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特表2023-528974倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置及び制御端末
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  • 特表-倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置及び制御端末 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-06
(54)【発明の名称】倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置及び制御端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20230101AFI20230629BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
G06Q10/08
B65G1/137 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022576049
(86)(22)【出願日】2021-06-16
(85)【翻訳文提出日】2022-12-09
(86)【国際出願番号】 CN2021100462
(87)【国際公開番号】W WO2021254407
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】202010553288.0
(32)【優先日】2020-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519311813
【氏名又は名称】深▲せん▼市海柔▲創▼新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 紅霞
(72)【発明者】
【氏名】陳 宇奇
【テーマコード(参考)】
3F522
5L049
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522CC01
3F522DD04
3F522EE15
3F522FF03
3F522FF04
3F522FF37
3F522GG03
3F522GG07
3F522GG44
3F522JJ02
3F522JJ04
3F522LL11
5L049CC51
(57)【要約】
本開示によれば、倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置、制御端末及び記憶媒体が提供される。当該倉庫保管システムでは、貨物棚に貨物保管コンテナを載置する保管位置が設けられており、貨物棚の保管位置のすべてに貨物保管コンテナが載置されていない場合、又は貨物保管コンテナがコンテナ移動装置によって保管位置から移動される場合、保管位置が空きになる状況が発生する可能性があり、これにより、貨物収集プロセスにおいて、コンテナ移動装置は、制御端末の制御により、貨物選別が完了した後の貨物収集コンテナを貨物棚の空き保管位置に一時的に保管し、すなわち、貨物棚の保管位置は、貨物保管コンテナの載置及び貨物収集コンテナの一時的保管に同時に用いることができるため、貨物収集プロセスにおいて特定の一時的保管領域や一時的保管貨物棚を設定して貨物を一時的に保管する必要がなくなり、倉庫保管システムのスペース利用率が効果的に向上し、かつ、一時的保管領域や一時的保管貨物棚の大きさ制限が存在しないため、より多くの注文タスクの貨物収集操作を同時に行うことができ、ひいては倉庫保管貨物収集の作業効率が向上することになる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物棚、コンテナ移動装置及び制御端末を含み、
前記貨物棚には、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する複数の保管位置が設けられ、
前記制御端末は、前記コンテナ移動装置に第1制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第1制御指令に基づいて、対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させ、
前記制御端末は、現在コンテナが載置されていない前記貨物棚の空き保管位置を取得し、前記コンテナ移動装置に第2制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第2制御指令に基づいて、前記対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管する、
ことを特徴とする倉庫保管システム。
【請求項2】
前記制御端末は、前記対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、前記注文タスクに基づいて前記コンテナ移動装置に前記第1制御指令を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の倉庫保管システム。
【請求項3】
前記貨物棚の各前記保管位置には、標識が対応して設けられ、
前記コンテナ移動装置は、前記第1制御指令を受信した後、前記対象貨物保管コンテナが保管される対象保管位置の第1標識を取得し、前記第1標識が含まれる第1通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第1通知情報に基づいて、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の倉庫保管システム。
【請求項4】
前記コンテナ移動装置は、前記第2制御指令を受信した後、前記空き保管位置の第2標識を取得し、前記第2標識が含まれる第2通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第2通知情報に基づいて、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新する、
ことを特徴とする請求項3に記載の倉庫保管システム。
【請求項5】
前記コンテナ移動装置は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態を照会するための第1照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第1照会情報に基づいてフィードバックされる前記対象保管位置の現在の状態情報を受信し、前記対象保管位置が現在空き保管位置である場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記対象保管位置に移動させて載置し、
又は、
前記コンテナ移動装置は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、前記貨物棚の空き保管位置を照会するための第2照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信し、前記貨物棚に空き保管位置が存在する場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記空き保管位置に移動させて載置する、
ことを特徴とする請求項3に記載の倉庫保管システム。
【請求項6】
前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信した後、前記貨物棚に少なくとも二つの空き保管位置が存在する場合、前記コンテナ移動装置は、前記貨物棚に存在する少なくとも二つの空き保管位置に基づいて所定条件が満たされる空き保管位置を特定し、前記対象貨物保管コンテナを所定条件が満たされる前記空き保管位置に移動させて載置し、
前記所定条件は、前記コンテナ移動装置が空き保管位置に移動する距離が最短であり、又は、空き保管位置と前記第1貨物選別領域との距離が最短であることを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の倉庫保管システム。
【請求項7】
前記制御端末は、前記注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、前記コンテナ移動装置に第3制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第3制御指令に基づいて、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の倉庫保管システム。
【請求項8】
前記コンテナ移動装置は、前記第3制御指令を受信した後、前記対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置の第3標識を取得し、前記第3標識が含まれる第3通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第3通知情報に基づいて、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新する、
ことを特徴とする請求項7に記載の倉庫保管システム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の倉庫保管システムに用いられる貨物収集方法であって、
前記制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、前記注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させることと、
前記制御端末から現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管することと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である、
ことを特徴とする貨物収集方法。
【請求項10】
前記第1制御指令を受信した後、前記対象貨物保管コンテナが保管される対象保管位置の第1標識を取得し、前記第1標識が含まれる第1通知情報であって、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第1通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の貨物収集方法。
【請求項11】
前記第2制御指令を受信した後、前記空き保管位置の第2標識を取得し、前記第2標識が含まれる第2通知情報であって、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第2通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の貨物収集方法。
【請求項12】
いずれかの対象貨物の選別が完了した後、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態を照会するための第1照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第1照会情報に基づいてフィードバックされる前記対象保管位置の現在の状態情報を受信し、前記対象保管位置が現在空き保管位置である場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記対象保管位置に移動させて載置し、
又は、
いずれかの対象貨物の選別が完了した後、前記貨物棚の空き保管位置を照会するための第2照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信し、前記貨物棚に空き保管位置が存在する場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記空き保管位置に移動させて載置することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の貨物収集方法。
【請求項13】
前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信した後、前記貨物棚に少なくとも二つの空き保管位置が存在する場合、前記貨物棚に存在する少なくとも二つの空き保管位置に基づいて所定条件が満たされる空き保管位置を特定し、前記対象貨物保管コンテナを所定条件が満たされる前記空き保管位置に移動させて載置することをさらに含み、
前記所定条件は、前記コンテナ移動装置が空き保管位置に移動する距離が最短であり、又は、空き保管位置と前記第1貨物選別領域との距離が最短であることを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の貨物収集方法。
【請求項14】
注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後に前記制御端末から送信される第3制御指令を受信するとき、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させることをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の貨物収集方法。
【請求項15】
前記第3制御指令を受信した後、前記対象貨物が搭載されている前記貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置の第3標識を取得し、前記第3標識が含まれる第3通知情報であって、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第3通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の貨物収集方法。
【請求項16】
請求項1~8のいずれか1項に記載の倉庫保管システムに用いられる貨物収集方法であって、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、前記注文タスクに基づいて、前記対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第1制御指令をコンテナ移動装置に送信することと、
現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管するように前記コンテナ移動装置を指示するための第2制御指令を前記コンテナ移動装置に送信することと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である、
ことを特徴とする貨物収集方法。
【請求項17】
前記コンテナ移動装置から送信される第1通知情報であって、前記第1制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記対象貨物保管コンテナを保管する対象保管位置に対応する標識である第1標識が含まれる第1通知情報を受信することと、
前記第1通知情報に基づいて、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の貨物収集方法。
【請求項18】
前記コンテナ移動装置から送信される第2通知情報であって、前記第2制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記空き保管位置に対応する標識である第2標識が含まれる第2通知情報を受信することと、
前記第2通知情報に基づいて、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の貨物収集方法。
【請求項19】
前記コンテナ移動装置からいずれかの対象貨物の選別が完了した後に送信される第1照会情報を受信し、前記第1照会情報に基づいて、前記対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態情報を前記コンテナ移動装置にフィードバックし、
又は、
前記コンテナ移動装置からいずれかの対象貨物の選別が完了した後に送信される第2照会情報を受信し、前記第2照会情報に基づいて、前記貨物棚の空き保管位置情報を前記コンテナ移動装置にフィードバックすることをさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の貨物収集方法。
【請求項20】
前記注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第3制御指令を前記コンテナ移動装置に送信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の貨物収集方法。
【請求項21】
前記コンテナ移動装置から送信される第3通知情報であって、前記第3制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置に対応する標識である第3標識が含まれる第3通知情報を受信することと、
前記第3通知情報に基づいて、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新することと、を含む、
ことを特徴とする請求項20に記載の貨物収集方法。
【請求項22】
コンテナ移動装置に用いられる貨物収集装置であって、
制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、前記注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させる移動モジュールと、
前記制御端末から現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管する一時的保管モジュールと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である、
ことを特徴とする貨物収集装置。
【請求項23】
制御端末に用いられる貨物収集装置であって、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得する取得モジュールと、
前記注文タスクに基づいて、前記対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第1制御指令をコンテナ移動装置に送信する制御モジュールと、を含み、
前記取得モジュールは、現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、
対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管するように前記コンテナ移動装置を指示するための第2制御指令を前記コンテナ移動装置に送信し、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である、
ことを特徴とする貨物収集装置。
【請求項24】
コンテナ移動装置であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
少なくとも一つの前記プロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、前記コンテナ移動装置が請求項9~15のいずれか1項に記載の貨物収集方法を実行するように少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶されている、
ことを特徴とするコンテナ移動装置。
【請求項25】
制御端末であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
少なくとも一つのプロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、前記制御端末が請求項16~21のいずれか1項に記載の貨物収集方法を実行するように少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶されている、
ことを特徴とする制御端末。
【請求項26】
請求項9~21のいずれか1項に記載の貨物収集方法を実現するために、プロセッサによって実行されるコンピュータ実行指令が記憶されている、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、倉庫保管貨物収集の技術分野に関し、特に倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置、制御端末及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
社会の発展と科学技術の進歩に伴い、倉庫保管管理のレベルも継続的に向上しており、合理的に設計される倉庫保管管理システムは、膨大な貨物収集業務のニーズを満たすために倉庫保管貨物収集の作業効率を向上させるのに役立つことが可能となる。
【0003】
倉庫保管操作において、貨物選別とは、注文タスクで指定された貨物を倉庫から取り出す処理プロセスを指し、従来の方法は、通常、貨物選別の効率を向上させるために、最初に貨物を収集し、その後、二次選別を行う貨物選別戦略を採用している。
【0004】
従来の貨物選別戦略では、特定の一時的保管領域又は一時的保管貨物棚を設定して貨物収集プロセスにおいて選別された貨物を一時的に保管する必要があるため、倉庫リソースが占有されることになり、かつ、特定の領域又は貨物棚の大きさが限られているため、一時的に保管される貨物の数が限られており、それにより、同時に行われる注文タスクの数が制限されることになり、その結果、最終的には倉庫保管貨物収集の作業効率が低下することになる。
【発明の概要】
【0005】
本開示によれば、従来技術に存在する倉庫保管貨物収集の作業効率が低下する問題を解決するための倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置、制御端末及び記憶媒体が提供される。
【0006】
一態様において、本開示によれば、貨物棚、コンテナ移動装置及び制御端末を含み、
前記貨物棚には、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する複数の保管位置が設けられ、
前記制御端末は、前記コンテナ移動装置に第1制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第1制御指令に基づいて、対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させ、
前記制御端末は、現在コンテナが載置されていない前記貨物棚の空き保管位置を取得し、前記コンテナ移動装置に第2制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第2制御指令に基づいて、前記対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管する倉庫保管システムが提供される。
【0007】
いくつかの実施例において、前記制御端末は、前記対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、前記注文タスクに基づいて前記コンテナ移動装置に前記第1制御指令を送信する。
【0008】
いくつかの実施例において、前記貨物棚の各前記保管位置には、標識が対応して設けられ、
前記コンテナ移動装置は、前記第1制御指令を受信した後、前記対象貨物保管コンテナが保管される対象保管位置の第1標識を取得し、前記第1標識が含まれる第1通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第1通知情報に基づいて、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新する。
【0009】
いくつかの実施例において、前記コンテナ移動装置は、前記第2制御指令を受信した後、前記空き保管位置の第2標識を取得し、前記第2標識が含まれる第2通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第2通知情報に基づいて、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新する。
【0010】
いくつかの実施例において、前記コンテナ移動装置は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態を照会するための第1照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第1照会情報に基づいてフィードバックされる前記対象保管位置の現在の状態情報を受信し、前記対象保管位置が現在空き保管位置である場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記対象保管位置に移動させて載置し、
又は、
前記コンテナ移動装置は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、前記貨物棚の空き保管位置を照会するための第2照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信し、前記貨物棚に空き保管位置が存在する場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記空き保管位置に移動させて載置する。
【0011】
いくつかの実施例において、前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信した後、前記貨物棚に少なくとも二つの空き保管位置が存在する場合、前記コンテナ移動装置は、前記貨物棚に存在する少なくとも二つの空き保管位置に基づいて所定条件が満たされる空き保管位置を特定し、前記対象貨物保管コンテナを所定条件が満たされる前記空き保管位置に移動させて載置し、
前記所定条件は、前記コンテナ移動装置が空き保管位置に移動する距離が最短であり、又は、空き保管位置と前記第1貨物選別領域との距離が最短であることを含む。
【0012】
いくつかの実施例において、前記制御端末は、前記注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、前記コンテナ移動装置に第3制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第3制御指令に基づいて、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させる。
【0013】
いくつかの実施例において、前記コンテナ移動装置は、前記第3制御指令を受信した後、前記対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置の第3標識を取得し、前記第3標識が含まれる第3通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第3通知情報に基づいて、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新する。
【0014】
別の態様において、本開示によれば、上記倉庫保管システムに用いられる貨物収集方法であって、
前記制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、前記注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させることと、
前記制御端末から現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管することと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である貨物収集方法が提供される。
【0015】
いくつかの実施例において、前記第1制御指令を受信した後、前記対象貨物保管コンテナが保管される対象保管位置の第1標識を取得し、前記第1標識が含まれる第1通知情報であって、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第1通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む。
【0016】
いくつかの実施例において、前記第2制御指令を受信した後、前記空き保管位置の第2標識を取得し、前記第2標識が含まれる第2通知情報であって、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第2通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む。
【0017】
いくつかの実施例において、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態を照会するための第1照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第1照会情報に基づいてフィードバックされる前記対象保管位置の現在の状態情報を受信し、前記対象保管位置が現在空き保管位置である場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記対象保管位置に移動させて載置し、
又は、
いずれかの対象貨物の選別が完了した後、前記貨物棚の空き保管位置を照会するための第2照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信し、前記貨物棚に空き保管位置が存在する場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記空き保管位置に移動させて載置することをさらに含む。
【0018】
いくつかの実施例において、前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信した後、前記貨物棚に少なくとも二つの空き保管位置が存在する場合、前記貨物棚に存在する少なくとも二つの空き保管位置に基づいて所定条件が満たされる空き保管位置を特定し、前記対象貨物保管コンテナを所定条件が満たされる前記空き保管位置に移動させて載置することをさらに含み、
前記所定条件は、前記コンテナ移動装置が空き保管位置に移動する距離が最短であり、又は、空き保管位置と前記第1貨物選別領域との距離が最短であることを含む。
【0019】
いくつかの実施例において、注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後に前記制御端末から送信される第3制御指令を受信するとき、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させることをさらに含む。
【0020】
いくつかの実施例において、前記第3制御指令を受信した後、前記対象貨物が搭載されている前記貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置の第3標識を取得し、前記第3標識が含まれる第3通知情報であって、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第3通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む。
【0021】
別の態様において、本開示によれば、倉庫保管システムに用いられる貨物収集方法であって、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、前記注文タスクに基づいて、前記対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第1制御指令をコンテナ移動装置に送信することと、
現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管するように前記コンテナ移動装置を指示するための第2制御指令を前記コンテナ移動装置に送信することと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である貨物収集方法が提供される。
【0022】
いくつかの実施例において、前記コンテナ移動装置から送信される第1通知情報であって、前記第1制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記対象貨物保管コンテナを保管する対象保管位置に対応する標識である第1標識が含まれる第1通知情報を受信することと、
前記第1通知情報に基づいて、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新することと、をさらに含む。
【0023】
いくつかの実施例において、前記コンテナ移動装置から送信される第2通知情報であって、前記第2制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記空き保管位置に対応する標識である第2標識が含まれる第2通知情報を受信することと、
前記第2通知情報に基づいて、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新することと、をさらに含む。
【0024】
いくつかの実施例において、前記コンテナ移動装置からいずれかの対象貨物の選別が完了した後に送信される第1照会情報を受信し、前記第1照会情報に基づいて、前記対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態情報を前記コンテナ移動装置にフィードバックし、
又は、
前記コンテナ移動装置からいずれかの対象貨物の選別が完了した後に送信される第2照会情報を受信し、前記第2照会情報に基づいて、前記貨物棚の空き保管位置情報を前記コンテナ移動装置にフィードバックすることをさらに含む。
【0025】
いくつかの実施例において、前記注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第3制御指令を前記コンテナ移動装置に送信することをさらに含む。
【0026】
いくつかの実施例において、前記コンテナ移動装置から送信される第3通知情報であって、前記第3制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置に対応する標識である第3標識が含まれる第3通知情報を受信することと、
前記第3通知情報に基づいて、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新することと、を含む。
【0027】
別の態様において、本開示によれば、コンテナ移動装置に用いられる貨物収集装置であって、
制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、前記注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させる移動モジュールと、
前記制御端末から現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管する一時的保管モジュールと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である貨物収集装置が提供される。
【0028】
別の態様において、本開示によれば、制御端末に用いられる貨物収集装置であって、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得する取得モジュールと、
前記注文タスクに基づいて、前記対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第1制御指令をコンテナ移動装置に送信する制御モジュールと、を含み、
前記取得モジュールは、現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、
対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管するように前記コンテナ移動装置を指示するための第2制御指令を前記コンテナ移動装置に送信し、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である貨物収集装置が提供される。
【0029】
別の態様において、本開示によれば、コンテナ移動装置であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
少なくとも一つの前記プロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、前記コンテナ移動装置が上記貨物収集方法を実行するように少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶されているコンテナ移動装置が提供される。
【0030】
別の態様において、本開示によれば、制御端末であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
少なくとも一つのプロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、前記制御端末が上記貨物収集方法を実行するように少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶されている制御端末が提供される。
【0031】
別の態様において、本開示によれば、上記貨物収集方法を実現するために、プロセッサによって実行されるコンピュータ実行指令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【発明の効果】
【0032】
本開示に係る倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置、制御端末及び記憶媒体によれば、当該倉庫保管システムでは、貨物棚に貨物保管コンテナを載置する保管位置が設けられており、貨物棚の保管位置のすべてに貨物保管コンテナが載置されていない場合、又は貨物保管コンテナがコンテナ移動装置によって保管位置から移動される(例えば、貨物選別が行われる)場合、保管位置が空きになる状況が発生する可能性があり、これにより、貨物収集プロセスにおいて、コンテナ移動装置は、制御端末の制御により、貨物選別が完了した後の貨物収集コンテナを貨物棚の空き保管位置に一時的に保管し、すなわち、貨物棚の保管位置は、貨物保管コンテナの載置及び貨物収集コンテナの一時的保管に同時に用いることができるため、貨物収集プロセスにおいて特定の一時的保管領域や一時的保管貨物棚を設定して貨物を一時的に保管する必要がなくなり、倉庫保管システムのスペース利用率が効果的に向上し、かつ、一時的保管領域や一時的保管貨物棚の大きさ制限が存在しないため、より多くの注文タスクの貨物収集操作を同時に行うことができ、ひいては倉庫保管貨物収集の作業効率が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本明細書の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示の実施例を示し、本明細書とともに本開示の原理を説明するために用いられる。
【0034】
図1】本開示の実施例における倉庫保管システムを示す概略図である。
図2】本開示の実施例における貨物棚10を示す概略図である。
図3】本開示の実施例におけるコンテナ移動装置20を示す概略図である。
図4】本開示の実施例における貨物収集方法を示す概略図である。
図5】本開示の実施例における貨物収集方法を示す別の概略図である。
図6】本開示の実施例における倉庫保管システムにおいてコンテナ移動装置20と制御端末30とが通信するタイミングチャートである。
図7】本開示の実施例における貨物収集装置を示す概略図である。
図8】本開示の実施例における貨物収集装置を示す別の概略図である。
【0035】
以上の図面により、本開示の明確な実施例を示したが、さらなる詳細は後述する。これらの図面及びテキストの説明は、本開示の概念の範囲を如何なる方法で制限するものではなく、特定の実施例を参照することにより当業者に本開示の概念を説明することを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の実施例の目的、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例の図面と併せて、本発明の実施例の技術的手段を明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明された実施例は、本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者は、創造的な労力を払わないことを前提に得られる他のすべての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0037】
本開示の実施例で使用される用語は、特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本発明を限定するものではない。本開示の実施例で使用される単数形の「一つ」及び「当該」は、文脈が他の意味を明確に表さない限り、複数形を含むものである。
【0038】
なお、本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連オブジェクトを記述する単なる関連関係であり、三つの関係が存在しうることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在し、A及びBが同時に存在し、Bが単独で存在するとの三つの状況を示すことができる。なお、本明細書における文字「/」は、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示すのが一般的である。
【0039】
文脈によって、ここで使用される「場合」や「もし」という単語は、「……時」若しくは「……とき」又は「特定に応答する」若しくは「検出に応答する」と解釈することができる。同様に、文脈によって、「特定する場合」又は「検出する場合(提示された条件又はイベント)」というフレーズは、「特定するとき」若しくは「特定に応答する」又は「検出する(提示された条件又はイベント)とき」若しくは「検出(提示された条件又はイベント)に応答する」と解釈することができる。
【0040】
なお、「含む」、「包含」という用語又はその他の如何なる変形は、非排他的包含をカバーすることを意図するため、一連の要素を含む商品又はシステムは、これらの要素だけではなく、明示的にリストされていない他の要素を含み、又はそのような商品又はシステムに固有の要素を含む。これ以上の制限がない場合、「一つの……を含む」という語句で限定された要素は、その要素を含む商品又はシステムに他の同じ要素が存在することを除外しない。
【0041】
まず、本開示に係る専門用語について説明する。
【0042】
1、貨物収集:倉庫保管システムは、複数の注文タスクを受信するとき、貨物の選択回数を減らすために、最初に各注文タスクにおける同じタイプの貨物の合計数量を集計し、その後、複数の注文に対応する同じタイプの十分な数の貨物を直接一度に選択することができる。
【0043】
例えば、倉庫保管システムが現在三つの注文タスクを受信し、対応する貨物タイプと数量がそれぞれ次のとおりであるとする。
【0044】
【表1】
【0045】
異なる注文タスクに基づいて対応する貨物を個別に選択する場合、倉庫保管システムは、注文1を完了させるために3回選択し、注文2と注文3を完了させるためにいずれも4回選択する必要がある。すなわち、倉庫保管システムは、上記三つの注文タスクを完了させるために合計11回選択する必要がある。
【0046】
倉庫保管システムがマルチ注文タスクで共通の貨物収集処理を採用する場合、貨物A、貨物B、貨物C、貨物Dに対してそれぞれ1回の貨物収集選択のみを必要とし、選別される四つの貨物にそれぞれ対応する貨物の数量は、それぞれ5個、11個、5個、9個であり、合計4回のみ選択する必要があり、したがって、貨物収集を通じて貨物選択効率を向上させることができる。
【0047】
2、二次選別:貨物収集処理が完了した後、倉庫保管システムは、異なる注文タスクのニーズに応じて、後続の梱包輸送などの処理を行うために、貨物収集選択された貨物から対応するタイプと対応する数量の貨物を選別する。
【0048】
例えば、上記の例を参照して、5個の貨物A、11個の貨物B、5個の貨物C及び9個の貨物Dを貨物収集処理により取得した後、注文1、注文2及び注文3の対応する数量の対応する貨物をそれぞれ選択し、同じ注文タスクのすべての貨物を梱包すればよい。
【0049】
3、貨物保管コンテナ:倉庫保管システムにおいて貨物を保管するためのコンテナであり、単一の貨物保管コンテナには多くの同じタイプの貨物が保管されるため、貨物保管コンテナから対応する数量の同じタイプの貨物を選別することができる。
【0050】
例えば、ある貨物保管コンテナに100個の貨物Aが保管され、別の貨物保管コンテナに150個の貨物Bが保管される。
【0051】
4、貨物収集コンテナ:倉庫保管システムにおいて選別された貨物を一時的に保管するためのコンテナであり、通いコンテナとして理解することができ、単一の貨物収集コンテナには、単一タイプの貨物が一時的に保管される。
【0052】
例えば、上記の例を参照して、ある貨物収集コンテナに5個の貨物Aが一時的に保管され、別の貨物収集コンテナに11個の貨物Bが一時的に保管され、別の貨物収集コンテナに5個の貨物Cが一時的に保管され、別の貨物収集コンテナに9個の貨物Dが一時的に保管される。
【0053】
従来の貨物選別戦略では、貨物収集コンテナを用いて貨物を収集する場合、特定の一時的保管領域又は一時的保管貨物棚を設定して貨物収集コンテナを一時的に保管する必要があるため、倉庫リソースが占有されることになる。また、注文タスクの数が多いほど、貨物収集プロセスにおいて一時的に保管する必要がある貨物の数が多くなり、一時的保管が占有する必要があるスペースが大きくなり、特定の一時的保管領域又は一時的保管貨物棚の大きさが限られているため、保管される貨物収集コンテナの数が限られており、それにより、同時に行われる注文タスクの数が制限されることになり、その結果、最終的には倉庫保管貨物収取の作業効率が低下することになる。
【0054】
本開示に係る倉庫保管システムは、上記のような従来技術の技術的問題を解決することを目的とする。本開示によれば、貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを貨物棚の空き保管位置に一時的に保管する倉庫保管システムが提供される。すなわち、貨物棚の保管位置は、貨物保管コンテナの載置及び貨物収集コンテナの一時的保管に同時に用いることができるため、貨物収集プロセスにおいて特定の一時的保管領域や一時的保管貨物棚を設定して貨物を一時的に保管する必要がなくなり、かつ、領域や貨物棚の大きさ制限が存在しないため、より多くの注文タスクの貨物収集操作を同時に行うことができ、ひいては倉庫保管貨物収集の作業効率が向上することになる。
【0055】
以下、本開示の技術的手段と、本開示の技術的手段が上記技術的問題をどのように解決するかについて、具体的な実施例で詳細に説明する。以下のいくつかの具体的な実施例は、互いに結合されてもよく、同一若しくは類似の概念又はプロセスについては、ある実施例において説明されなくなることがある。以下、図面と併せて、本開示の実施例について説明する。
【0056】
図1は、本開示の実施例における倉庫保管システムを示す概略図である。図1に示すように、当該倉庫保管システムは、貨物棚10、コンテナ移動装置20及び制御端末30を含む。
【0057】
ここで、貨物棚10は、倉庫において貨物を保管するための貨物棚であり、コンテナ移動装置20は、具体的には、貨物輸送ロボットなどであってもよく、制御端末30は、具体的には、コンピュータ装置やサーバなどであってもよい。
【0058】
また、図1の第1貨物選別領域P1は、貨物収集処理を実行する領域であり、第2貨物選別領域P2は、貨物の二次選別を実行する領域である。
【0059】
図2は、本開示の実施例における貨物棚10を示す概略図である。図2に示すように、単一の貨物棚10には、貨物保管コンテナ41を載置する複数の保管位置11が設けられており、具体的には、例えば、N個の保管位置11が横方向に設けられ、M個の保管位置11が縦方向に設けられ、すなわち、合計M×N個の保管位置11が設けられてもよく、貨物保管コンテナ41は、貨物を保管するために用いられる。本開示の倉庫保管システムにおいて、貨物棚10の数は複数であってもよく、すなわち、倉庫保管システムは、複数の貨物棚10を含み、各貨物棚10の保管位置11の配列方法及び配列数は、同じであってもよく異なってもよい。貨物棚10の数及び単一の貨物棚10の保管位置11の数は、貨物を保管する貨物保管コンテナ41の数に応じて特定することができ、例えば、すべての貨物棚10の保管位置11の総数は、貨物保管コンテナ41の数以上であってもよい。
【0060】
任意に、各貨物保管コンテナ41には、対応する第1コンテナラベルが設けられており、第1コンテナラベルは、貨物保管コンテナ41に保管されている貨物のタイプに対応してもよく、これにより、貨物保管コンテナ41に設けられる第1コンテナラベルに基づいて、コンテナに保管されている貨物のタイプを特定することができる。第1コンテナラベルは、具体的には、例えば、バーコードや二次元コードなどであってもよく、テキスト、アルファベット、数字、記号のうちのいずれか、又は少なくとも二つの組み合わせなどであってもよい。
【0061】
図1を参照して、コンテナ移動装置20は、制御端末30と無線通信を行ってもよい。コンテナ移動装置20は、制御端末30から送信される制御指令に基づいてコンテナを移動させる。
【0062】
具体的には、制御端末30は、対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、注文タスクに基づいて、選別する必要がある貨物タイプ情報及び貨物位置情報が含まれる第1制御指令をコンテナ移動装置20に送信する。貨物位置情報は、具体的には、貨物棚10における貨物の位置情報であり、これにより、コンテナ移動装置20は、後続のコンテナ移動操作を行うために当該貨物位置情報に基づいて対応する位置に移動することができる。
【0063】
コンテナ移動装置20は、制御端末30から送信される第1制御指令に基づいて、対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナ41を第1貨物選別領域P1に移動させる。第1貨物選別領域P1は、対象貨物保管コンテナ41から貨物収集コンテナ42に対象貨物を選別する領域、すなわち、貨物収集処理が実行される領域である。第1貨物選別領域P1の貨物選別方式は、手動選別及び/又は機械自動選別などを採用することができる。
【0064】
図3は、本開示の実施例におけるコンテナ移動装置20を示す概略図である。図3に示すように、コンテナ移動装置20は、移動構造21(例えば、ローラ、クローラなどであってもよい)及びコンテナ保管領域22を含む。移動構造21は、移動するために用いることができ、コンテナ保管領域22は、コンテナを保管するために用いることができる。コンテナ保管領域22の数は、一つ又は複数であってもよく、コンテナ移動装置20に複数のコンテナ保管領域22が設けられる場合、コンテナ移動装置20は、複数のコンテナを同時に移動させることができる。
【0065】
任意に、図3を参照して、コンテナ移動装置20には、コンテナ把持構造23がさらに設けられる。当該コンテナ把持構造23は、コンテナを把持してコンテナ保管領域22に入れるために用いられる。
【0066】
任意に、図3を参照して、コンテナ移動装置20には、カメラ24がさらに設けられる。当該カメラ24は、取得したコンテナラベルを撮影し、コンテナラベルを識別することにより、コンテナに保管されている貨物のタイプを特定するために用いられる。
【0067】
なお、コンテナ移動装置20には、プロセッサ、通信モジュールなどの他の構造(図示せず)がさらに設けられるため、コンテナ移動装置20は制御端末30などと通信可能となる。
【0068】
任意に、各貨物収集コンテナ42には、対応する第2コンテナラベルが設けられており、第2コンテナラベルは、貨物収集コンテナ42に保管されている貨物のタイプに対応してもよく、これにより、貨物収集コンテナ42に設けられる第2コンテナラベルに基づいて、コンテナに保管されている貨物のタイプを特定することができる。第2コンテナラベルは、具体的には、例えば、バーコードや二次元コードなどであってもよく、テキスト、アルファベット、数字、記号のうちのいずれか、又は少なくとも二つの組み合わせなどであってもよい。
【0069】
また、制御端末30には、各保管位置11の現在の状態情報がさらに記憶されており、現在の状態は、少なくとも空きと使用済みの二つを含む。制御端末30は、対象貨物の選別が完了した後、現在コンテナが載置されていない貨物棚10の空き保管位置11を取得し、貨物棚10の空き保管位置11の位置情報が含まれる第2制御指令をコンテナ移動装置20に送信する。
【0070】
コンテナ移動装置20は、第2制御指令に基づいて、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナ42を空き保管位置11に一時的に保管する。
【0071】
任意に、コンテナ移動装置20が対象貨物の選別が完了した後の貨物収集コンテナ42を移動させる際に、手動搬送方式によりコンテナ保管領域22に貨物収集コンテナ42を入れることができ、また、コンテナ移動装置20は、例えば、コンテナ把持構造23を介して貨物収集コンテナ42を搬送ラインから直接取り出してコンテナ保管領域22に入れるなど、コンテナ把持構造23を介してコンテナ保管領域22に貨物収集コンテナ42を自動的に入れてもよい。
【0072】
任意に、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナ42を空き保管位置11に一時的に保管する際に、貨物収集コンテナ42を任意の空き保管位置11に一時的に保管してもよく、一定の条件が満たされる空き保管位置11に一時的に保管してもよいので、貨物収集コンテナ42の一時的保管位置をより柔軟かつ変更可能にすることができる。
【0073】
本開示に係る倉庫保管システムによれば、当該倉庫保管システムでは、貨物棚10に貨物保管コンテナを載置する保管位置11が設けられており、貨物棚10の保管位置11のすべてに貨物保管コンテナ41が載置されていない場合、又は貨物保管コンテナ41がコンテナ移動装置20によって保管位置11から移動される(例えば、貨物選別が行われる)場合、保管位置11が空きになる状況が発生する可能性があり、これにより、貨物収集プロセスにおいて、コンテナ移動装置20は、制御端末30の制御により、貨物選別が完了した後の貨物収集コンテナ42を貨物棚10の空き保管位置11に一時的に保管し、すなわち、貨物棚10の保管位置11は、貨物保管コンテナ41の載置及び貨物収集コンテナ42の一時的保管に同時に用いることができるため、貨物収集プロセスにおいて特定の一時的保管領域や一時的保管貨物棚を設定して貨物を一時的に保管する必要がなくなり、倉庫保管システムのスペース利用率が効果的に向上し、かつ、一時的保管領域や一時的保管貨物棚の大きさ制限が存在しないため、より多くの注文タスクの貨物収集操作を同時に行うことができ、ひいては倉庫保管貨物収集の作業効率が向上することになる。
【0074】
いくつかの実施例において、貨物棚10の各保管位置11には、標識(図示せず)が対応して設けられている。標識は、例えば、スプレー、手描き、貼り付け、溶接、取り外し可能な接続などにより、各保管位置11の対応する位置に設けることができ、標識は、具体的には、例えば、バーコードや二次元コードなどであってもよく、テキスト、アルファベット、数字、記号のうちのいずれか、又は少なくとも二つの組み合わせなどであってもよい。
【0075】
コンテナ移動装置20は、第1制御指令を受信した後、カメラ24を介して、対象貨物保管コンテナ41を保管する対象保管位置11の第1標識を取得し、第1標識が含まれる第1通知情報を制御端末30に送信する。制御端末30は、第1通知情報に基づいて第1標識に対応する保管位置11を空き保管位置11に更新する。
【0076】
具体的には、コンテナ移動装置20は、対象貨物保管コンテナ41を移動させた後、対象貨物保管コンテナ41に対応する対象保管位置11にコンテナが載置されておらず、すなわち、対象保管位置11が空き保管位置11となり、このとき、当該空き保管位置11が貨物収集コンテナ42を一時的に保管するために用いることができる。これにより、コンテナ移動装置20と制御端末30との通信により、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫保管管理がより科学的かつ合理的となる。
【0077】
なお、本実施例では、コンテナ移動装置20による第1標識を取得する操作の実行、第1通知情報を送信する操作の実行及び対象貨物保管コンテナを移動させる操作の実行について、上記操作の順序を厳密に限定するものではない。
【0078】
例えば、コンテナ移動装置20は、第1制御指令を受信した後、まず第1標識を取得し、第1通知情報を送信してから対象貨物保管コンテナを移動させてもよく、まず第1標識を取得してから第1通知情報の送信及び対象貨物保管コンテナの移動の操作を同時に実行してもよい。さらに、まず第1標識を取得してから対象貨物保管コンテナを移動させ、最後に第1通知情報を送信してもよい。さらに、まず対象貨物保管コンテナを移動させてから第1標識を取得し、第1通知情報を送信するなどしてもよい。
【0079】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置20は、第2制御指令を受信した後、カメラ24を介して空き保管位置11の第2標識を取得し、第2標識が含まれる第2通知情報を制御端末30に送信する。制御端末30は、第2通知情報に基づいて第2標識に対応する保管位置11の状態を使用済み保管位置11に更新する。
【0080】
具体的には、コンテナ移動装置20は、第2制御指令に基づいて貨物収集コンテナ42を空き保管位置11に一時的に保管した後、当該空き保管位置11の現在の状態が使用済みとなり、このとき、当該保管位置11には、他のコンテナを載置することができず、これにより、コンテナ移動装置20と制御端末30との通信により、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫保管管理がより科学的かつ合理的となる。
【0081】
なお、本実施例では、コンテナ移動装置20による第2標識を取得する操作の実行、第2通知情報を送信する操作の実行及び貨物収集コンテナを一時的に保管する操作の実行について、上記操作の順序を厳密に限定するものではない。
【0082】
例えば、コンテナ移動装置20は、第2制御指令を受信した後、まず第2標識を取得し、第2通知情報を送信してから貨物収集コンテナを一時的に保管してもよく、まず第2標識を取得してから第2通知情報の送信及び貨物収集コンテナの一時的保管の操作を同時に実行してもよい。さらに、まず第2標識を取得してから貨物収集コンテナを一時的に保管し、最後に第2通知情報を送信してもよい。さらに、まず貨物収集コンテナを一時的に保管してから第2標識を取得し、第2通知情報を送信するなどしてもよい。
【0083】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置20は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置11の現在の状態(すなわち、対象貨物保管コンテナに対応する元の保管位置)を照会するための第1照会情報を制御端末30に送信する。制御端末30から第1照会情報に基づいてフィードバックされる対象保管位置11の現在の状態情報を受信し、対象保管位置11の現在の状態が空きである場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナ41を対象保管位置11に移動させて載置する。
【0084】
任意に、コンテナ移動装置20は、対象貨物保管コンテナ41を対象保管位置11に移動させた後、対象保管位置11の状態を更新するように制御端末30を指示するために対応する通知情報を制御端末30に送信する。
【0085】
任意に、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置11の現在の状態が使用済みである場合、対象保管位置11に現在、他のコンテナが載置されていることを示し、このとき、コンテナ移動装置20は、対象貨物保管コンテナ41をコンテナ移動装置20自体のコンテナ保管領域22に一時的に保管し、対象保管位置11が空き保管位置11になってから対象貨物保管コンテナ41を対象保管位置11に移動させて載置してもよい。
【0086】
任意に、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置11の現在の状態が使用済みである場合、対象保管位置11に現在、他のコンテナが載置されていることを示し、このとき、コンテナ移動装置20は、制御端末30に対して、対象保管位置11以外の他の空き保管位置11の取得を継続し、対象貨物保管コンテナ41を空き保管位置11に移動させて載置してもよい。
【0087】
このように、選別が完了した対象貨物保管コンテナ41を対応する対象保管位置11に優先的に戻すことで、貨物保管位置が厳密に固定されることを保証することができ、後続の貨物補充処理が便利となる。
【0088】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置20は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、貨物棚10の空き保管位置11を照会するための第2照会情報を制御端末30に送信する。制御端末30から第2照会情報に基づいてフィードバックされる貨物棚10の空き保管位置11の情報を受信し、貨物棚10に空き保管位置11が存在する場合、コンテナ移動装置20は、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナ41を空き保管位置11に移動させて配置する。
【0089】
任意に、コンテナ移動装置20は、まず所定条件が満たされる空き保管位置11を特定してから、当該所定条件が満たされる空き保管位置11に対象貨物保管コンテナ41を移動させて配置してもよい。所定条件は、例えば、コンテナ移動装置20が空き保管位置11に移動する距離が最短であり、又は、空き保管位置11と第1貨物選別領域P1との距離が最短であってもよいなど、これにより、貨物収集効率を向上させることができる。
【0090】
任意に、すべての貨物棚10に空き保管位置11が存在しない場合、すなわち、すべての貨物棚10のすべての保管位置11がいずれも占有されている場合、このとき、コンテナ移動装置20は、コンテナ移動装置20自体のコンテナ保管領域22に対象貨物保管コンテナ41を一時的に保管し、貨物棚10に空き保管位置11が現れてから空き保管位置11に移動させて載置してもよい。
【0091】
このように、選別が完了した対象貨物保管コンテナ41を任意の空き保管位置11に優先的に戻すことで、貨物の保管をより柔軟にし、貨物収集効率を向上させることができる。
【0092】
いくつかの実施例において、制御端末30は、注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、第3制御指令をコンテナ移動装置20に送信し、コンテナ移動装置20は、第3制御指令に基づいて、対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナ42を第2貨物選別領域P2に移動させる。
【0093】
具体的には、第2貨物選別領域P2は、播種壁やコンベアラインなどの貨物の二次選別を実行する領域であり、第2貨物選別領域P2における貨物の二次選別方式は、手動選別及び/又は機械自動選別などを採用することができる。制御端末30は、すべての対象貨物の選別が完了した後、対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナ42を第2貨物選別領域P2に移動させるようにコンテナ移動装置20を制御することにより、後続の二次選別梱包などの処理が便利となる。
【0094】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置20は、第3制御指令を受信した後、対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナ42を一時的に保管する保管位置11の第3標識を取得し、第3標識が含まれる第3通知情報を制御端末30に送信する。制御端末30は、第3通知情報に基づいて第3標識に対応する保管位置11を空き保管位置11に更新する。
【0095】
具体的には、コンテナ移動装置20は、対象貨物保管コンテナ41を移動させた後、対象貨物保管コンテナ41に対応する対象保管位置11にコンテナが載置されておらず、すなわち、対象保管位置11の現在の状態が空きとなり、このとき、当該空き保管位置11は、貨物収集コンテナ42を一時的に保管するために用いることができる。これにより、コンテナ移動装置20と制御端末30との通信により、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫管理がより科学的かつ合理的となる。
【0096】
なお、本実施例では、コンテナ移動装置20による第3標識を取得する操作の実行、第3通知情報を送信する操作の実行及び貨物収集コンテナを移動させる操作の実行について、上記操作の順序を厳密に限定するものではない。
【0097】
例えば、コンテナ移動装置20は、第3制御指令を受信した後、まず第3標識を取得し、第3通知情報を送信してから貨物収集コンテナを移動させてもよく、まず第3標識を取得してから、第3通知情報の送信及び貨物収集コンテナの移動の操作を同時に実行してもよい。さらに、まず第3標識を取得してから貨物収集コンテナを移動させ、最後に第3通知情報を送信してもよい。さらに、まず貨物収集コンテナを移動してから、第3標識を取得し、第3通知情報を送信するなどしてもよい。
【0098】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置20は、コンテナ及び保管位置の対応する身分情報を特定する際に、コンテナに設けられるコンテナラベル及び保管位置に対応して設けられる標識を電子ラベルにしてもよく、このとき、コンテナ移動装置20のカメラ24は、電子ラベル識別デバイスに対応して調整されてもよい。当該電子ラベル識別デバイスは、例えば、RFID(Radio Frequency Identification、無線周波数識別技術)などにより、電子ラベルを識別することにより、コンテナ及び保管位置の身分情報を取得することができる。
【0099】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置20は、制御端末30に通知情報を送信する際に、カメラ24を介して保管位置11の画像を撮像し、その後、撮像された保管位置画像を制御端末30に送信してもよい。
【0100】
制御端末30は、保管位置画像を画像処理(例えば、画像識別、分離、分類など)することで、当該保管位置画像における保管位置に現在コンテナが載置されているか否かを特定し、ひいては画像処理結果に基づいて保管位置の状態を更新してもよい。
【0101】
なお、本実施例の手段では、制御端末30が保管位置画像に基づいて保管位置状態を識別できる場合、コンテナ移動装置20は、保管位置の標識を取得するステップを実行しなくてもよく、すなわち、コンテナ移動装置20から制御端末30に送信される通知情報には、保管位置に対応する標識が含まれていない。
【0102】
図4は、本開示の実施例における貨物収集方法を示す概略図である。当該貨物収集方法は、上述した倉庫保管システムに用いられ、具体的には、コンテナ移動装置20に用いられるプロセッサであってもよい。図4に示すように、当該貨物収集方法は、次のステップを含む。
【0103】
S120において、制御端末30から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナ41を対象貨物保管コンテナ41から貨物収集コンテナ42に対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域P1に移動させる。
【0104】
S140において、制御端末30から現在コンテナが載置されていない貨物棚10の空き保管位置11に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナ42を空き保管位置11に一時的に保管する。
【0105】
ここで、空き保管位置11は、貨物が保管される貨物保管コンテナ41を載置する貨物棚10の保管位置11である。
【0106】
従って、貨物収集プロセスにおいて、コンテナ移動装置20は、制御端末30の制御により、貨物の選別が完了した貨物収集コンテナ42を貨物棚10の空き保管位置11に一時的に保管し、すなわち、貨物棚10の保管位置11は、貨物保管コンテナ41の載置及び貨物収集コンテナ42の一時的保管に同時に用いることができ、貨物収集プロセスにおいて特定の領域や貨物棚10を設定して貨物を一時的に保管する必要がなく、かつ、領域や貨物棚10の大きさ制限が存在しないため、より多くの注文タスクの貨物収集操作を同時に行うことができ、ひいては倉庫保管貨物収集の作業効率が向上することになる。
【0107】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、第1制御指令を受信した後、対象貨物保管コンテナ41が保管されている保管位置11の第1標識を取得し、第1標識が含まれる第1通知情報であって、第1標識に対応する保管位置11の状態を空き保管位置11に更新するように制御端末30を指示するための第1通知情報を制御端末30に送信することをさらに含む。
【0108】
このように、制御端末30と通信することにより、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫保管管理がより科学的かつ合理的となる。
【0109】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、第2制御指令を受信した後、空き保管位置11の第2標識を取得し、第2標識が含まれる第2通知情報であって、第2標識に対応する保管位置11の状態を使用済み保管位置11に更新するように制御端末30を指示するための第2通知情報を制御端末30に送信することをさらに含む。
【0110】
このように、制御端末30と通信することにより、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫保管管理がより科学的かつ合理的となる。
【0111】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置11の現在の状態を照会するための第1照会情報を制御端末30に送信することをさらに含む。制御端末30から第1照会情報に基づいてフィードバックされる対象保管位置11の現在の状態情報を受信し、対象保管位置11が現在空き保管位置11である場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナ41を対象保管位置11に移動させて載置する。
【0112】
このように、選別が完了した対象貨物保管コンテナ41を対応する対象保管位置11に優先的に戻すことで、貨物保管位置が厳密に固定されることを保証することができ、後続の貨物補充処理が便利となる。
【0113】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、貨物棚10の空き保管位置11を照会するための第2照会情報を制御端末30に送信することをさらに含む。制御端末30から第2照会情報に基づいてフィードバックされる貨物棚10の空き保管位置11の情報を受信し、貨物棚10に空き保管位置11が存在する場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナ41を空き保管位置11に移動させて載置する。
【0114】
このように、選別が完了した対象貨物保管コンテナ41を任意の空き保管位置11に優先的に戻すことで、貨物の保管をより柔軟にし、貨物収集効率を向上させることができる。
【0115】
いくつかの実施例において、制御端末から第2照会情報に基づいてフィードバックされる貨物棚の空き保管位置情報を受信した後、貨物棚に少なくとも二つの空き保管位置が存在する場合、貨物棚に存在する少なくとも二つの空き保管位置に基づいて、所定条件が満たされる空き保管位置を特定し、所定条件が満たされる空き保管位置に対象貨物保管コンテナを移動させて載置することをさらに含み、所定条件は、コンテナ移動装置が空き保管位置に移動する距離が最短であり、又は、空き保管位置と第1貨物選別領域との距離が最短であることを含むため、貨物収集効率を向上させることができる。
【0116】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、制御端末30から注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後に送信される第3制御指令を受信するとき、対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナ42を第2貨物選別領域P2に移動させることをさらに含むことにより、後続の選別梱包などの処理が便利となる。
【0117】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、第3制御指令を受信した後、対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナ42を一時的に保管する保管位置11の第3標識を取得し、第3標識が含まれる第3通知情報であって、第3標識に対応する保管位置11を空き保管位置11に更新するように制御端末30を指示する第3通知情報を制御端末30に送信することをさらに含む。
【0118】
このように、制御端末30と通信することにより、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫保管管理がより科学的かつ合理的となる。
【0119】
図5は、本開示の実施例の貨物収集方法を示す概略図である。上述した倉庫保管システムに用いられる貨物収集方法は、具体的には、制御端末30に用いられてもよい。図5に示すように、当該貨物収集方法は、次のステップを含む。
【0120】
S220において、対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、注文タスクに基づいて、対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナ41を対象貨物保管コンテナ41から貨物収集コンテナ42に対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域P1に移動させるようにコンテナ移動装置20を指示する第1制御指令をコンテナ移動装置20に送信する。
【0121】
S240において、現在コンテナが載置されていない貨物棚10の空き保管位置11を取得し、対象貨物の選別が完了した後の貨物収集コンテナ42を空き保管位置11に一時的に保管するようにコンテナ移動装置20を指示する第2制御指令をコンテナ移動装置20に送信する。
【0122】
ここで、空き保管位置11は、貨物が保管される貨物保管コンテナ41を載置する貨物棚10の保管位置11である。
【0123】
従って、貨物収集プロセスにおいて、制御端末30は、貨物の選別が完了した後の貨物収集コンテナ42を貨物棚10の空き保管位置11に一時的に保管するようにコンテナ移動装置20を制御し、すなわち、貨物棚10の保管位置11は、貨物保管コンテナ41の載置及び貨物収集コンテナ42の一時的保管に同時に用いることができ、貨物収集プロセスにおいて特定の領域や貨物棚10を設定して貨物を一時的に保管する必要がなく、かつ、領域や貨物棚10の大きさ制限が存在しないため、より多くの注文タスクの貨物収集操作を同時に行うことができ、ひいては倉庫保管貨物収集の作業効率が向上することになる。
【0124】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、コンテナ移動装置20から送信される第1通知情報であって、第1制御指令を受信した後にコンテナ移動装置20が取得した、対象貨物保管コンテナ41を保管する対象保管位置11に対応する標識である第1標識が含まれる第1通知情報を送信することをさらに含む。第1通知情報に基づいて第1標識に対応する保管位置11の状態を空き保管位置11に更新する。
【0125】
このように、コンテナ移動装置20と通信することにより、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫保管管理がより科学的かつ合理的となる。
【0126】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、コンテナ移動装置20から送信される第2通知情報であって、第2制御指令を受信した後にコンテナ移動装置20が取得した、空き保管位置11に対応する標識である第2標識が含まれる第2通知情報を受信することをさらに含む。第2通知情報に基づいて第2標識に対応する保管位置11を使用済み保管位置11に更新する。
【0127】
このように、コンテナ移動装置20と通信することにより、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫保管管理がより科学的かつ合理的となる。
【0128】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、コンテナ移動装置20からいずれかの対象貨物の選別が完了した後に送信される第1照会情報を受信し、第1照会情報に基づいて、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置11の現在の状態情報をコンテナ移動装置20にフィードバックすることをさらに含む。
【0129】
このように、選別が完了した対象貨物保管コンテナ41を対応する対象保管位置11に優先的に戻すことで、貨物保管位置が厳密に固定されることを保証することができ、後続の貨物補充処理が便利となる。
【0130】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、コンテナ移動装置20からいずれかの対象貨物の選別が完了した後に送信される第2照会情報を受信し、第2照会情報に基づいて貨物棚10の空き保管位置11に関する情報をコンテナ移動装置20にフィードバックすることをさらに含む。
【0131】
このように、選別が完了した対象貨物保管コンテナ41を任意の空き保管位置11に優先的に戻すことで、貨物の保管をより柔軟にし、貨物収集効率を向上させることができる。
【0132】
いくつかの実施例において、貨物収集方法は、注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、対象貨物が保管されているすべての貨物収集コンテナ42を第2貨物選別領域P2に移動するようにコンテナ移動装置20を指示する第3制御指令をコンテナ移動装置20に送信することにより、後続の選別梱包などの処理が便利となる。
【0133】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置20は、第3制御指令を受信した後にコンテナ移動装置20が取得した対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナ42を一時的に保管する保管位置11に対応する標識である第3標識が含まれる第3通知情報を送信することをさらに含む。第3通知情報に基づいて第3標識に対応する保管位置11の状態を空き保管位置11に更新する。
【0134】
このように、コンテナ移動装置20と通信することにより、制御端末30は、貨物棚10の保管位置11の状態情報を更新することができ、これにより、後続の保管位置11の割り当てが便利になり、倉庫保管管理がより科学的かつ合理的となる。
【0135】
図6は、倉庫保管システムにおいてコンテナ移動装置20と制御端末30とが通信するタイミングチャートである。図6に示すように、コンテナ移動装置20と制御端末30との通信は、以下のステップを含む。
【0136】
(1)制御端末30は、対象貨物の選別を開始する際に、対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、第1制御指令をコンテナ移動装置20に送信する。
【0137】
(2)コンテナ移動装置20は、対象貨物保管コンテナ41を保管する対象保管位置11の第1標識を取得し、対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナ41を第1貨物選別領域P1に移動させ、第1標識が含まれる第1通知情報を制御端末30に送信する。
【0138】
(3)制御端末30は、第1通知情報に基づいて、第1標識に対応する保管位置11の状態を空き保管位置11に更新する。
【0139】
(4)制御端末30は、現在コンテナが載置されていない空き保管位置11を取得し、第2制御指令をコンテナ移動装置20に送信する。
【0140】
(5)コンテナ移動装置20は、空き保管位置11の第2標識を取得し、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナ42を空き保管位置11に一時的に保管し、制御端末30に第2標識が含まれる第2通知情報を送信する。
【0141】
(6)制御端末30は、第2通知情報に基づいて、第2標識に対応する保管位置11を使用済み保管位置11に更新する。
【0142】
(7)いずれかの対象貨物の選別が完了した後、コンテナ移動装置20は、第1照会情報を制御端末30に送信し、制御端末30は、第1照会情報に基づいて対象保管位置11の現在の状態情報を取得した後、対象保管位置11の現在の状態情報をコンテナ移動装置20にフィードバックし、対象保管位置11が現在空き保管位置11である場合、コンテナ移動装置20は、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナ41を対象保管位置11に移動させて載置し、
又は、
いずれかの対象貨物の選別が完了した後、コンテナ移動装置20は、制御端末30に第2照会情報を送信し、制御端末30は、第2照会情報に基づいて貨物棚10の空き保管位置11の情報を取得した後、貨物棚10の空き保管位置11の情報をコンテナ移動装置20にフィードバックし、貨物棚10に空き保管位置11が存在する場合、コンテナ移動装置20は、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナ41を空き保管位置11に移動させて載置する。
【0143】
(8)制御端末30は、注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、第3制御指令をコンテナ移動装置20に送信する。
【0144】
(9)コンテナ移動装置20は、対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナ42を一時的に保管する保管位置11の第3標識を取得し、対象貨物が搭載されている各貨物収集コンテナ42を第2貨物選別領域P2に移動させ、制御端末30に第3標識が含まれる第3通知情報を送信する。
【0145】
(10)制御端末30は、第3通知情報に基づいて第3標識に対応する保管位置11を空き保管位置11に更新する。
【0146】
なお、上記実施例におけるフローチャートの各ステップは、矢印で示すように順次表示されるが、これらのステップは、必ずしも矢印で示される順序で順次実行されるわけではない。本明細書に明示的に記載されていない限り、これらのステップの実行は、厳密な順序制限を持っておらず、他の順序で実行することもできる。また、図の少なくとも一部のステップは、複数のサブステップ又は複数のフェーズを含み、これらのサブステップ又はフェーズは、必ずしも同じタイミングで実行されるわけではなく、異なるタイミングで実行されてもよく、その実行順序は、必ずしも順次実行されるわけではなく、他のステップ又は他のステップのサブステップ若しくはフェーズの少なくとも一部と交代で又は交互に実行されてもよい。
【0147】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置に用いられる貨物収集装置が提供される。
【0148】
図7は、本開示の実施例における貨物収集装置を示す概略図である。図7に示すように、
制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させる移動モジュール120と、
制御端末から現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを空き保管位置に一時的に保管する一時的保管モジュール140と、を含み、
ここで、空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する保管位置である。
【0149】
貨物収集装置の具体的な限定については、上記のコンテナ移動装置に用いられる貨物収集方法の限定を参照することができるが、ここでは詳述しない。上記の貨物収集装置の個々のモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア及びそれらの組み合わせによって、全部又は部分的に実現することができる。上記の各モジュールは、プロセッサが呼び出して上記の各モジュールに対応する操作を実行できるように、コンピュータデバイスのプロセッサにハードウェア形式で埋め込まれ、又はプロセッサとは独立してもよく、コンピュータデバイスのメモリにソフトウェア形式で記憶されてもよい。
【0150】
いくつかの実施例において、制御端末に用いられる貨物収集装置が提供される。
【0151】
図8は、本開示の実施例における貨物収集装置を示す概略図である。図8に示すように、当該貨物収集装置は、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得する取得モジュール220と、
注文タスクに基づいて、対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるようにコンテナ移動装置を指示する第1制御指令をコンテナ移動装置に送信する制御モジュール240と、を含み、
取得モジュール220は、現在コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、
制御モジュール240は、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを空き保管位置に一時的に保管するようにコンテナ移動装置を指示する第2制御指令をコンテナ移動装置に送信し、
ここで、空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である。
【0152】
貨物収集装置の具体的な限定については、上記の制御端末に用いられる貨物収集方法の限定を参照することができるが、ここでは詳述しない。上記の貨物収集装置の個々のモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア及びそれらの組み合わせによって、全部又は部分的に実現することができる。上記の各モジュールは、プロセッサが呼び出して上記の各モジュールに対応する操作を実行できるように、コンピュータデバイスのプロセッサにハードウェア形式で埋め込まれ、又はプロセッサとは独立してもよく、コンピュータデバイスのメモリにソフトウェア形式で記憶されてもよい。
【0153】
いくつかの実施例において、コンテナ移動装置であって、少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つのプロセッサと通信接続するメモリと、を含み、メモリには、コンテナ移動装置がコンテナ移動装置に用いられる貨物収集方法を実行するように少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶されているコンテナ移動装置が提供される。
【0154】
いくつかの実施例において、制御端末であって、少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つのプロセッサと通信接続するメモリと、メモリには、制御端末が制御端末に用いられる貨物収集方法を実行するように少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶されている制御端末が提供される。
【0155】
一実施例において、本開示の各方法の実施例のステップを実現するために、プロセッサによって実行されるコンピュータ実行指令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【0156】
当業者は、上述した実施例の方法におけるプロセスの全部又は一部を実現することは、コンピュータプログラムを介して関連するハードウェアに命令することによって完了可能であることを理解することができる。コンピュータプログラムは、不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、コンピュータプログラムの実行時に、上述した各方法の実施例のようなプロセスを含むことができる。本開示に係る各実施例で使用されるメモリ、ストレージ、データベース又は他の媒体への如何なる参照は、いずれも不揮発性及び/又は揮発性メモリを含むことができる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気プログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部キャッシュメモリを含むことができる。RAMは、制限ではなく説明として、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、デュアルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)及びメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)など、様々な形態で得られる。
【0157】
当業者は、本明細書及び本明細書に開示される出願を考慮した後、本開示の他の実施手段を容易に思いつくことができる。本開示は、本開示の一般原則に従い、本開示で開示されていない本技術分野における公知の常識又は慣用的な技術的手段を含む、本開示の如何なる変形、用途又は適応性の変化をカバーすることを意図している。明細書及び実施例は例示としてのみ考慮され、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0158】
なお、本開示は、上で説明され、かつ図面に示された正確な構成に限定されるものではなく、その範囲を逸脱することなく種々の修正や変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
【0159】
本願は、2020年6月17日に中国専利局に提出され、出願番号が202010553288.0で、出願名が「倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置及び制御端末」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容が参照によって本願に組み込まれる。
【符号の説明】
【0160】
10、貨物棚
11、保管位置(対象保管位置、空き保管位置、使用済み保管位置も指す)
20、コンテナ移動装置
21、移動構造
22、コンテナ保管領域
23、コンテナ把持構造
24、カメラ
30、制御端末
41、貨物保管コンテナ(対象貨物保管コンテナも指す)
42、貨物収集コンテナ
P1、第1貨物選別領域
P2、第2貨物選別領域
120、移動モジュール
140、一時的保管モジュール
220、取得モジュール
240、制御モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-12-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物棚、コンテナ移動装置及び制御端末を含み、
前記貨物棚には、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置し又は貨物収集コンテナを一時的に保管する複数の保管位置が設けられ、
前記制御端末は、前記コンテナ移動装置に第1制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第1制御指令に基づいて、対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させ、
前記制御端末は、現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない前記貨物棚の空き保管位置を取得し、前記コンテナ移動装置に第2制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第2制御指令に基づいて、前記対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管する、
ことを特徴とする倉庫保管システム。
【請求項2】
前記制御端末は、前記対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、前記注文タスクに基づいて前記コンテナ移動装置に前記第1制御指令を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の倉庫保管システム。
【請求項3】
前記貨物棚の各前記保管位置には、標識が対応して設けられ、
前記コンテナ移動装置は、前記第1制御指令を受信した後、前記対象貨物保管コンテナが保管される対象保管位置の第1標識を取得し、前記第1標識が含まれる第1通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第1通知情報に基づいて、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の倉庫保管システム。
【請求項4】
前記コンテナ移動装置は、前記第2制御指令を受信した後、前記空き保管位置の第2標識を取得し、前記第2標識が含まれる第2通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第2通知情報に基づいて、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新する、
ことを特徴とする請求項3に記載の倉庫保管システム。
【請求項5】
前記コンテナ移動装置は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態を照会するための第1照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第1照会情報に基づいてフィードバックされる前記対象保管位置の現在の状態情報を受信し、前記対象保管位置が現在空き保管位置である場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記対象保管位置に移動させて載置し、
又は、
前記コンテナ移動装置は、いずれかの対象貨物の選別が完了した後、前記貨物棚の空き保管位置を照会するための第2照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信し、前記貨物棚に空き保管位置が存在する場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記空き保管位置に移動させて載置する、
ことを特徴とする請求項3に記載の倉庫保管システム。
【請求項6】
前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信した後、前記貨物棚に少なくとも二つの空き保管位置が存在する場合、前記コンテナ移動装置は、前記貨物棚に存在する少なくとも二つの空き保管位置に基づいて所定条件が満たされる空き保管位置を特定し、前記対象貨物保管コンテナを所定条件が満たされる前記空き保管位置に移動させて載置し、
前記所定条件は、前記コンテナ移動装置が空き保管位置に移動する距離が最短であり、又は、空き保管位置と前記第1貨物選別領域との距離が最短であることを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の倉庫保管システム。
【請求項7】
前記制御端末は、前記注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、前記コンテナ移動装置に第3制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第3制御指令に基づいて、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の倉庫保管システム。
【請求項8】
前記コンテナ移動装置は、前記第3制御指令を受信した後、前記対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置の第3標識を取得し、前記第3標識が含まれる第3通知情報を前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、前記第3通知情報に基づいて、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新する、
ことを特徴とする請求項7に記載の倉庫保管システム。
【請求項9】
コンテナ移動装置により実行される貨物収集方法であって、
前記制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、前記注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させることと、
前記制御端末から現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管することと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置し又は貨物収集コンテナを一時的に保管する貨物棚の保管位置である、
ことを特徴とする貨物収集方法。
【請求項10】
前記第1制御指令を受信した後、前記対象貨物保管コンテナが保管される対象保管位置の第1標識を取得し、前記第1標識が含まれる第1通知情報であって、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第1通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の貨物収集方法。
【請求項11】
前記第2制御指令を受信した後、前記空き保管位置の第2標識を取得し、前記第2標識が含まれる第2通知情報であって、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第2通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の貨物収集方法。
【請求項12】
いずれかの対象貨物の選別が完了した後、対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態を照会するための第1照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第1照会情報に基づいてフィードバックされる前記対象保管位置の現在の状態情報を受信し、前記対象保管位置が現在空き保管位置である場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記対象保管位置に移動させて載置し、
又は、
いずれかの対象貨物の選別が完了した後、前記貨物棚の空き保管位置を照会するための第2照会情報を前記制御端末に送信し、前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信し、前記貨物棚に空き保管位置が存在する場合、選別が完了した対象貨物に対応する対象貨物保管コンテナを前記空き保管位置に移動させて載置することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の貨物収集方法。
【請求項13】
前記制御端末から前記第2照会情報に基づいてフィードバックされる前記貨物棚の空き保管位置情報を受信した後、前記貨物棚に少なくとも二つの空き保管位置が存在する場合、前記貨物棚に存在する少なくとも二つの空き保管位置に基づいて所定条件が満たされる空き保管位置を特定し、前記対象貨物保管コンテナを所定条件が満たされる前記空き保管位置に移動させて載置することをさらに含み、
前記所定条件は、前記コンテナ移動装置が空き保管位置に移動する距離が最短であり、又は、空き保管位置と前記第1貨物選別領域との距離が最短であることを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の貨物収集方法。
【請求項14】
注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後に前記制御端末から送信される第3制御指令を受信するとき、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させることをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の貨物収集方法。
【請求項15】
前記第3制御指令を受信した後、前記対象貨物が搭載されている前記貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置の第3標識を取得し、前記第3標識が含まれる第3通知情報であって、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新するように前記制御端末を指示するための第3通知情報を前記制御端末に送信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の貨物収集方法。
【請求項16】
制御端末により実行される貨物収集方法であって、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、前記注文タスクに基づいて、前記対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第1制御指令をコンテナ移動装置に送信することと、
現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管するように前記コンテナ移動装置を指示するための第2制御指令を前記コンテナ移動装置に送信することと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置し又は貨物収集コンテナを一時的に保管する貨物棚の保管位置である、
ことを特徴とする貨物収集方法。
【請求項17】
前記コンテナ移動装置から送信される第1通知情報であって、前記第1制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記対象貨物保管コンテナを保管する対象保管位置に対応する標識である第1標識が含まれる第1通知情報を受信することと、
前記第1通知情報に基づいて、前記第1標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の貨物収集方法。
【請求項18】
前記コンテナ移動装置から送信される第2通知情報であって、前記第2制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記空き保管位置に対応する標識である第2標識が含まれる第2通知情報を受信することと、
前記第2通知情報に基づいて、前記第2標識に対応する保管位置の状態を使用済み保管位置に更新することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の貨物収集方法。
【請求項19】
前記コンテナ移動装置からいずれかの対象貨物の選別が完了した後に送信される第1照会情報を受信し、前記第1照会情報に基づいて、前記対象貨物の選別が完了した対象貨物保管コンテナに対応する対象保管位置の現在の状態情報を前記コンテナ移動装置にフィードバックし、
又は、
前記コンテナ移動装置からいずれかの対象貨物の選別が完了した後に送信される第2照会情報を受信し、前記第2照会情報に基づいて、前記貨物棚の空き保管位置情報を前記コンテナ移動装置にフィードバックすることをさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の貨物収集方法。
【請求項20】
前記注文タスクのすべての対象貨物の選別が完了した後、前記対象貨物が搭載されているすべての貨物収集コンテナを第2貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第3制御指令を前記コンテナ移動装置に送信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の貨物収集方法。
【請求項21】
前記コンテナ移動装置から送信される第3通知情報であって、前記第3制御指令を受信した後に前記コンテナ移動装置が取得した、前記対象貨物が搭載されている貨物収集コンテナを一時的に保管する保管位置に対応する標識である第3標識が含まれる第3通知情報を受信することと、
前記第3通知情報に基づいて、前記第3標識に対応する保管位置の状態を空き保管位置に更新することと、を含む、
ことを特徴とする請求項20に記載の貨物収集方法。
【請求項22】
コンテナ移動装置に用いられる貨物収集装置であって、
制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、前記注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させる移動モジュールと、
前記制御端末から現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管する一時的保管モジュールと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である、
ことを特徴とする貨物収集装置。
【請求項23】
制御端末に用いられる貨物収集装置であって、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得する取得モジュールと、
前記注文タスクに基づいて、前記対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第1制御指令をコンテナ移動装置に送信する制御モジュールと、を含み、
前記取得モジュールは、現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、
対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管するように前記コンテナ移動装置を指示するための第2制御指令を前記コンテナ移動装置に送信し、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である、
ことを特徴とする貨物収集装置。
【請求項24】
コンテナ移動装置であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
少なくとも一つの前記プロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、前記コンテナ移動装置が請求項9~15のいずれか1項に記載の貨物収集方法を実行するように少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶されている、
ことを特徴とするコンテナ移動装置。
【請求項25】
制御端末であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
少なくとも一つのプロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、前記制御端末が請求項16~21のいずれか1項に記載の貨物収集方法を実行するように少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶されている、
ことを特徴とする制御端末。
【請求項26】
請求項9~21のいずれか1項に記載の貨物収集方法を実現するために、プロセッサによって実行されるコンピュータ実行指令が記憶されている、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項27】
コンピュータにより実行されるプログラムであって、
前記コンピュータに請求項9~21のいずれか1項に記載の貨物収集方法のステップを実行させる、プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
一態様において、本開示によれば、貨物棚、コンテナ移動装置及び制御端末を含み、
前記貨物棚には、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置し又は貨物収集コンテナを一時的に保管する複数の保管位置が設けられ、
前記制御端末は、前記コンテナ移動装置に第1制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第1制御指令に基づいて、対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させ、
前記制御端末は、現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない前記貨物棚の空き保管位置を取得し、前記コンテナ移動装置に第2制御指令を送信し、
前記コンテナ移動装置は、前記第2制御指令に基づいて、前記対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管する倉庫保管システムが提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
別の態様において、本開示によれば、コンテナ移動装置により実行される貨物収集方法であって、
前記制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、前記注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させることと、
前記制御端末から現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管することと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置し又は貨物収集コンテナを一時的に保管する貨物棚の保管位置である貨物収集方法が提供される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
別の態様において、本開示によれば、制御端末により実行される貨物収集方法であって、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得し、前記注文タスクに基づいて、前記対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第1制御指令をコンテナ移動装置に送信することと、
現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管するように前記コンテナ移動装置を指示するための第2制御指令を前記コンテナ移動装置に送信することと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置し又は貨物収集コンテナを一時的に保管する貨物棚の保管位置である貨物収集方法が提供される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
別の態様において、本開示によれば、コンテナ移動装置に用いられる貨物収集装置であって、
制御端末から注文タスクに基づいて送信される第1制御指令を受信するとき、前記注文タスクの対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを、前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させる移動モジュールと、
前記制御端末から現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置に基づいて送信される第2制御指令を受信するとき、対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管する一時的保管モジュールと、を含み、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である貨物収集装置が提供される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
別の態様において、本開示によれば、制御端末に用いられる貨物収集装置であって、
対象貨物が含まれる注文タスクを取得する取得モジュールと、
前記注文タスクに基づいて、前記対象貨物が保管されている対象貨物保管コンテナを前記対象貨物保管コンテナから貨物収集コンテナに前記対象貨物を選別する領域である第1貨物選別領域に移動させるように前記コンテナ移動装置を指示するための第1制御指令をコンテナ移動装置に送信する制御モジュールと、を含み、
前記取得モジュールは、現在貨物保管コンテナ及び貨物収集コンテナが載置されていない貨物棚の空き保管位置を取得し、
対象貨物の選別が完了した貨物収集コンテナを前記空き保管位置に一時的に保管するように前記コンテナ移動装置を指示するための第2制御指令を前記コンテナ移動装置に送信し、
前記空き保管位置は、貨物が保管される貨物保管コンテナを載置する貨物棚の保管位置である貨物収集装置が提供される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
別の態様において、本開示によれば、コンテナ移動装置であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
少なくとも一つの前記プロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶され、
前記指令が少なくとも一つの前記プロセッサによって実行されると、前記コンテナ移動装置に上記貨物収集方法を実行させるコンテナ移動装置が提供される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
別の態様において、本開示によれば、制御端末であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
少なくとも一つのプロセッサと通信接続するメモリと、を含み、
前記メモリには、少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な指令が記憶され、
前記指令が少なくとも一つの前記プロセッサによって実行されると、前記コンテナ移動装置に上記貨物収集方法を実行させる制御端末が提供される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
本開示に係る倉庫保管システム、貨物収集方法、装置、コンテナ移動装置、制御端末及び記憶媒体によれば、当該倉庫保管システムでは、貨物棚に貨物保管コンテナを載置し又は貨物収集コンテナを一時的に保管する複数の保管位置が設けられており、貨物棚の保管位置のすべてに貨物保管コンテナが載置されていない場合、又は貨物保管コンテナがコンテナ移動装置によって保管位置から移動される(例えば、貨物選別が行われる)場合、保管位置が空きになる状況が発生する可能性があり、これにより、貨物収集プロセスにおいて、コンテナ移動装置は、制御端末の制御により、貨物選別が完了した後の貨物収集コンテナを貨物棚の空き保管位置に一時的に保管し、すなわち、貨物棚の保管位置は、貨物保管コンテナの載置及び貨物収集コンテナの一時的保管に同時に用いることができるため、貨物収集プロセスにおいて特定の一時的保管領域や一時的保管貨物棚を設定して貨物を一時的に保管する必要がなくなり、倉庫保管システムのスペース利用率が効果的に向上し、かつ、一時的保管領域や一時的保管貨物棚の大きさ制限が存在しないため、より多くの注文タスクの貨物収集操作を同時に行うことができ、ひいては倉庫保管貨物収集の作業効率が向上することになる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
図1】本開示の実施例における倉庫保管システムを示す概略図である。
図2】本開示の実施例における貨物棚を示す概略図である。
図3】本開示の実施例におけるコンテナ移動装置を示す概略図である。
図4】本開示の実施例における貨物収集方法を示す概略フロー図である。
図5】本開示の実施例における貨物収集方法を示す別の概略フロー図である。
図6】本開示の実施例における倉庫保管システムにおいてコンテナ移動装置制御端 とが通信するタイミングチャートである。
図7】本開示の実施例における貨物収集装置を示す概略図である。
図8】本開示の実施例における貨物収集装置を示す別の概略図である。
【国際調査報告】