IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイションの特許一覧

<>
  • 特表-多機能フィルム 図1
  • 特表-多機能フィルム 図2
  • 特表-多機能フィルム 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-06
(54)【発明の名称】多機能フィルム
(51)【国際特許分類】
   B32B 7/02 20190101AFI20230629BHJP
   B65D 65/40 20060101ALI20230629BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20230629BHJP
   B32B 3/30 20060101ALI20230629BHJP
   B29C 43/12 20060101ALI20230629BHJP
   H05K 1/03 20060101ALN20230629BHJP
   H05K 3/28 20060101ALN20230629BHJP
【FI】
B32B7/02
B65D65/40 D
B32B27/00 B
B32B3/30
B29C43/12
H05K1/03 610H
H05K3/28 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573145
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(85)【翻訳文提出日】2022-11-28
(86)【国際出願番号】 US2021037372
(87)【国際公開番号】W WO2021257530
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】63/040,947
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダブルール、スティーブン アール.
(72)【発明者】
【氏名】アダムチュク、ジェニファー
(72)【発明者】
【氏名】ラブ、ニコール
【テーマコード(参考)】
3E086
4F100
4F204
5E314
【Fターム(参考)】
3E086AA23
3E086AB01
3E086AD18
3E086AD19
3E086BA04
3E086BA15
3E086BA24
3E086BB05
3E086CA32
3E086DA08
4F100AK03
4F100AK03A
4F100AK04
4F100AK04A
4F100AK07
4F100AK07A
4F100AK17
4F100AK17B
4F100AK25
4F100AK25B
4F100AK46
4F100AK46A
4F100AK51
4F100AK51B
4F100AK52
4F100AK52B
4F100AR00A
4F100AR00B
4F100BA02
4F100BA07
4F100EH46
4F100EH46B
4F100JB14
4F100JB14B
4F100JD02
4F100JD02A
4F100JD03
4F100JK06
4F100JK17
4F100JL14
4F100JL14B
4F204AJ03
4F204AJ09
4F204AM28
4F204FA01
4F204FA13
4F204FB01
4F204FN11
4F204FQ37
5E314AA24
5E314BB01
5E314GG24
(57)【要約】
本開示は、テクスチャ表面を含み得る可撓性バリアフィルムを含むことができる真空バッグ用の多機能フィルムに関する。多機能フィルムは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングを更に含んでもよい。多機能フィルムは、約1100cc/(m2・day・atm)以下の酸素(O2)透過性及び、約90%以下の安定性評価を更に有してもよく、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空バッグ用の多機能フィルムであって、前記多機能フィルムは、
テクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、
前記可撓性バリアフィルムの前記テクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、
を備え、
前記多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有し、
前記多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、前記安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、
多機能フィルム。
【請求項2】
真空バッグ用の多機能フィルムであって、前記多機能フィルムは、
テクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、
前記可撓性バリアフィルムの前記テクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、
を備え、
前記可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み、
前記剥離コーティングは、シリコーン系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、フルオロポリマー系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含む、
多機能フィルム。
【請求項3】
前記可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有する、請求項1又は2に記載の多機能フィルム。
【請求項4】
前記剥離コーティングは、約100g/インチ以下の剥離力を有する、請求項1又は2に記載の多機能フィルム。
【請求項5】
前記多機能フィルムは、少なくとも約10MPa~約10,000MPaのヤング率を有する、請求項1又は2に記載の多機能フィルム。
【請求項6】
前記多機能フィルムは、少なくとも約1%~約2000%の破断伸びを有する、請求項1又は2に記載の多機能フィルム。
【請求項7】
前記可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の多機能フィルム。
【請求項8】
前記剥離コーティングは、ケイ素系材料、フルオロポリマー系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の多機能フィルム。
【請求項9】
前記剥離コーティングは、多機能アクリル系UV硬化性コーティング又は多機能アクリル系熱硬化性コーティングを含む、請求項2又は8に記載の多機能フィルム。
【請求項10】
前記多機能フィルムは、約16以下の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを含み、RCTは前記剥離コーティングの厚さであり、FBFは前記可撓性バリアフィルムの厚さである、請求項1又は2に記載の多機能フィルム。
【請求項11】
前記可撓性バリアフィルムの前記テクスチャ表面は、チャネルの繰り返しパターンを含む、請求項1又は2に記載の多機能フィルム。
【請求項12】
前記チャネルは、少なくとも約0.1mm~約100mmの平均チャネル幅ACを有する、請求項11に記載の多機能フィルム。
【請求項13】
前記チャネルは、少なくとも約1ミクロン~約500ミルの平均チャネル深さACを有する、請求項11に記載の多機能フィルム。
【請求項14】
前記剥離コーティングは、前記可撓性バリアフィルムの前記テクスチャ表面に直接接触する、請求項1又は2に記載の多機能フィルム。
【請求項15】
多機能フィルムを備える真空バッグであって、前記多機能フィルムは、
前記真空バッグの内部空洞に面するように配向されたテクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、
前記可撓性バリアフィルムの前記テクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、
を含み、
前記多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有し、
前記多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、前記安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、
真空バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、多機能フィルム、特に真空バッグの形成に使用するための多機能フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
真空バッグは、航空機部品などの様々な部品の製造(例えば、硬化)に一般的に使用されている。そのような真空バッグは、一般に、真空バッグを形成するために使用される複数の別個の材料層で構成される。別個の層は、真空バッグ内に封入された部品を、真空バッグが部品に接着しないようにしながら高圧高温で硬化させることを容易にする。しかしながら、真空バッグを形成するために別個の層を製造して使用すると、真空バッグの製造及び使用に要する手作業及びコストが増大する。したがって、真空バッグの製造において材料の複数の層を置き換えることができる改善された多機能フィルムが望ましいであろう。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、真空バッグ用の多機能フィルムが、テクスチャ表面を含み得る可撓性バリアフィルムを含んでもよい。多機能フィルムは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングを更に含んでもよい。多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性及び、約90%以下の安定性評価を更に有してもよく、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。
【0004】
更に別の態様によれば、真空バッグ用の多機能フィルムが、テクスチャ表面を含み得る可撓性バリアフィルムを含んでもよい。多機能フィルムは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングを更に含んでもよい。可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を更に有してもよく、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。
【0005】
更に別の態様によれば、真空バッグ用の多機能フィルムが、テクスチャ表面を含み得る可撓性バリアフィルムを含んでもよい。多機能フィルムは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングを更に含んでもよい。可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。剥離コーティングは、シリコーン系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、フルオロポリマー系材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0006】
別の態様によれば、真空バッグが多機能フィルムを含み得る。多機能フィルムは、テクスチャ表面を含み得る可撓性バリアフィルムを含んでもよい。多機能フィルムは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングを更に含んでもよい。多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性及び、約90%以下の安定性評価を更に有してもよく、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。
【0007】
更に別の態様によれば、真空バッグが多機能フィルムを含み得る。多機能フィルムは、テクスチャ表面を含み得る可撓性バリアフィルムを含んでもよい。多機能フィルムは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングを更に含んでもよい。可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を更に有してもよく、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。
【0008】
更に別の態様によれば、真空バッグが多機能フィルムを含み得る。多機能フィルムは、テクスチャ表面を含み得る可撓性バリアフィルムを含んでもよい。多機能フィルムは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングを更に含んでもよい。可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。剥離コーティングは、シリコーン系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、フルオロポリマー系材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0009】
更に別の態様によれば、真空バッグ用の多機能フィルムを形成する方法が、可撓性バリアフィルムを提供することと、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面をエンボス加工することと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を剥離コーティングでコーティングすることと、を含み得る。多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性及び、約90%以下の安定性評価を更に有してもよく、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。
【0010】
更に別の態様によれば、真空バッグ用の多機能フィルムを形成する方法が、可撓性バリアフィルムを提供することと、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面をエンボス加工することと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を剥離コーティングでコーティングすることと、を含み得る。可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を更に有してもよく、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。
【0011】
更に別の態様によれば、真空バッグ用の多機能フィルムを形成する方法が、可撓性バリアフィルムを提供することと、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面をエンボス加工することと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を剥離コーティングでコーティングすることと、を含み得る。可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。剥離コーティングは、シリコーン系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、フルオロポリマー系材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されない。
図1】本明細書に記載の実施形態による多機能フィルムを示す図である。
図2】本明細書に記載の実施形態による多機能フィルムを含む真空バッグを示す図である。
図3】本明細書に記載の実施形態による多機能フィルムを形成するための方法を示すフローチャートである。
【0013】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として示されており、必ずしも縮尺通りに描かれていないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の説明は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。詳細な説明は、特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示又は教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。本明細書で提供される本開示及び教示に基づいて、他の実施形態を使用することができることが理解されよう。
【0015】
用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴に限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、あるいはそのような方法、物品、又は装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0016】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載の要素及び部品を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用することができる。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品を2つ以上の物品に置き換えることができる。
【0017】
本明細書に記載の実施形態は、一般に、真空バッグ用の多機能フィルムに関する。特定の実施形態によれば、多機能フィルムは、テクスチャ表面を含み得る可撓性バリアフィルムを含んでもよい。多機能フィルムは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングを更に含んでもよい。
【0018】
例示の目的で、図1は、本明細書に記載の実施形態による多機能フィルム100を示す。図1に示すように、多機能フィルム100は、可撓性バリアフィルム110及び剥離コーティング120を含んでもよい。可撓性バリアフィルム110は、テクスチャ表面115を含んでもよく、剥離コーティング120は、可撓性バリアフィルム110のテクスチャ表面115を覆ってもよい。
【0019】
特定の実施形態によれば、多機能フィルム100は、ASTM F3945に従って測定される特定の酸素(O)透過性を有してもよい。例えば、多機能フィルム100は、約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下など、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。更に他の実施形態によれば、多機能フィルム100は、約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下など、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。多機能フィルム100の酸素(O)透過性は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。多機能フィルム100の酸素(O)透過性は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0020】
更に他の実施形態によれば、多機能フィルム100は、特定の安定性評価を有してもよい。本明細書に記載の実施形態の目的のために、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。特定の実施形態によれば、多機能フィルム100は、約88%以下、又は約85%以下、又は約83%以下、又は約80%以下、又は約78%以下、又は約75%以下、又は約73%以下、又は更には約70%以下など、約90%以下の安定性評価を有することができる。多機能フィルム100の安定性評価は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。多機能フィルム100の安定性評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0021】
更に他の実施形態によれば、多機能フィルム100は、ASTM D882に従って測定される特定のヤング率を有し得る。例えば、多機能フィルム100は、少なくとも約50MPa、又は少なくとも約100MPa、又は少なくとも約150MPa、又は少なくとも約200MPa、又は少なくとも約250MPa、又は少なくとも約300MPa、又は少なくとも約350MPa、又は少なくとも約400MPa、又は少なくとも約450MPa、又は更には少なくとも約500MPaなど、少なくとも約10MPaのヤング率を有し得る。更に他の実施形態によれば、多機能フィルム100は、約9,000MPa以下、又は約8,000MPa以下、又は約7,000MPa以下、又は約6,000MPa以下、又は約5,000MPa以下、又は約4,000MPa以下、又は約3,000MPa以下、又は約2,000MPa以下など、約10,000MPa以下のヤング率を有し得る。多機能フィルム100のヤング率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。多機能フィルム100のヤング率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0022】
更に他の実施形態によれば、多機能フィルム100は、ASTM D882に従って測定される特定の破断伸びを有し得る。例えば、多機能フィルム100は、例えば、少なくとも約2%、又は少なくとも約3%、又は少なくとも約4%、又は少なくとも約5%、又は少なくとも約6%、又は少なくとも約7%、又は少なくとも約8%、又は少なくとも約9%、又は更には少なくとも約10%など、少なくとも約1%の破断伸びを有し得る。更に他の実施形態によれば、多機能フィルム100は、約2000%以下、又は約1500%以下、又は約1000%以下、又は約500%以下、又は約100%以下、又は約90%以下、又は約80%以下、又は約70%以下、又は約60%以下、又は約50%以下、又は約40%以下、又は約30%以下の破断伸びを有してもよい。多機能フィルム100の破断伸びは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。多機能フィルム100の破断伸びは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0023】
更に他の実施形態によれば、多機能フィルム100は、特定の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有することができ、RCは剥離コーティングの厚さであり、FBFは可撓性バリアフィルムの厚さである。例えば、多機能フィルム100は、約15以下、又は約14以下、又は約13以下、又は約12以下、又は約11以下、又は約10以下、又は約9以下、又は約8以下、又は約7以下、又は約6以下、又は約5以下、又は約4以下、又は約3以下、又は約2以下、又は約1.5以下、又は更には約1.1以下など、約16以下の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有することができる。更に他の実施形態によれば、多機能フィルム100は、少なくとも約0.00002、又は少なくとも約0.00003、又は少なくとも約0.00004、又は少なくとも約0.00005、又は少なくとも約0.00006もしくは少なくとも約0.00007もしくは少なくとも約0.00008もしくは少なくとも約0.00009、又は少なくとも約0.0001、又は少なくとも約0.00015、又は更には少なくとも約0.0002など、少なくとも約0.00001の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有し得る。多機能フィルム100の剥離コーティング厚さ比RC/FBFは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。多機能フィルム100の剥離コーティング厚さ比RC/FBFは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0024】
更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルム110は、特定の材料を含み得る。例えば、可撓性バリアフィルム110は、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルム110は、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせからなり得る。
【0025】
更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルム110は、特定のナイロン樹脂グレード材料を含み得る。例えば、可撓性バリアフィルム110は、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,4、ナイロン6,66、ナイロンMXD6、PAMACM12、PA6I、PA6I/6T、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルム110は、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,4、ナイロン6,66、ナイロンMXD6、PAMACM12、PA6I、PA6I/6T、又はそれらの任意の組み合わせからなり得る。
【0026】
特定の実施形態によれば、可撓性バリアフィルム110は、特定の厚さを有し得る。例えば、可撓性バリアフィルム110は、少なくとも約0.3ミル、又は少なくとも約0.4ミル、又は少なくとも約0.5ミル、又は少なくとも約0.6ミル、又は少なくとも約0.7ミル、又は少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約0.9ミル、又は更には少なくとも約1.0ミルなど、少なくとも約0.2ミルの厚さを有することができる。更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルム110は、例えば、約25ミル以下、又は約20ミル以下、又は約15ミル以下、又は約14ミル以下、又は約13ミル以下、又は約12ミル以下、又は約11ミル以下、又は約10ミル以下、又は約9ミル以下、又は更には約8ミル以下など、約30ミル以下の厚さを有することができる。可撓性バリアフィルム110の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。可撓性バリアフィルム110の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0027】
更に他の実施形態によれば、剥離コーティング120は、特定の材料を含み得る。例えば、剥離コーティング120は、ケイ素系材料、フルオロポリマー系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、剥離コーティング120は、ケイ素系材料、フルオロポリマー系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせからなり得る。
【0028】
更に他の実施形態によれば、剥離コーティング120は、特定のハードコートを更に含み得る。例えば、剥離コーティング120は、多機能アクリル系UV硬化性コーティング又は多機能アクリル系熱硬化性コーティングを更に含み得る。
【0029】
更に他の実施形態によれば、剥離コーティング120は、2インチ×6インチの試料で180度剥離試験を使用して測定される特定の剥離力を有し得る。例えば、剥離コーティングは、約95g/インチ以下、又は約90g/インチ以下、又は約85g/インチ以下、又は約80g/インチ以下、又は約75g/インチ以下、又は約70g/インチ以下、又は約65g/インチ以下、又は約60g/インチ以下、又は約55g/インチ以下、又は約50g/インチ以下、又は約45g/インチ以下、又は更には約40g/インチ以下など、約100g/インチ以下の剥離力を有することができる。剥離コーティング120の剥離力は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。剥離コーティング120の剥離力は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0030】
特定の実施形態によれば、剥離コーティング120は、特定の厚さを有し得る。例えば、剥離コーティング120は、少なくとも約0.02ミクロン、又は少なくとも約0.03ミクロン、又は少なくとも約0.04ミクロン、又は少なくとも約0.05ミクロン、又は少なくとも約0.06ミクロン、又は少なくとも約0.07ミクロン、又は少なくとも約0.08ミクロン、又は少なくとも約0.09ミクロン、又は更には少なくとも約0.1ミクロンなど、少なくとも約0.01ミクロンの厚さを有することができる。更に他の実施形態によれば、剥離コーティング120は、約90ミクロン以下、又は約80ミクロン以下、又は約70ミクロン以下、又は約60ミクロン以下、又は約50ミクロン以下、又は約40ミクロン以下、又は約30ミクロン以下、又は約20ミクロン以下、又は約10ミクロン以下、又は約9ミクロン以下、又は約8ミクロン以下、又は約7ミクロン以下、又は約6ミクロン以下、又は更には約5ミクロン以下など、約100ミクロン以下の厚さを有することができる。剥離コーティング120の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。剥離コーティング120の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0031】
更に他の実施形態によれば、テクスチャ表面115は、チャネルの繰り返しパターンを含み得る。更に他の実施形態によれば、チャネルの繰り返しパターンは、クロスハッチパターンの形態であり得る。更に他の実施形態によれば、チャネルの繰り返しパターンは、織りパターンの形態であり得る。更に他の実施形態によれば、チャネルの繰り返しパターンは、等方性配向を有し得る。更に他の実施形態によれば、チャネルの繰り返しパターンは、異方性配向を有し得る。
【0032】
更に他の実施形態によれば、テクスチャ表面115のチャネルは、特定の平均チャネル幅ACを有し得る。例えば、チャネルは、少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は更には少なくとも約1.0mmなど、少なくとも約0.1mmの平均チャネル幅ACを有し得る。更に他の実施形態によれば、チャネルは、例えば、約90mm以下、又は約80mm以下、又は約70mm以下、又は約60mm以下、又は約50mm以下、又は約40mm以下、又は約30mm以下、又は約25mm以下、又は約20mm以下、又は更には約15mm以下など、約100mm以下の平均チャネル幅ACを有し得る。平均チャネル幅ACは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。平均チャネル幅ACは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0033】
更に他の実施形態によれば、テクスチャ表面115のチャネルは、特定の平均チャネル深さACを有し得る。例えば、チャネルは、少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートルなどの、少なくとも約1マイクロメートルの平均チャネル深さACを有し得る。更に他の実施形態によれば、チャネルは、約450ミル以下、又は約400ミル以下、又は約350ミル以下、又は約300ミル以下、又は約250ミル以下、又は約200ミル以下、又は約200ミル以下、又は約150ミル以下、又は約100ミル以下、又は約75ミル以下、又は約50ミル以下、又は約25ミル以下など、約500ミル以下の平均チャネル深さACを有し得る。チャネルの平均チャネル深さACは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。平均チャネル深さACは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0034】
多機能フィルム100は、真空バッグを形成するために使用されてもよいことが理解されよう。例示の目的で、図2は、表面203上の部品202を覆って封入する多機能フィルム201を含む真空バッグ200を示す。本明細書に記載の実施形態の目的で、真空バッグ200を形成するために使用される多機能フィルム201は、上記の図1を参照して説明した多機能フィルム100を参照して説明した属性又は特性のいずれかを有し得る。本明細書に記載の実施形態によれば、部品202は、真空バッグ200内に封入されている間に形成、例えば硬化することの可能な任意の部品であってもよい。
【0035】
特定の実施形態によれば、真空バッグ200は、ASTM F3945に従って測定される特定の酸素(O)透過性を有してもよい。例えば、真空バッグ200は、約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下など、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。更に他の実施形態によれば、真空バッグ200は、約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下など、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。真空バッグ200の酸素(O)透過性は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。真空バッグ200の酸素(O)透過性は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0036】
更に他の実施形態によれば、真空バッグ200は、特定の安定性評価を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。特定の実施形態によれば、真空バッグ200は、例えば、約88%以下、又は約85%以下、又は約83%以下、又は約80%以下、又は約78%以下、又は約75%以下、又は約73%以下、又は更には約70%以下など、約90%以下の安定性評価を有することができる。真空バッグ200の安定性評価は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。真空バッグ200の安定性評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0037】
更に他の実施形態によれば、真空バッグ200は、ASTM D882に従って測定される特定のヤング率を有し得る。例えば、真空バッグ200は、少なくとも約50MPa、又は少なくとも約100MPa、又は少なくとも約150MPa、又は少なくとも約200MPa、又は少なくとも約250MPa、又は少なくとも約300MPa、又は少なくとも約350MPa、又は少なくとも約400MPa、又は少なくとも約450MPa、又は更には少なくとも約500MPaなど、少なくとも約10MPaのヤング率を有し得る。更に他の実施形態によれば、真空バッグ200は、約9,000MPa以下、又は約8,000MPa以下、又は約7,000MPa以下、又は約6,000MPa以下、又は約5,000MPa以下、又は約4,000MPa以下、又は約3,000MPa以下、又は約2,000MPa以下など、約10,000MPa以下のヤング率を有し得る。真空バッグ200のヤング率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。真空バッグ200のヤング率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0038】
更に他の実施形態によれば、真空バッグ200は、ASTM D882に従って測定される特定の破断伸びを有し得る。例えば、真空バッグ200は、少なくとも約2%、又は少なくとも約3%、又は少なくとも約4%、又は少なくとも約5%、又は少なくとも約6%、又は少なくとも約7%、又は少なくとも約8%、又は少なくとも約9%、又は更には少なくとも約10%など、少なくとも約1%の破断伸びを有し得る。更に他の実施形態によれば、真空バッグ200は、約2000%以下、又は約1500%以下、又は約1000%以下、又は約500%以下、又は約100%以下、又は約90%以下、又は約80%以下、又は約70%以下、又は約60%以下、又は約50%以下、又は約40%以下、又は約30%以下の破断伸びを有してもよい。真空バッグ200の破断伸びは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。真空バッグ200の破断伸びは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0039】
図3は、本明細書に記載の多機能フィルム100を形成するための方法を示すフローチャートである。本明細書に記載の特定の実施形態によれば、図3に示すように、多機能フィルムを形成する方法300が、可撓性バリアフィルムを提供する第1のステップ310と、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を作成する第2のステップ320と、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を剥離コーティングでコーティングする第3のステップ330と、を含み得る。
【0040】
特定の実施形態によれば、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を作成する第2のステップ320は、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面をエンボス加工することを含み得る。更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を作成する第2のステップ320は、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を熱エンボス加工することを含み得る。
【0041】
更に他の実施形態によれば、剥離コーティングで可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面をコーティングする第3のステップ330は、グラビアコーティング(リバースもしくはフォワード)、スロットダイコーティング、ロールコーティング(リバースもしくはフォワード)、スプレーコーティング、メイヤーロッドコーティング、又はフラッドコーティングを含み得る。
【0042】
更に他の実施形態によれば、方法300は、必要に応じて、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面上のコーティングを硬化させるステップ(図3には示されていない)を更に含み得る。
【0043】
特定の実施形態によれば、硬化は、約190℃以下、更には約180℃以下など、約200℃以下の温度で行われてもよい。更に他の実施形態によれば、硬化は12時間行われてもよい。
【0044】
特定の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、ASTM F3945に従って測定される特定の酸素(O)透過性を有してもよい。例えば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下など、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下など、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有してもよい。方法300に従って形成された多機能フィルムの酸素(O)透過性は、上記の最小値及び最大値のいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。方法300に従って形成された多機能フィルムの酸素(O)透過性は、上記の最小値及び最大値のいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0045】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、特定の安定性評価を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される。特定の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、約88%以下、又は約85%以下、又は約83%以下、又は約80%以下、又は約78%以下、又は約75%以下、又は約73%以下、又は更には約70%以下など、約90%以下の安定性評価を有することができる。方法300に従って形成された多機能フィルムの安定性評価は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。方法300に従って形成された多機能フィルムの安定性評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0046】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、ASTM D882に従って測定される特定のヤング率を有し得る。例えば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、少なくとも約50MPa、又は少なくとも約100MPa、又は少なくとも約150MPa、又は少なくとも約200MPa、又は少なくとも約250MPa、又は少なくとも約300MPa、又は少なくとも約350MPa、又は少なくとも約400MPa、又は少なくとも約450MPa、又は更には少なくとも約500MPaなど、少なくとも約10MPaのヤング率を有し得る。更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、約9,000MPa以下、又は約8,000MPa以下、又は約7,000MPa以下、又は約6,000MPa以下、又は約5,000MPa以下、又は約4,000MPa以下、又は約3,000MPa以下、又は約2,000MPa以下など、約10,000MPa以下のヤング率を有し得る。方法300に従って形成された多機能フィルムのヤング率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。方法300に従って形成された多機能フィルムのヤング率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0047】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、ASTM D882に従って測定される特定の破断伸びを有し得る。例えば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、例えば、少なくとも約2%、又は少なくとも約3%、又は少なくとも約4%、又は少なくとも約5%、又は少なくとも約6%、又は少なくとも約7%、又は少なくとも約8%、又は少なくとも約9%、又は更には少なくとも約10%など、少なくとも約1%の破断伸びを有し得る。更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、約2000%以下、又は約1500%以下、又は約1000%以下、又は約500%以下、又は約100%以下、又は約90%以下、又は約80%以下、又は約70%以下、又は約60%以下、又は約50%以下、又は約40%以下、又は約30%以下の破断伸びを有してもよい。方法300に従って形成された多機能フィルムの破断伸びは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。方法300に従って形成された多機能フィルムの破断伸びは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0048】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、特定の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有することができ、RCは剥離コーティングの厚さであり、FBFは可撓性バリアフィルムの厚さである。例えば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、約15以下、又は約14以下、又は約13以下、又は約12以下、又は約11以下、又は約10以下、又は約9以下、又は約8以下、又は約7以下、又は約6以下、又は約5以下、又は約4以下、又は約3以下、又は約2以下、又は約1.5以下、又は更には約1.1以下など、約16以下の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有することができる。更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムは、少なくとも約0.00002、又は少なくとも約0.00003、又は少なくとも約0.00004、又は少なくとも約0.00005、又は少なくとも約0.00006、又は少なくとも約0.00007、又は少なくとも約0.00008、又は少なくとも約0.00009、又は少なくとも約0.0001、又は少なくとも約0.00015、又は更には少なくとも約0.0002など、少なくとも約0.00001の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有し得る。方法300に従って形成された多機能フィルムの剥離コーティング厚さ比RC/FBFは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。方法300に従って形成された多機能フィルムの剥離コーティング厚さ比RC/FBFは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0049】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムの可撓性バリアフィルムは、特定の材料を含み得る。例えば、可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせからなり得る。
【0050】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムの可撓性バリアフィルムは、特定のナイロン樹脂グレード材料を含み得る。例えば、可撓性バリアフィルムは、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,4、ナイロン6,66、ナイロンMXD6、PAMACM12、PA6I、PA6I/6T、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルムは、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,4、ナイロン6,66、ナイロンMXD6、PAMACM12、PA6I、PA6I/6T、又はそれらの任意の組み合わせからなり得る。
【0051】
特定の実施形態によれば、可撓性バリアフィルムは、特定の厚さを有し得る。例えば、可撓性バリアフィルムは、少なくとも約0.3ミル、又は少なくとも約0.4ミル、又は少なくとも約0.5ミル、又は少なくとも約0.6ミル、又は少なくとも約0.7ミル、又は少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約0.9ミル、又は更には少なくとも約1.0ミルなど、少なくとも約0.2ミルの厚さを有することができる。更に他の実施形態によれば、可撓性バリアフィルム110は、例えば、約25ミル以下、又は約20ミル以下、又は約15ミル以下、又は約14ミル以下、又は約13ミル以下、又は約12ミル以下、又は約11ミル以下、又は約10ミル以下、又は約9ミル以下、又は更には約8ミル以下など、約30ミル以下の厚さを有することができる。可撓性バリアフィルムの厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。可撓性バリアフィルムの厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0052】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムの剥離コーティングは、特定の材料を含み得る。例えば、剥離コーティングは、ケイ素系材料、フルオロポリマー系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、剥離コーティングは、ケイ素系材料、フルオロポリマー系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせからなり得る。
【0053】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムの剥離コーティングは、特定のハードコートを更に含み得る。例えば、方法300に従って形成された多機能フィルムの剥離コーティングは、多機能アクリル系UV硬化性コーティング又は多機能アクリル系熱硬化性コーティングを更に含み得る。
【0054】
更に他の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムの剥離コーティングは、2インチ×6インチの試料で180度剥離試験を使用して測定される特定の剥離力を有し得る。例えば、剥離コーティングは、約95g/インチ以下、又は約90g/インチ以下、又は約85g/インチ以下、又は約80g/インチ以下、又は約75g/インチ以下、又は約70g/インチ以下、又は約65g/インチ以下、又は約60g/インチ以下、又は約55g/インチ以下、又は約50g/インチ以下、又は約45g/インチ以下、又は更には約40g/インチ以下など、約100g/インチ以下の剥離力を有することができる。剥離コーティング120の剥離力は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。剥離コーティング120の剥離力は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0055】
特定の実施形態によれば、方法300に従って形成された多機能フィルムの剥離コーティングは、特定の厚さを有し得る。例えば、剥離コーティングは、少なくとも約0.02ミクロン、又は少なくとも約0.03ミクロン、又は少なくとも約0.04ミクロン、又は少なくとも約0.05ミクロン、又は少なくとも約0.06ミクロン、又は少なくとも約0.07ミクロン、又は少なくとも約0.08ミクロン、又は少なくとも約0.09ミクロン、又は更には少なくとも約0.1ミクロンなど、少なくとも約0.01ミクロンの厚さを有することができる。更に他の実施形態によれば、剥離コーティングは、約90ミクロン以下、又は約80ミクロン以下、又は約70ミクロン以下、又は約60ミクロン以下、又は約50ミクロン以下、又は約40ミクロン以下、又は約30ミクロン以下、又は約20ミクロン以下、又は約10ミクロン以下、又は約9ミクロン以下、又は約8ミクロン以下、又は約7ミクロン以下、又は約6ミクロン以下、又は更には約5ミクロン以下など、約100ミクロン以下の厚さを有することができる。剥離コーティングの厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。剥離コーティングの厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0056】
更に他の実施形態によれば、テクスチャ表面は、チャネルの繰り返しパターンを含み得る。更に他の実施形態によれば、チャネルの繰り返しパターンは、クロスハッチパターンの形態であり得る。更に他の実施形態によれば、チャネルの繰り返しパターンは、織りパターンの形態であり得る。更に他の実施形態によれば、チャネルの繰り返しパターンは、等方性配向を有し得る。更に他の実施形態によれば、チャネルの繰り返しパターンは、異方性配向を有し得る。
【0057】
更に他の実施形態によれば、テクスチャ表面のチャネルは、特定の平均チャネル幅ACを有し得る。例えば、チャネルは、少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は更には少なくとも約1.0mmなど、少なくとも約0.1mmの平均チャネル幅ACを有し得る。更に他の実施形態によれば、チャネルは、例えば、約90mm以下、又は約80mm以下、又は約70mm以下、又は約60mm以下、又は約50mm以下、又は約40mm以下、又は約30mm以下、又は約25mm以下、又は約20mm以下、又は更には約15mm以下など、約100mm以下の平均チャネル幅ACを有し得る。平均チャネル幅ACは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。平均チャネル幅ACは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0058】
更に他の実施形態によれば、テクスチャ表面のチャネルは、特定の平均チャネル深さACを有し得る。例えば、チャネルは、少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートルなどの、少なくとも約1マイクロメートルの平均チャネル深さACを有し得る。更に他の実施形態によれば、チャネルは、約450ミル以下、又は約400ミル以下、又は約350ミル以下、又は約300ミル以下、又は約250ミル以下、又は約200ミル以下、又は約200ミル以下、又は約150ミル以下、又は約100ミル以下、又は約75ミル以下、又は約50ミル以下、又は約25ミル以下など、約500ミル以下の平均チャネル深さACを有し得る。チャネルの平均チャネル深さACは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。平均チャネル深さACは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0059】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が単なる例示であり、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0060】
実施形態1.真空バッグ用の多機能フィルムであって、多機能フィルムは、テクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、を備え、多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有し、多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、多機能フィルム。
実施形態2.真空バッグ用の多機能フィルムであって、多機能フィルムは、テクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、を備え、可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有し、多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、多機能フィルム。
実施形態3.真空バッグ用の多機能フィルムであって、多機能フィルムは、テクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、を備え、可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み、剥離コーティングは、シリコーン系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、フルオロポリマー系材料、又はそれらの組み合わせを含む、多機能フィルム。
実施形態4.多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下、又は約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有する、実施形態2又は3に記載の多機能フィルム。
実施形態5.可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下、又は約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有する、実施形態1又は3に記載の多機能フィルム。
実施形態6.多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、実施形態3に記載の多機能フィルム。
実施形態7.剥離コーティングは、約100g/インチ以下、又は約95g/インチ以下、又は約90g/インチ以下、又は約85g/インチ以下、又は約80g/インチ以下、又は約75g/インチ以下、又は約70g/インチ以下、又は約65g/インチ以下、又は約60g/インチ以下、又は約55g/インチ以下、又は約50g/インチ以下、又は約45g/インチ以下、又は約40g/インチ以下の剥離力を有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態8.多機能フィルムは、少なくとも約10MPa、又は少なくとも約50MPa、又は少なくとも約100MPa、又は少なくとも約150MPa、又は少なくとも約200MPa、又は少なくとも約250MPa、又は少なくとも約300MPa、又は少なくとも約350MPa、又は少なくとも約400MPa、又は少なくとも約450MPa、又は少なくとも約500MPaのヤング率を有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態9.多機能フィルムは、約10,000MPa以下、又は約9,000MPa以下、又は約8,000MPa以下、又は約7,000MPa以下、又は約6,000MPa以下、又は約5,000MPa以下、又は約4,000MPa以下、又は約3,000MPa以下、又は約2,000MPa以下のヤング率を有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態10.多機能フィルムは、少なくとも約1%、又は少なくとも約2%、又は少なくとも約3%、又は少なくとも約4%、又は少なくとも約5%、又は少なくとも約6%、又は少なくとも約7%、又は少なくとも約8%、又は少なくとも約9%、又は少なくとも約10%の破断伸びを有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態11.多機能フィルムは、約2000%以下、又は約1500%以下、又は約1000%以下、又は約500%以下、又は約100%以下、又は約90%以下、又は約80%以下、又は約70%以下、又は約60%以下、又は約50%以下、又は約40%以下、又は約30%以下の破断伸びを有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態12.可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態1又は2に記載の多機能フィルム。
実施形態13.ナイロン樹脂グレード材料は、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,4、ナイロン6,66、ナイロンMXD6、PAMACM12、PA6I、PA6I/6T、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態3又は12に記載の多機能フィルム。
実施形態14.剥離コーティングは、ケイ素系材料、フルオロポリマー系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含む、実施形態1又は2に記載の多機能フィルム。
実施形態15.剥離コーティングは、多機能アクリル系UV硬化性コーティング又は多機能アクリル系熱硬化性コーティングを含む、実施形態3又は14に記載の多機能フィルム。
実施形態16.多機能フィルムは、約16以下、又は約15以下、又は約14以下、又は約13以下、又は約12以下、又は約11以下、又は約10以下、又は約9以下、又は約8以下、又は約7以下、又は約6以下、又は約5以下、又は約4以下、又は約3以下、又は約2以下、又は約1.5以下、又は約1.1以下の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有し、RCTは剥離コーティングの厚さであり、FBFは可撓性バリアフィルムの厚さである、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態17.多機能フィルムは、少なくとも約0.00001、又は少なくとも約0.00002、又は少なくとも約0.00003、又は少なくとも約0.00004、又は少なくとも約0.00005、又は少なくとも約0.00006、又は少なくとも約0.00007、又は少なくとも約0.00008、又は少なくとも約0.00009、又は少なくとも約0.0001、又は少なくとも約0.00015、又は少なくとも約0.0002の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有し、RCTは剥離コーティングの厚さであり、FBFは可撓性バリアフィルムの厚さである、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態18.可撓性バリアフィルムは、少なくとも約0.2ミル、又は少なくとも約0.3ミル、又は少なくとも約0.4ミル、又は少なくとも約0.5ミル、又は少なくとも約0.6ミル、又は少なくとも約0.7ミル、又は少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約0.9ミル、又は少なくとも約1.0ミルの厚さを有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態19.可撓性バリアフィルムは、約30ミル以下、又は約25ミル以下、又は約20ミル以下、又は約15ミル以下、又は約14ミル以下、又は約13ミル以下、又は約12ミル以下、又は約11ミル以下、又は約10ミル以下、又は約9ミル以下、又は約8ミル以下の厚さを有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態20.剥離コーティングは、少なくとも約0.01ミクロン、又は少なくとも約0.02ミクロン、又は少なくとも約0.03ミクロン、又は少なくとも約0.04ミクロン、又は少なくとも約0.05ミクロン、又は少なくとも約0.06ミクロン、又は少なくとも約0.07ミクロン、又は少なくとも約0.08ミクロン、又は少なくとも約0.09ミクロン、又は少なくとも約0.1ミクロンの厚さを有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態21.剥離コーティングは、約100ミクロン以下、又は約90ミクロン以下、又は約80ミクロン以下、又は約70ミクロン以下、又は約60ミクロン以下、又は約50ミクロン以下、又は約40ミクロン以下、又は約30ミクロン以下、又は約20ミクロン以下、又は約10ミクロン以下、又は約9ミクロン以下、又は約8ミクロン以下、又は約7ミクロン以下、又は約6ミクロン以下、又は約5ミクロン以下の厚さを有する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態22.可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面は、チャネルの繰り返しパターンを含む、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態23.チャネルの繰り返しパターンは、クロスハッチパターン又は織りパターンの形態である、実施形態22に記載の多機能フィルム。
実施形態24.チャネルの繰り返しパターンは等方性配向を有する、実施形態22に記載の多機能フィルム。
実施形態25.チャネルの繰り返しパターンは異方性配向を有する、実施形態22に記載の多機能フィルム。
実施形態26.チャネルは、少なくとも約0.1mm、又は少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は少なくとも約1.0mmの平均チャネル幅ACを有する、実施形態22に記載の多機能フィルム。
実施形態27.チャネルは、約100mm以下、又は約90mm以下、又は約80mm以下、又は約70mm以下、又は約60mm以下、又は約50mm以下、又は約40mm以下、又は約30mm以下、又は約25mm以下、又は約20mm以下、又は約15mm以下の平均チャネル幅ACを有する、実施形態22に記載の多機能フィルム。
実施形態28.チャネルは、少なくとも約1ミクロン、又は少なくとも約1.1ミクロン、又は少なくとも約1.2ミクロン、又は少なくとも約1.3ミクロンの平均チャネル深さACを有する、実施形態22に記載の多機能フィルム。
実施形態29.チャネルは、約500ミル以下、又は約450ミル以下、又は約400ミル以下、又は約350ミル以下、又は約300ミル以下、又は約250ミル以下、又は約200ミル以下、又は約200ミル以下、又は約150ミル以下、又は約100ミル以下、又は約75ミル以下、又は約50ミル以下、又は約25ミル以下の平均チャネル深さACを有する、実施形態22に記載の多機能フィルム。
実施形態30.剥離コーティングは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面に直接接触する、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態31.剥離コーティングは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面に結合されている、実施形態1、2、及び3のいずれか一つに記載の多機能フィルム。
実施形態32.多機能フィルムを備える真空バッグであって、多機能フィルムは、真空バッグの内部空洞に面するように配向されたテクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、を含み、多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有し、多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、真空バッグ。
実施形態33.多機能フィルムを備える真空バッグであって、多機能フィルムは、真空バッグの内部空洞に面するように配向されたテクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、を含み、可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有し、多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、真空バッグ。
実施形態34.多機能フィルムを備える真空バッグであって、多機能フィルムは、真空バッグの内部空洞に面するように配向されたテクスチャ表面を含む可撓性バリアフィルムと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を覆う剥離コーティングと、を含み、可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み、剥離コーティングは、シリコーン系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、フルオロポリマー系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含む、真空バッグ。
実施形態35.多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下、又は約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有する、実施形態33又は34に記載の真空バッグ。
実施形態36.可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下、又は約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有する、実施形態32又は34に記載の真空バッグ。
実施形態37.多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、実施形態34に記載の真空バッグ。
実施形態38.剥離コーティングは、約100g/インチ以下、又は約95g/インチ以下、又は約90g/インチ以下、又は約85g/インチ以下、又は約80g/インチ以下、又は約75g/インチ以下、又は約70g/インチ以下、又は約65g/インチ以下、又は約60g/インチ以下、又は約55g/インチ以下、又は約50g/インチ以下、又は約45g/インチ以下、又は約40g/インチ以下の剥離力を有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態39.多機能フィルムは、少なくとも約10MPaのヤング率を有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態40.多機能フィルムは、少なくとも約10MPa、又は少なくとも約50MPa、又は少なくとも約100MPa、又は少なくとも約150MPa、又は少なくとも約200MPa、又は少なくとも約250MPa、又は少なくとも約300MPa、又は少なくとも約350MPa、又は少なくとも約400MPa、又は少なくとも約450MPa、又は少なくとも約500MPaのヤング率を有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態41.多機能フィルムは、約10,000MPa以下、又は約9,000MPa以下、又は約8,000MPa以下、又は約7,000MPa以下、又は約6,000MPa以下、又は約5,000MPa以下、又は約4,000MPa以下、又は約3,000MPa以下、又は約2,000MPa以下のヤング率を有する、実施形態32、33及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態42.多機能フィルムは、少なくとも約1%、又は少なくとも約2%、又は少なくとも約3%、又は少なくとも約4%、又は少なくとも約5%、又は少なくとも約6%、又は少なくとも約7%、又は少なくとも約8%、又は少なくとも約9%、又は少なくとも約10%の破断伸びを有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態43.多機能フィルムは、約2000%以下、又は約1500%以下、又は約1000%以下、又は約500%以下、又は約100%以下、又は約90%以下、又は約80%以下、又は約70%以下、又は約60%以下、又は約50%以下、又は約40%以下、又は約30%以下の破断伸びを有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態44.可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態32又は33に記載の真空バッグ。
実施形態45.ナイロン樹脂グレード材料は、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,4、ナイロン6,66、ナイロンMXD6、PAMACM12、PA6I、PA6I/6T、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態34又は44に記載の真空バッグ。
実施形態46.剥離コーティングは、ケイ素系材料、フルオロポリマー系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含む、実施形態32又は33に記載の真空バッグ。
実施形態47.剥離コーティングは、多機能アクリル系UV硬化性コーティング又は多機能アクリル系熱硬化性コーティングを含む、実施形態34又は46に記載の真空バッグ。
実施形態48.多機能フィルムは、約16以下、又は約15以下、又は約14以下、又は約13以下、又は約12以下、又は約11以下、又は約10以下、又は約9以下、又は約8以下、又は約7以下、又は約6以下、又は約5以下、又は約4以下、又は約3以下、又は約2以下、又は約1.5以下、又は約1.1以下の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有し、RCTは剥離コーティングの厚さであり、FBFは可撓性バリアフィルムの厚さである、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態49.多機能フィルムは、少なくとも約0.00001、又は少なくとも約0.00002、又は少なくとも約0.00003、又は少なくとも約0.00004、又は少なくとも約0.00005、又は少なくとも約0.00006、又は少なくとも約0.00007、又は少なくとも約0.00008、又は少なくとも約0.00009、又は少なくとも約0.0001、又は少なくとも約0.00015、又は少なくとも約0.0002の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有し、RCTは剥離コーティングの厚さであり、FBFは可撓性バリアフィルムの厚さである、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態50.可撓性バリアフィルムは、少なくとも約0.2ミル、又は少なくとも約0.3ミル、又は少なくとも約0.4ミル、又は少なくとも約0.5ミル、又は少なくとも約0.6ミル、又は少なくとも約0.7ミル、又は少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約0.9ミル、又は少なくとも約1.0ミルの厚さを有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態51.可撓性バリアフィルムは、約30ミル以下、又は約25ミル以下、又は約20ミル以下、又は約15ミル以下、又は約14ミル以下、又は約13ミル以下、又は約12ミル以下、又は約11ミル以下、又は約10ミル以下、又は約9ミル以下、又は約8ミル以下の厚さを有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態52.剥離コーティングは、少なくとも約0.01ミクロン、又は少なくとも約0.02ミクロン、又は少なくとも約0.03ミクロン、又は少なくとも約0.04ミクロン、又は少なくとも約0.05ミクロン、又は少なくとも約0.06ミクロン、又は少なくとも約0.07ミクロン、又は少なくとも約0.08ミクロン、又は少なくとも約0.09ミクロン、又は少なくとも約0.1ミクロンの厚さを有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態53.剥離コーティングは、約100ミクロン以下、又は約90ミクロン以下、又は約80ミクロン以下、又は約70ミクロン以下、又は約60ミクロン以下、又は約50ミクロン以下、又は約40ミクロン以下、又は約30ミクロン以下、又は約20ミクロン以下、又は約10ミクロン以下、又は約9ミクロン以下、又は約8ミクロン以下、又は約7ミクロン以下、又は約6ミクロン以下、又は約5ミクロン以下の厚さを有する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態54.可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面は、チャネルの繰り返しパターンを含む、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態55.チャネルの繰り返しパターンは、クロスハッチパターン又は織りパターンの形態である、実施形態54に記載の真空バッグ。
実施形態56.チャネルの繰り返しパターンは等方性配向を有する、実施形態54に記載の真空バッグ。
実施形態57.チャネルの繰り返しパターンは異方性配向を有する、実施形態54に記載の真空バッグ。
実施形態58.チャネルは、少なくとも約0.1mm、又は少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1mm(専用設計);0.1mm(汎用設計)の平均チャネル幅ACを有する、実施形態54に記載の真空バッグ。
実施形態59.チャネルは、約100mm以下、又は約90mm以下、又は約80mm以下、又は約70mm以下、又は約60mm以下、又は約50mm以下、又は約40mm以下、又は約30mm以下、又は約25mm以下、又は約20mm以下、又は約15mm以下の平均チャネル幅ACを有する、実施形態54に記載の真空バッグ。
実施形態60.チャネルは、少なくとも約1ミクロン、又は少なくとも約1.1ミクロン、又は少なくとも約1.2ミクロン、又は少なくとも約1.3ミクロンの平均チャネル深さACを有する、実施形態54に記載の真空バッグ。
実施形態61.チャネルは、約500ミル以下、又は約450ミル以下、又は約400ミル以下、又は約350ミル以下、又は約300ミル以下、又は約250ミル以下、又は約200ミル以下、又は約200ミル以下、又は約150ミル以下、又は約100ミル以下、又は約75ミル以下、又は約50ミル以下、又は約25ミル以下の平均チャネル深さACを有する、実施形態54に記載の真空バッグ。
実施形態62.剥離コーティングは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面に直接接触する、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態63.剥離コーティングは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面に結合されている、実施形態32、33、及び34のいずれか一つに記載の真空バッグ。
実施形態64.真空バッグ用の多機能フィルムを形成する方法であって、可撓性バリアフィルムを提供することと、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面をエンボス加工することと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を剥離コーティングでコーティングすることと、を含み、多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有し、多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、方法。
実施形態65.真空バッグ用の多機能フィルムを形成する方法であって、可撓性バリアフィルムを提供することと、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を作成することと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を剥離コーティングでコーティングすることと、を含み、可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有し、多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、方法。
実施形態66.真空バッグ用の多機能フィルムを形成する方法であって、可撓性バリアフィルムを提供することと、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を作成することと、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面を剥離コーティングでコーティングすることと、を含み、可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含み、剥離コーティングは、シリコーン系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、フルオロポリマー系材料、ウレタン-アクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含む、方法。
実施形態67.可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を作成することは、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面をエンボス加工することを含む、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態68.可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を作成することは、可撓性バリアフィルムの第1の側面上にテクスチャ表面を熱エンボス加工することを含む、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態69.剥離コーティングで可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面をコーティングすることは、グラビアコーティング(リバースもしくはフォワード)、スロットダイコーティング、ロールコーティング(リバースもしくはフォワード)、スプレーコーティング、メイヤーロッドコーティング、又はフラッドコーティングを含む、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態70.方法は、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面上のコーティングを硬化させることを更に含む、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態71.可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面上のコーティングを硬化させることは、約200℃以下、又は約190℃以下、又は約180℃以下の硬化温度で行われる、実施形態70に記載の方法。
実施形態72.可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面上のコーティングを硬化させることは、約24時間以下、又は約23時間以下、又は約22時間以下、又は約21時間以下、又は約20時間以下、又は約19時間以下、又は約18時間以下、又は約17時間以下、又は約16時間以下、又は約15時間以下、又は約14時間以下、又は約13時間以下、又は約12時間以下の硬化時間にわたって行われる、実施形態70に記載の方法。
実施形態73.多機能フィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下、又は約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有する、実施形態65又は66に記載の方法。
実施形態74.可撓性バリアフィルムは、約1100cc/(m・day・atm)以下、又は約1000cc/(m・day・atm)以下、又は約900cc/(m・day・atm)以下、又は約800cc/(m・day・atm)以下、又は約700cc/(m・day・atm)以下、又は約600cc/(m・day・atm)以下、又は約500cc/(m・day・atm)以下、又は約400cc/(m・day・atm)以下、又は約300cc/(m・day・atm)以下、又は約200cc/(m・day・atm)以下、又は約100cc/(m・day・atm)以下の酸素(O)透過性を有する、実施形態64又は66に記載の方法。
実施形態75.多機能フィルムは、約90%以下の安定性評価を有し、安定性評価は、200℃の温度に12時間曝露した後にASTM D882を使用して測定される破断伸びの最大減少率として定義される、実施形態66に記載の方法。
実施形態76.剥離コーティングは、約100g/インチ以下、又は約95g/インチ以下、又は約90g/インチ以下、又は約85g/インチ以下、又は約80g/インチ以下、又は約75g/インチ以下、又は約70g/インチ以下、又は約65g/インチ以下、又は約60g/インチ以下、又は約55g/インチ以下、又は約50g/インチ以下、又は約45g/インチ以下、又は約40g/インチ以下の剥離力を有する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態77.多機能フィルムは、少なくとも約10MPa、又は少なくとも約50MPa、又は少なくとも約100MPa、又は少なくとも約150MPa、又は少なくとも約200MPa、又は少なくとも約250MPa、又は少なくとも約300MPa、又は少なくとも約350MPa、又は少なくとも約400MPa、又は少なくとも約450MPa、又は少なくとも約500MPaのヤング率を有する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態78.多機能フィルムは、約10,000MPa以下、又は約9,000MPa以下、又は約8,000MPa以下、又は約7,000MPa以下、又は約6,000MPa以下、又は約5,000MPa以下、又は約4,000MPa以下、又は約3,000MPa以下、又は約2,000MPa以下のヤング率を有する、実施形態64、65及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態79.多機能フィルムは、少なくとも約1%、又は少なくとも約2%、又は少なくとも約3%、又は少なくとも約4%、又は少なくとも約5%、又は少なくとも約6%、又は少なくとも約7%、又は少なくとも約8%、又は少なくとも約9%、又は少なくとも約10%の破断伸びを有する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態80.多機能フィルムは、約2000%以下、又は約1500%以下、又は約1000%以下、又は約500%以下、又は約100%以下、又は約90%以下、又は約80%以下、又は約70%以下、又は約60%以下、又は約50%以下、又は約40%以下、又は約30%以下の破断伸びを有する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態81.可撓性バリアフィルムは、ナイロン樹脂グレード材料、フルオロポリマー材料、ポリエチレン材料、ポリプロピレン材料、ポリオレフィン材料、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態64又は65に記載の方法。
実施形態82.ナイロン樹脂グレード材料は、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,4、ナイロン6,66、ナイロンMXD6、PAMACM12、PA6I、PA6I/6T、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態66及び81のいずれか一つに記載の方法。
実施形態83.剥離コーティングは、ケイ素系材料、フルオロポリマー系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、ウレタンアクリレート系材料、又はそれらの組み合わせを含む、実施形態64又は65に記載の方法。
実施形態84.剥離コーティングは、多機能アクリル系UV硬化性コーティング又は多機能アクリル系熱硬化性コーティングを含む、実施形態66又は83に記載の方法。
実施形態85.多機能フィルムは、約16以下、又は約15以下、又は約14以下、又は約13以下、又は約12以下、又は約11以下、又は約10以下、又は約9以下、又は約8以下、又は約7以下、又は約6以下、又は約5以下、又は約4以下、又は約3以下、又は約2以下、又は約1.5以下、又は約1.1以下の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有し、RCTは剥離コーティングの厚さであり、FBFは可撓性バリアフィルムの厚さである、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態86.多機能フィルムは、少なくとも約0.00001、又は少なくとも約0.00002、又は少なくとも約0.00003、又は少なくとも約0.00004、又は少なくとも約0.00005、又は少なくとも約0.00006、又は少なくとも約0.00007、又は少なくとも約0.00008、又は少なくとも約0.00009、又は少なくとも約0.0001、又は少なくとも約0.00015、又は少なくとも約0.0002の剥離コーティング厚さ比RC/FBFを有し、RCTは剥離コーティングの厚さであり、FBFは可撓性バリアフィルムの厚さである、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態87.可撓性バリアフィルムは、少なくとも約0.2ミル、又は少なくとも約0.3ミル、又は少なくとも約0.4ミル、又は少なくとも約0.5ミル、又は少なくとも約0.6ミル、又は少なくとも約0.7ミル、又は少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約0.9ミル、又は少なくとも約1.0ミルの厚さを有する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態88.可撓性バリアフィルムは、約30ミル以下、又は約25ミル以下、又は約20ミル以下、又は約15ミル以下、又は約14ミル以下、又は約13ミル以下、又は約12ミル以下、又は約11ミル以下、又は約10ミル以下、又は約9ミル以下、又は約8ミル以下の厚さを有する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態89.剥離コーティングは、少なくとも約0.01ミクロン、又は少なくとも約0.02ミクロン、又は少なくとも約0.03ミクロン、又は少なくとも約0.04ミクロン、又は少なくとも約0.05ミクロン、又は少なくとも約0.06ミクロン、又は少なくとも約0.07ミクロン、又は少なくとも約0.08ミクロン、又は少なくとも約0.09ミクロン、又は少なくとも約0.1ミクロンの厚さを有する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態90.剥離コーティングは、約100ミクロン以下、又は約90ミクロン以下、又は約80ミクロン以下、又は約70ミクロン以下、又は約60ミクロン以下、又は約50ミクロン以下、又は約40ミクロン以下、又は約30ミクロン以下、又は約20ミクロン以下、又は約10ミクロン以下、又は約9ミクロン以下、又は約8ミクロン以下、又は約7ミクロン以下、又は約6ミクロン以下、又は約5ミクロン以下の厚さを有する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態91.可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面は、チャネルの繰り返しパターンを含む、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態92.チャネルの繰り返しパターンは、クロスハッチパターン又は織りパターンの形態である、実施形態91に記載の方法。
実施形態93.チャネルの繰り返しパターンは等方性配向を有する、実施形態91に記載の方法。
実施形態94.チャネルの繰り返しパターンは異方性配向を有する、実施形態91に記載の方法。
実施形態95.チャネルは、少なくとも約0.1mm、又は少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1mm(専用設計);0.1mm(汎用設計)の平均チャネル幅ACを有する、実施形態91に記載の方法。
実施形態96.チャネルは、約100mm以下、又は約90mm以下、又は約80mm以下、又は約70mm以下、又は約60mm以下、又は約50mm以下、又は約40mm以下、又は約30mm以下、又は約25mm以下、又は約20mm以下、又は約15mm以下の平均チャネル幅ACを有する、実施形態91に記載の方法。
実施形態97.チャネルは、少なくとも約1ミクロン、又は少なくとも約1.1ミクロン、又は少なくとも約1.2ミクロン、又は少なくとも約1.3ミクロンの平均チャネル深さACを有する、実施形態91に記載の方法。
実施形態98.チャネルは、約500ミル以下、又は約450ミル以下、又は約400ミル以下、又は約350ミル以下、又は約300ミル以下、又は約250ミル以下、又は約200ミル以下、又は約200ミル以下、又は約150ミル以下、又は約100ミル以下、又は約75ミル以下、又は約50ミル以下、又は約25ミル以下の平均チャネル深さACを有する、実施形態91に記載の方法。
実施形態99.剥離コーティングは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面に直接接触する、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
実施形態100.剥離コーティングは、可撓性バリアフィルムのテクスチャ表面に結合されている、実施形態64、65、及び66のいずれか一つに記載の方法。
【0061】
一般的な説明又は実施例で上述した活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされなくてもよく、記載した活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われてもよいことに留意されたい。更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0062】
利点、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上述されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0063】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び図面は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び図面は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供されてもよい。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなってもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく例示的なものと見なされるべきである。
図1
図2
図3
【国際調査報告】