は非アクティブ化され得る。
【0083】
1.1.3 MBS SPS PDSCHのためのHARQフィードバック
MBS SPS PDSCH送信の信頼性を高めるために、物理レイヤHARQフィードバックがサポートされ得る。NR MBSでは、PDSCHは、UEのグループに配信される。HARQフィードバックを送信するために、ある事例では、ACK/NACKベースのスキームがサポートされ得る。例えば、gNBは、ACKフィードバック又はNACKフィードバックを送信するために、グループ中の各UE241に専用PUCCHリソースを割り当て得る。
【0084】
別の事例では、NACKのみベースのスキームがサポートされ得、gNBは、グループ中のUEに共有PUCCHリソースを割り当て得る。グループ中の全てのUEによって共有される1つのPUCCHリソースが割り当てられ得る。又は、UEは、いくつかのサブグループに分割され得、1つのPUCCHリソースが、サブグループ内の全てのUEが同じPUCCHリソースを共有するサブグループに割り当てられる。
【0085】
NACKのみベースのスキームでは、同じPUCCHリソースを共有するUEの場合、UE241は、MBS SPS PDSCHを受信することができないとき、PUCCH上でNACKをフィードバックすることになる。UE241がMBS SPS PDSCHを正常に受信すると、UE241は、割り当てられたPUCCHリソース上でフィードバックを提供しない。
【0086】
NR MBSでは、第1の例では、SPS PDSCHのために1つのHARQフィードバックスキームのみがサポートされ得、例えば、ACK/NACKベースのスキームのみをサポートするか、又はNACKのみベースのスキームのみをサポートする。UE241は、サポートされたスキームを使用して、MBS SPS PDSCH送信のためのHARQフィードバックを送る。
【0087】
第2の例では、ACK/NACKベースのスキームとNACKのみベースのスキームとの両方がサポートされ得る。UE241は、例えば、セルごと又はMBS SPS構成ごとに、どのスキームが使用されるべきかを用いて静的に構成され得る。例えば、MBS-SPS-config IEにおいて、UE241は、RRCパラメータであるHARQ feedback type for PDSCHを通じて、そのような情報を用いて構成され得る。UEは、このMBS SPS構成のために、ACK/NACKベースのスキームがサポートされるように構成され得、又はNACKのみベースのスキームがサポートされるように構成され得る。本明細書でのこの文脈における「静的」は、それがRRCシグナリングを用いて頻繁に再構成され得ることを意味することに留意されたい。
【0088】
UE241はまた、MBS SPS構成のための2つのスキームの両方をサポートするように構成され得る。UE241は、各アクティブ化のためにどのHARQフィードバックが使用されるべきかを動的に示され得る。例えば、アクティブ化DCIにおいて、1ビットフィールド、例えば、HARQ feedback type fieldが導入され得る。フィールドが「0」に設定されている場合、ACK/NACKベースのスキームが使用される。フィールドが「1」に設定されている場合、NACKのみベースのスキームが使用される。
【0089】
更新メカニズム1:UE241が1つのスキームで示される場合、UE241は、それが非アクティブ化されるまで、全てのMBS SPS PDSCH送信のために示されたスキームを使用し得る。言い換えれば、gNBが他のフィードバックスキームに切り替えたい場合、最初にSPS PDSCHを非アクティブ化し、次いで、HARQ feedback type fieldが異なる値に設定された別のアクティブ化DCIを送る必要がある。
【0090】
更新メカニズム2:又は、HARQフィードバックスキームは、アクティブ化中に更新され得る。例えば、UE241が、MBS SPS PDSCH送信をアクティブ化するためのアクティブ化DCIを受信した後、UE241は、アクティブ化されたSPS PDSCHの情報を更新するために、インジケーション、例えば、DCI、又は基準信号などを更に受信し得る。この事例では、gNBは、示された設定を更新するために最初にSPS PDSCHを非アクティブ化する必要はない。したがって、より高速な更新を達成し得る。
【0091】
上記の説明では、HARQフィードバックがNR MBS SPSのために常にサポートされることになると仮定され得る。別の事例では、NR MBSは、異なるサービスに対して異なるQoS要件を有し得るので、HARQフィードバックは、例えば、MBS SPS PDSCHに対して、若しくはMBS SPS PDCCHに対して、又は両方に対して、有効又は無効にされ得る。HARQ有効化/無効化は、例えば、MBS-SPS-config IE内のRRCパラメータであるHARQ enabling/disablingを通じて、セル又はMBS SPS構成に対して静的に構成され得る。
【0092】
又は、HARQ有効化/無効化は、静的に構成され、動的に示され得る。例えば、RRCは、HARQ有効化/無効化機能がセルのためにサポートされるか、又はSPS構成のためにサポートされるかを構成し得る。UE241が有効化/無効化機能をサポートしないように構成されている場合、UE241は、例えば、事前に定義されたルールに基づいて、又はMBSのQoS要件などに基づいて、HARQフィードバックが常に有効化されているか、又は常に無効化されていると仮定し得る。UE241がHARQ有効化/無効化機能をサポートするように構成されている場合、HARQフィードバックが有効化されているか、又は無効化されているかを決定するために、アクティブ化DCIによってUEに示され得る。この設定を更に動的に更新するために、開示された2つの更新メカニズムが適用され得る。
【0093】
NR MBSでは、SPS PDSCHのためのHARQフィードバックを送るためのPUCCHリソースは、RRCによって静的に割り当てられ得る。又は、PUCCHは、アクティブ化DCIによって動的に割り当てられ得る。NACKのみベースのスキームの場合、gNBは、1つの共有PUCCHリソースを割り当て得る。例えば、MBS-SPS-config IE内のRRCパラメータであるHARQ feedback resource poolは、候補PUCCHリソースのセットを構成し得、アクティブ化DCIは、候補セットからの1つのPUCCHリソースを示し得る。アクティブ化DCIはまた、SPS PDSCHと対応するPUCCHとの間のオフセット、例えば、SPS PDSCHを搬送するスロットとPUCCHリソースを搬送するスロットとの間のスロットオフセットを示し得る。
【0094】
ACK/NACKベースのスキームの場合、専用PUCCHが各UEに割り当てられる必要がある。UE固有PDCCHがSPS PDSCHをアクティブ化するために使用される場合、各UEは、受信されたアクティブ化DCIを通じて、専用PUCCHリソースで示され得る。グループ共通PDCCHが使用される場合、PUCCHリソースは、次のような方法のうちいずれか1つによって割り当てられ得る。
【0095】
第1の例では、gNBがPUCCHリソースをn個のUEに割り当てる必要があり、RRC及びDCIシグナリングを通じて、1つのPUCCHリソース領域が割り当てられ得ると仮定する。PUCCHリソース領域は、n個のUEに割り当てられたn個のPUCCHリソースを含む。PUCCHリソース領域を受信すると、UEは、例えば、周波数ドメインにおいて、又は時間ドメインにおいて、又は時間ドメインと周波数ドメインとの両方において、それをn個の部分に均等に分割し得る。UE241は、領域を、第1に周波数、第2に時間の順序で分割し得るか、又は領域を、第1に時間、第2に周波数の順序で分割し得る。第1の部分は第1のUEによって使用され、第2の部分は第2のUEによって使用されるなどである。グループ内のUEの総数は、RRC又はMAC-CE又はDCIを通じて、UE241にシグナリングされ得る。
【0096】
グループ内のUE241の順序は、RRC又はMAC-CE又はDCIを通じて、gNBによってUE241に明示的にシグナリングされ得る。又は、UE241によって暗黙的に決定され得る。例えば、UEは、その物理レイヤID、例えば、C-RNTI、又はMBS SPSグループのために構成されたグループ内のIDに基づいて、それを決定し得る。又は、UE241は、上位レイヤシグナリングに基づいて、例えば、上位レイヤID、ランキング、QoS/KPI、又は何らかの他の基準を通じて、順序を決定し得る。
【0097】
第2の例では、アクティブ化は、基準UE、例えば、1番目のUE241のために割り当てられたPUCCHリソースを示し得る。他のUEは、それに応じて、それらのためのPUCCHリソースを決定し得る。例えば、他のUEのために割り当てられたPUCCHリソースは、例えば、時間及び周波数において、示されたものと同じサイズを有し得、互いに連続している。1番目のUE241のためのPUCCHリソースが、gNBによって示されるPRB n~PRB n+i及びシンボルm~シンボルm+jに及ぶと仮定すると、2番目のUE242のためのPUCCHリソースは、PRB n+i+1~PRB n+2i及びシンボルm~シンボルm+jに及ぶなどである。UEは、例えば、RRC又はMAC-CE又はDCIを通じて、周波数ドメインにおいてマッピングされ得るPUCCHの最大数kでシグナリングされ得る。次いで、PUCCHリソースは、k+1番目のUEから開始して、次のシンボルに切り替え、例えば、k+1番目のUEの場合、PUCCHリソースは、PRB n+1~PRB n+1及びシンボルm+j+1~シンボルm+2jに及ぶなどである。
【0098】
第3の例では、gNBは、UE固有RRC構成を通じて、グループ内の異なるUEのための直交PUCCHリソース又はPUCCHリソースセットを構成し得る。同じアクティブ化DCIを受信すると、各UE241は、HARQフィードバックを送るために直交PUCCHリソースを自動的に使用し得る。
【0099】
上記の例では、PUCCHリソースは、第1に周波数、第2に時間の順序でマッピングされる。また、第1に時間で、第2に周波数となる順序でマッピングしてもよい。このシナリオでは、UE241は、時間ドメインにおいてマッピングされ得るPUCCHの最大数を用いてシグナリングされ得る。上記の例では、PUCCHリソースは、互いに隣接してマッピングされる。別の例では、PUCCHリソースは、非連続的に、例えば、時間において非連続的に、又は周波数において非連続的に、又は時間と周波数との両方において非連続的にマッピングされ得る。この事例では、時間ギャップ及び/又は周波数ギャップは、例えば、RRC又はMAC-CE又はDCIを通じて、UEにシグナリングされ得る。時間ギャップは、シンボル単位、又はスロット単位、又はシンボルグループ単位、例えば、2シンボル又は4シンボル単位の信号であり得る。周波数ギャップは、REの単位、又はREグループの単位(例えば、2RE又は6RE)、又はPRBの単位、又はPRBグループの単位などの信号であり得る。
【0100】
1.1.4 MBS SPS PDSCHのための再送信
MBS SPS PDSCHがUE241によってNACKされると、再送信が実行される必要がある。第1の例では、再送信は、動的にスケジュールされ得る。例えば、UE241がMBS SPS PDSCH送信のためにNACKを送った後、UE241は、再送信をスケジュールするDCIを検出するためにPDCCHを監視し得る。第2の例では、再送信は、セミパーシステントに事前構成され得る。例えば、潜在的なPDSCH再送信のために使用されるリソースは、gNBによって事前に割り当てられ得る。再送信は、UE241がNACKをフィードバックする場合、割り当てられたリソース上で直接送信され得る。再スケジューリングDCIは、必要とされずかつ送信されず、UE241は、それを監視及び検出する必要がない。グループ内では、各UE241についての異なるチャネル状態に起因して、同じPDSCH送信について、いくつかのUEがACKをフィードバックし得、かついくつかのUEがNACKをフィードバックし得る。UE241は、NACKを送るときにのみ再送信を監視する。UEがACKを送るとき、それは電力を節約するために再送信をスキップし得る。
【0101】
NR MBS SPSのために1つの再スケジューリングスキームのみがサポートされ得る。又は、両方のスキームがサポートされ得る。UE241は、例えば、セルごと又はMBS SPS構成ごとに、どのスキームが使用されるべきかを用いて静的に構成され得る。例えば、MBS-SPS-config IEにおいて、UE241は、RRCパラメータ再送信タイプを通じて、そのような情報を用いて構成され得る。UE241は、このMBS SPS構成のために、動的再スケジューリングスキームがサポートされるように構成され得、又はセミパーシステント再スケジューリングスキームがサポートされるように、又は両方のスキームがサポートされるように構成され得る。
【0102】
両方のスキームがサポートされる場合、UE241は、アクティブ化DCIによって、例えば、1ビットフィールドであるRetransmission type fieldを通じて、どのスキームを使用すべきかを用いて動的に示され得る。この設定を更に動的に更新するために、開示された2つの更新メカニズムが適用され得る。
【0103】
セミパーシステント再スケジューリングの場合、再送信のためのリソースは、SPS PDSCH送信がアクティブ化されるときに事前に割り当てられ得る。時間ドメインにおいて、再送信は、初期送信と同じシンボルを常に占有し得る。例えば、第1のSPS PDSCH送信のための初期送信が、アクティブ化DCIによってスロットkにおいてシンボルl1からl2に割り当てられると仮定すると、再送信は、スロットk+nにおいてシンボルl1からl2に行われることになり、ここでnは、初期送信と再送信との間のスロットオフセットである。nの値は、例えば、MBS-SPS-config IEを通じて、RRCシグナリングによって構成され得、又は、アクティブ化DCIによって示され得る。
【0104】
又は、再送信は、異なるシンボルロケーションを有し得る。UE241は、初期送信と再送信との間のスロットオフセット、シンボルオフセットとともに、例えば、RRC、又はMAC-CE、又はDCIを通じて、シグナリングされ得る。再送信の持続時間、例えば、シンボル数は、初期持続時間と同じであり得る。又は、持続時間は異なっていてもよい。UE241は、再送信PDSCHのシンボル長でシグナリングされ得る。
【0105】
相対的な値、例えば、オフセットをシグナリングする代わりに、gNBは、例えば、アクティブ化DCI中のstart and length indicator value(SLIV)フィールドを通じて、再送信PDSCHの開始シンボル及び持続時間を直接シグナリングし得る。初期PDSCH送信のためのSLIVフィールドにおいて示される値は、再送信PDSCHにも適用され得る。又は、初期PDSCHのために使用されるSLIVフィールドとは異なる新しいSLIVフィールドが、再送信PDSCHのために導入され得る。示されたスロットオフセットと組み合わされて、UE241は、再送信の時間ロケーションを決定し得る。
【0106】
周波数ドメインでは、同様の考えが適用され得る。再送信は、初期送信と同じ周波数リソース割り当てを有し得る。又は、異なる周波数リソースに位置してもよい。再送信のための周波数リソースは、相対値、例えば、PRBオフセットを使用して割り当てられ得る。又は、開始PRB及びPRBの長さなどを使用して割り当てられ得る。
【0107】
動的再スケジューリングの場合、gNBは、再送信をスケジューリングするためにDCIを動的に送信する。再スケジューリングDCIは、グループ共通PDCCH上で送信され得る。又は、UE固有PDCCH上で送信され得る。
【0108】
再スケジューリングDCIを送るための1つのタイプのPDCCHのみが、NR MBS SPSのためにサポートされ得る。又は、両方のタイプのPDCCHがサポートされ得る。UE241は、例えば、セルごと又はMBS SPS構成ごとに、どのPDCCHタイプが使用されるべきかを用いて静的に構成され得る。例えば、MBS-SPS-config IEにおいて、UE241は、RRCパラメータであるRetransmission scheduling typeを通じて、そのような情報を用いて構成され得る。UEは、グループ共通PDCCHがこのMBS SPS構成のための再送信をスケジューリングするために使用されるように構成され得、又はUE固有PDCCHが使用されるように構成され得、又は両方のタイプのPDCCHがサポートされるように構成され得る。
【0109】
両方のタイプのPDCCHがサポートされる場合、UE241は、例えば、1ビットフィールドであるRetransmission scheduling type fieldを通じて、アクティブ化DCIによってどのPDCCHが使用されるべきかを用いて動的に示され得る。この設定を更に動的に更新するために、開示された2つの更新メカニズムが適用され得る。
【0110】
再送信PDSCHの場合、2つのタイプのPDSCHもサポートされ得る。ある事例では、グループ共通PDSCHが使用され得る。グループ共通PDSCHは、グループ内の全てのUEがそれを復号することができるようにするために、グループRNTI、例えば、G-SPS-RNTIでスクランブルされ得る。別の事例では、UE固有PDSCHが使用され得る。UE固有PDSCHは、UE固有RNTI、例えば、C-RNTI又はCS-RNTIでスクランブルされ得、UE固有RNTIを用いて構成されたUE241のみがそれを復号することができる。
【0111】
NR MBS SPS再送信のために1つのタイプのPDSCHのみがサポートされ得る。又は、両方のタイプのPDCCHがサポートされ得る。UE241は、例えば、セルごと又はMBS SPS構成ごとに、どのタイプが使用されるべきかを用いて静的に構成され得る。例えば、UE241は、グループ共通PDSCHが使用されるように構成され得る。又は、UE固有PDSCHが使用されるように構成され得る。又は両方のタイプのPDSCHがサポートされる。
【0112】
両方のタイプのPDSCHがサポートされる場合、UE241は、例えば、1ビットフィールドであるRetransmission PDSCH type fieldを通じて、アクティブ化DCIによってどのPDSCHが使用されるべきかを用いて動的に示され得る。この設定を更に動的に更新するために、開示された2つの更新メカニズムが適用され得る。再送信PDSCHのための本明細書で開示される概念は、セミパーシステント再スケジューリング及び動的再スケジューリングの両方に適用され得る。
【0113】
動的再スケジューリングの場合、再送信PDSCHのタイプ及び再スケジューリングDCIのタイプは、一緒にシグナリングされ得、例えば、静的に構成するか又は動的に示すために、PTP送信スキーム、PTM送信スキーム1、及びPTM送信スキーム2を使用する。
【0114】
1.1.5 アクティブ化/非アクティブ化DCIに対する信頼性向上
NR MBSでは、アクティブ化DCI及び非アクティブ化DCIに対する信頼性を改善することも重要である。アクティブ化DCIの場合、第1の例では、gNBは、1番目のSPS PDSCH送信のためのHARQフィードバックに基づいて、UE241がアクティブ化を受信したかどうかを決定し得、例えば、UEがHARQフィードバックを与える場合、それは、UE241がアクティブ化DCIを正常に受信したことを意味する。UE241がHARQフィードバックを提供しない場合、それは、UE241がアクティブ化DCIを受信するのに失敗したことを意味する。このメカニズムは、ACK/NACKベースのスキームがMBS SPS PDSCHに使用される場合に機能する。
【0115】
しかしながら、SPS PDSCHのために、NACKのみベースのスキームが使用される場合、UE241は、アクティブ化DCIを復号することに失敗すると、いかなるフィードバックも提供しない。gNBがいかなるフィードバックも受信しないので、gNBは、PDSCH送信が成功したと仮定し、アクティブ化DCIがUE241によって逃されたことを知ることができなくなる。この問題を解決するために、第2の例では、ACK/NACKスキームが1番目のSPS PDSCH送信のために使用され得る一方で、NACKのみベースのスキームが残りのPDSCH送信のために使用される。ACK/NACKスキーム及びNACKのみスキームのためのPUCCHリソースは、別々に割り当てられ得、例えば、本明細書で開示されるPUCCH割り当てメカニズムのうちの1つを使用して1つずつ割り当てられる。又は、それらは一緒に割り当てられ得る。例えば、ACK/NACKスキームのためのPUCCHリソースは、gNBによって明示的に割り当てられ得る。NACKのみスキームのためのPUCCHリソースは、割り当てられたリソースから更に導出され得る。例えば、1番目のUE241に割り当てられて、1番目のSPS PDSCH送信のためにACK/NACKをフィードバックするPUCCHリソースは、全てのUEによって共有されて、残りのPDSCH送信のためにNACKをフィードバックし得る。
【0116】
第3の例では、HARQフィードバックが、MBS SPSアクティブ化DCIのために導入され得る。例えば、PUCCHリソースは、UEがそのためのHARQフィードバックを送るために、アクティブ化DCI送信の後に割り当てられ得る。UE241がアクティブ化DCIを正常に受信した場合、UE241は、割り当てられたリソース上でACKをフィードバックし得、UE241がアクティブ化DCIを受信することに失敗した場合、UE241は、いかなるHARQフィードバックも提供せず、又はgNBにNACKを送り得る。専用PUCCHリソースが、アクティブ化DCIのためのHARQフィードバックを送るために各UE241に割り当てられ得る。こうすることによって、gNBは、どのUE241がDCIを逃したかを知り、例えば、グループ共通PDCCH又はUE固有PDCCHを通じて、アクティブ化DCIを再送信することができる。又は、全てのUEによって共有される1つのPUCCHリソースが割り当てられ得る。PDSCHのためのPUCCHを割り当てるための本明細書で開示されるPUCCHリソース割り当てメカニズムは、アクティブ化DCIのためのPUCCHを割り当てるためにも適用され得る。アクティブ化DCIに関して本明細書で開示される概念は、非アクティブ化DCIにも適用され得る。
【0117】
第4の例では、PDCCH反復が、アクティブ化DCI又は非アクティブ化DCIのために導入され得る。
【0118】
非アクティブ化DCIの場合、別の代替形態は、非アクティブ化DCIを送った後に、gNBが、SPS PDSCHのために前に割り当てられたPUCCHリソースを監視し続け得ることであり得る。UE241が非アクティブ化DCIを逃した場合、それは、後続のPDSCHを監視し続け得る。gNBがPDSCHを送信することを停止すると、UE241は、割り当てられたPUCCHリソース上でNACKを送る。次いで、gNBは、UE241が非アクティブ化DCIを逃したと決定し得、例えば、グループ共通PDCCH又はUE固有PDCCHを通じて、それを再び送信し得る。
【0119】
1.1.6 ブロードキャスト及びグループキャストのためのサービングセル
NRでは、UE241は、複数のサービングセルを用いて構成され得る。ユニキャストサービスに加えて、gNB(例えば、ネットワーク243)がブロードキャスト/グループキャストサービスも提供する場合、gNBは、以下の手法を用いてサービングセルを構成し得る。
【0120】
1.1.7 ブロードキャスト及びグループキャストのための専用セル
gNBは、UE241のみのためのブロードキャスト/グループキャスト目的のために専用サービングセルを構成し得る。セルがブロードキャスト/グループキャストサービスのみを提供するように構成される場合、UE241は、このセルにおいてユニキャスト送信を用いてスケジュールされるとは予想されない。そうでない場合、サービングセルはユニキャストサービスのみを提供し、ブロードキャスト/グループキャストサービスを提供しない。UE241は、RRCシグナリングを通じて、そのような情報、例えば、どのセルがブロードキャスト/グループキャストサービスのみのために使用されるかを用いて、gNBによって構成され得る。この情報は、ブロードキャスト方式で、例えば、SIBを通じて、構成され得る。SIBは、別のセルにおいて送信されてもよく、例えば、SPCellにおいて送信され得、又はSIBは、グループキャスト及びブロードキャストサービスを受信するためにUEによって使用されるセルにおいて送信され得る。又は、この情報は、ユニキャスト方式で、例えば、UE固有RRCシグナリングを通じて、構成され得る。
【0121】
図3は、セルがブロードキャスト/グループキャストサービス又はユニキャストサービス専用であるように構成するRRC情報の一例を示す。UE241が、RRCパラメータである「casttype-r17」が「Unicast」に設定されるように構成されている場合、サービングセルは、ユニキャストサービスのみを提供し、UE241が、RRCパラメータである「casttype-r17」が「Groupcast」に設定されるように構成されている場合、サービングセルは、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのみを提供する。ここに示される例では、セルは、ブロードキャストとグループキャストとの両方をサポートする。別の例では、セルは、ブロードキャストのみをサポートし得るか、又はセルは、グループキャストのみをサポートし得る。この事例では、RRCパラメータである「casttype-r17」は、3つの候補値、例えば、「Unicast」、「Groupcast」及び「Broadcast」を有し得る。本明細書で開示される主題は、ブロードキャストのみのための又はグループキャストのみのための対応する情報を構成するためのBWP、CORESET、探索空間にも適用され得る。
【0122】
図4は、セルがブロードキャスト/グループキャストサービス専用であるか否かを構成するRRC情報の一例を示す。UE241が、RRCパラメータである「cellforgroupcastservice-r17」が「true」に設定されるように構成されている場合、サービングセルは、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのみを提供し、UE241が、RRCパラメータである「cellforgroupcastservice-r17」を用いて構成されていない場合、サービングセルは、ユニキャストサービスのみを提供し、ブロードキャスト及びグループキャストサービスを提供しない。
【0123】
本明細書で開示されるこの手法は、UE241がユニキャスト送信で動作せずにブロードキャスト及びグループキャスト送信のみで動作する事例に適用され得る。この手法は、UE241がブロードキャスト送信とグループキャスト送信との両方で動作し、異なる周波数におけるユニキャスト送信で動作する事例にも適用され得る。例えば、UE241は、1つのセルにおいてユニキャスト送信で動作し得、例えば、Pcellにおいて動作し得、UE241は、別のセルにおいてブロードキャスト送信とグループキャスト送信との両方を受信し得、例えば、Scellのうちの1つにおいて動作し得る。ScellがPUCCH-SCellとしても構成される場合、UE241は、このScell上でグループキャスト又はブロードキャストのためのフィードバックを送り得る。そうでない場合、UE241は、構成されたSPCell上でグループキャスト又はブロードキャストのためのフィードバックを送り得る。
【0124】
ブロードキャスト及びグループキャストサービスが専用セル上で提供されるので、UE241は、曖昧さなしにブロードキャスト及びグループキャスト送信をスケジュールするDCIをブラインド検出するために、構成されたBWP、CORESET、探索空間情報を使用し得る。
【0125】
図5中のフローチャートは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIのブラインド検出を実行するUE241の例示的なステップを示す。
図5のステップ201において、UE241は、複数のサービングセルを用いて構成され得る。
図5のステップ202において、UE241は、例えば、ServingCellConfig情報要素中のRRCパラメータであるcellforgroupcastservice-r17又はcasttype-r17をチェックすることによって、どのセルがブロードキャスト及びグループキャストサービス専用であるかをチェックし得る。
図5のステップ203Aにおいて、ブロードキャスト及びグループキャストサービス専用に構成されたセルについて、UE241は、例えば、既存のBWP、CORESET、探索空間構成を再使用することによって、BWP、CORESET、探索空間構成を用いて構成され得る。
図5のステップ204Aにおいて、UE241は、構成されたCORESET及び探索空間内のグループキャスト及びブロードキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出することを試み得る。ステップ203Bにおいて、ステップ202にて、構成されたセルがグループキャスト及びブロードキャストサービス専用でない場合、UE241は、ユニキャストのためのセルのためのBWP、CORESET、探索空間構成を用いて構成される。ステップ204Bにおいて、UE241は、構成されたCORESET及び探索空間内でユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出する。
【0126】
1.1.8 ユニキャストとブロードキャスト/グループキャストとの両方をサポートするサービングセル
一方で、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのために専用セルを割り当てることは、シグナリングを簡略化することができ、したがって、シグナリングオーバーヘッドを低減する。他方で、セルはブロードキャスト及びグループキャスト専用であるため、システムに望ましくない制限を導入し得、スペクトル効率を制限し得る。
【0127】
したがって、本明細書では、ユニキャストサービスとブロードキャスト/グループキャストサービスとの両方をサポートするようにgNBによって構成され得るセルが開示される。同時に、gNBはまた、ユニキャストサービスのみをサポートするサービングセルを構成し得る。UE241は、RRCシグナリングを通じて、そのような情報を用いてgNBによって構成され得る。この情報は、ブロードキャスト方式で、例えば、SIBを通じて、構成され得る。又は、この情報は、ユニキャスト方式で、例えば、UE固有RRCシグナリングを通じて、構成され得る。
【0128】
図6は、セルがユニキャストサービスとブロードキャスト/グループキャストサービスとの両方をサポートすることを構成するRRC情報の一例を示す。UE241が、RRCパラメータである「cellsupportgroupcastservice-r17」が「true」に設定されるように構成されている場合、サービングセルは、ユニキャストサービスとブロードキャスト/グループキャストサービスとの両方をサポートし、UE241が、RRCパラメータである「cellsupportgroupcastservice-r17」を用いて構成されていない場合、サービングセルは、ユニキャストサービスを提供し、ブロードキャスト及びグループキャストサービスを提供しない。
【0129】
本明細書で開示されるこの手法は、UE241がブロードキャストとグループキャストとの両方で動作し、同じセル内で、イントラ周波数方式でユニキャストで動作する事例に適用され得る。この手法は、UE241がブロードキャスト送信とグループキャスト送信との両方で動作し、セル内の異なる周波数におけるユニキャスト送信で動作する事例にも適用され得る。
【0130】
サービングセルがユニキャストサービスとブロードキャスト/グループキャストサービスとの両方をサポートする場合、このセル中で動作するUE241は、ユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIと、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIとの両方をブラインド検出することが可能であるべきである。これを達成するために、UE241は、両方のDCIのためのBWP、CORESET、及び探索空間情報を把握している。
【0131】
一例では、ユニキャストのためのDCI並びにブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのDCIは、同じBWP構成、CORESET構成、及び探索空間構成を共有し得る。UE241は、1つの構成されたCORESET内で、及び1つの探索機会において、ユニキャストのためのDCIとブロードキャスト及びグループキャストのためのDCIとの両方をブラインド検出することを試み得る。
【0132】
図7中のフローチャートは、共有構成が使用される場合、UEがブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIのブラインド検出を実行する例示的なステップを示す。
図7のステップ211において、UE241は、複数のサービングセルを用いて構成され得る。
図7のステップ212において、UE241は、例えば、ServingCellConfig情報要素中のRRCパラメータであるcellsupportgroupcastservice-r17をチェックすることによって、どのセルがブロードキャストサービス及びグループキャストサービスと、ユニキャストサービスとの両方をサポートするかをチェックし得る。
図7のステップ213Aにおいて、セルが両方のサービスをサポートする場合、UE241は、両方のサービスによって共有されるBWP、CORESET、探索空間構成を用いて構成され得る。
図7のステップ214Aにおいて、UE241は、構成されたCORESET及び探索空間内で、グループキャスト及びブロードキャスト送信のためのスケジューリングDCIと、ユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIとの両方をブラインド検出することを試み得る。ステップ213Bにおいて、ステップ212にて、構成されたセルがグループキャスト及びブロードキャストサービス専用でない場合、UE241は、セルのためのBWP、CORESET、探索空間構成で構成される。ステップ214Bにおいて、UE241は、構成されたCORESET及び探索空間内でユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出する。
【0133】
図7に示されている例では、グループキャスト及びブロードキャストのためのDCIとユニキャストのためのDCIとは、同じBWP構成、同じCORESET構成、及び同じ探索空間構成を共有することに留意されたい。別の例では、グループキャスト及びブロードキャストのためのDCIと、ユニキャストのためのDCIとは、BWP構成、CORESET構成、及び探索空間構成のうちの1つ以上を共有し得る。例えば、それらは、同じBWP構成を共有するが、異なるCORESET構成及び異なる探索空間構成を有し得る、などである。
【0134】
ユニキャストとブロードキャスト/グループキャストとの間でこれらの構成を共有することの利点は、それがシグナリングオーバーヘッドを低減し得ることである。しかしながら、他方では、それは、システムの観点からスケジューリング柔軟性を制限し得、UE241のためのブラインド復号の負担を増加させ得る。別の例として、UE241は、ブロードキャスト及びグループキャスト送信をスケジューリングするDCIをブラインド検出するために、専用BWP構成、CORESET構成、及び探索空間構成で構成され得る。例えば、UE241は、ユニキャストのためのスケジューリングDCIをブラインド検出するためのBWPa、CORESET a、及び探索空間aを用いて構成されるが、UE241は、ブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングDCIをブラインド検出するためのBWP b、CORESET b、及び探索空間bでも構成され得る。
【0135】
図8中のフローチャートは、専用構成が使用される場合、UE241がブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIのブラインド検出を実行する例示的なステップを示す。
図8のステップ231において、UE241は、複数のサービングセルを用いて構成され得る。
図8のステップ232において、UE241は、例えば、ServingCellConfig情報要素中のRRCパラメータであるcellsupportgroupcastservice-r17をチェックすることによって、どのセルがブロードキャストサービス及びグループキャストサービスと、ユニキャストサービスとの両方をサポートするかをチェックし得る。
図8のステップ233Aにおいて、セルが両方のサービスをサポートするために、UE241は、ユニキャストサービスのための専用BWP、CORESET、探索空間構成を用いて構成され得、UE241は、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのための専用BWP、CORESET、探索空間構成を用いて構成され得る。
図8のステップ4aにおいて、UE241は、関連付けられたCORESET及び探索空間における、例えば、CORESET a及び探索空間a内のユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出することを試み得る。一方、UE241はまた、関連付けられたCORESET及び探索空間における、例えば、CORESET b及び探索空間b内のグループキャスト及びブロードキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出することを試み得る。
図8のステップ231及び
図8のステップ233は、サービングセル構成と、BWP、CORESET、探索空間構成とが別々に構成されることを意味するものではなく、一方が先に構成され、他方が後に構成されることを意味するものでもないことに留意されたい。ここでのステップは、UE241がその構成を受信し、その構成を理解する手順を説明する。ステップ233Bにおいて、ステップ232にて、構成されたセルがグループキャスト及びブロードキャストサービス専用でない場合、UE241は、セルのためのBWP、CORESET、探索空間構成を用いて構成される。ステップ234Bにおいて、UE241は、構成されたCORESET及び探索空間内でユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出する。
【0136】
1.1.9 ブロードキャスト及びグループキャストのためのダウンリンク制御関連構成
gNBがエリア内でブロードキャストサービス及びグループキャストサービスを提供する場合、それは2つのタイプのサービスを提供し得る。ある事例では、gNBは、ブロードキャスト又は共通グループキャストサービスを提供し得る。この事例では、gNBは、UEからの要求なしにサービスを提供し得る。そのようなブロードキャストサービスの一例は、公衆安全メッセージ、例えば津波警報であり得る。共通グループキャストサービスの事例では、一例は、gNBがエリア内のあるグループキャストサービスを提供し得る、例えば、gNBがスポーツイベントをライブストリーミングすることを実行し、UE241が、その関心に基づいてグループキャストに参加し、グループキャストを受信するかどうかを決定し得ることであり得る。別の事例では、gNBは、イベントトリガグループキャストサービスを提供し得る。この事例では、gNBは、UEからの要求に基づいてサービスを提供し得る。
【0137】
1.1.10 ダウンリンク制御関連構成の概要
ブロードキャスト及びグループキャストサービスのためのスケジューリングDCIを監視するために使用される情報を配信するために、gNBは、ブロードキャストシグナリングを通じて、そのような情報を構成し得る。一例では、gNBは、例えば、既存のSIB、例えば、SIB1を通じて、又は、新しいSIB、例えば、SIB15を通じて、SIBを使用して、
図9に示すように、ブロードキャスト及びグループキャストサービスを受信するUEにブロードキャスト制御情報メッセージの構成をブロードキャストし得る(
図9のステップ251を参照)。メッセージは、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのためのBWP構成、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのためのCORESET構成、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのための探索空間構成などの情報を含み得る。
【0138】
図9に示されている例では、gNBは、ブロードキャストサービスのための制御関連情報を、それを受信するUE241にブロードキャストする。gNBは、同じメッセージを使用してグループサービスのための制御関連情報をブロードキャストし得ることにも留意されたい。例えば、両方のメッセージがSIB15によって搬送され得る。
【0139】
ある方法では、同じ構成が、ブロードキャストサービスとグループキャストサービスとの両方によって共有され得る。例えば、gNBは、ブロードキャストサービスとグループキャストサービスの両方に適用される構成の1つのセット、例えば、BroadcastControlInformationConfig,を構成し得る。UE241は、同じ構成されたCORSET及び探索空間において、ブロードキャストのためのスケジューリングDCIとグループキャストのためのスケジューリングDCIとの両方を監視し得る。
【0140】
別の方法では、専用構成が、ブロードキャストサービス及びグループキャストサービスのために別々に構成され得る。例えば、gNBは、それぞれブロードキャストサービス及びグループキャストサービスのために、異なる構成、例えばBroadcastControlInformationConfig及びGroupcastControlInformationConfig,を構成し得る。
【0141】
更に、gNBが複数のグループキャストサービスを同時に提供する場合、gNBはまた、異なるグループキャストサービスのための異なる構成を別々に構成し得る。例えば、gNBは、グループキャストサービスAのためのGroupcastControlInformationConfig1を構成し得、グループキャストサービスBのためのGroupcastControlInformationConfig2を構成し得るなどである。
【0142】
gNBによって初期化されることに加えて、別の例では、そのような情報の送信は、例えば、既存のオンデマンドSIを通じて、又は新しいSIを通じて、UE241によって初期化され得る。UE241初期化手順では、UE241は、このgNBによって提供されるグループキャストサービスのうちの1つに関心があるとき、グループキャスト制御情報要求メッセージをgNBに送り得る。要求を受信した後、gNBは、グループキャスト制御関連情報を構成するために、ブロードキャストシグナリングを通じて、例えば、SIB16を通じて、グループキャスト制御情報応答メッセージを送り得る。
【0143】
図10は、UE241によって開始されるグループキャスト制御情報メッセージ送信の一例を示す。応答メッセージには、グループキャストサービスのためのBWP設定、グループキャストサービスのためのCORESET設定、グループキャストサービスのための探索空間構成などの情報を含み得る。
【0144】
一方で、gNB(例えば、ネットワーク243)は、ブロードキャストRRCシグナリングを使用してスケジューリングDCIを監視するために使用される情報を構成し得る。他方で、gNBは、ユニキャストシグナリング、例えば、UE固有RRCシグナリングを通じて、そのような情報を構成し得る。
【0145】
ブロードキャストシグナリングを通じて、構成することと同様に、UE固有RRCシグナリングを使用する構成は、
図9に示されているようにgNBによって初期化され得るか、又は
図10に示されているようにUE241によって初期化され得る。構成された情報は、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのためのBWP構成、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのためのCORESET構成、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのための探索空間構成などの情報を含み得る。
【0146】
1.1.11 ブロードキャスト及びグループキャストのためのBWP構成
NRでは、UE241は、セル内のユニキャストダウンリンク送信のために、最大4つのダウンリンクBWPを用いて構成され、1つのダウンリンクBWPでアクティブ化され得る。セルがユニキャストサービスと、ブロードキャスト/グループキャストサービスとの両方をサポートする場合、UE241は、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのためのBWP情報も把握しているべきである。このセクションでは、ブロードキャスト及びグループキャストのためのBWP動作の詳細に対処するための様々な解決策が開示される。
【0147】
1.1.12 構成されたBWP
第1の手法では、UE241は、同じダウンリンクBWP上でブロードキャスト/グループキャストサービス及びユニキャストサービスを動作させ得る。UEが複数のBWPを用いて構成され、かつそれらのうちの1つでアクティブ化される場合、UE241は、その上でブロードキャスト/グループキャストのための送信とユニキャストのための送信との両方を受信し得る。この手法では、BWPが2つのタイプのサービスによって共有されるので、UE241は、依然として最大4つのダウンリンクBWPを用いて構成され得、セル内の1つのダウンリンクBWPでアクティブ化され得る。
【0148】
BWPを共有することは、BWP動作を単純化し得る。しかしながら、それはシステムに望ましくない制限を導入し、スペクトル効率を制限し得る。代替として、専用BWP構成は、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのために構成され得る。又は、別の代替として、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのためのBWPは、BWP切り替えを回避するために、UEのユニキャストBWP内に限定された周波数領域であり得る。UE241は、ブロードキャスト及びグループキャストサービスのためのBWPのための専用IEを用いて構成される必要はない。代わりに、周波数領域の情報(例えば、
図11で構成された情報など)は、UEのユニキャストBWP構成の一部であり得、各ユニキャストBWPと関連付けられ得る。周波数領域のロケーションを示すために、UE241はまた、周波数領域の開始及び長さを用いて構成され得る。例えば、周波数領域の開始PRBは、関連するユニキャストBWPの最も低いPRBに対するものであり得、又は、周波数帯域の最も低いPRB、例えば、PRB0に対するものであり得る。又は、UE241は、ロケーションを示すために2つのオフセットを用いて構成され得、例えば、UE241は、関連付けられたユニキャストBWPの最も低いPRB及び最も高いPRBに対してそれぞれ2つのPRBオフセットを用いて構成され得る。
【0149】
第2の手法では、構成されたダウンリンクBWPの合計最大数が維持され得、例えば、UE241は依然として、セル内で最大4つのダウンリンクBWPを用いて構成することができる。構成されたダウンリンクBWPは、ブロードキャスト/グループキャストサービスとユニキャストサービスとの間で分割され得る。
【0150】
ブロードキャスト/グループキャストのために構成されたダウンリンクBWPとユニキャストのために構成されたダウンリンクBWPとを区別するために、gNBは、それを明示的又は暗黙的に示し得る。一例として、そのような情報は、BWP構成において明示的に構成され得る。一例を
図11に示す。UE241が、RRCパラメータである「BWPcasttype-r17」が「Unicast」に設定されるように構成されている場合、構成されたBWPは、ユニキャスト送信のためのものであり、UE241が、RRCパラメータである「BWPcasttype-r17」が「Groupcast」に設定されるように構成されている場合、構成されたBWPは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのものである。
【0151】
別の例を
図12に示す。UE241が、RRCパラメータである「BWPsupportgroupcastservice-r17」が「True」に設定されるように構成されている場合、構成されたBWPは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのものであり、UE241が、RRCパラメータである「BWPsupportgroupcastservice-r17」を用いて構成されていない場合、構成されたBWPは、ユニキャスト送信のためのものである。
【0152】
別の例では、そのようなインジケーションは暗黙的であり得る。例えば、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のために構成されたBWPは、BWP IDによって示され得る。例えば、構成されたダウンリンクBWPのBWP IDが1又は2である場合、BWPは、ユニキャスト送信のために構成される。構成されたダウンリンクBWPのBWP IDが3又は4である場合、BWPは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のために構成され、逆もまた同様である。又は、最も低い/最も高いBWPインデックスを有するBWPは、グループキャスト/ブロードキャストのためのBWPを構成するために使用され得、他のBWPは、ユニキャストのためのBWPを構成するために使用され得る。
【0153】
又は、それは、BWP IDの値が偶数であるか奇数であるかによって決定され得る。例えば、構成されたダウンリンクBWPのBWP IDの値が偶数である場合、BWPは、ユニキャスト送信のために構成される。構成されたダウンリンクBWPのBWP IDの値が奇数である場合、BWPは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のために構成され、逆もまた同様である。
【0154】
更に第3の手法では、構成されたダウンリンクBWPの合計最大数が増加され得る。例えば、セル内で、UE241は、ユニキャスト送信のために最大4つのダウンリンクBWPを用いて構成され得、UE241は、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のために最大4つのダウンリンクBWPを用いて構成され得る。
【0155】
ブロードキャスト/グループキャストのために構成されたダウンリンクBWPとユニキャストのために構成されたダウンリンクBWPとを区別するために、上記で開示されたスキームは、例えば、構成されたダウンリンクBWPの最大数が4から8に増加した状態で、依然として適用され得る。例えば、BWP IDによって暗黙的に示されるとき、構成されたダウンリンクBWPのBWP IDが1又は2又は3又は4である場合、BWPは、ユニキャスト送信のために構成される。構成されたダウンリンクBWPのBWP IDが5又は6又は7又は8である場合、BWPは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のために構成され、逆もまた同様である。
【0156】
第2の手法と第3の手法との両方について、構成されたBWPは、ブロードキャスト/グループキャストとユニキャストとの間で均等に配信されなくてもよいことに留意されたい。例えば、構成されたダウンリンクBWPの総最大個数が4個である場合、BWP1、BWP2、BWP3は、ユニキャスト送信のためのBWPを構成するために使用され、BWP4は、ブロードキャスト/グループキャスト送信のためのBWPを構成するために使用され得ることが予め指定され得る。
【0157】
上記で開示されたスキームを超えて、別の代替形態は、ブロードキャスト/グループキャスト送信のためのBWPが、新しい情報要素、例えば、BWP-Downlink-Groupcastによって構成され得ることである。このような情報要素の一例を
図13に示す。IE BWP-Downlink-Groupcastは、ブロードキャスト/グループキャスト送信のための追加のダウンリンク帯域幅部分を構成するために使用され得る。
【0158】
ユニキャスト送信のために使用されるBWP IDとブロードキャスト/グループキャスト送信のために使用されるBWP IDとを区別するために、新しい情報要素、例えば、BWP-Id-Groupcastが導入され得る。この情報要素の一例を
図14に示す。IE BWP-Id-Groupcastは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のための帯域幅部分を参照するために使用され得る。又は、それは、既存のIE BWP-Idに新しいRRCパラメータであるBWP-Id-Groupcast-r17を追加して構成され得る。
【0159】
この代替形態では、UE241は、ブロードキャストRRCシグナリングを通じて、又はUE固有RRCシグナリングを通じて、IE BWP-Downlink-Groupcastを用いて構成され得る。
図15は、UE固有RRCシグナリングを通じて、構成されたIE BWP-Downlink-Groupcastの一例を示す。
【0160】
図16は、ブロードキャストRRCシグナリングを通じて、構成されたIE BWP-Downlink-Groupcastの一例を示す。この例では、IEは、新しいSIB、例えば、図に示されるようなSIB15を通じて構成される。別の例では、IEは、例えば、SIB1中のブロードキャストIE ServingCellConfigCommonSIBを通じて、既存のブロードキャストSIBによってシグナリングされ得る。
【0161】
1.1.13 アクティブ化されたBWP
UE241がユニキャスト及びブロードキャスト/グループキャストのための共有ダウンリンクBWPを用いて構成されている場合、UE241は、ユニキャスト送信及びブロードキャスト/グループキャスト送信を受信するために、セルごとに1つのダウンリンクBWPでアクティブ化され得る。しかしながら、UE241がユニキャスト及びブロードキャスト/グループキャストのための専用ダウンリンクBWPを別々に用いて構成されている場合、BWP動作に対処するために拡張が必要とされる。
【0162】
ある手法では、UE241は、ユニキャスト及びブロードキャスト/グループキャストのために別個のBWPを用いてアクティブ化され、2つ又は複数のBWP上で同時に動作し得る。例えば、UE241は、ユニキャスト送信の受信のために1つのダウンリンクBWPを用いてアクティブ化され得、UE241は、ブロードキャスト及びグループキャスト送信の受信のために別のダウンリンクBWPを用いてアクティブ化され得る。UE241は、これら2つのアクティブ化されたBWPを別々に用いて動作し得、例えば、UE241は、別々のBWP非アクティビティタイマを用いて構成され得、アクティブ化されたダウンリンクBWPごとに独立してそれらを用いて動作し得る。タイマが満了すると、UE241は、デフォルトBWP又は初期BWPに切り替わり得る。UE241は、ユニキャスト及びブロードキャスト/グループキャストのための同じデフォルトBWP又は初期BWPを用いて構成され得る。又は、UE241は、専用デフォルトBWP又は初期BWPを別々に用いて構成され得る。
【0163】
別の手法では、UE241は、一度にユニキャスト及びブロードキャスト/グループキャストのために1つのダウンリンクBWPを用いてアクティブ化され得る。一例では、UE241は、ユニキャストのために1つのダウンリンクBWP、例えば、BWP aを用いてアクティブ化され、デフォルトとしてそこで動作し得る。UEはまた、ブロードキャスト/グループキャストのための1つのダウンリンクBWP、例えば、BWP bを用いて構成され得る。ブロードキャスト及びグループキャスト送信がないとき、UE241は、BWP a上で動作し得る。ブロードキャスト及びグループキャスト送信があるとき、UE241は、BWP bに切り替わり、そこで動作し得る。ブロードキャスト及びグループキャスト送信が終了した後、UE241は、BWP aに切り替わって戻り、そこで再び動作し得、逆もまた同様であり、例えば、UE241は、デフォルトとしてブロードキャスト/グループキャストのためのBWP上で動作し、ユニキャスト送信があるときはいつでもユニキャストのためのBWPに切り替わり得る。本明細書で開示される主題は、ブロードキャスト/グループキャストのためのBWP及びユニキャストのためのBWPがインター周波数の事例又はイントラ周波数の事例に適用され得る。
【0164】
ある動作モードでは、ネットワーク次第で、グループキャスト送信を受信するときはいつでも、UE241をグループキャストBWPに切り替わる。潜在的により低いオーバーヘッドを有する別の動作モードでは、UEは、グループキャストPDCCHを監視するためにグループキャストBWPに周期的に切り替わり得る。グループPDCCHが検出されない場合、UE241は、前のBWP、例えばユニキャストBWPに迅速に切り替わって戻り得る。グループPDCCHが検出される場合、UEは、グループPDSCHを受信した後に切り替わって戻り得る。しかしながら、同時に送信されるべきグループキャストデータがある場合にUE241がアクティブユニキャストBWP上でのユニキャスト送信を用いてスケジュールされている場合、UE241は、グループキャストBWPに切り替わる必要はないはずである。代わりに、ネットワークは、グループキャストデータをユニキャスト方式でこのUE241に送信し得る。UE241は、切り替えを行うための周期性と、RRCシグナリングを通じて、グループキャストBWPにとどまる必要がある持続時間とを用いて構成され得る。
【0165】
別の例では、gNBは、イントラ周波数方式で、ユニキャストのためにアクティブ化されたBWPを構成し、ブロードキャスト/グループキャストのためにアクティブ化されたBWPを構成し得る。例を
図17に示す。2つのアクティブ化されたBWPは、同じサブキャリア間隔を有し得る。例えば、UE241が、それぞれユニキャスト及びブロードキャスト/グループキャストのための2つのDL BWPを用いてアクティブ化される場合、UE241は、アクティブ化されたユニキャストBWPのために構成されたサブキャリア間隔が、アクティブ化されたブロードキャスト/グループキャストBWPのためにも適用され得ると決定し得る。
【0166】
図17Aに示されている例では、ユニキャストBWPとブロードキャスト/グループキャストBWPとが部分的に重複するように構成される。
【0167】
図17Bに示されている例では、ブロードキャスト/グループキャストBWPは、ユニキャストBWPよりも小さくなるように構成され、ユニキャストBWP内に位置するように構成される。
【0168】
図17Cに示されている例では、ユニキャストBWPは、ブロードキャスト/グループキャストBWPより小さくなるように構成され、ブロードキャスト/グループキャストBWP内に位置するように構成される。
【0169】
UE241がイントラ周波数ユニキャストBWP及びブロードキャスト/グループキャストBWPを用いて構成される場合、UE241は、BWP、例えば、これらの2つのBWPの和集合である統合されたBWP、例えば、ユニキャストBWP∪ブロードキャスト/グループキャストBWPで動作され得る。
図16を例として使用して、ユニキャストBWPの周波数範囲がf
1~f
2に及び、ブロードキャスト/グループキャストBWPがf
3~f
4に及ぶと仮定すると、UE241は、
図17Aの場合、f
1~f
4の周波数範囲を有し、
図17Bの場合、f
1~f
2の周波数範囲を有し、
図17Cの場合、f
3~f
4の周波数範囲を有する、BWPで動作され得る。
【0170】
UE241がユニキャストサービスとブロードキャスト/グループキャストサービスとの両方を受信している場合、UE241は、1つのアクティブ化された統合されたBWPを用いて動作し得る。UE241は、構成されたアクティブ化されたユニキャストBWP及び構成されたアクティブ化されたブロードキャスト/グループキャストBWPに基づいて、アクティブ化されるべき統合されたBWPを決定し得る。構成されたアクティブ化されたユニキャストBWP又は構成されたアクティブ化されたブロードキャスト/グループキャストBWPが、例えば、BWP切り替えに起因して変更される場合、アクティブ化された統合されたBWPはそれに応じて更新され得、UE241は、ダウンリンク送信を受信し続けるために、新しいアクティブ化された統合されたBWPに切り替わり得る。
【0171】
1つのアクティブ化された統合BWPの場合、UE241は、1つの非アクティビティタイマを用いて構成され得る。UE241は、ユニキャストトラフィック又はブロードキャスト/グループキャストトラフィックがある場合はいつでもタイマを再開し得る。UE241が、ある期間の間、ユニキャストトラフィック又はブロードキャスト/グループキャストトラフィックを有さない場合、UE241は、統合されたBWPを非アクティブ化し、デフォルトBWPに切り替わるか、又は初期BWPに切り替わり得る。
【0172】
又は、UE241は、1つのアクティブ化された統合されたBWP中で別々にユニキャスト及びブロードキャスト/グループキャストのための時間非アクティビティタイマを用いて構成され得る。UE241は、2つのタイマを独立してカウントし得る。
図18のフローチャートは、統合されたBWP内の2つのBWP非アクティビティタイマを用いて動作するUE241の例示的なステップを示す。
図18のステップ271において、UE241は、周波数内方式で、ユニキャストのためにアクティブBWPを用いて構成され、ブロードキャスト/グループキャストのためにアクティブBWPを用いて構成され得る。UE241はまた、それぞれのための2つの非アクティビティタイマを用いて構成され得る。
図18のステップ272において、UE241は、ユニキャスト送信とブロードキャスト/グループキャスト送信との両方を受信するために、統合されたBWPをアクティブ化し得る。UE241はまた、両方のタイマを開始する。
図18のステップ273において、UE241は、2つのタイマのうちの1つ又は両方が満了したかどうかをチェックし得る。
図18のステップ274Aにおいて、ユニキャスト非アクティビティタイマのみが満了した場合、UE241は、ブロードキャスト/グループキャスト送信を受信し続けるために、構成されたアクティブ化されたブロードキャスト/グループキャストBWPに切り替わり得る。
図18のステップ274Cにおいて、ブロードキャスト/グループキャスト非アクティビティタイマのみが満了した場合、UE241は、ユニキャスト送信を受信し続けるために、構成されたアクティブ化されたユニキャストBWPに切り替わり得る。
図18のステップ274Bにおいて、ユニキャスト非アクティビティタイマとブロードキャスト/グループキャストタイマとの両方が満了した場合、UE241は、デフォルトBWPに切り替わり得る。
【0173】
1.1.14 UL BWP
DL BWPに加えて、UE241はまた、ブロードキャスト/グループキャスト送信を受信することをサポートするために使用されるUL BWPを認識し得る。例えば、UE241が受信されたブロードキャスト/グループキャスト送信のためのHARQフィードバックを送るべきである場合、UE241は、それがどのUL BWP上で送信されるべきかを認識しているべきである。
【0174】
DL BWPの制御及びDL BWP間の切り替えに関して本明細書で説明する主題は、UL BWPの制御及び切り替えに対処するように拡張され得る。例えば、UE241は、ブロードキャスト/グループキャストのためのHARQフィードバックを送るために、ユニキャストのための構成されたUL BWPを使用し得る。又は、別の例では、UE241は、フィードバックを送るための専用ブロードキャスト/グループキャストUL BWPを用いて構成され得る。
【0175】
1.1.15 ブロードキャスト及びグループキャストのためのCORESET構成。
ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出するために、UE241は、CORESET情報を把握しているべきである。このセクションでは、ブロードキャスト及びグループキャストのためのCORESETを構成するための様々な解決策が開示される。
【0176】
第1の手法では、ユニキャストのために構成されたCORESETは、ブロードキャスト及びグループキャストのために適用され得る。この事例では、UE241は、同じCORESET中でブロードキャスト/グループキャストのためのスケジューリングDCIとユニキャストのためのスケジューリングDCIとの両方をブラインド検出することを試み得る。逆もまた同様であり、例えば、ブロードキャスト及びグループキャストのために構成されたCORESETは、ユニキャストのために適用され得る。
【0177】
CORESET構成を共有することは、シグナリングを簡略化し得、したがって、シグナリングオーバーヘッドを低減し得る。しかしながら、それは、スケジューリング柔軟性を制限する可能性があり、DCIをブラインド復号する際にUEの複雑さを増加させる可能性もある。代替として、専用CORESET構成は、ブロードキャスト及びグループキャストのために構成され得る。
【0178】
UE241が専用BWP構成を用いて構成されている場合、ブロードキャスト及びグループキャストのために使用される専用CORESET構成は、UE241によって暗黙的に決定され得る。例えば、ブロードキャスト及びグループキャスト送信を受信すると、UE241は、ブロードキャスト/グループキャストBWPにおいて構成されたCORESET構成を使用してDCIを監視し得る。
【0179】
UE241が共有BWP構成を用いて構成されている場合、ユニキャストのために使用されるCORESETとブロードキャスト/グループキャストのために使用されるCORESETとを区別するためのメカニズムが、UE241のために導入されるべきである。本発明者らは、gNBがそのような情報を明示的に又は暗黙的に示し得ることを開示する。
【0180】
BWPを暗黙的に区別するために開示された主題は、ここではCORESETを区別するためにも適用され得る。例えば、それは、CORESET IDの値が、仕様において予め定義されているように、偶数であるか奇数であるかに基づいて決定され得る。又は、それは、CORESET IDの値がどの範囲に入るかによって決定され得る。例えば、CORESET1~xはユニキャストのために使用され得、CORESET x+1~yはブロードキャスト及びグループキャストのために使用され得、ここで、xは、仕様において事前定義され得る値であるか、又はRRCによって構成され得、yは、構成され得るCORESETの最大数である。
【0181】
明示的に示すことの一例では、この情報は、CORESET構成において明示的に構成され得る。一例を
図19に示す。UE241が、RRCパラメータである「CORESETcasttype-r17」が「Unicast」に設定されるように構成されている場合、構成されたCORESETは、ユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIを探索するために使用され、UE241が、RRCパラメータである「CORESETcasttype-r17」が「Groupcast」に設定されるように構成されている場合、構成されたCORESETは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIを探索するために使用される。
【0182】
別の例を
図20に示す。UE241が、RRCパラメータである「CORESETsupportgroupcastservice-r17」が「True」に設定されるように構成されている場合、構成されたCORESETは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIを探索するために使用される。UE241が、RRCパラメータである「CORESETsupportgroupcastservice-r17」を用いて構成されていない場合、構成されたCORESETは、ユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIを探索するために使用される。
【0183】
明示的に示すことの別の例では、新しい情報要素、例えば、ControlResourceSet-Groupcast,が導入され得る。このような情報要素の一例を
図21に示す。IE ControlResourceSet-Groupcastは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのDCIを探索するための時間/周波制御リソースセット(CORESET)を構成するために使用され得る。
【0184】
ユニキャスト送信のために使用されるCORESET IDとブロードキャスト/グループキャスト送信のために使用されるCORESET IDとを区別するために、新しい情報パラメータ、例えば、ControlResourceSetId-Groupcast-r17が導入され得る。この情報要素の一例を
図22に示す。
【0185】
この例では、UE241は、ブロードキャストRRCシグナリングを通じて、又はUE固有RRCシグナリングを通じて、IE ControlResourceSet-Groupcastを用いて構成され得る。
図23は、UE固有RRCシグナリングを通じて構成されたIE ControlResourceSet-Groupcastの一例を示す。
【0186】
図24は、ブロードキャストRRCシグナリングを通じて構成されたIE ControlResourceSet-Groupcastの一例を示す。この例では、IEは、新しいSIB、例えば、図に示されるようなSIB15を通じて構成される。別の例では、IEは、例えば、SIB1中のブロードキャストIE ServingCellConfigCommonSIBを通じて、既存のブロードキャストSIBによってシグナリングされ得る。
【0187】
1.1.16 探索空間構成。
ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出するために、UE241は、探索空間情報を把握しているべきである。このセクションでは、ブロードキャスト及びグループキャストのための探索空間を構成するための様々な解決策が開示される。
【0188】
第1の手法では、ユニキャストのために構成された探索空間がブロードキャスト及びグループキャストのために適用され得、逆もまた同様であり、例えば、ブロードキャスト及びグループキャストのために構成された探索空間がユニキャストのために適用され得る。この事例では、UE241は、同じ探索空間中でブロードキャスト/グループキャストのためのスケジューリングDCIとユニキャストのためのスケジューリングDCIとの両方をブラインド検出することを試み得る。例えば、UE241は、ある探索機会において、ユニキャストのために使用されるRNTIを用いてスクランブルされたDCIをブラインド探索し、ブロードキャスト/グループキャストのために使用されるRNTIを用いてスクランブルされたDCIをブラインド探索し得る。
【0189】
一例では、UE241は、ある探索空間内のあるタイプのキャストサービスのためのDCIを用いてスケジューリングしていることがある。この代替形態では、UE241は、最初にユニキャストのためのDCIを探索し得る。DCIが検出された場合、UE241は探索を停止し得る。UE241がユニキャストのためのDCIを検出しない場合、UE241は、DCIが検出されるまで、又は探索を終了するまで、グループキャスト/ブロードキャストのためのDCIを探索し続け得、逆もまた同様であり、例えば、最初にグループキャスト/ブロードキャストのためのDCIを探索し、次いで、次にユニキャストのためのDCIを探索する。
【0190】
別の例では、UE241は、ある探索空間内でユニキャストのためのDCIとグループキャスト/ブロードキャストのためのDCIとの両方を用いてスケジューリングしていることがある。この代替形態では、UE241は、それらのうちのいずれか1つについての探索結果にかかわらず、両方のDCIを探索すべきである。例えば、ユニキャストDCIについての探索結果にかかわらず、UE241は、一方のDCIが検出されるか、又はそれについての探索を終了するまで、グループキャスト/ブロードキャストについてのDCIを探索すべきであり、その逆も同様である。
【0191】
探索空間構成を共有することは、シグナリングを簡略化し得、したがって、シグナリングオーバーヘッドを低減し得る。しかしながら、それは、スケジューリング柔軟性を制限する可能性があり、DCIをブラインド復号する際にUEの複雑さを増加させる可能性もある。代替として、専用探索空間構成は、ブロードキャスト及びグループキャストのために構成され得る。
【0192】
UE241が専用BWP構成を用いて構成されている場合、ブロードキャスト及びグループキャストのために使用される専用探索空間構成は、UE241によって暗黙的に決定され得る。例えば、ブロードキャスト及びグループキャスト送信を受信すると、UE241は、ブロードキャスト/グループキャストBWPにおいて構成された探索空間構成を使用してDCIを監視し得る。
【0193】
又は、ブロードキャスト及びグループキャストのために使用される探索空間は、関連付けられたCORESETによって暗黙的に決定され得る。例えば、CORESETがブロードキャスト及びグループキャストのために専用に構成されている場合、UEは、関連付けられた探索空間がブロードキャスト及びグループキャストのためのPDCCH候補を探索するためにも使用されると決定し得る。
【0194】
UE241が共有CORESET構成を用いて構成されている場合、ユニキャストのために使用される探索空間とブロードキャスト/グループキャストのために使用される探索空間とを区別するためのメカニズムが、UEのために導入されるべきである。本明細書では、gNBがそのような情報を明示的に又は暗黙的に示し得ることが開示される。
【0195】
BWPを暗黙的に区別するために開示された主題は、ここでは探索空間を区別するためにも適用され得る。例えば、それは、探索空間IDの値が、仕様において予め定義されているように、偶数であるか奇数であるかに基づいて決定され得る。又は、それは、探索空間IDの値がどの範囲に入るかによって決定され得る。例えば、インデックス1~xを有する探索空間はユニキャストのために使用され得、インデックスx+1~yを有する探索空間はブロードキャスト及びグループキャストのために使用され得、ここで、xは、仕様において事前定義され得る値であるか、又はRRCによって構成され得、yは、構成され得る探索空間の最大数である。
【0196】
明示的に示すことの一例では、この情報は、探索空間構成において明示的に構成され得る。一例を
図25に示す。UE241が、RRCパラメータである「searchSpacecasttype-r17」が「Unicast」に設定されるように構成されている場合、構成された探索空間は、ユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIをサーチするために使用され、UE241が、RRCパラメータである「searchSpacecasttype-r17」が「Groupcast」に設定されるように構成されている場合、構成された探索空間は、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIを探索するために使用される。
【0197】
別の例を
図26に示す。UE241が、RRCパラメータである「SearchSpacesupportgroupcastservice-r17」が「True」に設定されるように構成されている場合、構成された探索空間は、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのスケジューリングDCIを探索するために使用される。UE241が、RRCパラメータである「SearchSpacesupportgroupcastservice-r17」を用いて構成されていない場合、構成された探索空間は、ユニキャスト送信のためのスケジューリングDCIを探索するために使用される。
【0198】
更に別の例では、それを決定するために、構成された探索空間中の関連付けられたDCIフォーマットを使用し得る。例えば、searchSpaceTypeのRRCメッセージの下で、UE241は、関連付けられたDCIフォーマットを用いて構成され得る。グループキャスト及びブロードキャスト送信をスケジューリングするために、新しいDCI、例えば、DCIフォーマット1_3が導入され得る。UE241が、「searchSpaceType」を通じて、関連付けられたDCIフォーマットが「DCIフォーマット1_3」であるように構成されている場合、UE241は、構成された探索空間が、ブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングDCIを探索するために使用されると決定し得る。
【0199】
明示的に示すことの別の例では、新しい情報要素、例えば、SearchSpace-Groupcastが導入され得る。このような情報要素の一例を
図27に示す。IE SearchSpace-Groupcastは、ブロードキャスト及びグループキャスト送信のためのPDCCH候補をどのように/どこで探索するかを定義し得る。
【0200】
ユニキャスト送信のために使用される探索空間IDとブロードキャスト/グループキャスト送信のために使用される探索空間IDとを区別するために、新しい情報パラメータ、例えば、searchSpaceId-Groupcast-r17が導入され得る。この情報要素の一例を
図28に示す。
【0201】
この例では、UE241は、ブロードキャストRRCシグナリングを通じて、又はUE固有RRCシグナリングを通じて、IE SearchSpace-Groupcastを用いて構成され得る。
図29は、UE固有RRCシグナリングを通じて構成されたIE SearchSpace-Groupcastの一例を示す。
【0202】
図30は、ブロードキャストRRCシグナリングを通じて構成されたIE SearchSpace-Groupcastの一例を示す。本例では、IEは、新しいSIB、例えば、
図30に示されるようなSIB15を通じて構成される。別の例では、IEは、例えば、SIB1中のブロードキャストIE ServingCellConfigCommonSIBを通じて、既存のブロードキャストSIBによってシグナリングされ得る。
【0203】
とりわけ、
図5、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図18など、本明細書で説明するステップを実行するエンティティは、論理エンティティであり得ることを理解されたい。ステップは、
図32C又は
図32Dに図示されるものなどのデバイス、サーバ、又はコンピュータシステムのメモリ内に記憶され、そのプロセッサ上で実行され得る。本明細書で開示される例示的な方法(例えば、
図5、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図18)の間でステップをスキップすること、ステップを組み合わせること、又はステップを追加することが企図される。表7は、例示的な略語及び定義を示す。
【0204】
【0205】
図31は、本明細書で説明するように、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスに基づいて生成され得る例示的な表示(例えば、グラフィカルユーザインターフェース)を示す。ディスプレイインターフェース901(例えば、タッチスクリーンディスプレイ)は、関連するパラメータ、方法フロー、及び関連付けられた現在の状態など、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングに関連付けられたテキストをグラフィカル出力902において提供し得る。本明細書で説明されるステップのいずれかの進捗(例えば、送信されたメッセージ又はステップの成功)は、グラフィカル出力902において表示され得る。加えて、グラフィカル出力902は、ディスプレイインターフェース901上に表示され得る。グラフィカル出力903は、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスを実装するデバイスのトポロジ、本明細書で説明する任意の方法又はシステムの進捗のグラフィカル出力などであり得る。
【0206】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)は、コーデック、セキュリティ、及びサービス品質に関する作業を含む、無線アクセス、コア移送ネットワーク、及びサービス能力を含む、セルラ電気通信ネットワーク技術の技術標準を開発している。最近の無線アクセス技術(radio access technology、RAT)標準には、WCDMA(一般に3Gと呼ばれる)、LTE(一般に4Gと呼ばれる)、LTE-Advanced標準、及び「5G」とも称されるNew Radio(NR)が含まれる。3GPP NR標準開発は、次世代無線アクセス技術(新しいRAT)の定義を継続及び含むと予想され、これは、7GHz未満の新しいフレキシブル無線アクセスの提供、及び7GHzを超える新しいウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供を含むと予想される。フレキシブル無線アクセスは、6GHz未満の新しいスペクトルにおける新しい非後方互換性無線アクセスからなると予想され、同じスペクトルで一緒に多重化されて、分岐要件を有する一連の広範な3GPP NR使用事例に対処することができる異なる動作モードを含むことが予想される。ウルトラモバイルブロードバンドは、例えば、屋内用途及びホットスポットのためのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するcmWave及びmmWaveスペクトルを含むと予想される。特に、ウルトラモバイルブロードバンドは、センチメートル波及びミリ波固有のデザイン最適化を用いて、7GHz未満のフレキシブル無線アクセスと共通のデザインフレームワークを共有することが予想される。
【0207】
3GPPは、NRがサポートすることが予想される様々な使用事例を識別し、データ転送速度、待ち時間、及びモビリティのための多種多様なユーザ経験要件をもたらす。使用事例としては、以下の一般的なカテゴリ:強化されたモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)、超信頼性低遅延通信(ultra-reliable low-latency Communication、URLLC)、大量機械型通信(massive machine type communications、mMTC)、ネットワーク動作(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、マイグレーション、及びインターワーキング、エネルギー節約)、並びに車車間通信(Vehicle-to-Vehicle Communication、V2V)、車両対インフラストラクチャ通信(Vehicle-to-Infrastructure、V2I)、車両対ネットワーク通信(Vehicle-to-Network Communication、V2N)、車両対歩行者通信(Vehicle-to-Pedestrian Communication、V2P)、及び他のエンティティとの車両通信のうちのいずれかを含み得る、強化された車車間/路車間(vehicle-to-everything、eV2X)通信が挙げられる。これらのカテゴリにおける特定のサービス及び用途には、数例を挙げると、例えば、監視及びセンサネットワーク、デバイスリモート制御、双方向リモート制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウドベースのオフィス、第1対応者の接続性、自動車用eコール、災害警報、リアルタイムのゲーム、多人数テレビ電話、自律走行、拡張現実、触覚インターネット、仮想現実、ホームオートメーション、ロボット、及び空中ドローンが含まれる。これらの使用事例などの全てが、本明細書で企図される。
【0208】
図32Aは、本明細書で説明及び特許請求される
図1~
図30に示されるシステム及び方法など、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングの方法及び装置が使用され得る例示的な通信システム100を示す。通信システム100は、無線送/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)102a、102b、102c、102d、102e、102f、又は102gを含み得、これらは一般的又は集合的にWTRU102又は複数のWTRU102と称され得る。通信システム100は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)103/104/105/103b/104b/105b、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)108、インターネット110、他のネットワーク112、及びネットワークサービス113を含み得る。ネットワークサービス113は、例えば、V2Xサーバ、V2X機能、ProSeサーバ、ProSe機能、IoTサービス、ビデオストリーミング、又はエッジコンピューティングなどを含み得る。
【0209】
本明細書に開示される概念は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、又はネットワーク要素とともに使用され得ることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102f、又は102gの各々は、無線環境において動作し、又は通信するように構成された任意のタイプの装置又はデバイスであり得る。各WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102f、102gは、手持ち式無線通信装置として
図32A、
図32B、
図32C、
図32D、
図32E、又は
図32Fに表され得るが、5G無線通信について企図される多種多様な使用事例では、各WTRUは、単なる例として、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定若しくはモバイル加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、家庭用電子機器、スマートウォッチ若しくはスマート衣類などのウェアラブルデバイス、医療若しくはeヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、車、バス、トラック、列車、若しくは飛行機などの車両などを含む、無線信号を送信又は受信するように構成された任意のタイプの装置又はデバイスを備えるか、又はその中で具現化され得ることを理解されたい。
【0210】
通信システム100はまた、基地局114a、及び基地局114bを含み得る。
図32Aの例では、各基地局114a及び114bは、単一の要素として図示されている。実際には、基地局114a及び114bは、任意の数の相互接続された基地局又はネットワーク要素を含み得る。基地局114aは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、又は他のネットワーク112などの、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、及び102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。同様に、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク112、又はネットワークサーバ113などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、リモート無線ヘッド(Remote Radio Head、RRH)118a、118b、送信及び受信点(Transmission and Reception Point、TRP)119a、119b、又は路側ユニット(Roadside Unit、RSU)120a及び120bのうちの少なくとも1つと有線で又は無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。RRH118a、118bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、又は他のネットワーク112などの、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102、例えば、WTRU102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。
【0211】
TRP119a、119bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、又は他のネットワーク112などの、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。RSU120a及び120bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク112、又はネットワークサービス113などの、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102e又は102fのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、ノードB、eNode B、ホームノードB、ホームeNode B、次世代ノードB(Next Generation Node-B、gNode B)、衛星、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであってもよい。
【0212】
基地局114aは、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)、中継ノードなどの他の基地局又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN103/104/105の一部であり得る。同様に、基地局114bは、BSC、RNC、中継ノードなどの他の基地局又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN103b/104b/105bの一部であり得る。基地局114aは、セル(図示せず)と称され得る、特定の地理的領域内で無線信号を送信又は受信するように構成され得る。同様に、基地局114bは、本明細書で開示されるように、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスのためのセル(図示せず)と称され得る、特定の地理的領域内で有線又は無線信号を送信又は受信するように構成され得る。同様に、基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、特定の地理的領域内で有線又は無線信号を送信又は受信するように構成され得る。セルは、更にセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一例では、基地局114aは、3つのトランシーバ、例えば、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一例では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得、したがって、セルの各セクタに対して複数のトランシーバを利用し得る。
【0213】
基地局114aは、エアインターフェース115/116/117を通じて、WTRU102a、102b、102c、又は102gのうちの1つ以上と通信し得、これらは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光、センチメートル波、ミリ波、など)であり得る。エアインターフェース115/116/117は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0214】
基地局114bは、有線又はエアインターフェース115b/116b/117bを通じて、RRH118a、118b、TRP119a、119b、又はRSU120a、120bのうちの1つ以上と通信し得、これは、任意の好適な有線(例えば、ケーブル、光ファイバなど)又は無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチメートル波、ミリ波など)であり得る。エアインターフェース115b/116b/117bは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0215】
RRH118a、118b、TRP119a、119b、又はRSU120a、120bは、エアインターフェース115c/116c/117cを通じて、WTRU102c、102d、102e、102fのうちの1つ以上と通信し得、これは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチメートル波、ミリ波など)であり得る。エアインターフェース115c/116c/117cは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0216】
WTRU102a、102b、102c、102d、102e、又は102fは、エアインターフェース115d/116d/117d(サイドリンク通信など)を通じて、互いに通信し得、これは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチメートル波、ミリ波など)であり得る。エアインターフェース115d/116d/117dは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0217】
通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなど、1つ以上のチャネルアクセススキームを採用し得る。例えば、RAN103/104/105の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102c、又はRAN103b/104b/105bのRRH118a、118b、TRP119a、119b、及びRSU120a、120b、並びにWTRU102c、102d、102e、102fは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してそれぞれエアインターフェース115/116/117又は115c/116c/117cを確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0218】
一例では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102c、又はRAN103b/104b/105bのRRH118a、118b、TRP119a、119b、又はRSU120b、120b、並びにWTRU102c、102dは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)又はLTE-Advanced(LTE-A)を使用して、それぞれエアインターフェース115/116/117又は115c/116c/117cを確立し得る。将来的には、エアインターフェース115/116/117又は115c/116c/117cは、3GPP NR技術を実装し得る。LTE及びLTE-A技術には、LTE D2D及びV2X技術及びインターフェース(サイドリンク通信など)が含まれ得る。同様に、3GPP NR技術は、NR V2X技術及びインターフェース(サイドリンク通信など)を含む。
【0219】
RAN103/104/105の基地局114aと、WTRU102a、102b、102c、及び102g、又はRAN103b/104b/105bのRRH118a、118b、TRP119a、119b、若しくはRSU120a、120bと、WTRU102c、102d、102e、102fは、IEEE802.16(例えば、(ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などのような無線技術を実装し得る。
【0220】
本明細書で開示されるように、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスを実装するために、
図32Aの基地局114cは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeNode B、又はアクセスポイントであってもよく、事業所、家庭、車両、列車、空中、衛星、工場、キャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一例では、基地局114c及びWTRU102、例えば、WTRU102eは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)を確立し得る。同様に、基地局114c及びWTRU102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の例では、基地局114c及びWTRU102、例えば、WTRU102eは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。
図32Aに示すように、基地局114cは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0221】
RAN103/104/105又はRAN103b/104b/105bは、コアネットワーク106/107/109と通信し得、これは、音声、データ、メッセージング、認証認可、アプリケーション、又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。例えば、コアネットワーク106/107/109は、コール制御、請求サービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド発呼、インターネット接続性、パケットデータネットワーク接続性、イーサネット接続性、ビデオ配信などを提供し得、又はユーザ認証などの、高レベルセキュリティ機能を実行し得る。
【0222】
図32Aには示されていないが、RAN103/104/105又はRAN103b/104b/105b又はコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105若しくはRAN103b/104b/105bと同じRAT、又は異なるRATを採用する他のRANと直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用し得るRAN103/104/105又はRAN103b/104b/105bに接続されることに加えて、コアネットワーク106/107/109はまた、GSM又はNR無線技術を用いて別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0223】
コアネットワーク106/107/109はまた、PSTN108、インターネット110、又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102d、102eのためのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートの伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(datagram protocol、UDP)、及びインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの共通通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有又は操作される、有線又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105若しくはRAN103b/104b/105bと同じRAT、又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された任意のタイプのパケットデータネットワーク(例えば、IEEE802.3イーサネットネットワーク)又は別のコアネットワークを含み得る。
【0224】
本明細書で開示されるように、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスを実装するために、通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102d、102e、及び102fのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含んでもよく、例えば、WTRU102a、102b、102c、102d、102e、及び102fは、異なる無線リンクを通じて、異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る。例えば、
図32Aに示されるWTRU102gは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114cと通信するように構成され得る。
【0225】
図32Aには示されていないが、ユーザ機器は、ゲートウェイへの有線接続を行い得ることが理解されよう。ゲートウェイは、レジデンシャルゲートウェイ(Residential Gateway、RG)であってもよい。RGは、コアネットワーク106/107/109への接続性を提供し得る。本明細書に含まれる主題の多くは、ネットワークに接続するために有線接続を使用するWTRU及びUEであるUEに等しく適用され得ることが理解されよう。例えば、無線インターフェース115、116、117、及び115c/116c/117cに適用される主題は、有線接続に等しく適用され得る。
【0226】
図32Bは、本明細書で開示されるように、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスを実装し得る、例示的なRAN103及びコアネットワーク106のシステム図である。上記のように、RAN103は、UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、及び102cと通信し得る。RAN103はまた、コアネットワーク106と通信し得る。
図32Bに示されるように、RAN103は、ノードB140a、140b、及び140cを含み得、これらは各々、エアインターフェース115を介して、WTRU 102a、102b、及び102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。ノードB140a、140b、及び140cは各々、RAN103内の特定のセル(図示せず)と関連付けられ得る。RAN103はまた、RNC142a、142bを含み得る。RAN103は、任意の数のノードB及び無線ネットワークコントローラ(RNC)を含み得ることが理解されよう。
【0227】
図32Bに示されるように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信し得る。更に、ノードB140cは、RNC142bと通信し得る。ノードB140a、140b、及び140cは、Iubインターフェースを介して、それぞれのRNC142a及び142bと通信し得る。RNC142a及び142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信し得る。RNC142a及び142bの各々は、それが接続されるそれぞれのノードB140a、140b、及び140cを制御するように構成され得る。加えて、RNC142a及び142bの各々は、外部ループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、データ暗号化などの他の機能を実行又はサポートするように構成され得る。
【0228】
図32Bに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(media gateway、MGW)144、モバイルスイッチングセンタ(Mobile Switching Center、MSC)146、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node、SGSN)148、又はゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node、GGSN)150を含み得る。前述の要素の各々は、コアネットワーク106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有又は操作され得ることが理解されよう。
【0229】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC146に接続され得る。MSC146は、MGW144に接続され得る。MSC146及びMGW144は、WTRU102a、102b、及び102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、及び102cに提供し得る。
【0230】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148に接続され得る。SGSN148は、GGSN150に接続され得る。SGSN148及びGGSN150は、WTRU102a、102b、及び102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、及び102cに提供し得る。
【0231】
コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有又は操作される他の有線又は無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112に接続され得る。
【0232】
図32Cは、本明細書で開示されるように、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスを実装し得る例示的なRAN104及びコアネットワーク107のシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、及び102cと通信し得る。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信し得る。
【0233】
RAN104は、eNode-B160a、160b、及び160cを含み得るが、RAN104が、任意の数のeNode-Bを含み得ることが理解されよう。eNode-B160a、160b、及び160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、及び102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。例えば、eNode-B160a、160b、及び160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNode-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を伝送し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0234】
eNode-B160a、160b及び160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、アップリンク又はダウンリンクにおいて、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図32Cに示されるように、eNode-B160a、160b、及び160cは、X2インターフェースを通じて、互いに通信し得る。
【0235】
図32Cに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobility Management Gateway、MME)162、サービングゲートウェイ164、及びパケットデータネットワーク(Packet Data Network、PDN)ゲートウェイ166を含み得る。前述の要素の各々は、コアネットワーク107の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
【0236】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode-B160a、160b及び160cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、及び102c、ベアラアクティブ化/非アクティブ化のユーザを認証し、WTRU102a、102b、及び102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択するなどの役割を果たし得る。MME162はまた、RAN104と、GSM又はWCDMAなどの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)との間の交換のための制御プレーン機能を提供し得る。
【0237】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNode-B160a、160b、及び160cの各々に接続され得る。サービングゲートウェイ164は、一般に、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、及び102cに/WTRU102a、102b、及び102cからルーティング及び転送し得る。サービングゲートウェイ164はまた、eNode B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、及び102cに利用可能であるときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、及び102cのコンテキストを管理及び記憶することなど、他の機能を実行し得る。
【0238】
サービングゲートウェイ164はまた、PDNゲートウェイ166に接続され得、PDNゲートウェイ166は、インターネット110など、パケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、及び102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にし得る。
【0239】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、コアネットワーク107は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、及び102cに提供して、WTRU102a、102b、及び102cと従来の固定電話回線通信デバイスとの間の通信を容易にし得る。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、コアネットワーク107は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、及び102cに提供し得、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有又は操作される他の有線若しくは無線ネットワークを含み得る。
【0240】
図32Dは、本明細書で開示されるように、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングの方法、システム、及びデバイスを実装し得る、例示的なRAN105及びコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース117を介してWTRU102a及び102bと通信し得る。RAN105はまた、コアネットワーク109と通信し得る。非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP Interworking Function、N3IWF)199は、非3GPP無線技術を用いて、エアインターフェース198を介してWTRU102cと通信し得る。N3IWF199はまた、コアネットワーク109と通信し得る。
【0241】
RAN105は、gNode-B180a及び180bを含み得る。RAN105は、任意の数のgNode-Bを含み得ることが理解されよう。gNode-B180a及び180bは各々、エアインターフェース117を介してWTRU102a及び102bと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。統合アクセス及びバックホール接続が使用されるとき、同じエアインターフェースが、WTRUとgNode-Bとの間で使用され得、このエアインターフェースは、1つ又は複数のgNBを介したコアネットワーク109であってもよい。gNode-B180a及び180bは、MIMO、MU-MIMO、又はデジタルビームフォーミング技術を実装し得る。したがって、gNode-B180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつWTRU102aから無線信号を受信し得る。RAN105は、eNode-Bなどの他のタイプの基地局を用い得ることを理解されたい。また、RAN105は、2つ以上のタイプの基地局を採用してもよいことも理解されたい。例えば、RANは、eNode-B及びgNode-Bを用い得る。
【0242】
N3IWF199は、非3GPPアクセスポイント180cを含み得る。N3IWF199は、任意の数の非3GPPアクセスポイントを含み得ることが理解されよう。非3GPPアクセスポイント180cは、エアインターフェース198を介してWTRU102cと通信するための、1つ以上のトランシーバを含み得る。非3GPPアクセスポイント180cは、802.11プロトコルを使用して、エアインターフェース198を介してWTRU102cと通信し得る。
【0243】
eNode-B180a及び180bの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、アップリンク又はダウンリンクにおいて、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図32Dに示されるように、gNode-B180a及び180bは、例えば、Xnインターフェースを通じて、互いに通信し得る。
【0244】
図32Dに示されるコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク(5G core network、5GC)であり得る。コアネットワーク109は、無線アクセスネットワークによって相互接続されている顧客に多数の通信サービスを提供し得る。コアネットワーク109は、コアネットワークの機能性を実行するいくつかのエンティティを含む。本明細書で使用されるとき、「コアネットワークエンティティ」又は「ネットワーク機能」という用語は、コアネットワークの1つ以上の機能を実行する任意のエンティティを指す。そのようなコアネットワークエンティティは、無線若しくはネットワーク通信のために構成された装置、又は
図32Gに例示されるシステム90などのコンピュータシステムのメモリに記憶された、及びこれらのプロセッサで実行されるコンピュータ実行可能命令(ソフトウェア)の形態で実装される論理エンティティであり得ることが理解される。
【0245】
図32Dの例では、5Gコアネットワーク109は、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)172、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)174、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)176a及び176b、ユーザデータ管理機能(User Data Management Function、UDM)197、認証サーバ機能(Authentication Server Function、AUSF)190、ネットワーク露出機能(Network Exposure Function、NEF)196、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)184、非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP Interworking Function、N3IWF)199、ユーザデータリポジトリ(User Data Repository、UDR)178を含み得る。前述の要素の各々は、5Gコアネットワーク109の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有又は操作され得ることが理解されよう。また、5Gコアネットワークは、これらの要素の全てからなるとは限らず、追加の要素からなる場合があり、これらの要素の各々の複数の実例からなる場合があることも理解されるであろう。
図32Dは、ネットワーク機能が互いに直接接続することを示しているが、これらが直径ルーティングエージェント又はメッセージバスなどのルーティングエージェントを介して通信し得ることを理解されたい。
【0246】
図32Dの例では、ネットワーク機能間の接続性は、一組のインターフェース又は基準点を介して、達成される。ネットワーク機能は、他のネットワーク機能又はサービスによって呼び出されるか、又はコールされる一組のサービスとしてモデル化されるか、記載されるか、又は実装され得ることが理解されよう。ネットワーク機能サービスの呼び出しは、ネットワーク機能間の直接接続、メッセージバス上のメッセージングの交換、ソフトウェア機能の発呼などを介して達成され得る。
【0247】
AMF172は、N2インターフェースを介してRAN105に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、アクセス認証、アクセス認可の役割を果たし得る。AMFは、ユーザプレーントンネル構成情報を、N2インターフェースを介してRAN105に転送する役割を果たし得る。AMF172は、ユーザプレーントンネル構成情報を、N11インターフェースを介してSMFから受信し得る。AMF172は、一般に、NASパケットを、N1インターフェースを介して、WTRU102a、102b、及び102cに/からルーティングし、転送し得る。N1インターフェースは、
図32Dに示されていない。
【0248】
SMF174は、N11インターフェースを介してAMF172に接続され得る。同様に、SMFは、N7インターフェースを介してPCF184に、かつN4インターフェースを介してUPF176a及び176bに接続され得る。SMF174は、制御ノードとして機能し得る。例えば、SMF174は、セッション管理、WTRU102a、102b、及び102cのIPアドレス割り当て、UPF176a及びUPF176bにおけるトラフィックステアリングルールの管理及び構成、並びにAMF172へのダウンリンクデータ通知の生成の役割を果たし得る。
【0249】
UPF176a及びUPF176bは、WTRU102a、102b、及び102cと他のデバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケットデータネットワーク(PDN)へのアクセスをWTRU102a、102b、及び102cに提供し得る。UPF176a及びUPF176bはまた、他のタイプのパケットデータネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、及び102cに提供し得る。例えば、他のネットワーク112は、イーサネットネットワーク、又はデータのパケットを交換する任意のタイプのネットワークであってもよい。UPF176a及びUPF176bは、N4インターフェースを介して、SMF174からトラフィックステアリングルールを受信し得る。UPF176a及びUPF176bは、パケットデータネットワークをN6インターフェースと接続することによって、又はN9インターフェースを介して互いに若しくは他のUPFに接続することによって、パケットデータネットワークへのアクセスを提供し得る。パケットデータネットワークへのアクセスを提供することに加えて、UPF176は、パケットルーティング及び転送、ポリシールールの施行、ユーザプレーントラフィックのサービス処理品質、ダウンリンクパケットバッファリングの役割を果たし得る。
【0250】
AMF172はまた、N3IWF199に、例えば、N2インターフェースを介して接続され得る。N3IWFは、例えば、3GPPによって定義されていない無線インターフェース技術を介して、WTRU102cと5Gコアネットワーク170との間の接続を容易にする。AMFは、RAN105と相互作用するのと同じ又は同様の様式で、N3IWF199と相互作用し得る。
【0251】
PCF184は、N7インターフェースを通じて、SMF174に接続され、N15インターフェースを介してAMF172に接続され、N5インターフェースを介してアプリケーション機能(Application Function、AF)188に接続され得る。N15及びN5インターフェースは、
図32Dには示されていない。PCF184は、AMF172及びSMF174などの制御プレーンノードにポリシールールを提供してもよく、制御プレーンノードがこれらのルールを施行することを可能にする。PCF184は、AMFがN1インターフェースを介してWTRU102a、102b、及び102cにポリシーを送達することができるように、WTRU102a、102b、及び102cのためにAMF172にポリシーを送信することができる。次いで、ポリシーは、WTRU102a、102b、及び102cにおいて施行又は適用され得る。
【0252】
UDR178は、認証証明書及び加入情報のためのリポジトリとして機能し得る。UDRは、ネットワーク機能に接続してもよく、その結果、ネットワーク機能は、リポジトリ内にあるデータに追加し、そのデータを読み取り、かつこのデータを修正することができる。例えば、UDR178は、N36インターフェースを介してPCF184に接続してもよい。同様に、UDR178は、N37インターフェースを介してNEF196に接続してもよく、UDR178は、N35インターフェースを介してUDM197に接続してもよい。
【0253】
UDM197は、UDR178と他のネットワーク機能との間のインターフェースとして機能し得る。UDM197は、UDR178のアクセスに対するネットワーク機能を認可し得る。例えば、UDM197は、N8インターフェースを介してAMF172に接続してもよく、UDM197は、N10インターフェースを介してSMF174に接続してもよい。同様に、UDM197は、N13インターフェースを介してAUSF190に接続してもよい。UDR178とUDM197とは、緊密に統合されてもよい。
【0254】
AUSF190は、認証関連動作を実行し、N13インターフェースを介してUDM178に、及びN12インターフェースを介してAMF172に接続する。
【0255】
NEF196は、5Gコアネットワーク109における能力及びサービスをアプリケーション機能(AF)188に露出する。露出は、N33 APIインターフェースで発生し得る。NEFは、N33インターフェースを介してAF188に接続してもよく、5Gコアネットワーク109の能力及びサービスを露出させるために、他のネットワーク機能に接続してもよい。
【0256】
アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109内のネットワーク機能と相互作用してもよい。アプリケーション機能188とネットワーク機能との間の相互作用は、直接インターフェースを介してもよいし、又はNEF196を介して発生してもよい。アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109の一部とみなされてもよいし、又は5Gコアネットワーク109の外部にあり、モバイルネットワークオペレータと取引関係を有する企業によって展開されてもよい。
【0257】
ネットワークスライシングは、モバイルネットワークオペレータが使用して、オペレータのエアインターフェースの後ろの、1つ以上の「仮想」コアネットワークをサポートすることができるメカニズムである。これは、コアネットワークを1つ以上の仮想ネットワークに「スライス」して、単一のRAN全体で実行される、異なるRAN又は異なるサービスタイプをサポートすることを含む。ネットワークスライシングにより、オペレータは、例えば、機能性、性能、及び分離の領域において、多様な要件を必要とする異なる市場シナリオのための最適化された解決策を提供するようにカスタマイズされたネットワークを作成することを可能にする。
【0258】
3GPPは、ネットワークスライシングをサポートするために5Gコアネットワークを設計している。ネットワークスライシングは、ネットワークオペレータが、非常に多様でときには極端な要件を必要とする5Gの使用事例の多様なセット(例えば、大規模なIoT、重要な通信、V2X、及び強化されたモバイルブロードバンド)をサポートするために使用することができる良好なツールである。ネットワークスライシング技術を使用することなく、ネットワークアーキテクチャは、各使用事例が自らの特定の組の性能、スケーラビリティ、及び可用性要件を有するときに必要な、より広範囲の使用事例を効率的にサポートするのに十分な柔軟性及び拡張性がない可能性が高い。更に、新しいネットワークサービスの導入をより効率的にするべきである。
【0259】
再び
図32Dを参照すると、ネットワークスライシングシナリオでは、WTRU102a、102b、又は102cは、N1インターフェースを介してAMF172に接続してもよい。AMFは、1つ以上のスライスの論理的に一部であり得る。AMFは、WTRU102a、102b、又は102cの、1つ以上のUPF176a及び176b、SMF174、並びに他のネットワーク機能との接続又は通信を調整してもよい。UPF176a及び176b、SMF174、並びに他のネットワーク機能の各々は、同じスライス又は異なるスライスの一部であってもよい。それらが異なるスライスの一部であるとき、それらは、異なるコンピューティングリソース、セキュリティ証明書などを利用し得るという意味で、互いに分離され得る。
【0260】
コアネットワーク109は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、コアネットワーク109は、5Gコアネットワーク109とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバなどのIPゲートウェイを含み得るか、又はこれと通信し得る。例えば、コアネットワーク109は、ショートメッセージサービスを介して通信を容易にするショートメッセージサービス(short message service、SMS)サービスセンターを含むか、又はこれと通信し得る。例えば、5Gコアネットワーク109は、WTRU102a、102b、及び102cとサーバ又はアプリケーション機能188との間の非IPデータパケットの交換を容易にし得る。加えて、コアネットワーク170は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、及び102cに提供し得、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有又は操作される他の有線若しくは無線ネットワークを含み得る。
【0261】
本明細書に記載され、
図32A、
図32C、
図32D、又は
図32Eに示されるコアネットワークエンティティは、特定の既存の3GPP仕様においてそれらのエンティティに与えられる名前によって識別されるが、将来のそれらのエンティティ及び機能は、他の名前によって識別され得、将来の3GPP NR仕様を含む、3GPPによって公開された将来の仕様において、特定のエンティティ又は機能が組み合わされ得ることが理解される。したがって、
図32A、
図32B、
図32C、
図32D、又は
図32Eに記載及び例示される特定のネットワークエンティティ及び機能は、ほんの一例として提供されており、本明細書に開示及び特許請求される主題は、現在定義されているか又は将来定義されているかにかかわらず、任意の同様の通信システムで具体化又は実装され得ることが理解される。
【0262】
図32Eは、本明細書で記載される、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングを実装するシステム、方法、装置が使用され得る、例示的な通信システム111を示す。通信システム111は、無線送/受信ユニット(WTRU)A、B、C、D、E、F、基地局gNB121、V2Xサーバ124、及び路側ユニット(RSU)123a及び123bを含み得る。実際には、本明細書に提示される概念は、任意の数のWTRU、基地局gNB、V2Xネットワーク、又は他のネットワーク要素に適用され得る。1つ又は複数の、又は全てのWTRU A、B、C、D、E、及びFは、アクセスネットワークのカバレッジ131の範囲外であってもよい。WTRU A、B、及びCはV2Xグループを形成し、このときWTRU Aはグループリードであり、WTRU B及びCはグループメンバーである。
【0263】
WTRU A、B、C、D、E、及びFは、それらがアクセスネットワークのカバレッジ131内にある場合、gNB121を介して、Uuインターフェース129を介して、互いに通信し得る。
図32Eの例では、WTRU B及びFは、アクセスネットワークのカバレッジ131内に示されている。WTRU A、B、C、D、E、及びFは、それらがアクセスネットワークのカバレッジ131の下に、又はアクセスネットワークのカバレッジ131の外側にあるかどうかにかかわらず、インターフェース125a、125b、又は128などのサイドリンクインターフェース(例えば、PC5又はNR PC5)を介して互いに直接通信してもよい。例えば、
図32Eの例では、アクセスネットワークのカバレッジ131の外側にあるWRTU Dは、カバレッジ131内にあるWTRU Fと通信する。
【0264】
WTRU A、B、C、D、E、及びFは、車両対ネットワーク通信(V2N)133又はサイドリンクインターフェース125bを介してRSU123a又は123bと通信し得る。WTRU A、B、C、D、E、及びFは、車両対インフラストラクチャ通信(V2I)インターフェース127を介してV2Xサーバ124に通信し得る。WTRU A、B、C、D、E、及びFは、車両対人間通信(V2P)インターフェース128を介して別のUEに通信し得る。
【0265】
図32Fは、
図32A、
図32B、
図32C、
図32D、若しくは
図32EのWTRU102、又は
図1~
図30の他のデバイス(例えば、UE241、UE242、ネットワーク243)など、本明細書で記載される、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングを実装するシステム、方法、及び装置による無線通信及び動作のために構成され得る、例示的な装置又はデバイスWTRU102のブロック図である。
図32Fに示すように、例示的なWTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、前述の要素の任意の二次組み合わせを含み得ることが理解されよう。また、基地局114a及び114b、又は基地局114a及び114bは、限定されないが、トランシーバ局(BTS)、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、進化型ホームノード-B(evolved home node-B、eNodeB)、ホーム進化型ノード-B(home evolved node-B、HeNB)、ホーム進化型ノード-Bゲートウェイ、次世代ノードB(gNode-B)、及びプロキシノードなどを表してもよく、数ある中でも、
図32Fに図示され、本明細書に記載される要素のうちのいくつか又は全てを含み得、本明細書で記載される新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングのための開示されたシステム及び方法を実行する例示的な実装形態であり得る。
【0266】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。
図32Fは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得ることが理解されよう。
【0267】
UEの送信/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介して、基地局(例えば、
図32Aの基地局114a)との間で、又はエアインターフェース115d/116d/117dを介して、別のUEとの間で信号を送信若しくは受信するように構成され得る。例えば、送信/受信要素122は、RF信号を送信又は受信するように構成されたアンテナであり得る。送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、又は可視光信号を送信又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線又は有線信号の任意の組み合わせを送信又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0268】
加えて、送信/受信要素122は、単一の要素として
図32Fに描写されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を介して無線信号を送信及び受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、多重アンテナ)を含み得る。
【0269】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が、複数のRAT、例えば、NR及びIEEE802.11若しくはNR及びE-UTRAを介して通信すること、又は異なるRRH、TRP、RSU、又はノードへの複数のビームを介して同じRATと通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0270】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、又はディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶表示(liquid crystal display、LCD)ディスプレイユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)ディスプレイユニット)に結合され得、それらからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、又はディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128に出力し得る。更に、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。プロセッサ118は、クラウド又はエッジコンピューティングプラットフォーム又はホームコンピュータ(図示せず)でホストされるサーバ上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスし、そのメモリにデータを記憶し得る。プロセッサ118は、本明細書で記載される例が成功したか失敗したかに応じて、ディスプレイ又はインジケータ128上の照明パターン、画像、又は色を制御するように、あるいは新しい無線Uuインターフェース及び関連付けられた構成要素上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングのステータスを示すように構成され得る。ディスプレイ又はインジケータ128上の制御照明パターン、画像、又は色は、本明細書で図示又は議論される図(例えば、
図5~
図18など)における方法フロー又は構成要素のうちのいずれかのステータスを反映し得る。本明細書では、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングのメッセージ及び手順が開示される。メッセージ及び手順は、ユーザが入力ソース(例えば、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、又はディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128)を介して、リソースを要求し、ディスプレイ128上に表示され得る他のものの中でも、新しい無線Uuインターフェース関連情報上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングを要求、構成、又はクエリするためのインターフェース/APIを提供するように拡張され得る。
【0271】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得るが、WTRU102における他の構成要素に電力を分配し、又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾式セル電池、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0272】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース115/116/117を介して、場所情報を受信し、又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を決定し得る。WTRU102は、任意の好適な位置決定方法によって場所情報を取得し得ることが理解されよう。
【0273】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、追加の特徴、機能、又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェアモジュール又はハードウェアモジュールを含み得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、生体認証(例えば、指紋認証)センサ、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真又はビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、又は他の相互接続インターフェース、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュールなどの様々なセンサを含み得る。
【0274】
WTRU102は、センサ、家庭用電気機械器具、スマートウォッチ若しくはスマートクロージングなどのウェアラブルデバイス、医療若しくはeヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、自動車、トラック、列車などの車両、又は飛行機などの他の装置又はデバイスに含まれ得る。WTRU102は、周辺機器138のうちの1つを含み得る相互接続インターフェースなどの1つ以上の相互接続インターフェースを介して、そのような装置又はデバイスの他の構成要素、モジュール、又はシステムに接続され得る。
【0275】
図32Gは、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、他のネットワーク112、又はネットワークサービス113内のいくつかのノード又は機能エンティティなど、本明細書で記載され特許請求する
図1~
図30に示すシステム及び方法など、
図32A、
図32C、
図32D、及び
図32Eに示す通信ネットワークの1つ以上の装置、並びに新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングが実施され得る例示的なコンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシステム90は、コンピュータ又はサーバを含み得、主にコンピュータ可読命令によって制御され得、これは、ソフトウェアの形態であり得るか、又はそのようなソフトウェアが格納又はアクセスされるあらゆる手段であり得る。そのようなコンピュータ可読命令は、プロセッサ91内で実行されて、コンピューティングシステム90を作業させることができる。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ91は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、又はコンピューティングシステム90が通信ネットワークで動作することを可能にする任意の他の機能を実行し得る。コプロセッサ81は、メインプロセッサ91とは異なる任意選択のプロセッサであり、追加の機能を実施し得るか、又はプロセッサ91を支援し得る。プロセッサ91又はコプロセッサ81は、メッセージを受信又は処理することなど、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングのために本明細書で開示される方法及び装置に関するデータを受信、生成、及び処理し得る。
【0276】
動作中、プロセッサ91は、命令をフェッチ、復号、及び実行し、コンピューティングシステムのメインデータ転送経路、システムバス80を通じて、他のリソースに情報を伝送する。そのようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内の構成要素を接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータライン、アドレスを送信するためのアドレスライン、及び割り込みを送信し、システムバスを動作させるための制御ラインを含む。そのようなシステムバス80の例は、PCI(周辺構成要素相互接続)バスである。
【0277】
システムバス80に結合されたメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82及び読み取り専用メモリ(ROM)93を含む。そのようなメモリは、情報が記憶及び取り出されることを可能にする回路を含む。ROM93は一般に、容易に修正することができない記憶されたデータを含む。RAM82に記憶されたデータは、プロセッサ91又は他のハードウェアデバイスによって読み取られるか、又は変更され得る。RAM82又はROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御され得る。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換機能を提供することができる。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを分離し、システムプロセスをユーザプロセスから分離するメモリ保護機能を提供し得る。したがって、第1のモードで実行されるプログラムは、それ自体のプロセス仮想アドレス空間によってマッピングされたメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることができない。
【0278】
加えて、コンピューティングシステム90は、プリンタ94、キーボード84、マウス95、及びディスクドライブ85などの、プロセッサ91から周辺機器に命令を通信する役割を果たす周辺機器コントローラ83を含み得る。
【0279】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成された視覚的出力を表示するために使用される。そのような視覚的出力は、テキスト、グラフィック、アニメーショングラフィック、及び動画を含み得る。視覚的出力は、グラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)の形態で提供され得る。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、又はタッチパネルで実装され得る。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために必要な電子部品を含む。
【0280】
更に、コンピューティングシステム90は、コンピューティングシステム90を、
図32A、
図32B、
図32C、
図32D、又は
図32EのRAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、WTRU102、又は他のネットワーク112などの外部通信ネットワーク若しくはデバイスに接続するために使用され得る、例えば、無線若しくは有線ネットワークアダプタ97などの通信回路を含み得、コンピューティングシステム90が、それらのネットワークの他のノード又は機能的エンティティと通信することを可能にする。通信回路は、単独で、又はプロセッサ91と組み合わせて、本明細書に記載の特定の装置、ノード、又は機能エンティティの伝送及び受信ステップを実施するために使用され得る。
【0281】
本明細書に記載の装置、システム、方法、及びプロセスのいずれか又は全ては、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形態で具体化され得、その命令は、プロセッサ118又は91などのプロセッサによって実行されるときに、プロセッサに、本明細書に記載のシステム、方法、及びプロセスを実行又は実装させることが理解される。具体的には、本明細書に記載のステップ、動作、又は機能のいずれかは、無線又は有線ネットワーク通信のために構成された装置又はコンピューティングシステムのプロセッサ上で実行される、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、任意の非一時的な(例えば、有形又は物理的)方法又は技術で実装される、情報を記憶するための、揮発性及び不揮発性、リムーバブル及び非リムーバブルな媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、信号を含まない。コンピュータ可読記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(digital versatile disks、DVD)又は他の光ディスク記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報を記憶するために使用され得、コンピューティングシステムによってアクセスされ得る任意の他の有形若しくは物理媒体が含まれる。
【0282】
図に示されるように、本開示の主題、すなわち新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリング、の好ましい方法、システム、又は装置を説明する際に、明確にするために特定の用語が採用される。しかしながら、特許請求される主題は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図していない。
【0283】
本明細書に記載の様々な技術は、ハードウェア、ファームウェアソフトウェア、又は必要に応じてそれらの組み合わせに関連して実装され得る。そのようなハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアは、通信ネットワークの様々なノードに位置する装置内に存在し得る。装置は、本明細書で記載される方法を実現するために、単独で、又は互いに組み合わせて動作し得る。本明細書で使用される場合、「装置」、「ネットワーク装置」、「ノード」、「デバイス」、「ネットワークノード」などの用語は、互換的に使用され得る。加えて、「又は」という語の使用は、本明細書において別段の定めがない限り、一般に包括的に使用される。
【0284】
本明細書は、最良の形態を含む、開示された主題のための例を使用し、また、任意のデバイス又はシステムを作製及び使用すること、並びに任意の組み込まれた方法を実行することを含む、開示された主題を当業者が実施することを可能にする。開示された主題は、当業者が想到する他の例(例えば、本明細書に開示される例示的な方法の間でステップをスキップすること、ステップを組み合わせること、又はステップを追加すること)を含み得る。
【0285】
とりわけ、本明細書で記載される方法、システム、及び装置は、新しい無線Uuインターフェース上でのブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングを提供し得る。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、又は装置は、複数のサービングセルを用いてUEを構成することを提供し、UEは、どのセルがブロードキャスト及びグループキャストサービス専用であるかをチェックし、ブロードキャスト及びグループキャストサービス専用であるように構成されたセルに対して、UEは、BWP、CORESET、又は探索空間構成を用いて構成され、UEによって、構成されたCORESET又は探索空間内でのグループキャスト及びブロードキャスト送信のためのスケジューリングDCIをブラインド検出することを試みる。UEは、ServingCellConfig情報要素内のRRCパラメータであるcellforgroupcastservice-r17又はcasttype-r17をチェックすることによって、どのセルがブロードキャスト及びグループキャストサービス専用であるかをチェックし得る。UEは、既存のBWP、CORESET、又は探索空間構成を再使用することによって、BWP、CORESET、又は探索空間構成を用いて構成される。DCIフォーマット中のHARQプロセス番号フィールドの値は、MBS-sps-ConfigIndexによって与えられる同じ値を有するMBS SPS構成のためのアクティブ化又は非アクティブ化を示し得る。フィールドは再使用し得る。この段落及び後続の段落における全ての組み合わせ(ステップの除去又は追加を含む)は、詳細な説明の他の部分と一致するように企図される。
【0286】
とりわけ、本明細書で記載される方法、システム、及び装置は、新しい無線Uuインターフェース上のブロードキャスト及びグループキャストのためのスケジューリングを提供し得る。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、又は装置は、ユーザ機器(UE)によって、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信に関連付けられたスケジュールを受信することであって、PDSCH送信に関連付けられたスケジュールが、動的スケジューリング又はセミパーシステントスケジューリングを通じてマルチキャストサービス又はブロードキャストサービスのPDSCH送信を受信するためのものである、受信することと、ユーザ機器によって、スケジュールに基づく送信について監視することと、を提供する。UEは、動的スケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、スケジュールを受信し得る。グループ共通ダウンリンク制御シグナリングは、グループ共通マルチプルマルチキャストブロードキャストサービス(multicast broadcast service、MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされ得る。UEは、動的スケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、スケジュールを受信し得、UE固有ダウンリンク制御シグナリングは、動的ユニキャストスケジューリングのために構成されたUE固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる。動的ユニキャストスケジューリングRNTIは、レガシーNE UEで使用されるRNTI、すなわち、C-RNTIを指す。上記は、MBS動的スケジューリングのためのC-RNTIを再使用する。UEは、動的スケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、スケジュールを受信し得る。UEは、セミパーシステントスケジューリングがある場合、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化され得る。グループ共通ダウンリンク制御シグナリングは、別の(例えば、異なる)グループ共通マルチプルマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる。グループ共通ダウンリンク制御シグナリングは、別のグループ共通マルチプルマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされ得る。UEは、セミパーシステントスケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化され得る。UEは、セミパーシステントスケジューリングがある場合、UE固有ダウンリンク制御シグナリングを通じて、アクティブ化又は非アクティブ化され得、UE固有ダウンリンク制御シグナリングは、ユニキャストSPSスケジューリングのためのUE固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされ得る。ユニキャストSPSスケジューリングは、レガシーNE UEで使用されるRNTI、例えば、CS-RNTIを指す。ここで特許請求されるアイデアは、MBS SPSアクティブ化/非アクティブ化のためにC-RNTIを再使用することである。UE固有ダウンリンク制御シグナリングは、UE固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされ得る。この段落における全ての組み合わせ(ステップの除去又は追加を含む)は、詳細な説明の他の部分と一致するように企図される。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信と関連付けられたスケジュール情報を含む構成情報を受信することであって、
前記PDSCH送信と関連付けられたスケジュール情報が、マルチキャストサービスのPDSCH送信を受信するため、又はセミパーシステントスケジューリング(SPS)を使用するためのものである、受信することと、
前記SPSを使用するMBSのPDSCH送信がアクティブ化されるという第1のインジケーションを受信することであって、前記第1のインジケーションが、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを介して受信される、受信することと、
前記構成情報の前記スケジュール情報及び前記第1のインジケーションに基づいて、前記WTRUによって、前記MBSのPDSCH送信を受信することであって、前記MBSのPDSCH送信が、グループ共通PDSCH送信を含む、受信することと、
後続の、SPSを使用するMBSのPDSCH送信が非アクティブ化されるという第2のインジケーションを受信することであって、前記第2のインジケーションが、WTRU固有ダウンリンク制御シグナリングを介して受信される、受信することと、を含む、方法。
【請求項2】
別の、SPSを使用するMBSのPDSCH送信を復号することに失敗したと決定することと、
別の、SPSを使用するMBSのPDSCH送信を復号することに前記失敗したことに基づいて、前記グループ共通ダウンリンク制御シグナリング又はWTRU固有ダウンリンク制御シグナリング上で再スケジューリング情報を受信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グループ共通ダウンリンク制御シグナリングが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記グループダウンリンク制御シグナリングが、グループ共通マルチプル(MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記WTRU固有ダウンリンク制御シグナリングが、WTRU固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされ、前記WTRU固有RNTIが、ユニキャストセミパーシステントスケジューリングのために使用されるRNTIと同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記スケジュール情報が、前記WTRUによって受信される複数のスケジュールのうちの1つであり、前記スケジュール情報が、無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて、基地局から受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記構成情報に基づいて、関連付けられた、SPSを使用するMBSのPDSCH送信に対してハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが有効にされるか、又は有効にされないかを決定することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記構成情報に基づいて、どのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックスキームが前記PDSCH送信のために使用されるかを決定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが、データ処理ユニットにロード可能であり、かつ、前記コンピュータプログラムが前記データ処理ユニットによって実行されるときに、前記データ処理ユニットに、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法ステップを実行させるように適合される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、を備え、前記メモリが、実行可能な命令を記憶し、前記命令が、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信と関連付けられたスケジュール情報を含む構成情報を受信することであって、
前記PDSCH送信と関連付けられたスケジュール情報が、マルチキャストサービスのPDSCH送信を受信するため、又はセミパーシステントスケジューリング(SPS)を使用するためのものである、受信することと、
前記SPSを使用するMBSのPDSCH送信がアクティブ化されるという第1のインジケーションを受信することであって、前記第1のインジケーションが、グループ共通ダウンリンク制御シグナリングを介して受信される、受信することと、
前記構成情報の前記スケジュール情報及び前記第1のインジケーションに基づいて、前記WTRUによって、前記MBSのPDSCH送信を受信することであって、前記MBSのPDSCH送信が、グループ共通PDSCH送信を含む、受信することと、
後続の、SPSを使用するMBSのPDSCH送信が非アクティブ化されるという第2のインジケーションを受信することであって、前記第2のインジケーションが、WTRU固有ダウンリンク制御シグナリングを介して受信される、受信することと、を含む動作を実現させる、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項11】
別の、SPSを使用するMBSのPDSCH送信を復号することに失敗したと決定することと、
別の、SPSを使用するMBSのPDSCH送信を復号することに前記失敗したことに基づいて、前記グループ共通ダウンリンク制御シグナリング又はWTRU固有ダウンリンク制御シグナリング上で再スケジューリング情報を受信することと、
を更に含む、請求項10に記載のWTRU。
【請求項12】
前記グループ共通ダウンリンク制御シグナリングが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と関連付けられる、請求項10に記載のWTRU。
【請求項13】
前記グループダウンリンク制御シグナリングが、グループ共通マルチプル(MBS)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる、請求項10に記載のWTRU。
【請求項14】
前記WTRU固有ダウンリンク制御シグナリングが、WTRU固有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされ、前記WTRU固有RNTIが、ユニキャストセミパーシステントスケジューリングのために使用されるRNTIと同じである、請求項10に記載のWTRU。
【請求項15】
前記スケジュール情報が、前記WTRUによって受信される複数のスケジュールのうちの1つであり、前記スケジュール情報が、無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて、基地局から受信される、請求項10に記載のWTRU。
【請求項16】
前記構成情報に基づいて、関連付けられた、SPSを使用するMBSのPDSCH送信に対してハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが有効にされるか、又は有効にされないかを決定することを更に含む、請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記構成情報に基づいて、どのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックスキームが前記PDSCH送信のために使用されるかを決定することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【国際調査報告】