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特表2023-528705エネルギー変換システムの構成要素のハウジングとしてのコンテナを積み重ねるプラットフォーム、およびエネルギー変換システム
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  • 特表-エネルギー変換システムの構成要素のハウジングとしてのコンテナを積み重ねるプラットフォーム、およびエネルギー変換システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-06
(54)【発明の名称】エネルギー変換システムの構成要素のハウジングとしてのコンテナを積み重ねるプラットフォーム、およびエネルギー変換システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 57/00 20060101AFI20230629BHJP
   B65G 63/00 20060101ALI20230629BHJP
   B65D 90/00 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
B65G57/00 A
B65G63/00 K
B65D90/00 F
B65D90/00 Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517186
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(85)【翻訳文提出日】2022-03-16
(86)【国際出願番号】 EP2021063086
(87)【国際公開番号】W WO2021249729
(87)【国際公開日】2021-12-16
(31)【優先権主張番号】102020115328.7
(32)【優先日】2020-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515078095
【氏名又は名称】エスエムエイ ソーラー テクノロジー アクティエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】SMA Solar Technology AG
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】キュームシュテット,ジャナス
【テーマコード(参考)】
3E170
【Fターム(参考)】
3E170AA21
3E170AB21
3E170AB30
3E170QA09
3E170RA02
3E170RA10
3E170WF01
3E170WF10
(57)【要約】
本発明は、エネルギー変換システム(24)を省スペースで形成するためのプラットフォーム(10)に関する。エネルギー変換システム(24)の構成要素のハウジングとしてのコンテナ(20)が、当該コンテナの間にプラットフォーム(10)が配置されて上下に積み重ねられ、プラットフォーム(10)が、フレーム構造であって、第1の側面においてプラットフォーム(10)を第1のコンテナ(20)に配置するための第1の整列要素(13)と、フレーム構造の第1の側面と反対側の第2の側面において、フレーム構造の配置領域に第2のコンテナ(20)を配置するための第2の整列要素(12)と、を有するフレーム構造を具える。第1および第2の整列要素(12、13)は、第1のコンテナの上の第2のコンテナが、横方向に中心を合わされ、プラットフォーム(10)の高さ(H)だけ鉛直方向に離れた配置となるように配置され、フレーム構造がスタンディングエリアを形成し、当該スタンディングエリアは、配置領域の周りを囲んで、第2のコンテナ(20)にアクセスする際に人が歩行可能である。エネルギー変換システム(24)の構成要素のハウジングである少なくとも2つのコンテナ(20)のスタック(30)としてエネルギー変換システム(24)を設計することが可能であり、各コンテナ間にはプラットフォーム(10)が配置されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
省スペース設計のエネルギー変換システム(24)用のプラットフォーム(10)において、
エネルギー変換システム(24)の構成要素のハウジングとしてのコンテナ(20)が、当該コンテナの間にプラットフォーム(10)が配置されて上下に積み重ねられており、
前記プラットフォーム(10)が、フレーム構造であって、第1の側面において前記プラットフォーム(10)を第1のコンテナ(20)に配置するための第1の整列要素(13)と、前記フレーム構造の前記第1の側面と反対側の第2の側面において、前記フレーム構造の配置領域に第2のコンテナ(20)を配置するための第2の整列要素(12)と、を有するフレーム構造を具え、
前記第1および第2の整列要素(12、13)は、前記第1のコンテナの上の前記第2のコンテナが、横方向に中心を合わされ、前記プラットフォーム(10)の高さ(H)だけ鉛直方向に離れた配置となるように配置され、
前記フレーム構造がスタンディングエリアを形成し、当該スタンディングエリアは、前記配置領域の周りを囲んで、第2のコンテナ(20)にアクセスする際に人が歩行可能であることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項2】
請求項1に記載のプラットフォーム(10)において、前記スタンディングエリアが、ロードグレーチングの形状のベースプレート(14)を挿入することで形成されていることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のプラットフォーム(10)において、前記プラットフォーム(10)には、前記配置領域において、前記コンテナ(20)への供給ライン(19)を案内するための保持要素が設けられていることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラットフォーム(10)において、前記プラットフォーム(10)には、前記スタンディングエリアを横方向に区切る手すり(16)用の固定要素が設けられていることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラットフォーム(10)において、前記プラットフォーム(10)の前記高さ(H)が、30cmから100cmの間で選択されることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプラットフォーム(10)において、前記スタンディングエリアの幅(B)が、少なくとも1mであり、好ましくは少なくとも1.5mであることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項7】
グリッドと電力を交換するエネルギー変換システム(24)において、
エネルギー変換システム(24)の構成要素のハウジングとして2つのコンテナ(20)のスタック(30)を具え、請求項1乃至6のいずれか1項に記載されたプラットフォームが、2つのコンテナの間に配置されていることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項8】
請求項7に記載のエネルギー変換システム(24)において、少なくとも1つのコンテナ(20)がインバータを具えることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項9】
請求項7または8に記載のエネルギー変換システム(24)において、少なくとも1つのコンテナが貯蔵部を具えることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項10】
請求項7乃至9のいずれか1項に記載のエネルギー変換システム(24)が、グリッドに無効電力を提供するように、および/またはグリッドの周波数を安定するように構成されていることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項11】
請求項7乃至10のいずれか1項に記載のエネルギー変換システム(24)が、グリッドとのデカップリング要素、エネルギー変換器、およびエネルギー貯蔵部を有する無停電電源として設計されていることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項12】
請求項7乃至11のいずれか1項に記載のエネルギー変換システム(24)において、少なくとも1つのコンテナが電解システムを具えることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項13】
請求項7乃至12のいずれか1項に記載のエネルギー変換システム(24)において、前記スタック(30)が2つより多いコンテナ(20)を有しており、各コンテナ間にプラットフォーム(10)が配置されていることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項14】
請求項7乃至13のいずれか1項に記載のエネルギー変換システム(24)が、互いに隣り合って配置された複数のスタック(30)を具え、隣接するスタック配置のプラットフォーム(10)どうしが互いに直接的に隣接しており、共通のレベルのスタンディングエリアが形成されていることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項15】
請求項14に記載のエネルギー変換システム(24)において、隣接するスタック(30)が2つの横方向に延びていることを特徴とするエネルギー変換システム。
【請求項16】
請求項14または15に記載のエネルギー変換システム(24)において、建物構造を形成するために前記スタック(30)が外面で囲まれていることを特徴とするエネルギー変換システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー変換システムの構成要素のハウジングとしてのコンテナを積み重ねるためのプラットフォームに関する。さらに、本発明は、プラットフォームを間に配置したコンテナの積み重ねを有するエネルギー変換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
再生可能エネルギー源、特に太陽電池による発電の重要性がますます高まっており、こうして得られた電力の送電網における割合は、継続的に増加している。このため、数メガワットの範囲の変換力を有するインバータが、貨物コンテナの規格寸法や規格固定箇所に組み込まれることが多く、特に規格化された航空または海上コンテナに組み込まれることが多い。適切に設計されたコンテナ状のハウジングは、確立された輸送および搭載ロジスティックスによる輸送を可能にするとともに、輸送中および作業中の天候の影響からパワーエレクトロニクスを十分に保護する。コンテナハウジング内のインバータは、適切に設計された地上の基礎部分に設置されて、設置とメンテナンスのために容易にアクセスできるようになっている。したがって、複数のコンテナが十分な距離をおいて隣接して設置される。以下、「コンテナ」という用語は、例えば、ハウジングがフレーム付きのプラットフォームとしてのみ設計されている場合でも、貨物コンテナの仕様に対応する標準的な寸法と標準的な位置にある標準的な固定箇所を有するハウジングを指すものとする。同じことが蓄電機能を有するエネルギー変換システムにもあてはまり、エネルギー貯蔵部、特にバッテリーがインバータに設けられており、バッテリーなどのエネルギー貯蔵部は、コンテナ内に組み込まれて、インバータの近くにインバータと電気的に接続されて設置される。
【0003】
狭いスペースに数多くのコンテナを配置する必要がある場合、地面にすべてのコンテナを隣接して配置することは、とりわけ、コンテナ間の距離が狭すぎると、設置やメンテナンスのために個々のコンテナにアクセスすることが大きく制限されることになり、および/または、コンテナ内の電子部品の十分な放熱ができなくなるため、限界に達する。このようなコンテナの高い密度は、例えば、電力消費が極めて多い消費部に空間的に直接近接して配置されて、消費部に接続されたグリッドを安定化させるエネルギー変換システムにおいて達成することができる。高いコンテナ密度を有するエネルギー変換システムの他の応用例として、都市エリアのグリッドセクションに無効電力および/または有効電力を供給するグリッド支援用のシステムが考えられる。
【0004】
基本的にコンテナの密度を高くするとともに十分な放熱を可能とするコンテナの配置として、コンテナを1つずつ積み重ねることが考えられる。しかしながら、これによって、地面に配置されていないコンテナには、例えばメンテナンスのために手が届きにくいという問題が生じる。
【0005】
積み重なったコンテナを歩行可能にするために、文献US2019/0148819A1、US2019/0119903A1、およびDE20305795U1は、それぞれのスタックレベルでコンテナの横方向に配置された手すりと回廊の異なる配置を開示している。コンテナの隣に配置されて床に到達する支持構造は、開示された構造に十分な耐荷重性を付与している。
【0006】
そのため、本発明の目的は、コンテナを積み重ねるためのモジュラーシステムの構成要素としてのプラットフォームを提供することであり、このモジュラーシステムは、地面に配置されていないコンテナにおいても十分なアクセスを可能にするとともに、コンテナスタックの十分な放熱を可能とするものである。本発明のさらなる目的は、このようなプラットフォームによって製造されたコンテナのスタックを有するエネルギー変換システムを提供することである。
【0007】
この目的は、独立形式の請求項1の特徴を有するプラットフォームによって達成される。さらに、この目的は、請求項7の特徴を有するエネルギー変換システム(例えば、グリッドサポート用システム、電解システム用エネルギー供給システム、エネルギー供給システムを有する電解システム、または無停電電源用システム)によって達成される。
【発明の概要】
【0008】
第1の態様において、本発明によるプラットフォームは、エネルギー変換システムの構成要素のハウジングとしてのコンテナが、他のコンテナの上に積み重ねられ、プラットフォームをコンテナ間に配置して、省スペースの形成を提供するものである。プラットフォームは、フレーム構造であって、第1の側面においてプラットフォームを第1のコンテナに配置するための第1の整列要素と、フレーム構造の第1の側面と反対側の第2の側面において、フレーム構造の配置領域に第2のコンテナを配置するための第2の整列要素と、を有するフレーム構造を具える。第1の整列要素は、貨物コンテナに使用される標準的なコンテナコーナー、いわゆるコーナーキャスティングとして設計されることが好ましい。同様に、第2の整列要素は、標準的なコンテナコーナーを整列して固定して配置することを可能にする形状、例えば、いわゆるツイストロックとして設計されることが好ましい。第1および第2の整列要素は、第1のコンテナの上の第2のコンテナが、横方向に中心を合わされ、プラットフォームの高さだけ垂直方向に離れた配置となるように配置され、これにより、スタックがバランスを失って転倒するリスクなしに、複数のコンテナを互いに積み重ねることができる。
【0009】
コンテナを上下に間隔をあけて配置することにより、コンテナからの放熱を向上させることができる。プラットフォームの高さは、一般的に30cmから1mの間で十分な放熱を確保することができる。エネルギー変換システムからの放熱性は、フレーム構造内にロードグレーチング形状のベースプレートを挿入することでスタンディングエリアを形成することにより、さらに向上させることができる。ロードグレーチングは通気性があるため、鉛直方向の空気交換も確保される。さらに、雨水はプラットフォームの領域に溜まらないため、別の排水手段を必要としない。
【0010】
フレーム構造はスタンディングエリアを形成し、これは配置領域の周りを囲んで、第2のコンテナにアクセスする際に人が歩けるようになっている。この結果、たとえコンテナが直接地面に配置されていなくても、例えばメンテナンス担当者が、コンテナ内に含まれるエネルギー変換システムの構成要素の設置およびメンテナンスの作業を容易に行うことができる。この作業を行う作業員が十分に自由に移動できるように、スタンディングエリアは少なくとも1mの幅、好ましくは少なくとも1.5mの幅を有するべきである。有利なことに、スタンディングエリアは、エネルギー変換システムの設置およびメンテナンスを行うための交換部品または配置される工具によって生じる、機械的な荷重に対する十分な耐荷重容量も有する。
【0011】
スタンディングエリアを使用する作業員を落下から保護するために、スタンディングエリアを横方向に区切る手すり用の固定要素をプラットフォームに設けることができる。このような手すりは、必要な時に簡単に取り付けることができ、または恒久的に取り付けてもよい。
【0012】
有利な実施例において、本発明によるプラットフォームは、配置領域の領域に、コンテナへの供給ラインを案内するための保持要素を有する。保持要素は、例えばクリップまたはクランプとして設計することができ、コンテナが第2の整列要素の上に配置される前に、プラットフォームの所定の位置に供給ラインの端部を配置するように機能する。これらの位置は、第2のコンテナ内に設けられた供給ラインの接続部の領域と一致するため、第2コンテナを設置した後で、供給ラインを容易に接続することが可能となる。供給ラインは、例えば、電気ライン、ガスライン、またはエネルギー変換システムの作動媒体の供給ラインとすることができる。
【0013】
さらなる態様では、本発明によるエネルギー変換システムは、グリッドと電力を交換するように構成され、エネルギー変換システムの構成要素のハウジングとして少なくとも2つのコンテナのスタックを具え、これらのコンテナの間に上述のプラットフォームが配置されている。上部のコンテナの電気接続および/またはメディア接続と、ここで作業を行うための上部コンテナへのアクセスは、プラットフォームを介して行うことができる。
【0014】
好ましくは、少なくとも1つのコンテナがインバータを具える。同様に、少なくとも1つのコンテナが貯蔵部、例えば複数の電池セルを有することも考えられる。この場合、本発明によるエネルギー変換システムが、貯蔵部とインバータの両方を具え、1つのコンテナがこれらの2つの要素を含むことも除外されない。本発明によるエネルギー変換システムは、グリッドに無効電力を提供するように、および/またはグリッドの周波数を安定するように構成することができる。一方で、グリッドとのデカップリング要素、エネルギー変換器、およびエネルギー貯蔵部を有するUPS(無停電電源)として設計することもできる。
【0015】
本発明によるさらなる実施例では、エネルギー変換システムの少なくとも1つのコンテナが、電解システムを具える。この場合、接続されたグリッドの電力を使用して水素を製造することができる。コンテナをスタックとして配置することによって、このようなエネルギー変換システムは、省スペースの要求を満たしながら、必要に応じて動作電力に関する規模を容易に拡張することができる。
【0016】
本発明によるエネルギー変換システムのスタックは、2つ以上、特に4つ以上のコンテナを有することができ、各コンテナの間にプラットフォームが配置されている。特に好ましくは、エネルギー変換システムが、互いに隣り合う複数のスタックを具え、隣接するスタック配置のプラットフォームどうしが互いに直接的に隣接しており、共通のレベルのスタンディングエリアが形成されるようになっている。プラットフォーム間に形成される隙間は、例えば金属板で覆うことができる。また、隣接するスタックのプラットフォームの間に、特に弾性的な接続、例えばねじ接続や緩衝材を使用することにより、スタック配置の安定性を向上させることも考えられる。
【0017】
隣接するスタックは、2つの横方向に延ばして、共通のプラットフォームレベルを有するコンテナのクラスタを形成することもできる。この場合、スタックを外面で囲んで建物構造を形成することができる。スタックのクラスタの外側では、階段やエレベーターによってプラットフォームレヴェルへの共通のアクセスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明を図面を参照しながら以下に説明する。
図1図1は、本発明によるプラットフォームの一実施例を示す複数の図である。
図2図2は、間にプラットフォームが配置されているエネルギー変換システムの2つのコンテナの斜視図である。
図3図3は、本発明によるエネルギー変換システムにおいて、プラットフォームにより2つのコンテナが積み重ねられている配置を示す。
図4図4は、本発明によるエネルギー変換システムにおいて、互いに隣り合って配置されたコンテナのスタックを示す。
図5図5は、建物構造として設計されたエネルギー変換システムにおいて、互いに隣り合って配置されたコンテナのスタックを示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明によるプラットフォーム10の一実施例を示しており、スタンディングエリアを規定する複数の固定的に相互接続されたキャリア11から構成されたフレーム構造を有する。プラットフォーム10は、平面図と、平面図の下と右側の2つの側面図に示されている。プラットフォーム10は内側領域17を有し、そのコーナー位置には、フレーム構造の上側と同様に、コンテナの固定位置として上側整列要素12が配置され、この整列要素の上に第1のコンテナ20を規定の位置で取り付けることができるように設計されている。上側整列要素12は、例えば、ツイストロックとして設計することができる。プラットフォームの下側には、プラットフォーム10を第2のコンテナ20の上に配置することができる下側整列要素13が同様に配置されている。下側整列要素12は、例えば、コーナーキャスティングとして設計することができる。上側整列要素12と下側整列要素13は、スタンディングエリアに垂直な方向に高さHだけ互いに離れており、プラットフォームが2つのコンテナの間の高さHに対応する距離を画定するようになっている。プラットフォーム10の内側領域を囲む外側領域18には、ベースプレート14がフレーム構造上に配置され、外側領域18が、幅Bにおいて歩行可能に設計されてスタンディングエリアを形成し、特に荷重物を置くことができるようになっている。ベースプレート14は、空気透過性のロードグレーチングで構成することができる。この点、フレーム構造が、歩行可能または荷重可能な外側領域18を、内側領域17の1つ、2つまたは3つの側面にのみ有することも考えられる。
【0020】
さらに、プラットフォームは、例えばケーブルダクトなどのガイド要素を有しており、これにより供給ライン19がコンテナへと案内される。供給ライン19を所定の位置に固定するために、保持要素が内側領域17に、例えばフレーム構造の横方向の支柱に配置されており、この所定の位置には、固定位置上のフレーム構造の上側に配置されたコンテナの接続領域が位置することになる。このようにして、供給ラインを介してコンテナの接続を簡単に達成することができる。接続は、例えば、AC電圧グリッドまたはDC電圧バスへの電気的接続とすることができる。一方で、供給ラインが、例えば冷却剤やガスなどの他の媒体を供給または排出することも考えられる。
【0021】
さらに、外側のキャリア11に沿って、スリーブ15の形状の手すり16用の固定要素が取り付けられており、この中に手すり16の手すりロッドを挿入することができる。これらの固定要素は、プラットフォーム10のすべての側面の周りに配置することができ、いくつかの側面にのみ配置することも、いずれの側面に配置しないこともできる。
【0022】
図2には、コンテナ20とプラットフォーム10の配置の斜視図が、さらに詳細に示されている。プラットフォーム10のフレーム構造11は、図2において下側のコンテナであるコンテナ20の固定位置上にある下側整列要素を用いて配置されている。次いで、下側のコンテナと整列した位置において、上側のコンテナがプラットフォーム10の上側整列要素の上に置かれる。 プラットフォーム10のフレーム構造11にベースプレート18を挿入することにより、歩行可能なスタンディングエリアが形成されてプラットフォーム10の周囲を完全に囲んでおり、これによりすべての側面から上側のコンテナにアクセスすることが可能となる。
【0023】
図3は、構成要素のハウジングとしてのコンテナ20に配置された2つのシステム構成要素を有するエネルギー変換システム24を示す。システム構成要素は、電子電力回路、特にインバータ、または構成部品としてこれらを含むことができ、および/または、例えばエネルギー貯蔵部を含むことができる。また、電気分解装置などの電気消費部を、構成要素としてコンテナに収容することもできる。この場合、第1のコンテナ20が土台21の上に配置されている。電子電力回路やエネルギー貯蔵部を電気的に接続するための接続要素を、土台21内に組み込んでもよい。
【0024】
本発明によるプラットフォーム10は、第1のコンテナ20の上側に配置されて、プラットフォームの下側整列要素13が、コーナーに位置するコンテナ20の標準化された固定位置の上に配置され、プラットフォーム10は、こうして第1のコンテナに対して規定の位置となる。第2のコンテナ20は、コンテナコーナーとともにプラットフォーム10の上側整列要素12の上に配置され、第2のコンテナ20は、こうして同様に、第1のコンテナ20の上で横方向の位置を合わせて所定の位置に配置される。横方向の位置を合わせて配置することで、上側のコンテナの上にさらなるプラットフォームとコンテナを置くことができ、こうして複数のコンテナを有するスタックを形成することができる。コンテナやプラットフォームの重量許容量に応じて、および横風などに起因する横方向の力に対する安定性の要件に応じて、5個以上のコンテナのスタックを形成することができる。上側の(複数の)コンテナ20は、接続線(図示せず)に電気的に接続され、プラットフォーム10は、接続ライン用の保持要素またはガイド要素を有することができる。
【0025】
プラットフォーム10の外側領域18は、歩行可能かつ荷重可能なスタンディングエリアとして、作業員22が側面から上側のコンテナ20にアクセスすることを可能にする。メンテナンスフラップ23によって、作業員は22はコンテナ20の内部にアクセスすることができ、これがなければ可動式の作業プラットフォームが必要となる土台21よりも上方の高さにおいて、例えば設置またはメンテナンスの作業を行うことができる。スタンディングエリアは、階段またははしごでアクセスすることができる。
【0026】
コンテナ20の間の十分に選択された距離と、空気透過性のベースプレート14によって、実質的に妨げられない空気交換が行われるため、すべてのコンテナ20における効率的な放熱を確保することができる。また、降水は、土台21のレベルにおいてのみ排出されることになる。
【0027】
図4に示すように、コンテナ20とプラットフォーム10の複数のスタック30を、土台21の上に互いに隣り合ってまたは互いに前後に配置して、共通のエネルギー変換システム24を形成することができ、スタックが1方向または2方向の水平方向に並んでいる。次いで、互いに隣り合ってまたは前後に配置されたスタック30のプラットフォーム10は、連続するレベルのスタンディングエリアを形成し、隣接するプラットフォームの間には隙間が残るが、例えば、必要に応じて金属板で覆うことができる。次に、手すり16がスタック30の外側にのみ必要となる。スタンディングエリアのレベルへのアクセス、例えば階段によるアクセスも同様に、外側に配置することができる。
【0028】
図4に示す配置では、さらに、電気的接続を外した後で、直上にあるプラットフォームとコンテナを垂直に吊り出した後に、クレーンを用いて配置から垂直に吊り出すことによって、任意のコンテナ20を少しの労力で交換することが可能である。上下に隣接するコンテナ20を一時的に他の場所に仮置きし、該当するコンテナを交換し、間にプラットフォームを配置したコンテナを、配置内のスタックとして再び1つずつ重ねて置く。その後、コンテナ20を再び電気的に接続する。
【0029】
図4に示す配置は建物構造として形成することができ、複数のスタック30の外側に、光学的外装とともに配置の機械的安定性に寄与する外面を取り付けることができる。このような建物構造は、図5に示されている。階段またはエレベーターを、建物構造の外側に組み込むこともできる。さらなる実施例では、コンテナのスタックを、建物の外側に配置することもできる。
【0030】
スタック30のコンテナ20は、機能ユニットを形成することができ、例えば、インバータと、直流電圧側でインバータに接続されたすべてのエネルギー貯蔵部とを有することができる。こうして、エネルギー変換システム24は、さらなるスタックを追加することにより容易に拡張することができる。
【符号の説明】
【0031】
10 プラットフォーム
11 キャリア
12、13 整列要素
14 ベースプレート
15 スリーブ
16 手すり
17 内側領域
18 外側領域
19 供給ライン
20 コンテナ
21 土台
22 作業員
23 メンテナンスフラップ
24 エネルギー変換システム
30 スタック
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】