(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-04
(54)【発明の名称】容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 2/00 20060101AFI20230627BHJP
A23L 2/42 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
A23L2/00 A
A23L2/00 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022572385
(86)(22)【出願日】2021-05-09
(85)【翻訳文提出日】2023-01-20
(86)【国際出願番号】 EP2021000063
(87)【国際公開番号】W WO2021239270
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】102020003111.0
(32)【優先日】2020-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522456350
【氏名又は名称】ディ フリッシェマヌファクトゥーア ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100136799
【氏名又は名称】本田 亜希
(74)【代理人】
【識別番号】100128668
【氏名又は名称】齋藤 正巳
(74)【代理人】
【識別番号】100189474
【氏名又は名称】田村 修
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー,ジェニー
(72)【発明者】
【氏名】コッホ,ダニエル
【テーマコード(参考)】
4B117
【Fターム(参考)】
4B117LC15
4B117LE10
4B117LG01
4B117LG02
4B117LG07
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4B117LG24
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4B117LP07
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4B117LP14
4B117LP17
4B117LP20
(57)【要約】
容器に充填された、有機材料及び/又は有機物起源の材料を含む少なくとも一つのフレーバーキャリアの少なくとも一部分を含む、人が消費する飲料の製造方法において、フレーバーキャリア部分を、水、アスコルビン酸、第一グループ、及び、もしあれば、第二グループ、すなわち、水の74%から98%、アスコルビン酸の0.5%から5%、第一グループの0.5%から2%、及び第二グループの0%から19%を含む浸漬浴溶液に少なくとも15秒間浸漬した後、水、アスコルビン酸、及び、もしあれば、上記の第二グループ、すなわち、水の70%から98%、アスコルビン酸の2%から5%、及び第二グループの0%から25%を含む液体と容器内で混合し、組成物の保存寿命は、熱的又は高圧低温殺菌の使用によって影響される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、少なくとも70℃、好ましくは少なくとも80℃、さらに好ましくは少なくとも90℃の温度の、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は上記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分から構成される液体を前記容器に満たし、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じる。
【請求項2】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、前記容器に水、アスコルビン酸、及び上記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなる液体を満たし、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じ、その内容物と共に30秒以上、好ましくは5分以上、70℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好ましくは90℃以上に加熱する。
【請求項3】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、その直前又は同時に、少なくとも70℃、好ましくは少なくとも80℃、さらに好ましくは少なくとも90℃の温度を持つ液体が充填された容器に、経験的フレーバーキャリア断片又は経験的フレーバーキャリア断片類を入れる。ここで、液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、前記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じる。
【請求項4】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記経験的フレーバーキャリア断片又は前記経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、その中に、前又は同時に、液体が充填され、その液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、上記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じ、その内容物と共に30秒以上、好ましくは5分以上、70℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好ましくは90℃以上に加熱する。
【請求項5】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、前記の容器に水、アスコルビン酸、及び前記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の前記の第二の残り成分からなる液体を満たし、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じ、
-その後、前記容器を高圧低温殺菌装置に輸送する。この装置では、前記の容器は内容物とともに、少なくとも5000バール、好ましくは少なくとも5500バールの圧力を用いて高圧低温殺菌を受ける。
【請求項6】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、その中に、前又は同時に、液体が充填され、その液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、前記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の前記の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記」の容器を閉じ、
-その後、前記の容器を高圧低温殺菌装置に輸送する。この装置では、前記の容器は内容物とともに、少なくとも5000バール、好ましくは少なくとも5500バールの圧力を用いて高圧低温殺菌を受ける。
【請求項7】
1つの経験的フレーバーキャリアを正確に使用する場合は、前記の浸漬浴溶液に浸す前に水で洗浄すること、又は複数の経験的フレーバーキャリアを使用する場合は、これらの経験的フレーバーキャリアの1つ、一部又は全部を前記の浸漬浴溶液に浸す前に水で洗浄することを特徴とする、上記の請求項の1つに記載の方法。
【請求項8】
上記の請求項の1つに記載されている前記経験的フレーバーキャリアが、果実及び/又はベリー及び/又はハーブ及び/又は植物の葉及び/又は植物の花及び/又は植物の根及び/又は植物の任意の成分及び/又は活性炭及び/又は昆虫及び/又は昆虫の任意の成分及び/又はキノコ及び/又はキノコの任意の成分であるか、又は有することを特徴とする方法。
【請求項9】
前記経験的フレーバーキャリア又は経験的フレーバーキャリア類が、前記の浸漬浴溶液に浸漬される前に、皮を剥かれ、かつ/又は種を除去され、かつ/又は大きさに切断されることを特徴とする、上記の請求項の1つに記載の方法。
【請求項10】
前記の経験的フレーバーキャリア又は前記の経験的フレーバーキャリア類が、洗浄前及び/又は洗浄中及び/又は洗浄後に、皮をむいて/又は裂いて/又は大きさに切断されることを特徴とする、請求項7に戻ることを参照して、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記の経験的フレーバーキャリアが、パイナップル果実1個以上、レモン果実1個以上、チェリー1個以上、イチゴ1個以上、セージ葉1個以上、タイムプラント1個以上、ブラックベリー1個以上、ラズベリー1個以上、ブルーベリー1個以上、レモングラス1個以上、ライム1個以上、ミント1個以上、オレンジ1個以上、ターメリック1個以上、カルダモン1個以上、ナツメヤシ1個以上、ローズマリー1個以上、アサの葉1個以上、アサの葉1個以上、セロリ1個以上、リンゴ1個以上、カカオニブ1個以上、コーヒー豆1個以上であるか、又は有することを特徴とする上記の請求項のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
上記の請求項の1つに記載の方法であって、前記の経験的フレーバーキャリアとして同種の経験的断片を少なくとも2つ使用することを特徴とする方法。
【請求項13】
異なる種類の少なくとも2つの経験的断片を経験的フレーバーキャリアとして使用することを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
下記の組み合わせのいずれかを使用することを特徴とする、請求項13に記載の方法。
-パイナップルとセージ、
-タイムとレモン
-ブラックベリーとレモングラス
-ライムとミントと活性炭、
-オレンジとターメリックとカルダモン、
-ナツメヤシとローズマリーと活性炭、
-セロリとリンゴとミント
-カカオニブとコーヒー豆。
【請求項15】
前記の方法の最初の段階として、又は前記の方法の実施中の別の時点で、遅くとも前記の容器を閉じる直前に、香味を保持及び/又は発色する粉末を前記の容器に入れることを特徴とする上記の請求項の1つに記載された方法。
【請求項16】
前記の粉末が、有機材料又は有機物起源を有する材料であるか、又は有することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記の粉末がウコン粉末及び/又は抹茶粉末及び/又は鉄含有粉末及び/又は活性炭粉末であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
以下のことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
-ターメリック粉末を前記の粉末として使用し、オレンジ及び/又はカルダモンを前記の経験的フレーバーキャリア類として使用する、又は
-上記の粉末として活性炭粉末を使用し、前記の経験的フレーバーキャリア類としてライム及び/又はミントを使用する、又は
-上記の粉末として活性炭粉末を使用し、前記の経験的フレーバーキャリア類としてデーツ及び/又はローズマリーを使用する。
【請求項19】
溶解することを目的とする錠剤状の香味を保持及び/又は発色する物質を、前記の方法の最初の段階として、又は前記の方法の実施中の別の時点で、遅くとも前記の容器を閉じる直前に、前記の容器に導入することを特徴とする前記の請求項の1つに記載された方法。
【請求項20】
前記物質が有機材料又は有機物起源の材料である、又は有機材料又は有機物起源の材料を有することを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記錠剤が活性炭錠剤であることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
ライム及び/又はミント及び/又はデーツ及び/又はローズマリーを前記の経験的フレーバーキャリア類として使用することを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記容器が瓶、ビーカー、缶、バケツ、樽、バット、ピッチャー、ポットであることを特徴とする、上記の請求項の1つに記載の方法。
【請求項24】
前記容器が全体又は少なくとも一部がプラスチック及び/又は金属から成ることを特徴とする、上記の請求項の1つに記載の方法。
【請求項25】
前記容器が全部又は少なくとも一部がPETで構成されていることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記容器の全体又は少なくとも一部が耐熱PETで構成されていることを特徴とする、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記容器の側壁がフィルム状に構成されており、前記容器が高圧低温殺菌を行うのに適したほど薄いことを特徴とする、請求項8又は請求項6に戻ることを参照として、請求項24から26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
前記容器が全体又は少なくとも一部がガラス及び/又はセラミック材料で構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項29】
前記浸漬浴溶液が、78%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から15%の第二の残り成分から成るもの、又は83%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から10%の第二の残り成分から成るもの、又は88%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から5%の第二の残り成分から成るもの、又は95%から98%の水、0.5%から3%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から4%の第二の残り成分から成るもの、又は97%の水、2%のアスコルビン酸及び1%の塩化カルシウムから成るものであって、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であることを特徴とする上記の請求項の1つに記載されている方法。
【請求項30】
前記液体が、水75%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から20%の第二の残り成分、又は水80%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から15%の第二の残り成分、又は水85%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から15%の第二の残り成分、又は水90%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から5%の第二の残り成分、又は水95%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から3%の第二の残り成分、又は水96%及びアスコルビン酸4%からなり、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であることを特徴とする、上記の請求項の1つに記載の方法。
【請求項31】
前記の第二の残り成分の成分として言及されているビタミン又は複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質が、レモン及び/又は他の柑橘類の果実及び/又はアセロラ及び/又はローズヒップ及び/又はカムカムから、及び/又はシーバックソーン及び/又はケールから、及び/又は他の種類のキャベツ植物から、及び/又は他の種類の野菜から、及び/又は他の種類の果物から得られていることを特徴とする、上記の請求項の1つに記載の方法。
【請求項32】
請求項1から請求項31のいずれかに記載の方法における前記の浸漬浴溶液として使用するための浸漬浴溶液であって、前記の浸漬浴溶液は、水、アスコルビン酸、第一の残り成分及び、存在する場合には、第二の残り成分、すなわち、74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から19%の第二の残り成分からなり、表示されるパーセンテージ値は質量パーセンテージ値であり、前記の第一の残り成分は、塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムからなり、前記の第二の残り成分は、酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有することを特徴とする。
【請求項33】
前記浸漬浴溶液が、78%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、0%から15%の第二の残り成分、又は83%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、0%から10%の第二の残り成分、又は88%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、0%から5%の第二の残り成分、又は95%から98%の水、0.5%から3%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、0%から4%の第二の残り成分、又は97%の水、2%のアスコルビン酸、1%の塩化カルシウムからなり、ここで示されているパーセンテージ値が質量パーセント値であることを特徴とする請求項32に記載の浸漬浴溶液。
【請求項34】
前記第二の残り成分の成分として言及された、前記ビタミン又は複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質が、レモン及び/又は他の柑橘類の果実及び/又はアセロラ及び/又はローズヒップ及び/又はカムカム及び/又はシーバックソーン及び/又はケール及び/又は他のキャベツの植物及び/又は他の種類の野菜及び/又は他の種類の果実に由来することを特徴とする、請求項32又は33に記載された浸漬浴溶液。
【請求項35】
請求項1から請求項31のいずれかに記載の方法における前記液体として使用するための液体であって、該液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合には、第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されるパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記第二の残り成分は、酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有することを特徴とする。
【請求項36】
前記液体が、75%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から20%の第二の残り成分、又は80%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から15%の第二の残り成分、又は85%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から10%の第二の残り成分、又は90%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から5%の第二の残り成分、又は95%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から3%の第二の残り成分、又は96%の水及び4%のアスコルビン酸からなり、ここに示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であることを特徴とする請求項35に記載の液体。
【請求項37】
前記第二の残り成分の成分として言及されている、ビタミン又は複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質が、レモン及び/又は他の柑橘類の果実及び/又はアセロラ及び/又はローズヒップ及び/又はカムカム及び/又はシーバックソーン及び/又はケール及び/又は他のキャベツの植物及び/又は他の種類の野菜及び/又は他の種類の果実に由来することを特徴とする請求項35又は36に記載された液体。
【請求項38】
請求項1から31のいずれかに記載の方法により製造され、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費する飲料を有する飲料製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に充填された人が消費する飲料の製造方法に関するものであり、その飲料は、非常に一般的に言えば、ある種の茶飲料であり、具体的には、いわゆる「注入水」と呼ばれるもののクラスに含まれる。「注入水」と呼ばれるものは、容器に充填された飲料であって、一般的には非アルコール性のものであり、その場合、液体そのものは別として、フレーバーキャリアの経験的断片又はフレーバーキャリアの複数の経験的断片、例えば、レモンの断片及び/又はパイナップルの断片及び/又はセージの葉のような複数のフレーバーキャリアの複数の経験的断片が、対応する容器内に存在し、又は存在する。この点に関して、技術水準に応じた容器は、ボトル又は少なくともボトルに類似した形態で規則的に構成されている。
【背景技術】
【0002】
この時点で、特別な英語の飲料表示「Infused Waters」は、飲料専門家とそのような飲料に興味を持つ顧客グループの両方によって、ドイツ語圏でも全体で使用されていることが明示されている。
【0003】
この時点で、本明細書及び請求の範囲の範囲内の「経験的断片」及び「経験的フレーバーキャリア断片」という用語は、それぞれの例において、少なくとも1つの広がりにおいて、少なくとも3mm、好ましくは少なくとも5mm、さらに好ましくは少なくとも10mm、さらに好ましくは少なくとも15mm、さらに好ましくは少なくとも20mm、さらにより好ましくは少なくとも30mmの長さを有する物体の断片を意味することが更に明示される。
【0004】
このような最先端技術で知られる「注入水」の保存寿命は、冷蔵状態でも約5日しかない。その後、それらはもはや人が食べるのに適していないか、せいぜい条件付きでしか適していない、すなわち著しく劣化した味と外観、及び/又は下痢を引き起こすリスクを受け入れている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、「Infused Waters」に属するヒトが消費する飲料の製造のための新規な方法を利用可能にするという課題に基づいており、ここで、この新規な方法を用いて製造された飲料は、可能であれば冷蔵保存と非冷蔵保存の両方で12週間の最低保存寿命を有するが、少なくとも二週間の保存寿命を有し、かつ、その中に含まれる経験的フレーバーキャリア断片又はフレーバーキャリア断片類の味と一貫性を広範囲に維持する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、この課題は、請求項1に記載の方法によって達成される。本発明によれば、この作業は、請求項2に記載の方法によっても達成される。本発明によれば、この作業は、請求項3に記載の方法によっても達成される。本発明によれば、この課題は、請求項4に記載の方法によってさらに達成される。本発明によれば、この課題は、請求項5に記載の方法によっても達成される。本発明によれば、この作業はさらに、請求項6に記載の方法によっても達成される。
【0007】
請求項1に基づく本発明による方法の有利かつ好ましい更なる開発は、請求項7から26及び28から31の対象である。請求項2に基づく本発明による方法の有利かつ好ましい更なる開発は、請求項7から26及び28から31の対象である。請求項3に基づく本発明による方法の有利かつ好ましい更なる開発は、請求項7から26及び28から31の対象である。請求項4に基づく本発明による方法の有利かつ好ましい更なる開発は、請求項7から26及び28から31の対象である。請求項5に基づく本発明による方法の有利かつ好ましい更なる開発は、請求項7から27及び29から31の対象である。請求項6に基づく本発明による方法の有利かつ好ましい更なる開発は、請求項7から27及び29から31の対象である。
【0008】
本発明はさらに、上記の発明による方法の1つにおいて、入手可能な浸漬浴溶液を浸漬浴溶液として使用できるようにするという課題に基づいている。
【0009】
本発明によれば、この課題は、請求項32に記載の浸漬浴溶液によって達成される。
【0010】
本発明による浸漬浴溶液の有利で好ましい実施形態は、請求項33及び34の対象である。
【0011】
さらに、本発明は、上記の発明による方法の一つにおいて、液体を液体として利用できるようにするという課題に基づいている。
【0012】
本発明によれば、この課題は、請求項35に記載の液体によって達成される。
【0013】
本発明による液体の有利で好ましい実施形態は、請求項36及び37の対象である。
【0014】
本発明は、さらに、本発明に従った方法に基づいて飲料製品を利用可能にする作業に基づいている。
【0015】
本発明によれば、この課題は、請求項38に記載の飲料製品によって達成される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明による方法、本発明による浸漬浴溶液、本発明による液体、及び本発明による飲料製品の有利かつ好ましい実施例を以下に説明する。以下に記載されている方法の全ての例示的な実施形態の実施は、図での表現がなくても、純粋に明細書から当業者にとって容易に明らかであるため、当業者は、次の明細書を研究した後で、既に方法の例示的な実施形態を実施することができるほど詳細であり、以下に記載されている本発明に係る浸漬浴溶液及び本発明に係る液体の全ての例示的な実施形態の組成は、図での表現がなくても、純粋に明細書から当業者にとって容易に明らかであるため、当業者は、単に次の明細書を研究した後で、それぞれの事例において、示されている成分から、これらの例示的な実施形態の混合物を自ら生成することができるほど詳細である。本発明による飲料製品についても同様である。
【0017】
本発明による第1の方法は、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料を製造するための方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、以下の工程を有する、方法:
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、少なくとも70℃、好ましくは少なくとも80℃、さらに好ましくは少なくとも90℃の温度の液体を前記の容器に満たし、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は前記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の前記の第二の残り成分から構成され、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じる。
【0018】
本発明による第2の方法は、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料を製造するための方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料から成る場合、以下の工程を有する。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、前記の容器に水、アスコルビン酸、及び前記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の前記の第二の残り成分からなる液体を満たし、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記の容器を閉じ、その内容物と共に30秒以上、好ましくは5分以上。70℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好ましくは90℃以上に加熱する。
【0019】
本発明による第3の方法は、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料を製造するための方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料から成る場合、以下の工程を有する。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、その直前又は同時に、少なくとも70℃、好ましくは少なくとも80℃、さらに好ましくは少なくとも90℃の温度を持つ液体が充填された容器に、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を入れる。ここで、前記の液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、前記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージの値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記の容器を閉じる。
【0020】
本発明による第4の方法は、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料を製造するための方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料から成る場合、以下の工程を有する。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、その中に、前又は同時に、液体が充填され、その液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、前記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じ、その内容物と共に30秒以上、好ましくは5分以上、70℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好ましくは90℃以上に加熱する。
【0021】
本発明による第5の方法は、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料を製造するための方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成されており、以下の工程を有する。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、前記の容器に水、アスコルビン酸、及び前記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の前記の第二の残り成分からなる液体を満たし、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じ、
-その後、容器を高圧低温殺菌装置に輸送する。この装置では、容器は内容物とともに、少なくとも5000バール、好ましくは少なくとも5500バールの圧力を用いて高圧低温殺菌を受ける。
【0022】
本発明による第6の方法は、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料を製造するための方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料から成る場合、以下の工程を有する。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、その中に、前又は同時に、液体が充填され、その液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、前記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の前記の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記の容器を閉じ、
-その後、前記の容器を高圧低温殺菌装置に輸送する。この装置では、容器は内容物とともに、少なくとも5000バール、好ましくは少なくとも5500バールの圧力を用いて高圧低温殺菌を受ける。
【0023】
上記の発明に従った6つの方法について、それぞれの例で示した方法工程は、それぞれの例において、発明に従った対応する方法について実行される最小の方法工程である。これに関連して、本発明による方法のいくつかの例示的な実施形態の場合、対応する方法の説明に使用される「その後」という語は、「その後に」又は「直後に」という意味を持つことができるが、必ずしもこれを意味する必要はない。特に、本方法の更なる発展のいくつかの場合には、更なる方法段階、又は複数の更なる方法段階、例えば、溶解することを意図した特定の粉末及び/又は特定の錠剤の添加は、上記の方法段階の間に挿入することができるが、これについては、本発明による方法の更なる発展のいくつかについては、以下により詳細に説明するが、この点に関しては、例として示す。個々の方法ステップを実行することは、どのような実施形態や発明に従った方法の更なる開発が関係していようと、どのような場合にも好ましいことであり、例えば完全に自動的に実行されるように設定されている方法シーケンスの場合にも容易に可能であるが、可能であれば遅滞なく、次から次へと、個々の方法ステップシーケンスのセクションから見て確実に大きさが異なる可能性がある一定の時間公差が、生産実務にとってより実用的な方法で可能であり、この点に関しては、方法全体の成功を危険にさらすものではないことを当業者は認識するであろう。
【0024】
上記のすべての方法については、経験的フレーバーキャリア又は使用されるすべての経験的フレーバーキャリアを、それぞれの場合において、対応するフレーバーキャリア断片を上記の浸漬浴溶液に浸漬する前に、水で洗浄する方法のさらなる発展が望ましい。上記の浸漬浴溶液に対応するフレーバーキャリア断片又は対応するフレーバーキャリア断片類を浸漬する前に、経験的フレーバーキャリア又は経験的フレーバーキャリア類を洗浄することは、衛生上の理由から非常に好まれ、実際には、上記で説明したように、本発明に従ったすべての方法は、非常に多く実施されているが、いずれの場合も、すべての経験的フレーバーキャリアを洗浄する段階を含む方法の対応するさらなる発展の実施形態において、実際には、個々のもの、使用された経験的フレーバーキャリアの一部又は全部、又は使用された経験的フレーバーキャリアのそのような洗浄が必要でない、本発明に従った方法のそのような実施形態も確かに時折存在する。これは、例えば、1枚の葉が経験的フレーバーキャリア断片又は経験的フレーバーキャリア断片類として使用されているセージ植物及び/又はタイム植物が、屋外植物又は屋外植物としてではなく、むしろ環境の影響から広範囲に遮蔽され、農薬や殺菌剤を使用せず、非常に高い衛生基準を遵守して、建物又はテント内で育てられ、収穫された場合に該当する可能性がある。
【0025】
上記の浸漬浴溶液は、78%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、及び0%から15%の第二の残り成分、又は83%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、及び0%から10%の第二の残り成分、又は88%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、及び0%から5%の第二の残り成分、又は95%から98%の水、0.5%から3%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、及び0%から4%の第二の残り成分で構成されており、表示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であることが望ましい。特に、95%~98%の水、0.5%~3%のアスコルビン酸、0.5%~2%の塩化カルシウムからなる浸出液が好ましいが、ここで示されるパーセンテージ値は質量パーセント値である。97%の水、2%のアスコルビン酸、1%の塩化カルシウムからなる浸出液は、示されたパーセンテージ値が質量パーセント値であることが特に好ましい。
【0026】
上記の液体は、75%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から20%の第二の残り成分、又は80%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から15%の第二の残り成分、又は85%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から10%の第二の残り成分、又は90%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から5%の第二の残り成分、又は95%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から3%の第二の残り成分からなることが望ましく、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値である。特に、95%から98%の水と、2%から5%のアスコルビン酸からなる液体の場合が好ましいが、ここで示される百分率値は質量百分率値である。96%の水と4%のアスコルビン酸からなる液体で、ここで示されている百分率値は質量百分率値であることが特に好ましい。
【0027】
ビタミン又はビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は第二の残り成分の成分として言及されている二次植物物質は、例えば、レモン及び/又は他の柑橘類の果実及び/又はアセロラ及び/又はローズヒップ及び/又はカムカムから、及び/又はシーバックソーン及び/又はケールから、及び/又は他の種類のキャベツの植物及び/又は他の種類の果物から得ることができる。
【0028】
非常に一般的に、本発明による方法のいくつかの例示的な実施形態では、第二の残り成分は、上記の浸漬浴溶液にも上記の液体にも存在しないこと、本発明による方法のいくつかの他の例示的な実施形態の場合、第二の残り成分は、上記の浸漬浴溶液にのみ存在し、上記の液体には存在しないこと、本発明による方法のさらにいくつかの他の例示的な実施形態の場合、第二の残り成分は、上記の浸漬浴溶液にのみ存在し、前述浸漬浴溶液には存在しないこと、及び、本発明による方法の再び他の例示的な実施形態の場合、第二の残り成分は、上記の浸漬浴溶液と上記の液体の両方に存在する場合、上記の浸漬浴溶液における第二の残り成分の具体的な組成は、上記の液体における第二の残り成分の具体的な組成と必ずしも同一である必要はないこと、しかし、本発明による方法の他のいくつかの例示的な実施形態の場合には、再び同一であり得る。
【0029】
上記に説明したように、本発明によるすべての方法に関して言及された経験的フレーバーキャリアは、例えば、果実及び/又はベリー及び/又はハーブ及び/又は植物の葉及び/又は植物の花及び/又は植物の根及び/又は植物の任意の成分及び/又は活性炭及び/又は昆虫及び/又は昆虫の任意の成分及び/又はキノコ及び/又はキノコの任意の成分であることができ、又は有することができる。
【0030】
実用的な場合、又は個々のケースの状況に応じて必要な場合は、経験的フレーバーキャリア又は経験的フレーバーキャリア類は、浸漬浴溶液に浸す前に、皮をむいたり、必要とされたり、サイズにカットされたりすることが望ましい。
【0031】
実用的な場合、又は個々のケースの状況に応じて必要な場合は、経験的フレーバーキャリア又は経験的フレーバーキャリア類を洗浄する段階を含む方法のさらなる発展を使用し、さらに、経験的フレーバーキャリア又は経験的フレーバーキャリア類を、洗浄前及び/又は洗浄中及び/又は洗浄後に、浸漬浴溶液に浸す前に、皮をむいて/又は種抜きして/又は大きさに切断するように、この段階を実行することが非常に好ましい。
【0032】
本発明による方法の様々な好ましい実施例は、経験的フレーバーキャリアが、パイナップル果実の少なくとも1片、レモン果実の少なくとも1片、チェリーの少なくとも1片、イチゴの少なくとも1片、セージ葉の少なくとも1片、タイム植物の少なくとも1片、ブラックベリーの少なくとも1片、ラズベリーの少なくとも1片、ブルーベリーの少なくとも1片、レモングラスの少なくとも1片、ライムの少なくとも1片、ミントの少なくとも1片、オレンジの少なくとも1片、ターメリックの少なくとも1片、カルダモンの少なくとも1片、デーツの少なくとも1片、ローズマリーの少なくとも1片、麻の葉の少なくとも1片、麻の葉の少なくとも1片、セロリの少なくとも1片、リンゴの少なくとも1片、ナシの少なくとも1片を有するように設計されるカカオニブ又は少なくとも1つのコーヒー豆である。
【0033】
本発明による方法の異なる好ましい実装例の場合、同じ種類の少なくとも2つの経験的断片が経験的フレーバーキャリアとして使用される。
【0034】
本発明による方法の他の実装例であって、これも好ましい場合には、少なくとも2つの異なる種類の経験的断片が経験的フレーバーキャリアとして使用される。たとえば、次のいずれかの組み合わせを使用できる。
-パイナップルとセージ、
-タイムとレモン
-ブラックベリーとレモングラス
-ライムとミントと活性炭、
-オレンジとターメリックとカルダモン、
-ナツメヤシとローズマリーと活性炭、
-セロリとリンゴとミント
-カカオニブとコーヒー豆。
【0035】
この点、前項の組み合わせの一覧は、いくつかの好ましい組み合わせの例をまとめたものにすぎない。本発明による方法は、経験的フレーバーキャリアの他の多くの組み合わせでも容易に実装することができ、そこでは、確実に3つ以上の経験的フレーバーキャリア断片を同時に使用することができ、それらはすべて異なる種類であることができる。
【0036】
本発明によるいずれかの方法の更なる好ましい実施例の場合には、方法の最初の段階として、又は方法の実施中の別の時点で、遅くとも容器を閉じる直前に、フレーバーを保持しかつ/又は色を生成する粉末、例えば、有機材料又は有機物起源の材料からなる粉末を容器に入れる。上記の粉末には、例えばウコン粉や抹茶粉、鉄含有粉や活性炭粉などを用いることができる。例えば、オレンジ及び/又はカルダモンを経験的フレーバーキャリアとして使用すると、ターメリック粉末を有利に加えることができる。これとは対照的に、上記のオレンジ/ターメリック/カルダモンの3つの組み合わせの場合は、ターメリック植物の根断片などの経験的な断片が使用された。活性炭についても状況は似ており、既に述べたように、活性炭は本質的に溶解しない経験的フレーバーキャリアとして断片的に使用することができる。ただし、活性炭は、単に活性炭粉末の形で添加することもでき、例えば、経験的フレーバーキャリアであるライムとミントの組み合わせへの添加や、例えば、経験的フレーバーキャリアであるデーツとローズマリーの組み合わせへの添加などが挙げられる。
【0037】
本発明のいずれかの方法の他の同様に好ましい実施例の場合、溶解することを目的とした錠剤状の香気及び/又は発色物質を、方法の最初の段階として、又は方法の実施中の別の時点で、遅くとも容器を閉じる直前に、容器に導入する。上記の物質には、有機物質又は有機物起源の物質が望ましい。例えば、上記の錠剤は溶解させることを目的とした活性炭錠剤であり、経験的フレーバーキャリア又は経験的フレーバーキャリア類であるライム及び/又はミント及び/又はデーツ及び/又はローズマリーと共に使用され、ここではライムとミント又はデーツとローズマリーの組み合わせが特に好ましい。
【0038】
上記の発明による方法の範囲内で使用される容器としては、ボトルを使用することが望ましい。しかし、容器は瓶にしか似ていない容器や、缶、バケツ、ビーカー、樽、バット、水差し、鍋、缶詰の瓶に似た容器など、他の種類の容器でもよい。また、容積、高さ、最大幅、最小幅、容器の形状は、上記のような発明に従った方法の範囲内では、いかなる基本的な制限も受けない。ただし、小売業においては、飲料容器、飲料缶、飲料ボトルについては、通常のサイズ範囲内の容器サイズを選択することが望ましい。
【0039】
本発明による方法の多くの好ましい実施例の場合、容器として、全体又は少なくとも一部がプラスチックで構成された容器が使用され、ここで、プラスチックとして、好ましくはPET、非常に好ましくは耐熱PETが使用される。ただし、他のプラスチックやプラスチックの組み合わせ、たとえばPETと1つ以上の他のプラスチックの組み合わせも使用できる。
【0040】
本発明による方法の他の実施例の場合、金属-例えば金属缶の形-からなる容器、又はPETのようなプラスチックの一部と金属の一部からなる容器が使用される。
【0041】
本発明による第1、第2、第3又は第4の方法の他の多くの実施例において好ましい場合には、例えば金属製、プラスチック製、セラミック製及び/又はコルク製の栓が付いたガラス瓶の形や、例えば缶詰瓶に似た容器の形でゴム製又はプラスチック製のリングに金属製及び/又はガラス製の栓が付いたものなど、全体又は少なくとも一部がガラスで構成された容器が容器として使用される。本発明による第1、第2、第3又は第4の方法のさらに他の実施例の場合、全体又は少なくとも一部がセラミック材料からなる容器が容器として使用される。
【0042】
さらに、本発明による方法の他の実施例の場合、容器として、例えばPETのように一部がプラスチックで構成され、金属のように一部が別の材料で構成された容器を使用することができる。
【0043】
これを超えて、本発明による方法の他の実施例の場合、部分的に金属で構成され、部分的に別の材料(例えばプラスチック)で構成された容器を容器として使用することができる。
【0044】
本発明による第1、第2、第3又は第4の方法を実施するためには、当然、材料技術の観点から、これらの方法の間に発生する温度又は温度ジャンプに損傷なく耐えるように構成された容器を容器として選択する必要がある。例えば、耐熱PETでできた容器はこの目的に適している。
【0045】
本発明による第5の方法又は第6の方法の実施には、当然、高圧低温殺菌を行うのに適した構造の容器を容器として使用する必要がある。これに関連して、PETのようなプラスチックで構成された容器を使用することが望ましく、その容器は、高圧低温殺菌を行うのに適したほど薄い側壁がフィルム状に構成されている。しかし、高圧低温殺菌を行うのに適した薄い側壁を箔状に構成した金属製の容器は、純粋に技術的な面から、本発明による第5又は第6の方法の実施にも基本的に適している。
【0046】
透明な壁を持つ容器と、半透明又は完全に透明でない壁を持つ容器の両方が、本発明による方法での使用に適しているが、純粋な技術的側面からは、透明な壁を持つか、少なくともかなりの程度透明に保たれた壁面を持つ容器が、純粋なマーケティングの側面に基づいて使用されることが望ましい。その理由は、「Infused Waters (注入水)」と呼ばれるものの消費者は、審美的な理由から、飲料全体、すなわち、その中に含まれる経験的フレーバーキャリアの断片を、購入プロセス中、保管中又は保管中(例えばアイキャッチャーとして装飾的に配置される)、及び消費中に、その全体を見ることができることを好むからである。
【0047】
本発明に係る浸漬浴溶液は、本発明に係る方法において浸漬浴溶液として使用するためのものであって、水、アスコルビン酸、第一の残り成分及び、存在する場合には第二の残り成分、すなわち、74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から19%の第二の残り成分からなり、記載されている百分率値は質量百分率値であり、第一の残り成分は、塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムからなり、第二の残り成分は、酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数の他のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有するものである。
【0048】
上記の浸漬浴溶液は、78%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、及び0%から15%の第二の残り成分、又は83%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、及び0%から10%の第二の残り成分、又は88%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、及び0%から5%の第二の残り成分、又は95%から98%の水、0.5%から3%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、及び0%から4%の第二の残り成分で構成されており、表示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であることが望ましい。特に、水95%から98%、アスコルビン酸0.5%から3%、塩化カルシウム0.5%から2%の割合の浸漬浴溶液が望ましいが、ここで示すパーセンテージ値は質量パーセント値である。97%の水、2%のアスコルビン酸、1%の塩化カルシウムからなる浸出液は、示されたパーセンテージ値が質量パーセント値であることが特に好ましい。
【0049】
本発明による液体は、本発明による方法の1つで液体として使用するためのものであり、水、アスコルビン酸、及び存在する場合には第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されるパーセンテージ値は質量パーセント値であり、第二の残り成分は、酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン、又はアスコルビン酸及び/又はミネラル以外の複数のビタミン及び/又は食物繊維及び/又は二次植物物質を有する。
【0050】
上記の液体は、75%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から20%の第二の残り成分、又は80%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から15%の第二の残り成分、又は85%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から10%の第二の残り成分、又は90%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から5%の第二の残り成分、又は95%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、0%から3%の第二の残り成分からなることが望ましく、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値である。特に、95%から98%の水と、2%から5%のアスコルビン酸からなる液体の場合が好ましいが、ここで示される百分率値は質量百分率値である。96%の水と4%のアスコルビン酸からなる液体で、ここで示されている百分率値は質量百分率値であることが特に好ましい。
【0051】
第二の残り成分の成分又は成分として言及されているビタミン又はビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物物質は、本発明による浸漬浴溶液を参照して、又は本発明による液体を参照して、例えば、レモン及び/又は他の柑橘類の果実及び/又はアセロラ及び/又はローズヒップ及び/又はカムカムから及び/又はシーバックソーン及び/又はケールから及び/又は他の種類のキャベツの植物及び/又は他の種類の果物から得ることができる。
【0052】
ここで改めて強調しておきたいのは、本発明による方法に関連して、浸漬浴溶液及び液体に関して既に説明したことであるが、本発明による方法のすべての方法について、非常に一般的に、本発明による方法のいくつかの例示的な実施形態の場合には、第二の残り成分は、上記の浸漬浴溶液にも、上記の液体にも存在しないこと、本発明による方法のいくつかの他の例示的な実施形態の場合には、第二の残り成分は、上記の浸漬浴溶液にのみ存在し、上記の液体には存在しないこと、本発明による方法の他の例示的な実施形態の場合には、第二の残り成分は、上記の液体にのみ存在し、上記の浸漬浴溶液には存在しないこと、本発明による方法の他の例示的な実施形態の場合には、第二の残り成分が、上記の浸漬浴溶液と上記の液体の両方に存在する場合には、本発明による方法の他の例示的な実施形態の場合には、第二の残り成分が存在することである、上記の浸漬浴溶液中の第二の残り成分の具体的な組成は、必ずしも上記の液体中の第二の残り成分の具体的な組成と同一である必要はないが、本発明による方法のいくつかの例示的な実施形態の場合には、確かに同一である可能性がある。
【0053】
本発明の飲料製品は、本発明の方法の1つによって製造され、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的な断片を含む、人が消費するための飲料を有する。したがって、容器は、上記の内容物とともに、本発明による飲料製品とみなすべきである。この点に関する容器の好ましい例示的な実施形態に関しては、発明に従った方法の異なる例示的な実施形態の説明に関連して、上記の点に関して既に述べた特別な説明をこの時点で明示的に参照する。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、少なくとも70℃、好ましくは少なくとも80℃、さらに好ましくは少なくとも90℃の温度の、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は上記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分から構成される液体を前記容器に満たし、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じる。
【請求項2】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、前記容器に水、アスコルビン酸、及び上記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなる液体を満たし、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じ、その内容物と共に30秒以上、好ましくは5分以上、70℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好ましくは90℃以上に加熱する。
【請求項3】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、その直前又は同時に、少なくとも70℃、好ましくは少なくとも80℃、さらに好ましくは少なくとも90℃の温度を持つ液体が充填された容器に、経験的フレーバーキャリア断片又は経験的フレーバーキャリア断片類を入れる。ここで、液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、前記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じる。
【請求項4】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記経験的フレーバーキャリア断片又は前記経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、その中に、前又は同時に、液体が充填され、その液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、上記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じ、その内容物と共に30秒以上、好ましくは5分以上、70℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好ましくは90℃以上に加熱する。
【請求項5】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、
-その後、前記の容器に水、アスコルビン酸、及び前記の第二の残り成分、すなわち70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の前記の第二の残り成分からなる液体を満たし、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記容器を閉じ、
-その後、前記容器を高圧低温殺菌装置に輸送する。この装置では、前記の容器は内容物とともに、少なくとも5000バール、好ましくは少なくとも5500バールの圧力を用いて高圧低温殺菌を受ける。
【請求項6】
容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費するための飲料の製造方法であって、前記のフレーバーキャリアが有機材料及び/又は有機物起源の材料で構成され、かつ、以下の工程を有する方法。
-少なくとも15秒間、好ましくは3.5分から5.0分間、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を水、アスコルビン酸、第一の残り成分、及び存在する場合は第二の残り成分、すなわち74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の前記の第一の残り成分、及び0%から19%の前記の第二の残り成分からなる浸漬浴溶液に浸し、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記の第一の残り成分は塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムで構成され、前記の第二の残り成分は酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有し、
-その後、前記の経験的フレーバーキャリア断片又は前記の経験的フレーバーキャリア断片類を容器に入れ、その中に、前又は同時に、液体が充填され、その液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合は、前記の第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の前記の第二の残り成分からなり、ここで示されたパーセンテージ値は質量パーセント値であり、及び
-その後、前記」の容器を閉じ、
-その後、前記の容器を高圧低温殺菌装置に輸送する。この装置では、前記の容器は内容物とともに、少なくとも5000バール、好ましくは少なくとも5500バールの圧力を用いて高圧低温殺菌を受ける。
【請求項7】
1つの経験的フレーバーキャリアを正確に使用する場合は、前記の浸漬浴溶液に浸す前に水で洗浄すること、又は複数の経験的フレーバーキャリアを使用する場合は、これらの経験的フレーバーキャリアの1つ、一部又は全部を前記の浸漬浴溶液に浸す前に水で洗浄することを特徴とする
、請求項
1から6の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記経験的フレーバーキャリアが、果実及び/又はベリー及び/又はハーブ及び/又は植物の葉及び/又は植物の花及び/又は植物の根及び/又は植物の任意の成分及び/又は活性炭及び/又は昆虫及び/又は昆虫の任意の成分及び/又はキノコ及び/又はキノコの任意の成分であるか、又は有することを特徴とする
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記経験的フレーバーキャリア又は経験的フレーバーキャリア類が、前記の浸漬浴溶液に浸漬される前に、皮を剥かれ、かつ/又は種を除去され、かつ/又は大きさに切断されることを特徴とする
、請求項
1から8の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記の経験的フレーバーキャリア又は前記の経験的フレーバーキャリア類が、洗浄前及び/又は洗浄中及び/又は洗浄後に、皮をむいて/又は裂いて/又は大きさに切断されることを特徴とする
、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記の経験的フレーバーキャリアが、パイナップル果実1個以上、レモン果実1個以上、チェリー1個以上、イチゴ1個以上、セージ葉1個以上、タイムプラント1個以上、ブラックベリー1個以上、ラズベリー1個以上、ブルーベリー1個以上、レモングラス1個以上、ライム1個以上、ミント1個以上、オレンジ1個以上、ターメリック1個以上、カルダモン1個以上、ナツメヤシ1個以上、ローズマリー1個以上、アサの葉1個以上、アサの葉1個以上、セロリ1個以上、リンゴ1個以上、カカオニブ1個以上、コーヒー豆1個以上であるか、又は有することを特徴とす
る請求項
1から10のいずれか1
項に記載の方法。
【請求項12】
前記の経験的フレーバーキャリアとして同種の経験的断片を少なくとも2つ使用することを特徴とする
請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
異なる種類の少なくとも2つの経験的断片を経験的フレーバーキャリアとして使用することを特徴とする、請求項1から11のいずれか
1項に記載の方法。
【請求項14】
下記の組み合わせのいずれかを使用することを特徴とする、請求項13に記載の方法。
-パイナップルとセージ、
-タイムとレモン
-ブラックベリーとレモングラス
-ライムとミントと活性炭、
-オレンジとターメリックとカルダモン、
-ナツメヤシとローズマリーと活性炭、
-セロリとリンゴとミント
-カカオニブとコーヒー豆。
【請求項15】
前記の方法の最初の段階として、又は前記の方法の実施中の別の時点で、遅くとも前記の容器を閉じる直前に、香味を保持及び/又は発色する粉末を前記の容器に入れることを特徴とす
る請求項
1から14の
いずれか1項に記載された方法。
【請求項16】
前記の粉末が、有機材料又は有機物起源を有する材料であるか、又は有することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記の粉末がウコン粉末及び/又は抹茶粉末及び/又は鉄含有粉末及び/又は活性炭粉末であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
以下のことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
-ターメリック粉末を前記の粉末として使用し、オレンジ及び/又はカルダモンを前記の経験的フレーバーキャリア類として使用する、又は
-上記の粉末として活性炭粉末を使用し、前記の経験的フレーバーキャリア類としてライム及び/又はミントを使用する、又は
-上記の粉末として活性炭粉末を使用し、前記の経験的フレーバーキャリア類としてデーツ及び/又はローズマリーを使用する。
【請求項19】
溶解することを目的とする錠剤状の香味を保持及び/又は発色する物質を、前記の方法の最初の段階として、又は前記の方法の実施中の別の時点で、遅くとも前記の容器を閉じる直前に、前記の容器に導入することを特徴とす
る請求項
1から18の
いずれか1項に記載された方法。
【請求項20】
前記物質が有機材料又は有機物起源の材料である、又は有機材料又は有機物起源の材料を有することを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記錠剤が活性炭錠剤であることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
ライム及び/又はミント及び/又はデーツ及び/又はローズマリーを前記の経験的フレーバーキャリア類として使用することを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記容器が瓶、ビーカー、缶、バケツ、樽、バット、ピッチャー、ポットであることを特徴とす
る、請求項
1から22の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記容器が全体又は少なくとも一部がプラスチック及び/又は金属から成ることを特徴とする
、請求項
1から23の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記容器が全部又は少なくとも一部がPETで構成されていることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記容器の全体又は少なくとも一部が耐熱PETで構成されていることを特徴とする、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記容器の側壁がフィルム状に構成されており、前記容器が高圧低温殺菌を行うのに適したほど薄いことを特徴とする
、請求項24から26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
前記容器が全体又は少なくとも一部がガラス及び/又はセラミック材料で構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項29】
前記浸漬浴溶液が、78%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から15%の第二の残り成分から成るもの、又は83%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から10%の第二の残り成分から成るもの、又は88%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から5%の第二の残り成分から成るもの、又は95%から98%の水、0.5%から3%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から4%の第二の残り成分から成るもの、又は97%の水、2%のアスコルビン酸及び1%の塩化カルシウムから成るものであって、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であることを特徴とす
る請求項
1から28の
いずれか1項に記載
の方法。
【請求項30】
前記液体が、水75%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から20%の第二の残り成分、又は水80%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から15%の第二の残り成分、又は水85%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から15%の第二の残り成分、又は水90%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から5%の第二の残り成分、又は水95%から98%、アスコルビン酸2%から5%及び0%から3%の第二の残り成分、又は水96%及びアスコルビン酸4%からなり、ここで示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であることを特徴とする
、請求項
1から28の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記の第二の残り成分の成分として言及されているビタミン又は複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質が、レモン及び/又は他の柑橘類の果実及び/又はアセロラ及び/又はローズヒップ及び/又はカムカムから、及び/又はシーバックソーン及び/又はケールから、及び/又は他の種類のキャベツ植物から、及び/又は他の種類の野菜から、及び/又は他の種類の果物から得られていることを特徴とする
、請求項
1から30の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
請求項1から請求項31のいずれかに記載の方法における前記の浸漬浴溶液として使用するための浸漬浴溶液であって、前記の浸漬浴溶液は、水、アスコルビン酸、第一の残り成分及び、存在する場合には、第二の残り成分、すなわち、74%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分及び0%から19%の第二の残り成分からなり、表示されるパーセンテージ値は質量パーセンテージ値であり、前記の第一の残り成分は、塩化カルシウム及び/又は塩化カリウム及び/又は炭酸カルシウム及び/又は炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カルシウム及び/又は炭酸水素カリウムからなり、前記の第二の残り成分は、酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有することを特徴とする。
【請求項33】
前記浸漬浴溶液が、78%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、0%から15%の第二の残り成分、又は83%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、0%から10%の第二の残り成分、又は88%から98%の水、0.5%から5%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、0%から5%の第二の残り成分、又は95%から98%の水、0.5%から3%のアスコルビン酸、0.5%から2%の第一の残り成分、0%から4%の第二の残り成分、又は97%の水、2%のアスコルビン酸、1%の塩化カルシウムからなり、ここで示されているパーセンテージ値が質量パーセント値であることを特徴とする請求項32に記載の浸漬浴溶液。
【請求項34】
前記第二の残り成分の成分として言及された、前記ビタミン又は複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質が、レモン及び/又は他の柑橘類の果実及び/又はアセロラ及び/又はローズヒップ及び/又はカムカム及び/又はシーバックソーン及び/又はケール及び/又は他のキャベツの植物及び/又は他の種類の野菜及び/又は他の種類の果実に由来することを特徴とする、請求項32又は33に記載された浸漬浴溶液。
【請求項35】
請求項1から請求項31のいずれかに記載の方法における前記液体として使用するための液体であって、該液体は、水、アスコルビン酸、及び、存在する場合には、第二の残り成分、すなわち、70%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸、及び0%から25%の第二の残り成分からなり、ここで示されるパーセンテージ値は質量パーセント値であり、前記第二の残り成分は、酸素及び/又はアスコルビン酸以外のビタミン又はアスコルビン酸以外の複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質を有することを特徴とする。
【請求項36】
前記液体が、75%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から20%の第二の残り成分、又は80%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から15%の第二の残り成分、又は85%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から10%の第二の残り成分、又は90%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から5%の第二の残り成分、又は95%から98%の水、2%から5%のアスコルビン酸及び0%から3%の第二の残り成分、又は96%の水及び4%のアスコルビン酸からなり、ここに示されているパーセンテージ値は質量パーセント値であることを特徴とする請求項35に記載の液体。
【請求項37】
前記第二の残り成分の成分として言及されている、ビタミン又は複数のビタミン及び/又はミネラル及び/又は食物繊維及び/又は二次植物性物質が、レモン及び/又は他の柑橘類の果実及び/又はアセロラ及び/又はローズヒップ及び/又はカムカム及び/又はシーバックソーン及び/又はケール及び/又は他のキャベツの植物及び/又は他の種類の野菜及び/又は他の種類の果実に由来することを特徴とする請求項35又は36に記載された液体。
【請求項38】
請求項1から31のいずれかに記載の方法により製造され、容器に充填され、少なくとも1つのフレーバーキャリアの少なくとも1つの経験的断片を含む、人が消費する飲料を有する飲料製品。
【国際調査報告】