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特表2023-528625取り外し可能なプルストリング駆動装置を備えたキッチン器具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-05
(54)【発明の名称】取り外し可能なプルストリング駆動装置を備えたキッチン器具
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/044 20060101AFI20230628BHJP
   A47J 43/08 20060101ALI20230628BHJP
【FI】
A47J43/044
A47J43/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574349
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-02-02
(86)【国際出願番号】 EP2021064849
(87)【国際公開番号】W WO2021245165
(87)【国際公開日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】2005874
(32)【優先日】2020-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ステファン プリション
(72)【発明者】
【氏名】ダヴィド ブノワ
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA03
4B053CA01
4B053CA03
4B053CB01
4B053CB10
4B053CD02
4B053CD10
(57)【要約】
本発明の技術分野は、非電気的な、手動操作される、自動引き上げ式のケーブルリールであり、ケーブルまたはストリングを引くことによって、ある部材から他の部材へ動きを伝える。本発明は、独立したプルストリング駆動装置(1)とワークユニット(2)とを備えたキッチン器具に関し、プルストリング駆動装置(1)は、回転軸Aに対して横方向にストリングを引くことにより、回転軸周りにワークユニット(2)を手動回転させ、
-前記装置(1)は、駆動輪(4)、戻しばね(5)を備え、前記回転軸Aに対してすべて同軸に配置され、一方の端部が前記駆動輪(4)に巻き付けられ他方の端部がハンドル(8)に接続されたストリング(7)を備え、
-容器(22)を閉じる蓋(21)を備える前記ワークユニットは;
前記プルストリング駆動装置(1)が前記容器(22)の前記蓋(21)から取り外し可能に構成され、かつ、前記蓋(21)は駆動インターフェース(27)を嵌め入れる雄部(25)または雌部(26)を備え、前記装置(1)から前記ワークユニット(2)へ回転動作を伝達するように機械的に結合することにより前記駆動輪(4)と協働することを特徴とするキッチン器具である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立したプルストリング駆動装置(1)とワークユニット(2)とを備えたキッチン器具であって、前記装置(1)は、回転軸Aに対して横方向にストリングを引くことにより、回転軸周りに前記ワークユニット(2)を手動回転させ、
-前記装置(1)は、駆動輪(4)、戻しばね(5)を備え、前記回転軸Aに対してすべて同軸に配置され、一方の端部が前記駆動輪(4)に巻き付けられ他方の端部がハンドル(8)に接続されたストリング(7)を備え、
-前記ワークユニットは、容器(22)を閉じる蓋(21)を備える、キッチン器具において、
前記プルストリング駆動装置(1)は、前記容器(22)の前記蓋(21)から取り外し可能に構成され、前記蓋(21)は、駆動インターフェース(27)を嵌め入れる雄部(25)または雌部(26)を備え、前記装置(1)から前記ワークユニット(2)へ回転動作を伝達するように機械的に結合することにより前記駆動輪(4)と協働することを特徴とするキッチン器具。
【請求項2】
前記プルストリング駆動装置(1)は、前記容器(22)の前記蓋(21)から解放でき、取り付けでき、または取り外しできるように設計及び構成されることを特徴とする請求項1に記載のキッチン器具。
【請求項3】
前記器具は、前記装置(1)を前記ワークユニット(2)の前記容器(22)を閉じる前記蓋(21)に一時的かつ可逆的に締付け可能とするための締付けシステム(46)を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキッチン器具。
【請求項4】
前記締付けシステム(46)は、バヨネット締付けシステムであることを特徴とする請求項3に記載のキッチン器具。
【請求項5】
前記機械的に結合することは雄/雌型の結合であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のキッチン器具。
【請求項6】
前記駆動輪(4)は雌部(48)を備え、前記ワークユニット(2)の前記蓋(21)の前記雄部(25)と協働することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のキッチン器具。
【請求項7】
前記雌部(48)は、前記機械的に結合された前記ワークユニット(2)の収容部に回転動作を伝達するため、下面に空間(43)を備えることを特徴とする請求項6に記載のキッチン器具。
【請求項8】
前記駆動輪(4)の下面の前記空間(43)は、六角形の断面を有することを特徴とする請求項5に記載のキッチン器具。
【請求項9】
前記駆動輪(4)は雄部(49)を備え、前記ワークユニット(2)の前記蓋(21)の前記雌部(26)と協働することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のキッチン器具。
【請求項10】
前記駆動インターフェース(27)と前記雄部(25)、または前記駆動インターフェース(27)と前記雌部(26)は互いに固定されることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のキッチン器具。
【請求項11】
前記駆動インターフェース(27)と前記雄部(25)、または前記駆動インターフェース(27)と前記雌部(26)は、例えば、ネジ、鍵、ピン等のロック手段によって連結されることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のキッチン器具。
【請求項12】
前記駆動インターフェース(27)は、前記ワークユニット(2)内に設けられる駆動シャフトを受けるための収納部(29)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のキッチン器具。
【請求項13】
前記キッチン器具は、前記プルストリング駆動装置(1)を前記蓋(21)に対して平行に固定するための平行ロックシステム(15)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載のキッチン器具。
【請求項14】
前記平行ロックシステム(15)は、前記装置(1)の下面に配置されるストップピン(47)を備え、前記蓋(21)の収納部(23)と協働して前記駆動輪(4)と前記ワークユニット(2)とを揃え合わせることを特徴とする請求項12記載のキッチン器具。
【請求項15】
前記蓋(21)は、前記ワークユニット(2)の前記容器(22)を接続するための、例えば、バヨネット締付けシステムまたはロックシステムといったシステム(24)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載のキッチン器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術分野は、非電気的な、手動操作される、自動引き上げ式のケーブルリールであり、ケーブルまたはストリングを引くことによって、ある部材から他の部材へ動きを伝えるケーブルリールである。
【0002】
本出願は、手動操作されるプルストリング駆動装置を有するキッチン器具であって、様々なキッチン器具に取り外し及び取り付けが可能な駆動装置に関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書において、「縦方向(longitudinal)」、「横方向(transverse)」、「水平方向(horizontal)」、「垂直方向(vertical)」、「下方(lower)」、「上方(upper)」、「上(top)」、「下(bottom)」、「同軸(coaxial)」、「放射状(radial)」の語は、水平面に本発明品を置いて使用する際の表現である。本発明における「同軸に(coaxially)」の語は、複数の部材が同じ軸上に設けられることを意味し、必ずしもそれらが各部材の幾何学的中心を通る必要はない。
【0004】
物またはワークユニットに回転方向の動きを伝えるためのプルストリング駆動機構が既に知られている。これらの駆動機構は、家庭用の物品、例えば、サラダスピナー、チョッパー、ポテトマッシャー、ジューサー、ブレンダー等のようなキッチン器具における手持ち式の駆動装置として使用される。
【0005】
特許文献1には、手動操作されるプルストリングを有するキッチン器具が開示されている。この器具は、ユーザがストリングに接続されたハンドルを引くと切り出し刃が回転することにより食品を刻むようになっている。このチョッパーは、器具の蓋の内部に位置する、手動操作されるストリング駆動機構が装備されている。その駆動機構は、その機構の部材が互いに協働し、キッチン器具の蓋が組立てられた状態でのみ組み立てることが可能であるため、組み立てが複雑である。問題点の一つは、駆動機構が一旦蓋内に配置されると、もはや触ることができず、装備された蓋の中に永久に入った状態となることである。そのため、蓋の中に保持され永久に蓋と繋がってしまう駆動機構を、外したり移動したりすることができない。
【0006】
別の問題点は、この種の駆動機構の蓋への組み込みは、冗長で複雑であり、自動化することができないということである。キッチン器具の組み立ては、そのため、駆動装置の組み立てと分けて行うことが不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/0164357号
【発明の概要】
【0008】
本発明は、上述した問題点を改良することを目的とし、独立した副組立体を作ることにより駆動装置の組み立てを簡素化し、本発明に係る器具を具現する蓋から分離することである。本発明に係る器具の装置によれば、様々な形、幾何学形状のキッチン器具のすべてに容易に適用でき、かつ、容器の他の部分やキッチン器具の蓋と分けて製造できるという効果を提供する。したがって、本発明に係る器具の装置は、分離されていて、いつでも動作させる準備ができている。本発明に係る器具の装置は、その取扱いを制限してしまう蓋の中に予め組み込まれていないので、完全にアクセスすることができる。更に、本発明に係る器具の装置は、独立して取り外し可能なサブセットを有しており、それにより、あるキッチン器具から別のキッチン器具へ移動し、取り外し、または、修理できるように構成される。よって、本発明に係る器具のプルストリング駆動装置は、駆動装置の部材やストリングの張力になんらかの動作を行わなくても、容器の蓋からそれを取り外すだけで、蓋から取り外して別の蓋へ移動させることが可能である。したがって、プルストリング駆動装置は、ワークユニットの容器を閉じる蓋に対して独立している。
【0009】
また、本発明の別の効果は、本発明に係る器具の駆動装置は、使用される器具の他の部分と分けて製造、輸送されるように設計されており、かなり工業的に自立していることである。
【0010】
また、本発明の別の効果は、ワークユニットを駆動装置から取り外して、分けて洗うことが可能であることである。
【0011】
また、本発明の別の効果は、本発明に係る器具の駆動装置を器具から取り外すことにより、アクセス可能であり交換可能であることである。駆動装置を前もって取り外すことができるので、蓋を食器洗い機に入れてキッチン器具を洗う際にとても実用的である。
【0012】
本発明の更なる目的は、上述した問題を解決し、簡素で取り外し可能で、手動操作式のプルストリング駆動装置であって、器具の他の部分から分離されるプルストリング駆動装置を提供することである。
【0013】
本発明は、独立したプルストリング駆動装置とワークユニットとを備えたキッチン器具であって、前記装置は、回転軸Aに対して横方向にストリングを引くことにより、回転軸周りに前記ワークユニットを手動回転させ、
-前記装置は、駆動輪、戻しばねを備え、前記回転軸Aに対してすべて同軸に配置され、一方の端部が前記駆動輪に巻き付けられ他方の端部がハンドルに接続されたストリングを備え、
-前記ワークユニットは、容器を閉じる蓋を備える、キッチン器具において、
前記プルストリング駆動装置は、前記容器の前記蓋から取り外し可能に構成され、前記蓋は駆動インターフェースを嵌め入れる雄部または雌部を備え、前記装置から前記ワークユニットへ回転動作を伝達するように機械的に結合することにより前記駆動輪と協働することを特徴とするキッチン器具に関する。
【0014】
プルストリング駆動装置が独立しているため、容器を閉じる蓋及び容器を含むワークユニットは、駆動装置と分けて洗うことが可能である。装置は、ワークユニット上の容器の蓋から分離できるように設計及び構成される。したがって、装置は、異なる形状、サイズ、及び径の蓋に適用可能であり、同様に、異なる形状、サイズ、及び径の容器に適用可能である。装置は多用途に構成される。有利なことに、ワークユニット内にある食品は決してプルストリング駆動装置に触れることがない。蓋が、器具の駆動部と食品保持部とを分けるインターフェースとして形成されるからである。更に、雄部または雌部が駆動インターフェースと篏合するため、食品が手動の駆動部に引き込まれることがない。
【0015】
本発明は、更に、1つまたは複数の以下の特徴を、単独で、または組み合わせて持つものとしてもよい。
【0016】
本発明の別の特徴によれば、本発明に係る前記器具の前記プルストリング駆動装置は、前記容器の前記蓋から解放でき、取り付けでき、または取り外しできるように設計及び構成される。これにより、キッチン器具は様々な形状や容量であり得るが、回転動作を伝えるために異なるキッチン器具に適用可能となる。
【0017】
本発明の一実施形態において、本発明に係る前記器具は、前記装置を前記ワークユニットの前記容器を閉じる前記蓋に一時的かつ可逆的に締付け可能とするための締付けシステムを有する。したがって、本発明に係る器具のプルストリング駆動装置は、独立型として設計及び構成され、蓋から自在に取り外すことが可能となる。
【0018】
本発明に係る器具のプルストリング駆動装置を締め付けるシステムは、ユーザが装置をワークユニットに自由に接続し、かつ、非接続にすることが可能となるように適用される。したがって、装置はワークユニットの容器の蓋から取外し可能で、解放可能となる。装置は、器具の駆動部とその食品保持部との間のインターフェースに取外し可能に締め付けられる。「取外し可能」とは、一時的か否かにかかわらず、分解しなくともユーザが自由に外したり、付け直したりできることを意味する。
【0019】
本発明の別の特徴によれば、駆動装置の締付けシステムは、器具の容器を閉じる蓋に配置された締付け部と協働する。したがって、この締付け部は、一時的に駆動装置を蓋に取り付け、そして蓋が駆動装置を保持するように設計及び構成されている。この保持は可逆的である。
【0020】
本発明の別の特徴は、前記締付けシステムがバヨネット締付けシステムであり、駆動装置は、ワークユニット上に設けられた同等の手段と協働する手段を有することである。そのようなバヨネットシステムにて締付けを行うには、プルストリング駆動装置をワークユニット上に置いて閉位置に回す必要があり、また逆には開位置に回す必要がある。バヨネットを合わすことによって、プルストリング駆動装置はワークユニット上に確実に取り付けることができる。バヨネットシステムは、また、駆動装置を回すことでワークユニットがロックされる位置に合わせることができ、逆方向に回すことでロック解除できる。
【0021】
本発明の別の特徴は、前記機械的に結合することは雄/雌型の結合であることである。
【0022】
本発明の別の特徴は、前記駆動輪は雌部を備え、前記ワークユニットは雄部を備えることである。
【0023】
本発明の別の特徴は、前記駆動輪は雌部を備え、前記ワークユニットの前記蓋の前記雄部と協働することである。
【0024】
本発明の別の特徴は、前記駆動輪の前記雌部は、機械的に接続されたワークユニットの収容部に回転方向の動きを伝達するため、下面に空間を備えることである。
【0025】
本発明の別の特徴は、前記駆動輪の下面の前記空間は、六角形の断面を有することである。
【0026】
本発明の別の特徴は、前記駆動輪は雄部を備え、前記ワークユニットの前記蓋の前記雌部と協働することである。
【0027】
本発明の別の特徴は、前記駆動インターフェースと前記蓋の前記雄部または前記駆動インターフェースと前記蓋の前記雌部は互いに固定され、これにより技術的に一体的に組み立てられることである。この技術的な組み立ては、本発明に係る器具の独立型プルストリング駆動装置におけるそれと同様に、モータによって回転させ得る。したがって、駆動インターフェースは、技術的な組み立ての中心部であり、蓋に対して自由に回転する。この技術的な組み立ては、ホイール/ハブの組み立てと同等である。駆動インターフェースは、ワークユニットの駆動シャフトに力を伝達する。
【0028】
本発明の別の特徴は、前記駆動インターフェースと前記雄部、または前記駆動インターフェースと前記雌部は、例えば、ネジ、鍵、ピン等のロック手段によって連結されることである。
【0029】
本発明の別の特徴は、前記駆動インターフェースは、前記ワークユニット内に設けられる駆動シャフトを受けるための収納部を備えることである。
【0030】
本発明の別の特徴は、ガイドカバー6が、それを前記ワークユニットの前記容器の前記蓋に締付けるための、例えばバヨネット締付けシステムのようなシステムを有することである。好適には、前記締付けシステムは、前記ガイドカバーの下面に、前記容器の前記蓋に対向するように配置されることが望ましい。前記締付けシステムは、ユーザが前記装置を前記ワークユニットに自由に接続し、かつ、非接続にすることができるようにする。したがって、前記装置は前記蓋から取外し可能で、解放可能である。前記装置は、前記器具の駆動部とその食品保持部との間の前記インターフェースと解放可能に締め付けられる。
【0031】
本発明の別の特徴は、器具は、プルストリング駆動装置を蓋に対して平行に固定するための平行ロックシステムを備えることである。
【0032】
とりわけ、この平行ロックシステムは、独立型プルストリング駆動装置とワークユニットとを回転軸Aに揃え合わせることを可能とする。これにより、ストリングが引っ張られたときや、容器内で処理中の食品に容器のガイド軸からの軸ずれが発生するような圧力がかかったときに、駆動装置とワークユニットが回転軸Aからずれることを防ぐ。食品からの圧力は、継続的ではなく、ストリングを引く度にかかる。平行ロックシステムは、ワークユニットを回転軸Aに揃え合わせ、通常通り動作させ得る。
【0033】
本発明の別の特徴は、前記装置の下面に配置されるストップピンを備え、前記蓋の収納部と協働して前記駆動輪と前記ワークユニットとを揃え合わせることである。これは、食品処理アームを操作するためにストリングを引くことで、駆動装置にストリングを引く方向の力が加わるからである。このように加えられた力は、毎回(ストリングを引く都度)、駆動装置とその軸をストリングがひかれた方向にずらす傾向がある。このロックシステムによれば、こうした動きを防止し、回転軸を安定させる。
【0034】
本発明の別の特徴は、前記蓋は、前記ワークユニットの前記容器を接続するためのシステムを備えることである。これは、蓋を容器の中央に配置するとともに、蓋の軸を回転軸Aと同等である容器の軸に揃えるのに効果的である。
【0035】
本発明の別の特徴は、前記接続するためのシステムは、バヨネット締付けシステムまたはロックシステムであることである。
【0036】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置のガイドカバーは、ハンドルのストッパーを設けてもよいことである。これによれば、特に、戻しバネの戻す力でストリングが巻き取られる際に、ストッパーによって、ストリングの走行を停止させことができる。ストッパーは、本発明に係る器具の駆動装置に直接設けることができ、また例えば、ガイドカバーと一体とすることも可能である。変形例として、ストッパーは、ガイドカバーの一端を形成する。ストッパーはガイドカバーの別部材とすることも予見できる。
【0037】
本発明の別の特徴は、ストリングを受けるストリングガイドが、ガイドカバーに配置され、ガイドカバーの収納部内に配置されることである。好適には、この収納部は、ストリングの出口及びストリングガイドとして機能する。ストリングガイドは、ストリングガイドを受けるように意図されたガイドカバーハウジング内に配置される。ガイドカバーハウジングは、ストリングガイドに対応する形状を有し、ストリングガイドを収納する。
【0038】
本発明の別の特徴は、本発明に係る前記器具の駆動装置のガイドカバーの収納部はストッパーと一体となっていることである。
【0039】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置のハンドルは、駆動装置の静止状態において、ストリングガイド及び/またはストッパーとのみ接触することである。静止状態とは、ストリングが駆動輪に巻き付けられ、ストリングが完全に引き込まれた状態であり、操作者が駆動装置を操作していない状態である。静止状態における第1の態様は、ハンドルがストリングガイドとのみ接触し、第2の態様は、ハンドルがストッパーとのみ接触し、第3の態様は、ハンドルがストリングガイド及びストッパーと同時に接触する。第1の態様では、ストリングガイドがガイドカバーハウジングから突出しており、そのためハンドルは静止状態においてガイドカバーに接触しない。第2の態様では、ストリングガイドはガイドカバーハウジングから突出せず、ガイドカバーハウジング内部に挿入されている。そのため、ハンドルは静止状態においてガイドカバーのストッパーに接触する。第3の態様では、ストリングガイドはガイドカバーハウジングから突出せず、ガイドカバーハウジングと面一である。そのため、ハンドルは静止状態においてガイドカバー及びストリングガイド上でストッパーに接触する。
【0040】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置のストリングガイドは、ストッパーと別部材として形成されることである。ストリングが前後に動くと、ストリングはガイドカバー等の部材との接触による摩擦によって熱が発生する。そのため、過熱からストリングを保護するために、ストリングガイドがストリングカバー上に配置される。好適には、ストリングガイドは内部空間を有する筒状のリング形状とし、ストリングを通すリングの内壁により画定される。好適には、ストリングガイドは、真鍮、セラミック、金属、または、ストリングが接触してもストリングの移動で発生する摩擦熱で変形しない任意の材料によって製造し得る。即ち、ストリングガイドは、ストリングの熱に耐性のある材料で製造されるべきである。ストリングは、ケーブル、プルチェーン、ベルト等と呼ばれる可能性があり、また、天然の材料、金属、または樹脂により製造され得る。
【0041】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置のストリングガイドは、移動可能であることである。好適には、ストリングガイドは、手動等、操作者によって加えられる単純な圧力によってガイドカバーから外れるようにする。変形例としては、前記ストリングガイドは、ガイドカバーと繋がっておらず、組み立てが容易なように、例えば、手による単純な圧力で、ガイドカバーハウジングに挿入され、取り外すことができるようにする。
【0042】
本発明の別の特徴は、本発明に係る前記器具の駆動装置のガイドカバーは、回転軸に対して径方向にハンドルを動かすためのオフセット要素を備えてもよく、ストリングを回転軸に対して径方向に引くことである。好適には、このオフセット要素は、回転軸に対して横向きに配置され、ストリングを受けることが可能に設けられる。有利なことに、それは、ストリングが回転軸に対して径方向に張った状態を保持させ得る。好適には、このオフセット要素は、ストリングを収容する収容部を含む。オフセット要素は、ストリングをガイドする十分な狭さとすることが予見される。好適には、このオフセット要素は、ガイドカバーと一体的に構成される。この場合、ガイドカバーとオフセット要素は、一つの部材で形成される。このことはまた、オフセット要素がガイドカバーの別部材として形成され得ることも示している。
【0043】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置のガイドカバーのストッパーは、オフセット要素の一部であることである。変形例として、ストッパーは、オフセット要素の一端に形成される。ストッパーは、オフセット要素及びガイドカバーと別体とすることも予見される。
【0044】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置の駆動輪は、戻しバネの第1の端部に第1の固定点を備えることである。通常、駆動輪に配置された第1の固定点は、ガイドカバーに設けられた第2の固定点と協働してバネを締めることができる。好適には、戻しバネは、長方形の断面を持つ帯状体であり、一般に、弾性を有し、金属や熱処理した鋼で作られ、空洞内において駆動輪の回転軸に巻き付けられる。それは、通常、螺旋バネである。弾性を有する帯状体は、空洞内で回転しながらロール形状に巻きつく。戻しバネの巻き上げ面は、回転軸に対して垂直に位置付けられる。駆動輪側に配置された第1の固定点は、前記バネを固定し、回転軸回りにそれを巻き付けるために使用される。一旦、空洞内に取り込まれると、バネには事前に張力がかかる。これは所定量以下の張力がかかっているという意味である。
【0045】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置の戻しバネは、第1の固定点と協働する第1の取付け点を有し、第1の取付け点は、一般にバネの端部に位置し、特に、バネの外側の端部に位置することである。
【0046】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置のガイドカバーは、バネの第2の端部に第2の固定点を備えてもよいことである。この第2の固定点は、一般に、バネの内側の端部を固定するため、ガイドカバーに設けられる。これにより、戻しバネ、またはメインスプリング、またはバレルスプリングは、張った状態、または張力がかかった状態でエネルギーを蓄え、緩めると(トルクを復元すると)、エネルギーを解放することができる。エネルギーは、通常ワークユニットに加えられる。
【0047】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置の戻しバネは、第2の固定点と協働する第2の取付け点を有し、第2の取付け点は、一般にバネの端部に位置し、特に、バネの内側の端部に位置することである。
【0048】
本発明に係る器具の駆動装置は、駆動輪を備えることである。本発明の別の特徴は、本発明に係る前記器具の前記駆動装置の駆動輪は、ストリングを受ける溝部を備える。好適には、駆動輪は回転軸の周囲に巻き付いたストリングがぴったりと嵌る溝を有する巻き取りドラムである。
【0049】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置の駆動輪は、戻しバネを受けるための空洞部を備えてもよいことである。好適には、空洞部は、戻しバネを回転軸に対して横方向に配置するように設けられる。好適には、空洞部は、円筒形のような、あらかじめ張力がかかったバネの形状と対応する形状を有する。
【0050】
好適には、ストリングは、駆動輪の溝部内に、回転軸に対して半時計回りに巻き付けられ、戻しバネは、回転軸に対して時計回りに巻かれた駆動輪の空洞部内に配置される。このことは、ストリングが、駆動輪の溝部内で回転軸に対して時計回りに巻かれ、戻しバネが回転軸に対して半時計回りに巻かれた駆動輪の空洞部内に配置されることも予見できる。
【0051】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置の駆動輪は、ガイドカバーに対して回転可能とすることである。本発明の別の実施形態では、ガイドカバーは、本発明に係るプルストリング駆動装置の駆動輪に対して固定されてもよい。
【0052】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置の駆動輪は、回転方向の動きを伝達するように、ワークユニットを機械的に結合できるようにする手段を備えることができることである。この手段は、動きを伝達するための特定の雄形状または雌形状を有するようにしてもよい。
【0053】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置の駆動輪は、回転運動を伝えるために、ワークユニットを機械的に結合して収容するための空間を下面に備えるようにしてもよいことである。好適には、駆動輪の下面の空間は、六角形の断面形状を有する。好適には、この空間は、駆動シャフトを受け入れ可能とし、この駆動シャフトと協働して回転運動を伝達する。
【0054】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の装置は、上部材と下部材の間に、回転軸Aに対して同軸に配置されることが可能で、これら2つの部材は、蓋を構成することである。本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置のハンドルは、駆動装置の静止状態において、上部材または下部材に接触しない。「同軸に」とは、本発明において部材が同じ軸上に配置されることを意味し、必ずしも幾何学的に前記部材の中心を通る必要はない。
【0055】
本発明は、キッチン器具に関する。例えば、サラダスピナー、チョッパー、ポテトマッシャー、ジューサー、ブレンダー、または、非電気的で手動操作され、ケーブルまたはストリングを引くことによって、ある部材から他の部材へ動きを伝える自動引き上げ式のケーブルリールを持つあらゆる他の器具を含む。
【0056】
本発明の別の特徴は、本発明に係る器具の駆動装置は、キッチン器具の底に設けられてもよく、キッチン器具の底に収納されてもよいことである。
【0057】
本発明の目的、態様、及び効果は、以下の詳細な説明及び添付の図面を参照することにより良く理解され、特定の実施形態や図面に示したものに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】本発明に係るキッチン器具を示す斜視図であり、チョッパー型のものを示しており、静止した状態の駆動装置を備え;装置は、一実施形態として、ワークユニットの容器の蓋の上に配置されている。
図2図1に示す器具において、装置のストリングが引かれ、動作状態となった様子を示す斜視図である。
図3】本発明に係る器具の駆動装置の分解斜視図である。
図4図3に示す装置の駆動輪及びストリングの断面を示す斜視図である。
図5】本発明に係る器具を示す斜視図であり、雄部を備える駆動輪、及び雌部を備えるワークユニットを示す図である。
図6図5で使用された駆動装置の斜視図であり、ストリングが引かれ動作状態となった様子を示す図である。
図7図5に示すキッチン器具の断面図であり、ワークユニットの上に駆動装置が載置された状態を示す図である。
図8図5に示す本発明に係る器具のワークユニットの蓋の斜視図である。
図9図5に示す本発明に係る器具のワークユニットの蓋の断面図である。
図10】本発明に係るキッチン器具の斜視図であり、雌部を備える駆動輪、及び雄部を備えるワークユニットを示す図である。
図11図10で使用された駆動装置の斜視図であり、ストリングが引かれ動作状態となった様子である。
図12図10に示すキッチン器具の断面図であり、ワークユニットの上に駆動装置が載置された状態を示す図である
図13図10に示す装置の上面を示す斜視図である。
図14図10に示す発明のワークユニットの蓋の斜視図である。
図15図10に示す発明のワークユニットの蓋の断面図である。
図16図15または図9に示す発明のワークユニットの蓋の下面を示す斜視図である。
図17】本発明に係るキッチン器具を示す斜視図であり、サラダスピナー型のものを示しており、動作した状態の駆動装置を備え;装置は、一実施形態として、ワークユニットの容器の蓋の上に配置されている。
図18図17に示す器具の一部を示す斜視図であり、駆動装置のストリングが引かれた様子を示す図である。
図19図17に示す器具の蓋の一部を示す部分斜視図である。
図20】本発明に係る3つのキッチン器具を示す斜視図であり、ワークユニットの容器が異なる容量であるもの、ワークユニットの蓋が異なる径を有するものを示す図である。3つのキッチン器具はすべて同じ縮尺で描かれている。図20の最も左に示す最大容量のキッチン器具は、詳細を図17から図19に示したものである。図20の右に示す、より小さい容量の他の2つのキッチン器具は、詳細を図10から図16に示したものである。駆動装置は、図20の最も左に示す最大容量のキッチン器具に締め付けられている。
図21図20に示す本発明に係る3つのキッチン器具の斜視図であり、駆動装置が中央のキッチン器具に締め付けられている様子を示している。
図22図20及び図21に示す本発明に係る3つのキッチン器具の斜視図であり、駆動装置が最も右に示すキッチン器具に締め付けられている様子を示している。
図23図20の断面図である。
図24図21の断面図である。
図25図22の断面図である。
図26図20に示すものと同じ縮尺の本発明に係る3つのキッチン器具を示す斜視図であり、同じ駆動装置が各キッチン器具の容器の蓋に接続されている。
図27図26に示す発明に係る3つのキッチン器具の一部を示す図である。
図28図26に示す発明に係る3つのキッチン器具の断面図であり、本発明のキッチン器具を作り上げる3つの部材、即ち、容器、蓋、及び駆動装置を示している。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0060】
図1は、本発明に係るキッチン器具であるチョッパーを示す図であり、ワークユニット2の内部に切り出し刃を備えている。キッチン器具は静止状態の駆動装置1を備え、動きを発生するための力が伝達されていないことを意味する。装置1は、ワークユニット2の容器22の蓋21の上に配置されている。
【0061】
図2は、図1と同じキッチン器具であって使用中の一例を示しており、ハンドルが引かれてストリングの巻回が伸ばされて張った状態となっている。
【0062】
図3は、本発明の一実施形態に係るキッチン器具の駆動装置1の分解斜視図を示している。ガイドカバー6は、回転軸Aに対して横向きに配置される。ガイドカバー6は、オフセット要素63を備え、オフセット要素63は回転軸Aと同軸には配置されず、ずれて配置される。オフセット要素63は、ストリングを、回転軸Aに対して停止位置から離して動かし、回転軸Aの横断面内でガイドカバー6を延長する。オフセット要素63は付加的なものであり、取り除くとストリングの停止位置は回転軸Aに最も近くなる。ガイドカバー6は、戻しバネ5によってストリングが巻き取られる際のストリングの走行を停止させるストッパー61を備える。これは、ストリングの走行を横断するように配置される。ガイドカバー6は、ストリングガイド9を収納可能な収納部62を備える。収納部62は、ストリングガイド9の形状に対応する形状の鍵穴の内部にあり、ストリングガイド9が収納部62にぴったり収まるようになっている。ストリングガイド9は、回転軸Aからの距離に対して前方フランジ91及び後方フランジ92の2つのフランジを備える。フランジ91及びフランジ92は、回転軸Aに対して横向きの場合に、ストリングガイド9を収納部62内で静止したままにさせ、回転軸Aと同じ方向の場合に、ストリングを移動したままにさせる。フランジ91及び92は、ストリング7が前後に動くような場所でストリングガイド9を保持し、ストリングの動きに引っ張られることがないようにする。駆動装置1は、基部81とカバー82の2部材を有するハンドル8を備える。ハンドル8は、蓋10の曲線の形に沿ったカーブ形状を有する。戻しバネ5は、回転軸Aに巻き付けられている。
【0063】
図4は、図3に示す装置の駆動輪4及びストリング7の断面を示す斜視図である。本発明に係る器具の組立ての第1の工程は、ストリング7の一端に第1の結び目71を形成することである。そして、ストリングの(結ばれていない)他端がストリング穴45に挿入される。ストリング穴45は、結び目71の断面の最小部分よりも小さい断面を有する。ストリング7は、結び目71がストリング穴45の内周の側壁によって保持されるまで引っ張られる。そして、ストリング7は、溝部42内に部分的に半時計回りに巻きつけられる。ストリング7は、このようにして駆動輪4に締め付けられ、結び目71は、ストリングを繋ぎ止める。
【0064】
図5は、本発明に係るキッチン器具を示す斜視図であり、雄部49を備える駆動輪4、及び雌部26を備えるワークユニット2を示す図である。本発明に係る器具は、容器22及び蓋21を含むワークユニット2を有する。蓋21は、平行ロックシステム15を有し、平行ロックシステム15は、駆動装置1の下面に突出したストップピン47を備え、収納部23と協働して蓋21が駆動輪4及びワークユニット2と回転軸Aに揃うようにする。雄部49は、駆動輪4の下面において六角形の断面を有する。蓋21の上面の雌部26は、雄部49と機械的に協働して回転動作を伝達できるように、雄部49に対応する形状を有する。ガイドカバー6の締付けシステム46は、バヨネット式の締付けシステムであり、そのバヨネットと蓋21の締付け部28とが係合して協働する。このようにしてガイドカバー6は蓋21にロックされ、は、装置(1)が蓋(2)に対して回転することを防ぐ。締付けシステム(46,28)により、駆動装置1のロックを解除して、蓋21から解放することも可能となる。
【0065】
図6は、図5で使用された駆動装置1の斜視図であり、ストリングが引かれ動作状態となった様子を示す図である。
図7は、図5に示すキッチン器具の断面図であり、ワークユニットの上に駆動装置が載置された状態を示す図である。駆動インターフェース27が雌部26内に差し込まれた様子を示している。締付けシステム46のバヨネットは蓋21に係合している。蓋21は、バヨネット締付けシステム46とは異なる第2のバヨネット締付けシステムである接続システム24の手段により、容器22にロックされる。
【0066】
図8は、図5に示す本発明に係る器具のワークユニットの蓋21の斜視図である。駆動インターフェース27は、雌部26にぴったりと嵌る、対応する形状を有するホイールである。雌部26の上に示す二つのネジは、駆動インターフェース27にそれを繋止める。3つの締付け部28は、開放された様子が示されている。
【0067】
図9は、図8に示す本発明に係る器具のワークユニットの蓋21の断面図である。
【0068】
図10は、本発明に係るキッチン器具の斜視図であり、雌部48を有する駆動輪4、及び雄部25を有するワークユニットを示す図である。本発明に係るキッチン器具は、容器22と蓋21を有する。蓋21は、平行ロックシステム15を有し、装置1の下面に突出して設けられたストップピン47を備え、収納部23と協働して蓋21が駆動輪4及びワークユニット2と回転軸Aに揃うようにする。雄部25は、蓋21の上面において六角形の断面を有する。駆動輪4の下面の雌部48は、雄部49に対応する形状の空間43を有する。ガイドカバー6と蓋21の締付けシステム46は、バヨネット式の締付けシステムであり、そのバヨネットが蓋21の締付け部28に係合して、蓋21に駆動装置1が一時的に保持されるようにする。
【0069】
図11は、図8に示す駆動装置1のストリング7が引かれ、動作状態となった様子を示す斜視図である。
図12は、図8に示すキッチン器具の断面図であり、ワークユニット2の上に駆動装置1が載置された状態を示す図である。駆動インターフェース27が雄部25内に差し込まれた様子を示している。締付けシステム46のバヨネットは蓋21に係合している。蓋21は、バヨネット式締付けシステム46とは異なる第2のバヨネット式締付けシステムである接続システム24の手段により、容器22にロックされる。締付けシステム46は締付け部28と協働して、蓋21に駆動装置1を一時的に保持する。
【0070】
図13は、図8に示す器具の上面を示す斜視図である。
図14は、図10に示す本発明に係る器具のワークユニットの蓋21の斜視図である。駆動インターフェース27は、雄部25にぴったりと嵌る、対応する形状を有するホイールである。二つのネジは、雄部25の上において駆動インターフェース27にそれを繋ぎ止めるために示される。蓋21の3つの締付け部28は、何とも協働せず開放された様子を示している。
【0071】
図15は、図14に示す本発明に係る器具のワークユニットの蓋21の断面図である。
図16は、本発明に係る器具のワークユニットの蓋21の下面を示す斜視図であり、駆動シャフトを受けるための駆動シャフト29を備えた駆動インターフェース27を示す図である。
【0072】
図17図18,及び図19は、サラダスピナー型のキッチン器具を示す図であり、ワークユニット2の上に駆動装置1を配置してバスケット30が回転する。駆動インターフェース27は、雄部25にぴったりと嵌るよう対応する形状を有するホイールである。二つのネジは、雄部25の上において駆動インターフェース27にそれを繋止めるために示される。締付けシステム46のバヨネットは、蓋21の締付け部28に係合している。蓋21は、バヨネット式の締付けシステム46と異なる第2のバヨネット式締付けシステムである接続システム24によって容器22に締め付けられる。締付けシステム46は、締付け部28と協働して駆動装置1を蓋21に一時的に保持する。蓋21は、平行ロックシステム15を有し、平行ロックシステム15は、駆動装置1の下面に突出したストップピン47を備え、収納部23と協働して蓋21が駆動輪4及びワークユニット2と回転軸Aに揃うようにする。
【0073】
図20から図24は、本発明に係る3つのキッチン器具を示しており、ワークユニットの容器22a、22b、22cの容量がそれぞれ異なる。最大の容器は容器22aであり、図17から図19のサラダスピナーの容器として示す。ワークユニット2a、2b、2cに使用される駆動装置1は同一である。この3つの器具は、異なる径の蓋21a、21b、21cを有する。この3つの器具は、図20図21,及び図22に同じ縮尺で示されている。図20の最も左に示された最大容量のキッチン器具は、図17から図19に詳細を示したものである。図20の右に示された、より小さい他の2つの器具は、図10から図16に詳細を示したものである。駆動装置は、図20の最も左に示した最大容量のキッチン器具に締め付けられていることが示されている。
【0074】
ワークユニット2a、2b、2cの雄部25は同じ部位、サイズ、及び径であり、同じ機能を有し、同じ縮尺で示されている。ワークユニット2a、2b、2cの蓋の雄部25は、装置1の駆動輪の雌部と協働する。したがって、同じ駆動装置1が独立して、異なるワークユニット2a、2b、2cに容易に分離可能に取り付け可能となっている。よって、本発明に係る器具の装置1は分離されており、いつでも動作する準備ができている。駆動装置1は、ワークユニットから独立したサブセットであり、解放でき、あるキッチン器具から別のキッチン器具に移設可能であり、または交換したり、修理したりすることも可能であることを意味する。よって、本発明に係る器具のプルストリング駆動装置1は、解放可能であり、容器の蓋からはずせば、駆動機構の部材に何等かの動作を行わなくても、ある蓋から別の蓋へ移動できる。
【0075】
図26から図28は、図20に示す本発明に係る3つのキッチン器具を示した図であり、異なるサイズ、容量、用途のワークユニットに取り付けるように設計及び構成された同一の駆動装置1を同じ縮尺で示したものであり、2aはサラダスピナー、2bはチョッパー、2cはブレンダー、乳化機である。
【0076】
図28は、本発明に係る3つの器具を構成する3つの部材、即ち、容器22、蓋21、及び駆動装置1を示しており、これらは互いに分離され、駆動装置1は同一である。
【0077】
本発明は、特定の例示的な実施形態及び用途に関連して説明されたが、決してそれらに限定されないことは明らかである。
本発明の保護範囲から逸脱することなく、特に様々な要素の配置及び構成に関して、または同等の技術を代用することによって、変更を行うことも可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
【国際調査報告】