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特表2023-528938付着型ジェルネイル及びこれの製造方法
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  • 特表-付着型ジェルネイル及びこれの製造方法 図1
  • 特表-付着型ジェルネイル及びこれの製造方法 図2
  • 特表-付着型ジェルネイル及びこれの製造方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-06
(54)【発明の名称】付着型ジェルネイル及びこれの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 29/00 20060101AFI20230629BHJP
   A45D 31/00 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
A45D29/00
A45D31/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022575354
(86)(22)【出願日】2021-08-31
(85)【翻訳文提出日】2022-12-07
(86)【国際出願番号】 KR2021011639
(87)【国際公開番号】W WO2022085927
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0138470
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522099526
【氏名又は名称】スンウー インダストリー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SUNWOO INDUSTRY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】32-8, Janggogae-ro 117beon-gil, Seo-gu, Incheon, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ソン ジュ
(57)【要約】
【要約】
【課題】着色性、耐久性及び通気性を著しく増大させる付着型ジェルネイル及びこれの製造方法を提供すること。
【解決手段】付着型ジェルネイルは粘着剤層、前記粘着剤層の上部に形成されたカラーベース層、及び前記カラーベース層の上部に形成されたカラー層を含む。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着剤層と、
前記粘着剤層の上部に形成されたカラーベース層と、
前記カラーベース層の上部に形成されたカラー層と、
を含む
ことを特徴とする付着型ジェルネイル。
【請求項2】
前記カラーベース層はウレタン材質で形成された
る請求項1に記載の付着型ジェルネイル。
【請求項3】
前記カラーベース層はエアホールが形成された
請求項2に記載の付着型ジェルネイル。
【請求項4】
前記カラーベース層はオープンセル(open cell)とクローズドセル(closed cell)が混合された構造で形成される
請求項3に記載の付着型ジェルネイル。
【請求項5】
前記カラーベース層の表面粗さは前記粘着剤層の表面粗さより小さい
請求項1に記載の付着型ジェルネイル。
【請求項6】
前記粘着剤層はビタミン、カルシウム、ユーカリ、扁柏水及び天然ハーブのうちで少なくとも一つを含む
請求項1に記載の付着型ジェルネイル。
【請求項7】
前記カラー層は前記カラーベース層と接触しながら紫外線によって硬化される
請求項1に記載の付着型ジェルネイル。
【請求項8】
前記カラー層上に形成されたジェルコーティング層をさらに含み、前記ジェルコーティング層はUVジェルコーティング層とLEDジェルコーティング層を含んでなされる
請求項1に記載の付着型ジェルネイル。
【請求項9】
粘着剤層を形成する段階と、
粘着剤層上にカラーベース層を形成する段階と、
カラーベース層上にカラー層を形成する段階と、
を含む
ことを特徴とする付着型ジェルネイルの製造方法。
【請求項10】
前記カラーベース層を形成する段階では表面粗さが粘着剤層の表面粗さより小さなウレタンフィルムを粘着剤層に付着する
請求項9に記載の付着型ジェルネイルの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付着型ジェルネイル及びこれの製造方法に対するものであり、着心地と着色性が著しく改善された付着型ジェルネイル及びこれの製造方法に対するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ネイルアートの場合多様な色相のマニキュアのような顔料などを爪や足指の爪などに塗布するか、またはビーズや宝石などのアクセサリーを爪に付着するなどの方式でなされて来た。
【0003】
しかし、このような液状の顔料を爪や足指の爪に塗布する方法は、顔料を塗布した後硬化させるために時間がたくさん必要となるので、使用者にとって不便さを誘発することがある。また、アクセサリーを付着する場合にも接着剤が完全に固まるまで時間が必要であり、付着が完了された後にも小さな衝撃に易しくアクセサリーが落ちるようになる問題があった。
【0004】
このような問題点らを解決するために使用者の爪や足指の爪に顔料を直接塗布する方法の代わりにネイルステッカーを付着する方法が使用されている。このような方法によれば、使用者が顔料を塗布して硬化させるまで待つ必要なしに簡単に爪や足指の爪にステッカーを付着することだけで、爪と足指の爪を飾ることができて使用者が既存の方式に比べてずっと迅速で容易にネイルアートを実施することができた。
【0005】
延いては、特許文献1-4に開示されたもののように最近には軟質の半固体状態であるステッカーを爪や足指の爪に付着した以後に紫外線硬化を進行するようにして爪または足指の爪に付着された形態を維持する方法も提案されたことがある。
【0006】
しかし、特許文献1-4ではすべて粘着層または接着層上にカラー層を具現する問題がある。言い換えれば、ジェルネイルでのカラー層はジェルネイルステッカーのカラーを決める重要な役割をするが、特許文献1-4は粘着層または接着層にすぐカラー層を形成するようになるので、着色性が落ちる問題が発生される。
【0007】
また、粘着層または接着層の柔らかい性質によってカラー層が後で硬化される場合には、クラックが発生される問題も誘発される。これによって特許文献5ではカラー層が紫外線によって硬化されないようにするジェルネイルステッカーを開示している。しかし、硬化の防止のためにはカラー層を形成する過程で光安定剤を別に使わなければならないので、製造原価が高くなる問題点も発生される。
【0008】
また、ネイルステッカーを長期間付着するようになれば、酸素が長い間供給されることができなくて爪健康を害することがあるので、粘着剤または接着剤の改善も要求される実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-2024663号(2019.09.24)ジェルネイルステッカー
【特許文献2】大韓民国登録特許第10-2024666号(2019.09.24)ジェルネイルステッカーの製造方法
【特許文献3】大韓民国登録特許第10-11949267号(2019.02.19)ジェルネイルステッカー及びこれの製造方法
【特許文献4】大韓民国登録特許第10-1797203号(2017.11.15)ネイルアート用半硬化ジェルネイルステッカー及びその製造方法
【特許文献5】大韓民国登録特許第10-1982125号(2019.05.24)ジェルネイルステッカー及びこれの製造方法
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記した従来技術の問題点を解決するためのものであり、本発明の目的は着色性または耐久性を著しく増大させた付着型ジェルネイル及びこれの製造方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、高い通気性を有するようにして爪や足指の爪に及ぶ影響を最小化する付着型ジェルネイル及びこれの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面による付着型ジェルネイルは粘着剤層、前記粘着剤層の上部に形成されたカラーベース層、及び前記カラーベース層の上部に形成されたカラー層を含む。
【0012】
この時、前記カラーベース層はウレタン材質で形成されることができる。
【0013】
また、前記カラーベース層はエアホールが形成されることができる。
【0014】
また、前記カラーベース層はオープンセル(open cell)とクローズドセル(closed cell)が混合された構造で形成されることができる。
【0015】
また、前記カラーベース層の表面粗さは前記粘着剤層の表面粗さより小さく形成されることができる。
【0016】
また、前記粘着剤層はビタミン、カルシウム、ユーカリ、扁柏水及び天然ハーブのうちで少なくとも一つを含むことができる。
【0017】
また、前記カラー層は前記カラーベース層と接触しながら紫外線によって硬化されることができる。
【0018】
また、付着型ジェルネイルは前記カラー層上に形成されたジェルコーティング層をさらに含み、前記ジェルコーティング層はUVジェルコーティング層とLEDジェルコーティング層を含んでなされることができる。
【0019】
一方、本発明の一側面による付着型ジェルネイルの製造方法は粘着剤層を形成する段階、粘着剤層上にカラーベース層を形成する段階及びカラーベース層上にカラー層を形成する段階を含む。
【0020】
この時、前記カラーベース層を形成する段階では表面粗さが粘着剤層の表面粗さより小さなウレタンフィルムを粘着剤層に付着することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明による付着型ジェルネイル及びこれの製造方法は、カラーベースがカラー層の着色性と解像度を増加させる。
【0022】
また、本発明はカラーベースの表面粗さが粘着剤層より小くなって、前記印刷解像度を高めながらもカラー層が硬化される場合までカラーベース層がカラー層を密着支持するようにして、カラー層と全体ジェルネイルの耐久性を著しく高めるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施例による付着型ジェルネイルの断面図である。
図2図1でのジェルコーティング層をより詳細に示した図面である。
図3】本発明の一実施例による付着型ジェルネイルの製造方法を示した流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施例に対して当業者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は、多様な変更を加えることができるし、さまざまな実施例を有することができるところ、特定実施例らを図面に例示して詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなくて、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含む。
異なるように定義されない限り、技術的であるか、または科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般に理解されることと等しい意味を有している。一般に使用される前もって定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有し、本出願で明白に定義しない限り、理想的であるか、または過度に形式的な意味でない。
【0025】
以下、本発明の一実施例による付着型ジェルネイルに対して説明する。図1は、本発明の一実施例による付着型ジェルネイルの断面図であり、図2は、図1でのジェルコーティング層をより詳細に示した図面である。
【0026】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による付着型ジェルネイル100は粘着剤層20、カラーベース30、カラー層40、ジェルコーティング層60を含んでなされる。この時粘着剤層20はその製造のためにベースフィルム10上で形成されることができるし、カラー層40外に別途の印刷層50をさらに含むことができる。また、図示したように保護フィルム70が付加されてジェルコーティング層60を保護するようにできる。
【0027】
まず、ベースフィルム10は粘着剤層20を形成するために支持する役割をして付着型ジェルネイル100の一番下端に位置することができる。ベースフィルム10は離型紙で形成されても良くて、付着型ジェルネイル100の使用時除去することができる。より詳細には、ベースフィルム10はPET材質にシリコン異形処理原緞を含むことができる。
【0028】
粘着剤層20はアクリル水性系列、アクリル油性系列及びUV硬化型粘着剤のうちで少なくとも何れか一つを含んでなされるが、使用者の爪や足指の爪に直接付着される部分を言う。このような粘着剤層20はベースフィルム10上に塗布して形成する。
【0029】
粘着剤層20はアンチファンガル栄養グルー層として爪と足指の爪をケアするための栄養強化成分と細菌やかびなどから爪を保護するための抗菌成分を含むことができる。
【0030】
より詳細には、粘着剤層20はビタミン、カルシウム、ユーカリ、扁柏水及び天然ハーブのうちで少なくとも一つを含む。この時、栄養強化成分としてビタミンB5、ビタミンE、カルシウムなどを含み、抗菌成分としてユーカリ、扁柏水、天然ハーブを含むことができる。
【0031】
すなわち、本実施例による付着型ジェルネイルは栄養強化成分と抗菌成分を同時に含むので、ひんぱんなセルフネイル施術で損傷された使用者の爪と足指の爪を保護して爪表面の損傷を最小化することができる。
【0032】
カラーベース層30は粘着剤層20の上部に形成されるが、ウレタン原料にエアロゾルを添加してエアホールを生成するように形成されることができる。または、ウレタン原料をエステルポリマー系及びエーテルポリマー系を混合して使ってカラーベース層の内部構造がオープンセル(open cell)とクローズドセル(closed cell)が混合された構造で形成されることができるし、最小限の通気性を保障するためにオープンセルの嵩%の割合を5%以上で形成することが望ましい。
【0033】
このようなカラーベース層30の具備によって、付着型ジェルネイル100は酸素透過率が高くなって通気性を有することができて、使用者がジェルネイル100を爪や足指の爪に付着する場合窮屈さを感じないでより楽な着心地を有するようにできる。この時、ウレタンシート層30は20乃至50umの厚さを有することができる。
【0034】
延いては、カラーベース層30はカラー層40の下部に位置しながら白色系列でなされることができる。よって、本実施例による付着型ジェルネイル100ではカラー層40で所望の色相を示すためにCMYKを混合するか、または他の色相を混合したカラーインクを白色のカラーベース層30上に塗布するようになるので、色相の彩度が極大化されて表現力が増加するので、カラー層の色相解像度が増加されて印刷層40のパターンがより鮮かに確認されることができる。
【0035】
さらに延いては、この場合にカラーベース層40の表面粗さは粘着剤層20の表面粗さより小さく形成される。よって、粘着剤層20にすぐカラー層40や印刷層50を塗布する場合には、粘着剤層20の表面粗さに起因して印刷解像度が非常に落ちるようになる。しかし、ウレタンフィルムで構成されたカラーベース層30を先ず粘着剤層に接着し、ここに色相やパターンを印刷する場合には印刷解像度を極大化させることができる。したがって、前記した彩度の増加と併せて、解像度の増加によってより微視的なパターンや模様の具現が可能になる。
【0036】
さらに延いては、カラーベース層30はカラー層40が紫外線によって硬化される場合にカラー層40を支持するようになる。すなわち、カラーベース層30は前述したように通気性構造を有するので、フレキシブル(flexible)でありながらも粘着剤層20より著しく大きい引張強度を有している。よって、カラー層40が硬化される場合にもカラー層40の嵩変化に対応してともに変形されるので、カラー層のクラック発生を減らしながら他の側で粘着剤層20との結合力も続いて維持するので、ジェルネイル100の耐久性を著しく増大させる。
【0037】
カラー層40はカラーベース層30に塗布され、カラーインクを一定厚さで印刷して形成されることができる。カラー層40に使用されるカラーインクとしてはCMYKなどがあるが、Cはブルー、Mはレッド、Yはイエロ、Kはブラックであり、このようなカラーインクを単独で使用するか、または適切に混合してカラー層40を形成することができる。
【0038】
この時、一般なカラー層40は外部の紫外線や蛍光燈、LEDなどの間接紫外線などによって早く固まる現象を防止するために光安定剤を極少量添加するが、本実施例による付着型ジェルネイル100はこの場合にも前述したカラーベース層30によって耐久性が確保されるので、光安定剤の不使用によって生産原価を著しく低めることができる。
【0039】
印刷層50は一般にネイルの模様パターンを印刷することを言うが、印刷層50は各種印刷方法や金箔、銀箔、アルミ箔またはグリッター(きらめき)などでデザインが表現されたことを言う。この時、印刷層50はシルクスクリーン印刷、フレキソグラフィック印刷、オフセット印刷、デジタル印刷及びグラビア印刷などの方式によって形成されることができる。
一方、ジェルコーティング層60はUVジェルコーティング層61とLEDジェルコーティング層65を含んでなされる。
【0040】
UVジェルコーティング層61はカラー層40または印刷層50上に塗布され、オリゴマー、モノマー及び短波長開始剤を混合したUVジェルコーティング液を塗布して紫外線硬化方式で乾燥させることで形成されることができる。例えば、UVジェルコーティング層61はオリゴマー40%乃至60%、モノマー30%乃至55%、短波長開始剤2%乃至10%を混合したUVジェルコーティング液を利用して形成されることができる。この時、オリゴマーはウレタン、アクリル、アクリルエポキシ、ポリエステル系列オリゴマーなどを使用することができるし、短波長開始剤はTPO、184などを使用することができる。また、塗布されたUVジェルコーティング液はUV紫外線硬化方式で乾燥させることでUVジェルコーティング層61を形成することができる。
【0041】
このようなUVジェルコーティング層61の場合、オリゴマーが基準値以上である時(すなわち、オリゴマーの含量が60%を超過する時)にジェルネイル100があまりにも柔軟(soft)になってジェルネイルの変形が発生することがあるし、スクラッチ、打痕などの損傷がたくさん生じて維持力が劣ることがある。よって、オリゴマーの含量は可能な60%を超過しないように混合するのが必要である。
【0042】
反面、オリゴマーが基準値以下である時(すなわち、オリゴマーの含量が40%未満である時)にはジェルネイル100がとても固く(hard)なって一般消費者の屈曲になった爪に付け難い。よって、密着感が落ちてジェルネイル100が離脱現象(爪や足指の爪から離れる現象)が生ずることがあるし、密着感がないので変形が発生することがある。よって、オリゴマーの含量が40%以上になるように混合することが望ましい。
【0043】
一方、UVジェルコーティング層でモノマーが基準値(例えば、55%含量)を超過すれば、製品の柔軟性と伸び率が下向きをすることがあって、屈曲になった爪や足指の爪に付ける密着感(密着力)が劣るので、長続き力が低下されることがある。反面、モノマーの含量が基準値(例えば、30%)未満なら、付着型ジェルネイル100がとても固くなるので、屈曲になった爪に付ける時に密着感(密着力)が劣りながら長続き力(爪や足指の爪に付いている付着力)が低くなるようになるので、モノマーを30%乃至55%範囲で混合することが望ましい。
【0044】
ここで、爪や足指の爪に対する密着力とは、ジェルネイル100でベースフィルム10に具備された下部粘着剤層(図示せず)が使用者の屈曲になった爪や足指の爪に落ちないでそのまま付着されていることを意味する。このような下部粘着剤層の密着感を向上させることで、付着型ジェルネイル100が爪や足指の爪に付いている密着感が優秀であるようにすることができる。
【0045】
また、UVジェルコーティング層61で短波長開始剤が10%を超過すれば、製品の硬化状態がとても早くなって製造過程や流通過程で自然硬化が発生することがあるので、使用者の屈曲になった爪や足指の爪にジェルネイル100を付け難くなって、付けるようになってもジェルネイル100が爪や足指の爪で易しく剥離されることがある。このような現象を防止するためにUVジェルコーティング層の場合短波長開始剤を10%が超過しないように混合することができる。
【0046】
反面、短波長開始剤が基準値(例えば、2%)未満の場合には硬化速度が低下されて製品の堅固性が落ちることがある。これにより、異物が爪や足指の爪に易しく付くことができるし、変形も易しく発生することがあるし、長続き力も低下されることがある。よって、UVジェルコーティング層に使用される短波長開始剤の含量を2%以上になるように含量を合わせることが望ましい。
【0047】
LEDジェルコーティング層はUVジェルコーティング層上に塗布され、オリゴマー、モノマー、長波長開始剤及びセルロースを混合したLEDジェルコーティング液を塗布して乾燥させることで形成されることができる。例えば、LEDジェルコーティング層はオリゴマー15%乃至40%、モノマー20%乃至30%、長波長開始剤0.1%乃至0.5%及びセルロース30%乃至55%を混合したLEDジェルコーティング液を利用して形成されることができる。また、塗布されたLEDジェルコーティング液は60度乃至100度の間で30分乃至60分程度乾燥させることで、LEDジェルコーティング層を形成することができる。このようにUVジェルコーティング層とLEDジェルコーティング層は透明コーティング層として印刷層40を保護する機能を遂行することができる。例えば、LEDジェルコーティング層65は220マイクロンの厚さを有することができる。
【0048】
このようなLEDジェルコーティング層65の場合、モノマーが基準値(例えば、30%)を超過すれば、ジェルネイル100のべたつくことがひどくなることがあるし、堅固性が落ちることがある。また、ジェルネイル100が使用者の手につくようになって、ジェルネイル100の形態が損傷されることがある。製品の硬化速度もたくさん低下される。このような現象を防止するようにLEDジェルコーティング層ではモノマーの含量を30%以下で合わせることが望ましい。反面、モノマーの含量が20%未満なら、ジェルネイル100がとても固くなって屈曲になった爪にジェルネイル100を付着する時密着感が落ちながら長続き力も減少することがある。よって、モノマーの含量を20%以上になるようにすることが望ましい。
【0049】
一方、LEDジェルコーティング層に含まれるオリゴマーが40%を超過すれば、紫外線に易しく硬化されることがある。すなわち、ジェルネイル100の製造過程や流通過程で易しく自然硬化が発生することがある。これによって、使用者がLEDジェルコーティング層が硬化された後ジェルネイル100を除去する場合、完全に除去されることができずに割れながらはげることがある。このような場合爪に損傷が発生することがある。反面、オリゴマーが15%未満なら、紫外線硬化時硬化速度がとても遅くなって、硬化が完全になされることができなくなって、このような状態でそのまま未硬化された製品を使用するようになれば、ジェルネイル100がひどく損傷されることがある。このように形態変形、光沢感低下、異物などによってジェルネイル100の長続き力が劣ることがある。
【0050】
また、LEDジェルコーティング層65の長波長開始剤が0.5%を超過すれば、実生活で光に露出されて易しく自然硬化が発生することがあって、使用者の屈曲になった爪や足指の爪に易しくジェルネイル100を付け難いし、付けた以後にもジェルネイル100が易しく落ちることがある。もし、長波長開始剤が0.1%未満の場合には硬化速度がとても遅くなって、ジェルネイル100の堅固性が落ちることがある。これにより、異物が易しく付いて、変形が易しく発生して長続き力も低下されることがある。
【0051】
また、LEDジェルコーティング層のセルロースが55%を超過されるように混合すれば、ジェルネイル100の伸び率がとても低くなって屈曲になった爪または足指の爪に付け難いことがある。すなわち、使用者の爪や足指の爪にジェルネイル100が完全に密着されなくて易しく落ちるようになるので、ジェルネイル100の粘着力と長続き力が低下されることがある。よって、LEDジェルコーティング層にはセルロースを55%以下になるように混合することが望ましい。反面、セルロースの含量が30%未満なら、ジェルネイル100を半固体状態で作ってくれる機能が落ちることがあるので、セルロース含量を30%以上になるようにする必要がある。
【0052】
一方、本発明の第1実施例による付着型ジェルネイル100に使用されたモノマー、オリゴマー、長波長開始剤はすべて液状状態の製品として、紫外線に露出される場合だけに液状状態から固体に変わるようになる。この時、このような液状状態のジェルネイルをセルロースが半固体状態で作ってくれる機能を遂行することができる。
【0053】
また、本発明の一実施例による付着型ジェルネイル100は打抜き工程によってベースフィルム10上に形成された粘着剤層20、カラーベース層30、カラー層40、UVジェルコーティング層61、及びLEDジェルコーティング層65を切断して爪または足指の爪模様で形成するように構成されることができる。このような打抜き工程以後にはベースフィルム10まで切断して付着型ジェルネイルを生成するカットティング工程をさらに遂行することができる。
【0054】
以下、本発明の一実施例による付着型ジェルネイルの製造方法を説明する。図3は、本発明の一実施例による付着型ジェルネイルの製造方法を示した流れ図である。
【0055】
図3を参照すれば、本実施例による付着型ジェルネイルの製造方法は、ベースフィルム上に粘着剤層を形成する段階(S10)、粘着剤層上にカラーベース層を形成する段階(S20)、カラーベース層上にカラー層を形成する段階(S30)、カラー層上に印刷層を形成する段階(S40)、印刷層上にジェルコーティング層を形成する段階を含んでなされる。
【0056】
この時、前と重複される説明は略することにして、本実施例では粘着剤層にカラーベース層を形成することが一番重要である。この時、カラー層をジェルコーティング層を塗布した以後その下部に形成する場合と異なり、本実施例では粘着剤層を先ず形成してその上部にカラー層を形成するためにカラー層の硬化はクラックが誘発される大きい短所になる。よって、白色系列でカラーベースの役割をするが、表面粗さが粘着剤層より小くなって印刷解像度を高めながらカラー層が硬化される場合にもカラーベース層がカラー層を密着支持するようにしてカラー層と全体ジェルネイルの耐久性を著しく高めるようになる。
【0057】
以上のように、本明細書と図面には本発明の望ましい実施例に対して開示したし、たとえ特定用語らが使用されたが、これは単に本発明の記述内容を易しく説明して発明の理解を助けるための一般な意味で使用されたものであって、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施例外にも本発明の技術的思想に土台を置いた他の変形例らが実施可能であるということは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に自明なものである。
【符号の説明】
【0058】
100 付着型ジェルネイル
10 ベースフィルム
20 粘着剤層
30 カラーベース層
40 カラー層
50 印刷層
60 ジェルコーティング層
61 UVジェルコーティング層
65 LEDジェルコーティング層
70 保護フィルム

図1
図2
図3
【国際調査報告】